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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7
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757 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/11(日) 21:17:40.36 ID:FGPch3oS0
クーフィア「私が……王になったら……全部、全部、私の思う通りに解決する!!!! お兄ちゃんたちも、フェルメールちゃんも……正統継承者である私にひれ伏して、仲直りさせてやるんだ!!!! それで……王立大図書館のことも、私が全部終わらせる!!!!」
フメイ「……うん……いいと思う!! フメイ、応援する!!」チリリッ!
クロシュ「うん……!! わたしも……!!」モニョニョ!
クロノス「……ククク……ハーッハッハッハ!!!! いいだろうクーフィア!!!! 第一王子クロノス、尋常に受けて立つぞ!!!!」
フェルメール「フフフ……オーッホッホッホ!!!! わたくし、クーフィアお義姉様のことを侮っていたようですわ!!!! 王位を懸けて正々堂々勝負でしてよ!!!!」
メロウド「ええい、お前たちみたいなその場のノリで生きるアホ共に王の責務が務まるかよ!!!! 王になるのはこの僕メロウド・オリシンだ!!!!」
ゴゴゴゴゴ…バチバチバチ……
妖精「わあ……なんでこんなことに……」
フメイ「これくらいの方がいい。みんな難しく考えすぎ」
妖精「フメイは単純に考えすぎなの! ていうかクロシュはどこ行った!?」
ドサクサに紛れて食事をくすねるスライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ コソコソ
☆クーフィアが王位継承争いへの参戦を表明しました
全継承候補者が入り乱れる混戦の様相を呈します
☆豪華な食事を仲間の分も持ち帰り、後でみんなでパーっと食べました
明日の終わりまで余剰満腹度+4、戦闘コンマ+5
◆
758 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/11(日) 21:33:32.66 ID:FGPch3oS0
―幕間―
―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
僧侶「……そうですか。オリシンにクロシュさんたちが……」
フェルメール「ええ。ですがわたくしにお任せくださいまし。全てを手に入れて差し上げますわ」
「……フェルメール。あなたにクロシュさんを排する覚悟があるのですか?」
フェルメール「……は? あなた、このわたくしにクロシュヴィアちゃんの親友であり世界でニ番目にかわいいクロシュちゃんを殺せと、そう仰りたいのですか?」
「……愚問でした。忘れてください」
僧侶「……今の言い方は実際良くないと思います。私たちの目的は、あくまで世界の救済……。邪魔者だからと言って安易に排除するようなやり方は許容できません。どうしても避けられない場合は、デロデロ化にすべきです」
「もちろんです。私もデロデロ化のつもりで話しています……」
僧侶「ですよね。良かった」
「そうは言っても、最終的には全てクロシュヴィアが救う計画でしょ? 過程よりも結果を重視すべきじゃないの」
僧侶「いいえ。苦しみ、悲しみは、過程にこそ生じるもの。終わり良ければ全て良し、というわけにはいかないのです」
「……ごめん、思慮が浅かった」
僧侶「いえ。わかって頂けるなら良いのです」
フェルメール「……あの。ところで、デロデロ化したスライムちゃんたちはいつ帰ってくるんですの?」
僧侶「……」
「……」
「……」
フェルメール「ちょっと! そこでお黙りにならないでくださいまし! わたくし、本気で問うてるんですのよ!!」
僧侶「……すみません、私も詳細は存じ上げておらず……。また今度、クロシュヴィア様に聞いておきます」
フェルメール「頼みますわよ! ではわたくしお仕事に戻りますわ! ライバルが増えてワクワクですの! は〜わたくしもクロシュヴィアちゃんに早く逢いたいですわ!」スッ
トプン――…
「………あなたも、ちょっとひどいんじゃないの。僧侶」
僧侶「……申し訳ありません」
「罪は私たち全員にあります。僧侶だけを責めるべきではありません」
「……それもそうか。フェルメールは、このまま何も知らずにいる方が良いかもね……」
僧侶「……はい。それが……フェルメールさんにとっての、しあわせです……」
「…………」
「……どうかしましたか?」
「………ううん。なんでもない」
「…………」
リリーツィア(………この計画が……あなたにとってのハッピーエンドなんだよね? クロシュヴィア……)
◆
759 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/11(日) 21:35:00.90 ID:FGPch3oS0
本日はここまで
お風呂に入って親睦を深めたり、クーフィア王女の悩みを聞いてあげたり、王族会食に参加したり、クーフィア王女を焚き付けてしまったりしたクロシュたちでした
クーフィアの参戦により大混戦の様相を呈し始めるオリシン王位継承争い。王位を手にするのは果たして、誰となるのか。焚き付けたクロシュさんたちにも少し責任があると言えなくもないかもしれません。注視していくのが良いでしょう
そしてクロシュヴィアの配下たちによる、静かなる会合。彼らの目的は。クロシュヴィアの計画とは。フェルメールは果たして、本当のしあわせを掴めるのか――。空にゆらめく白い光は、静かに星を照らし続ける――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
760 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/11(日) 23:24:31.43 ID:/JrpKJhj0
乙
最終的に雨降って地固まるになればいいが
761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 01:26:19.45 ID:Y6Y1zE1No
乙
デロデロ教幹部たちも特に別の真意なくちゃんとデロデロを目指してそうね
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 02:48:55.84 ID:ut3jT/hFo
おつです
真っ直ぐ思ったこと言っちゃうフメイちゃん
今回は良い方向に行って?良かったね……
763 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 11:22:05.95 ID:/CNrfVrJO
リリーツィアも協力者か
思想近かったしねスウィートハッピー
764 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 15:29:44.76 ID:GvPQTTam0
オリシン王族の方々も、クロシュヴィアさんの協力者の方々も、ものすごく本気で課題に取り組んでいることは確かなようです。その意思がこれからどのような未来を招くのかは闇に包まれていますが、いろいろと良い方に向かえば良いなあ、とあかちゃんスライムのクロシュさんも思っているようです。注視していくのが良いでしょう
クロシュヴィアさんの協力者の方々は、見た感じちゃんとクロシュヴィアさんの意向を尊重しているようです。また、もし逆意を抱く者がいればクロシュヴィアさんやリリーツィアさんや他の者たちに看破されて追い出されてしまう可能性が高いと言えるかもしれません。その性質上、この集まりは心の動きに敏感な者が多いようです
フメイちゃんは真っ直ぐな心の持ち主なので、思ったことをはっきり口に出してしまいがちのようです。それが良い方へ働くこともあれば、悪い方へ働くこともあるかもしれません。今回はクーフィアちゃんの気持ちを上手く引き出すことに成功したので、たぶん良い方向へ機能したものと思われます。注視していくのが良いでしょう
リリーツィア氏はクロシュヴィアちゃんの協力者をやっているようです。その真意は今のところ闇に包まれていますが、見た感じちゃんと協力しているようです。クロシュヴィアさんとリリーツィアさんは考え方が近いところもあるため、他の旧友たちよりも相性が良かったのかもしれません
765 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 15:30:12.70 ID:GvPQTTam0
―オリシン王国 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[15/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[06/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[06/07] 防御[00/04] ?[1/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
766 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 15:30:46.40 ID:GvPQTTam0
―朝
メロウドの離宮
チュンチュン
妖精「あ〜、その……昨夜の件なんだけど……」
メロウド「はあ……いや、いいさ。クーフィアの心にわだかまりがあるってのは僕たちもわかっていたんだ。このまま僕と兄さんのやり方で進めるより、この方がずっと後腐れなくて良いだろう」
聖女「クーフィア王女様が……。ええと、私たちは……」
メロウド「こうなってしまった以上、誰を応援しても構わない。いや、フェルメールは困るな……。応援するならフェルメール以外の誰かにして欲しいかな」
リュアン「わ、わかりました」
クーフィア「あ、あの……メロウドお兄ちゃん……」
メロウド「もっと堂々としな、クーフィア。僕たちをひれ伏させるとまで言ってのけた王女なんだよ、君は」
クーフィア「うっ……は、はい!」
メロウド「よし。お互い全力を尽くそう。誰が勝っても恨みっこなしだ」
クーフィア「はいっ……!」
☆目標が変更されました
メロウドを支援する→オリシン王族を支援する
オリシン首都滞在8日目。11日目に王位継承審議会が開催されます
↓1〜3 自由安価 何をする?
767 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 15:31:39.87 ID:lNFCGrYmo
いざ図書館跡地の探索
の前にアステールから加護のお守りを貰う
768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 15:34:53.20 ID:85MdmbeFO
夢魔いるし王族の夢の中を漁って大図書館や王族の秘密暴こうぜ
769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 17:01:15.16 ID:Y6Y1zE1No
クロノスとも個人的な交友を深める
770 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 17:48:01.11 ID:GvPQTTam0
―オリシン市街
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「王族の方々が隠している図書館の秘密って、何なのでしょうか……」
妖精「さあ……。断片的な情報を繋げると、王になったらあの図書館奥のことについて何らかの権利……あるいは義務が課される?みたいな感じに思える」
聖女「……オリシン王族の陰謀とかは流石にないと思いますけれど、何か重大な秘密が隠されているのは確かですよね」
妖精「うん。どうせならその辺りの事情をはっきりさせてから応援する相手とかも決めたいなあ……もうあんまり時間ないんだけど」
半透明の寝間着の夢魔『ふわぁ〜……』フヨフヨ
フメイ「あ、夢魔の騎士」
イリス「アインツィアさんです! この国ではちょっとした有名人なんですよ」
リュアン「寝間着ってことは、今日はお休みなのでしょうか……?」
半透明の寝間着の夢魔『んぁ〜……? あっやば……完全に透明のつもりだった……』
妖精「けっこう迂闊……」
クロシュ「!」ピコン!
