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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 III

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975 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:01:06.87 ID:BuHcrmchO
>>972
氷刃の魔女は恐ろしい存在なので、現状では出会ってしまったら被害が出てしまうようです。気をつけましょう。

>>973
戦闘を継続した場合、限りなく低いですが、倒せた可能性があったかもしれません。ですが、現状は逃げるのがよいでしょう。

>>974
おそらく、その人物であっているかと思います。
詳細はいずれわかるかもしれません。
976 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:01:51.69 ID:BuHcrmchO
飛びかかる氷のオオカミ「グルァッ!」バッ
振り下ろされる爪「」ブンッ!

回避するガイ「」シュンッ

氷刃の魔女「……」スッ

周囲に漂う冷気「」パキ……パキパキ……

フローディア『ガイ!魔力が集まってる!あなたの足元──違う!前方一帯よ!』

地面を走る白い亀裂「」ピキピキピキッ──!!!

ベルトーネ『来るよ!!!』

ガイ「っ!」シュンッ

地面から一斉に突き出す巨大な氷塊「」ズドドドドドッ!!!

ガイ「──そっちも範囲内だ!避けろ!」スタッ

勇者連合兵A「散れ!!!」ダッ
勇者連合兵B「うおっ!?」バッ
勇者連合兵C「っ!」ダッ

勇者連合兵D「え──」
せりあがる巨大な氷塊「」ズドッ!!!

氷塊に貫かれる勇者連合兵D「──あっ」グググッ

氷塊に貫かれた勇者連合兵D「っ、やだ……わた、し……まだ……!」ジタバタ

氷塊に貫かれた勇者連合兵D「」ガクッ……プラーン……

勇者連合兵B「ディーン!!!」

氷刃の魔女「……」スッ
宙に生成される無数の氷柱「」シュババババッ!!!!

勇者連合兵A「まだ来るぞ!!!」

射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──

ガイ「くっ!」
折れた短剣「」キンキンキンキン!!!
折れた短剣「」キンキンキンキン!!!

氷柱が掠るガイ「」ザシュッ……ザシュッ……

ベルトーネ『無理があるよ!受けるのはやめて、回避に専念して!』

ガイ「っ、だが!俺が受けなければ、あいつらが!!!」

射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──

無数の氷柱が突き刺さる勇者連合兵B「ぐあっ……」ドスドスドスッ!!

勇者連合兵C「ビリー!!!」

倒れる勇者連合兵B「」ドサッ……

勇者連合兵C「くそっ……くそぉっ!!!」ダダッ

手をかざす氷刃の魔女「……」スッ

凍りつく勇者連合兵C「」カチンコチン

ガイ「っ!」

氷のオオカミ「グルァァッ!!!」ダッ──
氷のオオカミ「グルァァッ!!!」ダッ──
ソリ「」シャーッ

氷漬け勇者連合兵C「」カチンッ

ドッガァァァン!!!

砕け散る氷塊「」キラキラキラ……

氷の破片「」パラ……パラ……

氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「……」グイッ
急停止するソリ「」ズザザ……
977 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:02:23.10 ID:BuHcrmchO
勇者連合兵A「……クソッ……!」

ガイ「……撤退するぞ。これ以上の時間稼ぎは無理だ」

勇者連合兵A「……ああ!」

氷刃の魔女「……」

氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「」グイッ

突進する氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ──
突進する氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ──
加速するソリ「」シャァァァァッ──!!!

勇者連合兵A「こっちだ!路地に入る!」ダッ



ーー崩壊した市街地

ガイ「……っ!」ダッ
勇者連合兵A「ハァッ……ハァッ……!」ダッ

吹雪「」ヒュオオオオオ──

ベルトーネ『まだ追ってきてるよ〜!』

宙に生成される無数の氷柱「」シュババババッ!!!!

ガイ「右へ飛べ!!!」
勇者連合兵A「!」バッ

射出される無数の氷柱「「「「」」」」ヒュンヒュンヒュン──

地面にぶつかる氷柱「」ズガガガガ!!!

