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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part9
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262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 17:31:51.03 ID:mNE+L+Z2o
�@
【名前】ガスパール・ナルバエスト
【種族】人間→魔人 【性別】男性 【年齢】34
【容姿】金色のショートヘアと朱殷色の瞳を持つ、やや痩せこけた体格の青年。袖口と裾口に拘束具が備え付けられた白色の囚人服の上から、お気に入りである黒色の厚手のコートを羽織っている。身長178cm。
【性格】属性は混沌・悪。軽薄かつ飄々としており、常に余裕に満ちた態度を崩さない、不気味で刹那的な愉快犯気質の気分屋。自分の愉しみを何よりも優先し、人に指図される事を嫌う。一見無軌道な殺人鬼のようだが、悪人以外は不必要に殺さないなど悪としての矜持を持っており、捕まる際も抵抗せずに大人しく連行されるなど意外と律儀な所もある。悪人を標的とするのは他人にとやかく言われづらく、(自分含めて)死んで当然の存在だと考えている為。
【魔法】マナ操作の派生となる、瘴気を生み出して操る"瘴気魔法"を扱う。瘴気とは淀んだマナの事。濃度が薄い内は視界不良やマナ乱れによる魔法の不安定化程度で済むが、濃くなると身体の機能不全や精神異常を引き起こし、終いには中毒死する。長く瘴気を扱い続けた事で擬似的に魔王化しており、身体が瘴気=マナの集合体となっている。物理攻撃はすり抜けて魔法も生半可な出力では通じず、身体をマナに変えて何処にでも移動でき、この世にマナがある限り幾らでも再生・蘇生する。
【備考】最近リテン・ヘイヴンに流れ着き、瞬く間に有名となった超危険人物。我欲で悪を甚振って愉しむ悪の敵。正気のまま魔王化を果たした瘴気の魔人。
元セイントレア王国騎士。人間至上主義と命令を大義名分に、非人間種族や悪人を相手に愉しんでいた。やがて王国が方針を変えると他の過激な主義者と共に逮捕され、(彼としては命令に従っていただけなので)唯一更生の余地無しと判断されて処刑される。しかし魔人と成っていた為に人知れず蘇り、各地を放浪した末にリテン・ヘイヴンに辿り着いた。裏で悪事を働いていた複数の有力者を殺した罪で監獄島送りとなり、凪鉄で覆われた特別牢に収監されている。しかし彼には効果が薄いようで、頻繁に抜け出しては街で遊んでいる。
得物は全長約1.2mの王国制式騎士長剣。騎士時代から使っているので損傷が激しいが、瘴気を纏う事で性能を補完している。切り傷から瘴気を染み込ませて中毒を早めるオマケ付き。剣と格闘と瘴気魔法を織り交ぜた、相手を翻弄する戦法が得意。
リテン・ヘイヴンでの暮らしを結構気に入っており、島の運営が上手く行かないと困るので、凪鉄採掘も真面目に従事している。騎士時代の素行は良好で命令違反も無く、同僚との仲も良かったなど案外社交性が高い。
好き:刺激的な闘争、自由、読書、お笑い、焼き鳥
苦手:退屈な平穏、束縛、物を捨てる事、魚料理
夢:自由気ままに遊び回る事、地獄に堕ちる事
大嫌い:愉しみを邪魔をされる事、救済
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 18:07:43.90 ID:M2wE4LJBO
【名前】汎用機械妖精シリアルナンバーR10
【種族】機械妖精
【性別】なし
【年齢】2カ月
【容姿】メイド服を来た無表情戦闘機械妖精。飛行モードも持つ。かっこいいブレードも持つ。
【性格】命令は絶対だけどたまに背く。自意識が芽生えちゃった系機械。結構剽軽。
【魔法】どんな食材でも確実に美味い料理を作れる
【備考】
ゆりかごから戦場までオールマイティに活躍できるように設計された万能メイド妖精。精核を必要としない純然たる機械。様々な装備が埋め込まれているので普通の妖精よりデカめ。身体にゴソゴソ手を入れたと思ったらミサイルからお昼のおやつまで何でも出してくれる。
製造されてからあんまり言うこと聞かないので廃棄された。仕方がないので誰かの命令があるまで、リテン・ヘイブンの適当な路地に正座して待機している。でも悪いことは命令しないでね。基本は丁寧語だが、喋っている内にたまに砕けた口調になる。製造主にはよくも捨てたなという怒りと世に産み出してくれてありがとうという気持ちを持つ。本質はメイドなので頼られるの大好き。ご主人様が欲しぃ。
首の後ろに会社のロゴマークと型式R10が刻まれている。気軽にリオと呼んでもいいよ。
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 18:08:48.05 ID:M2wE4LJBO
�Bですね
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 19:41:37.51 ID:4wpVK92m0
�A
【名前】リラ・ムーン
【種族】自称宇宙人
【性別】この星の分類でいうところの女性
【年齢】この星の人間の年齢に換算すると永遠の17歳
【容姿】 ウサ耳とウサ尻尾を着用している以外は普通の少女。なおウサ耳とウサ尻尾は着脱自由。
【性格】お酒か薬物でリラってる、もといラリってるみたいに常にハイテンション。電波ゆんゆん心ぴょんぴょん。
【魔法】宇宙パワーによる超能力。一見すると魔法にしか見えないが凪属性の影響化でも使用可能である。
【備考】リテン・ヘイヴンにいつの間にか現れた自称宇宙人。リテン・ヘイヴンの各地に神出鬼没に現れ、(闇)酒場や(裏)カジノで客として来てたと思ったらバニーガールとして(勝手に)接客している・(裏)娼館で大勢の娼婦を買って遊んでいると思ったら娼婦の一員として(勝手に)働いている・高級ホテルで豪遊していた次の日に地下闘技場に剣闘士として参加したり、監獄島で採掘作業や臨時診療所で(勝手に)働いていたりする。
リテン・ヘイヴンに住む大多数の者は彼女を自分を宇宙人と思い込んでる変人と扱っているが、このリテン・ヘイヴンで自由に振る舞う彼女は間違いなく『強者』であることは確かである。
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 19:48:12.54 ID:LEoAaaAiO
�@
【名前】ヤーミン·パルス
【種族】土蜘蛛
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】普段は黒髪のおかっぱ少女だが、本来の姿は巨大な蜘蛛
【性格】基本無邪気だが怒ると冷酷になりドスの効いた口調になる。
【魔法】毒魔法の使い手で一次的な麻痺から即死級の毒ガスや毒液や毒ビームを出せる。人型蜘蛛形態問わず使用でき糸による拘束も得意。
【備考】元はただの蜘蛛だったが、リテン·ヘイヴンの悪意や恨み等の負の感情を吸収し続けた結果、怪物化し人間態と知性を得た。現在は洋服の販売や修繕の仕事をしつつ国中の負の感情を楽しみつつもそれを食らい続けている。
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 20:52:19.42 ID:MjsHj7i1o
�A
【名前】ロヴィア・ビターエンド
【種族】呪術スライム
【性別】女
【年齢】12
【容姿】左半身に呪いの痣が広がる金髪子供。スライム形態は全身に呪いの紋様が浮き上がる黒いスライム。
【性格】卑屈で怖がりで愛されたがり
【魔法】反映魔法
【備考】
メアリー以上の過激派であるデロデロ教徒。最近デロデロ教に拾われ、クロシュヴィアに救われた子。かつての想い人はまだ目の前に現れてくれない。だが、クロシュヴィアは目の前に現れて、撫でてくれる抱き締めてくれる愛してくれる!だからクロシュヴィアが望むことは全てやってあげたい。彼女は多くを語ってくれないが、この世から悲劇を無くすことを望んでいることは分かる。この世から悲劇を取り除くために世界の全てをデロデロにする。それこそが絶対幸福。そこに何の疑いもない。そのため彼女は最も精力的にデロデロ活動に勤しむ教徒といえる。デロデロは家族なので他の教徒にもとっても優しい。
リテン・ヘイブンは世界でも類を見ないほど悪意や悲劇、絶望や理不尽に溢れている。この不浄の島は丸ごと浄化しなければならないと強烈な使命感に取り憑かれている。
呪詛や呪念などの悪意を取り込みエネルギーに変える性質からこのリテン・ヘイブンでかなりの力を蓄えることに成功している。クロシュヴィア見てる?ガイ見てる?この島を丸ごと飲み込む白影スライムを作るエネルギーが貯まるまであと少しだよ。あと少しで甘い終わりがやってくるよ。
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 21:00:45.24 ID:RwPfSfQDO
�@
【名前】ベロニカ・ビュティ
【種族】悪魔
【性別】女性
【年齢】1000歳
【容姿】頭に羊のような角が付いている紫髪で長髪の美女。スタイルが良くモデル体型。耳が尖っている。スーツを着て、メガネをかけている。鉄扇を2つ隠し持っている。
【性格】ミステリアスな性格だが面倒見が良い。たまに冷酷な一面がある。
【魔法】幻覚魔法(幻覚を見せる魔法)/魅了魔法(男女関係なく魅了させる魔法。スライムや魔物にも魅了できる)/洗脳魔法(相手を洗脳させる魔法)
【備考】
監獄島の所長秘書。普段は眼鏡はなくドレスを着ているが今は眼鏡とスーツをしているあまりにも美人で彼女を巡って戦争したと言い伝えられている(本当なのかは不明)。実は最上位たる七大罪の末席、「色欲のアスモデウス」。ベルトーネや他の悪魔達とは知り合い。幻覚魔法、魅了魔法、洗脳魔法は一流で重ねがけることも可能(例:魅了魔法をかけた後、洗脳魔法をかける)。サポート系の魔法だけなので、鉄扇の二刀流での戦闘術や蹴り技で補っている。男女もすべて自分の為に働いてくれているが自分の運命の相手ではないとすぐに切り捨てている。秘書になってリテン・ヘイブンや監獄島などで素敵な出会いがあるか吟味している。
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 22:28:43.12 ID:/N62QnWG0
すみません、
>>261
ですが、性格欄に 「嫉妬を司るが故に幸福も不幸も人類全てが平等に分かち合うべきというポリシーを持つ」も追加でお願いします。
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 22:50:49.99 ID:qnttKoyk0
>>259
の備考に「ありとあらゆる武器を使いこなす」も追加でお願いします。
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 23:50:18.38 ID:a7XTfLewo
1
【名前】ガイスト・シュヴァルシュタイン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】44
【容姿】短い白髪、無精ひげ、細身。頑丈で多機能なパワードスーツを身につけている。
【性格】独善的。良心が希薄。目的のためなら手段を選ばない。無能なもの、人類に貢献しないもの、自分の理想に理解を示さないものを見下す。
【魔法】使わない。魔法を使うくらいなら機械を使うほうがずっと良いと考えているし、魔法は科学で代用できると思っている。
【備考】機械工学のスペシャリスト。元は機械都市で研究者をしていた。
王国の異種族排斥思想に賛同していたが最近の方針転換を受けて王国を見限る。
それからは辺境の地に自分の研究所を構え、自身の目的を達成するための研究と開発に没頭した。
彼の目的は人間が科学によってこの世界と他種族を支配すること。
科学こそ脆弱な人間の唯一無二の武器と考えて、人間にとっての脅威(自然や他種族)を克服し人類がさらなる豊かさと幸福を得るために彼なりに考えて行動している。
多くの機械や兵器を製作中のところデロデロ騒動が発生、それを人類の危機と考え動き出そうとしている。
他種族の命を軽く見ている。妖精を精核化する技術の開発者であり何度も妖精狩りをしてきた。最近は他種族の精核化にも着手している。
世界樹、精霊、妖精といった存在がこの世界の根幹にかかわりコントロールしている(少なくとも彼はそう思っている)ことをよく思っていない。
それらと親和性の高い魔法というものも好きではない。
研究資金を稼ぐために機械類を作って業者に売っている。武器や兵器も売っているが金稼ぎと割り切っている。
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 23:56:45.68 ID:axOfkLYkO
�A
【名前】エインへリアル・ローエングラム
【種族】魔女
【性別】女
【年齢】1400
【容姿】ニッコリ笑顔でウェーブのかかった茶髪の酒臭いお姉さん
左手にスルメ、右手に酒瓶
【性格】陽気で適当でシリアスもギャグもどっちもできる
【魔法】凪魔法によって魔翌力や物理的な動きや思考などを一時的に停止させる 強い
【備考】
大魔女帝国特級魔女の一人にして帝国のエリート諜報員。様々な裏の情報が集まるリテン・ヘイブンで帝国にとって利となる情報を集めている。
