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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III
- 703 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:26:20.24 ID:PjjoA3qEO
- >>700 >>702
二人はそういった空気も楽しんで見ているようですが、空気は読むのでそういった場面でも大丈夫かもしれません。ただ、覗かれるというのは避けようがないのですが。
>>701
しばらくウォーターポートで過ごすことになります。遠出はできませんが、しばらくしたら動きがあるはずです。
- 704 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:26:51.03 ID:PjjoA3qEO
- ーーウォーターポート レストラン
ワイワイガヤガヤ
スキュラ店員「お待たせしましたー!お熱いので、お食べになるときはお気をつけてくださいねー!」ニュルニュル
タコ足の丸焼き「」ドン!
シーフードパスタ「」ドン!
エビ入りピザ「」ドン!
サーシャ「わぁぁ……!」キラキラ
アインズ「やはり、港町といえばこれだな……!」ジュルリ
リーゼリット「だいぶ奮発したね……ガイ、アンタ本当に味覚が戻ったんだよね?今日の朝なんか死んだ顔で船旅ビスケットを食べてたけど」
ガイ「あれは色々あったからだ……むしろ以前より味を感じられる。そういった意味では一度、味覚を無くしてよかったのかもしれない」
サーシャ「……そんな言い方、しないで。ガイがどれだけ苦しんでたか知ってるから」
ガイ「……すまない」
アインズ「フッ……サーシャには頭が上がらないか」
リーゼリット「ふふっ……そうそう、"アンタ"たちの声は聞こえないけど、ガイを危ない目に合わせたら容赦しないからね?とくにフローディア」ジト
ベルトーネ『フローディア、言われてるよ〜?』
フローディア『あら、そんなことする訳ないのに……ガイ、私はあなたを守っているのだと説明してあげて?』
ガイ「……本人にその気はないそうだ。それより、せっかくの料理が冷める前に食べるぞ」
アインズ「うむ、腹が減って仕方がない……いただくとしよう」
リーゼリット「はいはい、それじゃあピザ切り分けるね……」
シーフードパスタを食べるガイ「」モグ……
ガイ(……味付けはシンプルで特徴はない。だが、それが新鮮な具材の味を引き立てて、旨みを引き出している……!美味い、美味いぞ……!)モグモグ
ガイを見つめるサーシャ「」ニコニコ
ガイ「んぐ……どうした、サーシャ?」
サーシャ「ううん……その顔、もうしてくれないんじゃないかなって思ってたけど……また、見れたから」
ガイ「……照れるから、あまり見ないでくれ」モグ……
サーシャ「ふふっ……」
リーゼリット「お熱いねぇ……アインズ、はいこれ」スッ
アインズ「ありがとう、リーゼ……ん〜、久々の魚介って美味しいなぁ〜……ハッ!」
リーゼリット「」ニヤニヤ
サーシャ「」ニコニコ
ガイ「フッ……」
アインズ「なっ、み、みるな!!!///今のは忘れてくれ!!!///」
◆
- 705 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:27:29.60 ID:PjjoA3qEO
- リーゼリット「結構食べすぎちゃったかも……」
アインズ「たが……満足だ……」
ガイ「美味かったな」
サーシャ「んー……まだいけるけど、もうデザートにしちゃおうかな?」
ベルトーネ『えっ……あの子、結構食べてたよね……まだいけるの?』
ガイ(……俺はサーシャが本当に満腹になったところを見たことがない)
フローディア『あの身体のどこにそれだけ入るのかしら……』
フードを被ったフラナ「──気持ちのいい食べっぷりだったわね。あなたも、ずいぶん明るくなったみたいじゃない?」
ガイ「!」
口元に手を当てるサーシャ「あっ、フラナさ──!フードを被ってるってことは……」バッ
リーゼリット「……またお忍びで来たんですか?」
フラナ「ええ。といっても、今回はサボりに来た訳じゃなくて仕事で来たんだけど……しばらくぶりね。サーシャ、リーゼリット」
アインズ「……只者ではないな。何者だ?」
サーシャ「アインズ、この人は魔族国の──」ゴニョゴニョ
アインズ「……なるほど。先ほどの態度はすまなかった。非礼を詫びさせてくれ」ペコリ
フラナ「気にしてないわ……それより、クーから聞いた?近いうちに幹部を集めて重要な会議をするって言ってたわよ」
ガイ「いいえ……俺たちが帰ってきてからまだ会えてなくて」
フラナ「あら、そうなの……伝言でも残しておけばよかったのに。よほど慌ててたのかしらね?」
リーゼリット「フラナさん、もしかしてその会議絡みで……?」
フラナ「そういうこと。早めに来て観光してたんだけど……ちょうどいいところであなた達を見かけたから、声をかけさせてもらったの」
サーシャ「ええと……その言い方だと、何か理由があるんですよね……?」
フラナ「ええ……あなた達が次の場所へ行けるかどうか、見定めさせてもらうわ」
◆
- 706 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:28:20.86 ID:PjjoA3qEO
- ーーウォーターポート 港
フラナ「──準備ができたらいつでもいいわよ。手加減なしでかかってきなさい?」
アインズ「フッ……まさかいきなり手合わせとはな」
サーシャ「こんなことになるなんて……」
リーゼリット「四人での協力は久しぶりだね……!みんな、息を合わせていくよ!」
ガイ「ああ……!」
フローディア『相手は吸血鬼……ガイ、知っていると思うけど、由緒正しきヴァンパイアハンターの一族は時間魔法を使っていたらしいわ。あなたなら吸血鬼相手には相性がいいんじゃないかしら?』
ガイ(……初耳だが)
ベルトーネ『まあ、世界樹の光が全て揃った今、すごく強い人とか襲いかかってくるかもしれないし、腕試しには丁度いいんじゃないかな〜』
ガイ(……この万全の状態でどこまでやれるかは知っておく必要があるか。サーシャたちも配置につき始めている。俺も動こう)シュンッ
魔力矢「」ヒュンヒュンヒュン……
跳躍するアインズ「ハァッ!!!」ドッ!!!
フラナ「合図無しに同時攻撃をしかけられる程度には、連携がとれているみたいね?」スッ
生成される魔血の槍「」クルンッ
弾かれる
竜角の槍「」ギィンッ!
魔血の槍「」ギィンッ!
フラナ「っ……!やっぱり竜は馬鹿力ね……!」ギリギリ
アインズ「フッ、手加減してやってもいいぞ?」ギリギリ
フラナ「冗談、言わないでちょうだい!」バッ
アインズに向かうコウモリの幻影「」バササッ!
アインズ「!」サッ
魔力弾「」ジュッ!
魔力矢「」ヒュンッ
魔力弾を受けて消えるコウモリの幻影「」シュウン──
フラナ「すかさず援護……やるわね、二人と──」
ガイ「」シュンッ
短剣「」ブンッ
少し斬られたフラナ「!」ピッ
連続で斬りつけるガイ「はっ!」
二本の短剣「」ズババババ!
フラナ「全ては防ぎきれないわね……!」ピッ!
魔血の槍「」カンカンカンカン!
フラナ「……?」クラッ
フラナ「斬られた側から力が抜けてく……?何かしらの魔力は感じたけど……弱体化させる魔法のエンチャントかしら……?」フラフラ……
ベルトーネ『正確にはちょっと違うんだけどね〜。私の力で少し怠けてもらったよ〜』
フローディア『こういう使い方もできるのね……やるじゃない、ベルトーネ』
ベルトーネ『ふふ〜。見直した〜?』
ガイ「……これでもまだ、力は示せていないか?」スタッ
- 707 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:28:46.45 ID:PjjoA3qEO
- フラナ「……ええ……十分よ。ここで終わりにしましょうか」
アインズ「……何?まだ、あなたなら戦えるはずだろう?」
フラナ「私相手にここまでやれるなら、あの場所でも通用する……これ以上やったら、どっちかが本当に死んじゃうわ」
地面に座るサーシャ「ふぅ……終わってよかった〜」ストンッ
リーゼリット「お疲れ様。ガイもアインズも、腕は鈍ってないみたいだね」
アインズ「フッ、リーゼとサーシャも腕を上げたな。安心して背中を任せられる」
ガイ「ああ、そうだな……」
スタスタ
ガイの肩を掴むフラナ「お疲れ様、みんな……ガイ、ちょっと失礼するわね」スッ
ガイ「?」
ガイの首筋に噛み付くフラナ「ん」カプッ
サーシャ「!!!」
リーゼリット「あー!?」
アインズ「む……」
ガイ「フ、フラナさん!?」
ガイの血を吸うフラナ「ん……あなた、ずいぶんいい味するのね……///」チュー……チュー……
サーシャ「フ、フラナさん!?な、何してるんですか!?」ガバッ
フラナにしがみつくサーシャ「は、離れてください!ガイから離れてくださーい!」ググッ
フラナ「んー……も、もう少しだけ……!」ググッ
リーゼリット「もう少しじゃないですよ!?アインズ、そっち持って!」ガシッ
アインズ「ああ……!」ガシッ
フラナ「ちょ、ちょっと!分かったわよ!離れるから引っ張らないでちょうだい!」ズルズル
サーシャ「今すぐですー!!」グイグイ
ガイ「……」
ベルトーネ『人気者だね〜、ガイくん』
ガイ(……そういう話なのか、これ)
フローディア『違うと思うわ』
⭐︎フラナと手合わせしました。
- 708 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:29:17.36 ID:PjjoA3qEO
- ーークロシュヴァリエ号 停泊場
首をさするガイ「……なんだか疲れたな……」サスサス
フローディア『あら、血を吸われてたとき心なしか気持ちよさそうにしてなかった?』
ガイ(そんなわけないだろ)
フローディア(冗談よ……あら、飛空挺は港に他の船と同じように停めてあるのね……誰か乗っているみたいだけど、知り合い?)
ガイ「……何?」
◆
ーークロシュヴァリエ号甲板
ニナ「ふむ……アインズから報告はもらったが、まだまだ改良の余地はあるな……」
ミチル「本当にこの大きさの物が空を飛ぶなんて考えられないよ……!海の上とは違った面白さがありそうだね……!」キラキラ
ガイ「……ニナに、ミチルさん?」
ミチル「やあ、ガイさん。お邪魔してるよ」
ニナ「おお!ガイじゃないか。オノゴロ以来だな!飛空挺はどうだった?」
ガイ「おかげで目的は果たせた……なぜウォーターポートに?オノゴロでの事業はどうした?」
ニナ「それはだな……これを見てくれ」ガサゴソ
文字が沢山書かれた紙「」バンッ!
ガイ「……飛空戦力整備計画?これは一体……」
ニナ「ククッ、お前たちがラティア・ヘイヴンに行っている間にな、オノゴロでは飛空挺で構成された部隊を作る話が一気に進んだんだ」
ガイ「飛空挺の部隊……」
ニナ「海軍が海を守るなら、今度は空を守る連中も必要だろう?……まあ、正式な呼び名はまだ少し揉めているみたいだがな」
ガイ「それで、ニナはその計画に?」
ニナ「ああ。クロシュヴァリエ号を基にした飛空挺の開発責任者の一人として正式に雇われた。今じゃオノゴロ正規の技術官様だよ」
ニナ「ククッ……もっとも、同じ物をそのまま量産する気はないぞ。クロシュヴァリエ号は探索と長距離航行を想定して作った船だ。軍用ならもっと小さく、速く、役割ごとに分けた方がいい」
ガイ「役割ごと?」
ニナ「ああ。偵察用、輸送用、迎撃用……全部一隻でやろうとすると無駄が多い。万能なんて存在しないからな」
ガイ「だが、軍に採用されるということは、人を傷つけて命を奪うために使われる可能性が高い……よく引き受けたな」
ニナ「ククッ……私だって少しは悩んださ。だが、今じゃ食わせなきゃいけない奴等ができた。そいつらのことを考えたら、仕事を選り好みしている場合でもなくてな」
ガイ「そうか……ミチル船長はどうしてここに?」
ミチル「私はニナさんに頼まれてね。飛空挺を“船”として見てほしいと言われたのさ」
ニナ「機械として空を飛ばすことはできる。だが、何隻もの飛空挺を長期間運用するとなれば話は別だ。乗員の交代、物資の積み方、航路の決め方、緊急時の指揮……その辺りは技術者よりも船乗りの方が詳しい」
ミチル「海と空じゃ違うところも多いだろうけど、船を動かす以上、共通する部分はあるからね」
ニナ「そういうことだ。せっかくウォーターポートに来たんだ。クロシュヴァリエ号の点検ついでに、空軍の運用についても意見を聞かせてもらっている」
ミチル「ふふ……まさか豪華客船の船長をしていて、空を飛ぶ船団の相談を受ける日が来るとは思わなかったよ」
ガイ「……楽しそうですね」
ミチル「分かるかい?」
ガイ「かなり」
ニナ「ククッ、さっきからずっとこの調子だ。飛空挺の話を始めると質問が止まらん」
ミチル「仕方ないだろう?海の上には何年もいるけど、空の航路は初めてなんだから!」
フローディア『……随分と気が合っているみたいね』
ベルトーネ『乗り物大好きお姉さん同盟だね〜』
⭐︎ミチル達と話しました。
- 709 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:30:33.29 ID:PjjoA3qEO
- ー 夜
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
ガイ「さて……今日はもう寝るとするか……」
窓「」コンコン
ガイ「……?」チラッ
箒に乗ったトゥルーエンド「」フワフワ……
ガイ「ルー!?」タタッ
フローディア『まあ……』
窓「」ガチャ
トゥルーエンド「──お邪魔するわね、ガイ」スタッ
ガイ「ああ、構わないが……どうしてここへ?」
トゥルーエンド「暗黒館のオーナーから聞いてないの?……まあ、いいわ。こっちに用があったから来たのよ」
ガイ「……」
トゥルーエンド「何よ」
ガイ「いや……会いに来てくれて嬉しいんだ」
トゥルーエンド「……馬鹿。あなたを叱りに来たのよ」
ガイ「うっ……」
スタスタ……ボフッ
ベッドに座るトゥルーエンド「……レイセオンから、報告を受けたわ」
ガイ「……そうか」
トゥルーエンド「悪魔と契約して、フローディアと行動を共にして、一対一で殺し合った」
ガイ「……ああ」
トゥルーエンド「それで」
トゥルーエンド「フローディアを自分の中に入れた。このことに相違はないわね?」
ガイ「……無い」
シーン……
トゥルーエンド「馬鹿なの?」
ガイ「返す言葉がない」
トゥルーエンド「馬鹿なのね?」
ガイ「否定はしない」
トゥルーエンド「どうして毎回毎回毎回!私が見ていないところで、想像の斜め上を行くのよ!!!」
ガイ「お、大きい声は──」
トゥルーエンド「悪魔と契約!?まだ分かるわよ!分かりたくないけど、戦闘中で仲間を助けるためだったんでしょう!?」
ガイ「あ、ああ……」
トゥルーエンド「でもフローディアは何!?」
フローディア『ふふっ、姉さんと違ってかなり可愛いわね』
◆
ガイ「……以上だ」
壁時計「」カチ……カチ……
トゥルーエンド「……分かるわよ」ボソッ
ガイ「何?」
トゥルーエンド「分かるって言ったの!」
トゥルーエンド「フローディアがどうしてそうなったのかも!あなたがどうして殺せなかったのかも!どうして受け入れたのかも……全部、分かるわよ……!」
ガイ「……」
- 710 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:31:06.16 ID:PjjoA3qEO
- トゥルーエンド「だって……私も、同じようなことをされたもの……」
ガイ「ルー……」
トゥルーエンド「私は大魔女様の代わりでいることしかできないと思ってた……それ以外を望んじゃいけないって……それなのに、あなたが勝手に入ってきて……!」
トゥルーエンド「大魔女でも代理でもなくて、私を見て……ルーなんて名前までつけて……!」
トゥルーエンド「……だから、分かるのよ……フローディアがあなたに縋った理由も……あなたが放っておけなかった理由も……」
