【まどマギ】まどか「ウルトラマンVS仮面ライダー」

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2 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:10:42.02 ID:ogFaQ+J+0
PART 1 『嵐の中で逢った、ような……』

まるで、海の中を漂っているような感覚だった。

――― ここは、どこだ? 俺は何をしていたんだろう?

――― そうだ、確か一文字や風見と・・・ RXと・・・ 強大な敵と戦って・・・

――― からだがゆがんでいる? 俺は、あの世に向かっているのか・・・・・
3 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:12:02.09 ID:ogFaQ+J+0

本郷 「う、う・・・ 俺は一体・・・」

見知らぬ街の見知らぬショッピングモールで、本郷猛が目を覚ました。
とにかくどこかにたどり着いたのは確かだ。あの世ではないようである。
商業施設のようで大きな鏡があった。鏡に映る自分自身を見て違和感を覚えた。

本郷 「なんだか若返ったように見えるな。気のせいかな。」
 「まあ良い。早く帰らねば・・・ あれは案内板か」
 「見滝原市? 聞いたことないぞ。なんだか妙な街だな・・・」
4 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:13:10.60 ID:ogFaQ+J+0

 ふらふらと歩いているうちに資材置き場のような場所へ入り込んでしまった。
 彷徨ううちに周辺の空間が歪んだような感覚に襲われる。

 気のせいではない。禍々しさと歪さがあふれだし、その中に取り残される。
 無秩序と不条理の支配する空間だ。今までの敵とは何かが違う。

本郷 「な、何だ」

さやか「ちょっとそこの人、店員さん? これは何かのイベント?」

本郷 「いや、俺は違う・・・ すまないが俺にもよく分らんのだ」
5 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:13:42.12 ID:ogFaQ+J+0

さやか「そんなら何でそんな昭和のレトロファッションでこんなとこいるのさ?」

まどか「きっと私達と同じだよ。迷子なんだよ」

本郷 「そんなところだが・・・ それは何だい? ぬいぐるみにしちゃよくできてるな」

QB 「・・・僕が見えるのかい。君は魔法少女には見えないけどな」

さやか「! あんた転校生の仲間かよ! なんでこんな酷いことするのさ!?」

本郷 「落ち着いてくれたまえ。俺は本郷猛と言うんだ。本当になにもわからんのだ・・・」

 お互いに訳が分からず混乱するばかりである。
 だが不気味な人形が取り囲んでくると、諍いは自然に止まった。
6 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:14:39.28 ID:ogFaQ+J+0

まどか「・・・???」

さやか「着ぐるみ・・・・ だよね・・・・」

本郷 「ちょいとあんた方、パレードの練習だったら邪魔して悪かったね」
   「実は迷子なんだよ。帰り道を教えて欲しいんだがね」

 あくまで平穏に使い魔どもに話しかける本郷。
 頼もしいがどこかズレているようにも感じた。
 奇声を発する化け物に話しかけるって、この人には恐怖ってのが無いのか?

本郷 「うわっ」

 綿ボコリのような化け物が本郷を襲った。誰が見ても悪意の塊だ。
 ほら見ろ心配した通りだ。話が通じるはずないじゃないか。
 でもそれじゃあどうやって逃げればいいんだろう。

さやか 「冗談だよね? 私、悪い夢でも見てるんだよね?」
(まどかだけでも逃がさんと。消火器もってくりゃ良かった)

まどか (さやかちゃんだけでも逃げられないかな。私、走るの遅いし)
7 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:15:27.99 ID:ogFaQ+J+0
本郷 「・・・ 出たな、ショッカー!!」

さやまど・QB(?)

本郷 「ライダー・・・ 変身!」

 本郷が左腕をかるくかざした。続いて右腕を左斜め上から時計回りに動かす。
 右腕が右斜め上に来ると、入れ違いに左腕を右斜め上に伸ばす。
 初めて見る人には意味の分からない動きである。

さやか (にいちゃんかわいそうに。恐怖に潰されたか。それともこの人もサイコか。)

まどか (でもなんだかカッコいいね。)ウェヒヒヒ

さやか (しっかりしてまどか)

本郷 「トゥ!!」 → 【仮面ライダー1号の変身バンク】

まどか 「ひゃあ眩しい」
さやか 「あう」
QB   「これは・・・ 一体・・・」
8 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:17:01.23 ID:ogFaQ+J+0

本郷のベルト・タイフーンが閃光を発した。
飛び上がり、空中で宙返りし、怪物の大群の真っただ中に着地する。
それが嵐のような戦いの始まりだった。

1号 「仮面ライダー1号!」

 魔法とは全く関係がない未知の敵の登場に怪物たちがざわめく。
 だがたじろぐことなく、バッタのような人間に集団で襲い掛かる。

1号 「この子たちに手出しはさせん!」

 パンチ一発でAnthonyが吹き飛んだ。持っているハサミは役に立たない。
 次から次へと吹き飛ばされ、粉砕され、見る間に数を減らしていく。
 とても敵わないと本能で理解した何体かのAnthonyが逃亡を図る。

1号 「逃げるか! サイクロン!」

 エンジン音を響かせて無人のバイクが走ってきた。数体の怪物が跳ね飛ばされる。
 仮面ライダー1号は女子中学生の周囲に敵影のないことを確認し、サイクロンのエンジンを全開にした。
 雑魚の逃げる方向には親玉がいるものだ。

1号 「確かにこちらの方向から気配を感じる。行くぞ。」
9 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:17:50.04 ID:ogFaQ+J+0

 仮面ライダー1号と名乗った者はいかついオートバイで歪な空間の奥へと走り去った。
 サイクロンってのはあのバイクの名前か? 
 よくわからないまま見送るしかない2人と一匹に誰か話しかけてきた。

さやか「私達、助かったんだよ、ねえ・・・」

マミ 「あのー QBを助けてくれてありがとう。その子は私の大切な友達なの。」

まどか「私、呼ばれたんです。頭の中に直接この子の声が」

マミ 「そんであいつは何者よQB。あいつが魔法少女だなんて、悪い冗談はなしよ。」

QB 「まず間違いなく魔法少女じゃないよ。魔女でも使い魔でもない」

さやか「あの、その前に、失礼ですがどなた様でしょう。その制服だと見滝原の3年生ですか?」

 同じころ、1号は結界の最深部で薔薇園の魔女と対峙していた。
 途中で黒髪の中学生くらいの女子を見かけたが、話しかけると逃げて行った。

 迷い込んできた人があの2人以外にもいたらしい。
 手下の怪物は大方片づけたからきっと無事に逃げられるだろう。残るのは親玉だけ。
10 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:19:03.95 ID:ogFaQ+J+0

1号 「戦闘員・・・ ではないのかもしれんが、ザコどもの姿が少し違ったが大差ない」
   「なんと奇怪だ。薔薇と、蝶と・・・ チョコチップクッキーが溶けたような・・・」
   「おっと、だが攻撃は見切れるぞ。図体がでかいだけだ」

 机やハサミを投げてきたり蔦を伸ばしてきたりしたが、そんな怪人は今までにもいた。
 蔦はライダーチョップで叩き切った。ベルを鳴らす敵も突っ込んでくるので叩き落した。
 そして息を整え、いつもより高く跳躍し・・・ 

1号 「ライダー・キック!」

 Gertrudは悲鳴を上げ、愛した薔薇園とともに爆散して果てた。
 確かにこの世に生きた証に、グリーフシードだけを残して。

1号 「化け物が何か落としたぞ。何かの手掛かりになるかもしれん」

 同じころ、女子中学生たちは自己紹介を終えていた。
 そのとき不可解に歪んだ空間が消えてゆく。
 資材置き場に3人と一匹、それからサイクロンに乗った1号も姿を現した。

マミ 「結界が消えたってことは魔女を倒してしまったわけ!?」

1号 「魔女・・・ 体の大きな怪人がいたが、そいつのことかな」
↓↓
本郷 「君はよく知っているようだがこれがわかるかい」
11 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:20:03.34 ID:ogFaQ+J+0

敵意がないことを示すためか、何者なのかわからない奴が人間の姿になった。
昭和っぽい顔で服装がワイルド系だけどイケメンの部類に入るかな。
まあいいわ。それどころではないから。

マミ「グリーフシード。あなた、本当に魔女を倒してしまったのね。魔法少女じゃないのに、どうなってるのよ」
  「こんなとこで話すのもあれだし、私の部屋に来なさいな。お茶ぐらい出すわ」
  「ワイルドなファッションが決まってるお兄さん、事情がわからないのでしょう、情報交換しましょうよ」

QB 「そちらの2人も来るだろう? 魔法少女について僕からも詳しく説明するよ」

そのままマミのマンションへと向かう一行を、ほむらは後ろから隠れて眺めていた。
なんなんだ、あの暴風雨のような男は。今まで見たことないぞ。誰なんだよ。マジで。

ほむら「・・・とりあえず家に帰って頭を整理しましょう。とんでもない時間に来てしまったかも」
12 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:21:02.15 ID:ogFaQ+J+0
PART 1.5 『一人ぼっちの反省会』

― atほむホーム ほむら反省会

ほむら 「何なのよあいつ。例えるなら荒野を吹きすさぶ風のような」ムムムム

ほむら 「今までのループでいなかったわよね。思わず逃げてしまった」

ほむら 「彼についてわかったこと。魔法少女じゃない。バイク乗り。善玉。強い。」

ほむら 「ラフな服装だったけどブレザースタイルも似合いそう。古いタイプの男くさいイケメンだったわね。30代前半かな」

ほむら 「仮面ライダー1号とかいったわよね。本名が本郷猛、仮面ライダーはリングネームみたいなもんかしら」ホムムムム

ほむら 「あああ、その前に! QBを潰すの失敗した! まどかに敵認定された!」

ほむら 「なにやってんのよ私・・・ あんなのが味方になってくれたら今度こそ終えられるかも知れないのに! 敵認定されたらどうしようもないじゃない!」
13 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:21:29.10 ID:ogFaQ+J+0

ほむら 「いや待て。投げやりになっては駄目。今日観察した感じとしては、要するに、彼は昭和の特撮ヒーローみたいなもんでしょ。熱くて真っ直ぐな正義漢よ。」

ほむら 「ちっちゃい男の子が好きなやつ・・・ タツヤにはちょっと早いけど」

ほむら 「服装がずいぶん古臭いというかレトロというか、でも似合っていたわね」

ほむら 「こっちも正直に事情を話せばわかってくれないかしら」

ほむら 「そうなれば・・・ 今度こそ・・・・ 」

ほむら 「・・・・ でもとんでもないイレギュラーなのも事実よね。慎重にならねばならない。今までの時間とはかなり異なったものになるのかしら」

ほむら 「そういや今回は薔薇園の魔女がちゃっちゃと倒された」

ほむら 「とにかくよく観察しましょう。こんなチャンスは滅多にない。必ずものにする」
14 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/22(日) 00:22:54.35 ID:ogFaQ+J+0


初心者だから評価が怖いよう・・・ しばらく見ないでおく!

あと原作・本編と矛盾があったらごめん! また書けたら投稿する!
15 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:22:07.14 ID:hltPu0LK0
PART 2 『本郷さんが共闘してくれるのがとっても嬉しいなって』

― atマミホーム マミさん説明会

マミ 「それではお揃いのようなので、改めて説明するわね」

まどか「よろしくお願いします」

マミ 「“ソウルジェムの説明” うんぬんかんぬん」

本郷 「ほう・・・ 奇麗なものだね」

さやか「契約って?」

QB 「僕は、君たちの願い事を何でも一つ叶えてあげる。」

さやか「え、本当?」  まどか「願い事って?」

QB 「なんだって構わない。どんな奇跡だって起こしてあげられるよ。」
「でも、それと引換に出来上がるのがソウルジェム。この石を手にした者は、魔女と戦う使命を課されるんだ」
16 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:23:00.31 ID:hltPu0LK0
QB 「“魔女の説明” かくかくしかじか」

マミ 「“魔女の結界の説明” うんたらかんたら」

本郷 「ふうん・・・ 俺は魔女っ娘と言うのはもっとメルヘンなものと思っていたが、なかなか大変なものだね」

マミ 「ちょっと違うわね。“魔法少女”」

さやか(昭和だ・・・) まどか(うん・・・)

マミ 「けっこう危ないところだったのよ。アレに飲み込まれたら普通は生きて帰れないから」
 「でも・・・ サイクロン、でしたっけ? あんなオートバイがあるなら話は別かも」

まどか「マミさんはそんなこわいものと戦っているんですか」

マミ 「そう命がけよ。死と隣り合わせなの・・・ さてと、本郷さん? 次はあなたのお話を聞かせてもらおうかしら」
17 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:23:57.40 ID:hltPu0LK0

本郷 「そうだね。どこから話したものかな。・・・まず俺はこの世界の住人ではない」
   「前後の記憶がはっきりしないが、別の世界から流れてきたらしい。俺のいた世界では、仲間たちと共に、悪の軍団と戦っていた・・・」
   「“ショッカーの説明” “立花藤兵衛、滝和也、一文字隼人の説明” “その後も続く戦いの説明” うんぬんかんぬん」

まどか「酷い・・・。無理やり改造されて、戦いはまだ終わらないなんて」

本郷 「うん。だから俺はさっきの話に感心しないんだ。マミ君には悪いがね」
   「たった一回の願い事で釣り合う話とは思えん。しかし俺は別の世界の住人だからね。ああしろこうしろと指示するつもりはないよ」

