安価とコンマで異世界転生!その13

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1 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2026/01/18(日) 19:22:35.41 ID:NZ5ulhjk0

〜前回までのあらすじ〜
異世界に転生した男は仲間を募り、
世界を救うことを目標に行動する
仲間が突如救世主や魔王の力に目覚めたり、
彼も多くの神を奉ずる教団を創立したりしているが、実際に神の奇跡を代行することができる
お世話になっている図書館の街が帝国との戦争に巻き込まれてしまったことを知った一行は、住民たちの平和を守るために、市長の指示のもと戦っている

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1768731755
2 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/18(日) 19:23:25.22 ID:NZ5ulhjko
試しにキャラクター紹介を作ってみました


・男
主人公であり転生者。
神の声を聞くことができるようになっている。
仲間に対して熱く向き合うが、それは孤独への恐怖の裏返しでもある。

・中華
中華の鉄人。料理が凄まじくうまい。男性。
運命に愛されているのか、救世主であり、魔王であり、現人神でもある。
かなり常識人だが、ナチュラルに感情が重い。

・氷魔
魔法使い。女性。
マップ兵器レベルの超高出力氷魔法を行使できるが燃費は劣悪。
かなり常識人だが、極度の暑がりで猫舌である。また、頭はかなりキレる方である。

・やる気
やる気が取り柄の男(自称)。
本当は忍者の棟梁の跡取りであり、魔王の力もほとんど獲得しているため尋常ならざる強さを持つ。
普段は「?っす」口調だが魔王の力を解放すると不敵になる。

・ぶりっ子
ゆるふわな語尾が特徴的だが内心では結構ドライなことを考えている。女性。
慎重派で、石橋を叩いて渡るタイプ。
男にだけは自分が造られた存在であることを打ち明けている。

・怪盗
怪盗少女。
凄まじいスピードで移動することができる。
かなりノリのいい女の子だが、実はおばあちゃんっ子供である。

・狙撃少女
狙撃手の女の子。
元々は孤児であり、神の依代であったがギルドの一行により解放された。
人並外れた視力を持ち、遠くを見ることができる。
かなり常識人。

・炎魔
元々は邪悪な魔王に与する魔女によって造られた人形であったが、心と魂を手に入れ、不死鳥の力を得ることで独立した生命体となった。
非常に明るい性格で、魔物を倒すことに特化した戦闘能力を持つ。
不死鳥の力によって傷つかず、すぐ再生するチート体質。
3 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/18(日) 20:50:00.51 ID:NZ5ulhjko
怪盗「じゃあ、行ってみましょうか。大体ここがどの辺か分かりそうですし」

狙撃少女「そうですね」


一行は近くにある村へと向かった
降ろされたのは森の中だったが、
すぐにそこへたどり着くことができた


炎魔「お邪魔しまーす」


>>下1……村の様子
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/18(日) 21:30:24.06 ID:my70Q50g0
村人「邪魔するなら帰れ」
と、武装・疎開を終わらしていないのか村人たちが慌ててる様子が目に付いた
5 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/19(月) 03:19:28.90 ID:dx1uD1Sxo
本日はここまでです
ありがとうございました
6 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/19(月) 19:33:13.38 ID:dx1uD1Sxo
村は騒がしかった
決して大きな村ではなく、
人々が慌てていることから、
これが活気によるものではなく、
これから避難などを行うためであることは容易に理解できるだろう
であるからして、
村の入口付近にいた村人はこう言った


村人「邪魔するなら帰れ」

炎魔「分かりましたー」


と言って彼女は流れるように出ていく
7 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/19(月) 21:35:45.68 ID:dx1uD1Sxo
男「違うっ!そうじゃないだろ!?」

炎魔「はっ!」


そこまで行動して、
炎魔はようやく流れから戻ってきた


中華「どうやらお取り込み中のようですね」

村人「そうだ」

氷魔「……実は……この村の近くに……街の部隊があると聞いたのですが……」
8 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/19(月) 21:37:29.25 ID:dx1uD1Sxo
村人「あぁ、こっちは避難が遅れちまってな、終わるまで近くで待機してくれてる兵隊さんがいるよ」

やる気「おお、そっすか!」

村人「若いのの中には、加勢してやるって意気込んで武装しとるやつもいるな」

ぶりっ子「まさしく、ですねぇ」

村人「なにがだ?」

ぶりっ子「私たちも、加勢するためにやってきたんですよぉ」
9 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/20(火) 04:10:53.58 ID:SzYMjVnvo
本日はここまでです
ありがとうございました
10 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/20(火) 18:58:02.67 ID:SzYMjVnvo
村人「ほぉ、そうか」

怪盗「それで、まず聞きたいことがあるんですが」

村人「なんだ?」

怪盗「ここって、どこなんですか?」


村人は、なぜそんなことも知らずに来たのかという顔をしている
だが、仕方なさそうに地図を持ってきてくれた
11 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/20(火) 23:52:35.93 ID:SzYMjVnvo
どうやらそこは、
街から南方に十数キロ離れた一つの村のようだった


狙撃少女「この辺りの地形が分かった以上、こうしてはいられません。早く兵士さんたちの元へ向かわなければ」

村人「……お前たち、本当に味方なのか?」

炎魔「はい!どうしてそんなことを?」
12 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/20(火) 23:54:16.76 ID:SzYMjVnvo
村人「だって、怪しいじゃないか。この辺りのことをなにも知らないようだし……」

男「確かに、俺たちは超怪しいな」

村人「まさか、帝国のスパイか!?」


彼がそう口走ってしまったために、
周りにいた村人たちも、一行を見る
疑念の視線が集まり始める


中華「おっと……これは誤解を解かなきゃまずそうだね」
13 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/21(水) 00:12:58.57 ID:D8KZqSQNo
本日はここまでです
ありがとうございました
14 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/21(水) 19:53:31.15 ID:D8KZqSQNo
氷魔「……そうですね……しかし……」


人の疑念を払うというのは難しいものだ
特にそれが村のような閉鎖的なコミュニティの構成員が相手であるとなおさらである


やる気「指令書でも見せるっすか?」

ぶりっ子「アリですねぇ。でも、それこそ村人の中にスパイとかいたら……」

怪盗「どうしましょう?」

男「そうだな……>>下1」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/21(水) 22:01:27.20 ID:lQotbQZK0
密命を持っていると思しき帝国兵士数名を捕縛していると言ってみよう
16 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/22(木) 03:52:22.67 ID:AjjBgtvVo
男「密命を持っていると思しき帝国兵士数名を捕縛していると言ってみよう」

狙撃少女「え?」

男「ギリギリ嘘とは言い切れないだろう」

狙撃少女「そ、そうですね……誰が言います?」

炎魔「ここは私に!」


彼女はどんと自分の胸を叩いたが、
一行はみな不安そうな顔をした
17 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/22(木) 03:55:14.95 ID:AjjBgtvVo
男「いや……やっぱり俺がいこう」

炎魔「そうですか?」

男「あぁ」

中華「言い出しっぺだしね」


相談タイムを終えた一行は、村人たちに向き直った


男「俺たちは、密命を受けていた帝国兵士数名を捕縛し……その密書を手に入れている」
18 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/22(木) 03:55:58.33 ID:AjjBgtvVo
本日はここまでです
ありがとうございました
19 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/22(木) 17:51:25.27 ID:AjjBgtvVo
村人「な、なんだって……?」

男「まぁ、実物は市長に渡したが……ともかく、その内容にしたがって俺たちはここにいるわけだ」


彼は余裕そうなポーズをしてみせた


村人「本当なのか?」

男「ああ、この前行った、やつらのキャンプで手に入れたんだ」
20 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/23(金) 02:36:59.99 ID:PTFzt17Io
村人「ううむ……」

男「そして、俺たちの仕事はあなたたちを無事に逃がすことでもある」

村人「それは、兵士たちもそうだろう」

男「そうだ、だがこれから兵士たちは襲撃を受ける……それも、かなり強力な部隊にな」

村人「兵士たちが……我々が、敗北すると言うのか?」


そこにはプライドがあった
戦いを前にして気が立つのは、どんな生き物でも変わらない
21 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/23(金) 02:40:08.03 ID:PTFzt17Io
男「そうとは言っていない」

村人「ふん……」

男(実際、兵たちの衝突より先手を取って動ければ、彼らに勝ちも負けもない……)


危険なムードの中、村長が村の奧からやってきた


村長「なんじゃ、ただでさえ慌ただしいというのに、この上さらにもめ事か?」
22 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/23(金) 03:57:28.44 ID:PTFzt17Io
本日はここまでです
ありがとうございました
23 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/23(金) 20:58:26.67 ID:Svpsu+fNO
すみません遅れました


男「ああ、村長ですか?すみません、お騒がせして……」

村長「一体どうしたというのじゃ?」

男「実は、近くにいる部隊を助けようと思いまして……」

村長「ふむ……それで、あの話をしていたというわけか」
24 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/23(金) 21:00:07.90 ID:Svpsu+fNO
男「はい、どうか場所を教えていただけませんか?」

村長「よかろう」

村人「村長!いいんですか?」

村長「お主も信じておるのだろう、兵士たちは負けぬと」

村人「そうですが……」

村長「ならばこそ、行かせてやればよいではないか。もしこやつらが賊であったとて、彼らは負けぬ……そう信じるのじゃ」
25 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/24(土) 04:41:50.30 ID:1gKGkbPOo
中華「あ、ありがとうございます!」

村長「状況が状況じゃ、わし含めみな心の底ではお主らのようなやつらを認められんでおる」

氷魔「……それでも……信じようとしてくれているのですね……」

村長「あぁ……お主らが探している部隊は北方の雑木林におるぞ」


彼は深緑の森を指した
葉の暗さと樹木の高さによって、
まるで夜のように見える空間だ
26 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/24(土) 04:47:59.93 ID:1gKGkbPOo
本日はここまでです
ありがとうございました
27 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/24(土) 18:58:06.70 ID:1gKGkbPOo
やる気「そっすか!ありがたいっす!」

村長「あぁ、気をつけてな」


一行は迷わずそこへと向かっていった
彼らがやってきた森とはまた異なる、
あまり温かみのない森だった


ぶりっ子「よし、急ぎましょう!」

怪盗「ここのどこに兵士のみなさんはいるんでしょうか……」
28 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/24(土) 22:39:54.18 ID:1gKGkbPOo
そう言いながら、どんどん自然に分け入る
生い茂る草は人を拒絶する森の意志のようだった


狙撃少女「視界が悪いですね、かなり嫌です」

炎魔「死活問題ですもんねー」


その瞬間、上から本当にごく小さな音がした


やる気「っ、なんか来るっす!」

男「え?」
29 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/25(日) 19:27:00.70 ID:S7V2Rvvvo
すみません寝落ちしました


男が間抜けな声を上げた次の瞬間、
樹上より強襲する存在がいた


炎魔「危ないっ!」


炎魔が男を突き飛ばすと、彼が本来いた場所に剣を持った女性が剣を振り下ろしながら現れる


女性「ちっ……」

男「うわっ!?」

中華「だ、誰!?」

女性「>>下1」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/25(日) 20:20:33.28 ID:lPXzklrlO
特異点を排除する!
31 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/25(日) 20:39:48.99 ID:S7V2Rvvvo
謎の女性「特異点を排除する!」


彼女の持つ剣は軽く、振り回しやすいタイプのそれだ
着地の衝撃で地面に突き刺さったそれを軽々引き抜くと、男に向かって突進した


男「お、俺かよ!なんなんだ!」

女性「はあぁぁっ!」

男「くそっ!」


素早く振り抜かれた剣閃をどうにか受け止め、
男はぎりぎり体勢を崩さずに立っていた
32 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/26(月) 03:00:44.28 ID:1dTG2DT1o
怪盗「私を放って獲物を振るうなんて、ちょっと油断がすぎるんじゃない?」


だが、彼女の後ろには怪盗が迫っていた
明らかに剣を奪い取ろうとしているのだ


女性「くっ!」


流石に危機感を感じたのか、
彼女は怪盗が手を伸ばす直前に煙玉を地面へ叩きつけた
33 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/26(月) 03:03:24.76 ID:1dTG2DT1o
本日はここまでです
ありがとうございました
34 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/26(月) 19:24:43.86 ID:IRpbiX8OO
危機感を感じたって書いてますが、危機感を覚えたですね……ミスしました


