【ソードアート・オンライン】俺「安価の力でデスゲームを生き残る」第3層

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360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 02:01:45.13 ID:srVGWJTM0
コラル湖周辺

ヒースクリフ「私もそんな君達と共に肩を並べて戦いたいと思ってね」

ヒースクリフ「どうかな2人とも?」

アスナ「…。」

アスナ(とりあえず勘違いを正さないと…)チラッ

俺(今の俺達はこのヒースクリフと言うプレイヤーの言う通り、結構な有名人になっていた…)

俺(その理由は少数精鋭で有りながら、他の攻略ギルドのALSやDKBと違ってウチはこれまで誰も死ぬ事無くボス戦に参加し続けている最前線のプレイヤー集団であるからだ…)

俺(そうなると当然、中堅以下のプレイヤー達の憧れや攻略が有利になるかも等の邪な感情を抱いたようなプレイヤー達が彼以外にもウチに志望してくるプレイヤー達は大勢いたが…)

俺「何か勘違いさせてるのかもしれないが、そもそもウチは攻略ギルドでは無いぞ」

ヒースクリフ「うん?…」

俺「単に各々理由があって気が付いたら集まっただけだ。皆んなが皆んな攻略が最優先と言う訳では無い」

ヒースクリフ「ほう…」

俺(これを伝えると志望して来た大半のプレイヤーは去っていく)
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 18:36:38.92 ID:srVGWJTM0
コラル湖周辺

俺「残念だが、アンタが期待してるような攻略ギルドじゃ無いんだよ」

俺「だからこの話は無かった事に…」

ヒースクリフ「つまり、君達のギルドはALSやDKBと違って攻略ギルドでは無いのにギルドメンバー全員がフロアボス攻略に駆り出されていると言う事か」

俺「えっ…」

アスナ「…どう言う事ですか?」

ヒースクリフ「攻略ギルドで無いのなら、このデスゲームでわざわざ本当に死ぬ可能性が最も高いフロアボス戦に挑む理由もあるまい」

アスナ「それは…」

ヒースクリフ「俺君とアスナ君の目指す物はこのデスゲームを1日でも早く終わらせる事」

ヒースクリフ「しかし、本当にギルドメンバー全員が同じ想いなのかな?」

俺「…。」

ヒースクリフ「本当は君達のそのエゴに、何も言わずにただ付き従っているだけじゃないか?」

アスナ「そ、そんな事ありません!リズ達だってそんな理由じゃ無く…」

俺「ッ…」

リズベット『あたしの夢は───』

俺(そう言えば彼奴、攻略以外にも何か夢があるって…シリカやユナだって俺と出会わなければきっと死と隣り合わせの最前線へと来る事は無かった…)

アスナ「俺君…」

ヒースクリフ「ALSやDKBも、余裕が出来た事で初期の頃とは状況が変わって来ている」

ヒースクリフ「だが、この1万人を巻き込みデスゲームを作ったゲームマスターがそんな生半可な状況を許してくれる訳がない」

ヒースクリフ「私の予想では、これから先のフロアボス戦は更に厳しい戦いへと移って行くと思っているよ」

俺&アスナ「「…。」」

ヒースクリフ「君達のギルドも、この機会に一度よく話し合った方が良いと思うがね」スッピッ

俺(あ…)

「ヒースクリフからフレンド申請が送られました」

俺「これは、どう言う?…」

ヒースクリフ「個人的に君とアスナ君には期待しているんだ。私で良ければいつでも相談に乗るよ。それでは邪魔したね」スタスタ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/17(水) 18:41:28.11 ID:tTW51Vk7o
10層超えるまでに誰かの経験値がどうとかあった気もするけど忘れたな
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 18:59:42.80 ID:srVGWJTM0
コラル湖周辺

アスナ「何なのあの人?…ギルドにも入って無い癖にやたら上から目線で…」

俺「…だが、あいつの言ってた事も一理ある」

アスナ「一理?…」

俺「今はウチと同盟を結んでいるALSやDKBが攻略の為の情報をほぼ無償で提供してくれているお陰で、フロアボス戦は攻略組では無い俺達が参加しても何とかなっていた…」

