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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7
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527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/15(月) 01:55:33.97 ID:vo12aFZYo
おつ
コンマ振るわず久々に負けたなぁ…
その代わりか成長は高めでよかった
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/15(月) 09:55:06.75 ID:IpJW8bbWO
乙
神聖魔法の腕がいまいちだったり痛恨コンマの桁を入れ換えても痛恨のままだったり、聖女さんポンコツ疑惑出てきたな…
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/15(月) 12:25:57.72 ID:M3+sX8i/o
乙乙
死してなお害を撒き散らすカリス、お前悪役として100点だよ
生み出した子達は本当に優秀なので悪側にいなかったらって本当に惜しい
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/16(火) 15:29:03.76 ID:w9/zLBl50
乙
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 10:09:08.11 ID:gGCQrTSi0
乙
気になったけどフメイの炎魔法って火球だけなのかな。他にも練習すれば火球以外の技もできたりするのだろうか?(例えば火炎放射的な技とか)
532 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 14:17:15.07 ID:zllRQbWd0
コンマが悪いと敗走することもあります。とはいえ遭遇戦における敗走にはペナルティがない場合が多いため、気負わずに戦いを挑むのが良いでしょう
成長判定で会心成功すると、経験の獲得とは別にパッシブスキルなどが強化されることもあります。今回の成長によって、フメイちゃんはそこそこ火力の扱いを心得ることができたかもしれません。精進するのが良いでしょう
聖女氏は神聖属性に適性があるわけではないため、ロイエで教えられている神聖魔法の腕前はいまいちのようです
そして聖女氏にはまだ僅かに運命を変える力が残っているようですが、それは以前に比べるとものすごく儚いもののようです。今回のように、運命を変えようとしたものの結局何も変わらなかったという無様なことになったりもします。今回はまあ……ポンコツな面が多く出てしまったと言えるかもしれません。穀潰しになってしまわないよう気を付けるのが良いでしょう
カリス・ノーランド氏は恐るべき大犯罪者であり、その悪影響は計り知れないようです。カリス・ノーランドの造りし生命たちはほとんどがスライム因子を有しているため、クロシュヴィアちゃんによる全世界スライムデロデロ化によって概ねデロデロ化して星に溶けたものと思われます
カリス・ノーランドが善なる心を持っていたら――という仮定は、本作世界における人々の間でも時折話題になる空想の一つかもしれません。文明を大きく先進させる偉大な発明者になっていた可能性もあれば、良識や倫理観に阻まれてろくな研究も発明もできなかった可能性もあります。カリス氏はもうこの世にいないので、想像することしかできないでしょう
フメイ氏は文章表現の都合で「火球」を飛ばしていますが、実は初級魔法の火球を使用しているわけではなく、フメイ氏自身の炎属性魔力を雑に放出した結果が「火球」に似た現象として見えるだけだったりします。実のところフメイちゃんは術式を利用した魔法らしい魔法は使ったことがなく、いつも感覚で適当に炎をぶっぱなしているようです(実のところそれは、属性スライムの属性技や、精霊の力に近いと言えるかもしれません)。しかし今回妖精さんに魔力の扱い方を教わったため、もしかしたらもう少し多彩な技を使ったりするかもしれません
533 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 14:17:43.18 ID:zllRQbWd0
―オリシン平原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
妖精「明日の午前中にはオリシンの首都に着きそうだけど、元デロデロ教のあなたたちはどこかに身を寄せるアテがあるの?」
ミネルヴァ「はい。実は夫の出身がオリシンの都で。夫を亡くしてからも、義両親とは文でのやり取りを続けておりまして……この度デロデロ教を辞す旨を伝えたところ、オリシンに来て一緒に暮らさないかとのご提案を頂いたのです」
元デロデロ信徒A「私たちも一緒に来て良いって言われたんです! 仕事を見つけるまではなんとか置かせて頂けたらと思ってます!」
元デロデロ信徒B「多少の蓄えはあるので、家賃や生活費はちゃんとお支払いするつもりです」
クロシュ「わあ……。リュアンちゃんも……?」
リュアン「うん……。でも私、仕事らしい仕事ってやったことなくて……」
フメイ「え、そうなんだ……」
ミネルヴァ「気にしなくて大丈夫よ。お義父様もお義母様も優しい方だし、今は家に誰もいなくて寂しいみたいだから。きっとリュアンちゃんのことも歓迎してくれるわ」
リュアン「はい……」
妖精「そういえばクロシュとフメイは普段どんな仕事してるの?」
クロシュ「おしごと……。ヤマイモ、掘るとか……?」
フメイ「ヤマイモ焼くとか?」
リュアン「ヤマイモ……! わ、私でも掘ったり焼いたりできるかな……!?」
クロシュ「うん!」
フメイ「光魔法でも火は付けられるんだっけ?」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
11-40 食料発見(コンマ)
41-70 場所発見(コンマ)
71-90 道具発見(自由安価)
91-00 良いこと+(自由安価*2)
534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 14:18:42.64 ID:d+f97ZOGO
あ
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 14:31:26.27 ID:uTnoZB9Lo
あ
536 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 14:35:50.56 ID:zllRQbWd0
場所と食べ物を見つけました
3日連続場所発見により珍しい場所を見つけやすくなります
↓1コンマ 見つけた場所
01-70 謎の入口
71-00 ???
↓2コンマ
01-10 ヤバキノコ
11-20 食べられる野草
20-30 トウガラシの実
31-40 ヤマイモ
41-50 オオキイタニシ
51-60 どんぐり
61-70 ザリガニ
71-80 コガネリンゴ
81-90 スカイマグロ
91-00 オリシンアカシャガニ
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 14:43:27.12 ID:IBujlxtBO
?
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 14:52:28.40 ID:n/+QTseBO
かに
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 15:56:18.07 ID:1tARyaXmo
噂をすればヤマイモー
540 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 17:01:42.78 ID:zllRQbWd0
―オリシン平原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
妖精「あ、ちょっと止まって」
精霊の幌馬車「」キキッ
元デロデロ馬車「」キキッ
ミネルヴァ「どうしたのですか?」
妖精「あそこ! ヤマイモだ!」
野生のヤマイモの葉「」フサフサ
クロシュ「わあ……!」
リュアン「あれがヤマイモ……!」
聖女「丁度良い時間ですね。今日のお昼はあれにします?」
フメイ「ん。せっかくだし、掘ってみる? リュアン」
リュアン「えっ……!? え、と……いいんでしょうか……!?」
妖精「いいんじゃないの?」
*
グッ ググッ
大きなヤマイモ「」ポン!
リュアン「と……採れました!!」
元デロデロ信徒A「わ〜!」パチパチ
元デロデロ信徒B「おめでとう、リュアンさん!」パチパチ
フメイ「それじゃあ焼いて食べよ。フメイ、火を付ける」
*
焚き火「」メラメラ
焼きヤマイモ「」ホクホク
リュアン「わぁぁ……!!」キラキラ
ミネルヴァ「良い香りですね……」
フメイ「ふふ……。焼き加減、完璧」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
聖女「〜〜♪ 美味しいです!」モグモグ
妖精「……ん、おいし」モグモグ
☆ヤマイモを食べて元気になりました
この移動中、次の戦闘に+15のコンマが加算されます
また、ヤマイモを掘ったことでリュアンが自信を持ちました
◇
541 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 17:02:10.88 ID:zllRQbWd0
―オリシン平原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
フメイ「……ん?」
クロシュ「……わ! 妖精さん!」
妖精「え、なに……なんだありゃ」
宙に浮く謎のドア「」フヨフヨ
リュアン「わ、ドア……!?」
聖女「ドアが浮いています!」キラキラ
ミネルヴァ「なんでしょうか、あのドアは……」
妖精「……そういえば、前にユーシリアでも宙に浮くドアを見たことがあったような……。でもあのドアとは外観も気配も違う感じだ。なんだろう」
フメイ「近くに寄ってみる?」
クロシュ「ん!」
*
宙に浮く謎のドア「」フヨフヨ
貼り紙『 ☆スライム専用避難所☆
※白影スライムは出入禁止!』
クロシュ「わわ……!?」
リュアン「スライム専用避難所……白影スライムは出入禁止……?」
妖精「デロデロ化で溶けるスライムに向けて作られた避難所……か?」
フメイ「……」ウズウズ
聖女「入ってみます?」
ミネルヴァ「私たちはスライムではないので、勝手に入って良いのかどうか……」
ガチャッ!!