怪盗「煙幕!?」

女性「はっ!」


そして彼女は跳び上がり、
そのまま茂る木々の中へと消えていった
その強い殺意から、次にまみえるときは必ず殺しに来るだろう……と男は直感した


やる気「追うっすか!?」

男「いや、待ってくれ!」
35 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/27(火) 03:41:07.02 ID:mu+BF4lRo
やる気「どうして!」


とりあえず止まった彼だったが、
ほかに消えていった彼女の後を追える者はいなかった


男「分断を狙っている可能性もある……ここでやる気を一人にして、俺たちと別行動になるのはまずい」

狙撃少女「そうですね、一人だけのやる気さんも、やる気さんのいない我々も、安定感がないです」
36 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/27(火) 03:43:11.02 ID:mu+BF4lRo
やる気「……それも、そうっすね」


彼は構えかけた槍を下ろした
慣れない土地、奇襲の恐怖、追える敵
焦燥が高まる要素の多さそのものに対して、
男は強く警戒していた


中華「とはいえ、とっさに逃げた方角にはなにかある可能性が高いよね」

氷魔「……そうですね……わずかに方向が違うかもしれませんが……」
37 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/27(火) 03:43:56.52 ID:mu+BF4lRo
本日はここまでです
ありがとうございました
38 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/27(火) 19:21:59.19 ID:mu+BF4lRo
男「遊軍と合流するあてもない……みんなでそっちに行くことにしよう」

やる気「じゃ、あっちの方角っすね」


一行はやる気の先導の元、方向を変えて歩き始めた


ぶりっ子「また奇襲されたら怖いですねぇ……」

怪盗「特異点って言ってましたけど、なんのことなんでしょう?」
39 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/28(水) 04:27:29.20 ID:FjoKrDGOo
狙撃少女「なにか大きなものの流れにおいて……転換点となるようなもののことを指します」

怪盗「男に襲いかかってたし、じゃあ男がデカいこと成し遂げるってことかな?」

狙撃少女「うーん……あるいは、その『デカいこと』をするものの誕生や育成に関わっていても特異点と言うには十分だと思います」

怪盗「へー、じゃあ必ずしも男がデカいことするってわけじゃないんですね」


その話を聞いていた男は、
黙ってはいられぬとばかりに声を発した


男「だが、俺の夢はビッグだ」
40 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/28(水) 04:46:17.70 ID:FjoKrDGOo
本日はここまでです
ありがとうございました
41 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/28(水) 20:00:56.54 ID:FjoKrDGOo
炎魔「ふふ」

男「おい、笑うなよ!」

炎魔「自信があるんだかないんだか、不思議な人ですね」


思い出したように中華が口を開く


中華「でも、そういう特異点って考えるなら……どっちかといえば市長さんとかのほうがそれっぽくない?」
42 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/28(水) 21:08:50.91 ID:FjoKrDGOo
男「確かに」


特異点、という響きではあまり考えないが、シンギュラリティという言葉に直せばまさにその通りだ、と男は思った


やる気「あ、なんかあるっすね」

氷魔「……様子を窺いましょう……」


一行は息を潜め、近くの草むらに隠れ、
見つかったものを確認した


>>下1……見つかったものとは
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/28(水) 23:28:51.62 ID:2KIbtzDK0
スライムの集団
44 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/29(木) 03:40:27.06 ID:eH34yt/Ao
本日はここまでです
ありがとうございました
45 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/29(木) 18:11:56.31 ID:eH34yt/Ao
ぶりっ子「スライム……?」


見れば、獣道を覆い尽くすほどのカラフルな粘液
そう、そこには大量のスライムが居たのである
彼らは移動しており、どこかへと向かっている


怪盗「どうしてこんなところに……?」

狙撃少女「なにか妙ですね」
46 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/30(金) 03:49:40.70 ID:ncfAum/Wo
中華「本当にこの森に遊軍がいるのか、不安になってきたよ」

男「……聞いてみるか」

中華「え?」

男「あのスライムに聞いてみよう。話が通じるかもしれない」


男の提案には、流石に誰もが口をぽかんと開いた
一部のメンバーは露骨に怪訝な表情をしている
47 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/30(金) 04:34:43.91 ID:ncfAum/Wo
本日はここまでです
ありがとうございました
48 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/30(金) 19:47:33.88 ID:ncfAum/Wo
氷魔「……この森……人を狂わせる魔翌力があるのかもしれません……」

やる気「警戒すべきっすね」

男「いや、至って俺は正気だ……もし襲われたらまずいから、バックアップを頼むぞ」

ぶりっ子「ちょっとぉ!?」


彼は隠れている茂みからずいと体を出す
あらゆる生物と会話が可能な能力を持っている男は、
臆することなくスライムに話しかけた


男「この辺りで、人間の軍隊を見かけなかったか?」

スライムA「>>下1」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/01/30(金) 21:40:42.83 ID:xKrZu+4BO
皆スライムになっちゃた。僕は元々ここで暮らしてたスライムだけど
50 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/31(土) 05:21:58.99 ID:8+0cqL4Io
スライムA「皆スライムになっちゃた。僕は元々ここで暮らしてたスライムだけど」

男「へっ?」

スライムA「人間さんならいっぱいいたよ。でも、みんなこんな感じになっちゃって」


どうやら彼が言うには、男たちが探していた友軍が、
全てスライムになってしまったようである


怪盗「と、とんでもない話ですね……」
51 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/31(土) 05:24:14.98 ID:8+0cqL4Io
男がスライムの言葉を仲間に伝えると、
まず怪盗がそれに驚いて茂みから出てきた


男「……困ったな。なにもかも」

狙撃少女「なぜこんなことに……どうやって戻せばいいんでしょう?」


大移動をしていた元人間のスライムたちも、
一行がやってきたのを見て動きを止めた


炎魔「それこそ、この森の魔翌力なんでしょうか……?」
52 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/31(土) 05:27:47.34 ID:8+0cqL4Io
本日はここまでです
ありがとうございました
53 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/31(土) 18:44:54.66 ID:8+0cqL4Io
男「炎魔だったらなんか聖なる力で戻せたりとか……」

炎魔「え、わかんないです。でも無理だったらみんな焼けて消えますよ。一応魔物なんで」


と彼女が言うと、
一面に広がっていたスライムたちの群れが、
炎魔の周りからだけ綺麗に引いた


スライムA「や、やめてね?」

中華「すっごい怖がられてる……」
54 : ◆cUhskXlNTw :2026/01/31(土) 19:57:23.87 ID:8+0cqL4Io
氷魔「……他のスライムは……なにか言っていないのですか……?」

男「うーん……多分、スライムの体じゃ人間の言葉は喋れないし……もちろん、スライムの言葉もよく分からないんだろう」


多くのスライムたちもなにかを伝えようと声を上げていたが、男ですらそれを理解することはできなかった


やる気「そりゃ困ったっすね」
55 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/01(日) 19:16:42.69 ID:b82GdPKdo
すみません寝落ちしました


男「なにか知らないか?なぜ彼らがスライムになってしまったのか……」

スライムA「うーん、そういえば誰かいたような」

男「どんなやつだった!?」

スライムA「本当にちらっと見えただけだから分からないんだ。その後すぐに魔法陣みたいなのが地面に浮かんで……」

男「それで、みんなスライムに変えられてしまったと」

スライムA「うん」
56 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/02(月) 03:54:56.68 ID:FzJURP9Lo
男「……間に合わなかったということか」


彼は俯いた
恐らく、彼らを襲ったのが件の先攻部隊であろうと男は判断したのである


ぶりっ子「これからどうしましょう……」

男「喫緊の課題は、村がまだ安全かどうかを確認することだ」

怪盗「みなさんやられちゃったみたいですし、村の人々の方に敵が向かっていてもおかしくないですね」
57 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/02(月) 03:56:55.95 ID:FzJURP9Lo
男「そして、忘れてはならないのが……スライムと化してしまった彼らだ」

狙撃少女「どうにかして、元に戻す方法を知らなければなりませんね」

炎魔「しかも、本来の目的は敵の部隊の鹵獲ですもんね」

男「あぁ、非常に苦しい状況だ……」


しかし、だからこそやるべきことに全力を出すしかなかった
男は内心で苦しみながらも踵を返し、
元来た方向へと進み始めた
58 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/02(月) 03:59:13.03 ID:FzJURP9Lo
本日はここまでです
ありがとうございました
59 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/02(月) 19:21:08.78 ID:FzJURP9Lo
一行は急いで森の中を戻った
流石に来た道は分かるので、
隠密性などは度外視してとにかく走った


中華「まだ誰にも会わないね」

氷魔「……そろそろ村です……警戒しましょう……!」


そして、森の出口まで一行はたどり着く
先ほどのように茂みに隠れて、
村の様子を窺うことにした


>>下1……村の様子
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/02(月) 20:31:32.79 ID:KuFGtgWw0
まだ平穏な状態
61 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/03(火) 03:24:24.92 ID:fwjQWKVoo
その様子は先ほどと変わらずといった具合であった
まだ何者かが攻め入ってきたようには感じられない


やる気「大丈夫そうっすね」

ぶりっ子「それなら、森に戻りましょう」

男「あぁ、どうにか奴らを叩く方法を考えなくては……」


つとめて冷静であろうと力むほど、
焦りが感じられる口調で話す
62 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/03(火) 03:25:49.89 ID:fwjQWKVoo
本日はここまでです
ありがとうございました
63 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/03(火) 18:59:31.09 ID:fwjQWKVoo
炎魔「私に名案あり」

怪盗「おぉ、なんですか?」

炎魔「私が翔んで、空から索敵すればいいんですよ!」


確かに、敵を発見できる期待値は高い作戦である
だが、男は露骨に嫌そうな顔をした


男「リスクが高すぎる」

炎魔「みなさんは隠れていればいいので、大丈夫では?」

男「そりゃそうだろう。炎魔のリスクの話をしているんだ」
64 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/04(水) 03:10:53.24 ID:kna5FgJjo
炎魔「私にはこの肉体があります」


彼女は宥めるように、炎を静かに昂らせた


男「だが、兵士たちの惨状を見ただろう」

狙撃少女「とんでもないことになっていましたね……」

男「確かに、傷つけられても再生するかもしれない。痛みもないかもしれない。だが、肉体を変容させるような魔術に耐性があるのか……それはまだ分からない」
65 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/04(水) 03:12:55.41 ID:kna5FgJjo
本日はここまでです
ありがとうございました
66 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/04(水) 19:20:02.59 ID:kna5FgJjo
炎魔「……だから、なんだと言うんですか?」

男「っ」

炎魔「あなたは私のことを子供だと思っているかもしれませんが、私だって一人の人間のつもりです!」


彼女は勢いよく男に掴みかかった
別にそれを誰も止めようとはしなかった


男「……勇気と無謀は違うぞ」
67 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/04(水) 19:21:47.07 ID:kna5FgJjo
炎魔「それも、分かっているつもりです」

男「なら、俺の意見として述べるが……俺は炎魔を行かせたくない」


そこで、彼女はにやりと笑って男を離した


炎魔「私は行きたいです。絶対に」

男「なら、止められはしないな……気をつけて行ってこい」
68 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/04(水) 19:25:02.24 ID:kna5FgJjo
炎魔「はい!」


男は一つ大きくため息をついて、
葉陰から大空へ飛び立つ炎魔を見上げた


中華「よかったの?」

男「ガキじゃないんだ」


と彼が呟いた瞬間に、空から声がした


炎魔「空に、なにかいます!?」

氷魔「……え……!?」

やる気「い、一体なにがいるんすか!?」

炎魔「>>下1」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/04(水) 20:57:15.67 ID:AMd0uTz60
「…鳥? こうもり? 獅子の様にも山羊の様にも見えます。猿とも言い難いし大蛇にも見えます!?」
70 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/05(木) 02:01:21.23 ID:2LdUGMzQo
本日はここまでです
ありがとうございました
71 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/05(木) 19:50:41.16 ID:2LdUGMzQo
炎魔「…鳥? こうもり? 獅子の様にも山羊の様にも見えます。猿とも言い難いし大蛇にも見えます!?」


