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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part9
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49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/01(土) 22:46:16.77 ID:UhccsGce0
居合
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/01(土) 22:47:54.35 ID:UhccsGce0
俊足
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/01(土) 22:48:45.83 ID:Q+JRJ8XjO
白金
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/01(土) 23:00:26.18 ID:qv1ifFVeO
居合
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/01(土) 23:04:00.52 ID:HANJDqBVo
居合
54 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 01:04:11.79 ID:tqRjpxSg0
白金色に淡い光を放ちだす試験管たち「」ボウ―
クロシュ(あれ……蒼い星の力だけじゃ、抑えきれない!)
クロシュ(……)
クロシュ(やられる前に……やるしか、ない……!)スチン――
聖女「あっ……クロシュさ――」
フメイ「クロシュ!!!!」
――ヴォンッ!!!!
スパッ―― スパスパスパッ――
試験/管「」ドバッ
脳の/ようなもの「」ブシャッ
ドバァ――
ブシャー――…
ボチャッ ボチャボチャッ…
黒い刃「」チャキン…
クロシュ「……」
フメイ「あ……」
リュアン「っ……!」ググッ
聖女「……」
脳のようなものの残骸「」ベシャ…
クロシュ「……ごめんなさい」
ミスティ「……クロシュは間違ってないわ。あなたがやらなければ、私が凍らせていた」
妖精「……うん。それに、もし何もしなかったら……きっと次の瞬間、私たちが……」
アアアァァァァァァァ――!!!!
クロシュ「!?」
聖女「今の声は……!?」
妖精「上の方からだ!!」
ミスティ「急いで戻りましょう!! 何かあったのかもしれないわ!!」
◆
55 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 01:05:34.20 ID:tqRjpxSg0
―少し前
カリスラボ:リーリア湿原支部
リリア「ここが……カリス・ノーランドのラボ?」キョロキョロ
ノーランド「はい。私の情報が正しければ、ここの最奥部に実験室があるはずです」
リリア「でも先にクロシュちゃんたちが入ってっちゃったんだよね。正面入口を見張ってた人たちの話によると」
ノーランド「フフ、裏口があることには気付いていなかったようですけどね。そしてクロシュたちのことなら大丈夫です。例の部屋には自律防衛システムが付いてます」
リリア「クロシュちゃんたちがひどい目にあったりはしない?」
ノーランド「……まあ、たぶん大丈夫だと思います。あれも、加護と同じ仕組みのものだったはずなので」
リリア「そっか。それなら良い――」
ドクン――
リリア「」フラッ
ノーランド「リリアさま!?」
リリア(あ……)
リリア(リリ……? ちがう……これ、は……)
リリア(りー……りあ……? ううん……それも……ちがう……)
リリア(たくさんの……たくさんの、苦しみが……ながれ、こんで……)
頭を抱え込むリリア「あ……あああぁぁぁぁぁぁぁ―――!!!!」
ノーランド「リリアさま!!! リリアさ――」
ドクン――
ノーランド「え……な、何……!? 違う……やめて、やめて……!! 入って来ないで、入っ――」
ノーランド「…………」
ノーランド「……うるさいな。何ですかね、これ」
ノーランド「頭に響く……。世界への報復……? んー……ああ」
ノーランド「疑似魔王化のコードか。被検体にはこんな幻聴が聞こえるんですね」
プツン
ノーランド「これで良し、と。しかしこいつ、私ベースの癖に命令コードの停止くらいできなかったんですかね。駄作め」
ノーランド「いや……この私を冥府の底から引きずり出した働きを考慮すれば大傑作か。フフ、大義でしたね」パチパチ
頭を抱えてうずくまるリリア「ぁ……ぁぁぁ……」ガクガク
ノーランド「ふむ……なんだか私が死んでいる間に随分面白いことになっているようですね、世界」
ノーランド「しばらくは真正リーリアとやらに潜伏して情報収集に徹しましょうかね。都合の良いことに指導者も傀儡にできそうですし――」
扉「」バァン!!
56 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 01:07:20.73 ID:tqRjpxSg0
扉「」バァン!!
クロシュ「!!!」ザッ
ミスティ「……!? あなたは……ノーランド……!?」
妖精「もう来てたの!? さっきの悲鳴は!?」
ノーランド「あ、あー……ええと、リリア様が急に苦しみ出しちゃって……」
クロシュ「……」ジリ
ノーランド「なぁんて。クロシュちゃんにはもうバレてるみたいですし、下手な芝居はやめましょうか」ニヤリ
妖精「……!!?」
ミスティ「……まさか。お前は――」
ノーランド「フフフ、お久しぶりですね皆さん。お元気でしたか?」
フメイ「……カリス」
ミスティ「カリス・ノーランド……!!!!」ギリリ
妖精「……クロシュ、フメイ。疲れてるところ悪いけど……この場でこいつを仕留めるよ。絶対に逃がしちゃだめだ」
フメイ「……」ジリ
クロシュ「……」ジリ
ノーランド「おおっと! いきなりピンチです。どう切り抜けたものでしょうか……おや?」
頭を抱えてうずくまるリリア「……」ガクガク
ノーランド「フフ……リリアちゃんがどうなっても良いんですか? もし私に危害を加えるつもりなら、次の瞬間手が滑って疑似魔王化させちゃうかもしれません」
クロシュ「!!」
フメイ「カリス……!!!」ギリリ
ミスティ「下衆な真似を……!!」
リュアン「リリアさんに何をしたんですか!? どうして彼女は苦しんでいるんですか!?」
ノーランド「さあ? それについては私の知ったことじゃありませんね。で、どうするんです? 今日の私はご機嫌なので、見逃してくれるなら五体満足でそのまま引き渡してあげますよ」
妖精「く、くぅぅ……!」
ノーランド「私にしては破格の条件ですよ、大母サマ♪」
妖精「うぐぐぐぅ……!!!」
聖女「……妖精さん。リリアさんの身の安全を優先しましょう。彼女を失えば、この国は壮絶なことになります」
妖精「……わかった」
ノーランド「交渉成立です。ではリリアちゃんはここに置いていくので、皆さん私がこの場から見えなくなるまで一歩も動かないでくださいね。私、マーキングした相手なら視界にさえ入ってれば疑似魔王化させられるので」
妖精(くそ……! 射程が視界全域なんてたぶんブラフだと思うけど、それを確かめる為にリスクは冒せない……!!)
ノーランド「ではさようなら。またいつか会う日までごきげんようです」フリフリ
スタスタスタ
ガチャッ バタン
クロシュ「リリアちゃん!」タッ
フメイ「リリア!」タタッ
頭を抱えてうずくまるリリア「……」
妖精(それから……私たちはリリアを回収し、その場から撤退した……)
妖精(リリアがなぜ、何に苦しんでいるのか……。なぜ突然ノーランドがカリスになってしまったのか……。問題は山積みだ……)
妖精(そして……街に戻った私たちは、さらに別の問題に直面することとなる)
◆
57 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 01:07:49.83 ID:tqRjpxSg0
―真正リーリア首都
静まり返った通り「」
立ち尽くす市民たち「」
呆然とする馬頭のザリガニ屋「……」
ぼーっとする妖精のどんぐり屋「……」
涙を流すエルフのミルク屋「……」ポロポロ
俯くゴブリンの八百屋「……」
クロシュ「……」
フメイ「み、みんな……どうしたの……?」
妖精のどんぐり屋「………なんだか……いろんなこと、思い出すんだぁ……」
馬頭のザリガニ屋「……オデ……ザリガニノ命……奪ウ資格、ナイ……」
エルフのミルク屋「…………ごめんなさい……。ごめんなさい……」ポロポロ
ゴブリンの八百屋「……おれ……みんなを見殺しにして……生き残っちまった……。なんで……忘れてたんだろう……」
妖精「……加護が……剥がれてる……!?」
聖女「そ、そんな……!」
レイル「ううん、まだ。完全に剥がれたわけじゃない」ザッ
リュアン「レイルさん!」
アルバ「……どういうことだ? 一体何が起きている?」
アルバに背負われている気を失ったリリア「……」
レイル「……宿泊所で話しましょ。まずはそのリリアちゃんを休ませてあげないと」
◇
―宿泊所
レイル「……あなたたちが探索に行って、しばらく経った頃……。突然、加護の影響が薄まったの」
妖精「!」
レイル「そしてそれは、今のリリアちゃんの昏睡状態と関係している……それくらいは誰でもわかるよね」
リュアン「は、はい。でも……私たち、どうしてリリアちゃんがこんなことになっているのかわからないんです……。私たちが見つけた時には既に苦しんでて……」
フメイ「……カリスが、何かした?」
妖精「その可能性が一番高いけど……カリス自身は、知ったことじゃないって言ってた。もしカリスの仕業だったら、あいつならそれを得意げに語る気がする」
レイル「……逆かもしれないわね。リリアちゃんに何かがあったから、カリスがノーランドちゃんに付け入る隙が生まれて……ノーランドちゃんを乗っ取った」
ミスティ「……でもそれじゃ、リリアに何があったって言うの?」
レイル「……ここから先は、私の想像になるけど。あなたたちが破壊したっていう、試験管の装置……それがリリアに何らかの影響を及ぼした可能性がある、気がするわ」
クロシュ「!!」
レイル「それが星脈を通じて世界中に加護を広げる為の装置だったというなら……加護の主体であるリリアちゃんに、逆に何かの影響を与えてもおかしくない」
クロシュ「……」
レイル「……過ぎたことを悔やんでも仕方がないけどね。とにかく今は、リリアちゃんの治療を急いだ方が良い……。問題は……治療の方法が全くわからないってことだけどね……」
聖女「……」
レイル「放っておけば加護はもっと薄まっていくだろうし、そうなればこの国は遠からず崩壊する。そうね……私の見立てだと――」
↓1コンマ
01-60 あと4日
61-90 あと5日
91-00 あと6日
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 01:14:09.01 ID:t2iSvj7EO
うん
59 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 01:27:51.23 ID:tqRjpxSg0
レイル「あと4日くらいはもつと思う」
リュアン「よ、4日……」
レイル「逆に言えば、4日を超えたらその先は保証できないってこと。この私の天才的頭脳による未来予測ではね」
クロシュ「……」
・4日を越えて滞在18日目以降になると、真正リーリア国崩壊となります
◆
60 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 01:28:28.11 ID:tqRjpxSg0
本日はここまで
カリス・ノーランドの施設の最奥で謎の装置を破壊したクロシュたち。息をつく間もなく、事態は思わぬ急展開へ
突如として苦しみ出し、加護を喪失するリリア。そして突然ノーランドを乗っ取って復活を遂げるカリス・ノーランド。クロシュたちはリリアの身柄を優先し、カリスを取り逃すこととなる……
そして加護を失い苦痛と悲哀を思い出した真正リーリアに、破局の足音が迫る。どうしてこうなったのか。これからどうすれば良いのか。結局、世界はどうしようもないことばかりなのか。あかちゃんスライムたちの足掻きは、果たして意味を成すのか――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 08:02:25.20 ID:KGQg0DhI0
用事があって多数決に参加出来なかったのと残り3つでも居合が多数だったからあまり言いたくないけど、
>>49
と
>>50
が同じIDかつ違う技なのはどういう意図なんだろうか……
訂正や偶然違う人が同じIDになったりしたのならいいけど、複数端末や機内モードでID変えて複数投票しようとして失敗とかだったら今回の多数決システムに何らかの対策が必要かも
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 08:28:57.24 ID:VJr/OF6Qo
おつ
しまった…アレは壊してはいけなかったか…
妙に判定が易しいなとは思ってたが…
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 13:10:43.33 ID:kBJRL4Oyo
おつおつ
ノーランドもカリスもクロシュに演技仕掛けないのはクロシュ(の力)認めてるみたいで嬉しい
いや後者は嬉しくない
64 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 22:02:19.19 ID:tqRjpxSg0
>>49
と
>>50
が同じIDだったので無効票にしようかとも考えましたが、仰る通り残り3つでも居合が多数だったためそのまま進めました。厳密を期すならば良くなかったかもしれません
実のところID変更や複数端末などによる問題は
>>1
も認識しています。機内モードなどによるID変更については単発IDを無効とするという対策もできますが(しかしテンポが悪化します)、複数端末に対しては割とどうしようもないというのが実情です。何か良い対策があれば良いのですが、今のところ思い付きません
暴力は多くの問題を速やかに解決する便利な手段ですが、暴力では解決できない問題や、悪化する問題というのもあります
そしてややメタ的な話になりますが今回の件で言えば、あの相手にその技で勝ったらどのような絵面になりそうか? そしてその絵面はクロシュたちにとって好ましい運命と言えそうか?――ということなども考えていただければ、良い運命を導きやすかったかもしれません。過ぎたことはどうにもならないので、前向きに善処し続けるのが良いでしょう
クロシュさんはモノマネや演技が得意なので、他人の演技などを見抜く能力も平均より高いかもしれません
カリス氏はクロシュの評価を駄作から傑作に引き上げており、実際クロシュの力を非常に高く評価しています。しかしそれはあくまで研究対象としての評価だということを留意する必要があります。
対してノーラちゃんはクロシュのことを一端の意思を持つスライムとして認めており、カリス氏と同じ姿ながらその心理的機微は全く異なっているようです
65 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 22:03:01.59 ID:tqRjpxSg0
―真正リーリア首都 滞在14日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[10/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
66 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 22:05:10.96 ID:tqRjpxSg0
―明け方
宿泊所 客室
チュンチュン
スタスタスタ…
扉「」バァン!!
クロシュ瓶「!?」モニャッ!?
妖精「わっ!?」バッ
フメイ「何!?」バッ
ミスティ「敵襲!?」バッ
聖女「何ですか!?」バッ
鬼気迫る表情のノーランド?「……」ズカズカ
妖精「カリス・ノーランド!?」
ミスティ「朝早くに堂々と襲撃!? 良い度胸じゃ――」
ノーランド?「リリアさま、リリアさま……!!」タタッ
昏睡するリリア「……」
ノーランド?「リリアさまぁ……!! ごめんなさい、ごめんなさい……!」エグエグ
フメイ「………???」
ミスティ「……えっと……。カリス……じゃない?」
クロシュ「……ノーラちゃん!!」
妖精「ど、どういうこと……!?」
寝ぼけリュアン「ふみゃ……?」ムニャムニャ
*
ノーランド「私は……ホムンクルスであるノーランドの複製体です。あなたたちには分体って言った方がわかりやすいかな」
クロシュ「!」
妖精「複製体……本体と違ってカリスに乗っ取られてないの?」
ノーランド「はい。乗っ取られたのは本体だけ。本体に異常が発生した時、すぐにラインを切断しました。放っておいたら……たぶん、私も乗っ取られていた……」
聖女「そのようなことが……」
ノーランド「……お前たちに言いたいことはたくさんありますが……今はそんな場合じゃない。リリアさまをお救いして、創造主――カリス・ノーランドを打倒しなければならない。その為に協力してください」
妖精「リリアとカリスの件は……私たちにも責任がある。どの道リリアのこともカリスのことも対処するつもりだったんだ、喜んで協力させてもらうよ」
ノーランド「ではまず、リリアさまを回復させる方法とカリス・ノーランドの行方について、知っていることを洗いざらい吐いてください」
妖精「……ええと。ごめん、まだ何も……。ノーラの方は何か知らないの?」
ノーランド「………えっ!? なんで!? お前たちって、半年前にカリス・ノーランドを倒して世界を救ったダークヒーローなんですよね!? なんでまだ何も掴んでいないんですか!!?!? ま、まさか……リリアさまのこと、どうでもいいって思ってる……!!?!?」
クロシュ「わ、わわ……!?」
聖女「ち、違います!! 昨日いろいろあったばかりで、私たちも疲労困憊で……。何も掴めていないのは本当に申し訳ないのですが……」
ノーランド「……が、がっかりです。お前たち、ちょっとは見どころがあるのかなって思ってたのに……駄作未満です」
フメイ「むっ……! そういうノーラだって、何も掴んでない……!」
ノーランド「うるさい! これから掴むんです、お前たちも急いでください! リリアさまにこれ以上何かあったら、お前たちは死刑ですからね!!!!」プンスコ
67 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 22:05:47.77 ID:tqRjpxSg0
バサッ
大魔女ホーク(ノーランドの複製体。現在のカリス・ノーランドの同位体でもある。つまり、半年前にカリスを葬った術式を彼女に使えば……彼女もろとも、カリス・ノーランドを再び葬り去れる)
大魔女ホーク(……事は一刻を争う。カリスのことだ、前回の死因への対策なんて真っ先に取り掛かるはず。猶予はない、すぐにでもあの複製体ごとカリス・ノーランドを始末しなければ――)
ノーランド「〜〜!」プンスコ
フメイ「〜〜!」プンスコ
クロシュ「〜〜…」オロオロ
寝ぼけリュアン「」ムニャムニャ
大魔女ホーク(……いえ、慌てることもないわ。カリス・ノーランドと言えど私の完璧な術式への対策をすぐに用意するのは不可能……。最短でも4日はかかると見て良いでしょう)
大魔女ホーク(……でも、もしそれまでにカリスをどうにかできなければ……あの複製体を介して、もろとも消滅させるしかない)
大魔女ホーク(準備だけはしておきましょう。カリス・ノーランドの再発進だけはなんとしても阻止しなければ)
大魔女ホーク(……世界最高の大魔女に汚れ役なんて似合わないわ。頑張りなさいよ、あなたたち――)バサッ
☆努力目標が追加されました
・リリアを治療する
・カリスをどうにかする
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・カリスの遺物を見つける(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・リリアを治療する
・カリスをどうにかする
真正リーリア首都滞在14日目。18日目に真正リーリア崩壊予報
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓1〜3 自由安価 何をする?
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 22:06:25.64 ID:Zj4syAnF0
とりあえず花でも見て気分を落ち着かせる
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 22:08:32.78 ID:Zj4syAnF0
妖精とフメイ、クロシュ脳内会議に参加してカリス対策を考える
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 22:14:56.88 ID:lMYQI6duO
真正リーリアの全てと共同戦線を築く
71 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 22:16:23.59 ID:tqRjpxSg0
>>68
と
>>69
は連取りなので無効とし、2つ分再安価とします
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・カリスの遺物を見つける(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・リリアを治療する
・カリスをどうにかする
真正リーリア首都滞在14日目。18日目に真正リーリア崩壊予報
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓1〜2 自由安価 何をする?
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 22:28:23.64 ID:9s+1hicmo
こちらの面子で防壁張りながらラインつなぎ直してカリス入りノーランドから情報取れない?か提案
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 22:45:50.45 ID:8hl+nwOrO
大きなデロデロと接触を図り、可能そうなら事態への協力を要請する
74 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/02(日) 23:30:20.99 ID:tqRjpxSg0
―宿泊所 客室
クロシュ「……ノーラちゃん……えっと……らいん?で……カリスのこと、何か、聞き取れない……?」
ノーランド「む……。その……非常に言いにくいのですが……カリス・ノーランドと私の間には、決定的な技量の差があります……。下手にラインを繋げ直せば、私がカリス・ノーランドの新たな端末と化すだけに終わるかと……」
妖精「ライン……聞き慣れない言葉だけど、心魔法を介した繋がりのようなもの?」
ノーランド「いいえ、ラインというのは生命魔法を介した繋がりです。心魔法による繋がりとは似て非なるものとお考えください」
リュアン「生命魔法……」
妖精「例えば、外部の力を借りて防壁を増強するみたいなことはできないの?」
ノーランド「……お前たちの中に生命魔法とか星属性の使い手がいれば、できますけど。いないでしょ」
クロシュ「!」モニョッ
モニョモニョ…ポン!
蒼星クロシュ「わたし……星の魔法、できる……!」キラキラ
ノーランド「そういえば……! クロシュは星属性が使えました……!」
リュアン「わ、私も……実は日属性とか、使えたり……」
ノーランド「えっ!? それ本当ですか!?」ズイッ
リュアン「わっ! ま、まあ、あんまり実践はできてないんですけど。魔力もそんなに大きくはないと思います……」
ノーランド「いえ……星と日の複合防壁を組み上げることができれば……。カリス・ノーランド相手にも通用する防壁を組めるかもしれません……!」
蒼星クロシュ「わ!」
リュアン「本当ですか!?」
ノーランド「もしカリス・ノーランドが復活してもっと日が経っていたら、たぶん通用しなくなると思いますが……。1日しか経っていない今なら、種々のリソースを準備する暇もないはずです」
ミスティ「なら善は急げじゃない?」
ノーランド「……そ、そうですね……」
蒼星クロシュ「……?」
ノーランドの手「」カタカタ
蒼星クロシュ「!」
クロシュ(……ノーラちゃん……こわいんだ。カリスのこと……)
クロシュ(……乗っ取られるかも……って、なったら……わたしも……こわいと、おもう……)
クロシュ(……)
蒼星クロシュ「ノーラちゃん……これ、つかう……?」
身代わりのお守り「」ポン
ノーランド「……これは?」
蒼星クロシュ「えっと……身代わりの、おまもり……なんだって……」
妖精「そっか、これがあれば万が一乗っ取られそうになっても防げるかもしれない!」
ノーランド「本当に効果があるんですか……? 私、こういう古代のアイテムってあまり信用していないんですけど……」
↓1コンマ
01-10 乗っ取り回避して方角特定(お守り-1)
11-60 方角特定
61-95 潜伏位置特定
96-00 ↑+さらに脆弱性を発見
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/02(日) 23:32:48.67 ID:BGODCZsyo
特定
76 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/03(月) 00:30:35.30 ID:lmgd3hmW0
蒼星クロシュ「〜〜」モニョモニョモニョ
蒼い星の力「」キラキラキラ
リュアン「むむむむ……」
白い日の力「」キラキラキラ
ノーランド「よ、よし……。これなら……!」ゴゴゴゴ
パシュン!
◆
―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
ノーランド「再接続――完了」
カリス「そっちから再接続……? 何を考えているの?」
ノーランド「別に……あなたのことを、少し知りたいだけです」
カリス「……なるほど。リリアサマとその国がそんなに大事なんだ」
ノーランド「……あなたに、わかってもらおうとは思いません」
カリス「でも私は興味あるなあ。私ベースのホムンクルスがなぜ特定の国や人物にそこまで入れ込むことになったのか――。あまりにも私らしくなくてね」
ノーランド「――っ!」
カリス「フフ……何にせよ、お前の働きは傑作に値する。もし私の元に来るなら、悪いようには――わっ!?」
蒼い星の光壁「」シュワワッ
白い日の光壁「」ヂヂヂッ
カリス「何これ、どこでそんな力拾って来たの!?」
ノーランド「ふ、ふん! わた、私は友達が多いんです!! あなたと違って!!!」
カリス「友達!?」
ノーランド「位置情報取得――! よし、これならもっと――」
ちび蒼星スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョニョ
ノーランド「! わ、わかりました! 深追いは禁物――離脱します!」パッ
パシュゥン――
カリス「………フフ、なるほどね。クロシュちゃんかぁ」
カリス「復活早々気が抜けなくなってきちゃったな」
◆
77 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/03(月) 00:32:07.38 ID:lmgd3hmW0
―宿泊所 客室
ノーランド「……ぷはっ!」ガバッ
蒼星スライムクロシュ「!」モニョッ
リュアン「ノーラちゃん! クロシュちゃん!」
妖精「……ノーラだよね?」
ノーランド「……はい。お陰様で」
蒼星スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
聖女「ほっ……。良かったです」
ミスティ「ふう……本当に良かったわ。それで、何か情報は得られた?」
ノーランド「はい。カリス・ノーランドの潜伏位置を特定しました」
妖精「本当!? それはどこ!?」
ノーランド「ここから北東……かつてスノウタウンと呼ばれていた場所。そこに潜伏しています」
ミスティ「!!」
☆カリス・ノーランドの潜伏場所を特定しました
◇
78 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/03(月) 00:32:36.62 ID:lmgd3hmW0
本日はここまで。次回は真正リーリアで戦力集め編、大きなデロデロとの接触編です。お楽しみに
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/03(月) 01:18:48.53 ID:GeSlveADo
おつ
アルツ氏なら心の病の方も対応できそうだが全国民の処置となると物理的に手が足りんか…
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/03(月) 19:56:35.46 ID:YEqQOaVRO
乙
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/08(土) 09:50:58.78 ID:+gfgFaMOo
ホムンクルスだいたい元人格に似ない問題
82 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/08(土) 22:39:07.87 ID:Sq7OvbRe0
アルツ氏は今現在ものすごく多忙です。心の病への対処だけでなく、リリアちゃんの治療についても考えなければならず、休む暇がなさそうです。アルツ氏は優秀な医者ですが、彼の力だけで4日という短い期間中に増え続ける患者の治療をしながらリリアちゃんを回復させるのは難しいかもしれません。治療院はスライムの手も借りたい状況です
ホムンクルスは当人の複製ではないため、元となった人物に似ても似つかない人格を有することは少なくありません。生まれる前から多量の知識と記憶を植え付けられたホムンクルスが、その成長過程で元の人物と似た人格を形成する可能性はむしろものすごく低いという意見もあります。自分の感覚器官で実際に見たり聞いたり触れたり味わったりするのが大事なのかもしれません
それでは本日も更新していきます、よろしくお願いします
83 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/08(土) 22:39:40.23 ID:Sq7OvbRe0
―宿泊所 客室
クロシュ「……」
クロシュ(そういえば……おおきいデロデロのこと、ほったらかしだった……)
クロシュ(あれは、デロデロの陣って、言って……)
クロシュ(真ん中に、クロシュヴィアちゃん?が、いて……)
クロシュ(加護が、なくなったら……この国を、デロデロにするんだって……)
クロシュ(……)
クロシュ(あ……今、加護って……なくなりそう、なんだっけ……)
クロシュ(ま、まずいかも……)
クロシュ(……)
クロシュ(お話に……いかなきゃ)
デロデロ…モニョモニョモニョ…
◇
―???
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
近くに感じられる大きなデロデロ「」デロデロ
クロシュ「!」モニョッ
クロシュ(えっと……確か、道順が、ある……)
モニョモニョ モニョモニョモニョ
*
モニョニョニョニョ
クロシュ(おおきいデロデロの中……入った!)
クロシュ(……クロシュヴィアちゃんみたいな感じ……する……)
クロシュ(ほんとに……いるのかな……?)
84 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/08(土) 22:40:08.17 ID:Sq7OvbRe0
モニョッ
透明スライム「……クロシュちゃん?」モニョニョ
クロシュ「あ……! クロシュヴィアちゃん、じゃなくて――」
透明スライム→ヴィア「……あなたを相手に、名を偽っても仕方ありませんね。お久しぶりです、ヴィアです」
クロシュ「ヴィアちゃん!」
ヴィア「ご健勝のようで何よりです、クロシュちゃん」
クロシュ「あ、うん、ヴィアさんも……!」
ヴィア「本日は……私を止めに来た、というよりこの陣の様子を見に来た――といったところですか?」
クロシュ「あ、うん。えと……デロデロのこと、調べよって、おもって……」
ヴィア「……恐らくもう察しが付いているかと思いますが、これは真正リーリア国が加護を失って破滅の危機に陥った際に発動し、有効範囲内の全てをデロデロに還して平穏と静寂をもたらす――言うなればデロデロ化装置です。そして……恐らく遠くないうちに発動することになります」
クロシュ「!」モニョッ
ヴィア「こんなにも早く発動することになるとは、少々予想外でしたが……。いち早くこれを設置して正解でした」
クロシュ「え、えと……。でも、もしかしたら……加護、なくならないかも……」
ヴィア「これから指導者リリアが奇跡の復活を遂げて加護の力が再生したとしても、それで安心とは言えません。そもそも指導者リリア一人に平和という重責を負わせるという構造自体、極めて危険で不安定なものです。今のこの国の現状が、そのことを何よりも雄弁に物語っています」
クロシュ「……」
ヴィア「なればこそ、この国が取り返しのつかない崩壊を引き起こす前に全てをデロデロにして安らぎをもたらすのが真なる正しさです」
クロシュ「そ、そうかも……」
ヴィア「……えっ? 反対しないのですか?」
クロシュ「……わかんない」
ヴィア「……まだ、迷えるスライムなのですね。それもまた良し、です」
クロシュ「うん……」
ヴィア「他に何か用件はありますか? 私たちの邪魔をしないでくれるなら、可能な範囲で聞くことができます」
クロシュ「ん! えと……カリスのこと……知ってる……?」
ヴィア「指導者リリアの傍にいつも付いている赤ちゃんホムンクルスのことですか?」
クロシュ「あ、えっと……それも、そうだけど……。カリス、復活しちゃって……」
ヴィア「えっ、どういうことですか?」
カクカクシカジカ――
クロシュ「――って、こと……」
ヴィア「なんと……。それは穏やかではないです……。カリス・ノーランドの存在はデロデロ活動にも悪影響を及ぼす可能性が高い……」
クロシュ「うん……」
ヴィア「そういうことであれば、私も力を貸しましょう」
クロシュ「わあ……!」
ヴィア「ただ……私はこの場を離れることができないので、お貸しできる力も分体一つ分くらいです……。それでもよろしければ……」
クロシュ「ん!」
☆努力目標「大きなデロデロの正体を探る」を達成しました
☆ヴィアが分体一つ分の力を貸してくれます
◇
85 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/08(土) 22:41:04.66 ID:Sq7OvbRe0
―宿泊所 客室
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「あ、クロシュ起きた」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「ん。クロシュに会いに来たやつがいるよ」
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ?
扉「」バァン!!
メアリー「導師クロシュっっっ!!!!」バタバタバタ
スライムクロシュ「!?」モニャッ!?
メアリー「ごめんなさい……!!! 私……洗脳されて、あなたを裏切ってしまいました……!! 本当に、本当にごめんなさい……!! どのような罰でも受けます、どうか、どうか至らぬ私を軽蔑しないでくださいっ……!!」
スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?
妖精「……クロシュがそんなことで軽蔑したり、罰を与えたりすると本当に思ってるの?」ジト
メアリー「……すみません。思ってないです……。でも……そうされても仕方がない所業を、私は致しました……」
妖精「はあ……。誰かの処遇をどうこう決めるのってけっこう負担なんだよ、わかってる? クロシュにそういうのを押し付けて苦しませたいの?」
メアリー「」グサグサッ グニャァ…
聖女「よ、妖精さん……そこまで手厳しく言わなくても……」
妖精「罰して欲しいって言ったから……」
リュアン「ま、まあでもメアリーさん洗脳が解けたんですね……! 良かったです……!」
スタスタ
クリュナー「……こんにちは。失礼致します」ペコリ
スライムクロシュ「!」モニャッ!
フメイ「! クロシュとメアリーを襲った、悪いサキュバス!」チリッ
クリュナー「落ち着いてください。こちらに敵対の意思はありません。リリア様がこちらにいらっしゃると聞いて、飛んできたのです」
アルツ「同じく。まずはリリアを診させろ」スタスタ
リュアン「治療院のお医者様……!」
ノーランド「私が呼びました。リリアさまの診察なら、クリュナーやアルツが適していると思ったので」
*
86 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/08(土) 22:42:11.83 ID:Sq7OvbRe0
妖精(クリュナーはリリアの手を少しだけ握った後、大量の仕事が待つ総統庁へ戻っていった)
妖精(そしてリリアは精密検査の為に治療院へ搬送された。ノーラも付き添いに行った)
妖精(……ノーラはともかく、クリュナーとアルツは加護の希薄化によって混乱に陥っているこの国を維持する為に、全力で職務に当たっている。私たちに協力する余裕はないだろう……)
妖精(少しでも人手が欲しいところだけど、それはこの国も同じだ。他からの協力は期待しない方が良いかもしれない)
*
ルルナ「クロシュちゃん、私にできることってある?」
クロシュ「ルルナちゃん……!」
ルルナ「……加護のこと……少しモヤモヤするところもあるけど……それでも、加護のお陰でこの国が10年間平和にやってこれたのは本当だって思うし……。それに私自身、この国でだけは嫌われたり厄介者扱いされたりしなかった……! だから――こんな風に、急に加護が壊されるのは、間違ってるって思う……!」
クロシュ「……!」
ルルナ「私、大したことはできないかもしれないけど……それでも、もしできることがあるなら……」
クロシュ「うん……!」
メアリー「導師クロシュ……! 私にもお手伝いさせてください……!」ズイッ
クロシュ「わっ!」
メアリー「……少しの間、洗脳されていた私ですが……。リリア様の平和への想いは……私たちデロデロの徒と変わらぬ、ひたむきなものと知りました……。このような形で平和が失われるなど、あってはならないことです……。私も……デロデロの徒ではなく、一人の平和を願う者として……戦わせてください……!」
クロシュ「わあ……!」
リュアン「デロデロの徒ではなく……!?」
妖精「……洗脳されたことが良い方に作用してるんじゃない?」
聖女「加護とデロデロは少し近いところがあるので、メアリーさんとしても受け入れやすかったのかもしれませんね」
メアリー「近衛騎士アルバ。あなたも導師クロシュをお手伝いしてください。王族命令です」
アルバ「はっ! このアルバ・ローランド、身命を賭してクロシュ殿たちの道を切り開きましょう!」
フメイ「……あれ? アルバ、素直にメアリーの言うこと聞くの?」
アルバ「もちろんです。今回のメアリー殿下の命令は王命に背くものではないので。近衛騎士として、全霊で取り組むのみです」
ミスティ「なるほど……一番偉い王様の命令が絶対で、王女の命令はその次ってことね」
アルバ「単純化するとそうですが……。私としては、無思考に命令に従っているわけではありません。命令の妥当性、実現可能性、騎士としての倫理――様々な観点から思考した上で、判断しています」
リュアン「えっと……従えないと判断することもあるんですか?」
アルバ「はい。その場合ははっきりとこちらの意志を表明し、王に進言致します。近衛騎士には王に意見する権利があるのです」
メアリー「でもほとんどの近衛騎士は思考停止で王族に従っています。アルバは命令違反上等の駄犬ですが、愚王の忠犬どもよりは比較的マシな犬と言えるかもしれません」
アルバ「……褒め言葉と受け取ってもよろしいですか?」
メアリー「………はい、今のは褒め言葉です」
妖精「えっ、褒め言葉なの……!?」
87 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/08(土) 22:42:48.76 ID:Sq7OvbRe0
エレノア「……私も手伝うよ。ミスティ」
ミスティ「エレノア……。あなたも、復讐を?」
エレノア「……どうだろう。復讐……なのかな。正直……今更カリス・ノーランドが復活したなんて言われてもさ、あんまり実感湧かないし……。思ったより、怒りとか憎しみもないんだ」
ミスティ「そうなの?」
エレノア「うん。ミスティは?」
ミスティ「……私は……半年前まで、復讐を考えていたわ。そのことに囚われて視野を狭くしたこともあった。今は……今も、カリスを野放しにすべきじゃないっていう意志は変わらない。でも自分の為というより、他の者たちの……カリスから被害を受ける者たちの為に、奴を止めたいって思う」
エレノア「他の者たちの……」
ミスティ「ああでも、私自身がそうしたいと望んでいるわけだから、結局自分自身の為とも言えるわね」
エレノア「ふふ。本当に変わらないね、ミスティ」
ミスティ「えっそうかしら?」
☆メアリーの洗脳が解け、同行者として復帰しました
☆ルルナ、アルバ、エレノアが引き続き協力します
↓1コンマ さらに手伝ってくれる人
01-40 なし
41-70 ワン
71-90 ザイル
91-00 ブラッド
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/08(土) 22:44:39.50 ID:+gfgFaMOo
あ
89 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 00:03:05.20 ID:jgjSvZqh0
ワン「話は聞かせていただきました! 私もお力添えさせていただきます!」ヌッ
フメイ「ワンワン!」
妖精「本当? 物資の融通とかしてくれるとありがたいけど」
ワン「お値打ち価格でご提案できます!」
ミスティ「お金はちゃんと取るのね」
リュアン「でも商人さんが一緒に来てくれるなら、困ったときすぐにお買い物できて安心ですね」
エレノア「でも困ってる時ってふっかけてくるんだよね、商人って奴らはさ」
ワン「どんな時でも定価以下がウチのモットーです、ご安心ください!」
☆犬人の行商人ワン・ダフルの協力を得ます
どこでも割引価格でお買い物できます
◆
90 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 00:03:30.09 ID:jgjSvZqh0
―真正リーリア首都 滞在15日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[11/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル、ヴィア
91 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 00:04:45.25 ID:jgjSvZqh0
―朝
宿泊所 客室
チュンチュン
コンコン
扉「」ガチャッ
レイル「おはようみんな。もちろん私もお手伝いするよ〜」ヌッ
メアリー「……」ジッ
レイル「げっメアリー!?」
メアリー「……まあ、あなたの頭脳は頼りになることもあるので。お手伝いなら歓迎です」
妖精「あれ、あなたたちってあんまり仲良くないんだっけ? 同じデロデロ教でも」
メアリー「……別に、普通です」
レイル「あれっ、そうなの? 嫌いじゃないの?」
メアリー「嫌いですけど、手伝ってくれる人にそんなこと言っても仕方ないので」
レイル「言ってる言ってる」
ミスティ「レイルの方はメアリーのことが嫌いなわけじゃないのね」
レイル「もちろん。こんなにも真っ直ぐにひたむきにがんばる子のことを嫌いになんてなれるはずがないもん」
メアリー「……そう思うならあなたも普段から真面目に頑張ったらどうですか」
レイル「いや、それとこれとは別というか……。ほら、冒険小説とか演劇でも大長編の時にだけ輝く登場人物っているでしょ? 私ってそういうタイプでぇ〜……」
メアリー「ではこういう時くらいは役に立ってください」
レイル「およよ……メアリーがツンツンすぎて、お姉ちゃん悲しいです……」メソメソ
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る (達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・カリスの遺物を見つける (達成!)
・大きなデロデロを探る (達成!)
・リリアを治療する
・カリスをどうにかする
真正リーリア首都滞在15日目。18日目に真正リーリア崩壊予報
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓1〜3 自由安価 何をする?
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 00:07:21.44 ID:yyPi3Qf00
クロシュとルルナで夢魔法でリリアの夢に入り込めるか試して治療の糸口を探す
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 00:08:49.74 ID:msfvBnSOO
アルツがリリアの治療に集中できるように治療院の手伝いをする
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 00:11:53.83 ID:FksmCASTo
カリス対策の一環でもうカリスもデロデロにしちゃおうとヴィアの力を借りる
95 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 00:22:13.25 ID:jgjSvZqh0
本日はここまで。次回、クロシュとルルナのリリア治療糸口探し編、みんなで治療院のお手伝い編、ヴィアちゃんの力を借りてカリスをデロデロにしちゃおう作戦立案編です。お楽しみに
おまけ:
>>66
の寝ぼけリュアンちゃんのイメージです。
https://i.imgur.com/FLgruBl.png
次回のおまけは特に本編と関係のない暑中見舞い系イメージの予定です
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 01:01:52.68 ID:MgQQvp5ro
乙
血スライムさんなかなか来てくれないな
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 01:35:45.39 ID:ySUXoHr6O
乙
寝ぼけリュアンちゃんきゃわわ
ノーランドさん赤ちゃんホムンクルス言われてて草だけど年齢を考えるとその通りだった
98 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 20:52:53.85 ID:jgjSvZqh0
血スライムさんは馴れ合いを好まないツンツンスライムなので、来て欲しい時に来てくれることはあまりありません(来て欲しくないときもあまり来ないので安心です)
なお自由行動で彼女を探してみることもできます。能動的に探せば待つだけよりも可能性が大きいかもしれません
血スライムさんはクロシュより年上ですが、リュアンちゃんよりはずっと年下です。そしてクロシュには同年代と思われています
リュアンちゃんは朝に弱いわけではないのですが、普段より早い時間に起こされるのには慣れていないようでした。見た感じはお子様ですが、実はミスティさんよりも1つ年上です。しかしクロシュには同年代と思われています
そしてノーランドさんは利発でハキハキと喋ったり動いたりできるホムンクルスですが、実は実質生後半年のあかちゃんなのでなんとクロシュよりも年下です。カリス氏の刷り込みプログラムが優秀だったのかもしれません。なおクロシュには同年代と思われています
99 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 20:59:56.72 ID:jgjSvZqh0
―治療院
忙しなく動くアルツ「」バタバタ
忙しなく動く隻眼ゴブリン「」バタバタ
忙しなく動くノーランド「」バタバタ
椅子に座ってうなだれる患者たち「」
妖精「リリアのお見舞いに来てみたけど……忙しそうだね」
クロシュ「うん……」
ルルナ「そうですね……」
アルツ「む……君たち、患者でないのなら帰れ」スタスタ
クロシュ「わ……う、うん」
ルルナ「すみません……」
ノーランド「待ってください、アルツ。クロシュには夢魔法の心得があります。このルルナという少女も半夢魔です。治療を手伝ってもらいましょう」
アルツ「資格のない者に医療行為をさせると?」
ノーランド「あなたもないですよね? あと私もないです」
アルツ「……わかった、では5分だ。5分で心神耗弱者の1人でも回復させられれば、支援を認めよう」
クロシュ「!」モニョッ
アルツ「ただし5分で改善できなかった場合や、症状を悪化させた場合は即座に出ていってもらう。いいな?」
ルルナ「わ、わかりました……!」
妖精「心魔法は使えないけど、多少の知識はある。私も手伝わせてもらうよ」
*
心神耗弱オーク「うぅ……俺って……俺って……」グニャァ…
ルルナ「ま、まずはこの人から……! 5分以内になんとかしなきゃ……!」
クロシュ「う、うん……!」
モニョッ
分体スライムヴィア「……心を病んだ者たちの治療なら、私の得意分野かもしれません」モニョモニョ
クロシュ「わっヴィアさん!」
分体スライムヴィア「かなしむ心を、食べてしまえば――」
妖精「ちょ、ちょっと待った! それってあの取り返しのつかない方法だよね!? それは――」
分体スライムヴィア「加護によってずっと苦しみを沈ませ続けるのと、違いはありますか?」
妖精「可逆と不可逆は全然違うでしょ!」
分体スライムヴィア「見たところ、このオークさんの心はその場しのぎの苦痛除去でどうにかなる範疇を超えています。加護なき今、彼を永続的に救うにはこの方法しかない――」
ルルナ「え、ええっと……?」
クロシュ「……まだ……加護、なくなるって、決まってない……!」
分体スライムヴィア「……」
クロシュ「わたしたち……できる!!」
↓1コンマ(吸収効率+10)
01-10 悪夢で食あたりした……
11-80 悪夢を食べて患者の悲しみを一時緩和
81-95 心魔法〈ナイトメア〉習得
96-00 ??
