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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III
- 830 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 00:59:34.62 ID:HMN4VPdPO
- 本日はここまでです。
ウォーターポートであと2日過ごしたらセイントレアに突入します。
それでは、また。
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 08:31:51.89 ID:VJr/OF6Qo
- おつ
聞いたことのない魔女…過去最も謎の多い物語になりそうだ
- 832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 09:52:47.70 ID:C7a4cwqBO
- 乙
「あと2日過ごしたらセイントレアに突入します。」と書いてあるけど>>816でコンマ90だからセイントレア突入まで3日のはず、今回を入れて3日ってこと?
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 18:16:07.38 ID:496uk+oo0
- 今回はみんなでセイントレアに行くのかな。
- 834 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 22:18:40.38 ID:xkiGy6wyO
- >>831
謎といっても複雑なものではないので、すぐにわかるかと思います。(果たして、>>1に管理できるのでしょうか)
>>832
今回を入れて3日なので、>>830であと2日と記しました。分かりづらくて申し訳ありません。
>>833
みんなと言えばみんなと言えるかもしれません。それに付随して、今回連れて行くメンバーを選ぶ場面はありませんので安価等で仲間を誘わなくて大丈夫です。
- 835 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 22:19:08.68 ID:xkiGy6wyO
- ーー暗黒館1F 酒場
サーシャ「セイントレア……魔王城に乗り込むの?」
ガイ「そうだ……途中で何が起こるか分からない。死ぬ可能性だって高い」
サーシャ「……そんなの、今更だよ。ガイと一緒に旅してきて、危ない目なんて今までにいくらでも遭ってきたし、それくらいで降りたりなんかしないよ」
ガイ「……また君を危険な目に遭わせることになる。それでも、本当にいいんだな?」
サーシャ「うん。それでもついて行く。ガイはすぐ無茶するから、止められる人が多い方がいいからね!」
ガイ「サーシャ……」
サーシャ「そ、れ、に!私、この前の答えまだ聞いてないし……」
ガイ「……忘れてはいない」
サーシャ「ふふっ。じゃあ、ちゃんと覚えてるんだ?」
ガイ「忘れられるようなことじゃない」
サーシャ「そっか……それなら少し安心したよ」
ガイ「安心?」
サーシャ「うん。ガイが答えを言わないまま勝手に死んだりしたら、私、絶対に許さないから」
ガイ「死ぬつもりはない」
サーシャ「私もだよ。必ず、みんなで生きて戻ってこようね」
ガイ「……ああ」
◆現在はウォーターポートです。(セイントレア突入まで残り2日)
何をする?
安価下1〜3
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 22:20:01.09 ID:Zj4syAnF0
- メルル、ガイ達の激励に来る。
- 837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 22:21:28.00 ID:496uk+oo0
- ガイ ベルトーネから「七大罪」について教えてもらう(ベルトーネの詠唱等で「怠惰」だった事が分かったから)
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 22:23:35.02 ID:C7a4cwqBO
- リーゼリット ガイを誘って一緒に買い物する
- 839 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 23:42:25.48 ID:RSrkX0BbO
- メルル「お二人とも湿っぽい雰囲気を出すのはちょっとばかし早いんじゃないかなァ?」ヒョコッ
ガイ「うおっ!?」ガタッ
サーシャ「きゃっ!?」ガタッ
二人を抱きしめるメルル「にゃはは!二人とも、元気してた?」ダキッ
抱きしめられるガイ「メルル!?どうしてここに!?」
頬擦りするメルル「そりゃあ、なんだか周りが騒がしくなって来てたからさァ……色々情報を集めてみたら、セイントレアに行くらしいじゃん?それを聞いたら居ても立っても居られなくってェ!」スリスリ
頬擦りされるサーシャ「わっ……ふふっ、それで来てくれたんですか?」
パッ
メルル「もちろん!大事な友達がとんでもなく危ない場所に行くっていうのに、何も言わず見送るなんて薄情な真似、このメルルお姉さんにはできないからねェ!」
ガイ「な、なるほど……待て、俺のことがわかるのか?」
メルル「そうそう!そのことについてだよ、ガイ君!私、なぜだか君のこと忘れちゃってたんだけど、最近、急に思い出してさ!オノゴロで一緒に過ごしたことも、みんなで戦ったことも……君が私を庇って、大怪我したことも全部ね」
ガイ「……いいんだ。お前が悪いわけじゃない。俺の使った代償の刃が原因だったんだから」
メルル「君がいいって言っても、私はよくないの。命を助けてもらった相手を忘れて、知らない人みたいに接してたんだよ?思い出した時は、申し訳なさすぎて穴があったら透明になって隠れたかったんだからァ……」
サーシャ「それだと、穴がなくても隠れられますよね?」
メルル「細かいところに気づいちゃったねェ、サーシャちゃん」
ガイ「気にする必要はない。忘れられることには慣れている」
ガイ「だが、思い出してくれた。それで十分だ」
メルル「本当にィ〜?」
ガイ「ああ」
メルル「じゃあ、今度は忘れないように、ガイ君が嫌がるくらい構ってあげようかなァ?」
ガイ「やめてくれ」
メルル「即答!?………まあ、そういう可愛げのないところも相変わらずだねェ」
ガイ「?」
メルル「ガイ君ってさァ、誰かを守るためなら自分の命を勘定から外しちゃう悪い癖があるじゃん?」
サーシャ「あります」
ガイ「……そうか?」
サーシャ「そうだよ」
メルル「オノゴロでグレイグさんにも散々言われたでしょ?全部自分で背負うのは、仲間を信じてないのと一緒だって」
ガイ「……覚えている」
メルル「その後、みんなでグレイグさんに勝った時、何て言ったかも?」
ガイ「俺は、もう一人で戦うつもりはない。皆で勝つ……そう言った」
メルル「うん。ちゃんと覚えてるじゃん」
メルル「だったら、今回も同じだよ。君一人が世界を救うんじゃない。サーシャちゃんも、リーゼちゃんも、アインズさんも、アモちゃんも……それ以外にも、たくさんの人が一緒に行くんでしょ?」
ガイ「ああ」
メルル「なら、格好つけて一人で全部終わらせようとしないこと。危なくなったら助けを求める。動けなくなったら誰かに背負ってもらう。自分より仲間の方が得意なことは、素直に任せる」
- 840 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 23:42:52.53 ID:RSrkX0BbO
- ガイ「……分かっているさ」
メルル「本当にィ?」
ガイ「……努力する」
メルル「そこは『必ずそうする』って言うところだよォ!」
サーシャ「メルルさん、もっと言ってあげてください」
ガイ「サーシャまでそっちにつくのか……」
サーシャ「私は最初からこっち側だよ?」
メルル「にゃはは!ガイ君、完全に包囲されちゃったねェ!」
ガイ「……敵地に入る前から逃げ場がないな」
メルル「逃げる必要なんてないでしょ。みんな、君を困らせたいんじゃなくて、生きて帰ってきてほしいだけなんだから」
メルル「でも、君たちなら大丈夫。私はオノゴロで、みんなが何度も無茶苦茶な相手を乗り越えるところを見てきたから」
サーシャ「メルルさん……」
メルル「だから、今までと同じ。みんなで考えて、みんなで頑張って、最後はみんなで帰ってくる。それだけだよ」
ガイ「簡単に言ってくれる」
メルル「難しく言ったところで、やることは変わらないでしょ?」
ガイ「……違いない」
メルル「うん。そして、帰ってきたら全部聞かせて。どんな場所だったか、何があったか……ガイ君たちが、どうやって世界を救ったのか」
サーシャ「はい。必ずお話しします」
メルル「楽しみに待ってるよォ」
ガイ「……メルル。ありがとう」
メルル「お礼は帰ってきてから!今言われても受け取りませーん!」
ガイ「そうか」
メルル「だから、絶対に帰ってくること。これはお願いじゃなくて、お姉さん命令です!」
サーシャ「ふふっ……分かりました!」
ガイ「ああ。必ず帰ってくる」
メルル「よし!それじゃあ湿っぽい話はここまで!」
二人の背中を叩くメルル「ほらほら、出発に備えてしっかり食べて、しっかり休む!死地に向かう前だからって、今から死人みたいな顔してたら運まで逃げちゃうよォ!」バシバシ
ガイ「痛い、痛い!分かったから叩くな!」
サーシャ「ふふっ……はい!」
⭐︎メルルと話しました。
- 841 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 23:44:48.85 ID:RSrkX0BbO
- ーーウォーターポート 大通り
ワイワイガヤガヤ……
ガイ「必要な消耗品は一通り揃ったな」
リーゼリット「うん。あとは……」
ガイ「まだ何かあるのか?」
リーゼリット「服を見たい」
ガイ「服?」
リーゼリット「何。その意外そうな顔」
ガイ「リーゼが自分から服を見たいと言うのは、少し意外だった」
リーゼリット「私だって服くらい買うよ。今着てるジャケットも、サイズが合ってないし」
ガイ「……確かに、少々大きいな」
リーゼリット「アンタ、今まで気づいてなかったの?」
ガイ「気づいていたが、そういう着方が好みなのかと思っていた」
リーゼリット「そんなわけないでしょ……」
◆
ーー仕立屋
店員「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」
リーゼリット「動きやすくて、丈夫なジャケットを見せてもらえますか?できれば、銃を構える時に肩が突っ張らないものがいいです」
店員「でしたら、こちらはいかがでしょう」
黒いショートジャケット「」スッ
リーゼリット「……悪くないかも」
ガイ「着てみた方がいい」
リーゼリット「分かってるよ。ちょっと待ってて」
◆
新しいジャケットを着たリーゼリット「……どう?」
ガイ「似合っている」
リーゼリット「早い」
ガイ「何がだ?」
リーゼリット「ちゃんと見た?」
ガイ「見ている。今までのものより身体に合っているな。肩周りも動かしやすそうだ」
リーゼリット「……ふーん」
ガイ「不満か?」
リーゼリット「別に。ちゃんと見てたならいい」
ガイ「後ろを向いてみてくれ」
リーゼリット「え?」
ガイ「銃を構える時に引っかからないか確かめるんだろう?」
リーゼリット「あ、ああ……そういうことね」クルッ
銃を構えるリーゼリット「……うん。動かしやすい」スッ
ガイ「銃を構えても、肩は突っ張っていないな」
リーゼリット「やっぱり、そう思う?」
ガイ「ああ」
リーゼリット「……じゃあ、これにしようかな」
◆
- 842 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 23:45:45.83 ID:RSrkX0BbO
- 古いジャケットを抱えるリーゼリット「……」
ガイ「どうした?」
リーゼリット「ガイ。ちょっと、こっち向いて」
ガイ「ああ」
ジャケットを差し出すリーゼリット「……これ」スッ
ガイ「俺に持てということか?」
リーゼリット「着てみて」
ガイ「だが、これはリーゼの──」
リーゼリット「いいから」
ガイ「……分かった」スッ
ジャケットを羽織るガイ「……ちょうどいいな」
リーゼリット「父さんは、アンタと同じくらいの体型だったからね」
ガイ「父親のものだったのか?」
リーゼリット「うん。元々は父さんが狩りをするときに着てたものだよ」
ガイ「……なら、なおさら受け取れない。大切なものだろう」
リーゼリット「大切だよ」
ガイ「なら──」
リーゼリット「大切だから、アンタに渡すって言ってるの」
リーゼリット「父さんが着なくなってから、ずっと私が使ってた……これを着てれば、少しだけ一人じゃない気がしたから。だから、ずっと手放すつもりなんてなかった」
ガイ「それを……なぜ俺に?」
リーゼリット「……アンタに着ていてほしいと思ったから」
ガイ「理由になっていない」
リーゼリット「次の任務は、何が起きるか分からない。アンタはきっと、また一番危険な場所に行く」
ガイ「……否定はできないな」
リーゼリット「だったら、それを着て」
- 843 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 23:46:14.31 ID:RSrkX0BbO
- ガイ「ジャケット一枚で、俺の行動が変わるとは思えないが」
リーゼリット「変わるよ」
ガイ「どうやって?」
リーゼリット「無茶しようとした時に、思い出すでしょ。それが私の大切なものだってこと」
ガイ「……」
リーゼリット「ボロボロになっても怒る。破ったら怒る。失くしたら、もっと怒るから」
ガイ「……難しい要求だな」
リーゼリット「だから、ちゃんと守って帰ってきて」
ガイ「ジャケットをか?」
リーゼリット「アンタも一緒に!」
ガイ「……分かった」スッ
ジャケットの襟を整えるガイ「大切にする」
リーゼリット「大切にするだけじゃ駄目。生きて、私に返しに来て。世界めくれを止めた後に……アンタに本当にあげるか決める」
ガイ「……似合ってるか?」
◇
リーゼリットの父親『リーゼ、一人前になったら、このジャケットが様になるんだ!お前も早く立派になって、これが似合うようになれよ!』
幼リーゼリット『……やだ。ちょっとくさいし』
リーゼリットの父親『なっ……そ、そんなに臭うか!?ちゃんと洗って干してるんだぞ!?』
幼リーゼリット『あははは!ごめん、とうさん!じょーだんだよ、じょーだん!』
◇
リーゼリット「──うん。すごく様になってる」ニッ
◆リーゼリットからジャケットを預かりました。
- 844 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/02(日) 23:47:41.32 ID:RSrkX0BbO
- (セイントレア突入直前まで行きたかった)
本日はここまでです。明日も更新します。よければお付き合いください。
それでは、また。
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/03(月) 01:19:13.50 ID:GeSlveADo
- おつ
結構重いけどわからず屋のその男にはそのくらい重い方がいいね
- 846 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 17:54:32.71 ID:7TLAYprhO
- >>845
リーゼリットさんはガイに自分の一族の名を預けてもいいと考えているくらいにはガイを好いているようです。彼もここまで言われれば、嫌でもわかるのではないでしょうか。
- 847 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 17:55:09.08 ID:7TLAYprhO
- ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
姿見の前に立つガイ「……」
ベルトーネ『うんうん。やっぱり似合ってるね~』
フローディア『ええ。驚くくらい馴染んでいるわね……ガイ、鏡の前に立ってからもう随分経っているけれど?』
ガイ(……うるさいな。別にいいだろ)
フローディア『ふふっ……あなたは、あの子がずっと大切にしてきたものを託されたのよ。その意味は、ちゃんと分かっているのでしょう?』
ジャケットの襟元に触れるガイ「……」スッ
ガイ(ああ……これは、リーゼがずっと手放さずに着てきたもの……それを俺に預けたのは、無茶をしようとした時に思い出させるためだ。これを守って、俺自身も生きて帰れと……世界めくれを止めた後、必ずリーゼの手に返しに行く)
フローディア『ちゃんと分かっているようね。今のあなたは多少死ににくくなっているとはいえ、無茶をしていい理由にはならないわ。自分も、そのジャケットも大事にしなさいよ』
ガイ(分かっている)
ベルトーネ『 それにしても、ずっと着てたならリーゼリットちゃんの匂いも残ってそうだね~?』
ガイ「……!」
ベルトーネ『ふふ~。ナニかするなら私たち、少しだけ静かにしててあげようか〜?』
ガイ(変なことを言うな……まったく、七大罪の悪魔は全員お前のような奴ばかりなのか?)
