【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7

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202 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/07/28(月) 01:33:20.26 ID:G5sg+pmK0
イリス「革命の戦いは大変だったよね。王国の隊長格がものすごく強くて」

ミスティ「ええ……苦戦を強いられたわ……」

イリス「フラナ先生が駆けつけてくれた時は一気に戦況が覆って、凄かったよね……」

ローガン「うむ……当時はその恐ろしき戦闘能力に、味方でありながら身震いしたものだ」

フラナ「何言ってるの、今のあなたたちはもう私と遜色ないわよ?」

イリス「え、そうなんですか?」

ミスティ「自分では全くわからないわね……」

フラナ「でもあの時は本当に頭に来たわ……。死んだと思っていた勇者が現れて、一気に戦線を破壊してくれたんだもの」

セイン「僕のことか?」ヒョコッ

フラナ「そうよ! 今はまあ……あなたが勇者本人ではないこともわかっているし、あなたが命令に逆らえなかった事情も知っているから、とやかく言うつもりはないけれど」

セイン「そうしてくれると助かる」

妖精「私とクロシュが前線に到着したのも大体その頃だよね」

クロシュ「うん。セインちゃんに……光の魔法を、撃たれそうになった……」

セイン「………あの時、もしフメイとアリシラが現れなかったら、僕はこの手でクロシュを……大事な同胞を殺してしまうところだった。本当に血の気が引く思いだ……」

フメイ「……セインが仲間だったなんて……あの時は、全然気付かなかった」ヒョコッ

アリシラ「ふっふっふ、私の吸収魔法のお陰だね」ヒョコッ

セイン「感謝している。結果的に今僕たちがこうして自由になれたのは、お前たちのお陰でもある」



妖精「あの時セインは撤退する間際に、捕虜になったマリー・セイントレアを投げナイフで即死させていったんだよね」

セイン「……言い訳になるが、グランドマスター卿にそう命令されていた。マリー王女だけは必ず殺せ、と……」

ミスティ「グランドマスター……奴の命令だったのね……。本当に反吐が出る男だわ……」

イリス「でも、フラナ先生が持たせてくれた反魂丹のお陰で事なきを得ました!」

フラナ「まさか私の反魂丹がそんな形で役に立つとは思っていなかったわ。それにイリスは捕虜の扱いにも口を出してくれて、そのお陰で戦後の諸々がかなり良い方へ向かったのよね」

クロシュ「ダークヒーローイリス……!」

イリス「あはは……そういえばダークヒーローの起源はそこだったね。でもダークヒーローの名声は役に立つことがけっこうあったし、こっちもいろいろ助けられちゃったかも!」

 *
203 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/07/28(月) 01:34:10.08 ID:G5sg+pmK0
本日はここまで。思い出話編が長くなりそうな気配があります。よろしくお願いします
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/28(月) 12:13:56.82 ID:5xMXHu7wo
おつ
振り返りたい思い出が多いからね…
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/28(月) 17:26:24.06 ID:8I1KL2oJo
おつです
遠くまできたなぁ、本当に
ミスティさんが爆速で面倒見が良いお姉さんになったの本当に好き
206 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/08/02(土) 18:08:11.97 ID:lQG6AsY80
またしても体調不良に陥ったため、本日は更新できません

恐らく明日は更新できると思います。よろしくお願いします
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/02(土) 19:32:06.56 ID:ZhdJRNfJo
おお…お大事に
208 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/08/03(日) 17:24:52.69 ID:cP7ASuvh0
クロシュたちはとても長い道のりを歩いてきたため、振り返りたい思い出も多いようです。とても長くなるかと思いますが、お付き合いいただければ幸いです

ミスティ氏は初めこそクールなお姉さんという感じでしたが、実のところものすごいお人好しだったようです。多くの人と一緒に旅をするという状況が、ミスティ氏の本性を剥き出させたのかもしれません

ご心配をおかけいたします。実のところ今日もあまり改善しなかったため、あまり更新できそうにありません。申し訳ありませんが、ご容赦ください
209 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/08/03(日) 17:25:18.66 ID:cP7ASuvh0
妖精「フメイの行方を追って次に向かったのは、私の故郷でもある緑の国フォレスティナだった」

