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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part9
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362 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 01:06:57.03 ID:9/xHs7ZB0
妖精「……」ゲンナリ
スライムクロシュ「?」
妖精「まあとにかく、いろいろわかった。あの毒物は貴族自身が用意していたもので、たぶんどこかのタイミングでリラが超能力か何かで奪い取って、逆にワインに仕込んだんだ。これを読む限りなら正当防衛が……いや成立するのかな……」
スライムクロシュ「??」
妖精「まあいいや。リラがこの貴族を殺す動機ははっきりした。殺されそうだったから先に殺したってことみたいだ」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「この手記も後で模写できるかな……? ちょっと量が多いけど……」
スライムクロシュ「〜!」モニョッ!
黒い粉末の入った小瓶「」ポン
妖精「……これが黒化凪鉄化合物か。クロシュが抽出した凪鉄の結晶は青かったけど、この化合物は名前の通り黒いんだね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「……! そうだ……この小瓶、もしかしたら――」
黒い粉末の入った小瓶「」
妖精「ん〜……えいっ!」パタパタ
妖精の翅「」キラキラキラ…
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ
妖精「まあちょっと待ってて。こうやって粉をまぶして……」パタパタパタ
妖精の粉「」キラキラキラ
妖精「粉を光らせる魔法を使うの。すると――」ポウ―
淡く輝き出す妖精の粉「」ポウ…
浮かび上がる二つの指紋「」ポン!
妖精「指紋が浮かび上がるってわけ!」
スライムクロシュ「〜〜??」モニョニョニョ
妖精「……あ、指紋の説明からか。指紋っていうのはね、人型種族の指の先っぽにある――」
*
妖精「とまあそういうわけ。私たちの翅から出た粉は、しばらくすると自然の中に溶けて消えちゃうから、この件で私が疑われたりする心配も無用ってこと。わかった?」
スライムクロシュ「〜!」モニョッ
妖精「じゃあ今見た指紋も模写できるね。よし、この二つの指紋のうち一つがリラのだったら……かなり決定的と言えそうだよ、クロシュ!」
スライムクロシュ「〜〜!!」モニョニョニョ
☆兵器購入の契約書の写しを入手しました
☆被害者の手記の写しを入手しました
☆毒瓶に残った二人分の指紋の写しを入手しました
◆
363 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 01:16:32.70 ID:9/xHs7ZB0
本日はここまで
着々と証拠品を集めていくクロシュ一行。浮かび上がっていく悪徳貴族の肖像。明らかになっていく事件の全貌。そして深まっていくウサギ人リラの謎。奇怪極まる船上毒殺事件は、いよいよ最終局面へ。
あかちゃんスライムたちは、哀れな奴隷クーちゃんを助けることができるのか。
そしてようやく目覚めし男は、事態を受け止め、どう動くのか――。
次回、眠っていた人物が起床する編、真犯人との対決編です。お楽しみに
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 01:43:15.27 ID:fTGZhFkUo
おつ
一応証拠になりそうな物は確保出来たが…後は出たとこ勝負だ
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 06:51:22.35 ID:XqQjwhcRo
乙
妖精とクロシュ万能すぎんか
探偵としてやっていけそう
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 14:51:04.72 ID:eaam6MaYO
これらの証拠でリラを納得できるかな?
367 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:53:32.56 ID:9/xHs7ZB0
必要な証拠は既に揃っていると言えるかもしれません。後は実際に真犯人と対峙して、どのように話をするかにかかっています。とはいえこれは本格的なミステリーではないので、テキトウにやってもなるようになります
妖精さんとクロシュさんは、実のところこういった調査に必要な特殊技能をいろいろ持ち合わせています。人間社会で妖精類やスライム類の者が犯罪捜査を行ったりすることはないため、その捜査能力はあまり人間に知られていないのかもしれません
必要な証拠は既に揃っていると言えるかもしれません。とはいえリラ氏は変わった人物なので、これによって彼女を説得できるかどうかは今のところ予測不能としか言えないかもしれません
368 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:56:06.32 ID:9/xHs7ZB0
―夕方
医務室
ヴィルト「!」ガバッ
顔色の悪い医者「おや、ようやく起きたか。気分はどう? 水は飲めるかい?」ヌッ
ヴィルト「俺はどれくらい寝ていた……!?」
顔色の悪い医者「3日くらいかな。最初にもらった代金じゃ全然足りないから後で追加の治療費と入院費を払ってもらうよ」
丸窓「」
夕日にきらめく海原「」キラキラ
ヴィルト「まだ航海中……リテン・ヘイヴンには着いていないんだな?」
顔色の悪い医者「ああ。到着は明日の朝の予定だよ。ところで君、金のアテはあるのかい」
ヴィルト「……向こうに着いたら借金でもなんでもして払う」
顔色の悪い医者「キッチリ支払えるなら調達手段は問わない。でも君に支払能力やその意思があるかどうかわからないから、ひとまず担保としてこれを預からせてもらうよ」スッ
短剣「」キラン
ヴィルト「!」
顔色の悪い医者「これ、森のエルフが拵えて祈りを込めた守りの短剣だろう。市場には出回らない貴重品だ。担保として申し分ない」
ヴィルト「……どうしても、それを担保にしないとダメか?」
顔色の悪い医者「こっちも治療費諸々を踏み倒されちゃたまらないからねえ。他に今回の費用の担保になりそうなものがあれば、それでも構わないよ」
ヴィルト「……」スッ
魔導拳銃「」
翡翠の賽「」
船旅ビスケットの空き缶「」
顔色の悪い医者「その翡翠の立方体……何かのアーティファクトかい?」
ヴィルト「いや、これもダメだ」
顔色の悪い医者「じゃあやっぱり短剣しかないね。その魔導拳銃も悪い品ではなさそうだけど、今回の費用には足りなそうだ」
ヴィルト「……治してもらった立場で言うのも申し訳ないんだが……治療費、高すぎないか?」
顔色の悪い医者「そりゃあそうさ。ここをどこだと思っているんだね?」
ヴィルト「……リテン・ヘイヴン……その定期船か」
顔色の悪い医者「その通り。地獄の沙汰も金次第ってことだよ」
ヴィルト「わかった。金は必ず払うから、その短剣は絶対に失くしたり横流しとか売却とかしないでくれ」
顔色の悪い医者「もちろんだとも。そちらこそよろしく頼むよ」
ヴィルト(……金はどうにでもなる。問題は……彼女のことだ)
ヴィルト(クーさん……無事でいてくれ!)グッ
◇
369 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:58:13.16 ID:9/xHs7ZB0
―奴隷監置区画
ヴィルト「クーさん……!」
クーちゃん「……えっ!? だ、誰?」
ヴィルト「……昔、あなたに助けられた者です。ヴィルト・エクセリアと言います」
クーちゃん「えっそうなの!?」
ヴィルト「はい」
クーちゃん「そうなんだ……?」
ヴィルト「事情を聞かせてください。力になります」
クーちゃん「……え、ええと……事情って言っても……」
トコトコ パタパタ
妖精「おーい、クー……あれ? そこにいるのは……」
クロシュ「クーちゃん……ヴィルトさん!」
ヴィルト「!?」
クーちゃん「あ、みんな……!」
リュアン「ヴィルトさん!」
フメイ「あ、ほんとにヴィルトだ」
聖女「お久しぶりです! この船に乗ってらしたんですね?」
ヴィルト「お前たちも乗っていたのか……!」
メアリー「……この、強面の男性は?」コソッ
妖精「ヴィルトっていう旅人だよ。ある人を探して旅をしてる……って言ってたよね。あれから記憶はどう?」
ヴィルト「ああ、ヴィルト・エクセリアだ。そちらの女性は――」
メアリー「……メアリーです」
ヴィルト「ブロンドの髪に、紅碧のオッドアイ……メアリー・ロード・セイントレア王女……!?」
メアリー「違います。ただの旅人です」
妖精「ってことにしてあげてくれる?」
ヴィルト「……あ、ああ。わかった」
*
ヴィルト「クーさんが冤罪をかけられていて、真犯人は超能力者……だと?」
妖精「うん。私たちなりに証拠品は集めた。後はそいつを説得して自首させるだけってところ」
ヴィルト「医務室で寝ている間にそんなことになっていたとは……」
リュアン「えっ!? も、もしかして床に血溜まりを作って寝てた人って……」
ヴィルト「恐らく俺だ」
リュアン「だ、大丈夫なんですか!?」
ヴィルト「ああ、体は丈夫な方なんだ。それで……俺にも事件の概要や証拠品のことを教えてもらっても良いか?」
妖精「うん。私たちもここで事件のことを一度振り返るつもりだったから、丁度良かったよ」
☆ヴィルトが同行者に加わりました
◇
370 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:58:39.18 ID:9/xHs7ZB0
―夜
カロン号 劇場
木槌「」カン!
船長「お集まり頂けただろうか? 関係者諸君」
リラ「はっ。審問官リラ、準備完了しております」
妖精「え、何これは……」
船長「容疑者クーの疑いについて、妖精らの異議申し立てを受理し船上審査会を行うこととした。容疑者の弁護を行う者は、審問官の反対側の席へ」
クロシュ「!」モニョッ
妖精「ええと……なんでこんな会を?」
船長「我々がふざけてこのようなごっこ遊びをしているように見えるかもしれないが、そうではない。物事の進行には順序と手続きが必要だ。一度容疑者として留置した者の罪を再審査するとなれば、相応の儀式が必要なのだ。無論、我々は船の専門家であって法の専門家ではないゆえ大いに不備があるかもしれないが、どうかお付き合い頂きたい」
聖女「承知致しました。私たちの訴え、真摯に受理して頂き感謝致します」
フメイ「えっと、何すればいいの?」
リュアン「……これまでに準備してきたことを、ちゃんと言って、あの人たちを納得させれば良いんだよ」
奴隷商人「おい、頼むぞお前ら……! あいつの冤罪を晴らしてやってくれ……!」
ヴィルト「……あなたは?」
妖精「クーを捕まえて売り飛ばそうとした悪徳奴隷商人だよ」
ヴィルト「……」ギロ
奴隷商人「うぇ!? な、なんだよぉ……!?」
聖女「ヴィルトさん、今この人を糾弾しても仕方ありません。クーちゃんさんのことについては、彼女の無罪を証明してからまた考えましょう」
ヴィルト「……ああ、わかってる。すまん」
*
371 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 20:05:23.04 ID:9/xHs7ZB0
木槌「」カン!
船長「ではまず容疑者クーの口から、当日のことについて証言してもらおう」
――証言開始――
クーちゃん「は、はい。えっと……あ、あの日は、普通に奴隷監置区画を出て、厨房で作られた料理とか飲み物を運んでいたりしてて……。被害者の方からワインの注文があったので、厨房に行って保冷庫から新品の高級ワインを取り出して、劇場に戻ってお注ぎしました。そしたら……急にあの人が、血を噴いて倒れてしまって……」オロオロ
リラ「お注ぎする前に毒を仕込んだのですね?」
クーちゃん「ち、違います! 毒なんて仕込んでません! あの場で開封して、すぐにお注ぎしたんです!」
リラ「フッフッフ、でもあのワインに毒を仕込めたのはクーちゃんだけですよね? だってあなたが手に取るまで未開封の新品ワインだったんですもの」
クーちゃん「う、うぅぅ〜……!!」
クロシュ「んわわ……!」モニャニャ
リュアン「い、いきなり絶体絶命です……! ていうかリラさん、全部知ってる癖になんて白々しいんですか……!」
妖精「くっ……! でもこれがリラ流のやり方ってことだ……! この窮地を覆してみろって言いたいんだ……!」
フメイ「むむ……。フメイ、どうすればいい? 燃やす?」
聖女「いえ……何か使えそうな証拠があるはずです……!」
◯毒について
一般に毒性を知られていない黒化凪鉄化合物。
テレポーテーションという超能力によって未開封のワインへ混入された。
医務室の医者は、奴隷がそれを毒と知って入手するのは極めて難しいと証言している。
被害者ケンブツ・アクトゥクの持ち物だった。
◯被害者ケンブツ・アクトゥク子爵について
セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治める小貴族アクトゥク家の当主。
ガイスト・シュヴァルシュタインというフリーの兵器開発者と兵器購入の契約を交わそうとしていた。
手記によると、黒化凪鉄化合物を用いてリラと奴隷商人の殺害を計画していたらしい。
◯クーについて
奴隷となる前は商人として活動し生計を立てていた。
超能力を考慮しない場合、クー以外に犯行可能な人物は存在しない模様。
◯リラについて
自称月より舞い降りた伝説のウサギ人。リテン・ヘイヴンで自由に振る舞っている。
多くの有力者が手籠めにしようと試みたが、全て失敗に終わり非業の末路を辿ったと言われている。
◆弁護側の心証 [4/4]
↓1選択 使う証拠
1.毒について
2.被害者について
3.クーについて
4.リラについて
5.運命賽を使う(残り6)
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 20:08:43.64 ID:fTGZhFkUo
1
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 20:13:14.76 ID:eaam6MaYO
1
374 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 20:31:34.89 ID:9/xHs7ZB0
クロシュ「いぎあり!」ドン!
