【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ

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592 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/24(土) 21:28:55.94 ID:c9r7T9e7O
グレイグ「……っくぅ!オノゴロの酒は美味い!これがわかんねぇってのは、人生の半分損してるみてぇなモンだぞ?」

ガイ「……そうとは限らないだろう」

グレイグ「じゃあお前は何を目的に生きてんだ?」

ガイ「世界めくれを止め──」

グレイグ「違う違う!それを言ったら俺だってそうさ!なんかあるだろ、飯だったり、博打とか女とかよ」

ガイ「女……」

グレイグ「お?表情が変わったな?ここにゃ俺とお前しか居ないんだ。なんかあったら相談に乗るぜ?」

ガイ「……気持ちが曖昧なまま、付き合うことについてなんだが」

グレイグ「……おいおい。急に真面目かよ」

ガイ「茶化すならやめる」

グレイグ「茶化さねぇよ……続けろ」グビ

ガイ「俺は……今、頭から離れない相手がいる。誰か一人を選ぶとか、そういう話をする段階じゃないのに」

グレイグ「相手、ってのはパーティの誰かか?」

ガイ「含まれている。サーシャとアインズ……他はテルとルー……トゥルーエンドか」

グレイグ「おうおう、聞いたことある名前……待て、最後にとんでもないビッグネームが出てきたな。お前それ、恋バナじゃなくて国家案件だぞ……まあいいか。で、曖昧なまま付き合うってのは、一人に決めたら他を裏切る気がして決めなきゃ決めないで全員を裏切ってる気がする……ってところか?簡単な話だな!全員を本気にしちまえばいいんだよ!」

ガイ「それができれば苦労はしない」

グレイグ「ハッハッ!それはそうだよな!……そいつらとはどこまで進んでるんだよ、ええ?」

ガイ「……どこまで、とは?」

グレイグ「とぼけんなよ。手繋いで終わりって訳じゃねぇだろ?」

ガイ「……テルとルーとは……それなりに」

グレイグ「そうか……そりゃなんていうか……名前の呼び方でなんとなくそうじゃないかとは思ってたが……胃が痛くなるのもわかるわ。お前、よう生きてるな」

ガイ「……結局、俺が全部ちゃんと言えってことか」

グレイグ「そうだな。最後に一個だけ聞くが……」ゴクッ

ガイ「なんだ」

グレイグ「お前が今、一番怖いのは選ぶことか?それとも、選んだ後に失うことか?」

ガイ「……」

グレイグ「答えが出たら、やることも決まる。ほら、食え。何はともあれ生きてかなきゃならんからな!そして精一杯悩め!」

⭐︎グレイグと話しました。
593 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/24(土) 21:29:27.74 ID:c9r7T9e7O
大量の料理「」ドン

ガイ(グレイグは一升瓶をもう一本頼んだ後に部下に呼ばれて店を出た……金はいいと言ったのに、置いていくとは気前のいいヤツだな……さて、残った料理がそれなりにあるが……1人で処理できるか、コレ?)モグ

