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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III
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656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 17:19:16.85 ID:kgQYM7ATO
フローディアを止める方針だけど今の状況だとガイの方が普通に大ダメージを受ける流れになってるね
657 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/04(土) 19:52:09.53 ID:TMay57P1O
>>653
今回のコンマはフローディアに対する方針と交流の結果を鑑みて優しめにしたのですが劣勢になるとは……
>>654
ガイは死にません。ですが、敗北はあまりよくないことになりそうです。
>>655
通常の手段では殺しきる前に再生しきってしまうのですが、時間の檻や怠惰の権能といったものを使えば、再生を終える前に殺すことができるようになるみたいです。
>>656
無傷で相手を止めるということは中々難しいことなのかもしれません。この戦いはどう決着がつくのでしょうか?
658 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/04(土) 19:52:35.87 ID:TMay57P1O
◆17-20=-3【劣勢】
炎の柱「」ドゴォォォォン!!
ガイ「ッ!」シュンッ
フローディア「避けなくてもいいのに──」
周囲に浮かぶ複数の氷の刃「」キラキラ……
フローディア「!」
ガイ「──行け!」バッ
氷の刃「」ヒュンヒュンヒュンッ
フローディア「ぁ──」ザクザクザクッ……
フローディア「」ニタァ
フローディア「……ふふっ、あははははは!!!そうよ、それでいいの!!!もっと、もっと……私を死へと誘って!!!」
◆
テル「……」スタスタ
ガシッ
テルの腕を掴むアインズ「行くな、テル」
テル「アインズさん……離してよ」
イーリン「テル様、お気持ちは分かりますが、今はガイ様に任せる他ありません」
テル「イーリンさんまで何言ってるのさ!?いくら再生してるっていっても、このままじゃガイ君が死んじゃうよ!」
アインズ「私たちが行けば、ガイがやろうとしていることを無駄にすることになる」
テル「……どういうこと?」
エリザベート「ガイ様は……この戦いで幾度もフローディア様を殺す機会があったのに、未だに手をかけておりません。逆に、フローディア様の方もガイ様を殺すタイミングは何回もありましたが、敢えて見逃しているように見えますわ」
テル「どうして、そんなことを……?」
アトニス「考えがあるんだろう……今、仮にボク達が行ったらフローディアにどういう影響があるかわからない。本当にまずくなったときまで堪えろ」
◆
カッ──
再生するガイの身体「」メラメラ……
ガイ(フローディアが近くにいるからか、普段よりも傷が治るのが速い。だが……)
ベルトーネ『再生の速度が落ちてきてる。このまま行けば、治るのが追い付かないよ!』
ガイ「……わかっている……!」
フローディア「……あの悪魔と話してるの?」タンッ
フローディア「……今は、私とあなただけの時間でしょう?他のものに感情を向けないでちょうだい」
不滅の炎「」ゴオオオオオオッ──
ガイ「くっ……」
◆コンマ下1【現在は劣勢です】
【判定】
01-20敗北
21-30劣勢
31-00優勢
【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『怠惰の権能』使用時、現在の劣勢または痛恨を無効化し、+30次々回-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
659 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 19:57:17.74 ID:ONGD4eks0
怠惰の権能
660 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/04(土) 20:28:11.10 ID:6/zk7R42O
◆74+30=104【優勢】
ベルトーネ『とりあえず、仕切り直そうか〜……いくよ、ガイくん』
ガイ(……頼む)
ベルトーネ『──怠惰の悪魔、ベルフェゴールの名において、権能を行使する』
ガイ「抗うな、全てを放棄せよ」
ベルトーネ『抗うな、全てを放棄せよ』
ガイの目に浮かぶ模様「」ギンッ……
ガイに吸い込まれていく周囲の魔力「」ギュゥゥゥン……
膝から崩れるフローディア「!?」ガクッ……
フローディア「これは……私の、力が……吸われている!?いつの間にこんな力を──」ググッ……
ガイの目に浮かぶ模様「」ギンッ……
フローディア「……悪魔の力ね……!」ギリィッ
ベルトーネ『さすが不死鳥。活力がとんでもないね〜……再生どころか、魔力強化の補助にまでなるとは』
魔力が漲るガイ「……」ゴゴゴゴ……
シュンッ
首元が斬られるフローディア「っ!」ズバッ
シュンッ シュンッ
心臓が貫かれるフローディア「」
腹を貫かれるフローディア「」
シュンッ シュンッ シュンッ シュンッ シュンッ
全身が切り刻まれるフローディア「──」ブシャッ!!!
ガイ「」スタッ……
フローディア「──ゴホッ、ゴホッ……!ぁ……身体が、再生しな、い……!私、これでようやく……!」
◆コンマ下1【現在は優勢です】
【判定】
01-02劣勢
03-00勝利
【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 20:29:29.23 ID:OaZLcSB/0
抑制行動
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 20:41:55.64 ID:oDgynN6Lo
辛勝が過ぎる
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 20:54:13.44 ID:kgQYM7ATO
あれ?怠惰の権能だから拮抗になって次−20になるのでは?
664 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/04(土) 22:26:10.06 ID:dcXdbYfYO
>>663
劣勢を無効化して
>>658
のコンマ表で判定し、結果が優勢だったため、大丈夫です。
-20の補正に関してですが、実は、怠惰の権能には隠された効果がありまして、ガイが1人で戦っているときには-20の補正は発生しません。
仲間と一緒に戦えば連携技が使えますが、怠惰の権能の-20の補正が発生し、
1人で戦えば連携技は使えませんが、怠惰の権能の-20の補正は発生する。
という認識でいただければと思います。
665 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/04(土) 22:27:44.14 ID:dcXdbYfYO
◆23-20=3【勝利】
◆仲間がいないため、怠惰の権能の-20の補正は無し
スタスタ……
フローディアの前に立つガイ「……」
フローディア「さあ……私を、殺して……」
ガイ「……」
短剣「」シャキンッ……
目を閉じるフローディア「……ありがとう」
短剣を納めるガイ「……殺さない」チャキッ……
フローディア「……え?」
ガイ「殺さないと、言ったんだ」
フローディア「そんな……」ググッ……
フローディア「──なんでよ!?あなただけなの!私はもう、あなたに殺される以外に救われないのに!」
ガイ「違う」
フローディア「違わないわ!私は、あなたに殺されたいの!あなたなら、私を終わらせてくれると思った!あなたなら……私を……!」
ガイ「それは終わりじゃない。逃げだ……お前は死にたいんじゃない。置いていかれるのが怖いだけだ」
フローディア「違うって……何度言えば……!」
ガイ「なら、なぜ俺とお前だけが死ななければいいと言った」
フローディア「……」
ガイ「お前は死を無くしたかったんじゃない。自分だけが残されることに耐えられなかったんだ」
フローディア「黙ってよ……!」
炎「」ゴオオオオッ!!!
焼けるガイの腕「」ジュウウウッ……
ガイ「っ……!……お前の望み通りに殺せば、それはお前を救ったことにならない。お前を逃がすことになる」
フローディア「……逃げることの、何が悪いの?」
ガイ「……逃げてもいい。だが、全部を捨てて終わる逃げ方を俺は認めない」
フローディア「……あくまで、私を苦しませるのね」
ガイ「お前が俺にしたことと同じだ。お前には生きてもらう」
フローディア「……嫌よ」
ガイ「死なせない」
フローディア「嫌だって言っているでしょう……!」
ガイ「死のない世界を作ろうとした奴が、自分だけは簡単に終わろうとするな」
フローディア「……私に、どうしろって言うのよ」
ガイ「それを今、考えている」
フローディア「……」
666 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/04(土) 22:28:12.19 ID:dcXdbYfYO
ベルトーネ『……ねえ、ガイくん。ひとつ、方法があるんだけど~』
ガイ(方法?)
ベルトーネ『うん。今、ちょっと出しゃばらせてもらうね~』
ガイの影から現れるベルトーネ「」ズズズ……
フローディア「悪魔……!」
ガイ「……何をするつもりだ」
ベルトーネ「ガイくんは封印魔法が使えるでしょ〜?それの応用っていったところかな〜」
フローディア「……また、封印するの?」
ベルトーネ「ガイくんの中に、ね〜」
ガイ「……俺の中に?」
ベルトーネ「そうそう。ただし、普通の封印じゃなくて、フローディアの命をガイくんの命と結び直すんだよ〜」
フローディア「命と……?」
ベルトーネ「簡単に言えば、命の共有かな〜。フローディアの永遠に燃え続ける力を、ガイくんの命の流れに縛る。そうすれば、彼女は不死ではなくなるってこと〜」
フローディア「……不死では、なくなる……?」
ベルトーネ「うん。ガイくんが生きている限り、あなたもガイくんの中で生きる。ガイくんが終わる時は、あなたも終わる」
フローディア「……本当に、そんなことが?」
ベルトーネ「できるかできないかで言えば、できるよ〜。でも安全かどうかで言えば、ぜんぜん安全じゃないけどね〜」
ガイ「……どういう危険がある」
ベルトーネ「まず、ガイくんの中にフローディアの炎を受け入れることになる。今までみたいな祝福の残り香じゃなくて、彼女そのものをね〜……それから、フローディアの不死性を取り除く代わりに、ガイくんの命に繋げるっていうことは、フローディアが傷つけばガイくんにも影響が出るかもしれないし、ガイくんが死ねばフローディアも死ぬ」
ガイ「……」
ベルトーネ「逆に、フローディアだけが勝手に死ぬこともできない。ガイくんの命から切り離されない限り、終わりたくても終われない」
フローディア「……」
ベルトーネ「死に逃げることも、永遠に逃げることもできない。ガイくんと同じ時間の中で、同じ命に縛られる」
フローディア「……ガイと、同じ命……」
ガイ「……それは封印というより、融合に近いんじゃないのか」
ベルトーネ「そうだね〜。封印魔法の応用だけど、結果だけ見れば融合に近いかな〜」
ガイ「……」
ベルトーネ「でも、これをするのはガイくんさえよければ、だけどね〜」
ガイ「俺が……?」
ベルトーネ「そう。これはフローディアだけの問題じゃないよ〜。器になるのはガイくん。命を共有するのもガイくん。中に彼女を受け入れるのもガイくん」
ベルトーネ「ガイくんが嫌なら、この案は無し。私も無理にはやらないよ〜」
フローディア「……」
◆先取2票
1受け入れる
2受け入れない
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 22:29:03.25 ID:ONGD4eks0
2
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 22:34:33.53 ID:oDgynN6Lo
1
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/04(土) 22:40:15.11 ID:EpbCNDsIO
1
670 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/05(日) 00:03:41.91 ID:TB+lXmxEO
ガイ「……それで、どうやればいい?」
フローディア「!……それって……」
ガイ「受け入れる」
フローディア「……ガイ……本当に……いいの?」
ガイ「ああ」
フローディア「だって……これは、あなたが私を背負うということでしょう?それに、あなたは私のことを……」
ガイ「そうだな……だが、お前と過ごしている内にお前のことはなんとなくわかった。お前もエンドゲームのように手段や方法は誤っていたが……本質はどこにでもいる寂しがり屋だった」
フローディア「ふふっ……本当に……残酷で優しい人ね」
フローディアの頬を伝う涙「」ツー……
フローディア「……嬉しい。すごく、嬉しいわ……」ポロポロ……
ベルトーネ「はいは〜い。じゃあ、ガイくん。封印魔法を展開して。外に向けるんじゃなくて、自分の内側に向ける形で」
ガイ「……分かった」
◆
671 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/05(日) 00:04:18.16 ID:TB+lXmxEO
ーー???
炎の中に立つフローディア「……不思議な場所ね。熱くて、冷たくて……寂しいけど、怖くないわ」
ガイ「フローディア……」
フローディア「ガイ……私を、独りにしないでくれて……ありがとう」
ガイ「……礼を言われるようなことじゃない」
フローディア「言わせてちょうだい。今言わないと、きっと私はまた誤魔化すから」
ガイ「……」
フローディア「私はずっと、誰かに終わらせてほしかった。でも本当は……終わりたかったんじゃなくて……置いていかないでほしかった」
フローディア「あなたは、私を見抜いた。私が隠していた一番醜いところまで見て、それでも殺さないと言った」
ガイ「醜いとは思わない」
フローディア「……本当に?」
ガイ「ああ。ただ、面倒だとは思うがな」
フローディア「ふふっ……そこは否定してくれないのね」
差し出されるフローディアの手「」スッ……
フローディア「……手を、握ってくれる?」
ガイ「……ああ」
ギュッ
フローディア「……ガイ」
ガイ「何だ」
フローディア「好きよ」
ガイ「……今言うことか」
フローディア「今だから言うのよ」
ガイ「……そうか」
フローディア「あなたは答えなくていいわ。私が勝手に言いたかっただけだから」
ガイ「……フローディア」
フローディア「何?」
ガイ「独りにはしない」
フローディア「……!」
ガイ「だから、俺の中で生きろ」
フローディア「……ええ。喜んで」
カッ──
◆
672 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/05(日) 00:04:59.49 ID:TB+lXmxEO
青い炎「」ボッ──
目を開くガイ「……」
ベルトーネ『……うまく行ったみたいでよかった〜。調子はどう?』
ガイ「……問題ない。お前たちも……大丈夫そうだな」
フローディア『ふふっ、ふふふっ……すごく近くにあなたを感じるわ……こんなに幸せなことがあっていいのかしら?』
ベルトーネ『同居人が増えた〜。退屈しなさそうで何よりだけど〜……よろしくね、不死鳥さん』
フローディア『あら、もう不死ではないんでしょう?それとも悪魔さんは、さっき自分でした説明も忘れてしまったのかしら?』
ベルトーネ『仲良くする気ある〜?』
フローディア『ふふっ、冗談よ。あなたにも感謝してるわ』
ガイ「お前ら……」
転移魔法陣「」フォンッ──
ドサドサドサッ……
テル「ガイくん!青い炎に包まれてたから助けに……ってあれ?」
エリザベート「フローディア様はどちらに……?」
アインズ「ガイ。無事か?」
イーリン「ガイ様!お怪我は……!?」
レイセオン「……ん?んんん???ガイ様、あなた……」
アトニス「お前……また厄介なことになったな?そこまで色々混ざってるヤツを見るのは初めてだ」
テル「……混ざる?」
ガイ「……詳しいことはあとで話す。とにかく、フローディアの脅威はなくなった……一度、みんなで集まろう」
遠くから聞こえるジェミニたちの声「ガイ殿〜!」
⭐︎フローディアと融合しました。
673 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/05(日) 00:12:56.54 ID:VfVtq1wkO
ーークロシュヴァリエ号
テル「……つまり、フローディアはガイくんの中にいるってこと?」
ガイ「そうだ」
エリザベート「フローディア様はご無事なのですか!?」
ガイ「無事だ。不死ではなくなったが、意識はある」
エリザベート「不死ではなくなった……」
レイセオン「観測結果から見ても、フローディア様の独立した不死性は消失しています!現在はガイ様の生命反応に接続され、内側に封印されている状態ですね!」
アトニス「封印というより、融合だろ。まったく……敵だった奴を自分の中に入れるなんて、無茶にも程がある」
アインズ「まったくだ……無茶をするのは今に始まったことじゃないがな」
イーリン「ガイ様らしい選択です。ですが、危険は本当にないのでしょうか?」
レイセオン「危険性は不明です!前例がないので!」
テル「一番困る答えだよ!」
アトニス「つまり、何かあっても対処が後手に回るってことだ」
ガイ「……分かっている」
フローディア『あら、随分と心配されているのね……そうそう、エリザベートには、ありがとうと伝えてちょうだい。止めてくれて、叱ってくれて……最後まで私の従者でいてくれて、嬉しかったと』
ガイ「エリザベート……フローディアがありがとう、と。最後まで従者でいてくれて嬉しかったそうだ」
エリザベート「……っ」
エリザベート「フローディア様……私は……」
フローディア『泣かないで。あなたには、これから自分のために生きてほしいわ』
ガイ「泣くな。これからは自分のために生きてほしい、と」
エリザベート「……そんな……そんなことを急に言われましても……!」
テル「エリザベートちゃん……」
エリザベート「フローディア様は、いつも勝手ですわ……!私を拾って、振り回して……今度は、私に自分のために生きろだなんて……!」
ガイ「……」
エリザベート「ですが……ですが、あなたがそう望むなら……私は、考えてみますわ。王族でも、従者でも、誰かの代わりでもない……エリザベート・ロード・セイントレアとして、どう生きるのかを」
フローディア『……ええ。それでいいわ』
◆現在はラティア・ヘイヴンです。(滞在最終日)
何をする?