俺「…だが、DKBがレアドロップを多少強引にでも手に入れるギルド聖戦士と繋がった事でその3ギルドのパワーバランスも壊れようとしている」

アスナ「…。」

俺「もし、そうなったらウチのギルドはどうなる?…きっと生き残った方のギルドの下部組織として良い様に弾除けとして扱われる…」

アスナ「キバオウさんや、リンドさんに?…」

俺「その2人だったら未だ顔が利くだけマシだが、下手するともっとヤバい奴に攻略組はグチャグチャにされるかもしれない…」

俺「…そうなった場合、俺やアスナは大丈夫でも殺されるのは他のギルドメンバーだ」

アスナ「俺君…」

俺(彼奴の言う通り、今後もフロアボス攻略を目指すのなら改めてウチの今後のギルドについて皆んなと話し合った方が良いのかもしれない…)

俺手「アスナ手」ギュッ

アスナ「私は…俺君がどんな判断を下しても一緒にいるよ?//」グッ

俺「アスナ…」

アスナ「例えいっその事、俺君が攻略組を降りたとしても…//」

俺「あ…//」

アスナ「この22層、景観も良いし家を買って一緒に住んでみるのも良いかな〜とも思ってるんだよね//」ニコッ

俺「い、一緒…に…?//」ゴクリ...

俺(それは最高の提案だが…良いのか?こんな中途半端な所で、俺とアスナが攻略組を降りて…)

俺(リズやシリカは賛成してくれるかもしれないが、デスゲームクリアに拘ってるリーテンとユナとはもしかすると……)


1攻略組から降りてアスナと共に22層で暮らす
2攻略組から降りずにリンドと話してみたり、色々と手を打って言うみる


安価下
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/17(水) 19:05:57.55 ID:t4JR2BM2o
2
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 19:54:58.28 ID:srVGWJTM0
第19層
ラーベルグ

リンド「どうぞ」

俺「久しぶりだなリンド」スタスタ

俺(DKBはギルド本部を、この第19層の主街区に置いている。俺はDKBのリーダーであるリンドと話す為、直接DKBの本部へとやって来ていた)

リンド「本当だよ。まさか23層24層のフロアボス戦、君達のギルドが休むとは思わなかった」

俺「でも、俺やアスナが抜きでも23層も24層も攻略出来たんだろ?」

リンド「フッ…DKBも君達のギルドに手を借りないと攻略不可能だった昔とは違って成長していると言う事さ」

俺「…そうだな。だが、その事について話があったんだ」

リンド「…。」

俺(…結局、俺は自分のギルドをただのエンジョイギルドにする為にアスナと共に攻略組から降りたりはしなかった)

俺(団長である俺と副団長のアスナが共に攻略組から抜ければ、そのルートもあったかもしれない…)

俺(…だが、やっぱり俺はデスゲームを終わらせる為の歩みを止めたく無かった)

俺(それに、俺は既にギルドマスターとして皆んなの命を預かっている…。自分の事だけを考えて行動できる立場では無かった)

俺(その為、ギルドメンバー全員を集めて今後もフロアボスに挑むのなら攻略ギルドとして挑みたいと打ち明けた)

俺(その結果、即座に賛成したのはアスナとリーテンのみ。若干のタイムラグによる賛成があったのがユナ…)

俺(俺がそうしたいならそれでも構わないと言ってくれたが、それでも終始自信無さげで心配そうだったのがリズベットとシリカ…)

俺(……まさかこうもバラけるとは思っていなかった)

ヒースクリフ『本当は君達のそのエゴに、何も言わずにただ付き従っているだけじゃないか?』

俺(彼奴の言う通りだ…)

俺(覚悟の決まって居ない者を、どんどん厳しくなってくるフロアボス攻略に連れて攻略ギルドにするのは出来ない…)

俺(その為、俺は23層24層とフロアボス攻略を諦めて他の解決策を模索していた)

俺(…そしてやはり辿り着いた答えは、このパワーバランスを保持させる為にDKBとの直接交渉だった)
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 22:40:46.41 ID:srVGWJTM0
ラーベルグ

