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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III

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623 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/27(土) 22:39:26.18 ID:kuECRYVvO
ーー小さな丘

風「」ヒュオオオ──

たくさんの墓「」

王家の墓「」

新しい二つの墓「」

二つの墓の前で祈るレイセオン「……」

エリザベート「……」

スタスタ……

ガイ「……墓参りか」

レイセオン「……ガイ様……」

エリザベート「ええ。ミーティア様とセイラ様に、きちんとお礼を言いたかったのですわ」

ガイ「……俺も、そのつもりで来た」

レイセオン「……テル様の検診は、もう終わったのですか?」

ガイ「途中で抜けてきた」

レイセオン「……それは、後で怒られますね」

ガイ「明らかに検診とは別目的で身体を触られていたからな……」

レイセオン「ふふ……」

風「」ヒュオオオ……

レイセオン「……すみません。笑ってよい場面ではありませんでしたね」

ガイ「いや……笑えるなら、それでいい。二人もきっと、そう言う筈だ……ミーティアさんとセイラは、ここに?」

レイセオン「はい。ジェミニ様の意向で、ラティア・ヘイヴンを守った者たちの墓と同じ場所に……」

エリザベート「王家の墓の近くに葬られるほどの働きだった、と皆様が仰っていましたわ」

ガイ「……当然だ」

レイセオン「ミーティア様は、後衛全員を守ってくださいました。私が術式を切るまで、あの腕を止め続けて……」

レイセオン「私は……間に合わなかった」

ガイ「レイセオン」
624 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/27(土) 22:39:57.69 ID:kuECRYVvO
レイセオン「分かっています。他の方にも、そうではないと言っていただきましたが……それでも……私は、そう思ってしまうのです」

ガイ「……」

エリザベート「レイセオン様。私は、ミーティア様の最期を直接見たわけではありませんが……とても、立派だったと聞いております」

レイセオン「……」

エリザベート「あの方は、自分の役目を果たしたから、あそこに立っていたのです」

レイセオン「役目……」

エリザベート「ええ。だから、あなたがご自分を責めることは、ミーティア様の選択まで否定してしまうことになると思いますわ」

レイセオン「……」

ガイ「……俺も、そう思う。俺たちは、セイラに守られた」

レイセオン「……はい」

ガイ「だから、忘れない」

新しい墓「」……

ガイ「……ミーティアさん、セイラ。二人がいなければ、俺たちは勝てなかった」

エリザベート「……」

ガイ「終焉の魔王は倒した。世界樹の光の残滓も手に入れた……だが、それで終わりじゃない。世界めくれが、まだ残っている。二人が守ったものを、無駄にはしない」

エリザベート「ガイ様……」

ガイ「……そう言いに来た」

エリザベート「私は……少し、羨ましく思いました」

ガイ「羨ましい?」

エリザベート「ええ。ミーティア様も、セイラ様も、ここに眠る方々も……誰かに覚えていてもらえる」

エリザベート「私の国にも、きっと多くの墓があったのでしょう。でも、私はそこへ戻れていない。誰がどこで眠っているのかも、誰に祈ればよいのかも、何も分かりません」

ガイ「……」

エリザベート「だから、せめてここでは祈りたかったのですわ。誰かが守った場所で、誰かが祈れるなら……それは、とても大事なことだと思いました」

レイセオン「……エリザベート様」

エリザベート「なんですの?」

レイセオン「あなたは、本当に強い方ですね」

エリザベート「当然ですわ!私は草を食べて生き延びた女ですもの!」

風「」ヒュオオオ──

ベルトーネ『……二人とも。長い間、お疲れ様』

⭐︎セイラとミーティアのお墓参りをしました。
625 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/27(土) 22:40:27.56 ID:kuECRYVvO
ーー廃都

ヒナ「」ガツガツムシャムシャ

ごはん屋妖精「よく食べるね〜、おかわりいる〜?」

ヒナ「ごくん……ください!」スッ

テイル「ヒナ、何をイラついてるのよ?」

ヒナ「……あの不死鳥、決闘をするなら私に挑んでくれればいいのに、ガイさんを指名するから……!」

テイル「ああ、戦いたかったのね……フローディアと……」

ヒナ「……なんだかモヤモヤします!テイルちゃん、こうなったら一戦私と交えてください!」

テイル「ええ!?冗談でしょ!?」

ヒナ「夜の方でもいいですよ?」

テイル「何言ってるのよ!!!///」

バサッ……バサッ……

ごはん屋妖精「あれ〜?この羽音……たまに来るハーピィさんかな?」

ヒナ「……いえ、この気配は……」

ヒュンッ

スタッ

テイル「えっ……?天使?」

キキ「──探しましたよ〜、お姉ちゃん……こんな所にいるとは思いませんでしたが〜」

ヒナ「キキ!?」

テイル「ヒナ、あなた妹いたの!?」

◆

テイル「なるほどね〜……ヒナ、あなた愛されてるじゃない!」

ヒナ「それはたしかに嬉しいですけど……でも、あのまま行けば将来は安泰だったのに、私を追いかけて堕天するなんて……」

キキ「私にとって、お姉ちゃんのいない天界なんて価値の無い場所ですよ〜。というか、テイルさんはお姉ちゃんとどういった関係の人なのでしょうか〜?」ズイッ

テイル「な、なんか圧を感じるわね……ヒナとは十年組んできた最高の相棒よ。もはや日常の風景にいないと落ち着かないくらい」

キキ「……そうなんですか、お姉ちゃん?」

ヒナ「そりゃあもう、身体の隅から隅まで知り尽くした仲──」

テイル「ヒナ!!!///」

キキ「へえ〜……十年組んで、身体の隅から隅まで……」

テイル「キキも変な解釈しない!」

ヒナ「ふふっ、テイルちゃんは面白いですね」

テイル「誰のせいよ!」

キキ「なるほど〜。お姉ちゃんが地上で楽しくやっていた理由が少し分かりました〜……少し妬けますね〜」

テイル「えっ」
626 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/27(土) 22:40:56.05 ID:kuECRYVvO
キキ「私が知らない十年を、テイルさんはずっと隣で見てきたんですよね〜。お姉ちゃんが戦って、怪我して、また戦いに行くところを」

テイル「……まあ、そうね」

ヒナ「大体はテイルちゃんも一緒に面倒なことをしていましたけどね」

テイル「巻き込まれてたのよ!」

キキ「ふふ〜……安心しました〜」

テイル「そう?」

キキ「はい〜。お姉ちゃんを一人で放っておいたら、絶対にどこかで大惨事になっていましたから〜」

ヒナ「失礼ですね」

キキ「事実です〜」

テイル「そこは私も否定できないわ」

ヒナ「テイルちゃん?」

キキ「テイルさん」

テイル「何?」

キキ「これからも、お姉ちゃんをよろしくお願いします〜」

テイル「……まあ、任せておいて。もう十年付き合ってるし、今さら放り出すのも後味悪いから」

ヒナ「素直じゃありませんね〜」

テイル「あなたに言われたくない!」

キキ「では、私は妹として確認しなければなりませんね〜」

テイル「確認?」

キキ「テイルさんが、本当にお姉ちゃんの隣に立てる人なのかどうか〜」

テイル「……えっ」

ヒナ「なるほど。では三人で手合わせですね!」

テイル「なんでそうなるのよ!?」

ヒナ「大丈夫です、テイルちゃん。キキはこう見えて、かなり強いですよ」

テイル「それ全然大丈夫じゃない情報なんだけど!?」

キキ「眠りながらでも戦えるように鍛えました〜」

テイル「何その方向性の努力!?」

◆キキがラティア・ヘイヴンに来ました。
627 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/27(土) 22:41:23.47 ID:kuECRYVvO
ーー古城

ビビアン「……やはり、どうしても駄目でしょうか?」

ジェミニ「うむ。儂はこの地に身を埋めると決めたのじゃ。申し出は有難いが、地上には降りんぞ」

ヴァリエール「地上には面白いことが沢山あるよ〜?それに、ジェミニさんが本物って分かったら、みんな腰抜かすと思うけどな……」

リルル「そうそう!そうして降りてくれれば、ジェミニさんと関わりがあるということで私は更に大富豪に近づけるかもだし!」
ニジ丸「」ブーン!

ジェミニ「と、言われてものう……」

ガイ「……取り込み中だったか?」スタスタ……

ジェミニ「おお、ガイ殿。ちょうどよい所に来たのう」

ガイ「?」

ヴァリエール「ガイも説得してよ〜。ジェミニさんが地上に降りたら絶対楽しいって!」

リルル「歴史的価値!知名度!講演料!書籍化!大富豪への道!」

ジェミニ「リルルよ、本音が漏れすぎじゃ」

リルル「しまった!」ガーン!
ニジ丸「」ブーン

ガイ「ジェミニさんは、地上に降りないんですか?」

ジェミニ「うむ」

ガイ「理由を聞いても?」

ジェミニ「簡単なことじゃ。この島には、まだ儂の役目が残っておる」

ビビアン「役目……」

ジェミニ「ラティア・ヘイヴンは守られた。ミーティアも、セイラも、この地を守って逝った。ロムリン王も、王家の者たちもこの地に眠っておる。その墓を見守る者が、一人くらい残ってもよかろう」

ビビアン「……でも」

ジェミニ「ビビアン。お主は地上へ帰れ」

ビビアン「……!」

ジェミニ「儂の弟子として、世界を見てこい。地上の風、街、人、魔法……この浮島の中だけでは知れぬものを己の目で見るのじゃ」

ビビアン「……師匠」

ジェミニ「そして、いつか戻ってきて儂に話してくれ。地上はこうだった、空の下にはこんな風が吹いていた、と」

ヴァリエール「……それ、ずるい言い方だね〜」

ジェミニ「年寄りはずるいものじゃ」

リルル「じゃあ、ジェミニさんはここで待ってるってこと?」

ジェミニ「そうじゃな。待つのは得意じゃからの」

ベルトーネ『雷霆の魔王の封印が解けかけたときに寝坊するくらいだもんね〜』

ジェミニ「……なぜか、ベルトーネに馬鹿にされたような気がするのう……」

ベルトーネ『えぇ……もしかして聞こえてるのかな、私の声……』

ガイ「フッ……どうだろうな……」

ビビアン「……師匠、私が地上に降りても……弟子でいていいですか?」

ジェミニ「当然じゃ。儂もまだまだお主には教えたいことがある。いつでも、ここで待っているぞ」

ビビアン「……はい!」

⭐︎ジェミニはラティア・ヘイヴンに残ることを選びました。
628 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/27(土) 22:41:54.42 ID:kuECRYVvO
ーークロシュヴァリエ号

アトニス「……」ジーッ

ガイ「……どうした、アトニス?」

アトニス「何、気にするな。ボクは全然、これっぽっちも、お前が悪魔と契約するような愚か者だとは思っていなかったから、心底呆れている、という訳ではない。気にせず過ごせ」ジーッ

ガイ「……それは呆れているという意味だな」

アトニス「そう聞こえたなら、お前の良心がそう言っているんじゃないか?」

アインズ「あの悪魔のお陰でガイが代償の刃で払ったものは帰ってきた……私も記憶が戻ったとはいえ、悪魔との契約というのは本当に安全なのか?」

レイセオン「大魔女帝国の文献でも幾つか、例があります!契約文の解釈次第で契約者の魂や肉体を持っていかれた例もありますし、そもそも悪魔側が契約内容を都合よく運用する事例も……」

ベルトーネ『みんな好き勝手言ってるな〜……別に、ガイくんから何かを奪ったりとかはしてないし、むしろ感謝されるべきだと思うんだけど〜?』

ガイ「……本人は、何か奪ったつもりはないと言っている」

アインズ「本人?」

レイセオン「今、聞こえているのですか?」

ガイ「ああ。俺にだけだが」

アトニス「ますます最悪じゃないか。契約者の内側に居座って、本人にしか聞こえない声で話しかける悪魔。客観的に聞いてどう思う?」

ガイ「……信用しづらい」
ベルトーネ『ガイくんまでひど〜い』

アインズ「ガイ。契約内容をもう一度確認したい」

ガイ「ああ……契約の対価は、俺の身をベルトーネの影の宿り木とすること。ベルトーネの力を借りる代わりに、俺の中に宿る。少なくとも、俺の認識ではそうだ」

レイセオン「影の宿り木……かなり危険な響きですね……」

ベルトーネ『うわ〜、疑り深〜い。別にガイくんの身体を乗っ取る気はないよ〜。今のところは』

ガイ「……乗っ取る気はないそうだ」

アトニス「今、何か省いただろ」

ガイ「……」

アインズ「……ガイ。無理にその悪魔を庇う必要はない」

ガイ「庇っているつもりはない」

アインズ「ならいい。だが、少しでも異変があればすぐに言え」

ガイ「ああ……」

ベルトーネ『わ〜、監視体制ばっちり〜。契約者のプライバシーはどこへ〜?』

ガイ(諦めろ)

◆現在はラティア・ヘイヴンです。(18日目)

【目標】
・フローディアと決着をつける

◆コンマ下1
偶数 決闘当日
奇数 決闘は明日

何をする?
安価下1~3

⭐︎協力者

・クロシュヴァリエ号
アインズ、イーリン、テル、アトニス、レイセオン、エリザベート

・ラティア・ヘイヴン
ジェミニ、ゼーレシルト、ポーラー、ゴライアス、ヒナ、テイル、ヴァリエール、ビビアン、リルル
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/27(土) 22:45:51.92 ID:TBURBLRvO
イーリン、神化制御の方法をホーリーに尋ねる
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/27(土) 22:46:00.92 ID:f0lcM8Sjo
フローディアも救う方法がないか思案
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/27(土) 23:22:24.07 ID:my3LcL2G0
ガイ、堕天使姉妹&テイルとウォーミングアップがてらに模擬戦
632 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 00:11:14.87 ID:ygq6m+GsO
ーー古城 中庭

瞑想するイーリン「……」

イーリン(……師匠は既に、神のごとき存在になってしまった。優しく、正しく、穏やかで……けれど、どこか遠い存在に……)

イーリン(……でも、私は……)

