【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ

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628 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/27(火) 23:46:05.12 ID:az22rJibO
ーー寺子屋

メルル「イブキ先生ー!また来たよー!」

坊主頭の子ども「あっ、メルルだ!」

鬼の子ども「うおっ……美人のお姉さんも一緒にいる!」

おかっぱ髪の幼女「お久しぶりです」ペコリ

アインズ「4日ぶりぐらいだな。元気にしているようで何よりだ」

メルル「……なんでアインズさんの方が子どもたちに人気があるのォ……?」

アインズ「ふふっ……名前を覚えてもらっている程度にはメルルも慕われているんじゃないか?」

イブキ「あら、メルルと……お連れの方は初めて会いますね。イブキと申します。本日はどうされましたか?」

アインズ「アインズだ……先日はサーシャとリーゼが世話になった。今日は姫巫女について聞きに来た」

イブキ「姫巫女……イクセ様のことですか?」

メルル「そうそう!訳あって居場所を探してるんですけど、まったく手がかりが無くて……先生何か知らない?」

イブキ「居場所……去年まではここに勉強しに来ていたけど、どこから来ていたかまでは……」

メルル「えっ、去年まで来てたの?」

鬼の子ども「おう!わからないところがあったら教えてくれたり、一緒に遊んでくれたりしたんだぜ!」

イブキ「ええ。とても聡明で、こちらが教えることなど殆どありませんでしたが……あの方は『里の外の子供たちが、どんな風に世界を見ているのか知りたい』と仰って、よく顔を出してくださったんです」

アインズ「護衛もつけずに一人でか?」

イブキ「はい。いつも質素な身なりをされていました。ですが、纏う空気だけは隠しようもなく……」

おかっぱ髪の幼女「イクセお姉ちゃん……どうして来なくなっちゃったんだろ……」

アインズ「来なくなる前兆は無かった……ということか」

イブキ「ええ……はっきりした前触れはありません。ただ、最後に来られた日はなんだか悲しそうな雰囲気ではありましたが……」

メルル「むむむ……何かあったのかな?」

アインズ「そうだな……何が起きたかはわからんが、わかったことはある」

メルル「?」

アインズ「ここに通っていたのが去年まで、というのが重要だ。姫巫女制度が廃れた後も、あの方は外に出ていた。つまり、閉じ込められていたわけじゃない。自分の意思で動ける自由さはあったわけだ」

メルル「な、なるほどォ〜……」

イブキ「あまりお役に立てず申し訳ありません……」

アインズ「なに、充分な手がかりだ……礼を言う」

鬼の子ども「えー、もう行っちまうのかよ!せっかく来たんだからもうちょい遊んでけよ!」

メルル「君たち……こう見えて私たちには崇高な使命というものがあってだねェ……」

アインズ「ところで、イブキ。これから何をするつもりだったんだ?」

イブキ「もう少し休憩したら勉強をこの子たちに教えようと……」

アインズ「少し見ていっても構わないか?」

イブキ「えっ……それは勿論、構いませんが……お忙しいのでは?」

アインズ「手がかりを得たといっても、今すぐどうにかできる訳でもない……焦って動いても足取りが乱れるだけだ。いいだろう、メルル?」

メルル「いいよォ。先生の授業、私もちょっと恋しかったし」

イブキ「……そういうことなら、歓迎いたします。案内しますね」ニコリ

⭐︎イブキの授業を受けました。
629 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/27(火) 23:46:33.30 ID:az22rJibO
ーートウゲン国政区

アモ「……どこに向かってるの?」

ガイ「どこにも向かっていない」

アモ「じゃあ……当てもなく歩いてるんだ」

ガイ「そういうことになる」

サーシャ「あはは……たまにはこういうのも悪くないかもね。こうして歩きながら話すの、案外落ち着くし」

リーゼリット「……落ち着くのはいいけど、何だかなぁ……」

「もうダメや……しばらく見ない内に変わりすぎて迷子になってしもうたわ」

サーシャ「あれ?今の声って──」

ベンチに座るカグヤ「ふぅ……景色変わり過ぎてクラクラするわぁ……あかん、少し休も……って、どこかで見た顔やな?」

リーゼリット「えっ、カグヤさん!?お久しぶりです!」

カグヤ「おお、やっぱり。本当に久しぶりやなぁ……トコナツにもあんたらの活躍は届いてたで。国家転覆を防いだり、魔王を倒したり……大活躍やね」

ガイ「……?」

サーシャ「あっ、ガイ……覚えてない?カグヤさんのこと……」

ガイ「……ああ」

カグヤ「……なんだか事情がありそうやね」

リーゼリット「その……ガイはユーシリアで一度記憶を失っていて……まだ、戻ってないんです」

カグヤ「そういうこと。少し寂しいけど、そりゃ仕方あらへんな……ウチはカグヤ。トコナツで一緒に星の力を手に入れた仲やで」

ガイ「そうだったのか。手伝ってくれてありがとう」ペコリ

カグヤ「ええって。それで、あんたらがここにいるってことは……この国にもあるんやな?」

サーシャ「まだ確定した訳じゃないんですけどね。カグヤさんはどうしてこの国に?」

カグヤ「ちょっとした休暇やよ。たまにはオノゴロの空気を吸わんと、頭ん中まで溶岩みたいに煮詰まってまう。そこのお初さんも一緒におるっちゅうことは、仲間やね?」

アモ「アモです。よろしくお願いします」

カグヤ「よろしゅうなぁ」

リーゼリット「……そうだ!カグヤさん、姫巫女の居所について知ってたりしませんか?」

カグヤ「姫巫女様の……?どないしたん?」

ガイ「光について何か知っている可能性が高くてな。一度話を聞きたいんだが……居場所が掴めなくてな」

カグヤ「……なるほど。せやけど、ウチも居所までは知らへんで。会う機会もあらへんかったし……」

サーシャ「そうですか……」

カグヤ「ああ、でも噂は知っとるで。隠れ里にいるのはたしかだとか」

アモ「隠れ里……サララさんが言ってた場所だね」

カグヤ「ウチも聞きたいことがあるんやけど……イブキって人、知っとる?」

リーゼリット「最近会いましたよ、イブキ先生と!」

カグヤ「ほんまか?街の様子が変わり過ぎて寺子屋までの道がわからんくなってなぁ、困ってたんよ。よかったら教えてもらえん?」

サーシャ「それなら一緒に行きましょうよ!ちょうどアインズとメルルさんも行ってますし!」

カグヤ「ええの?助かるわぁ」

ガイ(隠れ里、か。サララは行ったことがあるようだし、一度出向いてみるのもいいのかもしれないな)

⭐︎カグヤと会いました。
630 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/27(火) 23:47:21.95 ID:az22rJibO
ー夜
ーートウゲン国政区

おでん屋台「」モクモク
魚人店主「」ラッシャイラッシャイ

ガイ(カグヤと寺子屋の先生が知り合いだったとは……世間は狭いものだな。みんなは先に戻ったが……まだ眠くない。小腹も空いたことだし……あの屋台で適当に食事をとろう)

魚人店主「いらっしゃい……何にする?」

ガイ「……おすすめの品を4品ほど」

魚人店主「あいよ」

ガイ(見た目と匂いはとても良いな……きっとすごく美味しいのだろうが……味がわからないのが本当にもったいないな……)

魚人店主「酒は飲むか?」

ガイ「いや……水でいい」

魚人店主「あいよ……ちょっと待ってな」

箸同士を擦りあわせるガイ「……」

キキョウ「やあ大将。やってる?」ヌッ

ガイ「!」

魚人店主「ああ、いらっしゃい。何にする?」

キキョウ「いつもの」

魚人店主「あいよ……兄ちゃん、待たせたな」スッ

おでん皿「」ホカホカ

ガイ「どうも……」

キキョウ「知らない仲じゃないんだから声くらいかけてもいいんじゃない?」

ガイ「……ああ、キキョウか。キヅカナカッタナ」

キキョウ「棒読み過ぎ。あーあ、ちょっと傷つくなぁ……」ゴク

ガイ「なんの用だ?」

キキョウ「私は仕事終わりの夜回り……こういう屋台で一杯やるのが楽しみなだけ」

ガイ「そうか……熱っ!」

キキョウ「いきなりそんなガッついたらやけどするよ?……おでん、初めて?」

ガイ「ああ……」

魚人店主「はいよ、水……それといつものだ」スッ

キキョウ「ありがとうございます」

ガイ「……ふぅ」ゴク

キキョウ「……やっぱり水なんだ。えらい堅いね、君」

ガイ「……聞いてもいいか?」

キキョウ「はふっ……何を?」

ガイ「訳あって姫巫女の居所を探している……何か知らないか?」

キキョウ「……それを知ってどうするつもり?」

ガイ「話がしたい。敵意はない」

キキョウ「話がしたいって言葉ほど、信用できないものもないよ」ゴク

ガイ「……なら、目的を言う。光に関わることだ。世界めくれを止めるために必要な手がかりを探している」

キキョウ「……ふうん。で、姫巫女なら何か知ってるはずだって?」

ガイ「可能性が高い。十年前までこの国を統べていた血筋だ。何も知らないはずがない」

キキョウ「……あなたには実績がある。教えてあげてもいいけど……ここじゃ誰が聞いてるかわからない。また私につきあってもらうよ」

ガイ「……わかった」

631 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/27(火) 23:47:48.95 ID:az22rJibO
ーートウゲン城 キキョウの部屋

転がっている酒瓶「」ゴロ……
脱ぎ散らかった衣服「」

ガイ(どうしてこうなった)

キキョウ「ヒック……あんまり片付いてないけど……ここなら他人に聞かれる心配もそうそうないから……」

ガイ「……運ぶとは聞いていない。それに俺はこの国から見れば完全な部外者──」

キキョウ「細かいなぁ……つきあうってのは、こういうことだよ」フラフラ

ガイ(酒臭い……いや、部屋そのものが酒臭い)

キキョウ「で?姫巫女さま。探してるんだっけ」ドサッ

ガイ「……ああ」

キキョウ「本来ならイクセちゃんには平穏に暮らしていて欲しいから居場所とかは完全に秘匿するんだけど……状況を鑑みて、君に伝えた方がいいと判断したから伝えるね……」ゴク

キキョウ「姫巫女様は隠れ里に住んでるよ。今も」

ガイ「場所は?」

キキョウ「正確な場所はトウゲン城の誰も知らない。リュウトウ……将軍もね……」

ガイ「……」

キキョウ「でも大丈夫。一度、『雪解け』っていう旅館に行って」

ガイ「旅館……?」

キキョウ「そう。そこの人たちなら姫巫女様がどこに住んでいるか知っているから。旅館の場所なら教えられるよ」

ガイ「そうか……助かる」

キキョウ「……はい、これ」スッ
旅館への地図「」ポン

酒瓶を口に突っ込まれるガイ「ありがとう……邪魔をしたな、帰らせてもら──んぐ!?」

キキョウ「へへへ……キキョウ様の酒が飲めないと申すかー?」

ガイ「くっ……ゴホッ、ゴホッ……」バッ
ガイ(かなり飲み込んでしまった……!)