さやか「本郷さんの話を聞くと、今なら引き返せるってしみじみ思うよ」

QB 「僕も無理強いはしないよ」

さやか「あ、えっと、マミさんが間違ってるって言いたいんじゃないです、すいません」

マミ 「それくらいわかってるわよ」フフフ

まどか「わ、話題を変えようよ。マミさんはどんな願い事だったの?」

マミ「・・・生きたいって願ったの。交通事故で死にかけて、考えている余裕さえなかった」
  「後悔しているわけじゃないのよ。今の生き方も、あそこで死んじゃうよりはよほど良かったと思ってる」

本郷 「悪かった。知らないことと言え、感心しないなどと言ってしまった」

さやか (話題変えろ! 何かないか? ああ思いつかん)
18 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:25:00.63 ID:hltPu0LK0

まどか「あと一つ・・・ あの転校生、ほむらちゃんも、えっと、その、魔法少女なの?マミさんと同じ。なんで襲ってきたんだろ?」

QB 「彼女が狙っていたのは僕だよ。新しい魔法少女が生まれることを阻止しようとしてたんだろうね」

さやか「 “だろうね”って、 QBと契約して魔法少女になったんでしょ。それともよく知らないの?」

QB 「そうだね。よく知らない。契約したとも言えるし、違うとも言える、あの子は魔法少女としては極めつけのイレギュラーだ。
   どういう行動にでるか、僕にも予想できない」

本郷 「実はほむら君らしき人を結界の中でも見かけたが、命がけの戦いなら仲間を増やそうとするものじゃないのか」

マミ 「それがそうでもないの。むしろ競争になるほうが多いのよね。」

まどか「そんな、どうして。」

マミ 「魔女を倒せばそれなりの見返りがあるの。だから時と場合によっては、取り合いになって、ぶつかることもあるのよね」
   「本郷さんの拾ったあれ、グリーフシードっていう魔女の卵なのだけど、運がよければ魔女が持ち歩いていることがあるの」
   「ちょっと色が濁った私のソウルジェムにグリーフシードを使えば・・・ これで消耗した私の魔力も元通り。見返りって言うのがこれ。」

本郷 「・・・・グリーフシードを入手できずに魔力を使い果たすとどうなる?」

QB 「・・・・今まで通りの身体とはいかない」
19 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:27:13.58 ID:hltPu0LK0
本郷 「果てしない戦いに縛り付けておく鎖かね」

QB 「君たち人間だって水や空気・食物が必要だろう?」

 ちょっとばかり険悪なムードが漂う。さやかは紅茶を口に含んで横を向いた。
 まどかはマミのほうに目を向けた。
 よかった。あんまり怒ってなさそう。ニコニコしてるよ。

本郷 「ああ、いや、怒らせてしまったかな。自分の境遇に重ねてしまってね。
    どうも問い詰めるような言い方になってしまった。許してくれたまえよ、QB君」

QB 「いいんだよ。僕は怒らないよ」

本郷 「そこで、だ・・・ どうだろう。俺も仲間に入れてくれないか」

まどか「へっ」 さやか「ん」 マミ「あら、願ってもないことだわ」ニコニコ

本郷 「俺は元の世界に帰りたい。滝や一文字、仲間に会いたい・・・ 俺がこの世界に流れ着いたのも、おそらくあの魔女の影響だろう。
    流れ着いてすぐに出くわしたんだから」
   「だったらベテランのマミ君にくっついていて魔女と戦っていれば、帰る手掛かりが見つかるかも知れん」

   「それに人類の自由のために戦う仮面ライダーだと名乗った以上、放っておくわけにはいかない。
    俺は魔力の消耗なんて無関係だから、グリーフシードはマミ君に差し出そう」

マミ 「ぜひ仲間になって欲しいわね。本郷さん・・・ この世界に流れ着いたってことは、住むところも所持金もないのよね」ニコニコ

本郷 「うっ・・・・」

マミ 「私は両親が他界してて一人暮らしだから遠慮しないで。私と契約して同居人になってよ。
    賄い付きよ。家賃はグリーフシードで払ってね」
   「それに人類を守る魔女退治の仲間なんですもの。一緒にいるほうが何かと便利でしょ。
    作戦とか、情報共有とか・・・」ウワメヅカイ
20 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:28:13.37 ID:hltPu0LK0

さやまど ((ど、同棲! マミさんが恋する乙女の顔になっとる!))

QB 「・・・・」

本郷 「いや、だが、しかし・・・ 女子中学生の一人暮らしに、男性が・・・ 」

マミ 「どうしても野宿がいいというのなら引き止めないけど」

本郷 「う・・・ ぐう・・・ わかった。お世話になる。」

マミ 「そうと決まればとりあえずの日用品や身の回りの物、買ってきてね。ついでに今晩のおかずもお願いするわ。」
   「あんたたちもそろそろ帰りなさい。遅くなると危ないわよ」

さやか「ありゃー こんな時間だよ」 まどか「また明日学校でね」

 本郷を買い物に出し、まどかとさやかを帰らせ、マミはQBと部屋にいた。
 仲間が増えた! しかも魔力のいらない仲間が! 自然と笑顔になる。
 おまけに善良で紳士だ。顔も良い。

QB 「やけに浮かれているね。そんなに気に入ったのかい?」

マミ「好きだった人に似てるのよ・・・ ちょっと古いドラマのね」
21 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:29:33.64 ID:hltPu0LK0
PART 2.5 『仲間を求めて』

― atマミホーム 本郷猛とマミさんの会話

マミ 「買い物に使ってごめんなさいね。テレパシーが使えるかも試したかったの」

本郷 「頭の中でライダー以外の声がするから驚いたよ。Oシグナルと波長が合ったらしい」

マミ 「それでね、聞きたいのだけれども・・・ 2人を魔法少女に誘ったこと、怒ってらっしゃる?」

本郷 「まさか。部外者があれこれ言わないよ。昼間は失礼した」
   「・・・共に戦う仲間が欲しかったのかい?」

マミ 「む・・・ 見透かされた」
   「少し前までいたのだけれどね。ああ生きてるわよ、でも考え方の違いで、ね」
 
22 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:31:22.42 ID:hltPu0LK0

本郷 「俺の場合はね、瀕死の後輩を蘇生させるため、俺のような戦士に改造した。彼は生き延び、悪と戦っている。
    やむを得ない措置だ・・・ だが孤独に負けて仲間を求めただけだと言われれば・・・」
   「風見は戦い続ける宿命を負わされたのに、俺に恨み言を言わなかった。しかしね、生き延びさせるだけなら戦士にしなくてもよかった、
    兵隊が欲しかっただけだ、そういう声に耳を塞いだらショッカーと同じになっちまうと思っている」

   「マミ君は俺よりよほど立派だと思うよ。後輩にきちんとリスクを伝え、選択肢を与えているんだから」

マミ 「・・・聞かせてくれてありがとう。改めて自身の責任の重さを噛みしめたわ」

本郷 「おっと・・・ 話を聞いてくれて、こっちこそ感謝するよ」
23 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:33:02.70 ID:hltPu0LK0
PART 3 『戦う勇者が手を組めば、もう何も恐くない』

― at病院 

さやか「はい、これ」

上条 「うわぁ…。いつも本当にありがとう。さやかはレアなCDを見つける天才だね」
   「今回は特撮ソングが多いね? まあ色んなジャンルを研究するのも良いものだけど」

さやか 「え、うん、あはははー・・・」


― at公園 ほむらに呼び出されたマミ

ほむら「貴女は無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」

マミ 「彼女たちはQBに選ばれたのよ。もう無関係じゃないわ。・・・一般人って本郷猛さんのことじゃないわよね?」

ほむら「いやそいつも一応含めておいて・・・ 魔法少女じゃないって意味で一般人と言ったの・・・ 何なのよあいつ!?」
24 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:34:26.85 ID:hltPu0LK0
マミ 「貴女が心配しなくても本郷さんは大丈夫よ」ティロッ

ほむら「そんくらいわかるわよ・・・ 問題は他の2人よ。魔法少女に誘導している」

マミ「それが面白くないわけ?」

ほむら「ええ、迷惑よ。特に鹿目まどか」

マミ「ふぅん…。そう、あなたも気づいてたのね。あの子の素質に。でも誘導してるって言われると辛いわ。
   リスクも危険性も十分説明したつもりなんだけど・・・」ショボン

ほむら「え・・・? 彼女だけは、契約させるわけにはいかない」

マミ 「・・・言って悪いけどそれは鹿目さんの決めることよ。誰にだって人格があるのに。
    お前は契約しちゃだめだってどうして貴女が言えるのよ。私は無理強いしてるつもりないんだけど・・・」

ほむら「え?」 (なんだか棘がないわね)
25 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:36:11.12 ID:hltPu0LK0
マミ 「そういや貴女、なんでQBを痛めつけたのよ。QBは契約の阻止だって言うけど、それで良いわけ? 
    だとしたらよっぽど追い詰められてるってことかしら」

マミ 「あのね、こう言ったらなんだけど・・・ 私、貴女のことがよく理解できないのよ。
    グリーフシードの取り合いが嫌だってんなら、美樹さんのも阻止したいはずよね。どうして鹿目さんだけなのよ。
    そりゃあ素質が違うけど、何か違和感があるわね」

マミ 「おまけにQBは貴女と契約したとかしないとかはっきりしないし・・・ 貴女がこっちをどれだけ調べたのか知らないわ、
    でも分かり合うためにはもっと意思疎通と言うか、情報交換というか、お話し合いしましょうよ」

マミ 「よければお友達にならない? あのね、グリーフシードの入手に目途がついたの。本郷さんが共闘してくれるって。
    魔力が大幅に節約できるから、こっちは貴女とぶつかり合わなくてもよくなったの。ああでもその前にQBと2人にも一言でも謝りなさいよ」

ほむら (あれ? こんな性格だっけ? まあそんな時間軸もあるんかな)

ほむら 「・・・ 考えておくわ」 ヒューン

マミ 「・・・あら、いなくなっちゃった?」
26 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:38:33.85 ID:hltPu0LK0

 取り留めのない日がしばらく続いた。まどかがQBに素質が凄いと褒められたり、「他人のために願いをかなえること」の是非を話したり、
ティロ・フィナーレで使い魔を倒す前に本郷(変身前)が倒してしまってマミがむすーっとしたり、いろいろあった。
 そして数日後・・・ 本郷に病院の位置を教えた日。病院前で孵化しそうなグリーフシードを発見したまどさや&QB&本郷(紺ブレザースタイル)。

さやか 「まずったなぁ。まどか、マミさんを呼んで来て。あたしはこいつを見張ってる」

まどか「そんな!」

QB 「無茶だよ! 中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら、君は外に出られなくなる。マミの助けが間に合うかどうか……」

さやか「あの迷路が出来上がったら、こいつの居所も分からなくなっちゃうんでしょ。放っておけないよ。こんな場所で」
   「それに本郷さん、助けてくれるんでしょ」

本郷 「確かに俺は逃げるつもりはない。しかしね、何が起きるかわからないのが戦いだ。さやか君を守る余裕があるとは限らん」

本郷 「それにマミ君を探すなら2人のほうが都合がいい」 さやか「確かに」
27 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:38:33.77 ID:hltPu0LK0

 取り留めのない日がしばらく続いた。まどかがQBに素質が凄いと褒められたり、「他人のために願いをかなえること」の是非を話したり、
ティロ・フィナーレで使い魔を倒す前に本郷(変身前)が倒してしまってマミがむすーっとしたり、いろいろあった。
 そして数日後・・・ 本郷に病院の位置を教えた日。病院前で孵化しそうなグリーフシードを発見したまどさや&QB&本郷(紺ブレザースタイル)。

さやか 「まずったなぁ。まどか、マミさんを呼んで来て。あたしはこいつを見張ってる」

まどか「そんな!」

QB 「無茶だよ! 中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら、君は外に出られなくなる。マミの助けが間に合うかどうか……」

さやか「あの迷路が出来上がったら、こいつの居所も分からなくなっちゃうんでしょ。放っておけないよ。こんな場所で」
   「それに本郷さん、助けてくれるんでしょ」

本郷 「確かに俺は逃げるつもりはない。しかしね、何が起きるかわからないのが戦いだ。さやか君を守る余裕があるとは限らん」

本郷 「それにマミ君を探すなら2人のほうが都合がいい」 さやか「確かに」
28 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:39:33.14 ID:hltPu0LK0
失敗した・・・  めっちゃくちゃ恥ずかしい・・・ 何で?
29 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:40:52.92 ID:hltPu0LK0

QB 「う・・・ ・・・そうだね。さやか、まどか、行ってくれ。本郷には僕が付いてる。
   マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置が分かる。
   ここでグリーフシードを見張っていれば、最短距離で結界を抜けられるよう、マミを誘導できるから」

本郷 (何で言葉に詰まったのだろう?)

