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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8
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452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/19(日) 17:36:52.62 ID:HBES9Usuo
レインにソフィアとの因縁というか腐れ縁というか思い出話をきく
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/19(日) 17:54:30.39 ID:1f5rSNrN0
レインとのやり取りやメアリーのデロデロへの依存ぶりを思い出し、リュアンがデロデロ化に対して考え始める。
454 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:48:43.08 ID:QpHN78dF0
―古ドワーフ地底都市 中央広場
焚き火「」パチパチ
妖精「作戦会議は終わったの?」
アインズ「ああ。もう少し実地調査する必要があるがな」
レイン「フフ……ソフィアを叩き潰すのが楽しみだわ」
クロシュ「……レインさん……ソフィアさんのこと、よく知ってるの……?」
レイン「いいえ」
妖精「あれ、そうなの? 昔からの知り合いみたいな言い方だった気がするけど」
レイン「あんな人間の小娘など、昔からの知り合いなわけないでしょう。奴と初めて会ったのは戦場よ。セイントレアとリーリアの、ね」
セイン「敵同士だったのか」
レイン「ええ。奴はセイントレアに兵器を供与して、自らも戦場に立ってデータ収集を行っていた。何度も戦場で相まみえたけれど、ついぞその首を獲ることはできなかったわ。奴のせいでどれだけのリーリア民が命を奪われたことか……」
フメイ「でも、サインとデロデロになれたのはレインの方だったんだよね?」
アインズ「ほう……」
リュアン「ちょ、ちょっとフメイちゃん……!///」
フメイ「え? なんかだめなこと言った?」
レイン「フフ……だめではないわ。その通り……あのガキ、いつもサインに色目を使っていたけれど、結局サインとデロデロになることは叶わなかったのよ。この私と違ってね!」ニンマリ
リュアン「わ、わぁ……」
アッシュ「勇者サインがエルダーサキュバスと恋に落ちたって噂、眉唾だと思ってたがマジだったのか……!?」
レイン「大マジよ!! サインの隣に立つ私を見た時のあの小娘の顔、今でも覚えてるわ!! いつものスカした顔が凍りついて、背中のアームだけが忙しなく猛ってた! アッハッハ、無様で滑稽で今でも笑えるわ!!!」
ドワーフ酒の一斗缶「」カラン
リュアン「あっお酒! レインさんいつの間に……!」
レイン「いいじゃない! 今日はもう寝るだけでしょ!」
リュアン「ま、まあそれはそうですけど……」
クロシュ「レインさん……サインさんと、デロデロになって……こども、ほしかったの……?」
レイン「えっ……!? まあ……当時はそこまで考えていなかったと思うわ……」
クロシュ「そうなの?」
レイン「ええ……。ただ……あの人がいて、私がいて……それ以外のことを考える余裕は、なかったわ……」
クロシュ「一緒に……いたかった……?」
レイン「……そうね。私はサキュバスだから、そんなプラトニックを気取るつもりはないけれど……でも、ただ一緒にいたい、傍にいたい……なんてピュアな気持ちを抱かせてくれたのは、彼が最初で最後……。フフ……サキュバスとしては、失格ね……」
リュアン「いえ……失格じゃないと思います」
アッシュ「俺もそう思うぞ! 誰かを愛する心に合格も失格もあるかよ!」
レイン「フフッ……私の一割も行きてないガキ共が、一丁前に慰めのつもり?」
妖精「まあ……そういうサキュバスがいても良いんじゃない、と思うよ」
レイン「年寄りに言われちゃ仕方ないわね」
妖精「誰が年寄りだって!?」
ワイワイ キャッキャ
455 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:49:09.20 ID:QpHN78dF0
クロシュ「……」
クロシュ(あい……愛……)
クロシュ(レインさんは……サインさんとデロデロになって、こどもが欲しかった……わけじゃないんだって……)
クロシュ(ただ一緒にいたい……そばにいたい……ぴゅあなきもち……)
クロシュ(……ソフィアさんも、そうだったのかな……?)
クロシュ(でも……レインさんは、ソフィアさんのこと、嫌いみたい……)
クロシュ(……三人、一緒じゃ……だめだったのかな……?)
クロシュ(うーん……またあとで、考えよ……)
☆愛について考えました [1/3]
◇
456 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:50:39.36 ID:QpHN78dF0
―テント内
吊り下げランプ「」ユラユラ
リュアン「……」ムー…
クロシュ「リュアンちゃん」モニョッ
聖女「考え事ですか?」ヒョコ
リュアン「あ、クロシュちゃん、聖女さん。えっと、はい。今一度デロデロの是非について考えてて」
クロシュ「わ!」
聖女「デロデロについてですか」
リュアン「はい。レインさんとサインさんのこと……リーリアの絶望に満ちた最期のこと……メアリーさんのお話……。いろいろ聞くと……もしデロデロさえ実現していれば、そんなかなしみは生まれなかった――なんて思ってしまう自分がいるんです」
聖女「そうですね。デロデロが実現していれば……かなしみは生まれません」
リュアン「……クロシュヴィア様を止めることは、本当に正しいのでしょうか? それは……この世界で繰り返されるかなしみを、容認することになりませんか」
聖女「……そう言えるかもしれません」
リュアン「……メアリーさんの気持ちも……わからなくはないんです。私自身、かつて自分の内に生じたかなしみに押し潰されそうになりました……。私はなんとか持ち直せましたけど……持ち直せず、立ち直れない人もいる……。デロデロ教には、大勢いました……」
クロシュ「……!」
リュアン「でも……デロデロになりたくない人がいるのも、わかっているんです。他者と混ざり合うのが怖い、嫌だって気持ちは、私もわかります。そんな人たちの気持ちを無視してデロデロを押し付けるのも……間違っているように思うんです」
クロシュ「……」
リュアン「この世界は……どうするのが、良いんでしょうか……。どうすれば……みんな、救われるんでしょうか……」
聖女「……誰もが救われる答えは、ないのかもしれません。命というものが、この世に生じた瞬間から……」
リュアン「……命なんて、存在しなければ良かったのでしょうか」
聖女「……メアリーさんもそのように仰っていましたね。それも一つの答えかもしれません……」
リュアン「………でも……私は、否定したくありません。それを否定したら……クロシュちゃん、フメイちゃん、聖女さん、妖精さん……皆さんが存在することまで……否定することに、なってしまう気がする……。そんなの、嫌です……」
聖女「ふふ……私も、同じ気持ちです。理屈の上では、たぶん正しいのだろうと解しているのですが……どうしても、感情が受け入れいられないのです。メアリーさんなら、その感情も命の根源的営為に根ざした不合理な情動に過ぎないと仰るかもしれませんが……」
リュアン「……この気持ちも……愛なのでしょうか」
聖女「誰かを想う心……誕生を祝福し、しあわせを願う心……それが愛でなかったら、何だと言うのでしょう」
リュアン「……!」
クロシュ「……!」
リュアン「……ありがとうございます。なんだか……胸に、すっと落ちました」
聖女「わ、本当ですか? それなら良かったです」
リュアン「はい。私、もっとどうあるべきか考えていこうと思います。もしかしたらまたご迷惑をおかけするかもしれないですけど……」
聖女「ふふ、いつでもお聞き致します。そのための聖職者なんですよ」
クロシュ「……」
聖女「クロシュさんも、わからないこととかがあったら何でも聞いてくださしね。何でも答えられるわけではありませんが、なるべくがんばってお答えしますから」
クロシュ「ん!」
クロシュ(だれかを、おもう心……。お誕生を、祝う心……。しあわせを、願う心……。それが、愛……)
クロシュ(じゃあ……わたし、みんなのこと……愛してるのかも……)
クロシュ(……でも……れんあいっていうのは……これと、違う……?)
クロシュ(レインさんも、ソフィアさんも……サインさんのこと、好きだったけど……)
クロシュ(二人で、一緒に……サインさんをしあわせにしようって……ならなかった……)
クロシュ(きっと……まだ、何か……むずかしいことが、ある……)
クロシュ(うーん……)
クロシュ(また明日考えよ……)
☆愛について考えました [2/3]
◆
457 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:51:42.38 ID:QpHN78dF0
―クロシュの夢 会議室
中庸クロシュ「愛って……何だとおもう?」
楽観クロシュ「おいしいもの!」
秩序クロシュ「えっと……なんだろ……」
混沌クロシュ「どうでもいい。食えなさそうだし」
悲観クロシュ「……かなしみの、裏返し」
ワイワイ モニョモニョ
妖精「ん、ん〜……ここは……」
クロシュたち「!!」モニョニョニョ
中庸クロシュ「妖精さん!」
秩序クロシュ「帰してあげなきゃ……!」
楽観クロシュ「わ〜! んへへ、遊ぼ、遊ぼ」キャッキャ
混沌クロシュ「妖精さんはわたしの!」モニョッ
秩序クロシュ「めっ! 妖精さんは、誰のものでもないの!」モニョニョ
混沌クロシュ「ばーか! おまえたちは会議ごっこでもしてればいいの!」モニョニョ
楽観クロシュ「じゃあ妖精さんはわたしの!」キャッキャ
悲観クロシュ「………妖精さんは……わたしと、いっしょがいいよね……?」モニョニョ
モニョモニョモニョモニョ
中庸クロシュ「……われながら、ひどい……」
妖精「え、ええ……これはどういう状況なの……」
*
458 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:52:30.02 ID:QpHN78dF0
妖精「なるほど……ここは前に来たクロシュの夢よりも、さらに少し深いところなんだ」
中庸クロシュ「うん。わたし自身が意識しないくらいの小さな葛藤も、ここで毎日整理してるの」
楽観クロシュ「うん〜。最近一番強いの、わたし!」モニョッ
秩序クロシュ「わたしもまあまあ強いもん!」モニョッ
悲観クロシュ「……わたしは、強くも弱くもないけど……絶対に、消えない……」
混沌クロシュ「むむ〜……。最近のわたし、いい子すぎる……」
妖精「なるほどね……。でもこんなところに私が入り込んじゃって大丈夫? 変な影響とかない?」
中庸クロシュ「どうだろ……。まあ、大丈夫じゃないの」
楽観クロシュ「だいじょうぶだいじょうぶ! んへへ、今日はここで一緒にいよ?」
秩序クロシュ「でも、妖精さんの身に何かあったら大変だよ……。帰してあげた方が……」
混沌クロシュ「じゃあ妖精さんはわたしのってことで」
秩序クロシュ「何がじゃあなの!」プンスコ
悲観クロシュ「……妖精さん……わたしと、一緒にいよ……?」
妖精(中庸を司るクロシュ……この中のまとめ役みたいな感じかな。まとめ役だからか、他よりもしっかりしてる感じ。でも性格や雰囲気はクロシュというよりフメイみたいだ。クロシュにとって、フメイは頼りになるお姉ちゃん的な存在なのかもしれない)
妖精(秩序を司るクロシュ……この中だと一番真面目で優しい心の持ち主みたい。クロシュが見せる優しさの源流なのかもしれない。性格もクロシュっぽいけど、イリスの影響を感じる口調だ)
妖精(混沌を司るクロシュ……この中だと一番攻撃的で傍若無人みたい。表でクロシュがそういう素振りを見せることはほとんどないけれど、内面にはそういう部分もあるんだね。性格はブラッドを彷彿とさせる)
妖精(楽観を司るクロシュ……この中だと一番楽天的でほんわかしている。最近一番強いと言っていたけど、確かに最近のクロシュに近い感じかもしれない。スライムらしさを感じられる性格だ)
妖精(悲観を司るクロシュ……この中だと一番悲観的で、静かな雰囲気だ。かなしいことがあって傷ついている時のクロシュに近い感じがする。口調は……どことなく、クロシュヴィアのような雰囲気がある……)
妖精(こうして見ると面白いけど……)
スライムクロシュたち「〜〜」モニョモニョモニョモニョ
スライムクロシュたちにモニョモニョされる妖精「……」
妖精(……こいつら、なんでこんなに私をむにむにしたがるんだ……? まあいいけど……)
☆クロシュ会議室で妖精さんと遊びました
◆
459 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:53:14.01 ID:QpHN78dF0
―明け方
クロシュ会議室
スライムクロシュたち「……」zzz
妖精「……」zzz
「クロシュよ……クロシュよ……」
スライムクロシュたち「〜〜!!」モニャニャニャ!!
妖精「な、なんだあ!?」ガバッ
「よくぞここまで来た……」
妖精「ええ!? 誰!?」
モニョモニョモニョ…ポン!
中庸クロシュ「……前に……わたしを、呼んだひと……?」
「そうだ……。山の地下深くで、そなたの到来を待ちわびていた……」
混沌クロシュ「こんなとこに呼びつけて、なんのつもりなの? 食われたいの?」
「そなたの糧となっても良い。だがその前に、話を聞いて欲しい」
楽観クロシュ「なんのお話? ごはん?」
「……地底都市の中央広場に、さらに下へと降りる階段がある。そこへ来るのだ」
悲観クロシュ「……どうして……? わたしに……何を、させたいの……?」
「……この星に関わることだ……」
秩序クロシュ「う、うん! 大事な、お話なんだね……! わかった……!」
「ありがとう……。では……待っている……」
ヒュウウウン――
妖精(大きな気配が消えた。クロシュは何者かに呼ばれてしまったようだ)
妖精(……しかしなんだろう、今の奴は。どことなく、世界樹に近い力を感じたような……)
妖精(悪い存在ではないと思うけど、私もクロシュと一緒に行こう)
◆
460 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:53:42.63 ID:QpHN78dF0
―古ドワーフ帝国 地底神殿
トコトコトコトコ パタパタパタ
妖精「……こっちで合ってる?」
クロシュ「うん。たぶん」
セイン「一体何者なんだ? クロシュを呼び付けたのは」
クロシュ「……わかんない」
フメイ「なんで呼ばれたの?」
クロシュ「わかんない……」
リュアン「だ、大丈夫かな……? 罠だったりとかは……」
妖精「私も聞いてたけど、そういう小狡い真似をするような相手ではなさそうだった」
聖女「一体何なのでしょうか……」
クロシュ「!」
セイン「ここは――」
大きな祭壇「」
祭壇に腰掛けた巨人の石像「」ドン!
フメイ「わ!」
リュアン「大きな……石像です!」
妖精「い、いや……あれは、まさか……!!」
『よくぞ来た……。クロシュとその仲間たちよ……』
フメイ「!?」キョロキョロ
聖女「えっ……!?」
セイン「まさか……石像か!」
巨人の石像→マグヌス『そうだ。我はマグヌス――かつて巨神と謳われし、山の神である――」
妖精「山の……巨神!!」
マグヌス『眠ったまま話す非礼、容赦願う。まずは話を聞いて欲しい――』
*
妖精(巨神マグヌスの話をまとめると――)
(彼は神話に謳われる巨神その人らしい。竜神村で祀られる龍神とは相争う仲だったという)
(龍神との最終決戦で深手を負い、地の深くへと自ら封じられたのだそうだ。当時は神々が世を去りゆく時代でもあったらしく、彼も丁度良い機会と見て表舞台から姿を消すこととしたらしい。完全に世を去らず自己封印という形に留めたのは、後の世で巨神の力が必要な事態が訪れた時の為だそうだ)
(今がまさに、その神の力が必要な事態――と巨神マグヌスは言う)
(覚醒の切っ掛けは、半年前の世界めくれ。それまでも星脈を通じて世界の動向は見守っていたらしいが、あの世界めくれによって意識だけが覚醒してしまったそうだ)
(そして今現在。クロシュヴィアによる星脈乗っ取りとデロデロ計画を危惧し、その対抗者として最も有望なクロシュをここへ呼び寄せたのだという)
*
461 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:55:19.83 ID:QpHN78dF0
マグヌス『――このままでは、世界の行く先は緩やかな破滅である。我はそれを、是認できぬ――』
クロシュ「ほえ……」
リュアン「ま、待ってください! クロシュヴィア様は、世界を破滅させたいわけではなくて……!」
マグヌス『全ての生命が一つに統合され、新たに芽吹かぬ星など――破滅と言わずして、何と言えよう』
リュアン「うぅ……」
マグヌス『かの者――クロシュヴィアは、時を越えて破滅をもたらす存在。止めねばならぬ――」
フメイ「……少し大げさじゃないの。時を超えて破滅だなんて。魔王じゃあるまいし」
マグヌス『かの者は魔王に非ず。されど、魔王の力を持ち得る』
セイン「……? どういうことだ?」
聖女「まさか……クロシュヴィアさんが魔王化するんですか……!?」
マグヌス『否。かの者は魔王になれぬ』
妖精「え、そうなの? えっと、精神が安定してるから?」
マグヌス『魔王化とは、神の力……いや、呪いの一端であるゆえ』
妖精「そうなの!!?」
マグヌス「この世界に生きる全ての生命は、ある禍神に呪われている。魔王化は、その作用の一つである」
妖精「ちょ、ちょっとそれ詳しく――」
マグヌス「これ以上は我も知らぬ。我が世に生じるより以前のことだ」
妖精「そ、そっか……」
フメイ「まあ、魔王にならないんなら良いんじゃないの」
妖精「それもそう……あれっ? 全ての生命が呪われてるならなんでクロシュヴィアは――」
462 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 00:58:03.02 ID:QpHN78dF0
マグヌス『そろそろ本題に入ろう――。クロシュよ――我の力を預かってはくれぬか』
クロシュ「ほえ……」
マグヌス『神の力なくば、かの者に抗し切れぬ。そなたらが如何な実力者であろうとも、止めること能わず』
クロシュ「そうなの?」
マグヌス『そうなのだ』
クロシュ「そうなんだ」
マグヌス『受け取って欲しい。そなたが望むならば、我を喰らっても構わぬ』
クロシュ「……」
マグヌス『答えを』
クロシュ「……えっと……マグヌスさん……。その、ちからで……ここ……あっためられる……?」
マグヌス『む……? 可能だ。我の力は、生命の熱。造作もない……とまでは言えぬが、かつてここにいた燃えるスライムたちの代わりは務まろう』
クロシュ「!」
マグヌス『………だがここで熱源となれば、そなたに力を与えられぬ……』
クロシュ「でも……マグヌスさん、生命のこと……好き、なんだよね……?」
マグヌス『……』
クロシュ「わたし……クロシュヴィアちゃんと……喧嘩したいわけじゃ、ない……。お話して……やり方、変えよって……お願い、したいだけ……。だから……ちから、いらない……」
マグヌス『………』
クロシュ「え、えと……だめ……?」
マグヌス『……フッ。だめではない。そなたが、星の運命を背負う者と称された理由の一端……垣間見た。であるなら――我は、山の生命の為に燃える薪とならん』
クロシュ「わあ……!」
マグヌス『そして、これは餞別である。受け取るが良い』ゴゴゴゴゴ――
生命の波動「」ポワポワポワ――
クロシュ「んわわ……!?」
煤けた不死鳥の羽根「」チリチリチリ…
ポン!!
くすんだ不死鳥の羽根「」メラ
マグヌス『すまぬ。完全な状態に戻せなかった』
クロシュ「んーん……! ありがと……!」
☆巨神マグヌスが山の地下で熱を供給してくれます。
☆世界樹の薪ポイントが [5/8] になりました。
煤けた不死鳥の羽根がくすんだ不死鳥の羽根に変化しました
パッシブスキル〈残火〉で復活した際のコンマ低下がなくなりました(行動不能はあります)
◆
463 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/20(月) 01:03:17.44 ID:QpHN78dF0
というわけで本日はここまで
地底都市でのんびり野営した後、謎の声に導かれた先で出会ったのは大きな巨神だった。巨神マグヌスはクロシュにものすごく大きな期待をしていたが、あかちゃんスライムはどちらかと言うとよくわかっていなかった。
果たしてクロシュは、いつかクロシュヴィアを説得できるのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/20(月) 01:25:06.91 ID:+H+MrCYRo
おつです
クロシュ脳内会議で各クロシュが今までの関係者に似ているの、人との関わりの中で色々な考えを吸収した感があってすごく好き
全員妖精が好きなのはそりゃ物語冒頭のどん底からずっと一緒にいたからですよ貴女
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/20(月) 01:53:23.31 ID:ur1mSB2zo
おつ
魔王化は原罪のようなものか…
全てを救うには神にでもなるしかないというのは話の通例だが結末は果たして
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/20(月) 09:15:03.70 ID:eRteqIWBO
ソフィアよりレインを選んだのは胸か魅惑魔法か勇者
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 07:23:40.95 ID:8dK581pNO
乙そのうち妖精ベースの脳内クロシュ産まれそう
468 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:03:17.94 ID:qfPlLx2z0
クロシュは様々な人と出会い、その関わりの中で多くを学び、影響を受けています
クロシュの心の中の各クロシュについては、影響を受けた人物の性格などが反映されることもあるようです。そして現在進行系で成長しているため、クロシュさんの今後の活躍にご期待いただければと思います
クロシュの中には様々な考えの軸がありますが、どの軸においても妖精さんが好きなのは変わらないようです。穀潰しのあかちゃんだった時からいろいろ世話を焼いてくれた妖精さんのことはすごく信頼しているのかもしれません
魔王化は原罪のようなものと考えることもできるかもしれません(特に意識していませんでしたが、言われてみると確かにそうかも……と思いました)
クロシュさんもリュアンちゃんもクロシュヴィアちゃんも幽界樹の精霊さんも、全てを救いたいという気持ちは共通しているようです。しかしながら全てを救うのは実際とても難しく、もしそれを成し遂げることができたならば即ちその者こそ真の神である、と逆説的に考えることも可能かもしれません。そしてこの物語がどこへ向かっていくのかは今のところ闇に包まれています
勇者サインさんがレインさんを選んだ(?)理由については、実のところよくわかっておりません。そして実のところレインさん自身もなぜ自分が選ばれたのかわかっていないようです(これを指摘すると怒る可能性があります)。巷で言われているような高潔な勇者像と異なり、勇者サイン氏は本当のところは豊満な女性を好む普通の男の子だった可能性もあるかもしれません。サイン氏は既に語る言葉を持たないため、その真相は永遠に闇に包まれてしまったと言えるでしょう
クロシュ氏の考えの軸に、妖精さんらしい性格のクロシュが新たに生じる可能性もあると言えばあるかもしれません。今後クロシュさんが妖精さんから新たな視点や考え方を学ぶか、あるいは妖精さんらしさを獲得する必要が出てきた場合に、そういったことが起こるかもしれないと言えるでしょう。今のところクロシュ氏は世話を焼かれる側ですが、もし誰かの世話を焼く側に回ったら妖精さんらしさが必要になることもあるかと思います(妖精さんは世話焼き妖精なので、世話を焼くのが得意なようです)
469 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:05:24.61 ID:qfPlLx2z0
―地底神殿
アインズ「気温低下の原因が判明してさらに解決しただと……!?」
クロシュ「うん」
妖精「そこにいる山の神がどうにかしてくれるって」
マグヌス『……』
アインズ「……あれが、山の神?」
妖精「うん。さっきまで喋ってたんだよ。おーい、お話できる?」
マグヌス『――すまぬ、少々驚いていた』
アインズ「頭の中に……直接声が……!」
妖精「驚いてた……?」
マグヌス『我が好敵手の……命脈を継ぐ者の到来に。そこの灼髪の子よ』
アインズ「……!? 私か……!?」
マグヌス『知らなかったか。無理もなし。あれから永き時が流れた――奴もまた、世を去って久しいことだろう』
妖精「……ん? 巨神の好敵手、って……龍神のこと?」
クロシュ「そうなの?」
マグヌス『然り。力と闘争こそ生命の根源と捉え、この星を幾度も破壊と混沌に陥れようとした暴れ者よ』
アインズ「……」
妖精(悪竜の悪竜らしさって龍神由来のものだったんだ……)
マグヌス『そなたもまた、彼奴のように闘争こそを全てとする者であるか?』
アインズ「知らん。戦いは嫌いではないが……それが全てなどとは思わん」
マグヌス『そうか』
アインズ「闘争こそ全てだと言うのなら、その龍神とやらはなぜ血を残した?」
マグヌス『戦の駒として使う為、彼奴は無数の眷属を創造した。その生き残りが現在まで繋いだ命が、そなたであろう』
アインズ「……」
マグヌス『だが……そなたが平穏に生まれ、今日まで無事に生きてきたことを踏まえると……そなたの親は彼奴と相入れぬ者だったのだな』
アインズ「……そうかもな」
マグヌス『例え好敵手と言えど、命脈が繋がっていたことを好ましく思う。その命、なるべく大事にせよ』
アインズ「言われなくとも。無駄死にする気はない」
妖精(龍神と比べると……セレナディアはあれでも平和的で優しい方だったのかも……。話を聞く限り、美味しいものを食べること以外にはあまり興味がなかったらしいし)
妖精(でもその妹のセレスティアは……龍神由来の性質が濃かったのかも……)
妖精(まあ何にしても、悪竜姉妹は既にいない。今も生き残ってるのは、たぶんアインズだけだ)
妖精(龍神の最後の末裔がこれからどう生きていくのか……それは彼女自身が、これから決めていくことだろう)
◆
470 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:06:20.61 ID:qfPlLx2z0
―地底都市
トンカントンカン…
昇降機「」ポン!