廃墟に転がり込むガイ「くっ!」ゴロッ
廃墟に転がり込む勇者連合兵A「ぐぉっ!」ゴロゴロッ

勇者連合兵A「……助かった!」

ガイ「礼はいい!ここからどうする!?」

勇者連合兵A「……細い路地に入れば、あのソリじゃ追って来られねぇはずだ!まだ走れるな!?」

ガイ「ああ……!」

勇者連合兵A「よし……行くぞ!」ダッ


ーー入り組んだ路地

路地へ駆け込む二人「」ダダダッ

氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ
氷のオオカミ「グルルルッ!」ダッ

急停止するソリ「」ズザザザッ!!!
氷刃の魔女「……」

路地の奥へ消えていく二人「」ダダダ……

氷刃の魔女「……」



勇者連合兵A「ハァ……ハァ……!」

ガイ「っ……ハァ……ハァ……うっ……オェッ……」ビチャビチャ……

ベルトーネ『……もう追ってきてないみたいだね〜』

ガイ「……撒けたか」

拳を握りしめる勇者連合兵A「……」グッ……

ガイ「……時間を稼げば、全員逃げられると思ったんだが……すまない」

勇者連合兵A「……違う。あんたがいなきゃ、俺も死んでた……それに……氷刃の魔女に遭遇した時点で、誰が死んでもおかしくなかったんだ……」

ガイ「……」

勇者連合兵A「……もう少しで避難所だ。ついてきてくれ……」

⭐︎氷刃の魔女から逃げ切りました。
978 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:03:49.44 ID:BuHcrmchO
ーー第四避難所付近

勇者連合兵A「……見えてきた。あそこだ」

ガイ「……あれが避難所か」

半壊した巨大な建物「」
窓や壁を塞ぐ木板「」ギシ……
積み上げられた土嚢「」ズン……
入口に築かれた簡素な防壁「」

見張りの勇者連合兵「……!」バッ

見張りの勇者連合兵「A!戻ったのか!」

勇者連合兵A「……ああ」

見張りの勇者連合兵「他の三人は……?」

首を振る勇者連合兵A「……」フルフル

見張りの勇者連合兵「……そうか」

勇者連合兵A「氷刃の魔女に遭遇した。俺だけ、この人に助けられたんだ」

ガイ「……」

見張りの勇者連合兵「氷刃の魔女に……!?」

勇者連合兵A「ああ……詳しい話は後でする。とりあえず、中に入れてやってくれ」

見張りの勇者連合兵「分かった。ほら、早く入れ!」

開かれる鉄扉「」ギギギギ……



ーー第四避難所

ガヤ……ガヤ……

ガイ「……」

床に敷き詰められた毛布「」
横たわる負傷者たち「」
壁際に座り込む避難民たち「」

泣く赤子「おぎゃあ……おぎゃあ……!」
あやす母親「よしよし……大丈夫、大丈夫だからね……」

空の食器を抱える子供「……」グゥ……

配給係「一人これだけだ!悪いが、今日はこれ以上出せない!」

避難民「昨日より減ってないか……?」

配給係「次の補給がまだ来てないんだ……我慢してくれ……」

ガイ「……」

ベルトーネ『……ずいぶん、いっぱいいるね』

フローディア『それに対して……物資が明らかに足りていないようね』

勇者連合兵A「……ここが第四避難所だ。今は、ここに残ってる連中を何とか食わせてる」

担架で運ばれる負傷者「うぅ……」ガタガタ……

治療師「そっちに寝かせて!治癒魔法は使わないで!魔力を温存して!」

狐耳紫髪の少女「でも、この人は……!」

治療師「分かってる!それでも重傷者を優先しないと、魔力が持たないの!」

ガイ「……治療も足りていないのか」

勇者連合兵A「ああ。他の避難所から、応援が来てくれたりしてるが……治癒術師も薬も足りねぇ。昔はまだどうにかなってたんだがな……」

勇者連合兵A「使える物は減る一方だ。薬草を育てても追いつかねぇし、治癒術師だって死ねば補充なんかできない」

ガイ「……別の場所へ移ることはできないのか?」

勇者連合兵A「できるなら、とっくにやってるさ。ここから一番近い避難所まで、戦える奴だけなら行ける。だが……」チラッ
979 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 21:04:23.90 ID:BuHcrmchO
杖をつく老人「」ヨロ……
眠る子供「……」
包帯だらけの負傷者「」
壁際で身体を丸める獣人の避難民「……」

勇者連合兵A「こいつら全員連れて行くとなりゃ、話は別だ」

ガイ「……途中で襲われれば、守り切れないか」勇者連合兵A「ああ。原理派の縄張りを避けて、黒い奴らが少ない道を選んで……それでも、何が出てくるか分からねぇ。さっきみたいに氷刃の魔女にでも出くわしたら、それで終わりだ」