さやか「そんじゃ探してくるね!」

まどか「待っててね。危ないと思ったら戻るまで避難してて」

 マミさんを連れてきたとき、本郷の姿はなかった。結界の中に閉じ込められたのか。
 でもサイクロンが来ないってことはまったくピンチじゃないんだろうな。
 いやいや甘い思い込みは駄目だ。呼ぶ余裕すらないのかも。仲間同士助け合わなきゃ。

さやか「バット持ってきましたよっと。行きましょうマミさん! 突入班出動!」

マミ 「結界に入った。離れないでね」

まどか「あ、ほむらちゃん? なんで居るんだろ」

マミ 「暁美さん! 嬉しいわ、来てくれたのね。ちょっと前に私が誘ったのよ。一緒に行きましょう」
30 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:42:42.71 ID:hltPu0LK0

ほむら「お断りするわ。今回の獲物は私が狩る。貴女達は手を引いて」

マミ「そんなぁ・・・ でもそうもいかないわ。鹿目さんと美樹さんと、QBと本郷さんを迎えに行かないと」

 ほむらの死角からリボンを巻き付けて動きを封じた。
 早く助けに行かなきゃいけないのだ。こんなところで口論してても仕方がない。

ほむら「ば、馬鹿。こんなことやってる場合じゃ・・・ 今度の魔女は、これまでの奴らとはわけが違う。はしゃいでると死ぬわよ」

マミ 「それを聞いたら、ますます解くわけにはいかないわ。
    どうしてそんな“わけが違う”魔女とたった一人で戦おうとするのよ・・・ 私が嫌いなの?」ションボリン

ほむら「いや、嫌いってわけではないのよ。ここは私が」

マミ (嫌いってわけじゃない≒友達になりたい そういうことよね)ティロッ♪

マミ「おとなしくしていれば帰りにちゃんと解放してあげるわ。グリーフシードも分けてあげる。
   だから、お友達になりましょうよ。一人でできることなんて上限があるわよ。」

マミ「急ぎましょう、2人とも」
31 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:44:30.59 ID:hltPu0LK0
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

さやか 「何なんすかね、あいつ。いけ好かないなぁ」

マミ 「よくわからないのよね。数日前も公園に呼び出されたんだけど・・・ 敵対したいのか、したくないのか・・・ 
    それよりそろそろ魔法少女になるかどうか、決めた?」

さやか「うーん、他人のためにってのをどう誤魔化すか考えてます。私の願い事なんで」

まどか「私は・・・ マミさんの戦い方を見て魔法少女になればこんな自分でも何か役に立てるかもって。
    別の世界から来たのに戦ってくれる本郷さんもいますし」

マミ 「本当にこれから私と戦ってくれるの?……そばにいてくれるの?」

まどか「マミさんは1人じゃありません。私がいます。さやかちゃんも本郷さんもほむらちゃんも、
    ほむらちゃんはたぶんだけど、そばにいます。でも本郷さんはいつか帰って行っちゃうけど」

 マミは舞い上がる思いだった。かつて仲間は離れていった。
 QBはそもそも人間ではない。本郷は強くて頼もしいが性別も年齢も違った。
 一人ぼっちの日々が終わる! 全てを打ち明けた上で!

マミ 「あははは・・・ 嬉しいわ 本当に!」ニコニコ

マミ 「あ、でも・・・ 私のためにっていうだけなら契約はまだよ。自分のためにしてね。それだけでも、私、ものすごく嬉しいから。
    私を知っている人がそばにいて、話をしてくれるだけで十分よ」
32 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:45:34.80 ID:hltPu0LK0

まどか「そう、ですか・・・ 」

さやか(ねえ、まどか・・・ マミさん嬉しそうだねえ)

まどか(うん。ちょっと危なっかしいねぇ。そろそろ最深部なのに)

 景気よくマスケット銃を何本も形成し、調子よく使い魔を撃ち払う。
 戦いと言うより舞踊のような動きに危なっかしさも感じながら、見惚れてしまう。
 マミさんはベテランだ・・・ こういう戦い方のスタイルなのだろう・・・

QB ≪こっちだよ、マミ≫

本郷 ≪マミ君、先輩の戦い方を見せてもらうが・・・ 先日は悪かったね、少し出しゃばった。
    ただ、どうも今の君は舞い上がっているようだ。油断するんじゃないぞ≫

マミ 「大丈夫よ! 今日という今日は、即行で片づけるわよ!」

本郷 ≪おいおい・・・ 魔女に見つからないようテレパシー≪≫を使えって言ったのはマミ君じゃないか≫

マミ 「せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせて……もらうわよ!!」

 Pyotrの残りを薙ぎ払い、魔女の座った椅子を叩き壊す。
 転がってきた魔女にマスケットを思い切り叩きつける。
 たまらず上空に逃げる魔女を追撃した

マミ 「ティロ・フィナーレ!」

 Charlotteをリボンが貫き、本郷とQB以外はマミの勝利を確信した。
 この魔女には第二形態があるなんて聞いてない。誰も教えてくれない。
33 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:46:50.40 ID:hltPu0LK0
さやか「やった! ・・・え!?」 まどか「ひっ」

マミ 「・・・? ? ?」

 蛇のような、恵方巻のような・・・ ポップな外見がかえって気持ち悪い。
 見た目だけじゃない。第一形態の口からうにょっと出てきたってのも気色が悪い。
 とにかくそれは、牙の生えた大口を開けた。物を食べるように。

本郷 「おい伏せろ!」

 本郷は叫ぶより早く動いた。マミを抱きかかえて地面(?)に倒れ込む。
 自分が齧られたと思ったが、怪我をしていない。
 なにかが魔女の動きを一瞬だけでも止めたらしい。稲妻が見えた気がした。

マミ 「あん!」

本郷 「何だ、稲妻か!?」

さやか「あ、あれ・・・ あそこの上・・・」

 オレンジ色の変な奴がいた。そいつが魔女に稲妻を浴びせている。
 よく見るとオレンジ色なのは来ている服だ。ヘルメットを被り拳銃を持っている。
 稲妻を撃ちだす拳銃なんてあるんだ・・・ ・・・魔法少女なのか? 男性だろ?
34 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:48:50.96 ID:hltPu0LK0
本郷 「助かったよ! 誰だい!」

ハヤタ「僕はSSSP(スリーエスピー)ムラマツ班のハヤタだ! この怪獣は僕が引き受ける、君たち避難するんだ! 早く!」

本郷 「任せたぜ!」

 本郷がマミを抱えて物陰に走った。Charlotteはしばらく迷い、まずはハヤタを始末することに決めたらしい。
 大口を開けて襲い掛かるが、ハヤタもスーパーガンで応戦する。

 それでもCharlotteが突っ込んでくるとナイフを投げた。
 Charlotteの片目がつぶれ、一瞬怯んだが、かえって怒り狂ったようだ。

ハヤタ(チッ ペンシル爆弾でもありゃあ吹き飛ばしてやるのに)

マミ 「あわ あわ あっ・・・・ わた、わっ 私・・・」

本郷 「マミ君、落ち着け。後輩の命がかかっている。まず質問だが、あのハヤタと言う男は魔女に勝てるかね」

マミ 「むっ む、難しいかも。こっ こ、こ、攻撃力が、足りない」

まどか「マミさん、マミさん、良かった、生きてて良かった」

QB 「今すぐ僕と契約を。彼では勝てないし、マミは戦えないよ」

本郷 「いや、しなくていい、マミ君は後輩たちを守っていろ。俺がやる」

ハヤタ(目撃者がいるのだが仕方あるまい)
35 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/24(火) 22:49:59.62 ID:hltPu0LK0
本郷 「ライダー・・・ 変身!」 / ハヤタ(ベーターカプセル・・・)カチッ

仮面ライダー1号の変身バンク / 初代ウルトラマンのぐんぐんカット 

1号「トゥ!!」 / マン「シュワッチ!!」

 結界に閃光があふれた・・・・ 正義と勇気が衝撃となって伝わった気もした・・・・
 戦士と巨人がそこにいて、失意と絶望が消し飛んだ。
 わけがわからないが、もう何があっても大丈夫と本能が叫ぶ。

さやか「私・・・ 夢を見てるのかい」 まどか「さ、さあ・・・ QBどう思う?」

QB 「君たちは覚醒しているよ」   マミ「同時変身ってカッコいいわね」

 初代ウルトラマンと仮面ライダー1号は互いの存在に面食らったが、すぐに正義の心を理解しあった。テレパシー≪≫がつながる。

マン ≪驚いたな。君は彼女たちを安全な場所へ頼めるかい。怪獣は僕が相手しよう≫

1号 ≪頼んだぜ。この娘の言うことにゃ怪獣じゃなくて魔女らしいがね≫

マン ≪後で聞こうか。僕はウルトラマン≫

1号 ≪俺は仮面ライダー1号。本郷猛≫

 片目の潰れたCharlotteは手負いの獣。怒りが収まらない。
 自分と同じくらい巨大なウルトラマンを最大の脅威と捉えた。
 牙を剥いて喉笛にかみつこうと勢いよく飛んでくる。
36 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/25(水) 12:26:22.14 ID:rHrAyc5P0
マン 「ハアッ デヤァー!」

 ウルトラマンは落ち着いてCharlotteにウルトラチョップを浴びせた。
 Charlotteが怯むと両手でつかみ、壁(?)に投げつける。
 主人のピンチをかぎつけて、逃げていたPyotrが戻ってくる。

マミ 「と、遠くのは私が。本郷さんは撃ち漏らしたのお願い」

1号 「心得た。・・・人がいるぞ! 間違って撃つんじゃあないぞ!」

ほむら「私よ、私・・・ 何よあの巨人? いや、多分あいつにリボンを解いてもらったんだけど・・・ オレンジの服着てた?」

マミ 「オレンジの服ならハヤタって人が着ていたわね。あれがその人よ」

1号 「ウルトラマン、と名乗ったが・・・ 」

QB 「僕も彼については素晴らしいエネルギー源ということしか知らないな」

まどか「あ、あれ見て・・・ 何するつもりだろウルトラマンさん」

 グロッキー状態のCharlotteだが、まだ闘志を失ってはいない。
 口から自分自身を脱皮させて形勢逆転を狙った。
 それを見たウルトラマンがスッと腕を十字に組んだ。

【 スペシウム光線 !】

 魔女が爆散して使い魔たちも倒れゆく。結界が維持されなくなり元の世界に戻る。
 目立たないように初代ウルトラマンはハヤタに、仮面ライダー1号は本郷に戻る。
 なんとか全員生き残った・・・ 散々な目にあったが・・・
37 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/25(水) 12:29:14.20 ID:rHrAyc5P0
マミ 「今日は酷かったわね。2人を大変な危険に晒してしまったわ。暁美さんにも忠告されたのにね。
謝らなきゃいけない。本当にごめんなさい。魔法少女、なりたくなくなったでしょ?」

さやか「生きてて良かった一安心、とはいかないですよね」

本郷 「浮かれていたようだが、よほど良いことがあったようだね」

さやか(一因がなんか言ってるぞ)

まどか「魔法少女が死ぬと…どうなるの?」

ほむら「結界の中で死ぬのだから、死体は残らない。永久に行方不明のまま…
それが魔法少女の最期よ。誰にも気づかれず、感謝もされず、散っていく」

ハヤタ「なあ、君は何を言っているんだ。君ももう少しで永久に行方不明になるとこだったってことかい? 
あ・・・ 行方不明と言えば、僕の流星ナイフ・・・」

ほむら「あのリボン切ろうとしてくれたナイフ? たぶんもう見つかんないわよ。あの光線銃はあるの?」

ハヤタ「そっちはあるよ。それでお取込み中悪いんだがね、その・・・ 」

マミ 「ハヤタさんも別の世界から来たようね。状況がまるでわかんないのでしょう? 私の部屋でお茶でもしながら話しましょうよ。
暁美さんにもお礼と言ってはなんだけど、お茶とコーヒーとケーキと出すわね」

ほむら「コーヒー!? 巴マミ、貴女の家でコーヒーを?」

マミ 「な、なによ大きな声出して・・・ コーヒー淹れるのは本郷さんだけど、おかしい?」

ほむら「いえ・・・ 貴女は紅茶ってイメージがあったから」(この時間はやっぱりどうも変よ。良い方向だといいけど・・・)
38 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/25(水) 12:31:45.68 ID:rHrAyc5P0
PART 3.5 暁美ほむらサイドの話

 マミにリボンで拘束されたほむらは一人で呻いていた・・・

ほむら「巴マミー! 戻ってらっしゃい! リボンがいつもよりキツイわよ!」
   「まったくこのリボン、いっつもいっつも死角からきて避けにくいったらありゃしない。ん・・・ 誰よあんた!? 魔法少女?」

ハヤタ「僕はSSSP/科学特捜隊ムラマツ班のハヤタ・シン。魔法少女呼ばわりされたのは初めてだな・・・ 
    今そのリボンを切ってやる。君をこんな目に合わせた宇宙人はどんな奴だったかな?」

 オレンジ色の変な服を着て、ちょっとヤ○ザっぽいけど顔立ちの整った男は、襟からナイフを取り出してリボンを切ろうとしてくれた。
 この人魔女の結界にも驚いてないわね。科学特捜隊なんて聞いたことないけど、助けようとしてくれるってことは正義の味方って奴かしら。
39 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/25(水) 12:33:52.78 ID:rHrAyc5P0
ほむら「私は暁美ほむらっていうんだけど、科学特捜隊って何よ? 聞いたことないわね」

ハヤタ「国際科学警察機構のスリーエスピーだよ。ジェットビートルとか本当に見たことないのかい? 
    このリボンは地球上の素材じゃないぞ。どこの宇宙人だろう」

 流星ナイフでは時間がかかると判断したハヤタはスーパーガン(SSSPのピストル)を取り出した。
 ほむらは一瞬ビビったが、リボンを焼き切ってくれたのでハヤタは味方だと判断した。