安価下1~3
⭐︎協力者
・クロシュヴァリエ号
アインズ、イーリン、テル、アトニス、レイセオン、エリザベート
・ラティア・ヘイヴン
ジェミニ、ゼーレシルト、ポーラー、ゴライアス、ヒナ、テイル、ヴァリエール、ビビアン、リルル
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/05(日) 00:14:57.97 ID:tLQRM+AsO
ホーリーが来て飛空艇に相乗りして地上に行きたいと頼んできた
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/05(日) 00:16:18.28 ID:YjP1GMZdo
エリザベートから王国復活のために星の光欲しいなぁと冗談を言われる
676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/05(日) 00:20:47.24 ID:nRjsyYjYO
レイセオンからトゥルーエンド様がいてかなりすけこましですねと笑顔で煽られる
677 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/05(日) 00:23:51.35 ID:VfVtq1wkO
本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/05(日) 00:25:20.67 ID:nRjsyYjYO
乙
ハッピーエンドですね
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/05(日) 02:02:19.94 ID:gxIYbCEeo
おつ
ちなみに七つの大罪には悪魔の他にも幻獣が当てはめられたりもするけど、それにおいて怠惰はフェニックスらしいです
仲良く居候できそうね
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/05(日) 15:13:39.72 ID:P4LpDT+RO
乙
中の住人が増えて人間なのにスライムじみてきたなガイさん
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/05(日) 17:30:03.28 ID:eppp1JT8O
代償の刃が壊れて元に戻ったと思ったら今度は別の意味で人間じゃなくなっているガイさん
682 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 22:55:32.52 ID:kIsmqmsUO
日曜日は少々忙しく、更新ができませんでした。申し訳ありません。今日は少し進めて、自由行動の安価で終わりたいと思います。
>>678
この終わりはガイ達の視点から見ればハッピーエンドなのかもしれませんが、別の視点から見ると新たな問題になっていたり、なっていなかったりするのでしょう。
>>679
七つの大罪に幻獣を当てはめる場合があることを
>>1
は知りませんでした。このような結果になり、なにがしかの運命を感じていますが、おそらく、何もない筈です。思いついたらこじつけます。
>>680
比較対象として、クロシュさんとの違いは夢の中だけじゃなく、平常時でも意思疎通ができるくらいでしょうか。
スライム種のように同化等はできないので、取り込んだ力を十分に引き出すのはスライム種の方々の方が得意です。
>>681
世界を救うためには、普通のままでいてはきっと難しいのでしょう。全てが終わったあとに、ガイさんは人のままでいられるのでしょうか。
683 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 22:56:06.74 ID:kIsmqmsUO
ー 数日後
ーー小さな丘
風「」サァァァ……
ミーティアの墓「」
セイラの墓「」
綿毛を供えるガイ「……二人がいなかったら、この結果も無かった。改めて、礼を言わせてくれ……ありがとう、セイラ、ミーティアさん」
フローディア『……生きている以上、いずれは訪れる終わり……やっぱり好きになれないわね』
ベルトーネ『それじゃあ、まだ誰も死なない世界を目指しちゃう〜?』
フローディア『……いえ、もういいの。嫌いでも見届けるわ。ありのままの、この世界をね……』
ガイ「……」
スタスタ……
アインズ「……ガイ、そろそろ行くぞ。テル達が待っている」
クルッ
ガイ「……ああ。今行く」スクッ
風「」ビュオオオ──
「ガイさん……ありがとうございました」
「まだ一仕事あるんですよね?応援してますよ、頑張ってください!」
ガイ「!」バッ
ミーティアの墓「」
セイラの墓「」
ガイ「……気のせいか」
◆
684 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 22:57:35.02 ID:kIsmqmsUO
ーークロシュヴァリエ号 停泊地
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴウン……
ポーラー「保存食、薬品類、全て積載完了デス。整備も手伝いまシタ」
レイセオン「ありがとうございます、ポーラー様!これで十分に持ちます!」
ポーラー「本来なら、完全整備まで行いたい所でしたガ……時間的制約を考慮シ、最低限以上最大限未満の整備となりマシタ」
テル「それ、結構やってくれてるよね?」
イーリン「本当に助かりました」
ポーラー「ミーティアサンの記録に基づく判断デス。ワタシは、引き継いだ役割を果たしただけデス」
ゴライアス「それが大事なのである。受け継ぐ者がいる限り、働きは途絶えぬ」
ジェミニ「うむ……ラティア・ヘイヴンも、しばらくは後始末じゃ。結界の補修、破損区画の整備、擬似星脈の管理……やることはいくらでもある」
ゼーレシルト「同意します。現在のラティア・ヘイヴンは、結界、擬似星脈、反重力機構、及び残存ゴーレム統括に再調整を要する状態です。ミーティアとセイラが守ったこの島を維持することが、当機の優先任務です」
テル「そっか……ビビアンさんとかリルルちゃんはまだ地上に降りないの?」
ビビアン「もうちょっとしたら降りるわよ。こっちだって、いつまでも空の上で閉じこもってるつもりはないし」
リルル「私もしばらくは他の浮島巡りをするつもりだよ!珍しい虫がいるらしいし!」
ニジ丸「」ブーン!
ヴァリエール「地上かぁ……ベルちゃんも居なくなっちゃうし、私も久々に降りようかな?」
テイル「私たちも、もう少し残るわ。連戦気味でゆっくりできなかったし」
ヒナ「えー?地上の混沌とした戦場が恋しくなってきた所なのですが……」
キキ「ふふっ、お姉ちゃんらしいですね〜。では、私もしばらく滞在します〜」
リルル「……みんな、行っちゃうんだね」
レイセオン「はい!大魔女帝国に来られれば、会えますよ!また必ずお会いしましょう!」
リルル「うん!その時は、もっと虫たちを紹介するね!」
レイセオン「ぜひ!」
685 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 22:58:46.32 ID:kIsmqmsUO
エリザベート「……」
アトニス「ん?何してるんだ、お前も降りるんだろ?」
エリザベート「え?ですが、私は──」
テル「ここに残りたいんなら無理には連れていかないけど……」
イーリン「……そうですね、エリザベート様がどうされたいかを、まずは決めるべきだと思います」
エリザベート「私が……どうしたいか……」
テル「うん。フローディアのためとか、誰かに言われたからとかじゃなくてさ」
スタスタ……
ガイ「……すまない、待たせたな」
アインズ「そろそろ出発しよう。みんな、乗ってくれ」
エリザベート「……も」ボソッ
ガイ「?」
エリザベート「……私も、皆様と一緒に地上へ降りますわ!構いませんね!?」
ガイ「あ、ああ……それはいいが、お前は……いいのか?」
エリザベート「ええ。ここに残る理由がない、というわけではありません。ですが……今の私は、ここに留まるよりも、自分の足で次の場所へ向かうべきだと思います」
イーリン「エリザベート様……」
エリザベート「フローディア様に、自分のために生きろと言われました。なら、まずは自分で行き先を選びますわ」
ガイ「……そうか」
フローディア『……さすがに元王族なだけあるわね。』
ガイ「……一先ず、ウォーターポートまで向かう。そこから先は自由にしろ」
エリザベート「……はい。ありがとうございます」
アトニス「早く乗れ。人数制限なんて最初から無視してるが、これ以上長話してたら本当に飛べなくなるぞ」
ジェミニ「そろそろ出発のようじゃな……皆の者、この島を守ってくれたこと、改めて礼を言う。お主らにはまだ重大な使命が残っておるのじゃろう?儂はこの地から応援しておる」
ポーラー「地上到着後の安全を祈願シマス」
ゴライアス「勇ある者たちよ。そなたらの旅路に、堅き守りがあらんことを」
ガイ「……世話になった」
ジェミニ「うむ。また会おう、ガイ殿」
◆
クロシュヴァリエ号「」ゴウン……ゴゴゴ……
クロシュヴァリエ号「」ギュオオオオッ!
◆
686 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:00:15.54 ID:kIsmqmsUO
ー夜
ーークロシュヴァリエ号 船室
書類の束「」ドン!
酒瓶「」コロッ……
ペンを走らせるガイ「」スラスラ……
ペンを走らせるイーリン「」サラサラ……
ペンを走らせるレイセオン「」サラサラサラサラッ!
