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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7

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681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 16:42:27.45 ID:Woi54PQxO
船旅ビスケット
ビリビリレモン
682 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 17:43:31.63 ID:ZnKLRiTO0
 ベリーレモンのビスケット・パルフェ「」ポン!

クロシュ「わぁ……!」

フメイ「きらきら……」

聖女「赤いベリーと黄色いレモンの層が綺麗です!」

リュアン「この層は……ビスケットですか?」

アステール「はい。先日、船旅ビスケットが安かったので」

イリス「えっ……!? これ、あのカチカチに硬い船旅ビスケットなんですか……!?」

アステール「はい。クロシュさんとフメイさんが念入りに砕いてくれました」

クロシュ「!」ドヤッ
フメイ「……」ドヤ

妖精「なるほど……」

 *

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

フメイ「♪」モグモグ

リュアン「このレモン、なんだかビリビリします!」

聖女「サクサクなビスケット層に、ベリーの甘酸っぱさ、レモンのビリビリ感、そしてシロップの優しい甘み……! 見た目通りに華やかで楽しく美味しいデザートです!」

イリス「これ……ラティア・ヘイヴンに生えてたビリビリレモン!」

アステール「ラティア・ヘイヴン産だったのですね。珍しい果物だったので、空妖精の行商から買ったのです」

妖精「空妖精の行商……浮島の外に出て自由にやってるやつもいるんだね」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

 ☆美味しいデザートを食べて元気になりました
  明日の終わりまで余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5、雷適性◯

 ◆
683 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 19:27:28.07 ID:ZnKLRiTO0
急用が入ったため一旦停止します
21:30くらいに再開できる予定です
684 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 21:45:09.38 ID:ZnKLRiTO0
―オリシン王国 滞在5日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:火鼠の衣     飾:なし

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:木綿のドレス   飾:なし

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:なし       飾:守りのペンダント
武:なし       防:旅人のドレス   飾:なし

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ロイエの修道服  飾:なし

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改  盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス  防:賢者のローブ   飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*2       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 
ヒヒイロカネ                  
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ  近接[00/04] 魔法[12/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[03/07] 防御[00/04]
・聖女   近接[00/03] 魔法[03/07] 防御[00/04]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
   大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
685 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 21:46:37.43 ID:ZnKLRiTO0
―朝
 メロウドの離宮

妖精「というわけで状況をまとめてみたよ」


◯デロデロ化現象について
・オリシン平原北西部にて目撃多数
・同地域のメモル大図書館跡が怪しい?
・大図書館跡地の調査許可は取得済み
・行くならちゃんと準備しよう

◯王位継承争いについて
・1位のクロノスと0位のフェルメールの争いがほとんど
・メロウドは弱小勢力。クーフィアはメロウドを応援
・フェルメールは洗脳魔法?を用いた疑惑がある
・全てが洗脳ならフェルメールは王家と全く無関係な外患?
・クロノスとも情報共有して協力し合った方が良いかも


イリス「ありがとう!」

リュアン「……そういえば、フェルメール王女はどうして王位を狙っているのでしょうか?」

妖精「どうしてって、そりゃ王位となればなんだって手に入る一番偉い地位だし……」

リュアン「でも……国全体を洗脳できる力があるなら、わざわざ王位につかなくても何だって手に入る気がします。むしろ王なんて目立つばっかりで洗脳が露見するリスクは増えるし、仕事だって大変だろうしで、良いことなんてないと思うんですけど……」

妖精「……確かに。私だったらやれって言われてもやりたくない……」

イリス「と言いつつちゃんと首長をやってくれるのが妖精さんの良いとこだよね……。でも確かに言われてみると変だね。百歩譲って王族としての地位が欲しいとかでも、王様そのものになるよりもクロノス様とかメロウド様を洗脳して王妃にでもなった方がまだ楽そうだし安全そう……」

聖女「……フェルメール王女は一体何を企んでいるのでしょうか……。メロウド様、何か心当たりはありますか?」

メロウド「全くわからん。とにかく一番偉くなりたい目立ちたがりなんじゃないか?」

妖精「まあ……そういう不合理な人間である可能性も否定はできないけど……。クーフィアはどう?」

クーフィア「………もしかしたら……鍵が欲しいのかも……?」

リュアン「鍵……?」

メロウド「あ、ああ〜!! 宝物庫の鍵か!! そうだなあ、アレは国王の地位にならないと手に入らないものだもんなあ!!!!」

クーフィア「あ……!! そ、そう……!! 宝物庫の、鍵……!! 国王にならないと、手に入らない……!! だ、だから……!!」

クロシュ「?」
フメイ「?」
聖女「……?」
リュアン「……」
イリス「……」
妖精「……」

メロウド「よし、今日も一日頑張ってこう!!」

クーフィア「お、おー……!」


妖精(どうやらオリシン王には、平民には開示できない秘密があるらしい……)

イリス(鍵……一体何の鍵……?)


オリシン首都滞在5日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 21:47:07.96 ID:FuREqfjxO
イリスと一緒に市場で情報収集
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 21:47:10.80 ID:Hgmka64MO
早速フェルメール王女に突貫して可愛がられて篭絡されてお土産持たされてやんわり対応される
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 21:47:11.08 ID:Q4/xR6Oa0
クロシュ、メイド体験しつつ城を調査
689 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/03(土) 22:16:22.09 ID:ZnKLRiTO0
―オリシン首都 市場

 ワイワイ ガヤガヤ

イリス「というわけで今日は市場でお買い物しつつ情報収集!」

聖女「やっぱりここの市場は賑わっていますね。パスタも売っているでしょうか?」

イリス「もちろん! 中央大陸でも有数の穀倉地帯……を抱えるユーシリア帝国のお隣だから、パンもパスタも安くて良いのをいっぱい輸入できるそうです」

リュアン「わあ、パンとパスタですか……!」

聖女「せっかくですからパスタを多めに買って帰りましょう! パスタなら長持ちしますし、旅の保存食にもぴったりのはずです!」

イリス「ハッ……パスタ……そっか、旅にはパスタが良かったんだ……!」


↓1コンマ 情報収集
01-75 フェルメールについて
76-90 フェルメールについて+
91-00 王の秘密について

↓2選択 買うもの
1.帰る(旅や探索の必需品は買います)
0.自由安価(買うもの、または買い物以外の行動)
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 22:17:38.99 ID:3kShnX/Io
んわ
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/03(土) 22:19:40.43 ID:DXDoyxi7O
0また自作の絵売りを探してみる
692 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:18:35.74 ID:/5+SanES0
 乾燥パスタ「」ポン
 乾燥パン「」ポン
 船旅ビスケット「」ポン
 マナポーション「」ポン

リュアン「これだけ買えばひとまず大丈夫ですかね……?」

イリス「うん、大丈夫だと思う!」

聖女「船旅ビスケット……結局買ってしまいましたね……」

イリス「まあ……安かったので……」

リュアン「そのビスケット……そんなに硬いんですか……?」

イリス「硬貨を食べてるんじゃないかって気持ちになるよ……」

リュアン「えっ……」

聖女「……大切に頂きましょう。そのビスケットも……元は、この大地に根を張っていた麦から成ったものなのですから……」

イリス「ですね……。大地の恵みです」



ティナ「イリス」スタスタ

イリス「……母さん!?」

ティナ「そちらの方は……確かロイエの……」

聖女「聖女です! ティナさん、お久しぶりです!」

リュアン「リュアンって言います。えっと、イリスさんにはお世話になってます」ペコリ

ティナ「ティナ・プラネットだ。……少し場所を移そう」

 *

―イリスの家

ティナ「なるほど……あなたたちも王位継承争いに巻き込まれていたの」

イリス「うん……。母さんは? 一ヶ月くらい前に急な仕事が入ったって言って何も言わずに飛び出してったけど」

ティナ「ある人物に雇われ、戦術顧問として王宮に出入りしつつ今の王位継承争いやその根に巣食う問題を探っていたの」

イリス「ええっ!? ど、どうして私には何も教えてくれなかったの!?」

ティナ「言えばあなたも首を突っ込もうとしたでしょう。少なくともあの時はまだその段階じゃなかった……意味はわかる?」

イリス「うっ……ま、まあ確かにそういう問題は不得手だけども……」

ティナ「でもまさか、あなたたちもメロウド王子に雇われて王宮入りしていたなんてね……」

イリス「そ、そうだよ! 私ももう無関係じゃない! それに、自分の身は自分で守れるもん!」

ティナ「……まあ確かにそうね。少なくとも正面戦闘力は既に私を越えているし……それに……」


リュアン「え、えっと……これはどういう状況なんでしょうか……?」

聖女「まあ、その……イリスさんとティナさんはいろいろありまして……」


ティナ「……彼女らのような者まで巻き込んでしまっているなら話は別。あなたには彼女らを守らなければならない義務がある……」

イリス「……えっと、それなんだけど……むしろ私は聖女さんたちから巻き込まれた側で……」

ティナ「えっ」

 *
693 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:19:01.04 ID:/5+SanES0

聖女「む、娘さんを巻き込んでしまって、本当に申し訳ありませんでしたっ!!」ドゲザッ

リュアン「も、申し訳ありませんでしたっ!!」ドゲザッ

ティナ「……土下座なんてしないで頂きたい。それだけ、イリスが頼り甲斐のある魔法使いとして成長したということでもあるのだから、私としては喜ばしい限りだ」

イリス「母さん……!」

ティナ「互いの情報を共有しよう。メロウド王子とクーフィア王子の証言も得られれば全貌が見えてくるかもしれない」

イリス「そういえばさっきある人物に雇われたって言ってたけど、それって誰なの?」

ティナ「クロノス・ローレリアス・オリシン――継承順位第一位、王位の正統継承者だ」

イリス「!?」
聖女「!?」
リュアン「!?」

 *
694 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:21:46.73 ID:/5+SanES0

ティナ「まず、フェルメールの正体だが……これについては既に調べが付いている。奴の真の名は、フェルメール・ド・ロスチャイルド。セイントレア王国に連なる大貴族だ」

イリス「ろ……ロスチャイルド!!?」

リュアン「えっ……!? ロスチャイルド……!?」

聖女「ロスチャイルド……あっ、芸術都市のレーティアさんのご実家でしょうか?」

ティナ「レーティア・フォン・ロスチャイルドのことであれば、その通り。レーティア氏は既に出奔して久しい身のようだが……フェルメールは少し前までロスチャイルド家と繋がっていた可能性が高い。ロスチャイルド家は黒い噂が絶えないが、恐らくこれまでもこのような手口を使って勢力を拡大してきた家系なのだろう」

イリス「……ということは……フェルメールの目的は、オリシン王国を乗っ取ってロスチャイルドの勢力を拡大すること……!?」

ティナ「いや……実はそうとも言い切れない。というのも、さっき私は『フェルメールは少し前までロスチャイルド家と繋がっていた』と言っただろう。つまり――」

リュアン「今は……繋がっていない……?」

ティナ「そうだ。以前は定期的にロスチャイルド家と連絡を取り合っていたことが確認されていたが、今は全くと言って良いほど連絡をしていない」

イリス「……監視されていることに気付いて、連絡方法を変えた可能性は?」

ティナ「もちろんそれも考えた。しかし奴は監視されていることに気付いていない様子だ。恐らく本当にもう連絡を取っていない」

聖女「では……ロスチャイルドと縁を切って、自分一人でオリシンを乗っ取る気でいる、ということですか……?」

ティナ「……今ある情報だけで考えるなら、そういうことになる。あまりにも無謀で不可解な行動だが……一つ可能性を挙げるとすれば……奴の出版した謎の本――あれが手がかりになるかもしれない」

聖女「クロシュヴィア伝説……!」

ティナ「ああ。現在行方不明のデロデロ導師クロシュヴィアと何らかの繋がりがある可能性がある」

聖女「………リュアンさん……デロデロ教の集会でフェルメール王女を見たことはありますか……?」

リュアン「えっと……フェルメール王女ってどんなお姿をしてらっしゃるんですか?」

ティナ「ふむ……似顔絵で悪いが、こんな姿だ」スッ

 精巧に描かれたフェルメールの絵「」ポン

イリス「わあ……! すっごい綺麗で可愛らしい……!」

聖女「確かに……何も知らなければ思わず抱っこしたくなりそうな可愛らしさです……!」

リュアン「……こ、この人……あります。見たことが……」

ティナ「!」
イリス「!」
聖女「!」

リュアン「デロデロの集会で……いつも前の方に陣取ってて、いつもクロシュヴィア様にものすごく近くて……いつもクロシュヴィア様になでなでされてました……。デロデロ番号が1番っていうのをいつも自慢してて……あっ、デロデロ番号っていうのはデロデロ信徒の中でも特に熱心な人たちが自称する序列?みたいなものらしいんですけど……すみません、私は一般信徒だったのでそういうのはよくわかってなくて……」

