【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ

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16 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 22:46:54.63 ID:jjW2qCZbO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ワイワイガヤガヤ

ガイ「……だいぶ人が多いな」

テル「ガイ君!お帰り〜♪もしかして街でナンパでもしてたのかな〜?」

ガイ「人聞きの悪いことを言うな……もう酒を飲んでいるのか?」

テル「うん!周りの人が飲み比べで勝ったら奢ってくれるっていうから、挑戦してきた人を片っ端から倒してきたんだよ〜!」

ガイ「身体に悪いぞ……他のみんなは?」

テル「ん」ユビサシ

酔い潰れサーシャ「ふぇぇ……」
酔い潰れリーゼリット「うぅ……飲み過ぎた……」

アインズ「こんなところで寝ると風邪をひくぞ、寝るなら部屋で寝ろ」
アインズの尻尾「」ペシペシ

ガイ「……サーシャにも飲ませたのか?」

テル「いやー。あれは事故というかなんというか……」

アインズ「ああ……まさかあそこまで綺麗に注がれた酒がサーシャの飲み物に混ざるとは……タイミングも悪かったな……」

ガイ「リーゼは?」

テル「リーゼリットちゃんは飲み比べに参戦して途中で敗退しちゃったの……いい線いってたんだけどねえ」

ガイ「……そうか」

アインズ「……今後の方針は全員が回復してからでも遅くはあるまい。今日は休んで、明日に話し合おう」

ガイ「ああ……」

現在はテラヌス・ウルスです。(2日目)
安価下1〜3
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:08.13 ID:sC34wckCO
ガイ ギルドでリュックをせおった冒険者と偶然会って仲良くなる
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:13.64 ID:dkOm3xtvO
ソーラとリアンノンに出会い、情報収集を兼ねて会話する
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:29.58 ID:cHj3twlhO
テル、テラヌスウルスのスライムに埋もれて壊れる尊死
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/15(土) 22:48:30.20 ID:xLNx6Pyx0
ヨードリーの所にいた金髪三つ編みちゃんの仕事の手伝いをする
21 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 23:37:18.14 ID:jjW2qCZbO
テル「ん〜……ガイくぅん……だっこ……」グテー

ガイ「……仕方ないな」ヒョイッ

テル「んへへ……♪」

大きなリュックを背負った茶髪の男「──うわ、どこも空いてないじゃないか……あっ、悪い!ここ、座ってもいいか?」

ガイ「ああ、構わないぞ……すぐにどく」

大きなリュックを背負った茶髪の男「え、あっ、それ、仲間さん……?すごい担ぎ方してるな……」

ガイ「こいつはこうでもしないと動かないからな……お前は?」

大きなリュックを背負った茶髪の男→ドルク「そ、そうか……俺はドルク・ロック。遺跡を探索してる冒険者だ!」

ガイ「ドルク……その荷物、全部装備か?」

ドルク「そう!遺跡調査用の道具とか、槍とか……!ワクワクしすぎて詰め込みすぎちゃってな」タハハ

テル「ぐぅ……」zzz

ガイ「……こいつの寝相が悪化する前に部屋に戻りたいんだが、席を使うなら遠慮なく使ってくれ」

ドルク「あ、いや!そんなつもりじゃないんだ。ちょっと腰を下ろしたかっただけで……!」

ガイ「そうか」

ドルク「ん?ちょっと待て……あんた、相当やるな?」

ガイ「どうかな……あまり自分の強さに自信はない」

ドルク「いやいや!そんな簡単に人間を抱えて運べるのは強い証拠だよ。パーティ仲間なんだろ?……仲良さそうでいいな」
22 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 23:37:55.63 ID:jjW2qCZbO
ガイ「……まあ、悪い奴ではない」

テル「ふへぇ……ガイくぅん……」モゾ

ドルク「ははっ。めっちゃ懐かれてるじゃないか」

ガイ「……」ポリポリ

ドルク「あんたは、ガイ……っていうのか?」

ガイ「ああ、そうだ」

ドルク「いい名前だな。覚えやすいし、なんか冒険者って感じがするよ」

ガイ「……そうか?」

ドルク「そうそう。こう……頼れそうなやつって雰囲気があるっていうかさ」

ガイ「……買いかぶりすぎだ」

ドルク「いやいや、パッと見でわかるよ。そうじゃなきゃ、そんな状態にはならないだろ?」

テルを担ぐガイ「……まぁ、こいつはこう見えて子どもみたいなところがあるからな。気を許している相手には、平気でこういう甘え方をする」

ドルク「へぇ……そりゃ信頼されてる証拠だな!誰にでもこんなふうにはならないだろ?」

ガイ「……さあな。だが、少なくとも俺にはよくこうなる」

ドルク「いいじゃないか。仲間に頼られるってのは、悪い気分じゃないだろ?」

ガイ「……そういうものかもしれんな。お前の仲間は?」

ドルク「仲間、か……」

ガイ「……何かあったのか?」

ドルク「まぁ、ちょっとな……昔はパーティ組んでたんだけどさ、熱量が違うって理由で外されて……今は一人でやってる」

ガイ「……すまなかった」

ドルク「いや!そんな深刻に受け取らなくていいって。冒険が楽しいのは変わらないしな!」

テル「……ガイくぅん……ねむ……」グテー

ガイ「……悪いが、そろそろ部屋に戻らせてもらう」

ドルク「あ、ああ!引き止めちゃって悪いな。お仲間さんを早く運ばないとな!」

ガイ「……重くはない」

ドルク「そう言えるのがすげぇよ……あ、またこの辺で見かけたら声かけてくれよ!話の続きしたいし、一杯奢るぜ!」

ガイ「フッ……ああ、気が向いたらな。俺たちもしばらくこの宿を拠点にしている。会う機会は多いだろう」

⭐︎ドルクと出会いました
23 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/15(土) 23:40:02.99 ID:jjW2qCZbO
本日はここまでです。明日もよろしくお願いします!
それでは、また。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 00:50:57.75 ID:au81Ouopo

国序盤の問題が起こる前の平和な時間は嫌いじゃない
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 09:02:00.86 ID:HPFuLnnIO

ガイ結構人相悪くて目線がやらしいのね
26 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 11:25:09.87 ID:I90xNqYGO
>>24
今回はユーシリアのときのように国自体は安定しているので、そう簡単には滅亡の危機に陥ることはないでしょう。もっとも、何人かは平和を乱しそうな予感がしますので注意しておいた方がいいかもしれません。

>>25
ガイの人相は悪く、表情も大きくは変わらないため誤解されがちですが、目線がいやらしいのは砂漠スライムたちの完全な偏見です。
サーシャ曰く美人の女性と話してるときは表情が変わっているらしいですが、リーゼリットやアインズ、テルはそれを感じたことはないそうです。
27 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 11:25:56.25 ID:I90xNqYGO
ーーテラヌス・ウルス市街

サーシャ「うぅ……まだ頭が痛いかも……」ズキズキ

アインズ「大丈夫か?今日は無理に出歩かずともいいんだぞ」

サーシャ「せっかくテラヌス・ウルスに来たのに、宿屋で寝込んでるだけって、もったいないでしょ……?」

アインズ「ふむ……辛くなったらいつでも言え。無理をして倒れられては、本末転倒だからな」

サーシャ「ありがとう、アインズ……」

リーゼリット「あはは……昨日ははしゃぎすぎちゃったね。反省しなきゃ……」ズキズキ

テル「大丈夫!二人の代わりに私が情報収集頑張るからさ!」

サーシャ「……テルさん、足元ふらふらしてる」

リーゼリット「それ、絶対まだお酒残ってるよね……?」

ガイ「まったく……少しは自分の限界を覚えろ」

タタタッ……

白髪金目の少女「きゃっ」ドンッ

ガイ「おっと……大丈夫か?」ヌッ

白髪金目の少女「ひっ……!?ご、ごめんなさい……!どうか、怒らないでください……!」ジワワ

ガイ「!?待て、泣くな!怒ってない。ぶつかっただけだ、気にするな……! 」アセアセ

テル「あーあ、ガイ君泣かせたー」

アインズ「……誤解されるのも慣れたものだな、ガイ」

緑髪三つ編みの女性「──ソーラ!」タタッ

白髪金目の少女→ソーラ「あっ、おかあさま!」

緑髪三つ編みの女性「大丈夫?……あなた、一体ソーラに何をしたんですか……!?」ゴゴゴ

ガイ「待て、誤解だ。ぶつかっただけで、断じて、傷つけるような真似はしていない」

ソーラ「ち、違うの……!おかあさま、この人は悪くないの……!」フルフル

緑髪の女性「ソーラ……?でも、さっき泣いて──」

ソーラ「顔が怖くてびっくりしただけ……!」

ガイ「……」

リーゼリット「ぷっ……見た目はちょっと怖いかもだけど、中身は優しいんです。保証します」

サーシャ「そ、そうです!ガイは子供に手をあげたりなんかしません……!誤解です……!」アセアセ

アインズ「その娘の様子を見れば明らかだ。ガイは危害など加えていない」

緑髪の女性「……」ジッ

ソーラ「ほんとだよ、おかあさま。ガイさん、怒ってない……やさしい人……!」

緑髪の女性「……そう。ソーラがそう言うなら……私が早とちりしたようですね。申し訳ありません」ペコリ

ガイ「いや、親なら当然の反応だ。気にしていない」

テル「そうそう、ガイ君は見た目だけで損してるけど、中身はちょっとだけ優しいんだよ」

ガイ「ちょっとだけは余計だ」
28 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 11:26:23.88 ID:I90xNqYGO
緑髪の女性「ふふ……あなたたち、仲が良いのですね」

リーゼリット「はい。いつもこんな感じなんです」

サーシャ「ソーラちゃんは……おかあさん、心配して駆けつけてくれるなんて、いい家族だね」

ソーラ「うん……!」

緑髪の女性→リアンノン「申し遅れました……私はリアンノン・ルルゥと申します。この子、ソーラの母です」

アインズ「アインズだ。こちらこそ、驚かせてしまってすまない」

リアンノン「いえ……こちらこそ取り乱してしまって。本当に、ご迷惑をおかけしました」

ガイ「済んだことだ。それより──」

テル「ねえガイ君、せっかくだしリアンノンさんに色々聞いてみない?」

リーゼリット「えっと……ソーラちゃんとリアンノンさんはテラヌス・ウルスの人なんですよね?」

リアンノン「ええ……ホトルス族の首長という立場でもありますので、この街や遺跡の情勢にはある程度通じています」

サーシャ「しゅ、首長さん……!?」

アインズ「なるほど。ならば伺いたいことがある」

ガイ「かつて、世界樹の光がこの国にも落ちたと思うんだが……その落ちた場所を知らないか?」

リアンノン「十年ぶりにその言葉を聞きました……落ちた場所は古テラヌス王家の巨大墳墓です。現在は危険もなく、観光整備も進んでいて入口にはガイドもいます。誰でも安全に見学できる名所ですのでぜひご覧になっていってください」

アインズ「……これはまたあっさりと情報を得られたな」

リーゼリット「た、たしかに……もっとこう、秘密の場所とか、封じられた何かがあるのかと思ってたよ……?」

サーシャ「観光地って聞くと安心だけど……逆に拍子抜けしちゃうね」

ガイ「……情報は得られればそれでいい。楽に越したことはないだろう」

リアンノンとソーラと何か話す?
安価下1〜2
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 11:32:43.78 ID:rJe496HFO
リンという人物の危険度について
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 12:10:14.66 ID:au81Ouopo
この国は平和なんだねとしみじみ雑談
31 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 19:57:08.94 ID:nD7/g56gO
ガイ「そういえば、リンという人物を知っているか?」

リアンノン「リン……リン・フレイミング・マオーニャのことですか?」

リーゼリット「誰……?」

サーシャ「えっと……有名な人なんですか?」

リアンノン「ええ……彼女はこの街に研究所を構えている魔法学者です。十年前にこの国に移住して以来は死者の蘇生を研究していて……議会からは、あまり良い目で見られていません」

アインズ「……その感じだとあまり好かれてはいないようだな」

ソーラ「リンおねえちゃん、優しいよ!白骨さん見せてもらったことある……!」

リーゼリット「白骨さん……?」

テル「ガイ君、なんでそんな人の名前知ってるの?」

ガイ「……とある情報筋から名前だけ聞いていてな。怪しい動きをしているらしいが……」

リアンノン「まあ……彼女は悪い人ではありません。その、研究内容ゆえに周囲から誤解されやすいだけです。屍体を用いた魔法研究と聞けば、誰もが身構えてしまうでしょうし……」

ソーラ「みんな……リンさんのこと危ない人だって……」

リーゼリット「……そんなふうに言われてるんだ」

リアンノン「……ええ。ですが、私は彼女が誰かを害そうとしている姿を一度も見たことがありません。研究の目的も正しく扱えば死者を救えるはずという信念からだと聞いています」

アインズ「信念自体は立派だが、内容が恐れられるのも理解はできるな」

ソーラ「リンおねえちゃん、今日も研究所にいたよ。行けば会えると思う……!」

ガイ「……そうか。会うかどうかはさておき、情報として覚えておこう」
32 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 19:58:30.33 ID:nD7/g56gO
サーシャ「それにしても……この街は平和ですね」