ベルトーネ『え〜、他と比べたら、私はかなりマシな方だよ〜?』
フローディア『そういえば、七大罪についてはたまに耳にしていたけれど……あなたとベッサラビア以外は、どんな悪魔たちなの?』
ガイ(……少し気になるな)
ベルトーネ『おっ、二人とも気になる~?じゃあ、この機会に話せる範囲で教えてあげよう~』
ベルトーネ『七大罪っていうのは〜……説明すると意外と長いんだよね~。やっぱりやめていい〜?』
ガイ(自分から教えると言っただろう)
ベルトーネ『はいはい……悪魔の中でも上位の七人のことを指してて〜、それぞれが傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰を司っているんだよね〜』
フローディア『あなたは、その中の怠惰を司る悪魔なのよね?』
ベルトーネ『そうそう。怠惰のベルフェゴール。それが私の悪魔としての名前だよ~』
ガイ(怠惰の権能を使うときに言っていたな。ベルトーネという名前とは別なのか?)
ベルトーネ『ベルトーネはこの世界での個体としての名前。ベルフェゴールは、七大罪としての名前って考えればいいかな~』
フローディア『ベッサラビアも名乗っていたわね。たしか……暴食のベルゼブブ、と』
ベルトーネ『うん。あいつは暴食を司るベルゼブブ。七大罪の末席って言ってたけど、本当の末席は私だからね~』
ガイ(……末席が二人いるのか?)
ベルトーネ『いるわけないでしょ~。ベッサラビアが勝手に勘違いしてるだけだよ〜。色々考慮しても、七人の中では私が一番下になると思うんだよね〜』
ガイ(つまり……序列は決まってないということか)
ベルトーネ『まあね〜。私としてはどうでもいいんだけど〜』
フローディア『司る大罪によって、権能の表れ方もそれぞれ違うの?』
ベルトーネ『さて、どうだろうね~?』
フローディア『あら、教えてくれないの?』
ベルトーネ『それぞれ違うし、同じ悪魔でも召喚体によって、権能の効果や発現の仕方が変わるんだよね~。だから、傲慢なら必ず他人を跪かせるとか、強欲なら何かを奪うとか、そう簡単には断定できないの~。現にベッサラビアも、何でも食べ続けるような分かりやすい暴食ではなかったでしょ〜?』
ガイ(……そういうものなのか)
ベルトーネ『そういうものなの〜……もう疲れたから寝てもいい〜?』
◆他に何か聞く?
安価下1
1 もう充分
2 七大罪について更に聞く(傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食の中から一つ選んでください)
3 自由安価
- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/03(月) 18:23:12.50 ID:GfKpNFBkO
- 3幽界出身なのか更に別世界出身なのか
- 849 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 19:46:06.21 ID:Ij23YxDbO
- フローディア『元々この世界の存在ではないのは分かっているけれど……もしかして、召喚される前は幽界に住んでいたりするのかしら?』
ベルトーネ『ううん、幽界……幽世?どっちでもいいか……そこともまた違う世界だよ。天界と対になる場所……って言ってもわかんないか。まあ、そんな感じのところ〜』
ガイ(ここに来てずいぶん雑になったな……俺は天界についてもよく知らないんだが)
ベルトーネ『知らない方がいいよ〜。私たちの世界を理解しちゃったら正気じゃいられなくなっちゃうだろうし〜』
ガイ(……それは比喩か?)
ベルトーネ『どっちだと思う~?』
ガイ(聞かなければよかった)
フローディア『私も長く生きてきたけれど、知っただけで正気を失う世界というのは興味深いわね』
ベルトーネ『フローディアちゃんは興味を持っちゃうんだ~』
フローディア『当然でしょう?』
ベルトーネ『でも、教えな~い。二人には狂ってほしくないからね〜……記憶の魔王とかなら知ってるかもよ?』
ベルトーネ『……とにかく、七大罪は人間の世界とは別の場所から召喚されてくる悪魔。今はそれだけ分かってれば充分だよ~……気が向いたらまた今度話してあげる~。じゃ、おやすみ〜』
ガイ(……また一段と謎が増えた気がするな)
フローディア(気になるけれど、知らない方がいい知識というのもあるものよ……あなたも、そろそろ寝たら?)
ガイ(そうしよう。明日は……何をして過ごすか……)
⭐︎ベルトーネと話しました。
- 850 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 19:48:25.76 ID:Ij23YxDbO
- ーー???
穏やかな草原「」サワサワ……
青空「」
遠くに見える暗黒館「」
ガイ「……ん?」
アモ「あれぇ……?ガイの意識、もっと深く眠らせたはずなんだけどなぁ……」
ガイ「アモ?ここは一体……」
アモ「ガイの夢の中だよ。眠りが浅かったから、途中で気づいちゃったみたい」
ガイ「……お前が作った夢なのか?」
アモ「うん。正確には、ガイの心にある景色を少し借りて、落ち着ける形に整えたの」
ガイ「そんなこともできるのか」
アモ「私、心属性の使い手だからね」ニコッ
ガイ「それで……なぜ、こんなことを?」
アモ「ガイがいけないんだよ?」
ガイ「俺が?」
アモ「心の奥でずっと考え事してるんだもん。身体だけじゃなくて、心も休ませないとダメなんだよ?」
ガイ「……セイントレアへ向かうんだ。考えるなという方が無理だろう」
アモ「うん。考えること自体が悪いとは言ってないけど……でも、ガイには休んでほしかったから」
ガイ「……」
アモ「だから今日は、何も考えなくていい夢にしたかったの」
木陰に置かれた敷物「」
飲み物と果物が入った籠「」
ガイ「……随分と用意がいいな」
アモ「ふふっ。せっかくだから、夢の中くらいはのんびりしよ?ほら、こっち」ポンポン
ガイ「……」
スタスタ……
ガイ「仕方ないな」ストン
アモ「飲み物は何がいい?お茶とジュースがあるよ」
ガイ「ジュースで」
アモ「ふふっ。やっぱりそっちなんだ」
ガイ「悪いか?」
アモ「ううん。ガイらしくて安心しただけ。はい、これ」
グラス「」スッ
ガイ「……助かる」ゴクッ
アモ「どう?」
ガイ「……甘いな。ブドウの味がする」
アモ「よかった」
風に揺れる草原「」サワサワ……
ガイ「……静かだな」
アモ「嫌だった?」
ガイ「そうじゃない。最近、静かな場所にいると何か起きる気がして落ち着かなかった」
アモ「ここでは何も起きないよ。この夢の中では、私がそう決めたから」
ガイ「頼もしいな」
アモ「もっと頼ってくれてもいいんだよ?」
- 851 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 19:48:55.09 ID:Ij23YxDbO
- ガイ「……」
アモ「ガイ?」
ガイ「明日の作戦で、全員が生きて帰れる保証はない。俺が失敗すれば、これまで積み重ねてきたものが全て無駄になるかもしれない」
アモ「うん」
ガイ「だから、休んでいる時間すら惜しいと思っていた。だが、今のお前の話を聞いて……少しだけ、考えを改めた」
アモ「本当?」
ガイ「ああ。疲れたまま向かって失敗したら、それこそ意味がない」
アモ「ふふっ。やっと分かってくれた」
ガイ「ただし、少しだけだ」
アモ「はいはい。今はそれでいいよ」
横になるガイ「……」ゴロッ……
アモ「眠れそう?」
ガイ「多分な」
アモ「じゃあ、起きるまでここにいるね」
ガイ「アモ」
アモ「なあに?」
ガイ「ありがとう」
アモ「どういたしまして」ニコッ
目を閉じるガイ「……」
アモ「おやすみ、ガイ」
風の音「」サワサワ……
◆
ーー暗黒館2F 幹部宿泊部屋
目を覚ますガイ「……」パチッ
眠るアモ「すぅ……すぅ……」
ガイ(……本当に、ずっと傍にいたのか。一緒のベッドに入るのはどうかと思うが……)
ベルトーネ『いい夢だったね~』
ガイ(……お前たちも見ていたのか?)
ベルトーネ『少しだけね~。何も起きない夢って、見てる方は退屈だったけど~』
フローディア『私は良い時間だったと思うわ。あなたがあれほど素直に休む姿は珍しいもの』
ベルトーネ『夢じゃなくても、あれくらい素直になればいいのにね~』
ガイ(余計なお世話だ)
フローディア『……それにしても、あなたはいろんな人に心配されてるわね?』
ガイ(……ああ)
アモ「んん……」モゾッ……
窓の外を見つめるガイ「……」
朝日「」キラッ……
ガイ(セイントレアへの突入まで、残り一日……どう過ごすか)
◆現在はウォーターポートです。(セイントレア突入まで残り1日)
※安価終了後、セイントレアに向かいます。
何をする?