◇

ー 十年前
ーー魔族国

聖女『イーリンさん、世界樹の果実風ゼリーがクロシュさんから届きましたよ。一緒にどうでしょうか?』

幼女アモ『一緒に食べよ?』

少女イーリン『……いらない』プイッ

聖女『あら……甘いものはお嫌いでしたか?』

少女イーリン『嫌いじゃない。ただ、馴れ合うつもりがないだけ』

幼女アモ『ええ……?おいしいよ?』

少女イーリン『うるさい。子供みたいにはしゃいで……』

幼女アモ『アモ、子供だもん』

少女イーリン『私は違うの。構わないで』

聖女『イーリンさん』

少女イーリン『名前で呼ぶな』ギロッ

聖女『……』

少女イーリン『どうせ、あの人みたいに……そのうち捨てるんでしょ』

幼女アモ『……あの人?』

少女イーリン『関係ない。あんたたちには関係ない。優しい顔して近づいて、勝手に拾って、勝手に期待して……最後は勝手にいなくなる。そういう奴の話』
633 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 00:11:44.90 ID:ygq6m+GsO
聖女『イーリンさん──』

少女イーリン『名前を呼ぶなって、言ってるでしょ!』ブンッ

聖女の真横を通り抜ける拳「」ビュンッ!!!
聖女の頬「」ピッ

幼女アモ『わっ……!お、おねーちゃん、大丈夫!?……イーリンさん、おねーちゃんにあやまって!』

少女イーリン『……謝らない』

幼女アモ『なんで!?』

少女イーリン『当ててない』

幼女アモ『でも、血が出てる!』

少女イーリン『かすっただけ。避けなかったそいつが悪い』

幼女アモ『悪くないもん!』

聖女『アモさん、大丈夫ですよ』スッ

幼女アモ『でも……!』

聖女『本当に大丈夫です。ありがとうございます』

少女イーリン『……馬鹿じゃないの』

聖女『そうかもしれませんね』

少女イーリン『は?』

聖女『当てようと思えば、今の拳を私に当てられた筈です。でも、あなたはわざと外しました。私を傷つけたかったのではなく、近づくなと言いたかったのでしょう?』

少女イーリン『……知ったようなこと言わないで』

聖女『はい。知りません。ですから、少しずつ知りたいのです。あなたが何を嫌って、何に怒って、何を怖がっているのか』

少女イーリン『怖がってなんかない』

聖女『では、怒っているのですね』

少女イーリン『……うるさい』

聖女『怒っていても構いません。食べたくないなら、食べなくても構いません……ですが、イーリンさんの分は取っておきます』ニコリ

少女イーリン『……意味わかんない』

聖女『ふふっ……』

◇

イーリン(どうして、あのときのことを思い出したんだろ……)

イーリン(……聖女さんは、私を怖がらなかった)

イーリン(アモも怒って、泣きそうになりながら、それでも私に向き合ってくれた……神のように正しく導いたわけじゃない。ただ、そこにいてくれた)

イーリン(……私は、あの温かさを無くしたくない。救うために心を消すのではなく、怒りも、怖さも、後悔も、全部抱えたまま……それでも手を伸ばす──)

イーリン「……」スー……ハー……

イーリンの背後に集まる光の粒子「」バヂッ……

イーリン「私は……意思を手放した存在になんか、ならない……!私は、私の意思で……救いたいものを救ってみせる!」
一瞬だけ背後に浮かぶ光輪「」バヂッ……バヂヂッ!

イーリン「……っ!」
消えていく光輪「」シュウウウ……

イーリン「はぁ……はぁ……!……成功、とは言えないか……維持は一瞬。身体への負荷も大きい。実戦で使えば、隙になる」

自分の手を見るイーリン「でも……」スッ

イーリン「……見えた。師匠のようになるんじゃなくて……私のままでいられる道が……」

◆イーリンが神化の修練を始めました。
634 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 00:12:12.25 ID:ygq6m+GsO
本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。

それでは、また。
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 00:52:00.93 ID:ATVVu203o
おつ
ベルちゃんがスタンドみたいになってる
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 11:34:11.99 ID:diajLez8o
フローディアは殺さないであげたいが
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 14:18:21.85 ID:EESXwTIC0
乙
ガイとクロシュがしっかり会話したのは以外と初めてかも
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 16:05:39.00 ID:NNgSHhn2O
フローディアとは1対1で勝負するのか。てっきりメンバーですると思ってたよ。
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 16:10:22.23 ID:NNgSHhn2O
>>638すいませんちょっとコメントの訂正します
フローディアとは1対1で勝負するのか。てっきりフローディア対ガイ達メンバーで戦うと思ってた。
640 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 17:45:47.24 ID:gu/NH9c6O
>>635
契約によってこの世界で存在する形が変わったようです。以前の悪魔族の姿を借りた状態にもなれますが、ガイの中で引きこもっている方が楽なようです。

>>636
>>630の安価により、ガイのフローディアに対する方針が定まりつつありますが、最終的にはコンマ次第になるのでなんとも言えません。

>>637
前のスレ等でちょくちょく夢の中で話したりはしています。会うのは久しぶりですね。

>>639
フローディアと交流してなければそうしようかと思っていたのですが、ちょくちょく安価で交流していたので決闘という形にさせていただきました。
641 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 17:46:36.86 ID:gu/NH9c6O
ーー廃都

スタスタ……

ガイ「……決闘とは言ったものの、奴はどこで仕掛けてくる気だ?」

ベルトーネ『そういうのって普通は決めておくもんじゃないの〜?』

ガイ「フローディアに普通という尺度があると思うか?」

ベルトーネ『……ないかも〜』

ガイ「……いつ来てもいいように警戒を──」

ドガァン!ドガァン!ドガァン!

ガイ「誰か戦っている……?騒がしくはないから、襲撃とかではなさそうだが……」

ベルトーネ『どうせヒナが誰かと暴れてるんでしょ〜?暇だし見に行こう〜』

◆

テイル「なんで私まで巻き込まれてるのよ!?」

ヒナ「見ない間に、更に腕を上げましたね、キキ!!!」
光の剣「」ヴォンッ

キキ「そういうお姉ちゃんも、相変わらず強いままでよかったです〜」
風「」ビュオオオッ!

ベルトーネ『うげ……あのヒナと戦ってる娘も堕天使じゃん……見なかったことにして引き返──』

ヒナ「む?ガイさん、それと中にいるベル!」

◆
642 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 17:47:15.08 ID:gu/NH9c6O
キキ「お久しぶりですね〜」

ガイ「……キキ。ラティア・ヘイヴンまで来ていたのか」

キキ「はい。ガイさんに背中を押していただいたおかげで、お姉ちゃんを見つけられました〜」

ガイ「フッ……よかったな」

キキ「ガイさんは見ない間に悪魔さんと契約したんですね〜。面白いことになっています〜」

ガイ「色々あってな」

テイル「色々で済む話なの、それ?」

ガイ「それより、今のは模擬戦か?」

ヒナ「はい!久しぶりにキキと再会したので、まずは手合わせをと思いまして!」

テイル「まずは、じゃないでしょ!?普通は再会を喜ぶとか、近況を話すとか、そういうのが先じゃない!?」

キキ「お姉ちゃんらしくて安心しました〜」

テイル「あなたもそれでいいの!?」

キキ「はい。お姉ちゃんが元気なら、それで〜」

ヒナ「ふふっ、良い妹です」ナデナデ
キキ「えへへ〜」

テイル「この姉妹、基準がおかしい……」

ヒナ「ダメージを受けて喜ぶテイルちゃんには言われたくありません!」

テイル「うぐっ……そ、それはそれよ!今その話は関係ないでしょ!」

ガイ(深く突っ込まない方がいいんだろうな……)
ベルトーネ『スルー安定だね〜』

ヒナ「しかし、ガイさんが来たなら丁度いいですね」

ガイ「何がだ」

ヒナ「決闘前の調整です」

キキ「決闘?」

テイル「ああ、キキはまだ知らないか。ガイはこれから、フローディアと一対一で戦うことになってるのよ」

キキ「フローディア……テラヌス・ウルスで暴れていた方ですね〜」

ヒナ「ええ。私としては是非とも戦いたかった相手ですが、今回はガイさんの戦いです」

ガイ「……」

ヒナ「ですので、せめて決闘前の相手くらいは私たちが務めましょう!」

ガイ「……模擬戦をするということか?」

ヒナ「はい!」

ガイ「……こちらとしても、決闘前に身体を動かしておきたい。相手をしてくれるなら助かる」
ベルトーネ『ちょっとガイくん。ヒナの模擬戦ってほぼ実戦みたいな──』

テイル「それなら、私は観戦に──」ソソクサー

ヒナ「テイルちゃんは私の相棒なので、当然付き合ってもらいます」ガシッ

テイル「なんでよ!?」

キキ「では、三対一ですか〜?」

ヒナ「いえ、ガイさんの中にはベルがいます。実質、三対二です」

ベルトーネ『ああ、もう避けられない流れか〜……うまい具合に手抜いてよ〜?』

ガイ「手を抜ける相手には見えない。諦めろ、ベルトーネ」

◆コンマ下1
01-20敗北
21-70拮抗
71-00勝利
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 18:40:27.41 ID:diajLez8o
あ
644 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 21:39:43.98 ID:YJ1tQJa9O
ビュオオオッ!
パヒュンッパヒュンッ
シュンッ ゴウッ!

テイル「はぁ……はぁ……ちょ、ちょっと……待って……!」ゼェ……

光の剣を構えるヒナ「む……?」

風を纏うキキ「おや、どうしました〜?」

短剣を下げるガイ「……」スッ……

テイル「これ、模擬戦だってこと忘れてないでしょうね……!?」

キキ「あ」
ヒナ「あ」

テイル「やっぱり忘れてたのね……」

ヒナ「い、いえ!忘れていた訳ではありませんよ!あくまで実戦に近い緊張感を保つための訓練です!」アタフタ

テイル「今の間で全部バレてるわよ」

ヒナ「ご、ごほん!……ガイさんはやはり強いです。こちらは三人がかりでしたが、簡単には崩せませんでした」

キキ「お姉ちゃん、話を逸らしましたね〜」

ヒナ「逸らしていません。戦闘分析です」

キキ「まあ、実際、悪魔さんの力で動きが少し重くなるのが厄介でしたね〜。突撃も、何度かタイミングをずらされてしまいました〜」

ガイ(権能は一日に一回までじゃなかったのか?)

ベルトーネ『全力で振るうならね〜。世界に影響が少ないように、さっきみたいに補助的に使う分には大丈夫なの〜。まあ、気休め程度なんだけどね〜』

ガイ(……なるほどな)

テイル「……とにかく、ここまでにしましょう」

ヒナ「まだ動けますよ?」

テイル「あなたたちは動けるでしょうけど、私は疲れたの!それに、そろそろフローディアが来てもおかしくないでしょ?」

ガイ「……」

テイル「決闘前に、ここで余計に消耗するのはまずいわ。身体を動かす目的なら十分すぎるくらい果たしたでしょ」

ヒナ「む……それもそうですね。フローディアとの戦いの前に、ガイさんを削りすぎるのは本意ではありません」

キキ「私も賛成です〜。お姉ちゃんとの手合わせはまた後でできますし〜」

ヒナ「はい。次はもう少し長くやりましょう」

テイル「やらないわよ!?」

キキ「テイルさんも一緒にお願いします〜」

テイル「だから何で当然みたいに混ぜるのよ!」

ガイ「……助かった。三人とも、相手をしてくれて感謝する」

ヒナ「いえ。私も良い運動になりました!」

キキ「ガイさんが無事に勝てるよう、応援しています〜」

⭐︎堕天使姉妹とテイルとの模擬戦で引き分けました。
645 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 21:40:10.35 ID:YJ1tQJa9O
ーークロシュヴァリエ号 甲板

風「」サァァァ……

甲板に立つガイ「……」
翡翠の賽「」キラ……

ベルトーネ『さっきからずっとその賽を眺めてるけど、何か考え事?』

ガイ「……ああ」

ベルトーネ『不死鳥さんのこと〜?』

ガイ「 どうやって止めるかを考えていた」

ベルトーネ『止める?殺すんじゃなくて?』

ガイ「ああ」

ベルトーネ『ふーん……詳しい事情は知らないけど、あの不死鳥さん、かなりガイくんに執着してるよね〜』

ガイ「……」

ベルトーネ『終焉の魔王を倒した直後も、世界樹の光を奪うって言いながら、結局は一対一の決闘に持ち込んだ。消耗したあなたから奪うのは面白くない、なんて言ってたけど〜』

ガイ「……以前、フローディアと話したことがある」

ベルトーネ『聞かせてくれるの?』

ガイ「お前の考えを聞きたい」

ベルトーネ『はいは〜い。相談は聞いてあげるよ〜』

ガイ「あいつは、死の存在しない世界を作ろうとしている。死があるから失う、死があるから残される……だから死をなくせば、喪失はなくなると……そう考えているようだ」

ベルトーネ『不老不死ね〜……ありきたりでつまらない願いだ……』

ガイ「だが、あいつ自身は死を望んでいる」

ベルトーネ『……ん?』

ガイ「自分を殺せる相手を探している。正確には……俺に殺されたいと思っているようだ」

ベルトーネ『ええ……何それ……世界から死を消したい人が、自分だけは死にたがってるなんて……かなり歪んでるね〜』

ガイ「あいつは俺にこうも言った。誰も死なない世界を作る必要はない。俺とあいつだけが死ななければいい、と」

ベルトーネ『……話を聞いた感じ、あの不死鳥さんはただの寂しがり屋なだけだね〜』

ガイ「……お前も、そう思うか」

ベルトーネ『うん。不死鳥なんだから、命に限りがある生き物とはずっと一緒に居られないのが当たり前なのに、そのことに折り合いをつけられないから苦しんでる……超越した側の存在なのに、視点が人に近いから苦労してるんだね〜……ある意味優しいのかも〜?』

ガイ「どうだか……」

ベルトーネ『でも、優しいからって無害とは限らないんだけどね〜。寂しさで世界を巻き込むなら、十分すぎるくらい迷惑だし〜』

ガイ「ああ。だから止める……以前、時間の檻でフローディアを閉じ込めたことがある。そのときは、再生が追いつかずにフローディアは死にかけた。俺も時間魔法の制御が今よりも荒くてな……殺しきることはできなかった」

ベルトーネ『なるほど……それなら、私の権能との相性が良さそうだね〜』

ガイ「ああ……再生を遅らせて、フローディアを追い詰める……だが、殺しはしない」

ベルトーネ『殺せるところまで行って、殺さない。死にたがってる相手には一番残酷な止め方だね〜……それで、そこから先は?』

ガイ「……俺の目には、あいつは迷っているように見えた。説得でもしてみるさ」

ベルトーネ『もし、ダメだったら?』

ガイ「……あいつの望みを叶えることになるだろう」

ベルトーネ『そっか〜……ま、どちらに転んでも力は貸すから頑張ってね、代行者さん』

ガイ「フッ……ずいぶん気の抜けた悪魔だな……」

⭐︎ フローディアを止めるための方針を決めました。
646 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 21:42:16.90 ID:YJ1tQJa9O
ー 夜
ーー小さな丘

アインズ「……始まるか」

テル「ほんとに、見てるだけでいいの……?」

イーリン「……ガイ様が決めたことです。私たちが割り込めば、戦いの意味を壊してしまいます」

アトニス「それに、ここで全員でかかれば、フローディアは決闘を放棄して周囲を巻き込む可能性がある。馬鹿馬鹿しいが、今は一対一の形式を守った方が安全だ」

レイセオン「周辺への被害を抑えるため、結界を構築済みです!更に、もしもに供えて向こう側への直通の転移魔法陣も準備ができています!」

ジェミニ「……本来であれば、墓前で戦うことを良しとはせぬ。じゃが、この戦いは、この地に眠る者たちが守ったものを未来へ繋ぐためのものじゃ。墓守として、儂は見届けよう」

ビビアン「……師匠……」

ヴァリエール「……ベルちゃんが一緒だから、きっと大丈夫だよ」

リルル「うん……ニジ丸、丘の外周を見てて!何かあったらすぐ知らせるんだよ!」
ニジ丸「」ブーン!