リーゼリット「うん。観光客も多いのに、全然荒れてる感じがしない」

リアンノン「テラヌス・ウルス全体で治安維持に力を入れていますから。衛兵の巡回も増えましたし、遺跡関係者の監視体制も整備されています」

アインズ「国としての対策が徹底されているわけか」

リアンノン「ええ。それに……最近は特に問題を未然に防ぐ存在もいますしね」

テル「問題を未然に……?」

リアンノン「ベルフレアという悪魔の少女です。結界魔法の名手で、危険があれば瞬時に駆けつける……というか、駆けつけてしまう子でして」

リアンノン「誰かが喧嘩を始めれば数秒で飛んできますし、酔っ払い同士の小競り合い程度でも全力で止めに入るんです」

テル「へぇ〜……そんなすごい人がいるんだ。でも、喧嘩の気配がしただけで飛んでくるって……ちょっと怖くない?」

リーゼリット「いや、むしろ安心感あるよ。街中に絶対に暴れられない空気があるのはいいことだし」

サーシャ「そうだね。安心して歩ける街って、それだけで素敵だよ……!」

リアンノン「ふふ。皆さんのように旅人の方々もこの国は居心地がいいと言ってくださいます。ベルフレアの存在は、その理由のひとつでしょうね」

ソーラ「ベルおねえちゃん、すごくやさしいよ。おててつないでくれた」

サーシャ「あ、子供にも懐かれてるんだね」

リーゼリット「街の平和って、そういう人の積み重ねなんだなぁ……」

ガイ「……なら、俺たちも余計な騒ぎを起こさないよう気をつけないとな」
33 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 20:00:20.85 ID:nD7/g56gO
アインズ「……引き止めすぎてしまったか?リアンノン殿、ソーラ、長々と付き合わせてすまない」

リアンノン「いえ、私のほうこそ立ち話にさせてしまって……皆さんがお優しいから、つい色々とお話ししてしまいました」

サーシャ「そんな!むしろ色々教えていただけて助かりました!」

リーゼリット「観光の予習になったよね。ありがとうございます、リアンノンさん」

リアンノン「こちらこそ、お役に立てたなら嬉しいです。ソーラ、皆さんにご挨拶を」

ソーラ「……ガイさん、また会える?」

ガイ「ん?ああ……この街にいる間はどこかで会えるだろう」

ソーラ「……!わかった、またね!」

テル「ふふっ、ガイ君すっかり懐かれてるじゃない」

ガイ「……なぜだ」

アインズ「では、私たちもそろそろ行こう。宿に戻るにせよ、観光を続けるにせよ、動けるうちに行動しておきたい」

リアンノン「皆さんも、どうか良い旅を。何かあればホトルス族を訪ねてくださいね」

サーシャ「はい!また会いましょう、リアンノンさん!」

リーゼリット「ソーラちゃんも、またね!」

ソーラ「ばいばーい!」

⭐︎リアンノン親子に出会いました。
34 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 20:01:46.90 ID:nD7/g56gO
ーーテラヌス・ウルス噴水広場

噴水「」シャワシャワ

砂漠スライムたち「〜〜」モニョモニョ

アインズ「スライムか……結構いるな」

サーシャ「わぁ……なんだか見てて癒されるなぁ……」

ガイ「……待て。テルはどこだ?」

リーゼリット「えっ……さっきまで隣にいたけど」

ガイ「しまった……!」バッ



スライムに埋もれるテル「……ここが天国?私、ここで死んじゃってもいいかな……」

砂漠スライムたち「」モニョモニョ

砂漠スライムC『何このひとー!!!???」
砂漠スライムB『変態って人じゃない……?私たちを触ろうとする人は沢山いるけど、埋もれようとした人は初めて見たかも……』
砂漠スライムA『このひと……喜んでる……?』

テル「君たち……ぷにぷにで……ああ……尊いなぁ……♡」ハァハァ

ガイ「くっ、間に合わなかったか!おいテル、スライムたちの迷惑になっているから離れろ!」



サーシャ「スライムさんたち、本当にごめんなさい……!テルさん、悪気は……悪気はたぶんないので……!」

砂漠スライムA『う、うん……気にしてないよ。ちょっとびっくりしただけ』モニョモニョ

砂漠スライムB『こういう人もいるんだね……勉強になった』

砂漠スライムC『デロデロするの楽しかった〜』

ガイ「……気にしてないそうだ」

アインズ「スライム語がわかるのか?」

ガイ「ああ……翡翠の賽のおかげでな」

リーゼリット「世界樹の光の力を宿してるとはいえ……すごいよね、その賽」

サーシャ「これも立派なアーティファクトだもんね……それより」チラ

テル「……しゅごおい♡……うへ、うへへへ……♡」

ガイ「はぁ……本当にどうしようもないな……」

⭐︎テルが天国へ導かれました。
35 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 20:02:42.55 ID:nD7/g56gO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「さて……世界樹の光が落ちた場所は古テラヌスの巨大墳墓とのことだが……正直、そこにはもう残滓の力が残っていない気がするな」

サーシャ「どうして?」

ガイ「ユーシリアを思い出せ。場所自体ではなく、あの赤いスライムから認められて俺たちは力を手に入れた。トコナツ火山島でも……記憶はないが、竜から力を得たんだよな?」

リーゼリット「そうだよ。あのときは手を焼いたね……」

アインズ「ふむ。トコナツ火山島にも竜がいるのか……一度、手合わせ願いたいものだな」

テル「えー、物騒だなぁアインズさん……もっと平和的にいこうよ〜」

サーシャ「あはは……それで、今日はどうしよっか。もう巨大墳墓に行く?」

ガイ「それでも構わないが……どうするか……」

現在はテラヌス・ウルスです。(3日目)
何をする?
安価下1〜3

※3日目終了時にあるキャラがテラヌス・ウルスに到着します。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:03:01.66 ID:5uxh9/VH0
金髪三つ編みちゃんの仕事を手伝う
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:04:15.97 ID:hlOXRjU50
市場でラハニ四世達に遭遇し会話する。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:06:05.57 ID:cs0bL7D3O
トゥルーエンドを口説きにいきつつ時間魔法を鍛える
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/16(日) 20:06:56.03 ID:9aQPRpjVO
ドルクにまたあったので話しついでに何か遺跡について知ってないから聞いてみる。
40 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:24:05.07 ID:gm+WWd89O
ーーテラヌス・ウルス市場

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「ここも賑わってるなぁ……いろいろ目移りしちゃうね!」

ガイ「無駄遣いはするなよ、サーシャ」

サーシャ「大丈夫だよ!これでも、一人旅の経験は長いんだからね?」

ガイ「……そうか」

金刺繍ターバンの老人「そこのエルフのお嬢さんと目つきの悪いお兄さん……ちと、耳を貸してはもらえぬかの?」

サーシャ「え? わ、私たち?」

ガイ「……なんだ、あんた」

金刺繍ターバンの老人「そう警戒なさるな……他でもない、旅人のお主らに頼みがあって声をかけたのじゃ」

サーシャ「た、頼み……?」

ガイ「……怪しいな」

金刺繍ターバンの老人「怪しむのは当然じゃろう。じゃが、わしはお主らに害をなすつもりは毛頭ない……ユーシリアを救ったその手腕をわしらに貸していただきたい」

ガイ「……!」

金刺繍ターバンの老人→ラハニ四世「名乗っておこう。わしはラハニ四世……今は隠居の身じゃが、スピーゲル族の元首長でもあった者じゃよ」

サーシャ「スピーゲル族の……元首長……?」

ガイ「……そんな大物が、どうして俺たちを?」

ラハニ四世「ふむ、立ち話もなんじゃ。人目につかぬ場所で、少しばかり語らせてもらえぬかの?」

サーシャ「え、えっと……ガイ、どうする?」

ガイ「……話だけ聞く価値はある。行こう」

ラハニ四世「恩に着る。では、ついてまいれ……旅人よ。お主らにしか頼めぬことがあるのじゃ」

41 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:24:51.50 ID:gm+WWd89O
サーシャ「それで、頼みって……?」

ラハニ四世「かつての魔族排斥の件も、干ばつも、部族抗争も収まり、今のテラヌス・ウルスは安定しておる。じゃが……新たな厄介事が生まれつつあるのじゃ」

ガイ「……それは一体?」

ラハニ四世「影を喰らうもの……最近、夜に出没する巨大生物の噂程度は知っておるだろう?」

サーシャ「ええ、まあ……まさか、本当に?」

ラハニ四世「うむ。正体不明、姿もあいまい。夜の砂漠で影を引きちぎる巨大な怪異……いまは被害こそ少ないが、このままでは遺跡調査にも観光にも悪影響が出る」

ガイ「この国の兵士で対処できないのか?」

ラハニ四世「できぬ。夜に度々捜索を行なっているが、何も見つからないか、死体となって帰ってくるかのどちらかじゃ……」

サーシャ「そんな……」

ガイ「……普通の魔物ではなさそうだな」

ラハニ四世「生物かどうかすら怪しい。砂そのものの意志とも、古代遺跡の守護者とも囁かれておるが、いずれも推測じゃ」

サーシャ「じゃあ……手がかりも、ほとんどないんですか?」

ラハニ四世「そうじゃ。だからこそ……外を知る旅人に頼りたいのじゃ。わしらの目には映らぬものでも、そなたらなら何か掴めるやもしれん」

ガイ「……つまり、影を喰らうものの正体を突き止めろ、という依頼か」

ラハニ四世「うむ。討伐までは求めぬ。正体がわかれば、その性質に合わせて対策もできよう」

サーシャ「私たちに……できるかな……」ギュッ

ガイ「……きっとできる。俺たちだけじゃなく、リーゼとアインズ、テルもいるんだからな」

サーシャ「そうだね。ガイがそう言うなら……やってみるよ」

ラハニ四世「助かる……だが、無理はしてくれるな。これは国の未来に関わる問題ではあるが……そなたらの命を天秤にかけてまで、とは思っておらん」

ガイ「心配はいらない。慎重に動く」

ラハニ四世「うむ。では──目撃地点と時刻をまとめた記録を渡しておこう」スッ

サーシャ「……けっこう細かく書かれてる……夜明け前が多いみたい」

ラハニ四世「それと……ひとつ忠告しておく。影を喰らうものに遭った者は、皆、異様な静寂を感じたと言う。不自然なほどに、音が途絶えるらしい」

ガイ「静寂……?」

ラハニ四世「それを感じたならば、その場から決して動くでない。影を捉えるまでは、息を潜めておれ。それが唯一の、生存例の証言じゃ」

ラハニ四世「とはいえ、そなたらなら何かを見つけると信じておる。影を喰らうもの……どうか、その正体を暴いてくれぬか」

ガイ「ああ、わかった」

サーシャ「……準備しておかないとね。やれるだけやってみます、ラハニ四世さん」

ラハニ四世「感謝する、旅の者よ。どうか……砂漠の夜に呑まれぬようにな」

⭐︎ラハニ四世と出会いました。
42 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:29:23.01 ID:gm+WWd89O
ーーテラヌス・ウルス市街

リーゼリット「さて……私たちは買い出し担当だから早めに済ませちゃおうか」

テル「うんうん!お酒売ってる場所はどこかな〜?」

アインズ「……お前はまず自重を覚えろ」

金髪三つ編みの少女「あれ?こんにちは〜。ヨードリーさんに挨拶に来てた人たち……ですよね?」

リーゼリット「あなたは……たしかヨードリー首長の護衛の子?」

金髪三つ編みの少女→キキ「はい、キキ・ナイテンゲールです〜。今は首長のおつかいをしてます……ふああ、眠い……」フラフラ

アインズ「歩きながら寝ている……器用なやつだな」

テル「それ、何持ってるの?書類……?」

キキ「調査報告書の束なんですけど〜……途中で風に飛ばされちゃって……ぜんぶ拾い直したら、もう疲れて……」パサッ……

リーゼリット「あ、落ちたよ!大丈夫?」スッ

キキ「すいません、ありがとうございます〜」

アインズ「報告書……量が多いな。砂漠調査関係か?」

キキ「はい〜……でも、午後の分もあって……一人じゃ終わる気がしなくて……」

テル「じゃあ、手伝おっか?私たち今ちょうど手が空いてるし!」

アインズ「おいテル、勝手に──」

キキ「えっ……手伝ってくれるんですか?助かる〜……!」パァァ

アインズ「……」

リーゼリット「あはは……断れなくなっちゃった……」

アインズ「……仕方ない。ガイとサーシャがいたら、手伝うといっていただろうしな……」

テル「やりましょう師匠!」

アインズ「誰が師匠だ」

キキ「じゃあ〜、この資料をヨードリーさんの執務室にまとめて届けたいんです。あと砂漠調査の依頼を受けてる人にも情報共有があって……」

リーゼリット「それなら問題ないよ。場所さえ教えてくれれば!」

キキ「ありがとうございます〜……!寝てていいですか?」

アインズ「寝るな。案内だけは起きてやれ」

キキ「うぅ……がんばります〜」

リーゼリット「うん!キキさん、よろしくね!」

43 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:29:54.04 ID:gm+WWd89O
キキ「みなさん、ありがとうございました〜。お陰で助かりましたよ〜やっぱり手伝ってもらってよかったです〜。ひとりだと途中で寝てたかもしれません〜……」

テル「途中で一回寝てたよね?」

キキ「……記憶にありません〜」

リーゼリット「うんうん。もう仕事終わったんでしょ?あとでちゃんと休んでね」

キキ「ん〜……そうします〜。帰ったらベッドに倒れます〜……」

テル「ベッドまで持つかな……?」

キキ「あっ、それと……お礼に何かしたいんですけど〜……眠すぎて何も思いつきません〜……」

リーゼリット「気にしなくていいよ!困ってる人を助けただけだから!」

キキ「ふふ〜……みなさん優しい……まだしばらくこの国に滞在するのなら、いずれお礼をしますね〜」

アインズ「そのときは起きている状態で頼むぞ」

キキ「がんばります〜……寝ない保証はないですけど〜……」

テル「もう今にも寝そうだよ!?」



リーゼリット「ふふ、最初の印象とは違って面白い子だったね……じゃあ私たちも買い出しの続きしようか」

アインズ「うむ……テル、酒場方面へ勝手に逸れるなよ」

テル「ぎくっ!?」

⭐︎キキの仕事を手伝いました。
44 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/16(日) 23:31:00.13 ID:gm+WWd89O
本日はここまでです。次回は土曜日に更新予定です。それでは、また。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/17(月) 12:02:45.57 ID:p7u67qa6O
新スレ乙です
スライム語が話せるのけっこう便利そう
スライム通信もできるし有効活用していきたい
46 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:45:35.90 ID:juZeIGnDO
>>45
ありがとうございます。
スライムたちとの会話は翡翠の賽を持っているかぎり会話できますので、安価等で色々試してみてください。
47 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:46:10.71 ID:CDUO0D3LO
ーー大魔女の部屋