と、困惑した声が聞こえてくる


男「ま、まずい!とにかく降りてくるんだ!」

炎魔「はいぃ!」


男は、常軌を逸したその生物の存在にも驚いていたが、実は炎魔が精神や認知に攻撃をされているのではないかと懸念していた
72 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/06(金) 03:28:03.78 ID:vZpDxu6qo
彼女は力を抜き、垂直落下で降りてきた
もとい、落ちてきた
体質が体質なのでこれでも問題はないのだ


???「キュオオォーンッ!!」

ぶりっ子「はっ!」


だが、そんな彼女を追って『それ』は急降下してきた
聞いたこともないような唸り声を上げて、
逆光で見づらいそれが天から駆けずり落ちてくる
73 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/06(金) 03:29:16.43 ID:vZpDxu6qo
本日はここまでです
ありがとうございました
74 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/09(月) 19:41:13.57 ID:cOikTwDmo
すみませんここ数日書き込めませんでした


それは彼女が述べた通りの存在であった
百獣の特徴を持った、辛うじて四足獣と形容するのが限度であるそれは、ついに大地へと降り立った


怪盗「ま、マジでなんなの!?」

???「オォォ……」

狙撃少女「なんでしょう、キメラでしょうか……?」
75 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/09(月) 19:45:35.71 ID:cOikTwDmo
男「くそっ、なんとか言え!お前はなんなんだ!?」

???「ガアァァーッ!」


だが、男の呼び掛けも空しく、
その獣は飛びかかってきた
意志が存在しないか、
会話を試みる気もないということだ


中華「やるしかないのか!」

氷魔「……はっ……!」
76 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/10(火) 04:12:05.20 ID:wPvr/QNVo
やる気「こ、これはっ!」


臨戦態勢を取った一行だったが、
その足元には魔法陣が出現した
直感的に、兵士たちがスライムに変えられてしまったそれであると理解できるだろう


怪盗「まずい、離れないと______」

ぶりっ子「ぴゅん太郎ーッ!!」


彼女は咄嗟に叫び、必殺技を地面に叩きつけた
77 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/10(火) 04:14:00.15 ID:wPvr/QNVo
本日はここまでです
ありがとうございました
78 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/10(火) 19:32:00.82 ID:wPvr/QNVo
怪物に気を取られて魔法陣への反応が遅れた一行だったが、
必殺技によってその効果範囲から弾き飛ばされた


狙撃少女「なっ!?」

炎魔「うわぁっ!」


しかし、詠唱者であるぶりっ子だけは、
その風に乗って魔法陣から脱することができなかった
そして、それは効力を発動し、
ぶりっ子の姿を>>下1に変えてしまった
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/10(火) 19:36:37.20 ID:4bmcowBU0
淫魔『サキュパス:上位種』
80 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/11(水) 05:03:07.40 ID:gY8figaSo
中華「くぅっ……」


中華たちはまとまって近くの茂みに弾き飛ばされた


氷魔「……あ……あれは……!」


そして、氷魔はかつて魔法陣があった場所……
つまりぶりっ子のいる場所を確認して、
その両面を大きく見開いた
81 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/11(水) 05:04:13.03 ID:gY8figaSo
本日はここまでです
ありがとうございました
82 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/11(水) 19:24:18.37 ID:gY8figaSo
ぶりっ子「あ、あれ?スライムになってない……?」


彼女は自分の両手を見て、そのことを確認する
だが、他者から見ればその姿には確かに変容が起こっていた


怪盗「なんですか、あの姿……?」


その頭にはねじれにねじれた角が一対生えていて、
蝙蝠のような翼をも背中より生やし、
目に見えるほどの魔翌力的な瘴気を大気に漂わせていた
83 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/12(木) 19:43:31.92 ID:jskmIz9Oo
すみません昨晩はうまく書き込めませんでした


狙撃少女「も、もしかしてあの姿は……」

氷魔「……えぇ……間違いありません……淫魔の類でしょう……」

中華「そ、そんな!」

氷魔「……しかも……かなり高位のそれです……まだ……人間としての意志があればよいのですが……」


四人が戦いていると、
がさり、と近くの茂みから音がした
84 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/12(木) 19:51:12.40 ID:jskmIz9Oo
怪盗「誰かいます!」

中華「あの怪物が弾き飛ばされたのは逆側だ!となれば、あいつが魔法陣を使用した張本人に違いない!」


彼は迷わず音のした茂みに向かって駆け出した


狙撃少女「ひ、一人では危険です!」

氷魔「……行きましょう……」

怪盗「私が一番乗りです!」


彼らは何者かが逃げ込んだ茂みに飛び込んだ
そこにいたのは、>>下1であった
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/12(木) 22:55:56.42 ID:WqZrIOstO
不自然に青い液体を滴らせた黒ローブの存在
86 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/13(金) 04:06:13.43 ID:aHuZ/zG0o
黒ローブ「!」


そこにいたのは、
黒ローブを纏った、人型と思われる存在であった


中華「おまえか!」

氷魔「……なんでしょう……あれ……」


だが、そのローブの隙間のあちこちから、
見たこともない青く濁った液体が漏れ出している
87 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/13(金) 04:17:27.00 ID:aHuZ/zG0o
本日はここまでです
ありがとうございました
88 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/13(金) 19:18:46.60 ID:aHuZ/zG0o
中華「いくぞ!」

怪盗「ま、待ってください!相手が何者なのかまだ分かりきっていないんですよ!?」

中華「仲間に手を出されたんだよ!?落とし前をつける!」


彼はそう宣言して槍を構えた
その目つきは完全に魔王のものだった


狙撃少女「あまり、突出しないでくださいね!」
89 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/14(土) 02:57:44.54 ID:I64VVc+oo
黒ローブ「あ、うあ」


逃走は現実的ではない距離感だが、
その存在は再び走り出す


氷魔「……おや……?」

中華「もらった!」


リーチに優れた彼の攻撃が、
そのローブを勢いよく刺し貫く
90 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/14(土) 04:11:01.59 ID:I64VVc+oo
本日はここまでです
ありがとうございました
91 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/14(土) 18:33:06.26 ID:I64VVc+oo
だが、中華が覚えたのは言いようもない違和感だった
まるで手ごたえがないのである


黒ローブ「ぶぐぐ……」


そして、そのローブの内からごぼごぼと音を立ててゲルが漏れ出す
それが次第に地面に集まるとともに、
衣服は脱け殻になっていくのだ
92 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/15(日) 05:01:44.76 ID:vyFIR/eso
怪盗「ひっ!?」


ゲルは散らばったのちに集合し、
いびつなスライムのような形状になった
その姿は人間を模倣しようと絶えず蠢いているが、
決して完成せず奇怪な形をとり続けている


狙撃少女「人間どころか、人型の生物ですらなかったようですね」

中華「く……」
93 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/15(日) 05:03:03.11 ID:vyFIR/eso
本日はここまでです
ありがとうございました
94 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/15(日) 19:28:33.27 ID:vyFIR/eso
ゲル「ぐじゅ……」

氷魔「……さて……どうしましょうか……」


氷魔は慎重にゲル生命体の出方を窺っている


中華「おい、お前!変化させられた仲間たちを戻せ!……今ならまだ許してやる」

ゲル「>>下1」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/15(日) 19:58:12.35 ID:/zMxIpANO
ゆるす、なぜ……?おまえもなれば、ひつよう、ない……
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/15(日) 20:32:47.90 ID:le+Hz8SI0
こ、とわる、ダイ、ま、おうさ、まの、めい、だ
97 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/16(月) 04:38:47.05 ID:CZfrSxEWo
ゲル「ゆるす、なぜ……?おまえもなれば、ひつよう、ない……」


それは途切れ途切れに呟くと、
再び魔法陣を発生させた
詠唱はごく短いものであり、
人間的な知性をあまり感じさせない態度とは裏腹に、
深遠な魔術へ深く精通していることが明らかとなる


怪盗「危ないです!」
98 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/16(月) 04:43:56.69 ID:CZfrSxEWo
しかし、流石に警戒していたため、
彼らはそれを避けることができた
全員は最小限に散開し、
ゲル生命体への注意を逸らさない


ゲル「……わ、わからな……い。なぜ、避け……るの?」

氷魔「……恐らく『それ』……巻き込まれると魔物にされてしまう……そういった魔術ですね……」

狙撃少女「やはりですか。……私たちは人間のままでいたいんです。だから、食らうわけにはいきませんね」
99 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/16(月) 04:49:05.75 ID:CZfrSxEWo
本日はここまでです
ありがとうございました
100 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/16(月) 19:16:25.06 ID:CZfrSxEWo
一方その頃、残りのメンバーは奇怪な化物と対面していた


男「くっそ、分断されたか……」

やる気「ま、俺っちがいればどんな相手だろうが余裕っすよ!」

炎魔「おぉ、頼りになるーっ!」

化物「ジュオォォ……」


どんな生物のようでもあるそれは、
明確な敵意を三人に向けていた
101 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/17(火) 01:37:32.85 ID:AbZrfLaHo
男「来る!」

化物「ゴボォッ!」


混沌としたその生き物は、
口から気化しつつある汚泥のようなものを吐き出した


やる気「おっと!」

炎魔「わわっ!?」


一行が回避行動を取り、臨戦態勢に戻る
だが、そのとき、近くからさらなる乱入者が現れた
102 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/17(火) 01:39:01.45 ID:AbZrfLaHo
本日はここまでです
ありがとうございました
103 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/17(火) 19:41:31.26 ID:AbZrfLaHo
風を切る音が鋭く響き、
両者の間に一つのシルエットが割って入ってくる


ぶりっ子「ふぅー……ふぅー……」


それは、ぶりっ子だった
やはり、その姿は魔族のそれであり、
角も翼も現れたままである


男「ぶ、ぶりっ子……なのか?」

ぶりっ子「>>下1」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/17(火) 19:46:46.17 ID:wEQhZArw0
当然じゃないですか!? こんな格好、恥ずかしくて今にも倒れそうですよ!?(言いながら股をモジモジさせる)
105 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/17(火) 20:42:56.01 ID:AbZrfLaHo
ぶりっ子「当然じゃないですか!? こんな格好、恥ずかしくて今にも倒れそうですよ!?」


彼女はかつてないほどに赤面しながら、
甲高い声で叫んだ
周りの視線が恥ずかしいのか、
腕や手でデリケートゾーンを隠しながら、
内股でもじもじしている


やる気「あ、あぁ……確かにめちゃくちゃ姿違うっすね。一瞬野生の痴女が現れたのかと」

ぶりっ子「ぶっ飛ばしますよ!?」
106 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/18(水) 04:40:04.11 ID:jmYb+5f2o
ぶりっ子の服装は淫魔特有の、
やけに露出が多く薄手の生地で作られたそれになっているのだ


炎魔「……えっと、とにかく一緒に戦ってくれるんですよね?」

ぶりっ子「えぇ!……でも、炎魔ちゃんはあんまり適当に炎出さないでくださいね!」

男「そうか、今のぶりっ子が食らったら普通に死ぬかもしれないな」
107 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/18(水) 04:41:24.71 ID:jmYb+5f2o
本日はここまでです
ありがとうございました
108 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/18(水) 19:09:01.54 ID:jmYb+5f2o
男の【素早さ】213
化物の【素早さ】211


やる気「さぁて、ぶっ飛ばすっすよ!」

ぶりっ子「とっても屈辱的なんですけど、この姿になって……私は新たな力を得ました!」

炎魔「そ、そうなんですか?」

男(まさか、あの化物にも対抗できるような力なのか?)