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 21:01:13.66 ID:b8oxj6qJ0
あ
101 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 23:31:55.59 ID:jgjSvZqh0
―敗残オークの悪夢
立ち上る黒煙「」モクモクモク…
瓦礫とかした村「」ボロボロ
住民の死体「」
敗残オーク「はぁ、はぁ……だ、誰か!! 誰か返事をしてくれぇー!!」
黒焦げになったアルラウネの死体「」
潰れた馬頭族の死体「」
串刺しにされたサキュバスの死体「」
敗残オーク「う、嘘だ……そんな……。嘘だ……!! 嘘だァァァァ!!!!」
トプン―
ルルナ「うっ……!! こ、こんな……こんなことって……!!」
クロシュ「……!!」ググッ
ルルナ「クロシュちゃん、大丈夫……!?」
クロシュ「う、うん……」
クロシュ(……ちょっと……集落が、燃えたときのこと……思い出しちゃった……)
ルルナ「あ、後は私がやる……!! クロシュちゃんは外で休んでて……!!」
クロシュ「……んーん。わたしも……やる!!」
モニョモニョモニョ…ドン!!!!
巨大スライムクロシュ「〜〜〜!!!」モニョニョニョニョ!!!
ルルナ「わっ!? クロシュちゃんが大きくなっちゃった!?」
モニョモニョモニョ
悪夢を食べていく巨大スライムクロシュ「〜〜〜」モニョモニョ モグモグモグ
ルルナ「クロシュちゃん……! よ、よし……私も!! 悪い夢は、終わりにする……!!」コォォォォ―
光となって分解されていく敗残オークの悪夢「」キラキラキラ
◆
102 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 23:32:24.64 ID:jgjSvZqh0
―治療院
患者オーク「ハッ!?」ガバッ
妖精「あ、気がついた! ここがどこかわかる?」
患者オーク「俺は……そ、そうだ……普段通りに暮らしてたら……急に、あの頃の記憶が頭ん中で弾けて……。ここは、治療院か……!?」
妖精「うん。一人で立てそう?」
スクッ
患者オーク「あ、ああ……。あんたが俺を診てくれたのか?」
妖精「ううん。あなたを治療したのは……あの二人だよ」
別の患者の治療に取り掛かるスライムクロシュとルルナ「」セカセカ
☆治療院で精神治療のお手伝いをしました
真正リーリアにおける評判が上がりました
また、治療院の忙しさが緩和されました
*
―昼
治療院 休憩室
コーヒー「」コトン
アルツ「ふう……君たちを見くびっていた。すまない、今日は本当に助かった」
隻眼ゴブリン「本当に助かりやした!」
クロシュ「ん!」
ルルナ「お手伝いできて良かったです……!」
ノーランド「ふふん、クロシュは私の妹のようなものですから。これくらいは朝飯前ということです」
クロシュ「そうなの?」
妖精「年齢的にはノーラが妹じゃないの?」
ノーランド「些細なことです」
アルツ「君たちの支援のお陰で治療院の業務にもかなり余裕ができた。これで午後からはリリアの治療に専念できる……そこで君たちにさらなる協力を頼みたいのだが、構わないか? 今は緊急事態ゆえ謝礼の算定ができないが、後日必ず出すと約束する」
クロシュ「ん!」
ルルナ「もちろんです! できることがあるなら……!」
アルツ「感謝する。詳細は休憩の後に説明しよう、今は昼食を取ってゆっくり休んでくれ」
ノーランド「午前中とは打って変わって、恥も外聞もなく協力を要求し始めましたね?」
アルツ「恥も外聞も治療の役には立たん。彼女たちの能力が有用とわかった今、協力を要請しないのはただの怠慢だ」
ノーランド「それはその通りです」
◇
103 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 23:33:20.89 ID:jgjSvZqh0
―午後
治療院 集中治療室
昏倒するリリア「」
アルツ「僕には心魔法の心得がない。医師として精神医学を修めてはいるが、この分野に関しては直接心の中に入って治療を行える君たちに劣るということだ」
ルルナ「で、でも私たちは精神医学を全然勉強していません。大丈夫でしょうか……?」
アルツ「午前中の治療実績を以て、君たちを有資格者と同等の権限を持つ臨時の精神治療者と認定する。無論、これはこの緊急事態においてのみ適用される超法規的措置だ」
ルルナ「うっ……せ、責任重大ですね……!?」
アルツ「安心しろ、責任は全て僕が持つ。君たちは余計なことを考えず、全力で治療に臨んでくれ」
妖精「それで……クロシュたちは具体的にはどうすればいいの?」
アルツ「基本的には午前中と同じだ。リリアの夢に侵入し、リリアの心を蝕む痛みや苦しみを除去して欲しい」
クロシュ「ん!」
ルルナ「午前中と同じなら……できそうです」
アルツ「だが懸念点もある。実は昨日クリュナーに同じことを頼んだのだが、心魔法に長ける彼女でも今のリリアの夢に入り込むことはできなかった」
妖精「えっどうして!?」
アルツ「……心属性ではどうにもならない激しい奔流が、夢の中を吹き荒れているのだそうだ」
ルルナ「えっ……そ、それじゃあ私たちも難しいんじゃ……」
ノーランド「私の見立てでは、それは恐らく星属性の力です。そしてクロシュはそれに対する手立てを持っています」
クロシュ「!」モニョッ
妖精「なるほど……。それなら確かにクロシュが適任だ」
ルルナ「……わ、私は……できるんですか!?」
妖精「クロシュは複数の属性を使えるけど、2つ以上の属性を同時に使うってなるとかなり難しいんだ。だから夢に入ったら、クロシュは星の担当、ルルナは心の担当って風に役割分担するのが良いと思う」
ルルナ「な、なるほど……!?」
クロシュ「わたし、できる……!」
アルツ「よし。では準備ができたら始めてくれ。もし何かあればすぐ中断して現実へ退避すること。良いな?」
ルルナ「は、はい!」
クロシュ「ん……!」
◆
104 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 23:34:07.40 ID:jgjSvZqh0
―リリアの夢
吹き荒れる暴風「」ゴオオオオオオッ――
ルルナ「う、うわあああ〜〜!!?」ジタバタ
蒼星クロシュ「ルルナちゃん!」バッ
蒼星の領域「」ポワン―
ルルナ「はっ……! た、助かった……クリュナーさんでさえ入れなかったっていうのも納得だよ……」
蒼星クロシュ「うん……。慎重に、いこ」
ルルナ「うん……!」
*
―リリアの夢
南リーリア湿原 碑の高台
朽ちたテントの群れ「」
地に落ちている壊れた籠「」
等間隔に並ぶ無数の碑「」
ルルナ「ここは……?」キョロキョロ
クロシュ「……リリアちゃんと……初めてあった、ところ……」
碑『オルク・ムキムキム』
碑『ゴブリウス・ホフマン』
碑『アルーラ・ウネネ』
碑『マズラ・ウマッタマ』
碑『サッキュ・バスス』
碑『リリ』
クロシュ(……碑……たくさんの、名前……)
クロシュ(きっと……みんな……。10年前に……)
クロシュ(……リリアちゃん……死んだ人たちの、名前……覚えてるんだ……)
ヒュオオオオオ――…
ルルナ「……でも、ここに……苦しみの根は、ないみたい……?」
クロシュ「……うん」
ルルナ「一体どこに……あっ!」
大きな渦「」ゴゴゴゴゴ
ルルナ「あれだ! あの下から……すごく、重い感じがする……!」
クロシュ「!」
ルルナ「……い、行く?」
クロシュ「ん。ルルナちゃん……わたしから、離れないでね……」
ルルナ「う、うん!」
◇
105 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/09(日) 23:36:58.26 ID:jgjSvZqh0
―リリアの夢?
謎の地下施設
停止している謎の機械「」
脈打たない巨大な管の束「」
ルルナ「ひいっ……!? 何ここ……!?」
クロシュ「ここ……カリスの、地下……!!」
ルルナ「ええっ!? ここってリリア様の夢だよね!? どういうことなの!?」
部屋の中央に六角形状に並べられている割れた試験管「」
ルルナ「部屋の中央に……割れた試験管の陣……? あれ、陣の中央にあるのは……」
陣の中央でデロデロに溶けているりりあ「」
クロシュ「リリアちゃん!!」シュバッ
ズンッ!!
クロシュ「!?」モニャッ!?
白金の髪の亡霊『苦しい……』
白金の髪の亡霊『いたい……いたいよ……』
白金の髪の亡霊『わたしたち……何のために、生まれたの……?』
白金の髪の亡霊『たすけて……ザイルおにいさん……たすけて……』
白金の髪の亡霊『ちがう……ちがう……? わたしたちは……』
白金の髪の亡霊『リーリアじゃ、ないの……?』
クロシュ(この子たち……)
クロシュ(わたしが……むげん斬りで、斬った……)
クロシュ(〜〜〜……)モニャニャニャ…
デロ…
クロシュ(……だめ……ここで、倒れたら……)ググッ
ルルナ「クロシュちゃん! 大丈夫!?」
クロシュ「ルルナちゃん……。えっとね……あの、幽霊さんたちが……リリアちゃんに、入り込んで……。リリアちゃんの中を……��くるしい�≠ナ、いっぱいに……しちゃった、みたい……」
ルルナ「えええっ!?」
クロシュ(………どうすれば……いい……?)
クロシュ(星の魔法で……みんな、追い出しちゃう……?)
クロシュ(……んーん。たぶん、むり……)
クロシュ(それに……そんな、やり方……わたし、やだ……)
クロシュ(……この子たちが、苦しいの……。半分くらい……わたしの、せいだもん……)
クロシュ(………わたしが、リリアちゃんの代わりに……。この子たちの、苦しみ……食べる……?)
クロシュ(……大丈夫かな……。だめかも……)
クロシュ(でも……リリアちゃんが、このままだと……。みんな、困る……)
クロシュ(…………)
↓1〜 先取2票
1.食べる(90%の確率で再起不能になります)
2.他の方法を考える(コンマ)
3.運命賽を使って良い方法を思いつく(現在6個)
0.自由安価(票数は内容ごと)
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 23:37:55.64 ID:FksmCASTo
3
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 23:38:59.52 ID:b8oxj6qJ0
0脳内クロシュ会議で決める
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/09(日) 23:40:04.81 ID:RJaBo8BJO
3
109 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/10(月) 01:10:04.64 ID:0+4RNL170
石の賽「」コロン―
クロシュ「!」ピコン!
ガサゴソ…
白金の涙粒「」ポン!
ルルナ「白金色の……水? クロシュちゃん、それは……?」
クロシュ「……これ……きっと……リーリアちゃんの……」
ルルナ「えっリーリア? リリアじゃなくて……?」
キュポン―
サラサラサラ――
白金クロシュ「〜〜!」ポン!
ルルナ「わっ! クロシュちゃん……すごく、きれいな色……!」
白金の髪の亡霊『あ……』
白金の髪の亡霊『なに……?』
白金の髪の亡霊『どうして……?』
白金の髪の亡霊『たすけて、くれるの……?』
白金の髪の亡霊『ほんものの……わたし……?』
白金の髪の亡霊『リーリア……なの……?』
白金クロシュ「……みんな……ごめんね……」
モニョモニョモニョ…キラキラキラ…
白金の髪の亡霊『あぁ……』
白金の髪の亡霊『あった、かい……』
白金の髪の亡霊『やっと……終われる、の……?』
白金の髪の亡霊『ザイルおにいさん……レイルおねえさん……』
白金の髪の亡霊『これが……ほんもの、の……』
白金の髪の亡霊『リーリア……よかっ……』
キラキラキラ―
シュゥゥン――…
ルルナ「あ……幽霊さんたちが、空に、溶けて――」
差し込む光「」キラキラ――
空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
晴れ渡る青空「」
遥か遠くに見える大山脈の峰「」
豊かな水を湛えるリーリア湿原「」
生い茂る草花「」サワサワ
鈴なりに実るユキイチゴ「」ポン
クロシュ(いつの間にか……地下じゃ、なくなってて……)
クロシュ(すごく、優しい夢に……変わったみたい……)
110 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/10(月) 01:11:34.83 ID:0+4RNL170
横たわるリリア「ううん……」
シュバッ
リリアに駆け寄る白金色のスライム「〜〜!!」モニョニョニョ!!
リリア「……え……? り、り……?」
白金スライム→リリ「〜〜…」モニャニャ… ポロポロ…
リリア「……心配、かけちゃったみたい……? ごめんね……」
クロシュ「リリアちゃん!」トテトテ
ルルナ「り、リリア様」トテトテ
リリア「あれ……? クロシュちゃんと……ルルナちゃん、だっけ……?」
リリ「〜〜!」モニョモニョ
リリア「えっ……? 私たちのこと……クロシュちゃんが助けてくれたの……?」
*
リリ『クロシュちゃん……ありがと……。わたし……あの子たちの、苦しい気持ちを……星脈に広げないことに、精一杯で……。リリアちゃんのこと、守り切れなかった……』モニャニャ…
クロシュ『ん……! えっと……あの子たちは……』
リリ『わたしの……前世って、言えばいいのかなあ……。わたしね……覚えてる限りの、一番最初は……世界樹の精霊だったの』
クロシュ『わ、そうなの……!?』
リリ『そうなの。でも、世界樹が代替わりして……精霊としての役目を終えたあと……いつの間にか、ヒトに生まれ変わってたの』
リリア「そうだったんだ……。じゃあ……もしかして、それがリーリアっていう白金の髪の女の子……?」
リリ『うん。わたし……リーリアとして、ザイルお義兄さんと、レイルお義姉さんと一緒に……ヒトとして、生きたよ。でも……悪いエルフのヒトに捕まって……ひどいことされて……死んじゃった』
ルルナ「カリス・ノーランドだよね……。本当に、ひどいやつ……!」プンスコ
リリ『あの子たちは……たぶん……わたしの力を真似して造られた、かわいそうな子たち……。ずっと……あの地下で、お日さまも浴びられなくて……。ずっと、苦しかったんだと、思う……』
クロシュ「……」
リリ『……改めて……ありがと、クロシュちゃん……。リリアちゃんのこと……わたしと、あの子たちのこと……助けてくれて……。ほんとに……ありがと……!』
クロシュ「んへへ……うん!」
リリア「……あれ? ねえ、もしかして……リリって、ずっと私と一緒にいてくれたの……? 10年前の、あの時から……ずっと……?」
リリ『えへへ……バレちゃった……』
リリア「リリ……リリ!!」バッ
ギュッ
リリ『〜〜…♪』モニョモニョ
☆リリアの治療に成功しました
◆
111 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/10(月) 01:12:04.02 ID:0+4RNL170
―治療院
安らかな寝息を立てるリリア「すう……すう……」zzz
リリアの布団に突っ伏して寝るノーランド「すー……すー……」zzz
スライムクロシュ「!」モニョッ
ルルナ「はっ!?」
妖精「クロシュ、ルルナ!」
アルツ「二人とも、無事か!」
モニョモニョポン!
クロシュ「ん!」グッ
ルルナ「はい!」
アルツ「そうか……! 先ほどからリリアの容態が急速に回復しているぞ……!」
クロシュ「わあ……!」
ルルナ「や、やった……! 私たち、やり遂げたんですね!」
アルツ「ああ! しばらく経過観察は必要だが……ひとまず成功を祝おう! 本当によくやってくれた……!」
クロシュ「んへへ……」
ルルナ「……め、めでたしめでたし……ですかね?」
☆努力目標「リリアを治療する」を達成しました
真正リーリア崩壊カウントダウンが停止します
☆真正リーリアにおける評判がものすごく上がりました
☆治療院に余裕ができ、アルツの協力を得られるようになりました
◆
112 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/10(月) 01:18:07.55 ID:0+4RNL170
本日はここまで。次回はヴィアちゃんの力を借りてカリスをデロデロにしちゃおう作戦立案編です。お楽しみに
おまけ:かき氷スク水ミスティさんと夏バテリュアンちゃんのイメージです。夏バテと熱中症に気を付けて健やかに過ごしましょう
https://i.imgur.com/KIDkyoA.png
https://i.imgur.com/hkmcwBA.png
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/10(月) 01:41:53.88 ID:5GWMny2/o
おつ
久々に運命賽さんが活躍している!
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/10(月) 01:46:28.18 ID:RnQ4SOWdo
デロデロがただの始末方法になっている
ソフィアのときからそうだったけど
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/10(月) 02:03:29.86 ID:g5NFbC0gO
ヴィアはクロシュヴィア一派か
株分けたちは感化されやすいか
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/10(月) 10:52:10.50 ID:l5mVEzQVO
ミスティさん美人ね
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/10(月) 12:16:59.21 ID:Km4ttO+DO
この分だと妖精さんですら手に負えない強ボスになってる感
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/10(月) 12:22:19.43 ID:Km4ttO+DO
>117
すみません、場所間違えました
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/10(月) 12:45:05.43 ID:oUxPMBJhO
これはクール系氷属性の女
リュアンちゃん
>>1
のお気に入り説あるな
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/11(火) 19:26:35.13 ID:6mYG1/mho
リリアに何かあったら加護が途絶える一代限りの平和というのは変わらないのか
やはりデロデロは全てを解決する
121 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/15(土) 21:39:18.75 ID:Q7ofWbkz0
運命賽さんが活躍することがあまりないのは、それだけ致命的な運命とは無縁な歩みを続けられているということかもしれません
しかしながら最近は溜まっていく一方なので、選択肢などで使い道を提示していければと思います
デロデロが始末方法なのは実際のところその通りです。邪魔者を黙らせつつ救済できるので一石二鳥とも言えます。そしてカリスさんについてはソフィアさんと違ってたぶん恐らく全く和解の余地がないので、デロデロが一番かもしれません
ヴィアさんはデロデロに感銘を受けていたスライムなので、クロシュヴィアちゃんの思想に共鳴しています。元々がクロシュヴィアの株分けだったため、デロデロ思想を理解・共感しやすいと言えばしやすいと思います
ミスティさんはスレンダー美人なので、スクール水着も似合います。このスクール水着はトコナツ島でもらったものと思われます。かき氷を差し出されている相手は諸説ありますが、一緒に海に遊びに来たイリス氏であるという説が有力です
リュアンちゃんはあまり肌を見せたがらない女の子なので、真夏の海でも水着姿にはなりません。上記イメージ絵くらいの服装がリュアンちゃんが不特定多数の他人に見せられる最大限度の肌面積と考えていただければ良いかもしれません
前回の更新で、リリアちゃんの加護による平和の脆弱性が露見しました。これについては実際その通りなので、のちのち困ることになるかもしれません。やはり最善の解決策はデロデロしかない、とメアリーちゃんも考えているかもしれません
122 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/15(土) 21:40:11.50 ID:Q7ofWbkz0
―宿泊所 客室
妖精「というわけでリリアの容態はなんとかなりそう。この国が崩壊する心配はもうしなくて良いと思う」
フメイ「お〜!」
聖女「良かったです!」
分体ヴィア「でも加護の脆弱性は露見したままです。ここはデロデロに移行すべきと申し上げます」モニョモニョ
メアリー「導師ヴィアの言う通りです。この国を真に守るには、デロデロの救いを受け入れるのが最善かと……」
リュアン「ええと……どちら様ですか? この透明なスライムさんは……」
メアリー「彼女は導師クロシュヴィアの株分けの一人、導師ヴィアです」
分体ヴィア「私はデロデロ教に入ったわけでも導師になったわけでもないんですが……」
メアリー「目指すところは同じです。そして導師クロシュヴィアに次ぐ力を持つ株分けの方ともなれば、導師であることに反対する者などおりません」
分体ヴィア「……デロデロを目指す、という点では確かに同じですが……。私は信徒たちを導く師などという器ではありません。ただの、デロデロを目指して動くスライムの一体です」
リュアン「デロデロを目指しながら、デロデロ教に入ってるわけじゃない……なんてこともあるんですね……」
分体ヴィア「はい。組織に属さず単独でいる方が自由に動けるので」
聖女「でもメアリーさんやフェルメールさんやレイルさんはものすごく自由に動いている気がします……」
*
妖精「まあとにかくリリアが回復した今、考えるべきことはこの国の行く末じゃなくてカリス・ノーランドへの対処だよ」
フメイ「居場所わかってるなら、早く叩いた方がいいんじゃないの。逃げられちゃうかも」
リュアン「しっかり対策してった方が良いんじゃないかな……? 罠とか仕掛けてるかもしれないし……」
ミスティ「復活して日が経っていない今こそ時間を与える前に叩くべき、という風にも考えられるわ。どちらが良いかはなんとも言えないけど」
妖精「カリスの性質を考えるなら、ミスティの言うように力や手駒を増やされる前に叩く方が良いかも。ただ……そういうのはカリス自身も理解してるだろうから、拙速な強襲を逆手に取った罠を仕掛けてる可能性もある……」
聖女「それを想定して慎重に攻めれば、カリス・ノーランドに時間を与えることになり……どう動いても難しい堂々巡りです!」
クロシュ「じゃあ……急いで、慎重に、たたく?」
メアリー「拙速でも巧遅でもなく、急いで慎重……! 流石は導師クロシュです……! 完璧な作戦です!」パチパチ
妖精「いや、そんな器用にできるなら苦労しないから……」
123 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/15(土) 21:41:03.97 ID:Q7ofWbkz0
分体ヴィア「ところで……カリス・ノーランドはどのように倒すつもりですか?」モニョッ
クロシュ「ほえ……?」
分体ヴィア「カリス・ノーランドの魔法は生存に長けた生命魔法です。そして彼女の知識や能力を考えれば生け捕りも得策ではありません。討伐には至難を極めるかと予想されます」
妖精「それはまあ、そうだけど……」
分体ヴィア「そこで提案させていただきたいのが、デロデロです」
クロシュ「!」モニョッ
メアリー「!」
リュアン「!」
妖精「!」
分体ヴィア「私ならば、生命魔法による再生や蘇生を無視して彼女をデロデロにすることができます。そして皆さんなら既にご存知かと思いますが、デロデロほど人道的な終わり方は他にありません。どうでしょうか」
妖精「い、いや……でも……」
クロシュ「……」
分体ヴィア「討伐に手間取れば逃げられてしまうかもしれません。そしてそれは最悪です。考える余地はないかと思いますが……」
妖精(実際に手を下すのはヴィアだとしても……これに同意すれば、結果的に私たちは��誰かをデロデロにすること�≠ノ同意したことになる! それは……メアリーが独断でソフィアをデロデロにしたのとは、明確に違う……!)
妖精(……いや、でも……カリス・ノーランドの危険性を考えれば手段を選ぶ余裕なんてない。となれば……この子たちが何かを言う前に私が同意しよう。私一人が独断で同意したこととなれば、この子たちに余計な業を背負わせずに済む)
妖精「わ、わかった」
クロシュ「!?」モニョッ
リュアン「妖精さん、いいんですか!?」
妖精「……私は、デロデロ化自体を否定してるわけじゃない。問答無用で世界の全てをデロデロにするっていう過激思想に反対なだけ。カリスのような極悪人を無力化する手段としてなら、特に反対する理由もないし」
分体ヴィア「ご理解いただけて嬉しいです。カリス・ノーランドは責任をもって私がデロデロに還しましょう」
メアリー「……妖精さん、ありがとうございます」
妖精「え? いやだから、私はデロデロ思想に賛成したわけじゃないからね? あくまでカリス無力化手段として……」
メアリー「いえ、そこではなく……。選択の責任を負ってくれたことについて、です」
妖精「それはまあ、年長者だし……。ていうかメアリー、以前はクロシュにデロデロを選ばせようとしてたよね? メアリー的には私じゃなくてクロシュに選んで欲しかったんじゃないの?」
メアリー「あの頃は……少々、焦りすぎていました……。もし導師クロシュがデロデロを選ぶなら……それは、このような他の選択の余地がない問いではなく……。他の選択肢もある中で、導師クロシュ自身の心の導きに従って、敢えてデロデロを選んで欲しいのです……」
妖精「ええ……」
メアリー「妖精さんは手段としてのデロデロ化と割り切れましょうが……導師クロシュは未だ、求道の途上です……。このような形でデロデロの道に戻るのは、相応しくありません……。おわかり、いただけますか……?」
妖精「思ったより面倒な理由だった……。まあ、メアリーの気持ちはわかったよ」
☆カリス・ノーランド対策にヴィアがデロデロ化を狙うようになります
◆
124 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/15(土) 21:41:37.18 ID:Q7ofWbkz0
―翌朝
治療院
チュンチュン
ノーランド「すー、すー」zzz
アルツ「……各数値も安定している。加護を再交付しても問題ない可能性は高いが……。医師としては、数日の間は休息と経過観察に当てて欲しいというのが正直なところだ」
リリア「でも、私が眠ってたほんの短い間でもこの国と民たちにものすごく大きな影響が出たんだよね。それなら、すぐにでも加護を元に戻さないと」
アルツ「……そうだな。加護が途切れれば……今まで目を逸らしてきたあらゆる苦痛や悲しみと向き合わされることになる。それに耐えられる民は多くない。今まで加護というゆりかごに守られてきたのだから、尚更だ」
リリア「……過保護すぎた?」
アルツ「その可能性は高い。運動不足が身体機能の低下を招くように、精神的負荷がかからない生活に慣れてしまうと不安やストレスへの抵抗力も衰える。加護が永久に続くならばそれでも良いが……今回の件で加護も絶対のものではないということがわかってしまった」
リリア「……」
アルツ「ひとまず混乱を収束させる為には加護を再交付する必要があるし、僕もそれに反対する気はない。だが今後は、加護が途切れた時の対策も考えなければならない」
リリア「むむー……」
アルツ「……今までこの国は……僕たちは、君という個人に背負わせすぎていたんだ」
リリア「……私が勝手に始めたことだよ。みんなは悪くない」
ノーランド「その通りです。リリアさまは悪くありません。悪いのはアルツ一人です」ヌッ
リリア「わ。おはよ、ノーラ」
ノーランド「おはようございます、リリアさま」
アルツ「……まあ、僕を悪者にするのは構わないが。今僕が言ったことは、後日落ち着いたらクリュナーも交えてしっかり話し合おう」
リリア「うん」
ノーランド「リリアさまが良いなら私も良いですけど。……で、これいつから考えてたことなんですか? ドクターアイスフェルト」
リリア「えっ?」
アルツ「……いつから、とは?」
ノーランド「初めから加護を無くすつもりでいろいろ嗅ぎ回ってたんじゃないですか? リリアさまの理想に賛同するフリまでして」
アルツ「誤解があるな。僕がリリアの平和思想に賛意を示していたのは本当だ。だが今言ったような懸念点も危惧していた。もう少し様子を見るつもりでいたが、このような形で表面化したとなれば話さないわけにもいかなかったんだ」
ノーランド「ふうん……。まあそういうことにしておいてあげても良いですけど」
アルツ「リリアの負担が減ることには賛成だろう、お前も」
ノーランド「それはまあ、はい」
アルツ「なら良いだろう」
ノーランド「むー……なんか言いくるめられたようでむかつきます。あとリリア��さま�≠ナす。��さま�≠�付けなさい、平民」
◆
125 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/15(土) 21:42:06.60 ID:Q7ofWbkz0
―真正リーリア首都 滞在16日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[11/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル、ヴィア
126 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/15(土) 21:43:31.84 ID:Q7ofWbkz0
―朝
宿泊所 客室
チュンチュン
聖女「加護が戻って、この国が崩壊する危険は免れたようです。一安心ですねえ」
リュアン「クロシュちゃんとルルナちゃん、昨日は本当にお疲れさま!」
クロシュ「ん!」
ルルナ「あはは……ほとんどクロシュちゃんのお陰で、私は何もできなかったです……」
クロシュ「んーん。わたし一人だったら……デロデロに、なってたと、おもう……」
ミスティ「ふふ。どっちもすごい、ってことでいいんじゃないかしら?」
窓「」ガラッ
大魔女ホーク「和気あいあいとしてるところ申し訳ないけど、戦いはまだ終わっていないわ。カリス・ノーランドのことを忘れてはいないわよね?」
妖精「そりゃもちろん……。忘れたくたって忘れられないよ」
フメイ「クローディアも一緒に戦ってくれるの?」
大魔女ホーク「本当に不味いことになったら、世の守護者たる大魔女として手段を選ばずカリスの討滅を遂行するわ。でもそういうことはなるべくしたくないし、今現在も大魔女帝国は白影スライムへの対応で忙しいのよ。だからできればあなたたちに倒し切って欲しい」
フメイ「ふうん……?」
大魔女ホーク「私の見立てでは、明後日を迎えるとカリスの危険度が急上昇する可能性が高い。だから、遅くとも明日の終わりまでにあなたたちがカリスをどうにかできなければ私が殺るわ。その結果どんな被害が出ても文句は受け付けないので、その辺り承知しておいてね」
妖精(……それって、やっぱり半年前にカリスを倒した魔法?)
大魔女ホーク(察しが良いわね。カリスの同位体であるノーラを介せば、実行可能よ)
妖精(なるほど……。じゃあやっぱり私たちの手でカリスをなんとかしないとね)
大魔女ホーク(ええ。期待しているわ)
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る (達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・カリスの遺物を見つける (達成!)
・大きなデロデロを探る (達成!)
・リリアを治療する (達成!)
・カリスをどうにかする
真正リーリア首都滞在16日目。18日目に大魔女がカリスへの対処を実行
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓1〜3 自由安価 何をする?
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 21:44:45.33 ID:OMjWNZwz0
皆で郊外の花畑でピクニックして息抜き
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 21:49:21.25 ID:JFMS6nKyO
ワンから対カリスに向けてアイテムを購入する
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 21:59:55.83 ID:3EDuTr+ZO
妖精とフメイ、脳内クロシュのカリス対策会議に参加
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 22:00:21.55 ID:pC8GMyxAo
ザイルレイルもカリスには恨みあるやろと引き込み戦力増強
131 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/15(土) 23:16:19.64 ID:Q7ofWbkz0
―真正リーリア 郊外
花畑「」サワサワ
リュアン「わあ……綺麗……!」
聖女「美しいです!」
ノーランド「見てください、薬草や毒草の宝庫です! カリス・ノーランドとの戦いに備えて採取しましょう!」
リュアン「ええ……」
聖女「あ、はい……」
妖精「まあ……見た感じは本当に見事に咲き誇ってるね。うん」
クロシュ「おいしいの?」
ミスティ「薬草も毒草も美味しくはないんじゃないかしら」
フメイ「焼けば毒が抜けたり美味しくなったりする?」
ノーランド「植物毒の多くは加熱しても消えませんが、味は変化すると思います」
フメイ「そうなんだ」
↓1コンマ
01-30 毒草を食べた。まずかった
31-60 野草を食べた。ふつうだった
61-90 薬草を食べた。おいしかった
91-00 四葉を食べた。運が良くなった
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/15(土) 23:21:36.71 ID:pC8GMyxAo
あ
133 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 00:28:41.35 ID:aEwg0s7X0
白い花の薬草「」キラキラ
パックン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「ん〜……まあまあ」モシャモシャ
ミスティ「やっぱりちょっと苦いわね。人間の口だと」モシャモシャ
ノーランド「……いや、何してるんですか」
ミスティ「何って、食べてるだけだけど? これ、体に良い薬草でしょう? 昔よく食べたわ」
ノーランド「……生では食べないですよ、普通」
ミスティ「えっ!?」
ノーランド「えっ!? と言いたいのはこちらなんですが……。この花は加熱した方が薬効も上がりますし」
ミスティ「そ、そうだったの……。じゃあ今度から火を通そうかしら」
白い花の薬草「」
リュアン「……た、試しに……」パクッ
モシャモシャ…ゴックン!
リュアン「に、にがい……!」
聖女「んー……お天ぷらにすれば美味しく食べられそうな気がします」モシャモシャ
☆薬草を食べて少し元気になりました
◆
134 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 00:30:59.16 ID:aEwg0s7X0
―宿泊所
ワイワイ ガヤガヤ ワオンワオン!
ワン「わんだふる真正リーリア支店閉店セール中です!」ワオン!
ゴザ「」バサッ
船旅ビスケット「」ポン!
高密度圧縮おにぎり「」ポン!
優蟹勾玉「」ポン!
太陽の盾「」ポン!
エルフの弓「」ポン!
虹晶の杖「」ポン!
絵札の束「」ポン!
麻雀牌「」ポン!
将棋盤「」ポン!
囲碁盤「」ポン!
世界樹の石炭「」ポン!
黒い筒状の容器「」ポン!
白い手袋「」ポン!
白い丸い玉「」ポン!
無色透明の宝石「」ポン!
不定形の物体「」ポン!
獅子王の盾「」ポン!
白い便箋「」ポン!
木こりの斧「」ポン!
華美な装飾の細剣「」ポン!
無骨な金属の首輪「」ポン!
小さなオカリナ「」ポン!
金平糖の小瓶「」ポン!
精製エーテル「」ポン!
石の賽の欠片「」ポン!
ミスティ「決戦に向けて何か買っておくべきかしら」
リュアン「カリス・ノーランド相手に有効な道具って、一体何でしょうか……?」
聖女「……私も、ちゃんとした武器を持った方が良いでしょうか?」
妖精「うーん……聖女って武器持っても使いこなせないんじゃ? 強いて言えば、自動で攻撃を防いでくれる盾のゴーレムとかがあると良さそうだけど……」
クロシュ「セイラちゃん!」
妖精「今から浮島国に行くのは無理だしなあ」
フメイ「フメイは杖いらないんだっけ?」
大魔女ホーク「フメイみたいな子の場合だと、下手な杖なら持たない方が良いわ。杖の方が消し炭になる」
フメイ「下手じゃない杖ならある方が良いの?」
大魔女ホーク「ええ。でもバーニングスライムの力を引き出しつつ燃え尽きない杖なんてこの世にほとんどないわ。私の持つ万象の杖くらいの神器でなければならない」
フメイ「ほえ〜」
大魔女ホーク「……万象の杖は貸さないわよ?」
フメイ「いらないけど」
↓1 欲しいもの
1.掘り出し物を探す(コンマ)
0.自由安価(情報などの無形物も可。買えないものは買えない)
コンマ(掘り出し物を選択した場合)
01-40 なかった
41-70 運命賽の欠片
71-94 運命賽
95-96 ヤタノカガミ
97-98 レーヴァテイン
99-00 廻天賽
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 00:48:27.05 ID:QofPASLY0
あ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 00:48:32.12 ID:3TTdnpqEo
1
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 00:50:05.21 ID:QofPASLY0
>>135
すみません番号を入れ忘れました。
1
138 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 00:59:33.46 ID:aEwg0s7X0
妖精「うーん……慣れない道具を使おうとしたら失敗するかもしれないし、今日は買わないでおこうか」
大魔女ホーク「それが賢明ね。使い慣れた道具を研ぎ澄ましておくのも大事よ」
ワン「ではまたご入用の際はいつでもお声掛けください!」ワオン!
◆
139 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 01:00:04.85 ID:aEwg0s7X0
本日はここまで。次回は夢の中でカリス対策会議編です。お楽しみに
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 01:28:41.06 ID:yMuOixQVo
おつ
やっぱりアルツ氏は織り込み済みだったか
真正リーリアの在り方は傷を覆い隠してるだけだものなぁ
死と同義のデロデロよりはマシだけど…
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 02:17:57.30 ID:J63qNT4Go
おつでした
やっぱり妖精ママだよ
メアリーの言語化上手くて複雑で厄介な感情持ってるの伝わるなあ
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 09:42:18.72 ID:3TTdnpqEo
もうやることはカリス対策一辺倒でいいから楽になった
143 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 18:19:01.51 ID:aEwg0s7X0
アルツ医師がどのように考えていたかは定かではありませんが、ひとまず加護の運用については今後よく話し合うようです
加護とは痛み止めのようなものであるという意見もあります。適切に運用すれば生活の質を向上させますが、濫用すれば予期せぬ副作用があるかもしれません。今後は改善されていくことでしょう
なおデロデロは半永久的に途切れることなく救済を維持できるため加護よりも強度が高いはず、とメアリー氏は考えています
妖精さんは年長者のため、実際のところ自分をクロシュたちの保護者だと思っている節があります。前回の旅ではローガンおじさんのような中年男性もいましたが、今回の旅では幼女と少女と聖女しかいないためその傾向がより顕著になっています
メアリーさんはこれまでの人生で散々自らの思いや感情と向き合って来たので、他の人々よりも思考や感覚の言語化が少し得意なのかもしれません。なお当人にその自覚は全くなく、基本的に自分の言葉は他者に伝わらないものと思っています
残るはカリスをやっつけることだけです。真正リーリアのあれこれについていろいろ考える必要もないので、実際楽かもしれません
そして残る自由行動数もあと僅かです。カリスへの対処に失敗した場合、なにかひどいことが起きる可能性もあります。その点を留意し、高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に行動していくのが良いでしょう。あかちゃんスライムたちは復活せし狂い科学者カリス・ノーランドを無事撃破できるのか――
144 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 18:20:30.76 ID:aEwg0s7X0
―クロシュの夢
集会所
中庸クロシュ「ではこれより……カリス対策会議を始めます」
楽観クロシュ「わ〜」パチパチパチ
秩序クロシュ「わ、わあ……」パチパチパチ
混沌クロシュ「ん」パチパチパチ
悲観クロシュ「……」
クロシュ「わ……!」パチパチパチ
フメイ「ほえ〜」パチパチパチ
妖精「ええ……?」パチパチパチ
楽観クロシュ「でもヴィアちゃんがデロデロにしちゃえば終わりじゃないの?」
中庸クロシュ「相手は、あのカリス・ノーランド……。ヴィアちゃんはすごいスライムだけど、油断はできない」
悲観クロシュ「楽観はばかだから無視でいいとおもう」
楽観クロシュ「ばかって言う方がばかだもん!!!!」
ギャオギャオ プンスコプンスコ モニョモニョモニョ
中庸クロシュ「えーと……。カリスとの戦いについて、何か良い案とか、気になることとか、ある人は挙手してください」
秩序クロシュ「は、はい!」ビシッ
中庸クロシュ「はい、秩序のわたし……」
秩序クロシュ「え、えっと……流れで、ヴィアちゃんがデロデロにすることになっちゃったけど……。本当にいいのかなあ……?」
混沌クロシュ「何がだめなの? もう決まったことを今更ひっくり返すなんて、秩序のわたしの癖に秩序を乱すつもり?」
秩序クロシュ「んわわ……」モニャニャ
中庸クロシュ「……表のわたしはどうおもう?」
クロシュ「ほえ……? え、えと……わ、わかんない……。妖精さんが……いいって、言ったから……」
妖精「そう。その件については私が独断で了承したことだから」
中庸クロシュ「……ん。わかった。妖精さんが、そう言うなら……その通りにする。秩序も、それでいい?」
秩序クロシュ「うん……。妖精さんが決めたことなら……」
妖精「ありがと」
145 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 18:21:07.37 ID:aEwg0s7X0
中庸クロシュ「じゃあこの議題は、おわり……。次、何かある人」
混沌クロシュ「はい。早く力を取り戻したいんだけど、どうするのが良いとおもう?」
中庸クロシュ「力を……。うーん……妖精さん、どうおもう……?」
妖精「えっ? いっぱい食べてたくさん寝て、少しづつ取り戻していくのが一番じゃないかなあ」
混沌クロシュ「それじゃ間に合わないよ。みんなのこと、守れない」
妖精「そ、そう言われても……」
フメイ「クロシュ、みんなのこと守りたいの?」
混沌クロシュ「……べ、別に。強いスライムが、他のスライムを守るのは、当然のこと。ぎむってやつ」
秩序クロシュ「え、じゃあ妖精さんや聖女さんやリュアンちゃんのことは?」
混沌クロシュ「わたしの友達はみんなスライムだもん、守るに決まってる」
妖精「ええっ!? クロシュみんなのことそんな風に思ってるの!?」
中庸クロシュ「待って……。混沌はあくまでわたしの中の一側面だから、わたしの全てがこの考え方を採ってるわけじゃない」
秩序クロシュ「ついでに言うと……混沌はわたしの中で、そんなに大きくない」
混沌クロシュ「むむ〜! わたしが大きくなれば悪いやつらをみんなやっつけてみんな守れるのに!!」プンスコ
フメイ「じゃあクロシュのことは、フメイが守る」
混沌クロシュ「わわ〜!」キャッキャ
楽観クロシュ「んわわ〜!」キャッキャ
秩序クロシュ「わぁ……!」キャッキャ
中庸クロシュ「ん……」モニョモニョ
悲観クロシュ「……♪」モニョモニョモニョ
クロシュ「んへへ……」ニコニコ
妖精「フメイのことはクロシュの全てが大好きなんだねえ」
カリス対策の話し合い結果
↓1コンマ
01-60 戦闘時コンマ+5
61-90 戦闘時コンマ+10
91-00 ???
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 18:41:03.89 ID:WGYAEsmJO
わ
147 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 20:02:59.00 ID:aEwg0s7X0
フメイ「カリス、一人だけで戦うことはないと思う」
秩序クロシュ「やっぱり……わたしたちみたいな、子を……従えてるかな……?」
フメイ「……どうだろ。カリスでも、設備とかなしに3日で生き物を造るのは難しい気がする」
悲観クロシュ「……でも……あの、カリスなら……できるかも……」
妖精「ちゃんとした生き物を造るのは難しくても、単独行動時に即席の戦闘用生物を造るくらいのことはできてもおかしくないかも」
混沌クロシュ「ならこっちも遠慮なくデロデロ攻撃でやっつけちゃお」
楽観クロシュ「みんなでかかれば簡単だとおもう!」
ワイワイ キャッキャ モニョモニョ
クロシュ(カリス対策、進んだ)
クロシュ(明日、がんばろ)
☆カリス対策が進み、戦闘コンマに+10を得ます
◆
148 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 20:03:26.96 ID:aEwg0s7X0
―真正リーリア首都 滞在17日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[12/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ 近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女 近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル、ヴィア
149 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 20:04:15.49 ID:aEwg0s7X0
―朝
宿泊所 客室
湿原の地図「」バサッ
妖精「というわけで、カリス攻撃作戦の内容だけど……」
リュアン「デロデロ攻撃以外はまだ何も決まってないんですよね……」
ミスティ「正面突破はどうかしら?」
妖精「どうだろう……。カリスのことだから奇襲くらいは想定してるだろうし、敢えて正面突破っていうのは逆に意表を突ける可能性も……なくはない、かもしれない」
大魔女ホーク「包囲網を作りたいところだけど、ここにいる人員だけじゃ流石に無理ね」
聖女「協力を呼びかけてみるのもありかもしれません」
フメイ「フメイ、思いっきり燃やすだけ」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョッ
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る (達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・カリスの遺物を見つける (達成!)