諜報員らしくリテン・ヘイブンに溶け込むためにお酒やカジノ大好きなダメ人間を装っている。ホントに迫真の演技で、お酒を取り上げると咽び泣くし、カジノで金を擦って度々監獄島の労働に従事している。演技じゃない?一向に演技です。帝国からの活動費はとっくに使いきった。大魔女様だいしゅき、お金ください。
自称リテン・ヘイブンの親切な案内係として、度々観光客にお金を無心している。お酒を渡すととても喜んで有益な情報をくれるかもしれない。
こんなんでもやる時はやる人。シラフになればかなり優秀。あんまりならない。
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 23:59:26.71 ID:9wrW0fcwO
�B
【名前】ホロウ
【種族】スライム
【性別】なし
【年齢】2
【容姿】薄灰色のスライム。人型への擬態はまだ上手くできない
【性格】物静か。警戒心が強い
【魔法】虚魔法
【備考】カリス・ノーランドが使っていたリテン・ヘイヴンの地下施設で生まれ、実験体として扱われていた虚属性のスライム。どういうわけかデロデロ化の影響を受けず、カリス消滅後施設から逃げ出して宛もなくリテン・ヘイヴンを彷徨っている。
カリスから受けた痛みや苦痛の記憶が色濃く残っており、警戒心が強く人前に姿を現さない。普段は下水道に棲み他種族の残飯やドブネズミなどを捕食して暮らしている。
下水道からリテン・ヘイヴンの陰惨な社会情勢を見つめ、痛みや苦しみを味わっているのは自分だけではないと知った。知ったところでできることもない。命はいつか苦しんで死ぬ。そんな漠然とした悲観が補強されただけだった。
なお虚属性の特異なスライムが下水道に生息しているという噂は既に出回っており、街の有力者や冒険者ギルドなどから捕獲依頼が出されている。場合によっては凪鉄より価値の高い虚属性を狙う者は多く、ホロウは気の休まらない日々を送っている。厭世的な悲観は深まっていくばかりである。
274 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/28(金) 23:00:49.74 ID:mRsSknN20
―幕間―
―港湾都市ウォーターポート
停泊中のリテン・ヘイヴン定期船
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「」チョキチョキ
奴隷商人「ほら乗った乗った! キビキビ動くんだよ、早くしろ!」ベシッベシッ
奴隷オーク「……」トボトボ
奴隷ゴブリン「……」トボトボ
奴隷馬頭「……」トボトボ
見物貴族「むさ苦しい絵面ですな」
奴隷商人「はは、リテン・ヘイヴンの監獄島では知性や魔力よりも体の強さこそが最も大きな価値あるものなのです。あちらではオークや馬頭などの需要も高いのですよ」
見物貴族「それは理解できるがね。船倉にこのような不潔な奴らが乗っていると思うと、愛する家族を持つ身としては気が気でないのだよ」
奴隷商人(リテン・ヘイヴンなんかに家族で観光に行くんじゃねえよ……ド腐れお貴族様がよ)
奴隷商人「私どもも奴隷の躾はしっかりしておりますし、上層のセキュリティも万全に整っているはずですからご安心ください。快適な船旅を楽しめますよ」
見物貴族「ハッハッハ、当然だ! 我が愛する家族に何かあれば君たちの首が飛ぶことになるからね! そうならないよう細心の注意を払えたまえよ!」
奴隷商人「はは……」
奴隷クーちゃん「……」トボトボ
見物貴族「……ん? おい君、あの奴隷は?」
奴隷商人「ああ、アレはウチのシマで勝手に商行為を行っていたガキです。身寄りもないようだったので裏娼館に売り飛ばすことになりましてね。素材は良いので着飾ればモノになるでしょう」
見物貴族「ふむ、そうか……」
奴隷商人「……大事な商品なんですから、手は付けんでくださいよ?」
見物貴族「もちろんわかっているとも」
◆
275 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/28(金) 23:02:17.61 ID:mRsSknN20
―港
汽笛「」ボ―――
遥か遠くに見えるリテン・ヘイヴン定期船「」
タタタタタッ
ザザッ
ヴィルト「………っ、間に合わなかった……!!」ググッ
黒シルクハットの男「なんや、あんちゃんあの船に乗りたかったんかいな?」ヌッ
ヴィルト「……!? お前は……何だ!?」
黒シルクハット「何って……見ての通りただの商人やが?」
ヴィルト「……」
黒シルクハット「にしてもあんちゃん随分おもろい形しとるなあ。どういう人生送りゃそないなことになるん?」
ヴィルト「………何が言いたい?」
黒シルクハット「クク、ワイならあの船ん乗る手段を用意できるで」
ヴィルト「!」
黒シルクハット「これや」スッ
装飾が施された鞘に入ったナイフ「」ポン
ヴィルト「!!」
黒シルクハット「見覚えあるっちゅう顔やん! なら使い方も知っとるやろ? どや、今ならタダで譲ったってもええで?」
ヴィルト「……いや。必要ない」
黒シルクハット「そか。でもそしたらあの船にゃ追いつけんで? 助けたいコが乗せられたんとちゃうん?」
ヴィルト「マナポーションを売ってくれ。あるだけ全部」
黒シルクハット「ん〜? いいけど何する気や?」
ヴィルト「加速魔法が得意なんだ。それで陸路を行く」
黒シルクハット「……いや、死ぬで? 普通に」
ヴィルト「しぶといから大丈夫だ」
黒シルクハット「は〜、まあしゃあない。一応言うとくけど、用法用量を守ってな!」
ヴィルト「……善処する」スッ
マナポーション箱「」ドン!
◆
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/28(金) 23:13:32.11 ID:MElmdqeS0
何度もすみません、
>>261
ですが、今更ながら悪魔達の名前の先頭が「べ」で統一されている事に気付いたので可能であれば再度修整をお願いします。駄目でしたらキャラごと無かった事にしても構いません。�A【名前】ベルナルド・バイロン【種族】悪魔【性別】男【年齢】不明【容姿】黒髪ロングのイケメン【性格】自由闊達にして飄飄とした掴みどころの無い性格。その一方であらゆる非道や暴力を容認する冷酷さも持ち合わせている。【魔法】波動魔法(大気の振動から魔翌翌翌力の流れに至るあらゆるエネルギーの流れをコントロールする魔法)【備考】吟遊詩人として各国を放浪する、自称「嫉妬を司る悪魔」であり、ベルトーネはじめ幾人かの悪魔とは旧知の仲。自身を「他人の不幸を蜜の味と感じる小者」と嘯いているが、実際には、生と死や人の世の栄枯盛衰は必然かつ不可分のものであり、一方が失われればもう一方も喪失してしまうと考える陰陽思想に近い価値観の持ち主であり、嫉妬を司るが故に平等を求める性分。そのためか、この世に等しく禍福をもたらすために長らく活動を続けている
277 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/28(金) 23:14:05.33 ID:mRsSknN20
というわけで皆さんありがとうございました。いろいろ考えていきたいと思います
なお募集要項に書き忘れていましたが、全員を登場させるのは不可能と思われます。ご了承ください
おまけ1:暗黒行商少女クーちゃんのイメージ絵
https://i.imgur.com/H6GNpaD.png
おまけ2:クーちゃん連行される
https://i.imgur.com/yIeDCKu.png
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/28(金) 23:27:10.96 ID:IaMjJm7k0
乙
あの絵…おまけ2の絵を見た時ですね
あの「クーちゃん」がボロボロの状態で繋がれている「表情」…
あれ……初めて見た時……
なんていうか……その…下品なんですが…フフ……
あ………下品なんでやめておきますね…フフ…
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 01:09:42.11 ID:/p0o7jqao
おつ
投稿数多かったし仕方ないね…使ってもらえるといいなぁ
クーちゃんは暗黒って自称するからダークエルフ的な肌黒系の娘かと思ってた
そしてただの箔付け要素だった七大罪がもう5人になるとは嬉しいやら恥ずかしいやら
発端のベルちゃんは今頃天雷精と共に休暇を満喫している事でしょう
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 09:09:55.02 ID:U7MjgWAG0
おつ
あっちのSSのオーナーこの子だったの今更ながら思い出してしまった・・・
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 10:50:57.75 ID:dKtuvUUGo
リーリア編読み返すとザイルがあまりに元部下たちから忠誠を向けられていない
主にクリュナー
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 13:25:11.51 ID:aNnt27esO
クーちゃんいつの間にか奴隷になっていた事にびっくりした。
283 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/29(土) 16:32:45.59 ID:75dkGCK/0
>>276
基本的に安価内容の修正などは受け付けない方針ですが、キャラクター募集については枠の制限などもないので大丈夫です。ただし本編が更新された後とかだと流石に受け付けられないので、この場合はセーフと言えます
なお後述の事情により、本編中に登場できるかどうかは未定としか言えないかもしれません
クーちゃんは調子に乗った悪徳商人モドキでしたが、この度は本物の��悪�≠ノ格の違いをわからせられてしまったようです。調子に乗っていても結局はかよわい女の子なので、悪い大人には勝てません。
クーちゃんは†暗黒†とか†闇†というものに格好良さを感じるお年頃なので、暗黒行商人を名乗っていました。得意属性が闇というのも関係しているかもしれません
なお悪魔関係の設定については、諸般の事情によりあまり出せないかもしれません。出すとしてもフレーバーとか匂わせ程度になるかと思います。そして仰る通りベルトーネ氏は世の中の動向や情勢に関わる気がないようです
クーちゃんさんは子供にしては商才がある方らしいので、今後より商売を広げて成り上がる運命もあるかもしれません。ただし今現在は悪い大人たちに捕まって売られそうになっています
旧リーリアの臣下たちは、10年間テロ活動を行っていたザイル氏に複雑な思いを抱いているかもしれません。クリュナー氏は仕事が忙しすぎてノーランド印の薬を用法用量を無視して毎日ガブ飲みしており、情緒がおかしくなっている可能性はあります
(リリアちゃんもお仕事を頑張ってはいますが実務能力で言えば経験豊富なクリュナー氏の方がだいぶ上なので、真正リーリアはクリュナー氏の頑張りによって回っていると言っても過言ではないという噂があります)
クーちゃんさんは流浪の商人をやっているので、予期せぬトラブルに巻き込まれることがあります。クーちゃんは後ろ盾などもないので、何かあった時は身一つで全責任を負う羽目になり、それが今回は奴隷堕ちという結果に繋がったものと思われます
284 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 16:33:56.06 ID:75dkGCK/0
↓1コンマ 真正リーリア編クリア+努力目標全達成ボーナス
01-70 運命賽+制限解除コード+白金のペンダント
71-90 ↑+旧世樹の杖
91-00 ↑+会心賽
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 16:35:07.96 ID:vdZOHvR5O
あ
286 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 20:50:56.40 ID:75dkGCK/0
―東リーリア湿原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
白金のペンダント「」ポン
リュアン「真正リーリアの民に配られる白金ステライトのペンダント……もらっちゃいましたね」
聖女「これを持っていれば真正リーリアの名誉国民としていつでも自由に出歩けるそうです!」
フメイ「これ、付けてると洗脳されちゃったりしないの?」
妖精「流石にそんなことはないと思う……。どっちかと言うと先代世界樹の精霊の加護を得られるありがたいアイテムのはずだよ。真正リーリアの民も、これを身に着けているから洗脳されてたってわけではなかったみたいだし」
クロシュ「うん……! リリちゃんたちの……お守り!」
☆白金のペンダントをもらいました
*
クロシュ「……」モニョモニョ
妖精「ん? クロシュどうしたの?」
クロシュ「んー……えっと……カリスから、なんか……もらってたみたい……」
妖精「ええっ!?」
フメイ「カリスから……!?」
妖精「危ないよ、早く捨てて!」
クロシュ「だ、大丈夫とおもう……。これ……せいげん、かいじょ……こーど……? だって……」
フメイ「制限解除コード……?」
クロシュ「少しの間……すごく強くなるけど……その後、デロデロになっちゃうんだって……」
妖精「戦闘用の術式……? そうだ、カリスに成り切って仕様を解説してみて」
クロシュ「ん!」
モニョモニョ…ポン!