やる気「一体、どんなことができるようになったんすか?」

ぶりっ子「>>下1」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2026/02/18(水) 19:35:20.46 ID:Wc0pGj/9O
簡単に言うと魔力を直接操作する力を得ました!例えば、こんな風に!(化物に向かって手を握りしめ、化物が見えない糸に縛られたように藻掻きながらも動きを止める)
110 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/19(木) 03:58:01.47 ID:s+Iyseyno
ぶりっ子「簡単に言うと魔翌力を直接操作する力を得ました!例えば、こんな風に!」


彼女は伸ばした両手をだんだんと握り締めていく
なにをしているのだろうか、
と他のメンバーは思ったが、
それに連動して今にも飛びかかりそうだった名状しがたい怪物がもがき始めたのだ


炎魔「お、おぉ?」

ぶりっ子「ふっふっふぅん……」
111 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/19(木) 04:25:36.99 ID:s+Iyseyno
本日はここまでです
ありがとうございました
112 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/20(金) 18:35:47.95 ID:U0jVHSpHo
すみません昨日は書き込めませんでした


化物「グ、ゴゴッ……!」


なにかに縛りつけられているような動きを見せるそれだったが、
だんだんと動きは鈍くなっていき、
ついには身動きが取れなくなってしまった


男「おぉ……!」

やる気「こりゃすごいっすね、どんな奴でも止められそうじゃないっすか?」
113 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/20(金) 20:36:03.30 ID:U0jVHSpHo
ぶりっ子「ある程度誰にでも効果は出ると思いますよぉ。ここまで効くかどうかは……怪しいところですねぇ」

炎魔「へぇー」

ぶりっ子「あ、炎魔ちゃんには多分めちゃくちゃ効きますよ。こいつより効くかも」


そう言って彼女は動けなくなった怪物を足蹴にした


男「どういうことなんだ?」
114 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/20(金) 20:45:44.61 ID:U0jVHSpHo
ぶりっ子「こいつ、めちゃくちゃ魔翌力出してるんですよぉ。なので、大気中から無理やり出したり、私のものを放ったりしなくても充分な量の操作できる魔翌力があるんですよねぇ」


どうやら、ぶりっ子は魔翌力そのものをある程度近くする能力も得ているようだった


やる気「ってことは、炎魔も?」

ぶりっ子「炎魔ちゃんは魔翌力出てるどころか、肉体そのものが魔翌力で構成されてる部分があるので」
115 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/21(土) 04:05:22.76 ID:NouKxtcno
本日はここまでです
ありがとうございました
116 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/21(土) 18:17:27.58 ID:NouKxtcno
炎魔「ひぃ……」

男「随分便利そうじゃないか」

ぶりっ子「この与えられた服装は最悪ですけどねぇ」


彼女は羞恥であまり感じていなかったが、
普通に考えたら肌寒い服装でもある


やる気「俺っちも欲しいっすね、そういう力……」

男「結局……戻りたいのか?人間に」

ぶりっ子「>>下1」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/21(土) 19:57:16.29 ID:OWlHz9pv0
「当たり前じゃないですか!? こんなんじゃあただの痴女ですよ!?」

青銅の箱が分厚いシスター服を用意してる
118 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/21(土) 20:58:22.97 ID:NouKxtcno
ぶりっ子「当たり前じゃないですか!? こんなんじゃあただの痴女ですよ!?」


彼女は全身を震わせて再び叫んだ


男「意外だな」

やる気「え、ぶりっ子を痴女だと思ってたんすか?」

ぶりっ子「はぁ!?」

男「ち、ちげーわ!」
119 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/22(日) 04:42:11.07 ID:Oh+tPKDuo
ぶりっ子「はぁ、もう!バッグ出してくださぁい!」

男「うわっ」


ぶりっ子は男の持っていた所持品入れをひったくると、
そこから青銅の箱を取り出した


炎魔「あっ、それは」

ぶりっ子「そいっ!」


そして、彼女は勢いよくその蓋を開けるのだった
120 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/22(日) 04:43:17.11 ID:Oh+tPKDuo
本日はここまでです
ありがとうございました
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/22(日) 07:17:16.69 ID:rMj1jq1h0
エス速、立ち直ったんですね
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/22(日) 13:05:12.22 ID:rccBynErO
今日から参加できる
123 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/22(日) 19:57:45.32 ID:Oh+tPKDuo
ぶりっ子「おお、これこれぇ!」


中に入っていたのは、厚手のシスター服だった
彼女は迷わずそれを上から羽織り、
修道女然とした格好になったのだった


やる気「これで捕まることはなさそうっすね」


修道服の下に例の際どい服が隠されているのだと思うと、
それはそれで危険な香りがするなぁ、
と男は思ったが、努めて顔に出さないようにした
124 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/22(日) 23:26:09.57 ID:Oh+tPKDuo
一方、中華たちとゲル生命体とはいまだ睨み合っていた


中華「痛くするからな!後悔するなよ!」


彼が武器を抜くと、他のメンバーも臨戦態勢に入り、
ゲル生命体との戦いが始まった


怪盗「ぶっ飛ばします!」
125 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/23(月) 04:06:11.21 ID:OB4X3pvWo
本日はここまでです
ありがとうございました
126 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/23(月) 18:39:44.78 ID:OB4X3pvWo
怪盗の【素早さ】363
ゲル生命体の【素早さ】80


中華「……とはいえ、物理攻撃は効果が薄そうだ」

狙撃少女「保険のつもりで持っていたしまが、予想外の活躍になりそうですね」


彼女は懐からスパークナイフを取り出した
電撃はよく効くであろうと踏んだのだ
そして狙い澄まし、綺麗なフォームでそれを投げつけた


>>下1コンマ下一桁×3.5×2……攻撃のダメージ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/23(月) 19:43:56.31 ID:7Fx8k2j00
アゲ
128 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/24(火) 03:41:22.11 ID:IDfh5OwDo
7ダメージ!


それは意外にも早い反応速度で、
肉体を変形させてナイフの投擲を躱した


ゲル「ぐぎぃ……」


だが、僅かにかすってしまった
普通のナイフならたとえ人間であっても支障のない怪我であるが、
電撃が走ることによって、
それは必要以上にダメージを負った
129 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/24(火) 03:43:10.17 ID:IDfh5OwDo
狙撃少女「思ったよりやりますね」


彼女の口調は冷静だったが、
誰にも見られないようにその下唇は噛まれた


中華「……ここは、大事をとったほうがいいかな」

怪盗「そうですね、油断したらなにされるか分かりません」
130 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/24(火) 03:44:38.39 ID:IDfh5OwDo
本日はここまでです
ありがとうございました
131 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/24(火) 18:43:03.45 ID:IDfh5OwDo
二人は同時に振り向いた
その視線の先には、氷魔がいた


氷魔「……氷漬けにしたら……話が聞けないかもしれませんが……」

狙撃少女「承知の上です。まずは勝たないと」

氷魔「……そうですね……」

中華「ぶりっ子や、スライムになったみんなには悪いけど……」


彼女は意を決し、素早く詠唱を行った


氷魔「……究……極……っ……氷……魔法……ッ!」


>>下1コンマ下一桁×10+10……魔法のダメージ
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/24(火) 19:10:48.16 ID:wo3VcD4aO
133 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/24(火) 20:52:29.81 ID:IDfh5OwDo
70ダメージ!レベルアップ!


ゲル「は……!」


肉体操作で攻撃を避けんとしたゲル生命体だったが、
その体積を遥かに上回る氷塊の凝結によって、
その全身は封じ込められることになった


怪盗「相変わらず、とんでもないサイズですね……」
134 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/24(火) 20:57:37.31 ID:IDfh5OwDo
成人男性の平均身長をやや下回る体格のそれは、
高さ八メートルほどの氷塊を贅沢に使って収まっている


氷魔「……ふぅ……ふぅ……」

中華「お疲れ様」

狙撃少女「ひとまず、危機的状況は脱しましたね」

怪盗「他のみなさんと合流しましょう」
135 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/25(水) 18:35:38.82 ID:g/INGbNwo
すみません寝落ちしました
今日は氷魔のレベルアップ処理から行います

氷魔がレベルアップ!

?氷魔の成長テーブル?
01?20で筋力+2
21?40でHP+2
41?60でMP+6
61?80で素早さ+2
81?90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる

>>下1コンマ……氷魔の成長
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/25(水) 18:58:17.63 ID:oPgoW26nO
ぬん
137 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/25(水) 20:50:42.11 ID:g/INGbNwo
氷魔の【素早さ】153


四人が行動を開始しようとしていると、
そこにはぐれた残りのメンバーがやってきた


中華「おお、今から探しに行こうかと思ってたところなんだ」

男「そうか?こんだけ目立つ氷があるなら、しばらくここにいればいいのに」

やる気「俺っちらは急に冷気が流れてきて、氷が見つかったからこっちに来たんすよ」
138 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/25(水) 20:59:53.76 ID:g/INGbNwo
氷魔「……ええ……術士と……戦闘になりまして……」

ぶりっ子「ってことは、こいつが?」


彼女はがんがんと氷を叩いてみせる


怪盗「そうですね、見ての通りですが、どうも人間ではなかったようですよ?」

炎魔「本当だ、なんかとろけてる……」
139 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/26(木) 01:06:39.77 ID:fkKzhcy8o
本日はここまでです
ありがとうございました
140 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/26(木) 18:17:36.03 ID:fkKzhcy8o
狙撃少女「しかし……倒しはしましたが」


当然、かけられた術を解除するための方法は聞き出していない


男「これからこいつのこと、どうしようかな」

中華「どう?実は魔法が解けてきてたりしない?」

ぶりっ子「そうですね……>>下1」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/26(木) 19:42:36.30 ID:GHLmP98/o
まだ何の実感もないです
142 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/26(木) 20:48:41.25 ID:fkKzhcy8o
ぶりっ子「まだ何の実感もないです」


その言葉通り、生えてきた角も翼も、
まだ消えてはいなかった


氷魔「……では……対策を練らなければなりませんね……」

やる気「どうすか?こいつ氷から出すっすか?」

男「ま、そうしなきゃ会話できないしな……」
143 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/27(金) 18:59:14.33 ID:ToAssosyo
すみません寝落ちしました


氷魔「……わかりました……『メルティング』……っ」


彼女がそれを行使すると、
巨大な氷は一斉に砕け、溶けた
ゲル生命体は完全に人の形を保たなくなり、
その場に広がった


男「よし来た、氷魔、こいつを受け取ってくれ」


彼は荷物の中にあった氷スライムを、ケースから取り出して氷魔に投げ渡した
144 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/27(金) 19:01:24.56 ID:ToAssosyo
氷魔「……あ……はい……」


魔法の使用によって体が温まっていた______それでも常人の体温より一℃は低いのだが______氷魔は、それを受け止めると自分の顔に触れさせた


ぶりっ子「お、回収するんですねぇ」


男はその空いたケースに、
ゲル生命体をぎちぎちに詰め込んだ
145 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/28(土) 03:24:45.18 ID:7UhDdetfo
男「放っておいたらなにされるか分からんからな」


それはまだ気絶しているようだった
目覚め次第攻撃されるリスクがあったため、
男は容器に閉じ込めることを選択したのだ


怪盗「結局、こいつが目覚めるのを待つんですね」

男「そうなるかもしれないが、その前に確認しておきたいことがあるな」
146 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/28(土) 04:07:57.80 ID:7UhDdetfo
本日はここまでです
ありがとうございました
147 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/28(土) 19:35:12.38 ID:b5ubx46TO
そして一行は、先ほど訪れた場所……
スライムに変えられてしまった兵士たちのいる地点へと向かったのだった


狙撃少女「やはり、まだですね」


ぶりっ子が淫魔のままであるように、
彼らもまたスライムのままであった


中華「となるとやはり、このゲルに聞くしかないのか……」
148 : ◆cUhskXlNTw :2026/02/28(土) 19:37:22.96 ID:b5ubx46TO
男「いや、俺が確認したいことはそれじゃない」

氷魔「……?……」


そう言うと彼は、先ほど会話が成立したスライムAの元へ歩いた


男「なぁ、こんなやつを捕まえたんだが……同じ粘液生命体だし、なにか分かったりしないか?」


と言ってスライムAに、
ケースに入れられたゲル生命体を見せた


スライムA「>>下1」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/02/28(土) 19:42:15.76 ID:hduqxsDn0
僕たち『自然体』と違ってゲル状は『人工物』だよ。もしかしたら元は別の何かだったかも?
150 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/01(日) 03:54:41.00 ID:+hCd2K8no
スライムA「僕たち『自然体』と違ってゲル状は『人工物』だよ。もしかしたら元は別の何かだったかも?」


どうやら、厳密には全く異なる生き物のようだった


男「ふむ、そうか……こいつはスライムとは違って人工的なんだな」

ぶりっ子「片言でしたけど、会話もできましたねぇ」
151 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/01(日) 04:12:55.93 ID:+hCd2K8no
本日はここまでです
ありがとうございました
152 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/01(日) 18:17:08.61 ID:+hCd2K8no
やる気「ってことは……妙な可能性が出てきたっすね」

