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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7
- 458 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 18:17:18.48 ID:frVQHIQp0
- パーティメンバーの心情に影響を与える選択なので、確かに単発選択ではなく多数決の方が良かったかもしれません
そういうわけで後出しで申し訳ありませんが、先取3票としたいと思います
なお>>455さんと>>457さんの書き込みはそれぞれ既に1票と見なしましたので、実質的にはここから先取2票と言えます
よろしくお願いいたします
↓1〜 先取3票(実質2票)
1.手加減する(この戦闘中常にコンマ-20)
2.本気で殺る(勝利時相手はしぬ)
- 459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 18:21:26.49 ID:QWFCS1vw0
- 2
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 18:22:09.40 ID:clJ/gsTeO
- 1
- 461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 18:27:35.78 ID:HfRpGGbh0
- 1
- 462 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 19:53:52.37 ID:frVQHIQp0
- クロシュ(……)
クロシュ(………でも……クロシュヴィアちゃんは……)
クロシュ(きっと……こういう人たちの、ことも……デロデロに溶かして、救ってあげようと、してる……)
クロシュ(ここで、この人たちを、殺したら……。わたし……クロシュヴィアちゃんに、何も言えなくなっちゃうかも……)
クロシュ(それに……わたしがここで、諦めたって、知ったら……。クロシュヴィアちゃん……きっと、がっかりする……)
クロシュ(………イリスさん、聖女さん、ありがと……。わたし……やっぱり、諦めない……!)
聖女「……クロシュさん?」
クロシュ「……フメイちゃん……手加減、しよ」
聖女「!」
フメイ「えっなんで!?」
クロシュ「わたし……諦めたく、ない……!」
フメイ「ん、わかった。でも危なくなったら、フメイ、手加減しない」
クロシュ「ん、ありがと……! 聖女さんも……いい……?」
聖女「……はい! 可能な限り、最善を尽くしましょう!!」
妖精(ふふ……やっぱりこうなったか。まあいいや。危なくなったら……私も覚悟を決めておこう)
□手加減するため、戦闘中コンマが-20されます
◆クロシュ一行 満腹度[10/10]
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(敗北時1度だけ復活するが次ターンコンマ-20)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+10、会心+10)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・加減(コンマ-20、勝利時相手をころさない)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
◆盗賊たち(目眩ましで初ターンコンマ-10)
↓1コンマ(合計+0)
01-05 痛恨
06-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
◎戦いのヒント
馬車移動時の遭遇戦では空腹の心配がないため、アクティブ技を惜しみなく使うのが良いでしょう
現在使えるアクティブ技は1つだけですが、それを連打するという頭の悪そうな戦法も実は有効です
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 19:55:08.14 ID:QWFCS1vw0
- 氷冷
- 464 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 20:12:16.35 ID:frVQHIQp0
- 氷クロシュ「!」ポン!
粉雪「」ヒュオオオオオ――
盗賊たち「うおっ冷たっ!」
盗賊たち「へっ、こんくれぇ!!」シュバッ!
フメイ「クロシュに近づくな」チリッ
火球「」ボンッ!
盗賊たち「ぐあああっ!!」ボンッ!
グラサン盗賊頭「やるじゃない……! うふふ、これは久々に腕が鳴るわぁ!!」
大棍棒「」ブオンッ!! ドズンッ!!
聖女「どうしてこのようなことを!?」サッ
グラサン盗賊頭「奪う力があるから。それだけよ? 悲しい事情があるとでも思った?」
聖女「っ……! 事情なき悪事も……悲しいことです!!」
グラサン盗賊頭(今んとこあたしたちが押してるわね。でも――)
氷クロシュ「〜〜!」ヒュオオオオ
グラサン盗賊頭(あの子供の氷魔法? が厄介ね……じわじわと力を奪われてるわ……。さっさとカタを付けないとまずい……)
グラサン盗賊頭「野郎共!! 攻勢に出んぞォ!!」
盗賊たち「うす!!!」
□盗賊たちが〈突撃〉を発動!
盗賊たちの会心+5、コンマ-5!
フメイ「まずい……! 妖精、なんとかして!!」
妖精「追風吹かせてるよ!! あいつら想像以上にやばい!!」
フメイ「……クロシュはやらせない……!!」チリリッ
☆フメイが〈埋火〉を発動!
自陣のコンマ+10、会心+10!!
◆クロシュ一行 満腹度[9/10]
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(敗北時1度だけ復活するが次ターンコンマ-20)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+10、会心+10)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・加減(コンマ-20、勝利時相手をころさない)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
◆盗賊たち(氷冷-10、突撃-5、会心+5)
↓1コンマ(合計+15)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-80 優勢
81-00 会心
- 465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 20:18:38.33 ID:wcz0vH2ZO
- 氷冷
- 466 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 20:29:50.47 ID:frVQHIQp0
- 盗賊たち「おらぁ!」シュバッ
盗賊たち「死ねぃ氷のガキゃ!」シュバッ
氷クロシュ「……!」
氷クロシュ(アイスちゃんみたいに……ミスティさんみたいに……!!)カッ!!
氷柱「」シュババババッ!!
盗賊たち「ぐわわーっ!!!」ドスドスドスッ
☆クロシュの氷冷により盗賊たちのコンマがさらに-10
合計+25となり僅差で優勢
グラサン盗賊頭「馬鹿な……! 温度の低下が速すぎるわ!!」
フメイ「クロシュとアイスの力を舐めるな!」チリッ!
聖女「投降してください! もう血を流すべきではありません!!」
妖精「そうだそうだ! 無駄な抵抗は無駄だぞ!!」パタパタ
グラサン盗賊頭「ガキどもが……!!」
◆クロシュ一行(連携+10、埋火+10、追風+10、加減-20)
満腹度[8/10]
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(敗北時1度だけ復活するが次ターンコンマ-20)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+10、会心+10)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・加減(コンマ-20、勝利時相手をころさない)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
◆盗賊たち(氷冷-20、突撃-5、会心+5)
↓1コンマ(合計+35)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-80 勝利
81-00 会心
- 467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 20:35:05.76 ID:C4M8i3cPo
- 氷冷で
- 468 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 21:20:36.69 ID:frVQHIQp0
- グラサン盗賊頭「ええい、まずは弱い奴から潰す!!」シュバッ!!
大棍棒「」ブオンッ!!
聖女「ううっ!」ササッ
グラサン盗賊頭「まだまだ終わらねえぞォ!!」シュババッ
大棍棒「」ブブブブンッ!!
聖女「うううっ!!」ササササッ
盗賊たち「かしらあっ!! せっかくの上玉なんだから頭の棍棒で潰しちまったら――」
氷クロシュ「つぶさせないっ!!」シュバッ
大棍棒「」ブンッ!!
氷塊「」ガギンッ!!
グラサン盗賊頭「んおっ!? 氷の……塊!?」ギギギ
氷クロシュ「んゅゅ……!!」ギギギ
グラサン盗賊頭「馬鹿ね、魔法使いが前線に出張ってくるなんて。それじゃあやっぱりまずはアナタから――」
氷塊から飛び出るウニ氷柱「」ギュギュギュッ!!
ドスドスドスッ
グラサン盗賊頭「ごふっ……何よそれは……」
盗賊たち「かしらぁーッ!!!!」
フメイ「おまえたちも、おわり」チリッ―
ドッギャァァァァァン!!!!
――戦闘終了――
- 469 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 21:22:09.52 ID:frVQHIQp0
- ―オリシン平原 街道
縄で縛られた盗賊たち「」
縄で縛られた盗賊頭「」
半透明のTシャツ騎士「盗賊団検挙のご協力あざま〜」ペコペコ
金髪イケメン騎士「彼らは我々が首都へ護送致しますのでご安心ください」ニコニコ
半透明のTシャツ騎士「んじゃアーサっちあとよろ〜」フヨフヨ
金髪イケメン騎士「まだ就業時間内ですよ、アインツィアさん」
オリシン騎士団馬車「」ガタンゴトン――
聖女「丁度良いところに騎士団の方々が通りかかって良かったです」
妖精「縛ったまま平原にほっぽり出しといても良かったけど、まあこれが一番だね」
フメイ「ふう……。でもクロシュ、どうして急に手加減することにしたの?」
クロシュ「えと……。あそこで、あの人たち、殺したら……クロシュヴィアちゃんに、何も言えない……気がした……」
妖精「……なるほどね。確かにそれもそうか。ところで――」
デロデロ教の馬車「」
リュアン「……クロシュちゃん」
クロシュ「リュアンちゃん……!」
リュアン「……また……クロシュちゃんに、助けられちゃったね……」ジワワ
クロシュ「んへへ……。でも、リュアンちゃん……無事で、よかった……」
リュアン「うん……!」グスッ ポロポロ
ミネルヴァ「助けていただいて、本当にありがとうございます……」ペコリ
元デロデロ信徒A「ありがとうございますっ……!!」ペコリ
元デロデロ信徒B「ほ、本当に、なんとお礼を言ったら良いか……」ペコリ
聖女「あなた方は、デロデロ教の……?」
ミネルヴァ「……いいえ。私たちはデロデロ教から離れた身なのです。馬車をそのまま使わせて頂いているので、旗はそのままなんですけれど……」
元デロデロ信徒B「僕たちはデロデロ教を辞めて、オリシン王国へ亡命しようとしていたところなんです。ただ……」
妖精「亡命中にデロデロ騒ぎが起きて、状況が変わったってわけか。いやまあ、盗賊の襲撃はそれともあんまり関係ないけど」
ミネルヴァ「あの……あなた方もオリシンの首都へ向かっている途中なのでしたら、もし良ければ……私たちと、共に移動して頂けませんか……? 助けて頂いた上に、さらに厚かましいとは承知しているのですが……」
聖女「妖精さん――」
妖精「もちろん良いよ。あ、ごはんとかは自前のがあるよね?」
ミネルヴァ「はい! 皆さんに差し上げても構わないくらいの量があります……!」
妖精「いや、それには及ばない……というかあなた妊婦なんでしょ、あなたこそちゃんとたくさん食べなきゃ」
ミネルヴァ「……すみません、その通りです。ありがとうございます」
フメイ「にんぷ?」
聖女「ミネルヴァさん、お腹がぽっこりしてるでしょう? 中にあかちゃんがいるんですよ」
フメイ「ふうん……」
☆盗賊団検挙!
オリシン国内での評判が上がりました
さらに困難な挑戦を達成したため、運命賽の欠片を2つ手に入れました
☆オリシン首都へ到着するまで、元デロデロ馬車を護衛することになりました
リュアンちゃん、ミネルヴァさんと交流することもできます
◆
- 470 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 22:05:50.08 ID:frVQHIQp0
- ―夜
オリシン平原 野営地
精霊の幌馬車「」
デロデロ教の馬車「」
焚き火「」パチパチ
クロシュ「リュアンちゃん……デロデロ教だったの?」
リュアン「うん……。一時期、もうデロデロしかないのかもって思ってた……。でも……今は……」
クロシュ「……今は、ちがう……?」
リュアン「………わからないの。デロデロが本当に良いと思っていたのか……。それとも、失った辛さに耐えかねて、何かに縋りたかっただけなのか……」
クロシュ「そうなんだ……」
ミネルヴァ「ここにいる私たちは、皆同じなんです。ミュージアで家族や友人を失い、デロデロに救いを求めたけれど……考えを改めて、デロデロから離れた……。幸いデロデロ教は来るもの拒まず去る者追わずという気風だったため、咎められるどころか馬車を一台融通してくれて……ちょっと親切すぎてやっぱり名残惜しさもあるのですけれど……」
元デロデロ信徒A「クロシュヴィア様……怒るどころか、いつもみたいにニコニコ笑いながら、元気でいてね、デロデロになりたくなったらまたいつでも来てね、絶対に消えちゃだめだよ、って言ってくれて……。私、決意が鈍っちゃいました……」
元デロデロ信徒B「……僕は、クロシュヴィア様が今の騒動を起こしているなんて信じられません。あの優しいクロシュヴィア様が、こんな有無を言わさないやり方を選ぶはずが――」
クロシュ「……」
妖精(……デロデロ教を辞めたとはいっても、クロシュヴィアへの信仰心はまだ残っているみたい)
聖女(クロシュヴィアさん……)
フメイ(宗教って、よくわかんないな)
オリシン平原で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
- 471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 22:06:34.83 ID:QWFCS1vw0
- クロシュ、妖精の肩を揉む
- 472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 22:09:47.08 ID:wcz0vH2ZO
- ミネルヴァに赤ちゃんについて聞く
- 473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 22:10:23.59 ID:dwBzPkbho
- リュアンをがんばったねと労う
- 474 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 22:23:39.08 ID:frVQHIQp0
- ―夜
幌馬車内
クロシュ「……リュアンちゃん……たくさん、がんばった……」
リュアン「え……?」
クロシュ「ものすごく、がんばった……!」
リュアン「え、え……?」
クロシュ「だから……えっと……」
↓1選択
1.肩叩きしてあげる!
2.クロシュたんぽ貸してあげる!
3.大きな巻き貝貸してあげる!
0.自由安価(できないことはできない)
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 22:26:12.37 ID:HfRpGGbh0
- 2
- 476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/13(土) 22:26:51.97 ID:E8VU390H0
- 3
- 477 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 22:39:30.48 ID:frVQHIQp0
- クロシュ「!」ピコン!
デロデロ…モニョモニョ…ポン!
クロシュたんぽ「!」モニョッ!
リュアン「わ……!? クロシュちゃん、いきなりどうしたんですか!?」
クロシュたんぽ「えと……今の、わたし……あったかい……クロシュたんぽ……。寝るのに……使える……」
リュアン「わあ……クロシュたんぽ……。じゃあせっかくだし……」
モニョモニョ…
リュアン(あ……ほんとにほかほかであったかい……)
リュアン(……)
リュアン(こうやって……誰かと一緒に寝るの、いつぶりだろ……)
リュアン(……一緒にいる、あったかさ……。デロデロも……そういうの、なのかな……)
リュアン(………私……やっぱり、まだ……何が、正しいのか……。何が……真の……正しい………)
リュアン(……)zzz
クロシュたんぽ「……♪」モニョニョ
◇
- 478 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/13(土) 22:50:18.39 ID:frVQHIQp0
- 本日はここまで。次回、あかちゃんについて編、妖精さんに肩もみ編となります
旅立ち早々に盗賊団と一戦交えたクロシュ一行。弱体化前ならば雑に一蹴できたであろう盗賊団だったが、今のクロシュたちにとっては決して油断ならぬ敵だった。しかしそれでも手加減して殺さない覚悟を決めたクロシュたちは、まさしくイリスらダークヒーローの後継と言えるパーティかもしれない――と妖精は思うのであった
そして盗賊団から救ったのは、元デロデロ教の人々であり、そしてかつて旅の道連れとなったリュアンちゃんだった。リュアンちゃんの迷い、ミネルヴァの思いに、デロデロ提唱スライムたるクロシュは何を思うのか。寂しさと悲しみを我慢し続ける少女リュアンの胸に抱かれながら、あかちゃんスライムの思索は続く――
そして戦闘をタクティカルにしようといろいろ変えてみた結果、計算が煩雑になって自滅しかけた>>1なのでありました。戦闘のルールについてはまだしばらく調整が続くかもしれません。ご容赦のほどよろしくお願いいたします
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
余談ですが、本文中に「デロデロ教の旗」なるものが何回か出てきたかと思われますので、その参考イメージを添付したいと思います
https://gzo.ai/i/sW4Ds8J.png
- 479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 01:03:34.50 ID:yClnVY0io
- おつ
どんな状況でも大事な志は捨てない…捨てずにいられて良かった
綺麗事を貫いてこそ現実を打破する説得力があるもんね
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 01:25:04.30 ID:xWw8QqCtO
- 乙
氷冷の永続累積デバフめちゃつよい
流石はカリスの荒事担当をやってたアイスちゃんの能力か
デロデロの旗かわいいデザインで笑った
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 03:28:57.42 ID:4szFqEjso
- おつでした
>フメイ「クロシュとアイスの力を舐めるな!」チリッ!
アイスちゃんも認めてるの好き!
>フメイ(宗教って、よくわかんないな)
一人だけちょっとその…易しい悩み方で好き!
今のクロシュといっしょ!な緩めフメイちゃんがとにかくかわいい
- 482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 09:09:18.80 ID:kZUEnb2Fo
- 結構デロデロ教の離脱者いるのかね
ホントにデロデロになれるとなったら拒否する人多そう
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 13:43:48.85 ID:O0XLUhX20
- q
- 484 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 16:01:32.40 ID:tMFutBkL0
- 実のところクロシュは、聖女やイリスさんほど不殺の意思を強く持っているわけではありません。お腹が空いたら草や芋や虫や魚や獣を殺して食べるのと同様に、やむを得ない場合は殺したり食べたりするのも摂理であると考えているようです
しかしながらやむを得なくない場合は無闇に殺すべきでないとも思っており、今回は境界線上のケースだったと言えるかもしれません。そして本文中でもクロシュ氏が考えていた通り、邪魔者を安易に殺して排除するという方針では、全ての救済という大義を掲げるクロシュヴィアちゃんに何も言えなくなる気がしたようです。綺麗事を貫くのは難しいことですが、自分自身の気持ちを真っ直ぐに保つという意味でも大事なことであったのかもしれません
氷冷は相手に永続的なコンマ低下を与える技のようです。1発撃つだけでは効果が薄いですが、2発目3発目を撃つ頃には相手のコンマがカチコチになります。長期戦に向いた技だと言えるでしょう
アイスちゃんはカリス氏に便利な戦闘員扱いされていましたが、その実力は実際かなりのものでした。デロデロの巻で大幅に弱体化したクロシュ氏ですが、幸いアイスちゃんの欠片のお陰で穀潰しになることは免れそうです
恐らくデロデロ教に入った芸術家やデザイナーなどがこういったシンボルマークを作ることもあったのかと思われます。現在のミュージアでは上記のシンボルが描かれた旗やノボリが各所に掲げられているようです
フメイちゃんは集落外の人などにはちくちくした態度を取りがちですが、集落の住民や同じ境遇の仲間に対してはけっこう優しいようです。アイスちゃんのことはカリス関連で気の毒に思っており、この半年間は集落に馴染めるようにいろいろ気にしてあげていたようです
そしてフメイちゃんは、宗教のことがよくわからなかったようです。救いとは求めて縋るものではなく自力で掴み取るもの――という風に考えているわけでもなく、単純に宗教の仕組みや信仰の意味がわからなかったのです。ちゃんと誰かから教われば、宗教についてわかるかもしれません(なお今のところ興味もないため、教えるのは難しいかもしれません)
半年前のフメイちゃんは、集落のみんなを焼いてしまった罪悪感や、世界の悪者を全て焼き尽くすという使命感もあり、かなり余裕がありませんでした。今のフメイちゃんはクロシュと一緒に世界を救うという前向きな要素がいっぱいなので、戦力的には弱体化していますが精神的にはかなり気楽に緩く構えていられるようです
デロデロ教を辞めた人がどれくらいいるかは今のところわかりませんが、デロデロ教のスライムたちは皆既にデロデロ化しています。デロデロ教はスライムの割合が多かったため、その分を差し引くとかなり減ったと言えるかもしれません
なおデロデロ教の信心深い人たちは、白影スライムに自ら触れてデロデロ化しているそうです。それはクロシュヴィアちゃんにとって、とても嬉しいことだったようです
なおリュアンちゃんやミネルヴァ氏は白影スライム発生前にデロデロ教を辞めているため、デロデロ化がきっかけで辞めたとは言えないようです。彼女たちの詳しい事情などは、実際に聞いてみるのが良いかもしれません
- 485 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 16:02:04.02 ID:tMFutBkL0
- ―幌馬車内
リュアン「すう……すう……」zzz
クロシュたんぽ「〜〜」モニョモニョ
モニョモニョ…プチッ
分体クロシュたんぽ「〜〜」モニョニョ
リュアン「んにゃ……」zzz
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
ミネルヴァ「ありがとうございます、クロシュさん。リュアンちゃんを温めていただけて……」
クロシュ「んへへ……。リュアンちゃん、がんばったから……」ポン
フメイ「む〜……クロシュ、今夜はフメイも」
クロシュ「ん!」
聖女「ふふ、クロシュさんとフメイさんは本当に仲良しなんですね」
ワイワイ… キャッキャ…
フメイ「……」ジッ
ミネルヴァのお腹「」ポッコリ
ミネルヴァ「……気になる?」
フメイ「えっ……? えと……」
聖女「……はいっ、気になります……!」
ミネルヴァ「ふふ、触ってみても良いですよ」
聖女「フメイさん、どうぞ」
フメイ「え、なんで……!? く、クロシュは……!?」
クロシュ「ほえ……? じゃあ……」スス…
ミネルヴァのお腹「」ポッコリ
クロシュの指「」ツンツン
クロシュ「……」
クロシュ(命……感じる……。小さいけれど……)
フメイ「……どう……?」
クロシュ「フメイちゃんも……どうぞ」
フメイ「え、ええ……。わかったよ……」
ミネルヴァのお腹「」ポッコリ
フメイの指「」ツンツン
中からの小さな衝撃「」ポケッ
フメイ「!!? 今……中から、なんか、ポコッて……!!」
聖女「わあ……! お元気な証拠です! 良いことですよ、フメイさん!」
フメイ「そ、そうなの……?」
ミネルヴァ「はい……ありがたいことに、元気でいてくれているみたいです」
フメイ「そうなんだ……」
クロシュ「んへへ……」
*
- 486 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 16:02:32.72 ID:tMFutBkL0
- 聖女「……旦那様が、世界めくれで……」
ミネルヴァ「はい……。私を庇って、あの黒い影の魔物にぶつかられ……」
クロシュ「……」
フメイ「……」
妖精「……」
ミネルヴァ「……クロシュヴィア様からも……夫は星にすら還れず、この世から消滅したと聞かされました……。私はもう……デロデロになっても、あの人とは二度と逢えないのだと……」
クロシュ(デロデロ教徒ちゃんと、同じ……。この世界から……消滅、しちゃったんだ……)
クロシュ(こんなこと、二度と起こさない為に……きっとクロシュヴィアちゃんは………)
ミネルヴァ「それからしばらく経った頃……この子を身ごもっていたことがわかり……産みたいって、思ったんです」
聖女「!」
フメイ「……?」
クロシュ「……?」
妖精「……」
ミネルヴァ「だから……そのことを、クロシュヴィア様に伝え、お暇させていただいたんです……」
妖精「……引き止められたりは?」
ミネルヴァ「……少しだけ。中にいるあかちゃんも一緒にデロデロになれば、絶対に離れ離れにならないよ、と……。確かに、その通りだとも思いました。でも……」
妖精「……それでも、産みたいと……?」
ミネルヴァ「……はい。この絶望に満ちた世に産み落とすことは……紛れもなく、私のエゴでしかないけれど……。それでも……私は、どうしても……あの人と血を繋いだ、この子を……」
妖精「……」
ミネルヴァ「その思いを、クロシュヴィア様にお伝えし……。クロシュヴィア様は、少し困ったような微笑みを浮かべて……じゃあ仕方ないね、と……仰いました……。そうして私は……同時期に辞めたこの子たちと共に、オリシン王国への亡命を計画したのです……」
眠るリュアン「すう…すう…」zzz
分体クロシュたんぽ「……」zzz
元デロデロ信徒A「ムニャムニャ……」zzz
元デロデロ信徒B「クー…クー…」zzz
ミネルヴァ「………しかし……今日……皆さんが通りかからなければ……。私は……私自身だけでなく、この子たちや……お腹にいる、あの人との子にまで……絶望を与えてしまうところでした……。分不相応で身勝手な願いを抱いたばかりに……」
クロシュ「……」
ミネルヴァ「……私は……やはり、デロデロになるべきなのかもしれません。そうすれば……少なくとも、私自身と、このお腹の子は……二度と、絶望せずに済みます……」
聖女「………」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.そうかも……
2.なんか違う気がする……
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 16:03:53.55 ID:e1L65MZq0
- 0それはだめ、わたしもあかちゃんみたい
- 488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 16:06:47.45 ID:WsS2cOHK0
- >>487
- 489 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 17:38:30.53 ID:tMFutBkL0
- クロシュ「……」
クロシュ(ミネルヴァさんの……言う通りかも……)
クロシュ(でも……なんか、違う気がする……)
クロシュ(ミネルヴァさんは……たぶん……心から、デロデロが良いって……思ってない……)
クロシュ(……そんな気持ちで……デロデロに、なるのは……)
クロシュ(……わたし……あんまり、嬉しくない……)
クロシュ(………きっと……クロシュヴィアちゃんだって……嫌だよね……? しかたなく、デロデロになること、選ばれるの……)
クロシュ(……でも……)
クロシュ(ミネルヴァさんの……言ってることも……間違って、ない……)
クロシュ(たとえ、しかたなく、でも……。デロデロになれば……きっと、もう、絶望しない……)
クロシュ(……だから……しかたなく、でも……いいのかな……?)
クロシュ(………)
クロシュ「……ミネルヴァさんは……あかちゃん……会いたく、ないの……?」
ミネルヴァ「……そんなことありません。会えることなら、会いたい……。でも、それは私のエゴなのです。私の身勝手な願いでデロデロにならないでいれば……この子は、この絶望に満ちた世界に産まれ落ちることになる……。私はこの子に会いたいけれど……それ以上に、この子には私と同じような苦しみを、味わって欲しくないのです……」
クロシュ「んゅ……」
フメイ「……なら、ミネルヴァが守ればいい」
ミネルヴァ「えっ……!?」
フメイ「苦しまないように……悲しまないように……。ミネルヴァが、がんばれば……会える」
ミネルヴァ「……」
聖女「……フメイさん……。しかし、それは……」
妖精「絶対に苦しませず、悲しませないなんて……それには無限のがんばりが必要だよ。全然簡単なことじゃないんだ」
フメイ「………そう。がんばれないなら……別に、いいと思う」プイッ
ミネルヴァ「………」
聖女「あ、あのミネルヴァさん……。フメイさんは、その……あなたを傷付けたいわけでは……」
ミネルヴァ「……わかっています。全部……私が、弱いから……」
聖女「うぅ……」
クロシュ「……」
- 490 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 17:39:20.42 ID:tMFutBkL0
- クロシュ「!」ピコン!
妖精「……クロシュ?」
クロシュ「………わたし……あかちゃん、会いたい……!!」モニョッ!!
フメイ「!」
ミネルヴァ「えっ……!?」
クロシュ「だから……ミネルヴァさんは……産むのが、いい……!!!!」
妖精「ちょ、クロシュ!? ミネルヴァの話を聞いてたの!?」
クロシュ「……でも、わたし……会いたい!!!!」
聖女「……! わ、私も……会いたいです、ミネルヴァさん!!」
妖精「聖女まで……」
ミネルヴァ「き、急にどうしたんですか……?」
クロシュ「……デロデロに、なるの……産んでからでも、いい……。あかちゃんにも……聞かなきゃ、だめ……」
ミネルヴァ「……!!」
クロシュ「会わなきゃ……聞くことも、できない……」
妖精「……!」
クロシュ「だから……えっと……」
聖女「……未来が必ず絶望であると、決まっているわけではありません。ミネルヴァさんが諦めなければ……その子を心から愛し続ければ……きっと、希望に満ち溢れるはずです……!」
クロシュ「うん!」
フメイ「……うん」
ミネルヴァ「………」
聖女「だから……もう一度、考え直してみませんか……? 先ほどクロシュさんが言った通り……産んで、本人の意思を確認してからでも、デロデロの判断は遅くありません」
ミネルヴァ「……そう、ですね……。はい……。もう一度……ゆっくり、考えてみます……」
聖女「はい……!」
◇
- 491 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 17:41:41.50 ID:tMFutBkL0
- ―夜
幌馬車内
妖精「ふう……」
クロシュ「妖精さん……ごめんなさい」ペコリ
妖精「ん? なんで急に謝るの?」
クロシュ「さっき……ミネルヴァさんに……無理、言っちゃったかも……」
妖精「ああ……いや、それならミネルヴァ本人に謝りなよ」
クロシュ「それは、だめ……。撤回は、しない……」
妖精「……ふふ。クロシュ、けっこう口先が回るようになったね?」
クロシュ「ほえ……?」
妖精「無自覚か……。まあいいや。でもあかちゃん本人への意思確認は大事だと私も思う。問題は、人間の子供が意思確認できるようになるには誕生からさらに何年かかかるってことだけど……」
クロシュ「そうなの?」
妖精「そうなんだよ。街中とかで、人間の女性に抱きかかえられた小さい子供を見たことあるでしょ? あれが人間のあかちゃん」
クロシュ「そうなんだ」
妖精「人間とかエルフは成長が遅いからねえ……。まあ成長しない妖精よりはマシか」
クロシュ「じゃあ……妖精さんも、あかちゃん?」
妖精「え、まあ……そうとも言える……かも?」
クロシュ「わあ……。えと、肩、もむ……?」
妖精「それはおばあちゃん扱いだよ!」
*
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モミモミ
妖精の肩「」モミモミ
妖精「結局私の肩揉んでるし……。別に凝ってないけど」
スライムクロシュ『んへへ……。でも、きもちいい……!』モニョニョ
妖精「クロシュが気持ち良くなってるだけじゃないの?」
スライムクロシュ『〜〜♪』モニョモニョ モミモミ
妖精「まあ別にいいけど。あ、もう少し真ん中の方……うん、そこそこ……んっ……」
スライムクロシュ『〜〜♪♪』モニョニョ モミモミ
☆妖精さんの肩をもみました
◆
- 492 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 17:55:01.75 ID:tMFutBkL0
- ―オリシン王国への旅路 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇リュアン [亡命のお嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇ミネルヴァ[亡命の医術師]
武:魔銀のメス 盾:なし 飾:お守り
武: 防:旅人のローブ 飾:なし
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[00/16] 防御[00/09]
・聖女 近接[00/03] 魔法[00/07] 防御[00/03] ?[00/08]
……………………………………………………………………………………
―オリシン平原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
聖女「ん〜爽やかな風です!」
ミネルヴァ「今日は穏やかな旅路でありますように……」
妖精「首都には明後日くらいに着くかなあ」
リュアン「……なんだか懐かしいな。あの時もクロシュちゃんたちに助けられて……ほんの短い間だったけれど、一緒に旅をしたんだよね……」
フメイ「そんなこともあったんだ……」
リュアン「うん。フメイちゃんは、クロシュちゃんが探してたっていう友達なんだよね? 改めて、よろしくね」
フメイ「ん。よろしく」
クロシュ「んへへ……」
リュアン「……そういえばあの時、クロシュちゃん変な剣に乗っ取られたりしてたけど……今はもう剣を使ってないの?」
クロシュ「あ、えと……。クロシュヴィアちゃんに、取られちゃって……」
フメイ「……あれ? そういえば……セインたちの予備の剣を持ってくよう言われてなかったっけ?」
クロシュ「……忘れちゃった」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
11-40 食料発見(コンマ)
41-70 場所発見(コンマ)
71-90 良いこと(自由安価)
91-00 良いこと+(自由安価*2)
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 17:56:42.63 ID:C2nvXhzQO
- はい
- 494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 17:57:22.84 ID:yClnVY0io
- さて
- 495 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 18:02:10.30 ID:tMFutBkL0
- 場所を見つけ、そして良いことがありました
↓1コンマ 見つけた場所
01-10 盗賊のアジト
11-50 廃村
51-90 謎の入口
91-00 ???
↓2 自由安価 起こった良いこと
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 18:03:25.09 ID:4szFqEjso
- やん
- 497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 18:03:35.15 ID:I4WO6NF9O
- ヒナテイルと再会
- 498 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 20:03:16.50 ID:tMFutBkL0
- 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
聖女「あ、街道を歩いている人がいます」
妖精「ん? あれは――」
ヒナ「お〜い」ブンブン
*
テイル「久しぶりね、妖精、クロシュ」
ヒナ「こんなところでお会いするなんて、縁がありますね!」
妖精「久しぶり。あなたたちはまたギルドの依頼でも受けてるの?」
ヒナ「ええその通り! この辺りに大盗賊たちの連合があるって話なんですよ!」
聖女「大盗賊の……連合?」
テイル「ええ。村は焼き、男は殺し、女は犯し、泣く子も黙ってぶち犯し、仲間がやられたら必ず百億万倍返し……そんな恐ろしい噂の大盗賊連合のアジトがこの平原にあるのよ。速報によれば、大盗賊のうちの一人は昨日検挙されたみたいだけれど――」
フメイ「昨日の奴ら?」
妖精「たぶんそう。あいつらだけじゃなかったんだ」
ヒナ「わ!? あなたたちがやったんだ!?」
フメイ「まーね」
テイル「流石は妖精とクロシュ……。他のメンバーはお初だけど、実力は相変わらずのようね」
妖精「いや……実はけっこう弱体化してるんだよね」
テイル「え、そうなの!?」
リュアン「そ、それより……仲間がやられたら百億万倍返しって……」
テイル「あら、お嬢ちゃん興味ある? ……ていうかアレか、報復が怖いってことよね?」
ミネルヴァ「……」
クロシュ「……わたしたちも……協力、する……?」
フメイ「そうしよ。根絶やしにすれば報復なんてできない」
ヒナ「その通り! 一族郎党皆殺しが一番後腐れない殺り方です、天界でもそう言われてます」
聖女「て、天界……? あの、あなたは……」
テイル「あー、こいつの言うことは真に受けなくて良いよ。頭がおかしいだけだから」
ヒナ「テイルちゃん、ちょっと酷くないですか?」
テイル「実際おかしいでしょ」
クロシュ(そういうわけで……わたしたちは、テイルさんと、ヒナさんと、一緒に……大盗賊のアジトに、向かうことになった……)
◇
- 499 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 20:04:05.13 ID:tMFutBkL0
- ―大盗賊のアジト 踏破率[0/10] 満腹度[10/10]
草木に覆われた謎の建造物「」
ヒナ「見てください。森の中に巧妙に隠されている家がわかりますか?」
聖女「はい。見事な隠蔽ですね……」
テイル「ま、熟練冒険者の私たちにとっては見え透いたもんだけどね」
フメイ「あれを焼き討ちすれば良いの?」
ヒナ「いえ。中には奪われた金品や拉致された人々がいます。焼き討ちはできません」
フメイ「む……」
テイル「まあでも作戦はシンプルよ。ヒナを突っ込ませて暴れさせて敵を壊滅。どう?」
聖女「え、ええ……」
フメイ「ヒナって人、大丈夫なの?」
ヒナ「まあ大体大丈夫ですね。魔王とかでも出てこない限りは」
テイル「そういうこと。魔王でも弱いやつならたぶん相打ちくらいには持ち込めるだろうし」
ヒナ「うーん……雷霆の魔王以外の魔王には会ったことないので、なんとも言えないですね……」
聖女「ええっ!? ら、雷霆の魔王……!?」
ヒナ「ええ。あの強さの魔王が出てきたら、一人じゃ手も足も出ないですね。極めて遺憾ですけど」
テイル「ま、まあ雷霆の魔王は史上最強と言われてたやつだから……。まあそんな心配は今回はいらないのよ。ただの盗賊だもの」
ヒナ「まあそういうことです。人間相手なら遅れを取る気はありませんので、ご安心を」
フメイ「でも、昨日のやつけっこう強かった。フメイたちも一緒に行く」
クロシュ「うん!」
ヒナ「ありがとう! テイルちゃんと違って良い子たちですね、キミたち!」
テイル「う……まあ、良い子ではないわね、私……」
リュアン「あ、あの……私も、一緒に行きます!」
ミネルヴァ「……私も、治癒の技が使えます。怪我人が出た時は、お役に立てるかと……」
テイル「え、いやいや……! 流石に戦い慣れてない人たちを連れてくわけにはいかないわよ! しかもそっちの方、妊婦さんでしょ!?」
ミネルヴァ「大丈夫です。強化術の応用で私自身や胎児に過剰な負担がかからないようにできます」
テイル「い、いやいや……そういう問題じゃ……」
リュアン「ミネルヴァさんのことは、私が見てます。それに……この盗賊たちが世に存在し続ける限り、安心して眠れないので……。私たちは、自分の身を守りたいだけなんです……!」
テイル「むむう……」
ヒナ「まあまあいいんじゃない? やばくなっても私が守ってあげれば大丈夫でしょ」
テイル「まあ……ヒナがいいなら良いか」
- 500 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 20:04:51.36 ID:tMFutBkL0
- ―大盗賊のアジト 踏破率[0/10] 満腹度[10/10]
元デロデロ信徒A「馬車は私たちがお守りしてます!」
元デロデロ信徒B「お気をつけて……! 絶対、無事でいてください……!」
ヒナ「よっし、じゃあ行こう!」
フメイ「おー」
草木に覆われた謎の建造物「」
妖精(……あの建物……本当に盗賊のアジト? あの植物による隠蔽……かなり高度な魔法……結界……?)
妖精(………細心の注意を払おう。嫌な予感がする)
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+3、干肉(満腹度+3)
71-90 踏破率+3、???(本日戦闘コンマ+20、会心+10)
91-00 踏破率+3、???
- 501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 20:12:12.09 ID:e1L65MZq0
- あ
- 502 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 20:42:47.44 ID:tMFutBkL0
- ―大盗賊のアジト玄関 踏破率[3/10] 満腹度[10/10]
扉「」ドガァンッ!!
ヒナ「おらー!! 悪者はぶちころ――」ザッ
血溜まり「」ドプ…
倒れた盗賊たち「」
倒れた盗賊たち「」
倒れた盗賊たち「」
ヒナ「……」
テイル「ヒナ、どうし――っ!!?」
フメイ「……!!?」
聖女「こ、これは……!!?」
リュアン「ど、どうしたん――うっ!?」グッ
ミネルヴァ「こ、これは……一体……!?」
妖精「――みんな構えて!!!!」
クロシュ「……!!!!」シュバッ
ガギンッ!!!!
溶けかけている何者か「」デロデロ…
錆びた剣「」ギギギギ
氷塊「」ギギギギ
氷クロシュ「……!!」ギギギギ
――戦闘 溶けかけている者――
◆クロシュ一行(連携+10、薄明+10、烈閃+20)
満腹度[10/10]
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(敗北時1度だけ復活するが次ターンコンマ-20)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+10、会心+10)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・治癒(劣勢時、1度だけ次ターン終了時に1回復)
・烈閃(常にコンマ+20、会心+10)
・我慢(劣勢時、次ターンコンマ+10)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
◆溶けかけ(惨歌+30、破滅+30、再生+10、崩壊-10)
↓1コンマ(合計-20)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-80 勝利
81-00 会心
- 503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 20:48:36.47 ID:I4WO6NF9O
- 氷冷
- 504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 20:49:12.93 ID:ZXrmkXu7O
- 残火
- 505 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 21:01:55.53 ID:tMFutBkL0
- ―コンマ37 劣勢―
砕ける氷塊「」バギャッ!!
錆びた剣「」ギュオオオッ!!!!
氷クロシュ「!!」
ヒナ「でいっ!!」ゲシッ
吹っ飛ぶ氷クロシュ「〜〜!」モニャニャ!
空振る錆びた剣「」ビッ――
溶けかけている者「……」ジリ…デロデロ…
フメイ「……こいつ……!!」
溶けかけている者「」シュバッ
ヒナ「ぬんっ!」バッ
錆びた剣「」シュビビビビッ
光の剣「」ガガガガッ
蹴り「」シュッ
ヒナ「おっと」サッ
フメイ「やっ!」チリッ
火球「」ボンッ!!
溶けかけている者「」シャッ
火/球「」スパッ
溶けかけている者「……」ゴゴゴゴゴ
ヒナ「ふ、ふふ……魔王ですか、これ」
妖精「……疑似魔王化……っていうのを、見たことがある……。こいつ……まさか……」
フメイ「………」チリリ…
氷クロシュ「……」パキパキ…
クロシュ(……わたしの中の……アイスちゃんの、欠片が……)
クロシュ(………泣いて、る……)
◆クロシュ一行(連携+10、烈閃+20、埋火+10、我慢+10)
満腹度[9/10]
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(敗北時1度だけ復活するが次ターンコンマ-20)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+10、会心+10)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・治癒(劣勢時、1度だけ次ターン終了時に1回復)
・烈閃(常にコンマ+20、会心+10)
・我慢(劣勢時、次ターンコンマ+10)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
◆溶けかけ(惨歌+30、破滅+30、再生+10、崩壊-20、氷冷-10)
↓1コンマ(合計+10)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-70 勝利
71-00 会心
- 506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 21:05:28.35 ID:4szFqEjso
- コンマがデロりかけてきた…
- 507 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 21:25:01.82 ID:tMFutBkL0
- ―コンマ45 劣勢―
溶けかけている者「」シュバッ
ヒナ「くっ」ギンギンギンッ!!
テイル「いつまでもやらせないわよ!! その剣、もらった!!」バッ
浮遊魔法「」カッ!
錆びた剣「」グイッ
溶けかけている者「!」
ヒナ「そこお!!」
光の剣「」ヴンッ!!
スパッ――
溶けかけ/ている者「」デロデロ
デロデロ…デロデロ…ピトッ
溶けかけている者「」デロデロ
ヒナ「嘘でしょ、今真っ二つにしたのに!?」
テイル「ば、馬鹿な……ああっ!?」
錆びた剣「」グオンッ!!
ドスッ
テイル「ごふっ……が、我慢……できな……んああああっ……!」ビクンビクン
バタッ
ヒナ「テイルちゃん!! こいつよくも――」
デロデロ弾「」バギュンッ!!
ベチャッ
ヒナ「ぎゃあああ!!! と、溶ける!! 私まで溶ける!!!」デロデロ
妖精「ま、まずい!! ヒナがやられたら戦線が――」
- 508 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 21:25:35.26 ID:tMFutBkL0
-
ニワトリクロシュ「コッ……コケコッコー!!!!」
不滅の残火「」メラメラ…
テイル「……げほっ!!! はあ、はあ……し、しぬかと……」ゲホゲホ
ヒナ「う、うう……!? 溶けるのが止まった……!?」デロ…
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「クロシュ、無理をして……!! とにかくテイルとヒナは下がって!!!」
ミネルヴァ「負傷者の治療を行います!! 早くこちらへ!!」
フメイ「フメイが前に出る!!」バッ
リュアン「ううっ……!!! クロシュちゃんたちは……やらせない!!!」
妖精「リュアン!! フメイはともかくリュアンは無茶だよ、下がって!!」
◆クロシュ一行(連携+10、烈閃+20、埋火+10、我慢+10、残火-20)
満腹度[9/10]
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(敗北時1度だけ復活するが次ターンコンマ-20)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+10、会心+10)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・治癒(劣勢時、1度だけ次ターン終了時に1回復)
・烈閃(常にコンマ+20、会心+10)
・我慢(劣勢時、次ターンコンマ+10)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・クロシュがダウンしているため現在使用不可
◆溶けかけ(惨歌+30、破滅+30、再生+10、崩壊-30、氷冷-10)
↓1コンマ(合計+0)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-70 勝利
71-00 会心
- 509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 21:26:33.10 ID:WsS2cOHK0
- あ
- 510 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 22:11:37.24 ID:tMFutBkL0
- ☆痛恨により聖女の〈変転〉が発動!
しかし1桁と2桁を入れ替えても痛恨なのは変わらなかった……
聖女「み、皆さんはやらせません!!!」バッ
妖精「ああっ、聖女まで!? もう無理だよ、逃げよう!!!」
フメイ「あいつを……この場所をほっといて、逃げるわけには……いかないっ……!!」チリリ…!!
妖精「ううっ……気持ちは、わかるけどぉ……」
溶けかけている者「……」デロデロ…ジリジリ…
フメイ「おまえも……もう、いいの……!!! もう……」チリリッ
火炎「」カッ!!
火/炎「」スパッ
フメイ「あ、ううっ……」グググ
溶けかけている者「……」ジャッ
デロデロ弾「」ドギャギャギャギャッ!!!!
フメイ「わあああああ!!!!」
リュアン「きゃあああああ!!!!」
聖女「やあああああああ!!!!」
妖精「んわあああああ!!!!」
スライムクロシュ「〜〜!!!!」モニャニャニャニャ!!!!
ミネルヴァ「いやあああああ!!!!」
テイル「んああああああ!!!!」ビクンビクン
ヒナ「あああああああ!!!!」
ドッギャァァァァァァン!!!!!
――敗走――
◆
- 511 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 22:14:25.69 ID:tMFutBkL0
- ―夕方
オリシン平原 街道沿い
カー… カー…
スライムクロシュ「!」モニャッ
ブラッド「ようやく気が付いたか?」
フメイ「う……あ、赤スライム……?」
ブラッド「無様なお前たちに代わって、あの不愉快な場所は潰しておいた」
スライムクロシュ『み、みんなは……無事なの……?』
ブラッド「知るか。人間なんて死なせとけば良い」
フメイ「……」
ブラッド「……ああもう、面倒な後輩どもだな。生きてるよ、たぶん。トンチンカンなローブを付けた二人組がそこの馬車にセコセコ運んでた」
精霊の幌馬車「」
元デロデロ馬車「」
スライムクロシュ「……!」
スライムクロシュ(……みんなの、命の波……なんとなく、感じ取れる……。無事みたい……良かった……)
フメイ「……あそこは……カリス・ノーランドの施設なの?」
ブラッド「そう。世界各地にああいうのが残ってる。死してなお不快な物体を大量に残してやがんだよ、あの腐れ外道。まあ……クロシュヴィアのデロデロ化で、あいつに造られた哀れな生き残りたちも大体は楽になれただろうけど」
スライムクロシュ「……!」
フメイ「……フメイたちが戦った、あいつは……?」
ブラッド「お前たちが負けたアレは、非スライム由来の再生能力を付与されていた。すぐにデロデロ化できなかったのはそういうこと。まあ当人にとっちゃ生き地獄だったろうから、あたしが直々に楽にしてやったよ」
スライムクロシュ『……ありがと……』モニョニョ
ブラッド「……ふん。カリスの影響がまだ残ってんのが不快ってだけ。それにしてもお前たち……あの程度の奴に遅れを取るなんて、そんなに弱くなったの?」
フメイ「むう……。前のフメイなら……負けなかった……」
スライムクロシュ「……」モニョニョ…
ブラッド「はあ、まあいい……。あたしはもう行く。お前たち、変なとこで勝手におっ死ぬなよ」スタスタ
シュバッ
フメイ「……」
スライムクロシュ『……』
□大盗賊のアジトから敗走しました……
◆
- 512 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 22:16:02.54 ID:tMFutBkL0
- ―夜
オリシン平原 野営地
焚き火「」パチパチ
妖精「はあ……みんな無事で良かったよ……」
リュアン「本当に良かったです……」
聖女「お二人も、危ないところを運んでくださってありがとうございます」ペコリ
元デロデロ信徒A「んーん! 私たち、助けられてばっかりなので……!」
元デロデロ信徒B「赤い髪の女の子が、僕たちが皆さんを運び出すまで待っていてくれたんです! あの子が皆さんを助けてくれたんですよね……!?」
妖精「え、本当に……?」
クロシュ「んへへ……ブラッドちゃん、優しい……」
フメイ「うん……あの人、厳しいけど、時々優しいとこもある」
ミネルヴァ「……しかし、盗賊よりも遥かに恐ろしい者が潜んでいたのですね……。ちょっと、想定外すぎました……」
リュアン「でも……結局盗賊の方々はあの溶けかけてたものに皆殺しにされて……溶けかけてたものも、ブラッドさん? に倒されたんですよね……? 結果的には……丸く収まったと考えて良いんでしょうか……?」
妖精「まあ、そうだね……。ヒナとテイルは意気消沈した様子で帰ってったけど……」
フメイ「生き残れたのに、嬉しくないの?」
妖精「ヒナは勝てなかった悔しさ、テイルは盗賊討伐の証明不可で依頼失敗……ってとこかなあ。まああの二人のことだから明日には元気に別の仕事やってると思うよ」
オリシン平原で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
- 513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 22:17:26.71 ID:e1L65MZq0
- ミネルヴァに赤ちゃんの名前を考えてくれと頼まれる
- 514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 22:18:06.50 ID:kZUEnb2Fo
- メゾンドクロシュ
強くなるには会議
- 515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 22:18:23.37 ID:ZXrmkXu7O
- フメイ 火魔法の特訓をする
- 516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 22:19:35.14 ID:qYMjkNpBo
- クロシュ、フメイが弱体化したし、パーティメンバーも変わっている、ここらで連携を考え直そうと妖精が提案
- 517 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 22:44:23.43 ID:tMFutBkL0
- ―夜
オリシン平原 野営地
フメイ「……」チリッ
火球「」ボンッ
フメイ「……」
フメイ(火力は……体感だけど、前の2割未満……。このままじゃ、クロシュを守れない……)
フメイ(でも……失った力って、どうやって取り戻せば良いんだろう……)
フメイ(たぶん今のフメイ……生まれたばかりの、力の使い方を知る前のフメイより……さらに弱い……)
フメイ(う〜ん……どうしよう……)
妖精「フメイ、どうしたの? 悩み事?」パタパタ
フメイ「妖精。どうやったら、強くなれる?」
妖精「え、そうだなあ……。地道に魔法の勉強をするとか?」
フメイ「勉強……したことない」
妖精「……そういえば、フメイの魔法は、魔法というよりは直線的な炎魔力の放出に近いもんね。確かにあのやり方なら勉強はいらなかったかもしれないけど……」
フメイ「……でも、弱くなったフメイじゃ、通用しない気がする」
妖精「魔力の放出は、術式を介さないからロスが生じにくいっていう利点はあるけれど……素の魔力量とか属性の質にかなり左右される部分も大きいんだよね。今のフメイは……属性の質は以前と同じく高純度の炎属性だけど、魔力量がものすごく減ってるから、出力もかなり落ちてる……」
フメイ「どうやったら取り戻せる?」
妖精「生まれつきの魔力量は、実は簡単に増やしたりはできないんだ。フメイの場合は……力を奪われたってケースはちょっと見たことがないから、なんとも言えないけれど……ひとまずできることは、やっぱり魔力運用の勉強をして魔力の効率化を図ることだと思う」
フメイ「効率化?」
妖精「そう。魔力の放出は元々効率的ではあるけれど、それでもロスがないわけじゃない。それに魔力運用がもっとできるようになったら、最小限の魔力で必要十分な瞬間火力を発揮する……みたいなこともできるようになるはず」
フメイ「よ、よくわかんない……。とにかく、勉強すればいいの?」
妖精「まあそういうこと。良かったら教えてあげようか? たぶんフメイの魔法についてなら、人間の魔術師よりも妖精の私の方が向いてると思うし」
フメイ「お願いします」
妖精「よおし! じゃあ早速、今のフメイの魔法を見せてみて!」
↓1コンマ
01-60 まあまあ 経験+1
61-90 そこそこ 経験+2
91-00 理解した 経験+8
- 518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 22:51:56.91 ID:I4WO6NF9O
- あ
- 519 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 23:03:24.22 ID:tMFutBkL0
- フメイ「こう?」
指先「」スッ
超高温の小さな光「」ジジジジ…
妖精「……!!? え、ちょ、え……!?」
フメイ「?」
妖精「理解が速い……というか、私が教える以前に魔力の精密性はもう高位の魔術師級だった……てことだ!!」
フメイ「え、そうなの……!?」
妖精「既にできるのにやってなかっただけ……! そんな風に凝縮した炎なら、少ない魔力でもかなりの高温にできるでしょ? その熱を相手にぶつければ良いってこと!」
フメイ「えー? でもちっちゃいし……もっとこう、ばーっと燃える方が……」
妖精「そんな風に無駄遣いしてるから魔力が足りなくなっちゃうんだよ! 今までよりも魔力が少ないんだから、それを見越して運用するの!」
フメイ「むむ……わかった。こんな感じの炎を作って飛ばす練習を、する……」
超高温の小さな光「」ジジジジ…
☆フメイが魔法経験を8獲得しました
☆会心成功によりフメイのパッシブスキルが強化されました
◇
- 520 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/14(日) 23:21:19.94 ID:tMFutBkL0
- ―夜
馬車内
リュアン「ミネルヴァさん……お腹の様子は大丈夫ですか……?」
ミネルヴァ「ええ……。皆さんに守ってもらえたから、大事ないみたい」
聖女「良かったです……。あまり無理はなさらないでくださいね」
ミネルヴァ「はい……。ありがとうございます」
クロシュ「んへへ……」ニコニコ
聖女「ところで、お子さんのお名前はもうお決まりなのですか?」
ミネルヴァ「えっ……?」
リュアン「わあ、名前……!」
クロシュ「なまえ……?」
聖女「ああいえ、決まってないのでしたら、ゆっくりお決めになられるのが良いと思います。急かすつもりとかでは全然ありませんので」
ミネルヴァ「名前……そうですね……。今までは、考える余裕もなかったですけれど……。せっかくですし、ここにいる皆さんにも考えていただけますか?」
クロシュ「ほえ……?」
リュアン「えっ……!? わ、私たちが、ですか!?」
ミネルヴァ「今この馬車に乗っている皆さんは、一蓮托生の運命共同体みたいなものですから。そんなあなた方に付けて頂けたら、ひょっとすると良い運命に恵まれるかもしれない――なんて、流石に都合が良すぎるかもしれないですけれど……」
聖女「……わかりました! でも、最終的にはミネルヴァさんがお決めになってくださいね。その子のお母様は、ミネルヴァさんなんですから」
ミネルヴァ「はい、もちろんです。どうぞよろしくお願いいたします……」
リュアン「あ、あかちゃんの名前……! どうしよう、考えたことない……」オロオロ
クロシュ「……」
クロシュはなんて名前を提案する?
↓1〜 先取2票
1.モニョモニョ(スライム語でしあわせ≠フ意)
2.モニョモニョ(スライム語であい≠フ意)
3.デロデロ (スライム語でデロデロ≠フ意)
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 23:22:55.68 ID:WsS2cOHK0
- 2
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/14(日) 23:26:56.31 ID:kZUEnb2Fo
- 2
- 523 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/15(月) 00:37:21.59 ID:8yi7F61f0
- 聖女「むむ……名前、名前……」
リュアン「……う、うーん……やっぱり思い付きません……。クロシュちゃんはどう……?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
リュアン「えっ?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
聖女「………もしかして……〜〜、ですか?」モニョモニョ
スライムクロシュ「!」モニョッ!
リュアン「……ええっ!? 聖女さん、スライム語を話せるんですか……!?」
聖女「ふふ、まあその、少し練習しまして……。ミネルヴァさん、クロシュさんからの提案は〜〜です」モニョモニョ
ミネルヴァ「え、ええ……? すみません、ちょっと聞き取れなかったのですけれど……」
聖女「……クロシュさん、人の言葉に訳してしまっても構いませんか?」
スライムクロシュ「!」モニョッ!
聖女「ありがとうございます。では……クロシュさんからはあい≠ニいう提案です」
リュアン「あい……。あい……?」
ミネルヴァ「……あい……」
聖女「基本的には愛≠ニいう意味です。しかし〜〜には哀≠ニいう意味もあるので……あい≠ニいう言葉が、ニュアンス的には最も近いかと」
リュアン「愛……哀……。そんな、全然違う意味が……?」
聖女「……全く違う意味というわけでもないんです。愛と哀しみは、実は表裏一体の情……。愛が深ければ深いほど、哀しみもまた深くなります……。オノゴロの古語では、愛と書いてかなしみと読むそうですよ」
リュアン「そうなんですか……!」
ミネルヴァ「……あい、ですか……。哀を知らずに育って欲しい、と思っていましたけれど……。哀がなければ、愛もないのだとしたら……そういうわけにも、いかないのですね……」
聖女「……でも、最終的に決めるのはミネルヴァさんですから。一つの案として受け取っていただければ……とクロシュさんも言ってます」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
ミネルヴァ「……ありがとう。ふふ……あなたはまだ小さいのに、いつも考える切っ掛けをくださいますね」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ?
☆ミネルヴァの子に名前の提案を行いました
◇
- 524 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/15(月) 00:38:04.09 ID:8yi7F61f0
- ―クロシュの夢
集落の広場
クロシュ「……」
アイスの欠片「……」グスグス…
クロシュ「アイスちゃん……」
アイスの欠片「……あの子……らくに、なれた……? ほんとに……らくに、なれた……?」
クロシュ「……うん。きっと……ブラッドちゃんが……楽に、してあげた……」
アイスの欠片「うん……」グスッ
クロシュ「……ごめんね……。わたし……ちゃんと、できなかった……」
アイスの欠片「………ばかクロシュ……。いきてたら……それで、いい……」
クロシュ「んへへ……。うん……」
焦げたニワトリ「ここへ来るのは久しぶりね、クロシュ」トコトコ
クロシュ「ニワトリさん……!」
焦げたニワトリ「事の次第は理解しているわ。力を求めているのよね」
クロシュ「うん……!」
焦げたニワトリ「……でも結論から言うと……ここの住民は、これで全員よ」
クロシュ「!?」モニャッ!?
焦げたニワトリ「皆、クロシュヴィアのデロデロ攻撃に呑まれ、星の内側へ沈んでいったわ。私は不滅の炎であなたたちを守る為に最期まで抗ったけれど……その結果、こんな有り様となったわけ……」バサッ
クロシュ「……」モニョ…
焦げたニワトリ「そういうわけで、今の私は力をほとんど使い果たした燃えカスよ。それなのに、今日みたいに私の力を無理矢理使おうとすると……今度はあなた自身の命が削れてしまう。あなた、今日は無理をして平静を装っていたけれど……実はかなりきつかったでしょう?」
クロシュ「!」モニャッ
焦げたニワトリ「だからもう使わないで。これ以上あの力を使えば、いつかあなたの命は尽きてしまうわ」
クロシュ「……でも、ああしないと……」
焦げたニワトリ「……はあ……。そうね……。ああしなければ、きっとあなたたちはブラッドに助けられる暇もなく、あの場で終わっていた……。あなたの判断は正しかったわ。腹立たしいけどね……」
クロシュ「……」
焦げたニワトリ「……だから、もうあんな状況にならないようにしなさい。今までは生まれ持った才能と魔力量で無理矢理どうにかできたけれど、今の力を失ったあなたではそういかないの。絶対に無茶をしてはいけない。わかったわね?」
クロシュ「う、うん……」
焦げたニワトリ「……アイス、あなたからもクロシュによく言っておいて。私の力を使わないように」
アイスの欠片「……ばかクロシュ……。みんなを、かなしませたら……おおばかクロシュだから……」
クロシュ「……うん」
アイスの欠片「……クロシュ……ニワトリはだめだけど……アイスのちからは、だしおしみしなくていい。フメイも、よわってるから……アイスのちからで、まもって……」
クロシュ「……うん!」
- 525 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/15(月) 00:43:07.98 ID:8yi7F61f0
- 焦げたニワトリ「これでよしね。……とはいえ私も大魔女の端くれ。ただ手をこまねいているつもりもない……。以前までとは言わずとも、なんとか力を取り戻す方法を模索してみるわ。だからそれまでは、私の力は使わないこと。いいわね?」
クロシュ「うん……!」
焦げたニワトリ「ああ……それともう一つ言えることがあるとすれば……ここにいた者たちは、存在そのものが消え去ったわけではないわ。クロシュヴィアのデロデロ攻撃によって、星の内側へ沈んでしまっただけ。そして呑まれる間際、大盾や星竜が協力して皆に結界を張っていた。だから恐らく、彼らは力を保ったまま星脈を流れているはずよ。それを掬い上げることができれば……きっとまた、あなたの力になる。それを狙ってみるのも良いかもしれないわね」
クロシュ「!」
焦げたニワトリ「何度も言うけれど、無茶はしないこと。あなたを愛している者たちがいる……なんてことは、わざわざ言うまでもないことよね」
クロシュ「うん……!」
焦げたニワトリ「わかっているなら良いわ。今夜はゆっくり安らぎなさい」
クロシュ「うん……」
アイスの欠片「……つめたいもの……ほしかったら、いえば……」
クロシュ「んへへ……じゃあ、かきごおり……」
アイスの欠片「みずあじしかないけど」
焦げたニワトリ「ヴァンが育ててたリンゴの木は残ってるわ。りんご味にしましょう」
アイスの欠片「ん」
☆夢の集落で心の住人と交流しました
◇
- 526 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/15(月) 00:44:28.27 ID:8yi7F61f0
- 本日はここまで。次回はオリシン平原三日目からとなります
ヒナ&テイルと協力して大盗賊のアジトに攻め入るも、カリスの悪意の置き土産に出くわして敗走を余儀なくされたクロシュ一行……。弱体化はクロシュたちが自分で思っている以上に深刻だったらしく、魔法の練習や戦力増強を図るクロシュ氏とフメイちゃんなのでした。ミネルヴァさんのお子さんのお名前を提案したりもしつつ、寂しくなった夢の集落でかきごおりを食べつつ、あかちゃんスライムは眠る――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
- 527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/15(月) 01:55:33.97 ID:vo12aFZYo
- おつ
コンマ振るわず久々に負けたなぁ…
その代わりか成長は高めでよかった
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/15(月) 09:55:06.75 ID:IpJW8bbWO
- 乙
神聖魔法の腕がいまいちだったり痛恨コンマの桁を入れ換えても痛恨のままだったり、聖女さんポンコツ疑惑出てきたな…
- 529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/15(月) 12:25:57.72 ID:M3+sX8i/o
- 乙乙
死してなお害を撒き散らすカリス、お前悪役として100点だよ
生み出した子達は本当に優秀なので悪側にいなかったらって本当に惜しい
- 530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/16(火) 15:29:03.76 ID:w9/zLBl50
- 乙
- 531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 10:09:08.11 ID:gGCQrTSi0
- 乙
気になったけどフメイの炎魔法って火球だけなのかな。他にも練習すれば火球以外の技もできたりするのだろうか?(例えば火炎放射的な技とか)
- 532 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 14:17:15.07 ID:zllRQbWd0
- コンマが悪いと敗走することもあります。とはいえ遭遇戦における敗走にはペナルティがない場合が多いため、気負わずに戦いを挑むのが良いでしょう
成長判定で会心成功すると、経験の獲得とは別にパッシブスキルなどが強化されることもあります。今回の成長によって、フメイちゃんはそこそこ火力の扱いを心得ることができたかもしれません。精進するのが良いでしょう
聖女氏は神聖属性に適性があるわけではないため、ロイエで教えられている神聖魔法の腕前はいまいちのようです
そして聖女氏にはまだ僅かに運命を変える力が残っているようですが、それは以前に比べるとものすごく儚いもののようです。今回のように、運命を変えようとしたものの結局何も変わらなかったという無様なことになったりもします。今回はまあ……ポンコツな面が多く出てしまったと言えるかもしれません。穀潰しになってしまわないよう気を付けるのが良いでしょう
カリス・ノーランド氏は恐るべき大犯罪者であり、その悪影響は計り知れないようです。カリス・ノーランドの造りし生命たちはほとんどがスライム因子を有しているため、クロシュヴィアちゃんによる全世界スライムデロデロ化によって概ねデロデロ化して星に溶けたものと思われます
カリス・ノーランドが善なる心を持っていたら――という仮定は、本作世界における人々の間でも時折話題になる空想の一つかもしれません。文明を大きく先進させる偉大な発明者になっていた可能性もあれば、良識や倫理観に阻まれてろくな研究も発明もできなかった可能性もあります。カリス氏はもうこの世にいないので、想像することしかできないでしょう
フメイ氏は文章表現の都合で「火球」を飛ばしていますが、実は初級魔法の火球を使用しているわけではなく、フメイ氏自身の炎属性魔力を雑に放出した結果が「火球」に似た現象として見えるだけだったりします。実のところフメイちゃんは術式を利用した魔法らしい魔法は使ったことがなく、いつも感覚で適当に炎をぶっぱなしているようです(実のところそれは、属性スライムの属性技や、精霊の力に近いと言えるかもしれません)。しかし今回妖精さんに魔力の扱い方を教わったため、もしかしたらもう少し多彩な技を使ったりするかもしれません
- 533 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 14:17:43.18 ID:zllRQbWd0
- ―オリシン平原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
妖精「明日の午前中にはオリシンの首都に着きそうだけど、元デロデロ教のあなたたちはどこかに身を寄せるアテがあるの?」
ミネルヴァ「はい。実は夫の出身がオリシンの都で。夫を亡くしてからも、義両親とは文でのやり取りを続けておりまして……この度デロデロ教を辞す旨を伝えたところ、オリシンに来て一緒に暮らさないかとのご提案を頂いたのです」
元デロデロ信徒A「私たちも一緒に来て良いって言われたんです! 仕事を見つけるまではなんとか置かせて頂けたらと思ってます!」
元デロデロ信徒B「多少の蓄えはあるので、家賃や生活費はちゃんとお支払いするつもりです」
クロシュ「わあ……。リュアンちゃんも……?」
リュアン「うん……。でも私、仕事らしい仕事ってやったことなくて……」
フメイ「え、そうなんだ……」
ミネルヴァ「気にしなくて大丈夫よ。お義父様もお義母様も優しい方だし、今は家に誰もいなくて寂しいみたいだから。きっとリュアンちゃんのことも歓迎してくれるわ」
リュアン「はい……」
妖精「そういえばクロシュとフメイは普段どんな仕事してるの?」
クロシュ「おしごと……。ヤマイモ、掘るとか……?」
フメイ「ヤマイモ焼くとか?」
リュアン「ヤマイモ……! わ、私でも掘ったり焼いたりできるかな……!?」
クロシュ「うん!」
フメイ「光魔法でも火は付けられるんだっけ?」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
11-40 食料発見(コンマ)
41-70 場所発見(コンマ)
71-90 道具発見(自由安価)
91-00 良いこと+(自由安価*2)
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 14:18:42.64 ID:d+f97ZOGO
- あ
- 535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 14:31:26.27 ID:uTnoZB9Lo
- あ
- 536 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 14:35:50.56 ID:zllRQbWd0
- 場所と食べ物を見つけました
3日連続場所発見により珍しい場所を見つけやすくなります
↓1コンマ 見つけた場所
01-70 謎の入口
71-00 ???