ロンドン「よ〜し、おわり」
ヴィトナ「これ、なんだ」
ロンドン「乗ってみりゃわかるよ」
リーシア「皆さん集めて来ましたよ〜」
アッシュ「なんだなんだ? そろそろ帰るんじゃないのか?」
ロンドン「お前さんたちに文明の利器ってやつを見せてやろうと思ってね」
リュアン「文明の利器、ですか……?」
レイン「この箱が?」
ロンドン「そうさ。ほれ乗りな」グイグイ
クロシュ「うん」
フメイ「どうなるの?」
ロンドン「お楽しみさ」
*
ロンドン「全員乗った?」
聖女「はい、全員乗ってます」
ロンドン「忘れ物はないね? じゃあ――ほい」カチッ
ガコンッ
ギュオオオオオオオオッ!!!!
クロシュ「んわああああああ!!?!?」
フメイ「わああああああ!!?!?」
妖精「あわあああああ!!?!?」
セイン「っ!!?」
高速上昇していく昇降機「」ギュオオオオオオオッ!!!!
◇
―通気ダクト 地上付近
ギュオオオオオオ――
昇降機「」ガコン プシュー――
スライムクロシュ「」デロデロ…
リュアン「う〜ん……」クラクラ
聖女「はへぇ……」ピヨピヨ
ロンドン「はい、お帰りはあちらよ」
妖精「昇降機なら先に言ってよ!!」
ヴィトナ「し、しぬと、おもった……」
アッシュ「今回の探索で一番やばかったぜ……」
リーシア「……なるほど……これ、使えそうですねえ」
アインズ「……ああ。ソフィアへの奇襲に有効活用できそうだ」
☆通気ダクト〜古ドワーフ都市を踏破しました
昇降機により日帰り可能となり、自由行動で行き来できるようになりました
↓1コンマ ダンジョンクリアボーナス
01-60 古ドワーフ鍛冶指南書
61-90 ↑+弩砲お持ち帰り
91-00 ↑+古代パイルバンカー
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 21:16:01.38 ID:G08hqZJ7O
あ
472 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:55:36.23 ID:qfPlLx2z0
ロンドン「……ああそうだ、ほいこれ」スッ
古ドワーフ鍛冶指南書「」ポン
クロシュ「ほえ?」
ロンドン「お前さんなら学べることもあるかと思ってね、とっといたんだ」
クロシュ「そうなの?」
ロンドン「おう。ゴーレムたちとの戦いで、なんか黒くてデロっとした刃を振り回してたろ? あれ見て思ったんだよ、お前さんならもっと上を目指せるってね」
クロシュ「わ!」
ロンドン「まあ犯行予告の日にゃ間に合わないかもしれんけど、人生……スライム生はその先も続くわけだ。そしたら、次の戦いで活かしゃあいい。どうよ?」
クロシュ「ん……! えと、ありがと、ございます……!」
ロンドン「おう。つっても今はソフィア対策優先だよ。渡しといて言うのもアレだけども」
☆古ドワーフ鍛冶指南書をもらいました
1日ごとに武装製作経験が1増えます(レベルが上がるまで)
◆
473 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 21:58:50.55 ID:qfPlLx2z0
―竜神村 滞在15日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象の原因を突き止める(達成!)
・愛について考える(2/3)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [4/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/12] 魔法[02/12] 防御[02/09]
・フメイ 近接[02/06] 魔法[16/16] 防御[05/09]
・リュアン 近接[01/06] 魔法[05/09] 防御[01/06]
・聖女 近接[02/04] 魔法[05/09] 防御[01/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン ・リーシア
・アッシュ ・アインズ
……………………………………………………………………………………
☆ダンジョンでの探索と戦いを終え、全員がいくつかの経験を得ました
474 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 22:00:38.43 ID:qfPlLx2z0
―朝
ダウンの家
妖精「ソフィアの犯行予告まで、自由に動ける日はあと2日しかない。そういうわけで――」
アインズ「明日の日没後、通気ダクトの昇降機を使って古代都市に移動してそこから近い地点にある奴の拠点を襲撃する」
クロシュ「!」
フメイ「お〜」
聖女「わ……!」
リュアン「襲撃……!」
セイン「勝算は?」
アインズ「奴が増援を呼ぶ前に倒せれば、問題なく勝てるはずだ。どちらにしろその翌日は予告の日……持ち越すことは許されん」
妖精「問題は……増援を呼ぶ前に倒せれば、ってとこだよね。情報通りならかなり用心深いはず……完全な奇襲に成功しても、増援を絶対に阻止できるとまでは言い切れないと思う」
セイン「もし複数のモドキを相手にすることとなれば、勝利は絶望的だ」
フメイ「強かったよね。1人でも厳しいし」
レイン「何か良い対策はないの?」
妖精「うーん……私たちもいろいろ考えてはいるんだけど、良い案が浮かばなくてさ……」
セイン「だが僕たちも逃げる気はない。個人的な私怨だが……ソフィア・ロスチャイルドを許すことはできない」
アインズ「……お前たちは、カリス・ノーランドという悪党に造られた者なのだそうだな」
セイン「ああ。あのような者を野放しにするのは……かつての自分たちを見殺しにするのと同じだ」
クロシュ「うん……」
フメイ「……絶対、燃やす。フメイも、許さない」
妖精「まあそういうわけだから、この村を置いて逃げ出したりはしないよ。今日と明日、できることをやろう」
アインズ「……ああ。すまない、頼りにさせてもらうぞ」
竜神村滞在15日目。17日目にソフィアの犯行予告があるため、16日目の行動終了後に襲撃を行います
↓1〜3 自由安価 何をする?
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 22:01:54.30 ID:mmXS2wWu0
ユウリと温泉に入りながらソフィア対策の相談してみる
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 22:03:18.92 ID:6s0oc2KgO
クロシュ、脳内で妖精っぽい自分の精製に挑戦
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 22:12:20.97 ID:Q2rCQHaGo
ダウンとソフィアとも仲良くなれる手段ないか相談しつつ、愛とは何か議論
478 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 23:07:25.49 ID:qfPlLx2z0
ダウン「ねえねえ、みんな聞いた!? 温泉が復活したのよ!」
クロシュ「!」
フメイ「そうなの?」
ダウン「そうなの! 明日の夜戦いに行くなら、今から入っておくときっと効くわ!」
聖女「では……せっかくですからいただきましょう、温泉!」
*
―竜神村 温泉
カポーン―
湯けむり「」モクモク
スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ
スライムセイン「……♪」デロデロ
スライムフメイ「〜〜…♪」デロデロ
妖精「巨神マグヌス……もう温泉まで復活させてくれたんだねえ」ポカポカ
聖女「体の芯まで温まるようです……。温泉、良いですね……」ポカポカ
リュアン「……えっ!? えっえっ……!?///」
妖精「……ん? どうしたの、リュアン。早く入らないと体冷やすよ」
リュアン「あ、いや、えっと……そのぉ……///」チラッ
スライムセイン「!」モニョッ
光の残像「」パヒュンッ
スライムフメイ「!?」モニョッ!?
スライムクロシュ「??」モニョニョ?
妖精「あれ? セイン、どうして急に光速移動でどっかに行っちゃったの?」
聖女「……はっ! まさか、セインさん――」
リュアン「あ、ああ……違うんです! ごめんなさい、セインくんが出てく必要はないんです……! 戻って来てください!!///」
妖精「あ、ああ……気を遣って出てったのか……。スライムなんだから別に良いのに」
*
スライムセイン「……すまない。本当に僕も一緒で大丈夫か」モニョモニョ
リュアン「は、はい……。セインくんは……スライムなので……!///」
スライムクロシュ「?」モニョニョ
フメイ「何の話してるの?」
聖女「あー、ええと……その、人間の乙女心は、ちょっと複雑でして……」
妖精「聖女は平気なんだ」
聖女「まあ、はい。セインさんはスライムさんですから」
リュアン「な、なんでそんな簡単に切り替えられるんです……!?」
聖女「ふふふ、これでも聖職者ですので」
*
479 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 23:08:28.34 ID:qfPlLx2z0
カポーン―
隅っこで温泉の外を向くスライムセイン「……」デロロ
一緒に外を向くスライムクロシュ「〜〜♪」デロデロ
一緒に外を向くスライムフメイ「〜〜♪」デロデロ
リュアン「ふー……真の正しい世界……真の正しい世界……」ブツブツ
妖精「そういう使い方もあるんだ……その言葉……」
聖女「聖句のようなものなのかもしれませんね……」
スタスタ
ユウリ「温泉ぞ!」
妖精「あ、ユウリだ」
聖女「ユウリさんですね。温泉……入りに来たんでしょうか」
妖精「いや……リビングデッドにとって、この温泉はすごく毒なんじゃ……? 温度が高いのももちろんだけど――」
生命力に溢れた温泉「」ポワポワ
妖精「これ、巨神の生命力で温められた湯だからアンデッドとは相性最悪だと思う……」
ユウリ「ひ、卑怯ぞ……。アンデッド差別ぞ!!」
妖精「そ、そんなこと私に言われても……」
ユウリ「前の温泉は、防腐に気を遣えば問題なしであったぞ……。今も問題なしに決まっておるぞ!」シュバッ
聖女「わあ!! 一気に飛び込んで――」
バシャァァン!
↓1コンマ
01-05 消滅しかけた
06-60 普通のソフィア対策
61-90 機能的ソフィア対策
91-99 決定的ソフィア対策
00-00 ?????
480 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/25(土) 23:34:59.61 ID:qfPlLx2z0
というわけで本日はここまで。このレスは安価に含まれません
ドワーフの地底都市より帰還したクロシュたちは、来たるべき戦いに向けて対策を練りつつ復活した温泉に入る。ぬくぬくと温かいお湯に浸かりながら、クロシュはセインちゃんと一緒に入ることを恥ずかしがるリュアンの行動を不思議に思った。ヒトは、スライムよりも複雑で難しい生き物らしい。レインさんとソフィアさんが同じ人を好きでいるのにいがみ合っていることも、複雑で難しい。世の中は、あかちゃんスライムにとって難しいことだらけだ。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/25(土) 23:49:36.04 ID:Q2rCQHaGo
あ
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 01:42:47.92 ID:holZRUrvo
ゆ、ユウリさーん!?
おつでした
リュアンちゃんの感覚がこちら(読んでる俺ら)に近いのかな
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 11:15:56.07 ID:VqSeCr80o
ここにきてクロシュヴィアの介入はなさそうかメアリー放置プレイ継続
484 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 20:55:52.55 ID:Cu+Z2ov30
ユウリさんは消滅しかけることとなってしまいました。自由行動などでパーティ外キャラクターが何度も連続で選出されると、禍神に目を付けられやすくなるという噂があります。禍神が何なのかは今のところよくわかっておりませんが、運命神と並んで未だ飽きずに世界への干渉を続けるはた迷惑な悪い神のようです
リュアンちゃんは、この世界の文明圏における同世代の者たちと比べると少し大人びたところもありますが、概ね一般的な感覚を持っています。そしてメタ的なことを言えば、パーティメンバーが全員スライムや妖精だと人間感覚から乖離しすぎてしまうかも……という危惧があったのかもしれません(聖女さんは聖女なので、ちょっと普通の人とは離れてしまっています)
メアリーちゃんは独断専行していたらしいので、救援については望み薄かもしれません。クロシュヴィア様はどうしてそんなに冷たいのかと思うかもしれませんが、メアリーちゃんに冷たくしているわけではなく、クロシュちゃんたちに敗れたとしても悪いようにはならないだろうという甘々な判断があります。また、もしかしたらクロシュヴィア様は別件で忙しいのかもしれません。メアリーちゃんはいつも暇そうにしているので、お話してあげると喜んで応じてくれるかと思います
485 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 20:57:48.31 ID:Cu+Z2ov30
シュワシュワ…
ブクブクブク…
聖女「沈んだまま上がって来ません……」
妖精「……あっ、浄化されてる」
フメイ「浄化されるとどうなるの?」モニョッ
妖精「反魂術が解けて、尋常な生命として星に還ると思う」
フメイ「ふうん」
セイン「……そのままにしてやった方が良いのか?」
妖精「ど、どうだろう……。そもそもどうして自分をリビングデッド化させたのかも知らないしなあ……」
聖女「言っては何ですが、当人も既に忘れてそうなんですよね……」
妖精「うん。目的も自分自身も見失ったまま、永い時を無為に生き続けることが果たして良いかどうかは……ちょっと私にもわからない……」
リュアン「でも……けっこう楽しそうに過ごしてましたし、まだこの世に存在していたいのではないでしょうか……?」
妖精「まあそれはそうかも……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2〜3票
1.温泉の外に出してあげる(2票必要)
2.星に還してあげる(3票必要)
※クロシュの普段の考え方により、選択肢によって必要な票数が異なる場合があります
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 20:58:25.42 ID:6Y8XXjnB0
1
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 20:59:56.36 ID:VqSeCr80o
1
488 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 22:42:15.59 ID:Cu+Z2ov30
クロシュ「」バシャバシャ
ザバァン!
ユウリ「」グッタリ
クロシュ「……だいじょうぶ?」ユサユサ
リュアン「え、えっと……回復魔法……はだめだよね。リビングデッドだし……」
妖精「この温泉自体がすごい回復効果のあるお湯になってるからね……。アンデッドには大ダメージだと思う……」
聖女「ええと……では、死の魔法をかける必要が……?」
妖精「……わ、わからない。こんなケース、今まで生きてきて初めてだし……」
フメイ「おーい。死んじゃった?」ユサユサ
セイン「死んでいる」
クロシュ「……不死鳥の火で、焼いてみる……?」
妖精「それやったらトドメになると思う」
クロシュ「わ!」
ユウリ「う、う〜ん……」
クロシュ「!」
リュアン「意識が……!」
聖女「ユウリさん、大丈夫ですか。自分がわかりますか?」
ユウリ「〜〜…」ブツブツ
セイン「何か……言っている?」
フメイ「何て言ってるの?」
ユウリ「いつのまに 身をふる雪と なりぬらん あとに残らぬ 道しるべかな―――」ブツブツ
聖女「これは……詩です!」
リュアン「もしかしてユウリさん……生前の記憶が……!?」
ユウリ「はっ!!?」ガバッ
フメイ「あ、起きた」
クロシュ「だいじょうぶ?」
ユウリ「……ここは……どこぞ?」キョロキョロ
妖精「竜神村の温泉だよ。さっき自分で飛び込んで、死に……消えかけたんだよ。覚えてない?」
ユウリ「……夢を、見ていた気がするぞよ」
フメイ「夢? どんな?」
ユウリ「忘れた」
リュアン「あの……先ほど詠んだ詩は?」
ユウリ「詩? なんのことぞ?」
妖精「ひとまず温泉に入る前と変わらなそうだね。良かった良かった」
☆ユウリの消滅を阻止しました
☆生命力温泉に入ったことで、明日の終わりまで最大満腹度+5、〈復活反動無効〉を得ました
◇
489 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 22:55:32.28 ID:Cu+Z2ov30
―ダウンの家 居間
紅茶「」ホカホカ
ダウン「……えっ? ソフィアちゃんと仲良くできないかって?」
クロシュ「うん……」
レイン「急に何を言い出すの。あれはカリスと同類の、最低最悪の外道畜生よ。仲良くなる必要も、価値もないわ」
クロシュ「でも……サインさんの、こと……好きだった……」
ダウン「!」
レイン「……」
クロシュ「おんなじ、人……好きなのに……どうして……殺し合いに、なっちゃったの……?」
レイン「……世界は、あなたが思っているほど単純ではないのよ。私はリーリア軍の者で、奴はセイントレア軍の者だった」
クロシュ「でも……レインさん、サインさんと仲良しに、なれた」
レイン「それは……」
クロシュ「二人とも、サインさん、好きなら……三人で、仲良く……」
ダウン「クロシュちゃん……。残念だけど、そういうわけにはいかないの……」
クロシュ「ほえ……?」
ダウン「私たちはね……好きな人と、二人きりで愛し合いたいって思ってしまう種族なのよ……。そこに、他の誰かはいて欲しくないの……」
クロシュ「そうなの……?」
妖精「うん。多くの知的種族はそんな価値観で生きてるんだと思う。私やクロシュ……つまり妖精やスライムみたいに、そうじゃない種族もいるけどね」
クロシュ「そうなんだ……。でも……えっと……どうして……?」
ダウン「そうねぇ……。例えば……その人を独占したい、自分だけのモノにしたい……そういう気持ち、わかるかしら?」
クロシュ「……」ムムム
妖精「例えば、フメイがクロシュを差し置いて他の誰かと遊んでたら、どう思う?」
クロシュ「……ちょっと、さびしい……」
フメイ「フメイ、クロシュを差し置いて他の誰かと遊んだりなんかしないけど」ヌッ
クロシュ「!」パァァァ
妖精「た、例え話だよ! でもその、寂しいって気持ちが……なんていうのかな、もっと深く、重くなったやつ……みたいな?」
ダウン「そ! うふふ、流石は大母様。他種族の恋愛もお手の物なのね」
妖精「他種族の価値観も理解しとかなきゃ種族混合国なんて作れないからね」
ダウン「クロシュちゃんとフメイちゃんも、恋愛感情がどんなのかわかってくれた?」
フメイ「完全にわかった。フメイ、クロシュに恋愛してる」
クロシュ「わ!」
妖精「まあ……これがこの子たちの理解できる限界かも……」
490 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 22:56:50.79 ID:Cu+Z2ov30
フメイ「つまり、レインはサインがいないと、寂しかった」
レイン「ええ、そう」
クロシュ「サインさんも……レインさんが、いないと……さびしかった……」
レイン「その通り」
クロシュ「……ソフィアさんも……さびしかった……?」
レイン「まあ……そうね」
フメイ「なんでソフィアのこと、仲間はずれにしたの?」
レイン「……やっぱりそこに戻るのね」
フメイ「フメイ、クロシュのこと好きだけど……例えば妖精が、クロシュと遊べなくて寂しがってたら、一緒に遊んでやってもいい」
妖精「なんで私なの、そこで出るのが」
フメイ「あ……戦争でひどいことしたから……仲間に入れたくなかった?」
クロシュ「でも……サインさんも、戦争で、ひどいことした……」
フメイ「あそっか。じゃあやっぱり変。レインとサイン、いじわるだった?」
ダウン「違うのよ。恋愛となると、他に誰も入れたくなくなっちゃうの。お互いに、お互いだけを見て、お互いだけを特別にしたくなるの。そういうものなのよ」
クロシュ「……??」
フメイ「……恋愛のこと、またわかんなくなった」
☆愛について考えました
わからないということがわかりました [3/3]
努力目標を達成しました
ところでソフィアさんと仲良くなる作戦は――
↓1選択
1.思いつかない……
2.とにかく発想してみる(コンマ)
0.自由安価(できないことはできない)
上記選択で2を選んだ場合
01-80 結局思いつかない……
81-95 いい考え
96-00 決定的な考え
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 23:05:07.80 ID:wxqfZU9CO
0お食事会に誘う
492 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 23:35:10.42 ID:Cu+Z2ov30
クロシュ「ソフィアさん……ごはんに、誘って、みる……?」
レイン「地下の奥深くに隠れ潜んでる奴をどうやって誘うのよ……」
クロシュ「んゅ……」
ダウン「戦いが終わった後なら良いかもしれないわ。ソフィアちゃんも、きっとずっと一人ぼっちで退屈な食事を摂っているでしょうから」
レイン「は? 食事に誘う為に奴を生かせと?」
ダウン「ええ。死んで終わりなんて、だめでしょ? リュアンちゃんがあなたにそうしたように」
レイン「……」
妖精「まあ……できれば生かして捕らえたいっていう意見には私も賛成。私たちは殺しをしたいわけじゃないし――」
クロシュ「うん! お話、すれば……わかる、かも……」
レイン「ソフィアに限って言えば、話せばわかるなんてことはないと思うけど。お前たちがそうしたいのなら好きにすれば良い」
クロシュ「!」パァァァ
レイン「ただし、手加減する余裕がなければ私は躊躇なく殺しに行く。あんな奴の為に……こちらの命を危険に晒す必要はないわ」
妖精「うん、わかってるよ。ありがとう」
クロシュ「ありがと、ございます……!」ペコリ
レイン「フン……」
☆戦いの後、生きていればソフィアを食事に誘うことになりました
それに伴い、突撃隊はソフィアを殺さない方針となります
(危機的状況など、手加減できなくなることもあります)
◇
493 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/26(日) 23:35:50.34 ID:Cu+Z2ov30
―クロシュの夢 会議室
中庸クロシュ「……」
楽観クロシュ「どうしたの?」モニョッ
中庸クロシュ「……」
指差し「」スッ
未詳スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
楽観クロシュ「わ! あたらしいわたし!?」
中庸クロシュ「わかんない。わたしが……新しい考え方、必要としてるのかも……」
秩序クロシュ「新しい考え方……!」
混沌クロシュ「ふうん……使えるわたしだといいけど」
悲観クロシュ「かなしみのこと……わかってくれるわたしなら……」
未詳スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ―
↓1コンマ
01-60 まだその時じゃない
61-90 世話焼きクロシュ
91-00 太母クロシュ
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/26(日) 23:41:56.06 ID:RtK9yvcRO
あ
495 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:38:38.15 ID:sWQa1qK70
未詳スライムクロシュ「〜〜〜」モニョニョニョ――
デロデロ…
溶けていく未詳スライムクロシュ「」デロロロ
楽観クロシュ「溶けちゃった」
中庸クロシュ「まだ、その時じゃなかった……ということ……」
秩序クロシュ「必要になったら、きっとまた出てくるよね」
混沌クロシュ「これ以上必要な考え方なんてあるの?」
悲観クロシュ「……生まれなくて、良かったとも……おもう……」
◯新しい考え方はまだ芽生えませんでした
必要な時が来れば、自ずと形作られるかもしれません
◇
496 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:39:07.89 ID:sWQa1qK70
―竜神村 滞在16日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象原因を突き止める(達成!)
・愛について考える (達成!)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [5/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/12] 魔法[02/12] 防御[02/09]
・フメイ 近接[02/06] 魔法[16/16] 防御[05/09]
・リュアン 近接[01/06] 魔法[05/09] 防御[01/06]
・聖女 近接[02/04] 魔法[05/09] 防御[01/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン ・リーシア
・アッシュ ・アインズ ・ロンドン
……………………………………………………………………………………
497 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:40:31.24 ID:sWQa1qK70
―朝
ダウンの家
窓の外「」キラキラ
ダウン「降雪はなし……予報でもしばらく雪は降らないみたいよ」
アインズ「地下と言えどダクトまでは外だ。雪が降らないでくれるのはありがたい」
レイン「今日の日没後、襲撃をかけるのよね」
アインズ「ああ。懸念点はまだ残っているが……これ以上後ろにはずらせない」
妖精「勇者モドキ……結局まだ対策は立てられてないんだよね……」
レイン「……有効な手立てはないの? お前たちはソフィアの同類であるあのカリス・ノーランドを打倒したのでしょう?」
妖精「カリス打倒のほとんどは大魔女のお陰だし……」
レイン「具体的にはどんな手段を取ったの?」
妖精「大魔女の用意した解呪の術式を使って、カリスの手駒にされてた子供たちをこっちに引き込んだんだよ。あの子たちは呪いさえなければカリスに従う必要がなかったから」
セイン「……その術式を、あのモドキに使うことはできないのか?」
妖精「あれはカリス謹製の呪いだろうから、同じものをソフィアが使っているとは思えない……。モドキたちがどういう意識でソフィアに従ってるのかもわからないし……」
フメイ「……アイスみたいに、ソフィアを好きだったら……困る……」
レイン「もしそのような精神操作を施していたなら、ソフィアのことを心底軽蔑するし一切手加減できなくなるわ」
セイン「剣を交えた時、意思を感じなかった。恐らく完全にソフィアの意のままに操られている」
レイン「それはそれで反吐が出るわ。やっぱり殺して良いかしら」
リュアン「レインさん……」
レイン「……わかってるわよ。可能な限り生かす……。殺して終わらせるやり方じゃ……新たな悲劇と苦痛を生み出すだけだって、わかってる……」
聖女「レインさん……!」
アインズ「山を荒らした責任を取って貰わねば困るからな。私も生かして捕らえることについて異議はない」
クロシュ「わあ……!」
アインズ「だが、それはこちらが優位であった時の話だ。現状ではまだ不安要素が多い……対策は最後まで練るぞ」
クロシュ「ん!」
妖精「一番重要なのは、やっぱり勇者モドキ対策だけど……どうしたものか……」
クロシュ「……」
クロシュ(カリス対策……ソフィアさんにも使えること、ある……?)
クロシュ(勇者モドキさんは……あれ、えっと……どうしたんだっけ……? 確か、セインちゃんの中の、勇者さん?と……お話して……? うーん……忘れちゃった……)
クロシュ(……あとは……おいしいもの、食べれば……なんとか、なる!!)
