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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III
- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/29(水) 18:50:22.58 ID:LvM7Z+Mo0
- イーリン
- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/29(水) 18:52:29.25 ID:dUl2NLbno
- テル
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/29(水) 19:35:37.34 ID:QKZkq2VPo
- アトニス
- 169 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 00:11:13.77 ID:zuPE5byDO
- ガイ「……テルとアトニスに声をかけてくれ」
イーリン「わかりました。では、2人を呼んできますね」
◆
テル「えーなになにー???ついにテルちゃんが恋しくなっちゃったのかなー」
アトニス「遂にこのボクを呼んだか!今回の旅は大船に乗ったつもりで──っておい、本当にこの酔っ払いを連れて行く気か?」
テル「アトニス君〜?こう見えて私、テラヌス・ウルスでの実績があるんだよ?」
アトニス「それを言われたら何も言えないが……ああもう、わかったよ。で、行くのはこのアホとボクだけか?」
テル「アホって酷くない〜???」ツンツン
テルにつっつかれるアトニス「や、め、ろ!!!」ジタバタ
イーリン「たしかに、あと一人連れて行くことができますが、あえて選ばなかったのですか?」
ガイ「いいや。君に来てもらいたい。構わないかイーリン?」
イーリン「ああ、なるほど。勿論、構いませんよ」
テル「おっ、貴重な飲み仲間だ!よろしくねイーリンさん」スリスリ
テルを抑えるイーリン「ええ、よろしくお願いします。テル様、アトニス様」ググッ……
アトニス「……まあ、イーリンが一緒なら大丈夫か。なあガイ、興味本位で聞くんだが今回の人選はどんな理由だ?」
ガイ「今回、光がある場所は空だ。アインズには既に声をかけてある。空を飛べる竜の力は、まず必要になる」
アトニス「まあ、そこは当然だな」
ガイ「テルは医術に優れていて、雷魔法の腕も冴えている。空なら相性がいい。優秀な魔術師としても頼りになる」
テル「そこまで高く買ってくれてるんだ。なんだか嬉しくなっちゃうなあ」
ガイ「酒さえ入っていなければ、な……」
テル「ひどーい」
ガイ「イーリンは常に冷静で、勘がいい。今回みたいに状況が読めない場所では頼りになると思った」
イーリン「光栄です」
アトニス「……それじゃあ、ボクが選ばれたのは?」
ガイ「お前は代償の刃に詳しいだろう。俺は……追い詰められると、すぐにあれに頼ろうとする。たぶん、自分では止め時を間違える」
アトニス「おいおい、痛い目を見たばかりだってのに、まだソレを使う気かよ?懲りないなあ、お前も」
ガイ「だから、お前に見ていてほしい。本当に必要かどうかを」
アトニス「……安心しろ、ガイ。このボクがいる限り、お前にソレを使わせるような状況にはさせないと約束してやる!」
ガイ「アトニス……」
イーリン「ええ。私たちも、ガイ様が代償の刃を使うような事態にならないよう努めます」
テル「そーそー。だから今回の旅も気楽……って言っちゃダメか。けど、重たい空気ばっかりってのはナシにしよう?」
ガイ「イーリン、テル……」
アトニス「お、泣くのか?意外と涙脆いんだな?」ニヤニヤ
ガイ「……うるさい」
⭐︎イーリンとテルとアトニスが光の探索に付いてきてくれます。
- 170 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 00:11:59.33 ID:zuPE5byDO
- ワイワイガヤガヤ
ガイ(テルが今回のパーティ結成を祝って周囲に絡みに行った結果、酒場全体を巻き込んだ宴会のようになってしまった……)
料理を作る暗黒館バーテンダー「」セカセカ
アモ「手伝いますか?」
料理を作る暗黒館バーテンダー「む、アモ様。お気になさらず。こう見えて今、結構楽しいので……!」シュバババ
イーリン「……それは何よりですが、厨房が戦場みたいになっていますね」
暗黒館バーテンダー「戦場なら慣れています。酒場の厨房とは、常にそういうものですから」スッ
暗黒館名物プリンアラモード「」ドンッ
アトニス「おおっ、もうプリンが来た!流石だバーテンダー!」キラキラ
サーシャ「うわあああん!!!リーゼェ、私もう一杯くらいなら大丈夫だよねぇ!?」
リーゼリット「はいはい……サーシャはもう大丈夫じゃないよ。だからほら、水飲みな?」
アインズ「フッ……2人とも、私が居なくともやっていけるか?」
リン「ほいほいほいっと」スッ
踊る包帯ミイラたち「」グググ……ピョンピョン
一般冒険者たち「「「おお〜」」」
メルル「いいぞいいぞォ、もっとやれェ〜!」
ドルク「たしかにスゲェが……これは素直に褒めていいやつなのか……?」
ガイ(ここまで賑やかな酒場を見るのは久しぶりだな……)
何か話し合ってるサーシャとリーゼリットとアインズ「」ワイワイ
ガイ「……」ジッ
テル「うぇーい、ガイ君、飲んでるー???」バシバシ
ガイ「テル……知ってるだろう、俺は飲まない」
テル「むー……つまんなーいやーい」
テル「……ねえ、ガイ君?」
ガイ「なんだ」
テル「これまで結構旅してきたじゃない?私が居ない間にも色々あったと思うんだけど……ぶっちゃけ、どのコが一番好きなの?」コソッ
ガイ「……」
頭を抱えるガイ(すごく……濁したい質問が来たな。記憶を失っていたときの俺は、何故ああも簡単に、関係を持ったんだ!?下半身で物事を考えていたとしか思えない……!)
- 171 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 00:12:34.95 ID:zuPE5byDO
- ガイを揺さぶるテル「ほーらー教えてよー♪」ユサユサ
ガイ(ロヴィア……は違うな。ロヴィアはそういうのじゃなくて、もっとこう、家族的な……ロヴィアのことを考えると胸が痛くなる。別のことを考えよう)
ガイ(サーシャは……たしかに、心がときめくというか、そういう出来事が多い気がするが……なんだかそういう目で見てはいけない気がする……!)
ガイ(リーゼは頼れる友人のような……記憶を失っていたときも頼りにしていたが、気がつけば一族の名を受け継ぐとか重たい話になってしまっていたし……)
ガイ(アインズ……彼女を初めて牢で見たとき、捕まっていたロヴィアを思い出した。だからか、アインズには他人事とは思えないものを感じて気にかけていたが……まさかオノゴロであんなことになるとは思っていなかったぞ……!)
ガイの前で手を振るテル「おーい?ガイ君ー?」
ガイ(イーリンも一度、夜這いに来ていたな……あのときはよくぞ保った。我ながら褒めてやりたいな。よくやったぞ、俺……!)
ガイ(アモにも手を出していない……オノゴロで一緒に寝ていたが、とくに……なんか無性に疲れていたときがあるが、それは気のせいだろう。アモがそのときやたら元気だったのも気のせいだ)
ガイ(テルはどうだ……?)チラッ
テル「おっ、こっち見た。やっほー」フリフリ
ガイ(……ロスチャイルドの件で色々あって、支えたいと思ったのは確かだ。それと、テラヌスでの一件が忘れられない……)ジッ……
テル「……なんだかそんなに、じっくり見られると……私でも少し、恥ずかしくなってくるんだけど……///」
ガイ(だが、真っ先に胸に浮かぶ名前は……)
トゥルーエンド『大魔女でも……大魔女代理でもなくて、ルーとして見てくれた』
ガイ「……ルー」ボソッ
テル「えっ?ガイ君、今なんて言ったの?」
ガイ「……二度は言わん」
テル「えー?お願いお願い、教えてよ〜!」
ガイ「断る。酔った勢いで聞いていい話じゃない」
テル「じゃあ酔ってないときに聞くね!」
ガイ「それも断る」
テル「けちー」
⭐︎テルと話しました。
- 172 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 00:15:52.27 ID:zuPE5byDO
- ーー暗黒館 幹部宿泊部屋
コンコンコン
ガチャ
イーリン「失礼しますガイ様。大魔女帝国より手紙が届いております」スッ
ガイ「ありがとう……差出人は……ホレス!?」
イーリン「ずいぶん驚かれましたね。どうかなさいましたか?」
ガイ「ああ、いや。手紙を書けるような状態じゃないと思っていたから面食らってな……」
イーリン「なるほど……」
ペラッ
ガイっち、久しぶり!
光を4つ集めたって大魔女様から聞いたよ。
今は身体がだいぶ動くようになって、大魔女帝国の仕事を手伝ってるんだ!
こっちの世界の魔法も面白いね!
仕事の合間をぬって、周りの人にこっちの世界の文字や手紙の書き方を教えてもらったから、こうして手紙を書いてみたの!
そうそう、テラヌス・ウルスのソーラちゃんも元気にやってるよ。
よく大魔女帝国までお菓子を買いに来るんだ。
ガイっちに会いたがってたよ?
もうしばらく様子見をしたら、私もガイ達に合流するよ。
まだ教えてもらったばかりだから、変なところがあったらゴメンネ!
ホレスより
ガイ「フッ……あいつ、騙されてるな」
⭐︎ホレスから手紙が届きました。
- 173 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 01:40:54.25 ID:4KPgT1xAO
- ーーウォーターポート 港
試作飛空挺「」ズン……
アトニス「おお……アレが例の空飛ぶ船か。本当に空に浮くんだろうな、アレは?」
ガイ「ああ……竜のお墨付きだ」
アインズ「そうか……私の記憶にはないが、お前も一緒に乗っていたんだったな。そういうわけだ、アトニス。この船で空を行くのは悪くないぞ?」
アトニス「へえ、それは楽しみだ」ニヤリ
テル「ねえねえ、あの飛空挺?って名前ついてるの?」
イーリン「一応、船として扱っていますので命名は必要かもしれません」
クー「私としたことが、失念していたわ……そうね……クロシュヴァリエ号、これでいきましょう!」
リーゼリット「船の名前っていつもそんな感じで決めてたんだ……」
サーシャ「でもなんだか、歴史的瞬間に立ち会ってる、って気がしますね!」
クー「ふふっ、そうね。海を越える船じゃなく、空を越える船だもの。大袈裟でもないわ」
ガイ「クロシュヴァリエ号……」
テル「いい名前じゃない?なんか強そうだし、ちょっと可愛いし」
アトニス「可愛いかどうかは知らんが、偉大なるこのボクが乗る船としては悪くないな!」
イーリン「では、正式にクロシュヴァリエ号ということで」
クー「ええ。決まりね」
試作飛空挺→クロシュヴァリエ号「」ゴゴゴゴ……
リン「初飛行で墜落する事例は珍しくないからね。無事に帰ってきたら、それだけで十分な成果だよ」
ドルク「落ちるなよ、ガイ。帰ってきたらまた腕を貸す」
メルル「うゥ……まだ頭痛いけど、見送りくらいはするよォ……」
ガイ「メルル。無理に出てこなくてもよかったんだぞ」
メルル「何言ってんのさァ。クロシュちゃん達が関わった場所なら、私だって見送らないわけにはいかないよォ」
アトニス「二日酔いでふらついてるがな」
メルル「これは船出を祝うための揺れだよォ」
イーリン「明らかに酒の揺れですね」
メルル「細かいことは気にしなーい」
リン「ははっ、メルルんらしいや」
- 174 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 01:41:24.07 ID:4KPgT1xAO
- アモ「……私、まだガイさんのことをよく思い出せません。でも……無事に帰ってきてください」
ガイ「……ああ。必ず帰る」
サーシャ「……あの、ガイさん」
ガイ「サーシャ?」
サーシャ「私も、まだガイさんのことをちゃんと思い出せていません」
ガイ「……ああ」
サーシャ「だから、こういうことを言うのも変かもしれませんけど……無茶はしないでください」
ガイ「……」
サーシャ「なんでか分からないんですけど……ガイさんって放っておくと、一人で全部背負いそうな気がするんです」
ガイ「……そうか」
リーゼリット「私も、同じ気持ち。同じ幹部として、任務の成功を祈ってるよ」
ガイ「……ああ」
クー「ガイ、最後の光の残滓、必ず持ち帰ってきなさい。けれど、間違えないこと」
ガイ「……?」
クー「アンタが帰ってこない勝利なんて、私は認めないわ」
ガイ「……わかりました」
クー「なら、行ってきなさい」
ガイ「はい」
サーシャ「……いってらっしゃい、でいいんでしょうか」
ガイ「それで十分だ」
リーゼリット「……いってらっしゃい」
アモ「いってらっしゃい」
ドルク「行ってこい」
リン「次に会うときは、なるべく死体じゃなくて生きたまま会いたいねえ」
ガイ「縁起でもないことを言うな……行ってくる」
テル「空の旅かあ。お酒持ち込んでいいかな?」
イーリン「最低限にしてください」
アトニス「最低限ならいいのか……」
アインズ「飲みすぎたら私が外へ放り出す」
テル「竜の冗談、迫力ありすぎない?」
アインズ「冗談に聞こえたか?」
テル「……冗談だよねえ!?」
◆
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴゴゴ……
クロシュヴァリエ号「」ギュオオオオッ!
- 175 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 01:48:36.58 ID:4KPgT1xAO
- ーー古城 王族の私室
水晶を覗く黒髪ロングの少女「ん〜?……よっこらせっ、と……」
黒髪ロングの少女「どれどれ……うーわ。翡翠の賽に、代償の刃……しかも天使まで来てるし〜」
黒髪ロングの少女「つまりアレか……やっぱり“この”世界は失敗した世界だったか〜……。世界めくれなんて起きてる時点で、だいたい察しろって話だけどね〜」
黒髪ロングの少女「仕方ない……もう一つの契約まで履行する羽目になるなんて思ってなかったけど……契約は果たさないとね〜」
黒髪ロングの少女「代行者、なんて言ったら聞こえはいいけど、要するにパシリでしょ? 神様たちが直接出れないからって、一人に全部丸投げとか、なかなかのブラック案件だよね〜」
黒髪ロングの少女「んー……とりあえずご飯にしようかな。空妖精のところに行こっと」
◆
- 176 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/04/30(木) 01:52:05.14 ID:4KPgT1xAO
- 本日はここまでにします。
急ですが、現在から金曜日の0時までキャラ募集を行いたいと思います。ラティア・ヘイヴンにいそうな人等をよければ、お願いします。
また、応募されたキャラは若干の設定変更等を行う可能性がありますのでご了承ください。
〈浮島国ラティア・ヘイヴン〉
■概要
空に浮かぶ古代王国の跡地。
かつては王族を中心に栄えた国だったが、雷霆の魔王との戦いにより滅び、長い年月の間、雲海の上に隠れるように存在していた。
島全体には反重力物質が組み込まれており、現在も浮遊を続けている。また、地下の中央動力室には管理ゴーレムが存在し、疑似星脈の維持・管理を担っていた。長年の運用により、疑似星脈はほとんど天然星脈と呼べるほど島に根付いている。
現在は雷霆の魔王が討たれ、封印維持という役目から解放されたため、残された者たちはそれぞれの形で静かな余生や復興に近い生活を始めている。
■文化・産業
かつては高度な魔法技術、反重力技術、ゴーレム技術を有していたと思われる。
現在も古城、地下動力室、工房、王族の私室、大浴場など、古代王国時代の施設が残っている。島には空妖精たちが暮らしており、彼女たちの作る料理や菓子も特徴的。
■情勢
王家は既に絶えており、国家としての統治機構もほぼ消滅している。
ただし、ゴーレムや人形、空妖精たちなどが残っており、島そのものは完全に無人ではない。
外部との交流は少ないが、浮島を訪れる者が現れる可能性はある。
古代技術、空妖精、ゴーレム、反重力物質、疑似星脈などを目当てにする研究者・冒険者・魔術師が関わる余地もある。
テンプレートは以下のものをお願いします。
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 06:19:19.69 ID:NVfA0rls0
- 【名前】ホーリー・ハンドレッド
【種族】人間?