キキョウ「お酒の味はどうだい?」

ガイ「……わからないが、最悪だ」

キキョウ「そんな顔してるね」

ガイ「……ああ、しかも、前飲んだ奴より強いのか、コレは……?」フラッ

キキョウ「今日はもう遅いし泊まっていきなよ。布団も使っていいからさ」

ガイ「……俺の目には、2人分ないように見えるんだが……」

キキョウ「最近人肌恋しくてさ……一緒に寝たら暖かいよ?」

ガイ「何を考えて……ああ、もう……」フラフラ

632 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/27(火) 23:48:19.18 ID:az22rJibO
本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。

それでは、また。
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/28(水) 02:27:49.60 ID:0iW2DUwbo
おつ
手掛かりを得たか
さて10年経った姫巫女様はどうなっているやら
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/28(水) 08:31:56.06 ID:94HpN6Ono
おつおつ
ガイさんが女の人を酔わせて部屋に上がり込んで一緒に寝てますー!()
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/28(水) 12:23:53.71 ID:dvwuW4T6O

ガイさんって実はダークヒロインより武闘派で喧嘩っ早いのでは?
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/28(水) 19:38:54.04 ID:togwZL7so
国のお偉いさんフェチかな
637 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 18:49:18.55 ID:CmdCNRByO
>>633
年齢相応の成長はしているかと思われます。出会ってもマイナスな方向にはならないと思われます。

>>634
事実が並べられています。他の人に知られたら普通に怒られてしまいそうですね。

>>635
ガイさんが実力行使に出がちな理由は、世界樹の光に関わる目的が残っている記憶の中でも最優先の核になっているからです。記憶喪失後に積み上げてきたものも多い一方で、世界めくれを止めることは現在のガイのアイデンティティそのものになってしまっています。そのため、それを阻む存在には基本的に強硬になります。まずは止めようとするが、譲れない線を越えて目的を潰しに来るなら、相手が仲間でも躊躇しないような、そういう危うさを現在抱えているようです。

>>636
偶然、偉い役職の人が多いんでしょう。ガイ自体がそういったフェチズムを持っている可能性は今の所、確認できておりません。

どうでもいいですが>>1の性癖には大分刺さっております。
638 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 18:50:57.08 ID:CmdCNRByO
鳥「」チュンチュン

ガイ「」ノソッ…

キキョウ「……」zzz

頭を抱えるガイ「……」

ガイ(……起こさないように出ていこう)ソッ…

グイッ

ガイ「……?」チラ

服の端を掴むキキョウ「……もう行くの?」

ガイ「やらなければいけないことがある……それはお前もじゃないのか」

キキョウ「……あるよ。山ほどね」

ガイ「昨日のことはお互いに忘れた方が身のためだろう……妙な噂が立てば、困るのはお前だ」

キキョウ「心配してくれるんだ?」

ガイ「……もう行く。身体に気をつけろ」

スタスタ……

キキョウ「……ふぅ……仕事、はじめなきゃね」

⭐︎姫巫女の手がかりを得ました。
639 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 18:51:33.34 ID:CmdCNRByO
ーーココロイシ道具店

サーシャ「あれ?おはよう。今朝はずいぶん早いね?」

ガイ「ああ、目が早く覚めてな。少し散策をしていた」メソラシ

サーシャ「そうなんだ」

ガイ「……そういうサーシャもこの時間に起きて何を?」

サーシャ「出汁の準備だよ」

ガイ「出汁?」

サーシャ「そう!オノゴロの料理のベースでよく使われるものなんだけど、長い時間をかけたらその分美味しくなるんだって。それで今日は試してみようかなって思って」

ガイ「それで早く行動していたのか」

サーシャ「うん。今日のお昼、楽しみにしててね」ニコッ

ガイ「……ああ。楽しみにしている」

現在はオノゴロ諸島です。(7日目)

何をする?
安価下1~3

※7日目が終了したら何かが起こるみたいです。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 18:52:03.91 ID:GgtfOkKv0
ニナの飛空艇づくりを見学
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 18:53:43.53 ID:M+nnpX5VO
サララ、メルルに自作武器をプレゼント
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 18:55:39.48 ID:Qc8Kp6tJ0
ガイ、グレイグ、ラルフで飲みに行く
643 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 22:26:04.04 ID:hrLZ970GO
カランカラン

メルル「ありがとうごさいました〜……やれやれ、妹が食いっぱぐれなくなったのは嬉しいけど、お客さんが沢山来るのも考えものだねェ」

サララ「お姉ちゃん」ヒョコ

メルル「お、サララ。どうしたの?お姉ちゃんはしっかり働いてますよ?」

サララ「ふふっ、見てたから知ってるよ。ありがとね……そうそう、そんなことより渡したいものがあって」

メルル「渡したいもの?」

サララ「うん。今日誕生日でしょ?」

メルル「……え"っ、もうそんな日なの!?」

サララ「……忘れてたんだ」

メルル「いやァ……面目ない。冒険者してると使う機会なんてそうそうないからさァ」

サララ「お姉ちゃんらしいや。はい、コレ」スッ

影縫い苦無「」ポン

メルル「おォ〜……何これ?苦無?」

サララ「そう。私がお姉ちゃんの戦い方をアモさんから聞いて作ったの」

メルル「サララが!?へェ〜……これ、ただの苦無じゃないんでしょ?どうやって使うか教えてよ」

サララ「もちろんだよ。お姉ちゃん、苦無を私の影に刺してみて」

メルル「こんな感じ?」サクッ

サララ「うん。そしたら……苦無の柄から黒い線がお姉ちゃんに伸びてると思うんだけど……」

メルル「これで何が起きるの?」

サララ「実は今、私はまったく動けなくなってるの!」ググッ

メルル「へ?」

サララ「その伸びてる線を切ってみて」

メルル「こう?」スパン

サララ「ふぅ……これで動けるようになった。その線が影縛りの糸。切れば解除できるよ。使い方は簡単でしょ?」

メルル「簡単すぎて使い方自体は問題ないけど……これ、効かないときもあるんだよね?」

サララ「うん。刺す影がなかったり、そもそも影縛りをしても無理矢理動いてくるような人とかにも効果は薄いね」

メルル「万能とはいかないよねェ……でも、ありがとうサララ!これで私の冒険が更に捗るよォ!」

サララ「ふふっ……それならよかった。お姉ちゃん、無事でいてね」

メルル「ふふん。まっかせなさい!」

⭐︎メルルが影縫い苦無を装備しました。
644 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 22:26:47.22 ID:hrLZ970GO
ーーニナの工房

作業をする人たち「」セカセカ

リーゼリット「ユーシリアのときとは規模が全然違うね……」

ガイ「ああ。設備も道具も……何もかもが桁違いだ」

サーシャ「ニナさんはどこにいるんだろう?」

アモ「……あそこじゃない?」スッ

大量の機械の下敷きになっているニナ「〜〜〜ッ!」ジタバタ

アインズ「……あれは作業中、というやつか?」

ガイ「素人目にはそうは見えないが」

サーシャ「早く助けなきゃ!」



ニナ「ククッ……お陰で助かった。恥ずかしいところを見られたな」

ガイ「……いつもあんな感じなのか?」

ニナ「あれはたまたまだ。普段だったら雇ってる奴らにすぐに助けられるさ。それより、ここに来たってことは……例のモノを見に来たんだな?」

ガイ「ああ」

ニナ「こっちだ……ついてこい」

645 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 22:27:16.72 ID:hrLZ970GO
プロペラが付いた魔導機械「」ドン!

アインズ「これは……魔導車か?車輪がついていないようだが」

ニナ「それは別口の依頼で作ったモノでな。名付けて、魔導回転翼機だ」

サーシャ「……これが空を飛ぶんですか?」

ニナ「そうだ!オノゴロの子どもが遊びに使っている竹トンボという玩具を見ているときに思いついてな……試作の段階は終えて、あとは調整だけだ」

アインズ「なかなか面白そうだが……これではあまり大人数では乗れなさそうだな」

ニナ「ククッ……その代わり、そいつは小回りが効くんだ。こっちに来い。まだ制作はしていないが、思いついた物の設計図がある」

設計図「」パラ……

アモ「これって……船ですか?」

ニナ「ああ。古代文明が使っていたとされる飛空艇を再現したものだ」

サーシャ「飛空艇……!」キラキラ

リーゼリット「コレ……かなりの大きさですけど、本当に作れるんですか?」

ニナ「作れる……が、問題は材料と金と時間がどうしてもかかることだな」

ガイ(これなら複数人で浮島へ行くこともできるな。是非とも手に入れたいが……)

ガイ「ニナ、これの制作依頼をしたいんだが……頼めるか?」

ニナ「無論だ。金があればすぐにでも手をつけるさ」

ガイ「……いくらだ」

ニナ「言い値でいいって言いたいところだが……安全性まで盛ると洒落にならん。骨組み、浮揚機関、制御核、帆布、試験設備──ざっと、これくらいだ」スッ

サーシャ「……0が、多い……」

リーゼリット「うそ……」

アモ「……現実味がない……」

アインズ「ふむ。城が建てられそうな額だな」

ガイ「必要経費だ……払おう」

一同「えっ!?」

ニナ「ククッ……即決か。嫌いじゃない」

ガイ「暗黒館から金を送る……受け取り次第、着手を頼む」

リーゼリット「オーナーに怒られないよね……?」

ニナ「任された!信頼には応えるさ。腰を据えて待っててくれ」

⭐︎ニナに飛空艇の制作を依頼しました。
646 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 22:27:52.97 ID:hrLZ970GO
ーートウゲン国政区

グレイグ「ガイ!」ズカズカ

ガイ「グレイグ、どうかした──」

グレイグ「聞いたぜ。城一個買う金を経費で支払ったってな!」

ガイ「話が早いな……必要なことだった。オーナーには説明を──」

グレイグ「ん?ああ、違う違う!オーナーにとっちゃその程度の金は、はした金だからなんとも思ってないだろうよ!それにお前が必要なくそんな大金を使う訳がないからな!」

ガイ「それは嬉しい信頼だが……」

グレイグ「自分の金じゃなくてもデカい買い物した後は気が落ち着かねぇだろ?飲みに行くぞ!」ガシッ

担がれるガイ「おわっ……またか!?グレイグ、離せ。自分で歩ける──」

飛来する斧「」グルンッ

グレイグ「!」サッ

ガイ「斧!?攻撃か!?」

ラルフ「……何が目的かは知らないが、そいつを離せ。俺の知り合いなんだよ……」

グレイグ「ほう?知り合いって割には随分乱暴な挨拶だな。斧投げが癖なのか?」

盾を構えるラルフ「10年前からの長い付き合いさ……」スッ

ガイ「ラルフ!?待て2人とも!グレイグ、あいつは本当に俺の知り合いだ!」ジタバタ

グレイグ「あン?」



ーー居酒屋

ラルフ「──てっきりガイを拉致しようとしてる輩かと思っちまった。いきなり攻撃して悪かったな」

グレイグ「何、気にすんな!勘違いされるのは慣れてるからよ!お互い怪我もしてねえし、これで恨みっこなしだ!」

ガイ「ふぅ……一時はどうなるかと思った……」

グレイグ「で?ラルフっつったか。ガイと10年前からってのは、どんな付き合いだ?」

ラルフ「……昔、同じ釜の飯を食った。それだけだ」

グレイグ「濁すねぇ……ま、男の過去にズカズカ踏み込む趣味はねえけどよ」

ラルフ「そりゃそうだ……」ゴクッ

グレイグ「お、いけるクチか?ガイは酒に弱いらしくてよ……退屈してたんだ」

ラルフ「フッ……そこも変わらないんだな。やっぱりお前は……俺の知ってるヤツみたいだ」

ガイ「……似てるかどうかは知らない。だが、変わってない部分があるなら……悪い気はしない」

グレイグ「戻りゃあいいなあ……無くした記憶をよ……いや、湿っぽい話はナシだ!聞けよラルフ、コイツはスゲェんだぞ?」

ラルフ「聞かせてくれ……面白そうだ」

⭐︎3人で盛り上がりました。
647 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 22:28:21.84 ID:hrLZ970GO
幕間