安価下1~3
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/03(月) 19:50:27.03 ID:+YkbR8YT0
- 飛空艇の整備をするニナとミチルを手伝う。
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/03(月) 19:58:13.30 ID:YEqQOaVRO
- ガイ、酒場で1人ワインを飲むフラナの愚痴に付き合う
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/03(月) 20:18:09.34 ID:dK+sJ2AI0
- テラヌス·ウルスのソーラから手紙が届く
- 855 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 22:46:04.75 ID:2jX+oEecO
- コンコン
イーリン「ガイ様、よろしいでしょうか?」
ガイ「イーリン?どうかしたのか?」
ガチャ
イーリン「おはようございます、ガイ様。テラヌス・ウルスから手紙が届きましたので、お渡しに──」
ベッドで眠るアモ「すぅ……すぅ……」
イーリン「……アモ?」
ガイ「……待て、誤解だ」
イーリン「え、あ……ガイ様。これは、どういう……?」
ガイ「昨日、眠れずにいた俺を、アモが心属性の魔法で眠らせてくれた。それだけだ」
イーリン「同じベッドで、ですか?」
ガイ「夢の中へ干渉するために、近くにいる必要があったらしい」
イーリン「らしい……」ジト……
ガイ「俺も起きてから、この状況に気づいた」
イーリン「……そうでしたか」
眠るアモ「んん……ガイ……」モゾッ
イーリン「……」
ガイ「……」
ガイ「……それで、手紙というのは?」
イーリン「ああ、そうでした。差出人は、テラヌス・ウルスのホトルス族からです」
封筒「」スッ
ガイ「ホトルス族……リアンノンか?」
イーリン「差出人の欄には、ソーラと書かれています」
ガイ「ソーラから?」
イーリン「ご存知なのですか?」
ガイ「ああ。テラヌス・ウルスで知り合った少女だ」
封を開けるガイ「……」ビリッ
便箋「」ペラッ
◇
- 856 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 22:46:34.59 ID:2jX+oEecO
- ガイさんへ
おげんきですか。ソーラはげんきです。
おかあさまと、毎日ごはんをたべています。
おべんきょうもしています。むずかしいけど、まえより字が書けるようになりました。
ホトルス族のみんなも、やさしくしてくれます。
もう、かげの人の声はきこえません。
さいしょは、すこしさみしかったです。
でも、おかあさまや、みんなといると、だいじょうぶです。
おかあさまから、こんどはとてもあぶないところにいくかもしれないってききました。
あぶないことをすると、しんぱいします。
だから、ちゃんと帰ってきてください。
またテラヌス・ウルスにきたら、ソーラとおはなししてください。
サーシャさんと、リーゼおねえちゃんと、アインズさんと、テルさんにも、また会いたいです。
だから、みんなで帰ってきてください。
やくそくです。
ソーラより。
◇
ガイ「……」
イーリン「随分と慕われているようですね」
ガイ「……俺は、そこまで大したことはしていない」
イーリン「影の人、というのは?」
ガイ「テラヌス・ウルスで起きた事件に関係する存在だ。ソーラはそいつと繋がっていた」
イーリン「手紙の内容を見る限りでは、平穏に暮らせているようですね」
ガイ「……そうだな」
便箋を丁寧に畳むガイ「」ペラッ……
イーリン「返事を書くのであれば、便箋と封筒をすぐに用意できます」
ガイ「……そうだな。短くても、返事は書いておこう」
イーリン「では、用意して参ります。その前に──」
スタスタ……
イーリン「アモ。起きなさい?」ゴゴゴ
アモ「ん……?あ、イーリンさん……おはよう……」メソラシー
イーリン「おはよう、アモ。起きたのならもう自分の部屋に戻りなさい。ガイ様も困っているでしょう」ガシッ
引きずられるアモ「わっ、待ってイーリンさん!引っ張らないでよ〜!」
ズルズル……
ガイ(……ソーラへの返事を書いたら、今日をどう過ごすか決めるか)
⭐︎ソーラから手紙が届きました。
- 857 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 22:47:37.26 ID:2jX+oEecO
- ーークロシュヴァリエ号 停泊場
作業員たち「」セカセカ……
ニナ「そこの工具箱はこっちだ!」
ミチル「帆の固定もお願いねー!」
作業員たち「はい!」セカセカ
ガイ「……忙しそうだな」
ミチル「あっ、ガイさん!」
ニナ「丁度いいところに来た!少し人手が足りなくてな」
ガイ「手伝えばいいんだな」
ニナ「ああ。まずはその資材を甲板まで運んでくれ。細部は商会の技術者が指示する」
シルバーレイン「」ギランッ
ガイ「これは一体……?」
ミチル「なんでも、突入作戦を知った商人が寄贈してくれた兵器らしいんだけど……城壁に穴でも開けるつもりなのかな?」
ニナ「まだ世間に公表されていない技術が詰め込まれている代物だ……扱いは慎重にな」
ガイ「わかった……って、見た目どおり重いな、これ……!」ズシッ……
◆
カチャカチャ……
ニナ「ふー……とりあえずこんなものだろう。あとは、明日に備えるだけだな」
ミチル「みんなお疲れ様!今日はゆっくり休んでね!」
作業員たち「お疲れ様でしたー!」
ガイ「クロシュヴァリエ号もセイントレアに向かうんだな」
ニナ「ああ。お前たちが浮島へ行ったときのデータを参考に改良した。私が初めて作った飛空艇だからな……思い入れも深い。今度この飛空艇に乗る奴等も、お前たちのように無事に帰ってこれるよう祈っている」
ガイ「フッ……創造主がそう言うなら、信じるしかないな」
ミチル「あはは!そうだね!船は、行って終わりじゃなくて帰ってきてこそ、だからね!」
ニナ「ククッ……さぁ、お前たちももう休め。明日は世界の命運がかかった日なんだ。寝不足なんて笑えない失敗はするなよ?」
⭐︎飛空艇整備を手伝いました。
- 858 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 22:48:39.09 ID:2jX+oEecO
- ーー暗黒館1F 酒場
ワイワイガヤガヤ
ガイ(……普段見かけない顔が多いな。全員、明日の作戦の志願者なんだろう……何か飲んだら、部屋に戻ろう)
ガイ「バーテンダー、いつものを頼む」
バーテンダー「かしこまりました」スッ
レモンウォーター「」
ガイ「おお……早いな」
バーテンダー「ガイさんが来られる気がしたので、準備しておきました」ニヤリ
ガイ「フッ……ありがたくいただこう」
「……まったく、揃いも揃って……」ブツブツ
ガイ「その声……もしかして──」
ワインを飲むフラナ「あら、ガイじゃない。ちょうどいいわ、このまま少しつきあいなさいよ」ゴク……
ガイ「俺でよければ……それで、何に腹を立てているんです?」
フラナ「見れば分かるでしょう?あそこにいる連中よ」スッ
作戦の志願者たち「」ワイワイ……
フラナ「危険性を説明しても、我先にと名乗りを上げる者ばかり。命がいくつもあるとでも思っているのかしら」
ガイ「……彼等も覚悟を決めているはずです」
フラナ「その覚悟の後始末をするのは、救助を任された私たちなのよ?墜ちていく人間を拾って、負傷者を運んで、暴れる者は大人しくさせて……そのうえ、船団を止めるなと言われている」
ガイ「難しい役目です」
フラナ「他人事みたいに言うのね……あなたも救助する側を困らせそうな人間の一人よ。この前、代償の刃を受けて死にかけたことをもう忘れたの?」
ガイ「……忘れてはいません」
フラナ「明日は、世界樹の光を抱えて一番危険な場所へ向かうのでしょう?」
ガイ「それが俺の役目ですから」
フラナ「モーリィもクーも、みんな同じことを言うのよ。自分にしかできない、自分が行くべきだって……」
フラナ「まったく……責任感が強い人間ほど、どうして自分の命だけ勘定に入れないのかしら」ゴクッ
ガイ「フラナさんも、その一人では?」
フラナ「私は自分の命を大切にしているわ」
ガイ「危険な作戦へ人員を送り、自分も現場へ出るつもりなのに?」
フラナ「……口が回るのね」
ガイ「愚痴に付き合えと言われましたから」
フラナ「言い返せとは言ってないわよ……まあ、いいわ。明日は勝手に死なないこと。あなたが死んだら、世界を救うどころではなくなるかもしれないのよ」
ガイ「必ず帰ると、仲間たちに約束しています」
フラナ「なら、その約束を守りなさい。私たちに余計な仕事を増やさないためにもね」
ガイ「ええ。フラナさんも無事に帰ってきてください」
フラナ「当然でしょう?世界を救った後の仕事を、マリー一人に押しつけるわけにもいかないでしょう。フレメアは当てにならないし」
空になったワイングラス「」コトッ
フラナ「……もう一杯頼もうかしら」
ガイ「明日に響きますよ」
フラナ「なら、代わりにあなたの血で我慢してあげましょうか?」
ガイ「……遠慮します」
フラナ「あら、残念」ニヤリ
⭐︎フラナと話しました。
- 859 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/03(月) 22:50:08.13 ID:2jX+oEecO
- 本日はここまでです。
次回から、セイントレアに向かいます。
無事に辿り着けるといいですね。
それでは、また。
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/04(火) 00:25:15.52 ID:dkTcWXQHo
- おつ
いよいよ突入作戦か
最近の戦闘コンマは必ず一度は下振れるから不安だわ…
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 15:41:23.94 ID:giQtQ68CO
- 他の国の時みたいにセイントレアまでの道中の安価やコンマはやってくれるよね?
- 862 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 21:02:45.26 ID:wQpG/Sx1O
- >>860
ちょっとした味変で今回の判定はコンマを反転させること(例として、47が出た場合は74として判定します)にしました。良い結果に繋がるといいのですが。
>>861
今回、安価はありませんが、コンマ判定はあります。ランダムイベント的なやつでもないのですが
- 863 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 21:03:29.84 ID:wQpG/Sx1O
- ーーセイントレア平原 上空
空中に浮かぶセイントレア王国「」ゴゴゴ……
セイントレア王国に向かって進む飛空艇の船団「「「」」」ゴウン……ゴウン……
◇
ーークロシュヴァリエ号 甲板
風「」ビュオオオ──
他の飛空艇を見つめるサーシャ「船団って聞いてたから、たくさんの飛空艇で行くんだろうな、とは思ってたけど……こうしてみると壮観だね」
リーゼリット「サーシャ、さっきからずっと周り見てるもんね」
サーシャ「だって気になるでしょ?」
アインズ「そうだな……これだけの数が一堂に集まる機会なんて、そうあるものじゃない」
左右に広がりながら飛行する飛空艇「「「」」」ゴウン……ゴウン……
サーシャ「……これ全部ニナさんが作ってくれたんだよね?」
リーゼリット「ホント、よく間に合わせたよねぇ」
遠くに浮かぶセイントレア王国「」ゴゴゴ……
セイントレア王国を見つめるガイ「……」
サーシャ「……ガイ、大丈夫?」
ガイ「いや……なんでもない」
サーシャ「……そう?」
赤黒い雲に覆われたセイントレア上空「」ゴロゴロ……
魔導通信機「」ピピッ……
イーリン〈アインズ様、聞こえておりますか?〉
アインズ〈イーリンか。こちらは問題ない〉
イーリン〈それならばよかったです。私たちの飛方も、今のところ異常はございません〉
アインズ〈そっちは予定通りの位置についてるのか?〉
イーリン〈はい。クロシュヴァリエ号より右後方、二隻分ほど離れた位置を航行しております〉
甲板の端から右後方を見るアインズ「……あれか」クルリ
少し離れた場所を飛ぶ飛空艇「」ゴウン……
甲板から手を振るイーリン「」フリフリ
手を振るアインズ〈見えたぞ〉フリフリ
イーリン〈こちらからも確認できました。何かございましたら、すぐにお知らせください〉
アインズ〈了解した〉
魔導通信機「」ピピッ……
リュウトウ〈各艇、聞こえるか?こちらはリュウトウ。目標はもうすぐそこだ。情報に上がっていた墜落範囲も近い。各艇は警戒を厳にせよ〉
各飛空艇〈〈〈了解〉〉〉
自分の頬を叩くサーシャ「そろそろだね。ここからは気を引き締めて行かないと!」ペチンッ
リーゼリット「私は“アレ”の準備をしてくるね。警戒お願い!」
タッタッタッ……
サーシャ「私も前のほう見てくる!」タタッ
ガイ「俺も行こう」
ガイ(……静かすぎる。何か……嫌な予感がするな)スタスタ……
◇
- 864 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 21:04:29.36 ID:wQpG/Sx1O
- ーー別の飛空挺
船員A「前方異常なし!」
船員B「上空も異常なし!」
船員C「まもなく墜落範囲に入ります!」
船長「速度を維持!隊列を乱すな!」
赤黒い雲「」ゴロゴロ……
雲の奥で一瞬だけ光る何か「」キラッ……
望遠鏡を覗く見張りA「……?」スッ
見張りA「気のせい……か?人が飛んでたような──」
◇
ーークロシュヴァリエ号 甲板
船首から周囲を見渡すサーシャ「うーん……」
雲の奥で一瞬だけ光る何か「」キラッ……
サーシャ「……あれ?」
アインズ「どうした?」
サーシャ「いや……今、前のほうで何か光ったような……」
ガイ「光?」
サーシャ「うん。でも一瞬だったから……」
魔導通信機「」ピピッ……
リュウトウ〈各艇──聞こえるか?〉
アインズ「……?」
魔導通信機「」ザザ……
サーシャ「通信、乱れてない?」
ガイ「……」
リュウトウ〈各艇、──答せよ〉
飛空艇〈こちら二番艇、聞──いる〉
飛空艇〈五番艇、──なし〉
飛空艇〈九──……少し雑音が入っている〉
リュウトウ〈了解。魔──干渉の──がある。通信は──を──〉
魔導通信機「」ピッ
ガイ「魔力干渉……アインズ、何か感じるか?」
アインズ「……妙だな。普段よりかなり掴みにくい。魔力があちこちで乱れてる」
ガイ「何かいるのか?」
アインズ「今のところは……いや、待て……何かが混じってる気がする」
ガイ「……警戒を続けよう」
- 865 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 21:05:04.30 ID:wQpG/Sx1O
- サーシャ「……あれ?」
風「」ヒュウウウ──
サーシャ「……風が……」
アインズ「……!」
風「」ピタッ……
サーシャ「止まった……?」
アインズ「──ッ、回避行動をとる!伏せろ!」
ガイ「捕まれ、サーシャ!」ガシッ
サーシャ「きゃっ!」
急旋回するクロシュヴァリエ号「」ギュイイイイン──
遥か前方から走る一条の光「」シュンッ──
光に貫かれた他の飛空艇「」ズドォォォンッ!!
サーシャ「!?」
魔導通信機〈一番艇被弾!!一番艇被弾!!〉
リュウトウ〈全艇、散開!!作戦通り行動せよ!〉
離れていく飛空艇「「「」」」ゴォォォォッ!!!
