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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part8

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603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/09(土) 23:13:53.75 ID:9sBo7Wcvo
2
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/09(土) 23:14:46.53 ID:emrqMp6qO
2
605 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/09(土) 23:15:54.11 ID:fSXgg9S50
被ってしまったので再安価です
↓1選択
1.デロデロについて
3.10年前の難民について
0.自由安価(できないことはできない)
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/09(土) 23:19:20.56 ID:wXxihUZZO
3
607 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/09(土) 23:27:10.58 ID:fSXgg9S50
リリアと今と昔の話をすることが決まったところで、本日はここまで

大山脈を越えてついに北部地方へ到着したクロシュ一行。そこは初夏の爽やかな風が通り抜ける、広大な湿原だった。
そして湿原を進んだ一行が出会ったのは、祈る少女リリア。彼女は何を思い、こんな場所に一人で祈りを捧げていたのか? 今リーリア国はどうなっているのか? 10年前、ここで何が起きたのか? 様々な疑問が渦巻く中、リリアから語られるものとは――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
次回の更新でリーリア情勢などが開示されるかと思いますので、その後改めて登場人物募集の告知なども行いたいと思います。よろしくお願いいたします
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 01:14:50.52 ID:Ds5dWjnSo
おつ
どうやら北部編は壮大な話になりそうだ…
あと毎度画像が見れないのはおま環かしら?
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 09:45:52.62 ID:shECogJMo
リーリアにセイントレア王族いますってかなりやばい事態になるんじゃ
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 10:59:55.04 ID:tHrKZKryo
おつおつ
実際燃費に見合うくらいは色々できるからクロシュ…
611 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:04:21.53 ID:Qh7Y/iOD0
https://gzo.ai/i/CsL5HEh.png

北部地方での冒険がどのようなものになるかは今のところわかりませんが、大きな流れがありそうな気はします
メタなことを言えば、デロデロの巻における中盤の山場みたいな感じを想定しています。そんな感じで臨んでいただけると良いかもしれません
画像はこちらの方でも見れなくなっていたため、再アップロードしたいと思います。なぜか時々すごい勢いでデリートされてしまうようです

リーリアにセイントレア王族がいると、ものすごくまずいことになりそうな気がしますが、実際にどうなるかは今のところ闇に包まれています。このことが今後どのような影響を及ぼすかは未知数ですが、なるようになると言えるかもしれません。きっと大丈夫でしょう

クロシュさんは大食いスライムですが、実のところ栄養の吸収効率も良いようです。吸収効率が良いのにドカドカ飲み食いしているとまるで穀潰しのようですが、一応それなりにがんばってはいるはずなので、決してタダ飯食らいというわけではない……と擁護しておきたいと思います。今後とも大食いあかちゃんスライムの活躍をご期待くださいませ
612 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:06:19.97 ID:Qh7Y/iOD0
クロシュ「………10年前の、こと……聞いても、いい……?」

リリア「あ〜……やっぱり気になるよね。うん……せっかくお祈りしてくれたんだもん、教えてあげる……」

 ◆

https://gzo.ai/i/z28lVv3.png

―10年前
 南リーリア湿原

 凍りついた湿地「」


白金スライム「〜〜!」ピョンピョン

「リリ? どうしたの?」

白金スライム→リリ「〜〜」モニョモニョ

 ユキイチゴ「」ポン!

「わあ……! これ……リリが見つけたの!?」

リリ「〜〜」モニョニョ

「えっ……? リリはもう食べたの?」

リリ「〜〜」モニョモニョ

「だめだよ、リリも食べなきゃ」

リリ「〜〜」モニョモニョ

「スライムは少し食べるだけで大丈夫だからいい……? それ、本当……?」

リリ「〜〜」ピョンピョン

「まあ……確かに元気そうだけど……。でもお腹が空いたら我慢しちゃだめだよ。リリが見つけたんだからね」

リリ「〜!」モニョ

 ◆
613 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:10:16.97 ID:Qh7Y/iOD0
―南リーリア湿原 難民野営地

 カビたパンの欠片「」

オークの男「おい!! これは俺んだろうが!?」ガシッ

魔族のリーダー「ああ……? リーダーに口答えする気か?」

 バギィッ!!

オークの男「ぐああっ!」ドガッ ゴロゴロ

 キャァァァァ!! マタケンカカヨ…

魔族の医者「喧嘩は止せ。無駄な体力を使うな」スッ

魔族のリーダー「弱者はすっ込んでろ……!」ブォン!!

 バキィッ ドゴッ! ゴロゴロ
  オイイーシャサンニナニシテンダクラァ!! アンダトテメァァァ!!!
   ドガッドガッ バギッ ボムギッ ドギャァァァン!!!
    キャァァァァァァ!!!! タスケテクダサイ!! ハァ…ウンザリダヨ…

血を流して倒れたオークの男「」ピクピク

魔族のリーダー「医者だかなんだか知らねえがテメェは追放だ……。二度とリーリアの地を踏むんじゃねぇぞ……」


血を流す魔族の医者「……」ヨロ

「イーシャさん……! 大丈夫……!?」トテトテ

リリ「〜〜!」モニョニョ

魔族の医者「……私は問題ない。だが……もうここにはいられないようだ」

「そんな……」

リリ「〜〜…」モニャニャ…

魔族の医者「大丈夫だ。生き延びる術には長けている。私としては……君たちの方が心配だ」

「えっ……?」

魔族の医者「……食料が足りんのだ。この先も平等に分け合えば、全員が等しく餓死するだろう。奪い合いを許容するなら……力を持つ者だけは、冬を越せるだろうが……」

「……」

魔族のリーダー「おいガキ共ォ? そいつと話してたらお前らも追放すんぞ」ヌッ

「……ねえ……なんでこんなことするの? イーシャさんはお医者さんなんだよ。そんな人を追放しちゃったら――」

 ガシッ ググッ

「ぎゃっ!?」

魔族のリーダー「ああん……? 口答えするってんならガキでも容赦しねェぞ……?」

「うぐぐ……」

魔族のリーダー「リーリアじゃ力こそ全てなんだ。ザイル様がそう決めたんだよ。弱ェ奴ァ生きる価値がねェってことだ。わかったか?」

「……だから……もっと力のあるセイントレア王国に負けて……こうなった、ってこと……?」

魔族のリーダー「――!! テメェ……このクソガキャァァァ!!!!」ブォンッ!!

 ドガッッッ!!

「ぐえっ!」

リリ「〜〜!!!」モニャニャ!!! オロオロ

魔族のリーダー「……ガキだから、これで勘弁しといてやる……!!! だが次また同じことを言ってみろ……食料にしてやっからなァ……!!?」

「………」

 ◆
614 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:11:58.14 ID:Qh7Y/iOD0
―夜
 南リーリア湿原 野営地のテント

リリ「〜〜…」モニョニョ…モニョモニョ…

「ありがと、リリ……。良くなったよ……」

リリ「〜〜…」モニョモニョ…

「ごめん……私が、口答えしちゃったせいで……リリまで、居づらくなっちゃったよね……」

リリ「〜〜」フルフル

「イーシャさん大丈夫かなあ……。あ、私たちの方が大丈夫じゃないんだっけ……」

リリ「〜〜…」モニョニョ…

「明日から……どう、し……よ……」カクン

「……」zzz

リリ「……」

 モニョモニョ ピョン

 ◆

―朝
 南リーリア湿原 野営地

「……リリ? リリ?」キョロキョロ

「リリ、どこにいるの……? リリ、リリ……!?」

 *

「あのっ……! リリ、見てない……!?」

オークの男「俺は見てねぇが……」

ゴブリンの男「いなくなっちまったんかい……?」

「うん……!! 今朝起きたら、どこにもいなくて……!!」

 ◇

―南リーリア湿原

「リリ!! リリ、リリ!!」タッタッタッタッ

「はあ、はあ、はあ……どこにも……いない……」ハァハァ

「違う……!! 寂しがりのリリが、一人ぼっちでどこかに行くはずない……!!」

「探さなきゃ……見つけて、あげなきゃ……!!」フラフラ

 ◆
615 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:14:11.75 ID:Qh7Y/iOD0
―数日後
 南リーリア湿原 野営地のテント

「……はぁ、はぁ……」ガタガタ

痩せたゴブリンの男「嬢ちゃん……! くそっ、すげぇ熱だ……! こんな時にイーシャさんがいてくれりゃあ……!」

 テント入口「」バサッ!

痩せたオークの男「リリが見つかったぞ!! 野営地の近くで動けなくなってた!!」ズカズカ

ゴブリンの男「本当ですかい!!?」

オークに抱えられた弱ったリリ「……」グッタリ

オークの男「すげぇ弱ってんだ!! お前スライム語わかるだろ、なんとかしてくれ!!」

ゴブリンの男「ええっ!? お、おいしっかりしろい! どうしたんでぇ!?」


弱ったリリ「〜〜…」モニョ…

 大量のユキイチゴ「」ポポポポポン!


ゴブリンの男「!?」

オークの男「へっ……!? こ、こいつぁ……」

弱ったリリ「〜〜…」モニョモニョ

ゴブリンの男「こ、これを……嬢ちゃんとみんなで、分けろ、って……」

オークの男「馬鹿野郎!! 真っ先にお前もだろうが!!!」


 テント入口「」バサッ

痩せた魔族のリーダー「ほう……良いモン持って来たじゃねェか……」ユラァ


オークの男「テメックソリーダー野郎……!!」

魔族のリーダー「言ったよなァ……? ここじゃ力こそ全て……食料の回収、ご苦労だったぞ……!!」シュバッ!!

オークの男「殺す!!!」シュバッ!!


 ドガッ!! ザシュッ!! ドグォン!! バギャッ!!
  ドッギャァァァァァン!!!!


「はぁ……はぁ……」

(リリ……リリ……どこにいるの……リリ……)

(早く……リリを、探しに行かなきゃ……。きっと、一人ぼっちで、寂しがってる……)

 モニョモニョ… モニョモニョモニョ…

(……あまい……ユキイチゴの、味……?)モグモグ

(リリ……ユキイチゴ、探すの……上手だったな……)モグモグ

(ちゃんと……食べてるかな……)モグモグ

(リリ……無理して……ないよね……)

 ◆
616 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:15:14.80 ID:Qh7Y/iOD0
―さらに数日後
 南リーリア湿原 野営地のテント

「……はっ!?」ガバッ

隻眼になったゴブリンの男「おぉ……! 起きたか嬢ちゃん……!!」

「リリは……リリはどこ……!?」キョロキョロ

ゴブリンの男「……っ」

「ゴブリンのおじさん……!! リリは、リリは……!!?」

ゴブリンの男「………リリは……」


魔族のリーダー「ようやく起きたかァ? クソガキが」ヌッ


「……っ!?」


魔族のリーダー「ハハッ、あのスライムなら死んだぞ? 俺の為にユキイチゴをせっせと集めてくれてな? 自分じゃ一粒も食わないで、殊勝な奴だった。生きてりゃ俺の手下にしてやっても良かっ――」


 パキン――


 ◆
617 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:17:24.17 ID:Qh7Y/iOD0
―現在
 南リーリア湿原 碑の高台

リリア「それから……この野営地では、力こそ全てっていう規範が撤廃されて……みんなで力を合わせて生きていくことになったの……。めでたし、めでたし……だね」

スライムクロシュ「〜〜…」ジワワ…ポロポロ…

フメイ「……」ジワワ…ギリリ…チリチリ…

リュアン「ま、待ってください! 今の流れで……どうやって、力こそ全てっていう方針が撤廃されたんですか……!?」

リリア「……たくさんの命が、犠牲になったから……。そのことを踏まえて、みんなで話し合ったの。それで……これからはそういうやり方をやめて……リリみたいに、優しい生き方をしようって……みんなで、合意したの。それだけだよ」

聖女「……うぅ……ぎ、犠牲に……なった人たちには……もう…届きませんが……! 彼らの、想いは……命はっ……!! 決して……けっして……!!」ポロポロ

リリア「……ありがとう……。みんなの為に……リリの為に……涙を、流してくれて……」


妖精(……いや、おかしい……。話を聞く限り、その魔族のリーダーだった奴が素直に力の支配を手放すとは到底思えない)

妖精(一体……何が起きたんだ? 当時の難民たちの間で……)

 *

リリア「それから春が来て……その野営地で起こった新しい理念は、リーリア中に広まっていってね。それからリーリアは立ち直って、生まれ変わったの」

妖精「! じゃあリーリアが劇的な復興を遂げたっていう噂は――」

リリア「うん。本当のことだよ」

リュアン「!」

リリア「各地に散らばっていたリーリア難民たちも、新しい理念のもとで一丸となって復興に取り組んだの。二度と悲劇を繰り返さない――二度と痛みも苦しみを生み出させない――みんながその願いを分かち合って、どの国よりも強く、固く、一つに団結した。それが今の――真正リーリア」