聖女「クロシュさん? どうしたのですか?」
クロシュ「夢魔さんに……王子さまたちの、夢……侵入してもらえれば……秘密、暴ける……!!」
半透明の寝間着の夢魔『……はえ!?』
妖精「こらこらクロシュ、他人の夢ってのはみだりに入って良いもんじゃないんだよ。半年前の旅ではまあやむを得ず夢に入る場面もあったかもしれないけど……」
クロシュ「ほえ……そうなの?」
イリス「まあ……あんまり良いことではないね。夢ってのはかなりプライベートなものだから」
クロシュ「そうなんだ……」
半透明の寝間着の夢魔『そうだぞ〜……まあウチら夢魔の本来の生業は他人の夢に侵入ることなんだけどね〜』
クロシュ「わあ……!」
半透明の寝間着の夢魔『でも王族の皆さんは流石にヘビーすぎる案件〜……。かなりゴツめの攻性心理防壁備えてますし、失敗すればこっちが焼かれてお陀仏なんですよぉ』
妖精「そういえば前にメロウドの防壁を見させてもらったけれど、確かにかなり強めの術式だったな……。フェルメールが王族の洗脳を避けたのはそういうリスクもあったからか」
半透明の寝間着の夢魔『そゆことじゃないっすかね〜。私って夢喰いよりも物理で殴る方が得意なんでぇ、ちょっと厳しすぎるっていうか〜』
クロシュ「むむ……」
↓1コンマ
01-60 やめとこう
61-90 説得成功
91-00 夢喰いスライム
771 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 17:56:04.50 ID:JTmZbFzBO
食え
772 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 19:55:38.66 ID:GvPQTTam0
半透明の寝間着の夢魔『ま〜どっちにしろ私今日お休みなんでぇ、面倒事はごめんですねぇ〜』
妖精「そりゃそうだ……」
イリス「お休みの日に引き止めちゃってすみませんでした……」
半透明の寝間着の夢魔『いーってことよ。でも図書館の秘密かぁ……そういうアレならクーフィアちゃんが一番柔らかいかもねえ』
リュアン「柔らかい……?」
半透明の寝間着の夢魔『そーそー。王子様たちはもう成人済みだし王族の責務ってヤツを骨の髄まで叩き込んでるけど、クーフィアちゃんはまだピチピチの16歳だもん。一番夢や希望に溢れてて、一番脆くて儚くて美味しいお年頃……じゃなくて、迂闊ってこと!」
イリス「ええ……」
リュアン「わあ……」
半透明の寝間着の夢魔「あ、今のアーサっちに言わんでね! 王族の悪口は許さん!!!!ってめっちゃ怒るから!」
妖精「わ、わかった……。貴重なご意見ありがとう、参考にする……」
半透明の寝間着の夢魔『どいた〜』フヨフヨ
☆秘密を聞くならクーフィアちゃんが良い?という情報を得ました
◇
773 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 19:59:21.24 ID:GvPQTTam0
―クロノスの私室
コンコン ガチャッ
メイドクロシュ「こんにちは……」
メイドフメイ「こんにちは」
クロノス「おお、昨夜クーフィアを焚き付けてくれたトリックスターたちじゃないか!」
妖精「いやまあ……その件は……」
クロノス「ははっ、案ずるな! むしろ俺は感謝している。お陰でクーフィアはようやく殻を破れたようだ」
メイドフメイ「ん。クーフィア、考えすぎてたみたいだから」
クロノス「ああ。我がきょうだいたちはいらぬことを考えすぎる悪癖があるんだ。特にクーフィアはその傾向が顕著でな……。お兄ちゃんとしては心配だったんだが、昨夜の一件は痛快だった!」
メイドクロシュ「わあ……!」
クロノス「王位継承審議が無事に終わったら改めて礼をさせて頂こう。フッ、王位を得るのはこのクロノスということに変わりはないがな」ニヤッ
妖精「おお、すごい自信。でも実際大丈夫なの? フェルメールはかなりの強敵みたいだけど」
クロノス「……うむ。実を言うと、メロウドとクーフィアには俺の支援をしてもらいたかったという気持ちもある。票がバラければ、結果的にフェルメールの利となる可能性は否定できないのだ」
妖精「だよね……」
フメイ「でも、きょうだい三人でよってたかってフェルメールを追い出すの、ずるい」
妖精「そもそもオリシン王家の血を引いてないフェルメールが継承争いに参戦してること自体がおかしなことだから……」
フメイ「むー……」
クロノス「君の言いたいこともわかるが、俺の肩にはオリシンに住まう全国民の生活がかかっているんだ。外からやってきた素性不明の少女に王座を明け渡すわけにはいかないのさ。まあ結局勝負はフェアなものとなってしまったわけだが……」
妖精「フェルメールの素性を知らしめて王宮から追放することはできないの?」
クロノス「民の洗脳を解く手段を見つけない限り難しいだろう。下手をすれば末っ子を虐めて追放した悪逆なる兄王子たちという汚名を着させられかねん」
妖精「確かに……。ん、待てよ……フェルメールって、そういう類の洗脳はしてないよね。そういえば」
クロシュ「?」
クロノス「……そういえばそうだな。強力な洗脳魔法の使い手であれば、俺たちの悪評を植え付けて継承争いをもっと優位に運べるはず。なのにそれをしない……」
妖精「希望的な仮説を立てるなら、自分が王位継承0位という認識を植え付けるのに精一杯でそれ以外には手が回らない、とか?」
フメイ「フェルメールも、そういうズルはしたくないのかも……!」
クロノス「……うむ。昨日の振る舞いなどから見ても、フェルメールは意外と正々堂々争う姿勢だったように見えた……。いや、王族に成りすましている時点で全然正々堂々ではないのだが……」
妖精「まあ……フェルメール的には正々堂々の範疇なのかも……」
クロノス「フッ……。俺が王となった暁には、追放する前に腹を割って話してみたいものだな」
妖精「何してもクロノスの自信は揺らがないってことだね」
クロノス「無論だ。この国を背負って立つ男は、このクロノス・ローレリアス・オリシンをおいて他にない」
クロシュ「わあ……!」
もう少しお話できそう
↓1〜2選択
1.前国王と形見の本について
2.図書館の秘密について(コンマ51以上で成功)
3.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 20:03:46.63 ID:845oQiIi0
0、行ってみたい国とかある?
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 20:19:09.93 ID:hjLsyIWJO
1
776 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 22:10:58.75 ID:GvPQTTam0
クロシュ「……クーフィアちゃんの……本のこと……知ってる……?」
クロノス「父上がクーフィアに託した封印されし本のことであれば、認識はしている。中身は俺も知らん。父上がクーフィアに与えた課題かと思っていたが」
フメイ「前の王さま、あれをクーフィアに渡すとき、きょうだいで力を合わせろって言ったんだって」
クロノス「……そうだったのか。ふむ……では、クーフィアだけでなく俺たちきょうだい全員に課されたもの……か?」
妖精「前の国王はそういう謎掛けが好きだったの?」
クロノス「そのような記憶はない。しかし知識が豊富で頭の回転も速かったゆえ、常人には理解が追いつかぬ指示等を出すこともあった。もしかしたらその本もそういった類やもしれん」
妖精「うへぇ、説明不足の王様かあ……。本人は計算づくのつもりでも周りは苦労しそう……」
クロノス「はは……実際いくつかの貴族らは父上のそういった姿勢を良く思っていなかったようだ。でも俺には、いつも言葉より結果を示す父上の姿は格好良く見えた」
妖精「なるほどね。前国王のこと、尊敬してるんだ」
クロノス「ああ……。病床へあまり顔を見せに行けなかったこと、最期を看取って差し上げられなかったことが……少しばかり胸につかえている」
クロシュ「……クーフィアちゃんも……そんなこと、言ってた……。だから、フェルメールちゃんのこと……悪く、言えないって……」
クロノス「フッ……耳が痛い。フェルメールの台頭は、我らきょうだいが父上との時間を疎かにした報いなのかもしれんな……」
フメイ「……親っていうの、よくわかんない」
クロシュ「……ミネルヴァさんと……あかちゃん……?」
妖精「そう。きょうだいとは違う、縦の血の繋がり。あなたたちにとっての……ええと、まあ……私みたいな?」
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「違うと思う」
妖精「そ、そんな真顔で否定しなくても良いでしょ!!」
*
777 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 22:11:24.47 ID:GvPQTTam0
クロノス「失礼、場がしらけてしまったな! もっと楽しい話をしよう!」
クロシュ「楽しいおはなし……!」
フメイ「楽しい……」
クロノス「ああ、どんな話が聞きたい? このクロノスお兄ちゃんが何でも答えてあげよう!」
クロシュ「……クロノスさんは……ずっと、この国にいるの……?」
クロノス「もちろん! 俺は長男だからな。この国を背負う者として、死ぬまでこの国に尽くす覚悟だ!」
妖精(それ楽しい話……!?)
クロシュ「わあ……!」
フメイ「クロノスは、それがいいんだ」
クロノス「ああ! それが俺の目的であり、希望であり、生き方だ! 一応言っておくが、クーフィアみたいに自分自身の本当の夢を抑圧してるとかじゃないから大丈夫だぞ。これが俺の夢だからな!」
クロシュ「わわぁ……!」
妖精「うーん、眩しい……。でもまあ人生の先輩として少しだけ助言するなら、老後の楽しみくらいは考えといても損はないかもよ」
クロノス「老後の楽しみか……フッ、そうだな……。王の責務を全うした後、もしも余生が残っていれば……その時は、ゆっくり諸外国を観光してみたいかもしれん。王になれば外交で他国を訪問することもあろうが、きっと観光する暇はないだろうからな」
クロシュ「かんこう……!」
妖精「いいじゃない! 一番行きたい国はどこだったり?」
クロノス「一番か……なかなか難しい問だな。独立を取り戻した魔族国……世界樹を擁する緑の国フォレスティナ……常夏のトコナツ火山島……熱砂のテラヌス・ウルス……世界最大商業都市イスファハーン……地上の楽園大魔女帝国……伝説の浮島国ラティア・ヘイヴン……お隣さんのユーシリア帝国……サクラ舞い散るオノゴロ諸島……中央の大列強セイントレア王国……常冬のツンドーラ……地獄のカジノ街リテン・ヘイヴン……美食の国トウゲン帝国……極北の地ネヴァーエンド……うーむどこも甲乙つけがたい!」
クロシュ「わ……!」
フメイ「知らない国……けっこうある……」
クロノス「……だが……やはり一番巡りたいのは――この愛しき図書の国、オリシンだ!!」
クロシュ「わわ……!」
妖精「ふふっ……そりゃそうか」
クロノス「はは、すまない。だがもし俺に余生があれば、やはり何を差し置いてもこの国をゆっくり巡りたい。俺の敬愛する先祖たちが築き上げ、守ってきたこの国を……!」
フメイ「そうなんだ……」
クロノス「ああ! フッ、だからそれまで絶対にこの国を守り抜かねばな!」
☆クロノスとお話して親交を深めました
◆
778 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 22:12:07.22 ID:GvPQTTam0
―オリシン首都 郊外
精霊の幌馬車「」ポン
イリス「おお〜! これが今のクロシュちゃんたちの乗り物なんだ!」
クロシュ「うん!」
妖精「みんな、準備はできた?」
フメイ「ん」
リュアン「はい!」
聖女「バッチリです! 船旅ビスケットとパスタもたくさんあります!」
妖精「よし、それじゃあメモル大図書館跡地へ向けて――」
アステール「こんにちは」スタスタ
イリス「……アステールさん!?」
アステール「この前、ティータイムを共にしてくれたお礼を」スッ
↓1コンマ
01-60 身代わりのお守り(一度だけ劣勢無効)
61-90 星屑(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
91-00 蒼き星の涙
779 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 22:15:16.05 ID:Y6Y1zE1No
あ
780 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 23:42:00.28 ID:GvPQTTam0
身代わりのお守り「」ポン
イリス「これは……身代わりのお守り!?」
アステール「はい。所持者、またはそれに近しい方の危機を一度だけ退ける効果があるそうです。お役立てください」
妖精「……えっと、あなたは誰にも肩入れしないんじゃなかったの?」
アステール「はい。これはあくまで、ティータイムを共にしてくれたお礼です。あなた方の行いを応援する意図はありません。このお守りも市販のものです。私自身の力をあなた方にお貸しするわけにはいかないので」
リュアン「でもこのお守り、ものすごく高値で取引されている古代のアーティファクトです! 家が一軒立つくらいのお値段はしたと思います!」
アステール「そうなのですか。知りませんでした。貰い物だったので」
聖女「貰い物……。あの……それをあなたに差し上げた方は、あなたの無事を願ってその高いお守りをお買い上げなさったのでは……?」
アステール「そうかもしれません。しかし私には必要のないものですから。必要とする者たちの手に渡った方が、あの方の本意に近いかと思います」
妖精「………本当にいいんだね? そんな大事そうなものを、もらっちゃっても」
アステール「はい。理念、思想を抜きにすれば……同じティーポットのお茶を飲んだ方々を喪うのは、私も心が痛みますから」
イリス「……!」
フメイ「ん。じゃあ、ありがたくいただく」スッ
身代わりのお守り「」ポン!