空色の宙に浮くスライム『スライム専用だけどスライムのお友達の人も大丈夫ですよ!』モニョニョッ!
クロシュ「わっ!」
フメイ「空色の……スライム!」
妖精「あなたは……フライングスライムだね。ここは?」
モニョモニョ…ポン!
空色髪の女性「人間の方が多いみたいなので、この姿でお話しますね! 立ち話も何ですし、お入りください! 貼り紙の通り、避難所です!」
*
542 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 17:03:04.92 ID:zllRQbWd0
―スライムの避難所 庭園
ガチャッ―パタム
生け垣「」モサモサ
花壇「」フワフワ
芝生「」フサフサ
噴水「」シャワシャワ
野良スライム「〜〜」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜」モニョモニョ
クロシュ「んわわ……!」キラキラ
フメイ「わあ……!」キラキラ
妖精「ここは……!」
聖女「ドアの向こうに……小さなお庭が!」キラキラ
リュアン「すごい……!」
ミネルヴァ「綺麗……!」
空色髪の女性→シュヴィー「ようこそ、スライムの避難所へ! わたくしは、オリシン王国のスライムの長――シュヴィー・オードと申します!」
*
ガーデンパラソル「」バサッ
白いテーブル「」ポン
白い椅子「」ポン
ポット「」トクトクトク―
紅茶「」ホカホカ
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
聖女「あ、ありがとうございます」
シュヴィー「いえいえ! お砂糖とミルクもこちらにございます!」
フメイ「ん」
角砂糖「」ポイポイ
ミルク「」トプトプトプ
リュアン「わ……フメイちゃんお砂糖とミルクたっぷり入れるんだね」
フメイ「こっちの方がおいしい」
聖女「糖分の過剰摂取は……あ、でもフメイさんは人間基準で考えちゃだめかもですね」
妖精「そうだね。フメイも半分くらいスライムみたいなものだから、栄養過多の心配は不要だと思う」
シュヴィー「そちらのお方はチユ草のハーブティーに致しますね! お腹のお子さんにも優しいお茶なのでご安心ください!」スッ
ハーブティー「」
ミネルヴァ「まあ……! ありがとうございます。スライムさんなのに、人間の妊婦のことにも詳しいのですね」
シュヴィー「えへへ、勉強しております!」
変わった避難所でお茶会
↓1〜2選択
1.ここは何?
2.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 17:04:14.13 ID:n4HzOixk0
0クロシュと妖精もハーブティー作りに挑戦
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 17:07:13.79 ID:a1CfdtVDO
0オリシンもデロデロにやられているのかと昨今の情勢含めて色々聞く
545 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 19:54:47.97 ID:zllRQbWd0
噴水「」シャワシャワ
野良スライム「〜〜♪」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜♪」モニョモニョ キャッキャ
妖精「ここではスライムがデロデロ化しないんだ」
シュヴィー「……はい。そのように、わたくしが作った空間なので」
妖精「……てことは、ここはやっぱりデロデロ化するスライムに向けた避難所ってことか」
シュヴィー「はい……。もう既に……この国のスライムは、ほとんどがデロデロになって消えてしまいましたけれど……」
聖女「貼り紙にありましたけれど、白影スライムも出現してるんですよね……」
シュヴィー「はい……。オリシン王国民の方々も、既にけっこうな犠牲者が出ているそうです……」
クロシュ「……」
妖精「何か他に変わったことはない? まあ、この騒ぎ自体が変わったことと言えば変わったことだけども」
シュヴィー「……実はオリシン王国では、つい先日国王陛下がご逝去なされたばかりでして……。その混乱の最中にデロデロ騒ぎが勃発したせいで、対策も遅れに遅れているそうです……」
聖女「なんと、そんなことが……」
妖精「……ん? つまり現国王は前国王に比べて動きが遅い無能ってこと?」
シュヴィー「いえ……。国王自体が、まだ選出されていないのです」
妖精「……ええっ!? 国王不在ってこと……!? そんなことがあっていいの!?」
シュヴィー「す、すみません……。わたくし、政治には少々疎い身でして……」
フメイ「……? 国王がいないと、なんかだめなの?」
妖精「そりゃだめだよ! 内政的にも外交的にもだめだめ! 半年前、ユーシリアで継承順第9位のエリオスが即位してかなり紛糾したそうだけど、それでも国王不在の期間はほとんど作らなかったんだ。もしあの時エリオスが国王になっていなかったら……今頃ユーシリアは地図上から消滅してたと思う」
フメイ「そ、そうなんだ……」
リュアン「じゃあ……オリシン王国は、すごくまずいってことですか……!?」
妖精「すごくまずい。まあ幸いなことにオリシンと地続きの国はユーシリアだけだから攻め入られる心配はあまりないと思うけれど……。というか現在の王位継承順位第1位は誰で、どうしてそいつがさっさと即位しないの?」
シュヴィー「えっと、王位継承順位第1位の方は、前国王の直系の長男で、首都大図書館の名誉館長であらせられるクロノス・ローレシアス・オリシン様です。ただ……」
妖精「ただ……?」
シュヴィー「……クロノス様が、継承順位が最も高いわけではないのです」
妖精「……?」
ミネルヴァ「……第1位なのに……最高順位ではない?」
リュアン「……??」
シュヴィー「王位継承順位第0位……フェルメール・ド・オリシン様が、最も順位の高い継承者なのです」
妖精「第……0位!!?!?」
ミネルヴァ「は、初めて聞く順位ですね……」
聖女「わあ……。オリシン王国ってけっこう斬新な順位付けをするお国なんですね……」
シュヴィー「詳しくは知らないのですけれど、前例がないらしく……。フェルメール様を第0位に指名した前国王も既に亡く、議会では揉めに揉めているそうです……。慣例通り第1位のクロノス様とすべきか、最高の0位であるフェルメール様にすべきか、いっそ別の継承者にしてしまうべきか……」
妖精「オリシン王国、一体どうなってるんだ……」
546 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 19:55:16.20 ID:zllRQbWd0
シュヴィー「わたくしとしては……今さら白影スライムをどうにかできたとしても、溶けたスライムたちはもう戻っては来ないでしょうし……白影スライムのせいで、民衆の恨みつらみがスライムに向かわないかの方が心配です……」
クロシュ「んゅ……」
ミネルヴァ「……当のスライム本人たちが、ほとんど既に溶けてしまっているのは……不幸中の幸いと言えなくもないかもしれませんね……」
シュヴィー「……それはまあ……確かに、そうかもしれないです……。でも……無理矢理溶かされてしまうのも、不幸ではありませんか……。まだ、この地上でやりたいこととか、食べたいものとか、あったかもしれないのに……」
クロシュ「んゅゅ……」
聖女「シュヴィーさんは……デロデロには、反対ですか?」
シュヴィー「デロデロになろうっていう考え方に、反対はしません。そういうのも良いかもって思います。でも……有無を言わさず無理矢理、っていうのは違うと思うんです。例えデロデロになるとしても……それは本人の自己決定によって成されるべき選択だと思います……」
クロシュ「……!」
リュアン「……本人の……」
ミネルヴァ「自己決定……」
