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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】
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556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/15(月) 14:53:56.03 ID:a00Ve8bVo
武器庫に攻撃を仕掛けよう
557 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 16:03:36.07 ID:uEc7hlYjO
アインズ「……その手紙、例の管理人からの返事か?」
ガイ「アインズ……直接的な支援は得られなかったが、物資と情報屋なら頼れるそうだ」
アインズ「……フン。離れてなお、この国を思う者がいるとはな。余程この国が好きなのだろう」
ガイ「そうだな。彼女をこの国に戻すためにも、頑張らなければ……」
アインズ「……フッ」
ガイ「どうした?」
アインズ「いやなに、私は母の足跡を追い、この国に来たに過ぎん。だが彼女は違う。追放されてもなお、この国の未来を案じている……私には到底できぬことだと思ってな」
ガイ「足跡を……?そういえば、詳しい身の上話は聞いてなかったな。今、聞いてもいいか?」
アインズ「構わないぞ。だが、どこから話したものか……」
アインズ「……知っていると思うが、改めて私の親について話すか。母の名はセレナディア・ベールグラッド。私も最近知ったが、かつてこの国を襲った悪竜の片割れだ。父は見たことがないから、竜なのか、また別の種族なのかすらわからん」
アインズ「私が産まれた場所は、大山脈にある竜を崇拝する秘境の村でな。私は長く、そこで村人と暮らしていた」
ガイ「母親も一緒にか?」
アインズ「いいや。ものごころついた頃には既に私一人だけだった……母にとって、あの村は退屈だったのだろう。いい場所だったんだがな」
アインズ「話を戻すが……あるとき、村に珍しく外から来た者が現れてな。その者は語ったよ……十年前、帝国を震撼させた悪竜のことをな。聞くうちに私は気づいた。語られていた二匹の竜の内、片方の名、姿……それは、どう考えても母のものだった」
アインズ「だが、村の者たちは私を責めなかった。むしろ『お前はお前だ』と、変わらず接してくれたよ……ありがたい話だ」
アインズ「けれど、私はどうしても認められなかった。母が国を揺るがした事実など……受け入れることはできなかった」
アインズ「だから確かめに来た。母がしたことをこの目で見るため、ユーシリアの地に……後の結果はお前も知っての通りだ」
ガイ「……そうだったのか」
アインズ「母が本当に悪竜だったのか、それとも別の真実があるのか……いまだに答えはわからない。だが一つだけ確かなのは、私は母とは違うということだ」
ガイ「……ああ。少なくとも、俺にはそう見える。お前は自分で選んでここに立っている」
アインズ「フッ、そうか。今は、それで十分だな」
⭐︎アインズの身の上話を聞きました
558 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 16:04:03.55 ID:uEc7hlYjO
ーー貧民街
イーリン「ーーと、いうわけで何か竜騎兵団の対策になるような道具をお願いできないでしょうか」
ニナ「ククッ、随分大雑把な依頼だな……できないこともないが、用途次第だ」
リーゼリット「閃光玉みたいに、一瞬でも隙を作れるような……そういうものがあれば助かるんだけど」
ニナ「ほう、一瞬の隙、か……どうしたものか」
サーシャ「音とか煙とかでもいいと思うんです!竜って、きっと感覚が鋭いはずだから……少しの混乱でも隙になるんじゃないかな?」
ニナ「なるほど……感覚に訴えるか。光、音、煙……あるいは刺激臭でもいいな。私が効くからそれは保証しよう」ニヤリ
サーシャ「えっ、自分で試したんですか!?」
ニナ「当然だろう。どんな道具も、使えなきゃ意味がない。試験に手頃なのが私だったから私で試しただけだ……まあ、半日ほど耳が聞こえなくなったり、涙が止まらなくなったりはしたがな」
リーゼリット「えぇ……そこまでやるの?」
ニナ「ククッ、命を預ける以上はそれくらい当然さ。……さて、材料の目処はある。お前たちが望むなら、すぐにでも作ってやろう」
安価下1
具体的な物の要望があれば記載してください。おまかせでよければ、おまかせの旨を記載してください
コンマ下1
01-90 普通の効果のアイテム +10
91-00 会心の出来だったみたいです +15
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/15(月) 16:45:20.94 ID:7fuBZmOjO
宰相爆弾
宰相の見た目をしており、起動すると膨らみ赤い液体を振り撒きながら爆散するひたすら悪趣味な爆弾
560 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 18:03:50.53 ID:QwObmiDdO
ニナ「さあ、できたぞ……名付けて『スプラッターボム』だ」
スプラッターボム「」
サーシャ「爆弾……ですか?それと、この顔……宰相?」
ニナ「爆弾といっても殺傷力はない。爆音と赤い液体で一瞬の隙を作る兵器だ。そしてその液体には香辛料が入っている。顔に浴びれば涙と咳でまともに動けん……竜にも人にも効くし、後遺症も残らないクリーンなヤツだ」
リーゼリット「なるほど……嫌がらせ全振りってわけね」
ニナ「皮肉を込めて宰相の顔を描いてある。まあ、効果に関係はないがな……試しに1個、使ってみるか?」スッ
イーリン「ええ……みなさん、下がっていてください」ポイッ
スプラッターボム「」パンッ‼︎
飛び散る赤い液体「」ビチャッ‼︎
金属音「」キィィィィィィン‼︎
サーシャ「うぅ……金属音が悲鳴みたいでちょっと怖いね」
リーゼリット「しかもこの赤、血にしか見えないし……敵に使ったら相当パニックになりそう」
ニナ「そういう心理的な効果も狙っている……まあ、見た目は悪趣味だが、効き目は保証するぞ」ニヤリ
イーリン「……有効に使わせてもらいます」
⭐︎スプラッターボムを手に入れました。竜騎兵団との戦闘時に使用すると+15の補正を得られます。
561 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 20:53:50.12 ID:K0C0nqm8O
ーー帝都 中央区
塔の上にいるリーゼリット「」スッ
屋根の屋上にいるサーシャ「」スッ
ガイ「……二人とも、配置についたようだな。イーリン、アインズ……準備はいいか?」
イーリン「怪我も治りましたし、万全の状態です。いつでも行けますよ」
アインズ「動くのは久しぶりだが、問題はない。ただ、加減をするのは難しいかもしれんがな」
ガイ「……可能な限り殺害はしないでくれ。新たな禍根を残す必要はない」
アインズ「冗談だ……騎兵如きに遅れはとらん」
ガイ「……馬鹿正直に全ての騎士を倒す必要はない。武器庫の中の武器を破壊することを優先するぞ」
イーリン「ええ。では……行きましょうか」
リーゼリット(3人が動き出した……それじゃあ作戦通り……)
狙撃型魔導銃「」チャキッ……
サーシャ(私とリーゼが狼煙をあげる……!)
弓「」ギリギリギリ……
◆
ーー帝都 中央区 武器庫前
竜騎兵団A「戦場から離れられるのはいいけどよ……警備にしちゃあ厳重すぎないか?」
竜騎兵団B「この前の旧貴族派を襲った奴らの襲撃を上も恐れているんだろ。まあ、そいつらが来ても帰り討ちにしてやるけどな。な、相棒?」
Bの騎竜「グルルゥ!」
バァンッ……
竜騎兵団C「ん?なんだ今の音……クルツ、今何か聞こえなかったか?」
クルツ「たしかに聞こえた……何か、乾いた音がーー危ねぇ!!!」バッ
竜騎兵団C「おわっ!?」ドサッ
足元に突き刺さる矢「」ドスッ‼︎
竜騎兵団C「た、助かった……」
クルツ「……敵襲だ!警戒を強めるぞ!!!」
竜騎兵団A「おいおい、マジかよ……どこからだ!?」バッ
バァンッ……バァンッ……
竜騎兵団B「狙撃されてるな……遮蔽物に隠れるか、動き続けろ!!!」
クルツ「アイゼン、来い!!!」
アイゼン「グルルル!!!」ダダダ
バァンッ……バァンッ……
◆
562 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 20:54:27.89 ID:K0C0nqm8O
リーゼリット「さて……こんなものかな」
狙撃型魔導銃「」シュー……
サーシャ「……一段階目はよし。次はみんなを援護しなきゃ」
弓「」ギリギリギリ……
◆
シーン……
クルツ「……銃声が止んだ?」
アイゼン「グルル?」
クルツ(矢は俺たちを狙ってきていたが……銃は一体、どこを狙っていたんだ?目的は一体……)
竜騎兵団A「へっ……なんだよ、脅かしやがって」
仮面をつけた黒髪の男「」ヌッ
クルツ「……!A、後ろだ!!!!」
竜騎兵団A「!?」
Aの騎竜「グルゥッ!?」
クルツ「鉄よ!!!」バッ
短剣を防ぐ鉄の防壁「」カァンッ‼︎
仮面をつけた黒髪の男「……防がれたか」スッ
クルツ「お前……一体何者だ?」
仮面をつけた黒髪の男「名乗る名はない……聞いても無駄だと思うが、ここを通してはくれないか?」
クルツ「通すわけないだろ!!!」
鉄の槍「」スッ
アイゼン「グルルル……」ザッ
竜騎兵団C「へっ、弓の方はまだしも、下手くそな銃の使い手の援護だけでよくここに乗り込もうと思ったな。とっ捕まえたら洗いざらい話してもらうぜ!」シャキンッ
仮面をつけた黒髪の男「ウチの狙撃手は完璧に仕事をこなしてくれた……それにいつ、俺がここに一人で来たと言った?」
竜騎兵団A「何?」
仮面をつけた金髪の女性「ほう、竜人の槍使いか。面白そうだ。私に相手をさせろ」スッ
仮面をつけた青髪の女性「……あの騎士はかなりやりますよ。油断しないでください」スッ
クルツ「……例の屋敷の襲撃犯か!?」
仮面をつけた金髪の女性「私は正確には違うがな」
仮面をつけた黒髪の男「悪いが、目的を果たさせてもらうぞ……!」
ーー戦闘開始 竜騎兵団ーー
01-40 痛恨
41-65 劣勢
66-90 優勢
91-00 会心
コンマ下1
竜騎兵団への対策+10(常時)
スプラッターボム+15 残り1回
閃光玉+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/15(月) 20:56:48.79 ID:cSulNnVO0
閃光
564 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 21:30:58.45 ID:jEtKWdbxO
仮面をつけた黒髪の男「」キュイイイン……
シュンッ‼︎……シュンッ‼︎
竜騎兵団A「速ぇ!雷速移動なんか比にならん……!」
竜騎兵団B「見えねぇぞ!?クソッ、どこに行きやがった!?」
仮面をつけた黒髪の男「後ろだ」ガシッ
引き摺り下ろされる竜騎兵団B「!?しまっーー」
ズルッ……ドグシャアッ!!!