リラ「!」
クロシュ「クーちゃんが……毒、使うの……おかしい!」
リラ「どうして? 厨房から劇場まで運ぶ間に、毒を仕込むタイミングなんていくらでもあったはずですよ?」
クロシュ「んーん……! 毒……黒化凪鉄化合物……クーちゃんは……知らないと、おもう……!」
リラ「!」
船長「医者から話は聞いている。ワインに混入された毒は、希少な凪鉄を利用した黒化凪鉄化合物だそうだな。確かに、一介の奴隷であるクーが入手するのは難しく、その毒性を把握することも困難な代物であるという」
リラ「でも難しいとか困難とかって��不可能�≠フ証明にはなりませんよね?」
クロシュ「!」
船長「その通りだ。クーは奴隷となる前、商いによって生計を立てていたことが明らかになっている。商人であった頃に黒化凪鉄化合物を入手したり、その毒性を把握したりできる可能性は大いにあったと言えるだろう」
奴隷商人「異議あり!」ドン!
船長「どうぞ」
奴隷商人「奴隷のボディチェックは完璧に行っていた! クーがそのような毒を持ち込む隙はなかったと断言する! これが日々のボディチェック記録だ!」
奴隷のボディチェック記録書類「」ポン!
船長秘書「……ロスチャイルド商会の監査印も入っています。信用できる証拠として受理しましょう」
船長「ふむ。だがそうなると、毒の出所が全くの不明となる。そもそも我々は毒の出所を未だに掴めていないのだが……」
リラ「容疑者がその辺に落ちていた小瓶を拾って、貴族への恨みでポポイと混入させたとかじゃないですか〜? 毒の瓶は犯行の前に海にでも投げ捨てちゃったんだと思います〜」
クロシュ「――!!」
妖精「気付いたね? 一気に攻勢に出るチャンスだよ、クロシュ!」
◆弁護側の心証 [4/4]
↓1選択
1.毒の混入タイミングについて
2.毒の捨て方について
3.毒の容器について
4.運命賽を使う(残り6)
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 20:36:38.90 ID:Bcts7X/so
3
376 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 21:04:18.42 ID:9/xHs7ZB0
クロシュ「……リラさん……なんで、毒の容れ物が……小瓶だって、知ってるの?」
リラ「え!? あ、ああ〜! それは言葉の綾ってやつだよね〜。とりあえず便宜的に小瓶て言ってみただけで、実際の容れ物の形は知らないっていうか〜」
扉「」バァン!
船員「船長、審理中失礼します! 凶器と思わしき毒物を発見しました!」
船長「何だと!? どこにあった!」
船員「被害者の……客室です! 机の中に巧妙に隠されていました!」
船長「何!? どうやって見つけた!?」
船員「匿名のタレコミがありまして……」
船長「まあいい、証拠品として受理する!」
黒い粉末の入った小瓶「」ポン!
奴隷商人「……! おい……小瓶だぞ!!」
フメイ「小瓶!」
船長秘書「……これが凶器であるなら、奴隷クーが犯人である可能性は限りなくゼロに近づきます。厳重な警備を掻い潜って上等客室に侵入し、この小瓶を持ち出すほどのはニンジャでもなければ不可能です。しかし……それよりも確認すべきことがありますね」
妖精「……審問官リラ。毒の容器を小瓶と知っていた理由……詳しく説明してもらえる?」
リラ「だ、だからぁ〜。たまたまだってぇ〜」
クロシュ「いぎあり!」ドン!
リラ「んわっ!」
クロシュ「指紋……しらべれば、わかる!!」ドドン!
船長「ああ。調べてみよう」
*
黒い粉末の入った小瓶「」
小麦粉「」ポンポン
浮かび上がる2人分の指紋「」
船長「この2人の指紋は……被害者ケンブツ氏と……審問官リラ、あなたのもののようだ!」
リラ「〜〜!!」ズギャァァン!!
船長「そして奴隷クーの指紋は検出されなかった。このことについて、説明していただけるだろうか?」
リラ「あ〜、それね〜。ちょっと前にケンブっちがドヤ顔で自慢して見せて来たことがあってぇ〜。あーし、ちょっとベタベタ触っちゃったみたいな〜?」
クロシュ「!」
◆弁護側の心証 [4/4]
つきつけよう!
↓1選択
1.兵器購入の契約書の写し
2.被害者の手記の写し
3.2人分の指紋の写し
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 21:06:30.93 ID:kHUU0IpB0
2
378 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 21:49:07.80 ID:9/xHs7ZB0
クロシュ「ケンブっち……リラさんに、ドヤ顔、しなかった!」モニョッ
リラ「!」
クロシュ「これ……ケンブっちの、日記!」ドン!
被害者の手記の写し「」ポン!!
船長「これによると……確かに、被害者がリラ審問官に毒物を見せびらかすとは極めて考えにくい! しかしこの手記……本物か!?」
船員「被害者の部屋から同じものが見つかってます! 事件には関係ないものとして証拠品にはしませんでしたが……」
船長「いや、関係がある! ……この際、君がなぜ手記の写しを持っているのかはあえて聞かないでおこう」
クロシュ「う、うん」
船長「そしてリラ審問官。度重なる事実と異なる発言……何を隠しているのか、正直に申し上げてみてはどうか?」
リラ「……くっ……うっく……」
リュアン「俯いて……もしかして、泣いて……?」
聖女「ですが……例え涙を……ん?」
リラ「うく……くくく……くぁーっひゃっひゃっひゃ!!」ゲラゲラゲラ
クロシュ「!!?」モニャッ
船長「!!?」
リュアン「!!!」
リラ「あはっあはっあはっ!! お〜見事です、お見事お見事! でも残念……例え小瓶から私の指紋が検出されたとしても、それが即ちワインに混入させた証拠にはなりませんわねえ!?」
クロシュ「!!!」
妖精「くっ……!! そ、その通りだけど……!」
リラ「依然として、ワインに毒を混入させられたのはクーちゃん以外にいないという事実は厳然たる真実なんですねえ! ニャーは無罪ウサねえ!!」ゲラゲラゲラ
船長秘書「……彼女の言う通り。毒をワインに混入させられたのはクー容疑者だけでした。その前提を覆せない以上……話は終わりかもしれません」
フメイ「うう〜〜!! 違う……!!」
リュアン「フメイちゃん……?」
フメイ「だってリラの奴……超能力者だもん!!!!」
聖女「そ、それは……。でも、しかしそれを証明することは……」
フメイ「リラ、テレポートで毒をワインに移したって、自分で言ってたもん!!!」
リラ「あれあれ〜? 何のことですかねえ〜? 超能力なんてあるわけないじゃないですか、メルヘンやロマンチシズムじゃあるまいし〜?」
妖精「くそ……! あいつ、事件の全貌を明らかにしたら自首するって言ってた癖に……!!」
メアリー「ですが……超能力者である彼女がそれを自ら実演して見せなければ……私たちには、打つ手がありません……」
リュアン「うぅ……ここまで来て、どうしようもないの……!?」
ヴィルト「超能力によるテレポート……?」
クロシュ「……」
ファイナルアンサー
↓1選択
1.トカゲの姿で高速移動し背中をタッチ
2.不意打ちのむげん斬り(峰打ち)
3.旧世樹の杖で平和にする
0.自由安価(できないことはできない)
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 22:00:39.13 ID:dgNJdiqWO
1でトカゲクロシュをテレポートで移動させるに賭ける
2だとリラがテレポートで避けてもテレポートできるのは自分のみと言い逃れされそう
380 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 23:40:00.54 ID:9/xHs7ZB0
モニョニョポン!
船長「む!? 弁護人クロシュはどこへ!?」キョロキョロ
妖精「はっ……! クロシュは――」
シュタタタッ
シュバッ!!
リラの背中に飛ぶトカゲクロシュ「」ヒューン――
普通に避けるリラ「見え見えだよ〜ん!」サッ
ドギュンッ―
リラに迫るゴム弾「」ギュオオオオ
リラ「っ……!?」
魔導拳銃を構えたヴィルト(……避けられる態勢ではないはずだ。どうする?)
リラの背後で響く着弾音「」カンッ
落ちて転がるゴム弾「」コロコロ…
無傷のリラ「……」
船員「……船長! 今……確実に命中してる角度でした!」
船長「ああ。だが……見ての通り、彼女は無傷のようだ」
リラ「は〜……部外者に暴かれちゃうのはちょっと興醒めかもニャ。とりま合格でいっか」
スタスタ
リラ「見ての通りリラは超能力者で〜す。ほい、こんな感じ」
指パッチン「」パチン!
毒の小瓶の中にテレポートするゴム弾「」パッ
船長「!!」
ヴィルト「!!」
リラ「こんな感じで毒を未開封ワインの中にテレポさせたってわけ。おわかりいただけたかしらァん?」
船長「毒の瓶も、そのテレポート能力で手元に取り寄せたのか?」
リラ「ケンブっちが隠し持ってるのを見つけて普通にスリました。ウチのことギンギンにして見つめてたかんね〜。まあその後部屋に戻したのはテレポだけどね」
船長「……罪の自白と受け取るが、構わないな?」
リラ「ま〜そ〜ゆ〜約束だったかんね。クロシュっちたちのがんばりが見れて余は満足ぢゃ」
クロシュ「う、うん」
船員「船長……リラちゃんってどうやって捕まえとくんですか?」
船長「……とりあえず、既存の方法で拘束しておく。逃げられたらその後のことはその後考えよう」
船員「はい」
☆真犯人を突き止め、クーちゃんの無罪を勝ち取りました
◇
381 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 23:40:28.11 ID:9/xHs7ZB0
―夜
カロン号 廊下
クーちゃん「クロシュ〜〜!!」ポロポロ
クロシュ「クーちゃん!」
クーちゃん「クロシュなら、クロシュなら絶対に助けてくれるって信じてた!! ありがど、ありがどぉ〜!!」ポロポロ
妖精「ふう〜……とにかくこれで一件落着だね」
リュアン「はい! めでたしめでたし、です……!」
聖女「リラさんが最後にちゃんと約束を果たしてくれて良かったです……」
フメイ「うん。フメイ、むかつきすぎて船ごと燃やしちゃうとこだったかも」
メアリー「ふふ……。フメイさんも、よくがんばってくれました……。お疲れ様です……」
少し離れたところで息をつくヴィルト「ふぅ……」
妖精「ヴィルトも、あの土壇場でありがとう! リラの超能力を暴く決定打になったよ」
ヴィルト「……ん、ああ。上手くいくとは思ってなかったんだけどな」
妖精「クーの奴に昔助けられたんだっけ? なんか変わった縁もあるんだねえ」
ヴィルト「フッ……そうだな」
妖精「そういえば、あれから記憶はどうなの? いろいろ思い出した?」
ヴィルト「……ああ。まだ完全ではないが、かなり思い出せてきた」
妖精「本当? 大事な物を返す相手は見つかった?」
ヴィルト「いや……肝心のその人物のことは、まだ思い出せていないんだ……」
妖精「そ、そうなんだ……。でもかなり思い出せたなら、きっともうすぐ全部思い出せるよ」
ヴィルト「だといいが」
382 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 23:42:05.92 ID:9/xHs7ZB0
奴隷商人「あ〜……皆さん、盛り上がりのところ悪いんだが……。そろそろ、クーを奴隷監置区画にだな……」
クロシュ「!?」モニョッ
クーちゃん「えっ!?」
フメイ「なんで? クーはもう無罪放免で、自由の身なんじゃないの?」
奴隷商人「あ〜、その……。冤罪が晴れただけで、奴隷っていう身分に変わりはなくってェ……」
クーちゃん「い、言われてみれば……確かにそうね……」
奴隷商人「その……売却先も、もう決まっててェ……」
ヴィルト「破棄しろ。契約を」ヌッ
奴隷商人「そ、そうすると……違約金が、すごくってェ……。俺の全財産でも、足りなくてェ……」
妖精「え、ええ……」
リュアン「そんな……」
土下座奴隷商人「……ほ、本当に申し訳ございませんっ!!! 俺も、出せるだけは出すので……!! 違約金の不足分を、ご負担して頂けると……!!」ザザッ
クーちゃん「えっ……えっえっ……」オロオロ
クロシュ「妖精さん……!」
妖精「は〜……わかったよ。違約金っていくらなの」
土下座奴隷商人「……一般通貨換算で、5000万です」
妖精「はあああ!!?!?」
リュアン「え、えええ!!? なんですか、それ!!?」
聖女「孤児院の予算……何年分でしょうか……」
奴隷商人「リテン・ヘイヴンは物価が他の地域の数倍にインフレしててェ……」ジワワ
ヴィルト「……俺の記憶が間違っていなければ、リテン・ヘイヴンでは仕事の報酬もかなりインフレしている。交換レートと手数料が最悪の独自通貨が使われているからリテン・ヘイヴンで大儲けして里帰り、なんてことはできないが……。リテン・ヘイヴン内でどうにか稼ぐだけならなんとかなる……はず」
クロシュ「じゃあ……稼ぐ!!」ドン!
