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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ
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285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/21(日) 22:24:29.51 ID:AIw6I630o
テルとテルグレースの話と多少の慰めと抱き締める
286 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/21(日) 23:40:49.66 ID:blOYEgomO
ーーテラヌス・ウルス 首都
リーゼリット「次の遺跡は順当に行くと風切りの機械塔になるんだよね?」
アインズ「ああ……相手は魔王だ。戦力を集めても苦戦する相手には間違いない。弱体化させる手段があるならば使わない手はない……無論、そんなものを使わずとも倒せる自信があるのならばいきなり挑むのもいいだろう」
リーゼリット「いやいや……話を聞いた感じ、この砂漠を作った原因のような魔王なんでしょ?無対策で挑んだら自殺行為みたいなものだよ……」
ドルク「よう、お二人さん!奇遇だな!」ヌッ
リーゼリット「わっ、ドルクさん?こんにちは」
アインズ「ドルク。今日は街にいたんだな」
ドルク「おうよ、次に探索する遺跡に向けての準備中だ。他の連中はどうした?」
リーゼリット「サーシャとガイはデート中。テルさんは酒場で飲んだくれてるんじゃないかな?」
アインズ「他の者に迷惑をかけていなければいいんだがな……ところでドルク、私これから食事をしようとしていたところなんだが、一緒にどうだ?」
ドルク「おっ、俺もちょうど腹減ってたんだ!オススメの場所があるからそこにしようぜ!」
◆
ーー肉料理屋
ザワザワ……
ドルク「……なんか雰囲気が変だな?」
リーゼリット「……もしかしなくても、あそこ」スッ
リン「おにく、おにく〜♪」
アインズ「……リンがいるな。周りの客がざわついているのは、彼女がある意味有名だからか」
リン「おーい!そこの三人ー!」ブンブン
ドルク「……捕まっちまったな」
リーゼリット「まあ、完全に悪い人じゃないから……」
◆
287 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/21(日) 23:41:23.27 ID:blOYEgomO
リン「みんな奇遇だね。全員揃ってないけど、今日はそういう日?」
アインズ「パーティだからといって四六時中一緒にいるというわけでもない。情報収集や買い出しにしても、複数でわかれた方が効率がいい」
リーゼリット「まあ、普通に休日なんだけどね……リンさんはどうしてここに?」
リン「いつも買い置きのパンとか、メルルちゃんがお土産で買ってきてくれたもの食べてるんだけど、たまには肉食べたいなーって思って」
ドルク「そうか……周りからよくない目で見られてるのになんでそんな平気そうなんだ?」
リン「まあ大体流れてる噂は間違ってるし、私がお偉いさん方に嫌われてるのは事実だからねー。おっ、この肉串美味しいな」モグモグ
リーゼリット「……強いなぁ」
ドルク「いや、図太いって言うんだそれは」
リン「図太くないと研究者なんてやってられないって」モグモグ
アインズ「……噂が間違っていると言ったな。どこがどう違う?」
リン「死体で遊んでるとか人を蘇らせて軍隊作ってるとか、そういうの……してないよ。少なくとも私は」
ドルク「少なくともって言い方が引っかかるんだよ!」
リーゼリット(たしかに、遺跡で見たけどあの感じじゃ勘違いされてもおかしくないよね……)
リン「だって他人の研究まで保証できないし。私がやってるのは、魂と魔力の観測、壊れた部位の補修、あとは──」ペラペラ
リーゼリット「ストップ!専門用語多い!」
リン「あはは、ごめん。要は死んだ人を都合よく使うんじゃなくて、死の仕組みを理解して、救える余地を探すってこと……嫌われるのは、まあ、仕方ないよね……それよりさ。次の遺跡はどこを探索するの?」
アインズ「順当に行くなら風切りの機械塔になるが、確定はしていない」
リン「そっか。なら、今日のところはご飯食べて、寝て、明日からまた準備。無事に帰ってきて、また次の作戦会議しよ」
リーゼリット「……うん。次の遺跡も、一緒に頑張ろう」
ドルク「おうよ。生きて帰るぞ!」
リン「それそれ。じゃ、乾杯の代わりに──串、追加!」パンッ
ドルク「まだ喰うのかよ!?」
⭐︎ドルクとリンと一緒に食事をしました。
288 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/21(日) 23:45:22.03 ID:blOYEgomO
本日はここまでです。次回はサーシャとデートをして、テルを抱きしめるようです。描写ガンバルゾー
23日から
>>1
が休暇に入るため次回更新は火曜日になると思います。
それでは、また。
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 00:19:50.85 ID:ub83dlLio
乙
蕩けるようなラブコメ波動を期待している
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 01:30:20.40 ID:L6XgL47Jo
おつ
幽世って"かくりよ"じゃなくて"ゆうせい"読みだったのね
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 13:55:09.50 ID:A/EkZcCeO
乙
どこぞのマッドサイエンティストエルフに比べるとかなりまとも寄りだなリンさん
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/22(月) 22:58:38.74 ID:Qa/JLy8vo
おつおつ
ホレスさん何気にかなりの実力者…?
293 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 11:07:18.11 ID:5wACX6dfO
>>289
ラブコメ波動かは分かりませんが、今回はかなり趣味全開です。合わなければさらっと読み飛ばして大丈夫です。
>>290
実は本家様のスレを見返して読み方を探していたのですが、振り仮名が見つからなかったため暫定で「ゆうせい」としました。
>>1
が見落としてる可能性も大いにありますが。
「かくりよ」の方がそれっぽいですし、カッコいいのでそっちを使いたいなとも思っていますが、読みは本家様に準拠します。
>>291
研究内容はアレですが、育ちがよかったのと本人の性格がそこまで捻くれなかったのもあってだいぶマトモよりになったようです。本家様のスレでは某マッドサイエンティストの残したものが暴れていてその影響を感じさせてくれます。一歩間違えたらリンさんも彼女のようになっていたのかもしれませんね。
>>292
魔王と単騎で渡り合おうとしたり、幽世から現世に来たりしているので腕前は相当なものです。現世の言葉に慣れていないため威厳等は感じられませんが、幽世ではそれなりの地位の人物でもあるみたいです。今後の行動にご注目いただければと思います。
294 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 11:07:47.40 ID:5wACX6dfO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場
噴水「」シャワシャワ
ガイ(サーシャに呼ばれて待ち合わせ場所に来たが……予定の時間より早く着きすぎてしまった。砂漠スライムの姿も見当たらないし、どうやって時間を潰そうか……)
サーシャ「あれ?ごめんね、ガイ。待たせちゃった?」
ガイ「サーシャ?お前こそ、ずいぶん早──」クルッ
ピンクワンピースを着たサーシャ「?」
ガイ「……その服は?」
サーシャ「折角の機会だから着てみたの。似合うかな?」
ガイ(似合いすぎている。一瞬、言葉が出てこなかった。エルフは美しい美貌を持っているが、服装ひとつでここまで印象が変わるのか……いかん、ルーに怒られるな。何か言わなければ……)
サーシャ「……変だった?」
ガイ「いや、そうじゃない。よく、似合っている」
サーシャ「もう、何も言ってくれないと不安になっちゃうでしょ?でも、そっかぁ……似合ってるかぁ……えへへ」
ガイ「それで、今日は何をするんだ?」
サーシャ「あっ、えっとね……最近はバタバタしてたでしょ?一緒に行動できるタイミングも少なかったし、今日みたいな日は中々ないから、一緒に街を回りたいなって思って……」
サーシャ「それに、魔王と戦うことになるんだよね?もし生き残れなかったら……後悔はしたくないな、って思ったの」
ガイ「後悔?」
サーシャ「そう、後悔。ずっと言えなかったこととか、やれなかったこととか……そういうの」
ガイ「俺と過ごさないことが、後悔になるのか?」
サーシャ「うん。もしも今、私が死ぬって考えたら……色々思い浮かんだんだけど、ガイにまだ私の気持ちを伝えてなかったな、って」
ガイ「気持ち、というのは?」
サーシャ「聞いてくれる?……返事は、今じゃなくていいから」
ガイ「?……わかった、教えてくれ」
サーシャ「私ね……ガイのことが、好き」
噴水「」シャワシャワ
サーシャ「かっこつけるところも、本当は優しいところも、無茶して一人で頑張ろうとするところも……全部、好きなの」
ガイ「……ああ」
サーシャ「……実は、今まで何回も言おうとして、やめたの。ガイのことを見てると、邪魔しちゃいけない気がして……でも、思いを伝えられないまま終わっちゃう方が怖いって思って」
サーシャ「……私、ガイの隣にいたい。冒険のときだけじゃなくて、何もないときも……ずっと、あなたの隣にいたい」
ガイ「……ありがとう、サーシャ。だが、俺は……今の俺は、お前が知っていた俺とは違う」
サーシャ「……うん。分かってるよ。でも、違っててもいい……怖いのは怖いよ。分からないことが増えたし、前のガイを知ってるからこそ、今のガイに触れていいのか迷う時もある」
サーシャ「それでも、今ここにいるガイは、私の前でちゃんと話してくれて、ちゃんと見てくれてる……それが嬉しい」
サーシャ「記憶がないからって、ガイがガイじゃなくなるわけじゃない。私は、私の目で、今のガイを好きになったんだもん」
ガイ「……サーシャ」
手を差し出すサーシャ「さっきも言ったけど、返事は今じゃなくていいよ……でも、今は私の後悔を無くすために、一緒に来てくれる?」スッ
ガイ「……ああ。必ず、答えは出す。だから……待っていてくれるか?」ギュッ
サーシャ「うん……わかった!じゃあ行こ、ガイ!」ニコ
⭐︎サーシャとデートを楽しみました。
295 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 11:08:14.79 ID:5wACX6dfO
ーーテラヌス・ウルス 首都
ーー夜
ガイ(記憶を失う前の俺は……サーシャのことをどう思っていたのだろう。「好きだ」と言われて、心が揺らいだ。だが、その揺れが“今の俺”のものなのか、“前の俺”の残り香なのか、判別がつかない)
ガイ(──サーシャは「待っていてくれるか」と聞いた俺に、笑って頷いた。「待て」という言葉を、俺は使うべきじゃなかったのかもしれない)
ガイ(「必ず、答えは出す」……そうも言った。口にした以上、逃げ道はない。答えを出すには、まず俺が俺を知らなければならない)
ガイ(サーシャは「違っててもいい」と言った。その言葉に甘えてはいけない……俺が違うなら違うなりに、今の俺として向き合わなければならない)
ガイ(……だが、俺は、既にルーと繋がっている。繋がってしまっている、という言い方は卑怯だ。選んだのは俺だ)
ガイ(選んだ以上、背負うべきだ……サーシャはそれを知らない。知らないまま、真っ直ぐに気持ちを渡してきた)スッ
自分の手を見つめるガイ(受け取った手の温度が、まだ残っている気がする。温かいものは、失った時に痛む)
ガイ(俺はその痛みを、誰に払わせるつもりだ?……俺自身か。それとも、彼女たちか……)
ガイ(記憶喪失は免罪符じゃない。忘れているから許される、なんてことはない。俺が口にした言葉も、掴んだ手も、全部“今の俺”がやったことだ)
ガイ(しかし、それは選ぶことと同じだ……選ぶなら、選ばれなかった誰かがいる。俺は、それを正面から見られるのか?記憶を取り戻した時、前の俺が今の俺を許すのか?)
ガイ(それとも、俺は最初から、こういう男だったのか?)