↓2コンマ
01-10 ヤバキノコ
11-20 食べられる野草
20-30 トウガラシの実
31-40 ヤマイモ
41-50 オオキイタニシ
51-60 どんぐり
61-70 ザリガニ
71-80 コガネリンゴ
81-90 スカイマグロ
91-00 オリシンアカシャガニ
- 537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 14:43:27.12 ID:IBujlxtBO
- ?
- 538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 14:52:28.40 ID:n/+QTseBO
- かに
- 539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 15:56:18.07 ID:1tARyaXmo
- 噂をすればヤマイモー
- 540 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 17:01:42.78 ID:zllRQbWd0
- ―オリシン平原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
妖精「あ、ちょっと止まって」
精霊の幌馬車「」キキッ
元デロデロ馬車「」キキッ
ミネルヴァ「どうしたのですか?」
妖精「あそこ! ヤマイモだ!」
野生のヤマイモの葉「」フサフサ
クロシュ「わあ……!」
リュアン「あれがヤマイモ……!」
聖女「丁度良い時間ですね。今日のお昼はあれにします?」
フメイ「ん。せっかくだし、掘ってみる? リュアン」
リュアン「えっ……!? え、と……いいんでしょうか……!?」
妖精「いいんじゃないの?」
*
グッ ググッ
大きなヤマイモ「」ポン!
リュアン「と……採れました!!」
元デロデロ信徒A「わ〜!」パチパチ
元デロデロ信徒B「おめでとう、リュアンさん!」パチパチ
フメイ「それじゃあ焼いて食べよ。フメイ、火を付ける」
*
焚き火「」メラメラ
焼きヤマイモ「」ホクホク
リュアン「わぁぁ……!!」キラキラ
ミネルヴァ「良い香りですね……」
フメイ「ふふ……。焼き加減、完璧」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
聖女「〜〜♪ 美味しいです!」モグモグ
妖精「……ん、おいし」モグモグ
☆ヤマイモを食べて元気になりました
この移動中、次の戦闘に+15のコンマが加算されます
また、ヤマイモを掘ったことでリュアンが自信を持ちました
◇
- 541 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 17:02:10.88 ID:zllRQbWd0
- ―オリシン平原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
フメイ「……ん?」
クロシュ「……わ! 妖精さん!」
妖精「え、なに……なんだありゃ」
宙に浮く謎のドア「」フヨフヨ
リュアン「わ、ドア……!?」
聖女「ドアが浮いています!」キラキラ
ミネルヴァ「なんでしょうか、あのドアは……」
妖精「……そういえば、前にユーシリアでも宙に浮くドアを見たことがあったような……。でもあのドアとは外観も気配も違う感じだ。なんだろう」
フメイ「近くに寄ってみる?」
クロシュ「ん!」
*
宙に浮く謎のドア「」フヨフヨ
貼り紙『 ☆スライム専用避難所☆
※白影スライムは出入禁止!』
クロシュ「わわ……!?」
リュアン「スライム専用避難所……白影スライムは出入禁止……?」
妖精「デロデロ化で溶けるスライムに向けて作られた避難所……か?」
フメイ「……」ウズウズ
聖女「入ってみます?」
ミネルヴァ「私たちはスライムではないので、勝手に入って良いのかどうか……」
ガチャッ!!
空色の宙に浮くスライム『スライム専用だけどスライムのお友達の人も大丈夫ですよ!』モニョニョッ!
クロシュ「わっ!」
フメイ「空色の……スライム!」
妖精「あなたは……フライングスライムだね。ここは?」
モニョモニョ…ポン!
空色髪の女性「人間の方が多いみたいなので、この姿でお話しますね! 立ち話も何ですし、お入りください! 貼り紙の通り、避難所です!」
*
- 542 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 17:03:04.92 ID:zllRQbWd0
- ―スライムの避難所 庭園
ガチャッ―パタム
生け垣「」モサモサ
花壇「」フワフワ
芝生「」フサフサ
噴水「」シャワシャワ
野良スライム「〜〜」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜」モニョモニョ
クロシュ「んわわ……!」キラキラ
フメイ「わあ……!」キラキラ
妖精「ここは……!」
聖女「ドアの向こうに……小さなお庭が!」キラキラ
リュアン「すごい……!」
ミネルヴァ「綺麗……!」
空色髪の女性→シュヴィー「ようこそ、スライムの避難所へ! わたくしは、オリシン王国のスライムの長――シュヴィー・オードと申します!」
*
ガーデンパラソル「」バサッ
白いテーブル「」ポン
白い椅子「」ポン
ポット「」トクトクトク―
紅茶「」ホカホカ
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
聖女「あ、ありがとうございます」
シュヴィー「いえいえ! お砂糖とミルクもこちらにございます!」
フメイ「ん」
角砂糖「」ポイポイ
ミルク「」トプトプトプ
リュアン「わ……フメイちゃんお砂糖とミルクたっぷり入れるんだね」
フメイ「こっちの方がおいしい」
聖女「糖分の過剰摂取は……あ、でもフメイさんは人間基準で考えちゃだめかもですね」
妖精「そうだね。フメイも半分くらいスライムみたいなものだから、栄養過多の心配は不要だと思う」
シュヴィー「そちらのお方はチユ草のハーブティーに致しますね! お腹のお子さんにも優しいお茶なのでご安心ください!」スッ
ハーブティー「」
ミネルヴァ「まあ……! ありがとうございます。スライムさんなのに、人間の妊婦のことにも詳しいのですね」
シュヴィー「えへへ、勉強しております!」
変わった避難所でお茶会
↓1〜2選択
1.ここは何?
2.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
- 543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 17:04:14.13 ID:n4HzOixk0
- 0クロシュと妖精もハーブティー作りに挑戦
- 544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 17:07:13.79 ID:a1CfdtVDO
- 0オリシンもデロデロにやられているのかと昨今の情勢含めて色々聞く
- 545 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 19:54:47.97 ID:zllRQbWd0
- 噴水「」シャワシャワ
野良スライム「〜〜♪」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜♪」モニョモニョ キャッキャ
妖精「ここではスライムがデロデロ化しないんだ」
シュヴィー「……はい。そのように、わたくしが作った空間なので」
妖精「……てことは、ここはやっぱりデロデロ化するスライムに向けた避難所ってことか」
シュヴィー「はい……。もう既に……この国のスライムは、ほとんどがデロデロになって消えてしまいましたけれど……」
聖女「貼り紙にありましたけれど、白影スライムも出現してるんですよね……」
シュヴィー「はい……。オリシン王国民の方々も、既にけっこうな犠牲者が出ているそうです……」
クロシュ「……」
妖精「何か他に変わったことはない? まあ、この騒ぎ自体が変わったことと言えば変わったことだけども」
シュヴィー「……実はオリシン王国では、つい先日国王陛下がご逝去なされたばかりでして……。その混乱の最中にデロデロ騒ぎが勃発したせいで、対策も遅れに遅れているそうです……」
聖女「なんと、そんなことが……」
妖精「……ん? つまり現国王は前国王に比べて動きが遅い無能ってこと?」
シュヴィー「いえ……。国王自体が、まだ選出されていないのです」
妖精「……ええっ!? 国王不在ってこと……!? そんなことがあっていいの!?」
シュヴィー「す、すみません……。わたくし、政治には少々疎い身でして……」
フメイ「……? 国王がいないと、なんかだめなの?」
妖精「そりゃだめだよ! 内政的にも外交的にもだめだめ! 半年前、ユーシリアで継承順第9位のエリオスが即位してかなり紛糾したそうだけど、それでも国王不在の期間はほとんど作らなかったんだ。もしあの時エリオスが国王になっていなかったら……今頃ユーシリアは地図上から消滅してたと思う」
フメイ「そ、そうなんだ……」
リュアン「じゃあ……オリシン王国は、すごくまずいってことですか……!?」
妖精「すごくまずい。まあ幸いなことにオリシンと地続きの国はユーシリアだけだから攻め入られる心配はあまりないと思うけれど……。というか現在の王位継承順位第1位は誰で、どうしてそいつがさっさと即位しないの?」
シュヴィー「えっと、王位継承順位第1位の方は、前国王の直系の長男で、首都大図書館の名誉館長であらせられるクロノス・ローレシアス・オリシン様です。ただ……」
妖精「ただ……?」
シュヴィー「……クロノス様が、継承順位が最も高いわけではないのです」
妖精「……?」
ミネルヴァ「……第1位なのに……最高順位ではない?」
リュアン「……??」
シュヴィー「王位継承順位第0位……フェルメール・ド・オリシン様が、最も順位の高い継承者なのです」
妖精「第……0位!!?!?」
ミネルヴァ「は、初めて聞く順位ですね……」
聖女「わあ……。オリシン王国ってけっこう斬新な順位付けをするお国なんですね……」
シュヴィー「詳しくは知らないのですけれど、前例がないらしく……。フェルメール様を第0位に指名した前国王も既に亡く、議会では揉めに揉めているそうです……。慣例通り第1位のクロノス様とすべきか、最高の0位であるフェルメール様にすべきか、いっそ別の継承者にしてしまうべきか……」
妖精「オリシン王国、一体どうなってるんだ……」
- 546 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 19:55:16.20 ID:zllRQbWd0
-
シュヴィー「わたくしとしては……今さら白影スライムをどうにかできたとしても、溶けたスライムたちはもう戻っては来ないでしょうし……白影スライムのせいで、民衆の恨みつらみがスライムに向かわないかの方が心配です……」
クロシュ「んゅ……」
ミネルヴァ「……当のスライム本人たちが、ほとんど既に溶けてしまっているのは……不幸中の幸いと言えなくもないかもしれませんね……」
シュヴィー「……それはまあ……確かに、そうかもしれないです……。でも……無理矢理溶かされてしまうのも、不幸ではありませんか……。まだ、この地上でやりたいこととか、食べたいものとか、あったかもしれないのに……」
クロシュ「んゅゅ……」
聖女「シュヴィーさんは……デロデロには、反対ですか?」
シュヴィー「デロデロになろうっていう考え方に、反対はしません。そういうのも良いかもって思います。でも……有無を言わさず無理矢理、っていうのは違うと思うんです。例えデロデロになるとしても……それは本人の自己決定によって成されるべき選択だと思います……」
クロシュ「……!」
リュアン「……本人の……」
ミネルヴァ「自己決定……」
シュヴィー「……だから……ここに避難したスライムが、やっぱりデロデロになりたいからと、出ていったとしても……わたくしは、止めません……。止めませんでした……」
野良スライム「〜〜…」モニョニョ…
レッサースライム「〜〜…」モニョニョ オロオロ
シュヴィー「……ありがとう……。あなたたちも、もしデロデロになりたかったら……」
野良スライム「〜〜」モニョニョ フルフル
レッサースライム「〜〜」モニョモニョ フルフル
ジワワ…デロデロ…
スライムシュヴィー「〜〜…」モニョニョ…ポロポロ…
野良スライム「〜〜!」モニャニャ
レッサースライム「〜〜」モニョモニョ スリスリ
リュアン「……ここに残ったスライムさんたちは……シュヴィーさんのことが好きなんですね」
妖精「そうみたい……。今そっとしておいてあげよう」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
*
- 547 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 19:56:11.45 ID:zllRQbWd0
-
スライムクロシュ「!」ピコン
妖精「どうしたの?」
スライムクロシュ『シュヴィーさんに……お茶、淹れてあげたい……!』モニョモニョ
聖女「良いですね! おもてなししてもらったお礼に、こちらも何かを差し上げたいところです!」
リュアン「それなら……どんなお茶が良いでしょうか?」
ミネルヴァ「チユ草のハーブティーは妊婦に限らずほとんどの生き物に癒やしの効果をもたらします。シュヴィーさんにもチユ草のハーブティーを飲んで頂きましょう……。丁度私も、薬草としていくつか保持していましたので」スッ
乾燥セイントレア草「」ポン
聖女「……あれ? これはセイントレア草?」
ミネルヴァ「昔はチユ草と呼ばれていたそうです。医術書などにも大体はチユ草と書かれているので、これをチユ草と呼ぶ医療従事者は多いんですよ」
妖精「そうそう。やっぱこれはチユ草だよ、チユ草」
フメイ「ふうん。おいしいの?」
ミネルヴァ「普通に食べると、あまり美味しくないと思います……。」
クロシュと妖精のおてまえ
↓1コンマ(妖精の植物知識・料理上手とミネルヴァの薬学知識により+60)
01-30 微妙
31-60 普通
61-90 美味
91-00 けっこうなおてまえ
- 548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 20:04:43.39 ID:0pA/SvRqO
- 相当高い
- 549 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 20:32:08.05 ID:zllRQbWd0
- スライムクロシュ『シュヴィーちゃん』モニョモニョ
スライムシュヴィー『クロシュちゃん……?』モニョニョ
スライムクロシュ『ん!』モニョッ
おいしいハーブティー「」ポン!
ホカホカ…
スライムシュヴィー『んわ……! クロシュちゃんが淹れてくれたんですか……?』
スライムクロシュ『んへへ……。妖精さんと、ミネルヴァさんにも……手伝って、もらった……』
妖精「まあまあ得意分野だったからね。ミネルヴァもそう」
ミネルヴァ「え、ええと……はい、そうです。得意分野でした」
スライムシュヴィー『わあ……! それじゃあ……いただいても、いいですか?』
スライムクロシュ『うん!』
スライムシュヴィー『えへへ……じゃあ、ありがたくいただきます』モニョッ―
ゴキュゴキュゴキュ…
空っぽティーカップ「」カラッポ
スライムシュヴィー『んん〜!!』モニョニョニョ
スライムクロシュ『んへへ……おかわりも、ある……!』モニョッ
☆おいしいお茶を淹れてシュヴィーを元気づけました
◆
- 550 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 20:32:41.92 ID:zllRQbWd0
- ―夜
シュヴィーの避難所
精霊の幌馬車「」
元デロデロ馬車「」
噴水「」シャワシャワ
光るキノコ「」ボウ
光るキノコ「」ボウ
リュアン「わあ……!」キラキラ
聖女「大きなキノコが光ってます!」キラキラ
ミネルヴァ「あら……素敵な照明ですね」
シュヴィー「暗闇が苦手な子の為に、キノコさんたちに光ってもらってます!」
妖精「なかなか洒落てるね。でも本当に泊まってって良いの?」
シュヴィー「はい、もちろんです! クロシュちゃんとフメイちゃんはスライムですし、ここはスライムのお友達も大歓迎なので!」
クロシュ「んへへ……」
フメイ「フメイってスライムが混じってるらしいけど、わかるの?」
シュヴィー「はい、なんとなく! わたくしが幼い頃、大山脈で出会ったバーニングスライムさんたちと似た気配を感じました!」
フメイ「バーニングスライム……」
シュヴィーの避難所に一泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
- 551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 20:34:05.02 ID:d+f97ZOGO
- クロシュ、密かに格闘の練習
- 552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 20:37:55.52 ID:uTnoZB9Lo
- 持ち運びできる緊急避難先入口とか貰えません?
- 553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/12/20(土) 20:44:23.68 ID:1tARyaXmo
- フメイ 魔法のお勉強の続き
- 554 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:00:18.07 ID:zllRQbWd0
- ―夜
シュヴィーの避難所
クロシュ「」コソコソ
クロシュ(……武器が、ない!)
クロシュ(……ローガンさん……お酒に酔ってるとき……戦闘の基本は格闘だ!って言って……殴ったり蹴ったりする、練習……してたこと、あった……)
クロシュ(わたしも……戦闘の基本、練習してみよ……)
クロシュ「」コソコソ
リュアン「……あれ? クロシュちゃん、あんな暗いとこで何してるんだろう……?」
*
クロシュの拳「」シュッシュッ
クロシュの蹴り「」シャッ
クロシュ「……」ムフー
リュアン「クロシュちゃん……何してるの?」ヒョコ
クロシュ「あ、リュアンちゃん……。えと……格闘の、練習……?」
リュアン「そうなんだ……。でもクロシュちゃん、ちっちゃいから……格闘はあんまり向いてないんじゃないかなあ」
クロシュ「!」ガーン!
リュアン「あ、え、えっと! クロシュちゃんのがんばりを悪く言いたいんじゃなくて! えと、格闘以外にもっとクロシュちゃんに向いた戦い方はあるんじゃないかなあって思うの!」
クロシュ「……」
リュアン「ほら……人型なら、武器とか道具を使う戦い方の方が強いと思うし……。あ、でも武器は今はないんだっけ……。あ、擬態できるなら人以外の生き物になってみるとか……」
クロシュ「……」
どうしよう……
↓1選択
1.大きくなって格闘!
2.即席の武器を作る!
3.人型以外の生き物になる!
0.自由安価(できないことはできない)
- 555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:04:33.16 ID:AWh9u3980
- 3
- 556 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:26:59.74 ID:zllRQbWd0
- モニョモニョ…ポン!
トカゲクロシュ「〜〜!」シュバババッ
リュアン「わあトカゲ!? すごく、速い!!」
トカゲクロシュ「〜〜!」シュバババッ
ペチッ
リュアンの背中に張り付いたトカゲクロシュ「」
リュアン「……! せ、背中を取られちゃった……」
モニョモニョ…ポン!
スタッ
クロシュ「ん……! これなら……速く、動ける……!!」
リュアン「そうだね……! そういう戦い方もありだと思う!」
☆クロシュがアクティブスキル〈俊足〉を覚えました
(お腹-1、使用ターン会心率+20%)
◇
- 557 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:28:45.18 ID:zllRQbWd0
- ―夜
オリシン平原
フメイ「……」
指先「」
超高温の小さな光「」ジジジジ
妖精「それに指向性を持たせて飛ばせない?」
フメイ「んー……」
キラッ
ボンッ!!!!
黒焦げフメイ「……」
妖精「うわっ!? だ、大丈夫?」
黒焦げフメイ「うん。自分の熱で燃えるわけない。見た目は、ちょっと焦げるけど……」
妖精「そ、そう……ならいいけど」
黒焦げフメイ「……フメイ、あんな風に魔力を固めて撃ったことない。どうすればいい?」
妖精「普通は魔力を飛ばすより、あそこまで高密度に固めることの方がずっと難しいんだけどね……」
黒焦げフメイ「むー……固めなきゃ、フメイも撃てる」
妖精「固めて撃つっていうのが難しいのか……」
↓1コンマ
01-60 まあまあ 経験+1
61-90 そこそこ 経験+2
91-00 かんぺき 経験+8
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:30:14.06 ID:uTnoZB9Lo
- かんぺき
- 559 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:40:04.55 ID:zllRQbWd0
- 妖精「固めないで撃つ時と同じだよ。そこにある魔力を、ぐっと撃ち出す感じ」
フメイ「んー……」
キラッ
ボンッ!!!!
黒焦げフメイ「……」プスプス
妖精「……大丈夫……?」
黒焦げフメイ「……フメイ、おなかすいた……」
妖精「今日はこの辺にしとこうか……」
☆フメイが魔法経験を1獲得しました
◆
- 560 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:41:08.67 ID:zllRQbWd0
- ―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
シュヴィー「うう……もう行っちゃうんですね……」ジワワ
クロシュ「シュヴィーちゃん……」
シュヴィー「クロシュちゃん……皆さん……! どうか……どうか、お元気で……! ご無事で……!」
聖女「はい……! シュヴィーさんも、どうか気を落とさずに……。健やかにお過ごしくださいね」
シュヴィー「はい……!!」
フメイ「……ねえ、この避難所の扉みたいなやつ……あれ、持ってけないの?」
シュヴィー「えっここの入口を?」
フメイ「うん。そしたら、いつでもここに来れる」
クロシュ「わあ……!」
↓1コンマ
01-60 一度きりの使い捨てドアなら
61-90 オリシン国内なら何度でも使えるドア
91-00 空間魔法習得
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:43:26.90 ID:d+f97ZOGO
- あ
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:44:10.94 ID:uTnoZB9Lo
- 空間
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:44:53.99 ID:KMLvAfmsO
- あ
- 564 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:59:31.45 ID:zllRQbWd0
- シュヴィー「……その手がありました!」
モニョモニョ…モニョモニョ…
ドアノブ「」ポン!
クロシュ「わあ!」
聖女「ドアノブです!」
*
―オリシン平原
クロシュ「ひねるの?」
シュヴィー「はい! そのドアノブをひねってみてください!」
クロシュ「ん!」
ドアノブ「」グイッ
ガチャッ―
避難所への入口「」フォン――
クロシュ「!!」
フメイ「わあ……!!」
リュアン「す、すごい……!!」
シュヴィー「わたくしの力の届く範囲……このオリシン国内くらいなら、そのドアノブをひねればいつでもこの避難所に来れると思います!」
クロシュ「わわ……!」
聖女「すごい……!! これってすごい魔法ですよね、妖精さん!」
妖精「う、うん。プライベートな空間を作るだけでもかなり難しいはずなのに、それの入口を各地に作ったり、どこでも入れるドアノブを作ったり、ものすごくすごいことをしてる……!」
クロシュ「わあ……! すごく、すごい……!!」
シュヴィー「もし困ってるスライムを見かけたら、そのドアノブでここに案内してあげてください! えへへ、待ってますね!」
クロシュ「うん……!」
☆避難所のドアノブを手に入れました
オリシン国内にいる時、いつでも気軽にシュヴィーの避難所へ入ることができます
◇
- 565 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 22:00:24.72 ID:zllRQbWd0
- それでは本日はここまでとなります。次回はついにオリシン首都入りするところからとなります
オリシン平原行軍3日目にして、ようやく戦いもダンジョンもない穏やかな旅路を歩むことができたクロシュ一行と元デロデロ教一行。ヤマイモを掘って食べたり、不思議なドアを開けてスライム避難所を見つけたり、平和的で良い一日となったようでした
新たな力や新たなドアノブを手に、一行はついに本の都オリシン首都へと到達。そこであかちゃんスライムたちを待ち受けているのは、果たして――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 23:09:59.87 ID:uTnoZB9Lo
- 乙
やはりスライムは優秀な個体が多い
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 08:41:58.09 ID:3hAnt0cqo
- 乙です
今回の移動は何かとバタバタしてたから一日でもこういった日があって良かった
- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 09:41:05.29 ID:AIw6I630o
- それでもどっかのユーシリアよりは情勢はマシ!
- 569 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:19:33.93 ID:OLTvbRp90
- スライムはポテンシャルで言えば輝きを秘めうる生き物のため、時折すごい個体が現れることがあります。今回のシュヴィー氏もそのようなスライムの一つであったと言えるかもしれません
また、長生きのスライムは生得的な能力の他に優れた技能や魔術を有していることがあります。シュヴィー氏はまさしくそのお手本のような存在であったと言えるでしょう
今回の旅路はいつになくスリリングで危険なものだったようです。世界樹の巻ではいつも平穏な旅路を歩んでいたような気がしますが、今回は出発した途端にこのような事態に見舞われてしまいました。不運です
しかし3日目は平穏な上に良き出会いもあり、良い1日を過ごせたと言えるでしょう。クロシュたちも英気を養い、万全な状態でオリシン入りを果たすことができるかと思います
ユーシリアではいろいろひどいことになっていたので、国王不在でも実際当時のユーシリアよりはだいぶマシであると言えそうです。オリシンは大国というわけではないので、ユーシリアと比べてもまあまあいろいろやりやすい面は多いのかもしれません。たぶん国王不在なりに大臣やら家臣やらが奔走してなんとかしているのだと思われます。少なくともすぐに国家消滅の危機ということにはならなそうなようです
- 570 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:20:03.19 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン首都 市街
ワイワイ ガヤガヤ
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
聖女「……賑わってますね?」
妖精「そうみたい……。国王不在の影響はまだ大きくないのかな?」
ミネルヴァ「白影スライムの被害はまだ首都内にまで及んでいないのかもしれません。しかし国王不在の状況が続けばいずれは……」
妖精「……ひとまず今はミネルヴァたちを送り届けて、今夜の宿探しに専念しよう」
*
- 571 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:20:35.27 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン首都 市街
看板『ドーソン治療院』
ミネルヴァ「……! ここです!」
元デロデロ信徒A「わあ……! 綺麗な建物です!」
妖精「それじゃあミネルヴァたちとはここでお別れだね」
元デロデロ信徒B「あの、助けて頂いたり、送って頂いたり、ありがとうございました!!」ペコッ
聖女「いえいえ、困ったときはお互い様です! 助け合っていきましょう」
リュアン「……」
クロシュ「リュアンちゃんも……ここに、住む……?」
リュアン「……えと……」
フメイ「? お仕事の悩み?」
リュアン「……それもあるけれど……。えっと……」
クロシュ「?」
リュアン「クロシュちゃんたちは……クロシュヴィア様を見つけて、デロデロ化を止めようとしてるんだよね……?」
クロシュ「うん」
リュアン「………私……私も、付いてって、いいかな……!?」バッ
クロシュ「!」
フメイ「え、リュアンが?」
ミネルヴァ「リュアンちゃん……」
リュアン「私も……ちゃんと、考えて、クロシュヴィア様とお話したい! ミュージアでのことや……みんなの心を救ったクロシュヴィア様の、本当の気持ちとか……。私自身も、デロデロについて……命の在り方について……ちゃんと考えたいから……!」
聖女「……!」
妖精「むう……。まあ確かに、デロデロとかについての思索を深めるには良い機会になるとは思うけれど……。はっきり言って危険な旅だよ。この前の盗賊とか、盗賊のアジトでのこととか、そういうのと隣合わせの道になる」
リュアン「……承知の上です。でも私……答えを出せないまま、クロシュヴィア様とお話できないまま、ここに残ったら……それで何も知らない内に何もかもの決着が付いてしまったら……きっと、一生後悔します。いえ……きっとどんな選択をしても後悔はするんでしょうけれど……」
フメイ「まあいいんじゃないの。リュアン、光の魔法が使えるし」
妖精「フメイは軽いなあ……。ミネルヴァはどう思う?」
ミネルヴァ「……本音を言えば……私も、リュアンちゃんと同じく……今一度、クロシュヴィア様とお話したい気持ちがあります。しかし私はもう、一人の体ではないので……皆様の旅路にお供することは叶いません」
リュアン「ミネルヴァさん……」
ミネルヴァ「リュアンちゃん……本気なら、止めません。元デロデロの徒として、あなたにはクロシュヴィア様の真意を問う資格があると思います」
リュアン「……!」
ミネルヴァ「でも……本当に、いいのね?」
リュアン「はい……。もちろん、クロシュちゃんたちが良ければ、ですけれど……」
聖女「この3日間共に過ごしましたが、リュアンさんは優れた適応力を持っています。足も速いですし、長く険しい旅路を歩むことはできるかと思います」
妖精「そうだねえ……。クロシュはどう思う?」
クロシュ「うん……いいとおもう!」
リュアン「クロシュちゃん……!」
クロシュ「いっしょに……クロシュヴィアちゃんに、会いに、いこ……!」
リュアン「うん……! 一緒に、行こう……!」
☆リュアンが旅の仲間となりました
☆ミネルヴァと別れました
今後はオリシンの治療院などで会うことができます
◆
- 572 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:21:11.66 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン王国 市街
妖精「というわけで、まずは宿探し!」
リュアン「は、はい!」
聖女「ふふ……そんなに気負わなくて大丈夫ですよ、リュアンさん」
リュアン「す、すみません」
クロシュ「んへへ……」
フメイ「宿……シュヴィーの避難所は?」
妖精「……まあシュヴィーの避難所でもいいんだけど、スライム以外が長居するのは迷惑じゃないかなあ……」
避難所のドアノブ『皆さんならいつでも歓迎です!』モニョモニョ!
リュアン「わあっ!?」
聖女「い、いつでも歓迎だそうです」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ね」
妖精「ならいいか……」
オリシン首都滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考:オリシン観光案内
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:21:41.65 ID:xA86oKCP0
- 王宮の見学
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:24:41.65 ID:13wGnNnqO
- 市場を散策
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:38:29.10 ID:XJ2Wcj9ZO
- 先ほどの騎士2人あったので、オリシン王国について何かないか聞いてみる。
- 576 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:52:43.55 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン首都 市街
クロシュ「……王さまの、ところ……行く……?」
リュアン「え、王様のとこって……王宮?」
フメイ「なんで行くの?」
クロシュ「えと……なんか……大変、みたいだから……?」
聖女「まあ……確かに大変ではありそうですけれど」
妖精「気にはなるけど、門前払いされるんじゃないかなあ。」
クロシュ「行くだけ、行ってみよ……!」
*
―オリシン王宮
トコトコ… パタパタ…
衛兵「止まれ!」カンッ!
クロシュ「!」ピタッ
衛兵「この先はやんごとなきオリシン王家の城! 幼子と言えど通すわけにはいかぬ!」
妖精「予想通りの結果だ」
フメイ「どうする? 帰る?」
クロシュ「……」
どうしよう?
↓1〜 先取2票
1.帰る
2.不法侵入!
3.ワイロ!
4.セクシーに擬態してろうらく!
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:54:21.70 ID:3hAnt0cqo
- 3
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:54:31.96 ID:2PGlNmgfO
- 4
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 16:21:44.78 ID:5XNg6rC30
- どれにしろ入れなさそうだからあえてネタ要素強めの4
- 580 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 16:43:14.58 ID:OLTvbRp90
- クロシュ「!」ピコン!
妖精「……言っておくけど、今のクロシュに隠密侵入は無理だからね。大人しく引き下がるのが賢明――」
クロシュ「んーん……。わたし……ろうらく、できる!!」
妖精「……へ?」
リュアン「ろ、ろうらく……?」
フメイ「ろうらく?」
聖女「……ろうらくって……まさか籠絡ですか?」
*
モニョモニョ…モニョモニョ…ポン!
ひらひらな踊り子衣装「」ヒラッ
おおきな胸部「」ボン
締まったお腹「」キュッ
おおきな臀部「」ボン
セクシー踊り子クロシュ「!」タンッ
フメイ「わ……!?」
リュアン「あ、あわわ……///」アタフタ
聖女「い、いけませんクロシュさん! ハレンチです!!///」
セクシー踊り子クロシュ「んふふ……。わたし……はれんち!」
妖精「まあ……やるだけやってみるのも良いんじゃない?」
妖精(どうせこれも門前払いされるだろうし、危険はないでしょ……)
↓1コンマ
01-60 追い払われた……
61-90 上手くいった
91-00 王族
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 16:47:35.95 ID:AIw6I630o
- あ
- 582 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 17:52:14.92 ID:OLTvbRp90
- セクシー踊り子クロシュ「そこの兵士さん……」ヒョコ
衛兵「!?」
セクシー踊り子クロシュ「わたしと、イイこと……する……?」
衛兵「いや……私は職務中だ! そのような格好でここをうろつくんじゃ――」
モニョッ
衛兵「!!?」
セクシー踊り子クロシュ「身も、心も……デロデロに……なりたいよね……?」モニョモニョ
衛兵「ち、違う! やめたまえ! 私には妻が……!!」
セクシー踊り子クロシュ「んふふ……みんな、デロデロになれば……おんなじ……」モニョモニョモニョ
衛兵「アバ……」ガクガク
セクシー踊り子クロシュ「みんなで……デロデロに、なろ……?」モニョモニョモニョモニョ――
「そこまでだ!!」ドン!!
セクシー踊り子クロシュ「!」モニャッ!
金髪の若き王子「うちの兵士をいじめるのはそこまでにしてもらおう、うら若き踊り子よ」スタスタ
隠れた妖精(うわわわ、なんか偉そうな奴にバレちゃった! どうするの、クロシュ!!)
セクシー踊り子クロシュ(んゅゅ……!)
金髪の若き王子「しかしその兵は妻一筋の強い意思を持った男……それをここまで追い込むとは、一体どのような手管を用いたのだ?」
セクシー踊り子クロシュ「ほえ……?」
金髪の若き王子→メロウド「答えよ。さもなくば第二王子メロウド・オリシンの名において、今ここで貴様を裁いてくれよう!」
セクシー踊り子クロシュ「んわ……!!」
妖精「あああもう! 悪かった! 出来心だったんだ!! 王子様なら寛大な心で許してよ!」パタパタ
メロウド「妖精……!?」
◇
- 583 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 17:52:57.65 ID:OLTvbRp90
- ―メロウドの離宮
メイドたち「お帰りなさいませ、メロウド様」ペコリ
メイドたち「ようこそいらっしゃいました、お客様」ペコリ
フメイ「わー……」
聖女「え、え、ええ……!?」
リュアン「な、なんで案内されてるんですか……!? ここはどこなんですか……!?」
メロウド「フッ、そうかしこまらずとも良い。ついさっき、君たちは不埒な侵入者からこのメロウドの客人となったのだから」
クロシュ「??」
妖精「えーと……どういうことなの?」
メロウド「単刀直入に言おうか。君たち、僕の手先となれ!」ドン!
妖精「ええっ!?」
聖女「て、手先……!?」
メロウド「知っているかい? 今この王宮は王位継承の件で揺れている。第1位のクロノス兄さんか、第0位のフェルメールか。そこで僕は考えたんだ。このドサクサは僕が継承するチャンスではないか? とね」
妖精「え、ええ……」
メロウド「どうだい? もし手先となるなら、僕が新国王となった暁には相応の地位と名誉と給金を約束しよう」
妖精「うーん……私たち、オリシンでの地位とかお金が欲しいわけじゃないし……」
メロウド「なら何が欲しい? そもそもなぜ衛兵を籠絡しようとしていた?」
妖精「それは――」
カクカクシカジカ――
*
メロウド「何……!? 白影スライム騒ぎの原因究明を!?」
妖精「そう。だから悪いけど、あなたの手先になってる暇はないんだよね。王宮に侵入しようとしたのも、デロデロ騒ぎの首謀者が関与してる疑いがあったからでね……」
フメイ(えっ、そうなの!?)
リュアン(そ、そういうことにしておきましょう! その方がスムーズです!)
聖女(そ、そうですね。嘘も方便です!)
メロウド「オリシン王宮にデロデロの首謀者が関わっているだと!?」
妖精「そ、そう……。誰かはまだ突き止めてないんだけども……」
メロウド「ふむ……検討もつかないな。だが王宮内の人員監視ならば、やっぱり僕の手先となった方がいろいろ都合が良いんじゃないかな?」
妖精「う……そ、そうかも……」
メロウド「フッ、悪いようにはしない。僕の賓客だということにすれば、この離宮はもちろん王宮にも出入り自由、探索も調査もし放題だ」
妖精「う、うーん……」
- 584 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 17:53:26.97 ID:OLTvbRp90
-
聖女「あ、あの……一つお伺いしてもよろしいですか?」
メロウド「む、何だい?」
聖女「メロウド様には、王様となって何を成したいのか――その展望はございますか?」
メロウド「!」
フメイ「それはフメイも気になるかも。メロウドが悪いやつなら、手伝いたくないし」
メロウド「フッ……確かにその通りだな、僕が同じ立場でもそう思う」
フメイ「でしょ」
メロウド「そして展望だったな。それはもちろん――この国の大図書館と全ての書物を守り、尊び、次代に伝えていくことだ!!」ドン!!
クロシュ「わあ……」
フメイ「大図書館と、書物を……守る……?」
メロウド「そうだ! このオリシン王国は本の国! であるなら、その本を最も丁重に扱うのが国家としての役目だと思わないか?」
妖精「なるほどね……。そしてメロウドはそれを他の継承候補者たちより全うできる自信があるんだ?」
メロウド「無論だ。兄さんもクーフィアも人が良すぎるところがある、王の器には向いてない――コホン、今のは聞かなかったことにしてくれ。とにかく僕が王位を継承するのが一番ってこそさ」
妖精「でも、継承争いではかなり不利な立場ってことだね」
メロウド「そう。議会ではもっぱら第1位のクロノス兄さんか、第0位のフェルメールかで割れてる。僕の名前が挙がることはほとんどないんだ。正直なところクロノス兄さんならこっちとしても納得できるんだけど……第0位のフェルメールになるのはちょっとね……」
妖精「……そもそも第0位って何なの? 継承順位0位なんてこの国で初めて聞いたんだけど……」
メロウド「知らん! 親父……前国王が何を血迷ったのか、末妹のフェルメールを第0位ってことにしたんだ。それでこの有り様さ。まあお陰で僕が王位を狙える隙が生まれたとも言えるけど」
リュアン「なんか……大変なんですね……」
メロウド「まあとにかく君たちはこれから僕の手先として頑張ってくれよ。拒否したら不法侵入未遂で逮捕だから」
妖精「うげ……」
聖女「ひとまず今はメロウド様の言う通りにするしかなさそうですね……」
フメイ「まあ、王宮を出入り自由になったし良いんじゃないの?」
クロシュ「うん!」
☆メロウド王子の手先になってしまいました……
☆王宮に自由に出入りできるようになりました
まだ少しお話できそう
↓1〜2選択
1.クロノス王子について
2.クーフィア王女について
3.フェルメール王女について
4.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 17:58:19.82 ID:Ks3MMOhWO
- 2
- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 18:11:09.50 ID:AIw6I630o
- 3
- 587 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 21:04:34.13 ID:OLTvbRp90
- 妖精「第一王子のクロノスに……クーフィアっていうのは?」
メロウド「クーフィアは第一王女だよ。第一王女って言ってもクロノス兄さんどころか僕よりもずっと年下の妹だけど」
クロシュ「どんな、人……?」
メロウド「引きこもり……コホン、内気で人見知りなかわいい妹さ。王位継承順位は僕に次いで3位だけど、きょうだいの中ではぶっちぎりに王位に向いてないと断言できる。クーフィアが王位を継承することはまずないだろう……。彼女自身にとっても、この国の民にとっても、彼女が王位に就くことだけは絶対に避けなければならない」
リュアン「け、けっこうはっきり言いますね……」
メロウド「でも人柄は信頼できる良い子だし、頭も悪くない。表舞台に立つよりは影からひっそりと支えるのが得意なタイプだ。当然本人もそれはわかっている。だから権力争いに参戦してくることもないだろう。どちらかと言うと味方に引き込みたいね」
フメイ「今は味方じゃないの?」
メロウド「クーフィアはたぶん、クロノス兄さんを応援していると思う。兄さんは貴族からも民からも信の篤い質実剛健な長男だからさ」
妖精「……クロノスで良くない?」
リュアン「そんな気がしてきました……」
メロウド「ははっ、緑の国みたいな選挙をやったら実際クロノス兄さんの当選が確実だろう」
フメイ「でも、メロウドが王になりたいんだよね?」
メロウド「その通り。それが一番だよ、きっとね」
*
妖精「……で、フェルメールってやつはどうなの?」
メロウド「フェルメールか……。僕たちきょうだいの末っ子であり、前国王が0位に指名したこの騒動の台風の目だね」
クロシュ「どんな、人……?」
メロウド「お淑やかで慇懃丁重、絵に描いたような貞淑なお姫様……ということ以外は、実は僕もよく知らないんだ」
リュアン「えっ? きょうだいなのに……?」
メロウド「親父がどこぞの国外貴族と懇ろになってこさえた娘……らしい。事情はよく知らないけど、元いた家門が没落したとかで数年前に親父を頼ってきて、僕たちが知らない内にいつの間にか第0位の地位を築いていたんだ」
妖精「ええ? そんなよくわからない奴に王位を渡すのは危なすぎるんじゃ?」
メロウド「僕もそう思う。でも貴族の半分くらいは、既にフェルメールに骨抜きにされてるんだ」
クロシュ「ほねぬき……?」
メロウド「フェルメールはクーフィアと違って、王女らしい王女然とした姿だからね。それでいて貞淑で貴族の男たちを喜ばせる気品や所作を完璧に身に着けている。実際の知性や教養のほどはわからないけれど、人気になるのも当然と思うよ」
フメイ「ふうん。でも、王様になるなら見た目より仕事ができるかどうかの方が大事なんじゃないの」
メロウド「いや……王として立つ以上、見た目というのもかなり大事だ。例えば、自分たちが暮らす国を背負って立つ王が、すごく仕事ができるけど見た目はみすぼらしくて小汚い爺さんだったらどう思う?」
フメイ「うーん……仕事ができるなら、フメイは別になんとも……」
メロウド「そ、そうか……。でもそういうのを気にする人ってのは君が思っている以上に多いんだ。民はもちろん、貴族連中にもね」
妖精「うーん……じゃあメロウドはちょっと不利なんじゃないの? 見た目は爽やかだけど線が細くてちょっと頼りないし」
メロウド「言ってくれるなあ! まあでもその通り、僕は不利だ。クロノス兄さんも筋肉モリモリだしね。僕が有利を取れるのは、見た目も地味で性格も弱々しいクーフィアくらいだよ」
リュアン「クーフィア王女様……会ったことはないけどかわいそうになってきました……」
☆クーフィアとフェルメールについてのお話を聞きました
◇
- 588 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 21:05:40.37 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン市街 市場
ワイワイ ガヤガヤ
妖精「ふー……気さくな王子だったけど、やっぱりああいう場所にいると疲れるねえ」
リュアン「はい……。なんだか、ものすごく疲れちゃいました……」
聖女「オリシン入りしていきなり、王子様の離宮に案内されてしまうなんて……」
リュアン「それだけ聞くと、なんだか世の女性たちに嫉妬で呪い殺されそうですね……」
聖女「メロウド王子、見た目はいかにも王子様なイケメンでしたものね」
ワイワイ キャッキャ
フメイ「妖精、いけ麺っておいしいの?」
妖精「イケメンは食べ物じゃないよ。確か、賢明のアナグラムって聞いたことある」
クロシュ「けんめい?」
妖精「うん。賢明な男性のことを、ちょっともじってイケメンって呼ぶ文化があるみたい」
フメイ「そうなんだ」
リュアン「は、初めて知りました!」
聖女「私は今まで、イケてるメンと勘違いしていたようです……!」
リュアン「私も!」
フメイ「いけてる麺……?」
*
リュアン「そういえば、クロシュちゃんは武器とか用意した方が良いんじゃない?」
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「うん。フメイもそう思う」
妖精「そうだね……。人型で行動するなら、やっぱり武器があった方が良いと思う」
聖女「それでしたら、盾や防具も必要ではありませんか? まあこれはクロシュさんだけでなく、私たち全員に言えることですけれど……」
リュアン「確かにそれもそうです……」
妖精「今日は長旅で疲れてるし、入れる店は一つくらいになりそうだね。どうしようか」
↓1選択
1.武器屋
2.防具屋
3.装飾屋
4.道具屋
0.自由安価(店の種類を記入)
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 21:07:18.09 ID:xA86oKCP0
- 0自作の絵とか売ってるフリーマーケット
- 590 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 21:52:13.12 ID:OLTvbRp90
- クロシュ「……」キョロキョロ
絵売り「そこのお嬢さん方! こちらの絵画や絵ハガキをご覧になりませんか?」ヌッ
クロシュ「ほえ……?」
フメイ「?」
聖女「えっと……私たちのことですか?」
絵売り「はい、もちろん! こんなに美しいお嬢さんたちのグループなんて他におりませんから!」ニコニコ
リュアン「そ、そうですか……?///」
絵売り「オリシンは初めてですか? オリシンに来たら絵を買う、絵を買うならオリシンってくらいこの界隈じゃ有名なんですよ! さあさあ、見てってください!」
妖精「んん〜? オリシンで絵が有名ってのは初めて聞くな……」
クロシュ「絵……見てみたい!」
聖女「まあ……見るだけ見ていってみますか?」
絵売り「もちろん見るのは無料です!!」
妖精「じゃあ見てこうか。装備の調達はそんなに急ぐこともないしね」
*
―絵売りマーケット
ワイワイ ガヤガヤ
絵売り「さあさあ、こちらです!」スッ
イルカが飛び跳ねる絵画「」キラキラ
クジラが泳いでいる絵画「」キラキラ
シャチが宙返りする絵画「」キラキラ
クロシュ「わあ……!」
聖女「きらきらなお魚さんたちの絵です!」
リュアン「これ……ミュージアで見られる画風とはかなり雰囲気が違いますね。精細で、わかりやすいです」
絵売り「フフフ、こちらは新進気鋭の海洋アートなんですよ! ミュージアの芸術論者にしかわからないような難しい絵ではなく、誰にでもわかりやすい画風と美しさが魅力の絵なのです!!」
フメイ「ふうん……。エイの絵はないの?」
絵売り「エイは……ないですね」
フメイ「そう……」
妖精「芸術って実は私もよくわかってないんだよね……。クロシュはどう思う?」
クロシュ「んへへ……お魚、いいとおもう……!!」
妖精「食べること考えてない……?」
絵売り「そんな素晴らしいこちらの絵が――なんと今ならたったの19万8000!!!!」
フメイ「ええっ高い!!」
絵売り「いやいやいや! お嬢さん、考えてみてください! ミュージアではどんなお値段で絵画が取引されているか――」
リュアン「……ものによっては、数千万の値が付くこともあったみたいです」
絵売り「でしょう! それに比べればこのお値段!! しかもこれが、同じ絵の絵ハガキとなるとたったの1500です!!!!」
フメイ「わっ安い!」
絵売り「どうです? 旅のお便りに、早速この絵ハガキを使ってみるのはいかがでしょう?」
妖精「う、うーん……絵ハガキ……1500……まあ新進気鋭のアートなら……うーん……」
聖女「むむ……お父様に、アートなお便りを……」
クロシュ「……」
↓1コンマ
01-30 買ってしまった……
31-60 自作すればタダ!!
61-90 逆に寄稿した
91-00 ???
- 591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 21:59:18.12 ID:AIw6I630o
- たかく
- 592 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 22:39:36.42 ID:OLTvbRp90
- チャリンチャリン
絵売り「毎度あり〜!」
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」ポン
クジラが泳いでいる絵ハガキ「」ポン
シャチが宙返りする絵ハガキ「」ポン
聖女「買ってしまいました」
絵売り「フフフ、お目が高いお嬢様方です!」
妖精「……ん? この絵……微かに魔力が感じられるな。あっ!」
絵ハガキから飛び出すイルカ「」バシャァン!
リュアン「うわあ! イルカが飛び出して水しぶきが……あれ?」
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」
フメイ「……???」
絵売り「あそうそう、言い忘れていましたけど、その絵ハガキ飛び出すように見えたり……というか時々実際に飛び出しますので、ご注意くださいね。魔力が切れたら飛び出さなくなりますので」
クロシュ「……! これ……トリルちゃんの、絵の魔法……!!」
絵売り「……!? 私以外にも同じ魔法の使い手が……!? こ、コホン……まあとにかく、素晴らしい取引でした! またのご来店をお待ちしてますよ」
聖女「ふふ……お父様、こんなハガキが来たらびっくりするかなあ……」
妖精「まあ……たまにはこういう買い物もいいか」
☆飛び出す絵ハガキを買い、各々出したい相手へ出すことにしました
◇
- 593 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 22:40:36.54 ID:OLTvbRp90
- ―夕方
オリシン市街
カー… カー…
聖女「ふふ、良い買い物ができましたね」ニコニコ
妖精「……聖女って、もしかして騙されやすかったりしない?」
聖女「えっ!? な、なんでですか!?」
妖精「いや……なんでもない。そのままの聖女でいてくれた方が良いかも……」
フメイ「?」
クロシュ「?」
リュアン「……まあ、良い買い物ができたのなら良かったと思います!」
半透明のTシャツ騎士「お、そのハガキは……詐欺絵売りに騙された人はっけ〜ん」フヨフヨ
聖女「………えっ!!?!?!?」
妖精「い、言わんでいいことを……。ていうかあなたは――」
半透明のTシャツ騎士「旅の皆さんおひさ〜。オリシンへご滞在だったんですねえ〜」
リュアン「あの時の……騎士さん!」
金髪イケメン騎士「お久しぶりです。ご無事で何よりです」
妖精「仕事終わり?」
半透明のTシャツ騎士「ですね〜」
金髪イケメン騎士「私はこれから自主的に白影スライム警戒に当たるところです」
半透明のTシャツ騎士「うへぇ、仕事中毒すぎて引くわぁ……」
金髪イケメン騎士「この都と民の皆様をお守りすることが騎士の務めですから」ニコニコ
妖精「白影スライムか……。そういえば、騎士のあなたたちから見て、この国で変わったことって何かある?」
半透明のTシャツ騎士「そりゃ白影スライムでしょ〜」
金髪イケメン騎士「あとは……やはり懸念なのは継承争いの長期化ですね」
半透明のTシャツ騎士「アーサっち的にはやっぱお姫様お姫様してるフェルちゃん様をお守りしたい感じ〜?」
金髪イケメン騎士「騎士たる者、主君が誰であろうと全霊で仕えるのみです」
半透明のTシャツ騎士「うへぇ、思考停止の働きアリこわぁ……」
↓1コンマ 聞き込み
01-60 白影スライムの出現分布について
61-90 フェルちゃん様について
91-00 ???
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 22:42:13.61 ID:xA86oKCP0
- あ
- 595 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:12:58.91 ID:OLTvbRp90
- 妖精「フェルちゃん様って……第0位のフェルメール王女のこと?」
半透明のTシャツ騎士「そうそう〜。め〜っちゃおかしいお姫様なんだよね〜」
金髪イケメン騎士「……アインツィアさん。いくら同僚でも、王族の方々への無礼は聞き捨てなりません」
半透明のTシャツ騎士「おおっと!? 失敬失敬、聞き逃してくださいね〜」
半透明のTシャツ騎士『アーサっちに聞かれると怒られちゃうから、こっちでお話しますね〜』
クロシュ『!』
妖精『! これ……心魔法の念話!』
半透明のTシャツ騎士『お、妖精さん詳しい感じ〜? 私らは夢魔なんで基礎技能ですけど、妖精でこれ知ってるのってなかなかですね〜』
妖精『……やっぱりあなた、夢魔だったんだ。それで……夢魔から見て、なんか変なの? 例のお姫様は』
半透明のTシャツ騎士『いえ〜す。アレ、たぶんやってますねえ』
クロシュ『やってる?』
半透明のTシャツ騎士『範囲はわかりませんけどぉ、洗脳か何かをばらまいたっぽいです〜。夢魔の私でさえ最近までフェルちゃん様が第0位の王女様だって疑ってなかったくらいなんでぇ、かなりの使い手ですよあの人〜』
妖精『一時的とはいえ、夢魔をも欺くほどの心魔法の使い手……!?』
半透明のTシャツ騎士『そうっぽ〜。怖すぎなんでぇ、私気付いてないフリしてま〜す』
妖精『なるほど……そりゃ確かにかなりやばい奴だね……。ありがとう、情報提供』
半透明のTシャツ騎士『ど〜いたしまして〜。あ、今のアーサっちに言わないでね〜。どっちに転んでも私怒られちゃうから〜』
妖精『……まあ、うん』
☆フェルメールが洗脳魔法?をばらまいたという情報を得ました
◇
- 596 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:14:04.38 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン王国 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[09/16] 防御[00/09]
・聖女 近接[00/03] 魔法[00/07] 防御[00/03] ?[00/08]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 597 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:15:58.39 ID:OLTvbRp90
- ―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
聖女「……詐欺なんて……嘘ですよね……? だって……この絵は、こんなにも綺麗で……」ブツブツ
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」
シュヴィー「聖女さま……」オロオロ
フメイ「聖女……まだ気にしてる……」
リュアン「ど、どんな声をかければいいんだろう……」
妖精「ううーん……」
クロシュ「……聖女さん!」モニョッ
聖女「あっクロシュさん……!」
クロシュ「……あの、絵売りの、人が……どんな、つもりでも……」
聖女「……はい」
クロシュ「………聖女さんが……おもった……絵の、良さは……なくならない……!!」
聖女「!!!!」
クロシュ「だから、それ……すてきな、おさかなの、絵……!!!!」
聖女「!!!!」
クロシュ「大司祭さんに……送って……あげよ……?」
聖女「……はい!! 私としたことが、末節に囚われて本質を見失っていたようです。クロシュさん、ありがとうございます……!! これは……素敵な絵です!!!!」
クロシュ「ん!!!!」
フメイ「クロシュ……!」
リュアン「そっか……例え詐欺だったとしても、絵を見て覚えた感動は本物だもんね!」
妖精「ふふ……芸術についてはやっぱり一家言あるんだねえ、クロシュ」
シュヴィー「すごいです! 私も欲しくなってきました……あのおさかなの絵……!!」
妖精「いや、それはやめた方が……」
オリシン首都滞在2日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 23:16:32.98 ID:YoZq7wi2O
- イリスの家に行く
- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 23:16:41.08 ID:5XNg6rC30
- 大図書館に行ってみる
- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 23:18:03.91 ID:MojFe3I+O
- 書店で買い物
- 601 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:21:29.77 ID:OLTvbRp90
- 本日はここまで。次回はイリスさんお久しぶり編、首都大図書館編、書店でお買い物編です
オリシン入りを果たし、いきなりメロウド王子の手先になってしまったり、王宮の出入りが自由になったり、怪しい絵売りから絵ハガキを買ってしまったり、騎士たちからフェルちゃん様の情報を得たりしたクロシュたちでした
今のところオリシン国は穏やかであり、恐ろしい惨事や悲劇とは無縁そうに見えます。しかし騎士たちが言っていたように、首都の外では白影スライムたちが飛び跳ねているそうです。あかちゃんスライムたちは、見えざる脅威にどう立ち向かえば良いのか。やはりここは、ダークヒーローの立役者イリス・プラネット氏を頼るのが良いのかもしれません
それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日となります。よろしくお願いいたします
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 00:18:58.27 ID:ub83dlLio
- 乙
毎回王宮には無断で侵入してたクロシュがちゃんと全うに訪問してる
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 01:36:24.32 ID:L6XgL47Jo
- おつ
しかし何処から取り掛かればよいのやら…
いつも通り人助けしてれば何かきっかけが拾えるかね
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 13:48:37.07 ID:A/EkZcCeO
- 乙
聖女さんやっぱポンコツ…
- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 22:54:12.41 ID:Qa/JLy8vo
- おつおつ
光集め編のパーティメンバーは一人でも旅できてただけあって皆しっかりしてたんだって改めて知る
- 606 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:48:18.03 ID:alYWZ2Kz0
- クロシュさんは不法侵入の常習犯でしたが、今回は万全に万全を期して色仕掛けをすることとしたようです。その成果もあり、第二王子メロウド氏の手先となって自由な王宮の出入りが許可されました。拒否権はなかったため、今後は手先としての仕事もしなければならないかもしれません。権利を得るには義務を果たさなければならない場合もあります
今のところクロシュさんたちが何をすべきかはよくわかっていないようです。ひとまずは情報収集や観光などで遊んで暮らしても良いかもしれません。もちろん人助けは良いことです。人を助けることが、巡り巡って自分自身の利益となることもあります(ならないこともあります)。肩ひじ張らずやりたいようにやるのが良いでしょう
聖女氏は穏健派の修道院で育ったため、俗世における買い物や取引について少々見識が乏しいところがあるようです。教会で働いているだけならばそれほど気にする必要もないのですが、旅をする者としては少しばかりポンコツと言わざるを得ないかもしれません。穀潰しにならないよう注視していくのが良いでしょう
世界樹の光を巡る旅の仲間たちは、実のところクロシュ以外の全員が一人旅できる実力派だったため、その道中は安全で安心なものでした。それに比べると現在の仲間たちは皆それぞれちょっと不安と言わざるを得ないかもしれません。しかし足りない部分は補い合えばなんとかなることもあります。全員で力を合わせ、しっかり進んでいただけたらと思います
- 607 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:48:56.53 ID:alYWZ2Kz0
- ―シュヴィーの避難所
聖女「今日はどうするんです?」
妖精「今日なんだけど、実はある人物と連絡が取れたから会いに行くよ」
フメイ「ある人物?」
リュアン「私たちの知っている人ですか?」
妖精「知ってはいると思う。みんな会ったことはあるはずだし、ある意味有名人だし、特にクロシュとは馴染み深い人だよ」
クロシュ「ほえ……?」
聖女「オリシン王国在住で、ここのみんなと会ったことがあって、ある意味有名で、クロシュさんと馴染み深い……まさか!」
妖精「そう――ダークヒーローの第一人者、イリス・プラネットだ!」
クロシュ「!!」
◇
―郊外
広い農園「」
煉瓦造りの家々「」
トコトコ パタパタ
聖女「わあ。街中から少し外れると一気にのんびりした空気のところになるんですねえ」
クロシュ「イリスさんも、こういうとこ、住んでるんだ……」
妖精「そうみたい。えーと、教えてもらった道順からすると……」
こじんまりとした家「」ポン
表札『プラネット』
クロシュ「!」
妖精「ここだ!」
コンコン
ガチャッ!!
イリス「クロシュちゃん! 妖精さん! それに――フメイちゃんと、聖女さんと……リュアンちゃん!?」
クロシュ「イリスさん!」
フメイ「ん」
聖女「お久しぶりです、イリスさん!」
リュアン「えっと、ご無沙汰しておりました」ペコリ
妖精「久しぶり。元気そうで良かった」
イリス「えへへ! 立ち話も何だから上がって上がって!」
*
- 608 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:49:38.41 ID:alYWZ2Kz0
- ―イリスの家
稼働中の魔導飯盒「」シュポシュポ
飾られたザリガニのお守り「」
飾られたガラスのザリガニ「」
飾られた吸血鬼の日焼け止め「」
飾られた日蝕の傘「」
飾られた銀のナイフ「」
クロシュ「わあ……!」
妖精「あの飯盒!」
聖女「あっちはザリガニです!」
フメイ「ザリガニ!」
リュアン「こっちの棚は……格好良い傘とかナイフがあります!」
イリス「うん、思い出の品は大切に飾ったんだ! 飯盒は便利だからつい使っちゃうんだよね」スッ
ティーポット「」トクトクトク…
紅茶「」ホカホカ
クッキー「」ポン
クロシュ「!」モニョニョ
フメイ「……」
イリス「ふふ、どうぞどうぞ。自由に食べてね」
クロシュ「!」パァァァ
リュアン「あ、ありがとうございます」
聖女「良い香りですね……」
イリス「……と、のんびりお茶会しながら思い出話と洒落込みたいところだけど……今日はただ会いに来てくれたってわけではないんだよね? 妖精さん」
妖精「うん。手紙でも伝えてあった通り――デロデロの件で」
カクカクシカジカ――
パクパク モニョモニョ モグモグ――
◇
- 609 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:50:29.79 ID:alYWZ2Kz0
- イリス「……なるほど。この国に、クロシュヴィアちゃんの手がかりがあるかもしれないんだ」
クロシュ「うん……」モグモグ
妖精「でもまだ来たばっかりだから、何も掴めてないんだ。それどころか第二王子に手先にされちゃったくらいで……」
イリス「え、第二王子ってメロウド様のこと?」
妖精「そう。いつもの……とは違って、クロシュが色仕掛けで王宮に侵入しようとしたら王子に捕まっちゃって」
クロシュ「んゅ……」モグモグ
イリス「ええ、何やってるの……。いやでも、ある意味チャンスと言えばチャンスかも。最近の王宮っていろいろゴタゴタしてるらしいし、王子様の手先にでもならないと出入りは難しいだろうから」
妖精「まあ……。イリスは、王位継承順位0位のフェルメール王女について何か知ってる?」
イリス「フェルメール王女のことはあんまり知らないんだよね……。以前は全く聞いたことなかったから、私が旅立った後どこかのタイミングでこの国に来たんじゃないかなあ」
妖精「………第0位っていう順位を疑問に思ったことはある?」
イリス「そ、そりゃまあ……。でも前国王様が決めたことみたいだし、私と母さん以外……この国にいた人たちは全然気にしてないみたいだったから、そういうものなのかなあと」
妖精「ふむ……。イリスとティナは洗脳されてるわけじゃないみたい」
イリス「せ、洗脳!? どういうこと!?」
妖精「いやまあ……とある夢魔の証言だけど、フェルメール王女が洗脳魔法の類を国中にバラ撒いた可能性があるらしい。イリスとティナがかかっていないとすると、オリシン国内の人間を常に洗脳し続ける類のものではないのかも」
イリス「……なるほど。つまり……持続的に認識を改竄するわけじゃなく、瞬間的に記憶を上書きあるいは植え付ける類の心魔法……って感じ?」
妖精「そ、そう。話が早くて助かるどころか、私より理解が進んでない? 一応私、これでも一度心魔法の勉強をした身なのに」
イリス「え!? ま、まあ……9割当てずっぽうの推測だから!」
ワイワイ キャッキャ
*
イリス「じゃあこの国にいる間は私も一緒に行くよ! クロシュちゃんもフメイちゃんも弱体化しちゃったんなら、それなりに戦える人もちょっとは必要でしょ?」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「むー……」
妖精「うん。イリスが来てくれるとすごく心強いよ」
イリス「えへへ、まーかせて!」
もう少しお話できる
↓1〜2選択
1.ティナ・プラネットについて
2.フラナ・バイオレットについて
3.この家について
0.自由安価(できないことはできない)
※イリスさんとはオリシン王国にいる間一緒に行動できるため、自由行動で話すこともできます
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 15:54:00.99 ID:nh0ZFqBnO
- 0知り合いに協力してくれそうな人いない?
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 15:56:13.62 ID:8U2Tj9bc0
- 2
- 612 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 17:46:58.34 ID:alYWZ2Kz0
- 妖精「……あ。そういえば……ええと……」
イリス「………フラナ先生のこと?」
妖精「……」
クロシュ「………えと……ごめんなさい……」ペコリ…
イリス「ううん、クロシュちゃんが謝ることじゃない。フラナ先生も、クロシュちゃんが謝るべきことじゃないって言うはず」
クロシュ「うん……」
妖精「……もう知ってたんだ」
イリス「フリューゲルさんからお手紙をいただいてね……。当初はギョッとしたけど、今はもう平気。普通に死ぬよりは全然良いかもって思ってるくらい」
クロシュ「わ……!」
妖精「……あれ? イリスってデロデロ教に入ったの?」
イリス「ううん……溶けて良しってわけじゃないよ。でもそんなに悲観しすぎることでもないやって思って。寂しいのは寂しいし……もうお話も、文のやり取りもできないけれど……存在は、確かに感じられるから」
妖精「それは……星の魔法使いとしての感覚?」
イリス「たぶんそう。だから他の人たちにとって、デロデロ化が永遠の別れに等しいっていうのもわかってるつもり」
フメイ「そういえば、死ぬのとデロデロって、どっちも星に還るって言ってたっけ? 同じなの? 違うの?」
イリス「どちらも星に還るってところは同じなんだけれど、その過程に死を挟むかでけっこう変わることもあるんだ」
リュアン「え……? 何が変わってくるんですか?」
イリス「私が観測した範囲だと、デロデロ化は魂がかなり保たれやすくなるみたい」
聖女「魂が……?」
イリス「うん。通常の死はものすごい苦痛や悲嘆を伴うから、その影響でほとんどの魂は砕けちゃうんだ。だから命が星に溶けると、砕けた魂も一緒に溶けて……新たに生まれる魂の材料になるの。よほど強い魂じゃない限り、同じ魂のままで来世に生まれることはないみたい……。合ってるかな? 妖精さん」
妖精「……その辺りのことは詳しくないから、私に聞かれても困る……。世界樹の精霊に聞ければわかりそうだけど……今あいつ呼んでも出てこないし……」
イリス「そ、そうなんだ……。まあとにかくそんな感じ。デロデロ化なら、普通の死を挟めば砕けるような魂でも、ほとんどがその形を保てるみたい。フラナ先生の存在を感じられるのも、フラナ先生の魂が砕けずに保たれてるからだと思うんだよね」
クロシュ「……!」
妖精「正否はわからないけれど、筋は通ってる気がする」
イリス「えへへ、とにかく私は大丈夫! 心配してくれてありがとね!」
*
フメイ「ねえ、イリスの他には誰かいないの」
イリス「私の他に協力してくれそうな人って意味なら……うーんそうだなあ……」
↓1コンマ
01-90 メイド
91-98 ↑+天文学
99-00 ↑+???