ガイ「……」

勇者連合兵A「だから、ここに残るしかねぇんだ」

ガイ「……この避難所は、あとどれくらい持つ?」

勇者連合兵A「……分からねぇよ」

ガイ「……」

勇者連合兵A「食料が先に尽きるか、水が駄目になるか。建物が潰れるか、魔物に襲われるか……俺たちが先に全滅するかもしれねぇ」

ガイ「……」

勇者連合兵A「……このまま何も変わらなきゃ、そう長くは持たねぇ。それだけは全員分かってる」

ガイ「……」



ザッ……ザッ……

ガイ「……」

「……誰だ、あいつ?」ヒソヒソ
「見たことないな……」ヒソヒソ
「アレックスと一緒に帰ってきたみたいだけど……」ヒソヒソ
「……他の三人は?」ヒソヒソ

ガイ「……」

勇者連合兵A「気にするな。ここじゃ見慣れない顔が一人増えただけでも目立つんだ……それより、あんたは少し休め。さっき吐いてただろ」

ガイ「だが、俺は──」

勇者連合兵A「やることがあるのはわかってる。でも、動けるのと無理して動いてるのは違うだろ」

ガイ「……」

勇者連合兵A「まず俺から、ここの責任者に話してくる。あんたが外から来たこととか、仲間を探してることもな……」

勇者連合兵A「他の連中にも、一週間以内に見慣れない三人組を見た奴がいないか聞いてみる」

ガイ「助かる」

勇者連合兵A「礼を言うのはこっちだ。お前がいなかったら、俺もビリーたちと一緒にあそこで死んでた」

勇者連合兵A「水と食料は、あの配給係に言えば貰える。満足な量じゃないが、食べておくといい……」

スタスタ……

ガイ「……」

◆現在はセイントレアです。(1日目)

何をする?
安価下1〜3
※避難所の外には出れません。
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:05:23.46 ID:EhAKT93K0
ガイ、避難所にやってきた白髪ゴスロリ少女に手合わせを挑まれる
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:06:28.66 ID:3TTdnpqEo
これからの行動をどうするのかフローディアとベルトーネと冷静に戦略を立てる
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:06:47.59 ID:QofPASLY0
ガイ 避難所の人達と会話する
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:07:32.80 ID:IrbJrEgFO
怪我の具合を紫髪の女に見てもらうガイ
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 21:08:37.04 ID:fVH8DxF8O
ガイ 短剣にかわりになる武器を探してみる
985 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:10:43.83 ID:3vQtQiryO
ガヤ……ガヤ……

配給係「ほら。水と食糧だ」

少量の薄いスープ「」ユラ……
硬そうなパン「」

ガイ「……ありがとう」

配給係「残すなよ。今は一口だって貴重なんだ」

ガイ「ああ」

スタスタ……

壁際に腰を下ろすガイ「……」ストン
硬いパンを食べるガイ「」ガリッ……

ガイ「……硬いな」モソモソ

避難民の老人「……兄ちゃん、見ねぇ顔だな」

ガイ「……今日来たばかりだ」

避難民の老人「アレックスと一緒に来たって奴か?」

ガイ「ああ」

避難民の老人「一緒だった三人は?」

ガイ「……氷刃の魔女に殺された」

避難民の老人「……そうか」

ガイ「……」

避難民の老人「珍しい話じゃねぇ……なんて言ったところで、慣れるもんでもねぇがな……」

ガイ「……十年間、ずっとこんな状態なのか?」

避難民の老人「こんな状態?……兄ちゃん、どこの避難所から来たんだ?まさか、避難所じゃなくて野良で暮らしてたのか?」

ガイ「……まあ、そんなところだ」

避難民の老人「なるほどな……ここも最初からこんなんじゃなかったさ。昔は、もう少しマシだった」

空になった器を見つめる老人「……」
986 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:11:11.04 ID:3vQtQiryO
避難民の老人「世界めくれが起きた直後はな……街に残ってた食い物も、薬も、まだあった。使える建物だって多かった」