妖精「真正……リーリア?」

リリア「そう。遥かな時を越えてようやく至った、真実にして正当なるリーリア。それが、今のこの国」

クロシュ「わあ……!」

聖女「すごいです!」

フメイ「ふうん……」

リュアン「真実にして……正当なる……」

リリア「良かったら復興した首都にも遊びに来てね。君たちなら歓迎するから」

 ☆10年前の難民野営地でのことと、現在のリーリアのことを聞きました

 ◇
618 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 21:20:50.13 ID:Qh7Y/iOD0
―夜
 碑の高台 精霊の幌馬車

頭を抱えて突っ伏すメアリー「……」

クロシュ「メアリーさん……!?」

リュアン「わ、どうしたんですか!? 具合が悪いんですか……!?」

メアリー「いいえ……。セイントレアの……罪の重さに……吐き気を、催し……」

リュアン「あっ……も、もしかしてリリアちゃんとのお話が聞こえて……?」

メアリー「………セイントレアは……永劫に渡り地獄で責め苦を受けるべき、最低最悪の、悪鬼羅刹、鬼畜外道の……邪智暴虐そのもの、です……」

フメイ「ん。全部セイントレアのせい。ドゲザして、リリに謝って、ユキイチゴを毎年たくさんお供えしなきゃだめ」

メアリー「はい……。その通りに……」


 幌馬車の入口「」バサッ

リリア「わ〜、精霊さんの馬車! ほんとにここで寝ても良いの?」

聖女「はい、もちろんです!」

リリア「ありがとう。……あれっ、なんか重い空気……」


土下座メアリー「リリア様」ババッ

リリア「わっ! あなたも、デロデロを止める旅の仲間?」

土下座メアリー「いいえ……私は、わけあって彼らの捕虜となっている……メアリー・ロード・セイントレアと申します……」

リリア「えっセイントレア……!?」

土下座メアリー「はい……。この度は……私たちセイントレアが……あなたの国へ、多大なる……苦痛と、かなしみを……」

リリア「ああ……うん……。でもあなた、大した力もないお姫様の一人でしょ? 謝られても困るかなあ……」

土下座メアリー「」グサッ

リリア「それでみんなが帰って来たり、苦しみが癒やされたりするわけでもないし……。私としても、咎のないお姫様を責める気にはなれないよ」

土下座メアリー「……申し訳ありません……。身勝手な謝罪を押し付けてしまい、申し訳ありません……」

リリア「えっと……私にどうして欲しいの……? 許すって言えば、良い……?」

土下座メアリー「……いいえ。許さないでください。決して……」

リリア「ええ……」

土下座メアリー「許されてしまっては……いけないのです……。私たちは……」

リリア「……」


リリア「……それでも……リリなら、きっと許すと思う。あなたのこと……」

メアリー「……」

リリア「私たちも……許すよ。そういう……誰かを恨んだり、憎んだり、許さないって気持ちは……10年前に、置いてったから」

メアリー「………」ジワワ…

リリア「ごめん。許さないで欲しいっていう、あなたの気持ちは……叶えてあげられない」

メアリー「い、いえ……良いのです……。私が……私たちを、許しませんので……問題、ありません……」

リリア「そ、それは……問題ないって言えるの……?」


フメイ「許すとか許さないとか……何の話してるんだっけ?」

聖女「……ちょっと複雑ですね。許されたいのに、許されたくない……。人は、そういう矛盾した気持ちを抱いてしまうことがあるのです……」

リュアン「……」
クロシュ「……」

↓1〜 先取2票 何か口出ししてみる?
1.そっとしとく
2.わたしも許すと言う
3.代わりに許さないと言ってみる
0.自由安価(票数は内容ごと)
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 21:22:45.33 ID:qlKoXSLi0
2
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 21:25:04.22 ID:/Y2lRD250
0とりあえずハグしてよしよししてみる
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 21:26:38.34 ID:x0c4QXHHO
>>620
622 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 22:15:38.01 ID:Qh7Y/iOD0
 モニョモニョ…ポン!

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

 モニョッ

メアリー「……!? 導師クロシュ……何を――」

 モニョモニョ…モニョモニョモニョ…

メアリー「はぅぅ……い、いけません……私は、あなたからこのようにされる資格など……」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョモニョ


フメイ「む〜……クロシュ、最近フメイ以外にモニョモニョしすぎ……」

聖女「私もモニョモニョされたいですねえ……」

リュアン「気持ち良いのかなあ……」

妖精「してって言えばしてくれると思う……」


リリア「……ふふ」

フメイ「?」

リリア「……なんだか……リリのこと、思い出しちゃって……」

フメイ「!」

リリア「リリも……つらい時、ああいう風にモニョモニョしてくれたから。スライムの子って、やっぱりそういうとこがあるのかな」

妖精「くっつきたがりなところはあるよね」

 ☆メアリーにモニョモニョしました

 ◆
623 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 22:16:11.06 ID:Qh7Y/iOD0
―夜
 精霊の幌馬車

スライムクロシュ「……」zzz

スライムフメイ「……」zzz


妖精「……」

妖精(フメイ……バーニングスライムの力を持っているけれど、バーニングスライムのように常にマグマのような熱を発してるわけじゃないみたい)

妖精(ちょっとだけ……どれくらいの熱なのか、触ってみよう)スス

 モニョ

妖精(! ほんのり……クロシュよりもあったかい……! やっぱり、熱の力があるから……?)

スライムフメイ「……」ジト

妖精「わっ!」コテッ

 モニョモニョ…ポン!

フメイ「妖精……なに?」

妖精「あ、ええと……フメイってバーニングスライムみたいだけど、熱さはどれくらいなのかなって思って」

フメイ「ふうん。どれくらいなの?」

妖精「ぽかぽかだった」

フメイ「そうなんだ」

妖精「たまにはクロシュたんぽじゃなくてフメイ自身がフメイたんぽになっても良いんじゃない?」

フメイ「んー……? あ、そっか」

妖精「うん」

フメイ「でもクロシュはもう寝ちゃってるし……妖精、お試ししてみる?」

妖精「え、私?」

フメイ「うん。なに、やなの?」

妖精「全然やじゃないよ!」

フメイ「ん」

 デロデロ…ポン!

スライムフメイ「〜〜」モニョモニョ

妖精「じゃあお言葉に甘えて……」モニョッ

 ポカポカ…

妖精(あ、これすっごいあったかい……)

スライムフメイ「……」zzz

妖精(フメイもう寝ちゃってる……。私も今日はこれで寝ちゃおうかな)

 zzzzzz…

 ◆
624 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 22:16:50.63 ID:Qh7Y/iOD0
―北部地方 南リーリア湿原 2日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2                   暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書               竜角の短剣
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
625 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 22:18:20.95 ID:Qh7Y/iOD0
―2日目 満腹度 [16/14]
 南リーリア湿原

 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン

リリア「わ〜、良い乗り心地だねえ」

クロシュ「うん!」

風の精霊『でしょ〜。のんびり乗ってってね〜』ヒュルヒュル

リリア「うん。そうさせてもらうね」



聖女「目的地へはあとどれくらいですか?」

妖精「この速度なら、たぶん明後日の朝くらいには到着すると思う。ただ……行き先がこの方面だと――」

リリア「首都に着きそうだね」ヒョコ

妖精「そう。リーリアの首都に到着しそうな予感がする……」

リュアン「えっと……これは、クロシュちゃんが星脈を通して見た大きなデロデロを目指してるんですよね?」

妖精「そのはず……。でも、この国ではデロデロ化が起きていない……。どういうことなんだこれは……」

フメイ「リリア、首都にでっかいスライムとかいない?」

リリア「普通のスライムならいるよ!」

クロシュ「わあ……!」

聖女「オリシン国のシュヴィーさんが知ったら喜びそうですね……!」


リリア「……ところで、私も乗っちゃって良かったの?」

妖精「ん? まあ別に1人増えたくらいじゃ大して変わらないし。でも飛べるなら飛んでった方がもっと速いと思うけど」

リリア「お休みはまだ残ってるから大丈夫! 君たちのこと、もっと知りたいし」

クロシュ「わあ……!」

リリア「でも明後日からお仕事だから、今夜か明日の朝には首都に戻るよ。だからそれまで、よろしくね」

 ☆本日の終わりまで、旅にリリアが同行します

↓1〜2コンマ 道中ランダムイベント
01-10 強敵
11-30 ぬかるみにはまった(腹-1)
31-35 綺麗な水   (腹+1)
36-40 ミズゴケ   (腹+1)
41-45 湿地きのこ  (腹+2)
46-50 ロータス根  (腹+2)
51-55 ソセジの穂  (腹+3)
56-60 ヌマイモ   (腹+3)
61-65 オオキイヒル (腹+4)
66-70 ガマガエル  (腹+4)
71-75 ヌマタニシ  (腹+5)
76-80 ザリガニ   (腹+5)
81-85 リーリアベリー(腹+8)
86-90 ヌママグロ  (腹+10)
91-00 リーリアシロガネガニ(腹+20)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 22:19:16.33 ID:shECogJMo
あ
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/10(日) 22:20:50.63 ID:XMM/wy960
さて
628 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 22:37:35.87 ID:Qh7Y/iOD0
―南リーリア湿原

 綺麗な沼「」キラキラ


クロシュ「わ〜!」

フメイ「きれい!」

妖精「ここで休憩してこっか」

 *

 精霊の幌馬車「」キキッ


スライムクロシュ「〜〜!」ピョンピョン パシャパシャ

フメイ「わ〜!」ピョンピョン パシャパシャ

リリア「わあ〜!」パシャパシャ

リュアン「わわっ水かけないでよお!」パシャパシャ


聖女「ふふ……すっかり打ち解けています」

妖精「そうだねえ……」


 メチッ!

スライムクロシュ「!?」モニャッ!?

クロシュに吸い付くオオキイヒル「」チュー

スライムクロシュ「〜〜!!?!?」モニャニャニャ!!?!?

リリア「あっそれはオオキイヒル! 毒はないけど、ずっと吸い付かれると血とか栄養をいっぱい吸われちゃうから気を付けて!」

スライムクロシュ「〜〜!!!」モニャモニャ ジタバタ

フメイ「このお! クロシュから離れ――」

 メチッ!

フメイに吸い付くオオキイヒル「」チュー

フメイ「んわ〜!!?」

 *

 焚き火「」パチパチ

 焼きオオキイヒル「」コンガリ
 焼きオオキイヒル「」コンガリ
 焼きオオキイヒル「」コンガリ
 焼きオオキイヒル「」コンガリ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

フメイ「〜〜♪」モグモグ

リュアン「うっ……こ、これ……食べられるんですか……?」

リリア「毒はないはず……あ、でも人間にとってはどうだったかな……。ごめん、人間の消化器官には詳しくないからわかんない……」

聖女「えっ……!? も、もう食べちゃいました……!」モグモグ

妖精「人間が食べても大丈夫だよ。オオキイヒルは見た目はけっこうアレだけど、毒はないし栄養も豊富だと思う」

リュアン「そ、そうなんですか……。妖精さん、詳しいんですね」

妖精「妖精は毒に詳しいんだ。他の生き物より毒に弱いから」

リリア「命に関わる問題なら詳しくならざるを得ない……ってことだよね」

妖精「そういうこと」

 ☆綺麗な水とオオキイヒルを食べて元気になりました
  余剰満腹度を1と4獲得しました

 ◆
629 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 23:57:37.98 ID:Qh7Y/iOD0
―夕方
 南リーリア湿原 農村

 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン


ウシ「モオー」
ヒツジ「メエー」
ニワトリ「コッコッコ」


クロシュ「わあ……!」

フメイ「ウシ……ヒツジ……ニワトリ!」

リリア「ここはノーソン村。湿原の環境を利用して農業や酪農をやってるんだよ」

リュアン「すごいです!」

聖女「これが復興の力……!」

妖精「今夜はここに泊まって行っても良いかな?」

リリア「もちろん良いと思う!」

 ◇
630 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 23:58:16.09 ID:Qh7Y/iOD0
―夕方
 農村の宿屋

 カランコロン

宿屋のおじさん「おお!? リリア様!?」

リリア「うん。今夜6人、泊まっても良いかな?」

宿屋のおじさん「そりゃもちろんです!! お部屋は空いてますよ!!」

リリア「良かった。ありがとう」


フメイ「リリア……さま!?」

リュアン「リリアちゃん……偉い人だったの!?」

リリア「ああ〜……えっと……。隠してたわけじゃないんだけどね……」


 カンカンカン! カンカンカン!