カリスクロシュ「これは制限解除コード。限界を超えて生命の律動を加速させ、一時的に大きな出力を得るというものです。カリスは戦闘中に配下の者共を命と引き換えに強化していましたが、それと同じものですね。カリスはこれを餞別のつもりで私に寄越したようです」
妖精「やっぱりだめじゃん! 早く捨てなさいそんなもの!」
カリスクロシュ「落ち着いてください妖精さん。カリスのように制限解除を常に強い続ければ戦闘後にその命は死を免れませんが、例えばほんの一呼吸の間だけ瞬間的に加速させる、というような使い方をすれば命に関わる事態にはなり得ません。とはいえそれでも大きな負担には違いないので、次の一呼吸の間は反動で態勢を崩してしまう恐れもあります」
妖精「でも危ないよ……そんなの使っちゃだめだよ」
フメイ「フメイも反対。クロシュ、黙って無理することあるもん」
カリスクロシュ「アッハ、私がフメイちゃんや妖精さんを悲しませるような真似をするって本気で思っているんです!?」
フメイ「ひっぱたきたくなってきた……」
妖精「カリスに成り切るよう頼んだのは私だから……ごめん」
☆クロシュが〈〉を習得しました
腹-4、コンマ+30、他の技と併用可
ただし次ターン行動不能、さらにコンマ-30
*
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 20:54:15.21 ID:aUCM//BYo
カリスらしいな……
288 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:01:22.67 ID:75dkGCK/0
☆クロシュが〈燦歌〉を習得しました
腹-4、コンマ+30、他の技と併用可
ただし次ターン行動不能、さらにコンマ-30
*
クロシュ「……?」
白金色の杖?「」ポン
フメイ「それ……杖?」
クロシュ「うん」
妖精「これは……晶化した世界樹だ! たぶん、先代の白金の世界樹――」
精霊リリ『うん! わたしたちからの、プレゼント!』モニョッ
クロシュ「わっ!」
聖女「リリさん!」
精霊リリ『クロシュちゃんたちのお陰ですごく助かったから、お礼がしたくて。受け取ってくれる?』モニョモニョ
クロシュ「うん!」
モニョモニョ…ポン!
白魔女っ子クロシュ「〜〜!」モニョッ
フメイ「わ……!」
リュアン「白い帽子に、白い衣装の……魔女っ子……!」
聖女「かわいい……! 素晴らしいです!」
精霊リリ『えへへ、クロシュちゃんすごく似合ってる。その杖で、良い子も悪い子もみーんな平和にしてあげてね』モニョモニョ
白魔女っ子クロシュ「う、うん」
☆旧世樹の杖をもらいました
*
白金のペンダント「」
旧世樹の杖「」
白金ステライトの延べ棒「」
カゴいっぱいのどんぐり「」
袋詰されたリーリア小麦「」
瓶詰めのドライユキイチゴ「」
聖女「ふふ……♪ たくさんのものをもらってしまいました」
妖精「外国で使えるお金がないからって、ステライトの延べ棒までもらっちゃったねえ。素材としても超一流の貴重品だよ」
リュアン「ドライユキイチゴ、甘酸っぱくてすごく美味しいですよね……! どうやったらこんな風に綺麗に乾燥させられるんでしょう……」
白い賽「」コロン―
聖女「あら?」ヒョイ
白い賽「」ポン
聖女「……これは、ズルができる白いサイコロ……」
白い賽「」ポン
白い賽「」ポン
聖女「もう2つもあるのに……。これで3つ目……」
聖女「……私が力を取り戻してるとかじゃ……ないですよね?」
妖精「どうしたの……あっ、例のサイコロ!」
聖女「は、はい。最近は減るよりも増える方が多いみたいで……」
妖精「それがあると万が一って時に運命が良い方に変わったりするんでしょ? それならたくさんあって困るものでもないんじゃないの」
聖女「そうですけど……。もし私のせいでまた黒いサイコロが転がったりしたらと思うとちょっと不安で……」
妖精「……ま、まあ大丈夫でしょ。たくさん余ってるのはそれだけ私たちの旅が順調に進んでるってことだよ。聖女の力が戻ってるわけではないと思う」
聖女「そうだと良いのですが……」
☆運命賽と会心賽を1つづつ得ました
289 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:02:08.70 ID:75dkGCK/0
―東リーリア港
ザァーン… ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「」チョキチョキ
停泊しているリテン・ヘイヴン定期船「」ドン!
リュアン「あれがリテン・ヘイヴンの定期船……」
クロシュ「おおきい……船!」
フメイ「どうやって動くの? 帆もないのに」
メアリー「蒸気機関という……魔力とは異なる、蒸気を利用した技術が使われているそうです……」
聖女「蒸気って、沸騰した水が気化したもの……ですよね? それがどうやって船を動かす力に……?」
メアリー「さあ……私も、詳しくはないので……それ以上はわかりません……」
妖精「人間ってヘンな技術をぽんぽん思いつくなあ」
*
船員「カロン号乗船希望の方はこちらへ〜」
聖女「は〜い! 私たち乗船希望です!」
船員「おん? ……あんたらがか?」
フメイ「ん〜? 文句あるの?」
船員「客の事情にアレコレ言うもんじゃねェが、リテン・ヘイヴンは女子供だけで行くトコじゃねェぞ……。意地悪とかじゃなくて本気の善意で言ってるぞ、俺」
妖精「わかってるよ。でも行かなきゃならないの」
船員「そうかい。んじゃまあ悪いことは言わねェから、部屋は中層か上層にしときな。下層は安いが女が泊まるとこじゃねェ。何かあっても責任は取ってくれねェしな」
リュアン「そ、そうなんですか……」
船員「おう。あとその馬車も乗っけるならかなり高くなるが大丈夫か?」
精霊の幌馬車「」
妖精「うん。聖女、お金足りてるよね?」
聖女「はい、大丈夫です。今まで使う機会があまりなかったお陰で、オリシンで頂いた支援がほとんど残っていますから」
船員「オリシンで頂いた支援……? まあ客なら何でもいいか。もらった額分の仕事はするぜ」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
*
290 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:04:10.78 ID:75dkGCK/0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅1日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
291 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:05:53.64 ID:75dkGCK/0
―定期船カロン号 中等客室
丸窓「」ポン
遥か遠くまで見える海原「」キラキラ
フメイ「わ〜!」キャッキャ
クロシュ「んわ〜!」キャッキャ
リュアン「クロシュちゃんとフメイちゃん、すっかりはしゃいじゃって」
妖精「もう、遊びに行くんじゃないんだよ?」
聖女「ふふ、でも良いじゃありませんか。初めての船旅ですから、私もちょっとはしゃぎたい気分ですよ」
妖精「まあ、それもそうか……。クロシュも船で海を渡るのは初めてだろうしね」
メアリー「ふふ……。童心に戻りし導師クロシュの御姿……我が目に焼き付けておきましょう……」ニコニコ
汽笛「」ボ――――
船旅1日目。リテン・ヘイヴン定期船の中層客室に宿泊します
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:06:37.85 ID:U7MjgWAG0
妖精、クロシュとフメイがはしゃぎすぎて酔ったので医務室へ連れていく
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:07:21.73 ID:dKtuvUUGo
リテンヘイブンの現状など知ってることまとめてみる
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:08:01.69 ID:0ouIZMbS0
劇場に行ってみる
295 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:36:28.09 ID:75dkGCK/0
―定期船カロン号 中等客室
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョッモニョッ
フメイ「〜〜♪」キャッキャ
グラッ
スライムクロシュ「!?」モニャッ!?
フメイ「んわっ……」
グルグルグル
フメイ「んぇ……」クラクラ
スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ オロオロ
リュアン「わ……フメイちゃん、大丈夫!?」
聖女「ど、どうしました!?」
妖精「あー……船酔いだね。これは」
リュアン「フメイちゃんも船酔いするんですか!?」
妖精「一応ヒト型だから、ヒトと同じ原理で酔うんじゃないかなあ」
聖女「船酔い……命に別状はないんですよね!?」
妖精「ないない。でもせっかくだし医務室に行っておこうか。場所の確認もしたいしね」
◇
296 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:38:13.03 ID:75dkGCK/0
―カロン号 医務室
カーテンの向こう「グガァー、グゴゴ…」zzz
カーテンの向こう「」zzz
床に広がる血溜まり「」
フメイ「うぅ〜……」ゲッソリ
顔色の悪い医者「……船酔いだね。お薬出しとこうか」
妖精「この子スライムなんだけど、船酔いの薬って効く?」
顔色の悪い医者「えっスライム? なら擬態を解いてスライムの姿に戻ってごらん」
フメイ「……」
デロデロ…ポン!
スライムフメイ「〜〜?」モニョニョ
顔色の悪い医者「どうだい、治っただろう」
スライムフメイ「〜!」モニョッ!
妖精「あ、なるほど! スライムの姿に戻れば船酔いの原因も消えちゃうんだ!」
顔色の悪い医者「そう。こっちとしては人と同じ船酔いをするレベルで擬態できるこのスライムの技量に驚きだがね」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
リュアン「あ、あの……! 和やかにお話してますけど……こっちの患者さん大丈夫なんですか!?」
カーテンの向こう「」zzz
床に広がる血溜まり「」
顔色の悪い医者「ああ……大丈夫らしい。今のところ死ぬ気配はないね」
聖女「ええ……」
顔色の悪い医者「彼、全身から血を吹き出して真っ青になりながら走って来てこの船に乗り込んだ。それで駄賃と治療費を支払ったら力尽きて倒れたんだよ。起きたら血で汚したベッドと床を掃除してもらわないとね」
妖精「そ、そう……。なんかヘンな気配だと思ったけど、まあそういうヘンな奴もいるか」
カーテンの向こう「グガァー、グゴゴ…」zzz
スライムフメイ「〜〜?」モニョモニョ
聖女「あちらのカーテンの向こうから発せられる音は何? とフメイさんが聞いています」
顔色の悪い医者「あれは……ただの酔っ払いだね。早く起きて出ていって欲しいんだがね」
☆医務室に入院している人物の情報を得ました
◇
297 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:36:17.94 ID:75dkGCK/0
―定期船カロン号 中等客室
リュアン「リテン・ヘイヴンのことについておさらいしましょう……! こ、この船はやっぱり怖いです。ちゃんと勉強しておかないと……!」
妖精「まあ……医務室でいきなりヘンな血溜まりを目撃しちゃったもんね。警戒に越したことはないし一度おさらいしておこうか」
*
妖精「――というのが、リテン・ヘイヴンの大まかな現状(
>>252
)」
聖女「その、抗争している有力者というのは……どのような方々なのですか?」
メアリー「私がお答えしましょう。リテン・ヘイヴンで最も大きな力を持っているのは、皆さんもご存知のロスチャイルド家です」
リュアン「で、出た! またロスチャイルドです!」
妖精「またロスチャイルドかぁ……。初めて会ったレーティア以外まともな奴が一人もいない気がする……」
メアリー「リテン・ヘイヴンで最も規模の大きな企業がロスチャイルド・インダストリー社で、その最高経営責任者を務める人物こそが現在のロスチャイルド家を実質的に取り仕切っているシュヴァイツェル・ロスチャイルド氏です。リテン・ヘイヴンで彼女に逆らえる人物は恐らくいません」
フメイ「ふうん。そいつがロスチャイルドの親玉なんだ」
メアリー「とはいえシュヴァイツェルCEOは多忙の身でしょうから、私たちが関わる機会はないでしょう」
妖精「まあそうだね。ロスチャイルドの親玉なんてこっちも関わりたくないし」
メアリー「有力者たちの抗争というのも、実際にはロスチャイルドの掌の上なのではないかと言われています。真実は定かではありませんが」
◇
298 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:36:49.00 ID:75dkGCK/0
―夕方
カロン号上層 劇場
棒「」
ウサ耳の踊り子「アハァ〜ン♡」クルクル
ワーワー!! ウオオオオオオ!! リラチャーン!!
顔を覆いつつ指の隙間から見るリュアン「わ……!!///」
妖精「へ〜、棒をあんな風に使うんだ。面白い踊りだなあ」
聖女「クロシュさんとフメイさんは見ちゃいけません」バッ
メアリー「聖女さんに同意です。導師クロシュには不要な情報です」バッ
目隠しされるクロシュ「わ……」
目隠しされるフメイ「え〜、なんで」
ワーワー!! キャーキャー!! ウオオオオオ!!