シュヴィー「……だから……ここに避難したスライムが、やっぱりデロデロになりたいからと、出ていったとしても……わたくしは、止めません……。止めませんでした……」
野良スライム「〜〜…」モニョニョ…
レッサースライム「〜〜…」モニョニョ オロオロ
シュヴィー「……ありがとう……。あなたたちも、もしデロデロになりたかったら……」
野良スライム「〜〜」モニョニョ フルフル
レッサースライム「〜〜」モニョモニョ フルフル
ジワワ…デロデロ…
スライムシュヴィー「〜〜…」モニョニョ…ポロポロ…
野良スライム「〜〜!」モニャニャ
レッサースライム「〜〜」モニョモニョ スリスリ
リュアン「……ここに残ったスライムさんたちは……シュヴィーさんのことが好きなんですね」
妖精「そうみたい……。今そっとしておいてあげよう」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
*
547 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 19:56:11.45 ID:zllRQbWd0
スライムクロシュ「!」ピコン
妖精「どうしたの?」
スライムクロシュ『シュヴィーさんに……お茶、淹れてあげたい……!』モニョモニョ
聖女「良いですね! おもてなししてもらったお礼に、こちらも何かを差し上げたいところです!」
リュアン「それなら……どんなお茶が良いでしょうか?」
ミネルヴァ「チユ草のハーブティーは妊婦に限らずほとんどの生き物に癒やしの効果をもたらします。シュヴィーさんにもチユ草のハーブティーを飲んで頂きましょう……。丁度私も、薬草としていくつか保持していましたので」スッ
乾燥セイントレア草「」ポン
聖女「……あれ? これはセイントレア草?」
ミネルヴァ「昔はチユ草と呼ばれていたそうです。医術書などにも大体はチユ草と書かれているので、これをチユ草と呼ぶ医療従事者は多いんですよ」
妖精「そうそう。やっぱこれはチユ草だよ、チユ草」
フメイ「ふうん。おいしいの?」
ミネルヴァ「普通に食べると、あまり美味しくないと思います……。」
クロシュと妖精のおてまえ
↓1コンマ(妖精の植物知識・料理上手とミネルヴァの薬学知識により+60)
01-30 微妙
31-60 普通
61-90 美味
91-00 けっこうなおてまえ
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 20:04:43.39 ID:0pA/SvRqO
相当高い
549 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 20:32:08.05 ID:zllRQbWd0
スライムクロシュ『シュヴィーちゃん』モニョモニョ
スライムシュヴィー『クロシュちゃん……?』モニョニョ
スライムクロシュ『ん!』モニョッ
おいしいハーブティー「」ポン!
ホカホカ…
スライムシュヴィー『んわ……! クロシュちゃんが淹れてくれたんですか……?』
スライムクロシュ『んへへ……。妖精さんと、ミネルヴァさんにも……手伝って、もらった……』
妖精「まあまあ得意分野だったからね。ミネルヴァもそう」
ミネルヴァ「え、ええと……はい、そうです。得意分野でした」
スライムシュヴィー『わあ……! それじゃあ……いただいても、いいですか?』
スライムクロシュ『うん!』
スライムシュヴィー『えへへ……じゃあ、ありがたくいただきます』モニョッ―
ゴキュゴキュゴキュ…
空っぽティーカップ「」カラッポ
スライムシュヴィー『んん〜!!』モニョニョニョ
スライムクロシュ『んへへ……おかわりも、ある……!』モニョッ
☆おいしいお茶を淹れてシュヴィーを元気づけました
◆
550 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 20:32:41.92 ID:zllRQbWd0
―夜
シュヴィーの避難所
精霊の幌馬車「」
元デロデロ馬車「」
噴水「」シャワシャワ
光るキノコ「」ボウ
光るキノコ「」ボウ
リュアン「わあ……!」キラキラ
聖女「大きなキノコが光ってます!」キラキラ
ミネルヴァ「あら……素敵な照明ですね」
シュヴィー「暗闇が苦手な子の為に、キノコさんたちに光ってもらってます!」
妖精「なかなか洒落てるね。でも本当に泊まってって良いの?」
シュヴィー「はい、もちろんです! クロシュちゃんとフメイちゃんはスライムですし、ここはスライムのお友達も大歓迎なので!」
クロシュ「んへへ……」
フメイ「フメイってスライムが混じってるらしいけど、わかるの?」
シュヴィー「はい、なんとなく! わたくしが幼い頃、大山脈で出会ったバーニングスライムさんたちと似た気配を感じました!」
フメイ「バーニングスライム……」
シュヴィーの避難所に一泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 20:34:05.02 ID:d+f97ZOGO
クロシュ、密かに格闘の練習
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 20:37:55.52 ID:uTnoZB9Lo
持ち運びできる緊急避難先入口とか貰えません?
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2025/12/20(土) 20:44:23.68 ID:1tARyaXmo
フメイ 魔法のお勉強の続き
554 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 21:00:18.07 ID:zllRQbWd0
―夜
シュヴィーの避難所
クロシュ「」コソコソ
クロシュ(……武器が、ない!)
クロシュ(……ローガンさん……お酒に酔ってるとき……戦闘の基本は格闘だ!って言って……殴ったり蹴ったりする、練習……してたこと、あった……)
クロシュ(わたしも……戦闘の基本、練習してみよ……)
クロシュ「」コソコソ
リュアン「……あれ? クロシュちゃん、あんな暗いとこで何してるんだろう……?」
*
クロシュの拳「」シュッシュッ
クロシュの蹴り「」シャッ
クロシュ「……」ムフー
リュアン「クロシュちゃん……何してるの?」ヒョコ
クロシュ「あ、リュアンちゃん……。えと……格闘の、練習……?」
リュアン「そうなんだ……。でもクロシュちゃん、ちっちゃいから……格闘はあんまり向いてないんじゃないかなあ」
クロシュ「!」ガーン!
リュアン「あ、え、えっと! クロシュちゃんのがんばりを悪く言いたいんじゃなくて! えと、格闘以外にもっとクロシュちゃんに向いた戦い方はあるんじゃないかなあって思うの!」
クロシュ「……」
リュアン「ほら……人型なら、武器とか道具を使う戦い方の方が強いと思うし……。あ、でも武器は今はないんだっけ……。あ、擬態できるなら人以外の生き物になってみるとか……」
クロシュ「……」
どうしよう……
↓1選択
1.大きくなって格闘!
2.即席の武器を作る!
3.人型以外の生き物になる!
0.自由安価(できないことはできない)
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 21:04:33.16 ID:AWh9u3980
3
556 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 21:26:59.74 ID:zllRQbWd0
モニョモニョ…ポン!
トカゲクロシュ「〜〜!」シュバババッ
リュアン「わあトカゲ!? すごく、速い!!」
トカゲクロシュ「〜〜!」シュバババッ
ペチッ
リュアンの背中に張り付いたトカゲクロシュ「」
リュアン「……! せ、背中を取られちゃった……」
モニョモニョ…ポン!