竜神村滞在16日目。この行動終了後、ソフィアへの襲撃を行います
↓1〜3 自由安価 何をする?
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/27(月) 00:45:49.59 ID:kCivDCAoO
メアリーを可愛がりにいき、一緒に連れていくか提案
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/27(月) 00:54:41.27 ID:FQj2dNWzo
モドキをレインがサキュバスらしくうふーんと籠絡できないのかと冗談言いつつ対策を講じる。あとダウンも突撃隊来てくれないか勧誘。
500 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/04/27(月) 00:58:42.97 ID:sWQa1qK70
本日はここまで。このレスは安価に含まれません
ついに犯行予告の前日となってしまった大山脈編。消滅しかけたユウリさんを助けたり、愛について考えた結果何もわからないことがわかったり、ソフィアさんをごはんに誘うことにしたり、新たなクロシュの考え方が芽生えなかったりしました。
ソフィア・ロスチャイルドとの戦いの行方はどうなるのか。決戦に向けて戦士たちは策を練り、あかちゃんスライムはごはんのことを考える――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/04/27(月) 01:07:42.47 ID:iciaRUVFo
決戦に備えて英気を養う為に突撃隊みんなで宴会をする
502 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/02(土) 23:21:35.80 ID:r3ZFb/tD0
―ダウンの家 客室
クロシュ「メアリーさん……いっしょに行く?」
メアリー「はい、もちろんです」
クロシュ「わあ……!」
妖精「待った。デロデロにする気じゃないの」
メアリー「そうですが、それが何か?」
妖精「前にソフィアも話せばデロデロをわかってくれるかも、とか言ってたのは何だったの」
メアリー「私も自分なりにソフィア氏のことをいろいろ調べてみまして、救いがたき者だということがわかりました。野放しにしておけばさらなる苦痛と悲劇を生みましょう」
妖精「そ、それは……現時点じゃちょっと反論できないけど……」
メアリー「であれば、デロデロにするのが最善かと。大いなるデロデロの一部となれば、もはや悪にはなり得ません」
妖精「まあ……確かに……。でもクロシュは、一緒にごはんを食べたいって」
メアリー「……導師クロシュは寛大です。しかし……その寛大さが、新たなるかなしみが生まれる隙となることを……どうかわかってください……」
クロシュ「……!」
メアリー「私を連れていってくだされば、必ずや導師クロシュの御力となることをお約束致しましょう。もちろん皆様に危害を加えたり、無理にデロデロを押し付けたりは致しません。魔法を解禁するタイミングは妖精さんにお任せ致します」
妖精「う、うーん……」
↓1選択
1.連れて行く
2.連れて行かない
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/02(土) 23:35:35.88 ID:HMkoYEt1O
1
504 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/02(土) 23:39:20.84 ID:r3ZFb/tD0
妖精「まあ、私が手綱を握ってれば大丈夫かな……?」
メアリー「!」パァァァァ
クロシュ「メアリーちゃん……ちゃんと、言うこと、聞いてね……?」
メアリー「はい、もちろんです。導師クロシュの仰せのままに――」
☆メアリーを連れて行くことにしました
戦力が上がりますが、敵味方のデロデロリスクも上がります
◇
フメイ「ねえ、サインってレインに一目惚れしたんだよね」
レイン「ええ。私の魂にね。決してサキュバス的な色香に魅了されたわけではないわ」
フメイ「なら、モドキもレインに一目惚れするんじゃないの」
レイン「!?」
ダウン「あらぁ……それは盲点だったわねぇ」
セイン「そうなのか?」
レイン「し、知らないわよ。考えたこともない」
ダウン「でもやってみる価値はあるんじゃない? もしサインくんと同じ嗜好だったら可能性はあると思うわ」
レイン「……そんなの……よ、良くないわ」
フメイ「良くないの?」
レイン「そうよ! だって、例えモドキだとしても……もし私を好きになんかなっちゃったら……そんなの……良くないでしょう!!」
ダウン「心を弄ぶのが私たちサキュバスの本来の生態なんだけどねぇ……。レインちゃんったら、すっかり純情になっちゃって……」
セイン「なら、ダウンに頼めるか?」
ダウン「えっ?」
セイン「レインと姉妹で似た雰囲気のダウンなら、モドキを魅了できるかも――」
レイン「だっ、だめよ!! 姉さんはもっとだめ!! 私より遥かにだめに決まってる!!!」
フメイ「そうなの?」
レイン「そうなの!!!!」
ダウン「あらぁ……せっかくだから私も突撃隊に加わろうと思っていたのだけれど……」
レイン「姉さんは万が一の時の為にここの防衛をしていなさい!! あの狡猾なソフィアのこと、何を仕掛けてくるかわからないわ!!」
ダウン「はいはい、わかったわ」
☆レインがモドキ対策を考える気になりました
*
505 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/02(土) 23:41:21.26 ID:r3ZFb/tD0
フメイ「ところでセインはレインとかダウンのこと、好きにならないの?」
セイン「? 僕は勇者サインとは違う」
フメイ「それもそっか」
セイン「ああ。スライムがベースになっている僕には、恐らく他種族のような恋愛感情や性欲は発生し得ないのではないかと思う」
フメイ「でも、スライムもごく稀に他種族みたいにめらめらな恋愛をすることがあるんだって。妖精が言ってた」
セイン「そうなのか……? フメイがクロシュにしているような?」
フメイ「うーん……よく考えてみたけど、フメイのは恋愛とは違うような気もする」
セイン「そうかもしれない」
フメイ「恋愛って何なんだろ」
セイン「そういえば以前カリスが、恋愛は性欲の別側面と言っていた」
フメイ「うへぇ、カリスが? じゃあきっと間違ってるよ、それ」
セイン「気持ちはわかるが、感情的に否定するのは得策ではないと思う。カリスの知識量は相当なものだった」
フメイ「まあそうだけど……。じゃあ、性欲ってなに?」
セイン「山賊とかが女性を襲ってどうのこうの、という事件を聞いたことはないか?」
フメイ「あ〜、フメイとクロシュも昔よく変なやつらに襲われそうになった。あれ、性欲だったんだ」
セイン「たぶんそうだ。ちゃんと撃退したか?」
フメイ「消し炭にした」
リュアン「わ、わぁ……セインくんとフメイちゃんが……物騒なお話を……」
聖女「セインさんの性欲についての知識も、ちょっと偏りがありますね……。カリス・ノーランドの教育でしょうか……」
ダウン「みんな〜お夕飯ができたわよ〜」
リュアン「あっ、今夜は宴会なんでしたよね」
聖女「はい。今夜の作戦に向けて英気を養う為にたくさん食べて飲むのだそうです」
リュアン「……今から食べ過ぎたら、逆に動きにくくなりませんか?」
聖女「まあ……皆さんは戦い慣れてらっしゃいますし、特にクロシュさんたちはスライムさんですから、食べれば食べた分だけ強くなれる……のだと思います」
リュアン「スライムさん……好きなだけ好きなものを食べられるのは、ちょっと羨ましいです……」
☆この後たくさん飲み食いしました
明日の終わりまで余剰満腹度+3、戦闘コンマ+5を得ました
◆
506 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/03(日) 00:35:02.07 ID:GfJvogyR0
―通気ダクト
昇降機「」ギュオオオオオン――ガゴンッ
*
スタスタスタ トコトコトコ パタパタパタ
*
―大坑道 ソフィア占拠区画付近
アインズ「ここから先は奴の占領地となる。皆、準備は良いか?」
クロシュ「ん!」
ロンドン「作戦のおさらいをしようか。この先で私たちは二手に分かれる。暴れまわって警備を引き付ける陽動部隊と、ソフィアの無力化を図る実行部隊。人選は――」
妖精「私たち旅の一行にメアリーとレインを加えたのが実行部隊で、それ以外が陽動……でもこれだと実行部隊に戦力が偏りすぎない?」
リーシア「ご心配なく〜。陽動部隊の目的は戦いに勝つことではなく、敵の注意を引き付けて引っ掻き回すことですので。ドワーフのロンドンさんと坑道ガイドの私に、素早いヴィトナちゃんとベテラン冒険者のアッシュさん、そして強くてタフなアインズさんに殿を任せれば完璧というわけですね〜」
ヴィトナ「ああ。逃げ回って生き残るの、得意だ」
アッシュ「おう。俺も生き汚さにゃ自信があんぜ!」
アインズ「心配はいらん。例え勇者の剣であろうとも、我が竜角の槍で凌ぎ切って見せよう」
竜角の槍「」シャキン
ロンドン「てなわけ。最悪モドキとの正面戦闘を避けらんないあんたたちの方が負担激重なんよ」
リーシア「ですね……。モドキ対策は大丈夫ですか?」
レイン「……ええ。私に少し考えがあるわ」
フメイ「!」
セイン「レイン……決心してくれたのか」
レイン「出くわさないのが一番よ。後はなるようになる。それだけ」
ロンドン「ここから突っ切れば一気にソフィアまで辿り着けるはず。後はどれだけ奴を手早く始末できるかだねえ」
メアリー「……私にお任せ頂ければ……ソフィア氏を、一撃で無力化して差し上げられます……」
アインズ「……一応聞いておくか。このメアリーという女は、何者だ?」
妖精「あー……ええと、まあ、ちょっとした助っ人だよ。少しでも戦力の足しになればと思って……」
アインズ「信用できるのか? 不穏な気配を感じるが」
妖精「私が許可しないと魔法が使えないように封印してあるから大丈夫」
アインズ「なら良いが……」
レイン「あなたたちが連れてた捕虜よね」
アッシュ「あっ、セイントレアの王女様か……!?」
メアリー「そのお話はまたの機会に」
ヴィトナ「……クロシュたちの仲間、なったのか?」
メアリー「そうです」
ヴィトナ「そうなのか! なら、仲間だ」
メアリー「はい。仲間です」ニコニコ
妖精「仲間にした覚えはないけど……まあ一時的な仲間ってことでいいか」
*
507 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/03(日) 00:36:19.99 ID:GfJvogyR0
アインズ「では――陽動部隊、先んじて出陣する!」シュバッ
ロンドン「あたしらに続けェ!」シュババッ
シュババババッ
レイン「さて、私たち実行部隊も行きましょうか」
クロシュ「ん!」
フメイ「ん」チリチリ
セイン「ああ」
聖女「はい……!」
リュアン「い、行けます!」
妖精「いつでも」
メアリー「真の正しい世界の為に――」
レイン「行くわよ――首を洗って待っていなさい、ソフィア……!!!」シュバッ
◇
508 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/03(日) 00:39:04.44 ID:GfJvogyR0
本日はここまで。次回ソフィア決戦編。お楽しみに
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/03(日) 02:58:30.53 ID:xdrynTwIo
おつおつ
できることはやった、あとは(コンマ)神に祈ろう
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/03(日) 10:46:35.41 ID:tTOedo6Oo
メアリーが不穏ですな
511 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/03(日) 20:25:03.76 ID:GfJvogyR0
クロシュさんたちはできることを概ねやりきったと見て良いかと思います。後は実際コンマ次第と言えるかもしれません。運命神はきまぐれなので気を抜かずに進むのが良いでしょう
メアリーさんはデロデロを良しとし、曇りなき善意で動いているようです。クロシュさんも正しいと思うことをするのが良いでしょう
そして本日は急用が入ったため、更新は見送りとなりました。明日更新できたらする予定です。よろしくお願いします
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/03(日) 20:26:12.99 ID:xdrynTwIo
あいよー
513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/04(月) 02:11:13.34 ID:1EM46KRwo
おつです
両者共でアインズが登場しているから一瞬間違えそうになった
他にも外伝出身者が出たりするかな?
514 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 16:49:58.73 ID:kZ6nu19h0
それでは本日更新していきたいと思います。よろしくお願いいたします
アインズ氏は出身地がはっきりしていたことと、クロシュたちの旅路がその地域と交わったことにより、この度登場することとなりました
出身地や活動地域が判明している人物であれば、今後もクロシュたちの旅路次第で出会う可能性があります。逆に言うとクロシュたちの旅路から離れたところにいる人や、そもそも出身地や活動地域・年代が明らかでない人は出しづらいということでもあるかもしれません。
もしこのスレに登場して欲しい人物がいる場合、登場人物募集の際に同名の案を投下していただければ前向きに検討することが可能です。投下する際は、募集要項・時代・地域・情勢とすり合わせておくのが良いでしょう
(二次創作スレにおけるフェルメール氏のような案が理想的な例と言えるかもしれません)
(必ずしも採用を約束できるわけではありません。ご了承ください)
515 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 16:51:24.62 ID:kZ6nu19h0
―大坑道 深部
シュタタタタッ
妖精「こっちは警戒されてない。陽動が上手くいっているのかな」
リュアン「誘い込まれてる……とかじゃないですよね……?」
聖女「ロンドンさんの情報を信じましょう。ここを突っ切れば一直線に辿り着けるはずです」
フメイ「セイン。モドキの気配はある?」
セイン「……多数の気配がロンドンたちの作戦方面へ向かっている気配を感じる。陽動に引っかかったらしい――だが」
レイン「……ソフィアのこと。自身の周囲にも戦力は残してあるのでしょう」
セイン「ああ。その数――2。まともにやり合えば、僕たちに勝ち目はない」
妖精「一応、私の方でも以前カリス相手に使った呪い除去の術式を用意してはあるけれど……通じる可能性は低いと思う。レインの策はどう?」
レイン「……通じるか通じないかは、やってみないとわからないわ」
妖精「通じなかったら撤退を視野に――」
セイン「!! こちらに急接近している!!」
レイン「気付かれた……!?」
鋼鉄の扉「」バゴンッ!!
スタスタ…
ソフィア「二手に分かれて侵入とは。私も舐められたものだね」スタスタ
四本の機械腕「」ワシャワシャ
サインモドキA「……」スタスタ
サインモドキB「……」スタスタ
クロシュ「!」
妖精「ソフィア……ロスチャイルド!」
ソフィア「せっかく見逃してあげたのに。どうして命を無駄にするような真似……を………」
フメイ「?」
リュアン「か……固まってしまいました……?」
セイン「……?」
ソフィア「えっ……き、キミは……サイン……!!?」
セイン「違う」
ソフィア「ち、違う……!? で、でも、だって、キミの気配……魔力の波長……まるで、まるで……」ガクガク
セイン「僕はセイン。カリス・ノーランドに造られた勇者スライムだ」
ソフィア「カリスの……勇者、スライム……?」
セイン「そうだ。証拠を見せる」デロ―
デロデロ―ポン!
スライムセイン「〜〜」モニョモニョ
516 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 16:52:31.75 ID:kZ6nu19h0
ソフィア「ああ……なるほど……そういう、ことだったのか……。カリス……カリス・ノーランドォォォォ!!!!」
激しく猛る四本の機械腕「」ワシャシャシャ!!!
フメイ「わわ……!?」
リュアン「き、急に叫んで……」
レイン「こいつ……頭がイカれたの?」
ソフィア「お前たち、勇者スライムの細胞を奪え!! 一欠片でも良い!!」
サインモドキAB「!」
光の残像「」パヒュン――
妖精「はっ!? ま、まずいセイン!!」
スパパッ!!
スライムセイン「〜〜!!」モニャニャ
シュタッ
セインの細胞片を手にしたサインモドキA「……」
立ちはだかるサインモドキB「……」
クロシュ「……!!」
モニョモニョ…ポン!
セイン「すまない、しくじった……!」
フメイ「セイン、大丈夫……!?」
セイン「奴の言った通り、細胞を一欠片切り取られただけだ。支障は全くない」
妖精「で、でも――あいつの目的って――」
試験管に詰められたセインの細胞片「」キュキュッポン!
ソフィア「よくやった。お前たちはこいつらをここで足止めしろ。殺しても良い」
サインモドキA「……」ジリ
聖剣モドキ「」シャキン
サインモドキB「……」ジリ
聖剣モドキ「」シャキン
ソフィア「では私はこれで。クク……ハッハハハ……ファーッハッハッハ!!」シュタッ
聖女「ソフィアさんが撤退していきます!」
レイン「ソフィア!! 待ちなさい、ソフィアッ!!!」
立ちふさがるサインモドキAB「……」ザザッ
セイン「……こいつらをどうにかしなければ、追うこともできない」
妖精「くう……レイン!! 策があるんでしょ!!」
レイン「くそっ……ええあるわよ!!! やってやろうじゃないの!!!!」コォォォ――
レイン「私に……堕ちろ!!!」
心魔法の波動「」ポワン――!!!
サインモドキA「……」
サインモドキB「……」
キラキラキラ――
光となって消えていくサインモドキたち「」キラキラキラ…
517 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 16:53:31.48 ID:kZ6nu19h0
レイン「……えっ?」
リュアン「サインモドキさんたちが……消えていく……?」
フメイ「どういうことなの? 妖精」
妖精「し、知らないよ!」
キラキラキラキラ……
カラン――
聖剣モドキ「」
聖剣モドキ「」
フメイ「あ、聖剣……の偽物?」
セイン「………」スタスタ…スッ
光となって消えていく二振りの聖剣モドキ「」キラキラキラ…
聖女「聖剣の偽物も……光に……?」
セイン「……ああ」
妖精「この剣……光を編まれて造られたものみたい。ほどけば、簡単に光に還るんだ……」
リュアン「………じゃあ、もしかして……勇者モドキさんたちも……」
セイン「……自分自身で、自分をほどいたようだ。どうしてかは……わからないが」
フメイ「……レインのこと……好きになったから……?」
レイン「………」
妖精「レイン……魔法の手応えは……あったの?」
レイン「………あの時……サインの時も……手応えなんて、なかった。今回も……」
フメイ「じゃあ……どうして……?」
レイン「……わからない。わからないけれど……一つ、わかったこともある」
クロシュ「ほえ……?」
レイン「急いで追うわよ。あのアホが、どうしようもないことをしでかす前に――」
◇
518 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 16:54:58.99 ID:kZ6nu19h0
―ソフィアの研究室
警報「」ビービービー
カチャカチャカチャカチャ
ソフィア「……っ!? 失敗作の信号が途絶えた……!? あいつら、一体どうやって……!?」
ソフィア「だが……もういい!! 失敗作どもなんかもういらない……これで、これで、完成するんだ……!!」
大きな試験管「」コポコポコポ
ソフィア「サイン……サイン、サインサインサイン……あああ待ち切れない……!!! 早く、早く早く……!!」
鋼鉄の扉「」バァン!!!
レイン「ソォフィアァァァ!!!!」バサッ
ソフィア「誰かと思えば……サインを誑かした下賤な淫売か。今はあの勇者スライムにお熱なのかい?」
レイン「貴様……何をしようとしている!?」
ソフィア「見てわからないかな。お前たち魔族のせいで死んだサインを、私の隣に呼び戻してるとこだよ」
レイン「巫山戯るな!! サインは……死んだのよ!! 死んだものはどうあっても戻らない――そんなこともわからないほどに愚かなのか、貴様は……!!」
ソフィア「フン、下らない定説だね。今までは単に死を覆す手段がなかっただけさ。だが――ここでは違う!! この私の研究領域では――可逆的な変化に過ぎない!!」
四本の機械腕「」ワシャシャシャ――
高周波振動刃「」シャキン
魔導機関銃「」ジャキッ
魔導誘導弾倉「」ガコン
魔導再現器「」フォン
重装警備ゴーレム「」ドスン
重装警備ゴーレム「」ドスン
レイン「!」
519 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 16:57:04.22 ID:kZ6nu19h0
クロシュ「!」タタッ
妖精「追いついた……わっ!?」
フメイ「これ……ソフィアと、敵?」
セイン「……モドキはいない、か」
ソフィア「キミたちが優れた力を持っていることはわかっている。この戦力じゃ太刀打ちできないこともね。でも――サインを迎えるまでの時間なら、十分に稼げる――!!」
ソフィアの背後にある大きな試験管「」コポコポコポ
聖女「あ、あの試験管は……!?」
リュアン「大きな……とても大きな光の力を感じます……!! まさか――」
メアリー「新たな……かなしみの、産声が……」
ソフィア「さあ――大団円の前奏といこうじゃないか!!!!」
――ボス戦闘 ソフィア・ロスチャイルド――
◇ソフィア・ロスチャイルドが〈愛〉を発動!!
自身のコンマ+50、会心+50、痛恨回避+50!!
さらに精神異常による不利効果無効!!
さらに敗北時一度だけ耐える!!
◇ソフィア・ロスチャイルドが〈時間稼ぎ〉を発動!!
自身のコンマ+50、自身の優勢および会心を無効化!!
◆坑道突撃隊 満腹度[18/15]
コンマ+90(連携+15、薄明+15、閃光+40、斥力+15、食事+5)
会心+40(閃光+40)
痛恨回避+15(斥力+15)
◇パッシブ(条件を満たすと自動発動)
・連携(常にコンマ+15)
・残火(敗北時1度だけ復活。復活後アクティブ使用不可)
・結界(1度だけ劣勢・痛恨を無効)
・埋火(敗北危機のとき、コンマ+20、会心+20)
・追風(優勢時、次ターンコンマ+10)
・変天(痛恨時1度だけコンマの1桁と2桁を入れ替える)
・薄明(最初のターンコンマ+15)
・閃光(常にコンマ+40、会心+40)
・魅了(敵コンマ-25、異性には効果2倍)
・斥力(常にコンマ+15、痛恨回避+15)
・温泉(最大満腹度+5、復活反動無効)
・食事(余剰満腹度+3、コンマ+5)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
◆ソフィア・ロスチャイルド
コンマ+70(愛+50、時間稼ぎ+50、地の利+40、戦力差-70)
痛恨回避+50(愛+50)
※ソフィア・ロスチャイルドは時間稼ぎをしています
3ターン経過すると何かが起きます
↓1コンマ
01-30 膠着
31-95 優勢
96-00 会心
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/04(月) 16:58:53.40 ID:MZVkeKNv0
居合
521 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 17:43:46.46 ID:kZ6nu19h0
四本の機械腕「」ガションガション!
魔導機関銃「」ジャキッ
ギュイィィィーン――
ガガガガガガッ!!!!
降り注ぐ弾丸の雨「」ガガガガガガッ!!!!
大盾クロシュ「んわわわわ!!?」カカカカカンッ
妖精「聖女とリュアンはクロシュの大盾に隠れて!! 一発でも致命傷になり得る!!」
聖女「は、はい!!」
リュアン「ううっ、悔しいけどそうするしか……!!」
斥力「」フォン―
空中で静止する弾丸「」ピタッ
ポロッ ポロポロッ カランコロン
メアリー「……私も、導師クロシュに守られたいのですが……」
妖精「メアリーはその魔法で自分を守れるでしょ!」
弾かれる弾丸「」キンキンッ
セイン「フメイ、大丈夫か?」
フメイ「うん。届く前に溶かす」
レイン「やるじゃない」
フメイ「当然。クロシュがみんなを守るなら……クロシュのことは、フメイが守る!」バッ!
火球「」シュボッ!!
爆発する重装ゴーレム「!」ドガンッ!
ソフィア「チッ……ならこれはどうだ!」ガシャコン!
魔導誘導弾「」バシュウウウウッ!!!
セイン「ミサイル! フメイ、あれは溶かすな!!」
フメイ「どうすればいいの!!」
メアリー「お任せを」スッ
斥力「」フォン――
反転する魔導誘導弾「」クルンッ バシュウウウウ!!
ソフィア「!」
ドガァァァン!!
魔導障壁「」ヴン―
ソフィア「……なぜメアリー・ロード・セイントレアがそこにいて、こいつらに協力している?」
メアリー「真の正しい世界の為、です」
522 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 17:45:15.05 ID:kZ6nu19h0
レイン「おもしろ武器はこれでお終いかしら?」
ソフィア「言ってろ。ここから射撃を繰り返せば、お前たちもいずれ疲弊する」
リロード中の魔導機関銃「」プシュー カチャカチャ
発射される誘導弾「」バシュウウウウッ!!
メアリー「機関銃のリロードタイムはミサイルで誤魔化す……。四本腕、便利ですね……」
斥力「」フォン―
ソフィア「でも対処できないだろう? そのミサイルを跳ね返したところで、私の障壁は破れない――」
妖精「ならこれはどう!? クロシュ今だ!!」
空クロシュ「ん!」
空間跳躍大盾「」ヴォンッ!!!
ソフィア「!!?」
ガギィィンッ!!
吹っ飛ぶ2本の機械腕「」ベギャッ!!