ガイ(──分からない。分からないままでも、決めなければならない)
ガイ「……いや、余計なことは考えるな。世界めくれを止めることだけを考えろ……今の俺には、それしかないのだから……」
◆
296 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 11:09:29.04 ID:5wACX6dfO
テル「うぃ〜……あれあれ?ガイくぅ〜ん!奇遇だねぇ!」フラフラ
ガイ「……テル。こんな時間まで飲んでいたのか?」
テル「そりゃあね!魔王と戦うかもしれないなら今のうちにパーっとやっとかないと二度と楽しめないかもしれないでしょ?」
ガイ「……お前もか」
テル「お前もか、ってなに〜?みんな同じこと考えるでしょ〜?」
ガイ「そういうものか」
テル「そうそう!ほら、ガイくんも一杯いこ?サーシャちゃんとのデートの話も気になるし〜?」
ガイ「断る……というか、俺に酒を飲ませないと言い出したのはお前じゃないのか?」
テル「え〜?そんな昔のこと忘れちゃいました〜」
ガイ「……今日は宿に戻るぞ。もしかしたら明日に遺跡を探索するかもしれないからな」
テル「も〜、相変わらず真面目だなぁ……しょうがない、私の肩を貸してあげよう♪」フラフラ
ガイ「肩を貸すのは俺だ……というか、肩を貸してもまともに歩けてないじゃないか……」
◆
スタスタ……
背負われたテル「……ねぇ、ガイくん?」
ガイ「……なんだ」
テル「セーレのこと……ありがとうね」
ガイ「……なるべくしてああなった。お前が望んだ解決はまだしていない」
テル「それでも……お礼を言いたいの。殺さずにすんだから……その、リーナちゃんのときと違って」
ガイ「……」
テル「……ごめん、変なこと言って……忘れて」
ガイ「……」
スタスタ……
ガイ「……この国でテルグレースに会った」
テル「……え?いつ?」
ガイ「昨日だ。遺跡の情報を探っていた」
テル「グレースが……この国に?」
ガイ「予言書だとか言っていた。砂漠の地下に古代兵器が眠っている、とも」
テル「古代兵器……グレースも、魔王を探しているんだ……」
ガイ「テルグレースは古代兵器が魔王だとは知らない様子だった……おそらく、過去の人々が利用しようとして失敗したこともな」
テル「……それ以外に、なにか言ってた?」
ガイ「いや、なにも……」
テル「……『出来損ないは静かにしていろ』」
ガイ「!」
テル「ははっ、やっぱり……似たようなこと、言われたんでしょ?グレース、そういう言い方するから。昔からずっと……」
ガイ「……すまない」
テル「ガイくんが謝ることじゃないよ……言われ慣れてるし」
ガイ「言われ慣れてる、で済ませるな」
テル「でも、今さら変えられないよ」
ガイ「……変える必要はない。ただ、受け入れる必要もない……テル。お前は出来損ないじゃない。あいつの評価でお前の価値は変わらない」
テル「……ふふ、ふふふ……ガイくん、そういうとこだよ」ギュッ
ガイ「何がだ」
◆
297 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 11:10:15.45 ID:5wACX6dfO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
ガイ「大分遅くなったな……俺が送れるのはここまでだ。もうみんな寝ているだろうから、気をつけて部屋に戻れ」
テル「ぐぅ……ぐぅ……」zzz
ガイ(……寝たのか。テルの部屋がどこかわからん……仕方ない、俺の部屋で寝かせるか)
◆
ーーガイの客室
ガイ(とりあえずテルはベッドに寝かせて……俺は床で寝ればいいか……さて、明日は何から手をつけるべきか……)
テル「……ん……」モソ
ガイ「起こしたか」
テル「……んー……おみず……」
ガイ「──ほら」トポポ……コト
テル「えへ……ありがと……」ゴクゴク
ガイ「飲んだら寝ろ」
テル「ん……ねえ、ガイくん」
ガイ「どうした?」
テル「一緒に寝よ?」
ガイ「……馬鹿言うな」
テル「……来てよ」
ガイ「駄目だ」
テル「どうして?……サーシャちゃんの、こと?」
ガイ「違う」
テル「……他の子?」
ガイ「……」
テル「ふーん、そっか……知らぬ間にガイくんも成長したもんだねぇ……ちょっとショックかも」
ガイ「誰目線だ、それは」
テル「だってさ〜……ガイくん、優しいから。放っておけないでしょ?あーあ、もうちょっと早く手を出してればワンチャンあったかな?」
ガイ「とんでもない発言が聞こえたが」
テル「えー?冗談だよ冗談……半分くらい」
ガイ「半分も本気なら冗談じゃない」
テル「じゃあ残り半分は……寂しいってこと……ねえ、ガイくん。ほんとに、私のこと……放っておけない?」
ガイ「放っておけないからこそ、放っておく。今のお前は酔っていて判断が鈍っている」
テル「判断が鈍ってるのは、酔ってるからじゃないよ……」スタスタ……
ガイを背中から抱きしめるテル「」ギュッ
ガイ「……離れてくれ、テル」
テル「嫌なら、無理に引き剥がせばいいのに」
ガイ「仲間に手荒い真似はしたくない」
テル「とことん優しいね……そのうち痛い目にあうよ?私がこのまま先を望んだら……ガイくん、受け入れるつもりでしょ?」
ガイ「テル……」
テル「今日だけ……今日だけでいいの。今日が終わったら、いつも通りに戻るからさ……」ギュッ
◆
298 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 11:10:42.34 ID:5wACX6dfO
テル「──私、卑怯だよね。ガイくんが拒まないのわかってて、縋ってる」
ガイ「卑怯じゃない」
テル「嘘……だって、今日だけって言って、甘えて……」
ガイ「甘えたのはお前だけじゃない……俺も、簡単に線を踏み越えた」
テル「……じゃあ私たち、共犯だね?」ナデ……
ガイ「……共犯じゃない。俺が選んだんだ」
テル「大丈夫……朝が来たら元通り、今起きたことは何も起きなかった……そういうことに、するから。だから今は……このままでいて」ナデナデ
ガイ「……」
◆
ーー朝
ガイ「……テル?」モソ……
シーン……
ガイ「……っ」ガバッ
コンコン
テル「……ガイくん、起きてる?」
ガイ(……いつの間に。いや、夜明け前に起きて自分の部屋へ戻ったのか)
ガイ「テル、昨日は──」
テル「んー?なんのこと?私も昨日は珍しく何も覚えてないくらい飲んじゃったからさ〜……覚えてるのはお水がおいしかったのと、ガイくんに運ばれたことくらいかな〜?」
ガイ「……それで、いいのか?」
テル「それでいいんだよ、ガイくん。そういうことにしたのは、私だから ──ほら、みんな待ってるよ、早く準備しないと!」
ガイ「……すぐに行く。もう少し待っていてくれ」
現在はテラヌス・ウルスです。(16日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください
何をする?
安価下1~3
コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし
コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 11:56:18.58 ID:fQbjaqy4O
一国の長であるトゥルーエンドと正しい距離感を作ろうと思ったら向こうから距離を詰められてラブコメ継続
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 12:10:45.02 ID:5mtDZy5AO
キキからそろそろ姉探しの旅を再開するべきか相談される
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 12:39:53.41 ID:7+lZ/spw0
ホレスとガイが模擬戦
302 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 14:00:43.40 ID:yHk9Qjx1O
ーーテラヌス・ウルス 練兵場
ホレス「ガイ、ここでなにをする?」
ガイ「お前の目的は俺たちの目的と一致する。場合によっては一緒に戦うことになる可能性が高い」
ホレス「はい」
ガイ「ひとまず、目下の敵になりそうな絶望の魔王……そいつと相対するときに味方になるやつの動きを知っておきたいんだ」
ホレス「……つまり、わたしのちから、みたい?」
ガイ「そうだ。お前がどれだけやれるか知っておきたい」
ホレス「わかりました。ころさない、にせものの……けっとう?」
ガイ「こちらでは模擬戦という……大丈夫か?」
ホレス「はい……わたしも、あなたのつかうまほう、きょうみある」
ガイ「なら……手合わせ願おう」
コンマ下1
01-80敗北
81-90 引き分け
91-00 勝利
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 14:20:58.85 ID:MRz6aZhrO
あ
304 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 19:28:21.91 ID:d6am+q1WO
ホレス「ガイ、ほんきで、だいじょうぶ」
ガイ「──始めるぞ」シュンッ
ホレス(速度強化……いや、違う。魔力の跡が残っていない。会ったときから感じていたこの違和感……幽界でも見かけない魔力の感覚。とても希少な属性の持ち主なのだな、ガイは……)
ホレス()グルンッ
ガイ「」シュンッ
短剣「」ヒュンッ
ホレス『固まれ』
ホレスを包み込む魔力の塊「」ミシィッ……
弾かれる短剣「」ガキィンッ
ガイ(読まれたか──はじめて見る魔法だ。物理攻撃を弾くのか?魔力を流した攻撃は通用するか──)
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!
ホレス「!」
ホレス(無属性の魔力……杖ではないが、あれも魔力を攻撃手段として用いる武器のようだ。弾速は速いが、魔力でできたものであれば……)
ホレス「ッ──『固まれ』」バッ
空中で静止する魔力弾「」ミシィッ……
ガイ「──なるほど、どちらも防げるんだな」シュンッ
ホレス「かえします……『放て』」
魔力弾「」グルンッ
ガイ「!」
魔力弾「」ビュンッ
ガイ「チッ……」シュンッ
壁に着弾した魔力弾「」シュウウウ……
ホレス『@』
現れる大鎌「」ズズズ……
ホレス「こんどは……こちらの、ばん!」ダッ
大釜「」ヒュンッ
ガイ「くっ!」サッ
短剣「」ガキィンッ
ガイ(隙がない……空いているところをわざと作られている──そこを突けばやられるのは俺だ)シュンッ
ガイ(時間の檻を利用すれば打開はできるか?やってみるか)スタッ
目を閉じるガイ「」スッ……
ホレス「!」
ホレス(動きが止まった……何かしかけてくるつもりだな。あれが決まれば、勝敗は決する。ならば──)ダッ
ホレス(ここが、勝負の別れどころか!)
