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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/19(月) 01:29:21.64 ID:cpz6NeLyo
- おつ
こちらもあちらも飽きず欠かさず更新してくれるので毎週の楽しみです
- 822 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:33:43.49 ID:SPUuPTxD0
- 幸いなことに今のところこちらもあちらもちゃんと更新が続いているようです。こちらでは体調不良などもあって長く更新できない期間などもありましたが、とりあえず今のところは大丈夫のようです(やや低空飛行が続いています)
- 823 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:34:14.46 ID:SPUuPTxD0
- クロシュ「クロシュヴィアちゃん!」トテトテ
モニョモニョ…ポン
クロシュヴィア「……ふふ……大丈夫……。クロシュちゃんは、やっぱり優しいね……」
クロシュ「わあ……!」
イリス「……! ちょっとは効いたと思ったけど……!」
クロシュヴィア「ううん、効いたよ……。すごく痛かったもの……。これ以上あなたたちに消耗させられると、すごく困るから……今日は引かせてもらうね……」
フメイ「むう……」
ヴィルト「……」
リュアン「あ、あのっ……! クロシュヴィア様……!」ザッ
クロシュヴィア「リュアンちゃん……なあに?」
リュアン「あの、クロシュヴィア様は本当に……世界をデロデロにしようとしているのですか……!?」
クロシュヴィア「そうだよ……? リュアンちゃんも、それを信じてわたしの言葉を聞いてくれたんだよね……?」
リュアン「……はい。でも……どうして、こんなに急激なやり方なんですか……? 前みたいに、ゆっくり少しづつ説得していく方法だって……」
クロシュヴィア「間に合わないの……。そんなやり方じゃ……」
リュアン「………」
クロシュヴィア「今この瞬間も……この世界は、たくさんの苦しみや悲しみで溢れてる……。一人づつ説得していったら、その間にたくさんの命たちを取りこぼしちゃうの……」
リュアン「………それは……そう、です……」
クロシュヴィア「うん……やっぱり、リュアンちゃんは賢いね……。みんな、あなたみたいに賢くて優しい子ばかりなら良かったのに……」
リュアン「……」
- 824 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:34:55.61 ID:SPUuPTxD0
- クロシュヴィア「他になにかある……? 聞きたいこと……。負けたから、答えてあげる……」
クロシュ「えっと……僧侶さんは……」
クロシュヴィア「僧侶ちゃんは無事だよ。今もわたしたちの為に、一生懸命がんばってくれてる……。もし会うことがあったら、労ってあげてね……」
クロシュ「わぁ……!」
妖精「……聖女に伝えておくよ。それじゃ私からも質問なんだけど……ここで何をしていたの?」
クロシュヴィア「えっと、ちょっと説明が難しいなあ……。なんて言えばいいかな……」
空の精霊『クロシュヴィアさんが来てからこの辺のぐにゃぐにゃがもっとぐにゃぐにゃで大変なんだよぉ〜』ヒョコ
クロシュヴィア「そうだね」
空の精霊『そうなの!! これ止めてくれないとぐにゃぐにゃで嫌なの!!』
クロシュヴィア「……たぶん3日後くらいには止まるよ?」
空の精霊『え、そうなの?』
クロシュヴィア「うん……。きっとね……ふふ……」
妖精「む……何か企んでるな? 3日後に何をする気?」
クロシュヴィア「デロデロ化に向けた第二歩ってところかなあ。第一歩は星脈の掌握ね」
クロシュ「!」モニョッ
イリス「本当に何をする気なの……!?」
クロシュヴィア「……う〜ん……」
黒い妖精『クロシュヴィア様はお負けになられたのですから、ちゃんとお話するのが筋だと考えられます』ヌッ
クロシュヴィア「わ……。もう、わかったよぉ……。3日後にね……ここの時空を、一気に外界へ押し広げようと思ってるの。ここと繋がってる……オリシン王立大図書館を通じてね……」
妖精「!?」
イリス「!?」
リュアン「!?」
ヴィルト「!?」
クロシュ「?」
フメイ「?」
- 825 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:35:38.46 ID:SPUuPTxD0
- 空の精霊「えええ〜!? さっき止まるって言ったのに〜!」
クロシュヴィア「ふふ……止まるよ。だってここの空間がぐにゃぐにゃなのは、広がりたいのを無理矢理押さえつけられてるからだもの。ちゃんと広がり切れば、空間のぐにゃぐにゃは綺麗になるよ」
空の精霊「わ、そうなんだぁ! 良かったぁ〜」
妖精「待った待った、全然良くないよ!! ここの時空って……この図書館の……!? そんなことしてどうするの!? デロデロ化が目的じゃないの!?」
クロシュヴィア「そうだよ? その為の第二歩なんだってば」
リュアン「あの……ここの時空を広げることと、デロデロ化が、繋がらないんですけど……」
クロシュヴィア「ん〜……それを説明するのはちょっと難しいかも……。まあ簡単に言えば、ここの時空がデロデロ時空になるってこと」
クロシュ「わ……!」
フメイ「デロデロ……時空……?」
クロシュヴィア「うん! これでデロデロ化が一気に進むよ……クロシュちゃんのお陰だね……」
クロシュ「ほえ……そうなの?」
クロシュヴィア「うん。ありがとうね……」
クロシュ「んへへ……うん!」
妖精「こらクロシュ! クロシュヴィアに同調するな!」
クロシュ「んわ……!」モニャッ
クロシュヴィア「む〜……妖精さん、無粋……」
妖精「今回の件クロシュは全く何一つ関与してないでしょうが! 勝手にクロシュを共犯者にしないで!」プンスコ
クロシュヴィア「クロシュちゃんがいなかったら、わたしもここまでがんばれなかったもん……。わたしが前に進めてるのは、クロシュちゃんのお陰なんだよ……?」
クロシュ「!」
妖精「うっ……そ、それはそうなのかもしれないけど……」
クロシュヴィア「協力してくれないのは、もうわかってるから……。せめてお礼くらい、言わせて欲しいな……」
クロシュ「……ん!」
クロシュヴィア「!」パァァァ
クロシュ「でも……わたし、クロシュヴィアちゃんのこと、止める……!」
クロシュヴィア「!」
クロシュ「むりやりデロデロにするの……あんまり良くないって、思う……。だから……止める……!」
クロシュヴィア「ふふ……わかった」
クロシュ「うん……」
- 826 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:36:25.40 ID:SPUuPTxD0
- 黒い妖精「皆様。そろそろ外界へ戻られた方がよろしいかと思われます。裏口から入った場合、長居は推奨できません」スッ
妖精「わっ! そういえばあなたは――」
黒い妖精→司書「私はこの遺棄された図書館を管理する者。お気軽に司書とお呼びください」
イリス「司書さん。えっと、裏口から入って長居するとどうなるの?」
司書「簡単に言えばここから出られなくなります」
イリス「ええっ!?」
ヴィルト「正面からは自由に出入りできるのか?」
司書「はい。正面扉には、外界との時空のズレを適切に調整する安全弁のような仕組みが備えてあります」
ヴィルト「……そんなものがあるのか」
司書「賢者リブラが設えたようです。ここを訪れてしまった者が、在るべき場所へ還れるように――と」
イリス「……えっ!? 賢者リブラって――」
ドアノブ『クロシュちゃん!! クロシュちゃん!!』モニャニャニャ!!
クロシュ「!」
ドアノブ『良かった、繋がったぁ……!! はやく帰ってきてください!! そこはものすごく危ない感じがします!!!』モニャニャ
クロシュ「う、うん」
クロシュヴィア「その声……シュヴィーちゃん?」
ドアノブ『えっ……クロシュヴィアちゃん!?』モニャッ
クロシュヴィア「わあ……シュヴィーちゃんなんだ! ふふ……良かった、それなら安心だね……」
ドアノブ『クロシュヴィアちゃんもいるなら、クロシュちゃんたちと一緒に――』モニャニャ
クロシュヴィア「ううん……ごめんね、わたしはまだまだやることがあるから……。クロシュちゃんたちのこと、よろしくね……」
- 827 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 21:37:03.39 ID:SPUuPTxD0
-
妖精「……とにかく、今は早くここを出た方が良いみたい! シュヴィー、良い!?」
ドアノブ『――は、はい!』
クロシュヴィア「それじゃあ……ばいばい、みんな……。死なないでね……」
クロシュ「……」
クロシュヴィア「クロシュちゃん……あんまり、無理しないでね……。今のクロシュちゃんは、ものすごく弱いから……。世界中がデロデロになった時、もしクロシュちゃんがいなかったら……わたし、嫌だからね……」
クロシュ「うん……」
避難所へのドア「」ガチャッ
妖精「開いた!」
シュヴィー「皆さん、早く避難を!」モニョッ
クロシュ「……クロシュヴィアちゃん……!」
クロシュヴィア「またね、クロシュちゃん……!」
タタタッ トテトテッ パタパタッ
避難所へのドア「」パタム…
クロシュヴィア「……」
司書「クロシュヴィア様」
クロシュヴィア「……行こ」クルッ
司書「はい」
クロシュヴィア「みんなのこと……絶対、救うからね……」
◆
☆クロシュヴィアとの戦いに勝利し、全員が大きな経験を獲得しました
☆困難な戦に勝利し、運命賽の欠片を3つ獲得しました
(5つ集まると自動的に運命賽1つに変換されます)
勝利ボーナス
↓1コンマ
01-60 伝説スライムの涙(一度だけコンマ+100、会心+100、???)
61-90 ラティアの大盾
91-00 ラティアの大盾+会心賽
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 21:38:49.73 ID:X8p5M/HEO
- あ
- 829 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 22:13:34.16 ID:SPUuPTxD0
- ―シュヴィーの避難所 病室
聖女「……はっ!?」ガバッ
クロシュ「聖女さん!」
聖女「……あ、あれ? ええと……私は……」
妖精「あの後、いろいろあって避難所へ戻って来たんだよ。大丈夫、みんな無事」
聖女「良かったです! ……でも、クロシュヴィアさんは……」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん……3日後に、えっと……」
イリス「時空歪曲を押し広げるそうです!」
聖女「な、なんと……」
妖精「うん……王族に話を聞かないとまずいかも……」
*
―シュヴィーの避難所 庭
クロシュ「……」バッ
ラティアの大盾「」ガシン!
クロシュ「……」ニコニコ
フメイ「お〜……!」
リュアン「わあ、でっかい盾……!」
ヴィルト「……ん? その盾は……」スタスタ
クロシュ「んへへ……セイラちゃんからもらった、盾……。クロシュヴィアちゃんが……こっそり、返してくれた……」
ヴィルト「………セイラちゃん……」
フメイ「知ってるの?」
ヴィルト「聞き覚えがあるような、ないような……といったところだ」
クロシュ「わあ……」
ヴィルト「まだ記憶ははっきりしていないらしい。すまない」
クロシュ「んーん」
リュアン「ヴィルトさんはこれからどうするんですか?」
ヴィルト「いろいろ落ち着いたらウォーターポートへ向かうつもりだ。以前世話になった人物がいる……はず」
リュアン「え、そうなんですか?」
ヴィルト「ああ。ただ、世話になったというのも記憶が曖昧になる前だったか後だったかよくわからないんだ。最悪無駄足になるかもしれん」
フメイ「わ……つらそう……」
ヴィルト「……まあ、実際つらい。だが真っ暗な地下図書館を孤独に彷徨っていた時と比べれば、今は遥かに良い」
クロシュ「わあ……!」
ヴィルト「ひとまず今はお前たちを手伝わせて欲しい。記憶はあやふやだが、一宿一飯の恩を返したいと思う程度の良識は残っているようだ」
リュアン「わ! 手伝ってくれるんですか……!?」
ヴィルト「お前たちが良ければ、な」
クロシュ「んへへ……よろしく、おねがいします……!」
フメイ「まあ、ヴィルトけっこう強かったし」
ヴィルト「ありがとう。可能な限り力になろう」
☆ラティアの大盾を返してもらいました
クロシュの戦闘力が大きく上がり、〈結界〉を発動できるようになりました
戦闘時、1度だけ劣勢または痛恨を無効化します
☆ヴィルトが一時的に仲間に加わりました(オリシン編終わりまで)
戦闘に加勢してくれる他、自由行動などで交流することもできます
◆
- 830 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 22:59:16.03 ID:SPUuPTxD0
- ―オリシン王国 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[05/09] 魔法[08/09] 防御[06/07]
・フメイ 近接[02/04] 魔法[16/16] 防御[02/09]
・リュアン 近接[02/04] 魔法[02/09] 防御[02/04]
・聖女 近接[02/03] 魔法[02/09] 防御[02/04] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
☆フメイの魔法レベルが1上がり、上限に達しました
☆リュアンの魔法レベルが1上がりました
☆聖女の魔法レベルが1上がりました
- 831 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 23:00:03.68 ID:SPUuPTxD0
- ―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
噴水「」シャワシャワ
野良スライム「」zzz
レッサースライム「」zzz
ヴィルト「……静かで良い場所だな」スタスタ
ミネルヴァ「……あら? おはようございます、ヴィルトさん」
ヴィルト「あなたは……ここに常駐しているという医術師の……」
ミネルヴァ「ミネルヴァです。何かあれば言ってくださいね。診て差し上げます」
ヴィルト「ああ。ところで――」
ミネルヴァ「?」
大きくなったお腹「」
ヴィルト「……他人を気遣っていて良いのか?」
ミネルヴァ「ふふ、ありがとう。大丈夫です。この子の負担にならない範囲で、と決めています」
ヴィルト「そうか」
ミネルヴァ「オリシンに住むと決めた以上、できる限りのことはしたいんです。この地で生まれるこの子の為にも……」
ヴィルト「……別の土地から?」
ミネルヴァ「はい。以前はミュージアに住んでいたんです。世界めくれの影響で、離れることを決めまして――」
ヴィルト「………」
ミネルヴァ「……ヴィルトさん?」
ヴィルト「……っ、すまない。差し支えなければ……名字を聞いても良いか……?」
ミネルヴァ「あ、はい。ドーソンです。ミネルヴァ・ドーソン。もしかして聞き覚えが……?」
ヴィルト「………いや。失礼した……」
ミネルヴァ「そうですか……。記憶の回復については専門外ですが、もし何かあればいつでも相談してくださいね」
ヴィルト「……ああ」スタスタ
◇
- 832 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 23:00:35.34 ID:SPUuPTxD0
- ―メロウドの離宮
メロウド「何……!? 王立大図書館の地下空間が――」
クーフィア「一気に押し広げられちゃう――!?」
クロノス「……」
妖精「そう! 何か隠してることあるでしょ! 阻止する為に話して!」パタパタ
メロウド「あ、ああ……」チラッ
クーフィア「え、えっと……」チラッ
クロノス「……ふう。こうなってしまったら話すしかないか……」
*
メロウド「なっ、なっ……何だって!?」
クーフィア「クロノスお兄ちゃん……空間の異常に気付いてたの!?」
クロノス「ああ。だが俺一人が踏ん張れば耐えられる程度だったから、言う必要もないと思ってな……」
メロウド「そりゃないだろう!! 僕たちだって王族なんだぞ!?」
クーフィア「そ、そうだよ!! お兄ちゃん一人にそんな負担をかけさせてたなんて……」
妖精「……ええと、つまり、図書館の地下に歪曲空間があって、それの拡大を防ぐのが王の責務の一つである……っていうのが、あなたたちが隠してた真実?」
メロウド「そうだ。けど僕は、前の王が完璧な封印を施したからもう王が踏ん張る必要はないって聞いていた。他ならぬクロノス兄さんからだ!」
クーフィア「私も! それなのに、まさかクロノスお兄ちゃんがたった一人で……!」
クロノス「はは……。いけると思ったんだがな……」
メロウド「ふ、ふざけるなよ……! いつもそうやって、一人で背負い込んで、誰よりも踏ん張ってる癖に、上っ面だけは平気そうにニコニコ笑ってやがって……!!」
クーフィア「め、メロウドお兄ちゃん……!」
メロウド「……いや、今は文句を言ってる場合じゃないな。とにかく状況を教えてくれ。策を考えないと」
クロノス「すまん。まず、空間歪曲の拡大速度についてだが――」
妖精「……私たちも備えよう。自由に動ける日はあと2日しかない……!」
☆目標が追加されました
・デロデロ時空拡大を阻止せよ
オリシン首都滞在9日目。11日目に王位継承審議会が開催され、何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:01:15.65 ID:4CZC68US0
- イリス、サキとブラッドランスの特訓
- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:02:13.91 ID:uWcvtK1m0
- クーフィアと図書館の秘密について話す
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:02:21.03 ID:Th9jlyBto
- せめて解決のヒントでも貰えないかとアステールの元へ行ってみる
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:04:23.39 ID:C/4sTwqUO
- 装備を揃える
- 837 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/24(土) 23:15:47.84 ID:SPUuPTxD0
- というわけで本日はここまで。次回はイリスとサキの特訓編、クーフィアちゃんと図書館のお話編、アステールさんにダメ元でお願い編になります
クロシュヴィアとの問答を終え、図書館の奥深くに潜む恐るべき真実を目の当たりにするクロシュたち。デロデロ時空拡大が3日後に迫る中、クロシュたちは何をして、どう備えるのか。久しぶりに構える大盾の感触にウキウキしつつ、ぎゅっと気を引き締めるあかちゃんスライムなのであった――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 00:34:19.95 ID:4dpkcm0Ho
- おつ
はたしてあと2日(実質あと1日)で何とかできるのだろうか
後手に回るとしても備えた方がよかったか…?
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 01:24:36.26 ID:vREKQ0nJo
- 手加減するわ盾返すわクロシュヴィアちゃんも結構甘甘よね
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 13:16:38.37 ID:NBn2x9pao
- おつでした
大盾おかえり…!
……他のも返して?
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 17:38:44.92 ID:Gb/Jyl2x0
- 乙です
一時の平和の時にセイラ達のいる浮島国に遊びに行けなかったけど、皆元気にしてるのかな
- 842 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 18:10:37.70 ID:V6chNO4E0
- なんとかできるかどうかは未知数ですが、現時点でも最低限の備えはできていると言えるかもしれません。ただし完全完璧な備えができているとは言えない可能性は高いです。例の日に向けてどこまで備えられるかはクロシュさんたちのがんばり次第となるかもしれません。有意義な自由行動となれば良いでしょう
クロシュヴィアちゃんは自称あまあまスライムのスウィートエンドですが、クロシュさんへの対応はとりわけ甘いと言わざるを得ないかもしれません。クロシュヴィアさんにとってクロシュちゃんは大切な友達ですが、一方ですごく年下のあかちゃんスライムという認識でもあるため、どうしても扱いに甘さが出てしまうのかもしれません
クロシュヴィアさんはクロシュさんに邪魔されたくないと思って力を奪いましたが、一方でクロシュさんには無事でいて欲しいという思いもあり、その折衷案として生存力が上がる大盾だけを返してあげたようです。他のを返してくれる気は今のところあんまりないようです。とはいえ今最も必要だったのは前衛の防御力だったため、現状最も適したものだったと言えるかもしれません
クロシュ氏は風精郵便を活用してたくさんの方々と連絡を取り合っていたらしく、セイラちゃんも文通相手の一人だったようです。その文通内容によると、浮島国は平和でみんな元気にしているとのことでした。また妖精の分析によると、浮島の疑似星脈は地上の星脈とは繋がっていないため、恐らく白影スライム騒ぎも起きていないと考えられるとのことです
- 843 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 18:12:04.72 ID:V6chNO4E0
- ―オリシン平原
イリス「んー……」
ブラッドランス「」
サキ「あら、その槍は……」
イリス「フラナ先生の槍だよ。フリューゲルさんが、まだ私が持ってて良いって」
サキ「なるほど……。信頼されているのね」
イリス「まあ……バイオレット家の方々とはいろいろあったからね。信頼には応えたい」
サキ「つまり……その槍を使ってクロシュヴィアを討ち倒し、フラナ様をお救いするということね?」
イリス「……過程はともかく、フラナ先生を救助できるならそうしたい。でも今は、明後日に訪れるっていう危機のことでいっぱいいっぱいだよ……」
サキ「ふむ……一理あるわね」
イリス「サキって一応オリシン王宮に仕えるメイドなんだよね?」
サキ「ええ。良いメイド修行場よ。失うには惜しいわ」
イリス「そ、そう……」
サキ「イリスってどこまでその槍を使いこなせるの? 少し興味があるわ」
イリス「うーん、どこまでだろう……まあ見てもらった方が早いかな」
ブラッド「」ジャキッ!
高圧血流「」バシュウウウウッ!!
穴が開く大岩「」ドギャァン
イリス「……こんな感じ?」
サキ「……水魔法と変わらないわね」
イリス「まあ、ほら……高圧血流で敵を穿つってだけでも、普通の水よりちょっと威力が高いから……」
サキ「フラナ様はもっといろいろ使いこなしていたわ。血で剣や槍を作ったり」
イリス「……そういうのもちょっと練習はしたことがあるんだけど――」
↓1コンマ
01-30 だめだった
31-60 ちょっとできる
61-90 そこそこできる
91-00 実質吸血鬼
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 19:00:49.30 ID:ob6nR1vUO
- あ
- 845 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 21:35:42.92 ID:V6chNO4E0
- ブラッドランス「」ジャキッ
血の槍「」ギュルルッ
イリス「いけっ!」
血の槍「」ビュンッ
ベシャッ
血塗れの大きな岩「」ベシャア…
サキ「……岩には……傷一つ付いてないわね……」
イリス「や、やっぱり難しい……。今すぐ使いこなすのは無理……」
◆
- 846 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 21:36:08.32 ID:V6chNO4E0
- ―メロウドの離宮
クーフィア「あの……すみませんでした……。私たちが、隠してたせいで、大変なことになってしまって……」
聖女「いえいえ、クーフィア様たちのせいではありません。誰も予期できなかったことですよ」
妖精「それにまあ……これで一番大変なのはあなたたちの方でしょ?」
クーフィア「そ、そうですけど……でも、私たちの迂闊さが世界全てを巻き込む結末になってしまったらと思うと……」
フメイ「戦犯ってやつ?」
クロシュ「せんぱん?」
リュアン「フメイちゃん……そんな言葉どこで覚えて来たんですか」
クーフィア「で、でも本当に戦犯です! どうにかして歪曲の拡大を阻止しないと……!」
リュアン「……そもそも、どうして王立大図書館の奥とメモル大図書館の奥が繋がっていて……謎の無限図書館みたいになっているんですか?」
クーフィア「……えっと、その、なんで繋がってるのかは……私も、はっきりした理由は知らないのですけれど……ちょっと歴史書とかをかじって思いついた憶測で良ければ……」
妖精「憶測……とりあえず聞いてみよう」
クーフィア「えっと……王立大図書館を建てた当時のオリシン国王は、記憶の魔王による知識注入に耐えて膨大な知を獲得した数少ない人物の一人なんです。その国王は賢者リブラの知識で満足せず、次なる知を求めてアカシャ大図書館の探求に執心したそうなのですが……王立大図書館の建立を境に、知の探求をぱったりとやめてしまった――と歴史で語られています。私が思うに……かの王はアカシャ大図書館の道を開くことに成功してしまい……同時に、アカシャ大図書館側の歪曲空間までをもこの世界に呼び寄せてしまったのではないか、と……」
妖精「つまりオリシン王立大図書館は、その当時の王が慌てて歪曲を封印する為に建てられた楔ってことか」
クーフィア「そ、そうです! まあ、その……当時の資料とかはあんまり残ってないので、ほとんど私独自の陰謀論なんですけれど……」
リュアン「………でも、今までに聞いた情報と照らし合わせると、本当のことかもって思えます……。少なくともアカシャ大図書館?と繋がってるのは事実みたいですし……」
クーフィア「うぅ……。お兄ちゃんたちも二人で対策を話し合ってるのですが……私は、どうしたら……」
聖女「妖精さん……歪曲空間の拡大を阻止する魔法とかってないんですか?」
妖精「聞いたことないよ……。そもそも空間系魔法の適性がなければ、歪曲を認識することすら難しいし……」
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
ドアノブ『時空歪曲なんて規模になるとどうしようもないです……』モニャニャ
クロシュ「んわ……」
フメイ「そもそもアカシャ大図書館って何なの?」
妖精「……何なんだろう」
クーフィア「ごめんなさい……それは、私にも全く……」
リュアン「……メモル大図書館跡地の地下にその裏口があったってことは……賢者リブラと関係があるんでしょうか?」
妖精「もしくは、賢者リブラがアカシャ大図書館への裏口をメモル大図書館の地下に作った……とか」
リュアン「あ、確かに……そういう風にも考えられますね。オリシン王立大図書館を建てた当時の王様みたいに……あれ?」
妖精「ん?」
リュアン「………それなら、どうしてメモル大図書館の跡地からは歪曲が拡大していないのでしょうか」
妖精「!」
クーフィア「!!」
聖女「つまり――メモル大図書館地下の裏口には、歪曲が拡大しない工夫がなされている――かもしれないんですね!!」
クーフィア「そ、それがほんとなら……急いで調べなきゃ!! その工夫を真似すれば、本当に完璧な封印を施せるかも……! ちょっとお兄ちゃんたちと一緒に調べて来ます!!」シュバッ!!