クーちゃん「あぅぅ……クロシュぅ……」ジワワ
フメイ「ふうん。フメイもいいよ、お金稼ぎ」
妖精「乗りかかった船だ、私も最後まで面倒見るよ」
クーちゃん「〜〜〜!!」ポロポロポロ
奴隷商人「恩に着ますッ!! 恩に着ますッ!!」ペコペコ
☆目標「クーちゃんの濡れ衣を晴らす」を達成しました
☆目標「クーちゃんの違約金を払う」が新たに発生してしまいました……
◆
383 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/07(月) 00:22:12.56 ID:H5jJMMrP0
―深夜
カロン号 船首
昇る月「」
月の光にゆらめく水面「」キラキラ
船首に腰掛けて脚をぶらぶらさせるリラ「〜〜♪」
ストッ
マネキ「相変わらず派手にやっているようだな」
リラ「あら、マネキ猫ニャン」
マネキ「聖女とクロシュはどうだ?」
リラ「真面目な子たちニャンねえ。聖女ちゃんなんて、わざわざおあつらえ向きなステージを用意してあげたのに運命を変えなかったウサ」
マネキ「そうか。それもまた良かろう」
リラ「猫は聖女に力を取り戻して欲しいのかワン?」
マネキ「本人が望むようにすれば良い。吾輩は眺めているだけだ」
リラ「そっちは相変わらずヒエヒエのフリーズドライですわねえ」
マネキ「そうか?」
リラ「そうよ。力があるなら使った方が面白いわ」
マネキ「お前は好き勝手やりすぎと思うが」
リラ「何か問題ある?」
マネキ「ない」
リラ「でしょ?」
マネキ「だが、いつか邪鬼として討たれても文句は言えんぞお前」
リラ「ウサがそんなヘマすると思うピョン〜?」
マネキ「思う」
リラ「ガチトーンで言われたウサ……」
マネキ「吾輩は真面目だからな」
リラ「あそいえば、魔導拳銃を持った人相の悪い男は知ってるウサ?」
マネキ「誰だ?」
リラ「ヴィルトとか呼ばれてたワン」
マネキ「知らん」
リラ「この世界の者ではなかったニャねえ」
マネキ「そうか」
リラ「マネキニャン、他人に興味なさすぎないかワン?」
マネキ「なぜ顔も知らん奴のことなぞ気にせねばならんのだ」
リラ「そりゃまあ、ウサたちって一応そういうアレだし? 世界になんかの影響がありそうならちょっと考えなきゃいけないのかな〜ってリラもリラなりに考えてみたり〜」
マネキ「異物の混入程度で潰れるなら、この世界もそれまでというだけの話だろう」
リラ「やっぱりマネキニャンってスーパードライすぎるニャン……」
◆
384 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/07(月) 00:23:27.65 ID:H5jJMMrP0
本日はここまで
長き調査の果てに、とうとう真犯人を追い詰めてクーちゃんの無罪を勝ち取った一行。勝利の喜びを分かち合うあかちゃんスライムたちであったが、すぐに次なる問題が発生する。クーちゃんの売却契約破棄によって生じた違約金の支払いである。
罪の街リテン・ヘイヴンにて、クロシュたちは誰と出会い、何を思い、どう金を工面するのか――。
次回、リテン・ヘイヴン編開幕。お楽しみに
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/07(月) 01:31:03.05 ID:Zi/ctgTFo
おつ
いよいよ上陸
この一行なら大抵の仕事は難なく熟せるだろうけど…場所が場所だけにまともじゃない案件も多そうだ
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/07(月) 20:22:40.89 ID:wI1HIx92o
メタ的にいえば金さえ稼げばさっさと島をおさらばできるのか
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/07(月) 21:53:00.65 ID:gcdRC8Og0
乙
まさかのリラとマネキ知り合い
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 07:58:35.11 ID:S5qOVecB0
リテン・ヘイブンはどんな話しになるかな?メタ的ではあるけど監獄島があるから関連はありそう。
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 13:18:26.75 ID:evFjr2VuO
リラはそのまま逮捕されると思ったけどマネキと一緒にいたから捕まる前に逃げたのか?
390 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:16:10.20 ID:OdKHSPRt0
クロシュたちはいろいろ多芸なので、できることは実際多いです。しかしながら稼がなければならない額が大きく、普通の仕事では間に合わないかもしれません。美味しい仕事を見つけるのが良いでしょう
お金を稼ぐことができれば、目的達成となります。それでさっさと島から出ていけるかどうかは今後の展開次第となります。今のところ未知数としか言えませんが、恐らくなるようになるでしょう
リラ氏とマネキ氏は知り合いだったようです。彼らがどのような関係なのかは今のところよくわかりませんが、何やらいろいろ詳しいことがあったりなかったりするのかもしれません
監獄島は監獄島なので、今後の展開次第では行く可能性もあります。しかしながら監獄島は恐ろしい場所なので、気軽にホイホイ行くことはできないかもしれません
リラ氏はウサギ星人なので、捕まっていても自由にいろいろな場所を出入りしています。リラ氏がちゃんと逮捕されてくれるかどうかはリラ氏次第としか言えないかもしれません
391 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:17:20.56 ID:OdKHSPRt0
―リテンポート港
汽笛「」ボ―――
着港する定期船「」ゴウン…
◇
ワイワイ ガヤガヤ トンカントンカン
降りていく乗客たち「」ワイワイガヤガヤ
船長秘書「それではまたのご利用をお待ちしております。リテン島観光をお楽しみくださいませ」ペコリ
船長「リテン・ヘイヴンは罪と魔が蔓延る暗黒都市。重々気を付けるが良い。君たちにはいらぬ心配かもしれんがな」
エインヘリアル「それじゃ私も行きますね〜。ご縁があったらまたお会いしましょう」フリフリ
リラ「お達者で! 地獄の底から見守ってますウサよ〜」フリフリ
船長「……言っても無駄だとは思うが……自由に動かないで頂きたい、リラ容疑者」
リラ「人権侵害ニャ!!」
◇
392 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:17:56.34 ID:OdKHSPRt0
―港湾都市リテンポート
ザァーン… ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「」チョキチョキ
打ち付ける波「」ザァーン―
近代的な石造りの岸壁「」バシャァン―
活気のある市場「」ワイワイ ガヤガヤ
クロシュ「わぁ〜……」
フメイ「人、いっぱい……」
奴隷商人「ここはリテン島の玄関口だからな。王国で言やウォーターポートに相当する港湾都市さ。機械都市に相当する工業港と工業地帯もあるんだぜ。どっちかっつーとウォーターポートがここの構造を見本にして真似たんだ」
妖精「うへぇ……嫌な文化の連鎖だ……」
リュアン「妖精さんはやっぱり機械とか嫌いなんだ……」
妖精「うん。しかもあいつら……いや、この話はよそう……」
聖女「今は……とにかくクーちゃんさんの契約破棄を相手方に伝えに行かないといけないんですよね……」
奴隷商人「うっ……そ、そうだ……。お前たち……俺と一緒に土下座してくれるんだよな……?」
妖精「え、いや土下座するのはあなた一人じゃ……?」
奴隷商人「う、嘘だろ……!? ここで裏切るのか……!!?!?」
メアリー「違約金さえ払えば良いのではないのですか……? 裏切るつもりなど……」
奴隷商人「お、お前たちはアイツらのことがわかってねえ! 違約金さえ払えばハイ手打ち! ……ていうのも事実だが、それは耳を揃えて一括で払える場合の話だ! お、俺たちが今すぐには払えねえと知れば……う、ううっ……!」ガクブル
妖精「え、私たちまで責任を問われるの?」
奴隷商人「相手はロスチャイルドの次くらいにリテン・ヘイヴンを仕切ってるマフィア、マフィンファミリーだぞ! 常識や道徳が通じるなんて思うなよ……!?」
フメイ「じゃあ一人で行けば良いんじゃないの?」
奴隷商人「俺一人だったら絶対『払える見込みなし』って判断されて監獄島行きになっちちまう……。それだとクーの奴も助かんねえぞ……」
フメイ「そうなんだ……」
ヴィルト「……仕方ない。払える見込みがあることを示そう」
奴隷商人「おお、頼むぜ兄ちゃん……! 俺以外で唯一の男が、アンタみたいな強面のヤバイ奴で助かったよ!」
ヴィルト「……」
クーちゃん「……」ブルブル
クロシュ「クーちゃん……こわいの?」
クーちゃん「えっ……!? こ、怖くなんて……」
フメイ「大丈夫。悪い奴ら、フメイたちがやっつけてあげる」
ヴィルト「ああ。俺たちが必ず守ります。だから安心してください、クーさん」
クーちゃん「こ、この島の有力者相手に暴力沙汰はやめなさい……!! でも……ありがと……」
クーちゃん(……二度と、この島には戻らないつもりだった……。それなのに……結局、こんな形で戻って来る羽目になって……。もう終わりだって、思ってた……)
クーちゃん(でも……怖いけど、こいつらが一緒なら……大丈夫な気がする……)
◇
393 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:18:32.38 ID:OdKHSPRt0
―マフィンファミリー リテンポート支部
大柄構成員「あァン!? 契約破棄だと!?」ダンッ
奴隷商人「ヒッ……! で、ですから、違約金はちゃんとお支払いしますのでェ……」
インテリ構成員「ふむ……このタイミングでの契約破棄の場合、違約金は1200万リテコインですね」
奴隷商人「エッ!? ご、500万リテコインのはずじゃ……!?」
インテリ構成員「それは基礎金額です。違約金にはそれに加え、当ファミリーが受けた損害分が上乗せされます。ほら、契約書のここに書いてありますね」スッ
インテリ構成員の指「」ススッ
契約書の隅っこに書かれたすごく小さい文字「」デン!
奴隷商人「」グニャァ
大柄構成員「まさか払えねェなんて言わねェよなァ? それともアレか? これから監獄島で稼ぐつもりなら渡航代くらいは出してやるぜ?」ニヤリ
「まった!!」ドン!!
大柄構成員「あァん?」
クロシュ「足りない分……わたしたち、払う……!!」
聖女「不足分は私たちが稼いでお支払い致しますので、どうか待っていただけませんか……!」
インテリ構成員「何やらゾロゾロ引き連れてきて、幼稚園でも開業するのかと思っていましたが……まさか彼女らが労働力のアテなのですか?」
奴隷商人「……そ、そうです。見た目で判断しないでください、彼女たちはこう見えて頭もキレるし、腕っぷしもあります。定期船の貴族毒殺事件で、冤罪を晴らしたのは彼女たちの手腕なのです」
クロシュ「ん!」ドヤッ
インテリ構成員「……ふむ。まあいいでしょう。それでは手付金として、1200万の内200万リテコインをこの場でお支払いください」
奴隷商人「ウッ……わ、わかりました。200万リテコインになります」ススッ
札束「」デン!