リルル「がんばって、ガイ!」

ポーラー「戦闘範囲外にて観測を継続シマス。緊急時は救助行動に移行」

ヒナ「……本当は私も戦いたいのですが」

テイル「駄目よ。今回はガイの戦いでしょ」

キキ「お姉ちゃん、我慢です〜」

ヒナ「分かっています。ですが、ガイさんが殺されそうになったら介入しますよ」

アインズ「それは全員同じだ」

エリザベート「……」

テル「エリザベートちゃん……」

エリザベート「大丈夫です、テル様。私は見届けます。あの方が勝つにせよ、負けるにせよ……どのような結果になろうとも、受け入れます」

◆
647 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 21:42:59.11 ID:YJ1tQJa9O
新しい二つの墓「」
供えられた綿毛「」フワッ……

風「」ビュオオオッ……

ベルトーネ『……来るよ、ガイくん』
ガイ「……ああ」スクッ……

カッ──

不滅の炎「」ゴオオオオオッ!!!

フローディア「──十分に癒えたみたいね。律儀に約束を守ってくれるとは思ってなかったけれど」スタッ……

ガイ「……お前はいい意味でも悪い意味でも、義理堅い。決闘で決着をつけると決めたら、不意打ちをするような真似はしないと思った」

フローディア「あら、そこまで信頼してくれてたのね?嬉しくなるわ」

ガイ「信用ではない。性格の話だ」

フローディア「ふふっ、それでもいいわ……それより、私をこの場所に呼ぶなんて、中々いい趣味をしているじゃない。私を殺してくれるということでしょう?ここに眠る者達のように……」

墓を撫でるフローディア「」ナデナデ……

ガイ「……」スッ
魔導拳銃「」スチャッ……
短剣「」スラッ……

フローディア「そう焦らないで……私は逃げないから──」スッ

不滅の炎「」ゴオオオオオオッ!!!

フローディア「……さあ、存分に……愛し合い(ころしあい)ましょう?♡」

ーー戦闘開始 フローディアーー

◆コンマ下1【現在は拮抗しています】

【判定】
01-02痛恨
03-05劣勢
06-98優勢
99-00勝利

【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『怠惰の権能』使用時、現在の劣勢または痛恨を拮抗状態に戻し+30(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 21:45:32.79 ID:vNeAMsflO
た
649 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 22:47:05.52 ID:09mKZNwjO
◆79【優勢】

フローディア「まずは避けてみなさい!」
炎弾「」ドドドドドッ!!!

ガイ「……っ!」シュンッ

ドガァン!ドガァン!ドガァン!

抉れる地面「」ジュウウウッ……

ベルトーネ『うわっ……洒落にならない火力してるよ〜』

ガイ「はっ!」
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

炎に弾かれる魔力弾「」ジュッ……

フローディア「あら、その程度?」

ガイ「これはどうだ!」シュンッ

フローディア「どこへ──」
後ろに回りこんだガイ「はぁっ!!!」
短剣「」ブンッ

フローディアの首に刺さる短剣「」ザクッ!

フローディア「ごふっ!?……ふふっ……今のは悪くないけれど、その程度で死ねるとは思ってないでしょう?」ガシッ……

ガイ「っ……!」
ベルトーネ『まずい、掴まれた……!』

フローディア「捕まえた♡」
炎を纏う手「」ゴウッ!!!

ガイの腕「」ジュウウウウウッ……

ガイ「ぐ、ああああああああっ!!!」
焼ける皮膚「」ジュウウッ……

フローディア「痛いわよねぇ……私も最初の頃は叫んでたもの。よくわかるわ……」パッ

フローディアから離れるガイ「が、ぁ……っ……!」バッ

フローディア「ああ……いい顔……」
650 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 22:49:04.29 ID:09mKZNwjO
ガイ「……ッ!」
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

フローディアの腹部「」ドシュッ!!!
フローディア「っ……!」

ガイ「ハァ……ハァ……!ぐっ……!」
再生していく腕「」シュウウウウ……

ガイ「っ……あ、が……!」

ベルトーネ『治ってるけど、痛みまで消えるわけじゃないんだ〜。便利なのか拷問なのか分からないね〜』

フローディア「ふふっ……役に立っているようで何よりだわ……」

ガイ「……最悪の気分だ……!」

ガイ(……おかしい)

フローディア「どうしたの?動きが止まっているわよ──」
炎の槍「」ゴウッ!!!

ガイ「っ!」バッ

炎の槍「」ザシュッ……

ガイの脇腹「」ジュウウウッ!!!
ガイ「ぐ、ぅっ……!」
再生する傷口「」シュウウウ……

魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

頭の一部が吹き飛ぶフローディア「──っ」パァンッ
不滅の炎「」ゴオオオッ……

フローディア「──気を失ってもおかしくないのに、まだ倒れないのね!!!それでこそ、私が選んだ人!!!」メラメラ

所々燃えているガイ「ハァ……ハァ……」メラメラ
ガイ(やはり……最後の一手が甘い……)

ガイ「……フローディア……お前、本気で勝つつもりがあるのか?」

フローディア「……何を言うのかと思えば……現にこうして、あなたを焼いているでしょう?」

ガイ「ああ……火力は本物だ。今も痛いくらい分かっている」
再生するガイの身体「」シュウウウ……

ガイ「だが、詰めが甘い。いや……わざと甘くしている」

ガイ「殺せる場面で、殺していない」

フローディア「……随分と都合のいい解釈ね」

ガイ「違うなら、今ここで証明してみろ」

フローディア「……」
不滅の炎「」ゴオオオオオオッ!!!

フローディア「……いいわ。なら、もっと痛くしてあげる」スッ

炎の柱「」ドゴォォォォン!!!

炎に包まれるガイ「ああああああああああっ!!!」ゴオオオッ……
再生する肉体「」メラメラ……

全身を焼かれたガイ「……う、ぁ……っ……」

フローディア「ほら。これでもまだ、私は勝つ気がないと思う?」

ベルトーネ『痛みを少し鈍らせてる……意識を無くさないように注意して、ガイくん』

ガイ(助かる……それにしても、今の反応……図星か。やはり、こいつは勝とうとしていない……俺に、殺させる気つもりだ……)

◆コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-02劣勢
03-60優勢
61-00勝利

【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『怠惰の権能』使用時、現在の劣勢または痛恨を無効化し、+30次々回-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/28(日) 22:49:31.17 ID:PutaZo150
抑制行動
652 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/06/28(日) 22:52:07.88 ID:09mKZNwjO
劣勢判定が確定したところで、いつもより速いですが本日は終わりたいと思います。
次回は続きから始めていきます。

それでは、また。
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 01:12:44.76 ID:63Eg1V4Eo
おつ
抑制の使い所ではあるけどちょっと流れが悪い
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/06/29(月) 19:01:54.13 ID:UgPAZA+Ho
これ敗けたら敗けたで容赦なく殺されるのか
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 12:24:23.75 ID:OaZLcSB/0
乙
フローディアは不死鳥だから普通にしても再生するけど時間の檻とかをすれば倒せるのか。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 17:19:16.85 ID:kgQYM7ATO
フローディアを止める方針だけど今の状況だとガイの方が普通に大ダメージを受ける流れになってるね
657 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/04(土) 19:52:09.53 ID:TMay57P1O
>>653
今回のコンマはフローディアに対する方針と交流の結果を鑑みて優しめにしたのですが劣勢になるとは……

>>654
ガイは死にません。ですが、敗北はあまりよくないことになりそうです。

>>655
通常の手段では殺しきる前に再生しきってしまうのですが、時間の檻や怠惰の権能といったものを使えば、再生を終える前に殺すことができるようになるみたいです。

>>656
無傷で相手を止めるということは中々難しいことなのかもしれません。この戦いはどう決着がつくのでしょうか?
658 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/04(土) 19:52:35.87 ID:TMay57P1O
◆17-20=-3【劣勢】

炎の柱「」ドゴォォォォン!!

ガイ「ッ!」シュンッ

フローディア「避けなくてもいいのに──」

周囲に浮かぶ複数の氷の刃「」キラキラ……

フローディア「!」

ガイ「──行け!」バッ
氷の刃「」ヒュンヒュンヒュンッ

フローディア「ぁ──」ザクザクザクッ……

フローディア「」ニタァ

フローディア「……ふふっ、あははははは!!!そうよ、それでいいの!!!もっと、もっと……私を死へと誘って!!!」

◆

テル「……」スタスタ

ガシッ

テルの腕を掴むアインズ「行くな、テル」

テル「アインズさん……離してよ」

イーリン「テル様、お気持ちは分かりますが、今はガイ様に任せる他ありません」

テル「イーリンさんまで何言ってるのさ!?いくら再生してるっていっても、このままじゃガイ君が死んじゃうよ!」

アインズ「私たちが行けば、ガイがやろうとしていることを無駄にすることになる」

テル「……どういうこと?」

エリザベート「ガイ様は……この戦いで幾度もフローディア様を殺す機会があったのに、未だに手をかけておりません。逆に、フローディア様の方もガイ様を殺すタイミングは何回もありましたが、敢えて見逃しているように見えますわ」

テル「どうして、そんなことを……?」

アトニス「考えがあるんだろう……今、仮にボク達が行ったらフローディアにどういう影響があるかわからない。本当にまずくなったときまで堪えろ」

◆

カッ──

再生するガイの身体「」メラメラ……

ガイ(フローディアが近くにいるからか、普段よりも傷が治るのが速い。だが……)

ベルトーネ『再生の速度が落ちてきてる。このまま行けば、治るのが追い付かないよ!』

ガイ「……わかっている……!」

フローディア「……あの悪魔と話してるの?」タンッ

フローディア「……今は、私とあなただけの時間でしょう?他のものに感情を向けないでちょうだい」
不滅の炎「」ゴオオオオオオッ──

ガイ「くっ……」

◆コンマ下1【現在は劣勢です】

【判定】
01-20敗北
21-30劣勢
31-00優勢

【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『怠惰の権能』使用時、現在の劣勢または痛恨を無効化し、+30次々回-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 19:57:17.74 ID:ONGD4eks0
怠惰の権能
660 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/04(土) 20:28:11.10 ID:6/zk7R42O
◆74+30=104【優勢】

ベルトーネ『とりあえず、仕切り直そうか〜……いくよ、ガイくん』

ガイ(……頼む)

ベルトーネ『──怠惰の悪魔、ベルフェゴールの名において、権能を行使する』

ガイ「抗うな、全てを放棄せよ」
ベルトーネ『抗うな、全てを放棄せよ』

ガイの目に浮かぶ模様「」ギンッ……
ガイに吸い込まれていく周囲の魔力「」ギュゥゥゥン……

膝から崩れるフローディア「!?」ガクッ……

フローディア「これは……私の、力が……吸われている!?いつの間にこんな力を──」ググッ……

ガイの目に浮かぶ模様「」ギンッ……

フローディア「……悪魔の力ね……!」ギリィッ

ベルトーネ『さすが不死鳥。活力がとんでもないね〜……再生どころか、魔力強化の補助にまでなるとは』

魔力が漲るガイ「……」ゴゴゴゴ……

シュンッ

首元が斬られるフローディア「っ!」ズバッ

シュンッ シュンッ

心臓が貫かれるフローディア「」
腹を貫かれるフローディア「」

シュンッ シュンッ シュンッ シュンッ シュンッ

全身が切り刻まれるフローディア「──」ブシャッ!!!

ガイ「」スタッ……

フローディア「──ゴホッ、ゴホッ……!ぁ……身体が、再生しな、い……!私、これでようやく……!」

◆コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-02劣勢
03-00勝利

【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 20:29:29.23 ID:OaZLcSB/0
抑制行動
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 20:41:55.64 ID:oDgynN6Lo
辛勝が過ぎる
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 20:54:13.44 ID:kgQYM7ATO
あれ?怠惰の権能だから拮抗になって次−20になるのでは?
664 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/04(土) 22:26:10.06 ID:dcXdbYfYO
>>663
劣勢を無効化して>>658のコンマ表で判定し、結果が優勢だったため、大丈夫です。
-20の補正に関してですが、実は、怠惰の権能には隠された効果がありまして、ガイが1人で戦っているときには-20の補正は発生しません。
仲間と一緒に戦えば連携技が使えますが、怠惰の権能の-20の補正が発生し、
1人で戦えば連携技は使えませんが、怠惰の権能の-20の補正は発生する。
という認識でいただければと思います。
665 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/04(土) 22:27:44.14 ID:dcXdbYfYO
◆23-20=3【勝利】
◆仲間がいないため、怠惰の権能の-20の補正は無し

スタスタ……

フローディアの前に立つガイ「……」

フローディア「さあ……私を、殺して……」

ガイ「……」
短剣「」シャキンッ……

目を閉じるフローディア「……ありがとう」

短剣を納めるガイ「……殺さない」チャキッ……

フローディア「……え?」

ガイ「殺さないと、言ったんだ」

フローディア「そんな……」ググッ……

フローディア「──なんでよ!?あなただけなの!私はもう、あなたに殺される以外に救われないのに!」

ガイ「違う」

フローディア「違わないわ!私は、あなたに殺されたいの!あなたなら、私を終わらせてくれると思った!あなたなら……私を……!」

ガイ「それは終わりじゃない。逃げだ……お前は死にたいんじゃない。置いていかれるのが怖いだけだ」

フローディア「違うって……何度言えば……!」

ガイ「なら、なぜ俺とお前だけが死ななければいいと言った」

フローディア「……」

ガイ「お前は死を無くしたかったんじゃない。自分だけが残されることに耐えられなかったんだ」

フローディア「黙ってよ……!」

炎「」ゴオオオオッ!!!
焼けるガイの腕「」ジュウウウッ……

ガイ「っ……!……お前の望み通りに殺せば、それはお前を救ったことにならない。お前を逃がすことになる」

フローディア「……逃げることの、何が悪いの?」

ガイ「……逃げてもいい。だが、全部を捨てて終わる逃げ方を俺は認めない」

フローディア「……あくまで、私を苦しませるのね」

ガイ「お前が俺にしたことと同じだ。お前には生きてもらう」

フローディア「……嫌よ」

ガイ「死なせない」

フローディア「嫌だって言っているでしょう……!」

ガイ「死のない世界を作ろうとした奴が、自分だけは簡単に終わろうとするな」

フローディア「……私に、どうしろって言うのよ」

ガイ「それを今、考えている」

フローディア「……」
666 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/04(土) 22:28:12.19 ID:dcXdbYfYO
ベルトーネ『……ねえ、ガイくん。ひとつ、方法があるんだけど~』

ガイ(方法?)