ほむら「あなたの言っていることがよくわかんないけど、私を縛り上げたのは巴マミって金髪の魔法少女よ。
    この奥にいるはずだけど、もうすぐ魔女に食い殺されるかも。私の友達も一緒にいる」

ハヤタ「食い殺される? その魔法少女ってのは地球人なのかい? それに君の友達・・・ 
    考えるのは後だな。食い殺される前に、とにかく保護しよう。この奥だな」

ほむら「あっちよ、急いでね。ちょっと息を整えたいから先に行って」

ほむら(あれ私、マミが助かることを願ってるわね)
40 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:34:18.60 ID:zCGcK49d0
PART4 『ウルトラの奇跡は、あるんだけど、自分で必死に頑張らない人は助けない』

― at マミホーム

マミ「“魔法少女や魔女や結界の説明” かくかくしかじか」
「そこにいる本郷さんにも同じようなこと説明してあるのよ。」コウチャヲ ドウゾ

ハヤタ「何とも血なまぐさい魔女っ娘だな・・・ ああいや、魔法少女、か」アリガト

まどか(同じ間違いしとる) さやか(この人も昭和かよ)

ハヤタ「“なんでも願い事を叶える”なんて、QB君には悪いが、ロクなものだった試しがない。
     後輩の話だがね、心に思い描いた望みを現実にする赤い球があったが、人間の欲望を極大化させてしまい、
     幾多の世界を滅ぼして最後には自ら消滅した(ガイアの映画)。

   「何でも欲しいものを出してくれた壺の精(エイティのマアジン)は間違えて凶悪な怪獣を出現させてしまった」コウチャ オイシイ

QB 「僕はたった一回だけだしそんなヘマしないよ」

本郷 「ハヤタ君もこことは別個の世界から流れ着いたようだね」コーヒー ドウゾ

ハヤタ「そうだね。今度は僕の話をしようか・・・ “初めて地球に来た時の話”、“宇宙警備隊の話”、“光の国の話”なんやらかんやら」アリガト
   「空間が歪んでいたから帰り道かと思ったら、君たちの言う魔女の結界だったんだ。暁美君と出会えてよかった」コーヒー オイシイ
41 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:37:29.18 ID:zCGcK49d0
さやか「ええと、つまり今のハヤタさんは憑依してるわけじゃなくてウルトラマンその本人」

ハヤタ「そういうこと。こっちの記憶も混乱してるし、ウルトラマンと名乗ってもわかるはずないと思って、
    つい科学特捜隊Science Special Search Partyのハヤタ・シンと名乗ってしまった」

マミ (ふむ・・・ Science Special Search Party・・・ )ケーキモ ドウゾ

ハヤタ「この地球にはああいう怪獣や超獣、宇宙人・・・ ではなくて魔女と戦う機関はないのかい。中学生が戦うなんておかしいよ」アリガト

さやか「ないなあ・・・ あ、まどかの従兄弟のお兄さんが勤めてるのはなんだっけ」

まどか「Global Unlimited Task Squadだけど、GUTSはまだ構想段階だし兵器だって持たないはずだよ」

ハヤタ「そうかい・・・ まあ僕はあれこれ注文できないな。マルチバース、宇宙は複数あると僕の故郷でも研究されている。
    これまでに僕が行った地球にはどこにも見滝原なんて地名はなかったからこの世界では新参者だ。元の世界への帰り方もわからない」

ハヤタ「帰るのはおいおい考えるとして、もしよかったら僕もその魔女退治に参加したいね。
     君たちを放ってはおけないし、なにか帰り道のヒントがあるかも・・・」ケーキモ オイシイ
42 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:39:50.66 ID:zCGcK49d0
マミ 「だったら! ムッシュ・ハヤタもこの部屋に住むと良いわ。本郷さんもそうしてるし、まだスペースは余ってるもの。
    ハヤタさんもテレビドラマで好きだった人に似てるし、QBは箪笥の上ででも寝ればいいわ」

QB 「ひどいね、マミ」  まどか(なんでフランス語?)

ハヤタ「そういうことなら・・・ お願いしようかな」

ほむら(おそろしく段違いのイレギュラーが増えやがったけど、これってチャンスよね?)

さやか「次は転校生、君の話でも聞こうかね」

マミ 「そうよそうよ! 貴女も協力したいって言いに来てくれたのよね?」(期待MAX)

ほむら「そういうわけじゃないわ・・・ 」  マミ(が〜ん)

ハヤタ「・・・あまり深入りしないが、意地は張るもんじゃないぞ。あんなことがあったんだ。
    仲直りして協力したらどうだい。・・・それともよほどの事情があるのかな」

ほむら「・・・ ・・・ そんなとこ。考えておくわ。・・・紅茶とコーヒーとケーキ、ありがと。用事があるからこれで失礼するわね」
43 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:42:30.51 ID:zCGcK49d0
まどか「・・・・・・帰っちゃったね。ほむらちゃん、学校で私に魔法少女になっちゃだめだって、自分を大切にしろって忠告してくれたんだ。
    とても酷いことになるから、悲しむ人がいるから止めろって。今日のマミさんを見ると・・・」

さやか「それだよ! この名探偵さやかちゃんはひらめいたよ!」

一同 「「?」」

さやか「きっとさ、小遣いアップとかしょぼいお願いを叶えちゃったんだよ、よく考えずに。
    そんで望みが叶ったはいいけど戦うのが怖くて、後悔しっぱなしで、QBにお礼参りしたんだって! 
    だからQBを痛めつけてまどかには忠告するんだ、これで説明がつくね。」

QB 「・・・彼女と契約した記録はないんだけどなあ」

さやか「あ! さっきの魔女のグリーフシード、転校生が持ってった! やっぱりそうなんだ、孤独に必死にグリーフシードを集めて、やっとの思いで明日を生きる可哀そうな暁美ほむらちゃんなんだ・・・」

さやか「あんたの同僚! 勧誘の営業成績が悪いやつが犯人だ、心当たりはないのかね」

QB 「ないよ」
44 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:45:01.56 ID:zCGcK49d0

―何日か後 at病院 

上条 「動かないんだ…もう、痛みさえ感じない。こんな手なんてっ、僕の手はもう、奇跡か、魔法でもない限り動かない」

さやか「大丈夫だよ恭介。きっと何とかなるよ。奇跡はそう簡単には起きないけど」

上条 「諦めろって、演奏は諦めろってさ。先生から直々に言われたよ。今の医学じゃ無理だって。」

さやか「バイク事故で片足を粉砕骨折しても、信頼してた人に裏切られてすっごい多額の債務を押し付けられても、
    それで肝臓を壊すまで働く羽目になっても、めげずに子供たちの夢のため立ち上がる人だっているんだよ」

さやか「悪逆非道の侵略者に故郷を滅ぼされ、共に戦う仲間には誤解されて殺されかけ、それでも気合と根性で正義のために戦って、
    罠にはまって身体をバラバラにされても諦めないくらいでないと奇跡は起きないよ」

上条 「ええと・・・ つまり・・・ なんだ、その・・・」
    「・・・ さやかは ぼくを いじめているのかい」(半泣き)
45 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:46:15.37 ID:zCGcK49d0
さやか「ごめん、ちょっと興奮しちゃった。でも魔法ならあるかも」

上条「え?」

 CDプレーヤーを叩き壊した恭介の、すべて投げ出したい気持ちが痛いほどわかる。
 ただ単に恋愛感情を持っているというだけではなかった。

さやか(上条恭介のバイオリンを世界中の人に聴いてもらいたい)

 客観的に見て、上条恭介のバイオリンの才能は突出している。失うにはあまりに惜しい。
 リハビリを一生懸命に頑張る上条を見ているのに、励ますつもりで桁違いの人々に言及したのも間違いだった。

 埋め合わせをしたいという気持ちと、芸術を失ってなるものかという気持ち。
 頑張る人を応援したいという、善良で一般的な感覚。

さやか「奇跡は崖っぷちにならなきゃだめだけど、魔法ならあるんだよ」
46 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:48:07.49 ID:zCGcK49d0
― ある日の晩

 まどかは明らかに様子のおかしい人々がふらふらと歩いているのを発見した。
 親友の志筑仁美がその群衆の中にいる。よくよく見れば、首筋には魔女の口づけの印。

まどか「…!ひ、仁美ちゃん!?」

志筑 「あら、鹿目さん…御機嫌よう うふふふ。私達はこれからみんなで、素晴らしい世界へ旅に出ますの。生きている体なんて邪魔なだけですわ」

まどか「え…」

 親友を放っておくわけにもいかず、まどかは後へついていった。
 集団はそのうち小さな寂れた町工場に辿り着く。

まどか(スマホ! どっかに置いてきちゃった! ど、どうしよう)

工場経営者「俺は、駄目なんだ…。こんな小さな工場一つ満足に切り盛りできなかった。今の時代に…俺の居場所なんてあるわけねぇんだよな」

まどか 「あれは洗剤っ あれ危ないんだよ? ここにいる人達、みんな死んじゃうよ!」
47 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:49:37.55 ID:zCGcK49d0
志筑 「邪魔をしてはいけません。あれは神聖な儀式ですの。それがどんなに素敵なことか、鹿目さん、あなたもすぐにわかりますから」

 あくまで優しく包み込むように抱き着く仁美を振り切り、まどかは洗剤の入ったバケツを勢いよく窓の外へ投げ捨てる。
 そのまどかに向けられる… 人々の恨みと憎悪の視線。その群衆がまどかへ襲い掛かる。

まどか「きゃあっ!!」

 襲い掛かる群衆から逃げ、急いで物置に隠れる。その瞬間、周りに広がる、魔女の結界。
 モニター、片翼の天使、木馬、人形。それらの漂う空間に、まどかは閉じ込められた。
 まどかが見てきた魔法少女の戦いの光景がモニターに映った。

まどか(これって…罰なのかな。私がもっとしっかりしてれば… もっとちゃんと、多くの人を助けられるかも知れないのに)

まどか(素質は十分なのに魔法少女にならない私に、バチがあたったんだ)

 気が付けば自分自身はゴム人形のようだった。
 その手足を引っ張る、薄ら笑いを浮かべる天使の人形。
 徐々にその力は増されていき、四肢がちぎれるかとも思う。
48 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:51:33.32 ID:zCGcK49d0
まどか(わたし…死んじゃうんだ… 痛いよ、 もう…嫌だよっ…!!)

 その時Daniyyel+Jennifeのうち1体が撃ち抜かれた。

マミ 「ティロ・フィナーレ! 鹿目さん! 生きてる? 怪我はない!?」

まどか「・・・ ・・・ マミさん?」

マミ 「外の人たちは御二人が大人しくさせてくれたわ。私たちの仕事はこっち」
   「ベータカプセルとタイフーン(1号のベルト)がピカリと光ったらみんな気絶しちゃった」

まどか「“私たち“って? ほむらちゃん?」

さやか「残念! 正解はさやかちゃんでしたよっと。危機一髪ってとこだったねぇ」
   「つーか酷いよまどか。まどかの心は転校生になびいちゃったの?」

まどか「さやかちゃん…その格好」

 もう一人の親友のどことなく空虚な明るさ。
 コミカルなのは私を怖がらせないようにするためだけじゃないんだろうな。
 吹っ切れるためなのか、残り3体をあっという間に斬って捨てた。

さやか「ん? あーはっは、んーまあ何、心境の変化って言うのかな?」
49 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:52:44.85 ID:zCGcK49d0

 そのまま人形も、木馬も、Daniyyel+Jennifeも、ことごとく斬り倒していく。
 親玉のH.N.Elly(Kirsten)を見つけると急降下し、叩きつけて壊した。
 引きずり込まれた修羅の道から逃れようと足搔いているようにすら見える。

さやか「ん〜 大丈夫だって! 初めてにしちゃあ、上手くやったでしょ? 私」

本郷 「おうい! 助けがいるかい?」  ハヤタ「無理するんじゃあないぞ!」

 人々を救出し終わったヒーロー組が遠くから呼びかけてくれた。
 でも平気平気。怪我なんてすぐ治るから。それだけが私の取り柄なんだってば。

マミ 「初めてにしては、ね・・・ でももう少し練習が必要だわ」

さやか「はっはっは! そう言われると嬉しいです! すぐマミさんに追い付きますよ!」
50 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:54:17.28 ID:zCGcK49d0
PART 4.5 美樹さやか 変身可能!