ガチャッバタンッ!!
リュアン「……すごい勢いで走っていってしまいました……」
聖女「お、追いかけますか……?」
妖精「いや……空間歪曲の封印については、この国の王族たちの方がずっと詳しいだろうから私たちの出る幕はないと思う。他のできることをしよう」
☆オリシン王族がメモル大図書館跡地へ調査に向かいました
◇
- 847 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 21:37:42.60 ID:V6chNO4E0
- ―夕方
オリシン首都 郊外
カァー… カァー…
聖女「……しかし、もうこんな時間ですね……」
妖精「うむむ……。今日はもう避難所で休息に当てた方が良いかな……」
フメイ「あ」
遠くに見える半球形の屋根の建物「」
リュアン「アステールさんの天文台……。ダメ元で聞いてみますか? どうすれば良いか……」
妖精「……自分の力を貸すのでなければ良いって言ってたっけ。知識は……力に入るんだろうか」
聖女「知は力なり、という言葉もありますが……アステールさんの信条次第、としか言えなさそうです……」
フメイ「行ってみよ。だめでも、お菓子はくれる」
クロシュ「ん!」
妖精「あなたたちはお菓子を食べたいだけでしょ……。まあ行くだけ行ってみようか」
*
―天文台 居住部
紅茶「」ホカホカ
金平糖「」ポン
星型チョコレート「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
アステール「ご無事で何よりです。皆様」
聖女「いえいえ、お陰様で……」
アステール「そしてなぜ皆様がまたこちらへいらしたのかも理解しております。明後日に迫る危機のことですね」
妖精「なんで知ってるの?」
アステール「今の星脈はクロシュヴィア様の思いが流れておりますゆえ。彼女の思惑は私にも伝わっているのです」
リュアン「わあ……」
アステール「あなた方は、助力を欲してここを訪れた。そうですね」
妖精「うんまあ、その通りだよ。もしデロデロ時空っていうのが溢れ出したら、この辺り一帯は当然呑み込まれちゃうわけだしさ。あなたのこの生活にも大打撃を与える事態だと思うんだけど」
アステール「はい。しかし私個人の我儘で、クロシュヴィア様の大義に横槍を入れるのは本意ではありません」
妖精「それもそうか……。じゃあ茶飲み仲間を助けると思って……」
アステール「……」
↓1コンマ
01-60 運命賽の欠片*1
61-90 星屑(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
91-00 蒼き星の涙
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 21:43:02.39 ID:Gb/Jyl2x0
- あ
- 849 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 22:29:56.71 ID:V6chNO4E0
- アステール「……私にできることはありません。私自身、空間歪曲への対抗策や知識を持っていないからです」
妖精「え、そうなんだ」
アステール「私は星属性の扱いが優れているだけの末人です。過度な期待をされても困ります」
聖女「す、すみませんでした」
リュアン「ごめんなさい……」
妖精「ごめん、悪かった……」
アステール「しかしテーブルを囲んでくれた友人へプレゼントを贈ることはできます。本日はこちらをどうぞ」スッ
石の欠片「」ポン
聖女「これは……!?」
リュアン「石の……かけら?」
アステール「集めると良いことがある……というよりは、悪いことを退けるかもしれません。聖女様ならお詳しいのではないでしょうか」
聖女「ああ、いや……えへへ……その、そういう力はもう抜けちゃってるらしくて。今また勉強中なんですけど……」
妖精「……まあつまり、これはあの石の賽の欠片ってこと?」
アステール「そうです。私が持っていても仕方のないものですから。お受け取りください」
聖女「……わかりました! 大切に使いたいと思います!」
アステール「使われないのが一番だと思います」
☆運命賽の欠片を1つもらいました
◇
- 850 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 22:33:05.95 ID:V6chNO4E0
- ―オリシン王国 滞在10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[05/09] 魔法[08/09] 防御[06/07]
・フメイ 近接[02/04] 魔法[16/16] 防御[02/09]
・リュアン 近接[02/04] 魔法[02/09] 防御[02/04]
・聖女 近接[02/03] 魔法[02/09] 防御[02/04] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 851 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 22:34:47.53 ID:V6chNO4E0
- ―メロウドの離宮
大量に積まれた本「」バササッ
クロノス「ぬおおおっ!!」ペラッペラッペラッペラッ
クーフィア「うぐううううっ!!!」カキカキカキカキ
メロウド「……」ズーン…
妖精「ええと……これは、何がどうなってるの?」
メロウド「ああ……メモル大図書館地下を調査した結果、歪曲拡大を完全に阻止する完璧な結界が張られてることがわかった……。今兄さんとクーフィアは、それの解析を必死にやってるとこだ……」
ヴィルト「……メロウド王子は手伝わないのか?」
メロウド「フッ……言ってなかったっけか。僕の魔法は書物の知識や他者の記憶を読み取って完璧に思い出せるっていうもの……。例の結界の解析と再現が、一朝一夕じゃ絶対に不可能なことも一瞬でわかってしまった……それだけさ……。君が誰か、なんて質問をする元気すら沸かない……」ズーン…
ヴィルト「……失礼した。俺はヴィルト。わけあってクロシュたちの協力者をやっている」
メロウド「はは、彼らのお墨付きなら信用するよ……。はあ……」ズーン…
聖女「メロウド王子様……! あと一日あります、何かできることを探しましょう!」
メロウド「ああ……くそっ、わかってる!! 兄さん、クーフィア!! そのやり方じゃ間に合わない!! 他の方法を探すんだ!!」
クロノス「だが他の方法のアテはあるのか!? お前の記憶にすらなかったんだろう!!」ペラッペラッペラッペラッ
メロウド「う、ぐっ……! そ、そうだが……!!」
クロノス「ならこれを間に合わせるしかない!! メロウド、手伝ってくれ!! お前の知識が必要だ!!」
メロウド「ああくそっ、わかったよ!! でも絶対間に合わないぞ!! 間に合わなくても知らないからな!!」
クロノス「ははっ大丈夫だ!! 責任は次期国王である俺が全部負ってやる!!」
リュアン「……わ、私たちもできることをやりましょう!」
イリス「できること……クロシュヴィアちゃんをやっつける……ていうのはちょっと無理そうなんだよね」
妖精「この前はかなり手加減してくれてたみたいだけど、本気で来られたらかなりやばい……」
聖女「……そういえば、明日の王位継承審議会はどうなるのでしょうか?」
妖精「見た感じはそれどころじゃなさそうだけど……。そういえばフェルメールは何をしてるんだろう」
フメイ「フェルメールにも手伝ってもらう?」
妖精「フェルメールはクロシュヴィアの手下だから無理じゃないかな……。あれ、でもこの計画については聞いてるのかな?」
クロシュ「……」
ヴィルト「フェルメール……」
クロシュ「しってる……?」
ヴィルト「聞き覚えがある気がするが、なんとも言えないな」
クロシュ「そうなんだ……」
オリシン首都滞在10日目。明日、王位継承審議会が開催され、何かが起こります
また本日の行動終了後、跡地早期攻略ボーナスとして良いことがあります
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:36:32.53 ID:vREKQ0nJo
- フェルメールを籠絡してクロシュ教信者にする
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:36:37.66 ID:AIUYkqdc0
- クロシュ、フメイと合体技を開発する
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:51:02.03 ID:rhIim+yYO
- クロシュも空間支配系スライムになってみる
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:51:51.58 ID:eOz1+cZTO
- 記者が持っていた観測機械を修理して中身を一応調べてみる
- 856 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/25(日) 23:03:28.93 ID:V6chNO4E0
- というわけで本日はここまで。次回はフェルメールちゃんをろうらく編、クロシュとフメイの連携技開発編、空間を支配してみよう編です。ついでに良いこともあります
ついに恐るべき日の前日となってしまったオリシンの朝。王族たちは必死に空間封印術の解析再現作業に取り組み、クロシュたちもできることをがんばることとした。とはいえ空間系の知識のないあかちゃんスライムに王族たちのお手伝いはできず――知識がないなら自分自身が空間スライムになれば良い――と考えたかもしれないあかちゃんスライムなのであった――
それでは本日もありがとうございました。先週に今週はちゃんと進められるとか言ったような気がしましたが、あまり進められず申し訳ありませんでした(現実事情により忙しさがありました)。たぶん来週こそはちゃんと進められるかと思います。よろしくお願いいたします
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 23:14:08.51 ID:rhIim+yYO
- 乙
スライム好きには直デロデロで一発よ
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/26(月) 00:25:38.29 ID:grR5PLyCo
- またセクシースライムで籠絡か
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/26(月) 00:58:10.70 ID:8CbcG4Sno
- おつ
王族組の頑張りに全てが託された
- 860 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 16:01:15.71 ID:3C2Yud/Z0
- フェルメール氏はスライム類が好きですが、スライムのデロデロ化によりここ最近スライムと触れ合う機会がないらしく、深刻なスライム欠乏症に陥っているという噂もあります。そこに付け込めば交渉を有利に運ぶことができるかもしれません
フェルメール氏はスライム類が好きなので、他の姿に擬態するよりも素の姿で交渉に臨むのが最も効きやすいかもしれません。小細工はせず堂々と行くのが良いでしょう
オリシン王族の頑張りが報われるかどうかは今のところ未知数ですが、メロウド氏によると報われない可能性が高いそうです。しかしまだ運命が決したわけではないので、状況を注視していくのが良いでしょう
- 861 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 16:02:10.65 ID:3C2Yud/Z0
- クロシュ「フェルメールさん……手伝って、もらえる……?」
フメイ「クロシュがお願いすれば手伝ってくれそう」
妖精「まあ言われてみればそんな気もするけど……」
リュアン「言うだけ言ってみても良いかもですね」
*
―フェルメールの私室
フェルメール「ようこそいらっしゃいました! クロシュちゃんとそのお友達の皆様!」ニコニコ
クロシュ「ん!」
フメイ「ん」
ヴィルト「……?」
妖精「どうかした?」
ヴィルト「ああ、いや……思ったいたより小さくて、少し驚いただけだ」
聖女「小さくて可愛らしいですよね、フェルメール様」
妖精「まだ13らしいからね。人間なら成長途中の年齢だよ」
リュアン「ご無沙汰しております、フェルメール様」
フェルメール「……あら? あなた――リュアンちゃん、と言ったかしら? ミュージアのデロデロ集会で顔を見たことが――」
リュアン「はい。デロデロの信徒をやっていました」
フェルメール「あらあら! ならあなたもクロシュヴィアちゃんの良さを知る同志ではありませんの! そうかしこまらずとも良くてよ?」
リュアン「……その、デロデロの信徒は、もう辞めてしまったのですけど……」
フェルメール「ええっ!!? な、なぜ……?」
リュアン「その……」
クロシュ「!」ピコン!
クロシュ「リュアンちゃん……クロシュ教、入ったから……!」
フェルメール「えっ!?」
リュアン「えっ!?」
聖女「えっ!?」
妖精「ええ……」
フメイ「クロシュ教……?」
ヴィルト「クロシュ教……?」
クロシュ「だから……デロデロ教、やめた……」
フェルメール「そ、そんな……そんなことが許されるんですの!?」
クロシュ「わたし……ゆるす……!」
フェルメール「な、なんと……」
クロシュ「んへへ……」
- 862 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 16:03:03.57 ID:3C2Yud/Z0
- デロデロ…モニョモニョ…
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ スリスリ
フェルメール「んああっ……! こ、これっ……ここしばらく浴びていなかったスライムちゃんの感触っ……!!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ スリスリ
フェルメール「やめっ、やめてくださいませっ! わたくし、こんなことされたら……っ!」
スライムクロシュ「」ピタ
フェルメール「えっ……?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「言われた通りやめるって」
フェルメール「え……」
スライムクロシュ「……」ススッ
フェルメール「あ、ああっ……クロシュちゃんが……わたくしから、離れて……っ」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ
フメイ「嫌なことしちゃってごめんなさい、だって」
フェルメール「ち、違いますの!! 嫌なんかじゃありませんわ!! 全然!!」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ
フェルメール「ですがわたくし……今のスライムちゃん日照りのわたくしに、そのように接されてしまっては……わたくし、我慢ができなくなってしまいます……!! クロシュヴィアちゃんを裏切るわけには参りませんの……!!」
フメイ「ふうん……。じゃあ、もっとクロシュがすりすりしたら裏切ってクロシュ教入るの?」
フェルメール「も、もっと……すりすり……」ゴクッ
フメイ「やっちゃえクロシュ」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
ピョンッ モニョモニョ スリスリ
フェルメール「んわぁぁぁ〜っ!!!」ビクンビクン
↓1コンマ
01-65 今回だけですわ
66-95 掛け持ちで許してくださいませ
96-00 ごめんなさいクロシュヴィアちゃん…
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 16:13:51.33 ID:6/MoreGLo
- 色仕掛け(物理)
- 864 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 21:02:56.76 ID:3C2Yud/Z0
- *
フェルメール「はあ、はあ……こ、今回だけっ……今回だけですわ……! 今回だけだからっ……」ガクガク
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
妖精「何が今回だけなのかわからないけど……とにかく今はクロシュの言うことを聞いてくれるってこと?」
フェルメール「え、ええ……。でも、クロシュヴィアちゃんの不利益になるようなお願いは聞けませんわっ……!」
妖精「……それなら今日と明日だけでいいからオリシン王族たちの手伝いをしてくれない? ちょっと王立大図書館の封印のことで困ってるみたいで」
フェルメール「ああ、そういえば何やら奇妙な動きがあるそうですわね。昨日必死に動き回ってる姿が見えましたわ。まさか図書館の……あら、そういえば妖精さんたちは王立図書館の秘密をご存知ですの?」
妖精「うん。放っておくと国がまるごと消えてなくなっちゃうみたいだから」
フェルメール「……」
妖精(クロシュヴィアの計画を知らないなら、フェルメールはオリシン国の消滅を阻止しようとするはず……。どう出る……?)
フェルメール「わかりましたわ! せっかくクロシュヴィアちゃんへこの国を捧げる為にここまで頑張ったのですもの、消えてなくなられたら困ってしまいますわ!」
妖精「……でしょ?」
フェルメール「ええ。それに……約束もしてしまいましたし……」
妖精「約束?」
フェルメール「ええ。お義父様……前国王に、この国を頼むと。わたくしは外様でしたので、元々この国に思い入れはなかったのですけれど……いえ、繕っても仕方ありませんわね。今でもあまりありませんわ。ですが……お義父様は、寄る辺のなかったわたくしをこの王宮に置いてくださって……死ぬ間際まで、わたくしを気にかけてくださいました。ですから……わたくし、その恩には報いたいのですわ」
フメイ「でも、フェルメールって前の王様のことも騙してたんじゃないの?」
リュアン「ちょ、フメイちゃん……!!」
フメイ「あ……言っちゃだめなやつだった?」
聖女「だめなやつですね……」
フェルメール「……そこまでもう調べが付いていらっしゃったのですね。その通り。わたくしの魔法は、嘘の記憶を造り出して人に植え付けるもの。お義父様も、貴族たちも、ここの国民も……全てを騙し、今の地位を築いたのですわ」
クロシュ「わ……」
フェルメール「元々はわたくしの実家からの命令でしたわ。わたくしの実家ロスチャイルドは、力を維持・拡大するために常日頃から様々な策を弄しているんですの。わたくしがこの国へ送られたのもその策の一つ。オリシン国を乗っ取りロスチャイルドの支配下としようとした――のですが、それは失敗に終わりましたわ。それはなぜか――」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん!」
フェルメール「ええ、その通り! クロシュヴィアちゃんとの出逢いが、わたくしの洗脳を完全に打ち砕いたのですわ!」
フメイ「おお〜」
フェルメール「それからわたくし、自分自身も心を持つ生き物だということに初めて気付いたのです。無論わたくしだけでなく、ありとあらゆる生き物にも心があると」
妖精「へえ……」
フェルメール「それから……他者の心を騙してきた自分が、少し嫌になりましたわ……。わたくしに良くしてくださっているお義父様も、結局はわたくしの魔法で騙されているからで……。その優しさが本物ではないと気付くと、虚しくも感じました。だからせめて、忙しい義きょうだいたちの代わりになれたらと、わたくしなりに看病などして差し上げたのですが……。甲斐があったかはわかりませんわ……」
リュアン「……」
フェルメール「……死に瀕したお義父様に国のことを頼まれた時、初めは断ろうと思いましたわ。ですがわたくしは……知っていたのです。このオリシン国をより良く、素晴らしい国にする手段を。それは――」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん……?」
フェルメール「……ええ。クロシュヴィアちゃんがこの国を治めれば、きっとこの国は永世の発展と平穏を得ますわ。しかしそれは、過去から現在までこの国を治めてきたオリシン王家を足蹴にする修羅の道……。迷いに迷い、答えあぐねるわたくしに……お義父様は仰ったのです。遠慮はいらぬ、手段も問わぬと。ですからわたくしは……クロシュヴィアちゃんの導く未来に全てを懸けることとしたのです」
妖精「なるほど……。だから王権を手に入れたいんだ」
フェルメール「ええ。言うなれば、クロシュヴィアちゃんと、わたくしと、この国――三者全てが得をする未来になるはずですわ。ですからわたくし、負けられませんの」
妖精「まあ気持ちはわかったよ。でも今は、この国を守る為に王族と協力して欲しいんだ」
フェルメール「わかってますわ! ロスチャイルドの方でも空間歪曲の調査はしていたらしくて、その資料が――ありましたわ!」ガサゴソ
空間歪曲調査報告書「」ポン
フェルメール「これを手土産に一時休戦ですわね」
妖精「おお、良いじゃない。あいつらも喜ぶと思うよ、たぶん」
- 865 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 21:03:30.33 ID:3C2Yud/Z0
-
クロシュ「んへへ……」
フメイ「あっさり協力してくれた」
リュアン「ちゃんとお話すれば王族の皆さんとも仲良くできそうな気がします」
聖女「志は違えどこの国を守りたい気持ちは一緒のようですね!」
ヴィルト「……」フムフム
☆フェルメールが短い間だけクロシュ教に入りました
☆フェルメールのオリシン王族への協力を取り付けました
◇
- 866 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 21:04:41.95 ID:3C2Yud/Z0
- ―シュヴィーの避難所 庭
クロシュ「」グッ
ラティアの大盾「」ガシン!
フメイ「えいっ」ブンッ
炎「」ポン!
ボンッ!
障壁「」シュイン――
クロシュ「……」ドヤッ
フメイ「おお〜」
リュアン「わあっ! それ、結界の魔法ですか……!?」
クロシュ「えっと……セイラちゃんの、盾の……ちから……?」
イリス「盾に結界を発生させる機構が組み込まれてるんだと思う。とにかくこれでクロシュちゃんの守りは盤石だね!」
ワイワイ キャッキャ
ヴィルト「……」
聖女「……ふふ。そんな顔もするんですね、ヴィルトさん」
ヴィルト「……ん? どんな顔をしていたんだ、俺は」
聖女「穏やかで優しい目をしていました。どことなく、届かぬ過去を懐かしむような寂寥もあり……」
ヴィルト「……具体的に言われると、少し恥ずかしいな」
聖女「あっ、すみません……」
ヴィルト「いや、訊いたのは俺だ。気にしないでくれ」
イリス「せっかくだから連携の確認をしよう! この前は真っ暗な図書館だったからお互いの動きもよくわからなかったし」
リュアン「れ、連携……私は何をすれば……」オロオロ
フメイ「連携……って何だっけ?」
クロシュ「れんけい……れんこんの、仲間……?」
イリス「敵と戦う時に仲間同士で動きを合わせるでしょ? そんな感じのやつ!」
フメイ「あんまり考えたことない……」
クロシュ「えっと……うん……」
リュアン「でもクロシュちゃんとフメイちゃんは息ぴったりだよね」
フメイ「まあね」ドヤッ
クロシュ「んへへ……」
妖精「この子たちはずっと一緒だったみたいだからねえ。自然と動きを合わせられるんだと思う。連携の確認なら私が見ててあげるよ」
イリス「ありがとう妖精さん! よし、じゃあ早速やってみよう――」
↓1コンマ
01-40 連携技(弱)習得
41-70 連携技(中)習得
71-90 連携技(強)習得
91-00 連携技(超)習得
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 21:15:30.01 ID:B52Oyhv4o
- カカカッ
- 868 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 22:11:17.28 ID:3C2Yud/Z0
- フメイ「……」チリッ
氷クロシュ「……」パキパキ
氷「」カチコチ
炎「」ボンッ
溶けた氷「」デロデロ…
イリス「クロシュちゃんの出した氷が……フメイちゃんの炎で溶けたね」
妖精「出力はフメイの方が上だね。氷は炎に押し負けて溶ける」
リュアン「……別々にぶつけた方が効果的な気がします」
妖精「そうだね。別々に攻撃すれば寒暖差によるダメージも与えられる。この前のクロシュヴィアとの戦いでも熱と冷気を同時に受けるのは苦手みたいだったし、この二つで時間差攻撃をされたら頑丈な相手でもけっこう面倒だと思う」
イリス「硬い物質でも、温度を急激に変化させると脆くなったり壊れたりするんだよね。もし硬い敵が現れたら試してみる価値があるかも」
フメイ「クロシュ、わかった?」
クロシュ「ん……た、たぶん……」
イリス「早速練習してみよう! まずはちょちょいと石像を作って――」スッ
石柱「」ポン
リュアン「石像っていうより……石柱です」
イリス「どうせ練習で壊すものだからこれでいいの! じゃあクロシュちゃんとフメイちゃん、氷と炎で別々に攻撃してみて!」
クロシュ「う、うん!」
氷「」カチン
炎「」ボン
氷「」カチン
氷「」カチン
炎「」ボン
炎「」ボン
氷「」カチン
氷「」カチン
炎「」ボン
佇む石柱「」シュウウ…
クロシュ「んゅゅ……」
フメイ「む、むずかしい……」
リュアン「普段は息ぴったりでぽんぽん連携してるのに……!?」
妖精「意識すると途端にできなくなっちゃうのかも。普段は無意識なんだろうし」
イリス「実戦では普段通りに戦った方が良いかも……」
☆連携技を習得しましたが、実戦で使えるレベルにはなりませんでした
◇
- 869 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 22:12:02.24 ID:3C2Yud/Z0
- ―シュヴィーの避難所 庭
シュヴィー「皆さんがんばってらっしゃいますね」モニョモニョ
クロシュ「シュヴィーちゃん!」
シュヴィー「私も戦えたら良いのですが、戦闘の技術はあまり磨いておらず……。空間魔法を使った変わったことならいろいろできるのですが……」
妖精「空間魔法かあ……。あれ、そういえば空の精霊ってどうなったの?」
空の精霊『ここにいるよぉ〜』ヒョコッ
妖精「うわ、いたんだ!」
空の精霊『こういうプライベートな空間でも私たちは可視化されちゃうんだよねえ。でもここは居心地良いから住んじゃおうかなぁ』
妖精「……って言ってるけど、いいの? シュヴィー」
シュヴィー「精霊さんがいるとご利益があると言います!」
空の精霊『そうそう、ごりやくあるよぉ〜』
フメイ「もうクロシュに力を貸してくれないの?」
空の精霊『私の力って扱いを一歩間違うと大惨事なんだよねぇ〜。あの時は緊急だったしそもそも大惨事の渦中だったから貸してあげたけどぉ〜』
シュヴィー「……そうだ! それなら、私の欠片をクロシュちゃんに差し上げます!」モニョッ
クロシュ「わ!」モニョッ
空の精霊『元々スライムに備わってた力なら安心安全だよぉ〜』
モニョモニョモニョ…プチッ
シュヴィーの欠片「」モニョッ
クロシュ「わぁ……!」キラキラ
シュヴィー「クロシュちゃん、これと同化できる……?」
クロシュ「ん!」
モニョモニョ…ポン!