・大きなデロデロを探る (達成!)
・リリアを治療する (達成!)
・カリスをどうにかする
真正リーリア首都滞在17日目。18日目に大魔女がカリスへの対処を実行
↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム
↓1〜3 自由安価 何をする?
※この行動終了後、カリス攻撃作戦を行います。作戦内容は自由行動で指定可能ですが、無指定の場合は現在の人員+協力者で正面から堂々の攻撃となります
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 20:05:35.58 ID:EhAKT93K0
強そうな人や協力できそうな人を探してみる
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 20:07:26.66 ID:1tYkSlf+0
包囲網を作るため
>>130
のザイルやレイルを含め協力者を募る
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 20:08:37.32 ID:tug4PBy4O
景気づけに酒をがぶ飲みするクロシュとフメイ
153 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 20:43:06.66 ID:aEwg0s7X0
妖精「協力者は多ければ多いほどいいよね。いろいろ声をかけてみよう」
レイル「呼んだ〜?」ヌッ
妖精「レイルはもう人数に入ってるよ」
レイル「知ってた。んじゃザイルとかにも声かけて来てあげよっか?」
聖女「……レイルさんが行くと、逆に断られてしまうのでは?」
レイル「いや、私が一番可能性が高いと思う。ああ見えてザイルってお姉ちゃんっ子だから」
妖精「ええ……?」
フメイ「お手伝いって、今のところ誰と誰だっけ?」
クロシュ「えっと……ルルナちゃんと、エレノアさんと、アルバさんと、わんわんちゃん……?」
フメイ「わ、そんなにいたっけ!」
クロシュ「うん!」
分体ヴィア「そしてカリス討伐の要となるデロデロ担当の私と、メアリーです」
メアリー「はい。どのような状況になろうと、導師クロシュは私の命に替えてもお守り致します……」
クロシュ「わわ……」
フメイ「メアリー、死んだらクロシュが悲しむ」
メアリー「はっ……申し訳ありません……。今のはただの慣用的比喩表現であり……もちろん導師クロシュを悲しませるような真似は絶対にしないと約束します……!」
クロシュ「うん……!」
分体ヴィア「メアリー、少し見ない間に面白い人になりましたね」
ノーランド「そしてもちろん打倒カリス・ノーランドには私も行きます」
クロシュ「ノーラちゃん!」
ノーランド「……本音を言えば、少し怖い。でも、カリスの復活は私が撒いてしまった種です。ケジメを付けなければなりません」
フメイ「カリスとおんなじ顔なのに、カリスよりマジメでえらい!」
ノーランド「……ちょっと複雑な気分です」
協力者探し1
↓1コンマ
01-30 ザイル
31-60 ↑+レイン
61-90 ↑+ダウン
91-00 ↑+血スライム
協力者探し2
↓2コンマ
01-30 ゲラート+アルツ
31-60 ↑+クリュナー
61-90 ↑+リリア
91-00 ??
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 20:52:47.07 ID:vZGBZeGpO
たかーく
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 20:54:21.07 ID:3TTdnpqEo
はてな
156 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 23:01:39.64 ID:aEwg0s7X0
レイル「ザイル連れてきたよ〜」
スタスタ…
ザイル「……カリス・ノーランドが復活したというのは本当か?」ザッ
クロシュ「!」
妖精「うん。本当」
ザイル「ならばオレも連れて行け。奴には返し切れない借りがある」
リュアン「……妹の、リーリアさんのお話……聞きました。仇討ちということですか」ヒョコ
ザイル「……リーリアの命を奪った者が、のうのうと生きているのは許容できん。それだけだ」
リュアン「……」
レイル(言っちゃえリュアンちゃん!)
リュアン(いやいや……カリス打倒作戦の協力者に突っかかるような真似はしません。少なくとも今は……和を乱すべきじゃないです)
レイル(……まあ、それもそうね。ザイル、ああ見えておこちゃまだから逆ギレして帰っちゃうかもだし)
リュアン(ええ……)
ザイル「……レイル、今オレを侮辱したか?」
レイル「した」
ザイル「……」
レイル「私に侮辱されたくらいで帰るなんて言わないよね? リーリアの為だもんね?」
ザイル「オレ自身の為だ」
レイル「へえ、そこの切り分けはできるようになってたか。少しは成長したみたいね」
ザイル「……」
リュアン「いやいやなんでそこで喧嘩売るんですかレイルさん!! 明日一緒に戦うんですよ!?」
レイル「アッハハごめんごめん、姉として一応ね?」
ザイル「フン、貴様らの作戦とやらに協力するつもりはない。オレはオレで動く」
レイル「あ〜拗ねちゃった」
妖精「……流石に怒っていいかな?」
レイル「ごめんなさい」
☆ザイルの協力を得ます
*
157 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 23:02:35.60 ID:aEwg0s7X0
ゲラート「悪しき天才科学者復活の報、我も耳にした。助太刀致す!」ドン!
クロシュ「ゲラートさん!」
アルツ「昨日ぶりだな、君たち。カリス・ノーランドの件、僕たちも同行して構わないか?」
妖精「もちろん! でも変わった組み合わせだね? 自警団のゲラートと医者のアルツって」
アルツ「ああ、それについては……少し事情がある」
ゲラート「うむ。恥ずかしき話であるが……この我、先日加護を失いし折に、正気までをも失いかけたのである」
聖女「ええっ正気を!?」
ゲラート「本来の我は、血と死線を何よりも好む残忍な戦狂いであった。それがこの国で暮らしていく内に、平和と優しさの価値を知り……心穏やかに過ごせるようになったのだ」
クロシュ「!」
妖精「それって――」
ゲラート「そして加護を失いし先日……我は封じられていた戦への渇望を思い出してしまった」
聖女「ええっ……! だ、大丈夫だったのですか……!?」
ゲラート「フッ、大丈夫ではなかった。故に我は、治療院にてアルツ殿の治療を受け、心を鎮めていたのだ。そうしている内にリリア殿は無事お目覚めになられ……加護も元に戻ったようであった」
妖精「そ、そう……。それなら良かったけど……」
ゲラート「だが我の戦への渇望は、未だ燻り続けている! それはなぜか――」
アルツ「ゲラートに対する加護の影響を半分程度に減らしたからだ。今後の加護の運用方針を決める上で、必要なデータを取る為に」
ゲラート「話を聞いた上で、喜んで志願した次第! 我の戦欲が役に立つというのであれば天晴である! 加えて言えば――ククク、やはり戦を前にすると心が震えて止まらぬ……!!」
妖精「ほ、本当に半分減らしたの? なんかだいぶやばそうに見えるけど……」
アルツ「治療院に来た当初は、全身を真っ赤に染めて蒸気を吹き出しながら戦への欲を抑え込んでいた。それに比べればかなり落ち着いていると言えるだろう」
聖女「……でも、加護を失っても自分をお抑えになったのですね。ゲラートさん……ご立派です!」
ゲラート「む……加護の影響というのはわかっているが、我もこの数年で平和の尊さをよく理解したのだ。命を削り合う戦も心震える素晴らしきものであるが……流れ行く雲を見つめて暮らし、時に街へ近づいた獣を追い払うだけの生活も悪くないものであった。戦とは、守るべき平和あってこそのものであるのだと……この国に来て、初めて気付けたのだ」
聖女「わあ……!」
ゲラート「故に、それを奪わんとする狂い科学者への義憤もまた真なり。この戦狂いの経験を活かせるならば、我は喜んで四振りの刃となろう」
アルツ「そういうわけだ。僕自身もカリス・ノーランドに対しては思うところがある……全面的に協力させてもらおう」
☆アルツとゲラートの協力を得ます
クロシュ「リリアちゃんは……だいじょうぶ?」
アルツ「ああ。この作戦について話したら自分も行くと言い出したが、流石に止めた。病み上がりのリリアに無茶をさせるわけにはいかない。クリュナーが見ていてくれるから、問題もない」
妖精「そうだね。それがいいと思う」
◆
158 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 23:04:10.56 ID:aEwg0s7X0
―昼
宿泊所
ワン「お酒の大売り出し中です! 決戦の前に一杯いかがでしょうか!?」ワオン!
妖精「ちょっと! これから戦いだってのにお酒なんて殺す気なの!?」
ワン「キャオン!?」キャンキャン!
ゲラート「ハハハハ、良いではないか妖精殿! 戦の前に一杯やるのも武士の嗜み! ワン殿、一杯もらおう!」ヌッ
ワン「かしこまりました!」ワオン!
トクトクトク…
酒の注がれたお猪口「」ポン!
クロシュ「わあ……!」
フメイ「おお〜……」
ゲラート「うむ! これは何という酒なのだ?」
ワン「これはですね――」
↓1コンマ
01-30 黒泥酒
31-60 蒸留酒
61-90 精製エーテル酒
91-00 白金ユキイチゴワイン
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:12:37.67 ID:EKzxJ7oaO
ここらでそろそろクリティカルをだね…
160 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 23:37:31.58 ID:aEwg0s7X0
ワン「精製エーテル酒です!」ワオン!
妖精「えっ!?」
ゲラート「聞いたことのない酒であるが、飲めばわかろう!」バッ グイッ
グビッ
ゲラート「うお……うおおおおっ!!? 魔力が……漲る……!!!」ゴゴゴゴゴ
妖精「ちょ、なんてもん出してんの!!? 精製エーテルなんて普通の人間が飲んだら――」
ワン「ゲラートさんはアシュラなので大丈夫です!」ワオン!
妖精「……」
グイッ グビグビグビ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ グビグビ
フメイ「ん〜……シロップある?」グビグビ
ワン「はい、どうぞ!」スス
シロップ瓶「」ポン!
フメイ「ん」
トクトクトク グビグビグビ モニョモニョモニョ
妖精「……まあ、美味しく飲めるならいいか」
☆美味しいお酒(?)を飲んで余剰満腹度を6獲得しました
◆
161 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/16(日) 23:39:07.42 ID:aEwg0s7X0
本日はここまで。次回、カリス・ノーランドとの戦い編です
また、明日は遅れてきたお盆休みなので少し更新する予定です。よろしくお願いします
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:42:30.16 ID:Ed0pO9E3O
乙
コンマが奮わない中カリス戦どうなるか
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/16(日) 23:51:44.64 ID:3TTdnpqEo
仲間集めはできたけど作戦は正面突破どうなるやら
戦争は数だよ
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 02:57:08.12 ID:PBY4hxW80
おつ
165 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 19:23:15.25 ID:J94ynIjY0
本日は運気が冴えないようです。しかしながら実際に作戦開始した後のコンマがどうなるかは今のところ全くの未知数と言えるため、もしかしたらこれから運が良くなるかもしれません。迅速かつ慎重にいくのが良いでしょう
包囲の為の仲間集めという名目でもあったので、正面突破だけでなく包囲網も作っていく作戦になるようです。実際のところ包囲網を完璧に構築できるほどの人員は足りていない可能性がありますが、人員不足は技量とコンマでカバーするのが良いでしょう
では更新していきたいと思います。よろしくおねがいします
166 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 19:23:46.34 ID:J94ynIjY0
―夕方
スノウタウン廃墟 包囲率[0/100] 満腹度[20/14]
ヒュオオオオオ――…
崩れた街門「」
無人廃墟の街並み「」
瓦礫の山「」
フメイ「ん。とにかく真っ直ぐ行って、カリスを見つけたら焼く! って作戦でいいんだよね?」
妖精「まあ単純に言えばそう。でもある程度の人員を確保できたから、包囲網も構築する。カリスを逃さないように」
メアリー「……あの……私も導師クロシュの背中をお守りしたいのですが……」
妖精「メアリーの白影スライム召喚って包囲網の構築にすごく向いてるから……って話はさっきしたでしょ」
メアリー「……わかっています。言ってみただけです」
フメイ「メアリー。クロシュのことはフメイたちが守るから。安心して」
メアリー「はい。よろしくお願いします……。導師クロシュも、どうかご無事で……」
クロシュ「ん!」
ミスティ「私たちも包囲に回るわ。私の氷も包囲網作りには向いてるから」
妖精「うん、ありがとう。……ごめん、カリスと直接対決の機会なのに」
ミスティ「いいのよ。私にとって、カリスとの戦いは半年前に終わったことだから。これはただの後始末」
エレノア「スノウタウンの地形なら私たちが一番詳しいだろうから、適材適所。カリスのことは絶対に逃さないから、安心して」
ノーランド「ええ。包囲網、任せましたよ」
エレノア「……あなたたちも。カリス・ノーランドの討伐……必ず完遂してよね」
ザイル「オレはオレで動く。邪魔をしてくれるなよ」バサッ
レイル「ザイルのことは私が見張るから安心してね〜」バサッ
妖精「まあ……戦力になってくれるなら何でもいいよ。よろしく」
*
妖精「よし……じゃあみんな、準備はいいね? 作成開始!」
◯包囲率を上げてカリスをどうにかできれば作戦成功です
敗北またはクロシュの満腹度が0になると作戦失敗です
☆参加人数により包囲率の基本上昇値が27になります
↓1コンマ
01-10 包囲率+27、強敵
11-30 包囲率+27、敵襲 満腹度-3
31-50 包囲率+27、敵襲 満腹度-2
51-70 包囲率+36、敵襲 満腹度-1
71-90 包囲率+36、支援 満腹度+1
91-00 包囲率+54、???
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 19:27:00.61 ID:Uc+Bg1Zl0
あ
168 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 19:55:05.47 ID:J94ynIjY0
スタスタ トコトコ パタパタ
妖精「! 何か来る!」
フメイ「!」チリッ
人影?「」ヨタヨタ
人影?「」ヨタヨタ
人影?「」ヨタヨタ
聖女「人……!?」
ノーランド「いいえ、あれは――生命魔法で形作られた構造物!」
リュアン「な、なんですかそれは!?」
ノーランド「水魔法使いが水魔法を使う時、本物の水ではなく魔力で編んだ仮物質の水を作り出しますよね。あれの生命魔法版です!」
妖精「理屈はわかるけど……! 仮物質だとしても生命をそんな簡単に構築できるの!?」
ノーランド「眼の前を見てください、現実です! カリス・ノーランドなら、できるということです……! ただ……私にも、あれがどのように成り立っているのか全くわかりません……! 私だったら、仮の生命なんて魔力的にも体力的にも1体までが限度です……!!」
フメイ「あ、あれ……何やってるの……!?」
影人「ハラヘッタ…ハラヘッタ…」ウロウロ
影人「ロクチョウメノ…ジョンセンパイガサァ…」ペチャクチャ
影人「ハヤク…オオキクナアレ…」
朽ちた空のジョウロ「」カラカラ
リュアン「ま、まさか……!!」
分体ヴィア「ここで……亡くなった人々……?」
聖女「な、なんてこと……」
妖精「カリス・ノーランド……!!!」ググッ
影人「……」シュタッ
朽ちた鉈「」
影人「……」シュタッ
朽ちた手斧「」
影人「……」シュタッ
朽ちた杖「」
クロシュ「わわ……!」
フメイ「武器持って集まってきた!」
妖精「くっ……やるしかない!!」
ノーランド「本当に……私の創造主ってやつは……!!」ギリリッ
分体ヴィア「……お任せください。彼らの魂は、救いのデロデロに導きます……」モニョモニョ
◯影人たちへの対処により満腹度が1減りました
◯包囲率が36上がりました
―スノウタウン廃墟 包囲率[36/100] 満腹度[19/14]
↓1コンマ
01-10 包囲率+27、強敵
11-30 包囲率+27、敵襲 満腹度-3
31-50 包囲率+27、敵襲 満腹度-2
51-70 包囲率+36、敵襲 満腹度-1
71-90 包囲率+36、支援 満腹度+1
91-00 包囲率+54、???
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 20:13:41.15 ID:JjsVam2FO
あ
170 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 20:44:43.63 ID:J94ynIjY0
シュバッ シュババッ
影人「」シュババッ
影人「」シュババッ
影人「」シュババッ
フメイ「あっち行け!」シュボッ!
ドガァンッ!!
分体ヴィア「哀れです……。救われてください」モニョッ
デロデロデロ…
影犬「ワオン…」シュバババッ
影猫「フシャーッ…」シュタタタッ
影熊「ガオオン…」ドスンドスンッ
聖女「つ、次々に来ます!!」
ノーランド「カリス・ノーランドがこの廃墟群に潜伏した理由は……間違いなくこれです……! ここでなら、ほとんど無尽蔵に兵力を補えるんだ……!!」
リュアン「10年前、カリス・ノーランドはここで何をしたんですか……!?」
ノーランド「わかりません……! その記憶は私の中にない……!」
廃墟の物陰から現れる影人「」ヌッ
廃墟の物陰から現れる影人「」ヌッ
廃墟の物陰から現れる影人「」ヌッ
妖精「とにかく倒しながら進むしかない……!」
クロシュ「う、うん!」
◯満腹度が3減りました
◯包囲率が27上がりました
―スノウタウン廃墟 包囲率[63/100] 満腹度[16/14]
↓1コンマ
01-10 包囲率+27、強敵
11-30 包囲率+27、敵襲 満腹度-3
31-50 包囲率+27、敵襲 満腹度-2
51-70 包囲率+36、敵襲 満腹度-1
71-90 包囲率+36、支援 満腹度+1
91-00 包囲率+54、???
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 20:46:52.50 ID:ZKFKhrtmo
高
172 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 20:58:55.79 ID:J94ynIjY0
*
ミスティ「凍れッ!!」
凍った影人「」ガギン!
凍った影人「」ガギン!
エレノア「はあああっ!!」
鋼の剣「」シャンッ!!
影/人「」スパッ ドサッ…
ミスティ「……」ストッ
エレノア「はあ、はあ……う、うぅ……!!」ググッ
ルルナ「ミスティさん、エレノアさん……! 後方で休憩してください!!」タタッ
アルツ「ルルナの言う通りだ。君たちは休め……」
エレノア「……っ、包囲網を作るにはギリギリなんでしょ……! だったら……休んでる暇なんかない!」
ミスティ「……ええ。まだまだやれるわ」
ルルナ「で、でも……!」
ミスティ「……ここの出身だからこそ、意地を張らなければならないのよ。カリス・ノーランドの思い通りになどさせないと……!!」
ゲラート「うむ……天晴である! 共に戦おうぞ、死すべき瞬間まで!!」
アルツ「……仕方ない。戦いが終わったら治療院に来い。場合によってはリリアの加護を受けてもらうぞ」
白影スライム「」モニョッ!
溶ける影人「」デロデロ
メアリー「……安らかに」
アルバ「……」
メアリー「言いたいことがあるならば申しなさい」
アルバ「いえ。今はこの戦いに集中します」
◯満腹度が2減りました
◯包囲率が27上がりました
―スノウタウン廃墟 包囲率[90/100] 満腹度[14/14]
↓1コンマ
01-10 包囲率+27、強敵
11-30 包囲率+27、敵襲 満腹度-3
31-50 包囲率+27、敵襲 満腹度-2
51-70 包囲率+36、敵襲 満腹度-1
71-90 包囲率+36、支援 満腹度+1
91-00 包囲率+54、???
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 21:00:21.56 ID:Uc+Bg1Zl0
あ
174 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 22:17:26.17 ID:J94ynIjY0
◯満腹度が1減りました
◯包囲率が最大に達しました
―スノウタウン中央広場
枯れた噴水「」
カリス「おおっと、けっこうあっさり突破されちゃったみたいですね。所詮はただの一般市民でしたか」
ノーランド「カリス・ノーランド……!!」ザッ
妖精「今度こそ……倒し切ってやる!」パタパタ
カリス「まあこわ〜い! フフ、それじゃあ本気で抵抗させてもらいましょうか――そおれ!」ポウン―
黒化する影人たち「ガァァッァ…!!」ビキビキ
妖精「!! あれは――」
ノーランド「疑似魔王化!!」
取り囲む黒化影人たち「ガガ…」ザザザッ
フメイ「大勢集まってくる!!」
リュアン「囲まれてしまいました!!」
カリス「フフ、ここにいれば手駒は無限ですからねえ。私にとってこれほど戦いやすいフィールドもなかなかない。10年前にここで生命資源化の実験をしたのは大正解でした」
フメイ「よ、妖精!! どうするの、どうするの!!」
妖精「う、うぅぅ〜!」
ノーランド「……わ、私のせいだ……カリス・ノーランドの危険さは私が一番よく知っていたはずなのに……」グニャァ
分体ヴィア「皆さんは下がって……!! 私が守ります……!!」モニョニョ…!!
カリス「さあ、やってしまえお前たち! ああ、なるべく原型は留めるように! その方が生き返らせやすいので!!」
黒化影人たち「ガガ…ガァァァァッッッ!!!!」
――決戦 カリス・ノーランド――
☆分体ヴィアが〈伝説の株分け〉を発動!!
自身の戦力を100上昇!!
▼カリスが〈生命惨歌〉を発動!!
カリス以外の味方の人数*30を戦力に加算!!
戦闘終了後、カリス以外の味方は死ぬ!!!
▼カリスが〈破滅のワルツ〉を発動!!
味方の戦力上昇効果を2倍にする!!
戦闘終了後、カリス以外の味方は死ぬ!!!
◆クロシュ一行 満腹度[13/14]
・戦力+145(連携+20、薄明+15、カリス対策+10、株分け+100)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
◆カリス・ノーランド
・戦力+240(30*2*4)
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-90 劣勢
91-00 会心 影人1体撃破
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 22:19:25.72 ID:i9UEPEvnO
空蝉
176 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 22:41:19.80 ID:J94ynIjY0
黒化影人「」ギュオンッ!!
妖精「速いっ!!」
リュアン「うわああ!!!」
分体ヴィア「させません……!!」シュバッ
ガギンッ!!
ドゴッ!!
弾き飛ばされる黒化影人「」ズザザッ!!
迫る黒化影人「」シュババッ
迫る黒化影人「」シュババッ
分体ヴィア「くっ……! デロデロ化させる隙が……!」
フメイ「このおっ!!」チリリッ!!
炎「」ドガァンッ!!
燃えながら突っ込んでくる黒化影人「」ヌオオッ!!
フメイ「わあああ!!!」
空クロシュ「」シュバッ!
空間跳躍「」フォウンッ!!
燃えながら明後日の方角へ突っ込んでいく黒化影人「」ヌゥーン―
フメイ「わわ……クロシュ、ありがと……」
クロシュ「う、うん……!」
カリス「空間魔法……!?」
氷クロシュ「……」パキパキ
カリスを襲う冷気「」パキパキパキ
カリス「そしてこれはアイスの力……! 素晴らしい……やはりお前は最高傑作かもしれません、クロシュ!!
妖精「黙れ!! クロシュたちは作品なんかじゃない!! ましてやお前なんかの!!!」
カリス「アッハハハ!! お前たちの自認なんてどうでもいいんですけど!!?」
ノーランド「……」カタカタ
聖女「ノーラさん、前を向いてください!! 今は戦わないと……!!」
ノーランド「わ、私なんかに……できることなんて……ない……。創造主様には……やっぱり、逆らうべきじゃ……」カタカタ
聖女「ノーラさん……!!」
◆クロシュ一行 満腹度[9/14]
・戦力+125(連携+20、カリス対策+10、株分け+100)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
・星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
◆カリス・ノーランド
・戦力+220(+30*2*4、冷獄-20)
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-90 劣勢
91-00 会心 影人1体撃破
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 23:02:15.05 ID:SgkUCP8d0
普通に戦っても負けそうだし、イベントありそうな星屑 (無ければごめんなさい)
178 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 23:41:03.60 ID:J94ynIjY0
カリス「なかなか粘りますね……。お前たち、少しくらい連携ってやつを取りなさい」
四方を囲む黒化影人たち「」ザザザッ
リュアン「ううっ……! 綺麗に四方を囲まれています……!」
分体ヴィア「まずいです……私一人で四方を同時には守りきれません」
フメイ「妖精! どうにかして!!!」
四方から迫る黒化影人たち「」ダッダッダッ
妖精「う、うわあああ!!!」グルグル
リュアン「わあああ!!!」アタフタ
ガギィィィン!!!!
クロシュたちを守る守護結界「」ギギギギ…
妖精「はっ、この結界は――」
大盾クロシュ「んんん……!!!」グググ
大盾から発せられる結界「」シュインシュイン――
バギィィィン!!!
弾き飛ばされる黒化影人たち「」ドン!! ゴロゴロゴロ
フメイ「わああ〜〜!!!」
分体ヴィア「これは……ベスティアさんの結界……?」
掻き消えていく結界「」シュウウン―
ラティアの大盾「」ガゴン プシュー…
大盾クロシュ「……も、もう……出ない……!!」
妖精「で、でも助かった……!」
クロシュ(どうしよう……もう、結界、出ない……。また、今みたいに攻撃されたら……こまる……!)
クロシュ(どうしよう……!!)アタフタ モニョモニョ モグモグ
妖精「……ん!? クロシュ何食べてるの!?」
クロシュ「ほえ……!?」
星屑の瓶「」モグモグ
クロシュ「わわ……!?」
妖精「いやいい!! それで魔力回復して、次の攻撃に備えて!! 今は出し惜しみしてる場合じゃないもん!!」
クロシュ「う、うん!!」
☆大盾の結界により劣勢を無効化!
☆星屑を食べて満腹度が3回復した!
◆クロシュ一行 満腹度[11/14]
・戦力+130(連携+20、カリス対策+10、株分け+100)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [0/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
◆カリス・ノーランド
・戦力+200(+30*2*4、冷獄-40)
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心 影人1体撃破
179 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/17(月) 23:41:45.57 ID:J94ynIjY0
コンマ表を間違えました。正しくはこちらです
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-90 劣勢
91-00 会心 影人1体撃破
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/17(月) 23:51:13.40 ID:ZKFKhrtmo
俊足
181 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/18(火) 00:34:24.59 ID:RKPSPyeu0
ドガンッ! バゴオン! ガギィン!
トカゲクロシュ「」シュタタタタッ!
ウニ棘「」シャキン!
カリス「おっと」サッ
トカゲクロシュ「〜〜!?」モニャニャ
カリス「小手先のつまらない技ですね……。もっと他にあるでしょう?」スッ
カリス蹴り「」ドガッ!
吹っ飛ぶトカゲクロシュ「〜〜〜!!」モニャニャニャ
カリス「しかしまあ、なんというか……」
ノーランド「……」カタカタ
カリス「こっちのは、私を基にした割になんと情けないのでしょうか……。私を現世に引き戻した功績はありますが、単一作品として見るならやっぱり駄作としか言いようがないですね……」
ノーランド「……」カタカタ
カリス「でも何やら真正リーリアとやらの指導者に取り入っているみたいですから、そこは後で有効活用してあげましょう」
ノーランド「」ピク
カリス「フフ……先代世界樹の精霊の力を持つ指導者か……。傀儡としてだけでなく被検体としても最高の素材になりそうです。お前、見る目だけは確かですよ」
ノーランド「……リリアさまに……何をする気……?」
カリス「私のしたいことくらいわかるでしょ? お前の基は私なのだから」
ノーランド「……!!!!」バッ!!
カリス「アッハ…! 良い顔するじゃない、それでいいんですよ!!!」
ノーランド「殺す……!!!!」
カリス「さあ、お前の運命を見せてみろ出来損ない!!!!」
☆ノーランドが〈生命賛歌〉を発動!!
自分以外の味方の人数*5を戦力に加算!!
☆身代わりのお守りの効果により劣勢を無効化!
身代わりのお守りは役目を終えて消滅した
◆クロシュ一行 満腹度[9/14]
・戦力+160(連携+20、カリス対策+10、株分け+100、賛歌+30)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [0/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
◆カリス・ノーランド
・戦力+180(+30*2*4、冷獄-60)
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-70 劣勢
71-90 優勢
91-00 会心 影人1体撃破
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 00:45:59.00 ID:wueyF3/aO
空蝉
183 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/18(火) 01:49:05.30 ID:RKPSPyeu0
フォワフォワ…
クロシュ「……!」
フメイ「なんだか……あったかい?」
ノーランド「皆さんの生命を負担にならない程度に活性化させます! 勝ってください!」
分体ヴィア「ありがたい……」
黒化影人「」ギュオッ!!
リュアン「……私だって……お荷物じゃ、ない!!」サッ
光線「」ビーッ!!
黒化影人「!」ジジジッ
聖女「光で目がくらんだ隙に……ええーい!!」
木の杖「」ブオンッ!! ドガッ!
よろける黒化影人「」ヨロッ
妖精「トドメだ! 星へ還れ!!」パァァァァ―
光となって消えていく黒化影人「」シュワワワワ―
ノーランド「1体撃破! 良い連携でした! ていうか妖精さんそんな技があるなら早く使ってください!!」
妖精「動きが速すぎて当てらんないの! あとこの魔法普通の生き物にはこんなに短時間で効かないからね!! こいつらが仮物質の生命だから効きやすかったってだけ!!」
氷クロシュ「こおり!」ガギンッ!!
凍りつく黒化影人「」カチンッ!!
フメイ「ほのお!!」チリリッ
凝縮炎「」ジジジ――
カッ!!!!
ドッギャァァァァァン!!!!
消し炭「」プスプス
フメイ「クロシュとフメイとアイスの、連携技!!」ドヤッ
クロシュ「ん!!」
分体ヴィア「今なら――そこ!」バッ
モニョンッ!
溶ける黒化影人「」デロデロデロ…
184 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/18(火) 01:50:08.89 ID:RKPSPyeu0
カリス「3体もやられた……!?」
妖精「これが私たちの底力だ!!」
カリス「敵対者の熱量を奪い続けるアイスの冷気……侮れませんね。見誤りました」
クロシュ「アイスちゃんは……すごい!!」
カリス「そうですね。評価を修正する必要があるかもしれません。そして――まだ1体残っていることをお忘れなく」
分体ヴィア「クロシュちゃん後ろ!!」
背後から急襲する黒化影人「」ギュオッ!!
突き「」ギュオオオオオッ!!!!
空蝉クロシュ「」フォン――
空振る突き「」スカッッッ
リュアン「えっ!? 当たってるのに当たってない――」
ノーランド「空間から――世界から浮いている!!?」
空蝉クロシュ「」クルン―
黒刃「」スチン――
ヴォン!!!!
黒化 / 影人「」スパッ―
カリス「おお……おお、おお……!!! 素晴らしい、素晴らしすぎます……!!!!」
フメイ「むげん斬り! むげん斬り!!」キャッキャ
妖精「空間跳躍はしてないから無元斬りではないけど……完璧なカウンターのイアイだ……!! いつの間にあんな技を……あ、そういえば指南書を読んでたっけ!」
分体ヴィア「とにかく、これで形勢逆転です……。覚悟はできましたか、カリス・ノーランド」モニョッ
カリス「ん? ああ、そういえば戦いの途中でしたね……じゃあ手駒を補充しましょうか」
黒化影人「」ヌッ
黒化影人「」ヌッ
黒化影人「」ヌッ
カリス「……? なぜ3体だけ?」
白金影スライムたち「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
食われる影人たち「」モグモグモグ
カリス「……!? 白金色の……影のスライムたちが、私の資源を食らっている……!?」
白金影スライム『この辺りに封じられてた命たちは、みんなわたしたちが食べちゃったよ!』
白金影スライム『クロシュちゃんたちが、わたしたちを助けてくれたお陰……』
白金影スライム『わたしたち……この時のために、生まれてきたのかも……』
白金影スライム『今度は、わたしたちがみんなを助ける番……!』
白金影スライム『わたしたちにも……できること、あったよ』
白金影スライム『リリアちゃんと、リーリアに、よろしくね』
クロシュ「うん! みんな……ありがと……!!」
ノーランド「はは……あはははは!! 本当に形勢逆転ですねえ、カリス・ノーランド!!」
カリス「……これはちょっと、予想外の展開」
☆黒化影人が1体減り、カリス陣営の戦力が下がりました
戦力差により自動的に勝利します
☆00クリティカルにより〈空蝉〉が強化されました
――戦闘終了――
185 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/18(火) 01:50:35.76 ID:RKPSPyeu0
というわけで本日はここまで。次回カリスの処遇をどうしよう編です。明日もたぶん更新できます。お楽しみに
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 02:58:34.75 ID:MA9ILqfxo
おつ
判定高い…これは厳しい…と思ってたらまさかの素クリで一発逆転!
そして敵の攻撃を空間魔法で受け流して後の先で斬る新技すごい…これもまた次元を無視する剣、無元斬りですな
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 12:50:29.07 ID:zzpfH3UPO
乙
カリスさんフメイちゃんと一緒にはしゃいでて草
疑似魔王化してる相手を足止めしたりよろけさせたりしてるリュアンちゃんと聖女さんも地味に強くなってきてるっぽい?
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 18:46:04.83 ID:vavAixRLO
処遇といってもカリスを赦す道理も理由もないのだよね
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 20:03:27.82 ID:RL8X3nkEo
結局強運こそ最強
190 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/18(火) 22:02:12.87 ID:RKPSPyeu0
カリス氏は恐るべき犯罪者なので、まともに戦うとものすごく強いです。物語的にもクロシュの心情的にもカリス氏は強大な大敵なので、負けイベントと見紛う強さなのは必然でした。しかしクリティカルには勝てませんでした
クロシュ氏が読んだ指南書には、相手の攻撃を躱してカウンターの居合道を叩き込む技が記されていたようです。今回、クロシュ氏はそれを空蝉と組み合わせて会得したようでした。たぶん恐らくリュウトウ氏も同じことができる(あるいは今後できるようになる)と思います。剣術と空間魔法は相性が良いのかもしれません
カリス氏は邪悪な犯罪者ですが、熱心な研究者でもあるため、傑作とするクロシュがすごいことを行うと我が事のように喜んでしまうのかもしれません。その喝采に邪悪な意図などは一切ないと思われます
そしてリュアンちゃんと聖女さんもこれまでの冒険や旅を経て、少しづつ強くなってきているかもしれません。恐らく既にその辺の一般冒険者よりは強いですが、当人らにその自覚は全くないと思われます
実際のところ、カリスを赦してしまうとものすごくいろいろ良くないので、赦すという選択肢はないかもしれません。今回の場合は、カリスを許さないのは前提として、どう処すか、という話になるかもしれません。そしてやはり最も人道的で正しい方法はデロデロであるとヴィア氏は考えています
前回から特にナーフされることもなく邪悪で強い能力を持ったまま再登場したカリス・ノーランド氏でしたが、理不尽なクリティカルパワーには勝てなかったようでした。実際のところ、強運こそ最強という論は正しいです
運を味方に付けたあかちゃんスライムたちは、果たしてどのような選択をするのか――
191 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/18(火) 22:02:38.64 ID:RKPSPyeu0
ドッギャァァァァン!!!!
カリス「チッ!」シュバッ
分体ヴィア「逃がしません」シュバッ
白影スライムたち「」モニョニョニョニョッ
カリス「!」ズザッ
ノーランド「逃げ場はない! 年貢の納め時ですよ!!」ザッ
分体ヴィア「では約束の通り、彼女を救済します――いいですね?」
妖精「うん! 奴に時間を与えないで、最期まで何をするかわからない!」
分体ヴィア「はい――!」
カリスに迫る白影スライムたち「」モニョモニョモニョモニョ
カリス「わー! 降参です、降参降参!! 命だけはお助けを!!」アタフタ
妖精「見え透いた命乞いを! 今更そんなのが通用するとでも思ってるの!」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.見届ける
0.自由安価(票数は内容ごと・できないことはできない)
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 22:04:41.08 ID:5Jt6u5goO
0メゾンドクロシュに入れる
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 22:08:30.08 ID:aimDplXBO
1
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/18(火) 22:19:04.12 ID:RL8X3nkEo
1
195 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/19(水) 00:26:53.04 ID:qDXlgpvN0
分体ヴィア「では……おやすみなさい、カリス・ノーランド」
白影スライムたち「」モニョモニョ
モニョモニョモニョモニョモニョモニョ
溶けるカリス「……! なるほど……これがデロデロですか……」デロデロ
分体ヴィア「何か言い残すことはありますか?」
溶けるカリス「言い残すこと……むむ……そういえば、大魔女に殺された時は辞世の句を紡ぐ暇すらもらえなかったんですよね。大魔女って本当に最低最悪の冷血悪女と思いません?」デロデロ
分体ヴィア「……すみません、大魔女さんのことはあまり知らないです」
溶けるカリス「そうですか……。あ、そうだ! クロシュとバーニング……フメイちゃんと少しお話したいな。だめですか?」デロデロ
分体ヴィア「……」チラ
クロシュ「!」
フメイ「!」
妖精「……だめ。クロシュたちを遠隔操作する隠し技とか持ってるかもしれないし」
溶けるカリス「そんな技があるならこうなる前に使ってると思いませんか?」
妖精「……」
クロシュ「……わたしも……少し、カリスと……お話、したい……かも……」
妖精「えっ……!?」
フメイ「……フメイも」
妖精「いや……でも……」
分体ヴィア「……間を障壁で隔てましょう。そうすれば、クロシュちゃんとフメイちゃんに何らかの影響を与えることは阻止されます」
妖精「……わかった」
対魔法障壁「」ピン
196 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/19(水) 00:27:39.47 ID:qDXlgpvN0
クロシュ「……」
フメイ「……」
カリス「……ええと。何から言えばいいかな。とりあえず……おめでとう?」
クロシュ「ほえ……?」
フメイ「……?」
カリス「お前たちは、私という親を殺すことによって、自らの性能と有用性を証明したの。一つの生命としては悔しいけど……科学者として、これほど嬉しいこともない。本心からそう思っています」
フメイ「ふうん……」
クロシュ「……どうして……ひどいことばっかり、したの……?」
カリス「ふむ……私としては酷いことをしてきたつもりはないけれど」
クロシュ「?」
カリス「強き生命は、激しい闘争と苦痛の中でこそ生まれ出る。それは、この星に生命というものが生じてから連綿と繰り返されてきた営み。私はそれを少しだけ人為的に行ったに過ぎない……理解できる?」
クロシュ「……」
フメイ「……わかんない」
カリス「私がいてもいなくても、この世は既にお前たちの言う��ひどいこと�≠ナ溢れかえっているってこと。私だけがひどいことを作り出しているなんて思うのは視野が狭い。お前たちは素晴らしい力を持っているのだから、頭の方もしっかり磨きなさい」
フメイ「むー……」
クロシュ「……」
ノーランド「あなたの主張はわかりました。ですが……明確に間違っていることがあります」ヌッ
カリス「む、何が間違っていると言うの? 出来損ない」
ノーランド「……あなたが最高傑作と称したクロシュは……あなたの構築した蠱毒から逃れ、穏やかな環境と頼れる仲間たちに守られて育ち……その才能を開花させました。クロシュの力は、闘争と苦痛の中で目覚めたものではないということです……!」
カリス「!」
ノーランド「あなたのやり方は根底から間違っていたんです。それを認めなさい……カリス・ノーランド……!!」
カリス「……そうね。そうかもしれない」
ノーランド「……意外にあっさり認めるんですね」
カリス「長年続けてきたやり方が根底から間違っていることなんて、研究じゃ茶飯事だからね」
ノーランド「……」
カリス「ま、今更気付いてももう遅いんだけど。もし来世があったとして、記憶は残らないだろうし」
フメイ「……」
197 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/19(水) 00:30:36.89 ID:qDXlgpvN0
カリス「………ところで。クロシュ、アイスはそこにいるの?」
クロシュ「………アイスちゃんの、欠片が……わたしの中に入ってる……。アイスちゃん自身は……村で、待ってる……」
カリス「ならいるのと同じね。スライムの分体は、本人らも自覚できない程度の細いラインで繋がっているから」
クロシュ「……!」
カリス「アイス……今回の戦いでお前が見せた極寒は本当に見事だった。聞こえているなら、私の賛辞を受け取りなさい」
モニョモニョモニョ…ポン!
分体アイス「カリス……」ジワワ…
カリス「よくやった。お前もクロシュたちに並ぶ最高傑作の一体です。誇りなさい」
分体アイス「〜〜…!!」モニョニョニョ
カリス「……もし、半年前からそう評価して、お前をもっと大事にしてやっていたら……。お前は私の味方でいてくれたのかな」
分体アイス「……カリスが、そんなやさしい人だったら……みんな、反乱しなかったとおもう……」
カリス「あっ……あっはは、それもそうね! 私としたことが、もう頭も溶けてきたか!」
デロデロデロ…
溶けゆくカリス「………本当に溶けてきたみたいですね……」デロデロ
分体アイス「カリス……!」
溶けゆくカリス「……あー……こういう時、なんて言えばいいのかな……。わかんなくなってきた……」デロデロ
分体アイス「……」
溶けゆくカリス「………まあ……なんだ。お前たち、生きなさい。生きて証明し続けなさい。カリス・ノーランドの傑作たちは、こんなにも強く、華麗で、魔王的であるのだぞ、と……」デロデロ
分体アイス「……!」
クロシュ「……」
フメイ「……」
溶けゆくカリス「まあ……そんなとこかな……? それじゃ……ばいばい……」デロデロデロ
分体アイス「カリスっ!!」
溶けゆくカリス「……あぁ………くそ……なんで、今更…………。おまえ、たちの……こと………もっ、と…………」デロロロロロロ
デロロロロロロ―
溶けて消えるカリス「」シュウウウン――…
クロシュ「……」
フメイ「……」
分体アイス「……」グッ
☆カリス・ノーランドが溶けて星に還りました
◆
198 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/19(水) 00:31:43.92 ID:qDXlgpvN0
短いですが本日はここまで。次回、真正リーリア滞在最終日編です。お楽しみに。なお次回更新は通常通り土日の予定です、よろしくお願いします
長き戦の果てに大敵カリス・ノーランドを討ち倒し、帰路に着くクロシュたち。恐るべき脅威を倒したにも関わらず、その歩みはしんみりとした静けさに包まれていた。
最期までクロシュたちを作品と称しながらも、その遺言とも言えるようなクロシュたちへの応援は本物だった。少し複雑な気持ちを胸に秘め、あかちゃんスライムたちは静かに歩いていく。
東の果てでは、空が白み始めていた。夜明けが近い。
平穏を取り戻した真正リーリアで、新たな一日が始まる――。
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/19(水) 01:01:25.57 ID:jrpBTuGTo
乙
流石に何度でもノーランド経由で甦るなんてことはなかったか
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/19(水) 01:56:40.96 ID:XZt2ZzHvo
おつ
これでリーリア編も終わりかぁ…
北に向かうって言ってたし次はトウゲンかリテン・ヘイブンか
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/19(水) 22:42:15.47 ID:QYp+LGt5o
おつです
くそ……絶妙なラインで辞世の言葉吐きやがって……主人公の親で悪役として最期まで憎らしいぞカリス・ノーランド
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/21(金) 23:09:02.75 ID:nSrVTTKro
こっちのノーランドはハッピーエンド迎えられそうね魔王化はどっちも使うことなかったね
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 18:39:24.65 ID:3yAirD8iO
乙
204 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 20:16:25.36 ID:9Of7U6SM0
カリスさんが突然復活してしまったのは、様々な偶然の重なりが引き起こした奇跡のようなものだったようです。今後、再びノーランド氏を乗っ取ってカリスが復活するようなことは起こらないでしょう
次なる目的地は、中央大陸からさらに北のリテン・ヘイブンや北大陸のトウゲン帝国となります。リテン・ヘイブンは中央大陸と北大陸の中間に位置しているため、先に到着することになるのはリテン・ヘイブンとなる可能性が高いです
カリスさんは邪悪なる犯罪者でしたが、同時にクロシュたちを造り出した親のような存在でもありました。最悪のDVママでもあった彼女が最期の最期で親らしいことを言うのは腹立たしいことですが、これでクロシュたちはカリスとの因縁に真なる決着を付けることができたものと思います。幼きスライムたちの今後の活躍にご期待ください
幸いなことにノーランド氏は平穏な生活と明るい未来と楽しい職場を守ることができました。なお魔王化の命令コードはカリスによって停止されており、それは現在のノーランド氏にも適応されているようです。今後ノーランド氏が頭の中で鳴り響く不合理な命令に悩まされることはたぶんもうないでしょう
それでは本日の更新です。よろしくお願いします
205 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 20:17:00.27 ID:9Of7U6SM0
―真正リーリア首都 滞在最終日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*5 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*2 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ 星の粉
炎スライムの秘伝書 オリシン王家の栞
運命変転の魔導書 竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
日属性基礎
明石流剣術指南書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル、ヴィア
……………………………………………………………………………………
☆激しい戦いを経て、それぞれ大きな経験を積みました
クロシュの近接レベルが1上がりました
聖女の近接レベルが1上がりました
リュアンの魔法レベルが1上がりました
リュアンの属性レベルが1上がりました
206 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 20:17:31.08 ID:9Of7U6SM0
―数日後の朝
宿泊所 客室
チュンチュン
荷物「」ポン!