若い男店員「お客さーん、追加の一升瓶ですー……って、あれ?さっきの大男の方は?」

ガイ「帰った。置いてくれ」

若い男店員「はーい……あ、あとこれ、隣のお客様からです」スッ

小皿(スルメ)「」トン

ガイ「……?」

若い男店員「『面白い話を聞かせてくれた礼』だそうで」

ガイ「……」



ガイ「……結構……しんどいな」

クマを浮かべた白髪ポニーテールの女性「……あ。まだ食ってたんだ」

ガイ「……?」

クマを浮かべた白髪ポニーテールの女性「失礼。ここまだ空いてる?」

若い男店員「いらっしゃいませー。はい、こちらなら……相席になりますが」

クマを浮かべた白髪ポニーテールの女性「私はいいよ。あなたは?」

ガイ「……別に構わない。食べたいものがあったら勝手に食え。処理できなくて困ってる」

クマを浮かべた白髪ポニーテールの女性「私に残飯処理を手伝えと?……まあ、少しでも金が浮くからいいか。ありがたくいただきますね、異国の旅人さん」

ガイ「……ああ」

クマを浮かべた白髪ポニーテールの女性「……スルメ、嫌いだった?」
スルメ「」スッ

ガイ「……さっき隣で話を聞いてたのはお前か」

クマを浮かべた白髪ポニーテールの女性→キキョウ「途中から聞いてたけど中々面白い人間関係してるよね……」ゴクゴク

ガイ「……なぜ一度、店を出た?」

キキョウ「一杯だけひっかけたら今日は来ないつもりだったけど……無理だった……はぁ……まだいるなら少し付き合ってくれない?」

ガイ「……」

キキョウと何か話す?
安価下1〜2
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 21:35:07.07 ID:X8p5M/HEO
お前は何者だ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 21:35:50.66 ID:scLOjsI2o
隈が酷くてなんか色々偲ばれるなって
596 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/24(土) 23:20:58.09 ID:oIi2UXJrO
ガイ(キキョウ……キキョウ?最近どこかで聞いたような……)

ガイ「……お前は一体何者だ?」

キキョウ「んー?朝廷で働いてる一役人……ってところかな」

ガイ「朝廷の……役人が、こんな時間に居酒屋で一人で飲むのか」

キキョウ「別にいつ飲んでもいいでしょう?仕事に支障はないんだから……」ゴキュゴキュ……

ガイ(待て、あの一升瓶はグレイグも消費するのに時間がかかっていたシロモノだぞ!?どうして既に空になりかけている?)

ガイ(……思い出したぞ。サーシャやメルルが言っていたな──)

ガイ「……太政大臣か」

キキョウ「……あ。いや、違う違う。太政大臣じゃなくて太政大臣をやらされてる可哀想な人ね」ゴクゴク

ガイ「否定になってない」

キキョウ「否定すると面倒が増える。肯定しても面倒が増える。じゃあ同じでしょ?」モグ

ガイ「……」

ガイ「……目の下、ひどいな」

キキョウ「鏡見なくてもわかる。言わなくていい」ゴクゴク

ガイ「寝てないのか」

キキョウ「寝てるよ。日付が変わる前に一回、変わった後に一回」モグ

ガイ「それは寝たと言わない」

キキョウ「睡眠の定義の話をしてる余裕があるなら、私の仕事も減ってる」カラン

ガイ「……」

キキョウ「はぁ……デロデロした教えが広がるわ、近代化が急すぎて民がついていけてないわ、反朝廷の動きがまた見られてるし、外国が隙を見て入り込もうとしてるわ……もうこの国は終わりだよ」

ガイ「……それを太政大臣が言っちゃお終いだろう」

キキョウ「役職上やれることはやらないと。将軍様の顔に泥は塗れないし……でもさ。やれることをやっても、間に合わないことがあるんだよ」ゴクッ

ガイ「間に合わない?」

キキョウ「民の心とか、空気とか。『そうなってから慌てる』っていう、あの手のやつ。私は政治家だから、数字と帳面で殴ることはできる。法で縛ることもできる。……汚い手も、まあ、使える」

ガイ「……」

キキョウ「でも『信じる』とか『安心する』とか、そういうのは、書類じゃ増えない。だから酒が減る」ゴクゴク

ガイ「それがクマの原因?」

キキョウ「原因は全部。だからクマも全部」

ガイ「将軍、か」

キキョウ「うん。あの人が折れたら、この国は本当に終わる。だから折らせない……絶対に……」

ガイ「……」

597 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/24(土) 23:21:51.56 ID:oIi2UXJrO
ーーオノゴロ国政区 トウゲン城へ続く道

スタスタ……

背負われたキキョウ「あ"ぁ"……飲み過ぎた……すまないな、ガイ……」

ガイ(……酔っ払いの扱いも慣れてきたな。イーリンやテルは元気にしているだろうか)

