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このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。
【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III
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950 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 12:08:27.18 ID:ZE9gWcdJ0
シノホシメンバーが集結して助けてくれる展開は結構好き。後、本スレで浮雲を安価した者だけどアウルが浮雲を使って飛ぶ設定も忘れずに活かしてくれていて嬉しい。
951 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 20:41:39.27 ID:7Jr2iZkZO
>>936
一番キツい状態での開始となりました。
エリザベートさんも突入の際にどこかしらで登場させようとしてすっかり忘れてしまっていました。申し訳ない。
ネタバレになってしまうかもしれないので、言及はしたくなかったのですが、戦力は増強させる予定ですので、ご安心(?)ください。その際にエリザベートさんも登場させようと思います。
>>950
古参の方が見てくださっていたとは。
ありがとうございます。
こちらのスレでは
>>1
のやらかしが大発生しますが、つきあっていただけると幸いです。
952 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 20:42:46.05 ID:7Jr2iZkZO
空を掴む手「」スカッ
ガイ「……!」
リーゼリット「ガイ!!!」
サーシャ「ガイぃっ!!!」
離れていく二人「」ヒュウウウウ──
ガイ「っ、……!」
カッ──
ブオオオオッ!!!!!
二人を掴む巨竜アインズ「」ガシッ!
サーシャ「アインズ!」
リーゼリット「っ……!」
巨竜アインズ「二人とも無事か!?」バサッ……
リーゼリット「私は大丈夫!サーシャは!?」
サーシャ「私も平気!それより、ガイが!」
離れたところで落下しているガイ「」ヒュウウウウン──
ガイへ向かおうとする巨竜アインズ「まだ間に合う!」グオッ──
リーゼリット「アインズ!上!!!」
巨竜アインズ「!?」
崩壊したクロシュヴァリエ号の船体「」ゴオオオオッ!!!
船体とぶつかる巨竜アインズ「っ──」ゴッ
落ちていく巨竜アインズ「」ヒュウウウウン──
急速に落下するガイ「アインズ!」ヒュウウウウウン──
フローディア『ガイ!!!下!!!』
一帯に広がる森林「」ザワザワザワ……
ガイ「……森か!?」
ベルトーネ『地面よりかはまだマシだけど、この高さから落ちたら普通に死んじゃうよ!?』
ガイ「だが、これしか方法は無い……!」グッ
◆
ーー森林地帯
木々の枝へ突っ込むガイ「」バキバキバキバキッ!!!
ガイ「ぐっ──!」
枝「」バキッ!!
枝「」バキバキッ!!
太い幹「」ドゴッ!!!
血を吐くガイ「がっ……!」
地面へ叩きつけられるガイ「」ベシャッ……
シーン……
倒れたガイ「」
枝が突き刺さった胴体「」
変な方向に曲がった腕「」
変な方向に曲がった足「」
血溜まり「」ダラ……
青い炎「」ボッ……
青い炎に包まれるガイ「」ゴオオオ……
◆
953 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 20:44:10.35 ID:NJZV+e0FO
サワサワサワ……
垂れる雫「」ポタッ……
ピチョンッ──
目を開けるガイ「……」パチッ
ガイ「……!」ガバッ
ガイ「ぐっ……!」ズキッ
胴体に刺さった枝「」グサッ……
胴体に刺さった枝を抜くガイ「うっ……あぁ……!」ズルッ……
ガイ「ハァ……ハァ……痛覚が戻ったのを……今ほど恨めしく思ったことはないな……」ポイッ
傷口で燃える青い炎「」メラメラ……
フローディア『……ようやく起きたわね』
ベルトーネ『よかった〜。あんな状態になってたから正直もうダメかと思ったよ〜』
ガイ「まだ死ぬわけにはいかない……どれくらい、経った?」
フローディア『正確には分からないけれど……一週間は確実に経ってるわね』
ガイ「そんなに……」
周囲を見回すガイ「……」クルリ
遠くに見える王都の大城壁「」ゴゴゴゴ……
城壁に張り付く黒い何か「」ウネウネ
ガイ「……こうしてはいられない……」
フローディア『……あの子たちは、無事かしら』
ゆっくり立ち上がるガイ「……生きている。アインズが二人を掴んだところまでは見えた……」グッ……
ガイ「……きっと、大丈夫だ……」フラッ……
装備を確認するガイ「……」ガサゴソ
折れた短剣「」ボロッ……
折れた短剣「」ボロッ……
壊れた魔導拳銃「」ボロッ……
ベルトーネ『うわぁ〜……見事にボロボロだね〜。短剣は折れてるし、魔導拳銃もこれじゃ撃てそうにないよ』
ガイ「……無いよりは、マシだ……」フラッ……
ザッ……ザッ……
◆
954 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 20:45:12.75 ID:NJZV+e0FO
ーーセイントレア平原
崩れた街道「」ザッ……ザッ……
崩れた建物「」
ひび割れた石畳「」
黒く枯れ果てた街路樹「」
ガイ(この場所は……見覚えがある。平原の一部ごと空へ切り離されたのか……少なくとも、世界めくれの直後から地形そのものは大きく変わっていないようだな)
ガイ(建物は随分と崩れているが……道さえ残っているなら、ある程度は現在地を割り出せる)
フローディア『記憶を頼りに歩くつもり?』
ガイ(ああ。まずは人がいそうな場所を探す。サーシャたちが落ちた場所が分かれば、そこへ向かうのもいいんだが……)
ベルトーネ『もう一週間も経ってるでしょ〜?落ちた場所が分かっても、そこにいるとは限らないんじゃない?』
ガイ(そうだな……手掛かりもなしに探し回っても、見つけるのは難しい。……まずは、今のセイントレアの状況を把握する方が先か)
フローディア『そうね。慎重に進みましょう』
◆探索判定 反転コンマ下1
01-20 危険な何かと遭遇
21-50 敵襲
51-60 人の痕跡を発見
61-80 使えそうな物資を発見
81-00 生存者と遭遇
955 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 20:46:29.09 ID:qlsJUog5O
あ
956 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 21:00:20.99 ID:NJZV+e0FO
生存者と遭遇したみたいです。
◆反転コンマ下1
01-20 原理派?
