【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ

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429 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:32:05.72 ID:B0wITY5mO
弾け飛ぶ絶望の魔王の頭「」パァン!!!……

降り注ぐ赤い雨「」ビヂャビヂャビヂャ……

倒れる絶望の魔王の身体「」ドシーン……

晴れ渡っていく空「」サァァァ──

セーレフェリア「あははははっ!!!簡単に弾け飛んじゃった!!!」

ガイ「……本当に、やったのか?」

セーレフェリア「こんなのにみんなして怯えてたなんて笑っちゃうね。最初から私が出てれば無駄死にする人も少なかったんじゃない?」

ガイ「……死者を愚弄するな」

セーレフェリア「事実でしょ?……まあ、兵隊さん達がある程度削ってくれたのと、そのガイが持ってる剣のお陰で私の魔法の通りがものすごくよくなったのもあると思うけど」

ガイ「それがわかっているなら尚更だ。仮にお前一人が挑んだとしても勝ち目は薄かった」

セーレフェリア「はいはい。でもそういう割には残念そうな顔してない?」

ガイ「そんなわけあるか」

セーレフェリア「だって、ガイは魔王を倒せるとは思ってなかったよね?」

ガイ「……」

セーレフェリア「あは、図星だった?最初から大勢の犠牲を前提に魔王と戦おうとしてたもんね。勝つためにどれぐらい死ぬか、最初から計算してた。違う?」

ガイ「違う」

セーレフェリア「じゃあ言ってみてよ。誰も死なせたくなかったって」

ガイ「……」

セーレフェリア「言えないんだ。正しいことしてる顔で、最初から選んでたんだんだね──」

セーレフェリアを殴るガイ「」ブンッ!バキッ!……グイッ

ガイ「……口を、閉じろ……!」

胸ぐらを掴まれるセーレフェリア「ッ……ちょっと。仮にも私、この国を救った立役者だよ?この扱いは酷いんじゃない?」

ガイ「わかったフリをするな……!俺はお前とは違う……!」ギリィッ……!

セーレフェリア「うーわ、怖……ごめんって……それより、ここで私とイチャイチャしててもいいけど、やることがあるんじゃないの?」

ガイ「……妙な動きはするな」パッ

枷を嵌められるセーレフェリア「用心深いね。今更何かする気もないけど」ガチャン……

絶望の魔王の身体へと近づくガイ「黙れ」スタスタ……
430 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:32:31.97 ID:B0wITY5mO
ガイ「」スッ
翡翠の賽「」キラッ……

魔王の身体から浮き上がる星の力[光]「」キラキラ……

星の力[光]ポゥ……スィー……

翡翠の賽「」キランッ‼︎

ガイ「……あと、二つ」

セーレフェリア「ふーん……綺麗だけど、なんでフローディアはそんなの欲しがってるんだろ?」

ガイ「……知らないのか?」

セーレフェリア「知らないよ。『これがあれば私たちの計画が進む』って言ってたけど、詳しい中身は一回も聞かされてない。世界征服の都合のいい道具くらいにしか言ってなかったよ」

ガイ「フローディアはお前の王様ごっこには興味がないようだな」

セーレフェリア「じゃあガイは知ってるんだ?フローディアの本当の目的。それで?何を知ってるの?フローディア、ガイには色々喋ったんでしょ?」

ガイ「……わざわざ教える気はない」

セーレフェリア「ふーん……ま、フローディアの目的なんて興味ないからどうでもいいや。それより、お願い、覚えてるよね?」

ガイ「約束は守る……今はお前の姿を見られたら説明が面倒だ。棺桶に戻れ」

セーレフェリア「えぇ……あの中、息苦しくて嫌なんだけど──」

スィー……

箒に乗ったトゥルーエンド「──まさか、魔王を倒すなんて、思ってもいなかったわ」

ガイ「ルー……何しに来た?」

トゥルーエンド「エルマが誰も犠牲にしない封印方法を古文書から見つけてね……被害が増える前にその方法を実践しにきたのだけど……その必要も無くなったみたい」

霧散していく絶望の魔王の身体「」サラッ……

リジェネ『……ついに、悲願は達成された……我の役割はこれで終わったのだな……』

ガイ「……ああ、終わりだ」

トゥルーエンド「魔王の封印を補助する為に作られたリジェネブレイド……この結果はあなたの力も多分にあるわね。ありがとう」

リジェネ『うむ、我の力を役立ててもらえたようで何より……我の役割が終わっても、終わりが訪れたわけではない……絶望は消えぬ。名を変え、器を変え……世界に深い悲しみが存在する限り、再び現れる……』

トゥルーエンド「……魔王はそういうものよね。次はいつ、どこに現れるかはわからないけど……そのときの人々がまた、立ち向かうはずよ」

リジェネ『そうだな……貴様、期間は短かったが我を握った礼だ。忠告をしてやる』

ガイ「……なんだ」

リジェネ『切り捨てるものを数えるなとは言わない。時には、必要になることもあるだろうからな……だが、数え続けるな。それに慣れてしまったら最後、貴様も魔王のそれに近づいてしまう」

ガイ「……忠告、感謝する。魔王になどなるつもりは毛頭無いがな」

ひび割れるリジェネ『……そうだといいが』ピシッ……

リジェネ『絶望の魔王が滅びた今、我もまた役目を終える。悪用されぬための……終端だ』ピシ……ピシ……

トゥルーエンド「それが働くってことは、もう絶望の魔王はここには完全に残っていない。そういう保証ね」

霧散するリジェネ『そういうことだ……さらばだ、ガイ』サァァァ──

トゥルーエンド「……帰るわよ、ガイ。そこの囚人も一緒にね……」

ガイ「……ああ」

431 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:34:53.66 ID:B0wITY5mO
ーー少し前

ホレス(魔王との繋がりが強い今ならば……ソーラから魔王の力を取り除ける──)サッ
闇の塊「」ドォンッ!

闇に包まれたソーラ「アアアア!!!」
闇の塊「」ドドドドドド……

ホレス「くっ……!」
ホレス(だが、このままでは……何か、突破口は……!)

カッ──ドゴォォォォォォォン!!!!!!

闇に包まれたソーラ「!?」

ホレス「!」バッ

ホレス(隙ができた!……これなら!)スッ
霊体の鎌「」ブンッ!!!

ソーラの身体をすり抜けて闇だけを切る霊体の鎌「」シャキン……

ソーラ「あっ……うぅ……声、聞こえ、な……」バタ……

ホレス「ごめん……ソーラ……でも、これで……魔王とは……関係なく……なった」ガクッ

ホレス(空が晴れていく……魔王を打ち破ったのか……?しまった、ダメージを受け過ぎてしまったな……)バタッ……



「おい!こっちで二人倒れてるぞ!診療所に運べ!」

「おいおい、嘘だろ……ソーラちゃん、無事か!?エルフのあんたも、おい!!!」

432 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/31(水) 23:35:50.93 ID:B0wITY5mO
数日後
ーーテラヌス・ウルス首都

ガイ(あれから数日経ち、絶望の魔王による被害はある程度収束した。多数の死傷者が出たが、結果として魔王は死んだ。砂漠の地下に他の魔王がいない限り、テラヌス砂漠には平穏が訪れるだろう……)

並べられた死体「」
死体を運ぶ兵士「」ガラガラ……
死体を泣く人々「」グスッ……グスッ……

ガイ「……」クルッ

スタスタ……



臨時掲示板の前の人だかり「」ザワザワ……

貼り紙「行方不明者名簿」「遺体確認のお願い」

ガイ「……」

ザッ……ザッ……

テル「……ここにいたんだ、ガイ君」

ガイ「テル……ソーラとホレスの具合はどうだ?」

テル「二人とも、生きてはいるよ。けど、ホレスさんは刻まれた魔法陣が干渉して回復魔法を使うことができないから……治療にはすごく時間がかかるね……」

ガイ「ソーラは?」

テル「……傷は完全に治ったんだけどね。まるで空っぽになっちゃったみたいに、ボーっとしてる……リアンノンさんの呼びかけにも反応しないし、目を開けてても、誰も見てないみたいで……泣きもしない。怒りもしない。ただ、そこにいるだけ……心が、壊れちゃったみたい」