ガイ(ルーの鼓動を思い出せ……三拍だ。俺が操れる時間の長さを……)
ホレス「はあっ!」
大鎌「」ブンッ
ガイ『止まれ』
何かに触れる感覚「」
世界「」ゴオオオ──
◆
305 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 19:28:47.53 ID:d6am+q1WO
ホレス「」
振り下ろされる寸前の大鎌「」
ガイ「……間に合ったか」
ガイ(いま動けるのは俺だけ。一撃入れて、終わりにするか?……いや、待て)
ガイ(ホレスは自分の魔力で全身を守っている……フローディアのときと違い、三拍ではこれらを壊すには時間が足りない……壊せないなら、止めてる間に攻撃しても意味がない。解除の瞬間、反撃が来る)
武器を納めるガイ(勝ち筋は“時間の檻”だけじゃない。続きの一手がいる……なにか考えなくてはな……)スチャ
◆
寸前で止まる大鎌「」ピタッ
ホレス「……あなた、いま、かってた」
ガイ「奥の手を使ったが、打開できなかっただけだ……新しい課題も見えたしな。俺の負けだ」
ホレス「……わかった。あなた、まけっていうなら、まけ。でも、わたし、うれしくない」
ガイ「なぜだ」
ホレス「あなた、ころせた。わたしも、あなたをころさなかった。だから、ひきわけ」
ガイ「……引き分け、か」
ホレス「はい」ニコリ
ガイ「お前の動きはなんとなくだが、わかった。世界めくれを止めるために一緒に協力しよう」
ホレス「はい。ガイ、いっしょなら……こころづよいです」
⭐︎ホレスと模擬戦をして引き分けました。
306 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 19:29:25.48 ID:d6am+q1WO
キキ「いや〜、またまたいいものを見させていただきました〜」
ガイ「キキ。見ていたのか」
キキ「はい〜。お二人とも、中々見かけない魔法で戦っていたので、つい熱中して見てしまいました〜」
ホレス(……まさかとは思うが、本当に天使か?どうして現世に……いや、天使や悪魔の考えることはわからない。私たちが考えるだけ無駄なのだろうな……)
キキ「そこの黒いエルフの方〜。私はもう天界とは縁が切れてるのであんまり気にしないで大丈夫ですよ〜」
ホレス「そう、ですか……」
ガイ「そうだ、先日の聖域での一件……礼が遅れてすまない。感謝する」
キキ「いえいえ〜……おかげでトンデモ情報がいっぱいわかりましたからね〜。私のあの陽動も不問になりましたので、お気になさらず〜」
ガイ「そうか」
キキ「そうか……じゃないですよ〜。あ、でもその前に〜、ひとつ相談してもいいですか〜?」
ガイ「相談?」
キキ「はい〜。私、今はヨードリー様の護衛でこの国にいますけど〜……そろそろお姉ちゃん探し、再開するべきかなって」
ホレス「……おねえちゃん?」
キキ「戦闘狂で、放っておくと絶対どこかで大騒ぎするタイプです〜。最近、別の国で『左右で色の違う羽の女がいた』って噂が流れてきて〜」
ガイ「……その噂は確かなのか」
キキ「確かじゃないから困ってるんです〜。でも、確かじゃないからって放っとくと〜、もっと面倒になるのがうちのお姉ちゃんでして〜」
ガイ「ヨードリーは許すのか?護衛を抜けるのは簡単じゃないだろう」
キキ「そこは交代制なので何とでも〜。ただ……今のテラヌス・ウルス、落ち着いてるようで落ち着いてないじゃないですか〜。私が抜けたところで大勢に影響はないと思うんですけど〜……気分的に、ちょっとだけ引っかかってます〜」
ガイ「……お前はどうしたいんだ」
キキ「どうしたいは決まってます〜。探しに行きたい。でも、行くなら行くで、切り替える理由が欲しい、みたいな〜……ガイさん、こういう時、どうします?」
先取3票
1 行くべきだ
2 残るべきだ
3 自由安価
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 19:32:07.33 ID:hSn6+2jtO
1
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 19:37:14.16 ID:nuu+Cd3jO
2
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 19:39:24.14 ID:IUS2x1720
2
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 20:14:22.85 ID:X3V8ADn1o
1
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 20:48:56.39 ID:mXpWHOBrO
好きにするがいい
1
312 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 23:55:48.16 ID:S7kgO5r+O
ガイ「なら話は早い。今すぐ探しに行くべきだ」
キキ「いいんですかね〜?今の状況でここを離れても……」
ガイ「魔王への対策といった面で見れば確実によくはないが。本来の目的を達成できるのであればそちらを優先するのがいいと俺は思う」
キキ「……えっと、じゃあ確認ですけど〜。ガイさん的には今の状況で離れるのは不利って分かった上で、それでも行けってことですか〜?」
ガイ「ああ」
キキ「……」
ホレス「おねえさん、だいじ?」
キキ「それはまあ、ずっと探してましたし〜」
ホレス「それなら、いくべき。絶望の魔王は、わたしたちが、どうにかする」
ガイ「おい、勝手に──まあいいか。そういう訳だ。あとは残ったヤツに任せて探しにいけ」
キキ「そういうことなら〜、探しに行きます。相談に乗ってくれてありがとうございました〜。どうか、死なないでくださいね〜」
ガイ「フッ……お前もな」
⭐︎キキがテラヌス・ウルスを離れました。
313 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/23(火) 23:58:04.00 ID:S7kgO5r+O
すいません、現在も色々駆使して次のシーンを考えているのですが、だいぶ難航しているため一旦終わりとします。申し訳ない。
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/23(火) 23:59:30.01 ID:X3V8ADn1o
乙待ってる
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 02:32:04.67 ID:Ij+WW+oao
おつ
襲撃も上手く避けてるからなかなか話が動かないしねぇ…
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 08:52:14.55 ID:plzmdX/8O
ガイの強さが微妙に分からん
317 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 16:25:01.76 ID:EKZB8bV0O
>>314
ありがとうございます。なんとか出来上がりました。
>>315
コンマの結果なので仕方ないですね。ちょうどいい機会なのでリミットを設けてみることにしました。襲撃に引っかからなければイベントが自動で発生します。
>>316
>>1
の力量不足です。申し訳ない。
ガイ自体は普通に強い部類で、時間魔法を扱えるのが大きいです。
とはいえ時間魔法は万能ではなく、状況依存、制約付きの強さなので無双するような強さではない、と
>>1
は考えています。今後盛られる可能性はありますが。
318 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 16:25:52.91 ID:EKZB8bV0O
ーー大魔女の部屋
壁時計「」カチ……カチ……
トゥルーエンド「どうしたの、改まって?」
ガイ「最近、釘を刺された。一国の主に対して距離の取り方を間違えるな、と」
トゥルーエンド「誰に?」
ガイ「ベスティアに」
トゥルーエンド「……あの人らしいわね」
ガイ「俺も軽率だった。だから、ここへ来るのは控えることにする。お前は一国の長だ。正しい距離で接するべきだと、俺も思う……」
トゥルーエンド「ふぅん……じゃあ、私はあなたとどう接すればいいのかしら。英雄として?一人の冒険者として?」
ガイ「そうするのが懸命だろう」
トゥルーエンド「まあ、周りの目があるところではそうしないといけないわね。でも、こういった場でなら気にしないでいいわよ。私とあなたの仲じゃない……なによ、他にも言いたいことがありそうね?」
ガイ「その、だな……どこから話せばいいか……」
トゥルーエンド「話せるところからでいいわよ。今日は時間もあるから」
ガイ「……俺は、世界樹の光の残滓を探す過程で記憶を失っている。記憶を失ってから、俺は今の俺として動いてきたつもりだった。だが、最近……それが正しいのか分からなくなってきた」
トゥルーエンド「分からなくなった理由は?」
ガイ「仲間に……サーシャに告白された。俺の隣にいたい、と。返事は今じゃなくていいとも……」
ガイ「それから……テル。酔いが酷くて、部屋もわからなかったから俺の部屋で寝かせた。その後、成り行きで……」
トゥルーエンド「……どこまで?」
ガイ「……抱きしめて、終わりにはしなかった」
トゥルーエンド「……そう。こんな堂々と浮気の話をされるなんて思わなかったわ」
ガイ「すまなかった。謝ってすむことでもないが……正直、ここへ来るのも、間違いなんじゃないかと道中思っていた」
トゥルーエンド「それもあって、会うのを控えるって言いに来たの?」
ガイ「……ああ」
トゥルーエンド「まったく……呆れるわね」
ガイ「本当に、すまない」
トゥルーエンド「……謝らなくていい、とは言わないわ。でも、謝罪の順番は後……あなた、今の話を正直に言ったって思ってるでしょうけど──まだ半分よ」
ガイ「……半分?」
トゥルーエンド「あなたはどうしたいの?」
ガイ「……分からない」
トゥルーエンド「……正直に聞かせて。サーシャに思いを告げられたとき、あなたはどう思った?」
ガイ「……揺らいだ」
トゥルーエンド「テルと一緒に寝たときは?」
ガイ「……守りたいと思った。放っておけないとも思った……」
トゥルーエンド「じゃあ、今。私の前では?」
ガイ「……」
トゥルーエンド「会うのを控えようとしたのに、ここにいる。しかも、全部話して……あなたは本当は、どこに戻りたいの?」
ガイ「今の俺は……ここだ。ここに戻ってきたいと、思っている。都合の良いことを言っているのは百も承知だ…… 許されなくてもいい。お前が望むなら、俺はもう関わらないようにする」
319 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 16:26:27.23 ID:EKZB8bV0O
トゥルーエンド「ふぅ、私も下に見られたものね──許すわよ、べつに」
ガイ「なに……?」
トゥルーエンド「たしかに、私というものがありながら告白を受けて、別の子を抱いてきて……しかも本人の前でそのことを報告して……普通では考えられないわ」
ガイ「……返す言葉もない」
トゥルーエンド「でしょうね。あったら逆に怖いわよ……ねえ、ガイ。あなたがここに出入りして、私はあなたを受け入れた。それだけで、色んな人間が色んな顔をするの……それでも──あなたを部屋に入れて、お茶を淹れて、名前で呼んで、抱きしめて……そうすることを選んだ。どうしてだと思う?」
ガイ「それは……」
トゥルーエンド「私は目覚めたときから、周りに大魔女の代わりであることを望まれていた……私自身も、そう在るべきだと思っていたわ」
トゥルーエンド「けど、あなたは大魔女の代わりとしてではなく私自身を見てくれた。周りが大魔女として扱う中、あだ名をつけて呼んでくれた。大魔女でも……大魔女代理でもなくて、ルーとして見てくれた」
トゥルーエンド「だから、許すの。だって、あなたのこと、好きなんだもの」
ガイ「……それは、許していい理由にはならない」
トゥルーエンド「理由になるわよ。少なくとも、私が私の意思で決める理由には。あなたが今しようとしてるのは、私を遠ざけて、自分が楽になるやり方よ」
トゥルーエンド「それに……許されなくてもいい、なんて言い方も嫌い。私の気持ちを聞く前に、私の答えを勝手に決めないで」
トゥルーエンド「あなたは正直に話した。私の前で、逃げずに口にした。……なら私は、あなたがここに戻ってくることを許すわ。ただ、次も同じようなことが起きたら、私に隠さないこと。自分で自分を罰して消えるんじゃなくて、私に判断させなさい」
ガイ「……そんな、無茶苦茶な……」
トゥルーエンド「私、大魔女だけど大魔女じゃないもの。規範から外れるくらい、許されるでしょ?ま、そういうわけだから気にしないでいいわよ。最後に私の側に居てくれればいいわ……でも、それはそれとして」ズイッ
ガイ「……なんだ?」
トゥルーエンド「サーシャとテルって子は……私より、可愛いの?」
ガイ「……」
⭐︎トゥルーエンドと話しました。
320 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 16:27:02.17 ID:EKZB8bV0O
ーー幕間
ーーテラヌス砂漠
デロデロ信徒?「」ドサッ
アルバ「──無事か?」
エルマ「……は、はい……けど、他の人は……?」
研究者A「」
研究者B「」
研究者C「」
アルバ「残念だが、間に合わなかった」
エルマ「……っ、……そうですか……」
アルバ「コイツらは正規のデロデロ信徒ではないようだった。狙われるようなことをしたのか?」
エルマ「いえ、心当たりはなにも……」
アルバ「そうか。バールベルト、戦闘は終わった。いい加減に顔を出せ」
地面「」ボコッ
サングラスの女→バールベルト「ぷはっ……いやぁ、やっぱ砂は喉に悪いね……って、うわ。死体だらけ。やだねぇ」パンパン
アルバ「周囲は安全になった。次の遺跡へ行くぞ」
バールベルト「ええ、思ったんだけどペース早過ぎない?もう少しゆっくりしても──」
アルバ「そんな時間はない。フローディアはガイたちが退けたが、その他の勢力が動き出している」スタスタ
バールベルト「ああ、ちょっと!この人どうすんのさ!?」
アルバ「ここに来るまでにテラヌス・ウルスの傭兵たちを見かけた。もうしばらくすればここを通りがかる。そいつらと一緒に安全な場所へ行け」
エルマ「……その……お二人とも、ありがとうございました」ペコリ
バールベルト「ええ、私はなんもしてないんだけど……まあ、お気をつけて!待ってくれよアルバさん!」タタッ
アルバ(バールベルトの話だと魔王が動き出しているらしい。それだけじゃない、今戦ったデロデロ信徒のような奴らも、最近砂漠で見かけるようになった……奴らも世界樹の光を探している様子だった。速くガイたちに光を回収させなければ……)
アルバ(ただ、これだけ遺跡を探し回っても光にかすりもしない……世界めくれと同時に暴れ出した魔王……最悪を想定した方がいいな)
◆
321 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 16:27:29.42 ID:EKZB8bV0O
ーーリアンノンの家
勉強をするソーラ「〜♪」
キィィィィン……
ソーラ「!かげのひとの声がする……どうしたの?」
ソーラ「……そうなんだ。最近は、砂漠でかなしいこと、いっぱい起きてるの……?」
ソーラ「うん。わたしは、たのしいよ?おかあさまも、みんなも、やさしいし……」
ソーラ「……でも、ときどき、こわくなる。いきなり全部なくなっちゃうのかなって……」
キィィィィン……
ソーラ「……こわがらなくていい……?」
キィィィン……
ソーラ「……え、もう少しで会えるの!?ほんとに!?」パァッ
キィィィン…………
ソーラ「……三日後……?」
ソーラ「……うん。まつ。ちゃんとまつよ……三日だけ、がんばる」
ソーラ「……えへへ。会えるの、楽しみだなぁ……♪」
◆
322 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 16:28:45.87 ID:EKZB8bV0O
現在はテラヌス・ウルスです。(17日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください
※20日目になにか起こるみたいです
何をする?