小脇から現れたラルフ「──やっぱり、ガイか」ヌッ

ガイ「……誰だ」ギロ

ラルフ「おいおい、恩人に向ける視線じゃねぇぞ、ソレ……いや、質問をするのはこっちだ。お前こそ、何者だ?」

ガイ「……通りすがりだ。どけ」

ラルフ「通りすがりが太政大臣を背負って城へ向かう?オノゴロも随分と治安が良いらしい」

背負われたキキョウ「う”る"さ"い"……早く帰らせろ……」

ラルフ「おっと、失礼……その目にその声……10年前と何一つ変わってない。一体どういうカラクリだ?」

ガイ「俺を知ってる口ぶりだな。だが俺はお前を知らない……誰だ」

ラルフ「ラルフ・ハーヴィー……昔、お前の先輩だった」

ガイ「先輩?」

ラルフ「駆け出しの頃、何回か組んだ。斧と盾のコボルド……覚えてねぇか」

ガイ「……悪いが、記憶にない」

ラルフ「そうかい。悪かったな。お前は俺の知り合いの生き写しみたいにソックリでな……」

ガイ「……」

背負われたキキョウ「刺客とかじゃないならもう解放してくれ……また後日話せばいいだろう?うぐ……」

ガイ「待て、吐くなよ?頼むぞキキョウ?今ここで吐いたら、お前が明日一番後悔するぞ。あと俺が一番困る」

ラルフ「ハッ……そういった所も本当にそっくりだな……ガイ。俺は今デロデロ教に雇われている。話したかったら来い、歓迎してやる」クルッ スタスタ……

ラルフ「また会おう……機会があればな」

ガイ「……」

ガイ(……10年前。あいつは、俺を10年前と何一つ変わっていないと言ったな……どういうことだ。記憶を失う前の俺は一体……何を……?)

⭐︎キキョウとラルフに出会いました。
598 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/24(土) 23:22:17.08 ID:oIi2UXJrO
ーーココロイシ道具店

メルル「それにしても姫巫女様……いや、もう制度は無くなったから姫巫女ちゃん……?どこに行っちゃったんだろうなァ……サララなんか知らないの?」

サララ「うーん……隠れ里の誰かなら知ってるかもね?今はイクセ様がどこに住んでるかまではちょっと……変わってないといいんだけど……」

サーシャ「隠れ里って……?」

サララ「あっ、知らないですよね?霊峰の方に、色んな人がひっそりと住んでる、一般には知られていない隠れ里があるんです。すごくいい場所なんですよ!」

ガイ(隠れ里か。たしかに隠居するには良さそうな場所だが……さて、今日は何をしようか)

現在はオノゴロ諸島です。(5日目)

何をする?
安価下1〜3

※7日目が終了したら何かが起こるみたいです。
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:22:57.83 ID:4CZC68US0
ミソラの店で暴漢退治
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:23:16.65 ID:LvA2woFdO
ガイ 時間系の魔法以外の魔法を挑戦する。
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:25:49.66 ID:scLOjsI2o
デロデロ教に侵入
602 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/24(土) 23:49:12.40 ID:oIi2UXJrO
ーーココロイシ道具店 裏庭

ガイ(ラルフと接触する前に……魔法の鍛錬をしておこう。炎や風、雷を出せるようにするのもいいが……他の物に手を出してみてもいいかもしれないな)

ガイ(かといって何を試せば……俺が今まで出会ってきたヤツはどんな魔法を使っていたか……)



シルバークロース「」
床に広がっていく黄金「」ドロッ……

クラウディア「」
周辺を灼くレーザー「」ビィィィィィィッ!!!

リーナ「」
乾燥していく地面「」カラッ……

セーレフェリア「」
衝撃波「」ドォンッ!

テルグレース「」
飛んでくる斬撃「」ゴオオオオオオッ!