ガイ「……そうか」

テル「絶望の魔王を倒しても……犠牲はこれだけでてる……勝ったって言っていいのかな」

ガイ「……魔王が倒されなければ、犠牲はこれだけではすまなかった。トゥルーエンドがやろうとしていた封印も時間がかかるようだった……俺たちは最善の結果を掴んだ。そう思うしかない」

テル「……思うしかない、か」

ガイ「他に言い方があるなら教えてくれ……勝ったと言えば、ここに並んでる人間を踏む、負けたと言えば、守れたものまで否定してしまうような……そんな気がする」

ガイ「だから、言葉は選ぶ……止めた。それだけでいい」

テル「……そうだね。私たちは止めた……止められたんだよね……」

ガイ「……」

現在はテラヌス・ウルスです。(自由安価終了後、ウォーターポートへ帰ります)

何かする?
安価下1〜3
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 23:36:22.64 ID:vq7NTzB70
リンのお見舞いに行く
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 23:43:14.10 ID:uAaXSIhto
自分達が守れた物を知る為に街の見回りに行く
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/31(水) 23:43:54.88 ID:iIUDMGinO
ユキから氷魔法を指導される
436 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:47:08.57 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 診療所

リン「おっ、ガイさんにテルさん。やっほー」

ガイ「……ずいぶん、軽そうだな」

リン「まあ、症状的には魔力欠乏の酷いやつだからね。沢山食べて寝たら、この通り!」

ドルク「元気なのはいいことだな。あのとき、リンがいなかったら魔王に近づくのはもっと難しかった」

リン「……私だけの、力じゃないよ」

テル「……」

ドルク「……悪い、失言だった」

ガイ「……他のみんなは?」

リン「あー……ソーラちゃんのところじゃないかな?」

ガイ「……様子は変わらずか」

リン「うん……早く元に戻ってほしいんだけどね……」

ドルク「気休めにしかならねぇ言葉だが……戻るさ。戻らせるしかねぇ」

リン「……ドルクさん。気休めでも、言ってくれるだけで違うよ」

テル「……そうだね。言葉が役に立たない時って、言わない方が楽だから……でも、言わないともっと遠くなっちゃう」

ガイ「……俺たちも行こう。お大事に」

リン「うん……返事がなくても、呼んであげて。きっと、声は届いてるから」

437 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:48:09.30 ID:Lj2wZJXUO
サーシャ「ガイ、テルさん……」

リアンノン「……お二人も、来てくれたんですね」

ソーラ「……」

ガイ「……ソーラ、具合はどうだ?」

ソーラ「……」

リアンノン「ソーラ、ガイさんとテルさんも来てくれたわよ?……お願いだから、何か言って……」ジワッ

ソーラ「……」

リアンノン「……ソーラ……お願い……」グスッ……

ガイ(ソーラが見つかったとき、ホレスは近くでボロボロになって倒れていた。おそらく、これがホレスの行える最善の行為だったのだろう)

ガイ(だが……これでは……生きている“だけ”だ。助かったのに、戻ってこない。それは、助かったと言えるのか?)

ガイ(……そうだ、俺には世界樹の光の力があるじゃないか)スッ
翡翠の賽「」キラッ……

ガイ(この力を使えばきっと……戻せるはずだ)

サーシャ「ガイ?何を──」

ガイ(本能でわかる。俺は……翡翠の賽の正式な持ち主じゃない。代理で預かっているだけの運び手だ)

ガイ(これは俺の我儘だ。世界を救うこととはまるで関係がないが……戻せるかもしれないのに、見捨てる理由にはならない……クロシュとの約束に背くことになるとしても)

ガイ(翡翠の賽よ、力を貸してくれ……!)
光を放つ翡翠の賽「」パァァァ──

リアンノン「これは……十年前に、見た……」

サーシャ「世界樹の光……!」

テル「暖かい……これが……」

ソーラ「……?あれ、おかあ、さま?……サーシャさんに、ガイさんとテルさんも……どうして、泣いてるの?」

ソーラに抱きつくリアンノン「……ソーラ!!!」ギュッ

ソーラ「わっ……おかあさま、くるし……」

リアンノン「心配、したのよ……!」ギュッ

ソーラ「えーっと……ごめん、なさい……」ギュッ

リアンノン「あやまらなくて、いいの……!」グスッ……

口元を抑えるサーシャ「ソーラちゃん……!よかった!……本当によかった!」

ソーラ「……えっと……わたし、ずっと寝てた……?」

サーシャ「長い夢みたいな時間だったと思う……今は、起きてくれただけで十分だよ」

テル「ソーラちゃん、体の具合を確認させて……痛いところはある?息は苦しくない?頭は重い?」

ソーラ「はい……大丈夫です。でも、ちょっとフラフラするかも……?」

テル「ずっと食事も摂ってなかったからね……すぐに持ってくるよ。待ってて」タタッ

リアンノン「……ありがとうございます、ガイさん……なんとお礼を申し上げればいいか……」

ガイ「……礼はいい。サーシャ、しばらく二人きりにしてやろう」

サーシャ「うん……失礼しますね、リアンノンさん」

リアンノンさん「……本当にありがとうございました」ペコリ

ガイ(代償はない。反動もない……この力は俺の身に余り過ぎる……クロシュ、俺はこの賽をいつ手放すべきなんだ……?)

438 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:49:55.55 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 首都

アインズ「ガイ、サーシャ……聞いたぞ、ソーラが元に戻ったとな」

リーゼリット「本当によかったよ……ずっとあのままだったら、リアンノンさんが先に壊れてた」

ガイ「翡翠の賽のお陰だ。俺の判断が正しかったかは、分からない」

アインズ「ふむ……つまり、世界樹の力を図らずとも私欲の為に使ったということだな」

リーゼリット「アインズ、その言い方はちょっと……」

アインズ「悪いことではない。だが、今後もこういったようなことがある際に翡翠の賽があるという前提で動くようになってはいけない」

サーシャ「それはまあ、たしかに……」

ガイ「ああ。だから今後は賽で何とかできると考えずに、まず人の手でできることをやる」

アインズ「隙あらば代償の刃をすぐに使おうとする奴の言葉は信用ならんな?」ニヤリ

ガイ「ぐっ……」

アインズ「フッ、冗談だ……お前が私欲の為にその力を使わないようにしているのは見て取れる。だからこそ、今回みたいに例外を作った時は自分で釘を刺しておけ」

ガイ「……肝に銘じる」

サーシャ「二人は、ここで何してるの?」

リーゼリット「街の見回りだよ……守れたものを、ちゃんと自分の目で確かめたくてさ」

サーシャ「そっか……」

アインズ「たしかに、失ったものも多いが……それ以上に守れたものがある。悲しんでばかりではいられない」

サーシャ「……そうだよね!最悪は回避したんだもん!それなら、悲しい顔ばっかりしててもいけないよね……守れたものをちゃんと見て、次に繋げるためにも」



ーーテラヌス・ウルス 市場

ワイワイガヤガヤ

サーシャ「ちゃんと、街が……生きてる」

リーゼリット「うん。被害がなかったって、ただの結果じゃない。守れたから、こうしていつも通りが続いてる」

アインズ「……見ておけ。私たちが守れたものは、こういう当たり前だ」

ガイ「……ああ」

ベルフレア「あーっ!!!ガイさん、探しましたよ!!!」ダダッ

ガイ「……ベルフレアか。どうかしたか」

ベルフレア「どうかしたか、じゃないですよ!!!大魔女様から伝言です!!!今すぐ来てください!!!」

ガイ「ルーが?」

サーシャ、リーゼリット、アインズ「「「ルー?」」」

ガイ「……気にするな。用件はわかるか?」

ベルフレア「あっ、はい!“戦いが終わった今のうちに”確認したいことがあるって!魔王の気配が消えた場所、あと……翡翠の賽の反応とか、ホレスさんのこととか……色々です!」