安価下1~3
コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし
コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 16:32:42.79 ID:P6O4rsmxO
流石にそろそろ絶望の魔王探しに遺跡に突貫
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 17:00:32.30 ID:VU1kaQKBO
スライム通信で砂漠や魔王の状況について聞き込みしてみる
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 17:03:47.93 ID:d4M4jxPrO
ユキ教授が調査に来たのでお出迎え
326 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 22:15:29.31 ID:xhIgpB/hO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
トゥルーエンド「失礼するわよ」
ザワザワ……
リーゼリット「えっ……ええ!?大魔女様!?」
スタスタ……
テル「……気のせいかこっちの方に来てない?」
サーシャ「気のせいどころか、確実にこっちに来てるよ……」
トゥルーエンド「こんにちは、暗黒館の皆様……ガイの姿が見当たらないようだけど、今はどちらに?」
リーゼリット「えっ、ガイ?ガイなら、調べることがあるって、外に出ましたけど……」
トゥルーエンド「……そう」シュン
テル(なんか寂しそう……!)
サーシャ「えっと……大魔女様、私たちに何か用でしょうか……?」
トゥルーエンド「ああ、ごめんなさいね。今からユキ教授がこちらに来るのだけど、よかったら一緒に出迎えに行かない?」
サーシャ「そうなんですか!?ぜひ、お願いします!」
トゥルーエンド「あら、反応がいいわね……あなたたちは、どうするのかしら?」
リーゼリット「サーシャが行くなら私も行こうかな……テルさんはどうする?」
テル「えー、ここで置いてけぼりはちょっと酷くない?私も行きます!」
トゥルーエンド「へぇ……あなたが、サーシャとテル……」ジッ
サーシャ(な、なぜか凄い見られてる……何か失礼なことしちゃったかな?)
テル(え、私も見られてる……?なに、何かした!?何もしてないよね!?)
トゥルーエンド「ふぅん……ま、いいわ。早速向かうわよ、準備なさい」
◆
327 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 22:15:56.72 ID:xhIgpB/hO
ーーテラヌス・ウルス 首都
ユキ「……ユキ・チヒョーガ、ただいま到着しました。大魔女様、それに皆様……お久しぶりです」
トゥルーエンド「遠路ご苦労さま。会えて嬉しいわ、ユキ教授……形式はここまで。早速で悪いのだけど、報告を聞かせて」
ユキ「はい。大魔女様が送ってくれた資料の通り……影を喰らうものは、復活した絶望の魔王で間違いありません。そして、絶望の魔王は……かつて、この国に落ちた光の力を手に入れている可能性が高いです」
トゥルーエンド「そう……厄介なことになったわね」
サーシャ「光って、もしかして……」
トゥルーエンド「あなたたちが探している残滓の力よ」
リーゼリット「それってすごく不味いんじゃ……?」
トゥルーエンド「ええ……絶望の魔王の現存する記録を読む限り、ただでさえ厄介な相手なのに、光の力を得てさらに凶悪になったといえる。このまま街に現れれば、数日前のフローディアたちの戦闘とは比較にならないくらい被害が出るわね」
テル「……でも、今までこの国は襲われずにすんでいますし、影を喰らうものの噂も遺跡だったり砂漠だったりでマチマチですし……まだ思ったほど自由に力を振るえていない、とか?」
ユキ「おそらく、その通りです。力に適応すれば、十年前の時点でこの辺り一帯を滅ぼしていてもおかしくはありません。ですが、最近になって目撃情報や被害者が増えているのは、危険な兆候です。いつ、国に襲いかかってきてもおかしくはない……」
サーシャ「……急がないと、だね」
リーゼリット「うん……私たちにできることをやろう」
ユキ「私もしばらく、この国に滞在します……大魔女様、必要なら私を実働に回してください。できる限り支えます」
トゥルーエンド「ええ、最初からそのつもりよ……よろしくね、ユキ」
⭐︎ユキがテラヌス・ウルスに滞在します。
328 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 22:16:22.69 ID:xhIgpB/hO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場
アインズ「その姿、テルが見たら羨ましがるな。だが、情報収集をするのにそれは本当に必要なことなのか……?」
スライムに纏わりつかれるガイ「……ああ、俺もどうしてこうなっているかはわからないが、うまく行く予感がする……」ベタァ……
砂漠スライムA『んへへ、デロデロー!』モニョモニョ
砂漠スライムB『勘違いしないでよね、わたしは好きでやってるわけじゃないから。みんながあなたにくっついてるから、一緒にやってるだけだから』デロ……
砂漠スライムC『あったかいね〜、おもしろ〜い!』モニョモニョ
ガイ(なぜ、こんなことに……翡翠の賽から声が聞こえた気がしたが……)
翡翠の賽「」キラッ
◇
ブラッド『ここから……出ていけ』
◇
ガイ(なんだ、今のは?俺が記憶を失う前の、記憶か……?)
アインズ(……翡翠の賽から力を感じる……?)
翡翠の賽「」キラキラ……
01-80 一般スライム
81-90 ブラッド
91-00 白銀スライム
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 22:19:50.92 ID:Xwipfc9Do
あ
330 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 23:43:19.43 ID:AHAFXQKkO
ーー???
遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
ガイ「ここは……?なぜか、一度来たことがあるような……」
砂漠スライムA「わー!すごいキレー!」
砂漠スライムB「えっ、何、ここ……?」
砂漠スライムC「おもしろ〜」
白銀スライム「わぁ、初めて見る子たちと……人……?」
ガイ「……そのようなセリフを以前も聞いた気がする」
白銀スライム「珍しいです……あっ、初めまして。私、名前はないから……白銀って呼んでください。あなたは?」
ガイ「ガイだ……白銀、ここは一体なんだ?」
白銀スライム「驚かないで聞いてくださいね……ここは『星脈』です!」
ガイ「……星脈?」
白銀スライム「あれ……もっとこう、違うリアクションを予想していたんですけど……もしかして、星脈をご存知ないですか?」オロオロ
ガイ「すまない……一度、記憶を失っていてな……もしかして、一般常識か?」
白銀スライム「い、いえ。知らなくても全然普通のことです。大丈夫ですよ。簡単に説明すると……この星に流れている血管のようなものです。一部のスライムはこうして遠くの子と話したりするんですよ」
ガイ「なるほど……お前はどこにいるんだ?」
白銀スライム「私はフォレスティナにいますよ。世界樹も近いので、いろいろ都合がいいんです」
ガイ「……少し頼みがある」
白銀スライム「なんでしょう?もしかして、私を売り飛ばすとかですか?」
ガイ「そんなことするわけないだろう……俺は今、テラヌス・ウルスにいるんだが最近、魔王の動きが活発になっていてな……そのあたりのスライムたちが何か知っているか聞きたいんだ」
白銀スライム「そういうことなら、お任せください……テラヌス・ウルスなら、あの子が詳しいかな……?」
デロデロ……
331 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 23:43:46.82 ID:AHAFXQKkO
褐色銀髪赤眼の幼女「白銀ちゃん、呼んだ?」
砂漠スライムA「あっ、雨乞いちゃん!」
褐色銀髪赤眼の幼女→雨乞い
「あれ?みんなもいたんだ。こんにちは……ん、人もいる?珍しいね〜」
ガイ「……お前もテラヌス・ウルスにいるスライムなのか?」
砂漠スライムB「知らないの?テラヌス・ウルスに流れてる水の半分くらいは雨乞いちゃんが作ってるんだよ」
ガイ「特殊な水源……なるほど、まさかスライムが水源だったとは……」
砂漠スライムC「いつもありがとうねー」
雨乞い「気にしないで……それで、なんで私を呼んだの?」
ガイ「用があるのは俺だ。最近、魔王が砂漠を動いているというのは知っているか?」
雨乞い「うん。兵士の人とか、冒険者の人とか大変そうにしてるし……最近になって気づいたんだけど、十年前から魔王はちょくちょく動いてたよ」
ガイ「なぜそれを誰にも伝えなかった?」
雨乞い「言ったでしょ?最近気づいたって……そのときは魔王だってわからなかったんだよ」
ガイ「……今はどんな動きをしているか、わかるか?」
雨乞い「えっとね……砂に呑まれた書庫、かな?普段はその遺跡の中にいるみたいなんだけど、夜になったら遺跡を出ていろんなところへ行ってるみたい……最近は徐々に、街の方へ近づいてきてて……多分、あと三日くらいで、テラヌス・ウルスを飲みに来るかも……」
ガイ「三日……?」
雨乞い「ちょっと前、星脈に触れたとき、初めて聞く声が混ざったの。低くて、きれいで、やさしい声。少しだけ、怖い感じがしたんだけど……『三日後に来る』って言ってた。ごめんね。もっと早く分かってたら、言えたのに」
ガイ「謝るな。情報は十分だ……白銀、テラヌス・ウルスのスライムたちに伝えてくれ。三日後に魔王が来る可能性が高い、と」
白銀スライム「わかりました……お手伝いします。雨乞いちゃん、みんなも……どうか無事でいてね」
砂漠スライムA「わたしも手伝うよ!」
砂漠スライムB「話聞いてたけど相当大変じゃん。わたしも手伝う」
砂漠スライムC「みんなに伝えなきゃ〜」
ガイ「三日後――いや、三日以内に決着をつけるために動く……ありがとう、白銀」
白銀スライム「はい。ガイさんも、どうかお気をつけて」
◆
332 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 23:44:16.07 ID:AHAFXQKkO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場
アインズ「──おい、ガイ。いい加減起きろ」
尻尾「」ペシペシ
ガイ「痛……アインズ。ここは……」
アインズ「寝ぼけているのか?翡翠の賽が光ったと思ったら、スライム共々気を失ったんだ。一瞬死んだかと思ったぞ」
ガイ「……まだ死ぬことはできない。それより急いでリンを呼びに行こう……遺跡探索を早める必要がある」スクッ
アインズ「……なにかあったか?」
ガイ「詳細はあとで話す。魔王がここへ来るまでの猶予は三日だ……その前に、先手を打つぞ」
アインズ「ふむ……わかった。なら、出発は早い方がいい……私がリンの研究所へ走る。お前は宿に戻って全員を集めろ」
⭐︎白銀スライムと雨乞いに魔王のことを教えてもらいました。
333 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/24(水) 23:49:13.44 ID:AHAFXQKkO
というわけで本日はサンタさんが来るかもしれないので終わります。
明日は機械塔か書庫のどちらかを探索することになりますが、どちらを先に探索するか票をとりつつ終わりたいと思います。
順番によって魔王と戦うタイミングと強さが変わる予定です。お付き合いください。
メリークリスマス。
先取3票
1 風切りの機械塔
2 砂に呑まれた書庫
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 23:55:18.75 ID:v27odwBzo
1
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 23:56:12.32 ID:Xwipfc9Do
2
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 23:58:03.84 ID:8ouPqKqk0
2
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 23:59:04.86 ID:+U3ScG5J0
1
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/24(水) 23:59:37.60 ID:QYhC+i21O
1
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 01:57:55.43 ID:WLprLiLuo
メリークリスマスおつー
ガイさんを巡る戦いからも目が離せない!