ちょっと前  ― at マミホーム

マミ 「美樹さん、決心しちゃったのね・・・ 後悔しないの?」

さやか「うん」

マミ 「望みは上条さんのことよね。自分自身のことではないわ。他に相談しなくていいの? いまなら引き返せるわよ。」

さやか「いいよ。 ・・・本当に、どんな願いでも叶うんだね?」

QB 「大丈夫、君の祈りは間違いなく遂げられる。じゃあ、いいんだね?」

さやか「うん、やって・・・ ぐぶふっ…!? うげ、げぶっ!?」

QB 「さあ、受け取るといい。それが君の運命だ」
51 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:56:24.19 ID:zCGcK49d0
― 数十分後

本郷 「俺たちが銭湯やコインランドリーに行っている間に大変なことになっちまいやがった」

ハヤタ「まあなんだ、僕たちは部外者だが・・・ 美樹君、君はまだ未成年だ。ご両親には相談したのかい?
    巴君も年長者ならその辺りを確かめるべきじゃないのかな」

QB 「それについては僕から説明しようか。昔ね、周囲の大人に相談した少女がいたのさ。
   大人たちは願いを横取りするために少女を奪い合い、滅びたよ。君の話した赤い玉と同じじゃないかな」

QB 「魔女を倒すためなら国家権力の軍隊を・・・ ってのはこちらも考えたんだけどねえ。
   仮にそうなれば今の国際秩序はどうなるかな。ここの地球はまだ人間同士の争いごとが絶えないようだけど」

ハヤタ「弁が立つね。しかし日本国の民法ってものも尊重してもらいたいものだ。未成年者との契約がどういうものか調べたのだろう?」

本郷 「QB君は侵略者ではないのだ。現地の法律を無視するのは侵略者の行いだぜ」
52 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/03/28(土) 04:57:39.55 ID:zCGcK49d0
QB 「僕はさやかの意思を尊重したつもりなんだけど」

マミ 「美樹さん、お二人は反対のようだけど、私としては嬉しいのよ。引きずり込んだようで罪悪感があるけど・・・」

さやか「魔法少女として一級品になってやりますよ! そうすりゃお二人の心配も解けますって! 
    それに魔女退治は、誰かがやらねばならないこと。本郷さんもウルトラマンさんも、それをやっているんでしょ?」

本郷 「弁が立つのがもう一人いたのかい・・・ なってしまったものはどうしようもない。弱音を吐かずに自分を鍛えることだ。付き合おうか。」

ハヤタ「僕たちはいつか居なくなってしまうからね」
53 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 20:57:11.65 ID:op7gazni0
PART 5 『本郷に教育的指導されて後悔(悔恨)するはめになった』


― 川辺の草むら

さやか「爽快、爽快ー 日向ぼっこも良いもんだねぇっと」

まどか「・・・病院での演奏会はどうだった?」

さやか「よくぞ聞いてくれました。いやあ〜、アヴェ・マリアは最高だ、上条が奏でるとなおさらだ。」
   「ああそうそう。仁美も昨日のあれで、夢遊病の精密検査で病院にいたんだけど、検査が長引いてね・・・ 惜しい人を亡くした。」

まどか「! お願いだから冗談でもやめてね。・・・怖くはないの?」

さやか「・・・転校生の言ってたさ、魔法少女は感謝もされずに散っていくっての、これを実感しているよ。
    上条の腕が治ったのは魔法少女さやかちゃんのおかげなのに、誰もそれを知らないの」

   「でもさ、もしかしたら、まどかと仁美の友達二人を同時になくしてたかもしれない。それが怖いよ。
    だーかーらー。なんつうのかな? 自信、安心感、ちょっと自分を褒めちゃいたい気分つーかね。まー 舞い上がっちゃってますね! あたし!」
54 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 20:57:44.49 ID:op7gazni0

まどか「マミさんみたいにならないでね。私で良ければ、相談にも乗るから」

さやか「ありがと。これから頑張らないとね」

QB 「さやかを守りたい君の気持ちは分かる。実際、君がさやかの隣に居てくれるだけで、最悪の事態に備えた切り札を一つだけ用意できる」

まどか「私は・・・」

QB 「もし君が心を決める時が来たら、僕の準備は、いつでも整ってるから」

さやか「そうだよ。まどかは隣にいてくれるだけでいいんだ。なんだかまどかってQBのお気に入り? あげないヨ私のだヨ」
55 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 20:58:56.74 ID:op7gazni0

― at展望台


 見滝原にやってきた佐倉杏子が双眼鏡でマミさんご一行(マミ、本郷、ハヤタ)を眺めている。

QB 「まさか君が来るとはね」

杏子「マミの奴が友達と仲良く3人暮らし始めたって聞いたからさ、もう魔法少女として生きるのに疲れたのかと思って、チャンスとばかりにわざわざ出向いてやったってのに」
  「一緒に住んでんのはあの紺のダブルブレザーの長髪と、青ブレザーのちょいとヤク○っぽい奴かよ! 説明がズレてんだよ!」
  「何なのよちょっと、いやだいぶ話が違うんじゃない!? マミの奴、ついにP活?」

QB「悪いけどその単語はよくわからないね」

杏子「ええと・・・ エンコーだよエンコー!」

QB「自動車のエンジンが故障したのかい」

杏子「調子が狂うな、おい・・・ あいつらがマミにカネ渡してんのかって聞いてんだよ」
56 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 20:59:43.55 ID:op7gazni0

QB「お金ならマミから彼らに渡しているけどね(生活物資の買い出しのために)」

杏子「あっちがヒモかよー… 要するに3人まとめてぶっ潰しちゃえばいいんでしょ」

QB「すべて君の思い通りに行くとは限らないよ。この街にはルーキーと、それからもう一人ベテラン魔法少女もいるからね」

杏子「マミの他にもベテランいたのか。へえ、何者なのそいつ?」

QB「僕にもよく分からない。でもあの子は極めつけのイレギュラーだ。魔法少女としてはね。
   (イレギュラー度合いならあの2人のほうが上だから)。あの子はどういう行動に出るか、僕にも予想できない」

杏子「へっ、上等じゃないの。退屈過ぎてもなんだしさ。ちっとは面白味もないとね」
57 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:00:58.10 ID:op7gazni0

―  さやかはパトロールの真っ最中

さやか「付き合ってくれてありがとうね、本郷さん。QBはどっか行っちゃうし、やっぱ最初はちょっち怖いし」

本郷 「どこかで死んでもらってもこっちが困る。まどか君は危険だし、ハヤタ君はグリーフシードを集めないと家賃が払えんのでな。
    マミ君は呼ばなくてよかったのかい?」

さやか「心配してもらってすいません。でも、マミさんがいなけりゃ何もできないままじゃ駄目ですし。
    それにマミさんをつき合わせて魔女を見逃しちゃったら人々が襲われるかも。本郷さんだけが頼りなんですよ」

本郷 「付き合うといった手前、付き合うよ。うん、まだ使い魔のようだがその辺にいるぞ。気を付けたまえ」

さやか「あ、本当だ。いる。何でわかるのよ」

本郷 「Oシグナルや超触覚アンテナの機能だが・・・ 索敵も訓練せにゃいかんな」

 敵を探してもらったのでこれ以上手伝ってもらうのはどうかと思い、一人で戦った。
 子供がクレヨンで描きなぐった様な、不安定でぐにゃぐにゃの存在。
 マミの真似をしてサーベルを何本も形成し、スペツナズ・ナイフの如く撃ちだしてみた。
58 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:02:31.87 ID:op7gazni0

さやか 「よし、やった! 先生、何点くらいですか?」

本郷 「相手が使い魔、俺の世界でいう戦闘員だ。勝って当然。肩慣らしまで採点しない」

さやか 「あら・・・ キビシイ でもあんなのでも魔女に成長したら人々が襲われてヤバいから、今のうちに締めておけてよかった」
    「あ・・・ グリーフシードは持ってないのか・・・」

 その時、呆れと憎悪が入り混じったような声が聞こえた。
 だれかと思えば赤くて長い髪、不愉快なニヤつき、ちょっと薄汚れた服・・・

 少なくとも味方じゃないことは確か。品定めする目線がねっとりと絡みつく。
 ソウルジェムを見せびらかすように、魔法少女に変身してきた。

杏子 「おいルーキー、見てわかんないの? 使い魔がグリーフシードを持ってるわけないじゃん。4〜5人ばかり食って魔女になるまで待てっての」

杏子 「卵産む前に鶏シメてどうすんのさ。餌食わせなよ」

本郷 「お前、人間を餌呼ばわりか。自分が何を言っているのかわかっているのか」

さやか「そうだよ! 魔女に襲われる人たちを …あんた、見殺しにするって言うの?」

杏子 「“あんた”じゃねえや。佐倉杏子って名前があんだよ。」

杏子 「アンタ達さぁ、何か大元から勘違いしてんじゃない? 弱い人間を魔女が食う。その魔女をアタシたち魔法少女が喰う・・・ 
    これが食物連鎖って当たり前のルールでしょ、そういう強さの順番なんだから」
59 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:04:17.68 ID:op7gazni0

本郷 「・・・」カチン (本気で怒った)

杏子 「だいたいだな、そこの紺ブレザー! 魔法少女でもねえのにグリーフシード集めてどうすんのさ!? 迷惑なんだよマジで!」

本郷 「ほう。喋る魔女もいるのか。教えてやる、家賃だ」

杏子 「家賃!? バッ 馬鹿にしてんのか! それに魔法少女だ! ウッゼエ・・・ヒモのくせに超ウゼえ! 
    言って聞かせても分からねぇ、殴っても駄目なら、後は殺しちゃうしかないよね!」

さやか「やってみろよ! こっちは癒しの祈りで変身してるから回復力はダンチだぜ!」

本郷 「自分の能力を敵にべらべら教えるんじゃない・・・ こいつは許さん」

さやか「あ、すいません」 (・・・・ん? 湯気?)

 本郷は激怒した。必ず、この邪智暴虐の魔法少女を倒さねばならぬと決意した。
 本郷には他所の魔法少女界隈の感覚がわからぬ。本郷は、別の世界からの客人である。

 魔女や使い魔を倒し、マミのマンションに居候してきた。
 ヒーローなので邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

本郷 「ライダー・・・ 変身!」

さやか(うわ、めっちゃくちゃ怒ってらっしゃる。なんかこっちは逆に冷静になってきた)
60 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:06:10.66 ID:op7gazni0

杏子 「ケッ おかしなカッコになりやがって!」

 自身の武器の槍を演武のように振り回し、強さをアピールする。
 素手じゃねえかよオッサン。何ができるってんだ。
 不意打ちで殴りつけてみっか。多節棍にもなるんだぜ。

1号 「多彩だな」ヒョイ

さやか(あの娘、喧嘩慣れしてるな。魔法少女歴とか長そう)

杏子 「うおっと、避けられたのは初めてだぜ。だったらこれでどうだ!」

 槍に戻して正面からも側面からも、フェイント・陽動を混ぜて突く。
 薙ぎ払いも石突もお手の物。鎖もうまく使って1号を捕らえた。
 流れるように他の節で頭部を殴りつけた。

杏子 (げ、やり過ぎたか? さすがに自分で手ェ下すのは萎えるな)

1号 「それが本気か。 ・・・俺は至近距離で核爆発に巻き込まれたことがある」

杏子 「は?」 

さやか「え?」

1号 「俺を倒すつもりなら、それ以上の力が要るぞ」

杏子 (核爆発でも生きてるって、怪物かコイツ。だが負けられねえ・・・)

杏子 「へ、へえー ディフェンス能力は折り紙付きってか。じゃあこれでどうだ。ロッソ・ファンタズマ」

さやか 「うお、増えやがった・・・? ? ?」

1号 「実体があるとは便利な幻術だな」
61 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:07:57.75 ID:op7gazni0
杏子 「数さえそろえりゃこっちのもんだぜ!」

1号 「サイクロン!」

 恐怖の幕開けであった。杏子は目の前で自分が殴り倒されるのを見た。
 何の躊躇もなしにバイクでひかれる自分も見た。

 なまじ実体があるがために嫌な音まで聞こえる。幻影に戻る前に壊される。
 片っ端から槍をへし折られ、殴り飛ばされ、蹴り倒される幾多の自分自身。

杏子 (あ、これ、激ヤバ)

杏子 「そっ そっ 底がまるで、見えないとあ、あっちゃね・・・ きょ、きょっ、今日のところはおり、降りさせてもらうよ!」

 台詞の途中で全速力で逃げ出した杏子は魔法少女としての能力をすべてスピードアップに使った。
 裏路地も、小道も、知っている抜け道を縦横無尽に駆け抜ける。

1号 「待てい! 逃がすか!」

さやか「なんかよくわからんけど、とにかく凄まじく不味いことだけはわかる」

さやか≪マミさん、マミさーん! テレパシー聞こえますか。不味いことになりましたよ、何とかしてください≫
62 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:09:18.78 ID:op7gazni0
マミ ≪え。何があったのよ≫

さやか≪魔女か魔法少女かよくわかんねえ、ガラの悪い浮浪者みたいな赤髪の女に因縁つけられたんです! 
    そいつが一般市民を鶏のエサ呼ばわりして、本郷さんがマジギレしちゃって、追いかけていきました。ええと ・・・さくらきょうこ?≫

マミ ≪心当たりしかないわね。風見野方面へ逃げてったでしょ≫

さやか≪確かにそうです。≫

マミ ≪もし行けたら、貴女も風見野へ。ハヤタさん、急いで今から出るわよ≫
63 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:11:07.60 ID:op7gazni0
― 風見野のどっかの廃墟ビル群

杏子 「ひい、ひい、ひい・・・ 走った・・・ 何者だよアイツ・・・」
   「怒らせちゃいけない相手を怒らせちった。しばらく見滝原へは行けねぇな」

  ブウウウン・・・ ブロロロロ・・・・

杏子 「まあここまで来りゃあね。 ・・・なんか暴走族がうるせえな」

1号 「サイクロンアタック!」 (バイクでぶち当たる技)


  ドウウウウウウウン!!