↓1コンマ
01-90 空クロシュ
91-00 宇宙クロシュ
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 22:15:39.82 ID:Nfwqq+7i0
- あ
- 871 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 22:41:32.06 ID:3C2Yud/Z0
- 空クロシュ「……」フヨフヨ
シュヴィー「わああ! クロシュちゃんが浮いてます!」キャッキャ
フメイ「クロシュだもん」ドヤッ
空の精霊『あの時みたいに瞬間移動とか空穴の生成とかはできる?』
空クロシュ「ほえ……? んー……」モニョ…
フォン―
妖精の背後に現れる空クロシュ「!」モニョッ
妖精「うわあっ!? ほ、ほんとに瞬間移動を……!?」
イリス「す、すごい……! あの時は戦いの途中でそれどころじゃなかったけど……!」
シュヴィー「ドア! ドアは作れますか、クロシュちゃん!」
空クロシュ「んー……」モニョニョ…
空中に開かれた丸い穴「」フォワン―
シュヴィー「んわわ〜!!」キャッキャ
空の精霊『ふふ〜ん、私が一度力を貸してあげたお陰だねぇ』ドヤ
空クロシュ「………」モニョニョニョ…
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
シュヴィー「んわわっ、クロシュちゃん!?」モニャニャ
妖精「疲れたんだ! 今のクロシュは同化をそんなに維持できないんだよ……!」
シュヴィー「そ、そうだったのですか……。ごめんねクロシュちゃん、無理させちゃいました……」モニャニャ…
スライムクロシュ「〜〜…♪」モニョニョ
空の精霊『ここぞって時に使うのが良いよ。空の力は使いこなせれば最強だからねぇ』ドヤァ
☆シュヴィーの欠片をもらい、空クロシュに変化できるようになりました
☆アクティブスキル〈空蝉〉を覚えました
使用ターン中、劣勢および痛恨を無効化する。満腹度-3
◆
- 872 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 23:48:33.84 ID:3C2Yud/Z0
- ―夕方
シュヴィーの避難所
噴水「」シャワシャワ
ドア「」ガチャッ
ブラッド「へえ、こりゃすごい……」スタスタ
シュヴィー「わ! いらっしゃい! ここは私、シュヴィー・オードの避難所です!」モニョモニョ
ブラッド「お前がここを作ったの?」
シュヴィー「はい! えっと、あなたのお名前は……?」
ブラッド「ないけど」
クロシュ「ブラッドちゃん!」モニョッ
ブラッド「………」
シュヴィー「……えっと、ブラッドちゃん……でいいのですか?」
ブラッド「……好きに呼べば」
*
ブラッド「へぇ〜、空間歪曲が……」
妖精「うん。一応言ってみるけど、もし戦いが起きたら手伝ってくれたりは――」
ブラッド「やだ。どうせ滅びるって言ってもこの国とその周辺一帯くらいでしょ? 放っておけばいい」
クロシュ「でも……クロシュヴィアちゃんに、文句言える……チャンスかも……」
ブラッド「む……それはそうだけど、リスクに見合わなすぎる」
ヴィルト「勝てない戦はしない主義か?」
ブラッド「当たり前でしょ。まああたしが勝てない戦なんてほとんどないけどね……っていうかお前誰」
ヴィルト「……ヴィルトだ。わけあってクロシュたちの協力者をやっている」
ブラッド「ふうん。人相が悪すぎて人さらいの悪党か何かかと思った」
ヴィルト「……」
リュアン「ヴィルトさんは……確かにちょっと顔は怖いですけど、悪い人ではないです!」
聖女「そうですよ! 私たちは顔の怖さなんて気にしませんから安心してくださいね」
ヴィルト「……」
- 873 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 23:50:06.56 ID:3C2Yud/Z0
-
妖精「でもブラッドも随分丸くなったねえ。前は人間なんかのペットやってるんじゃねーってクロシュに怒ってたのに」
ブラッド「面倒になったんだよ。どうせこいつあたしの言うこと聞かないし」
クロシュ「んへへ……。みんなが、悪い人じゃないってこと……わかって、くれた……」
ブラッド「……まあ実際、妖精とかフメイが見てるなら問題ないでしょ」
フメイ「ん。クロシュのこと、フメイが守るから大丈夫」
妖精「もし問題だったらブラッドがクロシュの面倒見てくれるの?」
ブラッド「はっ、冗談じゃない。こんな頭の悪いのろまスライムの面倒なんて誰が見るか――ん? お前、まだロクな武器を持ってないの?」
クロシュ「……盾なら、ある!」
ラティアの大盾「」ガシン!
ブラッド「盾だけあっても生き残れるもんか。いいか、最大の防御は攻撃なんだよ。殺られる前に殺る――それが身を守る上での最善だ」
クロシュ「んゅ……」
ブラッド「ちっ……仕方ない」
モニョモニョ…プチッ
血色の刃「」ズズズズ…
クロシュ「!」モニョッ
ブラッド「明日はそれ担いでけ。前も貸してやったけど使えたでしょ?」
クロシュ「うん!」
ブラッド「長持ちはしないから、明日の戦が終わったらちゃんとした武器を調達しろ。わかった?」
クロシュ「う、うん!」
ブラッド「よし」
ヴィルト「……面倒なんて見ないと言いつつ、しっかり見ているな」
フメイ「ふふ……赤色、身内には厳しいけど優しい」
ヴィルト「身内……クロシュとブラッドは血が繋がっているのか?」
妖精「そうではないんだけど、いろいろ事情があってね……。まあ、同じ場所の出身と言えば良いかな」
ヴィルト「なるほど」
ブラッド「ところでアイスの奴らは元気?」
クロシュ「アイスちゃん……デロデロになりかけて、ちょっと具合悪い……。黄色ちゃんと灰色ちゃんは……デロデロになっちゃった……」
ブラッド「………まあ、そういうこともあるか」
クロシュ「でも……わたし、元に、戻す……! そのために……クロシュヴィアちゃんと、たたかう……!」
ブラッド「……精々がんばれよ」クスッ
☆ブラッドから血色の刃を借りました
明日の終わりまで、戦闘時コンマ+20、会心+20となります
◆
- 874 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/01/31(土) 23:51:01.91 ID:3C2Yud/Z0
- というわけで本日はここまで。次回はデロデロ時空歪曲編となります
いろいろあってついに決戦の日を迎えるクロシュ一行。できたこともできなかったこともありつつ、睡眠不足の王族たちは未完成の術式を抱えて走る。クロシュもまた、取り戻した大盾と、貸し与えられた血刃を手に決戦の地へ向かう。果たしてオリシン王国の運命は――。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:25:38.75 ID:SfcmsF7yo
- おつ
いよいよオリシン編最終局面
良きコンマになりますように…
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:29:53.73 ID:iAiVo6HMo
- これは良いロスチャイルド
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:40:41.05 ID:GipIcB8lO
- クロシュヴィアちゃんがあんまりフェルメールに語らなかったのが仇になったね
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 03:58:37.97 ID:Ulx8wl4Ao
- 乙
顔の怖さ自体は否定してもらえないヴィルトさん…
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 13:12:29.21 ID:XM4dE+3eo
- おつです
ブラッドさんの(口は悪いが)良い先輩感がいいねぇ
- 880 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 22:56:47.79 ID:AzeH7iR80
- 申し訳ありません、のろのろと書いていたらこんな時間になってしまいました。本当に申し訳ありません。今日はコンマも安価もできなさそうですが、進めていきたいと思います。よろしくお願いいたします
オリシン編も最終局面のようです。良い運命となれば良いですが、全てはコンマ次第としか言えないのかもしれません。コンマがひどすぎるとひどいことになりますが、運命賽がいくつかあるのでたぶん大丈夫だと思います
フェルメール氏はロスチャイルドの中でも良いロスチャイルドだったのかもしれません。ロスチャイルドの他の人々がどのような人々かは今のところ闇に包まれています。なおフェルメールさんは現世代の中ではけっこうお姉ちゃんな方という噂もあるそうです
クロシュヴィアちゃんはフェルメールさんにあまり計画のことを話さなかったらしく、それが実際あだとなったのかもしれません。このことがどのような影響を及ぼすかは今のところ未知数です。注視していくのが良いかもしれません
ヴィルト氏は顔が怖いらしいですが、クロシュたちが初めて会ったのは暗い地下図書館だったため、あまり影響はなかったそうです。なおスライム類が人の顔の造形を気にすることはあまりありませんが、ブラッド氏は悪口目的で人の顔を悪く言うことがあります
ブラッドちゃんは上記のような悪質な悪口も言うわるいスライムですが、身内には優しいそうです。しかしクロシュさんに対しては悪口(のろまスライムなど)をぽんぽん言うので、やはりわるいスライムかもしれません
- 881 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 22:57:27.16 ID:AzeH7iR80
- ―翌朝
メロウドの離宮
チュンチュン
サキ「モーニングコーヒーをお持ち致しました」スタスタ
メロウド「助かるよ……」ヨロヨロ
クーフィア「うう……苦味が頭に染み渡ります……」ゴクゴク
クロノス「徹夜明けの一杯は格別だな!」グビグビ
フェルメール「クロノスお義兄様はなぜピンピンしているんですの……」フラフラ
メロウド「やせ我慢だよ」
クーフィア「クロノスお兄ちゃん、昔からやせ我慢だけは得意だったから……」
クロノス「やせ我慢などしていないが!?」グビグビ
封印術式が書かれたノート「」パラ…
メロウド「……フェルメールが持ってきてくれた資料のお陰で、ひとまず最低限の形にはなった……。本来ならここからさらにブラッシュアップしていかないといけないところだが……」
クーフィア「……もうそんな時間ないよ……。ぶっつけ本番でやるしかない……」
クロノス「ああ……だが、やるしかない! 俺たちはオリシンを背負って立つ者たちなのだから!!」
フェルメール「ですわ! これはあなた方オリシン王家きょうだいの智慧と努力の結晶――意思なき空間拡大などに負けるはずもありませんわ!!」
クロノス「フッ……あなた方、ではないぞ。フェルメールよ」
フェルメール「えっ……?」
メロウド「……フェルメール。僕は君のことを、オリシン崩壊を企む簒奪者だと思っていた。でもそれは誤解だったようだ」
クーフィア「……私は……フェルメールちゃんは、良い子だって信じてた……! えへへ……こんな土壇場でだけど……やっと、本当のきょうだいになれたみたいで、嬉しいよ……」
フェルメール「み、皆さま……!」
クロノス「我が末妹フェルメールよ。この戦が終わったら、王位を懸けて正々堂々戦おう! どちらが勝とうとも恨みっこなしだ!!」
フェルメール「は……はいっ!! わたくし……負けませんわよ……!!」グッ
ドアノブ「」ガチャッ
シュヴィー「王族の皆様!! 朝早くにごめんなさい、王立大図書館の様子が、空間が……!!」モニャニャ
クロノス「!」
メロウド「!」
クーフィア「!」
フェルメール「!」
クロノス「すぐに向かう! 皆、いけるか!?」
メロウド「ああ! 術式は僕の頭に叩き込んである!」
クーフィア「うん! いつでも……! お父さん……私たち、行くよ……!」
形見の本「」
フェルメール「わたくしは空間術の知識がありませんが……もし心持つ邪魔者が現れたら、わたくしの魔法でお帰り頂けますわ!!」
クロノス「よし! オリシンきょうだい、総員出陣だ!!」バッ
◇
- 882 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 22:59:46.78 ID:AzeH7iR80
- ―オリシン王立大図書館
ゴゴゴゴゴゴ…
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
ギンギンッ ドガンッ ズバッ バサバサッ
ゴオオオッ ガギンッ バヂヂッ ドッギャァァン!!
警備兵A「ぐあああっ!!」ドッギャァァァン
警備兵B「くそっ数が多すぎる! 増援はまだか!!」
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
警備兵C「嘘だろォ!? 飛ぶ本に加えて白影スライムまで!!」
警備兵D「白影スライムには絶対に触れるな!! 体を溶かされて即死だぞ!!!」
白影スライム「」ピョンッ
警備兵C「アアアアアアアア!!!!」ガクガク
赤い刃閃「」シャンッ!!
白影ス/ライム「」スパッ デロデロ…
警備兵C「はえ……?」ペタン
クロシュ「」シュタッ
血色の刃「」ズズ…
イリス「大丈夫ですか!?」タタタッ
警備兵B「増援……じゃない!? 誰だ!?」
警備兵D「ええい、もう誰でもいい!! こいつらを抑えてくれええ!!!」
クロノス「任された!!」ザッ
宙に現れる大きな空穴「」ギュワン―
ギュオオオオオオ――!!
吸い込まれていく黒い本たち「〜〜!」バサササッ
吸い込まれていく白影スライムたち「」モニャニャニャ
閉じる空穴「」シュウン―
クロノス「掃除完了だ!」
クロシュ「わああ……!?」
リュアン「昨日クロシュちゃんが作ったのよりももっと大きな空間の穴……!?」
妖精「しかも対象を分別して吸引できるの……!?」
サキ「……掃除用に欲しいですね。あの力……」
クロノス「ハッハッハ、俺は長男だからな!!」
メロウド「馬鹿兄貴!! こんな入口でそんな大技使ってどうするんだ!! あんたが作戦の要なんだぞ!!?」タタッ
クロノス「ま、まあ良いではないか。次期王として助けを求める声に応じたまで――」
- 883 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:00:26.06 ID:AzeH7iR80
- 警備兵D「も、申し訳ありません殿下!! 我々の不甲斐なさで余計な消耗を強いてしまい――」ババッ
クロノス「頭を上げよ!! 貴君らは我が国を守るべく最前線で戦った英雄だ! その命を失うことに比べれば、俺の少々の魔力消費など安すぎるものだ!!」
警備兵B「殿下……!」
警備兵C「殿下ぁ……」ポロポロ
フェルメール「……これが……クロノスお義兄様の……!!」
クーフィア「うん……! お兄ちゃんは、自称国民全てのお兄ちゃんなんだよ……!」
フェルメール「国民全ての……お兄ちゃん……!!」
フメイ「……えっと、それでどうするの? 奥に行くの?」
メロウド「ああ! 君たちもここまでよく来てくれた! だがこの先は危険すぎる……それでも来るか?」
クロシュ「うん……わたしたちも、行く……!」
フェルメール「クロシュちゃん……! それでは共に参りましょう! わたくしの傍を離れないように……!」
クロシュ「んへへ……」
ヴィルト「……」
リュアン「……ヴィルトさんも来てくれるんですか?」
ヴィルト「ああ。乗りかかった船というのもあるし、今まさに眼前で起きかけている滅亡を止めたいというのもあるが……」
図書館奥に広がる闇「」オオオオオ…
ヴィルト「……この図書館の闇が、気にかかる……。なぜ俺があの地下を彷徨っていたのかも……」
聖女「それならば共に参りましょう。あの闇の、先へ……!」
- 884 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:00:52.63 ID:AzeH7iR80
-
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
宙を飛ぶ黒い本「」バサバサ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
白影スライム「」モニョモニョ
妖精「……! また来た!」
イリス「クロノス王子様を消耗させないように、私たちで片付けよう!」
フメイ「でも数が多い……まじめに戦ってたら奥へ進めない」
クロシュ「んゅ……」
ドギュンドギュンドギュンドギュンッ!!
落ちる黒い本「」バササ…
落ちる黒い本「」バササ…
溶ける白影スライム「」デロロ…
溶ける白影スライム「」デロロ…
イリス「この銃声は……!」
シャッ スパッ
ブオンッ ドガァンッ!!
白影/スライム「」デロデロ…
潰される黒い本「」グシャア
金髪イケメン騎士「増援、現着しました!」シュタッ
半透明のTシャツ騎士「どんな感じ〜?」フヨフヨ
ティナ「状況は聞いている。ここは私たちに任せて、王子たちは奥へ」
イリス「母さん! と騎士さんたち!」
クロノス「おお、助かったぞ!」
妖精「良いタイミング!」
サキ「私もここで敵の漏出を止めます。皆さんも王子たちと共に奥へ向かってください」
クロシュ「ん!」
ティナ「イリス……責任重大な仕事だけど、やれる?」
イリス「うん! そのためにここに来てるんだよ!」
ティナ「それもそうね。じゃあ、行って来なさい。この国の未来を、お願い」
イリス「うん……!」
□王立大図書館へ侵入します――
- 885 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:04:20.32 ID:AzeH7iR80
- ―オリシン王立大図書館 禁止区域
オォォォォォォ――…
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
古びた本棚「」 古びた本棚「」
トコトコ… スタスタ… パタパタ…
フメイ「……前に来た時より……短い……?」
クロノス「ハハッ、俺がいるからな!」
メロウド「オリシン国王代理権限を有している兄さんが一緒だから、という意味だ。オリシン国王は、この封印領域を自由に通行する権利を持つ」
妖精「なるほど……封印の仕組み自体にここの空間歪曲を利用してるんだ。なかなか考えられてるね」
クーフィア「……でも、そういう仕組みだからこそ完全な封鎖はできなかったとも言えるみたいです……」
イリス「……えっと、聞いても良いですか? 新しい封印術式について……」
クロノス「フッ、もちろん完璧な出来――」
メロウド「とは当然言えない。私見だけど、成功率は2割ってとこかな」
リュアン「に、2割……!?」
聖女「なんと……」
フェルメール「ですが……必ず成功しますわ! だってこの術式には、みんなの思い、願いが込められているんですの!! 失敗なんてするわけありませんわ!!」
クロノス「……フッ。もし失敗したら、皆はシュヴィーのドアを通って逃げ、首都中に緊急避難勧告をしてくれ。皆の避難が終わるくらいまでの時間は俺が稼ぐ」
クーフィア「ちょっ……お兄ちゃん!!! そんな、縁起でもない――」
メロウド「………いや、兄さんの言う通り最悪への備えは常に考えておくべきだ。兄さん一人の根性で避難の時間を稼ぎ切れるとも思えないし、その場合は僕も残る」
クーフィア「メロウドお兄ちゃんまで……」
フェルメール「もう!! 自己犠牲精神なんて美しくも格好良くもないですわよ!! 全員揃って元気に帰る!!!! それ以外の結末はあり得ませんわ!!!!」
クーフィア「そ、そうだよ!! フェルメールちゃんの言う通り!!! 全員揃って元気に帰って……王位継承審議会をやるんだ!!!」
クロノス「フッ……そうだな。なあ、メロウドよ!」
メロウド「……まあ、その通りだよ。それが一番に違いない」
クロシュ「んへへ……フェルメールちゃん……みんな、仲良し……!」
妖精「みたいだね。なんだかんだ丸く収まりそうだ」
*
- 886 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:04:52.26 ID:AzeH7iR80
-
クロノス「……そろそろ境界だ。総員、備えよ」
クーフィア「……待って、誰かいる……!」
クロシュ「……!」
巨大な扉「」ゴゴゴゴゴ…
クロシュヴィア「ふふ……久しぶりだね……。3日ぶり……だっけ……?」
司書「ようこそいらっしゃいました。オリシン王家の方々と、ダークヒーローの皆様」
クロシュ「クロシュヴィアちゃん……!」
フェルメール「えっ……!? ど、どうしてここにクロシュヴィアちゃんが……!? えっえっ……!?」
クロシュヴィア「あっ……フェルちゃんには言ってなかったっけ……。デロデロ時空拡大計画のこと……」
フェルメール「えっ……!!?!?」
クロシュヴィア「ここの時空をね……デロデロにして、でろ〜んって世界中に広げれば……みんな、救われるの……。簡単でしょ……?」
フェルメール「え……えっ……!!?!?!?!?」
クロシュヴィア「………フェルちゃんには、まだ難しかったかな……?」
フェルメール「あっ……え、えと……わ、わかりましてよ!! で、でろ〜んって! デロデロ時空を、広げて……」
クロシュヴィア「うん……みんな、デロデロになるの……。フェルちゃんも……」
フェルメール「……????????」
クロシュヴィア「……やっぱり、難しかったみたい……。後で、いっぱいお話しようね……」
クロノス「……貴様……我が末妹フェルメールに何をした……!!」
クロシュヴィア「何って……ちょっとお話しただけだけど……」
クロノス「嘘を言うな……!! 時空歪曲はさせない……俺たちが止めて見せる!!」
クロシュヴィア「ふふ……そんな未熟な術式で止められるほど、甘くはないと思うよ……?」
メロウド「……!!」
クロシュヴィア「がんばったけど、努力の甲斐なく……って方が、後腐れなくて良いよね? いいよ……術式、発動しても。見守っててあげる……」
クーフィア「ば、馬鹿にして……!! お兄ちゃん、術式を……!!」
クロノス「ああ!! 俺たちを舐めたこと、後悔させてやる――」ゴオッ―
展開される魔法陣「」ギュン――
正常化していく空間「」パキパキパキ――
- 887 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:05:35.25 ID:AzeH7iR80
- 正常化していく空間「」パキパキパキ――
妖精「! すごい、一晩でこれほどのものを――」
イリス「いける!! これなら――」
司書「……」スッ
波打つ空間「」ドグンッッッ
クロノス「う、がっ……!!?」グワンッ
クーフィア「ひぇあああっ!!?」グワンッ
メロウド「な……こんな……っ!!?」グワンッ
クロシュヴィア「……ね? そんな付け焼き刃の魔法が……魔王に通じるわけないよね……」
司書?「人間らしい感想を言うなら……蚊に刺されたくらいは通じました」
クロシュヴィア「通じたんだ……」
妖精「ま……魔王……!?」ググ
ヴィルト「なん……だと……!?」ググ
クロシュヴィア「……この子……司書ちゃんの、人間界での通称……知ってる……?」
聖女「に、人間界での……? それは……一体……」
司書?「表の世に顕現している私は――」スッ
永遠の魔王「――永遠の魔王、と呼ばれています」
- 888 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:06:57.51 ID:AzeH7iR80
-
ヴィルト「永遠の、魔王……!?」
イリス「な……なんで……!!?!? 永遠の魔王は、極北の地から動かないはずじゃ――」
妖精「そ、そもそもなんで魔王なのに人の言葉を喋っているの!!? 意思疎通が図れるの!!?」
永遠の魔王「一つづつお答えします。まず極北から動かない説についてですが――厳密に言えば、私は私の領域内ならば自由に動くことができます。この図書館は、既に私の領域という意味でもあります」
イリス「な、なんだって……」
聖女「でも、ここは極北から遥かに遠いです! 一体どういう――」
永遠の魔王「ある時、知識を求めて彷徨う賢者リブラの成れ果て……記憶の魔王の片割れが、私の領域に入ってきたことがありました。その次の瞬間には――世界の始まりから終わりに至るまで、ありとあらゆる知を得た記憶の魔王の残骸が、私の中に遺されることとなったのです」
妖精「ま……魔王が、魔王を……!?」
永遠の魔王「私が自我……と言って良いかどうかわかりませんが、意思疎通可能なこの端末を作り出せたのは、リブラの遺した知によるものです。同時にリブラの残骸である永劫図書館を通じて、リブラと縁深いオリシン国へ、遠く離れた極北から空穴を繋げることもできました」
フメイ「??」
クロシュ「??」
リュアン「……ど、どうしてクロシュヴィア様は、魔王と一緒にいるんですか!? それは……世界を救うことに繋がるんですか……!?」
クロシュヴィア「うん……。司書ちゃんとね……意気投合したの……。一緒に、この世界を救おうって……」
妖精「だめだ!!! 魔王の力なんて利用しても、最期には破滅するだけだ!!! そんなのは――」
永遠の魔王「私を他の魔王と一緒にしないで頂きたいです。こうして話すことができるし、例えば晩ごはんのことを一緒に考えることもできます。私は世界一平和的で家庭的な魔王なのです」
クロシュヴィア「そうだよ……? 司書ちゃんのこと、あんまり悪く言わないでね……」
リュアン「……じゃあ……永遠の魔王さんの目的は、何ですか……? クロシュヴィア様と共に、デロデロの世を共に作り上げること……?」
永遠の魔王「はい。無限の時を揺蕩うだけの箱舟に過ぎなかった私ですが、世界を救う栄誉を授かれるならこんなに喜ばしいことはありません」
クロシュヴィア「そういうこと……。それじゃあ……そろそろ、みんなにも救われてもらおうね……」モニョニョニョ…
永遠の魔王「待ってください。クロシュヴィア様は、先日の戦いで敗北を喫しました。ここは私一人に任せてください」
クロシュヴィア「んー……? でも司書ちゃん……その端末じゃ、あんまり力を出せないよね……」
永遠の魔王「オリシン王族の方々へ感謝を込めて、私自らお救い差し上げたいのです」
クロシュヴィア「そういうこと……! んふふ……それなら、いいよ……感謝の救済……して差し上げて……」
永遠の魔王「はい」
クロノス「くっ……」ググッ
メロウド「畜生ッ……畜生ッ……!」ググッ
クーフィア「うぐぐぅ……!!!」ポロポロ
フェルメール「……」ボー…
妖精「来る……! みんな、王族を守って……!!」
クロシュ「ん!!」
フメイ「ん……!」チリッ
ヴィルト「……ッ!」ジリ
永遠の魔王「あなた方に、永遠の安寧を――」ズオオ――…
――決戦 永遠の魔王――
- 889 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/01(日) 23:17:17.07 ID:AzeH7iR80
- というわけで本日はここまで。次回、永遠の魔王との決戦編です
王立図書館の奥深くへ向かったクロシュたちを待ち受けていたのは、やはり先日に出会ったクロシュヴィアと司書の二人だった。空間歪曲の拡大を止めるべく作り上げた結界を展開する王族たちだったが、そのがんばりは虚しくも打ち破られてしまう。唯一の手を打ち砕かれて消沈する王族たちに迫る救済の刃に、クロシュたちはどう立ち向かえば良いのか。果たしてオリシン国は、彼女らの救済から逃れることができるのか。あかちゃんスライムに、難しいことはわからない――
それでは本日もありがとうございました。次回こそは……などと軽率なことは言えない身分ですが、何卒よろしくお願いたします。恐らく土日の予定です
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 23:46:45.21 ID:vXLgUkwoO
- 抑制行動
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 23:48:32.73 ID:vXLgUkwoO
- 乙
>>890は間違いですすみません…
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/02(月) 01:07:25.37 ID:DgER/NyWo
- おつ
ここで永遠の魔王かぁ…図鑑の内の現存してる魔王は大体出てきたかな?