コンコン

ガイ「入るぞ」ガチャ

机に突っ伏すトゥルーエンド「……」zzz

ガイ「……寝ているのか」

トゥルーエンド「んん……」zzz

ガイ(寝ているだけなのに不思議と威厳がある……それにしても、綺麗な寝顔だな……)

ガイ(……起きるまで待っているか)



トゥルーエンド「……ん、……ぁ……?」パチ

トゥルーエンド「……あら……?寝ちゃってたのね……」

ガイ「起きたか……長いこと寝ていたな」

トゥルーエンド「ええ……最近は寝る時間が少ないから──」

トゥルーエンド「!?」バッ

トゥルーエンド「ちょっ、ちょっと待って!?あなた、来てたの?ていうか、ずっと見てたの?」

ガイ「ああ」

トゥルーエンド「な……なんで起こさなかったのよ!!!///」

ガイ「起こすのも悪いと思ってな」

トゥルーエンド「だからって起こさないのは違うでしょう!?大魔女らしく見せようと頑張ってるのに……よりによって寝落ちなんて……!」

ガイ「大魔女らしさ?」

トゥルーエンド「そうよ!人前ではちゃんと威厳のある姿を──」

ガイ「寝ているときも威厳はあったが」

トゥルーエンド「あるわけないでしょう!?机に突っ伏して寝てる姿のどこに威厳があるのよ!?」

ガイ「姿勢が堂々としていた」

トゥルーエンド「堂々と寝落ちしてただけよ!!!そんなの威厳じゃないわ!!!」

ガイ「……寝てる姿を見られて困るなら、鍵くらいかけたらどうだ?」

トゥルーエンド「……それを言われると返す言葉がないわね……」

ガイ「……」

トゥルーエンド「……今日はあなたが来ると思ってなかったのよ。だから気が緩んでただけで……普段はもっとシャキッとしてるの。威厳もあって、完璧で、隙なんて一つもないのよ」

ガイ「そうか」

トゥルーエンド「……信じてないでしょ?」ジト

ガイ「信じているさ。少なくとも、そうしようとしているのは分かる。弱ってても、それでも頑張ろうとする姿勢は立派だと思うが」

トゥルーエンド「……そういうこと言われると調子狂うわね……」

ガイ「?」

トゥルーエンド「……ご、ごほん!とにかく、この件は後回し!せっかく来たんだから、今は時間魔法の制御を学ぶのが先決よ。準備しなさい」

ガイ「ああ、頼む」

48 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:46:43.41 ID:YQsq17gqO
トゥルーエンド「まずは時間魔法の使い方を見せてもらうわ……普段通りにやってみせて」

ガイ「わかった──」キュイイイン……

シュンッ

ガイ「──こんな感じだ」

トゥルーエンド「……速度が上がったように見える、なんてもんじゃないわね。あなた自身が時間の流れから外れて……周囲の流れが置いていかれてるような……普通の速度強化魔法じゃ絶対に起こらない現象ね」

ガイ「使っている身としては、あまり実感はないんだがな」

トゥルーエンド「ただ……今のままでは危険よ」

ガイ「危険?」

トゥルーエンド「あなたは無自覚のまま時間操作をしているの。意識せずに自分の時間を加速させて、偶然元の時間に戻れているだけ……」

トゥルーエンド「戻ってこれなかったら、時間の狭間に取り残されるわ。身体も、意識も、世界の時間からズレたまま固定されるの。誰にも触れられず、声も届かない……存在しているのに、どこにもいない状態になるわ」

ガイ「……最悪だな」

トゥルーエンド「ええ……私は時間魔法を使うことはできないけど、適性持ちがやるべき正しい入口くらいは教えられるわ」

ガイ「入口……」

トゥルーエンド「そう、入口。あなたはいきなり高度な段階に手を伸ばしてしまっている状態ね。例えるなら──基礎も知らずに、いきなり最上級魔法を行使しようとしてる感じかしら」

ガイ「危なっかしいな、それは」

トゥルーエンド「とんでもなくね。今まで何もなかっただけで奇跡よ……いい?まずは時間の流れを理解することから始めるわ。あなたは時間魔法を使って動こうとするたびに無意識で加速してるの。だから基準を作る必要がある」

ガイ「基準?」

トゥルーエンド「そう。時間魔法の基本中の基本……世界の流れと自分の流れ、その差を感じるところから始めましょうか」

ガイ「……できるだろうか」

トゥルーエンド「できるわよ。適性があるんだから……」スッ

ガイ「……?両手を広げてどうした?」

トゥルーエンド「……やっぱり感じ取れないわね……うぅ、あまりこの方法はやりたくなかったんだけど……ガイ、こっちに来なさい……///」

ガイ「こっち……?」

トゥルーエンド「ああ、もう……っ!」ガシッ

ギュッ

抱きしめられるガイ「!?」

ガイ「こ、これは……こうする必要はあるのか!?」

トゥルーエンド「あるのよ!私には時間魔法の適性がないから、あなたの時間の流れを感じ取るのに私の魔翌力を限界まで近づけなきゃいけないの!///」

ガイ「だ、だからといってこれは……」
ガイ(落ち着け。冷静になれ。これは訓練だ。ただの訓練だ。余計な意識を捨てろ……!)

トゥルーエンド「距離があると干渉が弱すぎるの。あなたの時間の揺れを捉えるには、こうして……身体ごと密着するのが一番効率的なの……///大魔女様なら、こんなことしなくても見れるんだろうけど……!」

トゥルーエンド「だ、だからこれは魔法的に必要であって……別に、他意はないのよ……///」ギュウ…

ガイ「な、なるほど。理にかなってるんだな……」ギュッ

抱きしめられるトゥルーエンド「ぅえっ……!?ちょ、ちょっと……!?」ビクッ

トゥルーエンド「な、なにしてるの!?///わざわざ抱き返さなくてもいいのよ!///」

ガイ「……すまない。完全に無意識でやっていた」

トゥルーエンド「くっ……もう……!と、とにかく……感じて!今まで見えてなかった時間の流れが、私の魔翌力で浮かび上がってきてるはずだから……!」

ガイ「あ、ああ……」

ガイ(感触と匂いを……違う!時間の流れを感じ取るんだ……!集中しろ、集中……!)

49 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:47:13.59 ID:7wTm9SFdO
ガイ「……なんとなく、つかめた気がする」

トゥルーエンド「……そうみたいね。今日はここまでにしましょう」

ガイ「区切るんだな」

トゥルーエンド「当然よ。やりすぎると感覚が壊れるわ……初日に無茶は禁物よ」

ガイ「……確かに、少し重い感じがする」

トゥルーエンド「だから切り上げるの。次はもっと深く踏み込むわ……覚悟しておきなさい」

ガイ「わかった……また頼むぞ、ルー」

トゥルーエンド「……ルー?」

ガイ「ああ。トゥルーエンドだと呼びづらくてな」

トゥルーエンド「呼びづらいって……わ、私は大魔女代理なのよ?あだ名なんて──」

ガイ「……無理にとは言わないが。嫌だったら辞める」

トゥルーエンド「……ま、まあ。あなたの好きにすればいいわ」

ガイ「じゃあ、ルーと……」

トゥルーエンド「っ……慣れないわね……///ほら、今日は終わり!別に引き止めたりしないから……早く帰りなさい」

ガイ「ああ……ありがとう、ルー」

バタン

トゥルーエンド「……ルー、ね……ふふっ……」

⭐︎時間魔法への理解が深まりました。1/3
50 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:47:38.13 ID:rMflZURMO
幕間

ーーテラヌス・ウルス 市街

リーナ「着いた……ここにガイたちが……」

リーナ「……会わなくて済むなら、それが一番いい。光の残滓だけ拾って……帰ろう」

リーナ「……すべては、消えゆく真の正しい世界のため……」

銀髪褐色男エルフ「……!」スタスタ……

リーナ「……なに……?」

銀髪褐色男エルフ「あなた……わたしと……おなじばしょ、うまれたですか?」

リーナ「……は?」

銀髪褐色男エルフ「……」ジッ……

リーナ「……なんなの、あなた。フォレスティナ出身じゃないの?」

銀髪褐色男エルフ「フォレスティナ……?」

リーナ「……エルフなのに、知らないの?」

銀髪褐色男エルフ「フォレスティナ……そのことば、きいたこと……ない」

リーナ「……あなた、どこの国の人なの?」

銀髪褐色男エルフ「わたし……幽世から、きた。だから……ここのこと、ぜんぜん……」

リーナ「幽世……そんな場所、聞いたことないけど」

銀髪褐色男エルフ「ここじゃない、ばしょ。このせかい……ちがう」

リーナ「そう……わたしは、ミュージアで生まれたの。たぶん、あなたとは生まれは違う」

銀髪褐色男エルフ「あなた、ほかの人とちがうまりょく……もってたから。おなじかと……かんちがいした。ごめんなさい」

リーナ「別に……どうでもいい……」スタスタ……

銀髪褐色男エルフ「……」

銀髪褐色男エルフ(あの子の魔翌力、たしかに乾属性……この世界では希少な属性だが、あそこまで強い魔翌力となると──)

銀髪褐色男エルフ(やはり、世界めくれは……既に理を乱しているということか……)

銀髪褐色男エルフ(幽世だけじゃない……現世も、すでに壊れはじめている……なにか、手を打たなければな……)

51 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 06:48:34.17 ID:Ayrs6hvaO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「ん?みんな……今日は早いな」

サーシャ「あ、ガイ!やっと起きてきたんだ。珍しいね、一番遅いなんて」

ガイ「……昨日は鍛錬で少々疲れたからかもな」

リーゼリット「えぇ……大丈夫なの?」

ガイ「行動に支障はない」

アインズ「そうか……無理はするなよ?」

テル「そうそう、何事も過剰はよくないからねー」

ガイ「ああ。さて、今日の行動だが──」

現在はテラヌス・ウルスです。(4日目)
何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1
01-10 リーナ
11-50 フローディア&セーレフェリア
51-00 襲撃なし
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:15:59.97 ID:+fCxnEYL0
リンを訪ねて遺跡の情報を聞く
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:47:21.06 ID:vCJ/yEsc0
ドルクにあったので一緒に遺跡調査するか誘ってみる
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:52:00.13 ID:yKpCo4Rko
ロスチャイルド同士の穏やかな邂逅
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 07:57:14.71 ID:zTJPEbePO
サーシャ 酒場で酒に酔ったミラに絡まれる
56 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:25:05.26 ID:kecl81AtO
ーーリンの研究所

リーゼリット「情報収集するっていっても……なんでこんな人気のないところに?」

ガイ「……リンというやつは死体を利用して研究を行っているらしい。おそらくだが、その死体の出所は、古代遺跡で死んだ冒険者やミイラだ。遺跡の情報をそれなりに知っているかもしれない」

リーゼリット「それなら宿屋とか、街にいる冒険者に聞き込みすればよかったんじゃない?」

アインズ「リンという人物が光の探索の障害になるかどうか判断するという目的もある。もし仮に、障害となる場合は……相応の対応をすることになる」

リーゼリット「……!」

ガイ「リアンノンも言っていたが、そうなる可能性は低い。だが、用心はしておけ……行くぞ」

57 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:25:23.46 ID:Vq9qx2+jO
コンコン

ガイ「失礼する。少々聞きたいことがあってな……リンという者はいるか?」

「え?お客さん?ちょっと待ってねー!」

ドタバタ……

リーゼリット「……女の人の声だ」

ガイ「油断はするな」

ガラッ

紫髪の猫耳女性「やっほー!来客なんて珍しいね!どうぞどうぞ入って入って!」

ガイ「……お前がリン・フレイミング・マオーニャか?」

紫髪の猫耳女性→リン「そうだよ!リンって呼んで!あなたたちは……この辺りじゃ見かけないね。冒険者さん?」

アインズ「似たようなものだ。私はアインズ。ガイとリーゼリットだ」

リン「そっか、よろしくね!……ふむふむ……ほほう……!」ジッ

リーゼリット「な、なに……?じーっと見て……」

リン「……銃使いと、槍使いと……あとは使えるものはなんでも使うってかんじだね?」

ガイ「……見ただけでわかるのか」

リン「いやぁ〜、筋肉のつき方とかでだいたい分かっちゃうんだよね……あなたたち、強いね」

アインズ「……妙な観察眼だな」

リン「へへっ、褒め言葉として受け取っとく!で、聞きたいことってなに?人体構造とか?」

ガイ「遺跡についてだ。特に、古代遺跡についてな」



リン「古代遺跡ね……十年前は数えるほどしかなかったのに、最近は沢山見つかるようになって……ゴールドラッシュならぬ、遺跡ラッシュみたいな?」

リーゼリット「そんなに一気に見つかるものなの?」

リン「うん。地形がめくれて、中に埋まってた構造物や通路が顔出したり……世界めくれの影響かも、なんて話が出てたりね。遺跡そのものが本来あった場所じゃない位置に出てきてるって研究もあるくらいだしね〜」