ソフィア「ぐあっ!」
フメイ「やった!」
レイン「アッハッハ!! ざまあみなさい、クロシュが剣で武装していれば今ので一刀両断だったわ!!」
ソフィア「チィィ……スライムの威を借る売女が……!!!」ギリリ
◆坑道突撃隊 満腹度[12/15]
コンマ+85(連携+15、追風+10、閃光+40、斥力+15、食事+5)
会心+40(閃光+40)
痛恨回避+15(斥力+15)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
◆ソフィア・ロスチャイルド
コンマ+70(愛+50、時間稼ぎ+50、地の利+40、戦力差-70)
痛恨回避+50(愛+50)
※ソフィア・ロスチャイルドは時間稼ぎをしています
3ターン経過すると何かが起きます。現在1ターン経過
↓1コンマ
01-35 膠着
36-95 優勢
96-00 会心
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/04(月) 17:56:45.09 ID:T5Aa5IdyO
居合
524 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 18:32:36.63 ID:kZ6nu19h0
空クロシュ「〜〜!」モニョニョニョ
大盾「」ググググ
妖精「――はっ!? 待ってクロシュ、同じ技を連続で使うと――」
空間跳躍大盾「」ヴォン!!!
ギンッ!!
激しい火花「」バヂィッ!!
高周波振動刃「」ヴーン…
空クロシュ「!!?」モニャニャ!!?
ソフィア「所詮はスライムだね。有効な技が見つかったと思えば馬鹿の一つ覚え。同じ手が二度通用する程度の雑魚しか相手にして来なかったのかい?」
フメイ「この……!! 一回防いだくらいで調子乗って……!!」チリリッ
ソフィア「でもその一回は、致命的な一回かもしれないよ。ねえ、サイン?」チラッ
大きな試験管「」コポコポコポ
リュアン「あっ……試験管の光の魔力が、さらに大きくなって……!」
セイン「くっ……ソフィアを止めなければ……!!」
クロシュ「〜〜…」モニャニャ
妖精「クロシュ!! さっきの反省は後にして、今はあいつを止めることを考えて!!」
クロシュ「う、うん……!」
メアリー「……」スッ
白影スライム「」モニョッ
★メアリーが〈デロデロ〉を発動
◆坑道突撃隊 満腹度[6/15]
コンマ+75(連携+15、閃光+40、斥力+15、食事+5)
会心+40(閃光+40)
痛恨回避+15(斥力+15)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・冷獄(腹-1、氷属性、敵コンマ-20永続、耐性無視、他のアクティブ技と同時使用できる)
・俊足(腹-1、会心+20)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・居合(腹-6、コンマ+20、会心+20、結界無視)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り2)
◆ソフィア・ロスチャイルド
コンマ+70(愛+50、時間稼ぎ+50、地の利+40、戦力差-70)
痛恨回避+50(愛+50)
※ソフィア・ロスチャイルドは時間稼ぎをしています。現在2ターン経過
このターン終了時、戦闘終了していなかった場合何かが起きます
↓1コンマ
01-95 ??
96-00 会心
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/04(月) 18:33:23.91 ID:MZVkeKNv0
星屑
526 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 21:18:32.13 ID:kZ6nu19h0
星屑を食べても会心率は増えないため、この判定では完全な無駄遣いとなります
本当に食べますか?
※食べようと食べまいと、コンマによる運命は既に決しています
↓1〜 先取2票
1.食べる
2.食べない
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/04(月) 21:19:12.68 ID:MZVkeKNv0
2
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/04(月) 21:21:30.78 ID:9YBKDg5io
2
529 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 23:02:31.70 ID:kZ6nu19h0
試験管「」ピシッ パキッパキパキッ
ソフィア「来た……!! サイン、サインここだよ……!! 早く、早く私の――」
ピョンッ ベニョッ
溶け始めるソフィア「……えっ…………」デロ…
白影スライム「」モニョモニョ
溶け始めるソフィア「あ、え……え………?」デロロ…
クロシュ「……!!?」
妖精「えっ……!? め……メアリー!!?」
メアリー「……」
割れる試験管「」バリィン…!!
スタッ
サイン?「……」
溶けているソフィア「あ……ああ……サイン、サイン……やっと……やっと会えた……サイン……!!!」デロデロ…
サイン?「……」
溶けているソフィア「サイン、サイン……ごめんよ、ごめん……せっかく君を呼んだのに……私は……」デロデロ…
サイン?「……」スタスタ
ギュッ
溶けているソフィア「ふあっ……。だ、だめだサイン……今の私に触れたら……せっかく蘇った君まで……!」デロデロ…
溶け始めるサイン?「……」デロロ
溶けているソフィア「ばか……ばかばか……!!! どうして……どうしてこんな時に……私を……選んじゃうんだ……!!!」デロデロデロ…
溶けているサイン?「……」デロデロ…
溶けているソフィア「ばかぁ……」デロデロデロ…
溶けているサイン?「……」デロロ…
溶けていくソフィア「でも、でも……」デロロロロ…
溶けていくサイン?「……」デロロロロロ…
溶けていくソフィア「ふ、ふへ、へ……わたしのこと……やっと……えらん、で……」デロロロロロロ…ポロポロ…
デロロロロロ…
溶けていくサイン?「……」チラッ
レイン「!」
セイン「!」
クロシュ「……!」
モニョモニョ―ポン!
星スライムクロシュ「〜〜!!!」モニョニョニョニョ!!!
――――――
―――
―
530 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 23:03:31.39 ID:kZ6nu19h0
―??
ザァーン… ザザァーン…
「俺の残り火が……迷惑をかけた」
レイン「……!! サイン……サインなの!!?」
セイン「……」
クロシュ「……」
「……レイン。ソフィアのことを……許してやってくれないか。あいつも……本当は、ただ……俺たちと同じで……。寂しかった、だけなんだ……」
レイン「サイン……」
「……寂しいからといって、越えてはならない一線がある……というのも、わかる。だが……俺たちに、ソフィアだけを糾弾する資格なんて……ない、と思う」
レイン「……」
「……セインも……ようやく、俺から解放されたのに……また面倒事に巻き込んで、すまなかった」
セイン「……今回は、僕自身が自ら首を突っ込んだ。だから……問題ない」
「そうか……。ならば……これからも、自分と仲間を大事にしてくれ」
セイン「ああ」
「……クロシュ」
クロシュ「!」
「レインとセインをここに呼んで……話させてくれて……ありがとう」
クロシュ「うん」
「………勇者の力は……今の弱った君の体では、負担が大きい。だからこの前は、君を拒絶するような真似をしたんだ。すまなかった」
クロシュ「んーん……。だいじょうぶ……!」
「……もし、必要な時が来て……その時に君が、十分に力を取り戻していたら……その時に改めて力を貸そう。まあ……君にはもう、既にたくさんの絆と力があるから……必要な時は来ないかもしれない」
クロシュ「そうなの?」
「ああ。君はもう、たくさんの人から、たくさんのものを託されている」
クロシュ「そうかも……」
「ここまで来てくれて……セインとレインと、友達になってくれて……ありがとう。セイントレア王国を嫌いにならないでくれて……ありがとう」
クロシュ「!」
セイン「……サインは、セイントレア王国のことが……好きなのか?」
「思うところは、ある。でも……あの国は、俺の生まれ育った国で……たくさんの人と出会って、好きになって、応援されて……守りたかったって気持ちは、本当だったんだ。その過程で……あまりにもたくさんの命を……傷付けて、壊してしまった」
クロシュ「……」
レイン「……」
セイン「……」
531 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 23:04:08.51 ID:kZ6nu19h0
「クロシュ……まだ幼い君に……僕たち先人が残した、世界の無理難題を押し付けることになってしまって……本当にすまない」
クロシュ「んーん。わたし……だいじょうぶ! みんな、一緒だから……!」
「……良かった。君が、人に頼ることのできる子で……そして、頼れる人たちが君の周りにいて……本当に良かった」
セイン「……サインには、いなかったのか」
「……そんなことはない。例えば……レインとか……」
レイン「……取って付けたように言わなくたって良いわ……。あなたの本心なんて……今初めて聞いたのよ、私……」
「……すまない」
レイン「謝りたいのはこっち……。一番近くにいたのに……あなたを、頼らせてあげられなかった……」
「………もっと頼れば良かったな。生きてる間は……全然、そんな発想ができなかったんだ……」
レイン「……ねえ……私も、そっちに……行けないの……?」
「……白い影のスライムに触れれば……星に溶けて、一つになる……。レインがそうしたいのなら……俺は、止めない」
レイン「……来て欲しいとは、言ってくれないのね……」
「好きな人には、生きていて欲しいんだ。エゴかもしれないけど」
レイン「……わかってる。やり残したこともあるし、まだそっちには行けないわ」
「ああ。でも……テロ行為は、もう……」
レイン「……人間の子に、言い負かされたの。だから……もうやめるわ……」
「そうか……!」
セイン「……ソフィアと、勇者モドキたちは……どうなる?」
「……デロデロに溶けて……星に還ると思う」
クロシュ「……」
「……クロシュ……気に病まないで欲しい。メアリー王女は……君を守りたい一心だったんだ」
クロシュ「!」
「俺は……デロデロが良いかどうか、判断できないが……。少なくとも、闘争や飢餓の苦しみの中で死ぬよりは……優しいんじゃないかって、思う……。本当は……そんな苦しみなんて最初からないのが、一番だが……」
レイン「……無理よ。命は、相争うようにできている……。デロデロにでもならない限り、苦痛からは逃れられないわ」
「………そうだな」
クロシュ「……」
532 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 23:05:08.41 ID:kZ6nu19h0
遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
「……そろそろ、時間だ」
レイン「!! ねえ、サイン……また、お話できないの?」
「……これは……ソフィアが繋げた細い糸を、クロシュが手繰り寄せることで起こった……一時的な、奇跡のようなものだと思う。きっと……二度目は、ない」
レイン「そう……そう、よね……。わかってる……また……お話ができて……できて……ほん、とうに……」グスッ
「……君を置いていってしまう不甲斐ない男を……どうか許してくれ……」
レイン「い、いいのよ……。あなたこそ……あなたを支えてあげられなかった、不甲斐ない女を……許して……」グスグス
グスグス メソメソ
クロシュ「……先、出る?」
セイン「……大丈夫なのか? クロシュがいなくなっても」
クロシュ「うん……。たぶん、だいじょうぶ……」
セイン「……そうか。それなら……二人きりにしてやろう」
クロシュ「ん」
トプン――
――――――
―――
―
533 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 23:06:03.95 ID:kZ6nu19h0
スライムクロシュ「!」モニョッ
セイン「っ!」バッ
妖精「あ、クロシュ! セイン!」
フメイ「起きた!」
セイン「状況は?」
リュアン「……えっと……ソフィアさんが……」
聖女「……白影スライムさんがぶつかって……溶けて、消えました……」
スライムクロシュ「……」
メアリー「………間違ったことをしたとは、思っておりません……。例え……導師クロシュの、意に沿わずとも……」グッ
スライムクロシュ「……」
アッシュ「お〜い!!」タッタッタッ
アインズ「急にモドキたちが溶けて消えた! 上手くいったのか!」タッタッタッ
フメイ「あっちも無事みたい……」
聖女「作戦は……成功したのですね……」
セイン「……ああ」
妖精「………帰ろうか。地上へ……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョ…
☆ソフィア・ロスチャイルドの企みを打ち砕きました
・ソフィア・ロスチャイルドはデロデロに溶けて星に還りました
◆
534 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/04(月) 23:22:05.90 ID:kZ6nu19h0
本日はここまで。大山脈編も終わりに近づいています。明日可能なら更新の予定です
ところで少々質問があります
今回の戦闘について、実は最適なアクティブ技を選んでいれば完勝できるものでした。
>>1
はそんなに難しくしているつもりはないのですが、もしかして難しいのでしょうか
(1ターン目に冷獄と居合を同時使用すれば+40となり優勢以上確定、2ターン目に冷獄を使えば前ターン分と合わせて永続+40となり完封確定ゲームセット、となります)
現状の戦闘難易度について
↓1〜 次回の更新まで(多数決ではありません)
1.難しいと思う
2.ふつうと思う
3.易しいと思う
0.自由回答(具体的な内容を書き込んでください)
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 01:21:41.14 ID:UbK3aDCEo
そもそもコンマ+と会心+の違いもよく理解してない
星屑でコンマ+30で勝ったものかと思ってた
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 03:11:47.94 ID:G8sw/ASMO
乙
選択は1
難しいというか安価スレだと最適解が分かってもコントローラーを握れない問題がある
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 03:32:15.09 ID:UY79sOUTo
おつ
束の間の奇跡か…
難度自体は易しい物だと感じます。お陰で気楽に参加出来るので助かってます。
しかし参加者全員に仕様を理解してもらうのは難しいとも思いますね…
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 04:04:15.64 ID:tvJjQlboo
おつです
戦闘も色恋面も負けてたソフィアが最後の最後にちょっとだけ救われたの泣けますね……
アンケは2
自分は分かってない事あるが、全部書いてあるので分かる人はちゃんと分かってそう
(そんな時は読みに徹してる)
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 08:19:57.01 ID:2K4r13MuO
乙
アンケは個人的には2だけど更新確認してどれが最適解か考えている内に安価埋まる時もある。
場合によっては数秒〜十数秒単位で安価埋まる時あるから、普通の行動安価の時はともかく大きく今度の展開が左右しそうな戦闘安価の時は少し猶予時間みたいなのが欲しいとは少し思うけどテンポが悪くなって無理そうかな
540 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:20:53.67 ID:0DPW1a2I0
皆様ご回答ありがとうございます
まずは戦闘におけるルールや仕様をわかりやすく刷新することを目標としていきたいと思います
また、運命に関わる重大な判定の方法も見直したいと思います。多少テンポが悪くなってしまっても、納得のいく運命へ進むことの方が大事と考えております
これらの変更がどのような実装となるかは未定ですが、少々お時間をいただきたいと思います。次の滞在地へ着く頃には新システムが完成している……と良いと思います
レインちゃんがサインさんとお話できたのは、本来は起こり得なかった出来事でした。そして今後、このような事態が再び起こる可能性もとても低いと思われます。この奇跡のような出来事に、レインちゃんは少しだけ救われたかもしれません。レインさんが八つ当たりじみた破壊活動に身を投じることはもうないでしょう
ソフィアちゃんは今回、とても不利な戦を愛の力で耐え切り、最後の最後でサインくんと再会を果たして選ばれることができました。その末路が彼女にとって良いものだったのかどうか、あかちゃんスライムのクロシュにはわかりません。結局、愛とは何だったのか。デロデロになって一つになれたのなら、良かったのかな……?などと思いながら、クロシュは瓶の中で眠りにつくのでした
541 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:21:19.24 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 滞在最終日前日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武: 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
・山越えの手段または道筋を探す
◯努力目標
・リュアンの離脱を阻止する(達成!)
・坑道に潜む者の正体を暴く(達成!)
・異常気象原因を突き止める(達成!)
・愛について考える (達成!)
◯個人目標
・世界樹の石炭 [5/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□竜神村
村内:ダウンの家、広場、鍛冶屋、食堂、温泉、道場、祠、他
村外:樹霜の森、坑道入口、坑道通気ダクト、他
……………………………………………………………………………………
□坑道突撃隊
・ヴィトナ ・レイン ・リーシア
・アッシュ ・アインズ ・ロンドン
……………………………………………………………………………………
☆激しい戦いを終え、全員が多くの経験値を獲得しました
542 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:23:36.77 ID:0DPW1a2I0
―朝
ダウンの家 客室
手紙「」パサッ
セイン「……」
妖精「何て?」
セイン「集落周辺に出没する白影スライムが増加しているそうだ……」
フメイ「え……」
クロシュ「……」
セイン「……だが……」
クロシュ「……セインちゃん……集落……戻る……?」
セイン「……戻っても、大丈夫か……?」
フメイ「モドキももういないし、大丈夫。集落のこと……守って欲しい」
セイン「……」
妖精「大丈夫だよ! 山越えについてはロンドンが坑道案内してくれる約束になったしさ」
セイン「……そうだな。じゃあ……僕は、集落に戻ることにする」
クロシュ「ん!」
フメイ「みんなのこと、お願い」
セイン「ああ。みんなのことは、必ず守る」
クロシュ「黄色ちゃんと、灰色ちゃんは……わたしたちに、まかせて……!」
セイン「ああ。そっちは、任せた」
☆明日の出発時、セインがパーティを離脱します
◇
―朝
ダウンの家
ダウン「そう……明日には発つのね」
聖女「はい」
レイン「……次はどこへ行くの?」
リュアン「大山脈を越えた先……北部地方です。クロシュちゃんが、そっちの方から大きなデロデロの気配を感じたらしくて」
レイン「……北に行くのなら……あなたたち人間は、気を付けなさい。あそこはリーリア滅亡の地……。元リーリアの者も、そうでない者も……ほとんどの者は人間を同じ生命として見ないわ」
リュアン「……!」
レイン「か弱い女だからと言って容赦してくれるとは思わないことよ。リーリアの民は、容赦されなかったのだから……」
聖女「……はい。心得ておきます」
レイン「……一緒に行ってあげたいけれど……私が一緒にいるといろいろ拗れるから……悪いわね……」
リュアン「えっ……? どういうことなんですか? レインさんもリーリアの民なんじゃ……?」
ダウン「あー、えっとね……。レインちゃんはほら、サインくんとラブラブになっちゃったじゃない? でもリーリア民にとっては、サインくんは王国が誇る最悪の人間兵器だったわけで……」
聖女「あっ……」
レイン「そういうこと……。姉さんも、私の身内だからって同じくらい憎まれてるわ」
ダウン「まあそうねぇ……。石を投げられたからこっちに移り住んだってわけではないけれど……確かに居心地は悪かったわぁ……」
リュアン「そうだったんですね……」
レイン「あなたたちなら大丈夫よ。年寄りで物知りな妖精も一緒だし」
聖女「妖精さんが聞いたら怒りそうです」
◇
543 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:24:27.97 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 広場
村長「寒冷化の原因は地下にいたバーニングスライムたちの消失で……現在は、巨神マグヌスにより解消されつつある、と……」
アインズ「そしてソフィア・ロスチャイルドは、溶けて消えた。地下で怪しい研究をしていたようだが……それが表に出ることもないだろう」
村長「一件落着、か」
アインズ「……ああ」
村長「……よくやったな、アインズよ。そなたは……いつの間にか、セレナディア様と同様の立派な竜となっていたようだ」
アインズ「……」
村長「……嬉しくはないのか?」
アインズ「……母のことを、旅人たちから聞いた」
村長「なんと……! 外界での、セレナディア様のことを……!?」
アインズ「ああ……」
村長「セレナディア様は、外界でもさぞやご立派に人々を助け導く善き竜であらせられたのだろうな……」
アインズ「……」
村長「立派に成長したそなたの姿を、セレナディア様にお見せして差し上げたいな。アインズよ」
アインズ「フッ……そう、だな……」
◇
―ダウンの家
クロシュ「……」
セイン「クロシュ……どうした」
クロシュ「……ソフィアさんの、こと……考えてた……」
セイン「ソフィア・ロスチャイルドのことを?」
クロシュ「うん……」
セイン「……」
クロシュ「ソフィアさん……サインさん?と……一緒に、溶けるとき……笑ってた……」
セイン「笑っていたな」
クロシュ「………あれで……良かったの、かな……?」
セイン「……僕には……わからない」
クロシュ「……」
セイン「……だが……本人が、笑っていたのなら……良いんじゃないか」
クロシュ「!」
メアリー「……その通りです。セインさん」ヌッ
セイン「メアリー王女」
メアリー「彼女は……無事に、救われました……。後は……大いなるデロデロの中で……勇者サインと共に、末永く安らいでいられるはずです……」
クロシュ「そうなの……?」
メアリー「そうなのです。自信をお持ちください、導師クロシュ……」
クロシュ「……うん」
メアリー「このまま、救われぬ命を一つ残らずデロデロにしていきましょう。それが、私たちに課された使命――」
扉「」ガチャッ
アインズ「それを決めるのはお前ではない。クロシュ自身だ」ズカズカ
544 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 20:25:12.31 ID:0DPW1a2I0
クロシュ「アインズさん!」
メアリー「アインズさん……」
セイン「珍しい。何かあったのか」
アインズ「……一つ、申込みにきた」
クロシュ「もうしこみ?」
アインズ「ああ。クロシュ――私と決闘しろ」
クロシュ「!?」
セイン「……どういう意味だ。次第によっては――」
アインズ「早まるな。命の取り合いをしたいわけじゃない」
メアリー「では……?」
アインズ「我が母……セレナディア・ベールグラッドを討ち取りしお前と、正々堂々勝負したい。それだけだ」
セイン「……復讐か?」
アインズ「違う……いや……違わない、かもしれん。決着を付けたいんだ……私自身の、この、わだかまる思いに」
クロシュ「わかった……。受けて、立つ……!」
アインズ「感謝する。では……日没前、樹氷の森で」
クロシュ「ん」
☆アインズと決闘することになりました
自由行動終了後、決闘イベントに移ります
☆努力目標を達成したので自由行動が3回分追加されます
竜神村滞在最終日前日。この行動終了後、決闘イベントに移ります
↓1〜6 自由行動 何をする?
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:26:08.33 ID:QjeSnOT90
ユウリに山越えのいい道ないか聞いてみる
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:29:08.69 ID:nitrByQAO
妖精フメイセイン、夢で脳内クロシュと遊ぶ
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:30:48.31 ID:WpQSKuchO
ソフィアの研究所から何かパワーアップアイテムないか調べてみる
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:33:08.43 ID:UY79sOUTo
ヴィトナ達狼の群れと一緒に狩りに行ったり食事したりお昼寝したり遊んだり
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:35:18.11 ID:UbK3aDCEo
メアリーと幸福論談議
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 20:36:58.10 ID:TW+goQtM0
何故かあった福神と禍神の伝承について書かれた本を読んでみる
551 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 21:22:04.22 ID:0DPW1a2I0
扉「」パタム
クロシュ「……」
メアリー「決闘、ですか……。導師クロシュ……あまり、ご無理をなさらぬよう……」
クロシュ「だいじょうぶ。デロデロとは、違うけど……これも、だいじ……」
メアリー「流石です……。導師クロシュは、心を救うことをお考えでいらっしゃるのですね……」
クロシュ「ほえ……? そうなの?」
メアリー「そうなのです」
クロシュ「そうなんだ」
セイン「メアリー王女……いい加減なことをクロシュに吹き込むのはやめて欲しい」
メアリー「心外です……。私は、導師クロシュの優しさに心から感銘を受けて……」
セイン「……僕の手には負えない。妖精か聖女を呼んでくるか……」
ガチャッ
リュアン「あ、クロシュちゃんとセインくんと……メアリーさん? お話中ですか?」
セイン「リュアン、助けてくれ」
*
リュアン「メアリーさんがクロシュちゃんを過剰に褒め称えているんですか……」
メアリー「正当な言葉を差し上げているだけです……。皆さんも、導師クロシュをもっと敬うべきです……」
クロシュ「んへへ……」
リュアン「ま、まあクロシュちゃんなら褒められて天狗になったりすることはないと思うけど……。でも、そうですね……一連の事件も解決したことですし、私も一度しっかりメアリーさんとお話したいと思っていたんです」
メアリー「まあ……リュアンさんも、やはりデロデロの良さにお気付きに……?」
リュアン「………ソフィア・ロスチャイルドはデロデロに溶けて消えました。メアリーさんは……正しいことをしたと、仰っていましたよね」
メアリー「はい」
リュアン「本当に……ソフィア・ロスチャイルドは、しあわせに終われたのでしょうか……?」
メアリー「……大好きな勇者サインに抱かれて、溶けていく……これ以上のしあわせは、彼女には望めなかったと愚考致します」
リュアン「でも……ソフィア・ロスチャイルドは、個として生きながら勇者サインとの愛を育むことを望んでいたんじゃ……? でなければ、あんな大掛かりな装置を作ってまで、彼を生き返らせようなんて……」
メアリー「………確かに、それはその通りだと思います。彼女の本当の望みは……個を維持したまま、勇者サインと末永く存在し続けることだったのでしょう……」
リュアン「ですよね……。でも……デロデロになってしまった……」
メアリー「……もし、彼女が望みを果たせたとして……その為に、どれだけの犠牲、苦痛、悲哀が生まれていたと思いますか?」
リュアン「!」
メアリー「勇者モドキたちだけではありません……。あれだけ大きな力と、死者をも蘇らせる技術……世に知れ渡れば、血で血を洗うおぞましき闘争は避けられなかったでしょう。ただでさえ優秀な兵器開発者として知られるソフィア・ロスチャイルド……彼女の技術は、数多の不幸を生み出します……。例え勇者サインとの睦まじき余生を送ろうとしても、その運命はおびただしい血に染まっていたことでしょう……」
セイン「であれば……あの場で、大好きな勇者サインと共に、溶けてしまうのが……彼女にとっても、最もしあわせだった……と?」
メアリー「そうです。彼女にとっても……それ以外の者たちにとっても……。あれが、最善だったのです……」
セイン「……確かに、そうかもしれない。ソフィアはカリスよりも邪悪ではなかったが……所業だけで言えば、カリスと大差なかった」
リュアン「……私も反論、思いつかない……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.反論は思いつかない……
2.やっぱりデロデロが良いのかも……
0.自由安価(票数は内容ごと)
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 21:22:41.70 ID:QjeSnOT90
1
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 21:23:43.15 ID:nitrByQAO
2
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 21:32:23.41 ID:UbK3aDCEo
2
555 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 22:24:10.39 ID:0DPW1a2I0
クロシュ(やっぱり……デロデロが、良いのかも……)
クロシュ(デロデロなら……ぜんぶ、解決……!)