「賊が出たぞ〜!」「であえであえ〜!」


クロシュ「!」

聖女「賊……!?」

宿屋のおじさん「おっと……すみませんね、リリア様のお客様方。ここ最近は平和だったので、この鐘を聞くのも久しぶりなのですが……」

妖精「……落ち着いてるね? 村に賊が入って来たってのに」

宿屋のおじさん「はは、ええ。我々には大いなる加護がありますので。すぐに収まりますよ」

リュアン「で、でも……」

フメイ「焼きにいこ!」

クロシュ「ん!」シュタッ

聖女「そ、そういうわけなので! 私たちも加勢に行きます!」タタッ


宿屋のおじさん「ああっ、お客様方がそんなことする必要はないですよ! ああ行っちゃった……」

リリア「ふふ……でも、丁度良かったかも」

宿屋のおじさん「リリア様?」

リリア「私も行ってくるね。��加護�≠ェちゃんと機能してるかどうか、たまには確かめなきゃ」スタスタ

 カランコロン…

 ◇
631 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/10(日) 23:58:44.82 ID:Qh7Y/iOD0
―農村 広場

賊A「オレたちに近づくんじゃねェー!!」
 粗末な槍「」ブンブン

賊B「それ以上近づいたら……こっ殺すぞっ!!」
 粗末な剣「」ブンブン

囲んでにじり寄る村人の男「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の女「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の老人「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ


フメイ「……!?」シュタ

クロシュ「……??」

妖精「……えっ!?」

リュアン「こ、これは……!?」

聖女「どういう状況なのでしょうか……!?」


囲んでにじり寄る村人の男「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の女「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の老人「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ

賊A「ハァー、ハァー……や、やめろ……近づくな、来るな……!!」ガクガク

賊B「こ……殺す……ほ、本当に殺すぞ……殺すぞっ……!!」ガクガク

囲んでにじり寄る村人の男「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の女「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の老人「……」ニコニコ
囲んでにじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ

賊B「あ、あ、アアアアアア!!!!」バッ
 振り上げた粗末な剣「」グアッ

にじり寄る村人の幼女「……」ニコニコ

 振り下ろされる粗末な剣「」グオオオオッ!!


 瞬間移動空穴「」ヴォン!
空クロシュ「!!」パッ!


妖精「あっ!? 女の子と賊の間に瞬間移動したクロシュが割って入って――」

フメイ「クロシュ!!!!」


 ピタッ―
 寸前で止まった粗末な剣「」

空クロシュ「…………?」


賊B「………お、お……?」

 カラン カラン
 地に落ちた粗末な剣「」
 地に落ちた粗末な槍「」
632 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/11(月) 00:00:08.35 ID:G8s9rqrR0
賊A「……オレたち……何してんだ?」

賊B「………なんか、アホなことやってたな」

村人の幼女「おじちゃんたち、改心した?」ニコニコ

賊A「おお。改心した」

賊B「悪かったねえ。おじさん、ちょっと早まっちまったんだ」

村人の老人「間違いは誰にでもあることじゃ。次から気を付ければ良い」

村人の女「そうですよ。まだお若いんですから」

村人の男「これからはリーリアの為に……平和の為に、争いを無くす為に……この国の民として、働いてくれるね?」

賊A「おお、もちろんだ!」

賊B「償わせてくれ! 今ものすごく平和の為に働きてえ気分なんだ!!」

 ワイワイ キャッキャ

クロシュ「…………????」

フメイ「ど、どうなってるの?」


リリア「ふふ……真正リーリアの団結、見てくれた?」スタスタ


聖女「リリアさん!」

リュアン「あ、あの……これは一体、どういうことなんですか!?」

リリア「真正リーリアは……あらゆる争いの根絶を目指しているの……。これは、その加護の一つ……。この地では、決して争いが起こらない。そして争いを望む者は、反転して平和を求めるようになるの」

妖精「なっ……!?」

リリア「ふふ……真正リーリアの良さ、わかってくれた?」ニッコリ

妖精「これは……洗脳だ!! こんな洗脳によってもたらされた平和なんて――」

リリア「……じゃあ妖精さんは、あの人の剣で、あの女の子の頭が割られていた方が良かったって思うの?」

妖精「違うよ!! そんなやり方しなくたって――」

リリア「じゃあ……あの賊の頭をかち割るの?」


賊A「〜〜!」ワイワイ
賊B「〜〜!」キャッキャ
村人たち「〜〜」ワイワイ


妖精「!」

リリア「彼らもまた……困窮した末にこんな暴挙に出てしまった、救うべき民に違いないの。なら……こうやって��仲間�≠ノ入れてあげて、共に働けるようにしてあげた方が……良いんじゃないかな?」

聖女「ですが……そこに自由意志は、あるのでしょうか……?」

リリア「……自由意思っていうのが……誰かを傷付けたり、奪ったり、殺したりする意思のことなら……そんなもの、必要ないよ」

聖女「……!」


リリア「短い間だけど……君たちと一緒に旅ができて、楽しかった」クルッ


クロシュ「リリアちゃん!」


リリア「首都で待ってる。君の理想と私の理想、どっちが正しいか……決着を付けたくなったら、いつでも来てね。クロシュちゃん」フワッ

 フヨフヨ…ヒュオオオオオ――


クロシュ(リリアちゃんは……空を飛んで、帰ってった……)

クロシュ(リリアちゃんの、理想……。争いを止めて……世界を、平和にすること……)

クロシュ(………考えなきゃ……)

 ☆祈る者リリアと別れました

 ◆
633 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/11(月) 00:29:53.13 ID:G8s9rqrR0
本日はここまで

ついに明らかとなる、真正リーリアの真実。それはあらゆる紛争の根絶を掲げた、絶対理想主義の国だった。
そして宣戦布告とも取れる発言をしたリリアの真意は、未だ推し量れず。あかちゃんスライムたちもまた、心を巡らせる。
真の正しさとは。真実にして正当とは。本当のしあわせは、どこに――

それでは本日もありがとうございました。
なお真正リーリア国の情報が明らかになった為、ここで登場人物募集の告知をいたします

 ◆

〈中央大陸北部〉
■概要
大陸を横断する大山脈より北の大地。平均気温が低く、冷涼な土地が多い。
かつて栄華を誇った魔族の大国リーリアや、人間の都市国家スノウタウンがあった。
現在、リーリア国は真正リーリアとして復興を遂げている。
■生態系
広大な湿地帯があり、大陸南部とは一風変わった生物種が見られる。
湿地帯にはザリガニがいる他、優れた薬効を持つ希少植物なども発見されている。
しかし湿原の奥地には極めて危険なヘルザリガニが潜んでいるため、注意が必要である。


〈真正リーリア〉
■概要
指導者リリアによって劇的な復興を遂げたリーリア国。
あらゆる争いの根絶を掲げ、国民一丸となって世界平和を目指している。
真正リーリア国内では一切の差別・争いなどが勃発せず、完全な平和と平等が実現している。
かつての国王ザイルにより掲げられた「力こそ全て」という規範はどこにもない。
ここでは誰もが仲良く手を取り合い、明日への希望を胸に抱く。
涙の一粒すらこぼれ落ちない、真実にして正当なる国である。
■産業
湿原を利用した酪農業が盛ん。
リーリア湿原特有の薬草類などを原料とした薬や嗜好品も数多い。
ステライトの埋蔵量がとても多く、装飾品などに加工されたものが積極的に輸出されている。
■情勢
この国では白影スライムが発生しておらず、スライム類の者もデロデロ化していない。
そのため他の国や地域が白影スライム対応に追われる中、この国は平常運行を維持している。
原因は今のところわかっていない。
■噂
・真正リーリアでは、指導者リリア自らが祈りを込めたというステライトのペンダントを国民全員が賜るらしい。

 *

〈今回の募集キャラクター〉

�@真正リーリアの民
真正リーリアの国民。老若男女存在する。
性別、年齢、種族は多様。生活環境は概ね良好。
数年前までは人間が迫害されていたが、今はそのような差別は全く起きていない。
全ての民の地位は平等であり、身分差や貧富の差は一切ない。
特別な事情がない限り、国民は必ず指導者から賜ったステライトの装飾品を身に着け、世界平和と争いの根絶を願う者である。
以前は別の考え方を持っていたとしても、現在は上記のような思想となっている。

�Aその他
流れ者、魔物、魔導機械、生物兵器など。�@に該当しない者。
北部地方の他の地域に住む者や、スノウタウン難民もここに該当する。
北部地方に滞在する者は、真正リーリア民と同様に平和主義や闘争根絶を願うようになる傾向がある。それが高じて真正リーリアに帰化する者も少なくない。
不正な暴力等の犯罪行為を行おうとした者は、必ず平和主義者となりリーリアの民となる。(参考:本編に登場した賊AB)

 *

(テンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】

 *

〈ルール〉

・作中に登場する際、設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください

・1つのIDにつき採用できるのは1案までのため、2つ以上の案を投下する際はご注意ください。IDの変更や別端末を使うなどして2つ以上の案を投下するのは禁止です

 *

今週水曜日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には�@〜�Aのいずれかの番号をご記載ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/11(月) 01:21:10.68 ID:jL5Ckn+go
おつ
うーむ洗脳めいた術による思想統一と共産の大国…怪しくて恐ろしい匂いしかしない…
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/11(月) 07:30:25.13 ID:d93tNji1o
おつです
あっこの国ヤバい!
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/11(月) 11:00:50.03 ID:KksyuPvQ0
おつです。
方や無上の幸福と引き換えにデロデロになる実質的な集団安楽◯、そしてこちらは自由意思を奪われた楽園に見せかけたディストピア。
破滅しか見えないこの世界の明日はどうなる?
637 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/13(水) 00:00:19.39 ID:1hRLgbpA0
風雪新聞の調査によると、真正リーリア国は治安や幸福度が世界一高いらしく、その水準はなんとあの大魔女帝国をも上回るそうです。他にも労働生産性の高さや資源の効率的な運用など多くの面で優れており、同新聞の記者は真正リーリアの国家運営を一つの到達点であると高く評価しています。なおその記者は別の記事で、住みたくない国の一つに真正リーリアを挙げています

真正リーリアに立ち寄る旅人は、真正リーリアの主義・思想に共鳴する者と、忌避感を覚える者に大きく二分されるようです。忌避感を覚える者も、長期間滞在していると次第に真正リーリアの思想に共鳴できるようになります。同じ気持ちを分かち合えるのは、とても良いことです

自らの意思で考え、選択し、生きていくのは、つらく苦しく難しいことです。一歩間違えば戦争に轢き潰され、一歩間違えば隣人と殺し合いになり、一歩間違えば飢えて死ぬ。世界を丸ごとデロデロにしたり、みんなの自由を奪ったりしないと、全てを救うことはできないのかもしれません。そのやり方が正しいかどうかは、あかちゃんスライムのクロシュにはまだわからないようです



というわけで本日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には�@〜�Aのいずれかの番号をご記載ください
募集キャラクターやルールについては>>633
↓1〜 23:59 まで
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 00:14:05.87 ID:ANKcb4rE0
�A
【名前】 ルルナ・ネイラ
【種族】 夢魔の父と人間の母のハーフ
【性別】女性
【年齢】 17
【容姿】薄緑色の髪をした片目隠れ(青色と銀色のオッドアイ)の幼児体型
【性格】引っ込み思案で怖がりで繊細
【魔法】夢魔法
【備考】夢魔によって強制的に孕まされた人間の母のもとに生まれた。母親はそれでも彼女を愛したがハーフということで魔族と人間双方から母親共々疎まれ各地を転々としていたが、真正リーリア国付近で母親が病死したこと、真正リーリア国を気に入った事がきっかけで真正リーリア国に滞在している。 

ハーフということが悪い方に作用している為か肉体の成長が遅く夢魔法もあくまで対象の夢や夢を通して深層心理に入り込めるものの、自由に作り替える事が出来ない。更に生命維持の為には通常の食事の他に他者の夢の中に入って夢を食べないといけない。(食べられた夢を忘れる以外の害は無い) 