トゥルーエンド「分かったら……怒れないじゃない……」
声を震わせるトゥルーエンド「……ちゃんと、怒りたかったのに……」ポロッ……
ガイ「……」
トゥルーエンド「レイセオンから聞いた時……すごく腹が立った……馬鹿じゃないのって……!」
トゥルーエンド「箒を飛ばしながら……会ったら絶対に殴ってやるって思ってた……!」
ガイ「……殴ってもいいぞ」
涙を拭うトゥルーエンド「嫌よ……!今、殴ったら……たぶん、私の方が泣くから……!」ゴシゴシ……
トゥルーエンド「……私ね、大魔女帝国があって……私を必要としている人達がいる。だから、あなたにはついて行けない……あなたが危ない場所へ行くたびに……私は報告を待つしかない」
トゥルーエンド「でも、フローディアは違うでしょう?」
フローディア『……』
トゥルーエンド「ずっと一緒にいるんでしょう……?ガイがどこへ行っても。何を見ても。怖がっても。傷ついても……」
トゥルーエンド「……ずるい」
トゥルーエンド「ずるいわよ……私だって、あなたの傍にいたいのにぃ……!」ポロポロ……
ガイ「……」
トゥルーエンド「私があなたを好きになった理由で……別の女まで救わないでよ……」
ガイ「……すまない」
トゥルーエンド「謝らないで……!謝られたら、私があなたに間違ったことをしたって言ってるみたいじゃない……!」
トゥルーエンド「あなたは……間違ってない……たぶん……」
トゥルーエンド「だから……苦しいのよ……!」
トゥルーエンドを抱きしめるガイ「」ギュッ……
トゥルーエンド「……っ」
- 711 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:31:35.66 ID:PjjoA3qEO
- ガイ「……ルー。俺は、お前に会いたかった。ラティア・ヘイヴンでも、何度も思い出した」
トゥルーエンド「……本当に?」
ガイ「ああ」
ガイ「代償の刃を使おうとした時も、お前の言葉を思い出した……だから、使わなかった」
トゥルーエンド「……!」
ガイ「刃はもう砕けた。俺の痛みも、味覚も戻った」
トゥルーエンド「……そう」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「……痛いの?」
ガイ「何が?」
トゥルーエンド「怪我をしたら」
ガイ「ああ。かなり」
トゥルーエンド「ご飯は?」
ガイ「味がする」
トゥルーエンド「……美味しい?」
ガイ「ああ……そうだ、ドルクに美味しい店を教えてもらったんだ。明日、一緒に食べに行こう」
トゥルーエンド「……行く」ギュッ……
ガイ「……ルー?」
トゥルーエンド「……今日は、ここに泊まるから」
ガイ「……仕事は?」
トゥルーエンド「しばらく、何もないわ」
ガイ「そうか」
トゥルーエンド「……何よ。その顔」
ガイ「いや……」
トゥルーエンド「今さら遠慮するつもり?……なら、もう少し強く抱きしめなさい……今は、私だけ見てて……」
ガイ「……ああ」
唇を重ねるガイとトゥルーエンド「」
ベルトーネ『……私達はしばらく静かにしてるから、ごゆっくり〜』
フローディア『ふふっ……今夜は譲ってあげる。私だって、そこまで無粋じゃないもの……』
⭐︎トゥルーエンドがしばらく滞在します。
- 712 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:32:09.30 ID:PjjoA3qEO
- ――幕間
ーー魔都セイントレア
赤黒い空「」ゴゴゴゴ……
崩れ落ちた建物「」ガラッ
砕けた大理石の道「」ボロッ……
黒い粘液に覆われた城壁「」ズルル……
◆
――旧商業区・第七避難所付近
荷車「」ガラガラ……
フードを被った子供「お母さん……いつ、新しいお家に着くの……?」
フードを被った女性「もう少しよ。避難所に着けば、きっと何かもらえるから……それまで、もう少し我慢して?」
フードを被った子供「……昨日も、そう言ってた……」
フードを被った女性「……ごめんね……」
バッ
獣人盗賊「止まれ!殺されたくなかったら、その荷車を置いていけ!」スタッ
フードを被った女性「……っ!」
フードを被った子供「お母さん!」
物陰から現れる盗賊たち「へっへっへっ……」ザッ
獣人盗賊「荷車を置け。水も食い物も全部だ」
フードを被った母親「これは避難所に運ぶもので……私たちの物じゃありません……」
獣人盗賊「だから何だ?」
フードを被った女性「これがないと、避難所の人たちが……」
獣人盗賊「知らねえよ。こっちも今日を越せるか分からねえんだ。それに、その荷の量……お前たちがいた場所は壊滅したんだろ?」
フードを被った子供「お母さん……怖い……」ギュッ
フードを被った女性「大丈夫。後ろにいて……」
獣人盗賊「女か……フードを取れ」
フードを被った女性「……」
- 713 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:32:38.81 ID:PjjoA3qEO
- 獣人盗賊「聞こえなかったか?」
短剣「」ギランッ
フードを取る女性「……この子だけは、見逃してください……」スッ……
獣人盗賊「……へえ」ニヤリ
盗賊たち「」ニヤニヤ
盗賊たち「」ヒューヒュー
女性「……何ですか」
獣人盗賊「……俺たちは荷車が欲しい。だが、全部奪う以外の話もできる……お前が"協力"してくれるならな?」
女性「っ……わかりました……せめて、この子の見えない所で……」
フードを被った子供「お母さん……何の話してるの?」
獣人盗賊「お嬢ちゃん?俺たち、これからお母さんと"仲良く"してくるからよォ……すこーしだけ待ってて貰えるかな?」
盗賊たち「」ニヤニヤ
女性「……道を通してもらえるように、お願いするだけよ」
フードを被った子供「……お願い?」
女性「そう。お願い……少し、長くお話しなきゃいけないから……ここで、待っててくれる?」
フードを被った子供「……うん」
女性「偉いねぇ……この前、教えたお歌の練習をして待っててね……」ナデナデ
フードを被った子供「歌ってたら、戻ってくる?」
女性「戻ってくるわ……待ってる間、フードは取らないで。誰かに話しかけられても、答えなくていいからね」ナデナデ
フードを被った子供「……うん」
盗賊「話は済んだか?オラ、行くぞ」グイッ
獣人盗賊「さぁ、来な。みんな待ち兼ねてるぜ」
建物の影へ消えていく女性と盗賊たち「」スタスタ……
荷車に座るフードを被った子供「……」ストン
フードを被った子供「……♪〜♪〜♪〜」
◆
- 714 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:33:29.95 ID:PjjoA3qEO
- ◆
――魔都セイントレア 旧居住区
逃げる人々「」ワーワー
逃げる男「はぁっ……はぁっ……!」ダダダッ
黒い粘性の生き物たち「」デロデロデロ……
男「来るな……!来るなぁっ!!」
黒い粘性の生き物「」ビチャッ!
転ぶ男「うわっ!?」ズザァッ……
黒い粘液「」デロ……
男「……っ!」
黒い粘液「」ズル……ズル……
男「や、やめろ……!」
黒い粘液「」ドロッ……
男の足「」ズブズブ……
男「ひっ……!?足が……俺の足が……!」
黒い粘液「」モニョ……モニョ……
男「溶け……っ!?嫌だ……!やめろ!俺はまだ死にたくない!!」
男に集まる黒い粘性の生き物たち「」ズルズル……
男「誰か……!誰か助けてくれ!置いていかないでくれ!!!誰か!!!」
黒い粘液「」ズブズブ……
男「やめろ……!」
黒い粘性の生き物たち「」バックン!!
男「──ッ!!」
デロデロ……
黒い粘液の塊「」モニョ……モニョ……ボコッ……
新たな黒い粘性の生き物「アアアアアア……」
魔族女性「いやああああああっ!!」
黒い粘性の生き物たち「」ピタッ
物陰に隠れる魔族女性「……っ!来ないで……お願い……」ガクガク
黒い粘性の生き物たち「」グルンッ
魔族女性「ひっ……!」
黒い粘性の生き物たち「……」
魔族女性「嫌……嫌……!」
黒い粘性の生き物たち「……アアアアアア……」
魔族女性「嫌ああああああああっ!!」
- 715 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:33:59.84 ID:PjjoA3qEO
- 星の斬撃「」ズバアアアアンッ!!!!
弾け飛ぶ黒い粘性の生き物たち「」バシャアアアッ!!
魔族女性「……え?」
白髪の青年「……無事か?」スタッ
魔族女性「ゆ、勇者様……!」
白髪の勇者→サイン?「走れるか?」
魔族女性「は、はい……!」
サイン?「大通りは使うな。三番街を抜けて西から回れ」
魔族女性「勇者様は……?」
黒い粘液「」モニョ……モニョ……
サイン?「……行け」
逃げる魔族女性「……っ!」ダッ
黒い粘液「」ボコボコボコッ……
黒い粘性の生き物たち「」ズルッ……ズルズル……
サイン?「……」
星霊の剣「」チャキッ……
◆
- 716 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:34:34.71 ID:PjjoA3qEO
- ーー暗黒館1F 酒場
ワイワイガヤガヤ
リン「やほやほ、ガイさん」
ガイ「リン……暗黒館には慣れたか?」
リン「うん。いい人たちばかりだし、私の魔法を見ても引く人も比較的少ないしね……ん?」スンスン
ガイ「……どうかしたか?」
リン「……ガイさん、香水とかするようになったの?テラヌス・ウルスで流行ってる香水の匂いがするけど」
ガイ「……あ、ああ。たまには、な……」
ガイ(ルーの匂いが移ったのか……?これで誤魔化せるといいんだが……)
リン「ふーん……オシャレとかそういうのには興味なさそうなタイプだと思ってたけど、意外だねー」
ガイ「そうか……?お前も、こういうのには詳しいんだな」
リン「ああ、私は扱ってるモノがモノだから、エチケットとしてねー……それに、いい匂いがするとテンション上がるし」
ガイ「……そういうものか」
◆現在はウォーターポートです。
何をする?
安価下1~3
⭐︎現在、暗黒館にいるキャラ
トゥルーエンド、アモ、イーリン、サーシャ、リーゼリット、アインズ、テル、アトニス、ドルク、リン、エリザベート、フラナ
- 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:36:17.53 ID:LLhLU08m0
- パティと商業都市の人形遣い、フラナに棺の件を聞くためにウォーターポートに来たので接待する。
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:40:24.39 ID:vY9IaXpXO
- イーリンの会議出席者の名簿整理と食事会の食材発注の手伝い
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:41:14.90 ID:y5UvRpYwO
- もうほんとにルーとイチャイチャする
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:42:28.70 ID:kDquFS7v0
- ホレスと再会
- 721 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:48:29.07 ID:PjjoA3qEO
- 早いですが本日の更新は終了します。
また、急になりますが明日の0時から23時59分までセイントレアに登場するキャラを募集したいと思います。
〈魔都セイントレア〉
■概要
かつて中央大陸の南側を支配し、列強と呼ばれたセイントレアの首都。世界めくれの影響によって地上から切り離され、空に浮かぶ閉鎖都市となった。外へ逃げる道はほぼなく、救援も届かない。
かつて白亜の都と呼ばれた街並みは、赤黒い空と瘴気に照らされ、崩落した都市区画と、黒い粘液に覆われた区画とが入り乱れる異界へと変貌した。中でも目を引くのは、かつてのセイントレア王城であり、人々には魔王城と呼ばれ恐れられている。
■産業
農業、漁業、商業、機械工業、芸能、魔法など、多岐に渡る分野が発達していたが、外界との交流が取れなくなり、その大半は崩壊している。かつて王都を支えた豊かな産業基盤は完全に破綻し、現在は備蓄の奪い合い、闇市、略奪、魔法による食料生成によって人々は辛うじて命を繋いでいる。
■情勢
治安は完全に崩壊している。現在のセイントレアには、統一された支配体制は存在しない。薄まりつつあった種族差別は、最悪の形で再燃した。王家に関連する者や原理派の一部は「世界めくれは異種族と異端が招いた災厄」と喧伝し、人間以外の種族に飽き足らず、穏健派信徒や人権派の市民たちをも弾圧対象とし、昼間でさえ殺人や略奪が起こる。それに加えて黒い影の魔物や形状が定まらない黒い粘液の魔物が蔓延り、現在のセイントレア内には確実に安全だと言える場所はない。
そのような状況の中でも、勇者連合という勢力が各地で抗い続けており、避難所の防衛や物資の輸送、負傷者の治療に魔物の討伐等を行い、生存者たちの命を繋いでいる。
- 722 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/11(土) 21:48:57.59 ID:PjjoA3qEO
- テンプレは以下のものでよろしくお願いします。
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/11(土) 21:53:54.47 ID:y5UvRpYwO
- 乙
王都生きてる人まだいたのね
ネームドもまだ生きてるのかね
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 00:07:08.84 ID:Q1WFQN0W0
- 【名前】マロニー・ジュピターヴ
【種族】吸血鬼と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】1915歳
【容姿】白髪ロングヘアの少女。ゴスロリ服着用。
【性格】冷静だが戦いになると興奮する。
【魔法】再生魔法(主に傷ついた自らの体を修復するのに使う)が使えるが魔法は好まず手にした巨大な斧で戦う。怪力で俊敏。
【備考】戦いの神を目指し各地を転々としており、現在は混迷を極めるセイントレアに滞在。とはいえ悪事に手を貸すことはなく主に避難所の護衛などをして暮らしている。勇者連合にも協力的。かつてバイオレット家にも喧嘩を売って引き分けたこともあるとかないとかのうわさもある。その肉体は神に近づきつつあるようで、食事をとる必要もほぼないせいか吸血好意を行うことは稀。
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 00:46:49.24 ID:Y2is04vr0
- 【名前】ベスト・マーモンス
【種族】悪魔
【性別】男
【年齢】700歳
【容姿】黒髪短髪で背が高い。黒いシルクハットと黒いマント、さらに銀のカラスマスクを付けている。大鎌を背負っている。
【性格】紳士的だがかなり狡猾。前に出るより一歩引く性格。
【魔法】・血液魔法(血液を操り攻撃や捕縛に使える。さらに武器やモンスターに変えて操ることも可能。)
・毒魔法(毒液、毒霧、硫酸など操ることができる。)
【備考】最上位たる七大罪の末席、強欲のマモンでベルトーネやベッサラビアとは知り合い(ガイの中に入っているベルトーネの事はすぐに気付けて話し掛けられる)。元々カリスが人手が欲しいと思い召喚した事がきっかけで2人は出会う。最初はカリスの一番の欲望を貰うつもりだったがカリスのお願いで食欲、睡眠欲、性欲をかわりに貰い契約した。ベストは手先が器用で頭が良い所がカリスに気に入り、気付けばカリスの助手兼相棒になった(カリスから銀のカラスマスク貰い今でも付けている)。カリスと一緒にいるうちにカリスの野望に興味を持つ。そしてカリスがいない現在カリスが残した置き土産達を使ってカリスの野望を実現しようと考えている。現在はカリスとの契約が無効になり別人物と契約をかわしている。戦闘技術も高く七大罪の中でも高い方で大鎌と魔法を駆使して戦う。
- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 11:53:32.47 ID:3gNimmeoO
- 【名前】レム=イナリソウメン
【種族】人間とキツネの獣人のハーフ
【性別】女
【年齢】19
【容姿】紫髪ロングの少女、頭にキツネの耳が生えている。ブレザー服の上から白衣を着ている。
【魔法】治癒魔法·光属性魔法·狂暴化魔法(対象の精神を暴走させる)
【性格】真面目だが怒ると見境なく暴れる。
【備考】オノゴロ出身の医者見習い。カグヤの弟子。カグヤがトコナツに出張後は修行の旅に出て、セイントレアに辿り着き、そこの現状を目の当たりにして現地民の治療に当たることにした。カグヤに師事していた時に彼女の新薬の実験台にされており、時折暴走するのはそのせいだと思っている。それでもカグヤの事は医師として尊敬している。
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 13:48:06.74 ID:2gTj8BrBo
- 【名前】シュヴァイツェル・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】1500
【容姿】金髪の長髪をたなびかせるスーツ姿の似合うクール美人。会社産の多彩な重武装で闘うスタイル。
【性格】とても好奇心と欲望が強い怪物
喋るととても人当たりの良い朗らかな人だが、そこに慈悲や情は存在しない。
【魔法】複製魔法
【備考】
ロスチャイルド・インダストリーの社長を勤めていたエリートロスチャイルドにして天才技術者。基本は本社のあるリテン・ヘイブンで研究や経営をしていたが、偶々王都にやって来ていた時に世界めくれに巻き込まれた。人間でありながら自分の命を複製することで永い時を生きており常にストックを抱えている。ロスチャイルドの思想である完璧な生命を造り上げることにあんまり興味はなく始祖の命令なので従っていたが、世界めくれを気に勝手気儘に活動を開始。自らの夢である異世界への扉を開くことを目的に世界めくれを利用しようとしている。時空間支配系理論を専門にしており、世界めくれ内部の脆弱になった時空間の壁をぶち破り更にその先の異世界に辿り着こうとしている。時魔法と空間魔法の素養が自らにはないので、その才を持った者を捕獲して異世界跳躍装置のコアにしようとしている。世界めくれを更にぶち破れば世界がどうなるか分かってて、異世界を知りたい見たい体験したいというシンプルな欲に突き動かされているだけの俗物。下界のロスチャイルドたちの指導者、母親的存在であったがもう興味をなくしている。他人も命や感情を持つ尊重すべき存在であることをすっかり忘れている。だって当の私がいくらでも複製できる替えが効く存在なんですもの。今の私がダメなら次の私が目的を達成してくれることでしょう。
- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2026/07/12(日) 17:25:17.51 ID:BHgrvE+20
- 【名前】リディア
【種族】(一応?)人間
【性別】女性
【年齢】16歳
【容姿】 元々は白髮白肌の女の子だったが今は黒髪黒肌になっている。
【性格】 気弱で怖がりだが頑張り屋
【魔法】肉体変化、食料・水生成(見た目は黒い泥団子と黒い泥水。味は問題無い。)
【備考】元々は聖ヴァレリオ教会併設の孤児院で暮らしていたが、世界めくれの際に黒い粘液に覆われたが、外見が変わったものの何故か生還し上述の魔法の力を手に入れ、生き残った孤児院や教会の人達や避難民を守る為に戦っている。性格は変わっていないので本当はとても怖いが、皆が死んでしまうのはもっと怖いため頑張っている。
勇者連合とは基本協力関係だが、一部の勇者連合の人からは本物のリディアを殺して乗っとった魔物ではないかと疑われてしまっている。
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 17:35:51.11 ID:vhAKR1Meo
- 【名前】アルクス・ユスティネス
【種族】人間 【性別】女性 【年齢】26
【容姿】白色のストレートロングヘアと翠色の瞳を持つ、黒縁の四角眼鏡を掛けた女史。白色のブラウスと青色のロングスカートの上から、白地に金の刺繍で縁取られたマントローブを羽織っている。魔法行使中は髪色が変化する特殊な性質がある(火→赤、水→青、地→橙、風→緑、雷→紫、光→黄、闇→藍)。併用時はメッシュになるが、七属性全てを使う時は極彩色ではなく金色になる。身長164cm。
【性格】属性は秩序・善。純真で穏和、聡明で柔軟。誰に対しても礼儀正しく何事にも真摯に向き合う、明るく優しい優等生タイプ。少し天然で意外と負けず嫌い。滅多に怒らず、間違いを正す時も叱るより諭す言い方を好む。謙遜し過ぎる癖に加えて、身近に超越者達がいた事もあって自己評価が低いが、偉大な先生方から教わってきた事実に裏打ちされた魔法には強い自信を持っている。常に勉学を怠らず、最新の知識と技術を率先して学び、どんな時でも研鑽を忘れない努力家。
【魔法】火・水・地・風・雷・光・闇の七属性を扱う。七つ全てにおいて随一の才能と実力を持ち、基礎も応用も完璧に熟す魔導の天才。複数の属性を同時に使う事も出来るので、技のバリエーションは極めて豊富。他にも数多くの汎用魔法を習得しており、魔法の改良や独自開発も出来るなど、一般的な魔法使い・魔法研究者の極致にあたる。
【備考】異界と化した旧王都で多くの無力な人々と数少ない安全圏を守護するエデンの神童。七色の魔法を巧みに操る虹霓の魔導師。
出身はオリシン王国。七歳の時に類稀な魔法の適性を見出され、エデン魔法学園の招待を受けて転学。真面目な性格も相まってその才能を遺憾無く発揮し、極めて優秀な成績を収めた事で魔法学会からも注目されるなど大いに躍進した。しかし学園卒業を控えた十年前、セイントレア王国首都で開かれた学会の講演に参加していた時に世界めくれが発生。被害に遭った多くの人達を守る為と、大魔女から伝えられた「来たるべき時」の為に、七属性を駆使して編み上げた固有多重障壁"七層結界"で人々と避難所を守り抜いてきた。勇者連合にも参加しており、結界の維持・管理・範囲拡大や独自の伝達魔法を用いた外界連絡、魔法で一部インフラを代替するといった後方支援を主に行っている。
他人の恋愛事情には非常に興味があるが、自分の恋愛には全く関心が無い。立場上は大魔女の弟子の一人だが、実は毎年の長期休暇中に帰郷した時、星見の魔女に頼み込んで教えを受けていた。
好き:魔法の勉強、頼られる事、お昼寝、苺
苦手:自室の片付け、嘘を付く事、描画(絵心無し)
夢:魔導を究めて先生達に恩返しする
大嫌い:途中で諦める事
- 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 19:24:31.99 ID:9Ibw9qXoO
- 【名前】ステラ・マーヴェリック
【種族】人間
【性別】女
【年齢】20
【容姿】黒フードに全身包んだ露出の少ない見た目
【性格】好かれるためにはいくらでも道化を演じます、怖がり
【魔法】空間魔法
【備考】
10歳からこの地獄の環境を生き残ってきて、それに伴い学んだことは強い奴に付き従うこと。自分一人ではこの環境では生きていけないが強者の側にいれば生存は保障される。強者に好かれるために媚び売りばかりこの10年で上手くなった。勇者連合にも過激派にもその他の勢力にも付き従い、ダメそうになったら見捨てて逃げてきた。そうやってどんどん強い相手を志向してきた結果、付き従う相手がどんどんヤバい奴になっていき、流石に怯え始めている。空間魔法で何でも亜空間に収納できるし、ちょっとした距離なら空間移動してくれる便利な付き人。ただひたすら死にたくない。幸せになりたいだけだったのに。
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 20:00:14.59 ID:Qwozn971O
- 【名前】ガイン・レプリ
【種族】ホムンクルス
【性別】男性
【年齢】稼働してから10年以上経った
【容姿】金髪碧眼。襟足短め。顔はガイとまるで生き写しな程にそっくり。体型は勇者セインに近い。勇者セインが所持している剣に似た剣とガイと同じ魔導拳銃を持っている。
【性格】無骨で無愛想だが冷静沈着。目的の為なら手段を選ばない。
【魔法】(速度魔法/時間魔法/光魔法/心魔法/洗脳魔法/他にも色々使える)
【備考】カリスがガイと勇者セインの戦闘データとDNAを融合して生まれた存在でありカリスの置き土産(ガイに関してはカリスが作った怪物を使ってガイの戦闘データを取ったり、戦闘での血や日常で出た髪、唾液など少しずつ採取した)。戦闘ではガイとセインを合わせた戦闘術ができる。魔法ではガイと同じ魔法を使えて速度魔法や時間の檻なども使えて、もちろんセインの光魔法も扱える(他にも色々扱える)。初めは、カリスが作った勇者セインよりも強い新しい生命を作ろとした際にガイの噂を聞いて「ガイとセインを混ぜたらもっと強い生命が誕生するのでは!」と閃いた事がきっかけ。ちなみに名前の由来は「ガイ+セイン・レプリカ」という意味。やっと成功し当時のクロシュ達と戦わせようとしたが世界めくれが起きてしまい結果的に起動せず。世界めくれ後にガイン自身が目覚めたが自分は誰なのか、何のために産まれたのか分からなかった。その後、自分そっくりのガイの噂や新聞をみて「なぜ自分は何もないのにあいつには色々持っているのか?」その葛藤の故に自分こそ本当の「ガイ」だと答えに辿り着く。翡翠の賽、仲間、友、栄光など全部取り戻すと決意する。ガイの魔法を調べて自分も同じ魔法を扱えるようになった。さらに使えるようになった心魔法と洗脳魔法を使って全てを取り戻し本物の「ガイ」になってみせる。
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 20:57:43.51 ID:PQ9c+T8h0
- >>179の投稿者ですが、差し支えなければこちらを若干修整して再投稿します。
【名前】ジョン・ホワイトフッド(本名:ヨハン・アウスバッハ)
【種族】自称人間(自身の肉体を改造し、ゴーレムに変化する能力を獲得したいわばハーフゴーレム)
【性別】男
【年齢】24
【容姿】人間時:身長190cmの引き締まった体に、白いロングコートを身にまとっている、白髪のショートカットの整った顔立ちの男。
ゴーレム時:無機的な顔に全身黒いボディ。体格は比較的細身で人間に近いが3mを超える巨躯。
【性格】人間時:礼儀正しい紳士的な人柄。しかしその裏ではロスチャイルドの一族に激しい復讐心を抱いている。
ゴーレム時:かろうじて敵味方の区別はつくが、冷酷無比に敵を抹[ピーーー]ることのみに行動する文字通りの殺戮マシン。
【魔法】人間時:磁力魔法
ゴーレム時:電磁魔法(地磁気を利用した索敵や高速移動。レールガンの発射など。レールガンには膨大な魔翌力を消費するため1度しか使用できず、発射後は強制手に人間の姿に戻ってしまう)
【備考】この世界では名の知られた冒険者であり錬金術師。暗黒館とも関わりがあり、薬品の取引や情報効果のため度々訪問している。周囲にはセイントレア王国の辺境の没落貴族の生まれだと称しているが、実は幼いころにロスチャイルドの一族に家族を殺され、復讐のために素性を隠して生きてきた(優先度は低いが、テルやレーティア、フェルメールも復讐の対象)。数年前にとある遺跡で古代ドワーフ帝国にまつわるロストテクノロジーの数々を発見し、そこに残されたゴーレムの製法初め数々の優れた技術を解析し我が物とした末、己の肉体を作り変えてしまった。
人間時の武器は魔鉄製のチェーンウィップに各種薬品や爆発物など。
ゴーレム時は腕を銃や剣などに変形させて戦闘を行う。
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 22:00:27.07 ID:QX9w3q/to
- 【名前】ヴィクトリア・ロード・セイントレア
【種族】人間
【性別】女
【年齢】29
【容姿】最高位の聖職者服に身を包んだ切れ長金髪オッドアイ美人。
【性格】効率と合理性を追求した感情が見えない人間。一人で抱え込みやすい。
【魔法】時間魔法
特に未来視に長けている
【備考】
王族でありながら原理派枢機卿もしていた過激派の一人。効率厨なので原理派・過激派を統制するのが一番効率的と考え所属しているだけで教え的なものに何の興味もない。
最大多数の最大幸福を是としており、人間や魔族、穏健派や過激派などのべつまくなしに最大多数が助かればいいという思想。グランドマスターとの権力闘争をこなしつつ、未来視を使い自分の行動によって辿る末路を見定め最大幸福の未来に皆を導くために行動している。
そのはずだった。最初のうちは犠牲者は少なく秩序も維持できていたが、いつしかその場その場の最適解を選ぶだけでは不十分になってきた。いつのまにか犠牲者は増えていき、秩序は壊れていき、争いは激化していく。10年という歳月は、誰も救助に来てくれない10年は彼女の未来視ごときではもはや修正不可能なほどの地獄を作ってしまっていた。
自分の責任を痛感し、しかしもはやどうすればいいか分からない毎日。どんな未来も最悪の結末しか写さなくなった。それが周囲に悟られないよう一人で抱え込んで毎夜涙を流す日々。穏健派からの怨嗟の声はその通りと頷くしかない。もはや断罪されるほうが救われるかもしれない。誰か助けて。
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 23:34:26.36 ID:69pKDhq7O
- 【名前】シャドウリード・アルフェリアス
【種族】魔女
【性別】女
【年齢】1300
【容姿】つば広の黒帽子に帝国公式の魔女服を着る黒髪モノクル美人。
【性格】営業スマイル営業トークに長けたOL宣教師。大魔女を愛し世界を愛し年下を愛する。
【魔法】影魔法
影に潜り込んだり、影で突き刺したり、影分身したり、影縛りしたりと影のエキスパート。
【備考】
大魔女帝国特級魔女四天王の一人。大魔女教を広める宣教師の職務についている。挨拶で取り敢えず入信書を配ってくる、今なら特典も付けてくれる。世界中で活動していたが、当の王国での活動は10年できておらず、大魔女の威光を知らしめることができないと悲しんでいたところ、ガイ一行が遂に王国に乗り込むと聞き、無断でガイの影に潜り込み着いていくことにした。
追い詰められた人たちは改宗しやすいという打算と人助けしたいという親切心で王国での布教活動にきた。影空間に膨大な食糧と膨大な入信書を貯えてからやって来てたし、帝国産魔翌力電池でブーストした結果影空間を拡張しまくりシェルターと化している。
男女異種族人型不定形に関わらず年下は可愛がる。ルーのお気に入りでも構わず口説く。不屈のナンパ力と不落の妄想力を誇る。
入信書!特典!ナンパ!
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/12(日) 23:57:46.34 ID:Qwozn971O
- >>731の安価した者ですがすいません一部少し訂正で
「勇者セインが所持している剣に似た剣とガイと同じ魔導拳銃を持っている。」→「ガイと同じ短剣と魔導拳銃を持っている。」
- 736 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/13(月) 00:20:41.94 ID:1nrykuFBO
- 皆様、応募ありがとうございました。
場所の特性や辻褄を合わせるために、一部のキャラは設定を改変する可能性が高いです。
可能なかぎり、元の良さを残せるようにしたいとは思っています。
>>723
このレスのコンマの数字が多かったら大半は生きていることにします。低かったら……
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/13(月) 01:41:39.35 ID:Y52KH5HWo
- おつ
高かった!良かった!