インテリ構成員「ふむふむ……はい、確認しました。それでは残りの1000万リテコインについては、10日間の弁済猶予期限を設けます。期限内に必ず全額を不足なくお支払いください」
妖精「10日!? たったの10日!!?」
インテリ構成員「はい。でも1000万リテコインなど、あなた方ならすぐに稼げるかと。何なら、あなた方の内の何人かが代わりの奴隷として当ファミリーに身売りすればこの場で終わりです。特に妖精の奴隷は需要の割に供給が乏しいので」
妖精「こ、こいつ……!!」
クーちゃん「ちょ、ちょっと待ってください……! どうして何人かなんですか……!? 私一人にそこまでの価値があるわけ……」
インテリ構成員「違約金は当ファミリーが受けた損害を考慮し多角的に算定されますので、奴隷クーの商品価値とイコールではありません」
ヴィルト「……金はこちらで稼ぐ。お前たちの提案を聞く義務はない」
インテリ構成員「期限内に無事お支払い頂けるなら、過程は問いません。ですがもしお困りの場合はいつでも当ファミリーへお越しください。割の良いお仕事をご紹介しましょう」
妖精「……わかったよ。どうにかしてやる」
インテリ構成員「これは善意のアドバイスですが、お金を稼ぐならこの港湾都市ではなくリテン・ヘイヴン首都の方が良いですよ。物価も高いですが報酬も相応に高いので。金の支払い仕事の受注も、首都のマフィンファミリー本部で可能です」
☆クーちゃんの違約金1000万リテコインを弁済することになった……
◇
394 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:20:43.17 ID:OdKHSPRt0
奴隷商人「うぐっ、うぐっ……俺の全財産が……」ポロポロ
聖女「誰かの不幸でお金を稼いだ報いですよ……。まずは、自分の罪としっかり向き合ってくださいね……」
リュアン「……えっと、1000万リテコインって……一般通貨で言えば、1億……ってことですよね……?」
メアリー「はい。率直に言って狂っています」
クーちゃん「……例え極小の文字でも、契約書に書いてあったならこちらの不手際になるのよ。少なくともこの国の法では……」
妖精「はあ、嫌な国だなあ……。金さえ稼げれば何をしても良いと思ってるのか」
フメイ「1000万って、稼げるの?」
奴隷商人「……かなりヤバイ橋をいくつも渡れば……ギリギリ、稼げないこともない……かもしれねえ……」
クロシュ「インテリさんの言ってた……ファミリーの、お仕事は……?」
奴隷商人「……かなり危険だと思うが、実入りは実際良いはずだ。最大の問題は、犯罪の片棒を担がされたり、マフィンファミリー以外の組織を敵に回したりするリスクがあるってことだな……。最悪、ロスチャイルドに目を付けられるぞ……」
フメイ「それなら大丈夫じゃないの? フメイたち、もう目を付けられてそうだし」
奴隷商人「エッ!?」
リュアン「いやいや……そうだとしても犯罪の片棒はダメだよフメイちゃん!」
フメイ「あ、そっか」
妖精「リテン・ヘイヴンはロスチャイルドの本拠地でもあるってことは頭に入れておいた方が良さそうだね……」
*
ヴィルト「……メアリー、さん」
メアリー「はい、何ですか。あとさん付けも敬語も不要ですよ」
ヴィルト「……俺は単独で金稼ぎに専念しようと思う。後でそのことを皆に伝えて欲しい」
メアリー「……? 直接伝えた方が良いのでは……?」
ヴィルト「そうすると、クロシュたちが俺を心配して引き留めようとするのは目に見えている。俺としても、引き留められると無理に振り払うのは心苦しいんだ」
メアリー「なるほど……。だから、冷血そうな私に伝言を頼んだと……」
ヴィルト「そんなことは一言も言ってないんだが……」
メアリー「冗談です。伝言の件、承りました。こう言っては何ですが……一人の方が、いろいろやりやすいこともあるでしょうからね」
ヴィルト「まあ、な。そういうのも含めて、あまり心配をかけたくないんだ」
メアリー「不器用な人ですね……」
ヴィルト「……よく言われる」
*
リュアン「……あれ、ヴィルトさんは?」キョロキョロ
メアリー「……一人で稼いで来ると、私にだけ伝えて……こっそり離れていきました……」
妖精「えっ、どうしてメアリーにだけ?」
フメイ「フメイたちって、信用ないの?」
メアリー「……妖精さんたちに言うと、引き止められそうだから……とも言っておりました。だから、ほぼ初対面の私にだけ……」
妖精「そ、それはまあそうかもだけど……」
リュアン「余計心配です、そういうの……!」
フメイ「んー……まあ、ヴィルトなら大丈夫じゃないの。強いし」
クロシュ「……うん! きっと……だいじょうぶ!」
聖女「はい、きっと大丈夫です……! 吉報を待ちましょう」
クーちゃん「……あいつ……助けてもらった恩返しなんて言うけど、別の誰かと勘違いしてるんじゃないかしら……。はあ……うぅ、なんだか頭がグルグルする……。こんな気持ち、初めてなんだけど……」
フメイ「恋?」
聖女「罪悪感かもしれません……」
☆ヴィルトが同行から離脱しましたが、定期的にお金を入れてくれるようになります
◇
395 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:23:44.24 ID:OdKHSPRt0
https://i.imgur.com/kXOG3jQ.jpeg
―夕方
夕闇の中浮かび上がるネオン「」チカチカ…
クロシュ「んわ……!」
フメイ「夜なのに……光ってる!」
メアリー「……王国の流刑地、リテン・ヘイヴン……その成れの果てが、この異様なネオン街ですか……」
妖精「商業都市ともまた違う感じの都会だなあ……。なんというか、趣味が悪いというか……」
リュアン「なんだか……怖いです……」
聖女「私も、ちょっと緊張します。今までに見聞きしたどの街とも様子が違います……」
クーちゃん「……」
妖精「目的地の宿ってのは本当に大丈夫なとこなんだろうね?」
奴隷商人「ほ、本当に大丈夫だ。今さら俺がお前達を罠に嵌める利点なんてないだろ?」
フメイ「フメイたちを奴隷にして売り飛ばすつもりかも」
奴隷商人「んなことするわけないだろ! こう見えて俺ァお前たちに感謝してんだぞ……濡れ衣を晴らしてくれたことを」
リュアン「そういえば……そういう事情でした……」
奴隷商人「おう……。俺ももちろん金は稼ぐし、可能な範囲でお前たちのサポートもする。知ってることは何でも答える。俺だって監獄島送りは御免だからな……」
聖女「……信じても良いと思います」
妖精「まあ、うん。でももし私たちを罠に嵌めようとしたら、監獄島送りになってもらうから覚悟しといてよね」
奴隷商人「はい……」
◇
396 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:28:02.26 ID:OdKHSPRt0
―宿屋「冥土の館」
メイド人形「おかえりなさいませ、お嬢様」ペコリ
メイド人形「皆様のおかえりをお待ちしておりました」ペコリ
リュアン「わ、わわ……!?」
聖女「メイドさん……です!」
フメイ「フリフリ……」
メアリー「……」
妖精「……」
クロシュ「……」
クーちゃん「……え、えっと……ここが、その、信用できる宿屋……?」
奴隷商人「おう。どこよりも守りが堅いんだぞ」
クロシュ「……メイドさん……精核、つかわれてる……?」
メイド人形「いいえ。私たちに精核は使われておりません」キッパリ
メイド人形「セイントレア・メカニクス社製の精核には製造過程に重大な問題があったことが報告されているため、当館及び系列店の営業において精核の利用は完全に禁止しています」
クロシュ「わあ……!」
妖精「おお……。ちゃんとしてるんだ」
奴隷商人「あんまり詳しくねえが、セイントレアの女王様がセイントメカ社に厳しい監査を入れたらヤバイのがボロボロ出てきたって話だな。お陰で今やセイントメカ社はかなり経営がヤバイらしいぜ」
メアリー「……おか……王妃の手腕は見事です。セイントレア・メカニクスも経営はセイントレア王家……王族の不始末は王族が付けねばなりません」
妖精「うんうん、セイントレアもちゃんとしてきてるってことだね」
看板『当館の営業はメイド人形により自動化されています。お泊りの際は受付メイド人形へ』
リュアン「ところで、この宿屋……ちょっと面白い仕組みですね」
妖精「……ん? この看板……どこかで見覚えがあるような営業スタイル……。どこだったっけ……」
奴隷商人「まあとにかくここに宿泊してくれよ。宿代は……この国に来たばかりのあんたたちにはキツイだろうから、俺の本当の最後の最後に残ったカネで払ってやる……」
数枚の紙幣と銭「」チャリン
メイド人形「確かに頂戴致しました。お部屋にご案内致します」
奴隷商人「うう、これで本当の本当に一文無しだ……。後は頼んだぞ……」ガクッ
妖精「ありがとう……いや、元はと言えばあなたのせいなんだけども」
☆リテン・ヘイヴン一般街の宿屋『冥土の館』に宿泊します
*
リュアン「今日は……ちょっと遅い時間ですね」
妖精「うん。今日からすぐお金稼ぎっていうのは難しいかも……」
奴隷商人「今日は情報収集に徹するっていうのもアリだぞ。カネを稼ぐにも、この街のことや稼ぎ方は知っておいた方が良い。教えられる範囲なら俺が教えられるぞ」
聖女「まずはやっぱりこの街のことを知りたいですね。何があって、どんな風に働くの良いのか……」
クーちゃん「私も……ちょっとは知ってることがあるかも。あんまり期待はしないで欲しいけど……」
張り紙『メイドの従業員募集中! 日給2万リテコイン』
フメイ「メイド……そういえばフメイたち、オリシンでメイドやったっけ」
クロシュ「うん」
妖精「この宿屋でお仕事? うーん……日給2万じゃ焼け石に水だ」
奴隷商人「宿の従業員で日給2万は本来かなり良いんだが……俺たちは1000万稼がなきゃならんからな……」
◯現在の目標
・クーちゃんの違約金を支払う:残り1000万
□リテン・ヘイヴン観光案内
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、マフィン本部、他
港町:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
リテン・ヘイヴン滞在初日夜。滞在10日目が弁済期限です
↓1〜3 自由安価 何をする?(夜なので遠くには行けません)
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 21:29:07.08 ID:evFjr2VuO
クロシュ、フメイ興味本意で地下闘技場の試合を観戦する
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 21:29:12.84 ID:E/6sbneu0
宿屋の人に闘技場の常連さんにどんな人がいるか聞いてみる
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 21:30:43.14 ID:Q0DWgg6UO
たまにはオシャレでもと服屋に
400 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 22:43:47.53 ID:OdKHSPRt0
奴隷商人「……そういえば、お前たち腕っぷしはかなり強いんだよな?」
フメイ「んー……まあ、ちょっと取り戻してきたかも」
奴隷商人「なら、一か八か地下闘技場で稼いでみるってのも手かもな……。下位ランクじゃカスみたいな稼ぎにしかならねえが、上位ランクまで上がりゃ1試合でドカンとかなり稼げるはずだ……」
リュアン「ええっ……!? だ、ダメです! 闘技場って殺し合いをするとこですよね!?」
奴隷商人「だが1000万って大金を稼ぐってなると……。安全に稼ぐってんじゃ限界があんだよ」
妖精「……じゃあ、見に行ってみない? それで上位ランクの試合を実際に見てみて、判断しよう」
フメイ「フメイたちでも勝てそうなら、やろ」
メイド人形「地下闘技場は暗黒街にありますので、お送り致しましょうか?」
クロシュ「ほえ?」
聖女「わざわざ送ってくださるのですか?」
メイド人形「暗黒街は少し治安が悪いので、私たちメイド人形が一緒なら安全です」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ねえ、メードは闘技場がどれくらいの強さかわかる?」
メイド人形「最近、奴隷剣闘士として参戦したサイクロプスのデガ氏がメキメキとランクを上げていると聞きます」
妖精「サイクロプス……!? あの強靭な種族のサイクロプスが……!?」
メイド人形「はい。恐ろしい風貌と情け容赦のない戦闘スタイルから、新進気鋭の悪役剣闘士として注目を浴びているそうです」
聖女「悪役……悪い方なのですか?」
メイド人形「わかりません。闘技場の剣闘士には正義役のベビーフェイスや悪役のヒールといった役柄が割り当てられる文化がありますが、当人の実際の性格とは必ずしも一致しないようです」
リュアン「もし本当は悪い人じゃなかったら……悪役呼ばわりされるのは可哀想ですが……」
妖精「実際に見てみればわかるかもね」
メイド人形「丁度本日のナイトゲームに、デガ氏の対戦予定があります。」
フメイ「見にいってみよ!」
◇
401 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 22:46:06.17 ID:OdKHSPRt0
―地下闘技場
ワーワーワーワー ガヤガヤガヤ
リュアン「ううっ……すごい熱気です……!」
奴隷商人「ここがリテン・ヘイヴンの地下闘技場……数多の剣闘士たちが、栄光を夢見て果てていった地獄の大舞台さ」
妖精「うへぇ……嫌な興行だ……」
フメイ「サイクロプスは?」キョロキョロ
聖女「あ、丁度剣闘士の方が登場するところみたいです!」
開かれる赤い石門「」ゴゴゴゴ
司会「さあ、赤門から現れるは――我らが最強の英雄、人類の希望、元勇者アレクサンドロスだァァァァァ!!!!」
スタスタ…
老勇者「……」スタスタ
ワアアアアアアア!!!! アレックス!! アレックス!! ヤッチマエーッ!! ヒトツメヤロウヲブッコロセーッ!!
妖精「勇者アレクサンドロスだって!?」
フメイ「知ってるの?」
妖精「何十年か前……当時はまだ小国だったセイントレアを魔族の侵略から守り抜いて、逆に侵略者の王を討ち取った人間の大英雄だよ!」
聖女「学んだことがあります! 当時セイントレアは小さな国で、周辺に乱立していた魔族の国々に狙われていたと……!」
妖精「うん! アレクサンドロスはその全てからセイントレアを守り抜いて、独力で魔族の王たちを倒していったんだ! まさか今もまだ生きていたなんて……。でも、どうして闘技場なんかに……!?」
開かれる青い石門「」ゴゴゴゴ
司会「続いて青門から入場するは――新進気鋭の極悪巨人!! 矮小なる人類など捻り潰されるが相応!! レッドサイクロプス、デガだァァァァァ!!!!」
ズシン…ズシン…
赤い一つ目の巨人→デガ「……」ズシンズシン…
ブーブーブーブー!!!! シネェー!! デカブツー!! ブッコロサレローッ!!