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】金髪ロングの長身美女。黒のローブを着ている。
【性格】常に敬語口調の穏やかな性格。
【魔法】身体強化魔法(イーリンより強力)&治癒魔法
【備考】各地を回って修行をしている僧侶。実はイーリンの育ての親で彼女に戦う術を教えたが彼女が15歳の時に突如修行の旅に出る。今はラティア・ヘイヴンにて修業を行っている。イーリンは現在でも彼女のことを慕っているが突然いなくなったことへは複雑な感情を抱いている。ちなみにイーリンが子供の頃から若い容姿をしており現在も変わらない。
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 12:24:58.92 ID:zBeFZEO7O
- 【名前】リルル=セクトニア
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】緑髪ショートの人間の子供くらいの大きさの妖精。羽は蝶々っぽい
【性格】無邪気で守銭奴
【魔法】昆虫召喚魔法。虫や虫型モンスターを召喚·使役する。
【備考】宝を求めて旅する妖精。現在はラティア=ヘイヴンを調査中。
- 179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 13:39:07.76 ID:kH8x0kBA0
- 設定的に都合が悪いかもしれませんが、思いついてしまったのでダメもとで書いてみます。
【名前】フレデリク・ヴァーミリオン
【種族】吸血鬼
【性別】男
【年齢】3000
【容姿】白のロングヘア、深紅の双眸、男女を問わず相手を魅了する中性的な美貌の持ち主。
【性格】自分以外の存在は皆等しく奴隷か無価値なゴミクズとしか考えていない極めて冷酷かつ傲慢な性格。
【魔法】冥魔法(星魔法と対になる魔法。魔界から力を抽出するだけでなく、彼の場合魔界から魔人や魔獣の召喚、死者を己の眷属として蘇生させ使役するなど、自然の摂理に干渉するような術を得意とする)
【備考】太古の昔栄えていた吸血鬼の王国のかつての王。訳あって現在魔族国に保管されている黒曜の棺に封印されていた。本来黒曜の棺は入ったものの正気を失わせる効果がるのだが、彼はその強大な魔翌力と精神力でそれに耐え抜き、今なお正気を保ち続けている。しかし代償も大きく、全盛期は魔王に匹敵するとまで言われた力は大幅に弱体化してしまっている(それでも大魔女と互角程度の力はまだ有している)。
代償の刃のかつての所持者であり、そのためかガイとは僅かながら精神がリンクしてしまっている(お互いの存在を微かに感じ取る程度)。
戦闘時には自身の魔翌力で精製したレイピアを使用。また、現在の吸血鬼が獲得した太陽光への耐性を有していないことが数少ない弱点。そのため魔翌力で全身を覆い太陽の光から身を守っている。
ダメでしたら以下のキャラでお願いします。
【名前】ジョン・ホワイトフッド(本名:ヨハン・アウスバッハ)
【種族】自称人間(自身の肉体を改造し、ゴーレムに変化する能力を獲得したいわばハーフゴーレム)
【性別】男
【年齢】24
【容姿】人間時:身長190cmの引き締まった体に、白いロングコートを身にまとっている、白髪のショートカットの整った顔立ちの男。
ゴーレム時:無機的な顔に全身黒いボディ。体格は比較的細身で人間に近いが3mを超える巨躯。
【性格】人間時:礼儀正しい紳士的な人柄。しかしその裏ではロスチャイルドの一族に激しい復讐心を抱いている。
ゴーレム時:かろうじて敵味方の区別はつくが、冷酷無比に敵を抹[ピーーー]ることのみに行動する文字通りの殺戮マシン。
【魔法】人間時:磁力魔法
ゴーレム時:電磁魔法(地磁気を利用した索敵や高速移動。レールガンの発射など。レールガンには膨大な魔翌力を消費するため1度しか使用できず、発射後は強制手に人間の姿に戻ってしまう)
【備考】この世界では名の知られた冒険者であり錬金術師。暗黒館とも関わりがあり、薬品の取引や情報効果のため度々訪問している。周囲にはセイントレア王国の辺境の没落貴族の生まれだと称しているが、実は幼いころにロスチャイルドの一族に家族を殺され、復讐のために素性を隠して生きてきた。数年前にとある遺跡でラティア・ヘイヴンにまつわる遺跡を発見し、そこに残されたゴーレムの精製技術を解析し己の肉体を作り変えてしまった。
武器は魔鉄制のチェーンウィップに各種薬品や爆発物など。
- 180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 14:44:32.52 ID:AMcHaO+b0
- 【名前】ブラック・エンドゲーム
【種族】ハーフエルフ
【性別】男
【年齢】1000歳以上
【容姿】身長は170cm。黒いローブを着ている。黒髪長髪で左目は前髪に隠れている。エルフ種なので耳が尖っている。耳にはピアスがついている。西洋剣と魔導拳銃を装備している。
【性格】冷徹でなおかつ優雅さを待っている。丁寧な言葉遣いだが内容は辛辣。
【魔法】闇魔法/吸収魔法/他にも吸収した魔法ならなんでも扱える
闇魔法や吸収魔法は単体でも使えるが彼はその2つを合体させた黒渦(ブラックホール)魔法を扱える(基本的使う魔法)。黒渦魔法に吸収した人や物はその魔法や力をすぐに自分の者にして扱うことができる。その為、彼は基本属性の魔法だけではなくて速度魔法や時間魔法など吸収した様々な魔法を操れる。
【備考】トゥルーエンド達と同じエンド組の魔術師。エンド組には珍しい男性と名字が先に「エンド」がつく。元々は真面目で努力家な性格で他のエンド達と頑張って交流していたが無視や罵倒、最悪暴力などエンド達からのいじめを受けていた。なぜ自分が受けなくてはいけないのか自分が男なのか何かしゃくに触るような事をしたのか分からなくなり次第に彼の心も壊れた(そして今の性格になる)。だったら自分もやりたい事をやろうと決意する(数百年間はどこかに消えていた)。人には人の人生という「ゲーム」なんだからエンドを決めるのは自分だならそれを支援すればいいと考えていた。浮島にある疑似星脈を取り込んで彼自身が新たな魔王になり、多くの人達が望むエンドを提供しようとしている。彼の趣味は、魔法に関する本を読む事と魔法集めで魔法については多くの知識を持っていて取り込んだ後はある程度扱える。剣術や銃も我流だが千年以上の経験から他の人達には負けない実力を持っている。
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 16:20:51.54 ID:iPsRepgBo
- 【名前】ヴァリエール
【種族】雷の妖精 【性別】女性 【年齢】忘れた
【容姿】赤いリボンで結ばれた金のポニーテールと橙色の瞳に、煌めく金の翅を持つ少女妖精。翅を出せるように背中側に切り込みが入った、黄色の袴と白衣の巫女装束を着ている。これはオノゴロで仕立ててもらったお気に入りの一着。身長19cm。
【性格】属性は中立・善。感情豊かで屈託のない楽天家。とても好奇心旺盛でちょっとお調子者。楽しい事と面白い物が大好きで、勢いであれこれ手を出しては許容量過多で失敗しがち。一見するとお転婆な子供のようだが長命なだけあって相応に聡く、知識も経験も豊富なので要所で年の功を見せる。旅中で世界の闇を幾多体感してもなお諦念も絶望もしない、不屈の精神の持ち主。
【魔法】雷属性のエキスパート。全身を雷化させて亜光速で飛び回りながら、即死級の稲妻を雨のように降らせる雷の申し子。妖精狙いの密猟団を根城の山岳ごと大雷で消し飛ばした逸話もある屈指の実力者。電気で動く物に入り込んで自在に動かすといった芸当も可能。また、自然魔法や結界など妖精類の固有魔法も一通り扱える。
【備考】個人名を名乗り、異様に魔法が強く、科学文明や機械にも抵抗が無いなど、非力で気楽な妖精類とは思えない稀代の変わり者。建国の太母の大ファン。天雷精。
出身はフォレスティナ。建国当初から暮らしていた古参だが、太母の首長引退を契機として外の世界への憧れと新たに芽生えた夢の実現の為に出国。それから少なくとも1,500年以上、行き当たりばったりで道草だらけの波乱万丈一人旅を続けている。10年前に強大な雷属性の波動を感じ取り、それを自分の力にしようと浮島に来訪。既に魔王は討伐されたと知って落胆するも、諦めずに残滓でも残っていないかと探している。しかし自堕落な悪魔に誘われてマンガなる絵物語と映像水晶鑑賞に夢中となり、何をしに来たのか忘れかけている様子。
好き:娯楽文化、モフモフ、お菓子と炭酸飲料
苦手:待たされる事、迂遠な事、苦い物と渋い物
夢:建国の太母のような偉大な妖精になる事
大嫌い:セイントレア社の精核
- 182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 16:39:31.22 ID:iPsRepgBo
- それとこちらは本編にて登場させていただいたキャラですが、こちらでも登場させてもらえそうな事と、個人的に思う所があったので体裁を整えた物を投稿します。《》内は本筋と一切関係が無いとして当時見送った裏設定です。
設定変更した箇所も無いので不要だとは思いますが、話作りの一助になれば幸いです。
【名前】ベルトーネ・ゴールドフェルド
【種族】悪魔族(?) 【性別】女性 【年齢】不明
【容姿】黒のボサボサロングヘアに眠たげな紅い瞳を持つ小柄な少女。いつも黒地に白のラインが入ったジャージを着ており、容姿は整えられていない。平坦。身長141cm。
【性格】属性は混沌・中立。悠々自適で和光同塵、毎日ダラダラ過ごしたいマイペースな自堕落娘。最小の労力で最大の成果を得ようとする有能な怠け者タイプで、休みの為なら頑張れる。何よりも怠惰な生活を優先する事なかれ主義だが、他を害してまでは望まない。
【魔法】強力な闇属性(?)と心属性(?)を扱う。特に幻覚・状態異常・弱体化・精神操作など、相手を惑わし、弱らせ、意のままにする分野が得意。
【備考】いつの間にかラティア古城の王族私室に居座っていたぐうたら悪魔(自称)。愛称はベル。
"大昔に召喚されて主と契約したが、完遂前に主が死亡して失効。自力で帰還出来ないが自死して戻るのも嫌なので、今もそのまま残っている"と真偽不明の来歴を語る。どう見ても怪しい存在だが、害意(とやる気)は感じられないのでひとまず黙認されている。
契約には非常に忠実。普段の怠けっぷりからは想像が付かない程真面目に取り組み、完璧以上に熟してみせる。自分がやらなくてもいい事からは徹底的に逃げるが、自分にしか出来ない事は必ずやり遂げる意外と責任感の強い娘。
《彼女の正体は、異なる世界において悪魔と称される魔の化身、その最上位たる七大罪の末席、怠惰のベルフェゴール。権能は"活力の強制搾取"で、ただ在るだけで遍く全てを衰弱させて世界を滅ぼす。
強力過ぎる本体の代わりに召喚体(分体のようなもの)を用いて現界している。世界に悪影響を与えないように大幅に出力を抑えており、失われても元の世界に戻るだけで何の影響も無い。今のモデルはこの世界の悪魔族を参考にした物で、容姿や魔法もそれに準じている。
契約失効後も居残ったのはひとえに七大罪としてのプライドが故。召喚体による制限に加えて暴力の塊である雷霆の魔王は相性が最悪で、満足いく仕事が出来なかったのを内心悔いていた。》
好き:怠惰、惰眠、娯楽文化、ジャンクフード
苦手:本気、聖なる存在、刺激の薄い食べ物
夢:いつまでもダラダラ過ごす事
大嫌い:"傲慢"と"嫉妬"
- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 20:49:30.77 ID:AVQwxS5lo
- 【名前】ノーランド
【種族】ホムンクルス
【性別】女
【年齢】稼働してから10年経った
【容姿】小柄で華奢な白衣少女として作られた
【性格】品性のないイカれたマッドサイエンティストであれ
【魔法】最終program魔王化
こんなもの使いたくない
【備考】大魔女のトゥルーエンドのようにカリスが残した不測の事態に対する保険にして全てに対する報復装置。頭の中に度々カリスの命令信号が流れてくる設計であり、個体としての理性はあるがカリスの命令を忠実にこなす人形でもある。現在はラティアヘイブンの擬似星脈をエネルギー源にした巨大な砲撃を星そのものに撃ち込み文字通り世界を破壊しようとしている。そのため、ラティアヘイブンの改造を進めている。
稼働してからずっと個体としての理性とカリスから与えられた強烈な命令の間で苦しみつつ、ひたすら命令を達成しようと動いている憐れな生き物。自分と似たような存在のトゥルーエンドのことは知っているが、最近幸せそうにしているのが気にくわない。擬似星脈から吸い上げた魔翌力によって大体どんな魔法も使える。
生まれた時から声が聞こえる。全てを壊せという声が。そんなことしてどうなるというか細い抵抗は無駄だった。そんなことしたくないという懇願は無駄だった。もう死にたいという絶望も無駄だった。元より私に選択肢なんてなかった。
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 21:57:36.77 ID:ux/Xz5uIO
- 【名前】エリザベート・ロード・セイントレア
【種族】人間
【性別】女
【年齢】22
【容姿】金髪紅碧オッドアイの表情豊かな人、巨大なハンマーを振り回す
【性格】超ポジティブな変な人
【魔法】念動力
【備考】とある王族の生き残り。世界めくれの日に偶々王国にいなかったため難を逃れた。昔は何一つ不自由なく暮らしていたが、突然それらの生活が全て消え去った。絶望するところであるが、彼女はしぶといし図太かった。文字通り草や泥を啜って生き残り、自然界を弱肉強食で乗りきった。その末気付いたら常闇の樹海の王として君臨していた。美味しい草博士。頭はそんなに良くない。元お姫様と思えないほどステゴロが強い。ロスチャイルド組とは王国時代の幼馴染み。今は王国復興を餌にフローディアのペットになっている。フローディア的に見た目雰囲気セーレっぽかったから代わりに連れてきたが、よく見たらあんまりセーレっぽくなかった。
- 185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 22:26:31.75 ID:V9T6jOPRO