21-50 避難民
51-80 勇者連合
81-87 長身白髪の男
88-94 狐耳紫髪の女性
95-00 白髪ゴスロリ少女
957 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 21:05:37.26 ID:MGSO+7BH0
あ
958 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 21:06:13.44 ID:dbsU+FQ0O
はい
959 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 21:07:01.95 ID:WQGTzBj20
あ
960 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 22:23:38.61 ID:8DYjDPACO
ザッ……ザッ……
ガイ「……」
フローディア『……待って、ガイ。何か聞こえない?』
ガイ「?」
遠くから響く金属音「」ガキンッ……ガキンッ……
ドォンッ!!!
ガイ「……戦闘か!」
ベルトーネ『結構近いみたいだね〜』
ガイ「近づいてみよう」ダッ
フローディア『ちょっと!慎重に進むんじゃなかったの!?』
◆
ーー崩壊した市街地
黒い影の魔物「──」ヌオッ
黒い影の魔物「──」ヌオッ
黒い影の魔物「──」ヌオッ
勇者連合兵A「来るぞ!絶対に触られるなよ!」
勇者連合兵B「分かってる!」ダッ
炎「」ゴウッ!!!
消滅する影の魔物「」シュウウウウン──
勇者連合兵C「くそっ……!スライムもどきでも厄介なのに、こいつらまで相手にしてられるか!」
風の刃「」ヒュオオオオ──
勇者連合兵A「弱音吐いてる暇があったら手ぇ動かせ……って、おい!!!後ろ!!!」
黒い影の魔物「」ヌオッ
勇者連合兵D「えっ!?あっ──」
シュンッ
ズバッ
消滅する影の魔物「」シュウウウウン──
勇者連合兵D「わっ、わぁぁ……!?」ドテッ
ガイ「……」スタッ
勇者連合兵A「誰だ!?」
ガイ「……話は後だ」クルッ
黒い影の魔物「」ヌオッ
黒い影の魔物「」ヌオッ
折れた短剣を構えるガイ「こいつらを片付けるぞ」チャキッ
ベルトーネ『その武器で格好つけても締まらないけどね〜』
ガイ(……言うな)
◆
961 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 22:24:33.01 ID:8DYjDPACO
消滅する黒い影の魔物たち「」バシュウウウウン──
勇者連合兵A「ふぅ……あんた、強いんだな。助かったぜ」
ガイ「気にするな……」
勇者連合兵士D「わ、わたしからお礼を言わせてください!ありがとうございました!」
勇者連合兵B「にしても、お前どこの避難所から来たんだ?ずいぶんボロボロだけどよ」
ガイ「……避難所?」
勇者連合兵B「ん?違うのか?」
ガイ「ああ……俺は避難所から来たわけじゃない」
勇者連合兵A「じゃあ、どこから来たんだ?まさか、その見た目で原理派ってわけじゃないだろうな?」
ガイ「……外だ」
勇者連合兵A「……」
勇者連合兵B「……は?」
勇者連合C「外!?」
勇者連合兵D「外って……まさか、セイントレアの……?」
ガイ「ああ。一週間ほど前、飛空艇で結界を突破してここへ入った」
勇者連合兵C「……いやいや、待てよ。外から結界を突破したって?そんなの──」
勇者連合兵D「じゃ、じゃあ……!」
ガイ「?」
勇者連合兵D「助けが来たんですか!?」
ガイ「……」
勇者連合兵A「外の連中が、俺たちを助けに来てくれたのか!?軍も来てるのか!?何人いる!?」ズイッ
勇者連合兵B「助けに来てくれたんだろ!?他の仲間はどこだ!?」ズイッ
ガイ「……」
勇者連合兵D「外には、私たちがここで生きてるって伝わってるんですよね……!?」
ガイ「……俺たちは、救援のために来たわけじゃない」
勇者連合兵D「……え?」
ガイ「世界めくれを止めるために、セイントレアへ来た」
勇者連合兵B「いや……でも、外から入ってこられたんだろ?だったら、後から増援だって──」
ガイ「それも難しい。ここへ辿り着くまでに、俺たち以外の飛空艇は全て落とされた」
勇者連合兵C「飛空艇?船のことか?……それが、全部落ちたって?」
ガイ「ああ」
962 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 22:24:59.14 ID:8DYjDPACO
勇者連合兵A「……じゃあ、その最後の一隻に何人乗ってた?」
ガイ「四人だ」
勇者連合兵A「……」
勇者連合兵C「たった……四人……」
ガイ「ああ……俺を含めて四人だ」
勇者連合兵B「嘘だろ……」
勇者連合兵A「……他の三人は?」
ガイ「墜落した時にはぐれた。今は俺一人だ」
勇者連合兵たち「……」
勇者連合兵D「……そんな……」
勇者連合兵B「十年経って……ようやく外から誰か来たと思ったら……」
勇者連合兵C「四人しか入れなくて……その四人までバラバラって……」
勇者連合兵A「……」
ガイ「……すまない」
勇者連合兵A「いや……あんたが謝ることじゃねぇよ……」
勇者連合兵B「……そうだな。むしろ、あの結界を越えてここまで来たってだけでも……」
勇者連合兵A「……それでも、すぐには信じられねぇ話だ……俺たちだけじゃ判断できない。ひとまず避難所まで一緒に来てくれ」
ガイ「避難所?」
勇者連合兵A「ああ。少なくとも、原理派ではないようだし、あんたが本当に外から来たってんなら──」
勇者連合兵A「その話を聞きたがる奴は山ほどいるからな」
◆
963 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 22:28:35.50 ID:8DYjDPACO
ーーセイントレア 街道
ザッ……ザッ……