ティナ「……なるほど、ありがとう。となるとやはり奴は、ロスチャイルドからデロデロに鞍替えした――と考えるのが自然だろうか?」

聖女「うーん……? でもデロデロ教には、オリシン王国を乗っ取る理由がないような気もします……。以前までのクロシュヴィアさんなら、そんな強硬的なやり方を好んでいませんでしたし……今は、そんなことをしなくても白影スライムをけしかければデロデロ化は成されるはずですし……」

ティナ「……国家を乗っ取る以外にも、オリシン国王になる利点はもう一つある。フェルメールはそれを狙っているのかもしれない――とクロノス王子は仰っていた」

イリス「えっ? それって一体……」

ティナ「王立大図書館に隠されし秘密……それについて、国王となった者にはある権利と義務が課される。フェルメールが欲しているのはその権利ではないか、と……」

聖女「王立大図書館に隠されし秘密……!? そ、それってまさか……時空が歪んで禁じられたアカシャ大図書館への――」

リュアン「ちょ、聖女さん! それはトンデモ本のトンデモ説ですよ!」

ティナ「……」

イリス「えっ母さん……!? そこで黙らないでよ!?」

ティナ「いや……すまない。詳しいことはクロノス王子に直接聞いて欲しい。私が流布して良い話ではない」

聖女「ど、どうしましょう……!! あの本が、もし本当だったら……!」ガクブル


 ☆フェルメールと大図書館の秘密についての情報を得ました

 ☆ティナ・プラネットの協力を得られるようになりました

 ◇
695 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 00:23:03.85 ID:/5+SanES0
というわけで本日はここまでとなります

ついに……というほど溜めたわけでもなく明かされるフェルメール氏の正体……。悪名高きロスチャイルドは、この世界でも暗躍に暗躍を重ねるのか。そして大図書館にまつわる恐るべき秘密とは。オリシンを滅ぼす時空の歪みは実在するのか。メイドの姿となって潜入捜査を試みるあかちゃんスライムたちに、フェルメールの魔の手が迫る――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 05:15:02.31 ID:Kx0qedg1o
乙です
今年もよろしくおねがいします

保存にはいいよ乾麺、イリスと旅してたときは確かに食べてなかったな
697 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 19:27:19.96 ID:/5+SanES0
乾麺は保存が効くので、聖ヴァレリオ教会では主食とされています。素パスタ以外は子供たちにも概ね好評のようです
世界樹の巻における旅では、描写されていないところではもっぱらカチカチパンや船旅ビスケットなどの保存性が高い食品を食べていたようです。しかし上記食品は人間の味覚ではあまり美味しいと言えないもののため、イリス氏とエバンス氏が毎日美味しく食べられるよういろいろ頑張っていたようです。なおスライムの味覚では美味しいものだったらしく、クロシュ氏はいつも美味しく召し上がっていたようです
698 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 19:27:49.54 ID:/5+SanES0
―オリシン市場

 ワイワイ ガヤガヤ

リュアン「イリスさんのお母さんのお陰で一気に進展しましたね」

イリス「うん……私に何も教えてくれなかったことはちょっと複雑だけどね!」

聖女「それだけイリスさんのことを大切に思っていらっしゃるってことですよ!」

イリス「それもわかるけども!」


 ワイワイ ガヤガヤ

画商のおじさん「良い絵が揃ってますぜ」

絵描きエルフ「似顔絵描いてます〜」

旅行者の少女A「似顔絵ってその場!? めっちゃヤバ!」

旅行者の少女B「プロの職人ワザじゃん! 描いてもらっちゃお!」

 ワイワイ キャッキャ


リュアン「……あ、ここ絵売りマーケットですね……」

聖女「うっ……」

イリス「ん? どうしたんです? 何か嫌な思い出でも……ハッまさか!」

聖女「……あれは良い絵です。価格が何であろうと、あの時私が得た心の動きは決して紛い物ではありません」

イリス「ああー……やっぱり、やられたんですね……」

リュアン「地元じゃ有名だったりするんですか?」

イリス「まあ、それなりに……。この市場ではよくある話らしいです」

リュアン「取り締まったりとかは……?」

イリス「うーん……一応、お互いに合意の上で取引が成立してるわけだから直ちに違法とは言えない……って前に母さんが言ってた」

リュアン「なるほど……」

イリス「でも一定期間以内なら契約を取り消せる制度もあるので、もし間違った買い物をしちゃった時はその旨を伝えれば大丈夫ですよ。どうします?」

聖女「先ほども言いましたが、あの絵を初めて見た時の感動は本物だったのです。なので取り消す必要はありません。懐もそんなに痛くはありませんでしたし……」

リュアン「ですね。一般的な絵ハガキの価格としては高すぎますけど、是が非でも返金して欲しいというほどすごい額でもなかった気がします」

イリス「絶妙な値段設定……」
699 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 19:28:46.27 ID:/5+SanES0

絵売り「……お? あなた方はこの前のお得意様じゃありませんか!」ニコニコ


リュアン「わ……出会ってしまいました」

聖女「せ、先日はどうも……」

絵売り「こちらこそどうもどうも。またお買い求めにいらっしゃったので?」

リュアン「いいえ……たまたま通りかかっただけです」

絵売り「そうですか……。エイの絵を描いたのですが……」

 エイが泳いでいる絵ハガキ「」キラキラ

聖女「!!」

リュアン「エイの……!?」

絵売り「エイの絵を欲しがっていたあの少女は……今日はご一緒ではないのですね。本当に残念だなあ。あの子に見せてあげたかったのですが……」

聖女「う、うぅ……」

リュアン「聖女さん乗っちゃだめですよ! ああいう話術で聖女さんの良心に付け込もうとしているんです!」

聖女「わ、わかっています。わかっているのですが……」

 ハガキから飛び出して宙を泳ぐエイ「」バシャァン―スイスイ―

イリス「こ、これは……確かに、目を奪われるかも……!」

絵売り「フフフ、こんな素敵な絵ハガキ他じゃ滅多にお目にかかれませんよ? エイは普段描かないので、この一枚が売れちゃったらしばらく在庫なしになっちゃうんですよねぇ〜」

聖女「うぅぅ……!」


↓1コンマ
01-30 買ってしまった……
31-60 自分で描きます!!
61-90 実は預かってるものが
91-00 ???
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 19:29:48.92 ID:jumv5hvu0
あ
701 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 21:17:53.29 ID:/5+SanES0
 キラッ
  コロン―

聖女「――絵筆はありますか?」

絵売り「え? ああ、ありますけど……」

聖女「お借りしても良いですか?」

絵売り「まあそれくらいなら……」

聖女「では少々お借り致します」スッ

 絵筆「」スッ
 キャンバス「」ポン

 シャシャシャシャシャッ
  カキカキカキカキカキカキ

絵売り「!?」

リュアン「えっ……!? 聖女さん、急に一体……!?」

イリス「こ、このスピード……クロシュちゃんみたいだ……!?」

 シャシャシャシャシャッ
  カキカキカキカキカキカキ
   ポン!!!!

 灼熱を泳ぐ溶岩エイの絵画「」メラメラ―

絵描き「な……ななっ……!」

リュアン「こ、この臨場感……飛び出しこそしないですけど……本当に燃え盛っているかのようです!」

イリス「聖女さん……こんなに絵が上手だったんですか……!?」

聖女「……はっ!? あ……ええと……」

 灼熱を泳ぐ溶岩エイの絵画「」メラメラ

聖女「……た、たまたまです。たまたま……」

リュアン「たまたまでこんなに描けるんですか!?」

絵売り「あんた……どこで絵を習ったの?」

聖女「半年ほど前は芸術都市に滞在していたので……」

 くすんだ白い賽「」コロン…

 ☆聖女が???を1獲得しました

 ◆
702 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 21:20:13.59 ID:/5+SanES0
―メロウドの離宮

メイドクロシュ「!」ポン!

メイドフメイ「……」ポン

メロウド「よし、似合ってるぞ!」

クーフィア「似合ってるけど……ちょっと幼すぎないかな……?」

メロウド「魔族と言えば問題なかろう。実際スライムは魔族のようなものだろう?」

メイドクロシュ「そうなの?」

メイドフメイ「そうなの?」

妖精「……まあ、そもそも魔族って括り自体がものすごく雑な分類でもあるから……スライムも含むって言えば含まれると思う。たぶん」

メイドフメイ「ふうん」

メイドクロシュ「そうなんだ」

メロウド「では本日は、臨時メイドのフリをしつつフェルメールの身辺調査にあたってくれ。もちろん危険を感じた場合は速やかに退散すること。良いね?」

メイドクロシュ「ん!」

メイドフメイ「ん」

メロウド「では頼んだぞ」

 *

―オリシン王宮 浴室

 立派な浴場「」ドン!

サキ「ではここの掃除をお願いします」

メイドフメイ「……フリをしつつフェルメールの調査をするんじゃないの?」

サキ「フリにも最低限の中身が必要です。上辺だけでは見抜かれます」

メイドクロシュ「そうなんだ……」

妖精「ま、この子たちの監督は任せてよ。掃除は妖精の得意分野でもあるから」

サキ「わかりました。では後ほど確認に参りますので」スタスタ



メイドフメイ「……掃除、めんどう……」

妖精「文句言わないの! メイドの仕事をしっかりこなせばそれだけバレにくくなるってことでもあるんだからね」

メイドクロシュ「ん!」

妖精「よし、じゃあモップを持って。まずはタイルの掃除から――」


↓1コンマ
01-60 普通
61-90 掃除上手
91-00 森スライムの掃除テクニック
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 21:21:46.22 ID:a7ByXi+tO
ろしゅ
704 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:36:40.33 ID:/5+SanES0
メイドクロシュ「んしょ、んしょ」ゴシゴシ

メイドフメイ「汚れって熱で殺菌消毒できるんだよね? それなら――」チリッ

妖精「わあああ!!! やめなさい、ここのタイルに穴を空ける気!?」アタフタ

 ◇

 そこそこ綺麗になった大浴場「」ピカピカ

妖精「はあ、はあ……ひとまずこんなもんでいいか……」

メイドフメイ「つかれた……。お風呂入りたい……」グッタリ

メイドスライムクロシュ「〜〜…」デロロ…

妖精「二人とも、掃除にはあんまり得意じゃないの?」

メイドフメイ「……自分の家とか、集落の共用場所とかは、気が付いたら掃除するけど……。そうじゃないとこは、あんまり……」

メイドスライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「なるほど……。スライム類って綺麗好きだけど、自分たちと関わりのない場所を掃除することなんて普通ないもんね」

メイドフメイ「そう……。焼き払っちゃった方が楽……」

 ☆王宮の浴場を並程度に掃除しました

 ◇
705 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:37:36.08 ID:/5+SanES0
―王宮

妖精「さて、サキのお墨付きも貰ったことだし――フェルメールの調査に行こう」

メイドフメイ「ん」

妖精「私たちは臨時で雇われたメイドで、今日はフェルメールの私室の掃除を申し出るの。断られても良い。評判通りなら高貴で貞淑なお姫様だから、幼いあなたたちを邪険にしたりはしないはず……少しくらいなら話もできるかもしれない。いいね?」

メイドクロシュ「ん!」

妖精「よし、じゃあ行くよ!」

 *

メイドクロシュ「……」トコトコ

 フェルメールの私室の扉「」コンコン

「はぁい、どちら様かしら?」

妖精「臨時メイドの妖精です」

メイドフメイ「臨時メイドのフメイ、です」

メイドクロシュ「えと……りんじメイドの、クロシュ、です。えと、おそうじは……」

「なんですって!?」

 タタタッ ガチャッ!

金髪ロングの小さなお姫様→フェルメール「その御姿……本物の、導師クロシュちゃん……!!?」

メイドクロシュ「ほえ……?」

メイドフメイ「?」

妖精(……あ、あれ? なんだこの反応……)

フェルメール「どうぞどうぞ、お上がりくださいませ! クロシュちゃんのことも、そのお友達のフメイちゃんと妖精さんのことも、聞き及んでおりますのよ! ささ、早く早く!」

メイドクロシュ「う、うん」

メイドフメイ「??」

妖精(罠……か? いや、でも……あの目……本心からの親愛……? 警戒は怠らないでおこう……)

 *
706 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:38:42.05 ID:/5+SanES0
―フェルメールの私室

 ポット「」トクトクトク―
 紅茶「」ポン! ホカホカ
 高級焼き菓子「」ポン

メイドクロシュ「!」キラキラ
メイドフメイ「……」キラキラ

妖精(……こいつら、完全にお菓子に目が眩んでる……!)