アインズ「戦後処理か。妥当だな」

リーゼリット「戦後処理……あっ!暗黒館の報告書のことすっかり忘れてた……私、書いてきていい?」

ガイ「……しまった、俺も忘れていた」

リーゼリット「ガイは大魔女様に名指しで呼ばれてるんだから、さすがにそっち行った方がいいんじゃない?」

ガイ「……リーゼ、書き終わったら俺の分も手伝──」

リーゼリット「ごめん。今回は厳しいかも……」

ガイ「……そうか」

サーシャ「……やっぱり幹部にならなくてよかったかも?」

アインズ「同感だ」コクコク

ベルフレア「なんだか大変そうですねぇ……」

439 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:50:42.98 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館

トゥルーエンド「──こんなところね。お疲れ様」

アインズ「ふむ……以外とあっさり終わるとは」

サーシャ「もっと詳細に聞かれると思ってました……」

トゥルーエンド「アルバがある程度は教えてくれていたから。ほぼ形式上の確認よ」

ガイ「トゥルーエンド、ホレスのことなんだが──」

トゥルーエンド「テルから聞いてるでしょう?治療は魔法を使わない方法で行っているわ……ただ、治そうと思えば治せるのよね」

ガイ「それなら、何故……」

トゥルーエンド「そうしたら、ホレスは幽世へ戻ることになる」

サーシャ「そしたら、またこっちに来てもらえばいいじゃないですか?」

トゥルーエンド「現世と幽世は本来、決して交じりあわない世界なの……ホレスは相当な力を持った魔導士だけど、世界の境界を越えるのはそんなに簡単なことじゃない。私ですら、幽世に行こうと思っても行ける可能性は限りなく低いのよ」

サーシャ「そんな……」

ガイ「……ホレスの目的は俺たちと一緒だ。力を貸してくれるのであれば強い戦力になる。このまま治療を継続してもらおう」

アインズ「……ガイ。それはホレスに苦痛を与えることになる……戦力になるという理由で、留まれと言う権利はあなたににはない」

ガイ「……ならば、賽を使って──」

アインズ「馬鹿者。さっき言っていた言葉をもう忘れたか?」

ガイ「……!」

アインズ「賽があるという前提で動くなと言ったばかりだ。今のは、その真逆だぞ」

トゥルーエンド「賽でどうにかできるかどうか以前に、本人の意思を尊重すべきだと思うわ」

ガイ「……そうだな。少し、焦っていた。ホレスのいる場所へ案内してくれ」

サーシャ「ガイ……」

440 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:51:16.12 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館 空室

ボロボロのホレス「ガイ……!」

ガイ「ホレス……」

ホレス「……ガイ、ソーラのこと、ごめん……」

ガイ「謝るな。あれがお前の最善の手だったんだろう?」

ホレス「はい……だけど、わたしがきったから、ソーラ、から、になった……」

ガイ「……安心しろ。ソーラは元に戻った」

ホレス「……!まさか、ひかり、つかった……?」

ガイ「そうだ」

ホレス「だめ……それは……だれのものでも……ない……」ググッ……

サーシャ「ホレスさん!寝てないとダメだよ!」

ガイ「……分かっている。俺が持つ資格はないことを……だが、放っておけなかった」

ホレス「つかいすぎると、のまれる。幽世でも、そういうひと、いたから……」

ホレス「でも、ソーラがもどって……よかった」

トゥルーエンド「……ホレス、あなたに選ばせるわ。治癒を進めれば、幽世へ引かれる可能性が高くなる。留まることを優先すれば、回復は遅くなる」

トゥルーエンド「あなたが決めて。残る? それとも──」

ホレス「のこる。世界めくれ、とめるまで、わたし、もどらない」

トゥルーエンド「……いいのね?」

ホレス「はい」

ガイ「ホレス……」

ホレス「わたし、じぶんで、きめた。だから……だいじょうぶ」

ガイ「……ありがとう」

ホレス「ガイ……やくそくして……ひかりに、たよらない……それは……たすけにも……なるけど、ゆうわくにも……なる……」

ガイ「ああ。約束する」

ホレス「……」ニコリ

ホレス「……」zzz

アインズ「……限界か」

トゥルーエンド「ええ…… よく持ったわ。休ませてあげましょう」

ガイ「……ホレスのことを頼む」

トゥルーエンド「任せなさい。ウチには優秀な人材が沢山いるの……必ず治すわ」

トゥルーエンド「……サーシャ」

サーシャ「はい……?」

トゥルーエンド「私も旅について行けたらいいんだけど……残念ながら、それはできない。国のことがあるからね……ガイは放っておくと、目の届かないところで勝手に限界を越える。しっかり見てあげてね」

ガイ「その言い草は酷いんじゃないか?」

トゥルーエンド「あら、事実でしょ?」

サーシャ「……言われなくても、そのつもりです。ガイが自分を削ろうとしたら、私が……私たちが止めます」

アインズ「うむ。記憶を失ってからは危ういところがあるからな……止め役は必須だ。サーシャ、お前が手綱を握れ。遠慮は要らん、必要なら殴れ」

ガイ「おい」

トゥルーエンド「ふふっ……頼もしいわね……ちょっとだけ、悔しいけど」

サーシャ「え?」

トゥルーエンド「私がそばにいられたら、って思っただけ……でも、あなたたちがいる。だから安心して送り出せる」

サーシャ「……任せてください」

トゥルーエンド「ふふっ、よろしくね……」
441 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:51:43.07 ID:Lj2wZJXUO
トゥルーエンド「──ああ、そうだ。ガイ、時間魔法に関連することを教えたいのだけど」

ガイ「訓練は終わったのでは?」

トゥルーエンド「ええ。私が直接見てあげられるものはね……それと、今回の先生は私じゃないわよ」

サーシャ「……時間魔法?」

アインズ「ガイ、どういうことだ」

トゥルーエンド「……何も伝えてなかったの?」

ガイ「ああ……どう説明すればいいか、わからなくてな」

トゥルーエンド「……まあ、魔法を専門に学んでないとちょっと難しいわよね。簡単に説明すると──」



トゥルーエンド「──ってことよ」

サーシャ「そうだったんですね……てっきり、ガイは複数属性かと思ってたよ」

ガイ「……?俺は時間魔法しか使えないんじゃないのか?」

サーシャ「……まさか、最近は炎魔法とかを使ってなかったのって……忘れてたから?」

ガイ「……俺は何が使えたんだ?」

アインズ「……なるほど、こういった弊害もあるのだな」

トゥルーエンド「じゃあ思い出すのにもちょうどいいかもしれないわね。ユキ教授の所へ行きなさい」

442 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:52:39.28 ID:Lj2wZJXUO
ーー大魔女帝国大使館 ユキ教授の臨時部屋

ユキ「大魔女様から聞いたわ……まさか、時間魔法の使い手に教えることになるなんて、夢にも思ってなかったけど」

ガイ「……何を教えてくれるんだ?」

ユキ「時間魔法の本質ではなく、副次的なものよ……時間魔法の適性を持つ者は限りなく少ない。そして、自分が時間魔法に適性を持っている知らずに一生を過ごす人が多い……その理由の一つが自分自身を複数属性だと思い込んでしまうことなの。星属性の魔法も似たような感じで勘違いされることがあるわね」