机に突っ伏したテル「ぐおー……すぴー……」
荷物の上で寝るアトニス「zzz」
ベルトーネ『もうこのままテルちゃんとあの天使みたいに寝ちゃおうよ〜。イーリンちゃんと大声外交官さんなら終わらせてくれるって〜』
ガイ(悪魔の誘惑が事務仕事からの逃避なのはどうなんだ……)
ベルトーネ『怠惰の悪魔だからね〜。むしろ本領発揮だよ〜』
フローディア『私は手伝ってあげたいのだけれど……文字を書く身体がないのが残念ね』
ガイ(……意外だな。そういうのとは縁がないものだと)
フローディア『あら?私、事務処理はそれなりに得意よ。姉さんに封印される前は姉さんの研究を手伝ったこともあるんだから』
ベルトーネ『へ〜……じゃあフローディアちゃんが添削して、ガイくんがひたすら直せばいいんじゃないかな〜?』
ガイ(……余計に疲れそうだ)
イーリン「ガイ様、手が止まっています。おやすみになられますか?」
ガイ「いや、大丈夫だ……少し、考え事をしていた」
レイセオン「報告書は考えれば考えるほど増えますよ!特に今回は、ノーランドの擬似星脈改造、ブラック・エンドゲームの魔王化、フローディアとの融合事案……報告しなきゃいけない事項が山盛りですので!」
ガイ「……気が遠くなるな」
コンコン……
扉を開けるエリザベート「失礼いたしますわ」
湯気の立つ茶器「」ホカホカ……
エリザベート「夜分までお疲れ様です。アインズ様に渡してきたついでに、皆様にもお茶を淹れてきましたの。少しでも気が紛れればと思いまして」
イーリン「ありがとうございます、エリザベート様」
レイセオン「助かります!報告書作成中の水分補給は重要です!」
ガイ「……ありがたい」
エリザベート「テル様は……完全にお休みですわね」
テル「ぐおー……すぴー……」
イーリン「書類を少しだけ書いた後、力尽きました」
レイセオン「途中から文字が蛇行していましたね!」
エリザベート「まあ……お疲れだったのでしょう」
ガイ「酒のせいだと思うがな……いただくぞ」ズズ……
フローディア『……少し蒸らしが浅いけれど、悪くないわ』
ベルトーネ『よくわからないけど美味しいのはたしかだね〜』
エリザベート「お口に合いますか?」
ガイ「……ああ」
エリザベート「よかったですわ」
ガイ(……茶はこんなに美味かったのか。味覚が戻ってから新しい発見が多いな……俺が茶を飲めるようになったのを知ったらサーシャたちはどんな反応をするだろうか……)ズズ……
エリザベート「ところで、ガイ様。その翡翠の賽……今は五つの光が揃っているのですわよね?」
ガイ「ああ」
エリザベート「ふむ……」
ガイ「……何だ?」
エリザベート「いえ、もしそれほど凄いものなら、セイントレア復興にも使えたりしないかと思いまして」
ガイ「……」
イーリン「……」ピタッ
レイセオン「……」ピタッ
687 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:01:30.11 ID:kIsmqmsUO
エリザベート「例えば、王城を直したり、農地を復活させたり……あるいは、王国復興資金として売却を──」
ガイ「本気で言ってるのか?」
エリザベート「もちろん、冗談ですわ!」
レイセオン「世界樹の光を内包した翡翠の賽を売却……外交問題では済みませんね!」
ガイ「そもそも売却先があってたまるか……いや、むしろいくら積んでも欲しい国はあるのか……?」
エリザベート「滅びた国を復興するにはお金も力も必要ですもの。私は今こそ元王族として、現実的な視点を持たねばなりませんわ!」
ガイ「……翡翠の賽は渡さないぞ」
エリザベート「先ほども申し上げましたが、本当に欲しいなどとは思っておりませんわ。フローディア様が命を懸けてまで欲しがったもので、ガイ様がここまで集めてきたものですもの」
ガイ「……」
エリザベート「それに、今の私はまだ王国を復興するなどと大声で言えるほど、何かを持っているわけではありません。ただの元王族で、フローディア様に拾われた者で、今は……」
少し俯くエリザベート「……これからどう生きるか、考え始めたばかりなのですから」
イーリン「エリザベート様……」
エリザベート「……いずれは、セイントレアへ向かうのでしょう?」
ガイ「ああ」
エリザベート「なら、そのときは私も行きます」
ガイ「……危険だぞ」
エリザベート「承知していますわ。ですが、あそこは私の故郷です。たとえ魔都と呼ばれる場所になっていたとしても、見ないまま背を向けることはできません」
エリザベート「王族としてではなく……エリザベート・ロード・セイントレアとして、今の故郷を見ておきたいのです」
ガイ「……そうか」
エリザベート「それに、もし本当に復興を考えるのなら、まずは現実を知らなければなりませんもの。綺麗だった頃のセイントレアだけを思い出していても、何も始まりませんわ」
イーリン「立派なお考えです」
エリザベート「ふふっ、ありがとうございます。もっとも、いざ着いたら泣き叫ぶかもしれませんけれど」
ガイ「泣くのは悪いことじゃない」
エリザベート「……そうですわね」
ガイ「だが、無理はするな」
エリザベート「それはガイ様が一番言われるべき言葉ですわ」
イーリン「同感です」
レイセオン「完全同意です!」
ガイ「……」
エリザベート「ふふっ。では、ガイ様。改めてお願いしますわ」
ガイ「何をだ」
エリザベート「セイントレアへ向かう時は、私も連れて行ってくださいませ。王国のため……というより、私自身のために」
ガイ「……分かった」
エリザベート「ありがとうございます!」ダキッ
柔らかな感触「」ムニッ
ガイ「!」
ベルトーネ『お、役得役得〜』
フローディア『……!エリザベート、ガイから離れなさい!』
ベルトーネ『聞こえてないから無駄だよ〜……さあ、部屋に連れ込んじゃえ〜』
フローディア『そんなこと許さないわ!ていうかベル、変なことを吹き込まないでちょうだい!』
ガイ「はぁ……」
⭐︎エリザベートと話しました。
688 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:03:12.99 ID:kIsmqmsUO
ーークロシュヴァリエ号 甲板
アインズ「……む、まだ寝ていなかったのか、ガイ、レイセオン」
ガイ「ああ……作業がひと段落ついてな。休憩がてら様子を見に来た」
レイセオン「同じくです!操縦を任せっきりにしてしまって申し訳ないです!」
アインズ「なに、気にするな……今のところ問題はない」
風「」ビュオオッ──
レイセオン「ところで、ガイ様。報告書を整理していて、ひとつ大きな問題に気づきました!」
ガイ「問題?」
レイセオン「はい!」
レイセオン「大魔女様へ、今回の件をどうご報告すればよろしいのでしょうか!」
ガイ「……普通に報告すればいいだろう」
レイセオン「では、“ガイ様はラティア・ヘイヴンにて、美人の悪魔と契約し、その上、敵対していたフローディアと命を共有し、あまつさえその従者を連れ帰った”と」
ベルトーネ『美人の悪魔って私のこと〜?なんだか照れちゃうな〜』
ガイ「……」
689 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:03:42.10 ID:kIsmqmsUO
アインズ「……すべて事実なのが、厄介だな」
フローディア『いいじゃない。正確に伝えなさい』
レイセオン「……率直に申し上げますが……ガイ様は、かなり"すけこまし"ですね!」
ガイ「……は?」
アインズ「……」
レイセオン「大魔女様という者がありながら、各地で女性との縁を増やし続けています!」
ガイ「何を根拠に──」
レイセオン「イーリン様やテル様からお話は聞いております!パーティのメンバーに飽き足らず、行く先々で女性を助け、口説き、抱きしめ、数多の女性を泣かせてきたと!」
ガイ「……過剰に盛られている気がするんだが」
アインズ「大体は酔っているときのテルだ。私やイーリンは……いや、やっぱりなんでもない」メソラシ
ベルトーネ『おやぁ?何か隠してるね〜……アインズちゃんも何かされた側だったりするのかな〜?』
ガイ(……ベルトーネ。余計なことを言うな)
フローディア『ふふっ。本当に退屈しない人ね、あなた』
ガイ「……」
レイセオン「何か言われましたね?」
ガイ「気にするな」
レイセオン「気にします!現在のガイ様には、外部同行者だけでなく内側の存在からの意見も発生しているのです!この点はとても重要です!」
ガイ「どこがだ!?」
レイセオン「トゥルーエンド様の心労に関わります!」
ガイ「……それは」
レイセオン「自覚はあるのですね!?」
ガイ「……多少は」
レイセオン「ですが、ガイ様。これは冗談だけでは済まない話でもあります……大魔女様は、自分を大魔女としてではなく、一個人として見てくれたあなたのことを大切にしておられます」
ガイ「……」
レイセオン「だからこそ、提案させていただきたいのですが……今回の件は隠さず、正直に話すべきかと!」
ガイ「……ああ。隠すつもりはない。フローディアのことも、エリザベートのことも、ベルトーネのことも……話すべきことは話す」
アインズ「フッ……しかし、大魔女に報告するなら、覚悟はしておいた方がいいかもしれんぞ?」
ガイ「何の覚悟を?」
レイセオン「叱られる覚悟ですね!」
ガイ「……」
ベルトーネ『怒られるガイくん、ちょっと見たいかも〜』
フローディア『私も興味があるわ。あの子があなたをどう叱るのか』
顔に手を当てるガイ「……頭が痛い……」
⭐︎レイセオンと話しました。
690 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:04:36.76 ID:kIsmqmsUO
白い花弁「」フワッ……
ガイ「……!」
ベルトーネ『神気……あの人だね〜』
ホーリー「……こんばんは。代行者に、龍神の末裔よ」
アインズ「……?」
レイセオン「ホーリー様……!」
ガイ「……ホーリー・ハンドレッド」
アインズ「……また、随分と唐突に現れるのだな」
レイセオン「転移反応がありませんでした!前回もそうでしたが、その移動方法は一体どういう原理なのですか!?」
ホーリー「花が散るようなものです」
レイセオン「説明になっていません!」
ホーリー「再現性のない説明に価値はありません。ですから、雰囲気だけお伝えしました」
レイセオン「雰囲気だけで済ませないでください!」
ガイ「何の用だ」
ホーリー「用、というほどのものではありません。少しだけ、今のあなたを見に来ました」
ガイ「俺を?」
ホーリー「はい。複数の魂が入り混じり、変質を果たしても尚、自我を保っているのは珍しいので」
ベルトーネ『あ、私たちのことだね〜』
フローディア『……なんだか、すごく見られている気がするわ』
ガイ「俺を見に来たと言ったな。何を確認したかった」
ホーリー「あなたが、あなたのままでいるかどうか」
ガイ「……」
ホーリー「代償の刃を使った時点で、あなたはかなり変質していました。ですが、今は悪魔と繋がり、不死鳥と混ざり、あなたの輪郭は以前より曖昧になっています」
ホーリー「変わること自体は悪ではありません。人は生きているだけで変わっていきます。ですが、自分の核まで手放してしまえば、それは成長ではなく、別の存在への置換です」
ホーリー「なので、警告です。あなたがあなたでなくなれば、あなたにしか果たせない役目は果たせなくなります。変わることを恐れないでください」
ガイ「……」
ホーリー「ですが、変わりすぎることには気をつけてください。あなたがあなたであること。それは、あなた一人のためだけではありませんので──」
白い花弁「」フワッ……
風に吹かれる白い花弁「」ビュオオオ──
レイセオン「……消えました!相変わらず、現れては重要そうなことだけを残していきますね……」
アインズ「ふむ……全てを鵜呑みにはしないが、一部は共感できる部分もあった……念のため、今の言葉は覚えておこう」
ガイ「ああ……」
⭐︎ホーリーと話しました。
691 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:06:00.60 ID:kIsmqmsUO
ー 数日後
ーー暗黒館1F 酒場
ワイワイガヤガヤ
ガイ「……」
アインズ「サーシャたちは、まだ依頼から帰ってきていないようだな……会うのが怖いか?」
ガイ「……少しだけな」
アインズ「フッ……私の記憶も戻ったんだ。ならばきっと、サーシャたちも記憶を取り戻した筈だ……何も恐れる必要はない」
ガイ「ああ……」
フローディア『あら、怖いなら手を握っててあげましょうか?』
ベルトーネ『物理的に繋げないでしょ〜』
フローディア『もう……気分の問題よ!』
ガイ(……喧嘩しないでくれよ、二人とも……)
ドア「」バァンッ
息を切らしたサーシャ「ハァッ……ハァッ……!」
ガイ「──サーシャ」
タッタッタッ……
ガバッ!
サーシャに抱きつかれるガイ「うおおおおおっ!?」
サーシャ「ガイ……ガイ……!ごめんね……!私、私っ……!うわああああああん!!!ガイ〜〜〜!!!」ブワッ!!!
ガイ「……記憶が戻ったみたいだな」
サーシャ「うん……!」ズビ……
ザワザワ……
「おい、泣いてるぞ」
「英雄の帰還ってやつか?」
「いや、あれは修羅場だろ」
スタスタ……
リーゼリット「……ガイ……久しぶり、で会ってるかな?」
ガイ「リーゼ……」
ギュッ
リーゼリット「……ただいま。そして、お帰り」
ガイ「……ああ」
サーシャ「ふふっ……なんか、本当のパーティが帰ってきた気がするね……!」ズビビッ……
アインズ「フッ……サーシャ、みっともない顔になってるぞ?」
サーシャ「なっ……しょ、しょうがないでしょ!ガイ達がいなくなる前に、あんな別れ方をしちゃったんだし!」ゴシゴシ
ガイ「……」
サーシャ「……ガイ?」
ガイ「いや……本当に、戻ったんだなと思ってな」
サーシャ「……うん。戻ったよ。ガイのこと、ちゃんと思い出した」
リーゼリット「抜け落ちていた部分が、急に繋がった感じがしてね。旅のことも、戦いのことも……アンタがいた場面だけ、ずっと穴が空いていたみたいで」
サーシャ「思い出した瞬間、なんで忘れてたのか分からなくなって……怖くなって……ガイたちが帰ってきてるって知ってたら、もっと速くに帰ってこれたんだけど……」
リーゼリット「聞いてよ、ガイ、アインズ。サーシャったら、ウォーターポートについてガイが帰って来たってわかった途端──」ニヤニヤ
サーシャ「リーゼ!余計なことは言わないでよ!」
アインズ「ほう、気になる話だな?私達も土産話が沢山ある……泣き顔と逃げ足の話も含めて、奥でゆっくり聞かせてもらおうか」
ガイ「……そうだな」
◆
692 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:06:44.35 ID:kIsmqmsUO
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
ガイ(その後、ラティア・ヘイヴンで起きた出来事を共有し、サーシャ達の話を聞いた。俺たちがいなかった間はフォレスティナや魔族国を拠点にして依頼をこなしていたらしい)
ガイ(代償の刃と、フローディアとベルトーネの件に、エリザベートのことを話したら二人にすごく複雑な顔をされた。まあ、元々の目的が相反するような敵を仲間にしたと言えば、受け入れられないのが普通だろう……ルーはこのことをどう思っているんだろうか……)
ガイ(……ひとまず、仲間との再会と情報共有は済んだ。残滓の光を全て集めた今、次の目的は……暗黒館としては、世界めくれを止めることが目的になる。クロシュからの頼み事でもあるし、俺としても世界めくれは止めたい。だが、引っかかるのは……)
翡翠の賽「」キラッ……
ガイ(……俺が翡翠の賽の本来の持ち主ではないということだ。正規の持ち主ではない俺には、星の力の全てを扱うことはできない。本当に世界めくれを止めることができるのか……?)
ベルトーネ『正しい持ち主探し、だね〜』
ガイ(……ああ)
フローディア『その賽は、あなたに力を貸している。でも、あなたを主として認めきっているわけではない……そんな感じがするわね』
ガイ(分かるのか?)
フローディア『感覚の話よ。力が“馴染んでいない”ことくらいは分かるわ』
ベルトーネ『五つ揃っても沈黙してるなら、足りないのは光じゃなくて、使う人の方ってことかな〜』
ガイ(……聖女)
フローディア『本来の所有者ね』
ガイ(ああ。翡翠の賽を正しく扱える者がいるとすれば、おそらく聖女だ)
ベルトーネ『でも、その聖女がどこにいるか分からないんでしょ〜?』
ガイ(分からない。だが、クロシュなら何か知っているかもしれない。あいつは聖女とも、翡翠の賽とも関わりがあるはずだ)
ベルトーネ『つまり、次は聖女ちゃん探しか、クロシュちゃん探しか……どっちにしても面倒そうだね〜』
ガイ(面倒でもやるしかない)
フローディア『ふふっ。あなたらしい答えね』
ガイ(……)
翡翠の賽「」キラ……
ガイ(ホーリー・ハンドレッドは言っていた。俺は世界を救う者ではなく、この賽を正しき者のところへ導く者だと)
ガイ(なら、俺の役目は……光を集めて終わりじゃない)
ガイ(これを、正しい持ち主へ届けること……)
ベルトーネ『それが本当に正しいかどうかは、まだ分からないけどね〜』
フローディア『正しさなんて、見る場所が変われば簡単に変わるもの。大切なのは、あなたが何を選ぶかじゃない?』
ガイ(俺が、選ぶ……?)