墜落していく飛空艇「」ヒュウウウウン……
ガイ「始まったか……!」
ベルトーネ『……あの魔力の感じ……まさか……』
◆反転コンマ下1
01-20 3隻墜落 進行度+10%
21-40 2隻墜落 進行度+15%
41-60 2隻墜落 進行度+20%
61-80 1隻墜落 進行度+25%
81-00 墜落なし 進行度+30%
⭐︎現在進行度0%
⭐︎残存飛空艇15隻
※クロシュヴァリエ号は残存飛空挺に含みません。
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 21:07:45.55 ID:K91DXDR80
- だ
- 867 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 21:18:26.55 ID:wQpG/Sx1O
- ◆追加判定
反転コンマ下1
01-10 イーリン
11-20 アルバ
21-30 ドルク
31-40 モーリィ
41-00 その他
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 21:24:20.91 ID:wGbfK7VPO
- あ
- 869 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 22:24:14.33 ID:KbsN71E0O
- バールベルト「うわぁぁぁっ!?今の!今の見ました!?」
リュウトウ「ああ……あれが墜落の原因か……!」
バールベルト「す、既に二隻落とされちゃってますよ!?このまま進んで大丈夫なんですか!?」
リュウトウ「大丈夫じゃなくても進むしかない。魔族国の救援も向かったようだ……予定通り、前進を続けさせろ」
バールベルト「りょ、了解!」
魔導通信機「」ピピッ……
バールベルト〈各艇へ!進路はそのまま!散開しながらセイントレアへの接近を続けてください!〉
◇
グレイグ「ったく……いきなり派手にやってくれやがる!」
赤黒い雲を見つめるアルバ「……待て」
グレイグ「あ?」
アルバ「前方……雲の下だ」
望遠鏡を構えるグレイグの手下「」スッ……
グレイグの手下「……っ!?」
グレイグ「どうした!」
グレイグの手下「ひ、人が……!人が飛んでます!前方上空……単独です!」
グレイグ「はぁ?人?」
アルバ「……貸せ」バシッ
望遠鏡を覗くアルバ「……」スッ
赤黒い空に浮かぶ小さな人影「……」
その周囲に瞬く無数の光「」キラ……キラ……
アルバ「……間違いない」
グレイグ「何がだ?」
アルバ「あれが攻撃している」
グレイグ「……あの人影が?」
アルバ「通信を繋げ」
通信士「はい!」
魔導通信機「」ピピッ……
アルバ〈各艇へ。前方上空に人影を確認した〉
リュウトウ〈人影?〉
アルバ〈ああ。空中に浮いていて周囲に光のようなものが複数見える〉
リュウトウ〈位置は?〉
アルバ〈船団正面。やや上方。雲の手前だ〉
リュウトウ〈……了解した。全艇、その人影を警戒しろ!〉
魔導通信機「」ピッ
- 870 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 22:25:01.97 ID:KbsN71E0O
- グレイグ「で、どうする?」
アルバ「決まっている。この船を前に出せ」
操舵手「えっ!?」
アルバ「速度を上げろ。あの人影の正面へ出るぞ」
グレイグの手下「ですが、それでは狙われます!」
アルバ「それが狙いだ」
グレイグの手下「……!」
グレイグ「ほう、攻撃を引きつけようってわけだな?」
アルバ「ああ」
グレイグ「ハッ……わかりやすくていいじゃねぇか」
アルバ〈リュウトウ。こちらでしばらく引きつける。その間に進め〉
リュウトウ〈待て!勝手に──〉
魔導通信機「」ピッ
グレイグ「切りやがった」
アルバ「話している時間が惜しい」
グレイグ「まったく……気が合うじゃねぇか」
光「」キラッ……
アルバ「来るぞ!右へ回避!」
急旋回する飛空艇「」ギュイイイイン──
船体の横を通過する光「」ズドォォンッ!!
グレイグ「ッ……まだ来やがる!」
空中の人影の周囲に浮かぶ光「」キラ……キラ……
操舵手「左へ!」
急旋回する飛空艇「」ギュイイイイン──
船体を掠める光「」ズドォォンッ!!
- 871 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 22:25:27.85 ID:KbsN71E0O
- グレイグの手下「左舷損傷!」
グレイグ「まだ飛べるか!?」
グレイグの手下「はい!」
アルバ「前進を続けろ!」
背後を進む他の飛空艇「「「」」」ゴォォォォ……
魔導通信機「」ピピッ……
リュウトウ〈アルバ!十分だ、後退しろ!〉
アルバ「……」
グレイグ「どうする?」
アルバ「もう少しだ」
グレイグ「だと思ったよ!」
飛空艇から放たれる魔導砲「」ドドドドドッ!!!
砲撃を遮る光の壁「」ヴゥンッ!!
グレイグ「チッ、防がれた!」
アルバ「構わず撃ち続けろ!」
砲手「魔導砲、連続射撃!!」
飛空艇から放たれる魔導砲「」ドドドドドッ!!!
空中の人影「……」
一斉に収束する光「」キラ……キラキラキラ……
アルバ「……っ!障壁展開!」
グレイグ「やべぇな、ありゃ──」
アルバ「全員、衝撃に備えろ!!」
カッ──
飛空艇を貫く光「」ズドォォォォンッ!!!
船員たち「「「うわぁぁぁぁっ!!」」」
グレイグの手下「主機関停止!!高度、維持できません!!」
墜落を始める飛空艇「」ヒュウウウウン──
アルバ「くっ……ここまでか……」
グレイグ「いや」
アルバ「?」
グレイグ「このまま叩きつけられんのは趣味じゃねぇ」
両腕を広げるグレイグ「」バッ
- 872 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 22:25:53.65 ID:KbsN71E0O
- グレイグ「全員、船にしっかり掴まれ!!」
グレイグの手下「えっ!?」
グレイグ「早くしろ!!」
グレイグの周囲に渦巻く風「」ゴォォォォ……
アルバ「……風魔法か」
グレイグ「このデカブツ丸ごとは、さすがに骨が折れるがな……!」
飛空艇の下へ回り込む風「」ゴオオオオオッ──
グレイグ「ぬ……おおおおおおっ!!」
風「」ブワァァァァッ!!!
アルバ「……やるな」
墜落速度が徐々に落ちていく飛空艇「」ヒュウウウ……
グレイグ「褒めるのは……地面に着いてからにしろ!」
燃えながら降下していく飛空艇「」ヒュウウウ……
◇
ーークロシュヴァリエ号 甲板
遠くで墜落していく二隻の飛空艇「」ヒュウウウ……
サーシャ「……あの片方の船……!」
ガイ「……アルバ……グレイグ……!」
アインズ「……大丈夫だ。落下速度が落ちている。あれなら、少なくともそのまま地面に叩きつけられることはない」
ガイ「……っ」
◆反転コンマ下1
01-20 3隻墜落 進行度+10%
21-40 2隻墜落 進行度+15%
41-60 2隻墜落 進行度+20%
61-80 1隻墜落 進行度+25%
81-00 墜落なし 進行度+30%
⭐︎現在進行度20%
⭐︎残存飛空艇13隻
※クロシュヴァリエ号は残存飛空挺に含みません。
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 22:33:57.40 ID:r/v/8+yL0
- どうなる?
- 874 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 22:44:16.38 ID:KbsN71E0O
- ◆追加判定
反転コンマ下1〜2(重複した場合は片方がその他の判定になります)
01-10 イーリン
11-20 フラナ
21-30 ドルク
31-40 モーリィ
41-00 その他
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 22:45:05.64 ID:K91DXDR80
- さ
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 22:45:21.47 ID:+gfgFaMOo
- あ
- 877 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 23:03:28.60 ID:8l0QW2JQO
- 魔導通信機「」ピピッ……
通信士〈こちら六番艇!敵の攻撃を受けた!右舷大破!高度を維持できな──〉
遠方で爆発する飛空艇「」ズドォォォンッ!!!
サーシャ「また……!」
炎を噴きながら高速で墜落していく飛空艇「」ヒュウウウウン……
ドガァァァン……
魔導通信機「」ピピッ……
通信士〈十一番艇被弾!!機関部に直撃!墜落します!!〉
リュウトウ〈乗員は衝撃に備えろ!救援可能な者は──〉
別の通信士〈三番艇!こちらも被弾!!操舵が効きません!!〉
通信士〈落ちるぞ!!全員、何かに掴ま──〉
立て続けに高度を落としていく二隻の飛空艇「「」」ヒュウウウウン……
サーシャ「三隻も……一気に……」
遠方を睨むアインズ「……攻撃の間隔が短くなっている」
ガイ「俺たちが近づいてるからか?」
アインズ「わからない。ただ……さっきより明らかに手数が増えてる」
魔導通信機「」ピピッ……
リュウトウ〈各艇、止まるな!墜落艇の救助は魔族国の部隊に任せろ!残存艇は前進を継続!"切り札"の飛空艇は準備を始めろ!〉
拳を握るサーシャ「……こんなの、あと何隻もつの……?」ギリ……
ガイ「……進むしかない」
サーシャ「ガイ……」
ガイ「アルバたちも、今落ちた連中も……俺たちを進ませるために時間を稼いでくれた……ここで止まったら、それこそ全部無駄になる」
アインズ「……」
- 878 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 23:03:59.52 ID:8l0QW2JQO
- 甲板へ駆け出してくるリーゼリット「みんな!」タタタッ
サーシャ「リーゼ!」
リーゼリット「準備できたよ!……って」
燃えながら落ちていく飛空艇「「「」」」ヒュウウウ……
リーゼリット「……また、落とされたの?」
アインズ「三隻だ。ついさっき立て続けにな」
リーゼリット「三隻も……?」
ガイ「ああ」
リーゼリット「……」
魔導通信機「」ザザッ……
リュウトウ〈全艇へ。先ほど報告のあった人影は依然として船団前方にいる。各艇、正面から来る光に注意しろ〉
リーゼリット「……人影?」
サーシャ「アルバたちが見つけたんだって。空を飛んでる人がいるみたい」
リーゼリット「空を……?」
サーシャ「うん。その人の周りに光がたくさん浮かんでて……どうも、その人が船を攻撃してるみたい」
リーゼリット「……!」
表情を変えるリーゼリット「待って……それって……」
ガイ「心当たりがあるのか?」
リーゼリット「……その人影、どんな姿だった?」
アインズ「ここからじゃ遠すぎてわからない。ただ、人の姿をしていて……周囲にいくつもの光が浮かんでる」
赤黒い雲の向こうを見つめるリーゼリット「……星詠みの魔女」ボソッ
サーシャ「え?」
ガイ「星詠みの……魔女?」
◆反転コンマ下1
01-20 3隻墜落 進行度+10%
21-40 2隻墜落 進行度+15%
41-60 2隻墜落 進行度+20%
61-80 1隻墜落 進行度+25%
81-00 墜落なし 進行度+30%
⭐︎現在進行度30%
⭐︎残存飛空艇10隻
※クロシュヴァリエ号は残存飛空挺に含みません。
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 23:06:58.49 ID:HzPZ5HzUO
- な
- 880 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 23:53:32.80 ID:Y+p7dW3AO
- ◇
ーー十三番飛空艇 甲板
前方を見つめるイーリン「……」
テル「随分近づいてきたね……」
アモ「うん……さっきより、セイントレアがずっと大きく見えるよ……」
空に浮かぶセイントレア王国「」ゴゴゴゴ……
アトニス「その分、あの攻撃の間隔も短くなってきている。ボクたちが落とされるのも時間の問題だな」
テル「アトニスちゃん、さらっと怖いこと言わないでよ……」
魔導通信機「」ピピッ……
リュウトウ〈各艇、現在の進路を維持!先ほどの三隻が落とされてから、攻撃が一時的に分散している!今のうちに距離を稼げ!〉
イーリン「聞こえましたね!このまま前進してください!」
女性暗黒館幹部「了解しました〜!」
加速する飛空艇「」ゴォォォォッ──
アモ「……みんな、来るよ!」
イーリン「!」
遠方に瞬く光「」キラッ──
イーリン「左へ!」
女性暗黒館幹部「はい〜〜〜!!!」
右舷を掠める光「」シュンッ──
弾ける結界「」バチィッ!
テル「あぶなっ!?ちょっと掠ったよ!?」
アトニス「くっ……なんて威力だ……!連発されたらボクの結界でも耐えきれないぞ!」
アモ「次が来るよ!」
光「」キラッ……キラッ……
イーリン「二つ……!高度を下げてください!」
女性暗黒館幹部「やってますぅ〜〜〜!!!」
急降下する飛空艇「」ギュオオオオッ──
頭上を通過する二条の光「「」」」ズオオオオッ!!
アトニス「ちょっ……髪!髪がぐちゃぐちゃになるって!」
テル「今それ気にしてる場合なの!?」
- 881 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 23:54:04.90 ID:Y+p7dW3AO
- 前方を見据えるイーリン「次が来ます!皆様、しっかり掴まっていてください!」
次々と飛来する光「「「」」」シュンッ!!シュンッ!!シュンッ!!
飛空艇「」ギュンッ!!ギュイインッ!!
すれ違う光「「「」」」ズオッ!!ズオオッ!!