ベルトーネ『うん。今、ちょっと出しゃばらせてもらうね~』
ガイの影から現れるベルトーネ「」ズズズ……

フローディア「悪魔……!」

ガイ「……何をするつもりだ」

ベルトーネ「ガイくんは封印魔法が使えるでしょ〜?それの応用っていったところかな〜」

フローディア「……また、封印するの?」

ベルトーネ「ガイくんの中に、ね〜」

ガイ「……俺の中に?」

ベルトーネ「そうそう。ただし、普通の封印じゃなくて、フローディアの命をガイくんの命と結び直すんだよ〜」

フローディア「命と……?」

ベルトーネ「簡単に言えば、命の共有かな〜。フローディアの永遠に燃え続ける力を、ガイくんの命の流れに縛る。そうすれば、彼女は不死ではなくなるってこと〜」

フローディア「……不死では、なくなる……?」

ベルトーネ「うん。ガイくんが生きている限り、あなたもガイくんの中で生きる。ガイくんが終わる時は、あなたも終わる」

フローディア「……本当に、そんなことが?」

ベルトーネ「できるかできないかで言えば、できるよ〜。でも安全かどうかで言えば、ぜんぜん安全じゃないけどね〜」

ガイ「……どういう危険がある」

ベルトーネ「まず、ガイくんの中にフローディアの炎を受け入れることになる。今までみたいな祝福の残り香じゃなくて、彼女そのものをね〜……それから、フローディアの不死性を取り除く代わりに、ガイくんの命に繋げるっていうことは、フローディアが傷つけばガイくんにも影響が出るかもしれないし、ガイくんが死ねばフローディアも死ぬ」

ガイ「……」

ベルトーネ「逆に、フローディアだけが勝手に死ぬこともできない。ガイくんの命から切り離されない限り、終わりたくても終われない」

フローディア「……」

ベルトーネ「死に逃げることも、永遠に逃げることもできない。ガイくんと同じ時間の中で、同じ命に縛られる」

フローディア「……ガイと、同じ命……」

ガイ「……それは封印というより、融合に近いんじゃないのか」

ベルトーネ「そうだね〜。封印魔法の応用だけど、結果だけ見れば融合に近いかな〜」

ガイ「……」

ベルトーネ「でも、これをするのはガイくんさえよければ、だけどね〜」

ガイ「俺が……?」

ベルトーネ「そう。これはフローディアだけの問題じゃないよ〜。器になるのはガイくん。命を共有するのもガイくん。中に彼女を受け入れるのもガイくん」

ベルトーネ「ガイくんが嫌なら、この案は無し。私も無理にはやらないよ〜」

フローディア「……」

◆先取2票

1受け入れる
2受け入れない
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 22:29:03.25 ID:ONGD4eks0
2
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 22:34:33.53 ID:oDgynN6Lo
1
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/04(土) 22:40:15.11 ID:EpbCNDsIO
1
670 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/05(日) 00:03:41.91 ID:TB+lXmxEO
ガイ「……それで、どうやればいい?」

フローディア「!……それって……」

ガイ「受け入れる」

フローディア「……ガイ……本当に……いいの?」

ガイ「ああ」

フローディア「だって……これは、あなたが私を背負うということでしょう?それに、あなたは私のことを……」

ガイ「そうだな……だが、お前と過ごしている内にお前のことはなんとなくわかった。お前もエンドゲームのように手段や方法は誤っていたが……本質はどこにでもいる寂しがり屋だった」

フローディア「ふふっ……本当に……残酷で優しい人ね」

フローディアの頬を伝う涙「」ツー……

フローディア「……嬉しい。すごく、嬉しいわ……」ポロポロ……

ベルトーネ「はいは〜い。じゃあ、ガイくん。封印魔法を展開して。外に向けるんじゃなくて、自分の内側に向ける形で」

ガイ「……分かった」

◆
671 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/05(日) 00:04:18.16 ID:TB+lXmxEO
ーー???

炎の中に立つフローディア「……不思議な場所ね。熱くて、冷たくて……寂しいけど、怖くないわ」

ガイ「フローディア……」

フローディア「ガイ……私を、独りにしないでくれて……ありがとう」

ガイ「……礼を言われるようなことじゃない」

フローディア「言わせてちょうだい。今言わないと、きっと私はまた誤魔化すから」

ガイ「……」

フローディア「私はずっと、誰かに終わらせてほしかった。でも本当は……終わりたかったんじゃなくて……置いていかないでほしかった」

フローディア「あなたは、私を見抜いた。私が隠していた一番醜いところまで見て、それでも殺さないと言った」

ガイ「醜いとは思わない」

フローディア「……本当に?」

ガイ「ああ。ただ、面倒だとは思うがな」

フローディア「ふふっ……そこは否定してくれないのね」

差し出されるフローディアの手「」スッ……

フローディア「……手を、握ってくれる?」

ガイ「……ああ」

ギュッ

フローディア「……ガイ」

ガイ「何だ」

フローディア「好きよ」

ガイ「……今言うことか」

フローディア「今だから言うのよ」

ガイ「……そうか」

フローディア「あなたは答えなくていいわ。私が勝手に言いたかっただけだから」

ガイ「……フローディア」

フローディア「何?」

ガイ「独りにはしない」

フローディア「……!」

ガイ「だから、俺の中で生きろ」

フローディア「……ええ。喜んで」

カッ──

◆
672 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/05(日) 00:04:59.49 ID:TB+lXmxEO
青い炎「」ボッ──

目を開くガイ「……」

ベルトーネ『……うまく行ったみたいでよかった〜。調子はどう?』

ガイ「……問題ない。お前たちも……大丈夫そうだな」

フローディア『ふふっ、ふふふっ……すごく近くにあなたを感じるわ……こんなに幸せなことがあっていいのかしら?』

ベルトーネ『同居人が増えた〜。退屈しなさそうで何よりだけど〜……よろしくね、不死鳥さん』

フローディア『あら、もう不死ではないんでしょう?それとも悪魔さんは、さっき自分でした説明も忘れてしまったのかしら?』

ベルトーネ『仲良くする気ある〜?』

フローディア『ふふっ、冗談よ。あなたにも感謝してるわ』

ガイ「お前ら……」

転移魔法陣「」フォンッ──

ドサドサドサッ……

テル「ガイくん!青い炎に包まれてたから助けに……ってあれ?」

エリザベート「フローディア様はどちらに……?」

アインズ「ガイ。無事か?」

イーリン「ガイ様!お怪我は……!?」

レイセオン「……ん?んんん???ガイ様、あなた……」

アトニス「お前……また厄介なことになったな?そこまで色々混ざってるヤツを見るのは初めてだ」

テル「……混ざる?」

ガイ「……詳しいことはあとで話す。とにかく、フローディアの脅威はなくなった……一度、みんなで集まろう」

遠くから聞こえるジェミニたちの声「ガイ殿〜!」

⭐︎フローディアと融合しました。
673 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/05(日) 00:12:56.54 ID:VfVtq1wkO
ーークロシュヴァリエ号

テル「……つまり、フローディアはガイくんの中にいるってこと?」

ガイ「そうだ」

エリザベート「フローディア様はご無事なのですか!?」

ガイ「無事だ。不死ではなくなったが、意識はある」

エリザベート「不死ではなくなった……」

レイセオン「観測結果から見ても、フローディア様の独立した不死性は消失しています!現在はガイ様の生命反応に接続され、内側に封印されている状態ですね!」

アトニス「封印というより、融合だろ。まったく……敵だった奴を自分の中に入れるなんて、無茶にも程がある」

アインズ「まったくだ……無茶をするのは今に始まったことじゃないがな」

イーリン「ガイ様らしい選択です。ですが、危険は本当にないのでしょうか?」

レイセオン「危険性は不明です!前例がないので!」

テル「一番困る答えだよ!」

アトニス「つまり、何かあっても対処が後手に回るってことだ」

ガイ「……分かっている」

フローディア『あら、随分と心配されているのね……そうそう、エリザベートには、ありがとうと伝えてちょうだい。止めてくれて、叱ってくれて……最後まで私の従者でいてくれて、嬉しかったと』

ガイ「エリザベート……フローディアがありがとう、と。最後まで従者でいてくれて嬉しかったそうだ」

エリザベート「……っ」

エリザベート「フローディア様……私は……」

フローディア『泣かないで。あなたには、これから自分のために生きてほしいわ』

ガイ「泣くな。これからは自分のために生きてほしい、と」

エリザベート「……そんな……そんなことを急に言われましても……!」

テル「エリザベートちゃん……」

エリザベート「フローディア様は、いつも勝手ですわ……!私を拾って、振り回して……今度は、私に自分のために生きろだなんて……!」

ガイ「……」

エリザベート「ですが……ですが、あなたがそう望むなら……私は、考えてみますわ。王族でも、従者でも、誰かの代わりでもない……エリザベート・ロード・セイントレアとして、どう生きるのかを」

フローディア『……ええ。それでいいわ』

◆現在はラティア・ヘイヴンです。(滞在最終日)

何をする?
安価下1~3

⭐︎協力者
・クロシュヴァリエ号
アインズ、イーリン、テル、アトニス、レイセオン、エリザベート

・ラティア・ヘイヴン
ジェミニ、ゼーレシルト、ポーラー、ゴライアス、ヒナ、テイル、ヴァリエール、ビビアン、リルル
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 00:14:57.97 ID:tLQRM+AsO
ホーリーが来て飛空艇に相乗りして地上に行きたいと頼んできた
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 00:16:18.28 ID:YjP1GMZdo
エリザベートから王国復活のために星の光欲しいなぁと冗談を言われる
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 00:20:47.24 ID:nRjsyYjYO
レイセオンからトゥルーエンド様がいてかなりすけこましですねと笑顔で煽られる
677 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/05(日) 00:23:51.35 ID:VfVtq1wkO
本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 00:25:20.67 ID:nRjsyYjYO
乙
ハッピーエンドですね
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 02:02:19.94 ID:gxIYbCEeo
おつ
ちなみに七つの大罪には悪魔の他にも幻獣が当てはめられたりもするけど、それにおいて怠惰はフェニックスらしいです
仲良く居候できそうね
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 15:13:39.72 ID:P4LpDT+RO
乙
中の住人が増えて人間なのにスライムじみてきたなガイさん
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/05(日) 17:30:03.28 ID:eppp1JT8O
代償の刃が壊れて元に戻ったと思ったら今度は別の意味で人間じゃなくなっているガイさん
682 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 22:55:32.52 ID:kIsmqmsUO
日曜日は少々忙しく、更新ができませんでした。申し訳ありません。今日は少し進めて、自由行動の安価で終わりたいと思います。

>>678
この終わりはガイ達の視点から見ればハッピーエンドなのかもしれませんが、別の視点から見ると新たな問題になっていたり、なっていなかったりするのでしょう。

>>679
七つの大罪に幻獣を当てはめる場合があることを>>1は知りませんでした。このような結果になり、なにがしかの運命を感じていますが、おそらく、何もない筈です。思いついたらこじつけます。

>>680
比較対象として、クロシュさんとの違いは夢の中だけじゃなく、平常時でも意思疎通ができるくらいでしょうか。
スライム種のように同化等はできないので、取り込んだ力を十分に引き出すのはスライム種の方々の方が得意です。

>>681
世界を救うためには、普通のままでいてはきっと難しいのでしょう。全てが終わったあとに、ガイさんは人のままでいられるのでしょうか。
683 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 22:56:06.74 ID:kIsmqmsUO
ー 数日後
ーー小さな丘

風「」サァァァ……

ミーティアの墓「」
セイラの墓「」

綿毛を供えるガイ「……二人がいなかったら、この結果も無かった。改めて、礼を言わせてくれ……ありがとう、セイラ、ミーティアさん」

フローディア『……生きている以上、いずれは訪れる終わり……やっぱり好きになれないわね』

ベルトーネ『それじゃあ、まだ誰も死なない世界を目指しちゃう〜?』

フローディア『……いえ、もういいの。嫌いでも見届けるわ。ありのままの、この世界をね……』

ガイ「……」

スタスタ……

アインズ「……ガイ、そろそろ行くぞ。テル達が待っている」

クルッ

ガイ「……ああ。今行く」スクッ

風「」ビュオオオ──

「ガイさん……ありがとうございました」
「まだ一仕事あるんですよね?応援してますよ、頑張ってください!」

ガイ「!」バッ

ミーティアの墓「」
セイラの墓「」

ガイ「……気のせいか」

◆
684 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 22:57:35.02 ID:kIsmqmsUO
ーークロシュヴァリエ号 停泊地

クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……

ポーラー「保存食、薬品類、全て積載完了デス。整備も手伝いまシタ」

レイセオン「ありがとうございます、ポーラー様!これで十分に持ちます!」

ポーラー「本来なら、完全整備まで行いたい所でしたガ……時間的制約を考慮シ、最低限以上最大限未満の整備となりマシタ」

テル「それ、結構やってくれてるよね?」

イーリン「本当に助かりました」

ポーラー「ミーティアサンの記録に基づく判断デス。ワタシは、引き継いだ役割を果たしただけデス」

ゴライアス「それが大事なのである。受け継ぐ者がいる限り、働きは途絶えぬ」

ジェミニ「うむ……ラティア・ヘイヴンも、しばらくは後始末じゃ。結界の補修、破損区画の整備、擬似星脈の管理……やることはいくらでもある」

ゼーレシルト「同意します。現在のラティア・ヘイヴンは、結界、擬似星脈、反重力機構、及び残存ゴーレム統括に再調整を要する状態です。ミーティアとセイラが守ったこの島を維持することが、当機の優先任務です」

テル「そっか……ビビアンさんとかリルルちゃんはまだ地上に降りないの?」

ビビアン「もうちょっとしたら降りるわよ。こっちだって、いつまでも空の上で閉じこもってるつもりはないし」

リルル「私もしばらくは他の浮島巡りをするつもりだよ!珍しい虫がいるらしいし!」
ニジ丸「」ブーン!