しかし多くの夢や深層心理の中に入っている内に国民がリリアによって自由意志を封じられた事、自由意志を封じられた事の苦しみを無自覚に悪夢という形で表れている人が多くいる事を知り、またその一方で本来なら誰かの自由意志によって一方的に傷付けられたり、奪われたり、殺されたりするような、真正リーリア国の中でしか生きられない様な弱者も多くいるのも夢を通して知ってしまい、この国の在り方について中途半端な自分ではどうしようもできないと分かっていても悩み続けている。
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 01:15:12.02 ID:2y90KGtg0
�A
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】20歳
【容姿】短い茶髪に筋肉質な長身。
【性格】物静かで年の割に成熟した思考の持ち主。ただし筋の通らないことには例え主君であっても意見する熱さも持ち合わせている。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】セイントレア王国の騎士で以前はロイエ教原理派の信者。かつては多種族には冷淡であったが、世界めくれを契機に今はその考えを改めつつある。
メアリーとクロシュヴィア捜索の命を受け、冒険者に変装し北部までやってきたものの、中央に近づくにつれ精神に異変を感じるようになり辺境まで後退し、そのまま足止めを食らっている。
己の偏見や差別意識を改めさせてくれ、そして今、苦境に耐えて生き続けようとする人々の希望であるクロシュを尊敬し、同時にそんな人々の意思と覚悟、尊厳を踏みにじる教えとしてデロデロ教を嫌悪している。そしてデロデロ教に靡き、王族としてなすべき義務や使命を放棄したメアリーには内心憤りを感じている。
そんな思いとは別に、クロシュヴィアは本当にこの世の全ての殺意や悪意を溶かしきることができるのか、悪意を持つ何者かがクロシュヴィアを利用する可能性があるのではないかという疑念も抱いており、妖精達とは別方向での危機感を感じている。
両手剣を得意としているが、大抵の武器は問題なく扱える。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 04:54:13.41 ID:DfCvp/sso
�@
【名前】アルツ・フォン・アイスフェルト
【種族】人間 【性別】男性 【年齢】29
【容姿】黒茶色のショートヘアと鈍色の瞳を持つ、目付きの悪い青年。青緑色のスクラブウェアの上から白衣を羽織り、常に白のマスクを着けている。聴診器などの医療用具をポケットに携帯しているが、大体は魔法で代用出来るのであまり使用しない。身長174cm。
【性格】属性は中立・善。冷静沈着で愛想が無く、学者気質でやや気難しい。医療には非常に真摯だが、医療以外には興味が無い。患者であれば誰のどんな傷病でも必ず治療する一方で、そうでなければ何処の誰だろうと適当にあしらう。優しくも気長でもなく、時には合理に寄り過ぎたりもするが、自ら患者を生み出すような真似はしない。根治と献身を根底とした医学の闘士。
【魔法】極めて強力な回復魔法を扱う。軽い傷病なら触れるまでもなく一瞬で治し、重度の物でも数分で完治させる。死後間もないなら蘇生すら可能。また、対象のあらゆる情報を見抜いて暴く"看破の魔法"も扱う。主に患者の容態を診察する為に使い、患部を特定して集中的に治癒する事で上記の超絶的な治療を実現している。その他、清潔にする魔法や痛覚を止める魔法など、医療に使えそうな物は概ね扱える。
【備考】"医者とは己が全てを以て治す者"を信条に、医学の進歩と傷病の治療に全力を注ぐ闇医者。Dr.アイスフェルト。
出身はセイントレア王国。医者の名家に生まれ、両親の懸命な姿を見て自身も医学の道を志す。しかし、利権と名誉と回復魔法の才のみを重視した現在の医学界の在り方に辟易し、資格剥奪も覚悟の上で学界を脱退する。その後は各地を転々としていたが、数年前にとある魔族の医者から代行を頼まれた事で北部へ移り、現在は真正リーリアを拠点に活動している。なお、治療の邪魔になる恐れがあるとしてペンダントは身に付けていない。
専攻の回復魔法のみならず、手術の術式や薬学・栄養学・衛生学、果ては錬金術や眉唾な健康法まで、医療の役に立ちそうならどんな物でも修得する。治療費はしっかり請求するが、払えない者には労働か知識の提供で済ませる。意外と武闘派で、暴れる患者や治療の邪魔をする者には看破の魔法で見抜いた弱点にトウゲン帝国流按摩術(現実における八極拳)を叩き込む。メスは投げない。
好き:医学全般、聞き分けの良い患者、チョコレート
苦手:子供の相手、勝手な患者、精神論、煙草
夢:医者が要らない世界の実現
大嫌い:人を救わない医者、死
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 06:16:33.55 ID:Y5jDmpWq0
�A
【名前】キュー・ヒエムス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】黒髪おかっぱの少女、セーラー服っぽい服を着ている。
【性格】真面目で大人しい性格。本好き。
【魔法】闇属性魔法・記憶魔法(他人の記憶や思考をのぞいたり、見た物や場所の過去の映像を見ることができる)
【備考】パティの元教え子の少女で、彼女からは稀代の天才と呼ばれる程の才媛。天涯孤独だったところを彼女に拾われ育てられた。
現在は彼女の命令でリーリアの調査の為に滞在している。
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 12:15:20.83 ID:tkSjCMq0O
1

【名前】ゲラート
【種族】阿修羅
【性別】男
【年齢】28
【容姿】大柄で筋骨隆々とした屈強な体格、日に焼けた褐色の肌、短く刈り込まれた赤い髪。野生の獣を思わせる野性的で獰猛そうな顔立ち。全身を覆う重厚な黒い鎧。四本の腕。
【性格】正義感が強く、強きを挫き、弱きを助ける高潔な武人。旅人にも親切に対応するが、悪人には容赦しない。
【魔法】身体強化
【備考】
元々は修行のために各地を旅していた武人で、現在はリーリアの秩序を守る軍人。(リーリアに軍があるかはわからない)
修行中は何よりも戦いを好む戦闘狂で典型的な弱肉強食主義者だったが、リーリアについた後は紆余曲折の末に現在の思想に至る。
四本の腕で器用に剣や槍、弓など色々な武器を使いこなす四刀流の戦士。

今のメンタルでは皆さんのように凝った設定は思い付きませんね。
皆さんの豊かな想像力に脱帽です。
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 12:25:23.96 ID:h6Ri+UBGO
�@
【名前】ハナ=フラワード
【種族】人間?
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】緑髪ロングの長身女性
【性格】基本穏やかだが怒ると怖い
【魔法】光属性魔法と植物操作魔法
【備考】遥か昔からリーリアの郊外で花を育ててたまに売りにくる謎の女性。現在の国の方針には従っておらず、半ば忘れられているのでペンダントは持っていない。
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 20:30:45.89 ID:a59AWQSdo
�A
【名前】レイル・クロード
【種族】魔族
【性別】女
【年齢】1200
【容姿】スラッとしたモデル体型のどこか陰鬱な雰囲気を纏った白髪美人。
【性格】自堕落なめんどくさがり
【魔法】同調魔法
自分と同じ自堕落さ、自分と同じ知能、自分と同じ魔翌力量、自分と同じ絶望、相手の何もかもを自分と同じにする。
それでもなお立ち上がる相手には全力の敬意を示す。
【備考】
デロデロ教最高幹部の一人。ザイルの姉。超がつくほどのめんどくさがりで、弟が建国した時も動かず、国が滅びた後も動かず、興味を示さなかった。どうせ自分が動いても終わりは同じだから。
とてつもなく知能が高く、大体のことの行く末を予見できてしまう。その能力の高さから、何もかもが想定通りになってしまう世界に絶望してしまった。
導師時代にはデロデロ思想に自らのエッセンスを加えたダラダラ教をこっそり広めていたためメアリーやフェルメールに度々怒られていた。
デロデロ思想自体には一応同調しているが、どちらかというとスウィートエンドよりハッピーエンド派。リリーツィアに眠らされたい。
デロデロ活動の一環と一応故国が復興したという情報を知りリーリアにやってきた。真正リーリアの空気がかなり馴染みが良くて、何だかデロデロにするやる気も起きなくなってきている。リリアの目論みや理想は理解したので、真正リーリアに綻びが出てくるその時まで今はこの国でゆったりしていようとリリア家の隣に住んでおり、普段はダラダラ教徒たちにお世話されている。別にデロデロを完全に放棄したわけではなく、やる気が出てきたら再開するつもり。
何で皆争うんだろう。何で皆奪い合うんだろう。何で皆仲良くできないんだろう。何でそんな簡単なこともできないんだろう。ねぇザイル。力こそ正義なんて思想が長続きするわけないでしょう。こんな世界に期待も望みも願いもかけてはいけないよ。だから全部デロデロに、もう何も考えなくてもいいように。
もう私も世界に絶望しなくていいように。
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 22:26:14.96 ID:yEYLZAl2O
�@
【名前】クリュナー・ゼスタフォーベル
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】850
【容姿】黒いローブと貴族服を着た高身長お姉さん
【性格】丁寧でお世話好きな苦労人
【魔法】夢魔法と心魔法
【備考】
ザイル国王時代からのリーリアの忠臣。リリアの右腕。旧リーリアが滅び、国王も何処かへ消え、王国が侵攻する中、何とか残った国民たちを纏め上げか細いながらもリーリアの火を保ち続けていた。ある時現れたリリアによって瞬く間に真正リーリアとして故郷が復活し、その時からリリアに忠誠を誓うことにした。自由意思が削ぎ落とされる国になっていることは理解しているが、かつての地獄のようなリーリアを考えると今がベストだと信じている。統治側の人材が足りておらず、外部の人間の入国手続きや国民のお助けや食糧供給計画などなど一手に引き受けているため、フォール姉妹やザイルをはじめかつてのリーリアの民は早く帰ってこいと思っている。夢世界への往き来もできるので、国民の夢や心のなかも護ってくれるし、幸せな夢も見せてくれる。昔リリーツィアの弟子をしてたので腕は確か。
リリアの右腕として今とても忙しいがその忙しさが愛しくて仕方ない。国民が皆笑っている。幸福に生活している。きっとこれが正解なんだよねと深く考えないようにしている。
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:33:16.84 ID:NxJXXyx9O
�A
【名前】 ワン・ダフル
【種族】犬の獣人?
【性別】♂?
【年齢】不明
【容姿】大きなリュックを背負ったモフモフの白い毛皮の犬の獣人の姿をしているが……?
【性格】気さくで人懐っこい……?
【魔法】収納魔法(自称)
【備考】
真正リーリア国やその周辺で最近商売をしている旅の行商人。各地域の珍しい商品を販売しているが神出鬼没で会えるかどうかは運次第。

実はその正体はイスファハーンのハイド・ストークの配下の諜報員。いざという時はハイド・ストーク同様黒装束に黒い仮面の姿になる為、名前や性別や容姿や性格も偽りの姿なのかもしれない。
あるいはこの経歴すら偽りでハイド・ストーク本人かもしれない。全ては闇の中。
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:49:48.71 ID:iwmBLSaIo
�A
【名前】ノーランド
【種族】ホムンクルス
【性別】女
【年齢】稼働を始めて半年程度
【容姿】小柄で華奢な白衣少女。そのまんまカリスの顔。
【性格】品性のないイカれたマッドサイエンティストとして設計された心優しき少女
【魔法】最終program魔王化
大切な人を護るためなら使うことに恐怖はない
【備考】カリスが残した不測の事態に対する保険。全てに対する報復装置。
頭の中に度々カリスの命令信号が流れてくる設計であったが、真正リーリアの別手法の洗脳効果によってカリスの命令信号を上手いこと打ち消すことができた。
稼働してからずっと苦しみしか存在しない人生であったがそれをリリアが救ってくれた。自由意思の剥奪だなんだと言う者もいるが少なくとも私は救われているし幸福を感じている。ゆえにリリアのことが大好きだから、それを泣かす者たちのことは絶対に赦さない。
実は真正リーリアの洗脳効果もカリス脳波によって打ち消されているのでこの国における数少ないシラフの一人でもある。つまり彼女の自由意思によって彼女は自由意思が制限される国を選んだといえる。
こんな素晴らしい国に弓引くことができる者がいるとは思えないが、もしそうなら唯一暴力を振るえる私が排除しなければならないとリリアの思想を真っ向から否定するような感情を持ってしまう。皮肉にも愛に溢れた国の愛に溢れた少女が行き着く先に薄暗い暴力性が染みだしていた。旧リーリア国内に残されていたカリスの隠し研究所は危険で一杯だし、入りたくもないがリリアを守るためにはカリスの力を使う必要があると感じている。
普段はリリア家で家事手伝いをしている。料理が非常に上手い。首都では大体リリアの後ろを付いて回っている。
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:57:52.66 ID:OLjDQKD7o
2
【名前】エレノア・ブライアー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】15
【容姿】茶髪のショートヘア、戦士風の動きやすい軽装、細身で引き締まった体
【性格】気が強くさっぱりしているが、繊細で不器用な部分もある。
【魔法】氷
【備考】流れ者の旅人。軽い身のこなしで片手剣を扱う。魔法は少し苦手
元スノウタウンの住民でミスティの幼馴染。今は旅人として各地を放浪し定期的に墓参りに帰ってくる
真正リーリアの人々については気味の悪さや抵抗を感じて距離を置いている
ミスティと同じように他の住民に逃がしてもらえたがミスティもエレノアもお互いに相手が生き延びていることを知らない
故郷の襲撃で孤独になったが、きっと家族や友人が自分と同じように生き延びていると信じて世界中を探し回っている
しかし頭の中のどこか冷静な部分ではわかっている。これまでに見つからなかったしこれからも見つからないだろう
自分はただ過去にとらわれて生きる意味や理由を見失い停滞しているだけだ
仮に生き残りと出会えたとしてどうしたいのだろう、その後どうすればいいのだろう。わからない
もしもその生き残りが自分と違って新たな居場所を作っていたとしたら、生きる希望を持っていたとしたら……それを心から祝福できるのだろうか
最近は、いっそのこと考えるのをやめて真正リーリアに染まってしまったほうがいいのではないかとも思い始めている
ダークヒーロー一行にミスティというものがいるらしいと噂に聞いたがさすがに同名の別人だろうと思っている
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/13(水) 23:59:34.17 ID:St4HjqQcO
�A
【名前】ソリュー・レッセフェール
【種族】ナーガラージャ
【性別】女
【年齢】1750
【容姿】ひたすらデカイ大蛇
【性格】マイペース
【魔法】変身
【備考】
通りすがりの大蛇。リーリア周辺に大昔から住んでいるので何でも知っている。大食漢。
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:02:16.03 ID:9tGQO4gc0
すみません。>>639の投稿者ですが、少し内容を修正します。