聖女「荷造り、大体終わりましたね」
妖精「うん。出発は明日だから、ここを自由に見て回れるのは今日が最後だよ」
リュアン「……最初に来た時は面食らいましたけど、今はこの国が平和を保てられて良かったと思います。いろいろ、課題はあると思いますけど……」
聖女「段階的に加護の影響を薄めていく、という方向で進んでいるようです。急に痛みのある世界に引き戻すのではなく……大怪我をした人がリハビリを経て、少しづつ復帰していくように……」
リュアン「ゆくゆくは自ら希望する人や心の傷が深すぎる人だけに限定していくかも、と私も聞きました!」
聖女「一律で痛みと自由意志を奪うわけではなく、必要な人に必要な分だけ――。バランスの取れた良い方針と思います。何年かかるかはわかりませんが、上手くいって欲しいです」
妖精「だね。私も緑の国の首長として前向きに見守っていきたいと思う」
◇
―宿泊所 バルコニー
ルルナ「クロシュちゃんたち、明日には出発なんだ……」
クロシュ「うん……」
フメイ「ルルナはリーリアに住むの?」
ルルナ「うん。実は……クリュナーさんとアルツ先生に、治療院で働かないかって誘われてて。そしたら、働きながら心についての専門的な勉強もできるし……」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「医者を目指すの?」
ルルナ「まだはっきり決めたわけじゃないけど……な、なれたらいいなあ、っていうか……」
フメイ「いいんじゃないの。ルルナ、クロシュと一緒にリリア助けたし。上手くいくと思う」
ルルナ「え、えへへ……そうかな?」
クロシュ「うん! ルルナちゃん、できる!」
ルルナ「あ、ありがとう……!」
フメイ「ん、どういたしまして」
ルルナ「……これから先、加護が薄まっていくと、心の病を抱えた人も出てくるはず。そんな時、この安全で居心地の良い国の為に、私に何かできたら――っていう風にも思って。ま、まあ……本当に上手くいったらの話なんだけどね!」
◇
207 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 20:18:45.50 ID:9Of7U6SM0
―宿泊所 ロビー
エレノア「あ、ミスティ」
ミスティ「おはようエレノア」スタスタ
エレノア「おはよう。明日に……発つんだっけ」
ミスティ「ええ。緑の国……私が今住んでいるところで、戦況が悪化しているそうなの。白影スライムって聞いたことあるかしら?」
エレノア「うん、新聞で読んだことある。でも、そっか……ミスティには、もう新しい居場所があるんだよね」
ミスティ「エレノアも来る?」
エレノア「……ううん。やめとく。私……まだ、この北部地方を離れる勇気がないっていうか……」
ミスティ「……スノウタウンのことを、すごく大切に思っている……ってことよね」
エレノア「えっ……そうなのかな」
ミスティ「ええ、そうよ」
カキカキカキ…
ミスティの現住所が書かれた紙「」ポン!
ミスティ「……これ、私の今の住所よ。いろいろ落ち着いたら……手紙とか、待ってる」
エレノア「あっ……うん!」
ミスティ「……生きられるだけ生きましょう。幸か不幸か、私たちは生き残ってしまったのだから」
エレノア「うん……そうだね」
◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る (達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・カリスの遺物を見つける (達成!)
・大きなデロデロを探る (達成!)
・リリアを治療する (達成!)
・カリスをどうにかする (達成!)
☆努力目標を達成したので自由行動が3回分追加されます
真正リーリア首都滞在最終日。この行動終了後、真正リーリアを発ちます
↓1〜6 自由安価 何をする?
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:20:19.31 ID:Z7EHlS9s0
パーティメンバー全員脳内クロシュの空間にご招待して宴会。
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:22:33.35 ID:A1ooAuIVO
温泉でゆったりする
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:23:53.74 ID:CsVw9Jyno
旧リーリア同窓会が開かれたので混ざってみる
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:25:57.40 ID:pcZ8OX1n0
治療院でルルナとクリュナーとアルツと会話したり手伝いしたりする
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:29:15.49 ID:sP1sL4C+O
ヴィアレイルメアリーのデロデロ教徒たちとデロデロは本当に世界を救うのか対話してみるクロシュ
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:29:31.39 ID:W9UZ/tJPO
ワンと出会い、そういえば買い物以外で深く話してないということでワン自身の事やこれからどうするか雑談
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2026/08/22(土) 20:59:02.47 ID:g+PQlfWP0
高級車でくる人、お金持ちっぽい人は
しつこくなくあっさりしてるけど
要求が変態なことが多いって
唾多量にかけてほしい、タマ痛いって言うまで噛んでほしい
乳首をライターで焼いてほしいw etc
と、お気にが言っておりましたw
215 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 23:39:36.54 ID:9Of7U6SM0
―治療院 病室
患者オーク「……」
笑顔の魔族たちが映る写真「」
患者オーク「……」
ルルナ「こんにちはー……。調子はいかがですか……?」トコトコ
患者オーク「……ああ、問題ない。あんたは……確か、俺を治療してくれたっていう臨時の……?」
ルルナ「はい。先日からここで働かせていただいてます」
患者オーク「そうなのか」
笑顔の魔族たちが映る写真「」
ルルナ(……この写真は……。確か、このオークさんの夢の中で……殺されていた……)
患者オーク「……なあ、今は加護が元に戻ってるんだよな?」
ルルナ「あ、はい。リリア様がご復帰なされたので」
患者オーク「……俺は……この写真を見ても、何も感じないんだ。数日前、こいつらを喪ったことを思い出してあんなにも取り乱していたのに。今は……心が、動かない。良い奴らだったな、というような事務的な感想しか浮かばない」
ルルナ「……」
患者オーク「……なんだろうな。間違いなく、この静かな気分の方が楽だし心地良いんだが……。同時に、何かすごく足りないような……。心の中心に、大きな空洞ができたかのような……。妙な据わりの悪さがあるんだ」
ルルナ「据わりの悪さ、ですか……?」
患者オーク「ああ……。いや……もうわかっているんだ。どうして足りないのか……どうしたら良いのか……」
ルルナ「……」
患者オーク「俺は……加護の外に出て、向き合いたいんだ。滅んだ村のこと……喪った友のこと……。向き合って……ちゃんと、悲しみたい。例えそれで……どうしようもないくらい、苦しむことになっても……」
ルルナ「え、ええと……でも、加護の濃度を調整するにはまだ臨床試験が必要で……」
扉「」ガラッ
アルツ「そういうことであれば、君自身が臨床試験の被験者となってみるか?」スタスタ
ルルナ「アルツ先生!」
患者オーク「俺が……被験者に?」
アルツ「ああ。今現在我々は、加護の影響を減らすこによって起きる心の活動や起こり得る副作用のデータを収集している。君が望むのであれば、被験者になってもらうことは可能だ」
患者オーク「……被験者になれば、加護をなくしてくれるのか?」
アルツ「全ての影響を一気になくすことはしない。万全を期す為に期間は数ヶ月から数年を見積もっている。無論、心身の健康には最大限の配慮をし慎重に進めるが、最悪の場合には未知の副作用が発生して廃人化する危険もある。詳細については資料を熟読した上で慎重に検討を――」
患者オーク「やらせてくれ」
アルツ「逸る気持ちは理解するが、資料は熟読してくれ。その上で納得できたら、改めて契約書を渡そう」
患者オーク「わかった」
◇
216 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 23:40:27.10 ID:9Of7U6SM0
―治療院 休憩室
妖精「加護を減らすのにもしっかり入念にデータを取って準備するんだねえ」
アルツ「当然だ。想定外の副作用によって国民総廃人化などということになったら目も当てられないだろう」
クロシュ「わあ……」
クリュナー「……クロシュさんもこの国に残って働きませんか?」
クロシュ「んぇ……!?」
ルルナ「ええ……!?」
妖精「ちょっとちょっと、勝手にクロシュを引き抜こうとしないでくれる!?」プンスコ
クリュナー「冗談です。ですがリリア様の危機をお救いしてくれたことについては本当に感謝の至りとしか言えません。本当に……ありがとうございました」
クロシュ「んへへ……」
妖精「ついでにクロシュの夢に入ってメアリーを洗脳してったことについても謝ってよね」
クリュナー「その節は……まことに申し訳ありませんでした。我々としても、世界の全てを平和にするというのは悲願でありまして……。外道に堕ちてでも、障害となる者を排除すべしと息巻いてしまいました」
妖精「悲願なんだ……」
クリュナー「はい。ですがそれが不可能に近い絵空事だということもわかっておりました。ですから、もし手が届くのなら……とリリア様共々焦ってしまったのです」
妖精「そういえば……アルツは私たちの邪魔とかはしてこなかったね」
アルツ「ん? ああ、僕は荒事の担当じゃないからな」
ルルナ「ゲラートさんと一緒に影人を拳で吹っ飛ばしてましたけど……」
アルツ「医者としての嗜みだ」
クロシュ「たしなみ……」
クリュナー「アルツが加護に懐疑の念を抱いていたのはわかっておりました。ですが知性と理性と善性を持つ人物であることもわかっておりましたので、重用しない理由もなかったのです」
アルツ「安全性を憂慮していただけだ。加護自体は素晴らしいものだと今でも思っている。馬鹿な患者とヤブ医者を黙らせる手札はいくらあってもいいからな」
妖精「……本当に大丈夫? 善性ある?」
クリュナー「……ノーラが来てから口が悪くなったような気はします」
時計「」ボーン
クリュナー「おや……時間ですので、私はこれにて失礼致します」スクッ
アルツ「同窓会、だったか?」
クリュナー「はい。優秀な働き手を確保するチャンスです」
◇
217 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 23:42:35.29 ID:9Of7U6SM0
―総統丁公邸
ソファ「」ポン
ザイル「……」
レイル「……」
レイン「……」
ダウン「……」ニコニコ
ノーラ(……リリアさま。これ、何の集まりなんです……?)コソッ
リリア(……同窓会なんだって。クリュナーがウキウキで企画してた……)
ノーラ(ええ……なんか雰囲気すごく重いんですけど……)
玄関「」ガチャッ
クリュナー「こんにちは。皆さんもうお揃いのようですね……!」スタスタ
ダウン「クリュナーさん〜! お久しぶりです〜!」ニコニコ
クリュナー「ダウンさん、お久しぶりです。お元気そうで何よりです……!」
レイン「……」
クリュナー「レインさんも、よく来てくださいました」
レイン「あ、え、はい……。クリュナー様……その……これは、どういう集まりで……?」
クリュナー「それはもちろん……同窓会です! ね、ザイル様?」
ザイル「様付けはやめろ。オレはもう王ではない……ただのテロリストだ」
クリュナー「わかりました、ザイルさん」
ノーラ(クリュナー、一瞬で様付けやめた……)
リリア(やめたね……)
ノーラ(リリアさま的に、前国王のザイルってどうなんですか? やっぱり国を滅ぼした無能?)
リリア(え、うーん……。昔は力こそ全てっていうの嫌いだったけど、今はその意味もわかるし……。まあ、よく知らないセンパイって感じかなあ)
ノーラ(よく知らないセンパイ……)
リリア(リリ的にはすごく懐かしい人みたい)
レイン「……そちらの方は?」
そちらの方→レイル「」
クリュナー「こちらはザイルさんの姉君を自称されるレイルさんです。旧リーリア国に属していた方ではございませんが、特別ゲストということでお越しいただきました」
レイル「……正直、帰りたい」
クリュナー「まあまあそう言わず……真正リーリア国に帰化して一緒に働きましょう!」
レイル「帰りたい……」
クロシュ「わ……!」ヒョコ
妖精「レインとダウンもいる……!?」ヒョコ
リュアン「な、なんですかこの集まり……?」ヒョコ
リリア「クロシュちゃん、リュアンちゃん、妖精さん!」
ノーラ「あなたたちも来たの!?」
レイン「クロシュとリュアンと妖精!?」
ダウン「あらあらあら!?」
クリュナー「彼女たちは……せっかくなのでさらなるゲストとしてお越しいただきました。皆さんお知り合いだったのですね……」
◇
218 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/22(土) 23:43:34.33 ID:9Of7U6SM0
ワイワイ ガヤガヤ キャッキャ モニョモニョ
ノーラ「はい、お茶です。リリアさまに最大限の感謝を込めて飲んでくださいね」スタ
お茶「」ホカホカ
レイン「……えっ、カリス・ノーランド!?」
ノーラ「違います……」
ダウン「なるほど……今この国はリリアちゃんが統治しているのねえ」
リリア「うん。人手は足りてないからいつでも帰ってきて良いよ。クリュナーもそうして欲しいみたいだし」
ダウン「私たちの存在が火種にならないなら、帰郷も良いわねえ……。でも今住んでるとこをすぐに引き払うのも難しいのよぉ……」
クリュナー「というわけで、私たちは今でもザイルさんの力を必要としているんです!」
ザイル「前も言っただろう……テロリストのオレに帰る場所などない」
レイル「クリュナーちゃん、無駄だよ〜。ザイルって一度言い出したら絶対聞かないから〜」
クリュナー「むむむ……。リリア様、リリさんにザイルさんを説得するよう頼んでください!」
リリア「ええっ!? いや……リリの声は聞こえるようになったけど、それは流石に無理だよ!?」
クリュナー「優れたスライムは、自らの体内にある魂を分体に宿らせて具現化することができると言います。リリア様ならできます」
リリア「リリはスライムだけど私はスライムじゃないからね!?」
妖精「盛り上がってるね……」
リュアン「私たちは……どうしようか……」
クロシュ「……」
どうしよう
↓1〜2選択
1.誰かと話す(名前を1〜2つ記載:レイン、ダウン、ザイル、レイル、ノーラ、リリア、クリュナー)
2.リュアンと一緒にザイルを糾弾する
0.自由安価(できないことはできない)
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 23:50:38.76 ID:Zz6hnjFjO
0クロシュ、分体で脳内クロシュ達を再現して召喚してみる
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 23:56:10.94 ID:tc9bpVHRO
0
テロリストたちに無職は後々大変よとクリュナーの勧誘の後押ししてあげる
221 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 01:21:02.50 ID:q0H64CQB0
スライムクロシュ「……」
モニョモニョモニョモニョ
プスン…
スライムクロシュ「……」
妖精「……ん? クロシュ今何かしようとした?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「今クリュナーが言ったことを試してみようと、自分の中のいろんな考えの自分を分体にして外に出そうとした……? いやそれ、前にやったことあったよね。ほら、パラサイトソードを具現化して不死鳥の炎で復活させたり、聖女の父親の大司祭の魂を集めて復活させたり」
スライムクロシュ「!」モニョッ
妖精「自分の中のいろんな考えの自分は……根っこはクロシュ自身だから、それを分体として外に出すっていうのは自分の人格や魂を分割するっていうことでもある。そんなこと普通できないし、できちゃう方が危ない。だから失敗は当然だし失敗して良かったとも言える。わかった?」
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ
妖精「も〜しっかりしてよね。うっかりしすぎじゃない?」
リュアン「あの……魂を集めて復活とか、いろいろすごいことが聞こえたんですが……」
レイン「私も聞いたわ……」
ダウン「私も私も」
ザイル「………」
レイル「……理論上可能なのはわかるけど……え、本当に実現したことあるの?」
ノーラ「まあクロシュならできてもおかしくないですね。優秀な私の妹分ですし」ドヤ
リリア「そんなことできるんだ……。スライムってすごい……」
妖精「………やば。これ、絶対混乱を生むからなるべく秘密にしなきゃいけないことだった」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
クリュナー「ここにはみだりに秘密を言いふらすような方はおりません。ご安心ください」
妖精「まあ、それならいいんだけど……」
クリュナー「その代わり……一つお願いがあります」
妖精「げっ……」
クリュナー「リリア様の夢に入り、リリさんを復活させて、ザイルさんたちを説得するようお願いしてください」
スライムクロシュ「〜〜!?」モニョニョ
リリア「ちょ、ちょっとクリュナー! いくらなんでもクロシュちゃんに無茶振りしすぎだよ!」
クリュナー「リリア様は、現実でリリさんと一緒に生きたくはありませんか?」
リリア「うっ……そ、それは……」
クリュナー「ならば迷うことはありません。一緒にクロシュさんにお願いしましょう」
リリア「う、うう〜……」
ノーラ「クリュナー……労働力確保の為に死者を蘇らせて説得させようなんて、マッドサイエンティストの才能があるんじゃないですか? アルツが見たらドン引きすると思います」
クリュナー「つまり、ノーラはドン引きしていないということですね?」
ノーラ「まあ……私は天才なので」
クリュナー「加えて言えば、リリさんはリリア様の中に入り込んでいるだけで、死者であると断定することはできないと思います。この場合であれば、リリア様の中にいるリリさんをクロシュさんのお力で救助すると言い換えることも可能でしょう」
妖精「口が回るなあ……」
クロシュ「……リリちゃんと、リリアちゃんが……いいよって、言ったら……わたし、できる」
クリュナー「……はい、それはもちろんです。望まぬ具現化はすべきではありません……」
クロシュ「ん」
クリュナー「リリア様は……よろしいですか?」
リリア「………うん。私も……リリが、外に出たいなら……出してあげたい」
クロシュ「ん! じゃあ……リリちゃんにも、聞く……!」
モニョモニョモニョ…
*
222 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 01:21:44.70 ID:q0H64CQB0
―リリアの夢
夢のリーリア湿原
差し込む光「」キラキラ――
晴れ渡る青空「」
遥か遠くに見える大山脈の峰「」
豊かな水を湛えるリーリア湿原「」
生い茂る草花「」サワサワ
鈴なりに実るユキイチゴ「」ポン
クロシュ「リリちゃん!」モニョッ
リリ「クロシュちゃん!」
クロシュ「リリちゃん……えっとね……」
リリ「うん……聞いてたよ。みんなのお話」
クロシュ「!」モニョッ
リリ「でも……いいのかな? わたし……もう一度、お外に出て……みんなと、会っても……」
クロシュ「うん」
リリ「あっさりだね……?」
クロシュ「んへへ……。わたし、いいとおもう!」
リリ「……じゃあ……わたし、出てみたい……! クロシュちゃん、いい……?」
クロシュ「ん!」
◇
223 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 01:22:41.92 ID:q0H64CQB0
モニョモニョモニョモニョ…
不滅の残火「」メラメラメラメラ――
白金スライム→リリ「〜〜!」ポン!!
リリア「わ……わ、わ、わ……!!? リリ……リリなの……!? 本当に……リリ……!?」
リリ「〜〜♪」モニョモニョ
リリア「リリ〜〜!!!」ダキッ
リリ「〜〜♪♪」モニョニョニョ
スライムクロシュ「……♪」デロデロ モニョニョ
ノーラ「フッ、クロシュならこの程度は朝飯前ということですね」
モニョモニョ…ポン!
リリ→リーリア「わたし、クロシュちゃんの分体を経由したから……前世の姿に擬態とかもできるみたい!」
リリア「んぇぇぇ!!? リリが……私のリリが、女の子になっちゃった……!!?」コテッ
リーリア「えへへ……改めてよろしくね、リリアちゃん」
ザイル「………!!!?!!?!?」
レイル「世の中、全然予測できないこともやっぱりあるんだねえ〜!!」
リーリア「お義兄さん、お義姉さん、お久しぶりです……!」
ザイル「クッ、幻術か!? 術者はどこだ……!?」キョロキョロ
クリュナー「ザイルさん、現実です。受け止めてください」
◇
224 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 01:24:08.04 ID:q0H64CQB0
リーリア「お義兄さん、お仕事がないと大変だよ。食べるのに困っちゃうよ」
ザイル「……オレが食うのに困って困る奴などいない」
リーリア「むー……相変わらず頑固……」
リリア「クリュナー……リリが説得しても聞く耳持たないみたいだけど……」
クリュナー「誤算でした……。愛しの妹君の言うことなら聞くと思ったのですが……」
リーリア「うーん……じゃあやっぱり加護で平和になってもらう?」
リュアン「!?」
クリュナー「え……あ、ええと……えっ……?」
リーリア「だってお義兄さん、今までに罪のない人たちをいっぱい殺しちゃったんでしょ……? 真正リーリアの基準で考えれば、加護で平和になってもらう他ない重犯罪者だよ」
リリア「それはそうかもだけど……リリは、それでいいの?」
リーリア「うん。これからも無益な殺生を続けるつもりなら、平和になってもらった方がずっといいよね」
リリア「確かに」
リュアン「え、ええと……うわわ……」グルグル
レイン「ぐうの音も出ないほどの正論だわ……」
妖精「考えてみれば真正リーリアがの加護による平和はリリの力によるものだったわけで……。当人もこういう考え方なのは何もおかしいことじゃない……」
リーリア「お義兄さん……もう私が慕ってた頃のお義兄さんじゃないなら、加護で平和にしちゃうね……」
頭を抱えるザイル「……好きにしてくれ」
リュアン「うぅ〜……! これで良いの……!? これで良いの……!!?」グルグルグル
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.見届ける
2.止める(止めるべき理由があれば併記)
0.自由安価(票数は内容ごと、できないことはできない)
225 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 01:28:25.55 ID:q0H64CQB0
というわけで本日はここまで。このレスは安価に含まれません。良いお年を
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 01:32:08.95 ID:Ans2GM8Co
いいのか?まあいいか?
1
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 02:27:44.01 ID:5L7Y/Soho
2
今回の件で加護の扱いを緩くしようとなったのに、ここで強制しちゃうと方針がブレちゃって良くない…
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 06:10:30.54 ID:Ac3tBUT30
1
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 09:43:47.63 ID:SyPZjOCIO
なるほどこれは世界樹の精霊ですわ
230 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 20:54:02.85 ID:q0H64CQB0
実際のところ、良いのか良くないのかは判断の分かれるところです。とはいえまずいことにはならないので、気楽に選ぶのが良いかもしれません
加護の扱いを少しづつ緩めていこうという方針ですが、このようなケースの場合はどう判断されるのか、実際に話を聞いてみる必要があるかもしれません
世界樹の精霊は一般的な生物とは異なる価値観や倫理観を備えている場合があり、リーリアさんもそうである可能性があります。慎重にお話していくのが良いでしょう
231 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 20:54:52.52 ID:q0H64CQB0
妖精「でも、いいの? これから加護は薄めていく方針なんだよね?」
リリア「うん。でもアルツとクリュナーが入念に事前準備したいって言うから、実際に薄めていくのはまだ先になるよ」
ノーラ「実験室のように気軽にトライアンドエラーできれば楽なんですけどね。まあアルツとクリュナーの懸念は理解できます」
リリア「それに……加護は薄くしていく予定だけど、それは心に問題がないと診断された健康な民に限った話。深いトラウマを抱えた人や痛みに敏感な人には今まで通り加護が必要だと思う。感情や衝動を抑え切れず犯罪行為に走ってしまう罪人にも、ね」
妖精「なるほど……悪しき心を持つ者にこそ、救いが必要ってやつだね」
リリア「うん。人が罪を犯してしまうのは、その人が悪いからじゃなくて――心の弱さや、満たされない想いがあるからって私は思う」
レイン「……これで良いのかしら。姉さん」
ダウン「えっ……うーん……。難しいところだけど……もしザイルがこれから先もテロ活動を続けるつもりなら、断ち切った方が良いと思わざるを得ないわねぇ……。元リーリアの民としては……元国王であるザイルにこれ以上罪を重ねて欲しくない、というのが正直なところよ……」
レイン「……まあ、そうね。姉さんの立場からすれば、それが当然よね」
レイル「リーリアちゃん……本気なの?」
リーリア「うん……」
レイル「ザイルも、それで良いの?」
ザイル「……もう疲れた。失った者たちは戻らず、同志たちは四散し生死も知れぬ。その上、オレが治めた国は今や力強く復興し、オレたちの歴史などなかったかのように活気づいている。もはや……過去に囚われているのはオレだけなのだと、思い知らされるばかり……。オレは……もう疲れたのだ……」
レイル「……そう、なのね。わかった」
ザイル「……」
リーリア「じゃあ……いい……?」
ザイル「ああ。リーリア……最期にお前の言葉が聞けて、お前の手で葬られることができて、良かった」
リーリア「殺すわけじゃないよ……。ちょっとだけ、平和になってもらうだけ……。お義兄さんの苦しみは……わたしたちが、引き取ってあげるからね」
ザイル「……」
リーリア「それじゃあ――」
リュアン「待ってください!!!!」ドン!!!!
リーリア「んわっ!?」コテッ
レイン「リュアン……!?」
リュアン「……それは、ズルです。散々ひどい殺戮を繰り返して来た癖に、最期には愛しの妹さんに平和に導かれてハッピーエンドなんて――通りません!!!!」
リーリア「わわ……。だ、だめ……?」
リュアン「だめです!!!! シノホシのザイルには、苦しみと向き合いながら償い続ける責務があります!!!! なければなりません!!!!」
ザイル「……黙って聞いていれば……償う責務だと? 元はと言えば、貴様ら人間がオレたちの国を――」
リュアン「それは私じゃないし、あなたが殺したほとんどの人も戦争には一切関与していません!!!! 一国の王だった癖にそんなこともわからないんですか!!??」
ザイル「貴様……!!」
レイル「リュアンちゃんの言う通りよ。ザイル、いい加減向き合いなさい。これまでに行ってきた無益な殺戮と、その罪の重さに」
ザイル「……」
レイル「……リーリア。やっぱり、私も加護には反対。ザイルに殺された者たちの遺族は今でも痛みを抱えて苦しんでいるのに、当人であるザイル自身は痛みも苦しみも忘れて加護の内で平和に暮らせる――なんていうのは筋が通らないと思う」
リーリア「そっか……そうだよね……」
レイル「だからザイル……ちゃんと反省して、真っ当に真正リーリアで働いて。あなたの罪は償い切れるものではないけれど――」
ザイル「馬鹿げたことを。オレが償うべきは、亡きリーリアの民だけだ。人間共に対してなど……」
レイル「……」
リュアン「……前言を撤回します。リリちゃん、この人は加護で平和にしてあげてください」
リーリア「ほえ? えっと……いいの?」
リュアン「今、私が何を言っても届くことはないとわかりました。だから時間をかけて、加護の中で平和の尊さを教えてあげてください。この人に必要なのは……糾弾ではなく、啓蒙です……」
リーリア「!」
232 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 20:55:42.11 ID:q0H64CQB0
リュアン「少し……頭に血が上ってしまいました。反省しなきゃ……」
妖精「リュアン……怒りや憎しみを捨て去るなんてのは、やっぱり人間には難しいんじゃないかな」
リュアン「……そうかもしれないです……」
妖精「あんまり自分を責めないで。怒るのも憎むのも、人として当たり前の感情だよ。無理に抑えるとかえって毒になる。クロシュたちみたいに頭を空っぽにして気楽に過ごそうよ」
クロシュ「?」モニョッ
リュアン「ふふ……そうですね」
◇
ザイル「――はっ!」
リーリア「お義兄さん……気分はどう? 変じゃない?」
ザイル「リーリア……。そうか……これが、加護か……」
リーリア「うん」
ザイル「……全てが、遠い過去の出来事のように感じる。戦争も、お前の死も、何もかも……」
リーリア「お義兄さん……平和、好き?」
ザイル「ああ。今ここにある平和こそ……何物にも代えがたい無二のものと思える。オレは……どうしてそんなことに、今まで気付けなかったのだろう……。加護が気付かせてくれたのか……いや、これが加護による洗脳か……」
リーリア「洗脳なんて言わないでよ〜」
レイル「……無事に平和になれたみたいね。良かった良かった」
リュアン「まあ……いいと思います。はい」
クリュナー「少し想定外なことはありましたが……労働力確保です!」
ノーラ「クリュナーってけっこうヤバい奴だったんですね……」
レイン「……はあ。これで……本当に終わりね。シノホシは」
ダウン「……レインちゃんは、これからどうするの?」
レイン「……私もリーリアで……真正リーリアで働くことにするわ。いつまでも姉さんの住処に世話になるわけにもいかないし」
ダウン「あらぁ……私としてはいつまでもいてくれて構わなかったのだけど……でもそうね。私も竜神村の人たちにお別れして、この国に戻ろうかしら」
リリア「……とりあえず、一件落着なのかな?」
リリ「!」モニョッ
リリア「あ、リリ! えへへ、やっぱりスライムの姿の方がリリらしくて良いよ」
リリ「〜〜♪」モニョモニョ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
リリア「クロシュちゃん……改めて、いろいろありがとう。私のことだけじゃなくて、ノーラのことも、リリのことも……。最初はライバル視してたのに、結局クロシュちゃんにはたくさん助けてもらっちゃったね」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
リリア「この国を発っても、またいつでも遊びに来てね。真正リーリアはこれから先もっともっと良い国になって、加護に頼らなくても世界中に平和を広げていけるような国にするから……!」
スライムクロシュ「〜!」モニョッ
妖精「ん。大いに期待してる」
リリア「ふふ、緑の国の首長さんにも期待されちゃった。がんばろ、リリ!」
リリ「〜〜!」モニョニョ
☆ザイルが加護によって平和に目覚めました
☆ザイルとレインが真正リーリアに帰化しました
☆テロ組織シノホシが事実上解散となりました
◇
233 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 20:56:13.53 ID:q0H64CQB0
―宿泊所 ロビー
レイル「はあ〜……」
メアリー「おや、穀潰しのレイル。どうしたのです、ため息など吐いて」
レイル「メアリー……。いやまあ、弟と義妹のことでいろいろあって……流石の私も疲れちゃったってわけ……」
メアリー「そうですか」
レイル「反応薄くない?」
メアリー「家庭の話となると、踏み込んだことも言えません」
レイル「それはまあそう。でもちょっとくらい踏み込まないと友達できないよ?」
メアリー「アドバイスの押し付けですか?」
レイル「もお〜……どうしてそんなに捻じくれちゃってるのかなあ〜」
ヴィア「クロシュちゃん……やっぱり、私たちと共にデロデロを目指すことは叶いませんか?」
クロシュ「ん〜……」
メアリー「……! あちらで導師クロシュと導師ヴィアが、尊いお話をなさっております……! 私も知見を深めなければ……!」スクッ
レイル「私も行ってみよう……たまにはデロデロの信徒らしくしないとね」
*
メアリー「デロデロのお話なら、私も混ぜてください……!」
クロシュ「わ……!」
レイル「私もいるよ〜」
ヴィア「メアリー……レイル……」
レイル「デロデロの徒が揃い踏みだねぇ」
メアリー「レイルはデロデロに仇なす異端ですので、仲間外れにしましょう」
レイル「そ、そんな堂々といじめみたいなことしなくても良くない?」
ヴィア「私はデロデロ教の信徒ではありませんが……デロデロを目指すという点においては、あなた方とくつわを並べる者と言えるかもしれません」
*
234 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 20:56:44.36 ID:q0H64CQB0
クロシュ「……えっと……デロデロは……ほんとに、みんな……救えるって、おもう……?」
ヴィア「はい」
メアリー「もちろんです」
レイル「ん〜……うん。救えると思う」
メアリー「……なぜ即答できなかったのですか、レイル。信仰が足りていないのでは」
ヴィア「まあまあ、落ち着きましょう……。レイル、少し答えに迷った理由をお聞きしても?」
レイル「あ、うん。ええとね……まず、デロデロによってこの世界に生じている諸問題のほとんど全ては解決すると思う。この世界の問題のほとんどは、それぞれの生命が生きていく上で摩擦や衝突を避けられないから起きるもの。生命が一つにまとまってしまえば、自ずと問題もほとんど発生しなくなるってわけだね。この辺りのことはわかる? クロシュ」
クロシュ「うん」
レイル「よしよし、良い子! んで��ほとんど�≠チて言ったのは、生命同士の摩擦以外にも起こる問題があるからなの。例えば空腹とか、どうしようもない寒さや暑さとか、寝心地の悪い住処とか――いろいろね」
クロシュ「うん」
レイル「全ての生命が一つのデロデロになれば、これらの問題も一見解決するような気がするけれど……私は、ちょっとだけ危惧してる。この星を溶かしたデロデロが一人静かに宇宙を漂うとき、空腹とか、寒さとか暑さとか、そういう問題で困ることもあるんじゃないかなあって」
クロシュ「……」
レイル「クロシュヴィアの能力を疑ってるわけじゃないけどね。でもこの宇宙に絶対はない。もしクロシュヴィアに会えたら、この辺りの対策をどう考えているか聞いてみたいね」
クロシュ(……幽界樹の精霊さんも……同じようなこと、言ってた……。溶かして、一つになるまではいいけど……そこから先は……ずっと、一人ぼっちで……寂しくて、寒いんだって……)
クロシュ(クロシュヴィアちゃんは……寒いのも、寂しいのも、自分一人が我慢すればいいって……言ってた……)
クロシュ(……)
クロシュ(……わたしは……クロシュヴィアちゃん一人を、寂しくさせて……みんなで、デロデロになってしあわせ、っていうのは……ちがうと、おもう……)
ヴィア「……確かに、その点は気になりますね。クロシュヴィアならば、何らかの策を考えているとは思いますが……」
メアリー「……全てを溶かしたデロデロが、最期に一人ぼっちになるというのは……寂しすぎます……。私が不死鳥であれば、デロデロと共に永遠に宇宙を飛び続けられるのに……」
ヴィア「メアリー。不死鳥は不死の名を冠していますが、完全なる不滅の存在というわけではありません。不死鳥と言えど大いなるデロデロと共に永遠を生きることは難しいと思われます」
メアリー「えっそうなのですか……!?」
ヴィア「はい。少数ですが、死亡が確認された不死鳥もいます。極めて強靭な生命力を持つ種ではありますが、永遠を生きる絶対者というわけではないのです」
メアリー「なんと……。では……皆を救った大いなるデロデロは、誰にも救われず孤独に宇宙を彷徨う他ないのですか……!?」
ヴィア「クロシュヴィアならば、何か考えがあるはずです。今度会えたら聞いてみましょう……」
クロシュ「……」
レイル「クロシュ……何か知ってるって顔してるね」
クロシュ「!」モニョッ
レイル「……その反応を見るに……やっぱりクロシュヴィアでも難しいのかなあ……。もし私の言った危惧への有効な対策が未だないなら、ちょっと話が変わってくる……」
クロシュ「……」
レイル「まあ、でも……クロシュヴィアが覚悟を決めてるのなら、私なんかがどうこう言っても仕方ないか……」
クロシュ「……」
レイル「……でも、クロシュヴィアは私みたいな穀潰しにも優しくしてくれたし……居場所もくれたし……。あんまり、無茶して欲しくないなあ……」
クロシュ「……」
レイル「結局……なるようになるし、なるようにしかならないかぁ……」
クロシュ「……」
☆デロデロについて考えました
◇
235 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 20:58:00.44 ID:q0H64CQB0
―宿泊所 ロビー
店じまいするワン「……」ガサゴソ
フメイ「ワンワン、店じまいしてる」
クロシュ「わあ」
妖精「もうすぐこの国を出るって言ってたね、そういえば」
ワン「おや、陰で真正リーリアを救ったネオダークヒーローの皆さん!」
妖精「ネオダークヒーローって何……」
ワン「半年前のダークヒーローと区別された、新世代のダークヒーローとして注目されているそうですよ!」
風雪新聞「」バサッ
フメイ「ネオダークヒーロー、おてがら……わ、フメイたちの写真だ。いつの間に……」
クロシュ「わあ……」
妖精「あの捏造新聞記者、協力もせずコソコソ写真なんて撮ってたのか……。次会ったら文句言おう……」
ワン「私としても、闇の英雄たちに物資の提供ができて鼻が高いです!」ワオン!
妖精「商売上手だなあ……。でもまあ助かったのは事実だし、ありがとね」
ワン「どういたしまして! 機会があればまたよろしくお願いします!」
フメイ「ワンワンはこれからどこに行くの?」
ワン「リーリア湿原の特産品や情報をたくさん仕入れることができましたので、次は東か西か北か南のいずれかに向かおうかと!」
妖精「東か西か北か南かって、全く答えになってないじゃない!」
ワン「商人は情報が命ですから、商売の予定もみだりに明かせないのです! ご了承ください!」ワオン!
妖精「まあ、それもそっか……。ホイホイ明かしてた自称闇商人が隙だらけだっただけかも……」
クロシュ「ワンワンちゃんって、どこの人なの?」
フメイ「コボルト……とはちょっと違う?」
ワン「犬人です! コボルトと似ていますが、違う種になります! 主に西大陸に住んでいますが、近年は北大陸でもよく見かけるかもしれません!」
クロシュ「いぬひと!」
妖精「犬人はコボルトよりも人の良さそうな顔してるんだよね。実際に人の良い奴も多いから、けっこう信頼できる種族だよ」
ワン「そう言っていただけると犬人として嬉しいです!」
↓1コンマ 隠密スライムとしての直感
01-55 お達者で!
56-85 なんか気になるような
86-00 !
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 20:59:45.76 ID:evpDLRIv0
あ
237 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 23:09:11.69 ID:q0H64CQB0
クロシュ「……」ジー
ワン「おや、どうかされましたか?」
クロシュ「ワンワンちゃん……どこかで、会ったこと……ある……?」
妖精「え、ワンと会ったことあるの? どこで?」
クロシュ「んー……えっと……もっと、にぎやかなところ……?」
ワン「!」
煙「」ボフン!