ガイ(割といろんな魔法を見てきたな……ヤツらの真似は難しいが……劣化したものなら扱えるかもしれない。暇つぶしがてら挑戦してみてもいいかもしれない……)

安価下1
練習する魔法を記載してください。

コンマ下1
01-30 難しい
31-50 もう少し
51-95 できた
96-00 専門家にも勝る
603 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/24(土) 23:51:42.82 ID:oIi2UXJrO
本日はここまでです。安価をとっていたら下にずらしてください。
それでは、また。
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/24(土) 23:59:12.96 ID:ap9ipsESO
ヌルの封印魔法
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 00:34:42.99 ID:4dpkcm0Ho
おつ
グレイグさんの頼れるオヤジ感
朝廷のNo.2とも知り合えたしそこからも姫巫女探し出来そうかね
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 01:23:40.68 ID:vREKQ0nJo
オノゴロの危機だいぶキキョウさん戦犯じゃないの
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 13:17:22.74 ID:NBn2x9pao
おつでした
いわれある(彼女関係)イジりがガイさんを襲う
608 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/25(日) 21:53:01.40 ID:XEUsBoEXO
>>605
グレイグさんはその経歴に見合う経験をしてきているみたいです。頼りになる存在の1人でしょう。
このままいけば姫巫女の足跡へといずれは繋がっていくはずです。多分。

>>606
キキョウさんが働きすぎているのも改革によって起きている混乱に対する罪悪感も含まれているようです。よかれと思ったことが破滅への道に続くかもしれないという事実を認めたくないのかもしれませんね。

>>607
ガイの女性関係はなんとも言えません。他人に知られれば確実にツッコまれる経歴であることは間違いないでしょう。
609 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/25(日) 21:53:30.86 ID:XEUsBoEXO
ガイ(……相手を無力化する手段、か。相手を傷つけないように捕らえるような……そんな都合のいい魔法なんてあるわけ──)



ヌル「一筋縄じゃいかないよね。逆に安心したよ……」スッ
周辺の地面に展開される複数の魔法陣「」ヴォンッ……



ガイ「……封印魔法か!封印する対象に手頃なものは……これでいいか」スッ
翡翠の賽「」キラン……

ガイ「たしかヌルは魔法陣を展開していたな。魔力で魔法陣を編むなど、魔法に長けた奴でもない限り簡単にはできないが……まあ、やってみるか」スッ



展開される魔法陣「」ヴォンッ……

ガイ「……まさかここまで上手く行くとはな。うろ覚えの見様見真似とはいえ、再現性はだいぶ高い気がするな。翡翠の賽を封印してみよう……」

消える翡翠の賽「」フォンッ

ガイ「簡単だな。そして封印の解除も」パチン

魔法陣から出てくる翡翠の賽「」ズズズ……

ガイ「……ヌルは同時にいくつも封印していたが、俺は何かを一つ封印するのが限界だな。性能は十分、実用的だとは思うが……どう使おうか」

⭐︎ガイが封印魔法を使えるようになりました。
610 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/25(日) 21:54:16.00 ID:XEUsBoEXO
ーー潮風亭

ワイワイガヤガヤ

大量の空の皿「」

アインズ「ふぅ……オノゴロでの食事は外れないな。美味いのはいいんだが、一つの皿に乗っている量が少々物足りん」

サーシャ「そう?普通の人だったらこれでお腹いっぱいになると思うけど……に私たちにしたら少なく感じちゃうね」

リーゼリット(自覚あったんだ……)