クロシュ「ありがと、ございます……」ペコリ
アステール「はい。どうぞお気をつけて。星々の瞬きが、あなた方の道行きを照らさんことを――」
☆アステールから身代わりのお守りを1つもらいました
・所持している戦闘時、1度だけ劣勢または痛恨を無効化
・効果を発動すると消滅する
◆
781 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/12(月) 23:43:00.48 ID:GvPQTTam0
というわけで本日はここまで。次回はメモル大図書館跡地探索編です
半透明の夢魔さんに王族への夢入りを頼むも断られてしまったり、秘密について聞くならクーフィアちゃんが良いと教えてもらったり、クロノスお兄ちゃんとお話したり、出発前にアステールさんから身代わりのお守りをもらったりしました
精霊の幌馬車に揺られながら、クロシュは失われた力のことを考える。以前は当たり前にできていたことが、今はできない。夢喰いだって、自分でできるならやっていたと思う。しかし今は穀潰しである。クロシュの仲間たちはそんなこと気にしないし、クロシュ自身もそんなことで不必要に落ち込んだり気に病んだりしないが、ちょっとだけ歯がゆく感じてはいる。
しかしそんなことを考えても、どうしようもないものはどうしようもないので、クロシュは船旅ビスケットを食べることにした。腹が減っては戦ができぬ、とオノゴロの兵法家が言ったらしい。クロシュもその通りだと思う。お腹いっぱいにビスケットを食べて、万全な状態で探索に臨もう――そんなことを思いながら、クロシュはビスケットをモニョモニョと食べ続けた――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります。よろしくお願いいたします
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/12(月) 23:58:19.70 ID:bevVPAMfO
乙
オリシン編はいい人が多いな
王国が邪悪だったというのもある
783 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/13(火) 00:17:22.45 ID:VKRgE1a+o
乙
まだ見ぬ国にも直いけるのか
784 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/13(火) 00:50:38.59 ID:KeL+hvhJo
おつ
良いものを貰えた
触られたら終わりな相手の溜まり場だしコンマが上向いてくれるのを祈る…
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/13(火) 02:23:10.14 ID:p63Oh//nO
乙
クロノス兄さん普通に良いお兄ちゃんだ
意味ありげに考え事しながらクロシュがビスケット食べてるだけの文章好き
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/17(土) 13:00:18.96 ID:liRr4D17o
クロシュちゃん色々失ったからか食い意地が更に張ってるように見える見える
787 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 14:51:52.35 ID:n9/S58rI0
オリシン編は良い人が多いようです。それは身も蓋もないことを言えば、募集にていただいた案に善良な方々が多かったからかもしれません。そして王国編に比べると実際平和的で邪悪さが少ないように見えます。王国編はあの悪名高きカリス・ノーランド氏や邪悪枢機卿のグランドマスターさんがいたのが大きかったかもしれません
クロノス王子とのお話の中で、フメイちゃんも聞いたことのない国や地域の名前がいくつか出てきたそうです。これはネタバレですが、デロデロ編ではクロシュたちがまだ行ったことのない国へ向かうこともあるかと思います。そこでクロシュたちがどのような出会いや戦いを経験するかは未知数です。注視していくのが良いかもしれません
アステール氏は今この世界に生きる命たちへの干渉は極力控えるスタンスのようですが、自分本来の力を貸すのでなければ問題ないという柔軟性もあるようです
白影スライムさんたちは恐ろしい存在ですが、動きはその辺のスライム類と同程度にのろまなので、気を付ければ大丈夫と思われます。ただし当該跡地は白影スライムさんがいっぱいいるそうなので、気を付け切れないこともあるかもしれません。警戒に警戒を重ねていくのが良いでしょう
クロノスお兄さんは良いお兄ちゃんのようです。弟と妹と民と国を心から愛しているらしく、その信念と決意はゆるぎのないもののようです。クロノスお兄さんが王様になれればオリシン国は安泰と言えるかもしれません
クロシュ氏は時々考え事をすることもありますが、そういう時は食べ物が欲しくなるようです。体を動かすとお腹が空くように、頭を使ってもお腹が空くのかもしれません
クロシュさんは前よりも弱体化しており、魔力量だけでなくお腹の容量も減ったと言われています。しかし食べている量が減っているようには見えないとの報告もあり、実はお腹の容量ではなく燃費がすごく悪くなったのではないかという意見もあります。何が正しいのかは妖精さんにもわかりませんが、力を失ったことと食欲増進に何らかの関連がある可能性は実際高いと言えるかもしれません。いっぱい食べて力を蓄え、戦いに備えるのが良いでしょう
788 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 14:52:29.51 ID:n9/S58rI0
―メモル大図書館跡地
ヒュオオオオオ――…
瓦礫となった大図書館跡地
白影スライムたち「〜〜」モニョモニョ
リュアン「あれがメモル大図書館跡地……瓦礫の山です……」コソコソ
聖女「白影スライムさんたちもいますね……」コソコソ
イリス「以前はレッサースライムの群生地だったらしいけど……そっくりそのまま白影スライムに変わっちゃったのかなあ」
クロシュ「……」
フメイ「……どうする? やっつけちゃう?」
妖精「うーん……一匹一匹は大した事ないけど、数が多いんだよね。みんなには対デロデロ結界を張ってあるけれど過信は厳禁だし、死角から不意打ちとかされたらまずいし……」
クロシュ「……!」
瓦礫の隙間から見える微かな痕跡『』
クロシュ「……妖精さん……あれ……」
妖精「ん……? あっ、隙間風の通り道……!」
イリス「え、本当?」
クロシュ「うん」
瓦礫「」ヒョイ
地下への階段「」ポン!
リュアン「わ……!」
聖女「隠し階段!」
地下への階段「」
真っ暗な闇「」オォォォォ…
フメイ「……真っ暗」
ドアノブ『――大丈夫ですか!? そちらの方からまた異質な空間の気配を感じました!』モニョッ
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
妖精「今のところ大丈夫。もしもの時はまた避難させてもらうけど、問題ない?」
ドアノブ『はい、大丈夫です! ミネルヴァさまと共にこちらで待機しております! もしもの時は決して無理をなさらず、すぐにこちらへ避難してくださいね……!』モニョモニョ
クロシュ「ん!」
フメイ「……じゃあ、行く?」
妖精「行こう!」
*
789 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 14:53:11.69 ID:n9/S58rI0
―メモル大図書館地下 踏破率[0/10] 満腹度[14/10]
真っ暗闇「」オォォォォ―
聖女「真っ暗です……」
イリス「じゃあ灯りは私が――」スッ
リュアン「待ってください、私が点けます」
イリス「えっリュアンちゃんが?」
リュアン「はい。私、戦いではあまりお役に立てないので……!」スッ
宙に浮く光球「」ポウ―
照らされる地下への階段「」
クロシュ「わ……!」
フメイ「すごい! どうやって光を浮かせてるの?」
リュアン「この前イリスさんに買って頂いた本にあったの。光の照明魔法」
妖精「おお、よく勉強してるねえ」
イリス「そうだったんだ! 早速役に立てたみたいで嬉しいよ」
リュアン「役に立てて嬉しいのは私の方です。良い本をありがとうございます……!」
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-90 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
91-00 踏破率+3、???
790 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/17(土) 14:54:25.99 ID:2bdrzzPno
あ
791 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 16:31:48.79 ID:n9/S58rI0
―メモル大図書館地下 踏破率[3/10] 満腹度[13/10]
トコトコ… スタスタ… フヨフヨ…
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
クロシュ「……」トコトコ
聖女「通路の両脇がものすごく大きな本棚になっています……!」
フメイ「あの図書館の奥と……似てる気がする……」
リュアン「でも……両脇を本に囲まれる圧迫感は、あっちの図書館以上です……」
イリス「敵襲があったら逃げ場がないね……。警戒していこう」
妖精「挟み撃ちとかされたら嫌だなあ……」
クロシュ「!」
フメイ「妖精」
妖精「うん。みんな警戒して。かなり前方に誰かいる」
聖女「微かに揺れる灯りが見えますね……」
イリス「あの光り方は魔法によるものじゃないし、松明でもない……照鉱石とかかな」
リュアン「こ、こっちの灯りは消した方が良いですか……!?」
妖精「いや、こっちが気付いている以上あっちも既に気付いてるはず。今さら消しても遅いし点けてよう。足元が見えない方が困る」
リュアン「わ、わかりました」
フメイ「照鉱石って?」
イリス「魔力を与えると、与えられた分に応じた期間光を発する鉱物なんだ。松明と違って熱やガスは発さないから、こういった場所でも使いやすいってことで主に冒険者たちに使われてる照明アイテムって感じかな。光属性の使い手がいれば不要なものなんだけど――」
妖精「つまりアレは光属性の使い手ではなく、そしてここの外から来た者……ってことくらいか。現状わかるのは」
聖女「しかし、ここの入口は瓦礫で塞がれてました……。自分が入った後わざわざ塞ぎ直したのでしょうか……?」
妖精「そうは考えにくい……。別のとこに入口があるか、もしくは――」
イリス「……空間を飛び越えて来た、とか?」
リュアン「えっ……!?」
妖精「図書館奥もそうだったらしいけど、さっきシュヴィーが言ってたこと……空間がおかしいって。だから、もしかしたら物理的に繋がっていない場所から迷い込んでしまうこともあるのかもしれない」
イリス「ですね。もしそういう迷い込んじゃっただけの冒険者とかだったら良いんですけど……」
妖精「……警戒しつつ近づいていこう。クロシュ、盾を……あっ、まだないんだっけ……!?」
クロシュ「んゅ……」
妖精「しまった……クロシュの武器を新調すべきだった……。うーん……」
クロシュ「……氷の塊で、守れる……!」
妖精「でも同化はお腹が減るでしょ? この暗闇がどこまで続いてるかわからない以上、浪費は避けたいし……」
クロシュ「んゅ……」
妖精「……とりあえず、相手の出方を伺いつつギリギリまで接近してみよう。クロシュもすぐに氷塊で武装できるように警戒してね」
クロシュ「ん!」
*
792 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 16:32:19.55 ID:n9/S58rI0
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
前方に見える微かな光「」ユラユラ
妖精「……だいぶ近づいてきた。一旦立ち止まろう」
ピタッ
前方に見える微かな光「」ピタッ
リュアン「む、向こうも止まったみたいです……?」
イリス「あちらもこちらを警戒しているのかも……?」
聖女「声をかけてみますか……?」
妖精「うーん……」
妖精(近づくにつれて、相手の気配を感じ取れるようになってきたけれど……)
妖精(……なんて言うのだろうか。ものすごく異質な感じがする)
妖精(あれは……この世の者なのだろうか?)
フメイ「おーい」
妖精「ちょっ、フメイ……!」
フメイ「悪いやつだったら焼けば良いでしょ」
妖精「そ、そうだけどさあ……」
前方に見える微かな光「」ユラユラ
リュアン「わわっ、またこっちに向かって来ました……!」
聖女「フメイさんの声を聞いて、警戒を解いたのでしょうか……?」
イリス「そうだったら嬉しいですね……!」
*
793 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 16:32:58.39 ID:n9/S58rI0
スタスタ――
クロシュたち「……」
目付きの悪い黒髪の青年?「……」スタ…
妖精「……」
イリス「ええっと〜…」
フメイ「敵?」
目付きの悪い黒髪の青年?「いや……こちらに敵対の意思はない」
フメイ「敵じゃないって」
リュアン「え、えと……本当に、敵じゃないんですか……?」
目付きの悪い黒髪の青年「……?」
妖精「……どうかした?」
目付きの悪い黒髪の青年「あ、いや……。なんでもない」
妖精「……まあでも見た感じ本当に敵対的ではないみたいだね。私たちはいろいろあってここの調査をしてるんだけど、あなたは?」
目付きの悪い黒髪の青年「……わからない。気が付いたらここにいた。出口を探して彷徨っていたところだ」
妖精「……そうなんだ。自分の名前とかはわかる?あ、ちなみに私は妖精。緑の国の出身だよ」
目付きの悪い黒髪の青年→ヴィルト「名前……名前か…………。俺は…………ヴィルト・エクセリアと言う」
妖精「エクセリア……? あれ、もしかしてエルフの血が混ざってる?」
ヴィルト「自分の血筋を理解しているわけじゃないが、恐らく混ざっていない」
妖精「そう……まあ似たような名前はたくさんあるしね。ごめん、知ってる家系と同じ名字だったから早とちりした」
*
794 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 16:34:13.15 ID:n9/S58rI0
イリス「私はイリス・プラネットです!」
フメイ「フメイはフメイ」
クロシュ「わたし……クロシュ……!」
リュアン「えと、私はリュアンって言います」
ヴィルト「…………」
聖女「私は……わけあって名前を失った身ですが、今は聖女と呼ばれております」
ヴィルト「…………聖、女……?」
聖女「いやあの、本当の聖女ってわけではなくて……! あだ名みたいなものなんです……!」
ヴィルト「………」
妖精「……どうかしたの?」
ヴィルト「………わからない。ただ……聞き覚えがあるような気がした」
妖精「それはまあ……聖女って言葉を聞いたことくらいは普通あると思うけど……」
ヴィルト「……それもそうだ」
イリス「ヴィルトさんって、もしかして天然さんですか?」
ヴィルト「わからない」
*
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
リュアン「えと、つまりヴィルトさんは……記憶喪失なんですか……!?」
ヴィルト「……いや、完全に記憶喪失というわけでもない。ある程度は覚えていることもある……ただ、曖昧な部分もかなり多い」
妖精「そうなんだ……そりゃまた難儀だねえ」
聖女「何か思い出の手がかりになるようなものはお持ちでないのですか?」
ヴィルト「思い出の手がかりか……そういえば」ガサゴソ
翡翠の賽「」ポン
クロシュ「わ!」
リュアン「綺麗……!」
フメイ「四角……」
イリス「翡翠色の……立方体!」
妖精「……?」
ヴィルト「……これを、誰かに渡さなければならなかった気がする」
聖女「その誰かのことは……?」
ヴィルト「……記憶が欠落しているようだ」
聖女「なんと……」
☆今回の道中、ヴィルトが同行します
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-90 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
91-00 踏破率+3、???