怪盗「というと?」

やる気「俺っちらはこいつが土着の魔物だと思ってたっすけど……こいつこそが、帝国の差し向けた部隊なんじゃないっすか?」

狙撃少女「なるほど、ありえそうですね」

炎魔「あいつが何らかの方法で帝国に作られた存在である……というわけですね」
153 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/02(月) 05:26:20.82 ID:6lyVq1cYo
中華「なら、市長からもらった兵器使えばよかったなぁ」

氷魔「……どの程度……効いたのかは……未知数ですが……」

男「さて、これからどうしたものか」


選択肢は二つだった
スライムに変えられた兵士たちとそこにいるか、
再び村の様子を確認しに行くかである
154 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/02(月) 05:28:40.59 ID:6lyVq1cYo
本日はここまでです
ありがとうございました
155 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/02(月) 18:23:18.10 ID:6lyVq1cYo
やる気「うーん……どうしたもんっすかね」


と一行が考えていると、
ケースの中に入っているゲル生命体が動き出した


ゲル「あ……う……」

ぶりっ子「あっ!」

怪盗「目を覚ましたみたい」
156 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/02(月) 20:42:08.47 ID:6lyVq1cYo
狙撃少女「ようやくですか」

ゲル「こ、ここは……」

炎魔「あなたは今、ケースに捕まっているんですよ」


ゲル生命体はケース内で伸び縮みしたが、
そうしたことを考慮されているケースなので、
傷つくことはなかった


中華「いいかい、ここの人たちも、ぶりっ子も、魔物に変えられて困っているんだ。どうにか戻せないかい?」

ゲル「>>下1」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/02(月) 20:50:21.90 ID:BFbgRTKH0
無理、だ。呪いは、大魔王様、でも解けない。
158 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/03(火) 02:20:25.35 ID:1FjsxMJUo
ゲル「無理、だ。呪いは、大魔王様、でも解けない。」

男「な、なんだと……!?」


その場に戦慄が走った
聞いていたスライムたちは硬直し、
ぶりっ子の表情も曇った


氷魔「……嘘をつけば……また凍らせますよ……」

ゲル「なんで、嘘、つく?……意味、ない」
159 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/03(火) 04:36:48.15 ID:1FjsxMJUo
本日はここまでです
ありがとうございました
160 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/03(火) 18:16:13.53 ID:1FjsxMJUo
やる気「こりゃ、とんでもないことになったっすよ……」


完全に打つ手がなくなってしまったのだ
特に、これだけの数の兵士がスライムになってしまったというのは、
本人を含めて誰からも受け入れがたいことだろう


ぶりっ子「……大魔王ですか」
161 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/03(火) 20:27:13.71 ID:1FjsxMJUo
彼女は男が持っていたケースをひったくった


男「ん?」

ぶりっ子「あなたが来たも、大魔王とやらの差し金なんですか?」


そして、ケースを覗き込み、
ゲル生命体を睨みつけながら言う
彼の居心地が悪そうなのは、
ケースの狭さだけが原因ではないだろう


ゲル「>>下1」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/03(火) 22:36:54.56 ID:UAJFefsL0
・・・そう、だ
163 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/04(水) 04:03:03.79 ID:WCtaKKbio
本日はここまでです
ありがとうございました
164 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/04(水) 19:54:41.38 ID:WCtaKKbio
ゲル「・・・そう、だ」


つまり、少なくとも直接的には帝国の意向ではなかったということになる
帝国と大魔王が繋がっている可能性はあるが、
ゲル生命体が帝国の専攻部隊である可能性は低いだろう


怪盗「うーん……そうなんですね」

狙撃少女「こいつは帝国とはあまり関係ないんでしょうか?」
165 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/04(水) 21:12:17.63 ID:WCtaKKbio
炎魔「さぁ……」


あれこれと動き回っているうちに、
時間はもう昼下がりだった


男「どうするかな」

炎魔「私がまた索敵しますよ!」

男「だ、だが……さっきも危険な目に遭わせてしまった」

中華「でも、逆に言えばそれで助かるぐらいには、炎魔の危機管理能力があるってことだよ」
166 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/05(木) 19:02:52.18 ID:n78H8JICo
すみません寝落ちしました


氷魔「……炎魔さんなら……大丈夫ですよ……」

男「そうだな……さっき、任せたしな」


お互いの意思確認までしたものの、
やはり男は彼女が心配だった
しかし、そんな彼をよそに、
炎魔は大空に飛び上がった


やる気「なんか見えるっすかー?」

炎魔「>>下1」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/05(木) 19:36:08.07 ID:1Bjbuhad0
…かなり遠くから帝国軍らしい軍勢が三つ。距離は一番近い軍で400キロ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/05(木) 19:36:51.74 ID:j+XCiO2so
邪気が溜まってるような所が見える
169 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/06(金) 04:21:14.00 ID:SsdYf52qo
炎魔「…かなり遠くから帝国軍らしい軍勢が三つ。距離は一番近い軍で400キロ」


彼女は降り立ちながらそう告げた


ぶりっ子「よ、よんひゃっきろ?」

男(およそ、東京から大阪間の直線距離だな……)

怪盗「相当遠そうですね、時間的には余裕がありそう」
170 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/06(金) 04:55:15.31 ID:SsdYf52qo
本日はここまでです
ありがとうございました
171 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/06(金) 18:21:31.77 ID:SsdYf52qo
狙撃少女(どうやってそんな遠くを見たのでしょう……?)

男「……それなら、この兵士たちを森から出すこともできそうだな」

中華「そうだけど……出して、どうするの?」

男「一旦村に連れていこう。村人たちがどのぐらい避難し終えているか分からないが……もぬけの殻なら、一旦拠点にしてもらえるはずだ」

氷魔「……そうですね……」
172 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/07(土) 04:27:41.33 ID:nJ5K4/TFo
中華「そういうわけで、村に戻るよ!」


彼が手を挙げて合図すると、
スライムたちはのたのたと集まりだした
少し待てば、そこには綺麗な縦列が完成していた


やる気「流石元兵士っすね」

ぶりっ子「スライムの体でも綺麗に並べるんですねぇ」
173 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/07(土) 04:29:42.74 ID:nJ5K4/TFo
そうして、奇妙な行進が始まった
地面を覆い尽くすようなスライムたちが、
一行に先導されて村を目指す


怪盗「うーん、はたから見たら私たちのほうが魔王っぽいですね」

狙撃少女「言えてますね」

炎魔「しかし、どの部隊もめちゃくちゃ遠くにいましたし……もしかしたら、結局捕まえたゲルが専攻部隊とやらだったのかもしれませんね」
174 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/07(土) 04:43:17.62 ID:nJ5K4/TFo
本日はここまでです
ありがとうございました
175 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/07(土) 19:42:07.66 ID:nJ5K4/TFo
氷魔「……聞いてみますか……」


彼女はケースを揺らした
そして、外側から少しだけそれを凍らせて、
中のゲルを脅してみせる


やる気「あんた、帝国と繋がってるんすか?それとも、ただ大魔王の指示聞いただけっすか?」

ゲル「>>下1」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/07(土) 19:54:25.53 ID:V7XAxRJp0
人、げんに、クミする気はな、い。だいま王サマの命令、だ
177 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/08(日) 03:29:38.39 ID:cIasAYKzo
ゲル「人、げんに、クミする気はな、い。だいま王サマの命令、だ」

ぶりっ子「一貫してますねぇ、こいつ」


どうやら、ゲルと帝国に繋がりはないらしい
となれば、ただ魔王の命令で兵士をスライムに変えていたということになる


怪盗「紛らわしいこと命令しやがりますねぇ、大魔王ってのも」
178 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/08(日) 03:44:57.43 ID:cIasAYKzo
本日はここまでです
ありがとうございました
179 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/08(日) 19:47:29.61 ID:cIasAYKzo
狙撃少女「……いや、むしろそれが目的なのでは?」

怪盗「え?」

狙撃少女「帝国との交戦に見せかけて、作戦行動を遂行する……それこそが、大魔王の目論見だったのではないでしょうか」

炎魔「となると、その奥にある目的が気になるところですが……」

中華「ゲルの態度を見るに、本当にただ魔物を増やしたかっただけの可能性があるね」
180 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/08(日) 20:41:09.05 ID:cIasAYKzo
そうこうしているうちに森を抜け、
再び村へと戻ってきた
住人の避難は済んでおり、村はもぬけの殻だった


男「着いたな」

スライムA「ここが人間の村?なんだか寂しいね」

男「本当はもっと人がいるんだ。今はみんな避難してるんだよ」
181 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/09(月) 19:53:22.88 ID:uQtoZZ2ko
すみません寝落ちしました


氷魔「……あ……あなたも……ついてきていたんですね……」


男がスライムと話しているのを見て、
そのことに気付いたメンバーもいた


スライムA「お邪魔だったかな?」

男「いやぁまさか。むしろ頼みたいことがあるぐらいなんだけど」
182 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/10(火) 03:21:01.86 ID:kq9Nhm/fo
スライムA「え?」

男「この兵士たちにさ、スライムの言葉を教えてやってほしいんだよね」


男はずらりと並んだ彼らを手で示す


スライムA「えー……それでいいの?」

男「今のところは人間の言葉もスライムの言葉も喋れないんだ。だが、どんな言葉でも喋れるなら、俺が通訳できる」
183 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/10(火) 04:14:49.55 ID:kq9Nhm/fo
やる気「……というか、負担大きくないすか?」

男「そうだ。だから、嫌なら断ってくれ」


男がそう言うと、スライムはしばらく黙った
そして、言葉を発する


スライムA「……森にいても暇だし、楽しめるうちはいいよ」
184 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/10(火) 04:15:56.65 ID:kq9Nhm/fo
本日はここまでです
ありがとうございました
185 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/10(火) 19:09:10.41 ID:kq9Nhm/fo
風邪をひいてしまったので、本日はお休みさせていただきます
明日にはよくなるかと思います
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/10(火) 21:11:28.69 ID:pRetz4nqo
お大事に
187 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/11(水) 19:01:24.55 ID:BNlbF4cao
男「恩に着るよ」


そう男が言ったのを聞いて、
うまくいったことを他のメンバーは察した


ぶりっ子「よかったですねぇ」

怪盗「次、どうしましょう……ひとまずここにいるしかないんでしょうか?」

狙撃少女「そうですね、距離的に考えて、どれだけ早く行軍したとしても一日程度ではこちらに敵は来ないでしょうし」
188 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/11(水) 21:02:10.87 ID:BNlbF4cao
炎魔「その間、どうしてましょうか」

中華「市長に連絡が取れればいいけど、そうするには若干余裕がないかもね」


ひとまず村を歩き回り、人がいないとはいえ、
あまり迷惑にならないようなスペースを探す


男「……そうだ、さっき恩に着ると言ったが……なにか、して欲しいこととか、欲しいものとかあるか?」

スライム「>>下1」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/11(水) 22:40:01.77 ID:pHgBI6uC0
なら僕も冒険してみたい。みんなといると楽しそうだし
190 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/11(水) 23:52:41.27 ID:BNlbF4cao
スライム「なら僕も冒険してみたい。みんなといると楽しそうだし」

男「……危険だぞ?」

スライム「危険でもなんでも、森の中でじっとしてるよりずっといいさ」


そう言われると、男は困ってしまった
やはり彼は心配性であるので、
本当にそれでよいのかと考えこんでしまったのだ


氷魔「……なんと……言われたので……?」
191 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/12(木) 04:47:28.31 ID:/XUrP9A8o
本日はここまでです
ありがとうございました
192 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/12(木) 19:52:04.47 ID:/XUrP9A8o
男「一緒に冒険したいって」

狙撃少女「いいじゃないですか」

男「まぁ、無下にするつもりはないけどさ……」

中華「それこそ、ケースにでも入れればいいんじゃないの?」

男「……まぁ、そうだな。危ないときはケースに入っていてもらうことになるかと思うが」

スライム「そう?」
193 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/13(金) 04:02:12.77 ID:BmP0Xammo
男「危ないやつは本当に危ないからな」

スライム「……ま、いいよ!ただ守られるだけの存在じゃないってとこ、見せればいいでしょ!」

炎魔「ふふ、そうですね!」


スライムと炎魔は互いに天真爛漫なところがあるようで、さっそく波長が合っているようだった


氷魔「……さ……今晩の夜営を始めましょうか……」
194 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/13(金) 05:18:11.08 ID:BmP0Xammo
一行は村にあった物資を控えめに拝借し、
寄合所を使って簡易的な拠点を作った
時刻はすっかり夜であり、
外に出ているべきではない時間だった