メルル「なんだか食べにくる度に腕を上げてる気がするねェ……ミソラの幼馴染としてもっと私も腕を上げなきゃダメかな?」

アモ「一体何の腕を上げるんですか?」

メルル「……食レポとか!」

アインズ「張り合っているようで張り合えていないと思うが……では、会計を済ませて出るとしよう──」

戸「」ガララッ

ガラの悪そうな河童「よっ、評判の飯処はここか?……っと、運がいい。美女も付いてくるとはなァ」

ガラの悪そうな狸人「酒はあるか?……いや、酒より先にいいモン見つけちまったな」ニヤリ

メルル「うぇぇ……ガラが悪そうなのが入ってきちゃった。大丈夫かな、あの2人?」

リーゼリット「……えっ、2人?」

ミソラ「いらっしゃいませ。2名様ですか?こちらへご案内──」

ガラの悪そうな狸人「へへへ。噂通り可愛いじゃねえか。なあ、今日はもう店を畳んで最近できたホテルにでも──」

ミソラ「……申し訳ありません。うちは食堂なので。お客様の下品な注文は、取り扱ってないんです──スゥ……」ニコニコ

耳栓をし始める客「」

両耳を塞ぎ始める客「」

耳を塞がれるサーシャ「えっ……急にどうしたんだろ、みんな……ひゃっ!?メ、メルルさん!?」

耳栓をしたメルル「早く!みんなも耳塞がないと巻き込まれちゃうよォ!」

耳栓をするリーゼリット「……一体何が始まるっていうの……?」

アモの耳を塞ぐアインズ「……」

耳を塞がれたアモ「わっ……」

ガラの悪そうな狸人「な、なんだなんだ?一体何が──」

ミソラ「〜〜〜♪」

ガラの悪そうな河童「ありぇ……?なんだか頭の中が、ふわ〜ってして……身体が軽くなってきたぞォ……?」

ガラの悪そうな狸人「おい河童!しっかり……っ、なんだこの歌……胸ん中がむず痒い……いや、落ち着く……落ち着くなぁ……」フラッ

ミソラ「〜〜〜♪」

ガラの悪そうな河童「……はは、ははは。なんだよこれ……考えるの、めんどくさくなってきた」ニヘラ

ミソラ「……お二人とも、お金を置いてご退店願います♪」

ガラの悪そうな河童「はい……」スッ
ガラの悪そうな狸人「はい……」スッ

お金「」ポン!
611 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/25(日) 21:54:44.01 ID:XEUsBoEXO
ミソラ「ありがとうございました。出口はあちらですよ」

スタスタ……

戸「」ガララッ

ワイワイガヤガヤ

メルル「……うん。もう大丈夫だよォ」

アモ「今のって……音魔法ですか?」

ミソラ「はい。私の歌を聞いた人の気持ちを、少しだけ落ち着かせるんです」

アインズ「……ずいぶん手慣れているな」

ミソラ「最近、こういうの増えちゃって。悩みなの。近代化って言うのかな……よくわからないけど、ああいう人が増えた気がして……でも、うちは食堂だから。食べて、笑って帰ってほしいんですけどね……」

リーゼリット「慣れているといえばここのお客さんも……耳栓してた人は常連さん?」

メルル「そうそう。ミソラが吸ってって息を整えたら、だいたい来るからねェ。慣れたもんだよ」ヒソヒソ

サーシャ「慣れたくない慣れですね……」

ミソラ「すいません、怖がらせてしまいましたか?」

アモ「……ううん。むしろ、すごかった。優しいのに……逃げ道を残さない感じ」

ミソラ「えっ……それ褒めてる?」

アインズ「金も取って追い出すとはな。意外と抜け目がない」

ミソラ「まあ、他のお客様に不快な思いをさせた迷惑料として徴収させていただいてます。それに……ツケ払いにはもっと厳しいですよ?」ニコニコ

メルル「……相変わらず笑顔が怖いや……」

アインズ「フッ……この店が人気な理由の一つかもしれんな。店主、会計を頼む」

ミソラ「はい、毎度ありがとうございます!皆さん、またいらしてくださいね」

⭐︎潮風亭で食事をとりました。
612 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/25(日) 21:55:33.57 ID:XEUsBoEXO
ーートウゲン国政区

リーゼリット「あれ?ガイ、どこか行くの?」

ガイ「……今からデロデロ教の拠点へ行くところだ。他のみんなは?」

リーゼリット「姫巫女様の足跡を探しに散らばったから、向かった場所ならわかるけど今どこにいるかはわからないかな……それより、聞き間違いじゃなければデロデロ教の拠点に行くって言った?」