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 17:51:33.75 ID:BESuOjsio
- あ
- 614 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 18:22:36.04 ID:alYWZ2Kz0
- 扉「」コンコン
「イリス、いる?」コンコン
イリス「あ、うん! 丁度良いや」スタスタ
ガチャッ
銀髪セミロングの一本角のメイド「お邪魔します……あら、お客様がいらしていたのですね。出直し――」
イリス「この人たちはフラナ先生の知人だよ。話してかない? サキ」
銀髪セミロングの一本角のメイド→サキ「フラナ様の……!?」
イリス「あっ」
シュンッ
サキ「サキ・ローズナイトと申します。見ての通り、メイドですわ」ペコリ
妖精「!?」
クロシュ「わ……!?」
リュアン「えっ……!?」
聖女「い、いつの間にお辞儀を……!?」
フメイ「……見えなかった。光速移動?」
サキ「いいえ。ほんの少し速く動いただけですわ。それで……フラナ様の仇討ちの件で、このサキの力が必要ということね?」
妖精「ええ……」
イリス「違います……」
カクカクシカジカ――
*
サキ「あなた方が追っている相手こそ、フラナ様を亡き者とした仇、と……。当たらずとも遠からずですわね」
聖女「そんなような気もします……」
サキ「であればこのわたくしがご助力差し上げましょう。そのクロシュヴィアなる者に、フラナ様を奪った罪を清算させねばなりません」
クロシュ「んわわ……」モニャニャ
妖精「え、ええと……サキとフラナはどういった関係だったの?」
サキ「かつて、フラナ様に命を救われました。その恩義を果たす為、わたくしはメイドとして――」
フメイ「なんでこんな遠い国にいたの?」
サキ「」グサッ
リュアン「フメイちゃん……! き、きっと事情があったんだよ……!」
フメイ「ふうん……。事情があって守れなかったのなら仕方ないね……」
サキ「………フメイさんの仰る通りです。全ては、このサキの不徳の致すところ」
フメイ「え、そうなの」
サキ「ゆえに、フラナ様の無念は必ずやわたくしが果たしてみせましょう。あなた方も協力しなさい、良いわね」
イリス「いやいや……協力するのは私たちの方だからね、サキ」
☆オリシン国にいる間、イリスが仲間に加わります
☆サキ・ローズライトの協力を得られます
◇
- 615 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 19:34:28.84 ID:alYWZ2Kz0
- ―オリシン大図書館
イリス「情報収集、そしてオリシン王国といえばやっぱりここだね」
クロシュ「わ……!」
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
リュアン「わ、わぁ……!」
フメイ「め、目が回りそう……」
聖女「これが……世界最大の図書館……!」
妖精「すごい蔵書量だ……」
金髪三つ編みの丸眼鏡少女「こんにちは……。本日は、どのようなご用件で当図書館へ……?」ヒョコ
イリス「テレクシアさん! えっと、今日は――」
図書館で何かできる
↓1〜2選択
1.最近の新聞を読む
2.陰謀論の本を読む
3.デロデロ教の聖典?を読む
4.館長のクロノス王子を探す
0.自由安価(できないことはできない)
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:37:59.49 ID:MPkUkHZUo
- 3
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:40:10.15 ID:98qhnX180
- 2
- 618 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 21:45:13.56 ID:alYWZ2Kz0
- 本『クロシュヴィア伝説 著:フェルメール』
クロシュ「!」
妖精「……ん!? これ……クロシュヴィアの本!?」
金髪三つ編み丸眼鏡少女「そちらは、フェルメール王女様がご執筆なされたデロデロ教導師クロシュヴィア・スウィートエンド氏についての本になります。フェルメール王女は、国王に即位した暁にはデロデロ教を国教に据えることを公約として掲げていらっしゃいまして……」
クロシュ「ほえ……!?」
妖精「そ、そうなの……!?」
イリス「そ、そういえばそんな話を聞いたことがある……」
金髪三つ編み丸眼鏡少女「内容が気になるのでしたら、是非お読みになってください」
妖精「わ、わかった。じゃあちょっと借りるよ」
*
本『クロシュヴィアちゃんはとても尊く美しく可愛らしい。あまねく民草を照らす導きのデロデロである――』
挿絵『クロシュヴィアちゃんの寝顔』
クロシュ「わあ……!」
妖精「なんだこれは……。クロシュヴィアの伝説について書かれてるかと思ったら、どのページもクロシュヴィアを称える言葉とかクロシュヴィアを描いた絵とかばっかりだ……」
クロシュ「んへへ……おもしろい……」
妖精「でもこれ、クロシュヴィアの思想のこととかデロデロのことについては全然書かれてないな……。ひたすらクロシュヴィアかわいいばっかりだ。デロデロ教を国教に据えるつもりらしいけどデロデロ教のことわかってるのかな……?」
クロシュ「……?」
イリス「いやいや……国教に据えるっていうのに、その宗教のことをわかってないなんてあるかな……?」
妖精「…………まあ、こんなのでもこの国とデロデロやクロシュヴィアを結びつける重要な手がかりだ。一応借りていこう」
クロシュ「ん!」
☆本『クロシュヴィア伝説』を借りました
◇
フメイ「ん〜……ん?」
本『オリシン王族に秘められし凶悪なる真実!!!!』
フメイ「凶悪なる……真実……?」
聖女「ええっ……!? い、一体何が書かれてるのでしょう……!?」
*
本「」ペラッ
『オリシン王立大図書館の深部には危険な禁書の敷き詰められた本棚が立ち並ぶ歪んだ迷宮が広がっており、その最深部はかのアカシャ大図書館に繋がっている――という噂はかねてより囁かれているが、編集部はここで真なる真実を発見してしまった。
編集部のベテラン記者Aがテンペスター製の透明外套を駆使して大図書館深部への侵入を試みた時の話だ。Aは観測機械を随伴させて侵入時の映像を編集部へリアルタイムで送信していた。初めこそ少々興奮しながら探索していたAだったが、映像は妙に途切れ途切れであり、奥へと向かうにつれてAの声色に緊張や焦り、恐怖の色が浮かび始めた。送られてくる映像も歪みが強まっていく。それでも果敢に探索を続けるAだったが、ある時点で突然映像が乱れ――次に観測機械から送られて来たのは、死後数十年は経っているのではないかと思えるほどに、白骨化したAの姿だった。
この恐るべき一件を経て、編集部はオリシン王族がひた隠しにする王立大図書館の暗部を垣間見てしまった。あの大図書館には、おぞましき邪悪なる秘密が隠されている――。その後編集部が独自に行なった取材によると、オリシン王族はあの大図書館の奥に広がる歪みを利用して、このオリシン首都全てを歪みの渦に沈めて破壊しようとしていることがわかった。具体的なエックスデーまでは突き止めることができなかったが、既に当編集部はオリシン王族に目を付けられてしまっている。書籍を出せるのも今回が最期となるかもしれない。これを読んだ賢明な読者諸君は、可及的速やかにオリシン王国という邪悪なる土地から引っ越すことを――ああ、そんな!!窓に!!窓に!!』
*
聖女「わ……わわ……!! た、大変です……!! そんな……こんなことが……!!」オロオロ
フメイ「ど、どうすればいい……? 王宮の奴ら、みんな焼いた方が良い……!?」
リュアン「ちょ、ちょっと落ち着いて……! ここに書いてあること……本当のことだと思いますか……!?」
聖女「えっ……!?」
フメイ「で、でも……窓に窓に、って……。こいつ、殺されてるかも……」
リュアン「……襲われてる状況で悠長に『窓に窓に』なんて書いてる暇ありますか? しかもそんな原稿が出版されるなんて……」
聖女「あっ!」
フメイ「……あっ! こ、こいつ……嘘つき……!!」
聖女「う、うぅ……///」カァァァ
リュアン「………これは、そういう趣向の娯楽本……なんだと思います。騙されてはいけません」
フメイ「むむう……。これ、書いたやつこそ……焼かなきゃ……」プンスコ
☆オリシン陰謀論についての知識を得ました
◇
- 619 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 21:45:52.82 ID:alYWZ2Kz0
- ―オリシン市街
ワイワイ ガヤガヤ
フメイ「むう……」トコトコ
聖女「うぅ……」スタスタ
クロシュ「……?」
妖精「ええと……フメイと聖女はどうしたの?」
リュアン「えっと……変なゴシップ本を読んで、真に受けそうになっちゃって……。私が止めたんですけど……」
イリス「そ、そうなんだ……」
妖精「聖女がそういうのに弱そうっていうのは最近感じてたけど、フメイもか……」
クロシュ「そうなの?」
妖精「……どっちかというと、クロシュもそういうのに騙されそうな方かも。リュアン、この子たちをしっかり見守ってあげてね」
リュアン「は、はい……」
イリス「わあ……リュアンちゃん、がんばって……!」
看板『アシヤ書店』
看板『グリモアオフ』
看板『マガジン堂書店』
妖精「それにしても……この街は本当に本屋が多いねえ」
イリス「そりゃまあ本の都だからね。せっかくだしどこか寄ってく?」
リュアン「はい、せっかくですし。図書館にない本もあったりするんですか?」
イリス「大図書館にない本はないと思うけど、大図書館の本は誰かが借りてて読めないってこともあるからね。それに好きな本は手元に置いておきたいでしょ!」
リュアン「確かに……!」
本屋市場で買い物をします
↓1コンマ 掘り出し物探し
01-60 運命賽の欠片
61-90 ギロチンガニの秘伝書
91-00 アイススライムの秘伝書
↓2コンマ 仲間の魔導書
01-70 光属性の中級魔導書
71-90 ↑+バーニングスライムの秘伝書
91-00 ↑+運命変転の魔導書
↓3選択
1.買い物おわり
0.自由安価(買う本、または買い物以外の行動)
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 21:55:13.25 ID:Gg27+idSO
- あ
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 21:56:30.93 ID:CqxjSg2bo
- さて
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 22:00:23.50 ID:zuIxgsrkO
- 0パティフラナマリッサ共同著の魔導書発見
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 22:00:35.34 ID:19dSUf3UO
- 0客が王族についての噂話してたので聞いてみる
- 624 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 22:27:53.85 ID:alYWZ2Kz0
- リュアンの手のひら「」スッ
仄かな光「」ホワン…
リュアン「……私、目眩まし以外にもできる魔法を増やしたいです。今のままだとたぶん足手まといだから……」
イリス「光魔法だね! 目眩ましみたいな閃光を出せる時点で足手まといにはならないと思うけど、できることを増やしたい気持ちはわかるよ……!」
フメイ「フメイも、強くなれる本欲しい」
イリス「強くなれる本……難しい注文だなあ! でもわかったよ、フメイちゃん向けの本を探してみる!」
聖女「私は……何ができるんでしょうか」
イリス「聖女さんは……えと、自分の得意魔法については……?」
聖女「……恥ずかしながら、父に教えて頂きました。運命を変える魔法、というのが使えたそうです。記憶はもうほとんど残っていないのですけれど……」
イリス「……わかりました! 探せるだけ探してみましょう!」
◇
イリス「はぁ、はぁ……! こ、これでどうだ!!」
光属性の中級魔導書「」ポン!
バーニングスライムの秘伝書「」ポン!!
運命変転の魔導書「」ポン!!!
リュアン「わっ! これは……!」
フメイ「バーニングスライム……!」
聖女「まさか……私の魔法の本まで……!?」
イリス「一応、中身もぱらぱらとめくって確認したけど……光属性の魔導書以外はわからない部分が多過ぎたので内容を保証できません! でもまあ、ちゃんとした本屋で買ったからちゃんとした本のはず……」
リュアン「ありがとうございます! 私……がんばって勉強します!」
パラパラ…
フメイ「……あんまり詳しくないけど、するする読めるかも……」
聖女「……私も。初めて読む本なのに、妙に頭に入りやすい感じです」
イリス「良かった! 是非役立ててくださいね!」
石の欠片「」コロン―
☆光属性の中級魔導書を手に入れました。リュアンが勉強できます
☆バーニングスライムの秘伝書を手に入れました。フメイが勉強できます
☆運命変転の魔導書を手に入れました。聖女が勉強できます
☆ついでに運命賽の欠片を1つ手に入れました
*
―マガジン堂書店
棚に並べられた魔導書「」
妖精「マガジン堂……マリッサのとこの書店かな。大陸を超えて本の国に海外進出とは」
クロシュ「魔法の本……いっぱい……」
妖精「マガジン家は魔法に秀でた一族らしい。そこの経営する書店も魔導書に力を入れてるんだろうね」
クロシュ「わあ……」
妖精「とはいえ私やクロシュに向いた本は流石になさそうかな。そろそろみんなの買い物も終わる頃だろうし、合流……ん?」
↓1コンマ
01-70 三賢者の究極魔導書?
71-95 血毒炸裂人形の作成術
96-00 魔砲の書
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 22:31:39.89 ID:2ba6muyHO
- はい
- 626 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 23:12:12.17 ID:alYWZ2Kz0
- 血毒炸裂人形の作成術『著:マリッサ、フラナ、パティ』
妖精「……著者がだいぶ変な本だ」
クロシュ「わあ……」
パラパラ
妖精「中身は……かなり邪悪な爆弾の作り方だこれ……。見た目がかわいい人形ってのも趣味が悪い……」
クロシュ「?」
妖精「魔力と火薬による物魔複合の多重爆発攻撃に、毒を含んだ血飛沫の飛散も追加された化学兵器だよ。しかも遠隔操作できるらしい。このかわいい人形を遠くから差し向けてボンッ!ってすると大体の相手は死ぬ、みたいな」
クロシュ「わ!」
妖精「あいつら三人揃ってなんてものを店に出してるんだ……」
イリス「クロシュちゃん、妖精さん! ここにいたん……わっその本は……!?」
妖精「あ、イリス。ええと……まあ、変な本だよ。私は相性が悪すぎるし、クロシュもこういう高度な魔法兵器は使えないから棚に戻そうと思ってたとこなんだけど……」
イリス「どんな本なの?」
妖精「読んでみる?」
パラパラ…
イリス「なるほど……。じゃあ私が作りましょう!」
妖精「ええ? こんな邪悪兵器使ったらダークヒーローどころかヴィランだよ」
イリス「い、いやまあ……正義の為なら手段を選ばないのがダークヒーロー……じゃないかな。大丈夫、使い所は間違えないから」
妖精「まあ……イリスなら確かに間違えないだろうけども。これを使うところは人に見られない方が良いと思う……」
イリス「そ、それはそうかも……。気を付けます……!」
イリス(フラナ先生の残した魔法だ……ちゃんと正しく使おう!)
☆血毒炸裂人形の作成術をイリスが覚えました
◇
- 627 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 23:12:41.33 ID:alYWZ2Kz0
- 本日はここまで
ダークヒーローイリスと合流を果たし、メイドのサキの協力を得て、情報収集したり本を買ったりするクロシュ一行でした。クロシュヴィア伝説を書いたフェルメール王女の真意とは――。大図書館に隠された王族の陰謀は、果たして嘘か真か――。魔導書を買い漁って勉強する決意を固めつつも、オリシンの闇は深い――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 00:17:51.56 ID:nu7LkVSBo
- 乙
デロデロ教は思ったより組織的に動いているのか
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 01:41:55.34 ID:StVsVuLNo
- おつ
流石に天文台の魔女は判定が厳しかった
その代わりに何か凄い魔導書を獲得したな
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 11:18:28.24 ID:VnlHy6lZo
- おつです
イリス…その技術は正しい使い道なんてあるか?
- 631 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:44:56.78 ID:l8Q7l0WP0
- オリシン国内でデロデロ教がものすごく活発に動く様子は今のところ見られないようです。というか実のところ、デロデロ教の信徒を見かけることは以前よりも減っているらしく、あの真の正しい世界という掛け声も最近はあまり聞かなくなった……とイリス氏は語ります。それがどのような経緯によるものなのかは今のところわかっていません
なおフェルメール氏の出した本は、王家直属の出版社によるやや強引な出版だったそうです。あの本にデロデロ教が関与しているかどうかはわかりませんが、一部の好事家たちやデロデロ信徒には好評だったらしく、続編の制作も検討されているとのことです
オリシン王国の私設天文台には、変わった魔女が住んでいるという噂があります。俗世との関係を絶って星ばかりを眺めて暮らしているらしく、近隣住民からは仙人または変人と思われているようです。彼女の正体が何者なのかは今のところ闇に包まれています
そして今回は、仲間たちの適性に合った良い魔導書を手に入れることができました。今回から本の獲得時は、それを読む人が毎日1づつ経験を獲得するようにしたいと思います。従来通り自由行動で経験をさらに積むこともできます
イリス氏が今回手に入れたものは、人道的とは言いがたい兵器の設計図のようでした。実際ろくでもない兵器ですが、技術や力そのものには善も悪もなく、全ては使い手次第――というのがイリス・プラネット氏の考え方のようです。イリス氏は正義感は人一倍ですが、扇動や風説流布などといったダーティ戦術も躊躇なく実行したりするため、実のところ直情型武闘派のミスティ氏よりも過激な面があったりなかったりすると言えなくもないかもしれません
- 632 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:47:00.61 ID:l8Q7l0WP0
- ―オリシン王国 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[10/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[01/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[01/07] 防御[00/04]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 633 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:47:41.87 ID:l8Q7l0WP0
- ―朝
メロウドの離宮
チュンチュン
メロウド「フェルメールが……洗脳魔法だと?」
妖精「……ある筋からの情報でね。真偽はまだ確定していないけど、一応報告しておこうと思って」
メロウド「ここの国民全てを一気に洗脳などできる魔法など実在するのか?」
妖精「術式や力量次第では不可能じゃない。例えば大魔女とかも似たようなことはできると思う。やらないと思うけど」
メロウド「……つまり、大魔女相当の使い手だというのか? フェルメールは」
妖精「……ど、どうだろう。まあ心魔法についてはかなりやばい練度と見て良いと思う。メロウドは何か対策とかしてる?」
メロウド「我々王族は狙われやすい立場ゆえ、精神防御魔法をかけられた上で心魔法避けのアミュレットを懐に忍ばせている。それでも僕は洗脳されているか?」
妖精「ちょっと待ってね……ん〜……見た感じ精神防御が突破された形跡はない。メロウドは第0位っていう順位に違和感を覚えてたんだっけ?」
メロウド「ああ。初めて聞いたし、意味がわからんと思った」
妖精「……ならたぶん、メロウドは洗脳とか記憶改竄はされてないと思う。多くの国民は、元々外様だったフェルメールが第0位なんて順位をもらってることに違和感を覚えてないんだ。たぶん貴族たちもそうなんじゃないかな」
メロウド「……辻褄が合うな。ここに来て多くの貴族たちが奴を推しているのはそういう理由もあったのか……」
妖精「恐らく前国王……あなたの父君は、フェルメールに入念に洗脳されたんだと思う」
メロウド「国民全てには薄く広く、国王には狭く深く、か……。なるほど、合理的な配分に思えるな」
妖精「……えっと、怒ったりしないの? あなたの父が入念に洗脳されたわけだけど……」
メロウド「父上のことは王として尊敬しているが、実のところ家族としての情は薄いんだ。父上と家族らしいことをした記憶はほとんどないし、僕たちの世話を焼いてくれたのはもっぱらクロノス兄さんだったから」
妖精「そうなんだ。ならいいか」
メロウド「では手先諸君には、引き続きフェルメールの身辺調査を頼む。僕の方もデロデロに関する手がかりが見つかったら君たちに教えよう」
妖精「あ、それは助かるかも」
メロウド「では僕は公務に向かうから、後はよろしく」スタスタ
ガチャッ バタン…
- 634 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:49:26.91 ID:l8Q7l0WP0
- イリス「妖精さん、メロウド様と対等にお話できるなんて……!」
妖精「私、これでも一国の首長だし……。半年前だって皇帝や姫巫女とかと普通にお話してたでしょ」
イリス「そういえばそうだった」
フメイ「それで、フメイたちは何をすれば良いの?」
リュアン「デロデロと、フェルメール王女についての調査……をするにしても、具体的には何をすれば良いんだろう……」
聖女「いろんな場所に行ったり人に聞いてみたり……地道に情報収集するのが堅実でしょうか」
サキ「おはようございます、皆様。モーニングコーヒーをお持ち致しました」スタスタ
お盆に乗ったコーヒー「」ホカホカ
イリス「あ、ありがとうサキ。ここの担当だったんだ」
サキ「はい。何かあればお申し付けください、皆様」
コーヒー「」ホカホカ
フメイ「……真っ黒。不思議なにおい……」スンスン
サキ「コーヒーは初めてですか?」
フメイ「ん」
コーヒー「」スッ
クイッ ゴクッ
フメイ「にがい」ゴクゴク
聖女「と言いつつゴクゴク飲んでますね、フメイさん……」
リュアン「すごい……私、ブラックコーヒーは飲めないです」
サキ「ミルクと砂糖もございますので、お好みに合わせてお入れください」
ミルク「」ポン
角砂糖「」ポン
フメイ「先に言ってよ」
ミルク「」トクトク
角砂糖「」ポイポイポイポイ
イリス「でもミルクと砂糖はものすごく入れるんだね……」
クロシュ「んへへ……フメイちゃんは、甘いのが好き……」
☆本を読んで勉強し、フメイ、リュアン、聖女が魔法経験を1積みました
☆適性に合った本を手に入れると数日間自動で経験を獲得できます
従来通り自由行動で読み進めてさらに経験を積むこともできます
オリシン首都滞在3日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 15:50:11.57 ID:+SNdOaag0
- クロシュ・フメイ・イリス、サキと戦闘訓練
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 15:51:18.44 ID:4ICahcOi0
- お忍びで外出してたクーフィアとばったり遭遇
一緒に郊外を見て歩く(王女だと気付くか気付かないかはお任せで)
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 15:53:57.92 ID:hcO9CU4KO
- 情報収集と人助けを兼ねて冒険者ギルドに行く
- 638 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 16:38:57.53 ID:l8Q7l0WP0
- イリス「……ところで、クロシュちゃんとフメイちゃんってどれくらい弱体化しちゃったの?」
クロシュ「えっと……すごく、弱くなった……」
フメイ「フメイは……五分の一くらい?」
イリス「ええっ五分の一!? そんなに!?」
フメイ「……」ムー…
サキ「……であれば、この先もし荒事が発生した際はクロシュさんとフメイさんは後方支援に徹して頂くのが良いのでは?」
クロシュ「んーん……わたし、戦える……!」
フメイ「クロシュは、フメイが守る」
イリス「じゃあちょっと外で動いてみよう! 今のクロシュちゃんとフメイちゃんの実際の強さを見たい!」
フメイ「ん」
↓1コンマ 成果
01-60 魔法+1
61-75 魔法+1、防御+1
76-90 魔法+2、防御+1、近接+1
91-00 魔法+4、防御+4、近接+4
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 16:56:34.08 ID:StVsVuLNo
- 伸びよ
- 640 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:26:26.67 ID:l8Q7l0WP0
- イリス「よおし、じゃあ一番強いのを思いっきりどうぞ!」
フメイ「……」
フメイ(ばかにして……。妖精に教わったやつで黒焦げにしてやる……)チリチリ
指先「」スッ
超高温の光「」ジジジジ―
イリス「……!?」
フメイ「……あとは、これを……えいっ!」シャッ
ボンッッッ!!!!
黒焦げフメイ「……」プスプス…
イリス「わ……わわ、フメイちゃん! 大丈夫……!?」
*
サキ「クロシュさんの得意とする武器は何ですか?」
クロシュ「えと……前は、盾と、剣と、杖……使ってた……」
サキ「なんと、オールラウンダーでしたか」
クロシュ「おーるらうんだー?」
サキ「なんでもできる人、あるいは器用貧乏のことです」
クロシュ「そうなんだ……」
サキ「前は、と言いましたね。今はどうされているのですか?」
クロシュ「えと……武器、クロシュヴィアちゃんに……取られちゃって……」
サキ「えっ……。では、丸腰……?」
クロシュ「で、でも! わたし……アイスちゃんの力、使える……!」
モニョモニョ…ポン!
氷クロシュ「……」パキパキ
サキ「属性変化……! なるほど……噂には聞いていましたが、流石はスライムの英雄ですね」
氷クロシュ「武器も……とりあえず、できる!」
氷塊「」ガギン!
サキ「……その、氷の塊が……武器?」
氷クロシュ「ん!」
サキ「……あまり実用的には見えませんが……わかりました。では少し私と打ち合ってみましょう」
- 641 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:26:57.57 ID:l8Q7l0WP0
- ギンギンギンギンッ!
氷クロシュ「んゅゅ……!」
ギンギンギギンッ!
サキ(なるほど……見た目はともかく、近接戦闘の技術は確かにある。でも氷塊で私の攻撃を捌き続けるのはかなりしんどそうね……。やっぱり武器か盾が必要なんじゃないかしら)
サキ(……そして彼女のこの力の本質は……時間と共に相手の力をじわじわと奪い続けるこの冷気……。であればこそ、長期戦を戦い抜けるようにちゃんとした武装を用意した方が良いわ。でなければ――)
魔導拳銃「」バギュンッ!
砕ける氷塊「」バギャンッ!
氷クロシュ「んわわっ!!?!?」ドテッ
サキ「はい、私の一本です。立てますか?」
氷クロシュ「うん……」スクッ
サキ「これで弱体化しているというのが驚きではありますが……それはそれとして、現時点でのクロシュさんが前線に立つのはやはり少々危険と言わざるを得ません」
氷クロシュ「!!」ガーン!!
サキ「見たところ、氷塊の扱いに苦戦している様子が感じられました。私から助言できることがあるとすれば……自分に適した武器を見繕うか、あるいは氷魔法に特化した戦技を身につけるのがよろしいかと。オリシンは本の都ですが、剣、盾、杖はこの街でも手に入ります」
氷クロシュ「うん……。あ、えっと……その、鉄砲は……?」
サキ「ん? これですか?」
魔導拳銃「」ポン
サキ「撃ち方さえ知っていれば誰でも使える便利な護身用武器ですが……本格的な戦闘に用いる場合はある程度の技量を要しますし、的確に当てられなければ威力も弱いのでオススメしません。初心者が魔導銃を使うのであれば、拳銃よりも散弾銃の方が扱いやすいでしょう」
氷クロシュ「そうなんだ……」
*
フメイ「……」ムスー…
クロシュ「わ……フメイちゃん……?」
イリス「あー、えっと……フメイちゃん、自爆しちゃって……」
フメイ「……」プンスコ…
イリス「でもびっくりしたよ。あれで五分の一となると、前はどれだけだったのか……」
フメイ「……妖精は、前のフメイはものすごく無駄遣いしてたって言ってた。だから……今は、無駄遣いしないよう、気を付けてる……。でも、上手くいかない……」
イリス「うん……でもあの感じなら、フメイちゃんはまだまだ全然やれるよ! 地道に魔力操作を覚えていこう!」
☆クロシュとフメイが魔法経験値を1積みました
◇
- 642 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:28:49.80 ID:l8Q7l0WP0
- ―冒険者ギルド オリシン支部
ワイワイ ガヤガヤ
聖女「ここが……冒険者ギルド!」
妖精「聖女は初めてなんだ」
リュアン「私も、冒険者証を作る時に一度だけ利用したきりです」
妖精「なるほど……まあ身分証明書としては便利らしいからねえ、冒険者証」
聖女「そして……情報収集と言えば冒険者ギルド! なんですよね?」
妖精「まあ、そうらしい……。とりあえず張り出されてる依頼でも見てみよう」
*
- 643 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:29:18.42 ID:l8Q7l0WP0
-
依頼『白影スライム退治 報酬:安い』
依頼『書店の店員募集 報酬:安い』
依頼『図書館司書募集 報酬:普通』
依頼『遺跡探索者募集! 報酬:時価』
聖女「本と遺跡の国らしい依頼が多いですね」
リュアン「遺跡探索……パーティメンバーの募集みたいですね、これは」
妖精「へえ〜。遺跡探索ってやっぱり儲かるのかな?」
受付嬢「冒険者稼業に興味がおありですか? 冒険者ギルドへの加入は無料ですよ!」ヌッ
妖精「うわっ! 私妖精だけど……」
受付嬢「妖精の冒険者さんもいらっしゃいますよ。人間よりも小さくて素早いので遺跡探索に向いていると言われています」
妖精「そ、そうなんだ……。ところで、最近この街で変わったことってない?」
受付嬢「変わったことですか? 白影スライムの出現と王権継承争いですかね」
リュアン「やっぱりその二つなんですね」
受付嬢「白影スライムについては退治の依頼が多数来ていますし、当ギルド自体も冒険者向けに退治や調査の依頼を出しています。しかし王権については当ギルドでできることは何もないので……決着が付くのを待つしかないですねえ」
妖精「なるほどね……。白影スライムの正体とか発生源は?」
受付嬢「現時点ではまだ……。ただこの国に限って言えば、首都近郊よりもやや北西に進んだ辺りの方が目撃情報が多いようです」
妖精「北西……大山脈の麓?」
受付嬢「そうですね。メモル大図書館の跡地もあります」
リュアン「メモル大図書館……?」
受付嬢「かつて大賢者リブラが、私財を投じて建築したと言われる巨大図書館です。今はオリシン王立図書館が世界最大と称されていますが、かつて世界最大と称されていたのはメモル大図書館だったそうです」
聖女「そうなのですね……。でも、跡地ということは……」
受付嬢「……記憶の魔王の伝説はご存知ですか? かの魔王伝説に謳われた舞台こそ、かつて栄華を誇ったメモル大図書館であり……魔王の正体も、大賢者リブラであったと言われています」
妖精「記憶の魔王……。確か、最期にはレッサースライムに食べられちゃったんだっけ」
受付嬢「そうらしいです。メモル大図書館跡地の周辺にはレッサースライムが群生しているのですが……今スライム類の者たちは全て溶けているので、恐らく彼らもまた溶けてしまっているかと……」
リュアン「……白影スライム……レッサースライムに食べられた魔王……群生地……うーん……」
受付嬢「もちろん我々も目撃多発地点としてメモル図書館跡地の調査を行いましたが、芳しい結果は得られませんでした。ただ、跡地周辺で目撃された白影スライムの数は他と比較しても多かったという報告もあり、当ギルドは今現在も何らかの関連を疑っています。しかしスライムの生態に詳しい者は少なく、当のスライムたち自身も溶けてしまっているのが痛恨の極みでして……。こういう時に博識な長老スライムのお話を聞けたらと思うのですが……」
妖精「なるほど……。ねえ、勝手にメモル大図書館跡地の調査とかってして良いの?」
受付嬢「重要参考地点なので現在オリシン王宮と共同して封鎖しておりますが、申請していただければ進入を許可できます。ただし冒険者ランクが6以上か、身分や人格を信頼できる証明書の提示が必要となりますが……」
リュアン「えっ……!? 私冒険者ランク1です……!」
聖女「私は……ロイエの聖職者なのですが、例えばこの巡礼者の十字とかは……」スッ
巡礼者の十字「」ポン
受付嬢「うーん……ロイエの修道書さんなら、確かに人格面は信頼できそうなのですが……王宮の方々が納得されるかは……」
聖女「や、やっぱりだめですか」
妖精「……あっ、じゃあこれはどう?」スッ
メロウドの紹介状「」ポン
『この者たちをメロウド・オリシン直属の従者と認め、王宮への出入りを許可する』
受付嬢「わお! ふむふむ……本物みたいですね。許可できます!」
リュアン「わあ!」
受付嬢「でも念の為、後で王宮の方にも確認を取らせていただきますね。何分、これは王宮と連携した共同封鎖なので、ギルドの方でいろいろ勝手に進めるわけにもいかないんです。ご勘弁くださいね」
妖精「うん、わかってるよ。大変だよね、そういうの……」
☆メモル大図書館跡地付近に白影スライム目撃情報が多発しているとの情報を得ました
☆メモル大図書館跡地の調査許可を得ました。自由行動で向かうことができます
◇
- 644 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:30:51.55 ID:l8Q7l0WP0
- ―郊外
ホーホケキョ
リュアン「――って感じで、メモル大図書館跡地の調査許可をもらったんだよ」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「へえ……」
妖精「何があるかはわからないから、ちゃんと準備して向かおう。白影スライムに一発でもぶつかられたら終わりだしね」
聖女「……白影スライムさんたちに、意思や心はあるのでしょうか」
妖精「………どうだろう。クロシュは何かわかる?」
クロシュ「………たぶん……クロシュヴィアちゃんの、分体……みたいなもので……。この前の感じだと……核も、なかったから……気持ちとか、心も……ないと、おもう……」
聖女「……そうなのですね。少しだけ……安心しました」
フメイ「安心?」
聖女「……きっと彼らは今、世界中で冒険者や兵士の方々に、打ち倒されています。身を守る為の戦いですから、仕方のないことですけれど……もし彼らにも気持ちや心があって、攻撃されることに痛みや苦しみを感じていたらと思うと……すごく心苦しくて……。だから、そういうのがないと聞いて安心したんです」
クロシュ「んへへ……」
リュアン「見た目は白くてのっぺりしたスライムだから、私もあんまり嫌いにはなれないんですよね……」
ワイワイ キャッキャ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……」トコトコ
ドンッ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「きゃっ」ヨロッ
クロシュ「んわっ」モニョッ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あっ……す、すみませ……」
クロシュ「あ……図書館にいた、人……!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「えっ……!?」
リュアン「ち、違う人だよクロシュちゃん! 図書館の司書さんは金髪だったし、三つ編みのおさげももっと長かったし、何より、その……」
フメイ「おおきかった?」
リュアン「……そう!! あの人は……見た目にそぐわず、大きかったもの!!!!」
聖女(そういえばそうだったような……? リュアンさん、人をよく見ているんですね……!)
妖精(リュアン……もしかして気にしてるのかな……)
クロシュ「え、えと……ごめんなさい……」ペコリ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ、いえ……! こちらこそ……ぶつかっただけでなく紛らわしい格好をしててしまって、ごめんなさい……」ペコリ
妖精「いや、見間違いは完全にクロシュが悪いんだからあなたが謝ることじゃないでしょ。でもけっこう珍しいスタイルだよね。オリシンでは流行ってるの?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ……え、えと……昔、この国で図書館の大賢者って呼ばれた伝説の人が、三つ編みの丸眼鏡で……。私も、本が好きで……憧れてて……。たぶんきっと、その司書さんも……えと……あぅぅ……」
聖女「なるほど……! ふふ、よくお似合いの素敵なファッションだと思います!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………あ、あの……皆さんは……私のこと……。えっと……その……。もしかして……旅人さん、だったり……?」
妖精「うん。いろいろあって最近この国に来たんだ。だからこの国のことにはあんまり詳しくないんだよ、ごめんね」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……! あ、あの……ど、どこの、国から……!?」
妖精「お、気になる? 私は緑の国から。この子たちは――」
フメイ「フメイとクロシュは、集落……えっと、場所的にはセイントレア王国の内側」
クロシュ「うん!」
聖女「私は魔族国からです!」
リュアン「私は……いろいろあって、少し前まではセイントレアの芸術都市にいました」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「み、緑の国……集落、魔族国、芸術都市……! あ、あのあの……もし、良かったら、その、皆さんの国のこと……教えて、くれませんか……?」
聖女「もちろんです! ふふ、誰から話しましょうか――」
◇
- 645 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:31:35.19 ID:l8Q7l0WP0
- 銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「ぁぁ……すごい……外の世界……行ってみたいなぁ……」
フメイ「行けばいいんじゃないの」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「うぐぅ……」
リュアン「フメイちゃん……普通に暮らしてる人にとって、旅に出るっていうのはものすごい決意のいることなんだよ……」
フメイ「え、そうなんだ……。えと……ごめん」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ、謝らないで……。結局、いつも踏み出せないのは……私が、うじうじしてるからだし……」
聖女「……事情はわかりませんが、あまり気を落とさないでください。今慌てて旅立たなくても、旅は逃げませんから。いつか行ける時に行けば良いんですよ」
クロシュ「うん!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……はい……そう、ですね……」
まだ少しお話できそう
↓1〜2選択
1.名前を聞く
2.身の上話を聞く
0.自由安価(できないことはできない)
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 20:32:23.48 ID:+SNdOaag0
- 2
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 20:34:19.57 ID:IBHUhHksO
- 0家族について聞く
(2と被るなら1)
- 648 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 21:29:14.65 ID:l8Q7l0WP0
- 聖女「……もし良かったら、困り事を話してみませんか? 私は見ての通り聖職者ですから、聞くのは得意かもしれません……」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「ぁ……え、と……。その……私……私は、別に……あんまり、困って、なくて……。ただ……このままだと……いろんな人に、迷惑、かけちゃってて……。家族も……ばらばらに、なっちゃうかも……しれなく、て……」
妖精「んん? どういうこと?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………い、家の……後継者、争い……みたいな、話、です……。私は……蚊帳の、外……なんです、けど……。お兄ちゃん、と……妹が……けっこう、バチバチ、で……」
妖精(後継者争いで、いろんな人に迷惑をかける……けっこう大きな家柄の子なのかな?)
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「家の、こと……早く、決めないと……いろいろ、まずくて……。でも、私には……何もできること、なくて……」
聖女「……あなた自身は、お兄さんとも妹さんとも仲良くして欲しいのですね。でも、状況がそれを許さないと……」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「そ、そうなんです……! ずっと、みんなで仲良くできたら良かった、のに……。もう……そんなの、きっと、無理で……」
妖精(うーん……これは根が深そうだ……。話を聞くだけならできるけれど……)
フメイ「仲良くしろ、って言うんじゃだめなの?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………きっと、聞いてくれないよ……」
フメイ「むー……」
リュアン「お兄さんと、妹さんは……どんなお方なのですか?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「えと……お兄ちゃんは……みんなのこと、大事にしてて……みんな、お兄ちゃんのことなら、信頼してて……ものすごく頼れる、お兄ちゃんです……。妹は……え、と……」
クロシュ「いもうとは……?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………ごめん、なさい……。もう……妹の、ことは……よくわかんなくて……」
妖精「えっ? きょうだいのことなのにわかんないの?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「うぅ……すみません……」
聖女「むう……もしかしたら、妹さんの方は他のきょうだいの方々に壁を作っちゃっているのかもしれないですね……。その断絶が、このようなわだかまりを加速させているのかも……」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……私たちが……ちゃんと、お話できてたら……違っていたのかな、って……後悔、してます……」
妖精「いや……話をしようがしまいがどうにもならないことってのもあるよ。それに話なら、今からでも遅くはないんじゃない?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………それは……確かに、そうかもです……」
聖女「お兄さんと妹さんの他に、信頼できる方はいらっしゃいますか?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ……え、えと……兄は、もう一人、いて……。次男の、方、なんですけど……。そっちは……私と同じで、ほとんど蚊帳の外なんですけど……し、信頼……できるかも……」
聖女「! でしたら、その方ともお話してはどうでしょう? きっと、あなたの力になってくれるはずですよ……!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………で、でも……けっこう、忙しそうで……。迷惑に……ならないでしょうか……」
聖女「……その人は、あなたが相談に行ったら、邪険にするような人ですか?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「し、しないと思います」
聖女「なら大丈夫! 勇気を出して行動してみましょう! それでももしダメだったら……明日、またこの時間にこの道でお会いしましょう」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ……い、いいん、ですか……?」
聖女「もちろんです! 私、聖職者ですから。困っている人を助けるのが仕事なんですよ」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「え、えと……私、ロイエの信徒じゃないですけど……」
聖女「ロイエ神は……どうだったか忘れましたが、私はロイエ信仰の有無で助ける助けないを決めない主義です!」
妖精(自分の宗教の神についてどうだったか忘れたとか言ったぞこの聖職者……)
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「わ……わかり、ました……!! 私……やるだけ、やってみますっ……!」
聖女「はい! あ、もしダメじゃなかったら明日はこの道に来なくても大丈夫ですよ! そしたら私たちも、大丈夫だったんだな〜って思っておきますので!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「はいっ……! あの……ありがとう、ございました……!」スッ
タッタッタッタッ…
- 649 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 21:30:45.29 ID:l8Q7l0WP0
-
フメイ「行っちゃった」
クロシュ「聖女さん……すごい……!」
聖女「あはは、たまたまです……いつもはあんまり上手くいかないんです」
リュアン「あっ……あの人の名前、聞きそびれちゃいました」
聖女「……ま、まあ明日またここに来たら、聞いてみましょう。来ないのが一番ですけれどね」
妖精「そうだね……。ところで聖女、さっきロイエ神がどうだったか忘れたとか……」
聖女「………実は、忘れたわけではありません」
クロシュ「ほえ……?」
聖女「ロイエ神が救うのは、ロイエを信仰する者だけなんです。でも、あの場でそんなこと言っても仕方ないじゃないですか」
妖精「そうだったんだ……」
リュアン「……でも、聖職者としてはまずくないですか? あの発言……」
聖女「うっ……ほ、方便というやつです。ロイエ神はけっこう厳しいんですけど、私は穏健派で育った原理派なのできっと問題ありません!」
妖精「どういう理屈なんだ……」
☆銀髪三つ編み丸眼鏡少女の相談に乗りました
◆
- 650 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 21:31:20.05 ID:l8Q7l0WP0
- 急用が入ったので本日はここまで
戦闘訓練をしたり、冒険者ギルドで大図書館跡地調査の許可を得たり、謎の銀髪三つ編みの丸眼鏡少女の相談に乗ってあげたりしたクロシュ一行でした。穏やかに過ごしているように見えますが、調査は少しづつ進展していっているようです。大図書館の跡地には何が潜むのか。銀髪三つ編みの丸眼鏡少女の悩み事はどうなるのか。あかちゃんスライムたちは、信念を胸に歩み続ける――
それでは本日もありがとうございました。年末年始の間は予定がよくわからないため未定とします。なお土日は更新できる予定です。よろしくお願いいたします
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 22:31:45.04 ID:4ICahcOi0
- 乙です
まだ今年の更新あるかも知れないけど良いお年を
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 23:58:49.05 ID:nu7LkVSBo
- フェルメールを直接ヤってやってしまえば全部解決ね
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 00:15:24.92 ID:ya+KiBLXo
- おつ
聖女さんのその考えはかの聖人に通ずる所があるかも…
- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 00:43:11.59 ID:+Lkvgp+CO
- 乙 三つ編み眼鏡の女の子はいいぞ
- 655 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 17:24:00.81 ID:U5Uv2lFw0
- 少々時間が空いたため、少しだけ更新できることとなりました。良いお年を迎えられるのが良いでしょう
たぶん明日からは更新できないかと思いますが、もし余裕があったら番外編みたいのをちょっとだけ細々と投下するかもしれません。安価コンマの絡むものにはならないと思います
土日には本編の更新ができる……と思いますが、ちょっと断定はできないため、もしだめそうなら早めに告知したいと思います。よろしくお願いいたします
フェルメール氏をやっつければいろいろと解決しそうな気もしますが、今のクロシュたちの力では返り討ちに合う危険の方が大きいと言わざるを得ないかもしれません。また、いちおう王族らしいので仮に倒せたとしてもクロシュ一行が国際指名手配となってしまう可能性があります。さらに言えば、暴力的解決は後の展開になんらかのあれが響いてくる恐れもあります。もし暗殺を実行するのであれば、時間をかけて入念な計画と準備と覚悟を行うのが良いでしょう
聖女氏はロイエ教の修道女のため基本的にはロイエの教えに従っていますが、時と場合によってはロイエの教えを無視して自己意志を優先することがあります。聖女氏自身は聖人と並べられるのは恐れ多いと言って否定するかもしれません(聖女呼ばわりされることについては既に諦めています)
余談ですが、聖女氏に料理を任せると献立が時々素パスタになります。穏健派育ちの影響かもしれません
三つ編みはすごく手間のかかる髪型なので、リュアンちゃんと聖女さんは今回出会った三つ編みの人たちを見て髪型に気を遣ってるんだなあと思ったり思わなかったりしたそうです。なお妖精類は髪型を謎の妖精魔法でポンと変えられるため、三つ編みを手間のかかる髪型だと認識していないようです
そして眼鏡については、一昔前までは高級品でしたが今では大量生産によって安価なものが出回っているようです。中にはオシャレの一環として眼鏡をかけている人もおり、その判別は困難になってきていると言われています
- 656 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 17:24:53.20 ID:U5Uv2lFw0
- ―オリシン王国 滞在4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[11/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[02/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[02/07] 防御[00/04]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 17:25:30.00 ID:U5Uv2lFw0
- ―朝
メロウドの離宮
チュンチュン
メロウド「おはよう諸君。早速だが良い知らせがある」
妖精「良い知らせ?」
クロシュ「おいしいもの?」
フメイ「甘いのがいい」
メロウド「……後でメイドに甘味を持ってこさせよう。そして良い知らせについてだ。継承争いに向けて、我が陣営は心強い協力者を得た」
聖女「おお! 心強い協力者さんですか!」
リュアン「わあ! どんなお方ですか?」
メロウド「フッ、早速紹介しよう――。我が最愛の実妹、クーフィア・オリシンだ!」
トコトコ…
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女→クーフィア「ど、どうも初めまして。クーフィア・オリシンで……えっ!?」
聖女「あ、あなたは昨日の――!?」
妖精「クーフィア王女だったの!!?!?」
メロウド「なに……!? では昨日クーフィアの話を聞いてくれた旅人たちというのは――」
リュアン「わ……私たちのこと、かも……」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ふうん。こんなこともあるんだ」
*
クーフィア「あの、昨日は本当に、ありがとうございました……! メロウドお兄ちゃんに話したら、ちゃんと聞いてくれて……」
メロウド「フッ、当然だろ? クーフィアはクロノス兄さん推しだと思ってたものだから驚いたけどね」
クーフィア「……私も、びっくりした……。メロウドお兄ちゃんは継承争いに興味ないと思ってたから……。まさか王位を狙ってたなんて……」
メロウド「ははっ、実際僕が王になるのが一番丸いだろ?」
クーフィア「ど、どうだろ……。まあ、そうかも……?」
妖精「まあ何にせよ良い感じに収まったみたいで良かったよ」
聖女「メロウド様を王様に引き立てられるよう頑張っていきましょう!」
☆クーフィア・オリシンがメロウド陣営に加入しました
オリシン首都滞在3日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 17:26:39.76 ID:R0TAG1WT0
- サキに銃の使い方教えてもらうクロシュ
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 17:30:11.15 ID:wyDrLZZvo
- 何かを感じて天文台を訪れてみる
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 17:30:38.00 ID:6m0Mp0TaO
- 皆で他の協力者探し
- 661 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 17:51:22.39 ID:U5Uv2lFw0
- サキ「おはようございます。クロシュさんはいらっしゃいますか?」
クロシュ「ほえ?」
妖精「クロシュに何か用?」
サキ「はい。先日、銃器に興味をお持ちのご様子でしたので。お試しセットをご用意致しました」スッ
魔導拳銃「」ポン
魔導散弾銃「」ポン
魔導狙撃銃「」ポン
魔導短機関銃「」ポン
魔導軽機関銃「」ドン
フメイ「わっ!」
リュアン「な、なんですかこれ!?」
聖女「すごい数の……鉄砲!!」
妖精「うわあ……こんなもの宮殿に持ち込んで良いの?」
サキ「メロウド様のご許可は頂いております。まずは一度使ってみて、それから戦闘に用いたいか考えてみるのも悪くはないかと」
クロシュ「ん! ありがと、ございます……!」
妖精「うへぇ……クロシュにはこういう鉄錆臭いものは使ってほしくないんだけどなぁ……」
イリス「まあ……でもそれを言うなら、前のメイドブレードもじゃない……?」
妖精「あれは中に妖精の心が宿ってたからいいの!」
クロシュ「!」
クロシュ(メイちゃんも……こういうの、使ってた……)
クロシュ(わたしも……できるかも!)
↓1コンマ
01-30 だめだめ
31-60 使えなくもない
61-90 筋が良い
91-00 ???
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 18:01:00.43 ID:fBzJCHRto
- あ
- 663 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 18:45:22.67 ID:U5Uv2lFw0
- 板状の的「」ポン
クロシュ「……!」
魔導拳銃「」ジャキッ!
ドギュンッ ドギュンッ ドギュンッ ドギュンッ
スカッ スカッ バンッ スカッ
サキ「……まあ、初めて使うならばそんなものでしょう」
*
魔導散弾銃「」ジャキッ!
クロシュ「」シュバッ!
ドギュンッ!!
砕け散る板の的「」バギャンッ!!
クロシュ「!」ドヤッ
サキ「そう。散弾銃なら接近して適当に撃てば当たる。正確な狙いを付ける必要がないので、銃器初心者でありかつ近接戦闘の心得を持つクロシュさんに最も適した銃と言えるでしょう」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「でも結局近づいて撃つなら、剣とか槍でもいいんじゃないの」
サキ「剣や槍よりもさらに間合いが広いと考えていただければ……。離れれば離れるほど弾が散って威力も弱まりますが」
イリス「見た感じ、ゼロ距離で全弾命中させても前のクロシュちゃんの斬撃に比べるとだいぶ劣るって感じだよね……。ちょっと射程を伸ばしたい時用のサブウェポンとしてなら……使えなくもないって感じかな?」
クロシュ「そうなんだ……」
サキ「まだ初心者で構えが不安定だったにも関わらず、反動を意に介さずしっかり全弾命中させられたのはクロシュさんの強みであるとも言えます」
イリス「おお! 弱体化はしても力の強さはまだまだ健在なんだね!」
クロシュ「ん……でも、お腹、減りやすい……」
妖精「お腹の減りやすさは今後の課題だね」
☆クロシュの銃技能が「使えなくもない」程度と判明しました
◇
- 664 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 19:44:39.57 ID:U5Uv2lFw0
- ―オリシン市街
ワイワイ ガヤガヤ
妖精「さて、今日はどうするか……」
イリス「ひとまずの目標は、フェルメール王女の素行調査と、メモル大図書館の現地調査だよね」
妖精「そう。フェルメール王女についてはメロウドとクーフィアも調べてくれるだろうからひとまず良い感じに進みそう。ここまで来るとクロノス王子とも接触したいところだけど……国民に慕われる第一王子なだけあって多忙みたい」
リュアン「もしクロノス王子とも協力することができれば、王位継承はかなり優位になりそうですけど……そもそもメロウド様を国王に推薦して本当に大丈夫なんでしょうか……? 話を聞く限りだと、クロノス王子が一番良さそうに思えます……」
イリス「そ、それはまあ……。正直、オリシン国民の私もそう思う……」
妖精「まあ、なるようになるでしょ。メロウドもなんか目的はあるみたいだけど、邪悪な感じはしないし」
聖女「……ですね! 妖精さんの直感がそうであれば安心できます!」
妖精「いや、それはそれで困るけど……」
フメイ「それでつまり、どうするの? フェルメールっていうのを焼けば良いの?」
リュアン「そ、それはだめだよフメイちゃん! 焼いたら大変なことになっちゃうよ!」
フメイ「冗談」
リュアン「ええ……」
聖女「わかりにくいですね……フメイさんの冗談……」
妖精「まあ……跡地探索の準備とか協力者探しでもしようか、今日は」
イリス「協力者……誰か良い人がいたかなあ……」
クロシュ「あの……騎士さんとかは……?」
妖精「どうだろう……。騎士っていう立場だと私たちには協力しにくいんじゃないかな」
↓1コンマ 協力者
01-60 ミネルヴァ+シュヴィー
61-70 金髪三つ編み丸眼鏡
71-80 Tシャツ騎士
81-90 無詠の魔女
91-00 クロノス王子
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/12/30(火) 19:51:35.05 ID:PM8gczt20
- あ
- 666 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 21:23:29.05 ID:U5Uv2lFw0
- ―シュヴィーの避難所
妖精「……っていう感じなんだけど、良い感じに動けそうな人っていないかな?」
シュヴィー「なるほど……では、わたくしもお供いたします!」モニョッ
ミネルヴァ「もし良ければ、私にも協力させてください」
クロシュ「わあ……!」
イリス「あなたは……ドーソン治療院の新しい医術師さん!」
聖女「シュヴィーさんは物知りな長生きのスライムさんですから、心強いです! でも、ミネルヴァさんは安静にしていた方が良いんじゃ……?」
リュアン「そ、そうですよミネルヴァさん! 今は無理しないで……!」
ミネルヴァ「もちろん、無理をするつもりはありません……。でも、私ももうこの国に暮らす民の一人ですし……。何よりこれからこの国に生まれてくる、この子のために……できることをしたいのです」
リュアン「ミネルヴァさん……」
妖精「それじゃあ協力してもらおうかな? 流石に図書館跡地の調査とかには連れていけないけど……無理にならない範囲で、できることがあったらさ」
ミネルヴァ「ありがとう……。シュヴィーさん、この避難所をしばらく使わせてもらっても良いですか?」
シュヴィー「はい、もちろんです! 何に使うのですか?」
ミネルヴァ「皆さんはすぐにここへ来れるのですよね? でしたら、もし怪我人が出た場合すぐにここへ来てください。治療致します」
クロシュ「わあ!」
妖精「うん……わかった。私たちが大怪我をして運び込まれない限りは負担にならなそうだし、それをお願いしようかな?」
ミネルヴァ「はい……よろしくお願い致しますね」
*
リュアン「ところで、どうしてミネルヴァさんが避難所に?」
シュヴィー「えへへ……ミネルヴァさんの診療所にドアを作って、時々お茶会をしてたんです……!」
ミネルヴァ「シュヴィーさんはスライムだけでなく人や獣の体にも詳しいので、医術師としてお話を伺ってたんです。命を救う為の知識は、いくらあっても足りませんから」
リュアン「す、すごい……!」
聖女「プロフェッショナルです……!」
妖精「向上心だ!」
☆シュヴィーとミネルヴァの協力を得られます
◇
- 667 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 22:03:51.94 ID:U5Uv2lFw0
- ―オリシン首都 郊外
ホーホケキョ ホーホケキョ
イリス「ドーソン治療院の医術師さんと、フライングスライムのシュヴィーさん……!?」
妖精「そう。イリスは……まだ会ったことなかったよね。協力してくれることになったんだ」
聖女「この街に来るまでの道中で知り合ったんですよ」
イリス「ドーソン治療院に妊婦さんが引っ越してきたってお話は聞いてたんだけど、クロシュちゃんたちと一緒に来てたんだ……! ちょっとびっくり!」
妖精「ドーソン治療院って有名なの?」
イリス「治療院自体がそんなに多い施設じゃないから、知らない人はあんまりいないんじゃないかなあ。でもお医者さんが協力してくれるのはありがたいね!」
フメイ「そうなの?」
イリス「ほら……怪我した時とか、例えば私の付け焼き刃の医療魔法じゃ不安じゃない?」
フメイ「ほっとけば勝手に治るけど」
イリス「……ま、まあフメイちゃんたちはそうかもしれないけど」
聖女「フメイさん、私やリュアンさんは怪我をしたら簡単には治らないのです」
フメイ「あ、そっか……。フメイとクロシュって……けっこう頑丈なんだよね」
クロシュ「!」
妖精「そうだね。フメイとクロシュは……他の生き物よりもけっこう頑丈にできてるみたい。だから聖女やリュアンが危ないときは気にしてあげてね」
フメイ「……うん」
クロシュ「ん!」
フメイ(………フメイもクロシュも頑丈なの、良いけど……。カリスのお陰だと思うと、ちょっと複雑………)
*
- 668 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 22:04:19.86 ID:U5Uv2lFw0
-
遠くに見える半球形の屋根の建物「」
クロシュ「ほえ……?」
フメイ「ヘンな建物……」
聖女「あれは……もしや、天文台ですか!?」
イリス「そう! あれは……昔からここにある、魔女の天文台です!」
リュアン「魔女の……天文台!」
妖精「魔女が住んでいるの?」
イリス「……らしいです。話したことはほとんどないので一体どういう人物なのかはわからないんですけど……」
妖精「偏屈なの?」
イリス「ほとんど天文台から出てこないんです。俗世との関わりを絶って空の星ばかり見て暮らしてるそうで、この辺の人からは仙人って呼ばれてます。私も、一度でいいからあの天文台から空を見てみたいなあって思うんですけど……そもそも話せる機会すらないので……」
聖女「なるほど……。確かに、魔女というよりも仙人みたいですね」
フメイ「仙人……」
クロシュ「じゃあ……ドア、コンコン……する……?」
イリス「えっ……!? うーん……自分から関わりを絶ってる人だから、迷惑じゃないかなあ……」
妖精「まあ……ノックくらいなら大した迷惑にはならないでしょ。嫌なら出なきゃ良いだけだし」
イリス「じゃ、じゃあ……ノック、しにいってみます……?」
聖女「……いってみましょう! 私も天文台を見てみたいです!」
*
天文台の玄関ドア「」
イリス「……」ゴクッ
妖精「……しないの? ノック」
イリス「し、します。でも、もう少し……深呼吸をしてから……」スゥー ハァー…
フメイ「じゃあフメイがする」ヒョコ
イリス「えっ!?」
コンコン――
少女の声『何用ですか』
イリス「あっ、えっ、あっ……! あ、あのっ、私イリス・プラネットって言います……! あ、あの……こちらの天文台に、魔女のお方が住んでいると聞いて、お話をお伺いしたいと思いましてっ……!」
少女の声『……』
ガチャッ
とんがり帽子「」ピョコ
黒のロングローブ「」バサッ
金眼の濃紺ロング少女「お上がりください。他の方々も」
◇
- 669 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 22:09:38.30 ID:U5Uv2lFw0
- ―天文台 居住部
星空を模した天井「」
小さく瞬く星々「」チカチカ
イリス「わ、わあぁ……!!」
リュアン「えっ……!? ひ、昼なのに……夜……!?」
金眼の濃紺ロング少女「夜空を模しているだけです。灯りを点けましょう」
カチッ
吊り下げられた星型の灯り「」キラキラ
フメイ「わ、明るくなった」
聖女「す、すごい……。天井に、空が映っていたのでしょうか……?」
金眼の濃紺ロング少女「ただの投影です。本物には程遠い」
妖精「……あなたは?」
金眼の濃紺ロング少女→アステール「申し遅れました。私はアステール・アタナシア。星の魔法使いです」
イリス「えっ……!? ほ……星の!?」
アステール「はい。イリス・プラネット、あなたと同じ星属性の持ち主です」
*
紅茶「」ホカホカ
金平糖「」ポン
星型クッキー「」ポン
フメイ「〜〜」モグモグ
クロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
妖精「なるほど……つまり、あなたは半年前の一連の出来事も、今この世界が直面している事態も、既に知っていると……」
アステール「はい」
イリス「ええっ……。で、では……どうして、何もしないのですか……!? 私よりも……ずっと優れた力を持っているのに……!」
アステール「あなたよりずっと優れた力を持っていたら、意に関わらず何かしなければならないのですか?」
イリス「えっ……?」
アステール「半年前も、今のこの事態も、確かにこの星に住む者の視点で考えれば途轍もない緊急事態です。しかしながらそれは――」
かき混ぜられる紅茶「」カチャンカチャン――
アステール「宇宙から見れば、コップの中の嵐に等しい些事」
イリス「………!?」
アステール「そして世界めくれも、デロデロも、星が巡る過程の一つに過ぎません。私などの粗忽者がそれに手出しなどして、何になりましょう」
イリス「み……皆が、救われます! 消滅や……不本意なデロデロ化から!!」
アステール「それは、本当に救いだと言い切れますか?」
イリス「……!」
アステール「幽界樹の精霊の思惑は、朧げながら星脈を通じて伝わってきました。愛する者たちに苦しんで欲しくないから全てを滅するという――真摯で、純粋で、切実で、独善的な、最終回答。私はこれを否定する論拠を持ちません」
妖精「……でも、今まさにあなたも言ったじゃない。あいつの想いは……結局、愛する者たちの意思をないがしろにした独善だったんだ」
アステール「であれば、彼女を打ち破ったあなた方の想いもまた、独善でありましょう。あなた方が彼女を破ったことによって守られた命たちの中には、生きていたくない者、死にたくても死ねない者、二度と生まれたくない者もいたはず。そしてそういった命たちは、この先無限に再生産され続ける。あなた方はそれらの意思をないがしろにし、独善的に世界を救ってしまいました」
妖精「うっ……」
アステール「……あなた方を間違っていると言いたいわけではないのです。むしろ……誰一人、間違っていない。幽界樹の精霊も、あなた方も、クロシュヴィア・スウィートエンドも。皆が皆、正しく在るだけ。そんなところに、私のような蒙昧が恥知らずにも介入することなどできましょうか」
聖女「……」
リュアン「……」
アステール「私は何の術も持ちません。日がな一日、這いつくばって天地の星々を眺めることしか能のない地虫なのです」
妖精「……」
- 670 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 22:10:07.36 ID:U5Uv2lFw0
-
アステール「……すみません、話が長引いてしまいました。普段話というものをしないので、塩梅がわからないのです。ご容赦ください」
イリス「あ、いえ……こちらこそ、不躾なことを言ってしまって、すみません……」
アステール「天体観測がしたいのであれば、夜までご自由にお過ごしください。聞くに堪えぬ長話を聞かせてしまったお詫びに、お茶とお菓子をたくさん出しましょう」スタスタ
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「ん。許す」
リュアン「……私もお菓子……いただきます……!」
どうする?
↓1〜2選択
1.考える
2.お菓子を食べる
0.自由安価(できないことはできない)
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 22:16:44.14 ID:Q2tqeqKqO
- 0一緒にお菓子作りする
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/30(火) 22:38:27.04 ID:ikdzOcaMO
- 2
- 673 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 22:42:13.41 ID:U5Uv2lFw0
- というわけで本日はここまでです。次回はアステール氏とお菓子作り編、作ったお菓子を食べよう編です
クーフィア氏がメロウド推薦陣営に参戦したり、クロシュ氏が魔導銃の練習をして使えなくもない腕前だと判明したり、ミネルヴァさんとシュヴィーちゃんの協力を得たり、天文台でアステール氏とお話したりしたクロシュ一行でした。いろいろ難しい話をしていましたが、フメイちゃんはお菓子を食べることに夢中であまり聞いていなかったようです。そして我らが主人公クロシュ氏も……あまり聞いていなかったかもしれません。あかちゃんスライムなのでそういうこともあります
それでは本日もありがとうございました。次回は年明けの土日の予定ですが、できない場合は早めに告知する予定です。良いお年をお迎えください。本年もありがとうございました
- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 02:12:08.75 ID:mVqf38GCO
- 既にクロシュヴィアに入国してること勘づかれてたりするのかね
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 03:18:15.62 ID:uAaXSIhto
- おつ
協力を得られるかと思ったが難しそうだ…
よいお年を
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 11:26:45.77 ID:KOOjMpkmO
- 乙
あかちゃんスライムだから仕方ないね
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 11:33:01.04 ID:trTQ6DagO
- そういやリリーツィアはまだメゾンドクロシュヴィアしてるのか抵抗しているのか協力しているのか
- 678 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 16:39:18.36 ID:ZnKLRiTO0
- 年が明けたようです。本年もよろしくお願いいたします
クロシュヴィア氏が今どこで何をしているかはわかっておりません。もしオリシン王国内にいればクロシュらの動向を察知していてもおかしくないかと思われますが、今のところデロデロ導師クロシュヴィアが何らかの活動を行っているとの情報はないようです
アステール氏は強い星属性の力を持つ魔女ですが、世の中に何らかの働きかけを行うことについては消極的なようです。全てを等しく肯定するがゆえに、どの勢力にも肩入れしないという立場のようです。星属性の担い手らしい考え方かも……と妖精は思ったり思わなかったりしたそうです
本年は無病息災の良いお年になるのが良いかもしれません。ありがとうございます
クロシュさんはまだあかちゃんスライムなので、目の前においしいものがあるとそちらを優先して話を聞いていないことがあります。フメイちゃんはクロシュよりはあかちゃんではありませんが、興味のない話は聞いていないことがあるようです。これは仕方のないことなので、おいしいものをおいしく食べるのが良いでしょう
リリーツィア氏が今どこで何をしているかはわかっておりません。今もなおクロシュヴィアに捕まっているのか、外に出ているのか。そしてクロシュヴィアに抵抗しているのか、協力しているのか。大魔女もそれは把握できていないらしく、リリーツィア氏の動向は闇に包まれています。少し気にしておくくらいが良いかもしれません
- 679 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 16:40:03.42 ID:ZnKLRiTO0
- ―天文台キッチン
アステール「……」スタスタ
クロシュ「……」トコトコ
フメイ「……」トコトコ
アステール「……」
クロシュ「……」ジー
フメイ「……」ジー
アステール「……何かご用でしょうか。これから追加のお菓子を用意したいと思うのですが」
クロシュ「わたし……手伝える……!」
フメイ「フメイも」
アステール「なるほど……。では、どんなものが食べたいかお教えください。せっかくですからそのように致しましょう」
クロシュ「!」
お菓子を作る
↓1〜2 食材を1〜2つ選択
穀物:小麦粉、ナッツ、船旅ビスケット
果実:精霊樹の実、コガネリンゴ、ビリビリレモン、オリシンベリー
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター、クリーム
特殊:スライムゼラチン、フェアリーシロップ、甘々シロップ、ザラメ、星屑の粉
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 16:42:14.78 ID:V42grHV7O
- オリシンベリー
甘々シロップ
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 16:42:27.45 ID:Woi54PQxO
- 船旅ビスケット
ビリビリレモン
- 682 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 17:43:31.63 ID:ZnKLRiTO0
- ベリーレモンのビスケット・パルフェ「」ポン!