本来は滅多に会わない存在なのにこのPTの魔王遭遇率高過ぎる
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 09:42:58.73 ID:CRIxG2eho
- クロシュ的には一番弱い状態での魔王戦になるのかな
- 894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 17:14:17.53 ID:RQ3FvBz50
- 図鑑に載っていた現存する魔王とは概ね出くわしたかもしれません。魔王とは滅多に生じない存在ですが、クロシュたちは妙にこの恐るべき存在たちと縁があるようです
弱体化したクロシュ氏にとっては初めての魔王戦とも言えるため、今までの魔王との遭遇に比べるとたしかに最も弱い状態と言えるでしょう
- 895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 17:15:39.08 ID:RQ3FvBz50
- フメイ「燃やす!」チリッ
炎「」ボンッ!!
永遠の魔王「……」
フメイ「……!」
イリス「傷一つ、焦げ跡一つ付いてない……!?」
永遠の魔王「あなた方は、永遠が燃えているところを想像できますか」
リュアン「え、永遠……!? それって、燃えるとかそういうのじゃ……」
妖精「永遠の魔王ってのはただの名前でしょ……!?」
永遠の魔王「名は体を表す――私にその名付けをした方は、本質を見抜く力を持っていたということ。私は、時の流れと合一した存在。時の始まりから終わりまで、この宇宙に在り続ける者」
ヴィルト「世迷言だ……生きているなら、いつかは死ぬ……!!」ジャキッ
永遠の魔王「死を持たぬ存在は生きていると言えましょうか」
☆永遠の魔王が〈加速〉を発動!!
自身のコンマ・会心率に経過ターン数*5が累積!!
☆永遠の魔王が〈無為〉を発動!!
劣勢および痛恨を常時無効化!!
◆クロシュ一行 満腹度[10/10]
コンマ+115(連携+15、薄明+10、星光+40、??+30、血刃+20)
会心+50(??+30、空精+20)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・星光(常にコンマ+40)
・??(常にコンマ+30、会心+30)
・血刃(コンマ+20、会心+20)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
◆永遠の魔王
コンマ+105(戦力+100、加速+5)
会心+5(加速+5)
↓1コンマ
01-05 痛恨(結界発動)
06-40 劣勢(結界発動)
41-00 膠着
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 17:33:25.98 ID:0rityxyyo
- あ
- 897 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:38:50.17 ID:RQ3FvBz50
- 〈コンマ98により確定クリティカル〉(参考:>>1のルール)
永遠の魔王「では今度はこちらから――」
クロシュヴィア「司書ちゃん……圧縮はだめだよ……?」
永遠の魔王「承知しております。そもそもこの端末では行使不能です」
クロシュヴィア「そうなんだ……」
永遠の魔王「ご安心くださいね」
タンッ
クロシュ「!」
ラティアの大盾「」ガシン
永遠の魔王の拳「」ブンッ!!
ガンッガンッガンッ!!
クロシュ「んわわ……!!」ググッ
永遠の魔王「堅い盾です」ガンッガンッ
リュアン「え、ええっ……!?」
聖女「と、徒手空拳……!?」
妖精「しかも型もへったくれもないいい加減な殴り方だ!! ま、まさかあれが永遠の魔王の戦い方……!?」
永遠の魔王「目的は救済ですので、他者へ不可逆的な影響を与える力の使用は控えます。ご不満がありますか」
ヴィルト「いや――舐めてくれるならありがたい」シュンッ
永遠の魔王「!」
短剣「」シャッ!!
ピタッ――
僅かに刺さって静止した短剣「」
ヴィルト「チッ……!」グググ
永遠の魔王「これは……私の領域を歪める力……」
妖精「ヴィルトの短剣がちょっとだけ刺さった!」
イリス「でも浅い……! 血も出てない……!」
フメイ「なら滅多刺しにしちゃえ!」
僅かに刺さって静止した短剣「」
永遠の魔王「どうしてあなたはここにいるのですか?」
ヴィルト「くっ……! クロシュ、空間魔法で攻撃しろ!!」グググ
クロシュ「!」モニョッ
妖精「空間魔法の攻撃……!? でもクロシュはそんな使い方まだ――」
クロシュ「――」
――リュウトウ『明石流奥義――』
空クロシュ「!」ポン!
血色の刃「」スチン―
- 898 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:40:59.95 ID:RQ3FvBz50
- リュアン「クロシュちゃん……!? いつの間に鞘を……!?」
イリス クロシュちゃん、その構えは……!?」
空クロシュ「――」チャキ―
血色の剣閃「」ヴォンッ――
空クロシュ「――むげんぎり」スチン
スパッ―
永遠の/魔王「――永遠を斬る技があるなんて」ズズズ
フメイ「やった!!」
妖精「ま、まさか……!? こんなにあっさり――」
ヴィルト「いや――奴が言っていた通り、あれは魔王の端末の一つに過ぎない……!」
短剣「」グッ
永遠の/魔王「ですが、まさか端末を倒されるとは思いませんでした。驚きを禁じえません」
クロシュヴィア「そうだよ!! クロシュちゃん、司書ちゃんを倒すなんてすごい! すごい!」キャッキャ
永遠の/魔王「クロシュヴィアは誰の味方なのですか」
クロシュヴィア「わ……ご、ごめんね……? 司書ちゃんは大丈夫……?」
永遠の/魔王「戦闘続行は不可能です。後を頼みました」
――戦闘終了――
- 899 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:42:24.83 ID:RQ3FvBz50
- クロシュヴィア「……仕方ないね。後はわたしが一人でやってあげる……」
永遠の/魔王「はい」
クロシュヴィア「さあ……デロデロ時空よ、広がって――。この星の全てを溶かして、泰らかに――」モニョニョニョニョ――
震える空間「」モニョニョニョニョ…
デロデロデロ…
妖精「わああああ!! だ、誰かクロシュヴィアを止めてえ!!」アタフタ
フメイ「う……動けない……溶けそう……!!」グググ
クロシュ「んゅゅ……!!」グググ
リュアン「うう……! わ、私も……クロシュヴィア様に近付けません……。か、体が、重くて……」
イリス「だ、だめだぁ……星の力も、引き出せない……!」グググ
聖女「くう……私が……自分の力を、もっとちゃんと使えたら……!」
ヴィルト「くっ……ここまでなのか……!」グググ
*
- 900 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:43:31.63 ID:RQ3FvBz50
- 少し前――
クロノス「くっ……何もできず守られるだけとは、なんと情けないッ……!!」ググッ
クーフィア「うう……クロシュちゃん……聖女さん……みんな……」ググ
メロウド「……何か手はあるはずだ……考えろ……考えろ……」
フェルメール「……はっ、そうですわ!! 先ほどここは賢者リブラの……記憶の魔王の骸だと仰ってましたわよね!?」
クロノス「そのようだが……何か解決の糸口があるのか……!?」
フェルメール「賢者リブラは、新たな知識を得ることに執心していたそうですわね!? ならわたくしの魔法を使えば――この図書館に新たな記憶を植え付けることができるんじゃありませんの!?」
メロウド「ええ……!? そんなことができるのか……!?」
フェルメール「試してみますわ!!」カッ!!
本棚「」グググ…
本『クロシュヴィアちゃんを止めてくださいませ!!』ポン!!
クーフィア「新しい本が……!?」
フェルメール「植え付けには成功しましたが……植え付けた記憶が本になってしまいましたわ!!」
メロウド「はは、フェルメールでも魔王の洗脳は無理か……」
クーフィア「……うぅ……。お父様、私たちはどうすれば……」
形見の本「」
フェルメール「……!? お待ちください、クーフィアお義姉様!!」
クーフィア「えっ……!? お、おねえちゃん!? 私が……!?」
フェルメール「その本をよく見せてくださいまし!!」
クーフィア「う、うん」
形見の本「」
フェルメール「……!! この本――この図書館と似た心を持っていますわ!!!」
メロウド「ええっ!? ど、どういう意味だ!? それって大丈夫なのか!?」
フェルメール「わかりませんけれど……わたくしの魔法を使えば開くことができるかも!! えい、えいっ!」ググッ
開いた形見の本「」パッ!!
クーフィア「ひっ開いた!!」
クロノス「この土壇場でか……!? 何が書いてある!?」
フェルメール「最初のページには……『開きなさい!開け!』……ってこれ、わたくしの心魔法の痕ですわ!!」
メロウド「僕の魔法で読み取る!!」バッ
キュイーン――ポン!
メロウド「……!!!! これは……空間歪曲を完全に封じ込める理論だ!!!!」
クーフィア「ええっ!!?」
クロノス「何ィ!?」
フェルメール「本当ですの!?」
メロウド「ああ! 僕たちが作ったオリシン式結界術式に組み込む為の手順も書かれてる!! いけるぞ!!!!」
クロノス「よし!!」
*
- 901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:45:08.95 ID:RQ3FvBz50
- ―現在
クロシュヴィア「……ん? あっちの子たちが……何かしようとしてるね……。あれってけっこうまずい……?」モニョモニョ
永遠の/魔王「まずそうな感じですね」
クロシュヴィア「わあ……。今わたし、時空穴を広げるので手一杯だから……司書ちゃん、相手してあげてくれる……?」
永遠の/魔王「今は無理です。体が真っ二つなので」
クロシュヴィア「別の端末とか……」
永遠の/魔王「今は無理です。現在この一体しかないので」
クロシュヴィア「じゃあ新しく作るとか……」
永遠の/魔王「今は無理です。体が真っ二つなので」
クロシュヴィア「……えっ。端末って端末が作るものなの?」
永遠の/魔王「はい」
クロシュヴィア「わあ……スライムとは違うんだね……」
永遠の/魔王「種族ギャップです」
クロノス「永遠の魔王、そしてデロデロの主クロシュヴィアよ!! 再挑戦の機会を頂くぞ!!」ザッ
クロシュヴィア「んわ……来ちゃった……」
永遠の/魔王「一転して絶体絶命です」
クーフィア「さっきは……よくもやってくれたね……!!」
メロウド「親父――オリシンの真なる王が遺した力を見せてやる! 付け焼き刃とは言わせないぞ……!!」
フェルメール「クロシュヴィアちゃん……!」
- 902 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:46:35.14 ID:RQ3FvBz50
- クロシュヴィア「フェルちゃん……」
フェルメール「クロシュヴィアちゃんは……ほ、本気で……歪曲時空を広げて、世界全てを……溶かしてしまおうと、しているんですの……?」
クロシュヴィア「そうだよ……?」
フェルメール「……で、ですが……わたくし……わたくしたちは……」
クロシュヴィア「………溶けたくない?」
フェルメール「………クロシュヴィアちゃんの、願いなら……わ、わたくしは……溶けたって構いませんわ!!!! でも、でも……オリシンには、大勢の民がおりますの!! 彼らのことは……どうか、どうか……」
クロシュヴィア「ふふ……自分は溶けても良いのに、他の人は溶けちゃだめなんて……そんなの、だめだよ……。他の人たちも、デロデロにしてあげた方がしあわせでしょ……?」
フェルメール「うぅ……」
クロシュヴィア「まだ、ちょっと頭が混乱してるんだよね……。大丈夫……。こっちにおいで……。わたしたちと一緒に、世界をデロデロにしよ……? 今なら、まだ間に合うから……」
フェルメール「う、うぅぅぅ!!!! わたくしは……今日のわたくしは、クロシュちゃん教ですわぁぁ!!!!」
クロシュヴィア「クロシュちゃん教……!?」
フェルメール「クロノスお義兄様!!!! やってしまって!!!!」
クロノス「もういいのだな!!? では行くぞ――」バッ
展開される精緻な魔法陣「」ギュン――
正常化していく空間「」パキパキパキ――
クロシュヴィア「んわわ……」
永遠の/魔王「――」
クロノス「時空の彼方へ還るがいい!!!」カッ!!!
開かれる巨大な空穴『』ギュワン――
ギュオオオオオ――!!!!
吸い込まれるクロシュヴィア「んわぁ〜!」モニャニャニャニャ
吸い込まれる永遠の/魔王「うわー」
閉じる空穴「」シュゥン―
☆クロシュヴィアと永遠の魔王を退けました
☆時空歪曲拡大の阻止に成功しました
☆確定クリティカルによって誰も犠牲にならずに済みました
☆死線をくぐったことで全員がたくさんの経験を得ました
☆クロシュがアクティブスキル〈居合〉を習得しました
(満腹度-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
◆
- 903 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:49:08.88 ID:RQ3FvBz50
- ―オリシン王国 滞在最終日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・メモル図書館跡地の調査(達成!)
・オリシン王族の支援(達成!)
◯努力目標
・図書館の秘密を探る(達成!)
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[07/09] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:54:28.64 ID:RQ3FvBz50
- ―数日後 朝
メロウドの離宮
チュンチュン
メロウド「明日には発つんだってね」
妖精「うん。旅支度も済んだし、クロシュヴィアたちの行方も追いたいから」
クロノス「……すまん。あの時は彼らを追い出すことに必死でな」
妖精「ああ、気にしないで。あの状況であいつらを留めておくのは遥かに危険だったと思うし。ひとまず当面の危機は去ったってことで良し!」
メロウド「はは、良かったな兄さん――いや、クロノス王!」
クーフィア「クロノス王様!」
フェルメール「クロノス王様!」
クロノス「やめいやめい! お前たちにそう呼ばれると痒くてかなわん!」
メロウド「でも、結局いろいろと丸く収まりそうで良かったよ。王の責務である図書館の封印も、今までより負担がかなり減ったんだろ?」
クロノス「ああ。今後は王自身が自らの魔力を絞って封印を維持する必要もない。定期点検を欠かさずに見ていれば問題ないだろう」
クーフィア「良かった……。でもお父さん、あんな完璧なやり方が書かれてる本なら最初から読めるようにしておいてくれたら良かったのに……」
メロウド「……あの本は、元々アカシャ大図書館で得た知識を使って書かれたものみたいだ。だから人が簡単に読めるようにするわけにはいかなかったんじゃないかと思う」
クロノス「そうだったのか」
メロウド「フェルメールの魔法で開けるようにしたのも意図した仕様だったらしいことが、巻末の方に書かれてた。父上は……僕たちきょうだいがフェルメールを受け入れることを願っていた……のかもしれない」
フェルメール「……ちょっとお待ちくださいませ。わたくしの魔法……お義父様にお話したことはありませんでしたわ。そもそもわたくしの魔法は記憶の植え付けという危険なもので……」
クロノス「……父上は、気付いていたということだろうな。フェルメールの正体も、目的も――その、真心にも……」
フェルメール「……!!」
メロウド「……父上は血筋や家柄よりも才覚や人間性を重んじていた。もしかしたら……全てを知った上で、フェルメールが王位を取ってしまっても良いと思っていたのかもね」
フェルメール「そんな……わたくしは、そのような器では……」
クーフィア「でも、あの土壇場でのフェルちゃんの機転で、私たちは大逆転した……! フェルちゃんは、私たちのオリシン国を守った英雄なんだよ……!」
フェルメール「み、皆さん……!」ウルウル
クロノス「フェルメールに、クロシュヴィアとどのような縁があるのかはわからないが……あの時俺たちに味方して、国を守ってくれたのは紛れもない事実だ。王位は俺が継承したが――もしフェルメールさえ良ければ、これからもオリシン国の王族としてここにいて欲しい」
フェルメール「……ぐすっ……ありがとう、ございますわ……!! ですが……わたくし、考えなければならないことがたくさんありますの……。少しだけお時間をくださいませ……」
メロウド「ああ。もしこの国を発つとしても、オリシンはいつでもフェルメール王女を歓迎する。だから気楽に考えてくれよ。僕たちとしても、無理に引き止めたくはないしさ」
フェルメール「はい……!」
妖精「本当にいろいろ丸く収まりそうだねえ」
◆
- 905 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 22:56:47.96 ID:RQ3FvBz50
- ―シュヴィーの避難所
荷物をまとめるヴィルト「……」ガサゴソ
リュアン「あ、ヴィルトさん。明日には発っちゃうんですよね」
ヴィルト「お前たちも明日だったよな。俺はウォーターポート行きだから、旅は道連れというわけにはいかないが……」
クロシュ「一人で、だいじょうぶ……?」
フメイ「寂しくない?」
ヴィルト「問題ない。むしろお前たちの方が心配だ。大山脈越えとは……」
聖女「クロシュさんが新たに感知した大きなデロデロが、大山脈の向こう――北部のツンドーラ地方にあるようなのです」
ヴィルト「ツンドーラ地方か……。吹雪の魔王の影響が未だに残っているだけでなく、亡国リーリアやスノウタウンの廃墟街といった曰くある場所が多い地と聞く。大山脈越えもだが、くれぐれも気を付けろ」
リュアン「はい。ヴィルトさんも……一人旅ですから、どうかお気をつけて」
ヴィルト「ああ」
イリス「次に会った時は、加速魔法≠フこと詳しく教えてください!」
ヴィルト「………まあ、機会があればな」
☆努力目標を達成したので自由行動が3回分追加されます
オリシン首都滞在最終日。この行動終了後、オリシン首都を発ちます
↓1〜6 自由行動 何をする?