杏子 「ひっ 分厚いコンクリ壁が・・・ こなみじんだあ」

1号 「俺のCアイや超聴覚器をごまかせると思ったか」

杏子 「あがが・・・・ あわ、あわわ・・・・」

1号 「それが、貴様が今まで生贄にした人々の恐怖と嘆きだ」

杏子 「あ‥‥ あ‥‥」

1号 「何とか言ってたな。食物連鎖だの、殴ってもわからねえ馬鹿はどうするだの・・・ 今の貴様の話か?」

杏子 (みじかい いっしょうだった じごくで はんせいしよう)
64 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:13:13.74 ID:op7gazni0
1号 「ライダー・・・」

ハヤタ≪待ってくれ本郷! そいつは未成年だ、同情の余地もある! 矯正できるかもしれん。潰すのはまだ早い!≫

マミ ≪ま、間に合った?≫

1号 「未成年・・・? ・・・子供か。貴様命拾いしたな」

杏子 (ほんきでこしがぬけて たてねえ)

マミ 「だから言ったのよ、貴女の考え方は間違っているって・・・ この娘はちょっと前まで私の弟子だったの。
    でもQBへの願い事がおかしなことになってしまって、ご家族が、その・・・ 亡くなってしまって・・・」

本郷 「だからと言って人命を軽んじるのは言語道断だ。しっかり悔悟してもらうぞ」

ハヤタ「ご家族を亡くされて一人暮らしかい」

マミ 「路上生活よ。ご家族を亡くしてから荒んでしまって・・・ 先輩として失格ね」
   「いまは炊き出しと年齢を誤魔化した日雇い労働で食いつないでいるのよね」

本郷 「更生どころではないな。福祉につなげよう」

杏子 (ここまできたら はいちまうか)

杏子 「ごめんなさいマミさん、実はATMごまかしたり置き引きとかスリも・・・」

マミ 「はぁ!? なんですって?」

マミ 「グリーフシード集めは、まだ生きるためだって言い訳できるかも知れない。でも貴女、それは必要ないし犯罪よ! そこまで堕ちていたなんて!」
   「情けない・・・ ・・・ 貴女も、先輩なのに気づかなかった私も・・・」
65 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:14:52.81 ID:op7gazni0

 巴マミがへたり込んでシクシク泣きだした。


ハヤタ「佐倉杏子君と言ったね。君のために泣いてくれる人がいるんだ。何とも思わないのかね?」

杏子 「いいえ。反省しなきゃいけないって思ってます」

本郷 「衣食足りて礼節を知る、だ。とにかく児童相談所に保護してもらおう」

ほむら「ま、待って! それはちょっと待って! お願いよ、2週間待って」ヒューン

マミ 「暁美さん、どこにいたの」

ハヤタ「2週間? なぜだい」

ほむら「説明する、説明するから・・・ 走ってきたの、ちょっと休ませて・・・」ゼー ハー

ほむら「さやかのテレパシーを拾ったのよ、とにかく、おねがいよお・・・」


 途中でまどかと合流したさやかが遅れてやってきた。地べたに土下座する杏子、怒りの形相の本郷、口をへの字にしたハヤタ、泣きながら怒っているマミさん、何かを必死に訴えているほむら・・・ 混沌・・・


まどか「な、なにがあったの? 何をしているの?」

まどさや「「わけが わからないよ」」

(QBは風見野に行って杏子をけしかけたついでにあちこち勧誘してたら帰りが遅くなって入れ違いになったので出番はなかった)
66 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:17:07.91 ID:op7gazni0
PART 5.5 佐倉杏子の新たな日常

マミ 「佐倉さん、これ以上、貴女を放ってはおけないわ。暁美さんがああいうからしばらく私のアパートで規則正しく暮らしてもらいます」


杏子は2度と路上生活へは戻れなかった…。
弟子と親友の中間の生命体となりしばらくはマミのアパートで暮らすのだ。
そして本郷猛(知能指数600)とハヤタ・シン(初代マンは宇宙大学教授)にみっちり勉強を教えられ、そのうち杏子の学力は全国平均を超える。

(勉強さえできれば落ちこぼれてグレることもないだろうという昭和的思考の2人)


杏子 「あ…ありのまま 今 起こっている事を話すぜ! アタシは ルーキーを指導しようと思ったら いつのまにか指導されている。
    矯正とか感化とかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わっているぜ」(涙目)

本郷 「わけのわからんことを言ってないで問題集を解いてみろ。まずは小学校5年生レベルだ。解いたら晩飯を食わせてやる」

ハヤタ「何がわかっていないのか把握せずに闇雲に頑張っても点数は伸びないぞ。そんなの君だって嫌だろう。
    まあ制限時間を考えて最初は自分で時間配分もやってみろ」

マミ 「私が見張ってるからサボったら承知しないわよ」
67 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/01(水) 21:18:45.50 ID:op7gazni0
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

さやか「やあ杏子、最近はどうよ?」

杏子 「3食喰えて、布団で寝れる生活のありがたさを噛みしめてるよ。勉強もやってみりゃ楽しいもんだ。いまは中学2年生くらいのレベルだって。」

杏子 「飲み込みが早くて要領がいいって褒められた」
   「・・・風呂にも入れて、寝ているうちに襲われないか心配しなくていいなんてね」

まどか「い、今まで大変だったんだよね」

杏子 「カップ麺じゃなくて米が主食なんだ。洗濯もできる。他人を疑って警戒感ばっかり磨かれる生活は、やっぱ間違いなんだよ」
   「人間は一人じゃ生きていけねえってようやくわかったぜ」

マミ 「紅茶淹れたわよ〜」

杏子 「ありがてえありがてえ。やっぱりさ、なんつったらいいのか、その」

杏子 「ひとりぼっちは、寂しいもんな」

68 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 00:55:12.37 ID:jGolamWN0
PART 6 『この時間軸は絶対おかしいわよ』


ほむら「今までの世界で佐倉杏子が行政に保護されたことはないわ。
規格外のイレギュラー2人がいるので、これ以上の想定外は避けたい。これが一つ目」

ほむら「杏子が遠くの施設に保護されたらワルプルギスの夜との戦いに参加できなくなるかも。
    これが2週間待ってもらう理由二つ目よ。こういうこと2人に説明するのよ」

ほむら「それからソウルジェムの正体とかQBの真実とかも解説して、ほかの魔法少女やまどかに教えるべきか相談しよう。
    一緒に戦ってくれるように協力も求めましょう」

ほむら「でもインキュベーダーには秘密に進めたい。そしたらレンタカー借りてくれたわ。
    走行してたら盗聴できないでしょ。で、待ち合わせの場所に来たんだけど」

ほむら「・・・ ・・・シボレー・コルベアなんてクラシックなアメ車どっから借りたのよ」

ハヤタ「何をぶつぶつ言っているんだい。早く乗りたまえ。他には赤いランボルギーニ・カウンタックしかなかったんだ」

本郷 「今日は俺も車だ。・・・ん? 後部座席なのにシートベルトするのかい」

ほむら(やっぱこの人たち昭和ね)
69 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 00:56:54.56 ID:jGolamWN0
― 走行中のシボレー車内

ほむら「“ソウルジェムの真実” うんたらかんたら」
   「“QBの正体と目的” なんたらかんたら」
   「“自分の正体とこれまでのこと” かくかくしかじか」

ハヤタ「ああ、なんだ・・・ 時間を止めていたのは君か」

ほむら「え、気付いてたの?」

本郷 「どうも俺たちに実害がないからおかしいとは思っていた」

ハヤタ「能力はとにかく、今まで辛かっただろう。よく話してくれた。無論、協力しよう」

本郷 「信じてもらえないつらさはよくわかる。ここは何回目だい。それに・・・ 今までに俺たちと出会ったことは?」

ほむら「数えるのが嫌になるくらい。でも貴方達と出会ったのはこれが最初。だからこの時間って何かがおかしいのよ」

ハヤタ「何かの意思が僕たちをここへ連れてきたのかな・・・ 」キング カナ
   「それにしても時間を止めるなんてインチキじみた能力でも勝てないのか」
70 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 00:58:41.79 ID:jGolamWN0

ほむら「ワルプルギスの夜は数十年から数百年に一度現れる。あまりに強大で凶悪、結界に閉じこもることもしない大災害そのものよ。
    この巨大な化け物が都市部に出現すれば数千人の死者は出るわね。もっと多いかもしれない。」

本郷 「そのワルプルギスの夜ってのも問題だが、当面の問題としてはだ、さて真実をどうやって伝えるかな・・・」

ほむら「伝えたほうがいいと思うの?」

ハヤタ「いいや。“伝えねばならない”んだ」 

本郷 「いつかバレる。仲間を騙したくないだろう?」

ほむら「仲間・・・ 仲間か。いい響きね。伝えるのは私がやる。」
   「貴方たちはまた聞きだし、それに、私の仲間だもの・・・」
71 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 00:59:46.05 ID:jGolamWN0
―at ほむホーム

まどか「お邪魔します・・・」

さやか「入るよー 転校生― おや御両人、珍しいとこで」

杏子 「邪魔すっぜ」

マミ 「嬉しいわ暁美さん。私たちを招待してくれるなんて。QBはなんか用事があるっていうから連れてきてないわよ」

ハヤタ「そちらのほうが都合がいいかもしれんね」

本郷 「・・・ほむら君から話があるようだ。辛いかもしれんが覚悟して聞きたまえよ」

さやか「覚悟なんて契約したときにできているよ」

ほむら「その言葉、忘れないでね・・・ “ソウルジェムの真実” うんたらかんたら」
72 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:01:18.12 ID:jGolamWN0
まどか「嘘、だよね・・・」

杏子 「この玉っコロがアタシの魂そのもの? 肉体は抜け殻?」

さやか「まったまた〜 冗談キツイって」

マミ 「にわかには信じられないけど、呼び出してまで噓とも思えないわね」
   「先輩だもの、私ので試してみるわ。離れたところへ、誰かお願いできるかしら」

ほむら「まだ話は終わってないのだけれど」

ハヤタ「一度にすべて聞かせるのは負担が大きいだろう。試すなら僕が運ぼう」

まどか「待って、落としたらマミさん砕けちゃうから私が持つ」

ハヤタ「じゃあ頼むよ。100メートルだったな・・・ 走るには遠いか」カチッ

【初代ウルトラマンのぐんぐんカット】

 窓の外、人目を避けるためにウルトラマンはすぐさま等身大になった。
 マミのソウルジェムを落とさないように大事にポケットに入れたまどかをウルトラマンが運んで飛び立った。
73 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:03:19.05 ID:jGolamWN0
― 上空

まどか(そういえばこれって初飛行だ。空を飛ぶのはもっと気分がいいはずなのに)

マン 「この辺で100メートルくらいだ。さてどうなったかな」


―at ほむホーム

さやか「・・・飛んで行っちゃったねえ。マミさんどんな感じですか」

マミ 「悪いことはない・・・ け、ど・・・?」

 飛んで行ったウルトラマンを窓辺で眺めていた。
 さやかが話しかけたがためにマミはそちらへ振り向いた。そこでマミの記憶は途絶える。

 少しばかり背の高いマミがふいに倒れてきたのでさやかもバランスを崩した。
 そのまま、ほむホームの床にあおむけに倒れてしまった。

ほむら「!」

さやか「も〜 マミさん何やって・・・  “!?“」
74 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:04:53.50 ID:jGolamWN0

 虚ろな目に半開きの口、生きてはいないと一瞬で分かってしまった。
 命を失ったマミの肢体が自分に覆いかぶさっている。死体の顔が目の前にある。

 鹿目まどかならすがり付いて泣くところかもしれない。
 しかし美樹さやかはそうではなかった。本能に刻まれた絶対的な禁忌であった。
 親兄弟のものであっても触れることすらタブーである。

 おまけに「自分も同じだ」ということまで強制的に理解させられた。


さやか「ぎ・・・ ぎゃああー!! 放して! 嫌だよ!! のけて!」

本郷 「落ち着け!」 ほむら「さやか!」 

杏子 「おい大丈夫だ、のけてやるから、大丈夫だからな」

本郷 ≪聞こえるか、すぐ戻ってきてくれ≫  マン≪向かっている≫

 さやかは滅茶苦茶なショックを受けて部屋の隅で震えている。
 ほむらが水を汲んできて杏子は隣にいてやった。
 すぐに初代マンとまどかが戻ってきてソウルジェムをマミに返した。
75 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:06:16.91 ID:jGolamWN0
マミ 「・・・・ あれ? ・・・何よ、何が、あったの? 美樹さん、何を怖がっているのよ」

本郷 「待て、さやか君に近づくんじゃない」 

さやか「来ないで、ごめんなさい、マミさん、来ないで」ガクブル

まどか「そんなに怖がらなくて大丈夫だよ。生きているよ」

ほむら「ほら水、これ飲んで落ち着きなさい」ヒューン

ハヤタ「死んだのではない、一時的に魂が離れた。死体のように見えただけだ」

76 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:08:10.40 ID:jGolamWN0

 そしてちょうどその時、空気の分からない、感情のない奴がやってくる。


QB 「やあお揃いで。ここが例のイレギュラー魔法少女の自宅かい」

杏子「テメエ! ふざんけんじゃねエ!  アタシたちゾンビにされたようなもんじゃないか!! 知ってやがったのか?」


 杏子がQBの頭部を引っ掴んでまくし立てた。誰も止めない。

QB 「ん? ああ・・・ 事故かい。普段は肌身離さず持ち歩いているから、滅多にあることじゃないんだけど」
  「君たち魔法少女が体をコントロールできるのは、せいぜいソウルジェムから100メートル圏内だからね」