795 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/17(土) 16:40:47.87 ID:n9/S58rI0
急用が入ってしまったので、中途半端ですが本日はここまで。このレスは安価に含まれません
瓦礫をどかして図書館の地下へ侵入するクロシュ一行。その道中で出会ったのは、謎の目付きの悪い青年ヴィルト・エクセリア。何やら事情がありそうな様子だが、本人の記憶が曖昧なためひとまず今は探索に協力してくれることになった。図書館地下の闇に潜むは、一体何か。そしてそんなところを彷徨っていた目付きの悪い青年ヴィルトとは、一体何者なのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
796 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/17(土) 16:56:11.30 ID:1oW4mcjd0
おつ
797 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 02:07:12.78 ID:Hyo92r5To
おつ
ああそうか装備を整えておくべきだったか…
798 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 09:21:13.44 ID:FMCOfz6po
おつです
>悪いやつだったら焼けばよい
今緑の国にいるクール武闘派お姉さんもニッコリしそう
799 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 17:04:04.32 ID:bQZILO+70
素手でもつよい炎魔法が使えるフメイちゃんはともかく、武器や盾を使った戦いの経験を積んできたクロシュさんが真の実力を発揮するには、やはり装備が必要であると考えられています。スライムの能力や氷の造形によって即席の武器を作ることも不可能ではありませんが、燃費が悪いためあまり推奨できないかもしれません。一番良い装備を探すのが良いでしょう
フメイさんはダークヒロインとも呼ばれる武闘派氷魔法使いのお姉さんと似た考え方をしているところがあり、武力による迅速な解決を是とすることがあります。今は一緒にいませんが、もしかしたらこの二人は相性が良いかもしれません。ただし放って置くと危なっかしい方々でもあるので、ちゃんと止める人がいてくれた方が安心かもしれません
800 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 17:05:00.25 ID:bQZILO+70
―メモル大図書館地下 踏破率[6/10] 満腹度[12/10]
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
ヴィルト「……待て」スッ
短剣「」スラッ
魔導拳銃「」チャキ
フメイ「敵」チリッ
イリス「みたいだね……!」
精霊樹の杖・改「」ジャキッ
クロシュ「!」モニョッ
妖精「この気配は問うまでもなく敵対的だ」パタパタ
リュアン「え、えと……」アタフタ
聖女「リュアンさんは私たちの後ろへ! 殿は――」
妖精「クロシュ、後方を警戒できる?」
クロシュ「ん!」
ヴィルト「……俺は正面の敵に専念すれば良いか?」
妖精「それは……短剣と拳銃? どれくらい戦えるの?」
ヴィルト「恐らく、それなりには」
妖精「じゃあお願い。ウチのパーティは近接担当が不足してるんだ」
ヴィルト「了解した――来るぞ」
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
イリス「あれは――イビル・ビブリオ!?」
妖精「いや、違う――あの本から意思は感じられない!」
フメイ「本なら燃やせば良い」チリリッ
――戦闘 中を飛ぶ黒い本の群れ――
◆クロシュ一行 満腹度[12/10]
コンマ+105(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10)
会心+30(??+30)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(自主的に封印中)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・食事(コンマ+5)
・温泉(コンマ+10)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
◆黒い本
コンマ+50(??+50)
☆戦力差により自動的に勝利します
*
801 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 17:05:47.24 ID:bQZILO+70
フメイ「えい!」チリッ
炎「」カッ!
黒い本「」バササッ!
フメイ「むむ……意外と素早い!」
黒い本「」バサッバサッ
バラララッ――
闇球「」ヴォン!
妖精「うわっ!」サッ
聖女「本なのに魔法が使えるのですか!?」
リュアン「ほ、本だからこそじゃないですか……!?」
イリス「フメイちゃん、ここで火は危ないよ!」
フメイ「じゃあどうすればいいの!」
イリス「私に任せて!」
ブラッドランス「」ジャキッ!
高圧血流「」ドギュウッ!
ベシャアッ!!
血塗れ黒い本「」ベシャシャ…フラフラ…バサッ
血塗れ黒い本「」ベシャシャ…フラフラ…バサッ
黒い本「」バササッ!!
イリス「一冊撃ち漏らした……!」
ヴィルト「任せろ」
黒い本「」バサッ
充填される闇魔力「」ギュオオ――
妖精「待ってヴィルト、正面からは危な――」
黒い本「」バサッ――!!
大きな闇球「」ヴォンッ!!!!
リュアン「ああっ!! ヴィルトさんが闇球に呑まれて――」
聖女「いえ――ヴィルトさんの運命は、潰えていません!」
リュアン「えっ――?」
黒い本「?」キョロキョロ
ヴィルト「後ろだ」スッ
短剣「」シュッ
黒い/本「」スパッ
バサバサッ…
――戦闘終了――
*
802 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 17:07:25.49 ID:bQZILO+70
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
真っ二つの黒い本「」スパッ…
イリス「し、しまった……これじゃ読めないよお!!」
フメイ「イリスの魔法、ぐろてすく」
妖精「ヴィルト、さっきの闇球はどうやって避けたの?」
ヴィルト「……ん? 普通に避けただけだが」スチャ
クロシュ「すごい……はやさだった!」
リュアン「もしかして……光速移動ですか!?」
ヴィルト「いや、そんな高度な魔法を使った覚えは……」
ヴィルト「………」
聖女「……! もしかして……思い出の手がかりですか?」
ヴィルト「……ああ。今のは速度強化だ」
リュアン「速度強化なんですか!? 私も速度強化を使えばあれくらい速く動けるようになれますか……!?」
ヴィルト「どうだろう……。極めればリュアンにもできるかもしれないが……光属性適性があるなら、光速移動を習得した方が安いと思う」
リュアン「そ、そうですか……。光速移動もものすごく難しいんです……」
聖女「でも、思い出の手がかりになる魔法を思い出せたようで良かったです。この調子でいろいろ思い出せていったら良いですね」
ヴィルト「フッ……そうだな」
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
血塗れの黒い本「」ベシャシャ…
真っ二つの黒い本「」スパッ…
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
フメイ「クロシュ、それ美味しい?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
リュアン「えっと……クロシュちゃんは何て……?」
ヴィルト「普通、だそうだ」
リュアン「そっか、普通……あれっ、ヴィルトさんもスライム語がわかるんですか!?」
ヴィルト「………そうらしい」
聖女「わあ……! 私もスライム語を勉強してわかるようになったんです!」キャッキャ
ヴィルト「そうなのか」
イリス「スライム語……私も勉強しようかな……」ムム
妖精(……ヴィルトって何者なんだろう)
☆黒い本の群れに勝利しました
黒い本の群れを食べて満腹度が1回復しました
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-40 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
41-70 踏破率+3、年代物の缶詰(満腹度+3)
71-00 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 17:15:54.67 ID:jlpQaEqL0
あ
804 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 17:43:49.17 ID:bQZILO+70
―メモル大図書館地下 踏破率[9/10] 満腹度[15/10]
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
クロシュ「!」
妖精「あれは……」
冒険者の鞄「」
イリス「カバンです!」
聖女「見た感じ……とても古そうですね」
フメイ「開ける?」
ヴィルト「罠の可能性もある。下がっていてくれ」スタスタ
リュアン「罠ならヴィルトさんも危ないです!」
ヴィルト「罠を避ける術は心得ている」スタスタ
冒険者の鞄「」パカッ
ヴィルト「……罠はないらしい。来ても大丈夫だ」
クロシュ「わあ!」トテトテ
フメイ「何が入ってたの」トテトテ
ヴィルト「これは――」
古びた缶詰「」ポン!
ヴィルト「携帯食料を詰めた鞄だったようだ。かなりの年代物だが、中身は無事かもしれない」
クロシュ「!」キラキラ
フメイ「……」キラキラ
ヴィルト「……この辺りで一旦休憩にするか?」
妖精「そうだね。周囲からさっきの本みたいな気配は感じないし、この子たちもごはんを食べたいみたいだから休憩にしよう」
◇
開封された缶詰「」カラン
塩漬け肉「」ポン!
塩漬け魚「」ポン!
砂糖漬け果物「」ポン!
船旅ビスケット「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
リュアン「美味しいです……缶詰ってすごいですね」モグモグ
イリス「環境次第で100年前のものとかでも食べられたりするんだって!」モグモグ
聖女「食料保存の技術に感謝ですね……」モグモグ
ヴィルト「ああ……美味いな」モグモグ
イリス「って言いながらヴィルトさん遠慮してますよね? もっとたくさん食べても良いんですよ!」
ヴィルト「……良いのか?」
妖精「ほっとくと全部クロシュが食べちゃうからね。自分の分はさっさと食べちゃった方が良いよ」
ヴィルト「フッ……ではそうさせてもらおう。実はかなり腹が減っていたんだ」モグモグ
☆美味しい缶詰を食べて満腹度が3回復しました
↓1コンマ
01-20 踏破率+3、強敵
21-60 踏破率+3、年代物の安酒(満腹度+1、次回戦闘コンマ+10)
61-00 踏破率+3、空精の加護(本日戦闘コンマ+20、会心+20)
805 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 17:55:44.75 ID:RymayynJO
はい
806 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 19:16:13.91 ID:bQZILO+70
すみません、またしても急用が入ったので一旦休止します。21:30くらいに再開できると思います。よろしくお願いいたします
続きはなぞの精霊に会うところから再開の予定です
807 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 20:36:41.54 ID:FMCOfz6po
たんおつつ
808 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 21:53:43.81 ID:bQZILO+70
―メモル大図書館地下 踏破率[9/10] 満腹度[15/10]
スタスタ… トコトコ… フヨフヨ…
妖精「ん? この気配は――」
空の精霊『ん〜……困ったなぁ〜……』フヨフヨ
妖精「あなたは……精霊?」
空の精霊『わ、また誰か来たのぉ〜……?』
イリス「精霊……!? ついに私も精霊を目視できるように――」
空の精霊『違うよぉ〜……。ここは空間が歪みに歪んでるから、私みたいな空(くう)の精霊も実体化しちゃうんだよぉ〜』
イリス「そ、そうなんだ……。でも……空の精霊って?」
空の精霊『空間って言った方がわかりやすい?』
イリス「わ……わわわわっ!! 空間の精霊って……ものすごく珍しいんじゃ……!?」
空の精霊『そうでもないよぉ。私たちはどこにでもいるもの』
イリス「ええっ!? そうなの妖精さん!」
妖精「……こいつの言ってることは、たぶん本当。でも時間や空間みたいな根源に関わる精霊は普通の自然精霊よりも更に深い層にいるから、普段は私たち妖精や通常の精霊でも目にすることができない……と言われてる。私も空の精霊っていうのを見たのは初めてだよ」
空の精霊『ご説明どうも〜。なんかたぶんそんな感じ〜』
クロシュ「わあ……」
フメイ「珍しいんだ」ツンツン
空の精霊『わわ、つんつんするのやめてよぉ〜』
聖女「あの、空の精霊さんは先程お困りのご様子でしたが……一体何にお困りだったのか、お聞きしても良いですか?」
空の精霊『あ、そうなんだよぉ聞いてよぉ〜。この辺って昔から空間がぐにゃぐにゃだったんだけどね、最近すごくひどいんだぁ』
リュアン「最近……すごくひどいのですか?」
空の精霊『うん〜。前まではね、ここの近くの国?に住んでる偉い人たちが、がんばってぐにゃぐにゃを留めてたみたい〜。でも最近、白いスライムの子たちが来てぐにゃぐにゃをもっとぐにゃぐにゃにしちゃってるの!』
クロシュ「!」モニャッ!