スタッ
クロシュ「ん……! これなら……速く、動ける……!!」
リュアン「そうだね……! そういう戦い方もありだと思う!」
☆クロシュがアクティブスキル〈俊足〉を覚えました
(お腹-1、使用ターン会心率+20%)
◇
557 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 21:28:45.18 ID:zllRQbWd0
―夜
オリシン平原
フメイ「……」
指先「」
超高温の小さな光「」ジジジジ
妖精「それに指向性を持たせて飛ばせない?」
フメイ「んー……」
キラッ
ボンッ!!!!
黒焦げフメイ「……」
妖精「うわっ!? だ、大丈夫?」
黒焦げフメイ「うん。自分の熱で燃えるわけない。見た目は、ちょっと焦げるけど……」
妖精「そ、そう……ならいいけど」
黒焦げフメイ「……フメイ、あんな風に魔力を固めて撃ったことない。どうすればいい?」
妖精「普通は魔力を飛ばすより、あそこまで高密度に固めることの方がずっと難しいんだけどね……」
黒焦げフメイ「むー……固めなきゃ、フメイも撃てる」
妖精「固めて撃つっていうのが難しいのか……」
↓1コンマ
01-60 まあまあ 経験+1
61-90 そこそこ 経験+2
91-00 かんぺき 経験+8
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 21:30:14.06 ID:uTnoZB9Lo
かんぺき
559 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 21:40:04.55 ID:zllRQbWd0
妖精「固めないで撃つ時と同じだよ。そこにある魔力を、ぐっと撃ち出す感じ」
フメイ「んー……」
キラッ
ボンッ!!!!
黒焦げフメイ「……」プスプス
妖精「……大丈夫……?」
黒焦げフメイ「……フメイ、おなかすいた……」
妖精「今日はこの辺にしとこうか……」
☆フメイが魔法経験を1獲得しました
◆
560 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 21:41:08.67 ID:zllRQbWd0
―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
シュヴィー「うう……もう行っちゃうんですね……」ジワワ
クロシュ「シュヴィーちゃん……」
シュヴィー「クロシュちゃん……皆さん……! どうか……どうか、お元気で……! ご無事で……!」
聖女「はい……! シュヴィーさんも、どうか気を落とさずに……。健やかにお過ごしくださいね」
シュヴィー「はい……!!」
フメイ「……ねえ、この避難所の扉みたいなやつ……あれ、持ってけないの?」
シュヴィー「えっここの入口を?」
フメイ「うん。そしたら、いつでもここに来れる」
クロシュ「わあ……!」
↓1コンマ
01-60 一度きりの使い捨てドアなら
61-90 オリシン国内なら何度でも使えるドア
91-00 空間魔法習得
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 21:43:26.90 ID:d+f97ZOGO
あ
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 21:44:10.94 ID:uTnoZB9Lo
空間
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 21:44:53.99 ID:KMLvAfmsO
あ
564 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 21:59:31.45 ID:zllRQbWd0
シュヴィー「……その手がありました!」
モニョモニョ…モニョモニョ…
ドアノブ「」ポン!
クロシュ「わあ!」
聖女「ドアノブです!」
*
―オリシン平原
クロシュ「ひねるの?」
シュヴィー「はい! そのドアノブをひねってみてください!」
クロシュ「ん!」
ドアノブ「」グイッ
ガチャッ―
避難所への入口「」フォン――
クロシュ「!!」
フメイ「わあ……!!」
リュアン「す、すごい……!!」
シュヴィー「わたくしの力の届く範囲……このオリシン国内くらいなら、そのドアノブをひねればいつでもこの避難所に来れると思います!」
クロシュ「わわ……!」
聖女「すごい……!! これってすごい魔法ですよね、妖精さん!」
妖精「う、うん。プライベートな空間を作るだけでもかなり難しいはずなのに、それの入口を各地に作ったり、どこでも入れるドアノブを作ったり、ものすごくすごいことをしてる……!」
クロシュ「わあ……! すごく、すごい……!!」
シュヴィー「もし困ってるスライムを見かけたら、そのドアノブでここに案内してあげてください! えへへ、待ってますね!」
クロシュ「うん……!」
☆避難所のドアノブを手に入れました
オリシン国内にいる時、いつでも気軽にシュヴィーの避難所へ入ることができます
◇
565 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/20(土) 22:00:24.72 ID:zllRQbWd0
それでは本日はここまでとなります。次回はついにオリシン首都入りするところからとなります
オリシン平原行軍3日目にして、ようやく戦いもダンジョンもない穏やかな旅路を歩むことができたクロシュ一行と元デロデロ教一行。ヤマイモを掘って食べたり、不思議なドアを開けてスライム避難所を見つけたり、平和的で良い一日となったようでした
新たな力や新たなドアノブを手に、一行はついに本の都オリシン首都へと到達。そこであかちゃんスライムたちを待ち受けているのは、果たして――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/20(土) 23:09:59.87 ID:uTnoZB9Lo
乙
やはりスライムは優秀な個体が多い
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 08:41:58.09 ID:3hAnt0cqo
乙です
今回の移動は何かとバタバタしてたから一日でもこういった日があって良かった
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 09:41:05.29 ID:AIw6I630o
それでもどっかのユーシリアよりは情勢はマシ!
569 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 15:19:33.93 ID:OLTvbRp90
スライムはポテンシャルで言えば輝きを秘めうる生き物のため、時折すごい個体が現れることがあります。今回のシュヴィー氏もそのようなスライムの一つであったと言えるかもしれません
また、長生きのスライムは生得的な能力の他に優れた技能や魔術を有していることがあります。シュヴィー氏はまさしくそのお手本のような存在であったと言えるでしょう
今回の旅路はいつになくスリリングで危険なものだったようです。世界樹の巻ではいつも平穏な旅路を歩んでいたような気がしますが、今回は出発した途端にこのような事態に見舞われてしまいました。不運です
しかし3日目は平穏な上に良き出会いもあり、良い1日を過ごせたと言えるでしょう。クロシュたちも英気を養い、万全な状態でオリシン入りを果たすことができるかと思います
ユーシリアではいろいろひどいことになっていたので、国王不在でも実際当時のユーシリアよりはだいぶマシであると言えそうです。オリシンは大国というわけではないので、ユーシリアと比べてもまあまあいろいろやりやすい面は多いのかもしれません。たぶん国王不在なりに大臣やら家臣やらが奔走してなんとかしているのだと思われます。少なくともすぐに国家消滅の危機ということにはならなそうなようです
570 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 15:20:03.19 ID:OLTvbRp90
―オリシン首都 市街
ワイワイ ガヤガヤ
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
聖女「……賑わってますね?」
妖精「そうみたい……。国王不在の影響はまだ大きくないのかな?」
ミネルヴァ「白影スライムの被害はまだ首都内にまで及んでいないのかもしれません。しかし国王不在の状況が続けばいずれは……」
妖精「……ひとまず今はミネルヴァたちを送り届けて、今夜の宿探しに専念しよう」
*
571 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 15:20:35.27 ID:OLTvbRp90
―オリシン首都 市街
看板『ドーソン治療院』