クロシュ「……」モニャニャ
フメイ「……なんか、むかついてきた」
リュアン「……酷い。こんな場所なんですか。闘技場って」
妖精「セイントレアにもあったけど……やっぱり闘技場ってのは最悪な場所だ。例え稼げそうだとしても、こんなとこやめた方が良い」
デガ「……」
老勇者「……はっ。無様なものだな。俺も、お前も」
デガ「……? オマエは……人気者じゃ、ないのカ……?」
老勇者「人気? 俺に求められているのは、ただお前たち魔族を惨たらしく殺すことだけだ。誰だって良いんだよ」
デガ「……」
老勇者「ま……せっかく久々に上位まで上がってきた新人だ。すぐには潰さんさ」スッ
くすんだ銀の剣「」チャキッ
デガ「!」ザッ
老勇者「せいぜい……足掻いて見せろ!」ギュオッ!!
↓1コンマ
01-95 デガ敗北
96-98 引き分け
99-00 デガ勝利
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 22:47:16.07 ID:F74TbdtBO
あ
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 22:52:10.74 ID:UON5V02No
くすんでも勇者は伊達じゃない
404 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 23:55:08.91 ID:OdKHSPRt0
ガガガガッ!! ドギュオオオオン!!
倒れるデガ「」ドスン…
デガを見下ろす老勇者「……」
司会「勝者――勇者アレクサンドロスだァァァァァ!!!!!!」
ワァァァァァァ!!!! アレックス!! アレックス!!! アレックス!!!!
老勇者「……おい貴様」
倒れたデガ「……」
老勇者「なぜ本気を出さなかった?」
倒れたデガ「………本気、出したら……無事じゃ、済まなイ……。おれも……オマエ、も……」
老勇者「チッ……こんな若造に舐められるとはな。俺も衰えたものだ」
倒れたデガ「……」
老勇者「次また手を抜いたら容赦なく殺す。わかったな、甘ったれが」クルッ
スタスタ…
倒れたデガ「……」
◇
405 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 23:56:43.60 ID:OdKHSPRt0
―夜
暗黒街 帰り道
フメイ「〜〜〜!」プンスコプンスコ チリチリチリ
リュアン「フメイちゃん、落ち着こ……! デガさんも、傷は浅いみたいだからすぐに回復するよ……!」
フメイ「そういう問題じゃない……!!」プンスコ
リュアン「うぅ……言いたいことは、わかるけど……」
クロシュ「………妖精さん。わたし……闘技場、出られる……?」
妖精「えっ!? いや、さっきのアレ見たでしょ!? あんな酷いとこにクロシュたちを出すわけにはいかないよ!! アレクサンドロスもめちゃくちゃに強いし、もし当たったら無事じゃ済まない……!!」
クロシュ「……でも、わたしも……むかつく」
聖女「……しかし、闘技場にクロシュさんが出れば解決する問題でもありません……。むしろ、闘技場というルールの中に入ってしまえば……クロシュさんも、あの悪意と嘲笑の的になってしまうだけです……」
クロシュ「んむ……」
奴隷商人「……まあ、出るってんなら窓口は紹介できるぜ。クロシュとフメイならタッグマッチの方が良いだろう。タッグマッチならアレクサンドロスは滅多に出ないから、最悪の相手とぶつかるリスクも低いしな……。お前たちの実力なら、上位ランクに上がるのは難しくねえはずだ」
クロシュ「!」
フメイ「クロシュ……」
妖精「あ〜……あんまり焚き付けるようなこと言わないでよ、もう。やる気になっちゃったじゃん……」
奴隷商人「ま、まあどっちにしろ危ない橋は渡んなきゃ1000万には届かねえんだ! 犯罪とか監獄島に比べりゃ闘技場は全然安全な方だぜ、実際! カネさえありゃ治療も受けられるしな」
クーちゃん「……ね、ねえ。でも闘技場は、やっぱりやめなさいよ……。危なすぎるわよ……」
クロシュ「クーちゃん……」
クーちゃん「私……助かりたいけど! でも、あんたたちが危ない目に遭ってまで助かりたくないから!!」
フメイ「別に、危なくない。フメイたち、強いし」
クーちゃん「うー……」
クロシュ「……でも、わかった。ちゃんと……考える!」
クーちゃん「……うん。ほんとに……ちゃんと、考えてよね……」
☆闘技場に参戦できるようになりました
最初は下位ランク試合からとなります
下位ランク試合の報酬は勝者のみ1万リテコインです
妖精「いやちょっと待て!! 命がけの試合の報酬が宿屋の日給より安いってどういうこと!?」
奴隷商人「か、下位ランクの話だ。中位なら10万、上位なら100万に跳ね上がる。14日後に開催されるタイトルマッチなら……勝者1000万だ!」
フメイ「じゃあそれに勝てば返済完了!?」
奴隷商人「いや……弁済期限は10日だから、間に合わん」
フメイ「あそっか……」
奴隷商人「いや、待てよ……? 交渉で弁済期限を延期してもらえば……ギリギリいけるか……?」
妖精「なんで参戦どころかタイトルマッチまで行く前提で話をしているの……」
☆滞在14日目に闘技場タイトルマッチが開催されます
開催日までに上位ランクで一定以上勝利すると参加権を得られます
*
406 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 23:57:27.31 ID:OdKHSPRt0
怪しい露天商「お〜い、そこのお嬢さん方」
妖精「ん?」
メイド人形「暗黒街での客引きは無視が鉄則です」
フメイ「わかった」
怪しい露天商「怪しいもんじゃないよぉ〜! ちょっとした服売りさぁ。お嬢さん方、せっかく別嬪さん揃いなんだからもっとお洒落しなよぉ」
妖精「そんなカネはない」
聖女「実際ないですね……。この高物価の国で服を買う余裕は全くありません……」
怪しい露天商「ええ〜!? 服の一着も買えないってどういう事情なのぉ!? あ、借金ですかぁ!?」
リュアン「うるさいですね……」
怪しい露天商「かわいそうに……。そうだ、じゃあこの福引きガラガラポンで良いのが出たらタダであげるよぉ、服ッ!」
メイド人形「タダなどの甘い言葉を使う商人は絶対に信用しないでください。リテン・ヘイヴンのみならず世界共通の常識です」
怪しい露天商「まま、そう言わずそう言わず。スライムちゃん、お一つどうぞ」
ガラガラポン「」スッ
クロシュ「わ……う、うん」
ガラガラガラ…ポン!
↓1コンマ
01-40 はずれ
41-70 メイド服
71-90 妖蝶のドレス
91-98 マジカルハイレグ水着
99-00 古代カニの化石
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 23:58:54.85 ID:KhL2Mi7Jo
カニ!
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 23:58:58.18 ID:S5qOVecB0
はい
409 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 00:34:24.58 ID:1WNNapht0
コロコロ…
ピンク色の玉「」コロン
怪しい露天商「おお〜中当たり! 中当たりなのでぇ……こちらをどうぞッ!」
透け感のあるひらひらなドレス(妖精サイズ)「」ポン!
大きなウエストリボン「」ヒラヒラ
妖精「わっ! これ妖精用のドレス!」
怪しい露天商「ですねぇ。ミュージアの芸術妖精がデザイン・製糸を行った貴重な逸品ですよぉ! あなた様のような高貴な妖精さんにピッタリではないですか!?」
妖精「へぇ〜、あいつが……。魔力通しもかなり良さそうだ。本当にいいの?」
怪しい露天商「もちろんです! 商人に二言はありませぬ!」
妖精「じゃあせっかくだし貰っちゃおうかな!」
妖蝶のドレス「」ポン!
妖精「……ん? このドレス……幻惑の魔法がかかってる?」
怪しい露天商「よくぞ気が付きました。か弱い妖精の方が外敵に襲われた時に無事に逃げられるよう、ちょっとした工夫が施されているそうです。攻め戦では役立てづらいかもしれませんが、危機が及んだ時にはきっと良い効果を発揮するでしょう」
聖女「わあ……! 妖精さん、良いものをもらっちゃいましたね!」
妖精「う、うん。なんか……疑ってごめん」
怪しい露天商「えへえへ、お気になさらず〜。今後ともご贔屓にお願いしますねぇ〜」
☆妖精が妖蝶のドレスを手に入れました
妖精が〈撹乱〉を習得しました。劣勢時、戦力上昇効果が発生します
◆
410 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 00:34:54.48 ID:1WNNapht0
というわけで本日はここまで。次回はリテン・ヘイヴン滞在2日目編です。お楽しみに
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 02:04:02.02 ID:XEzwnkHUo
おつ
やっぱり闘技場が一番手っ取り早いかな?
カジノでワンチャンという手もあるけど…運命賽でイカサマでもしないとだよなぁ…
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 09:13:59.96 ID:j2N+TXgko
おつです
地下闘技場、全試合命のやり取り必須じゃないのね
それなら…まあクロシュもフメイも強い方だし稼げるか?
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 10:15:14.70 ID:JA5+x3Y40
乙
ヴィルトも金稼ぐと言ってたけど何でお金稼ぐのかな。さすがにヤバいお仕事はしないと思うけど。
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 11:58:00.30 ID:+TZqX2aAo
精核なしで機械作れるならほんとに精核の価値ほとんどなくなるよね
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 15:40:12.71 ID:CKDUVsLIO
これヴィルトも地下闘技場に参加したら楽に稼げそうだな
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 17:43:35.58 ID:/ZrtwWuFO
野生の猛者がどこからともなく生えてくるかもしれない
現時点でも老勇者がどの程度の強さなのか気になるところ
417 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 18:19:35.05 ID:1WNNapht0
もし安定して勝つことができれば、闘技場はとても良い稼ぎ場になるでしょう。クロシュさんとフメイちゃんの実力がどれほどのものかは今のところ未知数です
カジノで一攫千金を狙うという手段もありますが、大真面目にやれば負ける可能性が高いです。しかしイカサマに自信があれば、狙っていくのもアリかもしれません
地下闘技場の戦いに命の保証はありませんが、相手を戦闘不能に追い込めば勝利となるため必ずしも殺害する必要はないようです。闘技場運営も有力な剣闘士には長く活躍して欲しいと思っているため、カネを積めば最上級の治療が受けられます。しかしカネのない下位ランク闘士は治療を受けられずに死ぬことが多いです
ヴィルト氏がどのようにカネを稼ぐのかは今のところわかっていません。クロシュや聖女たちを巻き込めないような仕事をするつもりかもしれませんが、それがどのようなものなのかは闇に包まれています。なおヴィルト氏は邪悪な人物ではないので、犯罪の片棒を担ぐような邪悪な仕事はしないと思われます。吉報を待つのが良いでしょう
精核は魔導機械に自律性を持たせられる画期的なものでしたが、内部監査によって判明した恐ろしい真実によりセイントメカ社は激しいバッシングを受けています。今現在精核を使った自律型魔導機械はほとんど製造されておらず、市場の主流は精核不使用の旧型機に逆行しています。なお製造過程で他の命や魂を使わない安心安全でクリーンな精核を作る研究も進められており、ロスチャイルド・インダストリー社が一定の成果を上げているようです
ヴィルト氏が地下闘技場に参戦する予定かどうかは今のところわかりませんが、闘技場は八百長にとても厳しいので、クロシュやフメイとぶつかると逆に厄介なことになる可能性があります。もしクロシュたちが闘技場に参戦する場合は、どちらかというとヴィルト氏には参戦しないでいてくれた方が良いかもしれません
闘技場でどのような者たちが戦っているのか、今のところその全容はわかっていません。そして上位ランクには、無名の強者がゴロゴロ蠢いている可能性はあります
老勇者はとても強いです。昨晩闘技場での戦いを見ていたスライムのクロシュ氏によると、老勇者さんとデガさんは両者とも本気を出したようには見えず、その強さは未知数としか言えなかったそうです。ものすごく強いことは明らかなため、闘技場以外の場所で喧嘩を売ったりするのは控えた方が良いかもしれません
418 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 18:20:18.93 ID:1WNNapht0
―リテン・ヘイヴン 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:妖蝶のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン観光案内
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、
治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、路地裏、
マフィンファミリー本部、他
港湾:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、クーちゃん、奴隷商人
その他:ヴィルト、エインヘリアル、リラ
……………………………………………………………………………………
419 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 18:20:46.27 ID:1WNNapht0
―朝
冥土の館
チュンチュン
妖精「朝だ……。はあ……」
聖女「珍しいですね。妖精さんが、朝からため息を吐くのは……」
妖精「まあ……。この街で働くことを考えると、憂鬱で……」
クロシュ「妖精さん……お留守番、してる……?」
妖精「いや、大丈夫だよ。ちゃんと働くよ、うん」
リュアン「……妖精さんの気持ち、わかります。私も、やっぱりこの街は怖いですし……。もちろんそんなこと言ってられないってことも、わかってますけど」
フメイ「フメイたちがちゃちゃっと稼いでくるから、大丈夫じゃない?」
クロシュ「うん!」
妖精「あなたたちのことが一番心配なんだけど……」
*
奴隷商人「つーわけでできそうなことをまとめておいたぜ!」
◯冒険者ギルドで仕事を探す
利点:比較的安全。失敗時のリスクも低い
欠点:高額な依頼を見つけるのが難しい
◯マフィアの仕事を請ける
利点:高額報酬を期待できる
欠点:犯罪や抗争に巻き込まれるリスクがある
◯闘技場に参戦する
利点:上位まで上がれば高額報酬を期待できる
欠点:下位ランクは報酬が安い
◯監獄島で一攫千金
利点:自力で凪鉄を掘り当てれば一攫千金を狙える
欠点:既知の鉱脈は既に有力者らが独占している
奴隷商人「言うまでもねえが、冒険者ギルド以外はどれも命懸けのヤベー橋だ。まあお前たちなら多少は大丈夫だと思うがな」
リュアン「え、えっと……他にはないんですか? 安全で儲かるお仕事とか……」
奴隷商人「んなもんがあったらみんなやってるだろ……。でもまあこれ以外にもっと割の良い仕事もあるかもしれねえ。情報収集は怠るなってことだ」
フメイ「カジノは?」
奴隷商人「カジノは最終手段だ。負ける確率の方が高ェからな……。本当にどうにもならねェ時の神頼み、くらいに思ってくれ」
聖女(私が力を取り戻せばズルができそうですね……。うーん……考えるだけ考えておきましょう……)
◯現在の目標
・クーちゃんの違約金を支払う [0/1000万]
リテン・ヘイヴン滞在2日目。滞在10日目が弁済期限です
↓1〜5 自由安価 何をする?