クロシュ「うん」

ローガン「ミスティくんがギルドでおうちの木の依頼を受けたのが印象に残っているな」

ミスティ「ええ。どうしても見て見ぬふりはできなかったの」

妖精「ミスティって初めはクールでドライな一人旅の女って感じだったけど、全然そんなことなかったよね」

イリス「ね! ホットでパッションな武闘派のダークヒーローだった!」

ミスティ「何よそれ……。まあ別にいいけど……あの子は元気にしているかしら……」

イリス「ふふ、きっと元気だよ! またミスティと会いたがってるんじゃないかな?」

 精霊樹のジャムの空き瓶「」カラン

クロシュ「ジャム……おいしかった……!」

ミスティ「ええ。たっぷり入っていたから旅の終わりまで持ったわ。空き瓶を返しにいかないとね」



妖精「あの時は首長選挙に飛び入り参加することになって、本当参ったよ……」

イリス「でも妖精さんもけっこうノリノリだったよね」

妖精「ええ、そうかなあ……」

ローガン「しかし妖精くんが緑の国を興した太母と知った時は驚いたな」

妖精「あんまり知られたくなかったんだけどねえ。ティセリアとマーベルの対立がまあまあ面倒なことになってそうだったから、仕方なく……」

イリス「ティセリアさんたちはどうしてるかな?」

妖精「世界樹の光が全て元通りになったことはもう伝わってるはずだから、きっとお祭りの準備でもしてるんじゃない? マーベルは緑の国にいないかもだけど」



イリス「首長選では無事に妖精さんが返り咲けたんだけど……その後すぐ、世界樹の光が飛び散る大事件が起きちゃったんだよね」

妖精「そうそう、ドサクサに紛れてセインと僧侶がね」

アリシラ「私たちもだよ!」

フメイ「結局奪えなかった。まあ……それで良かったと思う」

妖精「本当だよ。しかしあの頃の僧侶は――」

ミスティ「酷かったわね……」

聖女「酷かったんですか……」

イリス「擁護の余地が一片もないくらいには酷かったね……。対照的に、セインくんはあの頃からけっこう友好的だった気がする」

セイン「……そうか? あの頃は僕もかなり冷淡な態度を取っていたと思うが……」

クロシュ「んーん……セインちゃん、お茶、出してくれた……!」

ローガン「うむ。話が通じる相手だとわかって嬉しかったぞ」

セイン「そうか……」

 *
210 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/08/03(日) 17:25:45.74 ID:cP7ASuvh0
ローガン「そして世界樹の光を求めて我々が次に向かったのは、セイントレアの玄関口――港湾都市ウォーターポート」

妖精「トコナツ火山島に落ちた光を回収するにはウォーターポートを経由するのが一番近道だったからね。でも……」

ミスティ「あの時はどこの船も欠航していて困ったわね……」

イリス「そうそう。海賊の正体を探すことから始めなきゃいけなかった。それで酒場で情報収集をしていたら――」

クロシュ「エバンスさんが……泣いてた……!」

エバンス「いやあ、ははは……あの時は自分の無力さや情けなさでな……」

クロシュ「でも……そのおかげで、気付けた……!」

エバンス「結果オーライだったってわけだ! はは、でも集落のみんなも助かりそうだし本当に良かったよ」

クロシュ「うん……!」



イリス「海賊の情報を集める為に、隣にある機会都市テンペスターにも足を運んだりしたんだよね」

ミスティ「あそこの工業製品には驚かされたわ。中身を知ったら、最悪だったけれど……」

妖精「本当に最悪だったよ……。海賊の正体も精核が使われた機械人形だったし」

クロシュ「メイちゃん……今は、わたしといっしょ……」

 星霊の剣「」ポン

セイン「妙に工業的な形状だと思っていたが、元はテンペスターの機械人形の装備だったのか」

クロシュ「うん……」

妖精「クロシュの中でしあわせにやれてるなら、まあ良かったかな……?」



ミスティ「そういえばあの時、イリスが詐欺に合ったのよね」

イリス「うっ……」

クロシュ「クーちゃん!」

エバンス「はは、あいつもなかなかの曲者だったな。しかもトコナツ島に向かう途中の幽霊船に捕まってたりして」

ミスティ「クーちゃん、元気にしているかしら」

妖精「簡単には死ななそうだし大丈夫でしょ、たぶん」

ミスティ「それもそうね」

セイン「幽霊船か、懐かしいな」

イリス「そういえばあの時は漂流してたセインくんを見つけたんだった!」

セイン「あの幽霊船を乗っ取っていたのは――当時指名手配犯だったレイ」

レイ「もぐもぐもぐ……えっ!? わ、私っ……!?」

ミラ「え、レイ幽霊船なんて乗っ取ってたの?」

レイ「ち、ちが……! あれはその、不可抗力でぇ……!」

イリス「ま、まあ……。レイさんも自力で制御ができなかったみたいだしね……」

レイ「そ、そうだそうだ! それなのにあの時は、よってたかって私を殺そうとしてくれてェ……!!」プンスコ

エバンス「悪かった」ペコ

ローガン「すまぬ」ペコ

ミスティ「ごめんなさい」ペコ

妖精「ごめん」ペコ

セイン「すまない」ペコ

イリス「ご、ごめんなさい」ペコ

クロシュ「ごめんなさい……」ペコ

レイ「クロシュちゃんとイリスさんはかばってくれたからいいの!!!!」

 *
211 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/08/03(日) 17:26:12.76 ID:cP7ASuvh0