ミネルヴァ「……! ここです!」
元デロデロ信徒A「わあ……! 綺麗な建物です!」
妖精「それじゃあミネルヴァたちとはここでお別れだね」
元デロデロ信徒B「あの、助けて頂いたり、送って頂いたり、ありがとうございました!!」ペコッ
聖女「いえいえ、困ったときはお互い様です! 助け合っていきましょう」
リュアン「……」
クロシュ「リュアンちゃんも……ここに、住む……?」
リュアン「……えと……」
フメイ「? お仕事の悩み?」
リュアン「……それもあるけれど……。えっと……」
クロシュ「?」
リュアン「クロシュちゃんたちは……クロシュヴィア様を見つけて、デロデロ化を止めようとしてるんだよね……?」
クロシュ「うん」
リュアン「………私……私も、付いてって、いいかな……!?」バッ
クロシュ「!」
フメイ「え、リュアンが?」
ミネルヴァ「リュアンちゃん……」
リュアン「私も……ちゃんと、考えて、クロシュヴィア様とお話したい! ミュージアでのことや……みんなの心を救ったクロシュヴィア様の、本当の気持ちとか……。私自身も、デロデロについて……命の在り方について……ちゃんと考えたいから……!」
聖女「……!」
妖精「むう……。まあ確かに、デロデロとかについての思索を深めるには良い機会になるとは思うけれど……。はっきり言って危険な旅だよ。この前の盗賊とか、盗賊のアジトでのこととか、そういうのと隣合わせの道になる」
リュアン「……承知の上です。でも私……答えを出せないまま、クロシュヴィア様とお話できないまま、ここに残ったら……それで何も知らない内に何もかもの決着が付いてしまったら……きっと、一生後悔します。いえ……きっとどんな選択をしても後悔はするんでしょうけれど……」
フメイ「まあいいんじゃないの。リュアン、光の魔法が使えるし」
妖精「フメイは軽いなあ……。ミネルヴァはどう思う?」
ミネルヴァ「……本音を言えば……私も、リュアンちゃんと同じく……今一度、クロシュヴィア様とお話したい気持ちがあります。しかし私はもう、一人の体ではないので……皆様の旅路にお供することは叶いません」
リュアン「ミネルヴァさん……」
ミネルヴァ「リュアンちゃん……本気なら、止めません。元デロデロの徒として、あなたにはクロシュヴィア様の真意を問う資格があると思います」
リュアン「……!」
ミネルヴァ「でも……本当に、いいのね?」
リュアン「はい……。もちろん、クロシュちゃんたちが良ければ、ですけれど……」
聖女「この3日間共に過ごしましたが、リュアンさんは優れた適応力を持っています。足も速いですし、長く険しい旅路を歩むことはできるかと思います」
妖精「そうだねえ……。クロシュはどう思う?」
クロシュ「うん……いいとおもう!」
リュアン「クロシュちゃん……!」
クロシュ「いっしょに……クロシュヴィアちゃんに、会いに、いこ……!」
リュアン「うん……! 一緒に、行こう……!」
☆リュアンが旅の仲間となりました
☆ミネルヴァと別れました
今後はオリシンの治療院などで会うことができます
◆
572 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 15:21:11.66 ID:OLTvbRp90
―オリシン王国 市街
妖精「というわけで、まずは宿探し!」
リュアン「は、はい!」
聖女「ふふ……そんなに気負わなくて大丈夫ですよ、リュアンさん」
リュアン「す、すみません」
クロシュ「んへへ……」
フメイ「宿……シュヴィーの避難所は?」
妖精「……まあシュヴィーの避難所でもいいんだけど、スライム以外が長居するのは迷惑じゃないかなあ……」
避難所のドアノブ『皆さんならいつでも歓迎です!』モニョモニョ!
リュアン「わあっ!?」
聖女「い、いつでも歓迎だそうです」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ね」
妖精「ならいいか……」
オリシン首都滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考:オリシン観光案内
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 15:21:41.65 ID:xA86oKCP0
王宮の見学
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 15:24:41.65 ID:13wGnNnqO
市場を散策
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 15:38:29.10 ID:XJ2Wcj9ZO
先ほどの騎士2人あったので、オリシン王国について何かないか聞いてみる。
576 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 15:52:43.55 ID:OLTvbRp90
―オリシン首都 市街
クロシュ「……王さまの、ところ……行く……?」
リュアン「え、王様のとこって……王宮?」
フメイ「なんで行くの?」
クロシュ「えと……なんか……大変、みたいだから……?」
聖女「まあ……確かに大変ではありそうですけれど」
妖精「気にはなるけど、門前払いされるんじゃないかなあ。」
クロシュ「行くだけ、行ってみよ……!」
*
―オリシン王宮
トコトコ… パタパタ…
衛兵「止まれ!」カンッ!
クロシュ「!」ピタッ
衛兵「この先はやんごとなきオリシン王家の城! 幼子と言えど通すわけにはいかぬ!」
妖精「予想通りの結果だ」
フメイ「どうする? 帰る?」
クロシュ「……」
どうしよう?
↓1〜 先取2票
1.帰る
2.不法侵入!
3.ワイロ!
4.セクシーに擬態してろうらく!
0.自由安価(票数は内容ごと)
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 15:54:21.70 ID:3hAnt0cqo
3
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 15:54:31.96 ID:2PGlNmgfO
4
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 16:21:44.78 ID:5XNg6rC30
どれにしろ入れなさそうだからあえてネタ要素強めの4
580 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 16:43:14.58 ID:OLTvbRp90
クロシュ「!」ピコン!
妖精「……言っておくけど、今のクロシュに隠密侵入は無理だからね。大人しく引き下がるのが賢明――」
クロシュ「んーん……。わたし……ろうらく、できる!!」
妖精「……へ?」
リュアン「ろ、ろうらく……?」
フメイ「ろうらく?」
聖女「……ろうらくって……まさか籠絡ですか?」
*
モニョモニョ…モニョモニョ…ポン!
ひらひらな踊り子衣装「」ヒラッ
おおきな胸部「」ボン
締まったお腹「」キュッ
おおきな臀部「」ボン
セクシー踊り子クロシュ「!」タンッ
フメイ「わ……!?」
リュアン「あ、あわわ……///」アタフタ
聖女「い、いけませんクロシュさん! ハレンチです!!///」
セクシー踊り子クロシュ「んふふ……。わたし……はれんち!」
妖精「まあ……やるだけやってみるのも良いんじゃない?」
妖精(どうせこれも門前払いされるだろうし、危険はないでしょ……)
↓1コンマ
01-60 追い払われた……
61-90 上手くいった
91-00 王族
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 16:47:35.95 ID:AIw6I630o
あ
582 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 17:52:14.92 ID:OLTvbRp90
セクシー踊り子クロシュ「そこの兵士さん……」ヒョコ
衛兵「!?」
セクシー踊り子クロシュ「わたしと、イイこと……する……?」
衛兵「いや……私は職務中だ! そのような格好でここをうろつくんじゃ――」
モニョッ
衛兵「!!?」
セクシー踊り子クロシュ「身も、心も……デロデロに……なりたいよね……?」モニョモニョ
衛兵「ち、違う! やめたまえ! 私には妻が……!!」
セクシー踊り子クロシュ「んふふ……みんな、デロデロになれば……おんなじ……」モニョモニョモニョ
衛兵「アバ……」ガクガク
セクシー踊り子クロシュ「みんなで……デロデロに、なろ……?」モニョモニョモニョモニョ――
「そこまでだ!!」ドン!!
セクシー踊り子クロシュ「!」モニャッ!
金髪の若き王子「うちの兵士をいじめるのはそこまでにしてもらおう、うら若き踊り子よ」スタスタ
隠れた妖精(うわわわ、なんか偉そうな奴にバレちゃった! どうするの、クロシュ!!)
セクシー踊り子クロシュ(んゅゅ……!)