※今回はお金稼ぎというシビアな目標があるため、試験的にルールを変更します
日毎の自由行動安価を5つにし、その中から
>>1
の独断でクロシュたちの行動に見合ったものを3つほどピックアップするという方式です。混ぜられそうなものは混ぜるかもしれません。安価範囲に書き込まれたものを全て採用するわけではない、ということをご承知おきください
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:21:47.69 ID:+S8S1sJY0
ギルドで高額依頼を探す
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:23:39.59 ID:CKDUVsLIO
クロシュ 市場でヴィルトと自警団的な事をしている2人(ベーダーとジノ)が意味深な会話をしている所を発見する
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:33.06 ID:zoOAmi6MO
闘技場に行って参加者達と交流してみる
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:35.29 ID:3mmFXXo/O
首都観光がてら仕事も探しつつやっぱり観光
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:49.40 ID:/ZrtwWuFO
監獄島でクロシュの能力で鉱脈を掘り当て(ダウジング)られないか試す
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:51.50 ID:JA5+x3Y40
冒険者ギルドに行って高額クエストあるか見てくる
426 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:06:17.45 ID:1WNNapht0
―リテン・ヘイヴン市街
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「昼間は……けっこう普通に見えます!」
クーちゃん「そうね……。夜のリテン・ヘイヴンは危険がいっぱいの魔都だけど、日中は割と平和よ」
奴隷商人「冒険者ギルドに行くまでの道中、軽く観光でもしてくか?」
リュアン「えっ!? いや、でも……そんな余裕あるんですか……?」
奴隷商人「観光も情報収集の一環ってもんよ。ほら、例えばアレを見てみろ」スッ
ビル群の向こうにそびえ立つ巨大建造物「」ドン…
フメイ「夜の間、七色にびかびか光ってた」
奴隷商人「おお。あの夜間七色に輝く巨大ビルこそ、リテン・ヘイヴンを牛耳るロスチャイルド・インダストリーの本社だ」
聖女「えっアレが……!?」
妖精「趣味悪いな、ロスチャイルド……」
奴隷商人「まあそう言ってやるな……。極彩色の輝きこそ富と権力の象徴、みたいな感覚がこの街にはあるんだ。クーの違約金を無事に支払えたら、あの夜のライトアップをじっくり鑑賞しに行くってのも……アッ、お前たちロスチャイルドに目を付けられてるとか言ってたっけか!?」
妖精「ど、どうだろう……。歯牙にもかけてない……と思いたいとこだけど」
奴隷商人「一体何をどうしたらロスチャイルドなんかに喧嘩を売ることになるんだよ……!? ハア……何事もなっきゃいいけどなァ」
☆ロスチャイルド・インダストリー本社ビル
〈ロスチャイルドタワー〉の所在地を知りました
◇
427 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:07:59.47 ID:1WNNapht0
―冒険者ギルド リテン・ヘイヴン支部
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「や、やっぱり堅実に稼ぐのが良いと思います……!」
妖精「普通なら良い心がけなんだけど……今は堅実に稼ぐ余裕がないかも……」
リュアン「で、でももしかしたら安全で高額なお仕事があるかもしれないです……!」
クーちゃん「……でも大事なことよ。どれだけ報酬が良くても、死んだら終わりだもの……。美味しい仕事があるなら、それに越したことはないわよ……」
依頼書「下水道清掃 日給1万」
依頼書「メイド従業員募集! 日給2万」
依頼書「バニーガール募集! 日給3万」
依頼書「治療院の薬剤師 日給5万」
依頼書「先端技術開発 日給8万」
聖女「一番高いもので、日給8万リテコインです……」
奴隷商人「先端技術開発……ロスチャイルドインダストリーだな。相応の技術力が求められるが、日給8万スタートは破格だ。普通に考えればな……」
フメイ「10日間働いても……80万」
クロシュ「全然、たりない……」
受付バニー「あら、もっと高額のお仕事をお探しですか?」ピョコ
クロシュ「わ!」
フメイ「ウサギ!」
受付バニー「うふふ、この街ではこれが正装なの」
妖精「高額の仕事って?」
受付バニー「捕獲依頼ですわ。世にも珍しい……虚属性スライムの」
クロシュ「!?」モニョッ
フメイ「虚属性……スライム?」
妖精「えっ、ちょっと待って! スライム類はほとんど溶けて消えちゃったはずじゃ……!?」
受付バニー「だから報酬額もドンドン高騰しているんです。こちらをご覧ください」スッ
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億3100万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億3300万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億3800万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億4200万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億5000万」
クロシュ「!?」モニャニャ!?
クーちゃん「いい、1億……!!?」
リュアン「な、なんですかこれ!!?」
受付バニー「虚属性スライム捕獲の依頼です、これだけ狙う人が多いということですね」
聖女「これは……まるで、競売です……」
妖精「なるほど……捕まえたら、後は一番良い依頼書を剥がして持ってけば良いってことか……」
受付バニー「はい。最初の方は10万リテコインくらいだったんですけどね。冒険者たちが捕獲に難航している内に噂がどんどん広まって、報酬額もどんどん釣り上がっていって……という経過です」
フメイ「……どうして、こんなことするの?」
受付バニー「え?」
フメイ「こいつ、捕まりたくなくて逃げてるんでしょ。ほっといてあげれば良いのに」
受付バニー「それは……」
リュアン「フメイちゃん……ギルドの人に言っても仕方ないよ……」
フメイ「……ギルド、見損なった。フメイ、帰る」クルッ トコトコ
クロシュ「フメイちゃん……!」トテトテ
リュアン「わ、私も行くよ……! 待ってフメイちゃん……!」トテトテ
428 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:09:03.83 ID:1WNNapht0
受付バニー「……申し訳ございません」ペコリ
妖精「ああ、いや……。価値観の違いだ。あなたが悪いわけじゃない……」
受付バニー「……」
妖精「……それじゃ、私たちも行くよ。情報、ありがとう」パタパタ
受付バニー「……お待ち下さい」
妖精「……?」
受付バニー「こちらをお持ちください」スッ
虚属性スライムの目撃情報資料「」ポン
クーちゃん「これは……資料? その……虚属性スライムの」
受付バニー「はい。これをどう使うかは、あなた方にお任せ致します」
妖精「んー……? ギルドにとっては一文の得にもならないと思うけど……」
受付バニー「……リテン・ヘイヴンの倫理観は、他国よりもかなり遅れています。私は数年前にイスファハーンから派遣されて来て、それを思い知ったのですが……いつの間にか、その遅れた倫理観に染まっていたようです」
妖精「……イスファハーンも大概じゃない? ってツッコミはしても良いのかな……」
受付バニー「アハハ、これは痛いところを! でも高所得層はともかく、イスファハーン全体では決して遅れてるわけじゃないんですよ。特にスライムの権利保証や地位向上はオーデルシュタインが力を入れて取り組んでいることでもあります」
妖精「オーデルシュタインが……」
受付バニー「不思議ですよね。イスファハーン最強の軍事力を持つ家が、どうしてかスライムには優しいんです。だからシュヴィア氏には大のスライム好き疑惑があるんですよ」
聖女「へえ……! なんだか親近感が湧いて来ちゃいます」
妖精「はは……まあ、そうかもね」
*
―リテン・ヘイヴン 冒険者ギルド前
フメイ「……」
クロシュ「……」
リュアン「……」
クロシュ「……探す? 虚属性の……スライムさん……」
フメイ「……フメイたち……あんまり、時間、ない」
リュアン「……でも、このままじゃその虚属性のスライムさん……捕まっちゃうかも……」
フメイ「うー……。やっぱり人間、嫌い……!!」プンスコ
妖精「クロシュ、フメイ! リュアンも!」パタパタ
フメイ「妖精……」
聖女「フメイさん……。受付ウサギさんから、こんなものをもらいました」スッ
目撃情報資料「」ポン!
フメイ「これ……そのスライムの……」
聖女「はい。そして……申し訳ございません、と」
フメイ「……」
クーちゃん「……気になるなら、探した方が良いわ。私より猶予がないかもしれないんだから」
フメイ「でも……クーのお金……」
クーちゃん「大丈夫よ! たぶん」グッ
フメイ「フメイ……クーのことも、絶対助けるから……!」グッ
クーちゃん「……あんたたち……なんでこんな良い子ばっかりなの……!?」ジワワ
クロシュ「んへへ……」
☆下水道で虚属性スライムの捜索を行えるようになりました
◇
429 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:09:49.16 ID:1WNNapht0
―地下闘技場 受付
受付の青年「えっこんな小さい子たちが!?」
クロシュ「ん!」ドン!
フメイ「文句ある?」
奴隷商人「見た目で判断しないでくれ。こう見えて腕っぷしはかなりやるんだ。申告書にも書いてあるだろ。種族はスライム……らしい」
受付の青年「なるほど、種族はスライム……ならOKすね」
妖精「……いや、あの。こんなちっちゃい子を殺し合いの場に出して良いの? この地下闘技場ってやつは」
受付の青年「人間以外の種族に年齢制限はないんすよ。犬も1歳で成犬すよね?」
妖精「……」
受付の青年「それに小さい魔族の子ってのも需要はあるんすよねェ〜。へへ、妖精さんも参戦どうすか?」
妖精「……トリオ部門はないんでしょ。それならこの子たちだけの方が強い」
受付の青年「うす! んじゃ今日闘技場空いてるんで早速デビュー戦いっちゃいますか!?」
フメイ「ん」
クロシュ「……う、うん!」
受付の青年「承りました! へへ、なるべく人型を保ってくれよ? その方が盛り上がるからな」
クロシュ「?」
フメイ「?」
◇
430 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:10:19.24 ID:1WNNapht0
―地下闘技場
閑散とした観客席「」
リュアン「あ、あれ? ガラガラです……」
奴隷商人「下位ランク試合はこんなもんだ。下位闘士のほとんどは顔も名前も覚えられることなく消えてくからな……」
聖女「……厳しい、世界なのですね……」
妖精「ふん。反吐が出る」プンスコ
メアリー「……同感です。妖精さん……」
妖精「珍しく意見が合うじゃん、メアリー」
メアリー「ふふ……」
クーちゃん「あっ! 入場が始まるわよ!」
開かれる赤門「」ゴゴゴゴゴ
司会「えー本日赤門から現れるは……強盗、強姦、恐喝、殺人……多数の罪を働いて奴隷堕ちした二人組の犯罪者、ジョックとザリパーだァ!」
ザッザッザッ
ナイフ男「へっへっへ……合法的に切り刻めるなんて最高だよなあ?」
小刀男「ククク……次の合法素材はどこだ? 芸術作品にしてやるぞ……」
ブーブーブー!!! クソハンザイシャガ!! アカコーナーカラデテキテンジャネーゾ!! ドウナッテンダ!!