◇
フメイ「……あれ、フメイたち何してたんだっけ?」
妖精「んん……? ええと、明日の荷造りは……もう終わってるよね」
クロシュ「……?」
落ちているチラシ『またのお越しをお待ちしております! 行商人ワン・ダフル』ペラッ
フメイ「あ、ワンワンのチラシ」
妖精「本当だ。忘れてったのかな? でもチラシなのにまたのお越しをってちょっと変だね」
クロシュ「……」ヒョイ
チラシの裏『お見事。機会があればまた会おう。我が主の友、クロシュへ』ペラッ
クロシュ「!?」パチクリ
チラシの裏『白紙』
クロシュ「……???」
☆ワン商店のチラシを手に入れました
◇
238 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 23:09:41.69 ID:q0H64CQB0
―総統庁公邸 大浴場
カポーン―
スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ
スライムフメイ「〜〜…♪」デロデロ
リリ「〜〜…♪」デロデロ
リュアン「ふぅ……」
ミスティ「温まるわ……。溶けてしまいそう……」
聖女「生き返りますねぇ……」
妖精「悪いねえ、こんなに大きなお風呂を貸してもらっちゃって」チャプチャプ
リリア「いいのいいの。いつもノーラと二人だけだから、持て余しちゃってて」
リリ「〜〜!」モニョモニョ
リリア「あはは、そうだね。これからはリリも一緒だよ」
ノーラ「リリさま……。リリアさまの大切な幼馴染であられることはお聞きしておりますが、この公邸では私の方がセンパイです。その辺り、ちゃんと認識しておいていただけると助かります」
リリ「〜〜♪」モニョモニョ
ノーラ「……よ、余裕ですね。いつまでその余裕が保てるが……楽しみにしてます……!」
リリア「えっと……ノーラは何の話をしているの?」
聖女「ヤキモチを焼いているんです。ふふ……かわいらしいですね」
リリア「ヤキモチ……?」
リュアン「……」ジー
ノーラの胸「」ポヨン
リュアン「……ノーラちゃんが生後約半年って、本当ですか?」
リリア「え、うん。そう聞いたよ。本人から」
リュアン「……」
リュアンの胸「」ペタン
リュアン「……い、いや……ノーラちゃんはホムンクルス……何もおかしくはないです……。カリス・ノーランドも見た目に不釣り合いに大きかったというし、そっくりなノーラちゃんが大きいのは当然の帰結です……」
ミスティ「何をブツブツ言っているの、リュアン」
ミスティの胸「」ヤヤペタン
リュアン「ミスティさん……!」パァァァ
ミスティ「え、何。そんなに目を輝かせて……」
☆お湯に浸かって元気になりました
◇
239 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 23:10:07.70 ID:q0H64CQB0
―クロシュの夢
集落の広場
アイスの欠片「〜〜」モニョモニョ
シュヴィーの欠片「〜〜♪」モニョモニョ キャッキャ
蒼星スライムの欠片「〜〜♪」モニョモニョ キャッキャ
煤けたニワトリ「……」トコトコ
眠るセレナディア「……」zzz
素振りするヴァン「フンッフンッ!」ビッビッ
ウニ大盾「異常なし……本日も平穏……」
ガトリングガン「」ジャコッ
フメイ「わ……!?」
リュアン「………えっ!? ここは……!?」キョロキョロ
ミスティ「ここは……クロシュたちの、集落……?」
聖女「見慣れない方々がいらっしゃいます」
妖精「……もしかして、またクロシュの夢に迷い込んじゃった?」
クロシュ「……そ、そうかも」
ヴァン「おや……! こんなに大勢のお客さんが来るのは初めてだね! ようこそ、クロシュちゃんの夢の世界へ!」
ミスティ「あなたは確か……女神の騎士、ヴァン!」
ヴァン「覚えていてくれたのか! ありがとう、嬉しいよ! 今はこうしてクロシュちゃんの中にいるんだ」
ミスティ「そういえば、クロシュが食べたんだったわね……。比喩とかではなく、本当にクロシュの中に住んでいたのね」
シュヴィーの欠片「皆さんようこそ! お茶とお菓子を用意致しますので、少々お待ち下さいね!」
蒼星スライムの欠片「シュヴィーちゃん、私も手伝うよ」
シュヴィーの欠片「ありがとう!」
ワイワイ キャッキャ モニョモニョ
アイスの欠片「……」ジー
フメイ「アイス。いつもありがと」
アイスの欠片「……アイス、つよいでしょ」
フメイ「うん」
ミスティ「クロシュが異様に強い冷気を発していたけれど、あなたのお陰だったのね。アイス」
アイスの欠片「ん。ミスティ、しょうじんしてる?」
ミスティ「まあ、ぼちぼちかしら。いろいろ落ち着いたらまた氷魔法のこと教えてね」
アイスの欠片「ん」
煤けたニワトリ「……」トコトコ
リュアン「なんだか……黒く焦げたようなニワトリがいます……」
聖女「かわいいですね。クロシュさんの心の中に住んでいるニワトリさんなのでしょうか?」
煤けたニワトリ「私はニワトリではないわ。大魔女の断片の一つよ」
リュアン「えぇぇ!?」コテッ
聖女「しゃ、喋りました!!」
煤けたニワトリ「失礼な子たちね……。これはクロシュの認識に引っ張られて変質してしまった姿なの。本来の私はもっと荘厳で美しく立派な輝く鳥なのよ」
聖女「クロシュさんは不死鳥をニワトリさんだと思っているのですね……」
◇
240 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 23:10:34.73 ID:q0H64CQB0
アップルパイ「」ポン
金平糖「」ポン
かき氷「」ポン
綺麗な水「」ポン
リュアン「わあ……! 美味しそうです!」
聖女「アップルパイ、金平糖、かき氷……夢の中なら好きなだけ甘いものを食べられるのですね……!」
ヴァン「このアップルパイは、俺が栽培してるリンゴをシュヴィーちゃんに調理してもらったんだ!」
シュヴィーの欠片「えへへ、おかわりはいっぱいあるのでたくさん食べていってください」
妖精「……美味しい。ヴァンもシュヴィーもやるなあ」モグモグ
蒼星スライムの欠片「見様見真似だけど、私はアステールがよく作ってた金平糖を再現してみたよ。みんなの口に合うかな」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
フメイ「ん。おいしい」モグモグ
ミスティ「このかき氷……きめ細かくてふわふわね。参考になるわ」
アイスの欠片「え、そうなの……?」
☆夢の中で美味しいものをたくさん食べました
◇
241 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/23(日) 23:11:43.55 ID:q0H64CQB0
―朝
真正リーリア首都
チュンチュン
精霊の幌馬車「」ポン!
リリア「ねえ、やっぱりもう少し滞在していかない……?」
クロシュ「!」モニョッ
妖精「お誘いは嬉しいけど、私たちもやるべきことがあるんだ。この地にあったデロデロについてはヴィアとも話が付いたんだけど……今度は北の方で大きなデロデロを見つけたんだよ」
クリュナー「ここからさらに北の方となると……リテン・ヘイブンか北大陸になりますが……。海路はどう行かれるご予定ですか?」
妖精「リーリア東港に旅人向けの北行き定期船があるって聞いたから、それに乗って行こうかと」
クリュナー「……少々申し上げにくいのですが……今現在東港から北へ向かう定期船はリテン・ヘイブンのものだけですので、あまりご利用されない方が安全かと……」
聖女「えっ? 危ないんですか……?」
クリュナー「リテン・ヘイブンは、名目上は独立国家ということになっておりますが、その実態は罪人が自治する無法地帯です。当然、その国から出港してきた船にも同等の危険があると考えて然るべきでしょう……」
リュアン「ひゃ……。ど、どうするんですか妖精さん……!?」
妖精「でも……それじゃあリーリアの船はないの?」
リリア「復興に大忙しで、外交は後回しだったから……。真正リーリアから外国に行こうとする民もいなかったし……」
クリュナー「申し訳ありません。真正リーリア所属の定期船などは、今のところないのです……」
妖精「じゃあリテン・ヘイブンの船に乗るしかないじゃん!」
リリア「えっと……じゃあ、その精霊の幌馬車で海を渡ったりとか……」
妖精「流石に航海は想定してない……」
メアリー「トウゲン帝国の船などは来ていないのですか?」
クリュナー「数ヶ月前より運行が途絶えております。元より国交もほとんどなく、その定期船も一部の旅人が利用するのみだったため、採算が合わず廃止されたものと思われます」
聖女「どうあってもリテン・ヘイブンの船に乗るしかなさそうですね……」
クリュナー「すみません……不安ばかりを増やしてしまい……」
妖精「いやまあ、いいよ。お陰で覚悟と準備ができる」
リュアン「……あれ? そういえば、メアリーさんも普通に来るんですか?」
メアリー「はい、もちろん」
聖女「……あ、あれ? では、アルバさんは……?」
メアリー「彼は――」
↓1コンマ
01-05 ???
06-10 平和に目覚めた
11-50 騙して帰らせた
51-90 王国の戦況悪化により緊急帰投した
91-00 王にメアリーの独自行動が許可された
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 23:13:56.29 ID:Ans2GM8Co
あ
243 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 01:38:42.82 ID:Rj2y1gZB0
アリー「………王国で緊急の任務があるとかで、慌てて帰っていきました」
妖精「……騙して帰らせたんだね」
メアリー「そ、そのようなことは………。いえ……まあ……結果的に……部分的にそう、と言えなくもなく……」
フメイ「ええ、アルバ帰っちゃったの? お砂糖いっぱい持ってたのに」
リリア「じゃあ私がお砂糖いっぱいあげるよ、フメイちゃん」
フメイ「ほんと? ありがと」
妖精「まあでもつまり……私たちがメアリーを騙して拐かしてるっていう容疑をかけられるリスクは据え置きかあ……」
メアリー「そのような事態にはならぬよう、最善を尽くします……」
リュアン「まあ……過ぎてしまったことは仕方ありません。アルバさんも、女ばかりのパーティに一人混ざるのは居心地が悪かったでしょうし……」
ノーラ「どうでしょうね。人間の男は基本的に性欲強めですから、内心ではハーレムだぜヒャッホウとウキウキだったかもしれませんよ」
メアリー「いえ……アルバは真面目な騎士なので、そこまで単純に喜んだりはしなかったと思います」
リュアン「そういう褒め言葉は本人がいる内に言ってあげた方が良かったんじゃ……」
・アルバがメアリーに騙されて王国へ帰りました
◇
244 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 01:39:09.45 ID:Rj2y1gZB0
風船スライム気球「〜〜」モニョモニョ
ミスティ「それじゃ、私は緑の国へ戻るわね」
クロシュ「ん! ミスティさん、風船スライムさん、ありがと……!!」
妖精「本当に助かったよ! 緑の国の防衛も大変だと思うけど、安全第一にね!」
ミスティ「ええ、もちろん。あなたたちも、命を一番大事にね」
リュアン「はい! ありがとうございます……!」
聖女「どうか、ご健勝で……!」
フメイ「ミスティ、がんばれ」
ミスティ「ふふ、ありがとう……!」
エレノア「ミスティ……またね!」バッ
ミスティ「エレノア! また来るわ! あなたも元気で!」
エレノア「うん……! 手紙、書くから……!」
ミスティ「ええ……! また……またいつか!!」
ミスティ(スノウタウン……さようなら)
ミスティ(またいつか……お墓参りに来るわ)
ミスティ(……さあ、緑の国へ――今の私の家を、守らなきゃ!)
風船気球スライム「〜〜」フヨフヨ モニョモニョモニョ
☆ミスティがパーティを離れ、緑の国へ帰りました
*
245 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 01:39:37.94 ID:Rj2y1gZB0
ルルナ「クロシュちゃん! 皆さん!」タッタッタッ
アルツ「まだ出発していなかったか」タッタッタッ
クロシュ「ルルナちゃん! アルツさん」
ルルナ「良かった、間に合った……! クロシュちゃん……私をここに連れてきてくれて、一緒にいろんなことをしてくれて……本当にありがとう……! クロシュちゃんたちのお陰で、私、上手くやっていける気がする!」
クロシュ「んへへ……うん!」
妖精「医学の勉強、がんばってね。ルルナならきっと上手くやれるよ」
ルルナ「うん……! 本当に……本当にありがとう! きっといつか、遊びに来てね……!」
アルツ「僕からも、改めてお礼を。この国に来て、多大な貢献をしてくれて本当にありがとう。言葉だけでは言い尽くせないが……すまない、何かの品物でも渡せたら良かったんだが、人に贈れるような大したものは持っていないんだ」
妖精「あはは、いいって。贈り物が欲しくていろいろやってきたわけじゃないしさ。感謝の言葉を聞けただけでも嬉しいよ」
フメイ「じゃあ次に来たときは、甘いものちょうだい」
アルツ「フッ、わかった。甘いものを用意しておこう」
クロシュ「んへへ……うん!」
アルツ(……イーシャ先生。あなたの教え子たちは、善意と理性を持って、正しい道を歩んでいるようだ)
アルツ(治療院に戻ったら、これまでの経過とこれからの展望……そしてクロシュたちの健闘を報告書にまとめよう。フフ……今から返事が楽しみだ)
*
246 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 01:40:03.58 ID:Rj2y1gZB0
ザイル「……む。お前たち、もう行くのか」
レイル「あらら、もう行っちゃうの?」
妖精「わ、ザイルとレイル」
リュアン「ど、どうも……おはようございます」
ザイル「おはよう。そういえば君にちゃんと謝っていなかったな。すまない、オレは取り返しのつかないことをした」ペコリ
リュアン「え、いや……き、気持ち悪いのでやめてください」
ザイル「そうか……。すまない、オレも形として謝ってはいるが実のところ他人事のように思えてしまっている。君に心から正しく謝れるのは、何年も先のことになるかもしれない」
リュアン「そ、そうですか……」
リュアン(……加護によって意志を奪われた人からの謝罪がこんなにも気持ち悪いものだなんて……。これでは憎しみなんてどこかに吹っ飛んじゃうよ……)
クロシュ「ザイルさん……ここで、お仕事、するの……?」
ザイル「ああ。ただの民としてイチからやり直すことにした」
クロシュ「うん……いいとおもう」
ザイル「……そうだ。このペンダントのこと……ちゃんとお礼を言っていなかったな」スッ
亡国王のペンダント「」ポン
クロシュ「!」
ザイル「……君たちは、これを使ってオレを脅すこともできたが、そんなことはせず――ただの善意のみで、これを返してくれた。ありがとう。……すまない、感謝を述べるのが随分と遅くなってしまった」
クロシュ「んーん……! 大事なもの……無くすの、嫌だもん……」
ザイル「……そうだな」
クロシュ「んへへ……」
リュアン「……なんだか、そっちの感謝の言葉はちゃんと心がこもっているように聞こえます……」
ザイル「……すまない。オレもそう思える」
リーリア「加護はね、痛みや苦しみ、悲しみだけを封じるの。だから、ありがとうっていう感謝の気持ちは……加護を受けても、なくならないんだよ」
ザイル「そうなのか」
リュアン「……そのお陰で、ようやくクロシュちゃんに真摯な気持ちでお礼を言えたんですね……。加護で平和になってもらって、良かったと思います」
ザイル「ああ。昨日までは憎しみが強すぎて、他の何も見えなくなっていた。だが今は本当に頭の中がスッキリしている。リーリア、ありがとう」
リーリア「えへへ……うん。これからは、真正リーリアで平和に暮らしていこうね。お義兄さん」
レイル「……私は……これからどうしよっかな。やっぱりしばらくは真正リーリアでダラダラ……」
リーリア「お義姉さん! 働かざるもの食うべからずだよ……!」
レイル「げっ……。リーリア、そんな悪い言葉どこで覚えてきたの……」
ザイル「悪い言葉か?」
レイル「ああ〜もう……わかったよ、ちょっとだけね。一日二十分、それ以上働いたら干からびて死ぬので」
妖精「二十分……短すぎない?」
リーリア「ふふ……お義姉さんにも加護が必要かな?」
レイル「すみませんでした……」
*
247 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 01:50:19.03 ID:Rj2y1gZB0
精霊の幌馬車「」ガコン!
ガタンゴトン――
クロシュ「さよなら……! またね……!」ブンブン
フメイ「ばいばい……!」ブンブン
リュアン「皆さん、お元気で……!」
聖女「ご健勝をお祈りしてます……!」
妖精「真正リーリアとそこに住まう者たちに、精霊の加護がありますよう――」
ガタンゴトン――
リリア「……本当にありがとう、クロシュちゃん。みんな。私たち……ここをもっと良い国にするよ」
リリ「〜〜!」モニョニョ
クリュナー「はい……! では、今日も一日お仕事をがんばりましょう……!」
ノーラ「は〜い。はあ〜……なんだか、かわいい妹分たちが一気にいなくなっちゃって寂しいですね……」
レイル「じゃあザイルを弟分としてこき使ってやって〜」
ザイル「実際、総統庁ではオレが一番の新人ということになる。よろしく頼む」
ノーラ「こんなデカくてかわいくない弟分はいらないです……」
アルツ「僕たちも治療院に戻るぞ、ルルナ」
ルルナ「はい! 今日もよろしくお願いします!」
ノーラ「……そういえば、何か忘れているような。何でしたっけ……」
◆
248 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 02:05:13.47 ID:Rj2y1gZB0
―スノウタウン中央広場
僅かに水が湧く噴水「」チョロチョロ
縁石に座るブラッド「……」ボー
ブラッド「なんか……あたしの知らないうちに、いろいろ終わったらしい……」
ブラッド「……」
ブラッド「……」
水鏡『お前たち、生きなさい。生きて証明し続けなさい。カリス・ノーランドの傑作たちは、こんなにも強く、華麗で、魔王的であるのだぞ、と……』
ブラッド「………」
ブラッド「………」
ブラッド「カリスのやつ………あたしには何もなしかよ」
ブラッド「………」
ブラッド「……あーくそ、馬鹿か。なんであんな奴のことでこんなウジウジしてんだ、あたしは……」
ブラッド「………クロシュの馬鹿にちょっかいでも出しに行くか……」スクッ
ヴィア「……寂しいのですね」モニョッ
ブラッド「あー……? 誰だお前……」
ヴィア「伝説スライムのクロシュヴィア……の株分けです」
ブラッド「へえ、そう……」
ヴィア「……あなたも、デロデロの良さをわかっているはず。私たちと共に――」
ブラッド「理屈はわからなくもない。でもさ、全部溶けたらつまんないだろ」
ヴィア「つまる、つまらないで、世界は救えません」
ブラッド「そもそも救う価値なんてあると思ってる?」
ヴィア「はい」
ブラッド「なら話は終わりだね。あたしは思わない」
ヴィア「では……どうして、クロシュちゃんやフメイちゃんたちに、優しさを見せたりするのですか?」
ブラッド「ああ……? 優しさなんて見せてないけど」
ヴィア「彼女たちはそう思っていないようですが」
ブラッド「それじゃああいつらが勘違いしてるだけだね」
ヴィア「……世界に価値を感じていなくとも、同輩である者たちには価値を感じている……そうですね?」
ブラッド「うるさいな。勝手に決めつけるなよ、あたしの心を」
ヴィア「すみません」
ブラッド「はあ、もういい。それ以上あたしにいらんことを言うなら攻撃するからな」スクッ
ヴィア「……クロシュちゃんたちは、リーリア東港から定期船に乗って北へ向かうそうです」
ブラッド「……聞いてないが」
ヴィア「ちょっかいを出したいそうだったので」
ブラッド「……まあ、出したいけど」
ヴィア「クロシュちゃんなら、ブラッドさんの来訪を快く歓迎してくれると思いますよ」
ブラッド「知ってる。あいつ、のろまなお人好しだもの。危なっかしくて見てられ……じゃなくて、とにかくそういうアホなところがむかつくんだよ」
ヴィア「お気持ち、理解します」
ブラッド「……まあいいや。気が向いたら行ってやる。どうせ暇だし」スクッ
ヴィア「はい。デロデロについても、再考していただけると幸いです」
ブラッド「じゃあ一生不幸でいな」
◆
249 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 02:06:27.81 ID:Rj2y1gZB0
それでは本日はここまで
真正リーリアでの騒動を終え、新たなる旅路につくクロシュたち。その背に多くの感謝と応援を受け、あかちゃんスライムたちは往く。
次の目的地は、狂気と陰謀渦巻く罪と退廃との都リテン・ヘイブン。その恐るべき前評判を聞いて震え上がる一行であったが、残念ながら他の選択肢はなかった。果たしてクロシュたちは、罪人の街で何と出会うのか――。
次回、初めての船旅編。お楽しみに
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/24(月) 12:56:13.35 ID:sjbPeA+3o
おつでした
この各章(国)終わりの雰囲気好き
ブラッドちゃんはコンマさんがちょっといい顔しなさすぎた…
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/24(月) 13:27:56.41 ID:OnWvEuyYo
おつ
次の場所は久々に黒い雰囲気になりそうな…
そういうキャラを用意しておくべきか
252 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/24(月) 23:44:24.94 ID:Rj2y1gZB0
国を発つ前は、いつも平穏で少しだけ寂しい雰囲気になります。クロシュたちのがんばりが結実した結果であるとも言えます。胸を張って去るのが良いでしょう
ブラッドちゃんは今回はご縁がなかったようで、珍しくよわよわな一面を見せてしまったようです。もし次に会う機会があれば、逆にちょっかいを出してみたりするのも良いかもしれません
リテン・ヘイヴンはとても危険が危ないと言われています。どのような恐ろしい事態が待ち受けているかは全くわかりませんが、慎重に慎重を重ねて慎重を加速させていくのが良いでしょう
そして今回の更新はまさにリテン・ヘイヴン編における登場人物募集要項のお話です。よろしくお願いします
*
というわけでリテン・ヘイヴン編における登場人物募集です。以下を読んだ上で適切なキャラクター案を投下していただけると良いと思います。よろしくお願いします。
募集は木曜日の 00:00 〜 23:59 の予定です。
〈リテン・ヘイヴン〉
■概要
王国から北の海に存在する島。かつては王国の犯罪者の流刑地であったが、いつしか犯罪者達に占拠されて半ば独立国家のようになった過去がある。現在でも何らかの事情で故郷にいられなくなった犯罪者や逃亡者や亡命者が最後の逃げ場所とばかりに種族問わず集まってきている歓楽街。
■産業
場所柄だけに他の地域では非合法な商品・あるいは曰く付きな商品が集まる。普通の賭博を楽しめる表カジノ、時には命を賭けた過激な賭博が行われる裏カジノ、どんな性癖持ちも満足できる多種多様な娼館、剣闘士が身命を賭して覇を競う地下闘技場、そして希少鉱物採掘の為に強制労働が行われる監獄島など、珍しい産業や施設が見られる。また各地から特殊な事情を持つ人々が集まる関係上ガセ情報から国家機密レベルの情報まで多種多様な情報も売買されている。
もちろんそういった怪しい部分に関わらないで小規模な農業や漁業でひっそりと自給自足して生活している人たちや普通の飲食店や宿屋を経営している人達もいる。
□地下闘技場
栄光と釈放を夢見た剣闘士たちが屍を積み上げ続ける闇の闘技場。セイントレア王国の闘技場が数ヶ月前に廃止されたことで需要が集中し、ここ最近はかつてない盛り上がりを見せている。
剣闘士のほとんどは、リテン・ヘイヴンでさらに罪を犯した重罪人や、裏カジノ等の借金で首が回らなくなった重債務者である。
なお腕に自信があれば誰でも飛び入り参戦できるため、一攫千金を狙う冒険者や狂戦士が入場することも時々ある。
□監獄島と凪鉄
監獄島で産出される希少金属「凪鉄」は魔力等の流れを停止させる凪属性の力場を持つ。魔法に対する強力な対抗手段となるため、希少性も相まって高値で取引されている。
問題となるのはその採掘だ。凪鉄が産出する地域はその凪力場の真っ只中となるため魔法を使った効率的な採掘ができず、それどころか怪我や病気への治癒魔法さえも満足に使えない。さらに労働環境も劣悪なため、死亡率が高い。
現在、監獄島で採掘作業に従事しているのはリテン・ヘイヴンでさらなる罪を犯した重罪人や、裏カジノ等の借金で首が回らなくなった重債務者がほとんどである。
■情勢
ここを追われたら他に逃げ場所が無い者が多く集まっているためか治安は意外と安定している。しかしそれは後ろ盾の無い一般人レベルの話で、上位の財力を持っている者達は独自の私兵を用意して派閥を形成し緊張状態が続いている。
また観光客に扮したスパイや暗殺者が紛れ込んでおり、人や情報をめぐって密かに争いあっている。
以前ある有力者の私兵隊とセイントレア王国騎士団と冒険者ギルドによる共同作戦で犯罪組織の大規模な摘発と一掃が行われたが、根絶には至らず、未だ邪悪な勢力が水面下で活動していると言われている。
白影スライムの襲撃も散発的に発生しているが、冒険者ギルドや私兵隊や剣闘士らの活動により今のところ大きな被害は出ていない。
□リテン・ヘイヴン観光案内(仮)
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、他
郊外:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
監獄島:宿舎、臨時診療所、坑道、港、他
*
〈今回の募集キャラクター〉
�@リテン・ヘイヴンの民
リテン・ヘイヴンに居住し、その社会に属す者。
性別・年齢・種族・職業は多様。生活環境はピンキリ。
種族間格差はあまりなく、実力主義の色が強い。弱肉強食とも言える。
重い罪や多額の借金を負った者は奴隷身分となり、裏娼館や地下闘技場や監獄島送りとなる。
�A流れ者
流浪人、旅人、冒険者など。今現在リテン・ヘイヴンに滞在している者。
なお罪や借金を負えば当然奴隷身分となる。
�Bその他
意思疎通可能な人格を有する魔物、魔導機械、生物兵器など。
*
(テンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】
*
〈ルール〉
・作中に登場する際、設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください
・1つのIDにつき採用できるのは1案までのため、2つ以上の案を投下する際はご注意ください。IDの変更や別端末を使うなどして2つ以上の案を投下するのは禁止です
*
今週木曜日の 00:00 〜 23:59 を投下期間といたします。投下する案には�@〜�Bのいずれかの番号をご記載ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/25(火) 04:52:22.24 ID:Hb44DTdm0
乙です
質問ですがリテン・ヘイヴンの説明で「重い罪」や「罪」ってワードが出ているけどキャラクターの安価で色々書く際、罪状も書いた方がいいの?
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/25(火) 16:36:46.59 ID:3HqK69eWO
今度はどんなキャラを投げよう?
性癖に従うならロリ巨乳やおっさん系キャラだが、たまにはメカメカしいキャラでも投げようかなあ?
囚人監視ロボみたいなやつ。
255 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/25(火) 20:54:11.14 ID:5k+F2TDR0
>>253
服役中の罪人であれば背負った罪の内容やそれを背負うに至った背景情報などの記載があると良いでしょう
>>254
リテン・ヘイヴンは多様な種族の者がいるので、自由に考えていただければと思います
機械工業技術も発展しているため、マシーンのゴーレムやロボットがいてもおかしくないでしょう
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2026/08/27(木) 00:29:45.35 ID:HytlVoZ40
投げま−す
�@リテン・ヘイヴンの民
【名前】デガ
【種族】サイクロプス
【性別】男
【年齢】22
【容姿】単眼の筋骨隆々の巨人。皮膚は赤茶色で体毛が体のどこにも生えていない。ぼろぼろの服を纏う
【性格】さみしがりやで一途。自分が害されることに対する耐性は高いが、知人、特に大切な人が害されることに対してはプッツンしやすい
【魔法】塵化
触れたものをなんでも細かい塵に分解してしまう。塵はしばらく体の周りを漂い連鎖的に周囲を分解していく
暴走時は制御困難になり何もかもを分解する災害と化す
【備考】固有魔法のせいで生まれの種族のコミュニティから追い出され、放浪した先々でも馴染めず、流れ流れてこの流刑地リテン・ヘイヴンまでやってきた。
ここでも揉め事から数人を粉微塵してしまい、地下闘技場にて戦わされる日々を送っている。といっても本気を出されると拘束は無効な魔法なので、機嫌を損ねないようある程度の自由が保障されている。
スライムが好き。元々は不意に塵化魔法を当てても致命傷になりにくいからという理由だったが、偶然出会ったクロシュの自分を怖がらないやさしさに、クロシュという個体のスライムに惹かれていく。
喋るのは得意ではないが意外にもスライム語は話せる。必死に勉強したようだ。
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 00:53:02.73 ID:IvUVbsLYo
�@
【名前】ローゼスフィア・ロストエンド
【種族】人間
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】メカニカルな金髪サイボーグ幼女。手からレーザー放ったり、無数の機械触手を伸ばしたりできる。
【性格】かつては他者と共に喜び悲しみ合う情に篤い子だったが、今では合理的で冷静で感情が揺れない憐れなマシンとなった。
【魔法】魔法は使えないが圧倒的な科学力は魔法をしのぐスタイル。
【備考】
初代ロスチャイルドにしてエンドの魔女たちの親友にして天才科学者。リテンヘイブン総督。特に統治も経営もせず、ロスチャイルドインダストリー本社ビル最上階ラボで研究に耽る。全ては完璧な生命に至るために。
生命とは自分にないものを欲しがり、奪い合い、傷つけ合う。老いを恐れ、病に苦しみ、飢えや孤独に怯える。だから痛みも感じず、欲望ももたず、感情も揺らがず、生老病死を克服する。そんな完璧な生命に至ることこそが幸福だと悟り、悲劇は私が終わらせると誓ったのがわずか10歳の時。
完璧に至るには人間の寿命は短すぎると己を機械化し、研究に没頭した。リテンヘイブンやセイントレアが妙にメカニカルで技術が進んでいるのは彼女の研究の副産物によるもの。
ロスチャイルドたちは遺伝子改変した彼女のクローン。完璧を求めた研究の失敗作でもあるが、彼女なりに愛している。試作完成体であるシュヴァイツェルに教育と統治を任せた結果が今のロスチャイルドの悪評に繋がっている。ロスチャイルド幼稚園には悪童がいっぱい。
そして遂にあらゆる生命を完璧にする遺伝子改変ナノマシンを完成させた。これを星中に散布するために、世界に向けた弾道ミサイルの配備を進めている。
本当にこれで世界から悲劇をなくせるのか、彼女自身も迷いを残しているが、それでも止まらない。止まれない。だってもうこのために私の身体も心も10歳以降の人生全てをベットしたんだもの。楽しいことを何も知らず、数千年費やした研究が無駄だったなんて今更言えない、後戻りなんてできない。故にロストエンド。とっくに全てを失った彼女はもはや完璧な生命からただの壊れたマシンと成った。お昼寝もしない。ご飯も食べない。そんな彼女はもはやクロシュの敵ではなかった。
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 01:14:27.35 ID:YP2CLdzU0
�@
【名前】PPC-01(通称:プリ子)
【種族】機械
【性別】なし(声は女性)
【年齢】不明
【容姿】身長2m程度。ゴーグル型のメインカメラや二本角のようなアンテナがある頭部、拡張性を意識したマッシブなデザイン、背面には飛行可能なジェットパックを装備している。装甲には凪鉄が使用されており、生半可な魔法では通用しないことだろう。
【性格】職務に忠実。使命感と正義感が強く、囚人には容赦しないが一般人には親切に接する。
【魔法】なし
【備考】
かつてリテン・ヘイヴンが流刑地であった頃から存在する囚人監視用ロボの指揮官機。
多数の同型機を引き連れ、監獄島の囚人を監視する任務を帯びている。
あくまで囚人を刑に服役させることを目的としているため、武装はテイザーや催涙弾、スタングレネード、電流を纏った警棒など非殺傷のものに片寄っている。
なお名前のPPC-01はプリズンポリスコマンド1号機という意味でプリ子というあだ名で呼ばれている。
ガンダ○SEE○のウィンダ○を意識した外見。�Bにしようか迷った。
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 06:17:23.98 ID:qnttKoyk0
�A
【名前】ジノ=ホワイトデイ
【種族】人間
【性別】女
【年齢】21歳
【容姿】茶髪ショートの小柄な女性。胸は大き目
【性格】真面目な戦闘狂
【魔法】身体強化魔法
【備考】元セイントレアの兵士だったが、闘技場の廃止により暇を持て余して退職。闘争を求めリテン・ヘイブンにやってきた。
現在は闘技場に参加して大暴れしつつ、普段は町を見回りして諍いを治めたり等治安維持に努めている。
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 10:02:37.96 ID:F3jaIZvQ0
�A
【名前】ベーダー・アングリ
【種族】悪魔
【性別】男
【年齢】2000歳
【容姿】赤髪短髪。頭に悪魔のような角がある。背中には悪魔の羽がある。背が高く筋肉質。着物を着て着崩して着ている。金棒を所持している。
【性格】おおらかだが怒らせると怖い。
【魔法】・獄炎魔法(ごくえんまほう)(火炎よりも上の地獄の炎を操る魔法)
・怒魔法(いかりまほう)(楽しい気分やストレス等を怒り以外の感情を怒りに変える魔法。魔法発動時、怒り状態になり攻撃翌力が上がり、色んな魔法や武器など受けても耐えられるタフネスを持つ。ただし見境なく暴れてしまう欠点がある。)
【備考】
世界をまわっている旅人だがその強さを見込まれてリテン・ヘイブンの治安を守る自警団的な事をしている。オノゴロ諸島が好きで着物や金棒は昔オノゴロ諸島から買ってきたもの。その正体は最上位たる七大罪のひとり、憤怒のサタン。「怠惰のベルトーネ」「暴食のベッサラベア」「強欲のベスト」とは知り合いで特にベルトーネとは手紙を書く仲ではある。七大罪の中では上位に入る強さ。たまに闘技場に参加しており、今のところ全勝している。金棒術や獄炎魔法もすごいが怒魔法は特に凄く怒魔法を使用した状態で相手が時間を止める魔法を使用した際は時間を止めたにも関わらず動き出した武勇伝がある。昔一人で村全体を壊滅させた事はあるが元々村全体が密売や人さらいなどしていた集団だった為、街の騎士に感謝された事があり、罪にはなっていない。リテン・ヘイブンが良くなるまでしばらくいるつもりではある。
※ベッサラベアとベストは「二次創作」で出たキャラと多分出る予定のキャラです。本スレたまに「二次創作」側に少しふれてたりしてたので、キャラ安価にも入れてみましたがダメならその部分は無視していいです。
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 17:17:29.53 ID:/N62QnWG0
�A
【名前】レヴ・バイロン
【種族】悪魔
【性別】男
【年齢】不明
【容姿】黒髪ロングのイケメン
【性格】自由闊達にして飄飄とした掴みどころの無い性格。その一方であらゆる非道や暴力を容認する冷酷さも持ち合わせている。
【魔法】波動魔法(大気の振動から魔翌力の流れに至るあらゆるエネルギーの流れをコントロールする魔法)
【備考】吟遊詩人として各国を放浪する、自称「嫉妬を司る悪魔」であり、ベルトーネはじめ幾人かの悪魔とは旧知の仲。自身を「他人の不幸を蜜の味と感じる男」と称しているが、実際には、生と死や人の世の栄枯盛衰は必然かつ不可分のものであり、一方が失われればもう一方も喪失してしまうと考える陰陽思想に近い価値観の持ち主であり、この世に等しく禍福をもたらすために長らく活動を続けている。
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 17:31:51.03 ID:mNE+L+Z2o
�@
【名前】ガスパール・ナルバエスト
【種族】人間→魔人 【性別】男性 【年齢】34
【容姿】金色のショートヘアと朱殷色の瞳を持つ、やや痩せこけた体格の青年。袖口と裾口に拘束具が備え付けられた白色の囚人服の上から、お気に入りである黒色の厚手のコートを羽織っている。身長178cm。
【性格】属性は混沌・悪。軽薄かつ飄々としており、常に余裕に満ちた態度を崩さない、不気味で刹那的な愉快犯気質の気分屋。自分の愉しみを何よりも優先し、人に指図される事を嫌う。一見無軌道な殺人鬼のようだが、悪人以外は不必要に殺さないなど悪としての矜持を持っており、捕まる際も抵抗せずに大人しく連行されるなど意外と律儀な所もある。悪人を標的とするのは他人にとやかく言われづらく、(自分含めて)死んで当然の存在だと考えている為。
【魔法】マナ操作の派生となる、瘴気を生み出して操る"瘴気魔法"を扱う。瘴気とは淀んだマナの事。濃度が薄い内は視界不良やマナ乱れによる魔法の不安定化程度で済むが、濃くなると身体の機能不全や精神異常を引き起こし、終いには中毒死する。長く瘴気を扱い続けた事で擬似的に魔王化しており、身体が瘴気=マナの集合体となっている。物理攻撃はすり抜けて魔法も生半可な出力では通じず、身体をマナに変えて何処にでも移動でき、この世にマナがある限り幾らでも再生・蘇生する。
【備考】最近リテン・ヘイヴンに流れ着き、瞬く間に有名となった超危険人物。我欲で悪を甚振って愉しむ悪の敵。正気のまま魔王化を果たした瘴気の魔人。
元セイントレア王国騎士。人間至上主義と命令を大義名分に、非人間種族や悪人を相手に愉しんでいた。やがて王国が方針を変えると他の過激な主義者と共に逮捕され、(彼としては命令に従っていただけなので)唯一更生の余地無しと判断されて処刑される。しかし魔人と成っていた為に人知れず蘇り、各地を放浪した末にリテン・ヘイヴンに辿り着いた。裏で悪事を働いていた複数の有力者を殺した罪で監獄島送りとなり、凪鉄で覆われた特別牢に収監されている。しかし彼には効果が薄いようで、頻繁に抜け出しては街で遊んでいる。
得物は全長約1.2mの王国制式騎士長剣。騎士時代から使っているので損傷が激しいが、瘴気を纏う事で性能を補完している。切り傷から瘴気を染み込ませて中毒を早めるオマケ付き。剣と格闘と瘴気魔法を織り交ぜた、相手を翻弄する戦法が得意。
リテン・ヘイヴンでの暮らしを結構気に入っており、島の運営が上手く行かないと困るので、凪鉄採掘も真面目に従事している。騎士時代の素行は良好で命令違反も無く、同僚との仲も良かったなど案外社交性が高い。
好き:刺激的な闘争、自由、読書、お笑い、焼き鳥
苦手:退屈な平穏、束縛、物を捨てる事、魚料理
夢:自由気ままに遊び回る事、地獄に堕ちる事
大嫌い:愉しみを邪魔をされる事、救済
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 18:07:43.90 ID:M2wE4LJBO
【名前】汎用機械妖精シリアルナンバーR10
【種族】機械妖精
【性別】なし
【年齢】2カ月
【容姿】メイド服を来た無表情戦闘機械妖精。飛行モードも持つ。かっこいいブレードも持つ。
【性格】命令は絶対だけどたまに背く。自意識が芽生えちゃった系機械。結構剽軽。
【魔法】どんな食材でも確実に美味い料理を作れる
【備考】
ゆりかごから戦場までオールマイティに活躍できるように設計された万能メイド妖精。精核を必要としない純然たる機械。様々な装備が埋め込まれているので普通の妖精よりデカめ。身体にゴソゴソ手を入れたと思ったらミサイルからお昼のおやつまで何でも出してくれる。
製造されてからあんまり言うこと聞かないので廃棄された。仕方がないので誰かの命令があるまで、リテン・ヘイブンの適当な路地に正座して待機している。でも悪いことは命令しないでね。基本は丁寧語だが、喋っている内にたまに砕けた口調になる。製造主にはよくも捨てたなという怒りと世に産み出してくれてありがとうという気持ちを持つ。本質はメイドなので頼られるの大好き。ご主人様が欲しぃ。
首の後ろに会社のロゴマークと型式R10が刻まれている。気軽にリオと呼んでもいいよ。
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 18:08:48.05 ID:M2wE4LJBO
�Bですね
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 19:41:37.51 ID:4wpVK92m0
�A
【名前】リラ・ムーン
【種族】自称宇宙人
【性別】この星の分類でいうところの女性
【年齢】この星の人間の年齢に換算すると永遠の17歳
【容姿】 ウサ耳とウサ尻尾を着用している以外は普通の少女。なおウサ耳とウサ尻尾は着脱自由。
【性格】お酒か薬物でリラってる、もといラリってるみたいに常にハイテンション。電波ゆんゆん心ぴょんぴょん。
【魔法】宇宙パワーによる超能力。一見すると魔法にしか見えないが凪属性の影響化でも使用可能である。
【備考】リテン・ヘイヴンにいつの間にか現れた自称宇宙人。リテン・ヘイヴンの各地に神出鬼没に現れ、(闇)酒場や(裏)カジノで客として来てたと思ったらバニーガールとして(勝手に)接客している・(裏)娼館で大勢の娼婦を買って遊んでいると思ったら娼婦の一員として(勝手に)働いている・高級ホテルで豪遊していた次の日に地下闘技場に剣闘士として参加したり、監獄島で採掘作業や臨時診療所で(勝手に)働いていたりする。
リテン・ヘイヴンに住む大多数の者は彼女を自分を宇宙人と思い込んでる変人と扱っているが、このリテン・ヘイヴンで自由に振る舞う彼女は間違いなく『強者』であることは確かである。
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 19:48:12.54 ID:LEoAaaAiO
�@
【名前】ヤーミン·パルス
【種族】土蜘蛛
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】普段は黒髪のおかっぱ少女だが、本来の姿は巨大な蜘蛛
【性格】基本無邪気だが怒ると冷酷になりドスの効いた口調になる。
【魔法】毒魔法の使い手で一次的な麻痺から即死級の毒ガスや毒液や毒ビームを出せる。人型蜘蛛形態問わず使用でき糸による拘束も得意。
【備考】元はただの蜘蛛だったが、リテン·ヘイヴンの悪意や恨み等の負の感情を吸収し続けた結果、怪物化し人間態と知性を得た。現在は洋服の販売や修繕の仕事をしつつ国中の負の感情を楽しみつつもそれを食らい続けている。
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 20:52:19.42 ID:MjsHj7i1o
�A
【名前】ロヴィア・ビターエンド
【種族】呪術スライム
【性別】女
【年齢】12
【容姿】左半身に呪いの痣が広がる金髪子供。スライム形態は全身に呪いの紋様が浮き上がる黒いスライム。
【性格】卑屈で怖がりで愛されたがり
【魔法】反映魔法
【備考】
メアリー以上の過激派であるデロデロ教徒。最近デロデロ教に拾われ、クロシュヴィアに救われた子。かつての想い人はまだ目の前に現れてくれない。だが、クロシュヴィアは目の前に現れて、撫でてくれる抱き締めてくれる愛してくれる!だからクロシュヴィアが望むことは全てやってあげたい。彼女は多くを語ってくれないが、この世から悲劇を無くすことを望んでいることは分かる。この世から悲劇を取り除くために世界の全てをデロデロにする。それこそが絶対幸福。そこに何の疑いもない。そのため彼女は最も精力的にデロデロ活動に勤しむ教徒といえる。デロデロは家族なので他の教徒にもとっても優しい。
リテン・ヘイブンは世界でも類を見ないほど悪意や悲劇、絶望や理不尽に溢れている。この不浄の島は丸ごと浄化しなければならないと強烈な使命感に取り憑かれている。
呪詛や呪念などの悪意を取り込みエネルギーに変える性質からこのリテン・ヘイブンでかなりの力を蓄えることに成功している。クロシュヴィア見てる?ガイ見てる?この島を丸ごと飲み込む白影スライムを作るエネルギーが貯まるまであと少しだよ。あと少しで甘い終わりがやってくるよ。
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 21:00:45.24 ID:RwPfSfQDO
�@
【名前】ベロニカ・ビュティ
【種族】悪魔
【性別】女性
【年齢】1000歳
【容姿】頭に羊のような角が付いている紫髪で長髪の美女。スタイルが良くモデル体型。耳が尖っている。スーツを着て、メガネをかけている。鉄扇を2つ隠し持っている。
【性格】ミステリアスな性格だが面倒見が良い。たまに冷酷な一面がある。
【魔法】幻覚魔法(幻覚を見せる魔法)/魅了魔法(男女関係なく魅了させる魔法。スライムや魔物にも魅了できる)/洗脳魔法(相手を洗脳させる魔法)
【備考】
監獄島の所長秘書。普段は眼鏡はなくドレスを着ているが今は眼鏡とスーツをしているあまりにも美人で彼女を巡って戦争したと言い伝えられている(本当なのかは不明)。実は最上位たる七大罪の末席、「色欲のアスモデウス」。ベルトーネや他の悪魔達とは知り合い。幻覚魔法、魅了魔法、洗脳魔法は一流で重ねがけることも可能(例:魅了魔法をかけた後、洗脳魔法をかける)。サポート系の魔法だけなので、鉄扇の二刀流での戦闘術や蹴り技で補っている。男女もすべて自分の為に働いてくれているが自分の運命の相手ではないとすぐに切り捨てている。秘書になってリテン・ヘイブンや監獄島などで素敵な出会いがあるか吟味している。
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 22:28:43.12 ID:/N62QnWG0
すみません、
>>261
ですが、性格欄に 「嫉妬を司るが故に幸福も不幸も人類全てが平等に分かち合うべきというポリシーを持つ」も追加でお願いします。
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 22:50:49.99 ID:qnttKoyk0
>>259
の備考に「ありとあらゆる武器を使いこなす」も追加でお願いします。
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 23:50:18.38 ID:a7XTfLewo
1
【名前】ガイスト・シュヴァルシュタイン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】44
【容姿】短い白髪、無精ひげ、細身。頑丈で多機能なパワードスーツを身につけている。
【性格】独善的。良心が希薄。目的のためなら手段を選ばない。無能なもの、人類に貢献しないもの、自分の理想に理解を示さないものを見下す。
【魔法】使わない。魔法を使うくらいなら機械を使うほうがずっと良いと考えているし、魔法は科学で代用できると思っている。
【備考】機械工学のスペシャリスト。元は機械都市で研究者をしていた。
王国の異種族排斥思想に賛同していたが最近の方針転換を受けて王国を見限る。
それからは辺境の地に自分の研究所を構え、自身の目的を達成するための研究と開発に没頭した。
彼の目的は人間が科学によってこの世界と他種族を支配すること。
科学こそ脆弱な人間の唯一無二の武器と考えて、人間にとっての脅威(自然や他種族)を克服し人類がさらなる豊かさと幸福を得るために彼なりに考えて行動している。
多くの機械や兵器を製作中のところデロデロ騒動が発生、それを人類の危機と考え動き出そうとしている。
他種族の命を軽く見ている。妖精を精核化する技術の開発者であり何度も妖精狩りをしてきた。最近は他種族の精核化にも着手している。
世界樹、精霊、妖精といった存在がこの世界の根幹にかかわりコントロールしている(少なくとも彼はそう思っている)ことをよく思っていない。
それらと親和性の高い魔法というものも好きではない。
研究資金を稼ぐために機械類を作って業者に売っている。武器や兵器も売っているが金稼ぎと割り切っている。
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 23:56:45.68 ID:axOfkLYkO
�A
【名前】エインへリアル・ローエングラム
【種族】魔女
【性別】女
【年齢】1400
【容姿】ニッコリ笑顔でウェーブのかかった茶髪の酒臭いお姉さん
左手にスルメ、右手に酒瓶
【性格】陽気で適当でシリアスもギャグもどっちもできる
【魔法】凪魔法によって魔翌力や物理的な動きや思考などを一時的に停止させる 強い
【備考】
大魔女帝国特級魔女の一人にして帝国のエリート諜報員。様々な裏の情報が集まるリテン・ヘイブンで帝国にとって利となる情報を集めている。
諜報員らしくリテン・ヘイブンに溶け込むためにお酒やカジノ大好きなダメ人間を装っている。ホントに迫真の演技で、お酒を取り上げると咽び泣くし、カジノで金を擦って度々監獄島の労働に従事している。演技じゃない?一向に演技です。帝国からの活動費はとっくに使いきった。大魔女様だいしゅき、お金ください。
自称リテン・ヘイブンの親切な案内係として、度々観光客にお金を無心している。お酒を渡すととても喜んで有益な情報をくれるかもしれない。
こんなんでもやる時はやる人。シラフになればかなり優秀。あんまりならない。
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/27(木) 23:59:26.71 ID:9wrW0fcwO
�B
【名前】ホロウ
【種族】スライム
【性別】なし
【年齢】2
【容姿】薄灰色のスライム。人型への擬態はまだ上手くできない
【性格】物静か。警戒心が強い
【魔法】虚魔法
【備考】カリス・ノーランドが使っていたリテン・ヘイヴンの地下施設で生まれ、実験体として扱われていた虚属性のスライム。どういうわけかデロデロ化の影響を受けず、カリス消滅後施設から逃げ出して宛もなくリテン・ヘイヴンを彷徨っている。
カリスから受けた痛みや苦痛の記憶が色濃く残っており、警戒心が強く人前に姿を現さない。普段は下水道に棲み他種族の残飯やドブネズミなどを捕食して暮らしている。
下水道からリテン・ヘイヴンの陰惨な社会情勢を見つめ、痛みや苦しみを味わっているのは自分だけではないと知った。知ったところでできることもない。命はいつか苦しんで死ぬ。そんな漠然とした悲観が補強されただけだった。
なお虚属性の特異なスライムが下水道に生息しているという噂は既に出回っており、街の有力者や冒険者ギルドなどから捕獲依頼が出されている。場合によっては凪鉄より価値の高い虚属性を狙う者は多く、ホロウは気の休まらない日々を送っている。厭世的な悲観は深まっていくばかりである。
274 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/28(金) 23:00:49.74 ID:mRsSknN20
―幕間―
―港湾都市ウォーターポート
停泊中のリテン・ヘイヴン定期船
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「」チョキチョキ
奴隷商人「ほら乗った乗った! キビキビ動くんだよ、早くしろ!」ベシッベシッ
奴隷オーク「……」トボトボ
奴隷ゴブリン「……」トボトボ
奴隷馬頭「……」トボトボ
見物貴族「むさ苦しい絵面ですな」
奴隷商人「はは、リテン・ヘイヴンの監獄島では知性や魔力よりも体の強さこそが最も大きな価値あるものなのです。あちらではオークや馬頭などの需要も高いのですよ」
見物貴族「それは理解できるがね。船倉にこのような不潔な奴らが乗っていると思うと、愛する家族を持つ身としては気が気でないのだよ」
奴隷商人(リテン・ヘイヴンなんかに家族で観光に行くんじゃねえよ……ド腐れお貴族様がよ)
奴隷商人「私どもも奴隷の躾はしっかりしておりますし、上層のセキュリティも万全に整っているはずですからご安心ください。快適な船旅を楽しめますよ」
見物貴族「ハッハッハ、当然だ! 我が愛する家族に何かあれば君たちの首が飛ぶことになるからね! そうならないよう細心の注意を払えたまえよ!」
奴隷商人「はは……」
奴隷クーちゃん「……」トボトボ
見物貴族「……ん? おい君、あの奴隷は?」
奴隷商人「ああ、アレはウチのシマで勝手に商行為を行っていたガキです。身寄りもないようだったので裏娼館に売り飛ばすことになりましてね。素材は良いので着飾ればモノになるでしょう」
見物貴族「ふむ、そうか……」
奴隷商人「……大事な商品なんですから、手は付けんでくださいよ?」
見物貴族「もちろんわかっているとも」
◆
275 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/28(金) 23:02:17.61 ID:mRsSknN20
―港
汽笛「」ボ―――
遥か遠くに見えるリテン・ヘイヴン定期船「」
タタタタタッ
ザザッ
ヴィルト「………っ、間に合わなかった……!!」ググッ
黒シルクハットの男「なんや、あんちゃんあの船に乗りたかったんかいな?」ヌッ
ヴィルト「……!? お前は……何だ!?」
黒シルクハット「何って……見ての通りただの商人やが?」
ヴィルト「……」
黒シルクハット「にしてもあんちゃん随分おもろい形しとるなあ。どういう人生送りゃそないなことになるん?」
ヴィルト「………何が言いたい?」
黒シルクハット「クク、ワイならあの船ん乗る手段を用意できるで」
ヴィルト「!」
黒シルクハット「これや」スッ
装飾が施された鞘に入ったナイフ「」ポン
ヴィルト「!!」
黒シルクハット「見覚えあるっちゅう顔やん! なら使い方も知っとるやろ? どや、今ならタダで譲ったってもええで?」
ヴィルト「……いや。必要ない」
黒シルクハット「そか。でもそしたらあの船にゃ追いつけんで? 助けたいコが乗せられたんとちゃうん?」
ヴィルト「マナポーションを売ってくれ。あるだけ全部」
黒シルクハット「ん〜? いいけど何する気や?」
ヴィルト「加速魔法が得意なんだ。それで陸路を行く」
黒シルクハット「……いや、死ぬで? 普通に」
ヴィルト「しぶといから大丈夫だ」
黒シルクハット「は〜、まあしゃあない。一応言うとくけど、用法用量を守ってな!」
ヴィルト「……善処する」スッ
マナポーション箱「」ドン!