- 【名前】ビビアン・リーフ
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】秘密
【容姿】水色髪のツインテール。身長は自身の魔法で変えられるが今は160cm(元々は妖精サイズだが今はこの大きさがちょうどいいとのこと)。身長と同じくらいの魔法の杖を持っている。妖精の羽がある。貧乳だがスタイルはいい。
【性格】ツンデレで負けず嫌い。
【魔法】・大小(サイズ)魔法(自分や物を大きくしたり小さくすることができる魔法。ただし他人や生き物などを大きさは変えられない。
・風魔法(初級魔法のみ)
【備考】緑の国フォレスティナの出身。建国の大母様のように自分も緑の国の新たな大母になれるように各地を転々としながら修行の旅をしていた。浮島国に着き探索中、世界めくれ後の異変に気付き目覚めたジェミニと遭遇する。エルフ界でも有名でエルフ達から色々聞いた(会うまではフィクションだと思っていた)。そんな伝説の人物に会った彼女はジェミニに向かって「弟子して下さい」とお願いしていた。最初は断られていたが何度もお願いしついに弟子入りした。ジェミニ自身は「いい暇潰しなるから」とのこと。ジェミニの事は「師匠」とよんでいる。ジェミニの教えもあってまだ初級だが風魔法を使える。メインは魔法だが杖による打撃技もしている。空妖精とは仲が良い。
- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/04/30(木) 23:35:06.31 ID:JZmmo7eSO
- 【名前】レイセオン・ノースロップ
【種族】魔女
【性別】女
【年齢】1250
【容姿】黒帽子に長めのローブを着た典型的魔女衣装の青髪美女。営業スマイルは得意。
【性格】ですます口調。大きな声で、聞き取りやすく、よく喋る営業マン。
【魔法】空間魔法
扉を作り、遠隔地間の移動を可能にする。ただし一度行ったことのある場所にしか扉は作れない。短距離なら扉を介さない瞬間移動もできる。
【備考】
大魔女帝国所属特級魔女の一人。大魔女帝国の外交関係を拡げることを目的に各地に扉を設置する任務に就いている。外交官らしくコミュニケーション能力に溢れている。ラティア・ヘイブンの存在は知っていたが、箒飛行で辿り着くには高過ぎるし具体的にどこにあるのかまるで把握できていなかった。どうしようか悩んでいたときに丁度ガイ一行が空に旅立つとのことで、飛行艇の外に掴まり無理やり着いていくことで解決した。初対面には取り敢えず名刺を配る。大魔女帝国の臣民らしく大魔女様大好き。トゥルーエンドちゃんもお盛んですなとよく後方保護者面する。
- 187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2026/04/30(木) 23:59:04.25 ID:sww5iAFtO
- 【名前】ベッサラビア・オルフェウス
【種族】悪魔
【性別】女
【年齢】666
【容姿】黒いドレスを着た怪しく光る赤目美女。長い黒髪をポニーテールに束ねている。
【性格】最悪。好奇心にのみ突き動かされた即物的な俗人
【魔法】時間魔法と破壊魔法
【備考】
カリスやシノホシがいなくなったことで現在世界最悪の犯罪者とされる国際指名手配の極悪人。面白そうで何でもしてしまうブレーキの壊れた人。この浮島にやってきたのも、反重力物質を取り除くことで浮島を巨大質量爆弾にして地上に降らすところを見てみたいというそれだけ。666歳という記念すべき年だから仕方ないね。時間を止めて破壊魔法を撃ち込むという単純で効率的な戦闘スタイル。特に誰かと何らかの因果も縁故も、悲劇的な過去も、特殊な事情も、細かい背景も何もないひたすら頭のおかしい愉快犯。さっきまで仲良くした人を容易く殺せる人。強い人は好き。
- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 09:09:23.00 ID:s/+sJSN00
- メルルさんダークヒーローPのコマとか複雑な感情で眺めてたんだろうな・・・
- 189 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 21:23:22.92 ID:AGfD2qzVO
- 皆様、素敵な案を沢山ありがとうございました。
若干の設定の変更はしつつも、大きくは変えないずに登場させれるよう頑張りたいと思います。
>>188
メルルはコマに有名な名前が使われてるのを知ってからは、一緒に過ごしたことがある某パーティのことを時々思い出していたみたいです。また会えるといいのですが。
- 190 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 21:25:41.02 ID:AGfD2qzVO
- ーー空
ビュオオオ──
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
アトニス「ははっ!なるほどなるほど、たしかにこれはいいな!自分で飛ぶより速いし疲れない!」
テル「うひゃあ……本当に飛んでるよ。技術の進歩ってすごいね……街があんなに小さく見える」
アインズ「さて……ガイとやら。空に飛んだはいいものの、どの方角に向かう?浮島とやらはどこにあるんだ?」
ガイ「北東だ。航海記録とサリーさんの資料、それから大魔女帝国が送ってくれた日誌を照らし合わせた。今なら、ラティア・ヘイヴンの周回軌道に追いつける可能性が高い」
アインズ「わかった……ところでイーリンは大丈夫なのか?」
ガイ「……イーリン?」クルッ
柱につかまるイーリン「……なんでしょうか。ガイ様」ガッシリ
ガイ「……もしかして、高い所は苦手だったか?」
イーリン「そのようなことはありません」ガッシリ
テル「いやいやいや、明らかに掴まり方が“苦手な人”のそれなんだけど」
イーリン「違います。これは船体の強度を確認しているだけです」ガッシリ
アトニス「柱に爪痕が残りそうな確認方法だな」
イーリン「……アトニス様」ジト
アトニス「はいはい、悪かったよ。まあ、可愛いボクは優しいから見逃してあげよう」
ガイ「無理はするな。座っていた方がいいんじゃないか?」
イーリン「いえ。護衛として、すぐに動ける位置にいる必要がありますので」
テル「その状態で動ける?」
イーリン「動けます」ガッシリ
アインズ「なら、試しに一歩前へ出てみろ」
イーリン「……」プルプル……
アインズ「……」
イーリン「……現在は、持ち場を離れるべきではないと判断しました」ガッシリ
テル「あはははは!苦手じゃん!」
イーリン「苦手ではありません。慎重なだけです」
ガイ「……そういうことにしておこう」
◆コンマ下1〜2
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-50 遭遇
51-00 良いこと(自由安価)
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 21:27:12.99 ID:Yqv/344P0
- あ
- 192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 21:28:24.45 ID:s/+sJSN00
- あ
- 193 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 21:31:36.02 ID:AGfD2qzVO
- 99!?
とびきり良いことがあったみたいです。
何が起きましたか?(無理なものは再安価になります)
安価下1
- 194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 21:31:52.64 ID:Iq8rtq9RO
- 浮島経験者のエルフ天使コンビと遭遇
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 21:32:14.12 ID:nZ6fmFHxO
- 小さな雲の島を見付ける
- 196 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 23:30:04.28 ID:ociO7t4DO
- アトニス「ん……?おい、前方に何かいるんじゃないか」ピクッ
アインズ「鳥か有翼種族だろう?特段珍しいものでは──」
白黒の翼「」バサッ……バサッ……
グライダー「」ヒュオオオ──
テル「おおっ!まさか、あの白黒の翼とグライダーって!」
ガイ(10年前に見たことがあるぞ。流星の如くその名を響かせた青い髪のエルフと白黒の翼のハーピィの冒険者コンビ。たしか名前は──)
黒髪ロングの天使「──んん?同胞の気配と……なんだか変な気配を感じますね。テイル、後ろのアレに近づいてみましょう」スッ
グライダーを操作する青髪エルフ「え?後ろ?」クルッ
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
青髪エルフ「ええええええええっ!?何アレッ!?」
◆
ーークロシュヴァリエ号 甲板
黒髪ロングの天使「っと。あっ、これ乗り物なんですね」スタッ
青髪エルフ「わぁ……アーティファクトかな、コレ!?街で高く売れるかも!?」
ガイ「……残念ながらこれは売り物じゃない。最近オノゴロで開発された飛空挺という船だ」スタスタ
青髪エルフ→テイル「ええ!?これ、アーティファクトじゃないの!?そんなぁ……」
黒髪ロングの天使→ヒナ「」
テル「やっぱり!"モノクロの狂双姫"ヒナとテイルだ!」タタッ
ガイ(そんな二つ名がついていたのか)
アトニス「……」ジッ
ヒナ「ああ……同胞の気配はあなたでしたか。正体を隠しているつもりのようですが、天使であることまでは隠せていませんよ。もっとも、詳しい格まではぼやけていますけれど」
アトニス「堕ちたお前と一緒にするな。それに、ボクにはアトニスという名前がある」
ヒナ「アトニス……?あなたがですか?」
アトニス「ああ、そうだが?」
ヒナ「……ぷっ……あははははっ!似ても似つかないですね!アトニス様の名を騙るなんて、よほどの命知らずな天使とお見受けしました」
アトニス「はあ!?騙るも何も、ボクはボクだ!この可愛いボクに一番しっくり来る名前がアトニスだっただけだ!」
ヒナ「しっくり来るから名乗っている、ですか。ふふっ、随分と豪胆ですねえ」
アトニス「なんだよ。文句あるのか?」
ヒナ「いえいえ。アトニス様は天界でも名の通った上級天使ですからね。その名前を名乗るなら、相応の覚悟が必要ですよ?」
アトニス「……上級天使?」
ガイ「アトニス……」
アトニス「知らん。少なくとも、ボクにはそんな記憶はない」
ヒナ「記憶がない?あら、それはまた……面白そうですね」
テイル「ヒナ、目が悪い感じになってるよ」
ヒナ「失礼な。私はいつだって清く正しく戦闘欲に忠実ですよ」
テイル「それを悪い感じって言うんだよ!」
テル「うわあ……噂通りだねえ」
ガイ「噂?」
- 197 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 23:32:12.73 ID:ociO7t4DO
- テル「モノクロの狂双姫。白黒の翼を持つハーピィのヒナと、青い髪のエルフのテイル。10年前から各地の危険地帯に突っ込んで、生還してきた冒険者コンビだよ」
ヒナ「もう、何度言えばわかるんですか!私は天使ですよ!」
テイル「昔から白黒の翼だけ見てハーピィ扱いされるんだよね……本人はかなり気にしてるから、あまり言わないであげて」
アインズ「狂双姫、か。随分と物騒な名だな」
テイル「あはは……私はあんまり気に入ってないんだけどね」
ヒナ「私は気に入っていますよ。強そうですし」
テイル「ヒナが気に入ってるせいで定着したんだよ!」
アトニス「ふん。どんな二つ名だろうと、可愛さではボクに及ばないけどな」
ヒナ「確かに、見た目だけなら可愛らしいですね」
アトニス「見た目だけとはなんだ、見た目だけとは!」
ヒナ「中身は面倒そうです」
アトニス「お前に言われたくない!」
イーリン「……それで、ヒナ様とテイル様はどうしてこの辺りを飛んでいたのですか?」
ヒナ「この辺りにラティア・ヘイヴンっていう浮島があるんですけど──むぐっ!?なにするんですか、テイル!?」
ヒナの口を抑えるテイル「あはははは!!!も、もう、ヒナったら、そんな御伽話を信じてるの?今どき、子どもでもそんな話は信じないよ!!!」
ガイ「隠さなくていい。浮島が実在するのはわかっている。俺たちも浮島に用があるんだ」
テイル「へ?そうなの?」パッ
ヒナ「ぷはっ……いきなり口を塞がないでください、テイル」
テイル「だって!ラティア・ヘイヴンのことは、あまり軽々しく話さない方がいいって言われてたでしょ!」
ヒナ「10年前の話ですよ。時効です」
テイル「時効じゃないよ!?」
ガイ「……お前達は、ラティア・ヘイヴンを知っているんだな」
ヒナ「知っているも何も、一度行きましたから」
アインズ「行ったことがあるのか」
テイル「あー……うん。まあ、あるよ。10年前にね」
イーリン「まさか、雷霆の魔王が倒された時に?」
ヒナ「ええ。その場にいましたよ?」
テル「それじゃあ、場所もわかるんですか!?」
テイル「うん……記憶だとこの辺りだった筈なんだけど、まったく見当たらなくて……久々にご先祖様たちの墓参りをしたかったんだけど」
アインズ「ラティア・ヘイヴンは動いている」
テイル「そうだったの?道理で見つからないわけだ……」
ガイ「……もしよかったら一緒に行かないか?目的地は同じだ。一度行ったことのある2人が一緒なら俺達としても心強い」
テイル「えっ、いいの?」
ヒナ「願ってもない申し出ですね。移動手段はありますし、こちらは現地を知っている。利害の一致です」
アトニス「勝手に決めるな。こいつ、絶対面倒事を呼び込むぞ」
ヒナ「あら。面倒事に愛されていそうな方に言われると説得力がありますね」
アトニス「お前、本当に一言多いな!?」
テイル「ヒナ、喧嘩しない!」
ヒナ「交流です」
テイル「違うよ!あわよくば戦えるとか思ってるんでしょ!?」
ヒナ「」ギクッ
ガイ(……大丈夫だろうか?)