見物貴族「おや? 女性だけとは珍しい団体さんですな?」ヌッ
妖精「ああん?」
クロシュ「?」
メアリー「……」
フメイ「誰?」
リュアン「ふ、フメイちゃん! 妖精さんも! この人、たぶんお貴族様だよ!」
フメイ「だから何」
見物貴族「はっはっは、威勢の良いお嬢さん方だ。嫌いではないがね」
聖女「は、はあ……。私たちに、何かご用でしょうか……?」
見物貴族「用がなければ話しかけてはいけないかな?」
聖女「そんなことはありませんが……」
見物貴族「そう身構えないでくれたまえ。同じ船に乗る仲間として親睦でも深めようと思っただけさ。おい君、最高級ワインをついでくれ」
給仕奴隷クーちゃん「……はい」トボトボ
クロシュ「!?」
妖精「えっ……あなた……」
給仕奴隷クーちゃん「えっ……あっ、えっ……!? ええっ!?」
見物貴族「む? 君たち……知り合いなのかな?」
給仕奴隷クーちゃん「……ちっ、違います! 全然知り合いじゃありません!」バッ
最高級ワイン「」トクトクトク
ワイングラス「」ポン!
給仕奴隷クーちゃん「で、では私はこれで……! 何かあれば奴隷商人にお申し付けくださいっ……!」トトトッ
299 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:38:10.76 ID:75dkGCK/0
見物貴族「……全く、躾のなっていない子だ。だが……クックック、だからこそ燃えると思わないかね?」
妖精「……あいつをどうする気?」
見物貴族「奴隷商人と交渉して買い付ける気だが? クク、それとも君たちが身代わりにでもなってくれるのかな?」
妖精「下衆が……」
見物貴族「ハハッ、私を侮辱したな? 私の権力があれば君を侮辱罪でしょっぴいて奴隷堕ちさせることもできるんだが?」
ワイングラス「」クイッ グビッ
見物貴族「フゥー、やはりこのワインは美味い……。妖精の奴隷というのも良いな……手足と羽をピン留めして標本にする……というのはありきたりすぎるかな。オオキイムカデと同じ虫かごに……お、オゴッ……」
吐血「」ゴボッ
妖精「えっ何……!?」
見物貴族「な、なんだ……これ、はわ……ゴボボーッ!!!」
大量吐血「」ドババーッ!!
ドチャッ!
倒れた見物貴族「」
クロシュ「……!?」
リュアン「え……えっ……!?」
妖精「い、一体……何が……」
聖女「……はっ、手当しないと!!」
フメイ「こんなやつ死んで当然じゃないの」
キャァァァァァァ!!! サツジンダー!!! キャァァァァァ!!!!
クロシュ(楽しい、劇場は……大変なことに、なっちゃった……)
クロシュ(わたしたちは、直前まで、お話してたから……いろいろ、たくさん、聞かれた……)
クロシュ(貴族の人……毒殺、なんだって……)
クロシュ(クーちゃんが……運んできたワインに……毒が、入ってたみたい……)
クロシュ(だから……クーちゃんが、悪いことに、なっちゃった……)
クロシュ(時間、経っちゃったから……貴族の人……たぶんもう、不死鳥の火でも……生き返せない……)
クロシュ(どうしよう……)
◆
300 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:40:01.40 ID:75dkGCK/0
―カロン号 船倉
鉄格子「」ガション
奴隷クーちゃん「……」グスッ
クロシュ「クーちゃん……!」
妖精「クーちゃん……奴隷の身分が辛かったからって……貴族を毒殺っていうのは……」
奴隷クーちゃん「ち、違う……私じゃない……。本当に、私じゃないの……! 私じゃ……ないのに……」グスッ ポロポロ
妖精「ご、ごめん……」
奴隷クーちゃん「……ごめんなさい……。久しぶりの、再会なのに……私、こんなことになってて……」グスッ
妖精「……何があったの?」
奴隷クーちゃん「マフィアのシマでうっかり商売しちゃったのよ……」
妖精「ああ……」
奴隷クーちゃん「ね、ねえ……私って、やっぱり殺されるのかな。貴族に手を出した馬鹿なガキとして、海に放り出されて……サメの餌になっちゃうのかな……!?」
妖精「落ち着いて。クーちゃん、本当にやってないんだよね?」
奴隷クーちゃん「やってないわ! し、信じて……くれるわよね……? ねえ、クロシュなら信じてくれるわよね!?」
クロシュ「うん!」モニョッ
奴隷クーちゃん「!!」パァァァァ
妖精「私も信じるよ。クーちゃんがやってないなら、真犯人は別にいるはず。それを解き明かせばクーちゃんの濡れ衣を晴らすことができる。だから安心して。私たちは、クーちゃんを絶対に見捨てないからさ」
奴隷クーちゃん「〜〜!」ジワワ ポロポロ
クロシュ「真犯人……見つける!」モニョッ
奴隷クーちゃん「ありがと、う………お願い、します……」ポロポロポロ…
聖女「罪のない少女に濡れ衣を着せる卑劣な犯行……許せません! 私も頑張ります!」グッ
リュアン「……正直、あの貴族の人に同情はできないですけど……このままじゃ、クーちゃんって人が可哀想すぎます。私にもできることが、あるはずです……!」
メアリー「……アレは旧体制派のセイントレア貴族……。ああいう下衆を粛清できていないことがセイントレアの無能さを表しています。役立たずのセイントレアに代わり、このメアリーが必ずや真犯人を暴き立てましょう……」
奴隷クーちゃん「〜〜〜…。あ、あり…がとう……。こんなに……こんなに、私のこと……庇おうとしてくれる人がいるなんて……夢じゃないわよね……?」ポロポロポロ
フメイ「クーちゃんって何」ツンツン
奴隷クーちゃん「わひゃっ!? つ、つんつんしないで! クロシュにそっくりな顔のあなたこそ何なのよ……!?」
フメイ「フメイはフメイだけど」
クロシュ「フメイちゃんは……フメイちゃん! クーちゃんは……クーちゃん!」
奴隷クーちゃん「何の説明にもなってないじゃない!!」
☆目標が設定されました
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ
※定期船は船旅5日目にリテン・ヘイヴンに到着します
到着までに濡れ衣を晴らせないと目標失敗となります
◆
301 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:40:34.13 ID:75dkGCK/0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
302 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:41:59.00 ID:75dkGCK/0
―朝
カロン号 中等客室
妖精「事件から明けて最初の朝……。クーちゃんは第一容疑者として奴隷監置区画に拘束されている」
聖女「船がリテン・ヘイヴンに到着するまでの間にどうにかしないとまずいですね……。自由に動けるのは今日と明日と明後日の3日だけしかありません……」
リュアン「……昨日は大見得を切ってしまいましたけど……私たちだけで真犯人を解き明かすなんて可能でしょうか……?」
妖精「可能か不可能かじゃない。やるしかないんだ。そうしなきゃクーちゃんが死ぬよりも悲惨な目に遭うことになる……」
メアリー「……最悪、私のセイントレア王女という肩書を使って無理矢理どうにかするという手段もあります。あまり使いたくはない手ですが……」
妖精「……まあ、最悪の場合はちょっとその手を頼るかもしれない……。よろしくね」
フメイ「探偵!? フメイたち、探偵ってこと!?」
クロシュ「わぁ……!」
リュアン「フメイちゃん、遊びじゃないんだよ……。人も一人死んでるし……」
クロシュ「わ……ごめんなさい……」ショボン
フメイ「えー。スライムが死んだって人間は大して気にもしないのに」
リュアン「はっ……私、無意識の内に人間を特別扱いしてた……!?」
妖精「いや、まあ……人間の社会で生きている以上、その感覚は当然だし問題ないことだよ。でもフメイの気持ちもわかってあげてね。知的種族は、自分たちのことを特別視して他の種族のことを軽視しがちだから」
妖精「まあとにかく、今調べたい情報はこんな感じかなあ」カキカキ
・使われた毒について
・被害者の素性や客室について
・現場にいた人々に話を聞く(奴隷商人、酒飲み魔女、ウサ耳)
クロシュ「そうなんだ」
妖精「もちろんこれ以外にもやれることはあると思う。とにかく動いて情報を集めよう!」
◯現在の目標
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
船旅2日目。リテン・ヘイヴン定期船の中等客室に宿泊します
↓1〜3 自由安価 何をする?
※ミステリーっぽい流れですが全然ミステリーではありません。適当に動けばそれなりになんとかなります
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:43:14.69 ID:REMWOPMlO
食堂で腹ごしらえしつつ情報収集
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:43:27.16 ID:/p0o7jqao
現場百回聞き込み調査
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:43:45.32 ID:dKtuvUUGo
使われた毒を堪能しつつ調べる
306 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:50:01.70 ID:75dkGCK/0
>>293
さんと
>>305
さんが同じIDであり自由行動安価の連取りとなるため、申し訳ありませんが
>>305
は無効とさせていただきます。ご了承ください
というわけで再安価です
↓1自由安価
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:53:36.79 ID:AmVM0LXk0
とりあえずカジノでしつつ聞き取り調査
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:58:55.35 ID:AmVM0LXk0
>>307
少し訂正
とりあえずカジノしつつ聞き取り調査
309 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:59:14.50 ID:75dkGCK/0
というわけで本日はここまで。次回はご飯を食べながら食堂調査編、現場で聞き込み編、カジノで聞き込み編です。お楽しみに
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 00:20:00.40 ID:zIwz1X3jo
乙
やはりセイントレアは邪悪
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 01:16:05.53 ID:3QKjbfKgO
乙
ロスチャイルドとの因縁もこの章で決着つきそうね
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 01:21:15.55 ID:wokTxHwQo
おつ
これは…自殺ですね(迷推理)
こういう場って怪しい人が一杯だから皆犯人に見えるやつ
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 08:18:58.38 ID:+8XXX2eso
おつです
お労しいクーちゃん何だろう……すごく輝いてる
丁寧に時間掛けて捜査しなきゃ
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 14:17:29.57 ID:MmAV2XoA0
乙
名探偵クロシュ誕生だ。
>>302
で言ってだけど期限内に犯人を見つけられない場合は王女の力を使う事になるのかな。
315 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 18:21:44.67 ID:cMuRgQFE0
セイントレアが他種族融和路線に舵を切ったのは数ヶ月前のことなので、内部はまだまだゴタついているのかもしれません。旧体制派の貴族らが今後の身の振り方をどうするかは今のところ闇に包まれています。そして王府は今現在、白影スライムへの対応に追われているため粛清も進んでいないようです
ロスチャイルドとの因縁……考えて見ればクロシュたちはフェルメールちゃんを離反させたりソフィアちゃんをデロデロにしたりなど、ロスチャイルド家にとって迷惑行為を繰り返していると言えるかもしれません。闇の巨大家系がクロシュたちのリテン・ヘイヴン来訪についてどのような反応を見せるかは今のところ予測不能です
見物貴族氏がどのような運命で毒死に至ったのか、今のところはっきりとした背景情報はわかっていません。クロシュたちはこれから調査によってそれを解き明かしていくこととなります。なお今のところ出会った人自体はあまりいないので、まずは人を知っていくことから始めることになるかもしれません
クーちゃんさんは調子に乗った悪徳商人モドキでしたが、捕まって奴隷となり殺人容疑をかけられている今はとてもよわよわになっています。ちょっと優しくすればコロッと縋って来てしまう危なさがあると言えるかもしれません。丁寧に捜査し、情報を集めて濡れ衣を晴らしてあげるのが良いでしょう
期間内に真犯人を見つけられなかった場合、なんらかのパワフルな手段でクーちゃんを助けざるをえないことになるかもしれません。メアリーちゃんの王族の威光をひけらかすことになるか、それ以外の手段になるかは実際にその状況になってみないとわかりません。そうならないようにするのが良いでしょう
316 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 18:24:30.12 ID:cMuRgQFE0
―食堂
ワイワイ ガヤガヤ
妖精「賑わってるなあ。昨日の事件なんて誰も気にしてないみたいだ」
魔女帽をかぶった茶髪ウェーブロングヘアの女「そりゃあそうですよぉ〜。殺人なんてリテン・ヘイヴンじゃ日常茶飯事ですもん」ヌッ
クロシュ「わっ!」
妖精「酒くさっ! 誰!?」
魔女帽をかぶった茶髪ウェーブロングヘアの女→エインヘリアル「おおっと申し遅れちゃいましたねぇ。わたくしはエインヘリアル……見ての通り、しがない旅の魔女ですわ。お見知りおきを、緑の国の太母様」
妖精「私のこと普通に知ってるし……」
エインヘリアル「妖精の見分けが付かない凡俗とは違うのです〜」クイッ
安エール「」ピチョン…
エインヘリアル「ああ、切れちゃった……」
聖女「お節介かもしれませんが、飲み過ぎは体に毒ですよ」
エインヘリアル「修道女さんは真面目ですねぇ〜」
妖精「んで、酔っ払い魔女が私たちに何か用なの? 私たち昨日の調査で忙しいんだけど」
エインヘリアル「どうして太母様ご一行が悪徳貴族殺人事件の調査なんてしてるのかな〜って気になっちゃいましてねぇ」
クロシュ「クーちゃんの、濡れ衣……晴らす!」
聖女「はい! 私たちは濡れ衣を着せられた方の無実を証明する為に動いているのです。真実は明らかにされなければなりません」
エインヘリアル「なるほど……あの可哀想な奴隷の子を助けたいと! ネオダークヒーロー様たちは噂通りの方々なのですねえ……!」
妖精「なに、嫌味?」
エインヘリアル「とんでもない! このエインヘリアル、胸を打たれまして候……! であるならこの私も人肌脱ぎましょう!」
フメイ「手伝ってくれるの?」
エインヘリアル「………ただ、その……お酒が切れて、力が出ないのです。もしわたくしの助けが必要なら、とりあえずお酒を恵んで頂けるとですねぇ……」
妖精「そこまで言って乞食!?」
エインヘリアル「違います、取引です! 取引!」
メアリー「胸を打たれて一肌脱ぐ、という言葉は何だったのでしょうか……」
リュアン「ま、まあでも悪い人ではなさそうです。お酒くらいなら……」
クロシュ「うん!」
フメイ「お酒代、無駄になるんじゃないの?」
エインヘリアル「このエインヘリアル、お恵みを頂けたら決して無駄には致しません! だい……私が崇拝致しております神の如きお方に誓って、申し上げます!」
妖精「崇拝してる神の如きお方ってなんだかやけに迂遠な言い回しだなあ……。まあ人の信仰をとやかく言う気はないけどさ」
エインヘリアル「お仕事に関わるので具体的なお名前を挙げることはできないのです! ご容赦を!」
聖女「あ、ここの厨房は自由に使って良いそうです。食材も販売してますし、せっかくですからお酒だけと言わずお昼ごはんもご一緒にいかがでしょう?」
エインヘリアル「えっ良いんですか!?」
妖精「まあ1人分増えるくらいなら大した出費にもならないしね」
↓1〜2 追加する食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉、触手肉
魚介:ウミタニシ、ウミザリガニ、アンチョビ、マグロ
野菜:レタス、長寿トマト、タマネギ、ゴボウの根、マイタケ
穀物:リーリア小麦、ヤマイモ、オオキイ豆、甘もろこし
果実:どんぐり、リンゴ、ミカン、バナナ、ココナッツ、干しイチゴ
卵乳:トリの卵、オイシイミルク、クリームチーズ、北国バター
特殊:ゼラチン、甘々シロップ、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
酒類:安エール、ビール、ラム酒、高級ワイン、マジカルスピリタス
※酒類が選択されなかった場合、自動的に安エールが追加されます
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 18:26:17.52 ID:54UyxQO/O
触手肉ビール
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 18:27:06.95 ID:GVyP2LLw0
オイシイミルク 干しイチゴ 甘々シロップ
319 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:06:27.77 ID:cMuRgQFE0
こんがり触手肉「」ポン!