勇者連合兵A「避難所までは少し歩く。あんた、その身体で大丈夫か?」
ガイ「ああ……問題ない」フラッ
勇者連合兵D「いや、どう見ても大丈夫には見えませんけど……」
ガイ「ケガの治りが早いんだ」
勇者連合兵B「……強情だなぁ」
ガイ「それより、歩きながらでいい。今のセイントレアについて教えてくれ」
勇者連合兵A「どこから話したもんかな……」
勇者連合兵C「簡単に言えば、最悪だよ。十年前からずっとな」
勇者連合兵A「生き残った連中はいくつかの避難所に集まってる。俺たち勇者連合は、その避難所を守ったり、物資を運んだり、魔物を始末したり……まあ、何でも屋みたいなもんだ」
ガイ「さっきの黒い影……十年前から、ずっと出続けているのか?」
勇者連合兵B「ああ。世界めくれが起きた直後からずっとな。出る場所も数もまちまちだが、今じゃ珍しくもねぇよ」
ガイ「……そうか」
勇者連合兵C「それと、黒いスライムみたいな奴らな。見つけたら近づかない方がいい。何するか分からねぇし、倒してもキリがない」
ガイ「……黒いスライム」
フローディア『城壁に張り付いていたアレも、その類かもしれないわね』
ベルトーネ『あれがスライムだとしたら、相当グロテスクな見た目だね〜』
ガイ「他に注意すべきものは?」
勇者連合兵A「原理派だ」
ガイ「さっきも言っていたな。ロイエ教の原理派のことか?」
勇者連合兵A「ああ……世界めくれを異種族や異端のせいにして、今でも殺し回ってる連中だよ」
ガイ「……今でも?」
勇者連合兵A「……昔から、この国じゃ人間以外はまともな扱いをされなかっただろ」
勇者連合兵B「俺たちだって……昔は、それをおかしいとも思ってなかった。獣人や魔族を見りゃ避けてたし、近くに住むなんて考えもしなかった」
勇者連合兵D「……」
勇者連合兵A「でもな……こんな場所に十年も閉じ込められてりゃ、嫌でも分かる」
勇者連合兵A「腹が減るのも、魔物に殺されるのも、人間だろうが獣人だろうが魔族だろうが同じだ。助けてもらったことだって、一度や二度じゃねぇ」
勇者連合兵B「それでも原理派の連中は変わらなかった。それどころか、『世界めくれは異種族と異端が招いた災厄だ』なんて言い出して、前より酷くなりやがった」
勇者連合兵A「今じゃ異種族だけじゃない。穏健派の信徒や、異種族を庇った人間まで敵扱いだ。殺しも略奪も平気でやるし、避難所を襲って、人を攫っていくことだってある……下手な魔物より厄介な連中だ」
勇者連合兵B「……十年前なら、俺もあいつらの言葉を疑わなかったかもしれねぇけどな」
勇者連合兵D「原理派だからって、見つけた途端に襲ってくる人ばかりじゃないですけど……刺激しない方がいいです。話が通じない人も多いので」
ガイ「……なるほどな」
勇者連合兵A「逆に、勇者連合の印を付けてる奴なら基本は信用していい。避難所の場所を知ってる奴も多い」
ガイ「俺の仲間についても、避難所で聞けば何かわかるだろうか?」
勇者連合兵A「確実とは言えないが、誰かが見かけてる可能性はあると思うぜ」
ガイ「……そうか」
勇者連合兵D「きっと見つかりますよ」
ガイ「……ああ」
◆探索判定 反転コンマ下1
01-30 危険な何かと遭遇
31-50 敵襲
51-60 人の痕跡を発見
61-80 使えそうな物資を発見
81-00 生存者と遭遇
964 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 22:29:47.22 ID:dbsU+FQ0O
あ
965 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 22:30:13.86 ID:7lk10yfgO
あ
966 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 22:52:41.59 ID:deDGdxLNO
氷霧「」サァァァ──
降り出す雪「」ポツ……ポツ……
ガイ「……雪?」
勇者連合兵D「……え?」
勇者連合兵B「おい……嘘だろ……」
タタッ……タタッ……
冷たい風「」ヒュオオオ──
フローディア『足音、かしら……こちらに近づいてきているような……』
勇者連合兵A「……あんた、走れるか?」
ガイ「何?」
勇者連合兵C「おいおい……冗談だろ……」
タタッ……タタッ……
強まる吹雪「」ヒュオオオ──
ベルトーネ『向こうからだね〜……この吹雪と一緒に近づいてきてるの、ちょっと嫌な感じだな〜』
ガイ「……」
勇者連合兵D「あ、ああ……そんな……!」
勇者連合兵A「走れ!この霧を抜けるぞ!」ダッ
ガイ「何か知っているのか!?」ダッ
勇者連合兵A「この辺りじゃ、何の前触れもなく吹雪が起きたら逃げろって決まってんだよ!理由はすぐ分かる!とにかく走れ!」ダダッ
タタッ……タタッ……
シャーッ──
ガイ(……何かを引きずっている音がする)
フローディア『……!気をつけて……氷属性の強い魔力が近づいてきているわ』
勇者連合兵C「間違いねぇ……!氷刃の魔女(ひょうじんのまじょ)だ!」ダダッ
勇者連合兵D「ひぃぃ……!」ダダッ
ガイ「氷刃の魔女……?」ダダッ
勇者連合兵A「十年前からセイントレア中を彷徨ってる化け物だ!出くわしたら戦うな、逃げろ!ここの常識だ!」ダッ
タタッ……タタッ……
氷霧から現れる氷のオオカミ「」ヌッ
氷霧から現れる氷のオオカミ「」ヌッ
ガイ「オオカミ……?」
967 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 22:54:46.21 ID:deDGdxLNO
勇者連合兵B「来やがった……!」
オオカミに繋がれた氷の鎖「」ジャラ……
シャーッ……
氷霧から現れるソリ「」ヌッ
ソリに乗った黒髪の魔女「……」
勇者連合兵D「……氷刃の魔女……!」
ガイ「!」
高速で近づいてくるオオカミとソリ「」シャーッ!!!