⭐︎ヒナとテイルが一時的に同行します。
- 198 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 23:33:10.50 ID:zMnZtLIvO
- ヒナ「ところで……この飛空挺の下から伸びてるロープに捕まってる人は、あえてそうしているんですか?」
手摺に捕まりながら後方を見るガイ「……ロープ?」チラッ
ロープに捕まっている黒い魔女帽の女性「ふんぬぬぬぬぬ………!」ガシッ
テル「えっ……誰!?」
◆
名刺を差し出す黒い魔女帽の女性「いやー、助かりました!わたくし、こういうものです!」スッ
名刺「大魔女帝国指定 特級魔女レイセオン・ノースロップ」
テル「おお、この公印は紛れもなく本物だ」
イーリン「大魔女帝国の方でしたか。しかし、なぜあのような場所に……?」
黒い魔女帽の女性→レイセオン「はい!ご説明しましょう!わたくし、レイセオン・ノースロップ!大魔女帝国所属の特級魔女にして、各地に転移扉を設置し、外交関係を拡げる任務に就いております!」
アトニス「声がでかい」
レイセオン「聞き取りやすいと好評です!」
ガイ「……転移扉?」
レイセオン「はい!一度訪れた場所に扉を設置し、大魔女帝国との行き来を可能にする空間魔法です!物流!外交!観光!災害救援!ありとあらゆる分野で大活躍!」
イーリン「なるほど。大魔女帝国の外交官、ということですか」
レイセオン「その通りです!お近づきの印にどうぞ!」
名刺「」スッ
ヒナ「どうも」
テイル「あ、私にも?」
レイセオン「もちろんです!初対面の方には名刺を配る。それが社会人の基本です!」
アインズ「それで、なぜ飛空挺の外にぶら下がっていた?」
- 199 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 23:33:36.16 ID:zMnZtLIvO
- レイセオン「はい!ラティア・ヘイヴンへ向かいたかったからです!」
ガイ「ラティア・ヘイヴンを知っているんですか?」
レイセオン「存在自体は知っておりました!太古の空中都市!雷霆の魔王の封印地!現在は住民とゴーレムが暮らしているという、外交官としてはぜひ扉を設置したい未開拓外交先!」
テル「未開拓外交先って言い方、すごいね」
レイセオン「ですが問題がありました!ラティア・ヘイヴンは高い!遠い!動く!場所が分からない!」
アトニス「駄目じゃないか」
レイセオン「はい!非常に困っておりました!」
ガイ「……それで?」
レイセオン「どうしようかと悩んでいたところ、ちょうどガイ様一行が飛空挺で旅立つと聞きまして、これは好機!と思い、飛空挺の外部ロープに掴まって同行することにしました!」
テル「解決方法が力技すぎる!」
アインズ「正気か?」
レイセオン「正気です!外交官には時に大胆な決断が求められます!」
アトニス「大胆と無謀を混同してないか?」
レイセオン「紙一重です!」
イーリン「……一応確認しますが、正式な許可は?」
レイセオン「ありません!」
イーリン「ありませんか」
レイセオン「ですが、大魔女様のため!大魔女帝国のため!そして未来の外交路開拓のため!多少の無茶は必要経費です!」
ガイ「……それは、大魔女様の正式な指示なんですか?」
レイセオン「直接の命令ではありません!ただし、ラティア・ヘイヴンへの到達と扉設置の下見は、帝国の外交方針にも合致します!」
テル「つまり、半分くらい独断?」
レイセオン「前向きな現場判断です!」
アトニス「言い方を変えただけだな」
レイセオン「外交では言い方が大事なのです!」
ガイ「……大魔女様のことを、随分と慕っているんですね」
レイセオン「当然です!大魔女様は偉大で叡智に満ち、美しく、尊く、帝国の未来を照らす太陽のようなお方です!ああ、大魔女様!」ズイッ
テル「あ、圧がすごい……」
レイセオン「ところで、あなたがガイ様、ですね!?」ズイズイッ
ガイ「え、ええ……」
レイセオン「ほうほう、なるほどなるほど……」ジッ
レイセオン「いやはや……大魔女様が随分と気に掛けておられる方と聞いておりましたが、これはこれは……」ニコニコ
ガイ「……何か?」
レイセオン「いえいえ!何も!外交官ですので、余計なことは申しません!」
ガイ「……とにかく、ラティア・ヘイヴンでは住民やゴーレムを刺激しない方針です。扉の設置も、まず現地の許可を取ってからにしてください」
レイセオン「もちろんです!大魔女帝国は友好的な外交を重んじております!」
ヒナ「つまり、目的は一致していますね」
テイル「ラティア・ヘイヴンに行きたい人が、また増えたね」
アトニス「濃い奴ばかり増えるな……」
ガイ「……レイセオンさん、よろしくお願いします」
名刺を追加で差し出すレイセオン「はい!こちらこそよろしくお願いいたします!予備もどうぞ!」スッ
ガイ「……一枚で十分です」ピラッ
⭐︎レイセオンが一時的に同行します。
- 200 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 23:34:29.56 ID:HMkoYEt1O
- ーー空
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
アインズ「むう……やはり人が多いと性能が落ちるな。明らかに遅くなっている」
イーリン「当初の想定より搭乗者が増えましたからね」
アトニス「空の上で二組も拾う方がおかしいんだよ」
ヒナ「偶然というものは面白いですね」
テイル「ヒナが近づこうって言い出したんだけどね」
レイセオン「わたくしは自力で乗りました!」
テル「乗ったっていうか、ぶら下がってたよね」
レイセオン「細かいことは気にしないのが外交の第一歩です!」
アインズ「気にしろ。船体に余計な負荷がかかっている」
ガイ「……ラティア・ヘイヴンに追いつけるか?」
アインズ「今すぐ見失うほどではない。だが、乱流に入る前に船体の癖を把握しておきたい」
テイル「それなら、外周気流の弱い場所に入るのがいいかも。あの辺りは風の癖が少ないから」
アインズ「私はこの辺りの空は飛んだことがない。案内を頼めるか?」
テイル「任せて!」グッ
ガイ(とりあえず船のことは任せるとして……何をしようか?)
◆ 現在、クロシュヴァリエ号はラティア・ヘイヴン周回軌道付近を飛行中です。
何をする?
安価下1〜3
⭐︎現在、クロシュヴァリエ号にいる人物
アインズ、イーリン、テル、アトニス、ヒナ、テイル、レイセオン
- 201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 23:35:03.46 ID:s/+sJSN00
- ヒナテイル、イーリンの高所恐怖症克服特訓を行う
- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 23:37:16.96 ID:A8pprUlGO
- ガイ アトニスと会話する
- 203 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/02(土) 23:52:35.86 ID:iHwq/5NfO
- 短いですが本日はここまでです。
安価をとってしまっていたらずらしてください。
明日もよろしくお願いします。
それでは、また。
- 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/02(土) 23:53:40.85 ID:BMrE+PZf0
- 新しい連携を考える
- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 10:50:33.56 ID:tTOedo6Oo
- 浮島もなんか不穏なんだろうなって
10年後の世界に平和はない
- 206 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 19:05:11.51 ID:GQqcPsFIO
- >>205
不穏かどうかはわかりませんが、なにやら様々な人が訪れそうな気配があります。備えましょう。
平和なところは平和です。世界めくれをきっかけに振り切れてしまった所はすごいことになっているかもしれませんが。
- 207 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 19:06:19.38 ID:FlyQVGXnO
- イーリン「すぅ……はぁ……よし……!」パチッ
雲の海「」モクモク……
風「」ビュオオオ──
イーリン「〜〜〜っ!!!」バッ ガシッ
ヒナ「こんにちは!」ヒョコッ
イーリン「ひゃあっ!?」
ヒナ「あなたを初めて見たときから一戦交えたかったんですよ!その身のこなし、重心の置き方……ただ者ではありませんよね!」
イーリン「……模擬戦ですか?このような場所で行うものではないと思いますが」
ヒナ「常在戦場ですよ?敵が攻めてきてもそんなことを言って戦わないつもりですか?」
イーリン「それとこれとは話が別な気がしますが」
ヒナ「むぅ……ん?」
イーリン「」プルプル
ヒナ「はっはーん……なるほど、なるほど。空が苦手ならそう言ってくれればよかったのに!天使として、空が好きになるお手伝いをしますよ!」ガシッ
イーリン「なっ、私は別に──」
ピョンッ……バサッ!
イーリン「きゃあああああああああ!!!!!」
◆コンマ下1
01-10もう空はいいです
11-20変わらず
21-50意外といいかもしれません
51-00平気になりました
- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 19:17:48.27 ID:6EjsrRai0
- あ
- 209 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 21:07:51.63 ID:91DdWj5EO
- バサッ……バサッ……
ヒナ「目を閉じてちゃこの綺麗な景色が勿体無いですよ?」
イーリン「と、言われましても……!」
ヒナ「しっかり掴んでるから大丈夫です!落とすなんてことは絶対にあり得ません。さあ、見てください」
イーリン「っ……」パチッ
一面に広がる雲「」
赤い空「」
イーリン「……わあ……」
ヒナ「空の色から終末感は漂ってしまってますが、悪くないでしょう?10年前だったら青色でもっと綺麗だったんですけどねー」
イーリン「いえ……充分、綺麗です。空って、こんなに広かったんですね」
ヒナ「これで少しは怖くなくなりましたか?」
イーリン「はい。完全とまではいきませんが、少しだけ、怖さよりも見ていたい気持ちが勝ちました」
ヒナ「よかったです。じゃあ戻ったら戦りましょう!あなたになら手加減なしで戦えそうなので」
イーリン「……流石に飛空挺の上ではやりませんよ?」
⭐︎イーリンが空を少しだけ好きになりました。
- 210 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 21:08:21.04 ID:91DdWj5EO
- ヒナとイーリンを眺めるアトニス「……」
ガイ「アトニス、調子はどうだ?」スッ
缶入りオレンジジュース「」ポンッ
アトニス「ん、ありがとう。顔に似合わず気が利くな」
ガイ「一言余計だ」
アトニス「ははっ……調子はいいよ。何も問題はない。ボクよりもお前の方が調子は悪く見えるが?」
ガイ「元々そういう顔だ」
アトニス「会ったばかりの頃はもうちょっとマシだったぞ?……っておい!右腕のところ、結構切れてるぞ!?」
ガイの右腕から流れる血「」ダラダラ
ガイ「ああ……さっきレイセオンを引っ張り上げたときに切ったんだろう。この程度だったらすぐに治る」
アトニス「……お前、今の発言が人から離れてってることの証拠になってるのに気づいているのか?」
ガイ「そんな筈は……」
アトニス「あるんだよ。普通のやつはそれくらいの血を流して平気な顔をしていられるもんか。ほら、腕を出せ」スッ
ガイ「……?」
アトニス「止血するんだよ。可愛いボクに手間をかけさせるな」
ガイ「自分でできる」
アトニス「痛みが分からない奴の処置を信用できるか。いいから出せ」
ガイ「……分かった」
右腕を差し出すガイ「」スッ
包帯を巻くアトニス「まったく……」ゴソゴソ
ガイ「こういうこともできるんだな」
アトニス「失礼だな。ボクは可愛い上に器用なんだ」
ガイ「……そうか」
アトニス「そうだよ」
包帯「」ギュッ
ガイ「……」
アトニス「痛いか?」
ガイ「いや」
アトニス「だろうな。じゃあ、きつく巻きすぎてるかも、痛みじゃ判断できないわけだ」
ガイ「動きにくくはない」グッ
アトニス「やれやれ……まあ不死鳥の呪いにかかってれば怪我してもそういう反応にもなるか……」ゴク……
アトニス「傷を負っても治る。痛みもろくに感じない。死ににくい。そういう状態が続けば、怪我を怪我として見なくなる。でもな、ガイ。それに慣れるなよ」
ガイ「慣れるな?」
アトニス「ああ。血が出たら止める。傷ができたら塞ぐ。味が分からなくても飯を食う。痛くなくても身体を休める。そういう当たり前を捨てるな。それを捨て始めたら、お前は本当に“人間の形をした別の何か”になる」
ガイ「……分かった」
アトニス「本当か?」
ガイ「あとでテルに見せる」
アトニス「よし。まずはそれでいい」
ガイ「ありがとう、アトニス」
アトニス「ふふん。もっと感謝していいぞ?可愛いボクが直々に手当てしてやったんだからな」
◆安価下1〜2
アトニスと何か話す?
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 21:12:58.21 ID:X0F7k/d60
- そういえば前にもキキという堕天使と会ったな
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 21:22:02.81 ID:pU/Dz56K0
- アトニスが昔いた天界ってどんなところなのか
- 213 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 23:21:02.83 ID:vOvsafu/O
- ガイ(そういえばキキは……姉と会えたのだろうか。というか待てよ……キキの姉はヒナと言ったな。もしかして、奴が……)
アトニス「どうした、急に深刻そうな顔して」
ガイ「ああ、いや……アトニス、お前も天使なんだよな?」
アトニス「中々信じて貰えないがな。それがどうかしたか?」
ガイ「テラヌス・ウルスでも堕天使と会った。名はキキというんだが……聞き覚えはあるか?」
アトニス「キキ……キキ・ナイテンゲールか?」
ガイ「ああ」
アトニス「お前たちがオノゴロに居たときにダンジョンの探索で一緒になったことがある。向こうはボクが天使だと気がついていなかったみたいだが」
ガイ「キキは、姉を探していると言っていた」
アトニス「姉?」
ガイ「ああ。名前はヒナ。白黒の翼を持つ堕天使だと聞いている。今、あそこにいるヒナと同一人物だと思うか?」
アトニス「白黒の翼。堕天使。名前がヒナ。ここまで揃って別人だったら、逆に怖いだろ」
ガイ「……やはりそうか」
アトニス「キキ・ナイテンゲールの姉が、モノクロの狂双姫ヒナ……ねえ」ズズ……
ガイ「ヒナに教えるべきだろうか。キキが姉を探していたことを」
アトニス「別にいいんじゃないか?だけど、タイミングは誤るなよ。今はラティア・ヘイヴンへ向かってる途中だ。ヒナは強敵や戦場の気配に目を輝かせるタイプだろ?そこに妹の話まで混ぜたら、反応が読めない」
アトニス「だから、伝えるなら“キキという堕天使と会った。姉を探していた”くらいにしておけ。あとはヒナがどう受け取るかだ」
ガイ「……分かった」
アトニス「しかし、ナイテンゲールか。名前を聞くと少し引っかかる」
ガイ「記憶か?」
アトニス「さあな。ボクの中にあるのは記憶というより、意味のない残響みたいなものだ。天使の名前、堕天使の気配、神格の揺らぎやら……そういうものだけ妙に分かる」
ガイ「……もしお前の記憶が残っていたなら天界のことも聞けたんだろうな」
アトニス「それはヒナに聞いてみればいいだろ?ボクは10年より前の記憶がないんだから。だが、ボクから言わせてもらうなら……堕天使やボクのように現世に降りて暮らしてるヤツがいるくらいだ。碌でもない場所なんじゃないか?」
ガイ「……天界か。聞けば聞くほど、遠い場所に思えるな」
アトニス「遠いままでいいこともあるさ。近づいていいことがあるとは限らない」
ガイ「……そうだな」
⭐︎アトニスと話しました。
- 214 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 23:21:57.90 ID:vOvsafu/O
- テル「お二人さーん、やってるかーい?」フラフラ
アトニス「げっ……厄介なのが来たな」
テル「ちょっとアトニス君、酷くなぁい?ねえねえ、ガイ君はそんなこと言わないよねぇ〜?」
ガイ「……」
テル「あはっ、照れちゃって可愛い〜!」
アトニス「呆れてものが言えない顔だと思うぞ」
テル「ねね、それよりさ!今のうちに新しい連携でも考えない?」
ガイ「新しい連携?」
テル「うん。ガイ君からしたら、サーシャちゃんとリーゼちゃんがいないし、アインズさんも記憶喪失で連携が取りづらいでしょ?今の面子で動ける形が欲しいなーって」
アトニス「ふむ。つまり、可愛いボクを中心にした連携だな」
ガイ「なぜそうなる」
アトニス「今の面子で足りないものを考えろ。サーシャの弓、リーゼリットの狙撃。つまり、遠距離から敵の注意を引く手段だ」
テル「あ、たしかに」
アトニス「なら、ボクの光を囮に使えばいい。光の塊を敵の視界に置いて派手に動かす。すると敵がそっちを見る。その隙にお前やイーリン、アインズが踏み込む」
テル「単純だけど強そう」
指を立てるアトニス「単純だから強いんだよ。しかも可愛いボクの光は目立つ」スッ
一瞬の閃光「」ピカッ!