クロシュ「わぁ……!」
フメイ「きらきら……」
聖女「赤いベリーと黄色いレモンの層が綺麗です!」
リュアン「この層は……ビスケットですか?」
アステール「はい。先日、船旅ビスケットが安かったので」
イリス「えっ……!? これ、あのカチカチに硬い船旅ビスケットなんですか……!?」
アステール「はい。クロシュさんとフメイさんが念入りに砕いてくれました」
クロシュ「!」ドヤッ
フメイ「……」ドヤ
妖精「なるほど……」
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「♪」モグモグ
リュアン「このレモン、なんだかビリビリします!」
聖女「サクサクなビスケット層に、ベリーの甘酸っぱさ、レモンのビリビリ感、そしてシロップの優しい甘み……! 見た目通りに華やかで楽しく美味しいデザートです!」
イリス「これ……ラティア・ヘイヴンに生えてたビリビリレモン!」
アステール「ラティア・ヘイヴン産だったのですね。珍しい果物だったので、空妖精の行商から買ったのです」
妖精「空妖精の行商……浮島の外に出て自由にやってるやつもいるんだね」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
☆美味しいデザートを食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5、雷適性◯
◆
- 683 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 19:27:28.07 ID:ZnKLRiTO0
- 急用が入ったため一旦停止します
21:30くらいに再開できる予定です
- 684 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 21:45:09.38 ID:ZnKLRiTO0
- ―オリシン王国 滞在5日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[12/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[03/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[03/07] 防御[00/04]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 685 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 21:46:37.43 ID:ZnKLRiTO0
- ―朝
メロウドの離宮
妖精「というわけで状況をまとめてみたよ」
◯デロデロ化現象について
・オリシン平原北西部にて目撃多数
・同地域のメモル大図書館跡が怪しい?
・大図書館跡地の調査許可は取得済み
・行くならちゃんと準備しよう
◯王位継承争いについて
・1位のクロノスと0位のフェルメールの争いがほとんど
・メロウドは弱小勢力。クーフィアはメロウドを応援
・フェルメールは洗脳魔法?を用いた疑惑がある
・全てが洗脳ならフェルメールは王家と全く無関係な外患?
・クロノスとも情報共有して協力し合った方が良いかも
イリス「ありがとう!」
リュアン「……そういえば、フェルメール王女はどうして王位を狙っているのでしょうか?」
妖精「どうしてって、そりゃ王位となればなんだって手に入る一番偉い地位だし……」
リュアン「でも……国全体を洗脳できる力があるなら、わざわざ王位につかなくても何だって手に入る気がします。むしろ王なんて目立つばっかりで洗脳が露見するリスクは増えるし、仕事だって大変だろうしで、良いことなんてないと思うんですけど……」
妖精「……確かに。私だったらやれって言われてもやりたくない……」
イリス「と言いつつちゃんと首長をやってくれるのが妖精さんの良いとこだよね……。でも確かに言われてみると変だね。百歩譲って王族としての地位が欲しいとかでも、王様そのものになるよりもクロノス様とかメロウド様を洗脳して王妃にでもなった方がまだ楽そうだし安全そう……」
聖女「……フェルメール王女は一体何を企んでいるのでしょうか……。メロウド様、何か心当たりはありますか?」
メロウド「全くわからん。とにかく一番偉くなりたい目立ちたがりなんじゃないか?」
妖精「まあ……そういう不合理な人間である可能性も否定はできないけど……。クーフィアはどう?」
クーフィア「………もしかしたら……鍵が欲しいのかも……?」
リュアン「鍵……?」
メロウド「あ、ああ〜!! 宝物庫の鍵か!! そうだなあ、アレは国王の地位にならないと手に入らないものだもんなあ!!!!」
クーフィア「あ……!! そ、そう……!! 宝物庫の、鍵……!! 国王にならないと、手に入らない……!! だ、だから……!!」
クロシュ「?」
フメイ「?」
聖女「……?」
リュアン「……」
イリス「……」
妖精「……」
メロウド「よし、今日も一日頑張ってこう!!」
クーフィア「お、おー……!」
妖精(どうやらオリシン王には、平民には開示できない秘密があるらしい……)
イリス(鍵……一体何の鍵……?)
オリシン首都滞在5日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 21:47:07.96 ID:FuREqfjxO
- イリスと一緒に市場で情報収集
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 21:47:10.80 ID:Hgmka64MO
- 早速フェルメール王女に突貫して可愛がられて篭絡されてお土産持たされてやんわり対応される
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 21:47:11.08 ID:Q4/xR6Oa0
- クロシュ、メイド体験しつつ城を調査
- 689 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 22:16:22.09 ID:ZnKLRiTO0
- ―オリシン首都 市場
ワイワイ ガヤガヤ
イリス「というわけで今日は市場でお買い物しつつ情報収集!」
聖女「やっぱりここの市場は賑わっていますね。パスタも売っているでしょうか?」
イリス「もちろん! 中央大陸でも有数の穀倉地帯……を抱えるユーシリア帝国のお隣だから、パンもパスタも安くて良いのをいっぱい輸入できるそうです」
リュアン「わあ、パンとパスタですか……!」
聖女「せっかくですからパスタを多めに買って帰りましょう! パスタなら長持ちしますし、旅の保存食にもぴったりのはずです!」
イリス「ハッ……パスタ……そっか、旅にはパスタが良かったんだ……!」
↓1コンマ 情報収集
01-75 フェルメールについて
76-90 フェルメールについて+
91-00 王の秘密について
↓2選択 買うもの
1.帰る(旅や探索の必需品は買います)
0.自由安価(買うもの、または買い物以外の行動)
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 22:17:38.99 ID:3kShnX/Io
- んわ
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 22:19:40.43 ID:DXDoyxi7O
- 0また自作の絵売りを探してみる
- 692 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:18:35.74 ID:/5+SanES0
- 乾燥パスタ「」ポン
乾燥パン「」ポン
船旅ビスケット「」ポン
マナポーション「」ポン
リュアン「これだけ買えばひとまず大丈夫ですかね……?」
イリス「うん、大丈夫だと思う!」
聖女「船旅ビスケット……結局買ってしまいましたね……」
イリス「まあ……安かったので……」
リュアン「そのビスケット……そんなに硬いんですか……?」
イリス「硬貨を食べてるんじゃないかって気持ちになるよ……」
リュアン「えっ……」
聖女「……大切に頂きましょう。そのビスケットも……元は、この大地に根を張っていた麦から成ったものなのですから……」
イリス「ですね……。大地の恵みです」
ティナ「イリス」スタスタ
イリス「……母さん!?」
ティナ「そちらの方は……確かロイエの……」
聖女「聖女です! ティナさん、お久しぶりです!」
リュアン「リュアンって言います。えっと、イリスさんにはお世話になってます」ペコリ
ティナ「ティナ・プラネットだ。……少し場所を移そう」
*
―イリスの家
ティナ「なるほど……あなたたちも王位継承争いに巻き込まれていたの」
イリス「うん……。母さんは? 一ヶ月くらい前に急な仕事が入ったって言って何も言わずに飛び出してったけど」
ティナ「ある人物に雇われ、戦術顧問として王宮に出入りしつつ今の王位継承争いやその根に巣食う問題を探っていたの」
イリス「ええっ!? ど、どうして私には何も教えてくれなかったの!?」
ティナ「言えばあなたも首を突っ込もうとしたでしょう。少なくともあの時はまだその段階じゃなかった……意味はわかる?」
イリス「うっ……ま、まあ確かにそういう問題は不得手だけども……」
ティナ「でもまさか、あなたたちもメロウド王子に雇われて王宮入りしていたなんてね……」
イリス「そ、そうだよ! 私ももう無関係じゃない! それに、自分の身は自分で守れるもん!」
ティナ「……まあ確かにそうね。少なくとも正面戦闘力は既に私を越えているし……それに……」
リュアン「え、えっと……これはどういう状況なんでしょうか……?」
聖女「まあ、その……イリスさんとティナさんはいろいろありまして……」
ティナ「……彼女らのような者まで巻き込んでしまっているなら話は別。あなたには彼女らを守らなければならない義務がある……」
イリス「……えっと、それなんだけど……むしろ私は聖女さんたちから巻き込まれた側で……」
ティナ「えっ」
*
- 693 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:19:01.04 ID:/5+SanES0
-
聖女「む、娘さんを巻き込んでしまって、本当に申し訳ありませんでしたっ!!」ドゲザッ
リュアン「も、申し訳ありませんでしたっ!!」ドゲザッ
ティナ「……土下座なんてしないで頂きたい。それだけ、イリスが頼り甲斐のある魔法使いとして成長したということでもあるのだから、私としては喜ばしい限りだ」
イリス「母さん……!」
ティナ「互いの情報を共有しよう。メロウド王子とクーフィア王子の証言も得られれば全貌が見えてくるかもしれない」
イリス「そういえばさっきある人物に雇われたって言ってたけど、それって誰なの?」
ティナ「クロノス・ローレリアス・オリシン――継承順位第一位、王位の正統継承者だ」
イリス「!?」
聖女「!?」
リュアン「!?」
*
- 694 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:21:46.73 ID:/5+SanES0
-
ティナ「まず、フェルメールの正体だが……これについては既に調べが付いている。奴の真の名は、フェルメール・ド・ロスチャイルド。セイントレア王国に連なる大貴族だ」
イリス「ろ……ロスチャイルド!!?」
リュアン「えっ……!? ロスチャイルド……!?」
聖女「ロスチャイルド……あっ、芸術都市のレーティアさんのご実家でしょうか?」
ティナ「レーティア・フォン・ロスチャイルドのことであれば、その通り。レーティア氏は既に出奔して久しい身のようだが……フェルメールは少し前までロスチャイルド家と繋がっていた可能性が高い。ロスチャイルド家は黒い噂が絶えないが、恐らくこれまでもこのような手口を使って勢力を拡大してきた家系なのだろう」
イリス「……ということは……フェルメールの目的は、オリシン王国を乗っ取ってロスチャイルドの勢力を拡大すること……!?」
ティナ「いや……実はそうとも言い切れない。というのも、さっき私は『フェルメールは少し前までロスチャイルド家と繋がっていた』と言っただろう。つまり――」
リュアン「今は……繋がっていない……?」
ティナ「そうだ。以前は定期的にロスチャイルド家と連絡を取り合っていたことが確認されていたが、今は全くと言って良いほど連絡をしていない」
イリス「……監視されていることに気付いて、連絡方法を変えた可能性は?」
ティナ「もちろんそれも考えた。しかし奴は監視されていることに気付いていない様子だ。恐らく本当にもう連絡を取っていない」
聖女「では……ロスチャイルドと縁を切って、自分一人でオリシンを乗っ取る気でいる、ということですか……?」
ティナ「……今ある情報だけで考えるなら、そういうことになる。あまりにも無謀で不可解な行動だが……一つ可能性を挙げるとすれば……奴の出版した謎の本――あれが手がかりになるかもしれない」
聖女「クロシュヴィア伝説……!」
ティナ「ああ。現在行方不明のデロデロ導師クロシュヴィアと何らかの繋がりがある可能性がある」
聖女「………リュアンさん……デロデロ教の集会でフェルメール王女を見たことはありますか……?」
リュアン「えっと……フェルメール王女ってどんなお姿をしてらっしゃるんですか?」
ティナ「ふむ……似顔絵で悪いが、こんな姿だ」スッ
精巧に描かれたフェルメールの絵「」ポン
イリス「わあ……! すっごい綺麗で可愛らしい……!」
聖女「確かに……何も知らなければ思わず抱っこしたくなりそうな可愛らしさです……!」
リュアン「……こ、この人……あります。見たことが……」
ティナ「!」
イリス「!」
聖女「!」
リュアン「デロデロの集会で……いつも前の方に陣取ってて、いつもクロシュヴィア様にものすごく近くて……いつもクロシュヴィア様になでなでされてました……。デロデロ番号が1番っていうのをいつも自慢してて……あっ、デロデロ番号っていうのはデロデロ信徒の中でも特に熱心な人たちが自称する序列?みたいなものらしいんですけど……すみません、私は一般信徒だったのでそういうのはよくわかってなくて……」
ティナ「……なるほど、ありがとう。となるとやはり奴は、ロスチャイルドからデロデロに鞍替えした――と考えるのが自然だろうか?」
聖女「うーん……? でもデロデロ教には、オリシン王国を乗っ取る理由がないような気もします……。以前までのクロシュヴィアさんなら、そんな強硬的なやり方を好んでいませんでしたし……今は、そんなことをしなくても白影スライムをけしかければデロデロ化は成されるはずですし……」
ティナ「……国家を乗っ取る以外にも、オリシン国王になる利点はもう一つある。フェルメールはそれを狙っているのかもしれない――とクロノス王子は仰っていた」
イリス「えっ? それって一体……」
ティナ「王立大図書館に隠されし秘密……それについて、国王となった者にはある権利と義務が課される。フェルメールが欲しているのはその権利ではないか、と……」
聖女「王立大図書館に隠されし秘密……!? そ、それってまさか……時空が歪んで禁じられたアカシャ大図書館への――」
リュアン「ちょ、聖女さん! それはトンデモ本のトンデモ説ですよ!」
ティナ「……」
イリス「えっ母さん……!? そこで黙らないでよ!?」
ティナ「いや……すまない。詳しいことはクロノス王子に直接聞いて欲しい。私が流布して良い話ではない」
聖女「ど、どうしましょう……!! あの本が、もし本当だったら……!」ガクブル
☆フェルメールと大図書館の秘密についての情報を得ました
☆ティナ・プラネットの協力を得られるようになりました
◇
- 695 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:23:03.85 ID:/5+SanES0
- というわけで本日はここまでとなります
ついに……というほど溜めたわけでもなく明かされるフェルメール氏の正体……。悪名高きロスチャイルドは、この世界でも暗躍に暗躍を重ねるのか。そして大図書館にまつわる恐るべき秘密とは。オリシンを滅ぼす時空の歪みは実在するのか。メイドの姿となって潜入捜査を試みるあかちゃんスライムたちに、フェルメールの魔の手が迫る――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 05:15:02.31 ID:Kx0qedg1o
- 乙です
今年もよろしくおねがいします
保存にはいいよ乾麺、イリスと旅してたときは確かに食べてなかったな
- 697 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 19:27:19.96 ID:/5+SanES0
- 乾麺は保存が効くので、聖ヴァレリオ教会では主食とされています。素パスタ以外は子供たちにも概ね好評のようです
世界樹の巻における旅では、描写されていないところではもっぱらカチカチパンや船旅ビスケットなどの保存性が高い食品を食べていたようです。しかし上記食品は人間の味覚ではあまり美味しいと言えないもののため、イリス氏とエバンス氏が毎日美味しく食べられるよういろいろ頑張っていたようです。なおスライムの味覚では美味しいものだったらしく、クロシュ氏はいつも美味しく召し上がっていたようです
- 698 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 19:27:49.54 ID:/5+SanES0
- ―オリシン市場
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「イリスさんのお母さんのお陰で一気に進展しましたね」
イリス「うん……私に何も教えてくれなかったことはちょっと複雑だけどね!」
聖女「それだけイリスさんのことを大切に思っていらっしゃるってことですよ!」
イリス「それもわかるけども!」
ワイワイ ガヤガヤ
画商のおじさん「良い絵が揃ってますぜ」
絵描きエルフ「似顔絵描いてます〜」
旅行者の少女A「似顔絵ってその場!? めっちゃヤバ!」
旅行者の少女B「プロの職人ワザじゃん! 描いてもらっちゃお!」
ワイワイ キャッキャ
リュアン「……あ、ここ絵売りマーケットですね……」
聖女「うっ……」
イリス「ん? どうしたんです? 何か嫌な思い出でも……ハッまさか!」
聖女「……あれは良い絵です。価格が何であろうと、あの時私が得た心の動きは決して紛い物ではありません」
イリス「ああー……やっぱり、やられたんですね……」
リュアン「地元じゃ有名だったりするんですか?」
イリス「まあ、それなりに……。この市場ではよくある話らしいです」
リュアン「取り締まったりとかは……?」
イリス「うーん……一応、お互いに合意の上で取引が成立してるわけだから直ちに違法とは言えない……って前に母さんが言ってた」
リュアン「なるほど……」
イリス「でも一定期間以内なら契約を取り消せる制度もあるので、もし間違った買い物をしちゃった時はその旨を伝えれば大丈夫ですよ。どうします?」
聖女「先ほども言いましたが、あの絵を初めて見た時の感動は本物だったのです。なので取り消す必要はありません。懐もそんなに痛くはありませんでしたし……」
リュアン「ですね。一般的な絵ハガキの価格としては高すぎますけど、是が非でも返金して欲しいというほどすごい額でもなかった気がします」
イリス「絶妙な値段設定……」
- 699 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 19:28:46.27 ID:/5+SanES0
-
絵売り「……お? あなた方はこの前のお得意様じゃありませんか!」ニコニコ
リュアン「わ……出会ってしまいました」
聖女「せ、先日はどうも……」
絵売り「こちらこそどうもどうも。またお買い求めにいらっしゃったので?」
リュアン「いいえ……たまたま通りかかっただけです」
絵売り「そうですか……。エイの絵を描いたのですが……」
エイが泳いでいる絵ハガキ「」キラキラ
聖女「!!」
リュアン「エイの……!?」
絵売り「エイの絵を欲しがっていたあの少女は……今日はご一緒ではないのですね。本当に残念だなあ。あの子に見せてあげたかったのですが……」
聖女「う、うぅ……」
リュアン「聖女さん乗っちゃだめですよ! ああいう話術で聖女さんの良心に付け込もうとしているんです!」
聖女「わ、わかっています。わかっているのですが……」
ハガキから飛び出して宙を泳ぐエイ「」バシャァン―スイスイ―
イリス「こ、これは……確かに、目を奪われるかも……!」
絵売り「フフフ、こんな素敵な絵ハガキ他じゃ滅多にお目にかかれませんよ? エイは普段描かないので、この一枚が売れちゃったらしばらく在庫なしになっちゃうんですよねぇ〜」
聖女「うぅぅ……!」
↓1コンマ
01-30 買ってしまった……
31-60 自分で描きます!!
61-90 実は預かってるものが
91-00 ???
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 19:29:48.92 ID:jumv5hvu0
- あ
- 701 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 21:17:53.29 ID:/5+SanES0
- キラッ
コロン―
聖女「――絵筆はありますか?」
絵売り「え? ああ、ありますけど……」
聖女「お借りしても良いですか?」
絵売り「まあそれくらいなら……」
聖女「では少々お借り致します」スッ
絵筆「」スッ
キャンバス「」ポン
シャシャシャシャシャッ
カキカキカキカキカキカキ
絵売り「!?」
リュアン「えっ……!? 聖女さん、急に一体……!?」
イリス「こ、このスピード……クロシュちゃんみたいだ……!?」
シャシャシャシャシャッ
カキカキカキカキカキカキ
ポン!!!!
灼熱を泳ぐ溶岩エイの絵画「」メラメラ―
絵描き「な……ななっ……!」
リュアン「こ、この臨場感……飛び出しこそしないですけど……本当に燃え盛っているかのようです!」
イリス「聖女さん……こんなに絵が上手だったんですか……!?」
聖女「……はっ!? あ……ええと……」
灼熱を泳ぐ溶岩エイの絵画「」メラメラ
聖女「……た、たまたまです。たまたま……」
リュアン「たまたまでこんなに描けるんですか!?」
絵売り「あんた……どこで絵を習ったの?」
聖女「半年ほど前は芸術都市に滞在していたので……」
くすんだ白い賽「」コロン…
☆聖女が???を1獲得しました
◆
- 702 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 21:20:13.59 ID:/5+SanES0
- ―メロウドの離宮
メイドクロシュ「!」ポン!
メイドフメイ「……」ポン
メロウド「よし、似合ってるぞ!」
クーフィア「似合ってるけど……ちょっと幼すぎないかな……?」
メロウド「魔族と言えば問題なかろう。実際スライムは魔族のようなものだろう?」
メイドクロシュ「そうなの?」
メイドフメイ「そうなの?」
妖精「……まあ、そもそも魔族って括り自体がものすごく雑な分類でもあるから……スライムも含むって言えば含まれると思う。たぶん」
メイドフメイ「ふうん」
メイドクロシュ「そうなんだ」
メロウド「では本日は、臨時メイドのフリをしつつフェルメールの身辺調査にあたってくれ。もちろん危険を感じた場合は速やかに退散すること。良いね?」
メイドクロシュ「ん!」
メイドフメイ「ん」
メロウド「では頼んだぞ」
*
―オリシン王宮 浴室
立派な浴場「」ドン!
サキ「ではここの掃除をお願いします」
メイドフメイ「……フリをしつつフェルメールの調査をするんじゃないの?」
サキ「フリにも最低限の中身が必要です。上辺だけでは見抜かれます」
メイドクロシュ「そうなんだ……」
妖精「ま、この子たちの監督は任せてよ。掃除は妖精の得意分野でもあるから」
サキ「わかりました。では後ほど確認に参りますので」スタスタ
メイドフメイ「……掃除、めんどう……」
妖精「文句言わないの! メイドの仕事をしっかりこなせばそれだけバレにくくなるってことでもあるんだからね」
メイドクロシュ「ん!」
妖精「よし、じゃあモップを持って。まずはタイルの掃除から――」
↓1コンマ
01-60 普通
61-90 掃除上手
91-00 森スライムの掃除テクニック
- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 21:21:46.22 ID:a7ByXi+tO
- ろしゅ
- 704 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:36:40.33 ID:/5+SanES0
- メイドクロシュ「んしょ、んしょ」ゴシゴシ
メイドフメイ「汚れって熱で殺菌消毒できるんだよね? それなら――」チリッ
妖精「わあああ!!! やめなさい、ここのタイルに穴を空ける気!?」アタフタ
◇
そこそこ綺麗になった大浴場「」ピカピカ
妖精「はあ、はあ……ひとまずこんなもんでいいか……」
メイドフメイ「つかれた……。お風呂入りたい……」グッタリ
メイドスライムクロシュ「〜〜…」デロロ…
妖精「二人とも、掃除にはあんまり得意じゃないの?」
メイドフメイ「……自分の家とか、集落の共用場所とかは、気が付いたら掃除するけど……。そうじゃないとこは、あんまり……」
メイドスライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「なるほど……。スライム類って綺麗好きだけど、自分たちと関わりのない場所を掃除することなんて普通ないもんね」
メイドフメイ「そう……。焼き払っちゃった方が楽……」
☆王宮の浴場を並程度に掃除しました
◇
- 705 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:37:36.08 ID:/5+SanES0
- ―王宮
妖精「さて、サキのお墨付きも貰ったことだし――フェルメールの調査に行こう」
メイドフメイ「ん」
妖精「私たちは臨時で雇われたメイドで、今日はフェルメールの私室の掃除を申し出るの。断られても良い。評判通りなら高貴で貞淑なお姫様だから、幼いあなたたちを邪険にしたりはしないはず……少しくらいなら話もできるかもしれない。いいね?」
メイドクロシュ「ん!」
妖精「よし、じゃあ行くよ!」
*
メイドクロシュ「……」トコトコ
フェルメールの私室の扉「」コンコン
「はぁい、どちら様かしら?」
妖精「臨時メイドの妖精です」
メイドフメイ「臨時メイドのフメイ、です」
メイドクロシュ「えと……りんじメイドの、クロシュ、です。えと、おそうじは……」
「なんですって!?」
タタタッ ガチャッ!
金髪ロングの小さなお姫様→フェルメール「その御姿……本物の、導師クロシュちゃん……!!?」
メイドクロシュ「ほえ……?」
メイドフメイ「?」
妖精(……あ、あれ? なんだこの反応……)
フェルメール「どうぞどうぞ、お上がりくださいませ! クロシュちゃんのことも、そのお友達のフメイちゃんと妖精さんのことも、聞き及んでおりますのよ! ささ、早く早く!」
メイドクロシュ「う、うん」
メイドフメイ「??」
妖精(罠……か? いや、でも……あの目……本心からの親愛……? 警戒は怠らないでおこう……)
*
- 706 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:38:42.05 ID:/5+SanES0
- ―フェルメールの私室
ポット「」トクトクトク―
紅茶「」ポン! ホカホカ
高級焼き菓子「」ポン
メイドクロシュ「!」キラキラ
メイドフメイ「……」キラキラ
妖精(……こいつら、完全にお菓子に目が眩んでる……!)
フェルメール「さぁどうぞどうぞ! 王家肝いりの茶葉と茶菓子ですわ! きっとクロシュちゃんたちのお口にも合いますかと――」
妖精「ま、待った待った! なんで私たちの……というかクロシュのことを知ってるの? そしてなんで私たちはお茶会にご招待されてるの?」
フェルメール「あら……うふふ、申し訳ありません。わたくしとしたことが、気が急いてしまって」
メイドフメイ「食べてもいい?」
フェルメール「ええ、もちろん。食べながらお聞きくださいませ」
メイドフメイ「ん」モグモグ
メイドクロシュ「ん!」モニョモニョ モグモグ
妖精(まあ……クロシュとフメイは毒に強いから、万が一毒だったしても大丈夫だと思うけど……。私は食べないでおこう……)
フェルメール「申し遅れましたわね。わたくしはオリシン王位継承順位第0位にして――真の正しい信徒、デロデロ番号1位――」
妖精「し……真の正しい信徒、デロデロ番号1位……!?」
メイドクロシュ「?」モニョモニョ モグモグ
メイドフメイ「?」モグモグ
フェルメール「ええ! わたくしこそ、クロシュヴィアちゃんに最も信頼されし敬虔なる徒――フェルメール・ド・オリシンですわ!」
メイドクロシュ「!」モグモグ
妖精「クロシュヴィアに……最も信頼されし……!?」
フェルメール「いかにも、でしてよ?」
メイドクロシュ「わ……!」モグモグ
メイドフメイ「そうなんだ」モグモグ
- 707 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:39:39.07 ID:/5+SanES0
- フェルメール「ふふ、すごいでしょう? デロデロ番号順で言えば、わたくしはクロシュちゃんよりも上ということですの!」
メイドクロシュ「わわ……!」モグモグ
妖精「そ、そうなんだ……。それで……クロシュがクロシュヴィアの友達だから、招待してくれたってことでいいの?」
フェルメール「ですわ! フメイちゃんと妖精さんのこともクロシュヴィアちゃんから聞かせてもらったんですのよ」
メイドフメイ「ふうん」モグモグ
フェルメール「そして――あなたたちが、クロシュヴィアちゃんを止めようとしていることも――ね?」
メイドクロシュ「!」モニャッ
メイドフメイ「……」チリッ…
妖精「くっ……!」
フェルメール「ああ、おやめくださいまし! わたくし、ここでクロシュちゃんたちと事を構えたいわけではありませんの!」アタフタ
メイドクロシュ「ほえ……?」
フェルメール「確かにあなたたちは、わたくしの愛するクロシュヴィアちゃんを邪魔する敵ですわ。けれども同時に、クロシュヴィアちゃんにとって大切な友達でもありますの。そんな大切な方々を、目的の為だからと無下に排除するような美しくない真似、わたくしにはできませんわ」
メイドフメイ「?」
フェルメール「ここは矛を納めて、今一度クロシュヴィアちゃんと共に歩むことをお考えになられませんこと? だって、その方がしあわせで楽しい未来になりますわ! クロシュちゃんとクロシュヴィアちゃんは仲直りできてハッピー、フメイちゃんと妖精さんも一緒にいられてハッピー、わたくしもみなさんとモニョモニョでハッピー! フフ、反論できますこと?」
メイドクロシュ「むむ……」モニョニョ
メイドフメイ「んー……?」
妖精「いや……でもデロデロ化は……」
フェルメール「愚かで無知蒙昧な王族貴族たちによる支配構造など、どこの国でも腐敗し切って久しいではありませんの! 人族など初めからこの星を統べる器ではなかったんですのよ! でもクロシュヴィアちゃんがこの星を支配すれば――きっとこの世界はバラ色に生まれ変わりますわ!! 理解できまして!?」
メイドクロシュ「……?」
メイドフメイ「……?」
妖精(ん……? クロシュヴィアが星を支配……? 星のデロデロ化っていうのも、支配っちゃ支配か……?)
フェルメール「むむ……ご理解いただけませんかしら。わたくし、説明とかプレゼンってあまり得意ではないんですの……。悔しいですわ……」
メイドクロシュ「……フェルメールさんは……なんで、オリシンの王様に……なりたいの……?」
フェルメール「あら? それはもちろん……わたくしが、オリシンのお姫様だからですわ!」
メイドクロシュ「わあ……!」
フェルメール「わたくしがオリシンの女王となれば、クロシュヴィアちゃんをこの国の真の正しい神として崇め奉ることができますの! そうすれば、クロシュヴィアちゃんのデロデロ計画が一歩前進しますわ!」
メイドフメイ「そうなの?」
フェルメール「そうなんですの!」
妖精(なんだ、この違和感……? クロシュヴィアのデロデロ化と噛み合っていないような……)
まだ少しお話できそう……
↓1〜2選択
1.王位継承争いについて
2.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 22:43:22.01 ID:Aw5pv3Y20
- 0デロデロにされた人たちってどれだけいるか把握してる?
- 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 22:47:05.36 ID:x/70zRYLO
- 0取り敢えず自分の方がクロシュヴィアちゃんのこともっと好きと張り合いデロデロする
- 710 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 23:15:37.40 ID:/5+SanES0
- 妖精「……あ、そうだ。フェルメールって、昨今のデロデロ化でどれくらいの人や生き物がデロデロ化したかは把握してる?」
フェルメール「全ては存じ上げませんわ。クロシュヴィアちゃんの深遠なるご計画ですもの……。ただ……その……わたくし、一つだけ、遺憾なことがありまして……」
メイドクロシュ「いかん……?」
フェルメール「……かわいいスライムちゃんたちが……みな溶けてしまいましたの!!!! クロシュヴィアちゃんの壮大なる計画の一つであって、死んでしまったわけではないことはわかっておりますわ!! ですが、ですが……わたくし、どうしたら良いんですの……!!?!? いつになったら溶けたスライムちゃんたちは元に戻るんですの!!?!? クロシュヴィアちゃんは何も教えてくれませんのよ!!!!」
妖精(……やっぱりだ! フェルメールのやつ、デロデロ化が星を丸ごと溶かす計画だって知らないんだ! 溶けたスライムたちもいつか元に戻るものだと思ってる……! クロシュヴィアの計画を誤解しているのか、それとも全容を知らされていないのか……。まあどっちでもいいか……)
メイドクロシュ「……わたしが……みんな、元に、戻す……!!」
フェルメール「はい……? クロシュちゃんが、ですの?」
メイドクロシュ「うん……! わたしが、クロシュヴィアちゃんの、しりぬぐい……する……!!」
フェルメール「!!!?!??!? く、クロシュヴィアちゃんの……尻拭いですって……!!?!? そ、そんな、いくら親友のクロシュちゃんでも、やって良いことと悪いことがありましてよ……!!?!?」
メイドクロシュ「じゃあ……わたし、デロデロ番号……ぜろ番!!!!」ドン!!!!
フェルメール「なっ……!!!? わ、わたくしの上を行こうとでも言うんですの!?!!??!」
メイドクロシュ「!」ドヤッ
フェルメール「ではわたくしはマイナス1番ですわ!!!!」ドン!!!!
メイドクロシュ「!!」ガーン!!
フェルメール「いくらクロシュちゃんがクロシュヴィアちゃんの親友でも、お傍でお仕え申し上げているのはこのわたくしですわ! 越えられない壁というものがありましてよ!!」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
フェルメール「オーッホッホッホ! デロデロになったクロシュちゃんもかわいいですわね。よしよし、わたくしの次にクロシュヴィアちゃんが好きということで許して差し上げましょう」ナデナデ
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
妖精「何を張り合ってるんだ……」
メイドフメイ「ふふ。クロシュを一番好きなのはフメイだし、クロシュが一番好きなのもフメイ」
妖精「こっちはこっちでなんか勝ち誇ってる……」
☆フェルメール王女と接触しました
◆
- 711 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 23:16:36.75 ID:/5+SanES0
- というわけで本日はここまで
メイドの姿となってフェルメールと接触を図り、その真意を探るクロシュ一行。そして知らされる、フェルメールとクロシュヴィアの関係。王位継承順位0位にしてデロデロ番号1位。オリシンの全てを真の正しい神たるクロシュヴィアに捧ぐべく、フェルメールは暗躍するのだという。その遠大なる計画に、あかちゃんスライムたちは立ち向かうことができるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 23:38:40.66 ID:EqJ4gO0FO
- 乙
デロデロ番号ってなんだろうね
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 01:16:44.40 ID:uJFrQug6o
- おつ
聖女さんが何かを獲得した…元の力の片鱗かしら
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 02:03:21.18 ID:qwa5pOtiO
- 乙
フェルメールさんギャグっぽい雰囲気だけど前国王洗脳とかやってることはかなりエグい侵略行為なんだよな
- 715 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:38:31.10 ID:wc/igGtK0
- デロデロ番号とは何なのか――それについては、元デロデロ信徒であるリュアンちゃんもよく知らないそうです。今のところ、デロデロ番号を公言している人物にはフェルメール氏とクロシュ氏の2人が確認されています。フェルメール氏は当初1番を名乗っていましたが、現在は−1番に変動したそうです。なおクロシュ氏は0番のようです
聖女氏は何らかのズルをした疑いがあります。恐らくそれは元々持っていた力と同じものですが、かつてのように自在に使いこなせるわけではないようです。今後どれほどがんばっても昔のように使い放題になることはたぶんないかと思いますが、上手くやれば旅の一助くらいにはなるかもしれません。期待はしないでおくのが良いでしょう
フェルメール氏はクロシュヴィアちゃんやスライム類の生き物が大好きなので、クロシュさんやフメイちゃんに対してはとてもフレンドリーで優しい対応をしてくれたように見えます。しかしフェルメール氏は実際恐ろしい侵略者でもあります。油断せず気を付けて注視に注視を重ねていくのが良いでしょう
- 716 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:39:08.89 ID:wc/igGtK0
- ―夕方
メロウドの離宮
クロシュ「ただいま……!」
フメイ「ただいま……」
クーフィア「あ、おかえりなさい」
メロウド「どうであった?」
妖精「あー、ええと……」
クロシュ「フェルメールさん……いい人……!」モニョッ!
メロウド「!?」
フメイ「言うほど悪いやつじゃない……と思う」
メロウド「!!?」
妖精「ごめん、お菓子貰って懐柔されちゃった……」
お菓子の入った紙袋「」ポン
メロウド「なんと……」
クーフィア「フェルメールちゃん……」
妖精「でもいろいろ話は聞けたよ。クロシュとフメイのことは後でなんとかしとくから安心して。私は懐柔されてないから」
メロウド「う、うむ。では早速知り得た情報を聞かせてもらおうか――」
イリス「ただいま〜」
聖女「ただいま戻りました」
リュアン「た、ただいま……王子様の離宮にただいまなんて不敬ではないでしょうか……?」
イリス「はっ!? す、すみませんついうっかり!」
聖女「も、申し訳ありません!」
メロウド「はは、気にするな! 見たところそちらもいろいろ情報を掴んできたと見える。互いに情報共有といこう!」
*
メロウド「なんと……クロノス兄さんは既にフェルメールの尾を掴んでいたのか……!?」
イリス「はい……。ええと……最近戦術顧問として王宮入りした傭兵が、実はクロノス王子が雇った密偵だったらしく。うちの母なんですけど……」
クーフィア「イリスさんの……お母様!?」
イリス「ま、まあその辺りのことはおいおい……」
妖精「でもいろいろ繋がって来たね。フェルメールはロスチャイルドの命令か何かでオリシン王族に成りすましたけれど、途中でデロデロ教……というかクロシュヴィアに鞍替えした。そして今はクロシュヴィアの命令……かはわからないけれど、クロシュヴィアの益になると考えてオリシン乗っ取りを押し進めているみたい」
メロウド「ふむ……わかった。どうやら事はかなり深刻なようだな。不審人物とは思っていたが……まさか完全に我が国オリシンと何の縁もゆかりも無い者だったとは……」
クーフィア「そ、そんな……」
メロウド「強力な心魔法の使い手だとわかっていた以上、その可能性は十分にあった。ただ、それでも……できれば前国王の縁者……僕たちのきょうだいであって欲しかったというのが、率直な思いだ。王位を懸けて相争う者としては」
クーフィア「……」
メロウド「ひとまず僕は、クロノス兄さんと話をしてみる。手先の諸君もできることを進めてくれ」
妖精「できること……適当な命令だなあ」
メロウド「ははっ、すまない。休んでいてくれてもいいし、僕と共にクロノス兄さんとの話し合いに来てくれても良い。メモル大図書館跡地の調査に向かうのも良いだろう。高度な柔軟性を保ちつつ臨機応変に動いてくれたまえ」
妖精「わかった」
クロシュ「……」
フメイ「……フェルメールのやつ……やっつけちゃうの?」
メロウド「……どうだろうな。罪状としては外患誘致……いや国家転覆が相当とすると、極刑が下される可能性は非常に高い。ただ、民や貴族のほとんどが彼女を王位継承者だと信じている現状では今すぐにどうこうするのは難しいだろう。とりあえず兄さんと話し合って……穏便に済ませられそうならそうするさ」
クーフィア「……」
◆
- 717 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:39:34.81 ID:wc/igGtK0
- ―オリシン王国 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[13/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[04/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[04/07] 防御[00/04] ?[1/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 718 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:40:47.61 ID:wc/igGtK0
- ―朝
シュヴィーの避難所
灼熱を泳ぐ溶岩エイの絵画「」メラメラ
フメイ「わぁぁ……!!」キラキラ
スライムシュヴィー「あつあつです〜!!」モニョニョ
スライムクロシュ「〜〜!!」モニョニョ
野良スライム「〜〜!」モニョニョ
レッサースライム「〜〜!」モニョニョ
妖精「……!? あのすごい溶岩エイの絵は……!?」
リュアン「聖女さんが昨日描いたんです! 絵筆を握ったら、鬼気迫る雰囲気で……!」
妖精「ええ、聖女が!?」
聖女「た、たまたまです! たまたま……」
妖精「……もしかして、なんかズルした?」
聖女「………し、したかも」
*
イリス「今日はどうする?」
妖精「メロウド王子がクロノス王子と緊急の会合を行う予定があるんだよね。私たちがそれに参加するかどうかは任意だけど」
リュアン「一応、参加しておいた方が良いのでしょうか……?」
妖精「クロノス王子とちゃんと会って話せる機会と考えれば、けっこう貴重かも。まあメロウド王子の手先っていうコネがあるから今後も会う機会はあるかもしれないけど」
聖女「……なんとなくですけれど……この話し合いに参加しなくても取り返しが付かなくなる運命とかはない気がします。でも行けばクロノス王子様とも会えますし、損をすることもないんじゃないかなあ、と」
イリス「他にできることは……図書館跡地の探索準備とか、装備品の調達とか? 急ぎの用事はないけれど、やっておきたいことはけっこうあるよね」
妖精「うん。ひとまず今日は――」
オリシン首都滞在6日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 15:41:22.41 ID:U8taKK2h0
- イリス、フラナの夢を見る
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 15:44:39.54 ID:rXA0IngFO
- メイド達から情報収集
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 15:46:26.97 ID:U0CwnpJyO
- 取り敢えず大図書館の奥深くに散歩に行く
- 722 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 17:38:01.45 ID:wc/igGtK0
- イリス「……と言っておいてごめんだけど、ちょっと寝て来て良い? 昨日遅くまで母さんと話してて……」
妖精「あ、うん。シュヴィーが良ければ」
シュヴィー「もちろん良いです! どれくらいお眠りになられますか?」
イリス「お昼前くらいまで……いいかな?」
シュヴィー「かしこまりました!」
◆
―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
イリス(これは……この星を流れる命の表象……?)
イリス(私が夢を見ているのか……星の夢に私が入り込んだのか……)
イリス(空に浮かんでいるあの白い光は……何だろう……?)
イリス(……ん?)
遠くに見える小さな光『』
イリス(あの光……もしかして)
*
眠るフラナの輪郭をした光『……』スヤスヤ
イリス(やっぱりだ! この光は……フラナ先生の……!)
眠るフラナの輪郭をした光『……』スヤスヤ
イリス(………フラナ先生……眠っている……安らかな寝顔だ……)
眠るフラナの輪郭をした光『……』スヤスヤ
イリス(……!)
眠る魔族国スライム『……』スヤスヤ
眠る魔族の子供『……』スヤスヤ
イリス(この子たち……もしかして、クロシュちゃんが言ってた子たちかも……!)
イリス(……私は面識がないけれど……もし本当にその子たちだったら、やっぱり、きっとここは―――)
◆
―シュヴィーの避難所 人間用寝室
イリス「はっ!」パチッ
イリス「………」
イリス「……何か大事な夢を見ていたような……」
コンコン
シュヴィー『イリス様、お起きになられましたか?』
イリス「あっ、うん! もう起きるよ!」
シュヴィー『かしこまりました。紅茶をご用意致しますので、ゆっくりリビングの方へいらしてくださいませ』
イリス「うん、ありがとう!」
◆
- 723 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 17:39:30.27 ID:wc/igGtK0
- ―メロウドの離宮
メロウド「もし今日話し合いに来ないならメイドたちから情報収集しておいてくれないか?」
妖精「え、メイドから? 何の情報を?」
メロウド「っと、もうこんな時間か! すまないが後は頼んだ!」シュタッ
妖精「ええ……」
聖女「メイドさんたちから……何の情報を収集すれば良いんでしょう……」
*
―オリシン王宮
若いメイドたち「」キャピキャピ
隠れる聖女「いますよ……メイドさんたちが」コソコソ
隠れる妖精「いるね……」
隠れる聖女「それで……何を聞けば良いんでしょうか」
隠れる妖精「さあ……。わかんないし帰る?」
隠れる聖女「いえ……ここまで来て帰るというのも。話し合いの席に行かなかった以上、それに釣り合う程度の成果は上げないと……」
隠れる妖精「う、うん……まあそうだね」
隠れる聖女「まず……王族の方々についてのお話は、御本人様たちから聞いた方が早いですよね」
隠れる妖精「そうだね」
隠れる聖女「フェルメール王女の素行については……」
隠れる妖精「今さらメイドから聞く必要がなさすぎる」
隠れる聖女「ですよね……。後は……他の貴族の方々とか、メイドさんたちから見た最近の王宮について、とか……くらいですかね」
隠れる妖精「まあ、そんな感じになるかなあ……。とりあえず聞くだけ聞いてみようか」
↓1 情報収集
01-10 デロデロ思想が流行っているらしい
11-50 フェルメールはメイドにも人気らしい
51-90 貴族は概ね二分されているらしい
91-00 先日の見習い幼女メイドが貴族に人気らしい
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 17:49:21.93 ID:NcQKhHH/O
- あ
- 725 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 18:08:30.62 ID:wc/igGtK0
- メイドA「お貴族様たちの最近の様子、ですか?」
妖精「うん。半分くらいはフェルメールにお熱って噂を聞いたんだけど」
メイドA「あ〜! その方たちなら今は別の子に夢中かもです〜」
聖女「別の子……?」
メイドA「昨日メロウド様直属の魔族の子?たちがメイド見習いをやったらしくて〜。その子たちがすっごいカワイイだったって評判で、フェルメール様にお熱だったおじさまたちは今はその子たちに夢中みたいなんです〜」
妖精「ええ……」
聖女「そ、そうなんですか……」
メイドA「でもその子たちのメイド体験は昨日だけだったみたいです〜……。メロウド様は王族以外の貴族とはあんまり関わらない感じの人なのでちょっと皆さんお困りですねえ〜」
妖精「なるほど……」
メイドA「メロウド様ってクールでイケメンだからけっこうこっちでは人気だったんですけど、ロリコンさんなんですかねぇ〜」
聖女「違うと思います……」
*
聖女「……クロシュちゃんとフメイちゃんが人気、ということがわかりましたね……」
妖精「うん。でもこれってけっこう使えるかも」
聖女「えっ? 一体どういうことです?」
妖精「クロシュとフメイに王宮メイドとして働いて欲しければメロウドを王に推薦しろ、みたいな話にさ」
聖女「な、なるほど……。でもクロシュちゃんとフメイちゃんがやだって言ったらどうするんです?」
妖精「……まあ、馬鹿正直に今言ったみたいな話をする必要はないんだ。なんかそれっぽく、貴族連中にクロシュとフメイを見せびらかして人気を煽れれば……その上司であるメロウドの地位も上がるでしょ」
聖女「大体わかりました……。ちょっとクロシュちゃんとフメイちゃんが心配になる手なのであんまり使いたくないですけど……」
妖精「まあ……その辺りは私たちがちゃんと監督すれば……」
☆メイドクロシュとメイドフメイの貴族評価がものすごく高いことが判明しました
◇
- 726 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 19:14:43.20 ID:wc/igGtK0
- ―王立大図書館
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
フメイ「ここのずっと奥に、歪んだ迷宮図書館が広がってるって……あの嘘つきの本に書いてあった……」
クロシュ「わ……!?」
フメイ「でも、嘘つきの本だから……嘘なんだって……」
クロシュ「そうなんだ……」
リュアン「うん……嘘つきの本だから、信じちゃだめだよ。風評被害になっちゃうもの」
フメイ「……でも……本当に嘘かどうかは……確かめてみないと、わかんない」
リュアン「!?」
クロシュ「わ……!」
フメイ「フメイたちで……確かめよ……!」
クロシュ「ん……!」
リュアン「だ、だめだってば……! 奥の方は関係者以外立ち入り禁止なの……!」
フメイ「じゃあ……リュアンは、ここ、残る……?」
リュアン「え……」
フメイ「リュアン……弱いから、その方がいいかも」
リュアン「むむっ……! た、確かに私は、弱くなったクロシュちゃんやフメイちゃんよりも弱いけどっ……!! 二人より、判断力があるし……逃げ足も、速いもん!」
クロシュ「わ……!」
フメイ「じゃあ、来る?」
リュアン「……うん! フメイちゃんが大火事起こしちゃったら、困るもん!」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「決まり……! じゃあ、三人でいこ……!」
リュアン(……の、乗せられちゃった感もあるけど……この二人だけじゃちょっと心配なのも本当だし、一緒に行って見ててあげなきゃ……!)
↓1コンマ
01-05 ???
06-20 迷ってしまった……
21-35 つまみだされた……
36-50 気が付いたら入口に戻ってきていた
51-65 時空の歪みだ!
66-80 クロノス王子だ!
81-95 黒いもやもや?
96-00 ???
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 19:21:28.64 ID:YD7K4Romo
- さて
- 728 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 20:31:07.67 ID:wc/igGtK0
- 立ち入り禁止の柵「」
スライムクロシュ「」コソコソ
フメイ「」コソコソ
リュアン「」コソコソ
見張り「ん? 今何か……」
分体ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
見張り「なんだスライムか。こら、ここは立ち入り禁止なんだぞ。外で遊びなさい」
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
フメイ「クロシュの分体釣り作戦……!」
リュアン「うぅ……成功しちゃった……」
フメイ「気付かれる前に奥いこ……!」
*
- 729 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 20:35:06.75 ID:wc/igGtK0
- ―オリシン王立大図書館 禁止区域
オォォォォォォ――…
クロシュ「……」トコトコ
リュアン「……暗い……空気も、なんだか……」トコトコ
フメイ「……寒い? 火、付ける……?」トコトコ
リュアン「……フメイちゃんの火だと、万が一本棚に引火したら大変だから……私の光魔法で――」
光「」パッ
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
クロシュ「わっ……!」
フメイ「本棚……古い……」
リュアン「……どこまで続いてるんだろう。向こうまで、光が届かな……ひっ!?」
本棚に寄りかかって事切れている白骨死体「」
クロシュ「!」
フメイ「人間の……骨……?」
近くに転がっている壊れた虫型の観測機械「」
クロシュ「……これ……テンペスターの、虫の、機械……」
リュアン「えっ……!? そ、それって――」
フメイ「……あの、嘘つき本の……ベテラン記者……!?」
本棚に寄りかかって事切れている白骨死体「」
リュアン「ま、まさか……あの本に書かれてた、ことって……ほ、本当に……」ガクブル
フメイ「……嘘つきじゃ……なかった……」
クロシュ「……」
- 730 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 20:35:50.41 ID:wc/igGtK0
- リュアン「わ、私たち……帰れるの……?」
クロシュ「……これ、ある……!」スッ
避難所のドアノブ「」ポン!!
リュアン「あっ! こ、ここでも使えるのかな……?」
クロシュ「………えと……たぶん! シュヴィーちゃん……これ、つかえる……?」
ドアノブ『……!? クロシュちゃん……今どこにいるのですか……!? なんか、ものすごく変なところにいませんか……!?』モニョモニョ
フメイ「通じる……!」
リュアン「は、はい! あの……変なとこに、いるかも……」
ドアノブ『私からそっちに行くね!』モニョニョ
ドアノブ『』ガチャッ ポン!
スライムシュヴィー「……!!? こ、ここ……時空が……ねじれて……」モニョッ
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
スライムシュヴィー「ここにずっといたらまずいです!! 皆さん、急いで私の避難所へ!!」モニャニャ!!
リュアン「は、はい!」
フメイ「あっ……でも、えっと……」チラッ
本棚に寄りかかって事切れている白骨死体「」
壊れた虫型の観測機械「」
クロシュ「……」
どうする――
↓1〜 先取2票
1.遺体を持って行く
2.観測機械を持って行く
3.遺体と観測機械を持って行く
4.何も持ち帰らない
0.自由安価(できないことはできない)
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 20:37:46.79 ID:PshlrUJto
- 3
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 20:38:45.48 ID:NcQKhHH/O
- 3
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 20:38:48.84 ID:m5Nl/zDoO
- 2
- 734 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 21:35:11.45 ID:wc/igGtK0
- クロシュ「……持ってこ」
フメイ「!」
リュアン「!」
クロシュ「ここ……暗くて、寒くて……寂しい……」
リュアン「……うん」
フメイ「……ん」
シュヴィー「この人は……?」モニョニョ
リュアン「……わかりません。でも……もし、ご家族の人がいたら……届けてあげたい、です……。その……避難所に、入れても……良いですか……?」
シュヴィー「もちろんです! では急いでお運びしますっ!」モニョッ
☆白骨死体と観測機械を持ち出しました
◇
- 735 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 21:35:51.92 ID:wc/igGtK0
- ―夕方
シュヴィーの避難所
噴水「」シャワシャワ
棺桶に納められた白骨死体「」
聖女「……簡易的にではありますが、浄化と葬送の儀を執り行わせて頂きました」
クロシュ「ありがと……聖女さん……」
フメイ「……ありがと」
リュアン「ありがとう、ございます……」ペコリ
聖女「……あの……この方は、本当に図書館の奥で……?」
シュヴィー「はい……。確かに、あそこは王立図書館と空間的に繋がっているようでした……。でも……えっと、上手く説明できないのですが……ものすごく不安定で……」
妖精「………勝手に図書館奥に不法侵入したことについては後で叱ってやるとして……この遺体、どうすべきか……」
棺桶に納められた白骨死体「」
聖女「……ほとんどの国では、死体等を発見した場合はその国の治安組織に通報するのが一般的な動きです。オリシンでも、恐らくはそうなっていると思います……。ただ……この遺体の場合、発見場所が……」
イリス「……立入禁止の図書館奥で見つけたとは……言えないよね。でも、そんな時でも遺体を見捨てなかったクロシュちゃんたちの選択には敬意を表するよ、私は……!」
妖精「まあ、うん……。その辺は私も偉いと思うよ」
リュアン「あの……ご家族の方へ、送り届けるというのは……どうでしょうか。きっと、心配しています……」
聖女「ご家族……あの出版社を当たれば、身元がわかるかもしれません」
妖精「ただ、その場合だと無許可で身元不明の遺体を持ち運びすることになる。たぶんそれはこの国でも犯罪だ。バレたら逮捕だよ……。もしかしたら、そのご家族にもそのリスクを背負わせることになるかも」
リュアン「そ、そうなのですか……。ええと、ではどうしたら……」
イリス「……確かあの図書館の管理をしてらっしゃるのはクロノス様だよね。メロウド様に、クロノス様に取り次いでもらえるよう頼んで……クロノス様に直談判するのはどうかな」
リュアン「クロノス王子様に……」
妖精「まあ……話を聞く限りだと、クロノス王子は継承者の中でも一番立派で民思いで寛大だって聞くし、上手くいく可能性はある……。でも図書館奥を閉鎖してるのはオリシン王族で、今現在オリシン王族で最も強い力を持っているのはクロノスだってことも忘れてはいけないと思う」
リュアン「……! も、もしかして……暗部に踏み込んだ愚民として、粛清……!!?」
妖精「……ないとは思うけど、最悪のケースとしてね。聞くところによると王族は図書館について何かを隠していて、その時空の歪んだ領域ってのはどうもそれに関係しているっぽい。慎重に動いて損はないと――」
ドアの一つ『』コンコンコン!
メロウド『メロウドだ! 入っても良いだろうか、シュヴィー・オードよ!』
シュヴィー「あっ! え、えっとえっと……!! す、少し待ってくだ――」
メロウド『待てない!! 緊急なんだ!!』
ガチャッ!!
メロウド「皆、やはりここにいたか! クロノス兄さんとの話し合いで――ん?」
棺桶「」
メロウド「……棺桶!? だ、誰か死んだのか……!!?」
妖精「ち、違うよ。これは、えっと、その……」
聖女「……妖精さん。メロウド王子様になら、話しても大丈夫ではないでしょうか。メロウド王子様は、きっとこれを知っても私たちを悪いようにはしないと思います」
妖精「……そうだね。話すしかないか」
カクカクシカジカ…
*
- 736 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 21:37:09.05 ID:wc/igGtK0
-
メロウド「図書館の奥に侵入して、遺体と機械を持ち帰った……だと……!?」
リュアン「ご、ごめんなさい……」ペコリ
フメイ「ごめんなさい」ペコ
クロシュ「ごめんなさい……」ペコリ
妖精「その、手先ってことで大目に見てくれると助かるんだけど……」
メロウド「………はあ〜〜……!! いや……よくぞ生きて帰った!!」
クロシュ「ほえ……?」
メロウド「でもあの場で見たことは誰にも他言無用だぞ。それだけは厳守してくれ。でなければ、僕も君たちを見逃せなくなってしまう」
妖精「……あの空間が何なのかは、聞いて良いの?」
メロウド「……」
◯これまでの働きにより+50が加算されます
↓1コンマ
001-100 だめ
101-000 いいよ
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 21:48:55.12 ID:dIkYmjB1O
- あ
- 738 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:06:43.76 ID:wc/igGtK0
- メロウド「だめだ。クーフィアをこちらに引き込んでくれたことや、フェルメールの素性を暴いた手腕は評価している。だがそれとこれとは話が別……あれは僕たち王族以外の者が立ち入るべき問題じゃない。それは君たち自身の為でもある……命が惜しければ二度とあそこに足を踏み入れるんじゃない」
妖精「……」
メロウド「……フッ、王族らしい高圧的な物言いをしてしまってすまない。だが本当にあれは危険なんだ。今回君たちが無事に生きて帰れたのは奇跡と言っても良い。シュヴィー・オードにはよく感謝するんだぞ」
クロシュ「う、うん。ありがと、シュヴィーちゃん!」
フメイ「……ありがと、シュヴィー」
リュアン「ありがとうございます、シュヴィーさん……!」
シュヴィー「えへへ……皆さんの為なら、いつでも駆けつけます!」
聖女「……あの、そういえばメロウド様は何かお話があってこちらへ来たようですが……」
メロウド「おっと、そうだった! 王位継承審議会の次の開催日が決まったんだ。恐らくその日が最後の審議会になる……つまり次のオリシン王が決まる日だ!」
クロシュ「!」
フメイ「!」
リュアン「!」
聖女「!」
妖精「!」
イリス「!」
メロウド「その日は――」
↓1コンマ
01-60 5日後だ!(残り日数4)
61-90 6日後だ!(残り日数5)
91-00 7日後だ!(残り日数6)
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:08:53.33 ID:NcQKhHH/O
- あ
- 740 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:54:42.98 ID:wc/igGtK0
- メロウド「5日後だ! 各自、それまでにできることをやっておいて頂きたい!」
妖精「5日後……けっこう急だなあ」
メロウド「ははっ、オリシン王宮はいつもこうなのさ。すまないが合わせてくれよ」
聖女「5日後……ということは、それまでに自由に動ける日は明日から4日くらいしかないということですね……」
イリス「うわわ……図書館跡地の調査もまだ手を付けてないのに……!」
メロウド「ああ、それと……その遺体については、僕の方からクロノス兄さんに話して、遺族へ届けるように手配しておくよ。といっても今はいろいろ忙しいから、実際に着手できるのは審議会が終わって余裕ができてからになると思うけど」
リュアン「わかりました……。ありがとうございます」
メロウド「いや……僕たち王族も、あの図書館の奥には入らないんだ。だから、彼の遺体をこうして見つけて遺族へ届けることができたのは紛れもなく君たちの手柄だよ。詳細は話せないけれど、きっとクロノス兄さんも認めてくれると思う」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「……家族……喜ぶ?」
メロウド「……そうだね。喜ぶ……かはわからないけれど、助かるのは確かだと思う」
フメイ「助かる……?」
メロウド「ああ。行方不明の家族が……ようやく見つかって、家に帰れたんだ。助かるよ、心が……きっと……」
フメイ「助かる……」
☆王位継承審議会の開催が5日後となりました
自由行動できる残り日数はあと4日です
◆
- 741 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:55:08.69 ID:wc/igGtK0
- ―オリシン王国 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[13/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[04/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[04/07] 防御[00/04] ?[1/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 742 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:55:41.37 ID:wc/igGtK0
- ―朝
シュヴィーの避難所
噴水「」シャワシャワ
ミネルヴァ「まさかここでの最初の仕事が、白骨化遺体の死後処置だったなんて……」
聖女「ミネルヴァさんがいてくださって助かりました……。私も基本的な術や手順は身につけてるんですが、やはり本職の方に比べると未熟なもので……」
ミネルヴァ「そうなのですか? 同年代の他の聖職者の方々よりはずっと……」
聖女「……そうかもしれません」
ミネルヴァ「………それだけ……多くを、看取ってきたのですね」
*
イリス「……残り4日……どうしよう!」
妖精「……絶対にやらなきゃならないのは、メモル大図書館跡地の調査。だからもし調査せずに4日目を迎えた場合、その日に必ず調査に向かおう……。万が一審議会がフェルメール勝利で終わったら、調査許可が取り消されるかもしれないし」
リュアン「そ、そうですね……。それじゃあ大図書館跡地が決定事項で……他は何をすれば……?」
妖精「一応メロウド王子の支援は続けておきたい……まあクロノス王子ともちゃんと話せてない段階だから、なんともアレなんだけど……。とりあえずメロウド王子が審議会で有利になれるよう、メロウドの宣伝をしたり、フェルメールの悪評を流布したりとか」
リュアン「あ、悪評を流布……」
イリス「まあ……実際効果が高いからね、風説の流布って……」
妖精「まあとにかくできることをやっていこう!」
☆目標が追加されました
・メモル図書館跡地の調査
・メロウド王子の支援
☆努力目標が追加されました
・図書館の秘密を探る
オリシン首都滞在7日目。11日目に王位継承審議会が開催されます
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:57:17.52 ID:U8taKK2h0
- サキや避難所組を誘ってお風呂
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:57:32.71 ID:N0RWJC5o0
- クーフィアが持っている本に興味を持つクロシュ
父親から託された開かずの本ということで、父親との想い出について聞いてみる
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:59:01.75 ID:3JB/R/clO
- 王族同士で会食をするということでメイドとして参加するクロシュ達
- 746 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 23:13:36.29 ID:wc/igGtK0
- 次回はお風呂編、クーフィアちゃんと本について編、王族の会食編です
見習い幼女メイドが人気になったり、図書館奥に不法侵入して白骨死体を持ち帰ったり、メロウド王子様からの信頼をあまり得ていなかったことが判明したりしたクロシュ一行でした
メロウド氏から信頼については微妙なところでしたが、コンマは信頼を得ていないと判断したようです。実際クーフィアちゃんを引き入れるみたいな働きは良い働きでしたが、それ以外は概ね穀潰しだったと思われたのかもしれません。王子様は無慈悲です
残り日数が少ないので、慎重に行動していくのが良いでしょう。あまりに穀潰しすぎるとひどいことになる可能性があります。なおクロシュヴィアちゃんにオリシン国を捧げたい場合はそれも一つの選択かもしれません。全てがデロデロになるのはしあわせなことです
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
また、次回の更新から通常の連取りとは別に日毎の自由行動安価を連続で取るのを禁止とします(日を跨げばIDが変わるのであまり意味はないかもしれませんが、一応)
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 00:36:27.50 ID:xz9rGW7ro
- おつ
今日はコンマが振るわなかったか…
残り日数少ないし図書館跡地の探索が急務だな
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 05:10:32.08 ID:2BNERsuYo
- おつです
穀潰しでも可愛いと言われるだけはある、さすがのメイドさん人気のクロシュちゃん、とフメイちゃん
- 749 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:26:20.56 ID:FGPch3oS0
- コンマが悪い日もあります。とはいえ今のところ取り返しのつかないことはないので、まだ挽回できる可能性は高いです。今後のクロシュ一行の活躍次第と言えるでしょう
図書館跡地の探索は重要な仕事の一つです。後回しにしても10日目には確定で向かうことになりますが、その場合その日の他の出来事には首を突っ込めなくなるかもしれません。宿題は早めに済ませておくのが良いと言われています
クロシュさんはかつてかわいいだけの穀潰しという汚名を着せられていましたが、それは前回の旅でまあまあ挽回できたと思われています。しかし今回の旅では前よりもやや緊張感が欠けており、弱体化したのも相まって穀潰し路線に回帰してしまっていると言えなくもないかもしれません。とはいえクロシュさんはあかちゃんスライムなので、あまり厳しく言うのもどうかという意見もあります
そしてクロシュ氏とフメイちゃんのメイド姿は、貴族の方々や本職メイドさんたちに人気が出てしまったようです。オリシン王宮には童女趣味の方々の方が多いのかもしれません
- 750 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:34:24.56 ID:FGPch3oS0
- ―シュヴィーの避難所 温泉
カポーン
スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ
フメイ「はぁ……」ポカポカ
妖精「ふぅ……」ポカポカ
リュアン「あったまります……」ポカポカ
聖女「大きなお風呂は良いものです……」ポカポカ
イリス「そうですねぇ……」ポカポカ
スライムシュヴィー「お湯加減はどうですか?」モニョモニョ
ミネルヴァ「程よい熱さです。ありがとう、シュヴィーさん」ポカポカ
サキ「良い湯ですね。王宮の浴室にも引けを取りません」ポカポカ
スライムシュヴィー「あの……ところでサキ様、どうして温泉にナイフと拳銃を……?」モニョニョ
サキ「メイドたるもの、いついかなる時も備えておかねばなりません。もちろん防水ですのでご安心を」
イリス「そういえば今回の旅は女の子しかいないんだね」
妖精「ん? 言われてみればそうかも」
クロシュ「そうなの?」
妖精「ほら、エバンスとローガンは普段男湯……もう一方の湯に入ってたでしょ?」
クロシュ「うん」
妖精「でも今回はみんな全員女湯に入ってる。まあ、だから何って話だけど」
クロシュ「そうなんだ……」
リュアン「……クロシュちゃんって、女の子なんだよね?」
クロシュ「うん。たぶん」
妖精「……まあ、厳密に言えばスライムに性別はないんだけど……本人が女の子のつもりなら女の子って言って良いと思う」
クロシュ「わあ……!」
妖精「体感だけど、自分を男の子と思ってるスライムよりも女の子と思ってるスライムの方が多い印象がある。まあ一番多いのは男とも女とも思ってないスライムなんだけどね。他種族と関わらずに生きてる野生のスライムは大体そう」
野良スライム「〜〜♪」デロデロ
レッサースライム「〜〜♪」デロデロ
スライムクロシュ『野良ちゃんたちは……自分のこと、どっち……?』モニョモニョ
野良スライム『ん〜……考えたことないなあ……』モニョモニョ
レッサースライム『ボク、スライムだよ!』モニョニョ!
スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ
妖精「ね」
スライムクロシュ『うん!』モニョッ
リュアン「フメイちゃんは……女の子だよね」
フメイ「たぶん」
クロシュ「うん!」
フメイ「」ツルペタ
リュアン「……」ニコッ
フメイ「?」
リュアン「フメイちゃん……一緒にがんばろうね……!」
フメイ「? うん」
☆みんなで親睦を深めました
☆温泉効果により明日の終わりまで戦闘コンマに+10が加算されます
- 751 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:35:33.12 ID:FGPch3oS0
- ―メロウドの離宮
午後の日差し「」ポカポカ
噴水「」シャワシャワ
ベンチに座って本を読むクーフィア「……」ペラッ ペラッ
傍らに置かれた大きな本「」
クロシュ「!」
聖女「クーフィア王女様ですね。本を読んでいらっしゃるようですが……」
傍らに置かれた大きな本「」
聖女「傍らに置かれた……あの大きな本は一体……?」
クロシュ「聞いて、みる……?」
聖女「聞いてみましょう!」
クロシュ「クーフィアさん……こんにちは」
クーフィア「ひょえっ!? あっ……え、えと、クロシュちゃんに、聖女さん……!」
聖女「こんにちは、クーフィア様。あの、少々お時間頂いても構いませんか?」
クーフィア「も、もちろんです! わわ、私なんかで良ければっ……!」
*
クロシュ「えと……その、おおきい本は……なに、ですか……?」
クーフィア「あっ、この本っ!? えと、こ、これは……その……」
聖女「……あの、単なる興味本位ですから無理に答えて頂かずとも……」
クーフィア「い、いえ、答えられないわけじゃなくって……! その、これは、ですね……」
傍らに置かれた大きな本「」
クーフィア「ち、父の……あっ、ぜ、前国王のっ……形見、なんです……」
聖女「……!!」
クロシュ「かたみ……?」
聖女「……申し訳ありません。事情を知らず」
クーフィア「あ、う、ううん! 聞いていいって、言ったの、私ですから……! えっと、形見っていうのはね……亡くなった人の……残した、もの、というか……」
クロシュ「……!!」
クーフィア「あ、あの、でも、私、大丈夫なので! その……つらく、ありませんからっ……!」
聖女「………もし、良かったら……お父様のこと、お伺いしてもよろしいですか?」
クーフィア「えっ……!?」
クロシュ「わたしも……知りたい……。前の……王様のこと……」
クーフィア「……わ、わかりました。私の、話で良ければ……」
*
- 752 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:35:59.29 ID:FGPch3oS0
-
クーフィア「お父様との思い出は……実は、そんなに多くないんです。国王としてのお仕事でいつもご多忙で……私の面倒を見てくれたのは、ほとんどクロノスお兄ちゃんと乳母たちと、時々メロウドお兄ちゃんでした」
クロシュ「メロウドさんも……そんなこと、言ってた……」
クーフィア「うん……。でも……お父様は、私たちのことを完全に放置してたわけでもなくって……。時々会いに来てくれて、市井で一番人気だっていうお菓子とかも、よく買ってきてくださったんです」
聖女「わあ……。良きお父様であろうと務めていらっしゃったのですね」
クーフィア「……きっと、そうだったんだと、思います……。でも、数年前から持病が悪化して……国政はほとんどクロノスお兄ちゃんに任せるようになって、お父様自身は隠居なさったんです。ただ、オリシン王国は……少し特殊な事情があって、すぐに王位をクロノスお兄ちゃんに譲るってわけにはいかず……。そんな折に、お父様を頼ってフェルメールちゃんが王宮を訪れた………という記憶があるのですが……。これも、フェルメールちゃんに植え付けられたものなのでしょうか……」
聖女「……今はまだ、その辺りのことははっきりしていません。ですがきっと、クロノス様やメロウド様が全てを詳らかにするかと思います」
クーフィア「そ、そうですね……。それで……お父様は、フェルメールちゃんを重用するよう貴族たちやお兄ちゃんに言いつけたり、私にも仲良くしてあげるように言ったり……フェルメールちゃんをとても気遣ってらっしゃいました。フェルメールちゃんも病に伏せるお父様のもとへ看病の為にと足繁く通ってらっしゃったので、お父様が大切にしようと思うのも当然と思ったのです」
聖女「そうだったのですね……」
クロシュ「……」
クーフィア「フェルメールちゃんのことは……今でもよくわかってないのですが……。もし、そういったお父様への献身も、何もかもが国を盗る為の嘘っぱちだったとしたら……私、とても悲しいです……。でも……例え嘘っぱちでも……彼女が、病に伏せていたお父様の心の拠り所となってくれていたのなら……私には、彼女を非難する資格なんてないのかもしれません……」
聖女「………」
クーフィア「私は……こんな、見た目で、性格だから……可愛げも、あんまりないし……。王女としての責務やお稽古事の忙しさを言い訳に、お見舞いにもあまり行きませんでした……。そんな私なんかに、どうしてお父様は、この本をお託しになったのか……今でも、わからないんです……」
傍らに置かれた大きな本「」
クロシュ「……何が、書いてあるの……?」
クーフィア「……開かないんです。この本……」
聖女「えっ開かないのですか?」
クーフィア「はい……。この本、お父様ご自身が執筆なさったもののようなのですが……特別な封印がかけられているのか、開かないんです……。だから……やっぱり、私なんかが持つべきものではない気がします……」
聖女「………前国王様は、これをお託しになる際に何と?」
クーフィア「……きょうだいで、力を合わせ……困難を乗り越えよ……と……」
クロシュ「……」
クーフィア「……でも……私には、どうすれば良いのかわかりません……。これをお渡しになったときのお父様にとっては、フェルメールちゃんも間違いなくきょうだいの一人だったはずで……。でも彼女の正体は国盗りを目論む簒奪者で……今はクロノスお兄ちゃんたちと敵対してる……」
聖女「……」
クロシュ「……」
クロシュ(フェルメールさん……悪い人だけど……悪い人じゃ、ない……?)
クロシュ(お菓子も、くれた……)
クロシュ(むむ……)
☆クーフィアと本についてのお話を聞きました
◆
- 753 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 19:19:31.48 ID:FGPch3oS0
- ―夜
オリシン王宮
豪勢な料理の数々「」ドン!
豪華な儀礼服に身を包んだ長身黒髪男→クロノス「よくぞ集まってくれた! 我が愛しのきょうだいたちよ!」バッ
席に着いているメロウド「……」ジッ
席に着いているクーフィア「……」ウツムキ
立って一礼するフェルメール「この度はお招き頂き、誠に恐悦至極の至りですわ。クロノス・ローレリアス・オリシン殿下」ペコリ
クロノス「はっはっは! そう他人行儀に振る舞う必要はないぞ、フェルメール。君も我らきょうだいの一員なのだから」
フェルメール「親しき仲にも礼儀あり、ですわ」ニコニコ
クロノス「ははっ、わかった。君の意思を尊重しよう!」
控えるクロシュ「……」
控えるフメイ「……」
控える妖精(……あの大きな男が第一王子のクロノス……! そして――)
フェルメール「うふふ……」ニコニコ
控える妖精(フェルメールの雰囲気……私たちと話してた時とは明らかに違う……!)
フェルメール「メロウド殿下、少々お聞きしても?」
メロウド「ふむ、何かな?」
フェルメール「そちらに控えている子たちは、メロウド殿下直属の新任メイドさんですの?」
メロウド「いかにも。専属メイドというわけではないのだけれど、縁あって僕が雇っているんだ。ヘッドハンティングはやめてくれよ?」
フェルメール「ええ、もちろん。そのような無粋な真似は致しません。メロウド殿下も良いご趣味をしてらっしゃると思っただけのことですわ」
メロウド「趣味ってわけではないんだが……。フェルメールはああいう子たちが好きなのかい?」
フェルメール「愛らしい少女たちを嫌う人がおりまして?」
妖精(うわあ、メロウドのやつフェルメールとバチバチだ)
クロシュ(そうなの?)
妖精(まあ、たぶん……)
フメイ(……ねえ、フメイたちは食べちゃだめなの?)
妖精(たぶんだめだと思う……)
フメイ(えー……帰っていい……?)
妖精(ま、待って待って。王位継承者たちが集った珍しい機会なんだから……!)
フメイ(でもフメイ、お腹すいた。クロシュもお腹すいてる)
クロシュ(うん)
妖精(も、もうちょっと我慢して)
どうしよう
↓1〜2選択
1.食べちゃおう
2.誰かと話す(対象を1〜2人明記)
0.自由安価(できないことはできない)
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 19:23:12.79 ID:4sNSjAL2O
- 0クロシュ、こっそりごちそうを体内保存
- 755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 19:24:47.93 ID:/lS+r9kZO
- 2クロノス クーフィア
- 756 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:17:05.00 ID:FGPch3oS0
- クーフィア「……」ウツムキ
クロノス「クーフィア」
クーフィア「あ……クロノスお兄ちゃん……」
クロノス「急に呼び出してすまなかったな。だが来てくれて嬉しいぞ」
クーフィア「……うん」
クロノス「いきなり楽しく食べて飲めなんてのも難しいかもしれないが……最低限の食事は取ろう。これらは王宮のシェフたちが心を尽くして用意したものだ。美味いし、栄養配分も整えられている」
クーフィア「うん……。ありがと……」
クロノス「今はいろいろ難しい時期だが、必ずお兄ちゃんが全部解決してやる。だから安心しろ」
クーフィア「………」
クロシュ「……」トコトコ
クロノス「……む? 君は、メロウドの雇ったという――」
クーフィア「クロシュちゃん……!」
クロシュ「クーフィアちゃんも……できること、できる……!」モニョッ
クーフィア「ええっ!?」
クロノス「何……? それは、どういう意味だ……?」
クロシュ「クーフィアちゃん……王さまに、もらった本、持ってる……! みんなで、ちから、合わせられる……! だから……えっと……」モニョニョ…
妖精「ああ、申し訳ない……! ちょっとまだ研修中の身でぇ……」アタフタ
クロノス「あ、ああ……」
フメイ「………でも、クーフィア……それでいいの?」
クーフィア「えっ……?」
フメイ「言いたいこと……やりたいこと……あるんでしょ。それなのに……俯いたまま、クロノスたちに全部任せちゃって、いいの」
クーフィア「………っ」
クロノス「……そうなのか? クーフィア」
クーフィア「う……ええ、と……」
フメイ「まあ……いいなら、いいと思うけど」
クーフィア「………」
クロシュ「クーフィアちゃん……!」
クーフィア「お、お兄ちゃん……!! わ、私……私、王になりたい……!!!!」
クロノス「!?」
メロウド「!?」
フェルメール「!?」
妖精「!?」
クロシュ「!」
フメイ「!」
- 757 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:17:40.36 ID:FGPch3oS0
-
クーフィア「私が……王になったら……全部、全部、私の思う通りに解決する!!!! お兄ちゃんたちも、フェルメールちゃんも……正統継承者である私にひれ伏して、仲直りさせてやるんだ!!!! それで……王立大図書館のことも、私が全部終わらせる!!!!」
フメイ「……うん……いいと思う!! フメイ、応援する!!」チリリッ!
クロシュ「うん……!! わたしも……!!」モニョニョ!
クロノス「……ククク……ハーッハッハッハ!!!! いいだろうクーフィア!!!! 第一王子クロノス、尋常に受けて立つぞ!!!!」
フェルメール「フフフ……オーッホッホッホ!!!! わたくし、クーフィアお義姉様のことを侮っていたようですわ!!!! 王位を懸けて正々堂々勝負でしてよ!!!!」
メロウド「ええい、お前たちみたいなその場のノリで生きるアホ共に王の責務が務まるかよ!!!! 王になるのはこの僕メロウド・オリシンだ!!!!」
ゴゴゴゴゴ…バチバチバチ……
妖精「わあ……なんでこんなことに……」
フメイ「これくらいの方がいい。みんな難しく考えすぎ」
妖精「フメイは単純に考えすぎなの! ていうかクロシュはどこ行った!?」
ドサクサに紛れて食事をくすねるスライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ コソコソ
☆クーフィアが王位継承争いへの参戦を表明しました
全継承候補者が入り乱れる混戦の様相を呈します
☆豪華な食事を仲間の分も持ち帰り、後でみんなでパーっと食べました
明日の終わりまで余剰満腹度+4、戦闘コンマ+5
◆
- 758 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:33:32.66 ID:FGPch3oS0
- ―幕間―
―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
僧侶「……そうですか。オリシンにクロシュさんたちが……」
フェルメール「ええ。ですがわたくしにお任せくださいまし。全てを手に入れて差し上げますわ」
「……フェルメール。あなたにクロシュさんを排する覚悟があるのですか?」
フェルメール「……は? あなた、このわたくしにクロシュヴィアちゃんの親友であり世界でニ番目にかわいいクロシュちゃんを殺せと、そう仰りたいのですか?」
「……愚問でした。忘れてください」
僧侶「……今の言い方は実際良くないと思います。私たちの目的は、あくまで世界の救済……。邪魔者だからと言って安易に排除するようなやり方は許容できません。どうしても避けられない場合は、デロデロ化にすべきです」
「もちろんです。私もデロデロ化のつもりで話しています……」
僧侶「ですよね。良かった」
「そうは言っても、最終的には全てクロシュヴィアが救う計画でしょ? 過程よりも結果を重視すべきじゃないの」
僧侶「いいえ。苦しみ、悲しみは、過程にこそ生じるもの。終わり良ければ全て良し、というわけにはいかないのです」
「……ごめん、思慮が浅かった」
僧侶「いえ。わかって頂けるなら良いのです」
フェルメール「……あの。ところで、デロデロ化したスライムちゃんたちはいつ帰ってくるんですの?」
僧侶「……」
「……」
「……」
フェルメール「ちょっと! そこでお黙りにならないでくださいまし! わたくし、本気で問うてるんですのよ!!」
僧侶「……すみません、私も詳細は存じ上げておらず……。また今度、クロシュヴィア様に聞いておきます」
フェルメール「頼みますわよ! ではわたくしお仕事に戻りますわ! ライバルが増えてワクワクですの! は〜わたくしもクロシュヴィアちゃんに早く逢いたいですわ!」スッ
トプン――…
「………あなたも、ちょっとひどいんじゃないの。僧侶」
僧侶「……申し訳ありません」
「罪は私たち全員にあります。僧侶だけを責めるべきではありません」
「……それもそうか。フェルメールは、このまま何も知らずにいる方が良いかもね……」
僧侶「……はい。それが……フェルメールさんにとっての、しあわせです……」
「…………」
「……どうかしましたか?」
「………ううん。なんでもない」
「…………」
リリーツィア(………この計画が……あなたにとってのハッピーエンドなんだよね? クロシュヴィア……)
◆
- 759 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:35:00.90 ID:FGPch3oS0
- 本日はここまで
お風呂に入って親睦を深めたり、クーフィア王女の悩みを聞いてあげたり、王族会食に参加したり、クーフィア王女を焚き付けてしまったりしたクロシュたちでした
クーフィアの参戦により大混戦の様相を呈し始めるオリシン王位継承争い。王位を手にするのは果たして、誰となるのか。焚き付けたクロシュさんたちにも少し責任があると言えなくもないかもしれません。注視していくのが良いでしょう
そしてクロシュヴィアの配下たちによる、静かなる会合。彼らの目的は。クロシュヴィアの計画とは。フェルメールは果たして、本当のしあわせを掴めるのか――。空にゆらめく白い光は、静かに星を照らし続ける――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 23:24:31.43 ID:/JrpKJhj0
- 乙
最終的に雨降って地固まるになればいいが
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 01:26:19.45 ID:Y6Y1zE1No
- 乙
デロデロ教幹部たちも特に別の真意なくちゃんとデロデロを目指してそうね
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 02:48:55.84 ID:ut3jT/hFo
- おつです
真っ直ぐ思ったこと言っちゃうフメイちゃん
今回は良い方向に行って?良かったね……
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 11:22:05.95 ID:/CNrfVrJO
- リリーツィアも協力者か
思想近かったしねスウィートハッピー
- 764 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 15:29:44.76 ID:GvPQTTam0
- オリシン王族の方々も、クロシュヴィアさんの協力者の方々も、ものすごく本気で課題に取り組んでいることは確かなようです。その意思がこれからどのような未来を招くのかは闇に包まれていますが、いろいろと良い方に向かえば良いなあ、とあかちゃんスライムのクロシュさんも思っているようです。注視していくのが良いでしょう
クロシュヴィアさんの協力者の方々は、見た感じちゃんとクロシュヴィアさんの意向を尊重しているようです。また、もし逆意を抱く者がいればクロシュヴィアさんやリリーツィアさんや他の者たちに看破されて追い出されてしまう可能性が高いと言えるかもしれません。その性質上、この集まりは心の動きに敏感な者が多いようです
フメイちゃんは真っ直ぐな心の持ち主なので、思ったことをはっきり口に出してしまいがちのようです。それが良い方へ働くこともあれば、悪い方へ働くこともあるかもしれません。今回はクーフィアちゃんの気持ちを上手く引き出すことに成功したので、たぶん良い方向へ機能したものと思われます。注視していくのが良いでしょう
リリーツィア氏はクロシュヴィアちゃんの協力者をやっているようです。その真意は今のところ闇に包まれていますが、見た感じちゃんと協力しているようです。クロシュヴィアさんとリリーツィアさんは考え方が近いところもあるため、他の旧友たちよりも相性が良かったのかもしれません
- 765 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 15:30:12.70 ID:GvPQTTam0
- ―オリシン王国 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[15/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[06/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[06/07] 防御[00/04] ?[1/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 766 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 15:30:46.40 ID:GvPQTTam0
- ―朝
メロウドの離宮
チュンチュン
妖精「あ〜、その……昨夜の件なんだけど……」
メロウド「はあ……いや、いいさ。クーフィアの心にわだかまりがあるってのは僕たちもわかっていたんだ。このまま僕と兄さんのやり方で進めるより、この方がずっと後腐れなくて良いだろう」
聖女「クーフィア王女様が……。ええと、私たちは……」
メロウド「こうなってしまった以上、誰を応援しても構わない。いや、フェルメールは困るな……。応援するならフェルメール以外の誰かにして欲しいかな」
リュアン「わ、わかりました」
クーフィア「あ、あの……メロウドお兄ちゃん……」
メロウド「もっと堂々としな、クーフィア。僕たちをひれ伏させるとまで言ってのけた王女なんだよ、君は」
クーフィア「うっ……は、はい!」
メロウド「よし。お互い全力を尽くそう。誰が勝っても恨みっこなしだ」
クーフィア「はいっ……!」
☆目標が変更されました
メロウドを支援する→オリシン王族を支援する
オリシン首都滞在8日目。11日目に王位継承審議会が開催されます
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 15:31:39.87 ID:lNFCGrYmo
- いざ図書館跡地の探索
の前にアステールから加護のお守りを貰う
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 15:34:53.20 ID:85MdmbeFO
- 夢魔いるし王族の夢の中を漁って大図書館や王族の秘密暴こうぜ
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 17:01:15.16 ID:Y6Y1zE1No
- クロノスとも個人的な交友を深める
- 770 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 17:48:01.11 ID:GvPQTTam0
- ―オリシン市街
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「王族の方々が隠している図書館の秘密って、何なのでしょうか……」
妖精「さあ……。断片的な情報を繋げると、王になったらあの図書館奥のことについて何らかの権利……あるいは義務が課される?みたいな感じに思える」
聖女「……オリシン王族の陰謀とかは流石にないと思いますけれど、何か重大な秘密が隠されているのは確かですよね」
妖精「うん。どうせならその辺りの事情をはっきりさせてから応援する相手とかも決めたいなあ……もうあんまり時間ないんだけど」
半透明の寝間着の夢魔『ふわぁ〜……』フヨフヨ
フメイ「あ、夢魔の騎士」
イリス「アインツィアさんです! この国ではちょっとした有名人なんですよ」
リュアン「寝間着ってことは、今日はお休みなのでしょうか……?」
半透明の寝間着の夢魔『んぁ〜……? あっやば……完全に透明のつもりだった……』
妖精「けっこう迂闊……」
クロシュ「!」ピコン!
聖女「クロシュさん? どうしたのですか?」
クロシュ「夢魔さんに……王子さまたちの、夢……侵入してもらえれば……秘密、暴ける……!!」
半透明の寝間着の夢魔『……はえ!?』
妖精「こらこらクロシュ、他人の夢ってのはみだりに入って良いもんじゃないんだよ。半年前の旅ではまあやむを得ず夢に入る場面もあったかもしれないけど……」
クロシュ「ほえ……そうなの?」
イリス「まあ……あんまり良いことではないね。夢ってのはかなりプライベートなものだから」
クロシュ「そうなんだ……」
半透明の寝間着の夢魔『そうだぞ〜……まあウチら夢魔の本来の生業は他人の夢に侵入ることなんだけどね〜』
クロシュ「わあ……!」
半透明の寝間着の夢魔『でも王族の皆さんは流石にヘビーすぎる案件〜……。かなりゴツめの攻性心理防壁備えてますし、失敗すればこっちが焼かれてお陀仏なんですよぉ』
妖精「そういえば前にメロウドの防壁を見させてもらったけれど、確かにかなり強めの術式だったな……。フェルメールが王族の洗脳を避けたのはそういうリスクもあったからか」
半透明の寝間着の夢魔『そゆことじゃないっすかね〜。私って夢喰いよりも物理で殴る方が得意なんでぇ、ちょっと厳しすぎるっていうか〜』
クロシュ「むむ……」
↓1コンマ
01-60 やめとこう
61-90 説得成功
91-00 夢喰いスライム
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 17:56:04.50 ID:JTmZbFzBO
- 食え
- 772 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 19:55:38.66 ID:GvPQTTam0
- 半透明の寝間着の夢魔『ま〜どっちにしろ私今日お休みなんでぇ、面倒事はごめんですねぇ〜』
妖精「そりゃそうだ……」
イリス「お休みの日に引き止めちゃってすみませんでした……」
半透明の寝間着の夢魔『いーってことよ。でも図書館の秘密かぁ……そういうアレならクーフィアちゃんが一番柔らかいかもねえ』
リュアン「柔らかい……?」
半透明の寝間着の夢魔『そーそー。王子様たちはもう成人済みだし王族の責務ってヤツを骨の髄まで叩き込んでるけど、クーフィアちゃんはまだピチピチの16歳だもん。一番夢や希望に溢れてて、一番脆くて儚くて美味しいお年頃……じゃなくて、迂闊ってこと!」
イリス「ええ……」
リュアン「わあ……」
半透明の寝間着の夢魔「あ、今のアーサっちに言わんでね! 王族の悪口は許さん!!!!ってめっちゃ怒るから!」
妖精「わ、わかった……。貴重なご意見ありがとう、参考にする……」
半透明の寝間着の夢魔『どいた〜』フヨフヨ
☆秘密を聞くならクーフィアちゃんが良い?という情報を得ました
◇
- 773 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 19:59:21.24 ID:GvPQTTam0
- ―クロノスの私室
コンコン ガチャッ
メイドクロシュ「こんにちは……」
メイドフメイ「こんにちは」
クロノス「おお、昨夜クーフィアを焚き付けてくれたトリックスターたちじゃないか!」
妖精「いやまあ……その件は……」
クロノス「ははっ、案ずるな! むしろ俺は感謝している。お陰でクーフィアはようやく殻を破れたようだ」
メイドフメイ「ん。クーフィア、考えすぎてたみたいだから」
クロノス「ああ。我がきょうだいたちはいらぬことを考えすぎる悪癖があるんだ。特にクーフィアはその傾向が顕著でな……。お兄ちゃんとしては心配だったんだが、昨夜の一件は痛快だった!」
メイドクロシュ「わあ……!」
クロノス「王位継承審議が無事に終わったら改めて礼をさせて頂こう。フッ、王位を得るのはこのクロノスということに変わりはないがな」ニヤッ
妖精「おお、すごい自信。でも実際大丈夫なの? フェルメールはかなりの強敵みたいだけど」
クロノス「……うむ。実を言うと、メロウドとクーフィアには俺の支援をしてもらいたかったという気持ちもある。票がバラければ、結果的にフェルメールの利となる可能性は否定できないのだ」
妖精「だよね……」
フメイ「でも、きょうだい三人でよってたかってフェルメールを追い出すの、ずるい」
妖精「そもそもオリシン王家の血を引いてないフェルメールが継承争いに参戦してること自体がおかしなことだから……」
フメイ「むー……」
クロノス「君の言いたいこともわかるが、俺の肩にはオリシンに住まう全国民の生活がかかっているんだ。外からやってきた素性不明の少女に王座を明け渡すわけにはいかないのさ。まあ結局勝負はフェアなものとなってしまったわけだが……」
妖精「フェルメールの素性を知らしめて王宮から追放することはできないの?」
クロノス「民の洗脳を解く手段を見つけない限り難しいだろう。下手をすれば末っ子を虐めて追放した悪逆なる兄王子たちという汚名を着させられかねん」
妖精「確かに……。ん、待てよ……フェルメールって、そういう類の洗脳はしてないよね。そういえば」
クロシュ「?」
クロノス「……そういえばそうだな。強力な洗脳魔法の使い手であれば、俺たちの悪評を植え付けて継承争いをもっと優位に運べるはず。なのにそれをしない……」
妖精「希望的な仮説を立てるなら、自分が王位継承0位という認識を植え付けるのに精一杯でそれ以外には手が回らない、とか?」
フメイ「フェルメールも、そういうズルはしたくないのかも……!」
クロノス「……うむ。昨日の振る舞いなどから見ても、フェルメールは意外と正々堂々争う姿勢だったように見えた……。いや、王族に成りすましている時点で全然正々堂々ではないのだが……」
妖精「まあ……フェルメール的には正々堂々の範疇なのかも……」
クロノス「フッ……。俺が王となった暁には、追放する前に腹を割って話してみたいものだな」
妖精「何してもクロノスの自信は揺らがないってことだね」
クロノス「無論だ。この国を背負って立つ男は、このクロノス・ローレリアス・オリシンをおいて他にない」
クロシュ「わあ……!」
もう少しお話できそう
↓1〜2選択
1.前国王と形見の本について
2.図書館の秘密について(コンマ51以上で成功)
3.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 20:03:46.63 ID:845oQiIi0
- 0、行ってみたい国とかある?
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 20:19:09.93 ID:hjLsyIWJO
- 1
- 776 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:10:58.75 ID:GvPQTTam0
- クロシュ「……クーフィアちゃんの……本のこと……知ってる……?」
クロノス「父上がクーフィアに託した封印されし本のことであれば、認識はしている。中身は俺も知らん。父上がクーフィアに与えた課題かと思っていたが」
フメイ「前の王さま、あれをクーフィアに渡すとき、きょうだいで力を合わせろって言ったんだって」
クロノス「……そうだったのか。ふむ……では、クーフィアだけでなく俺たちきょうだい全員に課されたもの……か?」
妖精「前の国王はそういう謎掛けが好きだったの?」
クロノス「そのような記憶はない。しかし知識が豊富で頭の回転も速かったゆえ、常人には理解が追いつかぬ指示等を出すこともあった。もしかしたらその本もそういった類やもしれん」
妖精「うへぇ、説明不足の王様かあ……。本人は計算づくのつもりでも周りは苦労しそう……」
クロノス「はは……実際いくつかの貴族らは父上のそういった姿勢を良く思っていなかったようだ。でも俺には、いつも言葉より結果を示す父上の姿は格好良く見えた」
妖精「なるほどね。前国王のこと、尊敬してるんだ」
クロノス「ああ……。病床へあまり顔を見せに行けなかったこと、最期を看取って差し上げられなかったことが……少しばかり胸につかえている」
クロシュ「……クーフィアちゃんも……そんなこと、言ってた……。だから、フェルメールちゃんのこと……悪く、言えないって……」
クロノス「フッ……耳が痛い。フェルメールの台頭は、我らきょうだいが父上との時間を疎かにした報いなのかもしれんな……」
フメイ「……親っていうの、よくわかんない」
クロシュ「……ミネルヴァさんと……あかちゃん……?」
妖精「そう。きょうだいとは違う、縦の血の繋がり。あなたたちにとっての……ええと、まあ……私みたいな?」
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「違うと思う」
妖精「そ、そんな真顔で否定しなくても良いでしょ!!」
*
- 777 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:11:24.47 ID:GvPQTTam0
- クロノス「失礼、場がしらけてしまったな! もっと楽しい話をしよう!」
クロシュ「楽しいおはなし……!」
フメイ「楽しい……」
クロノス「ああ、どんな話が聞きたい? このクロノスお兄ちゃんが何でも答えてあげよう!」
クロシュ「……クロノスさんは……ずっと、この国にいるの……?」
クロノス「もちろん! 俺は長男だからな。この国を背負う者として、死ぬまでこの国に尽くす覚悟だ!」
妖精(それ楽しい話……!?)
クロシュ「わあ……!」
フメイ「クロノスは、それがいいんだ」
クロノス「ああ! それが俺の目的であり、希望であり、生き方だ! 一応言っておくが、クーフィアみたいに自分自身の本当の夢を抑圧してるとかじゃないから大丈夫だぞ。これが俺の夢だからな!」
クロシュ「わわぁ……!」
妖精「うーん、眩しい……。でもまあ人生の先輩として少しだけ助言するなら、老後の楽しみくらいは考えといても損はないかもよ」
クロノス「老後の楽しみか……フッ、そうだな……。王の責務を全うした後、もしも余生が残っていれば……その時は、ゆっくり諸外国を観光してみたいかもしれん。王になれば外交で他国を訪問することもあろうが、きっと観光する暇はないだろうからな」
クロシュ「かんこう……!」
妖精「いいじゃない! 一番行きたい国はどこだったり?」
クロノス「一番か……なかなか難しい問だな。独立を取り戻した魔族国……世界樹を擁する緑の国フォレスティナ……常夏のトコナツ火山島……熱砂のテラヌス・ウルス……世界最大商業都市イスファハーン……地上の楽園大魔女帝国……伝説の浮島国ラティア・ヘイヴン……お隣さんのユーシリア帝国……サクラ舞い散るオノゴロ諸島……中央の大列強セイントレア王国……常冬のツンドーラ……地獄のカジノ街リテン・ヘイヴン……美食の国トウゲン帝国……極北の地ネヴァーエンド……うーむどこも甲乙つけがたい!」
クロシュ「わ……!」
フメイ「知らない国……けっこうある……」
クロノス「……だが……やはり一番巡りたいのは――この愛しき図書の国、オリシンだ!!」
クロシュ「わわ……!」
妖精「ふふっ……そりゃそうか」
クロノス「はは、すまない。だがもし俺に余生があれば、やはり何を差し置いてもこの国をゆっくり巡りたい。俺の敬愛する先祖たちが築き上げ、守ってきたこの国を……!」
フメイ「そうなんだ……」
クロノス「ああ! フッ、だからそれまで絶対にこの国を守り抜かねばな!」
☆クロノスとお話して親交を深めました
◆
- 778 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:12:07.22 ID:GvPQTTam0
- ―オリシン首都 郊外
精霊の幌馬車「」ポン
イリス「おお〜! これが今のクロシュちゃんたちの乗り物なんだ!」
クロシュ「うん!」
妖精「みんな、準備はできた?」
フメイ「ん」
リュアン「はい!」
聖女「バッチリです! 船旅ビスケットとパスタもたくさんあります!」
妖精「よし、それじゃあメモル大図書館跡地へ向けて――」
アステール「こんにちは」スタスタ
イリス「……アステールさん!?」
アステール「この前、ティータイムを共にしてくれたお礼を」スッ
↓1コンマ
01-60 身代わりのお守り(一度だけ劣勢無効)
61-90 星屑(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
91-00 蒼き星の涙
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 22:15:16.05 ID:Y6Y1zE1No
- あ
- 780 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 23:42:00.28 ID:GvPQTTam0
- 身代わりのお守り「」ポン
イリス「これは……身代わりのお守り!?」
アステール「はい。所持者、またはそれに近しい方の危機を一度だけ退ける効果があるそうです。お役立てください」
妖精「……えっと、あなたは誰にも肩入れしないんじゃなかったの?」
アステール「はい。これはあくまで、ティータイムを共にしてくれたお礼です。あなた方の行いを応援する意図はありません。このお守りも市販のものです。私自身の力をあなた方にお貸しするわけにはいかないので」
リュアン「でもこのお守り、ものすごく高値で取引されている古代のアーティファクトです! 家が一軒立つくらいのお値段はしたと思います!」
アステール「そうなのですか。知りませんでした。貰い物だったので」
聖女「貰い物……。あの……それをあなたに差し上げた方は、あなたの無事を願ってその高いお守りをお買い上げなさったのでは……?」
アステール「そうかもしれません。しかし私には必要のないものですから。必要とする者たちの手に渡った方が、あの方の本意に近いかと思います」
妖精「………本当にいいんだね? そんな大事そうなものを、もらっちゃっても」
アステール「はい。理念、思想を抜きにすれば……同じティーポットのお茶を飲んだ方々を喪うのは、私も心が痛みますから」
イリス「……!」
フメイ「ん。じゃあ、ありがたくいただく」スッ
身代わりのお守り「」ポン!
クロシュ「ありがと、ございます……」ペコリ
アステール「はい。どうぞお気をつけて。星々の瞬きが、あなた方の道行きを照らさんことを――」
☆アステールから身代わりのお守りを1つもらいました
・所持している戦闘時、1度だけ劣勢または痛恨を無効化
・効果を発動すると消滅する
◆
- 781 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 23:43:00.48 ID:GvPQTTam0
- というわけで本日はここまで。次回はメモル大図書館跡地探索編です
半透明の夢魔さんに王族への夢入りを頼むも断られてしまったり、秘密について聞くならクーフィアちゃんが良いと教えてもらったり、クロノスお兄ちゃんとお話したり、出発前にアステールさんから身代わりのお守りをもらったりしました
精霊の幌馬車に揺られながら、クロシュは失われた力のことを考える。以前は当たり前にできていたことが、今はできない。夢喰いだって、自分でできるならやっていたと思う。しかし今は穀潰しである。クロシュの仲間たちはそんなこと気にしないし、クロシュ自身もそんなことで不必要に落ち込んだり気に病んだりしないが、ちょっとだけ歯がゆく感じてはいる。
しかしそんなことを考えても、どうしようもないものはどうしようもないので、クロシュは船旅ビスケットを食べることにした。腹が減っては戦ができぬ、とオノゴロの兵法家が言ったらしい。クロシュもその通りだと思う。お腹いっぱいにビスケットを食べて、万全な状態で探索に臨もう――そんなことを思いながら、クロシュはビスケットをモニョモニョと食べ続けた――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります。よろしくお願いいたします
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 23:58:19.70 ID:bevVPAMfO
- 乙
オリシン編はいい人が多いな
王国が邪悪だったというのもある
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/13(火) 00:17:22.45 ID:VKRgE1a+o
- 乙
まだ見ぬ国にも直いけるのか
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/13(火) 00:50:38.59 ID:KeL+hvhJo
- おつ
良いものを貰えた
触られたら終わりな相手の溜まり場だしコンマが上向いてくれるのを祈る…
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/13(火) 02:23:10.14 ID:p63Oh//nO
- 乙
クロノス兄さん普通に良いお兄ちゃんだ
意味ありげに考え事しながらクロシュがビスケット食べてるだけの文章好き
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/17(土) 13:00:18.96 ID:liRr4D17o
- クロシュちゃん色々失ったからか食い意地が更に張ってるように見える見える
- 787 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 14:51:52.35 ID:n9/S58rI0
- オリシン編は良い人が多いようです。それは身も蓋もないことを言えば、募集にていただいた案に善良な方々が多かったからかもしれません。そして王国編に比べると実際平和的で邪悪さが少ないように見えます。王国編はあの悪名高きカリス・ノーランド氏や邪悪枢機卿のグランドマスターさんがいたのが大きかったかもしれません
クロノス王子とのお話の中で、フメイちゃんも聞いたことのない国や地域の名前がいくつか出てきたそうです。これはネタバレですが、デロデロ編ではクロシュたちがまだ行ったことのない国へ向かうこともあるかと思います。そこでクロシュたちがどのような出会いや戦いを経験するかは未知数です。注視していくのが良いかもしれません
アステール氏は今この世界に生きる命たちへの干渉は極力控えるスタンスのようですが、自分本来の力を貸すのでなければ問題ないという柔軟性もあるようです
白影スライムさんたちは恐ろしい存在ですが、動きはその辺のスライム類と同程度にのろまなので、気を付ければ大丈夫と思われます。ただし当該跡地は白影スライムさんがいっぱいいるそうなので、気を付け切れないこともあるかもしれません。警戒に警戒を重ねていくのが良いでしょう
クロノスお兄さんは良いお兄ちゃんのようです。弟と妹と民と国を心から愛しているらしく、その信念と決意はゆるぎのないもののようです。クロノスお兄さんが王様になれればオリシン国は安泰と言えるかもしれません
クロシュ氏は時々考え事をすることもありますが、そういう時は食べ物が欲しくなるようです。体を動かすとお腹が空くように、頭を使ってもお腹が空くのかもしれません
クロシュさんは前よりも弱体化しており、魔力量だけでなくお腹の容量も減ったと言われています。しかし食べている量が減っているようには見えないとの報告もあり、実はお腹の容量ではなく燃費がすごく悪くなったのではないかという意見もあります。何が正しいのかは妖精さんにもわかりませんが、力を失ったことと食欲増進に何らかの関連がある可能性は実際高いと言えるかもしれません。いっぱい食べて力を蓄え、戦いに備えるのが良いでしょう
- 788 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 14:52:29.51 ID:n9/S58rI0
- ―メモル大図書館跡地
ヒュオオオオオ――…
瓦礫となった大図書館跡地
白影スライムたち「〜〜」モニョモニョ
リュアン「あれがメモル大図書館跡地……瓦礫の山です……」コソコソ
聖女「白影スライムさんたちもいますね……」コソコソ
イリス「以前はレッサースライムの群生地だったらしいけど……そっくりそのまま白影スライムに変わっちゃったのかなあ」
クロシュ「……」
フメイ「……どうする? やっつけちゃう?」
妖精「うーん……一匹一匹は大した事ないけど、数が多いんだよね。みんなには対デロデロ結界を張ってあるけれど過信は厳禁だし、死角から不意打ちとかされたらまずいし……」
クロシュ「……!」
瓦礫の隙間から見える微かな痕跡『』
クロシュ「……妖精さん……あれ……」
妖精「ん……? あっ、隙間風の通り道……!」
イリス「え、本当?」
クロシュ「うん」
瓦礫「」ヒョイ
地下への階段「」ポン!
リュアン「わ……!」
聖女「隠し階段!」
地下への階段「」
真っ暗な闇「」オォォォォ…
フメイ「……真っ暗」
ドアノブ『――大丈夫ですか!? そちらの方からまた異質な空間の気配を感じました!』モニョッ
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
妖精「今のところ大丈夫。もしもの時はまた避難させてもらうけど、問題ない?」
ドアノブ『はい、大丈夫です! ミネルヴァさまと共にこちらで待機しております! もしもの時は決して無理をなさらず、すぐにこちらへ避難してくださいね……!』モニョモニョ
クロシュ「ん!」
フメイ「……じゃあ、行く?」
妖精「行こう!」
*
- 789 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 14:53:11.69 ID:n9/S58rI0
- ―メモル大図書館地下 踏破率[0/10] 満腹度[14/10]
真っ暗闇「」オォォォォ―
聖女「真っ暗です……」
イリス「じゃあ灯りは私が――」スッ
リュアン「待ってください、私が点けます」
イリス「えっリュアンちゃんが?」
リュアン「はい。私、戦いではあまりお役に立てないので……!」スッ
宙に浮く光球「」ポウ―
照らされる地下への階段「」
クロシュ「わ……!」
フメイ「すごい! どうやって光を浮かせてるの?」
リュアン「この前イリスさんに買って頂いた本にあったの。光の照明魔法」
妖精「おお、よく勉強してるねえ」
イリス「そうだったんだ! 早速役に立てたみたいで嬉しいよ」
リュアン「役に立てて嬉しいのは私の方です。良い本をありがとうございます……!」
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-90 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
91-00 踏破率+3、???
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/17(土) 14:54:25.99 ID:2bdrzzPno
- あ
- 791 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:31:48.79 ID:n9/S58rI0
- ―メモル大図書館地下 踏破率[3/10] 満腹度[13/10]
トコトコ… スタスタ… フヨフヨ…
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
クロシュ「……」トコトコ
聖女「通路の両脇がものすごく大きな本棚になっています……!」
フメイ「あの図書館の奥と……似てる気がする……」
リュアン「でも……両脇を本に囲まれる圧迫感は、あっちの図書館以上です……」
イリス「敵襲があったら逃げ場がないね……。警戒していこう」
妖精「挟み撃ちとかされたら嫌だなあ……」
クロシュ「!」
フメイ「妖精」
妖精「うん。みんな警戒して。かなり前方に誰かいる」
聖女「微かに揺れる灯りが見えますね……」
イリス「あの光り方は魔法によるものじゃないし、松明でもない……照鉱石とかかな」
リュアン「こ、こっちの灯りは消した方が良いですか……!?」
妖精「いや、こっちが気付いている以上あっちも既に気付いてるはず。今さら消しても遅いし点けてよう。足元が見えない方が困る」
リュアン「わ、わかりました」
フメイ「照鉱石って?」
イリス「魔力を与えると、与えられた分に応じた期間光を発する鉱物なんだ。松明と違って熱やガスは発さないから、こういった場所でも使いやすいってことで主に冒険者たちに使われてる照明アイテムって感じかな。光属性の使い手がいれば不要なものなんだけど――」
妖精「つまりアレは光属性の使い手ではなく、そしてここの外から来た者……ってことくらいか。現状わかるのは」
聖女「しかし、ここの入口は瓦礫で塞がれてました……。自分が入った後わざわざ塞ぎ直したのでしょうか……?」
妖精「そうは考えにくい……。別のとこに入口があるか、もしくは――」
イリス「……空間を飛び越えて来た、とか?」
リュアン「えっ……!?」
妖精「図書館奥もそうだったらしいけど、さっきシュヴィーが言ってたこと……空間がおかしいって。だから、もしかしたら物理的に繋がっていない場所から迷い込んでしまうこともあるのかもしれない」
イリス「ですね。もしそういう迷い込んじゃっただけの冒険者とかだったら良いんですけど……」
妖精「……警戒しつつ近づいていこう。クロシュ、盾を……あっ、まだないんだっけ……!?」
クロシュ「んゅ……」
妖精「しまった……クロシュの武器を新調すべきだった……。うーん……」
クロシュ「……氷の塊で、守れる……!」
妖精「でも同化はお腹が減るでしょ? この暗闇がどこまで続いてるかわからない以上、浪費は避けたいし……」
クロシュ「んゅ……」
妖精「……とりあえず、相手の出方を伺いつつギリギリまで接近してみよう。クロシュもすぐに氷塊で武装できるように警戒してね」
クロシュ「ん!」
*
- 792 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:32:19.55 ID:n9/S58rI0
- スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
前方に見える微かな光「」ユラユラ
妖精「……だいぶ近づいてきた。一旦立ち止まろう」
ピタッ
前方に見える微かな光「」ピタッ
リュアン「む、向こうも止まったみたいです……?」
イリス「あちらもこちらを警戒しているのかも……?」
聖女「声をかけてみますか……?」
妖精「うーん……」
妖精(近づくにつれて、相手の気配を感じ取れるようになってきたけれど……)
妖精(……なんて言うのだろうか。ものすごく異質な感じがする)
妖精(あれは……この世の者なのだろうか?)
フメイ「おーい」
妖精「ちょっ、フメイ……!」
フメイ「悪いやつだったら焼けば良いでしょ」
妖精「そ、そうだけどさあ……」
前方に見える微かな光「」ユラユラ
リュアン「わわっ、またこっちに向かって来ました……!」
聖女「フメイさんの声を聞いて、警戒を解いたのでしょうか……?」
イリス「そうだったら嬉しいですね……!」
*
- 793 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:32:58.39 ID:n9/S58rI0
- スタスタ――
クロシュたち「……」
目付きの悪い黒髪の青年?「……」スタ…
妖精「……」
イリス「ええっと〜…」
フメイ「敵?」
目付きの悪い黒髪の青年?「いや……こちらに敵対の意思はない」
フメイ「敵じゃないって」
リュアン「え、えと……本当に、敵じゃないんですか……?」
目付きの悪い黒髪の青年「……?」
妖精「……どうかした?」
目付きの悪い黒髪の青年「あ、いや……。なんでもない」
妖精「……まあでも見た感じ本当に敵対的ではないみたいだね。私たちはいろいろあってここの調査をしてるんだけど、あなたは?」
目付きの悪い黒髪の青年「……わからない。気が付いたらここにいた。出口を探して彷徨っていたところだ」
妖精「……そうなんだ。自分の名前とかはわかる?あ、ちなみに私は妖精。緑の国の出身だよ」
目付きの悪い黒髪の青年→ヴィルト「名前……名前か…………。俺は…………ヴィルト・エクセリアと言う」
妖精「エクセリア……? あれ、もしかしてエルフの血が混ざってる?」
ヴィルト「自分の血筋を理解しているわけじゃないが、恐らく混ざっていない」
妖精「そう……まあ似たような名前はたくさんあるしね。ごめん、知ってる家系と同じ名字だったから早とちりした」
*
- 794 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:34:13.15 ID:n9/S58rI0
-
イリス「私はイリス・プラネットです!」
フメイ「フメイはフメイ」
クロシュ「わたし……クロシュ……!」
リュアン「えと、私はリュアンって言います」
ヴィルト「…………」
聖女「私は……わけあって名前を失った身ですが、今は聖女と呼ばれております」
ヴィルト「…………聖、女……?」
聖女「いやあの、本当の聖女ってわけではなくて……! あだ名みたいなものなんです……!」
ヴィルト「………」
妖精「……どうかしたの?」
ヴィルト「………わからない。ただ……聞き覚えがあるような気がした」
妖精「それはまあ……聖女って言葉を聞いたことくらいは普通あると思うけど……」
ヴィルト「……それもそうだ」
イリス「ヴィルトさんって、もしかして天然さんですか?」
ヴィルト「わからない」
*
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
リュアン「えと、つまりヴィルトさんは……記憶喪失なんですか……!?」
ヴィルト「……いや、完全に記憶喪失というわけでもない。ある程度は覚えていることもある……ただ、曖昧な部分もかなり多い」
妖精「そうなんだ……そりゃまた難儀だねえ」
聖女「何か思い出の手がかりになるようなものはお持ちでないのですか?」
ヴィルト「思い出の手がかりか……そういえば」ガサゴソ
翡翠の賽「」ポン
クロシュ「わ!」
リュアン「綺麗……!」
フメイ「四角……」
イリス「翡翠色の……立方体!」
妖精「……?」
ヴィルト「……これを、誰かに渡さなければならなかった気がする」
聖女「その誰かのことは……?」
ヴィルト「……記憶が欠落しているようだ」
聖女「なんと……」
☆今回の道中、ヴィルトが同行します
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-90 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
91-00 踏破率+3、???
- 795 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/17(土) 16:40:47.87 ID:n9/S58rI0
- 急用が入ってしまったので、中途半端ですが本日はここまで。このレスは安価に含まれません
瓦礫をどかして図書館の地下へ侵入するクロシュ一行。その道中で出会ったのは、謎の目付きの悪い青年ヴィルト・エクセリア。何やら事情がありそうな様子だが、本人の記憶が曖昧なためひとまず今は探索に協力してくれることになった。図書館地下の闇に潜むは、一体何か。そしてそんなところを彷徨っていた目付きの悪い青年ヴィルトとは、一体何者なのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/17(土) 16:56:11.30 ID:1oW4mcjd0
- おつ
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 02:07:12.78 ID:Hyo92r5To
- おつ
ああそうか装備を整えておくべきだったか…
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 09:21:13.44 ID:FMCOfz6po
- おつです
>悪いやつだったら焼けばよい
今緑の国にいるクール武闘派お姉さんもニッコリしそう
- 799 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:04:04.32 ID:bQZILO+70
- 素手でもつよい炎魔法が使えるフメイちゃんはともかく、武器や盾を使った戦いの経験を積んできたクロシュさんが真の実力を発揮するには、やはり装備が必要であると考えられています。スライムの能力や氷の造形によって即席の武器を作ることも不可能ではありませんが、燃費が悪いためあまり推奨できないかもしれません。一番良い装備を探すのが良いでしょう
フメイさんはダークヒロインとも呼ばれる武闘派氷魔法使いのお姉さんと似た考え方をしているところがあり、武力による迅速な解決を是とすることがあります。今は一緒にいませんが、もしかしたらこの二人は相性が良いかもしれません。ただし放って置くと危なっかしい方々でもあるので、ちゃんと止める人がいてくれた方が安心かもしれません
- 800 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:05:00.25 ID:bQZILO+70
- ―メモル大図書館地下 踏破率[6/10] 満腹度[12/10]
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
ヴィルト「……待て」スッ
短剣「」スラッ
魔導拳銃「」チャキ
フメイ「敵」チリッ
イリス「みたいだね……!」
精霊樹の杖・改「」ジャキッ
クロシュ「!」モニョッ
妖精「この気配は問うまでもなく敵対的だ」パタパタ
リュアン「え、えと……」アタフタ
聖女「リュアンさんは私たちの後ろへ! 殿は――」
妖精「クロシュ、後方を警戒できる?」
クロシュ「ん!」
ヴィルト「……俺は正面の敵に専念すれば良いか?」
妖精「それは……短剣と拳銃? どれくらい戦えるの?」
ヴィルト「恐らく、それなりには」
妖精「じゃあお願い。ウチのパーティは近接担当が不足してるんだ」
ヴィルト「了解した――来るぞ」
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
イリス「あれは――イビル・ビブリオ!?」
妖精「いや、違う――あの本から意思は感じられない!」
フメイ「本なら燃やせば良い」チリリッ
――戦闘 中を飛ぶ黒い本の群れ――
◆クロシュ一行 満腹度[12/10]
コンマ+105(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10)
会心+30(??+30)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(自主的に封印中)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・食事(コンマ+5)
・温泉(コンマ+10)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
◆黒い本
コンマ+50(??+50)
☆戦力差により自動的に勝利します
*
- 801 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:05:47.24 ID:bQZILO+70
- フメイ「えい!」チリッ
炎「」カッ!
黒い本「」バササッ!
フメイ「むむ……意外と素早い!」
黒い本「」バサッバサッ
バラララッ――
闇球「」ヴォン!
妖精「うわっ!」サッ
聖女「本なのに魔法が使えるのですか!?」
リュアン「ほ、本だからこそじゃないですか……!?」
イリス「フメイちゃん、ここで火は危ないよ!」
フメイ「じゃあどうすればいいの!」
イリス「私に任せて!」
ブラッドランス「」ジャキッ!
高圧血流「」ドギュウッ!
ベシャアッ!!
血塗れ黒い本「」ベシャシャ…フラフラ…バサッ
血塗れ黒い本「」ベシャシャ…フラフラ…バサッ
黒い本「」バササッ!!
イリス「一冊撃ち漏らした……!」
ヴィルト「任せろ」
黒い本「」バサッ
充填される闇魔力「」ギュオオ――
妖精「待ってヴィルト、正面からは危な――」
黒い本「」バサッ――!!
大きな闇球「」ヴォンッ!!!!
リュアン「ああっ!! ヴィルトさんが闇球に呑まれて――」
聖女「いえ――ヴィルトさんの運命は、潰えていません!」
リュアン「えっ――?」
黒い本「?」キョロキョロ
ヴィルト「後ろだ」スッ
短剣「」シュッ
黒い/本「」スパッ
バサバサッ…
――戦闘終了――
*
- 802 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:07:25.49 ID:bQZILO+70
-
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
真っ二つの黒い本「」スパッ…
イリス「し、しまった……これじゃ読めないよお!!」
フメイ「イリスの魔法、ぐろてすく」
妖精「ヴィルト、さっきの闇球はどうやって避けたの?」
ヴィルト「……ん? 普通に避けただけだが」スチャ
クロシュ「すごい……はやさだった!」
リュアン「もしかして……光速移動ですか!?」
ヴィルト「いや、そんな高度な魔法を使った覚えは……」
ヴィルト「………」
聖女「……! もしかして……思い出の手がかりですか?」
ヴィルト「……ああ。今のは速度強化だ」
リュアン「速度強化なんですか!? 私も速度強化を使えばあれくらい速く動けるようになれますか……!?」
ヴィルト「どうだろう……。極めればリュアンにもできるかもしれないが……光属性適性があるなら、光速移動を習得した方が安いと思う」
リュアン「そ、そうですか……。光速移動もものすごく難しいんです……」
聖女「でも、思い出の手がかりになる魔法を思い出せたようで良かったです。この調子でいろいろ思い出せていったら良いですね」
ヴィルト「フッ……そうだな」
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
真っ二つの黒い本「」スパッ…
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
フメイ「クロシュ、それ美味しい?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
リュアン「えっと……クロシュちゃんは何て……?」
ヴィルト「普通、だそうだ」
リュアン「そっか、普通……あれっ、ヴィルトさんもスライム語がわかるんですか!?」
ヴィルト「………そうらしい」
聖女「わあ……! 私もスライム語を勉強してわかるようになったんです!」キャッキャ
ヴィルト「そうなのか」
イリス「スライム語……私も勉強しようかな……」ムム
妖精(……ヴィルトって何者なんだろう)
☆黒い本の群れに勝利しました
黒い本の群れを食べて満腹度が1回復しました
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-40 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
41-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-00 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 17:15:54.67 ID:jlpQaEqL0
- あ
- 804 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 17:43:49.17 ID:bQZILO+70
- ―メモル大図書館地下 踏破率[9/10] 満腹度[15/10]
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
クロシュ「!」
妖精「あれは……」
冒険者の鞄「」
イリス「カバンです!」
聖女「見た感じ……とても古そうですね」
フメイ「開ける?」
ヴィルト「罠の可能性もある。下がっていてくれ」スタスタ
リュアン「罠ならヴィルトさんも危ないです!」
ヴィルト「罠を避ける術は心得ている」スタスタ
冒険者の鞄「」パカッ
ヴィルト「……罠はないらしい。来ても大丈夫だ」
クロシュ「わあ!」トテトテ
フメイ「何が入ってたの」トテトテ
ヴィルト「これは――」
古びた缶詰「」ポン!
ヴィルト「携帯食料を詰めた鞄だったようだ。かなりの年代物だが、中身は無事かもしれない」
クロシュ「!」キラキラ
フメイ「……」キラキラ
ヴィルト「……この辺りで一旦休憩にするか?」
妖精「そうだね。周囲からさっきの本みたいな気配は感じないし、この子たちもごはんを食べたいみたいだから休憩にしよう」
◇
開封された缶詰「」カラン
塩漬け肉「」ポン!
塩漬け魚「」ポン!
砂糖漬け果物「」ポン!
船旅ビスケット「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
リュアン「美味しいです……缶詰ってすごいですね」モグモグ
イリス「環境次第で100年前のものとかでも食べられたりするんだって!」モグモグ
聖女「食料保存の技術に感謝ですね……」モグモグ
ヴィルト「ああ……美味いな」モグモグ
イリス「って言いながらヴィルトさん遠慮してますよね? もっとたくさん食べても良いんですよ!」
ヴィルト「……良いのか?」
妖精「ほっとくと全部クロシュが食べちゃうからね。自分の分はさっさと食べちゃった方が良いよ」
ヴィルト「フッ……ではそうさせてもらおう。実はかなり腹が減っていたんだ」モグモグ
☆美味しい缶詰を食べて満腹度が3回復しました
↓1コンマ
01-20 踏破率+3、強敵
21-60 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
61-00 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 17:55:44.75 ID:RymayynJO
- はい
- 806 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 19:16:13.91 ID:bQZILO+70
- すみません、またしても急用が入ったので一旦休止します。21:30くらいに再開できると思います。よろしくお願いいたします
続きはなぞの精霊に会うところから再開の予定です
- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 20:36:41.54 ID:FMCOfz6po
- たんおつつ
- 808 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 21:53:43.81 ID:bQZILO+70
- ―メモル大図書館地下 踏破率[9/10] 満腹度[15/10]
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
妖精「ん? この気配は――」
空の精霊『ん〜……困ったなぁ〜……』フヨフヨ
妖精「あなたは……精霊?」
空の精霊『わ、また誰か来たのぉ〜……?』
イリス「精霊……!? ついに私も精霊を目視できるように――」
空の精霊『違うよぉ〜……。ここは空間が歪みに歪んでるから、私みたいな空(くう)の精霊も実体化しちゃうんだよぉ〜』
イリス「そ、そうなんだ……。でも……空の精霊って?」
空の精霊『空間って言った方がわかりやすい?』
イリス「わ……わわわわっ!! 空間の精霊って……ものすごく珍しいんじゃ……!?」
空の精霊『そうでもないよぉ。私たちはどこにでもいるもの』
イリス「ええっ!? そうなの妖精さん!」
妖精「……こいつの言ってることは、たぶん本当。でも時間や空間みたいな根源に関わる精霊は普通の自然精霊よりも更に深い層にいるから、普段は私たち妖精や通常の精霊でも目にすることができない……と言われてる。私も空の精霊っていうのを見たのは初めてだよ」
空の精霊『ご説明どうも〜。なんかたぶんそんな感じ〜』
クロシュ「わあ……」
フメイ「珍しいんだ」ツンツン
空の精霊『わわ、つんつんするのやめてよぉ〜』
聖女「あの、空の精霊さんは先程お困りのご様子でしたが……一体何にお困りだったのか、お聞きしても良いですか?」
空の精霊『あ、そうなんだよぉ聞いてよぉ〜。この辺って昔から空間がぐにゃぐにゃだったんだけどね、最近すごくひどいんだぁ』
リュアン「最近……すごくひどいのですか?」
空の精霊『うん〜。前まではね、ここの近くの国?に住んでる偉い人たちが、がんばってぐにゃぐにゃを留めてたみたい〜。でも最近、白いスライムの子たちが来てぐにゃぐにゃをもっとぐにゃぐにゃにしちゃってるの!』
クロシュ「!」モニャッ!
聖女「白いスライムの……子たち!」
空の精霊『うん〜。そこの黒いスライムの子と、ちょっと雰囲気が似てたかも〜』
クロシュ「……」
妖精「いつ来たかはわかる?」
空の精霊『いつだったかなぁ……ここって時間もぐにゃぐにゃだから、外の時間とはちょっと合わないかも……』
イリス「……わかった、ありがとう! 私たち、それをなんとかする為にここに来たんだ!」
空の精霊『え、そうだったの!? なんだぁ、良かったぁ〜』
ヴィルト「……なんとかする手段はあるのか?」
イリス「……それはまだわかりません! でもまずは現場を見てみないと、何もわからないので……!」
ヴィルト「それもそうだ」
空の精霊『……んん? そっちの目付きの悪いお兄さん、なんだか変だねぇ』
ヴィルト「ん?」
空の精霊『なんていうのかなぁ……少しずれてるっていえばいいかなぁ……』
ヴィルト「ずれているのか、俺は」
妖精「え、どうなんだろう。まだ会って間もないし、ヴィルトがずれてるかどうかはちょっと判断つかないかも」
リュアン「今のところずれてはいないと思います」
聖女「リュアンさんの言う通り、今のところは大丈夫ですよ! 自信を持ってください、ヴィルトさん」
ヴィルト「……」
*
- 809 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 21:54:18.41 ID:bQZILO+70
- 空の精霊『あそうだ。私って精霊だから、神降ろしとかできる人がいれば力を貸してあげられるよぉ〜』
クロシュ「かみおろし……」
イリス「神降ろしって、オノゴロのイクセちゃんがやっていたような……? いやあれは神降ろしではなかったわけですけど……」
聖女「うーん……私が本当の聖女であれば、神や天使をこの身に降ろすこともできたのかもしれないのですけど……」
フメイ「クロシュは?」
クロシュ「!」モニョッ
空の精霊『あそっか、スライムさんでもいいかも〜』
妖精「……今のクロシュが空の精霊なんて宿して大丈夫かなあ……」
空の精霊『大丈夫と思うよ〜。もし負担になるようならすぐ出てったげるからご安心だよぉ〜』
クロシュ「ん!」
空の精霊『それじゃ失礼するねぇ〜』フヨフヨ
フヨフヨ…モニョモニョ…ポン!
空クロシュ「……」フヨフヨ
リュアン「わぁ……! クロシュちゃん、浮いてる!」
空クロシュ「わ……」
フメイ「すごい! また空飛べるようになった?」
空クロシュ「んー……」フヨフヨ
空の精霊『クロシュちゃん一人なら飛べると思うけど、誰かを持ち上げたりするのはまだ難しいと思う〜。あと、思ったよりクロシュちゃんのお腹が減っちゃうみたい〜……』
モニョモニョ…ポン
クロシュ「!」ストッ
妖精「そんなに都合良くはいかないか……。でも今のクロシュにとっては強力な手札だ。頼らせてもらおう!」
クロシュ「ん!」
☆空の精霊の力をお借りします
◇
- 810 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 22:42:47.79 ID:bQZILO+70
- https://gzo.ai/i/rRNNbJc.png
―メモル大図書館地下 踏破率[10/10] 満腹度[14/10]
螺旋状に続く果ての見えない本棚「」ゴゴゴゴゴ――…
聖女「こ、ここは……!?」
空の精霊『最深部……っていうよりは、ようやく入口って言った方がいいかなぁ……』
リュアン「こ、ここどうなってるんですか!? なんで上も下も無限に本棚が続いてるんですか!? 地下だからってあんなに上まで続けば空が見えるはずじゃ……」
空の精霊『ん〜、元いたとことはもう別かも〜。ここは、えっと、なんだっけ……。あか、あか……』
イリス「アカシャ大図書館……!?」
空の精霊『そうそうそれ〜。その一部と思う〜。元々はリブラおじいさんの――』
不定形の何か『縺贋ケ?@縺カ繧翫〒縺』
クロシュたち「!!?」
グニョグニョ…ポン!
黒い妖精「失礼しました。お久しぶりです、ダークヒーローの皆様」
イリス「ひ、久しぶり……?」
黒い妖精「あなた方は覚えていらっしゃらないかと思いますが、私は覚えております。あなた方の中には、一度この図書館に来たことがある方が何名かおられます。その時は裏口ではなく、正面の扉からのお越しでした」
妖精「い、一体何を言って……」
クロシュヴィア「……来ちゃったんだね。クロシュちゃん……」ヒタヒタ
クロシュ「クロシュヴィアちゃん!!」
聖女「クロシュヴィアさん! あなたは――」
クロシュヴィア「ごめんね……ゆっくりお話したい気持ちもあるけれど……今は、ちょっと忙しいの」
妖精「ちょっと待って!! クロシュの話を――」
クロシュヴィア「だから、丁重に追い返してあげる……って、言いたいところだったんだけれど……」ジッ
ヴィルト「……」
クロシュヴィア「……ちょっと、事情が変わっちゃったみたい」
- 811 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 22:43:43.39 ID:bQZILO+70
-
クロシュ「ほえ……?」
クロシュヴィア「……その人……この世界の人じゃ、ないよね……」
ヴィルト「……」
クロシュ「……?」
クロシュヴィア「一つの綻びは、破滅の兆し。小さな世界めくれが、やがて世界全てを滅ぼすみたいに……。本来この世界に存在しない、あなたという存在は……救済の運命を狂わせる、致命的な歪みになる……。だから――」モニョニョニョ―
妖精「……クロシュヴィアの魔力が……高まっていく……!! みんな、備えて!!」
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「……」チリッ
聖女「クロシュヴィアさん……っ!」
リュアン「うぅ……!」
イリス「くっ……!」
ヴィルト「……」ジリッ
短剣「」スラッ
魔導拳銃「」チャキ
クロシュヴィア「元いた場所にお還り――。ガイちゃん――」モニョニョニョニョ――
――決戦 クロシュヴィア――
☆クロシュヴィアが〈手加減〉を発動!!