ーーミュージア デロデロ教本部

雨「」ザァァ─

ネオデロデロ信徒たちの死体「」

大剣を納めるアルバ「……」スチャ

暗黒館幹部A「アルバさん……この地域のネオデロデロ教と見積もられる勢力は殲滅しました」

アルバ「生き残りがいるかもしれない。最後まで油断はするな」

暗黒館幹部A「はっ!」ビシッ

バールベルト「……アルバさん、本当にこの人たち……ネオデロデロ教の人達だったんですか?」

アルバ「確定はしていない。だが、見分ける術もない。俺たちの組織の目的上、僅かな可能性も潰した方が被害は少なくすむ」

バールベルト「……」グッ

暗黒館幹部B「アルバさん、生存者がいます!」

アルバ「今行く」スタスタ

ネオデロデロ信徒「う……うぅ……」

ガシッ

アルバ「答えろ。指導者はどこだ?」

ネオデロデロ信徒「聖女様は……お逃げになられた……!俺を殺せ……これ以上……何も話せない……!」

信徒を投げるアルバ「」ブンッ

ネオデロデロ信徒「がっ!」ドサッ

ジャキン……

アルバ「連中は指導者を聖女と呼ぶ。他の幹部にも伝えろ。ここから逃げた可能性が高い」

暗黒館幹部A「はっ!」タッ

アルバ「お前はこの建物を調べろ。何か手がかりが残ってるはずだ」

暗黒館幹部B「わかりました!」タタッ

バールベルト「……アルバさん、私は?」

アルバ「魔導車を回せ。他の拠点を調べに行くぞ」

雨「」ザァァ─

648 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 22:28:57.31 ID:hrLZ970GO
ーーココロイシ道具店 裏庭

リーゼリット「嘘……?本当に動けない!」ググッ

メルル「ふっふっふっ……効果は抜群みたいだねェ……さて、どう調理してあげようかな?」ワキワキ

リーゼリット「メルルさん、解除してくれない?」

メルル「え〜?どうしようかなァ〜?」ニヤニヤ

アインズ「あまりリーゼを虐めないでやってくれ」スッ

糸「」パツン

リーゼリット「ふぅ……ありがと、アインズ」

アモ「メルルさん、楽しそうだけど……ほどほどにね」

メルル「わかってるよォ〜!悪用はしないって!」

ガイ(昨日にネオデロデロ教への襲撃が行われたはずだが……何か情報は得られないだろうか)

サーシャ「どうしたの、ガイ?」

ガイ「なんでもない……今日することを決めよう」

現在はオノゴロ諸島です。(8日目)

何をする?
安価下1~3
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 22:30:37.44 ID:W0auM1IIO
リーゼリット ガイを誘って久しぶりの射撃翌練習をする。
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 22:45:23.69 ID:90gMD23xo
旅館へ行って姫巫女の行方を聞く
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/31(土) 22:59:36.52 ID:73ZZuoLa0
朝廷から監視されていることに気づく
652 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 23:40:42.23 ID:zT5WfV/HO
ガイ「はっ!」
魔導拳銃「」ドギュンッ!

穴の空いたガラクタの的「」ボロ……

リーゼリット「うんうん……だいぶ手慣れてきたんじゃない?」

ガイ「ああ。この距離なら狙った所に当てられる……長距離の狙撃はできないがな」

リーゼリット「魔導拳銃で狙撃できちゃったら私はお役御免になっちゃうね?」

ガイ「そんなことにはならない……以前言っていた次の段階というのを教えてくれ」

リーゼリット「オッケー。それじゃあ……ちょっとここで立ってて」スタスタ

ガイ「ああ……」

リーゼリット「んー……このあたりかな?」スッ
魔導狙撃銃「」カチャン……

ガイ「……何をするんだ?」

リーゼリット「私が撃つ弾を射撃して撃ち落として?」

ガイ「……簡単に言ってくれる」スッ

リーゼリット「準備はいい?行くよ……!」
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!

ガイ「くっ!」
魔導拳銃「」ドギュンッ!

掠る弾の軌道「」ジュッ!

リーゼリット「惜しい惜しい!ほら次行くよ!」
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!



ガイ「……まったく当てられなかった」

リーゼリット「ちょっとコレは早かったかな……でも、掠らせるなんてかなり凄いよ?もっと自信持って!」

ガイ「慰めはいらない。結果が全てだ」

リーゼリット「はいはい、カッコつけないの……まだまだ練習しないとね?」

ガイ「ああ。また付き合ってくれるか?」

リーゼリット「勿論。弟子の面倒を見るのは師匠の仕事だよ♪」

ガイ「……いつ師匠になった?」

リーゼリット「えー、もう半分くらいは弟子でしょ?」

ガイ「……ある意味ではそうなるのか?」

リーゼリット「これからも期待してるぞ、後継者候補よ」

ガイ「フッ……その口調、似合ってないぞ」

⭐︎リーゼリットと魔導拳銃の練習をしました。
653 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/01/31(土) 23:41:23.86 ID:zT5WfV/HO
本日はここまでです。
明日も更新をする予定ですので、よければお付き合いください。

それでは、また。
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:25:46.96 ID:SfcmsF7yo
おつ
さてネオデロデロ教の方はどう動いてくるやら
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:28:31.12 ID:iAiVo6HMo
暗黒ちゃん世界一の金持ちにでもなってる?
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 00:44:36.45 ID:GipIcB8lO
ルーぶちギレ案件
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 13:13:32.84 ID:XM4dE+3eo
おつです
オーナーの甲斐性すげー!
658 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 19:19:17.03 ID:0y+PyM6qO
>>654
近いうちに彼女たちの動きはわかります。備えておくのがいいかもしれません。

>>656
キキョウとどこまでいったかはノーコメントですが、一緒の布団で一夜を共にするのは普通に怒られそうです。ガイは誘惑に弱いのかもしれません。メタ的に言ってしまえば>>1の癖なのですが。

>>655
>>657
暗黒館オーナーの所有している資産は幹部ですら知り得ません。噂では国を興せるやら、戦争を興せるほど持ち得ている等々囁かれていますが、真実はわかりません。グレイグさんもその噂を信じて発言をしたのでしょう。
確かなことは、冒険者ギルドの代理として組織を運営し、世界各地に散らばる幹部を組織的に支援しつつ豪華客船を複数運営できる程度の資産は確実に持っているということくらいです。
659 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 19:19:40.14 ID:Q80VB/DdO
アインズ「……ガイ、気づいているか?」

ガイ「何に?」

アインズ「先程からこの辺りを兵士がうろついている……監視されているとみて間違いないだろう」

ガイ「……」ダラダラ

アインズ「……心あたりでもあるのか?」

ガイ「いや……まあ……されてもおかしくはないことをした覚えはある……」

アインズ「この際、理由はなんでもいい。監視が着くということは、私たちが朝廷側に何かを警戒されているということだ。姫巫女の行方を探りに行くのは大勢じゃない方がいいだろう」

ガイ「そうだな……何人かはここに残ってもらって周囲の様子を探らせるか」

アインズ「……私が残る。リーゼとメルルもこちらだ。お前はサーシャとアモを連れて行け。二人は初対面でも角が立ちにくい」

ガイ「わかった。おそらく襲撃されたりするようなことはないと思うが……充分注意してくれ」

アインズ「フッ……任された。こちらのことは心配せずに情報を掴んでこい」

ガイ「頼んだぞ、アインズ……行ってくる」

⭐︎朝廷に監視されていることに気づきました。
660 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 19:20:09.19 ID:Q80VB/DdO
ーートウゲン温泉

湯気「」ホカホカ
山裾に栄えた和風の街並み「」ワイワイ ガヤガヤ

アモ「ここ……クロシュちゃんが絵ハガキに描いてた絵と一緒だ!」

サーシャ「ここはなんだか……昔ながら、というか……オノゴロらしいオノゴロを感じるね!」

ガイ「オノゴロらしいオノゴロ感……?まあたしかに、レンガ造りの建物はこちらにはないようだが……遊びに来たんじゃない。旅館を探すぞ。それらしい建物はあるか?」

アモ「んー……なんだかどれも雰囲気が似ててわかりづらいね。看板でもあればいいんだけど」

サーシャ「看板……看板……!ガイ、アモちゃん、アレ見て!」スッ

大きな和風旅館「」ドン
看板『旅館 雪解け』

アモ「あれが……!」

ガイ「雪解け、か……早速向かおう」

661 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 19:21:01.12 ID:Q80VB/DdO
ーー旅館 雪解け

カランカラン

木彫りのオオキイクマ「」ポン
修繕された掛け軸『温泉第一』
大魔女帝国魔法学園の卒業証書「」

サーシャ「わぁ……中も雰囲気がいい感じ!」

アモ「……誰もいないのかな?」キョロキョロ

ガイ「作業か何かをしているんだろう……すぐに来るはずだ」

タッタッタッ

着物を着た黒髪ロングの女性「すいません、お待たせしました!3名様ですか!?」

ガイ「悪い、客ではないんだが──」

着物を着た黒髪ロングの女性「ひっ!?こ、この旅館に金目のものはありせんよ!?」

ガイ「……」ポリポリ

サーシャ「あはは……その、私たち強盗とかじゃなくて……聞きたいことがあるんですけど、構いませんか?」ヒョコ

着物を着た黒髪ロングの女性「えっ、あっ……人質の方?」

アモ「それも違いますよ〜」ヒョコ

着物を着た黒髪ロングの女性「……じゃ、じゃあ……一体……?」ジリッ

アモ「えっと、私たち、姫巫女様のことを探してて……」

着物を着た黒髪ロングの女性「……イクセちゃんを?」

ガイ「……『雪解け』の人間なら居場所を知っていると聞いた。案内が欲しい」

着物を着た黒髪ロングの女性「……それを誰から聞いたんですか?」

ガイ「トウゲン城の太政大臣キキョウからだ。地図も受け取った」スッ
地図「」ペラッ

着物を着た黒髪ロングの女性「!……たしかに、その文字はキキョウさんの……」

ガイ「信じてもらえたか」

着物を着た黒髪ロングの女性「信じた……というより、納得しました。あの人が無関係の他人にここを教えるとは思えないので」

サーシャ「よかった……」

アモ「じゃあ、姫巫女様のところへ案内してもらえるんですか?」

着物を着た黒髪ロングの女性「……そこで立っているのも落ち着かないでしょうから、どうぞこちらへ」

662 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 19:21:27.28 ID:Q80VB/DdO
ーー客室

畳「」
襖「」
ちゃぶ台「」
掛け軸『安眠第一』

着物を着た黒髪ロングの女性→トキワ「先程は失礼しました……申し遅れました。私は旅館『雪解け』本店の店主代理、トキワと申します」

ガイ「ガイだ。エルフの方がサーシャ、もう1人がアモだ」

サーシャ「よろしくお願いします!」ペコリ
アモ「よろしくお願いします」ペコリ

トキワ「綺麗な所作ですね……では、早速本題に入りましょうか。あなた達は何故、姫巫女様を探しているのですか?」

ガイ「世界樹の光について知りたいことがある。姫巫女ならその手がかりを知っているはずだ。だから探している」

トキワ「……」ジッ

サーシャ(魔法も何もかけられていないのに……すごい、圧を感じる……!)ゴクリ

アモ(……怒ってるわけじゃないのに……息が、詰まりそう……)

トキワ「……いいでしょう。姫巫女の居場所を教えます」

ガイ「……姫巫女はどこにいる?」

トキワ「霊峰の隠れ里にほど近い、すたれ村にいらっしゃいます」

サーシャ「すたれ村?」

トキワ「はい。かつて銀狐が住んでいた廃村です」

ガイ「廃村……なるほど、人目を避けるには丁度いい場所だな」

トキワ「ここからだと距離がありますので……今日は泊まっていかれるといいでしょう。客としてではなく、キキョウさんの紹介として預かる形にしますので部屋代は頂きません」

アモ「それはありがたいですけど……いいんですか?」

トキワ「ええ。私、こう見えて人を見る目は結構あるんです。自分で言うのもなんですけどね……あなた達からは悪意を感じませんでした。イクセちゃんと会っても問題は起きないと、私は判断しました」

サーシャ「……教えてくれてありがとうございます」

トキワ「お気になさらず。もし仮にあなた達がイクセちゃんと会って何かしらの問題が起きれば……あなた方を殺して私も後を追います」ニコリ

アモ「……冗談ですよね?」

トキワ「ふふふ……」

ガイ(……ここまで言われたんだ。信頼には応えよう。もし何か起きるなら、責任は俺が被ればいい。サーシャたちには……決して背負わせない)グッ

トキワと何か話す?