ガイ「目立つことを誇るな」
アトニス「戦場では目立つことにも価値がある」
テル「じゃあ、私はそこに雷を混ぜる。光の囮がただの幻じゃないって思わせれば、敵も無視しづらいでしょ」
ガイ「光の囮に雷の牽制。前衛が死角から接近する……」
アトニス「そうだ。サーシャやリーゼの遠距離支援の代わりに、“敵の視線をずらす支援”をボクたちで作る」
ガイ「……なるほど」
テル「サーシャちゃんやリーゼちゃんみたいにピンポイントで射抜くのは無理だけど、支援と火力なら私も負けないよ!」
ガイ(……たしかに、前衛としてはイーリンとアインズだけでも充分だ。俺は状況によって魔法での支援もできるし、前衛に加わることもできる……足りないものを埋めるのではなく、今いる面子で別の形を作るべきか)
アトニス「まあ、飛空挺じゃ実際にやってみるっていうのは難しいが認識を揃えるだけで大分動きやすくなるだろう。そもそも、そういった連携をしなきゃいけないような場面にならなければいいけどな?」ニヤリ
テル「あはは!これまでは国の近くにあったからイザコザに巻き込まれてたけど、今回はほぼ秘境の地だから使うことはそうそうないよ!」
ガイ「フッ……そうだといいがな。あとで共有しておこう」
⭐︎新しい連携を確認しました。
- 215 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 23:22:26.55 ID:UAzXeXneO
- ガイ「ヒナ、少しいいか?」
ヒナ「!たしか、ガイさんと言いましたね?戦いのお誘いですか!?」
ガイ「いや、違うが……キキという名前に聞き覚えはないか?」
ヒナ「キキ?私の妹に同じ名前の子がいますが、その子ではないでしょう?」
ガイ「……キキ・ナイテンゲール。テラヌス・ウルスで会った堕天使だ。姉を探していると言っていた」
ヒナ「……キキが、下界に?」
ガイ「ああ」
ヒナ「……そう、ですか」
ガイ「知っているんだな」
ヒナ「知っているも何も、妹ですから」
ガイ「その様子だとまだ会えてはいないみたいだな」
ヒナ「バカだなぁ……そのまま天界に居ればよかったのに。しかも、堕天までしちゃうなんて……」
ヒナ「……ガイさん、この件、教えてくれてありがとうございます。ですが、困りましたね」
ガイ「困った?」
ヒナ「はい。次に会ったら、まず叱らなければ。どうして勝手に堕天したのか、と。それから、抱きしめてやらなければなりません。よくここまで来た、って」
ガイ「……そうか」
ヒナ「そして最後に手合わせですね」
ガイ「……なぜそうなる」
ヒナ「下界を旅していたなら、多少は強くなっているでしょう?姉として確認しなければ」
ガイ「キキは眠そうだったぞ」
ヒナ「昔からです」
ガイ「姉妹仲は良さそうだな」
ヒナ「良いですよ。少なくとも私は、そう思っています!」
ガイ「……会えるといいな」
ヒナ「ええ。必ず会います!」
◆コンマ下1~2
01-05強敵
06-20敵襲
21-50場所発見(自由安価)
51-80良いこと(自由安価)
81-00ラティア・ヘイヴン補足
- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 23:24:18.28 ID:tTOedo6Oo
- 捕捉
- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 23:24:40.23 ID:X0F7k/d60
- う
- 218 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 23:30:32.81 ID:UAzXeXneO
- 場所を見つけたようです。
◆安価下1〜2
- 219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 23:32:35.72 ID:WOpoig41O
- 空中にある巨大蜂の巣
- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 23:33:20.70 ID:UA1oznRxO
- 巨大空中機動戦艦
- 221 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/03(日) 23:37:59.22 ID:UAzXeXneO
- >>220
申し訳ありません、こちらの方は再安価にさせていただきます。
◆安価下1
- 222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 23:46:49.80 ID:eQKj7pmO0
- 大樹と植物に覆われた浮島
- 223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/03(日) 23:47:31.74 ID:DoY1fcNR0
- 空中の廃墟
- 224 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 12:21:30.60 ID:MePR+jaRO
- クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
アインズ「む……おい、前方に見えるあれがラティア・ヘイヴンか?」
遠くに見える浮島「」
テイル「へ?……いや、あれはラティア・ヘイヴンとは違う浮島ね。近づいてみる?」
ガイ「そうだな……アインズとテイルも操縦し続けて疲れているだろう。あそこに止まれそうなら休息をとるか」
アインズ「わかった。あの島に向かうぞ」
◆
ーー大樹と植物に覆われた浮島
中心部にそびえたつ巨大な樹「」
ヒナ「ふむ……崩れる気配はありませんね。皆さんも上陸して問題ありませんよ」
レイセオン「おお……人の気配がまったくありませんね!自然を感じます!」
テル「すご……どういう原理で浮いてるんだろ?」
アトニス「ラティア・ヘイヴンと同じ原理じゃないか?何が目的で空に上げたかはわからないが、下の奴らの技術力じゃ再現は……飛空挺ができたくらいだからそろそろできるのかもな」
テル「ふーん……ま、そんなことよりまずはここが安全かどうか調べないとだよね。人の気配が無いってことは、私たちにとって有害な何かがあるかもしれないし」
テイル「時間が経ちすぎて無人になった可能性の方が高そうだけど……でも油断はしない方がいっか。もしかしたら奥にアーティファクトの類があるかもだし……!」
イーリン「では、アインズ様とテイル様にはここで休んでもらって残りの私たちで探索を行いましょう」
ガイ「ああ。大丈夫だとは思うが、2人は何かあった場合に備えて飛空挺の近くにいてくれ」
アインズ「わかった。何があるかはわからない、気をつけて行け」
テイル「ヒナ、ガイたちに迷惑をかけないでよ?」
ヒナ「大丈夫ですよ、テイルちゃん!明確な敵意を向けられるまでは、こちらから斬りかかったりしません!たぶん!」
テイル「すっごく不安なんだけど……」
◆
- 225 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 12:22:16.46 ID:MePR+jaRO
- ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!
ガイ「……なんだか、トコナツ火山島の植生に似ているな」
テル「ああ、道理で見たことある植物が多いなって思ったんだ。ほら、あそこの大きい花とか」スッ
ハエがたかっている巨大な花「」ブーン……
アトニス「なんだかグロテスクな見た目の花だな」
イーリン「たしか、あの花は死体に似た匂いでハエを呼び寄せ、受粉に利用する性質を持っていましたよね」
ヒナ「さっきからしてた死の匂いってあの花だったんですか?てっきり、楽しい殺し合いの跡でも残っているかと思ったのに……」
アトニス「そう簡単にあってたまるか」
レイセオン「もしそういった場所なら扉の設置はできかねますね!」
ガイ(……ここに外交は期待できないんじゃないか?)
◆
- 226 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 12:23:15.30 ID:MePR+jaRO
- ーー中心部 巨大な大木前
大木「」ズン……
テル「外からでも見えてたけど……ここまで来たら迫力が段違いだね……!」
アトニス「この辺りにも人工物はない。来て損したな」
イーリン「いえ、これまでの道中は特に危険もありませんでした。安全は確かめられたかと」
テル「最後まで油断はできないよ?未踏の地に入ったが最後、原因不明の病にかかって死ぬなんてザラにあるから」
ヒナ「ええっ!?戦いで死ぬならまだしも病気で死ぬなんて、あまりにも不完全燃焼です!」
テル「呪いじゃなければ回復魔法とかアーティファクトを使えばどうにかなるから、異変があったらすぐ言ってね。もちろん、遅れたら死んじゃうだろうけど」
レイセオン「それは是非とも避けたい案件ですね!」
ガイ「ん……?」チラッ
巨大な謎の塊「」プルン……
ガイ(なんだあれは……樹液の塊か?)
- 227 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 12:23:49.03 ID:MePR+jaRO
- ブブブ……
ガイ「……待て。何か音がしないか」
イーリン「これは……羽音……?」
テル「この大きさの植物がある島だし、虫も大きいのかな」
アトニス「嫌な予想をするな」
ブブブブブブ……!
ヒナ「ふむ。近いですね」
レイセオン「皆様、上です!」
巨大な大木の枝「」ギシッ……
枝の奥にぶら下がる巨大な蜂の巣「」ドンッ
ガイ「……蜂の巣か!」
テル「うわっ、ホントだ!てかあれ大きすぎない!?」
アトニス「建物ぐらいあるぞ、あれ!?」
巨大蜂「」ブブブブッ!
巨大蜂「」ブブブブッ!
巨大蜂「」ブブブブッ!
巨大蜂「」ブブブブッ!
巨大蜂「」ブブブブッ!
イーリン「……出てきました。数は……見える範囲で五体」ザッ
レイセオン「巣を刺激した覚えはありませんが!?」
ヒナ「私達の存在そのものが刺激になったのでは?」
アトニス「冷静に言うな」
巨大蜂「」ブブブブブッ!
ガイ「来るぞ」
テル「毒針に注意して!未知の虫毒は治療が面倒だから、刺されないように!」
ヒナ「了解です!虫型の魔物との空中戦、悪くありませんね!」
光の剣「」ヴン
イーリン「楽しむ場面ではありません!」
ヒナ「戦場では楽しまなければ損です!」
アトニス「お前、やっぱり碌でもないな……」
ガイ「アトニス、光で注意を逸らせるか?」
アトニス「誰に言ってる。それは可愛いボクの十八番だ!」パチンッ
光球「」パッ!
巨大蜂「」ビクッ!
ガイ「イーリン、右の一体を頼む!ヒナは上から来る個体を抑えてくれ!」
イーリン「承知しました」ダッ
ヒナ「任されました!」パヒュンッ
レイセオン「では、わたくしは退避経路を確保します!短距離転移の準備、入ります!」
地面に突かれる杖「」カンッ!
魔法陣「」フォンッ──
巨大蜂の群れ「」ブブブブブッ!
テル「うわあっ!もっと出てきた!?」
◆コンマ下1
01-05 苦戦
06-40 撤退成功
41-60 撃退成功
61-90 殲滅成功
91-00 ↑+助っ人
- 228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 12:25:19.45 ID:NL3+9LIaO
- な
- 229 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 13:34:26.07 ID:geCWmpoSO
- 炎「」ゴウッ!
燃える巨大蜂「!!!」ブブブブブブ!!!
テル「わあっ!?ガイくん、炎魔法を使うなら一瞬で燃やし尽くして!!!燃えたまま飛び回られると逆に危ない!!!」
ガイ「っ、すまん!なら、こっちだな!」バッ
雷球「」バチチッ……!!!
感電する巨大蜂「」ジジジジジジ!!!ボトッ……
イーリン「オラァッ!!!」ブンッ
頭が吹き飛ぶ巨大蜂「」パァンッ!
ヒナ「やりますね、私も負けてられません!」パヒュンッ
巨大蜂の隙間を通り抜けていく閃光「」シュンッ
地面に落ちていく巨大蜂「」ボトボトッ……
アトニス「どうやら口だけじゃないらしいな……テル!あとは任せた!」パチンッ
光球「」パッ
テル「はいはい!」スッ
迸る雷光「」バチバチバチッ!
感電する巨大蜂たち「」ジジジジジジ!!!
レイセオン「──準備完了です!いつでも飛空挺に戻れますよ!」
魔法陣「」フォンッ──
巨大蜂「」ブブ……ブブブ……
テル「よし、動きが鈍った!」
ガイ「追撃する。巣には近づきすぎるな!」
イーリン「はい!」ダッ
巨大蜂「」ブブッ……!
イーリン「そこです!」ドゴッ!
地面に叩きつけられる巨大蜂「」ズドンッ!
アトニス「右上、まだ来るぞ!」
光球「」パッ!
巨大蜂「」ビクッ!
ヒナ「遅いです!」パヒュンッ
光の剣「」ズバッ!
羽を斬られる巨大蜂「」ブブブッ……ボトッ!
テル「ヒナちゃん、殺しすぎないで!巣を本気で怒らせたら数で押し潰されるよ!」
ヒナ「いいや、このまま殲滅しましょう!!!今の私なら出来ます!!!」
アトニス「あのバカ……!」
ガイ「……連れ戻してくる。他のみんなと一緒にレイセオンの近くへ行け!」ダッ
アトニス「あっ、おい!!!」
ガイ『──止まれ』
◇
- 230 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 13:34:54.38 ID:geCWmpoSO
- 静止する世界「」ピタッ……
ドクン……
ヒナを脇に抱えるガイ「」ガシッ
ドクン……
ドクン……
動き出す世界「」グググッ……
ゴオオオオオオ──
◇
ヒナ「──あれ!?いつの間にこんなところに!?」
ガイ「レイセオン、転移だ!!!」
レイセオン「では、短距離転移を起動します!皆様、足元の魔法陣から出ないように!」
魔法陣「」フォンッ──
巨大蜂「」ブブブブブッ!
ガイ「来るぞ!」
アトニス「最後の目眩ましだ!」パチンッ
光球「」パァッ!
巨大蜂「」ビクッ!
レイセオン「転移!」
魔法陣「」カッ──!
◆
- 231 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 13:35:27.59 ID:geCWmpoSO
- ーークロシュヴァリエ号 近辺
ドサドサッ!!!
ガイ「──っ!」
アトニス「くっ……もう少し丁寧に繋げてほしかったな……!」
アトニス「……ガイ、これは忠告だ。目を閉じてた方が身のためだぞ」
ガイ「……?」チラッ
下着テル「ったた……ここ、クロシュヴァリエ号の近く?」
下着レイセオン「すいません、急だったもので雑な繋がりになってしまいました!でも着いたので万事解決ですね!」
下着イーリン「……ガイ様。今すぐ後ろを向いてください///お願いします///」サッ
下着ヒナ「むぅ……あと少しで巣ごと制圧できそうだったのですが……って、なっ……!?///」バッ
ガイ「……」クルッ
テル「ちょ、ちょっと待って!?なんで私たちこんな格好なの!?///」
レイセオン「おそらく、緊急転移の際に衣服や外装部分の座標固定が甘くなったものと思われます!」
テル「営業スマイルで言うことじゃないよね!?///」
イーリン「レイセオン様。つまり、私たちの服は?///」
レイセオン「安心してください!完全に消失したわけではありません!少し遅れて転移してくるはずです!」
魔法陣「」フォンッ……
空中から落ちてくる服の山「」ドサドサドサッ!
テル「あっ、来た!ええと、私の服どれ!?///」ガサガサ
イーリン「テル様、それは私のです……!///」サッ
テル「わっ、ごめん!じゃあこっち……って、これヒナちゃんの!?」
ヒナ「そ、それは私のです!見ないでください!触らないでください!早く返してください!///」バッ
レイセオン「皆様、落ち着いてください!衣服の所有者確認は迅速かつ冷静に!名刺入れが入っているローブがわたくしのものです!」
ワイワイガヤガヤ
ガイ(いいものを見れた……!)グッ
アトニス「おい、なんだその握り拳は」ジトッ
ガイ「……無事に戻れたことへの安堵だ」
アトニス「嘘をつけ」
⭐︎浮島と巨大蜂の巣を見つけました。
- 232 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 13:35:53.98 ID:geCWmpoSO
- ーー空
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
テイル「下着姿で転移してきたときは驚いたわよ、本当に」
ガイ「あれは……不可抗力だ。なるべく見ないようにはした……それより、すぐに操縦して大丈夫なのか?」
アインズ「問題ない。私は竜だからな!」ドヤァ
テイル「理由になっているようでなってない気がするけど……でも実際、竜種ってタフだから案外そういうものなのかもね」
アインズ「そういう訳だ。気にせず航路の確認に集中しろ」
ガイ「……頼もしいな」
テイル「うん、頼もしいのは本当ね。私も少し休んだし、外周気流の流れは見ておくわ」
ガイ(やはりアインズは俺のことを覚えてはいないか……だが、それでいいのかもしれない。記憶がなくても、こうして同じ空を飛んでいる。今は……それで十分だ)ジッ……
アインズ「……あー……その、ずっと見られていると、落ち着かないんだが……///」
ガイ「……すまない。何かあれば言ってくれ」スタスタ……
テイル「えっ……えっ?何、2人ともそういう関係なの?」ニヤニヤ
アインズ「ち、違う!少なくとも、私にはそういう記憶はない!///」
テイル「ふーん?」ニヤニヤ
◆コンマ下1~2
01-10強敵
11-20敵襲
21-45場所発見(自由安価)
46-60良いこと(自由安価)
61-00ラティア・ヘイヴン補足
- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 13:40:33.01 ID:MZVkeKNv0
- え
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 13:58:04.37 ID:WCxzciptO
- はい
- 235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 13:59:01.48 ID:qHjngcYCO
- 空中温泉
- 236 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 14:14:28.65 ID:geCWmpoSO
- このコンマの極端さは一体なんなのでしょうか……?