アインズ「……貴様はなぜそんな遺跡に詳しい?」

リン「んー……友達がよく冒険してるのと、研究のために私も潜ったら成り行きで詳しくなった……て感じかな」

リーゼリット「研究……って、死体の?」

リン「もちろん!古代の死体、冒険者の死体、たまに動く死体もあるけど……全部貴重な資料だよ!」

アインズ「……物騒な話を明るく言うな」

ガイ「遺跡の構造や内部事情にも詳しそうだな」

リン「まあ、そこそこね。依頼されて調査をすることもあるし……この街で遺跡に詳しい人って言ったら、結構上位に食い込むと思うけど」

ガイ「……それなら、俺たちが遺跡を調査することになったら協力してくれないか?」

リン「もちろん!外から来た人なら大歓迎!」

リーゼリット「ほんとにいいの?」

リン「いいよ!そのかわり──」

ガイ「条件があるのか?」

リン「うん!遺跡に行くとき、余力があれば私も連れてって!死体が動く条件とか、魔翌力の流れとか、現場で見れるなら絶好の研究チャンスだから!」

ガイ「危険だぞ」

リン「平気平気!死体と罠と崩落には慣れてるから!」

リーゼリット「崩落に慣れてるって何!?」

リン「それに、あなたたちは死んだら最高の材料になりそうだし♪」

アインズ「ガイ、なるべくコイツは連れて行かない方がいいかもしれん」

ガイ「……かもな」

⭐︎リンと出会いました。
58 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:26:22.63 ID:gKVyJdIzO
ーーテラヌス・ウルス 市場

ガイ「光の残滓……一体どこにあるのやら……」

ドルク「お?ガイ!奇遇だな!」

ガイ「ドルクか。遺跡帰りか?」

ドルク「おう!今日はそれなりに当たりの日でな。一緒に組んだアルバっていうおっさんのお陰でとくに危険らしい危険もなく調査を終えてきたぜ!」

ガイ(……古代遺跡か。調査するとなったら、ある程度詳しいヤツを連れていきたいところだが……アルバと合流できる保証はない。リンは……)

リン『あなたたちは死んだら最高の材料になりそうだし♪』

ガイ(……やはり同行させるには不安がある。あれは悪気がないだけに尚更危険だ)

ガイ(……ああ、そうか)

ガイ「……ドルク、頼みがあるんだが」

ドルク「ん、なんだ?」

ガイ「遺跡の調査することになったら同行してほしい。お前の経験が必要だ」

ドルク「……俺の、経験?」

ガイ「危険区域に踏み込む可能性が高い。信頼できて、立ち回りが分かっているやつと行きたい」

ドルク「……」

ガイ「引き受けてくれるか?」

ドルク「……あ」

ガイ「あ?」

ドルク「当たり前だろ!!!断る理由がねぇ!!!遺跡潜りなら任せとけ!俺の目と足があれば、そうそう死なねぇよ!」

ガイ「そうか……助かる。調査をするときは声をかける。そのときはよろしくな、ドルク」

ドルク「お、おう……!任せとけっての!」

ドルク「つーか、ガイ……そんな真っ直ぐ言われたら、逆に照れるんだけどよ……!」ポリポリ

ガイ「事実を言っただけだ」

ドルク「そういうとこだよ!……でもまあ、頼られんのは悪くねぇ気分だな。いつでも声をかけてくれ!」

ガイ「ああ。頼りにしている」

⭐︎遺跡調査の際、ドルクを同行させることができるようになりました。
59 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:28:17.29 ID:0iyYl3oVO
ーーテラヌス・ウルス 酒場

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「もう……テルさん、情報収集って名目でずっとお酒飲んでるじゃないですか!」

テル「仕方ないじゃん、酒場の情報は酒に溶けてるんだから〜」グビッ



セーレフェリア「ふー、疲れた……またフローディアどっか行っちゃったし……ん?」

サーシャ「えっ、あの娘……セーレフェリア!?」ガタッ

テル「……サーシャちゃん、私の後ろに下がってて」スッ

セーレフェリア「ん?……あれ?あれあれ〜?懐かしい顔……生きてたんだ、テル」

テル「おかげさまでね……そっちは聞くまでもなさそうだけど、元気にしてた?」

セーレフェリア「うん!元気も元気……ただ、そう構えられると、悲しくなるなー」

サーシャ「テルさん……セーレフェリアとどういう関係なの?」

テル「……ちょっとした親戚。セーレ、この国に何をしにきたの?」

セーレフェリア「探し物ー♪そういうテルこそ、どうしてこの国にいるの?」

テル「仲間との冒険中……それだけだよ」

セーレフェリア「へー、ずいぶん弱そうな子を連れてるんだね?」

サーシャ(──トコナツ火山島で、セーレフェリアは星竜と戦ってた……だから、私たちの顔をちゃんと見てない……?けど、どうしよう……私とテルさんだけじゃ勝てない……!)

テル「サーシャちゃんは弱くなんかないよ……それで、まだ本気で世界を自分のものにできると思ってるの?」

セーレフェリア「えっ、当たり前でしょ?私たちロスチャイルドはそのために作られたんだよ?」

サーシャ(作られた……?)

セーレフェリア「だからね、世界めくれが起きたとき邪魔になった連中はわたしが全部どーんって吹き飛ばしたもん」

サーシャ「……え?」

テル「……セーレ。今の……どういう意味」

セーレフェリア「どういうもなにも……同じ一族のくせに、足を引っ張るような子たちがいたでしょ?弱いのに偉そうだったり、古いやり方にしがみついたり……」

セーレフェリア「だから──わたしが全部まとめて吹き飛ばしたの」
60 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:28:50.06 ID:0iyYl3oVO
サーシャ「──っ」

テル「……じゃあ、私とレーティア兄さん、グレースは?」

セーレフェリア「テルとレーティアは身の程わきまえてるし、テルグレースはわたしと同じくらい強いし。残す理由があるよね」

セーレフェリア「クラウディアは残念だったな〜。面白いことしてたのに死んじゃったし」

テル「……セーレ。世界征服なんて、やめなよ」

セーレフェリア「えー?なんで?」

テル「そんなの、誰も幸せにならないよ」

セーレフェリア「別に弱い人が幸せかどうかなんて興味ないし。従うなら生きれるし、逆らうなら吹き飛ばすだけ」

サーシャ「ひどい……!」

セーレフェリア「ひどい?弱い方が悪いよ?」

テル「セーレ……お願いだから、そんなこと……!」

セーレフェリア「──わたしの生き方に口出ししていいのは、強い人だけだよ?」

サーシャ「……っ!」ゾクッ

セーレフェリア「でも安心して。邪魔しに来ない限り、なにもしないから」

テル「セーレ……」

セーレフェリア「お酒飲む気分じゃなくなっちゃった。フローディアでも探しにいこっと。じゃあね、テルと、そのお仲間さん」



テル「……サーシャちゃん、大丈夫だった?」

サーシャ「はい……テルさん、今のは……」

テル「……セーレは……あの子は昔はああじゃなかった。けど、ああいうふうになってしまった……心が欠けてるわけじゃない。だけど、他人を『同じ存在』として見ていない……」

サーシャ「……じゃあ、あの人は……人の命をなんとも思ってないってことですか……?」

テル「……わからないよ。わかってたら、とっくに止められてる」

サーシャ「テルさん……」

テル「……もしセーレが人を傷つけるなら、止めなきゃ。それはきっと、私のすべきこと……一度、ガイ君たちと合流しよう」

⭐︎セーレフェリアと話しました。
61 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 17:29:26.43 ID:CAeFtp7uO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

リーゼリット「セーレフェリアと会った!?」

テル「うん……さっき酒場でね」

サーシャ「セーレフェリアは私たちのことを覚えてないみたい。トコナツで顔を見られてなかったから……」

アインズ「ふむ……だが、そいつがこの街にいるというのは厄介だな。覚えていようがいまいが危険には変わらん。翡翠の賽を狙っているのだろう?」

ガイ「ああ……世界征服が目的なら、世界樹の光を求める理由も筋が通る。強大な力だ……放っておけるはずがない」

リーゼリット「そんな……本気で世界を取るために動いてるってこと……?」

サーシャ「うん……あの言い方、冗談じゃなかった……」

リーゼリット「ど、どうするの……?セーレフェリアとフローディアに遭遇したら……」

テル「……正面からは苦戦するかも。あの子、冗談抜きで災害みたいなものだから」

アインズ「……ならば、狙われる前に動くしかない。光の残滓の在処を急いで突き止めるぞ」

ガイ「……テル。最悪の場合は俺に任せろ。約束は果たす」

テル「ガイ君……」

現在はテラヌス・ウルスです。(5日目)
何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1
01-10 リーナ
11-60 フローディア&セーレフェリア
61-00 襲撃なし
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 17:30:23.04 ID:QUARphmoO
ヨードリーとキキの鍛練に付き合う
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 17:34:17.80 ID:0lE7aBiQO
巨大墳墓へ行ってみる
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 17:39:28.70 ID:CwuV7jUeO
かげをくらうものを捕獲して研究検体にする
65 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 19:44:21.61 ID:4R0gZYQrO
ーーテラヌス・ウルス 練兵場

テル「練兵場……ここで何をする気?」

ガイ「この場所は兵士が多い。フローディアとセーレフェリアも中々手を出すことはできないはずだ……そして、二人の襲撃に対して対策を考えることができる」

アインズ「なるほどな……理には適っている。一般の街中よりは監視も多く、いざとなれば周囲の兵を盾にもできる」

リーゼリット「た、盾!?そんなことできないよ!」

アインズ「……リーゼ。話を聞く限り、相手は相当の手練れだ。誰一人犠牲を出さずに、というのは無理だ。だからこそ巻き込まれる側が多い場所の方が、奴らも軽々しくは動けんというだけの話だ」

リーゼリット「……うぅ、それは……そうだけど……」

サーシャ「でも、ここなら確かに安全……かも」

テル「でも、対策って何をするの?私たち、正面から戦って簡単に勝てるような相手じゃないよ?」

ガイ「……勝てなくてもいい。生き延びるための動きを身につける。奴らの攻撃にどう対応するか、事前に体で覚えるんだ」

ヨードリー「……物騒な発言が聞こえたが。首長として聞き捨てならん」

キキ「みなさま、こんにちは〜」

サーシャ「あっ、ヨードリーさんにキキさん!?え、ええと……今の言葉はその、冗談でして……」

ヨードリー「冗談にしては顔が笑ってないぞ……さて、聞かせてもらおう。誰が、誰に襲われると言うのだ?」



キキ「なるほど〜大変な旅をされてるんですね〜」

アインズ「こちらとしても街に被害を出したくはない。だからこそ、練兵場で避難と訓練を兼ねようというわけだ。兵には悪いんだがな」

ヨードリー「悪いとは思わんさ。兵というものは未知の脅威に触れねば育たん。ましてや……世界征服などとのたまう者を野放しにしてるとなればテラヌス・ウルスの名が廃る。私たちも協力しよう」

キキ「うふふ〜、ヨードリーさんやる気満々ですね。では、私もお手伝いしますよ。危険な訓練になりそうですし」

ガイ「そういうことであれば……よろしく頼む」

訓練の成果
コンマ下1
01-40 微妙
41-80 普通
81-00 上等
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 19:52:26.54 ID:yKpCo4Rko
こんま
67 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/22(土) 20:43:05.16 ID:HX0RveSVO
申し訳ありません。急遽なのですが>>1に予定が入ったため本日の更新は終わります。
次回更新は明日予定です。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/22(土) 20:57:07.47 ID:yKpCo4Rko
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 01:07:48.84 ID:/g+7bgULO
これ古代遺跡いくごとに誰かしらの死亡判定がつくのかしら
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 18:53:06.39 ID:bUhiHctQO

襲撃は自由行動終了後に発生するんだろうか
71 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:24:49.39 ID:QIkiNpTAO
>>69
古代遺跡の探索は、よほどのことがない限り死亡判定はありません。
ただ、リンさんと一緒に探索する場合は若干ですが、判定は発生しやすくなるかもしれません。参考までに。

>>70
襲撃はタイミングがいい安価があるのでこれから起こります。よろしくお願いします。
72 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:25:17.32 ID:QIkiNpTAO
ヨードリー「衝撃波……か。丁度いい。私とキキにはおあつらえ向きの魔法がある」スッ

キキ「ああ、なるほど……じゃあ、まずはこれを避けてみてください!」

風「」ヒュオオオ……!