やる気「っし!もう入っていいっすよー!」


火を焚いた室内に、
外で待機していたスライムたちを入れる
スライムであっても、肌寒さは感じるのであろうか
195 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/13(金) 05:26:38.86 ID:BmP0Xammo
本日はここまでです
ありがとうございました
196 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/13(金) 18:55:44.65 ID:BmP0Xammo
寄合所の中におびただしい数のスライムがやってきて、そこら中に広がる
兵士のままであったなら、
この数を収容することは不可能であっただろう


中華「じゃあ、夕飯を作るね。近くに宿があったから、そこの厨房をお借りしようと思うよ」

ぶりっ子「いいですねぇ、でも……」

男「ああ、スライムって腹空くのか?だとして、なにを食べるんだ?」

スライム「>>下1」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/13(金) 19:30:57.32 ID:NGna58+J0
基本は水とか果物とかだよ。虫や鳥獣とかは上位種にならないと消化不全を起こして死んじゃう子もいる
198 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/14(土) 05:31:07.36 ID:pmVbD2keo
スライム「基本は水とか果物とかだよ。虫や鳥獣とかは上位種にならないと消化不全を起こして死んじゃう子もいる」

男「なるほど、そうなのか……それは注意が必要だな」


男はちらりと兵士だった彼らを見た
なんの変哲もないスライムであり、
上位のそれではなさそうだと再確認したのだ


中華「なにか問題あった?」

男「ああ______」
199 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/14(土) 05:33:35.84 ID:pmVbD2keo
本日はここまでです
ありがとうございました
200 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/14(土) 19:13:03.17 ID:pmVbD2keo
男は、スライムから聞いたことを中華に話した


中華「なるほど、それは大切な情報だね」

男「ああ、大丈夫そうかな?」

中華「実際の兵士に出すよりよっぽど楽かも」

男「量の問題か?」

中華「あと、お肉めちゃくちゃ欲しがるからね」
201 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/14(土) 20:51:26.96 ID:pmVbD2keo
それでも一体どうやって食材を工面するのか不思議だったが、
男は寄合所を出ていく彼をただ見送った


怪盗「今日はもう、ゆっくりできそうですね」

狙撃少女「ええ、今日も中々消耗する一日でした」


まだ夕飯までは時間がある


>>下1……なにをする?
1.中華の料理を手伝う
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.スライムと話す
9.自由安価
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/14(土) 21:14:23.42 ID:EaM6iQpR0
8
203 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/15(日) 02:11:05.75 ID:NENSxVFdo
男はスライムの様子を見に行った
彼は早速他のスライムたちを集め、
スライムの言語を指導しているようだった


スライム「これ、棒きれ。分かる?」


兵士たちに、実際にあるものを見せて教えているようだった
彼らも、男にはまだよく聞き取れないものの、
真似をして声を上げている


男「やってるな……ありがとう」
204 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/15(日) 02:12:28.68 ID:NENSxVFdo
本日はここまでです
ありがとうございました
205 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/15(日) 18:47:50.31 ID:NENSxVFdo
スライム「やってるけど……なに教えたらいいんだろう?」

男「え?今やってたじゃないか」

スライム「人間にとって棒きれって大事なの?」


その言葉で、男は彼の質問について理解した
言葉だけを教えようとしているのではなく、
より本質的な、『生きる力』としての言語を、
習得させてくれようとしているのだ


男「違うなぁ。……なるほど、そういうことね」
206 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/15(日) 20:44:49.12 ID:NENSxVFdo
スライム「うん」

男「ならまずは、助けを求めるサインを教えるところからじゃないかな?もしもってとき、大事だ」

スライム「なるほど!」


全身で頷くと、
スライムは助けを求める鳴き声を発し始めた


男「こんな感じなんだな……」
207 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/16(月) 04:10:42.28 ID:NE2Lx5H1o
本日はここまでです
ありがとうございました
208 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/16(月) 19:39:28.21 ID:NE2Lx5H1o
すると、兵士たちもそれを真似し始めた
助けて助けての大合唱であり、
男以外のメンバーはせいぜいうるさいとしか思わないが、
彼にとっては随分と悲痛に聞こえた


男「そういえば……」

スライム「なに?」

男「森に、君の仲間はいるのか?親しい者がいるなら、別れの言葉でも残していったほうがいいんじゃないか」

スライム「>>下1」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/16(月) 19:47:00.19 ID:NPDfeW9K0
親しい仲間なら僕が居なくても気付かないけど、親しいかった『人』なら随分前に『ベリアル』って奴に挑みに行ったきりだよ
210 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/16(月) 20:45:27.44 ID:NE2Lx5H1o
スライム「親しい仲間なら僕が居なくても気付かないけど、親しいかった『人』なら随分前に『ベリアル』って奴に挑みに行ったきりだよ」

男「……そうか」

スライム「どうしたの?」


呑み込むように答えた姿を見て、
スライムは心配したようだった


男「いや、聞いたことがあるんだ、その名前……」

スライム「へぇー」
211 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/17(火) 04:23:34.63 ID:J5KpHPvro
男は、一旦ベリアルについて伏せておくことにした
強大な相手に挑んだのであるから、
恐らくその人物は無事ではないだろう
そして、そのことをスライムに悟られたくはなかったのだ


男「……しかし、スライムってのは仲間意識が希薄なのか?」

スライム「うーん……人間ほどじゃない」

男「あるにはあるのか」

スライム「うん。でも僕たち、どれだけ頑張っても死ぬときはあっさり死んじゃうから。助けるって、現実的な行動じゃないんだよ」
212 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/17(火) 04:24:21.21 ID:J5KpHPvro
本日はここまでです
ありがとうございました
213 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/17(火) 18:17:50.54 ID:J5KpHPvro
男「虚しいな……」

スライム「虫さんに比べれば、贅沢な命だよ」


それからも、男はスライムに付き添って、
兵士たちにスライムの言葉を教え続けた


中華「ご飯できたよ!」

炎魔「やったー!」

中華「流石に配膳には人手がいるから、何人か来てくれないかな?」
214 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/18(水) 04:44:19.13 ID:bCCDc8roo
男「よし、任せろ!」

氷魔「……では……私も……」


三人が宿の厨房に向かうと、
成人男性の身長を越える高さの寸胴があった
もちろん、その幅も成人男性の胴回りよりはるかに大きい


中華「これ、すごいよね。両親のお知り合いの方のお店に何度かお邪魔したことがあるけど、こんなに大きな寸胴はなかったよ」
215 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/18(水) 04:44:58.66 ID:bCCDc8roo
本日はここまでです
ありがとうございました
216 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/18(水) 19:52:12.59 ID:bCCDc8roo
氷魔「……よく……一人で扱えましたね……」

中華「そこはもう意地だね」

男「そういえば、夕飯は汁物なのか?」

中華「ん、シチューにしたよ」


肉を使わずに全員の胃袋を満たし、
かつスライムの消化にもよいものを作る
そのために彼はシチューを作ったのである
217 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/19(木) 03:30:46.09 ID:xIo63L7Uo
氷魔「……凄まじい……作業量になりそうですね……」


どのようにシチューを配膳したらよいものか、
氷魔は途方もない心持ちになってしまった


中華「いやーそうなんだよね……しょうがないから炊き出しスタイルでいこうと思うよ」

男「そうだな、それが一番いい……となると、俺たちがするのは場の設営かな」
218 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/19(木) 03:50:26.02 ID:xIo63L7Uo
本日はここまでです
ありがとうございました
219 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/19(木) 19:50:07.96 ID:xIo63L7Uo
中華「ひとまずそんなとこだよ。よろしくね」


男と氷魔は寄合所に置いてあった机を持ってきて、
宿にある厨房のすぐ外に並べた
常人には耐え難いほどの筋力を要する作業であったが、冒険で鍛えられた二人にはやや面倒といった程度である


氷魔「……終わりました……」

中華「じゃ、あとはみんなを呼んでくるだけだね」
220 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/20(金) 03:37:05.16 ID:ZxG5Ldi0o
やる気「あー、腹減ったっす」


よほど空腹だったのか、
やる気が三人の様子を伺いに宿までやってきた


中華「お、いいところに。みんなのこと呼んできてよ。今日は炊き出しの方式でやるからね」


そう言うと彼は大きな器になみなみシチューを注ぎ、
ごく少量のチーズをかけてやる気に渡した
221 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/20(金) 03:53:17.18 ID:ZxG5Ldi0o
やる気「うっす!食ったら呼ぶっす!」

男「助かる?!」

氷魔「……シチューで足りるのでしょうか……?」


そう氷魔が溢すと、
中華は紙ナプキンをやる気に差し出した


やる気「お、気が利くっすね」

中華「それでよく口を拭けば、もうやる気が食べた後だなんて気付かない。シチューは多めに作ってあるんだよ」
222 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/20(金) 04:06:36.86 ID:ZxG5Ldi0o
本日はここまでです
ありがとうございました
223 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/20(金) 19:13:59.86 ID:ZxG5Ldi0o
それから、やる気はみんなを呼びにいき、
もちろんシチューは二人前食べることにした


男「お、来たか」

スライム「うん、ご飯食べにきたよ」

男「あぁ、これはシチューっていうんだが……一応、食べて問題ないか確認してみてくれ」

スライム「うん!」


>>下1……スライムがシチューを食べてなにか起こったか
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/20(金) 19:15:49.65 ID:5VM0SLI30
おいしー!!
225 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/21(土) 04:57:45.45 ID:HfIVEWIzo
スライムはシチューを食べると、
目を見開いて黙ってしまった


中華「大丈夫?」


そして、そのゼラチン質の体がぷるぷると震え出す
どうしたことかと心配する者たちをよそに、
スライムは叫んだ


スライム「おいしー!!」
226 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/21(土) 05:31:30.94 ID:HfIVEWIzo
本日はここまでです
ありがとうございました
227 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/21(土) 18:00:48.34 ID:HfIVEWIzo
そして、それは跳ねた
垂直におよそ一メートルほど跳んで、
喜びを表現しているのだ


中華「よかったぁ……」

氷魔「……ふふ……中華さんはなに作らせても……一級品ですからね……」

スライム「全然体も変じゃないし、嬉しくて体が勝手に動いちゃった!」
228 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/22(日) 05:03:25.56 ID:TCxNbSc/o
後ろに並んでいた兵士スライムたちも、
その様子を見ていくぶんか安心したようだった


ぶりっ子「じゃあ、みんなで食べましょう!」


皿に注がれたシチューを彼らに渡す


兵士スライムA「……?」


だが、彼らはどうやってそれを食べたらいいか分からないようだった
229 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/22(日) 05:04:09.72 ID:TCxNbSc/o
本日はここまでです
ありがとうございました
230 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/22(日) 20:58:15.69 ID:TCxNbSc/o
すみません遅れました


スライム「こうやって口を広げて……すくうみたいに飲むんだよ!」


と兵士スライムたちにスライムは教えている
食事すらままならない事態の深刻さと、
みんなでなら乗り越えていけるだろうというわずかな安心が生まれた


男「本当に申し訳ないな、色々教えてもらって」
231 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/23(月) 05:03:00.94 ID:B12ob0E9o
スライム「いいんだよ、こうやってしていられるなら」


彼はぴょこぴょこと跳ねて、
あっけらかんとそう言い放った


男「うん?」

スライム「あんまり僕は同族と仲がよくなかったから」
232 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/23(月) 05:05:01.60 ID:B12ob0E9o
実際、かなり変わった性質なのだろうと男は考えた
スライムとは思えないほど思慮分別があるし、
その考え方も革新的である


男「なるほどな……」

スライム「まぁ、みんなの心はスライムじゃないかもしれないけれど」

男「そう思えばそうかもしれない。だが、スライムとして生きていく中で……彼らも変わるだろう」
233 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/23(月) 05:19:22.88 ID:B12ob0E9o
本日はここまでです
ありがとうございました
234 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/23(月) 18:50:04.78 ID:B12ob0E9o
そうして、混乱の中で夕食は終わった
スライムとなってしまった兵士たちの中には、
露骨に消沈したり焦燥するものも現れ始めた
あまりのことに、
理解が追いついていなかった彼らだが、
だんだんと現実を理解して不安に襲われているのだ