�A
【名前】アルバ・ローランド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】20歳
【容姿】短い茶髪に筋肉質な長身。
【性格】物静かで現実主義的な思考の持ち主。ただし筋の通らないことには例え主君であっても意見する年相応の熱さも持ち合わせている。
【魔法】熱魔法(熱気をコントロールする魔法。武器への高熱付与、耐熱結界を展開するなどの用途がある)
【備考】セイントレア王国の騎士で以前はロイエ教原理派の信者。かつては多種族には冷淡であったが、世界めくれを契機に今はその考えを改めつつある。
メアリーとクロシュヴィア捜索の命を受け、冒険者に変装し北部までやってきたものの、国内の異様な気配を感じ辺境まで後退し、そのまま足止めを食らっている。
己の偏見や差別意識を改めさせてくれ、そして今、苦境に耐えて生き続けようとするセイントレア王国の人々の希望となったクロシュに少なからず敬意を抱くようになり、そしてそんな人々の意思と覚悟、尊厳を踏みにじる教えとしてデロデロ教と、スライムとして超えてはならない種族の壁を越えてしまったクロシュヴィアを嫌悪している。同時にデロデロ教に靡き、王族としてなすべき責務や使命を放棄したメアリーには内心憤りすら感じている。
そんな思いとは別に、クロシュヴィアはこの世の全ての殺意や悪意を溶かしきることなど本当に可能なのか、悪意を持つ第三者がクロシュヴィアを利用する可能性もあるのではないか、という計画の破綻やその結果最悪の状況を迎える可能性があることも懸念している。
両手剣を得意としているが、大抵の武器は問題なく扱える。
651 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/14(木) 00:10:25.13 ID:3KkktTWz0
皆さんたくさんの案をありがとうございました。いろいろ考えていきたいと思います。
果たしてクロシュたちは誰と出会い、何を思い、どのような運命を紡ぐのか。
真正リーリア編、お楽しみに。


おまけ:白金スライムのリリと指導者リリアの肖像イメージです

〈慎重に運ぶ〉
https://gzo.ai/i/efXzNr3.png

〈首都で待ってる〉
https://gzo.ai/i/hTl1wVh.png
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:12:23.56 ID:SkC60Lcmo
相変わらず画像が見えない
653 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/14(木) 00:23:29.55 ID:3KkktTWz0
なんだか不安定なようなので、別のアップローダーにあげてみます
次回更新はたぶん土日の予定です。よろしくお願いします

〈慎重に運ぶ〉
https://i.imgur.com/sUuiBfB.png

〈首都で待ってる〉
https://i.imgur.com/bD2Pwvx.jpeg
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:39:53.68 ID:IPyu7Cw1O
乙
リリちゃんかわヨ…かなしいね…
リリアさんロリロリしてると思ってたらめっちゃ美少女だった
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/14(木) 00:41:23.45 ID:5VRCdz2jo
おぉ画像見れた
一行の挑戦を待ち受けるって感じに捉えてたけど予想より無表情だった…
656 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 14:56:37.68 ID:yoXDfjbF0
リリさんは珍しい白金色のスライムでした。戦争時にはセイントレア兵などに追い回されたこともあったそうです。ある魔族の医者が残した手記によると、彼女はステラスライムの亜種、あるいは変種だったのではないかという考察が書かれています

リリアさんは無邪気で明るい振る舞いをする時もありますが、指導者と動く時はどちらかと言うと静かで粛々としていることの方が多いそうです。クロシュらと別れる時は、真正リーリア指導者としての面が表に出たのかもしれません
657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 14:57:18.38 ID:yoXDfjbF0
―夜
 農村の宿屋 客室

メアリー「……なんだか……大変なことに、なってしまいましたね……」

クロシュ「メアリーさん……」

メアリー「私は……彼女の理想について、何かを言える立場にありません……。この国に苦難を背負わせたセイントレアの私に……何かを言う資格など、あるはずもない……」

クロシュ「……」

メアリー「ただ、まあ……。争いの根絶を目指すなら、デロデロの方がより良いのでは……と、思わなくもないですが……」

リュアン「メアリーさんならそう思いますよね」

メアリー「はい。私はデロデロの信徒なので……」


フメイ「争いの……こんぜつ……」

聖女「……フメイさんも、思うところがありますか?」

フメイ「んー……争いが、いやって気持ちは……フメイ、わかる……」

聖女「はい……」

フメイ「でも……あれが、いいやり方かは……わかんない……」

聖女「……そうですね。まだ……私たちは、この国のことも……リリアさんのことも、何も知りません。慌てて答えを出す必要はないと思います」

フメイ「うん」

妖精「……私もちょっと感情的になっちゃったけど、確かにこの国のことを知るのは大事だ。外敵と見なされてもおかしくない私たちを見逃してくれたとも言えるし……。大きなデロデロを探しながら、いろいろ見て回ろう」

聖女「はい。ゆっくり考えていきましょう」


南リーリア湿原 農村の宿屋に宿泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 14:58:25.79 ID:7obpMl8N0
協力者がいないか探してみる
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 15:08:39.66 ID:mdqEoOLRO
真正リーリア国の現況について誰かから詳しく聞いてみる
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 15:48:13.41 ID:PhXaSDTNO
それでもメアリーをクロシュ信徒にしてみせるクロシュ
661 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:52:33.86 ID:yoXDfjbF0
フメイ「メアリーはクロシュ教に入らないの?」

メアリー「私はもう既に、導師クロシュの信徒です」

クロシュ「ほえ?」

フメイ「そうなんだ」

メアリー「はい……」

リュアン「ちょ、ちょっと待ってください! メアリーさん……クロシュちゃんの信徒なんですか……!?」

メアリー「そうですが……」

リュアン「デロデロ教の信徒なんじゃないんですか……!?」

メアリー「その二つは、両立可能です……。相反するものではありません……」

リュアン「……」


リュアン「……言われてみれば、そうかも……」

クロシュ「そうなの?」

リュアン「うん……。クロシュちゃんはデロデロ教では、クロシュヴィア様よりも更に偉い、最高位の導師ってことになってるの。だから……デロデロの信徒であると同時に、クロシュちゃんの信徒であることは……おかしいことじゃない……のかも……」

クロシュ「そうなんだ」

リュアン「でも……クロシュちゃんの考え方は、クロシュヴィア様と違って、穏当で平和的なものです。クロシュちゃんの信徒なら、有無を言わさずデロデロにするやり方にも反対すべきじゃないですか」

メアリー「信仰と盲信は違います……。私は導師クロシュを深く敬愛して信仰しておりますが……導師クロシュのやることなすことの全てに賛意を示すような、愚かな狂信者に成り果てるつもりはありません……。そのような愚行は、何より導師クロシュにとって害にしかならない……」

リュアン(ものすごくまともなことを言い返されてしまった……! は、反論できない……)

メアリー「……そういうわけで……今後とも、よろしくお願い致します。導師クロシュ……」

クロシュ「ん!」

フメイ「一件落着?」

リュアン「一件落着かなあ……」

 ☆メアリーは既に導師クロシュの信徒を自認しています

 *
662 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:53:22.44 ID:yoXDfjbF0
―夜
 農村の宿屋

聖女「この国では、悪いことをしようとするとあのようなことになるのですか?」

宿屋のおじさん「そうだよ。この国には大いなる加護があるからね」

妖精「大いなる加護?」

宿屋のおじさん「ああ。リリア様の御力なんだよ。あれのお陰ですごく平和になったんだ、この国は」

聖女「では……あの加護がなかった頃は……」

宿屋のおじさん「……そりゃもう悲惨だったさ。どこもかしこも戦争の傷跡だらけで、寝床も食べ物もロクになくてね。あの頃はセイントレアの掃討兵だけじゃなく、同じ難民同士でさえ敵だった……。今日を生きる為に、昨日まで友だった者と殺し合い……一欠片のパンを奪い合う……」

妖精「………」

宿屋のおじさん「でも、あの加護が行き渡ってからはそんなことがなくなったんだ。どれほどひもじくても、食べものは分け合えるようになった。セイントレアの掃討兵すらも、戦いをやめて僕たちに糧食を分けてくれるようになったんだ」

聖女「セイントレアの……兵士さんも!?」

宿屋のおじさん「ああ。彼らも今じゃすっかりこの国の仲間になって、みんな仲良く働いてるよ。彼らにとっても平和が一番だったのさ」

妖精「……えっと……憎くないの? セイントレアは、戦争であなたたちを酷い目に遭わせたのに」

宿屋のおじさん「もちろん。加護を授かる前までは、僕もあいつらが憎くて憎くてたまらなかったんだけどね。今は綺麗サッパリ頭スッキリさ」

聖女「な、なんと……」

宿屋のおじさん「実際、加護を授かってからの方が遥かに調子が良いよ。憎しみで頭がいっぱいだと他のことに頭が回らなくなるし、寝ても覚めても気分は最悪だし、そのせいで些細なことで仲間と口論になるし……。当時はそんな状態でも自分を正常だと思っていたんだけど、今思うと全然そんなことはなかったね。憎しみってのは恐ろしいもんだよ」

妖精「そうなんだ……。まあ、調子が良いなら良かったね」

宿屋のおじさん「はは、それに今この国で一緒に働く元セイントレアの兵士たちを憎んだって仕方ないだろ? 一緒に働くなら、お互いに仲良く気持ち良く働けた方が良いさ」

聖女「それはまあ、その通りです……。普通は、実践するのがすごく難しいことだと思いますが……」

宿屋のおじさん「リリア様のもたらした加護のお陰で、この国なら誰もが簡単にできることだよ。どうだい? 君たちもこの国の仲間にならないか?」

妖精「今はまだやめとくよ……」

 ☆真正リーリアについてのお話を聞きました

 ◇
663 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:53:51.19 ID:yoXDfjbF0
―深夜
 農村の宿屋 客室

妖精「……」zzz
フメイ「……」zzz
リュアン「……」zzz
聖女「……」zzz
メアリー「……」zzz
クロシュ瓶「……」zzz

 ◆

―クロシュの夢
 夢の集落

アイスの欠片「……クロシュのばか……たたかうの、下手になってる……?」

煤けたニワトリ「いいえ。半年前は歴戦の仲間たちが共にいたから、多少の失敗はカバーしてくれたし、クロシュも十全にやりたいことをやれていたの。でも今は違う。不利な戦い方を選ぶと、ダイレクトにその悪影響が反映されてしまうということよ」

アイスの欠片「ふうん……」

煤けたニワトリ「……言いたいことはわかるわ。あなたの力を有効に使えば、労せずに勝利できる戦がいくつかあった。でもクロシュはそうしなかった……」

アイスの欠片「なにか、いいやり方……ない?」

煤けたニワトリ「そうねぇ……。前にセレナディアがやったみたいに、クロシュを少し乗っ取って力を使わせるとか」

アイスの欠片「……そういうの、すきじゃない」

煤けたニワトリ「あら……優しいのね」

アイスの欠片「べつに……」

煤けたニワトリ「なら、本人に確認を取ってみるのはどうかしら?」

アイスの欠片「え?」


スライムクロシュ「!」ポン!


アイスの欠片「あ、ばかクロシュ」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 *

煤けたニワトリ「というわけなんだけど、どう?」

スライムクロシュ「!」モニョ

アイスの欠片「……わかってるの? だれかに、体をつかわせるのって……ふつう、いやなこと……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

煤けたニワトリ「アイスちゃんだからいい……ですって」

アイスの欠片「ばかじゃないの」ツーン

スライムクロシュ「〜!」モニャニャ

アイスの欠片「……まあ……いいなら、いい……。ばかクロシュが……みんなを、守れるよう……ちゃんと、やってあげる……」


 ☆〈冷獄〉がパッシブ化しました
  (毎ターン終了時、相手コンマ-20累積、満腹度-1)
  (満腹度減少を考慮し、アイスの判断で使わない場合もある)


煤けたニワトリ「ああそうそう。アイスに任せるようにすると、クロシュが能動的に使うよりも少し発動が遅れるようになると思うわ。体の主導権はあくまでクロシュだから、その辺りは承知しておいてね」

スライムクロシュ「〜」モニョ

煤けたニワトリ「本来は初手で使ってこそ強い技だったのだけれど……元々初手で使うことなんてほとんどなかったから問題ないわよね」

スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ…

アイスの欠片「……ニワトリ……アイスより、ちくちく……」

 ◇
664 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:54:26.06 ID:yoXDfjbF0
―夢の集落

 ワイワイ キャッキャ

 トプン―

薄緑髪の片目隠れ幼女「……」コソッ


薄緑髪の片目隠れ幼女(……ごめんなさい。生きる為に……少しだけ……)コソコソ


セレナディア「なにしてるの? きみ」ヌッ


薄緑髪の片目隠れ幼女「あっ……ひ、ぁ……!!?」コテッ

薄緑髪の片目隠れ幼女(でっかいドラゴン!!? 夢!? でも夢なのに実存がある……!!? なんで!!? なんで!!?)ガタガタ


セレナディア「ん〜? きみ、ここの住人じゃないよね? どこから来たの? 食べても良い?」ズシン ズシン


薄緑髪の片目隠れ幼女「!!!!」

薄緑髪の片目隠れ幼女(た、食べられちゃうの……!!? 嫌だ……!!)