フローディア『ええ。そして、その上で決めればいいわ。賽を渡すのか、自分で使うのか、それともまた別の道を探すのか』
ベルトーネ『まあ、どう転んでも面白そうなことになりそうだし、全てガイくんに委ねま〜す』
ガイ(……目が冴えてきたな。下で何か飲んでこよう……)
◆
693 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:07:51.51 ID:kIsmqmsUO
ーー暗黒館1F 酒場
アトニス「お、珍しいな、ガイ。夜更かしは肌に悪いぞ?」モグモグ
ガイ「……お前こそ、夜の間食は美容によくない気がするんだが」
アトニス「ふふん、ボクの美貌はこの程度じゃ損なわれないんだ!それに見ろよ、このプリンを!こんな艶やかで幸福そうな物が身体に悪いわけないだろ!」
暗黒館名物プリンアラモード「」プルンッ
バーテンダー「」フキフキ
カードで遊ぶイーリン「その、お言葉ですがアトニス様。深夜に糖分を摂りすぎるのは、あまり推奨できないかと……」
カードで遊ぶテル「そうだそうだー!……って、また負け!?イーリンさん、強すぎるよ〜……」ゴクゴク
イーリン「ふふっ、まだ続けますか?」
テル「ぷはっ!まだまだ!もう一戦!」
ガイ「……」
ガイの耳に息を吹きかけるアモ「」フー
ガイ「!」ビクッ
アモ「ふふっ……元気だった、ガイ?」
ガイ「アモ……」
アモ「久しぶり、ちゃんと思い出したよ……あのときは、ごめんね?」
ガイ「いや、いいんだ……思い出してくれて、ありがとう」
アモ「ふふっ……それじゃあ、再会の記念に乾杯しよ?」スッ
ガイ「酒じゃないが……」
グラス「」キンッ
ガイ「ところで、イーリンとテルは何をしているんだ?」
アモ「アレはね、負けた方が強い酒を一気飲みするゲームだよ。ちなみに、テルさんが今のところ連敗中かな。ガイもやる?」
ガイ「……やめておく」
アトニス「懸命な判断だな」
テル「ガイくーん!アモちゃんばっかり構ってないで、こっちも構ってよー!」
イーリン「テル様、勝負中です。手元を見てください」
アモ「!」ニヤリ
アモ「ねぇ……ガイ♡」ススス……
ガイ「……ア、アモ……?」
イーリンに見せつけるように足を絡ませるアモ「せっかく久しぶりに会ったんだし、今日はこのまま一緒に過ごさない?」スリスリ……
ベルトーネ『なんだかやらしい雰囲気だね〜』
フローディア『ちょっと、何をする気なの……
?///』
ベルトーネ『はいはい、私達は邪魔しないでしばらく黙ってようね〜』
ガイの太ももを撫でるアモ「ふふっ……」スリスリ……
ガイ「……近いぞ」
アモ「嫌?」
ガイ「……そういうわけじゃないが……」
アモ「じゃあ、もう少しだけこのままでもいいよね?♡」チラッ
イーリン「……」
テル「イーリンさん、手、止まってるよ?」
イーリン「……失礼しました」
カード「」スッ……
テル「……ふふん、今回はいける気がする!」
イーリン「では、勝負です」
テル「勝負!」
694 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:08:24.67 ID:kIsmqmsUO
カードを出すテル「」パシッ
カードを出すイーリン「」パシッ
テル「やった!勝ち!」
イーリン「……負けましたか」
テル「はい、一気飲み!」
イーリン「……いただきます」ゴクッ……ゴクッ……ゴクゴク……
テル「よしよし!流れが来てる!」
アトニス「さっきまで連敗してたのにな」
テル「今から巻き返すの!アトニスちゃんはそこで応援しててー!ガイくんとアモちゃんもそのイチャイチャ姿勢のまま応援よろしくー!」
イーリン「……次、お願いします」
テル「お、イーリンさんもやる気だね!」
カードを配るテル「」サッサッ……
イーリン「……」
ガイの肩に頬を寄せるアモ「ん……ちゃんといるね」スリ……
ガイ「……」
イーリン「……」チラッ……
テル「イーリンさん?カード、選ばないの?」
イーリン「……選んでいます」
カード「」スッ……
テル「じゃあ、勝負!」
カードを出すテル「」パシッ
カードを出すイーリン「」パシッ
テル「あ、また勝った!はい、もう一杯!」
イーリン「……飲みます」
ガイ「イーリン、無理はするな」
イーリン「無理などしておりません」ゴク……ゴク……ゴク……
イーリン「……ふぅ」
アモ(もうそろそろかな……?)
イーリン「……アモ。少し、距離が近すぎるんじゃない?」
アモ「えー?何のー?」
イーリン「……それは……その……」
テル「あ、イーリンさん、また止まったー!」
イーリン「……止まっていません」
カード「」スッ……
テル「勝負!」
カードを出すテル「」パシッ
カードを出すイーリン「」パシッ
テル「三連勝!?さっきまでの連敗はこの伏線だったかー!!!」
イーリン「……また、負け……っ」ゴク……ゴク……
695 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:09:08.64 ID:kIsmqmsUO
イーリン「……ふぅ……」
アモ(あの顔……イーリンさん、出来上がったみたい)
アトニス「いい飲みっぷりだな……さて、そろそろボクは寝るとしよう!歯磨きもしなきゃな!」ソソクサ
バーテンダー「……追加の水を用意してきます」ソソクサ
イーリン「……ガイ。こっち来て」
アモ「ふふっ、ガイ。呼ばれてるよ?」
ガイ(あの状態のイーリンに近づけと?)チラッ
アモ「」ニコニコ
ガイ(助ける気はないらしい……)
ガイ「……イーリン、水を飲んだ方が──」
イーリン「こっち」ゴゴゴ
ガイ「はい」スタスタ
アモ「あーあ、イーリンさんにとられちゃった」
ガシッ グイッ
イーリンに膝枕されるガイ「???」
テル「特等席だー、羨ましいなぁガイくーん♪」ゴグゴク
ガイ(他人事だと思って……!)
イーリン「なんか……アモとあんなに密着してるのを見せつけられるの……嫌だったから」
ガイ「……イーリン?」
イーリン「今はしばらく……私から離れるな」
ガイ「しかしだな……」
イーリン「あ?」
ガイ「はい。離れません」
テル「愛の告白ってやつ〜?サーシャちゃん、リーゼちゃんにアインズさんにアモちゃん……ライバルが増えてきたなぁ、私も負けてられないかも……」ゴクゴク
アモ「ふふっ……まだまだ夜はこれからだよ?♡」
ガイ(……降りてきたのは失敗だったか?)
◆
696 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/07(火) 23:10:45.79 ID:kIsmqmsUO
ー 翌朝
ドルク「ふぁぁ……よく寝たぜ……ってんん!?」
衣服が乱れたイーリン「」zzz
衣服が乱れたテル「ぐおー……すぴー……」
衣服が乱れたアモ「」スヤスヤ
床に横たわった上裸ガイ「……ドルクか。いい朝だな……」ボロッ……
ドルク「お、おお……おはよう。なんていうか……大変そうだな。とりあえず、水飲むか?」
ガイ「頼む……何があったかは聞かないでくれ……」
ドルク「おう……お嬢さん方を運ぶためにリンとか呼んでくるな……」スタスタ……
ガイ(……今日は何をしようか……)
◆現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1~3
⭐︎現在、暗黒館にいるキャラ
アモ、イーリン、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス、ドルク、リン、エリザベート
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/07(火) 23:35:06.24 ID:XWKM2yiH0
ガイサーシャリーゼアインズ、またお忍びできたフラナ様にみっちりしごかれる
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/07(火) 23:35:10.48 ID:XQWObzifo
早速大魔女に叱られるを飛び越えて泣かれる浮気者
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/07(火) 23:39:29.25 ID:mEcejcGWO
飛空艇に興味津々なミチルを乗せてみる
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 09:35:07.95 ID:JovviDp1o
ガイとイチャイチャする人はもれなく中の2人に覗かれる悲運
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 12:00:31.28 ID:fu/6mslX0
しばらくウォーターポートで過ごす感じかな?
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 16:31:15.90 ID:kRtFNC8TO
これガイとイチャイチャ(意味深)したら中の2人結構気まずいと思う。
703 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:26:20.24 ID:PjjoA3qEO
>>700
>>702
二人はそういった空気も楽しんで見ているようですが、空気は読むのでそういった場面でも大丈夫かもしれません。ただ、覗かれるというのは避けようがないのですが。
>>701
しばらくウォーターポートで過ごすことになります。遠出はできませんが、しばらくしたら動きがあるはずです。
704 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:26:51.03 ID:PjjoA3qEO
ーーウォーターポート レストラン
ワイワイガヤガヤ
スキュラ店員「お待たせしましたー!お熱いので、お食べになるときはお気をつけてくださいねー!」ニュルニュル
タコ足の丸焼き「」ドン!
シーフードパスタ「」ドン!
エビ入りピザ「」ドン!
サーシャ「わぁぁ……!」キラキラ
アインズ「やはり、港町といえばこれだな……!」ジュルリ
リーゼリット「だいぶ奮発したね……ガイ、アンタ本当に味覚が戻ったんだよね?今日の朝なんか死んだ顔で船旅ビスケットを食べてたけど」
ガイ「あれは色々あったからだ……むしろ以前より味を感じられる。そういった意味では一度、味覚を無くしてよかったのかもしれない」
サーシャ「……そんな言い方、しないで。ガイがどれだけ苦しんでたか知ってるから」
ガイ「……すまない」
アインズ「フッ……サーシャには頭が上がらないか」
リーゼリット「ふふっ……そうそう、"アンタ"たちの声は聞こえないけど、ガイを危ない目に合わせたら容赦しないからね?とくにフローディア」ジト
ベルトーネ『フローディア、言われてるよ〜?』
フローディア『あら、そんなことする訳ないのに……ガイ、私はあなたを守っているのだと説明してあげて?』
ガイ「……本人にその気はないそうだ。それより、せっかくの料理が冷める前に食べるぞ」
アインズ「うむ、腹が減って仕方がない……いただくとしよう」
リーゼリット「はいはい、それじゃあピザ切り分けるね……」
シーフードパスタを食べるガイ「」モグ……
ガイ(……味付けはシンプルで特徴はない。だが、それが新鮮な具材の味を引き立てて、旨みを引き出している……!美味い、美味いぞ……!)モグモグ
ガイを見つめるサーシャ「」ニコニコ
ガイ「んぐ……どうした、サーシャ?」
サーシャ「ううん……その顔、もうしてくれないんじゃないかなって思ってたけど……また、見れたから」
ガイ「……照れるから、あまり見ないでくれ」モグ……
サーシャ「ふふっ……」
リーゼリット「お熱いねぇ……アインズ、はいこれ」スッ
アインズ「ありがとう、リーゼ……ん〜、久々の魚介って美味しいなぁ〜……ハッ!」
リーゼリット「」ニヤニヤ
サーシャ「」ニコニコ
ガイ「フッ……」
アインズ「なっ、み、みるな!!!///今のは忘れてくれ!!!///」
◆
705 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:27:29.60 ID:PjjoA3qEO
リーゼリット「結構食べすぎちゃったかも……」
アインズ「たが……満足だ……」
ガイ「美味かったな」
サーシャ「んー……まだいけるけど、もうデザートにしちゃおうかな?」
ベルトーネ『えっ……あの子、結構食べてたよね……まだいけるの?』
ガイ(……俺はサーシャが本当に満腹になったところを見たことがない)
フローディア『あの身体のどこにそれだけ入るのかしら……』
フードを被ったフラナ「──気持ちのいい食べっぷりだったわね。あなたも、ずいぶん明るくなったみたいじゃない?」
ガイ「!」
口元に手を当てるサーシャ「あっ、フラナさ──!フードを被ってるってことは……」バッ
リーゼリット「……またお忍びで来たんですか?」
フラナ「ええ。といっても、今回はサボりに来た訳じゃなくて仕事で来たんだけど……しばらくぶりね。サーシャ、リーゼリット」
アインズ「……只者ではないな。何者だ?」
サーシャ「アインズ、この人は魔族国の──」ゴニョゴニョ
アインズ「……なるほど。先ほどの態度はすまなかった。非礼を詫びさせてくれ」ペコリ
フラナ「気にしてないわ……それより、クーから聞いた?近いうちに幹部を集めて重要な会議をするって言ってたわよ」
ガイ「いいえ……俺たちが帰ってきてからまだ会えてなくて」
フラナ「あら、そうなの……伝言でも残しておけばよかったのに。よほど慌ててたのかしらね?」
リーゼリット「フラナさん、もしかしてその会議絡みで……?」
フラナ「そういうこと。早めに来て観光してたんだけど……ちょうどいいところであなた達を見かけたから、声をかけさせてもらったの」
サーシャ「ええと……その言い方だと、何か理由があるんですよね……?」
フラナ「ええ……あなた達が次の場所へ行けるかどうか、見定めさせてもらうわ」
◆
706 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:28:20.86 ID:PjjoA3qEO
ーーウォーターポート 港
フラナ「──準備ができたらいつでもいいわよ。手加減なしでかかってきなさい?」
アインズ「フッ……まさかいきなり手合わせとはな」
サーシャ「こんなことになるなんて……」
リーゼリット「四人での協力は久しぶりだね……!みんな、息を合わせていくよ!」
ガイ「ああ……!」
フローディア『相手は吸血鬼……ガイ、知っていると思うけど、由緒正しきヴァンパイアハンターの一族は時間魔法を使っていたらしいわ。あなたなら吸血鬼相手には相性がいいんじゃないかしら?』
ガイ(……初耳だが)
ベルトーネ『まあ、世界樹の光が全て揃った今、すごく強い人とか襲いかかってくるかもしれないし、腕試しには丁度いいんじゃないかな〜』
ガイ(……この万全の状態でどこまでやれるかは知っておく必要があるか。サーシャたちも配置につき始めている。俺も動こう)シュンッ
魔力矢「」ヒュンヒュンヒュン……
跳躍するアインズ「ハァッ!!!」ドッ!!!
フラナ「合図無しに同時攻撃をしかけられる程度には、連携がとれているみたいね?」スッ
生成される魔血の槍「」クルンッ
弾かれる
竜角の槍「」ギィンッ!
魔血の槍「」ギィンッ!
フラナ「っ……!やっぱり竜は馬鹿力ね……!」ギリギリ
アインズ「フッ、手加減してやってもいいぞ?」ギリギリ
フラナ「冗談、言わないでちょうだい!」バッ
アインズに向かうコウモリの幻影「」バササッ!
アインズ「!」サッ
魔力弾「」ジュッ!