聖女「白いスライムの……子たち!」
空の精霊『うん〜。そこの黒いスライムの子と、ちょっと雰囲気が似てたかも〜』
クロシュ「……」
妖精「いつ来たかはわかる?」
空の精霊『いつだったかなぁ……ここって時間もぐにゃぐにゃだから、外の時間とはちょっと合わないかも……』
イリス「……わかった、ありがとう! 私たち、それをなんとかする為にここに来たんだ!」
空の精霊『え、そうだったの!? なんだぁ、良かったぁ〜』
ヴィルト「……なんとかする手段はあるのか?」
イリス「……それはまだわかりません! でもまずは現場を見てみないと、何もわからないので……!」
ヴィルト「それもそうだ」
空の精霊『……んん? そっちの目付きの悪いお兄さん、なんだか変だねぇ』
ヴィルト「ん?」
空の精霊『なんていうのかなぁ……少しずれてるっていえばいいかなぁ……』
ヴィルト「ずれているのか、俺は」
妖精「え、どうなんだろう。まだ会って間もないし、ヴィルトがずれてるかどうかはちょっと判断つかないかも」
リュアン「今のところずれてはいないと思います」
聖女「リュアンさんの言う通り、今のところは大丈夫ですよ! 自信を持ってください、ヴィルトさん」
ヴィルト「……」
*
809 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 21:54:18.41 ID:bQZILO+70
空の精霊『あそうだ。私って精霊だから、神降ろしとかできる人がいれば力を貸してあげられるよぉ〜』
クロシュ「かみおろし……」
イリス「神降ろしって、オノゴロのイクセちゃんがやっていたような……? いやあれは神降ろしではなかったわけですけど……」
聖女「うーん……私が本当の聖女であれば、神や天使をこの身に降ろすこともできたのかもしれないのですけど……」
フメイ「クロシュは?」
クロシュ「!」モニョッ
空の精霊『あそっか、スライムさんでもいいかも〜』
妖精「……今のクロシュが空の精霊なんて宿して大丈夫かなあ……」
空の精霊『大丈夫と思うよ〜。もし負担になるようならすぐ出てったげるからご安心だよぉ〜』
クロシュ「ん!」
空の精霊『それじゃ失礼するねぇ〜』フヨフヨ
フヨフヨ…モニョモニョ…ポン!
空クロシュ「……」フヨフヨ
リュアン「わぁ……! クロシュちゃん、浮いてる!」
空クロシュ「わ……」
フメイ「すごい! また空飛べるようになった?」
空クロシュ「んー……」フヨフヨ
空の精霊『クロシュちゃん一人なら飛べると思うけど、誰かを持ち上げたりするのはまだ難しいと思う〜。あと、思ったよりクロシュちゃんのお腹が減っちゃうみたい〜……』
モニョモニョ…ポン
クロシュ「!」ストッ
妖精「そんなに都合良くはいかないか……。でも今のクロシュにとっては強力な手札だ。頼らせてもらおう!」
クロシュ「ん!」
☆空の精霊の力をお借りします
◇
810 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 22:42:47.79 ID:bQZILO+70
https://gzo.ai/i/rRNNbJc.png
―メモル大図書館地下 踏破率[10/10] 満腹度[14/10]
螺旋状に続く果ての見えない本棚「」ゴゴゴゴゴ――…
聖女「こ、ここは……!?」
空の精霊『最深部……っていうよりは、ようやく入口って言った方がいいかなぁ……』
リュアン「こ、ここどうなってるんですか!? なんで上も下も無限に本棚が続いてるんですか!? 地下だからってあんなに上まで続けば空が見えるはずじゃ……」
空の精霊『ん〜、元いたとことはもう別かも〜。ここは、えっと、なんだっけ……。あか、あか……』
イリス「アカシャ大図書館……!?」
空の精霊『そうそうそれ〜。その一部と思う〜。元々はリブラおじいさんの――』
不定形の何か『縺贋ケ?@縺カ繧翫〒縺』
クロシュたち「!!?」
グニョグニョ…ポン!
黒い妖精「失礼しました。お久しぶりです、ダークヒーローの皆様」
イリス「ひ、久しぶり……?」
黒い妖精「あなた方は覚えていらっしゃらないかと思いますが、私は覚えております。あなた方の中には、一度この図書館に来たことがある方が何名かおられます。その時は裏口ではなく、正面の扉からのお越しでした」
妖精「い、一体何を言って……」
クロシュヴィア「……来ちゃったんだね。クロシュちゃん……」ヒタヒタ
クロシュ「クロシュヴィアちゃん!!」
聖女「クロシュヴィアさん! あなたは――」
クロシュヴィア「ごめんね……ゆっくりお話したい気持ちもあるけれど……今は、ちょっと忙しいの」
妖精「ちょっと待って!! クロシュの話を――」
クロシュヴィア「だから、丁重に追い返してあげる……って、言いたいところだったんだけれど……」ジッ
ヴィルト「……」
クロシュヴィア「……ちょっと、事情が変わっちゃったみたい」
811 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 22:43:43.39 ID:bQZILO+70
クロシュ「ほえ……?」
クロシュヴィア「……その人……この世界の人じゃ、ないよね……」
ヴィルト「……」
クロシュ「……?」
クロシュヴィア「一つの綻びは、破滅の兆し。小さな世界めくれが、やがて世界全てを滅ぼすみたいに……。本来この世界に存在しない、あなたという存在は……救済の運命を狂わせる、致命的な歪みになる……。だから――」モニョニョニョ―
妖精「……クロシュヴィアの魔力が……高まっていく……!! みんな、備えて!!」
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「……」チリッ
聖女「クロシュヴィアさん……っ!」
リュアン「うぅ……!」
イリス「くっ……!」
ヴィルト「……」ジリッ
短剣「」スラッ
魔導拳銃「」チャキ
クロシュヴィア「元いた場所にお還り――。ガイちゃん――」モニョニョニョニョ――
――決戦 クロシュヴィア――
☆クロシュヴィアが〈手加減〉を発動!!
自身のコンマ-150、さらに会心不可!!
◆クロシュ一行 満腹度[14/10]
コンマ+125(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10、空精+20)
会心+50(??+30、空精+20)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(自主的に封印中)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・食事(コンマ+5)
・温泉(コンマ+10)
・空精(コンマ+20、会心+20)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
◆クロシュヴィア
コンマ+150(戦力差+300、手加減-150)
↓1コンマ
01-75 劣勢
76-00 会心
812 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 22:47:39.73 ID:Hyo92r5To
俊足
813 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 22:56:48.82 ID:bQZILO+70
これはルールにちゃんと明記していなかった
>>1
が悪いのですが、会心および痛恨は、劣勢−優勢の範囲を上書きすることができません。例えば会心+1000の補正を得たとしても、コンマ補正が+0で戦力差が五分だった場合、会心範囲は51-00となってしまうのです(この場合01-50は痛恨とか劣勢になります)
つまり今回の戦では、既に会心率が優勢の範囲を大きく越えてしまっているため、これ以上会心率を盛っても意味がないのです
今回は
>>1
の説明不足が全面的に悪いので、振り直すことができることとします。まことに申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします
↓1コンマ
01-75 劣勢
76-00 会心
814 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 23:00:10.51 ID:jlpQaEqL0
氷冷
815 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 23:09:57.63 ID:Hyo92r5To
あらそうだったの…申し訳ない
816 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/18(日) 23:16:59.69 ID:bQZILO+70
氷クロシュ「!」ポン!
氷柱「」バシュシュシュッ!!
クロシュヴィア「ふふ、ミスティちゃんの真似だね……上手だよ」スッスッ
妖精「最小限の動きで躱されてる!」
氷クロシュ「ん……でも……!」
氷柱「」ギン…!!
染み出す冷気「」パキパキ
クロシュヴィア「わ、冷たい……体が動かなくなっちゃう……」
フメイ「フメイのは、熱い……!!」チリッ!!
指先に灯る超高温の光「」ジジジジ
クロシュヴィア「わ……! それに焼かれたらわたしでもヤケドしちゃうかも……」
フメイ「当てるっ!!」シュボッ!!
放たれる超高温の光「」バシュウウウッ!!
カッ!!
ドガァァァァァンッ!!!!
モクモクモク…
炎クロシュヴィア「ふふ……わたしもスライムだから……。でも熱と冷気を同時に相手にするのはちょっと難しいなあ……」
イリス「私のことも忘れないでよね……!」カッ!!
星光の奔流「」ドギュウウウッ!!
炎クロシュヴィア「わあ……世界樹の精霊ちゃんに怒られちゃうよ?」サッ
聖女「どんな攻撃をしても簡単に避けられるか、無効化されてしまいます!」
リュアン「うう、どうすれば……!」
背後に回るヴィルト「……」シュンッ
短剣「」シャッ!
ガギィンッ!!
緋々色クロシュヴィア「……やっぱり、一番厄介なのはあなたみたい」
ヴィルト「……! ヒヒイロカネ、か……!」
◆クロシュ一行 満腹度[13/10]
コンマ+145(連携+10、薄明+10、星光+40、??+30、食事+5、温泉+10、空精+20、埋火+20)
会心+50(??+30、空精+20、埋火+20)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+10)
・残火(自主的に封印中)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・食事(コンマ+5)
・温泉(コンマ+10)
・空精(コンマ+20、会心+20)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
◆クロシュヴィア
コンマ+140(戦力差+300、手加減-150、氷冷-10)
↓1コンマ
01-45 敗北
46-00 会心
817 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/18(日) 23:48:50.80 ID:m7FGb4lSO
氷冷
818 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/19(月) 00:53:55.24 ID:RuxL+zPc0
氷クロシュ「んゅ……!」パキパキ
パキパキパキ…
緋々色クロシュヴィア「むむ、クロシュちゃんの氷がじわじわ効いてきた……。悠長に手加減してる余裕は……」
ヴィルト「ふっ!」シュタッ
魔導拳銃「」ドギュンッ! カンッ!
緋々色クロシュヴィア「いたた……ちくちくする……今はそういう武器もあるんだね……」
妖精「今だ! 囲んで叩け!!」
フメイ「ん!」チリッ!
炎「」ゴウッ!!
イリス「よおし! 十字砲火ってやつだね!」バッ
高圧血流「」ドギュウウウッ!!
リュアン「わ、私も!」
光線「」ビーッ!!
聖女「話を聞いてください!!」ブンッ
白い賽「」ポイッ
ドガァンッ!! ボジュウウウッ!! ジジジジッ!! コロン―
ドッガァァァァン!!!!
妖精「よおし、これだけいろいろな属性で叩かれれば……!」
モクモクモク…
クロシュヴィア「いたたた……囲んで叩くなんて卑怯だよ……」
ヴィルト「……!」ジリ
イリス「あれだけ叩かれても、あんまり効いてない……!」
クロシュヴィア「効いてるけど……。そろそろ反撃、してもいい……?」
妖精(……! まずい……実はここまで、クロシュヴィアは一度も攻撃してない……。もしクロシュヴィアが本気で私たちを排除しようとすれば……)ゴクッ
クロシュヴィア「じゃあ、行くね」モニョモニョモニョ…
ポン!
イリス「……!? ううっ……」フラッ
聖女「こ、これは……一体……」フラフラ
リュアン「あぅ……い、意識、が……」パタッ
フメイ「リュアン……っ!」グググ
クロシュ「っ……!!」グググ
妖精「うう……こ、この魔法は……」グググ
クロシュヴィア「安楽死の魔法……。安心して……これの本当の使い手と違って……命までは、奪わない……。みんなには、眠ってもらうだけ……」
819 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/19(月) 00:55:58.02 ID:RuxL+zPc0
ヴィルト「……!」ググッ
クロシュヴィア「……あなたには、還ってもらうけどね……。大丈夫……あなたにとっても、それが一番だもの……」
ヴィルト「くっ……!」グッ
クロシュヴィア「それじゃあ……あっち側のこと……よろしくね……」スッ
ヴィルト「――!!」
ピタッ―
ヴィルト「……!!?」
クロシュヴィア「えっ……?」
聖女?「……ヴィルトさん、いけません。こちらの世界で、その力を使っては……」スッ
ヴィルト「……聖女……?」
聖女?「こことは異なる時の流れを身に宿しているヴィルトさんが、その力を使えば……時流の不一致が、致命的なものになるかもしれません……」
ヴィルト「だが……このままでは……」
聖女?「……私たちは、まだ負けていません。クロシュさんたちの底力を……今一度、信じて頂けますか?」
ヴィルト「………わかった」スッ
クロシュヴィア「……えっと、何の話をしているの? 今、どうやって私を止めたの?」
聖女?「ふふ……私も、まだまだ捨てたものではないのかも……という、ことです……」フラフラ…
倒れる聖女「」パタッ キュウ…
ヴィルト「聖女!」
イリス「聖女さんっ!」ググッ
リュアン「ううっ……! わ、私も……まだ、立てる……っ!!」グググッ
フメイ「っ……! 聖女のかたき、討つ!!」チリリッ
妖精「せ、聖女のやつはまだ死んでない! 死なせるもんか……!!」ググッ
クロシュ「聖女さん……クロシュヴィアちゃん……!!」グッ!!