ビール「」ポン!
甘々イチゴミルク「」ポン!
クロシュ「わあ……!」
妖精「イチゴミルク! 美味しそう!」
フメイ「今日の献立は……フメイ!」ドン!
聖女「お手伝いは聖女とリュアンさんでした」ペコリ
リュアン「味は……ちゃんと美味しいです!」
メアリー「素晴らしいです! とても美味しそうです!」パチパチ
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ グビグビ
エインヘリアル「ビールにはシンプルな味付けの焼き肉が合いますですねぇ!」モグモグ グビグビ
フメイ「………肉とビール、合うけど……イチゴミルク……合わないかも……」モグモグ
聖女「大丈夫ですよフメイさん……この触手肉の焼き加減は完璧ですし、イチゴミルクもミルクとイチゴとシロップが見事に調和しています。合う料理と合わない料理の組み合わせを覚えていきましょう……」
妖精「どうせお腹に入っちゃうんだしそこまで気にしなくても良いんじゃないの?」モグモグ ゴクゴク
リュアン「妖精さん、料理上手ですけど食べ方はそんなにこだわらないんですね……」
妖精「美味しいに越したことはないと思うよ。でも気にしすぎても栄養は増えないんだから」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ グビグビ
メアリー「……導師クロシュが食事をなさる御姿……いつ見ても素晴らしいです」
聖女「メアリーさんもわかりますか? スライムの子たちがごはんを食べる姿の良さが……!」
メアリー「はい。言うなれば、小さなデロデロの縮図です……」
☆美味しいものを食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度を2得ます
*
320 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:06:53.15 ID:cMuRgQFE0
エインヘリアル「ふぃ〜、ごちそうさまでしたぁ〜」ヒック
妖精「ん、ごちそうさまでした。それで、酒代くらいの情報は期待しても良いんだよね?」
エインヘリアル「ええ、もちろん。まずは皆さん、昨日の被害者についてどこまでご存知?」
リュアン「えっ? えっと……セイントレアの、貴族……?」
メアリー「小貴族アクトゥク家当主、ケンブツ子爵です。セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治めています。歴史は古く、領地は小さいですが表に裏にかなりの財産を保有していると見られます」
フメイ「ほえ〜そうなんだ」
メアリー「はい。以前セイントレアにおける海外の玄関口としてどちらが相応しいかウォーターポートと争っていたのですが、ウォーターポートがロスチャイルド・インダストリーと提携して機械都市テンペスターを建設したことにより敗北したという過去があります」
エインヘリアル「詳しいですねぇ! そうです、彼は敗北貴族のケンブツ子爵……。地方貴族の一人である彼が、なぜこの船に乗ってリテン・ヘイヴンへ向かおうとしていたのか……。そこに秘密がある……! かも、しれませんねぇ……」
妖精「……えっ? 終わり?」
フメイ「ほとんどメアリーの解説だったけど」
エインヘリアル「……も、もちろん終わりではありません! 我々はケンブツ子爵について、ある情報を掴んでおります……!」
リュアン「ある情報……?」
聖女「それは……何ですか?」
エインヘリアル「こちらをご覧ください!」スッ
毒殺された貴族と短い白髪の中年男性が倉庫街で会話をしている写真「」ペラッ
リュアン「この白髪のおじさんは……?」
エインヘリアル「彼はガイスト・シュヴァルシュタイン。元々はセイントレア・メカニクスのテンペスター本社に務める工学研究者でした。しかし数ヶ月前にセイントレア・メカニクスを退職し、現在はリテン・ヘイヴンでフリーの兵器開発者をやっていることが確認されています」
妖精「兵器開発者!?」
メアリー「なるほど……地方の小貴族が、フリーの兵器開発者と何らかの取引を行っていたと……。あまりにきな臭い話ですね……。全く、セイントレア王家は何をしているのか……」
エインヘリアル「今は世界中で白影スライムの対応が急務となっているんで、セイントレア王家の責任を問うのは少し酷ですよぉ……。まあ、何か起きてからでは遅いんですけどね?」
妖精「本当に何かあってからじゃ遅い……。すぐにセイントレア王家に報告すべきことじゃないの?」
エインヘリアル「ええまあ、それはそうなのですが……私はその、ただの旅の魔女ですのでぇ……。最終的に報告する義務はないというか、それを決めるのは私じゃないというか? へへへ、つまりあっしは悪い魔女ってことでごわすねぇ」
リュアン「……でも、この取引を行っていた貴族の方は昨日毒殺されたんですよね? それって……」
エインヘリアル「はいそうです! もし何か恐ろしい取引が進んでいたのだとしたら、彼が殺されたことにより一定の遅延が発生するのは間違いありません。最悪取引そのものが無かったことになりますね。さて、真犯人の動機が見えて来たのではないでしょうか?」
妖精「……こいつらの取引を妨害して、兵器の密輸を阻止する為?」
エインヘリアル「はい、それを踏まえた上でさらに情報を集めてみると良いと思いますよぉ」グビッ
ビールジョッキ「」ピチョン…
エインヘリアル「あ、切れちゃった……。それじゃ私はそろそろお昼寝の時間なんで、お暇させていただきますわねぇ〜」スクッフラフラ…
フメイ「行っちゃった」
聖女「でも、大きな情報を掴むことができました……!」
リュアン「地方貴族の密輸……これ、もしかしてものすごく大変な事件なんじゃ……?」
メアリー「大変な事件ですね……。名探偵リュアンさん、期待しています……」
リュアン「ええ……そ、そういうのはクロシュちゃんの方が相応しいかと」
クロシュ「?」
☆被害者の情報を得ました
◇
321 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:07:47.61 ID:cMuRgQFE0
―カロン号 劇場
ポールとロープで区切られた事件現場「」
人型に縁取られた白線「」
現場を捜査する船長「」ガサゴソ
現場をうろうろする船員「」ウロウロ
座って頭を抱える奴隷商人「」
リュアン「船長さんや船員さんたちが捜査を行っています……」
聖女「こういう時には、船長さん自らが指揮を取って捜査するんですね……」
フメイ「あそこで頭抱えてるの、誰だっけ」
妖精「あれは確か、クーちゃんを奴隷として扱ってる奴隷商人だよ」
メアリー「自分の奴隷が殺人事件を起こしたとなると……当然彼にも責任が及びますね……。最悪、奴隷と同等の……つまり、殺人の罪を問われることになります……」
クロシュ「……クーちゃん、悪くない」
聖女「はい。……つまり、あの人も悪くないということです」
フメイ「でも、クーを奴隷にしたのもあいつなんでしょ。なら悪いんじゃないの」
聖女「……そういう意味では、悪い人かもしれません。ですがそれは殺人の罪とは別の悪さと考えなければならないのです」
*
船長「……む? 君たちか。君たちの疑いはもう晴れているぞ」
妖精「いや、そうじゃなくて調べに来たんだよ。私たちも納得いってないから」
クロシュ「うん! クーちゃん……悪くない、とおもう!」
船長「ふむ……。しかし重要参考人とはいえ、部外者を捜査に加わらせるわけにはいかないのだ」
フメイ「えー、だめなの?」
船長「ああ。この船上では、私たち船乗りが兵士であり、刑事であり、捜査官なのだ。例え君たちが本気で捜査を望んでいるのだとしても、素人の手が入れば現場は歪んでしまう。ご理解いただきたい」
*
322 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:08:37.25 ID:cMuRgQFE0
奴隷商人「くそっ、このままじゃ俺も奴隷堕ちだ……。監獄島行きなんかになったら最悪だぞ……くそっくそっ……!! なんで俺がこんな目に……!」
妖精「……おーい。ちょっといい?」
奴隷商人「うおっ!? あ、ああ……昨日の重要参考人か。はっ、もしかして自首しに来たのか!?」
妖精「そんなわけないでしょ……。私たちも昨日の事件に納得できないから、調査に来たの。断られちゃったけど」
奴隷商人「んだよ……。はあ、調査でもなんでも勝手にしてろ……。俺はもうお先真っ暗なんだ……。ああくそ、巨乳エルフを買って田舎に隠居して慎ましく幸せに暮らすっていう俺の夢が……」ブツブツ
妖精「何言ってんだこいつは……」
クロシュ「………クーちゃんのこと……わるいって、おもう……?」
奴隷商人「……あ? クーちゃんってあの黒髪ちんちくりんのことか?」
クロシュ「うん」
奴隷商人「いいや、あいつは犯人じゃねェ。嵌められたんだ。大方、俺とあいつは罪をおっかぶせても問題ねえガキ奴隷とザコ奴隷商人とでも思われたんだろうよ……。クソッふざけやがって!」
リュアン「え、えっと……どうしてクーちゃんが犯人じゃないって、思うんですか?」
奴隷商人「奴隷商人としての直感だ。奴隷を見る目だけァあんだよ俺は」
妖精「嫌な目だなあ……」
奴隷商人「真面目なこと言うと、そもそも奴隷に毒を入手する手段はないはずなんだ。奴隷監置区画から出入りする時に毎回ボディチェックはしてるし、怪しいもんを持ってりゃ当然わかる。ボディチェック用のスキャン魔法だって習得したんだぞ、俺は……! あの日あいつは怪しいもんなんて持ってなかった……!」
メアリー「……厨房を出入りしたり、この会場を行き来したりする間……常に見ていたわけではないですよね?」
奴隷商人「うぐっ……そ、それはそうなんだが……。でももしあいつが毒を盛ったってんなら、それはあいつに毒を渡した奴がいるか、あるいは手に取れる場所に都合良く毒が落ちてたってことだろ!? それは……俺の責任じゃなくないか!? そもそもあのガキに毒を毒と気付ける知識があるのか!?」
クロシュ「クーちゃん……行商だったから、けっこう、知ってるかも……」
奴隷商人「うぐぐっ……! お、おいお前たちあのガキの味方なんじゃねェのか!? さっきから逃げ道潰しばっかしやがってよ……!?」
クロシュ「ご、ごめんなさい……」
妖精「でも大事なことなんだよ。可能性を一つ一つ検証していかないと、あの子の潔白を証明することもできないでしょ?」
奴隷商人「くそっ……。おい、本気であいつの濡れ衣を晴らすってんなら協力は惜しまねェ。俺にできることがあれば言え」
クロシュ「!」
妖精「本当? じゃあせっかくだし手伝ってもらおうかな?」
奴隷商人「おう。あ、無理なもんは無理だからな。無茶言うんじゃねぇぞ……」
なんかやってもらおう
↓1〜 先取2票
1.被害者の客室に不法侵入捜査!