怪盗「みなさん、どうにかならないんですかねー……」

狙撃少女「しかし、あのゲルによればどうも呪いを解くのは不可能そうなんですよね」
235 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/24(火) 04:07:54.43 ID:tAxOaj4To
そう、二人は喧騒の陰______寄合所の裏で話していた


炎魔「ここは、逆転の発想ですよ!」

怪盗「うわっ!?」

狙撃少女「いつからそこに……!?」

炎魔「二人がいないので、探してたんですよ」


彼女が草むらから現れたので、
密やかにしていた二人は驚いた
236 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/24(火) 04:09:49.73 ID:tAxOaj4To
狙撃少女「……それで、逆転の発想とは?」


だが、好奇心旺盛な狙撃少女にとっては、
炎魔の言葉が今もっとも重要であった


炎魔「彼らはスライムになる術をかけられてしまい、それを解くことはできません。なら、解かなくてもいいんじゃないでしょうか?」

怪盗「はい?」

炎魔「人間になる術を重ねがけすればいいんですよ。もしそんなものがあるなら、ですけどね」
237 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/24(火) 04:37:32.61 ID:tAxOaj4To
本日はここまでです
ありがとうございました
238 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/24(火) 18:04:18.22 ID:tAxOaj4To
怪盗「解決、とまではいいませんが……まだ救いのある話ですね」

狙撃少女「とにかく、街に戻ったら市長さんに相談するべきでしょう。その案も含めて……」


と話していると、さらに男が現れた


男「大丈夫か!?」

炎魔「ほへぇっ!?」
239 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/24(火) 18:37:58.79 ID:tAxOaj4To
怪盗「ど、どうしたんですか?」

男「いや、二人がいないから炎魔に探させてたんだが……茂みに入ったきり、出てこなかったからな」

狙撃少女「それは、ご心配を……」

男「敵が既に入り込んでいたのかと、肝を冷やしたよ」

炎魔「すみません、話が面白かったので……」

男「無事ならなんだっていい。今は寝床の設営をしているんだ」
240 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/25(水) 04:14:29.35 ID:byEIbEY/o
本日はここまでです
ありがとうございました
241 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/25(水) 19:47:18.80 ID:byEIbEY/o
男は三人を連れ、全員でスライム用の寝床を用意した
やはりと言うべきか、
寄合所の中はスライム用の寝床でほとんど埋まってしまった


中華「随分窮屈な夜になりそうだね」

氷魔「……ですが……私たちだけ……宿を間借りするというのも……贅沢ですからね……」


男は寝床のことについてぼんやりと考えながら、
寝るまでの時間を過ごすことにした


>>下1……なにをする?
1.中華の料理を手伝う
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.スライムと話す
9.自由安価
242 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/25(水) 19:48:02.91 ID:byEIbEY/o
すみませんミスです
1.は『中華と話す』でした

>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.スライムと話す
9.自由安価
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/25(水) 20:14:55.12 ID:yhMsUqah0
9.ふと青銅の箱に目をやると、箱が鍵穴から器用にストローを差し出してゲルの入ってるケースに差し込もうとしてた
244 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/26(木) 00:54:08.05 ID:ThLsv1dUo
寄合所のスペースを確保するため、
荷物の整理をしようと男は思い立った


男「……ん!?」


そこで男は視界の隅に、なにか動くものを認めた
まさかゲルがケースからの脱走を試みているのでは、
そう思ったが、それは当たらずとも遠からずといった推察であった


男「な、え?」
245 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/26(木) 03:03:41.01 ID:ThLsv1dUo
ケースの近くに置いていた青銅の箱
その鍵穴からゆっくりとストローが伸びていて、
そしてそれはゲルの入っているケースに差し込まれようとしていた


男「どど、どういうことだ!?」


やはり、この箱にはなんらかの意志がある
男はその認識をより強めるとともに、
どたばたと足を動かして、
慌てながらケースを青銅の箱から離したのだった
246 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/26(木) 03:06:31.88 ID:ThLsv1dUo
本日はここまでです
ありがとうございました
247 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/26(木) 18:57:29.00 ID:ThLsv1dUo
やる気「どうかしたっすか?虫でも出たっすか?」


男が激しく動いたのを感じて、
やる気も寄合所に入ってきた


男「せ、青銅の箱が!」

やる気「どうしたんすか?」


男が青銅の箱を指差すと、それは>>下1
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/26(木) 19:21:31.83 ID:GB/YfvNB0
バツが悪いのか音楽を鳴らしている
249 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/27(金) 05:21:19.14 ID:MsxVVYMEo
それは音楽を鳴らしていた
鍵穴から飛び出しているのはストローではなく、
ミニチュアのトランペットになっている


男「……いや、なんでもない」

やる気「ははは、こりゃ面白いっすね」

男「やっぱりこいつは油断ならないな。個人で管理しないとだめそうだ」
250 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/27(金) 05:27:28.49 ID:MsxVVYMEo
本日はここまでです
ありがとうございました
251 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/27(金) 20:13:12.18 ID:MsxVVYMEo
すみません遅れました


それから、一行は就寝時間を迎えた
どうにか寄合所のスペースを確保して、
男性陣と女性陣がそれぞれ別の隅で眠れるようにもなっている


ぶりっ子「ここで寝るんですねぇ……」

男「それから、夜間は交代で起きることにしよう」

怪盗「でも、敵が来るのはどれだけ早くても明日ですよ?」
252 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/28(土) 05:24:18.60 ID:yF3c40Kgo
男「ああ、だがなにが起きるか分からない」

狙撃少女「実際、ゲルに襲撃されたわけですからね……」

炎魔「これだけパーティの人数がいれば、持ち回りでやれば随分眠れそうですしね」


そうして、一行は眠りながら一時間ごとに交代して村の夜警をすることにした


中華「何事もないといいけれど……」
253 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/28(土) 05:27:05.44 ID:yF3c40Kgo
本日はここまでです
ありがとうございました
254 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/28(土) 19:23:23.50 ID:yF3c40Kgo
そして深夜
ぶりっ子が担当する時間帯になった


ぶりっ子「はぁ……夜は冷えますねぇ」


彼女は前任の狙撃少女から交代し、
少しだけ村の中を見回ったあとに、
村の外周を歩いていた


ぶりっ子「んん?」


この村は森と林道に囲まれているが、
彼女は近くの林から違和感を覚えた
注意深くそちらを確認すると、>>下1
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/28(土) 19:42:40.48 ID:lsQOLLI30
一つの光り物が飛んできた
256 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/29(日) 01:53:45.28 ID:wG08jWpQo
ぶりっ子「ほわぁっ!?」


突如飛来する物体
危機回避能力に長けたぶりっ子は、
見事に身をよじって回避に成功した


ぶりっ子「ちょ、ちょちょちょ!なんですかぁ!?」


それは森の中から高速で飛び出した後、
発光しながら村の方向へと飛んでいく
257 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/29(日) 01:55:51.88 ID:wG08jWpQo
だが、そこでは終わらなかった
飛行物体は光の軌跡を残しながら軌道を変え、
再び高速でぶりっ子の方に飛んでくる


ぶりっ子「なにぃっ!?」


動きが直線的なので、ぶりっ子は再び回避に成功した
だが、いつまでも避け続けるわけにはいかない
体力の問題もあるし、万が一村に被害が出るのも忌むべきであるからだ
258 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/29(日) 02:01:32.19 ID:wG08jWpQo
本日はここまでです
ありがとうございました
259 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/29(日) 18:27:35.88 ID:wG08jWpQo
ぶりっ子「……やるしかない」


突撃を避け、よろけながら可能は呟く
次の突貫にカウンターするつもりで、
彼女は呼吸を整えた


ぶりっ子「ぴゅん太郎ーッ!!」


真正面から発光体を捉え、逆巻く風魔法を叩きつける
お互いのエネルギーが激しくぶつかり合う刹那、
その速度が殺されたことによって、
発光体の輪郭を見ることができた


ぶりっ子「>>下1」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/29(日) 19:13:24.18 ID:jOwKMmKK0
武装した…妖精っ!?
261 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/29(日) 20:50:41.10 ID:wG08jWpQo
ぶりっ子「武装した…妖精っ!?」


彼女はその姿を見た
発光する鎧を身にまとい、剣を構えて突進する、
小さな人型の生命体……妖精であった


ぶりっ子「うあぁぁっ!!」


速度は凄まじいが、
その質量がごく小さかったために、
ぶりっ子の必殺技によって妖精は押し負けた
262 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/30(月) 19:03:11.79 ID:rM1p9lSho
すみません寝落ちしました


そして、妖精は勢いよく近くにあった岩に叩きつけられた
高い金属の音が鳴り、激突の激しさが伝わる


ぶりっ子「な……なんだったの?」

妖精「う……く……」


そのまま力なく墜落した妖精は苦しげにしていた
263 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/31(火) 04:56:12.89 ID:Z5yJhpP8o
ぶりっ子はその近くに寄っていくと、
恐る恐る妖精を掴んだ


妖精「くっ!」


すると、妖精はさらに苦々しい表情になった
理由はなんにせよ、ぶりっ子に対して敵意を抱いている可能性が高い
彼女はそう推察した
264 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/31(火) 05:19:17.82 ID:Z5yJhpP8o
本日はここまでです
ありがとうございました
265 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/31(火) 19:00:26.10 ID:Z5yJhpP8o
ぶりっ子「うーん、どうしましょう」


彼女は逡巡して、とりあえず妖精をシェイクしてみた


妖精「うっ、うううぅぅぅ……!」

ぶりっ子「?」

妖精「おえぇっ!」

ぶりっ子「ひいぃぃ?っ!吐いた!ゲロ吐きやがりました!」
266 : ◆cUhskXlNTw :2026/03/31(火) 19:03:05.48 ID:Z5yJhpP8o
彼女の手には妖精の吐瀉物がでろでろとついた


妖精「……くそっ」

ぶりっ子「あー……ごめんなさいねぇ……?そんなつもりはなくてですねぇ……?」

妖精「………………」

ぶりっ子「あのぉ、なんで私のこと襲ってきたんですかぁ?」

妖精「………………」


妖精は黙秘を貫いている
当然といえば当然だろう


ぶりっ子「どうにかしてお話してもらわないといけないんですけどねぇ……そうだ!>>下1」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/03/31(火) 23:41:57.67 ID:kDc44Uk30
中華に作って貰ったスープとクッキーを渡して観る
268 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/01(水) 03:24:20.54 ID:nKdlEmQEo
彼女は自分が携帯している物品について思い出した
寝る前に、夜中に腹が減ってはいけないと中華が予め夜食を用意してくれていたのだ


妖精「?」


ぶりっ子がスープとクッキーを取り出すと、
妖精は不思議そうに彼女を見た
その際に手を離された妖精だったが、
三半規管がやられていてまともに動けず、
逃げることもできなかったのだ
269 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/01(水) 04:24:29.40 ID:nKdlEmQEo
本日はここまでです
ありがとうございました
270 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/01(水) 19:15:32.98 ID:nKdlEmQEo
ぶりっ子「お詫びの印ってことで……これ、あげますよ」

妖精「……施しは受けない」

ぶりっ子「施しじゃないです。これは謝罪なんですよ……あなたがこれを受け取ってくれないと、謝れたことにならないんですよぉ」


彼女がそう言ってじっと見つめると、
妖精は観念したようで、
ビスケットの隅にかじりついた
271 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/01(水) 19:26:37.35 ID:nKdlEmQEo
妖精「……おいしい」

ぶりっ子「そうでしょうそうでしょう!」


妖精は一口ずつ食べ進めていく
人間が食べれば一口だが、
妖精の体躯なら長く味わうことができるのだ


妖精「うまかったよ」

ぶりっ子「スープもありますよ」
272 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/02(木) 04:55:17.59 ID:P6h2KDPOo
本日はここまでです
ありがとうございました
273 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/02(木) 18:32:24.06 ID:P6h2KDPOo
持ち運びやすいように、
筒状の容器に入れられたスープを差し出した
妖精は一瞬迷ったあと、それに口をつけた