フェルメール「さぁどうぞどうぞ! 王家肝いりの茶葉と茶菓子ですわ! きっとクロシュちゃんたちのお口にも合いますかと――」

妖精「ま、待った待った! なんで私たちの……というかクロシュのことを知ってるの? そしてなんで私たちはお茶会にご招待されてるの?」

フェルメール「あら……うふふ、申し訳ありません。わたくしとしたことが、気が急いてしまって」

メイドフメイ「食べてもいい?」

フェルメール「ええ、もちろん。食べながらお聞きくださいませ」

メイドフメイ「ん」モグモグ

メイドクロシュ「ん!」モニョモニョ モグモグ

妖精(まあ……クロシュとフメイは毒に強いから、万が一毒だったしても大丈夫だと思うけど……。私は食べないでおこう……)


フェルメール「申し遅れましたわね。わたくしはオリシン王位継承順位第0位にして――真の正しい信徒、デロデロ番号1位――」

妖精「し……真の正しい信徒、デロデロ番号1位……!?」

メイドクロシュ「?」モニョモニョ モグモグ
メイドフメイ「?」モグモグ

フェルメール「ええ! わたくしこそ、クロシュヴィアちゃんに最も信頼されし敬虔なる徒――フェルメール・ド・オリシンですわ!」

メイドクロシュ「!」モグモグ

妖精「クロシュヴィアに……最も信頼されし……!?」

フェルメール「いかにも、でしてよ?」

メイドクロシュ「わ……!」モグモグ

メイドフメイ「そうなんだ」モグモグ
707 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 22:39:39.07 ID:/5+SanES0
フェルメール「ふふ、すごいでしょう? デロデロ番号順で言えば、わたくしはクロシュちゃんよりも上ということですの!」

メイドクロシュ「わわ……!」モグモグ

妖精「そ、そうなんだ……。それで……クロシュがクロシュヴィアの友達だから、招待してくれたってことでいいの?」

フェルメール「ですわ! フメイちゃんと妖精さんのこともクロシュヴィアちゃんから聞かせてもらったんですのよ」

メイドフメイ「ふうん」モグモグ

フェルメール「そして――あなたたちが、クロシュヴィアちゃんを止めようとしていることも――ね?」

メイドクロシュ「!」モニャッ

メイドフメイ「……」チリッ…

妖精「くっ……!」

フェルメール「ああ、おやめくださいまし! わたくし、ここでクロシュちゃんたちと事を構えたいわけではありませんの!」アタフタ

メイドクロシュ「ほえ……?」

フェルメール「確かにあなたたちは、わたくしの愛するクロシュヴィアちゃんを邪魔する敵ですわ。けれども同時に、クロシュヴィアちゃんにとって大切な友達でもありますの。そんな大切な方々を、目的の為だからと無下に排除するような美しくない真似、わたくしにはできませんわ」

メイドフメイ「?」

フェルメール「ここは矛を納めて、今一度クロシュヴィアちゃんと共に歩むことをお考えになられませんこと? だって、その方がしあわせで楽しい未来になりますわ! クロシュちゃんとクロシュヴィアちゃんは仲直りできてハッピー、フメイちゃんと妖精さんも一緒にいられてハッピー、わたくしもみなさんとモニョモニョでハッピー! フフ、反論できますこと?」

メイドクロシュ「むむ……」モニョニョ

メイドフメイ「んー……?」

妖精「いや……でもデロデロ化は……」

フェルメール「愚かで無知蒙昧な王族貴族たちによる支配構造など、どこの国でも腐敗し切って久しいではありませんの! 人族など初めからこの星を統べる器ではなかったんですのよ! でもクロシュヴィアちゃんがこの星を支配すれば――きっとこの世界はバラ色に生まれ変わりますわ!! 理解できまして!?」

メイドクロシュ「……?」
メイドフメイ「……?」

妖精(ん……? クロシュヴィアが星を支配……? 星のデロデロ化っていうのも、支配っちゃ支配か……?)

フェルメール「むむ……ご理解いただけませんかしら。わたくし、説明とかプレゼンってあまり得意ではないんですの……。悔しいですわ……」

メイドクロシュ「……フェルメールさんは……なんで、オリシンの王様に……なりたいの……?」

フェルメール「あら? それはもちろん……わたくしが、オリシンのお姫様だからですわ!」

メイドクロシュ「わあ……!」

フェルメール「わたくしがオリシンの女王となれば、クロシュヴィアちゃんをこの国の真の正しい神として崇め奉ることができますの! そうすれば、クロシュヴィアちゃんのデロデロ計画が一歩前進しますわ!」

メイドフメイ「そうなの?」

フェルメール「そうなんですの!」

妖精(なんだ、この違和感……? クロシュヴィアのデロデロ化と噛み合っていないような……)


まだ少しお話できそう……
↓1〜2選択
1.王位継承争いについて
2.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 22:43:22.01 ID:Aw5pv3Y20
0デロデロにされた人たちってどれだけいるか把握してる?
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 22:47:05.36 ID:x/70zRYLO
0取り敢えず自分の方がクロシュヴィアちゃんのこともっと好きと張り合いデロデロする
710 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 23:15:37.40 ID:/5+SanES0
妖精「……あ、そうだ。フェルメールって、昨今のデロデロ化でどれくらいの人や生き物がデロデロ化したかは把握してる?」

フェルメール「全ては存じ上げませんわ。クロシュヴィアちゃんの深遠なるご計画ですもの……。ただ……その……わたくし、一つだけ、遺憾なことがありまして……」

メイドクロシュ「いかん……?」

フェルメール「……かわいいスライムちゃんたちが……みな溶けてしまいましたの!!!! クロシュヴィアちゃんの壮大なる計画の一つであって、死んでしまったわけではないことはわかっておりますわ!! ですが、ですが……わたくし、どうしたら良いんですの……!!?!? いつになったら溶けたスライムちゃんたちは元に戻るんですの!!?!? クロシュヴィアちゃんは何も教えてくれませんのよ!!!!」

妖精(……やっぱりだ! フェルメールのやつ、デロデロ化が星を丸ごと溶かす計画だって知らないんだ! 溶けたスライムたちもいつか元に戻るものだと思ってる……! クロシュヴィアの計画を誤解しているのか、それとも全容を知らされていないのか……。まあどっちでもいいか……)


メイドクロシュ「……わたしが……みんな、元に、戻す……!!」

フェルメール「はい……? クロシュちゃんが、ですの?」

メイドクロシュ「うん……! わたしが、クロシュヴィアちゃんの、しりぬぐい……する……!!」

フェルメール「!!!?!??!? く、クロシュヴィアちゃんの……尻拭いですって……!!?!? そ、そんな、いくら親友のクロシュちゃんでも、やって良いことと悪いことがありましてよ……!!?!?」

メイドクロシュ「じゃあ……わたし、デロデロ番号……ぜろ番!!!!」ドン!!!!

フェルメール「なっ……!!!? わ、わたくしの上を行こうとでも言うんですの!?!!??!」

メイドクロシュ「!」ドヤッ

フェルメール「ではわたくしはマイナス1番ですわ!!!!」ドン!!!!

メイドクロシュ「!!」ガーン!!

フェルメール「いくらクロシュちゃんがクロシュヴィアちゃんの親友でも、お傍でお仕え申し上げているのはこのわたくしですわ! 越えられない壁というものがありましてよ!!」

 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…

フェルメール「オーッホッホッホ! デロデロになったクロシュちゃんもかわいいですわね。よしよし、わたくしの次にクロシュヴィアちゃんが好きということで許して差し上げましょう」ナデナデ

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…


妖精「何を張り合ってるんだ……」

メイドフメイ「ふふ。クロシュを一番好きなのはフメイだし、クロシュが一番好きなのもフメイ」

妖精「こっちはこっちでなんか勝ち誇ってる……」

 ☆フェルメール王女と接触しました

 ◆
711 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/04(日) 23:16:36.75 ID:/5+SanES0
というわけで本日はここまで

メイドの姿となってフェルメールと接触を図り、その真意を探るクロシュ一行。そして知らされる、フェルメールとクロシュヴィアの関係。王位継承順位0位にしてデロデロ番号1位。オリシンの全てを真の正しい神たるクロシュヴィアに捧ぐべく、フェルメールは暗躍するのだという。その遠大なる計画に、あかちゃんスライムたちは立ち向かうことができるのか――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 23:38:40.66 ID:EqJ4gO0FO
乙
デロデロ番号ってなんだろうね
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 01:16:44.40 ID:uJFrQug6o
おつ
聖女さんが何かを獲得した…元の力の片鱗かしら
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 02:03:21.18 ID:qwa5pOtiO
乙
フェルメールさんギャグっぽい雰囲気だけど前国王洗脳とかやってることはかなりエグい侵略行為なんだよな
715 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:38:31.10 ID:wc/igGtK0
デロデロ番号とは何なのか――それについては、元デロデロ信徒であるリュアンちゃんもよく知らないそうです。今のところ、デロデロ番号を公言している人物にはフェルメール氏とクロシュ氏の2人が確認されています。フェルメール氏は当初1番を名乗っていましたが、現在は−1番に変動したそうです。なおクロシュ氏は0番のようです

聖女氏は何らかのズルをした疑いがあります。恐らくそれは元々持っていた力と同じものですが、かつてのように自在に使いこなせるわけではないようです。今後どれほどがんばっても昔のように使い放題になることはたぶんないかと思いますが、上手くやれば旅の一助くらいにはなるかもしれません。期待はしないでおくのが良いでしょう

フェルメール氏はクロシュヴィアちゃんやスライム類の生き物が大好きなので、クロシュさんやフメイちゃんに対してはとてもフレンドリーで優しい対応をしてくれたように見えます。しかしフェルメール氏は実際恐ろしい侵略者でもあります。油断せず気を付けて注視に注視を重ねていくのが良いでしょう
716 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:39:08.89 ID:wc/igGtK0
―夕方
 メロウドの離宮

クロシュ「ただいま……!」

フメイ「ただいま……」

クーフィア「あ、おかえりなさい」

メロウド「どうであった?」

妖精「あー、ええと……」

クロシュ「フェルメールさん……いい人……!」モニョッ!

メロウド「!?」

フメイ「言うほど悪いやつじゃない……と思う」

メロウド「!!?」

妖精「ごめん、お菓子貰って懐柔されちゃった……」

 お菓子の入った紙袋「」ポン

メロウド「なんと……」

クーフィア「フェルメールちゃん……」

妖精「でもいろいろ話は聞けたよ。クロシュとフメイのことは後でなんとかしとくから安心して。私は懐柔されてないから」

メロウド「う、うむ。では早速知り得た情報を聞かせてもらおうか――」


イリス「ただいま〜」

聖女「ただいま戻りました」

リュアン「た、ただいま……王子様の離宮にただいまなんて不敬ではないでしょうか……?」

イリス「はっ!? す、すみませんついうっかり!」

聖女「も、申し訳ありません!」


メロウド「はは、気にするな! 見たところそちらもいろいろ情報を掴んできたと見える。互いに情報共有といこう!」

 *

メロウド「なんと……クロノス兄さんは既にフェルメールの尾を掴んでいたのか……!?」

イリス「はい……。ええと……最近戦術顧問として王宮入りした傭兵が、実はクロノス王子が雇った密偵だったらしく。うちの母なんですけど……」

クーフィア「イリスさんの……お母様!?」

イリス「ま、まあその辺りのことはおいおい……」

妖精「でもいろいろ繋がって来たね。フェルメールはロスチャイルドの命令か何かでオリシン王族に成りすましたけれど、途中でデロデロ教……というかクロシュヴィアに鞍替えした。そして今はクロシュヴィアの命令……かはわからないけれど、クロシュヴィアの益になると考えてオリシン乗っ取りを押し進めているみたい」

メロウド「ふむ……わかった。どうやら事はかなり深刻なようだな。不審人物とは思っていたが……まさか完全に我が国オリシンと何の縁もゆかりも無い者だったとは……」

クーフィア「そ、そんな……」

メロウド「強力な心魔法の使い手だとわかっていた以上、その可能性は十分にあった。ただ、それでも……できれば前国王の縁者……僕たちのきょうだいであって欲しかったというのが、率直な思いだ。王位を懸けて相争う者としては」

クーフィア「……」

メロウド「ひとまず僕は、クロノス兄さんと話をしてみる。手先の諸君もできることを進めてくれ」

妖精「できること……適当な命令だなあ」

メロウド「ははっ、すまない。休んでいてくれてもいいし、僕と共にクロノス兄さんとの話し合いに来てくれても良い。メモル大図書館跡地の調査に向かうのも良いだろう。高度な柔軟性を保ちつつ臨機応変に動いてくれたまえ」

妖精「わかった」


クロシュ「……」

フメイ「……フェルメールのやつ……やっつけちゃうの?」

メロウド「……どうだろうな。罪状としては外患誘致……いや国家転覆が相当とすると、極刑が下される可能性は非常に高い。ただ、民や貴族のほとんどが彼女を王位継承者だと信じている現状では今すぐにどうこうするのは難しいだろう。とりあえず兄さんと話し合って……穏便に済ませられそうならそうするさ」