自身のコンマ-150、さらに会心不可!!
◆クロシュ一行 満腹度[14/10]
コンマ+125(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10、空精+20)
会心+50(??+30、空精+20)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(自主的に封印中)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・食事(コンマ+5)
・温泉(コンマ+10)
・空精(コンマ+20、会心+20)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
◆クロシュヴィア
コンマ+150(戦力差+300、手加減-150)
↓1コンマ
01-75 劣勢
76-00 会心
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 22:47:39.73 ID:Hyo92r5To
- 俊足
- 813 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 22:56:48.82 ID:bQZILO+70
- これはルールにちゃんと明記していなかった>>1が悪いのですが、会心および痛恨は、劣勢−優勢の範囲を上書きすることができません。例えば会心+1000の補正を得たとしても、コンマ補正が+0で戦力差が五分だった場合、会心範囲は51-00となってしまうのです(この場合01-50は痛恨とか劣勢になります)
つまり今回の戦では、既に会心率が優勢の範囲を大きく越えてしまっているため、これ以上会心率を盛っても意味がないのです
今回は>>1の説明不足が全面的に悪いので、振り直すことができることとします。まことに申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします
↓1コンマ
01-75 劣勢
76-00 会心
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 23:00:10.51 ID:jlpQaEqL0
- 氷冷
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 23:09:57.63 ID:Hyo92r5To
- あらそうだったの…申し訳ない
- 816 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/18(日) 23:16:59.69 ID:bQZILO+70
- 氷クロシュ「!」ポン!
氷柱「」バシュシュシュッ!!
クロシュヴィア「ふふ、ミスティちゃんの真似だね……上手だよ」スッスッ
妖精「最小限の動きで躱されてる!」
氷クロシュ「ん……でも……!」
氷柱「」ギン…!!
染み出す冷気「」パキパキ
クロシュヴィア「わ、冷たい……体が動かなくなっちゃう……」
フメイ「フメイのは、熱い……!!」チリッ!!
指先に灯る超高温の光「」ジジジジ
クロシュヴィア「わ……! それに焼かれたらわたしでもヤケドしちゃうかも……」
フメイ「当てるっ!!」シュボッ!!
放たれる超高温の光「」バシュウウウッ!!
カッ!!
ドガァァァァァンッ!!!!
モクモクモク…
炎クロシュヴィア「ふふ……わたしもスライムだから……。でも熱と冷気を同時に相手にするのはちょっと難しいなあ……」
イリス「私のことも忘れないでよね……!」カッ!!
星光の奔流「」ドギュウウウッ!!
炎クロシュヴィア「わあ……世界樹の精霊ちゃんに怒られちゃうよ?」サッ
聖女「どんな攻撃をしても簡単に避けられるか、無効化されてしまいます!」
リュアン「うう、どうすれば……!」
背後に回るヴィルト「……」シュンッ
短剣「」シャッ!
ガギィンッ!!
緋々色クロシュヴィア「……やっぱり、一番厄介なのはあなたみたい」
ヴィルト「……! ヒヒイロカネ、か……!」
◆クロシュ一行 満腹度[13/10]
コンマ+145(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10、空精+20、埋火+20)
会心+50(??+30、空精+20、埋火+20)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(自主的に封印中)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・食事(コンマ+5)
・温泉(コンマ+10)
・空精(コンマ+20、会心+20)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
◆クロシュヴィア
コンマ+140(戦力差+300、手加減-150、氷冷-10)
↓1コンマ
01-45 敗北
46-00 会心
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 23:48:50.80 ID:m7FGb4lSO
- 氷冷
- 818 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/19(月) 00:53:55.24 ID:RuxL+zPc0
- 氷クロシュ「んゅ……!」パキパキ
パキパキパキ…
緋々色クロシュヴィア「むむ、クロシュちゃんの氷がじわじわ効いてきた……。悠長に手加減してる余裕は……」
ヴィルト「ふっ!」シュタッ
魔導拳銃「」ドギュンッ! カンッ!
緋々色クロシュヴィア「いたた……ちくちくする……今はそういう武器もあるんだね……」
妖精「今だ! 囲んで叩け!!」
フメイ「ん!」チリッ!
炎「」ゴウッ!!
イリス「よおし! 十字砲火ってやつだね!」バッ
高圧血流「」ドギュウウウッ!!
リュアン「わ、私も!」
光線「」ビーッ!!
聖女「話を聞いてください!!」ブンッ
白い賽「」ポイッ
ドガァンッ!! ボジュウウウッ!! ジジジジッ!! コロン―
ドッガァァァァン!!!!
妖精「よおし、これだけいろいろな属性で叩かれれば……!」
モクモクモク…
クロシュヴィア「いたたた……囲んで叩くなんて卑怯だよ……」
ヴィルト「……!」ジリ
イリス「あれだけ叩かれても、あんまり効いてない……!」
クロシュヴィア「効いてるけど……。そろそろ反撃、してもいい……?」
妖精(……! まずい……実はここまで、クロシュヴィアは一度も攻撃してない……。もしクロシュヴィアが本気で私たちを排除しようとすれば……)ゴクッ
クロシュヴィア「じゃあ、行くね」モニョモニョモニョ…
ポン!
イリス「……!? ううっ……」フラッ
聖女「こ、これは……一体……」フラフラ
リュアン「あぅ……い、意識、が……」パタッ
フメイ「リュアン……っ!」グググ
クロシュ「っ……!!」グググ
妖精「うう……こ、この魔法は……」グググ
クロシュヴィア「安楽死の魔法……。安心して……これの本当の使い手と違って……命までは、奪わない……。みんなには、眠ってもらうだけ……」
- 819 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/19(月) 00:55:58.02 ID:RuxL+zPc0
- ヴィルト「……!」ググッ
クロシュヴィア「……あなたには、還ってもらうけどね……。大丈夫……あなたにとっても、それが一番だもの……」
ヴィルト「くっ……!」グッ
クロシュヴィア「それじゃあ……あっち側のこと……よろしくね……」スッ
ヴィルト「――!!」
ピタッ―
ヴィルト「……!!?」
クロシュヴィア「えっ……?」
聖女?「……ヴィルトさん、いけません。こちらの世界で、その力を使っては……」スッ
ヴィルト「……聖女……?」
聖女?「こことは異なる時の流れを身に宿しているヴィルトさんが、その力を使えば……時流の不一致が、致命的なものになるかもしれません……」
ヴィルト「だが……このままでは……」
聖女?「……私たちは、まだ負けていません。クロシュさんたちの底力を……今一度、信じて頂けますか?」
ヴィルト「………わかった」スッ
クロシュヴィア「……えっと、何の話をしているの? 今、どうやって私を止めたの?」
聖女?「ふふ……私も、まだまだ捨てたものではないのかも……という、ことです……」フラフラ…
倒れる聖女「」パタッ キュウ…
ヴィルト「聖女!」
イリス「聖女さんっ!」ググッ
リュアン「ううっ……! わ、私も……まだ、立てる……っ!!」グググッ
フメイ「っ……! 聖女のかたき、討つ!!」チリリッ
妖精「せ、聖女のやつはまだ死んでない! 死なせるもんか……!!」ググッ
クロシュ「聖女さん……クロシュヴィアちゃん……!!」グッ!!
クロシュヴィア「わ……あそこから立ち上がれるの……? すごい……やっぱりクロシュちゃんたちはすごい……!」キラキラ
モニョニョニョ…ポン!!!!
空クロシュ「」シュンッ!
クロシュヴィア「え、消え――」
氷クロシュ「こおり!!」ポン!
ガギンッ!!!
氷漬けクロシュヴィア「うっ……」カチコチ
フメイ「ほのお!!」チリッ!!
ドガァンッ!!!
スライムクロシュヴィア「〜〜!!」モニャニャニャ!!
イリス「そして今度こそ――星光のスターライトぉぉぉ!!!!」
星光の奔流「」ドギュウウウウウッ!!!!
ドッギャァァァァン!!!!
〈会心の一撃!!〉
デロデロ…
スライムクロシュヴィア「」デロロ…
――戦闘終了――
- 820 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/19(月) 01:00:05.80 ID:RuxL+zPc0
- それでは本日はここまでとなります
謎の地下の奥底で、クロシュヴィアと相対するクロシュたち。その真意は今だ図り知れず、問答もできぬまま交えざるを得ぬ刃。そして戦いの末に倒れたのは――クロシュたちを傷付けまいとする過剰な手加減が仇となった、クロシュヴィアの方だった――
一方、戦いの中で何かを思い出したり、何かを止められたりしていたヴィルト氏の正体は、今だ未知のまま。ひとまずクロシュヴィアによる強制送還を免れたヴィルト氏は、何を思うのか――
それでは本日もありがとうございました。急用が多くあまり進められず申し訳ありません。来週はたぶんちゃんと進められるかと思います。よろしくお願いいたします。土日の予定です
なお二次創作スレの方もいつも楽しく読ませていただいております。こっちよりもシリアスでヘビーな感じがすごく、ちゃんとした大人の主人公ならではの重さを感じられてすごいです。こちらでは主人公があかちゃんスライムという点や元々の>>1の手癖のせいかゆるい雰囲気になりがちなのですが、あちらがしっかりとしたシリアスをやってくれるおかげで世界観がギュッと引き締まるようです。とてもありがたく思っております。見習うべきところは見習いつつ、精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/19(月) 01:29:21.64 ID:cpz6NeLyo
- おつ
こちらもあちらも飽きず欠かさず更新してくれるので毎週の楽しみです
- 822 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:33:43.49 ID:SPUuPTxD0
- 幸いなことに今のところこちらもあちらもちゃんと更新が続いているようです。こちらでは体調不良などもあって長く更新できない期間などもありましたが、とりあえず今のところは大丈夫のようです(やや低空飛行が続いています)
- 823 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:34:14.46 ID:SPUuPTxD0
- クロシュ「クロシュヴィアちゃん!」トテトテ
モニョモニョ…ポン
クロシュヴィア「……ふふ……大丈夫……。クロシュちゃんは、やっぱり優しいね……」
クロシュ「わあ……!」
イリス「……! ちょっとは効いたと思ったけど……!」
クロシュヴィア「ううん、効いたよ……。すごく痛かったもの……。これ以上あなたたちに消耗させられると、すごく困るから……今日は引かせてもらうね……」
フメイ「むう……」
ヴィルト「……」
リュアン「あ、あのっ……! クロシュヴィア様……!」ザッ
クロシュヴィア「リュアンちゃん……なあに?」
リュアン「あの、クロシュヴィア様は本当に……世界をデロデロにしようとしているのですか……!?」
クロシュヴィア「そうだよ……? リュアンちゃんも、それを信じてわたしの言葉を聞いてくれたんだよね……?」
リュアン「……はい。でも……どうして、こんなに急激なやり方なんですか……? 前みたいに、ゆっくり少しづつ説得していく方法だって……」
クロシュヴィア「間に合わないの……。そんなやり方じゃ……」
リュアン「………」
クロシュヴィア「今この瞬間も……この世界は、たくさんの苦しみや悲しみで溢れてる……。一人づつ説得していったら、その間にたくさんの命たちを取りこぼしちゃうの……」
リュアン「………それは……そう、です……」
クロシュヴィア「うん……やっぱり、リュアンちゃんは賢いね……。みんな、あなたみたいに賢くて優しい子ばかりなら良かったのに……」
リュアン「……」
- 824 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:34:55.61 ID:SPUuPTxD0
- クロシュヴィア「他になにかある……? 聞きたいこと……。負けたから、答えてあげる……」
クロシュ「えっと……僧侶さんは……」
クロシュヴィア「僧侶ちゃんは無事だよ。今もわたしたちの為に、一生懸命がんばってくれてる……。もし会うことがあったら、労ってあげてね……」
クロシュ「わぁ……!」
妖精「……聖女に伝えておくよ。それじゃ私からも質問なんだけど……ここで何をしていたの?」
クロシュヴィア「えっと、ちょっと説明が難しいなあ……。なんて言えばいいかな……」
空の精霊『クロシュヴィアさんが来てからこの辺のぐにゃぐにゃがもっとぐにゃぐにゃで大変なんだよぉ〜』ヒョコ
クロシュヴィア「そうだね」
空の精霊『そうなの!! これ止めてくれないとぐにゃぐにゃで嫌なの!!』
クロシュヴィア「……たぶん3日後くらいには止まるよ?」
空の精霊『え、そうなの?』
クロシュヴィア「うん……。きっとね……ふふ……」
妖精「む……何か企んでるな? 3日後に何をする気?」
クロシュヴィア「デロデロ化に向けた第二歩ってところかなあ。第一歩は星脈の掌握ね」
クロシュ「!」モニョッ
イリス「本当に何をする気なの……!?」
クロシュヴィア「……う〜ん……」
黒い妖精『クロシュヴィア様はお負けになられたのですから、ちゃんとお話するのが筋だと考えられます』ヌッ
クロシュヴィア「わ……。もう、わかったよぉ……。3日後にね……ここの時空を、一気に外界へ押し広げようと思ってるの。ここと繋がってる……オリシン王立大図書館を通じてね……」
妖精「!?」
イリス「!?」
リュアン「!?」
ヴィルト「!?」
クロシュ「?」
フメイ「?」
- 825 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:35:38.46 ID:SPUuPTxD0
- 空の精霊「えええ〜!? さっき止まるって言ったのに〜!」
クロシュヴィア「ふふ……止まるよ。だってここの空間がぐにゃぐにゃなのは、広がりたいのを無理矢理押さえつけられてるからだもの。ちゃんと広がり切れば、空間のぐにゃぐにゃは綺麗になるよ」
空の精霊「わ、そうなんだぁ! 良かったぁ〜」
妖精「待った待った、全然良くないよ!! ここの時空って……この図書館の……!? そんなことしてどうするの!? デロデロ化が目的じゃないの!?」
クロシュヴィア「そうだよ? その為の第二歩なんだってば」
リュアン「あの……ここの時空を広げることと、デロデロ化が、繋がらないんですけど……」
クロシュヴィア「ん〜……それを説明するのはちょっと難しいかも……。まあ簡単に言えば、ここの時空がデロデロ時空になるってこと」
クロシュ「わ……!」
フメイ「デロデロ……時空……?」
クロシュヴィア「うん! これでデロデロ化が一気に進むよ……クロシュちゃんのお陰だね……」
クロシュ「ほえ……そうなの?」
クロシュヴィア「うん。ありがとうね……」
クロシュ「んへへ……うん!」
妖精「こらクロシュ! クロシュヴィアに同調するな!」
クロシュ「んわ……!」モニャッ
クロシュヴィア「む〜……妖精さん、無粋……」
妖精「今回の件クロシュは全く何一つ関与してないでしょうが! 勝手にクロシュを共犯者にしないで!」プンスコ
クロシュヴィア「クロシュちゃんがいなかったら、わたしもここまでがんばれなかったもん……。わたしが前に進めてるのは、クロシュちゃんのお陰なんだよ……?」
クロシュ「!」
妖精「うっ……そ、それはそうなのかもしれないけど……」
クロシュヴィア「協力してくれないのは、もうわかってるから……。せめてお礼くらい、言わせて欲しいな……」
クロシュ「……ん!」
クロシュヴィア「!」パァァァ
クロシュ「でも……わたし、クロシュヴィアちゃんのこと、止める……!」
クロシュヴィア「!」
クロシュ「むりやりデロデロにするの……あんまり良くないって、思う……。だから……止める……!」
クロシュヴィア「ふふ……わかった」
クロシュ「うん……」
- 826 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:36:25.40 ID:SPUuPTxD0
- 黒い妖精「皆様。そろそろ外界へ戻られた方がよろしいかと思われます。裏口から入った場合、長居は推奨できません」スッ
妖精「わっ! そういえばあなたは――」
黒い妖精→司書「私はこの遺棄された図書館を管理する者。お気軽に司書とお呼びください」
イリス「司書さん。えっと、裏口から入って長居するとどうなるの?」
司書「簡単に言えばここから出られなくなります」
イリス「ええっ!?」
ヴィルト「正面からは自由に出入りできるのか?」
司書「はい。正面扉には、外界との時空のズレを適切に調整する安全弁のような仕組みが備えてあります」
ヴィルト「……そんなものがあるのか」
司書「賢者リブラが設えたようです。ここを訪れてしまった者が、在るべき場所へ還れるように――と」
イリス「……えっ!? 賢者リブラって――」
ドアノブ『クロシュちゃん!! クロシュちゃん!!』モニャニャニャ!!
クロシュ「!」
ドアノブ『良かった、繋がったぁ……!! はやく帰ってきてください!! そこはものすごく危ない感じがします!!!』モニャニャ
クロシュ「う、うん」
クロシュヴィア「その声……シュヴィーちゃん?」
ドアノブ『えっ……クロシュヴィアちゃん!?』モニャッ
クロシュヴィア「わあ……シュヴィーちゃんなんだ! ふふ……良かった、それなら安心だね……」
ドアノブ『クロシュヴィアちゃんもいるなら、クロシュちゃんたちと一緒に――』モニャニャ
クロシュヴィア「ううん……ごめんね、わたしはまだまだやることがあるから……。クロシュちゃんたちのこと、よろしくね……」
- 827 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:37:03.39 ID:SPUuPTxD0
-
妖精「……とにかく、今は早くここを出た方が良いみたい! シュヴィー、良い!?」
ドアノブ『――は、はい!』
クロシュヴィア「それじゃあ……ばいばい、みんな……。死なないでね……」
クロシュ「……」
クロシュヴィア「クロシュちゃん……あんまり、無理しないでね……。今のクロシュちゃんは、ものすごく弱いから……。世界中がデロデロになった時、もしクロシュちゃんがいなかったら……わたし、嫌だからね……」
クロシュ「うん……」
避難所へのドア「」ガチャッ
妖精「開いた!」
シュヴィー「皆さん、早く避難を!」モニョッ
クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……!」
クロシュヴィア「またね、クロシュちゃん……!」
タタタッ トテトテッ パタパタッ
避難所へのドア「」パタム…
クロシュヴィア「……」
司書「クロシュヴィア様」
クロシュヴィア「……行こ」クルッ
司書「はい」
クロシュヴィア「みんなのこと……絶対、救うからね……」
◆
☆クロシュヴィアとの戦いに勝利し、全員が大きな経験を獲得しました
☆困難な戦に勝利し、運命賽の欠片を3つ獲得しました
(5つ集まると自動的に運命賽1つに変換されます)
勝利ボーナス
↓1コンマ
01-60 伝説スライムの涙(一度だけコンマ+100、会心+100、???)
61-90 ラティアの大盾
91-00 ラティアの大盾+会心賽
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 21:38:49.73 ID:X8p5M/HEO
- あ
- 829 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 22:13:34.16 ID:SPUuPTxD0
- ―シュヴィーの避難所 病室
聖女「……はっ!?」ガバッ
クロシュ「聖女さん!」
聖女「……あ、あれ? ええと……私は……」
妖精「あの後、いろいろあって避難所へ戻って来たんだよ。大丈夫、みんな無事」
聖女「良かったです! ……でも、クロシュヴィアさんは……」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん……3日後に、えっと……」
イリス「時空歪曲を押し広げるそうです!」
聖女「な、なんと……」
妖精「うん……王族に話を聞かないとまずいかも……」
*
―シュヴィーの避難所 庭
クロシュ「……」バッ
ラティアの大盾「」ガシン!
クロシュ「……」ニコニコ
フメイ「お〜……!」
リュアン「わあ、でっかい盾……!」
ヴィルト「……ん? その盾は……」スタスタ
クロシュ「んへへ……セイラちゃんからもらった、盾……。クロシュヴィアちゃんが……こっそり、返してくれた……」
ヴィルト「………セイラちゃん……」
フメイ「知ってるの?」
ヴィルト「聞き覚えがあるような、ないような……といったところだ」
クロシュ「わあ……」
ヴィルト「まだ記憶ははっきりしていないらしい。すまない」
クロシュ「んーん」
リュアン「ヴィルトさんはこれからどうするんですか?」
ヴィルト「いろいろ落ち着いたらウォーターポートへ向かうつもりだ。以前世話になった人物がいる……はず」
リュアン「え、そうなんですか?」
ヴィルト「ああ。ただ、世話になったというのも記憶が曖昧になる前だったか後だったかよくわからないんだ。最悪無駄足になるかもしれん」
フメイ「わ……つらそう……」
ヴィルト「……まあ、実際つらい。だが真っ暗な地下図書館を孤独に彷徨っていた時と比べれば、今は遥かに良い」
クロシュ「わあ……!」
ヴィルト「ひとまず今はお前たちを手伝わせて欲しい。記憶はあやふやだが、一宿一飯の恩を返したいと思う程度の良識は残っているようだ」
リュアン「わ! 手伝ってくれるんですか……!?」
ヴィルト「お前たちが良ければ、な」
クロシュ「んへへ……よろしく、おねがいします……!」
フメイ「まあ、ヴィルトけっこう強かったし」
ヴィルト「ありがとう。可能な限り力になろう」
☆ラティアの大盾を返してもらいました
クロシュの戦闘力が大きく上がり、〈結界〉を発動できるようになりました
戦闘時、1度だけ劣勢または痛恨を無効化します
☆ヴィルトが一時的に仲間に加わりました(オリシン編終わりまで)
戦闘に加勢してくれる他、自由行動などで交流することもできます
◆
- 830 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 22:59:16.03 ID:SPUuPTxD0
- ―オリシン王国 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[05/09] 魔法[08/09] 防御[06/07]
・フメイ 近接[02/04] 魔法[16/16] 防御[02/09]
・リュアン 近接[02/04] 魔法[02/09] 防御[02/04]
・聖女 近接[02/03] 魔法[02/09] 防御[02/04] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
☆フメイの魔法レベルが1上がり、上限に達しました
☆リュアンの魔法レベルが1上がりました
☆聖女の魔法レベルが1上がりました
- 831 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 23:00:03.68 ID:SPUuPTxD0
- ―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
噴水「」シャワシャワ
野良スライム「」zzz
レッサースライム「」zzz
ヴィルト「……静かで良い場所だな」スタスタ
ミネルヴァ「……あら? おはようございます、ヴィルトさん」
ヴィルト「あなたは……ここに常駐しているという医術師の……」
ミネルヴァ「ミネルヴァです。何かあれば言ってくださいね。診て差し上げます」
ヴィルト「ああ。ところで――」
ミネルヴァ「?」
大きくなったお腹「」
ヴィルト「……他人を気遣っていて良いのか?」
ミネルヴァ「ふふ、ありがとう。大丈夫です。この子の負担にならない範囲で、と決めています」
ヴィルト「そうか」
ミネルヴァ「オリシンに住むと決めた以上、できる限りのことはしたいんです。この地で生まれるこの子の為にも……」
ヴィルト「……別の土地から?」
ミネルヴァ「はい。以前はミュージアに住んでいたんです。世界めくれの影響で、離れることを決めまして――」
ヴィルト「………」
ミネルヴァ「……ヴィルトさん?」
ヴィルト「……っ、すまない。差し支えなければ……名字を聞いても良いか……?」
ミネルヴァ「あ、はい。ドーソンです。ミネルヴァ・ドーソン。もしかして聞き覚えが……?」
ヴィルト「………いや。失礼した……」
ミネルヴァ「そうですか……。記憶の回復については専門外ですが、もし何かあればいつでも相談してくださいね」
ヴィルト「……ああ」スタスタ
◇
- 832 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 23:00:35.34 ID:SPUuPTxD0
- ―メロウドの離宮
メロウド「何……!? 王立大図書館の地下空間が――」
クーフィア「一気に押し広げられちゃう――!?」
クロノス「……」
妖精「そう! 何か隠してることあるでしょ! 阻止する為に話して!」パタパタ
メロウド「あ、ああ……」チラッ
クーフィア「え、えっと……」チラッ
クロノス「……ふう。こうなってしまったら話すしかないか……」
*
メロウド「なっ、なっ……何だって!?」
クーフィア「クロノスお兄ちゃん……空間の異常に気付いてたの!?」
クロノス「ああ。だが俺一人が踏ん張れば耐えられる程度だったから、言う必要もないと思ってな……」
メロウド「そりゃないだろう!! 僕たちだって王族なんだぞ!?」
クーフィア「そ、そうだよ!! お兄ちゃん一人にそんな負担をかけさせてたなんて……」
妖精「……ええと、つまり、図書館の地下に歪曲空間があって、それの拡大を防ぐのが王の責務の一つである……っていうのが、あなたたちが隠してた真実?」
メロウド「そうだ。けど僕は、前の王が完璧な封印を施したからもう王が踏ん張る必要はないって聞いていた。他ならぬクロノス兄さんからだ!」
クーフィア「私も! それなのに、まさかクロノスお兄ちゃんがたった一人で……!」
クロノス「はは……。いけると思ったんだがな……」
メロウド「ふ、ふざけるなよ……! いつもそうやって、一人で背負い込んで、誰よりも踏ん張ってる癖に、上っ面だけは平気そうにニコニコ笑ってやがって……!!」
クーフィア「め、メロウドお兄ちゃん……!」
メロウド「……いや、今は文句を言ってる場合じゃないな。とにかく状況を教えてくれ。策を考えないと」
クロノス「すまん。まず、空間歪曲の拡大速度についてだが――」
妖精「……私たちも備えよう。自由に動ける日はあと2日しかない……!」
☆目標が追加されました
・デロデロ時空拡大を阻止せよ
オリシン首都滞在9日目。11日目に王位継承審議会が開催され、何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:01:15.65 ID:4CZC68US0
- イリス、サキとブラッドランスの特訓
- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:02:13.91 ID:uWcvtK1m0
- クーフィアと図書館の秘密について話す
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:02:21.03 ID:Th9jlyBto
- せめて解決のヒントでも貰えないかとアステールの元へ行ってみる
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:04:23.39 ID:C/4sTwqUO
- 装備を揃える
- 837 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 23:15:47.84 ID:SPUuPTxD0
- というわけで本日はここまで。次回はイリスとサキの特訓編、クーフィアちゃんと図書館のお話編、アステールさんにダメ元でお願い編になります
クロシュヴィアとの問答を終え、図書館の奥深くに潜む恐るべき真実を目の当たりにするクロシュたち。デロデロ時空拡大が3日後に迫る中、クロシュたちは何をして、どう備えるのか。久しぶりに構える大盾の感触にウキウキしつつ、ぎゅっと気を引き締めるあかちゃんスライムなのであった――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 00:34:19.95 ID:4dpkcm0Ho
- おつ
はたしてあと2日(実質あと1日)で何とかできるのだろうか
後手に回るとしても備えた方がよかったか…?
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 01:24:36.26 ID:vREKQ0nJo
- 手加減するわ盾返すわクロシュヴィアちゃんも結構甘甘よね
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 13:16:38.37 ID:NBn2x9pao
- おつでした
大盾おかえり…!
……他のも返して?
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 17:38:44.92 ID:Gb/Jyl2x0
- 乙です
一時の平和の時にセイラ達のいる浮島国に遊びに行けなかったけど、皆元気にしてるのかな
- 842 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 18:10:37.70 ID:V6chNO4E0
- なんとかできるかどうかは未知数ですが、現時点でも最低限の備えはできていると言えるかもしれません。ただし完全完璧な備えができているとは言えない可能性は高いです。例の日に向けてどこまで備えられるかはクロシュさんたちのがんばり次第となるかもしれません。有意義な自由行動となれば良いでしょう
クロシュヴィアちゃんは自称あまあまスライムのスウィートエンドですが、クロシュさんへの対応はとりわけ甘いと言わざるを得ないかもしれません。クロシュヴィアさんにとってクロシュちゃんは大切な友達ですが、一方ですごく年下のあかちゃんスライムという認識でもあるため、どうしても扱いに甘さが出てしまうのかもしれません
クロシュヴィアさんはクロシュさんに邪魔されたくないと思って力を奪いましたが、一方でクロシュさんには無事でいて欲しいという思いもあり、その折衷案として生存力が上がる大盾だけを返してあげたようです。他のを返してくれる気は今のところあんまりないようです。とはいえ今最も必要だったのは前衛の防御力だったため、現状最も適したものだったと言えるかもしれません
クロシュ氏は風精郵便を活用してたくさんの方々と連絡を取り合っていたらしく、セイラちゃんも文通相手の一人だったようです。その文通内容によると、浮島国は平和でみんな元気にしているとのことでした。また妖精の分析によると、浮島の疑似星脈は地上の星脈とは繋がっていないため、恐らく白影スライム騒ぎも起きていないと考えられるとのことです
- 843 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 18:12:04.72 ID:V6chNO4E0
- ―オリシン平原
イリス「んー……」
ブラッドランス「」
サキ「あら、その槍は……」
イリス「フラナ先生の槍だよ。フリューゲルさんが、まだ私が持ってて良いって」
サキ「なるほど……。信頼されているのね」
イリス「まあ……バイオレット家の方々とはいろいろあったからね。信頼には応えたい」
サキ「つまり……その槍を使ってクロシュヴィアを討ち倒し、フラナ様をお救いするということね?」
イリス「……過程はともかく、フラナ先生を救助できるならそうしたい。でも今は、明後日に訪れるっていう危機のことでいっぱいいっぱいだよ……」
サキ「ふむ……一理あるわね」
イリス「サキって一応オリシン王宮に仕えるメイドなんだよね?」
サキ「ええ。良いメイド修行場よ。失うには惜しいわ」
イリス「そ、そう……」
サキ「イリスってどこまでその槍を使いこなせるの? 少し興味があるわ」
イリス「うーん、どこまでだろう……まあ見てもらった方が早いかな」
ブラッド「」ジャキッ!
高圧血流「」バシュウウウウッ!!
穴が開く大岩「」ドギャァン
イリス「……こんな感じ?」
サキ「……水魔法と変わらないわね」
イリス「まあ、ほら……高圧血流で敵を穿つってだけでも、普通の水よりちょっと威力が高いから……」
サキ「フラナ様はもっといろいろ使いこなしていたわ。血で剣や槍を作ったり」
イリス「……そういうのもちょっと練習はしたことがあるんだけど――」
↓1コンマ
01-30 だめだった
31-60 ちょっとできる
61-90 そこそこできる
91-00 実質吸血鬼
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 19:00:49.30 ID:ob6nR1vUO
- あ
- 845 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 21:35:42.92 ID:V6chNO4E0
- ブラッドランス「」ジャキッ
血の槍「」ギュルルッ
イリス「いけっ!」
血の槍「」ビュンッ
ベシャッ
血塗れの大きな岩「」ベシャア…
サキ「……岩には……傷一つ付いてないわね……」
イリス「や、やっぱり難しい……。今すぐ使いこなすのは無理……」
◆
- 846 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 21:36:08.32 ID:V6chNO4E0
- ―メロウドの離宮
クーフィア「あの……すみませんでした……。私たちが、隠してたせいで、大変なことになってしまって……」
聖女「いえいえ、クーフィア様たちのせいではありません。誰も予期できなかったことですよ」
妖精「それにまあ……これで一番大変なのはあなたたちの方でしょ?」
クーフィア「そ、そうですけど……でも、私たちの迂闊さが世界全てを巻き込む結末になってしまったらと思うと……」
フメイ「戦犯ってやつ?」
クロシュ「せんぱん?」
リュアン「フメイちゃん……そんな言葉どこで覚えて来たんですか」
クーフィア「で、でも本当に戦犯です! どうにかして歪曲の拡大を阻止しないと……!」
リュアン「……そもそも、どうして王立大図書館の奥とメモル大図書館の奥が繋がっていて……謎の無限図書館みたいになっているんですか?」
クーフィア「……えっと、その、なんで繋がってるのかは……私も、はっきりした理由は知らないのですけれど……ちょっと歴史書とかをかじって思いついた憶測で良ければ……」
妖精「憶測……とりあえず聞いてみよう」
クーフィア「えっと……王立大図書館を建てた当時のオリシン国王は、記憶の魔王による知識注入に耐えて膨大な知を獲得した数少ない人物の一人なんです。その国王は賢者リブラの知識で満足せず、次なる知を求めてアカシャ大図書館の探求に執心したそうなのですが……王立大図書館の建立を境に、知の探求をぱったりとやめてしまった――と歴史で語られています。私が思うに……かの王はアカシャ大図書館の道を開くことに成功してしまい……同時に、アカシャ大図書館側の歪曲空間までをもこの世界に呼び寄せてしまったのではないか、と……」
妖精「つまりオリシン王立大図書館は、その当時の王が慌てて歪曲を封印する為に建てられた楔ってことか」
クーフィア「そ、そうです! まあ、その……当時の資料とかはあんまり残ってないので、ほとんど私独自の陰謀論なんですけれど……」
リュアン「………でも、今までに聞いた情報と照らし合わせると、本当のことかもって思えます……。少なくともアカシャ大図書館?と繋がってるのは事実みたいですし……」
クーフィア「うぅ……。お兄ちゃんたちも二人で対策を話し合ってるのですが……私は、どうしたら……」
聖女「妖精さん……歪曲空間の拡大を阻止する魔法とかってないんですか?」
妖精「聞いたことないよ……。そもそも空間系魔法の適性がなければ、歪曲を認識することすら難しいし……」
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
ドアノブ『時空歪曲なんて規模になるとどうしようもないです……』モニャニャ
クロシュ「んわ……」
フメイ「そもそもアカシャ大図書館って何なの?」
妖精「……何なんだろう」
クーフィア「ごめんなさい……それは、私にも全く……」
リュアン「……メモル大図書館跡地の地下にその裏口があったってことは……賢者リブラと関係があるんでしょうか?」
妖精「もしくは、賢者リブラがアカシャ大図書館への裏口をメモル大図書館の地下に作った……とか」
リュアン「あ、確かに……そういう風にも考えられますね。オリシン王立大図書館を建てた当時の王様みたいに……あれ?」
妖精「ん?」
リュアン「………それなら、どうしてメモル大図書館の跡地からは歪曲が拡大していないのでしょうか」
妖精「!」
クーフィア「!!」
聖女「つまり――メモル大図書館地下の裏口には、歪曲が拡大しない工夫がなされている――かもしれないんですね!!」
クーフィア「そ、それがほんとなら……急いで調べなきゃ!! その工夫を真似すれば、本当に完璧な封印を施せるかも……! ちょっとお兄ちゃんたちと一緒に調べて来ます!!」シュバッ!!
ガチャッバタンッ!!
リュアン「……すごい勢いで走っていってしまいました……」
聖女「お、追いかけますか……?」
妖精「いや……空間歪曲の封印については、この国の王族たちの方がずっと詳しいだろうから私たちの出る幕はないと思う。他のできることをしよう」
☆オリシン王族がメモル大図書館跡地へ調査に向かいました
◇
- 847 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 21:37:42.60 ID:V6chNO4E0
- ―夕方
オリシン首都 郊外
カァー… カァー…
聖女「……しかし、もうこんな時間ですね……」
妖精「うむむ……。今日はもう避難所で休息に当てた方が良いかな……」
フメイ「あ」
遠くに見える半球形の屋根の建物「」
リュアン「アステールさんの天文台……。ダメ元で聞いてみますか? どうすれば良いか……」
妖精「……自分の力を貸すのでなければ良いって言ってたっけ。知識は……力に入るんだろうか」
聖女「知は力なり、という言葉もありますが……アステールさんの信条次第、としか言えなさそうです……」
フメイ「行ってみよ。だめでも、お菓子はくれる」
クロシュ「ん!」
妖精「あなたたちはお菓子を食べたいだけでしょ……。まあ行くだけ行ってみようか」
*
―天文台 居住部
紅茶「」ホカホカ
金平糖「」ポン
星型チョコレート「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
アステール「ご無事で何よりです。皆様」
聖女「いえいえ、お陰様で……」
アステール「そしてなぜ皆様がまたこちらへいらしたのかも理解しております。明後日に迫る危機のことですね」
妖精「なんで知ってるの?」
アステール「今の星脈はクロシュヴィア様の思いが流れておりますゆえ。彼女の思惑は私にも伝わっているのです」
リュアン「わあ……」
アステール「あなた方は、助力を欲してここを訪れた。そうですね」
妖精「うんまあ、その通りだよ。もしデロデロ時空っていうのが溢れ出したら、この辺り一帯は当然呑み込まれちゃうわけだしさ。あなたのこの生活にも大打撃を与える事態だと思うんだけど」
アステール「はい。しかし私個人の我儘で、クロシュヴィア様の大義に横槍を入れるのは本意ではありません」
妖精「それもそうか……。じゃあ茶飲み仲間を助けると思って……」
アステール「……」
↓1コンマ
01-60 運命賽の欠片*1
61-90 星屑(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
91-00 蒼き星の涙
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 21:43:02.39 ID:Gb/Jyl2x0
- あ
- 849 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 22:29:56.71 ID:V6chNO4E0
- アステール「……私にできることはありません。私自身、空間歪曲への対抗策や知識を持っていないからです」
妖精「え、そうなんだ」
アステール「私は星属性の扱いが優れているだけの末人です。過度な期待をされても困ります」
聖女「す、すみませんでした」
リュアン「ごめんなさい……」
妖精「ごめん、悪かった……」
アステール「しかしテーブルを囲んでくれた友人へプレゼントを贈ることはできます。本日はこちらをどうぞ」スッ
石の欠片「」ポン
聖女「これは……!?」
リュアン「石の……かけら?」
アステール「集めると良いことがある……というよりは、悪いことを退けるかもしれません。聖女様ならお詳しいのではないでしょうか」
聖女「ああ、いや……えへへ……その、そういう力はもう抜けちゃってるらしくて。今また勉強中なんですけど……」
妖精「……まあつまり、これはあの石の賽の欠片ってこと?」
アステール「そうです。私が持っていても仕方のないものですから。お受け取りください」
聖女「……わかりました! 大切に使いたいと思います!」
アステール「使われないのが一番だと思います」
☆運命賽の欠片を1つもらいました
◇
- 850 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 22:33:05.95 ID:V6chNO4E0
- ―オリシン王国 滞在10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[05/09] 魔法[08/09] 防御[06/07]
・フメイ 近接[02/04] 魔法[16/16] 防御[02/09]
・リュアン 近接[02/04] 魔法[02/09] 防御[02/04]
・聖女 近接[02/03] 魔法[02/09] 防御[02/04] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 851 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 22:34:47.53 ID:V6chNO4E0
- ―メロウドの離宮
大量に積まれた本「」バササッ
クロノス「ぬおおおっ!!」ペラッペラッペラッペラッ
クーフィア「うぐううううっ!!!」カキカキカキカキ
メロウド「……」ズーン…
妖精「ええと……これは、何がどうなってるの?」
メロウド「ああ……メモル大図書館地下を調査した結果、歪曲拡大を完全に阻止する完璧な結界が張られてることがわかった……。今兄さんとクーフィアは、それの解析を必死にやってるとこだ……」
ヴィルト「……メロウド王子は手伝わないのか?」
メロウド「フッ……言ってなかったっけか。僕の魔法は書物の知識や他者の記憶を読み取って完璧に思い出せるっていうもの……。例の結界の解析と再現が、一朝一夕じゃ絶対に不可能なことも一瞬でわかってしまった……それだけさ……。君が誰か、なんて質問をする元気すら沸かない……」ズーン…
ヴィルト「……失礼した。俺はヴィルト。わけあってクロシュたちの協力者をやっている」
メロウド「はは、彼らのお墨付きなら信用するよ……。はあ……」ズーン…
聖女「メロウド王子様……! あと一日あります、何かできることを探しましょう!」
メロウド「ああ……くそっ、わかってる!! 兄さん、クーフィア!! そのやり方じゃ間に合わない!! 他の方法を探すんだ!!」
クロノス「だが他の方法のアテはあるのか!? お前の記憶にすらなかったんだろう!!」ペラッペラッペラッペラッ
メロウド「う、ぐっ……! そ、そうだが……!!」
クロノス「ならこれを間に合わせるしかない!! メロウド、手伝ってくれ!! お前の知識が必要だ!!」
メロウド「ああくそっ、わかったよ!! でも絶対間に合わないぞ!! 間に合わなくても知らないからな!!」
クロノス「ははっ大丈夫だ!! 責任は次期国王である俺が全部負ってやる!!」
リュアン「……わ、私たちもできることをやりましょう!」
イリス「できること……クロシュヴィアちゃんをやっつける……ていうのはちょっと無理そうなんだよね」
妖精「この前はかなり手加減してくれてたみたいだけど、本気で来られたらかなりやばい……」
聖女「……そういえば、明日の王位継承審議会はどうなるのでしょうか?」
妖精「見た感じはそれどころじゃなさそうだけど……。そういえばフェルメールは何をしてるんだろう」
フメイ「フェルメールにも手伝ってもらう?」
妖精「フェルメールはクロシュヴィアの手下だから無理じゃないかな……。あれ、でもこの計画については聞いてるのかな?」
クロシュ「……」
ヴィルト「フェルメール……」
クロシュ「しってる……?」
ヴィルト「聞き覚えがある気がするが、なんとも言えないな」
クロシュ「そうなんだ……」
オリシン首都滞在10日目。明日、王位継承審議会が開催され、何かが起こります
また本日の行動終了後、跡地早期攻略ボーナスとして良いことがあります
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:36:32.53 ID:vREKQ0nJo
- フェルメールを籠絡してクロシュ教信者にする
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:36:37.66 ID:AIUYkqdc0
- クロシュ、フメイと合体技を開発する
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:51:02.03 ID:rhIim+yYO
- クロシュも空間支配系スライムになってみる
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:51:51.58 ID:eOz1+cZTO
- 記者が持っていた観測機械を修理して中身を一応調べてみる
- 856 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 23:03:28.93 ID:V6chNO4E0
- というわけで本日はここまで。次回はフェルメールちゃんをろうらく編、クロシュとフメイの連携技開発編、空間を支配してみよう編です。ついでに良いこともあります
ついに恐るべき日の前日となってしまったオリシンの朝。王族たちは必死に空間封印術の解析再現作業に取り組み、クロシュたちもできることをがんばることとした。とはいえ空間系の知識のないあかちゃんスライムに王族たちのお手伝いはできず――知識がないなら自分自身が空間スライムになれば良い――と考えたかもしれないあかちゃんスライムなのであった――
それでは本日もありがとうございました。先週に今週はちゃんと進められるとか言ったような気がしましたが、あまり進められず申し訳ありませんでした(現実事情により忙しさがありました)。たぶん来週こそはちゃんと進められるかと思います。よろしくお願いいたします
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 23:14:08.51 ID:rhIim+yYO
- 乙
スライム好きには直デロデロで一発よ
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/26(月) 00:25:38.29 ID:grR5PLyCo
- またセクシースライムで籠絡か
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/26(月) 00:58:10.70 ID:8CbcG4Sno
- おつ
王族組の頑張りに全てが託された
- 860 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 16:01:15.71 ID:3C2Yud/Z0
- フェルメール氏はスライム類が好きですが、スライムのデロデロ化によりここ最近スライムと触れ合う機会がないらしく、深刻なスライム欠乏症に陥っているという噂もあります。そこに付け込めば交渉を有利に運ぶことができるかもしれません
フェルメール氏はスライム類が好きなので、他の姿に擬態するよりも素の姿で交渉に臨むのが最も効きやすいかもしれません。小細工はせず堂々と行くのが良いでしょう
オリシン王族の頑張りが報われるかどうかは今のところ未知数ですが、メロウド氏によると報われない可能性が高いそうです。しかしまだ運命が決したわけではないので、状況を注視していくのが良いでしょう
- 861 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 16:02:10.65 ID:3C2Yud/Z0
- クロシュ「フェルメールさん……手伝って、もらえる……?」
フメイ「クロシュがお願いすれば手伝ってくれそう」
妖精「まあ言われてみればそんな気もするけど……」
リュアン「言うだけ言ってみても良いかもですね」
*
―フェルメールの私室
フェルメール「ようこそいらっしゃいました! クロシュちゃんとそのお友達の皆様!」ニコニコ
クロシュ「ん!」
フメイ「ん」
ヴィルト「……?」
妖精「どうかした?」
ヴィルト「ああ、いや……思ったいたより小さくて、少し驚いただけだ」
聖女「小さくて可愛らしいですよね、フェルメール様」
妖精「まだ13らしいからね。人間なら成長途中の年齢だよ」
リュアン「ご無沙汰しております、フェルメール様」
フェルメール「……あら? あなた――リュアンちゃん、と言ったかしら? ミュージアのデロデロ集会で顔を見たことが――」
リュアン「はい。デロデロの信徒をやっていました」
フェルメール「あらあら! ならあなたもクロシュヴィアちゃんの良さを知る同志ではありませんの! そうかしこまらずとも良くてよ?」
リュアン「……その、デロデロの信徒は、もう辞めてしまったのですけど……」
フェルメール「ええっ!!? な、なぜ……?」
リュアン「その……」
クロシュ「!」ピコン!
クロシュ「リュアンちゃん……クロシュ教、入ったから……!」
フェルメール「えっ!?」
リュアン「えっ!?」
聖女「えっ!?」
妖精「ええ……」
フメイ「クロシュ教……?」
ヴィルト「クロシュ教……?」
クロシュ「だから……デロデロ教、やめた……」
フェルメール「そ、そんな……そんなことが許されるんですの!?」
クロシュ「わたし……ゆるす……!」
フェルメール「な、なんと……」
クロシュ「んへへ……」
- 862 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 16:03:03.57 ID:3C2Yud/Z0
- デロデロ…モニョモニョ…
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ スリスリ
フェルメール「んああっ……! こ、これっ……ここしばらく浴びていなかったスライムちゃんの感触っ……!!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ スリスリ
フェルメール「やめっ、やめてくださいませっ! わたくし、こんなことされたら……っ!」
スライムクロシュ「」ピタ
フェルメール「えっ……?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「言われた通りやめるって」
フェルメール「え……」
スライムクロシュ「……」ススッ
フェルメール「あ、ああっ……クロシュちゃんが……わたくしから、離れて……っ」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ
フメイ「嫌なことしちゃってごめんなさい、だって」
フェルメール「ち、違いますの!! 嫌なんかじゃありませんわ!! 全然!!」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ
フェルメール「ですがわたくし……今のスライムちゃん日照りのわたくしに、そのように接されてしまっては……わたくし、我慢ができなくなってしまいます……!! クロシュヴィアちゃんを裏切るわけには参りませんの……!!」
フメイ「ふうん……。じゃあ、もっとクロシュがすりすりしたら裏切ってクロシュ教入るの?」
フェルメール「も、もっと……すりすり……」ゴクッ
フメイ「やっちゃえクロシュ」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
ピョンッ モニョモニョ スリスリ
フェルメール「んわぁぁぁ〜っ!!!」ビクンビクン
↓1コンマ
01-65 今回だけですわ
66-95 掛け持ちで許してくださいませ
96-00 ごめんなさいクロシュヴィアちゃん…
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 16:13:51.33 ID:6/MoreGLo
- 色仕掛け(物理)
- 864 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 21:02:56.76 ID:3C2Yud/Z0
- *
フェルメール「はあ、はあ……こ、今回だけっ……今回だけですわ……! 今回だけだからっ……」ガクガク
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
妖精「何が今回だけなのかわからないけど……とにかく今はクロシュの言うことを聞いてくれるってこと?」
フェルメール「え、ええ……。でも、クロシュヴィアちゃんの不利益になるようなお願いは聞けませんわっ……!」
妖精「……それなら今日と明日だけでいいからオリシン王族たちの手伝いをしてくれない? ちょっと王立大図書館の封印のことで困ってるみたいで」
フェルメール「ああ、そういえば何やら奇妙な動きがあるそうですわね。昨日必死に動き回ってる姿が見えましたわ。まさか図書館の……あら、そういえば妖精さんたちは王立図書館の秘密をご存知ですの?」
妖精「うん。放っておくと国がまるごと消えてなくなっちゃうみたいだから」
フェルメール「……」
妖精(クロシュヴィアの計画を知らないなら、フェルメールはオリシン国の消滅を阻止しようとするはず……。どう出る……?)
フェルメール「わかりましたわ! せっかくクロシュヴィアちゃんへこの国を捧げる為にここまで頑張ったのですもの、消えてなくなられたら困ってしまいますわ!」
妖精「……でしょ?」
フェルメール「ええ。それに……約束もしてしまいましたし……」
妖精「約束?」
フェルメール「ええ。お義父様……前国王に、この国を頼むと。わたくしは外様でしたので、元々この国に思い入れはなかったのですけれど……いえ、繕っても仕方ありませんわね。今でもあまりありませんわ。ですが……お義父様は、寄る辺のなかったわたくしをこの王宮に置いてくださって……死ぬ間際まで、わたくしを気にかけてくださいました。ですから……わたくし、その恩には報いたいのですわ」
フメイ「でも、フェルメールって前の王様のことも騙してたんじゃないの?」
リュアン「ちょ、フメイちゃん……!!」
フメイ「あ……言っちゃだめなやつだった?」
聖女「だめなやつですね……」
フェルメール「……そこまでもう調べが付いていらっしゃったのですね。その通り。わたくしの魔法は、嘘の記憶を造り出して人に植え付けるもの。お義父様も、貴族たちも、ここの国民も……全てを騙し、今の地位を築いたのですわ」
クロシュ「わ……」
フェルメール「元々はわたくしの実家からの命令でしたわ。わたくしの実家ロスチャイルドは、力を維持・拡大するために常日頃から様々な策を弄しているんですの。わたくしがこの国へ送られたのもその策の一つ。オリシン国を乗っ取りロスチャイルドの支配下としようとした――のですが、それは失敗に終わりましたわ。それはなぜか――」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん!」
フェルメール「ええ、その通り! クロシュヴィアちゃんとの出逢いが、わたくしの洗脳を完全に打ち砕いたのですわ!」
フメイ「おお〜」
フェルメール「それからわたくし、自分自身も心を持つ生き物だということに初めて気付いたのです。無論わたくしだけでなく、ありとあらゆる生き物にも心があると」
妖精「へえ……」
フェルメール「それから……他者の心を騙してきた自分が、少し嫌になりましたわ……。わたくしに良くしてくださっているお義父様も、結局はわたくしの魔法で騙されているからで……。その優しさが本物ではないと気付くと、虚しくも感じました。だからせめて、忙しい義きょうだいたちの代わりになれたらと、わたくしなりに看病などして差し上げたのですが……。甲斐があったかはわかりませんわ……」
リュアン「……」
フェルメール「……死に瀕したお義父様に国のことを頼まれた時、初めは断ろうと思いましたわ。ですがわたくしは……知っていたのです。このオリシン国をより良く、素晴らしい国にする手段を。それは――」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん……?」
フェルメール「……ええ。クロシュヴィアちゃんがこの国を治めれば、きっとこの国は永世の発展と平穏を得ますわ。しかしそれは、過去から現在までこの国を治めてきたオリシン王家を足蹴にする修羅の道……。迷いに迷い、答えあぐねるわたくしに……お義父様は仰ったのです。遠慮はいらぬ、手段も問わぬと。ですからわたくしは……クロシュヴィアちゃんの導く未来に全てを懸けることとしたのです」
妖精「なるほど……。だから王権を手に入れたいんだ」
フェルメール「ええ。言うなれば、クロシュヴィアちゃんと、わたくしと、この国――三者全てが得をする未来になるはずですわ。ですからわたくし、負けられませんの」
妖精「まあ気持ちはわかったよ。でも今は、この国を守る為に王族と協力して欲しいんだ」
フェルメール「わかってますわ! ロスチャイルドの方でも空間歪曲の調査はしていたらしくて、その資料が――ありましたわ!」ガサゴソ
空間歪曲調査報告書「」ポン
フェルメール「これを手土産に一時休戦ですわね」
妖精「おお、良いじゃない。あいつらも喜ぶと思うよ、たぶん」
- 865 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 21:03:30.33 ID:3C2Yud/Z0
-
クロシュ「んへへ……」
フメイ「あっさり協力してくれた」
リュアン「ちゃんとお話すれば王族の皆さんとも仲良くできそうな気がします」
聖女「志は違えどこの国を守りたい気持ちは一緒のようですね!」
ヴィルト「……」フムフム
☆フェルメールが短い間だけクロシュ教に入りました
☆フェルメールのオリシン王族への協力を取り付けました
◇
- 866 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 21:04:41.95 ID:3C2Yud/Z0
- ―シュヴィーの避難所 庭
クロシュ「」グッ
ラティアの大盾「」ガシン!
フメイ「えいっ」ブンッ
炎「」ポン!
ボンッ!
障壁「」シュイン――
クロシュ「……」ドヤッ
フメイ「おお〜」
リュアン「わあっ! それ、結界の魔法ですか……!?」
クロシュ「えっと……セイラちゃんの、盾の……ちから……?」
イリス「盾に結界を発生させる機構が組み込まれてるんだと思う。とにかくこれでクロシュちゃんの守りは盤石だね!」
ワイワイ キャッキャ
ヴィルト「……」
聖女「……ふふ。そんな顔もするんですね、ヴィルトさん」
ヴィルト「……ん? どんな顔をしていたんだ、俺は」
聖女「穏やかで優しい目をしていました。どことなく、届かぬ過去を懐かしむような寂寥もあり……」
ヴィルト「……具体的に言われると、少し恥ずかしいな」
聖女「あっ、すみません……」
ヴィルト「いや、訊いたのは俺だ。気にしないでくれ」
イリス「せっかくだから連携の確認をしよう! この前は真っ暗な図書館だったからお互いの動きもよくわからなかったし」
リュアン「れ、連携……私は何をすれば……」オロオロ
フメイ「連携……って何だっけ?」
クロシュ「れんけい……れんこんの、仲間……?」
イリス「敵と戦う時に仲間同士で動きを合わせるでしょ? そんな感じのやつ!」
フメイ「あんまり考えたことない……」
クロシュ「えっと……うん……」
リュアン「でもクロシュちゃんとフメイちゃんは息ぴったりだよね」
フメイ「まあね」ドヤッ
クロシュ「んへへ……」
妖精「この子たちはずっと一緒だったみたいだからねえ。自然と動きを合わせられるんだと思う。連携の確認なら私が見ててあげるよ」
イリス「ありがとう妖精さん! よし、じゃあ早速やってみよう――」
↓1コンマ
01-40 連携技(弱)習得
41-70 連携技(中)習得
71-90 連携技(強)習得
91-00 連携技(超)習得
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 21:15:30.01 ID:B52Oyhv4o
- カカカッ
- 868 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 22:11:17.28 ID:3C2Yud/Z0
- フメイ「……」チリッ
氷クロシュ「……」パキパキ
氷「」カチコチ
炎「」ボンッ
溶けた氷「」デロデロ…
イリス「クロシュちゃんの出した氷が……フメイちゃんの炎で溶けたね」
妖精「出力はフメイの方が上だね。氷は炎に押し負けて溶ける」
リュアン「……別々にぶつけた方が効果的な気がします」
妖精「そうだね。別々に攻撃すれば寒暖差によるダメージも与えられる。この前のクロシュヴィアとの戦いでも熱と冷気を同時に受けるのは苦手みたいだったし、この二つで時間差攻撃をされたら頑丈な相手でもけっこう面倒だと思う」
イリス「硬い物質でも、温度を急激に変化させると脆くなったり壊れたりするんだよね。もし硬い敵が現れたら試してみる価値があるかも」
フメイ「クロシュ、わかった?」
クロシュ「ん……た、たぶん……」
イリス「早速練習してみよう! まずはちょちょいと石像を作って――」スッ
石柱「」ポン
リュアン「石像っていうより……石柱です」
イリス「どうせ練習で壊すものだからこれでいいの! じゃあクロシュちゃんとフメイちゃん、氷と炎で別々に攻撃してみて!」
クロシュ「う、うん!」
氷「」カチン
炎「」ボン
氷「」カチン
氷「」カチン
炎「」ボン
炎「」ボン
氷「」カチン
氷「」カチン
炎「」ボン
佇む石柱「」シュウウ…
クロシュ「んゅゅ……」
フメイ「む、むずかしい……」
リュアン「普段は息ぴったりでぽんぽん連携してるのに……!?」
妖精「意識すると途端にできなくなっちゃうのかも。普段は無意識なんだろうし」
イリス「実戦では普段通りに戦った方が良いかも……」
☆連携技を習得しましたが、実戦で使えるレベルにはなりませんでした
◇
- 869 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 22:12:02.24 ID:3C2Yud/Z0
- ―シュヴィーの避難所 庭
シュヴィー「皆さんがんばってらっしゃいますね」モニョモニョ
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
シュヴィー「私も戦えたら良いのですが、戦闘の技術はあまり磨いておらず……。空間魔法を使った変わったことならいろいろできるのですが……」
妖精「空間魔法かあ……。あれ、そういえば空の精霊ってどうなったの?」
空の精霊『ここにいるよぉ〜』ヒョコッ
妖精「うわ、いたんだ!」
空の精霊『こういうプライベートな空間でも私たちは可視化されちゃうんだよねえ。でもここは居心地良いから住んじゃおうかなぁ』
妖精「……って言ってるけど、いいの? シュヴィー」
シュヴィー「精霊さんがいるとご利益があると言います!」
空の精霊『そうそう、ごりやくあるよぉ〜』
フメイ「もうクロシュに力を貸してくれないの?」
空の精霊『私の力って扱いを一歩間違うと大惨事なんだよねぇ〜。あの時は緊急だったしそもそも大惨事の渦中だったから貸してあげたけどぉ〜』
シュヴィー「……そうだ! それなら、私の欠片をクロシュちゃんに差し上げます!」モニョッ
クロシュ「わ!」モニョッ
空の精霊『元々スライムに備わってた力なら安心安全だよぉ〜』
モニョモニョモニョ…プチッ
シュヴィーの欠片「」モニョッ
クロシュ「わぁ……!」キラキラ
シュヴィー「クロシュちゃん、これと同化できる……?」
クロシュ「ん!」
モニョモニョ…ポン!
↓1コンマ
01-90 空クロシュ
91-00 宇宙クロシュ
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 22:15:39.82 ID:Nfwqq+7i0
- あ
- 871 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 22:41:32.06 ID:3C2Yud/Z0
- 空クロシュ「……」フヨフヨ
シュヴィー「わああ! クロシュちゃんが浮いてます!」キャッキャ
フメイ「クロシュだもん」ドヤッ
空の精霊『あの時みたいに瞬間移動とか空穴の生成とかはできる?』
空クロシュ「ほえ……? んー……」モニョ…
フォン―
妖精の背後に現れる空クロシュ「!」モニョッ
妖精「うわあっ!? ほ、ほんとに瞬間移動を……!?」
イリス「す、すごい……! あの時は戦いの途中でそれどころじゃなかったけど……!」
シュヴィー「ドア! ドアは作れますか、クロシュちゃん!」
空クロシュ「んー……」モニョニョ…
空中に開かれた丸い穴「」フォワン―
シュヴィー「んわわ〜!!」キャッキャ
空の精霊『ふふ〜ん、私が一度力を貸してあげたお陰だねぇ』ドヤ
空クロシュ「………」モニョニョニョ…
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
シュヴィー「んわわっ、クロシュちゃん!?」モニャニャ
妖精「疲れたんだ! 今のクロシュは同化をそんなに維持できないんだよ……!」
シュヴィー「そ、そうだったのですか……。ごめんねクロシュちゃん、無理させちゃいました……」モニャニャ…
スライムクロシュ「〜〜…♪」モニョニョ
空の精霊『ここぞって時に使うのが良いよ。空の力は使いこなせれば最強だからねぇ』ドヤァ
☆シュヴィーの欠片をもらい、空クロシュに変化できるようになりました
☆アクティブスキル〈空蝉〉を覚えました
使用ターン中、劣勢および痛恨を無効化する。満腹度-3
◆
- 872 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 23:48:33.84 ID:3C2Yud/Z0
- ―夕方
シュヴィーの避難所
噴水「」シャワシャワ
ドア「」ガチャッ
ブラッド「へえ、こりゃすごい……」スタスタ
シュヴィー「わ! いらっしゃい! ここは私、シュヴィー・オードの避難所です!」モニョモニョ
ブラッド「お前がここを作ったの?」
シュヴィー「はい! えっと、あなたのお名前は……?」
ブラッド「ないけど」
クロシュ「ブラッドちゃん!」モニョッ
ブラッド「………」
シュヴィー「……えっと、ブラッドちゃん……でいいのですか?」
ブラッド「……好きに呼べば」
*
ブラッド「へぇ〜、空間歪曲が……」
妖精「うん。一応言ってみるけど、もし戦いが起きたら手伝ってくれたりは――」
ブラッド「やだ。どうせ滅びるって言ってもこの国とその周辺一帯くらいでしょ? 放っておけばいい」
クロシュ「でも……クロシュヴィアちゃんに、文句言える……チャンスかも……」
ブラッド「む……それはそうだけど、リスクに見合わなすぎる」
ヴィルト「勝てない戦はしない主義か?」
ブラッド「当たり前でしょ。まああたしが勝てない戦なんてほとんどないけどね……っていうかお前誰」
ヴィルト「……ヴィルトだ。わけあってクロシュたちの協力者をやっている」
ブラッド「ふうん。人相が悪すぎて人さらいの悪党か何かかと思った」
ヴィルト「……」
リュアン「ヴィルトさんは……確かにちょっと顔は怖いですけど、悪い人ではないです!」
聖女「そうですよ! 私たちは顔の怖さなんて気にしませんから安心してくださいね」
ヴィルト「……」
- 873 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 23:50:06.56 ID:3C2Yud/Z0
-
妖精「でもブラッドも随分丸くなったねえ。前は人間なんかのペットやってるんじゃねーってクロシュに怒ってたのに」
ブラッド「面倒になったんだよ。どうせこいつあたしの言うこと聞かないし」
クロシュ「んへへ……。みんなが、悪い人じゃないってこと……わかって、くれた……」
ブラッド「……まあ実際、妖精とかフメイが見てるなら問題ないでしょ」
フメイ「ん。クロシュのこと、フメイが守るから大丈夫」
妖精「もし問題だったらブラッドがクロシュの面倒見てくれるの?」
ブラッド「はっ、冗談じゃない。こんな頭の悪いのろまスライムの面倒なんて誰が見るか――ん? お前、まだロクな武器を持ってないの?」
クロシュ「……盾なら、ある!」
ラティアの大盾「」ガシン!
