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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III
- 932 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/13(木) 21:28:32.18 ID:tf9Gw/ZeO
- >>925
星属性の魔法を消耗なしで使えるので、この状態では相当強くなっているみたいです。世界樹の精霊さんに使用を止められそうなものですが、その傾向は今のところ見られないようです。
>>926
残り5%なので、もうすぐですね。
星詠みの魔女さんは、どういう訳か外からセイントレアへの侵入を拒み、その逆に内からも出さないようにしているようです。
理由は明らかになるのでしょうか?
>>927
ありがとうございます。
仮に今回の作戦が失敗してしまったら、この世界は大魔女と伝説スライムが起こした先延ばしの限界が来て、世界めくれで滅び去ることが確定してしまいます。
>>928
少々扱いは雑ですが、人道的に接してもらっているようです。
こういった場面では、セーレフェリアさんの力を有効に使おうということで、今回連れてこられたみたいです。
>>929
会ってみればわかるかと思います。
>>930
ヒナさんの粗治療である程度は平気になっていたのと、今回は状況が状況だった故に気にする必要もなかったのでしょう。火事場の馬鹿力というやつかもしれません。
>>931
まだ諸々の判定が終わっていないのでなんとも言えません。
ドルクさんの船が落ちなければ、彼等もセイントレアに突入できるかと思います。
現地にも人がいるので、協力を求めるのもよいでしょう。協力してくれるかはわかりませんが。
- 933 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/13(木) 21:29:13.07 ID:tf9Gw/ZeO
- セーレフェリア「──飛んでけっ!!!」
圧縮された魔力「」ギュウウウウン──
放たれる巨大な衝撃波「」ドォォォォォォォンッ!!!!!
揺れる飛空艇「」グラッ!!!
船員たち「「「うわっ!?」」」
リン「ちょっ!?船の上で撃つ威力じゃないって!!!」
ドルク「飛空艇ごと吹っ飛びそうだぞ!!!加減しろ!!!」
◇
星詠みの魔女「……」
正面に展開される星の障壁「」ヴゥゥゥンッ!!!
巨大な衝撃波「」ドォォォォンッ!!!
星の障壁「」ギギギギギ……!!!
星詠みの魔女「……」
星の障壁「」ピシッ……
星詠みの魔女「……!」
星の障壁「」バリィィンッ!!!
砕け散る星光「」キラキラキラ……
衝撃波に押し流される星詠みの魔女「……!」ゴオオオ──
◇
セーレフェリア「……へぇ……今ので壊れないんだ」
リン「……なんかすっごく嬉しそうだね」
セーレフェリア「だって──」
魔力を纏うセーレフェリア「」バチバチバチ……!!
セーレフェリア「──こういうの、始めてなんだもん♪」
ドルク「お前を出したのが正しかったのか、急に不安になってきたぞ……!」
◇
星詠みの魔女「……」スッ……
背後に展開される無数の魔法陣「「「「「「」」」」」」ヴゥンッ!!!
◇
- 934 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/13(木) 21:29:52.95 ID:tf9Gw/ZeO
- リン「うわぁ……怒ってるかどうかは知らないけど、完全にロックオンされてる……!」
ドルク「ビビんなよ、リン!操舵手、クロシュヴァリエ号とは逆方向へ進路を取れ!」
操舵手「了解!!」
旋回する飛空艇「」ギュオオオオッ──
セーレフェリア「きゃっ!?ちょっと!逃げるの!?」フラッ
ドルク「逃げるんじゃねぇ!引きつけるんだよ!お前も何かに掴まっとけ!!!」
一斉に輝く星光「」カッ──!!!
船員「来ます!!!」
放たれる無数の光「「「「「」」」」」ズバババババッ!!!
船体の左右を通過する星光「」ズドォンッ!! ズドォンッ!!
リン「三つ抜けた!」
ドルク「残りは!?」
リン「無理!当たる!」
腕を薙ぐセーレフェリア「ふっ!」ブンッ!!!
衝撃波「」ドォンッ!!!
飛来する星光「」ズギュンッ!!
正面衝突する魔力「」ドッガァァァァン!!!!!
爆風で揺れる飛空艇「」グラグラグラ……!!!
ドルク「ぐっ……!」
リン「わぁぁっ!?」
船員たち「「「うわあああっ!!!」」」
セーレフェリア「一個!」ブンッ
衝撃波「」ドォンッ!!
セーレフェリア「二個!」ブンッ
衝撃波「」ドォンッ!!
セーレフェリア「三個っ!」ブンッ
衝撃波「」ドォンッ!!
衝突する魔力「」ドッガァァァァン!!!!!
リン「すっご……全部撃ち落としちゃった……」
ドルク「ははっ、まじか……お前、なんでテラヌス・ウルスで負けたんだ?」
セーレフェリア「……相性とか、場所の問題だよ。街一つ壊したら、私も巻き込まれるし、あのときは魔力も貯めてなかったし──って、捕まった以上は私の負けだけどさ!次やったら同じ結果にはならないからね!」
◇
ーークロシュヴァリエ号 甲板
遠方で連続する爆発「」ドォンッ!! ドォォンッ!!!
リーゼリット「……すごい……あの魔女の魔法と何かがずっとぶつかってる……」
サーシャ「……あれ?……あの飛空艇に乗ってるのって……セーレフェリア!?」
アインズ「何!?あいつをこの作戦に連れてきていたのか!?」
ガイ「セーレが……!?」
フローディア『なるほど。魔力が貯まったあの子なら、たしかに可能な芸当ね……けど、相手が悪いわ。このままだと、魔力が切れて防ぎきれなくなる』
ガイ「……あと、どれだけ持つ?」
フローディア『あれだけ景気よく撃ってれば、そう長くはないでしょうね……それにしてもあの魔女、星属性の魔法をあれだけ使ってるのに、世界樹の精霊に止められる気配がないのは一体どういうことなのかしら……』
ベルトーネ『考察なんて後にしようよ〜。セイントレアはすぐそこなんだからさ〜』
◆反転コンマ下1
01-50 5隻墜落 進行度+5%
51-00 4隻墜落 進行度+5%
⭐︎現在進行度95%
⭐︎残存飛空艇5隻
※クロシュヴァリエ号は残存飛空挺に含みません。
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/13(木) 21:42:51.74 ID:2PROfYvD0
- あ
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 00:34:05.60 ID:plGfPIT8o
- これはリンドルクセーレも墜落か
一緒に行くと言ってたエリザベートは霊圧を感じないしほんと戦力が心許ない
- 937 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:35:18.14 ID:K3d8Y9/EO
- セーレフェリア「ハァ……ハァ……!」
墜落する別の飛空艇「」ヒュウウウウウン……
墜落する別の飛空艇「」ヒュウウウウウン……
ドルク「くっ……流れ弾で他のも落とされたか……!リン、他に残ってる船は!?」
リン「……この船だけだよ」
ドルク「……!」
セーレフェリア「ちょっと……なに、もう終わった、みたいな雰囲気でいるわけ……」フラッ……
ドルク「……十分凌いでくれたが、誰が見てもお前は限界だ。これ以上撃ったら、お前が死ぬぞ」
セーレフェリア「っ……うる、さい!……いいから、マナポーションをよこせ!」パシッ
マナポーションを飲むセーレフェリア「んぐ……んぐ……っはぁ……!」
投げられるマナポーションの空き瓶「」ポイッ
セーレフェリア「……っ、全然足りない……!こんなんじゃ、さっきまでみたいには撃てないじゃん……!」ギリッ
ドルク「当然だ!さっき貯めた魔力が、薬一本で全部戻るわけねぇだろ!」
リン「……向こうも全然止まる気配ないね」
星詠みの魔女「……」
背後に次々と展開される魔法陣「「「「「」」」」ヴゥン……
セーレフェリア「……チッ」
リン「セーレフェリアちゃんが撃てなくなったら、次の一斉射でこの船も終わり……か」
ドルク「クソッ!まだガイ達はセイントレアに入ってねえぞ!?もう少し引きつけねぇと!」
リン「……背に腹は変えられないか。よっと──」スッ
魔法陣「」ヴォンッ
ドルク「リン?何する気だ?」
- 938 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:36:17.39 ID:K3d8Y9/EO
- リン「あまり使いたくなかったけど、奥の手を使うの……あの星属性の強大な魔力に対抗するには、同じくらい強大な負属性の魔法を当てれば理論上は消せるハズ──」
光出す魔法陣「」キラキラ……
ドルク「負属性……?一体何の話をしてるんだ?」
リン「呼び出す死者によっては、魂の質によって生前よりも遥かに高い魔力を持って顕現させることができる。あの子は生前から強力な魔法の使い手だったみたいだけど、魂の循環を拒んで、今もその魂は現世に縛られている……長く留まりすぎたせいかな。今じゃ魂の質そのものが、生前とは比べものにならないくらい高くなってるんだよ──」
ドルク「何言ってるかわかんねぇけど、この場をどうにか凌げるんだな!?」
リン『長くは持たないけどね──力を貸して、リーナちゃん』
魔法陣「」ヴォンッ──
魔法陣から現れるローツインテールの少女「」ズズズ……
ローツインテールの少女「……」スタッ……
リン「……よし、成功した。これなら──」
ローツインテールの少女→リーナ「……ここ、どこ……?」
リン「……嘘」
周囲を見回すリーナ「……空……?」キョロキョロ
リン「意識が……ある……?いつもなら身体と魔力の情報だけなのに……魂まで一緒に──」
ドルク「おい!驚いてる場合じゃねぇぞ!あれ見ろあれ!」
一斉に輝く魔法陣「「「「「」」」」カッ──!!!