ヴァリエール「地上かぁ……ベルちゃんも居なくなっちゃうし、私も久々に降りようかな?」

テイル「私たちも、もう少し残るわ。連戦気味でゆっくりできなかったし」

ヒナ「えー?地上の混沌とした戦場が恋しくなってきた所なのですが……」

キキ「ふふっ、お姉ちゃんらしいですね〜。では、私もしばらく滞在します〜」

リルル「……みんな、行っちゃうんだね」

レイセオン「はい!大魔女帝国に来られれば、会えますよ!また必ずお会いしましょう!」

リルル「うん!その時は、もっと虫たちを紹介するね!」

レイセオン「ぜひ!」
685 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 22:58:46.32 ID:kIsmqmsUO
エリザベート「……」

アトニス「ん?何してるんだ、お前も降りるんだろ?」

エリザベート「え?ですが、私は──」

テル「ここに残りたいんなら無理には連れていかないけど……」

イーリン「……そうですね、エリザベート様がどうされたいかを、まずは決めるべきだと思います」

エリザベート「私が……どうしたいか……」

テル「うん。フローディアのためとか、誰かに言われたからとかじゃなくてさ」

スタスタ……

ガイ「……すまない、待たせたな」

アインズ「そろそろ出発しよう。みんな、乗ってくれ」

エリザベート「……も」ボソッ

ガイ「?」

エリザベート「……私も、皆様と一緒に地上へ降りますわ!構いませんね!?」

ガイ「あ、ああ……それはいいが、お前は……いいのか?」

エリザベート「ええ。ここに残る理由がない、というわけではありません。ですが……今の私は、ここに留まるよりも、自分の足で次の場所へ向かうべきだと思います」

イーリン「エリザベート様……」

エリザベート「フローディア様に、自分のために生きろと言われました。なら、まずは自分で行き先を選びますわ」

ガイ「……そうか」

フローディア『……さすがに元王族なだけあるわね。』

ガイ「……一先ず、ウォーターポートまで向かう。そこから先は自由にしろ」

エリザベート「……はい。ありがとうございます」

アトニス「早く乗れ。人数制限なんて最初から無視してるが、これ以上長話してたら本当に飛べなくなるぞ」

ジェミニ「そろそろ出発のようじゃな……皆の者、この島を守ってくれたこと、改めて礼を言う。お主らにはまだ重大な使命が残っておるのじゃろう?儂はこの地から応援しておる」

ポーラー「地上到着後の安全を祈願シマス」

ゴライアス「勇ある者たちよ。そなたらの旅路に、堅き守りがあらんことを」

ガイ「……世話になった」

ジェミニ「うむ。また会おう、ガイ殿」

◆

クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴゴゴ……

クロシュヴァリエ号「」ギュオオオオッ!

◆
686 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:00:15.54 ID:kIsmqmsUO
ー夜
ーークロシュヴァリエ号 船室

書類の束「」ドン!
酒瓶「」コロッ……

ペンを走らせるガイ「」スラスラ……
ペンを走らせるイーリン「」サラサラ……
ペンを走らせるレイセオン「」サラサラサラサラッ!
机に突っ伏したテル「ぐおー……すぴー……」
荷物の上で寝るアトニス「zzz」

ベルトーネ『もうこのままテルちゃんとあの天使みたいに寝ちゃおうよ〜。イーリンちゃんと大声外交官さんなら終わらせてくれるって〜』

ガイ(悪魔の誘惑が事務仕事からの逃避なのはどうなんだ……)

ベルトーネ『怠惰の悪魔だからね〜。むしろ本領発揮だよ〜』

フローディア『私は手伝ってあげたいのだけれど……文字を書く身体がないのが残念ね』

ガイ(……意外だな。そういうのとは縁がないものだと)

フローディア『あら?私、事務処理はそれなりに得意よ。姉さんに封印される前は姉さんの研究を手伝ったこともあるんだから』

ベルトーネ『へ〜……じゃあフローディアちゃんが添削して、ガイくんがひたすら直せばいいんじゃないかな〜?』

ガイ(……余計に疲れそうだ)

イーリン「ガイ様、手が止まっています。おやすみになられますか?」

ガイ「いや、大丈夫だ……少し、考え事をしていた」

レイセオン「報告書は考えれば考えるほど増えますよ!特に今回は、ノーランドの擬似星脈改造、ブラック・エンドゲームの魔王化、フローディアとの融合事案……報告しなきゃいけない事項が山盛りですので!」

ガイ「……気が遠くなるな」

コンコン……

扉を開けるエリザベート「失礼いたしますわ」

湯気の立つ茶器「」ホカホカ……

エリザベート「夜分までお疲れ様です。アインズ様に渡してきたついでに、皆様にもお茶を淹れてきましたの。少しでも気が紛れればと思いまして」

イーリン「ありがとうございます、エリザベート様」

レイセオン「助かります!報告書作成中の水分補給は重要です!」

ガイ「……ありがたい」

エリザベート「テル様は……完全にお休みですわね」

テル「ぐおー……すぴー……」

イーリン「書類を少しだけ書いた後、力尽きました」

レイセオン「途中から文字が蛇行していましたね!」

エリザベート「まあ……お疲れだったのでしょう」

ガイ「酒のせいだと思うがな……いただくぞ」ズズ……

フローディア『……少し蒸らしが浅いけれど、悪くないわ』
ベルトーネ『よくわからないけど美味しいのはたしかだね〜』

エリザベート「お口に合いますか?」

ガイ「……ああ」

エリザベート「よかったですわ」

ガイ(……茶はこんなに美味かったのか。味覚が戻ってから新しい発見が多いな……俺が茶を飲めるようになったのを知ったらサーシャたちはどんな反応をするだろうか……)ズズ……

エリザベート「ところで、ガイ様。その翡翠の賽……今は五つの光が揃っているのですわよね?」

ガイ「ああ」

エリザベート「ふむ……」

ガイ「……何だ?」

エリザベート「いえ、もしそれほど凄いものなら、セイントレア復興にも使えたりしないかと思いまして」

ガイ「……」
イーリン「……」ピタッ
レイセオン「……」ピタッ
687 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:01:30.11 ID:kIsmqmsUO
エリザベート「例えば、王城を直したり、農地を復活させたり……あるいは、王国復興資金として売却を──」

ガイ「本気で言ってるのか?」

エリザベート「もちろん、冗談ですわ!」

レイセオン「世界樹の光を内包した翡翠の賽を売却……外交問題では済みませんね!」

ガイ「そもそも売却先があってたまるか……いや、むしろいくら積んでも欲しい国はあるのか……?」

エリザベート「滅びた国を復興するにはお金も力も必要ですもの。私は今こそ元王族として、現実的な視点を持たねばなりませんわ!」

ガイ「……翡翠の賽は渡さないぞ」

エリザベート「先ほども申し上げましたが、本当に欲しいなどとは思っておりませんわ。フローディア様が命を懸けてまで欲しがったもので、ガイ様がここまで集めてきたものですもの」

ガイ「……」

エリザベート「それに、今の私はまだ王国を復興するなどと大声で言えるほど、何かを持っているわけではありません。ただの元王族で、フローディア様に拾われた者で、今は……」

少し俯くエリザベート「……これからどう生きるか、考え始めたばかりなのですから」

イーリン「エリザベート様……」

エリザベート「……いずれは、セイントレアへ向かうのでしょう?」

ガイ「ああ」

エリザベート「なら、そのときは私も行きます」

ガイ「……危険だぞ」

エリザベート「承知していますわ。ですが、あそこは私の故郷です。たとえ魔都と呼ばれる場所になっていたとしても、見ないまま背を向けることはできません」

エリザベート「王族としてではなく……エリザベート・ロード・セイントレアとして、今の故郷を見ておきたいのです」

ガイ「……そうか」

エリザベート「それに、もし本当に復興を考えるのなら、まずは現実を知らなければなりませんもの。綺麗だった頃のセイントレアだけを思い出していても、何も始まりませんわ」

イーリン「立派なお考えです」

エリザベート「ふふっ、ありがとうございます。もっとも、いざ着いたら泣き叫ぶかもしれませんけれど」

ガイ「泣くのは悪いことじゃない」

エリザベート「……そうですわね」

ガイ「だが、無理はするな」

エリザベート「それはガイ様が一番言われるべき言葉ですわ」

イーリン「同感です」

レイセオン「完全同意です!」

ガイ「……」

エリザベート「ふふっ。では、ガイ様。改めてお願いしますわ」

ガイ「何をだ」

エリザベート「セイントレアへ向かう時は、私も連れて行ってくださいませ。王国のため……というより、私自身のために」

ガイ「……分かった」

エリザベート「ありがとうございます!」ダキッ

柔らかな感触「」ムニッ

ガイ「!」
ベルトーネ『お、役得役得〜』

フローディア『……!エリザベート、ガイから離れなさい!』

ベルトーネ『聞こえてないから無駄だよ〜……さあ、部屋に連れ込んじゃえ〜』

フローディア『そんなこと許さないわ!ていうかベル、変なことを吹き込まないでちょうだい!』

ガイ「はぁ……」

⭐︎エリザベートと話しました。
688 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:03:12.99 ID:kIsmqmsUO
ーークロシュヴァリエ号 甲板

アインズ「……む、まだ寝ていなかったのか、ガイ、レイセオン」

ガイ「ああ……作業がひと段落ついてな。休憩がてら様子を見に来た」

レイセオン「同じくです!操縦を任せっきりにしてしまって申し訳ないです!」

アインズ「なに、気にするな……今のところ問題はない」

風「」ビュオオッ──

レイセオン「ところで、ガイ様。報告書を整理していて、ひとつ大きな問題に気づきました!」

ガイ「問題?」

レイセオン「はい!」

レイセオン「大魔女様へ、今回の件をどうご報告すればよろしいのでしょうか!」

ガイ「……普通に報告すればいいだろう」

レイセオン「では、“ガイ様はラティア・ヘイヴンにて、美人の悪魔と契約し、その上、敵対していたフローディアと命を共有し、あまつさえその従者を連れ帰った”と」

ベルトーネ『美人の悪魔って私のこと〜?なんだか照れちゃうな〜』

ガイ「……」
689 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:03:42.10 ID:kIsmqmsUO
アインズ「……すべて事実なのが、厄介だな」

フローディア『いいじゃない。正確に伝えなさい』

レイセオン「……率直に申し上げますが……ガイ様は、かなり"すけこまし"ですね!」

ガイ「……は?」

アインズ「……」

レイセオン「大魔女様という者がありながら、各地で女性との縁を増やし続けています!」

ガイ「何を根拠に──」

レイセオン「イーリン様やテル様からお話は聞いております!パーティのメンバーに飽き足らず、行く先々で女性を助け、口説き、抱きしめ、数多の女性を泣かせてきたと!」

ガイ「……過剰に盛られている気がするんだが」

アインズ「大体は酔っているときのテルだ。私やイーリンは……いや、やっぱりなんでもない」メソラシ

ベルトーネ『おやぁ?何か隠してるね〜……アインズちゃんも何かされた側だったりするのかな〜?』

ガイ(……ベルトーネ。余計なことを言うな)

フローディア『ふふっ。本当に退屈しない人ね、あなた』

ガイ「……」

レイセオン「何か言われましたね?」

ガイ「気にするな」

レイセオン「気にします!現在のガイ様には、外部同行者だけでなく内側の存在からの意見も発生しているのです!この点はとても重要です!」

ガイ「どこがだ!?」

レイセオン「トゥルーエンド様の心労に関わります!」

ガイ「……それは」

レイセオン「自覚はあるのですね!?」

ガイ「……多少は」

レイセオン「ですが、ガイ様。これは冗談だけでは済まない話でもあります……大魔女様は、自分を大魔女としてではなく、一個人として見てくれたあなたのことを大切にしておられます」

ガイ「……」

レイセオン「だからこそ、提案させていただきたいのですが……今回の件は隠さず、正直に話すべきかと!」

ガイ「……ああ。隠すつもりはない。フローディアのことも、エリザベートのことも、ベルトーネのことも……話すべきことは話す」

アインズ「フッ……しかし、大魔女に報告するなら、覚悟はしておいた方がいいかもしれんぞ?」

ガイ「何の覚悟を?」

レイセオン「叱られる覚悟ですね!」

ガイ「……」

ベルトーネ『怒られるガイくん、ちょっと見たいかも〜』

フローディア『私も興味があるわ。あの子があなたをどう叱るのか』

顔に手を当てるガイ「……頭が痛い……」

⭐︎レイセオンと話しました。
690 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:04:36.76 ID:kIsmqmsUO
白い花弁「」フワッ……

ガイ「……!」

ベルトーネ『神気……あの人だね〜』

ホーリー「……こんばんは。代行者に、龍神の末裔よ」

アインズ「……?」

レイセオン「ホーリー様……!」

ガイ「……ホーリー・ハンドレッド」

アインズ「……また、随分と唐突に現れるのだな」

レイセオン「転移反応がありませんでした!前回もそうでしたが、その移動方法は一体どういう原理なのですか!?」

ホーリー「花が散るようなものです」

レイセオン「説明になっていません!」

ホーリー「再現性のない説明に価値はありません。ですから、雰囲気だけお伝えしました」

レイセオン「雰囲気だけで済ませないでください!」

ガイ「何の用だ」

ホーリー「用、というほどのものではありません。少しだけ、今のあなたを見に来ました」

ガイ「俺を?」

ホーリー「はい。複数の魂が入り混じり、変質を果たしても尚、自我を保っているのは珍しいので」

ベルトーネ『あ、私たちのことだね〜』

フローディア『……なんだか、すごく見られている気がするわ』

ガイ「俺を見に来たと言ったな。何を確認したかった」

ホーリー「あなたが、あなたのままでいるかどうか」

ガイ「……」

ホーリー「代償の刃を使った時点で、あなたはかなり変質していました。ですが、今は悪魔と繋がり、不死鳥と混ざり、あなたの輪郭は以前より曖昧になっています」

ホーリー「変わること自体は悪ではありません。人は生きているだけで変わっていきます。ですが、自分の核まで手放してしまえば、それは成長ではなく、別の存在への置換です」

ホーリー「なので、警告です。あなたがあなたでなくなれば、あなたにしか果たせない役目は果たせなくなります。変わることを恐れないでください」

ガイ「……」

ホーリー「ですが、変わりすぎることには気をつけてください。あなたがあなたであること。それは、あなた一人のためだけではありませんので──」
白い花弁「」フワッ……

風に吹かれる白い花弁「」ビュオオオ──

レイセオン「……消えました!相変わらず、現れては重要そうなことだけを残していきますね……」

アインズ「ふむ……全てを鵜呑みにはしないが、一部は共感できる部分もあった……念のため、今の言葉は覚えておこう」

ガイ「ああ……」

⭐︎ホーリーと話しました。
691 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:06:00.60 ID:kIsmqmsUO
ー 数日後
ーー暗黒館1F 酒場

ワイワイガヤガヤ

ガイ「……」

アインズ「サーシャたちは、まだ依頼から帰ってきていないようだな……会うのが怖いか?」

ガイ「……少しだけな」

アインズ「フッ……私の記憶も戻ったんだ。ならばきっと、サーシャたちも記憶を取り戻した筈だ……何も恐れる必要はない」

ガイ「ああ……」

フローディア『あら、怖いなら手を握っててあげましょうか?』

ベルトーネ『物理的に繋げないでしょ〜』

フローディア『もう……気分の問題よ!』

ガイ(……喧嘩しないでくれよ、二人とも……)

ドア「」バァンッ

息を切らしたサーシャ「ハァッ……ハァッ……!」

ガイ「──サーシャ」

タッタッタッ……

ガバッ!