サーシャ「きゃっ……これ、風魔法!?」

リーゼリット「すごい強さ……!吹き飛ばされそう……!」

アインズ「まだ風が一箇所に集まっているだけだ。攻撃はこれから来るぞ」

ガイ「なるほど、衝撃波の再現というわけだな……!」

キキ「では、いきますよ〜。それっ!」

風の塊「」ビュオオオッ‼︎

テル「セーレの衝撃波……完全じゃないけど、雰囲気は近いよ。威力は抑えられてるけど、真正面から受けたら身体ごと飛ばされる……!」

ヨードリー「さあ、どう攻略する?」

ガイ「……予兆は風の流れだ。衝撃が集まる前の空気を読むんだ!」

サーシャ「そんなの読めるわけ……ひゃっ──!」スッ
風の塊「」ドォン‼︎

サーシャ「うぅ……」クラクラ

リーゼリット「ほ、ほんとに飛んだ……」

アインズ「訓練だからあの程度ですんでいるが、実戦であれば死んでいるな」

テル「……でもサーシャちゃん、身体が浮く直前に空気が止まった感じ、わかった?」

サーシャ「えっ……なんとなく、ですけど……急に静かになったような……」

ガイ「衝撃が放たれる瞬間、風は一瞬だけ動きをやめる。そこを感じ取れれば回避が間に合う」

リーゼリット「それが簡単にできたら苦労しないよ……でも、やるしかないよね」

ヨードリー「いい心意気だな……回数を重ねろ。身体は繰り返せば覚える」

キキ「では、角度を変えてもう一発いきますよ〜」



ヨードリー「ふむ……短時間の訓練にしては、それなりの成果を得られたんじゃないか?」

キキ「そうですね。始めたばかりの頃と比べたら全然動きが違いますよ〜」

アインズ「完璧にはほど遠いが……無策よりははるかにましだ。最悪の状況でも全滅だけは避ける動きはできるようになっただろう」

ガイ「攻撃の予兆を感じ取る意識も掴めてきた。訓練はこのあたりで切り上げるとしよう。無理に続けても雑になるだけだしな」

テル「そうだね。セーレに会う前に疲れ果ててたらシャレにならないし」

ヨードリー「……であれば、本日の練兵場の使用はここまでとしよう。あとは兵の訓練時間だ」

キキ「みなさん本当にお疲れさまでした〜」

⭐︎セーレフェリアの対策をしました。

セーレフェリアとの戦闘時、コンマに+10の補正を得ます。
73 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:28:08.88 ID:QIkiNpTAO
ーー西テラヌス砂漠 巨大墳墓前

魔導車「」キキー

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「わぁ……!ここが巨大墳墓……観光地だからか、人がいっぱいいるね」

テル「前はこう、神秘的な雰囲気があったのかもしれないけど……人が集まりすぎると、どうしても俗っぽくなっちゃうね」

アインズ「実情を知られれば、神秘性は薄れるものだ。遺跡といえど収益が優先されればこうなる」

リーゼリット「……十年前に世界樹の光が落ちた場所、なんだよね」

ガイ「ああ……ここを調べたらすぐに立ち去ろう。フローディアとセーレフェリアもここを調べる可能性が高いからな」

テル「……そうだね。急ごうか」



ーー古テラヌス王家の石室

吹き抜けの天井から差し込む太陽「」カッ―!!

サーシャ「おお……すごい!!!」

アインズ「見惚れるのはわかるが、観光に来たわけじゃないんだぞサーシャ……ガイ、翡翠の賽は反応しているか?」

ガイ「──ダメだ、まったく反応しない。この辺りに残滓の力は無さそうだ」

リーゼリット「じゃあ……空振り、ってこと?」

ガイ「ああ……ここは人が多すぎる。長居は避けるべきだな」

テル「そうだね。セーレがもしこの場所を探してて……ここで鉢合わせたら、大変なことになっちゃうから」

サーシャ「うぅ……でも、せっかく来たのに何もないなんて……」

「嘘……なんで……」

サーシャ「……え?この声……」クルッ
74 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:28:39.64 ID:QIkiNpTAO
リーナ「どうして……ここに、いるの……」

ガイ「リーナ?どうしてここに」

サーシャ「リーナちゃんもここに来てたんだ……?」

リーナ「なんで……なんで会っちゃうの……?」

サーシャ「え?」

リーナ「ここにいるなら……私、やらなくちゃいけなくなる……!」

テル「リーナちゃん、それどういう──」

ガイ「リーナ。何があった?」

リーナ「……命令、されたから。あなたたちを……消すように」スッ

リーゼリット「命令?」

アインズ「下がれ……全員、構えろ」
竜角の槍「」ブンッ!

テル「……アインズさん?あはは、冗談キツいなぁ〜。あまり面白くないよ、それ……」

干からびていく周囲の人々「」バタッ……バタッ……

テル「!」

サーシャ「嘘……」

アインズ「……あのときの死体は──リーナ、お前だったのか」グッ

リーナ「……ごめんなさい。ほんとはこんなこと……したくない」

リーナ「でも……あなたたちが世界を元に戻そうとしてるから……邪魔なの……!」

ガイ「元に戻すことが、なぜ邪魔になる?」

リーナ「戻しちゃダメなの……世界は消えるべきだから。間違った世界なんて……全部消すべきだから……!」バッ

ーー戦闘開始 リーナーー

01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
抑制行動 -20(回数制限なし)

※同時使用はできません。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 19:29:39.71 ID:9y4FFYCOO
76 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 19:34:51.91 ID:QIkiNpTAO
ちょっとわかりづらかったかもしれませんので補足説明をします。

勝利判定の際、直前の行動が 抑制行動でなかった場合、リーナは死亡します。参考までに。
77 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 20:31:47.06 ID:AGNhO4HWO
リーナ「……」
乾燥していく地面「」カラッ……
近づいてくる乾魔翌力の塊「」ドドドドドド

アインズ「……来るぞ!距離を保て!」バッ

魔翌力を避けるリーゼリット「わあああっ!?」バッ
リーゼリットがいた足元の地面「」カラッ……

ガイ「ッ……直接触れずとも、あの魔翌力に触れただけで干からびるのか!」

テル「あんな魔法、初めて見たよ……!」

サーシャ「リーナちゃん、やめて!!!」

リーナ「……だまって……!」
乾魔翌力の塊「」ズオオオ……

乾魔翌力の塊「」ドドドドドド

アインズ「くっ……手加減をしていたらこちらがやられるぞ……!」ブンッ

竜角の槍「」ガギィンッ!
乾魔翌力の塊「」ギュウン……

リーゼリット「──くっ!!!」サッ
狙撃型魔導銃「」バァン!バァン!

肩口を撃たれるリーナ「あぅっ……!」バスッ

リーゼリットを抑えるサーシャ「ダメッ!!!」ガシッ

リーゼリット「──けど、サーシャ!!!
あのまま暴れられたら……もっと、もっと被害が……!」

倒れている干からびた人々「」
逃げまどう人々「」ワーワー……

サーシャ「っ、でも……!」

テル「……サーシャちゃん。リーナちゃんをこのまま放っておいても、犠牲は増えるだけだよ……」グッ

サーシャ「……ッ!」

ガイ「……」スッ
魔導拳銃「」カチャ
短剣「」スラッ

サーシャ「ガイ……?」

ガイ「……俺が、やる」

01-10 痛恨(死亡判定あり)
11-50 劣勢
51-00 勝利

コンマ下1

閃光玉 +10(残り3回)
連携技 +30(残り2回)
代償の刃 +99(現在使用不可)
抑制行動 -20(回数制限なし)

※同時使用はできません。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 20:34:25.77 ID:mKKeFOamO
連携技
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:16:50.91 ID:ZOSaeHA0o
容赦のない勝利
80 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:29:19.63 ID:AkS0tadrO
ガイ「」ダッ

乾魔翌力の塊「」ドドド……
ガイ「」シュンッ
魔導拳銃「」バンッ!バンッ!

撃ち落とされる乾魔翌力の塊「」シュウ……
撃ち落とされる乾魔翌力の塊「」シュウ……

ガイ(時間の流れがわかるようになってからは、魔翌力の動きも……全部手に取るように見える……)シュンッ

リーナの背後に瞬間移動するガイ「──」

ガイ(もう引き返すことはできない。リーナは……俺たちの障害になる)
短剣「」クルンッ ヒュンッ

ザクッ……

首元に短剣が刺さるリーナ「──っ……あ……」

サーシャ「そんな……!」

テル「……っ……」

アインズ「……」

リーゼリット「ガイ……」

短剣を引き抜くガイ「……」ズルッ

首を抑えるリーナ「あ……ごふっ……」ペタン……

リーナ「いつの、まに……まったく……ためらわなかった……ね……」

ガイ「ああ」

リーナ「……わたしも……みんなのこと[ピーーー]つもりだった……から……いいよ……これで……」ビチャビチャ……

サーシャ「な、なにしてるのガイ……?はやく、血を止めてあげなきゃ……!」バッ

アインズ「……サーシャ。回復魔法を使ってもあの状態では助からん」

サーシャ「そんなこと言わないで!だって、リーナちゃんはまだ──!」ダッ

テル「サーシャちゃん……」

リーゼリット「サーシャ!」

リーナとガイの間に立つサーシャ「」バッ

ガイ「……サーシャ」

サーシャ「なんでそんな……なんでそんな顔でいられるの!?……ガイ……!」

ガイ「世界めくれを止めるために必要なことだ。そのための障害は……たとえ、何であろうと排除する」

サーシャ「障害って……!リーナちゃんを……そんな言い方……」

ガイ「……たしかに、リーナとは共に過ごしたときもあったが……周りを見てみろ」

干からびた人々の死体「」

ガイ「仮に生かしたとしても、リーナが周りの人間を殺した事実は消えない」

サーシャ「でも……それでも……!」

ガイ「これから先、[ピーーー]可能性だってあった」

サーシャ「……っ!」
81 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:29:49.26 ID:AkS0tadrO
リーナ「……ガイの言うとおりだよ、サーシャ……わたし、これまでも沢山人を殺してきたから……それに……世界なんて……全部消えちゃえばいいって……ずっと……思ってた……」

サーシャ「リーナちゃん……そんな……!」

リーナ「……世界めくれは……救いだよ……全部……苦しいことも……悲しいことも……痛いことも……綺麗に……終わっちゃうんだもん……」

リーナ「……だから……消えたほうが……楽なんだよ……誰も……泣かなくていい……」

リーナ「……わたし……人が消えるのを見て……何も感じなかった……だって……最初に消えたのは……家族だったから……」

サーシャ「……!」

リーナ「……乾いちゃってて……触ったら……崩れちゃって……それでも……わたし……泣けなかった……それから……ずっと……この世界は……いらないって……思ってた……」

ガイ「……退いてくれ、サーシャ」スッ

サーシャ「……っ……」

ガイ「……聞こえるか」

抱き上げられるリーナ「……?」

ガイ「抱き上げるくらいは……してやってもいいと思った」

リーナ「……ふふ……へんなの……あなた……そういうの……しなさそうなのに……」

ガイ「そうだな。お前相手に……こんなことするとは思ってなかった」

リーナ「あったかい……わたし……だれかに……触れられるの……ずっと……怖かったのに……いまは……全然怖くないや」ニコ

リーナ「……さよなら、みんな……わたし、ここで……終わるけど……あなたたちは……生きてて……ね……?」ガクッ

リーナを下ろすガイ「……」ソッ

サーシャ「リーナちゃん……リーナちゃん……!」

アインズ「……ここを離れるぞ。まだフローディア達の脅威は残っているんだろう?……ヨードリーたちにここで起きた出来事を報告しなければならん」

サーシャ「ま、待ってよ……!リーナちゃんをこのまま置いていくなんて……!」

テル「サーシャちゃん……落ち着いて……!」

リーゼリット「でも……アインズの言う通りだよ……ここに長居するのは危険だし……」

サーシャ「でも!!!」

ガイ「……行くぞ。この国の残滓の力を探さなければいけない」スタスタ……

サーシャ「……ガイ……」

⭐︎リーナを倒しました。
82 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:33:05.86 ID:AkS0tadrO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

サーシャ「……」

ガイ「……」

リーゼリット(二人とも、あれから一回も口を聞いてない……サーシャはガイの顔すら見ないし……ガイは……ガイで、何も言葉を発しない……)

リーゼリット(あの戦いのあと、ガイはずっと無言だった。サーシャの呼びかけにも反応しなかった……いや……反応しなかったんじゃなくて……あえて反応しなかった……そんな風に見えた)

サーシャ「……ねぇ」ボソッ

ガイ「……なんだ」

サーシャ「どうして……助けようとしなかったの」

ガイ「……なんのことだ」

サーシャ「……リーナちゃんのことだよ」ギロッ

ガイ「ああするしか──」

サーシャ「そうじゃないっ!!!」

ガイ「……」

サーシャ「そうじゃない……なんで……なんで、迷わなかったの……?」

ガイ「……」

サーシャ「なんであんな顔で……障害とか排除なんて……そんな言い方ができるの……!」

ガイ「言葉の選び方で、結果は変わらない」

サーシャ「変わるよ!!!」

ガイ「そうか?」

サーシャ「変わるの!あなたの言葉は……あなたの気持ちは……全部……変わっちゃってるよ……!」

サーシャ「ガイ……あなたは……前みたいに笑わなくなったし……私たちの言葉にも、反応が薄くなった……誰かが死んでも……目が揺れない……」

ガイ「……」

サーシャ「怖いよ……今のガイ……本当に……怖い……」

ガイ「」スクッ
サーシャ「」ビクッ

ガイ「……怖がるのは勝手だ。だが──俺は間違っていない」

ガイ「迷いは、死につながる……だから切り捨てた。それだけだ」

サーシャ「そんな簡単に……!」

ガイ「簡単じゃない……必要なことだ」

サーシャ「……ねぇ……ひとつだけ答えて。ガイ……あなたは……リーナちゃんを殺したこと、後悔してないの?」

ガイ「……後悔はある。だが、迷いはない」

サーシャ「なにそれ……」

ガイ「それが今の俺だ」

サーシャ「……そんなの……そんなの……
ガイなんかじゃない……!」バッ

タタッ……

リーゼリット「サーシャ!!」ガタッ
83 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:33:32.23 ID:AkS0tadrO
スタスタ……