通信士「敵、攻撃態勢!!!」
リン「っ!」
構えるセーレフェリア「ちっ!!」バッ
放たれる無数の光「「「「「「」」」」」ズバババババッ!!!
ドルク「っ、全員伏せろ!!!」
- 939 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:36:51.99 ID:K3d8Y9/EO
- リン「リーナちゃん!あれ、消せる!?」
リーナ「……あれ?」
無数の光「」ズギュウウウンッ!!!
手を前へ出すリーナ「」スッ……
リーナ『枯れろ』
星光の表面から失われていく輝き「」シュウウウ……
ドルク「……は?」
リン「……!」
急速に萎んでいく光「」シュゥゥゥゥ……
崩れていく光「「「「」」」」キラ……キラキラ……
セーレフェリア「……なに、今の。あんな魔法、見たことない──」
船員「敵の攻撃……消失しました……!」
ドルク「消したっていうか……なんだ今の!?光が干からびたぞ!?」
リン「厳密には光そのものじゃない……あの魔法も魔力を形として維持するための媒体を持ってる。リーナちゃんは、それを根こそぎ奪ったんだ……!」
自分の手を見るリーナ「……前より、簡単」
リン「……そりゃそうだよ。今のリーナちゃん、生きてた頃とは魔力の密度が全然違うもん……」
リーナ「……そっか……わたし、死んでたんだっけ」
リン「リーナちゃん……」
ドルク「悪いが、話は後だ!もう一回今の頼めるか!?」
星詠みの魔女「……」
さらに展開される魔法陣「「「「「「「「」」」」」」ヴゥゥンッ!!!
セーレフェリア「……あいつ、まだ撃つ気なんだけど……」
- 940 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:38:12.69 ID:K3d8Y9/EO
- リン「リーナちゃん、もう一回いける!?」
リーナ「……うん」
リン「無理ならすぐ言って!今の身体、長くは保たないから!」
リーナ「……わかった」
星詠みの魔女「……」スッ
一斉に放たれる光「「「「「」」」」ズバババッ!!!
リーナ『枯れろ』
星光の表面から失われていく輝き「」シュウウウ……
崩壊する光「「「「「」」」」キラキラキラ……
ドルク「よし……!凌いだ!」
リン「でも、まだ終わりじゃない……!」
ドルク「あと少しなんだ!ガイたちがセイントレアに入るまででいい!それまで何としてもこいつを引きつけるぞ!」
リーナ「……ガイ?」ピクッ
リーナ「……!」サラッ──
消えていくリーナの身体「」サラサラ……
リーナ「……思ってた以上に、短いね」サラサラ……
遠くのクロシュヴァリエ号を見るリーナ「……」チラッ
セイントレアを見るガイの姿「」
◇
ガイ『……気をつけろ。何かあったら、逃げることを最優先にしろ』
◇
リーナ「……変なの。殺されたのに……あの人たちといた時のこと、まだ覚えてる……」サラサラ……
リーナ「……私が逃してあげる。それが、今あなたがやらなきゃいけないことなんでしょ?」サラサラ……
通信士「ドルクさん!クロシュヴァリエ号、セイントレア外縁部へ到達します!」
ドルク「……!」
遠方を進むクロシュヴァリエ号「」ゴオオオオッ──
ドルク「へへっ、よし……!」
◇
- 941 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:41:03.73 ID:K3d8Y9/EO
- 星詠みの魔女「……」
遠ざかるクロシュヴァリエ号を見る星詠みの魔女「……」スッ
星詠みの魔女の周囲に展開される魔法陣「「「「「「「」」」」」ヴゥゥゥンッ!!!
◇
リン「……あーあ。最後に盛大なのが来るみたい」
リーナ「……今のわたしでも、アレ全部は無理……」
ドルク「……セーレフェリア、撃てるか?」
セーレフェリア「……無理」
ドルク「だよなぁ……ここが限界か。結界の出力に全部回せ!この飛空艇も墜落するぞ!」
船員「結界、最大出力!!!」
飛空艇を覆う結界「」ヴゥゥゥンッ!!!
一斉に放たれる光「「「「「「「」」」」」ズババババッ!!!
リーナ『枯れろ』
崩壊する一部の光「」キラキラキラ……
消滅するリーナ「……あとは、頑張って──」サラサラ……
リン「……ありがとう、リーナちゃん」
結界「」バリィィィンッ!!!
船体を貫く星光「」ズドォォンッ!!!
船員「浮遊機関停止!墜落します!!!」
飛空艇「」ヒュウウウウウン──
ドルク「全員、船体に掴まれ!死にたくなきゃ絶対離すなよ!」
セーレフェリア「何か考えがあるの!?」
ドルク「お前次第だ!」
セーレフェリア「はぁ!?」
ドルク「岩よ──せり上がれぇぇっ!!!」
地上から隆起する巨大な岩「」ゴゴゴゴゴッ!!!
セーレフェリア「……なるほどね!衝撃を殺せってこと!」
墜落する飛空艇「」ヒュウウウウン──
ドルク「ぶつかるぞ!今だ!!!」
セーレフェリア「──ふっ!!!」バッ
下方へ放たれる衝撃波「」ドォンッ!!!
反動で減速する飛空艇「」グオッ!!
岩に船底が衝突する飛空艇「」ズガァァンッ!!!
砕け散る岩「」バキバキバキッ!!!
ドルク「もう一発だ!!!」
セーレフェリア「これで……ほんとに空っぽだからね!!!」
衝撃波「」ドォォンッ!!!
◆
ーー地上
瓦礫「」パラ……パラ……
ドルク「……っ……生きてる奴……返事しろ……」
リン「……いったぁ……死んだかと思った……」
船員「け、怪我人は大勢いますが……今のところ、死者はいません……」ピクピク
ドルク「はっ、ははっ……そりゃよかった……」
倒れ込むセーレフェリア「……もう二度と……飛空艇なんか乗らない……」バタッ
◆
- 942 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:41:56.13 ID:K3d8Y9/EO
- ーークロシュヴァリエ号 甲板
アインズ「リーゼ!突入準備だ!」
目前に迫るセイントレア王国「」ゴゴゴゴ……
ガイ「星詠みの魔女は!?」
サーシャ「……他の飛空艇は全部落とされたみたい。まっすぐこっちに向かって来てるよ!」
高速で接近する星詠みの魔女「」ビュオオオオッ──
セイントレアを包む結界「」ジジ……
リーゼリット「シルバークロースの話は本当だった……!交差する一点ってどこなの!?」スッ
シルバーレイン「」ガチャンッ……
照準器を覗き込むリーゼリット「……っ」ジッ……
視界いっぱいに広がる結界「」ジジジジ……
複雑に流れる魔力の線「」サァァァァ……
リーゼリット「多すぎる……!どれが本物なの!?」
星詠みの魔女「……」スッ
周囲に集まる光「」キラ……キラキラ……
サーシャ「来るよ!」
ガイ「リーゼ、後ろは見るな!狙うことだけ考えろ!」
クロシュヴァリエ号「」ゴオオオオッ──
揺れる甲板「」グラッ……グラッ……
放たれる光「」カッ──
アインズ「……!すまん、リーゼ!一旦離れるぞ!」
クロシュヴァリエ号「」ギュウン──
放たれた光「」ズギュウウウウウウン!
- 943 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:42:56.48 ID:K3d8Y9/EO
- フローディア『……不味いわね。追いつかれたわよ……!』
ガイ「!」
星詠みの魔女「」フワッ……
アインズ「くっ……!」
サーシャ「そんな……」
魔力を貯める星詠みの魔女「」ギュウン……
ガイ(……時間を止めた所で、有効打が思いつかない。魔導拳銃や氷の刃で攻撃したところで高が知れているな……あれだけの犠牲を払って、俺達は失敗したのか?……)
ガイ(……いや。まだ、手はあるか)チラッ
サーシャ「ガイ……?」
サーシャに投げ渡される翡翠の賽「」ポイッ
サーシャ「えっ!?」
ガイ「サーシャ……セイントレアについたら聖女を探せ……きっと、世界めくれを止めてくれる」
サーシャ「へ?待って、ガイ──」
ガイ「──頼んだぞ」シュンッ
◇
ヒュオオオ──
空中に移動したガイ「」シュンッ
星詠みの魔女「!?」
ガイ(流石に、この距離で時間を止めれば致命打を与えられるだろう……問題は、時間が動き出したあと、俺は確実に地上へ落ちるということだが……考えるな。今は目の前の敵に集中しろ……!)
ガイ「──うおおおおおおっ!」バッ
短剣「」ギランッ!
構える星詠みの魔女「」バッ
ヒュンッ──
- 944 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:44:51.32 ID:K3d8Y9/EO
- 何かに掴まれるガイ「──!?」
「──っと……おいおい、自暴自棄になるのはやめなよ。せっかくここまで来たんだから、目的地には着いてもらわないと」ビュオオオオッ──
抱えられるガイ「……お前は……アウル!?」
浮雲に乗ったアウル「元気そうで何より」ニヤリ
ガイ「どうしてここに!?」
アウル「そりゃあ、世界滅亡の危機をどうにかするためさ。それと──」
バサッ……バサッ……
アウル「今は狐の手でも、何でも……借りたいところだと思ってね?」
ガイ「……!」
上空を旋回する悪竜セレスティア「」バサァッ!!!