金髪の若き王子「しかしその兵は妻一筋の強い意思を持った男……それをここまで追い込むとは、一体どのような手管を用いたのだ?」
セクシー踊り子クロシュ「ほえ……?」
金髪の若き王子→メロウド「答えよ。さもなくば第二王子メロウド・オリシンの名において、今ここで貴様を裁いてくれよう!」
セクシー踊り子クロシュ「んわ……!!」
妖精「あああもう! 悪かった! 出来心だったんだ!! 王子様なら寛大な心で許してよ!」パタパタ
メロウド「妖精……!?」
◇
583 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 17:52:57.65 ID:OLTvbRp90
―メロウドの離宮
メイドたち「お帰りなさいませ、メロウド様」ペコリ
メイドたち「ようこそいらっしゃいました、お客様」ペコリ
フメイ「わー……」
聖女「え、え、ええ……!?」
リュアン「な、なんで案内されてるんですか……!? ここはどこなんですか……!?」
メロウド「フッ、そうかしこまらずとも良い。ついさっき、君たちは不埒な侵入者からこのメロウドの客人となったのだから」
クロシュ「??」
妖精「えーと……どういうことなの?」
メロウド「単刀直入に言おうか。君たち、僕の手先となれ!」ドン!
妖精「ええっ!?」
聖女「て、手先……!?」
メロウド「知っているかい? 今この王宮は王位継承の件で揺れている。第1位のクロノス兄さんか、第0位のフェルメールか。そこで僕は考えたんだ。このドサクサは僕が継承するチャンスではないか? とね」
妖精「え、ええ……」
メロウド「どうだい? もし手先となるなら、僕が新国王となった暁には相応の地位と名誉と給金を約束しよう」
妖精「うーん……私たち、オリシンでの地位とかお金が欲しいわけじゃないし……」
メロウド「なら何が欲しい? そもそもなぜ衛兵を籠絡しようとしていた?」
妖精「それは――」
カクカクシカジカ――
*
メロウド「何……!? 白影スライム騒ぎの原因究明を!?」
妖精「そう。だから悪いけど、あなたの手先になってる暇はないんだよね。王宮に侵入しようとしたのも、デロデロ騒ぎの首謀者が関与してる疑いがあったからでね……」
フメイ(えっ、そうなの!?)
リュアン(そ、そういうことにしておきましょう! その方がスムーズです!)
聖女(そ、そうですね。嘘も方便です!)
メロウド「オリシン王宮にデロデロの首謀者が関わっているだと!?」
妖精「そ、そう……。誰かはまだ突き止めてないんだけども……」
メロウド「ふむ……検討もつかないな。だが王宮内の人員監視ならば、やっぱり僕の手先となった方がいろいろ都合が良いんじゃないかな?」
妖精「う……そ、そうかも……」
メロウド「フッ、悪いようにはしない。僕の賓客だということにすれば、この離宮はもちろん王宮にも出入り自由、探索も調査もし放題だ」
妖精「う、うーん……」
584 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 17:53:26.97 ID:OLTvbRp90
聖女「あ、あの……一つお伺いしてもよろしいですか?」
メロウド「む、何だい?」
聖女「メロウド様には、王様となって何を成したいのか――その展望はございますか?」
メロウド「!」
フメイ「それはフメイも気になるかも。メロウドが悪いやつなら、手伝いたくないし」
メロウド「フッ……確かにその通りだな、僕が同じ立場でもそう思う」
フメイ「でしょ」
メロウド「そして展望だったな。それはもちろん――この国の大図書館と全ての書物を守り、尊び、次代に伝えていくことだ!!」ドン!!
クロシュ「わあ……」
フメイ「大図書館と、書物を……守る……?」
メロウド「そうだ! このオリシン王国は本の国! であるなら、その本を最も丁重に扱うのが国家としての役目だと思わないか?」
妖精「なるほどね……。そしてメロウドはそれを他の継承候補者たちより全うできる自信があるんだ?」
メロウド「無論だ。兄さんもクーフィアも人が良すぎるところがある、王の器には向いてない――コホン、今のは聞かなかったことにしてくれ。とにかく僕が王位を継承するのが一番ってこそさ」
妖精「でも、継承争いではかなり不利な立場ってことだね」
メロウド「そう。議会ではもっぱら第1位のクロノス兄さんか、第0位のフェルメールかで割れてる。僕の名前が挙がることはほとんどないんだ。正直なところクロノス兄さんならこっちとしても納得できるんだけど……第0位のフェルメールになるのはちょっとね……」
妖精「……そもそも第0位って何なの? 継承順位0位なんてこの国で初めて聞いたんだけど……」
メロウド「知らん! 親父……前国王が何を血迷ったのか、末妹のフェルメールを第0位ってことにしたんだ。それでこの有り様さ。まあお陰で僕が王位を狙える隙が生まれたとも言えるけど」
リュアン「なんか……大変なんですね……」
メロウド「まあとにかく君たちはこれから僕の手先として頑張ってくれよ。拒否したら不法侵入未遂で逮捕だから」
妖精「うげ……」
聖女「ひとまず今はメロウド様の言う通りにするしかなさそうですね……」
フメイ「まあ、王宮を出入り自由になったし良いんじゃないの?」
クロシュ「うん!」
☆メロウド王子の手先になってしまいました……
☆王宮に自由に出入りできるようになりました
まだ少しお話できそう
↓1〜2選択
1.クロノス王子について
2.クーフィア王女について
3.フェルメール王女について
4.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 17:58:19.82 ID:Ks3MMOhWO
2
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 18:11:09.50 ID:AIw6I630o
3
587 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 21:04:34.13 ID:OLTvbRp90
妖精「第一王子のクロノスに……クーフィアっていうのは?」
メロウド「クーフィアは第一王女だよ。第一王女って言ってもクロノス兄さんどころか僕よりもずっと年下の妹だけど」
クロシュ「どんな、人……?」
メロウド「引きこもり……コホン、内気で人見知りなかわいい妹さ。王位継承順位は僕に次いで3位だけど、きょうだいの中ではぶっちぎりに王位に向いてないと断言できる。クーフィアが王位を継承することはまずないだろう……。彼女自身にとっても、この国の民にとっても、彼女が王位に就くことだけは絶対に避けなければならない」
リュアン「け、けっこうはっきり言いますね……」
メロウド「でも人柄は信頼できる良い子だし、頭も悪くない。表舞台に立つよりは影からひっそりと支えるのが得意なタイプだ。当然本人もそれはわかっている。だから権力争いに参戦してくることもないだろう。どちらかと言うと味方に引き込みたいね」
フメイ「今は味方じゃないの?」
メロウド「クーフィアはたぶん、クロノス兄さんを応援していると思う。兄さんは貴族からも民からも信の篤い質実剛健な長男だからさ」
妖精「……クロノスで良くない?」
リュアン「そんな気がしてきました……」
メロウド「ははっ、緑の国みたいな選挙をやったら実際クロノス兄さんの当選が確実だろう」
フメイ「でも、メロウドが王になりたいんだよね?」
メロウド「その通り。それが一番だよ、きっとね」
*
妖精「……で、フェルメールってやつはどうなの?」
メロウド「フェルメールか……。僕たちきょうだいの末っ子であり、前国王が0位に指名したこの騒動の台風の目だね」
クロシュ「どんな、人……?」
メロウド「お淑やかで慇懃丁重、絵に描いたような貞淑なお姫様……ということ以外は、実は僕もよく知らないんだ」