安価下1〜2
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 19:24:37.18 ID:Fbrh4uJDO
店主ってどんな人?
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 19:32:24.82 ID:oHg2FMCS0
トキワとイクセの関係について
665 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 22:38:54.65 ID:EcWUVp/gO
アモ「そういえばトキワさん、店主代理って言ってましたけど……本来の店主さんはどちらに?」

トキワ「今は北方群島に開店した2号店の方で働いているんです。隠れ里はそうでもないですけど、最近はこちら側の空気が汚れているとか言ってあんまり帰って来ないんですよね」

サーシャ「北方群島ってたしか……10年前に開拓されたばかりの……ずいぶん元気なんですね」

トキワ「この前、珍しく帰って来たときには髪も真っ白になってたんですけどね。あれは当分、死なないでしょうね」クスクス

サーシャ「"あれ"って……」

ガイ「……それでトキワがこの店を運営している訳か。他の従業員は?」

トキワ「もちろん、いますよ。優秀なスライムが。今は温泉の清掃をしてもらっています……雪女の人もいるんですが、今は北方群島のお店を手伝っているので不在しています」

ガイ「……知り合いが喜びそうな情報だ」

トキワ「明日の道案内はシズクちゃんにしてもらいますので、よければ彼女の仕事ぶりを見学がてら、声をかけてみてください」

ガイ「……わかった」

サーシャ「あのー……私からも質問、いいですか?」

トキワ「ええ、どうぞ」

サーシャ「どうしてトキワさんが姫巫女の居場所を知ってるのか気になっちゃって……」

トキワ「ああ……たしかに、一見、旅館と姫巫女の関係性は繋がらないですよね……その理由は私がトキワちゃん……姫巫女とお友達だからです!」

アモ「と、友達……?姫巫女様と?」

トキワ「それはもう10年近く付き合いが……最近はめっきり会わなくなっちゃったんですけどね」

アモ「……寂しいですね」

遠くを見るトキワ「……本当に……そうですね……」

ガイ「……場所がわかるなら会いに行けばいいだろう?」

トキワ「そうしたいのは山々なんですが……あの子は今、会わないって決めてる。友達だからこそ、その決め事だけは破れないんです。それに、姫巫女の立場を悪用する人たちに目をつけられる可能性も増えてしまいますから」

ガイ「……そうか」

⭐︎トキワと話しました。
666 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 22:39:38.27 ID:EcWUVp/gO
ー翌朝(滞在9日目)

蒼ロングヘアの女性「あっ、おはようございます!あなた方がトキワちゃんの言ってた方々ですね!」

ガイ「……道案内のスライムはどこだ?」

蒼ロングヘアの女性「目の前にいますよ!」

サーシャ「もしかしてメルルさんみたいに透明になってたりするのかな……?」

アモ「ううん……2人とも。文字通り、目の前にいるよ」

ガイ「……!なるほど、擬態か」

サーシャ「えっ!?じゃあこの人が……」

蒼ロングヘアの女性→シズク「はい!シズクです!えへへ……ここに泊まられるお客様にはよく驚かれるんですよ」

アモ「ふふ……私の知ってる友達みたい。シズクさん、案内お願いします」

シズク「わかりました!それでは私に着いてきてください。道は整備されてないので、足元には気をつけてくださいね」

サーシャ「はい!」

667 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 22:41:10.97 ID:EcWUVp/gO
ーー離れ山

ホーホケキョ ポッポホーホー

ザッザッ……

シズク「もう少しで着きますよ。みなさん、疲れてないですか?」

サーシャ「全然へっちゃらです!」

アモ「大丈夫ですよ。こういう山道も慣れてますから」

ガイ「……かなりの秘境だな。本当に姫巫女がこの先にいるのか?」

シズク「はい。元気にしてるといいんですけど……あれ?あそこに座ってるのって……」

岩陰に座り笛を吹く浪人「〜〜〜♪」ピューピュー

サーシャ「……綺麗な音だね」

アモ「うん……」

立ち上がる浪人「……」ヨッコラセ

ガイ「……」

浪人「……シズク殿、久方振りでござるな」ザッザッ

シズク「アキトさん!元気そうで何よりです。イクセちゃんは──」

浪人→アキト「後ろの連れは?」

シズク「えっ?イクセちゃんに会いに来たって……昨日トキワちゃんに事情も話して、ここまで案内してきたんです」

アキト「……そうでござったか。ご足労いただき申し訳ないが……帰っていただきたく」

サーシャ「そんな……どうしてですか?」

アキト「イクセ殿は今は誰とも会わぬと決めておられる。その望みを守るのが拙者の務めでござる……どうしても、というのであれば──」
刀「」スラッ……

ガイ「」バッ
魔導拳銃「」チャキ
短剣「」スラッ

アキト「拙者を斬って先へ進め……!」ゴゴゴ…

ーー戦闘開始 アキトーー

コンマ下1

01-30 痛恨
31-70 劣勢
71-90 優勢
91-00 会心

閃光玉+10(残り1回)
連携技+30(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)
抑制行動-20(回数制限なし)
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 22:45:07.35 ID:ZNTrXzqO0
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 22:54:39.04 ID:u9WrbuPp0
抑制行動ってことはこれってガチの殺し合い?
670 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 23:43:43.86 ID:B8dSbmfMO
>>669
今回は選ばなくても誰も死にませんが、今後のガイの行動指針の参考にさせていただきます。具体的には、今回「抑制行動」を選ばなかった場合、ガイはこれまで以上に目的達成を最優先するようになります。以降は指定が無ければ手加減や捕縛よりも、最短で相手を止める手段を選びやすくなり、必要と判断すれば容赦なく踏み込むという方向に寄っていく予定です。
671 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 23:44:25.65 ID:B8dSbmfMO
シズク「アキトさん!?なんで!?」

サーシャ「ガイ!?」

刀「」キン!
短剣「」キン!

アキト「……ここは引き下がっていただけないか……!」グググ

ガイ「引き下がるにしてもマトモな理由を説明されなければ納得いかないものだろう……!」グググ

バッ

回転しながら距離をとるガイ「」グルンッ
魔導拳銃「」ドギュンッ!ドギュンッ!

アキト「はっ!」
刀「」カキンカキン!

シズク「そうですよ!それに、いきなり斬りかかるなんて……どうしたの、アキトさん!」

アキト「理由は言えぬ。言えば、お主らも巻き込む。拙者はただ……ここを境に誰も通さぬと誓っただけでござる」ザッ

ガイ「ずいぶんな心掛けだな……!」ジリ……

魔導弓を構えるサーシャ「……」

アモ(こうなったら……私の魔法で……)スッ

コンマ下1

01-30 痛恨
31-70 劣勢
71-00 優勢

閃光玉+10(残り1回)
連携技+30(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)
抑制行動-20(回数制限なし)
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/01(日) 23:47:01.50 ID:vXLgUkwoO
抑制行動
673 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/01(日) 23:52:49.98 ID:B8dSbmfMO
痛恨が確定したところで今回は終わります。
>>672で抑制行動を選んでいただいたので、>>670のことは一先ず忘れてもらって大丈夫です。
それでは、また。
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/02(月) 01:07:35.11 ID:DgER/NyWo
おつ
結構重要な局面だった
でもこういう場合って勝敗よりも想いが大事だったりするよね
675 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/07(土) 20:27:55.01 ID:C7GjB+TBO
>>674
戦いの勝利条件はその時々、人物達の目標によって変わります。また、傷つけあうだけではなく主義主張を確かめるようなときもあるでしょう。
676 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/07(土) 20:29:24.26 ID:C7GjB+TBO
目を閉じるアモ「──」ブツブツ

アキト「!?……これは……力が、抜けていく……?その者の魔法か!」ガクン

ガイ(アモの魔法か。これならば……殺せる──)タッ

アキト「しまった!」

短剣を振り上げるガイ「」バッ

サーシャ「ガイ!!!駄目!!!」

刺さる直前で短剣を止めるガイ「」ピタッ

印を結ぶアキト「今なら……!」サッサッサッ

アモ「── 術が弾かれる!?ダメ、離れて!!!」

アキト「間に合ったか──」

ガイ「!」バッ

アキト「命のやり取りの場で、迷いは死を呼ぶ……それを知らない訳ではあるまい!」
刀「」ヒュンッ

胴体を袈裟斬りされるガイ「っ……!」ブシャァァァ!

サーシャ「あっ……」

アキト「……切り捨て、御免」

膝から立ち崩れるガイ「ごふっ!……」ドサッ

シズク「あっ、そんな……!」

サーシャ「ガイ!」タタッ

アキト「今引き返し、手当てをすればその者の命も長らえよう。ここでのことは忘れてもう二度とここには近づくな……シズク殿も、トキワ殿たちに伝えておいてくれ」

シズク「そんな……急にそんなことを言われたって……!」

アキト「……」

ガイ「ぐっ……サーシャ、アモ……!俺は平気だ!奴を無力化しろ!」

アモ「でも、その傷じゃ……ガイが……!」

吐血するガイ「死にはしない……厄介なのに愛されてるからな……ゴホッ!ゴホッ!」

アモ「こんなときに何言ってるの!?」

サーシャ「……ごめん、ガイ……っ、ごめん……!」
回復魔法の光「」ポワ……

サーシャ(あの短剣を振り下ろすとき……リーナちゃんのことがよぎって止めちゃったけど……私が止めなければ、ガイはこんな怪我をしないですんだんだ……私のせいで……)

アキト「……女子は尚のこと斬りたくないでござる。それでも、というのであれば……」
刀「」スチャ

アキト「……手加減はせぬ。存分にかかってくるがよい」

コンマ下1

01-80 撤退
81-00 拘束
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 20:34:01.90 ID:0rityxyyo
678 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/07(土) 23:27:34.03 ID:wvKh2y8XO
サーシャ「……シズクさん、ガイをお願いします」スクッ

シズク「は、はい!」

アモ「サーシャちゃん?」

サーシャ「アモちゃん……さっきのやつ、もう一回できる?」

アモ「できるけど……あの人、解除する方法を持ってるから長くは持たないよ?どうするつもりなの?」

魔導弓を構えるサーシャ「……合図したら、一瞬だけ止めて。その一瞬で、私がなんとかしてみる」ギリリ……

アモ「わかった。本当に長くは持たないからね?」

魔導弓「」バシュッ!