340 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 17:20:38.29 ID:5xwU36ByO
>>339
そういった描写をした当人ですが、本当にどう決着をつけるつもりなのでしょうか?
うまい具合に着地させれるよう頑張りたいと思います。
341 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 17:21:49.78 ID:5xwU36ByO
ーー風切りの機械塔 踏破率[0/10]
機械の残骸「」ガシャ……
ボロボロの本「」パサッ……
ドルク「よし、魔王が国を襲う前にサクッと倒しちまおうぜ!」
リン「いい心がけだけど、ここに魔王はいないよ?」
ドルク「へへっ、知ってるって……ここにあるのは、昔の人が絶望の魔王をどうにか制御しようとした何かなんだよな?」
ガイ「具体的なものはわからないが、ほぼ間違いない。この遺跡が作られた理由が理由だ……罠も相当数あると聞く。注意して進むぞ」
サーシャ「うん……わかった」
リーゼリット「その分、直接攻撃してくるような敵とかは少ないんだよね?」
アインズ「ああ、だからといって油断をしていいわけではない。住み着いた野生の魔物もいる。戦える準備だけはしておけよ」
リン「魔王と戦う前に死ぬわけにはいかないもんね」
テル「演技でもないこと言わないでよ!?」
ガイ「誰も死なせるつもりはない……行くぞ」
コンマ下1
01-10 踏破率+1 敵襲
11-60 踏破率+2 罠(負傷+2)
61-70 踏破率+3 罠(負傷+1)
71-80 踏破率+3 罠(?負傷なし)
81-90 踏破率+4 物品発見(自由安価下2)
91-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
※負傷判定が10個貯まると死亡判定に入ります。
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 17:37:25.85 ID:iWu6FkIqO
たかく
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 17:41:00.45 ID:3t9aKKc+0
聖剣を見つける
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 20:45:41.54 ID:1xGJM0eVO
オリハルコンの金棒
345 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 21:23:39.49 ID:pXB2Ik4/O
ーー風切りの機械塔 踏破率[4/10]
テル「以外とすんなり行けたね。つい最近に罠が壊された跡があるけど……」
ガイ「テルグレースが一度探索をしている。今の所、運良く同じ道を通っているみたいだ」
テル「……そっか。グレースが……」
壁「」ガキン……ゴゴゴゴ……
リーゼリット「……え、壁が動いてる……!?」
壁「」パタン……
サーシャ「嘘……さっきまでの道がなくなっちゃった……」
アインズ「落ち着け。まだ罠が壊された跡は続いている……この辺りはしばらく安全だ」
ドルク「そのテルグレースってやつは相当肝が据わってんだな……死ぬのが怖くないみたいに一人でズカズカ進んでやがる」
リン「もし死んだらいいサンプルになりそうだな〜、その人」
ガイ「……今の所、テルグレースは味方とはいえないが、そういった発言は控えてもらいたい」
リン「ごめんごめん、つい……ん?ねえ、こんな小部屋、ここに来たときあった?」
現れた小部屋の入り口「」
サーシャ「えっ……なかったと思いますけど……分断する罠かな?」
ガイ「わからない……調べてみるか。みんなはここで待っていてくれ──」
ドルク「おいおい、何一人でカッコつけてんだよ!俺もついていくぜ。罠の対策も心得がある!」ドン
ガイ「ドルク……わかった。一緒に来てくれ」
アインズ「なにかあったときの救出の準備はしておく。危険を感じたらすぐに引き返せ」
リン「まあ、死んでも安心してよ。そのときは私が有用に使ってあげるから!」
リーゼリット「リンさん!」
ガイ「……よし、行くぞ、ドルク」
ドルク「おう!」
◆
346 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 21:24:36.99 ID:pXB2Ik4/O
部屋の中央にある台座「」
ドルク「なんだありゃ……聖堂で剣が刺さってた台座に似てるな」
ガイ「だが、あの窪み……あれに飾られていたものは既にない様子だが」
ドルク「罠も無いみたいだし、本来だったらお宝部屋ってやつだったんだろうが……テルグレースがここを見つけて持ち帰ったんじゃねえか?」
ガイ「……あの様子だと、この遺跡から物を持ち出していない。以前ここに訪れた冒険者が持ち去ったのかもな」
ドルク「そういうことか……それじゃ戻って奥に進もうぜ。魔王が街を襲うまで時間が無いんだろ?」
ガイ「ああ──」クルッ
『待て』
ガイ「……ドルク、なにか言ったか?」
ドルク「ん?いや、何も。どうした?」
ガイ「……気のせいか」
『待て、と言っている。貴様に話しかけているのだ』
ガイ「……ドルク、この部屋で俺とお前以外の声は聞こえるか?」
ドルク「いや、聞こえないが……ガイ、何か聞こえるのか?」
ガイ「ああ……俺を呼ぶ声がする。罠の可能性がある。ゆっくり部屋を出ろ」
『罠では無い。台座の方へ近づけ』
ガイ「……声を信じるなら罠ではないと」
ドルク「胡散臭いな……俺もこの部屋に残るぜ。なにかあったらすぐに言えよ」
ガイ「……わかった」
スタスタ……
『来たか……この塔は絶望の魔王を鎖で繋ぐために作られた塔。正しき者に、我は力を与える』
ガイ「……正しき者?」
『貴様のことだ。貴様はここへ、絶望の魔王を止める手がかりを探しに来た……そうだな?』
ガイ「その通りだ……俺たちより前に、女が一人で探索しているはずだが、そいつには声をかけなかったのか?」
『この塔に入った時点である程度見定めている……お前が言っている女は、絶望の魔王を利用しようとしていた。我はそのような者に力を与えることはできない』
ガイ「与える力というのは?」
『絶望の魔王を封じる力だ……だが、今の我は意志のみの存在。我を使うには、正しき容れ物がいる』
ガイ「容れ物……正規の物ではないが、今はこれに移れるか?」スッ
翡翠の賽「」キラッ……
『ほう……力を発揮するには不十分だが、今のところはいいだろう……我を連れてこの塔の頂上まで行け』
──ピカァァァッ!
ドルク「──眩しっ!?……大丈夫か、ガイ!?」ダッ
ガイ「問題ない……先へ進もう」
ドルク「お、おお……なんともないならいいんだが……」
⭐︎剣?の意志を手に入れました。
347 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 21:25:05.58 ID:pXB2Ik4/O
ーー風切りの機械塔 踏破率[4/10]
アインズ「戻ったか。収穫はあったか?」
ガイ「……まだ、なんとも言えない。先へ進むぞ」
リン「二人とも無事だったー?んじゃ、先進もう」
サーシャ「あっ、リンさん!先行するのは危ないですよ!」タタッ
リーゼリット「こういった場所では走るのも危ないよ!」タタッ
ドルク「おいおい、二人とも走っちまってるじゃねぇか……」
テル「みんなが罠にかからないうちに追いかけないと!」タタッ
ガイ「おい、テル!……まったく、困ったな……」
アインズ「はぐれる前に追いかけるぞ!」
01-10 踏破率+1 敵襲
11-60 踏破率+2 罠(負傷+2)
61-70 踏破率+3 罠(負傷+1)
71-80 踏破率+3 罠(?負傷なし)
81-90 踏破率+4 物品発見(自由安価下2)
91-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
※負傷判定が10個貯まると死亡判定に入ります。
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 21:28:18.34 ID:DN0vgaQ3O
あ
349 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 21:59:30.72 ID:pXB2Ik4/O
ーー風切りの機械塔 踏破率[6/10]
ガイ(大体半分は超えたか……リンたちの姿が見えない。そんなに距離は離れていないと思ったが……もしや、分断されたか?いや、見えた──)タタッ
ガイ「ここで立ち止まってどうした──」
リン「あっ、ガイさん……」
サーシャ「ガイ……リーゼが……」
回復魔法「」ポワ……
腕から血を流すリーゼリット「あはは……罠だらけって聞いてたのに……手酷くやられちゃった……」
ガイ「……罠か」
テル「これは……ワイヤートラップにやられたんだね」
ドルク「鎧を着込んでたらダメージは少なかったが……防具が薄いと最悪死ぬタイプのトラップだ。命があってよかったぜ……」
リン「ごめん……いつも私一人で進んでたから、つい癖で前に出ちゃった……」
リーゼリット「気にしないでよ、リンさん……それに、腕が掠っただけだから、直ぐに動けるよ……」
ガイ「リーゼ、無理はするな」
リーゼリット「ううん、無理なんてしてないよ……それよりさ、先に進まなきゃ……ここで時間を喰ってる場合じゃないでしょ?」ググ……
ガイ「……街に戻ったらしっかり治療してもらおう。リン、独断で先行するな。俺たちは今集団で動いている」
リン「うん……本当にごめん……」
サーシャ「……止血はしたよ。傷口も塞いだけど……完全に元通りにはならない……動かすと、また開くかも」
リーゼリット「うん、わかってる。ありがと……」グッ
テル「おっと……私につかまって、リーゼリットちゃん」
リーゼリット「ありがと、テルさん……」
ドルク「よし、隊列組み直すぞ……誰も一人で前に出るなよ?」
リン「うん……」
アインズ「……切り替えろ。まだ私たちは遺跡の中にいる。これ以上の危険がまだ残っているかもしれないが、先に進む必要がある……」
リーゼリット「そうそう……ほら、行こ?」
リン「……」ギュッ
01-10 踏破率+1 敵襲
11-60 踏破率+2 罠(負傷+2)
61-70 踏破率+3 罠(負傷+1)
71-80 踏破率+3 罠(負傷なし)
81-90 踏破率+4 物品発見(自由安価下2)
91-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
※負傷判定が10個貯まると死亡判定に入ります。
現在の負傷判定 2個
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 22:01:27.93 ID:r+3Pj+9d0
あ
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 22:02:01.17 ID:1ZaeFHwp0
ユキが来てたので合流
352 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 23:38:56.93 ID:143rC2nZO
サーシャ「ん?……あそこの壁、変な形じゃない?」
テル「暗くてよく見えないけど……たしかに、なにか立体的……というか、動いてない?」
「──て!──」
ドルク「この声、亡霊系の魔物か!?」ザッ
リン「死の匂いはしないけど……」
アインズ「いや、よく聞け。これは……」
「──誰か、たすけて!」
ガイ「ハッキリ聞こえたな……まさか先に入っているやつがいるとは……」
リーゼリット「それより、相当困ってそうな声してない……?行ってあげようよ」
◆
壁から上半身だけ出してるユキ「あっ、あなたたちは──」ジタバタ
サーシャ「えっ、ユキ教授!?」
リン「……何やってるの、ユキさん」
ユキ「あなた……リン!?どうしてここに……いや、今はそれどころじゃなくて。見ての通り困ってるの。助けてください……///」
アインズ「どうやったらそんな状況になるんだ?」
ドルク「こういっちゃ悪いけど、このまま眺めてるのも悪くねえな……」
ガイ(同感だが、何も言わないでおこう)ジッ……
テル「ちょっとちょっと、男共。何を言ってんの。特にガイくん、目がいやらしいよ、目が」
ガイ「待て、俺は何も言っていないぞ」
ドルク「ははっ、冗談冗談!この壁なら直ぐに壊せるな……よっと……!」
鋼の槍「」シュババババ‼︎
壁「」ガラガラ……
ユキ「きゃっ……ふぅ、助かったわ。まさかあんな情けない罠にかかるなんて……」パンパン
リーゼリット「ユキ教授もこの遺跡に来てたんですね」
ユキ「ええ。魔王に対抗するなにかがあると聞いたら調べないわけにはいかないでしょう?まあ、下手したらあの壁で死んでいたかもしれないけど……」
サーシャ「通りがかって本当によかったです……」
アインズ「まったくだ……さて、この先は最上階か。お目当てのものがあればいいんだがな」
ガイ「……」チラ
翡翠の賽「」キラキラ……
◆
353 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 23:39:39.53 ID:143rC2nZO
ーー風切りの機械塔 最上階
真っ二つにされたゴーレムの残骸「」ボロッ
リン「……もしかしてテルグレースって人がやったの、これ?」
テル「この切れ方……ほぼ間違いなくグレースだ……」
ドルク「めちゃくちゃ頑丈そうな見た目をしてるが、一回で両断してやがる……相当腕が立つんだな、そいつは」
ユキ「おかげでこの階には大きい危険はないわ……罠もないから色々調べてみましょう」
ガイ「おい」スッ
翡翠の賽『馬鹿な……ここになら我が身体があると思っていたのだが……』
ガイ「身体?それは一体、どんな形をしている?」
翡翠の賽『黄金でできた剣だ……この塔に無いとなれば、誰かが持ち去ってしまったのか……これでは本来の役割を果たすことができない……』
ガイ「……心あたりがある。おそらく、俺はお前の身体を既に所有している」
翡翠の賽『なんと、それは本当か!?であればすぐに──』
ガイ「今、手元にはない……宿に戻ったら見せよう」
翡翠の賽『ぜひとも頼むぞ!』
サーシャ「……ん、なんだろう、これ?」スッ
古い本「」ボロッ……
リーゼリット「見るからにボロい本だね……案の定、中身も古代文字と汚れでほとんど読めないし……」
ユキ「あら、その本は……もしよければ、私に預けてもらえる?」
アインズ「ふむ……専門の知識を持つ者が読んだ方がわかることも多いだろう。構わん。必要なら写しを取って返してもらえばいい」
サーシャ「そうだね……それじゃあお願いします」スッ
ユキ「はい。たしかに受け取ったわ……内容がわかったらあなたたちにも教えるわね」
リーゼリット「うーん……でも、この遺跡も散々名前が上がってた割にはハズレだったね。せっかくの時間を無駄にしちゃった……」
ガイ「……いや、そんなことはないぞ。リーゼ」
リーゼリット「え?」
ガイ「この遺跡には重要なものがあった……宿に戻ったら説明する。この辺りには他に何もないようだし、まずはここを安全に脱出しよう」
⭐︎風切りの塔を攻略しました。
354 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/25(木) 23:40:17.32 ID:143rC2nZO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
ガイ「──さて、これなんだが……」
黄金の剣「」スッ
翡翠の賽『おお、まさしく!これぞ我が身体……感謝するぞ──』キラキラキラ……
──キラン!