セレスティア「うふふ……!杖を奪ったとき以来ですわね!腕が鳴りますわ!」
セレスティアの背に乗るブラッド「今はその分体しかないんだから、あまり無茶すんな!消し飛んだら次はないんだからな!」
悪竜セレスティア「──わかっておりますわよ!」バサァッ!!!
別方向から飛来する人影「」バサッ……
フレメア「十年ぶりの集合……なんて言ってられないか。フラナもやられちゃったみたいだし、さすがに遊んでる場合じゃないわね」
ガイ「フレメア……!?」
フレメア「あら、ガイじゃない。よりにもよって駄狐に助けられてるなんて、災難ね」
アウル「おとなしくなったって聞いてたけど……喧嘩売ってるなら買ってあげようか……?」
フレメア「ふふっ……」チラッ
星詠みの魔女「……」
周囲に増えていく星光「」キラ……キラキラキラ……
フレメア「……見ない間に、随分怖くなったじゃない」ボソッ
別方向から飛来する二つの人影「」バサッ……バサッ……
淫魔の女→レイン「……十年前より強くなったのは間違いないみたいね。あんな姿になってまで欲しかった力なのかは知らないけれど」
銀の長髪の魔族→ザイル「強さだけなら、ミュージアで戦った勇者を彷彿とさせるな……フッ、厄介な相手になったものだ」
◇
- 945 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:45:18.56 ID:K3d8Y9/EO
- ーークロシュヴァリエ号 甲板
サーシャ「フレメアさんとユーシリアで戦った悪竜にスライムと……あとは誰?」
アインズ「増援か!?」
リーゼリット「……!」
照準器を覗き直すリーゼリット「……今度こそ……!」スッ……
◇
星詠みの魔女「……」スッ
一斉に放たれる光「「「「「」」」」ズババババッ!!!
ザイル「散れ!」
アウル「了解!」ビュンッ!!!
悪竜セレスティア「参りますわ!」バサァッ!!!
フレメア「チッ!」
レイン「十年ぶりだろうと、やることは変わらないわね!」
散開する一同「」バッ!!!
無数の星光「」ズババババッ!!!
ザイル「正面はオレが引き受ける!」
火炎を吐くセレスティア「なら、撃ち漏らしはわたくしが──」ゴッ──
レイン「威力も十年前より桁違いね!」スッ
闇球「」ヴォンッ!!!
フレメア「それじゃ、私は横から引っ掻き回してあげる!」バサッ
セレスティアに乗るブラッド「杖があった頃よりは楽だけど、油断できない……!狐!その人間を船に戻して!」
アウル「オレに指図すんな!」ビュオオオオッ──
◇
- 946 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 11:45:49.84 ID:K3d8Y9/EO
- ーークロシュヴァリエ号 甲板
アウル「悪く思うなよ!」ポイッ
クロシュヴァリエ号甲板へ投げ戻されるガイ「ぐっ!」ゴロッ……
サーシャ「ガイ!!」
ガイ「……すまない。戻った」グッ……
サーシャ「……一人で勝手なことしないでよ……!」
ガイ「……ああ」
アインズ「説教は後だ!リーゼ!」
リーゼリット(……もう一度……よく見て……)
セイントレアを包む結界「」ジジ……
リーゼリット(全部が交差してるように見えるけど……違う。魔力がぶつかってる場所じゃない。流れが重なって──そのまま、一瞬だけど一つになる場所……!)
照準器の中央を横切る小さな光点「」キラッ……
リーゼリット「──見つけた」
カチッ
発射されるシルバーレイン「」ギュウウウウウウンッ!!!!
リーゼリット「……っ!」
結界に吸い込まれる弾丸「」シュウン──
結界「」ジジッ……!!!
リーゼリット「お願い……!」
シーン……
展開される複数の術式「「「」」」ヴォンッ!!! ヴォンッ!!! ヴォンッ!!!
ガイ「……!」
結界の一点に走る亀裂「」ピシピシピシッ──
割れる結界「」パリィィィンッ!!!
セイントレアの結界に開く巨大な穴「」コオオオ──
リーゼリット「──開いた!!!」
アインズ「全速力で向かうぞ!!!みんな掴まれ!!!」
クロシュヴァリエ号「」ゴオオオオオオッ!!!
◇
星詠みの魔女「……!」クルッ
セイントレアへ向かおうとする星詠みの魔女「」ギュンッ!!!
ザイル「貴様の相手は──」ヒュンッ
ガギィンッ!!!
行く手を塞ぐザイル「──まだ、オレたちだ」
悪竜セレスティア「うふふ……逃がしませんわよ?」バサァッ
フレメア「……十年ぶりに集まったと思ったら、いきなりこんな大仕事?」
レイン「愚痴っている暇があるなら手を動かしなさい、フレメア」
フレメア「はいはい。レインは相変わらずね」
アウル「ハッ、昔話は生き残ってからにしようじゃないか」
ブラッド「別に昔話なんかしたくないんだけど……あたし関係ないし……」
◆
- 947 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/14(金) 12:05:11.25 ID:+uKUQtIFO
- ーー魔都セイントレア 上空
結界に開いた巨大な穴「」コオオオ──
穴を通過するクロシュヴァリエ号「」ゴオオオオッ──!!!
急速に閉じていく巨大な穴「」ギュウウウウウン──
閉じる結界「」バチバチバチッ!!!
リーゼリット「入った……!」
ガイ「突破したのか……!」
アインズ「いや──まだだ!」
大きく傾く船体「」グラァッ!!!
サーシャ「きゃあっ!?」
リーゼリット「な、なに!?」
操舵桿を握るアインズ「くっ……無茶をさせ過ぎた!このままでは墜落するぞ!」ググッ
急速に高度を落とすクロシュヴァリエ号「」ヒュウウウウウン──
船体に走る亀裂「」ピシッ……
ガイ「……!」
亀裂「」ビキッ……ビキビキビキッ!!!
アインズ「まずい!船体が──!」
真っ二つに分離するクロシュヴァリエ号「」バギィィィィンッ!!!
サーシャ「きゃああああっ!!!」
リーゼリット「うわぁっ!?」
宙へ投げ出されるガイ「ぐっ……!」ヒュウウウウ──
ガイ「サーシャ!リーゼ!!!」
ガイ「──っ!!!」
二人へ手を伸ばすガイ「届けっ!!!」バッ!!!
◆反転コンマ下1
01-60 誰の手も掴めなかった
61-00 サーシャorリーゼリットの手を掴めた(どちらの手を掴んだ? 安価下2)
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 12:07:39.72 ID:d4w2ubBUo
- 掴め
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/14(金) 12:07:59.80 ID:WH8mgqd20
- サーシャ
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 12:08:27.18 ID:ZE9gWcdJ0
- シノホシメンバーが集結して助けてくれる展開は結構好き。後、本スレで浮雲を安価した者だけどアウルが浮雲を使って飛ぶ設定も忘れずに活かしてくれていて嬉しい。
- 951 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 20:41:39.27 ID:7Jr2iZkZO
- >>936
一番キツい状態での開始となりました。
エリザベートさんも突入の際にどこかしらで登場させようとしてすっかり忘れてしまっていました。申し訳ない。
ネタバレになってしまうかもしれないので、言及はしたくなかったのですが、戦力は増強させる予定ですので、ご安心(?)ください。その際にエリザベートさんも登場させようと思います。
>>950
古参の方が見てくださっていたとは。
ありがとうございます。
こちらのスレでは>>1のやらかしが大発生しますが、つきあっていただけると幸いです。
- 952 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 20:42:46.05 ID:7Jr2iZkZO
- 空を掴む手「」スカッ
ガイ「……!」
リーゼリット「ガイ!!!」
サーシャ「ガイぃっ!!!」
離れていく二人「」ヒュウウウウ──
ガイ「っ、……!」
カッ──
ブオオオオッ!!!!!
二人を掴む巨竜アインズ「」ガシッ!
サーシャ「アインズ!」
リーゼリット「っ……!」
巨竜アインズ「二人とも無事か!?」バサッ……
リーゼリット「私は大丈夫!サーシャは!?」
サーシャ「私も平気!それより、ガイが!」
離れたところで落下しているガイ「」ヒュウウウウン──
ガイへ向かおうとする巨竜アインズ「まだ間に合う!」グオッ──
リーゼリット「アインズ!上!!!」
巨竜アインズ「!?」
崩壊したクロシュヴァリエ号の船体「」ゴオオオオッ!!!
船体とぶつかる巨竜アインズ「っ──」ゴッ
落ちていく巨竜アインズ「」ヒュウウウウン──
急速に落下するガイ「アインズ!」ヒュウウウウウン──
フローディア『ガイ!!!下!!!』
一帯に広がる森林「」ザワザワザワ……
ガイ「……森か!?」
ベルトーネ『地面よりかはまだマシだけど、この高さから落ちたら普通に死んじゃうよ!?』
ガイ「だが、これしか方法は無い……!」グッ
◆
ーー森林地帯
木々の枝へ突っ込むガイ「」バキバキバキバキッ!!!