ブラッド「盾だけあっても生き残れるもんか。いいか、最大の防御は攻撃なんだよ。殺られる前に殺る――それが身を守る上での最善だ」
クロシュ「んゅ……」
ブラッド「ちっ……仕方ない」
モニョモニョ…プチッ
血色の刃「」ズズズズ…
クロシュ「!」モニョッ
ブラッド「明日はそれ担いでけ。前も貸してやったけど使えたでしょ?」
クロシュ「うん!」
ブラッド「長持ちはしないから、明日の戦が終わったらちゃんとした武器を調達しろ。わかった?」
クロシュ「う、うん!」
ブラッド「よし」
ヴィルト「……面倒なんて見ないと言いつつ、しっかり見ているな」
フメイ「ふふ……赤色、身内には厳しいけど優しい」
ヴィルト「身内……クロシュとブラッドは血が繋がっているのか?」
妖精「そうではないんだけど、いろいろ事情があってね……。まあ、同じ場所の出身と言えば良いかな」
ヴィルト「なるほど」
ブラッド「ところでアイスの奴らは元気?」
クロシュ「アイスちゃん……デロデロになりかけて、ちょっと具合悪い……。黄色ちゃんと灰色ちゃんは……デロデロになっちゃった……」
ブラッド「………まあ、そういうこともあるか」
クロシュ「でも……わたし、元に、戻す……! そのために……クロシュヴィアちゃんと、たたかう……!」
ブラッド「……精々がんばれよ」クスッ
☆ブラッドから血色の刃を借りました
明日の終わりまで、戦闘時コンマ+20、会心+20となります
◆
- 874 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 23:51:01.91 ID:3C2Yud/Z0
- というわけで本日はここまで。次回はデロデロ時空歪曲編となります
いろいろあってついに決戦の日を迎えるクロシュ一行。できたこともできなかったこともありつつ、睡眠不足の王族たちは未完成の術式を抱えて走る。クロシュもまた、取り戻した大盾と、貸し与えられた血刃を手に決戦の地へ向かう。果たしてオリシン王国の運命は――。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:25:38.75 ID:SfcmsF7yo
- おつ
いよいよオリシン編最終局面
良きコンマになりますように…
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:29:53.73 ID:iAiVo6HMo
- これは良いロスチャイルド
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:40:41.05 ID:GipIcB8lO
- クロシュヴィアちゃんがあんまりフェルメールに語らなかったのが仇になったね
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 03:58:37.97 ID:Ulx8wl4Ao
- 乙
顔の怖さ自体は否定してもらえないヴィルトさん…
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 13:12:29.21 ID:XM4dE+3eo
- おつです
ブラッドさんの(口は悪いが)良い先輩感がいいねぇ
- 880 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 22:56:47.79 ID:AzeH7iR80
- 申し訳ありません、のろのろと書いていたらこんな時間になってしまいました。本当に申し訳ありません。今日はコンマも安価もできなさそうですが、進めていきたいと思います。よろしくお願いいたします
オリシン編も最終局面のようです。良い運命となれば良いですが、全てはコンマ次第としか言えないのかもしれません。コンマがひどすぎるとひどいことになりますが、運命賽がいくつかあるのでたぶん大丈夫だと思います
フェルメール氏はロスチャイルドの中でも良いロスチャイルドだったのかもしれません。ロスチャイルドの他の人々がどのような人々かは今のところ闇に包まれています。なおフェルメールさんは現世代の中ではけっこうお姉ちゃんな方という噂もあるそうです
クロシュヴィアちゃんはフェルメールさんにあまり計画のことを話さなかったらしく、それが実際あだとなったのかもしれません。このことがどのような影響を及ぼすかは今のところ未知数です。注視していくのが良いかもしれません
ヴィルト氏は顔が怖いらしいですが、クロシュたちが初めて会ったのは暗い地下図書館だったため、あまり影響はなかったそうです。なおスライム類が人の顔の造形を気にすることはあまりありませんが、ブラッド氏は悪口目的で人の顔を悪く言うことがあります
ブラッドちゃんは上記のような悪質な悪口も言うわるいスライムですが、身内には優しいそうです。しかしクロシュさんに対しては悪口(のろまスライムなど)をぽんぽん言うので、やはりわるいスライムかもしれません
- 881 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 22:57:27.16 ID:AzeH7iR80
- ―翌朝
メロウドの離宮
チュンチュン
サキ「モーニングコーヒーをお持ち致しました」スタスタ
メロウド「助かるよ……」ヨロヨロ
クーフィア「うう……苦味が頭に染み渡ります……」ゴクゴク
クロノス「徹夜明けの一杯は格別だな!」グビグビ
フェルメール「クロノスお義兄様はなぜピンピンしているんですの……」フラフラ
メロウド「やせ我慢だよ」
クーフィア「クロノスお兄ちゃん、昔からやせ我慢だけは得意だったから……」
クロノス「やせ我慢などしていないが!?」グビグビ
封印術式が書かれたノート「」パラ…
メロウド「……フェルメールが持ってきてくれた資料のお陰で、ひとまず最低限の形にはなった……。本来ならここからさらにブラッシュアップしていかないといけないところだが……」
クーフィア「……もうそんな時間ないよ……。ぶっつけ本番でやるしかない……」
クロノス「ああ……だが、やるしかない! 俺たちはオリシンを背負って立つ者たちなのだから!!」
フェルメール「ですわ! これはあなた方オリシン王家きょうだいの智慧と努力の結晶――意思なき空間拡大などに負けるはずもありませんわ!!」
クロノス「フッ……あなた方、ではないぞ。フェルメールよ」
フェルメール「えっ……?」
メロウド「……フェルメール。僕は君のことを、オリシン崩壊を企む簒奪者だと思っていた。でもそれは誤解だったようだ」
クーフィア「……私は……フェルメールちゃんは、良い子だって信じてた……! えへへ……こんな土壇場でだけど……やっと、本当のきょうだいになれたみたいで、嬉しいよ……」
フェルメール「み、皆さま……!」
クロノス「我が末妹フェルメールよ。この戦が終わったら、王位を懸けて正々堂々戦おう! どちらが勝とうとも恨みっこなしだ!!」
フェルメール「は……はいっ!! わたくし……負けませんわよ……!!」グッ
ドアノブ「」ガチャッ
シュヴィー「王族の皆様!! 朝早くにごめんなさい、王立大図書館の様子が、空間が……!!」モニャニャ
クロノス「!」
メロウド「!」
クーフィア「!」
フェルメール「!」
クロノス「すぐに向かう! 皆、いけるか!?」
メロウド「ああ! 術式は僕の頭に叩き込んである!」
クーフィア「うん! いつでも……! お父さん……私たち、行くよ……!」
形見の本「」
フェルメール「わたくしは空間術の知識がありませんが……もし心持つ邪魔者が現れたら、わたくしの魔法でお帰り頂けますわ!!」
クロノス「よし! オリシンきょうだい、総員出陣だ!!」バッ
◇
- 882 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 22:59:46.78 ID:AzeH7iR80
- ―オリシン王立大図書館
ゴゴゴゴゴゴ…
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
ギンギンッ ドガンッ ズバッ バサバサッ
ゴオオオッ ガギンッ バヂヂッ ドッギャァァン!!
警備兵A「ぐあああっ!!」ドッギャァァァン
警備兵B「くそっ数が多すぎる! 増援はまだか!!」
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
警備兵C「嘘だろォ!? 飛ぶ本に加えて白影スライムまで!!」
警備兵D「白影スライムには絶対に触れるな!! 体を溶かされて即死だぞ!!!」
白影スライム「」ピョンッ
警備兵C「アアアアアアアア!!!!」ガクガク
赤い刃閃「」シャンッ!!
白影ス/ライム「」スパッ デロデロ…
警備兵C「はえ……?」ペタン
クロシュ「」シュタッ
血色の刃「」ズズ…
イリス「大丈夫ですか!?」タタタッ
警備兵B「増援……じゃない!? 誰だ!?」
警備兵D「ええい、もう誰でもいい!! こいつらを抑えてくれええ!!!」
クロノス「任された!!」ザッ
宙に現れる大きな空穴「」ギュワン―
ギュオオオオオオ――!!
吸い込まれていく黒い本たち「〜〜!」バサササッ
吸い込まれていく白影スライムたち「」モニャニャニャ
閉じる空穴「」シュウン―
クロノス「掃除完了だ!」
クロシュ「わああ……!?」
リュアン「昨日クロシュちゃんが作ったのよりももっと大きな空間の穴……!?」
妖精「しかも対象を分別して吸引できるの……!?」
サキ「……掃除用に欲しいですね。あの力……」
クロノス「ハッハッハ、俺は長男だからな!!」
メロウド「馬鹿兄貴!! こんな入口でそんな大技使ってどうするんだ!! あんたが作戦の要なんだぞ!!?」タタッ
クロノス「ま、まあ良いではないか。次期王として助けを求める声に応じたまで――」
- 883 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:00:26.06 ID:AzeH7iR80
- 警備兵D「も、申し訳ありません殿下!! 我々の不甲斐なさで余計な消耗を強いてしまい――」ババッ
クロノス「頭を上げよ!! 貴君らは我が国を守るべく最前線で戦った英雄だ! その命を失うことに比べれば、俺の少々の魔力消費など安すぎるものだ!!」
警備兵B「殿下……!」
警備兵C「殿下ぁ……」ポロポロ
フェルメール「……これが……クロノスお義兄様の……!!」
クーフィア「うん……! お兄ちゃんは、自称国民全てのお兄ちゃんなんだよ……!」
フェルメール「国民全ての……お兄ちゃん……!!」
フメイ「……えっと、それでどうするの? 奥に行くの?」
メロウド「ああ! 君たちもここまでよく来てくれた! だがこの先は危険すぎる……それでも来るか?」
クロシュ「うん……わたしたちも、行く……!」
フェルメール「クロシュちゃん……! それでは共に参りましょう! わたくしの傍を離れないように……!」
クロシュ「んへへ……」
ヴィルト「……」
リュアン「……ヴィルトさんも来てくれるんですか?」
ヴィルト「ああ。乗りかかった船というのもあるし、今まさに眼前で起きかけている滅亡を止めたいというのもあるが……」
図書館奥に広がる闇「」オオオオオ…
ヴィルト「……この図書館の闇が、気にかかる……。なぜ俺があの地下を彷徨っていたのかも……」
聖女「それならば共に参りましょう。あの闇の、先へ……!」
- 884 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:00:52.63 ID:AzeH7iR80
-
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
妖精「……! また来た!」
イリス「クロノス王子様を消耗させないように、私たちで片付けよう!」
フメイ「でも数が多い……まじめに戦ってたら奥へ進めない」
クロシュ「んゅ……」
ドギュンドギュンドギュンドギュンッ!!
落ちる黒い本「」バササ…
落ちる黒い本「」バササ…
溶ける白影スライム「」デロロ…
溶ける白影スライム「」デロロ…
イリス「この銃声は……!」
シャッ スパッ
ブオンッ ドガァンッ!!
白影/スライム「」デロデロ…
潰される黒い本「」グシャア
金髪イケメン騎士「増援、現着しました!」シュタッ
半透明のTシャツ騎士「どんな感じ〜?」フヨフヨ
ティナ「状況は聞いている。ここは私たちに任せて、王子たちは奥へ」
イリス「母さん! と騎士さんたち!」
クロノス「おお、助かったぞ!」
妖精「良いタイミング!」
サキ「私もここで敵の漏出を止めます。皆さんも王子たちと共に奥へ向かってください」
クロシュ「ん!」
ティナ「イリス……責任重大な仕事だけど、やれる?」
イリス「うん! そのためにここに来てるんだよ!」
ティナ「それもそうね。じゃあ、行って来なさい。この国の未来を、お願い」
イリス「うん……!」
□王立大図書館へ侵入します――
- 885 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:04:20.32 ID:AzeH7iR80
- ―オリシン王立大図書館 禁止区域
オォォォォォォ――…
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
トコトコ… スタスタ… パタパタ…
フメイ「……前に来た時より……短い……?」
クロノス「ハハッ、俺がいるからな!」
メロウド「オリシン国王代理権限を有している兄さんが一緒だから、という意味だ。オリシン国王は、この封印領域を自由に通行する権利を持つ」
妖精「なるほど……封印の仕組み自体にここの空間歪曲を利用してるんだ。なかなか考えられてるね」
クーフィア「……でも、そういう仕組みだからこそ完全な封鎖はできなかったとも言えるみたいです……」
イリス「……えっと、聞いても良いですか? 新しい封印術式について……」
クロノス「フッ、もちろん完璧な出来――」
メロウド「とは当然言えない。私見だけど、成功率は2割ってとこかな」
リュアン「に、2割……!?」
聖女「なんと……」
フェルメール「ですが……必ず成功しますわ! だってこの術式には、みんなの思い、願いが込められているんですの!! 失敗なんてするわけありませんわ!!」
クロノス「……フッ。もし失敗したら、皆はシュヴィーのドアを通って逃げ、首都中に緊急避難勧告をしてくれ。皆の避難が終わるくらいまでの時間は俺が稼ぐ」
クーフィア「ちょっ……お兄ちゃん!!! そんな、縁起でもない――」
メロウド「………いや、兄さんの言う通り最悪への備えは常に考えておくべきだ。兄さん一人の根性で避難の時間を稼ぎ切れるとも思えないし、その場合は僕も残る」
クーフィア「メロウドお兄ちゃんまで……」
フェルメール「もう!! 自己犠牲精神なんて美しくも格好良くもないですわよ!! 全員揃って元気に帰る!!!! それ以外の結末はあり得ませんわ!!!!」
クーフィア「そ、そうだよ!! フェルメールちゃんの言う通り!!! 全員揃って元気に帰って……王位継承審議会をやるんだ!!!」
クロノス「フッ……そうだな。なあ、メロウドよ!」
メロウド「……まあ、その通りだよ。それが一番に違いない」
クロシュ「んへへ……フェルメールちゃん……みんな、仲良し……!」
妖精「みたいだね。なんだかんだ丸く収まりそうだ」
*
- 886 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:04:52.26 ID:AzeH7iR80
-
クロノス「……そろそろ境界だ。総員、備えよ」
クーフィア「……待って、誰かいる……!」
クロシュ「……!」
巨大な扉「」ゴゴゴゴゴ…
クロシュヴィア「ふふ……久しぶりだね……。3日ぶり……だっけ……?」
司書「ようこそいらっしゃいました。オリシン王家の方々と、ダークヒーローの皆様」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん……!」
フェルメール「えっ……!? ど、どうしてここにクロシュヴィアちゃんが……!? えっえっ……!?」
クロシュヴィア「あっ……フェルちゃんには言ってなかったっけ……。デロデロ時空拡大計画のこと……」
フェルメール「えっ……!!?!?」
クロシュヴィア「ここの時空をね……デロデロにして、でろ〜んって世界中に広げれば……みんな、救われるの……。簡単でしょ……?」
フェルメール「え……えっ……!!?!?!?!?」
クロシュヴィア「………フェルちゃんには、まだ難しかったかな……?」
フェルメール「あっ……え、えと……わ、わかりましてよ!! で、でろ〜んって! デロデロ時空を、広げて……」
クロシュヴィア「うん……みんな、デロデロになるの……。フェルちゃんも……」
フェルメール「……????????」
クロシュヴィア「……やっぱり、難しかったみたい……。後で、いっぱいお話しようね……」
クロノス「……貴様……我が末妹フェルメールに何をした……!!」
クロシュヴィア「何って……ちょっとお話しただけだけど……」
クロノス「嘘を言うな……!! 時空歪曲はさせない……俺たちが止めて見せる!!」
クロシュヴィア「ふふ……そんな未熟な術式で止められるほど、甘くはないと思うよ……?」
メロウド「……!!」
クロシュヴィア「がんばったけど、努力の甲斐なく……って方が、後腐れなくて良いよね? いいよ……術式、発動しても。見守っててあげる……」
クーフィア「ば、馬鹿にして……!! お兄ちゃん、術式を……!!」
クロノス「ああ!! 俺たちを舐めたこと、後悔させてやる――」ゴオッ―
展開される魔法陣「」ギュン――
正常化していく空間「」パキパキパキ――
- 887 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:05:35.25 ID:AzeH7iR80
- 正常化していく空間「」パキパキパキ――
妖精「! すごい、一晩でこれほどのものを――」
イリス「いける!! これなら――」
司書「……」スッ
波打つ空間「」ドグンッッッ
クロノス「う、がっ……!!?」グワンッ
クーフィア「ひぇあああっ!!?」グワンッ
メロウド「な……こんな……っ!!?」グワンッ
クロシュヴィア「……ね? そんな付け焼き刃の魔法が……魔王に通じるわけないよね……」
司書?「人間らしい感想を言うなら……蚊に刺されたくらいは通じました」
クロシュヴィア「通じたんだ……」
妖精「ま……魔王……!?」ググ
ヴィルト「なん……だと……!?」ググ
クロシュヴィア「……この子……司書ちゃんの、人間界での通称……知ってる……?」
聖女「に、人間界での……? それは……一体……」
司書?「表の世に顕現している私は――」スッ
永遠の魔王「――永遠の魔王、と呼ばれています」
- 888 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:06:57.51 ID:AzeH7iR80
-
ヴィルト「永遠の、魔王……!?」
イリス「な……なんで……!!?!? 永遠の魔王は、極北の地から動かないはずじゃ――」
妖精「そ、そもそもなんで魔王なのに人の言葉を喋っているの!!? 意思疎通が図れるの!!?」
永遠の魔王「一つづつお答えします。まず極北から動かない説についてですが――厳密に言えば、私は私の領域内ならば自由に動くことができます。この図書館は、既に私の領域という意味でもあります」
イリス「な、なんだって……」
聖女「でも、ここは極北から遥かに遠いです! 一体どういう――」
永遠の魔王「ある時、知識を求めて彷徨う賢者リブラの成れ果て……記憶の魔王の片割れが、私の領域に入ってきたことがありました。その次の瞬間には――世界の始まりから終わりに至るまで、ありとあらゆる知を得た記憶の魔王の残骸が、私の中に遺されることとなったのです」
妖精「ま……魔王が、魔王を……!?」
永遠の魔王「私が自我……と言って良いかどうかわかりませんが、意思疎通可能なこの端末を作り出せたのは、リブラの遺した知によるものです。同時にリブラの残骸である永劫図書館を通じて、リブラと縁深いオリシン国へ、遠く離れた極北から空穴を繋げることもできました」
フメイ「??」
クロシュ「??」
リュアン「……ど、どうしてクロシュヴィア様は、魔王と一緒にいるんですか!? それは……世界を救うことに繋がるんですか……!?」
クロシュヴィア「うん……。司書ちゃんとね……意気投合したの……。一緒に、この世界を救おうって……」
妖精「だめだ!!! 魔王の力なんて利用しても、最期には破滅するだけだ!!! そんなのは――」
永遠の魔王「私を他の魔王と一緒にしないで頂きたいです。こうして話すことができるし、例えば晩ごはんのことを一緒に考えることもできます。私は世界一平和的で家庭的な魔王なのです」
クロシュヴィア「そうだよ……? 司書ちゃんのこと、あんまり悪く言わないでね……」
リュアン「……じゃあ……永遠の魔王さんの目的は、何ですか……? クロシュヴィア様と共に、デロデロの世を共に作り上げること……?」
永遠の魔王「はい。無限の時を揺蕩うだけの箱舟に過ぎなかった私ですが、世界を救う栄誉を授かれるならこんなに喜ばしいことはありません」
クロシュヴィア「そういうこと……。それじゃあ……そろそろ、みんなにも救われてもらおうね……」モニョニョニョ…
永遠の魔王「待ってください。クロシュヴィア様は、先日の戦いで敗北を喫しました。ここは私一人に任せてください」
クロシュヴィア「んー……? でも司書ちゃん……その端末じゃ、あんまり力を出せないよね……」
永遠の魔王「オリシン王族の方々へ感謝を込めて、私自らお救い差し上げたいのです」
クロシュヴィア「そういうこと……! んふふ……それなら、いいよ……感謝の救済……して差し上げて……」
永遠の魔王「はい」
クロノス「くっ……」ググッ
メロウド「畜生ッ……畜生ッ……!」ググッ
クーフィア「うぐぐぅ……!!!」ポロポロ
フェルメール「……」ボー…
妖精「来る……! みんな、王族を守って……!!」
クロシュ「ん!!」
フメイ「ん……!」チリッ
ヴィルト「……ッ!」ジリ
永遠の魔王「あなた方に、永遠の安寧を――」ズオオ――…
――決戦 永遠の魔王――
- 889 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:17:17.07 ID:AzeH7iR80
- というわけで本日はここまで。次回、永遠の魔王との決戦編です
王立図書館の奥深くへ向かったクロシュたちを待ち受けていたのは、やはり先日に出会ったクロシュヴィアと司書の二人だった。空間歪曲の拡大を止めるべく作り上げた結界を展開する王族たちだったが、そのがんばりは虚しくも打ち破られてしまう。唯一の手を打ち砕かれて消沈する王族たちに迫る救済の刃に、クロシュたちはどう立ち向かえば良いのか。果たしてオリシン国は、彼女らの救済から逃れることができるのか。あかちゃんスライムに、難しいことはわからない――
それでは本日もありがとうございました。次回こそは……などと軽率なことは言えない身分ですが、何卒よろしくお願いたします。恐らく土日の予定です
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 23:46:45.21 ID:vXLgUkwoO
- 抑制行動
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 23:48:32.73 ID:vXLgUkwoO
- 乙
>>890は間違いですすみません…
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/02(月) 01:07:25.37 ID:DgER/NyWo
- おつ
ここで永遠の魔王かぁ…図鑑の内の現存してる魔王は大体出てきたかな?
本来は滅多に会わない存在なのにこのPTの魔王遭遇率高過ぎる
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 09:42:58.73 ID:CRIxG2eho
- クロシュ的には一番弱い状態での魔王戦になるのかな
- 894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 17:14:17.53 ID:RQ3FvBz50
- 図鑑に載っていた現存する魔王とは概ね出くわしたかもしれません。魔王とは滅多に生じない存在ですが、クロシュたちは妙にこの恐るべき存在たちと縁があるようです
弱体化したクロシュ氏にとっては初めての魔王戦とも言えるため、今までの魔王との遭遇に比べるとたしかに最も弱い状態と言えるでしょう
- 895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 17:15:39.08 ID:RQ3FvBz50
- フメイ「燃やす!」チリッ
炎「」ボンッ!!
永遠の魔王「……」
フメイ「……!」
イリス「傷一つ、焦げ跡一つ付いてない……!?」
永遠の魔王「あなた方は、永遠が燃えているところを想像できますか」
リュアン「え、永遠……!? それって、燃えるとかそういうのじゃ……」
妖精「永遠の魔王ってのはただの名前でしょ……!?」
永遠の魔王「名は体を表す――私にその名付けをした方は、本質を見抜く力を持っていたということ。私は、時の流れと合一した存在。時の始まりから終わりまで、この宇宙に在り続ける者」
ヴィルト「世迷言だ……生きているなら、いつかは死ぬ……!!」ジャキッ
永遠の魔王「死を持たぬ存在は生きていると言えましょうか」
☆永遠の魔王が〈加速〉を発動!!
自身のコンマ・会心率に経過ターン数*5が累積!!
☆永遠の魔王が〈無為〉を発動!!
劣勢および痛恨を常時無効化!!
◆クロシュ一行 満腹度[10/10]
コンマ+115(連携+15、薄明+10、星光+40、??+30、血刃+20)
会心+50(??+30、空精+20)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・血刃(コンマ+20、会心+20)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
◆永遠の魔王
コンマ+105(戦力+100、加速+5)
会心+5(加速+5)
↓1コンマ
01-05 痛恨(結界発動)
06-40 劣勢(結界発動)
41-00 膠着
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 17:33:25.98 ID:0rityxyyo
- あ
- 897 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:38:50.17 ID:RQ3FvBz50
- 〈コンマ98により確定クリティカル〉(参考:>>1のルール)
永遠の魔王「では今度はこちらから――」
クロシュヴィア「司書ちゃん……圧縮はだめだよ……?」
永遠の魔王「承知しております。そもそもこの端末では行使不能です」
クロシュヴィア「そうなんだ……」
永遠の魔王「ご安心くださいね」
タンッ
クロシュ「!」
ラティアの大盾「」ガシン
永遠の魔王の拳「」ブンッ!!
ガンッガンッガンッ!!
クロシュ「んわわ……!!」ググッ
永遠の魔王「堅い盾です」ガンッガンッ
リュアン「え、ええっ……!?」
聖女「と、徒手空拳……!?」
妖精「しかも型もへったくれもないいい加減な殴り方だ!! ま、まさかあれが永遠の魔王の戦い方……!?」
永遠の魔王「目的は救済ですので、他者へ不可逆的な影響を与える力の使用は控えます。ご不満がありますか」
ヴィルト「いや――舐めてくれるならありがたい」シュンッ
永遠の魔王「!」
短剣「」シャッ!!
ピタッ――
僅かに刺さって静止した短剣「」
ヴィルト「チッ……!」グググ
永遠の魔王「これは……私の領域を歪める力……」
妖精「ヴィルトの短剣がちょっとだけ刺さった!」
イリス「でも浅い……! 血も出てない……!」
フメイ「なら滅多刺しにしちゃえ!」
僅かに刺さって静止した短剣「」
永遠の魔王「どうしてあなたはここにいるのですか?」
ヴィルト「くっ……! クロシュ、空間魔法で攻撃しろ!!」グググ
クロシュ「!」モニョッ
妖精「空間魔法の攻撃……!? でもクロシュはそんな使い方まだ――」
クロシュ「――」
――リュウトウ『明石流奥義――』
空クロシュ「!」ポン!
血色の刃「」スチン―
- 898 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:40:59.95 ID:RQ3FvBz50
- リュアン「クロシュちゃん……!? いつの間に鞘を……!?」
イリス クロシュちゃん、その構えは……!?」
空クロシュ「――」チャキ―
血色の剣閃「」ヴォンッ――
空クロシュ「――むげんぎり」スチン
スパッ―
永遠の/魔王「――永遠を斬る技があるなんて」ズズズ
フメイ「やった!!」
妖精「ま、まさか……!? こんなにあっさり――」
ヴィルト「いや――奴が言っていた通り、あれは魔王の端末の一つに過ぎない……!」
短剣「」グッ
永遠の/魔王「ですが、まさか端末を倒されるとは思いませんでした。驚きを禁じえません」
クロシュヴィア「そうだよ!! クロシュちゃん、司書ちゃんを倒すなんてすごい! すごい!」キャッキャ
永遠の/魔王「クロシュヴィアは誰の味方なのですか」
クロシュヴィア「わ……ご、ごめんね……? 司書ちゃんは大丈夫……?」
永遠の/魔王「戦闘続行は不可能です。後を頼みました」
――戦闘終了――
- 899 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:42:24.83 ID:RQ3FvBz50
- クロシュヴィア「……仕方ないね。後はわたしが一人でやってあげる……」
永遠の/魔王「はい」
クロシュヴィア「さあ……デロデロ時空よ、広がって――。この星の全てを溶かして、泰らかに――」モニョニョニョニョ――
震える空間「」モニョニョニョニョ…
デロデロデロ…
妖精「わああああ!! だ、誰かクロシュヴィアを止めてえ!!」アタフタ
フメイ「う……動けない……溶けそう……!!」グググ
クロシュ「んゅゅ……!!」グググ
リュアン「うう……! わ、私も……クロシュヴィア様に近付けません……。か、体が、重くて……」
イリス「だ、だめだぁ……星の力も、引き出せない……!」グググ
聖女「くう……私が……自分の力を、もっとちゃんと使えたら……!」
ヴィルト「くっ……ここまでなのか……!」グググ
*
- 900 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:43:31.63 ID:RQ3FvBz50
- 少し前――
クロノス「くっ……何もできず守られるだけとは、なんと情けないッ……!!」ググッ
クーフィア「うう……クロシュちゃん……聖女さん……みんな……」ググ
メロウド「……何か手はあるはずだ……考えろ……考えろ……」
フェルメール「……はっ、そうですわ!! 先ほどここは賢者リブラの……記憶の魔王の骸だと仰ってましたわよね!?」
クロノス「そのようだが……何か解決の糸口があるのか……!?」
フェルメール「賢者リブラは、新たな知識を得ることに執心していたそうですわね!? ならわたくしの魔法を使えば――この図書館に新たな記憶を植え付けることができるんじゃありませんの!?」
メロウド「ええ……!? そんなことができるのか……!?」
フェルメール「試してみますわ!!」カッ!!
本棚「」グググ…
本『クロシュヴィアちゃんを止めてくださいませ!!』ポン!!
クーフィア「新しい本が……!?」
フェルメール「植え付けには成功しましたが……植え付けた記憶が本になってしまいましたわ!!」
メロウド「はは、フェルメールでも魔王の洗脳は無理か……」
クーフィア「……うぅ……。お父様、私たちはどうすれば……」
形見の本「」
フェルメール「……!? お待ちください、クーフィアお義姉様!!」
クーフィア「えっ……!? お、おねえちゃん!? 私が……!?」
フェルメール「その本をよく見せてくださいまし!!」
クーフィア「う、うん」
形見の本「」
フェルメール「……!! この本――この図書館と似た心を持っていますわ!!!」
メロウド「ええっ!? ど、どういう意味だ!? それって大丈夫なのか!?」
フェルメール「わかりませんけれど……わたくしの魔法を使えば開くことができるかも!! えい、えいっ!」ググッ
開いた形見の本「」パッ!!
クーフィア「ひっ開いた!!」
クロノス「この土壇場でか……!? 何が書いてある!?」
フェルメール「最初のページには……『開きなさい!開け!』……ってこれ、わたくしの心魔法の痕ですわ!!」
メロウド「僕の魔法で読み取る!!」バッ
キュイーン――ポン!
メロウド「……!!!! これは……空間歪曲を完全に封じ込める理論だ!!!!」
クーフィア「ええっ!!?」
クロノス「何ィ!?」
フェルメール「本当ですの!?」
メロウド「ああ! 僕たちが作ったオリシン式結界術式に組み込む為の手順も書かれてる!! いけるぞ!!!!」
クロノス「よし!!」
*
- 901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:45:08.95 ID:RQ3FvBz50
- ―現在
クロシュヴィア「……ん? あっちの子たちが……何かしようとしてるね……。あれってけっこうまずい……?」モニョモニョ
永遠の/魔王「まずそうな感じですね」
クロシュヴィア「わあ……。今わたし、時空穴を広げるので手一杯だから……司書ちゃん、相手してあげてくれる……?」
永遠の/魔王「今は無理です。体が真っ二つなので」
クロシュヴィア「別の端末とか……」
永遠の/魔王「今は無理です。現在この一体しかないので」
クロシュヴィア「じゃあ新しく作るとか……」
永遠の/魔王「今は無理です。体が真っ二つなので」
クロシュヴィア「……えっ。端末って端末が作るものなの?」
永遠の/魔王「はい」
クロシュヴィア「わあ……スライムとは違うんだね……」
永遠の/魔王「種族ギャップです」
クロノス「永遠の魔王、そしてデロデロの主クロシュヴィアよ!! 再挑戦の機会を頂くぞ!!」ザッ
クロシュヴィア「んわ……来ちゃった……」
永遠の/魔王「一転して絶体絶命です」
クーフィア「さっきは……よくもやってくれたね……!!」
メロウド「親父――オリシンの真なる王が遺した力を見せてやる! 付け焼き刃とは言わせないぞ……!!」
フェルメール「クロシュヴィアちゃん……!」
- 902 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:46:35.14 ID:RQ3FvBz50
- クロシュヴィア「フェルちゃん……」
フェルメール「クロシュヴィアちゃんは……ほ、本気で……歪曲時空を広げて、世界全てを……溶かしてしまおうと、しているんですの……?」
クロシュヴィア「そうだよ……?」
フェルメール「……で、ですが……わたくし……わたくしたちは……」
クロシュヴィア「………溶けたくない?」
フェルメール「………クロシュヴィアちゃんの、願いなら……わ、わたくしは……溶けたって構いませんわ!!!! でも、でも……オリシンには、大勢の民がおりますの!! 彼らのことは……どうか、どうか……」
クロシュヴィア「ふふ……自分は溶けても良いのに、他の人は溶けちゃだめなんて……そんなの、だめだよ……。他の人たちも、デロデロにしてあげた方がしあわせでしょ……?」
フェルメール「うぅ……」
クロシュヴィア「まだ、ちょっと頭が混乱してるんだよね……。大丈夫……。こっちにおいで……。わたしたちと一緒に、世界をデロデロにしよ……? 今なら、まだ間に合うから……」
フェルメール「う、うぅぅぅ!!!! わたくしは……今日のわたくしは、クロシュちゃん教ですわぁぁ!!!!」
クロシュヴィア「クロシュちゃん教……!?」
フェルメール「クロノスお義兄様!!!! やってしまって!!!!」
クロノス「もういいのだな!!? では行くぞ――」バッ
展開される精緻な魔法陣「」ギュン――
正常化していく空間「」パキパキパキ――
クロシュヴィア「んわわ……」
永遠の/魔王「――」
クロノス「時空の彼方へ還るがいい!!!」カッ!!!
開かれる巨大な空穴『』ギュワン――
ギュオオオオオ――!!!!
吸い込まれるクロシュヴィア「んわぁ〜!」モニャニャニャニャ
吸い込まれる永遠の/魔王「うわー」
閉じる空穴「」シュゥン―
☆クロシュヴィアと永遠の魔王を退けました
☆時空歪曲拡大の阻止に成功しました
☆確定クリティカルによって誰も犠牲にならずに済みました
☆死線をくぐったことで全員がたくさんの経験を得ました
☆クロシュがアクティブスキル〈居合〉を習得しました
(満腹度-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
◆
- 903 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:49:08.88 ID:RQ3FvBz50
- ―オリシン王国 滞在最終日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援(達成!)
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[07/09] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:54:28.64 ID:RQ3FvBz50
- ―数日後 朝
メロウドの離宮
チュンチュン
メロウド「明日には発つんだってね」
妖精「うん。旅支度も済んだし、クロシュヴィアたちの行方も追いたいから」
クロノス「……すまん。あの時は彼らを追い出すことに必死でな」
妖精「ああ、気にしないで。あの状況であいつらを留めておくのは遥かに危険だったと思うし。ひとまず当面の危機は去ったってことで良し!」
メロウド「はは、良かったな兄さん――いや、クロノス王!」
クーフィア「クロノス王様!」
フェルメール「クロノス王様!」
クロノス「やめいやめい! お前たちにそう呼ばれると痒くてかなわん!」
メロウド「でも、結局いろいろと丸く収まりそうで良かったよ。王の責務である図書館の封印も、今までより負担がかなり減ったんだろ?」
クロノス「ああ。今後は王自身が自らの魔力を絞って封印を維持する必要もない。定期点検を欠かさずに見ていれば問題ないだろう」
クーフィア「良かった……。でもお父さん、あんな完璧なやり方が書かれてる本なら最初から読めるようにしておいてくれたら良かったのに……」
メロウド「……あの本は、元々アカシャ大図書館で得た知識を使って書かれたものみたいだ。だから人が簡単に読めるようにするわけにはいかなかったんじゃないかと思う」
クロノス「そうだったのか」
メロウド「フェルメールの魔法で開けるようにしたのも意図した仕様だったらしいことが、巻末の方に書かれてた。父上は……僕たちきょうだいがフェルメールを受け入れることを願っていた……のかもしれない」
フェルメール「……ちょっとお待ちくださいませ。わたくしの魔法……お義父様にお話したことはありませんでしたわ。そもそもわたくしの魔法は記憶の植え付けという危険なもので……」
クロノス「……父上は、気付いていたということだろうな。フェルメールの正体も、目的も――その、真心にも……」
フェルメール「……!!」
メロウド「……父上は血筋や家柄よりも才覚や人間性を重んじていた。もしかしたら……全てを知った上で、フェルメールが王位を取ってしまっても良いと思っていたのかもね」
フェルメール「そんな……わたくしは、そのような器では……」
クーフィア「でも、あの土壇場でのフェルちゃんの機転で、私たちは大逆転した……! フェルちゃんは、私たちのオリシン国を守った英雄なんだよ……!」
フェルメール「み、皆さん……!」ウルウル
クロノス「フェルメールに、クロシュヴィアとどのような縁があるのかはわからないが……あの時俺たちに味方して、国を守ってくれたのは紛れもない事実だ。王位は俺が継承したが――もしフェルメールさえ良ければ、これからもオリシン国の王族としてここにいて欲しい」
フェルメール「……ぐすっ……ありがとう、ございますわ……!! ですが……わたくし、考えなければならないことがたくさんありますの……。少しだけお時間をくださいませ……」
メロウド「ああ。もしこの国を発つとしても、オリシンはいつでもフェルメール王女を歓迎する。だから気楽に考えてくれよ。僕たちとしても、無理に引き止めたくはないしさ」
フェルメール「はい……!」
妖精「本当にいろいろ丸く収まりそうだねえ」
◆
- 905 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:56:47.96 ID:RQ3FvBz50
- ―シュヴィーの避難所
荷物をまとめるヴィルト「……」ガサゴソ
リュアン「あ、ヴィルトさん。明日には発っちゃうんですよね」
ヴィルト「お前たちも明日だったよな。俺はウォーターポート行きだから、旅は道連れというわけにはいかないが……」
クロシュ「一人で、だいじょうぶ……?」
フメイ「寂しくない?」
ヴィルト「問題ない。むしろお前たちの方が心配だ。大山脈越えとは……」
聖女「クロシュさんが新たに感知した大きなデロデロが、大山脈の向こう――北部のツンドーラ地方にあるようなのです」
ヴィルト「ツンドーラ地方か……。吹雪の魔王の影響が未だに残っているだけでなく、亡国リーリアやスノウタウンの廃墟街といった曰くある場所が多い地と聞く。大山脈越えもだが、くれぐれも気を付けろ」
リュアン「はい。ヴィルトさんも……一人旅ですから、どうかお気をつけて」
ヴィルト「ああ」
イリス「次に会った時は、加速魔法≠フこと詳しく教えてください!」
ヴィルト「………まあ、機会があればな」
☆努力目標を達成したので自由行動が3回分追加されます
オリシン首都滞在最終日。この行動終了後、オリシン首都を発ちます
↓1〜6 自由行動 何をする?
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 22:58:26.55 ID:cjlWEcYb0
- サキのフラナ談義に付き合う
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 22:59:19.65 ID:g6xDrSklo
- クロシュヴィアを追う者達による情報共有&方針会議in天文台のお茶会
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 22:59:59.60 ID:fyecYUOeO
- フェルメールにご褒美デロデロしてあげる
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:03:13.00 ID:2nSXON5IO
- クロシュ、絵売りに挑戦
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:08:52.95 ID:S+a3tfHWO
- 今のうちにヴィルトの加速魔法やフェルの記憶魔法みたいなレア魔法学んでおこう
ついでに途中まで一緒に来るか勧誘
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:09:59.73 ID:3N2uWRQ70
- クーフィアと色々お話
- 912 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 23:16:34.83 ID:RQ3FvBz50
- というわけで本日はここまで。次回はサキとフラナ先生のお話編、天文台でクロシュヴィア会議をしつつお茶編、フェルメールにご褒美デロデロ編、絵売りとお絵かき編、レア魔法勉強と勧誘編、クーフィア王女とお話編です。このレスは安価に含まれません
恐るべき永遠の魔王を相手に、オノゴロ武士リュウトウから教わっていない無元斬りで一刀の元に斬り伏せたクロシュ。妖精からはあっさり斬ったかのように言われたが、実のところあの一瞬でものすごくお腹が空いてデロデロになりそうだったのは秘密であった――
かくしてデロデロの憂き目を逃れたオリシン国は、長兄王クロノスの即位によって新たなる運命を切り拓いていくこととなる。しかしクロシュヴィアと永遠の魔王の真意は未だ図りきれず。クロシュたちの旅は新たなる局面、危険度極高の大山脈へ――
それでは本日もありがとうございました。実のところ真に恐るべきは突然のクリティカルかもしれません。気を付けていきたいところです
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:19:36.44 ID:S+a3tfHWO
- 乙
やはりクロシュはポテンシャルの塊
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:22:43.01 ID:0rityxyyo
- 魔王はクリティカルで倒せる
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 00:05:18.09 ID:4ZMYKHtao
- おつ
劣勢無効の負け確スキルを素クリコンマで破壊する運命の暴力
しかしまさか無元斬りが出てくるとは…しかも空間属性を帯びた攻撃っぽいから本家のワープ斬撃より強そうだ
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 15:27:54.80 ID:OrlHvM/fo
- おつおつ
魔王が何だこちとらコンマの徒だぞ
あーおやめくださいコンマ様!(急なデロデロコンマ)
- 917 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 17:47:52.86 ID:hvKTRUY+0
- クロシュ氏は擬態やモノマネが得意らしく、好条件が重なればすごい一撃をも模倣できるようです。弱体化してなお、ポテンシャルで言えば輝きを秘めうると言えるかもしれません。ただし今現在のクロシュ氏はお腹の容量があまり大きくないため、一度の戦いで放てる回数は今のところ一回きりかもしれません。使い所を見極めるのが良いでしょう
本来の魔王存在は簡単にやっつけられませんが、今回は端末の一つであったことなどもあり、クリティカル攻撃によって退けることができました。今回の経験を糧に、永遠対策をさらに深めていくのが良いでしょう。ただし経験して学習するのは相手も同じなので、次に会った時は同じ技が通用しないかもしれません。気を付けるのが良いでしょう
これはネタバレですが、元々はクロシュたちが永遠の魔王と戦っている間に王族たちが形見の本を読んでなんとかする、というような展開を想定していたようです。しかし永遠の魔王の端末さんがあっさり真っ二つにされてしまったので、今回はクロシュヴィアちゃんに負担がのしかかりました
これはネタバレというわけではありませんが、リュウトウ氏もまた永遠を斬るポテンシャルを秘めうる存在と言えるかもしれません。空間跳躍とは即ち時間跳躍であり、つまり時空を越える魔法である――とクーフィア王女が数年前に執筆していた妄想小説に書いてありました
魔王といえどコンマには勝てなかったようです。こればかりはどうしようもないことかもしれません。なおそれはクロシュたちも同じなので、突然コンマがデロデロになってしまうとどうにもならないことがあります。こればかりは警戒に警戒を重ね警戒を加速させても概ね無駄なので、どうしようもないしどうにもならないとしか言えないかもしれません
- 918 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 17:48:46.96 ID:hvKTRUY+0
- ―メロウドの離宮
サキ「はぁ……」
箒「」ザッザッ
ほこり「」ブワッ…
クロシュ「わ……!」モニョッ
聖女「ほ、ほこりが……」アタフタ
イリス「サキ、ほこり! ほこり舞ってる!」
サキ「そうですか」
イリス「そうですかじゃないよ! 掃除してるんじゃないの!?」
サキ「どうでもいい……。私は仇を討つチャンスを無駄にしだ駄メイドですので……」
イリス「あー……でもサキがあそこで迎撃してくれてたお陰で街に被害が出なかったんだよね?」
サキ「この街を守ったところでフラナ様は帰って来ません」
イリス「そうだけどさ……」
クロシュ「……フラナさん……わたしが、連れて帰る……!」
サキ「……クロシュさん任せにするしかないのでしょうか……」
イリス「うーん……私もいろいろ試してはいるんだけど、星脈に溶けた命を探し当てて引っ張り上げるっていうのは海に落ちたガラス球を探すようなものでさ……」
聖女「なんと……そんなに難しいのですか……」
クロシュ「でも……クロシュヴィアちゃんが、協力してくれれば……きっと、できる……!」
サキ「下手人の手伝いが必要とは……なんとも腹立たしい」
イリス「クロシュヴィアちゃんを倒して無理矢理言う事聞かせる、とかは考えないでよ……? 今や魔王とも手を組んじゃってるし……。今回はクロシュちゃんがいたから手加減してくれたけど、そうじゃなかったら容赦しないだろうから……」
サキ「私も魔王になれば勝ち目があるかしら」
イリス「やめなさい!!」
サキ「半分冗談よ」
イリス「全部冗談にして……」
聖女「サキさんはフラナさんのことが大好きなんですね」
サキ「そうです。もちろんフラナ様も私のことが大好き」
聖女「あら……!」
クロシュ「わあ……!」
イリス「まあ……けっこう信頼はしてたと思う。うん」
サキ「そういえば……聖女様は魔族国の教会に勤めてらしたそうですね」
聖女「はい。フラナさんともお会いする機会がありました。厳しくも優しいお方で、孤児院の子供たちと遊んであげる姿が印象に残ってますよ」
サキ「ふふ。フラナ様は子供にも人気だったのですね」
イリス「サキは子供の頃にフラナ先生に拾われたって言ってたっけ?」
サキ「そうです。フラナ様が御自ら育て上げられた類稀なる子――それがこの私、サキ・ローズナイトです」
クロシュ「わわぁ……!」
聖女「おお〜!」
イリス「自己評価高いな……」
サキ「あの頃のフラナ様は――――……」
◇
- 919 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 17:49:39.47 ID:hvKTRUY+0
- ―オリシン首都 市場
ワイワイ ガヤガヤ
イリス「はぁ〜サキの話に付き合わされてたらこんな時間だよ……。クロシュちゃんたちは明日出発だってのに……」
聖女「まあまあ……私たちはもう明日の準備が済んでいますから……」
クロシュ「んへへ……うん」
イリス「お昼ごはんの具材を買ったらさっさと――ん?」
絵売り「お……! 久しぶりです、旅人の方々」
イリス「わ……詐欺絵売りの人!」
絵売り「双方合意の元で取引してるだけですから、詐欺ではありません。言いがかりは止してください」
イリス「ま、まあ……」
絵売り「それよりそこの修道女のお姉さん!」
聖女「え、私ですか?」
絵売り「ええ。あなたの絵、素晴らしかったです! ここは一つ、私と手を組んで商売を――」
聖女「あー、いや、その……あれはたまたまで……。それにロイエ教の修道士は副業禁止なんです」
絵売り「あっはは、バレやしませんよ! あなたはちょこっと絵を描いて私に納品するだけでいいんです! 簡単でしょ?」
聖女「いやあ、だからそのぉ……」
クロシュ「絵、ほしいの……?」
絵売り「欲しいです! 特にそこの修道女さんの絵が――」
クロシュ「じゃあ……わたし、描いてあげる……!」
絵売り「えっ!?」
↓1選択 描くもの
1.かたつむり
2.マグマザリガニ
3.オオキイタンポポ
4.ユーシリアカボチャ
5.セイントレアチーズケーキ
6.秘伝パスタ
7.金平糖
8.無限図書館
9.デロデロ時空
0.自由安価(クロシュが描きそうにないものは再安価)
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 17:52:02.88 ID:n0APG0Dj0
- 8
- 921 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:16:59.99 ID:hvKTRUY+0
- カキカキカキカキ―
絵画『明るい無限図書館』ポン!
聖女「わあ! これは、あの図書館の……!?」
イリス「実物はもっと暗くてどんよりした雰囲気だったけど――クロシュちゃんが描いた絵だと、すごく明るい!」
クロシュ「んへへ……なんか、こういうのも、あるとおもって……」
絵売り「……これ、実在する場所なんですか?」
イリス「あっ……い、いやまあ……? 想像上のアカシャ大図書館、みたいな……」
絵売り「でも今、実物はもっと暗くてどんよりした雰囲気とか言ってましたよね?」
イリス「き、気のせいじゃないですか?」
聖女「気のせいですね……」
クロシュ「んへへ……この絵、あげる……」
イリス「そ、それじゃあ私たちはこの辺で! さよなら! 行こ、クロシュちゃん聖女さん!」バッ
聖女「はい!」タッ
クロシュ「ん!」トテテッ
絵売り「……」
絵画『明るい無限図書館』
絵売り「……精緻な絵画ですが……けっこう曰く付きなのでは……?」
絵売り「うーん……まあ売り物になればいいや!」
◇
- 922 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:17:51.59 ID:hvKTRUY+0
- ―メロウドの離宮
クーフィア「……明日には、もう行っちゃうんですね……」
クロシュ「うん……」
聖女「はい……。やらなければならないことがあるのです」
フェルメール「クロシュヴィアちゃんを追うんですのね……」
クロシュ「うん……!」
クーフィア「……クロシュヴィア・ビターエンド……時空歪曲を利用して、私たちの国をデロデロにしようとした真犯人……なんですよね……?」
クロシュ「うん……」
フェルメール「クーフィアお義姉様……クロシュヴィアちゃんは、悪意を持ってあのようなことをしたわけではありませんの……。それだけはどうか、わかって欲しいですわ……」
クーフィア「フェルちゃんがそう言うなら、信じるけれど……。でも、悪意じゃなかったら……善意……?」
フェルメール「……ええ。クロシュヴィアちゃんの教え……デロデロの真理とは……世界全てをデロデロに溶かし、一つにすることで永遠の安寧を――真の正しい世界を実現すること――と、ようやくわたくしも理解しましたわ……つい最近になって……」
クーフィア「そ、そうなんだ……。それは、なんというか……過激というか……」
クロシュ「……」
メロウド「僕は嫌いじゃないけどね。そういう思想」ヌッ
クーフィア「メロウドお兄ちゃん!」
フェルメール「メロウドお義兄様はデロデロの世を望んでおられるんですの!?」
メロウド「僕という個体には、手足と目は二対づつしかないし、脳も一つしかない。寿命も他種族に比べると短い方だ。だから生涯で読める本や学べる知識の量に限界がある。けれどもし一つのデロデロの一部となれば、その限界を取り払えるわけだろう? しかもデロデロの一部となれば、デロデロに溶け込んだありとあらゆる知識、知性、記憶にもアクセスできるはず。それってすごく面白そうだと思わないか?」
クーフィア「ありとあらゆる知識、知性、記憶……! た、確かにそれは魅力的かも……」
メロウド「だろ?」
フェルメール「なんとすごい知識欲……! 流石はオリシン王族ですわ……」
聖女「なるほど……知識欲が個の維持・保存欲を超えるなら、デロデロは確かに悪くない選択なのかも……」
クロシュ「ほえ……?」
聖女「デロデロを推進するなら、デロデロになった場合の良さを伝えるのも効果的ということです。クロシュさん」
クロシュ「わあ……!」
フェルメール「……あ、あら? ひょっとしてここにいる皆さんは肯定的な立場なんですの?」
クロノス「いいや、俺は断じてデロデロを肯定しない!」ドン!
フェルメール「クロノスお義兄様!」
クロノス「クロシュヴィアの言う永遠の安寧は理解できる。メロウドの言う利点も俺自身魅力的に思う。だがそれ以上に――俺はお前たちとオリシン王国を愛している!! その全てが溶けて他の一切合切と混ざり合ってしまうなど、耐えられん!!」
クーフィア「クロノスお義兄ちゃん……!!」
メロウド「ははっ、兄さんならそう言うと思った」
クロノス「俺の目が黒い内は、このオリシン王国をデロデロの渦に呑ませはせん。自ら進んでデロデロになろうとする者までは止められんが……」
フェルメール「……わたくしも、しっかり考えますわ……!」
クーフィア「……聖女さんとクロシュちゃんは、デロデロに肯定的なの?」
クロシュ「うん……。でも、わたし……むりやりは、だめって、おもう……」
聖女「私は……どちらかと言えば反対ではない、という感じです。ただしクロシュさんと同様、強制的なデロデロ化は良くないと感じています」
クーフィア「そうなんだ……。ロイエ教の修道女さんもデロデロに否定的じゃないのはちょっと意外かも」
聖女「あ〜……ど、どうでしょう……私以外は割と否定的かも……」
クーフィア「えっ……聖女さんってもしかして異端……?」
聖女「ま、まあ……今のロイエ教は異端にも優しいので安心です!」
◇
- 923 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:18:34.92 ID:hvKTRUY+0
- ―シュヴィーの避難所
噴水「」シャワシャワ
フェルメール「おお〜こんな良い避難所があったんですのね!」
クロシュ「うん!」
シュヴィー「おかえりなさいクロシュちゃん! そしてようこそいらっしゃいました、フェルメール王女様――」モニョモニョ
野良スライム「〜〜」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜」モニョニョ
フェルメール「!!!! す、す、す……」
妖精「ん? あ、おかえりクロシュ……フェルメール入れちゃったの?」
クロシュ「……だめ?」
妖精「だめじゃないけどさ……」
フェルメール「スライムちゃんですわぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!」ドドドド
シュヴィー「んわわ〜っ!?」モニャニャ
野良スライム「〜〜!?」モニャニャ
レッサースライム「〜〜!」モニョニョ キャッキャ
◆
フェルメール「ふぅ……失礼しましたわ。わたくしはフェルメール・ド・オリシン――以後お見知り置きを、ですわ」ファサ
シュヴィー「よろしくお願いいたします、フェルメール様!」モニョモニョ
野良スライム「〜〜」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜♪」モニョモニョ
妖精「今さら格好つけても遅いと思うけど……」
ヴィルト「……」
フェルメール「……あら? そちらの仏頂面の殿方……確かヴィルトと仰いましたかしら? わたくしの美貌に見惚れてしまいまして?」
ヴィルト「いや……見覚えがあるような気がしてな」
フェルメール「口説き文句としては古典的すぎますわよ!」
ヴィルト「違う。さっきの……人がスライムに突っ込む様子にだ」
フェルメール「えっ!?」
妖精「ええ……あんな変なことする人間が他にいるの?」
ヴィルト「……いたのかもしれん」
フェルメール「なんですって……!? わたくし以外の者がスライムちゃんにそのような失礼な真似をするのは許されませんわよ……!? どこの下賤なる家の者かしら……!!?」
妖精「なんで自分は良いと思ってるの」
*
- 924 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:21:05.05 ID:hvKTRUY+0
- *
妖精「そういえば、ヴィルトの加速魔法についてなんだけど」
ヴィルト「ああ」
妖精「一般的な加速魔法も使ってるけれど、時々一般的じゃない加速魔法を使ってる時があるよね。あれって本当に加速魔法?」
ヴィルト「……まあ、加速魔法みたいなものだ」
妖精「……時間の?」
ヴィルト「……!」
妖精「……他の人には言いふらさないから安心して。他人に知られたくない理由もわかるつもり」
ヴィルト「……」
妖精「ただ、気になるのは……あなたが永遠の魔王の領域?の近くである地下図書館を彷徨っていたこと。別にあなたを永遠の魔王の眷属だなんて思ったりはしてないけれど、何らかの関係があったりするのかなと思ってさ」
ヴィルト「むしろ俺も知りたい。なぜあんなところを一人彷徨っていたのか……」
妖精「まあ……そうだよね。いつかいろいろ思い出せたら教えてよ。話せる範囲でいいからさ」
ヴィルト「ああ」
妖精「にしても……時間加速をあんなに使いこなせる人間がいるなんてびっくりかも。一体誰に……っていう記憶もないのか……」
ヴィルト「……ああ。だが……」
ヴィルト「……すごく、大切な人……だった気がする……」
妖精「なら、尚のこと思い出さなきゃ!」
ヴィルト「ああ……」
イリス「ねえ、今時間加速って聞こえたんだけど!?」ヒョコ
フェルメール「時間加速ですって!?」ヒョコ
クロシュ「じかんかそく?」モニョ
ヴィルト「……」
妖精「……ご、ごめん」
ヴィルト「いや……お前たちなら、良い」
*
イリス「まさか時間に関係する属性の持ち主に出会えるなんて……!!!」
クロシュ「すごいの?」
イリス「そりゃもうすごくすごい!! だって時間だよ!? 極めれば時を止めたり動かしたりもできるんだよ!?」
フメイ「じゃあ、クロシュが真似できたら時間スライムになる?」
イリス「そ、そうかも……!!」
クロシュ「そうなの?」
フメイ「ヴィルト、クロシュに時間魔法、教えられる?」
ヴィルト「いや……恐らく無理だ。もし俺がスライムなら、自分の欠片をクロシュに分けられたかもしれないが」
妖精「時間魔法の適性はものすごく希少だし扱いも難しいらしいからねえ。同化なしで習得するのは流石に無理だと思うよ」
フェルメール「クロシュちゃんにはわたくしの記憶植え付け魔法を教えて差し上げますわ! 危険な魔法ですけれど使いこなせば強力で安全なめちゃつよ魔法ですわ!!」
クロシュ「わあ……!」
妖精「いや、それも同化なしで習得するのは無理じゃないかな……。前までのクロシュは心属性が扱えたけど、今のクロシュには……」
フメイ「やるだけやってみよ」
クロシュ「うん!」
↓1コンマ
01-95 無理
96-97 記憶
98-99 時間
00-00 両方
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 21:26:30.13 ID:qJqZ1Ic1O
- あ
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:24:44.74 ID:5ddx9BltO
- ガイが朝廷の関係者(キキョウ)を酔わせて部屋に連れ込み朝までみだらな行為をしたとキキョウや目撃者等の証言で新聞や瓦版等で国中に広まっている事を知る
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:28:30.31 ID:5ddx9BltO
- >>926すみません。スレを間違えて書いてしまいました。
- 928 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:56:07.69 ID:hvKTRUY+0
- クロシュ「……???」
ヴィルト「……まあ、適性のない魔法なら理解すらできないのが普通だ」
フェルメール「むむ……以前は心属性が使えたそうですからもしやと思ったのですが……」
妖精「まあ、そういうこと。この子たちの我儘に付き合ってくれてありがとね」
ヴィルト「これくらいなら安い御用だ」
フェルメール「ですわ!」
クロシュ「……!」ピコン
クロシュ「フェルちゃん……ヴィルトさん……お礼の、デロデロ……する……?」
フェルメール「……!? お、お礼の……デロデロ……!!?」
ヴィルト「………いや……気持ちだけ受け取っておこう……」
フェルメール「じゃあわたくしが二人分もらいますわ!! いいですわね!?」
ヴィルト「ああ……好きにするといい」
◇
デロデロデロ…
スライムクロシュ「〜〜♪」デロデロ
野良スライム「〜〜♪」デロデロ
レッサースライム「〜〜♪♪」デロデロ
スライムシュヴィー「〜〜♪」デロデロ
デロデロフェルメール「あへぇ……でろでろになるの……いいかもしれませんわ……」ビクンビクン
イリス「わあ……」
ヴィルト「……」
妖精「それはクロシュヴィアの考えてるデロデロとは違うんじゃないかなあ……」
◆
- 929 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:56:38.21 ID:hvKTRUY+0
- ―夕方
天文台 居住部
紅茶「」ホカホカ
金平糖「」ポン
星型煎餅「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
イリス「先日はお世話になりました、アステールさん」
アステール「いいえ。私は何もしていません」
リュアン「でも、アステールさんから頂いたお守りのお陰で安心して戦えました。本当にありがとうございます」
アステール「運命を切り拓いたのはあなた方自身の力です。誇るのが良いでしょう。それより本日は特別ゲストが来ているようです」
聖女「特別ゲスト……?」
アステール「お入りください」
コツ コツ コツ …
クローディア「久しぶりね、あなたたち」ドン!
イリス「だ……大魔女様!?」
妖精「来てたの!?」
クローディア「ええ。大魔女帝国も白影スライム襲撃に手を焼いていてあまり離れられなかったのだけれど、クロシュヴィアがここに来ていると聞いてね」
妖精「そう……それなら一足遅かったね。奴らはもう行方を眩ませた……というかクロノス王子がどっかにふっ飛ばしちゃったんだけど」
クローディア「そのようね……。でも無駄足ではなかったわ。こうしてあなたたちと情報共有ができたし――ん?」
スライムクロシュ「?」
フメイ「?」
クローディア「……あなたたち、他の不死鳥と会ったりした?」
妖精「え? いや会ってないと思うけど」
クローディア「不死鳥に呪われた者に出会ったりは?」
妖精「そんなのわかるわけないでしょ」
クローディア「……それもそうね」
イリス「もしかして、私たちが最近会った人の中に不死鳥の関係者がいたんでしょうか?」
クローディア「………失礼、気のせいだったわ。そもそもあいつはちゃんと封印されているし、私自身もここに健在だもの」
リュアン「……? どういうことでしょう」
聖女「さあ……。遥か高みの知性を持つ大魔女様のお考えは余人には理解できないのかも……」
クローディア「そんなことよりクロシュヴィアよ。今回の事件のことや、あなたたちが知り得たことを教えて頂戴」
妖精「わかった」
カクカクシカジカ
*
- 930 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:57:50.89 ID:hvKTRUY+0
- クローディア「永遠の魔王とは……厄介なことになってしまったわね……」
イリス「大魔女様でも厳しい相手ですか?」
クローディア「そうね。彼奴は名前の通り、永遠を司る力を持つ……。最低でも時間か空間の力を持つ者でなければ、土俵にすら立てないわ」
妖精「あれ、じゃあクローディアって時間とか空間の魔法は――」
クローディア「おっと! でも私の真の力なら永遠の魔王を倒すことなど造作もないわ!」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ふうん」
妖精「……」
クローディア(天下の大魔女の品位を損なわせる発言は控えなさい、妖精)
妖精(図星なんだ……)
クローディア(……本当にやめてね? あらゆる魔法を使いこなす大魔女に使えない魔法があると知られるのはいろいろ困るの)
妖精(そ、そう……わかった。じゃあ黙ってあげるから旅の支援をお願いしても良い?)
クローディア(もちろん。口止め料はちゃんと支払わせてもらうわ)
リュアン「でもクロシュちゃんは永遠の魔王を一刀両断しました! ムゲン斬り! って!」
クローディア「えっ!!!?!? 本当に!!?!?」
妖精「端末……つまり眷属みたいのの一体だけだけどね。本体が相手なら流石にあんなに簡単にはいかないと思う」
クローディア「……でも、眷属を一刀両断したのね?」
クロシュ「うん。えっと――」
モニョモニョ…ポン!