サーシャに抱きつかれるガイ「うおおおおおっ!?」
サーシャ「ガイ……ガイ……!ごめんね……!私、私っ……!うわああああああん!!!ガイ〜〜〜!!!」ブワッ!!!

ガイ「……記憶が戻ったみたいだな」
サーシャ「うん……!」ズビ……

ザワザワ……
「おい、泣いてるぞ」
「英雄の帰還ってやつか?」
「いや、あれは修羅場だろ」

スタスタ……

リーゼリット「……ガイ……久しぶり、で会ってるかな?」

ガイ「リーゼ……」

ギュッ

リーゼリット「……ただいま。そして、お帰り」

ガイ「……ああ」

サーシャ「ふふっ……なんか、本当のパーティが帰ってきた気がするね……!」ズビビッ……

アインズ「フッ……サーシャ、みっともない顔になってるぞ?」

サーシャ「なっ……しょ、しょうがないでしょ!ガイ達がいなくなる前に、あんな別れ方をしちゃったんだし!」ゴシゴシ

ガイ「……」

サーシャ「……ガイ?」

ガイ「いや……本当に、戻ったんだなと思ってな」

サーシャ「……うん。戻ったよ。ガイのこと、ちゃんと思い出した」

リーゼリット「抜け落ちていた部分が、急に繋がった感じがしてね。旅のことも、戦いのことも……アンタがいた場面だけ、ずっと穴が空いていたみたいで」

サーシャ「思い出した瞬間、なんで忘れてたのか分からなくなって……怖くなって……ガイたちが帰ってきてるって知ってたら、もっと速くに帰ってこれたんだけど……」

リーゼリット「聞いてよ、ガイ、アインズ。サーシャったら、ウォーターポートについてガイが帰って来たってわかった途端──」ニヤニヤ

サーシャ「リーゼ!余計なことは言わないでよ!」

アインズ「ほう、気になる話だな?私達も土産話が沢山ある……泣き顔と逃げ足の話も含めて、奥でゆっくり聞かせてもらおうか」

ガイ「……そうだな」

◆
692 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:06:44.35 ID:kIsmqmsUO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋

ガイ(その後、ラティア・ヘイヴンで起きた出来事を共有し、サーシャ達の話を聞いた。俺たちがいなかった間はフォレスティナや魔族国を拠点にして依頼をこなしていたらしい)

ガイ(代償の刃と、フローディアとベルトーネの件に、エリザベートのことを話したら二人にすごく複雑な顔をされた。まあ、元々の目的が相反するような敵を仲間にしたと言えば、受け入れられないのが普通だろう……ルーはこのことをどう思っているんだろうか……)

ガイ(……ひとまず、仲間との再会と情報共有は済んだ。残滓の光を全て集めた今、次の目的は……暗黒館としては、世界めくれを止めることが目的になる。クロシュからの頼み事でもあるし、俺としても世界めくれは止めたい。だが、引っかかるのは……)

翡翠の賽「」キラッ……

ガイ(……俺が翡翠の賽の本来の持ち主ではないということだ。正規の持ち主ではない俺には、星の力の全てを扱うことはできない。本当に世界めくれを止めることができるのか……?)

ベルトーネ『正しい持ち主探し、だね〜』

ガイ(……ああ)

フローディア『その賽は、あなたに力を貸している。でも、あなたを主として認めきっているわけではない……そんな感じがするわね』

ガイ(分かるのか?)

フローディア『感覚の話よ。力が“馴染んでいない”ことくらいは分かるわ』

ベルトーネ『五つ揃っても沈黙してるなら、足りないのは光じゃなくて、使う人の方ってことかな〜』

ガイ(……聖女)

フローディア『本来の所有者ね』

ガイ(ああ。翡翠の賽を正しく扱える者がいるとすれば、おそらく聖女だ)

ベルトーネ『でも、その聖女がどこにいるか分からないんでしょ〜?』

ガイ(分からない。だが、クロシュなら何か知っているかもしれない。あいつは聖女とも、翡翠の賽とも関わりがあるはずだ)

ベルトーネ『つまり、次は聖女ちゃん探しか、クロシュちゃん探しか……どっちにしても面倒そうだね〜』

ガイ(面倒でもやるしかない)

フローディア『ふふっ。あなたらしい答えね』

ガイ(……)

翡翠の賽「」キラ……

ガイ(ホーリー・ハンドレッドは言っていた。俺は世界を救う者ではなく、この賽を正しき者のところへ導く者だと)

ガイ(なら、俺の役目は……光を集めて終わりじゃない)

ガイ(これを、正しい持ち主へ届けること……)

ベルトーネ『それが本当に正しいかどうかは、まだ分からないけどね〜』

フローディア『正しさなんて、見る場所が変われば簡単に変わるもの。大切なのは、あなたが何を選ぶかじゃない?』

ガイ(俺が、選ぶ……?)

フローディア『ええ。そして、その上で決めればいいわ。賽を渡すのか、自分で使うのか、それともまた別の道を探すのか』

ベルトーネ『まあ、どう転んでも面白そうなことになりそうだし、全てガイくんに委ねま〜す』

ガイ(……目が冴えてきたな。下で何か飲んでこよう……)

◆
693 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:07:51.51 ID:kIsmqmsUO
ーー暗黒館1F 酒場

アトニス「お、珍しいな、ガイ。夜更かしは肌に悪いぞ?」モグモグ

ガイ「……お前こそ、夜の間食は美容によくない気がするんだが」

アトニス「ふふん、ボクの美貌はこの程度じゃ損なわれないんだ!それに見ろよ、このプリンを!こんな艶やかで幸福そうな物が身体に悪いわけないだろ!」
暗黒館名物プリンアラモード「」プルンッ

バーテンダー「」フキフキ

カードで遊ぶイーリン「その、お言葉ですがアトニス様。深夜に糖分を摂りすぎるのは、あまり推奨できないかと……」

カードで遊ぶテル「そうだそうだー!……って、また負け!?イーリンさん、強すぎるよ〜……」ゴクゴク

イーリン「ふふっ、まだ続けますか?」

テル「ぷはっ!まだまだ!もう一戦!」

ガイ「……」

ガイの耳に息を吹きかけるアモ「」フー

ガイ「!」ビクッ

アモ「ふふっ……元気だった、ガイ?」

ガイ「アモ……」

アモ「久しぶり、ちゃんと思い出したよ……あのときは、ごめんね?」

ガイ「いや、いいんだ……思い出してくれて、ありがとう」

アモ「ふふっ……それじゃあ、再会の記念に乾杯しよ?」スッ

ガイ「酒じゃないが……」

グラス「」キンッ

ガイ「ところで、イーリンとテルは何をしているんだ?」

アモ「アレはね、負けた方が強い酒を一気飲みするゲームだよ。ちなみに、テルさんが今のところ連敗中かな。ガイもやる?」

ガイ「……やめておく」

アトニス「懸命な判断だな」

テル「ガイくーん!アモちゃんばっかり構ってないで、こっちも構ってよー!」

イーリン「テル様、勝負中です。手元を見てください」

アモ「!」ニヤリ

アモ「ねぇ……ガイ♡」ススス……

ガイ「……ア、アモ……?」

イーリンに見せつけるように足を絡ませるアモ「せっかく久しぶりに会ったんだし、今日はこのまま一緒に過ごさない?」スリスリ……

ベルトーネ『なんだかやらしい雰囲気だね〜』
フローディア『ちょっと、何をする気なの……
?///』
ベルトーネ『はいはい、私達は邪魔しないでしばらく黙ってようね〜』

ガイの太ももを撫でるアモ「ふふっ……」スリスリ……

ガイ「……近いぞ」

アモ「嫌?」

ガイ「……そういうわけじゃないが……」

アモ「じゃあ、もう少しだけこのままでもいいよね?♡」チラッ

イーリン「……」

テル「イーリンさん、手、止まってるよ?」

イーリン「……失礼しました」
カード「」スッ……

テル「……ふふん、今回はいける気がする!」

イーリン「では、勝負です」

テル「勝負!」
694 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:08:24.67 ID:kIsmqmsUO
カードを出すテル「」パシッ
カードを出すイーリン「」パシッ

テル「やった!勝ち!」

イーリン「……負けましたか」

テル「はい、一気飲み!」

イーリン「……いただきます」ゴクッ……ゴクッ……ゴクゴク……

テル「よしよし!流れが来てる!」

アトニス「さっきまで連敗してたのにな」

テル「今から巻き返すの!アトニスちゃんはそこで応援しててー!ガイくんとアモちゃんもそのイチャイチャ姿勢のまま応援よろしくー!」

イーリン「……次、お願いします」

テル「お、イーリンさんもやる気だね!」

カードを配るテル「」サッサッ……

イーリン「……」

ガイの肩に頬を寄せるアモ「ん……ちゃんといるね」スリ……

ガイ「……」

イーリン「……」チラッ……

テル「イーリンさん?カード、選ばないの?」

イーリン「……選んでいます」

カード「」スッ……

テル「じゃあ、勝負!」

カードを出すテル「」パシッ
カードを出すイーリン「」パシッ

テル「あ、また勝った!はい、もう一杯!」

イーリン「……飲みます」

ガイ「イーリン、無理はするな」

イーリン「無理などしておりません」ゴク……ゴク……ゴク……

イーリン「……ふぅ」

アモ(もうそろそろかな……?)

イーリン「……アモ。少し、距離が近すぎるんじゃない?」

アモ「えー?何のー?」

イーリン「……それは……その……」

テル「あ、イーリンさん、また止まったー!」

イーリン「……止まっていません」

カード「」スッ……

テル「勝負!」

カードを出すテル「」パシッ
カードを出すイーリン「」パシッ

テル「三連勝!?さっきまでの連敗はこの伏線だったかー!!!」

イーリン「……また、負け……っ」ゴク……ゴク……
695 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:09:08.64 ID:kIsmqmsUO
イーリン「……ふぅ……」

アモ(あの顔……イーリンさん、出来上がったみたい)

アトニス「いい飲みっぷりだな……さて、そろそろボクは寝るとしよう!歯磨きもしなきゃな!」ソソクサ
バーテンダー「……追加の水を用意してきます」ソソクサ

イーリン「……ガイ。こっち来て」

アモ「ふふっ、ガイ。呼ばれてるよ?」

ガイ(あの状態のイーリンに近づけと?)チラッ

アモ「」ニコニコ

ガイ(助ける気はないらしい……)

ガイ「……イーリン、水を飲んだ方が──」

イーリン「こっち」ゴゴゴ

ガイ「はい」スタスタ

アモ「あーあ、イーリンさんにとられちゃった」

ガシッ グイッ

イーリンに膝枕されるガイ「???」

テル「特等席だー、羨ましいなぁガイくーん♪」ゴグゴク

ガイ(他人事だと思って……!)

イーリン「なんか……アモとあんなに密着してるのを見せつけられるの……嫌だったから」

ガイ「……イーリン?」

イーリン「今はしばらく……私から離れるな」

ガイ「しかしだな……」

イーリン「あ?」

ガイ「はい。離れません」

テル「愛の告白ってやつ〜?サーシャちゃん、リーゼちゃんにアインズさんにアモちゃん……ライバルが増えてきたなぁ、私も負けてられないかも……」ゴクゴク

アモ「ふふっ……まだまだ夜はこれからだよ?♡」

ガイ(……降りてきたのは失敗だったか?)