◆
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/28(金) 23:13:32.11 ID:MElmdqeS0
何度もすみません、
>>261
ですが、今更ながら悪魔達の名前の先頭が「べ」で統一されている事に気付いたので可能であれば再度修整をお願いします。駄目でしたらキャラごと無かった事にしても構いません。�A【名前】ベルナルド・バイロン【種族】悪魔【性別】男【年齢】不明【容姿】黒髪ロングのイケメン【性格】自由闊達にして飄飄とした掴みどころの無い性格。その一方であらゆる非道や暴力を容認する冷酷さも持ち合わせている。【魔法】波動魔法(大気の振動から魔翌翌翌力の流れに至るあらゆるエネルギーの流れをコントロールする魔法)【備考】吟遊詩人として各国を放浪する、自称「嫉妬を司る悪魔」であり、ベルトーネはじめ幾人かの悪魔とは旧知の仲。自身を「他人の不幸を蜜の味と感じる小者」と嘯いているが、実際には、生と死や人の世の栄枯盛衰は必然かつ不可分のものであり、一方が失われればもう一方も喪失してしまうと考える陰陽思想に近い価値観の持ち主であり、嫉妬を司るが故に平等を求める性分。そのためか、この世に等しく禍福をもたらすために長らく活動を続けている
277 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/28(金) 23:14:05.33 ID:mRsSknN20
というわけで皆さんありがとうございました。いろいろ考えていきたいと思います
なお募集要項に書き忘れていましたが、全員を登場させるのは不可能と思われます。ご了承ください
おまけ1:暗黒行商少女クーちゃんのイメージ絵
https://i.imgur.com/H6GNpaD.png
おまけ2:クーちゃん連行される
https://i.imgur.com/yIeDCKu.png
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/28(金) 23:27:10.96 ID:IaMjJm7k0
乙
あの絵…おまけ2の絵を見た時ですね
あの「クーちゃん」がボロボロの状態で繋がれている「表情」…
あれ……初めて見た時……
なんていうか……その…下品なんですが…フフ……
あ………下品なんでやめておきますね…フフ…
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 01:09:42.11 ID:/p0o7jqao
おつ
投稿数多かったし仕方ないね…使ってもらえるといいなぁ
クーちゃんは暗黒って自称するからダークエルフ的な肌黒系の娘かと思ってた
そしてただの箔付け要素だった七大罪がもう5人になるとは嬉しいやら恥ずかしいやら
発端のベルちゃんは今頃天雷精と共に休暇を満喫している事でしょう
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 09:09:55.02 ID:U7MjgWAG0
おつ
あっちのSSのオーナーこの子だったの今更ながら思い出してしまった・・・
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 10:50:57.75 ID:dKtuvUUGo
リーリア編読み返すとザイルがあまりに元部下たちから忠誠を向けられていない
主にクリュナー
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 13:25:11.51 ID:aNnt27esO
クーちゃんいつの間にか奴隷になっていた事にびっくりした。
283 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga sage]:2026/08/29(土) 16:32:45.59 ID:75dkGCK/0
>>276
基本的に安価内容の修正などは受け付けない方針ですが、キャラクター募集については枠の制限などもないので大丈夫です。ただし本編が更新された後とかだと流石に受け付けられないので、この場合はセーフと言えます
なお後述の事情により、本編中に登場できるかどうかは未定としか言えないかもしれません
クーちゃんは調子に乗った悪徳商人モドキでしたが、この度は本物の��悪�≠ノ格の違いをわからせられてしまったようです。調子に乗っていても結局はかよわい女の子なので、悪い大人には勝てません。
クーちゃんは†暗黒†とか†闇†というものに格好良さを感じるお年頃なので、暗黒行商人を名乗っていました。得意属性が闇というのも関係しているかもしれません
なお悪魔関係の設定については、諸般の事情によりあまり出せないかもしれません。出すとしてもフレーバーとか匂わせ程度になるかと思います。そして仰る通りベルトーネ氏は世の中の動向や情勢に関わる気がないようです
クーちゃんさんは子供にしては商才がある方らしいので、今後より商売を広げて成り上がる運命もあるかもしれません。ただし今現在は悪い大人たちに捕まって売られそうになっています
旧リーリアの臣下たちは、10年間テロ活動を行っていたザイル氏に複雑な思いを抱いているかもしれません。クリュナー氏は仕事が忙しすぎてノーランド印の薬を用法用量を無視して毎日ガブ飲みしており、情緒がおかしくなっている可能性はあります
(リリアちゃんもお仕事を頑張ってはいますが実務能力で言えば経験豊富なクリュナー氏の方がだいぶ上なので、真正リーリアはクリュナー氏の頑張りによって回っていると言っても過言ではないという噂があります)
クーちゃんさんは流浪の商人をやっているので、予期せぬトラブルに巻き込まれることがあります。クーちゃんは後ろ盾などもないので、何かあった時は身一つで全責任を負う羽目になり、それが今回は奴隷堕ちという結果に繋がったものと思われます
284 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 16:33:56.06 ID:75dkGCK/0
↓1コンマ 真正リーリア編クリア+努力目標全達成ボーナス
01-70 運命賽+制限解除コード+白金のペンダント
71-90 ↑+旧世樹の杖
91-00 ↑+会心賽
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 16:35:07.96 ID:vdZOHvR5O
あ
286 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 20:50:56.40 ID:75dkGCK/0
―東リーリア湿原
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
白金のペンダント「」ポン
リュアン「真正リーリアの民に配られる白金ステライトのペンダント……もらっちゃいましたね」
聖女「これを持っていれば真正リーリアの名誉国民としていつでも自由に出歩けるそうです!」
フメイ「これ、付けてると洗脳されちゃったりしないの?」
妖精「流石にそんなことはないと思う……。どっちかと言うと先代世界樹の精霊の加護を得られるありがたいアイテムのはずだよ。真正リーリアの民も、これを身に着けているから洗脳されてたってわけではなかったみたいだし」
クロシュ「うん……! リリちゃんたちの……お守り!」
☆白金のペンダントをもらいました
*
クロシュ「……」モニョモニョ
妖精「ん? クロシュどうしたの?」
クロシュ「んー……えっと……カリスから、なんか……もらってたみたい……」
妖精「ええっ!?」
フメイ「カリスから……!?」
妖精「危ないよ、早く捨てて!」
クロシュ「だ、大丈夫とおもう……。これ……せいげん、かいじょ……こーど……? だって……」
フメイ「制限解除コード……?」
クロシュ「少しの間……すごく強くなるけど……その後、デロデロになっちゃうんだって……」
妖精「戦闘用の術式……? そうだ、カリスに成り切って仕様を解説してみて」
クロシュ「ん!」
モニョモニョ…ポン!
カリスクロシュ「これは制限解除コード。限界を超えて生命の律動を加速させ、一時的に大きな出力を得るというものです。カリスは戦闘中に配下の者共を命と引き換えに強化していましたが、それと同じものですね。カリスはこれを餞別のつもりで私に寄越したようです」
妖精「やっぱりだめじゃん! 早く捨てなさいそんなもの!」
カリスクロシュ「落ち着いてください妖精さん。カリスのように制限解除を常に強い続ければ戦闘後にその命は死を免れませんが、例えばほんの一呼吸の間だけ瞬間的に加速させる、というような使い方をすれば命に関わる事態にはなり得ません。とはいえそれでも大きな負担には違いないので、次の一呼吸の間は反動で態勢を崩してしまう恐れもあります」
妖精「でも危ないよ……そんなの使っちゃだめだよ」
フメイ「フメイも反対。クロシュ、黙って無理することあるもん」
カリスクロシュ「アッハ、私がフメイちゃんや妖精さんを悲しませるような真似をするって本気で思っているんです!?」
フメイ「ひっぱたきたくなってきた……」
妖精「カリスに成り切るよう頼んだのは私だから……ごめん」
☆クロシュが〈〉を習得しました
腹-4、コンマ+30、他の技と併用可
ただし次ターン行動不能、さらにコンマ-30
*
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 20:54:15.21 ID:aUCM//BYo
カリスらしいな……
288 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:01:22.67 ID:75dkGCK/0
☆クロシュが〈燦歌〉を習得しました
腹-4、コンマ+30、他の技と併用可
ただし次ターン行動不能、さらにコンマ-30
*
クロシュ「……?」
白金色の杖?「」ポン
フメイ「それ……杖?」
クロシュ「うん」
妖精「これは……晶化した世界樹だ! たぶん、先代の白金の世界樹――」
精霊リリ『うん! わたしたちからの、プレゼント!』モニョッ
クロシュ「わっ!」
聖女「リリさん!」
精霊リリ『クロシュちゃんたちのお陰ですごく助かったから、お礼がしたくて。受け取ってくれる?』モニョモニョ
クロシュ「うん!」
モニョモニョ…ポン!
白魔女っ子クロシュ「〜〜!」モニョッ
フメイ「わ……!」
リュアン「白い帽子に、白い衣装の……魔女っ子……!」
聖女「かわいい……! 素晴らしいです!」
精霊リリ『えへへ、クロシュちゃんすごく似合ってる。その杖で、良い子も悪い子もみーんな平和にしてあげてね』モニョモニョ
白魔女っ子クロシュ「う、うん」
☆旧世樹の杖をもらいました
*
白金のペンダント「」
旧世樹の杖「」
白金ステライトの延べ棒「」
カゴいっぱいのどんぐり「」
袋詰されたリーリア小麦「」
瓶詰めのドライユキイチゴ「」
聖女「ふふ……♪ たくさんのものをもらってしまいました」
妖精「外国で使えるお金がないからって、ステライトの延べ棒までもらっちゃったねえ。素材としても超一流の貴重品だよ」
リュアン「ドライユキイチゴ、甘酸っぱくてすごく美味しいですよね……! どうやったらこんな風に綺麗に乾燥させられるんでしょう……」
白い賽「」コロン―
聖女「あら?」ヒョイ
白い賽「」ポン
聖女「……これは、ズルができる白いサイコロ……」
白い賽「」ポン
白い賽「」ポン
聖女「もう2つもあるのに……。これで3つ目……」
聖女「……私が力を取り戻してるとかじゃ……ないですよね?」
妖精「どうしたの……あっ、例のサイコロ!」
聖女「は、はい。最近は減るよりも増える方が多いみたいで……」
妖精「それがあると万が一って時に運命が良い方に変わったりするんでしょ? それならたくさんあって困るものでもないんじゃないの」
聖女「そうですけど……。もし私のせいでまた黒いサイコロが転がったりしたらと思うとちょっと不安で……」
妖精「……ま、まあ大丈夫でしょ。たくさん余ってるのはそれだけ私たちの旅が順調に進んでるってことだよ。聖女の力が戻ってるわけではないと思う」
聖女「そうだと良いのですが……」
☆運命賽と会心賽を1つづつ得ました
289 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:02:08.70 ID:75dkGCK/0
―東リーリア港
ザァーン… ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「」チョキチョキ
停泊しているリテン・ヘイヴン定期船「」ドン!
リュアン「あれがリテン・ヘイヴンの定期船……」
クロシュ「おおきい……船!」
フメイ「どうやって動くの? 帆もないのに」
メアリー「蒸気機関という……魔力とは異なる、蒸気を利用した技術が使われているそうです……」
聖女「蒸気って、沸騰した水が気化したもの……ですよね? それがどうやって船を動かす力に……?」
メアリー「さあ……私も、詳しくはないので……それ以上はわかりません……」
妖精「人間ってヘンな技術をぽんぽん思いつくなあ」
*
船員「カロン号乗船希望の方はこちらへ〜」
聖女「は〜い! 私たち乗船希望です!」
船員「おん? ……あんたらがか?」
フメイ「ん〜? 文句あるの?」
船員「客の事情にアレコレ言うもんじゃねェが、リテン・ヘイヴンは女子供だけで行くトコじゃねェぞ……。意地悪とかじゃなくて本気の善意で言ってるぞ、俺」
妖精「わかってるよ。でも行かなきゃならないの」
船員「そうかい。んじゃまあ悪いことは言わねェから、部屋は中層か上層にしときな。下層は安いが女が泊まるとこじゃねェ。何かあっても責任は取ってくれねェしな」
リュアン「そ、そうなんですか……」
船員「おう。あとその馬車も乗っけるならかなり高くなるが大丈夫か?」
精霊の幌馬車「」
妖精「うん。聖女、お金足りてるよね?」
聖女「はい、大丈夫です。今まで使う機会があまりなかったお陰で、オリシンで頂いた支援がほとんど残っていますから」
船員「オリシンで頂いた支援……? まあ客なら何でもいいか。もらった額分の仕事はするぜ」
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
*
290 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:04:10.78 ID:75dkGCK/0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅1日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
291 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:05:53.64 ID:75dkGCK/0
―定期船カロン号 中等客室
丸窓「」ポン
遥か遠くまで見える海原「」キラキラ
フメイ「わ〜!」キャッキャ
クロシュ「んわ〜!」キャッキャ
リュアン「クロシュちゃんとフメイちゃん、すっかりはしゃいじゃって」
妖精「もう、遊びに行くんじゃないんだよ?」
聖女「ふふ、でも良いじゃありませんか。初めての船旅ですから、私もちょっとはしゃぎたい気分ですよ」
妖精「まあ、それもそうか……。クロシュも船で海を渡るのは初めてだろうしね」
メアリー「ふふ……。童心に戻りし導師クロシュの御姿……我が目に焼き付けておきましょう……」ニコニコ
汽笛「」ボ――――
船旅1日目。リテン・ヘイヴン定期船の中層客室に宿泊します
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:06:37.85 ID:U7MjgWAG0
妖精、クロシュとフメイがはしゃぎすぎて酔ったので医務室へ連れていく
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:07:21.73 ID:dKtuvUUGo
リテンヘイブンの現状など知ってることまとめてみる
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 21:08:01.69 ID:0ouIZMbS0
劇場に行ってみる
295 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:36:28.09 ID:75dkGCK/0
―定期船カロン号 中等客室
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョッモニョッ
フメイ「〜〜♪」キャッキャ
グラッ
スライムクロシュ「!?」モニャッ!?
フメイ「んわっ……」
グルグルグル
フメイ「んぇ……」クラクラ
スライムクロシュ「〜〜!?」モニャニャ オロオロ
リュアン「わ……フメイちゃん、大丈夫!?」
聖女「ど、どうしました!?」
妖精「あー……船酔いだね。これは」
リュアン「フメイちゃんも船酔いするんですか!?」
妖精「一応ヒト型だから、ヒトと同じ原理で酔うんじゃないかなあ」
聖女「船酔い……命に別状はないんですよね!?」
妖精「ないない。でもせっかくだし医務室に行っておこうか。場所の確認もしたいしね」
◇
296 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 21:38:13.03 ID:75dkGCK/0
―カロン号 医務室
カーテンの向こう「グガァー、グゴゴ…」zzz
カーテンの向こう「」zzz
床に広がる血溜まり「」
フメイ「うぅ〜……」ゲッソリ
顔色の悪い医者「……船酔いだね。お薬出しとこうか」
妖精「この子スライムなんだけど、船酔いの薬って効く?」
顔色の悪い医者「えっスライム? なら擬態を解いてスライムの姿に戻ってごらん」
フメイ「……」
デロデロ…ポン!
スライムフメイ「〜〜?」モニョニョ
顔色の悪い医者「どうだい、治っただろう」
スライムフメイ「〜!」モニョッ!
妖精「あ、なるほど! スライムの姿に戻れば船酔いの原因も消えちゃうんだ!」
顔色の悪い医者「そう。こっちとしては人と同じ船酔いをするレベルで擬態できるこのスライムの技量に驚きだがね」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
リュアン「あ、あの……! 和やかにお話してますけど……こっちの患者さん大丈夫なんですか!?」
カーテンの向こう「」zzz
床に広がる血溜まり「」
顔色の悪い医者「ああ……大丈夫らしい。今のところ死ぬ気配はないね」
聖女「ええ……」
顔色の悪い医者「彼、全身から血を吹き出して真っ青になりながら走って来てこの船に乗り込んだ。それで駄賃と治療費を支払ったら力尽きて倒れたんだよ。起きたら血で汚したベッドと床を掃除してもらわないとね」
妖精「そ、そう……。なんかヘンな気配だと思ったけど、まあそういうヘンな奴もいるか」
カーテンの向こう「グガァー、グゴゴ…」zzz
スライムフメイ「〜〜?」モニョモニョ
聖女「あちらのカーテンの向こうから発せられる音は何? とフメイさんが聞いています」
顔色の悪い医者「あれは……ただの酔っ払いだね。早く起きて出ていって欲しいんだがね」
☆医務室に入院している人物の情報を得ました
◇
297 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:36:17.94 ID:75dkGCK/0
―定期船カロン号 中等客室
リュアン「リテン・ヘイヴンのことについておさらいしましょう……! こ、この船はやっぱり怖いです。ちゃんと勉強しておかないと……!」
妖精「まあ……医務室でいきなりヘンな血溜まりを目撃しちゃったもんね。警戒に越したことはないし一度おさらいしておこうか」
*
妖精「――というのが、リテン・ヘイヴンの大まかな現状(
>>252
)」
聖女「その、抗争している有力者というのは……どのような方々なのですか?」
メアリー「私がお答えしましょう。リテン・ヘイヴンで最も大きな力を持っているのは、皆さんもご存知のロスチャイルド家です」
リュアン「で、出た! またロスチャイルドです!」
妖精「またロスチャイルドかぁ……。初めて会ったレーティア以外まともな奴が一人もいない気がする……」
メアリー「リテン・ヘイヴンで最も規模の大きな企業がロスチャイルド・インダストリー社で、その最高経営責任者を務める人物こそが現在のロスチャイルド家を実質的に取り仕切っているシュヴァイツェル・ロスチャイルド氏です。リテン・ヘイヴンで彼女に逆らえる人物は恐らくいません」
フメイ「ふうん。そいつがロスチャイルドの親玉なんだ」
メアリー「とはいえシュヴァイツェルCEOは多忙の身でしょうから、私たちが関わる機会はないでしょう」
妖精「まあそうだね。ロスチャイルドの親玉なんてこっちも関わりたくないし」
メアリー「有力者たちの抗争というのも、実際にはロスチャイルドの掌の上なのではないかと言われています。真実は定かではありませんが」
◇
298 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:36:49.00 ID:75dkGCK/0
―夕方
カロン号上層 劇場
棒「」
ウサ耳の踊り子「アハァ〜ン♡」クルクル
ワーワー!! ウオオオオオオ!! リラチャーン!!
顔を覆いつつ指の隙間から見るリュアン「わ……!!///」
妖精「へ〜、棒をあんな風に使うんだ。面白い踊りだなあ」
聖女「クロシュさんとフメイさんは見ちゃいけません」バッ
メアリー「聖女さんに同意です。導師クロシュには不要な情報です」バッ
目隠しされるクロシュ「わ……」
目隠しされるフメイ「え〜、なんで」
ワーワー!! キャーキャー!! ウオオオオオ!!
見物貴族「おや? 女性だけとは珍しい団体さんですな?」ヌッ
妖精「ああん?」
クロシュ「?」
メアリー「……」
フメイ「誰?」
リュアン「ふ、フメイちゃん! 妖精さんも! この人、たぶんお貴族様だよ!」
フメイ「だから何」
見物貴族「はっはっは、威勢の良いお嬢さん方だ。嫌いではないがね」
聖女「は、はあ……。私たちに、何かご用でしょうか……?」
見物貴族「用がなければ話しかけてはいけないかな?」
聖女「そんなことはありませんが……」
見物貴族「そう身構えないでくれたまえ。同じ船に乗る仲間として親睦でも深めようと思っただけさ。おい君、最高級ワインをついでくれ」
給仕奴隷クーちゃん「……はい」トボトボ
クロシュ「!?」
妖精「えっ……あなた……」
給仕奴隷クーちゃん「えっ……あっ、えっ……!? ええっ!?」
見物貴族「む? 君たち……知り合いなのかな?」
給仕奴隷クーちゃん「……ちっ、違います! 全然知り合いじゃありません!」バッ
最高級ワイン「」トクトクトク
ワイングラス「」ポン!
給仕奴隷クーちゃん「で、では私はこれで……! 何かあれば奴隷商人にお申し付けくださいっ……!」トトトッ
299 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:38:10.76 ID:75dkGCK/0
見物貴族「……全く、躾のなっていない子だ。だが……クックック、だからこそ燃えると思わないかね?」
妖精「……あいつをどうする気?」
見物貴族「奴隷商人と交渉して買い付ける気だが? クク、それとも君たちが身代わりにでもなってくれるのかな?」
妖精「下衆が……」
見物貴族「ハハッ、私を侮辱したな? 私の権力があれば君を侮辱罪でしょっぴいて奴隷堕ちさせることもできるんだが?」
ワイングラス「」クイッ グビッ
見物貴族「フゥー、やはりこのワインは美味い……。妖精の奴隷というのも良いな……手足と羽をピン留めして標本にする……というのはありきたりすぎるかな。オオキイムカデと同じ虫かごに……お、オゴッ……」
吐血「」ゴボッ
妖精「えっ何……!?」
見物貴族「な、なんだ……これ、はわ……ゴボボーッ!!!」
大量吐血「」ドババーッ!!
ドチャッ!
倒れた見物貴族「」
クロシュ「……!?」
リュアン「え……えっ……!?」
妖精「い、一体……何が……」
聖女「……はっ、手当しないと!!」
フメイ「こんなやつ死んで当然じゃないの」
キャァァァァァァ!!! サツジンダー!!! キャァァァァァ!!!!
クロシュ(楽しい、劇場は……大変なことに、なっちゃった……)
クロシュ(わたしたちは、直前まで、お話してたから……いろいろ、たくさん、聞かれた……)
クロシュ(貴族の人……毒殺、なんだって……)
クロシュ(クーちゃんが……運んできたワインに……毒が、入ってたみたい……)
クロシュ(だから……クーちゃんが、悪いことに、なっちゃった……)
クロシュ(時間、経っちゃったから……貴族の人……たぶんもう、不死鳥の火でも……生き返せない……)
クロシュ(どうしよう……)
◆
300 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:40:01.40 ID:75dkGCK/0
―カロン号 船倉
鉄格子「」ガション
奴隷クーちゃん「……」グスッ
クロシュ「クーちゃん……!」
妖精「クーちゃん……奴隷の身分が辛かったからって……貴族を毒殺っていうのは……」
奴隷クーちゃん「ち、違う……私じゃない……。本当に、私じゃないの……! 私じゃ……ないのに……」グスッ ポロポロ
妖精「ご、ごめん……」
奴隷クーちゃん「……ごめんなさい……。久しぶりの、再会なのに……私、こんなことになってて……」グスッ
妖精「……何があったの?」
奴隷クーちゃん「マフィアのシマでうっかり商売しちゃったのよ……」
妖精「ああ……」
奴隷クーちゃん「ね、ねえ……私って、やっぱり殺されるのかな。貴族に手を出した馬鹿なガキとして、海に放り出されて……サメの餌になっちゃうのかな……!?」
妖精「落ち着いて。クーちゃん、本当にやってないんだよね?」
奴隷クーちゃん「やってないわ! し、信じて……くれるわよね……? ねえ、クロシュなら信じてくれるわよね!?」
クロシュ「うん!」モニョッ
奴隷クーちゃん「!!」パァァァァ
妖精「私も信じるよ。クーちゃんがやってないなら、真犯人は別にいるはず。それを解き明かせばクーちゃんの濡れ衣を晴らすことができる。だから安心して。私たちは、クーちゃんを絶対に見捨てないからさ」
奴隷クーちゃん「〜〜!」ジワワ ポロポロ
クロシュ「真犯人……見つける!」モニョッ
奴隷クーちゃん「ありがと、う………お願い、します……」ポロポロポロ…
聖女「罪のない少女に濡れ衣を着せる卑劣な犯行……許せません! 私も頑張ります!」グッ
リュアン「……正直、あの貴族の人に同情はできないですけど……このままじゃ、クーちゃんって人が可哀想すぎます。私にもできることが、あるはずです……!」
メアリー「……アレは旧体制派のセイントレア貴族……。ああいう下衆を粛清できていないことがセイントレアの無能さを表しています。役立たずのセイントレアに代わり、このメアリーが必ずや真犯人を暴き立てましょう……」
奴隷クーちゃん「〜〜〜…。あ、あり…がとう……。こんなに……こんなに、私のこと……庇おうとしてくれる人がいるなんて……夢じゃないわよね……?」ポロポロポロ
フメイ「クーちゃんって何」ツンツン
奴隷クーちゃん「わひゃっ!? つ、つんつんしないで! クロシュにそっくりな顔のあなたこそ何なのよ……!?」
フメイ「フメイはフメイだけど」
クロシュ「フメイちゃんは……フメイちゃん! クーちゃんは……クーちゃん!」
奴隷クーちゃん「何の説明にもなってないじゃない!!」
☆目標が設定されました
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ
※定期船は船旅5日目にリテン・ヘイヴンに到着します
到着までに濡れ衣を晴らせないと目標失敗となります
◆
301 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:40:34.13 ID:75dkGCK/0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
302 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:41:59.00 ID:75dkGCK/0
―朝
カロン号 中等客室
妖精「事件から明けて最初の朝……。クーちゃんは第一容疑者として奴隷監置区画に拘束されている」
聖女「船がリテン・ヘイヴンに到着するまでの間にどうにかしないとまずいですね……。自由に動けるのは今日と明日と明後日の3日だけしかありません……」
リュアン「……昨日は大見得を切ってしまいましたけど……私たちだけで真犯人を解き明かすなんて可能でしょうか……?」
妖精「可能か不可能かじゃない。やるしかないんだ。そうしなきゃクーちゃんが死ぬよりも悲惨な目に遭うことになる……」
メアリー「……最悪、私のセイントレア王女という肩書を使って無理矢理どうにかするという手段もあります。あまり使いたくはない手ですが……」
妖精「……まあ、最悪の場合はちょっとその手を頼るかもしれない……。よろしくね」
フメイ「探偵!? フメイたち、探偵ってこと!?」
クロシュ「わぁ……!」
リュアン「フメイちゃん、遊びじゃないんだよ……。人も一人死んでるし……」
クロシュ「わ……ごめんなさい……」ショボン
フメイ「えー。スライムが死んだって人間は大して気にもしないのに」
リュアン「はっ……私、無意識の内に人間を特別扱いしてた……!?」
妖精「いや、まあ……人間の社会で生きている以上、その感覚は当然だし問題ないことだよ。でもフメイの気持ちもわかってあげてね。知的種族は、自分たちのことを特別視して他の種族のことを軽視しがちだから」
妖精「まあとにかく、今調べたい情報はこんな感じかなあ」カキカキ
・使われた毒について
・被害者の素性や客室について
・現場にいた人々に話を聞く(奴隷商人、酒飲み魔女、ウサ耳)
クロシュ「そうなんだ」
妖精「もちろんこれ以外にもやれることはあると思う。とにかく動いて情報を集めよう!」
◯現在の目標
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
船旅2日目。リテン・ヘイヴン定期船の中等客室に宿泊します
↓1〜3 自由安価 何をする?
※ミステリーっぽい流れですが全然ミステリーではありません。適当に動けばそれなりになんとかなります
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:43:14.69 ID:REMWOPMlO
食堂で腹ごしらえしつつ情報収集
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:43:27.16 ID:/p0o7jqao
現場百回聞き込み調査
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:43:45.32 ID:dKtuvUUGo
使われた毒を堪能しつつ調べる
306 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:50:01.70 ID:75dkGCK/0
>>293
さんと
>>305
さんが同じIDであり自由行動安価の連取りとなるため、申し訳ありませんが
>>305
は無効とさせていただきます。ご了承ください
というわけで再安価です
↓1自由安価
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:53:36.79 ID:AmVM0LXk0
とりあえずカジノでしつつ聞き取り調査
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/29(土) 23:58:55.35 ID:AmVM0LXk0
>>307
少し訂正
とりあえずカジノしつつ聞き取り調査
309 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/29(土) 23:59:14.50 ID:75dkGCK/0
というわけで本日はここまで。次回はご飯を食べながら食堂調査編、現場で聞き込み編、カジノで聞き込み編です。お楽しみに
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 00:20:00.40 ID:zIwz1X3jo
乙
やはりセイントレアは邪悪
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 01:16:05.53 ID:3QKjbfKgO
乙
ロスチャイルドとの因縁もこの章で決着つきそうね
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 01:21:15.55 ID:wokTxHwQo
おつ
これは…自殺ですね(迷推理)
こういう場って怪しい人が一杯だから皆犯人に見えるやつ
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 08:18:58.38 ID:+8XXX2eso
おつです
お労しいクーちゃん何だろう……すごく輝いてる
丁寧に時間掛けて捜査しなきゃ
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 14:17:29.57 ID:MmAV2XoA0
乙
名探偵クロシュ誕生だ。
>>302
で言ってだけど期限内に犯人を見つけられない場合は王女の力を使う事になるのかな。
315 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 18:21:44.67 ID:cMuRgQFE0
セイントレアが他種族融和路線に舵を切ったのは数ヶ月前のことなので、内部はまだまだゴタついているのかもしれません。旧体制派の貴族らが今後の身の振り方をどうするかは今のところ闇に包まれています。そして王府は今現在、白影スライムへの対応に追われているため粛清も進んでいないようです
ロスチャイルドとの因縁……考えて見ればクロシュたちはフェルメールちゃんを離反させたりソフィアちゃんをデロデロにしたりなど、ロスチャイルド家にとって迷惑行為を繰り返していると言えるかもしれません。闇の巨大家系がクロシュたちのリテン・ヘイヴン来訪についてどのような反応を見せるかは今のところ予測不能です
見物貴族氏がどのような運命で毒死に至ったのか、今のところはっきりとした背景情報はわかっていません。クロシュたちはこれから調査によってそれを解き明かしていくこととなります。なお今のところ出会った人自体はあまりいないので、まずは人を知っていくことから始めることになるかもしれません
クーちゃんさんは調子に乗った悪徳商人モドキでしたが、捕まって奴隷となり殺人容疑をかけられている今はとてもよわよわになっています。ちょっと優しくすればコロッと縋って来てしまう危なさがあると言えるかもしれません。丁寧に捜査し、情報を集めて濡れ衣を晴らしてあげるのが良いでしょう
期間内に真犯人を見つけられなかった場合、なんらかのパワフルな手段でクーちゃんを助けざるをえないことになるかもしれません。メアリーちゃんの王族の威光をひけらかすことになるか、それ以外の手段になるかは実際にその状況になってみないとわかりません。そうならないようにするのが良いでしょう
316 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 18:24:30.12 ID:cMuRgQFE0
―食堂
ワイワイ ガヤガヤ
妖精「賑わってるなあ。昨日の事件なんて誰も気にしてないみたいだ」
魔女帽をかぶった茶髪ウェーブロングヘアの女「そりゃあそうですよぉ〜。殺人なんてリテン・ヘイヴンじゃ日常茶飯事ですもん」ヌッ
クロシュ「わっ!」
妖精「酒くさっ! 誰!?」
魔女帽をかぶった茶髪ウェーブロングヘアの女→エインヘリアル「おおっと申し遅れちゃいましたねぇ。わたくしはエインヘリアル……見ての通り、しがない旅の魔女ですわ。お見知りおきを、緑の国の太母様」
妖精「私のこと普通に知ってるし……」
エインヘリアル「妖精の見分けが付かない凡俗とは違うのです〜」クイッ
安エール「」ピチョン…
エインヘリアル「ああ、切れちゃった……」
聖女「お節介かもしれませんが、飲み過ぎは体に毒ですよ」
エインヘリアル「修道女さんは真面目ですねぇ〜」
妖精「んで、酔っ払い魔女が私たちに何か用なの? 私たち昨日の調査で忙しいんだけど」
エインヘリアル「どうして太母様ご一行が悪徳貴族殺人事件の調査なんてしてるのかな〜って気になっちゃいましてねぇ」
クロシュ「クーちゃんの、濡れ衣……晴らす!」
聖女「はい! 私たちは濡れ衣を着せられた方の無実を証明する為に動いているのです。真実は明らかにされなければなりません」
エインヘリアル「なるほど……あの可哀想な奴隷の子を助けたいと! ネオダークヒーロー様たちは噂通りの方々なのですねえ……!」
妖精「なに、嫌味?」
エインヘリアル「とんでもない! このエインヘリアル、胸を打たれまして候……! であるならこの私も人肌脱ぎましょう!」
フメイ「手伝ってくれるの?」
エインヘリアル「………ただ、その……お酒が切れて、力が出ないのです。もしわたくしの助けが必要なら、とりあえずお酒を恵んで頂けるとですねぇ……」
妖精「そこまで言って乞食!?」
エインヘリアル「違います、取引です! 取引!」
メアリー「胸を打たれて一肌脱ぐ、という言葉は何だったのでしょうか……」
リュアン「ま、まあでも悪い人ではなさそうです。お酒くらいなら……」
クロシュ「うん!」
フメイ「お酒代、無駄になるんじゃないの?」
エインヘリアル「このエインヘリアル、お恵みを頂けたら決して無駄には致しません! だい……私が崇拝致しております神の如きお方に誓って、申し上げます!」
妖精「崇拝してる神の如きお方ってなんだかやけに迂遠な言い回しだなあ……。まあ人の信仰をとやかく言う気はないけどさ」
エインヘリアル「お仕事に関わるので具体的なお名前を挙げることはできないのです! ご容赦を!」
聖女「あ、ここの厨房は自由に使って良いそうです。食材も販売してますし、せっかくですからお酒だけと言わずお昼ごはんもご一緒にいかがでしょう?」
エインヘリアル「えっ良いんですか!?」
妖精「まあ1人分増えるくらいなら大した出費にもならないしね」
↓1〜2 追加する食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉、触手肉
魚介:ウミタニシ、ウミザリガニ、アンチョビ、マグロ
野菜:レタス、長寿トマト、タマネギ、ゴボウの根、マイタケ
穀物:リーリア小麦、ヤマイモ、オオキイ豆、甘もろこし
果実:どんぐり、リンゴ、ミカン、バナナ、ココナッツ、干しイチゴ
卵乳:トリの卵、オイシイミルク、クリームチーズ、北国バター
特殊:ゼラチン、甘々シロップ、岩塩、角砂糖、香辛料、星の粉
酒類:安エール、ビール、ラム酒、高級ワイン、マジカルスピリタス
※酒類が選択されなかった場合、自動的に安エールが追加されます
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 18:26:17.52 ID:54UyxQO/O
触手肉ビール
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 18:27:06.95 ID:GVyP2LLw0
オイシイミルク 干しイチゴ 甘々シロップ
319 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:06:27.77 ID:cMuRgQFE0
こんがり触手肉「」ポン!
ビール「」ポン!
甘々イチゴミルク「」ポン!
クロシュ「わあ……!」
妖精「イチゴミルク! 美味しそう!」
フメイ「今日の献立は……フメイ!」ドン!