クーフィア「……」

 ◆
717 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:39:34.81 ID:wc/igGtK0
―オリシン王国 滞在6日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:火鼠の衣     飾:なし

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:木綿のドレス   飾:なし

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:なし       飾:守りのペンダント
武:なし       防:旅人のドレス   飾:なし

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ロイエの修道服  飾:なし

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改  盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス  防:賢者のローブ   飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*2       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 
ヒヒイロカネ                  
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ  近接[00/04] 魔法[13/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[04/07] 防御[00/04]
・聖女   近接[00/03] 魔法[04/07] 防御[00/04] ?[1/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
   大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
718 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 15:40:47.61 ID:wc/igGtK0
―朝
 シュヴィーの避難所

 灼熱を泳ぐ溶岩エイの絵画「」メラメラ

フメイ「わぁぁ……!!」キラキラ
スライムシュヴィー「あつあつです〜!!」モニョニョ
スライムクロシュ「〜〜!!」モニョニョ
野良スライム「〜〜!」モニョニョ
レッサースライム「〜〜!」モニョニョ


妖精「……!? あのすごい溶岩エイの絵は……!?」

リュアン「聖女さんが昨日描いたんです! 絵筆を握ったら、鬼気迫る雰囲気で……!」

妖精「ええ、聖女が!?」

聖女「た、たまたまです! たまたま……」

妖精「……もしかして、なんかズルした?」

聖女「………し、したかも」

 *

イリス「今日はどうする?」

妖精「メロウド王子がクロノス王子と緊急の会合を行う予定があるんだよね。私たちがそれに参加するかどうかは任意だけど」

リュアン「一応、参加しておいた方が良いのでしょうか……?」

妖精「クロノス王子とちゃんと会って話せる機会と考えれば、けっこう貴重かも。まあメロウド王子の手先っていうコネがあるから今後も会う機会はあるかもしれないけど」

聖女「……なんとなくですけれど……この話し合いに参加しなくても取り返しが付かなくなる運命とかはない気がします。でも行けばクロノス王子様とも会えますし、損をすることもないんじゃないかなあ、と」

イリス「他にできることは……図書館跡地の探索準備とか、装備品の調達とか? 急ぎの用事はないけれど、やっておきたいことはけっこうあるよね」

妖精「うん。ひとまず今日は――」


オリシン首都滞在6日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 15:41:22.41 ID:U8taKK2h0
イリス、フラナの夢を見る
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 15:44:39.54 ID:rXA0IngFO
メイド達から情報収集
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 15:46:26.97 ID:U0CwnpJyO
取り敢えず大図書館の奥深くに散歩に行く
722 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 17:38:01.45 ID:wc/igGtK0
イリス「……と言っておいてごめんだけど、ちょっと寝て来て良い? 昨日遅くまで母さんと話してて……」

妖精「あ、うん。シュヴィーが良ければ」

シュヴィー「もちろん良いです! どれくらいお眠りになられますか?」

イリス「お昼前くらいまで……いいかな?」

シュヴィー「かしこまりました!」

 ◆

―???

 空に浮かぶ白い光「」ユラユラ

 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


イリス(これは……この星を流れる命の表象……?)

イリス(私が夢を見ているのか……星の夢に私が入り込んだのか……)

イリス(空に浮かんでいるあの白い光は……何だろう……?)


イリス(……ん?)


 遠くに見える小さな光『』


イリス(あの光……もしかして)

 *

眠るフラナの輪郭をした光『……』スヤスヤ


イリス(やっぱりだ! この光は……フラナ先生の……!)

眠るフラナの輪郭をした光『……』スヤスヤ

イリス(………フラナ先生……眠っている……安らかな寝顔だ……)

眠るフラナの輪郭をした光『……』スヤスヤ

イリス(……!)

眠る魔族国スライム『……』スヤスヤ
眠る魔族の子供『……』スヤスヤ

イリス(この子たち……もしかして、クロシュちゃんが言ってた子たちかも……!)

イリス(……私は面識がないけれど……もし本当にその子たちだったら、やっぱり、きっとここは―――)

 ◆

―シュヴィーの避難所 人間用寝室

イリス「はっ!」パチッ

イリス「………」

イリス「……何か大事な夢を見ていたような……」

 コンコン

シュヴィー『イリス様、お起きになられましたか?』

イリス「あっ、うん! もう起きるよ!」

シュヴィー『かしこまりました。紅茶をご用意致しますので、ゆっくりリビングの方へいらしてくださいませ』

イリス「うん、ありがとう!」

 ◆
723 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 17:39:30.27 ID:wc/igGtK0
―メロウドの離宮

メロウド「もし今日話し合いに来ないならメイドたちから情報収集しておいてくれないか?」

妖精「え、メイドから? 何の情報を?」

メロウド「っと、もうこんな時間か! すまないが後は頼んだ!」シュタッ


妖精「ええ……」

聖女「メイドさんたちから……何の情報を収集すれば良いんでしょう……」

 *

―オリシン王宮

若いメイドたち「」キャピキャピ


隠れる聖女「いますよ……メイドさんたちが」コソコソ

隠れる妖精「いるね……」

隠れる聖女「それで……何を聞けば良いんでしょうか」

隠れる妖精「さあ……。わかんないし帰る?」

隠れる聖女「いえ……ここまで来て帰るというのも。話し合いの席に行かなかった以上、それに釣り合う程度の成果は上げないと……」

隠れる妖精「う、うん……まあそうだね」

隠れる聖女「まず……王族の方々についてのお話は、御本人様たちから聞いた方が早いですよね」

隠れる妖精「そうだね」

隠れる聖女「フェルメール王女の素行については……」

隠れる妖精「今さらメイドから聞く必要がなさすぎる」

隠れる聖女「ですよね……。後は……他の貴族の方々とか、メイドさんたちから見た最近の王宮について、とか……くらいですかね」

隠れる妖精「まあ、そんな感じになるかなあ……。とりあえず聞くだけ聞いてみようか」


↓1 情報収集
01-10 デロデロ思想が流行っているらしい
11-50 フェルメールはメイドにも人気らしい
51-90 貴族は概ね二分されているらしい
91-00 先日の見習い幼女メイドが貴族に人気らしい
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 17:49:21.93 ID:NcQKhHH/O
あ
725 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 18:08:30.62 ID:wc/igGtK0
メイドA「お貴族様たちの最近の様子、ですか?」

妖精「うん。半分くらいはフェルメールにお熱って噂を聞いたんだけど」

メイドA「あ〜! その方たちなら今は別の子に夢中かもです〜」

聖女「別の子……?」

メイドA「昨日メロウド様直属の魔族の子?たちがメイド見習いをやったらしくて〜。その子たちがすっごいカワイイだったって評判で、フェルメール様にお熱だったおじさまたちは今はその子たちに夢中みたいなんです〜」

妖精「ええ……」

聖女「そ、そうなんですか……」

メイドA「でもその子たちのメイド体験は昨日だけだったみたいです〜……。メロウド様は王族以外の貴族とはあんまり関わらない感じの人なのでちょっと皆さんお困りですねえ〜」

妖精「なるほど……」

メイドA「メロウド様ってクールでイケメンだからけっこうこっちでは人気だったんですけど、ロリコンさんなんですかねぇ〜」

聖女「違うと思います……」

 *

聖女「……クロシュちゃんとフメイちゃんが人気、ということがわかりましたね……」

妖精「うん。でもこれってけっこう使えるかも」

聖女「えっ? 一体どういうことです?」

妖精「クロシュとフメイに王宮メイドとして働いて欲しければメロウドを王に推薦しろ、みたいな話にさ」

聖女「な、なるほど……。でもクロシュちゃんとフメイちゃんがやだって言ったらどうするんです?」

妖精「……まあ、馬鹿正直に今言ったみたいな話をする必要はないんだ。なんかそれっぽく、貴族連中にクロシュとフメイを見せびらかして人気を煽れれば……その上司であるメロウドの地位も上がるでしょ」

聖女「大体わかりました……。ちょっとクロシュちゃんとフメイちゃんが心配になる手なのであんまり使いたくないですけど……」

妖精「まあ……その辺りは私たちがちゃんと監督すれば……」

 ☆メイドクロシュとメイドフメイの貴族評価がものすごく高いことが判明しました

 ◇
726 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 19:14:43.20 ID:wc/igGtK0
―王立大図書館

 巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
 巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
 巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
 巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
 巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
 巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!

フメイ「ここのずっと奥に、歪んだ迷宮図書館が広がってるって……あの嘘つきの本に書いてあった……」

クロシュ「わ……!?」

フメイ「でも、嘘つきの本だから……嘘なんだって……」

クロシュ「そうなんだ……」

リュアン「うん……嘘つきの本だから、信じちゃだめだよ。風評被害になっちゃうもの」

フメイ「……でも……本当に嘘かどうかは……確かめてみないと、わかんない」

リュアン「!?」

クロシュ「わ……!」

フメイ「フメイたちで……確かめよ……!」

クロシュ「ん……!」

リュアン「だ、だめだってば……! 奥の方は関係者以外立ち入り禁止なの……!」

フメイ「じゃあ……リュアンは、ここ、残る……?」

リュアン「え……」

フメイ「リュアン……弱いから、その方がいいかも」

リュアン「むむっ……! た、確かに私は、弱くなったクロシュちゃんやフメイちゃんよりも弱いけどっ……!! 二人より、判断力があるし……逃げ足も、速いもん!」

クロシュ「わ……!」

フメイ「じゃあ、来る?」

リュアン「……うん! フメイちゃんが大火事起こしちゃったら、困るもん!」

クロシュ「わあ……!」

フメイ「決まり……! じゃあ、三人でいこ……!」

リュアン(……の、乗せられちゃった感もあるけど……この二人だけじゃちょっと心配なのも本当だし、一緒に行って見ててあげなきゃ……!)


↓1コンマ
01-05 ???
06-20 迷ってしまった……
21-35 つまみだされた……
36-50 気が付いたら入口に戻ってきていた
51-65 時空の歪みだ!
66-80 クロノス王子だ!
81-95 黒いもやもや?
96-00 ???
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 19:21:28.64 ID:YD7K4Romo
さて
728 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 20:31:07.67 ID:wc/igGtK0
 立ち入り禁止の柵「」

スライムクロシュ「」コソコソ
フメイ「」コソコソ
リュアン「」コソコソ


見張り「ん? 今何か……」


分体ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!

見張り「なんだスライムか。こら、ここは立ち入り禁止なんだぞ。外で遊びなさい」

 *

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

フメイ「クロシュの分体釣り作戦……!」

リュアン「うぅ……成功しちゃった……」

フメイ「気付かれる前に奥いこ……!」

 *
729 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 20:35:06.75 ID:wc/igGtK0
―オリシン王立大図書館 禁止区域

  オォォォォォォ――…

クロシュ「……」トコトコ

リュアン「……暗い……空気も、なんだか……」トコトコ

フメイ「……寒い? 火、付ける……?」トコトコ

リュアン「……フメイちゃんの火だと、万が一本棚に引火したら大変だから……私の光魔法で――」

 光「」パッ

 古びた本棚「」 古びた本棚「」
 古びた本棚「」 古びた本棚「」
 古びた本棚「」 古びた本棚「」
 古びた本棚「」 古びた本棚「」
 古びた本棚「」 古びた本棚「」
 古びた本棚「」 古びた本棚「」
 古びた本棚「」 古びた本棚「」
 古びた本棚「」 古びた本棚「」

クロシュ「わっ……!」

フメイ「本棚……古い……」

リュアン「……どこまで続いてるんだろう。向こうまで、光が届かな……ひっ!?」

 本棚に寄りかかって事切れている白骨死体「」

クロシュ「!」

フメイ「人間の……骨……?」

 近くに転がっている壊れた虫型の観測機械「」

クロシュ「……これ……テンペスターの、虫の、機械……」

リュアン「えっ……!? そ、それって――」

フメイ「……あの、嘘つき本の……ベテラン記者……!?」

 本棚に寄りかかって事切れている白骨死体「」

リュアン「ま、まさか……あの本に書かれてた、ことって……ほ、本当に……」ガクブル

フメイ「……嘘つきじゃ……なかった……」

クロシュ「……」
730 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 20:35:50.41 ID:wc/igGtK0
リュアン「わ、私たち……帰れるの……?」

クロシュ「……これ、ある……!」スッ

 避難所のドアノブ「」ポン!!

リュアン「あっ! こ、ここでも使えるのかな……?」

クロシュ「………えと……たぶん! シュヴィーちゃん……これ、つかえる……?」

ドアノブ『……!? クロシュちゃん……今どこにいるのですか……!? なんか、ものすごく変なところにいませんか……!?』モニョモニョ

フメイ「通じる……!」

リュアン「は、はい! あの……変なとこに、いるかも……」

ドアノブ『私からそっちに行くね!』モニョニョ

 ドアノブ『』ガチャッ ポン!