クロシュ(……でも、デロデロが嫌な人も……いる……)
クロシュ(むりやりは……やっぱり、だめっておもう……)
クロシュ(どうしたら……いいんだろ……)
メアリー「デロデロの良さ……わかっていただけましたか……?」
セイン「ああ」
リュアン「あれっセインくんもデロデロ派なの!?」
セイン「特に否定する理由はない。だが……黄色と灰色は、是非を考える間もなく溶かされてしまった。デロデロにするにしても……本人の意思は、可能な限り尊重すべきだ」
メアリー「……そうですね……。理想論としては……その通りです」
セイン「……」
メアリー「ですが……通常、生き死にについて当人の意思が尊重されるケースは稀です。全ての生命は同意なく誕生させられ、死する時も死の同意ができるケースは極めて少ない。デロデロだけに同意を必要とするのは、不公平だと思いませんか」
リュアン「え、ええと……? ど、どうなんでしょう……」
セイン「つまり、誕生と死にも同意が必要ということか」
メアリー「理想論としては、やはりその通りかもしれません」
クロシュ「じゃあ……みんなが、いいよって、言えば……みんな、デロデロになっても……いい……?」
リュアン「!?」
セイン「そういうことになるのか?」
メアリー「そういうことです」
クロシュ「でも……みんな、あんまり、いいよって……言わない……」
メアリー「そうなのです……。ほとんどの生命は、道理を解さぬ赤子のようなものなのです……」
リュアン「う、うう〜ん……? そうなのかな……そうなのかも……」グルグル
メアリー「導師クロシュ……あなたは、どうすればいいと思いますか……?」
クロシュ「……えと……みんなに……良さを、お話、する……?」
メアリー「100点満点です。流石は導師クロシュ……。しかし……みんなにゆっくりお話していたら、いつまで経ってもみんなをデロデロにし切れないのです……。だから……クロシュヴィアは、仕方なくデロデロを強行することにしてしまったのです……」
クロシュ「そうだった」
メアリー「はい、そうだったのです」
クロシュ(クロシュヴィアちゃんの、気持ち……わかる……)
クロシュ(ソフィアさんみたいに……デロデロでしか、しあわせになれないこと……ものすごく、ある……)
クロシュ(本人が、やだって、言っても……デロデロにしちゃえば、しあわせになれる……)
クロシュ(だから、クロシュヴィアちゃんのやり方も……ひどいけど、ひどくない……)
クロシュ(うーん……)
クロシュ(でもやっぱり、わたし……ちゃんと、自分で、デロデロを選んでほしい……)
クロシュ(難しいかな……?)
☆クロシュの価値観が少し動きました
◇
556 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 22:25:06.75 ID:0DPW1a2I0
―竜神村 広場
ワイワイ キャッキャ
聖女「今日のうちにお買い物を済ませておきたいですね」
妖精「といってもこの村はあんまり旅用品がないんだよね。旅人もほとんど立ち寄らない場所だから仕方ないんだけど」
フメイ「あの変な喋り方の行商人は?」
聖女「いる日といない日がありますね……。いない日はどこに行っているのでしょうか……」
妖精「あの行商人、あんまり関わり合いにならない方が良いかも……。なんか変な気配がするんだよね……」
フメイ「そうなんだ」
ユウリ「およ? 主ら……明日出立と聞いたぞよ」ヌッ
フメイ「あ、ユウリ」
聖女「はい。ユウリさんとも明日でお別れですね……」
ユウリ「寂しいぞよ……。わらわのこと、忘れるでないぞ」
妖精「ユウリこそ、頭を腐らせて忘れないようにね」
ユウリ「フフフ、わらわの術は腐敗に強いぞよ」
聖女「生命温泉に沈んでも存在を保てたくらいですし、かなり強力なのは間違いなさそうです」
ユウリ「ところで主ら、どうやって降りる気ぞ?」
妖精「ロンドンに下山坑道を案内してもらうことになった。あ、ロンドンってわかる? いつも兜かぶってるドワーフの」
ユウリ「ふむ……。では、わらわが良い抜け道を教えようぞ」
妖精「えっ? まあ……じゃあ聞くだけ聞いてみようかな」
ユウリ「フフフ……こう見えてわらわ、長生きで山に詳しいぞよ」
聖女「長生き……と言って良いのでしょうか……」
↓1コンマ
01-60 雪崩で塞がってる道を教わった……
61-90 通る予定の坑道を教わった
91-00 埋蔵金の場所を教わった
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 22:38:47.57 ID:ocjzibqeO
はい
558 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 23:49:28.65 ID:0DPW1a2I0
ユウリ「ここからあっちに行って、そっちに行って、こっちに行ったところに……道があるぞよ!」
妖精(最初に通ろうとして雪崩で塞がってた道だ……)
ユウリ「フフフ……良き旅路を歩むのが良いぞよ」
聖女「ありがとうございます。ユウリさんも、竜神村の人たちと仲良くお過ごしくださいね」
ユウリ「無論ぞ。もし主らが死んだらわらわを喚ぶが良い。黄泉返らせてしんぜようぞ」
フメイ「えー、リビングデッドはやだ」
ユウリ「わがままは良からぬぞ」
◇
―ソフィアの研究所
割れた試験管「」
よくわからない機械「」
曲がりくねった配線「」
クロシュ「」キョロキョロ
リュアン「えっと……どうして、またここに……?」
レイン「奴の目論見はサインの復活だったことが判明しているけれど、背後関係や他の繋がりも洗っておく必要があるわ。ここの研究は絶対に表に出してはならないものだし、もし奴を支援していた組織なんかがあったなら潰さねばならない」
アッシュ「ロマンに決着を付けたと思ったら、今度は元テロリストと極悪兵器売買組織との仁義なき抗争に巻き込まれるのか俺……!?」
レイン「あなたたちが勝手に付いて来たんでしょう……。実際ソフィアは紛れもない武器商人でもあったから、そういう犯罪組織との抗争に巻き込まれる可能性はあるわ」
ロンドン「ウチらのシマに勝手にこんなもん作られて、黙って放っとくわけにもいかんのよね。面倒ったらありゃしねェけども」
アッシュ「まあ……俺も今は燃え尽きてるとこだし、別にいいぜ。犯罪組織との戦いってのも面白そうだしな」
リーシア「私はただの興味本位ですねぇ。使えそうなモノがあれば持って帰ろうと思ってましたけど、厄ネタにしかならなそうですかねえ」
地に落ちた高周波振動刃「」
レイン「……まあ、こういう道具なら持って帰っても良いんじゃないかしら。最大の問題は、死者を蘇らせ得るあの技術の方だから」
*
559 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/05(火) 23:50:15.58 ID:0DPW1a2I0
ガサゴソ…
レイン「……ん?」
机の片隅に置かれた写真立て『』
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』
レイン「……」
リュアン「あっ……これ……」
クロシュ「サインさんと……ソフィアさん……?」
レイン「……みたいね……」
リュアン「このソフィアさん……今の私と同じくらいの年齢、ですかね……?」
レイン「……ええ。リーリア戦争の時も……丁度これくらいだったわ」
リュアン「……こうして見ると……普通の男の子と、女の子みたい、なのに……。この当時には、もう戦争に行って……」
レイン「………戦争なんてなかったら……。セイントレアが、あんな国じゃなかったら……。もっと違う出会い方も、あったのかもね……」
クロシュ「……」
レイン「ふふ、今更何言ってるのかしら私。そんなこと考えたって、何の意味もないのに……」
クロシュ「レインさん……ソフィアさんの、こと……今でも、きらい……?」
レイン「………ええ。嫌いよ。大嫌い」
クロシュ「……」
レイン「……でも……」
クロシュ「……?」
レイン「同じ人を、好きになって……その愛に、命を捧げた……。悔しいけれど……認めざるを得ない。今回は……私の、負け」
クロシュ「……!」
リュアン「レインさん……!」
レイン「……あ〜、やめましょこんな話! 馬鹿馬鹿しいったらありゃしないわ!! さっさと奴の情報や使えそうな物資を漁るわよ!」
リュアン「は、はい!」
クロシュ「ん!」
↓1コンマ
01-40 固形食料
41-70 高周波振動刃
71-90 魔導機関銃
91-00 副腕+魔導再現器
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/05(火) 23:52:11.84 ID:UY79sOUTo
何かあるかな
561 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 00:24:07.14 ID:ZhIMWp890
魔導機関銃「」ドン!
リュアン「わっ!? これ……あの弾丸をものすごい勢いで発射する鉄砲!」
レイン「……幸か不幸か、無傷ね……。持っていけば使えるけれど……」
クロシュ「!」ピコン!
レイン「……あなたの体格じゃ、構えることすら難しくないかしら?」
クロシュ「わたし……スライム!」モニョモニョ…
モニョモニョモニョ…ポン!
ガトリングクロシュ「〜〜!!」モニョニョ
リュアン「わあ!? クロシュちゃんがでっかい鉄砲を構えちゃった……!?」
レイン「流石ね……。そういえばあなた、力はかなり強いのよね……」
ガトリングクロシュ「えっと……ここ、こうして……」モニョモニョ
キュイィーン―
四方八方に飛び散る弾丸「」ガガガガガガガガガッ!!!!
ガトリングクロシュ「んわあああああ!!?!!?!??」ガタガタガタ
リュアン「わああああああ!!?!?!?!?」
レイン「ば、馬鹿!! 止めなさい!!! 早く止めて!!!」
カコン― キュルキュルキュル―…
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
リュアン「し、死ぬかと思った……」
レイン「本当にもう……! ソフィアが撃つよりも怖かったわよ……!?」
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ…
レイン「このグルグル回転して撃ちまくる巨大な銃は反動が大きすぎる……。使うならしっかり練習することよ。良いわね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
☆魔導機関銃を拾いました
実戦で使うには練習する必要があります
◇
562 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 00:36:11.46 ID:ZhIMWp890
レイン「……さて、めぼしいものは粗方回収したわね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
リュアン「何かわかりましたか……?」
レイン「まあ……奴の取引先とか、スポンサーとか、いろいろね……」
ロンドン「しかしまあ、山を騒がせた悪の発狂科学者が、まさか恋する乙女だったなんてねェ……。世の中わからねェもんだ」
アッシュ「恋の力ってなスゲーもんだなあ。こんな地下深くを大改造して、何年も前に死んだ人を蘇らせちまうなんて……」
リーシア「私には理解できませんねぇ……。美味しいものを食べて、あったかい寝床で寝る……生きてくって、それで十分と思いませんか?」
アッシュ「俺はちょっと、わかるよ。ソフィアにとっては……勇者サインが、何よりも大切なロマンだったんだろ。それを笑う気にはなれねえ」
ロンドン「ロマンかぁ……。アッシュ坊やも一端の口を聞くようになったじゃないの」
アッシュ「坊やってなんだよ!? 俺はもう26だぞ!?」
ワイワイ ギャヤギャヤ
レイン(……)
レイン(……ほんと、馬鹿馬鹿しいわね……。今更……何を感傷的になっているのかしら、私……)
真顔のサインとそっぽを向いたソフィアが写っている写真『』コトン
クルッ
スタ スタ …
レイン(……さよなら、サイン)
レイン(………さよなら、ソフィア)
レイン(…………さよなら……私の、初恋……)
◆
563 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 00:40:59.68 ID:ZhIMWp890
本日はここまで。次回はヴィトナちゃんたちと群れの仲間ごっこ編、夢の中で遊ぼう編、禍神と福神編、アインズとの決闘編です
ソフィアとの戦いを終えて、思い思いに過ごすクロシュたち。愛に生き、愛に溶けたソフィアの末路は、正しいものだったのか。メアリーとの問答に悩み、考え、さらに悩みながら、クロシュは少しづつ考えを深めていく。
エルダーサキュバスにもまた、青春があった。
ある男に恋をし、ある女といがみ合う――人間と何ら変わらぬ、心があった。
全ては運命に流され、溶け、消えていった。
ただ一人取り残されたエルダーサキュバスは――静かに別れを告げ、歩き出す。
奇跡はもう、起こらない。
それでは、本日もありがとうございました。次回はたぶん明日更新できたら更新の予定です
なおクロシュ氏の射撃技能は「使えなくもない」級なので、大きい機関銃を扱うにはしっかり練習する必要があります。さいわいパワーだけはあるので、がんばるのが良いでしょう
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 01:59:39.19 ID:v6F9sVCHO
デロデロ問題解決したらソフィアとサインは戻ってくるという意味では一番ハッピーエンドじゃないか
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 02:41:00.87 ID:R83hON1ko
おつ
いきなり大型機関砲を扱うのは難しそうだけど、貴重な大火力の飛び道具だから身につける価値はありそうだ
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 13:05:29.00 ID:vcDEDXfso
おつおつ
レインさん…切ない…
頑張って重戦車クロシュになろう!……なれる?
567 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 16:02:59.83 ID:ZhIMWp890
デロデロ問題を解決すれば、デロデロ化した人やモノやスライムが帰ってくる可能性はあります。クロシュたちもそれを目的としている面があるため、これが解決したらソフィアさんやサインさんが戻ってくる可能性があると言えるでしょう。しかしながら、もしデロデロから戻れるとしても実際に戻るかどうかは本人の意思に委ねられるかもしれません。そうなった時にソフィアさんとサインさんが戻ることを選ぶかどうかは今のところ未知数と言えるでしょう
クロシュ氏が拾得した鉄砲は、ロスチャイルド・インダストリー社製らしからぬ無骨で重厚なデザインの魔導重機関銃です。地面への設置や戦車・大型ワイバーンへの積載を前提とした高重量・大反動仕様ですが、筋力やパワーがあれば携行使用も可能となっています。そしてクロシュ氏はスライムなので、これを携行して使うことができます。なおスライムのクロシュ氏にとってもすごい重さと反動なので、幼女の姿ですぐに使いこなすのはとても難しいかもしれません。しっかり射撃練習すれば、労力に見合った戦果を期待できるでしょう
レインさんは人間から見ればすごく年上のお姉さんですが、エルダーサキュバスという種で考えればまだまだ若いようです。この一連の出来事を終えて、レインさんは一つの区切りを付けました。彼女が今後どのような運命を歩むかは明らかになっていませんが、きっと今までよりも良い方へと向かうことでしょう
クロシュ氏が重戦車のパワーを得られるかどうかは、今のところ未知数です。クロシュさんは防御寄りの戦闘を得意としているので、堅牢な装甲で自分や仲間を守りつつ機銃や主砲の大火力で制圧する重戦車の作法は実際相性が良いかもしれません。クロシュさんが好んでいるカタツムリも、種によってはそういう戦術を得意としていることがあります
568 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 16:04:11.51 ID:ZhIMWp890
―大山脈 雪原
ヴィトナ「クロシュ! こっちだ!」
クロシュ「ヴィトナさん!」トテトテ
ヴィトナ「よく来た」
ボレアスルクスA「ワオン!」
ボレアスルクスB「ハッハッハッ」
フメイ「おお〜、あの時の綺麗なわんこたち」
ヴィトナ「わんこ?」
フメイ「フメイたちの住んでるとこもいる。わんこ」
ヴィトナ「そうなのか!」
妖精(クロシュたちの集落にいるのは犬だと思うけど……まあ、野暮なことは言わないでおこう……)
セイン「食料は大丈夫か?」
ヴィトナ「温泉湧いて、少しあったかくなった。なんとかなりそうだ」
フメイ「おお〜」
ヴィトナ「クロシュ、山の神にあっためてもらうよう言ったと、聞いた。ありがとう」
クロシュ「うん!」
ヴィトナ「今日は、お礼したい。美味いもの、食べよう」
クロシュ「!」パァァァ
フメイ「うまいもの!」
セイン「……良いのか? 少し暖かくなったと言ってもすぐに食料が生えてくるわけではないだろう」
ヴィトナ「恩には恩だ。掟にもそう書いてある」
妖精「私たちは余裕があるから、自分たちが食べる分を優先してね」
↓1コンマ
01-10 ホワイトメガロザメ(強敵)
11-40 シカ
41-70 イノシシ
71-90 ユキマグロ
91-00 ダイヤモンドダストガニ
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 16:07:42.62 ID:BdKJlhfE0
あ
570 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:47:02.05 ID:ZhIMWp890
ボレアスルクスA「」シュタタタッ
ボレアスルクスB「」シュタタタッ
イノシシ「プギーッ!!」ドドドドッ
回り込むヴィトナ「」バッ
ヒュオオオッ――
イノシシ「プギッ!?」
カチコチ…
氷漬けイノシシ「」カチンコチン
フメイ「おお〜!」
セイン「氷魔法が使えたのか……!」
妖精「いや……これは自然魔法! 雪と氷に特化した自然魔法だ!」
クロシュ「そうなの?」
ヴィトナ「そうなのか?」
*
―ボレアスルクスの巣穴
焚き火「」パチパチ
焼きイノシシ肉「」コンガリ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
ボレアスルクスたち「〜〜♪」ハグハグ
セイン「美味い」モグモグ
妖精「なるほど。生まれつき使える魔法なんだ」
ヴィトナ「ああ。魔法とは、知らなかった」
妖精「まあそりゃそうだよね。妖精も、自然魔法を魔法と思って使ってるやつはあんまりいないし」
ヴィトナ「妖精も、私たちの仲間なのか?」
妖精「系統としては全くの別だけど、同じ力を使えるって意味じゃ同類……仲間って言えるかも」
ヴィトナ「おお、そうなのか」
妖精「自然魔法が使えるなら精霊も見える?」
ヴィトナ「せいれい?」
妖精「私たち妖精みたいな姿で……例えば、より雪と氷に特化してて、吹雪の日なんかにはしゃいでる奴」
ヴィトナ「……あ、あれ……精霊……!? 死神じゃない、のか……!?」
妖精「ええっ!? 死神じゃないよ! 確かに鬱陶しい時もあるけど……」
ヴィトナ「でも、あいつらが連れて来る猛吹雪……たくさんの生き物、凍えて、死ぬ……」
妖精「あ、ああ〜……」
妖精(自然環境が過酷な場所じゃ、無邪気な精霊も死をもたらす脅威か。考えてみれば当然だ)
ヴィトナ「私たち、寒さに強い。でも、獲物が凍えたら、どうしようもない。だから……あいつら、苦手だ」
妖精「ま、まあ……あいつらは吹雪ではしゃいでるだけで、あいつら自身が吹雪を連れてきてるわけじゃないから……たぶん……」
☆イノシシを食べて元気になりました
明日の終わりまで、余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5を得ます
*
571 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:47:31.16 ID:ZhIMWp890
スライムクロシュ「」zzz
フメイ「」zzz
セイン「」zzz
妖精「あらまあ、ごはん食べたら丸まって寝ちゃって」
ヴィトナ「ここ、安全。妖精も、お昼寝するのが良い」
妖精「じゃあそうさせてもらおうかな」スッ
モニョッ
スライムクロシュ「」zzz
妖精「クロシュたんぽ使おっと」
◆
―クロシュの夢 会議室
セイン「――!」バッ
秩序クロシュ「あ、セインちゃん起きた!」
楽観クロシュ「セインちゃん!」
セイン「……これは……どういうことだ?」
フメイ「クロシュの夢の中だって」
セイン「なるほど」
中庸クロシュ「理解が早い……」
混沌クロシュ「流石セインちゃん」
妖精「ねえクロシュ……ちょっと、セキュリティというか……無防備すぎじゃない? 心の奥深くに他の人をほいほい呼び込んじゃだめでしょ」
中庸クロシュ「わたしが信頼してる人しか、入れないとおもう」
悲観クロシュ「うん……。カリスとか、絶対、入れない……」
セイン「なぜ僕たちをここに呼んだんだ?」
中庸クロシュ「呼んだんじゃなくて……入っちゃっただけ、とおもう……。わたし、けっこうそういう体質みたい……」
フメイ「んー……やっぱり、ちょっと心配……。クロシュ、誰でも信頼しちゃいそうだし」
悲観クロシュ「わたしもそうおもう……」
楽観クロシュ「そんなことないとおもう!」
混沌クロシュ「でもここってわたしの領域だから、悪いやつなんて簡単にねじふせられるんじゃないの」
秩序クロシュ「前に、リリーツィアさんに、ひどい目にあわされたよね……?」
混沌クロシュ「あっ……」
中庸クロシュ「せきゅりてぃ……強化した方が、いいかも……」
◆
572 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:48:15.21 ID:ZhIMWp890
―ダウンの家
玄関「」ガチャッ
クロシュ「ただいま……!」
聖女「おかえりなさい、クロシュさん。ヴィトナさんたちと楽しく遊べましたか?」
クロシュ「うん!」
聖女「それなら良かったです」
クロシュ「……! 本、読んでた?」
聖女「え? いえ、読んでいませんが……あれっ?」
テーブルの上に置かれた本『福神と禍神』
聖女「福神と禍神……ダウンさんが置いたんでしょうか?」
クロシュ「……読んでみる?」
聖女「そうですね……ちょっと気になるタイトルですし、読んでみましょうか」
マネキ「禍神だの福神だのが気になるのか?」ヒョコ
クロシュ「わ!」
聖女「あなたは……マネキさん!」
マネキ「いかにも」
聖女「……マネキさんも、神?なんですよね……? では……禍神と福神についてお聞きしても良いですか?」
マネキ「聞いてどうする? と普段なら問い返すところだが……お前たちには聞く権利があるか」
クロシュ「そうなの?」
マネキ「厳密に言えば、権利はない。そもそも、あらゆる行為には許可も権利も必要ないのだ」
クロシュ「??」
マネキ「言葉を厳密に運用すれば、齟齬が生じにくい――という話だ」
聖女「とりあえず、聞いたら答えてくれるということですか?」
マネキ「そうだ」
573 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:50:09.37 ID:ZhIMWp890
聖女「ええと、では……マネキさんは、福神ですか?」
マネキ「そうとも言える」
クロシュ「そうなんだ」
聖女「そうとも言える、ということは……そうでないとも言えるのですか?」
マネキ「そうだ」
クロシュ「そうなの?」
マネキ「吾輩は福神であり、禍神である」
クロシュ「わっ!?」
聖女「……運命神ですか?」
マネキ「そのように言われることもある」
聖女「じゃあ……私の力は――」
マネキ「それは吾輩の関知するところではない」
聖女「えっ? でも、運命神って……」
マネキ「吾輩は運命神の一側面に過ぎない。言うなれば、化身の一つである」
聖女「化身……!」
マネキ「そうだ。吾輩は運命神の化身の中でも、世への干渉に消極的な個体である」
聖女「消極的……つまり、積極的な化身の方もいらっしゃるのですか?」
マネキ「そうだ。そういう奴がしばしば信仰や畏怖を得て、福神や禍神などと呼ばれるようになる」
聖女「……あれっ、もしかして私も化身だったり?」
マネキ「力を持ち続けていれば、いずれそうなっていた可能性はあろう。今のお前は、少し運命に干渉する力を持っているだけの普通の人間だ」
聖女「化身は初めから化身というわけではないのですか?」
マネキ「いいや。初めから化身として生じる者がほとんどだ。お前のように祝福を受け、力を行使する内に理(ことわり)から外れて化身の一つとなってしまう者も極稀にいるが――そういう例は極めて少ない。ほとんどはお前のように途中で力を失うか、尋常な生命として死を迎える」
聖女「そうなのですね……」
クロシュ「そういえば……マグヌスさんが……禍神が、すべての生命、呪ったって……言ってた……」
マネキ「それも祝福の一つだ」
聖女「ええ……!?」
マネキ「そうだ。心からの祈りを捧げる者――身の丈に合わぬ、届かぬ願いを抱く者へ――運命を切り開く力を与える。恐らくそういうものだ」
聖女「……もしかして、それは……善意だったのでしょうか……」
マネキ「本体か、あるいは化身の一つか。何を思ってそんな祝福を与えたかなど吾輩の関知するところではない」
聖女「そうですか……。マネキさんは、本当に不干渉なんですね」
マネキ「この前お前たちに与えてやったように、全くの不干渉というわけでもない」
クロシュ「そうなんだ」
マネキ「今日はやらんぞ? 吾輩がどちらかに肩入れしたら、公平な決闘にならん」
クロシュ「わ! 知ってるの?」
マネキ「当然だ。吾輩は神であるゆえ」
☆マネキさんから禍神と福神のことを聞きました
◇
574 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 21:56:56.28 ID:ZhIMWp890
―夕方
樹氷の森
ヒュオオオオオオオ――…
背を向けて立つアインズ「……来たか」
ザッ
クロシュ「……アインズさん」
クルッ
アインズ「……」スッ
竜角の槍「」シャキン
クロシュ「……」スッ
ラティアの大盾「」ガシン
ヒュオオオオオ――…
リュアン「クロシュちゃん……!」
フメイ「クロシュ……負けないで……!」
妖精「クロシュ……」
聖女「怪我をしませんように……」
セイン「……」
ダウン「それでは――両者、準備は良いわね?」
アインズ「ああ」
クロシュ「」コク
ダウン「では――始め!!」
――決闘 アインズ・ベールグラッド――
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 21:59:11.47 ID:ljy2j5DLo
さて
576 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 22:22:01.19 ID:ZhIMWp890
タンッ
竜角の槍「」ビビビビッ!!