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 22:58:26.55 ID:cjlWEcYb0
- サキのフラナ談義に付き合う
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 22:59:19.65 ID:g6xDrSklo
- クロシュヴィアを追う者達による情報共有&方針会議in天文台のお茶会
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 22:59:59.60 ID:fyecYUOeO
- フェルメールにご褒美デロデロしてあげる
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:03:13.00 ID:2nSXON5IO
- クロシュ、絵売りに挑戦
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:08:52.95 ID:S+a3tfHWO
- 今のうちにヴィルトの加速魔法やフェルの記憶魔法みたいなレア魔法学んでおこう
ついでに途中まで一緒に来るか勧誘
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:09:59.73 ID:3N2uWRQ70
- クーフィアと色々お話
- 912 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/07(土) 23:16:34.83 ID:RQ3FvBz50
- というわけで本日はここまで。次回はサキとフラナ先生のお話編、天文台でクロシュヴィア会議をしつつお茶編、フェルメールにご褒美デロデロ編、絵売りとお絵かき編、レア魔法勉強と勧誘編、クーフィア王女とお話編です。このレスは安価に含まれません
恐るべき永遠の魔王を相手に、オノゴロ武士リュウトウから教わっていない無元斬りで一刀の元に斬り伏せたクロシュ。妖精からはあっさり斬ったかのように言われたが、実のところあの一瞬でものすごくお腹が空いてデロデロになりそうだったのは秘密であった――
かくしてデロデロの憂き目を逃れたオリシン国は、長兄王クロノスの即位によって新たなる運命を切り拓いていくこととなる。しかしクロシュヴィアと永遠の魔王の真意は未だ図りきれず。クロシュたちの旅は新たなる局面、危険度極高の大山脈へ――
それでは本日もありがとうございました。実のところ真に恐るべきは突然のクリティカルかもしれません。気を付けていきたいところです
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:19:36.44 ID:S+a3tfHWO
- 乙
やはりクロシュはポテンシャルの塊
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:22:43.01 ID:0rityxyyo
- 魔王はクリティカルで倒せる
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 00:05:18.09 ID:4ZMYKHtao
- おつ
劣勢無効の負け確スキルを素クリコンマで破壊する運命の暴力
しかしまさか無元斬りが出てくるとは…しかも空間属性を帯びた攻撃っぽいから本家のワープ斬撃より強そうだ
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 15:27:54.80 ID:OrlHvM/fo
- おつおつ
魔王が何だこちとらコンマの徒だぞ
あーおやめくださいコンマ様!(急なデロデロコンマ)
- 917 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 17:47:52.86 ID:hvKTRUY+0
- クロシュ氏は擬態やモノマネが得意らしく、好条件が重なればすごい一撃をも模倣できるようです。弱体化してなお、ポテンシャルで言えば輝きを秘めうると言えるかもしれません。ただし今現在のクロシュ氏はお腹の容量があまり大きくないため、一度の戦いで放てる回数は今のところ一回きりかもしれません。使い所を見極めるのが良いでしょう
本来の魔王存在は簡単にやっつけられませんが、今回は端末の一つであったことなどもあり、クリティカル攻撃によって退けることができました。今回の経験を糧に、永遠対策をさらに深めていくのが良いでしょう。ただし経験して学習するのは相手も同じなので、次に会った時は同じ技が通用しないかもしれません。気を付けるのが良いでしょう
これはネタバレですが、元々はクロシュたちが永遠の魔王と戦っている間に王族たちが形見の本を読んでなんとかする、というような展開を想定していたようです。しかし永遠の魔王の端末さんがあっさり真っ二つにされてしまったので、今回はクロシュヴィアちゃんに負担がのしかかりました
これはネタバレというわけではありませんが、リュウトウ氏もまた永遠を斬るポテンシャルを秘めうる存在と言えるかもしれません。空間跳躍とは即ち時間跳躍であり、つまり時空を越える魔法である――とクーフィア王女が数年前に執筆していた妄想小説に書いてありました
魔王といえどコンマには勝てなかったようです。こればかりはどうしようもないことかもしれません。なおそれはクロシュたちも同じなので、突然コンマがデロデロになってしまうとどうにもならないことがあります。こればかりは警戒に警戒を重ね警戒を加速させても概ね無駄なので、どうしようもないしどうにもならないとしか言えないかもしれません
- 918 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 17:48:46.96 ID:hvKTRUY+0
- ―メロウドの離宮
サキ「はぁ……」
箒「」ザッザッ
ほこり「」ブワッ…
クロシュ「わ……!」モニョッ
聖女「ほ、ほこりが……」アタフタ
イリス「サキ、ほこり! ほこり舞ってる!」
サキ「そうですか」
イリス「そうですかじゃないよ! 掃除してるんじゃないの!?」
サキ「どうでもいい……。私は仇を討つチャンスを無駄にしだ駄メイドですので……」
イリス「あー……でもサキがあそこで迎撃してくれてたお陰で街に被害が出なかったんだよね?」
サキ「この街を守ったところでフラナ様は帰って来ません」
イリス「そうだけどさ……」
クロシュ「……フラナさん……わたしが、連れて帰る……!」
サキ「……クロシュさん任せにするしかないのでしょうか……」
イリス「うーん……私もいろいろ試してはいるんだけど、星脈に溶けた命を探し当てて引っ張り上げるっていうのは海に落ちたガラス球を探すようなものでさ……」
聖女「なんと……そんなに難しいのですか……」
クロシュ「でも……クロシュヴィアちゃんが、協力してくれれば……きっと、できる……!」
サキ「下手人の手伝いが必要とは……なんとも腹立たしい」
イリス「クロシュヴィアちゃんを倒して無理矢理言う事聞かせる、とかは考えないでよ……? 今や魔王とも手を組んじゃってるし……。今回はクロシュちゃんがいたから手加減してくれたけど、そうじゃなかったら容赦しないだろうから……」
サキ「私も魔王になれば勝ち目があるかしら」
イリス「やめなさい!!」
サキ「半分冗談よ」
イリス「全部冗談にして……」
聖女「サキさんはフラナさんのことが大好きなんですね」
サキ「そうです。もちろんフラナ様も私のことが大好き」
聖女「あら……!」
クロシュ「わあ……!」
イリス「まあ……けっこう信頼はしてたと思う。うん」
サキ「そういえば……聖女様は魔族国の教会に勤めてらしたそうですね」
聖女「はい。フラナさんともお会いする機会がありました。厳しくも優しいお方で、孤児院の子供たちと遊んであげる姿が印象に残ってますよ」
サキ「ふふ。フラナ様は子供にも人気だったのですね」
イリス「サキは子供の頃にフラナ先生に拾われたって言ってたっけ?」
サキ「そうです。フラナ様が御自ら育て上げられた類稀なる子――それがこの私、サキ・ローズナイトです」
クロシュ「わわぁ……!」
聖女「おお〜!」
イリス「自己評価高いな……」
サキ「あの頃のフラナ様は――――……」
◇
- 919 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 17:49:39.47 ID:hvKTRUY+0
- ―オリシン首都 市場
ワイワイ ガヤガヤ
イリス「はぁ〜サキの話に付き合わされてたらこんな時間だよ……。クロシュちゃんたちは明日出発だってのに……」
聖女「まあまあ……私たちはもう明日の準備が済んでいますから……」
クロシュ「んへへ……うん」
イリス「お昼ごはんの具材を買ったらさっさと――ん?」
絵売り「お……! 久しぶりです、旅人の方々」
イリス「わ……詐欺絵売りの人!」
絵売り「双方合意の元で取引してるだけですから、詐欺ではありません。言いがかりは止してください」
イリス「ま、まあ……」
絵売り「それよりそこの修道女のお姉さん!」
聖女「え、私ですか?」
絵売り「ええ。あなたの絵、素晴らしかったです! ここは一つ、私と手を組んで商売を――」
聖女「あー、いや、その……あれはたまたまで……。それにロイエ教の修道士は副業禁止なんです」
絵売り「あっはは、バレやしませんよ! あなたはちょこっと絵を描いて私に納品するだけでいいんです! 簡単でしょ?」
聖女「いやあ、だからそのぉ……」
クロシュ「絵、ほしいの……?」
絵売り「欲しいです! 特にそこの修道女さんの絵が――」
クロシュ「じゃあ……わたし、描いてあげる……!」
絵売り「えっ!?」
↓1選択 描くもの
1.かたつむり
2.マグマザリガニ
3.オオキイタンポポ
4.ユーシリアカボチャ
5.セイントレアチーズケーキ
6.秘伝パスタ
7.金平糖
8.無限図書館
9.デロデロ時空
0.自由安価(クロシュが描きそうにないものは再安価)
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 17:52:02.88 ID:n0APG0Dj0
- 8
- 921 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:16:59.99 ID:hvKTRUY+0
- カキカキカキカキ―
絵画『明るい無限図書館』ポン!
聖女「わあ! これは、あの図書館の……!?」
イリス「実物はもっと暗くてどんよりした雰囲気だったけど――クロシュちゃんが描いた絵だと、すごく明るい!」
クロシュ「んへへ……なんか、こういうのも、あるとおもって……」
絵売り「……これ、実在する場所なんですか?」
イリス「あっ……い、いやまあ……? 想像上のアカシャ大図書館、みたいな……」
絵売り「でも今、実物はもっと暗くてどんよりした雰囲気とか言ってましたよね?」
イリス「き、気のせいじゃないですか?」
聖女「気のせいですね……」
クロシュ「んへへ……この絵、あげる……」
イリス「そ、それじゃあ私たちはこの辺で! さよなら! 行こ、クロシュちゃん聖女さん!」バッ
聖女「はい!」タッ
クロシュ「ん!」トテテッ
絵売り「……」
絵画『明るい無限図書館』
絵売り「……精緻な絵画ですが……けっこう曰く付きなのでは……?」
絵売り「うーん……まあ売り物になればいいや!」
◇
- 922 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:17:51.59 ID:hvKTRUY+0
- ―メロウドの離宮
クーフィア「……明日には、もう行っちゃうんですね……」
クロシュ「うん……」
聖女「はい……。やらなければならないことがあるのです」
フェルメール「クロシュヴィアちゃんを追うんですのね……」
クロシュ「うん……!」
クーフィア「……クロシュヴィア・ビターエンド……時空歪曲を利用して、私たちの国をデロデロにしようとした真犯人……なんですよね……?」
クロシュ「うん……」
フェルメール「クーフィアお義姉様……クロシュヴィアちゃんは、悪意を持ってあのようなことをしたわけではありませんの……。それだけはどうか、わかって欲しいですわ……」
クーフィア「フェルちゃんがそう言うなら、信じるけれど……。でも、悪意じゃなかったら……善意……?」
フェルメール「……ええ。クロシュヴィアちゃんの教え……デロデロの真理とは……世界全てをデロデロに溶かし、一つにすることで永遠の安寧を――真の正しい世界を実現すること――と、ようやくわたくしも理解しましたわ……つい最近になって……」
クーフィア「そ、そうなんだ……。それは、なんというか……過激というか……」
クロシュ「……」
メロウド「僕は嫌いじゃないけどね。そういう思想」ヌッ
クーフィア「メロウドお兄ちゃん!」
フェルメール「メロウドお義兄様はデロデロの世を望んでおられるんですの!?」
メロウド「僕という個体には、手足と目は二対づつしかないし、脳も一つしかない。寿命も他種族に比べると短い方だ。だから生涯で読める本や学べる知識の量に限界がある。けれどもし一つのデロデロの一部となれば、その限界を取り払えるわけだろう? しかもデロデロの一部となれば、デロデロに溶け込んだありとあらゆる知識、知性、記憶にもアクセスできるはず。それってすごく面白そうだと思わないか?」
クーフィア「ありとあらゆる知識、知性、記憶……! た、確かにそれは魅力的かも……」
メロウド「だろ?」
フェルメール「なんとすごい知識欲……! 流石はオリシン王族ですわ……」
聖女「なるほど……知識欲が個の維持・保存欲を超えるなら、デロデロは確かに悪くない選択なのかも……」
クロシュ「ほえ……?」
聖女「デロデロを推進するなら、デロデロになった場合の良さを伝えるのも効果的ということです。クロシュさん」
クロシュ「わあ……!」
フェルメール「……あ、あら? ひょっとしてここにいる皆さんは肯定的な立場なんですの?」
クロノス「いいや、俺は断じてデロデロを肯定しない!」ドン!
フェルメール「クロノスお義兄様!」
クロノス「クロシュヴィアの言う永遠の安寧は理解できる。メロウドの言う利点も俺自身魅力的に思う。だがそれ以上に――俺はお前たちとオリシン王国を愛している!! その全てが溶けて他の一切合切と混ざり合ってしまうなど、耐えられん!!」
クーフィア「クロノスお義兄ちゃん……!!」
メロウド「ははっ、兄さんならそう言うと思った」
クロノス「俺の目が黒い内は、このオリシン王国をデロデロの渦に呑ませはせん。自ら進んでデロデロになろうとする者までは止められんが……」
フェルメール「……わたくしも、しっかり考えますわ……!」
クーフィア「……聖女さんとクロシュちゃんは、デロデロに肯定的なの?」
クロシュ「うん……。でも、わたし……むりやりは、だめって、おもう……」
聖女「私は……どちらかと言えば反対ではない、という感じです。ただしクロシュさんと同様、強制的なデロデロ化は良くないと感じています」
クーフィア「そうなんだ……。ロイエ教の修道女さんもデロデロに否定的じゃないのはちょっと意外かも」
聖女「あ〜……ど、どうでしょう……私以外は割と否定的かも……」
クーフィア「えっ……聖女さんってもしかして異端……?」
聖女「ま、まあ……今のロイエ教は異端にも優しいので安心です!」
◇
- 923 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:18:34.92 ID:hvKTRUY+0
- ―シュヴィーの避難所
噴水「」シャワシャワ
フェルメール「おお〜こんな良い避難所があったんですのね!」
クロシュ「うん!」
シュヴィー「おかえりなさいクロシュちゃん! そしてようこそいらっしゃいました、フェルメール王女様――」モニョモニョ
野良スライム「〜〜」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜」モニョニョ
フェルメール「!!!! す、す、す……」
妖精「ん? あ、おかえりクロシュ……フェルメール入れちゃったの?」
クロシュ「……だめ?」
妖精「だめじゃないけどさ……」
フェルメール「スライムちゃんですわぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!」ドドドド
シュヴィー「んわわ〜っ!?」モニャニャ
野良スライム「〜〜!?」モニャニャ
レッサースライム「〜〜!」モニョニョ キャッキャ
◆
フェルメール「ふぅ……失礼しましたわ。わたくしはフェルメール・ド・オリシン――以後お見知り置きを、ですわ」ファサ
シュヴィー「よろしくお願いいたします、フェルメール様!」モニョモニョ
野良スライム「〜〜」モニョモニョ
レッサースライム「〜〜♪」モニョモニョ
妖精「今さら格好つけても遅いと思うけど……」
ヴィルト「……」
フェルメール「……あら? そちらの仏頂面の殿方……確かヴィルトと仰いましたかしら? わたくしの美貌に見惚れてしまいまして?」
ヴィルト「いや……見覚えがあるような気がしてな」
フェルメール「口説き文句としては古典的すぎますわよ!」
ヴィルト「違う。さっきの……人がスライムに突っ込む様子にだ」
フェルメール「えっ!?」
妖精「ええ……あんな変なことする人間が他にいるの?」
ヴィルト「……いたのかもしれん」
フェルメール「なんですって……!? わたくし以外の者がスライムちゃんにそのような失礼な真似をするのは許されませんわよ……!? どこの下賤なる家の者かしら……!!?」
妖精「なんで自分は良いと思ってるの」
*
- 924 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 21:21:05.05 ID:hvKTRUY+0
- *
妖精「そういえば、ヴィルトの加速魔法についてなんだけど」
ヴィルト「ああ」
妖精「一般的な加速魔法も使ってるけれど、時々一般的じゃない加速魔法を使ってる時があるよね。あれって本当に加速魔法?」
ヴィルト「……まあ、加速魔法みたいなものだ」
妖精「……時間の?」
ヴィルト「……!」
妖精「……他の人には言いふらさないから安心して。他人に知られたくない理由もわかるつもり」
ヴィルト「……」
妖精「ただ、気になるのは……あなたが永遠の魔王の領域?の近くである地下図書館を彷徨っていたこと。別にあなたを永遠の魔王の眷属だなんて思ったりはしてないけれど、何らかの関係があったりするのかなと思ってさ」
ヴィルト「むしろ俺も知りたい。なぜあんなところを一人彷徨っていたのか……」
妖精「まあ……そうだよね。いつかいろいろ思い出せたら教えてよ。話せる範囲でいいからさ」
ヴィルト「ああ」
妖精「にしても……時間加速をあんなに使いこなせる人間がいるなんてびっくりかも。一体誰に……っていう記憶もないのか……」
ヴィルト「……ああ。だが……」
ヴィルト「……すごく、大切な人……だった気がする……」
妖精「なら、尚のこと思い出さなきゃ!」
ヴィルト「ああ……」
イリス「ねえ、今時間加速って聞こえたんだけど!?」ヒョコ
フェルメール「時間加速ですって!?」ヒョコ
クロシュ「じかんかそく?」モニョ
ヴィルト「……」
妖精「……ご、ごめん」
ヴィルト「いや……お前たちなら、良い」
*
イリス「まさか時間に関係する属性の持ち主に出会えるなんて……!!!」
クロシュ「すごいの?」
イリス「そりゃもうすごくすごい!! だって時間だよ!? 極めれば時を止めたり動かしたりもできるんだよ!?」
フメイ「じゃあ、クロシュが真似できたら時間スライムになる?」
イリス「そ、そうかも……!!」
クロシュ「そうなの?」
フメイ「ヴィルト、クロシュに時間魔法、教えられる?」
ヴィルト「いや……恐らく無理だ。もし俺がスライムなら、自分の欠片をクロシュに分けられたかもしれないが」
妖精「時間魔法の適性はものすごく希少だし扱いも難しいらしいからねえ。同化なしで習得するのは流石に無理だと思うよ」
フェルメール「クロシュちゃんにはわたくしの記憶植え付け魔法を教えて差し上げますわ! 危険な魔法ですけれど使いこなせば強力で安全なめちゃつよ魔法ですわ!!」
クロシュ「わあ……!」
妖精「いや、それも同化なしで習得するのは無理じゃないかな……。前までのクロシュは心属性が扱えたけど、今のクロシュには……」
フメイ「やるだけやってみよ」
クロシュ「うん!」
↓1コンマ
01-95 無理
96-97 記憶
98-99 時間
00-00 両方
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 21:26:30.13 ID:qJqZ1Ic1O
- あ
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:24:44.74 ID:5ddx9BltO
- ガイが朝廷の関係者(キキョウ)を酔わせて部屋に連れ込み朝までみだらな行為をしたとキキョウや目撃者等の証言で新聞や瓦版等で国中に広まっている事を知る
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:28:30.31 ID:5ddx9BltO
- >>926すみません。スレを間違えて書いてしまいました。
- 928 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:56:07.69 ID:hvKTRUY+0
- クロシュ「……???」
ヴィルト「……まあ、適性のない魔法なら理解すらできないのが普通だ」
フェルメール「むむ……以前は心属性が使えたそうですからもしやと思ったのですが……」
妖精「まあ、そういうこと。この子たちの我儘に付き合ってくれてありがとね」
ヴィルト「これくらいなら安い御用だ」
フェルメール「ですわ!」
クロシュ「……!」ピコン
クロシュ「フェルちゃん……ヴィルトさん……お礼の、デロデロ……する……?」
フェルメール「……!? お、お礼の……デロデロ……!!?」
ヴィルト「………いや……気持ちだけ受け取っておこう……」
フェルメール「じゃあわたくしが二人分もらいますわ!! いいですわね!?」
ヴィルト「ああ……好きにするといい」
◇
デロデロデロ…
スライムクロシュ「〜〜♪」デロデロ
野良スライム「〜〜♪」デロデロ
レッサースライム「〜〜♪♪」デロデロ
スライムシュヴィー「〜〜♪」デロデロ
デロデロフェルメール「あへぇ……でろでろになるの……いいかもしれませんわ……」ビクンビクン
イリス「わあ……」
ヴィルト「……」
妖精「それはクロシュヴィアの考えてるデロデロとは違うんじゃないかなあ……」
◆
- 929 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:56:38.21 ID:hvKTRUY+0
- ―夕方
天文台 居住部
紅茶「」ホカホカ
金平糖「」ポン
星型煎餅「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
イリス「先日はお世話になりました、アステールさん」
アステール「いいえ。私は何もしていません」
リュアン「でも、アステールさんから頂いたお守りのお陰で安心して戦えました。本当にありがとうございます」
アステール「運命を切り拓いたのはあなた方自身の力です。誇るのが良いでしょう。それより本日は特別ゲストが来ているようです」
聖女「特別ゲスト……?」
アステール「お入りください」
コツ コツ コツ …
クローディア「久しぶりね、あなたたち」ドン!
イリス「だ……大魔女様!?」
妖精「来てたの!?」
クローディア「ええ。大魔女帝国も白影スライム襲撃に手を焼いていてあまり離れられなかったのだけれど、クロシュヴィアがここに来ていると聞いてね」
妖精「そう……それなら一足遅かったね。奴らはもう行方を眩ませた……というかクロノス王子がどっかにふっ飛ばしちゃったんだけど」
クローディア「そのようね……。でも無駄足ではなかったわ。こうしてあなたたちと情報共有ができたし――ん?」
スライムクロシュ「?」
フメイ「?」
クローディア「……あなたたち、他の不死鳥と会ったりした?」
妖精「え? いや会ってないと思うけど」
クローディア「不死鳥に呪われた者に出会ったりは?」
妖精「そんなのわかるわけないでしょ」
クローディア「……それもそうね」
イリス「もしかして、私たちが最近会った人の中に不死鳥の関係者がいたんでしょうか?」
クローディア「………失礼、気のせいだったわ。そもそもあいつはちゃんと封印されているし、私自身もここに健在だもの」
リュアン「……? どういうことでしょう」
聖女「さあ……。遥か高みの知性を持つ大魔女様のお考えは余人には理解できないのかも……」
クローディア「そんなことよりクロシュヴィアよ。今回の事件のことや、あなたたちが知り得たことを教えて頂戴」
妖精「わかった」
カクカクシカジカ
*
- 930 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:57:50.89 ID:hvKTRUY+0
- クローディア「永遠の魔王とは……厄介なことになってしまったわね……」
イリス「大魔女様でも厳しい相手ですか?」
クローディア「そうね。彼奴は名前の通り、永遠を司る力を持つ……。最低でも時間か空間の力を持つ者でなければ、土俵にすら立てないわ」
妖精「あれ、じゃあクローディアって時間とか空間の魔法は――」
クローディア「おっと! でも私の真の力なら永遠の魔王を倒すことなど造作もないわ!」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ふうん」
妖精「……」
クローディア(天下の大魔女の品位を損なわせる発言は控えなさい、妖精)
妖精(図星なんだ……)
クローディア(……本当にやめてね? あらゆる魔法を使いこなす大魔女に使えない魔法があると知られるのはいろいろ困るの)
妖精(そ、そう……わかった。じゃあ黙ってあげるから旅の支援をお願いしても良い?)
クローディア(もちろん。口止め料はちゃんと支払わせてもらうわ)
リュアン「でもクロシュちゃんは永遠の魔王を一刀両断しました! ムゲン斬り! って!」
クローディア「えっ!!!?!? 本当に!!?!?」
妖精「端末……つまり眷属みたいのの一体だけだけどね。本体が相手なら流石にあんなに簡単にはいかないと思う」
クローディア「……でも、眷属を一刀両断したのね?」
クロシュ「うん。えっと――」
モニョモニョ…ポン!