魔力矢「」ヒュンッ
魔力弾を受けて消えるコウモリの幻影「」シュウン──
フラナ「すかさず援護……やるわね、二人と──」
ガイ「」シュンッ
短剣「」ブンッ
少し斬られたフラナ「!」ピッ
連続で斬りつけるガイ「はっ!」
二本の短剣「」ズババババ!
フラナ「全ては防ぎきれないわね……!」ピッ!
魔血の槍「」カンカンカンカン!
フラナ「……?」クラッ
フラナ「斬られた側から力が抜けてく……?何かしらの魔力は感じたけど……弱体化させる魔法のエンチャントかしら……?」フラフラ……
ベルトーネ『正確にはちょっと違うんだけどね〜。私の力で少し怠けてもらったよ〜』
フローディア『こういう使い方もできるのね……やるじゃない、ベルトーネ』
ベルトーネ『ふふ〜。見直した〜?』
ガイ「……これでもまだ、力は示せていないか?」スタッ
707 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:28:46.45 ID:PjjoA3qEO
フラナ「……ええ……十分よ。ここで終わりにしましょうか」
アインズ「……何?まだ、あなたなら戦えるはずだろう?」
フラナ「私相手にここまでやれるなら、あの場所でも通用する……これ以上やったら、どっちかが本当に死んじゃうわ」
地面に座るサーシャ「ふぅ……終わってよかった〜」ストンッ
リーゼリット「お疲れ様。ガイもアインズも、腕は鈍ってないみたいだね」
アインズ「フッ、リーゼとサーシャも腕を上げたな。安心して背中を任せられる」
ガイ「ああ、そうだな……」
スタスタ
ガイの肩を掴むフラナ「お疲れ様、みんな……ガイ、ちょっと失礼するわね」スッ
ガイ「?」
ガイの首筋に噛み付くフラナ「ん」カプッ
サーシャ「!!!」
リーゼリット「あー!?」
アインズ「む……」
ガイ「フ、フラナさん!?」
ガイの血を吸うフラナ「ん……あなた、ずいぶんいい味するのね……///」チュー……チュー……
サーシャ「フ、フラナさん!?な、何してるんですか!?」ガバッ
フラナにしがみつくサーシャ「は、離れてください!ガイから離れてくださーい!」ググッ
フラナ「んー……も、もう少しだけ……!」ググッ
リーゼリット「もう少しじゃないですよ!?アインズ、そっち持って!」ガシッ
アインズ「ああ……!」ガシッ
フラナ「ちょ、ちょっと!分かったわよ!離れるから引っ張らないでちょうだい!」ズルズル
サーシャ「今すぐですー!!」グイグイ
ガイ「……」
ベルトーネ『人気者だね〜、ガイくん』
ガイ(……そういう話なのか、これ)
フローディア『違うと思うわ』
⭐︎フラナと手合わせしました。
708 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:29:17.36 ID:PjjoA3qEO
ーークロシュヴァリエ号 停泊場
首をさするガイ「……なんだか疲れたな……」サスサス
フローディア『あら、血を吸われてたとき心なしか気持ちよさそうにしてなかった?』
ガイ(そんなわけないだろ)
フローディア(冗談よ……あら、飛空挺は港に他の船と同じように停めてあるのね……誰か乗っているみたいだけど、知り合い?)
ガイ「……何?」
◆
ーークロシュヴァリエ号甲板
ニナ「ふむ……アインズから報告はもらったが、まだまだ改良の余地はあるな……」
ミチル「本当にこの大きさの物が空を飛ぶなんて考えられないよ……!海の上とは違った面白さがありそうだね……!」キラキラ
ガイ「……ニナに、ミチルさん?」
ミチル「やあ、ガイさん。お邪魔してるよ」
ニナ「おお!ガイじゃないか。オノゴロ以来だな!飛空挺はどうだった?」
ガイ「おかげで目的は果たせた……なぜウォーターポートに?オノゴロでの事業はどうした?」
ニナ「それはだな……これを見てくれ」ガサゴソ
文字が沢山書かれた紙「」バンッ!
ガイ「……飛空戦力整備計画?これは一体……」
ニナ「ククッ、お前たちがラティア・ヘイヴンに行っている間にな、オノゴロでは飛空挺で構成された部隊を作る話が一気に進んだんだ」
ガイ「飛空挺の部隊……」
ニナ「海軍が海を守るなら、今度は空を守る連中も必要だろう?……まあ、正式な呼び名はまだ少し揉めているみたいだがな」
ガイ「それで、ニナはその計画に?」
ニナ「ああ。クロシュヴァリエ号を基にした飛空挺の開発責任者の一人として正式に雇われた。今じゃオノゴロ正規の技術官様だよ」
ニナ「ククッ……もっとも、同じ物をそのまま量産する気はないぞ。クロシュヴァリエ号は探索と長距離航行を想定して作った船だ。軍用ならもっと小さく、速く、役割ごとに分けた方がいい」
ガイ「役割ごと?」
ニナ「ああ。偵察用、輸送用、迎撃用……全部一隻でやろうとすると無駄が多い。万能なんて存在しないからな」
ガイ「だが、軍に採用されるということは、人を傷つけて命を奪うために使われる可能性が高い……よく引き受けたな」
ニナ「ククッ……私だって少しは悩んださ。だが、今じゃ食わせなきゃいけない奴等ができた。そいつらのことを考えたら、仕事を選り好みしている場合でもなくてな」
ガイ「そうか……ミチル船長はどうしてここに?」
ミチル「私はニナさんに頼まれてね。飛空挺を“船”として見てほしいと言われたのさ」
ニナ「機械として空を飛ばすことはできる。だが、何隻もの飛空挺を長期間運用するとなれば話は別だ。乗員の交代、物資の積み方、航路の決め方、緊急時の指揮……その辺りは技術者よりも船乗りの方が詳しい」
ミチル「海と空じゃ違うところも多いだろうけど、船を動かす以上、共通する部分はあるからね」
ニナ「そういうことだ。せっかくウォーターポートに来たんだ。クロシュヴァリエ号の点検ついでに、空軍の運用についても意見を聞かせてもらっている」
ミチル「ふふ……まさか豪華客船の船長をしていて、空を飛ぶ船団の相談を受ける日が来るとは思わなかったよ」
ガイ「……楽しそうですね」
ミチル「分かるかい?」
ガイ「かなり」
ニナ「ククッ、さっきからずっとこの調子だ。飛空挺の話を始めると質問が止まらん」
ミチル「仕方ないだろう?海の上には何年もいるけど、空の航路は初めてなんだから!」
フローディア『……随分と気が合っているみたいね』
ベルトーネ『乗り物大好きお姉さん同盟だね〜』
⭐︎ミチル達と話しました。
709 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:30:33.29 ID:PjjoA3qEO
ー 夜
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
ガイ「さて……今日はもう寝るとするか……」
窓「」コンコン
ガイ「……?」チラッ
箒に乗ったトゥルーエンド「」フワフワ……
ガイ「ルー!?」タタッ
フローディア『まあ……』
窓「」ガチャ
トゥルーエンド「──お邪魔するわね、ガイ」スタッ
ガイ「ああ、構わないが……どうしてここへ?」
トゥルーエンド「暗黒館のオーナーから聞いてないの?……まあ、いいわ。こっちに用があったから来たのよ」
ガイ「……」
トゥルーエンド「何よ」
ガイ「いや……会いに来てくれて嬉しいんだ」
トゥルーエンド「……馬鹿。あなたを叱りに来たのよ」
ガイ「うっ……」
スタスタ……ボフッ
ベッドに座るトゥルーエンド「……レイセオンから、報告を受けたわ」
ガイ「……そうか」
トゥルーエンド「悪魔と契約して、フローディアと行動を共にして、一対一で殺し合った」
ガイ「……ああ」
トゥルーエンド「それで」
トゥルーエンド「フローディアを自分の中に入れた。このことに相違はないわね?」
ガイ「……無い」
シーン……
トゥルーエンド「馬鹿なの?」
ガイ「返す言葉がない」
トゥルーエンド「馬鹿なのね?」
ガイ「否定はしない」
トゥルーエンド「どうして毎回毎回毎回!私が見ていないところで、想像の斜め上を行くのよ!!!」
ガイ「お、大きい声は──」
トゥルーエンド「悪魔と契約!?まだ分かるわよ!分かりたくないけど、戦闘中で仲間を助けるためだったんでしょう!?」
ガイ「あ、ああ……」
トゥルーエンド「でもフローディアは何!?」
フローディア『ふふっ、姉さんと違ってかなり可愛いわね』
◆
ガイ「……以上だ」
壁時計「」カチ……カチ……
トゥルーエンド「……分かるわよ」ボソッ
ガイ「何?」
トゥルーエンド「分かるって言ったの!」
トゥルーエンド「フローディアがどうしてそうなったのかも!あなたがどうして殺せなかったのかも!どうして受け入れたのかも……全部、分かるわよ……!」
ガイ「……」
710 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:31:06.16 ID:PjjoA3qEO
トゥルーエンド「だって……私も、同じようなことをされたもの……」
ガイ「ルー……」
トゥルーエンド「私は大魔女様の代わりでいることしかできないと思ってた……それ以外を望んじゃいけないって……それなのに、あなたが勝手に入ってきて……!」
トゥルーエンド「大魔女でも代理でもなくて、私を見て……ルーなんて名前までつけて……!」
トゥルーエンド「……だから、分かるのよ……フローディアがあなたに縋った理由も……あなたが放っておけなかった理由も……」
トゥルーエンド「分かったら……怒れないじゃない……」
声を震わせるトゥルーエンド「……ちゃんと、怒りたかったのに……」ポロッ……
ガイ「……」
トゥルーエンド「レイセオンから聞いた時……すごく腹が立った……馬鹿じゃないのって……!」
トゥルーエンド「箒を飛ばしながら……会ったら絶対に殴ってやるって思ってた……!」
ガイ「……殴ってもいいぞ」
涙を拭うトゥルーエンド「嫌よ……!今、殴ったら……たぶん、私の方が泣くから……!」ゴシゴシ……
トゥルーエンド「……私ね、大魔女帝国があって……私を必要としている人達がいる。だから、あなたにはついて行けない……あなたが危ない場所へ行くたびに……私は報告を待つしかない」
トゥルーエンド「でも、フローディアは違うでしょう?」
フローディア『……』
トゥルーエンド「ずっと一緒にいるんでしょう……?ガイがどこへ行っても。何を見ても。怖がっても。傷ついても……」
トゥルーエンド「……ずるい」
トゥルーエンド「ずるいわよ……私だって、あなたの傍にいたいのにぃ……!」ポロポロ……
ガイ「……」
トゥルーエンド「私があなたを好きになった理由で……別の女まで救わないでよ……」
ガイ「……すまない」
トゥルーエンド「謝らないで……!謝られたら、私があなたに間違ったことをしたって言ってるみたいじゃない……!」
トゥルーエンド「あなたは……間違ってない……たぶん……」
トゥルーエンド「だから……苦しいのよ……!」
トゥルーエンドを抱きしめるガイ「」ギュッ……
トゥルーエンド「……っ」
711 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:31:35.66 ID:PjjoA3qEO
ガイ「……ルー。俺は、お前に会いたかった。ラティア・ヘイヴンでも、何度も思い出した」
トゥルーエンド「……本当に?」
ガイ「ああ」
ガイ「代償の刃を使おうとした時も、お前の言葉を思い出した……だから、使わなかった」
トゥルーエンド「……!」
ガイ「刃はもう砕けた。俺の痛みも、味覚も戻った」
トゥルーエンド「……そう」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「……痛いの?」
ガイ「何が?」
トゥルーエンド「怪我をしたら」
ガイ「ああ。かなり」
トゥルーエンド「ご飯は?」
ガイ「味がする」
トゥルーエンド「……美味しい?」
ガイ「ああ……そうだ、ドルクに美味しい店を教えてもらったんだ。明日、一緒に食べに行こう」
トゥルーエンド「……行く」ギュッ……
ガイ「……ルー?」
トゥルーエンド「……今日は、ここに泊まるから」
ガイ「……仕事は?」
トゥルーエンド「しばらく、何もないわ」
ガイ「そうか」
トゥルーエンド「……何よ。その顔」
ガイ「いや……」
トゥルーエンド「今さら遠慮するつもり?……なら、もう少し強く抱きしめなさい……今は、私だけ見てて……」
ガイ「……ああ」
唇を重ねるガイとトゥルーエンド「」
ベルトーネ『……私達はしばらく静かにしてるから、ごゆっくり〜』
フローディア『ふふっ……今夜は譲ってあげる。私だって、そこまで無粋じゃないもの……』
⭐︎トゥルーエンドがしばらく滞在します。
712 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:32:09.30 ID:PjjoA3qEO
――幕間
ーー魔都セイントレア
赤黒い空「」ゴゴゴゴ……
崩れ落ちた建物「」ガラッ
砕けた大理石の道「」ボロッ……
黒い粘液に覆われた城壁「」ズルル……
◆
――旧商業区・第七避難所付近
荷車「」ガラガラ……
フードを被った子供「お母さん……いつ、新しいお家に着くの……?」
フードを被った女性「もう少しよ。避難所に着けば、きっと何かもらえるから……それまで、もう少し我慢して?」
フードを被った子供「……昨日も、そう言ってた……」
フードを被った女性「……ごめんね……」
バッ
獣人盗賊「止まれ!殺されたくなかったら、その荷車を置いていけ!」スタッ
フードを被った女性「……っ!」
フードを被った子供「お母さん!」
物陰から現れる盗賊たち「へっへっへっ……」ザッ
獣人盗賊「荷車を置け。水も食い物も全部だ」
フードを被った母親「これは避難所に運ぶもので……私たちの物じゃありません……」
獣人盗賊「だから何だ?」
フードを被った女性「これがないと、避難所の人たちが……」
獣人盗賊「知らねえよ。こっちも今日を越せるか分からねえんだ。それに、その荷の量……お前たちがいた場所は壊滅したんだろ?」
フードを被った子供「お母さん……怖い……」ギュッ
フードを被った女性「大丈夫。後ろにいて……」
獣人盗賊「女か……フードを取れ」
フードを被った女性「……」
713 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:32:38.81 ID:PjjoA3qEO
獣人盗賊「聞こえなかったか?」
短剣「」ギランッ
フードを取る女性「……この子だけは、見逃してください……」スッ……
獣人盗賊「……へえ」ニヤリ
盗賊たち「」ニヤニヤ
盗賊たち「」ヒューヒュー
女性「……何ですか」
獣人盗賊「……俺たちは荷車が欲しい。だが、全部奪う以外の話もできる……お前が"協力"してくれるならな?」
女性「っ……わかりました……せめて、この子の見えない所で……」
フードを被った子供「お母さん……何の話してるの?」
獣人盗賊「お嬢ちゃん?俺たち、これからお母さんと"仲良く"してくるからよォ……すこーしだけ待ってて貰えるかな?」
盗賊たち「」ニヤニヤ
女性「……道を通してもらえるように、お願いするだけよ」
フードを被った子供「……お願い?」
女性「そう。お願い……少し、長くお話しなきゃいけないから……ここで、待っててくれる?」
フードを被った子供「……うん」
女性「偉いねぇ……この前、教えたお歌の練習をして待っててね……」ナデナデ
フードを被った子供「歌ってたら、戻ってくる?」
女性「戻ってくるわ……待ってる間、フードは取らないで。誰かに話しかけられても、答えなくていいからね」ナデナデ
フードを被った子供「……うん」
盗賊「話は済んだか?オラ、行くぞ」グイッ
獣人盗賊「さぁ、来な。みんな待ち兼ねてるぜ」
建物の影へ消えていく女性と盗賊たち「」スタスタ……
荷車に座るフードを被った子供「……」ストン
フードを被った子供「……♪〜♪〜♪〜」
◆
714 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:33:29.95 ID:PjjoA3qEO
◆
――魔都セイントレア 旧居住区
逃げる人々「」ワーワー
逃げる男「はぁっ……はぁっ……!」ダダダッ
黒い粘性の生き物たち「」デロデロデロ……
男「来るな……!来るなぁっ!!」
黒い粘性の生き物「」ビチャッ!