薄緑髪の片目隠れ幼女(でも……私だって、今まで、たくさんの夢を食べてきた……。もしここでこのドラゴンに食べられちゃうとしたら……それは、因果応報、なのかも……)


セレナディア「いただきまぁ〜〜」ガパッ


薄緑髪の片目隠れ幼女(でも――私、まだ―――)

 ガキィン!!

薄緑髪の片目隠れ幼女「えっ!?」

 光の障壁「」フォワン――

薄緑髪の片目隠れ幼女(こ、この障壁は……?)


蒼き星スライムの欠片「だめだよセレナちゃん……迷子の子を食べたりしちゃ……」モニョモニョ

セレナディア「んあ〜?」


シュヴィーの欠片「大丈夫……? ごめんね、ウチにセレナちゃんが……」モニョモニョ

薄緑髪の片目隠れ幼女「あっ……えっ……?」

薄緑髪の片目隠れ幼女(な……なんで夢の中に……実存的な存在が、こんなにいるの……!?)

 ◇
665 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:55:12.21 ID:yoXDfjbF0
―夢の診療所

蒼き星スライムの欠片「というわけで……不法侵入者だよ、クロシュちゃん」

クロシュ「ほえ……?」


薄緑髪の片目隠れ幼女→ルルナ「すす、すみません……!! あの、私、悪さをしてたわけじゃ、なくて……!! ちょっとだけ……ごはんを、もらおうと……」

煤けたニワトリ「勝手に夢を食おうとしてたってわけね」

ルルナ「うぐぅ……」

セレナディア「へ〜、私の同類か〜」

ルルナ「ええっ!?」

蒼き星スライムの欠片「夢喰いドラゴンのセレナちゃんがおかしいだけだから、安心してね」

ルルナ「ゆ、ゆめくい……ドラゴン……!?」

シュヴィーの欠片「ごはん……えっと、夢を食べられると……どうなるんですか?」

煤けたニワトリ「食べられた夢を忘れるわ。よほどのことがない限り、害になることはないはずよ」

セレナディア「そうなんだ〜。じゃあ私がバクバク食べた人たちも大丈夫だったってことね」

煤けたニワトリ「普通は食べられても問題ないけれど、一気に大量に喰われると意識や記憶に障害が発生することがあるし、最悪廃人化するわ」

セレナディア「へ〜」

ルルナ「ええっ!? そんな……じゃあ、私、まさか……!?」

煤けたニワトリ「普通の夢魔の食事量なら問題ないわよ。この大食いドラゴンは知らないけど」

ルルナ「よ、良かった……」ホッ


クロシュ「ルルナちゃん……おなか、空いてるの……?」

ルルナ「あ……え、ええと、ですね……」

シュヴィーの欠片「ここで作った料理とかでも、お腹の足しになったりしますか?」

ルルナ「あ、はい。美味しいごはんの夢は、やっぱり美味しいです」

シュヴィーの欠片「じゃあちょっと待っててください!」

ルルナ「えっ!? あ、あの――」

 ◇
666 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 20:56:26.21 ID:yoXDfjbF0
 夢のアップルパイ「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
アイスの欠片「……」モグモグモグ
蒼き星スライムの欠片「……♪」モニョモニョ モグモグ
セレナディア「〜〜♪」モグモグモグモグモグモグ

ルルナ「す、すみません……。私、勝手に夢に入ったのに……ここまで頂いてしまって……」

シュヴィーの欠片「いえいえ。お腹が空いたら、ごはんが一番です」


煤けたニワトリ「……でも興味深いわね。この国、夢魔の無銭飲食は見逃されているのかしら」

ルルナ「……!」

煤けたニワトリ「あなた、真正リーリアの者ではないでしょう?」

ルルナ「は、はい……。どうして……それを……?」

煤けたニワトリ「態度を見ればわかるわ。あなたも旅の者なの?」

ルルナ「……はい。ここしばらくは、この国で……こんな風に、人々の夢を勝手にもらいながら……細々と生活させてもらってますけど……」

煤けたニワトリ「なぜわざわざ、クロシュの夢を狙ったの?」

ルルナ「……え、と……その……」

煤けたニワトリ「この国の者の夢が……あまり美味しくないから?」

ルルナ「!」

煤けたニワトリ「図星って顔かしら?」

ルルナ「……ええと……美味しくないってわけじゃ、ないんです。むしろ……表層的には、明るくて、甘くて、幸せで……美味しい、です。でも……」

煤けたニワトリ「……同じ味ばかりで飽きた?」

ルルナ「……それもありますけど……えっと……少しえぐみが、あって……」

煤けたニワトリ「えぐみ?」

ルルナ「はい。怒りとか、悲しみとか、憎しみとか……そういう感情が抑圧されて、心の奥底に沈むと……えぐみとして、夢の味に表れるんです……」

煤けたニワトリ「なるほど……だからクロシュの夢を食べに来たってこと」

ルルナ「はい。とても美味しいです……クロシュちゃんは、優しい夢の持ち主なんですね……」

煤けたニワトリ「でも、クロシュの夢も少しえぐみがあったんじゃない?」

ルルナ「……と、当人の夢の中で……そういうことを言わせないでください」

煤けたニワトリ「……ごめんなさい。それもそうね」


まだお話できる
↓1〜2選択
1.真正リーリアのことどうおもう?
2.デロデロのことどうおもう?
0.自由安価(できないことはできない)
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 20:58:18.27 ID:fO5UDB530
1
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 21:02:47.29 ID:w4i3kJ3FO
0ルルナちゃんの事をもっと知りたい
669 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:15:38.31 ID:yoXDfjbF0
クロシュ「ルルナちゃん……夢魔なの?」

ルルナ「うん……。半分くらい……」

クロシュ「……」ソワソワ


ルルナ「え、えっと……?」

煤けたニワトリ「あー、ええとね……。ある夢魔のバカタレにひどい目に遭わされたことがあるのよ、クロシュは。だから、ちょっと警戒せざるを得ないというか……」

ルルナ「えっ……!? そ、そうなの……!? それは……ご、ごめんね。私はそんなこと、しない……というか、できないから……」

クロシュ「ほえ……?」

ルルナ「えと……私、こんな風にこそこそしながら、盗み食いするくらいしかできないの。普通の夢魔なら、夢の内容を自由に作り変えたりすることもできる……らしいんだけど……」

煤けたニワトリ「あのバカタレは、その力でクロシュのトラウマをほじくり返すといった最悪な真似をしてきたわ」

ルルナ「ひ、酷い……!! そんなことをする夢魔がいるなんて……!!」

クロシュ「んへへ……わたし、もう、平気……!」

ルルナ「それなら良いけど……。夢魔って……やっぱり、最低のクズが多いんですか……?」

煤けたニワトリ「……そんなことはない……と思うわ。私の知ってるバカも、バカだけど普段はそこまでクズというわけじゃないし……」

クロシュ「ルルナちゃん……夢魔のこと、きらい?」

ルルナ「……嫌い。夢を食べなきゃ生きられない……寄生虫みたいな生態だし……」

煤けたニワトリ「それは全ての生き物に言えるんじゃないかしら……」

ルルナ「それは……そうですけど……」

煤けたニワトリ「深くは聞かないけれど……あなた自身の半分が夢魔である以上、無闇に嫌っても仕方ないわ。割り切りも大事よ」

ルルナ「はい……」

 *

クロシュ「ルルナちゃん……真正リーリアのこと……どうおもう……?」

ルルナ「……良い国だなあって、思う。争いも、差別もないし……。半端者の私がいても、何も言われないどころか……親切にしてくれるし……」

クロシュ「わあ……!」

煤けたニワトリ「帰化も考えていたり?」

ルルナ「それは……考え中、です……。まだ……この国の��加護�≠ノ、意思を捧げる覚悟は……ないというか……。抑圧されたえぐみのことも、わかっちゃってるし……」

煤けたニワトリ「夢魔のあなたなら、洗脳を退けられたりしないかしら?」

ルルナ「んと……たぶん無理です。この国の加護って、心魔法による洗脳とは全く違うものみたいなので……」

煤けたニワトリ「ふむ……心魔法による防壁でもどうしようもないのか」

ルルナ「はい。もっと根本的な……深い部分に作用しているような……気がします……。曖昧な言い方で申し訳ないんですけど……」

煤けたニワトリ「いいえ、ありがたい情報よ。感謝するわ」
670 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:16:07.14 ID:yoXDfjbF0
ルルナ「クロシュちゃんは……どうして、この国に来たの? もしかして……リーリア民になるため……?」

クロシュ「んーん……。わたし……デロデロ、止めに、きた」

ルルナ「えっ?」

 カクカクシカジカ

ルルナ「そ、そうなんだ……!? すごいなあ……まだちっちゃいのに……」

クロシュ「んへへ……」

ルルナ「あっ……ねえ、それで……この国の大きなデロデロ……見つけて、どうするの……?」

クロシュ「……?」

ルルナ「えっと……もし、例えば……そのデロデロが、この国の��加護�≠ノ関わってたりしたら……。そのデロデロ……壊しちゃう……?」

クロシュ「!」


煤けたニワトリ(大きなデロデロ……つまりデロデロ化現象が発生したのは半年前……。でもこの国の��加護�≠ェ発生したのは、恐らく9年くらい前……。だからデロデロが加護に関わっている可能性はかなり低いわね。クロシュ……どう答える?)


クロシュ「……わかんない。でも……考えたい……」

ルルナ「考えたい……」

クロシュ「うん……。わたし……この国、来たばっかりで……。加護のことも、よく、知らない……。だから……本当に、良いこと……正しいこと……考えたい……」

ルルナ「……! そ、そうだよね。何が、ほんとに正しいか……私も、わかんないもん……」

クロシュ「!」

ルルナ「みんな……いろんな感情も……やりたいことも、自分自身も……この国じゃ、加護に封じられて……。封じられた苦しみすらも、封じられて……不自然な平穏が、作られてる……」

クロシュ「……」

ルルナ「でも……そのお陰で、差別も争いもないのは本当だし……。私自身も、それにすごく助かってて……居心地良いって、思う……」

クロシュ「……!」

ルルナ「みんなが意思を封じられてるお陰で……傷付け合うことも、奪い合うこともなくなって、こんな平和が訪れるなら……。こんなやり方も、ありなのかも……」

クロシュ「……」

ルルナ「でもでも……意思を奪われて、作られた幸せは……本当に、幸せって言えるのかな……?っていう風にも……思ったり……」

クロシュ「……!」

ルルナ「うぅ……じ、自分で何言ってるかわかんなくなってきた……! ご、ごめんね。まとまらなくて……」

クロシュ「んーん……! ルルナちゃん……わたし、すごく、わかった……!」

ルルナ「そ、そうなの……!?」

クロシュ「うん……!」

ルルナ「……クロシュちゃんたちは……これから、首都に向かって……指導者のリリアさんと、お話するんだよね……?」

クロシュ「うん……」

ルルナ「あ、あの……! 私も……首都まで一緒に、行って良いかな……!? 私も……この国のこととか……リリアさんのこととか……たくさん、知りたいの……! それで……半端者の自分に、何ができるか……考えたくて……」

クロシュ「!」

ルルナ「あっ……ご、ごめん! いきなり、不躾すぎるよね。ごめんね……今のは聞かなかったことに……」

クロシュ「ん! いっしょに……行こ!」

ルルナ「えええ!? いいの」

クロシュ「うん! 馬車……いっぱい、乗れる!」

ルルナ「あ……ありがとう!!」

 ☆半夢魔のルルナが一時的に旅の道連れとなります

 ◆
671 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:16:36.86 ID:yoXDfjbF0
―北部地方 南リーリア湿原 3日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
光属性の中級魔導書               オリシン王家の栞
炎スライムの秘伝書               竜角の短剣
運命変転の魔導書
身代わりのお守り*1
星屑*1
古ドワーフ鍛冶指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯努力目標
・なし

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[04/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[06/09] 防御[02/06]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
672 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 22:17:25.51 ID:yoXDfjbF0
―朝
 農村 出入り門

 精霊の幌馬車「」


ルルナ「あ、あの……! ふつ、ふつかものですがっ……!」ペコペコ

妖精「あ〜、クロシュから聞いてる。首都まで一緒に行きたいんでしょ? いいよ」

ルルナ「!」パァァァ


フメイ「ふうん。よろしく」

ルルナ「は、はい……よろしく、おねがいしますっ……」

リュアン「わからないことがあったら何でも聞いてね。ルルナちゃん」

ルルナ「はは、はいっ……!」


聖女「クロシュさん、また新しい友達ができたんですねぇ」

クロシュ「んへへ……」


↓1〜2コンマ 道中ランダムイベント
01-10 強敵
11-30 ぬかるみにはまった(腹-1)
31-35 綺麗な水   (腹+1)
36-40 ミズゴケ   (腹+1)
41-45 湿地きのこ  (腹+2)
46-50 ロータス根  (腹+2)
51-55 ソセジの穂  (腹+3)
56-60 ヌマイモ   (腹+3)
61-65 オオキイヒル (腹+4)
66-70 ガマガエル  (腹+4)
71-75 ヌマタニシ  (腹+5)
76-80 ザリガニ   (腹+5)
81-85 リーリアベリー(腹+8)
86-90 ヌママグロ  (腹+10)
91-00 リーリアシロガネガニ(腹+20)
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 22:17:59.30 ID:7obpMl8N0
あ
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 22:20:14.10 ID:DCaGisqSo
ろ
675 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:13:27.11 ID:yoXDfjbF0
―南リーリア湿原

 精霊の幌馬車「」ガタンゴトン…キキッ

 ひしゃげた木道「」ボロッ


スライムクロシュ「〜!」モニョッ

リュアン「木道が……!」

聖女「完全に破壊されていますね……。一体なぜ……?」

妖精「ここに来るまで、木道は綺麗に整備されていた……。何者かが意図的に破壊したんだ」

ルルナ「ひえっ……!? か、加護のあるこの国で……こんなこと、できるんですか……!?」

フメイ「加護の通じないやつがいるってこと?」

妖精「わからない……。一応この馬車は多少の水上移動もできるから、ここからしばらく水上を行こう」

 *

 精霊の幌馬車・水霊式「」スイスイ

 ズグンッ!!