アキト「……来るか」サッ

サーシャ「……」
魔導弓「」ギリリ……バシュッ!

アキト「狙いは正確だが……故に防ぎやすい!」ダッ
刀「」キンッ!
消える魔力矢「」シュウン─

アモ「いつでもいけるよ……!」

サーシャ「もう少し待って!」
魔導弓「」バシュッ!

アキト「はっ!」
刀「」キンッ!

目を瞑るシズク「ああ……サーシャさん!」ギュッ

サーシャ「アモちゃん!」

アモ「!」コクン

途中で止まるアキト「ぐっ……同じ術か!」バッバッバッ

サーシャ「……ここ!」

飛来する魔力矢「」ギュンッ!

肩に矢が刺さるアキト「なっ……あれは最初の矢か!?まさか曲がってくるとは!?ぐあっ!」ドスッ

サーシャ「大地よ……!」ゴゴゴ……
地面「」ボゴォッ!

アキトの手足を拘束する土「」ゴゴゴ……

拘束されたアキト「不覚をとったか……!」ググ

アモ「すごい……捕まえちゃった!」

サーシャ「……ふぅ、うまく行ってよかったぁ……」

拘束されたアキト「……お主らの仲間を斬ったのだ。拙者の命は好きにしろ」

サーシャ「そんなことしませんよ!……そんなこと、しません……」

拘束されたアキト「……?」
679 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/07(土) 23:29:21.32 ID:wvKh2y8XO
シズク「サーシャさん、アモさん!」
シズクの肩を借りて歩くガイ「……拘束したのか。よくやったな、2人とも」

アモ「えっ!?歩いちゃダメだよ、安静にしてなきゃ」

ガイ「……もう傷は塞がった。心配するな」

アキト「……驚いた。その傷でもう歩けるというのか」

ガイ「特殊な事情があってな……さて、俺達を姫巫女に接触させないようにしていた理由を答えてもらおう」

アキト「……お主らは反朝廷派の者か?それとも、朝廷に雇われた者か?」

ガイ「……俺たちは反朝廷でも、朝廷の犬でもない」

アキト「何?」

サーシャ「……お願いです。理由だけでも、聞かせてください」

アキト「……一年前。反朝廷の連中が旗を探し始めた」

アモ「旗……?」

アキト「人の心を束ねるための、都合のいい組織の顔でござる。姫巫女殿は──今の朝廷に叛逆する旗に最も相応しい」

シズク「……!」

アキト「連中は言った。姫巫女が戻れば民は従う、姫巫女を戴けば朝廷は揺らぐ、と。本人の意思など、最初から眼中になく……」

ガイ「担ぎ上げる気か」

アキト「それだけではない。朝廷側も同じでござる。姫巫女殿が表に出れば、反朝廷は利用し、朝廷は封じる。どちらに転んでも、あの方は道具なる」

サーシャ「……だから、誰にも会わせないようにしていたんですね」

アキト「リュウトウ将軍やキキョウ殿は聡かった。姫巫女殿を切り札にせず、争いの火種を増やさぬために……知っていても黙し、必要以上に探らず、ここへ人を寄せぬ道を選んだでござる。姫巫女殿もそれを受け入れておられた」

アモ「……それで、ここを境に誰も通さないって……」

アキト「左様。姫巫女殿は会わぬと決めた。己が顔一つで血が流れると知っておられるからだ。……拙者はその決め事を守ると誓った」

シズク「……それでも!説明もなしにいきなり斬りかかるなんて、いくらアキトさんでもやりすぎです!」

ガイ「いや……そうしなければならない程、両陣営も強硬手段にでてきたんだろう?」

アキト「お主を斬った手前どの口が、と思うかもしれんが……拙者が止めねば、いずれ誰かが姫巫女殿を捕らえに来る。拙者は、選び方を誤った。だが引かせるには、これしか無かったでござる」

ガイ「事情は考慮する……改めて言うが、俺たちは勢力争いとは無関係の冒険者だ。ただ聞きたいことがあって姫巫女を探しているだけだ。その要件が済み次第、この地から離れると誓おう」

アキト「……」ジッ

アキト「……わかった。姫巫女殿の所へ向かうといい……シズク殿、イクセ殿は以前と変わらぬ場所に住んでおられる。案内を頼んだ」

シズク「……アキトさんは?」

アキト「拙者はここを通る者を見定め……必要があれば斬る。ここを離れる訳にはいかぬ」

サーシャ「……拘束は解除しますね」

土「」ガラガラ……

アモ「……シズクさん、案内お願いします」

680 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/07(土) 23:31:27.12 ID:wvKh2y8XO
ーーすたれ村

シズク「──着きました。ここがすたれ村です」

ガイ「……完全に廃村じゃないか」

サーシャ「でも一軒だけ……立派な家があるね」

シズク「あそこにイクセちゃん……姫巫女様が住んでます」

アモ「……用事が済んだらすぐに離れないとね」

ガイ「ああ……行こう」



ーーすたれ村 姫巫女の家

コンコン

「はーい」

タッタッ

ガララ……

黒セーラー服を着た少女「──えっ!?シズクちゃん!と……後ろの方々は?」

ガイ「……お前が姫巫女か?」

黒セーラー服を着た少女「……その問いにお答えする前に、目的をお聞かせください。シズクちゃんがお連れした以上、無関係ではないのでしょうけれど」

サーシャ「ちょ、ちょっとガイ!そんな言い方じゃ警戒されちゃうでしょ!」ズイッ

ガイ「……そんなつもりはなかったんだが」

アモ「はじめまして。私はアモ……エルフの子がサーシャちゃんで、この顔が怖いのはガイです」

ガイ「誤解を与えたならすまない。用が済んだらすぐにここを離れる……アキトという人物ともそう約束してここまで来た」

黒セーラー服を着た少女→イクセ「……朝廷でも、反朝廷勢力の人でも無さそうですね。中は散らかってますが、お上りください。私はイクセ・ホシツカサと申します。かつては姫巫女と呼ばれていました」

681 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/07(土) 23:33:30.33 ID:wvKh2y8XO
本日はここまでです。
明日はイクセとの会話から始めたいと思います。よければお付き合いください。
それでは、また。
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/07(土) 23:46:51.70 ID:0rityxyyo
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 00:05:38.79 ID:4ZMYKHtao
おつ
判定厳しい所でナイスコンマ!
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 14:31:12.00 ID:5ddx9BltO

イクセが登場したけど今のイクセって何歳くらいなんだろう?黒いセーラー服を着ているから中学生か高校生くらいなのかな?
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 15:29:25.85 ID:OrlHvM/fo
おつおつ
こちらで時間経って成長した様子見られるの好き
686 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/08(日) 20:57:48.16 ID:SMh61GM0O
>>682
ありがとうございます。

>>683
まさか捕獲できるとは思っていませんでした。おかげでイクセさんのところへ直行できました。

>>684
10年前の時点でイクセさん本人は6歳だったので、現在は16歳か17歳だと思われます。
サーシャやリーゼリットと同年代ですね。
ちなみにイクセさんはセーラー服を相当気に入ってるようです。

>>685
10年後のifを想定した世界観ゆえに色々やらせていただいております。本家様に登場したキャラのその後を考えるのは楽しいのですが難しくもあります。うまく表現できるよう頑張りたいですね。
687 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/08(日) 20:59:58.72 ID:SMh61GM0O
イクセ「……早速ですが、本題に入りましょう。何を聞きたいのですか?」

ガイ「10年前のことについて聞きたい」

イクセ「……というと、世界樹の光が落ちたときのことでしょうか?」

ガイ「ああ。そのことについて聞きにきた」

サーシャ「何が起きたのかは記録で知ってはいるんですけど……当事者から改めて話を聞きたかったんです」

イクセ「なるほど。それなら私はうってつけですね。といっても、私は当時の記憶が曖昧なのでお力になれるかはわかりませんが」

アモ「それでも、お願いします」

イクセ「……当時、私は6歳でした。この国を滅ぼそうと色々策を練っていたみたいなんですが……自分ではあまり実感が湧かないんですよね」

シズク「あのときのシズクちゃんはわらわじゃ巫女さんだったもんね〜」

サーシャ「わらわじゃ……」

イクセ「私の中にいた怨霊みたいなものです。狐巫女はこの国を滅ぼそうとする過程で、霊峰に落ちた世界樹の光を手に入れて辺りの海域を滅茶苦茶にしちゃったんです。結果としては、ダークヒーロー一行が阻止してくれたんですけどね」

ガイ「霊峰に落ちた光が世界樹の光だとなぜわかった?」

イクセ「尋常ではない水の魔力を感じたから、ですかね?でも、あの光は当時オノゴロに住んでいた人ならみんな見ていたと思いますよ」

シズク「綺麗だったよね、落ちてきたときは……まさか世界樹の光だったとは思わなかったけど」

イクセ「ふふっ……そうだね……」

◆イクセとなにか話す?

安価下1〜2
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 21:03:37.41 ID:DYiLXNDaO
他に信頼できる人いない?
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 21:11:14.26 ID:sX+h+GNEo
光の残滓が残っている可能性はもう無い?
690 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/08(日) 23:11:15.27 ID:P9waeX7VO
ガイ「……やはり、この国に光の残滓は存在しないんだな」

イクセ「残滓……ええ。たしかに、残滓は存在しませんね」

アモ「……"残滓は"?」

イクセ「この国には……星の力そのものが、存在しています」

ガイ「!?」
サーシャ「えっ!?」
アモ「!?」

シズク「どういうこと、イクセちゃん?たしかにあのとき、イリスさんが杖に封じた筈だよね?」

イクセ「詳細は話せませんが……時が来れば、必要とする者の前に現れるということはたしかです。翡翠の賽というものをご存知ですか?」

ガイ「……これのことだ」スッ
翡翠の賽「」キラッ…

イクセ「わぁ……綺麗なのじゃ……っと、こほん。それを持っているということは、あなた達が……」

ガイ「もしや……お前が光を授ける立場の……?」

イクセ「私ではありません……ですが、試練を与える者はこの国にいます。ひょっとしたら、今もあなた方を見ているかもしれませんよ」

サーシャ「……気配は感じないけど……」

イクセ「彼は隠れるのがお上手ですから。試練を与えるときになれば彼から接触しに来ます。それまではこの国で観光でもしてのんびりするのがいいでしょう。かたつむりのように、のんびりと……」
691 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/08(日) 23:13:24.19 ID:P9waeX7VO
アモ「……全然関係ない話題なんだけど、聞いてもいいですか?」

イクセ「もちろん。世間話でも構いませんよ。外の人と話すのは久しぶりですから」ニコリ

アモ「……アキトさん以外に、頼れる人っているんですか?ここで暮らして行くのって大変そうに思えて」

イクセ「住めば都、というやつです。頼れる人は多くはありませんが、必要なときに動いてくれる人はいます。だから大丈夫です。ここには狐たちもいますし、九尾なんかも来てくれるので寂しくはないですよ」

シズク「九尾って……ハツヒさんのこと?」

イクセ「そう!たまに駆動二輪車に乗らせてもらったりしてるんだよ!」

シズク「え〜!いいな〜!」

サーシャ(見た目によらず結構お転婆なのかな……?)