勇者連合兵A「来るぞ!!!避けろ!!!」
回避するガイ「!」バッ
ガイの居た場所を高速で通り抜けるソリ「」シャーッ!!!
氷の鎖を引っ張る黒髪の魔女「」ガッ!
止まるソリ「」ズズズ……ピタッ……
ガイたちを睨みつける氷のオオカミ「グルル……」ズザザ……
ガイたちを睨みつける氷のオオカミ「グルル……」ズザザ……
勇者連合兵B「くそっ……完全に目ぇつけられたぞ……!」
勇者連合兵C「止まるな!逃げろ!」
ガイ「……」ザッ……
折れた短剣「」チャキッ
フローディア『……星詠みの魔女と似た類の存在かしら……少なくとも、まともに話が通じる相手には見えないわね』
ベルトーネ『……』
勇者連合兵A「おい!何構えてんだ!そいつと戦う気か!?」
ガイ「無策で逃げられる相手には見えない。時間を稼ぐ……!」
氷の鎖を引っ張る黒髪の魔女「」グイッ
突進する氷のオオカミ「」ダッ──
突進する氷のオオカミ「」ダッ──
ーー戦闘開始 氷刃の魔女ーー
◆反転コンマ下1【現在は劣勢です】
【判定】
01-99 痛恨
00 優勢
【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『怠惰の権能』使用時+30次の判定に-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
・『逃走』+99 使用時、逃走判定へ移行
968 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 22:57:41.55 ID:pC8GMyxAo
逃走
969 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 23:01:25.09 ID:deDGdxLNO
逃走判定
◆反転コンマ下1
01-10 逃走失敗/戦闘続行
11-30 逃走成功/勇者連合兵4名死亡
31-55 逃走成功/勇者連合兵3名死亡
56-80 逃走成功/勇者連合兵2名死亡
81-00 逃走成功/勇者連合兵1名死亡
970 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 23:03:02.04 ID:984DT7HnO
あ
971 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/15(土) 23:05:00.95 ID:deDGdxLNO
連合兵の3名死亡が確定したところで、本日は終了します。
明日もよろしくお願いします。
それでは、また。
972 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 01:19:56.15 ID:yMuOixQVo
おつ
着いたそばから逸れた上に早速ヤバいのと出会ってしまった…反転しても相変わらず運が悪い
被害ゼロでは逃れられんか…
973 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 09:43:46.54 ID:3TTdnpqEo
ワンチャン倒せた可能性
974 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 09:59:16.58 ID:fVH8DxF8O
星詠みの魔女がイリスだから氷刃の魔女はまさかあいつか?
975 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 21:01:06.87 ID:BuHcrmchO
>>972
氷刃の魔女は恐ろしい存在なので、現状では出会ってしまったら被害が出てしまうようです。気をつけましょう。
>>973
戦闘を継続した場合、限りなく低いですが、倒せた可能性があったかもしれません。ですが、現状は逃げるのがよいでしょう。
>>974
おそらく、その人物であっているかと思います。
詳細はいずれわかるかもしれません。
976 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 21:01:51.69 ID:BuHcrmchO
飛びかかる氷のオオカミ「グルァッ!」バッ
振り下ろされる爪「」ブンッ!
回避するガイ「」シュンッ
氷刃の魔女「……」スッ
周囲に漂う冷気「」パキ……パキパキ……
フローディア『ガイ!魔力が集まってる!あなたの足元──違う!前方一帯よ!』
地面を走る白い亀裂「」ピキピキピキッ──!!!
ベルトーネ『来るよ!!!』
ガイ「っ!」シュンッ
地面から一斉に突き出す巨大な氷塊「」ズドドドドドッ!!!
ガイ「──そっちも範囲内だ!避けろ!」スタッ
勇者連合兵A「散れ!!!」ダッ
勇者連合兵B「うおっ!?」バッ
勇者連合兵C「っ!」ダッ
勇者連合兵D「え──」
せりあがる巨大な氷塊「」ズドッ!!!
氷塊に貫かれる勇者連合兵D「──あっ」グググッ
氷塊に貫かれた勇者連合兵D「っ、やだ……わた、し……まだ……!」ジタバタ
氷塊に貫かれた勇者連合兵D「」ガクッ……プラーン……
勇者連合兵B「ディーン!!!」
氷刃の魔女「……」スッ
宙に生成される無数の氷柱「」シュババババッ!!!!
勇者連合兵A「まだ来るぞ!!!」
射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──
ガイ「くっ!」
折れた短剣「」キンキンキンキン!!!
折れた短剣「」キンキンキンキン!!!
氷柱が掠るガイ「」ザシュッ……ザシュッ……
ベルトーネ『無理があるよ!受けるのはやめて、回避に専念して!』
ガイ「っ、だが!俺が受けなければ、あいつらが!!!」
射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──
無数の氷柱が突き刺さる勇者連合兵B「ぐあっ……」ドスドスドスッ!!
勇者連合兵C「ビリー!!!」
倒れる勇者連合兵B「」ドサッ……
勇者連合兵C「くそっ……くそぉっ!!!」ダダッ
手をかざす氷刃の魔女「……」スッ
凍りつく勇者連合兵C「」カチンコチン
ガイ「っ!」
氷のオオカミ「グルァァッ!!!」ダッ──
氷のオオカミ「グルァァッ!!!」ダッ──
ソリ「」シャーッ
氷漬け勇者連合兵C「」カチンッ
ドッガァァァン!!!