スライムシュヴィー「……!!? こ、ここ……時空が……ねじれて……」モニョッ

クロシュ「シュヴィーちゃん!」

スライムシュヴィー「ここにずっといたらまずいです!! 皆さん、急いで私の避難所へ!!」モニャニャ!!

リュアン「は、はい!」

フメイ「あっ……でも、えっと……」チラッ

 本棚に寄りかかって事切れている白骨死体「」
 壊れた虫型の観測機械「」

クロシュ「……」

どうする――
↓1〜 先取2票
1.遺体を持って行く
2.観測機械を持って行く
3.遺体と観測機械を持って行く
4.何も持ち帰らない
0.自由安価(できないことはできない)
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 20:37:46.79 ID:PshlrUJto
3
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 20:38:45.48 ID:NcQKhHH/O
3
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 20:38:48.84 ID:m5Nl/zDoO
2
734 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 21:35:11.45 ID:wc/igGtK0
クロシュ「……持ってこ」

フメイ「!」

リュアン「!」

クロシュ「ここ……暗くて、寒くて……寂しい……」

リュアン「……うん」

フメイ「……ん」

シュヴィー「この人は……?」モニョニョ

リュアン「……わかりません。でも……もし、ご家族の人がいたら……届けてあげたい、です……。その……避難所に、入れても……良いですか……?」

シュヴィー「もちろんです! では急いでお運びしますっ!」モニョッ

 ☆白骨死体と観測機械を持ち出しました

 ◇
735 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 21:35:51.92 ID:wc/igGtK0
―夕方
 シュヴィーの避難所

 噴水「」シャワシャワ


 棺桶に納められた白骨死体「」

聖女「……簡易的にではありますが、浄化と葬送の儀を執り行わせて頂きました」

クロシュ「ありがと……聖女さん……」

フメイ「……ありがと」

リュアン「ありがとう、ございます……」ペコリ

聖女「……あの……この方は、本当に図書館の奥で……?」

シュヴィー「はい……。確かに、あそこは王立図書館と空間的に繋がっているようでした……。でも……えっと、上手く説明できないのですが……ものすごく不安定で……」

妖精「………勝手に図書館奥に不法侵入したことについては後で叱ってやるとして……この遺体、どうすべきか……」

 棺桶に納められた白骨死体「」

聖女「……ほとんどの国では、死体等を発見した場合はその国の治安組織に通報するのが一般的な動きです。オリシンでも、恐らくはそうなっていると思います……。ただ……この遺体の場合、発見場所が……」

イリス「……立入禁止の図書館奥で見つけたとは……言えないよね。でも、そんな時でも遺体を見捨てなかったクロシュちゃんたちの選択には敬意を表するよ、私は……!」

妖精「まあ、うん……。その辺は私も偉いと思うよ」

リュアン「あの……ご家族の方へ、送り届けるというのは……どうでしょうか。きっと、心配しています……」

聖女「ご家族……あの出版社を当たれば、身元がわかるかもしれません」

妖精「ただ、その場合だと無許可で身元不明の遺体を持ち運びすることになる。たぶんそれはこの国でも犯罪だ。バレたら逮捕だよ……。もしかしたら、そのご家族にもそのリスクを背負わせることになるかも」

リュアン「そ、そうなのですか……。ええと、ではどうしたら……」

イリス「……確かあの図書館の管理をしてらっしゃるのはクロノス様だよね。メロウド様に、クロノス様に取り次いでもらえるよう頼んで……クロノス様に直談判するのはどうかな」

リュアン「クロノス王子様に……」

妖精「まあ……話を聞く限りだと、クロノス王子は継承者の中でも一番立派で民思いで寛大だって聞くし、上手くいく可能性はある……。でも図書館奥を閉鎖してるのはオリシン王族で、今現在オリシン王族で最も強い力を持っているのはクロノスだってことも忘れてはいけないと思う」

リュアン「……! も、もしかして……暗部に踏み込んだ愚民として、粛清……!!?」

妖精「……ないとは思うけど、最悪のケースとしてね。聞くところによると王族は図書館について何かを隠していて、その時空の歪んだ領域ってのはどうもそれに関係しているっぽい。慎重に動いて損はないと――」


 ドアの一つ『』コンコンコン!
メロウド『メロウドだ! 入っても良いだろうか、シュヴィー・オードよ!』

シュヴィー「あっ! え、えっとえっと……!! す、少し待ってくだ――」

メロウド『待てない!! 緊急なんだ!!』

 ガチャッ!!

メロウド「皆、やはりここにいたか! クロノス兄さんとの話し合いで――ん?」

 棺桶「」

メロウド「……棺桶!? だ、誰か死んだのか……!!?」

妖精「ち、違うよ。これは、えっと、その……」

聖女「……妖精さん。メロウド王子様になら、話しても大丈夫ではないでしょうか。メロウド王子様は、きっとこれを知っても私たちを悪いようにはしないと思います」

妖精「……そうだね。話すしかないか」

 カクカクシカジカ…

 *
736 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 21:37:09.05 ID:wc/igGtK0

メロウド「図書館の奥に侵入して、遺体と機械を持ち帰った……だと……!?」

リュアン「ご、ごめんなさい……」ペコリ
フメイ「ごめんなさい」ペコ
クロシュ「ごめんなさい……」ペコリ

妖精「その、手先ってことで大目に見てくれると助かるんだけど……」

メロウド「………はあ〜〜……!! いや……よくぞ生きて帰った!!」

クロシュ「ほえ……?」

メロウド「でもあの場で見たことは誰にも他言無用だぞ。それだけは厳守してくれ。でなければ、僕も君たちを見逃せなくなってしまう」

妖精「……あの空間が何なのかは、聞いて良いの?」

メロウド「……」


◯これまでの働きにより+50が加算されます
↓1コンマ
001-100 だめ
101-000 いいよ
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 21:48:55.12 ID:dIkYmjB1O
あ
738 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:06:43.76 ID:wc/igGtK0
メロウド「だめだ。クーフィアをこちらに引き込んでくれたことや、フェルメールの素性を暴いた手腕は評価している。だがそれとこれとは話が別……あれは僕たち王族以外の者が立ち入るべき問題じゃない。それは君たち自身の為でもある……命が惜しければ二度とあそこに足を踏み入れるんじゃない」

妖精「……」

メロウド「……フッ、王族らしい高圧的な物言いをしてしまってすまない。だが本当にあれは危険なんだ。今回君たちが無事に生きて帰れたのは奇跡と言っても良い。シュヴィー・オードにはよく感謝するんだぞ」

クロシュ「う、うん。ありがと、シュヴィーちゃん!」

フメイ「……ありがと、シュヴィー」

リュアン「ありがとうございます、シュヴィーさん……!」

シュヴィー「えへへ……皆さんの為なら、いつでも駆けつけます!」



聖女「……あの、そういえばメロウド様は何かお話があってこちらへ来たようですが……」

メロウド「おっと、そうだった! 王位継承審議会の次の開催日が決まったんだ。恐らくその日が最後の審議会になる……つまり次のオリシン王が決まる日だ!」

クロシュ「!」
フメイ「!」
リュアン「!」
聖女「!」
妖精「!」
イリス「!」

メロウド「その日は――」


↓1コンマ
01-60 5日後だ!(残り日数4)
61-90 6日後だ!(残り日数5)
91-00 7日後だ!(残り日数6)
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:08:53.33 ID:NcQKhHH/O
あ
740 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:54:42.98 ID:wc/igGtK0
メロウド「5日後だ! 各自、それまでにできることをやっておいて頂きたい!」

妖精「5日後……けっこう急だなあ」

メロウド「ははっ、オリシン王宮はいつもこうなのさ。すまないが合わせてくれよ」

聖女「5日後……ということは、それまでに自由に動ける日は明日から4日くらいしかないということですね……」

イリス「うわわ……図書館跡地の調査もまだ手を付けてないのに……!」


メロウド「ああ、それと……その遺体については、僕の方からクロノス兄さんに話して、遺族へ届けるように手配しておくよ。といっても今はいろいろ忙しいから、実際に着手できるのは審議会が終わって余裕ができてからになると思うけど」

リュアン「わかりました……。ありがとうございます」

メロウド「いや……僕たち王族も、あの図書館の奥には入らないんだ。だから、彼の遺体をこうして見つけて遺族へ届けることができたのは紛れもなく君たちの手柄だよ。詳細は話せないけれど、きっとクロノス兄さんも認めてくれると思う」

クロシュ「わあ……!」

フメイ「……家族……喜ぶ?」

メロウド「……そうだね。喜ぶ……かはわからないけれど、助かるのは確かだと思う」

フメイ「助かる……?」

メロウド「ああ。行方不明の家族が……ようやく見つかって、家に帰れたんだ。助かるよ、心が……きっと……」

フメイ「助かる……」

 ☆王位継承審議会の開催が5日後となりました
  自由行動できる残り日数はあと4日です

 ◆
741 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:55:08.69 ID:wc/igGtK0
―オリシン王国 滞在7日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:火鼠の衣     飾:なし

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:木綿のドレス   飾:なし

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:なし       飾:守りのペンダント
武:なし       防:旅人のドレス   飾:なし

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ロイエの修道服  飾:なし

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改  盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス  防:賢者のローブ   飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*2       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 
ヒヒイロカネ                  
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・特になし

◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ  近接[00/04] 魔法[13/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[04/07] 防御[00/04]
・聖女   近接[00/03] 魔法[04/07] 防御[00/04] ?[1/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
   大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
742 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 22:55:41.37 ID:wc/igGtK0
―朝
 シュヴィーの避難所

 噴水「」シャワシャワ

ミネルヴァ「まさかここでの最初の仕事が、白骨化遺体の死後処置だったなんて……」

聖女「ミネルヴァさんがいてくださって助かりました……。私も基本的な術や手順は身につけてるんですが、やはり本職の方に比べると未熟なもので……」

ミネルヴァ「そうなのですか? 同年代の他の聖職者の方々よりはずっと……」

聖女「……そうかもしれません」

ミネルヴァ「………それだけ……多くを、看取ってきたのですね」

 *

イリス「……残り4日……どうしよう!」

妖精「……絶対にやらなきゃならないのは、メモル大図書館跡地の調査。だからもし調査せずに4日目を迎えた場合、その日に必ず調査に向かおう……。万が一審議会がフェルメール勝利で終わったら、調査許可が取り消されるかもしれないし」

リュアン「そ、そうですね……。それじゃあ大図書館跡地が決定事項で……他は何をすれば……?」

妖精「一応メロウド王子の支援は続けておきたい……まあクロノス王子ともちゃんと話せてない段階だから、なんともアレなんだけど……。とりあえずメロウド王子が審議会で有利になれるよう、メロウドの宣伝をしたり、フェルメールの悪評を流布したりとか」

リュアン「あ、悪評を流布……」

イリス「まあ……実際効果が高いからね、風説の流布って……」

妖精「まあとにかくできることをやっていこう!」

 ☆目標が追加されました
 ・メモル図書館跡地の調査
 ・メロウド王子の支援

 ☆努力目標が追加されました
 ・図書館の秘密を探る

オリシン首都滞在7日目。11日目に王位継承審議会が開催されます
↓1〜3 自由安価 何をする?
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:57:17.52 ID:U8taKK2h0
サキや避難所組を誘ってお風呂
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:57:32.71 ID:N0RWJC5o0
クーフィアが持っている本に興味を持つクロシュ
父親から託された開かずの本ということで、父親との想い出について聞いてみる
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/10(土) 22:59:01.75 ID:3JB/R/clO
王族同士で会食をするということでメイドとして参加するクロシュ達
746 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/10(土) 23:13:36.29 ID:wc/igGtK0
次回はお風呂編、クーフィアちゃんと本について編、王族の会食編です

見習い幼女メイドが人気になったり、図書館奥に不法侵入して白骨死体を持ち帰ったり、メロウド王子様からの信頼をあまり得ていなかったことが判明したりしたクロシュ一行でした
メロウド氏から信頼については微妙なところでしたが、コンマは信頼を得ていないと判断したようです。実際クーフィアちゃんを引き入れるみたいな働きは良い働きでしたが、それ以外は概ね穀潰しだったと思われたのかもしれません。王子様は無慈悲です
残り日数が少ないので、慎重に行動していくのが良いでしょう。あまりに穀潰しすぎるとひどいことになる可能性があります。なおクロシュヴィアちゃんにオリシン国を捧げたい場合はそれも一つの選択かもしれません。全てがデロデロになるのはしあわせなことです