ガイ「ぐっ──!」
枝「」バキッ!!
枝「」バキバキッ!!
太い幹「」ドゴッ!!!
血を吐くガイ「がっ……!」
地面へ叩きつけられるガイ「」ベシャッ……
シーン……
倒れたガイ「」
枝が突き刺さった胴体「」
変な方向に曲がった腕「」
変な方向に曲がった足「」
血溜まり「」ダラ……
青い炎「」ボッ……
青い炎に包まれるガイ「」ゴオオオ……
◆
- 953 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 20:44:10.35 ID:NJZV+e0FO
- サワサワサワ……
垂れる雫「」ポタッ……
ピチョンッ──
目を開けるガイ「……」パチッ
ガイ「……!」ガバッ
ガイ「ぐっ……!」ズキッ
胴体に刺さった枝「」グサッ……
胴体に刺さった枝を抜くガイ「うっ……あぁ……!」ズルッ……
ガイ「ハァ……ハァ……痛覚が戻ったのを……今ほど恨めしく思ったことはないな……」ポイッ
傷口で燃える青い炎「」メラメラ……
フローディア『……ようやく起きたわね』
ベルトーネ『よかった〜。あんな状態になってたから正直もうダメかと思ったよ〜』
ガイ「まだ死ぬわけにはいかない……どれくらい、経った?」
フローディア『正確には分からないけれど……一週間は確実に経ってるわね』
ガイ「そんなに……」
周囲を見回すガイ「……」クルリ
遠くに見える王都の大城壁「」ゴゴゴゴ……
城壁に張り付く黒い何か「」ウネウネ
ガイ「……こうしてはいられない……」
フローディア『……あの子たちは、無事かしら』
ゆっくり立ち上がるガイ「……生きている。アインズが二人を掴んだところまでは見えた……」グッ……
ガイ「……きっと、大丈夫だ……」フラッ……
装備を確認するガイ「……」ガサゴソ
折れた短剣「」ボロッ……
折れた短剣「」ボロッ……
壊れた魔導拳銃「」ボロッ……
ベルトーネ『うわぁ〜……見事にボロボロだね〜。短剣は折れてるし、魔導拳銃もこれじゃ撃てそうにないよ』
ガイ「……無いよりは、マシだ……」フラッ……
ザッ……ザッ……
◆
- 954 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 20:45:12.75 ID:NJZV+e0FO
- ーーセイントレア平原
崩れた街道「」ザッ……ザッ……
崩れた建物「」
ひび割れた石畳「」
黒く枯れ果てた街路樹「」
ガイ(この場所は……見覚えがある。平原の一部ごと空へ切り離されたのか……少なくとも、世界めくれの直後から地形そのものは大きく変わっていないようだな)
ガイ(建物は随分と崩れているが……道さえ残っているなら、ある程度は現在地を割り出せる)
フローディア『記憶を頼りに歩くつもり?』
ガイ(ああ。まずは人がいそうな場所を探す。サーシャたちが落ちた場所が分かれば、そこへ向かうのもいいんだが……)
ベルトーネ『もう一週間も経ってるでしょ〜?落ちた場所が分かっても、そこにいるとは限らないんじゃない?』
ガイ(そうだな……手掛かりもなしに探し回っても、見つけるのは難しい。……まずは、今のセイントレアの状況を把握する方が先か)
フローディア『そうね。慎重に進みましょう』
◆探索判定 反転コンマ下1
01-20 危険な何かと遭遇
21-50 敵襲
51-60 人の痕跡を発見
61-80 使えそうな物資を発見
81-00 生存者と遭遇
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 20:46:29.09 ID:qlsJUog5O
- あ
- 956 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 21:00:20.99 ID:NJZV+e0FO
- 生存者と遭遇したみたいです。
◆反転コンマ下1
01-20 原理派?
21-50 避難民
51-80 勇者連合
81-87 長身白髪の男
88-94 狐耳紫髪の女性
95-00 白髪ゴスロリ少女
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 21:05:37.26 ID:MGSO+7BH0
- あ
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 21:06:13.44 ID:dbsU+FQ0O
- はい
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 21:07:01.95 ID:WQGTzBj20
- あ
- 960 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 22:23:38.61 ID:8DYjDPACO
- ザッ……ザッ……
ガイ「……」
フローディア『……待って、ガイ。何か聞こえない?』
ガイ「?」
遠くから響く金属音「」ガキンッ……ガキンッ……
ドォンッ!!!
ガイ「……戦闘か!」
ベルトーネ『結構近いみたいだね〜』
ガイ「近づいてみよう」ダッ
フローディア『ちょっと!慎重に進むんじゃなかったの!?』
◆
ーー崩壊した市街地
黒い影の魔物「──」ヌオッ
黒い影の魔物「──」ヌオッ
黒い影の魔物「──」ヌオッ
勇者連合兵A「来るぞ!絶対に触られるなよ!」
勇者連合兵B「分かってる!」ダッ
炎「」ゴウッ!!!
消滅する影の魔物「」シュウウウウン──
勇者連合兵C「くそっ……!スライムもどきでも厄介なのに、こいつらまで相手にしてられるか!」
風の刃「」ヒュオオオオ──
勇者連合兵A「弱音吐いてる暇があったら手ぇ動かせ……って、おい!!!後ろ!!!」
黒い影の魔物「」ヌオッ
勇者連合兵D「えっ!?あっ──」
シュンッ
ズバッ
消滅する影の魔物「」シュウウウウン──
勇者連合兵D「わっ、わぁぁ……!?」ドテッ
ガイ「……」スタッ
勇者連合兵A「誰だ!?」
ガイ「……話は後だ」クルッ
黒い影の魔物「」ヌオッ
黒い影の魔物「」ヌオッ
折れた短剣を構えるガイ「こいつらを片付けるぞ」チャキッ
ベルトーネ『その武器で格好つけても締まらないけどね〜』
ガイ(……言うな)
◆
- 961 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 22:24:33.01 ID:8DYjDPACO
- 消滅する黒い影の魔物たち「」バシュウウウウン──
勇者連合兵A「ふぅ……あんた、強いんだな。助かったぜ」
ガイ「気にするな……」
勇者連合兵士D「わ、わたしからお礼を言わせてください!ありがとうございました!」
勇者連合兵B「にしても、お前どこの避難所から来たんだ?ずいぶんボロボロだけどよ」
ガイ「……避難所?」
勇者連合兵B「ん?違うのか?」
ガイ「ああ……俺は避難所から来たわけじゃない」
勇者連合兵A「じゃあ、どこから来たんだ?まさか、その見た目で原理派ってわけじゃないだろうな?」
ガイ「……外だ」
勇者連合兵A「……」
勇者連合兵B「……は?」
勇者連合C「外!?」
勇者連合兵D「外って……まさか、セイントレアの……?」
ガイ「ああ。一週間ほど前、飛空艇で結界を突破してここへ入った」
勇者連合兵C「……いやいや、待てよ。外から結界を突破したって?そんなの──」
勇者連合兵D「じゃ、じゃあ……!」
ガイ「?」
勇者連合兵D「助けが来たんですか!?」
ガイ「……」
勇者連合兵A「外の連中が、俺たちを助けに来てくれたのか!?軍も来てるのか!?何人いる!?」ズイッ
勇者連合兵B「助けに来てくれたんだろ!?他の仲間はどこだ!?」ズイッ
ガイ「……」
勇者連合兵D「外には、私たちがここで生きてるって伝わってるんですよね……!?」
ガイ「……俺たちは、救援のために来たわけじゃない」
勇者連合兵D「……え?」
ガイ「世界めくれを止めるために、セイントレアへ来た」
勇者連合兵B「いや……でも、外から入ってこられたんだろ?だったら、後から増援だって──」
ガイ「それも難しい。ここへ辿り着くまでに、俺たち以外の飛空艇は全て落とされた」
勇者連合兵C「飛空艇?船のことか?……それが、全部落ちたって?」
ガイ「ああ」
- 962 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 22:24:59.14 ID:8DYjDPACO
- 勇者連合兵A「……じゃあ、その最後の一隻に何人乗ってた?」
ガイ「四人だ」
勇者連合兵A「……」
勇者連合兵C「たった……四人……」
ガイ「ああ……俺を含めて四人だ」
勇者連合兵B「嘘だろ……」
勇者連合兵A「……他の三人は?」
ガイ「墜落した時にはぐれた。今は俺一人だ」
勇者連合兵たち「……」
勇者連合兵D「……そんな……」
勇者連合兵B「十年経って……ようやく外から誰か来たと思ったら……」
勇者連合兵C「四人しか入れなくて……その四人までバラバラって……」
勇者連合兵A「……」
ガイ「……すまない」
勇者連合兵A「いや……あんたが謝ることじゃねぇよ……」
勇者連合兵B「……そうだな。むしろ、あの結界を越えてここまで来たってだけでも……」
勇者連合兵A「……それでも、すぐには信じられねぇ話だ……俺たちだけじゃ判断できない。ひとまず避難所まで一緒に来てくれ」
ガイ「避難所?」
勇者連合兵A「ああ。少なくとも、原理派ではないようだし、あんたが本当に外から来たってんなら──」
勇者連合兵A「その話を聞きたがる奴は山ほどいるからな」
◆