妖精「……ん、うまい」

ぶりっ子「ふふ、美味しそうに飲みますねぇ」


妖精はぶりっ子にも聞こえるほどの大きさで喉を鳴らしながら、スープを飲んでいった
274 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/03(金) 05:07:52.21 ID:SjRxyKXmo
妖精「んく、んん……」


スープは量でいえば当然ビスケットよりもあるため、
妖精はそれをゆっくりと飲んでいく
中華はシチューのようなものも手堅く仕上げるが、
得意なのは今飲まれているような澄んだスープだった


ぶりっ子「繊細な風味が、口の中を覆っていくんですよねぇ。決してしつこくなく、むしろあっさりなんですけど」

妖精「……ぷはぁっ」
275 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/03(金) 05:12:33.14 ID:SjRxyKXmo
本日はここまでです
ありがとうございました
276 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/03(金) 18:20:03.31 ID:SjRxyKXmo
ぶりっ子「空腹は満たされましたぁ?」

妖精「……多すぎるぐらいだ」


妖精は腹をさすっている
口調は変わらないが、
刺々しい印象はかなり減っている


ぶりっ子「……それで、なんで私に襲いかかってきたんですかぁ?」

妖精「>>下1」
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/03(金) 20:13:16.31 ID:jVDrj1NO0
逆に聞くけど、淫魔がなんでここに? 襲いに来たにしては優しいし
278 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/03(金) 20:59:45.85 ID:SjRxyKXmo
妖精「逆に聞くけど、淫魔がなんでここに?」

ぶりっ子「あ……」


彼女は自分に生えている角や尻尾を確認した
そういえば、今の自分は魔族に見えるのだということを思い出したのである


妖精「襲いに来たにしては優しいし」

ぶりっ子「うーんなんといいますか、自認は人間なんですけどねぇ……」
279 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/04(土) 04:35:03.75 ID:Dm15lc3wo
妖精「?」

ぶりっ子「今日よく分からない術で無理やり変えられたんですよぉ」

妖精「ふーん……村人たちは?」


妖精は、村人たちがいなくなっていることにも気付いていた
そして、その理由についても分かりかねているようだった


ぶりっ子「実は……」
280 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/04(土) 04:47:34.10 ID:Dm15lc3wo
本日はここまでです
ありがとうございました
281 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/04(土) 18:30:58.98 ID:Dm15lc3wo
ぶりっ子は村人がいない事情についても述べた


妖精「……そんなことが」

ぶりっ子「どうにか人間の姿に戻れれば私も嬉しいんですけどねぇ、まぁ今はそれどころじゃないってことです」

妖精「うーん……」

ぶりっ子「あ、そうだ。妖精さんたちがいる方の森で帝国の部隊とか見かけませんでしたぁ?私たちはその対処のために来てるんですけど……」

妖精「>>下1」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/04(土) 21:33:47.16 ID:nG2tokad0
いっぱいいてうるさかった……
283 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/05(日) 04:08:24.04 ID:bNzqkBKSo
妖精「いっぱいいてうるさかった……」

ぶりっ子「えっ!?」

妖精「どうしたの?」

ぶりっ子「だ、大丈夫だったんですかぁ!?」


衝突が発生してもおかしくないので、
ぶりっ子は大層驚き心配した


妖精「なんとか追い払った」
284 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/05(日) 04:10:41.22 ID:bNzqkBKSo
本日はここまでです
ありがとうございました
285 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/05(日) 19:26:45.88 ID:bNzqkBKSo
ぶりっ子「あ、そうなんですねぇ……」

妖精「最近、この辺りの様子はおかしいな」

ぶりっ子「あのぉ……多分、その追い払ったやつらを捕縛するのが私たちのお仕事なんですけどぉ……」

妖精「捕まえてくれるのか?」

ぶりっ子「まぁ、はい……」

妖精「それは助かる。実はまだ、あいつらはこの近辺にいるかもしれないんだ」
286 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/06(月) 03:59:50.03 ID:e3Q9lfFLo
ぶりっ子「ああ?……だからこんな夜中にうろついてたんですねぇ」

妖精「そう。で、どうみても淫魔なやつがいたから、異変の首謀者かと思って攻撃した」


どうにか和解できたことに安心した彼女だったが、
そこでふと時間について思い出した


ぶりっ子「あ、そろそろ戻らないと……夜警が交代する時間なんですよぉ」
287 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/06(月) 04:27:54.65 ID:e3Q9lfFLo
本日はここまでです
ありがとうございました
288 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/06(月) 18:26:48.45 ID:e3Q9lfFLo
妖精「そうか」

ぶりっ子「明日、またお話聞きたいんですけどぉ……どこに行けば会えますかね?」

妖精「じゃ、これを」


妖精は巻かれた羊皮紙を手渡してきた


ぶりっ子「?」

妖精「地図だ。我々の住処までの道のりが分かるようになっている」

ぶりっ子「ありがとうございますぅ!」
289 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/07(火) 04:02:34.81 ID:QQDVF0Tto
そしてぶりっ子は村へと戻り、
あったことを手短に報告すると、
交代してすぐ眠りについた


?翌日・陽週月曜日?


男「夜の間は、襲撃とかはなかったみたいだな」

中華「うん、でも幸運だね」

氷魔「……ぶりっ子さんの情報によれば……リスクは十分にありましたからね……」
290 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/07(火) 04:25:21.32 ID:QQDVF0Tto
本日はここまでです
ありがとうございました
291 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/07(火) 18:30:29.56 ID:QQDVF0Tto
やる気「じゃ、今日はそいつらの捜索が仕事っすかね!」

ぶりっ子「はいっ!手がかりを持っていそうな妖精さんたちにコンタクトをとるため、地図ももらってきました!」


彼女は昨晩もらったそれを取り出す
そして、寄合所に置かれたテーブルにそれを広げた


怪盗「……え?」
292 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/07(火) 20:48:08.51 ID:QQDVF0Tto
それは確かに地図であった
しかしながら、その中身は一瞬、
子供の落書きではないかと疑うほどだった


スライム「うわ、なにこれ?」

男「まぁ、下手だな……これは……」

狙撃少女「ふふっ……」

炎魔「わ、笑っちゃ悪いですよ、相手は妖精なんですよ?」
293 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/07(火) 20:49:43.10 ID:QQDVF0Tto
狙撃少女「いえ、すごく分かりづらいのに……ほら、ここ」


彼女は地図の右上を指さした
そこには、東西南北を示す風見鶏のような図が描かれていた


中華「あ、方角は分かるね」

狙撃少女「これはすごく丁寧に書いてあるのが、面白くて……」
294 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/08(水) 02:21:20.99 ID:DPIsi0Hgo
本日はここまでです
ありがとうございました
295 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/08(水) 18:33:44.87 ID:DPIsi0Hgo
男「まぁ……でも行くしかないな」

氷魔「……どんなメンバーで……いきましょうか……?」

やる気「それっすよね。結局この村も守らなきゃいけないっすからね」


帝国の部隊を全員で探しに行った結果入れ違いに、
というのがもっとも恐ろしい事態だった
それを避けるため、一行は話し合って戦力を分けることにしたのだった


>>下1……妖精たちに会いに行くメンバー
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/08(水) 19:41:53.54 ID:0A5V5xdU0
中華、ぶりっ子、炎魔、そして行きたい人挙手
297 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/09(木) 02:37:50.88 ID:SZEBzsdQo
話し合いの結果、中華とぶりっ子、そして炎魔が行くことになった
料理が鍵になるかもしれないということ、
ぶりっ子は昨晩の妖精と面識があるため、
そして炎魔はその好奇心と強さのためだった


男「……じゃ、そういうことで。他に行きたい人があれば手を挙げてくれ」


彼がそう言うと、視界の端でなにかが動いた
298 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/09(木) 02:38:24.04 ID:SZEBzsdQo
本日はここまでです
ありがとうございました
299 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/09(木) 18:06:51.49 ID:SZEBzsdQo
スライム「行きたい!」


どうやら、スライムは妖精に会いにいきたいようだった
しかし、その言葉が分かるのは男だけである


男「……なら、俺も行くことになるか」

ぶりっ子「まぁ、一番強いお二方はここに残るみたいなのでぇ……安心ですねぇ」
300 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/10(金) 03:40:39.19 ID:yXeZ0iFxo
そして、妖精の元へ向かうメンバーは村を出た
途中まで、スライムに変えられた兵士が彼らを見送った


中華「さて、ぶりっ子が外回りをしてるときに妖精に会ったって話だけど……」

ぶりっ子「はいっ、まずはそこに向かいましょうか。地図も、その周辺について記されてる可能性が高いですしぃ」

炎魔「また妖精さんがいたら、それで万事解決なんですがね」
301 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/10(金) 03:45:17.17 ID:yXeZ0iFxo
本日はここまでです
ありがとうございました
302 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/10(金) 19:34:30.49 ID:P26hTL0CO
そして四人と一体は昨晩妖精がいた場所にたどり着いた
しかしそう都合よく妖精がいるということもなく、
そこから本格的に動きを考えることになった


男「地図の方位は正しいから……」

スライム「近くの森に入ってみようよ!」

男「そうだな、それが現実的か。行ってみよう」
303 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/11(土) 05:55:37.32 ID:VFjZFAOho
先日入った森のような、
余所者を拒むような威圧感はそこにはなかった
だが、なにか大きな力が渦巻いているような感覚を覚える


中華「なんだろう、この感じ……」

ぶりっ子「どこまでも綺麗な新緑なのに、全てが物々しいような……」

炎魔「安心できるはずの風景なのに、どうしてこんなに不穏なんでしょう?」

男「これが、妖精の森なのか……」
304 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/11(土) 18:16:41.77 ID:VFjZFAOho
すみません寝落ちしました


一行は、ほとんど頼りにならない地図を見ながら森を歩いた
森にしては風景が開けているのに、
油断すると自分がどこにいるのかを見失いそうになる


中華「うーん、どうしよう?歩けば歩くほどよくない気がしてくるね」

ぶりっ子「妖精に会えればいいんですけどねぇ……どうにかして、おびき出せないですかね?」

炎魔「それなら、>>下1」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/11(土) 20:03:07.16 ID:XAMXXHfD0
男さんの『声を聴く』能力を使えば良いんですよ!
306 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/12(日) 03:10:10.20 ID:hHp55+7io
炎魔「男さんの『声を聴く』能力を使えば良いんですよ!」

男「……というと?」

炎魔「耳を澄ませたら聞こえてきたりしませんか!?妖精の声!」


男はあまりそういうことはしたことがなかった
だが、炎魔の柔軟な発想を受けて、
できるかもしれないと思い始めていた
307 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/12(日) 03:46:17.29 ID:hHp55+7io
本日はここまでです
ありがとうございました
308 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/12(日) 18:39:45.89 ID:hHp55+7io
男「やってみるか……」


彼は深呼吸をして、心を落ち着ける
そして、耳を澄ませてじっとしてみた


中華「……ど、どう?」

男「少しだが、聞こえる……」

ぶりっ子「どこからですかぁ?」

男「あっちだ、行ってみよう」
309 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/12(日) 20:55:14.63 ID:hHp55+7io
男を先頭に、森を進む
森の深い場所へとどんどん入り込んでいく
妖精の話し声に交ざって、獣の鳴き声も聞こえ始める


スライム「探検、楽しいね!」

男「ふ……そうだな。おや?」


近くの茂みから声がすることに、彼は気付いた


炎魔「もしかして、そこですか?」
310 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/12(日) 20:58:09.50 ID:hHp55+7io
男「ああ」

中華「じゃあ、声をかけてみようか」

ぶりっ子「取り合ってくれるといいんですけどねぇ」


暫しの静寂の中______男には様々な声が聞こえているが______タイミングを窺い、男は声をかけた


男「もしもし、妖精さん?」


>>下1……どんな反応があったか
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/12(日) 21:51:12.39 ID:PLmgMv090
か細く弱々しい声で反応があった
312 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/13(月) 02:17:24.12 ID:o6R8SGo7o
本日はここまでです
ありがとうございました
313 : ◆cUhskXlNTw :2026/04/13(月) 19:17:39.01 ID:o6R8SGo7o
妖精「は……はー……い……」


全員が集中していたので聞き取れたが、
それはあまりにもか細い声だった
途切れ途切れで、死にかけなのかと思うほどである


中華「え?大丈夫?」

炎魔「私に任せてください!」
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