テル「……っ!」
アモ「すごい……全部避けてる!」
アトニス「操舵手が泣きそうな顔してるがな!」
女性暗黒館幹部「無茶な指示を出されてるんですから当然です〜〜!」
イーリン「申し訳ありません!ですが、もう少しお願いします!」
女性暗黒館幹部「ふぇぇ……!帰ったら絶対お休みもらいますからねぇ〜〜〜!」
イーリン「ありがとうございます!」
アトニス「……イーリン!前を見ろ。さっきより見えるようになってきたぞ」
イーリン「……」ジッ……
赤黒い空の向こうに浮かぶ人影「……」フワ……
イーリン「……あれが……」
アモ「あの人が……みんなを攻撃してるの?」
テル「人……なのかな……」
アトニス「少なくとも、見た目はな」
◆
風になびく赤橙色の長髪「」ファサ……
星の光を纏う空を飛ぶ魔女「……」
周囲に浮かぶ無数の星属性の光「」キラ……キラ……
◆
アモ「……!」
◇
十年前
ーー魔族国
即席ソリ「」スイー
魔族の子供「わああ!!」キャッキャ
幼女アモ「すべる〜」キャッキャ
赤橙ポニテ少女「飛ばすよ〜!」キャッキャ
黒髪ロング少女「も、もう少し速度を落として……!」
◇
アモ「……嘘でしょ……あの髪の色って、まさか……」
◆反転コンマ下1
01-20 3隻墜落 進行度+10%
21-40 2隻墜落 進行度+15%
41-60 2隻墜落 進行度+20%
61-80 1隻墜落 進行度+25%
81-00 墜落なし 進行度+30%
⭐︎現在進行度60%
⭐︎残存飛空艇10隻
※クロシュヴァリエ号は残存飛空挺に含みません。
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 23:55:50.93 ID:K91DXDR80
- ね
- 883 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 23:57:25.90 ID:Y+p7dW3AO
- ◆追加判定
反転コンマ下1
01-10 イーリン
11-20 フラナ
21-30 ドルク
31-40 モーリィ
41-00 その他
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/08(土) 23:57:38.63 ID:+gfgFaMOo
- あ
- 885 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/08(土) 23:58:59.13 ID:Y+p7dW3AO
- 中途半端ですが、本日はここまでです。
明日は続きから始めたいと思います。
それでは、また。
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/09(日) 01:32:37.12 ID:ySUXoHr6O
- 乙
やっぱりイリスさんですよね
この人相手に蒼き星の杖をぶんどったブラッドさん陰の功労者すぎる
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/09(日) 02:16:05.56 ID:vcfakEITo
- おつ
アルバさんとグレイグさんが良いコンビしてる
本来出会うはずのない二人が同じ人の下で組むのはロマンがある
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/09(日) 16:15:23.05 ID:GHei9sXgO
- 今、飛空艇は10だけどここから減る可能性があるのか
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/09(日) 18:33:23.14 ID:66kU8uFb0
- 謎の相手(たぶん星詠みの魔女)だけど今後戦闘になったりしそう。
- 890 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/09(日) 19:35:24.98 ID:wC8qoGvbO
- >>886
ぼかしてきましたが、大体あっています。
ブラッドさんは蒼き星の杖を取るために十年間かけて準備した分体を全て消耗してしまったようです。
>>887
世界めくれがある程度成功してしまったが故に、今回のような縁ができたのかもしれません。
二人は暗黒館初期からいるメンバーですので、何か通じ合うものがあったのでしょう。
>>888
>>882のコンマが93をひっくり返して39となり、2隻が追加で撃墜されますので、残り8隻となります。
コンマ次第ですが、ここから減る可能性はあります。
>>889
この場ではまだ戦いませんが、いずれは相対することになるかと思います。
備えておきましょう。
- 891 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/09(日) 19:37:35.02 ID:wC8qoGvbO
- 船員「くっ……モーリィさん!この船はもうもちません!脱出してください!」
モーリィ「だが、お前たちはどうする!?」
船員「魔族国の救援部隊が来ます!俺たちは大丈夫です、だから早く!」
崩れる船体「」メキメキメキッ……
モーリィ「……っ」
船員「行ってください!!」
飛び立つモーリィ「……すまない!」バサッ!!
船員「ここでお終いか……あとは頼んだぜ、暗黒館……!」
墜落していく飛空艇「」ヒュウウウ……
モーリィ「……」
遠ざかる飛空艇を振り返るモーリィ「……救援を待てる状態じゃないだろうが……!」
モーリィの背後で爆発する飛空艇「」ドガァァァンッ!!
モーリィ「っ……!」
翼を強く羽ばたかせるモーリィ「……嘘をつくなら、せめてもう少しマシな嘘をつけ……!」バサァッ!!
加速するモーリィ「」ギュオオオッ──
◆
- 892 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/09(日) 19:38:30.64 ID:wC8qoGvbO
- 赤黒い空の向こうに浮かぶ人影「……」フワ……
モーリィ「……あいつか。何隻も落としたヤツは!」
周囲に瞬く無数の星属性の光「」キラ……キラ……
赤橙色の長髪の魔女「……」
モーリィ「……っ……イリス……?……いや……そんなはずは……」
魔女の周囲に浮かぶ光「」キラッ……
モーリィ「!」
放たれる星属性の光「」カッ──
回避するモーリィ「くっ!」ギュンッ!!
光「」ギュォォォォン──
空中で体勢を立て直すモーリィ「」バサッ!!
モーリィ「……明確に私を狙っている……!」
赤橙色の長髪の魔女「……」
モーリィ「おい、イリスなのか!?」
モーリィに手を向ける赤橙色の長髪の魔女「……」スッ
モーリィ「答えろ!」
赤橙色の長髪の魔女「……」
魔女の周囲に集まる星属性の光「」キラキラキラッ……
放たれる無数の光「「「」」」シュバババッ!!
空中を縫うように飛ぶモーリィ「チィッ!」ギュンッ!
モーリィを追跡する光「「「」」」ビュンビュンビュンビュン!!!
モーリィ「こんなもの……っ!」グルンッ!
ぶつかり合う光「」ドドドドド……ドガァァァン!
赤橙色の長髪の魔女「……」
拳を振り抜くモーリィ「はああっ!!」ブオンッ!!
星の障壁「」ヴゥンッ──
モーリィの拳「」ガギィンッ!!
モーリィ「ぐっ……!」
星の障壁の向こうに佇む魔女「……」
- 893 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/09(日) 19:39:57.26 ID:wC8qoGvbO
- ◇
セイントレアへ急速に接近する飛空艇「「「」」」ゴォォォォッ──
船員「セイントレアまでの距離、急速に縮まっています!」
リュウトウ「モーリィ、無茶をする……!今の内に一気に進め!」
バールベルト「ぜ、全艇へ伝えます!」
◇
赤橙色の長髪の魔女「……」
息を荒らすモーリィ「はぁ……はぁ……」ボロッ……
モーリィの傷口から滴る血「」ボタ……ボタ……
赤橙色の長髪の魔女「……」
モーリィ「……フッ」
遠ざかっていく船団「「「」」」ゴォォォォ……
モーリィ「私に構っていたせいで……随分、行かれてしまったな……?」
赤橙色の長髪の魔女「……」
口元を僅かに上げるモーリィ「」ニィッ……
モーリィ「だったら……私が落とされるのも……無駄じゃないか……」
収束する巨大な星属性の光「」ギュオオオオオ……
モーリィ「……最後に一つだけ答えろ……イリス」
赤橙色の長髪の魔女「……」
モーリィ「お前は……」
モーリィ「……あの時のお前は、もういないのか……?」
赤橙色の長髪の魔女「……」
目を閉じるモーリィ「……そうか……」
カッ──
◆
- 894 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/09(日) 19:40:34.79 ID:wC8qoGvbO
- 赤黒い雲に落ちていくモーリィ「」ヒュウウウ──
赤橙色の長髪の魔女→星詠みの魔女「……」クルッ
高速で船団に接近していく星詠みの魔女「」ビュンッ──
◆
ーークロシュヴァリエ号 甲板
サーシャ「ああっ……そんなっ……!」
リーゼリット「モーリィさん……!あんなに傷だらけになるまで、一人で……!」
アインズ「……モーリィ……!」
拳を握るガイ「……」ギリッ……
フローディア『とんでもない存在ね。竜相手に、全然消耗した様子がないなんて……』
ベルトーネ『……けど、お陰でかなり近づけた。セイントレアはもう目の前だよ〜』
魔導通信機「」ピピッ
リュウトウ〈……こちら、リュウトウ。クロシュヴァリエ号、聞こえるか?〉
アインズ〈聞こえるぞ……こっちは全員無事だ〉
リュウトウ〈了解した。セイントレアまで残り僅かだ。ここからクロシュヴァリエ号を最優先で前へ出す。残存艇には既に伝えてある……これより各艇は順次前へ出て、敵の攻撃を引き受ける〉
サーシャ「……!」
リュウトウ〈クロシュヴァリエ号は何があっても止まるな。左右も後ろも見る必要はない。ただセイントレアだけを目指せ〉
アインズ〈……わかった〉
リュウトウ〈それと、“切り札”の準備も整った。ここから先は今まで以上に荒れるぞ。用心しておけ〉
アインズ〈了解した〉
魔導通信機「」ピッ
サーシャ「……残ってる船が、全部前に出るって……」
リーゼリット「……私たちを通すためだよ。ここからが、本当の正念場なんだ……」
ガイ「……」
前方に迫るセイントレア王国「」ゴゴゴゴ……
ガイ「ここまで来たんだ……何があっても、必ず辿り着く……!」
◆反転コンマ下1
01-30 6隻墜落 進行度+10%
31-40 5隻墜落 進行度+15%
41-70 4隻墜落 進行度+20%
71-90 3隻墜落 進行度+20%
91-00 3隻墜落 進行度+25%
⭐︎現在進行度75%
⭐︎残存飛空艇8隻
※クロシュヴァリエ号は残存飛空艇に含みません。
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/09(日) 19:41:33.47 ID:b8oxj6qJ0
- あ
- 896 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/09(日) 19:45:53.36 ID:wC8qoGvbO
- ◆追加判定
反転コンマ下1〜2(重複した場合は片方がその他の判定になります)
01-10 イーリン
11-20 フラナ
21-30 ドルク
31-00 その他
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/09(日) 19:47:03.51 ID:MQbZHxxyO
- な
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/09(日) 19:48:25.30 ID:zpbTcCOL0
- あ
- 899 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:13:21.57 ID:KhBm2lfOO
- 飛空艇の真横を飛ぶ星詠みの魔女「」ギュンッ──
杖を向けるテル「横につかれた!」スッ
迸る電流「」バチバチバチバチッ!!!
星の障壁「」ヴゥンッ──
弾かれる電流「」バヂィッ!
テル「嘘ォッ!?全力を防がれた!?」
アトニス「攻撃を緩めるな!ありったけをかましてやれ!」
船員たち「「はいっ!」」
ドガン!ドドドドドドッ!ドッガァン!
星の障壁「」ヴゥンッ──
アモ「……やっぱり、見間違いじゃない……!イーリンさん、あれ、イリスさんだよ!」
イーリン「……アモ、今なんて!?」
アモ「十年前、魔族国に来てた人……クロシュちゃんたちと一緒に、私たちとも遊んでくれた人だよ……!人間なのに、魔族国のために戦ってくれた……イリスさん!」
イーリン「それって……」
星詠みの魔女「……」
周囲に浮かぶ星属性の光「」キラ……キラ……
甲板の縁へ駆け寄るアモ「……っ、イリスさん!!!」ダッ
イーリン「アモ!!!近づいてはダメ!!!」
テル「アモちゃん!?」
アトニス「!?バカ、何してる!下がれ!」
手すりから身を乗り出すアモ「聞こえてる!?私だよ!アモだよ!!」
星詠みの魔女「……」
アモ「魔族国で……公園で、クロシュちゃんと一緒に遊んだでしょ!?ソリに乗って……みんなで……!私、あの時まだ子供だったけど……ちゃんと覚えてるよ!」
アモ「イリスさんなんだよね!?」
星詠みの魔女「……」
星詠みの魔女の周囲に集まり始める光「」キラキラ……
アトニス「!っ、アモ!!!下がれ!!!」
イーリン「回避!!」
女性暗黒館幹部「はいぃぃぃっ!!!」グイッ!!
飛空艇「」ギュオオオオッ──
星属性の光「」カッ──
船体脇を掠める光「」ズギュウウウウンッ!!!
結界「」バヂィッ!!!
血を吐くアトニス「うおおお……!ぐっ……!かっ、はっ……!」ビチャッ!
テル「アトニスちゃん!」
口元を拭うアトニス「ごほっ……ごほっ……まだ、持つ!だが、次をまともに受けたら保証できないぞ!」フキフキ……
手を向ける星詠みの魔女「……」スッ
周囲に集まる無数の光「」キラキラキラキラ……
- 900 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:14:16.69 ID:KhBm2lfOO
- 女性暗黒館幹部「ま、また来ますぅ!!」
イーリン「全員、掴まってください!!」
アモを掴むテル「アモちゃん!こっち!」ガシッ
アモ「ねえ、イリスさん……何があったのか……私には分からないよ……でも……」
拳を握るアモ「」ギュッ……
アモ「こんなこと、する人じゃなかったでしょ……!」ポロッ……
星属性の光「」カッ──
船員たち「「「うわぁぁぁっ!!」」」
女性暗黒館幹部「きゃああっ!!」
流血するアトニス「ぐっ!!!うああああっっ!!!」ビチャアッ!!!
消失していく結界「」シュウン──
イーリン「っ……アトニス様!!!」
船体側面「」メキメキメキッ……
傷ついた船員たち「「「うぅ……」」」
テル「……左舷後部が大破してる!負傷者もかなり……!イーリンさん、これ以上は……!」
女性暗黒館幹部「操舵が……重いですぅ……!」グググッ……
イーリン「まだ飛べますか!?」
女性暗黒館幹部「飛ばしますぅ!!飛ばせる限りはぁ!!」グググッ……
アモ「……」フラッ……
アモ「……やっぱり……覚えてないの……?」ポロポロ……
星詠みの魔女「……」
魔導通信機「」ピピッ
リュウトウ〈十三番艇!被害状況を報告しろ!〉
イーリン〈こちら十三番艇!左舷後部に直撃!航行は継続可能ですが、機動力が大幅に低下しています!〉
リュウトウ〈無理なら後退しろ!救助艇を向かわせる!〉
クロシュヴァリエ号を見つめるイーリン「……」
前進し続けるクロシュヴァリエ号「」ゴォォォォ……
イーリン〈……いいえ。まだ進めます。私たちは、まだ飛べます。ここで後退する理由はありません〉
女性暗黒館幹部「……!」
イーリン〈このまま前進を続けます〉
リュウトウ〈……分かった。だが、本当に危険だと判断したら即座に離脱しろ!これは命令だ!〉
イーリン〈承知しました〉
魔導通信機「」ピッ
- 901 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:15:01.62 ID:KhBm2lfOO
- 女性暗黒館幹部「……イーリンさん」
イーリン「はい?」
女性暗黒館幹部「前に出るんですよね?……クロシュヴァリエ号を、ガイさんたちを少しでも先に行かせるために」
イーリン「……お願いできますか?」
女性暗黒館幹部「もうここまで来ちゃいましたからねぇ……!」
操舵桿を強く握る女性暗黒館幹部「帰ったら長期休暇、本当にお願いしますよぉ!!!」グイッ!!