マミ「暁美さんの言ってることが本当だったのね。QB、ソウルジェムは私たちにとっての何なのか、どうしてそんなことしたのか、説明して」ギロッ

QB 「壊れやすい人間の体で魔女と戦うなんてとても無理だよ。君たち魔法少女にとって、元の体なんて外付けのハードウェアでしかないんだ」

QB「魔法少女との契約を取り結ぶ僕の役目はね、魂を抜き取ってソウルジェムに変えることなのさ。
  心臓が破れても、ありったけの血が抜かれても、魔力で修理すればすぐまた動く。ソウルジェムさえ砕かれない限り、君たちは無敵だよ。」
77 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:09:02.50 ID:jGolamWN0
QB  「慣れてきたら完全に痛みを遮断できるよ。もっとも、それはそれで動きが鈍るから、あまりお勧めしないけど」

さやか「ひっ・・・ ひぃぃ・・・ 聞きたくない、聞きたくない」ガクブル

ほむら「ほらお水、もう一杯飲みなさい」

まどか「酷いよ・・・ そんなのあんまりだよ・・・」

QB 「君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると決まって同じ反応をする。
   わけがわからないよ。どうして人間はそんなに魂のありかにこだわるんだい?」

マミ 「なっ!?」ムカ
78 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:11:02.97 ID:jGolamWN0
本郷 「ペースに乗せられるな。冷静になれ。 ・・・『決まって同じ』反応だと?」

ハヤタ「おいQB、君はたった今、『いつもそうだね』とも言ったな」

QB  「それがどうかしたのかい」

本郷 「つまり、今までに何回も同じようなことがあった・・・ お前の毒牙にかかった少女が何人いるのか知らんが、人間は魂の在処にこだわると知っていたな?」

QB 「・・・ ・・・・」

ハヤタ「『どうして君たちは』ではなく『どうして人間は』と言ったのも知っていたことを意味するな。
     僕は法律家ではないが、これは瑕疵と言うべきではないかね」

   「相手方つまり美樹君や他の地球人がこだわる重大事項と知りつつ、教えなかった。これで契約が正当で有効なものと言い張るつもりか?」

杏子 「そ−だそーだ! 日本は法治国家だぞ! キャンセルして人間に戻しやがれ害獣!」

QB 「・・・魂のありかにこだわるなんてのは、今ふと思い出しただけだよ。そんなに重大なことでもないのに、価値観の相違があるようだね」

QB 「それに契約を無かったことにして困るのはそっちじゃないかい?」
79 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:13:19.24 ID:jGolamWN0
ほむら「・・・チッ」

さやか「あっ・・・ キャンセルするの待って! 恭介の腕が!」

マミ 「・・・・ 交通事故でズタボロになっちゃうわけね、私」

杏子 「なかったことにしたら過去が変わっちまうのか・・・ 今ここにいるアタシどうなんの・・・?」

QB 「そうだ、まどかが残っているじゃないか。まどかの素質は文字通りの桁違いだ」
  「現実を改変して君たち4人はノーリスクで人間に戻すことも“まどかなら“造作もないことだよ」

さやか「ッ!」  まどか「あ・・・」

杏子 「どこまで馬鹿にしやがる、こんチクショウ!」

 杏子が怒りに任せて引っ掴んでいたQBを床に叩きつけた。
 そのまま思い切り踏みつけてやった。ぐちゃっという音がした。
 アタシだって他人の生命を見て見ぬふりしたことはあっても弄んだことはねえよ!

杏子 「ざ、ざまあ見やがれ」
80 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:15:01.83 ID:jGolamWN0
ほむら「無駄よ。殺したところで何の解決にもならないわ」

QB  「代わりはいくらでもいるけど、無意味に潰されるのは困るんだよね。もったいないじゃないか」キュップイ

ハヤタ(バルタン星人みたいな奴だが、こっちのほうが無機質で異様だ)

杏子 「・・・おええ。新しいのが、同族のしが、死骸を、死骸を喰いやがった」

マミ 「こんな怪物を友達だと思っていたのね、私・・・  2度と私たちに近づかないで!」

QB 「まあ努力しようか」

ほむら(これじゃあ他の情報は教えられないわね)

 QBが出て行ったが、魔法少女たちの精神的ショックが大きすぎて、残りの情報を聞かせるような状況ではなかった。
 ただでさえ少ない残り時間だが、ほむらは仲間たちが落ち着くのを待つことにした。
81 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:16:39.50 ID:jGolamWN0
PART6.5  ヒーローは工場主も助ける


― 集団での夢遊病騒ぎがあった翌日の夜 at例の工場


本郷 「おい! いるんだろ、開けたまえ!」ドンドン ドンドンドン

ハヤタ「決して悪い話ではない。聞くだけ聞いてくれないかい」ドンドンドン

経営者「な、なんだよう。取り立て屋か。こんな不良債権の回収なんて大変だなアンタら」

本郷 「そっちこそ大変だったな。従業員には逃げられ、銀行は貸してくれず、ついには借りちゃあいけない人たちから借りちまって、そして今に至る」

経営者「からかってんのか。喧嘩なんて金がなくて買えねえよ」

ハヤタ「僕たちは君の工場をしばらく貸してほしいんだ。貸してくれたらこれをやるよ」

経営者「んん・・・ こいつはコピーじゃねえんだな。ひょっとしてお前さんたち・・・」
82 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:18:42.23 ID:jGolamWN0

ハヤタ「君が○クザの事務所で署名押印した借用書だ。下っ端に吐かせたが控えやコピーはないんだとよ。工場を貸してくれたらこの紙をあげるよ」

本郷 「こんだけの借金が消えたら生きようって活力も湧いてくるだろ」

経営者「・・・貸します、貸しますとも! お兄さんがたは救世主だよ!」パアアアアア〜

ハヤタ「そんじゃさっそく工場を借りるぜ。これが設計図だ。思い出して僕が書いた」

本郷 「ああそうだ、ついでに手伝ってくれないかい。溶接とか研磨とか、腕のいい職人が必要なんだよ」

経営者「へっへ、目の前にいるぜ。・・・でも怖いもん作るんだね。いいよ黙っておくよ」


― 深夜 どっかの山の上

ハヤタ「ウルトラサインはなしのつぶてだ」

本郷 「テレパシーにも反応なし」

ハヤタ「仲間に会いたいな・・・」

本郷 「仲間がいるから戦える。魔法少女たちはよくやってるよ」
83 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:20:51.85 ID:jGolamWN0
PART 7 『本当の人間(醜さ・弱さ)と向き合えますか?』


さやか (最近、“死“ってのが頭から離れないんだよね・・・ 
     人は死んじゃったらどこに行くんだろ。そもそも私達、生きてるって言えるのかね・・・)

さやか 「死は誰にでも平等に訪れる」

まどか 「い、いきなり何を言い出すのさやかちゃん」

マミ 「その、のしかかってしまってごめんなさいね。驚かせるつもりはなかったの」

さやか「うん・・・ 精神的に疲れちゃったっていうのかね、平穏が欲しい」
   「ねえ、墓参り行こうよ。マミさんのご両親と、杏子のご家族の。近いうちにお世話になるかもしれないし」

ほむら「・・・貴女が死んだらまどかが悲しむってわからない?」

さやか「そうじゃない。ご加護って意味だよ」
84 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:22:49.92 ID:jGolamWN0

 死体にのしかかられたショック、自分も同じく死体になったというショック、一度に2つの精神的ショックを受けたさやかの精神的な安定が当面の優先事項である。

 そういうわけで大人2人には留守番してもらい(QBが部屋に入らないように)、まずは巴家の墓参りに行った。
 こちらは何事もなく終わり、次に隣町の荒れ果てた教会へ行った。

杏子 「そうだな、これは墓参りだ。お供えもあるぞ。食うかい?」
   「当たり前だけどずいぶん荒れちまったな。ことが終わったら掃除してやらねえと」

 リンゴを墓石に見立てたコンクリート片の前にポンと置く杏子。
 もちろんもらった小遣いで対価を支払い購入したものである。

杏子 「葬式は行政がやってくれたけどよ、本来はアタシが喪主だ。」

マミ 「私たちが貴女の教会へ来てよかったの?」

杏子 「・・・うん。ついでに、みんなぶちまけちまうか。聞いてくれるかい」
   「アンタとほむらは知ってたか。まあ改めて聞いてくれよ。“杏子の願い事” なんのかんの。 “その後の悲劇” かくかくしかじか」

杏子 「ちくしょー バカ親父! 家族を食わせられねぇくせに、実の娘を悪魔呼ばわりしやがって! 
     おまけにモモまで連れていきやがって・・・ そこまで悪いことしたのかよ、アタシ・・・」

 溜まっていた感情をぶちまけて泣き出す杏子。
 しばらくして泣き止んできたところでまどかが言った。

まどか「心からお悔やみ申し上げます」

杏子 「うん。痛み入ります。モモ、お姉ちゃん頑張るからな」
85 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:25:03.81 ID:jGolamWN0

 QBを追い出してから数日後、ほむらは魔女がもともとは魔法少女であること、自分が何回も同じ時間を過ごしていること、ワルプルギスの夜の襲来などを話していた。

 襲来まで時間がないのでやむを得なかった。しかしベテランのマミや杏子なら何とか耐えられても、さやかには難しかった。
 さやかの精神は、自分でもわからないうちに、蝕まれてボロボロになっていたのだが。

マミ (今まで私が倒してきた魔女たちも・・・ 慰霊くらいは・・・)

さやか「そ〜いやさ、あんた、何で私を襲ってきたわけ? グリーフシード欲しかったの?」

マミ 「美樹さん、なにもそんなこと今聞かなくても」

さやか(・・・ あれ、私ってこんな空気の読めない人だっけ?)
86 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:26:47.95 ID:jGolamWN0
杏子 「・・・甘っちょろく見えてムカついたんだよ。たった一つの願い事を他人のために使っちまうのがな。
     願い事も、魔法少女の力も、徹頭徹尾、自分自身のために使うべきだって思ってた。」

杏子 「今でも・・・ 他人を優先したいとは思えねぇな、アタシは・・・」

さやか「ふ〜ん、そっか。でもさ、それって」

まどか「さやかちゃん、お墓参りだよ。今は止めようよ。」ヒソヒソ

さやか「・・・そうだね。ごめん、杏子。ちょっと自分でもよく分かんなくなってきてる」

ほむら「貴女、根が真面目なのよ。どうも思い詰めて袋小路に入っちゃうのよね」

杏子 「いろんなことあったから混乱してんだろ。いいよ気にしねえよ」

さやか「ごめんね」
87 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:33:28.53 ID:jGolamWN0

―ElsaMariaの結界の中

 ほむらが武器を調達してくると言って別行動をとっているため、他の4人+2人で魔女退治に出ていた。
 (目を離している隙に契約されると困るのでまどかも連れてきた)
 ワルプルギスの夜がそのうち襲来するというので、さやかの特訓も兼ねていたのだが・・・


杏子 「なんだよアイツ、敵に背中向けてお祈りしてんのか? 舐めやがって」

本郷 「まあいいじゃないか。作戦を練る時間がたっぷりあるということだ」

マミ 「美樹さん、魔女の武器は自在に動く尖った枝のような触手。頭が付いてるのが使い魔ね。さてどうやって戦うのかしら?」

さやか「う〜ん、まずは枝を全部刈り払って、それから本体を攻撃する?」

ハヤタ「まあ悪くないかな。僕でも八つ裂き光輪とスペシウム光線で同じようなことするかもね」

マミ杏((ヒーローの技なのに物騒な名前よねえ/だぜ・・・))

さやか「よっしゃ、行きますよ!」
88 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:35:57.93 ID:jGolamWN0

 さやかがサーベルを手に触手の群れに襲い掛かった。得物を振り回して枝を次々に斬り倒していく。
 しかしElsaMariaはお祈りの姿勢のまま、こちらも次々に尖った枝を繰り出す。
 使い魔のSebastian'sも自在に動いて攻撃してくるので、高速移動が強みのさやかも善戦とはいかない。

さやか「ああ、もう! 次から次へと!」

本郷 (近接戦闘ではさやか君が不利かな。サーベルを一度に何本も投げれば・・・)

マミ (サーベル投げの威力は十分なはずだけど、本人が慣れてないようね)

杏子 (まったく・・・ 見てらんねーっ アタシが手本を見せよっか?)