避難民の老人「十年も経ちゃ、何だって無くなる。食い物は食えば消えるし、薬は使えば無くなる。建物は壊れ、人は死ぬ」

ガイ「……」

避難民の老人「作れる物には限界があるってのに、減っていく物ばっかりだ……」

タタッ

避難民の子供「おじいちゃん……」

避難民の老人「ん?」

避難民の子供「これ、半分あげる」
小さく千切られたパン「」スッ

避難民の老人「……馬鹿。育ち盛りが年寄りに飯を寄越すんじゃねぇ」

避難民の子供「でも……おじいちゃん、昨日も他の人にごはんあげてた……」

避難民の老人「気のせいだろ。いいから食え食え。俺は腹いっぱいなんだ」シッシッ

避難民の子供「……うん」タタッ

ガイ「……聞きたいことがある」

避難民の老人「なんだ?」

ガイ「ここ一週間ほどで、見慣れない三人組が来なかったか?全員、女だ」

避難民の老人「女の三人組……?俺は知らねぇな……」

ガイ「……そうか」

避難民の青年「人を探してんのか?」ヌッ

ガイ「ああ。一週間ほど前にはぐれた」

避難民の青年「だったら、ここの連中に聞いてもしょうがねぇぞ。避難所同士で人の行き来はある。別の所にも当たった方がいい

ガイ「別の所……」

避難民の青年「ああ。人の出入りが多いところなら、何か知ってる奴がいるかもしれねぇ」

避難民の老人「……第七避難所なんかは、ここよりずっと人が集まってるな」

ガイ「第七避難所?」

避難民の老人「ああ。実際は見たことないが、派遣される勇者連合の奴らを見る分には、マトモな場所らしい」

ガイ「……」

避難民の老人「もっとも、そこに兄ちゃんの仲間がいるかは知らねぇけどな」

ガイ「十分だ。ありがとう」

⭐︎避難所の人達と話しました。
987 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:11:56.30 ID:3vQtQiryO
ザッ……ザッ……

フラッ……

壁にもたれるガイ「っ……」ズルッ……

ベルトーネ『あ〜あ。やっぱり全然大丈夫じゃないじゃん』

ガイ(……少し、疲れているだけだ)

フローディア『表面の傷は塞がっていても、身体はまだ完全に戻っていないのよ?目を覚まして早々、戦ってあれだけ走ったんだから……むしろ、その程度で済んでいるのが不思議なくらいだわ』

ベルトーネ『で、これからどうするの〜?』

ガイ(……まず、サーシャたちを探す。翡翠の賽も、今は彼女が持っているしな……)

フローディア『第七避難所へ向かうの?』

ガイ(候補の一つだな。人が集まっているなら、目撃情報も集まりやすいだろう)

ベルトーネ『でも、ここから出ても今の状態じゃ危険だよ〜……また氷刃の魔女みたいなのと出会したら、今度こそ死んじゃうって』

ガイ(……それでも、行くしかない)

フローディア『仲間と合流した後は?』

ガイ(聖女を探す)

フローディア『……仲間と合流できたら、次は聖女の捜索を優先するのね』

ガイ(ああ。俺たちがここへ来た目的は変わらない……世界めくれを止める。そのためには、まず聖女を見つける必要がある)

ベルトーネ『問題は、その聖女がどこにいるのか分からないことだけどね〜』

ガイ(……それも情報を集めるしかない)

フローディア『それから……氷刃の魔女。あれが特定の場所に留まらず、セイントレア中を彷徨っているというのは厄介ね。どこへ向かっても遭遇する可能性があるわ』

ベルトーネ『……あの魔女、なんだか気になるんだよね〜。上手く言えないんだけどさ』

ガイ(……気になる?)

ベルトーネ『うん……まあ、今はいいや〜』

ガイ(……?……いずれにせよ、次に遭遇しても戦うのは避けるべきだな。(今の俺じゃ、まともに戦えない)

フローディア『装備だけの問題じゃないわよ。あなたが万全の状態でも、強敵であることには変わりないわ』

ガイ(分かってる……しばらくは無茶を避けるさ)

ベルトーネ『本当に〜?』

ガイ(……できる限り)

ベルトーネ『信用できないな〜』

フローディア『同感ね』

⭐︎当面の方針を定めました。
988 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:15:26.45 ID:3vQtQiryO
勇者連合兵A「──で、聞いてみたが三人組は誰も見てねぇって……悪いな、力になれなくて」

ガイ「いや、いいんだ……」

ガヤ……ガヤ……

ガイ「……?」

見張りの勇者連合兵「マロニーが来たぞ!」

勇者連合兵A「マロニーが!?」

開かれる鉄扉「」ギギギギ……

スタスタ……

巨大な斧を担いだ白髪ゴスロリ少女「……」
血塗れの巨大斧「」ポタ……ポタ……

ガイ「……」

ベルトーネ『……すごい格好の子が来たね〜。しかもあの子、神に近い気配を感じるよ』

ガイ(何?)