2.事件に使われた毒ワインの毒見!
3.クーちゃん解放!
0.自由安価(票数は内容ごと、できないことはできない)
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:09:36.86 ID:Lr0zBVAH0
1
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:11:12.75 ID:+8XXX2eso
2
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:11:37.96 ID:qY6GwbScO
3
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:12:48.20 ID:zIwz1X3jo
1
327 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:19:49.33 ID:cMuRgQFE0
クロシュ「!」ピコン!
フメイ「なんかいいこと思い付いた?」
クロシュ「うん! えっと……被害者の……貴族のおじさんの、お部屋……調べてきて、ください……!」モニョッ
奴隷商人「は……!? む、無理に決まってんだろ!? 事件現場じゃないとは言え上層の高等客室だぞ!? 勝手に入ったりすりゃ本当にお尋ね者になっちまうだろうが!」
妖精「でも、このままじゃクーちゃんの有罪が確定してあなたも同罪になっちゃうよ? できることはなんでもしないと」
奴隷商人「うぐっうぐぐっ……! わかったよ、やりゃ良いんだろ!? ケッ、若い頃必死に練習した忍術でやってやんぜ……!!」
↓1コンマ
01-60 つまみ出された
61-90 こっそり透明クロシュが支援して成功した
91-00 本当に忍者だった
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:27:12.27 ID:0ccdTIsGO
にんにん
329 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 23:21:37.93 ID:cMuRgQFE0
バァン! ゴロゴロゴロッ
満身創痍の奴隷商人「ぐふっ……」バタッ
警備船乗り「アンタも重要参考人なんスから、下手にうろつかないで欲しいッス。今回は見逃してやるッス」
*
奴隷商人「」ズーン…
聖女「ま、まあまあ……元気を出してください。お咎めなしで良かったじゃありませんか……」ヨシヨシ
奴隷商人「もうだめだ……。帰りたい……」グスッ
妖精「でもこれで高等客室の警備体制とかは把握できたね。クロシュ」
クロシュ「んへへ……うん!」
リュアン「……えっ!? クロシュちゃん、まさかその為にあの人をけしかけたの……!?」
メアリー「ふふ……全て導師クロシュの計画通り、ということですね……」
フメイ「そうなの!?」
クロシュ「そうなの?」
☆高等客室の警備体制を把握しました。以後判定なしで潜入捜査できます
*
330 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 23:24:40.11 ID:cMuRgQFE0
―カロン号 カジノルーム
ワイワイ ガヤガヤ ギャァァァァ モウダメダ
ウサ耳踊り子→リラ「ハァーイ♪ 昨日の重要参考人さんたち、遊びに来たの〜?」
リュアン「わっ……き、昨日の踊り子さん……!」
妖精「ええと……昨日のことで聞き込みに」
リラ「キミたち以上に昨日のことに詳しいコはここにいないぞっ」
リュアン「た、確かに……。私たちは昨日あの人が倒れる瞬間を間近で見てたわけですもんね……」
リラ「で〜も〜……。たった一人、例外がいる……って言ったらどうする?」ニヤニヤ
クロシュ「!」モニョッ
聖女「その例外の方は、どこに……!?」
リラ「ウフフ……わちきに勝ったら教えてしんぜようかニャ?」ニヤニヤ
フメイ「ウサギなのにニャなの?」
リラ「ウサ!」
妖精「ウサギはウサって言わないと思うんだけど……」
*
331 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 23:26:06.13 ID:cMuRgQFE0
リラ「とゆーわけで勝負は一発! ルーレットで決めよ〜!」
クロシュ「るーれっと?」
リラ「色と数字を当てるゲームだよ〜! め〜ちゃシンプルでスライムちゃんでもすぐにできるカジノの定番だよ〜!」
クロシュ「わあ……!」
妖精「えーと……どういうルールなんだっけ?」
リラ「ここに色と数字がたくさんの枠で分けられたお皿がありますね? それでぇ、このお皿を回します! そ〜れぐるぐる〜!」
ルーレット「」クルクルクル
クロシュ「!」モニョニョ
フメイ「わ……!」
リラ「そしたらボールをぽーん!」
白いボール「」コロコロコロコロ
クロシュ「〜!」モニョニョニョ
フメイ「わわ……!」
リラ「そしたらだんだんルーレットが遅くなってってぇ……止まります!」
ルーレット「」クル…クル…
白いボール「」スポン!
リラ「ボールが入ったのは――赤の12番!!」
クロシュ「んわわ……!」モニャニャ
フメイ「わわ……!」
リラ「つまりこれはボールがどこに落っこちるのかを当てるゲームってことで〜す!」
クロシュ「んわわ〜!!」モニャニャニャ
フメイ「わわ〜!!」
妖精「……あなたたち雰囲気ではしゃいでない?」
リュアン「で、でもこれって難しすぎませんか!? 数字が0から36ということは……当たる確率は37分の1ってことですよね!?」
リラ「大丈夫! 色だけとか偶数奇数だけの予想でもおっけ〜なんだよ〜」
リュアン「な、なるほど……それなら約2分の1ですね……」
リラ「他にも賭け方はいろいろあるんだけど、初めてならシンプルにいこっ! クロシュちゃんは黒と赤のどっちにする!?」
クロシュ「!」モニョッ
クロシュ(わたしか……ブラッドちゃん!)
クロシュ(どうしよう)
聖女「……」
聖女(……赤か黒くらいなら……意外と変えられるかも……)
聖女(でも、運命を変えるのはズルですよね……)
聖女(どうしよう……)
↓1選択
黒 or 赤
↓2選択
1.運命を変える
2.運命を変えない
※どちらを選んでも運命賽は消費しません
↓2コンマ
偶数 黒
奇数 赤
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:30:21.30 ID:zvLFvyvhO
黒
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:35:11.72 ID:8NNoW07MO
2
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:36:11.68 ID:sp5FN9J4O
あ
335 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 00:55:24.38 ID:eMd0ccxF0
聖女(いえ、やっぱりやめておきましょう。取り返しのつかない事象ならともかく、こういった遊戯でズルをするのは良くないです!)
クロシュ「じゃあ……わたしの色……黒!」
リラ「じゃあウサは赤にするウサ〜!」ポン!
ルーレット「」クルクルクル
白いボール「」コロコロコロ
フメイ「わわわ……!」
リュアン「ど、どうなるのでしょうか……!」
メアリー「運命よ……導師クロシュに味方を……!」
ルーレット「」クル…クル…
白いボール「」コロ…コロ…
妖精「ど、どうなる……!?」
聖女「ドキドキします……!!」
ルーレット「」クル…
白いボール「」スポン!
黒「」ポン!
クロシュ「!」
聖女「……!」
フメイ「んわわ〜!」キャッキャ
リュアン「わああ! 黒です、黒!」キャッキャ
妖精「ふ〜……。2分の1に当たったくらいではしゃぎすぎでしょ、みんな」
メアリー「ふふ……妖精さんも、ぎゅっと拳を握って見守っていたではありませんか……」
聖女(……もし変えていたら、素直に喜べなかったかもしれません)
聖女(ふふ……変えなくて良かったです、運命)
リラ「わわ〜負けちゃった〜! それじゃ約束通り知ってることを洗いざらい話しちゃいます!」
リュアン「えっ? 知ってる人のことを教えてくれるって――」
リラ「わちきのことウサニャ!」
妖精「なんかそんなような気はしていた」
☆リラとの勝負に勝ちました
*
336 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 00:57:08.30 ID:eMd0ccxF0
リラ「ほんで……昨日のことだったかニャ?」
妖精「そうだよ、しっかりしてよ」
リラ「ああそうだそうだ、昨日のことだね! ワタクシ、劇場でポールダンシングをさせていただいておりましたのですわ!」
妖精「……」
リュアン「これは……だめかもしれないですね……」
リラ「ああ、冗談です冗談! 真面目に話しますウサ!」
メアリー「……そもそもリラさんは何を知っているんですか?」
リラ「ワインに毒を仕込んだトリックをですわ!」
妖精「ええっ!?」
リュアン「どういうことです!?」
リラ「ワタクシ、ステージの上で踊りながら見ていたのですわ。あのワイン……あの奴隷ちゃんが注ぐまで未開封でしたの!」
妖精「いやいや……未開封なのに毒なんて仕込めるわけ……」
リラ「ええ。そんなことできるはずがない――ですから捜査をしている船乗りの方々は、開封済みだったと思い込んでしまったのですわ。ですが……あの高級ワインは未開封でしたの! 昨日の注文記録を調べればすぐにおわかりいただけますことよ? あらら、こんなところにその注文記録が!」
注文記録「」ペラッ
妖精「……この記録によると……昨日の高級ワインの注文は1件だけ……あの貴族の名前しかない! この注文記録本物なの!?」
リラ「ロスチャイルド商会のハンコが押してありますわねぇ……」
メアリー「……ロスチャイルド商会の印鑑は、偽造が極めて難しい最高精度の魔紋鋳造技術が使われています……。これは……本物です……。なぜこの踊り子さんがそれを持っているのかはわかりませんが……」
リラ「イェア〜♪」
妖精「ば、馬鹿な……! それじゃあ……毒を仕込めたのはクーだけだったってことになっちゃうじゃない……!!」
リラ「チッチッチ……それは早とちりが過ぎるってもんでっせ嬢ちゃん。あっしが最初に言ったことをお忘れかい?」
クロシュ「ワインに、毒を仕込んだ……トリック!」
妖精「ええっ……!? 未開封のワインに毒を仕込んだとでも言うの!?」
リラ「せや。どやったと思う?」
クロシュ「……空間魔法?」
リラ「惜しい! 正解は――マジカルサイコキネシス!! 超能力です!!」デデン!!!
妖精「…………は?」
リラ「あ、何言ってんだこいつって顔」
妖精「……いやまあ、空間魔法なら確かに未開封のワインボトルの中に毒を転移させることも不可能じゃないとは思う。でもそんなことをすれば間違いなく魔法の痕跡が残る。船上捜査のプロである船乗りたちがそんな証拠をみすみす見逃すとは……」
リラ「だ〜か〜ら〜、魔法じゃなくて超能力!! 痕跡なんて残らないのよ〜ん!」
妖精「………頭が痛くなってきた」
リラ「も〜頭が固いよ妖精ちゃ〜ん。超能力っていうのはねェ……例えばこんなやつだ!」
指パッチン「」パチン!