転ぶ男「うわっ!?」ズザァッ……
黒い粘液「」デロ……
男「……っ!」
黒い粘液「」ズル……ズル……
男「や、やめろ……!」
黒い粘液「」ドロッ……
男の足「」ズブズブ……
男「ひっ……!?足が……俺の足が……!」
黒い粘液「」モニョ……モニョ……
男「溶け……っ!?嫌だ……!やめろ!俺はまだ死にたくない!!」
男に集まる黒い粘性の生き物たち「」ズルズル……
男「誰か……!誰か助けてくれ!置いていかないでくれ!!!誰か!!!」
黒い粘液「」ズブズブ……
男「やめろ……!」
黒い粘性の生き物たち「」バックン!!
男「──ッ!!」
デロデロ……
黒い粘液の塊「」モニョ……モニョ……ボコッ……
新たな黒い粘性の生き物「アアアアアア……」
魔族女性「いやああああああっ!!」
黒い粘性の生き物たち「」ピタッ
物陰に隠れる魔族女性「……っ!来ないで……お願い……」ガクガク
黒い粘性の生き物たち「」グルンッ
魔族女性「ひっ……!」
黒い粘性の生き物たち「……」
魔族女性「嫌……嫌……!」
黒い粘性の生き物たち「……アアアアアア……」
魔族女性「嫌ああああああああっ!!」
715 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:33:59.84 ID:PjjoA3qEO
星の斬撃「」ズバアアアアンッ!!!!
弾け飛ぶ黒い粘性の生き物たち「」バシャアアアッ!!
魔族女性「……え?」
白髪の青年「……無事か?」スタッ
魔族女性「ゆ、勇者様……!」
白髪の勇者→サイン?「走れるか?」
魔族女性「は、はい……!」
サイン?「大通りは使うな。三番街を抜けて西から回れ」
魔族女性「勇者様は……?」
黒い粘液「」モニョ……モニョ……
サイン?「……行け」
逃げる魔族女性「……っ!」ダッ
黒い粘液「」ボコボコボコッ……
黒い粘性の生き物たち「」ズルッ……ズルズル……
サイン?「……」
星霊の剣「」チャキッ……
◆
716 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:34:34.71 ID:PjjoA3qEO
ーー暗黒館1F 酒場
ワイワイガヤガヤ
リン「やほやほ、ガイさん」
ガイ「リン……暗黒館には慣れたか?」
リン「うん。いい人たちばかりだし、私の魔法を見ても引く人も比較的少ないしね……ん?」スンスン
ガイ「……どうかしたか?」
リン「……ガイさん、香水とかするようになったの?テラヌス・ウルスで流行ってる香水の匂いがするけど」
ガイ「……あ、ああ。たまには、な……」
ガイ(ルーの匂いが移ったのか……?これで誤魔化せるといいんだが……)
リン「ふーん……オシャレとかそういうのには興味なさそうなタイプだと思ってたけど、意外だねー」
ガイ「そうか……?お前も、こういうのには詳しいんだな」
リン「ああ、私は扱ってるモノがモノだから、エチケットとしてねー……それに、いい匂いがするとテンション上がるし」
ガイ「……そういうものか」
◆現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1~3
⭐︎現在、暗黒館にいるキャラ
トゥルーエンド、アモ、イーリン、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス、ドルク、リン、エリザベート、フラナ
717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 21:36:17.53 ID:LLhLU08m0
パティと商業都市の人形遣い、フラナに棺の件を聞くためにウォーターポートに来たので接待する。
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 21:40:24.39 ID:vY9IaXpXO
イーリンの会議出席者の名簿整理と食事会の食材発注の手伝い
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 21:41:14.90 ID:y5UvRpYwO
もうほんとにルーとイチャイチャする
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 21:42:28.70 ID:kDquFS7v0
ホレスと再会
721 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:48:29.07 ID:PjjoA3qEO
早いですが本日の更新は終了します。
また、急になりますが明日の0時から23時59分までセイントレアに登場するキャラを募集したいと思います。
〈魔都セイントレア〉
■概要
かつて中央大陸の南側を支配し、列強と呼ばれたセイントレアの首都。世界めくれの影響によって地上から切り離され、空に浮かぶ閉鎖都市となった。外へ逃げる道はほぼなく、救援も届かない。
かつて白亜の都と呼ばれた街並みは、赤黒い空と瘴気に照らされ、崩落した都市区画と、黒い粘液に覆われた区画とが入り乱れる異界へと変貌した。中でも目を引くのは、かつてのセイントレア王城であり、人々には魔王城と呼ばれ恐れられている。
■産業
農業、漁業、商業、機械工業、芸能、魔法など、多岐に渡る分野が発達していたが、外界との交流が取れなくなり、その大半は崩壊している。かつて王都を支えた豊かな産業基盤は完全に破綻し、現在は備蓄の奪い合い、闇市、略奪、魔法による食料生成によって人々は辛うじて命を繋いでいる。
■情勢
治安は完全に崩壊している。現在のセイントレアには、統一された支配体制は存在しない。薄まりつつあった種族差別は、最悪の形で再燃した。王家に関連する者や原理派の一部は「世界めくれは異種族と異端が招いた災厄」と喧伝し、人間以外の種族に飽き足らず、穏健派信徒や人権派の市民たちをも弾圧対象とし、昼間でさえ殺人や略奪が起こる。それに加えて黒い影の魔物や形状が定まらない黒い粘液の魔物が蔓延り、現在のセイントレア内には確実に安全だと言える場所はない。
そのような状況の中でも、勇者連合という勢力が各地で抗い続けており、避難所の防衛や物資の輸送、負傷者の治療に魔物の討伐等を行い、生存者たちの命を繋いでいる。
722 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/11(土) 21:48:57.59 ID:PjjoA3qEO
テンプレは以下のものでよろしくお願いします。
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/11(土) 21:53:54.47 ID:y5UvRpYwO
乙
王都生きてる人まだいたのね
ネームドもまだ生きてるのかね
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 00:07:08.84 ID:Q1WFQN0W0
【名前】マロニー・ジュピターヴ
【種族】吸血鬼と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】1915歳
【容姿】白髪ロングヘアの少女。ゴスロリ服着用。
【性格】冷静だが戦いになると興奮する。
【魔法】再生魔法(主に傷ついた自らの体を修復するのに使う)が使えるが魔法は好まず手にした巨大な斧で戦う。怪力で俊敏。
【備考】戦いの神を目指し各地を転々としており、現在は混迷を極めるセイントレアに滞在。とはいえ悪事に手を貸すことはなく主に避難所の護衛などをして暮らしている。勇者連合にも協力的。かつてバイオレット家にも喧嘩を売って引き分けたこともあるとかないとかのうわさもある。その肉体は神に近づきつつあるようで、食事をとる必要もほぼないせいか吸血好意を行うことは稀。
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 00:46:49.24 ID:Y2is04vr0
【名前】ベスト・マーモンス
【種族】悪魔
【性別】男
【年齢】700歳
【容姿】黒髪短髪で背が高い。黒いシルクハットと黒いマント、さらに銀のカラスマスクを付けている。大鎌を背負っている。
【性格】紳士的だがかなり狡猾。前に出るより一歩引く性格。
【魔法】・血液魔法(血液を操り攻撃や捕縛に使える。さらに武器やモンスターに変えて操ることも可能。)
・毒魔法(毒液、毒霧、硫酸など操ることができる。)
【備考】最上位たる七大罪の末席、強欲のマモンでベルトーネやベッサラビアとは知り合い(ガイの中に入っているベルトーネの事はすぐに気付けて話し掛けられる)。元々カリスが人手が欲しいと思い召喚した事がきっかけで2人は出会う。最初はカリスの一番の欲望を貰うつもりだったがカリスのお願いで食欲、睡眠欲、性欲をかわりに貰い契約した。ベストは手先が器用で頭が良い所がカリスに気に入り、気付けばカリスの助手兼相棒になった(カリスから銀のカラスマスク貰い今でも付けている)。カリスと一緒にいるうちにカリスの野望に興味を持つ。そしてカリスがいない現在カリスが残した置き土産達を使ってカリスの野望を実現しようと考えている。現在はカリスとの契約が無効になり別人物と契約をかわしている。戦闘技術も高く七大罪の中でも高い方で大鎌と魔法を駆使して戦う。
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 11:53:32.47 ID:3gNimmeoO
【名前】レム=イナリソウメン
【種族】人間とキツネの獣人のハーフ
【性別】女
【年齢】19
【容姿】紫髪ロングの少女、頭にキツネの耳が生えている。ブレザー服の上から白衣を着ている。
【魔法】治癒魔法·光属性魔法·狂暴化魔法(対象の精神を暴走させる)
【性格】真面目だが怒ると見境なく暴れる。
【備考】オノゴロ出身の医者見習い。カグヤの弟子。カグヤがトコナツに出張後は修行の旅に出て、セイントレアに辿り着き、そこの現状を目の当たりにして現地民の治療に当たることにした。カグヤに師事していた時に彼女の新薬の実験台にされており、時折暴走するのはそのせいだと思っている。それでもカグヤの事は医師として尊敬している。
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 13:48:06.74 ID:2gTj8BrBo
【名前】シュヴァイツェル・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】1500
【容姿】金髪の長髪をたなびかせるスーツ姿の似合うクール美人。会社産の多彩な重武装で闘うスタイル。
【性格】とても好奇心と欲望が強い怪物
喋るととても人当たりの良い朗らかな人だが、そこに慈悲や情は存在しない。
【魔法】複製魔法
【備考】
ロスチャイルド・インダストリーの社長を勤めていたエリートロスチャイルドにして天才技術者。基本は本社のあるリテン・ヘイブンで研究や経営をしていたが、偶々王都にやって来ていた時に世界めくれに巻き込まれた。人間でありながら自分の命を複製することで永い時を生きており常にストックを抱えている。ロスチャイルドの思想である完璧な生命を造り上げることにあんまり興味はなく始祖の命令なので従っていたが、世界めくれを気に勝手気儘に活動を開始。自らの夢である異世界への扉を開くことを目的に世界めくれを利用しようとしている。時空間支配系理論を専門にしており、世界めくれ内部の脆弱になった時空間の壁をぶち破り更にその先の異世界に辿り着こうとしている。時魔法と空間魔法の素養が自らにはないので、その才を持った者を捕獲して異世界跳躍装置のコアにしようとしている。世界めくれを更にぶち破れば世界がどうなるか分かってて、異世界を知りたい見たい体験したいというシンプルな欲に突き動かされているだけの俗物。下界のロスチャイルドたちの指導者、母親的存在であったがもう興味をなくしている。他人も命や感情を持つ尊重すべき存在であることをすっかり忘れている。だって当の私がいくらでも複製できる替えが効く存在なんですもの。今の私がダメなら次の私が目的を達成してくれることでしょう。
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2026/07/12(日) 17:25:17.51 ID:BHgrvE+20
【名前】リディア
【種族】(一応?)人間
【性別】女性
【年齢】16歳
【容姿】 元々は白髮白肌の女の子だったが今は黒髪黒肌になっている。
【性格】 気弱で怖がりだが頑張り屋
【魔法】肉体変化、食料・水生成(見た目は黒い泥団子と黒い泥水。味は問題無い。)
【備考】元々は聖ヴァレリオ教会併設の孤児院で暮らしていたが、世界めくれの際に黒い粘液に覆われたが、外見が変わったものの何故か生還し上述の魔法の力を手に入れ、生き残った孤児院や教会の人達や避難民を守る為に戦っている。性格は変わっていないので本当はとても怖いが、皆が死んでしまうのはもっと怖いため頑張っている。
勇者連合とは基本協力関係だが、一部の勇者連合の人からは本物のリディアを殺して乗っとった魔物ではないかと疑われてしまっている。
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 17:35:51.11 ID:vhAKR1Meo
【名前】アルクス・ユスティネス
【種族】人間 【性別】女性 【年齢】26
【容姿】白色のストレートロングヘアと翠色の瞳を持つ、黒縁の四角眼鏡を掛けた女史。白色のブラウスと青色のロングスカートの上から、白地に金の刺繍で縁取られたマントローブを羽織っている。魔法行使中は髪色が変化する特殊な性質がある(火→赤、水→青、地→橙、風→緑、雷→紫、光→黄、闇→藍)。併用時はメッシュになるが、七属性全てを使う時は極彩色ではなく金色になる。身長164cm。
【性格】属性は秩序・善。純真で穏和、聡明で柔軟。誰に対しても礼儀正しく何事にも真摯に向き合う、明るく優しい優等生タイプ。少し天然で意外と負けず嫌い。滅多に怒らず、間違いを正す時も叱るより諭す言い方を好む。謙遜し過ぎる癖に加えて、身近に超越者達がいた事もあって自己評価が低いが、偉大な先生方から教わってきた事実に裏打ちされた魔法には強い自信を持っている。常に勉学を怠らず、最新の知識と技術を率先して学び、どんな時でも研鑽を忘れない努力家。
【魔法】火・水・地・風・雷・光・闇の七属性を扱う。七つ全てにおいて随一の才能と実力を持ち、基礎も応用も完璧に熟す魔導の天才。複数の属性を同時に使う事も出来るので、技のバリエーションは極めて豊富。他にも数多くの汎用魔法を習得しており、魔法の改良や独自開発も出来るなど、一般的な魔法使い・魔法研究者の極致にあたる。