大きく加速する飛空艇「」ゴォォォォォッ──
テル「ちょっ、待って!この状態で速度上げるの!?」
イーリン「アトニス様!」
膝をつくアトニス「……分かってる!」ググッ……
口元の血を拭うアトニス「次が来るまでに、最低限の結界を張り直す……!」フラッ……
アモ「アトニスさん……無理しないで……!」
アトニス「無理をしなきゃ落ちるんだよ……!」スッ
淡い光に包まれる飛空艇「」ヴゥン……
アトニス「……これで、直撃を一度だけなら……多分な」
テル「多分って……!」
アトニス「文句があるならもっと可愛い結界術師を連れてこい!」
テル「こんな時までそれ!?」
イーリン「……来ます!」
星詠みの魔女「……」フワ……
飛空艇へ向けられる手「」スッ
収束する光「」キラ……キラキラ……
俯くアモ「……イリスさん……」
星詠みの魔女「……」
アモ「……」
俯くアモ「……ごめんね」
テル「アモちゃん……?」
顔を上げるアモ「でも……今は、みんなを守るから」
心属性の魔力「」フワッ……
アモ「……イーリンさん!少しだけ、みんなの恐怖を抑えるよ!」
イーリン「……お願いします!」
船員たちを包む淡い光「」ポゥ……
震えていた船員「……っ」
別の船員「……まだ、やれる……!」
女性暗黒館幹部「おおっ……なんだか手の震えが止まりましたぁ!」
アモ「……少しは、役に立てたかな?」
イーリン「十分です!」
- 902 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:16:23.30 ID:KhBm2lfOO
- 無数の星属性の光「」カッ──
結界「」ヴゥンッ!!!
星属性の光「」ズドォォォォンッ!!!
アトニス「ぐ、ああああああっ!!!」ビチャッ!!
砕け散る結界「」バリィィィンッ!!!
テル「アトニスちゃん!!」
吹き飛ばされるアトニス「」ドサッ!
アモ「アトニスさん!」
テル「意識はある!でも、もう結界は無理!」
イーリン「……!」
遠ざかっていくクロシュヴァリエ号「」ゴォォォォ……
イーリン「……よし」
テル「イーリンさん?」
イーリン「クロシュヴァリエ号が前に出ました」
アモ「……!」
イーリン「このまま、もう少しだけ引き付けます!」
女性暗黒館幹部「了解ですぅ!!!」
テル「待ってイーリンさん!アトニスちゃんはもう結界を張れないんだよ!?次を受けたら──」
イーリン「分かっています」
テル「だったら!」
イーリン「だからこそ、次を撃たれる前に可能な限り距離を稼がせます」
テル「……!」
星詠みの魔女「……」
イーリン達を追う星詠みの魔女「」ギュンッ──
イーリン「……狙いはこちらに向いているようですね」
星詠みの魔女の背後に広がる無数の星光「」キラキラキラキラキラ……
テル「……あれ、さっきまでと数が違うよ……」
女性暗黒館幹部「え……?」
アモ「……っ」
イーリン「……」
アトニス「……おい……イーリン……」ボロッ……
イーリン「アトニス様?」
アトニス「逃げろ……あれは……船ごと消し飛ばす気だ……」
テル「っ……!」
- 903 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:18:16.55 ID:KhBm2lfOO
- 魔導通信機「」ピピッ!!
リュウトウ〈十三番艇!!直ちに離脱しろ!!!敵の魔力反応が急上昇している!!〉
女性暗黒館幹部「イーリンさん!!」
イーリン「……回頭してください!全速で離脱!」
女性暗黒館幹部「はいっ!!!」グイッ!!!
旋回を始める十三番飛空艇「」ギュオオオ──
船体「」ギギ……メキッ……
女性暗黒館幹部「っ!?操舵が……!」
テル「損傷した左舷がついてきてない!」
十三番飛空艇「」グラッ……
イーリン「立て直してください!」
女性暗黒館幹部「やってますぅ!!!でも、これ以上は──!」
一斉に収束する星属性の光「」ギュオオオオオオ……
アモ「イーリンさん……!」
イーリン(避けられない。アトニス様はもう結界を張れない。この船の損傷では、回避も間に合わない)
目を閉じる船員たち「「「……!」」」
目を閉じる女性暗黒館幹部「……っ」
テル「……くっ」
アモ「……」
イーリン(このままでは──)
◇
ホーリー『人のままでは間に合わない時があります』
ホーリー『人のままでは守れない』
◇
イーリン「……違う」
テル「……イーリンさん?」
イーリン「……私は……」
◇
ホーリー『届かない時は?』
イーリン『……届かせます』
ホーリー『では、届かせるために何を捧げますか』
◇
イーリン「……」
テル「イーリンさん!」
イーリン「……テル様」
テル「何!?」
イーリン「アトニス様をお願いします」
テル「え……?」
イーリン「アモ。みんなの近くにいて」
アモ「待って……何する気なの?イーリンさん」
イーリン「……全員を助けます」
テル「どうやって!?」
◇
聖女「──お祈りのやり方ですか?もちろん、教えてあげますよ。まずは、両手を合わせて目を閉じて──」
◇
- 904 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:18:52.90 ID:KhBm2lfOO
- 目を閉じて手を合わせるイーリン「……」スッ……
アトニス「……おい……待て……」ググッ
イーリン『心は……此処に』
神気「」バチッ……
イーリン『意思は……私に』
神気「」バヂヂッ……
アトニス「やめろ!!!その力は──!」
イーリン『祈りを……理に──』
神気「」バヂヂッ、バヂヂヂヂッ!
アモ「なにこれ……あったかい……?」
テル「この光……ラティア・ヘイヴンのときの!?」
イーリンの周囲に集まる神気「」バチッ……バチチッ……
アトニス「馬鹿野郎……!一度戻ってこられたからって、次も戻れる保証はないんだぞ!!!」
墜落する飛空艇「」ヒュウウウウウン──
泣き出す船員「死にたくない……!」
負傷した船員「くっ……!」
女性暗黒館幹部「まだ……まだ何か……!」ググッ……
イーリン(ここには……救いたい人がいる)
神気「」ゴオオオオオッ──
イーリン(今は、それだけで……十分です)
一瞬だけイーリンの背後に浮かぶ光輪「」バヂッ──
カッ──
アトニス「イーリン!!!」
目を開くイーリン「……大丈夫です。私は──」
背後に浮かぶ光輪「」カッ──
化身イーリン「私のままで、皆様を救います」
- 905 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:19:56.91 ID:KhBm2lfOO
- テル「イーリン、さん……?」
アモ「……綺麗……」
アトニス「……馬鹿野郎……」
星詠みの魔女の背後に展開する無数の星光「」キラキラキラキラキラ……
女性暗黒館幹部「き、来ますぅ!!!」
一斉に放たれる星属性の光「「「「「」」」」」カッ──!!!
船員たち「「「っ!!!」」」
飛空艇の前へ歩み出る化身イーリン「……」スタスタ……
星属性の光「「「「「」」」」」ズギュウウウウウンッ!!!
差し出されるイーリンの掌「」スッ……
星属性の光「「「「「」」」」」ピタッ──
テル「……え?」
アモ「止まっ……た……?」
化身イーリン「……」
握られるイーリンの拳「」ギュッ……
霧散する星属性の光「「「「「」」」」」シュウン──
光の粒子「」キラキラ……
女性暗黒館幹部「ぜ、全部……消えた……?」
アトニス「魔法を……打ち消したのか……それも、あの数を全部……」ハァ……ハァ……
飛空艇の甲板へ手を触れる化身イーリン「」スッ……
飛空艇を包み込む神気「」ポゥ……
落下速度が緩やかになる飛空艇「」フワッ……
船員「な……なんだ!?」
別の船員「船が……浮いてる……!」
女性暗黒館幹部「操舵が……戻って……!?い、いえ、船そのものが何かに支えられてますぅ!」
テル「イーリンさんが……この飛空艇を……?」
化身イーリン「……着陸できる場所を」
女性暗黒館幹部「は、はい!」
星詠みの魔女「……」
周囲に集まる星光「」キラキラキラ……
アモ「……イリスさん……」
背後を振り返る化身イーリン「」クルッ……
落下する飛空艇を見る星詠みの魔女「……」
◆
- 906 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:20:25.48 ID:KhBm2lfOO
- ーー地上
荒れた平原「」ヒュオオオ……
ゆっくりと降下する飛空艇「」フワァァ……
船底「」ズンッ
飛空艇「」ズザザザザッ──!!!
土煙「」ブワァァァッ!!!
停止する飛空艇「」ピタッ……
シーン……
女性暗黒館幹部「……」
船員「……止まった……?」
別の船員「生きてる……俺たち……」
負傷した船員「……助かった……」
アモ「イーリンさん……!」
化身イーリン「……皆様……ご無事、ですか……?」
テル「うん……!怪我人はいるけど、全員生きてるよ!」
女性暗黒館幹部「着陸……成功ですぅ……!」
化身イーリン「……そう、ですか……」
消えていく光輪「」シュウン……
アトニス「イーリン!」
元の姿へ戻るイーリン「……よかっ、た……」ニコッ
イーリン「」フラッ……
アモ「イーリンさん!」バッ
テル「危ない!」ガシッ
二人に抱えられるイーリン「……」グッタリ……
脈を確認するテル「イーリンさん!聞こえる!?脈は──」
イーリン「……」
テル「……気を失ってるだけかぁ……脈もある。生きてるよ!」
アモ「……よかった……!」
アトニス「……ったく……本当に、とんでもない馬鹿だ……」
女性暗黒館幹部「……でも」
遠くの空を見上げる女性暗黒館幹部「クロシュヴァリエ号……もう、あんなところまで行ってますよぉ……」
セイントレアへ向かって進むクロシュヴァリエ号「」ゴォォォォ……
空を見上げるアモ「……」
空を見上げるアトニス「……なら、こいつが無茶した意味はあったってことだ。あとは……アイツ等なら辿り着くだろ」
テル「うん……ありがとう、イーリンさん」
◆
- 907 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:21:43.29 ID:KhBm2lfOO
- ーー救援部隊 飛空艇 甲板
魔導通信機「」ピピッ
通信士〈十三番艇、墜落!繰り返す、十三番艇が墜落した!〉
フラナ「十三番……イーリンたちの船ね」
魔族兵「救難信号は!?」
通信士「途絶えています!ですが、墜落直前まで船体反応は残っていました!」
フラナ「なら、生存者はいる。十三番艇の墜落地点へ向かいなさい。高度を落として、生存者を回収するのよ」
操舵手「ですが、船団から離れれば我々も──」
フラナ「分かってるわ」
遠方で瞬く光「」キラッ──
フラナ「だから私が降りる」
魔族兵「……え?」
フラナ「この船は救助に回す。私は自分で飛んで、前方の飛空艇に拾ってもらうわ」
魔族兵「お一人でですか!?」
フラナ「飛べる私まで船に残ってどうするの。救助艇は一人でも多く乗せられるように空けておきなさい」
魔族兵「ですが……!」
フラナ「これは命令よ」
魔族兵「……っ、了解!」
救援艇から飛び立つフラナ「じゃ、よろしく」バッ
魔族兵「フラナ様も必ず戻ってきてください!」
フラナ「当たり前でしょう」
広がる翼「」バサァッ!!
◆
赤黒い雲「」ゴロゴロ……
飛行するフラナ「」バサッ!バサッ!
前方を進む飛空艇「」ゴォォォォ……
フラナ「……あれなら追いつけ──!?」バッ
横切る星属性の光「」ズギュウウウンッ!!!
フラナ「チッ!」クルッ!
空中で急旋回するフラナ「」ギュンッ──
背後を通過する光「」ズオオオオッ!!
フラナ「……今のは偶然じゃないわね……どこから──」キョロキョロ
赤黒い雲の向こうに浮かぶ人影「……」フワ……
フラナ「……!」
人影の周囲に瞬く星属性の光「」キラ……キラ……
フラナ「星属性……」
風になびく赤橙色の長髪「」ファサ……
フラナ「……その髪……」
◇
赤橙ポニテ少女「フラナさん!」
◇
赤橙色の長髪の魔女「……」
周囲に漂う光「」キラ……キラ……
目を細めるフラナ「……そう……あんたなのね」
- 908 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:22:12.58 ID:KhBm2lfOO
- フラナ「随分と変わったじゃない、イリス?髪も伸びて、雰囲気も……昔とはまるで別人ね」
フラナ「でも、その星の力まで見間違えるほど耄碌した覚えはないわ」
星詠みの魔女「……」スッ
フラナ「……返事くらいしなさいよ」
魔女の周囲に集まる光「」キラキラキラッ……
フラナ「十年ぶりに会った知り合いに向けるものが、それ?」
放たれる星属性の光「」カッ──
急降下するフラナ「」ギュンッ──
頭上を通過する光「」ズギュウウウウンッ!!!