俺「最近のDKBは聖戦士と結んでかなり力を付けたらしいな」

リンド「ああ、彼等がフロアボス攻略の為に我々にレアアイテムを惜しみなく提供してくれるからな」

俺「しかし、その所為でALSは焦って更に中堅層を取り込み人員の拡大を更に加速させてる」

リンド「無駄な事だな。フロアボスに挑む為に必要な物はメンバーの多さでは無い…」

リンド「レベル、経験、そしてレアアイテムなどの装備だ」

俺「レベルや経験は確かにそうだが…そのレアアイテムを手に入れる為には他のプレイヤーを傷付けるのも容認するのか?」

リンド「…何が言いたい?」

俺「最前線攻略組が自分達のレベルに幅を利かせて、他のプレイヤーからレアアイテムを奪うような真似はよせと言ってるんだ」

リンド「君も参加しているなら知っているだろう。10層のボス。カガチ・ザ・サムライロード戦で数名の犠牲者を出して以降、犠牲者0で攻略を続ける不敗神話は終わった」

リンド「20層のボスに対しても我々は5名の犠牲者を出している」

俺「それは…」

リンド「攻略組である精鋭の数が減れば減るほど、このデスゲームをクリアする日は遠ざかる…」

リンド「最悪、下手をすると攻略不可能な詰みに陥る未来だってある」

リンド「…今の我々が最前線攻略ギルドを維持し続けるにはもう、ネットのマナーやルールに忠実に守っていられる状況じゃ無いんだ」

俺「リンドの言う事も分かるが…その為なら、一時的に犯罪者ギルド…ラフィンコフィンと同じオレンジになるのも目を瞑れと言うのか?…」

リンド「ッ…」

俺「攻略組の一番最初の犠牲者…ディアベルは、あいつはそんな醜い攻略組を目指して居たのか?…」



キバオウ好感度8以下
リンド好感度6以下
コンマ下二桁
96以上リンド、やはり自分も駄目だと思って合併の話しは流れた
86〜95リンド、ディアベルの目指した信念と違った為に聖竜連合からは抜けた(ALS壊滅)
85以下既にギルド合併による聖竜連合の発足は止められなかった(ALS壊滅、俺ギルド解散確定→血盟騎士団に)


安価下
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/17(水) 22:45:17.75 ID:cDGBRRwU0
[たぬき]
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/12/17(水) 23:34:06.67 ID:srVGWJTM0
コンマ75
ラーベルグ

リンド「君が何と言おうと、DKBは聖戦士と合併は決定済みだ」

俺「なっ…合併!?」

リンド「そう。君達には25層攻略後に発表予定だったが今後DKBは無くなり、聖竜連合と名乗る」

俺「聖竜…連合…」

リンド「それに伴い、現聖戦士のギルドマスターを新たなギルドマスターに添えて私は彼を支える聖竜連合の幹部となる」

俺「ならウチとの同盟は…」

リンド「君の所と結んでいたのは私が率いていたDKBだ。新たなギルドマスター聖竜連合のマスターはどうだろうな…」

リンド「攻略組では無い君達のギルドとは結ばないかもしれない」

俺「…。」

俺(…確かに、リズベット以外のプレイヤー武具店も多数現れ出した現在…聖竜連合がウチと結ぶメリットは無いか…)

俺「フロアボス戦はどうなる?…これまでは1パーティーはウチが受け持って来たが…」

リンド「一応、私の方から君やアスナ君は大きな戦力となると打診しておこう。しかし、ギルドマスターが同盟を結ばなかった場合は共に攻略は出来ない」

リンド「それでも共に行いたいのなら君達のギルドは、あくまで我々の下部組織として扱う事になるだろうな」

俺「ッ…」

俺(マズイ事になった…。ウチのメンバーだけではフロアボス戦は行えない…)

俺(だからと言って、聖竜連合の弾除けとしてウチのメンバーが使われたらリズやユナ、シリカ辺りは死んでしまう可能性が…)ゴクリ...

俺(どうする…こうなったら、もう聖竜連合の説得は諦めてキバオウと交渉してALSと共に…)

扉「」ガチャッ

シヴァタ「大変ですリンドさん」スタスタ

リンド「何だ?今は大事な話の…」

シヴァタ「あ…しかし、ALSが約束の日を破り単独でフロアボスに挑み…」

リンド「何!?」

シヴァタ「25層のフロアボスに敗れ、ALSの1軍と扉の前で待機させていた2軍が壊滅的打撃を受けました」

俺「ALSが?…」
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