サーシャ「星属性……ダークヒーローイリスの属性ですね!」

ユキ「ええ。あの人も素晴らしい魔法の持ち主だったわ……本題に入るわよ。時間魔法を扱える者は副次的に他属性の魔法も扱うことができるの。その属性専門の人に比べたら劣ってしまうのだけどね」

アインズ「なるほど。それでガイは複数属性の使い手だと誤認しやすい……というわけか」

ガイ「サーシャ、俺が何属性を扱っていたか教えてくれるか?」

サーシャ「えっとね……炎と風、雷……それから氷魔法を使ってるのを見たことあるよ」

ユキ「氷魔法も……?それなら、少し試してみましょうか。私は見ての通り、氷魔法には自信があるの。コツを教えるからやってみせて」



氷の塊を生成するガイ「」パキパキ……

ユキ「あら、いい手応えね。熱を奪う領域までは流石に行ってないみたいだけど」

ガイ「……ああ。形にするだけで精一杯だ」シュウン……

ユキ「それでも、充分戦力になるはずよ。専門家には及ばないと言ったけど、時間魔法の使い手は例外的に正と負、それぞれの属性に手が届く。ただし“扱える”と“得意”は別。専門の属性使いに張り合うものじゃない。足りない一手を補うための引き出しとして考えなさい」

ガイ「……分かった、ありがとうユキ教授」

ユキ「頼まれたことをしただけよ……その力、正しく扱いなさいね」

443 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:53:43.46 ID:Lj2wZJXUO
ーー地下牢

テル「……来たよ、セーレ」

セーレフェリア「遅かったね、結構待ったんだよ?」

テル「……話したいことって?」

セーレフェリア「そう構えないでよ。私ね、ここで色々考えてたの。どうしてテルに負けたのか、この先どうしようかな、とか」

テル「……負けた理由なんて、簡単じゃない。油断して相手を見誤った。そしてあなたはもうここから出ることはない」

セーレフェリア「えー……そこまで言う?」

テル「現実でしょ」

セーレフェリア「うん、現実。だから考えたの。負けたのは油断だけじゃないって」

テル「……何が言いたいの」

セーレフェリア「私、ずっとテルは最後は折れるって決めつけてた。言い方を変えれば、私の都合のいいテルを見てた」

テル「……」

セーレフェリア「でも折れなかった。逃げないで、真正面から来た。あれ、意外と……いや、かなりムカついた」

テル「ムカついたで済むなら安いね」

セーレフェリア「ふふっ。負けた相手に軽口叩けるくらいには元気になったってこと」

テル「元気になったなら、なおさら黙って反省してなよ」

セーレフェリア「反省っていうより整理。負けたままって、気持ち悪いんだよ。私、そういうの嫌い」

テル「……で?整理した結果が話したいこと? 早く言って」

セーレフェリア「冷たいなあ。親戚に向かって」

テル「親戚だからって甘くしない。自分のやったこと分かってるでしょ?」

セーレフェリア「知ってる。だから安心して言える」

テル「……何を」

セーレフェリア「忠告……ねえテル、あなた、この先もガイについて行くつもり?」

テル「……ガイ君たちは世界を救うために頑張ってる。必要になったら私も力を貸すつもりだよ」

セーレフェリア「そっか。うん、テルらしい」

テル「何が言いたいの」

セーレフェリア「ガイは目的を優先できる。優先できるってことは、切り捨てもできるってこと」

テル「……」

セーレフェリア「必要になったら平気で人を切り捨てられる。まるで使えなくなった道具を捨てるかのように……テルは捨てられる側にならないよう、気をつけてね?」

テル「……ガイ君はそんなことしないよ」

セーレフェリア「根拠は?」

テル「根拠……」
444 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:56:41.93 ID:Lj2wZJXUO
セーレフェリア「信じたいは根拠じゃないよ。私みたいなのに言われたくないだろうけど」

テル「……」

セーレフェリア「ガイが悪いって言いたいんじゃない。ガイは多分、ちゃんと選ぶ。必要なら、痛い方を選ぶ。だからこそ怖いの」

テル「怖いのは、あなたでしょ」

セーレフェリア「そう。私は怖い。だから分かるの。人が人を手段にするときの目」

テル「……ガイ君は、そんな目をしない」

セーレフェリア「今は、ね」

テル「今も、これからも……少なくとも、皆が見てる限りは」

セーレフェリア「へえ。見張り役のつもり?」

テル「違う……ただ、必要とされれば応える。それだけ」

セーレフェリア「ほら、またそれ。必要とされれば。ねえテル、あなた自身は? あなたがそこに居たいから、じゃなくて?」

テル「……居たいとか、そういうのは」

セーレフェリア「言えない? 言わない?」

テル「……言わない。言葉にしたら、弱くなる」

セーレフェリア「逆だよ。言葉にしないと、誰も守れない。自分の線引き」

テル「線引き……」

セーレフェリア「そう。ここまでってやつ。そこ越えたらダメ、っていう境界。ガイのためじゃなくて、テルのための境界」

テル「……」

セーレフェリア「道具ってさ、便利だよね。黙って使われて、壊れたら取り替えればいい。……テルがそれにならないように、気をつけて」

テル「……私は道具じゃない」

セーレフェリア「なら、忘れないで。ガイのために言ってるんじゃない。テルが壊れるの、見たくないから言ってる」

テル「……セーレが、そんなこと言うなんて」

セーレフェリア「私だって、別に全部が全部、どうでもいいわけじゃないんだよ?……ふふ、変な顔……」

テル「……」

セーレフェリア「後悔しても知らないよ?」

テル「……あなたに言われなくても」

セーレフェリア「……じゃあ最後に質問。もしガイが必要だからって言って、あなたを使い捨てるような真似をしたら?」

テル「……その時は、止める」

セーレフェリア「ガイを?」

テル「……ガイ君を。必要なら、私が」

セーレフェリア「へえ。言うじゃん」

テル「でも、そんなことにはならない」

セーレフェリア「どうして?」

テル「切り捨てる人なら、あの時……私の約束なんて無視して、セーレを殺して終わらせてる。ガイ君は、そういう人じゃない」

セーレフェリア「ふーん……」

テル「……気が向いたらまた来るよ。その時、ちゃんと話ができるならね」

セーレフェリア「それなら次はお菓子持ってきてよ。甘いヤツお願いね!」

テル「……調子に乗らないで」

セーレフェリア「乗るよ。だって暇だもん」

テル「……」

スタスタ……

セーレフェリア「……忠告はしたからね、テル」

445 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 13:58:39.15 ID:Lj2wZJXUO
ーーテラヌス・ウルス 城門