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします

また、次回の更新から通常の連取りとは別に日毎の自由行動安価を連続で取るのを禁止とします(日を跨げばIDが変わるのであまり意味はないかもしれませんが、一応)
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 00:36:27.50 ID:xz9rGW7ro
おつ
今日はコンマが振るわなかったか…
残り日数少ないし図書館跡地の探索が急務だな
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 05:10:32.08 ID:2BNERsuYo
おつです
穀潰しでも可愛いと言われるだけはある、さすがのメイドさん人気のクロシュちゃん、とフメイちゃん
749 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:26:20.56 ID:FGPch3oS0
コンマが悪い日もあります。とはいえ今のところ取り返しのつかないことはないので、まだ挽回できる可能性は高いです。今後のクロシュ一行の活躍次第と言えるでしょう
図書館跡地の探索は重要な仕事の一つです。後回しにしても10日目には確定で向かうことになりますが、その場合その日の他の出来事には首を突っ込めなくなるかもしれません。宿題は早めに済ませておくのが良いと言われています

クロシュさんはかつてかわいいだけの穀潰しという汚名を着せられていましたが、それは前回の旅でまあまあ挽回できたと思われています。しかし今回の旅では前よりもやや緊張感が欠けており、弱体化したのも相まって穀潰し路線に回帰してしまっていると言えなくもないかもしれません。とはいえクロシュさんはあかちゃんスライムなので、あまり厳しく言うのもどうかという意見もあります
そしてクロシュ氏とフメイちゃんのメイド姿は、貴族の方々や本職メイドさんたちに人気が出てしまったようです。オリシン王宮には童女趣味の方々の方が多いのかもしれません
750 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:34:24.56 ID:FGPch3oS0
―シュヴィーの避難所 温泉

 カポーン

スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ

フメイ「はぁ……」ポカポカ

妖精「ふぅ……」ポカポカ

リュアン「あったまります……」ポカポカ

聖女「大きなお風呂は良いものです……」ポカポカ

イリス「そうですねぇ……」ポカポカ

スライムシュヴィー「お湯加減はどうですか?」モニョモニョ

ミネルヴァ「程よい熱さです。ありがとう、シュヴィーさん」ポカポカ

サキ「良い湯ですね。王宮の浴室にも引けを取りません」ポカポカ

スライムシュヴィー「あの……ところでサキ様、どうして温泉にナイフと拳銃を……?」モニョニョ

サキ「メイドたるもの、いついかなる時も備えておかねばなりません。もちろん防水ですのでご安心を」


イリス「そういえば今回の旅は女の子しかいないんだね」

妖精「ん? 言われてみればそうかも」

クロシュ「そうなの?」

妖精「ほら、エバンスとローガンは普段男湯……もう一方の湯に入ってたでしょ?」

クロシュ「うん」

妖精「でも今回はみんな全員女湯に入ってる。まあ、だから何って話だけど」

クロシュ「そうなんだ……」

リュアン「……クロシュちゃんって、女の子なんだよね?」

クロシュ「うん。たぶん」

妖精「……まあ、厳密に言えばスライムに性別はないんだけど……本人が女の子のつもりなら女の子って言って良いと思う」

クロシュ「わあ……!」

妖精「体感だけど、自分を男の子と思ってるスライムよりも女の子と思ってるスライムの方が多い印象がある。まあ一番多いのは男とも女とも思ってないスライムなんだけどね。他種族と関わらずに生きてる野生のスライムは大体そう」

野良スライム「〜〜♪」デロデロ
レッサースライム「〜〜♪」デロデロ

スライムクロシュ『野良ちゃんたちは……自分のこと、どっち……?』モニョモニョ

野良スライム『ん〜……考えたことないなあ……』モニョモニョ

レッサースライム『ボク、スライムだよ!』モニョニョ!

スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ

妖精「ね」

スライムクロシュ『うん!』モニョッ


リュアン「フメイちゃんは……女の子だよね」

フメイ「たぶん」

クロシュ「うん!」

フメイ「」ツルペタ

リュアン「……」ニコッ

フメイ「?」

リュアン「フメイちゃん……一緒にがんばろうね……!」

フメイ「? うん」

 ☆みんなで親睦を深めました
 ☆温泉効果により明日の終わりまで戦闘コンマに+10が加算されます
751 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:35:33.12 ID:FGPch3oS0
―メロウドの離宮

 午後の日差し「」ポカポカ
 噴水「」シャワシャワ

ベンチに座って本を読むクーフィア「……」ペラッ ペラッ
 傍らに置かれた大きな本「」


クロシュ「!」

聖女「クーフィア王女様ですね。本を読んでいらっしゃるようですが……」


 傍らに置かれた大きな本「」


聖女「傍らに置かれた……あの大きな本は一体……?」

クロシュ「聞いて、みる……?」

聖女「聞いてみましょう!」


クロシュ「クーフィアさん……こんにちは」

クーフィア「ひょえっ!? あっ……え、えと、クロシュちゃんに、聖女さん……!」

聖女「こんにちは、クーフィア様。あの、少々お時間頂いても構いませんか?」

クーフィア「も、もちろんです! わわ、私なんかで良ければっ……!」

 *

クロシュ「えと……その、おおきい本は……なに、ですか……?」

クーフィア「あっ、この本っ!? えと、こ、これは……その……」

聖女「……あの、単なる興味本位ですから無理に答えて頂かずとも……」

クーフィア「い、いえ、答えられないわけじゃなくって……! その、これは、ですね……」

 傍らに置かれた大きな本「」

クーフィア「ち、父の……あっ、ぜ、前国王のっ……形見、なんです……」

聖女「……!!」

クロシュ「かたみ……?」

聖女「……申し訳ありません。事情を知らず」

クーフィア「あ、う、ううん! 聞いていいって、言ったの、私ですから……! えっと、形見っていうのはね……亡くなった人の……残した、もの、というか……」

クロシュ「……!!」

クーフィア「あ、あの、でも、私、大丈夫なので! その……つらく、ありませんからっ……!」

聖女「………もし、良かったら……お父様のこと、お伺いしてもよろしいですか?」

クーフィア「えっ……!?」

クロシュ「わたしも……知りたい……。前の……王様のこと……」

クーフィア「……わ、わかりました。私の、話で良ければ……」

 *
752 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 17:35:59.29 ID:FGPch3oS0

クーフィア「お父様との思い出は……実は、そんなに多くないんです。国王としてのお仕事でいつもご多忙で……私の面倒を見てくれたのは、ほとんどクロノスお兄ちゃんと乳母たちと、時々メロウドお兄ちゃんでした」

クロシュ「メロウドさんも……そんなこと、言ってた……」

クーフィア「うん……。でも……お父様は、私たちのことを完全に放置してたわけでもなくって……。時々会いに来てくれて、市井で一番人気だっていうお菓子とかも、よく買ってきてくださったんです」

聖女「わあ……。良きお父様であろうと務めていらっしゃったのですね」

クーフィア「……きっと、そうだったんだと、思います……。でも、数年前から持病が悪化して……国政はほとんどクロノスお兄ちゃんに任せるようになって、お父様自身は隠居なさったんです。ただ、オリシン王国は……少し特殊な事情があって、すぐに王位をクロノスお兄ちゃんに譲るってわけにはいかず……。そんな折に、お父様を頼ってフェルメールちゃんが王宮を訪れた………という記憶があるのですが……。これも、フェルメールちゃんに植え付けられたものなのでしょうか……」

聖女「……今はまだ、その辺りのことははっきりしていません。ですがきっと、クロノス様やメロウド様が全てを詳らかにするかと思います」

クーフィア「そ、そうですね……。それで……お父様は、フェルメールちゃんを重用するよう貴族たちやお兄ちゃんに言いつけたり、私にも仲良くしてあげるように言ったり……フェルメールちゃんをとても気遣ってらっしゃいました。フェルメールちゃんも病に伏せるお父様のもとへ看病の為にと足繁く通ってらっしゃったので、お父様が大切にしようと思うのも当然と思ったのです」

聖女「そうだったのですね……」

クロシュ「……」

クーフィア「フェルメールちゃんのことは……今でもよくわかってないのですが……。もし、そういったお父様への献身も、何もかもが国を盗る為の嘘っぱちだったとしたら……私、とても悲しいです……。でも……例え嘘っぱちでも……彼女が、病に伏せていたお父様の心の拠り所となってくれていたのなら……私には、彼女を非難する資格なんてないのかもしれません……」

聖女「………」

クーフィア「私は……こんな、見た目で、性格だから……可愛げも、あんまりないし……。王女としての責務やお稽古事の忙しさを言い訳に、お見舞いにもあまり行きませんでした……。そんな私なんかに、どうしてお父様は、この本をお託しになったのか……今でも、わからないんです……」

 傍らに置かれた大きな本「」

クロシュ「……何が、書いてあるの……?」

クーフィア「……開かないんです。この本……」

聖女「えっ開かないのですか?」

クーフィア「はい……。この本、お父様ご自身が執筆なさったもののようなのですが……特別な封印がかけられているのか、開かないんです……。だから……やっぱり、私なんかが持つべきものではない気がします……」

聖女「………前国王様は、これをお託しになる際に何と?」

クーフィア「……きょうだいで、力を合わせ……困難を乗り越えよ……と……」

クロシュ「……」

クーフィア「……でも……私には、どうすれば良いのかわかりません……。これをお渡しになったときのお父様にとっては、フェルメールちゃんも間違いなくきょうだいの一人だったはずで……。でも彼女の正体は国盗りを目論む簒奪者で……今はクロノスお兄ちゃんたちと敵対してる……」

聖女「……」

クロシュ「……」


クロシュ(フェルメールさん……悪い人だけど……悪い人じゃ、ない……?)

クロシュ(お菓子も、くれた……)

クロシュ(むむ……)

 ☆クーフィアと本についてのお話を聞きました

 ◆
753 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 19:19:31.48 ID:FGPch3oS0
―夜
 オリシン王宮


 豪勢な料理の数々「」ドン!


豪華な儀礼服に身を包んだ長身黒髪男→クロノス「よくぞ集まってくれた! 我が愛しのきょうだいたちよ!」バッ


席に着いているメロウド「……」ジッ

席に着いているクーフィア「……」ウツムキ


立って一礼するフェルメール「この度はお招き頂き、誠に恐悦至極の至りですわ。クロノス・ローレリアス・オリシン殿下」ペコリ


クロノス「はっはっは! そう他人行儀に振る舞う必要はないぞ、フェルメール。君も我らきょうだいの一員なのだから」

フェルメール「親しき仲にも礼儀あり、ですわ」ニコニコ

クロノス「ははっ、わかった。君の意思を尊重しよう!」


控えるクロシュ「……」

控えるフメイ「……」

控える妖精(……あの大きな男が第一王子のクロノス……! そして――)


フェルメール「うふふ……」ニコニコ


控える妖精(フェルメールの雰囲気……私たちと話してた時とは明らかに違う……!)


フェルメール「メロウド殿下、少々お聞きしても?」

メロウド「ふむ、何かな?」

フェルメール「そちらに控えている子たちは、メロウド殿下直属の新任メイドさんですの?」

メロウド「いかにも。専属メイドというわけではないのだけれど、縁あって僕が雇っているんだ。ヘッドハンティングはやめてくれよ?」

フェルメール「ええ、もちろん。そのような無粋な真似は致しません。メロウド殿下も良いご趣味をしてらっしゃると思っただけのことですわ」

メロウド「趣味ってわけではないんだが……。フェルメールはああいう子たちが好きなのかい?」

フェルメール「愛らしい少女たちを嫌う人がおりまして?」


妖精(うわあ、メロウドのやつフェルメールとバチバチだ)

クロシュ(そうなの?)

妖精(まあ、たぶん……)

フメイ(……ねえ、フメイたちは食べちゃだめなの?)

妖精(たぶんだめだと思う……)

フメイ(えー……帰っていい……?)

妖精(ま、待って待って。王位継承者たちが集った珍しい機会なんだから……!)