砕け散る氷塊「」キラキラキラ……
氷の破片「」パラ……パラ……
氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「……」グイッ
急停止するソリ「」ズザザ……
977 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 21:02:23.10 ID:BuHcrmchO
勇者連合兵A「……クソッ……!」
ガイ「……撤退するぞ。これ以上の時間稼ぎは無理だ」
勇者連合兵A「……ああ!」
氷刃の魔女「……」
氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「」グイッ
突進する氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ──
突進する氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ──
加速するソリ「」シャァァァァッ──!!!
勇者連合兵A「こっちだ!路地に入る!」ダッ
◆
ーー崩壊した市街地
ガイ「……っ!」ダッ
勇者連合兵A「ハァッ……ハァッ……!」ダッ
吹雪「」ヒュオオオオオ──
ベルトーネ『まだ追ってきてるよ〜!』
宙に生成される無数の氷柱「」シュババババッ!!!!
ガイ「右へ飛べ!!!」
勇者連合兵A「!」バッ
射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──
地面にぶつかる氷柱「」ズガガガガ!!!
廃墟に転がり込むガイ「くっ!」ゴロッ
廃墟に転がり込む勇者連合兵A「ぐぉっ!」ゴロゴロッ
勇者連合兵A「……助かった!」
ガイ「礼はいい!ここからどうする!?」
勇者連合兵A「……細い路地に入れば、あのソリじゃ追って来られねぇはずだ!まだ走れるな!?」
ガイ「ああ……!」
勇者連合兵A「よし……行くぞ!」ダッ
◆
ーー入り組んだ路地
路地へ駆け込む二人「」ダダダッ
氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ
氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ
急停止するソリ「」ズザザザッ!!!
氷刃の魔女「……」
路地の奥へ消えていく二人「」ダダダ……
氷刃の魔女「……」
◆
勇者連合兵A「ハァ……ハァ……!」
ガイ「っ……ハァ……ハァ……うっ……オェッ……」ビチャビチャ……
ベルトーネ『……もう追ってきてないみたいだね〜』
ガイ「……撒けたか」
拳を握りしめる勇者連合兵A「……」グッ……
ガイ「……時間を稼げば、全員逃げられると思ったんだが……すまない」
勇者連合兵A「……違う。あんたがいなきゃ、俺も死んでた……それに……氷刃の魔女に遭遇した時点で、誰が死んでもおかしくなかったんだ……」
ガイ「……」
勇者連合兵A「……もう少しで避難所だ。ついてきてくれ……」
⭐︎氷刃の魔女から逃げ切りました。
978 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 21:03:49.44 ID:BuHcrmchO
ーー第四避難所付近
勇者連合兵A「……見えてきた。あそこだ」
ガイ「……あれが避難所か」
半壊した巨大な建物「」
窓や壁を塞ぐ木板「」ギシ……
積み上げられた土嚢「」ズン……
入口に築かれた簡素な防壁「」
見張りの勇者連合兵「……!」バッ
見張りの勇者連合兵「A!戻ったのか!」
勇者連合兵A「……ああ」
見張りの勇者連合兵「他の三人は……?」
首を振る勇者連合兵A「……」フルフル
見張りの勇者連合兵「……そうか」
勇者連合兵A「氷刃の魔女に遭遇した。俺だけ、この人に助けられたんだ」
ガイ「……」
見張りの勇者連合兵「氷刃の魔女に……!?」
勇者連合兵A「ああ……詳しい話は後でする。とりあえず、中に入れてやってくれ」
見張りの勇者連合兵「分かった。ほら、早く入れ!」
開かれる鉄扉「」ギギギギ……
◆
ーー第四避難所
ガヤ……ガヤ……
ガイ「……」
床に敷き詰められた毛布「」
横たわる負傷者たち「」
壁際に座り込む避難民たち「」
泣く赤子「おぎゃあ……おぎゃあ……!」
あやす母親「よしよし……大丈夫、大丈夫だからね……」
空の食器を抱える子供「……」グゥ……
配給係「一人これだけだ!悪いが、今日はこれ以上出せない!」
避難民「昨日より減ってないか……?」
配給係「次の補給がまだ来てないんだ……我慢してくれ……」
ガイ「……」
ベルトーネ『……ずいぶん、いっぱいいるね』
フローディア『それに対して……物資が明らかに足りていないようね』
勇者連合兵A「……ここが第四避難所だ。今は、ここに残ってる連中を何とか食わせてる」
担架で運ばれる負傷者「うぅ……」ガタガタ……
治療師「そっちに寝かせて!治癒魔法は使わないで!魔力を温存して!」
狐耳紫髪の少女「でも、この人は……!」
治療師「分かってる!それでも重傷者を優先しないと、魔力が持たないの!」
ガイ「……治療も足りていないのか」
勇者連合兵A「ああ。他の避難所から、応援が来てくれたりしてるが……治癒術師も薬も足りねぇ。昔はまだどうにかなってたんだがな……」
勇者連合兵A「使える物は減る一方だ。薬草を育てても追いつかねぇし、治癒術師だって死ねば補充なんかできない」
ガイ「……別の場所へ移ることはできないのか?」
勇者連合兵A「できるなら、とっくにやってるさ。ここから一番近い避難所まで、戦える奴だけなら行ける。だが……」チラッ
979 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 21:04:23.90 ID:BuHcrmchO
杖をつく老人「」ヨロ……
眠る子供「……」
包帯だらけの負傷者「」
壁際で身体を丸める獣人の避難民「……」
勇者連合兵A「こいつら全員連れて行くとなりゃ、話は別だ」
ガイ「……途中で襲われれば、守り切れないか」勇者連合兵A「ああ。原理派の縄張りを避けて、黒い奴らが少ない道を選んで……それでも、何が出てくるか分からねぇ。さっきみたいに氷刃の魔女にでも出くわしたら、それで終わりだ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「だから、ここに残るしかねぇんだ」
ガイ「……この避難所は、あとどれくらい持つ?」
勇者連合兵A「……分からねぇよ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「食料が先に尽きるか、水が駄目になるか。建物が潰れるか、魔物に襲われるか……俺たちが先に全滅するかもしれねぇ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「……このまま何も変わらなきゃ、そう長くは持たねぇ。それだけは全員分かってる」
ガイ「……」
◇
ザッ……ザッ……
ガイ「……」
「……誰だ、あいつ?」ヒソヒソ
「見たことないな……」ヒソヒソ
「アレックスと一緒に帰ってきたみたいだけど……」ヒソヒソ
「……他の三人は?」ヒソヒソ
ガイ「……」
勇者連合兵A「気にするな。ここじゃ見慣れない顔が一人増えただけでも目立つんだ……それより、あんたは少し休め。さっき吐いてただろ」
ガイ「だが、俺は──」
勇者連合兵A「やることがあるのはわかってる。でも、動けるのと無理して動いてるのは違うだろ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「まず俺から、ここの責任者に話してくる。あんたが外から来たこととか、仲間を探してることもな……」
勇者連合兵A「他の連中にも、一週間以内に見慣れない三人組を見た奴がいないか聞いてみる」
ガイ「助かる」
勇者連合兵A「礼を言うのはこっちだ。お前がいなかったら、俺もビリーたちと一緒にあそこで死んでた」
勇者連合兵A「水と食料は、あの配給係に言えば貰える。満足な量じゃないが、食べておくといい……」
スタスタ……
ガイ「……」
◆現在はセイントレアです。(1日目)
何をする?