スライムクロシュ「〜〜!?」モニャッ
ルルナ「あわっ!?」コテッ
フメイ「んわっ!?」コテッ

リュアン「よ、妖精さん!? 水上移動は問題ないんじゃ……!?」

妖精「も、問題ないはず……! 違う、これは水上移動の問題じゃなくて――」

 ズグッズグッ!

水の精霊『んわわわ〜〜!!! 当機は未知の攻撃をうけております!! 速やかになんとかしてください〜〜!!』

妖精「攻撃を受けてる!!! なんとかしないと!!!」

 *
676 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:15:20.74 ID:yoXDfjbF0
―南リーリア湿原 地獄沼

 ズゴゴゴゴ――
 泥「」ドパァン―!!

巨大なザリガニ「〜〜!!」ワシャワシャワシャ


クロシュ「んわわ〜〜!!?!?」

聖女「わああああ〜〜!!?!?」

フメイ「ざ……ザリガニ!!!!」

妖精「あれは――南リーリア湿原で最も危険な生物――ヘルザリガニ!! 出会ってしまった者はまず生きて帰れないと言われる――」

リュアン「い、生きて帰れない……!!?」

ルルナ「えっえっえっ……!!!? えええっ!!?!?」

妖精「と、とにかく生き延びることだけ考えて!! 何か手を考える!!」

クロシュ「う、うん!!」


ヘルザリガニ「〜〜〜!!!」ワシャシャシャシャ


 ――強敵 ヘルザリガニ――


 ▼ヘルザリガニが〈断頭鋏〉を発動!
  自身の戦力・会心率が大幅に上昇し、結界貫通付与!!

 ▼ヘルザリガニが〈多脚蹂躙〉を発動!
  泥沼の不利効果を無効化!!

 ▼ヘルザリガニが〈脱皮〉を発動!
  敗北時一度だけ耐える!!


◆クロシュ一行 満腹度[22/14]
・戦力+10(連携+15、薄明+15、泥沼-20)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界   [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)

◆ヘルザリガニ
・戦力+100(断頭鋏+50、地の利+50)
・脱皮 [1/1]

※戦闘ルールが変わりました
・アクティブスキルによるコンマ上昇で会心範囲に届いた場合は会心扱いとすることになりました
・いくつかのアクティブスキルの効果を調整しました

↓1コンマ
01-50 痛恨
51-95 劣勢
96-00 会心
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 23:18:49.82 ID:7obpMl8N0
空蝉
678 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:42:50.97 ID:yoXDfjbF0
フメイ「ほのお!」チリッ

 炎「」ボンッ!!

高速後退するヘルザリガニ「」シュバッ!!


聖女「なんて後退スピード!!」

妖精「ヘルザリガニはザリガニ類の例に漏れず、後方への移動が速い! でも――」


リュアン「え、ええい!!」バッ

 光線「」ビーッ!!

高速移動して避けるヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ


ルルナ「わわわああっ!!? すごい勢いで旋回して避けてる!!!」

妖精「ヘルザリガニは後方以外への移動も速い!!」


フメイ「くそお、あんなにでっかいのに当たらない……!!」チリチリ

リュアン「ああっ!! こっちに突っ込んできます!!!」


迫るヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ


フメイ「わああああ!!!」
リュアン「きゃあああああ!!!」
ルルナ「やだあああああ!!!」


ヘルザリガニの巨大鋏「」ギュオオオオオッ!!!


空クロシュ「!!」バッ!!

 大きな空穴「」フォワンッ!!

大きな空穴に突っ込むヘルザリガニ「〜〜〜!!?!?」フォワン



遠い位置に現れるヘルザリガニ「」バシャァン!!



フメイ「クロシュの空間魔法で……遠くにふっとばした!」

空クロシュ「んゅ……あれよりとおくには……飛ばせない……!」モニャニャ

ルルナ「で、でも助かった……!! 空間魔法が使えるなんて、すごいクロシュちゃん!!」


遠くから迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャシャカ


リュアン「わあああ!! また来ます!! また来ます!!!」

妖精「水の精霊!! 出せる!!?!?」

水の精霊『がんばってるよぉ〜〜〜!!!!』
679 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/16(土) 23:43:38.68 ID:yoXDfjbF0
氷クロシュ「!」ポン! パキパキ


 精霊の幌馬車の周囲に張り始めた氷「」パキパキパキ


聖女「氷! 泥沼がザリガニさんの独壇場なら、凍らせて地の利を奪おうってことですね!?」

氷クロシュ「う、うん! そうかも……!」

氷クロシュ(ありがと、アイスちゃん……!)

 ☆〈冷獄〉により泥沼の不利効果消滅

 ☆アクティブスキル〈撤退〉が追加されました


遠くから迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャシャカ


◆クロシュ一行 満腹度[19/14]
・戦力+15(連携+15)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界   [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
・撤退(コンマ+50、戦場から離脱する。他の技と併用可)

◆ヘルザリガニ
・戦力+80(断頭鋏+50、地の利+50、冷獄-20)
・脱皮 [1/1]

↓1コンマ
01-50 痛恨
51-95 劣勢
96-00 会心
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/16(土) 23:49:03.56 ID:DCaGisqSo
居合撤退
681 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 00:12:10.07 ID:OulOUlVt0
水の精霊『出せるよ〜〜!!』

妖精「よし出して!!!」



 精霊の幌馬車「」ググググ…ドドドド

迫りくるヘルザリガニ「」シャカシャカシャカシャカ



ルルナ「わああああ!!! 追いつかれちゃう!! 追いつかれちゃう!!!」

リュアン「め、目眩ましです!!」バッ

 光「」ピカッピカッ!!


ヘルザリガニ「」シャカシャカシャカ


リュアン「うう、あんまり効いてない!!」

妖精「ザリガニは視覚よりも触覚や嗅覚による知覚が得意だ! 光の牽制は効きにくいよ!」


 カチン―

空クロシュ「……」スッ
 鞘に収めた黒い刃「」

聖女「はっ! クロシュさん、その構えは――」

空クロシュ「――!!」バッ


 空間跳躍する居合抜刀「」ヴォンッ!!!!

  ガギィンッ!!!

ヘルザリガニ「〜〜!!?」ワシャシャシャ


リュアン「クロシュちゃんのむげん斬りが決まりました!!」

聖女「しかし堅い甲殻に阻まれて決定打に至りません!!」

フメイ「なら焼きザリガニにしてやる!!」ジジジジ

 凝縮炎「」カッ!!
 ドッギャァァァァァン!!!

ルルナ「や、やった!!」

リュアン「よ、よし! これなら――」



  ピシッ…ピシピシッ…

 弾け飛ぶヘルザリガニの脱皮殻「」バギョンッ!!

煙の中から現れる脱皮したヘルザリガニ「」ゴゴゴゴゴ…



フメイ「……!!?」

リュアン「だ……脱皮……!!?」

妖精「でも……脱皮をしたのなら、装甲が柔らかくなって慎重になるはず……! 追っては来ないだろう――」


 離脱する精霊の幌馬車「」バシャバシャバシャ


妖精「この戦い……私たちの勝ちだ!!」

 ――撤退成功――

 ☆強敵との戦いを生き延び、運命賽の欠片を1つ手に入れました

 ◆
682 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 00:13:40.86 ID:OulOUlVt0
というわけで本日はここまで

強敵ヘルザリガニとの死闘を逃げ切ったクロシュたち。首都への到達は目前に迫っていた
クロシュ一行に飛び入り道連れとなっていきなり死線をくぐるはめになったルルナさんの運命は、ひとまず安息へ。
おおきいザリガニちょっと食べたかったなあと思いつつ、安全が一番と胸を撫で下ろすあかちゃんスライムたちなのであった。

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 01:12:38.80 ID:PpF+xkLjo
おつ
うぉぉこのザリガニ強い…
こういう無知性の生き物にはリリアの加護も効果無さそうだしなあ
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 10:13:01.25 ID:rcmjegxNO
乙
頑張れルルナ。その苦難は必ず人生の糧になるだろう。
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 14:47:25.56 ID:fpM3cjmvo
おつおつ
今回上手く撤退できたのもいい経験だよクロシュちゃん
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 16:02:52.56 ID:z1VB03paO
乙
そういえば北部地方も超危険地帯でしたね…
アイスちゃんツンツンでとても良い
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 17:06:44.29 ID:j1g/PAYTo
力付くができない国だから首都まで行ったら戦闘はなさそうね
688 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 18:45:51.53 ID:OulOUlVt0
ヘルザリガニはとても強いザリガニなので、とても強いです。実のところ10年前のセイントレア軍に最も大きな被害を与えたのはこのヘルザリガニだったと言われています。沼地での正面戦闘はあの勇者サインですら避けたという記録が残っているそうです。それこそが��地の利�≠フ恐ろしさであり、ヘルザリガニはオノゴロ兵法で言うところの風林火山を体現した存在と言えるかもしれません
そしてリリアちゃんの加護は、ヘルザリガニには及んでいないようでした。自然界の非知的生物にまで加護の範囲を広げていないのかもしれません。それがどのような意図に基づくものなのかは今のところわかりません

ルルナちゃんは、首都行きを決めてからいきなりこのような恐るべき事態に見舞われるとは思っていなかったようで、大きな心労を得たようでした。しかしながら、ヘルザリガニに出くわしつつも生還できたという経験は実際稀有なものなので、もしかしたら今後ヘルザリガニサバイバーとしての経験が役に立つ機会があるかもしれません。ルルナさんの今後の活躍にご期待くださいませ

普段は普通敵だろうと強敵だろうと返り討ちにして突き進むクロシュ一行ですが、今回は相手が悪かった上に、セインくんのような強い味方もいなかったため、珍しく撤退という選択を余儀なくされたのでした。しかしながら空蝉や居合などの能力を上手に使い鮮やかに撤退せしめた今回の経験は、クロシュにとって大きな力となるのも確かでしょう。クロシュさんの今後の活躍にご期待くださいませ

実のところ北部地方は超危険地帯でした。環境的な厳しさで言えば、冬季以外は大山脈ほど過酷ではありませんが、それでも広大な湿原や足を取られたら死ぬ泥沼が多いため、歩きやすい平野が広がる南部と比べると危険は大きいと言えます。そして何よりも北部地方を超危険地帯たらしめるのは、やはり湿原を闊歩するヘルザリガニなどの危険生物たちです。ヘルザリガニ以外にも、オオキイワニ、オオキイヘビ、ドクガエル等の危険な生物が多数生息しています。クロシュたちが噛まれた後焼いて食べたオオキイヒルも、人間が噛まれると出血が止まらずに死ぬことがあります(血液の凝固を阻止する成分を持つ)。リーリア湿原を移動する際はしっかり対策していくのが良いでしょう
アイスちゃんはものすごくツンツンですが、本心では最近苦戦しているクロシュさんたちのことをすごく心配しているのかもしれません。上手に戦って勝っていけば、アイスちゃんを安心させてあげられることと思います。アイスちゃんは集落において最年少のあかちゃんでもあるので、先輩スライムであるクロシュさんのがんばりどころかもしれません

