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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ
- 951 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/03/22(日) 23:45:15.20 ID:+0WjmEB1O
- ーートウゲン城 キキョウの部屋
ガイ「……入るぞ、キキョウ」
タタッ
ギュッ
抱きつくキキョウ「……よかった……!まだ生きてた……!」ギュッ……
ガイ「……離れてくれ。報告はもう聞いている筈だ。急に抱きつかれる理由がわからない」
キキョウ「……っ」パッ
ガイ「……」
キキョウ「……ごめん。ちょっと、安心しちゃって……」
ガイ「……そうか」
キキョウ「で、でも本当に無事でよかったよ。ネオデロデロ教まで居たんだし……」
ガイ「その話もする。だが、その前に聞くことがある。前に言っていた“繰り返し”のことだ」
キキョウ「……」
ガイ「あのときは時間がなかったから問い詰めはしなかったが……」
一歩詰めるガイ「」スッ
ガイ「──お前は、こうなることを知っているようだった。反朝廷、ビャクヤ、姫巫女の件……全部だ」
キキョウ「……全部ってほどじゃないよ。細部は毎回ずれる」
ガイ「否定はしないんだな?」
キキョウ「今さら、そこを誤魔化しても仕方ないでしょ」
ガイ「なら答えろ。お前の言う“繰り返し”について」
キキョウ「……私にもよくわからない。最初に気づいた時は、ただの悪夢だと思ったんだよ。城が燃えて、将軍様が倒れて、私も死んで……次に目を開けたら、また少し前の自分の部屋に戻ってた」
ガイ「少し前、というのは?」
キキョウ「まちまちだけど、大体は破綻の少し前。全部を止めるには足りなくて、でも何も知らないでいるには長すぎる……嫌な位置」
キキョウ「最初は必死に動いたよ。先回りして人を消したこともあるし、逆に何も起こらないように抱え込んだこともある。反朝廷を潰した回も、デロデロ教を締め上げた回もあった。けど、結果はどれも少し形を変えて破綻。燃える場所が城下になったり、将軍様が死ぬ順番が変わったり、私が先に死んだり……そのくらいの違いでしかなかった」
ガイ「……誰かに話したことはあるのか」
キキョウ「あるよ。信じてくれた人もいた……けど、うまく行かなかったどころか、最悪の状況に近づくだけだった」
ガイ「……最悪の状況、か」
キキョウ「うん。私が知ってる未来を変えようとして、早めに手を打ったら……その分だけ別の場所が歪んだ。ひとつ火を消したつもりが、別のところで二つ三つ燃え上がる……そんな感じ」
ガイ「……それでも、お前は毎回動いたんだな」
キキョウ「動かなかった回の方が少ないよ。ここ何回かは、下手に動かない方がまだ被害が少ないって分かってきたから、できるだけ干渉しないようにしてたけど」
ガイ「その“繰り返し”は、何を境に始まって何を境に戻る」
キキョウ「始まりはわからない。気づいた時にはもう始まってた。戻る条件も、正確には不明……ただ、私の感覚だと死んだら戻ることが多い」
ガイ「多い?」
キキョウ「例外もあった。死なずに最後まで見届けたはずなのに巻き戻ったこともあるんだ……正直、今回も君が現れたとはいえ、お決まりのセリフが聞こえたから諦めていたんだ。けど、まさかイクセちゃんを保護できるなんて……」
ガイ「……今回は何が今までと違う」
キキョウ「いくつかある。大きいのは飛空挺……それと、城下の空気が少し違うこと。コマの流行みたいな、一見どうでもよさそうなものまで含めてね。あとは──」
キキョウ「──君が、もう一度現れてくれたこと」
ガイ「……もう一度、だと?」
キキョウ「うん。最初に君が現れた時のこと、話した方が早いかな……」
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