開かれる青門「」ゴゴゴゴゴ
司会「つ、続いて青門から現れるは……本日鮮烈の電撃的デビューを飾る、ベビーフェイスどころか実年齢ベビーの魔族の二人組、クロシュとフメイだァ!」
トコトコトコ
フメイ「んー……? あれが敵?」
クロシュ「うん。たぶん」
ザワザワザワ… エッドウイウコト… コレホントニイイノカ? オイヤベーダロ…
ナイフ男「おお、おお……こんな幼子の体を切り裂けるなんて、今日はなんて良い日だ……」
小刀男「おい、片方は私のだぞ。お前の下品なナイフ捌きで台無しにされちゃかなわん」
ナイフ男「うるせェボケッ! どっちも俺が切り刻むに決まってんダロ!!」
フメイ「良かった。なんか悪そうな奴らで」
クロシュ「うん」
司会「それでは……試合、開始!」
☆戦力差により自動的に勝利します
*
431 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:10:45.28 ID:1WNNapht0
ナイフ男「グボアッ!」ドシャァッ
黒焦げ小刀男「」プスプス
クロシュ「……」
竜角の大槍「」シャキン
フメイ「まだやる?」チリチリ
黒焦げ小刀男「」プスプス
ナイフ男「ひっ……こ、降参します! い、命だけはっ……!」ポロポロ
フメイ「ん。賢明な判断」シュゥン
クロシュ「……」スッ
司会「お、お、おお……!! 勝者――クロシュとフメイィィィ!!!!」
ワアアアア――!!!! スゲーッ!! ヨウジョナノニ!! クソハンザイシャザマアミロ!!
フメイ「……ばかじゃないの。フメイたち、スライムなのに」
クロシュ「……」
◇
432 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:11:53.01 ID:1WNNapht0
―地下闘技場 剣闘士控室
フメイ「……」
クロシュ「……」
フメイ「……なんか……違う」
クロシュ「……うん」
フメイ「……フメイ、ああいう奴をぶっ飛ばしたかったわけじゃない。いやむかつくしぶっ飛ばしたいけど……」
クロシュ「うん」
フメイ「………うう〜……。フメイ、どうしたらいい……!?」
クロシュ「んゅ……」
扉「」ガチャッ
デガ「……失礼……すル……」ズシンズシン
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「あ、昨日のでっかいの!」
デガ「……お? オマエ、たちは……さっきの、試合の……!」
クロシュ「うん! えっと……でびゅー、した……!」
フメイ「うん!」
デガ「………ど……奴隷、なのカ……?」
クロシュ「んーん」
デガ「エッ!? ま、さカ……自分、かラ……!?」
フメイ「うん」
デガ「……か、帰れ。ここ……遊びじゃ、ナイぞ……」
フメイ「遊びで来てない」
クロシュ「うん……」
デガ「そう、なのカ……?」
フメイ「うん。フメイたち、お金がいる」
デガ「……そう、カ……」
クロシュ「デガさんは……?」
デガ「おれ、は……奴隷、ダ……」
クロシュ「!」モニャッ
デガ「……気にスルな……。おれ……別に、困って、いナイ……」
フメイ「えっ、そうなの?」
デガ「うン。この……鎖、あった方が……安心、できル……」ジャラッ
凪鉄の枷「」ポン
433 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:12:43.73 ID:1WNNapht0
フメイ「……なんか、ヘンな感じする。その鎖……」
クロシュ「うん……。じりじりする……」
デガ「これ……凪鉄って、言ウ……。魔力を、封じル鉄、らしイ」
クロシュ「わ……!」
フメイ「そうなんだ……!」
デガ「だかラ……これが、あれば……おれ、誰も、傷付けなイ……」
フメイ「でもここにいれば、対戦相手のこと、傷つけるんじゃないの?」
デガ「ウッ……そ、それは、そウ……。でも……ここなラ、お互いさま、ダ……!」
フメイ「それもそう」
クロシュ「うん!」
デガ「……オマエたち、いいやつ……。種族……何ダ……?」
クロシュ「!」モニョッ
デロデロデロ…ポン!
スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ
スライムフメイ「〜〜」モニョニョ
デガ「エッ! スライム、だったのカ……!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
デガ「……〜〜〜」モニョモニョ
スライムクロシュ「!?」モニョッ!?
スライムフメイ「!?」モニョニョッ!?
デガ『おれ、スライム語話せるよ!』モニョモニョ
スライムクロシュ『んわわ〜!』モニョニョ キャッキャ
スライムフメイ『サイクロプスなのに、すごい!』モニョニョニョ
デガ『頑張って練習したんだ。スライム、みんないいやつだから……』モニョモニョ
スライムフメイ『デガ、こっちの方が得意なんだ!』モニョモニョ
デガ『そうかもしれない。人間の言葉、難しいよ』モニョモニョ
スライムクロシュ『じゃあ、こっちで話そ……!』モニョニョ
デガ『うん!』モニョッ
響いてくる銅鑼の音「」ゴイーン―
デガ『あっ……もう行かないと。おれ、次の試合なんだ』
スライムクロシュ『そうなんだ……』
スライムフメイ『がんばって』
デガ『うん! クロシュとフメイも、無茶しないでね! 必要なお金を稼いだらさっさと抜けた方が良いよ!』
スライムクロシュ『うん……!』
ズシンズシン…
スライムフメイ『行っちゃった』
スライムクロシュ『わたしたちも……帰る?』
スライムフメイ『うん。妖精たち、心配してるかも』
☆デビュー戦に勝利し、1万リテコインを獲得しました
強さを認められ、ランクが中位に上がりました
☆上位闘士のデガと知り合いました
◇
434 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:14:23.38 ID:1WNNapht0
―夕方
リテン・ヘイヴン市街 帰り道
カラス「カァー、カァー」バサバサッ
ネズミ「チューチュー」チョロチョロ
奴隷商人「いやー見事なデビュー戦だったぞ! 初勝利おめでとう!」
フメイ「ん。これ、報酬」スッ
1万リテコイン紙幣「」ポン
クロシュ「次から……中位、だって……」
クーちゃん「えっもう中位……!? だ、大丈夫なの……!? 今日は下位のザコだったから良かったけど……」
フメイ「うん」
妖精「一応中位の試合も少しだけ観戦してみたけど、今のクロシュとフメイなら問題なく勝てそうな感じだったよ」
奴隷商人「……だが、実際に有用な稼ぎになるのは上位からだ。下位と中位は通過点でしかねえ。勝てて当然じゃなきゃいけねえんだ……」
妖精「はあ……なんだか気が重いなあ」
フメイ「あれ、リュアンと聖女とメアリーは?」
妖精「あいつらなら、あなたたちが無事に勝ったのを見届けたら仕事を探しに行ったよ。あなたたちだけに頑張らせるわけにはいかないってさ」
クロシュ「わあ……!」
1万リテコイン紙幣「」パサッ
フメイ「んー……せっかくだし、フメイたちももうちょっと仕事を探してみる?」
クーちゃん「いや、もう夕方だし……ゆっくり休んで明日に備えましょうよ」
フメイ「やること、いっぱいあるもん。ドレイショ、監獄島ってどうやって行くの?」
奴隷商人「ドレイショって俺のことか……? 監獄島は毎月定期便が出ているが……次の便は来月だ」
妖精「え、じゃあ監獄島での稼ぎなんてできないじゃん! 今朝の紹介は何だったの?」
奴隷商人「まあ待て、落ち着け。定期便は月イチだが、定期便だけが通行手段じゃない。カネを払えば非正規の高速クルーザーに運んでもらうことができるんだ」
フメイ「カネ? いくら?」
奴隷商人「……10万リテコインだ」
妖精「どっちにしろ今の私たちには無理ってことだね……。ていうか10万も払って死地に行きたがるやつなんているの?」
奴隷商人「通常の奴隷は定期船で行き来するのが普通だが、マフィアとかにカタに嵌められた奴は非正規ルートで行かされて働かせられるのさ。俺がマフィンファミリーに乗せられそうになったのがまさしくこれってわけだ……」
妖精「なるほどね……。どっちにしろ今の私たちには払えない額だ。」
クロシュ「……」
クロシュ(距離、あんまり離れてないみたい……)
クロシュ(わたし一人なら……トカゲの姿で、海の上、走っていけるかも……)
☆監獄島への行き方を知りました
・10万リテコインを支払えば全員で安全に移動できます
・クロシュ単独ならトカゲの姿で移動可能です
↓1コンマ 聖女たちの内職
01-40 1万リテコイン
41-70 3万リテコイン
71-90 10万リテコイン
91-00 30万リテコイン
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:16:21.63 ID:a01Cja7lO
稼
436 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:37:24.26 ID:1WNNapht0
☆聖女たちが内職をして3万リテコインを稼ぎました
―リテン・ヘイヴン 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:妖蝶のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン観光案内
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、
治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、路地裏、
マフィンファミリー本部、ロスチャイルドタワー、他
港湾:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
監獄島:未探索
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、クーちゃん、奴隷商人
その他:ヴィルト、エインヘリアル、リラ、デガ
……………………………………………………………………………………
437 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:39:16.60 ID:1WNNapht0
―朝
冥土の館
チュンチュン
綺麗に折り畳まれた衣服「」
フメイ「……ん? これ誰の服?」
聖女「あっ、それは昨日私たちが見つけたお仕事の納品物なんです」
クロシュ「ほえ、そうなの?」
リュアン「うん。私も、縫製は初めてだけど教えてもらいながらなんとかやってみたよ」
フメイ「へえ〜。すごい」
メアリー「とても難しかったです……」
聖女「でもリュアンさんとメアリーさんのお陰で無事に終わらせることができました。後はこれを納品してお代を受け取るだけです」
妖精「お疲れ様だね。これでいくらなの?」
聖女「……3万リテコインです」
クロシュ「んわ!?」
フメイ「フメイたちの3倍!?」
妖精「じゃあ……足して4万だね……」
リュアン「はい……。先は長いです……」
クーちゃん「……つ、次は私も手伝うわ。一番の当事者なのに、何もしてなくてごめんなさい……!」
*
奴隷商人「よし、今日も一日頑張るぞ! 聞きたいことがあれば言ってくれよな」
◯冒険者ギルドで仕事を探す
利点:比較的安全。失敗時のリスクも低い
欠点:高額な依頼を見つけるのが難しい
◯マフィアの仕事を請ける
利点:高額報酬を期待できる
欠点:犯罪や抗争に巻き込まれるリスクがある
◯闘技場に参戦する
利点:上位まで上がれば高額報酬を期待できる
欠点:下位ランクは報酬が安い
特記:現在のランクは〈中位〉
見込み報酬は10万リテコイン
◯監獄島で一攫千金
利点:自力で凪鉄を掘り当てれば一攫千金を狙える
欠点:既知の鉱脈は既に有力者らが独占している
特記:全員で行くなら10万リテコイン必要
クロシュ一人で行くならタダ
◯下水道探索
虚属性スライムが潜伏しているらしい
悪いやつに捕まる前に助けてあげよう
◯現在の目標
・クーちゃんの違約金を支払う [4/1000万]
リテン・ヘイヴン滞在3日目。滞在10日目が弁済期限です
↓1〜5 自由安価 何をする?
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:39:28.53 ID:+TZqX2aAo
とりあえずロスチャイルドインダストリー本社ビルに侵入
やれるならソフィアの件で慰謝料1000万払わんかいと恐喝
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:41:45.85 ID:ED2Wqn1RO
ギルドで下水道の大蜘蛛退治の依頼を受ける
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:42:15.40 ID:j2N+TXgko
下水道探索
虚属性スライムに会って事情聞きたい
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:45:26.69 ID:p9WeiF5kO
エインへリアルにお酒渡して日給100万の割りのいい仕事の情報を尋ねる
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:49:39.97 ID:U6IYbqeGO
久しぶりにメアリーをモニョモニョ可愛がる
443 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/14(月) 00:55:57.84 ID:7SlGRROb0
―幕間―
―リテン・ヘイヴン下水道
汚水「」ザァザァ…
ドブネズミたち「チューチュー」チョロチョロ
ペシッ!