アインズ「今、サーシャが出ていったが……何があった?」

リーゼリット「アインズ……」

テル「ガイ君……サーシャちゃん、泣いてたよ……」

アインズ「……リーナの件か」

リーゼリット「ガイは……サーシャと話してたんだけど……その……ちょっと……」

テル「……サーシャちゃんのあんな顔……初めて見た」

アインズ「……影を喰らうものの対策を考えようと思っていたが……どうやらそれどころじゃないようだな」

テル「サーシャちゃんがあんな状態じゃ……とても……」

リーゼリット「……ガイの言い方が……ちょっとどころじゃなかったの……」

ガイ「……必要なことを言っただけだ」

テル「必要なことって……あんなにサーシャちゃんを傷つけても?」

ガイ「傷つくかどうかは……サーシャの問題だ」

リーゼリット「ガイっ!」

ガイ「言い方で結果は変わらない」

テル「優しく言うか、冷たく言うかでぜんぜん違うよ……!」

ガイ「……関係ない」

リーゼリット「関係あるよ!サーシャは……ガイのそういう言い方が怖かったの!」

ガイ「……」

アインズ「ガイ。お前の変化は最近、顕著だったが……サーシャが泣き出すほどになるとはな」

ガイ「泣くかどうかも自由だ」

テル「そんな言い方、あんまりだよ…… 」

ガイ「……俺は必要な判断をした。サーシャの気持ちを守るために動いたわけじゃない」

アインズ「お前の“正しさ”は理解できる。
だが──正しいだけでは仲間はついてこないぞ」

ガイ「ついてくる必要はない」

リーゼリット「えっ……」

ガイ「例え一人になろうと……誰がついてこようと、こなかろうと──関係ない」

リーゼリット「ガイ……そんなの……」

テル「私たちは……仲間だよ……?」

ガイ「仲間なら力になれ。感情で足を引っ張るなら──離れろ」

アインズ「……なるほどな。サーシャが泣いた理由が、完璧に理解できたぞ」

ガイ「……」

アインズ「ガイ。お前は正義の味方ではない。
救うべき世界の異物になりつつある」

リーゼリット「アインズ……」

テル「い、異物って……」

アインズ「褒め言葉だ。だが同時に──大変危うい」

ガイ「危うくとも、正しい道だ」

アインズ「そうか……ならば、サーシャには近づくな。今のままでは会話にならん」

ガイ「……」

アインズ「……頭を冷やしてよく考えるんだな」

⭐︎影を喰らうものへの対策を話し合えませんでした。
84 : ◆sIVlz2/mNs :2025/11/23(日) 23:35:34.31 ID:AkS0tadrO
ガイ(世界樹の残滓の光は巨大墳墓には残っていなかった……となると、考えられるのは誰かが先に持ち去ったか別の場所へ移動したかのどちらかだが……)

ガイ(前者の可能性は低いな。フローディア達が先に見つけたのならば、そのまま俺たちを待ち伏せて俺たちが集めた光残滓を回収して俺たちを待ち伏せし、俺たちが集めた光ごと奪うはずだ。そうしなかったということは──まだ奴らも確保できていない)

ガイ(影を喰らうものについては……正直、世界樹の光とはまったく関係が無さそうだ。ラハニ四世には悪いが、見送らせて……ん?)

影を喰らうものの資料「」ペラ……

ガイ(この目撃地点……全て巨大墳墓とその近くにある古代遺跡だな……)ペラ……

ガイ(……なにか関係しているのかもしれない。一度、目撃地点付近の古代遺跡を調べてみるか……)

現在はテラヌス・ウルスです。(6日目)

何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1

01-60 フローディア&セーレフェリア
61-00 襲撃なし

本日の更新はこれで終わりです。
明日は>>1に仕事があるため、更新できそうな場合は夜に更新します。
それでは、また。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:36:20.67 ID:cvCVdo8Z0
夜に出歩いているソーラを保護する
友達と一緒にいたということでソーラと引き取りにきたリアンノンに詳しい話を聞いてみる
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:36:29.54 ID:kK5UhuWt0
サーシャ、気分転換に子供向け遺跡観光の手伝いをする
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:36:50.79 ID:3ew6GOa70
ガイ以外のメンバーにもドルクを紹介して交流する
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/23(日) 23:57:47.12 ID:ZOSaeHA0o

犠牲なったのだ犠牲の犠牲にな
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/24(月) 00:57:34.73 ID:DIjN0K7wo
おつ
失っていたのはいわば良心みたいなものか…
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/24(月) 07:30:45.94 ID:0bbMwnhbO

まあサーシャもまだまだ青いってことで・・・でもこっちの死亡判定ある中でマイナス選ぶのは迷う
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/24(月) 12:14:41.37 ID:vCFmuy6Jo
おつ
事情を話してもお辛いなこれ
92 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:00:33.19 ID:LEabQ3fwO
>>88
>>84で一部、文章が変なことになってしまっていますね。お恥ずかしい……リーナさんの死で>>1が動揺していたようです。該当箇所はこちらでお願いします。

ガイ(前者の可能性は低い。もしフローディアたちが先に見つけていたのなら、ここで待ち伏せして、俺たちが集めた残滓ごと奪うはずだ。それをしなかったということは──まだ奴らも残滓を確保できていない)

>>89
代償の刃で失ったものは現状、味覚と記憶だけです。それらは今のガイに影響を与えているのかもしれませんが、もとよりガイは目的のためにある程度割り切れるタイプのようでした。良心はまだ残っていますが、今後失う可能性もあります。

>>90
迷っていただけたのなら、>>1としては嬉しい限りです。良い結果を得るためにはリスクを選ぶ必要がある、という感覚を味わっていただきたかったのです。今後も似たような選択肢が登場するかもしれません。その時も迷ってもらえたらと思います。引き続きよろしくお願いします。

>>91
もしかしたら分かりあう未来もあったのかもしれませんが、今回は命を奪う結果となりました。この選択が今後どのように影響するかはまだわかりません。お楽しみに。
93 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:01:30.14 ID:LEabQ3fwO
ーーテラヌス・ウルス 首都

サーシャ「はぁ……なんだか、戻りづらいなぁ……」

サーシャ(あの場所でリーナちゃんを止めなきゃ、もっと大勢死んでいたかもしれないのはわかってたけど……)

サーシャ(止めるって……ガイがやったようなことじゃないって、どこかで思ってたのに……)

サーシャ(話して、説得して……手を引いて一緒に戻る──そんな奇跡みたいな終わり方を私は望んでたんだと思う)

サーシャ(けど……ガイは迷わなかった。迷ってないように見えただけかもしれないけど……あの判断が正しいってわかってる分……余計に胸が痛い)ギュッ

子どもA「……ねーちゃん、どうしたの?しょんぼりしてる?」

サーシャ「……えっ?あ、ううん……そんなことないよ?」

子どもB「だいじょーぶ?おねーちゃん、迷子?」

サーシャ「……迷子でもないんだけどね」

黒衣の美少女「こらー!知らない人に絡んじゃダメって言ったでしょー!」タタッ

子どもA「えー、おれなんもしてねーよー!」

子どもB「またベルが怒ってるー!」

黒衣の美少女「怒ってません!決めたルートから勝手に外れるなって言ってるの!入口で配る説明書もまだ渡してないんだから!」

子どもA「だってベル説明ながいんだもーん!」

子どもB「聞くまえに歩くほうがはやい!」

黒衣の美少女「歩く前に聞け!みんなと一緒に歩け!それが正しいツアーの流れなの!」

サーシャ「ええと……ベル、さん?これはその……どういう状況なんでしょう……?」

黒衣の美少女「おっと、ごめんね!今、子ども向け遺跡ツアーのボランティアをしてるんだけど、人手が全然足りなくてさ……その隙に、この子たちがちょろ〜っと抜け出しちゃったの!」

サーシャ「そうだったんですね」

黒衣の美少女「ん?あなた……ねぇお願い!ちょっと仕事を手伝ってくれないかな!」

サーシャ「え」

黒衣の美少女「少しでも人手が欲しくてさ!もしタダ働きが嫌だったらお金も出すし……」

子どもA「ベルよりおねーちゃんがいいー!」

子どもB「つれてってー!」

サーシャ「えぇ……!?いや、その……」

黒衣の美少女「お願い!この通り!」フカブカー

サーシャ(……少しの間だけでも気を紛らわせられるかな……)

サーシャ「……わかりました。少しだけでいいなら、手伝います」

黒衣の美少女→ベルフレア「ホント!?ありがとう!私はベルフレア・バッドエンド。こう見えて、ベスティア様の一番弟子なんだよ!」

サーシャ「サーシャです。よろしくお願いします、ベルフレアさん」

ベルフレア「ベルでいいよ!よろしくね、サーシャさん!」

94 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:01:58.74 ID:LEabQ3fwO
ーーテラヌス・ウルス とある古代遺跡

ベルフレア「──よし、到着!今日は一般解放されてる所だけ!危ないところには行かないから、安心してね!」

子どもA「奥まで入んないのー?」

ベルフレア「奥はね、大人でも迷子になるくらい広いんだ。危ない罠もまだ全部は取り除かれてないの!」

サーシャ「そうなんですか……?」

ベルフレア「この古代遺跡は最近見つかったんだけど、まだ探索されてない場所がたくさんあるの。謎の壁画とか、読めない文字とか……今も研究が続いてるんだ」

子どもA「なぞのもじって、なんかかっこいいー!」

子どもB「ベルー!おれもよめないもじよめるようになるー!」

ベルフレア「うんうん、勉強すれば読めるようになるよ!……多分!」

サーシャ(リーナちゃんも……普通に過ごしてたらこんな風に……)

子どもC「おねーちゃん!あそこみてー!あれ、なんのかみさまー?」

サーシャ「……あ、私も知ってるヤツだ。あれはホトルスって言ってね──」



ベルフレア「いやー、ありがとうサーシャさん!おかげで助かったよ!」

サーシャ「いえ……私なんて、ただ横にいただけで……」

ベルフレア「そんなことないって!子どもたち、サーシャさんの説明すっごく楽しそうに聞いてたもん。あれは才能だよ!」

サーシャ「そうですか……?」

ベルフレア「うん!それにほら──」

子どもA「サーシャねーちゃん、またつれてってよー!」

子どもB「つぎはなぞのもじおしえてー!」

子どもC「サーシャおねーちゃん、やさしいからすきー!」

サーシャ「……」

ベルフレア「ね?」

サーシャ「……ありがとうございます、ベルさん。誘ってくれて」ニコ

ベルフレア「よかったぁ!……サーシャさんが元気ないの、実は最初から気づいてたからさ。少しでも笑ってくれたらいいなーって思って声かけたんだ」

サーシャ「……え」

ベルフレア「何があったかは聞かないけど……弱ってる人を放っておけないのが私の性分なんだ。へへっ……つらいときほど、誰かのありがとうって効くでしょ?」ニカッ

サーシャ(……ベルさん、私のこと……気遣ってくれてたんだ……)

ベルフレア「だからさ、サーシャさんがちょっとでも元気になれたなら……今日はもう大勝利ってやつ!」

サーシャ「ふふっ……なんですか、それ……」

ベルフレア「よし、その笑顔!それだよそれ!困ったらまた呼んでね!ベルフレア・バッドエンドはいつでも正しき人々の味方だから!」

サーシャ(……戻ろう。ちゃんと話すために)

⭐︎ベルフレアを手伝いました。
95 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:02:24.32 ID:LEabQ3fwO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「──光の残滓についてだが、周辺の古代遺跡を調べる必要がありそうだ」

リーゼリット「全部は無理だよ?一個ずつ調べてたら何十年かかるか……」

ガイ「ああ。調査する遺跡にはアタリをつけている……これを見てくれ」スッ

影を喰らうものの資料「」ペラッ

アインズ「影を喰らうものの出現記録か……古代墳墓の近くに集中しているな」

テル「特に印のある三つの遺跡の周辺は回数が突出してるね」

ガイ「ああ。影を喰らうものは世界めくれ以前は一度も観測されていない……関係している可能性が高いだろう」

ガイ「調査自体は人員を増やして挑もうと考えている。古代遺跡にそれなりに詳しいヤツをな……一人、紹介したいヤツがいる。連れてくるから待っていてくれ」



ドルク「はじめまして、ドルク・ロックだ!ガイに誘われて遺跡の探索に同行させてもらうことになったんだが……なんか、雰囲気重くねぇか?」

リーゼリット「えーと……ちょっと今、パーティ内で喧嘩みたいなかんじになっちゃってて……」

ドルク「……そうだったのか」

テル「まあ、何はともあれよろしくね。私はテル。そっちの気難しそうなのはアインズさんで、ジャケットの子はリーゼリットちゃん……あとはエルフのサーシャちゃんがいるんだけど……」

ドルク「……そのサーシャって娘と喧嘩中って感じか?」

ガイ「……」

ドルク「まあ、何があったかは知らねえけど……協力者の立場として助言するが、このまま遺跡に行ったら誰かしら死ぬぜ」

アインズ「……同意見だ。私も今の状態で探索を行ったところでまともに連携が取れる気がしない。命を無駄に捨てにいくようなものだ」

リーゼリット「アインズさん……」

アインズ「ガイ。リーナを殺したこと自体は……仕方がなかったと私も思う。あの場で被害を喰い止めるには、ああするしかなかった」

アインズ「……サーシャや私たちへ放ったあの言葉は、わざとだな?」

ガイ「……そんなことはない。本心から、そう思っていた」

アインズ「嘘をつけ。もし仮にそれが本当だとしたら、サーシャを待たずして今すぐにでも探索に向かう筈だ。そうしない理由は……お前がサーシャを仲間だと思っているからだろう?」

テル「てっきりアレ、本気で言ってるかと……でも、なんでそんなことを?」

リーゼリット「……ガイが全部背負うように仕向けた、ってこと?」

ガイ「──っ」

アインズ「まったく不器用なヤツだな……私も最初は本気かと思ったぞ。おかげでお前に酷いことを言う羽目になった」

ドルク「一人で抱え込むのが仲間のため、って理屈か?筋が悪いぜ」

ガイ「……否定はしない」

テル「そういうことなら、サーシャちゃんに謝らないとね……ガイ君、リーナちゃんを殺したことは君一人には背負わせない。私も一緒に背負うよ」

ガイ「テル……」

アインズ「私もだ。責は共に負う」

リーゼリット「私も……ここまで一緒にやってきた仲間だもんね」

ガイ「アインズ……リーゼ……」

ドルク「へへっ……ガイ、仲間のことを大事に思うのはいいことだけどよ、わざわざ辛い方を選ぶ必要はないと思うぜ。腹割って話すのが一番だ!さて、俺は調査する遺跡の情報を集めてくる……そっちはうまくやれよ?」

ガイ「……わかった。頼んだぞ、ドルク」

⭐︎ドルクを仲間に紹介しました。
96 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:03:51.64 ID:LEabQ3fwO
ーーテラヌス・ウルス 首都
ー 夜

サーシャ(いざ帰ろうと思っても……結局いろいろ考えすぎて遅い時間になっちゃった……ご飯も食べ損ねちゃったし……あれ?あそこにいるのってソーラちゃん?)