- 963 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 22:28:35.50 ID:8DYjDPACO
- ーーセイントレア 街道
ザッ……ザッ……
勇者連合兵A「避難所までは少し歩く。あんた、その身体で大丈夫か?」
ガイ「ああ……問題ない」フラッ
勇者連合兵D「いや、どう見ても大丈夫には見えませんけど……」
ガイ「ケガの治りが早いんだ」
勇者連合兵B「……強情だなぁ」
ガイ「それより、歩きながらでいい。今のセイントレアについて教えてくれ」
勇者連合兵A「どこから話したもんかな……」
勇者連合兵C「簡単に言えば、最悪だよ。十年前からずっとな」
勇者連合兵A「生き残った連中はいくつかの避難所に集まってる。俺たち勇者連合は、その避難所を守ったり、物資を運んだり、魔物を始末したり……まあ、何でも屋みたいなもんだ」
ガイ「さっきの黒い影……十年前から、ずっと出続けているのか?」
勇者連合兵B「ああ。世界めくれが起きた直後からずっとな。出る場所も数もまちまちだが、今じゃ珍しくもねぇよ」
ガイ「……そうか」
勇者連合兵C「それと、黒いスライムみたいな奴らな。見つけたら近づかない方がいい。何するか分からねぇし、倒してもキリがない」
ガイ「……黒いスライム」
フローディア『城壁に張り付いていたアレも、その類かもしれないわね』
ベルトーネ『あれがスライムだとしたら、相当グロテスクな見た目だね〜』
ガイ「他に注意すべきものは?」
勇者連合兵A「原理派だ」
ガイ「さっきも言っていたな。ロイエ教の原理派のことか?」
勇者連合兵A「ああ……世界めくれを異種族や異端のせいにして、今でも殺し回ってる連中だよ」
ガイ「……今でも?」
勇者連合兵A「……昔から、この国じゃ人間以外はまともな扱いをされなかっただろ」
勇者連合兵B「俺たちだって……昔は、それをおかしいとも思ってなかった。獣人や魔族を見りゃ避けてたし、近くに住むなんて考えもしなかった」
勇者連合兵D「……」
勇者連合兵A「でもな……こんな場所に十年も閉じ込められてりゃ、嫌でも分かる」
勇者連合兵A「腹が減るのも、魔物に殺されるのも、人間だろうが獣人だろうが魔族だろうが同じだ。助けてもらったことだって、一度や二度じゃねぇ」
勇者連合兵B「それでも原理派の連中は変わらなかった。それどころか、『世界めくれは異種族と異端が招いた災厄だ』なんて言い出して、前より酷くなりやがった」
勇者連合兵A「今じゃ異種族だけじゃない。穏健派の信徒や、異種族を庇った人間まで敵扱いだ。殺しも略奪も平気でやるし、避難所を襲って、人を攫っていくことだってある……下手な魔物より厄介な連中だ」
勇者連合兵B「……十年前なら、俺もあいつらの言葉を疑わなかったかもしれねぇけどな」
勇者連合兵D「原理派だからって、見つけた途端に襲ってくる人ばかりじゃないですけど……刺激しない方がいいです。話が通じない人も多いので」
ガイ「……なるほどな」
勇者連合兵A「逆に、勇者連合の印を付けてる奴なら基本は信用していい。避難所の場所を知ってる奴も多い」
ガイ「俺の仲間についても、避難所で聞けば何かわかるだろうか?」
勇者連合兵A「確実とは言えないが、誰かが見かけてる可能性はあると思うぜ」
ガイ「……そうか」
勇者連合兵D「きっと見つかりますよ」
ガイ「……ああ」
◆探索判定 反転コンマ下1
01-30 危険な何かと遭遇
31-50 敵襲
51-60 人の痕跡を発見
61-80 使えそうな物資を発見
81-00 生存者と遭遇
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 22:29:47.22 ID:dbsU+FQ0O
- あ
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 22:30:13.86 ID:7lk10yfgO
- あ
- 966 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 22:52:41.59 ID:deDGdxLNO
- 氷霧「」サァァァ──
降り出す雪「」ポツ……ポツ……
ガイ「……雪?」
勇者連合兵D「……え?」
勇者連合兵B「おい……嘘だろ……」
タタッ……タタッ……
冷たい風「」ヒュオオオ──
フローディア『足音、かしら……こちらに近づいてきているような……』
勇者連合兵A「……あんた、走れるか?」
ガイ「何?」
勇者連合兵C「おいおい……冗談だろ……」
タタッ……タタッ……
強まる吹雪「」ヒュオオオ──
ベルトーネ『向こうからだね〜……この吹雪と一緒に近づいてきてるの、ちょっと嫌な感じだな〜』
ガイ「……」
勇者連合兵D「あ、ああ……そんな……!」
勇者連合兵A「走れ!この霧を抜けるぞ!」ダッ
ガイ「何か知っているのか!?」ダッ
勇者連合兵A「この辺りじゃ、何の前触れもなく吹雪が起きたら逃げろって決まってんだよ!理由はすぐ分かる!とにかく走れ!」ダダッ
タタッ……タタッ……
シャーッ──
ガイ(……何かを引きずっている音がする)
フローディア『……!気をつけて……氷属性の強い魔力が近づいてきているわ』
勇者連合兵C「間違いねぇ……!氷刃の魔女(ひょうじんのまじょ)だ!」ダダッ
勇者連合兵D「ひぃぃ……!」ダダッ
ガイ「氷刃の魔女……?」ダダッ
勇者連合兵A「十年前からセイントレア中を彷徨ってる化け物だ!出くわしたら戦うな、逃げろ!ここの常識だ!」ダッ
タタッ……タタッ……
氷霧から現れる氷のオオカミ「」ヌッ
氷霧から現れる氷のオオカミ「」ヌッ
ガイ「オオカミ……?」
- 967 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 22:54:46.21 ID:deDGdxLNO
- 勇者連合兵B「来やがった……!」
オオカミに繋がれた氷の鎖「」ジャラ……
シャーッ……
氷霧から現れるソリ「」ヌッ
ソリに乗った黒髪の魔女「……」
勇者連合兵D「……氷刃の魔女……!」
ガイ「!」
高速で近づいてくるオオカミとソリ「」シャーッ!!!
勇者連合兵A「来るぞ!!!避けろ!!!」
回避するガイ「!」バッ
ガイの居た場所を高速で通り抜けるソリ「」シャーッ!!!
氷の鎖を引っ張る黒髪の魔女「」ガッ!
止まるソリ「」ズズズ……ピタッ……
ガイたちを睨みつける氷のオオカミ「グルル……」ズザザ……
ガイたちを睨みつける氷のオオカミ「グルル……」ズザザ……
勇者連合兵B「くそっ……完全に目ぇつけられたぞ……!」
勇者連合兵C「止まるな!逃げろ!」
ガイ「……」ザッ……
折れた短剣「」チャキッ
フローディア『……星詠みの魔女と似た類の存在かしら……少なくとも、まともに話が通じる相手には見えないわね』
ベルトーネ『……』
勇者連合兵A「おい!何構えてんだ!そいつと戦う気か!?」
ガイ「無策で逃げられる相手には見えない。時間を稼ぐ……!」
氷の鎖を引っ張る黒髪の魔女「」グイッ
突進する氷のオオカミ「」ダッ──
突進する氷のオオカミ「」ダッ──
ーー戦闘開始 氷刃の魔女ーー
◆反転コンマ下1【現在は劣勢です】
【判定】
01-99 痛恨
00 優勢
【補正・特殊行動】
・『時間の檻』使用時、奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『怠惰の権能』使用時+30次の判定に-20(残り1回)
・『抑制行動』-20 優勢時にのみ使用可/殺さず無力化を狙う
・『逃走』+99 使用時、逃走判定へ移行
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 22:57:41.55 ID:pC8GMyxAo
- 逃走
- 969 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 23:01:25.09 ID:deDGdxLNO
- 逃走判定
◆反転コンマ下1
01-10 逃走失敗/戦闘続行
11-30 逃走成功/勇者連合兵4名死亡
31-55 逃走成功/勇者連合兵3名死亡
56-80 逃走成功/勇者連合兵2名死亡
81-00 逃走成功/勇者連合兵1名死亡
- 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/15(土) 23:03:02.04 ID:984DT7HnO
- あ
- 971 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/15(土) 23:05:00.95 ID:deDGdxLNO
- 連合兵の3名死亡が確定したところで、本日は終了します。
明日もよろしくお願いします。
それでは、また。
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 01:19:56.15 ID:yMuOixQVo
- おつ
着いたそばから逸れた上に早速ヤバいのと出会ってしまった…反転しても相変わらず運が悪い
被害ゼロでは逃れられんか…
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 09:43:46.54 ID:3TTdnpqEo
- ワンチャン倒せた可能性
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 09:59:16.58 ID:fVH8DxF8O
- 星詠みの魔女がイリスだから氷刃の魔女はまさかあいつか?