落下した竜騎兵団B「がはっ!?……うう……」
騎竜B「グルッ!?」
竜騎兵団C「チッ……クルツ!!!Bがやられた!!!Bの騎竜は無事だ!!!」
クルツ「了解!!!」
鉄の槍「」ブンッ
竜の槍「」カァンッ‼︎
仮面をつけた金髪の女性「思った通り、中々いい腕をしているな!」
クルツ「お褒めいただきありがとうっ……!アイゼン!!!コンボだ!」
アイゼン「グルッ!」ダッ
仮面をつけた金髪の女性「むっ?」
突進するアイゼン「ギャオオオッ!!!」ダダダ……
アイゼンから跳躍するクルツ「ハァッ!」ピョンッ
槍を投擲するクルツ「……喰らえっ!!!」ブンッ
アイゼン「」ダダダ……
仮面をつけた金髪の女性「ほう。連携技か……悪くない、が」グッ
仮面をつけた金髪の女性「フッ!!!」ブンッ
弾かれる槍「」カァンッ‼︎
仮面をつけた金髪の女性「」グルンッ
地面を横凪に払う竜の槍「」ズザザザ……‼︎
足を掬われるアイゼン「!?」
クルツ「なっ……騎竜への足払い!?」
仮面をつけた青髪の女性「」ダダダッ……
仮面をつけた青髪の女性「」ポイッ
閃光玉「」コロ……
竜騎兵団A「閃光玉!?まずいーー」
ピッカアアアアアアン‼︎
01-30 劣勢
31-70 優勢
71-00 勝利
コンマ下1
竜騎兵団への対策+10(常時)
スプラッターボム+15 残り1回
はさみうち+30 残り1回
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/15(月) 21:34:20.31 ID:D1yvorLRo
はさみうち
566 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 23:24:24.65 ID:4nlQ5j1KO
バァンッバァンッ‼︎
騎竜A「ギャウッ‼︎」ドサッ
騎竜と一緒に倒れる竜騎兵団A「なっ!?今の一瞬で騎竜を撃たれた!?」
足から血を流す騎竜A「グルゥッ……」ジワァ……
竜騎兵団A「クソッ……これじゃしばらく走れねえ……ハッ!」
仮面をつけた青髪の女性「……あなた方に恨みはありません。ですが……しばらく気を失ってもらいます」ブンッ
竜騎兵団A「」ドサッ……
足を矢で射抜かれた騎竜B「ギャオオオッ!!!」ジタバタ
クルツ「壊滅した……!?いや、まだだ!アイゼンと俺がいる!」
生成される鉄の槍「」シャキンッ
アイゼン「ギャオッ!ギャオッ!」
仮面をつけた金髪の女性「……いいや。武器を捨てろ」
クルツ「嫌だね。たとえ俺達だけでも諦めはしない!」
仮面をつけた金髪の女性「そうか……ならあいつの命はどうなってもいいんだな?」スッ
短剣を突きつけられた竜騎兵団C「うぅ……」
仮面をつけた黒髪の男「……抵抗すればコイツの命はない」グイッ
クルツ「な……!汚ねえぞ、テメェら!!!」
アイゼン「グルッ!!!グルッ!!!」
仮面をつけた黒髪の男「……なんとでも言え。俺達の狙いは武器庫を潰すことだ。何もしなければ、これ以上お前達に危害は加えないーーただ、邪魔をするなら……それなりの覚悟はしてもらうがな」グイッ
竜騎兵団C「ク、クルツ……!たすけ……!」ガクガク
クルツ「クソッ……!仲間を盾にするなんて……!」ワナワナ
仮面をつけた金髪の女性「決断しろ、竜人の騎士。お前達の忠義と仲間の命……どちらが大事だ?」
竜騎兵団C「ク、クルツゥ……!」ガクガク
クルツ「……畜生……わかった……!武器庫は……好きにしろ。その代わり、仲間は[
ピーーー
]な!」
仮面をつけた黒髪の男「……賢明な判断だ」スッ
クルツ「……ッ」
消失する鉄の槍「」パラ……
アイゼン「グルゥ……」スリ……
仮面をつけた青髪の女性「……安心してください。言った通り、命は奪いません」スタスタ……
手刀「」コツンッ
竜騎兵団C「……うっ」ドサッ
手刀「」コツンッ
クルツ「がっ……く……そ……」フラ……
ドサッ……
アイゼン「グルッ!グルッ!!!」ユサユサ
青髪「約束通り、命を奪ってはいません……しばらくしたら皆、目を覚ましますよ」
アイゼン「グルルル……」
仮面をつけた黒髪の男「すまんな……予定通り入り口と脱出口は狙撃手が作ってくれた。用を済ませてここから消えよう」
仮面をつけた金髪の女性「時間をかけすぎるな。この騒ぎを聞きつけて他の騎士達が駆けつけてくる……私としては望むところだが、一気に終わらせるぞ」
ドガァン‼︎ドガァン‼︎ドッゴォーン‼︎
⭐︎武器庫が何者かに襲撃され、中の武器をほとんど破壊されました。
567 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/15(月) 23:26:28.84 ID:4nlQ5j1KO
本日はここまでです。
次回の更新は土曜日を予定しています。
それでは、また。
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/16(火) 00:57:21.37 ID:b9RUsokRo
おつ
スムーズに武器庫攻略出来たな
クルツ君には悪い事をした…
569 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:52:28.51 ID:tvFiszb/O
>>568
屋敷襲撃の際は少々、長くなってしまったので今回は短めを意識して戦闘だけにしてみました。戦闘はこれくらいがちょうどいいですかね?
クルツさんは謎の襲撃者に制圧されてしまいましたが、命は取られなかったようなのでまた出てくるでしょう。今後の動向にご注目ください。
570 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:52:56.20 ID:huyorewAO
幕間
ーー王宮 宰相の部屋
営業スマイルのスーツの男「いやはや……これは大損害ですよ、クラウディア宰相。あの武器庫には私が手ずから仕入れた最新鋭の兵器もありました。ですが、その多くが灰と化した。しばらく両派閥に武器は回せません。……どう責任を取ってくれるのです?」
クラウディア「……まるで私に落ち度があるかのような言い草ですね、シルバークロース殿」
営業スマイルのスーツの男→シルバークロース「現にそうでしょう? あの場所に武器庫を建て、竜騎兵団に警備を任せたのはーー宰相閣下ご自身です」
クラウディア「ええ、その通りです。ですが勘違いしないでください。今回の襲撃は単なる暴徒の所業ではありません……相応の技術と知略を備えた連中が仕掛けたのです。それだけ、あなたの兵器が『価値がある』と証明されたとも言えますわ」
シルバークロース「価値がある、というのは嬉しい話ではありますがね……その証明で損失が出ては話になりません。損失の補填はどうしてくれるのです?」
クラウディア「補填、と仰いますか。商人らしい視点ですわね。破壊されるほど脅威に感じさせたということは、市場での需要を煽るという点で結果的に利益になり得ます。需要が高まれば、追加発注をしない理由があるでしょうか?」
シルバークロース「なるほど……つまり私には、さらなる商機が生まれると?」
クラウディア「その通りです。貴商会に再び供給をお願いしたい。次は今回のような失態を起こさせません」
シルバークロース「フフフ……では、その言葉を信じて、追加の武器を用意しましょう。時間はかかりますが、用意は可能です……ただし、一つだけ申し上げます。次に同じような過ちがあれば、こちらとしても関係を継続する理由を失います。それはご了承いただけますね?」
クラウディア「もちろんです……今後ともよろしくお願いしますね、シルバークロース殿」
クラウディア(それにしても、武器庫を襲った襲撃者の目的は一体……私の企図に気づいた皇帝直轄の騎士か?旧貴族派には襲撃する理由がない……それとも、旧貴族派以外の第三勢力? いや、もっと外……異国からの介入の可能性すら否定できない。警戒しなければ……)
571 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:53:17.93 ID:woPe0vWDO
ーー帝都ユーシリア
ワイワイガヤガヤ
帝都に響く声『……ユーシリアの民よ、この声が聞こえますか?』
市民「この声は……元宰相のソール様!?」
ザワッ……
ナンダナンダ
ソール『どうか落ち着いて聞いてください……いま帝都の外では、皇帝の改革に反発する旧貴族と宮廷の一部が刃を交えています。戦は城壁の外で続き、各地の村々が傷つき、帝都の出入りも制限されつつある。皆さんが物価や税に苦しむ背景には、この内戦があるのです』
ザワザワ……
ナイセンデスッテ……
ソンナコトニナッテタノカ……
ソール『私は、かつて宰相としてこの国を誰より近くで見てきました。そして、気づいたのです……国を守るのは力だけではない。皆の声、すなわち民意こそが国を動かす礎だと』
ソール『武器は力ある者しか振るえず、金貨は一部の者しか握れません。けれど声は違うーー子供から老人まで、誰もが持ち得る力です。その力を束ねれば、どんな軍勢よりも強く国を動かせる』
ソール『本日より大図書館に意見箱を設けます。税、治安、物価――望む未来を紙に記してください。集まった声はすべて記録し、陛下にも届けます』
ソール『……どうか、共に歩みましょう。血を流すことなく、声を束ねて国を変える道を。帝国を……民の手で作り変えるのです』
ザワ……
タミノテニ‼︎
コエヲタバネロ‼︎
ソールサマトイッショニ‼︎
ワアアアアア‼︎……
572 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 11:53:42.63 ID:jVqVn3YdO
ーー貧民街 ボロ集合住宅の一室
サーシャ「……ソールさん、なんだかすごいことやっちゃったね」
リーゼリット「うん。街中が声の意見箱の話でもちきりだよ。露店のおじさんまで目を輝かせてたし」
イーリン「世論が動き始めています。好機でもあり、同時に危うい……宰相の息がかかった皇帝派が妨害に出る可能性は高いですね」
ガイ「……そろそろ、どこに手を貸すか腹を決めるときがきたようだな」
イーリン「今の所は……皇帝派と旧貴族派、そして先ほど……ソール様が声明を出した新たな流れ……仮に民主派としましょうか。その3つの勢力が存在します」
イーリン「皇帝派の中には宰相を支持する流れと、皇帝を支持する流れで別れております。そしておそらくですが……現在、皇帝はその権力を失ってしまっている可能性が高いです」
アインズ「ん、なぜだ?」
イーリン「徴候はいくつかあります。まず、最近出回る布告は皇帝のものではなく、宰相のものが増えていること。次に、皇帝直轄の魔法騎士団が王宮敷地からほとんど出てこないこと」
イーリン「最後に、公的行事での陛下の露出が極端に少ない……本来なら陛下の裁可が必要な案件まで、宰相の名で処理されています。つまり決裁権が事実上、宰相側に移っていると見るべきです」
アインズ「……なるほどな。力を奪われた皇帝、というわけか」
ガイ「皇帝派に力を貸すならば皇帝の権力を復活させる必要があるな」
リーゼリット「旧貴族派は、伝統と利権に縛られてる……でも、話を聞いた感じだとライオネル卿だけは違う。内戦を広げないために、あえて受け皿になってるんだよね?卿個人は信用していいと思うけど、派閥全体に肩入れすると、改革そのものを後戻りさせるかもね」
サーシャ「民主派は……血を流さずに国を変えようって考えだね。でも、まだ小さい芽だよ。意見箱も広場の集会も、誰かが守らなきゃすぐ踏みつぶされちゃう」
ガイ「ああ。ソールに肩入れするならば覚悟が要る。他の派閥と比べて支援は得られないだろう。今の所、考えられるのは……意見箱の警備、集会の護衛、物資配布の支援といったところか。そして妨害の芽は非致死で摘む」
イーリン「……では、ガイ様。どの陣に立ちますか?」
サーシャ「どの派閥に力を貸すことになっても.、決まったことには従うよ」
リーゼリット「私も……決まったら、やるだけ」
アインズ「私はどこでも構わん。ガイ、どうする?」
ガイ「……」
多数決 下1〜
3票を先取した選択肢に決まります
1 皇帝派
2 旧貴族派
3 民主派
4 無所属
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 11:57:02.49 ID:I4r+pAQHO
4
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:10:21.54 ID:OQKX4F8ko
3
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:21:18.66 ID:+B1EQMFdo
1
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:28:35.93 ID:p5XfvDbLo
3
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:45:44.70 ID:ZGW0KvzaO
1
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 12:48:42.89 ID:N1uOOMpFO
3
579 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 16:20:02.30 ID:1waRf6MdO
ーー帝都大図書館
ソール「あら……皆様揃ってどうされたのですか?」
サーシャ「私たち……ソールさんの声を聞きました」
ソール「……あなた方にも届いていたのですね」
ガイ「結論を持って来た……俺たちは民主派……貴方を支えることにする」
ソール「……心強いお言葉です、ありがとうございます。そういうことであれば……あなた方には出来得る限りの支援を行なわければなりませんね」
ソール「手始めに、この場所をあなた方の拠点として提供しましょう。といっても、これくらいしか今は出来ないのですが」
リーゼリット「え、この場所を?」
ソール「ふふっ、この場所はかのダークヒーロー達も利用した由緒ある場所なんですよ?パティ様のお墨付きもいただいております」
サーシャ「えっ!?そうなんですか!?」キラキラ
アインズ「そのダークヒーローとやらは知らないが……この図書館を拠点とするならば、結界に守られているから安心だな」
ガイ「ありがたい……改めてよろしく頼む」
ソール「ええ。皆様のお力を借りれること、本当に感謝します」
⭐︎民主派に力を貸すことにしました
580 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 16:21:21.39 ID:1waRf6MdO
ーー帝都大図書館
ソール「では……血を流さず、内戦を止める筋道を説明します」
ガイ「聞こう」
ソール「最初は、『声を可視化する』。意見箱に寄せられた嘆願を分類し、国中に貼り出します。税・物価・治安……何人が何を望むかを数で示す。これはどの陣営にも等しく突き刺さる鏡になるはずです」
ソール「次は、『完全中立地帯をつくる』……その場所では攻撃や徴発、逮捕を禁じ、負傷者搬送と捕虜交換のみを許可。旧貴族側の保証役はライオネル卿、皇帝側は陛下直轄の騎士より代表一名をとりたいのですが……おそらく、難しいでしょうね」
リーゼリット「……フレンさんならできるんじゃない?」
サーシャ「そっか!フレンさんはどちらの派閥でもないって言ってたから、適任かもしれないね」
ガイ「中立地帯として適地なのは貧民街近辺だろう。あそこには魔族連合と小鬼がいる。騎士も簡単には手を出せないはずだ」
ソール「……では、最後です。中立地帯まで完成したら、そこで両派閥の代表同士で『停戦協定』を結ばせるのです」
アインズ「皇帝直轄の代表ならば、停戦にも快く同意するだろう。旧貴族派のライオネルも皇帝に忠誠を誓っている。うまくいけば宰相を出し抜くいい機会になるかもしれんな」
イーリン「では、これが新しい目標ですね」スッ
・民の声を知らせる
・中立地帯を作る
・皇帝派と旧貴族派に停戦協定を結ばせる
サーシャ「まだ意見箱は作られたばっかりだから、みんなの意見は全然入ってないよね」
ガイ「今できることといえば、貧民街で中立地帯を作る許可をもらいに行き、フレンとライオネル卿に保証役を頼むことくらいか」
リーゼリット「できることからやっていこうか」
現在はユーシリア帝国です(9日目)
何をする?