安価下1〜3
※避難所の外には出れません。
980 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 21:05:23.46 ID:EhAKT93K0
ガイ、避難所にやってきた白髪ゴスロリ少女に手合わせを挑まれる
981 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 21:06:28.66 ID:3TTdnpqEo
これからの行動をどうするのかフローディアとベルトーネと冷静に戦略を立てる
982 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 21:06:47.59 ID:QofPASLY0
ガイ 避難所の人達と会話する
983 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 21:07:32.80 ID:IrbJrEgFO
怪我の具合を紫髪の女に見てもらうガイ
984 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 21:08:37.04 ID:fVH8DxF8O
ガイ 短剣にかわりになる武器を探してみる
985 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:10:43.83 ID:3vQtQiryO
ガヤ……ガヤ……
配給係「ほら。水と食糧だ」
少量の薄いスープ「」ユラ……
硬そうなパン「」
ガイ「……ありがとう」
配給係「残すなよ。今は一口だって貴重なんだ」
ガイ「ああ」
スタスタ……
壁際に腰を下ろすガイ「……」ストン
硬いパンを食べるガイ「」ガリッ……
ガイ「……硬いな」モソモソ
避難民の老人「……兄ちゃん、見ねぇ顔だな」
ガイ「……今日来たばかりだ」
避難民の老人「アレックスと一緒に来たって奴か?」
ガイ「ああ」
避難民の老人「一緒だった三人は?」
ガイ「……氷刃の魔女に殺された」
避難民の老人「……そうか」
ガイ「……」
避難民の老人「珍しい話じゃねぇ……なんて言ったところで、慣れるもんでもねぇがな……」
ガイ「……十年間、ずっとこんな状態なのか?」
避難民の老人「こんな状態?……兄ちゃん、どこの避難所から来たんだ?まさか、避難所じゃなくて野良で暮らしてたのか?」
ガイ「……まあ、そんなところだ」
避難民の老人「なるほどな……ここも最初からこんなんじゃなかったさ。昔は、もう少しマシだった」
空になった器を見つめる老人「……」
986 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:11:11.04 ID:3vQtQiryO
避難民の老人「世界めくれが起きた直後はな……街に残ってた食い物も、薬も、まだあった。使える建物だって多かった」
避難民の老人「十年も経ちゃ、何だって無くなる。食い物は食えば消えるし、薬は使えば無くなる。建物は壊れ、人は死ぬ」
ガイ「……」
避難民の老人「作れる物には限界があるってのに、減っていく物ばっかりだ……」
タタッ
避難民の子供「おじいちゃん……」
避難民の老人「ん?」
避難民の子供「これ、半分あげる」
小さく千切られたパン「」スッ
避難民の老人「……馬鹿。育ち盛りが年寄りに飯を寄越すんじゃねぇ」
避難民の子供「でも……おじいちゃん、昨日も他の人にごはんあげてた……」
避難民の老人「気のせいだろ。いいから食え食え。俺は腹いっぱいなんだ」シッシッ
避難民の子供「……うん」タタッ
ガイ「……聞きたいことがある」
避難民の老人「なんだ?」
ガイ「ここ一週間ほどで、見慣れない三人組が来なかったか?全員、女だ」
避難民の老人「女の三人組……?俺は知らねぇな……」
ガイ「……そうか」
避難民の青年「人を探してんのか?」ヌッ
ガイ「ああ。一週間ほど前にはぐれた」
避難民の青年「だったら、ここの連中に聞いてもしょうがねぇぞ。避難所同士で人の行き来はある。別の所にも当たった方がいい
ガイ「別の所……」
避難民の青年「ああ。人の出入りが多いところなら、何か知ってる奴がいるかもしれねぇ」
避難民の老人「……第七避難所なんかは、ここよりずっと人が集まってるな」
ガイ「第七避難所?」
避難民の老人「ああ。実際は見たことないが、派遣される勇者連合の奴らを見る分には、マトモな場所らしい」
ガイ「……」
避難民の老人「もっとも、そこに兄ちゃんの仲間がいるかは知らねぇけどな」
ガイ「十分だ。ありがとう」
⭐︎避難所の人達と話しました。
987 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:11:56.30 ID:3vQtQiryO
ザッ……ザッ……
フラッ……
壁にもたれるガイ「っ……」ズルッ……
ベルトーネ『あ〜あ。やっぱり全然大丈夫じゃないじゃん』
ガイ(……少し、疲れているだけだ)
フローディア『表面の傷は塞がっていても、身体はまだ完全に戻っていないのよ?目を覚まして早々、戦ってあれだけ走ったんだから……むしろ、その程度で済んでいるのが不思議なくらいだわ』
ベルトーネ『で、これからどうするの〜?』
ガイ(……まず、サーシャたちを探す。翡翠の賽も、今は彼女が持っているしな……)
フローディア『第七避難所へ向かうの?』
ガイ(候補の一つだな。人が集まっているなら、目撃情報も集まりやすいだろう)
ベルトーネ『でも、ここから出ても今の状態じゃ危険だよ〜……また氷刃の魔女みたいなのと出会したら、今度こそ死んじゃうって』
ガイ(……それでも、行くしかない)
フローディア『仲間と合流した後は?』
ガイ(聖女を探す)
フローディア『……仲間と合流できたら、次は聖女の捜索を優先するのね』
ガイ(ああ。俺たちがここへ来た目的は変わらない……世界めくれを止める。そのためには、まず聖女を見つける必要がある)
ベルトーネ『問題は、その聖女がどこにいるのか分からないことだけどね〜』
ガイ(……それも情報を集めるしかない)
フローディア『それから……氷刃の魔女。あれが特定の場所に留まらず、セイントレア中を彷徨っているというのは厄介ね。どこへ向かっても遭遇する可能性があるわ』
ベルトーネ『……あの魔女、なんだか気になるんだよね〜。上手く言えないんだけどさ』
ガイ(……気になる?)