クロシュ「っ!」
ラティアの大盾「」カンカンカンッ!
アインズ「流石に正面の守りは堅いな……ならば!」バッ
ビュンッ!
クロシュ「わっ!?」
リュアン「アインズさんが、クロシュちゃんを飛び越えて――」
ザシュッ!!
クロシュ「〜!!」モニャッ!!
聖女「と、飛び越えざまに一突き!」
フメイ「わああ!! ずるい!! クロシュは盾だけなのに、ずるい!!!」プンスコ
セイン「盾以外を持ち込まなかったのはクロシュ自身だ……」
妖精「うう、クロシュ……!」
クロシュ「〜〜…」ジリ
アインズ「……」ジリ
竜角の槍「」シャキン
クロシュ「……」ジリリ
クロシュ(……つよい。守るだけじゃ、勝てない……武器が、いる……)
クロシュ(……ロンドンさんから、もらった本……読んだ……)
クロシュ(武器の……つくりかた……!)
モニョモニョ…
黒い刃「」ポン!
クロシュ「……」シャキン
アインズ「……武器を生成したな。どう来る……」ジリ
クロシュ「……」ジリリ
シュバッ
ギンッ!!
↓1コンマ
01-50 敗北
51-70 優勢
71-00 会心
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/06(水) 22:30:01.05 ID:VJY9n4jdo
まだおわれない
578 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:53:27.37 ID:ZhIMWp890
黒い剣閃「」シャシャッ!!
アインズ「!」ギンギンッ!
クロシュ「」タンッ!
ポン!
トカゲクロシュ「」シュタタタッ
リュアン「黒い剣で激しく切り込んだと思ったら……クロシュちゃんが消えた!?」
セイン「いや、消えていない! トカゲの姿による高速移動だ!」
聖女「ええっトカゲ!?」
シュタタタタッ
アインズ「見失ったか……!? どこから来る……!?」ジリリ
シュタタタタタッ
シュバッ
黒い刃「」シャンッ!!
ギン――バキッ!
折れた黒い刃「」ボムギ
クロシュ「んわ!!?」
アインズ「……一歩速ければ、危なかった」
竜角の槍「」ブォンッ!!
ドッギャァァァァァン!!!!
クロシュ「んわあああああ!!!?!?」ドッギャァァァァン!!
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
ダウン「はいそこまで! 勝者、アイ――」
デロデロ…モニョモニョモニョモニョ…
ズンッ――
アインズ「!?」
聖女「えっ……!!?」
フメイ「わ……わわ……!!?」
リュアン「ええっ……えええっ……!!?」
ダウン「まあ……まあまあまあ……!!!」
「クロシュちゃんをいじめる悪い子は、だあれ?」ズン…
セイン「あれは……まさか……」
妖精「ど、どうして……お前が……!!」
アインズ「か……かあ、さん……!!?」
赤黒い巨竜に擬態したクロシュ?「ん〜……? あ、アインズ」ズン
妖精「セレナディア・ベールグラッド!!!?!?」
579 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:54:33.58 ID:ZhIMWp890
セレナディア「ん〜……あ、決闘中だったんだっけ? それじゃ第二ラウンド、いく?」バサッ
アインズ「っ……!?」
セレナディア「んふふ……アインズがどれくらいおっきくなったか、お母さん見てみたいなあ?」
アインズ「ふっ……ははははっ!! いいだろう……母さん――悪竜セレナディアよ、いざ尋常に――」ググググ
ドンッ!!
巨竜アインズ「ギャオオオオオ!!!!」
ドガァァァァン!!!! ドガァァァァァン!!! ギュオオオオオッ!!!
バサッバサッバサッ ブオンッ!! ドグオンッ!! ドッギャァァァァン!!!!
*
アインズ「はあっ、はあっ……」グググ
セレナディア「ふぅ〜、これくらいにしとこっか。クロシュちゃんもクタクタみたいだし」ドスン
アインズ「……どういう状態なんだ。それは」
セレナディア「クロシュちゃんの中にいるの、私。すごいでしょ」
アインズ「……わけがわからないが……」
セレナディア「アインズ……おっきくなったねぇ」
アインズ「……ああ」
セレナディア「ねえ、ごはんは毎日食べてる? どんなもの食べてる? ちゃんと食べてる?」
アインズ「食べることばかりか!」
セレナディア「食べるのが一番大事でしょ?」
アインズ「……フッ……そうだな……。毎日ちゃんと、美味いものを食べてる。村の人たちのお陰でな」
セレナディア「おお〜。やっぱりこの村は良いとこだったんだねぇ。アインズをここに任せて良かったよぉ」
アインズ「……どうして、置いてったんだ」
セレナディア「ん〜……まあ、私って世間じゃ悪竜だったからねぇ。一つ所に留まるのも、子供を連れ回すのも、ちょっと危なかったのよね」
アインズ「……そうか」
セレナディア「……寂しかった?」
アインズ「………少しな」
セレナディア「アインズ〜〜!!」ズズズ
アインズ「うわっ!? その巨体ですり寄って来るな!!!」
◇
580 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:55:26.11 ID:ZhIMWp890
―夜
ダウンの家
クロシュ瓶「」デロロロ…グッタリ…
アインズ「すまん……。お前の負担を一切考えず、母さんと共に暴れ回ってしまった……」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「気にしないで。それより気持ちは晴れた? だって」
アインズ「ああ。凄まじい想定外ではあったが……まさか、母さんと会えるとは……。感謝するぞ、クロシュ……!」
クロシュ瓶「〜〜♪」モニョニョ
妖精「ふふ。クロシュもがんばった甲斐があったって」
アインズ「ああ……! ところで母さん……セレナディアは、今もクロシュの中にいるのか?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「たぶんそう、だって。あの決闘でやられた時に、星脈の方からセレナディアが入ってきた……らしい」
クロシュ瓶「〜〜」モニョニョ
アインズ「一度クロシュに食べられた縁、ということなのか? 何とも不思議な話だが……お陰で、私は母さんと会えて、話ができたということだな」
妖精「まあそういうことだね」
アインズ「……クロシュたちは、明日また旅に出るそうだな」
妖精「うん……。えっと、セレナディアとは、また離れ離れになっちゃうけど……」
アインズ「ああ、それは良い。元々二度と会えるとは思っていなかったし、クロシュの中で生きていることもわかったんだ。それでもう、十分すぎるさ」
クロシュ瓶「〜」モニョ
アインズ「……今日は、本当にありがとう。弱体化してるというのに、痛い目に合わせてすまなかったな」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
アインズ「ははっ……ああ、次はお前がちゃんと力を取り戻してからだ。それまで、私もさらに研鑽を積んでおくぞ」
クロシュ瓶「〜!」モニョ!
☆アインズとの決闘に敗北しましたが、竜角の大槍を取り戻しました
◆
581 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/06(水) 23:56:35.72 ID:ZhIMWp890
本日はここまで。次回、竜神村を出発して次の目的地へ編です。お楽しみに
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/07(木) 02:51:20.37 ID:OtEoW80no
おつ
おお、こちらにも奇跡が…少しずつ力も取り戻してきて良い傾向だ
次は大陸北部の何処かかな?全域で人間超排斥傾向らしいしどうなるやら
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/08(金) 00:59:59.71 ID:KqH4usOAo
悪竜の血族だけどアインズはほんとにまともドラゴンよね
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 10:55:14.28 ID:WDjKp4LfO
これはメアリーを絆すよりも先にクロシュがデロデロに説き伏せれるパターン
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 14:08:45.94 ID:Z9ZGhd3F0
リュアンは気付いてないみたいだけど、レインを許した時点でリュアン自身はデロデロ化を望む理由が少し消えかけているのかも
586 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 20:13:34.58 ID:fSXgg9S50
セレナディアさんは強い力を持つ竜だったため、星脈に落ちてしまった後もある程度自力でクロシュを探すことができたようです。それにより、クロシュを見つけて戻ることができたのだと思われます。今後もこの調子で力を取り戻すのが良いでしょう
今現在聞いた話によると、大陸北部は恐ろしい人間排斥地帯となっているそうです。しかしながらレイン氏やダウン氏もリアルタイム情報を熟知しているわけではないため、実際にどうなっているかは闇に包まれていると言えます。気をつけるのが良いでしょう
アインズ氏は龍神の末裔であり悪竜の子ですが、それらと異なり邪悪ではないようです。竜神村で生まれ育ったことが関係しているのか、アインズ氏本人の気質によるものなのかは、今のところわかりません。なお悪竜セレスティア・ベールグラッドはすごく龍神的な性格・気質の持ち主であったと言えるそうです。セレナディアちゃんも悪竜ですが、食べること第一なので実のところあまり龍神的ではないようです
クロシュ氏はもともとデロデロを最初に世へ示した者であり、デロデロを良いものと思う姿勢は実のところずっと変わっていません。しかしデロデロを嫌がる者の存在を認識し、いろいろ考えたり悩んだりしてきたようです。今回のソフィアさんデロデロ化という決着は、やはりデロデロは全てを解決する――というクロシュ氏の最初の視点を補強することに繋がったのかもしれません。そして今後クロシュ氏がどのように考えていくかは、今のところ未知数と言えます
リュアン氏は、以前ほどデロデロ信仰に熱心ではありません。それはリュアン氏自身が他力による救済を求めなくなったことや、憎しみを捨てるよう努め始めたこと等の変化が大きく関係していると言えるかもしれません。とはいえリュアン氏は聖人ではないので、救われたい気持ちは依然として持っており、憎しみも完全に捨てきれてはいないようです。そして自分以外の者も救われて欲しいという気持ちもあるため、デロデロを否定することはできないようです
587 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 20:14:06.37 ID:fSXgg9S50
―朝
竜神村
朝の日差し「」キラキラ
精霊の幌馬車「」ポン!
セイン「……それじゃあ、僕は集落の方へ戻る。健康診断と、あちらの加勢に行かなければならない」
クロシュ「ん!」
フメイ「無理しちゃだめだから」
セイン「ああ、わかっている。……山を越えた先の北部地方となると、僕も光速移動ですぐに救援に向かうのが難しくなる。お前たちも十分に気を付けて、無理をしないように」
メアリー「光速移動なのに、すぐの救援が難しいのですか?」
セイン「ああ。光速移動はほとんど瞬間移動と同じだが、遮蔽物や霧、雲を通り抜けることができない。そして光速移動の魔力消費は、距離ではなく回数によるところが大きいんだ。この山を越えようとするならかなりの回数が必要になる。そうなると恐らく山越えする前に魔力切れする」
メアリー「なるほど……最速の移動手段と思っていましたが、意外と弱点があるのですね……」
リュアン「……あの、ところでメアリーさんは……」
メアリー「………どうすれば良いのでしょう?」
妖精「あー……とりあえず、まだ処分保留で……。しばらく穀潰しでいてもらう……」
メアリー「!」パァァァ
聖女「すごく嬉しそうです」
メアリー「すごく嬉しいです。導師クロシュと共に、巡礼の旅を続けられるなんて……」
妖精「勝手に巡礼の旅にしないで欲しいんだけど……」
*
村長「世話になった。できればもっと礼をしたいところだが……」
妖精「温泉は湧いても食べ物がすぐに増えるわけじゃないでしょ。今は村のことを優先してよ」
アインズ「ああ……。本当にいろいろ助かった。感謝する」
クロシュ「うん!」
ダウン「これからも大変だろうけど頑張ってねぇ。応援してるわ」
フメイ「ん」
レイン「リュアン……あなたたちも、生きなさいよ。変なとこで死ぬんじゃないわよ」
リュアン「はい……! レインさんも……!」
ヴィトナ「また、来い。お前たち、仲間だ。仲間、歓迎する」
クロシュ「うん!」
ユウリ「死した時はわらわを訪れよ。眷属にしてやるぞよ」
聖女「か、考えておきます……」
アッシュ「さあて、じゃあ俺は南側に降りるとすっか」
リーシア「坑道下山ルートのご案内、いります?」
アッシュ「お、じゃあせっかくだし頼もうかね。今回の冒険は通常の坑道をあんまり通らなかったしな!」
588 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 20:14:33.62 ID:fSXgg9S50
ロンドン「お〜い、そろそろ行くよ〜」
クロシュ「!」
フメイ「ん」
リュアン「竜神村の皆さん……ありがとうございました!」
聖女「どうか皆さん、お元気で!」
妖精「竜神村と、それに関わった者たちに……精霊の加護がありますよう」
セイン「では僕は南へ帰ろう。お前たちも、元気で」
クロシュ「ん!」
リュアン「セインくんも、ありがとう!」
フメイ「体、大事にしてね」
聖女「集落の皆さんのこと、よろしくお願いしますね」
妖精「この子たちのことは任せて」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
――大山脈編 完
クリアボーナス
↓1コンマ
01-60 満腹度最大値+2、運命賽、竜角の短剣
61-90 ↑+世界樹の石炭
91-00 ↑+会心賽(判定時に会心と書き込むと、コンマに関わらず最上の結果となる。一度使うとなくなる)
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 20:17:51.95 ID:ye1O26BJ0
あ
590 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 20:49:30.14 ID:fSXgg9S50
―大坑道 北部方面
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
竜角の短剣「」ポン!
妖精「竜の角を削って作られた短剣なんだって」
リュアン「竜の角……!」
聖女「竜神村では、偉業を成し遂げた者にこれが贈られる習わしがあるそうです」
フメイ「フメイたち、偉業を成し遂げたってこと?」
妖精「そういうこと。この短剣自体が立派で美しい品物だけど、鋭い刃物としても一級品だし、おまけに竜の加護もある」
クロシュ「わあ……!」
☆竜角の短剣をもらいました
竜神村への出入りが自由になります
また、刃物としても使えます
*
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
フメイ「……ん?」
世界樹の石炭「」ポン
聖女「これは……世界樹のクッキーです!」
クロシュ「わあ……!」
妖精「石炭……なぜこの馬車に? 一体誰が――」
張り紙『大山脈平定お疲れ様やで! これはマグヌスはんからのお届けもんや! 今後ともドノヴァン商店をよろしゅう!』
フメイ「マグヌスはあのおおきいのだよね。ドノヴァンっていうのは……誰だっけ?」
聖女「あの黒シルクハットの行商人さんですね……」
リュアン「マグヌスさんのこと……どうして知ってるんでしょうか……」
妖精「あの行商人……何者……?」
世界樹の石炭「」ポン
クロシュ「……食べて、いい……?」
妖精「あ、うん。見た感じ怪しい魔法とか呪いはなさそうだし、どっちかというとマグヌス由来の強い生命の力を感じるから、食べて大丈夫」
クロシュ「ん!」
モニョモニョ モグモグ メラメラメラメラ
石の賽「」コロン
白い賽「」コロン
☆世界樹の石炭が [6/8] になりました
☆運命賽を1つ手に入れました(6個)
☆会心賽を1つ手に入れました(2個)
◆
591 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 21:39:18.28 ID:fSXgg9S50
―北部地方 南リーリア湿原 1日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇セイン [勇者スライム]
武:魔銀の剣 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書 竜角の短剣
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・なし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
592 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 21:39:43.64 ID:fSXgg9S50
―大山脈 北部の麓
坑道の出口「」ガタンゴトン
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
ロンドン「デロデロ巡礼者御一行、北部へご到着〜」
リュアン「ここが……大陸の、北部……!」
遥か彼方へ広がる湿原「」ヒュオオオオ――
フメイ「これ……地面、デロデロ!」ツンツン
ぬかるんだ地面「」グジュ
ロンドン「大陸北部は大体こんな感じだよ。今は初夏だから綺麗な緑に覆われてるけど、冬になれば全面が凍りついて、それはそれで美しいんさ」
聖女「初夏……そういえば、暦上は初夏でしたね……。大山脈が寒すぎて季節感がおかしくなっています……」
リュアン「初夏……でも、南側に比べるとすごく涼しいというか……ちょっと肌寒いくらいです」
ロンドン「北部は寒冷地だからねえ」
綺麗に整備された木道「」ポン!
妖精「……それより、木道がすごく綺麗に整備されてるんだけど」
ロンドン「おん? そうだね」
リュアン「何か問題があるんですか?」
妖精「いや……北部で最も大きなリーリア国は10年前に滅亡してるはずでしょ。それなのに……なんでこんな辺鄙なとこの道が綺麗に整備されてるの」
リュアン「……あっ。確かに……変ですね……」
聖女「この付近に熱心に道路整備する人がいるんでしょうか?」
フメイ「あ、わかった。ドワーフでしょ、こういうの得意そうだし」
ロンドン「ブブー。ウチらは関わってません。山や坑道の周辺は多少整えたりするけどね」
フメイ「ええ? じゃあなんで?」
ロンドン「さあ、知らんね。ここ何年かでリーリアが劇的に復興を遂げたなんて噂もあるけど、あたしらドワーフは山を出ないからわからん」
妖精「ええっ!?」
リュアン「劇的に……復興!?」
ロンドン「行ってみりゃわかんじゃない?」
☆中央大陸北部地方に到着しました
新たなる旅路へ進みます
↓1〜2コンマ 道中ランダムイベント
01-10 強敵
11-30 ぬかるみにはまった(腹-1)
31-35 綺麗な水 (腹+1)
36-40 ミズゴケ (腹+1)
41-45 湿地きのこ (腹+2)
46-50 ロータス根 (腹+2)
51-55 ソセジの穂 (腹+3)
56-60 ヌマイモ (腹+3)
61-65 オオキイヒル (腹+4)
66-70 ガマガエル (腹+4)
71-75 ヌマタニシ (腹+5)
76-80 ザリガニ (腹+5)
81-85 リーリアベリー(腹+8)
86-90 ヌママグロ (腹+10)
91-00 リーリアシロガネガニ(腹+20)
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 21:41:16.44 ID:tlwnM7dPO
あ
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 21:41:18.35 ID:DbKIC47R0
あ
595 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 22:05:57.68 ID:fSXgg9S50
https://gzo.ai/i/NsYka7O.png
―北部地方 南リーリア湿原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
クロシュ「〜〜!」キョロキョロ
リュアン「……どこもかしこもぬかるみだらけです……。この木道が整備してあって良かったですね」
妖精「や、この程度のぬかるみなら大丈夫だよ。水の精霊にも協力してもらえることになってるから、走れるはず」
リュアン「ええっ!? すごい!」
聖女「まあ……大山脈登山の時も、猛吹雪の上り坂を普通に進めていましたからね……」
フメイ「普通の馬車は雪の上り坂を登れないの?」
聖女「登れません」
フメイ「そうなんだ」
*
―昼
南リーリア湿原
湿地きのこ「」ポン!
綺麗な水「」ポン!
妖精「というわけで……今日のお昼ごはんは、水ときのこ!」
クロシュ「わ〜!」パチパチ
フメイ「わ〜」パチパチ
聖女「わ〜」パチパチ
リュアン「わ、わ〜……」パチ パチ…
妖精「……リュアンは、ちょっと物足りない?」
リュアン「そ、そんなことないです! お水は貴重ですし、この湿地きのこも焼いて食べるとすごく美味しいって本に書いてありました!」
聖女「……人間にとって栄養不足なのは間違いないですね……」
妖精「まあそうだよね。足りない分は船旅ビスケットとか干し肉を食べよう」
*
焚き火「」パチパチ
焼き湿地きのこ串「」コンガリ
焼き湿地きのこ串「」コンガリ
焼き湿地きのこ串「」コンガリ
焼き湿地きのこ串「」コンガリ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
リュアン「うう……自分が恥ずかしくて情けないです……。クロシュちゃんとフメイちゃんは文句一つ言わず美味しく食べてるのに……」モグモグ
妖精「でもそれは仕方ないよ。スライムは優れた消化能力を持ってるから、同じものを食べても人間よりたくさん栄養を吸収できるんだ。クロシュが普段大食いなのに空腹に強いのは、少ない食料でたくさんの栄養を補給できるからなんだよ」
リュアン「な、なるほど……。勉強になります」
聖女「……あれ? つまりクロシュさんは、たくさん栄養を吸収できるスライムの体でたくさん食べている――つまり、ものすごくものすごい栄養を必要としている、ということでしょうか!?」
妖精「……そ、そういうことかも」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ モグモグ
☆きれいな水と湿地きのこを食べて余剰満腹度を3獲得しました
◆
596 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 22:49:36.85 ID:fSXgg9S50
―夕方
南リーリア湿原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
妖精「日がだいぶ傾いてきた。どこかに良い感じの野営地があれば良いんだけど……」
フメイ「……あっ! あそこ、あれ!」ビシッ
草原の広がる高台「」サワサワ
クロシュ「わあ!」
聖女「高台です!」
リュアン「あそこなら馬車を落ち着けられそうですね……!」
妖精「よし! じゃあ今夜はあそこで野営としよう!」
◇
―夕方
南リーリア湿原の高台
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
クロシュ「……!」
フメイ「誰かいる」
妖精「本当だ。あれは――」
小さな碑「」
跪いて祈る白金髪ロングの少女「……」
聖女「碑と……祈る、女の子……?」
リュアン「碑があるってことは……勝手に野営したらまずいでしょうか……?」
立ち上がってこちらに振り向く白金髪ロングの少女「」スクッ ジッ
クロシュ「!」
フメイ「こっち向いた」
妖精「とりあえず聞いてみよう。ここで野営して良いかどうか」
*
597 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 22:50:35.17 ID:fSXgg9S50
精霊の幌馬車「」ピタ
クロシュ「こんにちは……!」トコトコ
白金髪ロングの少女「はい、こんにちは」ニッコリ
妖精「こんにちは。ちょっと良い? 私たちは旅の者なんだけど」
白金髪ロングの少女「ここで野営して良いかって?」
妖精「うん。良い?」
白金髪ロングの少女「そうだなあ……じゃあ、そこでお祈りしてってくれる? そしたら、良いよ」
聖女「お祈り……。あの碑について、お聞きしてもよろしいですか?」
白金髪ロングの少女「うん……。あれはね……10年前、ここで野営していた難民たちの、お墓」
聖女「!」
妖精「!」
リュアン「……!」
クロシュ「……」
フメイ「……」
白金髪ロングの少女「……あ、当時ここにいた全員が死んじゃったわけじゃないよ。私もその一人だったもの。でも……ちょっと、何割か……死んじゃったから」
聖女「……そう、だったのですね……。私たちのような旅の者でも良ければ……是非、ご冥福をお祈りさせてください」
白金髪ロングの少女「うん……お願いします」
*
小さな碑「」
クロシュ「」ナムナム
フメイ「」ナムナム
聖女「」ナムナム
リュアン「」ナムナム
妖精「」ナムナム
白金髪ロングの少女「ありがとう……」
妖精「ん……どういたしまして」
*
598 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 22:52:19.21 ID:fSXgg9S50
―夜
南リーリア湿原 碑の高台
焚き火「」パチパチ
白金髪ロングの少女「……デロデロ化を止める為に、旅をしてる?」
クロシュ「うん」
妖精「あれ、あんまり驚かない?」
白金髪ロングの少女「ん〜とね……デロデロ化っていうの、ここじゃ起きてないんだ」
クロシュ「!!?」モニャッ!?
フメイ「んえ!?」
妖精「ええっ!?」
聖女「えっ!!?」
リュアン「!!?」
白金髪ロングの少女「わ。そっちの方が驚いてない?」
妖精「そ、そりゃ驚くよ!! だって今、世界中が白影スライムが発生して、デロデロで……!!」
白金髪ロングの少女「噂じゃ聞いたことあったけど、本当だったんだ……」
クロシュ「わわ……」
聖女「本当にこっちでは起きてないんですね……。デロデロ騒ぎが……」
白金髪ロングの少女「うん」
妖精「どういうことなんだ……。北部地方で一体何が起きてるんだ……」グルグル
白金髪ロングの少女「北部地方以外で何かが起きてるんじゃないの?」
妖精「それはそうなんだけど……あなた……あ、名前聞いても良い?」
白金髪ロングの少女→リリア「あ、うん。私は……リリアって言うの。よろしくね」
☆祈る者リリアと出会いました
南リーリア湿原 碑の高台で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 22:54:31.99 ID:KXG52UFv0
妖精、フメイたんぽでくつろぐ
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 22:54:49.24 ID:9ClyeOTvo
メアリーと王国やリーリア関連で雑談
なんならメアリーの血筋のコンプレックスについて解消する
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 22:56:22.57 ID:ye1O26BJ0
リリアとお話し
602 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 23:11:19.38 ID:fSXgg9S50
クロシュ「リリアちゃん!」
リリア「うん。よろしくね、クロシュちゃん」
フメイ「リリア、いつもここでお祈りしてるの?」
リリア「ううん。今日はたまたま……お休みをもらって、来たの」
妖精「お休み? お仕事の?」
リリア「うん。何のお仕事かは……まだ秘密!」
リュアン「……でもここって周りに何もないし……リリアちゃん、どうやって来たの? 馬車とかもないよね?」
リリア「ふっふっふ……私、ちょっとだけ魔法が得意なんだ。例えば……ほらっ」フワッ
フヨフヨ
宙に浮くリリア「どう? 空を飛ぶ魔法」フヨフヨ
クロシュ「わあ!」
リュアン「すごい!」
妖精「……!?」
ストン
リリア「まあこんな感じだから、移動手段にはあんまり困ってないの」
聖女「なるほど……。ですが、女の子の一人旅は危険です。次からは、信頼できる強い方と一緒の方が……」
リリア「……そうだね。万が一ってこともあるだろうし、次からはそうしようかな」
何の話をする?