リュアン「えっ? きょうだいなのに……?」
メロウド「親父がどこぞの国外貴族と懇ろになってこさえた娘……らしい。事情はよく知らないけど、元いた家門が没落したとかで数年前に親父を頼ってきて、僕たちが知らない内にいつの間にか第0位の地位を築いていたんだ」
妖精「ええ? そんなよくわからない奴に王位を渡すのは危なすぎるんじゃ?」
メロウド「僕もそう思う。でも貴族の半分くらいは、既にフェルメールに骨抜きにされてるんだ」
クロシュ「ほねぬき……?」
メロウド「フェルメールはクーフィアと違って、王女らしい王女然とした姿だからね。それでいて貞淑で貴族の男たちを喜ばせる気品や所作を完璧に身に着けている。実際の知性や教養のほどはわからないけれど、人気になるのも当然と思うよ」
フメイ「ふうん。でも、王様になるなら見た目より仕事ができるかどうかの方が大事なんじゃないの」
メロウド「いや……王として立つ以上、見た目というのもかなり大事だ。例えば、自分たちが暮らす国を背負って立つ王が、すごく仕事ができるけど見た目はみすぼらしくて小汚い爺さんだったらどう思う?」
フメイ「うーん……仕事ができるなら、フメイは別になんとも……」
メロウド「そ、そうか……。でもそういうのを気にする人ってのは君が思っている以上に多いんだ。民はもちろん、貴族連中にもね」
妖精「うーん……じゃあメロウドはちょっと不利なんじゃないの? 見た目は爽やかだけど線が細くてちょっと頼りないし」
メロウド「言ってくれるなあ! まあでもその通り、僕は不利だ。クロノス兄さんも筋肉モリモリだしね。僕が有利を取れるのは、見た目も地味で性格も弱々しいクーフィアくらいだよ」
リュアン「クーフィア王女様……会ったことはないけどかわいそうになってきました……」
☆クーフィアとフェルメールについてのお話を聞きました
◇
588 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 21:05:40.37 ID:OLTvbRp90
―オリシン市街 市場
ワイワイ ガヤガヤ
妖精「ふー……気さくな王子だったけど、やっぱりああいう場所にいると疲れるねえ」
リュアン「はい……。なんだか、ものすごく疲れちゃいました……」
聖女「オリシン入りしていきなり、王子様の離宮に案内されてしまうなんて……」
リュアン「それだけ聞くと、なんだか世の女性たちに嫉妬で呪い殺されそうですね……」
聖女「メロウド王子、見た目はいかにも王子様なイケメンでしたものね」
ワイワイ キャッキャ
フメイ「妖精、いけ麺っておいしいの?」
妖精「イケメンは食べ物じゃないよ。確か、賢明のアナグラムって聞いたことある」
クロシュ「けんめい?」
妖精「うん。賢明な男性のことを、ちょっともじってイケメンって呼ぶ文化があるみたい」
フメイ「そうなんだ」
リュアン「は、初めて知りました!」
聖女「私は今まで、イケてるメンと勘違いしていたようです……!」
リュアン「私も!」
フメイ「いけてる麺……?」
*
リュアン「そういえば、クロシュちゃんは武器とか用意した方が良いんじゃない?」
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「うん。フメイもそう思う」
妖精「そうだね……。人型で行動するなら、やっぱり武器があった方が良いと思う」
聖女「それでしたら、盾や防具も必要ではありませんか? まあこれはクロシュさんだけでなく、私たち全員に言えることですけれど……」
リュアン「確かにそれもそうです……」
妖精「今日は長旅で疲れてるし、入れる店は一つくらいになりそうだね。どうしようか」
↓1選択
1.武器屋
2.防具屋
3.装飾屋
4.道具屋
0.自由安価(店の種類を記入)
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 21:07:18.09 ID:xA86oKCP0
0自作の絵とか売ってるフリーマーケット
590 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 21:52:13.12 ID:OLTvbRp90
クロシュ「……」キョロキョロ
絵売り「そこのお嬢さん方! こちらの絵画や絵ハガキをご覧になりませんか?」ヌッ
クロシュ「ほえ……?」
フメイ「?」
聖女「えっと……私たちのことですか?」
絵売り「はい、もちろん! こんなに美しいお嬢さんたちのグループなんて他におりませんから!」ニコニコ
リュアン「そ、そうですか……?///」
絵売り「オリシンは初めてですか? オリシンに来たら絵を買う、絵を買うならオリシンってくらいこの界隈じゃ有名なんですよ! さあさあ、見てってください!」
妖精「んん〜? オリシンで絵が有名ってのは初めて聞くな……」
クロシュ「絵……見てみたい!」
聖女「まあ……見るだけ見ていってみますか?」
絵売り「もちろん見るのは無料です!!」
妖精「じゃあ見てこうか。装備の調達はそんなに急ぐこともないしね」
*
―絵売りマーケット
ワイワイ ガヤガヤ
絵売り「さあさあ、こちらです!」スッ
イルカが飛び跳ねる絵画「」キラキラ
クジラが泳いでいる絵画「」キラキラ
シャチが宙返りする絵画「」キラキラ
クロシュ「わあ……!」
聖女「きらきらなお魚さんたちの絵です!」
リュアン「これ……ミュージアで見られる画風とはかなり雰囲気が違いますね。精細で、わかりやすいです」
絵売り「フフフ、こちらは新進気鋭の海洋アートなんですよ! ミュージアの芸術論者にしかわからないような難しい絵ではなく、誰にでもわかりやすい画風と美しさが魅力の絵なのです!!」
フメイ「ふうん……。エイの絵はないの?」
絵売り「エイは……ないですね」
フメイ「そう……」
妖精「芸術って実は私もよくわかってないんだよね……。クロシュはどう思う?」
クロシュ「んへへ……お魚、いいとおもう……!!」
妖精「食べること考えてない……?」
絵売り「そんな素晴らしいこちらの絵が――なんと今ならたったの19万8000!!!!」
フメイ「ええっ高い!!」
絵売り「いやいやいや! お嬢さん、考えてみてください! ミュージアではどんなお値段で絵画が取引されているか――」
リュアン「……ものによっては、数千万の値が付くこともあったみたいです」
絵売り「でしょう! それに比べればこのお値段!! しかもこれが、同じ絵の絵ハガキとなるとたったの1500です!!!!」
フメイ「わっ安い!」
絵売り「どうです? 旅のお便りに、早速この絵ハガキを使ってみるのはいかがでしょう?」
妖精「う、うーん……絵ハガキ……1500……まあ新進気鋭のアートなら……うーん……」
聖女「むむ……お父様に、アートなお便りを……」
クロシュ「……」
↓1コンマ
01-30 買ってしまった……
31-60 自作すればタダ!!
61-90 逆に寄稿した
91-00 ???
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 21:59:18.12 ID:AIw6I630o
たかく
592 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 22:39:36.42 ID:OLTvbRp90
チャリンチャリン
絵売り「毎度あり〜!」
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」ポン
クジラが泳いでいる絵ハガキ「」ポン
シャチが宙返りする絵ハガキ「」ポン
聖女「買ってしまいました」
絵売り「フフフ、お目が高いお嬢様方です!」
妖精「……ん? この絵……微かに魔力が感じられるな。あっ!」
絵ハガキから飛び出すイルカ「」バシャァン!