イクセ「街での出来事も意外と耳に入ってきますし……強いて言うなら、ラーメンが食べられない、ということぐらいでしょうか」

サーシャ「ラーメン……そこなんだ」クスッ

アモ「ふふ……でも、わかるかも。食べたくなると止まらないもんね」

シズク「イクセちゃん、今度街まで行こうよ!私が案内するよ!美味しいお店知ってるんだ!」

イクセ「嬉しいけど……もうしばらくは無理かなぁ……ごめんね、シズクちゃん」

シズク「……うぅ」シュン

ガイ「……要件は済んだ。約束通り、ここを離れよう」

イクセ「……そうですか。では、お帰りの道中、気をつけてください」

サーシャ「……はい。今日は本当に、ありがとうございました」ペコリ

アモ「お邪魔しました」ペコリ

シズク「イクセちゃん……また、すぐ来ちゃだめ?」ウルウル

イクセ「あんまりよくはないかな……でも、来てもいいよ。そのときは必ず、目立たないようにね?」

シズク「うん!任せて!」パァッ

ガイ「……最後に一つ。翡翠の賽のことだ。試練を与える者が現れるまで、俺たちは何をすべきだ」

イクセ「“余計なこと”をしないこと。焦って探さないこと……そして、賽を手放さないこと。先ほど言った観光して待つ、というのは冗談ではないですよ?」

ガイ「……そうか。ありがとう」

イクセ「いえ。それでは、また会う機会があれば」

⭐︎イクセと話しました。
692 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/08(日) 23:17:06.33 ID:P9waeX7VO
ーーココロイシ道具店

サララ「そっかぁ……!姫巫女様、元気そうでよかったよ」

アインズ「それにしても……観光して待て、とは拍子抜けだな。もしかして今までが急ぎ過ぎていたのか……?」

サーシャ「そんなこともないと思うけど……まあ言われた通り、試練は向こうからやってくるって言うし……待ってみるしかないんじゃないかな」

メルル「普通に観光っていっても、なぜか朝廷に監視されてるから、ちょっと落ち着かないよねェ」

リーゼリット「まぁでも、今のところ何も起きてないんだけど……それが不気味っていうか……」

ガイ「……警戒は緩めずに行動しよう。単独行動はなるべく避けて最低限2人で動くようにするか」

アモ「わかった。ガイ、それで今日は何をするの?」

ガイ「……言われた通り、余計なことはしないさ。監視の目をごまかす為にも、観光らしい観光が一番だ」

現在はオノゴロ諸島です。(10日目)

何をする?
安価下1~3
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:18:43.01 ID:6tfAAC9a0
サララ・ニナ・ミソラ・イブキと一緒に温泉
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:20:25.72 ID:zTL9aKIKo
フェルとクロシュヴィア談義とロスチャイルド談話
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:22:31.93 ID:+Xb5Cdsg0
ガイが朝廷の関係者(キキョウ)を酔わせて部屋に連れ込み朝までみだらな行為をしたとキキョウや目撃者等の証言で新聞や瓦版等で国中に広まっている事を知る
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:26:53.74 ID:5ddx9BltO
ガイが朝廷の関係者(キキョウ)を酔わせて部屋に連れ込み朝までみだらな行為をしたとキキョウや目撃者等の証言で新聞や瓦版等で国中に広まっている事を知る
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/08(日) 23:30:58.15 ID:5ddx9BltO
>>696すみません。書き込みが反応しなくて間違えた2回書いてしまいました。
698 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/08(日) 23:42:31.60 ID:TIaHVRcnO
安価が埋まったので本日は終了します。
次回は温泉でゆっくりしたり、デロデロ教の人たちと話したり、朝廷の噂を知ったりすることになるようです。

最近はスレが重たいですね。接続できないよりはマシですが、直ってほしいですね。
次回もよろしくお願いします。更新は火曜日夜の予定です。

それでは、また。
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:27:51.15 ID:BvRDOh+no
おつ
という事はあの銀狐の御眼鏡に適えばいいのね
朝廷vs反朝廷の動きも気になるけど今は言われた通り観光で待ちの姿勢かなぁ
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 00:28:40.52 ID:nugDOYf7O

教団も放置でいいのか
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/09(月) 01:16:11.23 ID:KCgHt+7go

何が目的でそんな噂立ててるのかガイを朝廷で囲おうとしているのか
702 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/10(火) 23:09:43.10 ID:CsgSal4sO
>>699
今はのんびり過ごすといいでしょう。銀狐はガイたちを見定めているようです。

>>700
現状、こちらからどうにかすることはできないので放置で問題ないと思われますが、動きがあるかもしれません。

>>701
どうやらある人物の思惑があるようですが、それがどのような思惑かはいずれわかるかと思います。

現在も文章を作成している途中なのですが、本日は>>1の終了宣言がなかった場合は>>1が力尽きたと考えてください。
703 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/10(火) 23:12:30.00 ID:2DY9cAg8O
サーシャ「そういうことなら……みんなで温泉に入ってゆっくりしない?」

サララ「では、温泉めぐりを行いましょう♪」

メルル「おっ、いいね!」

アインズ「温泉めぐり……?複数の温泉に入浴するのか?」

サララ「そうですよ!年に一度、各温泉が国民の投票で選ばれて上位5つが定められるんです。それを順に巡るのが温泉めぐりで、古くから伝わる風習なんですよ!」

メルル「しかもしかもォ、湯めぐり札っていうのがあってさ。札を見せれば、選ばれた温泉は割安で回れるんだよ。湯屋によっては小さなおまけまで付いたりしちゃって!」

アモ「へぇ……ちょっと興味あるかも」

リーゼリット「オノゴロの温泉って肌にいいって有名だったりするし、ちょうどいい休息になりそうだね。私は賛成!」

サーシャ「ふふっ……みんな行くつもりみたいだけど、ガイはどうする?」

ガイ「言っただろう?観光らしい観光が一番だと……行こう」

サーシャ「そっか……うん!それじゃあ、温泉めぐり、しよっか!」

704 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/10(火) 23:14:13.26 ID:2DY9cAg8O
ーートウゲン温泉街

ザワザワ……シャシンニニテル……

サーシャ「……なんだか私たち、すごく見られてない?」

メルル「フッ、遂に私たちの可愛さが民衆に知られてしまったか」キラキラ

アインズ「……残念ながら、そういう訳でもなさそうだ。ガイ、この新聞を見てみろ」スッ

ガイ「なんだ……?」ペラッ

新聞「太政大臣、夜遊びの末に“男に担がれ”温泉街を闊歩!?」
キキョウを運ぶガイの写真「」

アモ「ガイ、これって……」

ガイ「……厄介なことになったな。もっと慎重に立ち回るべきだったか」

リーゼリット「ちょっとちょっと!私たちが姫巫女様の足がかりを追っていたときに女遊びに洒落込んでた訳!?」

アインズ「ほう。手が早いじゃないか?」

メルル「ガイくん、見た目によらずやり手だねェ」

サララ「あわわ……まさか、キキョウ様とそんな関係だったなんて……///」

サーシャ「ガイ?」ジトッ

ガイ「……その後に雪解けのことを聞いたんだ。ヤマシイコトハイッサイナカッタ」ダラダラ

サーシャ「……ふーん?」ジトッ

ガイ「……と、とにかく。これは一部誤解を招く表現が含まれているようだ。誰かが太政大臣を失脚させようとして流布したのだろう」

アモ「なあんだ。てっきりお酒で酔わせてお持ち帰りしている場面かなって思っちゃったよ」

ガイ「……」

メルル「……まァ、そういうことなら気にしないで大丈夫だね!こういうのは普通にしてるのが一番だよ。そんなことより、温泉行こ!」

ガイ「……ああ。今はゆっくり湯に浸かりたい気分だ……」

⭐︎太政大臣の噂を知りました。
705 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/10(火) 23:16:10.33 ID:2DY9cAg8O
ーーカグツチ温泉 女湯

カポーン……

サーシャ「」ブクブク……

リーゼリット「ど、どうしたのサーシャ……?」

サーシャ「……ガイってさ……恋愛って、どう思ってるんだろうなって……」

リーゼリット「えっ!?うーん……ど、どうだろうなぁ……」

アインズ(……先日、ガイが朝帰りした日……また見知らぬ女の匂いがしたことは……黙っておいた方がいいんだろうな)

メルル「おっ、恋に悩める少女にはこのメルルお姉さんが相談に乗ってあげよう!この私に任せたまえ!」フンス

サララ「えっ?お姉ちゃんって、恋愛相談できるほど経験あったの?」

メルル「……しょ、小説でなら?」

サララ「……それってどうなの?」

メルル「な、舐めるなサララ!恋愛小説ってのは、経験の集大成なんだ!想いを言葉にする勇気とかすれ違いの機微とか、学ぶことは山ほどある!」

サララ「経験じゃなくて感想じゃん……」

アモ「ふふっ……でもまあ、サーシャちゃんが聞きたいのってガイが恋愛に興味あるかってことだよね?」

サーシャ「……うん。興味ないなら、変に期待しても……って思うし」

リーゼリット「正直……ガイって興味ないっていうより、後回しって感じじゃない?」

サーシャ「後回し……」

アモ「うん。恋愛そのものを否定してるっていうより、今は他に背負ってるものが多すぎるっていうか……」

ニナ「クク、なんだか面白そうな話をしているじゃないか。私も混ぜてくれないか?」チャポン

サララ「わっ、ニナさん!?」

ミソラ「メルル……あんた、また変な講釈たれてない?」チャポ……

アモ「ミソラさんも来てたんだ」

ミソラ「うん。今日は温泉で日々の疲れをとりたくて……イブキ先生も来てるよ」

イブキ「皆様、こんにちは。今日は大勢ですね」スッ

メルル「先生!丁度いいところに!」

イブキ「どうしたの、メルル?」

メルル「長年生きてきた先生なら、恋愛についても経験があるんじゃないかと思いましてェ〜……この若きエルフ娘をどうかお導きいただければなと……」

イブキ「ふむ……恋愛……経験がまったくない訳ではありませんが、参考になるかは……」

ミソラ「先生、そこで逃げるとメルルが調子に乗るよ」

メルル「失敬な!私はいつだって真剣だよォ!」

イブキ「……では、私の経験則で学んだことを教えましょうか。サーシャさん、あなたはエルフなんですよね?」

サーシャ「はい、そうですけど……」

イブキ「あなたは人間と自身の寿命の違いについて考えたことはありますか?」

サーシャ「えっ?」

アモ「……そっか。人間とエルフじゃ、時間の流れ方が違うもんね」

メルル「え、ちょ、急に重い話になってきたぞ!?」

ミソラ「いいから聞きな」

イブキ「私は脅かしたいのではありません。ただ、恋愛の話をするなら……避けて通れない現実です」

サーシャ「……考えたこと、ないわけじゃないですけど……あんまり、真正面からは……」

イブキ「それで十分です。人間は百年前後を人生の全部として積み上げます。エルフはその何倍もの時間を当たり前として生きる。すると同じ一年でも、体感の重さが変わります」

ニナ「重さ、か。面白い言い方だな」

イブキ「長命の側は、待つことができます。待つことに慣れています。短命の側は、待っている間にも寿命が目に見えない形で減っていく……だから待つ、という言葉が同じ意味にならないことがあるのです」

リーゼリット「……それって、どういう……」
706 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/10(火) 23:17:15.59 ID:2DY9cAg8O
イブキ「例えば、です。長命の側が『落ち着いたら答える』と言ったとしましょう。悪意はなくても……短命の側には『いつになるかわからない』とも聞こえてしまう。もっと言えば、短命の側にとっては『今は無理』が、そのまま『最後まで無理』にすり替わる可能性がある。寿命があるからです」

サーシャ「……!」



ガイ『……ああ。必ず、答えは出す。だから……待っていてくれるか?』ギュッ



サーシャ(あのとき、答えは出すって……ガイの方から言ってくれたけど……それって遠回しに期待はするなって釘を刺してたのかな?)