ガイ「ああ。俺のことを知っているらしいヤツから呼ばれていてな」

リーゼリット「グレイグさんから聞いたでしょ?今の状況でデロデロ教に近づくのはあんまり良くないと思うけど……」

ガイ「……リーゼも聞いていたか。危ないからこそ先に確かめる必要がある」

リーゼリット「……私もついていくよ。なにかあったらガイ1人でもどうにかしちゃいそうだけど……知ってる人がいる分、心強いでしょ?」

ガイ「フッ……一緒に来てくれ、リーゼ」

613 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/25(日) 21:56:06.68 ID:XEUsBoEXO
ーートウゲン国政区 デロデロ教会オノゴロ支部

フェルメール「まあ、ラルフ!新たな信徒になりに来た人が訪れましたわよ!」

ラルフ「あんな演説を聞くヤツがいるとは思えないが──なんだ、ガイか。残念だったなフェルメール、あいつは信者になりに来たわけじゃない」

ガイ「そのコボルドの言う通りだ。俺は信者になりに来た訳じゃない」

フェルメール「……それでは、そちらのお嬢さんが?」

リーゼリット「私は付き添いで来ただけ。信者になりに来た訳じゃない」

フェルメール「……そうですの」シュン

ガイ「少し、そのコボルドと話がしたいんだが……構わないか?」

フェルメール「お好きになさってください……はぁ……いや。クロシュヴィアちゃん、私はめげません!必ず世界にデロデロの素晴らしさを広めて見せます!」グッ

リーゼリット(悪いことはしてないけどなんだか罪悪感が湧いちゃうなぁ……)



ーー応接室

タイヤキ「」ホカホカ
お茶「」ホカホカ

フェルメール「信者になりにきた訳じゃないとはいえ、こちらに来てくださったお客様には変わりありません!こちらはオノゴロでよく食べられているタイヤキですわ。私、このフェルメールが作りましたの!」ドヤァ

ガイ「……」

ラルフ「安心しろ、毒は入ってない……気が向いたら手をつけてやれ。味は保証するぞ」

ラルフとフェルメールと何か話す?

安価下1〜2
1 十年前について
2 デロデロ教について
3 自由安価
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 21:59:36.49 ID:4dpkcm0Ho
1
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 22:00:34.37 ID:AIUYkqdc0
616 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/25(日) 23:43:18.93 ID:uaGJO5MxO
ガイ「昨日……俺を見て10年前と何一つ変わっていないと言ったな。どういう意味だ。俺に心当たりはない」

ラルフ「言葉通りだ。別人というにはあまりにも一致するものが多い……昨日は美人さんの対応に追われてたから追及はしなかったがな?」

リーゼリット「……美人さん?」

ガイ「気にするな……仮に、10年前と俺の姿が変わっていなかったとしてもそれを確かめる術は……俺にはない。事情があって以前の記憶を失っているからな」

ラルフ「は?……冗談なら殴るぞ、ガイ」

ガイ「冗談じゃない」

ラルフ「……そりゃ、厄介だな。いや、厄介なんてもんじゃねぇか。一番困っているのは……お前自身か」

リーゼリット「……ラルフさん。ガイのこと、昔から知ってるんですよね?十年前のガイって……どんな人だったんですか?」

ラルフ「どんな、って言われてもなぁ……今目の前にいるお前と、見た目は同じだ。愛想が悪くて、無茶が多くて……人が困ってりゃ、なんだかんだいいつつ助けるような……そんなヤツだ」

リーゼリット「……たしかに、大きくは変わらないかも」

フェルメール「やさしい方ですのね!」

ガイ「俺はそんなことをした覚えはない」

ラルフ「覚えてねぇだけだろ。世界めくれの前後で、お前の身に何があったかは知らねぇが……」

ガイ「……まだ完全に信じた訳じゃないが、10年の時を変わらずに過ごすようなモノにいくつか心当たりがある……お前が知ってる10年前の俺のことを教えろ」

タイヤキを掴むラルフ「ハッ……俺にそういう口調で話しかけるのはなんだか新鮮だな。どこから話したものか……あむっ……熱っ!アチチ、あっちぃ!」ハフハフ

ガイ「……」

リーゼリット(……意外と愉快な人なのかな?)