◆
696 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/07(火) 23:10:45.79 ID:kIsmqmsUO
ー 翌朝

ドルク「ふぁぁ……よく寝たぜ……ってんん!?」

衣服が乱れたイーリン「」zzz
衣服が乱れたテル「ぐおー……すぴー……」
衣服が乱れたアモ「」スヤスヤ

床に横たわった上裸ガイ「……ドルクか。いい朝だな……」ボロッ……

ドルク「お、おお……おはよう。なんていうか……大変そうだな。とりあえず、水飲むか?」

ガイ「頼む……何があったかは聞かないでくれ……」

ドルク「おう……お嬢さん方を運ぶためにリンとか呼んでくるな……」スタスタ……

ガイ(……今日は何をしようか……)

◆現在はウォーターポートです。

何をする?
安価下1~3

⭐︎現在、暗黒館にいるキャラ
アモ、イーリン、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス、ドルク、リン、エリザベート
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/07(火) 23:35:06.24 ID:XWKM2yiH0
ガイサーシャリーゼアインズ、またお忍びできたフラナ様にみっちりしごかれる
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/07(火) 23:35:10.48 ID:XQWObzifo
早速大魔女に叱られるを飛び越えて泣かれる浮気者
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/07(火) 23:39:29.25 ID:mEcejcGWO
飛空艇に興味津々なミチルを乗せてみる
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 09:35:07.95 ID:JovviDp1o
ガイとイチャイチャする人はもれなく中の2人に覗かれる悲運
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 12:00:31.28 ID:fu/6mslX0
しばらくウォーターポートで過ごす感じかな?
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 16:31:15.90 ID:kRtFNC8TO
これガイとイチャイチャ(意味深)したら中の2人結構気まずいと思う。
703 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:26:20.24 ID:PjjoA3qEO
>>700 >>702
二人はそういった空気も楽しんで見ているようですが、空気は読むのでそういった場面でも大丈夫かもしれません。ただ、覗かれるというのは避けようがないのですが。

>>701
しばらくウォーターポートで過ごすことになります。遠出はできませんが、しばらくしたら動きがあるはずです。
704 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:26:51.03 ID:PjjoA3qEO
ーーウォーターポート レストラン

ワイワイガヤガヤ

スキュラ店員「お待たせしましたー!お熱いので、お食べになるときはお気をつけてくださいねー!」ニュルニュル

タコ足の丸焼き「」ドン!
シーフードパスタ「」ドン!
エビ入りピザ「」ドン!

サーシャ「わぁぁ……!」キラキラ

アインズ「やはり、港町といえばこれだな……!」ジュルリ

リーゼリット「だいぶ奮発したね……ガイ、アンタ本当に味覚が戻ったんだよね?今日の朝なんか死んだ顔で船旅ビスケットを食べてたけど」

ガイ「あれは色々あったからだ……むしろ以前より味を感じられる。そういった意味では一度、味覚を無くしてよかったのかもしれない」

サーシャ「……そんな言い方、しないで。ガイがどれだけ苦しんでたか知ってるから」

ガイ「……すまない」

アインズ「フッ……サーシャには頭が上がらないか」

リーゼリット「ふふっ……そうそう、"アンタ"たちの声は聞こえないけど、ガイを危ない目に合わせたら容赦しないからね?とくにフローディア」ジト

ベルトーネ『フローディア、言われてるよ〜?』
フローディア『あら、そんなことする訳ないのに……ガイ、私はあなたを守っているのだと説明してあげて?』

ガイ「……本人にその気はないそうだ。それより、せっかくの料理が冷める前に食べるぞ」

アインズ「うむ、腹が減って仕方がない……いただくとしよう」

リーゼリット「はいはい、それじゃあピザ切り分けるね……」

シーフードパスタを食べるガイ「」モグ……

ガイ(……味付けはシンプルで特徴はない。だが、それが新鮮な具材の味を引き立てて、旨みを引き出している……!美味い、美味いぞ……!)モグモグ

ガイを見つめるサーシャ「」ニコニコ

ガイ「んぐ……どうした、サーシャ?」

サーシャ「ううん……その顔、もうしてくれないんじゃないかなって思ってたけど……また、見れたから」

ガイ「……照れるから、あまり見ないでくれ」モグ……

サーシャ「ふふっ……」

リーゼリット「お熱いねぇ……アインズ、はいこれ」スッ

アインズ「ありがとう、リーゼ……ん〜、久々の魚介って美味しいなぁ〜……ハッ!」

リーゼリット「」ニヤニヤ
サーシャ「」ニコニコ
ガイ「フッ……」

アインズ「なっ、み、みるな!!!///今のは忘れてくれ!!!///」

◆
705 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:27:29.60 ID:PjjoA3qEO
リーゼリット「結構食べすぎちゃったかも……」

アインズ「たが……満足だ……」

ガイ「美味かったな」

サーシャ「んー……まだいけるけど、もうデザートにしちゃおうかな?」

ベルトーネ『えっ……あの子、結構食べてたよね……まだいけるの?』

ガイ(……俺はサーシャが本当に満腹になったところを見たことがない)

フローディア『あの身体のどこにそれだけ入るのかしら……』

フードを被ったフラナ「──気持ちのいい食べっぷりだったわね。あなたも、ずいぶん明るくなったみたいじゃない?」

ガイ「!」

口元に手を当てるサーシャ「あっ、フラナさ──!フードを被ってるってことは……」バッ

リーゼリット「……またお忍びで来たんですか?」

フラナ「ええ。といっても、今回はサボりに来た訳じゃなくて仕事で来たんだけど……しばらくぶりね。サーシャ、リーゼリット」

アインズ「……只者ではないな。何者だ?」

サーシャ「アインズ、この人は魔族国の──」ゴニョゴニョ

アインズ「……なるほど。先ほどの態度はすまなかった。非礼を詫びさせてくれ」ペコリ

フラナ「気にしてないわ……それより、クーから聞いた?近いうちに幹部を集めて重要な会議をするって言ってたわよ」

ガイ「いいえ……俺たちが帰ってきてからまだ会えてなくて」

フラナ「あら、そうなの……伝言でも残しておけばよかったのに。よほど慌ててたのかしらね?」

リーゼリット「フラナさん、もしかしてその会議絡みで……?」

フラナ「そういうこと。早めに来て観光してたんだけど……ちょうどいいところであなた達を見かけたから、声をかけさせてもらったの」

サーシャ「ええと……その言い方だと、何か理由があるんですよね……?」

フラナ「ええ……あなた達が次の場所へ行けるかどうか、見定めさせてもらうわ」

◆
706 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:28:20.86 ID:PjjoA3qEO
ーーウォーターポート 港

フラナ「──準備ができたらいつでもいいわよ。手加減なしでかかってきなさい?」

アインズ「フッ……まさかいきなり手合わせとはな」

サーシャ「こんなことになるなんて……」

リーゼリット「四人での協力は久しぶりだね……!みんな、息を合わせていくよ!」

ガイ「ああ……!」

フローディア『相手は吸血鬼……ガイ、知っていると思うけど、由緒正しきヴァンパイアハンターの一族は時間魔法を使っていたらしいわ。あなたなら吸血鬼相手には相性がいいんじゃないかしら?』

ガイ(……初耳だが)

ベルトーネ『まあ、世界樹の光が全て揃った今、すごく強い人とか襲いかかってくるかもしれないし、腕試しには丁度いいんじゃないかな〜』

ガイ(……この万全の状態でどこまでやれるかは知っておく必要があるか。サーシャたちも配置につき始めている。俺も動こう)シュンッ

魔力矢「」ヒュンヒュンヒュン……

跳躍するアインズ「ハァッ!!!」ドッ!!!



フラナ「合図無しに同時攻撃をしかけられる程度には、連携がとれているみたいね?」スッ
生成される魔血の槍「」クルンッ

弾かれる

竜角の槍「」ギィンッ!
魔血の槍「」ギィンッ!

フラナ「っ……!やっぱり竜は馬鹿力ね……!」ギリギリ

アインズ「フッ、手加減してやってもいいぞ?」ギリギリ

フラナ「冗談、言わないでちょうだい!」バッ

アインズに向かうコウモリの幻影「」バササッ!

アインズ「!」サッ

魔力弾「」ジュッ!
魔力矢「」ヒュンッ

魔力弾を受けて消えるコウモリの幻影「」シュウン──

フラナ「すかさず援護……やるわね、二人と──」
ガイ「」シュンッ
短剣「」ブンッ

少し斬られたフラナ「!」ピッ

連続で斬りつけるガイ「はっ!」
二本の短剣「」ズババババ!

フラナ「全ては防ぎきれないわね……!」ピッ!
魔血の槍「」カンカンカンカン!

フラナ「……?」クラッ

フラナ「斬られた側から力が抜けてく……?何かしらの魔力は感じたけど……弱体化させる魔法のエンチャントかしら……?」フラフラ……

ベルトーネ『正確にはちょっと違うんだけどね〜。私の力で少し怠けてもらったよ〜』

フローディア『こういう使い方もできるのね……やるじゃない、ベルトーネ』

ベルトーネ『ふふ〜。見直した〜?』

ガイ「……これでもまだ、力は示せていないか?」スタッ
707 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:28:46.45 ID:PjjoA3qEO
フラナ「……ええ……十分よ。ここで終わりにしましょうか」

アインズ「……何?まだ、あなたなら戦えるはずだろう?」

フラナ「私相手にここまでやれるなら、あの場所でも通用する……これ以上やったら、どっちかが本当に死んじゃうわ」

地面に座るサーシャ「ふぅ……終わってよかった〜」ストンッ

リーゼリット「お疲れ様。ガイもアインズも、腕は鈍ってないみたいだね」

アインズ「フッ、リーゼとサーシャも腕を上げたな。安心して背中を任せられる」

ガイ「ああ、そうだな……」

スタスタ

ガイの肩を掴むフラナ「お疲れ様、みんな……ガイ、ちょっと失礼するわね」スッ

ガイ「?」

ガイの首筋に噛み付くフラナ「ん」カプッ

サーシャ「!!!」
リーゼリット「あー!?」
アインズ「む……」

ガイ「フ、フラナさん!?」

ガイの血を吸うフラナ「ん……あなた、ずいぶんいい味するのね……///」チュー……チュー……

サーシャ「フ、フラナさん!?な、何してるんですか!?」ガバッ

フラナにしがみつくサーシャ「は、離れてください!ガイから離れてくださーい!」ググッ

フラナ「んー……も、もう少しだけ……!」ググッ

リーゼリット「もう少しじゃないですよ!?アインズ、そっち持って!」ガシッ

アインズ「ああ……!」ガシッ

フラナ「ちょ、ちょっと!分かったわよ!離れるから引っ張らないでちょうだい!」ズルズル

サーシャ「今すぐですー!!」グイグイ

ガイ「……」

ベルトーネ『人気者だね〜、ガイくん』

ガイ(……そういう話なのか、これ)

フローディア『違うと思うわ』

⭐︎フラナと手合わせしました。
708 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:29:17.36 ID:PjjoA3qEO
ーークロシュヴァリエ号 停泊場

首をさするガイ「……なんだか疲れたな……」サスサス

フローディア『あら、血を吸われてたとき心なしか気持ちよさそうにしてなかった?』

ガイ(そんなわけないだろ)

フローディア(冗談よ……あら、飛空挺は港に他の船と同じように停めてあるのね……誰か乗っているみたいだけど、知り合い?)

ガイ「……何?」

◆

ーークロシュヴァリエ号甲板

ニナ「ふむ……アインズから報告はもらったが、まだまだ改良の余地はあるな……」

ミチル「本当にこの大きさの物が空を飛ぶなんて考えられないよ……!海の上とは違った面白さがありそうだね……!」キラキラ

ガイ「……ニナに、ミチルさん?」

ミチル「やあ、ガイさん。お邪魔してるよ」

ニナ「おお!ガイじゃないか。オノゴロ以来だな!飛空挺はどうだった?」

ガイ「おかげで目的は果たせた……なぜウォーターポートに?オノゴロでの事業はどうした?」

ニナ「それはだな……これを見てくれ」ガサゴソ

文字が沢山書かれた紙「」バンッ!

ガイ「……飛空戦力整備計画?これは一体……」

ニナ「ククッ、お前たちがラティア・ヘイヴンに行っている間にな、オノゴロでは飛空挺で構成された部隊を作る話が一気に進んだんだ」

ガイ「飛空挺の部隊……」

ニナ「海軍が海を守るなら、今度は空を守る連中も必要だろう?……まあ、正式な呼び名はまだ少し揉めているみたいだがな」

ガイ「それで、ニナはその計画に?」

ニナ「ああ。クロシュヴァリエ号を基にした飛空挺の開発責任者の一人として正式に雇われた。今じゃオノゴロ正規の技術官様だよ」

ニナ「ククッ……もっとも、同じ物をそのまま量産する気はないぞ。クロシュヴァリエ号は探索と長距離航行を想定して作った船だ。軍用ならもっと小さく、速く、役割ごとに分けた方がいい」

ガイ「役割ごと?」

ニナ「ああ。偵察用、輸送用、迎撃用……全部一隻でやろうとすると無駄が多い。万能なんて存在しないからな」

ガイ「だが、軍に採用されるということは、人を傷つけて命を奪うために使われる可能性が高い……よく引き受けたな」

ニナ「ククッ……私だって少しは悩んださ。だが、今じゃ食わせなきゃいけない奴等ができた。そいつらのことを考えたら、仕事を選り好みしている場合でもなくてな」

ガイ「そうか……ミチル船長はどうしてここに?」

ミチル「私はニナさんに頼まれてね。飛空挺を“船”として見てほしいと言われたのさ」

ニナ「機械として空を飛ばすことはできる。だが、何隻もの飛空挺を長期間運用するとなれば話は別だ。乗員の交代、物資の積み方、航路の決め方、緊急時の指揮……その辺りは技術者よりも船乗りの方が詳しい」

ミチル「海と空じゃ違うところも多いだろうけど、船を動かす以上、共通する部分はあるからね」

ニナ「そういうことだ。せっかくウォーターポートに来たんだ。クロシュヴァリエ号の点検ついでに、空軍の運用についても意見を聞かせてもらっている」

ミチル「ふふ……まさか豪華客船の船長をしていて、空を飛ぶ船団の相談を受ける日が来るとは思わなかったよ」

ガイ「……楽しそうですね」

ミチル「分かるかい?」

ガイ「かなり」

ニナ「ククッ、さっきからずっとこの調子だ。飛空挺の話を始めると質問が止まらん」

ミチル「仕方ないだろう?海の上には何年もいるけど、空の航路は初めてなんだから!」

フローディア『……随分と気が合っているみたいね』

ベルトーネ『乗り物大好きお姉さん同盟だね〜』

⭐︎ミチル達と話しました。
709 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:30:33.29 ID:PjjoA3qEO
ー 夜
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋

ガイ「さて……今日はもう寝るとするか……」

窓「」コンコン

ガイ「……?」チラッ

箒に乗ったトゥルーエンド「」フワフワ……

ガイ「ルー!?」タタッ
フローディア『まあ……』

窓「」ガチャ

トゥルーエンド「──お邪魔するわね、ガイ」スタッ

ガイ「ああ、構わないが……どうしてここへ?」

トゥルーエンド「暗黒館のオーナーから聞いてないの?……まあ、いいわ。こっちに用があったから来たのよ」

ガイ「……」

トゥルーエンド「何よ」

ガイ「いや……会いに来てくれて嬉しいんだ」

トゥルーエンド「……馬鹿。あなたを叱りに来たのよ」

ガイ「うっ……」

スタスタ……ボフッ

ベッドに座るトゥルーエンド「……レイセオンから、報告を受けたわ」

ガイ「……そうか」

トゥルーエンド「悪魔と契約して、フローディアと行動を共にして、一対一で殺し合った」

ガイ「……ああ」

トゥルーエンド「それで」

トゥルーエンド「フローディアを自分の中に入れた。このことに相違はないわね?」

ガイ「……無い」

シーン……

トゥルーエンド「馬鹿なの?」

ガイ「返す言葉がない」

トゥルーエンド「馬鹿なのね?」

ガイ「否定はしない」

トゥルーエンド「どうして毎回毎回毎回!私が見ていないところで、想像の斜め上を行くのよ!!!」

ガイ「お、大きい声は──」

トゥルーエンド「悪魔と契約!?まだ分かるわよ!分かりたくないけど、戦闘中で仲間を助けるためだったんでしょう!?」

ガイ「あ、ああ……」

トゥルーエンド「でもフローディアは何!?」

フローディア『ふふっ、姉さんと違ってかなり可愛いわね』

◆

ガイ「……以上だ」

壁時計「」カチ……カチ……

トゥルーエンド「……分かるわよ」ボソッ

ガイ「何?」

トゥルーエンド「分かるって言ったの!」

トゥルーエンド「フローディアがどうしてそうなったのかも!あなたがどうして殺せなかったのかも!どうして受け入れたのかも……全部、分かるわよ……!」

ガイ「……」
710 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:31:06.16 ID:PjjoA3qEO
トゥルーエンド「だって……私も、同じようなことをされたもの……」

ガイ「ルー……」

トゥルーエンド「私は大魔女様の代わりでいることしかできないと思ってた……それ以外を望んじゃいけないって……それなのに、あなたが勝手に入ってきて……!」

トゥルーエンド「大魔女でも代理でもなくて、私を見て……ルーなんて名前までつけて……!」

トゥルーエンド「……だから、分かるのよ……フローディアがあなたに縋った理由も……あなたが放っておけなかった理由も……」

トゥルーエンド「分かったら……怒れないじゃない……」

声を震わせるトゥルーエンド「……ちゃんと、怒りたかったのに……」ポロッ……

ガイ「……」

トゥルーエンド「レイセオンから聞いた時……すごく腹が立った……馬鹿じゃないのって……!」

トゥルーエンド「箒を飛ばしながら……会ったら絶対に殴ってやるって思ってた……!」

ガイ「……殴ってもいいぞ」

涙を拭うトゥルーエンド「嫌よ……!今、殴ったら……たぶん、私の方が泣くから……!」ゴシゴシ……

トゥルーエンド「……私ね、大魔女帝国があって……私を必要としている人達がいる。だから、あなたにはついて行けない……あなたが危ない場所へ行くたびに……私は報告を待つしかない」

トゥルーエンド「でも、フローディアは違うでしょう?」

フローディア『……』

トゥルーエンド「ずっと一緒にいるんでしょう……?ガイがどこへ行っても。何を見ても。怖がっても。傷ついても……」

トゥルーエンド「……ずるい」

トゥルーエンド「ずるいわよ……私だって、あなたの傍にいたいのにぃ……!」ポロポロ……

ガイ「……」

トゥルーエンド「私があなたを好きになった理由で……別の女まで救わないでよ……」

ガイ「……すまない」

トゥルーエンド「謝らないで……!謝られたら、私があなたに間違ったことをしたって言ってるみたいじゃない……!」

トゥルーエンド「あなたは……間違ってない……たぶん……」

トゥルーエンド「だから……苦しいのよ……!」

トゥルーエンドを抱きしめるガイ「」ギュッ……

トゥルーエンド「……っ」
711 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:31:35.66 ID:PjjoA3qEO
ガイ「……ルー。俺は、お前に会いたかった。ラティア・ヘイヴンでも、何度も思い出した」

トゥルーエンド「……本当に?」

ガイ「ああ」

ガイ「代償の刃を使おうとした時も、お前の言葉を思い出した……だから、使わなかった」

トゥルーエンド「……!」

ガイ「刃はもう砕けた。俺の痛みも、味覚も戻った」

トゥルーエンド「……そう」

ガイ「ああ」

トゥルーエンド「……痛いの?」

ガイ「何が?」

トゥルーエンド「怪我をしたら」

ガイ「ああ。かなり」

トゥルーエンド「ご飯は?」

ガイ「味がする」

トゥルーエンド「……美味しい?」

ガイ「ああ……そうだ、ドルクに美味しい店を教えてもらったんだ。明日、一緒に食べに行こう」

トゥルーエンド「……行く」ギュッ……

ガイ「……ルー?」

トゥルーエンド「……今日は、ここに泊まるから」

ガイ「……仕事は?」

トゥルーエンド「しばらく、何もないわ」

ガイ「そうか」

トゥルーエンド「……何よ。その顔」

ガイ「いや……」

トゥルーエンド「今さら遠慮するつもり?……なら、もう少し強く抱きしめなさい……今は、私だけ見てて……」

ガイ「……ああ」

唇を重ねるガイとトゥルーエンド「」

ベルトーネ『……私達はしばらく静かにしてるから、ごゆっくり〜』

フローディア『ふふっ……今夜は譲ってあげる。私だって、そこまで無粋じゃないもの……』

⭐︎トゥルーエンドがしばらく滞在します。
712 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:32:09.30 ID:PjjoA3qEO
――幕間
ーー魔都セイントレア

赤黒い空「」ゴゴゴゴ……

崩れ落ちた建物「」ガラッ
砕けた大理石の道「」ボロッ……

黒い粘液に覆われた城壁「」ズルル……

◆

――旧商業区・第七避難所付近

荷車「」ガラガラ……

フードを被った子供「お母さん……いつ、新しいお家に着くの……?」

フードを被った女性「もう少しよ。避難所に着けば、きっと何かもらえるから……それまで、もう少し我慢して?」

フードを被った子供「……昨日も、そう言ってた……」

フードを被った女性「……ごめんね……」

バッ

獣人盗賊「止まれ!殺されたくなかったら、その荷車を置いていけ!」スタッ

フードを被った女性「……っ!」

フードを被った子供「お母さん!」

物陰から現れる盗賊たち「へっへっへっ……」ザッ

獣人盗賊「荷車を置け。水も食い物も全部だ」

フードを被った母親「これは避難所に運ぶもので……私たちの物じゃありません……」

獣人盗賊「だから何だ?」

フードを被った女性「これがないと、避難所の人たちが……」

獣人盗賊「知らねえよ。こっちも今日を越せるか分からねえんだ。それに、その荷の量……お前たちがいた場所は壊滅したんだろ?」

フードを被った子供「お母さん……怖い……」ギュッ
フードを被った女性「大丈夫。後ろにいて……」

獣人盗賊「女か……フードを取れ」

フードを被った女性「……」
713 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:32:38.81 ID:PjjoA3qEO
獣人盗賊「聞こえなかったか?」
短剣「」ギランッ

フードを取る女性「……この子だけは、見逃してください……」スッ……

獣人盗賊「……へえ」ニヤリ

盗賊たち「」ニヤニヤ
盗賊たち「」ヒューヒュー

女性「……何ですか」

獣人盗賊「……俺たちは荷車が欲しい。だが、全部奪う以外の話もできる……お前が"協力"してくれるならな?」

女性「っ……わかりました……せめて、この子の見えない所で……」

フードを被った子供「お母さん……何の話してるの?」

獣人盗賊「お嬢ちゃん?俺たち、これからお母さんと"仲良く"してくるからよォ……すこーしだけ待ってて貰えるかな?」

盗賊たち「」ニヤニヤ

女性「……道を通してもらえるように、お願いするだけよ」

フードを被った子供「……お願い?」

女性「そう。お願い……少し、長くお話しなきゃいけないから……ここで、待っててくれる?」

フードを被った子供「……うん」

女性「偉いねぇ……この前、教えたお歌の練習をして待っててね……」ナデナデ

フードを被った子供「歌ってたら、戻ってくる?」

女性「戻ってくるわ……待ってる間、フードは取らないで。誰かに話しかけられても、答えなくていいからね」ナデナデ

フードを被った子供「……うん」

盗賊「話は済んだか?オラ、行くぞ」グイッ

獣人盗賊「さぁ、来な。みんな待ち兼ねてるぜ」

建物の影へ消えていく女性と盗賊たち「」スタスタ……

荷車に座るフードを被った子供「……」ストン

フードを被った子供「……♪〜♪〜♪〜」

◆
714 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:33:29.95 ID:PjjoA3qEO
◆

――魔都セイントレア 旧居住区

逃げる人々「」ワーワー

逃げる男「はぁっ……はぁっ……!」ダダダッ

黒い粘性の生き物たち「」デロデロデロ……

男「来るな……!来るなぁっ!!」
黒い粘性の生き物「」ビチャッ!

転ぶ男「うわっ!?」ズザァッ……

黒い粘液「」デロ……

男「……っ!」

黒い粘液「」ズル……ズル……

男「や、やめろ……!」

黒い粘液「」ドロッ……
男の足「」ズブズブ……

男「ひっ……!?足が……俺の足が……!」

黒い粘液「」モニョ……モニョ……

男「溶け……っ!?嫌だ……!やめろ!俺はまだ死にたくない!!」

男に集まる黒い粘性の生き物たち「」ズルズル……

男「誰か……!誰か助けてくれ!置いていかないでくれ!!!誰か!!!」

黒い粘液「」ズブズブ……

男「やめろ……!」

黒い粘性の生き物たち「」バックン!!

男「──ッ!!」

デロデロ……

黒い粘液の塊「」モニョ……モニョ……ボコッ……

新たな黒い粘性の生き物「アアアアアア……」

魔族女性「いやああああああっ!!」

黒い粘性の生き物たち「」ピタッ

物陰に隠れる魔族女性「……っ!来ないで……お願い……」ガクガク

黒い粘性の生き物たち「」グルンッ

魔族女性「ひっ……!」

黒い粘性の生き物たち「……」

魔族女性「嫌……嫌……!」

黒い粘性の生き物たち「……アアアアアア……」

魔族女性「嫌ああああああああっ!!」
715 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:33:59.84 ID:PjjoA3qEO
星の斬撃「」ズバアアアアンッ!!!!

弾け飛ぶ黒い粘性の生き物たち「」バシャアアアッ!!

魔族女性「……え?」

白髪の青年「……無事か?」スタッ

魔族女性「ゆ、勇者様……!」

白髪の勇者→サイン?「走れるか?」

魔族女性「は、はい……!」

サイン?「大通りは使うな。三番街を抜けて西から回れ」

魔族女性「勇者様は……?」

黒い粘液「」モニョ……モニョ……

サイン?「……行け」

逃げる魔族女性「……っ!」ダッ

黒い粘液「」ボコボコボコッ……

黒い粘性の生き物たち「」ズルッ……ズルズル……

サイン?「……」
星霊の剣「」チャキッ……

◆
716 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:34:34.71 ID:PjjoA3qEO
ーー暗黒館1F 酒場

ワイワイガヤガヤ

リン「やほやほ、ガイさん」

ガイ「リン……暗黒館には慣れたか?」

リン「うん。いい人たちばかりだし、私の魔法を見ても引く人も比較的少ないしね……ん?」スンスン

ガイ「……どうかしたか?」

リン「……ガイさん、香水とかするようになったの?テラヌス・ウルスで流行ってる香水の匂いがするけど」

ガイ「……あ、ああ。たまには、な……」
ガイ(ルーの匂いが移ったのか……?これで誤魔化せるといいんだが……)

リン「ふーん……オシャレとかそういうのには興味なさそうなタイプだと思ってたけど、意外だねー」

ガイ「そうか……?お前も、こういうのには詳しいんだな」

リン「ああ、私は扱ってるモノがモノだから、エチケットとしてねー……それに、いい匂いがするとテンション上がるし」

ガイ「……そういうものか」

◆現在はウォーターポートです。

何をする?
安価下1~3

⭐︎現在、暗黒館にいるキャラ
トゥルーエンド、アモ、イーリン、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス、ドルク、リン、エリザベート、フラナ
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:36:17.53 ID:LLhLU08m0
パティと商業都市の人形遣い、フラナに棺の件を聞くためにウォーターポートに来たので接待する。
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:40:24.39 ID:vY9IaXpXO
イーリンの会議出席者の名簿整理と食事会の食材発注の手伝い
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:41:14.90 ID:y5UvRpYwO
もうほんとにルーとイチャイチャする
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:42:28.70 ID:kDquFS7v0
ホレスと再会
721 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:48:29.07 ID:PjjoA3qEO
早いですが本日の更新は終了します。
また、急になりますが明日の0時から23時59分までセイントレアに登場するキャラを募集したいと思います。

〈魔都セイントレア〉
■概要
かつて中央大陸の南側を支配し、列強と呼ばれたセイントレアの首都。世界めくれの影響によって地上から切り離され、空に浮かぶ閉鎖都市となった。外へ逃げる道はほぼなく、救援も届かない。
かつて白亜の都と呼ばれた街並みは、赤黒い空と瘴気に照らされ、崩落した都市区画と、黒い粘液に覆われた区画とが入り乱れる異界へと変貌した。中でも目を引くのは、かつてのセイントレア王城であり、人々には魔王城と呼ばれ恐れられている。
■産業
農業、漁業、商業、機械工業、芸能、魔法など、多岐に渡る分野が発達していたが、外界との交流が取れなくなり、その大半は崩壊している。かつて王都を支えた豊かな産業基盤は完全に破綻し、現在は備蓄の奪い合い、闇市、略奪、魔法による食料生成によって人々は辛うじて命を繋いでいる。
■情勢
治安は完全に崩壊している。現在のセイントレアには、統一された支配体制は存在しない。薄まりつつあった種族差別は、最悪の形で再燃した。王家に関連する者や原理派の一部は「世界めくれは異種族と異端が招いた災厄」と喧伝し、人間以外の種族に飽き足らず、穏健派信徒や人権派の市民たちをも弾圧対象とし、昼間でさえ殺人や略奪が起こる。それに加えて黒い影の魔物や形状が定まらない黒い粘液の魔物が蔓延り、現在のセイントレア内には確実に安全だと言える場所はない。
そのような状況の中でも、勇者連合という勢力が各地で抗い続けており、避難所の防衛や物資の輸送、負傷者の治療に魔物の討伐等を行い、生存者たちの命を繋いでいる。
722 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:48:57.59 ID:PjjoA3qEO
テンプレは以下のものでよろしくお願いします。

【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
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