首都まで行けば、野生生物などが入ってくるようなところもないと思われるため、暴力沙汰に巻き込まれる可能性はとても低いと予想されます。つまり今回の真正リーリア編では、力押しによるパワーが通じないということかもしれません(今までそのように問題解決を行ってきたことはない気がするので、特に問題はないかと思います)。安心安全な平和の国、真正リーリア国での滞在を楽しむのが良いでしょう
689 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 18:46:19.19 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 精霊の幌馬車「」

 焚き火「」パチパチ

聖女「妖精さん……馬車は大丈夫ですか?」

妖精「うん、大丈夫そう。多少の傷や故障は自然治癒できるから」


ルルナ「はふぅ……。今日は……死ぬかと、思った……」グッタリ

クロシュ「ルルナちゃん……おつかれさま……」

リュアン「初日からすごく大変な目にあっちゃったね……」

ルルナ「クロシュちゃんたち……いつもこんな旅をしてるの……?」

クロシュ「……そうかも?」

フメイ「でも、あんなにやばかったのは初めてかも……」

メアリー「私も……死ぬかと思いました……。デロデロにならずに、死ぬのは……絶対に嫌です……」


妖精「明日の午前中には首都に着きそうだよ。みんな、そのつもりでいてね」

クロシュ「ん!」
フメイ「ん」
リュアン「はい」
聖女「はい!」
メアリー「はい……」

ルルナ「首都……もう着いちゃうんだ……!」

妖精「ルルナは行く宛とかないなら、しばらく私たちと一緒にいる?」

ルルナ「あ、え、いいんですか……?」

妖精「首都まで行って放り出す方が心配だし……」

ルルナ「でも、私……お返しできるもの、何も……。この馬車代だって……」

妖精「一人増えたところで大して変わんないって」

ルルナ「ええ、えと……じゃあ、必ず何かお返し、するので……。よろしく、お願いしますっ……!」

クロシュ「うん!」

妖精「わかった」


南リーリア湿原 首都近くの野営地で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 18:48:14.94 ID:hVToKAia0
妖精、ルルナと近くの野草取りをする
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 19:02:59.61 ID:3tegUoQTO
なんでリーリアにはデロデロ攻勢に出てないのとメアリーに尋ねつつクロシュヴィア一派は楽しかったかと雑談
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 19:35:43.29 ID:NH0BTaKlO
みんなで食事する
693 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 20:57:29.64 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 ガサゴソ

妖精「……お、これは」

 細長い葉の草「」ポン

フメイ「草?」

妖精「これはノラ稲。秋にはお米が実るんだよ」

ルルナ「えっ、そうなんだ……!?」

フメイ「実ってる姿しか知らなかった……」

妖精「まあ普通そうだよね。自分で調べるか、栽培したことでもなければ知る機会はないと思う」

フメイ「フメイ、ヤマイモならわかる」

妖精「集落ではヤマイモを作ってたんだよね」

フメイ「うん」

ルルナ「すごい……。私、植物とか全然わからない……」

妖精「まあ……文明地帯で生きてれば、野生の植物がどんなものかなんてわからなくても問題ないからね。別に不思議なことではないと思う」

フメイ「でも、美味しいものがわかると、良いんじゃないの」

妖精「それはその通り。せっかくだし、この近くをちょっと探してみる? リーリア湿原は珍しい薬草が見つかることもあるらしいし、もしかしたら良いものがあるかも」

ルルナ「う、うん。じゃあ……探してみたい……!」


↓1コンマ
01-05 ヤバキノコ
06-20 ミズゴケ
21-35 湿地きのこ
36-50 ロータス根
51-65 ソセジの穂
66-80 ヌマイモ
81-95 リーリアベリー
96-00 幸運のどんぐり
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 21:01:24.79 ID:2U2DoOkl0
はい
695 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:13:46.65 ID:OulOUlVt0
 ガサゴソ

フメイ「! これ、ヤマイモ……!?」

妖精「おっ……芋類なのは間違いない! でもこの辺りに自生している芋類と言えば――」

 グググググ…
 ヌマイモ「」ポン!

ルルナ「これ……農村で見たことある! 確か、ヌマイモっていう――」

フメイ「ヤマイモじゃないの?」

妖精「すごく似てるけどちょっと違うイモだよ。言うなればこれは、水源の豊富な土地に適応して進化したヤマイモだね」

フメイ「そうなんだ」

妖精「せっかくだし今夜のごはんに加えてもらおう」

 ☆今夜のごはんにヌマイモが加わります

 *
696 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:14:35.14 ID:OulOUlVt0
―夜
 精霊の幌馬車 車内

リュアン「あの、メアリーさん。どうしてリーリアではデロデロ現象が起きていないんですか?」

メアリー「さあ……。わかりません……」

クロシュ「そうなの?」

メアリー「はい……」

聖女「例えば、これもクロシュヴィアさんの計画だったりとかは……?」

メアリー「わかりません……」

クロシュ「そうなんだ」

メアリー「……前にもお話しましたが……クロシュヴィアの計画に、デロデロ教は関わっていないのです……。というか……クロシュヴィアの計画について、その全容を把握しているのはクロシュヴィア本人だけではないかと、思います……」

聖女「なるほど……。そういえば、オリシン国でもフェルメールさんはクロシュヴィアさんの計画を全然知らなかった様子でした……」

メアリー「はい……。かくいう私も、計画の中身を詳しくは知らないのです……。最終的に全てがデロデロになり、救われるという結末……それだけしか知らないと言っても、良いかもしれません……」

リュアン「そうなんですね……」

メアリー「……少し、悔しくはあります……。私も……デロデロの為に、役立ちたいのに……。でも……クロシュヴィアにとって、私は……共に戦う同士ではなく……救済すべき者の一人、なのかもしれません……」

クロシュ「………」


クロシュ(クロシュヴィアちゃん……ぜんぶ、自分一人で……背負う、つもりなのかも……)

クロシュ(もしかしたら……クロシュヴィアちゃんの、隣に、立てるの……わたしだけ、なのかも……)

クロシュ(やっぱり……クロシュヴィアちゃんと、ちゃんとお話……したい……)


クロシュ「メアリーさん……デロデロ教に、いたとき……みんな、楽しかった……?」

メアリー「……そうですね……。私は、最低最悪のセイントレア王族なので……あまりデロデロ教の場に顔を出せませんでしたが……。楽しかったです……。あの場では、私は下劣醜悪なるセイントレアの者ではなく……ただの一人の、デロデロを求める者でいられました……」

クロシュ「そうなんだ……」

メアリー「もちろん……他の方々も、嬉しさと希望に溢れておりました……。導師クロシュヴィアはもちろん……大勢の一般信徒たちも……あなたの姉君である僧侶さんも……そのお付きとなっていた白いスライムの子も……」

聖女「……!」
クロシュ「!」

メアリー「少し……あの頃が……懐かしいですね……。クロシュヴィアが、まだ穏当路線で……のんびりもにょもにょしながら、みんなでわいわい……デロデロの夢を、語り合って……。今ではもう……クロシュヴィアは、デロデロ教の場には姿を現さず……。スライムたちは、一足先に溶け去ってしまった……」

リュアン「………デロデロ教は……スライムの子たちが、外敵に怯えずのんびり暮らせる場だったのが……何より良かったのかもしれないですね……。穏やかなスライムの子たちがいると、場も和みますし……傷付いた人々も、スライムの柔らかさに癒やされていたように思えます……。今……ミュージアは、どうなっているのでしょう……」

メアリー「……あの場にいた、スライム以外の信徒たちも……。白影スライムに触れて、救われていれば……良いのですが……」

聖女「……」
クロシュ「……」

 ◆
697 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:15:21.56 ID:OulOUlVt0
―夜
 南リーリア湿原 野営地

 焚き火「」パチパチ

聖女「……」


妖精「聖女、考えごと?」パタパタ

聖女「妖精さん」

フメイ「イモ、取ってきた。つかう?」

 ヌマイモ「」

聖女「フメイさん。ありがとうございます……」

フメイ「……悩み、聞く?」

聖女「……悩みといっても……何度も何度も繰り返してきた、デロデロの是非についてなんです。たぶん、一生答えは出ません」

妖精「なるほど……。それでも考えずにはいられない……って感じか」

聖女「はい……」

フメイ「………じゃあ……美味しいもの、食べよ」

聖女「美味しいもの」

フメイ「うん。お腹いっぱいになったら……ちょっと、良いと思う」

聖女「ふふ……そうですね。じゃあせっかくですから、フメイさんが取ってきてくれたヌマイモを使いましょう」

 ☆使う食材には自動的にヌマイモが含まれます

↓1〜2 追加する食材を1〜2つ選択
肉類:ケモノ肉、ヒル肉、カエル肉
魚介:ドジョウ、ヌマタニシ、ザリガニ
野菜:ミズゴケ、湿地きのこ、ロータス根、ソセジの穂
穀物:パスタ、船旅ビスケット
果実:どんぐり、リーリアベリー
卵乳:粉末ミルク、カビチーズ
特殊:ゼラチン、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:17:40.37 ID:hVToKAia0
カエル肉ソセジの葉
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:20:23.39 ID:j1g/PAYTo
ヒル肉
ミズゴケ
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/17(日) 22:22:20.62 ID:WeIQR4bs0
リーリアベリー 粉末ミルク
701 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 22:40:50.71 ID:OulOUlVt0
 リーリア湿原風薬膳スープ「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「〜〜♪」モグモグ
メアリー「……」モグモグ

リュアン「あの……ちらっと、カエルとかヒルが見えたんですけど……」

聖女「てへへ。クロシュちゃんたちが獲ってきてくれて……」

妖精「毒はないから大丈夫だよ」モグモグ

ルルナ「美味しいです……!」モグモグ

リュアン「……あっ、本当に美味しい……。あっさりしてて淡白な味……鶏肉みたい……。全然いけますね……」モグモグ

聖女「ヌマイモをすりおろして作ったトロロと、湿原のミズゴケを出汁に使ってます。すぐそこに生えていたソセジの穂も一緒に煮込んで、ほんのり甘く香ばしい味に仕上がったかと思ってます!」

リュアン「ソセジの穂って……あのソーセージみたいな植物ですか?」

聖女「はい。中にはふわふわの種子がいっぱい詰まってるんですよ」

ルルナ「あれ食べられるんだ……。ていうか今食べてるんだよね……」モグモグ

フメイ「ねえ、トロロってヤマイモでもできるの?」

聖女「はい、できると思います。でもヤマイモはヌマイモより水分が少ないので、このトロロとはまた違った味わいになるかと思います」

フメイ「そうなんだ。今度試してみよ、クロシュ」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョ!

 ☆美味しいものを食べて元気になりました
  明日の終わりまで、余剰満腹度+2、戦闘コンマ+5

 ◆
702 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/05/17(日) 23:29:17.15 ID:OulOUlVt0
 ―幕間―

―夜
 真正リーリア総統庁 執務室

 ヒュオオオオ――スタッ
 扉「」ガチャッ

リリア「ただいま」スタスタ

黒ローブのサキュバス「リリア様!? まだ休暇のはずでは――」ガタッ

リリア「うん、明日もお休みだよ。でも……みんなに会いたくなったから」

黒ローブのサキュバス「私たちに……?」

 扉「」ガチャッ!

白衣のエルフ少女?「リリアさま!」シュバッ

 ダキッ

リリア「わ……! ノーラ……」

白衣のエルフ幼女?→ノーランド「おかえりなさいませ……! 私……ずっと良い子にしてお待ちしておりました……!」

リリア「うん、ありがとう。ただいま。何か変わったことはない?」ナデナデ

ノーランド「試薬を2種、加護の改良案を3件、生産性向上の為の資源効率化案を34件作成しておきました! 今すぐ確認しますか……!?」

リリア「わあ……えっと……」

 扉「」ガチャ

目つきの悪いマスクの青年「全て却下だ。科学者ごっこにリリアの時間を使わせるな」スタスタ

ノーランド「……私はリリアさまに聞いてるんです。ボンボンのアルツは黙ってて。リリア様のペンダントも付けないで」

目つきの悪いマスクの青年→アルツ「医療行為の妨げになり得るものは身に付けない主義だ。リリアの許可も得ている」

ノーランド「リリア��さま�≠ナす。さまを付けなさい、下郎」

 バチバチ…

リリア「……喧嘩はだめだよ。二人とも」

ノーランド「……!! ご、ごめんなさいリリアさま!! ごめんなさいごめんなさい!!」ペコペコ

アルツ「……悪かった。すまない」

リリア「うん。それじゃあアルツは、時間のある時でいいからノーラが作成した試薬とレポートを確認してくれる? それで、アルツの目から見て問題がなかったものを私に頂戴」

アルツ「承知した」

リリア「ノーラも、アルツの確認作業を手伝ってあげてね。作成者本人がいればやりやすいだろうから」

ノーランド「……わかりました」

リリア「ふふ。これで仲直りできるね」

アルツ「ああ……」

ノーランド「はい……」
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