強敵遭遇
◆コンマ下1
01-50 フローディア+???
51-80遺子
81-95暴食
96-00終焉
- 237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 14:19:06.46 ID:nXe9a3nbO
- あ
- 238 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:28:21.45 ID:kh0psAHRO
- アトニス「うーん……そろそろ気になってきたな……」イジイジ
ガイ「何に?」
アトニス「……お前は平気なのか?」
ガイ「だから、何に対して?」
アトニス「風呂だよ!船内に備え付けのシャワーはあるが、ほんの気持ち程度で浴びた気にならん!これじゃボクの可愛さが維持できなくなっちゃうじゃないか!」
ガイ「汚れは落ちているし、可愛いままだぞ?」
アトニス「それはボクの努力の賜物だ!みろ、この毛先を!痛んできているじゃないか!」
ガイ「……俺には違いが分からない」
アトニス「はぁ〜……だからお前は駄目なんだ!」
ガイ(そんな理不尽な)
テル「お、アトニス君が美容に関する深刻な悩みを抱えてる」
アトニス「茶化すな!これはボクの存在意義に関わる問題だ!」
イーリン「存在意義なのですか……?」
アトニス「当然だ。可愛さは日々の手入れで守られるんだぞ」
レイセオン「その意識、外交官としても見習うべきものがありますね!身だしなみは第一印象を左右しますので!」
ガイ「……それで、どうしろと?」
アトニス「湯だ。まともな湯に浸かりたい」
ガイ「空の上で無茶を言うな」
テイル「……あ、それなら」
アインズ「何か心当たりがあるのか?」
テイル「この辺りの浮島には、たまに温泉が湧いてる場所があるの。この近くなら何度か行ったことあるし、そこによらない?」
テル「空の上に温泉!?」
アトニス「それだ!」
アインズ「なら、寄ってみるか。船体の状態も見ておきたい」
ガイ「……分かった。短時間だけだぞ」
アトニス「ふふん、そうこなくてはな!」
◆
ーー小さな浮島 天然温泉
湯気「」モクモク……
岩風呂「」コポコポ……
テル「うわぁ、本当に温泉だ!空の上で温泉って、贅沢すぎない?」
レイセオン「これは観光資源として非常に価値がありますね!安全が確認できれば転移扉の設置候補に──」
イーリン「まずは安全確認が先です」
ヒナ「周囲に敵意はありませんね。少なくとも、すぐに襲ってくる気配はありません」
アトニス「なら決まりだ!ボクは入る!」
ガイ「……男女は分けた方がいいだろう」
テル「そうだね。湯気も濃いし、岩場で区切れそう」
イーリン「では、向こう側を女性陣で使います。ガイ様とアトニス様はこちら側で」
ヒナ「……覗いたら斬りますからね」
ガイ「覗かん」
◆
- 239 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:29:18.08 ID:kh0psAHRO
- カポン……
アトニス「はぁ〜〜〜……これだよ、これ……」
ガイ「……たしかに、悪くないな」
アトニス「悪くないどころじゃない。空の上、天然温泉、美しいボク……完璧な組み合わせだ」
ガイ(たしかに、こうして見ればすごく絵になる……だが、アトニスは男だ。だから何だという話でもあるが……深く考えるのはやめよう)
アトニス「お前も少しは寛げ。顔が硬いぞ?」
ガイ「これでも寛いでいる」
アトニス「あっ、さてはボクの姿に見惚れてたな?仕方ないな、存分に見るがいい!今回だけだぞ?」
ガイ「……」
アトニス「……ん?」
ガイ「どうした?」
アトニス「湯気の向こう……誰かいないか?」
ガイ「……まさか、女性陣の方を見ているんじゃないだろうな」
アトニス「違う。もっと奥だ。岩場の向こうに、別の湯船がある」スッ
ガイ「別の湯船?」
湯気「」モクモク……
- 240 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:30:24.73 ID:kh0psAHRO
- フローディア「ふぅ……温泉はいいわね。死なない身体でも、温かいものに触れると少し安心するわ」
金髪オッドアイの女性「ええ……まさか空にも温泉があるとは思いませんでした。あなたに着いてきて正解でしたわね!それに、地上の俗な湯浴み場よりも静かで気品がありますわ!」
フローディア「……残念だけど、私たちの他にも誰かいたみたい。そこに居るのはわかっているわ、出てきなさい」
金髪オッドアイの女性「む、淑女の肌を見ようとは下賤な真似を……命を無くす覚悟はあって?」
ガイ「──フローディア……!」
フローディア「あら。あらあらあら……!まさか、こんなところで会えるなんて……!」
アトニス「なっ、コイツが……!」
ガイ「なぜお前がここにいる?」
フローディア「温泉に入りに来たのよ。見れば分かるでしょう?」
金髪オッドアイの女性「フローディア様。この殿方、あなたのお知り合いですの?」
フローディア「ええ。とっっっても大切な人……」
ガイ「勝手なことを言うな」
フローディア「ふふっ、照れなくてもいいのに」
金髪オッドアイの女性「……なるほど。あなたがガイ様ですのね」
ガイ「俺を知っているのか?……いや、見たことがあるぞ。お前はセイントレアの血筋の者だな」
金髪オッドアイの女性→エリザベート「あら、ご存知でしたの。このような格好で申し訳ありませんが、私はエリザベート・ロード・セイントレア……貴方のことはフローディア様から、嫌というほど聞かされましたわ」
アトニス「嫌というほど……」
フローディア「……嫌だったの?」
エリザベート「少しだけですわ」
ガイ「……お前たちも、ラティア・ヘイヴンへ向かっているのか」
フローディア「ええ。あなたが向かうなら、私も向かう。当然でしょう?最後の光の残滓と4つの光を内包した翡翠の賽に……そして、あなた。私が見逃す理由がないわ」
魔力を溜めるガイ「」バッ
フローディア「今戦う気はないのだけれど……あなたがどうしても、というのなら──」ザパッ……
エリザベート「おやめくださいまし!裸で殺し合いをするなんて野蛮ですわ!!!」
フローディア「何が問題なの?」
エリザベート「大問題ですわ!淑女には淑女の戦場がありますの!」
フローディア「……そう。なら、今回は休戦にしましょう?」
ガイ「信用できると思うか?」
フローディア「できないでしょうね。でも、今ここで戦えば、あなたの仲間が気づいて来る。温泉は壊れる。せっかくの湯も台無し……私もそれは嫌だわ」
フローディア「少しだけ、温泉を楽しみましょう?」
ガイ「俺たちは出る」
フローディア「あら、逃げるの?」
ガイ「挑発には乗らない」
フローディア「つまらないわね。ラティア・ヘイヴンで何が待っているか、少しは知っておいた方がいいと思うけれど?」
ガイ「何?」
エリザベート「フローディア様。殿方を無理に引き留めるのは淑女らしくありませんわ」
フローディア「そう?私は引き留めたいのだけれど」
アトニス「ガイ、出るぞ。こいつらと温泉に入り続けるのは色々危険だ」
フローディア「せっかく会えたのに。少しだけ話しましょう?テラヌス・ウルスのときみたいに……信用ならないのなら武器を持ってきてもいいわよ?」
- 241 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:30:52.41 ID:kh0psAHRO
- ガイ「……何を話すつもりだ」
アトニス「ガイ、乗るな」
フローディア「あら。あなたにも関係ある話よ。最後の光の残滓を狙っているのは、私だけじゃないもの」
ガイ「……」
エリザベート「フローディア様。それを今ここで話しますの?」
フローディア「少しだけね。どうせ、ラティア・ヘイヴンへ着けば分かることだもの」
ガイ「……短くだ。妙な真似をすれば、すぐに出る」チャポ……
フローディア「ふふっ……ええ。それでいいわ」ススッ……
ピトッ
ガイ「!」
フローディア「大丈夫、何もしないわよ……何度か炎で焼けた跡があるわね。私のプレゼントは気に入ってくれた?」
ガイ「……気に入るわけがないだろう。勝手に人の身体へ余計なものを残すな」
エリザベート「はわわ……破廉恥ですわ!!!」
アトニス「おい、ガイから離れろ……ボクは裸だろうがお前たちを消しとばす」スッ……
フローディア「怖いわね。でも、今のはただの確認よ。私の祝福が、まだあなたの中に残っているかどうかのね……」サワサワ
ガイ「……」
フローディア「ふふっ、安心したわ。ちゃんと残っている……残してくれてる。あなたは、まだ簡単には死なない……」
エリザベート「フローディア様。湯浴み中に殿方へ密着するのは、その……いかがなものかと……///」
フローディア「あら、嫉妬?」
エリザベート「違いますわ!淑女としての品格の問題です!」
ガイ「フローディア。話をするなら、距離を取れ」
フローディア「仕方ないわね……」スッ……
- 242 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:31:36.26 ID:wFF1JQhyO
- ガイ「話を戻せ。ラティア・ヘイヴンで何が待っている」
フローディア「……最後の光の残滓を狙っているのは私たちだけではないわ。どこかの誰かが戯れに召喚した悪魔に、白衣を着たホムンクルスに、姉さんたちから迫害された哀れなエルフ……その者たちも狙っているわ。全員、私を殺しきることはできなかったけど」
アトニス「……その言い方、会ったことがあるようだな?」
フローディア「ええ。少しだけね。向こうから仕掛けてきたときもあれば、こちらが邪魔をした子もいるわ。けれど、詳しい目的までは知らない」
ガイ「……知らない?」
フローディア「ええ。悪魔は悪魔。黒いドレスに赤い目、長い黒髪を束ねた女。破壊魔法を撃ち込んできたわ……単純で効率的。けれど、考え方は最悪ね。何か大義があるというより、面白そうだからやっているだけに見えた」
エリザベート「品性の欠片も感じませんでしたわね」
ガイ「……次は」
フローディア「白衣のホムンクルス。小柄な少女よ。あれは少し……嫌な感じだったわね。自分の意思で動いているのか、誰かの命令で動かされているのか、境目が曖昧だった……」
アトニス「だから、作られた哀れな子だと?」
フローディア「ええ。けれど、哀れだから危険ではない、という話ではないわ。むしろ逆ね」
フローディア「そして最後。黒いローブのエルフ。古い知り合いというほどではないけれど、私が封じられる前に見たことがある……姉さんたちから迫害されていた、哀れな男。けれど、今のあれは哀れというより……いえ、なんでもないわ」
フローディア「三人の名前までは知らない。けれど、ラティア・ヘイヴンに集まりつつある。目的がなんなのかは分からないけれど、少なくとも最後の光の残滓に近づくなら、必ず邪魔になる」
ガイ「なぜ、俺にそこまで教える」
フローディア「あなたに死んでほしくないから」
ガイ「……それだけか?」
フローディア「ふふっ、それだけで十分でしょう?」
アトニス「信用できる理由にはならないな」
フローディア「信用しなくていいわ。ただ、警戒して。あなたが私と会う前に、他の誰かに壊されるのは嫌だから」
ガイ「……情報は受け取った。だが、お前を信用したわけじゃない」
フローディア「それでいいわ。覚えていてくれるなら……」
ガイ「出るぞ、アトニス」
アトニス「……ああ」
フローディア「ガイ、またラティア・ヘイヴンで会いましょう?」
ガイ「そのときは敵としてだ」
フローディア「ええ。敵としてでも、会えるなら嬉しいわ」
◆
- 243 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:32:38.81 ID:IxRjuEK6O
- ーー空
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
テル「いや〜いい湯だったね〜……ガイ君?アトニス君?なんか顔怖いけど、どうしたの?」
ガイ「……フローディアがいた」
テル「は?」
イーリン「……あの温泉に、ですか?」
アトニス「ああ。エリザベート・ロード・セイントレアという女も一緒だった」
レイセオン「セイントレア王家ですか!生き残っていたんですね!」
アインズ「ちょうどいい。今の人数差ならこちらが有利だ。ここでフローディアを倒せば、ラティア・ヘイヴンでの不安事項を一つ減らせる」
ガイ「いや、今はやめておく」
アインズ「なぜだ?」
ガイ「フローディアは簡単には殺せない。それに、ここで戦えば温泉の浮島が壊れる。クロシュヴァリエ号にも被害が出るかもしれない」
アトニス「それに、向こうは今すぐ戦う気はないらしい。少なくとも、表面上はな」
テル「表面上っていう時点で信用できないんだけど……」
イーリン「ですが、こちらから仕掛けて消耗するのは避けるべきかと。目的地はラティア・ヘイヴンです」
アインズ「……なるほど。今戦えば、勝てても本命前に力を削られるか」
ガイ「ああ。それに、フローディアから情報を得た。ラティア・ヘイヴンには、俺たちとフローディアたち以外にも、複数の脅威が集まっているらしい」
ヒナ「複数の脅威……!」パァァ
テル「ヒナ、嬉しそうにしない」
ヒナ「いえ、戦力として警戒しているだけです!」
ガイ「フローディアが言っていたのは三つだ。黒いドレスの悪魔、白衣を着たホムンクルス、黒いローブのエルフ」
イーリン「フローディアは、それらの目的まで把握していたのですか?」
ガイ「いや。詳しい目的までは知らないと言っていた。だが、最後の光の残滓に近づくなら必ず邪魔になる、と」
アトニス「悪魔は黒いドレスに赤い目、長い黒髪を束ねた女。破壊魔法を使うらしい。しかも考え方が最悪だとさ」
テル「フローディアに最悪って言われるの、相当じゃない?」
アインズ「……敵が増えたということか」
ガイ「ああ。少なくとも、ラティア・ヘイヴンには俺たち以外の勢力が集まっている。フローディアたちと戦うかどうか以前に、現地の状況を確認する必要がある」
イーリン「では、温泉での休息はここまでですね」
ガイ「ああ。全員、すぐに出発準備をしてくれ。ラティア・ヘイヴンへ向かおう」
アトニス「やれやれ。風呂に入りたかっただけなのに、とんでもない情報を拾ったな」
ヒナ「では、戦の準備ですね!」
テイル「ヒナ、お願いだから到着前に暴れないでね?」
ヒナ「大丈夫です。敵が出るまでは我慢しますよ」
アインズ「操縦に戻る。テイル、風の流れを見てくれ」
テイル「了解。今度こそ、本命の浮島に向かおう」
レイセオン「わたくしも到着後の転移扉設置候補地を確認します!もちろん、現地許可を得てからです!」
イーリン「まずは接触と情報収集です。住民がいるのであれば、刺激しないように動きましょう」
ガイ「ああ。目的は最後の光の残滓の回収だ。だが、現地の脅威を無視するわけにもいかない……気を引き締めていこう」
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
⭐︎温泉でフローディアたちと遭遇しました。
- 244 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:33:51.21 ID:U2abrFHCO
- クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
ヒナ「やっと見えてきましたね!」
巨大な浮島「」
テル「あれが……」
テイル「そう、ラティア・ヘイヴンよ。んー……!久しぶりね、ジェミニ様は元気にしているかな?」
レイセオン「はああ……!大魔女帝国もすごいですが、あの浮島もすごいですね!外交案件と観光資源と歴史的遺産が一つになった感じがします!」キラキラ
アインズ「喜んでばかりはいられないだろう。フローディアを含め、脅威が近づいている……接近する前に着陸地点と退避経路を確認するべきだ」
イーリン「ええ、アインズ様の言う通りです。まずは現地民との接触を優先し、こちらから不用意に武器を見せないようにしましょう」
アトニス「ふん、ボクにかかれば多少の脅威などどうにでもなる。ガイ、怖い顔をするな。向こうも警戒するぞ」ニヤニヤ
ガイ「……分かっている」
ガイの頬を引っ張るテル「えー、ほんとかなぁ?」ムニムニ
ガイ「やへろ」
ガイ(ラティア・ヘイヴン……太古の空中都市。最後の光の残滓があるはずの場所……)
◇
ロヴィア「ねえねえガイ!街で聞いたんだけど、空に楽園みたいな島があるんだって!私もいつか行ってみたいな〜!」
ガイ「暇な奴らが作った嘘の話だ。存在する訳がない」
ロヴィア「えー……冒険者なのに浪漫心ってのは持ってないんだ」
ガイ「……まあ、仮にあったら行ってみたいな」
ロヴィア「じゃあそのときは私も連れてってよ!置いてったら怒るからね?」
ガイ「フッ……わかったよ、ロヴィア」
◇
ラティア・ヘイヴンを見つめるガイ「……」
テル「ガイ君?どうかした?」
ガイ「……少し、昔を思い出していただけだ。アインズ、上陸準備を頼む」
アインズ「ああ。任された」
ガイ(どうして今、あのことを思い出したんだろうか……)
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
⭐︎ラティア・ヘイヴンを捕捉しました。
- 245 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 19:34:55.64 ID:OZ+3MrybO
- ーー浮島国 辺境
遠くに見える廃墟の街「」
廃墟の街の向こうにそびえる大きな城「」
レイセオン「ふむ……あまり活気付いてはいませんね!」
テル「活気っていうか……人の気配が少ないね。というより、ほとんど廃墟じゃない?」
テイル「この辺りには人形がいたはずなんだけど……流石にあの城と街には誰かしらいる筈よ」
アインズ「だが、あそこへ一直線に向かうのは危険ではないか?敵が潜んでいるなら、目立つ船で来た私たちは既に見られている可能性が高い」
イーリン「同感です。まずは周辺の確認、現地の偵察、避難経路の確保を行うべきかと」
アトニス「ふん。ずいぶん慎重だな?」
イーリン「慎重で済むなら安いものです」
レイセオン「では、わたくしは転移扉の設置候補地を──」
イーリン「現地許可が先です」
レイセオン「はい!」ビシッ!