安価下1〜3
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 16:22:03.00 ID:mxBOSbBq0
パティのつてで情報屋を頼る
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 16:24:21.15 ID:I4r+pAQHO
サーシャリーゼリット、ヌルと模擬戦
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 16:42:25.47 ID:qDxKZbZo0
さっそく貧民街で中立地帯を作る許可をもらいに行く
584 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:29:45.96 ID:fIG9I1KyO
カラスのハーピィ「……失礼、こちらにガイっていう人はいる?」
サーシャ「えっ、ど、どちら様ですか?」
リーゼリット「まさか……宰相の手先!?」バッ
アインズ「ほう……早速妨害に現れたという訳か」ジャキンッ
カラスのハーピィ「えっ!?ちょっとちょっと!あんなのの手先に勝手にしないでくれる!?」
ガイ「……どうした、なんだか騒がしいな」スタスタ
サーシャ「あっ、ガイ!この人がガイのことを知ってるみたいなんだけど……知り合い?」
カラスのハーピィ「あなたがガイ?なんで仲間に何も伝えてないの!?」
ガイ「……みんな、警戒を解いてくれ。彼女は俺が呼んだ」
リーゼリット「えっ……?」
カラスのハーピィ「まったく……いくら内戦でピリピリしているとはいえ、敵味方の識別くらいはしっかりしてほしいものね」
ガイ「大変、失礼した。あなたが、パティさんの言っていた情報屋か?」
カラスのハーピィ→フーミン「ええ……フーミン・クロスよ。探偵を生業にしているのだけど、情報屋といっても過言ではないわね」
サーシャ「そうだったんですね。そうとは知らず、ごめんなさい……ガイ、なんで前から言ってくれなかったの?」
ガイ「すまん……言い忘れていた。いや、正直に言うと……言うタイミングを逃した」ポリポリ
リーゼリット「えぇ……」
アインズ「フッ、敵でないのならなんでもいい……敵意を向けてすまなかった。それで、どういった情報を取り扱っているんだ?」
フーミン「帝都の裏路地から宮廷の奥まで……噂から帳簿まで手に入らないものはないわ。今は特に、宰相周りの情報を主に扱っているわよ。もちろん、旧貴族派の情報もね」
サーシャ「わぁ……!すごく頼りになりますね!」
フーミン「ええ。ただし覚えておいて。私ができるのは情報の支援だけ。争いごとに加担することはできないわ」
リーゼリット「それでも、とても助かりますよ!内戦が終わるまで、よろしくお願いします」
フーミン「……この国は10年前も崩れかけたけれど、それでも立ち直った。だから私は今回も、事実を追って支えるだけ。結末を決めるのは、あなたたちよ。一緒に頑張りましょう」
⭐︎フーミンが情報面で支援してくれるようになりました!
585 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:30:13.98 ID:NOIXO6vwO
サーシャ「ところで、さっきからガイはこの図書館をうろついてどうしたの?」
ガイ「ああ……ここが俺達の拠点になるだろう?結界が張ってあるから安心できるとはいえ……もしかしたら民主派を快く思わないヤツらが穴を突いてくるかもしれない……だから、この辺りの脆弱そうなところを調べてまわっているんだ」
サーシャ「そっか……それじゃあ私も一緒に探してもいい?」
ガイ「もちろん構わないが……つまらないぞ?」
サーシャ「ふふっ、いいの!ガイと一緒だから!」
◆
サーシャ「ねぇガイ、こっちの壁、ちょっとヒビ入ってるよ?」トントン
ガイ「……いや、大丈夫だ。結界の補強がしてある。見た目ほど脆くはないな」
サーシャ「ふーん……じゃあ、あっちは?」
ガイ「……何もない。ただの物置だな」
サーシャ「……えへへ、なんだか探検みたいで楽しいね」
ガイ「フッ……他の場所を探すぞ」スタスタ
サーシャ「あっ、待ってよ!」タタッ
◆
リーゼリット「……おやおや、お二人さん。また人目も憚らずデートしてたの?」ニヤニヤ
サーシャ「で、デートじゃないよ!ただ一緒に調べてただけだってば///」
リーゼリット「あはは!大丈夫、わかってるよ!……それで、大丈夫そうだった?」
ガイ「ああ。見た目以上に厳重に護られているようだ。侵入されることはないだろう……だが、仮に突破された場合を考慮して警備する人員を増やしておいた方がいいな。かつてここで勤務していた者とか……」
アインズ「フン、そんな都合よくいるものか」
リーゼリット「待って……たしか、ヌルって元々パティさんと契約してる悪魔じゃなかったっけ?」
サーシャ「……そう言ってたかも」
ガイ「……ヌルの所に行ってみるか」
◆
586 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:32:08.45 ID:DBtQMNf1O
ーー貧民街 路地裏
ヌル「ーーつまり、私に図書館に来て欲しいってこと?」
サーシャ「うん。ダメかな?」
ヌル「いやー、ダメじゃないんだけど……ただ戻るのもつまらないっていうか……」
ヌル「あっ、そうだ!模擬戦をやろうよ。私の力を知ることにもなるし、ちょうどいいでしょ!勝っても負けても、図書館には行くから安心してね!」
リーゼリット「そういうことなら……私が行くよ!一度、ヌルの魔法をしっかり受けちゃったし……!」ザッ
ヌル「……自分で言うのもなんだけど、イタズラじゃなくて戦闘なら私、相当強いよ?」
サーシャ「それなら、私もリーゼと一緒に戦うよ。警備なら数人相手に戦ったりもするでしょ?」
ヌル「うん、いいよ!……それじゃあガイ、審判よろしく!」
ガイ「……わかった。3人とも、準備ができたら教えてくれ」
コンマ下1
01-50 敗北
51-69 引き分け
70-00 勝利
スプラッターボム+10 1回
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 22:42:31.55 ID:p5XfvDbLo
お
588 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/20(土) 22:43:37.60 ID:DBtQMNf1O
>>1
の眠気がすごい為、今日はここで終わります。安価は下にズラしてください。
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 22:47:07.10 ID:9db4Ibm60
あ
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 23:08:21.28 ID:OQKX4F8ko
乙
当初の予定より複雑化したルートになっただろうけど頑張って欲しい
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/20(土) 23:37:46.64 ID:er92Lfppo
おつ
幸い両陣営共に話の分かる人がいるから目標達成は難しくなさそうだけど…
上が停戦決めても従わなさそうなのがどちら側にもいるのがまだ雲行き怪しいね
592 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:27:33.59 ID:g5bgzMYqO
>>589
大変申し訳ありません。
>>587
の方がとられていたので、今回は
>>587
の方のコンマを採用させていただきます。
>>590
最初は二つの陣営のどちらかについてどうにかするか、内戦をほっぽり出して光の残滓を回収したらさっさと立ち去るルートの二つを考えておりましたが、気がつけば第三勢力が発生していました。ユーシリアからは当分出れないかもしれませんね。
>>591
一応、両者共に組織ではあるので上の決定には従うかと思います。ですが、それが気に入らない場合は強行手段をとってくる可能性もあるでしょう。どうなるかはこの先の展開次第です。
593 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:29:36.88 ID:g5bgzMYqO
ヌル「じゃあ行くよ……まずは悪魔らしく、これで!」
闇の波動「」フォンッ
リーゼリット「そりゃ、封印魔法以外にも使えるよね……!」
狙撃型魔導銃「」カチャンッ‼︎
ヌル「魔導銃か、厄介だなぁ……!」
闇の波動「」フォォォォォン……
サーシャ「リーゼ!」
弓「」ギリギリ……
リーゼリット「大丈夫だよ、サーシャ……」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎ バァンッ‼︎ バァンッ‼︎
消滅する闇の波動「」シュウウウン……
ヌル「えっ、波動が消えた……何をしたの!?」
リーゼリット「ニナさんに頼んで、属性弾が撃てるように改良してもらったんだ」
サーシャ「えっ、いつの間に!?」
リーゼリット「ふふっ、内緒ー♪」
ガイ(闇を光で打ち消したのか。わかっていても咄嗟に変えることは難しいはずだ……)
ヌル「一筋縄じゃいかないよね。逆に安心したよ……」スッ
周辺の地面に展開される複数の魔法陣「」ヴォンッ……
サーシャ「封印魔法!それなら……」
弓「」パシュンッ
魔法陣に刺さる矢「」
ヌル「狙いはいいけど、私の魔法陣は簡単には崩れないようにできてるんだよ!」
サーシャ「地形が変わってもそう言える?」
ヌル「……まさか!」
サーシャ「大地よ……!」バッ
矢を中心に隆起する地面「」ボコボコ……‼︎
ガイ(地属性の魔法をあんなに使いこなしている……この前教えたばかりだよな?)