それと私の文章の書き方が悪くて語弊が生まれてしまっていると思ったのでお詫びします。異世界の悪魔達の内、序列最上位七体の総称は「七大罪」です。ベルちゃんはその末席(七大罪の中で最下位)という事なのです。
もし意図的なものならこの件は流してくだされ…
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 00:01:48.38 ID:v7CWHG4jO
- これで最終章なんかね
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 12:24:44.57 ID:YourgJns0
- 乙
今回コンマが大きかったから生きている人は多いけどラティア・ヘイブンの時にみたいにキャラが亡くなる可能性があるから気を付けた方がいいな。
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 15:48:27.21 ID:uz4UFFRXo
- ガイはもう一人を選ぶときではないか
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/18(土) 18:07:31.28 ID:asKF7eAoO
- 七大罪って序列があるのかしかもベルトーネは最下位なのね。ベッサラビアや多分出てくる強欲の悪魔は七大罪のなかでは上位の方だろうな。
- 742 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 00:56:58.34 ID:PiQSepLDO
- >>737 >>741
>>1も当初、勘違いしておりましたが、七大罪の悪魔は"傲慢"以外の悪魔はそれぞれ自分が七大罪最弱の悪魔だと思い込んでいるということにします。(どの悪魔も強そうですが、ギャップがある方が可愛いと思うので)
また、それぞれ相性やらなんやらで一概に最強は決められないのですが、それでも順位をつけるのであれば怠惰=色欲=嫉妬<強欲<暴食<憤怒<傲慢ということにしたいと思います。おそらく、これらの設定がこのスレで使われることはないと思いますが。
>>738
当初>>1が想定していた終わりの予定です。場合によっては伸びるかもしれませんが、おそらく終わると思います。お付き合いくださると幸いです。
>>739
セイントレア編はいつも以上に死の気配が近くなる予定です。セイントレアでは自由安価の行動の際も注意した方がいいでしょう。
>>740
ズレた返信になっていたら申し訳ないのですが、ヒロインを一人に確定させるかは>>1の性癖等もあり、どうするかは決めておりません。
一体どうするつもりなのでしょうか。
本家様にあのように取り上げてもらうとは感無量です。そして本家様もこちらのスレを定期的に見ているという事実に>>1は震えております。
拙い二次創作に目を通していただき、本当にありがとうございます。解釈や設定の差異がありますが、その点はどうかご容赦ください。
これからも本家様の更新、楽しみにしております。
- 743 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 00:57:28.24 ID:PiQSepLDO
- イーリン「」セカセカ
暗黒館バーテンダー「」セカセカ
女性暗黒館幹部「」ワタワタ
ガイ「……なんだかみんな忙しそうだ」
リン「あー、例の会議絡みじゃないかな?各国の偉い人がわんさか来るらしいし、その準備でしょ」
ガイ「なるほど……手伝ってくる」スタスタ
リン「いってらっしゃーい……私も依頼をこなしてくるかな」フリフリ
◆
イーリン「ふぅ……おや、ガイ様。おはようございます」
ガイ「おはよう、イーリン……会議の準備か?俺も手伝うぞ」
イーリン「ありがたいですが、ガイ様の手を借りるほどでは──」
女性暗黒館幹部「わー!!!」
散らばる大量の書類「」バサッ!!!
バーテンダー「大丈夫ですか?」
女性暗黒館幹部「す、すいません〜!!!」
ガイ「……」
イーリン「……手伝ってもらっても、よろしいでしょうか?」
ガイ「ああ……」
◆
女性暗黒館幹部「助かりましたぁ!!!ガイさん、本当にありがとうございます!!!」ブワワッ
ガイ「気にするな。それにしても……これだけ規模となると、議題はやはり──」
イーリン「十中八九、世界めくれのことについてですね。オーナーからの連絡が入り次第、お呼びいたしますので、しばらく待機をお願いします」
ガイ「わかった。何かあったら教えてくれ」
⭐︎会議準備を手伝いました。
- 744 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 01:40:39.65 ID:wJu6FQV4O
- ーーウォーターポート 大通り
ワイワイガヤガヤ
冒険者風の服を着たトゥルーエンド「結構動きやすいわね、コレ」ヒラヒラ
ガイ「本当はもっといい服を用意したかったんだが……それしか用意できなくてな」ポリポリ
唇に指を当てるトゥルーエンド「ふふっ、あなたが選んでくれたものだもの。私はこれで十分よ」
ガイ「……そうか」
トゥルーエンド「そんなことより、ガイ! あれは何? 随分と人が集まっているけれど」グイッ
引っ張られるガイ「そんなに焦らなくても──」
フローディア『この子……随分はしゃいでるわね』
ベルトーネ『まあ、いいんじゃない〜?大魔女だってバレたら大変だし、しばらくこの甘酸っぱい感じを楽しませてもらおうかな〜』
◆
露天商「お、兄さんと……今回はまた可愛らしい魔法使いを連れてますな!」
トゥルーエンド「また?」ジト
ガイ「……語弊がある。紛らわしい言い方はやめてくれ」
露天商「ガッハッハッハッ!!!兄さん、そんな困ったような顔もするんですね!」
トゥルーエンド「ねぇ、ガイ。またってどういうこと?」ズズイッ
ガイ「商人さん……誤解を解くのを手伝ってくれ」
◆
ーーウォーターポート レストラン
トゥルーエンド「やっぱり港だけあって、シーフード系は美味しいわね。大魔女帝国でも食べれないことはないけど、鮮度がどうしても落ちてしまうのが痛いのよね」
ガイ「意外だな……そういえば、ここには転移扉を繋げていなかったのか?転移すれば鮮度の良い状態で魚を運べるんじゃないのか」
トゥルーエンド「よく思い出しなさい。私がわざわざ箒で来ているでしょう?……繋げてはあるわよ。でも使っていないだけ」
ガイ「……それはどうして?」
トゥルーエンド「悪用を防ぐため、緊急事態のときにしか使わない盟約を結んでるの。その気になれば国の中枢に戦力を大量に送り込むことができるような代物よ。たしかに、物流やら移動やらは便利になるけども、レイセオンのように利便性ばかりに目を輝かせて、気軽に扉を開いていいものではないのよ。外交官としては優秀だけど、空間魔法のことになると少し危機管理が甘くなるんだから──」クドクド
◆
- 745 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 01:41:31.87 ID:wJu6FQV4O
- ーーウォーターポート 港
夕日を眺めるトゥルーエンド「……」
夕日を眺めるガイ「……」
トゥルーエンド「……ねぇ、ガイ。十年前は、夕焼けってもっと綺麗だったんでしょう?」
ガイ「ああ。今の眺めから赤黒い雰囲気がなくなったような……すごく、綺麗な景色だった」
トゥルーエンド「……私、まだその空を見たことないの。世界めくれが起きて、大魔女様が繋ぎ止めてくれた今の空しか、知らないの」
ガイ「……そうか」
トゥルーエンド「大魔女様から受け継いだ記憶としては残っているわ。青い空も、白い雲も、今よりずっと澄んだ夕焼けも……でも、それは私が見たものではない」
ガイ「……」
トゥルーエンド「記憶を辿れば、どんな色だったのかは分かる。どんな風が吹いていて、どんな匂いがしていたのかも思い出せる。けれど、思い出せば思い出すほど……自分がそこにいなかったことが、分かってしまうのよ」
ガイ「ルー……」
トゥルーエンド「変な話でしょう? 見たことがない景色を懐かしいと思えるのに、その景色を失った悲しみまで、本当に私のものなのか分からない」
ガイ「変じゃない」
トゥルーエンド「……そう?」
ガイ「ああ。ルーが今感じていることは、ルーのものだ」
トゥルーエンド「簡単に言うのね」
ガイ「難しく考えても、答えは変わらないからな。大魔女の記憶がきっかけだったとしても、それを見てルーがどう思ったかまで、誰かのものになるわけじゃない」
トゥルーエンド「……」
ガイ「今、その空を見たいと思っているのは大魔女じゃない。ルーだろう?」
トゥルーエンド「……ええ」
ガイ「なら、その気持ちはルーのものだ」
トゥルーエンド「……そんなふうに言われたら、期待してしまうじゃない」
ガイ「何をだ?」
トゥルーエンド「いつか、私も本当の空を見られるんじゃないかって」
ガイ「見られるさ」
- 746 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 01:42:00.15 ID:wJu6FQV4O
- トゥルーエンド「……随分と自信があるのね」
ガイ「そのために世界樹の光を集めたんだ」
トゥルーエンド「それでも、世界が完全に元通りになる保証はないわ。大魔女様が繋ぎ止めた世界は、あまりにも複雑に歪んでいるもの」
ガイ「元通りにならなくても、今より良くすることはできる筈だ。青い空が戻るなら、君にも見せたい」
トゥルーエンド「私に?」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「世界中の人が待ち望んでいる景色でしょう?私だけに見せるような言い方をするのね」
ガイ「みんなにも見てほしい。だが、ルーにも見てほしいと思っている」
トゥルーエンド「……それは、どういう立場で?」
ガイ「どういう立場?」
トゥルーエンド「大魔女様の模倣体だから?」
ガイ「違う」
ガイ「ルーだからだ」
トゥルーエンド「……」
ガイ「俺は大魔女本人は知らない。夢の中で、その最期を見ただけだ」
ガイ「今、俺の隣にいるのはルーだ。だから、ルーに見せたいと思った」
トゥルーエンド「……あなた、本当に……」
ガイ「?」
トゥルーエンド「……自覚がないのが一番たちが悪いわ」
ガイ「すまない」
トゥルーエンド「謝らないで。別に嫌ではないもの」
トゥルーエンド「むしろ……嬉しいわ」
ガイ「そうか」
トゥルーエンド「ええ。とても」
トゥルーエンド「……昔の夕焼けは、今より綺麗だったと言ったわね」
ガイ「ああ」
トゥルーエンド「この景色は嫌い?」
ガイ「……いや」
トゥルーエンド「赤黒く濁っているのに?」
ガイ「世界めくれの前の空と比べれば、綺麗とは言えないかもしれないが……今は、嫌いじゃない」
トゥルーエンド「どうして?」
ガイ「ルーと一緒に見ているからだろうな」
重なる二人の手「」スッ……
ガイ「……?」
トゥルーエンド「……約束して」
ガイ「何をだ?」
トゥルーエンド「青い空が戻ったら……その後も、ずっと私の傍にいて」
ガイ「……わかった。約束しよう」ギュッ
トゥルーエンド「……本当に?」
ガイ「ああ。前も言っただろう?俺が帰って来たい場所は……ルー、君の所だ」
トゥルーエンド「……ふふっ。もう、取り消させないわよ?」ニコリ
ガイ「フッ……」
⭐︎トゥルーエンドと過ごしました。
- 747 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 01:42:47.08 ID:wJu6FQV4O
- ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
扉「」コンコン
イーリン「ガイ様、起きていらっしゃいますか? お客様がお見えです」
ベッドから起き上がるガイ「」ムクッ
ガイ「……準備を済ませたら、すぐ行く……ん?」
ガイの腕を抱き込むトゥルーエンド「すぅ……すぅ……」
トゥルーエンドの髪を撫でるガイ「……行ってくる」ナデ……
トゥルーエンド「ふふっ……すぅ……すぅ……」
掴まれた腕をそっと抜くガイ「」スルッ……
◆
ーー暗黒館2F オーナールーム
パティ「……久しぶりね。見ない間に悪魔と契約するなんて思っていなかったけれど」
ベルトーネ『お〜……私に気がつくとは、なかなかやり手だ〜』
ガイ「パティさん……お久しぶりです。もしかして、例の会議の件で?」
パティ「ええ。皇帝と皇女の代理でね……まあ、今日あなたを呼び出したのは、会議とは別の理由なんだけど」
ガイ「……?」
パティ「魔族国で保管している黒曜の棺について、話しておきたいことがあるの」
ガイ「黒曜の棺……クロシュヴァル号で回収した、あの棺ですか?」
パティ「ええ。棺そのものの解析は、ある程度まで進んだわ。けれど……中身については、私の専門だけでは判断しきれない部分があったの」
ガイ「中身……?」
扉「」コンコン
パティ「入っていいわよ」
扉「」ガチャッ
小さなメイド人形たち「シツレイシマス! シツレイシマス!」パタパタ
金髪ショートの女性「……あなたがガイね?」
ガイ「……はい。そうですが」
金髪ショートの女性→マリッサ「初めまして。マリッサ・マガジンよ。イスファハーンで魔導技術と傀儡魔法の研究をしているわ」
ガイ(イスファハーン御三家の当主の一人か……まさか、こんなところで会うことになるとは)
ガイ「ガイです。よろしくお願いします、マリッサさん」
マリッサ「……噂で聞くより全然普通ね。数多の女性を侍らせて、下衆な笑みを浮かべながらも腕は確かな英雄だと聞いていたけれど」
フローディア『……そんな噂で有名なのね、あなた』
ガイ「……随分と事実からかけ離れた噂ですね」
パティ「ふふっ……マリッサには、黒曜の棺の術式と機構を調べてもらったの」
マリッサ「正確には、無理やり手伝わされたのよ。未知の古代アーティファクトだと聞いたから、引き受けたけれど」
パティ「楽しそうに徹夜していたのは、誰だったかしら?」
マリッサ「研究者として当然の姿勢よ」
扉「」ガチャッ
- 748 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 01:43:17.53 ID:wJu6FQV4O
- フラナ「──そろったみたいね」
ガイ「……フラナさんまで。なぜ俺が呼ばれたんです?」
フラナ「それはね……あなたに残る魔力の痕跡が、棺の中身と酷似していたからよ」
ガイ「俺に残る魔力の痕跡が……棺の中身と?」
フラナ「ええ。吸血鬼の私だから気づけた程度の微かなものだけれど、何度確かめても、棺の中から感じるものと同じだったわ」
パティ「魔族国へ運び込まれた当初、棺から明確な生体反応は確認できなかった。けれど、何も入っていないわけではなかったの」
マリッサ「棺そのものが、内部の魔力と生命反応を完全に遮断していたのよ。外から探知しようとしても、空っぽの石棺にしか見えないようにね」
パティ「棺の表面に刻まれていた紋章を調べた結果……太古に滅びた吸血鬼王国、ヴァーミリオン王家の紋章だと分かったわ」
ガイ「ヴァーミリオン……」
パティ「さらに、現存する記録と照合した結果、中に封じられている人物は一人しか考えられないという結論に至ったの」
フラナ「かつて吸血鬼の王国を支配していた王──フレデリク・ヴァーミリオンよ」
ガイ「……!」
ベルトーネ『あ〜、あのときの感じ悪い吸血鬼か〜』
パティ「その反応……心当たりがあるのね?」
ガイ「……その名前を聞いたことがあります。代償の刃が砕けたときに」
マリッサ「代償の刃?」
パティ「以前、彼が所持していたアーティファクトよ。使用者の一部を対価にして、現実へ干渉する力を持っていたわ」
マリッサ「へえ……面白そうね。けど、もう壊れたのでしょう?」
ガイ「はい……刃が砕けたとき、頭の中に声が響きました。自分は代償の刃のかつての所有者だと……そして、フレデリク・ヴァーミリオンと名乗りました」
ガイ「俺が代償の刃を使うたびに、感情が流れ込んできていたとも言っていました」
パティ「アーティファクトを介して、所有者同士の精神が僅かに接続されていたのかしら……」
マリッサ「刃が壊れた後も、その繋がりは残っているの?」
ガイ「分かりません。あれから声を聞いたことはありませんが……それで、俺はどうすれば?」
フラナ「可能であれば、フレデリクと接触して……今も正気を保っているのか、何を考えているのか探ってほしいの」
ガイ「……棺を開けずに、ですか?」
パティ「まずは封印越しに、接触できるか試してほしいの。無理に繋がろうとする必要はないわ。棺の近くで何かを感じ取れるか確かめるだけでいい」
ガイ「黒曜の棺は、今も魔族国に?」
パティ「ええ。地下の保管庫で、幾重にも封印を施してあるわ。開封するかどうかは、今のところ保留にしているの」
ガイ「……当然だと思います」
フラナ「でも、永遠にそのままというわけにもいかない。棺がいつまでも正常に機能する保証はないし、封印が劣化すれば、いずれ中から出てくる可能性もある」
マリッサ「棺の中で彼が何を考えているのかも分からない。長い間閉じ込められて、穏やかな気分で目覚めるとは思えないわね」
ベルトーネ『元から穏やかな性格じゃなさそうだけどね〜』
パティ「まずは、あなたに封印越しの接触を試してもらうつもりよ。ただ、それで何も分からなかった場合に備えて……今後、棺を開けるべきかどうか、あなたの意見も聞いておきたいの」
フラナ「開ければ、彼の目的を直接確かめられるかもしれない。けれど、素直に話をしてくれる保証はないわ」
マリッサ「相手は全盛期より弱っているとはいえ、今でも大魔女に匹敵する吸血鬼よ。一度外へ出せば、もう一度封印できるとは限らない」
パティ「最終的な判断は皆で行うけれど……フレデリクと繋がりを持つあなたの意見を、判断の軸にしたいの」
ガイ「……黒曜の棺を──」
◆どうする?