クロシュヴィア「わ……あそこから立ち上がれるの……? すごい……やっぱりクロシュちゃんたちはすごい……!」キラキラ
モニョニョニョ…ポン!!!!
空クロシュ「」シュンッ!
クロシュヴィア「え、消え――」
氷クロシュ「こおり!!」ポン!
ガギンッ!!!
氷漬けクロシュヴィア「うっ……」カチコチ
フメイ「ほのお!!」チリッ!!
ドガァンッ!!!
スライムクロシュヴィア「〜〜!!」モニャニャニャ!!
イリス「そして今度こそ――星光のスターライトぉぉぉ!!!!」
星光の奔流「」ドギュウウウウウッ!!!!
ドッギャァァァァン!!!!
〈会心の一撃!!〉
デロデロ…
スライムクロシュヴィア「」デロロ…
――戦闘終了――
820 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/19(月) 01:00:05.80 ID:RuxL+zPc0
それでは本日はここまでとなります
謎の地下の奥底で、クロシュヴィアと相対するクロシュたち。その真意は今だ図り知れず、問答もできぬまま交えざるを得ぬ刃。そして戦いの末に倒れたのは――クロシュたちを傷付けまいとする過剰な手加減が仇となった、クロシュヴィアの方だった――
一方、戦いの中で何かを思い出したり、何かを止められたりしていたヴィルト氏の正体は、今だ未知のまま。ひとまずクロシュヴィアによる強制送還を免れたヴィルト氏は、何を思うのか――
それでは本日もありがとうございました。急用が多くあまり進められず申し訳ありません。来週はたぶんちゃんと進められるかと思います。よろしくお願いいたします。土日の予定です
なお二次創作スレの方もいつも楽しく読ませていただいております。こっちよりもシリアスでヘビーな感じがすごく、ちゃんとした大人の主人公ならではの重さを感じられてすごいです。こちらでは主人公があかちゃんスライムという点や元々の
>>1
の手癖のせいかゆるい雰囲気になりがちなのですが、あちらがしっかりとしたシリアスをやってくれるおかげで世界観がギュッと引き締まるようです。とてもありがたく思っております。見習うべきところは見習いつつ、精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします
821 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/19(月) 01:29:21.64 ID:cpz6NeLyo
おつ
こちらもあちらも飽きず欠かさず更新してくれるので毎週の楽しみです
822 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 21:33:43.49 ID:SPUuPTxD0
幸いなことに今のところこちらもあちらもちゃんと更新が続いているようです。こちらでは体調不良などもあって長く更新できない期間などもありましたが、とりあえず今のところは大丈夫のようです(やや低空飛行が続いています)
823 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 21:34:14.46 ID:SPUuPTxD0
クロシュ「クロシュヴィアちゃん!」トテトテ
モニョモニョ…ポン
クロシュヴィア「……ふふ……大丈夫……。クロシュちゃんは、やっぱり優しいね……」
クロシュ「わあ……!」
イリス「……! ちょっとは効いたと思ったけど……!」
クロシュヴィア「ううん、効いたよ……。すごく痛かったもの……。これ以上あなたたちに消耗させられると、すごく困るから……今日は引かせてもらうね……」
フメイ「むう……」
ヴィルト「……」
リュアン「あ、あのっ……! クロシュヴィア様……!」ザッ
クロシュヴィア「リュアンちゃん……なあに?」
リュアン「あの、クロシュヴィア様は本当に……世界をデロデロにしようとしているのですか……!?」
クロシュヴィア「そうだよ……? リュアンちゃんも、それを信じてわたしの言葉を聞いてくれたんだよね……?」
リュアン「……はい。でも……どうして、こんなに急激なやり方なんですか……? 前みたいに、ゆっくり少しづつ説得していく方法だって……」
クロシュヴィア「間に合わないの……。そんなやり方じゃ……」
リュアン「………」
クロシュヴィア「今この瞬間も……この世界は、たくさんの苦しみや悲しみで溢れてる……。一人づつ説得していったら、その間にたくさんの命たちを取りこぼしちゃうの……」
リュアン「………それは……そう、です……」
クロシュヴィア「うん……やっぱり、リュアンちゃんは賢いね……。みんな、あなたみたいに賢くて優しい子ばかりなら良かったのに……」
リュアン「……」
824 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 21:34:55.61 ID:SPUuPTxD0
クロシュヴィア「他になにかある……? 聞きたいこと……。負けたから、答えてあげる……」
クロシュ「えっと……僧侶さんは……」
クロシュヴィア「僧侶ちゃんは無事だよ。今もわたしたちの為に、一生懸命がんばってくれてる……。もし会うことがあったら、労ってあげてね……」
クロシュ「わぁ……!」
妖精「……聖女に伝えておくよ。それじゃ私からも質問なんだけど……ここで何をしていたの?」
クロシュヴィア「えっと、ちょっと説明が難しいなあ……。なんて言えばいいかな……」
空の精霊『クロシュヴィアさんが来てからこの辺のぐにゃぐにゃがもっとぐにゃぐにゃで大変なんだよぉ〜』ヒョコ
クロシュヴィア「そうだね」
空の精霊『そうなの!! これ止めてくれないとぐにゃぐにゃで嫌なの!!』
クロシュヴィア「……たぶん3日後くらいには止まるよ?」
空の精霊『え、そうなの?』
クロシュヴィア「うん……。きっとね……ふふ……」
妖精「む……何か企んでるな? 3日後に何をする気?」
クロシュヴィア「デロデロ化に向けた第二歩ってところかなあ。第一歩は星脈の掌握ね」
クロシュ「!」モニョッ
イリス「本当に何をする気なの……!?」
クロシュヴィア「……う〜ん……」
黒い妖精『クロシュヴィア様はお負けになられたのですから、ちゃんとお話するのが筋だと考えられます』ヌッ
クロシュヴィア「わ……。もう、わかったよぉ……。3日後にね……ここの時空を、一気に外界へ押し広げようと思ってるの。ここと繋がってる……オリシン王立大図書館を通じてね……」
妖精「!?」
イリス「!?」
リュアン「!?」
ヴィルト「!?」
クロシュ「?」
フメイ「?」
825 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 21:35:38.46 ID:SPUuPTxD0
空の精霊「えええ〜!? さっき止まるって言ったのに〜!」
クロシュヴィア「ふふ……止まるよ。だってここの空間がぐにゃぐにゃなのは、広がりたいのを無理矢理押さえつけられてるからだもの。ちゃんと広がり切れば、空間のぐにゃぐにゃは綺麗になるよ」
空の精霊「わ、そうなんだぁ! 良かったぁ〜」
妖精「待った待った、全然良くないよ!! ここの時空って……この図書館の……!? そんなことしてどうするの!? デロデロ化が目的じゃないの!?」
クロシュヴィア「そうだよ? その為の第二歩なんだってば」
リュアン「あの……ここの時空を広げることと、デロデロ化が、繋がらないんですけど……」
クロシュヴィア「ん〜……それを説明するのはちょっと難しいかも……。まあ簡単に言えば、ここの時空がデロデロ時空になるってこと」
クロシュ「わ……!」
フメイ「デロデロ……時空……?」
クロシュヴィア「うん! これでデロデロ化が一気に進むよ……クロシュちゃんのお陰だね……」
クロシュ「ほえ……そうなの?」
クロシュヴィア「うん。ありがとうね……」
クロシュ「んへへ……うん!」
妖精「こらクロシュ! クロシュヴィアに同調するな!」
クロシュ「んわ……!」モニャッ
クロシュヴィア「む〜……妖精さん、無粋……」
妖精「今回の件クロシュは全く何一つ関与してないでしょうが! 勝手にクロシュを共犯者にしないで!」プンスコ
クロシュヴィア「クロシュちゃんがいなかったら、わたしもここまでがんばれなかったもん……。わたしが前に進めてるのは、クロシュちゃんのお陰なんだよ……?」
クロシュ「!」
妖精「うっ……そ、それはそうなのかもしれないけど……」
クロシュヴィア「協力してくれないのは、もうわかってるから……。せめてお礼くらい、言わせて欲しいな……」
クロシュ「……ん!」
クロシュヴィア「!」パァァァ
クロシュ「でも……わたし、クロシュヴィアちゃんのこと、止める……!」
クロシュヴィア「!」
クロシュ「むりやりデロデロにするの……あんまり良くないって、思う……。だから……止める……!」
クロシュヴィア「ふふ……わかった」
クロシュ「うん……」
826 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 21:36:25.40 ID:SPUuPTxD0
黒い妖精「皆様。そろそろ外界へ戻られた方がよろしいかと思われます。裏口から入った場合、長居は推奨できません」スッ
妖精「わっ! そういえばあなたは――」
黒い妖精→司書「私はこの遺棄された図書館を管理する者。お気軽に司書とお呼びください」
イリス「司書さん。えっと、裏口から入って長居するとどうなるの?」
司書「簡単に言えばここから出られなくなります」
イリス「ええっ!?」
ヴィルト「正面からは自由に出入りできるのか?」
司書「はい。正面扉には、外界との時空のズレを適切に調整する安全弁のような仕組みが備えてあります」
ヴィルト「……そんなものがあるのか」
司書「賢者リブラが設えたようです。ここを訪れてしまった者が、在るべき場所へ還れるように――と」
イリス「……えっ!? 賢者リブラって――」
ドアノブ『クロシュちゃん!! クロシュちゃん!!』モニャニャニャ!!
クロシュ「!」
ドアノブ『良かった、繋がったぁ……!! はやく帰ってきてください!! そこはものすごく危ない感じがします!!!』モニャニャ
クロシュ「う、うん」
クロシュヴィア「その声……シュヴィーちゃん?」
ドアノブ『えっ……クロシュヴィアちゃん!?』モニャッ
クロシュヴィア「わあ……シュヴィーちゃんなんだ! ふふ……良かった、それなら安心だね……」
ドアノブ『クロシュヴィアちゃんもいるなら、クロシュちゃんたちと一緒に――』モニャニャ
クロシュヴィア「ううん……ごめんね、わたしはまだまだやることがあるから……。クロシュちゃんたちのこと、よろしくね……」
827 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 21:37:03.39 ID:SPUuPTxD0
妖精「……とにかく、今は早くここを出た方が良いみたい! シュヴィー、良い!?」
ドアノブ『――は、はい!』
クロシュヴィア「それじゃあ……ばいばい、みんな……。死なないでね……」
クロシュ「……」
クロシュヴィア「クロシュちゃん……あんまり、無理しないでね……。今のクロシュちゃんは、ものすごく弱いから……。世界中がデロデロになった時、もしクロシュちゃんがいなかったら……わたし、嫌だからね……」
クロシュ「うん……」
避難所へのドア「」ガチャッ
妖精「開いた!」
シュヴィー「皆さん、早く避難を!」モニョッ
クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……!」
クロシュヴィア「またね、クロシュちゃん……!」
タタタッ トテトテッ パタパタッ
避難所へのドア「」パタム…
クロシュヴィア「……」
司書「クロシュヴィア様」
クロシュヴィア「……行こ」クルッ
司書「はい」
クロシュヴィア「みんなのこと……絶対、救うからね……」
◆
☆クロシュヴィアとの戦いに勝利し、全員が大きな経験を獲得しました
☆困難な戦に勝利し、運命賽の欠片を3つ獲得しました
(5つ集まると自動的に運命賽1つに変換されます)
勝利ボーナス
↓1コンマ
01-60 伝説スライムの涙(一度だけコンマ+100、会心+100、???)