妖精「……ん!? あれ、リラはどこに――」
背後から妖精の体を掴んでモミモミするリラ「ここだよ〜ん」バッ
妖精「んわわわわ〜〜〜〜〜!?!!?!??」ジタバタ
*
337 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 00:58:35.11 ID:eMd0ccxF0
妖精「……け、気配も魔力の移動も何も感じなかった……。ほ、本当に……超能力……!?」
リラ「おわかり頂けたかしらァん?」
妖精「………ま、まあわかった……。でも、もし犯人がそんな無法な力を使ったんだとしたら……捕まえようがなくない?」
リラ「そうウサねえ」
妖精「っていうか……あなたが犯人じゃないの!? トリックも知ってる、超能力も使える……容疑しかない!!」
リラ「バレちゃった♡」
リュアン「えっ……!? じゃあ……犯人なんですか……!?」
リラ「フフ……あーしが犯人だとしてぇ、キミたちにあーしが犯人だって立証できるかな?」
聖女「! なるほど……超能力の完全犯罪性をわかっていたから……あっさりバラしたのですか……!」
リラ「あ、そうなるのかニャ? ごめん、ノリでバラしたわ」
聖女「ええ……」
リラ「でもあの奴隷ちゃんにはちょっと悪いことしちゃったウサねぇ……。リラ反省反省〜」
妖精「こいつと話すの疲れてきた……」
メアリー「我慢しましょう……。真犯人のようですから……」
リラ「でも素直に捕まっちゃうってのもつまんないな〜。あーしの目的とかぁ、被害者の裏取引の証拠とかぁ、その辺しっかり抑えてきたら自首してあげても良い系〜」
リュアン「ええと……つまり、捜査を続けろということですか?」
リラ「イグザクトリー! あ、イグザクトリーってインダストリーと似てない?」
妖精「わかった。あなたが納得する証拠とかをいろいろ抑えて来たら自首してくれるってことで……良いんだね?」
リラ「そうかも!」
妖精「いや、そこは断定して欲しいんだけど……。ていうかむしろ、あなたは捕まっても良いの?」
リラ「ウサを捕まえておける檻ってあるニャ?」
妖精「そ、そういうことね……。わかった……」
☆真犯人を特定しました
証拠を集めることで、真犯人に自首させることができます
◇
338 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 01:00:25.97 ID:eMd0ccxF0
本日はここまで。次回は船旅3日目編となります。お楽しみに
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 01:14:54.73 ID:LbAxOLxwo
真犯人が先に分かるという変化球
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 02:16:18.65 ID:p6HCX+odo
おつ
うーん…例え証明出来てもスッキリしないというか…事件らしい緊張感が無い犯人だぜ…
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 06:39:39.70 ID:u6weuPMU0
乙です
聖女が運命を変えてたらリラの超能力でバレてたのかな
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 12:13:55.81 ID:GhwSLLGmO
真犯人が見つかったからクーちゃん解放かと思ったけど真犯人を自首しないと解放されないのか。
343 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:26:15.00 ID:s+4rVIsp0
これは真面目に推理とかをするミステリーではないので、真犯人もあっさり判明します。どちらかというと、この変わったウサ耳の女性を納得させられるかどうかという交渉のゲームと言えるかもしれません
このウサ耳の女性は変な人物なので、緊張感は実際ないかもしれません。そしてリテン・ヘイヴンにおいて殺人事件はそれほど珍しいものでもないので、船上殺人というサスペンスな状況であっても緊張感が生じにくいのかもしれません
聖女氏が運命を変えるパワーを使っていた場合に、リラ氏がどのようなリアクションを取っていたかは今のところわかっていません。そしてリラ氏の超能力というものが一体何なのか、その正体も闇に包まれています
真犯人は見つかりましたが、クロシュたちには彼女を告発するに足る証拠がありません。そのためリラ氏を真犯人として捕まえてもらうには、彼女自身に自首してもらう必要があります
344 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:26:42.42 ID:s+4rVIsp0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー
その他:クーちゃん、エインヘリアル、リラ、船長、奴隷商人
……………………………………………………………………………………
345 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:28:16.79 ID:s+4rVIsp0
―朝
カロン号 中等客室
丸窓「」
窓の向こうに広がる大海原「」
寝ぼけリュアン「…んん〜……」モゾモゾ
聖女「朝ごはんはどうします? 食堂に行くか、それとも手持ちのもので適当に済ませましょうか」
妖精「ん〜、どっちでもいいかなあ。クロシュとフメイは?」
クロシュ「どっちでも……いいとおもう!」
フメイ「フメイも、どっちでもいい」
聖女「………」ムムム
メアリー「……お気持ち、お察し致します。どっちでも良い、というのが一番困るのですね」
聖女「はっ……!? いえいえ、そのようなことは……」
妖精「メアリー、王女様なのにそういうのわかるの?」
メアリー「作る側に立ったことはありませんが、想像は付きます」
妖精「へえ……。デロデロになりたくない側の気持ちは想像が付かないの?」
メアリー「想像が付くことと、その気持ちを尊重するかどうかは別ですよ」
妖精「あ、そう……」
*
妖精「というわけで今日もクーちゃんの冤罪を晴らす為にがんばっていこう!」
◯毒について
テレポーテーションという超能力によって未開封のワインへ混入されたことが判明した。
毒の詳しい成分や入手経路については未解明。
◯被害者ケンブツ・アクトゥク子爵
セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治める小貴族アクトゥク家の当主。
ガイスト・シュヴァルシュタインというフリーの兵器開発者と何らかの取引を行っていた疑いがある。
◯クーの容疑について
超能力というものを考慮しない場合、クー以外に犯行可能な人物は存在しない模様。
◯リラの証言
ウサ耳踊り子リラが真犯人であることを自白したが、自白以外の証拠がなく告発不能。
事件の全貌を明らかにしたら素直に自首すると言っている。
リュアン「……とにかく事件の全貌を明らかにして、リラさんを自首させるしかないんですね」
妖精「まあそう……。リラが信用できるかどうかはわからないけど、それに賭けるしかない」
メアリー「被害者の宿泊していた上等客室の警備情報は昨日判明しているんですよね」
クロシュ「うん!」
妖精「死んでるとはいえ貴族の客室だから、警備情報がわかっているとは言っても行くなら慎重にね」
◯現在の目標
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ(期限:船旅4日目の終わりまで)
船旅3日目。リテン・ヘイヴン定期船の中等客室に宿泊しています
↓1〜3 自由安価 何をする?
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:28:42.36 ID:xWTFV3X50
みんなで展望浴場に入る
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:29:30.01 ID:nwbGjRMB0
妖精とフメイ、脳内クロシュと推理会議
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:31:21.69 ID:GhwSLLGmO
クロシュ
顔色の悪い医者と一緒に毒成分を調べる
349 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:57:34.64 ID:s+4rVIsp0
―医務室
顔色の悪い医者「毒の成分を調べたいだって?」
クロシュ「うん」
顔色の悪い医者「うーん、難しいねえ。ここに科学捜査用の分析機とかは置いてないんだよ。毒殺に使われたワインはここの保冷庫に保管してあるけど、君たち民間人に触らせたら僕が船長に怒られてしまうし」
妖精「でもクロシュはスライムだから、毒を飲めば味とかがわかるかも……」
顔色の悪い医者「味で判別する毒もあるにはあるがね。味のない毒だったら、僕が怒られるだけに終わってしまう」
妖精「……そ、そうだ! クロシュ、ワインから毒だけを抽出して取り出せたりしないかな? ほら、同化した物品を元の形にして外に出したりするみたいに」
クロシュ「!」モニョッ
顔色の悪い医者「そんなことが可能なのかい?」
クロシュ「……で、できるかも……?」
妖精「ものは試しだよ、やってみようよ。毒の成分がわかったら船長にとっても有益でしょ」
顔色の悪い医者「ふむ……ではせっかくだしやって見せてもらおうか。僕としては事件なんてどうでもいいんだがね。スライムにそんなことができるのかどうか、そっちの方が興味深い」
*
毒ワイン「」ポン!
グビッ
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ…モニョモニョ…
↓1コンマ
01-60 抽出成功
61-90 応用できそう
91-00 錬金スライム
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:58:36.26 ID:pZNA4Gzuo
錬金
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:58:48.95 ID:jPMZ2MsOO
か
352 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:48:51.18 ID:s+4rVIsp0
モニョモニョモニョ…
小さな青色の結晶構造物「」ポン!
顔色の悪い医者「おお、本当に抽出できたのか……!? 面白い……」
妖精「で、これは何なの?」
顔色の悪い医者「ふむ……これは凪鉄だね」
妖精「えっ凪鉄!? 凪鉄って毒なの!? しかもワインに溶けるの!?」
顔色の悪い医者「落ち着け。金属として安定している状態の凪鉄が毒性を示すことはない。化合物となれば別だがね。化合物というのはわかるかい?」
妖精「異なる物質が結びついてできた別の物質……だっけ」
顔色の悪い医者「そう。恐らくワインに混ぜ込まれたのは黒化凪鉄化合物辺りだろう。そのスライムくんは水に溶けたソレを抽出した上で分離させて凪鉄を抽出した、と考えられるね」
クロシュ「そうなんだ……」
顔色の悪い医者「ふむ。自分のやったことがどれほど面白いことかわかっていないようだ。勿体ない。もしその力をさらに磨いていけば、君は化学の……いや、あらゆる分野で革命を起こすことが――」
妖精「とにかく凪鉄の化合物ってことね! わかった、ありがとう」
顔色の悪い医者「しかし毒殺なんてその辺の農薬でも買ってきてぶちこめば良いことだろうに、わざわざ高価で入手の面倒な凪鉄を使うなんて酔狂なものだ。犯人は財力でも誇示したかったのかね」
妖精「……! 待って、今捕まってるのは奴隷の女の子なんだけど……もし凪鉄なら、奴隷が毒に使うっていうのは不自然じゃないかな!?」
顔色の悪い医者「ん? 言われてみるとそうだね。奴隷が入手できるものではないし、たまたま船内で目について毒だと見抜いてワインに混入させるというのも不自然だ。黒化凪鉄化合物が毒性を持つなんてことを知っている者は僕たち医療関係者くらいのものか、あるいはそういう専門家くらいだろう」
妖精「うん! 私もそれなりに毒のことは調べてるつもりだったけど、凪鉄の化合物なんて知ったのは初めてだよ!」
顔色の悪い医者「うーむ……一応僕の方から船長に報告しておくよ」
妖精「ありがとう、そうしてくれる?」
顔色の悪い医者「船長も実は、あの奴隷の子が犯人っていうのには懐疑的みたいなんだよね。殺されたのが貴族だからとりあえず第一容疑者として確保しているけれど、ちゃんとした証拠が見つかればすぐに釈放してくれると思うよ」
クロシュ「わ、そうなんだ……!」
顔色の悪い医者「ま、がんばることだね」
クロシュ「うん!」
☆毒の成分が判明しました
☆クロシュが物質の成分抽出を行えるようになりました
◇
353 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:49:17.27 ID:s+4rVIsp0
―展望浴場
水平線に沈む夕日「」
夕日にきらめく水面「」キラキラキラ
カポーン―
リュアン「……」ズーン
メアリー「……」ズーン
妖精「……あの二人はなんであんなに落ち込んでるの?」
聖女「ええと……聞き込みをしたのですが、今日は有力な手がかりを掴むことができなくて……」
フメイ「そういう日もある」
妖精「そうなんだ……。でもフメイの言う通り、そういう日もあるよ。リテン・ヘイヴンに着くのは明後日だから明日中には決着を付けないとまずいけど、焦っても仕方ないし」
クロシュ「……間に合わなかったら……クーちゃん、連れて……逃げちゃう……?」
妖精「それはお尋ね者になるからまずい……。前にメアリーが言ってた、セイントレア王族の威光でなんとかするしかないかなあ。メアリーには悪いけど」
聖女「誰よりもセイントレアを嫌っていますからね……。その威光に頼らなければならないとなると、気持ち良くはないでしょう……」
クロシュ「……だいじょうぶ! 明日……なんとか、なる!」
フメイ「ん。クロシュの言う通り。なんとかなる」
妖精「そうだね。明日なんとかなる……そのつもりでいこう」
エインヘリアル「そうそう、なんとかなるなんとかなる!」ヌッ
聖女「エインヘリアルさん!」
エインヘリアル「皆さんどうも〜。でへへ、飲んでますかぁ〜?///」ヒック
妖精「うわっ! 酔ってる!」
エインヘリアル「せっかく綺麗な水平線の夕暮れが拝めるロケーションなのに辛気臭い顔で真面目な話ばっかりしちゃってぇ〜」
妖精「まあクーの奴には世話になったこともあるし。やれることをやりたいだけだよ」
エインヘリアル「……はっ……も、申し訳ありません……わたくし、皆様の善意を馬鹿にするようなことを言ってしまい……」オヨヨ
聖女「表情が豊かな方ですねえ」
☆展望温泉に入りました
◇
354 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:49:51.40 ID:s+4rVIsp0
―クロシュの夢
中庸クロシュ「わたしたちに推理の相談なんてしても、あんまり役に立たないとおもう」
楽観クロシュ「そうなの?」
中庸クロシュ「わたしたちはクロシュだもの。わたしたちが思いつくようなことは、当然表のクロシュだって思いつく」
混沌クロシュ「だねえ。わたしにカリスごっこでもさせた方が役に立つんじゃないの」
秩序クロシュ「ここなら、わたしたちより、大魔女さんの羽さんとかに聞いてみる方が有意義とおもうよ」
悲観クロシュ「ふふ……。わたし、役立たずの穀潰しスライム……」
モニョモニョモニョモニョ
妖精「そ、そんなことないよ。クロシュだって時々良い思い付きをすることもあるし」
中庸クロシュ「というか……トリックも犯人ももうわかってるのに……推理って必要……?」
混沌クロシュ「後は情報収集してリラっていう人に突きつけるだけでしょ?」
フメイ「そうかも……」
楽観クロシュ「じゃあ、つまんない話はもうおわり?」モニョッ
悲観クロシュ「終わりだよ……。星も、時も、しあわせも、わたしたちも……いつか、必ず終わる……」
秩序クロシュ「も〜、悲観ちゃんはあんまり暗いことばっかり言っちゃだめ!」
悲観クロシュ「ほんとのことなのに……」
混沌クロシュ「終わるからこそ、たのしい……みたいな話?」
悲観クロシュ「終わるからこそ、かなしい……みたいな話……」
混沌クロシュ「あ〜、わたしもその方がわかるかも。終わるのは悲しいよね」
悲観クロシュ「……混沌も、わかるの……? こういうの、理解しないと思ってた……」
混沌クロシュ「だからこそ、終わらない為に全力であがき続けろってことでしょ?」
悲観クロシュ「………ちょっとちがうけど……まあいいや……」
楽観クロシュ「悲観の言ってることいつも全然わかんないけど、これはわたしもわかるかも!」
秩序クロシュ「うん……。かなしい終わりは、嫌だよね……。それに抗うのは、わたしも正しいとおもう……!」
モニョモニョモニョモニョ…!!