594 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:30:06.81 ID:g5bgzMYqO
飛翔するヌル「こうなったら……」バッ ヒュンッ
リーゼリット「逃がさないよ!」
狙撃型魔導銃「」バァンッ‼︎ バァンッ‼︎
ヌル「くっ、あまり使いたくなかったけど……!」サッ
辺り一帯に広がる大型魔法陣「」ヴォォォン……
サーシャ「この辺り一帯ごと封印できるの!?」
ヌル「ほぼ最終手段だよ!これで……私の勝ちーー」
ヌルの足に巻きつくロープ「」グルグル……
ロープを引っ張るサーシャ「攻めて、相打ちに持っていかせてもらうよ……!」ググッ
リーゼリット「私も手伝う!」ガシッ
引っ張られるヌル「わわっ!このままじゃ私も封印に巻き込まれちゃう!」パタパタ
ガイ「……そこまでだ!」
消える魔法陣「」シュウン……
ヌル「あ、焦ったぁ……」ヘナヘナ
サーシャ「はぁ……はぁ……ガイ、結果は?」
ガイ「引き分けだ。おそらく、このまま続ければ3人共封印されてしまっていただろうな」
リーゼリット「ふぅぅ……二人がかりでも勝てなかったかぁ……」
ヌル「うぅ……二人が相手だと、やっぱり簡単にはいかないね。ごめん、最後ちょっと本気出しすぎた」
リーゼリット「いいっていいって。こっちも本気だったし」
サーシャ「封印ごと巻き込まれるところだったけどね……」
ガイ「収穫は十分だ……ヌル、大図書館の警備を頼むぞ」
ヌル「はいはい……それじゃあ、しばらくお世話になりまーす♪」
⭐︎ヌルと引き分けになり、ヌルが図書館に滞在するようになりました
595 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:30:36.28 ID:g5bgzMYqO
ーー魔族連合 集会所
イーリン「ーーというわけで、貧民街に完全中立地帯を設けたいのですが……ヒューベルト様、魔族連合のご協力をいただけますか?」
ヒューベルト「……ご趣旨、確かに承りました。魔族連合としても、私個人としても、不必要な流血は望むところではございません。中立地帯の設置に賛同し、協力いたします」
ヒューベルト「見張りや救護班、搬送用の荷車等を手配し、境界の標や合図用の鐘も用意させておきます。話し合いの席が要るなら、この集会所をお使いください」
イーリン「ありがたいお言葉です、感謝します。ヒューベルト様」
アインズ「中立地帯の巡回には私も定期的に着こう」
ヒューベルト「ありがとうございます……小鬼には連絡しましたか?おそらく、彼女も快く協力してくれるでしょう。お急ぎであれば、私共から連絡しておきますが」
イーリン「……いえ、我々自身で伝えます。それでは準備のほど、よろしくお願いいたします」
◆
ーー貧民街 小鬼の拠点
アインズ「ーーそれで、どうだろうか?」
ミント「勿論、私達も手伝うよ!平和になることはいいことだしね!」
イーリン「ありがとうございます……ところで、フレン様は来られていますか?少々、頼みたいことがありまして……」
ミント「フレンは武器庫襲撃の後始末でしばらく来れそうにないって言ってたよ。急ぎの用だったら王宮に行けば会えるんじゃないかな?」
イーリン「……なるほど、わかりました。ありがとうございます、ミント様」
ミント「全然、気にしないで!私の友達も、同じ立場だったらきっと助けたに間違いないから!」
イーリン「ふふっ……素敵なご友人なのですね」
ミント「そりゃあ我が小鬼の名誉四天王だからね!」ドヤァ
⭐︎中立地帯が貧民街に作られました
596 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 17:31:24.56 ID:g5bgzMYqO
ーー帝都大図書館 前
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「わっ……!すごい人数だね……みんな意見箱に書きにきたのかな?」
リーゼリット「全員がそういうわけでもないと思うけど……冷やかしや様子見で来てる人もいるみたい。けど、大体の人は意見を伝えにきてるみたいだね」
アインズ「……民衆の中に怪しい動きをしているやつもいない。今の所は他勢力の妨害もなさそうだな」
イーリン「……本日は何をいたしましょう?」
・民の声を知らせる
・中立地帯を作る←達成
・皇帝派と旧貴族派に停戦協定を結ばせる
ガイ「そうだな……中立地帯は魔族連合と小鬼の手伝いもあって作ることができた。あとはライオネルとフレンに接触し、停戦協定を結ばせることと……民衆の声をこの国に伝えることだな」
サーシャ「これだけ人がいれば今からでも街中にみんなが思っていることを知らせることができそうだね」
現在はユーシリア帝国です(10日目)
何をする?
安価下1〜3
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/21(日) 17:32:46.50 ID:ROLsj+a60
フーミンと一緒に皇帝派の調査
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/21(日) 17:34:23.22 ID:hVI1ORsAO
図書館で使えそうな資料ないか探す
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/21(日) 17:34:30.37 ID:ycVgUMHRo
シルバークロース商会の拠点も潰そう
600 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/21(日) 22:42:38.79 ID:g0O2hd39O
ーー帝都 大図書館
ヌル「パティ様は困ったときこの辺りの本をよく読んでたけど……今の状況に何か役に立ちそうなモノってあるかな?」
リーゼリット「この棚……随分と古そうな巻物が並んでるね」
サーシャ「わっ、これ……文字がかすれてるけど、初代皇帝陛下の治世記録って書いてあるよ?」
イーリン「初代皇帝の直筆文書……これは貴重ですね」
リーゼリット「この国を建国した皇帝の記録かぁ……なんだか気になるね。読んでみようよ」
サーシャ「うん……」ペラッ
◆
我、いまだ国土乱れ、民の嘆き尽きぬ時に立ち上がりし者なり。
剣にて敵を退け、旗を掲げ、この地をひとつと成した。
されど、帝国は剣のみを柱とすべからず。
民なくして国は空虚にして続かず。
帝国は、皇帝と民の合議によって支えられるべし。
我が務めはただ治めるにあらず、
耳を澄まし、声を聴き、共に歩むことにあり。
この筆、後の世に届かば、我が願いもまた生き続けんことを
◆
サーシャ「これって……」
イーリン「……驚きましたね。初代皇帝は、すでに民の声を国の礎に据えようとしていたように見えます」
リーゼリット「つまり、ソールさんが言ってることって、全然突拍子もない新しい考えじゃなくて、むしろ原点回帰なんだね」
ヌル「ほえー……そうだったんだ……あ、それじゃあこのことを街のみんなに伝えたら、すごい説得力になるんじゃない?」
サーシャ「うん!初代皇帝もそう考えてたって言えば、誰も変な考えだなんて思わないよね!」
リーゼリット「むしろ帝国の正統な精神を取り戻すって言えるし。これなら宰相だって否定しづらいよ」
イーリン「伝えるタイミングが重要ですね。今はまだ何も言わないでおきましょうか」
⭐︎初代皇帝の考えを知りました
601 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 00:00:24.16 ID:Tkxh4SKKO
ーーユーシリア帝都 王宮付近
フーミン「……さてと。皇帝派を調べるって話だったわね。宰相側と皇帝側、どっちから当たる?」
ガイ「皇帝は表に出てこれない。権力を握っている宰相周りを探るのが筋だろう……取引をしているシルバークロース商会の拠点も抑えたい」
アインズ「宰相にこちらが探っていると悟られれば即座に妨害してくるかもしれんな。注意して動くべきだ」
フーミン「ええ。でも普段通りにしていれば案外大丈夫よ……あっ、あの馬車を見て」
大きな箱を積んだ馬車「」パカラッパカラッ
馬車を囲む騎士達「」ザッ……ザッ……
アインズ「……随分と大きな箱を積んでいるな。交易にしては妙に厳重だ」
フーミン「……やっぱり。荷に帝国の印章がある。あれは宮廷から直接運ばれた荷物よ」
ガイ「……中身は?」
フーミン「おそらく、民衆から徴収した税。しかも帳簿上は存在しない、裏金扱いね。商会の倉庫で洗浄されて、軍備拡張に回されるはず……あの馬車はシルバークロース商会に向かっているようね」
アインズ「……つまり、宰相は民の血を吸って武器を買っているということか」
フーミン「……私が潜って帳簿の写本を作ってくる。あなた達はここで見張ってて」
ガイ「一人で行くのか?」
フーミン「こういうの、慣れてるから。任せといて」
アインズ「ふむ……ならば我らは周囲を監視しよう。護衛の騎士の数や交代の時刻も押さえておけば、後に役立つかもしれんからな」
ガイ「……わかった。頼んだぞ、フーミン」
フーミン「了解。すぐ戻るから」ヒラリ
◆
フーミン「ほっ……待たせたわね」バサッ
ガイ「意外と早かったな」
フーミン「流石に全部は写せなかったけどね。ほら」バサッ
帳簿の写本「」ポン
アインズ「……商会の倉庫に持ち込まれた金貨の記録、それに本来の税収台帳との差異……明白だな」ペラッ
フーミン「帳簿を直接盗むのは危険すぎるから、写本で勘弁して。これでも十分証拠になるはずよ」
ガイ「……これで宰相が領民の金を軍備に流用していることが立証できるな」
フーミン「この写本だけじゃ世間に出しても『偽造だ』って片付けられる可能性はあるから現物を押さえるか、あるいは商会の幹部を吐かせる必要があるわね」
アインズ「……ならば、この前のように襲撃するか?現物も証言も、うまく行けば手に入るだろう」
フーミン「私は手を貸せないわよ……けど、建物の図面は提供してあげる」
ガイ「助かる……アインズ、一旦戻って作戦を練ろう。今日、決行するぞ」
⭐︎宰相の裏金の流れを掴み、シルバークロース商会の拠点の場所を押さえました。
602 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 00:22:34.87 ID:Tkxh4SKKO
ーーシルバークロース商会 拠点
シルバークロース「……皆様、本日もお疲れ様でした。先ほど王宮より搬入された金貨につきましては、予定通り地下倉庫へと移させていただきました」
幹部の男「はっ。しかし旦那様、これほどの金貨を短期間で捌くのは……さすがに目立ちすぎやしませんか?」
シルバークロース「ご心配には及びませんよ。宰相閣下より賜りました特別税は、表の帳簿に記されぬ金。すなわち、誰の目にも触れぬ影の金でございます。我らが責務は、それを滞りなく正規の流通品へと姿を変えて差し上げること……ただ、それだけでございます」
幹部の女「とはいえ、街の噂では民の不満も高まっているようです。あまりに度を越せば……」
シルバークロース「ええ、承知しておりますとも……ですがどうか忘れなきよう。我らはあくまで潤滑油に過ぎません。力を振るうのは宰相閣下、代償を払うのは領民なのです……私どもは静かに、着実に役目を果たすのみ」
幹部の男「……さすが、旦那様。お言葉にて胸が晴れました」
シルバークロース「ふふ……恐縮です。そして……」スッ
シルバークロース「どうやら、客がいらっしゃったようですね」
幹部の女「……客?ですが、本日は誰とも面会の予定は……」
シルバークロース「予定にない客こそ、歓迎すべきものです。旧貴族の屋敷に、そして武器庫にまで踏み込んだあの方々……今度はこの拠点を訪ねてこられたようですよ」
幹部の男「奴らが……!?」
シルバークロース「おもしろくなってきましたね……さて、お手なみ拝見と行きましょうか」
手から零れ落ちる黄金の液体「」ドロ……
603 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 00:31:39.42 ID:YooTWuSMO