- 975 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:01:06.87 ID:BuHcrmchO
- >>972
氷刃の魔女は恐ろしい存在なので、現状では出会ってしまったら被害が出てしまうようです。気をつけましょう。
>>973
戦闘を継続した場合、限りなく低いですが、倒せた可能性があったかもしれません。ですが、現状は逃げるのがよいでしょう。
>>974
おそらく、その人物であっているかと思います。
詳細はいずれわかるかもしれません。
- 976 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:01:51.69 ID:BuHcrmchO
- 飛びかかる氷のオオカミ「グルァッ!」バッ
振り下ろされる爪「」ブンッ!
回避するガイ「」シュンッ
氷刃の魔女「……」スッ
周囲に漂う冷気「」パキ……パキパキ……
フローディア『ガイ!魔力が集まってる!あなたの足元──違う!前方一帯よ!』
地面を走る白い亀裂「」ピキピキピキッ──!!!
ベルトーネ『来るよ!!!』
ガイ「っ!」シュンッ
地面から一斉に突き出す巨大な氷塊「」ズドドドドドッ!!!
ガイ「──そっちも範囲内だ!避けろ!」スタッ
勇者連合兵A「散れ!!!」ダッ
勇者連合兵B「うおっ!?」バッ
勇者連合兵C「っ!」ダッ
勇者連合兵D「え──」
せりあがる巨大な氷塊「」ズドッ!!!
氷塊に貫かれる勇者連合兵D「──あっ」グググッ
氷塊に貫かれた勇者連合兵D「っ、やだ……わた、し……まだ……!」ジタバタ
氷塊に貫かれた勇者連合兵D「」ガクッ……プラーン……
勇者連合兵B「ディーン!!!」
氷刃の魔女「……」スッ
宙に生成される無数の氷柱「」シュババババッ!!!!
勇者連合兵A「まだ来るぞ!!!」
射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──
ガイ「くっ!」
折れた短剣「」キンキンキンキン!!!
折れた短剣「」キンキンキンキン!!!
氷柱が掠るガイ「」ザシュッ……ザシュッ……
ベルトーネ『無理があるよ!受けるのはやめて、回避に専念して!』
ガイ「っ、だが!俺が受けなければ、あいつらが!!!」
射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──
無数の氷柱が突き刺さる勇者連合兵B「ぐあっ……」ドスドスドスッ!!
勇者連合兵C「ビリー!!!」
倒れる勇者連合兵B「」ドサッ……
勇者連合兵C「くそっ……くそぉっ!!!」ダダッ
手をかざす氷刃の魔女「……」スッ
凍りつく勇者連合兵C「」カチンコチン
ガイ「っ!」
氷のオオカミ「グルァァッ!!!」ダッ──
氷のオオカミ「グルァァッ!!!」ダッ──
ソリ「」シャーッ
氷漬け勇者連合兵C「」カチンッ
ドッガァァァン!!!
砕け散る氷塊「」キラキラキラ……
氷の破片「」パラ……パラ……
氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「……」グイッ
急停止するソリ「」ズザザ……
- 977 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:02:23.10 ID:BuHcrmchO
- 勇者連合兵A「……クソッ……!」
ガイ「……撤退するぞ。これ以上の時間稼ぎは無理だ」
勇者連合兵A「……ああ!」
氷刃の魔女「……」
氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「」グイッ
突進する氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ──
突進する氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ──
加速するソリ「」シャァァァァッ──!!!
勇者連合兵A「こっちだ!路地に入る!」ダッ
◆
ーー崩壊した市街地
ガイ「……っ!」ダッ
勇者連合兵A「ハァッ……ハァッ……!」ダッ
吹雪「」ヒュオオオオオ──
ベルトーネ『まだ追ってきてるよ〜!』
宙に生成される無数の氷柱「」シュババババッ!!!!
ガイ「右へ飛べ!!!」
勇者連合兵A「!」バッ
射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──
地面にぶつかる氷柱「」ズガガガガ!!!
廃墟に転がり込むガイ「くっ!」ゴロッ
廃墟に転がり込む勇者連合兵A「ぐぉっ!」ゴロゴロッ
勇者連合兵A「……助かった!」
ガイ「礼はいい!ここからどうする!?」
勇者連合兵A「……細い路地に入れば、あのソリじゃ追って来られねぇはずだ!まだ走れるな!?」
ガイ「ああ……!」
勇者連合兵A「よし……行くぞ!」ダッ
◆
ーー入り組んだ路地
路地へ駆け込む二人「」ダダダッ
氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ
氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ
急停止するソリ「」ズザザザッ!!!
氷刃の魔女「……」
路地の奥へ消えていく二人「」ダダダ……
氷刃の魔女「……」
◆
勇者連合兵A「ハァ……ハァ……!」
ガイ「っ……ハァ……ハァ……うっ……オェッ……」ビチャビチャ……
ベルトーネ『……もう追ってきてないみたいだね〜』
ガイ「……撒けたか」
拳を握りしめる勇者連合兵A「……」グッ……
ガイ「……時間を稼げば、全員逃げられると思ったんだが……すまない」
勇者連合兵A「……違う。あんたがいなきゃ、俺も死んでた……それに……氷刃の魔女に遭遇した時点で、誰が死んでもおかしくなかったんだ……」
ガイ「……」
勇者連合兵A「……もう少しで避難所だ。ついてきてくれ……」
⭐︎氷刃の魔女から逃げ切りました。
- 978 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:03:49.44 ID:BuHcrmchO
- ーー第四避難所付近
勇者連合兵A「……見えてきた。あそこだ」
ガイ「……あれが避難所か」
半壊した巨大な建物「」
窓や壁を塞ぐ木板「」ギシ……
積み上げられた土嚢「」ズン……
入口に築かれた簡素な防壁「」
見張りの勇者連合兵「……!」バッ
見張りの勇者連合兵「A!戻ったのか!」
勇者連合兵A「……ああ」
見張りの勇者連合兵「他の三人は……?」
首を振る勇者連合兵A「……」フルフル
見張りの勇者連合兵「……そうか」
勇者連合兵A「氷刃の魔女に遭遇した。俺だけ、この人に助けられたんだ」
ガイ「……」
見張りの勇者連合兵「氷刃の魔女に……!?」
勇者連合兵A「ああ……詳しい話は後でする。とりあえず、中に入れてやってくれ」
見張りの勇者連合兵「分かった。ほら、早く入れ!」
開かれる鉄扉「」ギギギギ……
◆
ーー第四避難所
ガヤ……ガヤ……
ガイ「……」
床に敷き詰められた毛布「」
横たわる負傷者たち「」
壁際に座り込む避難民たち「」
泣く赤子「おぎゃあ……おぎゃあ……!」
あやす母親「よしよし……大丈夫、大丈夫だからね……」
空の食器を抱える子供「……」グゥ……
配給係「一人これだけだ!悪いが、今日はこれ以上出せない!」
避難民「昨日より減ってないか……?」
配給係「次の補給がまだ来てないんだ……我慢してくれ……」
ガイ「……」
ベルトーネ『……ずいぶん、いっぱいいるね』
フローディア『それに対して……物資が明らかに足りていないようね』
勇者連合兵A「……ここが第四避難所だ。今は、ここに残ってる連中を何とか食わせてる」
担架で運ばれる負傷者「うぅ……」ガタガタ……
治療師「そっちに寝かせて!治癒魔法は使わないで!魔力を温存して!」
狐耳紫髪の少女「でも、この人は……!」
治療師「分かってる!それでも重傷者を優先しないと、魔力が持たないの!」
ガイ「……治療も足りていないのか」
勇者連合兵A「ああ。他の避難所から、応援が来てくれたりしてるが……治癒術師も薬も足りねぇ。昔はまだどうにかなってたんだがな……」
勇者連合兵A「使える物は減る一方だ。薬草を育てても追いつかねぇし、治癒術師だって死ねば補充なんかできない」
ガイ「……別の場所へ移ることはできないのか?」
勇者連合兵A「できるなら、とっくにやってるさ。ここから一番近い避難所まで、戦える奴だけなら行ける。だが……」チラッ
- 979 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:04:23.90 ID:BuHcrmchO
- 杖をつく老人「」ヨロ……
眠る子供「……」
包帯だらけの負傷者「」
壁際で身体を丸める獣人の避難民「……」
勇者連合兵A「こいつら全員連れて行くとなりゃ、話は別だ」
ガイ「……途中で襲われれば、守り切れないか」勇者連合兵A「ああ。原理派の縄張りを避けて、黒い奴らが少ない道を選んで……それでも、何が出てくるか分からねぇ。さっきみたいに氷刃の魔女にでも出くわしたら、それで終わりだ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「だから、ここに残るしかねぇんだ」
ガイ「……この避難所は、あとどれくらい持つ?」
勇者連合兵A「……分からねぇよ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「食料が先に尽きるか、水が駄目になるか。建物が潰れるか、魔物に襲われるか……俺たちが先に全滅するかもしれねぇ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「……このまま何も変わらなきゃ、そう長くは持たねぇ。それだけは全員分かってる」
ガイ「……」
◇
ザッ……ザッ……
ガイ「……」
「……誰だ、あいつ?」ヒソヒソ
「見たことないな……」ヒソヒソ
「アレックスと一緒に帰ってきたみたいだけど……」ヒソヒソ
「……他の三人は?」ヒソヒソ
ガイ「……」
勇者連合兵A「気にするな。ここじゃ見慣れない顔が一人増えただけでも目立つんだ……それより、あんたは少し休め。さっき吐いてただろ」
ガイ「だが、俺は──」
勇者連合兵A「やることがあるのはわかってる。でも、動けるのと無理して動いてるのは違うだろ」
ガイ「……」
勇者連合兵A「まず俺から、ここの責任者に話してくる。あんたが外から来たこととか、仲間を探してることもな……」
勇者連合兵A「他の連中にも、一週間以内に見慣れない三人組を見た奴がいないか聞いてみる」
ガイ「助かる」
勇者連合兵A「礼を言うのはこっちだ。お前がいなかったら、俺もビリーたちと一緒にあそこで死んでた」
勇者連合兵A「水と食料は、あの配給係に言えば貰える。満足な量じゃないが、食べておくといい……」
スタスタ……
ガイ「……」
◆現在はセイントレアです。(1日目)
何をする?