聖剣『ふむ……久方ぶりだな……この感覚は……』
サーシャ「えっ!?剣が喋ってる!すごい!!!」
リーゼリット「えっ、なにこれ!?どういうこと!?」
アインズ「まさか本当にリビングソードの類だったとはな……」
テル「遺跡からの帰り道で、ガイくんが翡翠の賽とお喋りし出したときは内心ドキドキだったけど……こういうことだったんだね」
ガイ「……」
聖剣→リジェネ『はっはっはっ!まあそういうわけでよろしく頼む。私は遥か古に絶望の魔王を封印する際に作られた聖剣……リジェネブレイドと名付けられた。リジェネ、とでも呼んでくれ』
ガイ「……リジェネ、聞きたいことがある。お前は絶望の魔王について、どこまで知っている?」
リジェネ『知っておるとも。あやつは枯渇の権能を持つ。周囲の気を奪い、媒質を薄くすることで音も息も消える……静寂はその徴だ』
サーシャ「それが……ラハニさんが言ってた不自然な静寂……」
アインズ「枯渇……魔王らしい、珍しい魔法だ」
リーゼリット「リジェネなら……絶望の魔王を止められるの?」
リジェネ『止められると言うより、止めるための道具だ。我は、枯渇の逆を成す。奪われた気を満たし、静寂を破り、枯渇の領域を押し返す』
テル「……魔王の土俵をひっくり返すってこと?」
リジェネ『そうだ。無音の狩りを無力化し、吸収を鈍らせる。貴様らが戦える場を作るのが我が役割だ』
リジェネ『ただし、忘れるな。力は貸すが、条件付きだ』
ガイ「条件?」
リジェネ『誓いを守る限り、我は貴様に従う。だが支配や私欲のために振るうなら、その瞬間に剥奪する……暫定承認、というやつだな』
サーシャ「……本当に、意思があるんだ」
ガイ「……わかった。俺は誓いを破らない。魔王を止める。そのために、お前の力を借りる」
リジェネ『うむ。ならば準備を整えよ……前に我を振るった者たちも、あやつを倒すまでには至らなかったからな』
ガイ(残り二日か……何かやり残したことはないか?)
現在はテラヌス・ウルスです。(18日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください
※20日目になにか起こるみたいです
何をする?
安価下1~3
コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし
コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 23:41:27.72 ID:llLF5gpIo
絶望の魔王戦に備えてネームドに皆声かけていこう
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 23:49:24.64 ID:fhIbhBDTO
テルグレースに古代兵器は魔王だから止めとけと伝えつつ、世界を救うのは俺だと宣戦布告しとく
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/25(木) 23:51:33.94 ID:r+3Pj+9d0
リアンノンとソーラ、ソーラの様子を見てるホレスと遭遇
リアンノンの話ではどこかソーラが浮かれているように見えるとのこと
358 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/26(金) 00:00:52.43 ID:8Ap2/xrkO
そろそろテラヌス編も終わりが見えてきました。このままいけば魔王と一国の総力戦になりそうです……まだ19日目があるからなんとも言えませんが。
明日もチビチビ更新していきますのでよければお付き合いください。ちなみに、
>>1
のところにサンタさんは来ませんでした。
それでは、また。
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/26(金) 00:05:41.92 ID:vdWr6MMpO
乙
遺跡への襲撃が起きない優しい世界
360 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:39:45.97 ID:mg67i2UbO
>>359
ことごとく回避していきましたね。みなさま、本当にお見事です。
遅くなってしまいましたが、ほんの少し、更新していきたいと思います。
361 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:40:13.87 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 宮殿
ヨードリー「──以上で、絶望の魔王に対する臨時議会を終える。各首長は市民の避難誘導、兵たちに戦の準備を整えさせろ。有志の冒険者や学者たちの協力も得て、可能な限りの備えを尽くす。混乱を恐れて手を止めるな。以上だ」
ミラ「……魔王ってだけでも厄介なのに、世界樹の光の力を取り込んでいる可能性があるなんて……この国も終わりかしら?」
リアンノン「でも、諦めたくないです……ソーラがいるから。私だけじゃなくて、あの子の明日まで奪われるのは嫌です」
ミラ「あら、母親らしい……安心なさい。諦めたわけじゃないわ。やれることは全部やる。諦めるのは、全ての手を尽くしたあとで遅くないでしょう?」
リアンノン「はい……!」
ラハニ四世「ほほっ、立派になったもんじゃのう、我が孫は……こりゃどうしても、まだ死ぬわけには行かなくなったわい」
眼鏡をかけたターバン兵士「ラハニ様……もうあなたはスピーゲル族首長ではなく一市民です。送りますので避難してください」
ミラ「そうよ、おじいちゃん。危ないんだからあとは私に任せて避難して」
ラハニ四世「みんなして年寄りを虐めるでない。わしとてこの国の危機を黙って眺めておることはできないのだ」
リアンノン「ラハニさん……お気持ちは嬉しいですが……ここで無理をして倒れたら、みんなの心が折れます。避難所で、逃げてきた人たちを落ち着かせてください……それも、この国を守る立派な役目です」
ラハニ四世「……ほう。言い回しが上手くなったのう」
ミラ「……おじいちゃん。ここで頑固を通すなら、私は本気で縛ってでも運ぶわよ」
ラハニ四世「ほほっ……その物騒さは昔のままじゃな」
眼鏡をかけたターバン兵士「ラハニ様。避難先には首長は誰もいません。指示を出せる人間が必要です。あなたが行けば、混乱が減ります」
ラハニ四世「……よし、分かった。避難してやる……倉庫の奥、砂避けの布と乾燥肉の備蓄がある。あれを避難所へ回せ。腹が減れば心も折れる。恐怖は腹からくる……忘れるでないぞ」
リアンノン「……はい。すぐに手配させます」
ラハニ四世「お前さんも、十年前と比べて首長として成長したのう……グラン、案内してくれるか?」
眼鏡をかけたターバン兵士「はっ……」
ラハニ四世「ミラ、リアンノン。死ぬなよ。孫の孫の顔を見るまでは、わしは死ねん」
ミラ「……縁起でもないこと言わないで。生きて帰るわよ、必ず」
◆
362 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:40:41.05 ID:mg67i2UbO
ーー大魔女の部屋
コンコン
トゥルーエンド「……入りなさい」
ユキ「失礼します」
トゥルーエンド「ユキ……お疲れ様。状況はどう?」
ユキ「……はい。新しく発見された被害域なのですが……これまでの報告例と比べて広く、土地の枯渇も速くなっているようです」
トゥルーエンド「もうそろそろ世界樹の光に適応するってことね……適応する前ですら、封印が関の山だったのに……強化された魔王を相手にどこまでやれるのかしら……ガイたちから新しい情報は得られたかしら?」
ユキ「風切りの機械塔を踏破した際、封印に関わる聖剣の存在が確認できたそうです」
トゥルーエンド「……聖剣?」
ユキ「ええ。枯渇の逆を成す、とのことです。奪われた気を満たし、魔王の領域を押し返す……要点は、こちらが戦える場を作れる可能性がある、ということです」
トゥルーエンド「場を作れる……つまり、結界の代替、あるいは結界の核になる」
ユキ「もう一点。機械塔の最上階で、古い記録らしき本が回収されています。現在は私が預かっていて、損傷が激しいので修復と判読を進めていますが……封印の手順か失敗例が残っている可能性があります」
トゥルーエンド「……わかった。あなたは本の解析を急いで。私は各首長と共有して、防衛の前提を組み替えるわ」
ユキ「はい……では、私は作業に戻ります。大魔女様も、ご無理はなさらないように」
トゥルーエンド「ええ。よろしくね……」
◆
363 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:41:29.22 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 首都
ベルフレア「師匠!こっちの結界、作業終わりました!」タタッ
ベスティア「次はホトルス族の土地へ向かってください。終わり次第、大魔女帝国の人たちを手伝うように。私は宮殿の方へ結界を張りに行きます」
ベルフレア「了解です!」ダッ
ベスティア「……ベル。待ちなさい」
ベルフレア「わっとと……なんですか?」
ベスティア「もし仮に……私が死んだらあなたが結界の指揮を引き継ぎなさい」
ベルフレア「えっ?……そんな、冗談やめてくださいよー!師匠が死ぬわけないじゃないですか!」
ベスティア「ベル」
ベルフレア「……絶対に、そうはさせません!たとえどれだけ絶望的な状況でも、最後は必ずハッピーエンドになるんです!私、次の場所に行ってきます!」ダッ
タッタッタッ……
ベスティア「……そう言えるあなたが誇らしいです。私も簡単に死ぬ気はありませんが……最悪の結末も、覚悟しておかないといけませんね……」
◆
364 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:41:57.51 ID:mg67i2UbO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
ザワ……
リーゼリット「……あまり残ってないね」
アインズ「当然だ。魔王相手にわざわざ戦いたい、なんて物好きはそういないだろう。自ら命を捨てに行くようなものなのだからな」
テル「……店主さんは避難しないんですか?」
猫耳の褐色女性「はい……兵士の方や、皆さんのように残って下さった方々がいるので……私も最後までこの宿を灯しておきます。帰ってくる人がいるなら、迎える場所がないと」
サーシャ「……危なくなったらすぐに逃げてください。今この国に魔王がいつ来てもおかしくないので……」