61-90 ラティアの大盾
91-00 ラティアの大盾+会心賽
828 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/24(土) 21:38:49.73 ID:X8p5M/HEO
あ
829 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 22:13:34.16 ID:SPUuPTxD0
―シュヴィーの避難所 病室
聖女「……はっ!?」ガバッ
クロシュ「聖女さん!」
聖女「……あ、あれ? ええと……私は……」
妖精「あの後、いろいろあって避難所へ戻って来たんだよ。大丈夫、みんな無事」
聖女「良かったです! ……でも、クロシュヴィアさんは……」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん……3日後に、えっと……」
イリス「時空歪曲を押し広げるそうです!」
聖女「な、なんと……」
妖精「うん……王族に話を聞かないとまずいかも……」
*
―シュヴィーの避難所 庭
クロシュ「……」バッ
ラティアの大盾「」ガシン!
クロシュ「……」ニコニコ
フメイ「お〜……!」
リュアン「わあ、でっかい盾……!」
ヴィルト「……ん? その盾は……」スタスタ
クロシュ「んへへ……セイラちゃんからもらった、盾……。クロシュヴィアちゃんが……こっそり、返してくれた……」
ヴィルト「………セイラちゃん……」
フメイ「知ってるの?」
ヴィルト「聞き覚えがあるような、ないような……といったところだ」
クロシュ「わあ……」
ヴィルト「まだ記憶ははっきりしていないらしい。すまない」
クロシュ「んーん」
リュアン「ヴィルトさんはこれからどうするんですか?」
ヴィルト「いろいろ落ち着いたらウォーターポートへ向かうつもりだ。以前世話になった人物がいる……はず」
リュアン「え、そうなんですか?」
ヴィルト「ああ。ただ、世話になったというのも記憶が曖昧になる前だったか後だったかよくわからないんだ。最悪無駄足になるかもしれん」
フメイ「わ……つらそう……」
ヴィルト「……まあ、実際つらい。だが真っ暗な地下図書館を孤独に彷徨っていた時と比べれば、今は遥かに良い」
クロシュ「わあ……!」
ヴィルト「ひとまず今はお前たちを手伝わせて欲しい。記憶はあやふやだが、一宿一飯の恩を返したいと思う程度の良識は残っているようだ」
リュアン「わ! 手伝ってくれるんですか……!?」
ヴィルト「お前たちが良ければ、な」
クロシュ「んへへ……よろしく、おねがいします……!」
フメイ「まあ、ヴィルトけっこう強かったし」
ヴィルト「ありがとう。可能な限り力になろう」
☆ラティアの大盾を返してもらいました
クロシュの戦闘力が大きく上がり、〈結界〉を発動できるようになりました
戦闘時、1度だけ劣勢または痛恨を無効化します
☆ヴィルトが一時的に仲間に加わりました(オリシン編終わりまで)
戦闘に加勢してくれる他、自由行動などで交流することもできます
◆
830 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 22:59:16.03 ID:SPUuPTxD0
―オリシン王国 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[05/09] 魔法[08/09] 防御[06/07]
・フメイ 近接[02/04] 魔法[16/16] 防御[02/09]
・リュアン 近接[02/04] 魔法[02/09] 防御[02/04]
・聖女 近接[02/03] 魔法[02/09] 防御[02/04] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
☆フメイの魔法レベルが1上がり、上限に達しました
☆リュアンの魔法レベルが1上がりました
☆聖女の魔法レベルが1上がりました
831 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 23:00:03.68 ID:SPUuPTxD0
―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
噴水「」シャワシャワ
野良スライム「」zzz
レッサースライム「」zzz
ヴィルト「……静かで良い場所だな」スタスタ
ミネルヴァ「……あら? おはようございます、ヴィルトさん」
ヴィルト「あなたは……ここに常駐しているという医術師の……」
ミネルヴァ「ミネルヴァです。何かあれば言ってくださいね。診て差し上げます」
ヴィルト「ああ。ところで――」
ミネルヴァ「?」
大きくなったお腹「」
ヴィルト「……他人を気遣っていて良いのか?」
ミネルヴァ「ふふ、ありがとう。大丈夫です。この子の負担にならない範囲で、と決めています」
ヴィルト「そうか」
ミネルヴァ「オリシンに住むと決めた以上、できる限りのことはしたいんです。この地で生まれるこの子の為にも……」
ヴィルト「……別の土地から?」
ミネルヴァ「はい。以前はミュージアに住んでいたんです。世界めくれの影響で、離れることを決めまして――」
ヴィルト「………」
ミネルヴァ「……ヴィルトさん?」
ヴィルト「……っ、すまない。差し支えなければ……名字を聞いても良いか……?」
ミネルヴァ「あ、はい。ドーソンです。ミネルヴァ・ドーソン。もしかして聞き覚えが……?」
ヴィルト「………いや。失礼した……」
ミネルヴァ「そうですか……。記憶の回復については専門外ですが、もし何かあればいつでも相談してくださいね」
ヴィルト「……ああ」スタスタ
◇
832 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 23:00:35.34 ID:SPUuPTxD0
―メロウドの離宮
メロウド「何……!? 王立大図書館の地下空間が――」
クーフィア「一気に押し広げられちゃう――!?」
クロノス「……」
妖精「そう! 何か隠してることあるでしょ! 阻止する為に話して!」パタパタ
メロウド「あ、ああ……」チラッ
クーフィア「え、えっと……」チラッ
クロノス「……ふう。こうなってしまったら話すしかないか……」
*
メロウド「なっ、なっ……何だって!?」
クーフィア「クロノスお兄ちゃん……空間の異常に気付いてたの!?」
クロノス「ああ。だが俺一人が踏ん張れば耐えられる程度だったから、言う必要もないと思ってな……」
メロウド「そりゃないだろう!! 僕たちだって王族なんだぞ!?」
クーフィア「そ、そうだよ!! お兄ちゃん一人にそんな負担をかけさせてたなんて……」
妖精「……ええと、つまり、図書館の地下に歪曲空間があって、それの拡大を防ぐのが王の責務の一つである……っていうのが、あなたたちが隠してた真実?」
メロウド「そうだ。けど僕は、前の王が完璧な封印を施したからもう王が踏ん張る必要はないって聞いていた。他ならぬクロノス兄さんからだ!」
クーフィア「私も! それなのに、まさかクロノスお兄ちゃんがたった一人で……!」
クロノス「はは……。いけると思ったんだがな……」
メロウド「ふ、ふざけるなよ……! いつもそうやって、一人で背負い込んで、誰よりも踏ん張ってる癖に、上っ面だけは平気そうにニコニコ笑ってやがって……!!」
クーフィア「め、メロウドお兄ちゃん……!」
メロウド「……いや、今は文句を言ってる場合じゃないな。とにかく状況を教えてくれ。策を考えないと」
クロノス「すまん。まず、空間歪曲の拡大速度についてだが――」
妖精「……私たちも備えよう。自由に動ける日はあと2日しかない……!」
☆目標が追加されました
・デロデロ時空拡大を阻止せよ
オリシン首都滞在9日目。11日目に王位継承審議会が開催され、何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
833 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/24(土) 23:01:15.65 ID:4CZC68US0
イリス、サキとブラッドランスの特訓
834 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/24(土) 23:02:13.91 ID:uWcvtK1m0
クーフィアと図書館の秘密について話す
835 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/24(土) 23:02:21.03 ID:Th9jlyBto
せめて解決のヒントでも貰えないかとアステールの元へ行ってみる
836 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/24(土) 23:04:23.39 ID:C/4sTwqUO
装備を揃える
837 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/24(土) 23:15:47.84 ID:SPUuPTxD0
というわけで本日はここまで。次回はイリスとサキの特訓編、クーフィアちゃんと図書館のお話編、アステールさんにダメ元でお願い編になります
クロシュヴィアとの問答を終え、図書館の奥深くに潜む恐るべき真実を目の当たりにするクロシュたち。デロデロ時空拡大が3日後に迫る中、クロシュたちは何をして、どう備えるのか。久しぶりに構える大盾の感触にウキウキしつつ、ぎゅっと気を引き締めるあかちゃんスライムなのであった――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
838 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 00:34:19.95 ID:4dpkcm0Ho
おつ
はたしてあと2日(実質あと1日)で何とかできるのだろうか
後手に回るとしても備えた方がよかったか…?
839 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 01:24:36.26 ID:vREKQ0nJo
手加減するわ盾返すわクロシュヴィアちゃんも結構甘甘よね
840 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 13:16:38.37 ID:NBn2x9pao
おつでした
大盾おかえり…!
……他のも返して?
841 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 17:38:44.92 ID:Gb/Jyl2x0
乙です
一時の平和の時にセイラ達のいる浮島国に遊びに行けなかったけど、皆元気にしてるのかな
842 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 18:10:37.70 ID:V6chNO4E0
なんとかできるかどうかは未知数ですが、現時点でも最低限の備えはできていると言えるかもしれません。ただし完全完璧な備えができているとは言えない可能性は高いです。例の日に向けてどこまで備えられるかはクロシュさんたちのがんばり次第となるかもしれません。有意義な自由行動となれば良いでしょう
クロシュヴィアちゃんは自称あまあまスライムのスウィートエンドですが、クロシュさんへの対応はとりわけ甘いと言わざるを得ないかもしれません。クロシュヴィアさんにとってクロシュちゃんは大切な友達ですが、一方ですごく年下のあかちゃんスライムという認識でもあるため、どうしても扱いに甘さが出てしまうのかもしれません
クロシュヴィアさんはクロシュさんに邪魔されたくないと思って力を奪いましたが、一方でクロシュさんには無事でいて欲しいという思いもあり、その折衷案として生存力が上がる大盾だけを返してあげたようです。他のを返してくれる気は今のところあんまりないようです。とはいえ今最も必要だったのは前衛の防御力だったため、現状最も適したものだったと言えるかもしれません
クロシュ氏は風精郵便を活用してたくさんの方々と連絡を取り合っていたらしく、セイラちゃんも文通相手の一人だったようです。その文通内容によると、浮島国は平和でみんな元気にしているとのことでした。また妖精の分析によると、浮島の疑似星脈は地上の星脈とは繋がっていないため、恐らく白影スライム騒ぎも起きていないと考えられるとのことです
843 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 18:12:04.72 ID:V6chNO4E0
―オリシン平原
イリス「んー……」
ブラッドランス「」
サキ「あら、その槍は……」
イリス「フラナ先生の槍だよ。フリューゲルさんが、まだ私が持ってて良いって」
サキ「なるほど……。信頼されているのね」
イリス「まあ……バイオレット家の方々とはいろいろあったからね。信頼には応えたい」
サキ「つまり……その槍を使ってクロシュヴィアを討ち倒し、フラナ様をお救いするということね?」
イリス「……過程はともかく、フラナ先生を救助できるならそうしたい。でも今は、明後日に訪れるっていう危機のことでいっぱいいっぱいだよ……」
サキ「ふむ……一理あるわね」
イリス「サキって一応オリシン王宮に仕えるメイドなんだよね?」
サキ「ええ。良いメイド修行場よ。失うには惜しいわ」
イリス「そ、そう……」
サキ「イリスってどこまでその槍を使いこなせるの? 少し興味があるわ」
イリス「うーん、どこまでだろう……まあ見てもらった方が早いかな」
ブラッド「」ジャキッ!
高圧血流「」バシュウウウウッ!!