お茶を飲むラルフ「あぁ……10年前のお前と俺が初めて会ったのは、駆け出しのお前が自分の力量に見合わない依頼を受けて死にかけていたときだ」

フェルメール「まぁ……感動的な出会いですわね」

ガイ「覚えていないがな」

ラルフ「そこをたまたま通りがかった俺が助けて……お前から俺に色々教えてくれって頼み込んできたんだ」

ラルフ「……で、俺は最初、断った」

ガイ「断った?」

ラルフ「当たり前だ。駆け出しが死にかけた直後に言う『教えてくれ』ってのはな、九割が三日で忘れる。怖さが抜けたら、また無茶するからだ」

リーゼリット「……でも、教えたんですよね?」

ラルフ「ああ。『助かったからもういい』って顔をせずに、ちゃんと自分が弱かったって認めた」

フェルメール「素直で、殊勝ですわね。今のあなたからはあまり想像できませんもの」

ガイ「余計なお世話だ」

ラルフ「ははっ。そこも同じだ」

リーゼリット「具体的には、どんな依頼だったんですか?」

ラルフ「廃村の近くの洞穴。腕の立つ盗賊が拠点にしてるって噂で、報酬はそこそこ……駆け出しが一人で行っていい場所じゃなかったのはたしかだな……それから、パーティは組んでいなかったがお前に冒険者としてのノウハウを叩き込んでしばらく経ったとき……リテン・ヘイヴンでの依頼を受けることになった」

ガイ「そこで何が?」

ラルフ「10年前に俺がお前を見た最後の場所だ。依頼自体は無事に達成、あとは帰るだけってときに……お前は見つけちまった。生き残り……いや、正しくは生き残らされてたって言った方がいいか」

リーゼリット「……?」

ラルフ「リテン・ヘイヴンの件は、表向きは治安維持のための掃討。実態は、犯罪集団の壊滅依頼だった。誘拐、恐喝、密輸……手が汚すぎて、誰も正面から口にしたがらねぇ類のやつだ」

フェルメール「まあ……下劣ですわね。弱き者を踏みつけにして生きるだなんて」

ラルフ「ああ。俺も嫌いだ。だから手を貸した。……俺たちは根城を割って、潰した。生きてる奴は縛って突き出して、抵抗する奴は叩き伏せて……いつも通りの仕事だったが、地下で見つけた。倉庫の奥の、さらに奥。鍵が二重三重で、見張りまで付いてた。金目のモンでも隠してるのかと思って扉を開いたら……そこにいたのは、宝じゃなくて……女だった。名前はロヴィア……それも覚えていないか」

ガイ「ああ。そこからどうやって姿を消した?」

ラルフ「組織の最後の抵抗で建物が爆破されて俺は意識を失った。目が覚めたときには、お前とロヴィアの姿はどこにも無かった」

ガイ「それが……お前の見た俺の最後の姿か……記憶を失ったことをこれほど恨んだことはない」

リーゼリット「そのロヴィアって人もどこかにいるのかな……?」

ラルフ「さあな……記憶を無くす前のお前なら知ってるんじゃないか?」
617 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/26(月) 00:01:22.48 ID:PlE3+L7vO
あまり進められず申し訳ありません。
>>1の住んでる地域の降雪による影響で少々忙しいことになっているので本日はここまでです。今週は平日の夜に時間ができそうなので少しずつ進められればなと思います。
それでは、また。
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/26(月) 00:30:57.16 ID:grR5PLyCo
ガイさん肉親はいないのか
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/26(月) 00:58:18.52 ID:8CbcG4Sno
おつ
あら…お気をつけください
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/26(月) 12:15:03.52 ID:DztEpi6NO

一行の飯代は暗黒館持ちかな
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