本日はここまでです。
次回は明日の夜に、シルバークロース商会との戦闘から始めたいと思います。
最近は更新の量が少なくて申し訳ありません。
先の展開を考えるのに時間がかかってしまい、進むペースが非常に遅くなってしまっています。
更新自体は余程のことがない限りは続けますので、温かく見守っていただければ幸いです。
それでは、また明日。
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 00:48:18.09 ID:MtVBcXWko
おつ
リーゼいつの間にそんな改造を…
国中を巻き込んだ勢力戦だからややこしくなるよね
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 01:12:34.67 ID:Uo7I76BBo
乙シルバークロースとクラウディア排除したら事実上のユーシリア編解決よね
606 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 21:35:28.37 ID:LaZlH542O
>>604
空いてる時間にニナさんの所に行っていたようです。ちなみに魔導銃の設定は今のところ詳しく決めていないので、作中でなんか前と描写が違うな?と思っても気にしないでください。
引き続き頑張っていきたいと思います。
>>605
内戦は止まる可能性が高いです。その後の政治は国の人々に任せて目的を達成するのもよいでしょう。すべては展開次第です。
そして元スレ様の無事を確認して嬉しい気持ちになりました。
この場を借りて、再度感謝を申し上げます。
607 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 21:41:14.02 ID:VjgObpUrO
ーーシルバークロース商会 拠点前
リーゼリット「さっきから一体なんなの、この金ピカ人間は!?」
魔導型狙撃銃「」バァン‼︎バァン‼︎
倒れる黄金の泥人形「」ボド……ボド……ドサッ……
新たに現れる黄金の泥人形「」ズズズ……
アインズ「チッ、倒してもキリがない……竜騎兵団より遥かに弱いが、このままだと不利だぞ」
ガイ「この魔術は相当燃費がいいらしいな……術者を倒さなければいつまでも現れるぞ!」
魔鉄の剣「」ジャキンッ
イーリン「道理でッ!……この辺りは警備の騎士が少ないんですねッ……!」ブンッ
サーシャ「みんな、無理しないで!囲まれたら危ないよ!」
シルバークロース「ふふふ……こんばんは、初めまして皆様方。私の魔法は気に入ってくれましたか?」スタスタ
ガイ「……貴様が術者か?」
シルバークロース「いかにも。シルバークロース・ゴールドマンと申します……以後、お見知り置きを」ペコリ
アインズ「フッ、わざわざ術者自ら前に出てくるとはな……!」ダッ
竜の槍「」ブンッ‼︎
シルバークロース「おっと」スッ
槍を防ぐように壁になる黄金「」ドンッ
アインズ「防がれた!?」バッ
シルバークロース「……いやはや、血の気が多くてかないませんね。少し、話し合いをしませんか?」
ガイ「……話し合いだと?」
シルバークロース「ええ、そうです。私はあくまで商人の端くれ。政治事にはあまり関わりたくないのです。人々がお求めになるので武器を用意し、流通を整える。それが私の役目にすぎません」
リーゼリット「すぎませんって……!そのせいでどれだけの人が苦しんでると思ってるの!」
シルバークロース「たしかに、無関係の人々には申し訳なく思いますがね。しかし、我々に罪はございません。欲する者がいるから売る、求める者がいるから渡す。ただ、それだけのこと……」
イーリン「それを免罪符にするつもりですか。結局は利益が欲しいだけでしょう」
シルバークロース「ええ、ええ!勿論ですとも!私は利益を選びます!それが商人というものですからね」
ガイ「……貴様とは相容れないことがわかった。話し合いは終わりか?」
シルバークロース「まあまあ……そう急がずとも。私はあなた方と取引がしたいのですよ」
608 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 21:41:48.91 ID:VjgObpUrO
アインズ「取引……?」
シルバークロース「そうです。応じてくれるのならば我々は今すぐにでも宰相と手を切り、この国から立ち退くことを約束しましょう」
サーシャ「……私達に何を求めるの?」
シルバークロース「とある物をいただきたい。翡翠の賽……でしたっけ?あなた方が持っているのでしょう?」
ガイ「……それがなんなのか知っているのか?」
シルバークロース「いいえ?ですが、協力者が欲していましてね……それを渡せば国一つ起こせる程の大金を我々は得られるのです」
リーゼリット「協力者って……まさか、フローディアとセーレフィレア!?」
シルバークロース「おや、知り合いでしたか。ですが、そのご様子だとあまりいい関係ではなさそうですね?」
ガイ「……ああ、良い思い出はないな。悪いが取引は断らせてもらう」
シルバークロース「そうですか……残念です」
イーリン「……ガイ様、リーゼリット様。シルバークロース・ゴールドマンを只今より暗黒館幹部として彼を危険人物に指定します。生死は問いません……脅威を排除してください」
シルバークロース「ふふ、物騒な言葉が聞こえましたねぇ。まさか暗黒館の者だったとは思いませんでしたよ」スッ
黄金の泥人形達「」ズズズ……
サーシャ「また増えた!」
シルバークロース「……交渉は決裂したようですし、私は自分の身を守らせていただきます。黄金は私の血肉にして鎧、我が意思が続く限り無限に湧き出す……果たしてあなた方はどれほど持ちこたえられるでしょうか?」
ガイ「来るぞ!全員、構えろ!」
アインズ「よくわからんが……奴を殺しても構わないんだな?……なら随分と楽だ」
竜角の槍「」チャキッ……
リーゼリット「……準備はできてるよ」
魔導型狙撃銃「」カチャンッ
サーシャ「……覚悟を、決めなきゃ……」
弓「」ギリギリ……
シルバークロース「ふふふ……さあ、舞台は整いました。どうぞ存分に楽しんでください……この、黄金の劇場を!」
床に広がっていく黄金「」ドロッ……
ーー戦闘開始 シルバークロースーー
01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-65 劣勢
66-90 優勢
91-00 会心
コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
はさみうち+30 残り1回
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 21:50:28.40 ID:Uo7I76BBo
はさみうち
610 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 22:21:44.35 ID:PmNgFPJSO
シルバークロース「さあ、踊ってください……!」
黄金の泥人形「」
イーリン「オラァッ!」ブンッ
砕ける黄金の泥人形「」パァンッ‼︎
槍で周囲を薙ぐアインズ「ハァァァッ‼︎」
吹き飛ばされる黄金の泥人形達「」
イーリン「……黄金の人形は私とアインズ様に任せてください!、術者本人は任せました!」ゲシッ
砕ける黄金の泥人形「」グチャアッ
リーゼリット「了解……!」スッ
狙撃型魔導銃「」パァンッ ‼︎パァンッ‼︎
シルバークロース「無論、狙撃対策はバッチリです」
形成される黄金の壁「」ガキンッ‼︎ガキンッ‼︎
サーシャ「ガイ、いつでもいいよ!」
弓「」ギリギリ……
ガイ「わかった……行くぞ!」キュイイイン……シュンッ
サーシャ「うん!」
弓「」パシュッ‼︎
シルバークロース「魔導銃があるのに随分時代遅れな物を使っていますね。おすすめの商品を紹介しますよ?」スッ
黄金の壁「」ガキンッ
ガイ「……防がれるのは前提だ」シュンッ
シルバークロース「なっ、後ろにーー!?」バッ
ガイ「ハアッ!」
魔鉄の剣「」シャキンッ‼︎
宙を舞うシルバークロースの左腕「」
シルバークロース「あああああああッーー!?」ブシャァァァッ‼︎
シルバークロース「ぐっ……よくもォッ!!!」
ガイに遅いかかる黄金の棘「」ドドドドドドッ‼︎
ガイ「」シュンッ
ガイ「ふぅ……少し、有利になったか?」ザッ
溶ける黄金の泥人形「ドロォ……」
イーリン「溶けた……?」
アインズ「人形の数が減った!よくやったぞ、ガイ!」
シルバークロース「くッ……ハァ、ハァ……よもや、腕を落とされるとは……!」
左腕に集まる黄金「」ドロッ……
形成された黄金の左腕「」グッ
リーゼリット「……人形と攻撃に回す黄金が止血の分とあの左腕の分で減ったんだね。今がチャンスかも」スッ
サーシャ「……気は抜かないでいくよ」
弓「」ギリギリ……
01-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 勝利
611 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 22:22:39.69 ID:PmNgFPJSO
失礼、コンマ下1
スプラッターボム+10 残り1回
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/22(月) 22:41:46.52 ID:mUYCzghSO
あ
613 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/22(月) 23:59:49.44 ID:y0YJVwUlO
シルバークロース「……なるほど、なるほど……!面白い……!さすがは屋敷と武器庫で死者を出さずに制圧した方々だ!」
黄金の床「」ゴゴゴ……‼︎
床に溶けていく黄金の泥人形「」ズズズ……
イーリン「何をする気です!?」
アインズ「嫌な予感がする……黄金から離れろ!!!」
サーシャ「また黄金が集まって……さっきより大きい!?」
黄金で出来た巨人「グオオ……」ズン
リーゼリット「うそ……デカすぎない!?」
ガイ「見かけ倒しだ……!術者本人を倒すのは変わらない!」
シルバークロース「見かけ倒しかどうかは……その身で確かめていただきましょうか!」
拳を振り下ろす黄金の巨人「」ゴオオオッ‼︎
イーリン「くッ!退いてください!」ダッ
アインズ「力比べは任せておけ……!」ダッ
ガキィンッ‼︎
リーゼ「サーシャ、ガイ!!!シルバークロースを!!!」
狙撃型魔導銃「」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
サーシャ「うん……!」
弓「」パシュン‼︎パシュン‼︎パシュン‼︎
シルバークロース「ははは……やはり見事です。これほどの連携、これほどの力……!」
黄金の壁「」ガキンッ‼︎ガキンッ‼︎
シルバークロース「しかし……一歩及ばないようですね」
暴れる黄金の巨人「グオオ‼︎」
吹き飛ばされるイーリン「くっ……」
吹き飛ばされるアインズ「チッ……」
サーシャ「イーリンさん、アインズさん!!!」
リーゼリット「サーシャ、攻撃を続けて!!!」
狙撃型魔導銃「」パァンッ‼︎パァンッ‼︎
シルバークロース「どうやら私の勝ちのようですね……ここまで追い詰められたのははじめてですよ」
ガイ「それは光栄なことだ」シュンッ
シルバークロース「先程から姿が見えないと思えば……!ですが、同じ手は通じませんよ……!」
シルバークロースを包む黄金「」ドロドロ……
シルバークロース「これでもう斬られることはありませんよ!!!さあ、どうします!?」
ガイ「……雷に打たれたことはあるか?」ビリッ……
シルバークロース「はぁ?こんなときに一体何の話を……あるわけがないでしょう」
ガイ「そうか……なら良い経験になるといいな」ビリッ……
ガイ「雷よ……!」バチバチバチバチッ‼︎
シルバークロース「あがががががががが!?」ビリビリ
黒焦げシルバークロース「ぐっ……あ……」シュゥゥゥ……
崩れ落ちる黄金の巨人「」ガラガラ……
ガイ「……」
コンマ下1
01-10 ???