妖精「意見がまとまってる……!」
中庸クロシュ「たまに、こういうこともある。今のわたし自身にとって、譲れない答えなんだとおもう」
フメイ「フメイもわかる。かなしい終わり、嫌だもん」
妖精「でも良かった。クロシュの中に、悲しい終わりを肯定する部分はないんだね」
中庸クロシュ「うん。よほど具合が悪くならないと、そういうのを肯定するようにはならないとおもう。わたしも、わたし以外も」
妖精「それはまあそうだ」
◆
355 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:51:34.60 ID:s+4rVIsp0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー
その他:クーちゃん、エインヘリアル、リラ、船長、奴隷商人
……………………………………………………………………………………
356 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:53:41.47 ID:s+4rVIsp0
―朝
中等客室
ピンポンパンポーン―
館内放送『明日の朝、リテン・ヘイヴン港へ到着致します。乗客の皆様におかれましては、本日を船旅最後の一日として満喫していただきたければ幸いにございます』
*
―奴隷監置区画
クーちゃん「ね、ねえ……。だ、大丈夫なのよね……? 私の冤罪……証明してくれるのよね……?」
クロシュ「う、うん」
クーちゃん「断定してよぉ!!」ジワワ
聖女「お、落ち着いてくださいクーちゃんさん。私たちは既に真犯人を突き止めています」
クーちゃん「え!? な、なぁんだ……そういうことはもっと早く言いなさいよ……」
聖女「……ただ、真犯人を告発する為の証拠はないのです」
クーちゃん「え!!?!?」
聖女「超能力者だったのです……。彼女を自首するように説得するしか、方法がないのです」
青ざめるクーちゃん「」サー…
聖女「ですがご安心ください! 私たちは必ず、真犯人を自首させてみせます!」ドン
フメイ「ん。泥舟に乗ったつもりで待ってなさい、クーちゃんちゃん」
リュアン「そ、それを言うなら大船だよフメイちゃん!」
フメイ「あ、そうだっけ」
妖精「まあとにかくなんとかしてみせるよ。どうにもならなかった時の策も一応考えてあるから、私たちを信じて待っていて」
クーちゃん「し、信じてる……。信じるしか、ないもの……」ポロポロ
クロシュ「クーちゃん……だいじょうぶ! 前みたいに……助けられる!!」ドン
クーちゃん「う゛ん゛……」グスッ ポロポロ…
◯毒について
テレポーテーションという超能力によって未開封のワインへ混入されたことが判明した。
毒は一般に毒性を知られていない黒化凪鉄化合物だったと考えられる。
医務室の医者は、奴隷がそれを毒と知って入手するのは極めて難しいと証言している。
◯被害者ケンブツ・アクトゥク子爵
セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治める小貴族アクトゥク家の当主。
ガイスト・シュヴァルシュタインというフリーの兵器開発者と何らかの取引を行っていた疑いがある。
彼が宿泊していた上等客室は現在封鎖されているが、警備情報は既に入手済み。
◯クーの容疑について
超能力というものを考慮しない場合、クー以外に犯行可能な人物は存在しない模様。
◯リラの証言
ウサ耳踊り子リラが真犯人であることを自白したが、自白以外の証拠がなく告発不能。
事件の全貌を明らかにしたら素直に自首すると言っている。
◯現在の目標
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ
船旅4日目。リテン・ヘイヴン定期船の中等客室に宿泊しています
本日の行動終了後、リラ説得イベントへ移行します
↓1〜3 自由安価 何をする?
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 22:56:09.66 ID:sPc9SNCjO
バーでリラについて情報収集
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 22:56:55.66 ID:hkQLiuHr0
上棟客室の被害者の部屋を調査
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 23:02:57.63 ID:iQQha+5kO
医務室に入院している人物が起きてクロシュ達に事情を聞いてくる
360 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 00:51:01.51 ID:9/xHs7ZB0
―展望バーラウンジ
初老の紳士「ふむ……リラちゃんのことを聞きたいと?」
リュアン「は、はい! リラさんは……一体どのような人なんですか?」
初老の紳士「漠然とした質問だね……。だが気持ちはわかる。彼女に不思議な魅力があるのは確かだ」
メアリー「劇場でダンスを踊っていたかと思えば、カジノでディーラーを務めていたり、あるいは一般客に混じって興じていたり……。船の乗務員にしては、やや不規則な動きをしているように思えます」
初老の紳士「ああ。彼女は乗務員ではないからね」
リュアン「えっ!? 乗務員じゃ……ない!?」
初老の紳士「彼女はリテン・ヘイヴンで有名な変人。自称、月から舞い降りた伝説のウサギ人だ。しかしあのウサ耳と尻尾が着脱可能なことはリテン・ヘイヴンに住む者なら誰でも知っている。種族の兎人とは全く関係のない、頭のおかしい女というのが定説だね」
リュアン「ええ……」
初老の紳士「彼女の面白さはそこだけではない。彼女はこの船でそうしているように、勝手に酒場や劇場やカジノや娼館や闘技場や監獄島に上がり込んでは、当たり前のようにそこで働き始めるのだ」
リュアン「……え? ええと……意味が、よくわからないのですが……」
初老の紳士「フッ……彼女はこの船の乗務員でもないのに勝手に踊り子をやったりディーラーをやったりしているだろう? それと同じように、リテン・ヘイヴン本土でも勝手に娼館の娼婦として客をもてなしたり、いつの間にか闘技場の剣闘士たちの戦に混じっていたり、監獄島で熱心に採掘作業に従事していたりするのだ」
リュアン「……い、いやいやいや! そんな……わけがわかりません!! どういうことなんですか、それは!?」
初老の紳士「私に言われても困るな。私自身もわけがわからないし、リテン・ヘイヴンに住むほとんどの者もわけがわからないと思っている」
リュアン「め、めちゃくちゃです……」
メアリー「彼女はそれほどわけのわからない振る舞いをしても、追い出されることなく堂々とリテン・ヘイヴンに居座っている……。そうするだけの力と、心を持つ者……ということですか」
初老の紳士「そういうことだね。数多くの有力者たちがあの自由なウサギ人を欲し、手籠めにしようと試みたが……その尽くは失敗に終わり、非業の末路を辿っている」
リュアン「余計にリラさんのことがわからなくなってしまいました……」
☆リラの情報を得ました
◇
361 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 01:06:07.50 ID:9/xHs7ZB0
―カロン号上層
被害者の上等客室
モニョモニョモニョ…
モニョッ
透明スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
妖精「よーし、無事に潜入成功だね。それじゃ被害者の後ろ暗そうなところをいろいろ暴いていこうか」
透明スライムクロシュ「〜!」モニョッ
*
兵器購入の契約書「」デン!
妖精「出てきたな……。ケンブツ・アクトゥクとガイスト・シュヴァルシュタインのサインが確認できる。クロシュ、後でこれを模写することはできる?」
透明スライムクロシュ「〜!」モニョッ
妖精「模写じゃ証拠能力は薄いかもだけど、私たちがするのはリラの説得だからね。相手が納得できりゃいいんだ」
透明スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「まあ問題は、この契約書だけじゃリラがこの貴族を殺害する動機にはなり得そうにないことだけど……ん?」
ケンブツの手記「」ポン
透明スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ
妖精「手記だ。何か手がかりがあるかも、読んでみよう」
ペラッ ペラッ
◆
◯月◯日
ガイストとの契約の準備は整った。あとはこの契約書を直接彼に渡し、合意を結ぶだけだ。
あの最新兵器さえ手に入れば王都の大城壁など遅るるに足らず。他種族融和などというつまらぬ路線に舵を切った愚かなセインレア王家に誅伐を下し、我がアクトゥク家が新たなる王として中央大陸に君臨せん。首を洗って待っているが良い、愚王アルベールよ。貴様の美しい妻と娘共は我が領内に奴隷として迎え入れ、末永く使い潰してやろうぞ。
◯月◯日
憎き港湾都市ウォーターポートにてリテン・ヘイヴンの悪趣味な定期船に乗り、この日記を書いている。
乗船時に見かけた黒髪の少女奴隷を我が財力にて買ってやろうと温情を見せたところ、既に裏娼館への売却が決定していると断られた。下賤なる奴隷商人めが。このアクトゥクを舐め腐った行いをしたことを後悔させてやりたいが、契約書を渡すまで不用意な真似はできぬ。私は煮えたぎる苦渋を呑み込む思いで怒りを鎮め、努めて平静に定期船に乗り込んだ。
◯月◯日
憎きウォーターポートを発って数日。暇を持て余した私は劇場で踊る下賤なバニー女を買ってやろうとしたが、提示額が安すぎると断られた。ふざけるな、私はアクトゥクの当主だぞ。しかし問題を起こすわけにもいかないので、私は煮えたぎる苦渋を呑み込む思いで怒りを鎮め、努めて平静に上等客室へ戻った。かような下賤なるウサギには一生宿泊することもできぬ上等なる客室である。モノの価値も解さぬウサギには文字通りウサギ小屋がお似合いだ。そんなようなことを考えながら、私は眠りについた。
◯月◯日
怒りが収まらぬ。奴隷商人も、ウサギも、大貴族アクトゥクの当主たるこの私を馬鹿にしているのか。激しい怒りで煮えたぎるハラワタにワインを流し込みながら、私はガイストから緊急用としてもらっていた毒物を取り出していた。それは凪鉄を用いた一般には知られていない希少な毒物、黒化凪鉄化合物だそうだ。希少ならば捜査官気取りの船乗り共などを欺くのは容易いはず。何より希少な凪鉄を用いた毒というのが、高貴なる私の殺人術として極めて相応しい。私は決意を新たにし、殺人の機会を伺うことにした。
◯月◯日
定期船が東リーリア港に寄港し、新たな客を乗せる。窓から眺めていると、若い女人ばかりの団体が乗船してくるのが見えた。ガキどもは流石にガキすぎるが、他は大当たりだ。特にセイントレアの穀潰しであるメアリーに似た金髪の女が良い。あれを叩き伏せながら躾けるのはさぞ気持ち良いだろう。とこれまでの私ならウカウカしていただろうが、今の私は違う。今の私は復讐に燃える悪鬼である。今日、決行してやる。毒を奴らの飲み物に仕込んでやる。下賤なる奴隷商人とウサギめが、首を洗って待っているが良い。
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