ベルトーネ『うん……まあ、今はいいや〜』
ガイ(……?……いずれにせよ、次に遭遇しても戦うのは避けるべきだな。(今の俺じゃ、まともに戦えない)
フローディア『装備だけの問題じゃないわよ。あなたが万全の状態でも、強敵であることには変わりないわ』
ガイ(分かってる……しばらくは無茶を避けるさ)
ベルトーネ『本当に〜?』
ガイ(……できる限り)
ベルトーネ『信用できないな〜』
フローディア『同感ね』
⭐︎当面の方針を定めました。
988 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:15:26.45 ID:3vQtQiryO
勇者連合兵A「──で、聞いてみたが三人組は誰も見てねぇって……悪いな、力になれなくて」
ガイ「いや、いいんだ……」
ガヤ……ガヤ……
ガイ「……?」
見張りの勇者連合兵「マロニーが来たぞ!」
勇者連合兵A「マロニーが!?」
開かれる鉄扉「」ギギギギ……
スタスタ……
巨大な斧を担いだ白髪ゴスロリ少女「……」
血塗れの巨大斧「」ポタ……ポタ……
ガイ「……」
ベルトーネ『……すごい格好の子が来たね〜。しかもあの子、神に近い気配を感じるよ』
ガイ(何?)
勇者連合兵A「……あいつはマロニーだ。勇者連合の人間じゃないが、時々ああして各避難所を手伝ってくれてる」
白髪ゴスロリ少女「……」ポイッ
血で汚れた袋「」ドサッ……
勇者連合兵F「マロニーさん!その袋は!?」
白髪ゴスロリ少女→マロニー「回収できたのはこれだけ。街道にいた魔物は殺した。しばらくは通れる」
勇者連合兵E「補給隊の奴らは──」
マロニー「死んだけど」
勇者連合兵E「……え?」
マロニー「二人は頭がなくて、一人はまだ息があった。けど、助からなそうだったから置いてきた」
勇者連合兵E「……そう、か……」
マロニー「死体を回収したいなら場所は覚えてる」
勇者連合兵E「……後で聞く」
マロニー「分かった」
989 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:16:16.79 ID:3vQtQiryO
ガイ「……」
ベルトーネ『……ずいぶん淡々としてるね』
フローディア『……』
勇者連合兵A「……悪い奴じゃないんだ。ただ、なんつーか……俺たちとは色々と感覚が違うみたいでな」
ガイ「……見れば分かる」
勇者連合兵A「はは……まあ、そうだよな」
ガイを見るマロニー「……?」ジッ……
スタスタ……
ガイ「……何か用か?」
マロニー「知らない顔」
ガイ「今日来たばかりだ」
マロニー「そう」スッ
ガイの匂いを嗅ぐマロニー「」スンスン
勇者連合兵A「お、おいマロニー?いきなり何やってんだ?」
マロニー「……」スンスン
勇者連合兵A「聞いてねぇし……」
マロニー「……混ざった匂いがする……悪魔と……不死鳥?」
ガイ「……!」
ベルトーネ『うっそぉ……』
フローディア『……!』
勇者連合兵A「……悪魔?不死鳥?何の話だ?」
ガイ「……分かるのか?」
マロニー「なんとなく。一度死んだ?」
ガイ「……死んではいない。死にかけたことはいくらでもあるが」
マロニー「そう」
ガイ「……」
マロニー「……それだけ死に近づいて、まだ生きてるんだ。面白いね」
ガイ「……面白い、か」
マロニー「うん」
勇者連合兵A「……マロニー。こいつはついさっきまで死にかけてたんだ。あんまり変なことすんなよ」
マロニー「うん。今はやめておく。死なれたら困るから」
ガイ「……?」
マロニー「まだ役目が残ってるでしょ」
スタスタ……
マロニー「あなたがここに来たということは、この世界の運命はもうすぐ決まるということ。役目を忘れないでね、代行者さん」
スタスタ……
勇者連合兵A「代行者?また訳の分からないことを……」
ガイ「……」
⭐︎マロニーと出会いました。
990 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:17:33.91 ID:3vQtQiryO
紫髪の狐耳少女「──ちょっと、あなた!」
ガイ「?」
タタタッ……
駆け寄ってくる紫髪の狐耳少女「やっと見つけた……!さっきから探してたんですよ!」
ガイ「俺を?」
紫髪の狐耳少女「そうです!アレックスさんから聞きました!氷刃の魔女から逃げてきた怪我人がいるって!」
ガイ「……怪我ならもう──」
紫髪の狐耳少女「治ってないですよね!?歩き方がおかしいですし、顔色も悪いし、呼吸も浅いし……さっき吐いたそうですね?」
ガイ「ああ、だが放っておいて──」
紫髪の狐耳少女「まったく……!」ズイッ
ガイ「……?」
ガイの胸元に手を当てる紫髪の狐耳少女「じっとしててください」
淡い光「」ホワ……
ガイ「……治癒魔法か?」
紫髪の狐耳少女「診てるだけです。ここでは魔力を無駄遣いできませんから」
ガイ「……」
紫髪の狐耳少女「……何ですか、これ!?身体中に治ったばかりの損傷がある……骨も、内臓も……今も治っていってる!?……治り方も不思議ですが、これだけの傷……一体何をしたらこんなことになるんですか!?」
ガイ「一週間ほど前に高いところから落ちた」
紫髪の狐耳少女「……高いところって、どれくらいです?」
ガイ「空からだ」
紫髪の狐耳少女「……なんで生きてるんですか?」
ガイ「俺が聞きたいくらいだ」
フローディア『ふふっ……私の愛よ』ドヤァ
ベルトーネ『うわぁ……』
紫髪の狐耳少女「しかも、この状態で氷刃の魔女と出会って、生き延びたなんて……信じられない……!」
◆
991 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:18:02.39 ID:3vQtQiryO