ガイ「テル。もういいのか?」

テル「うん……セーレとの話は済んだよ」

ガイ「……ウォーターポートに戻るぞ」

サーシャ「ここに来たときは魔王と戦うことになるなんて思わなかったよ……」

リーゼリット「土産話にできる内容じゃないけど……胸を張って帰るだけの理由はある」

アインズ「そうだな……生きて帰った。それだけで、胸を張れる」

テル「そうそう。だから、誇りに思って帰ろう?」

ブロロ……

魔導車「」キキーッ……
アルバ「ガイ、ウォーターポートに戻るのか?」

ガイ「アルバ……今回は手伝ってくれて助かった。俺たちは戻るが、アルバはどうするんだ?」

アルバ「デロデロ教の一部が怪しい動きをしている。光の探索に支障を来たすだろう。俺はもうしばらく、この辺りに残ってそれらを調べる」

ガイ「そうか……また借りを作るな。今度は返す」

アルバ「気にするな。戦いはまだ続く」

バールベルト「アルバさーん!次はどこに行くんですか!?」

アルバ「一度、雨乞いスライムのところへ向かえ。デロデロ教のヤツらが最近出入りしているという情報がある」

バールベルト「ええ!?逆方向じゃないですか!?ていうか、いい加減休みません!?そろそろ私、限界なんですけど!」

アルバ「それだけ騒げればまだ元気だな。また会おう、ガイ。行くぞ、バールベルト」

バールベルト「うぅ……変な人に目をつけられちゃった……とほほ……」

魔導車「」ブォン!ブロロ……

サーシャ「アルバさん、仕事人って感じだね……」

リーゼリット「休む気、ゼロ……見習いたくはないけど、頼もしいよ」

アインズ「……私たちも帰ろう。久々に新鮮な魚を食いたい」

テル「あっ、いいね!帰ったらみんなでお寿司でも食べようよ!」

リーゼリット「賛成!それじゃあ帰ろっか!」

サーシャ「あはは!じゃあ帰ったら寿司パーティだね!」

ガイ「フッ……ウォーターポートまでは、まだ当分かかるぞ」

魔導車・改「」ブォン!ブロロ……

⭐︎ウォーターポートへ帰ります。

下1のコンマが50以上で帰り道で何か起きたみたいです。

何か起きた場合、何が起きた?
安価下2
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 14:01:28.66 ID:UOhIpOIWO
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 14:02:08.78 ID:/dqfhBkV0
帽子を被った旅人の緑髪の女性登場
448 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 17:46:29.62 ID:nRVw+2GkO
ーー王国平原 街道

魔導車・改「」ブロロ……

「うわぁぁぁ!!!誰か助けてェぇぇ!!!」

サーシャ「今の、聞こえた!?」

リーゼリット「うん!……あっ、あそこ!」スッ

青触手「〜〜」ズモモモモ
帽子を被った緑髪の女性「ひぃ〜〜〜っ!!!」ダダダ

アインズ「……触手に追われているな。テルと同じ趣向の持ち主なんじゃないか?」

テル「いや、私にはわかるよ。あれは触手を受け入れる歓喜の声じゃなくて、恐怖して否定する声……即ち、助けを求めている声だね」

ガイ「冷静に分析している場合か。急ぐぞ、触手に近づけ」



倒された青触手「」ウネウネ
テル「あ〜♡」

帽子を被った緑髪の女性「ハァ……ハァ……いや〜、助かったァ……みんな、ありがとね」

サーシャ「無事でよかったです……えっと、私たちは暗黒館の関係者で、今は帰り道なんですけど……」

帽子を被った緑髪の女性「えっ、それじゃあウォーターポートに寄るの?よかったら乗せてってくれない?」

ガイ「なぜ触手に追われていた?」

帽子を被った緑髪の女性「ウォーターポートに行く途中で魔導車が壊れちゃってさァ〜。仕方なく歩いてたら、触手の縄張りに入り込んじゃったみたいでェ……」

リーゼリット「それは災難でしたね……」

帽子を被った緑髪の女性→メルル「あっ、私はメルル・マインドストーン!気ままに旅する冒険者だよ!」

サーシャ「えっ!?あなたが、メルル・マインドストーン!?」

アインズ「知っているのかサーシャ」

サーシャ「うん!あの紅蓮のデュアと同じくらい有名なソロ冒険者の一人だよ!」

メルル「やはは……照れちゃうなァ、もう……」

リーゼリット「暗黒館でもよく聞く名前だよ。実物は初めて見たけど……乗せてってもいいよね、ガイ?」

ガイ「……少し狭いが我慢しろ。ウォーターポートまで連れて行く……テル、いつまで触ってる!戻れ!」

⭐︎メルルと知り合いました。
⭐︎メルルがしばらくウォーターポートに滞在します。
449 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 17:47:22.87 ID:nRVw+2GkO
ーー暗黒館1F 酒場

アモ「あっ!お帰り、ガイ……少し焼けた?」

イーリン「!」

ガイ「アモ、イーリン……久しぶりだな」

アモ「今はどこもテラヌス・ウルスの魔王の話で持ちきりだよ。ずいぶん大変そうだったね?」

ガイ「ああ。下手をすれば世界めくれに次ぐ危機になっていたかもしれない」

アモ「魔王だもんね。生きて帰ってきて本当によかったよ。サーシャちゃん達は?」

ガイ「今は各々、自由行動中だ。俺たちがいない間、こっちで変わったことはあるか?」

アモ「変わったこと……あっ、デロデロ教に新しい派閥ができたとかなんとか」

ガイ「派閥?」

アモ「うん。なんでも、全てが溶けて一つに混ざり合うんじゃなくて、もう一度世界めくれを起こして全てが無になることこそが救い……なんだって」

ガイ「……良いものではないな。どれくらいの規模なんだ?」

アモ「まだなんとも言えないね……ところでイーリンさんはどうして黙ってるのかな?」ニヤニヤ

イーリン「ええと……その、なんでもないんですけど……そうだ!報告書!報告書は出来上がりましたか?」

ガイ「もうしばらく時間がかかる。すぐに提出はできない」

イーリン「そうですか……」

ガイ「……出発前のことなら、気にしていない。だから、いつも通り接してくれないか?」

アモ「だって。よかったね、イーリンさん」

イーリン「それなら……ゴホン。改めて、お疲れ様でした。ガイ様」ニコ

ガイ「ああ」

暗黒館バーテンダー「現在はオーナーもいらっしゃいます。面会をご希望であればお申し付けください」

ガイ「わかった」

現在はウォーターポートです。

何をする?
安価下1〜3

※次の目的地はあとで決めるので自由行動で指定しなくても大丈夫です。
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 18:02:20.77 ID:BCkQSjjAO
メルルミチルイーリンと酒場で呑み会
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 18:02:20.85 ID:2gbpHvBCO
ルーから早速アツアツなラブレターが届き、文面上では思ったより情熱的なのだなと思いつつ、ついでに浮気するなよと釘を刺される
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 18:10:19.65 ID:/ym1s9Nr0
アインズ 大剣の練習をする
453 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 21:34:15.05 ID:cHf6HDk1O
ーーウォーターポート 港

カモメ「クゥー、クゥー」

アインズ「久々の魚介は美味かったな……さて……」チラ

大剣「」ズゥン……

アインズ「絶望の魔王と戦ったときは的がデカいから特に何も考えずに振り回していたが……竜の体になっても使える分、案外私に向いているのかもしれないな」

アインズ「……今後も扱う機会が多くなるだろう。槍ではなく、この剣だからできることを理解してみるか」



大剣を振るアインズ「」ブォンッ!ブォンッ!