空スライムクロシュ「……」フヨフヨ
クローディア「空の力……! なるほど、フライングスライムね……!」
フメイ「フライングスライム?」
クローディア「フライングスライムは宙に浮くスライムよ。風船スライムは風属性の力で浮いているけれど、フライングスライムは空属性の力で浮遊するの。数がとても少ない希少スライムなのだけれど……素敵な出会いをしたのね」
空スライムクロシュ『んへへ……うん!』モニョニョ
モニョモニョ…
スライムクロシュ「」モニョッ
クローディア「でもいくら空スライムの力を得たとしても、永遠の魔王の端末を両断するのは並大抵のことではないはず。やはり輝かしいポテンシャルを秘めているわね、クロシュ」
スライムクロシュ『んへへ……ヴィルトさんが、隙、つくってくれた……!』モニョニョ
クローディア「……ヴィルト? 聞き慣れない名前ね」
妖精「いろいろあって一緒に戦ったんだ。顔は険しいけど頼りになる奴だよ」
クローディア「ふうん……。端末とはいえ永遠の魔王の隙を作るなんて、かなりのやり手なのね」
スライムクロシュ『うん!』モニョニョ
フメイ「顔はすごくこわいんだって」
リュアン「こわいけどいい人です」
クローディア「……なんかちょっと見てみたくなって来たわ。機会があったら……と思うけど、私も多忙の身だからこのお茶会が終わったらさっさと帰らないといけないのよね」
聖女「なんとなくですけれど、ヴィルトさんとはまた運命が交錯する気がします。これからも機会はあると思いますよ」
クローディア「あなたが言うならきっとそうなのでしょうね。楽しみにしておくわ」
*
- 931 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/08(日) 23:59:16.82 ID:hvKTRUY+0
- イリス「そういえば、アステールさんと大魔女様はどのような関係なんですか?」
アステール「茶飲み仲間、でしょうか」
クローディア「茶飲み仲間ね。協力関係とかではないわ。そもそもこいつ、誰とも協力する気がないし」
アステール「そういう信条なので」
クローディア「つまり超越者を気取ってるだけのただの虚無主義者よ、このアステールという魔女は。あなたたち、こいつの話を聞いたことある?」
イリス「ええ、まあ……。そういう考え方もあるかと思いました」
クローディア「イリスも、星属性を極めるあまりにこんな風になってはダメよ。自分の力で運命を掴み取る意思を持ち続けなさい。飲茶と天体観測だけが生きがいの萎びた金平糖になったらあなたの師匠が泣くわ」
イリス「え、ええと……」
アステール「クローディアは驕り過ぎです。自分の力で世界の全てを変えられる気でいるなど、傲慢だとは思いませんか。この地上に灯った小さな不滅の火など、宇宙(そら)の広さに比べればなんと儚くちっぽけなものであるか――」
クローディア「だからあなたはダメなのよアステール。宇宙の広さばかりに気を取られて、あなたは自分の立つ大地の偉大さも、そこに溢れる生命の尊さも、見えなくなってしまったのでしょう」
アステール「そんなことはありません。私は全てを平等に尊んでいます。尊んでいるからこそ、何もしないことを選ぶのです。あなたこそ、ついこの間まで偉大なる大地から離れて空中で楽園ごっこに興じていたではありませんか。しかも生活の大部分を、地上から吸い上げる星の魔力に依存しながら」
クローディア「半年前までの私は愚かだった。だが今の私は違う!」
アステール「いいえ、愚か者は永遠に愚かです。愚者が賢者になることはありません」
クローディア「ならあなたは永遠に超越者気取りの虚無主義者ってわけね!」
ギャイギャイ
イリス「わあ……」
妖精「けっこう俗っぽいとこもあるんだなあ……。クローディアがそうなのは知ってたけど」
リュアン「でも……ちょっと嬉しい気もします。あのアステールさんにも、口喧嘩をするみたいな一面があるんだって知れて」
聖女「ふふ。歴史上の偉人や聖人と呼ばれる人たちも、人間らしい一面をたくさん持つ普通の人たちだったのではないか――なんて思います」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
↓1コンマ お茶会のお土産
01-30 星の粉(料理素材)
31-60 ↑+星屑*1(一度だけ満腹度+3、コンマ+30、会心+30)
61-90 ↑+さらに星屑*1
91-00 ↑+蒼き星の涙
↓2コンマ 大魔女からもらった支援
01-40 不滅の薪*1 [1/4]
41-70 不滅の薪*2 [2/4]
71-90 不滅の薪*3 [3/4]
91-94 不滅の薪*4 [4/4]
95-96 聖剣ルクスカリバー
97-98 レーヴァテイン
99-00 廻天賽
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:05:33.96 ID:KCgHt+7go
- 高いコンマ
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:09:33.57 ID:nugDOYf7O
- あ
- 934 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/09(月) 00:10:54.89 ID:1stY4YF70
- というわけで本日はここまで。次回はお土産と支援をもらった後、翌日にオリシン王国を出発して大山脈へ突入する編からとなります。このレスは安価に含まれません
オリシンでの戦いを終え、しばしの平和な時。知り合った人々とお話したり、お茶を飲んだりしつつ、滞在最終日は過ぎてゆく。
そして待ち受けるは恐るべき大山脈。尋常なる生命は生存すら許されぬ過酷な環境を越え、クロシュたちは何処へ向かうのか。あかちゃんスライムたちは、新たなる決意を胸に山を越える――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。このレスは安価に含まれません
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:21:13.31 ID:nugDOYf7O
- 乙
四方八方からのデロデロに耐えられる人はいるだろうかいやいない
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:27:29.62 ID:BvRDOh+no
- おつ
世界を変えられるから自分がやる、変えてしまえるから何もしない、どっちも正しいんだろうな
しかし次は常闇の樹海の次に難度高かった大山脈越えかぁ…
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 01:13:36.52 ID:KCgHt+7go
- オリシン王国編完結乙
大山脈は編なのかただの道中なのか
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 12:30:05.13 ID:VXDJ4VBLO
- 大魔女のフットワークの軽さ
このまま仲間になってもいいのよ
だいぶバランスブレイカーだろうけど
- 939 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:37:02.70 ID:c+qmUKDh0
- 平日ですが少しだけ更新します
四方八方からスライムたちにデロデロされると、多くの人にとって耐え難い状況となる可能性があります。フェルメール氏も今回多くのスライムたちにデロデロされて、耐え難い感覚を覚えてしまったようです。おいたわしいことです
なおレッサースライムは数が多く危険性も低いため、もしスライムにデロデロされたいと思った場合はレッサースライムを探しに行くのが手っ取り早いと言われています。ただしレッサースライムにも好き嫌いはあるので、嫌われた場合は無理をしない方が良いかもしれません
世界を変える力を持った上で、何をするのか、あるいはしないのか。人によっては難しい問となることと思いますが、クロシュ氏はそのようなことはあまり考えていないようです。あかちゃんスライムらしくやりたいようにやるのが一番かもしれません
大山脈はとても厳しい環境であるらしく、毎年山越えを目指す者の多くが命を落としています。山越えについては準備に準備を重ねるのが良いですが、妖精さんたちが準備を整えてくれたようです。あとは運を天に任せるのが良いでしょう
オリシン編は無事に終わることができたようです。オリシンの未来は良い方へと向かうことでしょう
そして大山脈は通り過ぎるだけの大ダンジョンみたいな役割のつもりでしたが、もしかしたら何かあった方が良いのかもしれません(何も考えていなかった)
今回の更新で、何かその辺の募集か何かをするかもしれません
大魔女様は普段は自国に引きこもっていますが、有事の際は本人がけっこう迅速に他国を訪問したりします。そして最近は白影スライムがたくさん出ているらしく、大きい武力を誇る大魔女帝国でさえも手を焼く状況となっているそうです。強い力を持つ国ほど白影スライムの襲撃が激しいらしく、国の力に合わせてスライム配分が調整されているのではないかという説があります
そして大魔女はとても多忙な身の為、残念ながらクロシュたちと共に旅をしてくれる可能性は低いです。大魔女が加われば旅の一行はすごく強くなりますが、恐らく大魔女帝国がデロデロになってしまいます
- 940 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:38:14.49 ID:c+qmUKDh0
-
妖精「さて、そろそろ帰ろうか」
クロシュ「うん」
アステール「少々お待ちください。お渡ししたいものがあります」
妖精「ん? 渡したいもの?」
アステール「はい」スッ
きらきらした粉が詰められた小瓶「」ポン
きらきらした金平糖が2つ入った小瓶「」ポン
フメイ「粉と……コンペイトウ!」
アステール「はい。流れ星を加工して作った特殊調味料『星の粉』と、それを使って作った特別な金平糖――『星屑』です」
リュアン「流れ星を加工……!? そんなことできるんですか……!?」
アステール「はい。流れ星は毎日この星へ降り注いでいますので」
イリス「流れ星……ということはもしかして、この星とは異なる由来の星の力が宿っているってことですか……!?」
アステール「そうです。とはいえ扱い方は同じです。また、星属性の心得を持たぬ者でも、瞬間的な魔力回復と増幅作用をもたらします。大山脈へ向かうのであれば、非常食としても役立つかもしれません」
聖女「わあ……! そんなに良いものを……本当によろしいのですか?」
アステール「はい。これはお茶会を共にしてくれたお礼です。そして――クロシュさんに、こちらを」スッ
蒼い液体が入った小瓶「」チャポン
クロシュ「……!」
イリス「わ……!? これ、星の……蒼き星の杖と似た力を感じる……!?」
妖精「え、蒼き星の杖……?」
イリス「ハッ! もしやアステールさんはユーシリア三英雄の一人――」
アステール「……と付き合いのあった、ただの脇役です」
イリス「つまり蒼き星の勇者と付き合いがあったってことですよね!? わああ!!」
アステール「……彼女から頼まれていたことを思い出したので、これをクロシュさんにお渡ししようかと思った次第です」
クロシュ「わたし……?」
アステール「もし星の運命を背負うスライムが現れた時、助けを必要としていたらこれを授けるように言われたのです」
妖精「星の運命を背負うスライム……言ってはなんだけどすごく珍しいケースを想定していたんだね……。まあ、クロシュは今回の事件における重要な立ち位置のスライムと言えるけれど」
アステール「彼女もスライムでした」
イリス「えっ……えええっ!!?」
妖精「蒼き星の勇者が……スライムだった!?」
アステール「はい。だからこそ、後輩たる者を気にかけてこのような贈り物を遺したのでしょう」
蒼き星の涙「」プルプル
クロシュ「……」
アステール「クロシュさん、手を」
クロシュ「ん……」スッ
トプン… キラキラ…
モニョモニョモニョ…ポン!
蒼い燐光「」キラキラ――
- 941 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:39:36.13 ID:c+qmUKDh0
-
星クロシュ「……」キラキラ
フメイ「わぁ……」
リュアン「クロシュちゃん……綺麗……」
聖女「天の川が地上に現れたかのようです……」
イリス「蒼き星の……クロシュちゃん!!」
妖精「これが……蒼き星……」
アステール「……約束を果たしました。その力をどう使うかはあなた方次第です」
星クロシュ「……うん。ありがと、アステールさん……ずっとむかしの……スライムの、勇者さん……」
☆星の粉をもらいました。食材として料理に使うことができます
☆特別な金平糖〈星屑〉を2つもらいました
戦闘時のコンマ判定レスに〈星屑〉と書き込むと使うことができます
また、ダンジョン探索時等に満腹度が尽きると自動で使用されます
(満腹度+3、コンマ+30、会心+30、一度使うとなくなる)
☆蒼き星の涙をもらい、クロシュが星スライムに変化できるようになりました
- 942 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:41:05.60 ID:c+qmUKDh0
- クローディア「蒼き星の涙か……。杖にも並ぶ国宝級の品よ。良いものをもらったわね、クロシュ」
クロシュ「うん!」
フメイ「星属性って炎とか水の力としても使えるんだっけ?」
アステール「はい。ただし星属性から他の属性へ変換すると多少のロスが生じますので、他属性の代用としてこれを使うのはあまりおすすめできないかもしれません。現在のクロシュさんは魔力量が大きくありませんので」
クロシュ「?」
妖精「星属性を他の属性に変換するとすぐにお腹が減っちゃうってこと」
クロシュ「!」モニョッ
クローディア「星属性そのものを扱った経験はあまりないだろうから、実戦の前にしっかり練習してできることを把握しておくのが良いでしょう」
クロシュ「ん……!」
クローディア「そして――これは私からのプレゼントよ」スッ
大きな石炭のようなもの「」ポン
大きな石炭のようなもの「」ポン
クロシュ「?」
フメイ「……木炭?」
聖女「黒い……大きなクッキーの欠片のようにも見えます」
リュアン「これは……もしかして、石炭ですか?」
クローディア「ええ。これは石炭よ。かつてこの星を支えていた、太古の世界樹のね」
聖女「太古の……世界樹!?」
クローディア「世界樹も永遠に生きるわけじゃないのよ。他の生命と同様に、世界樹も世代交代するの。まあ不死鳥である私も世界樹の世代交代なんて一度も見たことがないけれど」
妖精「なるほど……化石とかなら、世界樹の精霊も文句を言わない……かもしれない。そのまま地中に埋まってても星に還元されないだろうしね。でも……これ、何に使えば良いの?」
クローディア「私があなたたちにあげて、今クロシュが持っている不死鳥の羽根……ボロボロに煤けてしまったのでしょう? これは、あれを再燃させる為の燃料よ」
クロシュ「!」
クローディア「世界樹の化石でもあるこの石炭は未だ膨大な生命の力を内に秘めている。これを薪としてくべることで、尽きかけた不滅の炎は再び燃え上がるわ。というわけでクロシュ――」
クロシュ「ん!」
デロデロ…モニョモニョ…バクンッ!!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
リュアン「わわっ!? そのまま食べちゃった……!?」
クローディア「ちょ、ちょっとクロシュ! 物事には正しい手順ってものが――」
メラッ―
発火スライムクロシュ「……〜〜〜!!?」モニャニャニャ!!? メラメラメラ
フメイ「わああ!? クロシュ、燃えてる!! 燃えてる!!」アタフタ
クローディア「ああもう言わんこっちゃない!!」
妖精「ちょ、ちょっとどうにかしてよクローディア!!」
クローディア「……燃えてるように見えるのは、具象化された迸る生命の力よ。少しの間ちょっとつらいとは思うけれど、しばらくすれば不死鳥の羽根がその熱を取り込むはずだから我慢しなさい。話を聞かずに食い意地を張った報いです」
発火スライムクロシュ「〜〜〜……」モニャニャ…メラメラ…
聖女「クッキーみたいな見た目でしたものね……。少しの辛抱ですよ、クロシュさん……!」
妖精「……クッキーみたいな見た目だったかなあ」
リュアン「クッキーだとしたら焦げすぎな気がします……」
☆世界樹の石炭が[2/4]になりました
[4/4]になるとパッシブスキル〈残火〉が1段階強くなります
◆
- 943 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:42:47.77 ID:c+qmUKDh0
- ―オリシン王国 出発の日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:ラティアの大盾 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*3 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 世界樹の石炭[2/4]
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・今は特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[07/09] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 944 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:43:50.22 ID:c+qmUKDh0
- ―オリシン首都 城門
精霊の幌馬車「」ポン!
妖精「準備良しっと」パタパタ
イリス「もう行っちゃうのかぁ〜……」
妖精「イリスも来る?」
イリス「一緒に行きたい気持ちもあるんだけど……ここ最近、白影スライムの数が増えてきたらしくてさ。騎士や兵士の人たちだけじゃ手が回ってないみたいなんだ」
サキ「ええ、全く忌々しいことに。イリスの手も借りたいとはこのことです」
リュアン「そういえば昨日も、金髪の騎士さんやTシャツの騎士さんが慌ただしく出動しているところを見ました」
イリス「うん……。私も、この国を守りたい。ようやくちゃんと回り始めたこの国が、ちゃんと進んでいけるように……。だから……ごめん! みんなと、一緒に行けなくて……!!」
クロシュ「んーん! おうちの国、守るの……すごく、だいじ……!!」
フメイ「うん……。フメイも、集落のこと……やっぱり、心配だし……」
イリス「えへへ……ありがと。もしこの国の守りに余裕ができたら、クロシュちゃんたちの集落にも行ってみるよ! セインくんたちにも会いたいしさ」
フメイ「うん……。もし、大変そうだったら……手伝って欲しい……」
イリス「まーかせて!」
サキ「くっ……私もこの国のメイドなどという役職でなければ、打倒クロシュヴィアの強行軍に加われたものを……!」
妖精「いや、打倒クロシュヴィアの強行軍ではないから……」
イリス「サキも騎士顔負けの戦力なんだからどっか行かないでよ!?」
ミネルヴァ「リュアンちゃんも……やっぱり、行くのね」
リュアン「はい。クロシュヴィア様とは会えましたけど……ちゃんとお話できませんでした。しかも永遠の魔王と組んだりもしてて……私、ますますわからないんです……。このまま……何もわからないままで、いたくないんです」
ミネルヴァ「……そうよね。私もそう……。どうか、無事でいてね。危ない旅だろうけれど、健康第一よ」
聖女「はい……。ミネルヴァさんも、お体を大事に」
ミネルヴァ「ええ、もちろん。この子が産まれたら、顔を見せに来てくださいね。命の恩人で、名付け親でもある皆さんが来てくれたら……きっとこの子も喜びます」
クロシュ「!」
フメイ「名前、モニョモニョにするの?」
ミネルヴァ「ふふ……私たちの言葉に訳した、『アイ』にしようと思うの」
クロシュ「アイ……!」
フメイ「アイ……」
妖精「良いじゃない。いろいろ片付いたら遊びに行くよ」
ミネルヴァ「はい……!」
- 945 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:46:17.78 ID:c+qmUKDh0
- シュヴィー「クロシュちゃん、お忘れ物はございませんか?」モニョッ
クロシュ「うん!」
リュアン「シュヴィーさんにもお世話になりました」ペコリ
シュヴィー「いえいえ、スライムとスライムのお友達はいつでもお世話致します! オリシンに寄った時はまたそのドアノブを回していつでも来てください!」
避難所のドアノブ「」ポン
クロシュ「うん!」
フメイ「スライムたちのこと……フメイたちがクロシュヴィアに言って来てあげる。だから……きっと、大丈夫」
シュヴィー「フメイちゃん……ありがとう……! えへへ……でも、無理はしないでくださいね。もしみんなが戻らなかったとしても……今避難所にいる子たちと一緒にいられて、クロシュちゃんたちも息災でいてくれれば……それだけで、ものすごくしあわせなんです……」
クロシュ「うん……」
聖女「今のしあわせを大切にする……すごく良いお考えです。でも、どうかシュヴィーさんもご無理をなさらないでくださいね」
クロシュ「うん……! えっと……星の、中に……もにょもにょって、やれば……お話、できる……!」
シュヴィー「それ、レッサーちゃんができるみたいなので私も教えてもらって練習中です! えへへ、もしできたら今度お話したいです!」
クロシュ「うん!」
フメイ「フメイも練習すればできる?」
クロシュ「たぶん、できる……!」
クーフィア「クロシュちゃん、聖女さん……皆さん……! こ、この度は、オリシンを救ってくれて、本当にありがとうございましたっ……!!」ペコッ
聖女「わ、頭を上げてください! 王女様がそんな簡単に頭を下げてはいけません!」
メロウド「いや……頭の一つや二つくらい下げたくもなるさ。君たちがいなければ、恐らくこの国は時空歪曲に呑まれて消滅……いや、デロデロになっていただろうからね」
クーフィア「うん……。それに、私たちきょうだいの仲も……皆さんが来てくれたから、元通りに……ううん、それ以上にしてくれたもの……!」
クロノス「ああ。君たちが来なければ、俺たちは王位継承のゴタゴタでわだかまりを作っていたかもしれないし、きっとフェルメールとわかり合うこともできなかっただろう。今の俺ならば、それがとても悲しいことだとわかる……」
フェルメール「……はい。わたくしも……誰ともわかりあえず、心の内を明かせずに、王女のフリをし続けることなど……きっとできませんでしたわ……。今になって、本当にほっとしておりますの……。わたくしが王位を継承しなくて良かった、と……」
クロシュ「フェルちゃん……」
フメイ「フェルはこれからどうするの? 王女ごっこ続ける?」
フェルメール「……まだ、この国で成さねばならない仕事がいくつか残っております。それを片付けたらわたくしも独自のツテでクロシュヴィアちゃんを追ってみますわ」
クロシュ「!」
妖精「クロシュヴィアとその仲間たちの専用の連絡網みたいのってあるの?」
フェルメール「ありますわ。しかし今はもう使えなくなっておりました。わたくしの離反はもう既に伝わっているようですわ」
妖精「そうなのか……」
クーフィア「クロシュヴィアさんのことが解決したら、フェルちゃん帰って来るよね……?」
フェルメール「……お義兄様たちとお義姉様が許可してくださるのなら――オリシンが誇る世界最高王女の凱旋パーティを開いて欲しいですわ!」
クーフィア「わっ……!?」
クロノス「はっはっは! それは良い! フェルメールはカワイイと貴族や民から人気だからな!」
メロウド「王女って記憶を植え付けたのは魔法だが、洗練された所作や振る舞いで貴族や民からの人気を得たのはフェルメールの実力だからな……。クーフィアも本にばかりかじりついてないでフェルメールを見習った方が良いぞ」
クーフィア「えっ!?」
フェルメール「わたくしがこの国を発つまでにクーフィアお義姉様をどこに出しても恥ずかしくない一流のレディにして差し上げますわ!」
クーフィア「ひえっ……わ、私は……こ、このままでいいっていうか……」
聖女「ふふ、すっかり仲良しですね」
妖精「オリシン王家は大丈夫そうだね」
クロシュ「うん!」
- 946 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:46:45.47 ID:c+qmUKDh0
- ヴィルト「……」モグモグ
船旅ビスケットの空き缶「」カラン
船旅ビスケットの空き缶「」カラン
船旅ビスケットの空き缶「」カラン
妖精「わ、ヴィルト出発前にそんなに食べてるの? お腹いっぱいで動けなくなっちゃわない?」
ヴィルト「荷物は少ない方が身軽だからな。今のうちに栄養にしておく」モグモグ
リュアン「わあ……。私、船旅ビスケットって堅くてなかなか食べられないんです……」
ヴィルト「ああ……確かに少し堅いな……。だが顎の訓練になる」モグモグ
イリス「堅いのもそうですけど、それ単品だと味が全然しなくないですか!?」
ヴィルト「……そうか? 小麦らしいほのかな甘味が良い塩梅だと思うんだが……」モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モグモグ
フメイ「けっこう甘いよね」モグモグ
イリス「わお……。ヴィルトさんって、もしかしてスライムの仲間だったり……?」
ヴィルト「……恐らく違うはずだ」モグモグ
シュヴィー「今日の為にたくさん買っておいたので、皆さんどんどん食べてくださいね! 空き缶はここに置いて行って頂けば私が回収しておきますっ!」ススッ
船旅ビスケットの缶「」ポン!
船旅ビスケットの缶「」ポン!
船旅ビスケットの缶「」ポン!