◆現在はラティア・ヘイヴンです。(1日目)
何をする?
安価下1〜3
・協力者
アインズ、イーリン、テル、アトニス、ヒナ、テイル、レイセオン
- 246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 19:35:53.38 ID:MZVkeKNv0
- アインズとイーリン、ヒナテイルと模擬戦
- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 19:39:08.79 ID:GTKjbeDPO
- レイセオンと現地民の外交手助けしつつ、世界めくれが解決した後の世界でどうやって生きていくのかと問われるガイ
- 248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 19:50:56.64 ID:XFLYV9XfO
- 早速頭のおかしい最悪の悪魔に出逢ってしまうが向こうには妙に気に入られてしまう
- 249 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 20:37:16.89 ID:TScT/Q1tO
- ヒナ「おおっと、約束を忘れた訳ではありませんよね!?」
イーリン「なんのことです──」
ヒナ「とぼけても無駄です!ここはもう飛空挺ではないですよね?なら遠慮なく戦りあえるでしょう!」
テイル「ちょっとヒナ。今はそんな場合じゃ──」
イーリン「いえ、テイル様。大丈夫ですよ」
テイル「え?」
イーリン「ラティア・ヘイヴンでの戦闘に備え、互いの力量を確認しておくことには意味があります」
ヒナ「ほら!イーリンさんは分かってくれています!」
テイル「いや、それヒナの欲求に理屈を付けただけじゃ……」
イーリン「もちろん、本気の殺し合いではありません。周囲の警戒を怠らず、短時間で終わらせる模擬戦です」
イーリン「殺傷禁止。急所への直撃は禁止。降参、または審判が危険と判断した時点で終了」
ヒナ「えー……」
テイル「ヒナ。不満そうな顔しないの」
アインズ「待て。イーリン一人で相手をするのか?」
イーリン「そのつもりでしたが」
アインズ「相手は空を飛ぶ。加えて、あちらにはテイルもいる。なら、こちらも二人でよいだろう」
テイル「えっ、私はやらな──」
ヒナ「当然です!私たちは二人で“モノクロの狂双姫”ですから!」
テイル「ちょっと!その二つ名、私は別に気に入ってないんだけど!」
アインズ「私も入ろう。空中戦への対応と連携の確認にはちょうどいい」
イーリン「……よろしいのですか?」
アインズ「ああ……それに巨大蜂との戦いには参加できなかったからな……ラティア・ヘイヴンで足を引っ張らないよう、今のうちに感覚を掴んでおきたい」
テイル「ええ……もしかしてアインズもヒナと同類だったの……?」
ヒナ「〜〜〜っ!!!嬉しいです!!!こんなにも手応えがありそうな人が2人も!!!もう我慢できません!さあやろう、今すぐやろう!!!」
光の剣「」ヴォン
テイル「ああ、もう……私には加減してよね!?」
◆コンマ下1
01-35 敗北
36-55 引き分け
56-00 勝利
- 250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 20:41:39.16 ID:9YBKDg5io
- あ
- 251 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 22:29:40.30 ID:Xi78HF2tO
- アトニス「なら審判はこのボクが──」
ヒナ「まどろっこしいのはいいです!」パヒュンッ
アトニス「なっ……」
アインズ「光速移動か、厄介だな……!」スッ
竜角の槍「」ガギンッ!
ヒナ「──やっぱり、この一撃程度では終わらないですよね!」
光の剣「」ジジジ……!
ヒナに接近するイーリン「」ズッ
ヒナ「!!!」パヒュンッ
イーリン「──戦いたいのは、私とではなかったのですか?」スタッ
ヒナ「うん……うん!やっぱり私の目に狂いはありませんでした!!!もっと本気、出しても大丈夫そうですね?」スッ
集まりだす雲「」ズモモ……
テイル「ちょっ……ヒナ!?模擬戦でしょ!?」
ヒナ「大丈夫ですよ!イーリンさんたちなら死にません!」バッ
雷雲から放たれる雷「」バチチチッ!!!
アインズ「雷か、面白い!」バッ
炎球「」ゴウッ!!!
テイル「待って!!!流石にその威力の炎魔法を喰らったら死──」
アインズ「はあっ!!!」
飛んでいく炎球「」ボッ!!!
ヒナ「させませんよ!」バッ
ぶつかる炎球と雷「」ドガァァァン!!!
テイル「わああああああ!!!???」
岩陰に隠れるアトニス「おいおい、もう少し加減ってものをしろよな……!」コソコソ
岩陰に隠れるテル「うっひゃぁ……見世物にしたらお金とれるよ、これ」コソコソ
岩陰に隠れるレイセオン「これはこれで貴重な交流ですが、わたくしたちにはもっと重要な第一接触があります!現地の方に会いに行きましょう、ガイ様!」ガシッ
岩陰から引きずり出されるガイ「待て、行くとは一言も──」
アトニス「おい、今出たら危険だぞ!」
レイセオン「そのための転移です!」
杖「」カァンッ!
魔法陣「」ヴォン──
転移していくガイ「おい、待──」シュウン──
転移していくレイセオン「では、また後ほど!」シュウン──
アインズ「あ、アイツらめ……」
テル「それよりこっち止めないと、模擬戦どころじゃなくなるよ!?」
ヒナ「よそ見ですか?」パヒュンッ
アインズ「っ……!」
光の剣「」ギィンッ!
アインズ「速い……だが!」ブンッ
竜角の槍「」ブォンッ!
ヒナ「おっと!」パヒュンッ
テイル(……今!)バッ
- 252 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 22:30:11.31 ID:Xi78HF2tO
- 浮き上がるアインズの服「」グイッ……
アインズ「なっ、身体が勝手に浮──」
ヒナ「隙ありです!」パヒュンッ
イーリン「させるかァッ!」ダッ
ヒナ「っ!テイルちゃん!」
テイル「!」コクン
浮き上がるイーリンの服「」グイッ……
イーリン「!?もしかして、これは浮遊魔法──」
イーリンの首元で止まる光の剣「」ピタッ
イーリン「っ……」
ヒナ「まず一人!」バサッ
アインズ「くぅっ……!」バッ
竜角の槍「」ブンッ
アインズの首元で止まる光の剣「」ピタッ
ヒナの首元で止まる竜角の槍「」ピタッ
アトニス「そこまでだ!」
ヒナ「む……止めますか?」
アインズ「……このままなら相打ちだな」
アトニス「ああ。だが、状況を見ろ」
イーリン「……私は首を取られておりますね」
アインズ「私とヒナは相打ち。なら──」チラッ
テイル「……え?私?」
アトニス「そうだ。テイルが残っている。つまり、チーム戦としてはヒナとテイルの勝ちだ」
テイル「か、勝った……?」
ヒナ「勝ちましたよ、テイルちゃん!」パァァ
テイル「やった……!いや、やったでいいのかなこれ……?」
アトニス「いいだろ。少なくとも、最後の浮遊魔法は見事だった」
テル「うん。派手なのはヒナちゃんだけど、勝負を決めたのはテイルちゃんだったね」
テイル「そ、そうかな?」
イーリン「ええ。服へ直接浮遊をかけ、身体の軸を崩す。殺傷力は低いですが、ああいった場面では極めて有効です」
アインズ「私も完全に意識を持っていかれた。ヒナの速度を警戒しているところへ、あれを差し込まれて反応が遅れてしまった」
ヒナ「私が前で暴れて、テイルちゃんが隙を作る。完璧な連携でしたね!」
テイル「ヒナが前に出すぎるから、毎回無理やり合わせてるだけなんだけど……」
ヒナ「つまり相性抜群ということです!」
テイル「前向きだなあ……」
アインズ「だが、勉強になった。空中戦では、攻撃だけでなく身体の制御を奪われる危険もあるのか」
イーリン「私も同感です。ヒナ様の速度に意識を割きすぎました。テイル様を支援役と見て、脅威度を一段低く見積もったのが敗因ですね」
テイル「あ、あはは……なんか、そこまで言われると照れるね」
ヒナ「テイルちゃんはもっと自信を持つべきです!あなたの支援がなければ、私はもっと雑に斬り込むだけでした!」
テル「でも、これで連携確認としては十分じゃない?アインズさんとイーリンさんも、ヒナちゃんとテイルの動きは掴めたでしょ」
アインズ「ああ。次はもう少し上手くやれる」
ヒナ「次があるんですね!?」
テイル「食いつかないの!」
⭐︎ヒナ&テイルとの模擬戦に敗北しました。
- 253 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/04(月) 22:30:40.19 ID:Xi78HF2tO
- ーー廃都
ドサドサッ!!!