フメイ(でもフメイ、お腹すいた。クロシュもお腹すいてる)

クロシュ(うん)

妖精(も、もうちょっと我慢して)


どうしよう
↓1〜2選択
1.食べちゃおう
2.誰かと話す(対象を1〜2人明記)
0.自由安価(できないことはできない)
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 19:23:12.79 ID:4sNSjAL2O
0クロシュ、こっそりごちそうを体内保存
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 19:24:47.93 ID:/lS+r9kZO
2クロノス クーフィア
756 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:17:05.00 ID:FGPch3oS0
クーフィア「……」ウツムキ

クロノス「クーフィア」

クーフィア「あ……クロノスお兄ちゃん……」

クロノス「急に呼び出してすまなかったな。だが来てくれて嬉しいぞ」

クーフィア「……うん」

クロノス「いきなり楽しく食べて飲めなんてのも難しいかもしれないが……最低限の食事は取ろう。これらは王宮のシェフたちが心を尽くして用意したものだ。美味いし、栄養配分も整えられている」

クーフィア「うん……。ありがと……」

クロノス「今はいろいろ難しい時期だが、必ずお兄ちゃんが全部解決してやる。だから安心しろ」

クーフィア「………」


クロシュ「……」トコトコ

クロノス「……む? 君は、メロウドの雇ったという――」

クーフィア「クロシュちゃん……!」

クロシュ「クーフィアちゃんも……できること、できる……!」モニョッ

クーフィア「ええっ!?」

クロノス「何……? それは、どういう意味だ……?」

クロシュ「クーフィアちゃん……王さまに、もらった本、持ってる……! みんなで、ちから、合わせられる……! だから……えっと……」モニョニョ…

妖精「ああ、申し訳ない……! ちょっとまだ研修中の身でぇ……」アタフタ

クロノス「あ、ああ……」

フメイ「………でも、クーフィア……それでいいの?」

クーフィア「えっ……?」

フメイ「言いたいこと……やりたいこと……あるんでしょ。それなのに……俯いたまま、クロノスたちに全部任せちゃって、いいの」

クーフィア「………っ」

クロノス「……そうなのか? クーフィア」

クーフィア「う……ええ、と……」

フメイ「まあ……いいなら、いいと思うけど」

クーフィア「………」

クロシュ「クーフィアちゃん……!」


クーフィア「お、お兄ちゃん……!! わ、私……私、王になりたい……!!!!」


クロノス「!?」
メロウド「!?」
フェルメール「!?」
妖精「!?」
クロシュ「!」
フメイ「!」
757 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:17:40.36 ID:FGPch3oS0

クーフィア「私が……王になったら……全部、全部、私の思う通りに解決する!!!! お兄ちゃんたちも、フェルメールちゃんも……正統継承者である私にひれ伏して、仲直りさせてやるんだ!!!! それで……王立大図書館のことも、私が全部終わらせる!!!!」


フメイ「……うん……いいと思う!! フメイ、応援する!!」チリリッ!

クロシュ「うん……!! わたしも……!!」モニョニョ!


クロノス「……ククク……ハーッハッハッハ!!!! いいだろうクーフィア!!!! 第一王子クロノス、尋常に受けて立つぞ!!!!」

フェルメール「フフフ……オーッホッホッホ!!!! わたくし、クーフィアお義姉様のことを侮っていたようですわ!!!! 王位を懸けて正々堂々勝負でしてよ!!!!」

メロウド「ええい、お前たちみたいなその場のノリで生きるアホ共に王の責務が務まるかよ!!!! 王になるのはこの僕メロウド・オリシンだ!!!!」


 ゴゴゴゴゴ…バチバチバチ……


妖精「わあ……なんでこんなことに……」

フメイ「これくらいの方がいい。みんな難しく考えすぎ」

妖精「フメイは単純に考えすぎなの! ていうかクロシュはどこ行った!?」


ドサクサに紛れて食事をくすねるスライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ コソコソ


 ☆クーフィアが王位継承争いへの参戦を表明しました
  全継承候補者が入り乱れる混戦の様相を呈します

 ☆豪華な食事を仲間の分も持ち帰り、後でみんなでパーっと食べました
  明日の終わりまで余剰満腹度+4、戦闘コンマ+5

 ◆
758 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:33:32.66 ID:FGPch3oS0
 ―幕間―

―???


 空に浮かぶ白い光「」ユラユラ



僧侶「……そうですか。オリシンにクロシュさんたちが……」

フェルメール「ええ。ですがわたくしにお任せくださいまし。全てを手に入れて差し上げますわ」

「……フェルメール。あなたにクロシュさんを排する覚悟があるのですか?」

フェルメール「……は? あなた、このわたくしにクロシュヴィアちゃんの親友であり世界でニ番目にかわいいクロシュちゃんを殺せと、そう仰りたいのですか?」

「……愚問でした。忘れてください」

僧侶「……今の言い方は実際良くないと思います。私たちの目的は、あくまで世界の救済……。邪魔者だからと言って安易に排除するようなやり方は許容できません。どうしても避けられない場合は、デロデロ化にすべきです」

「もちろんです。私もデロデロ化のつもりで話しています……」

僧侶「ですよね。良かった」

「そうは言っても、最終的には全てクロシュヴィアが救う計画でしょ? 過程よりも結果を重視すべきじゃないの」

僧侶「いいえ。苦しみ、悲しみは、過程にこそ生じるもの。終わり良ければ全て良し、というわけにはいかないのです」

「……ごめん、思慮が浅かった」

僧侶「いえ。わかって頂けるなら良いのです」

フェルメール「……あの。ところで、デロデロ化したスライムちゃんたちはいつ帰ってくるんですの?」

僧侶「……」

「……」

「……」

フェルメール「ちょっと! そこでお黙りにならないでくださいまし! わたくし、本気で問うてるんですのよ!!」

僧侶「……すみません、私も詳細は存じ上げておらず……。また今度、クロシュヴィア様に聞いておきます」

フェルメール「頼みますわよ! ではわたくしお仕事に戻りますわ! ライバルが増えてワクワクですの! は〜わたくしもクロシュヴィアちゃんに早く逢いたいですわ!」スッ

 トプン――…


「………あなたも、ちょっとひどいんじゃないの。僧侶」

僧侶「……申し訳ありません」

「罪は私たち全員にあります。僧侶だけを責めるべきではありません」

「……それもそうか。フェルメールは、このまま何も知らずにいる方が良いかもね……」

僧侶「……はい。それが……フェルメールさんにとっての、しあわせです……」

「…………」

「……どうかしましたか?」

「………ううん。なんでもない」

「…………」



リリーツィア(………この計画が……あなたにとってのハッピーエンドなんだよね? クロシュヴィア……)

 ◆
759 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/11(日) 21:35:00.90 ID:FGPch3oS0
本日はここまで

お風呂に入って親睦を深めたり、クーフィア王女の悩みを聞いてあげたり、王族会食に参加したり、クーフィア王女を焚き付けてしまったりしたクロシュたちでした
クーフィアの参戦により大混戦の様相を呈し始めるオリシン王位継承争い。王位を手にするのは果たして、誰となるのか。焚き付けたクロシュさんたちにも少し責任があると言えなくもないかもしれません。注視していくのが良いでしょう
そしてクロシュヴィアの配下たちによる、静かなる会合。彼らの目的は。クロシュヴィアの計画とは。フェルメールは果たして、本当のしあわせを掴めるのか――。空にゆらめく白い光は、静かに星を照らし続ける――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/11(日) 23:24:31.43 ID:/JrpKJhj0
乙
最終的に雨降って地固まるになればいいが
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 01:26:19.45 ID:Y6Y1zE1No
乙
デロデロ教幹部たちも特に別の真意なくちゃんとデロデロを目指してそうね
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 02:48:55.84 ID:ut3jT/hFo
おつです
真っ直ぐ思ったこと言っちゃうフメイちゃん
今回は良い方向に行って?良かったね……
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 11:22:05.95 ID:/CNrfVrJO
リリーツィアも協力者か
思想近かったしねスウィートハッピー
764 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 15:29:44.76 ID:GvPQTTam0
オリシン王族の方々も、クロシュヴィアさんの協力者の方々も、ものすごく本気で課題に取り組んでいることは確かなようです。その意思がこれからどのような未来を招くのかは闇に包まれていますが、いろいろと良い方に向かえば良いなあ、とあかちゃんスライムのクロシュさんも思っているようです。注視していくのが良いでしょう

クロシュヴィアさんの協力者の方々は、見た感じちゃんとクロシュヴィアさんの意向を尊重しているようです。また、もし逆意を抱く者がいればクロシュヴィアさんやリリーツィアさんや他の者たちに看破されて追い出されてしまう可能性が高いと言えるかもしれません。その性質上、この集まりは心の動きに敏感な者が多いようです

フメイちゃんは真っ直ぐな心の持ち主なので、思ったことをはっきり口に出してしまいがちのようです。それが良い方へ働くこともあれば、悪い方へ働くこともあるかもしれません。今回はクーフィアちゃんの気持ちを上手く引き出すことに成功したので、たぶん良い方向へ機能したものと思われます。注視していくのが良いでしょう

リリーツィア氏はクロシュヴィアちゃんの協力者をやっているようです。その真意は今のところ闇に包まれていますが、見た感じちゃんと協力しているようです。クロシュヴィアさんとリリーツィアさんは考え方が近いところもあるため、他の旧友たちよりも相性が良かったのかもしれません
765 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 15:30:12.70 ID:GvPQTTam0
―オリシン王国 滞在8日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ぬののふく    飾:煤けた不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:火鼠の衣     飾:なし

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:なし       盾:なし       飾:なし
武:なし       防:木綿のドレス   飾:なし

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:なし       飾:守りのペンダント
武:なし       防:旅人のドレス   飾:なし

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:なし       飾:なし
武:なし       防:ロイエの修道服  飾:なし

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改  盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス  防:賢者のローブ   飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*4    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*2       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*1                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 
ヒヒイロカネ                  
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査
・オリシン王族の支援

◯努力目標
・図書館の秘密を探る

◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ  近接[00/04] 魔法[15/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[06/07] 防御[00/04]
・聖女   近接[00/03] 魔法[06/07] 防御[00/04] ?[1/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
   大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
766 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 15:30:46.40 ID:GvPQTTam0
―朝
 メロウドの離宮

 チュンチュン

妖精「あ〜、その……昨夜の件なんだけど……」

メロウド「はあ……いや、いいさ。クーフィアの心にわだかまりがあるってのは僕たちもわかっていたんだ。このまま僕と兄さんのやり方で進めるより、この方がずっと後腐れなくて良いだろう」

聖女「クーフィア王女様が……。ええと、私たちは……」

メロウド「こうなってしまった以上、誰を応援しても構わない。いや、フェルメールは困るな……。応援するならフェルメール以外の誰かにして欲しいかな」

リュアン「わ、わかりました」


クーフィア「あ、あの……メロウドお兄ちゃん……」

メロウド「もっと堂々としな、クーフィア。僕たちをひれ伏させるとまで言ってのけた王女なんだよ、君は」

クーフィア「うっ……は、はい!」

メロウド「よし。お互い全力を尽くそう。誰が勝っても恨みっこなしだ」

クーフィア「はいっ……!」


 ☆目標が変更されました
  メロウドを支援する→オリシン王族を支援する


オリシン首都滞在8日目。11日目に王位継承審議会が開催されます
↓1〜3 自由安価 何をする?
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 15:31:39.87 ID:lNFCGrYmo
いざ図書館跡地の探索
の前にアステールから加護のお守りを貰う
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 15:34:53.20 ID:85MdmbeFO
夢魔いるし王族の夢の中を漁って大図書館や王族の秘密暴こうぜ
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 17:01:15.16 ID:Y6Y1zE1No
クロノスとも個人的な交友を深める
770 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 17:48:01.11 ID:GvPQTTam0
―オリシン市街

 ワイワイ ガヤガヤ

リュアン「王族の方々が隠している図書館の秘密って、何なのでしょうか……」

妖精「さあ……。断片的な情報を繋げると、王になったらあの図書館奥のことについて何らかの権利……あるいは義務が課される?みたいな感じに思える」

聖女「……オリシン王族の陰謀とかは流石にないと思いますけれど、何か重大な秘密が隠されているのは確かですよね」

妖精「うん。どうせならその辺りの事情をはっきりさせてから応援する相手とかも決めたいなあ……もうあんまり時間ないんだけど」


半透明の寝間着の夢魔『ふわぁ〜……』フヨフヨ


フメイ「あ、夢魔の騎士」

イリス「アインツィアさんです! この国ではちょっとした有名人なんですよ」

リュアン「寝間着ってことは、今日はお休みなのでしょうか……?」


半透明の寝間着の夢魔『んぁ〜……? あっやば……完全に透明のつもりだった……』

妖精「けっこう迂闊……」

クロシュ「!」ピコン!