空スライムクロシュ「……」フヨフヨ
クローディア「空の力……! なるほど、フライングスライムね……!」
フメイ「フライングスライム?」
クローディア「フライングスライムは宙に浮くスライムよ。風船スライムは風属性の力で浮いているけれど、フライングスライムは空属性の力で浮遊するの。数がとても少ない希少スライムなのだけれど……素敵な出会いをしたのね」
空スライムクロシュ『んへへ……うん!』モニョニョ
モニョモニョ…
スライムクロシュ「」モニョッ
クローディア「でもいくら空スライムの力を得たとしても、永遠の魔王の端末を両断するのは並大抵のことではないはず。やはり輝かしいポテンシャルを秘めているわね、クロシュ」
スライムクロシュ『んへへ……ヴィルトさんが、隙、つくってくれた……!』モニョニョ
クローディア「……ヴィルト? 聞き慣れない名前ね」
妖精「いろいろあって一緒に戦ったんだ。顔は険しいけど頼りになる奴だよ」
クローディア「ふうん……。端末とはいえ永遠の魔王の隙を作るなんて、かなりのやり手なのね」
スライムクロシュ『うん!』モニョニョ
フメイ「顔はすごくこわいんだって」
リュアン「こわいけどいい人です」
クローディア「……なんかちょっと見てみたくなって来たわ。機会があったら……と思うけど、私も多忙の身だからこのお茶会が終わったらさっさと帰らないといけないのよね」
聖女「なんとなくですけれど、ヴィルトさんとはまた運命が交錯する気がします。これからも機会はあると思いますよ」
クローディア「あなたが言うならきっとそうなのでしょうね。楽しみにしておくわ」
*
- 931 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:59:16.82 ID:hvKTRUY+0
- イリス「そういえば、アステールさんと大魔女様はどのような関係なんですか?」
アステール「茶飲み仲間、でしょうか」
クローディア「茶飲み仲間ね。協力関係とかではないわ。そもそもこいつ、誰とも協力する気がないし」
アステール「そういう信条なので」
クローディア「つまり超越者を気取ってるだけのただの虚無主義者よ、このアステールという魔女は。あなたたち、こいつの話を聞いたことある?」
イリス「ええ、まあ……。そういう考え方もあるかと思いました」
クローディア「イリスも、星属性を極めるあまりにこんな風になってはダメよ。自分の力で運命を掴み取る意思を持ち続けなさい。飲茶と天体観測だけが生きがいの萎びた金平糖になったらあなたの師匠が泣くわ」
イリス「え、ええと……」
アステール「クローディアは驕り過ぎです。自分の力で世界の全てを変えられる気でいるなど、傲慢だとは思いませんか。この地上に灯った小さな不滅の火など、宇宙(そら)の広さに比べればなんと儚くちっぽけなものであるか――」
クローディア「だからあなたはダメなのよアステール。宇宙の広さばかりに気を取られて、あなたは自分の立つ大地の偉大さも、そこに溢れる生命の尊さも、見えなくなってしまったのでしょう」
アステール「そんなことはありません。私は全てを平等に尊んでいます。尊んでいるからこそ、何もしないことを選ぶのです。あなたこそ、ついこの間まで偉大なる大地から離れて空中で楽園ごっこに興じていたではありませんか。しかも生活の大部分を、地上から吸い上げる星の魔力に依存しながら」
クローディア「半年前までの私は愚かだった。だが今の私は違う!」
アステール「いいえ、愚か者は永遠に愚かです。愚者が賢者になることはありません」
クローディア「ならあなたは永遠に超越者気取りの虚無主義者ってわけね!」
ギャイギャイ
イリス「わあ……」
妖精「けっこう俗っぽいとこもあるんだなあ……。クローディアがそうなのは知ってたけど」
リュアン「でも……ちょっと嬉しい気もします。あのアステールさんにも、口喧嘩をするみたいな一面があるんだって知れて」
聖女「ふふ。歴史上の偉人や聖人と呼ばれる人たちも、人間らしい一面をたくさん持つ普通の人たちだったのではないか――なんて思います」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
↓1コンマ お茶会のお土産
01-30 星の粉(料理素材)
31-60 ↑+星屑*1(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
61-90 ↑+さらに星屑*1
91-00 ↑+蒼き星の涙
↓2コンマ 大魔女からもらった支援
01-40 不滅の薪*1 [1/4]
41-70 不滅の薪*2 [2/4]
71-90 不滅の薪*3 [3/4]
91-94 不滅の薪*4 [4/4]
95-96 聖剣ルクスカリバー
97-98 レーヴァテイン
99-00 廻天賽
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:05:33.96 ID:KCgHt+7go
- 高いコンマ
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:09:33.57 ID:nugDOYf7O
- あ
- 934 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/09(月) 00:10:54.89 ID:1stY4YF70
- というわけで本日はここまで。次回はお土産と支援をもらった後、翌日にオリシン王国を出発して大山脈へ突入する編からとなります。このレスは安価に含まれません
オリシンでの戦いを終え、しばしの平和な時。知り合った人々とお話したり、お茶を飲んだりしつつ、滞在最終日は過ぎてゆく。
そして待ち受けるは恐るべき大山脈。尋常なる生命は生存すら許されぬ過酷な環境を越え、クロシュたちは何処へ向かうのか。あかちゃんスライムたちは、新たなる決意を胸に山を越える――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。このレスは安価に含まれません
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:21:13.31 ID:nugDOYf7O
- 乙
四方八方からのデロデロに耐えられる人はいるだろうかいやいない
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:27:29.62 ID:BvRDOh+no
- おつ
世界を変えられるから自分がやる、変えてしまえるから何もしない、どっちも正しいんだろうな
しかし次は常闇の樹海の次に難度高かった大山脈越えかぁ…
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 01:13:36.52 ID:KCgHt+7go
- オリシン王国編完結乙
大山脈は編なのかただの道中なのか
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 12:30:05.13 ID:VXDJ4VBLO
- 大魔女のフットワークの軽さ
このまま仲間になってもいいのよ
だいぶバランスブレイカーだろうけど
- 939 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:37:02.70 ID:c+qmUKDh0
- 平日ですが少しだけ更新します
四方八方からスライムたちにデロデロされると、多くの人にとって耐え難い状況となる可能性があります。フェルメール氏も今回多くのスライムたちにデロデロされて、耐え難い感覚を覚えてしまったようです。おいたわしいことです
なおレッサースライムは数が多く危険性も低いため、もしスライムにデロデロされたいと思った場合はレッサースライムを探しに行くのが手っ取り早いと言われています。ただしレッサースライムにも好き嫌いはあるので、嫌われた場合は無理をしない方が良いかもしれません
世界を変える力を持った上で、何をするのか、あるいはしないのか。人によっては難しい問となることと思いますが、クロシュ氏はそのようなことはあまり考えていないようです。あかちゃんスライムらしくやりたいようにやるのが一番かもしれません
大山脈はとても厳しい環境であるらしく、毎年山越えを目指す者の多くが命を落としています。山越えについては準備に準備を重ねるのが良いですが、妖精さんたちが準備を整えてくれたようです。あとは運を天に任せるのが良いでしょう
オリシン編は無事に終わることができたようです。オリシンの未来は良い方へと向かうことでしょう
そして大山脈は通り過ぎるだけの大ダンジョンみたいな役割のつもりでしたが、もしかしたら何かあった方が良いのかもしれません(何も考えていなかった)
今回の更新で、何かその辺の募集か何かをするかもしれません
大魔女様は普段は自国に引きこもっていますが、有事の際は本人がけっこう迅速に他国を訪問したりします。そして最近は白影スライムがたくさん出ているらしく、大きい武力を誇る大魔女帝国でさえも手を焼く状況となっているそうです。強い力を持つ国ほど白影スライムの襲撃が激しいらしく、国の力に合わせてスライム配分が調整されているのではないかという説があります
そして大魔女はとても多忙な身の為、残念ながらクロシュたちと共に旅をしてくれる可能性は低いです。大魔女が加われば旅の一行はすごく強くなりますが、恐らく大魔女帝国がデロデロになってしまいます
- 940 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:38:14.49 ID:c+qmUKDh0
-
妖精「さて、そろそろ帰ろうか」
クロシュ「うん」
アステール「少々お待ちください。お渡ししたいものがあります」
妖精「ん? 渡したいもの?」
アステール「はい」スッ
きらきらした粉が詰められた小瓶「」ポン
きらきらした金平糖が2つ入った小瓶「」ポン
フメイ「粉と……コンペイトウ!」
アステール「はい。流れ星を加工して作った特殊調味料『星の粉』と、それを使って作った特別な金平糖――『星屑』です」
リュアン「流れ星を加工……!? そんなことできるんですか……!?」
アステール「はい。流れ星は毎日この星へ降り注いでいますので」
イリス「流れ星……ということはもしかして、この星とは異なる由来の星の力が宿っているってことですか……!?」
アステール「そうです。とはいえ扱い方は同じです。また、星属性の心得を持たぬ者でも、瞬間的な魔力回復と増幅作用をもたらします。大山脈へ向かうのであれば、非常食としても役立つかもしれません」
聖女「わあ……! そんなに良いものを……本当によろしいのですか?」
アステール「はい。これはお茶会を共にしてくれたお礼です。そして――クロシュさんに、こちらを」スッ
蒼い液体が入った小瓶「」チャポン
クロシュ「……!」
イリス「わ……!? これ、星の……蒼き星の杖と似た力を感じる……!?」
妖精「え、蒼き星の杖……?」
イリス「ハッ! もしやアステールさんはユーシリア三英雄の一人――」
アステール「……と付き合いのあった、ただの脇役です」
イリス「つまり蒼き星の勇者と付き合いがあったってことですよね!? わああ!!」
アステール「……彼女から頼まれていたことを思い出したので、これをクロシュさんにお渡ししようかと思った次第です」
クロシュ「わたし……?」
アステール「もし星の運命を背負うスライムが現れた時、助けを必要としていたらこれを授けるように言われたのです」
妖精「星の運命を背負うスライム……言ってはなんだけどすごく珍しいケースを想定していたんだね……。まあ、クロシュは今回の事件における重要な立ち位置のスライムと言えるけれど」
アステール「彼女もスライムでした」
イリス「えっ……えええっ!!?」
妖精「蒼き星の勇者が……スライムだった!?」
アステール「はい。だからこそ、後輩たる者を気にかけてこのような贈り物を遺したのでしょう」
蒼き星の涙「」プルプル
クロシュ「……」
アステール「クロシュさん、手を」
クロシュ「ん……」スッ
トプン… キラキラ…
モニョモニョモニョ…ポン!
蒼い燐光「」キラキラ――
- 941 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:39:36.13 ID:c+qmUKDh0
-
星クロシュ「……」キラキラ
フメイ「わぁ……」
リュアン「クロシュちゃん……綺麗……」
聖女「天の川が地上に現れたかのようです……」
イリス「蒼き星の……クロシュちゃん!!」
妖精「これが……蒼き星……」
アステール「……約束を果たしました。その力をどう使うかはあなた方次第です」
星クロシュ「……うん。ありがと、アステールさん……ずっとむかしの……スライムの、勇者さん……」
☆星の粉をもらいました。食材として料理に使うことができます
☆特別な金平糖〈星屑〉を2つもらいました
戦闘時のコンマ判定レスに〈星屑〉と書き込むと使うことができます
また、ダンジョン探索時等に満腹度が尽きると自動で使用されます
(満腹度+3、コンマ+30、会心+30、一度使うとなくなる)
☆蒼き星の涙をもらい、クロシュが星スライムに変化できるようになりました
- 942 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:41:05.60 ID:c+qmUKDh0
- クローディア「蒼き星の涙か……。杖にも並ぶ国宝級の品よ。良いものをもらったわね、クロシュ」
クロシュ「うん!」
フメイ「星属性って炎とか水の力としても使えるんだっけ?」
アステール「はい。ただし星属性から他の属性へ変換すると多少のロスが生じますので、他属性の代用としてこれを使うのはあまりおすすめできないかもしれません。現在のクロシュさんは魔力量が大きくありませんので」
クロシュ「?」
妖精「星属性を他の属性に変換するとすぐにお腹が減っちゃうってこと」
クロシュ「!」モニョッ
クローディア「星属性そのものを扱った経験はあまりないだろうから、実戦の前にしっかり練習してできることを把握しておくのが良いでしょう」
クロシュ「ん……!」
クローディア「そして――これは私からのプレゼントよ」スッ
大きな石炭のようなもの「」ポン
大きな石炭のようなもの「」ポン
クロシュ「?」
フメイ「……木炭?」
聖女「黒い……大きなクッキーの欠片のようにも見えます」
リュアン「これは……もしかして、石炭ですか?」
クローディア「ええ。これは石炭よ。かつてこの星を支えていた、太古の世界樹のね」
聖女「太古の……世界樹!?」
クローディア「世界樹も永遠に生きるわけじゃないのよ。他の生命と同様に、世界樹も世代交代するの。まあ不死鳥である私も世界樹の世代交代なんて一度も見たことがないけれど」
妖精「なるほど……化石とかなら、世界樹の精霊も文句を言わない……かもしれない。そのまま地中に埋まってても星に還元されないだろうしね。でも……これ、何に使えば良いの?」
クローディア「私があなたたちにあげて、今クロシュが持っている不死鳥の羽根……ボロボロに煤けてしまったのでしょう? これは、あれを再燃させる為の燃料よ」
クロシュ「!」
クローディア「世界樹の化石でもあるこの石炭は未だ膨大な生命の力を内に秘めている。これを薪としてくべることで、尽きかけた不滅の炎は再び燃え上がるわ。というわけでクロシュ――」
クロシュ「ん!」
デロデロ…モニョモニョ…バクンッ!!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
リュアン「わわっ!? そのまま食べちゃった……!?」
クローディア「ちょ、ちょっとクロシュ! 物事には正しい手順ってものが――」
メラッ―
発火スライムクロシュ「……〜〜〜!!?」モニャニャニャ!!? メラメラメラ
フメイ「わああ!? クロシュ、燃えてる!! 燃えてる!!」アタフタ
クローディア「ああもう言わんこっちゃない!!」
妖精「ちょ、ちょっとどうにかしてよクローディア!!」
クローディア「……燃えてるように見えるのは、具象化された迸る生命の力よ。少しの間ちょっとつらいとは思うけれど、しばらくすれば不死鳥の羽根がその熱を取り込むはずだから我慢しなさい。話を聞かずに食い意地を張った報いです」
発火スライムクロシュ「〜〜〜……」モニャニャ…メラメラ…
聖女「クッキーみたいな見た目でしたものね……。少しの辛抱ですよ、クロシュさん……!」
妖精「……クッキーみたいな見た目だったかなあ」
リュアン「クッキーだとしたら焦げすぎな気がします……」
☆世界樹の石炭が[2/4]になりました
[4/4]になるとパッシブスキル〈残火〉が1段階強くなります
◆
- 943 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:42:47.77 ID:c+qmUKDh0
- ―オリシン王国 出発の日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 世界樹の石炭[2/4]
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・今は特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[07/09] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 944 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:43:50.22 ID:c+qmUKDh0
- ―オリシン首都 城門
精霊の幌馬車「」ポン!
妖精「準備良しっと」パタパタ
イリス「もう行っちゃうのかぁ〜……」
妖精「イリスも来る?」
イリス「一緒に行きたい気持ちもあるんだけど……ここ最近、白影スライムの数が増えてきたらしくてさ。騎士や兵士の人たちだけじゃ手が回ってないみたいなんだ」
サキ「ええ、全く忌々しいことに。イリスの手も借りたいとはこのことです」
リュアン「そういえば昨日も、金髪の騎士さんやTシャツの騎士さんが慌ただしく出動しているところを見ました」
イリス「うん……。私も、この国を守りたい。ようやくちゃんと回り始めたこの国が、ちゃんと進んでいけるように……。だから……ごめん! みんなと、一緒に行けなくて……!!」
クロシュ「んーん! おうちの国、守るの……すごく、だいじ……!!」
フメイ「うん……。フメイも、集落のこと……やっぱり、心配だし……」
イリス「えへへ……ありがと。もしこの国の守りに余裕ができたら、クロシュちゃんたちの集落にも行ってみるよ! セインくんたちにも会いたいしさ」
フメイ「うん……。もし、大変そうだったら……手伝って欲しい……」
イリス「まーかせて!」
サキ「くっ……私もこの国のメイドなどという役職でなければ、打倒クロシュヴィアの強行軍に加われたものを……!」
妖精「いや、打倒クロシュヴィアの強行軍ではないから……」
イリス「サキも騎士顔負けの戦力なんだからどっか行かないでよ!?」
ミネルヴァ「リュアンちゃんも……やっぱり、行くのね」
リュアン「はい。クロシュヴィア様とは会えましたけど……ちゃんとお話できませんでした。しかも永遠の魔王と組んだりもしてて……私、ますますわからないんです……。このまま……何もわからないままで、いたくないんです」
ミネルヴァ「……そうよね。私もそう……。どうか、無事でいてね。危ない旅だろうけれど、健康第一よ」
聖女「はい……。ミネルヴァさんも、お体を大事に」
ミネルヴァ「ええ、もちろん。この子が産まれたら、顔を見せに来てくださいね。命の恩人で、名付け親でもある皆さんが来てくれたら……きっとこの子も喜びます」
クロシュ「!」
フメイ「名前、モニョモニョにするの?」
ミネルヴァ「ふふ……私たちの言葉に訳した、『アイ』にしようと思うの」
クロシュ「アイ……!」
フメイ「アイ……」
妖精「良いじゃない。いろいろ片付いたら遊びに行くよ」
ミネルヴァ「はい……!」
- 945 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:46:17.78 ID:c+qmUKDh0
- シュヴィー「クロシュちゃん、お忘れ物はございませんか?」モニョッ
クロシュ「うん!」
リュアン「シュヴィーさんにもお世話になりました」ペコリ
シュヴィー「いえいえ、スライムとスライムのお友達はいつでもお世話致します! オリシンに寄った時はまたそのドアノブを回していつでも来てください!」
避難所のドアノブ「」ポン
クロシュ「うん!」
フメイ「スライムたちのこと……フメイたちがクロシュヴィアに言って来てあげる。だから……きっと、大丈夫」
シュヴィー「フメイちゃん……ありがとう……! えへへ……でも、無理はしないでくださいね。もしみんなが戻らなかったとしても……今避難所にいる子たちと一緒にいられて、クロシュちゃんたちも息災でいてくれれば……それだけで、ものすごくしあわせなんです……」
クロシュ「うん……」
聖女「今のしあわせを大切にする……すごく良いお考えです。でも、どうかシュヴィーさんもご無理をなさらないでくださいね」
クロシュ「うん……! えっと……星の、中に……もにょもにょって、やれば……お話、できる……!」
シュヴィー「それ、レッサーちゃんができるみたいなので私も教えてもらって練習中です! えへへ、もしできたら今度お話したいです!」
クロシュ「うん!」
フメイ「フメイも練習すればできる?」
クロシュ「たぶん、できる……!」
クーフィア「クロシュちゃん、聖女さん……皆さん……! こ、この度は、オリシンを救ってくれて、本当にありがとうございましたっ……!!」ペコッ
聖女「わ、頭を上げてください! 王女様がそんな簡単に頭を下げてはいけません!」
メロウド「いや……頭の一つや二つくらい下げたくもなるさ。君たちがいなければ、恐らくこの国は時空歪曲に呑まれて消滅……いや、デロデロになっていただろうからね」
クーフィア「うん……。それに、私たちきょうだいの仲も……皆さんが来てくれたから、元通りに……ううん、それ以上にしてくれたもの……!」
クロノス「ああ。君たちが来なければ、俺たちは王位継承のゴタゴタでわだかまりを作っていたかもしれないし、きっとフェルメールとわかり合うこともできなかっただろう。今の俺ならば、それがとても悲しいことだとわかる……」
フェルメール「……はい。わたくしも……誰ともわかりあえず、心の内を明かせずに、王女のフリをし続けることなど……きっとできませんでしたわ……。今になって、本当にほっとしておりますの……。わたくしが王位を継承しなくて良かった、と……」
クロシュ「フェルちゃん……」
フメイ「フェルはこれからどうするの? 王女ごっこ続ける?」
フェルメール「……まだ、この国で成さねばならない仕事がいくつか残っております。それを片付けたらわたくしも独自のツテでクロシュヴィアちゃんを追ってみますわ」
クロシュ「!」
妖精「クロシュヴィアとその仲間たちの専用の連絡網みたいのってあるの?」
フェルメール「ありますわ。しかし今はもう使えなくなっておりました。わたくしの離反はもう既に伝わっているようですわ」
妖精「そうなのか……」
クーフィア「クロシュヴィアさんのことが解決したら、フェルちゃん帰って来るよね……?」
フェルメール「……お義兄様たちとお義姉様が許可してくださるのなら――オリシンが誇る世界最高王女の凱旋パーティを開いて欲しいですわ!」
クーフィア「わっ……!?」
クロノス「はっはっは! それは良い! フェルメールはカワイイと貴族や民から人気だからな!」
メロウド「王女って記憶を植え付けたのは魔法だが、洗練された所作や振る舞いで貴族や民からの人気を得たのはフェルメールの実力だからな……。クーフィアも本にばかりかじりついてないでフェルメールを見習った方が良いぞ」
クーフィア「えっ!?」
フェルメール「わたくしがこの国を発つまでにクーフィアお義姉様をどこに出しても恥ずかしくない一流のレディにして差し上げますわ!」
クーフィア「ひえっ……わ、私は……こ、このままでいいっていうか……」
聖女「ふふ、すっかり仲良しですね」
妖精「オリシン王家は大丈夫そうだね」
クロシュ「うん!」
- 946 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:46:45.47 ID:c+qmUKDh0
- ヴィルト「……」モグモグ
船旅ビスケットの空き缶「」カラン
船旅ビスケットの空き缶「」カラン
船旅ビスケットの空き缶「」カラン
妖精「わ、ヴィルト出発前にそんなに食べてるの? お腹いっぱいで動けなくなっちゃわない?」
ヴィルト「荷物は少ない方が身軽だからな。今のうちに栄養にしておく」モグモグ
リュアン「わあ……。私、船旅ビスケットって堅くてなかなか食べられないんです……」
ヴィルト「ああ……確かに少し堅いな……。だが顎の訓練になる」モグモグ
イリス「堅いのもそうですけど、それ単品だと味が全然しなくないですか!?」
ヴィルト「……そうか? 小麦らしいほのかな甘味が良い塩梅だと思うんだが……」モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モグモグ
フメイ「けっこう甘いよね」モグモグ
イリス「わお……。ヴィルトさんって、もしかしてスライムの仲間だったり……?」
ヴィルト「……恐らく違うはずだ」モグモグ
シュヴィー「今日の為にたくさん買っておいたので、皆さんどんどん食べてくださいね! 空き缶はここに置いて行って頂けば私が回収しておきますっ!」ススッ
船旅ビスケットの缶「」ポン!
船旅ビスケットの缶「」ポン!
船旅ビスケットの缶「」ポン!
ヴィルト「ありがたく頂いていく」モグモグ
スライムクロシュ「〜〜!」モグモグ
フメイ「フメイも今のうちに食べとこ」モグモグ
聖女「堅い……でもこの甘味は癖になりますよね」モグモグ
イリス「う、うう……私も食べる!!」ガッ バクバク
リュアン「私も……噛む練習、します……」モグ…モグ…
◇
- 947 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:47:36.75 ID:c+qmUKDh0
- クロノス「次の来訪を楽しみにしている、英雄たちよ!!」
メロウド「ははっ、それを言うならダークヒーローだろ?」
クーフィア「ダークヒーロー……ダーク要素、どこ……?」
フェルメール「クロシュちゃん……クロシュヴィアちゃん……! わたくし……必ず、あなたたちを仲直りさせて差し上げますわ……!! だからどうか、それまでご無事でいらっしゃって……!」
ミネルヴァ「ありがとう、小さな英雄さんたち。リュアンちゃんのことを、よろしくね……」
シュヴィー「よおし、私も生き残ってるスライムを探さなきゃ!」
遠くから聞こえてくる声「北東方面にて白影スライム襲撃! 手の空いている者は直ちに迎撃へ!!」
イリス「……早速この国に残った意味が出てきちゃった!」ザッ
ティナ「フッ……では私たちも向かおう」ザッ
サキ「一瞬で片付けてきましょう」ザッ
◆
―天文台 居住部
金平糖「」
紅茶「」コトン
アステール「……これで、良かったのですね」
蒼き星の涙が入っていた空き瓶「」
アステール「……ええ。私はこの星と運命を共にするだけ。後は、今を生きる者たち次第です」
◆
―オリシン平原 南西方面行き
遠くに見えるオリシン王国の城壁「」
遠ざかっていく精霊の幌馬車「」
ヴィルト「………一人、か……」ザッザッ
短剣「」
魔導拳銃「」
翡翠の賽「」
船旅ビスケットの缶「」
ヴィルト「……いや、一人じゃないな。フッ……」ザッザッ
◆
―オリシン平原 北西方面行き
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
フメイ「ふー……まあまあ、お腹いっぱい……」
リュアン「アイちゃんが、無事に生まれて健やかに育ちますように……」
聖女「ふふ。困難を退けてきょうだいの愛を取り戻したオリシン国なら、きっと大丈夫です」
妖精「そうだね。オリシン王国に、精霊の加護がありますよう……」
――オリシン王国編 完
- 948 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:49:50.46 ID:c+qmUKDh0
- クリアボーナス
↓1コンマ
01-60 満腹度最大値+2、運命賽、オリシン王家の栞
61-90 ↑+ギロチンガニの秘伝書
91-00 ↑+会心賽
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 21:55:57.11 ID:o2MKtkYHo
- カニ!カニ!
- 950 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 22:28:43.75 ID:c+qmUKDh0
- 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
リュアン「……」ドキドキ
聖女「……」ドキドキ
豪華な小箱「」パカッ
オリシン王家の紋章が描かれた美しい装飾の栞「」ポン!
リュアン「し、栞です!」
聖女「栞ですね……!」
妖精「なるほど……本の国らしい贈り物だ。ふむふむ……おお、これ王家が認めた者の証明としても使えるんだ!」
聖女「勲章みたいです!」
妖精「オリシンにおける勲章の一つみたいなものなんだろうね。良いものをもらったなあ」
フメイ「ふうん……こんなにぺらぺらなのに」
オリシン王家の栞「」ペラペラ
クロシュ「んへへ……でも、きれい……」
石の賽「」コロン―
☆クロシュの最大満腹度が2増えて12になりました
☆オリシン王家の栞をいただきました
☆運命賽を1つ手に入れました
◇
聖女「妖精さん。大山脈越えについて、道順や日程の確認をさせていただいてもよろしいですか?」
妖精「わかった」
リュアン「あ、私も確認したいです。人生初の大山脈なので……」
妖精「普通の人は人生で一度も行くことがないと思う……。クロシュとフメイも聞いてくれる?」
フメイ「ん」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「これからの行先と日程なんだけど――」
……………………………………………………………………………………
大山脈はとても大きいため、山越えには大きな時間と手間がかかり、しばしば命の危険が伴います
そういうわけで少しアンケートを取ります
↓1〜 先取3票
1.特殊ルールの大ダンジョン
2.大事件に巻き込まれる
3.小事件に巻き込まれる
補足:
・1は規模の大きなダンジョンアタックです。金平糖や運命賽がたくさんあるためたぶん問題なく踏破可能です。道中の出来事はランダムイベントと野営中の自由安価次第になるかもしれません
・2はオリシン編のような、作中時間で7〜15日ほどかかる大きな枠組みのお話に巻き込まれます。この場合大山脈編で登場するキャラクターなども募集することになり、お話の方向性もそのキャラクターたちに引っ張られるかもしれません
・3は1と2の中間みたいなポジションです。ダンジョンアタックの最中で小規模な事件に巻き込まれることとなります(作中時間で3〜6日程度で決着が付く)。キャラクターの募集は1〜3名だけ行います
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:31:11.00 ID:o2MKtkYHo
- うーん2!
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:32:14.54 ID:ikYvCu5I0
- 2
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:39:39.19 ID:XRzWoDKtO
- 2
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:51:25.64 ID:BHRcT56ho
- 次は大山脈と大陸北部が舞台かな
- 955 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 23:40:57.14 ID:c+qmUKDh0
- 話の方向性が大事件に巻き込まれると決まったところで本日はここまで。次回は大山脈登山編からとなります。そして次回更新の前にキャラクターの募集を行います。カニは今回も手に入りませんでした
〈大山脈〉
■概要
大陸を東から西へ縦断する巨大な山脈。この山脈により中央大陸は北部と南部で地理的に断絶している。
標高は非常に高く、山脈の上部はほとんど雪と氷に覆われている。一年のうち夏の僅かな間だけ雪解けする場所もあり、極寒を耐えられない生き物が暮らせる数少ない土地となっている。そういう場所には、寒さに強くない種族の集落もあるかもしれない。
そして大山脈の地下には古ドワーフによって掘られた坑道が蟻の巣のように張り巡らされており、知識のない者が入り込めば道に迷って死ぬ可能性が高い。しかし地下の奥底には古ドワーフによって築かれた伝説の古代都市が眠っているとされ、古代都市の財宝を夢見て大山脈の坑道に挑む命知らずな冒険者は後を絶たない。なお今のところ古代都市を目撃して生還した冒険者は確認されていない。
■山越え
山越えについては、雪と氷に満ちた極寒の山道を行く方法と、古ドワーフの坑道を通って山中を抜ける方法がある。極寒の山道を行く場合、悪天候にさえ気を付ければ遭難する心配はないが、平均3日に1回は猛吹雪となるため遭難および凍死者は後を絶たない。古ドワーフ坑道を行く場合、正しい道順さえ知っていれば安全だが、一手間違えると二度と地上に出られない。そして古ドワーフ坑道は複雑に入り組んでいて覚えるのも非常に難しく、プロのガイドでさえ道を間違えて死ぬことがある。
■生態系
基本的には寒さに強い生き物しか生息していない。寒さに強いきのこ、ゴボウの根っこ、どんぐり、ユキイチゴ、ヤマイモが見つかることもあり、登山者の心強い味方とされる。一部の水源にはワカサギやザリガニが棲んでおり、捕まえることができれば貴重な食料となる。
しかし大山脈には氷竜やヒグマといった特級危険生物も生息しているため、注意が必要である。
■文明
ごく僅かだが、知性を持つ種族による集落が確認されている。山の外との交流はほとんど行われておらず、集落の内側でどのような生活が営まれているかはわかっていない。
■噂
・ユーシリアを荒らした悪竜の片割れが一時期大山脈に営巣していたらしい
・大山脈のどこかに温泉の湧き出る秘境があるらしい
・かつてバーニングスライムが暮らしていたらしい
*
〈今回の募集キャラクター〉
@大山脈の者
大山脈に住む者。老若男女存在する。
性別、年齢は多様だが、過酷な環境のため体の弱い者は長生きできない。
なおデロデロ化の影響により、スライム類はほとんど残っていない。
Aその他
流れ者、魔物、魔導機械、生物兵器など。@に該当しない者。
なおデロデロ化の影響により、スライム類はほとんど残っていない。
*
(テンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】
*
〈今回のルール〉
・@は1〜4名ほど採用の予定です。若干増減することもあります
・Aは状況に応じて採用します。0名の場合もあるかもしれません
・作中に登場する際、設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください
・1つのIDにつき採用できるのは1つの案までとなります。2つ以上の案を投下する際はご注意ください。また、IDを変えて2つ以上の案を投下するといった行為はおやめください
*
明日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Aのいずれかの番号をご記載ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
- 956 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/12(木) 00:02:42.04 ID:2xMMIwP20
- これより本日 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Aのいずれかの番号をご記載ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 00:39:06.45 ID:lByCkiCE0
- @
【名前】マグヌス
【種族】巨人
【性別】男
【年齢】不明(推定数万歳)
【容姿】白髪と白髭を長く伸ばした筋骨隆々の老人。普段の身長は20メートルだが2〜100メートルまで伸縮自在。
【性格】あらゆる者を圧倒する威厳に満ちた空気を纏っているが、極めて穏やかで慈悲深い人物。ただ、その思想や価値観は人間よりも神に近い。
【魔法】生命魔法(自身の生命エネルギーを放出し攻撃や癒し、浄化を行う。あるいは他者の生命力に働きかけ活性化させる。など、原始的だが非常に強力な魔法)
【備考】かつて地上を守護した者として一部地域の神話にその名が残されている巨人。太古の昔に引き起こされた世界規模の動乱を鎮めるために深手を負い、その傷を癒すため、また己の強大すぎる力は後の世に不要、との考えから己の身を大山脈の奥地に封じ込めた。封印の眠りについている間も星脈を通じて世界の動向を見守り続けていたが、世界めくれを契機に現在は意識のみ覚醒。
クロシュヴィアの存在も当然把握しており、緩やかな破滅に向かっている者として彼女を憐れむ一方、新たな魔王になりうる存在として強い危惧を抱いている。現在はクロシュヴィアを止める使命を託すため、クロシュの到来を待ち続けている。
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 03:25:18.41 ID:9ZhtJsKWo
- @
【名前】リーシア
【種族】雪豹の獣人
【性別】女
【年齢】27
【容姿】丸っこいケモ耳とモフモフボリュームたっぷりの尻尾を持つ。ケモ耳、尻尾部分は銀に黒斑点のある体毛。銀のショートカットヘア。薄っすら笑っている表情がデフォ。小柄だが骨太そうな体格。寒さに強いのか場違いなほど薄手の黒いドレスを着ている
【性格】物腰やわらかく誰にでも敬語で話し警戒されずに距離を縮めてくる。が、本心では中々心を許さず、冷淡に相手を値踏みしている
【魔法】闇具現化魔法。暗闇に形を与えて実体化させる。割と何でも作り出すことができ、光の届かない坑道は材料が無限にある彼女のホームグラウンドである
【備考】山脈に住み、山越えを試みる者へ安全な坑道抜けのガイドを申し出ている。自分から対価を要求することは無く、またどんなぞんざいな態度でも快く案内人を引き受けてくれるが、彼女もボランティアでやっているのではない。報酬の見込みが無かったり、機嫌を損ねると坑道深部で態度が豹変するだろう。好物は血の滴るような新鮮な肉
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 06:20:59.74 ID:PjigyhSZ0
- @
【名前】ユウリ・ウーエスティ
【種族】アンデッド
【性別】女
【年齢】50000歳
【容姿】ピンク髪の美女。肌があり得ないくらい白い。ピンク色のローブを着ている。
【性格】おっとりしているが怒ると怖い。
【魔法】闇魔法と魂を操る魔法(死者の魂を操ったり生者から魂を取り出して一時的に仮死状態にする)
【備考】大山脈の実質的な統治者。かつてどこかの国の令嬢だったが没落して山に逃げ込み死亡。その前に魔法をかけていたので蘇生。以降は山全体を見守り、不敬を働く者には裁きを与えたりそうでないものを招いて頂上の豪邸や山のそこかしこにある別邸に招いたりしている。
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 12:37:39.87 ID:KrXu6e81O
- A
【名前】ヤクモ=コウラン
【種族】妖狐
【性別】女
【年齢】1000
【容姿】金髪ショートの女性。ケモミミに9つの尻尾が生えている。
【性格】真面目
【魔法】式神魔法(紙で作った動物を操る)に剣技にも秀でる。
【備考】オノゴロ出身の女剣士。修行のために山脈にこもっている。最近のオノゴロの情勢については知らない。
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 18:37:34.71 ID:b7EK0sdyo
- 【名前】ダウン・フォール
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】200
【容姿】金髪糸目美人。山中だとか寒さだとか関係なく黒のドレスを愛用する。翼が相手を包めるくらい大きい。
【性格】ほわほわフフフな穏やか和やか女子
【魔法】[ピーーー]魔法
相手を見ただけで魔翌力・生命を吸い上げ殺してしまう魔法
またサキュバスらしく夢魔法も得意
【備考】
かつてリーリアの民だったが、亡国の折に大山脈まで逃亡し小さな集落に居着く。危険度高の大山脈も軽々と踏破する実力者。無差別強力な魔法を生まれながらに保有するが、彼女の優しい性格から目を閉じることでもう数百年使用していない。長いこともう何も見てないが自分が誰かを傷つけるより遥かにマシと考えている。山脈の化物たちは素手で撃退する、殺しなんてしたくないので。Theパワー。でも、亡国の時本気で魔法を使って抵抗していたらこんなことにならなかったのかなと後悔もある。デロデロには多少の理解を示すが積極的ではない。とある悪竜親子とはお友達。ザイル国王の元右腕であり、リーリア復興するなら手伝うつもり満々だったが、まさかシノホシなんて立ち上げるとは。妹大好き。
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 18:38:26.98 ID:b7EK0sdyo
- @ですね
- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 19:48:04.90 ID:K/wwOoV00
- A
【名前】マネキ
【種族】自称猫神
【性別】神に性別は関係ないとのこと
【年齢】世界の始まりから存在しているとのこと
【容姿】デフォルメたれた二足歩行の三毛猫
【性格】気まぐれで本心が見えない掴み所のない性格
【魔法】神なので何でも使えるとのこと
【備考】世界中を気ままに放浪している自称猫神。
神故に誰の味方にもならず、誰の敵にもならないとの事で歴史上の様々な事件や災いに干渉しなかった。
しかしそこは気まぐれな性格。もし出会う事があれば何か恩恵を与えるかもしれない。与えないかもしれない。
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 20:11:19.05 ID:GNvu6ST80
- A
【名前】アッシュ・ライトニング
【種族】人間
【性別】男
【年齢】26
【容姿】金髪オールバック、細身、サングラス。パイロットスーツのようなタイトな衣装
【性格】明るく前向き、ラフでワイルド。世話焼きの頼れる兄貴分。チャレンジ精神と行動力に満ちていて、恐れをあまり感じない
【魔法】雷魔法
【備考】長いこと冒険者をやっている。武器はレイピア
刺激を好み、退屈を嫌う。面白いものや、熱い気持ちになれる何かを常に求めている
古ドワーフの古代都市を追い求めてやってきた。挑戦するのは初めてではなく過去に大怪我したり同行した仲間を失ったこともある
今回は慎重に、まずは集落を探して山に住むものから情報を得たいと思っている
実は左腕は機械の義手。手と手首をつなぐワイヤーを自在に伸ばせるほか、その義手を通して増幅した自身の雷魔法を流せる
サングラスのコレクター。たとえ劣勢や命の危機でも粋なジョークをとばす余裕を忘れない
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 20:39:05.17 ID:x+BbcJ/fO
- A
【名前】メアリー・ロード・セイントレア
【種族】人間
【性別】女
【年齢】16
【容姿】金髪に紅碧オッドアイの無表情キャラ
【性格】感受性豊かで他人の哀しみを自分の物のように感じる心根の持ち主
【魔法】念動力
相手を吹っ飛ばしたり、押し潰したり、空を飛んだり、防御に使ったりと力尽くが得意
【備考】
デロデロ教最高幹部を勤める才女。命令を受けたわけではないが、クロシュ一向をデロデロにせねば計画に支障が出ると独断で大山脈にやってきた。
元々王族として何不自由ない生活を送ってきたが、そんな華やかな暮らしの横で同時に国の暗部もいっぱい見てきた。あらゆる悲劇に絶望し、それを作り出した忌々しい血が自分にも通っていることに失望し、心が折れた。その時、クロシュヴィアに感化され、何もかもデロデロになればもう誰も苦しまないし自分も絶望せずにすむと手を取る。
どちらかというと教団の中では過激派であり、デロデロを拒む者もいつかは絶望するかもしれないしその子孫もいつかどこかで絶望するかもしれないだからデロデロへの説得を通さず一人残らずデロデロにすべきと考えている。可能性から根絶やしにしようとするその様は実にセイントレアだと本人は気付いていない。
ホントは自分もさっさとデロデロになりたいが、義務感と贖罪の意識だけで教団幹部をしている。気を抜くと白影スライムに飛び込みたくなる。
とても優しい娘なので困っている人がいたら即座に白影スライムで包んであげる。念動力で間接的に白影スライムを触れて動かせるので半ば武器のように使う。
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 21:30:37.25 ID:vA6JcwQ5o
- A魔物(生息地なので@かもしれない?)
【名前】ヴィトナ
【種族】魔狼 【性別】メス 【年齢】16
【容姿】獣人態は空色のセミロングヘアと青い瞳を持つ狼の獣人少女。頭部に獣耳と臀部に尾があり、人の耳は無い。ワイシャツと土色の長ズボンの上に、黒のフードマントを被っている。衣服も変化の魔法で作り出した物。身長148cm。
狼態は同族と同じく空色の体毛と青い瞳の狼。全長1.6m。
中間の人狼態にも変化でき、戦闘では三種の姿を使い分ける。
【性格】属性は混沌・善。凛としていて気高く、いつも冷静で芯が強い。多くを語らず行動と態度で示す不言実行の孤高娘。自然の内で生きる者なので弱肉強食を是としており、外敵には強気で攻撃的。一方仲間思いでもあり、同族の前では温厚で心優しい一面も見せる。
【魔法】魔狼の生来として自然魔法を扱う。大山脈の環境に順応した彼女達は氷雪を自在に操り、大自然の脅威を味方に付ける。彼女は他の個体よりも魔法の才覚に優れており、人態変化や念話など幾つかの補助魔法も習得している。
【備考】最近集落に現れては食べ物を対価に困り事を解決していくようになった謎の獣人。その正体は大山脈に生息する魔狼種"ボレアスルクス"。
魔狼とはその名の通り魔法を使う狼。自然魔法に加えて高い知性・優れた適性・強靭な身体を持つ上位の魔物。セレーネルクスのように神秘的な能力や特性を持つ種もいるが本種は一般的な魔狼。
群れの個体数増加や大山脈の環境変化によって食べ物に困る事が増えたので、狩猟以外での食料確保を目的に集落の人々と関わり始めた。そこで得た食料は仲間達に配っている。正体を隠して人の姿になるのは、魔狼だとわかると余計なトラブルを招くのと獣人態なら相手と直接言葉を交わす事が出来るため。
好き:同胞達、駆け回る事、昼寝と日光浴、お肉
苦手:会話を続ける事、仲間を見捨てる事、人間
夢:皆と平和に暮らす
大嫌い:空腹時に食べ物を奪われる事
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 23:18:31.90 ID:iXQ6sWAlo
- 【名前】ソフィア・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】25
【容姿】金髪を一本のおさげにして肩から垂らした白衣美人。背中から4本のアームが生えている。
【性格】我が儘、傲慢、強欲
努力の人、諦めない限り必ず願いは叶うと信じるポジティブシンキング。
【魔法】無し
【備考】
かつてカリスノーランドとライバルだった王国の科学者。無能力者だが、独自開発の発明品で他人の魔法を完全に模倣・再現できる。対象の魔翌力をサンプリングする必要があるが丁度都合よく他人を取り込んだ白影スライムが溢れているので、これらを捕獲・解析し無数の魔法をストックしている。
目的は「勇者の復活」。復活させた勇者を兵器化し、世界征服を行うとスポンサーたちを言いくるめ巨額の資金で伝説の古代都市を巨大ラボに改造した。ラボでは無数の魔導機械が護衛兼スライム回収役として動き回っている。
勇者を蘇らせるためには身体と魂が必要だ。身体はカリスのデータと自身のバイオ技術で再構築済み。魂は既に星の奔流に溶け込んで回収不能だったが、古代都市で発見した知識を使うことで克服。魂の門を建造し、星内部から門の外へ魂の奔流を逆流させ魂精製装置で回収し、勇者の魂だけを抽出する計画。門維持に膨大なエネルギーが必要だが、これまた都合良く白影スライムというエネルギー塊が無数にあり、かつ、星脈不安定化の今が絶好の好機と確信。失敗したら地上が大混乱になるかもしれないけど許してくれるね。ありがとう。
ここまで執念を燃やす本当の理由は純粋な愛。サインが大好きで、深く愛しているから。ただただ「もう一度会いたい」「そばにいたい」という想いだけが彼女を突き動かす。世界征服は資金集めの建前。前回どっかのサキュバスに奪われた彼の愛を今回こそ手に入れてみせる。後もう少しで必要なエネルギーが集まる。その分白影スライムが山脈では少なくなっている。ちなみに前回愛を奪われた時は泣いた。
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 23:20:22.31 ID:iXQ6sWAlo
- A
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 23:57:02.83 ID:uBlgb7ReO
- @
【名前】ロンドン
【種族】ドワーフ
【性別】女
【年齢】300
【容姿】全身防寒器具に包まれて顔や素肌が見えない。
【性格】凄く適当な性格。うっかり。
【魔法】肉体強化
【備考】
生まれてから一度も大山脈を離れたことがない世間知らず。しかし、大山脈のことについてはよーく知っている。坑道の道順も完璧。でもめんどくさいのでガイド仕事はしない。どこでも眠れる特技があり肉体強化も併せて吹雪の中寝てたりもする。凍死体とよく間違われる。
大山脈の温泉を掘り当てたのも彼女である。白影スライムのことはよく分かってないが、野生の感で近付かないことにしている。伝説の古代都市についても詳しいが、聞かれたことないから特に喋ったこともない。普通に強い。
または
A
【名前】マーシャル
【種族】竜
【性別】男
【年齢】450
【容姿】黒いドラゴン
【性格】正義
【魔法】破壊光線
【備考】
白影スライム絶対駆除委員会、各国が流石にこれは連合組まなきゃダメだなと作った国際機関のメンバーの一人。国家統治機構がない大山脈の手助けに現れた。白影スライムは破壊光線で薙ぎ倒す。近くの国まで住民の避難計画を立てるが住民が大山脈中の散らばっているわ、集落もどこにあるんだと若干苛立っている。
あと誰だか知らないがネーミングセンスないなと思っている。
- 970 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/13(金) 01:02:17.85 ID:u384CACE0
- 妖精「――という感じで、吹雪の山道を行くよ」
聖女「寒さ対策は万全……と思います」
妖精「私の自然魔法で吹雪の影響もある程度和らげられるから、迷う危険のある坑道よりは山道の方がまだ安全と思ったの」
リュアン「山道には氷竜やヒグマも出るらしいですけど、その対策は確か――」
妖精「うん。そろそろ合流地点のはず――」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
クロシュ「!!」モニョニョッ!!
フメイ「……! この感じ……!」
パヒュンッ――
セイン「――久しぶりだ。みんな」スト
クロシュ「セインちゃん!」
フメイ「セイン……!」
聖女「セインさん……!」
リュアン「助っ人って――この人のことだったんですか!」
妖精「うん。無事に合流できて良かった。具合は大丈夫?」
セイン「ああ。本調子とまでは行かないが、かなり良くなった」
フメイ「良かった……。集落の方は、大丈夫……?」
セイン「ああ。今のところ襲撃はかなり少ない。残っている人員だけでも問題なく対処できると思う。しかも今はエバンスが来ていて、フレアたちと共に警備してくれている」
クロシュ「わあ……! エバンスさん……!」
妖精「なるほどね! エバンスまで来てるなら心配なさそうだ」
フメイ「セイン、これからずっと一緒に来るの?」
セイン「……そうしたいところだが、まだ定期検診を欠かせない状態でもあるらしい。何やらカリスの勇者再現計画による後遺症≠フようなものがあるそうだ。単純に言えば一度デロデロ化しかけたことで悪性化した、と」
クロシュ「ほえ……」
フメイ「え……大丈夫なの……?」
セイン「今回の遠征くらいなら問題ないと言われている。薬も60日分持ってきているし、もしもの時は光速移動で集落まで撤退するように言われているから心配いらない」
妖精「なるほど……。まあ医者のお墨付きがあるなら大丈夫か。でも無理はしないでよ、本当に」
セイン「わかっている。守るべき時に守れなくなるような失態は、二度と犯さない」
リュアン「……あ、あれ? あの子、王国の騎士さんなんじゃありませんでしたっけ……!? あの、ミュージアでシノホシを撃退した……」
聖女「ああ、ええと……ちょっといろいろあって、今はクロシュちゃんたちが暮らしてる集落で共に暮らしてるんです」
リュアン「そ、そうなんですか……!?」
聖女「今夜は、クロシュさんとセインさんたちの冒険譚をお話しましょう……!」
リュアン「はい……聞きたいです!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ ピョンピョン
☆セインが合流しました
大山脈を越えるまでの間、旅の道連れとなります
◆
- 971 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/13(金) 01:03:39.27 ID:u384CACE0
- というわけで本日はご投下ありがとうございました。次回は土日の予定です。お楽しみに
オリシンでの旅を終えて大山脈へ向かう道中、かつて少しだけ敵となったり概ね味方だったりしたセインと合流を果たしたクロシュたち。心強い味方の登場に湧き上がる一行だが、一緒に来てくれるのは大山脈を越えるまでという時間制限付き。短い間ではあるが共に道を行ける嬉しさを胸に秘め、あかちゃんスライムは歓喜の砂漠スライムダンスを踊る。
そして数多の運命が交錯し、大山脈にも暴風雷雪が吹き荒れる―――
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/13(金) 01:31:57.18 ID:aKR/m8pCo
- おつ
あのセイン君とひと旅出来る日が来るとは!
彼が居ても厳しい場所って事でもあるが…
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 10:56:22.39 ID:7Aa655eco
- 大山脈は旧パーティなら楽勝だったかな
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 12:28:46.65 ID:4RHOJ3UcO
- クロシュ、セインのこと好きよね
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 14:19:34.99 ID:3iFCLi/wO
- 危険地帯の大山脈越えは一般人はどうしてるんだ毎回決死か
- 976 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 17:27:43.47 ID:QVDCobdQ0
- 大山脈は危険な場所ですが、万全ではないと言えどセインがいれば大丈夫だろう――と妖精は考えているようです。実際のところそれが正しいかどうかはわかりませんが、セイン氏は大きい戦力なので一緒なら安心かもしれません
大山脈越えについて以前のパーティメンバーならどうだったかは諸説ありますが、大きな不運に見舞われない限りは概ね問題なく山越えできたと考えられます。現パーティはサバイバル技能がやや不足しがちかもしれません
セインさんはクロシュさんにとって同郷の仲間でかつ頼れる兄貴分?のように思っており、しかも中身がスライムであることも発覚しているため、とても好きな方の人物と言えるようです。とはいえクロシュ氏は友達や仲間のことはみんな好きとも言えるかもしれません
もし一般人が大山脈を越える場合、ほぼ確実にそれは決死行となります。大陸の北部と南部を行き来する場合、急ぎでなければ海路を行くのが一般的なため、普通の一般人が普通の人生を送る過程で大山脈を行き来する必要は基本的にありません。逆説的に、大山脈に挑む時点でそれは一般人ではないと言えるかもしれません
- 977 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 17:28:55.30 ID:QVDCobdQ0
- ―大山脈登り 山麓の道 行程[0日/3日] 満腹度[12/12] 物資[20]
遠くに見える大山脈の尾根「」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
妖精「そろそろ麓って言えそうかな?」
リュアン「この辺りはまだ穏やかですね」
妖精「寒さとかが危なくなってくるのはある程度登ってからだからね」
綺麗な小川「」サラサラ
クロシュ「わあ……!」
聖女「綺麗な小川です!」
フメイ「飲む?」
妖精「クロシュとフメイと、あとセインは大丈夫と思うけど、聖女とリュアンはそのまま飲まない方が良いかも。雪解け水だから綺麗だけど、地を流れた時点でいろいろ不純物も混じるんだよ。もし飲むならちゃんと浄化してからね」
リュアン「むむ、そうなんですか……あれ? でもセインさんはどうして大丈夫なんですか?」
セイン「ん? ああ、それは――」
デロデロ…モニョモニョ…ポン!
スライムセイン「〜〜」モニョモニョ
リュアン「わ……わわっ……!? セインさんが……白いスライムに……!?」
聖女「白影スライムさんたちと違って、透明感のある透き通った雰囲気です……!」
モニョモニョ…ポン
セイン「――というわけで、僕も他のスライム類と同様毒に強いらしい」
フメイ「……フメイも、スライム?だから、毒に強いんだって」
クロシュ「うん!」
リュアン「わあ……ちょっと、スライムさんたちが羨ましいです……」
妖精「人間の消化器官は他の種族や動物に比べても特別弱い方なんだよね……」
聖女「でも、だからこそ人は料理や保存技術を発展させてきた――と聞いたことがあります!」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「おー……人間、偉い……?」
妖精「……まあ、いろいろ問題を指摘される人間族ではあるけど、料理文化の発展については大きな貢献を果たしてきたと言えるかも……」
↓1〜2 発生するイベント
01-10 強敵 (物資-4、戦闘)
06-30 敵襲 (物資-2、戦闘)
31-33 綺麗な水 (物資+1)
34-36 冷えた野草(物資+1)
37-39 冷凍きのこ(物資+2)
40-42 ゴボウの根(物資+2)
43-45 どんぐり (物資+3)
46-48 ヤマイモ (物資+3)
49-51 ユキイチゴ(物資+4)
52-54 ワカサギ (物資+4)
55-57 ユキタニシ(物資+5)
58-60 ザリガニ (物資+5)
61-70 山小屋 (物資+6)
71-80 山小屋温泉(物資+8)
81-90 ユキマグロ(物資+10)
91-00 ダイヤモンドダストガニ(物資+20)
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 17:30:46.14 ID:jGnEAUe9O
- あ
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 17:33:18.68 ID:7Aa655eco
- かに
- 980 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 18:40:56.39 ID:QVDCobdQ0
- 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
セイン「――!」パチッ
妖精「何か来る! みんな警戒して!」
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「ん」スクッ
*
停止した精霊の幌馬車「」ガタン
空色の毛並みを持つ狼の群れ「」シュタタタッ
妖精「あれは――ボレアスルクス!?」
リュアン「ボレアスルクスって……!?」
妖精「大山脈に棲むと言われる魔狼の一種! でも本来の生息地はもっと上の方の、降雪地帯のはず……どうしてこんな麓の方に……!?」
ボレアスルクスA「グルルル……」
ボレアスルクスB「ワンッワンッ! グルルル……」
セイン「迎撃する。聖女とリュアンは馬車の中へ。クロシュとフメイは――」
クロシュ「ん! わたしも……!」バッ
フメイ「病人に無理はさせない」スッ
聖女「私も少しは戦えますよ! 馬車全体を守るなら……!」バッ
リュアン「わ、私だって! 光魔法、できます……!!」タッ
セイン「わかった。共に向かおう――!」
――戦闘開始 ボレアスルクスの群れ――
◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
◆ボレアスルクス
コンマ+20(連携+10、多勢+10)
・氷耐性大(氷属性による不利な効果を1/5にする)
☆戦力差により自動的に勝利します
*
- 981 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 18:48:47.93 ID:QVDCobdQ0
- ボレアスルクスA「キャオンキャオン!」タタタタッ
ボレアスルクスB「ワオォーン!」タタタタッ
リュアン「逃げていきます!」
妖精「戦力差を理解したんだろう。魔狼は賢い獣だ。もう私たちを襲うこともないと思う」
セイン「追う必要はないか」スチャッ
妖精「うん。賢い獣は無益な争いを避けるけれど、仲間が殺られたら別だからね……。互いの為にならないよ」
セイン「……そうだな」
フメイ「……フメイ、焼き狼にしなくて良かった」
聖女「……しかし、どうして山の上の方に棲むというボレアスルクスたちが麓の方まで降りて来ていたのでしょうか」
妖精「それが気にかかる……。山の上の方で何か問題でも起きているのかな。通行に支障がなければ良いけど……」
☆ボレアスルクスの群れを撃退しました
☆迅速に撃退したので物資は減りませんでした
◇
―夕方
大山脈 三合目
雪「」シンシン
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョニョ
フメイ「冷たい! 冷たい!」キャッキャ
雪「」ヒラヒラ
手のひらに落ちて溶ける雪「」――
セイン「これが……雪……」
リュアン「久しぶりに見ました……! 雪……!」
聖女「綺麗ですねえ……。でも……うう、寒いです……」ブルブル
妖精「一応この馬車も防寒性能は高いけれど、三合目でもうこの寒さかあ……。できればちゃんとした寝床が欲しいところ――おっ」
山道沿いに立てられた木造の家「」
フメイ「家!」
リュアン「もしかして……山小屋ですか!?」
セイン「看板にご自由にお使いください≠ニ書いてある」
聖女「わあ! 山小屋です、山小屋!」キャッキャ
スライムクロシュ「〜〜!」キャッキャ
妖精「丁度良かった! 今夜はあの山小屋に泊まらせてもらおう!」
◇
- 982 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 18:51:09.14 ID:QVDCobdQ0
- ―夜
山小屋
暖炉「」パチパチ
リュアン「あったかい……。暖炉って良いですね……」ポカポカ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ ポカポカ
フメイ「もうちょっと強める?」ポカポカ
聖女「ここを建ててくれた人に感謝ですね……。今夜は安心して休めそうです……」
セイン「見張りは……必要ないか」
妖精「うん。獣避けの結界も張られてるみたい。どこの誰だか知らないけど、本当に感謝だ」
聖女「……でも、この先はもっと寒くなるんですよね……」
妖精「うん。まあ……頑張るしかない」
たくさんの薪「」ポン
たくさんの油ツボ「」ポン
フメイ「これもご自由にお使いくださいだって」
セイン「薪に油か」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
リュアン「わあ……。でも、本当にいいのかな……? 勝手に持って行っちゃって」
聖女「他にも大山脈を登る人がいるかもしれませんから、少しだけ拝借していくとしましょう」
妖精「そうだね。私たちの馬車にはもう十分に物資が積まれてるから、必要な分だけ貰っていこう」
☆物資を6手に入れました
山道沿いの山小屋に一泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 18:52:15.42 ID:9LWNdgLW0
- クロシュ、剣の練習してみる
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 19:01:24.03 ID:R903JWp1O
- 取り敢えず吹雪の中で巨大雪ダルマを作る
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 19:30:15.97 ID:7Aa655eco
- セインをモニョモニョして勇者因子ちょっと食べてみる
- 986 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 20:22:49.46 ID:QVDCobdQ0
- ―夜
山小屋 庭
雪「」シンシン
クロシュ「……」
棒きれ「」ブンッブンッ
セイン「クロシュ。こんな寒い中で訓練していたのか」
クロシュ「ん」
セイン「……そういえば、予備の剣を忘れていったようだが……その様子だと、まだ剣を調達していないのか」
クロシュ「んゅ……」
セイン「すまない、僕がもう一本持ってくれば良かった」
クロシュ「んーん。わたし……これ、できる!」
ギン!
凍った棒きれ「」カチンコチン
氷クロシュ「!」ドヤ
セイン「なるほど……凍らせればただの棒きれも鋭い武器になるか」
氷クロシュ「ん!」
セイン「しかし強度が不安だ。少し打ち合ってみよう」
氷クロシュ「わ……うん!」
↓1コンマ 剣の練習
01-40 近接経験+1、武装製作経験+1
41-70 近接経験+2、武装製作経験+2
71-90 近接経験+3、武装製作経験+3
91-00 近接経験+6、武装製作習得
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 20:27:41.78 ID:GXC7cVqxO
- 勇者のごとく
- 988 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:02:59.50 ID:QVDCobdQ0
- セイン「」タンッ
氷クロシュ「!」バッ
セイン「」シャッ
魔銀の剣「」ビビビッ
凍った棒きれ「」カンカンカンッ!
氷クロシュ「んゅゅ……!」
魔銀の剣「」ビュオッ!
バギャッ!!
砕け散る凍った棒きれ「」バギャァン
氷クロシュ「!!」
セイン「そこだ――」シャッ
氷クロシュ「――」
ギンッ!!
魔銀の剣「」ギギギ
黒い刃「」モニョニョ…!!
セイン「――! その刃は――」
クロシュ「……」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
黒い刃「」デロロ…
セイン「――すまない、大丈夫かクロシュ」タタッ
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ
セイン「……なるほど、ブラッドの技を模倣したのか……。良い判断だった」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
セイン「ああ。実戦で使えるようにすればかなり優れた力となるかもしれない。また練習しよう」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョッ
☆クロシュが近接経験を3積みました
近接レベルが1上がりました
☆クロシュが武装製作経験を[3/6]積みました
経験が[6/6]になると武装製作を習得します
*
- 989 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:05:27.74 ID:QVDCobdQ0
- ―夜
山小屋
暖炉「」パチパチ
スライムクロシュ「〜〜」ポカポカ
フメイ「セイン……こんな寒い中でクロシュに稽古付けるなんて……」ジト
セイン「……すまない」
妖精「まあまあ……元々はクロシュが自主的に剣の練習してたみたいだし……」
聖女「――そしてセインさんは自分の中にあった聖剣ルクスカリバーをクロシュさんに託し、クロシュさんは勇者となってルクスカリバーを振るい、黒い影の魔物をやっつけていったのです――」
リュアン「わああぁ……!」
妖精「……あっちでは懐かしい話をしてるね。ルクスカリバーは王国に返しちゃったんだっけ?」
セイン「ああ。王国やカリスとの繋がりは絶っておきたかった」
妖精「まあ確かに……。最近は融和路線に切り替わりつつあるけれど、セインたちからしたらやっぱり忌まわしい国だもんね」
フメイ「でも聖剣を持った勇者のクロシュ、かっこよかった」
セイン「……すまない」
妖精「いや、そんなことで謝らなくても良いんじゃないの……」
セイン「……僕の中にルクスカリバーの情報が残っている可能性はある。それを用いれば……」
スライムクロシュ「!」モニョッ
妖精「あなたたちみんな本調子じゃないんだから下手なことはやめときなよ……」
↓1コンマ
01-90 勇者因子に拒絶された
91-00 勇者クロシュ再誕
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 21:09:36.09 ID:7Aa655eco
- 覚醒
- 991 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:40:18.15 ID:QVDCobdQ0
- デロデロ…モニョモニョ…
◆
―???
ザァーン… ザザァーン
クロシュ「?」キョロキョロ
岩に突き刺さった聖剣「」
クロシュ「!」モニョッ
トコトコ…
クロシュ「……」
岩に突き刺さった聖剣「」
ガシッ グッ
クロシュ「んゅゅ……!」ググググ
岩に突き刺さった聖剣「」ググググ
クロシュ「んゅゅゅ……!!」ググググ
岩に突き刺さった聖剣「」ググググググ
ググググググググ――
カッ――!!!!
ドッギャァァァァァン!!!!
吹っ飛ぶスライムクロシュ「〜〜〜〜!!」モニャニャニャニャ!! ヒューン…
岩に突き刺さった聖剣「」ツーン
◆
―山小屋
暖炉「」パチパチ
スライムクロシュ「〜〜〜〜!!」モニャニャニャニャ!!
妖精「うわあ!!?」ドテッ
フメイ「クロシュ……!」
セイン「クロシュ! 無事か……!」
スライムクロシュ「……?」モニャニャ
妖精「セインの欠片を取り込もうとしたら、急に意識を失ったんだよ……。大丈夫……?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「……まあ、大丈夫みたい?」
セイン「……そうか、良かった」ホッ
妖精「全くもう、人騒がせなんだから……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「……でも、どうしてセインの欠片を取り込もうとしたら意識を失ったんだろう? 他のスライムの欠片でこんな風になったことなんてなかったのに。聖剣そのものより同じスライムであるセインの欠片の方が親和性はむしろ高い気がするけど……」
セイン「……弱体化したのが関係しているのだろうか。強い力がなければ勇者の力を御せない、とか」
フメイ「んー……クロシュは今のままでいいってこと!」
セイン「それはそうだ」
・勇者因子の取得に失敗しました
◆
- 992 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:58:33.08 ID:QVDCobdQ0
- ―朝
山小屋
雪「」シンシン
クロシュ「んしょ、んしょ」ゴロゴロ
大きな雪玉「」ゴロゴロ
リュアン「わ〜! 真っ白な雪玉!」キャッキャ
フメイ「まんまる! まんまる!」キャッキャ
妖精「こんな朝早くに元気だなあ……昨晩はあんなに寒がってたのに……」
聖女「ふふ……子供は風の子元気の子、と言いますから。うぅ……でも私はもう少し暖炉に……」ガクブル
妖精「情けない大人……」
セイン「雪玉、これくらいで良いか」ゴロゴロ
すごく大きな雪玉「」ゴロゴロ
クロシュ「んわ!」
フメイ「わあ!」
リュアン「す、すごい! クロシュちゃんの雪玉が下になると思ってたけど……これなら……!」
*
(゜゜)
(゜ ゜ )
巨大な雪だるま「」ドン!!
クロシュ「わ〜!」キャッキャ
リュアン「大きいスライムさんの上に小さいスライムさんの……雪だるま……!」
フメイ「ふ〜……フメイたち、がんばった……」
セイン「……ああ。良い作品になった……と思う」
↓1コンマ
01-40 氷経験+1
41-70 氷経験+2
71-90 氷経験+3
91-00 ???
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 22:03:03.00 ID:y0iFO7OXo
- それ
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 22:17:54.73 ID:tB0dilw0o
- おお
- 995 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 23:10:41.56 ID:QVDCobdQ0
- ―クロシュの夢
夢の集落
ホーホケキョ
シュヴィーの欠片「暮らしのことはなんでも私に任せてくださいね! クロシュちゃんのことも私がお守りします!」
星スライムの欠片「私もクロシュちゃんを守るよ。クロシュちゃん一人に、何もかもを背負わせない」
ラティアのウニ大盾「私、もう二度とクロシュちゃんから離れない……。クロシュちゃんのこと、絶対、絶対、私が守り通す……」グッ
アイスの欠片「……」
焦げたニワトリ「……競合相手が増えて不安?」
アイスの欠片「べつに。アイスの負担、減るし……。クロシュも、いろいろ使えた方が、いい……」
焦げたニワトリ「あらら……。でもあなたの力ならもっとやれるはずよ」
アイスの欠片「ふん……クロシュ、へたくそだもん。アイスのちから、ちゃんと使えてない……」
焦げたニワトリ「私に良い案があるわ。今クロシュたちは大山脈……ものすごく冷たくて寒い場所に向かっている。氷属性と親しむチャンスということ。わかるわね?」
アイスの欠片「……!」
焦げたニワトリ「空属性やら星属性やら、希少な特殊属性が次々に入ってきて不安になる気持ちはわかるわ。でも私の見立てでは、あなたのポテンシャルはそれらの属性にも決して引けを取らない。自信を持ちなさい」
アイスの欠片「べつに、自信なくないし……。ばかクロシュがへたくそなだけだもん」
焦げたニワトリ「ふふ、ならクロシュがちゃんと使えるように手助けしてあげて。あの子もがんばってるんだから」
アイス「……うん」
◆
クロシュ「……」
巨大な雪だるま「」
氷クロシュ「!」ポン!
フメイ「わ、クロシュ急に氷になってどうしたの」
氷クロシュ「わたし……できる!」コォォォ――
ギン!!
雪だるまの形に凍った空気「」カチンコチン
リュアン「えっ!? こ、氷……!?」
セイン「違う……これは、空気だ! 空気が……凍っている!」
妖精「空気を凍らせるなんて……クロシュ、いつの間にそんなミスティみたいなこと――」
氷クロシュ「アイスちゃんが、教えてくれた……きがする……」
フメイ「アイスが……」
セイン「アイス……」
氷クロシュ「んへへ……ありがと、アイスちゃん……」
☆アクティブスキル〈氷冷〉が〈冷獄〉に進化しました
(満腹度-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性貫通、他の技と同時使用可)
◆
- 996 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 23:23:00.26 ID:QVDCobdQ0
- ―大山脈登り 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[01/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 997 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 23:24:31.21 ID:QVDCobdQ0
- ―大山脈登り 降雪山道 行程[2日/3日] 満腹度[12/12] 物資[25]
強まる雪「」ビュオオオ――…
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
聖女「……よ、妖精さん……今どれくらいですか……?」ガタガタ
妖精「登りの概ね半分……つまり、全部の行程で言えば四分の一くらい」
聖女「そ、そんな……まだ四分の一……」
妖精「ここから一段と寒さは増していくと思う。みんな、しっかり防寒着を着込んでね」
クロシュ「ん……」
リュアン「は、はい……」
セイン「ああ」
フメイ「……聖女、あっためてあげよっか?」
聖女「フメイさん……! でも……余計な消耗は……」
妖精「物資はまだかなり余裕があるし、燃料をもっと多く使って大丈夫だよ。どんどん寒くなるのを見越して用意したんだからね」
フメイ「ん。えっと、赤い炎にならないように、青い炎で燃せば良いんだよね」
妖精「そうそう。フメイも魔力が足りなくなったらちゃんと休むんだよ」
フメイ「うん」
□寒さが強まったため、本日は物資が3減ります
↓1〜2 発生するイベント
01-10 強敵 (さらに物資-4、戦闘)
06-30 猛吹雪だ!(さらに物資-3)
31-33 綺麗な水 (物資+1)
34-36 冷えた野草(物資+1)
37-39 冷凍きのこ(物資+2)
40-42 ゴボウの根(物資+2)
43-45 どんぐり (物資+3)
46-48 ヤマイモ (物資+3)
49-51 ユキイチゴ(物資+4)
52-54 ワカサギ (物資+4)
55-57 ユキタニシ(物資+5)
58-60 ザリガニ (物資+5)
61-70 山小屋 (物資+6)
71-80 山小屋温泉(物資+8)
81-90 ユキマグロ(物資+10)
91-00 ダイヤモンドダストガニ(物資+20)
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 23:27:58.68 ID:XyhE2IcFO
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- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 23:28:52.65 ID:mRxUC6dv0
- あ
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 23:28:55.49 ID:HPMV8YdO0
- あ
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