安価下1〜3
※避難所の外には出れません。
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:05:23.46 ID:EhAKT93K0
- ガイ、避難所にやってきた白髪ゴスロリ少女に手合わせを挑まれる
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:06:28.66 ID:3TTdnpqEo
- これからの行動をどうするのかフローディアとベルトーネと冷静に戦略を立てる
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:06:47.59 ID:QofPASLY0
- ガイ 避難所の人達と会話する
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:07:32.80 ID:IrbJrEgFO
- 怪我の具合を紫髪の女に見てもらうガイ
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:08:37.04 ID:fVH8DxF8O
- ガイ 短剣にかわりになる武器を探してみる
- 985 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:10:43.83 ID:3vQtQiryO
- ガヤ……ガヤ……
配給係「ほら。水と食糧だ」
少量の薄いスープ「」ユラ……
硬そうなパン「」
ガイ「……ありがとう」
配給係「残すなよ。今は一口だって貴重なんだ」
ガイ「ああ」
スタスタ……
壁際に腰を下ろすガイ「……」ストン
硬いパンを食べるガイ「」ガリッ……
ガイ「……硬いな」モソモソ
避難民の老人「……兄ちゃん、見ねぇ顔だな」
ガイ「……今日来たばかりだ」
避難民の老人「アレックスと一緒に来たって奴か?」
ガイ「ああ」
避難民の老人「一緒だった三人は?」
ガイ「……氷刃の魔女に殺された」
避難民の老人「……そうか」
ガイ「……」
避難民の老人「珍しい話じゃねぇ……なんて言ったところで、慣れるもんでもねぇがな……」
ガイ「……十年間、ずっとこんな状態なのか?」
避難民の老人「こんな状態?……兄ちゃん、どこの避難所から来たんだ?まさか、避難所じゃなくて野良で暮らしてたのか?」
ガイ「……まあ、そんなところだ」
避難民の老人「なるほどな……ここも最初からこんなんじゃなかったさ。昔は、もう少しマシだった」
空になった器を見つめる老人「……」
- 986 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:11:11.04 ID:3vQtQiryO
- 避難民の老人「世界めくれが起きた直後はな……街に残ってた食い物も、薬も、まだあった。使える建物だって多かった」
避難民の老人「十年も経ちゃ、何だって無くなる。食い物は食えば消えるし、薬は使えば無くなる。建物は壊れ、人は死ぬ」
ガイ「……」
避難民の老人「作れる物には限界があるってのに、減っていく物ばっかりだ……」
タタッ
避難民の子供「おじいちゃん……」
避難民の老人「ん?」
避難民の子供「これ、半分あげる」
小さく千切られたパン「」スッ
避難民の老人「……馬鹿。育ち盛りが年寄りに飯を寄越すんじゃねぇ」
避難民の子供「でも……おじいちゃん、昨日も他の人にごはんあげてた……」
避難民の老人「気のせいだろ。いいから食え食え。俺は腹いっぱいなんだ」シッシッ
避難民の子供「……うん」タタッ
ガイ「……聞きたいことがある」
避難民の老人「なんだ?」
ガイ「ここ一週間ほどで、見慣れない三人組が来なかったか?全員、女だ」
避難民の老人「女の三人組……?俺は知らねぇな……」
ガイ「……そうか」
避難民の青年「人を探してんのか?」ヌッ
ガイ「ああ。一週間ほど前にはぐれた」
避難民の青年「だったら、ここの連中に聞いてもしょうがねぇぞ。避難所同士で人の行き来はある。別の所にも当たった方がいい
ガイ「別の所……」
避難民の青年「ああ。人の出入りが多いところなら、何か知ってる奴がいるかもしれねぇ」
避難民の老人「……第七避難所なんかは、ここよりずっと人が集まってるな」
ガイ「第七避難所?」
避難民の老人「ああ。実際は見たことないが、派遣される勇者連合の奴らを見る分には、マトモな場所らしい」
ガイ「……」
避難民の老人「もっとも、そこに兄ちゃんの仲間がいるかは知らねぇけどな」
ガイ「十分だ。ありがとう」
⭐︎避難所の人達と話しました。
- 987 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:11:56.30 ID:3vQtQiryO
- ザッ……ザッ……
フラッ……
壁にもたれるガイ「っ……」ズルッ……
ベルトーネ『あ〜あ。やっぱり全然大丈夫じゃないじゃん』
ガイ(……少し、疲れているだけだ)
フローディア『表面の傷は塞がっていても、身体はまだ完全に戻っていないのよ?目を覚まして早々、戦ってあれだけ走ったんだから……むしろ、その程度で済んでいるのが不思議なくらいだわ』
ベルトーネ『で、これからどうするの〜?』
ガイ(……まず、サーシャたちを探す。翡翠の賽も、今は彼女が持っているしな……)
フローディア『第七避難所へ向かうの?』
ガイ(候補の一つだな。人が集まっているなら、目撃情報も集まりやすいだろう)
ベルトーネ『でも、ここから出ても今の状態じゃ危険だよ〜……また氷刃の魔女みたいなのと出会したら、今度こそ死んじゃうって』
ガイ(……それでも、行くしかない)
フローディア『仲間と合流した後は?』
ガイ(聖女を探す)
フローディア『……仲間と合流できたら、次は聖女の捜索を優先するのね』
ガイ(ああ。俺たちがここへ来た目的は変わらない……世界めくれを止める。そのためには、まず聖女を見つける必要がある)
ベルトーネ『問題は、その聖女がどこにいるのか分からないことだけどね〜』
ガイ(……それも情報を集めるしかない)
フローディア『それから……氷刃の魔女。あれが特定の場所に留まらず、セイントレア中を彷徨っているというのは厄介ね。どこへ向かっても遭遇する可能性があるわ』
ベルトーネ『……あの魔女、なんだか気になるんだよね〜。上手く言えないんだけどさ』
ガイ(……気になる?)
ベルトーネ『うん……まあ、今はいいや〜』
ガイ(……?……いずれにせよ、次に遭遇しても戦うのは避けるべきだな。(今の俺じゃ、まともに戦えない)
フローディア『装備だけの問題じゃないわよ。あなたが万全の状態でも、強敵であることには変わりないわ』
ガイ(分かってる……しばらくは無茶を避けるさ)
ベルトーネ『本当に〜?』
ガイ(……できる限り)
ベルトーネ『信用できないな〜』
フローディア『同感ね』
⭐︎当面の方針を定めました。
- 988 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:15:26.45 ID:3vQtQiryO
- 勇者連合兵A「──で、聞いてみたが三人組は誰も見てねぇって……悪いな、力になれなくて」
ガイ「いや、いいんだ……」
ガヤ……ガヤ……
ガイ「……?」
見張りの勇者連合兵「マロニーが来たぞ!」
勇者連合兵A「マロニーが!?」
開かれる鉄扉「」ギギギギ……
スタスタ……
巨大な斧を担いだ白髪ゴスロリ少女「……」
血塗れの巨大斧「」ポタ……ポタ……
ガイ「……」
ベルトーネ『……すごい格好の子が来たね〜。しかもあの子、神に近い気配を感じるよ』
ガイ(何?)