ハヤタ(まあもう少し待ちたまえ。自分で考えるのも訓練だよ)

まどか「あ、危ない! やられた!」

 まどかの悲鳴で4人の立ち話が中断された。細い枝が一本、さやかの体を貫通した。
 ところがさやかは痛がるどころかニヤニヤと笑い始めた。
89 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:37:09.56 ID:jGolamWN0
本郷 「いま助けてやる!」   ハヤタ「そこから逃げろ!」

さやか「大丈夫だよ、いらない。こんなの私一人で余裕だって!」

杏子 「おい無理すんじゃねえ・・・ ・・・!?」

 触手を斬り倒すことも突き攻撃を避けることもさやかは止めてしまった。
 ElsaMariaの攻撃がさやかを見る間に傷つけていく。
 普通の人間ならのたうち回るような流血。皮膚が裂け、肉はえぐれた。

まどか「さやかちゃん・・・?」

さやか「本当だ……!その気になれば痛みなんて、完全に消せちゃうんだ!」

 やり方さえ分かっちゃえば簡単だ。笑いながらサーベルを魔女に何度も振り下ろす。
 生意気にも何回か回復しやがった。とうの昔に人間やめてるくせに生きたいのか?
 でも駄目だ。あんたが生きてるとグリーフシードが貰えないんだよ。
90 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:39:57.23 ID:jGolamWN0
マミ 「止めなさい! そこまでよ、そこまで!」

杏子 「魔力の無駄遣いすんじゃねえ!」

 リボンと鎖が飛んできてさやかに巻き付いた。
 そのままさやかを魔女から力づくで引き離す。
 もう少しでグリーフシードを落とすとこだった。

さやか「なにすんの、危ないな。グリーフシードを落とすとこだったよ」

まどか「さやかちゃん酷いケガだよ。とにかく応急処置・・・」

さやか「ん、へーきへーき。こんなのすぐに治るんだよ。ははは、私はもう人間じゃないし」

マミ 「美樹さん、暁美さんが言ってたでしょう。ここの魔女だって元は私たちと同じ人間だったのかも知れないのよ。必要以上に残酷なことは止めなさい」

さやか「えー、そんなこと言われても・・・」

杏子 「トーシロ、ソウルジェムが濁るって言ってんだ! 魔女になりてえのか!?」

さやか「もう魔女と変わんないよ。今でも人間じゃなくなっちゃって、化け物だよ」
91 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:41:48.48 ID:jGolamWN0
マミ 「〜〜〜ッ!」

 さすがに頭にきたマミが平手打ちを喰らわせようとしたのをハヤタが制止する。
 本気で言っていることだけは確かだ。キョトンとした顔でまったく笑っていない。
 何で怒っているのか本当に理解できていない。


ハヤタ「なあ美樹君、魂を石ころにされて辛いだろう。何とかしてやりたいと心から思う。」

さやか「・・・うん」

ハヤタ「ただね、君の言い分だと巴君、暁美君、佐倉君も化け物ってことになるぞ。
    本郷君だって二度と人間の血肉を取り戻すことはない。彼も化け物かい?」

さやか「あ・・・ ・・・ ・・・・ごめんなさい。口が滑りました」

本郷 「・・・俺のことは気にするな、今日の戦いぶりの反省の前に、心も休めろよ」

マミ 「今日のとこはもう帰りなさい」

 帰り道はまどかが一緒に歩いてくれたが、それすら自分が惨めに思えてきた。
92 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:42:49.24 ID:jGolamWN0
次の日
―at 中学校

志筑 「私、明日の放課後に上条君に告白します」

志筑 「丸一日だけお待ちしますわ。さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上条君に気持ちを伝えるべきかどうか」

さやか(・・・・・・)ポキン (←何かが折れる音)

志筑 「あの、お聞きになっていました?」 

さやか「あー がんばれー」

志筑 (最近、さやかさんがおかしい?)
93 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:45:28.33 ID:jGolamWN0
― 放課後 どこかの河原

まどか「さやかちゃん・・・ 大丈夫じゃないんだよね? お休み貰おう?」
   「さやかちゃんが抜けると戦力が足りないかもだけど、でも」

さやか「いいよ。今の私は魔女を殺すしか意味のない、石ころだもん」

 まどかが嗚咽したのが聞こえた気がした。どこにも行かずにそこにいてくれた。
 隣にいてくれればいいって言ったのは私だっけ。
 見捨ててくれてもいいのに、なんでそこまで優しいのよ。

さやか「あたしね、今日、あの時仁美を助けなければって思っちゃった」

   「誰より才能のあるあんたが魔法少女になりゃあ苦労しないのにって・・・ あんたにまでムカついちゃった。
    転校生の家でさ、インキュベーダーがあんたの契約を勧めたとき、その手があったかって思っちゃった」

さやか「才能のない役立たずなのに仲間にひどいこと言っちゃうし、魔力の無駄使いでグリーフシードは浪費するし」

   「仁美に恭介とられちゃうよお・・・ でもあたし、何も出来ない。だってあたし、もう、ゾンビだもん! 
    こんな体で抱きしめてなんて、キスしてなんて言えないよ・・・」

さやかはそれだけ叫ぶと力なくどこかに歩き出した。

まどか「あの」

さやか「ついてこないで・・・ ちょっと一人になりたいんだ。それだけ、本当にそれだけだから」
94 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:47:06.37 ID:jGolamWN0
― 夜遅く まどかホーム

詢子「おっと電話だ。はい鹿目です。はい・・・ ええ・・・? それで構いません、それでは・・・」

  「おいまどか、美樹さんとこの、さやかちゃんがまだ帰ってない。何か知らないか」

まどか「! 思い悩んでだいぶ参ってた。一人になりたいって家のほうに向かっていったけど・・・」

詢子「そうか・・・ パパが探すの手伝いに行くことになった。お前は家にいろ」

  「これは大人の仕事だ。心配だろうが中学生の出歩く時間じゃねえ」
95 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:49:25.99 ID:jGolamWN0
PART 7.5 同族殺し・共食い・骨肉の争い


―さやかが行方不明になるよりちょっと前の話 ほむらの説明


ほむら「“自分の正体”“魔法少女と魔女との関係” うんぬんかんぬん」
   「ソウルジェムが濁りきって黒く染まる時、私達は魔女として生まれ変わる… 魔法少女になった者の、逃れられない運命」

マミ 「あ、暁美さんの言うことが真実だったら・・・・ いっそのこと、貴女も、私も・・・!」

ハヤタ「巴君。変な気を起こすんじゃない。魔女に襲われる人々を助けるんだろう?」

マミ 「う・・・ ぐ・・・ だけど、魔女だって被害者・・・ 騙された、人間・・・」

ほむら(よ、よし。みんなで生き残るしかないじゃない! 毎度毎度アンタ怖いのよ)

さやか「うわー キッついわ、それ。戦っていいの? それが正義なの?」

まどか「なんでそんなに酷いことできるんだろ」

ほむら「インキュベーダーの目的は宇宙の延命なのよ」

ほむら「“エントロピーについて” “QBのエネルギー回収” なんたらかんたら」
   「だから素質のあるまどかに契約させたがっている。絶対にダメよ。私はそれを阻止するために何度も時間を繰り返してきたのだから」
96 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:52:13.76 ID:jGolamWN0
杏子 「あんな背中でグリーフシードを食べるお化けを信じたアタシが馬鹿だった」
   「そんなでも戦わなきゃ生き残れねェんだよ、アタシ達。でも全力で殴れなくなっちったのも本当だよ・・・ どう整理すりゃいいんだ」

ハヤタ(たとえ本物の怪獣でも倒すのを楽しむべきではない。ましてや正体を知ったら辛いだろうな。かわいそうに)

本郷 「・・・俺を改造したのは恐怖の軍団ショッカーだということは、前に話したな」

マミ 「!」

本郷 「正義や平和を語ったところで、この俺もショッカーの改造人間・・・ 悪人としてもいわば兄弟たちを手にかけた事実は変えられん。
    騙された者、無理やり改造された者も少なくはない」
 
   「だがハッキリと言い切ろう。俺の戦いは間違いではない。俺はショッカーの被害者は自分を最後にしたかった。
    俺と同じ目にあう者を1人でも減らしたかったんだ。」

本郷 「まさか・・・ ワルプルギスの夜を倒した後はインキュベーターと仲直りしようとか、引退しようって腹じゃあるまい」

   「それでも戦うのがつらいというのなら… それはそれで間違ってはいない。
    俺とウルトラマンの手を汚せばいい。グリーフシードの心配は無用だ。そのために俺たちがいる。だろ?」
97 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/07(火) 01:53:55.28 ID:jGolamWN0
ハヤタ「その通りだ。君たちみたいな子供が命をつなぐために怪物と戦うなんてのがおかしいんだ」

杏子 「・・・でもさ、今まで見捨てちまった人々の分くらいは働かねえとな。逃げるのも癪だ」

マミ 「浮かれて戦ってたから罰が当たったのかも。でもQBはこの手で叩き伏せたい」
   「それから、誘ってしまって、本当にごめんなさい。大変なことに巻き込んでしまった。心から謝罪します」

杏子 「おう、お詫びにたい焼きでもおごれ」

ほむら「私はまどかと約束したもの。今まで通りまどかの契約を阻止するだけ」

さやか(逃げたい。ゾンビになってまで戦うとか勘弁してよ・・・ でも言い出せねえ)
   (がんばれ私、自分を奮い立たせろ。モノホンの負け犬になりたくねえよ)

さやか「そうだね。人々のためだもん。正義の魔法少女は戦うよ、うん」

さやか「あ、グリーフシードがQBに回収されなくなっちゃったけどどうしよ?」

マミ 「とりあえず、孵化しない程度に使うしかないわね」
98 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/17(金) 01:33:37.37 ID:kuXoXMjM0

PART 8 『人間って本当にバカな存在だけど、それでも守らなきゃ』

― マミホーム

マミ 「はあ? 美樹さんが行方不明!? いえこっちにはおりません・・・」

 夜遅くに電話に出たマミが素っ頓狂な声を上げたので3人とも驚いた。
 が、事態の深刻さがすぐに飲み込めた。原因だってわかっている。

マミ 「学校からよ。美樹さんが家に帰ってないって」
「失敗したわね。しばらく1人でそっとしておこうと思ったのがいけなかった」

ハヤタ「これではヒーロー失格だな・・・ 面目ない・・・」

本郷 「とにかく探してやらんといかん」

杏子 「・・・駄目だ。テレパシーも遮断してやがる」
「さやかはたぶん、本当に一人っきりになりたいんだ。魔法少女に変身しちゃだめだ。こっちの気配で悟られるかも知んねぇ。」

マミ 「それしか仕方がない、か。戦いが目的ではないから4つに分かれましょう」

 バラバラに分かれたほうが効率がいいだろうとマミの意見に皆が従ったが、それが裏目に出てしまった。
学校の先生方も捜索に出ているので、それに見つかるリスクは当然にある。
 もっとも本郷やハヤタが生徒と同棲している不審者と間違えられないで済んだのは良かったが・・・
99 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/17(金) 01:37:14.42 ID:kuXoXMjM0

和子 「ちょっと貴女、うちの生徒でしょう? こんな時間に外で何をしてるんですか?」

マミ 「あ・・・3年生の巴マミです。夜遊びじゃないです、その、美樹さんを探してます」

ほむら《あら、あなたも捕まったの》

マミ 《テレパシーって便利ね。他人に聞かれたくないときにも使えるわ》

ほむら《変身しときゃよかったわ。つい油断した》ホムムムム

和子 「まったく・・・ お友達が行方不明で心配なのはわかります。でもね、中学生の深夜徘徊を認めるわけにはいきません。
    巴さんも自宅まで先生が送ります。暁美さんを送り届けるところだったのよ」

   「もしもし、早乙女です・・・ いえ美樹さんではないんですが、本校の学生を見つけたので私は家まで送ります。
    巴マミさんと暁美ほむらさんです。自主的に美樹さんの捜索をしてただけなので学生指導の必要はないかと・・・(電話連絡)」

マミ 《どうする? 逃げよっか?》

ほむら《無理よ。もう私たちだってバレてる。目ぇ付けられたら今後は魔女退治に行きにくい》

マミ 《・・・冷徹だけど正論ね。帰宅し次第、もう一度出ましょう》
100 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/17(金) 01:38:20.93 ID:kuXoXMjM0

和子 「ああ、ここからだと巴さんのアパートのほうが近いんだっけ。まずは巴さんからね。ついでに生活実態も見せてもらおうかしら。
    男の先生よりいいでしょう? ええと、暁美さんも入れてくれないかしらね。外に置いとくわけにもいかないし」

   「ここだけの話にして欲しいんだけど・・・ 巴さんのお部屋に30代くらいの見かけない男性2人が出入りしてるって妙な噂があるのよ・・・
    そういう噂があると知った以上、学校としては、ねえ。最近は不審者も多いし」

マミ 「知っている人かも。別の国に暮らしていたんですけど、私のこと心配してくれて部屋に来てくれてます」

マミ 《嘘は言ってない。嘘は言ってないわよ》

ほむら《チッ 長くなりそうね》
101 : ◆Oo1s7GYQ92 [sage saga]:2026/04/17(金) 01:40:19.53 ID:kuXoXMjM0
― どっかの駅のホーム

さやか(最初は恭介のためだった・・・)

さやか(腕を治してやったから、自分は戦い続ける羽目になったから、だから恋人になれってのは卑劣だと思ってたんだけどなあ・・・ 
    見返りがないのはやっぱ辛いけど)

さやか(じゃあ何のために戦うんだよ。もう死んでんだから生きるためってのもおかしい。人々のため、平和のためか? 
    そんなら石ころの私にも価値があるのかな)


繁華街・飲み屋街に近い駅にはいろんな人がいる。
表で生きてる人ばかりではない。


ホストA「女って馬鹿だからさ。ちょっと金持たせとくとすぐ下らねぇことに使っちまうから」

ホストB「捨てる時もさぁ本当ウザいっすよねえ」

さやか (あ・・・)

さやか 「ねえ、今あんた達が話してた女の人の事…もっとよく聞かせてよ 役に立たなきゃ捨てちゃうの? ねえ!?」

ホストA「・・・お嬢ちゃんよぉ、知らねえ女に同情して喧嘩売るつもりか?」

杏子 「あ、こんなとこにいた。いやあすいませんねえ。何か失礼をしましたか」アイソ ワライ
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