アインズ「……サーシャ、大丈夫か?のぼせたのか?」

サーシャ「……ち、ちが……っ」パシャッ

メルル「おやおやァ?今の反応、もしかしてガイ君と既に何かあったな?」ニヤニヤ

ミソラ「詮索しないの」ペシッ

メルル「あ痛っ!」

サーシャ「……別に、何も……」プク…

イブキ「……あくまで私の見てきた範囲の話なのですが、短命の人ほど軽々しく約束をしません。待てと言うのは、相手の時間を借りることだと知っているからです。だからきっと、あなたが不安になるほど、いい加減な言葉ではないのでしょう」

サーシャ「嘘!?私、言葉に出てました!?」バシャ

イブキ「ふふ……ただの勘です。要するに、伝えたかったのは……言葉の重さは、言った瞬間ではなく、その後の行動で確かめるものということです。まあ、答えはないんですけど、参考にしていただければ」

サーシャ「……はい!ありがとうございます!」

メルル「なんだか恋バナのはずが哲学みたいになってきたぞォ……ていうか先生、経験則って言ってたけど先生の恋愛遍歴も気になるなァ〜?」

ニナ「お、それはたしかに面白そうだ。いい酒の肴になる」

イブキ「ええ?……あまり面白いものでもないと思いますが」

ワイワイキャッキャッ

⭐︎みんなで温泉に入りました。
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 01:19:23.41 ID:togS3xVlo
逝ったか
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 02:43:49.28 ID:BHRcT56ho
おつです
709 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 11:54:58.24 ID:AqS8EzopO
>>707 >>708
眠気に抗えませんでした。申し訳ない。
710 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 11:58:04.10 ID:AqS8EzopO
ーーカグツチ温泉 番台

コーヒー牛乳を飲むガイ「」ゴクゴク

ガイ(ふぅ……温泉を堪能した気分にはなったな。味がわかればもっとよかったのだが。女性陣はまだ出てきていないようだし……少し風に当たって涼んでいよう)



ーー外の休憩所

湯上がりフェルメール「あら?奇遇ですわね」ホカホカ

ガイ「……フェルメール」

フェルメール「なんですの、その厄介なのと会ってしまった、みたいな反応は」

ガイ「ああ、いや……すまない。なぜここにいる?」

フェルメール「許可がないと私は温泉に浸かってはいけないのでしょうか?」

ガイ「そういう訳ではないが……リュアンの件があるだろう。教会を離れてもいいのか?」

フェルメール「それならご心配なく!ラルフが残ってくれているので問題ありませんわ!」

椅子に座るガイ「……そうか」ストン

フェルメール「……」

ガイ「……」

フェルメール「……こういうとき、何か話そうという心遣い等はなくて?」

ガイ「……最近、自分の行いに反省することがあってな。少し前に女難の相が出てると言われたことがあるが……自分から引き寄せているような気がして……別にお前が嫌い、とかいうわけではなく余計な火種を増やしたくないだけだ」

フェルメール「……悩んでおられるのですね。自分の在り方に」

ガイ「そうだ。一体どうすればいいのやら……」

フェルメール「……私、かつてはロスチャイルドの末端の1人でしたの」

ガイ「……何?」

フェルメール「聞き覚えがあって?」

ガイ「何人かと出会った……そいつら以外はセーレフェリアに倒されたと聞いている」

フェルメール「それは事実ですわ。私はセーレに私がロスチャイルドの一族ではないという記憶を植え付けたのです」

ガイ「……だから生き延びたのか」

フェルメール「そのことを存じ上げているなら、ロスチャイルドがどういった家かもご存知でしょう?」

ガイ「まあな」

フェルメール「……ロスチャイルドはオリシンという国を乗っ取るために私を送りつけました。ですが、そこで過ごすうちに疑問を持ったのです」

ガイ「疑問?」

フェルメール「ええ。命令されたまま動く私が、本当に私なのか……という疑問ですわ」

ガイ「……」

フェルメール「ロスチャイルドは力を保つためなら、日々いくらでも策を巡らせます。人を送り込み、国を呑み込み、血筋を飾り、正義を語って支配を正当化する」

ガイ「……お前も、その駒だった」

フェルメール「そうですわ。オリシンへ送られたのも、その策の一つ。信頼を得て、内側から骨抜きにして、最終的に支配下に置く。それが私の役目でしたが、失敗しました」

ガイ「想定外が起きた?」
711 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 12:01:23.14 ID:AqS8EzopO
フェルメール「ええ、その通り。なぜなら、クロシュヴィアちゃんと出逢ってしまったから」

ガイ「……出逢っただけで、そこまで変わるのか」

フェルメール「変わりましたわ……彼女は、私を道具として見なかった。利用価値でも、家名でもなく……ただ私を、私として扱った」

フェルメール「その時、初めて気付いたのです。私にも心があるのだと……そして私だけではなく、ありとあらゆる生き物に心があるのだと」

フェルメール「けれど気付いた後が、地獄でしたの……他者の心を騙してきた自分が、急に気持ち悪くなったのですわ……優しくしてくれる人がいても、それは私が作った優しさだと思うと、胸が空っぽになって……」

ガイ「……」

フェルメール「例えば、私に良くしてくださった方も私の魔法で“そうさせていた”のかもしれない。そう思うと、あの優しさが本物だと信じる資格が、私にはない気がして……だから私は、せめて嘘の上に立ったまま生きるのをやめましたの。私自身がその国に元々いなかったという記憶を植え付けて、オリシン王国を出たのです」

ガイ「……お前は、今も自分の在り方に悩んでいるのか?」

フェルメール「わかりませんわ。自分のことなんですけどもね……ただ、一つ言えるのはこうして悩めるのも人間らしさの一つ、ということでしょうか」

ガイ「……そうか」

フェルメール「なのでガイさん。あなたも“余計な火種”だなんて言って距離を取る前に、まずは一度きちんと向き合ってみなさいな。悩んでいるということは、逃げたくないということですもの」

ガイ「フッ……導師らしいことを言うんだな」

フェルメール「デロデロ教の導師ですから!」ドヤァ

ガイ「……クロシュヴィアというスライムはどんな奴なんだ?」

フェルメール「まあ!クロシュヴィアちゃんにご興味が!?」ズイッ

ガイ「あ、ああ……」

フェルメール「ではこの私が魅力を余すところなく語り尽くして差しあげましょう!」

ガイ(……長くなりそうだな)

⭐︎フェルメールと話しました。
712 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 12:03:33.15 ID:AqS8EzopO
ーーオノゴロ諸島 港

聖女「まさか暗黒館の手があれほど早いとは……少々予想外でした」

アザのある金髪女性「聖女様、言動とかは人間離れしてるのに魔法とかはからっきしですもんね!」

聖女「10年前まではそれなりに扱えたのですが。今はスライムと不死鳥のお陰で何もできなくなってしまいました」

アザのある金髪女性「それが信じられないんですけどねぇ……」

聖女「真実かどうかはいずれわかります──義手の具合はどうですか?」

「……少々違和感があるが、大きな問題はない」グッ
オレンジ色のスライム「」モニョッ!

聖女「そうですか。此度の活躍、期待していますよ」

「どうでもいい。あの男さえ斬れれば……!」ギチギチ

アザのある金髪女性「わわっ、そんなに力入れたら壊れちゃいますよー?リラックス、リラックスー」

オレンジ色のスライム「」モニャッモニャッ

魔導車「」キキー

聖女「迎えが来たようですね」

ビャクヤ「お待たせしました、聖女様。無事、ご到着したようでまずは一安心です」ペコリ

聖女「ありがとうございます。状況は道中で聞きます。拠点はどこに?」

ビャクヤ「……フェルメールとホロウのいる一画がよいかと。暗黒館の動きを警戒するなら、そこが安全です」

聖女「わかりました。まずはそちらへ向かいましょう」

713 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 12:06:22.38 ID:AqS8EzopO
ーーココロイシ道具店

タイヤキを食べるガイ「……」モグモグ

アインズ「お前が菓子の類を食べるなんて珍しいな」

ガイ「貰い物でな……アインズ、これは一体どんな味なんだ?」

アインズ「少しもらうぞ。あむ……」モグモグ

ガイ「……なぜ俺の食いかけを?」

アインズ「んぐ……それの味が知りたいんだろう?うむ。甘くて香ばしい……大陸では食べたことのない甘味だ。私は好きな部類だが、人によっては好みが分かれるかもな」

ガイ「そうか。甘いのか……」モグ……

アインズ「……ちょうど小腹が空いたな。何個かもらってもいいか?」

ガイ「ああ、構わないぞ」

アインズ「ふふっ……サーシャたちにもわけてやろう」スタスタ

ガイ(さて……何をする?)

◆現在はオノゴロ諸島です。(11日目)

何をする?
安価下1~3

捜索
コンマ下1

01-05 発見
06-00 未発見
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 12:08:31.01 ID:togS3xVlo
最新技術展をやってるようなのでそこで観光がてら最新武装の購入を検討
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 12:13:19.71 ID:VXDJ4VBLO
朝廷内を意味もなく練り歩く
それはもう練り歩く
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 12:19:33.20 ID:SADlymGJO
道具やに来た強盗を皆で撃退
717 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 22:21:37.63 ID:01j8eKk6O
カランカラン

サララ「いらっしゃいま──」

野良侍「ほう……品揃えがいいじゃねぇか。これはいい値がつきそうだ」

野良忍者「大将!気配はそれなりにありやすが、ほとんどが女でっせ!」

野良侍「そいつはいいことを聞いた……簡単にことが運びそうだぜ」ニヤリ

サララ「……あの、念の為忠告をしておきますが、悪いことはなさらない方が──」

野良忍者「ハハハッ!大将、聞きましたか!忠告だと!」

野良侍「笑うなよ。お姉さん、忠告感謝する。だがな、この世は強い奴が持ってく……俺たちはいただく側ってだけだ……さ、有り金全部よこしな!」

サララ「……私、止めましたからね」

野良侍「ああ?」
ガイ「」シュンッ



捕縛された野良侍「な、なんだこの強さ……」ボロッ
捕縛された野良忍者「うう……」ボロッ

メルル「ふー……まったく。強盗に入ったところが悪かったね」

リーゼリット「ここへ来た目的は何?」
魔導狙撃銃「」カチャ……

野良忍者「ひいいい!!!う、撃たないで!撃たないでください!!!」

アモ「無理やり口を割らせようか?」

サーシャ「そこまでしなくても……」

アインズ「だが、事実としてコイツらは強盗を行おうとした。しかるべき処罰を受けるべきだろう」

ガイ「なぜこんなことを?」

野良侍「アンタら、その見かけだとこの国の人じゃあねぇみたいだな……」

ガイ「話を逸らすな。お前たちの命はどうとでもできるんだぞ」
短剣「」キラ……

野良侍「そ、そんなつもりじゃねぇ!俺たちゃ国に捨てられたから、こんなことする羽目に──」

ガイ「どういうことだ?」

サララ「その格好……やはり、侍の方でしたか」

野良侍「……だった、がな。今は野良だ。刀一本で食っていけた時代は終わったんだよ」

リーゼリット「国に捨てられた、って何」

野良侍「朝廷が軍を作り替えた。銃と魔導兵器に金を回して、これまでの連中は後回し……それに異を唱えた連中を切り捨てた」

野良忍者「忍だって同じでさぁ!忍術だ妖術だって言っても、使えねぇと見なされりゃ簡単に切り捨てられちまって……」

サーシャ「でも、強盗は……」

野良侍「わかってる。だが働き口を探しても、門前払いだ。朝廷から追い出された奴だと知った瞬間、みんな手のひらを返してそっぽ向きやがる……もう時代は変わっちまったんだよ」