11-40 逃走
41-00 勝利
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 00:10:50.92 ID:11b3GE0ao
あ
615 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 00:19:47.30 ID:Ys/EtkcTO
戦闘が終わったので本日は終わります。
次回の更新も明日予定です。
それでは、おやすみなさい。
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 01:54:56.79 ID:LRTwMDS3o
おつ
そういえば爆弾の事忘れてた…
もし宰相戦があるなら本人に使う事になりそうだが…そうなると絵面が酷いな
617 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 13:28:52.13 ID:QL/A9Ol4O
>>616
スプラッターボムは元の安価のままだと描写がすごいことになってしまいそうだったので、元の風味を残しつつ別物に変えてしまいました。効果自体は閃光玉と変わらないので使えるときに使ってしまいましょう。
618 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 13:31:25.13 ID:QL/A9Ol4O
捕縛されたシルバークロース「……ぐ、ぬぅ……!この私が敗北するとは……!」
アインズ「ただの商人にしては随分、手強かったな……魔法の扱いは下手な魔導士以上だった」
イーリン「ええ……ですが、もはや抵抗は不可能。あとは処遇を決めるだけです」
シルバークロース「あなた方の目的は一体……?」
サーシャ「この内戦を止めることです……可能な限り、犠牲を出さないようにして」
シルバークロース「ふふ、なるほど……一連の襲撃にはそういう理由があったんですね……」
ガイ「……なぜ、宰相と手を組んだ?」
シルバークロース「……先程も申し上げた通り、利益ですとも。理由はわかりませんが、宰相閣下は戦を望まれている……戦があれば武器が売れ、武器が売れれば金が流れる。それは武器商人の我らにとって、何よりも甘美な機会でした」
リーゼリット「そんなことで……!」
シルバークロース「あなた方とて、武器を使っているではありませんか。必要だから我々は存在するのですよ」
イーリン「……それを正当化と言うのです」
シルバークロース「ふふ、そうですね……世界から争いがなくならない限り、私達のようなものはいなくならない。言い換えればーー人が争う限り、我らは必要悪として在り続けるのです」
アインズ「必要悪だと……?」
ガイ「その存在が争いを長引かせているのだろうが」
シルバークロース「……否定はいたしません。しかし、否定したところで変わらぬのも事実でしょう」
サーシャ「……」
シルバークロース「それで……私の処遇はどうなさるので?今の時点で少なくとも、私以外の武器商人が来るまで内戦は静まると思いますが」
イーリン「……確かに、ここであなたを捕らえたことで宰相の兵站は揺らぎます。しかし、あなたがフローディアとセーレフィレアと繋がっている以上、私達にとっては簡単に放っておける存在でもない……この国では宰相の手がかかっている為、牢に捕えることもできません」
サーシャ「……どうしよう、ガイ」
ガイ「……」
シルバークロースの処遇
多数決下1〜
先取2票
1・殺害(殺害します。当分は内戦が停まりますが、その状況をよく思わない勢力が何かしでかすかもしれません。)
2・拘束(図書館で拘束します。宰相の手の者が奪還しにきたり、逃走を図られる可能性があります。)
3・国外追放(国外に追放します。別の場所で武器を売り出してまた別の脅威となったり、フローディア、セーレフィレアと手を組む可能性があります。)
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 13:32:52.16 ID:1ceCbWRGo
2
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 13:59:50.18 ID:1r6YQDnMo
3
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 14:28:12.40 ID:cxTKjbtPO
3
622 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 19:48:39.11 ID:MCMB6v/fO
すいません。名前を間違えていました。
セーレフィレアではなく、正しくはセーレフェリアです。
間違えてしまって申し訳ありません。
623 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 19:49:34.95 ID:MCMB6v/fO
シルバークロース「……ほう、国外追放ですか。殺されず、拘束もされず……なんとも寛大なご処置だ。少々甘すぎるのでは?」
ガイ「勘違いするな。これは情けでも慈悲でもない。貴様をこの国で野放しにしておけないだけだ」
イーリン「国外に追放する以上、二度とこの国に足を踏み入れぬと誓っていただきます。誓いを破れば……その時は命はないと思いなさい」
シルバークロース「ふふ……承知いたしました。ですが、武器を求める声のある場所であれば、我らの居場所は尽きません。別の地で商いを続けますよ?」
ガイ「……今回は貴様等が俺達の目的の邪魔になるから排除したまでだ。この国だけじゃなく、他の地でまた障害になるようであれば……そのときはまた排除する」
シルバークロース「ははは、そうならないよう気をつけましょう……では折角拾った命です。あなた方の気が変わらぬ内に、この国を出るとします」
シルバークロース「では、ごきげんようーー内戦を止める英雄達よ……願わくば、もう会わないことを祈りますがね」
◆
ーーユーシリア帝都 城門付近
サーシャ「本当に出て行っちゃった……でも、これで内戦はしばらく収まるんですよね?」
イーリン「ええ。ですが、補給がないので戦いたくとも戦えない状況というだけで、シルバークロース商会の代わりが見つかった場合……すぐにでも内戦は再開されるでしょう」
リーゼリット「じゃあ中立地帯で停戦協定を正式に結ばせないと……その前に両派閥の代表者を決めないとか」
アインズ「そのあとはこの国に住む者の問題だ。我らの目的はあくまで内戦を終わらせることだろう?なら、もう少しだな」
ガイ「ああ……そうだな……」
サーシャ「……ねえ、ガイ。また難しい顔してる。何か気になることでもあるの?」
ガイ「……宰相だ。まだ奴を直接、どうにかしたわけじゃない」
イーリン「確かに……シルバークロースを追い出せたのは大きな一手でしたが、まだ彼女には築かれた地位があります」
リーゼリット「裏で糸を引く本丸は、まだ城に居座ったまま。このまま放っておいたら、今後、新しい争いが起きるかもね……」
アインズ「……」グゥー
ガイ「フッ……一度、大図書館に戻るか。腹ごしらえをしてから、今後のことを考えよう」
アインズ「い、今のは私じゃないぞ!?」アセアセ
サーシャ「ふふ……アインズさん、お腹すいたんですね?」
アインズ「ち、違う!これは魔翌力の波動の乱れというやつで……!」
リーゼリット「はいはい……私もお腹すいたし、早く戻ろうよ。今日は何作るの?」
サーシャ「えっ、どうしよう何も考えてなかったよ……」
イーリン「ふふっ……サーシャ様、私も手伝いますよ」
ワイワイ……
⭐︎シルバークロースをユーシリアから追い出しました。内戦が一時的に止まります。
624 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 19:50:38.71 ID:MCMB6v/fO
ーー帝都大図書館
ソール「ーーなるほど、それでシルバークロース商会はこの国から引き上げたのですね?」
ガイ「ああ……だが、まだ宰相が残っている。シルバークロースが消えたことで、どう動くかはわからない」
ソール「宰相の本当の目的が内戦の継続だとすれば、別の補給手段を探すか……あるいは、より強硬な手段に出る可能性もあり得る」
イーリン「……その可能性は十分にあります。彼女はまだ正統派の政治家という仮面をかぶったまま、帝都の中枢にいますから」
リーゼリット「うーん……なら、とりあえず牽制の意味でも早く停戦協定を結ばせた方がいいね。フレンさんとライオネル卿に話を通さないと……」
サーシャ「優先度はちょっと低くなるけど民主派としてみんなの声も知らせないとね……!」
アインズ「それで……今日はどう動く?」ガツガツムシャムシャ
ガイ「そうだな……」
現在はユーシリア帝国です。(11日目)
何をする?
安価下1〜3
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 19:51:03.86 ID:JXR53X6B0
サーシャも武器を改造してもらう
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 19:55:02.14 ID:MxUvqbprO
フーミンと宰相の様子を偵察に行く
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 20:11:18.57 ID:LRTwMDS3o
両陣営へ話を通しに行く
628 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:34:02.64 ID:UcfoJ1N2O
ーー王宮
フーミン「相変わらず無駄に荘厳としてるわね、ここは」
ガイ「……何度か入ったことがあるのか?」
フーミン「探偵に依頼する王宮の人達もそれなりにいるのよ。浮気、金の流れ、不審な文書、下働きの不満……。きらびやかなだけが王宮じゃないってこと。もちろん、依頼されることは本当に稀なんだけどね」
ガイ「……さて、フレンはどこにーー」
フレン「ガイ君、ここだよ」ポンポン
ガイ「ッ!?」バッ
フレン「ははは!ごめんごめん。今日は一体、何の用があって王宮へ来たんだい?それも、フーミンさんと一緒に来るなんて」
ガイ「ちょうど良い。あなたに用があって来たんだ、少し時間をもらえるか?」
フレン「僕に……?あまり多くはとれないけど。書斎で話そうか」
◆
フレン「完全中立地帯……そんなことになっていたんだね。しばらくミントの所に行ってなかったから、気がつかなかったよ」
ガイ「それで……引き受けてくれるか?」
フレン「勿論!ようやく、内戦が終わるんだ。平和に近づくためなら喜んで引き受けるよ」
ガイ「……助かる」
フーミン「まぁ、断ったときは王宮の恥部をいくつか表に出して脅そうって考えてたんだけどね」
手帳「」チラッ
フレン「随分と物騒だなぁ……まあ、でも任せてくれ。今は武器庫の襲撃の件と昨日起こったシルバークロース商会の拠点襲撃の件でいろいろ事務作業があるから直ぐには取り掛かれないけど……」
ガイ「……」メソラシ
フレン「あっ、違うよ?そういう意味で言ったんじゃないんだ。僕は本当に、君たちが動いたおかげで状況が大きく前に進んだと思ってるよ」
ガイ「……あまり表沙汰になってないとはいえ……やってることはギリギリだ。気にしないわけにはいかない」
フーミン「ギリギリっていうか、完全にアウトよ。何も知らない人から見れば、あなた達のやったことは愉快犯のテロみたいなものだからね?」
フレン「はは……それでも、市井の人々はその内わかるさ。どっちが争いを止めようとしていて、どっちが火をくべていたのかを」
ガイ「そうだといいが……」
フーミン「ここでの用事は済んだわね?もう一つの目的を果たしに行くわよ」
フレン「もう一つ?一体何を……」
ガイ「シルバークロースが立ち去って、宰相がどんな様子かを探りに来たんだ」
フレン「……そうか。今の所、大きく様子は変わってないみたいだけど……僕が気づいてないだけで何か変化があるかもしれない。くれぐれも注意して行動してくれよ」
ガイ「……忠告、感謝する」
◆
629 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:34:50.56 ID:UcfoJ1N2O
クラウディア(シルバークロースめ……まんまとやられて逃げ去るとは……!これでは私の計画が遅れてしまう……!)
ドア「」コンコン
クラウディア「コンナトキニ……どうしました?」
側近騎士「クラウディア様。魔族連合の者が面会をしたいと……」
クラウディア「……通しなさい」
◆
クラウディア「……5日ぶりですね?何か私に御用がおありで?」
ガイ「いや……用という用は。王宮に立ち寄ったので挨拶をしようと思ってな」
クラウディア「まあ、ご丁寧に……何か見過ごせない変化でもあったのかしら?」
フーミン「……武器商人がいなくなったのに、随分と余裕があるのね」
クラウディア「武器商人?ああ、彼らの話ですか。退場は惜しいけれど……私の元には、他にも取引を望む者がいます。いずれ、より良い相手が見つかるでしょう」
ガイ「……一つ、忠告しておく」
ガイ「もう一度、シルバークロースのような連中を招くのなら……その時は、こちらも黙ってはいない。誰が背後にいようと関係ない。民を苦しめる者には、正面から立ち向かうまでだ」
クラウディア「……随分と勇ましいこと。その言い振りだと、一連の襲撃犯はあなた方だと言っているみたいですよ?」
ガイ「仮に、俺達だったとして証拠はあるのか?」
クラウディア「……仮に、ですって?ふふ、ふふふふふふ……」
クラウディア「残念ながら証拠というものはまだ手元にございません。でも、世の中には確信だけで動く者もいるものですわ……あなたがたのようにね」
フーミン「あら……宰相閣下にしては感情的ね」
手帳「」パラパラ……
フーミン「けれど、私たちには確信を裏付けるものがあるの。取引記録、金の流れ、そして……城外の補給路の情報。少しずつだけど、あなたが内戦を引き起こした証拠は集まりつつあるわ」
クラウディア「……まるで裁判でも始めるような口ぶりですこと」
ガイ「それも、そう遠くない話かもしれないな」
クラウディア「でも、忘れないでいただきたい。私は正当な手続きで任命された宰相です。私を貶める行為は、国家への反逆と見なされても仕方ありませんわよ?」
フーミン「ならば、堂々としていればいい……私たちは、ただ真実を探しているだけだから」
クラウディア「……結構。ですがお気をつけなさい。次に私の前に現れるとき、あなた方を『使者』として迎えられるとは限りませんわ」
ガイ「それはお互い様だろう。次に会うとき、あなたが『宰相』である保証もない」
クラウディア「……!」
シーン……
クラウディア「……もうよろしいかしら?」
フーミン「ええ、言いたいことは全部言ったわ。ごきげんよう、クラウディア宰相閣下」
クラウディア「……ふふ、またお会いしましょう。平和を愛する魔族連合の使者達……」
◆
クラウディア(この程度の障害で止まると思わないでちょうだい……ユーシリアはまだ始まり。次はオノゴロ、その次はテラヌス・ウルス……ええ、すべて手の内に入れるわ。世界征服なんて、言葉が陳腐なほどにね)
クラウディア(ロスチャイルドの名にかけて……!)