サーシャ「あれ……アインズ?」

アインズ「む、サーシャか。こんな所で会うとは……鍛錬をしに来たのか?」

ストレッチをするサーシャ「そうだよ。ここ、動くのに丁度いい広さだからね……アインズは大剣の練習?」グッグッ

アインズ「うむ。ただ振り回すだけでも充分、威力は出せるが、それではこの武器の真髄を発揮しているとは思えなくてな。いろいろ思索している」

サーシャ「うーん……でも、見てた感じ、充分に扱えてるように見えたけど」

アインズ「む、そうだろうか?」

サーシャ「少なくとも、手練れの剣士には見えるよ?」

アインズ「……見えるだけではダメなんだ。サーシャの目から見て、何か気になったことはあるか?」

サーシャ「ええ?私、剣は専門外なんだけど……あっ、アインズさんって大剣で斬ろうとしてない?」

アインズ「剣は斬るものだろう?」

サーシャ「まあ、確かにそうなんだけど……大剣って純粋に斬るんじゃなくて、その重さで粉砕しながら斬るっていうのかな……ごめん、ちゃんとしたことは言えないや」

アインズ「いや……なるほど。サーシャ、それはすごく参考になる意見だ」

サーシャ「え?」

アインズ「私は剣は斬るものという先入観で速く振ることに拘っていた。大剣自体の重さを利用する……うむ。つまり──」スッ

大剣「」ブォンッ……

割れる海面「」ズザアアア──

サーシャ「わっ!……凄いよ、アインズさん!」

アインズ「サーシャのお陰だ。新しい使い方を得ることができた」

サーシャ「私なんて何も……ていうか、今の……怒られない?」

アインズ「……港の人間に見られていないことを祈ろう」

⭐︎アインズが大剣を練習しました。
454 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 21:34:50.64 ID:cHf6HDk1O
ーー暗黒館1F 酒場

ガイ(ようやく報告書を書き終えた……少し休憩しよう……)

ミチル「──おやおや!噂の有名人じゃないか!久しぶりだね!」

ガイ「誰だ?」

ミチル「……会った期間が短いとはいえ、忘れられると心に来るね」

イーリン「ミチル様、ガイ様はユーシリア帝国で訳あって記憶を失っているのです」

ミチル「そうだったのかい?……それはなんと言えばいいか……」

ガイ「すまないな。どういう関係だったかはわからないが、改めてよろしく頼む。俺はガイだ」

ミチル「……知っているとも。私はミチル。クロシュヴァル号の船長をやっているよ」

ガイ「クロシュヴァル号……たしか、トコナツ火山島に行くとき乗った船だったと聞いている」

ミチル「ふふ……次の乗船はいつでも歓迎だ。君たちは結構楽しんでくれてたからね」

メルル「ほうほう……ガイ、っていうんだ。クロシュヴァル号の船長と知り合いなあたり、只者じゃなかったり?」ヒョコ

ガイ「メルル・マインドストーン……!」

メルル「メルルでいいよォ。一緒に魔導車に乗った仲でしょ?」

ガイ「正確には俺たちが乗せたんだがな」

メルル「まぁまぁ、細かいことは気にしな〜い」ポンポン

ミチル「おや……幽歩のメルルと会えるなんて、今日はツイてるな。折角だ、一杯奢るから話さないかい?」

メルル「えっ?いいの?それじゃあいただきます!」

ミチル「イーリンさんとガイさんも、よければ」

イーリン「私までよろしいのでしょうか?」

ガイ「俺は酒を飲めない」

ミチル「ははっ、全然構わないよ。お酒じゃなくても好きなのを頼んでくれ。こういうのはその場を一緒に楽しむのが大事だからね」

メルル「太っ腹だねェ」

何を話す?

安価下1〜2
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 21:36:21.70 ID:/dqfhBkV0
メルルも魔族なのか?
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/01(木) 21:52:05.55 ID:vfhf5qCyO
ガイはモテるらしいという話
457 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 23:32:51.78 ID:IRcpCkYEO
ガイ「メルルはそんなに有名なのか?」

ミチル「ガイさんは知らないのかい?ソロ冒険者で名を挙げている有名所を聞けば、必ず名前が上がってくる程度には有名だよ」

イーリン「ガイ様はここへ来た際、暗黒館のことも知らない様子でしたから案外、世俗には疎いのかもしれません」クスッ

メルル「え〜?一体どんな秘境で暮らして来たのさ?もしかして、オノゴロの山奥だったり?」

ガイ「……その記憶もないんだ。だから、俺は今の自分を一から作り直してる途中だ」

メルル「ほぇ〜……じゃあ自分探しの途中でもあるって訳だ。人生の先輩として応援してるよ」ウンウン

ガイ「そういえば……なぜずっと帽子を被っているんだ?」

メルル「ああ、コレ?セイントレア王国の人達が蔓延っていたときの癖だよ……十年前は色々うるさかったからねェ」

ガイ「お前は魔族なのか?」

メルル「なんかその言い方、セイントレアの悪逆騎士達みたいで嫌だなァ……」

ガイ「気分を害したならすまない。俺は魔族に特別、差別意識は持っていない」

ミチル「今どきは差別意識を持っている人の方が珍しいからね。十年前だったら私もこんな風にここでお酒を飲めていなかったよ」

イーリン「私もです。セイントレア王国が滅びたことによる弊害もありますが……差別が廃れたのは思わぬ転機だったのかもしれません」

メルル「なんとも言い難いねェ。あ、私はオノゴロ出身の妖怪と人間のハーフだから、厳密には魔族とは違うよ?」

ガイ「妖、怪……?魔族とどう違うんだ?」

ミチル「大きな違いはないんじゃないかな?まオノゴロの周辺で見かける人間意外の種族は妖怪で、他の大陸にいるのは魔族ぐらいの認識で問題ないと思うよ。私たち人魚もオノゴロの海出身の子達は自分達のことを妖怪だと言っているしね」

ガイ「ミチルは人魚だったのか……ん?どうやってここまで?」

ミチル「人魚は魔法で人と同じような足になることもできるんだ。たまに人に化ける竜がいるだろう?あれみたいなものさ」

ガイ「なるほどな……」
458 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 23:35:03.50 ID:IRcpCkYEO
メルル「それよりィ……君って、目つきは悪いけどよく見たら結構イイ顔してるよねェ?」

ガイ「そうなのか?」

ミチル「おや、ナンパかい?ガイさんは手強いよ。最後に船で見たときはサーシャさんとリーゼリットさんと良い感じだからね」

メルル「おやおやァ?既に二人も手篭めに?」

ガイ「その記憶はないが誤解だ。イーリン、ユーシリアで一緒に過ごしたお前なら分かるだろう?何か言ってやってくれ」

イーリン「そうですね。一緒に過ご──」



下着イーリン『……ふふっ、びびってんの?』



イーリン「///」ボンッ!

ガイ「えっ」

ミチル「驚いたな。イーリンさんにも手を出していたのかい?これならアモちゃんやオーナーと関係を持っていても不思議じゃないね。なんだったらアトニスさんとだって──」

メルル「ワオ!遊び人だったんだ!こりゃ泣かせた女の子の数は多いんじゃないの〜?」

ガイ「……話が飛びすぎてる。俺はそんな大人数と関係を持っていない」

メルル「ってことは何人かには手を出してるんだ?」

ガイ「……酔ってるな」

ミチル「ははは!大分出来上がっているようだね。これはしばらく止まらないよ!」

メルル「ガイ君は、モテモテなんだねェ!!!」

イーリン「忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ」ゴクゴクゴク

ガイ(なんだこれ)

⭐︎4人で盛り上がりました。
459 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/01(木) 23:36:59.64 ID:IRcpCkYEO
本日はここまでです。あけましておめでとうございます。
次回はトゥルーエンドさんの手紙が届くところから始めたいと思います。よければ、お付き合いください。
今年もよろしくお願いします。
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/02(金) 10:05:14.04 ID:uGEN8WmOO
461 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:12:35.45 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋

ガイ(やれやれ、休憩のはずが余計に疲れてしまったな。今日はもう寝るか……)

コンコン

ガイ「……誰だ」ノソ

ガチャ

女性暗黒館幹部「あっ、夜分遅くに失礼しますぅ……ガイさん宛に、先ほどお手紙が届いたので渡しに来ましたぁ」スッ

手紙「」ポン!