聖女「お手伝いは聖女とリュアンさんでした」ペコリ
リュアン「味は……ちゃんと美味しいです!」
メアリー「素晴らしいです! とても美味しそうです!」パチパチ
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ グビグビ
エインヘリアル「ビールにはシンプルな味付けの焼き肉が合いますですねぇ!」モグモグ グビグビ
フメイ「………肉とビール、合うけど……イチゴミルク……合わないかも……」モグモグ
聖女「大丈夫ですよフメイさん……この触手肉の焼き加減は完璧ですし、イチゴミルクもミルクとイチゴとシロップが見事に調和しています。合う料理と合わない料理の組み合わせを覚えていきましょう……」
妖精「どうせお腹に入っちゃうんだしそこまで気にしなくても良いんじゃないの?」モグモグ ゴクゴク
リュアン「妖精さん、料理上手ですけど食べ方はそんなにこだわらないんですね……」
妖精「美味しいに越したことはないと思うよ。でも気にしすぎても栄養は増えないんだから」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ グビグビ
メアリー「……導師クロシュが食事をなさる御姿……いつ見ても素晴らしいです」
聖女「メアリーさんもわかりますか? スライムの子たちがごはんを食べる姿の良さが……!」
メアリー「はい。言うなれば、小さなデロデロの縮図です……」
☆美味しいものを食べて元気になりました
明日の終わりまで余剰満腹度を2得ます
*
320 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:06:53.15 ID:cMuRgQFE0
エインヘリアル「ふぃ〜、ごちそうさまでしたぁ〜」ヒック
妖精「ん、ごちそうさまでした。それで、酒代くらいの情報は期待しても良いんだよね?」
エインヘリアル「ええ、もちろん。まずは皆さん、昨日の被害者についてどこまでご存知?」
リュアン「えっ? えっと……セイントレアの、貴族……?」
メアリー「小貴族アクトゥク家当主、ケンブツ子爵です。セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治めています。歴史は古く、領地は小さいですが表に裏にかなりの財産を保有していると見られます」
フメイ「ほえ〜そうなんだ」
メアリー「はい。以前セイントレアにおける海外の玄関口としてどちらが相応しいかウォーターポートと争っていたのですが、ウォーターポートがロスチャイルド・インダストリーと提携して機械都市テンペスターを建設したことにより敗北したという過去があります」
エインヘリアル「詳しいですねぇ! そうです、彼は敗北貴族のケンブツ子爵……。地方貴族の一人である彼が、なぜこの船に乗ってリテン・ヘイヴンへ向かおうとしていたのか……。そこに秘密がある……! かも、しれませんねぇ……」
妖精「……えっ? 終わり?」
フメイ「ほとんどメアリーの解説だったけど」
エインヘリアル「……も、もちろん終わりではありません! 我々はケンブツ子爵について、ある情報を掴んでおります……!」
リュアン「ある情報……?」
聖女「それは……何ですか?」
エインヘリアル「こちらをご覧ください!」スッ
毒殺された貴族と短い白髪の中年男性が倉庫街で会話をしている写真「」ペラッ
リュアン「この白髪のおじさんは……?」
エインヘリアル「彼はガイスト・シュヴァルシュタイン。元々はセイントレア・メカニクスのテンペスター本社に務める工学研究者でした。しかし数ヶ月前にセイントレア・メカニクスを退職し、現在はリテン・ヘイヴンでフリーの兵器開発者をやっていることが確認されています」
妖精「兵器開発者!?」
メアリー「なるほど……地方の小貴族が、フリーの兵器開発者と何らかの取引を行っていたと……。あまりにきな臭い話ですね……。全く、セイントレア王家は何をしているのか……」
エインヘリアル「今は世界中で白影スライムの対応が急務となっているんで、セイントレア王家の責任を問うのは少し酷ですよぉ……。まあ、何か起きてからでは遅いんですけどね?」
妖精「本当に何かあってからじゃ遅い……。すぐにセイントレア王家に報告すべきことじゃないの?」
エインヘリアル「ええまあ、それはそうなのですが……私はその、ただの旅の魔女ですのでぇ……。最終的に報告する義務はないというか、それを決めるのは私じゃないというか? へへへ、つまりあっしは悪い魔女ってことでごわすねぇ」
リュアン「……でも、この取引を行っていた貴族の方は昨日毒殺されたんですよね? それって……」
エインヘリアル「はいそうです! もし何か恐ろしい取引が進んでいたのだとしたら、彼が殺されたことにより一定の遅延が発生するのは間違いありません。最悪取引そのものが無かったことになりますね。さて、真犯人の動機が見えて来たのではないでしょうか?」
妖精「……こいつらの取引を妨害して、兵器の密輸を阻止する為?」
エインヘリアル「はい、それを踏まえた上でさらに情報を集めてみると良いと思いますよぉ」グビッ
ビールジョッキ「」ピチョン…
エインヘリアル「あ、切れちゃった……。それじゃ私はそろそろお昼寝の時間なんで、お暇させていただきますわねぇ〜」スクッフラフラ…
フメイ「行っちゃった」
聖女「でも、大きな情報を掴むことができました……!」
リュアン「地方貴族の密輸……これ、もしかしてものすごく大変な事件なんじゃ……?」
メアリー「大変な事件ですね……。名探偵リュアンさん、期待しています……」
リュアン「ええ……そ、そういうのはクロシュちゃんの方が相応しいかと」
クロシュ「?」
☆被害者の情報を得ました
◇
321 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:07:47.61 ID:cMuRgQFE0
―カロン号 劇場
ポールとロープで区切られた事件現場「」
人型に縁取られた白線「」
現場を捜査する船長「」ガサゴソ
現場をうろうろする船員「」ウロウロ
座って頭を抱える奴隷商人「」
リュアン「船長さんや船員さんたちが捜査を行っています……」
聖女「こういう時には、船長さん自らが指揮を取って捜査するんですね……」
フメイ「あそこで頭抱えてるの、誰だっけ」
妖精「あれは確か、クーちゃんを奴隷として扱ってる奴隷商人だよ」
メアリー「自分の奴隷が殺人事件を起こしたとなると……当然彼にも責任が及びますね……。最悪、奴隷と同等の……つまり、殺人の罪を問われることになります……」
クロシュ「……クーちゃん、悪くない」
聖女「はい。……つまり、あの人も悪くないということです」
フメイ「でも、クーを奴隷にしたのもあいつなんでしょ。なら悪いんじゃないの」
聖女「……そういう意味では、悪い人かもしれません。ですがそれは殺人の罪とは別の悪さと考えなければならないのです」
*
船長「……む? 君たちか。君たちの疑いはもう晴れているぞ」
妖精「いや、そうじゃなくて調べに来たんだよ。私たちも納得いってないから」
クロシュ「うん! クーちゃん……悪くない、とおもう!」
船長「ふむ……。しかし重要参考人とはいえ、部外者を捜査に加わらせるわけにはいかないのだ」
フメイ「えー、だめなの?」
船長「ああ。この船上では、私たち船乗りが兵士であり、刑事であり、捜査官なのだ。例え君たちが本気で捜査を望んでいるのだとしても、素人の手が入れば現場は歪んでしまう。ご理解いただきたい」
*
322 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:08:37.25 ID:cMuRgQFE0
奴隷商人「くそっ、このままじゃ俺も奴隷堕ちだ……。監獄島行きなんかになったら最悪だぞ……くそっくそっ……!! なんで俺がこんな目に……!」
妖精「……おーい。ちょっといい?」
奴隷商人「うおっ!? あ、ああ……昨日の重要参考人か。はっ、もしかして自首しに来たのか!?」
妖精「そんなわけないでしょ……。私たちも昨日の事件に納得できないから、調査に来たの。断られちゃったけど」
奴隷商人「んだよ……。はあ、調査でもなんでも勝手にしてろ……。俺はもうお先真っ暗なんだ……。ああくそ、巨乳エルフを買って田舎に隠居して慎ましく幸せに暮らすっていう俺の夢が……」ブツブツ
妖精「何言ってんだこいつは……」
クロシュ「………クーちゃんのこと……わるいって、おもう……?」
奴隷商人「……あ? クーちゃんってあの黒髪ちんちくりんのことか?」
クロシュ「うん」
奴隷商人「いいや、あいつは犯人じゃねェ。嵌められたんだ。大方、俺とあいつは罪をおっかぶせても問題ねえガキ奴隷とザコ奴隷商人とでも思われたんだろうよ……。クソッふざけやがって!」
リュアン「え、えっと……どうしてクーちゃんが犯人じゃないって、思うんですか?」
奴隷商人「奴隷商人としての直感だ。奴隷を見る目だけァあんだよ俺は」
妖精「嫌な目だなあ……」
奴隷商人「真面目なこと言うと、そもそも奴隷に毒を入手する手段はないはずなんだ。奴隷監置区画から出入りする時に毎回ボディチェックはしてるし、怪しいもんを持ってりゃ当然わかる。ボディチェック用のスキャン魔法だって習得したんだぞ、俺は……! あの日あいつは怪しいもんなんて持ってなかった……!」
メアリー「……厨房を出入りしたり、この会場を行き来したりする間……常に見ていたわけではないですよね?」
奴隷商人「うぐっ……そ、それはそうなんだが……。でももしあいつが毒を盛ったってんなら、それはあいつに毒を渡した奴がいるか、あるいは手に取れる場所に都合良く毒が落ちてたってことだろ!? それは……俺の責任じゃなくないか!? そもそもあのガキに毒を毒と気付ける知識があるのか!?」
クロシュ「クーちゃん……行商だったから、けっこう、知ってるかも……」
奴隷商人「うぐぐっ……! お、おいお前たちあのガキの味方なんじゃねェのか!? さっきから逃げ道潰しばっかしやがってよ……!?」
クロシュ「ご、ごめんなさい……」
妖精「でも大事なことなんだよ。可能性を一つ一つ検証していかないと、あの子の潔白を証明することもできないでしょ?」
奴隷商人「くそっ……。おい、本気であいつの濡れ衣を晴らすってんなら協力は惜しまねェ。俺にできることがあれば言え」
クロシュ「!」
妖精「本当? じゃあせっかくだし手伝ってもらおうかな?」
奴隷商人「おう。あ、無理なもんは無理だからな。無茶言うんじゃねぇぞ……」
なんかやってもらおう
↓1〜 先取2票
1.被害者の客室に不法侵入捜査!
2.事件に使われた毒ワインの毒見!
3.クーちゃん解放!
0.自由安価(票数は内容ごと、できないことはできない)
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:09:36.86 ID:Lr0zBVAH0
1
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:11:12.75 ID:+8XXX2eso
2
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:11:37.96 ID:qY6GwbScO
3
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:12:48.20 ID:zIwz1X3jo
1
327 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 22:19:49.33 ID:cMuRgQFE0
クロシュ「!」ピコン!
フメイ「なんかいいこと思い付いた?」
クロシュ「うん! えっと……被害者の……貴族のおじさんの、お部屋……調べてきて、ください……!」モニョッ
奴隷商人「は……!? む、無理に決まってんだろ!? 事件現場じゃないとは言え上層の高等客室だぞ!? 勝手に入ったりすりゃ本当にお尋ね者になっちまうだろうが!」
妖精「でも、このままじゃクーちゃんの有罪が確定してあなたも同罪になっちゃうよ? できることはなんでもしないと」
奴隷商人「うぐっうぐぐっ……! わかったよ、やりゃ良いんだろ!? ケッ、若い頃必死に練習した忍術でやってやんぜ……!!」
↓1コンマ
01-60 つまみ出された
61-90 こっそり透明クロシュが支援して成功した
91-00 本当に忍者だった
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 22:27:12.27 ID:0ccdTIsGO
にんにん
329 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 23:21:37.93 ID:cMuRgQFE0
バァン! ゴロゴロゴロッ
満身創痍の奴隷商人「ぐふっ……」バタッ
警備船乗り「アンタも重要参考人なんスから、下手にうろつかないで欲しいッス。今回は見逃してやるッス」
*
奴隷商人「」ズーン…
聖女「ま、まあまあ……元気を出してください。お咎めなしで良かったじゃありませんか……」ヨシヨシ
奴隷商人「もうだめだ……。帰りたい……」グスッ
妖精「でもこれで高等客室の警備体制とかは把握できたね。クロシュ」
クロシュ「んへへ……うん!」
リュアン「……えっ!? クロシュちゃん、まさかその為にあの人をけしかけたの……!?」
メアリー「ふふ……全て導師クロシュの計画通り、ということですね……」
フメイ「そうなの!?」
クロシュ「そうなの?」
☆高等客室の警備体制を把握しました。以後判定なしで潜入捜査できます
*
330 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 23:24:40.11 ID:cMuRgQFE0
―カロン号 カジノルーム
ワイワイ ガヤガヤ ギャァァァァ モウダメダ
ウサ耳踊り子→リラ「ハァーイ♪ 昨日の重要参考人さんたち、遊びに来たの〜?」
リュアン「わっ……き、昨日の踊り子さん……!」
妖精「ええと……昨日のことで聞き込みに」
リラ「キミたち以上に昨日のことに詳しいコはここにいないぞっ」
リュアン「た、確かに……。私たちは昨日あの人が倒れる瞬間を間近で見てたわけですもんね……」
リラ「で〜も〜……。たった一人、例外がいる……って言ったらどうする?」ニヤニヤ
クロシュ「!」モニョッ
聖女「その例外の方は、どこに……!?」
リラ「ウフフ……わちきに勝ったら教えてしんぜようかニャ?」ニヤニヤ
フメイ「ウサギなのにニャなの?」
リラ「ウサ!」
妖精「ウサギはウサって言わないと思うんだけど……」
*
331 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/30(日) 23:26:06.13 ID:cMuRgQFE0
リラ「とゆーわけで勝負は一発! ルーレットで決めよ〜!」
クロシュ「るーれっと?」
リラ「色と数字を当てるゲームだよ〜! め〜ちゃシンプルでスライムちゃんでもすぐにできるカジノの定番だよ〜!」
クロシュ「わあ……!」
妖精「えーと……どういうルールなんだっけ?」
リラ「ここに色と数字がたくさんの枠で分けられたお皿がありますね? それでぇ、このお皿を回します! そ〜れぐるぐる〜!」
ルーレット「」クルクルクル
クロシュ「!」モニョニョ
フメイ「わ……!」
リラ「そしたらボールをぽーん!」
白いボール「」コロコロコロコロ
クロシュ「〜!」モニョニョニョ
フメイ「わわ……!」
リラ「そしたらだんだんルーレットが遅くなってってぇ……止まります!」
ルーレット「」クル…クル…
白いボール「」スポン!
リラ「ボールが入ったのは――赤の12番!!」
クロシュ「んわわ……!」モニャニャ
フメイ「わわ……!」
リラ「つまりこれはボールがどこに落っこちるのかを当てるゲームってことで〜す!」
クロシュ「んわわ〜!!」モニャニャニャ
フメイ「わわ〜!!」
妖精「……あなたたち雰囲気ではしゃいでない?」
リュアン「で、でもこれって難しすぎませんか!? 数字が0から36ということは……当たる確率は37分の1ってことですよね!?」
リラ「大丈夫! 色だけとか偶数奇数だけの予想でもおっけ〜なんだよ〜」
リュアン「な、なるほど……それなら約2分の1ですね……」
リラ「他にも賭け方はいろいろあるんだけど、初めてならシンプルにいこっ! クロシュちゃんは黒と赤のどっちにする!?」
クロシュ「!」モニョッ
クロシュ(わたしか……ブラッドちゃん!)
クロシュ(どうしよう)
聖女「……」
聖女(……赤か黒くらいなら……意外と変えられるかも……)
聖女(でも、運命を変えるのはズルですよね……)
聖女(どうしよう……)
↓1選択
黒 or 赤
↓2選択
1.運命を変える
2.運命を変えない
※どちらを選んでも運命賽は消費しません
↓2コンマ
偶数 黒
奇数 赤
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:30:21.30 ID:zvLFvyvhO
黒
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:35:11.72 ID:8NNoW07MO
2
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/30(日) 23:36:11.68 ID:sp5FN9J4O
あ
335 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 00:55:24.38 ID:eMd0ccxF0
聖女(いえ、やっぱりやめておきましょう。取り返しのつかない事象ならともかく、こういった遊戯でズルをするのは良くないです!)
クロシュ「じゃあ……わたしの色……黒!」
リラ「じゃあウサは赤にするウサ〜!」ポン!
ルーレット「」クルクルクル
白いボール「」コロコロコロ
フメイ「わわわ……!」
リュアン「ど、どうなるのでしょうか……!」
メアリー「運命よ……導師クロシュに味方を……!」
ルーレット「」クル…クル…
白いボール「」コロ…コロ…
妖精「ど、どうなる……!?」
聖女「ドキドキします……!!」
ルーレット「」クル…
白いボール「」スポン!
黒「」ポン!
クロシュ「!」
聖女「……!」
フメイ「んわわ〜!」キャッキャ
リュアン「わああ! 黒です、黒!」キャッキャ
妖精「ふ〜……。2分の1に当たったくらいではしゃぎすぎでしょ、みんな」
メアリー「ふふ……妖精さんも、ぎゅっと拳を握って見守っていたではありませんか……」
聖女(……もし変えていたら、素直に喜べなかったかもしれません)
聖女(ふふ……変えなくて良かったです、運命)
リラ「わわ〜負けちゃった〜! それじゃ約束通り知ってることを洗いざらい話しちゃいます!」
リュアン「えっ? 知ってる人のことを教えてくれるって――」
リラ「わちきのことウサニャ!」
妖精「なんかそんなような気はしていた」
☆リラとの勝負に勝ちました
*
336 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 00:57:08.30 ID:eMd0ccxF0
リラ「ほんで……昨日のことだったかニャ?」
妖精「そうだよ、しっかりしてよ」
リラ「ああそうだそうだ、昨日のことだね! ワタクシ、劇場でポールダンシングをさせていただいておりましたのですわ!」
妖精「……」
リュアン「これは……だめかもしれないですね……」
リラ「ああ、冗談です冗談! 真面目に話しますウサ!」
メアリー「……そもそもリラさんは何を知っているんですか?」
リラ「ワインに毒を仕込んだトリックをですわ!」
妖精「ええっ!?」
リュアン「どういうことです!?」
リラ「ワタクシ、ステージの上で踊りながら見ていたのですわ。あのワイン……あの奴隷ちゃんが注ぐまで未開封でしたの!」
妖精「いやいや……未開封なのに毒なんて仕込めるわけ……」
リラ「ええ。そんなことできるはずがない――ですから捜査をしている船乗りの方々は、開封済みだったと思い込んでしまったのですわ。ですが……あの高級ワインは未開封でしたの! 昨日の注文記録を調べればすぐにおわかりいただけますことよ? あらら、こんなところにその注文記録が!」
注文記録「」ペラッ
妖精「……この記録によると……昨日の高級ワインの注文は1件だけ……あの貴族の名前しかない! この注文記録本物なの!?」
リラ「ロスチャイルド商会のハンコが押してありますわねぇ……」
メアリー「……ロスチャイルド商会の印鑑は、偽造が極めて難しい最高精度の魔紋鋳造技術が使われています……。これは……本物です……。なぜこの踊り子さんがそれを持っているのかはわかりませんが……」
リラ「イェア〜♪」
妖精「ば、馬鹿な……! それじゃあ……毒を仕込めたのはクーだけだったってことになっちゃうじゃない……!!」
リラ「チッチッチ……それは早とちりが過ぎるってもんでっせ嬢ちゃん。あっしが最初に言ったことをお忘れかい?」
クロシュ「ワインに、毒を仕込んだ……トリック!」
妖精「ええっ……!? 未開封のワインに毒を仕込んだとでも言うの!?」
リラ「せや。どやったと思う?」
クロシュ「……空間魔法?」
リラ「惜しい! 正解は――マジカルサイコキネシス!! 超能力です!!」デデン!!!
妖精「…………は?」
リラ「あ、何言ってんだこいつって顔」
妖精「……いやまあ、空間魔法なら確かに未開封のワインボトルの中に毒を転移させることも不可能じゃないとは思う。でもそんなことをすれば間違いなく魔法の痕跡が残る。船上捜査のプロである船乗りたちがそんな証拠をみすみす見逃すとは……」
リラ「だ〜か〜ら〜、魔法じゃなくて超能力!! 痕跡なんて残らないのよ〜ん!」
妖精「………頭が痛くなってきた」
リラ「も〜頭が固いよ妖精ちゃ〜ん。超能力っていうのはねェ……例えばこんなやつだ!」
指パッチン「」パチン!
妖精「……ん!? あれ、リラはどこに――」
背後から妖精の体を掴んでモミモミするリラ「ここだよ〜ん」バッ
妖精「んわわわわ〜〜〜〜〜!?!!?!??」ジタバタ
*
337 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 00:58:35.11 ID:eMd0ccxF0
妖精「……け、気配も魔力の移動も何も感じなかった……。ほ、本当に……超能力……!?」
リラ「おわかり頂けたかしらァん?」
妖精「………ま、まあわかった……。でも、もし犯人がそんな無法な力を使ったんだとしたら……捕まえようがなくない?」
リラ「そうウサねえ」
妖精「っていうか……あなたが犯人じゃないの!? トリックも知ってる、超能力も使える……容疑しかない!!」
リラ「バレちゃった♡」
リュアン「えっ……!? じゃあ……犯人なんですか……!?」
リラ「フフ……あーしが犯人だとしてぇ、キミたちにあーしが犯人だって立証できるかな?」
聖女「! なるほど……超能力の完全犯罪性をわかっていたから……あっさりバラしたのですか……!」
リラ「あ、そうなるのかニャ? ごめん、ノリでバラしたわ」
聖女「ええ……」
リラ「でもあの奴隷ちゃんにはちょっと悪いことしちゃったウサねぇ……。リラ反省反省〜」
妖精「こいつと話すの疲れてきた……」
メアリー「我慢しましょう……。真犯人のようですから……」
リラ「でも素直に捕まっちゃうってのもつまんないな〜。あーしの目的とかぁ、被害者の裏取引の証拠とかぁ、その辺しっかり抑えてきたら自首してあげても良い系〜」
リュアン「ええと……つまり、捜査を続けろということですか?」
リラ「イグザクトリー! あ、イグザクトリーってインダストリーと似てない?」
妖精「わかった。あなたが納得する証拠とかをいろいろ抑えて来たら自首してくれるってことで……良いんだね?」
リラ「そうかも!」
妖精「いや、そこは断定して欲しいんだけど……。ていうかむしろ、あなたは捕まっても良いの?」
リラ「ウサを捕まえておける檻ってあるニャ?」
妖精「そ、そういうことね……。わかった……」
☆真犯人を特定しました
証拠を集めることで、真犯人に自首させることができます
◇
338 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/08/31(月) 01:00:25.97 ID:eMd0ccxF0
本日はここまで。次回は船旅3日目編となります。お楽しみに
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 01:14:54.73 ID:LbAxOLxwo
真犯人が先に分かるという変化球
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 02:16:18.65 ID:p6HCX+odo
おつ
うーん…例え証明出来てもスッキリしないというか…事件らしい緊張感が無い犯人だぜ…
341 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/31(月) 06:39:39.70 ID:u6weuPMU0
乙です
聖女が運命を変えてたらリラの超能力でバレてたのかな
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 12:13:55.81 ID:GhwSLLGmO
真犯人が見つかったからクーちゃん解放かと思ったけど真犯人を自首しないと解放されないのか。
343 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:26:15.00 ID:s+4rVIsp0
これは真面目に推理とかをするミステリーではないので、真犯人もあっさり判明します。どちらかというと、この変わったウサ耳の女性を納得させられるかどうかという交渉のゲームと言えるかもしれません
このウサ耳の女性は変な人物なので、緊張感は実際ないかもしれません。そしてリテン・ヘイヴンにおいて殺人事件はそれほど珍しいものでもないので、船上殺人というサスペンスな状況であっても緊張感が生じにくいのかもしれません
聖女氏が運命を変えるパワーを使っていた場合に、リラ氏がどのようなリアクションを取っていたかは今のところわかっていません。そしてリラ氏の超能力というものが一体何なのか、その正体も闇に包まれています
真犯人は見つかりましたが、クロシュたちには彼女を告発するに足る証拠がありません。そのためリラ氏を真犯人として捕まえてもらうには、彼女自身に自首してもらう必要があります
344 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:26:42.42 ID:s+4rVIsp0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー
その他:クーちゃん、エインヘリアル、リラ、船長、奴隷商人
……………………………………………………………………………………
345 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:28:16.79 ID:s+4rVIsp0
―朝
カロン号 中等客室
丸窓「」
窓の向こうに広がる大海原「」
寝ぼけリュアン「…んん〜……」モゾモゾ
聖女「朝ごはんはどうします? 食堂に行くか、それとも手持ちのもので適当に済ませましょうか」
妖精「ん〜、どっちでもいいかなあ。クロシュとフメイは?」
クロシュ「どっちでも……いいとおもう!」
フメイ「フメイも、どっちでもいい」
聖女「………」ムムム
メアリー「……お気持ち、お察し致します。どっちでも良い、というのが一番困るのですね」
聖女「はっ……!? いえいえ、そのようなことは……」
妖精「メアリー、王女様なのにそういうのわかるの?」
メアリー「作る側に立ったことはありませんが、想像は付きます」
妖精「へえ……。デロデロになりたくない側の気持ちは想像が付かないの?」
メアリー「想像が付くことと、その気持ちを尊重するかどうかは別ですよ」
妖精「あ、そう……」
*
妖精「というわけで今日もクーちゃんの冤罪を晴らす為にがんばっていこう!」
◯毒について
テレポーテーションという超能力によって未開封のワインへ混入されたことが判明した。
毒の詳しい成分や入手経路については未解明。
◯被害者ケンブツ・アクトゥク子爵
セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治める小貴族アクトゥク家の当主。
ガイスト・シュヴァルシュタインというフリーの兵器開発者と何らかの取引を行っていた疑いがある。
◯クーの容疑について
超能力というものを考慮しない場合、クー以外に犯行可能な人物は存在しない模様。
◯リラの証言
ウサ耳踊り子リラが真犯人であることを自白したが、自白以外の証拠がなく告発不能。
事件の全貌を明らかにしたら素直に自首すると言っている。
リュアン「……とにかく事件の全貌を明らかにして、リラさんを自首させるしかないんですね」
妖精「まあそう……。リラが信用できるかどうかはわからないけど、それに賭けるしかない」
メアリー「被害者の宿泊していた上等客室の警備情報は昨日判明しているんですよね」
クロシュ「うん!」
妖精「死んでるとはいえ貴族の客室だから、警備情報がわかっているとは言っても行くなら慎重にね」
◯現在の目標
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ(期限:船旅4日目の終わりまで)
船旅3日目。リテン・ヘイヴン定期船の中等客室に宿泊しています
↓1〜3 自由安価 何をする?
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:28:42.36 ID:xWTFV3X50
みんなで展望浴場に入る
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:29:30.01 ID:nwbGjRMB0
妖精とフメイ、脳内クロシュと推理会議
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:31:21.69 ID:GhwSLLGmO
クロシュ
顔色の悪い医者と一緒に毒成分を調べる
349 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 19:57:34.64 ID:s+4rVIsp0
―医務室
顔色の悪い医者「毒の成分を調べたいだって?」
クロシュ「うん」
顔色の悪い医者「うーん、難しいねえ。ここに科学捜査用の分析機とかは置いてないんだよ。毒殺に使われたワインはここの保冷庫に保管してあるけど、君たち民間人に触らせたら僕が船長に怒られてしまうし」
妖精「でもクロシュはスライムだから、毒を飲めば味とかがわかるかも……」
顔色の悪い医者「味で判別する毒もあるにはあるがね。味のない毒だったら、僕が怒られるだけに終わってしまう」
妖精「……そ、そうだ! クロシュ、ワインから毒だけを抽出して取り出せたりしないかな? ほら、同化した物品を元の形にして外に出したりするみたいに」
クロシュ「!」モニョッ
顔色の悪い医者「そんなことが可能なのかい?」
クロシュ「……で、できるかも……?」
妖精「ものは試しだよ、やってみようよ。毒の成分がわかったら船長にとっても有益でしょ」
顔色の悪い医者「ふむ……ではせっかくだしやって見せてもらおうか。僕としては事件なんてどうでもいいんだがね。スライムにそんなことができるのかどうか、そっちの方が興味深い」
*
毒ワイン「」ポン!
グビッ
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ…モニョモニョ…
↓1コンマ
01-60 抽出成功
61-90 応用できそう
91-00 錬金スライム
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:58:36.26 ID:pZNA4Gzuo
錬金
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 19:58:48.95 ID:jPMZ2MsOO
か
352 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:48:51.18 ID:s+4rVIsp0
モニョモニョモニョ…
小さな青色の結晶構造物「」ポン!
顔色の悪い医者「おお、本当に抽出できたのか……!? 面白い……」
妖精「で、これは何なの?」
顔色の悪い医者「ふむ……これは凪鉄だね」
妖精「えっ凪鉄!? 凪鉄って毒なの!? しかもワインに溶けるの!?」
顔色の悪い医者「落ち着け。金属として安定している状態の凪鉄が毒性を示すことはない。化合物となれば別だがね。化合物というのはわかるかい?」
妖精「異なる物質が結びついてできた別の物質……だっけ」
顔色の悪い医者「そう。恐らくワインに混ぜ込まれたのは黒化凪鉄化合物辺りだろう。そのスライムくんは水に溶けたソレを抽出した上で分離させて凪鉄を抽出した、と考えられるね」
クロシュ「そうなんだ……」
顔色の悪い医者「ふむ。自分のやったことがどれほど面白いことかわかっていないようだ。勿体ない。もしその力をさらに磨いていけば、君は化学の……いや、あらゆる分野で革命を起こすことが――」
妖精「とにかく凪鉄の化合物ってことね! わかった、ありがとう」
顔色の悪い医者「しかし毒殺なんてその辺の農薬でも買ってきてぶちこめば良いことだろうに、わざわざ高価で入手の面倒な凪鉄を使うなんて酔狂なものだ。犯人は財力でも誇示したかったのかね」
妖精「……! 待って、今捕まってるのは奴隷の女の子なんだけど……もし凪鉄なら、奴隷が毒に使うっていうのは不自然じゃないかな!?」
顔色の悪い医者「ん? 言われてみるとそうだね。奴隷が入手できるものではないし、たまたま船内で目について毒だと見抜いてワインに混入させるというのも不自然だ。黒化凪鉄化合物が毒性を持つなんてことを知っている者は僕たち医療関係者くらいのものか、あるいはそういう専門家くらいだろう」
妖精「うん! 私もそれなりに毒のことは調べてるつもりだったけど、凪鉄の化合物なんて知ったのは初めてだよ!」
顔色の悪い医者「うーむ……一応僕の方から船長に報告しておくよ」
妖精「ありがとう、そうしてくれる?」
顔色の悪い医者「船長も実は、あの奴隷の子が犯人っていうのには懐疑的みたいなんだよね。殺されたのが貴族だからとりあえず第一容疑者として確保しているけれど、ちゃんとした証拠が見つかればすぐに釈放してくれると思うよ」
クロシュ「わ、そうなんだ……!」
顔色の悪い医者「ま、がんばることだね」
クロシュ「うん!」
☆毒の成分が判明しました
☆クロシュが物質の成分抽出を行えるようになりました
◇
353 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:49:17.27 ID:s+4rVIsp0
―展望浴場
水平線に沈む夕日「」
夕日にきらめく水面「」キラキラキラ
カポーン―
リュアン「……」ズーン
メアリー「……」ズーン
妖精「……あの二人はなんであんなに落ち込んでるの?」
聖女「ええと……聞き込みをしたのですが、今日は有力な手がかりを掴むことができなくて……」
フメイ「そういう日もある」
妖精「そうなんだ……。でもフメイの言う通り、そういう日もあるよ。リテン・ヘイヴンに着くのは明後日だから明日中には決着を付けないとまずいけど、焦っても仕方ないし」
クロシュ「……間に合わなかったら……クーちゃん、連れて……逃げちゃう……?」
妖精「それはお尋ね者になるからまずい……。前にメアリーが言ってた、セイントレア王族の威光でなんとかするしかないかなあ。メアリーには悪いけど」
聖女「誰よりもセイントレアを嫌っていますからね……。その威光に頼らなければならないとなると、気持ち良くはないでしょう……」
クロシュ「……だいじょうぶ! 明日……なんとか、なる!」
フメイ「ん。クロシュの言う通り。なんとかなる」
妖精「そうだね。明日なんとかなる……そのつもりでいこう」
エインヘリアル「そうそう、なんとかなるなんとかなる!」ヌッ
聖女「エインヘリアルさん!」
エインヘリアル「皆さんどうも〜。でへへ、飲んでますかぁ〜?///」ヒック
妖精「うわっ! 酔ってる!」
エインヘリアル「せっかく綺麗な水平線の夕暮れが拝めるロケーションなのに辛気臭い顔で真面目な話ばっかりしちゃってぇ〜」
妖精「まあクーの奴には世話になったこともあるし。やれることをやりたいだけだよ」
エインヘリアル「……はっ……も、申し訳ありません……わたくし、皆様の善意を馬鹿にするようなことを言ってしまい……」オヨヨ
聖女「表情が豊かな方ですねえ」
☆展望温泉に入りました
◇
354 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:49:51.40 ID:s+4rVIsp0
―クロシュの夢
中庸クロシュ「わたしたちに推理の相談なんてしても、あんまり役に立たないとおもう」
楽観クロシュ「そうなの?」
中庸クロシュ「わたしたちはクロシュだもの。わたしたちが思いつくようなことは、当然表のクロシュだって思いつく」
混沌クロシュ「だねえ。わたしにカリスごっこでもさせた方が役に立つんじゃないの」
秩序クロシュ「ここなら、わたしたちより、大魔女さんの羽さんとかに聞いてみる方が有意義とおもうよ」
悲観クロシュ「ふふ……。わたし、役立たずの穀潰しスライム……」
モニョモニョモニョモニョ
妖精「そ、そんなことないよ。クロシュだって時々良い思い付きをすることもあるし」
中庸クロシュ「というか……トリックも犯人ももうわかってるのに……推理って必要……?」
混沌クロシュ「後は情報収集してリラっていう人に突きつけるだけでしょ?」
フメイ「そうかも……」
楽観クロシュ「じゃあ、つまんない話はもうおわり?」モニョッ
悲観クロシュ「終わりだよ……。星も、時も、しあわせも、わたしたちも……いつか、必ず終わる……」
秩序クロシュ「も〜、悲観ちゃんはあんまり暗いことばっかり言っちゃだめ!」
悲観クロシュ「ほんとのことなのに……」
混沌クロシュ「終わるからこそ、たのしい……みたいな話?」
悲観クロシュ「終わるからこそ、かなしい……みたいな話……」
混沌クロシュ「あ〜、わたしもその方がわかるかも。終わるのは悲しいよね」
悲観クロシュ「……混沌も、わかるの……? こういうの、理解しないと思ってた……」
混沌クロシュ「だからこそ、終わらない為に全力であがき続けろってことでしょ?」
悲観クロシュ「………ちょっとちがうけど……まあいいや……」
楽観クロシュ「悲観の言ってることいつも全然わかんないけど、これはわたしもわかるかも!」
秩序クロシュ「うん……。かなしい終わりは、嫌だよね……。それに抗うのは、わたしも正しいとおもう……!」
モニョモニョモニョモニョ…!!
妖精「意見がまとまってる……!」
中庸クロシュ「たまに、こういうこともある。今のわたし自身にとって、譲れない答えなんだとおもう」
フメイ「フメイもわかる。かなしい終わり、嫌だもん」
妖精「でも良かった。クロシュの中に、悲しい終わりを肯定する部分はないんだね」
中庸クロシュ「うん。よほど具合が悪くならないと、そういうのを肯定するようにはならないとおもう。わたしも、わたし以外も」
妖精「それはまあそうだ」
◆
355 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:51:34.60 ID:s+4rVIsp0
―リテン・ヘイヴン定期船カロン号 船旅4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:木綿のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン定期船カロン号 観光案内
上層:上等客室、展望バーラウンジ、カジノ、劇場、展望浴場、
操舵室、船長室、甲板
中層:中等客室、食堂、厨房、医務室
下層:下等客室、奴隷監置区画、貨物室、動力室
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー
その他:クーちゃん、エインヘリアル、リラ、船長、奴隷商人
……………………………………………………………………………………
356 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/05(土) 22:53:41.47 ID:s+4rVIsp0
―朝
中等客室
ピンポンパンポーン―
館内放送『明日の朝、リテン・ヘイヴン港へ到着致します。乗客の皆様におかれましては、本日を船旅最後の一日として満喫していただきたければ幸いにございます』
*
―奴隷監置区画
クーちゃん「ね、ねえ……。だ、大丈夫なのよね……? 私の冤罪……証明してくれるのよね……?」
クロシュ「う、うん」
クーちゃん「断定してよぉ!!」ジワワ
聖女「お、落ち着いてくださいクーちゃんさん。私たちは既に真犯人を突き止めています」
クーちゃん「え!? な、なぁんだ……そういうことはもっと早く言いなさいよ……」
聖女「……ただ、真犯人を告発する為の証拠はないのです」
クーちゃん「え!!?!?」
聖女「超能力者だったのです……。彼女を自首するように説得するしか、方法がないのです」
青ざめるクーちゃん「」サー…
聖女「ですがご安心ください! 私たちは必ず、真犯人を自首させてみせます!」ドン
フメイ「ん。泥舟に乗ったつもりで待ってなさい、クーちゃんちゃん」
リュアン「そ、それを言うなら大船だよフメイちゃん!」
フメイ「あ、そうだっけ」
妖精「まあとにかくなんとかしてみせるよ。どうにもならなかった時の策も一応考えてあるから、私たちを信じて待っていて」
クーちゃん「し、信じてる……。信じるしか、ないもの……」ポロポロ
クロシュ「クーちゃん……だいじょうぶ! 前みたいに……助けられる!!」ドン
クーちゃん「う゛ん゛……」グスッ ポロポロ…
◯毒について
テレポーテーションという超能力によって未開封のワインへ混入されたことが判明した。
毒は一般に毒性を知られていない黒化凪鉄化合物だったと考えられる。
医務室の医者は、奴隷がそれを毒と知って入手するのは極めて難しいと証言している。
◯被害者ケンブツ・アクトゥク子爵
セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治める小貴族アクトゥク家の当主。
ガイスト・シュヴァルシュタインというフリーの兵器開発者と何らかの取引を行っていた疑いがある。
彼が宿泊していた上等客室は現在封鎖されているが、警備情報は既に入手済み。
◯クーの容疑について
超能力というものを考慮しない場合、クー以外に犯行可能な人物は存在しない模様。
◯リラの証言
ウサ耳踊り子リラが真犯人であることを自白したが、自白以外の証拠がなく告発不能。
事件の全貌を明らかにしたら素直に自首すると言っている。
◯現在の目標
・クーちゃんの濡れ衣を晴らせ
船旅4日目。リテン・ヘイヴン定期船の中等客室に宿泊しています
本日の行動終了後、リラ説得イベントへ移行します
↓1〜3 自由安価 何をする?
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 22:56:09.66 ID:sPc9SNCjO
バーでリラについて情報収集
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 22:56:55.66 ID:hkQLiuHr0
上棟客室の被害者の部屋を調査
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/05(土) 23:02:57.63 ID:iQQha+5kO
医務室に入院している人物が起きてクロシュ達に事情を聞いてくる
360 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 00:51:01.51 ID:9/xHs7ZB0
―展望バーラウンジ
初老の紳士「ふむ……リラちゃんのことを聞きたいと?」
リュアン「は、はい! リラさんは……一体どのような人なんですか?」
初老の紳士「漠然とした質問だね……。だが気持ちはわかる。彼女に不思議な魅力があるのは確かだ」
メアリー「劇場でダンスを踊っていたかと思えば、カジノでディーラーを務めていたり、あるいは一般客に混じって興じていたり……。船の乗務員にしては、やや不規則な動きをしているように思えます」
初老の紳士「ああ。彼女は乗務員ではないからね」
リュアン「えっ!? 乗務員じゃ……ない!?」
初老の紳士「彼女はリテン・ヘイヴンで有名な変人。自称、月から舞い降りた伝説のウサギ人だ。しかしあのウサ耳と尻尾が着脱可能なことはリテン・ヘイヴンに住む者なら誰でも知っている。種族の兎人とは全く関係のない、頭のおかしい女というのが定説だね」
リュアン「ええ……」
初老の紳士「彼女の面白さはそこだけではない。彼女はこの船でそうしているように、勝手に酒場や劇場やカジノや娼館や闘技場や監獄島に上がり込んでは、当たり前のようにそこで働き始めるのだ」
リュアン「……え? ええと……意味が、よくわからないのですが……」
初老の紳士「フッ……彼女はこの船の乗務員でもないのに勝手に踊り子をやったりディーラーをやったりしているだろう? それと同じように、リテン・ヘイヴン本土でも勝手に娼館の娼婦として客をもてなしたり、いつの間にか闘技場の剣闘士たちの戦に混じっていたり、監獄島で熱心に採掘作業に従事していたりするのだ」
リュアン「……い、いやいやいや! そんな……わけがわかりません!! どういうことなんですか、それは!?」
初老の紳士「私に言われても困るな。私自身もわけがわからないし、リテン・ヘイヴンに住むほとんどの者もわけがわからないと思っている」
リュアン「め、めちゃくちゃです……」
メアリー「彼女はそれほどわけのわからない振る舞いをしても、追い出されることなく堂々とリテン・ヘイヴンに居座っている……。そうするだけの力と、心を持つ者……ということですか」
初老の紳士「そういうことだね。数多くの有力者たちがあの自由なウサギ人を欲し、手籠めにしようと試みたが……その尽くは失敗に終わり、非業の末路を辿っている」
リュアン「余計にリラさんのことがわからなくなってしまいました……」
☆リラの情報を得ました
◇
361 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 01:06:07.50 ID:9/xHs7ZB0
―カロン号上層
被害者の上等客室
モニョモニョモニョ…
モニョッ
透明スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
妖精「よーし、無事に潜入成功だね。それじゃ被害者の後ろ暗そうなところをいろいろ暴いていこうか」
透明スライムクロシュ「〜!」モニョッ
*
兵器購入の契約書「」デン!