ヴィルト「ありがたく頂いていく」モグモグ
スライムクロシュ「〜〜!」モグモグ
フメイ「フメイも今のうちに食べとこ」モグモグ
聖女「堅い……でもこの甘味は癖になりますよね」モグモグ
イリス「う、うう……私も食べる!!」ガッ バクバク
リュアン「私も……噛む練習、します……」モグ…モグ…
◇
- 947 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:47:36.75 ID:c+qmUKDh0
- クロノス「次の来訪を楽しみにしている、英雄たちよ!!」
メロウド「ははっ、それを言うならダークヒーローだろ?」
クーフィア「ダークヒーロー……ダーク要素、どこ……?」
フェルメール「クロシュちゃん……クロシュヴィアちゃん……! わたくし……必ず、あなたたちを仲直りさせて差し上げますわ……!! だからどうか、それまでご無事でいらっしゃって……!」
ミネルヴァ「ありがとう、小さな英雄さんたち。リュアンちゃんのことを、よろしくね……」
シュヴィー「よおし、私も生き残ってるスライムを探さなきゃ!」
遠くから聞こえてくる声「北東方面にて白影スライム襲撃! 手の空いている者は直ちに迎撃へ!!」
イリス「……早速この国に残った意味が出てきちゃった!」ザッ
ティナ「フッ……では私たちも向かおう」ザッ
サキ「一瞬で片付けてきましょう」ザッ
◆
―天文台 居住部
金平糖「」
紅茶「」コトン
アステール「……これで、良かったのですね」
蒼き星の涙が入っていた空き瓶「」
アステール「……ええ。私はこの星と運命を共にするだけ。後は、今を生きる者たち次第です」
◆
―オリシン平原 南西方面行き
遠くに見えるオリシン王国の城壁「」
遠ざかっていく精霊の幌馬車「」
ヴィルト「………一人、か……」ザッザッ
短剣「」
魔導拳銃「」
翡翠の賽「」
船旅ビスケットの缶「」
ヴィルト「……いや、一人じゃないな。フッ……」ザッザッ
◆
―オリシン平原 北西方面行き
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
フメイ「ふー……まあまあ、お腹いっぱい……」
リュアン「アイちゃんが、無事に生まれて健やかに育ちますように……」
聖女「ふふ。困難を退けてきょうだいの愛を取り戻したオリシン国なら、きっと大丈夫です」
妖精「そうだね。オリシン王国に、精霊の加護がありますよう……」
――オリシン王国編 完
- 948 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 21:49:50.46 ID:c+qmUKDh0
- クリアボーナス
↓1コンマ
01-60 満腹度最大値+2、運命賽、オリシン王家の栞
61-90 ↑+ギロチンガニの秘伝書
91-00 ↑+会心賽
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 21:55:57.11 ID:o2MKtkYHo
- カニ!カニ!
- 950 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 22:28:43.75 ID:c+qmUKDh0
- 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
リュアン「……」ドキドキ
聖女「……」ドキドキ
豪華な小箱「」パカッ
オリシン王家の紋章が描かれた美しい装飾の栞「」ポン!
リュアン「し、栞です!」
聖女「栞ですね……!」
妖精「なるほど……本の国らしい贈り物だ。ふむふむ……おお、これ王家が認めた者の証明としても使えるんだ!」
聖女「勲章みたいです!」
妖精「オリシンにおける勲章の一つみたいなものなんだろうね。良いものをもらったなあ」
フメイ「ふうん……こんなにぺらぺらなのに」
オリシン王家の栞「」ペラペラ
クロシュ「んへへ……でも、きれい……」
石の賽「」コロン―
☆クロシュの最大満腹度が2増えて12になりました
☆オリシン王家の栞をいただきました
☆運命賽を1つ手に入れました
◇
聖女「妖精さん。大山脈越えについて、道順や日程の確認をさせていただいてもよろしいですか?」
妖精「わかった」
リュアン「あ、私も確認したいです。人生初の大山脈なので……」
妖精「普通の人は人生で一度も行くことがないと思う……。クロシュとフメイも聞いてくれる?」
フメイ「ん」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「これからの行先と日程なんだけど――」
……………………………………………………………………………………
大山脈はとても大きいため、山越えには大きな時間と手間がかかり、しばしば命の危険が伴います
そういうわけで少しアンケートを取ります
↓1〜 先取3票
1.特殊ルールの大ダンジョン
2.大事件に巻き込まれる
3.小事件に巻き込まれる
補足:
・1は規模の大きなダンジョンアタックです。金平糖や運命賽がたくさんあるためたぶん問題なく踏破可能です。道中の出来事はランダムイベントと野営中の自由安価次第になるかもしれません
・2はオリシン編のような、作中時間で7〜15日ほどかかる大きな枠組みのお話に巻き込まれます。この場合大山脈編で登場するキャラクターなども募集することになり、お話の方向性もそのキャラクターたちに引っ張られるかもしれません
・3は1と2の中間みたいなポジションです。ダンジョンアタックの最中で小規模な事件に巻き込まれることとなります(作中時間で3〜6日程度で決着が付く)。キャラクターの募集は1〜3名だけ行います
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:31:11.00 ID:o2MKtkYHo
- うーん2!
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:32:14.54 ID:ikYvCu5I0
- 2
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:39:39.19 ID:XRzWoDKtO
- 2
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:51:25.64 ID:BHRcT56ho
- 次は大山脈と大陸北部が舞台かな
- 955 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/11(水) 23:40:57.14 ID:c+qmUKDh0
- 話の方向性が大事件に巻き込まれると決まったところで本日はここまで。次回は大山脈登山編からとなります。そして次回更新の前にキャラクターの募集を行います。カニは今回も手に入りませんでした
〈大山脈〉
■概要
大陸を東から西へ縦断する巨大な山脈。この山脈により中央大陸は北部と南部で地理的に断絶している。
標高は非常に高く、山脈の上部はほとんど雪と氷に覆われている。一年のうち夏の僅かな間だけ雪解けする場所もあり、極寒を耐えられない生き物が暮らせる数少ない土地となっている。そういう場所には、寒さに強くない種族の集落もあるかもしれない。
そして大山脈の地下には古ドワーフによって掘られた坑道が蟻の巣のように張り巡らされており、知識のない者が入り込めば道に迷って死ぬ可能性が高い。しかし地下の奥底には古ドワーフによって築かれた伝説の古代都市が眠っているとされ、古代都市の財宝を夢見て大山脈の坑道に挑む命知らずな冒険者は後を絶たない。なお今のところ古代都市を目撃して生還した冒険者は確認されていない。
■山越え
山越えについては、雪と氷に満ちた極寒の山道を行く方法と、古ドワーフの坑道を通って山中を抜ける方法がある。極寒の山道を行く場合、悪天候にさえ気を付ければ遭難する心配はないが、平均3日に1回は猛吹雪となるため遭難および凍死者は後を絶たない。古ドワーフ坑道を行く場合、正しい道順さえ知っていれば安全だが、一手間違えると二度と地上に出られない。そして古ドワーフ坑道は複雑に入り組んでいて覚えるのも非常に難しく、プロのガイドでさえ道を間違えて死ぬことがある。
■生態系
基本的には寒さに強い生き物しか生息していない。寒さに強いきのこ、ゴボウの根っこ、どんぐり、ユキイチゴ、ヤマイモが見つかることもあり、登山者の心強い味方とされる。一部の水源にはワカサギやザリガニが棲んでおり、捕まえることができれば貴重な食料となる。
しかし大山脈には氷竜やヒグマといった特級危険生物も生息しているため、注意が必要である。
■文明
ごく僅かだが、知性を持つ種族による集落が確認されている。山の外との交流はほとんど行われておらず、集落の内側でどのような生活が営まれているかはわかっていない。
■噂
・ユーシリアを荒らした悪竜の片割れが一時期大山脈に営巣していたらしい
・大山脈のどこかに温泉の湧き出る秘境があるらしい
・かつてバーニングスライムが暮らしていたらしい
*
〈今回の募集キャラクター〉
@大山脈の者
大山脈に住む者。老若男女存在する。
性別、年齢は多様だが、過酷な環境のため体の弱い者は長生きできない。
なおデロデロ化の影響により、スライム類はほとんど残っていない。
Aその他
流れ者、魔物、魔導機械、生物兵器など。@に該当しない者。
なおデロデロ化の影響により、スライム類はほとんど残っていない。
*
(テンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】
*
〈今回のルール〉
・@は1〜4名ほど採用の予定です。若干増減することもあります
・Aは状況に応じて採用します。0名の場合もあるかもしれません
・作中に登場する際、設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください
・1つのIDにつき採用できるのは1つの案までとなります。2つ以上の案を投下する際はご注意ください。また、IDを変えて2つ以上の案を投下するといった行為はおやめください
*
明日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Aのいずれかの番号をご記載ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
- 956 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/12(木) 00:02:42.04 ID:2xMMIwP20
- これより本日 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Aのいずれかの番号をご記載ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 00:39:06.45 ID:lByCkiCE0
- @
【名前】マグヌス
【種族】巨人
【性別】男
【年齢】不明(推定数万歳)
【容姿】白髪と白髭を長く伸ばした筋骨隆々の老人。普段の身長は20メートルだが2〜100メートルまで伸縮自在。
【性格】あらゆる者を圧倒する威厳に満ちた空気を纏っているが、極めて穏やかで慈悲深い人物。ただ、その思想や価値観は人間よりも神に近い。
【魔法】生命魔法(自身の生命エネルギーを放出し攻撃や癒し、浄化を行う。あるいは他者の生命力に働きかけ活性化させる。など、原始的だが非常に強力な魔法)
【備考】かつて地上を守護した者として一部地域の神話にその名が残されている巨人。太古の昔に引き起こされた世界規模の動乱を鎮めるために深手を負い、その傷を癒すため、また己の強大すぎる力は後の世に不要、との考えから己の身を大山脈の奥地に封じ込めた。封印の眠りについている間も星脈を通じて世界の動向を見守り続けていたが、世界めくれを契機に現在は意識のみ覚醒。
クロシュヴィアの存在も当然把握しており、緩やかな破滅に向かっている者として彼女を憐れむ一方、新たな魔王になりうる存在として強い危惧を抱いている。現在はクロシュヴィアを止める使命を託すため、クロシュの到来を待ち続けている。
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 03:25:18.41 ID:9ZhtJsKWo
- @
【名前】リーシア
【種族】雪豹の獣人
【性別】女
【年齢】27
【容姿】丸っこいケモ耳とモフモフボリュームたっぷりの尻尾を持つ。ケモ耳、尻尾部分は銀に黒斑点のある体毛。銀のショートカットヘア。薄っすら笑っている表情がデフォ。小柄だが骨太そうな体格。寒さに強いのか場違いなほど薄手の黒いドレスを着ている
【性格】物腰やわらかく誰にでも敬語で話し警戒されずに距離を縮めてくる。が、本心では中々心を許さず、冷淡に相手を値踏みしている
【魔法】闇具現化魔法。暗闇に形を与えて実体化させる。割と何でも作り出すことができ、光の届かない坑道は材料が無限にある彼女のホームグラウンドである
【備考】山脈に住み、山越えを試みる者へ安全な坑道抜けのガイドを申し出ている。自分から対価を要求することは無く、またどんなぞんざいな態度でも快く案内人を引き受けてくれるが、彼女もボランティアでやっているのではない。報酬の見込みが無かったり、機嫌を損ねると坑道深部で態度が豹変するだろう。好物は血の滴るような新鮮な肉
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 06:20:59.74 ID:PjigyhSZ0
- @
【名前】ユウリ・ウーエスティ
【種族】アンデッド
【性別】女
【年齢】50000歳
【容姿】ピンク髪の美女。肌があり得ないくらい白い。ピンク色のローブを着ている。
【性格】おっとりしているが怒ると怖い。
【魔法】闇魔法と魂を操る魔法(死者の魂を操ったり生者から魂を取り出して一時的に仮死状態にする)
【備考】大山脈の実質的な統治者。かつてどこかの国の令嬢だったが没落して山に逃げ込み死亡。その前に魔法をかけていたので蘇生。以降は山全体を見守り、不敬を働く者には裁きを与えたりそうでないものを招いて頂上の豪邸や山のそこかしこにある別邸に招いたりしている。
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 12:37:39.87 ID:KrXu6e81O
- A
【名前】ヤクモ=コウラン
【種族】妖狐
【性別】女
【年齢】1000
【容姿】金髪ショートの女性。ケモミミに9つの尻尾が生えている。
【性格】真面目
【魔法】式神魔法(紙で作った動物を操る)に剣技にも秀でる。
【備考】オノゴロ出身の女剣士。修行のために山脈にこもっている。最近のオノゴロの情勢については知らない。
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 18:37:34.71 ID:b7EK0sdyo
- 【名前】ダウン・フォール
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】200
【容姿】金髪糸目美人。山中だとか寒さだとか関係なく黒のドレスを愛用する。翼が相手を包めるくらい大きい。
【性格】ほわほわフフフな穏やか和やか女子
【魔法】[ピーーー]魔法
相手を見ただけで魔翌力・生命を吸い上げ殺してしまう魔法
またサキュバスらしく夢魔法も得意
【備考】
かつてリーリアの民だったが、亡国の折に大山脈まで逃亡し小さな集落に居着く。危険度高の大山脈も軽々と踏破する実力者。無差別強力な魔法を生まれながらに保有するが、彼女の優しい性格から目を閉じることでもう数百年使用していない。長いこともう何も見てないが自分が誰かを傷つけるより遥かにマシと考えている。山脈の化物たちは素手で撃退する、殺しなんてしたくないので。Theパワー。でも、亡国の時本気で魔法を使って抵抗していたらこんなことにならなかったのかなと後悔もある。デロデロには多少の理解を示すが積極的ではない。とある悪竜親子とはお友達。ザイル国王の元右腕であり、リーリア復興するなら手伝うつもり満々だったが、まさかシノホシなんて立ち上げるとは。妹大好き。
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 18:38:26.98 ID:b7EK0sdyo
- @ですね
- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 19:48:04.90 ID:K/wwOoV00
- A
【名前】マネキ
【種族】自称猫神
【性別】神に性別は関係ないとのこと
【年齢】世界の始まりから存在しているとのこと
【容姿】デフォルメたれた二足歩行の三毛猫
【性格】気まぐれで本心が見えない掴み所のない性格
【魔法】神なので何でも使えるとのこと
【備考】世界中を気ままに放浪している自称猫神。
神故に誰の味方にもならず、誰の敵にもならないとの事で歴史上の様々な事件や災いに干渉しなかった。
しかしそこは気まぐれな性格。もし出会う事があれば何か恩恵を与えるかもしれない。与えないかもしれない。
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 20:11:19.05 ID:GNvu6ST80
- A
【名前】アッシュ・ライトニング
【種族】人間
【性別】男
【年齢】26
【容姿】金髪オールバック、細身、サングラス。パイロットスーツのようなタイトな衣装
【性格】明るく前向き、ラフでワイルド。世話焼きの頼れる兄貴分。チャレンジ精神と行動力に満ちていて、恐れをあまり感じない
【魔法】雷魔法
【備考】長いこと冒険者をやっている。武器はレイピア
刺激を好み、退屈を嫌う。面白いものや、熱い気持ちになれる何かを常に求めている
古ドワーフの古代都市を追い求めてやってきた。挑戦するのは初めてではなく過去に大怪我したり同行した仲間を失ったこともある
今回は慎重に、まずは集落を探して山に住むものから情報を得たいと思っている
実は左腕は機械の義手。手と手首をつなぐワイヤーを自在に伸ばせるほか、その義手を通して増幅した自身の雷魔法を流せる
サングラスのコレクター。たとえ劣勢や命の危機でも粋なジョークをとばす余裕を忘れない
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 20:39:05.17 ID:x+BbcJ/fO
- A
【名前】メアリー・ロード・セイントレア
【種族】人間
【性別】女
【年齢】16
【容姿】金髪に紅碧オッドアイの無表情キャラ
【性格】感受性豊かで他人の哀しみを自分の物のように感じる心根の持ち主
【魔法】念動力
相手を吹っ飛ばしたり、押し潰したり、空を飛んだり、防御に使ったりと力尽くが得意
【備考】
デロデロ教最高幹部を勤める才女。命令を受けたわけではないが、クロシュ一向をデロデロにせねば計画に支障が出ると独断で大山脈にやってきた。
元々王族として何不自由ない生活を送ってきたが、そんな華やかな暮らしの横で同時に国の暗部もいっぱい見てきた。あらゆる悲劇に絶望し、それを作り出した忌々しい血が自分にも通っていることに失望し、心が折れた。その時、クロシュヴィアに感化され、何もかもデロデロになればもう誰も苦しまないし自分も絶望せずにすむと手を取る。
どちらかというと教団の中では過激派であり、デロデロを拒む者もいつかは絶望するかもしれないしその子孫もいつかどこかで絶望するかもしれないだからデロデロへの説得を通さず一人残らずデロデロにすべきと考えている。可能性から根絶やしにしようとするその様は実にセイントレアだと本人は気付いていない。
ホントは自分もさっさとデロデロになりたいが、義務感と贖罪の意識だけで教団幹部をしている。気を抜くと白影スライムに飛び込みたくなる。
とても優しい娘なので困っている人がいたら即座に白影スライムで包んであげる。念動力で間接的に白影スライムを触れて動かせるので半ば武器のように使う。
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 21:30:37.25 ID:vA6JcwQ5o
- A魔物(生息地なので@かもしれない?)
【名前】ヴィトナ
【種族】魔狼 【性別】メス 【年齢】16
【容姿】獣人態は空色のセミロングヘアと青い瞳を持つ狼の獣人少女。頭部に獣耳と臀部に尾があり、人の耳は無い。ワイシャツと土色の長ズボンの上に、黒のフードマントを被っている。衣服も変化の魔法で作り出した物。身長148cm。
狼態は同族と同じく空色の体毛と青い瞳の狼。全長1.6m。
中間の人狼態にも変化でき、戦闘では三種の姿を使い分ける。
【性格】属性は混沌・善。凛としていて気高く、いつも冷静で芯が強い。多くを語らず行動と態度で示す不言実行の孤高娘。自然の内で生きる者なので弱肉強食を是としており、外敵には強気で攻撃的。一方仲間思いでもあり、同族の前では温厚で心優しい一面も見せる。
【魔法】魔狼の生来として自然魔法を扱う。大山脈の環境に順応した彼女達は氷雪を自在に操り、大自然の脅威を味方に付ける。彼女は他の個体よりも魔法の才覚に優れており、人態変化や念話など幾つかの補助魔法も習得している。
【備考】最近集落に現れては食べ物を対価に困り事を解決していくようになった謎の獣人。その正体は大山脈に生息する魔狼種"ボレアスルクス"。
魔狼とはその名の通り魔法を使う狼。自然魔法に加えて高い知性・優れた適性・強靭な身体を持つ上位の魔物。セレーネルクスのように神秘的な能力や特性を持つ種もいるが本種は一般的な魔狼。
群れの個体数増加や大山脈の環境変化によって食べ物に困る事が増えたので、狩猟以外での食料確保を目的に集落の人々と関わり始めた。そこで得た食料は仲間達に配っている。正体を隠して人の姿になるのは、魔狼だとわかると余計なトラブルを招くのと獣人態なら相手と直接言葉を交わす事が出来るため。
好き:同胞達、駆け回る事、昼寝と日光浴、お肉
苦手:会話を続ける事、仲間を見捨てる事、人間
夢:皆と平和に暮らす
大嫌い:空腹時に食べ物を奪われる事
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 23:18:31.90 ID:iXQ6sWAlo
- 【名前】ソフィア・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】25
【容姿】金髪を一本のおさげにして肩から垂らした白衣美人。背中から4本のアームが生えている。
【性格】我が儘、傲慢、強欲
努力の人、諦めない限り必ず願いは叶うと信じるポジティブシンキング。
【魔法】無し
【備考】
かつてカリスノーランドとライバルだった王国の科学者。無能力者だが、独自開発の発明品で他人の魔法を完全に模倣・再現できる。対象の魔翌力をサンプリングする必要があるが丁度都合よく他人を取り込んだ白影スライムが溢れているので、これらを捕獲・解析し無数の魔法をストックしている。
目的は「勇者の復活」。復活させた勇者を兵器化し、世界征服を行うとスポンサーたちを言いくるめ巨額の資金で伝説の古代都市を巨大ラボに改造した。ラボでは無数の魔導機械が護衛兼スライム回収役として動き回っている。
勇者を蘇らせるためには身体と魂が必要だ。身体はカリスのデータと自身のバイオ技術で再構築済み。魂は既に星の奔流に溶け込んで回収不能だったが、古代都市で発見した知識を使うことで克服。魂の門を建造し、星内部から門の外へ魂の奔流を逆流させ魂精製装置で回収し、勇者の魂だけを抽出する計画。門維持に膨大なエネルギーが必要だが、これまた都合良く白影スライムというエネルギー塊が無数にあり、かつ、星脈不安定化の今が絶好の好機と確信。失敗したら地上が大混乱になるかもしれないけど許してくれるね。ありがとう。
ここまで執念を燃やす本当の理由は純粋な愛。サインが大好きで、深く愛しているから。ただただ「もう一度会いたい」「そばにいたい」という想いだけが彼女を突き動かす。世界征服は資金集めの建前。前回どっかのサキュバスに奪われた彼の愛を今回こそ手に入れてみせる。後もう少しで必要なエネルギーが集まる。その分白影スライムが山脈では少なくなっている。ちなみに前回愛を奪われた時は泣いた。
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 23:20:22.31 ID:iXQ6sWAlo
- A
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 23:57:02.83 ID:uBlgb7ReO
- @
【名前】ロンドン
【種族】ドワーフ
【性別】女
【年齢】300
【容姿】全身防寒器具に包まれて顔や素肌が見えない。
【性格】凄く適当な性格。うっかり。
【魔法】肉体強化
【備考】
生まれてから一度も大山脈を離れたことがない世間知らず。しかし、大山脈のことについてはよーく知っている。坑道の道順も完璧。でもめんどくさいのでガイド仕事はしない。どこでも眠れる特技があり肉体強化も併せて吹雪の中寝てたりもする。凍死体とよく間違われる。
大山脈の温泉を掘り当てたのも彼女である。白影スライムのことはよく分かってないが、野生の感で近付かないことにしている。伝説の古代都市についても詳しいが、聞かれたことないから特に喋ったこともない。普通に強い。
または
A
【名前】マーシャル
【種族】竜
【性別】男
【年齢】450
【容姿】黒いドラゴン
【性格】正義
【魔法】破壊光線
【備考】
白影スライム絶対駆除委員会、各国が流石にこれは連合組まなきゃダメだなと作った国際機関のメンバーの一人。国家統治機構がない大山脈の手助けに現れた。白影スライムは破壊光線で薙ぎ倒す。近くの国まで住民の避難計画を立てるが住民が大山脈中の散らばっているわ、集落もどこにあるんだと若干苛立っている。
あと誰だか知らないがネーミングセンスないなと思っている。
- 970 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/13(金) 01:02:17.85 ID:u384CACE0
- 妖精「――という感じで、吹雪の山道を行くよ」
聖女「寒さ対策は万全……と思います」
妖精「私の自然魔法で吹雪の影響もある程度和らげられるから、迷う危険のある坑道よりは山道の方がまだ安全と思ったの」
リュアン「山道には氷竜やヒグマも出るらしいですけど、その対策は確か――」
妖精「うん。そろそろ合流地点のはず――」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
クロシュ「!!」モニョニョッ!!