⭐︎フーミンと宰相の様子を確認しました
630 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:35:22.95 ID:UcfoJ1N2O
ーー帝都 旧貴族派本邸
ライオネル「そうか……ようやく、内戦が終わるのだな」
イーリン「ええ。あとはライオネル卿が代表者として停戦協定に臨んでいただければですが」
ライオネル「断る理由がない。元より、内戦をために剣を取ったのだ……今こそ、納めるときだろう」
イーリン「感謝します、ライオネル卿。中立地帯での協定締結……準備を進めさせていただきます」
ライオネル「ああ、任せておけ。……この戦で傷ついた者たちのためにも、無駄な血はこれ以上流すわけにはいかない」
アインズ「……貴様の決断が、多くの未来を救うだろう」
ライオネル「……その言葉に恥じぬよう努めよう。ただ戦うのではなく、引くべき時を見極めることもまた責任だと心得ている」
ライオネル「たとえどれほど困難なでも命を繋ぐ道があるのならば、それを選び取らねばならない。それが、未来を託される者の務めだと信じているよ」
イーリン「……立派なお考えです。卿のような方がこの国にいてくださること、私たちにとっても大きな救いです」
ライオネル「いや、救われたのは我々の方だ。君たちが動いてくれなければ、この国は取り返しのつかぬ場所になっていたかもしれない」
アインズ「……」
ライオネル「改めて、感謝する。君たちの勇気と行動力に。そしてこの手を、まだ握ってくれる気概に」
イーリン「……必ず、平和を形にしてみせます。どうか、ご協力を」
ライオネル「ああ、共に歩もう。内戦の終わりと、新たな帝国の夜明けのために」
⭐︎停戦協定の準備ができました
631 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:35:54.99 ID:UcfoJ1N2O
ーー貧民街
ニナ「お、リーゼリット。銃の調子はどうだ?」
リーゼリット「すごく良い感じです!昨日も大活躍だったんですよ!!!」
ニナ「ククッ、そいつはよかったな……今日はサーシャがお客様かい」
サーシャ「リーゼが武器を改造してもらってたから、私も羨ましくなっちゃって……」
ニナ「なるほど……得物はなんだ?改造してやろう」
サーシャ「えっ、いいんですか!?……でも、コレって改造できるのかな?」
弓「」スッ
ニナ「弓か……魔導機械とかと違ってシンプルかつ完成されている構造だ。改造……というよりは新しいのを作ることになるが、それで構わないか?」
サーシャ「……新しいの、ですか?」
ニナ「ああ。お前の弓はよく手入れされてる。だけど、これ以上を求めるなら、基礎構造から見直す必要がある」
リーゼリット「ってことは、サーシャ専用の特製弓ができるってこと……?」
ニナ「そうなるな。射手の魔翌力の流れ、癖、立ち回り……全部考慮して、一から組み上げる。まあ、私は魔導機械専門であって武器職人ではないからかっこいいことは言えんが……」
サーシャ「お願いしますっ!私、もっともっと戦えるようになりたいんです!」
ニナ「いい返事だ。……じゃあ、いくつか質問させてもらうぞ」
サーシャ「はいっ!」
◆
ニナ「さあ、できたぞ……持ってみろ」
魔導弓「」ポン
リーゼリット「すごく見た目がメカメカしいけど……弓なんだよね?」
ニナ「ああ。使用感は今使ってるものとそう変わらない筈だが、どうだ?」
サーシャ「わっ……すごい。ずっと使ってたみたいに感じます!」
ニナ「ククッ……試していくかい?あそこのガラクタを撃ってみろ」
サーシャ「まずは普通に……」
魔導弓「」ギリギリ……バシュンッ‼︎
ガラクタ「」ドスッ‼︎
サーシャ「使い勝手も変わらない……すごいです、ニナさん!!!」
ニナ「まあ、ここまではな。次はその弓の機能を試してみてくれ」
サーシャ「わかりました……」
魔導弓「」ポワ……
精製された魔翌力の矢「」シュン……
リーゼリット「えっ、魔翌力を矢に変換したの!?すご……」
ニナ「これで物理的に矢がなくなっても、使うことができるようになる……属性魔法の矢も、使い手依存になるが生成できるようにした。銃と違って構造がシンプルだからな……属性を組み込むことは出来なかった」
サーシャ「いいえ……ありがとうございます、ニナさん!」
ニナ「礼には及ばないさ……上手く扱ってくれよ?」
⭐︎サーシャが魔導弓を手に入れました。
632 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 22:36:22.21 ID:UcfoJ1N2O
ーー帝都大図書館
アインズ「両派閥ともに停戦協定を結ぶ準備はできたな」
イーリン「ええ。あとは中立地帯で協定書に署名するだけですね」
サーシャ「ようやく、内戦が終わるんだね……」
ガイ「……まだ宰相という問題が残っているがな」
アインズ「動きを見せなければ、それに越したことはない。だが……そううまくは行かんだろう」
リーゼリット「うん。きっと、何か仕掛けてくる……そんな予感がする」
ガイ「……今日の行動に移ろう」
現在はユーシリア帝国です。(12日目)
何をする?
安価下1〜3
⭐︎停戦協定に立ち会う場合はその旨を記載してください
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 22:51:04.58 ID:11b3GE0ao
アインズに餌付け
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 22:59:02.50 ID:zLr7t5uiO
停戦協定の詳細とついでに宰相追放の方法をソールや両派閥の代表と話し合う
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/23(火) 23:23:13.34 ID:LaWS2j0FO
停戦立ち会う
636 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/23(火) 23:53:58.08 ID:Gz+8c5I0O
安価が埋まったので本日はここまでにします。
>>634
の停戦協定の詳細については
>>635
で停戦協定に立ち会うことになったので割愛させていただきます。なので、次回はアインズさんへの餌付け、停戦協定の立会い、宰相追放の相談を行いたいと思います。
次回更新は土曜日予定です。それでは、また。
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/24(水) 02:01:54.57 ID:Zo8ip5mVo
乙
そうこうしている間に世界樹の力の残滓奪われてるのじゃ
638 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:46:26.58 ID:QbwSykusO
>>637
どうやら暗黒館は頑張っているらしく、フローディア達は思うように動けていないようです。世界樹の力の残滓はそんなに心配しなくても大丈夫でしょう。
639 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:46:53.26 ID:QbwSykusO
ーー貧民街 中立地帯
ザワザワ……
サーシャ「……王宮の騎士と、あっちは旧貴族派の人たち?」
リーゼリット「そうみたい……でも、一触即発って雰囲気じゃない……」
アインズ「それが驚きだ。数日前まで殺し合っていた者たちが、今は同じ空の下に立っている」
ガイ「……戦いを望んでいた奴なんて、もうほとんどいなかったんだろうな」
イーリン「それでも剣を振るわねばならなかったのでしょう。それぞれの正義のために、誰かの命令のために」
フレン「あとは何事もなく終われればいいんだけどね……おや、ライオネル卿が来たみたいだ。そろそろ始まるよ……」
◆
ヒューベルト「集まりましたね……それでは、これより停戦協定締結式を行いたいと思います。立会には魔族連合代表ヒューベルト及び小鬼代表ミントが立会します。この場で異のある者は申し出てください」
シーン……
ヒューベルト「……王宮代表、旧貴族派代表の方々も異論はありませんね?」
フレン「……はい。ありません」
ライオネル「同じく、異論はない」
ヒューベルト「よろしい。それでは、停戦協定書の内容を確認します」ペラッ
ヒューベルト「……本協定は、帝国、及び帝国領土内における王宮・旧貴族派間の敵対行為を全面的に停止し、両勢力がお互いに対する一切の攻撃を禁じ、安全を保証することを明文化したものです……相違はありませんか?」
フレン「確認しました。王宮は協定に従い、戦闘行為を停止します」
ライオネル「……同じく、旧貴族派もこれに従う。無益な争いは、今日限りとしよう」
ヒューベルト「……では、両陣営の代表者は、協定文書に署名をお願いします」
ライオネル「……」サラ……
フレン「……」サラ……
ミント「……たしかに、両陣営の署名を確認しました。小鬼代表として、これを正式に記録します!」
ワアアアアアア‼︎‼︎
パチパチパチ‼︎
ライオネル「……この戦で、多くの血が流れた。だが我々は、ここでそれを終わらせる意志を示す。帝国の未来のために、剣を収める決断をした」
フレン「……感謝します、ライオネル卿。皇帝陛下はこのことをきっと、お喜びになるでしょう。これが、帝国に新たな秩序をもたらす第一歩となること……僕は信じています」
ライオネル「ああ……私もこれで、ようやく肩の荷が降りる」
ヒューベルト「……これをもって停戦協定は成立といたします。今後、この停戦協定に違反した者はーー」
◆
ヒューベルト「ーーそれでは、代表者各位はこの場を退き、今後の体制整理に移られるとよいでしょう。我々魔族連合としても、可能な限りの支援を約束します」
ライオネル卿「感謝する……落ち着いたら必ず礼をしよう」
フレン「ガイ君……本当に、ありがとう。君たちがいなかったら、この内戦は終わらなかっただろう……」
ガイ「礼ならサーシャに言ってくれ。彼女が言わなければ俺達は内戦に関わりはしなかった」
サーシャ「えっ、私は何も……そんな、大したことはしてないよ」
ガイ「そう思うかもしれないが、事実だ。お前があのとき真っ直ぐに言葉を伝えてくれたから、俺たちは動けた」
リーゼリット「うん。サーシャがいなかったら、今ごろまだ帝都は混乱したままだったかもね」
アインズ「気を抜くのは早いんじゃないか?……まだ、宰相をどうにかしたわけではないのだから」
イーリン「ええ……そのことについて一度、話し合う必要がありますね。大図書館に戻りましょう」
⭐︎皇帝派と旧貴族派が停戦協定を結びました。
640 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:47:59.87 ID:QbwSykusO
幕間
ーー王宮
クラウディア「……停戦、ですって?」
側近騎士「は……先ほど、王宮・旧貴族派間における正式な協定書が交わされたとの報が、魔族連合の使者を通じて届いております」
側近騎士「なんとも喜ばしいことです。考えが合わぬとはいえ、同じ国に産まれた者同士で争い合うのは心苦しいものですからね……どうされました、クラウディア様?」
クラウディア「……いえ、少しだけ、心が温かくなりまして」
クラウディア「長きに渡る内戦が、ついに終わる……国が安定し、民は笑顔を取り戻す。素晴らしいことですわ。ええ、本当に……」
クラウディア「申し訳ないのですが……少し、一人にさせてもらえますか?」
側近騎士「……はっ、失礼します」
スタスタ……
扉「」バタン……
クラウディア(……厄介なことになりましたね。これではユーシリアを基点として世界を牛耳ることが遠のいてしまいますわ)
クラウディア(せっかく王宮と旧貴族派の亀裂を利用して、ここまで手を打ってきたいたというのに……)
クラウディア(フレン書記官、ライオネル卿……余計なことを……)
クラウディア「……ですが、まだ保険は残っています」
クラウディア「旧貴族側にいる彼に働いてもらいましょう」
クラウディア「……全員が平和を求めているわけではないのですから」
641 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:49:34.72 ID:QbwSykusO
ーー帝都 大図書館
アインズ「……停戦協定が成立して、帝都の空気も落ち着いてきたな」
サーシャ「でも、まだ完全に終わったわけじゃない……そうだよね?」
ガイ「ああ。残るのは……宰相クラウディア・ロスチャイルド」
リーゼリット「内戦の最中、ずっと後ろにいた存在だよね……でも、動きは見せなかった」
ガイ「内戦が終わった今でも、あの女は帝国の中枢にいる。手札はまだ残ってるはずだ」
アインズ「……クラウディアが、何を考えているのか。そこが見えない」
サーシャ「帝国の復興に力を貸してきた人なんでしょ?たくさんの人を助けて……それなのに、どうして?」
イーリン「善意だけで動いている人なら、内戦は真っ先に止めるでしょう。皇帝の権力を封じてまて内戦を継続させようとする程の理由……そこまではわかりませんが……恐らくは『秩序』や『再編』を大義として、長期的な支配基盤を作ろうとしている可能性が高いです。金と武器の供給を押さえ、重要な人事を差し替え、法と制度を変えることで、外からは慈善家に見える統治者が実は国家の中枢を骨ごと組み替えようとしている、というような」
リーゼリット「それって?」
イーリン「つまり、クラウディア宰相は『目に見える善』で民心を掴みつつ、裏で権力の土台を固めている。シルバークロース商会の件で見えたように、資金の流れや物資の供給を掌握すれば、軍事も行政も手のひらの上で動かせます。善意の仮面は、反対を抑え込むための方便に過ぎないーーと私は疑っています」
ガイ「それで、具体的にどうする?」
イーリン「今持っている材料を順に組み上げていきます。フーミンさんの写本、図書館で見つけた初代皇帝の直筆、民衆の声。これらを公的資料として提示し、かつ民衆の支持を可視化させれば、宰相個人の正当性は揺らぎます。援用するのは『正統性』の論点です……クラウディアが本当に国を思っているなら、民意や建国の理念を無視できないはずだ、と」