先取2票
1 危険を承知で黒曜の棺を開けるべきだ
2 黒曜の棺は開けず、封印を維持するべきだ
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 07:43:55.61 ID:Ad9C5St00
- 1
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 09:56:24.13 ID:3TyVOdteo
- 1
- 751 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 22:18:15.74 ID:dql3n66cO
- ガイ「黒曜の棺を開けるべきです」
パティ「……理由を聞いても?」
ガイ「封印がいつまでも保つ保証はありません。ましてや今は、世界めくれを止めようとするためにオーナーが準備を進めている段階です……可能な限り、不安事項は減らしたい」
マリッサ「……研究者としても、中身を確認できる機会を逃したくはないわ」
パティ「あなたは少し黙っていなさい」
マリッサ「何よ」
パティ「……分かったわ。ただし、開封は万全の準備を整えてからよ。あなたにも協力してもらいたいのだけれど」
ガイ「もちろん手伝います」
フラナ「……なら、私も同行する。魔族国で保管してる以上、吸血鬼として見届ける必要があるものね」
パティ「決まりね。早速だけど明日、魔族国へ向かいましょう」
⭐︎魔族国に向かいます。
- 752 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 22:19:01.97 ID:dql3n66cO
- ーー暗黒館1F 酒場
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「──それで、魔族国に向かうんだね。話を聞いた感じ、すごく危なそうだけど……今の状況で離れても大丈夫なのかな?」
ガイ「ああ……イーリンに確認したが、まだオーナーが帰ってくる様子はない。依頼を受けても問題ないと言われた」
リーゼリット「じゃあ、暗黒館を通した正式な依頼ってわけだ」
ガイ「一応、前金をこれだけ貰っている」
大量の金貨が入った袋「」ドスンッ
リーゼリット「え”っ……う、嘘……並の依頼の十回分位はない……?」ワナワナ
アインズ「ふむ……それだけ危険視されてるということか。かつて世界を支配した吸血鬼の王……是非とも手を合わせてみたいものだ」
リーゼリット「まだ戦うって決まった訳じゃないのに、これだけの額を前金で渡されるって……なんだか嫌な予感がしてきた……」
サーシャ「ガイ、今回は私たちだけで行くの?」
ガイ「いや。フラナさんにパティさん……それから、マリッサという魔術師が現地で協力してくれる」
リーゼリット「フラナさんは依頼絡みで何回か顔を合わせたけど……ユーシリアの魔法大臣にイスファハーンの御三家まで?……それ、私たちがついていく必要ある?むしろ足手まといになるんじゃ……」
アインズ「何を弱気な。リーゼも魔王討伐に関わった一員として十分に実力を示しているだろう。それに、肩書きだけで強さが決まる訳でもない」
ガイ「ああ。俺達にはリーゼの銃の腕が必要だ」
リーゼリット「……そう言われたら、断わる気も無くなるよ。まあ、これだけの前金を貰ってるんだし、魔王とだって戦ったんだし今更か……」
サーシャ「リーゼ〜!」ダキッ
リーゼリット「わぁっ!?サーシャ!?」
アインズ「フッ……準備を済ませたらすぐに出発──」
ローブで身を隠した魔法使い「──待ちなさい!話は聞かせてもらったわ!」ザッ
- 753 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 22:20:11.65 ID:dql3n66cO
- ガイ「……!?」ガタッ
サーシャ「わっ、びっくりした!……えーと、どちら様ですか……?」
ローブで身を隠した魔法使い「私はトゥ……ごほん!さすらいの魔法使いよ!その依頼、私も連れて──」
魔法使いを掴むガイ「」ガシッ
ローブで身を隠した魔法使い「きゃあっ!?」グイッ
物陰に連れていかれる魔法使い「」スタスタ……
サーシャ「?」
リーゼリット「?」
アインズ「……?」
ローブで身を隠した魔法使い(なによ、ちょっとしたサプライズじゃない)
ガイ(驚いたなんてもんじゃないぞ……!ルー、まさかついてくる気か!?)
ローブで身を隠した魔法使い→トゥルーエンド(当たり前じゃない。私を置いて遠くに行けるなんて思わないことね)フフン
ガイ(相手は大魔女と互角に戦えるかもしれない吸血鬼だぞ。危険すぎる)
トゥルーエンド(それなら、なおのこと戦力が多い方がいいでしょう?それに……)
ガイ(それに?)
トゥルーエンド(せっかく、大魔女としての仕事から一時的とはいえ離れられているのだもの。なら、楽しまなきゃ損じゃない)
ガイ(……だが、黒曜の棺を開ければ何が起きるか──)
トゥルーエンド(分かっているわ。遊びに行くつもりはないもの。危険だからこそ、着いていくのよ)
ガイ(……分かった。だが、無茶はしないと約束してくれ)
トゥルーエンド(それはあなたが言う台詞ではないんじゃない?)
ガイ(うぐ……)
トゥルーエンド(ふふっ……でも、約束するわ。あなたも私の目の届かないところで勝手に命を懸けないこと。いいわね?)
ガイ(……ああ)
トゥルーエンド(交渉成立ね……戻るわよ)ニコッ
スタスタ……
アインズ「……話はまとまったか?」
ガイ「……ああ。彼女も連れて行く」
アインズ「それで、大魔──」
トゥルーエンド「さすらいの魔法使いよ!」ズイッ
アインズ「……そうか。さすらいの魔法使いか……名前は、なんて呼べばいい?」
トゥルーエンド→ルー「……ルーよ。そう呼んでちょうだい」
アインズ「フッ……私はアインズだ。あなたの実力は申し分ない。同行するのであれば、戦力としては心強い」
サーシャ「へー……アインズがそこまで言うなら、すごく強い人なんだね!私はサーシャっていいます!ルーさん、よろしくお願いします!」ペコリ
ルー「ええ、よろしくね」
リーゼリット「……ガイ、いつこの怪しい人と知り合ったの?」ジトッ
ルー「あやっ……!?」ガーン
ガイ「……テラヌス・ウルスでだ。大魔女の元で働く特級魔女の一人で、姿を隠しているのは魔術的な側面で必要なことらしくてな……見た目は怪しいが、頼りになるぞ」
手を差し出すリーゼリット「ふーん……そういうことなら、よろしく。私はリーゼリット・ヴィルトっていいます」スッ
ルー「え、ええ……よろしく……」スッ
◆
- 754 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 22:20:49.17 ID:dql3n66cO
- ーーセイントレア平原
魔導車・改「」ブロロ……
箒に乗ったルー「」スイー
リーゼリット「箒に乗って移動してるだけで珍しいのに……魔導車と同じくらい速い!」
ルー「ふふっ……これくらいは朝飯前よ」
サーシャ「いいなー!飛空挺に乗ったときとかアインズに乗せてもらったことがあるけどやっぱり空を飛ぶのって気持ちいいよね」
ルー「あら、乗ってみる?二人乗りまでなら行けるわよ」
サーシャ「えっ!いいんですか!?」キラキラ
リーゼリット「私もちょっと乗ってみたいかも……」
アインズ「ふむ……速度も安定性も申し分ない。見事な飛行魔法だ」
ガイ(仲良くやれてるようでよかった……ルーの正体がバレたらどうなるんだろうか……)
◆
- 755 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 22:21:26.16 ID:dql3n66cO
- ーー魔族国バイオレット
ワイワイガヤガヤ
サーシャ「ふぅ〜……着いたね!最近、よく来てたから懐かしいって感じはしないけど」
ガイ「そういえば、サーシャとリーゼはこの付近で依頼を受けていたんだったな。道案内は任せてもいいか?」
リーゼリット「もちろん!もう私たちにとっては庭みたいなものだからね」
アインズ「ほう、頼もしいじゃないか?」
リーゼリット「ふふん。今日は私についてくれば、迷う心配はないよ」
ルー「それじゃあ早速、黒曜の棺がある場所まで向かいましょう。重鎮達を待たせるのはなんだか申し訳ないし」
◆
ーー魔族国バイオレット 城門前
城門前に立つフラナ「……随分と大所帯で来たのね」
ガイ「フラナさん。お待たせしました」
フラナ「時間通りよ……一人、新顔が増えたみたいね?」
ルー「……ルーと言います。今回は大魔女様の命で、彼らに助力をすることを仰せつかっています」ペコリ
フラナ「……ああ、そういうこと……気遣い、感謝するわ。地下で準備を進めているわ。マリッサも、朝から随分と張り切っているみたい」
小さなメイド人形たち「コチラデス!コチラデス!」パタパタ
サーシャ「わっ、可愛い〜!」
リーゼリット「この人形は?」
フラナ「マリッサが案内役として寄越したみたいね。この子たちについていって」
小さなメイド人形「ミナサマヲ、ゴアンナイシマス!」ペコリ
◆
- 756 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 22:21:55.50 ID:dql3n66cO
- ーー地下保管区画
幾重にも重なる封印扉「」ゴゴゴ……
サーシャ「うわぁ……急に空気が重くなった気がする……」
アインズ「ああ。あの奥から強い魔力を感じるな」
ルー「……相当な圧ね。封印されていてこれなのだから、目覚めたらどれほどのものになるのかしら」
ガイ「……」
ベルトーネ『前よりも、ずっと近くに感じるね〜』
フローディア『……棺の中から、こちらを見られているような……嫌な感覚だわ』
パティ「来たわね」
大量の計測器を並べるマリッサ「遅いわよ。こっちはとっくに準備を終えているんだから」
ガイ「パティさん、マリッサさん……お待たせしました」
パティ「ちょうどいい時間よ。封印の状態にも異常はないわ」
マリッサ「棺を開けた瞬間に何か起きても対応できるよう、周囲の結界と拘束術式も用意してある……扉を開けるわよ」
開く封印扉「」ガゴン!ガゴン!ガゴン!ゴゴゴ……
黒曜の棺「」ズズズ……
リーゼリット「あのときの棺だ……!なんか前より怖い感じが強くなってる……!」
サーシャ「今更ですけど……私たちだけなんですか?危ない存在が入っているなら、もっと戦力を増やした方が──」
フラナ「もちろん、外で精鋭が待機しているわよ。仮に、私たちにもしものことがあれば外の者たちが後を継ぐ……無論、そうならないようには立ち回るつもりだけど」
パティ「何事もなければいいわね」
マリッサ「それじゃあ、始めましょうか。ガイ、今の状態でフレデリクと意思疎通は図れる?」
黒曜の棺へ近づくガイ「」スタスタ
黒曜の棺と対面するガイ「……」
黒曜の棺「」シーン……
マリッサ「何か感じる?」
ガイ「……いや、何も……」
ドクン
- 757 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 22:22:44.54 ID:dql3n66cO
- アインズ(……?魔力の流れが一瞬──)
封印術式「」パキンッ!
一同「!」
フラナ「封印術式を解いてないのに、勝手に!?」
外れていく鎖「」ジャラジャラジャラ……
ゆっくり開く黒曜の棺「」ズズズ……
噴き出す黒い霧「」ブワッ!!!
棺の縁を掴む手「」ガシッ
ゆっくりと起き上がる白髪の吸血鬼「」ヌッ……
サーシャ「あれが……」
リーゼリット「吸血鬼の王……!」
白髪の吸血鬼→フレデリク「……我の目覚めだと言うのに、些か寂しい歓迎だな」
ガイ「フレデリク・ヴァーミリオン……」
フレデリク「ほう……その声……貴様か。人間」
ガイ「俺を覚えているのか?」
フレデリク「忘れるはずもあるまい。対面で会うことになるとは思っていなかったがな」
パティ「……あなたの目的は一体何?」
フレデリク「──決まっている。我を起こした者を始末する。それを済ませた後は……世界を再び牛耳るのも悪くないな」
フラナ「時代遅れなことを言うのね。今の世界に、あなたの王国はもう存在しないわよ?」
棺から降りるフレデリク「ならば、再び築けばいいだけのこと」コツン……
周囲へ広がる威圧感「」ズン……
アインズ「!」
サーシャ「うっ……!」ゾクッ
リーゼリット「立っているだけで、身体が押さえつけられてるみたい……!」
ルー「気をしっかり持ちなさい。アレに呑まれたら、動けなくなるわよ」
マリッサ「全員、配置について!拘束術式を起動するわ!」
小さなメイド人形たち「キドウ!キドウ!」ババッ
床と壁に浮かぶ魔法陣「」バチバチバチッ!
光の鎖「」ジャラララッ!
光の鎖に拘束されるフレデリク「」ガシャンッ!
フレデリク「この程度では話にもならん」
黒い魔力の奔流「」ドッ!!!
砕ける光の鎖「」バキィンッ!
吹き飛ばされるメイド人形たち「」バラバラッ……
サーシャ「そんな……!」
フレデリク「我は今、酷く機嫌が悪い……目覚めの鬱憤を晴らす程度には、楽しませてくれるのだろうな?」ゴゴゴ……
ーー戦闘開始 フレデリク・ヴァーミリオンーー
◆コンマ下1【現在は拮抗しています】
【判定】
01-15痛恨
16-40劣勢
41-90優勢
91-00会心
【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『怠惰の権能』使用時に劣勢の場合、拮抗している状況に戻して+30次の判定に-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 22:27:39.69 ID:7pCbke22o
- 時間の檻
- 759 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 23:47:20.96 ID:FS5LH/aOO
- ◆69+99=168【会心】
フレデリクの背後で開く巨大な黒い門「」ズズズズ……
リーゼリット「何あの不気味な門!?」
ルー「冥魔法……また珍しい魔法ね。構えなさい、サーシャ、リーゼ……あの門から出てくる物は全部、撃ち落として」
星属性の魔力の塊「」ギュイイイン──
サーシャ「撃ち落とすって──」
門の奥から響く無数の咆哮「」ォォォォォォ……
門から現れる無数の魔物たち「「「」」」ドドドド
リーゼリット「うわああああああ!!!沢山出てきた!!!」
パティ「冥魔法によって召喚される別世界の存在よ。臆せずに攻撃し続けて」スッ
放たれる複数の闇球「」ドドドドドドッ‼︎
マリッサ「口を動かす暇があるなら一匹でも多く数を減らしなさい!!!」
レーザーのように放たれる光魔法「」ビィィィィッ!!!
ルー「攻撃はなるべく受けないで!異界の魔物は法則が大きく異なる!」
星弾「」カッ──
ドゴォォォォォン!!!