リュアン「うわあ! イルカが飛び出して水しぶきが……あれ?」
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」
フメイ「……???」
絵売り「あそうそう、言い忘れていましたけど、その絵ハガキ飛び出すように見えたり……というか時々実際に飛び出しますので、ご注意くださいね。魔力が切れたら飛び出さなくなりますので」
クロシュ「……! これ……トリルちゃんの、絵の魔法……!!」
絵売り「……!? 私以外にも同じ魔法の使い手が……!? こ、コホン……まあとにかく、素晴らしい取引でした! またのご来店をお待ちしてますよ」
聖女「ふふ……お父様、こんなハガキが来たらびっくりするかなあ……」
妖精「まあ……たまにはこういう買い物もいいか」
☆飛び出す絵ハガキを買い、各々出したい相手へ出すことにしました
◇
593 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 22:40:36.54 ID:OLTvbRp90
―夕方
オリシン市街
カー… カー…
聖女「ふふ、良い買い物ができましたね」ニコニコ
妖精「……聖女って、もしかして騙されやすかったりしない?」
聖女「えっ!? な、なんでですか!?」
妖精「いや……なんでもない。そのままの聖女でいてくれた方が良いかも……」
フメイ「?」
クロシュ「?」
リュアン「……まあ、良い買い物ができたのなら良かったと思います!」
半透明のTシャツ騎士「お、そのハガキは……詐欺絵売りに騙された人はっけ〜ん」フヨフヨ
聖女「………えっ!!?!?!?」
妖精「い、言わんでいいことを……。ていうかあなたは――」
半透明のTシャツ騎士「旅の皆さんおひさ〜。オリシンへご滞在だったんですねえ〜」
リュアン「あの時の……騎士さん!」
金髪イケメン騎士「お久しぶりです。ご無事で何よりです」
妖精「仕事終わり?」
半透明のTシャツ騎士「ですね〜」
金髪イケメン騎士「私はこれから自主的に白影スライム警戒に当たるところです」
半透明のTシャツ騎士「うへぇ、仕事中毒すぎて引くわぁ……」
金髪イケメン騎士「この都と民の皆様をお守りすることが騎士の務めですから」ニコニコ
妖精「白影スライムか……。そういえば、騎士のあなたたちから見て、この国で変わったことって何かある?」
半透明のTシャツ騎士「そりゃ白影スライムでしょ〜」
金髪イケメン騎士「あとは……やはり懸念なのは継承争いの長期化ですね」
半透明のTシャツ騎士「アーサっち的にはやっぱお姫様お姫様してるフェルちゃん様をお守りしたい感じ〜?」
金髪イケメン騎士「騎士たる者、主君が誰であろうと全霊で仕えるのみです」
半透明のTシャツ騎士「うへぇ、思考停止の働きアリこわぁ……」
↓1コンマ 聞き込み
01-60 白影スライムの出現分布について
61-90 フェルちゃん様について
91-00 ???
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 22:42:13.61 ID:xA86oKCP0
あ
595 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 23:12:58.91 ID:OLTvbRp90
妖精「フェルちゃん様って……第0位のフェルメール王女のこと?」
半透明のTシャツ騎士「そうそう〜。め〜っちゃおかしいお姫様なんだよね〜」
金髪イケメン騎士「……アインツィアさん。いくら同僚でも、王族の方々への無礼は聞き捨てなりません」
半透明のTシャツ騎士「おおっと!? 失敬失敬、聞き逃してくださいね〜」
半透明のTシャツ騎士『アーサっちに聞かれると怒られちゃうから、こっちでお話しますね〜』
クロシュ『!』
妖精『! これ……心魔法の念話!』
半透明のTシャツ騎士『お、妖精さん詳しい感じ〜? 私らは夢魔なんで基礎技能ですけど、妖精でこれ知ってるのってなかなかですね〜』
妖精『……やっぱりあなた、夢魔だったんだ。それで……夢魔から見て、なんか変なの? 例のお姫様は』
半透明のTシャツ騎士『いえ〜す。アレ、たぶんやってますねえ』
クロシュ『やってる?』
半透明のTシャツ騎士『範囲はわかりませんけどぉ、洗脳か何かをばらまいたっぽいです〜。夢魔の私でさえ最近までフェルちゃん様が第0位の王女様だって疑ってなかったくらいなんでぇ、かなりの使い手ですよあの人〜』
妖精『一時的とはいえ、夢魔をも欺くほどの心魔法の使い手……!?』
半透明のTシャツ騎士『そうっぽ〜。怖すぎなんでぇ、私気付いてないフリしてま〜す』
妖精『なるほど……そりゃ確かにかなりやばい奴だね……。ありがとう、情報提供』
半透明のTシャツ騎士『ど〜いたしまして〜。あ、今のアーサっちに言わないでね〜。どっちに転んでも私怒られちゃうから〜』
妖精『……まあ、うん』
☆フェルメールが洗脳魔法?をばらまいたという情報を得ました
◇
596 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 23:14:04.38 ID:OLTvbRp90
―オリシン王国 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[09/16] 防御[00/09]
・聖女 近接[00/03] 魔法[00/07] 防御[00/03] ?[00/08]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
597 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 23:15:58.39 ID:OLTvbRp90
―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
聖女「……詐欺なんて……嘘ですよね……? だって……この絵は、こんなにも綺麗で……」ブツブツ
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」
シュヴィー「聖女さま……」オロオロ
フメイ「聖女……まだ気にしてる……」
リュアン「ど、どんな声をかければいいんだろう……」
妖精「ううーん……」
クロシュ「……聖女さん!」モニョッ
聖女「あっクロシュさん……!」
クロシュ「……あの、絵売りの、人が……どんな、つもりでも……」
聖女「……はい」
クロシュ「………聖女さんが……おもった……絵の、良さは……なくならない……!!」
聖女「!!!!」
クロシュ「だから、それ……すてきな、おさかなの、絵……!!!!」
聖女「!!!!」
クロシュ「大司祭さんに……送って……あげよ……?」
聖女「……はい!! 私としたことが、末節に囚われて本質を見失っていたようです。クロシュさん、ありがとうございます……!! これは……素敵な絵です!!!!」
クロシュ「ん!!!!」
フメイ「クロシュ……!」
リュアン「そっか……例え詐欺だったとしても、絵を見て覚えた感動は本物だもんね!」
妖精「ふふ……芸術についてはやっぱり一家言あるんだねえ、クロシュ」
シュヴィー「すごいです! 私も欲しくなってきました……あのおさかなの絵……!!」
妖精「いや、それはやめた方が……」
オリシン首都滞在2日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 23:16:32.98 ID:YoZq7wi2O
イリスの家に行く
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 23:16:41.08 ID:5XNg6rC30
大図書館に行ってみる
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 23:18:03.91 ID:MojFe3I+O
書店で買い物
601 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/12/21(日) 23:21:29.77 ID:OLTvbRp90
本日はここまで。次回はイリスさんお久しぶり編、首都大図書館編、書店でお買い物編です
オリシン入りを果たし、いきなりメロウド王子の手先になってしまったり、王宮の出入りが自由になったり、怪しい絵売りから絵ハガキを買ってしまったり、騎士たちからフェルちゃん様の情報を得たりしたクロシュたちでした
今のところオリシン国は穏やかであり、恐ろしい惨事や悲劇とは無縁そうに見えます。しかし騎士たちが言っていたように、首都の外では白影スライムたちが飛び跳ねているそうです。あかちゃんスライムたちは、見えざる脅威にどう立ち向かえば良いのか。やはりここは、ダークヒーローの立役者イリス・プラネット氏を頼るのが良いのかもしれません
それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日となります。よろしくお願いいたします
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 00:18:58.27 ID:ub83dlLio
乙
毎回王宮には無断で侵入してたクロシュがちゃんと全うに訪問してる
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 01:36:24.32 ID:L6XgL47Jo
おつ
しかし何処から取り掛かればよいのやら…
いつも通り人助けしてれば何かきっかけが拾えるかね
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 13:48:37.07 ID:A/EkZcCeO
乙
聖女さんやっぱポンコツ…
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 22:54:12.41 ID:Qa/JLy8vo
おつおつ
光集め編のパーティメンバーは一人でも旅できてただけあって皆しっかりしてたんだって改めて知る
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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