大きく旋回するフラナ「」グルッ──
フラナ「……本気で私を殺すつもりなのね」
星詠みの魔女「……」
フラナ「だったら……」
フラナの周囲に広がる血の魔力「」ドクンッ……
フラナ「こっちも、悠長に昔話をしている場合じゃなさそうね」
翼を大きく広げるフラナ「」バサァッ!!
星詠みの魔女「……」
周囲に浮かぶ無数の光「」キラキラキラキラ……
フラナ「魔族のために戦って……あの子たちと笑って……人間と魔族が憎み合うしかなかったあの国で、あんたは馬鹿みたいに真っ直ぐだった」
星詠みの魔女「……」
フラナ「そんなあんたが──どうしてこんなことをしてるの?」
星詠みの魔女「……」
目を鋭くするフラナ「……気に入らないわね」ギロッ
フラナ「誰に何をされたの?自分でこうなったの?」
星詠みの魔女「……」
フラナ「……今のあんたは、本当にイリス・プラネットなの?」
星詠みの魔女「……」
一斉にフラナへ向く星光「」ギュンッ!!
フラナ「……答える気はない、と」バサッ……
放たれる無数の星属性の光「「「」」」シュババババッ!!!
フラナ「上等よ!」
空を蹴るように加速するフラナ「」ドンッ!!!
星光の間を縫うフラナ「」ギュンッ!ギュンッ!
すれ違う星属性の光「「「」」」
フラナ「答えるまで──」
星詠みの魔女へ一直線に迫るフラナ「」ギュオオオオッ──
フラナ「ぶん殴ってでも聞き出してやるわ!!!」
◆
- 909 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:22:59.23 ID:KhBm2lfOO
- 星詠みの魔女「……」
迫るフラナ「はあっ!!」ブンッ!!
フラナの拳「」ギュオッ!!
星の障壁「」ヴゥンッ──
拳と障壁の激突「」ドゴォォォンッ!!!
空気「」ビリビリビリッ!!!
フラナ「っ……硬いわね……!」ギリッ
星詠みの魔女「……」
フラナ「でも──」
フラナの腕から溢れ出す血「」ブシャッ!!
血液から形成される無数の短剣「」ジャキジャキジャキンッ!!
フラナ「これはどう!?」ブンッ!!
高速射出される血刃「「「」」」ギュババババッ!!!
星の障壁「」ヴゥンッ!!
血刃「「「」」」ガガガガガッ!!!
血刃を弾き続ける星の障壁「」バチバチバチッ!!
大きく翼を打つフラナ「」バサァッ!!
星詠みの魔女の頭上へ回り込むフラナ「」ギュンッ
フラナ「──これはおまけよ!」ブンッ!!
巨大な血の槍「」ズズズッ──
フラナ「ブラッドランス!!」
落下する巨大な血槍「」ギュオオオオオッ!!!
星の障壁「」ヴゥンッ!!
ドッッッゴォォォォォンッ!!!
赤黒い雲「」ブワァァァッ!!!
- 910 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:23:33.65 ID:KhBm2lfOO
- フラナ「……!」
亀裂の走った星の障壁「」ピキッ……
血槍をさらに押し込むフラナ「」グググッ!!
星の障壁「」ピキピキピキッ……
星の障壁「」パリィィンッ!!!
フラナ「!」
砕け散る星光「」キラキラキラッ……
星詠みの魔女「……」
フラナ「捕まえ──」
星詠みの魔女の瞳「」キラッ──
フラナ「!?」
至近距離に出現する星光「」ポゥ……
フラナ「な──」
炸裂する星光「」カッ──!!!
フラナ「ぐっ!!!」ドガァッ!!
吹き飛ばされるフラナ「」ギュウウウンッ!!!
フラナ「っ……く……!」バサッ!バサッ!
空中で体勢を立て直すフラナ「」ギュンッ──
焼け焦げたフラナの腕「」ジュウウ……
フラナ「……ふふっ、腕を上げたわね、イリス?……」
星詠みの魔女「……」
フラナ「……」
- 911 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:24:46.60 ID:KhBm2lfOO
- フラナ(障壁は破れる。反応速度も……追えないほどじゃない。でも、この出力……とんでもないわね。それに、魔力の底がまるで見えない……あれだけの魔力を使って、消耗してる様子が一切見えないなんて……)
星詠みの魔女の周囲に浮かび上がる星光「」キラ……キラ……
フラナ「……ったく」
自身の腕に噛みつくフラナ「」ガブッ
流れ出る血液「」タラ……
フラナ「っ……昔からそうだったわね」
宙へ浮かぶ血液「」フワッ……
フラナ「教えたことをすぐ吸収して……気が付けば勝手に先へ行って」
無数に分裂する血液「」プツッ……プツプツ……
フラナ「師匠でもない私に、師匠だ先生だって勝手に懐いて」
形成されていく血の槍「「「「」」」」ジャキンッ!!
フラナ「……挙げ句の果てに」
フラナを取り囲む無数の血槍「」ゴゴゴゴ……
フラナ「十年ぶりに会ったら、こんな化け物になってるなんてね。本当に──」スッ
フラナ「可愛げのない教え子だわ!!」
振り下ろされる腕「」ブンッ!!
飛来する血槍「「「「」」」」ギュオオオオオオッ!!!
星詠みの魔女「……」
周囲に展開する星光「」キラキラキラキラッ!!
星光「「「「」」」」シュババババッ!!!
血槍「「「「」」」」ドドドドドドッ!!!
ドガンッ!!ドッガァァンッ!!!
フラナ「まだよ!!」
フラナの手に形成される血の大剣「」ズシャッ!!
フラナ「はあああっ!!!」ブオンッ!!
振り抜かれる血剣「」ギュオッ!!
星の障壁「」ヴゥンッ!!
ドガァァァンッ!!!
星の障壁「」ピキッ!!
フラナ「もう一発!!」
血剣「」ブオンッ!!
星詠みの魔女「……」スッ
血剣へ触れる星詠みの魔女の指先「」トンッ
フラナ「なっ……!?」
血液へ戻って飛び散る大剣「」バシャバシャッ!!
フラナ「術式を……崩した!?」
星詠みの魔女「……」
フラナ「……随分器用なことまで──」
腹部へ向けられる魔女の掌「」スッ
フラナ「っ!!」バサッ!!
星光「」カッ──!!!
- 912 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:25:30.73 ID:KhBm2lfOO
- 血を吐くフラナ「ぐはっ!!!」ビチャッ!!
吹き飛ばされるフラナ「」ギュウウウンッ!!!
フラナ「がっ……!」バサッ……バサッ……
フラナ「……っ、はぁ……はぁ……容赦……ないわね……」
遠方を進んでいく飛空艇群「」ゴォォォォ……
フラナ「……」
フラナ(でも……この子が私を狙ってる間は……船団への攻撃が、止まってる)
星詠みの魔女「……」
フラナ「……なるほどね」
口元の血を拭うフラナ「」グイッ
フラナ「だったら、もう少し付き合ってもらおうかしら」
星詠みの魔女「……」
フラナ「どうせあんた、私を殺すまで追いかけてくるんでしょう?」
血液を再び集めるフラナ「」ブワッ……
フラナ「だったら精々──」
形成される二本の血槍「」ジャキンッ!!
フラナ「私だけを見てなさい!!」星詠みの魔女へ突進するフラナ「」ギュンッ──!!!
星詠みの魔女「……」
放たれる星光「」シュバッ!!
フラナ「遅い!」クルッ!
回避するフラナ「」ギュンッ!!
血槍を投擲するフラナ「」ブンッ!!
血槍「」ギュオオオッ!!
星の障壁「」ヴゥンッ!!
血槍「」ドガッ!!
フラナ「こっちもよ!」
死角から迫るもう一本の血槍「」ギュバッ!!
星詠みの魔女「……」クルッ
星光「」カッ!!
血槍「」バシャッ!!
フラナ「……!」
フラナ(完全に捌かれた……)
- 913 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:25:58.98 ID:KhBm2lfOO
- 星詠みの魔女「……」
フラナ「……まだ──」
星詠みの魔女の背後に広がる魔法陣「」ヴゥン──
フラナ「……」
無数の光「」キラッ……キラキラキラキラキラ……
フラナ「……ちょっと」
さらに増えていく無数の光「」キラキラキラキラキラキラキラ……
フラナ「今まで本気じゃなかったっていうの?」
星詠みの魔女「……」
フラナ「……」
フラナ(避けきれない……)
フラナ(防ぎ切るのも無理。だけど──)
周囲へ広がるフラナの血液「」ブワッ!!
幾重にも重なる血の盾「」ズズズズッ……
フラナ「少しくらいは……意地を見せてやるわ!!」
星詠みの魔女「……」スッ
振り下ろされる手「」フッ
星光「「「「「「「「」」」」」」」」カッ──!!!
星属性の奔流「」ズギュウウウウウウウウウンッ!!!!
ドッッッッゴォォォォォォォンッ!!!!!!
煙「」モクモク……
煙の中から落下する影「」ヒュウウウウ……
星詠みの魔女「……」
墜ちていくフラナ「……イリ……ス……」ヒュウウウウウン──
◆
- 914 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:26:50.87 ID:KhBm2lfOO
- ーー指揮艇 甲板
バールベルト「そ、そんな……フラナ・バイオレットまで……!」
リュウトウ「救助部隊へ落下位置を送れ」
通信士「は、はい!」
リュウトウ「船団は止めるな。前進を継続」
バールベルト「ですが……敵がこちらへ戻ってきてますよ!」
リュウトウ「見えている」
星詠みの魔女「……」
周囲に増えていく星光「」キラキラキラキラ……
船員「魔力反応増大!」
通信士「照準……こちらです!!」
バールベルト「回避を──!」
リュウトウ「間に合わん」
バールベルト「えっ」
リュウトウ「操舵を変えるな」
操舵手「し、しかし!」
リュウトウ「そのまま進め」スッ……
リュウトウ「……この距離ならば……届くな」
バールベルト「……?」
リュウトウ「明石流奥義──」
黒い打刀「」ヴォンッ
◇
星詠みの魔女「……」スッ
船団へ向けられる無数の星光「」ギュンッ!!
ズバッ!!!
星詠みの魔女「……!?」
崩れる魔法陣「」バラッ……
空中に散る粒子「」キラキラキラ……
◇
- 915 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:27:28.84 ID:KhBm2lfOO
- リュウトウ「──無元斬り」スチャッ
バールベルト「……え?」
通信士「て、敵の魔力反応……消失!?」
操舵手「何を……したんですか……?」
リュウトウ「術を斬った」
バールベルト「いやいやいやいや、ここからあそこまでどれだけ距離があると思ってるんですか!?」
リュウトウ「距離は関係ない」
バールベルト「関係ありますよ普通は!!」
リュウトウ「私の剣には関係ない……それより、敵が注意をこちらに向けたようだ」
バールベルト「えっ」
◇
遠く離れた指揮艇を見つめる星詠みの魔女「」ジッ……
◇
星詠みの魔女を見据えるリュウトウ「」ジッ……
リュウトウ「全艇へ通信」!
通信士「は、はい!」
魔導通信機「」ピピッ……
リュウトウ〈敵の注意はこちらへ向いた。この隙に全艇、速度を上げろ。クロシュヴァリエ号は何があっても止まるな。そのままセイントレアへ進め〉
バールベルト「しょ、将軍……まさか……」
リュウトウ「何だ」
バールベルト「今度はこっちが狙われますよね……?」
リュウトウ「そうだな」
バールベルト「そうだな、じゃないですよ!!」
黒い打刀に手を置くリュウトウ「安心しろ」スッ
リュウトウ「落とされるつもりも、死ぬつもりもない」
遠方で一斉に瞬く光「」キラッ……キラキラキラッ……
- 916 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:28:12.35 ID:KhBm2lfOO
- バールベルト「いっぱい来てるぅぅぅっ!!!」
リュウトウ「右十五度」
操舵手「はいっ!!」
急旋回する指揮艇「」ギュオオオオッ!!
飛来する星光「」ズギュウウウンッ!!!
船体脇を通過する光「」ズオオオオッ!!
リュウトウ「高度を落とせ!」
操舵手「急降下します!!」
指揮艇「」ギュウウウンッ!!
頭上を薙ぐ星光「「」」」ズドォォォンッ!!!
バールベルト「ひぃぃっ……!」
星詠みの魔女「……」
背後に広がる複数の魔法陣「」ヴゥン……
リュウトウ「……」
リュウトウ(もう対策されたか。あれでは無元斬りで斬ったところで攻撃は防げない……)
リュウトウ(それと、魔法陣だけではなくあの人影ごと斬ったはずだが……まるで手応えがない。斬撃が通じていない……?いや、確かに捉えた。ならば、あれは一体……)
星詠みの魔女「……」スッ
複数の魔法陣「「「」」」ヴゥン……
無数の星光「」キラキラキラキラッ……
通信士「ま、魔力反応……急増!!」
バールベルト「さっきより多いですよ!?」
リュウトウ「散らして撃ってくるぞ。総員、何かに掴まれ!」
一斉に放たれる星光「「「「「」」」」シュババババッ!!!
操舵手「来ます!!」
黒い打刀へ手を添えるリュウトウ「」スッ
黒い打刀「」ヴォンッ──
ズバッ!!!
バールベルト「ま、また斬った……!」
- 917 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:28:59.47 ID:KhBm2lfOO
- リュウトウ「無元斬り!」
ズバッ!!