アインズ「ふむ、ならばやることは……これらか?」
・民主派を強くする
→民の声を国に知らせる
→初代皇帝の考えを国に知らせる
・宰相の裏側を国に知らせる
ガイ「……本格的に動くのは明日からにしよう」
リーゼリット「え、今すぐにでも動いた方がいいんじゃ……?」
ガイ「……今日は内戦が止まっただろう?街の空気も緩んでる。こういう時に無理に動いても、良い結果は出ない」
リーゼリット「……そっか。そうだよね。私達にとっては最近でも、この国じゃ長い間続いてた戦いが終わったんだもんね」
サーシャ「うん……たまには、肩の力を抜かないと、だよね」
アインズ「……だが、明日からは気を引き締めるぞ。我々が立ち止まれば、向こうはその隙を突いてくる」
イーリン「はい。民の声を形にし、クラウディア宰相の正当性を問い直すには、機運と準備が要ります。今日はその機運を、育てましょう」
⭐︎宰相への対策を相談しました。
642 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 12:50:55.99 ID:QbwSykusO
アインズ「……腹が減った。何か美味いものを食べたい。サーシャ、何か作ってくれ」
サーシャ「えっ、今からですか!?食材は何が残ってたっけ……」
ガイ「……足りないものは買い足してくるぞ。必要なものがあったら教えてくれ」
サーシャ「本当?それは助かるけど……うーん……何作ろうかな」
イーリン「サーシャ様、私も手伝います」
リーゼリット「じゃあ私も!何すればいい?」
サーシャ「わっ、みんな……ありがとう!よーし、それじゃあ、今日はちょっと豪華にいこうかな。せっかくのお祝いだもんね!」
安価下1〜2 食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、ウナギ、アークサーモン
野菜:野草、サヤ豆、ゴボウの根っこ、レタス、ユーシリアカボチャ
穀物:ウルティ米、パン小麦、ヤマイモ、甘もろこし、ナッツ、
果実:どんぐり、リンゴ、ブドウ、ユーシリアボカド
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:ゼラチン、上白糖、香辛料、フルーツジャム
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 12:55:52.05 ID:2X4dLI3tO
トリ肉トリ卵ザリガニ
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 13:15:28.39 ID:GDFcYfPKO
ウナギ、ブドウ、ウルティ米
645 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 20:47:34.25 ID:Ppb01xibO
ガイ「市場でウナギを買ってきた。状態はとてもいいぞ」
ウナギ「」ピチピチ
ザリガニ「」モゾモゾ
サーシャ「おお、これは調理しがいがあるね……一緒に入ってるのは?」
ガイ「ザリガニだ。安売りされてたからついでにな」
リーゼリット「ガイって結構、魚とか好きだよね」
ガイ「……言われてみれば、そうかもしれないな」
イーリン「ソール様がブドウを食べてもいいと仰っていました。使わせていただきましょう」
アインズ「それで、この材料で……どんな風に調理するんだ?」
サーシャ「調味料は結構あるし、あとは残ってる鶏肉と卵も使って……まあ、なるようになるかな?やってみよう」
◆
ウナギの蒲焼き「」ドン
ザリガニ入りピラフ「」ドン
鶏肉の卵とじ「」ドン
ブドウジュース「」ドン
サーシャ「ウナギはやっぱり蒲焼きだよね♪」
アインズ「うむ……どれも美味そうだな」
イーリン「うまくできましたね……冷めない内にいただきましょう」
リーゼリット「それじゃあ早速、蒲焼きから……あむっ」モグモグ
リーゼリット「〜〜美味しい!ふわっとしてて、香ばしくて……甘辛のタレがウナギにしっかり染みてる……!」
サーシャ「ふふっ、よかった!良いウナギを見つけてくれたガイのおかげかもね」
ガイ「俺は買ってきただけだ。何もしていないさ」
サーシャ「ふふっ……」
アインズ「」モグモグ……
アインズ「うん……えへへ……このピラフも美味しい……ハッ」
リーゼリット「」ニヤニヤ
アインズ「……き、聞いてたか?」
リーゼリット「いや〜?意外とアインズさんも可愛いところがあるんだなと……」
アインズ「〜〜〜ッ!、!わ、忘れろ!!!」バッ
イーリン「アインズ様、そう急がずとも料理は逃げませんよ」
ガイ「」モグ……
ガイ(この卵とじ……ものすごく美味いぞ。鶏肉の柔らかさ、味付けのバランス……全てがちょうどよく、優しさを感じる)モグモグ
ガイ(もはやこれだけで、今日という一日を祝うにふさわしい料理だ……)
ガイ(……ジュースもブドウをしっかり感じられていいな。熱い料理を流し込むのに最適だ)ゴクゴク
ガイ「……美味いな」
サーシャ「まだ沢山あるから、じゃんじゃん食べてね!」
ワイワイ……
⭐︎停戦のお祝いでパーティのみんなと食事をしました。
646 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/27(土) 20:51:49.36 ID:Ppb01xibO
ソール「皆様、昨日はどうもありがとうございました……サーシャさんは料理がお上手なんですね」
サーシャ「あっ、ソールさん!そう言ってもらえたならよかったです」
アインズ「……あのザリガニピラフ、また食べたいな」ボソッ
イーリン「……朝からピラフは少々、重いのでは?」
サーシャ「えへへ、またみんなで作ろうね!」
ガイ「……さて、のんびりするのもここまでだ。そろそろ今日の動きを決めよう」
ソール「その前に、よろしいですか?」
リーゼリット「どうかしましたか?」
ソール「もう内戦は止まりました……宰相がまだ残っているとはいえ、皆様の本来の目的ーー世界樹の力を探す旅に戻られても、誰も咎めはしないはずです」
アインズ「……世界樹の力?お前たちはそれを探しにこの国へ来ていたのか」
ガイ「アインズには話していなかったな。それが俺達がこの国へ来た本来の目的だったが……今は、後回しになっている」
アインズ「……なるほど。それを差し置いてまで内戦のことに関わっていたのか」
サーシャ「……だって、目の前で人が苦しんでたから」
リーゼリット「この国が混乱したままじゃ、探索も上手くいかないしね」
ソール「……無理をなさらなくても、と申し上げたいのです。これ以上、帝国のことに関わる義務は、皆様にはないはずですから」
ガイ「無関係を装って通り過ぎるには、あまりにも多くを知りすぎた。それに……」
サーシャ「……ここで背中を向けたら、あとで後悔する気がして」
イーリン「世界樹の件はたしかに大事ですが……今ここで、私たちにできることがあるのなら。目を逸らす理由はありません」
ソール「……」
リーゼリット「旅の途中で出会ってしまったからこそ、無視できない。そんな感じ、かもね」
ソール「……皆様のその強さが、帝国にとってどれほど心強いか……本当に、感謝いたします」
アインズ「……よし、決めたぞ」
アインズ「この国での厄介事が終わったら、私もその世界樹の光の探索に同行させてもらう。構わないか?」
サーシャ「えっ、いいんですか?」
アインズ「ああ。助けてもらった礼もあるし、貴様らの心意気は見ていて好ましい。何よりサーシャの作る飯はすごく美味い……ついていかない理由があるまい」
イーリン「ふふっ、心強い仲間が増えましたね」
ガイ「フッ……よし、やるべきことを片付けよう。クラウディアの動きが本格化する前にな」
現在はユーシリア帝国です。(13日目)
何をする?
安価下1〜3
コンマ下1
01-30 ??
31-00 何もおきませんでした
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 20:53:35.30 ID:t79heo0R0
フーミンと空の散歩しながら世界樹の光について知らないか聞く
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 20:56:09.13 ID:fL+ZNH2Io
初代皇帝の思想を根掘り葉掘りソールに聞いて市井にも知らせる
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/27(土) 20:59:53.26 ID:4HAKU12fO
もうクラウディア力付くで取っ捕まえよう
650 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 00:24:54.60 ID:LHspS0ToO
ガイ「フーミン、聞きたいことがあるんだが……」
フーミン「いいわよ。何について知りたいのかしら?」
ガイ「世界樹の光について、何か知らないか?」
フーミン「……その言葉を聞いたのは久しぶりね。この国に落ちた光のことを知りたいのかしら?」
ガイ「この国に落ちた光はなんとなく調べた……他のことを知りたいんだ」
フーミン「なるほど……ちょっと私に付き合ってくれる?道すがら話すわ」
ガイ「構わないが……どこへ行くんだ?」
フーミン「そうね……ちょっと目を瞑ってもらえる?」
ガイ「?……ああ」スッ
フーミン「……よっと」
ムニュッ
ガイ「!?」
ガイ(な、なんだ!?近い……腰に手を回されてーーいい匂いがする……何をされるんだ?)ドキドキ
ギュッ……
フーミン「……これでよし。目を開けていいわよ」
フーミンに密着して縛られたガイ「ん……ロープ?」
フーミン「落としたら洒落にならないからね。それじゃあ……」グッ
ガイ「……まさか、行く所ってーー」
フーミン「行くわよ!」バサッ
◆
ーーユーシリア上空
風「」ヒュウウウ……
ガイ「……空、か……」
フーミン「驚いた?やっぱりハーピィとしては、定期的に空を飛ばないと気持ち悪いのよね」
ガイ「……もう少し事前に説明してから飛んでほしかったな」
フーミン「サプライズってやつよ。でも、気持ちがいいでしょ?」
ガイ「……たしかに、悪くはない」
フーミン「ふふ……じゃあ、本題ね。世界樹の光について……どうして、知りたいの?」
ガイ「世界めくれの影響をなくすのに必要だからだ」
フーミン「……なるほど。たしかに、世界樹の光の力を使えば、この赤い空も元に戻せるのかもね……けど、ダークヒーロー達によって十年前に落ちた光は全て星に返されたわよ。今更、落ちた場所に行った所で星の力なんて何も残っていないはず……フォレスティナに直接出向くつもり?」
ガイ「いや……実際にトコナツ火山島で竜から星の力を受け取ったんだが……」
フーミン「え?」
ガイ「これを見てくれ」スッ
翡翠の賽「」キラッ
フーミン「それは……賽?たしかに、普通の魔翌力ではないわね。もっと深く、澄んでいて、それでいて底知れない力を感じる……」
フーミン「……大事なものなんでしょ?しまっておいた方がいいわ」
ガイ「ああ……それで、世界樹の光の何を知っているんだ?」
フーミン「そうね……十年前に各国に落ちた場所と落ちたことによる影響……といってもダークヒーローの話を知っているならこの辺りのことはあなたも知っていると思うわ」
ガイ「たしか……落ちた場所はここと、トコナツ火山島、オノゴロ諸島、テラヌス・ウルス……あと一つは不明だ」
フーミン「あら……浮島のことを知らないのね」
651 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 00:25:26.06 ID:LHspS0ToO
ガイ「……浮島?」
フーミン「そうよ。空を飛ぶ者の中で一部の者が知っている地……文字通り宙に浮いた島よ。あ、王国じゃなくて、王国が浮かぶ前から浮いていた島ね」
ガイ「初耳だ……まさか、そこに?」
フーミン「ええ。直接見たわけではないから、詳しくは言えないんだけど……光が落ちた影響で魔王が暴れていたみたい。勿論、ダークヒーロー達に魔王は倒されたし、光も星に返還されて今は平和な地になっているんだけどね」
ガイ「そうだったのか……」
フーミン「少しは役に立てたかしら?」
ガイ「……ああ、十分すぎるほどだ。あなたに頼んで正解だった」
フーミン「ふふ、それならよかったわ」
フーミン「……あなたたちが動いている理由、少しわかった気がする。目に見える脅威だけじゃなく、もっと根っこのところから、世界を変えようとしているのね」
ガイ「……俺たちにそこまでの力があるかはわからない。だが、世界めくれを放っておけば、いずれ空だけじゃなく全てを飲み込む気がする」
フーミン「……もし、この辺りのイザコザが終わって次の場所に浮島を目指すときは私に連絡して。その魔王討伐に関わっていた人を紹介するわ」
ガイ「助かる。借りが増えたな」
フーミン「いいのよ……さて、そろそろ降りましょうか?」
⭐︎浮島に世界樹の光が落ちたことを知りました。
652 :
◆sIVlz2/mNs
:2025/09/28(日) 00:30:36.85 ID:LHspS0ToO
量が少なくて申し訳ない。
>>647
のコンマが30以下なので、とあるキャラの死亡判定をしつつ本日は終わります。
次回は宰相の捕縛、初代皇帝の考えを広める所から始めたいと思います。
死亡判定
コンマ下1
01-50 死亡
51-00 生存
653 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 00:42:08.65 ID:6MStPXxLo
判定こわ……
おつです
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 01:20:30.06 ID:pU6y0iY5o
おつ
協定も結ばれてついにラスボス戦か…相手も仕掛けてきたようだ
次の行先は距離的にもオノゴロになるのかね
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/09/28(日) 02:25:17.52 ID:l+Yp5Mgoo
策を巡らせるより力尽くしが一番簡単で手っ取り早いのだね
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