勇者連合兵A「……あいつはマロニーだ。勇者連合の人間じゃないが、時々ああして各避難所を手伝ってくれてる」

白髪ゴスロリ少女「……」ポイッ
血で汚れた袋「」ドサッ……

勇者連合兵F「マロニーさん!その袋は!?」

白髪ゴスロリ少女→マロニー「回収できたのはこれだけ。街道にいた魔物は殺した。しばらくは通れる」

勇者連合兵E「補給隊の奴らは──」

マロニー「死んだけど」

勇者連合兵E「……え?」

マロニー「二人は頭がなくて、一人はまだ息があった。けど、助からなそうだったから置いてきた」

勇者連合兵E「……そう、か……」

マロニー「死体を回収したいなら場所は覚えてる」

勇者連合兵E「……後で聞く」

マロニー「分かった」
989 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:16:16.79 ID:3vQtQiryO
ガイ「……」

ベルトーネ『……ずいぶん淡々としてるね』
フローディア『……』

勇者連合兵A「……悪い奴じゃないんだ。ただ、なんつーか……俺たちとは色々と感覚が違うみたいでな」

ガイ「……見れば分かる」

勇者連合兵A「はは……まあ、そうだよな」

ガイを見るマロニー「……?」ジッ……

スタスタ……

ガイ「……何か用か?」

マロニー「知らない顔」

ガイ「今日来たばかりだ」

マロニー「そう」スッ

ガイの匂いを嗅ぐマロニー「」スンスン

勇者連合兵A「お、おいマロニー?いきなり何やってんだ?」

マロニー「……」スンスン

勇者連合兵A「聞いてねぇし……」

マロニー「……混ざった匂いがする……悪魔と……不死鳥?」

ガイ「……!」
ベルトーネ『うっそぉ……』
フローディア『……!』

勇者連合兵A「……悪魔?不死鳥?何の話だ?」

ガイ「……分かるのか?」

マロニー「なんとなく。一度死んだ?」

ガイ「……死んではいない。死にかけたことはいくらでもあるが」

マロニー「そう」

ガイ「……」

マロニー「……それだけ死に近づいて、まだ生きてるんだ。面白いね」

ガイ「……面白い、か」

マロニー「うん」

勇者連合兵A「……マロニー。こいつはついさっきまで死にかけてたんだ。あんまり変なことすんなよ」

マロニー「うん。今はやめておく。死なれたら困るから」

ガイ「……?」

マロニー「まだ役目が残ってるでしょ」

スタスタ……

マロニー「あなたがここに来たということは、この世界の運命はもうすぐ決まるということ。役目を忘れないでね、代行者さん」

スタスタ……

勇者連合兵A「代行者?また訳の分からないことを……」

ガイ「……」

⭐︎マロニーと出会いました。
990 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:17:33.91 ID:3vQtQiryO
紫髪の狐耳少女「──ちょっと、あなた!」

ガイ「?」

タタタッ……

駆け寄ってくる紫髪の狐耳少女「やっと見つけた……!さっきから探してたんですよ!」

ガイ「俺を?」

紫髪の狐耳少女「そうです!アレックスさんから聞きました!氷刃の魔女から逃げてきた怪我人がいるって!」

ガイ「……怪我ならもう──」

紫髪の狐耳少女「治ってないですよね!?歩き方がおかしいですし、顔色も悪いし、呼吸も浅いし……さっき吐いたそうですね?」

ガイ「ああ、だが放っておいて──」

紫髪の狐耳少女「まったく……!」ズイッ

ガイ「……?」

ガイの胸元に手を当てる紫髪の狐耳少女「じっとしててください」
淡い光「」ホワ……

ガイ「……治癒魔法か?」

紫髪の狐耳少女「診てるだけです。ここでは魔力を無駄遣いできませんから」

ガイ「……」

紫髪の狐耳少女「……何ですか、これ!?身体中に治ったばかりの損傷がある……骨も、内臓も……今も治っていってる!?……治り方も不思議ですが、これだけの傷……一体何をしたらこんなことになるんですか!?」

ガイ「一週間ほど前に高いところから落ちた」

紫髪の狐耳少女「……高いところって、どれくらいです?」

ガイ「空からだ」

紫髪の狐耳少女「……なんで生きてるんですか?」

ガイ「俺が聞きたいくらいだ」

フローディア『ふふっ……私の愛よ』ドヤァ
ベルトーネ『うわぁ……』

紫髪の狐耳少女「しかも、この状態で氷刃の魔女と出会って、生き延びたなんて……信じられない……!」

991 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:18:02.39 ID:3vQtQiryO
ーー第四避難所 簡易診療所