ガイ「そうか。ありがとう」

女性暗黒館幹部「いえいえ、それでは失礼しますね」スタスタ

ガイ「……誰からだ?」ペラッ

ガイへ

何も言わずに帰るなんて、いい度胸をしてるわね。
腹が立つ。本当に。おかげでテラヌス・ウルスを探しまわったじゃない。無言で消えられると、寂しいのよ。

近況を報告するわ。テラヌス・ウルスは、あなた達の頑張りもあって今は元通り。むしろ遺跡の探索や観光に来る人が増えていて、この先もっと増える見込みよ。

ソーラのことも書いておく。あの子、魔王の分体だったらしいじゃない?魔王に詳しいクロ教授にも診てもらったけど、もう心配はいらないそうよ。このまま普通に暮らしていける。

ホレスはまだ治療に時間がかかる。大魔女帝国に移して、最善の手を尽くすわ。ついでに、私も大魔女帝国へ戻る。会いたくなったら、テラヌス・ウルスじゃなくて大魔女帝国に来なさい。場所、間違えないでね。

本当は私が直接ついて行きたかったのだけど、それができないのは分かって。あと、連絡だけは欠かさないで。生きてるって報告、それだけでいいから。

追伸
サーシャとテルならまだ許す。でも、それ以上は駄目。これ以上他の子に手を出したら、どこにいようとお仕置きに行くから。浮気するなら覚悟しなさい。できるものならね。

トゥルーエンドより
462 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:13:24.87 ID:1ZL2WCVtO
ガイ「……フッ……意外と情熱的だな、ルーは……」

ガイ(生きている報告、か。世界めくれを止めるまでは簡単には死なないつもりだが……それに、フローディアの残したもので俺は死にづらくなっているんだろう?)

ガイ(治りが早い。倒れにくい。限界を越えても戻ってこれる。だから、踏み込める。踏み込ませられる)

ガイ(……それは、誰のためだ?)

ガイ(俺が勝手に「自分は使っていい」と決めてるだけじゃないのか?使っていい。削っていい。壊れてもいい……そんなふうに考えた時点で、道具扱いと何が違う?)

ガイ(俺は、俺を道具して、その延長で他人も同じように扱ってないか?他のヤツは俺やフローディアと違って簡単に死ねる……違う。簡単じゃない。誰だって簡単に死ぬわけがない。なのに俺は、戦場の死を当然の前提に置いた)

ガイ(置けば計算できる。計算できれば勝てる。記憶を失う前の俺は、そこまで割り切れてたのか?)

ガイ(世界めくれを止める。暗黒館の使命。五つの光。翡翠の賽……これは俺が覚えていた目的であって、なぜそれを選んだかは思い出せない)

ガイ(記憶を失う前の俺は、何を思って……それでも止めようとした?)

ガイ(いや、考えるな……記憶のない俺でも、一つだけ分かることがある)

ガイ(世界めくれを止めない理由は、どこにもない。止める。理由が思い出せなくても、止める)

ガイ(そして、俺が道具に寄るならせめて、自分で気づけ。自分で止めろ。決して)

ガイ(……ルー。報告だけでいいって言ったな……なら、報告する)サラッ……

ガイ(──生きてる。まだ、俺は俺だ)

463 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:14:50.14 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館1F 酒場

ガイ「次の目的地だが、オノゴロと浮島のどちらかになる。もっとも、全員で空を飛ぶ手段が限られている現状ではほぼ一択のようなものだが」

サーシャ「……浮島は、また今度ってこと?」

アインズ「現実的にはそうなるな。私が運べる人数にも限りがある」

リーゼリット「じゃあ、オノゴロかぁ」

ガイ「ああ……並行して、道すがら空を飛ぶ手段もついでに探そう」

サーシャ「ついで、って……そんな簡単に見つかるの?」

ガイ「簡単に見つかるとは言ってない。だが、探さない理由もないだろう?」

リーゼリット「オノゴロ……もちろん、海路で行くんだよね?ってことは……」

サーシャ「え!?またあの船に乗れるの!?」

アインズ「む?」

ガイ「……ミチルに伝えておこう」

リーゼリット「やったね!アインズ、豪華客船って乗ったことある?」

アインズ「いや、そもそも船というのに乗ったことがなくてな」

サーシャ「なら驚くかも?船長もいい人だから、きっと気にいるよ!」

アインズ「ほう……それは楽しみだな。期待しておく」

ガイ「……出発は明後日にしよう。各々、準備をしておいてくれ」

⭐︎次の目的地がオノゴロ諸島に決まりました。
464 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 17:16:04.42 ID:1ZL2WCVtO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋

ガイ(さて、出発の準備は終わった……なにかやり残したことはないだろうか?)

ガイ(……オノゴロは以前、サーシャが言っていたな。ユーシリアのときと違って平和な雰囲気はあるが……実際行ってみたら火種が燻っていた、なんてことになれば洒落にならん)

ガイ(今回も人数を増やすか……?とにかく、動こう)

現在はウォーターポートです。
何をする?(自由安価終了後、オノゴロ諸島へ向けて出発します)
安価下1〜3

誰かに声をかける?(以下から1〜2名、指定してください)
安価下4

イーリン
アモ
アトニス
テル
メルル
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:16:39.34 ID:Aw5pv3Y20
魔族国から重鎮がくるのでお出迎えする
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:44:05.58 ID:+Qn6Y5d/o
負の属性使いと会った経験からリーゼが負の属性魔法に触れてみる
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:47:22.35 ID:oaHr23XEO
テルを一抱き
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 17:47:47.47 ID:om6WJuziO
メルルアモ
469 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 19:03:51.22 ID:LxqUkn18O
ーーウォーターポート 大通り

ワイワイガヤガヤ

ガイ「……ん?おい、リーゼ」

リーゼリット「?ああ、ガイか。こんなところで会うなんて珍しいね」

ガイ「そうだな……何をしている?」

リーゼリット「オノゴロに行く準備してんの。そういうガイは?」

ガイ「似たようなものだ……邪魔をしたな。明日にまた会おう」スタスタ

リーゼリット「ちょっと待って!今、暇?少し付き合ってよ」

ガイ「?……わかった」



ーーウォーターポート 港

カモメ「クゥー、クゥー」

ガイ「何をやるんだ?」

リーゼリット「実はこの前、テラヌス・ウルスでリーナちゃんとか、ユキさんの魔法を見たとき……その魔力が妙に落ち着く感じがして……私も練習しようと思うの」

ガイ「練習……そういえば、リーゼが魔法を使っているところを見たことがないな」

リーゼリット「私、千里眼魔法くらいしか使えないからね……」ズーン

ガイ「そう気にするな。魔法に匹敵するくらい、リーゼの銃の腕には助けられている。自分の武器を理解してる奴は強い……リーゼはその部類だ」

リーゼリット「ありがと……でも、やれることを増やしておきたいんだ。またフローディアが襲って来たら、手札が多い方がいいでしょ?」

ガイ「……それもそうだな。ここで見ているから、気楽にやってみろ」

リーゼリット「お願い。それじゃあ──」スッ

安価下1

闇、氷、乾、凪、虚の中から一つ選んでください

コンマ下2
氷の場合コンマ補正+20
虚属性の場合コンマ補正-30

01-50 イマイチ
51-90 いけた!
91-00 コレって……
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 19:13:42.48 ID:JdcubvUl0
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/04(日) 19:17:44.35 ID:Kc+6w0PlO
完璧
472 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:53:17.46 ID:4nMlFlhuO
リーゼリット「!」
手のひらから噴出する闇「」ズオオ……

ガイ(この感覚は……闇属性、か?見たことがあるような、無いような……)