↓1〜2選択
1.デロデロについて
2.今のリーリアについて
3.10年前の難民について
0.自由安価(できないことはできない)
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 23:13:53.75 ID:9sBo7Wcvo
2
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 23:14:46.53 ID:emrqMp6qO
2
605 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 23:15:54.11 ID:fSXgg9S50
被ってしまったので再安価です
↓1選択
1.デロデロについて
3.10年前の難民について
0.自由安価(できないことはできない)
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/09(土) 23:19:20.56 ID:wXxihUZZO
3
607 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/09(土) 23:27:10.58 ID:fSXgg9S50
リリアと今と昔の話をすることが決まったところで、本日はここまで
大山脈を越えてついに北部地方へ到着したクロシュ一行。そこは初夏の爽やかな風が通り抜ける、広大な湿原だった。
そして湿原を進んだ一行が出会ったのは、祈る少女リリア。彼女は何を思い、こんな場所に一人で祈りを捧げていたのか? 今リーリア国はどうなっているのか? 10年前、ここで何が起きたのか? 様々な疑問が渦巻く中、リリアから語られるものとは――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
次回の更新でリーリア情勢などが開示されるかと思いますので、その後改めて登場人物募集の告知なども行いたいと思います。よろしくお願いいたします
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 01:14:50.52 ID:Ds5dWjnSo
おつ
どうやら北部編は壮大な話になりそうだ…
あと毎度画像が見れないのはおま環かしら?
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 09:45:52.62 ID:shECogJMo
リーリアにセイントレア王族いますってかなりやばい事態になるんじゃ
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 10:59:55.04 ID:tHrKZKryo
おつおつ
実際燃費に見合うくらいは色々できるからクロシュ…
611 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:04:21.53 ID:Qh7Y/iOD0
https://gzo.ai/i/CsL5HEh.png
北部地方での冒険がどのようなものになるかは今のところわかりませんが、大きな流れがありそうな気はします
メタなことを言えば、デロデロの巻における中盤の山場みたいな感じを想定しています。そんな感じで臨んでいただけると良いかもしれません
画像はこちらの方でも見れなくなっていたため、再アップロードしたいと思います。なぜか時々すごい勢いでデリートされてしまうようです
リーリアにセイントレア王族がいると、ものすごくまずいことになりそうな気がしますが、実際にどうなるかは今のところ闇に包まれています。このことが今後どのような影響を及ぼすかは未知数ですが、なるようになると言えるかもしれません。きっと大丈夫でしょう
クロシュさんは大食いスライムですが、実のところ栄養の吸収効率も良いようです。吸収効率が良いのにドカドカ飲み食いしているとまるで穀潰しのようですが、一応それなりにがんばってはいるはずなので、決してタダ飯食らいというわけではない……と擁護しておきたいと思います。今後とも大食いあかちゃんスライムの活躍をご期待くださいませ
612 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:06:19.97 ID:Qh7Y/iOD0
クロシュ「………10年前の、こと……聞いても、いい……?」
リリア「あ〜……やっぱり気になるよね。うん……せっかくお祈りしてくれたんだもん、教えてあげる……」
◆
https://gzo.ai/i/z28lVv3.png
―10年前
南リーリア湿原
凍りついた湿地「」
白金スライム「〜〜!」ピョンピョン
「リリ? どうしたの?」
白金スライム→リリ「〜〜」モニョモニョ
ユキイチゴ「」ポン!
「わあ……! これ……リリが見つけたの!?」
リリ「〜〜」モニョニョ
「えっ……? リリはもう食べたの?」
リリ「〜〜」モニョモニョ
「だめだよ、リリも食べなきゃ」
リリ「〜〜」モニョモニョ
「スライムは少し食べるだけで大丈夫だからいい……? それ、本当……?」
リリ「〜〜」ピョンピョン
「まあ……確かに元気そうだけど……。でもお腹が空いたら我慢しちゃだめだよ。リリが見つけたんだからね」
リリ「〜!」モニョ
◆
613 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:10:16.97 ID:Qh7Y/iOD0
―南リーリア湿原 難民野営地
カビたパンの欠片「」
オークの男「おい!! これは俺んだろうが!?」ガシッ
魔族のリーダー「ああ……? リーダーに口答えする気か?」
バギィッ!!
オークの男「ぐああっ!」ドガッ ゴロゴロ
キャァァァァ!! マタケンカカヨ…
魔族の医者「喧嘩は止せ。無駄な体力を使うな」スッ
魔族のリーダー「弱者はすっ込んでろ……!」ブォン!!
バキィッ ドゴッ! ゴロゴロ
オイイーシャサンニナニシテンダクラァ!! アンダトテメァァァ!!!
ドガッドガッ バギッ ボムギッ ドギャァァァン!!!
キャァァァァァァ!!!! タスケテクダサイ!! ハァ…ウンザリダヨ…
血を流して倒れたオークの男「」ピクピク
魔族のリーダー「医者だかなんだか知らねえがテメェは追放だ……。二度とリーリアの地を踏むんじゃねぇぞ……」
血を流す魔族の医者「……」ヨロ
「イーシャさん……! 大丈夫……!?」トテトテ
リリ「〜〜!」モニョニョ
魔族の医者「……私は問題ない。だが……もうここにはいられないようだ」
「そんな……」
リリ「〜〜…」モニャニャ…
魔族の医者「大丈夫だ。生き延びる術には長けている。私としては……君たちの方が心配だ」
「えっ……?」
魔族の医者「……食料が足りんのだ。この先も平等に分け合えば、全員が等しく餓死するだろう。奪い合いを許容するなら……力を持つ者だけは、冬を越せるだろうが……」
「……」
魔族のリーダー「おいガキ共ォ? そいつと話してたらお前らも追放すんぞ」ヌッ
「……ねえ……なんでこんなことするの? イーシャさんはお医者さんなんだよ。そんな人を追放しちゃったら――」
ガシッ ググッ
「ぎゃっ!?」
魔族のリーダー「ああん……? 口答えするってんならガキでも容赦しねェぞ……?」
「うぐぐ……」
魔族のリーダー「リーリアじゃ力こそ全てなんだ。ザイル様がそう決めたんだよ。弱ェ奴ァ生きる価値がねェってことだ。わかったか?」
「……だから……もっと力のあるセイントレア王国に負けて……こうなった、ってこと……?」
魔族のリーダー「――!! テメェ……このクソガキャァァァ!!!!」ブォンッ!!
ドガッッッ!!
「ぐえっ!」
リリ「〜〜!!!」モニャニャ!!! オロオロ
魔族のリーダー「……ガキだから、これで勘弁しといてやる……!!! だが次また同じことを言ってみろ……食料にしてやっからなァ……!!?」
「………」
◆
614 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:11:58.14 ID:Qh7Y/iOD0
―夜
南リーリア湿原 野営地のテント
リリ「〜〜…」モニョニョ…モニョモニョ…
「ありがと、リリ……。良くなったよ……」
リリ「〜〜…」モニョモニョ…
「ごめん……私が、口答えしちゃったせいで……リリまで、居づらくなっちゃったよね……」
リリ「〜〜」フルフル
「イーシャさん大丈夫かなあ……。あ、私たちの方が大丈夫じゃないんだっけ……」
リリ「〜〜…」モニョニョ…
「明日から……どう、し……よ……」カクン
「……」zzz
リリ「……」
モニョモニョ ピョン
◆
―朝
南リーリア湿原 野営地
「……リリ? リリ?」キョロキョロ
「リリ、どこにいるの……? リリ、リリ……!?」
*
「あのっ……! リリ、見てない……!?」
オークの男「俺は見てねぇが……」
ゴブリンの男「いなくなっちまったんかい……?」
「うん……!! 今朝起きたら、どこにもいなくて……!!」
◇
―南リーリア湿原
「リリ!! リリ、リリ!!」タッタッタッタッ
「はあ、はあ、はあ……どこにも……いない……」ハァハァ
「違う……!! 寂しがりのリリが、一人ぼっちでどこかに行くはずない……!!」
「探さなきゃ……見つけて、あげなきゃ……!!」フラフラ
◆
615 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:14:11.75 ID:Qh7Y/iOD0
―数日後
南リーリア湿原 野営地のテント
「……はぁ、はぁ……」ガタガタ
痩せたゴブリンの男「嬢ちゃん……! くそっ、すげぇ熱だ……! こんな時にイーシャさんがいてくれりゃあ……!」
テント入口「」バサッ!
痩せたオークの男「リリが見つかったぞ!! 野営地の近くで動けなくなってた!!」ズカズカ
ゴブリンの男「本当ですかい!!?」
オークに抱えられた弱ったリリ「……」グッタリ
オークの男「すげぇ弱ってんだ!! お前スライム語わかるだろ、なんとかしてくれ!!」
ゴブリンの男「ええっ!? お、おいしっかりしろい! どうしたんでぇ!?」
弱ったリリ「〜〜…」モニョ…
大量のユキイチゴ「」ポポポポポン!
ゴブリンの男「!?」
オークの男「へっ……!? こ、こいつぁ……」
弱ったリリ「〜〜…」モニョモニョ
ゴブリンの男「こ、これを……嬢ちゃんとみんなで、分けろ、って……」
オークの男「馬鹿野郎!! 真っ先にお前もだろうが!!!」
テント入口「」バサッ
痩せた魔族のリーダー「ほう……良いモン持って来たじゃねェか……」ユラァ
オークの男「テメックソリーダー野郎……!!」
魔族のリーダー「言ったよなァ……? ここじゃ力こそ全て……食料の回収、ご苦労だったぞ……!!」シュバッ!!
オークの男「殺す!!!」シュバッ!!
ドガッ!! ザシュッ!! ドグォン!! バギャッ!!
ドッギャァァァァァン!!!!
「はぁ……はぁ……」
(リリ……リリ……どこにいるの……リリ……)
(早く……リリを、探しに行かなきゃ……。きっと、一人ぼっちで、寂しがってる……)
モニョモニョ… モニョモニョモニョ…
(……あまい……ユキイチゴの、味……?)モグモグ
(リリ……ユキイチゴ、探すの……上手だったな……)モグモグ
(ちゃんと……食べてるかな……)モグモグ
(リリ……無理して……ないよね……)
◆
616 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:15:14.80 ID:Qh7Y/iOD0
―さらに数日後
南リーリア湿原 野営地のテント
「……はっ!?」ガバッ
隻眼になったゴブリンの男「おぉ……! 起きたか嬢ちゃん……!!」
「リリは……リリはどこ……!?」キョロキョロ
ゴブリンの男「……っ」
「ゴブリンのおじさん……!! リリは、リリは……!!?」
ゴブリンの男「………リリは……」
魔族のリーダー「ようやく起きたかァ? クソガキが」ヌッ
「……っ!?」
魔族のリーダー「ハハッ、あのスライムなら死んだぞ? 俺の為にユキイチゴをせっせと集めてくれてな? 自分じゃ一粒も食わないで、殊勝な奴だった。生きてりゃ俺の手下にしてやっても良かっ――」
パキン――
◆
617 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:17:24.17 ID:Qh7Y/iOD0
―現在
南リーリア湿原 碑の高台
リリア「それから……この野営地では、力こそ全てっていう規範が撤廃されて……みんなで力を合わせて生きていくことになったの……。めでたし、めでたし……だね」
スライムクロシュ「〜〜…」ジワワ…ポロポロ…
フメイ「……」ジワワ…ギリリ…チリチリ…
リュアン「ま、待ってください! 今の流れで……どうやって、力こそ全てっていう方針が撤廃されたんですか……!?」
リリア「……たくさんの命が、犠牲になったから……。そのことを踏まえて、みんなで話し合ったの。それで……これからはそういうやり方をやめて……リリみたいに、優しい生き方をしようって……みんなで、合意したの。それだけだよ」
聖女「……うぅ……ぎ、犠牲に……なった人たちには……もう…届きませんが……! 彼らの、想いは……命はっ……!! 決して……けっして……!!」ポロポロ
リリア「……ありがとう……。みんなの為に……リリの為に……涙を、流してくれて……」
妖精(……いや、おかしい……。話を聞く限り、その魔族のリーダーだった奴が素直に力の支配を手放すとは到底思えない)
妖精(一体……何が起きたんだ? 当時の難民たちの間で……)
*
リリア「それから春が来て……その野営地で起こった新しい理念は、リーリア中に広まっていってね。それからリーリアは立ち直って、生まれ変わったの」
妖精「! じゃあリーリアが劇的な復興を遂げたっていう噂は――」
リリア「うん。本当のことだよ」
リュアン「!」
リリア「各地に散らばっていたリーリア難民たちも、新しい理念のもとで一丸となって復興に取り組んだの。二度と悲劇を繰り返さない――二度と痛みも苦しみを生み出させない――みんながその願いを分かち合って、どの国よりも強く、固く、一つに団結した。それが今の――真正リーリア」
妖精「真正……リーリア?」
リリア「そう。遥かな時を越えてようやく至った、真実にして正当なるリーリア。それが、今のこの国」
クロシュ「わあ……!」
聖女「すごいです!」
フメイ「ふうん……」
リュアン「真実にして……正当なる……」
リリア「良かったら復興した首都にも遊びに来てね。君たちなら歓迎するから」
☆10年前の難民野営地でのことと、現在のリーリアのことを聞きました
◇
618 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 21:20:50.13 ID:Qh7Y/iOD0
―夜
碑の高台 精霊の幌馬車
頭を抱えて突っ伏すメアリー「……」
クロシュ「メアリーさん……!?」
リュアン「わ、どうしたんですか!? 具合が悪いんですか……!?」
メアリー「いいえ……。セイントレアの……罪の重さに……吐き気を、催し……」
リュアン「あっ……も、もしかしてリリアちゃんとのお話が聞こえて……?」
メアリー「………セイントレアは……永劫に渡り地獄で責め苦を受けるべき、最低最悪の、悪鬼羅刹、鬼畜外道の……邪智暴虐そのもの、です……」
フメイ「ん。全部セイントレアのせい。ドゲザして、リリに謝って、ユキイチゴを毎年たくさんお供えしなきゃだめ」
メアリー「はい……。その通りに……」
幌馬車の入口「」バサッ
リリア「わ〜、精霊さんの馬車! ほんとにここで寝ても良いの?」
聖女「はい、もちろんです!」
リリア「ありがとう。……あれっ、なんか重い空気……」
土下座メアリー「リリア様」ババッ
リリア「わっ! あなたも、デロデロを止める旅の仲間?」
土下座メアリー「いいえ……私は、わけあって彼らの捕虜となっている……メアリー・ロード・セイントレアと申します……」
リリア「えっセイントレア……!?」
土下座メアリー「はい……。この度は……私たちセイントレアが……あなたの国へ、多大なる……苦痛と、かなしみを……」
リリア「ああ……うん……。でもあなた、大した力もないお姫様の一人でしょ? 謝られても困るかなあ……」
土下座メアリー「」グサッ
リリア「それでみんなが帰って来たり、苦しみが癒やされたりするわけでもないし……。私としても、咎のないお姫様を責める気にはなれないよ」
土下座メアリー「……申し訳ありません……。身勝手な謝罪を押し付けてしまい、申し訳ありません……」
リリア「えっと……私にどうして欲しいの……? 許すって言えば、良い……?」
土下座メアリー「……いいえ。許さないでください。決して……」
リリア「ええ……」
土下座メアリー「許されてしまっては……いけないのです……。私たちは……」
リリア「……」
リリア「……それでも……リリなら、きっと許すと思う。あなたのこと……」
メアリー「……」
リリア「私たちも……許すよ。そういう……誰かを恨んだり、憎んだり、許さないって気持ちは……10年前に、置いてったから」
メアリー「………」ジワワ…
リリア「ごめん。許さないで欲しいっていう、あなたの気持ちは……叶えてあげられない」
メアリー「い、いえ……良いのです……。私が……私たちを、許しませんので……問題、ありません……」
リリア「そ、それは……問題ないって言えるの……?」
フメイ「許すとか許さないとか……何の話してるんだっけ?」
聖女「……ちょっと複雑ですね。許されたいのに、許されたくない……。人は、そういう矛盾した気持ちを抱いてしまうことがあるのです……」
リュアン「……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票 何か口出ししてみる?
1.そっとしとく
2.わたしも許すと言う
3.代わりに許さないと言ってみる
0.自由安価(票数は内容ごと)
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 21:22:45.33 ID:qlKoXSLi0
2
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 21:25:04.22 ID:/Y2lRD250
0とりあえずハグしてよしよししてみる
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 21:26:38.34 ID:x0c4QXHHO
>>620
622 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 22:15:38.01 ID:Qh7Y/iOD0
モニョモニョ…ポン!
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
モニョッ
メアリー「……!? 導師クロシュ……何を――」
モニョモニョ…モニョモニョモニョ…
メアリー「はぅぅ……い、いけません……私は、あなたからこのようにされる資格など……」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョモニョ
フメイ「む〜……クロシュ、最近フメイ以外にモニョモニョしすぎ……」
聖女「私もモニョモニョされたいですねえ……」
リュアン「気持ち良いのかなあ……」
妖精「してって言えばしてくれると思う……」
リリア「……ふふ」
フメイ「?」
リリア「……なんだか……リリのこと、思い出しちゃって……」
フメイ「!」
リリア「リリも……つらい時、ああいう風にモニョモニョしてくれたから。スライムの子って、やっぱりそういうとこがあるのかな」
妖精「くっつきたがりなところはあるよね」
☆メアリーにモニョモニョしました
◆
623 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 22:16:11.06 ID:Qh7Y/iOD0
―夜
精霊の幌馬車
スライムクロシュ「……」zzz
スライムフメイ「……」zzz
妖精「……」
妖精(フメイ……バーニングスライムの力を持っているけれど、バーニングスライムのように常にマグマのような熱を発してるわけじゃないみたい)
妖精(ちょっとだけ……どれくらいの熱なのか、触ってみよう)スス
モニョ
妖精(! ほんのり……クロシュよりもあったかい……! やっぱり、熱の力があるから……?)
スライムフメイ「……」ジト
妖精「わっ!」コテッ
モニョモニョ…ポン!
フメイ「妖精……なに?」
妖精「あ、ええと……フメイってバーニングスライムみたいだけど、熱さはどれくらいなのかなって思って」
フメイ「ふうん。どれくらいなの?」
妖精「ぽかぽかだった」
フメイ「そうなんだ」
妖精「たまにはクロシュたんぽじゃなくてフメイ自身がフメイたんぽになっても良いんじゃない?」
フメイ「んー……? あ、そっか」
妖精「うん」
フメイ「でもクロシュはもう寝ちゃってるし……妖精、お試ししてみる?」
妖精「え、私?」
フメイ「うん。なに、やなの?」
妖精「全然やじゃないよ!」
フメイ「ん」
デロデロ…ポン!
スライムフメイ「〜〜」モニョモニョ
妖精「じゃあお言葉に甘えて……」モニョッ
ポカポカ…
妖精(あ、これすっごいあったかい……)
スライムフメイ「……」zzz
妖精(フメイもう寝ちゃってる……。私も今日はこれで寝ちゃおうかな)
zzzzzz…
◆
624 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 22:16:50.63 ID:Qh7Y/iOD0
―北部地方 南リーリア湿原 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
光属性の中級魔導書 オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書 竜角の短剣
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・なし
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
625 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 22:18:20.95 ID:Qh7Y/iOD0
―2日目 満腹度 [16/14]
南リーリア湿原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
リリア「わ〜、良い乗り心地だねえ」
クロシュ「うん!」
風の精霊『でしょ〜。のんびり乗ってってね〜』ヒュルヒュル
リリア「うん。そうさせてもらうね」
聖女「目的地へはあとどれくらいですか?」
妖精「この速度なら、たぶん明後日の朝くらいには到着すると思う。ただ……行き先がこの方面だと――」
リリア「首都に着きそうだね」ヒョコ
妖精「そう。リーリアの首都に到着しそうな予感がする……」
リュアン「えっと……これは、クロシュちゃんが星脈を通して見た大きなデロデロを目指してるんですよね?」
妖精「そのはず……。でも、この国ではデロデロ化が起きていない……。どういうことなんだこれは……」
フメイ「リリア、首都にでっかいスライムとかいない?」
リリア「普通のスライムならいるよ!」
クロシュ「わあ……!」
聖女「オリシン国のシュヴィーさんが知ったら喜びそうですね……!」
リリア「……ところで、私も乗っちゃって良かったの?」
妖精「ん? まあ別に1人増えたくらいじゃ大して変わらないし。でも飛べるなら飛んでった方がもっと速いと思うけど」
リリア「お休みはまだ残ってるから大丈夫! 君たちのこと、もっと知りたいし」
クロシュ「わあ……!」
リリア「でも明後日からお仕事だから、今夜か明日の朝には首都に戻るよ。だからそれまで、よろしくね」
☆本日の終わりまで、旅にリリアが同行します
↓1〜2コンマ 道中ランダムイベント
01-10 強敵
11-30 ぬかるみにはまった(腹-1)
31-35 綺麗な水 (腹+1)
36-40 ミズゴケ (腹+1)
41-45 湿地きのこ (腹+2)
46-50 ロータス根 (腹+2)
51-55 ソセジの穂 (腹+3)
56-60 ヌマイモ (腹+3)
61-65 オオキイヒル (腹+4)
66-70 ガマガエル (腹+4)
71-75 ヌマタニシ (腹+5)
76-80 ザリガニ (腹+5)
81-85 リーリアベリー(腹+8)
86-90 ヌママグロ (腹+10)
91-00 リーリアシロガネガニ(腹+20)
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 22:19:16.33 ID:shECogJMo
あ
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/10(日) 22:20:50.63 ID:XMM/wy960
さて
628 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 22:37:35.87 ID:Qh7Y/iOD0
―南リーリア湿原
綺麗な沼「」キラキラ
クロシュ「わ〜!」
フメイ「きれい!」
妖精「ここで休憩してこっか」
*
精霊の幌馬車「」キキッ
スライムクロシュ「〜〜!」ピョンピョン パシャパシャ
フメイ「わ〜!」ピョンピョン パシャパシャ
リリア「わあ〜!」パシャパシャ
リュアン「わわっ水かけないでよお!」パシャパシャ
聖女「ふふ……すっかり打ち解けています」
妖精「そうだねえ……」
メチッ!
スライムクロシュ「!?」モニャッ!?
クロシュに吸い付くオオキイヒル「」チュー
スライムクロシュ「〜〜!!?!?」モニャニャニャ!!?!?
リリア「あっそれはオオキイヒル! 毒はないけど、ずっと吸い付かれると血とか栄養をいっぱい吸われちゃうから気を付けて!」
スライムクロシュ「〜〜!!!」モニャモニャ ジタバタ
フメイ「このお! クロシュから離れ――」
メチッ!
フメイに吸い付くオオキイヒル「」チュー
フメイ「んわ〜!!?」
*
焚き火「」パチパチ
焼きオオキイヒル「」コンガリ
焼きオオキイヒル「」コンガリ
焼きオオキイヒル「」コンガリ
焼きオオキイヒル「」コンガリ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
リュアン「うっ……こ、これ……食べられるんですか……?」
リリア「毒はないはず……あ、でも人間にとってはどうだったかな……。ごめん、人間の消化器官には詳しくないからわかんない……」
聖女「えっ……!? も、もう食べちゃいました……!」モグモグ
妖精「人間が食べても大丈夫だよ。オオキイヒルは見た目はけっこうアレだけど、毒はないし栄養も豊富だと思う」
リュアン「そ、そうなんですか……。妖精さん、詳しいんですね」
妖精「妖精は毒に詳しいんだ。他の生き物より毒に弱いから」
リリア「命に関わる問題なら詳しくならざるを得ない……ってことだよね」
妖精「そういうこと」
☆綺麗な水とオオキイヒルを食べて元気になりました
余剰満腹度を1と4獲得しました
◆
629 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 23:57:37.98 ID:Qh7Y/iOD0
―夕方
南リーリア湿原 農村
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
ウシ「モオー」
ヒツジ「メエー」
ニワトリ「コッコッコ」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ウシ……ヒツジ……ニワトリ!」
リリア「ここはノーソン村。湿原の環境を利用して農業や酪農をやってるんだよ」
リュアン「すごいです!」
聖女「これが復興の力……!」
妖精「今夜はここに泊まって行っても良いかな?」
リリア「もちろん良いと思う!」
◇
630 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 23:58:16.09 ID:Qh7Y/iOD0
―夕方
農村の宿屋
カランコロン
宿屋のおじさん「おお!? リリア様!?」
リリア「うん。今夜6人、泊まっても良いかな?」
宿屋のおじさん「そりゃもちろんです!! お部屋は空いてますよ!!」
リリア「良かった。ありがとう」
フメイ「リリア……さま!?」
リュアン「リリアちゃん……偉い人だったの!?」
リリア「ああ〜……えっと……。隠してたわけじゃないんだけどね……」
カンカンカン! カンカンカン!