穴が開く大岩「」ドギャァン
イリス「……こんな感じ?」
サキ「……水魔法と変わらないわね」
イリス「まあ、ほら……高圧血流で敵を穿つってだけでも、普通の水よりちょっと威力が高いから……」
サキ「フラナ様はもっといろいろ使いこなしていたわ。血で剣や槍を作ったり」
イリス「……そういうのもちょっと練習はしたことがあるんだけど――」
↓1コンマ
01-30 だめだった
31-60 ちょっとできる
61-90 そこそこできる
91-00 実質吸血鬼
844 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 19:00:49.30 ID:ob6nR1vUO
あ
845 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 21:35:42.92 ID:V6chNO4E0
ブラッドランス「」ジャキッ
血の槍「」ギュルルッ
イリス「いけっ!」
血の槍「」ビュンッ
ベシャッ
血塗れの大きな岩「」ベシャア…
サキ「……岩には……傷一つ付いてないわね……」
イリス「や、やっぱり難しい……。今すぐ使いこなすのは無理……」
◆
846 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 21:36:08.32 ID:V6chNO4E0
―メロウドの離宮
クーフィア「あの……すみませんでした……。私たちが、隠してたせいで、大変なことになってしまって……」
聖女「いえいえ、クーフィア様たちのせいではありません。誰も予期できなかったことですよ」
妖精「それにまあ……これで一番大変なのはあなたたちの方でしょ?」
クーフィア「そ、そうですけど……でも、私たちの迂闊さが世界全てを巻き込む結末になってしまったらと思うと……」
フメイ「戦犯ってやつ?」
クロシュ「せんぱん?」
リュアン「フメイちゃん……そんな言葉どこで覚えて来たんですか」
クーフィア「で、でも本当に戦犯です! どうにかして歪曲の拡大を阻止しないと……!」
リュアン「……そもそも、どうして王立大図書館の奥とメモル大図書館の奥が繋がっていて……謎の無限図書館みたいになっているんですか?」
クーフィア「……えっと、その、なんで繋がってるのかは……私も、はっきりした理由は知らないのですけれど……ちょっと歴史書とかをかじって思いついた憶測で良ければ……」
妖精「憶測……とりあえず聞いてみよう」
クーフィア「えっと……王立大図書館を建てた当時のオリシン国王は、記憶の魔王による知識注入に耐えて膨大な知を獲得した数少ない人物の一人なんです。その国王は賢者リブラの知識で満足せず、次なる知を求めてアカシャ大図書館の探求に執心したそうなのですが……王立大図書館の建立を境に、知の探求をぱったりとやめてしまった――と歴史で語られています。私が思うに……かの王はアカシャ大図書館の道を開くことに成功してしまい……同時に、アカシャ大図書館側の歪曲空間までをもこの世界に呼び寄せてしまったのではないか、と……」
妖精「つまりオリシン王立大図書館は、その当時の王が慌てて歪曲を封印する為に建てられた楔ってことか」
クーフィア「そ、そうです! まあ、その……当時の資料とかはあんまり残ってないので、ほとんど私独自の陰謀論なんですけれど……」
リュアン「………でも、今までに聞いた情報と照らし合わせると、本当のことかもって思えます……。少なくともアカシャ大図書館?と繋がってるのは事実みたいですし……」
クーフィア「うぅ……。お兄ちゃんたちも二人で対策を話し合ってるのですが……私は、どうしたら……」
聖女「妖精さん……歪曲空間の拡大を阻止する魔法とかってないんですか?」
妖精「聞いたことないよ……。そもそも空間系魔法の適性がなければ、歪曲を認識することすら難しいし……」
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
ドアノブ『時空歪曲なんて規模になるとどうしようもないです……』モニャニャ
クロシュ「んわ……」
フメイ「そもそもアカシャ大図書館って何なの?」
妖精「……何なんだろう」
クーフィア「ごめんなさい……それは、私にも全く……」
リュアン「……メモル大図書館跡地の地下にその裏口があったってことは……賢者リブラと関係があるんでしょうか?」
妖精「もしくは、賢者リブラがアカシャ大図書館への裏口をメモル大図書館の地下に作った……とか」
リュアン「あ、確かに……そういう風にも考えられますね。オリシン王立大図書館を建てた当時の王様みたいに……あれ?」
妖精「ん?」
リュアン「………それなら、どうしてメモル大図書館の跡地からは歪曲が拡大していないのでしょうか」
妖精「!」
クーフィア「!!」
聖女「つまり――メモル大図書館地下の裏口には、歪曲が拡大しない工夫がなされている――かもしれないんですね!!」
クーフィア「そ、それがほんとなら……急いで調べなきゃ!! その工夫を真似すれば、本当に完璧な封印を施せるかも……! ちょっとお兄ちゃんたちと一緒に調べて来ます!!」シュバッ!!
ガチャッバタンッ!!
リュアン「……すごい勢いで走っていってしまいました……」
聖女「お、追いかけますか……?」
妖精「いや……空間歪曲の封印については、この国の王族たちの方がずっと詳しいだろうから私たちの出る幕はないと思う。他のできることをしよう」
☆オリシン王族がメモル大図書館跡地へ調査に向かいました
◇
847 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 21:37:42.60 ID:V6chNO4E0
―夕方
オリシン首都 郊外
カァー… カァー…
聖女「……しかし、もうこんな時間ですね……」
妖精「うむむ……。今日はもう避難所で休息に当てた方が良いかな……」
フメイ「あ」
遠くに見える半球形の屋根の建物「」
リュアン「アステールさんの天文台……。ダメ元で聞いてみますか? どうすれば良いか……」
妖精「……自分の力を貸すのでなければ良いって言ってたっけ。知識は……力に入るんだろうか」
聖女「知は力なり、という言葉もありますが……アステールさんの信条次第、としか言えなさそうです……」
フメイ「行ってみよ。だめでも、お菓子はくれる」
クロシュ「ん!」
妖精「あなたたちはお菓子を食べたいだけでしょ……。まあ行くだけ行ってみようか」
*
―天文台 居住部
紅茶「」ホカホカ
金平糖「」ポン
星型チョコレート「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
アステール「ご無事で何よりです。皆様」
聖女「いえいえ、お陰様で……」
アステール「そしてなぜ皆様がまたこちらへいらしたのかも理解しております。明後日に迫る危機のことですね」
妖精「なんで知ってるの?」
アステール「今の星脈はクロシュヴィア様の思いが流れておりますゆえ。彼女の思惑は私にも伝わっているのです」
リュアン「わあ……」
アステール「あなた方は、助力を欲してここを訪れた。そうですね」
妖精「うんまあ、その通りだよ。もしデロデロ時空っていうのが溢れ出したら、この辺り一帯は当然呑み込まれちゃうわけだしさ。あなたのこの生活にも大打撃を与える事態だと思うんだけど」
アステール「はい。しかし私個人の我儘で、クロシュヴィア様の大義に横槍を入れるのは本意ではありません」
妖精「それもそうか……。じゃあ茶飲み仲間を助けると思って……」
アステール「……」
↓1コンマ
01-60 運命賽の欠片*1
61-90 星屑(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
91-00 蒼き星の涙
848 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 21:43:02.39 ID:Gb/Jyl2x0
あ
849 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 22:29:56.71 ID:V6chNO4E0
アステール「……私にできることはありません。私自身、空間歪曲への対抗策や知識を持っていないからです」
妖精「え、そうなんだ」
アステール「私は星属性の扱いが優れているだけの末人です。過度な期待をされても困ります」
聖女「す、すみませんでした」
リュアン「ごめんなさい……」
妖精「ごめん、悪かった……」
アステール「しかしテーブルを囲んでくれた友人へプレゼントを贈ることはできます。本日はこちらをどうぞ」スッ
石の欠片「」ポン
聖女「これは……!?」
リュアン「石の……かけら?」
アステール「集めると良いことがある……というよりは、悪いことを退けるかもしれません。聖女様ならお詳しいのではないでしょうか」
聖女「ああ、いや……えへへ……その、そういう力はもう抜けちゃってるらしくて。今また勉強中なんですけど……」
妖精「……まあつまり、これはあの石の賽の欠片ってこと?」
アステール「そうです。私が持っていても仕方のないものですから。お受け取りください」
聖女「……わかりました! 大切に使いたいと思います!」
アステール「使われないのが一番だと思います」
☆運命賽の欠片を1つもらいました
◇
850 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 22:33:05.95 ID:V6chNO4E0
―オリシン王国 滞在10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[05/09] 魔法[08/09] 防御[06/07]
・フメイ 近接[02/04] 魔法[16/16] 防御[02/09]
・リュアン 近接[02/04] 魔法[02/09] 防御[02/04]
・聖女 近接[02/03] 魔法[02/09] 防御[02/04] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
851 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 22:34:47.53 ID:V6chNO4E0
―メロウドの離宮
大量に積まれた本「」バササッ
クロノス「ぬおおおっ!!」ペラッペラッペラッペラッ
クーフィア「うぐううううっ!!!」カキカキカキカキ
メロウド「……」ズーン…
妖精「ええと……これは、何がどうなってるの?」
メロウド「ああ……メモル大図書館地下を調査した結果、歪曲拡大を完全に阻止する完璧な結界が張られてることがわかった……。今兄さんとクーフィアは、それの解析を必死にやってるとこだ……」
ヴィルト「……メロウド王子は手伝わないのか?」
メロウド「フッ……言ってなかったっけか。僕の魔法は書物の知識や他者の記憶を読み取って完璧に思い出せるっていうもの……。例の結界の解析と再現が、一朝一夕じゃ絶対に不可能なことも一瞬でわかってしまった……それだけさ……。君が誰か、なんて質問をする元気すら沸かない……」ズーン…
ヴィルト「……失礼した。俺はヴィルト。わけあってクロシュたちの協力者をやっている」
メロウド「はは、彼らのお墨付きなら信用するよ……。はあ……」ズーン…
聖女「メロウド王子様……! あと一日あります、何かできることを探しましょう!」
メロウド「ああ……くそっ、わかってる!! 兄さん、クーフィア!! そのやり方じゃ間に合わない!! 他の方法を探すんだ!!」
クロノス「だが他の方法のアテはあるのか!? お前の記憶にすらなかったんだろう!!」ペラッペラッペラッペラッ
メロウド「う、ぐっ……! そ、そうだが……!!」
クロノス「ならこれを間に合わせるしかない!! メロウド、手伝ってくれ!! お前の知識が必要だ!!」
メロウド「ああくそっ、わかったよ!! でも絶対間に合わないぞ!! 間に合わなくても知らないからな!!」
クロノス「ははっ大丈夫だ!! 責任は次期国王である俺が全部負ってやる!!」
リュアン「……わ、私たちもできることをやりましょう!」
イリス「できること……クロシュヴィアちゃんをやっつける……ていうのはちょっと無理そうなんだよね」
妖精「この前はかなり手加減してくれてたみたいだけど、本気で来られたらかなりやばい……」
聖女「……そういえば、明日の王位継承審議会はどうなるのでしょうか?」
妖精「見た感じはそれどころじゃなさそうだけど……。そういえばフェルメールは何をしてるんだろう」
フメイ「フェルメールにも手伝ってもらう?」
妖精「フェルメールはクロシュヴィアの手下だから無理じゃないかな……。あれ、でもこの計画については聞いてるのかな?」
クロシュ「……」
ヴィルト「フェルメール……」
クロシュ「しってる……?」
ヴィルト「聞き覚えがある気がするが、なんとも言えないな」
クロシュ「そうなんだ……」
オリシン首都滞在10日目。明日、王位継承審議会が開催され、何かが起こります
また本日の行動終了後、跡地早期攻略ボーナスとして良いことがあります
↓1〜3 自由安価 何をする?
852 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 22:36:32.53 ID:vREKQ0nJo
フェルメールを籠絡してクロシュ教信者にする
853 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 22:36:37.66 ID:AIUYkqdc0
クロシュ、フメイと合体技を開発する
854 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 22:51:02.03 ID:rhIim+yYO
クロシュも空間支配系スライムになってみる
855 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/01/25(日) 22:51:51.58 ID:eOz1+cZTO
記者が持っていた観測機械を修理して中身を一応調べてみる
856 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/01/25(日) 23:03:28.93 ID:V6chNO4E0
というわけで本日はここまで。次回はフェルメールちゃんをろうらく編、クロシュとフメイの連携技開発編、空間を支配してみよう編です。ついでに良いこともあります
ついに恐るべき日の前日となってしまったオリシンの朝。王族たちは必死に空間封印術の解析再現作業に取り組み、クロシュたちもできることをがんばることとした。とはいえ空間系の知識のないあかちゃんスライムに王族たちのお手伝いはできず――知識がないなら自分自身が空間スライムになれば良い――と考えたかもしれないあかちゃんスライムなのであった――
それでは本日もありがとうございました。先週に今週はちゃんと進められるとか言ったような気がしましたが、あまり進められず申し訳ありませんでした(現実事情により忙しさがありました)。たぶん来週こそはちゃんと進められるかと思います。よろしくお願いいたします
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