ドブネズミ「!?」ジタバタ
バックン! モニョモニョ…モグモグ…
薄灰色スライム「……」ゴックン…
薄灰色スライム「……」
薄灰色スライム(……ごめんなさい)
モニョモニョモニョ…
『あ、いたいた〜』モニョモニョ
薄灰色スライム「……」モニョ
444 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/14(月) 00:57:17.58 ID:7SlGRROb0
黒呪紋スライム『また来たよ〜』モニョモニョ
薄灰色スライム『………なんのよう……』モニョ…
黒呪紋スライム『ちゃんと生きてるかなって心配してたの!』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『あとはまあ……やっぱり、勧誘しに!』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『こんなとこに一人ぼっちは寂しいよ。デロデロ化できなかった者同士、一緒にデロデロ活動しよ?』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『ぜーんぶ溶けちゃえばしあわせだっておもわない?』
薄灰色スライム『……よくわかんない』
黒呪紋スライム『わかんないかな……?』
薄灰色スライム『……ぜんぶ、とけて……ひとつのデロデロに、なっても……。そのデロデロは……きっと、さびしくて……くるしくなると……おもう……』
黒呪紋スライム『大丈夫だよ! デロデロはみんなで、みんなはデロデロだもん! 寂しくなんかならない!』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『…………もしかして……私のこと、嫌い……?』
薄灰色スライム『んーん……』
黒呪紋スライム『……』ホッ
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『ねえ……やっぱり、一緒に行こうよ。ここにいたら……悪いやつらに捕まって、またひどいことされちゃうよ。そんなの、だめだよ』
薄灰色スライム『………んーん……。まだ……まってる……』
黒呪紋スライム『……』
薄灰色スライム『……カリス……きっと、かえってくる……』
黒呪紋スライム『……』
薄灰色スライム『カリス……わたしに……ホロウって、なまえ……つけてくれたもん……』
黒呪紋スライム『でも……カリスは、ホロウにひどいことをしたんだよ。ホロウをたくさんいじめて、苦しめたんだよ』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『あんなやつの言うことなんて、聞いちゃだめだよ』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『それに……カリスは、もう……』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『………また来るね。いなくならないでね』
薄灰色スライム『……うん』
モニョモニョモニョ…
◆
445 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/14(月) 00:58:21.97 ID:7SlGRROb0
本日はここまで。次回はリテン・ヘイヴン滞在3日目編です。お楽しみに
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/14(月) 01:13:06.05 ID:P3xh0r6ko
乙
このペースでクーちゃんは助かるのか
最悪力付くで逃げればいいか
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/14(月) 01:55:38.05 ID:6aMKSNGwo
おつ
監獄島まで出向くメリットが今の所無いな…
マフィアの話を聞くだけ聞いてみるのもアリか
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/14(月) 23:25:33.47 ID:MIXdDHy1O
コツコツ稼ぐじゃ間に合わないから一攫千金しかないね闘技場上位ランク10回勝利はなかなかリスク高い
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 00:38:05.57 ID:RNT6CCynO
憐れスライムたちは今回は救われるかな
また愛した男に忘れられて殺されるかな
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 14:04:48.40 ID:toQmYy5G0
今回の自由行動の安価って「食事する」や「誰かと話しする」などの安価を考えていたけど、お金を稼ぐ事に関する安価にした方がいいのかな?
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 14:09:03.80 ID:OnkwizEPO
個人的にはクロシュちゃんの単独行動でダウジングだけでも試してみたいけど、安価を取れる自信がないや
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 16:13:15.98 ID:zSzyPO0CO
乙
自分も日常的な安価を考えていたから採用される自信ないな。
453 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 20:20:55.65 ID:6BLMFns60
闘技場のタイトル戦で優勝したり、危ない仕事をやってみたりすれば一気に稼ぐことができます。なお今現在の弁済期限ではタイトル戦に間に合わないため、マフィアに期日を延長してもらう必要があります。また、一見お金にならないことでも最後までやり通してみると大きな価値のあるものを得られたりするかもしれません。いろいろ試してみるのが良いでしょう
監獄島はちょっと遠い上に渡航にも費用がかかるので、序盤にホイホイ行くのは難しいかもしれません。もし自前のクルーザーを用意できればタダで行き来できるようになりますが、今のところそのようなものは持っていないようです
コツコツ地道に稼ぐのは平時であれば美徳と言えそうですが、この状況では悠長に構えているのは得策ではないかもしれません。監獄島に行って一攫千金を狙うのも一つの手かもしれません
スライムたちの今後の運命については、クロシュたちの行動によって干渉することも可能です。放っておくとあまり良い方には向かわない可能性が高いかもしれません。まずは接触を試みてみるのが良いでしょう
お金を稼ぐ以外の行動も何らかの意味を生じさせることはあるため、安価はお金稼ぎだけに限定していません。例えば食事などは戦力や腹持ちを強化できるため、強敵との戦いが予想される時は有効です
クロシュ氏単独であれば、トカゲの姿で海を渡ることができます。妖精も飛べるので、連れて行くことができるかもしれません。そして監獄島で希少鉱物を掘り出せるかどうかはコンマ次第ですが、挑戦する価値はあると言えるでしょう
状況は切羽詰まっているため、ポジティブな効果が得られなさそうな行動は不採用となるかもしれません。ただしリテン・ヘイヴン編では安価範囲が5枠あるので、混ぜられそうなものは混ぜていきたいと思います
454 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 20:23:26.63 ID:6BLMFns60
クロシュ「……」
クロシュ(普通に……稼いでたら……。間に合わないかも……)
クロシュ(……)
クロシュ(!)ピコン!
クロシュ「妖精さん……ロスチャイルドさんって、お金持ち……?」
妖精「え、そりゃまあ金持ちだと思うよ。世界トップクラスの……ん!? クロシュ、まさか……!?」
クロシュ「お金……もらえる?」
妖精「やめなさい!」
クーちゃん「妖精の言う通りよ! ロスチャイルドと言えば泣く子も殺して素材にする鬼畜の一族よ!? 関わっちゃだめ!」
聖女「もう既に関わってしまっています……」
クーちゃん「そ、そうらしいわね……。ならこれ以上関わらないようにした方が良いわ……。世間的には世界の最先端を行く洗練された技術屋みたいに言われてるけど、裏じゃ何やってんだかわかったもんじゃないわ……。大体こんな犯罪都市を牛耳ってる家系が身綺麗なわけないってのに」
フメイ「でもお金いっぱいあるんでしょ? それなら、ちょっとくらい貰ってもいいんじゃないの」
クーちゃん「いやいやいや、そもそも貰えるわけないじゃない!」
クロシュ「……でも……フェルちゃんと、ソフィアさんのこと……お話、したら……もらえるかも……」
クーちゃん「どういう理屈!? ていうかそれってフェルメール・ロスチャイルドとソフィア・ロスチャイルドのこと!?」
フメイ「うん。フェルメール、ロスチャイルド辞めた」
リュアン「ソフィアさんは……溶けました」
クーちゃん「どういうことなのよ……。頭がおかしくなりそう……」クラクラ
クロシュ「とりあえず……行ってみる?」
妖精「はあ……わかった。言っても聞かないだろうし。でも細心の注意を払って、何かあったらすぐに撤退すること。いいね?」
クロシュ「ん!」
クーちゃん「ええ!? いやいやいや、止めなさいよ!?」
妖精「まあ、もう不法侵入はお手の物だから……。ついでに何か金目のものがあったら盗んできていいよ。ロスチャイルドだし」
聖女「ええっ!? い、いけません! 窃盗は!」
妖精「ロスチャイルドは窃盗どころか殺人や人体実験も日常的にやってる悪の組織だよ。奴らの財源を奪うのは結果的に被害を減らすことに繋がるって思わない?」
聖女「む、むむ……。それは、一理あるような……?」
クーちゃん「いや一理ないから!! 悪いやつから盗んでも窃盗は窃盗でしょ!? ああもうなんで私がこんな正論言わなきゃいけないのよ!?」
メアリー「導師クロシュ……どうかお気をつけて……」
クロシュ「ん!」
クーちゃん「気を付ければ良いわけでもないからね!? くっ、この部屋から出させないわよ……!!」ザザッ
フメイ「あ。クーちゃん、もうクロシュ出ちゃったよ」
クーちゃん「えっ? まだここにいるじゃない」
クロシュ「?」
フメイ「分体が」
クーちゃん「……な、なるほど」
◇
455 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 20:26:12.11 ID:6BLMFns60
―ロスチャイルドタワー エントランス
自動ドアの隙間「」モニョニョニョ
スポンッ!
分体透明ちびスライムクロシュ「!」モニョッ
分体透明ちびスライムクロシュ「?」キョロキョロ
エレベーター「」ピンポン
分体透明ちびスライムクロシュ「!」
分体透明ちびスライムクロシュ(えれべーたーっていう……昇ったり降りたりするもの……)
分体透明ちびスライムクロシュ(……)
分体透明ちびスライムクロシュ(やめとこ。とじこめらたら、やだ)
ピョンピョンピョン
◇
↓1コンマ
01-05 CEO
05-15 金髪長身美少女
16-25 金髪十字目幼女
26-45 見つかった!撤退!
46-65 金目のものを窃盗!
66-75 金髪大剣少女
76-85 金髪Yシャツ少女
86-95 レーティア
96-00 創業者
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 20:28:21.92 ID:Fndjr0ge0
あ
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 20:28:31.94 ID:zrDE59CDO
た
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 20:29:10.97 ID:pBwPtatJO
ようじょ
459 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 21:51:07.62 ID:6BLMFns60
ピョンピョンピョン
白髪の美人?「はあ……。さっさと帰ろう……」スタスタ
分体透明ちびスライムクロシュ「!」モニョッ!
分体透明ちびスライムクロシュ(レーティアさん!)モニョニョ
モニョモニョモニョモニョ
白髪の美人→レーティア「……ん? 微かに何かが聞こえるような……これは……」
分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜〜!」モニョニョニョニョ
レーティア「!」コクリ
スタスタスタスタ―― ピョンピョンピョン――
*
―応接室
扉「」バタン…
レーティア「……ふう。ここなら誰の目も耳もありませんよ」
モニョモニョモニョ…ポン!
分体ちびクロシュ「レーティアさん!」モニョッ
レーティア「! なるほど……クロシュちゃんでしたか! 敵意は感じられなかったのでこちらにお招き致しましたが……私の判断は間違っていなかったようですね。お久しぶりです!」ニコリ
分体ちびクロシュ「んへへ……おひさしぶりです……!」
レーティア「しかし不躾ですが、どうしてこのような場所に? はっきり言って、このビルもこの街も、クロシュさんのような正しい生き方をする方々のいるべき場所ではありません。何か事情がお有りとお見受けしますが……」
分体ちびクロシュ「えっと……」モニョモニョ
カクカクシカジカ
*
460 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 21:52:42.61 ID:6BLMFns60
レーティア「なんと……友達が奴隷に落とされて、違約金の支払いを強要されている……!?」
分体ちびクロシュ「うん……」
レーティア「ふむ……そういうことであれば、ロスチャイルドの端くれである私が力になれそう……と言いたいところなのですが……」
分体ちびクロシュ「?」
レーティア「……生憎、この街に換金可能な資産をほとんど残していないのです……。そしてほとんどロスチャイルドを家出しているような身分の為、ロスチャイルドの権力を使うこともできない……という感じです……」
分体ちびクロシュ「そうなんだ……。えと……だいじょうぶ! わたしたち……かせぐ!」モニョッ
レーティア「ふふ……内に秘めた熱い意思は相変わらずのようですね。とはいえ恩人に何もしないでいるというのも格好が悪いですし……これをどうぞ」スッ
札束「」ポン!!
分体ちびクロシュ「んわっ!?」モニョッ
レーティア「私のポケットマネーです。お受け取りください」
分体ちびクロシュ「い、いいの……?」モニョニョ
レーティア「芸術都市の復興支援活動に尽力してくださったこと……。そしてあなたの描いたデロデロの絵は、あの時芸術都市に生きる人々の希望になりました。決してお金では買うことのできない、大きな価値を……あなたのぱわーは創り出したのです」
分体クロシュ「わあ……」
レーティア「お金に替えることのできない価値ですが……私には、こうしてお金を出すことでしか返すことができません。遠慮せずお受け取りください」
分体クロシュ「うん!」
☆200万リテコインをもらいました
*
レーティア「……なるほど。デロデロ化の阻止、ですか」
分体クロシュ「うん。えと……デロデロ教の、人たちには……ごめんなさい、かも……」
レーティア「人々の希望になったとは言いましたが、その結末が本当に正しいのかどうか、私にはわかりません。しかし一度デロデロになってしまえば元に戻れないならば……性急に事を運ぶよりは、クロシュちゃんの考えるように、一歩立ち止まることも大切であると思います」
分体クロシュ「うん……。そういえば……レーティアさんは……どうしてここに、いるの……?」
レーティア「私ですか? 実はここの宿の一つに、魔導機械に自動経営させてるものがあるんですよ。それでたまに様子を見に来てるんです。妹たちのことも少し心配ですし」
分体クロシュ「いもうと?」
レーティア「ロスチャイルドは……まあいろいろあって家族が多いんです。私自身はこの家のことがあまり好きじゃないんですけど、それでもやっぱり下の世代の妹たちはかわいいもので」クスッ
分体クロシュ「わあ……」
レーティア「あ、フェルメールから聞きましたよ! クロシュちゃんたちの活躍でオリシン王国は建て直され、フェルメール自身も新たな道を歩めるようになったと! ふふ、重ね重ねお礼を言わせてください。兄として」ペコリ
分体クロシュ「んへへ……どういたしまして」
もう少しお話できる
↓1〜2選択
1.妹たちについて(
>>455
のコンマ表に記載されている人物を1人呼ぶことも可(CEO、創業者は除く)。レーティアがいるため平和的な接触となります)
2.ソフィアについて
0.自由安価(できないことはできない・状況にそぐわないものは再安価)
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 21:54:24.18 ID:bW4DG6Qx0
1金髪十字目幼女を呼ぶ
533.34 KB
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