猫耳の褐色女性「ありがとうございます……でも、大丈夫です。危なくなったら逃げます。約束します」
ドルク「なに、そんな悲壮な感じになる必要はねえよ!魔王だろうが何だろうが、ぶっ倒せば解決だ!」
リン「威勢がいいねぇ、ドルクさん」
ドルク「お、おう!当たり前だろ!」
リン「……当たり前、か。死なないでよ、ドルクさん。みんなも。材料にはしたくないからさ」
リーゼリット「材料って……」
サーシャ「リンさん……」
リン「……あ、今のは言い方が悪かった。死なないでは本音。材料云々は……癖。ごめんね」
アインズ「まったく……反省している顔に見えんのが厄介だな」
リン「してるってば。ほら、このとおり」ニコ
ドルク「本当に謝罪してんのか……?」
リン「でも、ほんとにね。死者が増えると、私の研究は進む……それが一番嫌なんだよ。私が得をする形で、人が死ぬのは」
テル「……リンさんって、たまに変なところでちゃんとしてるよね」
リン「たまにじゃなくて、基本ちゃんとしてるよ?」ムッ
◆
365 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:42:46.56 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 地下牢
スタスタ……
セーレフェリア「ん?……ああ、ガイ。久しぶりだね。元気だった?」
ガイ「……」
セーレフェリア「何か言ってよー。こっちはずっと退屈してるんだからさぁ」ジャラ
ガイ「魔王が動く可能性がある。戦うことになれば、被害は避けられない……セーレ、お前の力は使い方次第で民を守れる」
セーレフェリア「えー?急に民を守れって?わたし、そういうの興味ないんだけど」
ガイ「知っている。だから取引だ。魔王戦で協力しろ。戦闘が終わるまで、お前に最低限の自由を与えるよう、各首長に進言する」
セーレフェリア「最低限って、どのへん?」
ガイ「拘束具はつけたまま、行動範囲は戦場に限る。監視は複数。逃げれば即処分。条件は変わらない」
セーレフェリア「うわ、渋っ。楽しくないなぁ」
ガイ「楽しい必要はない。必要なのは結果だ」
セーレフェリア「結果ねぇ。まあいいや。で?協力しろって言われても……わたしが魔王を倒したら、みんな喜ぶの?」
ガイ「喜ぶ者もいる。恐れる者もいる。お前は嫌われているからな」
セーレフェリア「知ってるよ。ここで熱い視線をいつも貰ってるもん」
ガイ「協力しろ。ここで魔王を止められなければ、お前の世界征服の野望も潰えるぞ」
セーレフェリア「協力したら、フローディアのことも聞くつもり?」
ガイ「話す気があるなら、今話せ」
セーレフェリア「やだ。取引の価値が減るじゃん」
ガイ「……」
セーレフェリア「……ねえ、ガイ。あなたはわたしを殺さずに閉じ込めた。理由は被害を減らすためだって言ったけど……ほんとは、怖いんじゃないの?」
ガイ「何がだ」
セーレフェリア「わたしの処遇を決めるとき言ってたよね。『被害を減らすための道具として生かす』って……道具って便利だよねー。罪悪感が薄まるもん。道具だからって言えば、どんな汚いことでも手が動く」
ガイ「……俺は汚いことをする。それで守れる命があるなら──」
セーレフェリア「ほら、それ。まさにそれが怖いんだよ」
ガイ「……何?」
セーレフェリア「守るためって言いながら、あなたはだんだん慣れていく。誰かを使うことにも、誰かが壊れることにも。もちろん、自分自身も含めて。そうやって、気づいたら自分が何になったか分からなくなる──」
セーレフェリア「それが怖いんでしょ?」
366 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:43:13.40 ID:mg67i2UbO
ガイ「……俺が何になろうと構わない。守れる命があるなら、それでいい」
セーレフェリア「ほんとに?」
ガイ「俺は俺を守るために戦っているわけじゃない。街が焼けるのも、人が倒れるのも、可能な限り見たくない。それだけだ」
セーレフェリア「それだけ、で済ませちゃうんだ」
ガイ「済ませる。迷って手が止まった瞬間、守れるものも守れなくなる」
セーレフェリア「ふーん……じゃあ、聞くね。もし魔王と戦ってて、わたしが魔王そっちのけで暴れ出したら?」
ガイ「殺す」
セーレフェリア「即答だ。かっこいー」
ガイ「必要なら躊躇はしない」
セーレフェリア「へぇ……躊躇しないんだ」
ガイ「ああ」
セーレフェリア「ひとつだけ確認。あなたは殺すって言葉を、脅しのために使わない。必要になったら、ほんとにやる」
ガイ「その通りだ」
セーレフェリア「うん。じゃあ信用できる。少なくとも、筋は通ってる」
ガイ「信用など要らん」
セーレフェリア「いるよ。だって、背中を預けるんでしょ?逃げたら死ぬ。余計なことをしたら死ぬ。つまんないけど、分かりやすい……それなら、こっちも条件。お願い、って形にしとくけど……聞いてくれる?」
ガイ「言え」
セーレフェリア「わたしを兵器みたいに使うなら、使う瞬間は……テルの前で命令しないで。テル、そういうの一番嫌うから」
ガイ「……わかった」
セーレフェリア「それと、もうひとつ。魔王戦のあと、またここに戻るなら……テルと話す時間、ちょうだい……少しだけで、いいから」
ガイ「……首長に伝えよう」
セーレフェリア「……やった。楽しみができた♪」
ガイ「勘違いするな。怪しい動きをしたら、その提案ごと潰す」
セーレフェリア「うんうん。分かってる分かってる。それじゃあ協力するよ。少しは面白そうだし。さっきのお願い、忘れないでね?」
ガイ「ああ……」
セーレフェリア「そうそう──魔王と戦うなら、あなたも自分を道具にしないでね。壊れたら、取引も成立しなくなるから。それじゃあね、ガイ」フリフリ
ガイ「……」
◆
367 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:44:12.33 ID:mg67i2UbO
ーーテラヌス・ウルス 地下牢の入り口
警鐘「」ゴーン……ゴーン…….
避難する市民たち「」ゾロゾロ……
オレンジ色のスライム「!」モニャッ
テルグレース「……魔王が来るかもしれないというのに、逃げないのか。死に急ぐ愚か者か……よほどの理由があるか」
ガイ「……テルグレース。ここで何をしている」
テルグレース「個人的な用件の確認だ。お前は?」
ガイ「さっきまで地下にいた。……取引のために」
テルグレース「取引?まさか──」
ガイ「セーレフェリアだ。魔王が来れば戦になる。その時、あいつの力が必要になる」
テルグレース「……囚人を引きずり出して戦わせる気か」
ガイ「綺麗事は不要だ。勝率は高い方がいい……ここで会ったついでだ。ひとつ伝えておく」
ガイ「お前が探している古代兵器は、兵器じゃない。今、この国を襲おうとしている魔王そのものだ」
テルグレース「……戯言を」
ガイ「古代の連中は利用しようとして失敗した。だから書庫に封じた。最初から、古代兵器なんて存在しなかった」
テルグレース「根拠は?」
ガイ「これだ」
黄金の剣「」キラン
テルグレース「……剣?」
ガイ「リジェネブレイド。絶望の魔王への対策として造られた聖剣だ」
リジェネ『……久方ぶりだな、娘』
オレンジ色のスライム「」モニャッ⁉︎
テルグレース「……塔の声。お前が、あれの正体か」
リジェネ『見ての通りだ。貴様には渡さぬ──そう言ったはずだな』
テルグレース「渡す渡さぬを決めるのは剣ではない。ガイ、その剣を渡せ。今すぐに」
ガイ「断る」
368 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 01:44:43.01 ID:mg67i2UbO
テルグレース「……状況が見えていないのか。その剣は魔王のために作られたと言ったな。魔王が来る。お前が持つ意味は薄い……勝率を上げたいと言ったのはお前だ。なら最適解を選べ。私に渡せ」
ガイ「最適解は一つだ。お前には持たせない」
テルグレース「……理由は?」
ガイ「お前はいずれ支配に使う。そういう目をしている」
テルグレース「支配は手段だ。秩序なくして救済は成立しない」
ガイ「秩序の名で誰かを踏み潰す……セーレフェリアと同じだ」
テルグレース「……あれと一緒にするな」
ガイ「やり方が違うだけだ。行き着く先は同じになる」
テルグレース「根拠のない決めつけだ」
ガイ「根拠ならある。風切りの塔は、お前を正しき者と認めなかった。だから剣は渡さない」
リジェネ『その通りだ。私は“救済”の皮を被った支配には力を貸さぬ』
テルグレース「……話は終わりだ。渡さないなら、奪う」
ガイ「やってみろ」
テルグレース「魔王が来る前に死にたいのか?」
ガイ「死ぬ気はない。世界を救うのは──俺だ」
警鐘「」ゴーン……ゴーン……
テルグレース「……最後の警告だ。剣を差し出せ」
ガイ「断る」
オレンジ色のスライム「」モニョ……
テルグレース「──後悔するなよ」
大剣「」ジャキン……
ガイ「──来い」
リジェネ『此度は魔王との戦いではない。我の権能は貸せぬ……悪いがな』シャキン……
ーー戦闘開始 テルグレースーー
01-50 痛恨
51-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心
閃光玉+10(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/27(土) 02:06:12.93 ID:8iHXLYzp0
閃光玉
370 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 19:38:48.75 ID:T5DsDkmaO
切り裂かれる地面「」ズシャアッ……!
真っ二つになる建物「」スパッ……
ガイ「……正面から打ち合うのは無理そうだな」タタッ
ガイ「だが、振った後の隙は大きい……!」シュンッ
黄金の剣「」ブンッ!
大剣を引き戻すテルグレース「速い、が──」ズズズ……
弾かれる黄金の剣「」ガギィンッ!!!
ガイ「防がれたか……」スタッ
リジェネ『貴様、剣の扱いがなっておらんな。あの娘の方が遥かに上手だぞ』
ガイ「記憶を失くす前はそれなりだったらしいんだがな……!」シュンッ
ガイのいた場所を通り抜ける斬撃「」ズバッ──!
テルグレース「これも避けるか。いい加減に倒れろ」
大剣「」ブンッ……!
飛んでくる斬撃「」ゴオオオオオッ!
ガイ(動きは大振りだが、飛んでくる斬撃は尋常じゃなく速い……あの大剣が振られなければ──)
ガイ「」スッ
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!
大剣でガードするテルグレース「!」バッ
大剣「」ギィン!ギィン!