収束する闇「」シュウン……

リーゼリット「──ねえ、今のって……」

ガイ「紛れもなく魔法だな。ほんの一瞬だけだったが、闇属性の力を感じられた。見たところ、実用できるレベルではないが……今回初めて出来たのだろう?」

リーゼリット「うん……そっか、私……闇属性だったんだ」

ガイ「……自分のことを知れたなら、大きな前進だ。道中でも時間があれば、やってみるといい」

リーゼリット「そうするよ。そのときはガイも手伝ってよね?」

ガイ「もちろん構わない。その代わり、魔導拳銃の練習につきあってもらうぞ」

リーゼリット「うん、オッケー!それじゃあお互いに頑張ろ?ガイはヴィルトの名を名乗るにはまだ速いからね」

ガイ「……名乗る気はないが。なぜそんな話に?」

リーゼリット「私の一族は代々、技術の継承者はヴィルトの名を名乗ることが許されるの。魔導拳銃とはいえ、ガイは私から技術を教えてもらってるんだから、継承者みたいなものでしょ?」

ガイ「軽く言うな。お前の一族の名だろ……俺が名乗っていいものじゃない」

リーゼリット「……もう、私しか残ってないから。名前を継承してくれる人もこの先、現れないだろうし」

ガイ「ならなおさら、簡単に渡すな」

リーゼリット「簡単じゃないよ」

ガイ「技術の継承と、名の継承は別物だ。俺が受け取るのは技術だけでいい」

リーゼリット「いつならいいの」

ガイ「……どうしても、というなら全部が終わった後だ。世界めくれが止まって、お前がそれでも渡したいと思えたら」

リーゼリット「……そしたら?」

ガイ「その時は、ヴィルトを名乗らせてもらおう。お前が許すなら」

リーゼリット「……言った。約束ね!」

ガイ「ああ」

⭐︎リーゼリットの闇属性適性が判明しました。
473 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:54:42.81 ID:4nMlFlhuO
ーーウォーターポート 大通り

ザワザワ……

馬車「」カラカラ……
馬車を取り囲む兵の隊列「」ザッザッ

リーゼリット「わっ、何この人だかり……!?」

ガイ「……リーゼ、あの旗はどこの国のものだ?」スッ

魔族国の旗「」パタパタ……

リーゼリット「あれは魔族国の……!これだけの警備ってことは相当偉い人だよね?事前情報にも、ここに来るなんてことは入ってなかったし……」

ガイ「……緊急の要件だろう。暗黒館に向かってるなら、オーナー絡みかもしれん」

リーゼリット「あり得るかも……あっ、暗黒館の方に向かっていってない?」

ガイ「もしかしたら俺たちも呼ばれるかもしれないな。ついて行くぞ」



ーー暗黒館 入り口前

クー「連絡も寄越さず、わざわざ馬車で来るなんて……何をしにきたのよ?」

金髪ロングの幼女?「休暇よ。マリーとフレメアには悪いけど、しばらく羽を休めに来たってワケ」

クー「なんだ……てっきり世界めくれか、世界樹の光に関する緊急の要件があるのかと思ったじゃない」

金髪ロングの幼女?「私が自分の国の外に出るのがそんなに珍しい?むしろ、あなたは動き回り過ぎよ。もう少しどっしり構えたら?」

クー「じっとしてるのは私の趣味じゃないの。それにしても、その護衛……休暇のわりに物騒じゃない?」

金髪ロングの幼女?「マリーが馬車で行くならつけろってうるさくて──」

物陰に隠れるリーゼリット(えっ……あれって、フラナ・バイオレットじゃない!?)

物陰に隠れるガイ(誰だ?)

物陰に隠れるリーゼリット(ガイはフレメア・バイオレットにはあったことがあるんでしょう?その姉だよ……つまり、魔族国バイオレットの重鎮!)

物陰に隠れるガイ(なるほど……だが、どうも緊急の要件ではなさそうだな。素知らぬ顔をして戻ろう)

物陰に隠れるリーゼリット(そっか……それじゃあ、そっと……)

金髪ロングの幼女?→フラナ「あら、こんなところで内緒話?私も混ぜてちょうだい」ヒョコ

リーゼリット「うわあっ!?」

ガイ「!?」

クー「あら、ガイにリーゼじゃない……なんでそんな所にいるのよ?」

ガイ「……てっきり、緊急の要件と思ってな。呼ばれる可能性があると思って来た」

クー「そういうこと。聞いてたと思うけど、本当に観光しに来たみたいだからアンタたちも自由にしてていいわよ」

フラナ「なんだ。暗黒館の幹部だったの。隠れてたから刺客かと思ったじゃない?」

ガイ「……疑わせたなら悪かった。用件が観光なら、こちらも引く」

フラナ「謝る必要はないわ。警戒するのは、悪いことじゃないもの」

クー「じゃ、解散。アンタたち、次はオノゴロに行くんでしょ?準備はしたの?」

リーゼリット「はい、ある程度は……」

クー「そう。それならあとは休養してなさい。アンタたちは、暗黒館でも特に重要な立ち位置にいるんだから、倒れられたら困るのよ」

ガイ「……了解」

フラナ「さて……クー、この辺りで美味しい店を教えてちょうだい」

クー「ええ。オススメのところがある……味は保証するわ」

⭐︎フラナがウォーターポートに観光に来ました。
474 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:56:33.78 ID:4nMlFlhuO
ーー暗黒館1F 酒場

ワイワイガヤガヤ

ガイ(なんだか今日はいつも以上に賑わってるな……フラナが来ている影響か?)

アモ「ガイさ〜ん、この席空いてるよ〜」ヒラヒラ

ガイ「……ちょうどいいか」スタスタ

アモ「ちょうどいいって……何が?」

ガイ「アモ、俺たちは依頼でオノゴロへ行くんだが……一緒に来てくれないか?」

アモ「わたし……?」

ガイ「無理にとは言わない。もしかしたら、危険な目にあうかもしれない」

アモ「大丈夫だよ。わたし、これでもそれなりに場数を踏んできてるから。それより、約束、覚えててくれたの?」

ガイ「……いや。すまないが、それは覚えていない。何を約束した?」

アモ「そっか……忘れちゃってるんだもんね。大丈夫、たいしたことじゃないから。ガイ、よろしくね」ニコ

ガイ「ああ。よろしくな、アモ」

メルル「おやおやァ?今、オノゴロって言葉が聞こえたけど、もしかして……行っちゃうの?」ヒョコ

ガイ「メルル……そうだ、お前はオノゴロ出身だったよな?一緒に来てくれないか?」

メルル「私を雇うならお高くつくよ?」

ガイ「いくらだ」

メルル「えっ」

ガイ「なんだ、その反応は?」

メルル「いやァ……ちょっとした冗談だったんだけど……私、パーティは組まない主義だからさァ……」

ガイ「そうか……来てくれれば、戦力になると思ったんだが──」

メルル「と!十年前の私なら言うでしょう!君たち、のっぴきならない事情があるんでしょう?このメルルお姉さんが力を貸してあげちゃいます!」

ガイ「……いいのか?」

メルル「勿論!まだ、触手に助けてもらったお礼もしてないし……アモちゃんも、これからヨロシクねェ♪」

アモ「わぁ……よろしくお願いします。あのメルルさんと一緒に行動できるなんて、感激です」

メルル「にゃは!いや〜、もう!そんなこと言われたら奢りたくなっちゃうなァ〜!バーテンダーさん!アモちゃんに一杯!」

暗黒館バーテンダー「かしこまりました」シャカシャカ

⭐︎アモとメルルがオノゴロ諸島についてきてくれます。
475 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/04(日) 23:59:32.91 ID:4nMlFlhuO
本日はここまでです。
次回の更新は土曜日予定です。
また、水曜日にオノゴロ諸島に登場するキャラ募集も予定しております。

それでは、また。
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 00:31:45.57 ID:pj+QNT3sO

浮気しないで済むやら
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 01:17:42.72 ID:uJFrQug6o
おつ
自分が生きていた証を誰かに残せるのなら悔いはないってニュアンスだな…
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/05(月) 02:05:09.42 ID:qwa5pOtiO

本家と違ってこっちの主人公周りは湿度とか重さがすごいことになっとる
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