ガイ「ぐっ……うぅ……」
レイセオン「あれ?ガイ様、どちらに!?まさかわたくし、ガイ様の転移に失敗して……」サァァ──
ガイ「おい……俺は下だ!降りろ」パシパシ
尻を叩かれるレイセオン「きゃっ!これは失礼しました!まさかわたくし、ガイ様を着地点にしていたとは!」バッ
起き上がるガイ「まったく……」ノソッ……
朽ちた廃墟「」
崩れた廃墟「」
破壊された廃墟「」
ワイワイキャッキャッ
レイセオン「!向こうから声が聞こえます!きっと現地民です!行きますよ、ガイ様!」ガシッ
腕を引っ張られるガイ「待ってください!まずは様子見です!現地民とは限らないでしょう!?」
◆コンマ下1
01-40空妖精たち
41-50虫好きな妖精
51-65黒いローブの仙人
66-85大きい妖精
86-89大盾
90-94白髪エルフ
95-00怠惰
- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/04(月) 22:33:39.99 ID:1EM46KRwo
- 誰かな
- 255 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:25:40.14 ID:wF3CluKVO
- ーー廃都 市場
ワイワイキャッキャッ
ごはん屋妖精「ん〜?……わわっ、ベルちゃんベルちゃん!また見たことない人が来たよ!」
黒髪ロングの少女「ここ最近は多いね〜……面倒ごとを持ってこないタイプだといいんだけ……ど……」
ガイ「……悪魔族……か?」
レイセオン「おお、第一現地民です!初めまして!」
黒髪ロングの少女「嘘……もう来たの……?」
ガイ「?」
黒髪ロングの少女「いや、こっちの話。うわぁ……マジかぁ……思ったより早いじゃん……」
ごはん屋妖精「ベルちゃん、この人たち知り合い?」
黒髪ロングの少女「知り合いっていうか……仕事の匂いがする人」
ガイ「仕事?」
黒髪ロングの少女「まあ、仕方ないか〜……契約は契約、しっかり果たしますよっと……」スタスタ……
ガイの前に立つ黒髪ロングの少女「……ふ〜ん……?」ジッ
ガイ「……」
レイセオン「どうも、わたくしレイセオン・ノースロップと申します!こちら、お近づきの印にどうぞ!」
名刺「」スッ
ごはん屋妖精「わ〜!何これ〜!」キャッキャッ
黒髪ロングの少女「ところどころ欠けてる……代行者としての使命を果たそうとしているから怠惰ではない……憤怒と色欲とは相性が良さそうだね〜」
ガイ「急になんなんだ、お前は」
黒髪ロングの少女「お前呼ばわりか〜。まあいいけどさ〜」
レイセオン「もしや、こちらの方は現地の代表者様でしょうか!」
黒髪ロングの少女「違う違う。私はただのしがない悪魔だよ〜。この島に来る面倒ごとを眺めながら、だらだら過ごしてるだけの無害な悪魔」
ガイ「無害なヤツは、自分で無害とは言わない」
ごはん屋妖精「ベルちゃんは悪い悪魔じゃないよ〜?たまにお皿洗い手伝ってくれるし!」
黒髪ロングの少女「たまにね〜。毎回やると労働実績になるから」
ガイ「……」
レイセオン「労働実績を避ける悪魔……!」
ガイ「ベル、というのは名前か?」
黒髪ロングの少女→ベルトーネ「愛称。正式にはベルトーネ・ゴールドフェルド。好きに呼んでくれていいよ〜」
ガイ「ベルトーネ……」
ベルトーネ「で、君がガイくんね。神の代行者に選ばれて、代償の刃を使って何かを失くしながらも前に進んでる可哀想な人」
レイセオン「そんなことはありません!ガイ様は失くしたものがあっても、それでも前へ進もうとしている方です!可哀想などと一言で片付けるのは、外交官として看過できません!」
ベルトーネ「大声外交官さん、熱いじゃん」
レイセオン「大声ではなく聞き取りやすい声量です!ベルさんにはまだ渡してませんでしたね、これをどうぞ!」
名刺「」スッ
ベルトーネ「ご丁寧にどうも〜。というか、気にするとこそこなんだ」
- 256 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:27:01.90 ID:wF3CluKVO
- ガイ「……レイセオンさん、いい。俺が可哀想かどうかはどうでもいい」
レイセオン「ですが!」
ガイ「それより、代行者とは何だ。お前は俺の何を知っている」
ベルトーネ「あー……そこ聞いちゃうか〜。まあ、聞くよね〜」
ガイ「答えろ」
ベルトーネ「怖い怖い。じゃあ、ざっくり言うね。君は世界が滅びる方に傾いた時、その流れを戻すために動いている人。神様っぽい連中から見れば、代行者ってわけ」
ガイ「……俺はそんなものになった覚えはない」
ベルトーネ「うん。そういうの、大体本人に説明ないんだよね〜。契約書なし、業務説明もなし、おまけに報酬未定。ひどい話だよね〜」
ガイ「契約……お前の言う仕事と関係があるのか」
ベルトーネ「あるよ〜。私の契約は、世界が誤った方向に進みそうな時、代行者が使命を果たせるように手伝うこと」
レイセオン「つまり、ガイ様を支援する契約なのですね!」
ベルトーネ「まあ、結果的にはそうなるね〜」
ガイ「結果的に?」
ベルトーネ「元の契約者はさ、雷霆の魔王が倒されなかったら世界が間違った方向へ行くと思ってたんだよね〜……でも、実際は違った。雷霆の魔王は危険ではあったけど、世界を誤った方向へ導く本命じゃなかった」
レイセオン「では、本当の原因は……」
ベルトーネ「世界めくれ」
ガイ「……」
ベルトーネ「私をこの世界に呼んだ契約者は原因を外した。でも、“世界が誤った方向へ進む”って条件自体は当たってた。だから契約は発動してる。契約のズレって本当に面倒だよね〜」
ごはん屋妖精「ベルちゃん、さっきから話の内容が難しいよぉ」
ベルトーネ「ごめんね〜。要するに、昔の人が契約を雑に組んだせいで、今の私が働かされてるって話」
ごはん屋妖精「ベルちゃんかわいそう〜」
ベルトーネ「でしょ〜?サビ残重すぎ〜」
ガイ「……お前は、世界めくれを止めるために俺を手伝うのか」
ベルトーネ「最低限ね」
レイセオン「最低限なのですね!」
ベルトーネ「悪魔が本気で介入しすぎると、世界への影響が大きいからね〜。契約分だけ必要な時に、必要なだけ。余計な仕事はしない。これ大事〜」
- 257 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:27:39.63 ID:wF3CluKVO
- ガイ「信用していいのか?」
ベルトーネ「しなくていいよ〜。信用されると責任が発生しそうだし」
ガイ「……」
ベルトーネ「でも、契約は守る。そこは安心していいよ。悪魔だからね〜」
レイセオン「悪魔だからこそ契約は守る、ということですね!」
ベルトーネ「そうそう。大声外交官さん、理解が早いね〜」
レイセオン「大声ではなく聞き取りやすい声量です!それとレイセオン・ノースロップです!」
ベルトーネ「はいはい」
ガイ「……それで、俺に何をしろと?」
ベルトーネ「まずはジェミニじいさんに会いなよ。この島の状況を知るなら、あの人が一番早い」
ガイ「ジェミニを知っているのか」
ベルトーネ「この島の長みたいなものだからね〜。案内してあげる、契約分ね」
レイセオン「ありがとうございます!では、正式な外交挨拶も──」
ベルトーネ「それはジェミニじいさんにして。私にされると責任が発生しそうだから嫌」
レイセオン「責任回避が徹底しています!」
ベルトーネ「悪魔の生存戦略だよ〜」
ガイ「……分かった。案内を頼む」
ベルトーネ「はいはい。じゃ、行こっか。代行者くん」
ガイ「その呼び方はやめろ」
ベルトーネ「じゃあ、ガイくん」
ガイ「……それでいい」
ごはん屋妖精「ベルちゃん、お仕事?」
ベルトーネ「うん。やだな〜」
ごはん屋妖精「がんばって〜!」
ベルトーネ「はいは〜い……契約だからね〜……」
⭐︎ベルトーネと出会いました。
- 258 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:28:34.90 ID:wF3CluKVO
- スタスタ……
ベルトーネ「……ねえ、ガイくん?ちょっとした興味本位で聞くんだけど〜」
ガイ「なんだ?」
ベルトーネ「この世界、壊したいなって思ってたりしない?」
ガイ「……」
レイセオン「べ、ベルトーネ様?少々、物騒な質問では?」
ベルトーネ「そう?悪魔的にはよくある世間話だよ〜」
ガイ「……思ったことがない、と言えば嘘になる」
レイセオン「!ガイ様……」
ベルトーネ「へえ……」ニヤリ
ガイ「理不尽だと思ったことは何度もある。世界めくれで何もかも壊れていて、守れなかった奴がいて、忘れていた約束もあった」
ガイ「こんな世界なら、と……思わなかったわけじゃない」
ベルトーネ「うんうん」
ガイ「だが、壊したいとは違う」
ベルトーネ「どうして?」
ガイ「壊したところで、失ったものは戻らない。死んだ奴も、傷ついた奴も、泣いていた奴も救われない」
ベルトーネ「でも、君は楽になるかもしれないよ?」
ガイ「俺が楽になるだけだ」
ベルトーネ「……」
ガイ「そんなもののために、他の奴らまで巻き込むつもりはない」
ベルトーネ「ふ〜ん……いい答えだね〜。模範解答。代行者っぽい。自己犠牲精神もそれなり。世界への憎悪も適度。壊れかけだけど、まだ壊れてない」
ガイ「……何を見ている」
ベルトーネ「君だよ」
ベルトーネ「君の欠けたところ。削れたところ。怒っているところ。欲しがっているところ。見ないふりしているところ……悪魔だからね〜。そういう隙間は、よく見えるんだよ」ユラァ……
レイセオン「ベルトーネ様……?」
ベルトーネ「ガイくん」
ガイ「なんだ」
ベルトーネ「契約しない?」
- 259 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:30:33.72 ID:wF3CluKVO
- レイセオン「……っ?」ピタッ
風「」シン……
ガイ「……何をした」
ベルトーネ「少しだけ、邪魔が入らないようにしただけ。大事な商談だからね〜」
ガイ「商談?」
ベルトーネ「そう。悪魔との契約」
ベルトーネの赤い瞳「」ギラッ……
ガイ「……」
ベルトーネ「君の中には、まだ燃料がある。怒り、後悔、未練、愛情、罪悪感……いいね〜。とてもいい……世界を救うにも、世界を壊すにも、使い道がある……すごく、悪魔(わたし)たち好みだ」ペロリ
黒い影「」ズル……
ベルトーネの足元から伸びる影「」ズズズ……
ベルトーネ「契約内容は簡単。私が君を助ける。君が望む場所へ道を開く。敵を退ける力も、失ったものへ近づく術も、必要なものは全部用意してあげる」
ガイ「……対価は?」
ベルトーネ「君の“怠惰”をちょうだい」
ガイ「怠惰を?」
ベルトーネ「そう。眠りたいと思う心。休みたいと思う心。もう何も背負いたくないと思う心。倒れてしまいたいと思う心……」
ベルトーネ「そういう心を、私に渡して」
ガイ「それを渡すと、どうなる」
ベルトーネ「君は止まらなくなる」
- 260 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:31:07.56 ID:wF3CluKVO
- ベルトーネ「疲れても歩ける、傷ついても進める。怖さなんか感じない、どんなに疲れていても剣を振れる。だって、休みたいと思う部分を私が持っていくんだから!」
ベルトーネ「ね?代行者にはぴったりでしょ?」
ガイ「……悪趣味だな」
ベルトーネ「悪魔だからね。それに、君はもう似たようなことをしている」
ベルトーネ「痛みを失っても前に出た。味を失っても食べるふりをした。記憶を失っても進んだ。休みたい心が少し減ったところで、大差ないんじゃない?」
ガイ「……」
ベルトーネ「君が立ち止まれば、誰かが死ぬかもしれない。君が迷えば、世界めくれは広がるかもしれない。君が休めば、最後の光を誰かに奪われるかもしれない」
ベルトーネ「だから、契約しよう」
ベルトーネ「休む権利を捨てて、進み続ける力を得る。とても英雄的だと思わない?」
ガイ「……」
ベルトーネ「今の君に一番必要な力だよ?」
ガイ「違う」
ベルトーネ「違わないよ。君は強くならなきゃいけない。もっと早く、もっと硬く、もっと痛みに鈍く、もっと迷わず、もっと──」
ガイ「違うと言った」
ベルトーネ「……」
ガイ「俺に必要なのは、止まらない力じゃない」
ベルトーネ「……へえ?」
ガイ「止まるべき時に止まり、休むべき時に休むことだ。誰かに止められた時、ちゃんと耳を貸すことだ」
ガイ「俺は、それを捨てたら駄目だ」
ベルトーネ「どうして?」
ガイ「それを捨てたら、俺は本当に“世界めくれを止めるための道具”になる」
ガイ「仲間が止めても聞かない。身体が壊れても気づかない。誰かが泣いても、任務だからと切り捨てる」
ガイ「そんなものは、俺じゃない」
ベルトーネ「でも、強くはなれる」
ガイ「いらない」
ベルトーネ「死ぬかもよ?」
ガイ「それでもだ」
ベルトーネ「君が死んだら、世界が終わるかもよ?」
ガイ「だからこそ、俺一人で全部を背負う契約はしない」
ベルトーネ「……」
ガイ「俺は進む。だが、進み続けるために人間であることを捨てるつもりはない」
ガイ「だから、契約はしない」
シーン……
- 261 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:32:17.96 ID:wF3CluKVO
- ベルトーネ「……そっか」
影「」スゥ……
風「」サァァ──
レイセオン「……っ、今、のは……?」
ガイ「……試したのか」
ベルトーネ「半分ね〜」
ガイ「もう半分は?」
ベルトーネ「本気」
ガイ「……」
ベルトーネ「契約してくれたら楽だったんだけどな〜。君が休まなくなれば、私の契約処理も単純になるし」
レイセオン「それを本人の前で言いますか……!」
ベルトーネ「悪魔だからね〜」
ガイ「……断ってよかった」
ベルトーネ「うん。断って正解」
ガイ「お前……」
ベルトーネ「でも、誘いは本物。断ったのも君の選択。これで一つ確認できた」
ガイ「何をだ」
ベルトーネ「君はまだ、自分を道具にする気はないってこと〜」
ベルトーネ「あ、もう一つだけ聞いてもいい〜?」
ガイ「……まだ何かあるのか」
- 262 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:32:44.31 ID:wF3CluKVO
- ベルトーネ「世界めくれを止めた後、君はどうやって生きていくつもり?」
ガイ「それは……」
ベルトーネ「光を集めて、世界めくれを止める。うん、今はそれでいいよ。役目があるからね」
ベルトーネ「でも、その役目が終わったら?代行者じゃなくなった君は、何になるの?」
ガイ「……分からない」
ベルトーネ「だよね〜」
ガイ「だが……考えないといけないことだとは思っている」
ガイ「世界めくれを止めても、全部が元に戻るわけじゃない。死んだ奴は戻らない。壊れた場所も、失った感覚も、忘れていた時間も……都合よく元通りにはならない」
ガイ「俺自身も、前と同じには戻れない」
レイセオン「ガイ様……」
ガイ「それでも、終わった後に何も残らないなんてことにはしたくない」
ベルトーネ「何を残したいの?」
ガイ「まだ分からない。けど……誰かのために死ぬ理由じゃなくて、生きる理由を探したい」
ガイ「味が分からなくても、誰かと飯を食う。痛みが分からなくても、失ったものが戻らなくても、残ったものを数える」
ガイ「そういう生き方を、探したい」
ベルトーネ「……」
ガイ「今はまだ、世界めくれを止めることが先だ。だが、その後も……俺は道具として終わるつもりはない」
ベルトーネ「ふ〜ん……」
ガイ「何だ」
ベルトーネ「いや、いい答えだな〜って」
ガイ「模範解答か?」
ベルトーネ「ううん。さっきよりずっと人間っぽい答え……うん。君、自分で思ってるよりまだ大丈夫だよ」
ガイ「悪魔に言われても安心できないな」
ベルトーネ「あはは、それはそうだね〜」
レイセオン「ですが、私は安心しました!」
ガイ「レイセオンさん?」
レイセオン「ガイ様が、世界を救った後のことを少しでも考えてくださっているなら、それはとても大切なことです!」
ガイ「……まだ何も決まっていない」
レイセオン「構いません。決まっていない未来を考えられること自体が、きっと大事なのです」
ベルトーネ「大声外交官さん、たまにいいこと言うね〜」
レイセオン「たまにではありません!あと大声ではなく聞き取りやすい声量なだけです!」
ベルトーネ「あはは。怖い怖い」
ベルトーネ「それにしても、惜しかったな〜。君の怠惰、結構おいしそうだったのに」
ガイ「二度と狙うな」
ベルトーネ「契約なしなら食べないよ。悪魔にもルールはあるからね〜」
レイセオン「そこだけは律儀なのですね……」
ベルトーネ「契約違反は面倒だからね〜」
「ウヒヒヒッ!人間に振られてどんな気持ち?ねえねえ、今どんな気持ち?」
ベルトーネ「ん、その声は……」
黒髪ポニーテールのドレス少女「ベル、この世界では初めましてね!」バサッ
- 263 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/05/05(火) 00:34:10.61 ID:V4gkaJBLO
- 本日はここまでです。
どうにかラティア・ヘイヴンについてよかったです。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 01:17:50.36 ID:UbK3aDCEo
- レイセオンがシリアスに対する癒し枠
- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/05/05(火) 03:32:03.32 ID:UY79sOUTo
- おつ
コンマの両極端っぷりが凄まじくてワロタ
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