サーシャ「す、すごい……って流石にあの3人みたいにはいかないけど、私も!」
魔導弓「」バシュバシュバシュッ!
倒れる異界の魔物「」ドサッ……
リーゼリット「弱点がこっちの魔物と似たようなところだといいけど……!」
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!
倒れる異界の魔物「」ドサッ……
リーゼリット「よしっ、行ける……!ガイとアインズは!?」
◆
アインズ「ハァッ!!!」
連続で繰り出される竜角の槍「」シュビビビビビッ!!!
レイピアを構えたフレデリク「ほう、いい槍の腕だ」サッ
アインズ「光栄な言葉、だっ!」
竜角の槍「」ブンッ!
アインズを蹴るフレデリク「……まだ詰めが甘い」ゲシッ
吹き飛ばされるアインズ「──くっ!」ドゴォン!
ガイ「──」シュンッ
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!
レイピアに打ち消される魔力弾「」バシュウン……
フレデリク「……速いだけのつまらん武器だな」
- 760 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/19(日) 23:47:48.44 ID:FS5LH/aOO
- ベルトーネ『なんでさも当然みたいに弾を撃ち落としてるのさ、あの人〜!』
フローディア『トゥルーエンドたちをあの門から出てくる魔物たちに対応させて、私たちを分断させている……一度世界を支配したっていうのは嘘じゃないみたいね』
ガイ(言ってる場合か!このままじゃルーたちの魔力がいずれは尽きる……時間の檻ならば、奴に一撃は与えることができる……ここで流れを変える!)
フローディア『吸血鬼は不死鳥ほどではないけど再生力が高いわ。ベルトーネの力とあなたの時間魔法を使って再生する速さを弱めればかなり有利になる筈よ』
目を閉じるガイ(わかった……)スッ……
フレデリク「……何か仕掛ける気だな?面白い、やってみせろ」
ガイ「……後悔するなよ」
目を開くガイ『止まれ』
フレデリク「その魔法は──」
◆
複数の氷の刃に刺されるフレデリク「っ、!?」ザクザクザクッ!!!
短剣の切先を向けるガイ「……」チャキ……
膝をつくフレデリク「ぐっ……時を操るこの魔力、忘れもせんぞ……人間、よもや貴様が……我が根絶やしにした筈の一族の血を引く者だったとはな」
ガイ「……何の話だ」
フレデリク「知らぬのか?己の血に何が流れているのかすら」
ガイ「……興味はない。まだ続けるか?」
フレデリク「くくっ……フハハハハハ!!!人間、誰にものを言っている!?その台詞を言うのは……我の方だ!!!」
◆コンマ下1【現在は優勢です】
【判定】
01-40劣勢
41-00勝利
【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『怠惰の権能』使用時に劣勢の場合、拮抗している状況に戻して+30次の判定に-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 23:49:02.20 ID:9YIp60bEO
- 抑制行動
- 762 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/20(月) 00:39:14.04 ID:ztEDumowO
- ◆20-20=01【劣勢】
フレデリクの傷口から流れ落ちる血「」ポタッ……ポタッ……
フレデリク「我が、時を操る者どもに何の対策もとらずにいたと思っているのか?」
ガイ「何をする気だ」
フレデリク「……何、貴様もよく見慣れたものを使うだけだ」スッ
装飾が施された鞘に入ったナイフ「」チャキ……
ガイ「それは……!」
ベルトーネ『嘘でしょ……まさか、アレって──』
アインズ「……代償の刃!?」
◆
血塗れになって倒れるガイ「がっ、あ……」ドシャッ……
ルー「……え?」ピタッ
フラナ「っ、手を止めないで! 今あいつに立て直す時間を与えたら、全員やられるわ!」
サーシャ「でも、ガイが……!」
サーシャへ飛びかかる異界の魔物「」グオオオッ!!!
サーシャ「っ!?」
魔物の頭部を貫く闇球「」ドシュッ!
倒れる異界の魔物「」ドサッ……
パティ「戦場で敵に背を向けないで。助けに向かう前に、あなたまで倒れるわよ」
サーシャ「だけど、あんなに血が……!」
リーゼリット「ガイ!返事してよ、ガイ!」
マリッサ「あなたも、前を見なさい!」
光の障壁「」バシュンッ!
障壁へ激突する魔物の爪「」ガキィンッ!
リーゼリット「っ……ご、ごめん……!」
- 763 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/20(月) 00:41:32.83 ID:ztEDumowO
- 血塗れで倒れているガイ「」
ルー「……」
星属性の障壁「」バチッ……
障壁に走る亀裂「」ピシッ……
ルー「っ……!」
マリッサ「あなたまで何をしているの!」
ルー「っ、分かっているわよ!」
修復される星属性の障壁「」シュウン……
ルー(落ち着きなさい……今、私まで乱れれば、この子たちを守れない……大丈夫、ガイは死なないわ……フローディア。癪だけれど、今はあなたを信じるわ。ガイを死なせないで)
マリッサ「動揺するのは後にしなさい!彼が作った好機を、あなたたち自身で潰すつもり!?」
サーシャ「……っ!」
リーゼリット「分かってる……分かってるけど……!」
フラナ「まだ生きているわ!あれだけの出血でも、魔力は消えていない!」
サーシャ「本当に……?」
フラナ「だから今は、戦いなさい!」
押し寄せる異界の魔物たち「「「」」」ドドドドドッ!!!
ルーの背後に浮かぶ巨大な魔法陣「」フォン……
ルー「……まだガイは死んでいない。ならば、私が崩れる理由はないわね」ボソッ
魔法陣から放たれる無数の星光「」ズドドドドドッ!!!
貫かれる異界の魔物たち「「「」」」ギャアアアアアッ!!!
ルー「……サーシャ、リーゼ!必ずあそこまで辿り着くわよ!」
サーシャ「ルーさん……はい!」
リーゼリット「絶対に、助けるんだ……!」
◆
床へ広がるガイの血「」ジワァ……
ベルトーネ『まずいことになっちゃった……!フローディア、再生を速められないの?』
フローディア『無茶言わないでちょうだい!今の私にはどうすることもできないわ!起きて、ガイ!』
青い炎に包まれるガイ「」メラメラ……
アインズ「ガイ……!」
フレデリク「他人の心配をしている場合ではない」ヌッ
アインズ「!」
アインズ(槍が、間に合わない……!)
アインズの腹部を貫くレイピア「」ドシュッ!
アインズ「か、はっ……!」
引き抜かれるレイピア「」ズルッ
よろめくアインズ「」フラッ……
膝をつくアインズ「ぐっ、ぬううううううう……!!!」ガクッ……
◆コンマ下1【現在は劣勢です】
【判定】
01-50敗北
51-00優勢
【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『怠惰の権能』使用時に劣勢の場合、拮抗している状況に戻して+30次の判定に-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 00:42:51.58 ID:78XTO61h0
- あ
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 00:43:16.26 ID:yEc1XnUto
- 怠惰の権能
- 766 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/20(月) 00:46:25.86 ID:ztEDumowO
- 優勢の判定が確定したところで本日は終わります。
セイントレアに入る前のちょっとした寄り道ですが、相手はかなりの強敵のようです。どのように決着がつくのでしょうか?
次回もお付き合いくださると幸いです。
それでは、また。
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 01:19:36.27 ID:1ppfilWzo
- おつ
次で終わってしまうのか…いつかの極北から旅立つ幕間に繋がる話もあるものかと
しかし気軽に棺を開ける選択を選んだらエライことになってしまった…
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 07:28:29.84 ID:yEc1XnUto
- だいぶ不毛な戦いをしている気がする
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 09:05:27.68 ID:78XTO61h0
- フレデリクも代償の刃を使ったという事はフレデリクもなんかの代償を払ったのかな?
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 14:51:22.36 ID:CkUDg7EbO
- アインズ腹部しれたけどもしかして入院とかで次の国には連れて行けない展開になるのか。
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 19:57:38.49 ID:CkUDg7EbO
- >>770の安価した者ですがすみません、コメントで少し訂正
「アインズ腹部しれたけどもしかして入院とかで次の国には連れて行けない展開になるのか。」→「アインズ腹部を刺されたけどもしかして入院とかで次の国には連れて行けない展開になるのか。」
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/25(土) 13:19:34.18 ID:H8Cq8ChoO
- 今回フレデリクがガイに向けて代償の刃を使ったけどもし今後ガイ以外の一人一人に代償の刃を使ってたら結構ヤバそう。
- 773 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/25(土) 20:51:46.58 ID:aQbu0TFIO
- >>767
セイントレア編が終わったらあの幕間に繋がっていくようになる予定です。
今回は棺を開ける選択をとったのでこうなりました。遅かれ早かれ、この世界でいずれ開くものなので今回はガイたちが貧乏くじを引いてしまった感じになったのかと思います。
>>768
こんなこと言ってしまうとアレですが、今回の戦いは完全に本筋とは関係ない寄り道のお話なので、不毛といえば不毛かもしれません。いいことと言えば、一緒に戦ってくれている面子が珍しいことでしょうか。
>>769
無論、代償は払っています。何を払ったかはこの後にわかるかと思います。
>>771
そんなことはなく、連れていけます。竜は強靭な種族かつアインズさんは竜の中でも上位種の血を引いているので、少し休んだら治るでしょう。
>>772
状況次第です。フレデリクさんはガイさんとはまた違う代償を払っているので気軽に代償の刃を扱えるようです。注意するのがいいでしょう。
- 774 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/25(土) 20:52:37.41 ID:aQbu0TFIO
- ◆58【優勢】
フレデリク「惜しいな、竜よ──」
アインズの首元へ向けられるレイピア「」スッ……
フレデリクの肩を貫く魔力弾「」ドシュッ!
フレデリク「……まだ足掻くか」
リーゼリット「アインズから、離れろ!」
立て続けに放たれる魔力弾「」ドギュウン!ドギュウン!ドギュウン!
レイピアで弾くフレデリク「……無駄だ」ギィン!ギィン!
サーシャ「無駄じゃない!」
フレデリクの足元に突き刺さる魔導矢「」ドスッ……
展開される拘束術式「」バチバチバチッ!
拘束されるフレデリク「これは……!」
ルー「──二人とも、よく狙ったわ」スタッ
フレデリク「……魔物どもはどうした」
ルー「あれを一々、相手になんかしてられないもの。だから──」
背後で膨張する星属性の魔力「」ギュオオオオッ……
ルー「門ごと消してしまったわ」
崩壊する黒い門「」バキバキバキッ!!!
異界へ吸い戻される魔物たち「「「」」」グオオオオッ……
フレデリク「……我の門を」
パティ「魔法の解析、完了したわ……二度目は同じようにはいかない」スッ
周囲に展開される魔法陣「」フォンッ……
マリッサ「あなた達は二人のところへ行きなさい!ここは私たちが押さえる!」
サーシャ「はい!お願いします!」
リーゼリット「ガイ、アインズ!今助けるから!」
二人のもとへ駆け出すサーシャとリーゼリット「」ダッ!
フラナ「随分と派手にやってくれたわね」
フレデリク「同族でありながら、人間どもの下につくか」
フラナ「勘違いしないで。私は誰の下にもついていない」スッ……
形作られる無数の槍「」ボゴボゴボゴッ……
フラナ「ただ、あなたが気に入らないだけよ」
放たれる血槍「」ドドドドドッ!!!
フレデリク「……くだらん」スッ
冥属性の魔力の奔流「」ドッ!!!
ドゴォォォン!!!
◆
- 775 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/25(土) 20:53:13.35 ID:aQbu0TFIO
- リーゼリット「二人とも、死んでないよね!?」
サーシャ「アインズ!しっかりして!」
淡い光「」ポワワ……
腹を抑えるアインズ「サーシャ、リーゼ……すまない、不覚をとった……ガイは、無事か?」
ガイ「……」
青い炎「」メラメラ……
リーゼリット「なんかすごく燃えてるけど……傷が塞がっていってる……?」
目を覚ますガイ「……うっ……ぁ……」
サーシャ「ガイ!?よかった、意識があって──」
起き上がろうとするガイ「」グッ……
サーシャ「駄目!まだ動いちゃ──」
ガイ「……フレデリクは……?」
リーゼリット「今はフラナさんが用意してくれた矢で動きを止めてる……アンタ、代償の刃を使われたのによく生きてたね……」
ガイ「ああ……フローディアの力が無ければ死んでたな……」
フローディア『ふふん!そうでしょう、そうでしょう!』
リーゼリット「……聞こえないけど、得意げな言い方をしてる気がする……!」
サーシャ「まあ、でもお陰で助かってるのは事実だし……」
アインズ「フッ、こんなときでも相変わらずだな……あの吸血鬼、代償の刃を使ったということは何かを捧げている筈だが、その傾向が見られない……一体どういうことだ……?」
ベルトーネ『簡単な話だよ〜、あれはフレデリク自身が代償を払っている訳じゃなくて〜、この世界のどこかにいる縁もゆかりもない人が、代わりに代償を払ってるんだよ〜』
ガイ「──と、ベルトーネは言っている」
リーゼリット「ずるくない!?そんなの反則じゃん!」
激突する魔力「」ドゴォォォン!!
サーシャ「っ……急がないと、フラナさんたちも長くは保たないよ!」
アインズ「だが、なぜ奴は続けて使わない我々全員へ連続で使えば、既に決着はついている筈だ」
サーシャ「……そうか。連続では使えないか、もう一度使うには何か条件が必要なんだ!」
傷口を押さえながら立ち上がるガイ「」ググッ……
ガイ「……それなら、次に使われるまでの猶予がある……それまでに決着をつけるぞ……!」フラッ……
◆コンマ下1【現在は優勢です】
【判定】
01-50敗北
51-00優勢
【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『怠惰の権能』使用時に劣勢の場合、拮抗している状況に戻して+30次の判定に-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
- 776 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/25(土) 20:56:53.15 ID:aQbu0TFIO
- 失礼、コンマ判定を直し忘れてました。
◆コンマ下1【現在は優勢です】
【判定】
01-15劣勢
16-90優勢
91-00勝利
【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『怠惰の権能』使用時に劣勢の場合、拮抗している状況に戻して+30次の判定に-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/25(土) 20:57:25.79 ID:zjCCCOtT0
- 連携技
- 778 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/26(日) 00:31:02.81 ID:7Zctmy6mO
- ◆79+15=94【勝利!】
フレデリク「……雑魚どもが、どれだけ集まろうと我には届かぬ」
フラナ「その余裕、いつまで続くかしら?」
放たれる無数の血槍「」ドドドドッ!!!
串刺しになるフレデリク「……」ドスドスドスッ!
マリッサ「逃がさないわよ!」
幾重にも展開される魔法陣「」フォンッ!
パティ「散々手を焼かせてくれたわね……けど、もう抜け出せるとは思わないことね。その拘束では、代償の刃を振るうこともできないでしょう?」
魔法陣から放たれる光の鎖「」ジャラララッ──
光の鎖に絡め取られるフレデリク「……!」
サーシャ「リーゼ!」
リーゼリット「いくよ、サーシャ!」
放たれる魔力矢に絡みつく光属性の魔力弾「」バシュウウウン──
貫かれるフレデリク「おのれェ……!」
アインズ「これは腹の穴の礼だ……存分に食らえ!」スッ
炎魔法「」ゴウッ!!!
赤い炎に紛れ、フレデリクの懐へ転移するガイ「」シュンッ
フレデリク「何!?代償の刃を受けてなお、そこまで動けるのか!?」
赤い炎と青い炎に包まれるガイ「──驚いたか?再生できるのはお前だけじゃない」メラメラ
青い炎に包まれた氷の刃「」ブンッ
ブシャアアアアッ!!!