勇者連合兵A「……あいつはマロニーだ。勇者連合の人間じゃないが、時々ああして各避難所を手伝ってくれてる」
白髪ゴスロリ少女「……」ポイッ
血で汚れた袋「」ドサッ……
勇者連合兵F「マロニーさん!その袋は!?」
白髪ゴスロリ少女→マロニー「回収できたのはこれだけ。街道にいた魔物は殺した。しばらくは通れる」
勇者連合兵E「補給隊の奴らは──」
マロニー「死んだけど」
勇者連合兵E「……え?」
マロニー「二人は頭がなくて、一人はまだ息があった。けど、助からなそうだったから置いてきた」
勇者連合兵E「……そう、か……」
マロニー「死体を回収したいなら場所は覚えてる」
勇者連合兵E「……後で聞く」
マロニー「分かった」
- 989 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:16:16.79 ID:3vQtQiryO
- ガイ「……」
ベルトーネ『……ずいぶん淡々としてるね』
フローディア『……』
勇者連合兵A「……悪い奴じゃないんだ。ただ、なんつーか……俺たちとは色々と感覚が違うみたいでな」
ガイ「……見れば分かる」
勇者連合兵A「はは……まあ、そうだよな」
ガイを見るマロニー「……?」ジッ……
スタスタ……
ガイ「……何か用か?」
マロニー「知らない顔」
ガイ「今日来たばかりだ」
マロニー「そう」スッ
ガイの匂いを嗅ぐマロニー「」スンスン
勇者連合兵A「お、おいマロニー?いきなり何やってんだ?」
マロニー「……」スンスン
勇者連合兵A「聞いてねぇし……」
マロニー「……混ざった匂いがする……悪魔と……不死鳥?」
ガイ「……!」
ベルトーネ『うっそぉ……』
フローディア『……!』
勇者連合兵A「……悪魔?不死鳥?何の話だ?」
ガイ「……分かるのか?」
マロニー「なんとなく。一度死んだ?」
ガイ「……死んではいない。死にかけたことはいくらでもあるが」
マロニー「そう」
ガイ「……」
マロニー「……それだけ死に近づいて、まだ生きてるんだ。面白いね」
ガイ「……面白い、か」
マロニー「うん」
勇者連合兵A「……マロニー。こいつはついさっきまで死にかけてたんだ。あんまり変なことすんなよ」
マロニー「うん。今はやめておく。死なれたら困るから」
ガイ「……?」
マロニー「まだ役目が残ってるでしょ」
スタスタ……
マロニー「あなたがここに来たということは、この世界の運命はもうすぐ決まるということ。役目を忘れないでね、代行者さん」
スタスタ……
勇者連合兵A「代行者?また訳の分からないことを……」
ガイ「……」
⭐︎マロニーと出会いました。
- 990 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:17:33.91 ID:3vQtQiryO
- 紫髪の狐耳少女「──ちょっと、あなた!」
ガイ「?」
タタタッ……
駆け寄ってくる紫髪の狐耳少女「やっと見つけた……!さっきから探してたんですよ!」
ガイ「俺を?」
紫髪の狐耳少女「そうです!アレックスさんから聞きました!氷刃の魔女から逃げてきた怪我人がいるって!」
ガイ「……怪我ならもう──」
紫髪の狐耳少女「治ってないですよね!?歩き方がおかしいですし、顔色も悪いし、呼吸も浅いし……さっき吐いたそうですね?」
ガイ「ああ、だが放っておいて──」
紫髪の狐耳少女「まったく……!」ズイッ
ガイ「……?」
ガイの胸元に手を当てる紫髪の狐耳少女「じっとしててください」
淡い光「」ホワ……
ガイ「……治癒魔法か?」
紫髪の狐耳少女「診てるだけです。ここでは魔力を無駄遣いできませんから」
ガイ「……」
紫髪の狐耳少女「……何ですか、これ!?身体中に治ったばかりの損傷がある……骨も、内臓も……今も治っていってる!?……治り方も不思議ですが、これだけの傷……一体何をしたらこんなことになるんですか!?」
ガイ「一週間ほど前に高いところから落ちた」
紫髪の狐耳少女「……高いところって、どれくらいです?」
ガイ「空からだ」
紫髪の狐耳少女「……なんで生きてるんですか?」
ガイ「俺が聞きたいくらいだ」
フローディア『ふふっ……私の愛よ』ドヤァ
ベルトーネ『うわぁ……』
紫髪の狐耳少女「しかも、この状態で氷刃の魔女と出会って、生き延びたなんて……信じられない……!」
◆
- 991 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:18:02.39 ID:3vQtQiryO
- ーー第四避難所 簡易診療所
ガイの身体を診察するレム「……」ペタペタ
ガイ「そういえば、名前を聞いていなかったな。俺はガイと言う」
紫髪の狐耳少女→レム「レムです。レム・イナリソウメン」
ガイ「医者なのか?」
レム「まだ見習いです。ここではそんなこと言ってられないので、診られるものは診てますけど……オノゴロで、カグヤ先生に医学を教わっていました」
ガイ「カグヤさんから……?」
レム「知ってるんですか?」
ガイ「ああ。以前、世話になったことがある」
レム「本当ですか!?」ピコッ
ガイ「……ああ」
レム「まさか、こんなところで先生を知ってる人に会うなんて……薬の知識も、治療の仕方も……全部、先生から教わったんです」
ガイ「……なるほどな」
レム「……まあ、新しい薬ができる度に『ちょうどいいから飲んでみてや〜』って実験台にされてましたけど」
ガイ(あの人がそんなことを?意外な一面だな……)
レム「それにしても……やっぱり変ですね」
ガイ「何がだ?」
レム「この治り方です。治癒魔法とは違う……傷を治しているというより、壊れた身体そのものを元に戻してるような……」
ガイ「……話すと長くなる。とにかく、俺のケガは放っておいて問題ない。他の奴らを治療してやってくれ」
レム「……医者の前で患者がそれを決めないでください。でも……確かに、このままでも治っていくみたいですね」
淡い光を消すレム「……」スッ
レム「分かりました。治癒魔法は使いません。その代わり、今日はちゃんと休んでくださいね」
ガイ「ああ、わかった」
◆
- 992 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:26:47.83 ID:3vQtQiryO
- ー 翌日
ガイの胸元に手を当てるレム「……」スッ
淡い光「」ホワ……
ガイ「どうだ?」
レム「昨日よりずっと良くなってます。骨も内臓もほとんど元通り……やっぱり、とんでもない治り方ですね……」
ガイ「なら、もう動いても問題ないか?」
レム「……『動く』の内容によります」
ガイ「仲間を探したい」
レム「避難所の外に出るつもりですか?」
ガイ「ああ」
レム「……」
狐耳「」ピクッ……
ガイ「駄目か?」
レム「本当なら止めたいです」
ガイ「……」
レム「でも、身体だけなら普通に歩くくらいは問題ありません。昨日みたいに戦ったり、全力で走ったりしなければですけど」
ガイ「分かった」
レム「……今、適当に返事しませんでした?」
ガイ「していない」
レム「怪しい……とにかく、無茶はしないでください。次に身体を壊しても、また同じように治る保証なんてないんですから」
ガイ「ああ。覚えておく」
レム「……なら、いいです」
◆
フローディア『第七避難所に人が集まっているのよね』
ベルトーネ『サーシャちゃんたちの手掛かりを探すなら、やっぱりそこかな〜?』
ガイ(ただ、今のままでは準備不足だ……武器もまともに使えないし、第七避難所までの道も分からない。出る前に、できる限りの準備はしておきたい)
フローディア『仲間のことだけじゃなく、聖女についても何か情報を集めたいわね』
ガイ(……ああ)
周囲を見渡すガイ「……」
慌ただしく行き交う避難民たち「」ザワザワ……
出発の準備をする勇者連合兵たち「」ガチャガチャ……
負傷者を診て回る治療師たち「」パタパタ……
ガイ(……まず、何から手をつけるか……)
◆現在はセイントレアです。(2日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
何をする?
安価下1〜3
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:29:31.24 ID:p3/CBPYWO
- マロニーに同行してもらえないか聞いてみる
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:29:59.22 ID:fVH8DxF8O
- ガイ 短剣のかわりになる新しい武器を探してみる
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:34:17.57 ID:Ed0pO9E3O
- 第7避難所までの道のりを聞いて、時間止めて進めば平和に辿り着ける
- 996 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:38:08.92 ID:077KqiHRO
- 安価が揃ったので本日は終わりたいと思います。次回は次スレに移動したいと思います。
残りは埋めてください。
それでは、また。
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:40:54.15 ID:Ed0pO9E3O
- 乙
早く展開動かしたいわね
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:57:09.73 ID:3TTdnpqEo
- 前作主人公ズに出逢わなければガイ単体の強さでもまあまあ出歩けるはず
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/17(月) 00:19:02.99 ID:GgDUhG0Wo
- おつ埋め
先を急ぎたくもあるが此処の人達を置いて行くのもなぁという
他の所への移送作戦とか出来ればいいのだが…
- 1000 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/22(土) 18:01:18.71 ID:+aC58MfoO
- >>997
大筋で決めていることはありますが、大半はその場で考えているので展開次第になってしまうかと思います。リズムよく進めていきたいですね。
>>998
元々、一人で旅をする経験もそれなりな上に、自分の魔法の適性を知った今なら、言われたように対処できるものと思われます。
>>999
全ては展開次第です。安価等で何かしらしてくれれば、>>1の独断と偏見でやれそうなことはやっていきたいと思っています。
次スレです。
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1787389222/
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- ___, - 、
/_____)
. | | / ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
|_| ┃ ┃ ||
(/ ⊂⊃ ヽ) /  ̄ ̄ ̄ \
! \_/ ! ( ( (ヽ ヽ
,\ _____ /、 | −、ヽ\ !
ゝ/  ̄ ̄ ̄ \ /. \/ ̄\/ .\ | ・ |─ |__ /
/ _____ヽ | | _┌l⊂⊃l | | ┌ - ′ ) /
| | / ─ 、−、! | | / ∋ |__| | | ヽ / ヽ <
|__|─ | ・| ・ | | /`, ──── 、 | | ` ─┐ ?h ̄
( ` ─ o−i ヽ / \ .ノ_ .j ̄ ̄ |
ヽ、 ┬─┬ノ / ̄ ./ ヽ- 、\ /  ̄ ヽ\
// /ヽ─| | ♯| / i | ..) ) \ i ./ |\\
| | / `i'lノ))┘/ , ─│ !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / | | |
| | | ̄| / /| / ( (... .ヽ / |____|∈ __./ .| | |
|_|/ヽ、_/ ./ ` ─ /\ /ヽ  ̄ \-──| \|_|
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