イリス「トコナツ火山島は暑かったねえ〜」

ミスティ「ええ……。まさしく南の国って感じのところだったわ……」

ローガン「火山活動も落ち着いた今は、観光地としての姿を取り戻しているだろう」

エバンス「あの時は観光する余裕もあんまなかったよな。次に行く時はゆっくり観光したいもんだ」

イリス「またあそこに泊まりたいですね、トコナツシーサイドホテル!」

クロシュ「うん……! カレー、おいしかった……!」

ミスティ「名前を聞いた時は豪華な高級宿かと思ったけれど、実際は庶民的な宿屋だったわね」

ローガン「うむ……あの宿でクーちゃんが更生に勤しんでいたのが印象的だったな」

エバンス「失礼な話だが、実際に更生するとは思わなかった」

妖精「本人が聞いたら『本当に失礼ね!』って怒りそう……」



クロシュ「レッドちゃん……元気かな……?」

フメイ「レッド……あの、溶岩のスライム……?」

クロシュ「うん……。バーニングスライム……最期の生き残り……なんだって……」

フメイ「え、そうなんだ……」

クロシュ「でも……モーリィさんや、溶岩エイさんが、いるから……寂しく、ないって……!」

妖精「モーリィや溶岩エイならバーニングスライムの熱もどうってことないだろうからねえ」

フメイ「そうなんだ……。それなら良かった」

クロシュ「うん……!」



妖精「でもトコナツでは世界樹の光をフメイたちに横取りされちゃってねえ」

アリシラ「それは仕方ないよ。だってみんな、あの時はひっくり返ってたんだもん」

フメイ「うん」

クロシュ「んゅ……」

イリス「でもそこで横取りされたお陰で世界めくれの修復に使えたとも思うと、結果的に良かったかも?」

妖精「まあ、それはそうだけど……」

アリシラ「良かった良かった。私とフメイちゃんに感謝してね?」

 *
212 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/08/03(日) 17:26:39.31 ID:cP7ASuvh0
申し訳ありません、体調がまだ悪く集中できないため、本日はここまでとさせていただきます
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/03(日) 18:08:17.78 ID:N1/VvEM3o
おつ
ごゆっくりお休みください
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/04(月) 01:10:17.98 ID:za+0v1Iqo
ご自愛ください
アリシラさんほこのふてぇ性格の方がエンジョイできて楽しそうだ
215 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2025/08/09(土) 19:55:58.50 ID:iW8Zn90R0
>>213
ありがとうございます。ゆっくり休まさせていただきます
皆さんも熱中症や脱水症状や夏風邪などにご注意くださいませ

>>214
ありがとうございます。しばらくは自分を大事にしたいと思います
アリシラさんの両親も、今の図太い性格の方が長生きできそうで良いと思っているかもしれません



そして申し訳ありません、しばらく本編の更新はできそうにありません。ここ数年で最も体調が悪いようです

代わりというわけではありませんが、復調するまでの間、不定期に登場人物のポン絵などを投下したいと思います。よろしくおねがいします
ひとまず今回は、冒険者ギルドで指名手配中の特級危険生物です。次からは投下人の方にAIさんに描かせて良いよーという宣言を頂いた人物も考えていきたいと思います

また、二次創作スレの方も面白いお話になっており、面白いお話になっているようです。応援しております

https://i.imgur.com/EX3Ba8K.png
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 20:34:06.70 ID:P8GrMe0+O
週末の楽しみが……ご自愛ください
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 21:11:36.11 ID:/bpnqmVyo
お疲れ様です
無事に復調して再開される時をお待ちしております

それと私が投下し採用されたベルトーネちゃんと明石家の二人や抽選漏れしたヴァレリオ等もご自由にお扱いくださいませ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/09(土) 23:31:44.86 ID:LoH7LaE2o

お大事に
ミスティを投稿した者ですが画像化OKです
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/08/10(日) 00:10:00.63 ID:RYBLrr7/O

ゆっくり休んでください
ブラッドちゃん特級危険生物なのにかわよい…人間を油断させるためか!
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