青い炎に包まれるフレデリク「ぐっ……これは……!」ボオオオオッ──
塞がりかけた傷を焼く青い炎「」ゴオオオッ!!!
フレデリク「な、何だ……この炎は……傷が塞がらぬ……!?」
フローディア『私の炎とガイの時間魔法に、ベルトーネの怠惰の力が混ざった新しい力……再生に頼る相手にとっては、これ以上ない天敵でしょうね』
ベルトーネ『まさしく不死殺し、ってヤツだね〜』
フレデリク「ぐっ……だが、再生できずとも、貴様らを殺したあとで炎を消し去ればよい……!」
ルー「──それは無理ね。ここであなたの伝説は幕を閉じるのよ」
天井一面に展開される巨大な魔法陣「」フォンッ
フレデリク「……!」
煌めく無数の星光「」キラキラキラ……
パティ「──魔法式の構成完了を確認……意外とかかったわね」
フラナ「まったく……大魔女ならもう少し早く終わらせてたわよ?」
ルー「……私は大魔女様ほど、何でも簡単にできるわけじゃないのよ」
星属性の魔力「」ゴゴゴゴゴ……
亀裂の走る空間「」バキッ……バキバキッ……
リーゼリット「……いつの間にあんなのを……」
マリッサ「全員、そこから離れなさい!巻き込まれるわよ!」
サーシャ「ガイ!早く戻ってきて!」
ガイ「ああ!」シュンッ
星光に照らされるフレデリク「……」
フレデリク「……最悪の目覚めとなったな。傷を癒した筈が、目覚めからほどなく死を迎えるとは……」
降り注ぐ青白い星光「」カッ──
フレデリク「……結局、我が神へ届くことはなかったか。最期まで、思い通りにいかぬものよ──」
ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
◆
- 779 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/26(日) 00:31:29.89 ID:7Zctmy6mO
- パティ「……やれやれ、せっかくの研究対象が吹き飛んでしまったわ」
フラナ「仕方ないでしょう。交渉の余地すらなかったもの」
マリッサ「残念ね……私の研究も進むと思ったのに」
ルー「まあ、これだけの魔法使いが揃えば、三千年前の王だろうと倒せない相手ではないわね……弱体化していたとはいえ、想像以上に手こずらされたけれど」
リーゼリット「手こずったどころじゃないよ……アインズはお腹を貫かれてるし、ガイなんて一回死にかけてたじゃん!」
アインズ「なに、これくらいは寝ていれば治る。私は竜だからな……」
サーシャ「って言っても心配だよ……本当に大丈夫なの、二人とも?」
ガイ「ああ……俺も少し休めば大丈夫だ。サーシャとリーゼは……怪我をしてないようだな。よかった」
リーゼリット「私たちよりも自分の心配をしなって……」
ルー「そうよ!少し休めば大丈夫なんて、今にも倒れそうな顔で言う台詞じゃないわ!……それからフローディア!……礼を言っておくわ……あなたのお陰でガイは生きてる。今回は、本当に助かったわ」
フローディア『……なんか、姉さんに似た顔で素直に礼を言われると、調子が狂うわね……』
ベルトーネ『私にはないの〜?』
ガイ(ベルトーネ、もちろんお前の力にも助けられているさ。ありがとう)
ベルトーネ『えへへ〜、どういたしまして〜。もっと褒めてくれてもいいんだよ〜?』
パティ「さて……いつまでも勝利の余韻に浸っている場合ではないわね」
マリッサ「ええ。これで世界めくれへの対策に本腰を入れられるわね」
サーシャ「うん。もう誰かが巻き込まれるのを、ただ見ているだけなんて嫌だから」
リーゼリット「そのためにも、まずは負傷者を治さないとね」
ガイ「いや、アインズはまだしも俺は──」
サーシャ・リーゼリット「「ガイは黙ってて!」」
ガイ「……はい」
アインズ「フッ……思われてるな、ガイ?」
腹部から流れる血「」ポタッ……
ルー「……まずは二人とも治療が先よ」ヤレヤレ
⭐︎フレデリクを倒しました。
- 780 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/26(日) 00:31:55.83 ID:7Zctmy6mO
- ー数日後
ーー暗黒館2F オーナールーム
ガイ「──お久しぶりです、クーさん」
クー「ええ、久しぶりね……怪我の具合はどう?なんでも、伝説を相手にしたそうじゃない?」
ガイ「完治しました……それより、会議の件なのですが……」
クー「ああ、アンタには言い忘れてたわね。急で申し訳ないけど、明日に行うわ。議題については──」
ガイ「──世界めくれについて?」
クー「……その通りよ。様々な国の代表を招いて、世界めくれへの対策についてね……詳細は明日、話すから」
ガイ「……わかりました。それまでは、自由にしていても?」
クー「ええ。明日に備えて休むなり、街を回るなり、好きにしなさい」
ガイ「承知しました」
◆現在はウォーターポートです。
⭐︎安価終了後、暗黒館で重要な会議が行われます。
何をする?
安価下1~3
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 00:38:56.37 ID:epMeasfuo
- ルーに指輪を買う
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 00:43:03.37 ID:KlD6oKmjO
- エリザベートやテルなどの王国出身者の王国の思い出話でもきく
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 00:44:46.41 ID:sJbVRUdr0
- 休み中のアインズに会議に来たモーリィが会いに来た
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 10:02:27.00 ID:hR+jVAie0
- 乙
様々な国の代表がくるのか誰がくるのかな?
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 16:08:54.99 ID:4138Z3R6O
- フレデリク戦でガイは、フローディアの力で死亡は避けれたけどめちゃくちゃ重症ではあったな。
- 786 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:04:12.20 ID:L3eyyYY/O
- >>784
大体はこれまでに登場したキャラです。また、そのお陰で現在難航しており、今日の更新も安価消費のみの少ないものになりそうです。申し訳ない。
>>785
代償の刃によるダメージは使用者に死を望まれた場合はほぼ確殺できるのですが、ガイはフローディアの祝福によって耐性ができていたようでした。
- 787 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:05:45.44 ID:L3eyyYY/O
- ーー暗黒館1F 酒場
黒いコートを着たエリザベート「どうです、似合っているでしょうか?」クルリ
テル「さすが王族!よく似合ってるね」
エリザベート「"元"ですがね!……あら、ガイ様、フローディア様!」
フローディア『ふふっ、もう私の声は聞こえないというのに律儀ね……』
ガイ「エリザベート……久しぶりだな。その格好は一体?」
エリザベート「よくぞ聞いてくれましたわ!何を隠そう、わたくしも暗黒館の幹部として認められたのです!」スッ
スライムが描かれたメダル「」キランッ
テル「ここ数日は私とか、リンちゃんとドルク君と一緒に依頼を受けてたんだよ。暗黒館でちゃんとやっていけるか、実地で見てもらう意味もあってね」
エリザベート「皆様方の推薦もあって、クー様にもあっさり認めてもらいましたわ!」
ガイ「なるほど……改めてよろしくな、エリザベート」
エリザベート「ええ!ところでガイ様、どうです?この黒いコート。暗黒館の幹部らしく、威厳と知性に満ちあふれているでしょう?」
ガイ「……似合ってはいると思うが……正直、威厳と知性はあまり……」
エリザベート「なっ……!」ガーン
テル「あははは!」
エリザベート「笑わないでくださいまし!もう、イーリン様とアトニス様に、せっかく見繕ってもらったものですのに……」
フローディア『ふふっ。相変わらず元気そうね』
ガイ「ここには馴染めているようだな」
エリザベート「ええ。王族だった頃とは何もかも違いますけれど、これはこれで悪くありませんわ」
テル「王女様が黒いコートを着て、酒場で依頼を受けるようになるとは……世の中わからないものだねえ」
エリザベート「“元”王女です!それに、今のわたくしは一般庶民ですわ!」
テル「一般庶民を名乗るには、立ち方も喋り方も高貴すぎるけどね」
エリザベート「長年染みついた気品は、そう簡単には消えませんの!」
ガイ「王国にいた頃も、今と同じような性格だったのか?」
エリザベート「根本的な部分は変わっておりませんわ!」
テル「……それはどうかな?」
エリザベート「あら。テル様は、王国時代のわたくしをご存じなのですか?」
テル「話したことはなかったけど、何度か見かけたことはあるよ。建国祭とか、王家の式典とかでね」
エリザベート「まあ!あの頃のわたくしは、さぞ美しく、気品に満ちていたことでしょう!」
テル「ずっと笑顔で手を振ってたね。ヴィクトリア様とかメアリー様の横にくっついて、楽しそうだったな〜」
ガイ(セイントレアに住んでいたが、そういった行事は依頼の絡みで一度も見たことはなかったな……ロヴィアが毎回楽しそうに話していたっけ)
エリザベート「立って、笑って、手を振り、大人たちの長い話に相槌を打つ……幼い頃のわたくしには、あれほど過酷な任務はありませんでしたわ」
テル「常闇の樹海より?」
エリザベート「……今考えれば、樹海の方が遥かに過酷でしたわね!」
ガイ「比べるまでもないだろう」
テル「でも、懐かしいなあ。建国祭の日とか、王都中が朝から騒がしかった」
ガイ「王都の建国祭か。俺はまともに見たことがない。どんな祭りだった?」
テル「大通りに屋台が並んで、広場じゃ楽団が演奏して、夜になると魔法の光が空へ打ち上がるんだ。どこもかしこも満員だったよ」
エリザベート「王城の庭園も、あの日だけは一般に開放されていましたわ。色とりどりの花が飾られ、噴水には魔法で虹がかかって……とても華やかでした」
テル「エリザベートちゃんは、城の上から見てただけじゃないの?」
エリザベート「……一度だけ、城を抜け出そうとしたことがありますわ。侍女の服を借り、髪を帽子の中へ隠し、完璧な変装をして城下へ向かいましたの!……城門を出る前に見つかりましたが」
ガイ「完璧とは何だったんだ」
- 788 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:07:06.08 ID:L3eyyYY/O
- エリザベート「ですが、二度目は成功しましたわ!」
テル「またやったんだ……」
エリザベート「その時は、きちんと大通りまで辿り着きました。串焼きを食べ、輪投げをして、露店の装飾品を眺めて……とても楽しかったですわ」
ガイ「城では食べられないものだったのか?」
エリザベート「串焼き自体はありましたが、王宮の料理人が作るものとは違いましたの。少々焦げていて、味付けも濃く、肉も硬かったのですが……不思議と、とても美味しく感じましたわ」
テル「祭りの日に、外で食べたからじゃないかな?私もあの頃は屋台のものとか食べさせてもらえなかったから、初めてそういったのを食べたときは感動したなぁ……」
エリザベート「ロスチャイルド家も厳しいお家だと伺っております……随分とご苦労なさったのですね、テル様」
テル「ん……けど、過去があっての今の私だから。あの家で過ごしたことも、全部が無駄だったとは思ってないよ」
エリザベート「……テル様は、お強いのですね」
テル「そんな立派なものじゃないよ。ただ、私もあの頃は見えてないものが多かった」
テル「王都は綺麗で、豊かな場所だった。けど、全員が豊かだったわけじゃない。人間以外の種族への差別も酷かったし、薬を買えない人も、食べるものに困ってる人もいたんだ」
エリザベート「……」
テル「私はそれを知っていても、深く考えようとはしなかった。自分が恵まれてる側にいることも、当たり前だと思ってたよ」
エリザベート「……王城にいたわたくしには、なおさら見えていなかったのでしょうね」
ガイ「……」
エリザベート「毎日、豪華な料理を食べていました。食べ切れず、残すことさえありましたわ」
エリザベート「その料理がどこから運ばれ、誰が作り、王都の豊かさを誰が支えていたのか……考えたこともありませんでした」
テル「全部を子供のエリザベートちゃんが背負う必要はないよ」
エリザベート「ええ。過去へ戻って、幼いわたくしを叱っても何も変わりませんもの」
エリザベート「ですが、知らなかったものを、これからも知らないままでいる理由にはなりませんわ」
テル「……そうだね」
エリザベート「常闇の樹海で草や泥を口にした時、初めて空腹の恐ろしさを知りました……おかげで多くを学びましたわ。食べ物は残してはならない。知らない草は、まず少量だけ口にする。妙に鮮やかなキノコには近づかない。泥水は布で濾せば、多少はましになる!」
ガイ「王族の教育にはなかった知識だろうな」
エリザベート「ええ。王宮では一度も教わりませんでしたわ!まったく、実用性に欠けた教育です!」
テル「王女に泥水の濾し方を教える国も嫌だけどね……」
エリザベート「今なら、王宮の庭に生えていた草のうち、どれが食べられるかも分かりますわ!」
ガイ「王国を復興しても、庭の草を食べるのはやめておけ」
エリザベート「非常時には役立ちますのよ?」
テル「エリザベートちゃんが復興した王宮、庭が食用野草だらけになりそうだねえ」
エリザベート「素晴らしいではありませんか! 美しく、観賞でき、いざという時には食べられる庭園ですわ!」
ガイ(発想自体は悪くないのでは……?)