メルル「時代が変わったからって、盗っていい理由にはならないよ」

野良侍「わかってるって言っただろ……だが、腹が減りゃ理屈は削れる」

アモ「お腹が減った?なら港の炊き出しでも──」

野良忍者「行けると思いやす?噂が回ってんでさぁ。並んだ瞬間に叩き出されちまって人扱いすらされねぇんで」

サララ「……そんなことが」

野良侍「あるんだよ。表向きは近代化だって持て囃されてはいるが……すぐに全員が追いつける訳が無え。反朝廷組織だってまた出来上がる訳だ……」

ガイ「事情はわかったが、はいそうですかと解放する訳にはいかない。悪いが朝廷に突き出させてもらう」

野良侍「ハナから期待なんざしてねぇさ……怖い思い、はしてねぇだろうが……悪かったな」

サーシャ「……」

⭐︎強盗を撃退しました。
718 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 22:23:44.43 ID:01j8eKk6O
ーートウゲン城 入り口

軍服を着た兵士A「ご協力、ありがとうございました!」ピシッ

メルル「あとはよろしくお願いします」

軍服を着た兵士B「さあ来い!」グイッ
野良侍「」スタスタ
野良忍者「」スタスタ

サーシャ「……これでよかったんだよね」

ガイ「ああ。殺すよりかは穏便に済んだはずだ」

キキョウ「……いい仕事ぶりだね。よく働いてくれて感心感心」

軍服を着た兵士A「キキョウ様!お疲れ様です!」ピシッ

アモ「あっ、ガイに担がれてた人……?」

アインズ「写真ではよくわからなかったが……なるほど、中々の美人だな」

ガイ「……」

キキョウ「やあこんにちは。ガイと……今回は仲間が多いね。何があったの?」

ガイ「ただの連行だ……用事は済んだ。すぐに帰る」

キキョウ「まあまあそう言わずに。噂の件で話したいこともあるし、城内に入っていきなよ」

サーシャ「噂……」

軍服を着た兵士A「……しかし、キキョウ様。知り合いとはいえ許可証のない者を通す訳には……」

キキョウ「あとで諸々の手続きはする。だから今回は彼らを通してくれないかな?」

軍服を着た兵士A「……くれぐれも問題は起こさぬように」

ガイ「……悪いな」

719 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 22:25:49.22 ID:01j8eKk6O
ーートウゲン城 キキョウの部屋

ガイ(……この前とは様子がずいぶん違うな。片付いている……)

メルル「ガイくん、城内とはいえ女性の部屋でもあるんだからジロジロ見るのはよろしくないと思うよォ?」コソッ

ガイ「……わかっている」

キキョウ「……普段は散らかっていることが多いんだけど、最近珍しく業務が立て込まない日があってね……ある程度片付けたんだよ」

アインズ「ふむ。この部屋の様子だと散らかっているといってもそう変わらなさそうだが」

ガイ「……」

キキョウ「まず訂正。あれは夜遊びでもなんでもない。私が少し……足を痛めてね。近くにいたガイが運んだ。それだけ」

サーシャ「……それだけ?」

キキョウ「そう。見出しはそれだけをそういう話に変えるのが得意だ」

メルル「盛るのが仕事、ってやつだねェ」

キキョウ「盛るだけならまだ可愛い。問題は、これが誰かの都合のいい形で流れていること」

ガイ「失脚狙いか」

キキョウ「うん。太政大臣って立場はね、敵を作りやすい。特に今のオノゴロは、外来文化の流入と軍備転換で利権が動きまくってる。銃、魔導兵器、鉄鋼、港湾……全部つながってるから」

アインズ「噂を使えば、政治的に手足を縛れる」

キキョウ「まさに。『私生活がだらしない』は、もっとも安くて効く毒だよ。説明しても言い訳にされるし、黙っていても図星にされる」

アモ「……そういうことをする人に心当たりは?」

キキョウ「私の立場を気に食わない人間なんてごまんといる。誰がやってもおかしくはない。でも仮に私が失脚したら、現状ギリギリで回っているこの国は崩壊してしまうだろうけど」

リーゼリット「ええ……」

キキョウ「私の悪い噂なんて日常茶飯事だし、今更こんな程度の写真をばら撒かれた所で実際は痛くも痒くもないんだけどね……あの写真の狙いは多分、別にある」

ガイ「それは一体……」

キキョウ「君だよ、ガイ。あの写真は私の失脚は二の次で、君の顔を広域に知らせること自体が目的なんだ」

メルル「……なんでそんなことを」

キキョウ「理由まではわからないけど……君たちもそれなりに敵を作ってるんでしょ?心当たりあるんじゃない?」

ガイ「いくらかはな」

キキョウ「……ちょっと前までなら安心してオノゴロで過ごせ、と言えたんだけど最近の情勢じゃそうも言ってられなくてね……申し訳ないんだけど、自分の身は自分で守ってね」

アインズ「待て。最近、私たちを監視している目的はなんだ?」

キキョウ「……監視?なんのこと?」

アインズ「とぼける気か。2日程前から兵士に監視させているだろう……それを知らぬとは言わせんぞ」

キキョウ「待って。本当にそのことについては私は命令すら出していないの……一体誰が……」

キキョウ「……将軍に聞いてみようか」

サーシャ「えっ!?」

720 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 22:28:10.22 ID:01j8eKk6O
ーートウゲン城 天守閣

キキョウ「将軍、太政大臣キキョウです。急ぎご報告とご確認が。ご面会を願います」

「……構わない。入れ」



刀を携えた軍装の女性「……連れの者もいるとはな」

キキョウ「客人です。先日の件で名が出たガイ。加えて、彼の同行者でございます」

ガイ「……」

刀を携えた軍装の女性→リュウトウ「私が現オノゴロを治める将軍リュウトウだ……貴君の名は知っている。二つの国を救った英雄、だとな……挨拶は程々に。用件を伝えろキキョウ」

キキョウ「はっ……命令を出していない監視がが城下で行われていました。この者たちが二日前から兵に張り付かれている」

リュウトウ「……監視の兵。私も貴君等を監視対象にした覚えはない。キキョウ、各指揮官に事情を聴取しろ。イヨを連れて命令の出所を探れ」

キキョウ「……かしこまりました」スタスタ

サーシャ「私たちも……」

リュウトウ「待て。客人は少し残ってもらおう」

メルル「将軍様、私たち何も悪いことは……」

リュウトウ「存じている。此度の許可なき監視が城下で行われていた件は我が軍の統制不備だ……不快と危機感を与えた。詫びよう」

ガイ「なぜ、俺たちを残らせた?」

リュウトウ「そう警戒するな……取り調べの為ではない。ただの純粋な興味だ」

アモ「興味、ですか?」

リュウトウ「そうだ。最近は堅い話ばかりで気が抜けなくてな……たまには外の話も聞いてみたい」

サーシャ「そういうことなら……」

◆リュウトウと何か話す?

安価下1〜2
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:31:03.95 ID:ikYvCu5I0
魔族国とかトコナツの領主との交流はあるのか。
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:38:33.53 ID:XRzWoDKtO
美人ですね
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/11(水) 22:41:22.12 ID:45IzFZAG0
10年前のダークヒーローたちの活躍を詳しく聞いてみる
724 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/11(水) 23:59:05.60 ID:zoWboyfNO
リーゼリット「外の話……オノゴロって前から他国と交流自体はしてましたよね?」

リュウトウ「そうだな。より多くの国と関わるようになったのは最近だが、以前から交易させてもらっている。魔族国やトコナツの者とは10年ほど前から良好な関係を築かせてもらっている」

アインズ「十年前、というと……世界めくれの頃か」

リュウトウ「そうだ。十年前、助けを求めたのはこちらだった。魔族国とトコナツが来なければ、もっと多くが飢え、折れていた……その恩を忘れぬよう、国として返せる形を整えただけだ。関係が良いのは、その延長に過ぎない」

ガイ「なるほど……」

リュウトウ「ちなみに、技術的には主にイスファハーンやテンペスターの物が流入している。銃器や魔導機械……今の城下の便利さの大半は、あちらの規格に寄っている」

リーゼリット「なんとなくそうかな、とは思ってたけど……やっぱりそうだったんだ」

アモ「……便利になるのはいいけど、反発も出そうだね」

リュウトウ「既に出ている。外来の規格は正しいのではなく強い。強いものが流れ込めば、弱い側が歪む」

アインズ「侍や忍の話か」

リュウトウ「……ああ。だから私は、置き去りにしないための制度を作っている。時間はかかっているが、やらぬよりはましだ」
725 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/12(木) 00:00:24.63 ID:T0RwpizPO
アモ「私、将軍様ってもっとこう……厳ついのをイメージしてました」

リュウトウ「厳つい、か。その方が民も安心するだろうが……生憎、私は女の身でな。将軍といえど、実は朝廷内でも賛否両論の立場なのだ」

サーシャ「……ですが、将軍様の厳しさは、見た目よりも中にある気がします。言葉が無駄に尖っていないのに、背筋が伸びます」

リーゼリット「同感です。威圧で黙らせるタイプではない……筋で押してくる感じがします」

メルル「将軍様は怖いんじゃなくて格好いいです。私、こういう人に仕切られる方が安心するかなァ」

アモ「それに、身だしなみも綺麗ですよね。艶があって……手入れが行き届いてるって感じで……」

ガイ「そうだな……たしかにその黒髪は綺麗だ。例えるなら……カラスの羽のような……」

リュウトウ「なっ……///」

メルル「……え"」

リーゼリット「カラスって……もっと上手い例え方はなかったの?」

リュウトウ「……そ、その……そういうのは、もっと段階を踏まえてだな……///」

サーシャ「あれ?」

アインズ「……たしか、オノゴロで女性を鳥に例えて褒める行為は……求婚に相当する風習があるんだったな」

リーゼリット「嘘でしょ?」

アモ「わぁ……じゃあ今の状況って……」

メルル「まさか将軍様に求婚するなんて……打首が妥当かなァ……?」

ガイ「……」ダラダラ

リュウトウ「……処す、と言いたいところだが……その様子だと本当に知らなかったようだな。知らぬ風習で首を飛ばしては、こちらの沽券に関わる……次から気を付けろ」

メルル「助かったねェ……」

ガイ「……すまなかった。撤回する」

リュウトウ「撤回ではなく……言い直せ」ボソッ

メルル「言い直し要求だァ……」

サーシャ「……将軍様?」

リュウトウ「っ……い、いや。今のは……その……誤解を正す為だ」

ガイ「……黒髪が綺麗だ。艶がある。手入れが行き届いている。将軍としての威厳も感じる。以上だ」

リュウトウ「……今後は、安易にオノゴロの女性に対して、例えに鳥を使うな。覚えておけ」

リーゼリット「一つ勉強になったね」

アモ「ガイ、次は魚とかにしないでね」

アインズ「例え自体やめておけ」

ガイ「……努力する」

サーシャ「ガイ……本当は記憶を失ってないんじゃないの?」

ガイ「……そうだったらどれだけよかったか……」
726 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/02/12(木) 00:03:39.55 ID:T0RwpizPO
本日はここまでです。
>>714のコンマが01なのでガイたちはある人物に発見されてしまったようです。
次回は技術展の観光からはじめたいと思います。

それでは、また。
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 00:19:41.20 ID:S7OF3ta30

ガイ達が「発見した」と思っていたけど「発見された」された方なのか。ガイ達は誰に発見されたのか気になるな。
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