ガイの身体を診察するレム「……」ペタペタ

ガイ「そういえば、名前を聞いていなかったな。俺はガイと言う」

紫髪の狐耳少女→レム「レムです。レム・イナリソウメン」

ガイ「医者なのか?」

レム「まだ見習いです。ここではそんなこと言ってられないので、診られるものは診てますけど……オノゴロで、カグヤ先生に医学を教わっていました」

ガイ「カグヤさんから……?」

レム「知ってるんですか?」

ガイ「ああ。以前、世話になったことがある」

レム「本当ですか!?」ピコッ

ガイ「……ああ」

レム「まさか、こんなところで先生を知ってる人に会うなんて……薬の知識も、治療の仕方も……全部、先生から教わったんです」

ガイ「……なるほどな」

レム「……まあ、新しい薬ができる度に『ちょうどいいから飲んでみてや〜』って実験台にされてましたけど」

ガイ(あの人がそんなことを?意外な一面だな……)

レム「それにしても……やっぱり変ですね」

ガイ「何がだ?」

レム「この治り方です。治癒魔法とは違う……傷を治しているというより、壊れた身体そのものを元に戻してるような……」

ガイ「……話すと長くなる。とにかく、俺のケガは放っておいて問題ない。他の奴らを治療してやってくれ」

レム「……医者の前で患者がそれを決めないでください。でも……確かに、このままでも治っていくみたいですね」
淡い光を消すレム「……」スッ

レム「分かりました。治癒魔法は使いません。その代わり、今日はちゃんと休んでくださいね」

ガイ「ああ、わかった」

992 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:26:47.83 ID:3vQtQiryO
ー 翌日

ガイの胸元に手を当てるレム「……」スッ
淡い光「」ホワ……

ガイ「どうだ?」

レム「昨日よりずっと良くなってます。骨も内臓もほとんど元通り……やっぱり、とんでもない治り方ですね……」

ガイ「なら、もう動いても問題ないか?」

レム「……『動く』の内容によります」

ガイ「仲間を探したい」

レム「避難所の外に出るつもりですか?」

ガイ「ああ」

レム「……」
狐耳「」ピクッ……

ガイ「駄目か?」

レム「本当なら止めたいです」

ガイ「……」

レム「でも、身体だけなら普通に歩くくらいは問題ありません。昨日みたいに戦ったり、全力で走ったりしなければですけど」

ガイ「分かった」

レム「……今、適当に返事しませんでした?」

ガイ「していない」

レム「怪しい……とにかく、無茶はしないでください。次に身体を壊しても、また同じように治る保証なんてないんですから」

ガイ「ああ。覚えておく」

レム「……なら、いいです」



フローディア『第七避難所に人が集まっているのよね』

ベルトーネ『サーシャちゃんたちの手掛かりを探すなら、やっぱりそこかな〜?』

ガイ(ただ、今のままでは準備不足だ……武器もまともに使えないし、第七避難所までの道も分からない。出る前に、できる限りの準備はしておきたい)

フローディア『仲間のことだけじゃなく、聖女についても何か情報を集めたいわね』

ガイ(……ああ)

周囲を見渡すガイ「……」

慌ただしく行き交う避難民たち「」ザワザワ……
出発の準備をする勇者連合兵たち「」ガチャガチャ……
負傷者を診て回る治療師たち「」パタパタ……

ガイ(……まず、何から手をつけるか……)

◆現在はセイントレアです。(2日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する

何をする?
安価下1〜3
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:29:31.24 ID:p3/CBPYWO
マロニーに同行してもらえないか聞いてみる
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:29:59.22 ID:fVH8DxF8O
ガイ 短剣のかわりになる新しい武器を探してみる
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:34:17.57 ID:Ed0pO9E3O
第7避難所までの道のりを聞いて、時間止めて進めば平和に辿り着ける
996 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/08/16(日) 23:38:08.92 ID:077KqiHRO
安価が揃ったので本日は終わりたいと思います。次回は次スレに移動したいと思います。
残りは埋めてください。

それでは、また。
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:40:54.15 ID:Ed0pO9E3O

早く展開動かしたいわね
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/16(日) 23:57:09.73 ID:3TTdnpqEo
前作主人公ズに出逢わなければガイ単体の強さでもまあまあ出歩けるはず
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/17(月) 00:19:02.99 ID:GgDUhG0Wo
おつ埋め
先を急ぎたくもあるが此処の人達を置いて行くのもなぁという
他の所への移送作戦とか出来ればいいのだが…
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