「賊が出たぞ〜!」「であえであえ〜!」
クロシュ「!」
聖女「賊……!?」
宿屋のおじさん「おっと……すみませんね、リリア様のお客様方。ここ最近は平和だったので、この鐘を聞くのも久しぶりなのですが……」
妖精「……落ち着いてるね? 村に賊が入って来たってのに」
宿屋のおじさん「はは、ええ。我々には大いなる加護がありますので。すぐに収まりますよ」
リュアン「で、でも……」
フメイ「焼きにいこ!」
クロシュ「ん!」シュタッ
聖女「そ、そういうわけなので! 私たちも加勢に行きます!」タタッ
宿屋のおじさん「ああっ、お客様方がそんなことする必要はないですよ! ああ行っちゃった……」
リリア「ふふ……でも、丁度良かったかも」
宿屋のおじさん「リリア様?」
リリア「私も行ってくるね。加護≠ェちゃんと機能してるかどうか、たまには確かめなきゃ」スタスタ
カランコロン…
◇
631 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/10(日) 23:58:44.82 ID:Qh7Y/iOD0
―農村 広場
賊A「オレたちに近づくんじゃねェー!!」
粗末な槍「」ブンブン
賊B「それ以上近づいたら……こっ殺すぞっ!!」
粗末な剣「」ブンブン
囲んでにじり寄る村人の男「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の女「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の老人「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ
フメイ「……!?」シュタ
クロシュ「……??」
妖精「……えっ!?」
リュアン「こ、これは……!?」
聖女「どういう状況なのでしょうか……!?」
囲んでにじり寄る村人の男「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の女「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の老人「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ
賊A「ハァー、ハァー……や、やめろ……近づくな、来るな……!!」ガクガク
賊B「こ……殺す……ほ、本当に殺すぞ……殺すぞっ……!!」ガクガク
囲んでにじり寄る村人の男「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の女「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の老人「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ
賊B「あ、あ、アアアアアア!!!!」バッ
振り上げた粗末な剣「」グアッ
にじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ
振り下ろされる粗末な剣「」グオオオオッ!!
瞬間移動空穴「」ヴォン!
空クロシュ「!!」パッ!
妖精「あっ!? 女の子と賊の間に瞬間移動したクロシュが割って入って――」
フメイ「クロシュ!!!!」
ピタッ―
寸前で止まった粗末な剣「」
空クロシュ「…………?」
賊B「………お、お……?」
カラン カラン
地に落ちた粗末な剣「」
地に落ちた粗末な槍「」
632 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/11(月) 00:00:08.35 ID:G8s9rqrR0
賊A「……オレたち……何してんだ?」
賊B「………なんか、アホなことやってたな」
村人の幼女「おじちゃんたち、改心した?」ニコニコ
賊A「おお。改心した」
賊B「悪かったねえ。おじさん、ちょっと早まっちまったんだ」
村人の老人「間違いは誰にでもあることじゃ。次から気を付ければ良い」
村人の女「そうですよ。まだお若いんですから」
村人の男「これからはリーリアの為に……平和の為に、争いを無くす為に……この国の民として、働いてくれるね?」
賊A「おお、もちろんだ!」
賊B「償わせてくれ! 今ものすごく平和の為に働きてえ気分なんだ!!」
ワイワイ キャッキャ
クロシュ「…………????」
フメイ「ど、どうなってるの?」
リリア「ふふ……真正リーリアの団結、見てくれた?」スタスタ
聖女「リリアさん!」
リュアン「あ、あの……これは一体、どういうことなんですか!?」
リリア「真正リーリアは……あらゆる争いの根絶を目指しているの……。これは、その加護の一つ……。この地では、決して争いが起こらない。そして争いを望む者は、反転して平和を求めるようになるの」
妖精「なっ……!?」
リリア「ふふ……真正リーリアの良さ、わかってくれた?」ニッコリ
妖精「これは……洗脳だ!! こんな洗脳によってもたらされた平和なんて――」
リリア「……じゃあ妖精さんは、あの人の剣で、あの女の子の頭が割られていた方が良かったって思うの?」
妖精「違うよ!! そんなやり方しなくたって――」
リリア「じゃあ……あの賊の頭をかち割るの?」
賊A「〜〜!」ワイワイ
賊B「〜〜!」キャッキャ
村人たち「〜〜」ワイワイ
妖精「!」
リリア「彼らもまた……困窮した末にこんな暴挙に出てしまった、救うべき民に違いないの。なら……こうやって仲間≠ノ入れてあげて、共に働けるようにしてあげた方が……良いんじゃないかな?」
聖女「ですが……そこに自由意志は、あるのでしょうか……?」
リリア「……自由意思っていうのが……誰かを傷付けたり、奪ったり、殺したりする意思のことなら……そんなもの、必要ないよ」
聖女「……!」
リリア「短い間だけど……君たちと一緒に旅ができて、楽しかった」クルッ
クロシュ「リリアちゃん!」
リリア「首都で待ってる。君の理想と私の理想、どっちが正しいか……決着を付けたくなったら、いつでも来てね。クロシュちゃん」フワッ
フヨフヨ…ヒュオオオオオ――
クロシュ(リリアちゃんは……空を飛んで、帰ってった……)
クロシュ(リリアちゃんの、理想……。争いを止めて……世界を、平和にすること……)
クロシュ(………考えなきゃ……)
☆祈る者リリアと別れました
◆
633 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/11(月) 00:29:53.13 ID:G8s9rqrR0
本日はここまで
ついに明らかとなる、真正リーリアの真実。それはあらゆる紛争の根絶を掲げた、絶対理想主義の国だった。
そして宣戦布告とも取れる発言をしたリリアの真意は、未だ推し量れず。あかちゃんスライムたちもまた、心を巡らせる。
真の正しさとは。真実にして正当とは。本当のしあわせは、どこに――
それでは本日もありがとうございました。
なお真正リーリア国の情報が明らかになった為、ここで登場人物募集の告知をいたします
◆
〈中央大陸北部〉
■概要
大陸を横断する大山脈より北の大地。平均気温が低く、冷涼な土地が多い。
かつて栄華を誇った魔族の大国リーリアや、人間の都市国家スノウタウンがあった。
現在、リーリア国は真正リーリアとして復興を遂げている。
■生態系
広大な湿地帯があり、大陸南部とは一風変わった生物種が見られる。
湿地帯にはザリガニがいる他、優れた薬効を持つ希少植物なども発見されている。
しかし湿原の奥地には極めて危険なヘルザリガニが潜んでいるため、注意が必要である。
〈真正リーリア〉
■概要
指導者リリアによって劇的な復興を遂げたリーリア国。
あらゆる争いの根絶を掲げ、国民一丸となって世界平和を目指している。
真正リーリア国内では一切の差別・争いなどが勃発せず、完全な平和と平等が実現している。
かつての国王ザイルにより掲げられた「力こそ全て」という規範はどこにもない。
ここでは誰もが仲良く手を取り合い、明日への希望を胸に抱く。
涙の一粒すらこぼれ落ちない、真実にして正当なる国である。
■産業
湿原を利用した酪農業が盛ん。
リーリア湿原特有の薬草類などを原料とした薬や嗜好品も数多い。
ステライトの埋蔵量がとても多く、装飾品などに加工されたものが積極的に輸出されている。
■情勢
この国では白影スライムが発生しておらず、スライム類の者もデロデロ化していない。
そのため他の国や地域が白影スライム対応に追われる中、この国は平常運行を維持している。
原因は今のところわかっていない。
■噂
・真正リーリアでは、指導者リリア自らが祈りを込めたというステライトのペンダントを国民全員が賜るらしい。
*
〈今回の募集キャラクター〉
@真正リーリアの民
真正リーリアの国民。老若男女存在する。
性別、年齢、種族は多様。生活環境は概ね良好。
数年前までは人間が迫害されていたが、今はそのような差別は全く起きていない。
全ての民の地位は平等であり、身分差や貧富の差は一切ない。
特別な事情がない限り、国民は必ず指導者から賜ったステライトの装飾品を身に着け、世界平和と争いの根絶を願う者である。
以前は別の考え方を持っていたとしても、現在は上記のような思想となっている。
Aその他
流れ者、魔物、魔導機械、生物兵器など。@に該当しない者。
北部地方の他の地域に住む者や、スノウタウン難民もここに該当する。
北部地方に滞在する者は、真正リーリア民と同様に平和主義や闘争根絶を願うようになる傾向がある。それが高じて真正リーリアに帰化する者も少なくない。
不正な暴力等の犯罪行為を行おうとした者は、必ず平和主義者となりリーリアの民となる。(参考:本編に登場した賊AB)
*
(テンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】
*
〈ルール〉
・作中に登場する際、設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください
・1つのIDにつき採用できるのは1案までのため、2つ以上の案を投下する際はご注意ください。IDの変更や別端末を使うなどして2つ以上の案を投下するのは禁止です
*
今週水曜日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Aのいずれかの番号をご記載ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/11(月) 01:21:10.68 ID:jL5Ckn+go
おつ
うーむ洗脳めいた術による思想統一と共産の大国…怪しくて恐ろしい匂いしかしない…
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/11(月) 07:30:25.13 ID:d93tNji1o
おつです
あっこの国ヤバい!
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/11(月) 11:00:50.03 ID:KksyuPvQ0
おつです。
方や無上の幸福と引き換えにデロデロになる実質的な集団安楽◯、そしてこちらは自由意思を奪われた楽園に見せかけたディストピア。
破滅しか見えないこの世界の明日はどうなる?
637 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/05/13(水) 00:00:19.39 ID:1hRLgbpA0
風雪新聞の調査によると、真正リーリア国は治安や幸福度が世界一高いらしく、その水準はなんとあの大魔女帝国をも上回るそうです。他にも労働生産性の高さや資源の効率的な運用など多くの面で優れており、同新聞の記者は真正リーリアの国家運営を一つの到達点であると高く評価しています。なおその記者は別の記事で、住みたくない国の一つに真正リーリアを挙げています
真正リーリアに立ち寄る旅人は、真正リーリアの主義・思想に共鳴する者と、忌避感を覚える者に大きく二分されるようです。忌避感を覚える者も、長期間滞在していると次第に真正リーリアの思想に共鳴できるようになります。同じ気持ちを分かち合えるのは、とても良いことです
自らの意思で考え、選択し、生きていくのは、つらく苦しく難しいことです。一歩間違えば戦争に轢き潰され、一歩間違えば隣人と殺し合いになり、一歩間違えば飢えて死ぬ。世界を丸ごとデロデロにしたり、みんなの自由を奪ったりしないと、全てを救うことはできないのかもしれません。そのやり方が正しいかどうかは、あかちゃんスライムのクロシュにはまだわからないようです
というわけで本日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Aのいずれかの番号をご記載ください
募集キャラクターやルールについては
>>633
↓1〜 23:59 まで
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 00:14:05.87 ID:ANKcb4rE0
A
【名前】 ルルナ・ネイラ
【種族】 夢魔の父と人間の母のハーフ
【性別】女性
【年齢】 17
【容姿】薄緑色の髪をした片目隠れ(青色と銀色のオッドアイ)の幼児体型
【性格】引っ込み思案で怖がりで繊細
【魔法】夢魔法
【備考】夢魔によって強制的に孕まされた人間の母のもとに生まれた。母親はそれでも彼女を愛したがハーフということで魔族と人間双方から母親共々疎まれ各地を転々としていたが、真正リーリア国付近で母親が病死したこと、真正リーリア国を気に入った事がきっかけで真正リーリア国に滞在している。
ハーフということが悪い方に作用している為か肉体の成長が遅く夢魔法もあくまで対象の夢や夢を通して深層心理に入り込めるものの、自由に作り替える事が出来ない。更に生命維持の為には通常の食事の他に他者の夢の中に入って夢を食べないといけない。(食べられた夢を忘れる以外の害は無い)
しかし多くの夢や深層心理の中に入っている内に国民がリリアによって自由意志を封じられた事、自由意志を封じられた事の苦しみを無自覚に悪夢という形で表れている人が多くいる事を知り、またその一方で本来なら誰かの自由意志によって一方的に傷付けられたり、奪われたり、殺されたりするような、真正リーリア国の中でしか生きられない様な弱者も多くいるのも夢を通して知ってしまい、この国の在り方について中途半端な自分ではどうしようもできないと分かっていても悩み続けている。
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 01:15:12.02 ID:2y90KGtg0
A
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】20歳
【容姿】短い茶髪に筋肉質な長身。
【性格】物静かで年の割に成熟した思考の持ち主。ただし筋の通らないことには例え主君であっても意見する熱さも持ち合わせている。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】セイントレア王国の騎士で以前はロイエ教原理派の信者。かつては多種族には冷淡であったが、世界めくれを契機に今はその考えを改めつつある。
メアリーとクロシュヴィア捜索の命を受け、冒険者に変装し北部までやってきたものの、中央に近づくにつれ精神に異変を感じるようになり辺境まで後退し、そのまま足止めを食らっている。
己の偏見や差別意識を改めさせてくれ、そして今、苦境に耐えて生き続けようとする人々の希望であるクロシュを尊敬し、同時にそんな人々の意思と覚悟、尊厳を踏みにじる教えとしてデロデロ教を嫌悪している。そしてデロデロ教に靡き、王族としてなすべき義務や使命を放棄したメアリーには内心憤りを感じている。
そんな思いとは別に、クロシュヴィアは本当にこの世の全ての殺意や悪意を溶かしきることができるのか、悪意を持つ何者かがクロシュヴィアを利用する可能性があるのではないかという疑念も抱いており、妖精達とは別方向での危機感を感じている。
両手剣を得意としているが、大抵の武器は問題なく扱える。
640 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 04:54:13.41 ID:DfCvp/sso
@
【名前】アルツ・フォン・アイスフェルト
【種族】人間 【性別】男性 【年齢】29
【容姿】黒茶色のショートヘアと鈍色の瞳を持つ、目付きの悪い青年。青緑色のスクラブウェアの上から白衣を羽織り、常に白のマスクを着けている。聴診器などの医療用具をポケットに携帯しているが、大体は魔法で代用出来るのであまり使用しない。身長174cm。
【性格】属性は中立・善。冷静沈着で愛想が無く、学者気質でやや気難しい。医療には非常に真摯だが、医療以外には興味が無い。患者であれば誰のどんな傷病でも必ず治療する一方で、そうでなければ何処の誰だろうと適当にあしらう。優しくも気長でもなく、時には合理に寄り過ぎたりもするが、自ら患者を生み出すような真似はしない。根治と献身を根底とした医学の闘士。
【魔法】極めて強力な回復魔法を扱う。軽い傷病なら触れるまでもなく一瞬で治し、重度の物でも数分で完治させる。死後間もないなら蘇生すら可能。また、対象のあらゆる情報を見抜いて暴く"看破の魔法"も扱う。主に患者の容態を診察する為に使い、患部を特定して集中的に治癒する事で上記の超絶的な治療を実現している。その他、清潔にする魔法や痛覚を止める魔法など、医療に使えそうな物は概ね扱える。
【備考】"医者とは己が全てを以て治す者"を信条に、医学の進歩と傷病の治療に全力を注ぐ闇医者。Dr.アイスフェルト。
出身はセイントレア王国。医者の名家に生まれ、両親の懸命な姿を見て自身も医学の道を志す。しかし、利権と名誉と回復魔法の才のみを重視した現在の医学界の在り方に辟易し、資格剥奪も覚悟の上で学界を脱退する。その後は各地を転々としていたが、数年前にとある魔族の医者から代行を頼まれた事で北部へ移り、現在は真正リーリアを拠点に活動している。なお、治療の邪魔になる恐れがあるとしてペンダントは身に付けていない。
専攻の回復魔法のみならず、手術の術式や薬学・栄養学・衛生学、果ては錬金術や眉唾な健康法まで、医療の役に立ちそうならどんな物でも修得する。治療費はしっかり請求するが、払えない者には労働か知識の提供で済ませる。意外と武闘派で、暴れる患者や治療の邪魔をする者には看破の魔法で見抜いた弱点にトウゲン帝国流按摩術(現実における八極拳)を叩き込む。メスは投げない。
好き:医学全般、聞き分けの良い患者、チョコレート
苦手:子供の相手、勝手な患者、精神論、煙草
夢:医者が要らない世界の実現
大嫌い:人を救わない医者、死
641 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 06:16:33.55 ID:Y5jDmpWq0
A
【名前】キュー・ヒエムス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】黒髪おかっぱの少女、セーラー服っぽい服を着ている。
【性格】真面目で大人しい性格。本好き。
【魔法】闇属性魔法・記憶魔法(他人の記憶や思考をのぞいたり、見た物や場所の過去の映像を見ることができる)
【備考】パティの元教え子の少女で、彼女からは稀代の天才と呼ばれる程の才媛。天涯孤独だったところを彼女に拾われ育てられた。
現在は彼女の命令でリーリアの調査の為に滞在している。
642 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 12:15:20.83 ID:tkSjCMq0O
1
【名前】ゲラート
【種族】阿修羅
【性別】男
【年齢】28
【容姿】大柄で筋骨隆々とした屈強な体格、日に焼けた褐色の肌、短く刈り込まれた赤い髪。野生の獣を思わせる野性的で獰猛そうな顔立ち。全身を覆う重厚な黒い鎧。四本の腕。
【性格】正義感が強く、強きを挫き、弱きを助ける高潔な武人。旅人にも親切に対応するが、悪人には容赦しない。
【魔法】身体強化
【備考】
元々は修行のために各地を旅していた武人で、現在はリーリアの秩序を守る軍人。(リーリアに軍があるかはわからない)
修行中は何よりも戦いを好む戦闘狂で典型的な弱肉強食主義者だったが、リーリアについた後は紆余曲折の末に現在の思想に至る。
四本の腕で器用に剣や槍、弓など色々な武器を使いこなす四刀流の戦士。
今のメンタルでは皆さんのように凝った設定は思い付きませんね。
皆さんの豊かな想像力に脱帽です。
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 12:25:23.96 ID:h6Ri+UBGO
@
【名前】ハナ=フラワード
【種族】人間?
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】緑髪ロングの長身女性
【性格】基本穏やかだが怒ると怖い
【魔法】光属性魔法と植物操作魔法
【備考】遥か昔からリーリアの郊外で花を育ててたまに売りにくる謎の女性。現在の国の方針には従っておらず、半ば忘れられているのでペンダントは持っていない。
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 20:30:45.89 ID:a59AWQSdo
A
【名前】レイル・クロード
【種族】魔族
【性別】女
【年齢】1200
【容姿】スラッとしたモデル体型のどこか陰鬱な雰囲気を纏った白髪美人。
【性格】自堕落なめんどくさがり
【魔法】同調魔法
自分と同じ自堕落さ、自分と同じ知能、自分と同じ魔翌力量、自分と同じ絶望、相手の何もかもを自分と同じにする。
それでもなお立ち上がる相手には全力の敬意を示す。
【備考】
デロデロ教最高幹部の一人。ザイルの姉。超がつくほどのめんどくさがりで、弟が建国した時も動かず、国が滅びた後も動かず、興味を示さなかった。どうせ自分が動いても終わりは同じだから。
とてつもなく知能が高く、大体のことの行く末を予見できてしまう。その能力の高さから、何もかもが想定通りになってしまう世界に絶望してしまった。
導師時代にはデロデロ思想に自らのエッセンスを加えたダラダラ教をこっそり広めていたためメアリーやフェルメールに度々怒られていた。
デロデロ思想自体には一応同調しているが、どちらかというとスウィートエンドよりハッピーエンド派。リリーツィアに眠らされたい。
デロデロ活動の一環と一応故国が復興したという情報を知りリーリアにやってきた。真正リーリアの空気がかなり馴染みが良くて、何だかデロデロにするやる気も起きなくなってきている。リリアの目論みや理想は理解したので、真正リーリアに綻びが出てくるその時まで今はこの国でゆったりしていようとリリア家の隣に住んでおり、普段はダラダラ教徒たちにお世話されている。別にデロデロを完全に放棄したわけではなく、やる気が出てきたら再開するつもり。
何で皆争うんだろう。何で皆奪い合うんだろう。何で皆仲良くできないんだろう。何でそんな簡単なこともできないんだろう。ねぇザイル。力こそ正義なんて思想が長続きするわけないでしょう。こんな世界に期待も望みも願いもかけてはいけないよ。だから全部デロデロに、もう何も考えなくてもいいように。
もう私も世界に絶望しなくていいように。
645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 22:26:14.96 ID:yEYLZAl2O
@
【名前】クリュナー・ゼスタフォーベル
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】850
【容姿】黒いローブと貴族服を着た高身長お姉さん
【性格】丁寧でお世話好きな苦労人
【魔法】夢魔法と心魔法
【備考】
ザイル国王時代からのリーリアの忠臣。リリアの右腕。旧リーリアが滅び、国王も何処かへ消え、王国が侵攻する中、何とか残った国民たちを纏め上げか細いながらもリーリアの火を保ち続けていた。ある時現れたリリアによって瞬く間に真正リーリアとして故郷が復活し、その時からリリアに忠誠を誓うことにした。自由意思が削ぎ落とされる国になっていることは理解しているが、かつての地獄のようなリーリアを考えると今がベストだと信じている。統治側の人材が足りておらず、外部の人間の入国手続きや国民のお助けや食糧供給計画などなど一手に引き受けているため、フォール姉妹やザイルをはじめかつてのリーリアの民は早く帰ってこいと思っている。夢世界への往き来もできるので、国民の夢や心のなかも護ってくれるし、幸せな夢も見せてくれる。昔リリーツィアの弟子をしてたので腕は確か。
リリアの右腕として今とても忙しいがその忙しさが愛しくて仕方ない。国民が皆笑っている。幸福に生活している。きっとこれが正解なんだよねと深く考えないようにしている。
646 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 23:33:16.84 ID:NxJXXyx9O
A
【名前】 ワン・ダフル
【種族】犬の獣人?
【性別】♂?
【年齢】不明
【容姿】大きなリュックを背負ったモフモフの白い毛皮の犬の獣人の姿をしているが……?
【性格】気さくで人懐っこい……?
【魔法】収納魔法(自称)
【備考】
真正リーリア国やその周辺で最近商売をしている旅の行商人。各地域の珍しい商品を販売しているが神出鬼没で会えるかどうかは運次第。
実はその正体はイスファハーンのハイド・ストークの配下の諜報員。いざという時はハイド・ストーク同様黒装束に黒い仮面の姿になる為、名前や性別や容姿や性格も偽りの姿なのかもしれない。
あるいはこの経歴すら偽りでハイド・ストーク本人かもしれない。全ては闇の中。
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/05/13(水) 23:49:48.71 ID:iwmBLSaIo
A
【名前】ノーランド
【種族】ホムンクルス
【性別】女
【年齢】稼働を始めて半年程度
【容姿】小柄で華奢な白衣少女。そのまんまカリスの顔。
【性格】品性のないイカれたマッドサイエンティストとして設計された心優しき少女
【魔法】最終program魔王化
大切な人を護るためなら使うことに恐怖はない
【備考】カリスが残した不測の事態に対する保険。全てに対する報復装置。
頭の中に度々カリスの命令信号が流れてくる設計であったが、真正リーリアの別手法の洗脳効果によってカリスの命令信号を上手いこと打ち消すことができた。
稼働してからずっと苦しみしか存在しない人生であったがそれをリリアが救ってくれた。自由意思の剥奪だなんだと言う者もいるが少なくとも私は救われているし幸福を感じている。ゆえにリリアのことが大好きだから、それを泣かす者たちのことは絶対に赦さない。
実は真正リーリアの洗脳効果もカリス脳波によって打ち消されているのでこの国における数少ないシラフの一人でもある。つまり彼女の自由意思によって彼女は自由意思が制限される国を選んだといえる。
こんな素晴らしい国に弓引くことができる者がいるとは思えないが、もしそうなら唯一暴力を振るえる私が排除しなければならないとリリアの思想を真っ向から否定するような感情を持ってしまう。皮肉にも愛に溢れた国の愛に溢れた少女が行き着く先に薄暗い暴力性が染みだしていた。旧リーリア国内に残されていたカリスの隠し研究所は危険で一杯だし、入りたくもないがリリアを守るためにはカリスの力を使う必要があると感じている。
普段はリリア家で家事手伝いをしている。料理が非常に上手い。首都では大体リリアの後ろを付いて回っている。
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