【備考】異界と化した旧王都で多くの無力な人々と数少ない安全圏を守護するエデンの神童。七色の魔法を巧みに操る虹霓の魔導師。
出身はオリシン王国。七歳の時に類稀な魔法の適性を見出され、エデン魔法学園の招待を受けて転学。真面目な性格も相まってその才能を遺憾無く発揮し、極めて優秀な成績を収めた事で魔法学会からも注目されるなど大いに躍進した。しかし学園卒業を控えた十年前、セイントレア王国首都で開かれた学会の講演に参加していた時に世界めくれが発生。被害に遭った多くの人達を守る為と、大魔女から伝えられた「来たるべき時」の為に、七属性を駆使して編み上げた固有多重障壁"七層結界"で人々と避難所を守り抜いてきた。勇者連合にも参加しており、結界の維持・管理・範囲拡大や独自の伝達魔法を用いた外界連絡、魔法で一部インフラを代替するといった後方支援を主に行っている。
他人の恋愛事情には非常に興味があるが、自分の恋愛には全く関心が無い。立場上は大魔女の弟子の一人だが、実は毎年の長期休暇中に帰郷した時、星見の魔女に頼み込んで教えを受けていた。
好き:魔法の勉強、頼られる事、お昼寝、苺
苦手:自室の片付け、嘘を付く事、描画(絵心無し)
夢:魔導を究めて先生達に恩返しする
大嫌い:途中で諦める事
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 19:24:31.99 ID:9Ibw9qXoO
【名前】ステラ・マーヴェリック
【種族】人間
【性別】女
【年齢】20
【容姿】黒フードに全身包んだ露出の少ない見た目
【性格】好かれるためにはいくらでも道化を演じます、怖がり
【魔法】空間魔法
【備考】
10歳からこの地獄の環境を生き残ってきて、それに伴い学んだことは強い奴に付き従うこと。自分一人ではこの環境では生きていけないが強者の側にいれば生存は保障される。強者に好かれるために媚び売りばかりこの10年で上手くなった。勇者連合にも過激派にもその他の勢力にも付き従い、ダメそうになったら見捨てて逃げてきた。そうやってどんどん強い相手を志向してきた結果、付き従う相手がどんどんヤバい奴になっていき、流石に怯え始めている。空間魔法で何でも亜空間に収納できるし、ちょっとした距離なら空間移動してくれる便利な付き人。ただひたすら死にたくない。幸せになりたいだけだったのに。
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 20:00:14.59 ID:Qwozn971O
【名前】ガイン・レプリ
【種族】ホムンクルス
【性別】男性
【年齢】稼働してから10年以上経った
【容姿】金髪碧眼。襟足短め。顔はガイとまるで生き写しな程にそっくり。体型は勇者セインに近い。勇者セインが所持している剣に似た剣とガイと同じ魔導拳銃を持っている。
【性格】無骨で無愛想だが冷静沈着。目的の為なら手段を選ばない。
【魔法】(速度魔法/時間魔法/光魔法/心魔法/洗脳魔法/他にも色々使える)
【備考】カリスがガイと勇者セインの戦闘データとDNAを融合して生まれた存在でありカリスの置き土産(ガイに関してはカリスが作った怪物を使ってガイの戦闘データを取ったり、戦闘での血や日常で出た髪、唾液など少しずつ採取した)。戦闘ではガイとセインを合わせた戦闘術ができる。魔法ではガイと同じ魔法を使えて速度魔法や時間の檻なども使えて、もちろんセインの光魔法も扱える(他にも色々扱える)。初めは、カリスが作った勇者セインよりも強い新しい生命を作ろとした際にガイの噂を聞いて「ガイとセインを混ぜたらもっと強い生命が誕生するのでは!」と閃いた事がきっかけ。ちなみに名前の由来は「ガイ+セイン・レプリカ」という意味。やっと成功し当時のクロシュ達と戦わせようとしたが世界めくれが起きてしまい結果的に起動せず。世界めくれ後にガイン自身が目覚めたが自分は誰なのか、何のために産まれたのか分からなかった。その後、自分そっくりのガイの噂や新聞をみて「なぜ自分は何もないのにあいつには色々持っているのか?」その葛藤の故に自分こそ本当の「ガイ」だと答えに辿り着く。翡翠の賽、仲間、友、栄光など全部取り戻すと決意する。ガイの魔法を調べて自分も同じ魔法を扱えるようになった。さらに使えるようになった心魔法と洗脳魔法を使って全てを取り戻し本物の「ガイ」になってみせる。
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 20:57:43.51 ID:PQ9c+T8h0
>>179
の投稿者ですが、差し支えなければこちらを若干修整して再投稿します。
【名前】ジョン・ホワイトフッド(本名:ヨハン・アウスバッハ)
【種族】自称人間(自身の肉体を改造し、ゴーレムに変化する能力を獲得したいわばハーフゴーレム)
【性別】男
【年齢】24
【容姿】人間時:身長190cmの引き締まった体に、白いロングコートを身にまとっている、白髪のショートカットの整った顔立ちの男。
ゴーレム時:無機的な顔に全身黒いボディ。体格は比較的細身で人間に近いが3mを超える巨躯。
【性格】人間時:礼儀正しい紳士的な人柄。しかしその裏ではロスチャイルドの一族に激しい復讐心を抱いている。
ゴーレム時:かろうじて敵味方の区別はつくが、冷酷無比に敵を抹[
ピーーー
]ることのみに行動する文字通りの殺戮マシン。
【魔法】人間時:磁力魔法
ゴーレム時:電磁魔法(地磁気を利用した索敵や高速移動。レールガンの発射など。レールガンには膨大な魔翌力を消費するため1度しか使用できず、発射後は強制手に人間の姿に戻ってしまう)
【備考】この世界では名の知られた冒険者であり錬金術師。暗黒館とも関わりがあり、薬品の取引や情報効果のため度々訪問している。周囲にはセイントレア王国の辺境の没落貴族の生まれだと称しているが、実は幼いころにロスチャイルドの一族に家族を殺され、復讐のために素性を隠して生きてきた(優先度は低いが、テルやレーティア、フェルメールも復讐の対象)。数年前にとある遺跡で古代ドワーフ帝国にまつわるロストテクノロジーの数々を発見し、そこに残されたゴーレムの製法初め数々の優れた技術を解析し我が物とした末、己の肉体を作り変えてしまった。
人間時の武器は魔鉄製のチェーンウィップに各種薬品や爆発物など。
ゴーレム時は腕を銃や剣などに変形させて戦闘を行う。
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 22:00:27.07 ID:QX9w3q/to
【名前】ヴィクトリア・ロード・セイントレア
【種族】人間
【性別】女
【年齢】29
【容姿】最高位の聖職者服に身を包んだ切れ長金髪オッドアイ美人。
【性格】効率と合理性を追求した感情が見えない人間。一人で抱え込みやすい。
【魔法】時間魔法
特に未来視に長けている
【備考】
王族でありながら原理派枢機卿もしていた過激派の一人。効率厨なので原理派・過激派を統制するのが一番効率的と考え所属しているだけで教え的なものに何の興味もない。
最大多数の最大幸福を是としており、人間や魔族、穏健派や過激派などのべつまくなしに最大多数が助かればいいという思想。グランドマスターとの権力闘争をこなしつつ、未来視を使い自分の行動によって辿る末路を見定め最大幸福の未来に皆を導くために行動している。
そのはずだった。最初のうちは犠牲者は少なく秩序も維持できていたが、いつしかその場その場の最適解を選ぶだけでは不十分になってきた。いつのまにか犠牲者は増えていき、秩序は壊れていき、争いは激化していく。10年という歳月は、誰も救助に来てくれない10年は彼女の未来視ごときではもはや修正不可能なほどの地獄を作ってしまっていた。
自分の責任を痛感し、しかしもはやどうすればいいか分からない毎日。どんな未来も最悪の結末しか写さなくなった。それが周囲に悟られないよう一人で抱え込んで毎夜涙を流す日々。穏健派からの怨嗟の声はその通りと頷くしかない。もはや断罪されるほうが救われるかもしれない。誰か助けて。
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 23:34:26.36 ID:69pKDhq7O
【名前】シャドウリード・アルフェリアス
【種族】魔女
【性別】女
【年齢】1300
【容姿】つば広の黒帽子に帝国公式の魔女服を着る黒髪モノクル美人。
【性格】営業スマイル営業トークに長けたOL宣教師。大魔女を愛し世界を愛し年下を愛する。
【魔法】影魔法
影に潜り込んだり、影で突き刺したり、影分身したり、影縛りしたりと影のエキスパート。
【備考】
大魔女帝国特級魔女四天王の一人。大魔女教を広める宣教師の職務についている。挨拶で取り敢えず入信書を配ってくる、今なら特典も付けてくれる。世界中で活動していたが、当の王国での活動は10年できておらず、大魔女の威光を知らしめることができないと悲しんでいたところ、ガイ一行が遂に王国に乗り込むと聞き、無断でガイの影に潜り込み着いていくことにした。
追い詰められた人たちは改宗しやすいという打算と人助けしたいという親切心で王国での布教活動にきた。影空間に膨大な食糧と膨大な入信書を貯えてからやって来てたし、帝国産魔翌力電池でブーストした結果影空間を拡張しまくりシェルターと化している。
男女異種族人型不定形に関わらず年下は可愛がる。ルーのお気に入りでも構わず口説く。不屈のナンパ力と不落の妄想力を誇る。
入信書!特典!ナンパ!
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/12(日) 23:57:46.34 ID:Qwozn971O
>>731
の安価した者ですがすいません一部少し訂正で
「勇者セインが所持している剣に似た剣とガイと同じ魔導拳銃を持っている。」→「ガイと同じ短剣と魔導拳銃を持っている。」
736 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/13(月) 00:20:41.94 ID:1nrykuFBO
皆様、応募ありがとうございました。
場所の特性や辻褄を合わせるために、一部のキャラは設定を改変する可能性が高いです。
可能なかぎり、元の良さを残せるようにしたいとは思っています。
>>723
このレスのコンマの数字が多かったら大半は生きていることにします。低かったら……
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/13(月) 01:41:39.35 ID:Y52KH5HWo
おつ
高かった!良かった!
それと私の文章の書き方が悪くて語弊が生まれてしまっていると思ったのでお詫びします。異世界の悪魔達の内、序列最上位七体の総称は「七大罪」です。ベルちゃんはその末席(七大罪の中で最下位)という事なのです。
もし意図的なものならこの件は流してくだされ…
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/18(土) 00:01:48.38 ID:v7CWHG4jO
これで最終章なんかね
739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/18(土) 12:24:44.57 ID:YourgJns0
乙
今回コンマが大きかったから生きている人は多いけどラティア・ヘイブンの時にみたいにキャラが亡くなる可能性があるから気を付けた方がいいな。
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/18(土) 15:48:27.21 ID:uz4UFFRXo
ガイはもう一人を選ぶときではないか
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/07/18(土) 18:07:31.28 ID:asKF7eAoO
七大罪って序列があるのかしかもベルトーネは最下位なのね。ベッサラビアや多分出てくる強欲の悪魔は七大罪のなかでは上位の方だろうな。
742 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/19(日) 00:56:58.34 ID:PiQSepLDO
>>737
>>741
>>1
も当初、勘違いしておりましたが、七大罪の悪魔は"傲慢"以外の悪魔はそれぞれ自分が七大罪最弱の悪魔だと思い込んでいるということにします。(どの悪魔も強そうですが、ギャップがある方が可愛いと思うので)
また、それぞれ相性やらなんやらで一概に最強は決められないのですが、それでも順位をつけるのであれば怠惰=色欲=嫉妬<強欲<暴食<憤怒<傲慢ということにしたいと思います。おそらく、これらの設定がこのスレで使われることはないと思いますが。
>>738
当初
>>1
が想定していた終わりの予定です。場合によっては伸びるかもしれませんが、おそらく終わると思います。お付き合いくださると幸いです。
>>739
セイントレア編はいつも以上に死の気配が近くなる予定です。セイントレアでは自由安価の行動の際も注意した方がいいでしょう。
>>740
ズレた返信になっていたら申し訳ないのですが、ヒロインを一人に確定させるかは
>>1
の性癖等もあり、どうするかは決めておりません。
一体どうするつもりなのでしょうか。
本家様にあのように取り上げてもらうとは感無量です。そして本家様もこちらのスレを定期的に見ているという事実に
>>1
は震えております。
拙い二次創作に目を通していただき、本当にありがとうございます。解釈や設定の差異がありますが、その点はどうかご容赦ください。
これからも本家様の更新、楽しみにしております。
743 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/19(日) 00:57:28.24 ID:PiQSepLDO
イーリン「」セカセカ
暗黒館バーテンダー「」セカセカ
女性暗黒館幹部「」ワタワタ
ガイ「……なんだかみんな忙しそうだ」
リン「あー、例の会議絡みじゃないかな?各国の偉い人がわんさか来るらしいし、その準備でしょ」
ガイ「なるほど……手伝ってくる」スタスタ
リン「いってらっしゃーい……私も依頼をこなしてくるかな」フリフリ
◆
イーリン「ふぅ……おや、ガイ様。おはようございます」
ガイ「おはよう、イーリン……会議の準備か?俺も手伝うぞ」
イーリン「ありがたいですが、ガイ様の手を借りるほどでは──」
女性暗黒館幹部「わー!!!」
散らばる大量の書類「」バサッ!!!