フメイ「……! この感じ……!」
パヒュンッ――
セイン「――久しぶりだ。みんな」スト
クロシュ「セインちゃん!」
フメイ「セイン……!」
聖女「セインさん……!」
リュアン「助っ人って――この人のことだったんですか!」
妖精「うん。無事に合流できて良かった。具合は大丈夫?」
セイン「ああ。本調子とまでは行かないが、かなり良くなった」
フメイ「良かった……。集落の方は、大丈夫……?」
セイン「ああ。今のところ襲撃はかなり少ない。残っている人員だけでも問題なく対処できると思う。しかも今はエバンスが来ていて、フレアたちと共に警備してくれている」
クロシュ「わあ……! エバンスさん……!」
妖精「なるほどね! エバンスまで来てるなら心配なさそうだ」
フメイ「セイン、これからずっと一緒に来るの?」
セイン「……そうしたいところだが、まだ定期検診を欠かせない状態でもあるらしい。何やらカリスの勇者再現計画による後遺症≠フようなものがあるそうだ。単純に言えば一度デロデロ化しかけたことで悪性化した、と」
クロシュ「ほえ……」
フメイ「え……大丈夫なの……?」
セイン「今回の遠征くらいなら問題ないと言われている。薬も60日分持ってきているし、もしもの時は光速移動で集落まで撤退するように言われているから心配いらない」
妖精「なるほど……。まあ医者のお墨付きがあるなら大丈夫か。でも無理はしないでよ、本当に」
セイン「わかっている。守るべき時に守れなくなるような失態は、二度と犯さない」
リュアン「……あ、あれ? あの子、王国の騎士さんなんじゃありませんでしたっけ……!? あの、ミュージアでシノホシを撃退した……」
聖女「ああ、ええと……ちょっといろいろあって、今はクロシュちゃんたちが暮らしてる集落で共に暮らしてるんです」
リュアン「そ、そうなんですか……!?」
聖女「今夜は、クロシュさんとセインさんたちの冒険譚をお話しましょう……!」
リュアン「はい……聞きたいです!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ ピョンピョン
☆セインが合流しました
大山脈を越えるまでの間、旅の道連れとなります
◆
- 971 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/13(金) 01:03:39.27 ID:u384CACE0
- というわけで本日はご投下ありがとうございました。次回は土日の予定です。お楽しみに
オリシンでの旅を終えて大山脈へ向かう道中、かつて少しだけ敵となったり概ね味方だったりしたセインと合流を果たしたクロシュたち。心強い味方の登場に湧き上がる一行だが、一緒に来てくれるのは大山脈を越えるまでという時間制限付き。短い間ではあるが共に道を行ける嬉しさを胸に秘め、あかちゃんスライムは歓喜の砂漠スライムダンスを踊る。
そして数多の運命が交錯し、大山脈にも暴風雷雪が吹き荒れる―――
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/13(金) 01:31:57.18 ID:aKR/m8pCo
- おつ
あのセイン君とひと旅出来る日が来るとは!
彼が居ても厳しい場所って事でもあるが…
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 10:56:22.39 ID:7Aa655eco
- 大山脈は旧パーティなら楽勝だったかな
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 12:28:46.65 ID:4RHOJ3UcO
- クロシュ、セインのこと好きよね
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 14:19:34.99 ID:3iFCLi/wO
- 危険地帯の大山脈越えは一般人はどうしてるんだ毎回決死か
- 976 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 17:27:43.47 ID:QVDCobdQ0
- 大山脈は危険な場所ですが、万全ではないと言えどセインがいれば大丈夫だろう――と妖精は考えているようです。実際のところそれが正しいかどうかはわかりませんが、セイン氏は大きい戦力なので一緒なら安心かもしれません
大山脈越えについて以前のパーティメンバーならどうだったかは諸説ありますが、大きな不運に見舞われない限りは概ね問題なく山越えできたと考えられます。現パーティはサバイバル技能がやや不足しがちかもしれません
セインさんはクロシュさんにとって同郷の仲間でかつ頼れる兄貴分?のように思っており、しかも中身がスライムであることも発覚しているため、とても好きな方の人物と言えるようです。とはいえクロシュ氏は友達や仲間のことはみんな好きとも言えるかもしれません
もし一般人が大山脈を越える場合、ほぼ確実にそれは決死行となります。大陸の北部と南部を行き来する場合、急ぎでなければ海路を行くのが一般的なため、普通の一般人が普通の人生を送る過程で大山脈を行き来する必要は基本的にありません。逆説的に、大山脈に挑む時点でそれは一般人ではないと言えるかもしれません
- 977 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 17:28:55.30 ID:QVDCobdQ0
- ―大山脈登り 山麓の道 行程[0日/3日] 満腹度[12/12] 物資[20]
遠くに見える大山脈の尾根「」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
妖精「そろそろ麓って言えそうかな?」
リュアン「この辺りはまだ穏やかですね」
妖精「寒さとかが危なくなってくるのはある程度登ってからだからね」
綺麗な小川「」サラサラ
クロシュ「わあ……!」
聖女「綺麗な小川です!」
フメイ「飲む?」
妖精「クロシュとフメイと、あとセインは大丈夫と思うけど、聖女とリュアンはそのまま飲まない方が良いかも。雪解け水だから綺麗だけど、地を流れた時点でいろいろ不純物も混じるんだよ。もし飲むならちゃんと浄化してからね」
リュアン「むむ、そうなんですか……あれ? でもセインさんはどうして大丈夫なんですか?」
セイン「ん? ああ、それは――」
デロデロ…モニョモニョ…ポン!
スライムセイン「〜〜」モニョモニョ
リュアン「わ……わわっ……!? セインさんが……白いスライムに……!?」
聖女「白影スライムさんたちと違って、透明感のある透き通った雰囲気です……!」
モニョモニョ…ポン
セイン「――というわけで、僕も他のスライム類と同様毒に強いらしい」
フメイ「……フメイも、スライム?だから、毒に強いんだって」
クロシュ「うん!」
リュアン「わあ……ちょっと、スライムさんたちが羨ましいです……」
妖精「人間の消化器官は他の種族や動物に比べても特別弱い方なんだよね……」
聖女「でも、だからこそ人は料理や保存技術を発展させてきた――と聞いたことがあります!」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「おー……人間、偉い……?」
妖精「……まあ、いろいろ問題を指摘される人間族ではあるけど、料理文化の発展については大きな貢献を果たしてきたと言えるかも……」
↓1〜2 発生するイベント
01-10 強敵 (物資-4、戦闘)
06-30 敵襲 (物資-2、戦闘)
31-33 綺麗な水 (物資+1)
34-36 冷えた野草(物資+1)
37-39 冷凍きのこ(物資+2)
40-42 ゴボウの根(物資+2)
43-45 どんぐり (物資+3)
46-48 ヤマイモ (物資+3)
49-51 ユキイチゴ(物資+4)
52-54 ワカサギ (物資+4)
55-57 ユキタニシ(物資+5)
58-60 ザリガニ (物資+5)
61-70 山小屋 (物資+6)
71-80 山小屋温泉(物資+8)
81-90 ユキマグロ(物資+10)
91-00 ダイヤモンドダストガニ(物資+20)
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 17:30:46.14 ID:jGnEAUe9O
- あ
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 17:33:18.68 ID:7Aa655eco
- かに
- 980 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 18:40:56.39 ID:QVDCobdQ0
- 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
セイン「――!」パチッ
妖精「何か来る! みんな警戒して!」
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「ん」スクッ
*
停止した精霊の幌馬車「」ガタン
空色の毛並みを持つ狼の群れ「」シュタタタッ
妖精「あれは――ボレアスルクス!?」
リュアン「ボレアスルクスって……!?」
妖精「大山脈に棲むと言われる魔狼の一種! でも本来の生息地はもっと上の方の、降雪地帯のはず……どうしてこんな麓の方に……!?」
ボレアスルクスA「グルルル……」
ボレアスルクスB「ワンッワンッ! グルルル……」
セイン「迎撃する。聖女とリュアンは馬車の中へ。クロシュとフメイは――」
クロシュ「ん! わたしも……!」バッ
フメイ「病人に無理はさせない」スッ
聖女「私も少しは戦えますよ! 馬車全体を守るなら……!」バッ
リュアン「わ、私だって! 光魔法、できます……!!」タッ
セイン「わかった。共に向かおう――!」
――戦闘開始 ボレアスルクスの群れ――
◆クロシュ一行 満腹度[12/12]
コンマ+65(連携+15、薄明+10、閃光+40)
会心+40(閃光+40)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活、発動後コンマ-20永続)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+10)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・氷冷(腹-1、氷属性、敵コンマ-10永続)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
◆ボレアスルクス
コンマ+20(連携+10、多勢+10)
・氷耐性大(氷属性による不利な効果を1/5にする)
☆戦力差により自動的に勝利します
*
- 981 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 18:48:47.93 ID:QVDCobdQ0
- ボレアスルクスA「キャオンキャオン!」タタタタッ
ボレアスルクスB「ワオォーン!」タタタタッ
リュアン「逃げていきます!」
妖精「戦力差を理解したんだろう。魔狼は賢い獣だ。もう私たちを襲うこともないと思う」
セイン「追う必要はないか」スチャッ
妖精「うん。賢い獣は無益な争いを避けるけれど、仲間が殺られたら別だからね……。互いの為にならないよ」
セイン「……そうだな」
フメイ「……フメイ、焼き狼にしなくて良かった」
聖女「……しかし、どうして山の上の方に棲むというボレアスルクスたちが麓の方まで降りて来ていたのでしょうか」
妖精「それが気にかかる……。山の上の方で何か問題でも起きているのかな。通行に支障がなければ良いけど……」
☆ボレアスルクスの群れを撃退しました
☆迅速に撃退したので物資は減りませんでした
◇
―夕方
大山脈 三合目
雪「」シンシン
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョニョ
フメイ「冷たい! 冷たい!」キャッキャ
雪「」ヒラヒラ
手のひらに落ちて溶ける雪「」――
セイン「これが……雪……」
リュアン「久しぶりに見ました……! 雪……!」
聖女「綺麗ですねえ……。でも……うう、寒いです……」ブルブル
妖精「一応この馬車も防寒性能は高いけれど、三合目でもうこの寒さかあ……。できればちゃんとした寝床が欲しいところ――おっ」
山道沿いに立てられた木造の家「」
フメイ「家!」
リュアン「もしかして……山小屋ですか!?」
セイン「看板にご自由にお使いください≠ニ書いてある」
聖女「わあ! 山小屋です、山小屋!」キャッキャ
スライムクロシュ「〜〜!」キャッキャ
妖精「丁度良かった! 今夜はあの山小屋に泊まらせてもらおう!」
◇
- 982 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 18:51:09.14 ID:QVDCobdQ0
- ―夜
山小屋
暖炉「」パチパチ
リュアン「あったかい……。暖炉って良いですね……」ポカポカ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ ポカポカ
フメイ「もうちょっと強める?」ポカポカ
聖女「ここを建ててくれた人に感謝ですね……。今夜は安心して休めそうです……」
セイン「見張りは……必要ないか」
妖精「うん。獣避けの結界も張られてるみたい。どこの誰だか知らないけど、本当に感謝だ」
聖女「……でも、この先はもっと寒くなるんですよね……」
妖精「うん。まあ……頑張るしかない」
たくさんの薪「」ポン
たくさんの油ツボ「」ポン
フメイ「これもご自由にお使いくださいだって」
セイン「薪に油か」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
リュアン「わあ……。でも、本当にいいのかな……? 勝手に持って行っちゃって」
聖女「他にも大山脈を登る人がいるかもしれませんから、少しだけ拝借していくとしましょう」
妖精「そうだね。私たちの馬車にはもう十分に物資が積まれてるから、必要な分だけ貰っていこう」
☆物資を6手に入れました
山道沿いの山小屋に一泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 18:52:15.42 ID:9LWNdgLW0
- クロシュ、剣の練習してみる
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 19:01:24.03 ID:R903JWp1O
- 取り敢えず吹雪の中で巨大雪ダルマを作る
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 19:30:15.97 ID:7Aa655eco
- セインをモニョモニョして勇者因子ちょっと食べてみる
- 986 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 20:22:49.46 ID:QVDCobdQ0
- ―夜
山小屋 庭
雪「」シンシン
クロシュ「……」
棒きれ「」ブンッブンッ
セイン「クロシュ。こんな寒い中で訓練していたのか」
クロシュ「ん」
セイン「……そういえば、予備の剣を忘れていったようだが……その様子だと、まだ剣を調達していないのか」
クロシュ「んゅ……」
セイン「すまない、僕がもう一本持ってくれば良かった」
クロシュ「んーん。わたし……これ、できる!」
ギン!
凍った棒きれ「」カチンコチン
氷クロシュ「!」ドヤ
セイン「なるほど……凍らせればただの棒きれも鋭い武器になるか」
氷クロシュ「ん!」
セイン「しかし強度が不安だ。少し打ち合ってみよう」
氷クロシュ「わ……うん!」
↓1コンマ 剣の練習
01-40 近接経験+1、武装製作経験+1
41-70 近接経験+2、武装製作経験+2
71-90 近接経験+3、武装製作経験+3
91-00 近接経験+6、武装製作習得
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 20:27:41.78 ID:GXC7cVqxO
- 勇者のごとく
- 988 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:02:59.50 ID:QVDCobdQ0
- セイン「」タンッ
氷クロシュ「!」バッ
セイン「」シャッ
魔銀の剣「」ビビビッ
凍った棒きれ「」カンカンカンッ!
氷クロシュ「んゅゅ……!」
魔銀の剣「」ビュオッ!
バギャッ!!
砕け散る凍った棒きれ「」バギャァン
氷クロシュ「!!」
セイン「そこだ――」シャッ
氷クロシュ「――」
ギンッ!!
魔銀の剣「」ギギギ
黒い刃「」モニョニョ…!!
セイン「――! その刃は――」
クロシュ「……」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
黒い刃「」デロロ…
セイン「――すまない、大丈夫かクロシュ」タタッ
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ
セイン「……なるほど、ブラッドの技を模倣したのか……。良い判断だった」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
セイン「ああ。実戦で使えるようにすればかなり優れた力となるかもしれない。また練習しよう」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョッ
☆クロシュが近接経験を3積みました
近接レベルが1上がりました
☆クロシュが武装製作経験を[3/6]積みました
経験が[6/6]になると武装製作を習得します
*
- 989 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:05:27.74 ID:QVDCobdQ0
- ―夜
山小屋
暖炉「」パチパチ
スライムクロシュ「〜〜」ポカポカ
フメイ「セイン……こんな寒い中でクロシュに稽古付けるなんて……」ジト
セイン「……すまない」
妖精「まあまあ……元々はクロシュが自主的に剣の練習してたみたいだし……」
聖女「――そしてセインさんは自分の中にあった聖剣ルクスカリバーをクロシュさんに託し、クロシュさんは勇者となってルクスカリバーを振るい、黒い影の魔物をやっつけていったのです――」
リュアン「わああぁ……!」
妖精「……あっちでは懐かしい話をしてるね。ルクスカリバーは王国に返しちゃったんだっけ?」
セイン「ああ。王国やカリスとの繋がりは絶っておきたかった」
妖精「まあ確かに……。最近は融和路線に切り替わりつつあるけれど、セインたちからしたらやっぱり忌まわしい国だもんね」
フメイ「でも聖剣を持った勇者のクロシュ、かっこよかった」
セイン「……すまない」
妖精「いや、そんなことで謝らなくても良いんじゃないの……」
セイン「……僕の中にルクスカリバーの情報が残っている可能性はある。それを用いれば……」
スライムクロシュ「!」モニョッ
妖精「あなたたちみんな本調子じゃないんだから下手なことはやめときなよ……」
↓1コンマ
01-90 勇者因子に拒絶された
91-00 勇者クロシュ再誕
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 21:09:36.09 ID:7Aa655eco
- 覚醒
- 991 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:40:18.15 ID:QVDCobdQ0
- デロデロ…モニョモニョ…
◆
―???
ザァーン… ザザァーン
クロシュ「?」キョロキョロ
岩に突き刺さった聖剣「」
クロシュ「!」モニョッ
トコトコ…
クロシュ「……」
岩に突き刺さった聖剣「」
ガシッ グッ
クロシュ「んゅゅ……!」ググググ
岩に突き刺さった聖剣「」ググググ
クロシュ「んゅゅゅ……!!」ググググ
岩に突き刺さった聖剣「」ググググググ
ググググググググ――
カッ――!!!!
ドッギャァァァァァン!!!!
吹っ飛ぶスライムクロシュ「〜〜〜〜!!」モニャニャニャニャ!! ヒューン…
岩に突き刺さった聖剣「」ツーン
◆
―山小屋
暖炉「」パチパチ
スライムクロシュ「〜〜〜〜!!」モニャニャニャニャ!!
妖精「うわあ!!?」ドテッ
フメイ「クロシュ……!」
セイン「クロシュ! 無事か……!」
スライムクロシュ「……?」モニャニャ
妖精「セインの欠片を取り込もうとしたら、急に意識を失ったんだよ……。大丈夫……?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「……まあ、大丈夫みたい?」
セイン「……そうか、良かった」ホッ
妖精「全くもう、人騒がせなんだから……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「……でも、どうしてセインの欠片を取り込もうとしたら意識を失ったんだろう? 他のスライムの欠片でこんな風になったことなんてなかったのに。聖剣そのものより同じスライムであるセインの欠片の方が親和性はむしろ高い気がするけど……」
セイン「……弱体化したのが関係しているのだろうか。強い力がなければ勇者の力を御せない、とか」
フメイ「んー……クロシュは今のままでいいってこと!」
セイン「それはそうだ」
・勇者因子の取得に失敗しました
◆
- 992 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 21:58:33.08 ID:QVDCobdQ0
- ―朝
山小屋
雪「」シンシン
クロシュ「んしょ、んしょ」ゴロゴロ
大きな雪玉「」ゴロゴロ
リュアン「わ〜! 真っ白な雪玉!」キャッキャ
フメイ「まんまる! まんまる!」キャッキャ
妖精「こんな朝早くに元気だなあ……昨晩はあんなに寒がってたのに……」
聖女「ふふ……子供は風の子元気の子、と言いますから。うぅ……でも私はもう少し暖炉に……」ガクブル
妖精「情けない大人……」
セイン「雪玉、これくらいで良いか」ゴロゴロ
すごく大きな雪玉「」ゴロゴロ
クロシュ「んわ!」
フメイ「わあ!」
リュアン「す、すごい! クロシュちゃんの雪玉が下になると思ってたけど……これなら……!」
*
(゜゜)
(゜ ゜ )
巨大な雪だるま「」ドン!!
クロシュ「わ〜!」キャッキャ
リュアン「大きいスライムさんの上に小さいスライムさんの……雪だるま……!」
フメイ「ふ〜……フメイたち、がんばった……」
セイン「……ああ。良い作品になった……と思う」
↓1コンマ
01-40 氷経験+1
41-70 氷経験+2
71-90 氷経験+3
91-00 ???
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 22:03:03.00 ID:y0iFO7OXo
- それ
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 22:17:54.73 ID:tB0dilw0o
- おお
- 995 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 23:10:41.56 ID:QVDCobdQ0
- ―クロシュの夢
夢の集落
ホーホケキョ
シュヴィーの欠片「暮らしのことはなんでも私に任せてくださいね! クロシュちゃんのことも私がお守りします!」
星スライムの欠片「私もクロシュちゃんを守るよ。クロシュちゃん一人に、何もかもを背負わせない」
ラティアのウニ大盾「私、もう二度とクロシュちゃんから離れない……。クロシュちゃんのこと、絶対、絶対、私が守り通す……」グッ
アイスの欠片「……」
焦げたニワトリ「……競合相手が増えて不安?」
アイスの欠片「べつに。アイスの負担、減るし……。クロシュも、いろいろ使えた方が、いい……」
焦げたニワトリ「あらら……。でもあなたの力ならもっとやれるはずよ」
アイスの欠片「ふん……クロシュ、へたくそだもん。アイスのちから、ちゃんと使えてない……」
焦げたニワトリ「私に良い案があるわ。今クロシュたちは大山脈……ものすごく冷たくて寒い場所に向かっている。氷属性と親しむチャンスということ。わかるわね?」
アイスの欠片「……!」
焦げたニワトリ「空属性やら星属性やら、希少な特殊属性が次々に入ってきて不安になる気持ちはわかるわ。でも私の見立てでは、あなたのポテンシャルはそれらの属性にも決して引けを取らない。自信を持ちなさい」
アイスの欠片「べつに、自信なくないし……。ばかクロシュがへたくそなだけだもん」
焦げたニワトリ「ふふ、ならクロシュがちゃんと使えるように手助けしてあげて。あの子もがんばってるんだから」
アイス「……うん」
◆
クロシュ「……」
巨大な雪だるま「」
氷クロシュ「!」ポン!
フメイ「わ、クロシュ急に氷になってどうしたの」
氷クロシュ「わたし……できる!」コォォォ――
ギン!!
雪だるまの形に凍った空気「」カチンコチン
リュアン「えっ!? こ、氷……!?」
セイン「違う……これは、空気だ! 空気が……凍っている!」
妖精「空気を凍らせるなんて……クロシュ、いつの間にそんなミスティみたいなこと――」
氷クロシュ「アイスちゃんが、教えてくれた……きがする……」
フメイ「アイスが……」
セイン「アイス……」
氷クロシュ「んへへ……ありがと、アイスちゃん……」
☆アクティブスキル〈氷冷〉が〈冷獄〉に進化しました
(満腹度-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性貫通、他の技と同時使用可)
◆
- 996 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 23:23:00.26 ID:QVDCobdQ0
- ―大山脈登り 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*4 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*2
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [2/4]
・武装製作経験 [3/6]
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[01/12] 魔法[01/12] 防御[01/09]
・フメイ 近接[00/06] 魔法[16/16] 防御[04/09]
・リュアン 近接[00/06] 魔法[04/09] 防御[00/06]
・聖女 近接[01/04] 魔法[04/09] 防御[00/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:メロウドの離宮、未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 997 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/02/14(土) 23:24:31.21 ID:QVDCobdQ0
- ―大山脈登り 降雪山道 行程[2日/3日] 満腹度[12/12] 物資[25]
強まる雪「」ビュオオオ――…
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
聖女「……よ、妖精さん……今どれくらいですか……?」ガタガタ
妖精「登りの概ね半分……つまり、全部の行程で言えば四分の一くらい」
聖女「そ、そんな……まだ四分の一……」
妖精「ここから一段と寒さは増していくと思う。みんな、しっかり防寒着を着込んでね」
クロシュ「ん……」
リュアン「は、はい……」
セイン「ああ」
フメイ「……聖女、あっためてあげよっか?」
聖女「フメイさん……! でも……余計な消耗は……」
妖精「物資はまだかなり余裕があるし、燃料をもっと多く使って大丈夫だよ。どんどん寒くなるのを見越して用意したんだからね」
フメイ「ん。えっと、赤い炎にならないように、青い炎で燃せば良いんだよね」
妖精「そうそう。フメイも魔力が足りなくなったらちゃんと休むんだよ」
フメイ「うん」
□寒さが強まったため、本日は物資が3減ります
↓1〜2 発生するイベント
01-10 強敵 (さらに物資-4、戦闘)
06-30 猛吹雪だ!(さらに物資-3)
31-33 綺麗な水 (物資+1)
34-36 冷えた野草(物資+1)
37-39 冷凍きのこ(物資+2)
40-42 ゴボウの根(物資+2)
43-45 どんぐり (物資+3)
46-48 ヤマイモ (物資+3)
49-51 ユキイチゴ(物資+4)
52-54 ワカサギ (物資+4)
55-57 ユキタニシ(物資+5)
58-60 ザリガニ (物資+5)
61-70 山小屋 (物資+6)
71-80 山小屋温泉(物資+8)
81-90 ユキマグロ(物資+10)
91-00 ダイヤモンドダストガニ(物資+20)
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 23:27:58.68 ID:XyhE2IcFO
- あ
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 23:28:52.65 ID:mRxUC6dv0
- あ
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/14(土) 23:28:55.49 ID:HPMV8YdO0
- あ
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
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