聖女「クロシュさん? どうしたのですか?」

クロシュ「夢魔さんに……王子さまたちの、夢……侵入してもらえれば……秘密、暴ける……!!」

半透明の寝間着の夢魔『……はえ!?』

妖精「こらこらクロシュ、他人の夢ってのはみだりに入って良いもんじゃないんだよ。半年前の旅ではまあやむを得ず夢に入る場面もあったかもしれないけど……」

クロシュ「ほえ……そうなの?」

イリス「まあ……あんまり良いことではないね。夢ってのはかなりプライベートなものだから」

クロシュ「そうなんだ……」

半透明の寝間着の夢魔『そうだぞ〜……まあウチら夢魔の本来の生業は他人の夢に侵入ることなんだけどね〜』

クロシュ「わあ……!」

半透明の寝間着の夢魔『でも王族の皆さんは流石にヘビーすぎる案件〜……。かなりゴツめの攻性心理防壁備えてますし、失敗すればこっちが焼かれてお陀仏なんですよぉ』

妖精「そういえば前にメロウドの防壁を見させてもらったけれど、確かにかなり強めの術式だったな……。フェルメールが王族の洗脳を避けたのはそういうリスクもあったからか」

半透明の寝間着の夢魔『そゆことじゃないっすかね〜。私って夢喰いよりも物理で殴る方が得意なんでぇ、ちょっと厳しすぎるっていうか〜』

クロシュ「むむ……」


↓1コンマ
01-60 やめとこう
61-90 説得成功
91-00 夢喰いスライム
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 17:56:04.50 ID:JTmZbFzBO
食え
772 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 19:55:38.66 ID:GvPQTTam0
半透明の寝間着の夢魔『ま〜どっちにしろ私今日お休みなんでぇ、面倒事はごめんですねぇ〜』

妖精「そりゃそうだ……」

イリス「お休みの日に引き止めちゃってすみませんでした……」

半透明の寝間着の夢魔『いーってことよ。でも図書館の秘密かぁ……そういうアレならクーフィアちゃんが一番柔らかいかもねえ』

リュアン「柔らかい……?」

半透明の寝間着の夢魔『そーそー。王子様たちはもう成人済みだし王族の責務ってヤツを骨の髄まで叩き込んでるけど、クーフィアちゃんはまだピチピチの16歳だもん。一番夢や希望に溢れてて、一番脆くて儚くて美味しいお年頃……じゃなくて、迂闊ってこと!」

イリス「ええ……」

リュアン「わあ……」

半透明の寝間着の夢魔「あ、今のアーサっちに言わんでね! 王族の悪口は許さん!!!!ってめっちゃ怒るから!」

妖精「わ、わかった……。貴重なご意見ありがとう、参考にする……」

半透明の寝間着の夢魔『どいた〜』フヨフヨ

 ☆秘密を聞くならクーフィアちゃんが良い?という情報を得ました

 ◇
773 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 19:59:21.24 ID:GvPQTTam0
―クロノスの私室

 コンコン ガチャッ

メイドクロシュ「こんにちは……」

メイドフメイ「こんにちは」

クロノス「おお、昨夜クーフィアを焚き付けてくれたトリックスターたちじゃないか!」

妖精「いやまあ……その件は……」

クロノス「ははっ、案ずるな! むしろ俺は感謝している。お陰でクーフィアはようやく殻を破れたようだ」

メイドフメイ「ん。クーフィア、考えすぎてたみたいだから」

クロノス「ああ。我がきょうだいたちはいらぬことを考えすぎる悪癖があるんだ。特にクーフィアはその傾向が顕著でな……。お兄ちゃんとしては心配だったんだが、昨夜の一件は痛快だった!」

メイドクロシュ「わあ……!」

クロノス「王位継承審議が無事に終わったら改めて礼をさせて頂こう。フッ、王位を得るのはこのクロノスということに変わりはないがな」ニヤッ

妖精「おお、すごい自信。でも実際大丈夫なの? フェルメールはかなりの強敵みたいだけど」

クロノス「……うむ。実を言うと、メロウドとクーフィアには俺の支援をしてもらいたかったという気持ちもある。票がバラければ、結果的にフェルメールの利となる可能性は否定できないのだ」

妖精「だよね……」

フメイ「でも、きょうだい三人でよってたかってフェルメールを追い出すの、ずるい」

妖精「そもそもオリシン王家の血を引いてないフェルメールが継承争いに参戦してること自体がおかしなことだから……」

フメイ「むー……」

クロノス「君の言いたいこともわかるが、俺の肩にはオリシンに住まう全国民の生活がかかっているんだ。外からやってきた素性不明の少女に王座を明け渡すわけにはいかないのさ。まあ結局勝負はフェアなものとなってしまったわけだが……」

妖精「フェルメールの素性を知らしめて王宮から追放することはできないの?」

クロノス「民の洗脳を解く手段を見つけない限り難しいだろう。下手をすれば末っ子を虐めて追放した悪逆なる兄王子たちという汚名を着させられかねん」

妖精「確かに……。ん、待てよ……フェルメールって、そういう類の洗脳はしてないよね。そういえば」

クロシュ「?」

クロノス「……そういえばそうだな。強力な洗脳魔法の使い手であれば、俺たちの悪評を植え付けて継承争いをもっと優位に運べるはず。なのにそれをしない……」

妖精「希望的な仮説を立てるなら、自分が王位継承0位という認識を植え付けるのに精一杯でそれ以外には手が回らない、とか?」

フメイ「フェルメールも、そういうズルはしたくないのかも……!」

クロノス「……うむ。昨日の振る舞いなどから見ても、フェルメールは意外と正々堂々争う姿勢だったように見えた……。いや、王族に成りすましている時点で全然正々堂々ではないのだが……」

妖精「まあ……フェルメール的には正々堂々の範疇なのかも……」

クロノス「フッ……。俺が王となった暁には、追放する前に腹を割って話してみたいものだな」

妖精「何してもクロノスの自信は揺らがないってことだね」

クロノス「無論だ。この国を背負って立つ男は、このクロノス・ローレリアス・オリシンをおいて他にない」

クロシュ「わあ……!」


もう少しお話できそう
↓1〜2選択
1.前国王と形見の本について
2.図書館の秘密について(コンマ51以上で成功)
3.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 20:03:46.63 ID:845oQiIi0
0、行ってみたい国とかある?
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 20:19:09.93 ID:hjLsyIWJO
1
776 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:10:58.75 ID:GvPQTTam0
クロシュ「……クーフィアちゃんの……本のこと……知ってる……?」

クロノス「父上がクーフィアに託した封印されし本のことであれば、認識はしている。中身は俺も知らん。父上がクーフィアに与えた課題かと思っていたが」

フメイ「前の王さま、あれをクーフィアに渡すとき、きょうだいで力を合わせろって言ったんだって」

クロノス「……そうだったのか。ふむ……では、クーフィアだけでなく俺たちきょうだい全員に課されたもの……か?」

妖精「前の国王はそういう謎掛けが好きだったの?」

クロノス「そのような記憶はない。しかし知識が豊富で頭の回転も速かったゆえ、常人には理解が追いつかぬ指示等を出すこともあった。もしかしたらその本もそういった類やもしれん」

妖精「うへぇ、説明不足の王様かあ……。本人は計算づくのつもりでも周りは苦労しそう……」

クロノス「はは……実際いくつかの貴族らは父上のそういった姿勢を良く思っていなかったようだ。でも俺には、いつも言葉より結果を示す父上の姿は格好良く見えた」

妖精「なるほどね。前国王のこと、尊敬してるんだ」

クロノス「ああ……。病床へあまり顔を見せに行けなかったこと、最期を看取って差し上げられなかったことが……少しばかり胸につかえている」

クロシュ「……クーフィアちゃんも……そんなこと、言ってた……。だから、フェルメールちゃんのこと……悪く、言えないって……」

クロノス「フッ……耳が痛い。フェルメールの台頭は、我らきょうだいが父上との時間を疎かにした報いなのかもしれんな……」


フメイ「……親っていうの、よくわかんない」

クロシュ「……ミネルヴァさんと……あかちゃん……?」

妖精「そう。きょうだいとは違う、縦の血の繋がり。あなたたちにとっての……ええと、まあ……私みたいな?」

クロシュ「!」モニョッ

フメイ「違うと思う」

妖精「そ、そんな真顔で否定しなくても良いでしょ!!」

 *
777 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:11:24.47 ID:GvPQTTam0
クロノス「失礼、場がしらけてしまったな! もっと楽しい話をしよう!」

クロシュ「楽しいおはなし……!」

フメイ「楽しい……」

クロノス「ああ、どんな話が聞きたい? このクロノスお兄ちゃんが何でも答えてあげよう!」

クロシュ「……クロノスさんは……ずっと、この国にいるの……?」

クロノス「もちろん! 俺は長男だからな。この国を背負う者として、死ぬまでこの国に尽くす覚悟だ!」

妖精(それ楽しい話……!?)

クロシュ「わあ……!」

フメイ「クロノスは、それがいいんだ」

クロノス「ああ! それが俺の目的であり、希望であり、生き方だ! 一応言っておくが、クーフィアみたいに自分自身の本当の夢を抑圧してるとかじゃないから大丈夫だぞ。これが俺の夢だからな!」

クロシュ「わわぁ……!」

妖精「うーん、眩しい……。でもまあ人生の先輩として少しだけ助言するなら、老後の楽しみくらいは考えといても損はないかもよ」

クロノス「老後の楽しみか……フッ、そうだな……。王の責務を全うした後、もしも余生が残っていれば……その時は、ゆっくり諸外国を観光してみたいかもしれん。王になれば外交で他国を訪問することもあろうが、きっと観光する暇はないだろうからな」

クロシュ「かんこう……!」

妖精「いいじゃない! 一番行きたい国はどこだったり?」

クロノス「一番か……なかなか難しい問だな。独立を取り戻した魔族国……世界樹を擁する緑の国フォレスティナ……常夏のトコナツ火山島……熱砂のテラヌス・ウルス……世界最大商業都市イスファハーン……地上の楽園大魔女帝国……伝説の浮島国ラティア・ヘイヴン……お隣さんのユーシリア帝国……サクラ舞い散るオノゴロ諸島……中央の大列強セイントレア王国……常冬のツンドーラ……地獄のカジノ街リテン・ヘイヴン……美食の国トウゲン帝国……極北の地ネヴァーエンド……うーむどこも甲乙つけがたい!」

クロシュ「わ……!」

フメイ「知らない国……けっこうある……」

クロノス「……だが……やはり一番巡りたいのは――この愛しき図書の国、オリシンだ!!」

クロシュ「わわ……!」

妖精「ふふっ……そりゃそうか」

クロノス「はは、すまない。だがもし俺に余生があれば、やはり何を差し置いてもこの国をゆっくり巡りたい。俺の敬愛する先祖たちが築き上げ、守ってきたこの国を……!」

フメイ「そうなんだ……」

クロノス「ああ! フッ、だからそれまで絶対にこの国を守り抜かねばな!」

 ☆クロノスとお話して親交を深めました

 ◆
778 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 22:12:07.22 ID:GvPQTTam0
―オリシン首都 郊外

 精霊の幌馬車「」ポン

イリス「おお〜! これが今のクロシュちゃんたちの乗り物なんだ!」

クロシュ「うん!」

妖精「みんな、準備はできた?」

フメイ「ん」

リュアン「はい!」

聖女「バッチリです! 船旅ビスケットとパスタもたくさんあります!」

妖精「よし、それじゃあメモル大図書館跡地へ向けて――」


アステール「こんにちは」スタスタ


イリス「……アステールさん!?」

アステール「この前、ティータイムを共にしてくれたお礼を」スッ


↓1コンマ
01-60 身代わりのお守り(一度だけ劣勢無効)
61-90 星屑(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
91-00 蒼き星の涙
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/12(月) 22:15:16.05 ID:Y6Y1zE1No
あ
780 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/12(月) 23:42:00.28 ID:GvPQTTam0
 身代わりのお守り「」ポン

イリス「これは……身代わりのお守り!?」

アステール「はい。所持者、またはそれに近しい方の危機を一度だけ退ける効果があるそうです。お役立てください」

妖精「……えっと、あなたは誰にも肩入れしないんじゃなかったの?」

アステール「はい。これはあくまで、ティータイムを共にしてくれたお礼です。あなた方の行いを応援する意図はありません。このお守りも市販のものです。私自身の力をあなた方にお貸しするわけにはいかないので」

リュアン「でもこのお守り、ものすごく高値で取引されている古代のアーティファクトです! 家が一軒立つくらいのお値段はしたと思います!」

アステール「そうなのですか。知りませんでした。貰い物だったので」

聖女「貰い物……。あの……それをあなたに差し上げた方は、あなたの無事を願ってその高いお守りをお買い上げなさったのでは……?」

アステール「そうかもしれません。しかし私には必要のないものですから。必要とする者たちの手に渡った方が、あの方の本意に近いかと思います」

妖精「………本当にいいんだね? そんな大事そうなものを、もらっちゃっても」

アステール「はい。理念、思想を抜きにすれば……同じティーポットのお茶を飲んだ方々を喪うのは、私も心が痛みますから」

イリス「……!」

フメイ「ん。じゃあ、ありがたくいただく」スッ

 身代わりのお守り「」ポン!

クロシュ「ありがと、ございます……」ペコリ

アステール「はい。どうぞお気をつけて。星々の瞬きが、あなた方の道行きを照らさんことを――」

 ☆アステールから身代わりのお守りを1つもらいました
 ・所持している戦闘時、1度だけ劣勢または痛恨を無効化
 ・効果を発動すると消滅する

 ◆
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