テル「……エリザベートちゃんは、本当にセイントレアへ戻りたいんだね」
エリザベート「ええ」
テル「怖くない?」
エリザベート「怖いですわ。あの場所に、わたくしの知る王国はもうないのでしょう。王城も、庭園も、大通りも……かつてのままではない」
エリザベート「きっと、見たくないものを目にすることになりますわ」
ガイ「……それでも行くのか」
エリザベート「当然です。怖いからと目を閉じていては、いつまで経っても何も見えませんもの」
エリザベート「それに、わたくしは常闇の樹海でもう駄目だ、ここで終わりだ、と何度も思いました……ですが、そういう時に限って、進んだ先に食べられる草が生えているのですわ!」
テル「急に草の話になった」
エリザベート「重要な話です!立ち止まっていては、その草にも辿り着けません!」
ガイ「……つまり、進み続ければ何かが見つかると」
エリザベート「そういうことですわ!たとえ王国が壊れていても、そこに何かが残っているかもしれない。誰かが生きているかもしれない……何も残っていなければ、そこから何を作れるか考えればよいのです!」
- 789 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:07:46.33 ID:L3eyyYY/O
- テル「昔と同じ国へ戻したいわけじゃないの?」
エリザベート「全く同じものに戻すことなどできませんわ。潰れた果実を、元通り枝へ戻すことはできませんもの」
ガイ「……」
エリザベート「ですが、潰れた果実も煮ればジャムになります!昔と同じ形には戻らなくても、別の形で続けていくことはできる。王国も、きっと同じですわ」
ガイ「王政も復活させるつもりか?」
エリザベート「それは、わたくし一人で決めることではありませんわ。王家の血を引いているというだけで、わたくし一人が決めてよいはずがありません」
エリザベート「王家の名が役に立つのであれば使います。責任を引き受けるためにも、助けを求めるためにも」
エリザベート「ですが、わたくしが王位へ戻ることと、故郷を立て直すことは同じではありませんわ」
ガイ「その先で何になるかは、まだ決めていないのか」
エリザベート「ええ……わたくしは、かつて王女でした。王国が滅びてからは、ただ生き延びることしかできませんでした」
エリザベート「フローディア様に拾われてからは、あの方のために生きていました。そして今は、暗黒館の一員です」
メダルを握るエリザベート「」ギュッ……
エリザベート「これから先、わたくしが何になるのかは分かりませんが、王族だったからでも、誰かに命じられたからでもなく……」
エリザベート「──エリザベート・ロード・セイントレアとして、自分の意思で故郷へ戻りたいのです」
ガイ「……そうか。なら、セイントレアへ向かう時は必ず声をかける。その時は、俺も力を貸す」
エリザベート「……!ええ、約束ですわよ!」
テル「私にも声をかけてよね。エリザベートちゃんとは違う王都を知ってるし、医術士も必要でしょ?」
ガイ「フッ……わかった。頼らせてもらうぞ」
⭐︎テルとエリザベートと話しました。
- 790 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:09:03.43 ID:L3eyyYY/O
- ーーウォーターポート サーシャの家
サーシャ「わぁ……もう怪我が治ってる……回復魔法を使ってたとはいえ、やっぱり竜はすごいね」
服を捲り上げるアインズ「この程度の傷なら、竜にとっては大したものではない。内臓も骨も、既に元通りだ」スッ
傷跡の消えた腹部「」ツルッ……
サーシャ「本当に何も残ってない……フレデリクにお腹を貫かれてたのに……」
アインズ「竜の生命力を舐めるな。あの男の剣は私を殺すには至らなかった」
サーシャ「でも、あの時はすごく苦しそうだったよ?」
アインズ「……あれは少し、油断しただけだ」
サーシャ「少し?」
アインズ「……かなり油断した」
サーシャ「もう……次は気をつけてよ?」
アインズ「善処しよう」
サーシャ「善処じゃなくて、約束して」
アインズ「む……」
サーシャ「約束」
アインズ「……分かった。次は、腹を貫かれないようにする」
サーシャ「そういう具体的な約束なの!?」
アインズ「曖昧な約束よりは守りやすいだろう?」
サーシャ「他の場所を怪我しても駄目だからね!」
アインズ「……」
コンコン……
サーシャ「はーい!」
ガチャッ……
モーリィ「久しぶりだな、サーシャ」
サーシャ「モーリィさん!?どうしてウォーターポートに?」
モーリィ「会議に呼ばれてな。クーのところへ向かう前に、少し寄らせてもらった」
アインズ「……知り合いなのか?」
サーシャ「うん。トコナツ火山島でお世話になった島長さんだよ」
モーリィ「モーリィ・フースーヤだ。貴様がアインズだな?」
アインズ「ああ……ガイから話は聞いている。あいつが島で世話になったそうだな」
モーリィ「随分と前の話だ。それより、重傷を負った竜がこの家で療養していると聞いていたが……もう怪我は治ったらしいな」
サーシャ「もしかして、お見舞いに来てくれたんですか?」
モーリィ「世界めくれに関する会議へ出席するためウォーターポートを訪れた。そのついでだ」
アインズ「ついでにしては、わざわざ家まで来たのだな?」
モーリィ「同族に近い者が、腹を貫かれたと聞けば、少しは興味も湧く」
アインズ「同族に近い、か」
- 791 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:09:33.27 ID:L3eyyYY/O
- モーリィ「私は半竜人、貴様は竜そのもの。厳密には違うが……大差はないだろう。それで、傷を見せてみろ」
アインズ「もう治っているが……」
モーリィ「それを確かめに来たんだ。竜が大丈夫と言う時ほど、大丈夫ではないことも多い」
サーシャ「そうなんです!」
アインズ「なんでサーシャが同意する」
サーシャ「だってアインズ、怪我してもいつも大丈夫って言うから……」
モーリィ「自覚はないようだな。ガイとよく似ている」
アインズ「……あいつと一緒にするな」
モーリィ「無茶をして、傷を隠し、心配されれば大丈夫だと言い張る。どこが違う?」
アインズ「……仕方ない。好きに見ろ」スッ
傷跡の消えた腹部「」
モーリィ「……ふむ」ジッ
サーシャ「どうですか?」
モーリィ「表面上は完治している。骨格の歪みもなく、魔力の流れにも大きな乱れはない」
アインズ「だから言っただろう」モーリィ「だが、再生したばかりの内臓は、まだ魔力に馴染みきっていない」
アインズ「……分かるのか?」
モーリィ「竜の身体は、傷が塞がった時点で完治に見える。だが、竜にとって重要なのは魔力と肉体の結びつきだ」
サーシャ「じゃあ、まだ安静にしていた方がいいんですか?」
モーリィ「激しい戦闘は避けるべきだな。普通に歩く程度なら問題ないが、竜化や大規模な魔法は控えろ」
アインズ「……どのくらいだ」
- 792 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:10:14.85 ID:L3eyyYY/O
- モーリィ「二日だ」
アインズ「長い」
サーシャ「いや短いよ!」
モーリィ「完全な竜なら、自分の身体の状態くらい正確に把握しておけ」
アインズ「完全な竜だからこそ、これくらいなら動けると分かるのだ」
モーリィ「動けることと、動くべきかは別問題だ」
アインズ「……」
サーシャ「アインズ、言い返せなくなってる」
アインズ「言葉を選んでいるだけだ」
モーリィ「ふっ……そういうことにしておこう」
サーシャ「モーリィさん、ありがとうございます。私が言っても全然休んでくれなくて……」
モーリィ「竜は頑丈だからな。頑丈であることに慣れすぎて、自分が傷ついていることを軽く見る者も多い……私も昔は似たようなものだった」
アインズ「昔は?」
モーリィ「島長になってからは、私一人が倒れれば済む話ではなくなった。統治者が無闇に命を張れば、その下にいる者たちまで危険に晒す」
アインズ「……」
モーリィ「貴様にも、貴様が倒れれば困る者がいるのだろう?」
アインズ「……分かった。二日間は大人しくしておく」
モーリィ「フッ、素直な竜だな……私はこの後クーのところへ行かなければならない」
アインズ「世界めくれの会議か」
モーリィ「ああ。世界樹の光も全て集まったと聞いている。これから先の話を決める、重要な会議になるだろう」
サーシャ「ガイも出るんですよね?」
モーリィ「暗黒館の幹部であり、光を集めた当人だ。当然だろう……では、私は行く。これは土産だ、少しは腹の足しになるだろう」
籠いっぱいのトコナツ産のフルーツ「」ドサッ!
サーシャ「こ、こんなに……」
アインズ「……気遣い、感謝する。ありがたくいただこう」
モーリィ「フッ……邪魔をしたな」
⭐︎モーリィがアインズのお見舞いに来ました。
- 793 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:11:52.63 ID:L3eyyYY/O
- ーーウォーターポート 大通り
ワイワイガヤガヤ
並べられたアクセサリー「」ズラッ
椅子に座って本を読むモノクルをかけた魔女「」
ガイ「」ジーッ
ベルトーネ『さっきからずっと何を探してるの〜?』
ガイ(……ルーにプレゼントを渡したくてな。好みに合いそうなものを探しているんだ)
フローディア『あら、いいものがあるじゃない。ほら、その端のやつとか』
並べられた指輪「」キランッ
ガイ「……」
モノクルをかけた魔女「おや、そこのかっこいいお客様。指輪にご興味がお有りですか?」
ガイ「……見ているだけだ」
モノクルをかけた魔女「もちろん、見るだけでも大歓迎ですよ。ですが、せっかく足を止めてくださったのですから、少しくらいご案内させてくださいな」
閉じられた本「」パタン
モノクルをかけた魔女「ご自分用ですか? それとも、大切な方への贈り物でしょうか?」ズイッ
ガイ「……贈り物だ」
モノクルをかけた魔女「あら♪それは素敵ですね♪これほど真剣なお顔で選ばれているのです。きっと、とても大切な方なのでしょう?」
ガイ「……余計な詮索はいい。これは、どういう指輪だ?」
端に置かれた黒紫色の宝石の指輪「」キラッ
モノクルをかけた魔女「そちらは夜影石を加工した指輪です。光の当たり方によって、黒にも深い紫にも見える少々気難しい宝石でして」
ガイ「……紫か」
フローディア『白銀の髪には、よく映えそうね。派手すぎないのもあの娘に合っているわ』
ベルトーネ『うんうん、ルーちゃんに似合いそう〜』
モノクルをかけた魔女「それに、こちらは微弱ながら魔力を安定させる効果もございます。日常的に魔法を扱う方への贈り物には最適ですよ」
ガイ「魔力の安定……」
モノクルをかけた魔女「はい。祈れば自動調整機能も働きます♪」
ガイ「……?」
モノクルをかけた魔女「おや、どうかなさいましたか?」
ガイ「……今、なんと言った」
モノクルをかけた魔女「祈れば自動調整機能が働く、と」
ガイ「……まさか、あの時の」
モノクルをかけた魔女「おや?」
ガイ「トゥルーエンド教団の狂信者!?」
モノクルをかけた魔女「まあ♪覚えていてくださったのですね!」
ガイ「忘れられるか!」
モノクルをかけた魔女「光栄です。あの時はご入信、誠にありがとうございました!」
ガイ「入信していない!」
モノクルをかけた魔女「ですが、大魔女様を偉大なお方だとお認めになりましたよね?」
ガイ「尊敬していると言っただけだ」
モノクルをかけた魔女「はい、入信条件達成です♪」
ガイ「その理屈をまだ押し通すつもりか……」
- 794 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:13:02.14 ID:L3eyyYY/O
- モノクルをかけた魔女→シャドウリード「申し遅れました。私、大魔女帝国特級魔女の一人──シャドウリード・アルフェリアスと申します」
帽子を押さえて一礼するシャドウリード「大魔女様の威光を世界中へ広める、宣教師を務めております。以後、お見知りおきを♪」ペコリ
ガイ「……特級魔女が、何故こんな場所で露店を開いている」
シャドウリード「布教活動には資金が必要ですから。こうして魔道具を販売しつつ、将来有望な信徒の方々とのご縁を探しているのですよ」
ガイ「客を信徒候補として見るな」
シャドウリード「大魔女様を敬う心は、どなたの胸にも眠っております。私はそれを優しく起こして差し上げているだけです♪」
ガイ「無理やり叩き起こしているようにしか見えないが」
シャドウリード「まあ、手厳しい」
ガイ「……それで、この指輪は本当にただの魔道具なのか?」
シャドウリード「失礼ですね。今回は入信特典ではなく、正真正銘の商品ですよ。大魔女様への贈り物ですか?」
ガイ「……何故分かった」
シャドウリード「貴方がこれほど真剣に贈り物を選ぶ相手など、私には大魔女様しか思い当たりませんので」
ガイ「俺とルーのことを知っているのか」
シャドウリード「ええ。大魔女様のお気に入りであり、大魔女様とは海の底よりも深い関係の殿方。帝国の特級魔女たちの間では有名ですよ♪」
ガイ「……誰が広めた」
目を逸らすシャドウリード「さて、どなたでしょう?」
ガイ「目を逸らすな」
シャドウリード「情報源の秘匿は営業の基本ですので」
ガイ「お前も広めているだろう」
シャドウリード「皆様が喜ぶお話を共有しているだけですよ♪……それにしても、大魔女様へ指輪を贈るとは……随分と積極的になられましたね」
ガイ「……世話になっている礼だ。深い意味はない」
シャドウリード「まあ♪大魔女様と大通りを歩き、手を繋ぎ、同じ宿でお休みになった方が、今さらそのようなことを?」
ガイ「……何故そこまで知っている」
シャドウリード「大魔女様への信仰心があれば、自然と耳に入ってくるものです」
ガイ「……指輪の説明を続けろ」
シャドウリード「かしこまりました。夜影石は魔力を穏やかに受け流す性質があり、装着者の魔力波長に合わせて輝きが僅かに変化します」
ガイ「ルーほどの魔法使いにも意味はあるのか?」
シャドウリード「実用品として大きな効果は期待できません。大魔女様に一般的な魔力補助具を贈ったところで、補助にはなりませんからね」
ガイ「なら、他の物にするべきか」
シャドウリード「いいえ。贈り物としては適しております。大魔女様にとって価値があるのは、この指輪の性能ではなく、貴方が自ら選んだという事実でしょうから」
ガイ「……いくらだ」
シャドウリード「こちらになります」スッ
値札「」
- 795 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:13:30.02 ID:L3eyyYY/O
- ガイ「……思ったより安いな」
シャドウリード「大切な方へ贈り物を探す、可愛い年下のお客様には少々おまけしておりますので」
ガイ「年下?」
シャドウリード「私、千三百歳ですから。貴方も大魔女様も、私から見ればとても可愛らしい年下です♪」
ガイ「ルーまで可愛がるつもりか」
シャドウリード「大魔女様への愛は信仰。貴方への愛は下心です。きちんと区別しておりますよ……ところで、ガイ様。今から私の宿へ参りませんか?」
ガイ「断る」
シャドウリード「まだお誘いの内容すら説明しておりませんよ?」
ガイ「嫌な予感がするからだ」
シャドウリード「美味しいお茶とお菓子をご用意いたします。二人きりでゆっくりお話ししながら、もっと仲良くなりましょう♪」
ガイ「目的はそれだけじゃないだろう」
シャドウリード「大魔女様のお気に入りである素敵な年下の殿方と、朝まで親睦を深めたいという純粋な下心です♪」
ガイ「純粋と下心を並べるな」
シャドウリード「もちろん、大魔女様とのご関係についても詳しくお聞きしたいですね。普段どのようなお話をされるのか、どちらから手を繋ぐのか、どのように仲を深めているのか──」
ガイ「話すつもりはない」
シャドウリード「では、私と宿で仲良くなりながら、実地で思い出していただくというのはいかがでしょう?」
ガイ「何を実地で試すつもりだ」
シャドウリード「それは宿に着いてからのお楽しみです♪」
ガイ「ルーとの関係を知っていて、よく俺を誘えるな」
シャドウリード「それとこれとは別のお話です。大魔女様のお気に入りを口説いてはいけないという戒律はございませんので。大魔女様が直々に制定なさるのであれば従いますが、それまでは自由恋愛です♪」
ガイ「俺にその意思はない」
シャドウリード「不落ですね。ますます口説き甲斐がございます……気が変わりましたらいつでもいらしてください。お茶とお菓子、それから入信書を用意してお待ちしておりますので♪」
ガイ(大魔女帝国の特級魔女は……濃いな、色々と……)
⭐︎指輪を買いました。
- 796 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/07/27(月) 00:14:16.65 ID:L3eyyYY/O
- では、あまり進んではいませんが本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/27(月) 00:53:53.80 ID:4IEdvlsso
- まさかのあの時の狂信者モブがネームド昇格とは
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/27(月) 02:24:51.18 ID:BrADZf1+o
- おつ
総決算の最終章だし仕方ないね
そういえば各地の暗黒館幹部も招集されたりするのかな
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 14:18:08.00 ID:MowvMeCi0
- 乙
エリザベートも暗黒街のメンバーになるとは思わなかったな。
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 15:03:52.03 ID:6DRBqM2RO
- 変人度特級
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 16:02:13.96 ID:sS8zhz7KO
- やっぱり大魔女帝国特級魔女はクセが強い人達が結構いるな
- 802 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/01(土) 20:45:03.58 ID:MKP9w+TEO
- >>797
キャラ設定を読んでいるとき、ふと思い出したのであのような形にさせていただきました。個人的にはうまくハマった気がするのですがどうでしょうか。
>>798
ありがたいお言葉です。
全員ではありませんが、ある程度集めてみました。
>>799
彼女と暗黒館の相性は良さげな感じがしたので入れてしまいました。うまく活躍させてあげたいですね。
>>800 >>801
大魔女様を愛し、愛されていた人々の中でも関係が深い立場の人達だったので、その感情はすごく複雑な感じになっていたのかもしれません。
たまたま、そのような気風の人が集まってしまっただけかもしれませんが。
真実は闇の中です。
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