バシュウウウッ!!
通信士「二射目、消失!」
リュウトウ「っ……」
バールベルト「将軍?」
リュウトウ「……問題ない」
リュウトウ(連続使用の負荷が……昔よりは遥かに耐えられるが、無限には使えん)
リュウトウ(そして向こうは──)
星詠みの魔女「……」
さらに展開される魔法陣「「「「「」」」」ヴゥン……!!
リュウトウ(まったく底が見えない……!)
バールベルト「ま、また増えましたよ!?」
通信士「左右後方にも反応!完全に囲まれています!!」
リュウトウ「……船団は?」
通信士「クロシュヴァリエ号、順調に前進! 残存艇も続いています!」
リュウトウ「進行度は」
通信士「八割を越えました!」
リュウトウ「……各艇へ通信」
- 918 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:29:35.55 ID:KhBm2lfOO
- 通信士「は、はい!」
魔導通信機「」ピピッ……
リュウトウ〈こちらリュウトウ。敵の攻撃はこちらで引き受ける。全艇、こちらへの援護は不要。そのまま前進を続けろ〉
通信士〈十四番艇より!指揮艇を援護すると──〉
リュウトウ〈不要だ〉
通信士「……!」
リュウトウ〈これは命令だ。目的地だけを見ろ〉
◇
ーークロシュヴァリエ号
リュウトウ〈クロシュヴァリエ号。聞こえるか〉
アインズ〈聞こえている〉
リュウトウ〈この先、何が起きても止まるな〉
アインズ「……」
リュウトウ〈こちらが墜ちてもだ〉
サーシャ「そんな……!」
アインズ〈リュウトウ、それは──〉
リュウトウ〈私は落とされるつもりはない、と先ほど部下にも言った〉
リーゼリット「……」
リュウトウ〈だが、戦場に絶対はない〉
リュウトウ〈だから伝えておく。私との通信が途絶えた場合、事前の順位に従って指揮権を移行する。貴君らは一切気にせず、セイントレアへ進め〉
ガイ「……」
リュウトウ〈この作戦の目的は、私たちが生き残ることではない〉
リュウトウ〈貴君と翡翠の賽を、あの国へ届けることだ〉
ガイ「……わかりました」
リュウトウ〈フッ……それでいい。武運を祈るぞ、救国の影よ〉
魔導通信機「」ピッ……
◇
- 919 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:30:33.12 ID:KhBm2lfOO
- ーー指揮艇
バールベルト「……将軍」
リュウトウ「何だ」
バールベルト「私……まだ死にたくないんですけど」
リュウトウ「奇遇だな。私もだ」
バールベルト「その割には全然そう見えませんよ!」
リュウトウ「騒ぐな。判断が鈍る」
バールベルト「む、無茶言うなぁ!」
リュウトウ「……来るぞ」
無数の星光「「「「「「」」」」」カッ──!!!
リュウトウ「右四十五!全速!」
操舵手「右四十五、全速!!」
指揮艇「」ギュオオオオオッ!!!
飛来する星光「」ズギュウウウンッ!!
船体を掠める光「」バチィッ!!!
リュウトウ「無元斬り!」
黒い打刀「」ヴォンッ!!
ズバッ!!!
リュウトウ「次!」
黒い打刀「」ヴォンッ!!
ズバッ!!
霧散する星光「」パァァッ!!
リュウトウ「もう一つ──」
リュウトウの視界「」グラッ……
リュウトウ「……っ!」
バールベルト「将軍!?」
正面に現れる巨大な星光「」ギュオオオオ……
通信士「正面!!巨大な魔力反応!!!」
操舵手「回避不能です!!」
バールベルト「将軍!!」
リュウトウ「……」
黒い打刀に手をかけるリュウトウ「まだだ……!」スッ……
リュウトウ「明石流奥義──」
黒い打刀「」ヴォンッ……
リュウトウ「無元、斬り!!」
◇
巨大な星属性の光「」ズギュウウウウウウンッ!!!
ズバァッ!!!
わずかに逸れる軌道「」グオオオッ!!
◇
- 920 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:31:00.70 ID:KhBm2lfOO
- バールベルト「や、やった!?」
リュウトウ「……次は捌けん……!総員、伏せろ!!!」
船体を貫く星光「」ズドォォォォォォンッ!!!!!
船員「うわあああああっ!!!」
吹き飛ばされる甲板「」ガラガラガラッ!!
通信士「主翼損傷!!」
操舵手「操舵不能!!」
バールベルト「!?」
黒煙を噴き出す指揮艇「」モクモク……
船員「高度低下!!止まりません!!」
墜落を始める指揮艇「」ヒュウウウウン──
バールベルト「お、落ちてるぅぅぅぅっ!!!」
リュウトウ「全員、衝撃に備えろ!負傷者を中央へ!」
通信士「つ、通信は!?」
リュウトウ「最後まで繋げ!」
魔導通信機「」ザザザッ……
リュウトウ〈全艇へ……こちらリュウトウ……指揮艇は被弾した〉
リュウトウ〈指揮権を……次席へ移行する〉
船体「」ミシミシミシッ……
バールベルト「将軍、もう通信なんかいいですから掴まってください!!」
リュウトウ〈船団は止まるな〉
リュウトウ〈繰り返す──〉
赤黒い雲へ落ちていく指揮艇「」ヒュウウウウウン……
リュウトウ〈止まるな!!!前へ進め!!!〉
魔導通信機「」ブツッ──
ドガァァァァァン!!!
◆
- 921 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:32:11.21 ID:KhBm2lfOO
- ーークロシュヴァリエ号 甲板
魔導通信機「」ピピッ
ドルク〈クロシュヴァリエ号!まだ飛んでるな!?〉
アインズ〈ドルクか……そっちは無事だったんだな〉
ドルク〈おうよ!セイントレアはもう目と鼻の先だ……“切り札”の準備ができた。そっちは突入する準備に入れ。あの化け物魔女相手にどこまでやれるかはわからねぇが……こっちで出来るだけ派手に暴れて、道をこじ開けてやる!〉
ガイ〈ドルク……死ぬなよ〉
ドルク〈当たり前だろ!こんなところでくたばってたまるかよ!帰ってきたら、みんなで宴会だ!〉
リン〈ちょっとー、そういう死にそうな人が言う台詞やめてよね?本当に死体になったら、笑えないんだから〉
魔導通信機「」ピッ……
◆
ーー飛空挺 甲板
ドルク「……にしても、切り札ってのがまさかコレだとはねぇ……」
拘束されたセーレフェリア「んー!んー!」ジタバタ
リン「なになに?おトイレ?」
拘束されたセーレフェリア「んー!!!」ジタバタ
ドルク「こんな状況でそんな呑気な理由なわけねぇだろ……口の部分の拘束を解除してやるよ」カチャンッ
セーレフェリア「ぷはっ……遅い!!!さっきからずーっと喋りたかったんだけど!!!」
ドルク「元気そうで何よりだ」
セーレフェリア「何よりじゃない!棺桶に詰められたと思ったら今度は縛られて空の上って、私の扱いどんどん雑になってない!?」
リン「でも今回は棺桶じゃないよ?」
セーレフェリア「そこじゃない!!!」
ドルク「はいはい……文句は全部終わってから聞いてやるよ。それより、ちゃんと魔力は溜まってんだろうな?」
セーレフェリア「……誰に言ってるの?」ニヤッ
拘束具の隙間から漏れ出す魔力「」バチ……バチバチ……
リン「おお……すご。縛られてるのにこの量?」
ドルク「こりゃ確かに切り札だな……味方じゃなかったら絶対近寄りたくねぇ」
セーレフェリア「味方じゃないよ?今だけ利害が一致してる囚人♪」
リン「正直でよろしい」
ドルク「そこ褒めるところか!?」
- 922 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:32:43.45 ID:KhBm2lfOO
- 通信士「ドルクさん!敵がこっちへ向いてます!」
ドルク「!」
高速で接近する星詠みの魔女「」ビュオオオオッ──
リン「来たね……」
ドルク「ああ。どうやら指揮艇が落ちて、狙う相手を探してるらしい」
セーレフェリア「ふーん、あれが?」
ドルク「ああ。お前、見覚えは?」
セーレフェリア「ない。けど──」
遠方の星詠みの魔女を見つめるセーレフェリア「強そう」ニヤッ……
ドルク「嬉しそうにすんな」
セーレフェリア「だって、あれだけ好き放題してるんでしょ?ちょっとくらい壊しても怒られないよね?」
通信士「魔力反応!来ます!!」
遠方で収束する光「」ギュオオオオッ!!!
ドルク「全員掴まれ!左へ急旋回!」
操舵手「左旋回!!」
飛空艇「」ギュオオオオッ!!
星光「」ズギュウウウンッ!!!
船尾を掠める光「」バチィッ!!!
船員「くっ、うっ……後部結界損傷!」
リン「……一発掠っただけでこれかぁ……笑えないね」
ドルク「次が来る前に仕掛けるぞ!まず俺とリンで注意を引く!お前は魔力を温存しろ!」
セーレフェリア「えー……はやくコレ解いてよー」ガチャガチャ
リン「了解……それじゃあ私も働きますか」スッ……
魔法陣「」ブォンッ!!!
飛空艇の甲板に散らばる骨「」カラカラカラ……
船員「うわっ!?」
組み上がっていく骨「」ガシャガシャ……
弓を持ったスケルトンたち「「「」」」ザッ!!
ドルク「……いつ見ても絵面が悪いな」
リン「いい加減慣れてよね?……みんなー!あの空飛んでる人を狙って!」
弓を構えるスケルトンたち「「「」」」ギリギリ……
魔力を纏う矢「」キラ……
リン「撃てー!」
放たれる無数の矢「」バシュバシュバシュッ!!!
星詠みの魔女「……」
展開される星の障壁「」ヴゥンッ!
矢「」バチバチバチッ!!
リン「やっぱ普通には通らないか」
ドルク「なら、こっちだ!」
鋼の槍を構えるドルク「」スッ
ドルク「操舵手!もっと近づけ!」
操舵手「えぇ!?」
ドルク「遠距離じゃ埒が明かねぇ!射程に入る!」
リン「いやいやいや、射程って何メートル想定!?」
ドルク「俺が届くと思ったところまでだ!」
リン「雑!」
- 923 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:33:16.27 ID:KhBm2lfOO
- 飛空艇「」ゴオオオオッ──
星詠みの魔女「……」クルッ
ドルク「こっち見たな……上等!」
槍に集まる地属性の魔力「」ゴゴゴゴ……
巨大化していく岩の穂先「」ズズズズ……
踏み込むドルク「」ダンッ!!!
ドルク「──喰らえぇぇぇっ!!!」
投擲される巨大な岩槍「」ブォオオオオオッ!!!
星詠みの魔女「……」スッ
岩槍を撃ち抜く光「」ズドォンッ!!!
砕け散る岩槍「」バラバラバラッ!!!
ドルク「チッ……!」スタッ
セーレフェリア「何やってんの!そんな見え見えの攻撃、通じる訳ないじゃん!」
ドルク「最初から当てるつもりなんざねぇよ!」
セーレフェリア「は?」
リン「ほら、ちゃんとこっち見てる」
◇
星詠みの魔女「……」ジッ……
周囲に浮かび始める星光「」キラ……キラキラ……
◇
ドルク「俺たちの役目は、あいつを倒すことじゃねぇ。クロシュヴァリエ号から目を逸らさせることだ!」
リン「派手に暴れて、こっちを無視できなくする。そうすれば、その分だけガイさんたちが先に進めるからね」
セーレフェリア「ふーん……地味だなぁ」
ドルク「作戦ってのはそういうもんだ!」
通信士「敵、完全にこちらへ照準を変更!複数の魔力反応が展開されています!」
ドルク「よし……食いついたな。食いつきすぎな気もするがな!」
リン「でも、このままだと今度は私たちが蜂の巣だねぇ」
セーレフェリア「だから早く私を出せって言ってるじゃん」
ドルク「……仕方ねぇ。ここらが頃合いか」スッ
セーレフェリア「やっとかぁ。早く早く!」
ドルク「拘束を一部解除する!ただし妙な真似したら──」
セーレフェリア「分かってるよ、うるさいなぁ。そのときはこの首輪が爆発するんでしょ?」
外される両腕の拘束具「」カラン……
手首を回すセーレフェリア「ふぅー……窮屈だった……!」
星詠みの魔女を見つめるセーレフェリア「」ニヤッ
セーレフェリア「じゃあ──まずは挨拶からだね♪」
- 924 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/10(月) 00:33:49.05 ID:KhBm2lfOO
- というわけで本日はここまでです。
次回もお付き合いくださると幸いです。
それでは、また。
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/10(月) 00:48:24.58 ID:RnQ4SOWdo
- イリスこんな強かったのか
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/10(月) 01:42:48.43 ID:5GWMny2/o
- おつ
どうにか辿り着けそう
ネームドに死人が出てないのは幸いだ…無闇矢鱈じゃなく魔都に辿り着こうとする者を狙って妨害してるように見えるな
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/10(月) 02:01:53.16 ID:g5NFbC0gO
- 総力戦みたいで好きな展開
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/10(月) 10:57:52.48 ID:l5mVEzQVO
- セーレが便利な兵器くらいの扱いに
戦力は何でも多い方がいいよね
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/10(月) 12:17:51.80 ID:Km4ttO+DO
- この分だと妖精さんですら手に負えない強ボスになってる感
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