ーー第四避難所 簡易診療所
ガイの身体を診察するレム「……」ペタペタ
ガイ「そういえば、名前を聞いていなかったな。俺はガイと言う」
紫髪の狐耳少女→レム「レムです。レム・イナリソウメン」
ガイ「医者なのか?」
レム「まだ見習いです。ここではそんなこと言ってられないので、診られるものは診てますけど……オノゴロで、カグヤ先生に医学を教わっていました」
ガイ「カグヤさんから……?」
レム「知ってるんですか?」
ガイ「ああ。以前、世話になったことがある」
レム「本当ですか!?」ピコッ
ガイ「……ああ」
レム「まさか、こんなところで先生を知ってる人に会うなんて……薬の知識も、治療の仕方も……全部、先生から教わったんです」
ガイ「……なるほどな」
レム「……まあ、新しい薬ができる度に『ちょうどいいから飲んでみてや〜』って実験台にされてましたけど」
ガイ(あの人がそんなことを?意外な一面だな……)
レム「それにしても……やっぱり変ですね」
ガイ「何がだ?」
レム「この治り方です。治癒魔法とは違う……傷を治しているというより、壊れた身体そのものを元に戻してるような……」
ガイ「……話すと長くなる。とにかく、俺のケガは放っておいて問題ない。他の奴らを治療してやってくれ」
レム「……医者の前で患者がそれを決めないでください。でも……確かに、このままでも治っていくみたいですね」
淡い光を消すレム「……」スッ
レム「分かりました。治癒魔法は使いません。その代わり、今日はちゃんと休んでくださいね」
ガイ「ああ、わかった」
◆
992 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:26:47.83 ID:3vQtQiryO
ー 翌日
ガイの胸元に手を当てるレム「……」スッ
淡い光「」ホワ……
ガイ「どうだ?」
レム「昨日よりずっと良くなってます。骨も内臓もほとんど元通り……やっぱり、とんでもない治り方ですね……」
ガイ「なら、もう動いても問題ないか?」
レム「……『動く』の内容によります」
ガイ「仲間を探したい」
レム「避難所の外に出るつもりですか?」
ガイ「ああ」
レム「……」
狐耳「」ピクッ……
ガイ「駄目か?」
レム「本当なら止めたいです」
ガイ「……」
レム「でも、身体だけなら普通に歩くくらいは問題ありません。昨日みたいに戦ったり、全力で走ったりしなければですけど」
ガイ「分かった」
レム「……今、適当に返事しませんでした?」
ガイ「していない」
レム「怪しい……とにかく、無茶はしないでください。次に身体を壊しても、また同じように治る保証なんてないんですから」
ガイ「ああ。覚えておく」
レム「……なら、いいです」
◆
フローディア『第七避難所に人が集まっているのよね』
ベルトーネ『サーシャちゃんたちの手掛かりを探すなら、やっぱりそこかな〜?』
ガイ(ただ、今のままでは準備不足だ……武器もまともに使えないし、第七避難所までの道も分からない。出る前に、できる限りの準備はしておきたい)
フローディア『仲間のことだけじゃなく、聖女についても何か情報を集めたいわね』
ガイ(……ああ)
周囲を見渡すガイ「……」
慌ただしく行き交う避難民たち「」ザワザワ……
出発の準備をする勇者連合兵たち「」ガチャガチャ……
負傷者を診て回る治療師たち「」パタパタ……
ガイ(……まず、何から手をつけるか……)
◆現在はセイントレアです。(2日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
何をする?
安価下1〜3
993 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:29:31.24 ID:p3/CBPYWO
マロニーに同行してもらえないか聞いてみる
994 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:29:59.22 ID:fVH8DxF8O
ガイ 短剣のかわりになる新しい武器を探してみる
995 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:34:17.57 ID:Ed0pO9E3O
第7避難所までの道のりを聞いて、時間止めて進めば平和に辿り着ける
996 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/16(日) 23:38:08.92 ID:077KqiHRO
安価が揃ったので本日は終わりたいと思います。次回は次スレに移動したいと思います。
残りは埋めてください。
それでは、また。
997 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:40:54.15 ID:Ed0pO9E3O
乙
早く展開動かしたいわね
998 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:57:09.73 ID:3TTdnpqEo
前作主人公ズに出逢わなければガイ単体の強さでもまあまあ出歩けるはず
999 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 00:19:02.99 ID:GgDUhG0Wo
おつ埋め
先を急ぎたくもあるが此処の人達を置いて行くのもなぁという
他の所への移送作戦とか出来ればいいのだが…
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