ソーラ「」ウロウロ

サーシャ「こんばんは、ソーラちゃん。ここで何してるの?一人?」

ソーラ「あっ、サーシャさん!?えっと、その……」

サーシャ「?」

リアンノン「──どこにいるの、ソーラ!」

ソーラ「まずい……」

サーシャ「……まずい?」

駆け寄ってくるリアンノン「あっ、ソーラ!!!またこんな時間に抜け出して!!!」タタッ

ソーラ「うっ……ご、ごめんなさい。おかあさま」

リアンノン「サーシャさん、ソーラを引き止めてくださったんですね?ありがとうございます……」

サーシャ「ええ、まあ引き止めたというか、たまたま会っただけで……ソーラちゃん、お家を抜け出しちゃダメだよ?リアンノンさんが心配しちゃうじゃない」

ソーラ「……さっきまでおともだちと話してたの。でも、もう帰っちゃった」

サーシャ「友達?」

リアンノン「またこの子は……毎回どうやって家を抜け出すのかな……」

ソーラ「抜け出すのはよゆう」ドヤァ

ソーラの頬をつねるリアンノン「こら」
ソーラ「あうっ」ムニュッ

リアンノン「まったく……サーシャさん。お礼をしたいのですが、今すぐに用意できるものがなくて……」

サーシャ「お礼なんて、全然!気にしないで──」グウウウ……

サーシャ「あはは……ご、ごめんなさい。お腹空いてて……///」

リアンノン「まあ……それでしたらご一緒にいかがですか?丁度夕飯にしようと思っていたので」

ソーラ「おかあさまのごはん、美味しいよ!」

サーシャ「ええと……それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」

97 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:04:25.68 ID:LEabQ3fwO
ーーリアンノンの家

ソーラ「まんぞく……」ケプ

サーシャ「──すっごく美味しかったです。ご馳走様でした、リアンノンさん!」

リアンノン「口にあったようなら、何よりです」ニコ

ソーラ「ふぁ……眠くなってきちゃった……」

リアンノン「もうこんな時間ですもの……そろそろ寝なさい、ソーラ。ちゃんと歯は磨くのよ?」

ソーラ「……うん。おかあさま、サーシャさん、おやすみなさい。またお話してくれる?」

サーシャ「もちろん!おやすみ、ソーラちゃん」

ソーラ「えへへ……」タタッ

サーシャ「……ソーラちゃん、やんちゃなところもあるんですね」

リアンノン「元気すぎて困るんです。ありがたいですが、大変で……」

サーシャ「ふふっ……あっ、そういえば旦那さんはどちらに?お邪魔してしまって申し訳ありません……」

リアンノン「お気になさらず。私に夫はいませんから……実は、ソーラは本当の娘ではないんです」

サーシャ「え?」

リアンノン「世界めくれが起きたとき……テラヌス・ウルスもある程度の被害を受けました。十年前、それらの対応に追われている最中でソーラを見つけたんです」

リアンノン「もちろん、本当の親を探したのですが……混乱している最中では探すこともままならず、おそらくは世界めくれに巻き込まれたのかと……そのまま孤児としてホトルス族で引き取り、私が育ててきました」

サーシャ「そうだったんですね……そういえば、ソーラちゃんは友達と話しにいくって言ってましたけど……心当たりはありますか?」

リアンノン「いえ、とくに……抜け出すようになったのも、ここ最近のことで……夜は見廻りの兵がいるとはいえ、もしかしたら悪い人に連れて行かれたり……最近だと影を喰らうものも出ますし、あまり出てほしくはないんですけどね……」

サーシャ「心配ですよね……」

リアンノン「ええ……落ち着いてくれるといいんですけど……」スタスタ……

寝室を覗くリアンノン「」ソッ

ソーラ「」zzz

リアンノン「ふふっ……」

リアンノン「サーシャさん、もう夜も遅いですし、今夜は泊まっていってください。客間が一つ空いていますので……」

サーシャ「えっ……でも、ご迷惑じゃ……」

リアンノン「助けていただいたお礼も兼ねて、どうか遠慮なく。起きたらソーラもきっと喜びます」

サーシャ「……そういうことなら、よろしくお願いします」

ソーラ「……まっててね……」ムニャ

⭐︎リアンノン親子と遭遇しました。
98 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 09:05:13.41 ID:LEabQ3fwO
ー翌日

サーシャ「──ただいま」

アインズ「戻ったか、サーシャ。昨夜はどこに行っていたんだ?」

サーシャ「リアンノンさんの家に泊めてもらってたの……その、心配かけてごめんね」

リーゼリット「そうだったんだ。無事でよかったよ……ほら、ガイ」

ガイ「……サーシャ」

サーシャ「ガイ……」

ガイ「あのときは俺の言い方が悪かった。お前を傷つける意図はなかった……すまない」

サーシャ「ううん……私も。ガイが全部悪いみたいに言っちゃった。ごめん」

ガイ「……俺がやったことだ。責任は俺にある」

サーシャ「……それでも、だよ。私たちパーティを組んだんだから……全部の責任をガイだけに押し付けたりしないよ」

ガイ「サーシャ……」

アインズ「ふむ。互いに謝り、共有もした。ならば、この件は一旦ここまでだな」

テル「これから先に進むための、区切りってやつだね」

サーシャ「……うん。私も、ちゃんと前を見る。ガイのこと、怖いままにはしておきたくないから」

ガイ「俺も、お前たちの言葉を斬り捨てるみたいな真似は、できるだけやめる。保証はできないが……変わろうとは思っている」

サーシャ「ふふっ……それでいいよ。改めて……よろしくねガイ」

ガイ「ああ……」

現在はテラヌス・ウルスです。(7日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください。

何をする?
安価下1〜3

襲撃
コンマ下1

01-50 フローディア&セーレフェリア
51-00 襲撃なし
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 09:24:50.48 ID:s3igZhpnO
ガイ、リンと模擬戦
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 09:37:31.88 ID:7xZsmJKC0
ソーラにおともだちについてもっと詳しく聞いてみる
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 09:41:26.96 ID:fnXqUI0QO
ひょんなことからバッドエンド結界術を学ぶ
102 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 11:03:28.01 ID:uaczAXbcO
ーーリンの研究所

ガイ「リン、いるか?」

リン「はいはい、ちょっと今手が離せないから勝手に入ってー」

ガイ「……邪魔するぞ」

ムワッ……

ガイ(……腐ったような匂いが充満している)

死体を弄るリン「ああ、ガイさんか……見ての通りちょっと作業中で申し訳ないね」カチャ……カチャ……

ガイ「……狂気的な絵面だな」

リン「まあ死者の蘇生なんて研究するの私くらいだし、そういうのは言われ慣れてるし……ふぅ、お待たせ。要件は何かな?」

ガイ「……近いうちに遺跡を調査しようと思うんだが、場合によってはお前の手を借りたい」

リン「ほうほう、なるほどなるほど。それは全然オッケーだけど……ああ、私の強さを知っておきたい感じかな?」

ガイ「……そうだ」

ガイ(あの発言が本気であれば……こいつを連れていって仲間が危険な状態に陥った際、こいつが何をしでかすかわからない。そのときに対処できるよう手の内は事前に把握しておく必要がある)

リン「わかった、模擬戦をすればいいかな?」

ガイ「……できるのか?」

リン「言ったでしょ?遺跡調査も任されることがあるって……そのくらいには動けるんだよ、これでも」ニコ

ガイ「……そうか」

リン「それに、私からしてもガイさんの強さはちゃんと見とかないとね。"もしも"のとき、有効活用できるように……」

ガイ「……」

リン「あはは、冗談冗談。ここでやると標本が吹き飛ぶから、裏の実験場がいいかな」

ガイ「……構わない。場所は任せる」



ーーリンの研究所 裏手の実験場

リン「ここが即席の実験場。簡易結界は張ってあるから、ちょっとやそっと暴れても外までは響かないはず」

簡易結界「」バリ……

死体が入った箱「」
リン「さてと……」ガサゴソ

ガイ「……それがお前の準備か」

リン「私の実力って、手駒の死体込みだからさ〜……ちょっと待ってね」ガサゴソ

リン「こっちは動かしていいやつ、こっちはまだ調整中……っと。番号付けもしてあるから、ややこしくはならないはず──よし、はじめようか!」

ガイ「──行くぞ」

コンマ下1

01-40 敗北
41-80 引き分け
81-00 勝利
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 11:08:36.13 ID:oJLuESYVo
よゆう
104 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:20:56.51 ID:nEkalymcO
リン「それじゃあ……行ってらっしゃい!我が僕たちよ!!!」

包帯巻きのミイラA「」ヨロ……
包帯巻きのミイラB「」ヨロ……
包帯巻きのミイラC「」ヨロ……

ガイ「なんとなく予想はしていたが……まるで悪役みたいだな」

リン「言われ慣れてるよ!さ、どうくるのかな?」

ガイ(時間魔法は見せない方がいいな……ならば、コレを試すか……)シュッ

リン「動きが速くなった……速度強化魔法だね!」

ガイ(本当の速度強化……時間魔法と比べたら消耗はまったくないな。今まで使っていたものと比べたら遅いが……充分実用的だな)

包帯ミイラ「」ダッ

ガイ「」シュッ
短剣「」ヒュン

包帯ミイラAの脚「」ザクッ
包帯ミイラA「」ガクン…

ガイ(筋肉の位置は死んでもそう変わらない……関節を狙えば動きは止まる)ズバッ

包帯ミイラBの首「」ボトッ

リン「切断は直すのに時間かかるからやめてほしいんだけどなあ……」

ガイ「」シュッ バキッ
包帯ミイラCの首元「」メキッ

包帯ミイラたち「」バタッ……

リン「三体をあっという間に……やっぱり強いね、ガイさん」

ガイ「数も質も……この程度なら話にならないな」

リン「。じゃあ、ここからが本番ってことで」スッ

魔法陣「」ボワッ…
分解されていた人骨「」カタカタ……
散らばってた鎧「」カタカタ……

組み上がっていく人骨→首なし鎧「」ヨロ…
落ちていた大剣「」ガシッ

リン「名付けて人工デュラハン!遺跡の探索もこの子と一緒のことが多いよ」

ガイ「……これが本命か」ダッ

首なし鎧死体「」ズシンッ
ガイ「」シュッ
短剣「」キィンッ

ガイ(ミイラと違って、どこを斬れば止まるのか見えない……魔法を使わなければ倒すのは難しいな……)バッ

首なし鎧「」
大剣「」ブンッ
ガイ「……こういった相手に馬鹿正直に付き合う必要はないな」サッ

シュッ

リーナ「なるほど。術者を狙うってわけか……いい狙いだけど……おいで、新入りちゃん!」スッ
魔法陣「」ヴォンッ

魔法陣から現れるローツインテールの少女「」ズズズ……
105 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:21:26.25 ID:nEkalymcO
ガイ「なっ──」ピタッ

首なし鎧「」ダッ
大剣「」ブンッ
ガイに当たる寸前で止まる大剣「」ピタッ

リン「私の勝ちだね!けど、今の攻撃……ガイさんなら避けられたでしょ」

ガイ「……剣は見てなかった。俺の視界に入っていたのは……そっちだ」

ローツインテールの少女「……」

リン「ああ、この子。ちょっと珍しい魔法が使えるんだよね。それで……この子がどうかしたの?」

ガイ「……知り合いだった」

リン「……そっか。悪いことしたね……身元がわかってたら、さすがに模擬戦に出したりはしなかったよ」

ガイ「……お前のやり方だ。責めるつもりはない」

リン「……そ。そう言ってもらえるなら、助かるよ」パチン

魔法陣「」ヴォンッ
ローツインテールの少女「」スゥッ…

ガイ「……今のは、ミイラや鎧とは違う術か?」

リン「うん。さっきのミイラと人工デュラハンはここにある死体そのものを動かしてただけ」

リン「今の子はね、元々の遺体を私の魔法に組み込んで情報をなぞるみたいに仮の身体を組んでるだけ。たまに元の魂も一緒に出てくることがあるんだけど……基本的には今みたいに身体だけだよ」

ガイ「……つまり、さっきのリーナの身体は、元の死体そのものじゃないってことか」

リン「あの子、リーナって言うんだ……こっちでは身元不明の標本って扱いだったからね。名前を教えてくれて、ありがと」

リン「それで……私はガイさんのお眼鏡にかなったかな?」

ガイ 「ああ……充分だ。遺跡でも戦力になるだろう。模擬戦に付き合ってくれて、感謝する」

リン「ふふっ。それじゃあ、一緒に探索することになったらよろしくね!」

⭐︎リンとの模擬戦に敗北しました。
106 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:22:01.06 ID:nEkalymcO
ーーテラヌス・ウルス首都