バーテンダー「大丈夫ですか?」
女性暗黒館幹部「す、すいません〜!!!」
ガイ「……」
イーリン「……手伝ってもらっても、よろしいでしょうか?」
ガイ「ああ……」
◆
女性暗黒館幹部「助かりましたぁ!!!ガイさん、本当にありがとうございます!!!」ブワワッ
ガイ「気にするな。それにしても……これだけ規模となると、議題はやはり──」
イーリン「十中八九、世界めくれのことについてですね。オーナーからの連絡が入り次第、お呼びいたしますので、しばらく待機をお願いします」
ガイ「わかった。何かあったら教えてくれ」
⭐︎会議準備を手伝いました。
744 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/19(日) 01:40:39.65 ID:wJu6FQV4O
ーーウォーターポート 大通り
ワイワイガヤガヤ
冒険者風の服を着たトゥルーエンド「結構動きやすいわね、コレ」ヒラヒラ
ガイ「本当はもっといい服を用意したかったんだが……それしか用意できなくてな」ポリポリ
唇に指を当てるトゥルーエンド「ふふっ、あなたが選んでくれたものだもの。私はこれで十分よ」
ガイ「……そうか」
トゥルーエンド「そんなことより、ガイ! あれは何? 随分と人が集まっているけれど」グイッ
引っ張られるガイ「そんなに焦らなくても──」
フローディア『この子……随分はしゃいでるわね』
ベルトーネ『まあ、いいんじゃない〜?大魔女だってバレたら大変だし、しばらくこの甘酸っぱい感じを楽しませてもらおうかな〜』
◆
露天商「お、兄さんと……今回はまた可愛らしい魔法使いを連れてますな!」
トゥルーエンド「また?」ジト
ガイ「……語弊がある。紛らわしい言い方はやめてくれ」
露天商「ガッハッハッハッ!!!兄さん、そんな困ったような顔もするんですね!」
トゥルーエンド「ねぇ、ガイ。またってどういうこと?」ズズイッ
ガイ「商人さん……誤解を解くのを手伝ってくれ」
◆
ーーウォーターポート レストラン
トゥルーエンド「やっぱり港だけあって、シーフード系は美味しいわね。大魔女帝国でも食べれないことはないけど、鮮度がどうしても落ちてしまうのが痛いのよね」
ガイ「意外だな……そういえば、ここには転移扉を繋げていなかったのか?転移すれば鮮度の良い状態で魚を運べるんじゃないのか」
トゥルーエンド「よく思い出しなさい。私がわざわざ箒で来ているでしょう?……繋げてはあるわよ。でも使っていないだけ」
ガイ「……それはどうして?」
トゥルーエンド「悪用を防ぐため、緊急事態のときにしか使わない盟約を結んでるの。その気になれば国の中枢に戦力を大量に送り込むことができるような代物よ。たしかに、物流やら移動やらは便利になるけども、レイセオンのように利便性ばかりに目を輝かせて、気軽に扉を開いていいものではないのよ。外交官としては優秀だけど、空間魔法のことになると少し危機管理が甘くなるんだから──」クドクド
◆
745 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/19(日) 01:41:31.87 ID:wJu6FQV4O
ーーウォーターポート 港
夕日を眺めるトゥルーエンド「……」
夕日を眺めるガイ「……」
トゥルーエンド「……ねぇ、ガイ。十年前は、夕焼けってもっと綺麗だったんでしょう?」
ガイ「ああ。今の眺めから赤黒い雰囲気がなくなったような……すごく、綺麗な景色だった」
トゥルーエンド「……私、まだその空を見たことないの。世界めくれが起きて、大魔女様が繋ぎ止めてくれた今の空しか、知らないの」
ガイ「……そうか」
トゥルーエンド「大魔女様から受け継いだ記憶としては残っているわ。青い空も、白い雲も、今よりずっと澄んだ夕焼けも……でも、それは私が見たものではない」
ガイ「……」
トゥルーエンド「記憶を辿れば、どんな色だったのかは分かる。どんな風が吹いていて、どんな匂いがしていたのかも思い出せる。けれど、思い出せば思い出すほど……自分がそこにいなかったことが、分かってしまうのよ」
ガイ「ルー……」
トゥルーエンド「変な話でしょう? 見たことがない景色を懐かしいと思えるのに、その景色を失った悲しみまで、本当に私のものなのか分からない」
ガイ「変じゃない」
トゥルーエンド「……そう?」
ガイ「ああ。ルーが今感じていることは、ルーのものだ」
トゥルーエンド「簡単に言うのね」
ガイ「難しく考えても、答えは変わらないからな。大魔女の記憶がきっかけだったとしても、それを見てルーがどう思ったかまで、誰かのものになるわけじゃない」
トゥルーエンド「……」
ガイ「今、その空を見たいと思っているのは大魔女じゃない。ルーだろう?」
トゥルーエンド「……ええ」
ガイ「なら、その気持ちはルーのものだ」
トゥルーエンド「……そんなふうに言われたら、期待してしまうじゃない」
ガイ「何をだ?」
トゥルーエンド「いつか、私も本当の空を見られるんじゃないかって」
ガイ「見られるさ」
746 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/19(日) 01:42:00.15 ID:wJu6FQV4O
トゥルーエンド「……随分と自信があるのね」
ガイ「そのために世界樹の光を集めたんだ」
トゥルーエンド「それでも、世界が完全に元通りになる保証はないわ。大魔女様が繋ぎ止めた世界は、あまりにも複雑に歪んでいるもの」
ガイ「元通りにならなくても、今より良くすることはできる筈だ。青い空が戻るなら、君にも見せたい」
トゥルーエンド「私に?」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「世界中の人が待ち望んでいる景色でしょう?私だけに見せるような言い方をするのね」
ガイ「みんなにも見てほしい。だが、ルーにも見てほしいと思っている」
トゥルーエンド「……それは、どういう立場で?」
ガイ「どういう立場?」
トゥルーエンド「大魔女様の模倣体だから?」
ガイ「違う」
ガイ「ルーだからだ」
トゥルーエンド「……」
ガイ「俺は大魔女本人は知らない。夢の中で、その最期を見ただけだ」
ガイ「今、俺の隣にいるのはルーだ。だから、ルーに見せたいと思った」
トゥルーエンド「……あなた、本当に……」
ガイ「?」
トゥルーエンド「……自覚がないのが一番たちが悪いわ」
ガイ「すまない」
トゥルーエンド「謝らないで。別に嫌ではないもの」
トゥルーエンド「むしろ……嬉しいわ」
ガイ「そうか」
トゥルーエンド「ええ。とても」
トゥルーエンド「……昔の夕焼けは、今より綺麗だったと言ったわね」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「この景色は嫌い?」
ガイ「……いや」
トゥルーエンド「赤黒く濁っているのに?」
ガイ「世界めくれの前の空と比べれば、綺麗とは言えないかもしれないが……今は、嫌いじゃない」
トゥルーエンド「どうして?」
ガイ「ルーと一緒に見ているからだろうな」
重なる二人の手「」スッ……
ガイ「……?」
トゥルーエンド「……約束して」
ガイ「何をだ?」
トゥルーエンド「青い空が戻ったら……その後も、ずっと私の傍にいて」
ガイ「……わかった。約束しよう」ギュッ
トゥルーエンド「……本当に?」
ガイ「ああ。前も言っただろう?俺が帰って来たい場所は……ルー、君の所だ」
トゥルーエンド「……ふふっ。もう、取り消させないわよ?」ニコリ
ガイ「フッ……」
⭐︎トゥルーエンドと過ごしました。
747 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/19(日) 01:42:47.08 ID:wJu6FQV4O
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
扉「」コンコン
イーリン「ガイ様、起きていらっしゃいますか? お客様がお見えです」
ベッドから起き上がるガイ「」ムクッ
ガイ「……準備を済ませたら、すぐ行く……ん?」
ガイの腕を抱き込むトゥルーエンド「すぅ……すぅ……」
トゥルーエンドの髪を撫でるガイ「……行ってくる」ナデ……
トゥルーエンド「ふふっ……すぅ……すぅ……」
掴まれた腕をそっと抜くガイ「」スルッ……
◆
ーー暗黒館2F オーナールーム
パティ「……久しぶりね。見ない間に悪魔と契約するなんて思っていなかったけれど」
ベルトーネ『お〜……私に気がつくとは、なかなかやり手だ〜』
ガイ「パティさん……お久しぶりです。もしかして、例の会議の件で?」
パティ「ええ。皇帝と皇女の代理でね……まあ、今日あなたを呼び出したのは、会議とは別の理由なんだけど」
ガイ「……?」
パティ「魔族国で保管している黒曜の棺について、話しておきたいことがあるの」
ガイ「黒曜の棺……クロシュヴァル号で回収した、あの棺ですか?」
パティ「ええ。棺そのものの解析は、ある程度まで進んだわ。けれど……中身については、私の専門だけでは判断しきれない部分があったの」
ガイ「中身……?」
扉「」コンコン
パティ「入っていいわよ」
扉「」ガチャッ
小さなメイド人形たち「シツレイシマス! シツレイシマス!」パタパタ
金髪ショートの女性「……あなたがガイね?」
ガイ「……はい。そうですが」
金髪ショートの女性→マリッサ「初めまして。マリッサ・マガジンよ。イスファハーンで魔導技術と傀儡魔法の研究をしているわ」
ガイ(イスファハーン御三家の当主の一人か……まさか、こんなところで会うことになるとは)
ガイ「ガイです。よろしくお願いします、マリッサさん」
マリッサ「……噂で聞くより全然普通ね。数多の女性を侍らせて、下衆な笑みを浮かべながらも腕は確かな英雄だと聞いていたけれど」
フローディア『……そんな噂で有名なのね、あなた』
ガイ「……随分と事実からかけ離れた噂ですね」
パティ「ふふっ……マリッサには、黒曜の棺の術式と機構を調べてもらったの」
マリッサ「正確には、無理やり手伝わされたのよ。未知の古代アーティファクトだと聞いたから、引き受けたけれど」
パティ「楽しそうに徹夜していたのは、誰だったかしら?」
マリッサ「研究者として当然の姿勢よ」
扉「」ガチャッ
748 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/07/19(日) 01:43:17.53 ID:wJu6FQV4O
フラナ「──そろったみたいね」
ガイ「……フラナさんまで。なぜ俺が呼ばれたんです?」
フラナ「それはね……あなたに残る魔力の痕跡が、棺の中身と酷似していたからよ」
ガイ「俺に残る魔力の痕跡が……棺の中身と?」
フラナ「ええ。吸血鬼の私だから気づけた程度の微かなものだけれど、何度確かめても、棺の中から感じるものと同じだったわ」
パティ「魔族国へ運び込まれた当初、棺から明確な生体反応は確認できなかった。けれど、何も入っていないわけではなかったの」
マリッサ「棺そのものが、内部の魔力と生命反応を完全に遮断していたのよ。外から探知しようとしても、空っぽの石棺にしか見えないようにね」
パティ「棺の表面に刻まれていた紋章を調べた結果……太古に滅びた吸血鬼王国、ヴァーミリオン王家の紋章だと分かったわ」
ガイ「ヴァーミリオン……」
パティ「さらに、現存する記録と照合した結果、中に封じられている人物は一人しか考えられないという結論に至ったの」
フラナ「かつて吸血鬼の王国を支配していた王──フレデリク・ヴァーミリオンよ」
ガイ「……!」
ベルトーネ『あ〜、あのときの感じ悪い吸血鬼か〜』
パティ「その反応……心当たりがあるのね?」
ガイ「……その名前を聞いたことがあります。代償の刃が砕けたときに」
マリッサ「代償の刃?」
パティ「以前、彼が所持していたアーティファクトよ。使用者の一部を対価にして、現実へ干渉する力を持っていたわ」
マリッサ「へえ……面白そうね。けど、もう壊れたのでしょう?」
ガイ「はい……刃が砕けたとき、頭の中に声が響きました。自分は代償の刃のかつての所有者だと……そして、フレデリク・ヴァーミリオンと名乗りました」
ガイ「俺が代償の刃を使うたびに、感情が流れ込んできていたとも言っていました」
パティ「アーティファクトを介して、所有者同士の精神が僅かに接続されていたのかしら……」
マリッサ「刃が壊れた後も、その繋がりは残っているの?」
ガイ「分かりません。あれから声を聞いたことはありませんが……それで、俺はどうすれば?」
フラナ「可能であれば、フレデリクと接触して……今も正気を保っているのか、何を考えているのか探ってほしいの」
ガイ「……棺を開けずに、ですか?」
パティ「まずは封印越しに、接触できるか試してほしいの。無理に繋がろうとする必要はないわ。棺の近くで何かを感じ取れるか確かめるだけでいい」
ガイ「黒曜の棺は、今も魔族国に?」
パティ「ええ。地下の保管庫で、幾重にも封印を施してあるわ。開封するかどうかは、今のところ保留にしているの」
ガイ「……当然だと思います」
フラナ「でも、永遠にそのままというわけにもいかない。棺がいつまでも正常に機能する保証はないし、封印が劣化すれば、いずれ中から出てくる可能性もある」
マリッサ「棺の中で彼が何を考えているのかも分からない。長い間閉じ込められて、穏やかな気分で目覚めるとは思えないわね」
ベルトーネ『元から穏やかな性格じゃなさそうだけどね〜』
パティ「まずは、あなたに封印越しの接触を試してもらうつもりよ。ただ、それで何も分からなかった場合に備えて……今後、棺を開けるべきかどうか、あなたの意見も聞いておきたいの」
フラナ「開ければ、彼の目的を直接確かめられるかもしれない。けれど、素直に話をしてくれる保証はないわ」
マリッサ「相手は全盛期より弱っているとはいえ、今でも大魔女に匹敵する吸血鬼よ。一度外へ出せば、もう一度封印できるとは限らない」
パティ「最終的な判断は皆で行うけれど……フレデリクと繋がりを持つあなたの意見を、判断の軸にしたいの」
ガイ「……黒曜の棺を──」
◆どうする?
先取2票
1 危険を承知で黒曜の棺を開けるべきだ
2 黒曜の棺は開けず、封印を維持するべきだ
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