テルグレース「……剣では勝てぬと悟ったか。くだらないな……もう終わらせ──」
閃光玉「」ピッカァァァン‼︎
テルグレース「閃光玉!?チッ、小賢しい──」
ガイ「──大剣が振られなければここまで近付ける」シュンッ
黄金の剣「」シャキン……
371 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 19:39:23.67 ID:T5DsDkmaO
両腕を落とされるテルグレース「……!?、あっ……バカ、な……」
ボトボトッ……
地面に落ちる大剣「」ドスン……
ガイ「……」シュンッ
オレンジ色のスライム「〜〜〜!!!」モニャニャ
テルグレース「来るな!」
オレンジ色のスライム「!」モニャッ……
テルグレース「……ッ、なぜだ……!」ビチャビチャ……
銃口を向けるガイ「」スッ
魔導拳銃「」カチャ
テルグレース「首をはねることもできたはずだ……なのに、なぜそうしなかった……?」
ガイ「必要じゃないからだ」
テルグレース「……綺麗事か」
ガイ「約束をした」
テルグレース「約束?……何を言っている」
ガイ「テルとな……あいつは、お前たちをただ斬り捨てて終わりにしたくないと言った。止めるべきなら止める、敵なら倒す……だが、殺さずに済むなら殺さない、と」
テルグレース「……そんなもので、私は生かされているのか」
大きい布を運ぶオレンジ色のスライム「……!」モニャ……
ガイ「……借りるぞ」スッ
布を巻かれるテルグレース「……触れるな」
ガイ「拒否してもいい。だが拒否した場合、お前はここで失血死する。原因は俺が作ったが、手を下していないから約束は守れる──それでもいいなら、そうしろ」ギュッ!
テルグレース「くっ……!」
リジェネ『腕を斬り落としておいて看病とは、随分と器用な真似をするではないか』
ガイ「黙れ。今は止血が先だ」
◆
テルグレース「……これで、終わりか」
ガイ「ああ。最低限はな」
テルグレース「……私を生かして、何を考えている」
ガイ「今は魔王だ。お前と争っている場合じゃない。このまま退け」
テルグレース「……退く?この私が?」
ガイ「お前が望むならまだ戦うが」
テルグレースを支えるオレンジ色のスライム「」モニャ……
テルグレース「……ッ」ギリ……
テルグレース「……いい。今は退く。だが、忘れるな。世界を救うのはお前ではない……私だ」
ザッ……ザッ……ザッ……
地面に落ちたままの大剣「」
ガイ「……行ったか」
◇
リーナ『……ためらわなかった……ね……』
セーレフェリア『守るためって言いながら、あなたはだんだん慣れていく。誰かを使うことにも、誰かが壊れることにも。もちろん、自分自身も含めて』
セーレフェリア『気づいたら自分が何になったか分からなくなる──それが怖いんでしょ?』
◇
ガイ「……戻ろう」スタスタ……
⭐︎セーレフェリアを撃退しました。
372 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 19:40:24.01 ID:T5DsDkmaO
ーーテラヌス・ウルス 首都
避難する市民たち「」ザワザワ……
ソーラ「やだ!ソーラも残る!」
リアンノン「わがまま言わないの!」ギュッ
ソーラ「だって!だってね!ソーラ、ここにいないと──」バタバタ
リアンノン「ここにいないと、じゃありません!あなたは子どもだから、!」グッ
ソーラ「子どもでも……やくそく、したもん……!」
リアンノン「……約束?」
ソーラ「……うん。もうすぐ、会えるって……だから、いなくなったらだめって……」ニマ
リアンノン「……ッ」ゾクッ
リアンノン(ソーラ……なんで、こんなときに笑っているの……?)
ガイ「リアンノン、ソーラ」スタスタ
リアンノン「ガイさん……!」ハッ
ガイ「何をしている」
リアンノン「避難させようとしているんです……でも、この子が……」ギュッ
ソーラ「ソーラものこる!おかあさまも残るんでしょ!?なんでソーラはダメなの!」
リアンノン「私はホトルス族の首長としてやらなきゃいけないことがあるの!あなたまで危険な目に遭わせるわけには──」
ソーラ「でも……!」
リアンノン「ソーラ、お願い……!」ギュッ
ソーラ「あっ、おかあさま……?」
リアンノン「……あなたがここに残ったら、私は首長じゃいれなくなる……」
ソーラ「……」ジワッ
リアンノン「ソーラ、私の仕事は、ここに残ることじゃないの。守るために動くこと……そのために、あなたには……安全な場所にいてほしい」ブルッ
ソーラ「……でも」ボソ
リアンノン「聞いて……避難所に行くのは、逃げることじゃない……あなたが避難してくれるから、私はここにいられる」
リアンノン「だから、ソーラが避難するのは……私を助けること」ニコ
ソーラ「……ソーラが、おかあさまを……たすける」
リアンノン「ええ……だから、私を助けてくれる?」
ソーラ「……おかあさま」グッ
ソーラ「ぜったい、あとで、むかえにきて」
リアンノン「ええ。必ず──必ず、迎えに行く」ギュッ
ソーラ「……やくそく」ギュッ
リアンノン「約束」ギュッ
ガイ「……リアンノン、よければソーラを安全なところまで送っていこう」
リアンノン「ガイさん……では、申し訳ないのですが、ソーラを……お願いします」
◆
373 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 19:40:51.24 ID:T5DsDkmaO
ーーテラヌス・ウルス 避難所
ザワザワ……
ソーラ「……ありがとう、ガイさん。ガイさんは、ここに残るの?」
ガイ「いや……俺はここに残らない」
ソーラ「……じゃあ、どこいくの?」
ガイ「必要な場所だ。お前が知る必要はない」
ソーラ「……むずかしいこと、するの?」
ガイ「やることは一つだ。ここにいるやつらが、ちゃんと眠れるようにする」
ソーラ「ねむれるように……?」
ガイ「ああ。怖くて眠れない顔が多い」
ソーラ「……ソーラも、ちょっとこわい」
ガイ「それでいい。怖いなら、ここにいろ」
ソーラ「……ガイさん」
ガイ「なんだ」
ソーラ「おかあさま、だいじょうぶ?」
ガイ「……大丈夫にするために動いてる」
ソーラ「ガイさん」
ガイ「なんだ」
ソーラ「あとで……また、会える?」
ガイ「ああ……会えるさ。帰ってきたら声をかける」
ソーラ「……じゃあ、待ってる。気をつけてね」
◆
壁際で腕を組むホレス「……」ジッ
ガイ「ホレス……ここで何をしている」
ホレス「ソーラのこと、みてた」
ガイ「……戻るぞ。宿で飯を食って、明日の段取りを詰める」
ホレス「ガイ」
ガイ「なんだ」
ホレス「ソーラのこと……さいあく、かくごしておくべき」
ガイ「……どういう意味だ」
ホレス「こどもが、こどものまま、すむとはかぎらない……うれしいかお、こわい。ひっぱるちから、つよい」
ガイ「……分かった。最悪も想定して動く……行くぞ」
◆リアンノン、ソーラ、ホレスと話しました。
374 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 19:41:20.53 ID:T5DsDkmaO
現在はテラヌス・ウルスです。(19日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください
※20日目になにか起こるみたいです
何をする?
安価下1~3
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/27(土) 19:41:49.15 ID:8U2Tj9bc0
ガイ、サーシャテルルーと混浴する
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/27(土) 19:43:59.25 ID:LO58w3QnO
リンとユキの模擬戦を見届ける
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/27(土) 19:44:13.02 ID:BESuOjsio
テルグレースの大剣回収して武力アップを図る
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/27(土) 19:46:00.94 ID:DAGmYqiB0
アルバ、エルマ、バールベルトと合流
379 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 23:51:35.01 ID:mQhtn4DkO
ーーテラヌス・ウルス 首都
シーン……
瓦礫の影を覗き込むリン「だーれもいない?……よし。生存者ゼロ……じゃなくて、逃げ遅れた人はいないね」ピョコ
リン「にしても、なんでここだけこんなに荒れてるんだろ?火事場泥棒ならぬ火事場テロリストでもいたのかな?……ん?」
地面に横たわる大剣「」ズン……
リン「うわ、でっか……なにこれ……戦いの置き土産?なんだか業物な気配がするけど……放置はだめだなぁ。子どもが触ったら怪我しちゃうよ」ツンツン
リン「……よし。じゃ、拾得物として回収!持ち主に返すまで、私が預かります!」スッ
大剣「」ズズ……
リン「重っ!?……うそでしょ。これ、持ち歩くの無理じゃん……運び役を呼ぶか」スッ
魔法陣「」ボワッ…
ばら撒かれる骨「」バラッ……
首なしスケルトン「」ズズズ……
リン「やっほー、デュラハン。臨時でお仕事なんだけど、この大剣持てる?」スッ
大剣を握る首なしスケルトン「」ガシッ……ブンッ!
リン「……持てるんだ。じゃあ装備しよっか」
大剣を構える首なしスケルトン「」ズン!
リン「わー、絵面が最悪。悪役みたい!」パチパチ
宿の方向を指差す首なしスケルトン「」スッ
リン「うん……みんなに報告しにいこ。これ拾ったって……怒られそうだなあ、勝手に動かすなって……帰ろ、デュラハン。それ、落とさないでよ?」
親指を上げる首なしスケルトン「」グッ
◆
380 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/27(土) 23:52:04.34 ID:mQhtn4DkO
スケルトンの肩に乗ったリン「おーい、みんなー」フリフリ
大剣を携えた首なしスケルトン「」ズシン…ズシン…
ドルク「おわあっ!?……って、リンかよ!心臓に悪い!」
テル「絵面が毎回ひどいね……」
リーゼリット「その剣……大きすぎない?」
サーシャ「リンさん、どこでそんなの……?」
リン「昨日の戦いの跡っぽい場所に落ちてたの。市民が戻ってきて踏んだら危ないし、兵士さんが触って怪我しても嫌だし……とりあえず私が回収したんだ」スト
テル「……持ち主が探してたら面倒じゃない?」
ガイ「それについては心配はいらない。持ち主はそれをしばらく使うことはできないだろう」
アインズ「知っている口ぶりだな」
ガイ「……知っている。昨日、その剣を振っていたのはテルグレースだ」
テル「え?」
ドルク「風切りの塔のゴーレムを倒してたヤツか!」
リーゼリット「なんでわざわざ置いていったんだろ……?」
ガイ「……落としていったんだ」
テル「……グレースはそんなことしないでしょ」
ガイ「現に大剣を置いていってる。手放したくなくても、手放さざるを得ない状況だった」
サーシャ「……追い詰められてたってこと?」
ガイ「戦いの途中で、立て直す余裕がなくなった……それだけだ」
アインズ「……相手は退いたのか?それとも逃げたのか?」
ガイ「退いた……今は争っている場合じゃないと判断したんだろう。それより、その大剣だが……テルグレース以外で今この場で使えそうなのはアインズとリンくらいか」
リン「私は“私が振る”って意味なら無理だよ?重いし。……でも、首なし鎧に持たせるなら話は別」ピッ
大剣を携えた首なしスケルトン「」ズシン…
アインズ「私は扱える。だが、武器を替えるには慣らしが要る。今この瞬間の即戦力という意味なら、リンの眷属に持たせる方が早いだろう」
テル「ねえ、待って。そもそも落とし物を勝手に戦力化して大丈夫なの?」
ガイ「持ち主が戻ってきて返せと言うなら返す。それまでの間、借りておくだけだ……魔王が相手なら猫の手も借りたい状況だろう。使えるものは使うべきだ」
誰が使う?
安価下1
1 リン
2 アインズ
3 やっぱり使わない
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/27(土) 23:58:31.28 ID:PmO1jBSd0
2
382 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/28(日) 00:02:30.04 ID:c79Ko3p3O
本日はここで更新を終わります。
次はリンとユキの模擬戦、サーシャとテルとトゥルーエンドさんと仲良く入浴するところからスタートしていきます。
ちなみにアルバさんとバールベルトさん、エルマさんについては魔王戦で協力してくれますのでご安心(?)を
それでは、また。
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/28(日) 00:10:55.63 ID:nu7LkVSBo
乙
仲良く修羅場か
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/28(日) 08:47:38.88 ID:+NYoH7MS0
乙
テレグレースを無力化したとはいえテレグレースの両腕切り落とすのはなかなかエグいな。
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