サーシャ「──なるほど。それで、三つの遺跡を探索することになったんだ」

リーゼリット「ドルクさんって人が一緒に探索してくれるよ。あとはこれ以上人を増やすかは状況次第って言ってたけど……どうなるんだろうね?」

アインズ「古代遺跡に詳しい者が増える分には問題ないだろう……ガイの方も、協力者になり得る人物のもとへ向かったようだしな」

テル「私たちも準備をしないとね。もしかしたら、影を喰らうものと戦うことになるかもしれないし……影を喰らうものって何が弱点なのかな?」

リーゼリット「資料も少ないしなぁ……」

サーシャ「……あ、あれ」

ソーラ「」トコトコ
買い物かご「」カチャカチャ

テル「あ、ソーラちゃん?」

リーゼリット「ほんとだ。おつかい中かな?」

サーシャ「ソーラちゃーん!」

ソーラ「……?あっ、サーシャさん!」パァッ

ソーラ「アインズさんと、テルさんと、リーゼおねーちゃんもいる!」

リーゼリット「リーゼおねーちゃん……ま、いっか。こんにちは、ソーラちゃん。おつかい?」

ソーラ「うん!おかあさまにたのまれて、おやさいとパンを買いにきたの」フンス

テル「えらいねぇ。ちゃんと一人でできるんだ」

ソーラ「よゆう」ドヤァ

リーゼリット「ふふっ、頼もしいなぁ」

サーシャ「ねぇソーラちゃん。少しだけ、一緒に歩いてもいい?」

ソーラ「いいよ!いっしょにいこ!」

107 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:22:34.48 ID:nEkalymcO
ーーテラヌス・ウルス 市場

ソーラ「こっちが野菜屋さんで、その向こうがパン屋さん!」

テル「おお……完全に常連の動きだね、これは」

サーシャ「……ソーラちゃん。ちょっと、この前の夜のこと、聞いてもいいかな?」

ソーラ「このまえ?」

サーシャ「あのとき、おともだちと話してたって言ってたよね。そのおともだちのこと、もう少し教えてくれる?」

ソーラ「……サーシャさんも、怒る?」

サーシャ「怒らないよ。心配はするけどね。ソーラちゃんが危ないことしてたら、それはちゃんと止めたいって思う。でも、話を聞かないと、なにが危ないのかも分からないから」

ソーラ「……ん」

サーシャ「そのおともだちって、どんな子?」

ソーラ「……子、なのかな……?顔は、よくわかんない。でも、声はきこえるの。暗いところで、きれいな声で、やさしいの」

サーシャ「暗いところ……」

ソーラ「夜のはじっこ。だれもこない場所、静かな場所……そこにいくと、話してくれるの」

リーゼリット「“そこ”って、街の外?それとも中?」

ソーラ「うーんとね……門は出ないよ。兵隊さんに見つかるから。……街のはしっこの、ひとがあんまりいない道」

サーシャ「そうなんだ……そのお友達は、ソーラちゃんにどんなことを話してくれるの?」

ソーラ「……なにしてたの、とか。今日は楽しかった?とか。悲しいことあった?とか」

サーシャ「……優しいんだね」

ソーラ「うん。ソーラがさみしいとき、“だいじょうぶ”って言ってくれるの。おかあさまに言えないことも、聞いてくれる」

サーシャ「言えないこと……?」

ソーラ「……ソーラ、ほんとはたまに……こわくなるの。まちがいっぱいで、ひとがいっぱいで……みんながんばってて、でもいつか全部なくなっちゃうのかなって思うと……」

ソーラ「みんなが消えたら、痛いのも苦しいのもなくなるのかなとか、考えちゃうの。そんなこと、おかあさまには言えないから……」

サーシャ「……その話を、おともだちに?」

ソーラ「うん。そしたらね、こわがらなくていいって言ってくれたの。いつか全部、静かになるからって」

サーシャ「……全部、静かに……」

ソーラ「そのときが来るまで、ちゃんと生きてればいいって。無理にがんばらなくてもいいって」

サーシャ「……そのおともだちの名前は、教えてもらった?」

ソーラ「ううん。ソーラが聞いても、名前はいらないよって笑うの。あなたが呼びたいように呼んでって」

サーシャ「ソーラちゃんは、なんて呼んでるの?」

ソーラ「えっと……かげのひと」

アインズ「……影、か」

ソーラ「こわくないよ?ソーラにはぜんぜん、こわくないの。やさしいの。なでてくれるみたいに、頭の中があったかくなるんだよ?」

サーシャ「そのおともだちと会ってるとき、ソーラちゃんは、どんな気持ちになる?」

ソーラ「楽しい。……でも、すこし、さみしい」

ソーラ「またねって言われるから……ソーラ、もっといっしょにいたくなるの。ずっと話してたいのに、帰りなさいって言うの。ここはまだ、あなたがいる場所じゃないって。時間が来るまでは、自分の場所で生きなさいって」

サーシャ「……なるほど」

ソーラ「へんな話だった?みんな、きらいになった?」

サーシャ「そんなことないよ。教えてくれて、ありがとう。ソーラちゃんにとって、大事なおともだちなんだね」

テル「怖がらせたくなくて黙ってたんだよね? それでも話してくれてありがとう」ナデ

ソーラ「んへへ……」

アインズ(……"全部静かになる"か……影を喰らうものとどこか似ているような……気のせいだろうか?)

⭐︎ソーラからおともだちのことを聞きました。
108 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:23:07.84 ID:nEkalymcO
ーーテラヌス・ウルス首都

ガイ「……みんな、ここにいたのか」

リーゼリット「あ、ガイ……酷い顔してるけど、何かあった?……リンさんのとこ、行ってたんでしょ?」

ガイ「いや……なんでもない。模擬戦をしたから少々疲れてな……」

テル「なんでもないって顔じゃないけどねぇ……まあ、詮索はしないでおこうか」

アインズ「遺跡に入る前に潰れても困るからな。休めるなら今のうちに休んでおけ」

ガイ「……ああ」

サーシャ「でも、顔色ほんとによくないよ?無理して倒れたりしないでよ、ガイ」

ベルフレア「おっ、サーシャさん!奇遇ですね!」ヌッ

サーシャ「わっ!ベルさん!?」

ベルフレア「こんにちは!そちらの方々は?」

サーシャ「私の仲間です。アインズさんと、テルさんと、リーゼと……ガイです」

アインズ「貴方がベルフレアか。話は聞いている。サーシャが世話になったな」

ベルフレア「ベルフレア・バッドエンドです!ベスティア様の一番弟子やってまーす。よろしく!」

テル「やっぱり苗字のインパクトがすごいね……」

リーゼリット「バッドエンドさん……」

ベルフレア「ここで会ったのも何かの縁!今から丁度、守護結界の練習するつもりだったんだ。よかったら見てく?」

ガイ「……守護結界?」

ベルフレア「うん。最悪の一発だけは、どうやっても通さないタイプの結界。前衛さんたちなら興味あるんじゃない?」

アインズ「ほう……その手の術ならば、ぜひ拝見したいな」

ベルフレア「じゃ、ついてきて!師匠もいるから、ついでに会っていきなよ!」

109 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 21:23:57.57 ID:nEkalymcO
ーー練兵場

黒髪ロングの女性「あら……ベル、お客さんを結構連れてきたのね?」

ベルフレア「はい、お師匠様!……まずかったですか?」

黒髪ロングの女性→ベスティア「構いませんよ。皆様、初めまして。ベスティア・バッドエンドと申します」

アインズ「私はアインズ。こちらはテル、リーゼリット、ガイ、そしてサーシャだ」

ベスティア「ああ……あなたがガイさんですか」

ガイ「……知ってるのか?」

ベスティア「トゥルーエンドとは仲良くやっていただけているようで」ニコ

ガイ「……」

テル「ん?トゥルーエンドってたしか大魔女様の……ガイ君、私たちに内緒で特訓とかしてた?」

ガイ「……個人的な問題の解決だ」

ベスティア「まだ訓練は終わってないのに、と寂しがってましたよ。余力があれば顔を出してあげてください」

ガイ「……考えておく」

サーシャ「ガイ、そんな人とまで知り合いだったんだ……」

リーゼリット「ていうか、ベスティアさんって大魔女様とどういう関係……?」

ベルフレア「あー……そこは話すとややこしくなっちゃうから、とりあえずお師匠様は大魔女様と知り合いってことだけ覚えてて!」

ベスティア「それじゃあ早速訓練をはじめましょうか……ベル、準備を。皆様もよければ一緒にどうですか?」

サーシャ「え、いいんですか?」

ベスティア「構いませんよ。強い守りは、強い攻めと同じくらい価値がありますから。興味があるなら、ぜひ」

コンマ下1
(パーティメンバーの名前を一人記載してください。そのキャラが使えるようになります。)

01-80 難しい
81-90 なんとなく掴めた
91-00 掴んだ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 21:28:18.55 ID:oJLuESYVo
アインズ
111 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 23:44:41.66 ID:mEtxJRZoO
ベルフレア「はい!それじゃあさっき説明した通り、自分の足元にぐるっと円を描くイメージで魔力を流してみてください!」

リーゼリット(ちょっと待って……すごく涼しい顔でやってるけど、これ難易度すごく高くない!?)

リーゼリット(他のみんなはどんな感じなんだろ……)チラ

ガイ「……中々うまくいかないな」シュウン

サーシャ「一瞬だけ張るのでやっとだよ……維持するのが難しいね」シュウン

テル「なかなかコツを掴めないなぁ……」ジジ……シュウン

アインズ「たしかに難しいが……維持自体はなんとかできるぞ」ジジジ……

ベルフレア「おお!凄いです、アインズさん!まだ少し薄いですけど、鍛えれば実戦でも十分使えます!」

ベスティア「ふむ……初めてにしては悪くありませんね。皆さん、素質はあります」

リーゼリット「ほ、ほんとですか……?私、全然形になってる気がしないんだけど……」

ベスティア「焦らなくて大丈夫です。結界は慣れた人ほど地味に見える術ですから。派手に光らないからといって、失敗とは限りませんよ」

サーシャ「維持できるようになるまで、いっぱい練習しないとだね……」

テル「攻撃魔法より神経使うかも……」

ベスティア「この系統の結界は、一度だけ、どうしても通したくない一撃を止めるためのものです。燃費も負担も大きい。乱発するものではありません」

アインズ「使いどころを見極めろ、というわけか」

ベスティア「ええ。ここぞという瞬間にだけ、迷わず張れるようにしておくこと。それが何より大事です」

ベルフレア「私は毎日ちょっとずつやってたら、ある日いきなり “あ、できてる!” ってなったタイプなので……コツコツやれば、きっと平気ですよ!」

アインズ「ふむ……有意義な時間だった。礼を言おう、ベスティア殿、ベルフレア殿」

ベルフレア「お気になさらず!皆様のお役に立つことを祈ってますね!」

⭐︎アインズが結界魔法を使えるようになりました。
(アインズが戦闘に参加しているとき、1度だけ劣勢を無効化します)
112 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 23:46:45.47 ID:mEtxJRZoO
ーーテラヌス・ウルス カフェ

ガイ(光の残滓、影を喰らうもの、世界めくれ……全部、対応が遅れれば遅れるほど被害は増える。俺たちが動きを止めた瞬間に、どこかで誰かが死ぬ……進み続けなければな……)

スタスタ……

目の前に座るフローディア「ようやく見つけた──こんにちは。預けてたものを取りに来たわよ」ストン

ガイ「……誰だ?」

フローディア「あら?トコナツでのこと、忘れちゃった?」

ガイ「……生憎、記憶喪失でな」

フローディア「なるほどね……だから、私がこんなに近くにいても落ち着いてるわけ。このまま無理やり奪ってもいいのだけど、それじゃ可哀想だから聞いておくわ……翡翠の賽を私にくれる?」

ガイ「……それはできない」

フローディア「……ふふ。相変わらず即答ね。そう言うと思ってたわ……素直に渡すなら、ここでお茶を飲んで終わりにしてあげようと思ってたのに」

ガイ「賽は渡せない。これは、世界めくれをなくすために必要なものだからだ」

フローディア「世界めくれを?ふふっ、たしかに大事なことね……けど、それよりも先に優先すべきことがあるわ」

ガイ「何?」

フローディア「この世界から死をなくすことよ。この世界から、痛みも、老いも、別れも──そんなみっともない終わりを全部、消してあげるの」

フローディア「そのためにこそ、翡翠の賽と世界樹の光の残滓が必要なの。世界めくれの修復なんて、そのあとでいくらでもやり直せるでしょう?」

ガイ「……死のない世界など、魅力的には思えないが」

フローディア「そう?寿命に怯えながら、生まれては死んでいく世界のどこが魅力的なのか、むしろ私には理解できないけれど」

ガイ「死があるからこそ、限りがあるからこそ……今を選べる。少なくとも、俺はそう思う」

フローディア「きれいな言葉ね。でも現実はどうかしら?選ぶ前に奪われた命なんて、いくらでも見てきたでしょう」

フローディア「病気で、事故で、戦争で……理不尽に踏みつぶされて……それでも死があるから尊いなんて、本気で言える?」

ガイ「……理不尽は、消したいと思う。だがそれは、死そのものを消すこととは違う」

フローディア「同じことよ。原因を一つ一つ潰すより、結果そのものをなくす方が早いわ」

フローディア「誰も死なない。誰も喪わない。泣かなくていい世界……それを作ろうとしている私と、世界めくれを元に戻すだけのあなた」

フローディア「どちらが本当に優しいかなんて──考えるまでもないでしょう?」

ガイ「……並行線だな。俺とお前が分かりあうことはない」

フローディア「そのようね……まだ、あなたの仲間は来ていないのでしょう?今すぐ始めてしまってもいいけれど、それじゃつまらないし── せっかく"殺し合う"相手なんだから、互いのことを少しくらい知っておいてもいいでしょう?」

ガイ「……」

フローディアと何か話す?
安価下1〜2
113 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/11/29(土) 23:48:05.35 ID:mEtxJRZoO
本日はここまでです。
次回はフローディアとセーレフェリアのコンビとの戦闘から始まります。
このレスは安価に含まれません。
それでは、また。
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 23:51:17.73 ID:dVtXXEpq0
ダークヒーローパーティについて知ってるか
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/11/29(土) 23:53:06.67 ID:rk7G7L5CO
その優しさはほんとに人々のためのものか?不死鳥
お前みたいな奴こそ救いたくなってくると煽る
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