妖精「出てきたな……。ケンブツ・アクトゥクとガイスト・シュヴァルシュタインのサインが確認できる。クロシュ、後でこれを模写することはできる?」
透明スライムクロシュ「〜!」モニョッ
妖精「模写じゃ証拠能力は薄いかもだけど、私たちがするのはリラの説得だからね。相手が納得できりゃいいんだ」
透明スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「まあ問題は、この契約書だけじゃリラがこの貴族を殺害する動機にはなり得そうにないことだけど……ん?」
ケンブツの手記「」ポン
透明スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ
妖精「手記だ。何か手がかりがあるかも、読んでみよう」
ペラッ ペラッ
◆
◯月◯日
ガイストとの契約の準備は整った。あとはこの契約書を直接彼に渡し、合意を結ぶだけだ。
あの最新兵器さえ手に入れば王都の大城壁など遅るるに足らず。他種族融和などというつまらぬ路線に舵を切った愚かなセインレア王家に誅伐を下し、我がアクトゥク家が新たなる王として中央大陸に君臨せん。首を洗って待っているが良い、愚王アルベールよ。貴様の美しい妻と娘共は我が領内に奴隷として迎え入れ、末永く使い潰してやろうぞ。
◯月◯日
憎き港湾都市ウォーターポートにてリテン・ヘイヴンの悪趣味な定期船に乗り、この日記を書いている。
乗船時に見かけた黒髪の少女奴隷を我が財力にて買ってやろうと温情を見せたところ、既に裏娼館への売却が決定していると断られた。下賤なる奴隷商人めが。このアクトゥクを舐め腐った行いをしたことを後悔させてやりたいが、契約書を渡すまで不用意な真似はできぬ。私は煮えたぎる苦渋を呑み込む思いで怒りを鎮め、努めて平静に定期船に乗り込んだ。
◯月◯日
憎きウォーターポートを発って数日。暇を持て余した私は劇場で踊る下賤なバニー女を買ってやろうとしたが、提示額が安すぎると断られた。ふざけるな、私はアクトゥクの当主だぞ。しかし問題を起こすわけにもいかないので、私は煮えたぎる苦渋を呑み込む思いで怒りを鎮め、努めて平静に上等客室へ戻った。かような下賤なるウサギには一生宿泊することもできぬ上等なる客室である。モノの価値も解さぬウサギには文字通りウサギ小屋がお似合いだ。そんなようなことを考えながら、私は眠りについた。
◯月◯日
怒りが収まらぬ。奴隷商人も、ウサギも、大貴族アクトゥクの当主たるこの私を馬鹿にしているのか。激しい怒りで煮えたぎるハラワタにワインを流し込みながら、私はガイストから緊急用としてもらっていた毒物を取り出していた。それは凪鉄を用いた一般には知られていない希少な毒物、黒化凪鉄化合物だそうだ。希少ならば捜査官気取りの船乗り共などを欺くのは容易いはず。何より希少な凪鉄を用いた毒というのが、高貴なる私の殺人術として極めて相応しい。私は決意を新たにし、殺人の機会を伺うことにした。
◯月◯日
定期船が東リーリア港に寄港し、新たな客を乗せる。窓から眺めていると、若い女人ばかりの団体が乗船してくるのが見えた。ガキどもは流石にガキすぎるが、他は大当たりだ。特にセイントレアの穀潰しであるメアリーに似た金髪の女が良い。あれを叩き伏せながら躾けるのはさぞ気持ち良いだろう。とこれまでの私ならウカウカしていただろうが、今の私は違う。今の私は復讐に燃える悪鬼である。今日、決行してやる。毒を奴らの飲み物に仕込んでやる。下賤なる奴隷商人とウサギめが、首を洗って待っているが良い。
◆
362 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 01:06:57.03 ID:9/xHs7ZB0
妖精「……」ゲンナリ
スライムクロシュ「?」
妖精「まあとにかく、いろいろわかった。あの毒物は貴族自身が用意していたもので、たぶんどこかのタイミングでリラが超能力か何かで奪い取って、逆にワインに仕込んだんだ。これを読む限りなら正当防衛が……いや成立するのかな……」
スライムクロシュ「??」
妖精「まあいいや。リラがこの貴族を殺す動機ははっきりした。殺されそうだったから先に殺したってことみたいだ」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「この手記も後で模写できるかな……? ちょっと量が多いけど……」
スライムクロシュ「〜!」モニョッ!
黒い粉末の入った小瓶「」ポン
妖精「……これが黒化凪鉄化合物か。クロシュが抽出した凪鉄の結晶は青かったけど、この化合物は名前の通り黒いんだね」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「……! そうだ……この小瓶、もしかしたら――」
黒い粉末の入った小瓶「」
妖精「ん〜……えいっ!」パタパタ
妖精の翅「」キラキラキラ…
スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ
妖精「まあちょっと待ってて。こうやって粉をまぶして……」パタパタパタ
妖精の粉「」キラキラキラ
妖精「粉を光らせる魔法を使うの。すると――」ポウ―
淡く輝き出す妖精の粉「」ポウ…
浮かび上がる二つの指紋「」ポン!
妖精「指紋が浮かび上がるってわけ!」
スライムクロシュ「〜〜??」モニョニョニョ
妖精「……あ、指紋の説明からか。指紋っていうのはね、人型種族の指の先っぽにある――」
*
妖精「とまあそういうわけ。私たちの翅から出た粉は、しばらくすると自然の中に溶けて消えちゃうから、この件で私が疑われたりする心配も無用ってこと。わかった?」
スライムクロシュ「〜!」モニョッ
妖精「じゃあ今見た指紋も模写できるね。よし、この二つの指紋のうち一つがリラのだったら……かなり決定的と言えそうだよ、クロシュ!」
スライムクロシュ「〜〜!!」モニョニョニョ
☆兵器購入の契約書の写しを入手しました
☆被害者の手記の写しを入手しました
☆毒瓶に残った二人分の指紋の写しを入手しました
◆
363 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 01:16:32.70 ID:9/xHs7ZB0
本日はここまで
着々と証拠品を集めていくクロシュ一行。浮かび上がっていく悪徳貴族の肖像。明らかになっていく事件の全貌。そして深まっていくウサギ人リラの謎。奇怪極まる船上毒殺事件は、いよいよ最終局面へ。
あかちゃんスライムたちは、哀れな奴隷クーちゃんを助けることができるのか。
そしてようやく目覚めし男は、事態を受け止め、どう動くのか――。
次回、眠っていた人物が起床する編、真犯人との対決編です。お楽しみに
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 01:43:15.27 ID:fTGZhFkUo
おつ
一応証拠になりそうな物は確保出来たが…後は出たとこ勝負だ
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 06:51:22.35 ID:XqQjwhcRo
乙
妖精とクロシュ万能すぎんか
探偵としてやっていけそう
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 14:51:04.72 ID:eaam6MaYO
これらの証拠でリラを納得できるかな?
367 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:53:32.56 ID:9/xHs7ZB0
必要な証拠は既に揃っていると言えるかもしれません。後は実際に真犯人と対峙して、どのように話をするかにかかっています。とはいえこれは本格的なミステリーではないので、テキトウにやってもなるようになります
妖精さんとクロシュさんは、実のところこういった調査に必要な特殊技能をいろいろ持ち合わせています。人間社会で妖精類やスライム類の者が犯罪捜査を行ったりすることはないため、その捜査能力はあまり人間に知られていないのかもしれません
必要な証拠は既に揃っていると言えるかもしれません。とはいえリラ氏は変わった人物なので、これによって彼女を説得できるかどうかは今のところ予測不能としか言えないかもしれません
368 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:56:06.32 ID:9/xHs7ZB0
―夕方
医務室
ヴィルト「!」ガバッ
顔色の悪い医者「おや、ようやく起きたか。気分はどう? 水は飲めるかい?」ヌッ
ヴィルト「俺はどれくらい寝ていた……!?」
顔色の悪い医者「3日くらいかな。最初にもらった代金じゃ全然足りないから後で追加の治療費と入院費を払ってもらうよ」
丸窓「」
夕日にきらめく海原「」キラキラ
ヴィルト「まだ航海中……リテン・ヘイヴンには着いていないんだな?」
顔色の悪い医者「ああ。到着は明日の朝の予定だよ。ところで君、金のアテはあるのかい」
ヴィルト「……向こうに着いたら借金でもなんでもして払う」
顔色の悪い医者「キッチリ支払えるなら調達手段は問わない。でも君に支払能力やその意思があるかどうかわからないから、ひとまず担保としてこれを預からせてもらうよ」スッ
短剣「」キラン
ヴィルト「!」
顔色の悪い医者「これ、森のエルフが拵えて祈りを込めた守りの短剣だろう。市場には出回らない貴重品だ。担保として申し分ない」
ヴィルト「……どうしても、それを担保にしないとダメか?」
顔色の悪い医者「こっちも治療費諸々を踏み倒されちゃたまらないからねえ。他に今回の費用の担保になりそうなものがあれば、それでも構わないよ」
ヴィルト「……」スッ
魔導拳銃「」
翡翠の賽「」
船旅ビスケットの空き缶「」
顔色の悪い医者「その翡翠の立方体……何かのアーティファクトかい?」
ヴィルト「いや、これもダメだ」
顔色の悪い医者「じゃあやっぱり短剣しかないね。その魔導拳銃も悪い品ではなさそうだけど、今回の費用には足りなそうだ」
ヴィルト「……治してもらった立場で言うのも申し訳ないんだが……治療費、高すぎないか?」
顔色の悪い医者「そりゃあそうさ。ここをどこだと思っているんだね?」
ヴィルト「……リテン・ヘイヴン……その定期船か」
顔色の悪い医者「その通り。地獄の沙汰も金次第ってことだよ」
ヴィルト「わかった。金は必ず払うから、その短剣は絶対に失くしたり横流しとか売却とかしないでくれ」
顔色の悪い医者「もちろんだとも。そちらこそよろしく頼むよ」
ヴィルト(……金はどうにでもなる。問題は……彼女のことだ)
ヴィルト(クーさん……無事でいてくれ!)グッ
◇
369 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:58:13.16 ID:9/xHs7ZB0
―奴隷監置区画
ヴィルト「クーさん……!」
クーちゃん「……えっ!? だ、誰?」
ヴィルト「……昔、あなたに助けられた者です。ヴィルト・エクセリアと言います」
クーちゃん「えっそうなの!?」
ヴィルト「はい」
クーちゃん「そうなんだ……?」
ヴィルト「事情を聞かせてください。力になります」
クーちゃん「……え、ええと……事情って言っても……」
トコトコ パタパタ
妖精「おーい、クー……あれ? そこにいるのは……」
クロシュ「クーちゃん……ヴィルトさん!」
ヴィルト「!?」
クーちゃん「あ、みんな……!」
リュアン「ヴィルトさん!」
フメイ「あ、ほんとにヴィルトだ」
聖女「お久しぶりです! この船に乗ってらしたんですね?」
ヴィルト「お前たちも乗っていたのか……!」
メアリー「……この、強面の男性は?」コソッ
妖精「ヴィルトっていう旅人だよ。ある人を探して旅をしてる……って言ってたよね。あれから記憶はどう?」
ヴィルト「ああ、ヴィルト・エクセリアだ。そちらの女性は――」
メアリー「……メアリーです」
ヴィルト「ブロンドの髪に、紅碧のオッドアイ……メアリー・ロード・セイントレア王女……!?」
メアリー「違います。ただの旅人です」
妖精「ってことにしてあげてくれる?」
ヴィルト「……あ、ああ。わかった」
*
ヴィルト「クーさんが冤罪をかけられていて、真犯人は超能力者……だと?」
妖精「うん。私たちなりに証拠品は集めた。後はそいつを説得して自首させるだけってところ」
ヴィルト「医務室で寝ている間にそんなことになっていたとは……」
リュアン「えっ!? も、もしかして床に血溜まりを作って寝てた人って……」
ヴィルト「恐らく俺だ」
リュアン「だ、大丈夫なんですか!?」
ヴィルト「ああ、体は丈夫な方なんだ。それで……俺にも事件の概要や証拠品のことを教えてもらっても良いか?」
妖精「うん。私たちもここで事件のことを一度振り返るつもりだったから、丁度良かったよ」
☆ヴィルトが同行者に加わりました
◇
370 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 19:58:39.18 ID:9/xHs7ZB0
―夜
カロン号 劇場
木槌「」カン!
船長「お集まり頂けただろうか? 関係者諸君」
リラ「はっ。審問官リラ、準備完了しております」
妖精「え、何これは……」
船長「容疑者クーの疑いについて、妖精らの異議申し立てを受理し船上審査会を行うこととした。容疑者の弁護を行う者は、審問官の反対側の席へ」
クロシュ「!」モニョッ
妖精「ええと……なんでこんな会を?」
船長「我々がふざけてこのようなごっこ遊びをしているように見えるかもしれないが、そうではない。物事の進行には順序と手続きが必要だ。一度容疑者として留置した者の罪を再審査するとなれば、相応の儀式が必要なのだ。無論、我々は船の専門家であって法の専門家ではないゆえ大いに不備があるかもしれないが、どうかお付き合い頂きたい」
聖女「承知致しました。私たちの訴え、真摯に受理して頂き感謝致します」
フメイ「えっと、何すればいいの?」
リュアン「……これまでに準備してきたことを、ちゃんと言って、あの人たちを納得させれば良いんだよ」
奴隷商人「おい、頼むぞお前ら……! あいつの冤罪を晴らしてやってくれ……!」
ヴィルト「……あなたは?」
妖精「クーを捕まえて売り飛ばそうとした悪徳奴隷商人だよ」
ヴィルト「……」ギロ
奴隷商人「うぇ!? な、なんだよぉ……!?」
聖女「ヴィルトさん、今この人を糾弾しても仕方ありません。クーちゃんさんのことについては、彼女の無罪を証明してからまた考えましょう」
ヴィルト「……ああ、わかってる。すまん」
*
371 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 20:05:23.04 ID:9/xHs7ZB0
木槌「」カン!
船長「ではまず容疑者クーの口から、当日のことについて証言してもらおう」
――証言開始――
クーちゃん「は、はい。えっと……あ、あの日は、普通に奴隷監置区画を出て、厨房で作られた料理とか飲み物を運んでいたりしてて……。被害者の方からワインの注文があったので、厨房に行って保冷庫から新品の高級ワインを取り出して、劇場に戻ってお注ぎしました。そしたら……急にあの人が、血を噴いて倒れてしまって……」オロオロ
リラ「お注ぎする前に毒を仕込んだのですね?」
クーちゃん「ち、違います! 毒なんて仕込んでません! あの場で開封して、すぐにお注ぎしたんです!」
リラ「フッフッフ、でもあのワインに毒を仕込めたのはクーちゃんだけですよね? だってあなたが手に取るまで未開封の新品ワインだったんですもの」
クーちゃん「う、うぅぅ〜……!!」
クロシュ「んわわ……!」モニャニャ
リュアン「い、いきなり絶体絶命です……! ていうかリラさん、全部知ってる癖になんて白々しいんですか……!」
妖精「くっ……! でもこれがリラ流のやり方ってことだ……! この窮地を覆してみろって言いたいんだ……!」
フメイ「むむ……。フメイ、どうすればいい? 燃やす?」
聖女「いえ……何か使えそうな証拠があるはずです……!」
◯毒について
一般に毒性を知られていない黒化凪鉄化合物。
テレポーテーションという超能力によって未開封のワインへ混入された。
医務室の医者は、奴隷がそれを毒と知って入手するのは極めて難しいと証言している。
被害者ケンブツ・アクトゥクの持ち物だった。
◯被害者ケンブツ・アクトゥク子爵について
セイントレア平原南西に位置する小さな港町アクトゥクポートを治める小貴族アクトゥク家の当主。
ガイスト・シュヴァルシュタインというフリーの兵器開発者と兵器購入の契約を交わそうとしていた。
手記によると、黒化凪鉄化合物を用いてリラと奴隷商人の殺害を計画していたらしい。
◯クーについて
奴隷となる前は商人として活動し生計を立てていた。
超能力を考慮しない場合、クー以外に犯行可能な人物は存在しない模様。
◯リラについて
自称月より舞い降りた伝説のウサギ人。リテン・ヘイヴンで自由に振る舞っている。
多くの有力者が手籠めにしようと試みたが、全て失敗に終わり非業の末路を辿ったと言われている。
◆弁護側の心証 [4/4]
↓1選択 使う証拠
1.毒について
2.被害者について
3.クーについて
4.リラについて
5.運命賽を使う(残り6)
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 20:08:43.64 ID:fTGZhFkUo
1
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 20:13:14.76 ID:eaam6MaYO
1
374 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 20:31:34.89 ID:9/xHs7ZB0
クロシュ「いぎあり!」ドン!
リラ「!」
クロシュ「クーちゃんが……毒、使うの……おかしい!」
リラ「どうして? 厨房から劇場まで運ぶ間に、毒を仕込むタイミングなんていくらでもあったはずですよ?」
クロシュ「んーん……! 毒……黒化凪鉄化合物……クーちゃんは……知らないと、おもう……!」
リラ「!」
船長「医者から話は聞いている。ワインに混入された毒は、希少な凪鉄を利用した黒化凪鉄化合物だそうだな。確かに、一介の奴隷であるクーが入手するのは難しく、その毒性を把握することも困難な代物であるという」
リラ「でも難しいとか困難とかって��不可能�≠フ証明にはなりませんよね?」
クロシュ「!」
船長「その通りだ。クーは奴隷となる前、商いによって生計を立てていたことが明らかになっている。商人であった頃に黒化凪鉄化合物を入手したり、その毒性を把握したりできる可能性は大いにあったと言えるだろう」
奴隷商人「異議あり!」ドン!
船長「どうぞ」
奴隷商人「奴隷のボディチェックは完璧に行っていた! クーがそのような毒を持ち込む隙はなかったと断言する! これが日々のボディチェック記録だ!」
奴隷のボディチェック記録書類「」ポン!
船長秘書「……ロスチャイルド商会の監査印も入っています。信用できる証拠として受理しましょう」
船長「ふむ。だがそうなると、毒の出所が全くの不明となる。そもそも我々は毒の出所を未だに掴めていないのだが……」
リラ「容疑者がその辺に落ちていた小瓶を拾って、貴族への恨みでポポイと混入させたとかじゃないですか〜? 毒の瓶は犯行の前に海にでも投げ捨てちゃったんだと思います〜」
クロシュ「――!!」
妖精「気付いたね? 一気に攻勢に出るチャンスだよ、クロシュ!」
◆弁護側の心証 [4/4]
↓1選択
1.毒の混入タイミングについて
2.毒の捨て方について
3.毒の容器について
4.運命賽を使う(残り6)
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 20:36:38.90 ID:Bcts7X/so
3
376 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 21:04:18.42 ID:9/xHs7ZB0
クロシュ「……リラさん……なんで、毒の容れ物が……小瓶だって、知ってるの?」
リラ「え!? あ、ああ〜! それは言葉の綾ってやつだよね〜。とりあえず便宜的に小瓶て言ってみただけで、実際の容れ物の形は知らないっていうか〜」
扉「」バァン!
船員「船長、審理中失礼します! 凶器と思わしき毒物を発見しました!」
船長「何だと!? どこにあった!」
船員「被害者の……客室です! 机の中に巧妙に隠されていました!」
船長「何!? どうやって見つけた!?」
船員「匿名のタレコミがありまして……」
船長「まあいい、証拠品として受理する!」
黒い粉末の入った小瓶「」ポン!
奴隷商人「……! おい……小瓶だぞ!!」
フメイ「小瓶!」
船長秘書「……これが凶器であるなら、奴隷クーが犯人である可能性は限りなくゼロに近づきます。厳重な警備を掻い潜って上等客室に侵入し、この小瓶を持ち出すほどのはニンジャでもなければ不可能です。しかし……それよりも確認すべきことがありますね」
妖精「……審問官リラ。毒の容器を小瓶と知っていた理由……詳しく説明してもらえる?」
リラ「だ、だからぁ〜。たまたまだってぇ〜」
クロシュ「いぎあり!」ドン!
リラ「んわっ!」
クロシュ「指紋……しらべれば、わかる!!」ドドン!
船長「ああ。調べてみよう」
*
黒い粉末の入った小瓶「」
小麦粉「」ポンポン
浮かび上がる2人分の指紋「」
船長「この2人の指紋は……被害者ケンブツ氏と……審問官リラ、あなたのもののようだ!」
リラ「〜〜!!」ズギャァァン!!
船長「そして奴隷クーの指紋は検出されなかった。このことについて、説明していただけるだろうか?」
リラ「あ〜、それね〜。ちょっと前にケンブっちがドヤ顔で自慢して見せて来たことがあってぇ〜。あーし、ちょっとベタベタ触っちゃったみたいな〜?」
クロシュ「!」
◆弁護側の心証 [4/4]
つきつけよう!
↓1選択
1.兵器購入の契約書の写し
2.被害者の手記の写し
3.2人分の指紋の写し
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 21:06:30.93 ID:kHUU0IpB0
2
378 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 21:49:07.80 ID:9/xHs7ZB0
クロシュ「ケンブっち……リラさんに、ドヤ顔、しなかった!」モニョッ
リラ「!」
クロシュ「これ……ケンブっちの、日記!」ドン!
被害者の手記の写し「」ポン!!
船長「これによると……確かに、被害者がリラ審問官に毒物を見せびらかすとは極めて考えにくい! しかしこの手記……本物か!?」
船員「被害者の部屋から同じものが見つかってます! 事件には関係ないものとして証拠品にはしませんでしたが……」
船長「いや、関係がある! ……この際、君がなぜ手記の写しを持っているのかはあえて聞かないでおこう」
クロシュ「う、うん」
船長「そしてリラ審問官。度重なる事実と異なる発言……何を隠しているのか、正直に申し上げてみてはどうか?」
リラ「……くっ……うっく……」
リュアン「俯いて……もしかして、泣いて……?」
聖女「ですが……例え涙を……ん?」
リラ「うく……くくく……くぁーっひゃっひゃっひゃ!!」ゲラゲラゲラ
クロシュ「!!?」モニャッ
船長「!!?」
リュアン「!!!」
リラ「あはっあはっあはっ!! お〜見事です、お見事お見事! でも残念……例え小瓶から私の指紋が検出されたとしても、それが即ちワインに混入させた証拠にはなりませんわねえ!?」
クロシュ「!!!」
妖精「くっ……!! そ、その通りだけど……!」
リラ「依然として、ワインに毒を混入させられたのはクーちゃん以外にいないという事実は厳然たる真実なんですねえ! ニャーは無罪ウサねえ!!」ゲラゲラゲラ
船長秘書「……彼女の言う通り。毒をワインに混入させられたのはクー容疑者だけでした。その前提を覆せない以上……話は終わりかもしれません」
フメイ「うう〜〜!! 違う……!!」
リュアン「フメイちゃん……?」
フメイ「だってリラの奴……超能力者だもん!!!!」
聖女「そ、それは……。でも、しかしそれを証明することは……」
フメイ「リラ、テレポートで毒をワインに移したって、自分で言ってたもん!!!」
リラ「あれあれ〜? 何のことですかねえ〜? 超能力なんてあるわけないじゃないですか、メルヘンやロマンチシズムじゃあるまいし〜?」
妖精「くそ……! あいつ、事件の全貌を明らかにしたら自首するって言ってた癖に……!!」
メアリー「ですが……超能力者である彼女がそれを自ら実演して見せなければ……私たちには、打つ手がありません……」
リュアン「うぅ……ここまで来て、どうしようもないの……!?」
ヴィルト「超能力によるテレポート……?」
クロシュ「……」
ファイナルアンサー
↓1選択
1.トカゲの姿で高速移動し背中をタッチ
2.不意打ちのむげん斬り(峰打ち)
3.旧世樹の杖で平和にする
0.自由安価(できないことはできない)
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/06(日) 22:00:39.13 ID:dgNJdiqWO
1でトカゲクロシュをテレポートで移動させるに賭ける
2だとリラがテレポートで避けてもテレポートできるのは自分のみと言い逃れされそう
380 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 23:40:00.54 ID:9/xHs7ZB0
モニョニョポン!
船長「む!? 弁護人クロシュはどこへ!?」キョロキョロ
妖精「はっ……! クロシュは――」
シュタタタッ
シュバッ!!
リラの背中に飛ぶトカゲクロシュ「」ヒューン――
普通に避けるリラ「見え見えだよ〜ん!」サッ
ドギュンッ―
リラに迫るゴム弾「」ギュオオオオ
リラ「っ……!?」
魔導拳銃を構えたヴィルト(……避けられる態勢ではないはずだ。どうする?)
リラの背後で響く着弾音「」カンッ
落ちて転がるゴム弾「」コロコロ…
無傷のリラ「……」
船員「……船長! 今……確実に命中してる角度でした!」
船長「ああ。だが……見ての通り、彼女は無傷のようだ」
リラ「は〜……部外者に暴かれちゃうのはちょっと興醒めかもニャ。とりま合格でいっか」
スタスタ
リラ「見ての通りリラは超能力者で〜す。ほい、こんな感じ」
指パッチン「」パチン!
毒の小瓶の中にテレポートするゴム弾「」パッ
船長「!!」
ヴィルト「!!」
リラ「こんな感じで毒を未開封ワインの中にテレポさせたってわけ。おわかりいただけたかしらァん?」
船長「毒の瓶も、そのテレポート能力で手元に取り寄せたのか?」
リラ「ケンブっちが隠し持ってるのを見つけて普通にスリました。ウチのことギンギンにして見つめてたかんね〜。まあその後部屋に戻したのはテレポだけどね」
船長「……罪の自白と受け取るが、構わないな?」
リラ「ま〜そ〜ゆ〜約束だったかんね。クロシュっちたちのがんばりが見れて余は満足ぢゃ」
クロシュ「う、うん」
船員「船長……リラちゃんってどうやって捕まえとくんですか?」
船長「……とりあえず、既存の方法で拘束しておく。逃げられたらその後のことはその後考えよう」
船員「はい」
☆真犯人を突き止め、クーちゃんの無罪を勝ち取りました
◇
381 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 23:40:28.11 ID:9/xHs7ZB0
―夜
カロン号 廊下
クーちゃん「クロシュ〜〜!!」ポロポロ
クロシュ「クーちゃん!」
クーちゃん「クロシュなら、クロシュなら絶対に助けてくれるって信じてた!! ありがど、ありがどぉ〜!!」ポロポロ
妖精「ふう〜……とにかくこれで一件落着だね」
リュアン「はい! めでたしめでたし、です……!」
聖女「リラさんが最後にちゃんと約束を果たしてくれて良かったです……」
フメイ「うん。フメイ、むかつきすぎて船ごと燃やしちゃうとこだったかも」
メアリー「ふふ……。フメイさんも、よくがんばってくれました……。お疲れ様です……」
少し離れたところで息をつくヴィルト「ふぅ……」
妖精「ヴィルトも、あの土壇場でありがとう! リラの超能力を暴く決定打になったよ」
ヴィルト「……ん、ああ。上手くいくとは思ってなかったんだけどな」
妖精「クーの奴に昔助けられたんだっけ? なんか変わった縁もあるんだねえ」
ヴィルト「フッ……そうだな」
妖精「そういえば、あれから記憶はどうなの? いろいろ思い出した?」
ヴィルト「……ああ。まだ完全ではないが、かなり思い出せてきた」
妖精「本当? 大事な物を返す相手は見つかった?」
ヴィルト「いや……肝心のその人物のことは、まだ思い出せていないんだ……」
妖精「そ、そうなんだ……。でもかなり思い出せたなら、きっともうすぐ全部思い出せるよ」
ヴィルト「だといいが」
382 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/06(日) 23:42:05.92 ID:9/xHs7ZB0
奴隷商人「あ〜……皆さん、盛り上がりのところ悪いんだが……。そろそろ、クーを奴隷監置区画にだな……」
クロシュ「!?」モニョッ
クーちゃん「えっ!?」
フメイ「なんで? クーはもう無罪放免で、自由の身なんじゃないの?」
奴隷商人「あ〜、その……。冤罪が晴れただけで、奴隷っていう身分に変わりはなくってェ……」
クーちゃん「い、言われてみれば……確かにそうね……」
奴隷商人「その……売却先も、もう決まっててェ……」
ヴィルト「破棄しろ。契約を」ヌッ
奴隷商人「そ、そうすると……違約金が、すごくってェ……。俺の全財産でも、足りなくてェ……」
妖精「え、ええ……」
リュアン「そんな……」
土下座奴隷商人「……ほ、本当に申し訳ございませんっ!!! 俺も、出せるだけは出すので……!! 違約金の不足分を、ご負担して頂けると……!!」ザザッ
クーちゃん「えっ……えっえっ……」オロオロ
クロシュ「妖精さん……!」
妖精「は〜……わかったよ。違約金っていくらなの」
土下座奴隷商人「……一般通貨換算で、5000万です」
妖精「はあああ!!?!?」
リュアン「え、えええ!!? なんですか、それ!!?」
聖女「孤児院の予算……何年分でしょうか……」
奴隷商人「リテン・ヘイヴンは物価が他の地域の数倍にインフレしててェ……」ジワワ
ヴィルト「……俺の記憶が間違っていなければ、リテン・ヘイヴンでは仕事の報酬もかなりインフレしている。交換レートと手数料が最悪の独自通貨が使われているからリテン・ヘイヴンで大儲けして里帰り、なんてことはできないが……。リテン・ヘイヴン内でどうにか稼ぐだけならなんとかなる……はず」
クロシュ「じゃあ……稼ぐ!!」ドン!
クーちゃん「あぅぅ……クロシュぅ……」ジワワ
フメイ「ふうん。フメイもいいよ、お金稼ぎ」
妖精「乗りかかった船だ、私も最後まで面倒見るよ」
クーちゃん「〜〜〜!!」ポロポロポロ
奴隷商人「恩に着ますッ!! 恩に着ますッ!!」ペコペコ
☆目標「クーちゃんの濡れ衣を晴らす」を達成しました
☆目標「クーちゃんの違約金を払う」が新たに発生してしまいました……
◆
383 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/07(月) 00:22:12.56 ID:H5jJMMrP0
―深夜
カロン号 船首
昇る月「」
月の光にゆらめく水面「」キラキラ
船首に腰掛けて脚をぶらぶらさせるリラ「〜〜♪」
ストッ
マネキ「相変わらず派手にやっているようだな」
リラ「あら、マネキ猫ニャン」
マネキ「聖女とクロシュはどうだ?」
リラ「真面目な子たちニャンねえ。聖女ちゃんなんて、わざわざおあつらえ向きなステージを用意してあげたのに運命を変えなかったウサ」
マネキ「そうか。それもまた良かろう」
リラ「猫は聖女に力を取り戻して欲しいのかワン?」
マネキ「本人が望むようにすれば良い。吾輩は眺めているだけだ」
リラ「そっちは相変わらずヒエヒエのフリーズドライですわねえ」
マネキ「そうか?」
リラ「そうよ。力があるなら使った方が面白いわ」
マネキ「お前は好き勝手やりすぎと思うが」
リラ「何か問題ある?」
マネキ「ない」
リラ「でしょ?」
マネキ「だが、いつか邪鬼として討たれても文句は言えんぞお前」
リラ「ウサがそんなヘマすると思うピョン〜?」
マネキ「思う」
リラ「ガチトーンで言われたウサ……」
マネキ「吾輩は真面目だからな」
リラ「あそいえば、魔導拳銃を持った人相の悪い男は知ってるウサ?」
マネキ「誰だ?」
リラ「ヴィルトとか呼ばれてたワン」
マネキ「知らん」
リラ「この世界の者ではなかったニャねえ」
マネキ「そうか」
リラ「マネキニャン、他人に興味なさすぎないかワン?」
マネキ「なぜ顔も知らん奴のことなぞ気にせねばならんのだ」
リラ「そりゃまあ、ウサたちって一応そういうアレだし? 世界になんかの影響がありそうならちょっと考えなきゃいけないのかな〜ってリラもリラなりに考えてみたり〜」
マネキ「異物の混入程度で潰れるなら、この世界もそれまでというだけの話だろう」
リラ「やっぱりマネキニャンってスーパードライすぎるニャン……」
◆
384 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/07(月) 00:23:27.65 ID:H5jJMMrP0
本日はここまで
長き調査の果てに、とうとう真犯人を追い詰めてクーちゃんの無罪を勝ち取った一行。勝利の喜びを分かち合うあかちゃんスライムたちであったが、すぐに次なる問題が発生する。クーちゃんの売却契約破棄によって生じた違約金の支払いである。
罪の街リテン・ヘイヴンにて、クロシュたちは誰と出会い、何を思い、どう金を工面するのか――。
次回、リテン・ヘイヴン編開幕。お楽しみに
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/07(月) 01:31:03.05 ID:Zi/ctgTFo
おつ
いよいよ上陸
この一行なら大抵の仕事は難なく熟せるだろうけど…場所が場所だけにまともじゃない案件も多そうだ
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/07(月) 20:22:40.89 ID:wI1HIx92o
メタ的にいえば金さえ稼げばさっさと島をおさらばできるのか
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/07(月) 21:53:00.65 ID:gcdRC8Og0
乙
まさかのリラとマネキ知り合い
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 07:58:35.11 ID:S5qOVecB0
リテン・ヘイブンはどんな話しになるかな?メタ的ではあるけど監獄島があるから関連はありそう。
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 13:18:26.75 ID:evFjr2VuO
リラはそのまま逮捕されると思ったけどマネキと一緒にいたから捕まる前に逃げたのか?
390 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:16:10.20 ID:OdKHSPRt0
クロシュたちはいろいろ多芸なので、できることは実際多いです。しかしながら稼がなければならない額が大きく、普通の仕事では間に合わないかもしれません。美味しい仕事を見つけるのが良いでしょう
お金を稼ぐことができれば、目的達成となります。それでさっさと島から出ていけるかどうかは今後の展開次第となります。今のところ未知数としか言えませんが、恐らくなるようになるでしょう
リラ氏とマネキ氏は知り合いだったようです。彼らがどのような関係なのかは今のところよくわかりませんが、何やらいろいろ詳しいことがあったりなかったりするのかもしれません
監獄島は監獄島なので、今後の展開次第では行く可能性もあります。しかしながら監獄島は恐ろしい場所なので、気軽にホイホイ行くことはできないかもしれません
リラ氏はウサギ星人なので、捕まっていても自由にいろいろな場所を出入りしています。リラ氏がちゃんと逮捕されてくれるかどうかはリラ氏次第としか言えないかもしれません
391 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:17:20.56 ID:OdKHSPRt0
―リテンポート港
汽笛「」ボ―――
着港する定期船「」ゴウン…
◇
ワイワイ ガヤガヤ トンカントンカン
降りていく乗客たち「」ワイワイガヤガヤ
船長秘書「それではまたのご利用をお待ちしております。リテン島観光をお楽しみくださいませ」ペコリ
船長「リテン・ヘイヴンは罪と魔が蔓延る暗黒都市。重々気を付けるが良い。君たちにはいらぬ心配かもしれんがな」
エインヘリアル「それじゃ私も行きますね〜。ご縁があったらまたお会いしましょう」フリフリ
リラ「お達者で! 地獄の底から見守ってますウサよ〜」フリフリ
船長「……言っても無駄だとは思うが……自由に動かないで頂きたい、リラ容疑者」
リラ「人権侵害ニャ!!」
◇
392 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:17:56.34 ID:OdKHSPRt0
―港湾都市リテンポート
ザァーン… ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「」チョキチョキ
打ち付ける波「」ザァーン―
近代的な石造りの岸壁「」バシャァン―
活気のある市場「」ワイワイ ガヤガヤ
クロシュ「わぁ〜……」
フメイ「人、いっぱい……」
奴隷商人「ここはリテン島の玄関口だからな。王国で言やウォーターポートに相当する港湾都市さ。機械都市に相当する工業港と工業地帯もあるんだぜ。どっちかっつーとウォーターポートがここの構造を見本にして真似たんだ」
妖精「うへぇ……嫌な文化の連鎖だ……」
リュアン「妖精さんはやっぱり機械とか嫌いなんだ……」
妖精「うん。しかもあいつら……いや、この話はよそう……」
聖女「今は……とにかくクーちゃんさんの契約破棄を相手方に伝えに行かないといけないんですよね……」
奴隷商人「うっ……そ、そうだ……。お前たち……俺と一緒に土下座してくれるんだよな……?」
妖精「え、いや土下座するのはあなた一人じゃ……?」
奴隷商人「う、嘘だろ……!? ここで裏切るのか……!!?!?」
メアリー「違約金さえ払えば良いのではないのですか……? 裏切るつもりなど……」
奴隷商人「お、お前たちはアイツらのことがわかってねえ! 違約金さえ払えばハイ手打ち! ……ていうのも事実だが、それは耳を揃えて一括で払える場合の話だ! お、俺たちが今すぐには払えねえと知れば……う、ううっ……!」ガクブル
妖精「え、私たちまで責任を問われるの?」
奴隷商人「相手はロスチャイルドの次くらいにリテン・ヘイヴンを仕切ってるマフィア、マフィンファミリーだぞ! 常識や道徳が通じるなんて思うなよ……!?」
フメイ「じゃあ一人で行けば良いんじゃないの?」
奴隷商人「俺一人だったら絶対『払える見込みなし』って判断されて監獄島行きになっちちまう……。それだとクーの奴も助かんねえぞ……」
フメイ「そうなんだ……」
ヴィルト「……仕方ない。払える見込みがあることを示そう」
奴隷商人「おお、頼むぜ兄ちゃん……! 俺以外で唯一の男が、アンタみたいな強面のヤバイ奴で助かったよ!」
ヴィルト「……」
クーちゃん「……」ブルブル
クロシュ「クーちゃん……こわいの?」
クーちゃん「えっ……!? こ、怖くなんて……」
フメイ「大丈夫。悪い奴ら、フメイたちがやっつけてあげる」
ヴィルト「ああ。俺たちが必ず守ります。だから安心してください、クーさん」
クーちゃん「こ、この島の有力者相手に暴力沙汰はやめなさい……!! でも……ありがと……」
クーちゃん(……二度と、この島には戻らないつもりだった……。それなのに……結局、こんな形で戻って来る羽目になって……。もう終わりだって、思ってた……)
クーちゃん(でも……怖いけど、こいつらが一緒なら……大丈夫な気がする……)
◇
393 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:18:32.38 ID:OdKHSPRt0
―マフィンファミリー リテンポート支部
大柄構成員「あァン!? 契約破棄だと!?」ダンッ
奴隷商人「ヒッ……! で、ですから、違約金はちゃんとお支払いしますのでェ……」
インテリ構成員「ふむ……このタイミングでの契約破棄の場合、違約金は1200万リテコインですね」
奴隷商人「エッ!? ご、500万リテコインのはずじゃ……!?」
インテリ構成員「それは基礎金額です。違約金にはそれに加え、当ファミリーが受けた損害分が上乗せされます。ほら、契約書のここに書いてありますね」スッ
インテリ構成員の指「」ススッ
契約書の隅っこに書かれたすごく小さい文字「」デン!
奴隷商人「」グニャァ
大柄構成員「まさか払えねェなんて言わねェよなァ? それともアレか? これから監獄島で稼ぐつもりなら渡航代くらいは出してやるぜ?」ニヤリ
「まった!!」ドン!!
大柄構成員「あァん?」
クロシュ「足りない分……わたしたち、払う……!!」
聖女「不足分は私たちが稼いでお支払い致しますので、どうか待っていただけませんか……!」
インテリ構成員「何やらゾロゾロ引き連れてきて、幼稚園でも開業するのかと思っていましたが……まさか彼女らが労働力のアテなのですか?」
奴隷商人「……そ、そうです。見た目で判断しないでください、彼女たちはこう見えて頭もキレるし、腕っぷしもあります。定期船の貴族毒殺事件で、冤罪を晴らしたのは彼女たちの手腕なのです」
クロシュ「ん!」ドヤッ
インテリ構成員「……ふむ。まあいいでしょう。それでは手付金として、1200万の内200万リテコインをこの場でお支払いください」
奴隷商人「ウッ……わ、わかりました。200万リテコインになります」ススッ
札束「」デン!
インテリ構成員「ふむふむ……はい、確認しました。それでは残りの1000万リテコインについては、10日間の弁済猶予期限を設けます。期限内に必ず全額を不足なくお支払いください」
妖精「10日!? たったの10日!!?」
インテリ構成員「はい。でも1000万リテコインなど、あなた方ならすぐに稼げるかと。何なら、あなた方の内の何人かが代わりの奴隷として当ファミリーに身売りすればこの場で終わりです。特に妖精の奴隷は需要の割に供給が乏しいので」
妖精「こ、こいつ……!!」
クーちゃん「ちょ、ちょっと待ってください……! どうして何人かなんですか……!? 私一人にそこまでの価値があるわけ……」
インテリ構成員「違約金は当ファミリーが受けた損害を考慮し多角的に算定されますので、奴隷クーの商品価値とイコールではありません」
ヴィルト「……金はこちらで稼ぐ。お前たちの提案を聞く義務はない」
インテリ構成員「期限内に無事お支払い頂けるなら、過程は問いません。ですがもしお困りの場合はいつでも当ファミリーへお越しください。割の良いお仕事をご紹介しましょう」
妖精「……わかったよ。どうにかしてやる」
インテリ構成員「これは善意のアドバイスですが、お金を稼ぐならこの港湾都市ではなくリテン・ヘイヴン首都の方が良いですよ。物価も高いですが報酬も相応に高いので。金の支払い仕事の受注も、首都のマフィンファミリー本部で可能です」
☆クーちゃんの違約金1000万リテコインを弁済することになった……
◇
394 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:20:43.17 ID:OdKHSPRt0
奴隷商人「うぐっ、うぐっ……俺の全財産が……」ポロポロ
聖女「誰かの不幸でお金を稼いだ報いですよ……。まずは、自分の罪としっかり向き合ってくださいね……」
リュアン「……えっと、1000万リテコインって……一般通貨で言えば、1億……ってことですよね……?」
メアリー「はい。率直に言って狂っています」
クーちゃん「……例え極小の文字でも、契約書に書いてあったならこちらの不手際になるのよ。少なくともこの国の法では……」
妖精「はあ、嫌な国だなあ……。金さえ稼げれば何をしても良いと思ってるのか」
フメイ「1000万って、稼げるの?」
奴隷商人「……かなりヤバイ橋をいくつも渡れば……ギリギリ、稼げないこともない……かもしれねえ……」
クロシュ「インテリさんの言ってた……ファミリーの、お仕事は……?」
奴隷商人「……かなり危険だと思うが、実入りは実際良いはずだ。最大の問題は、犯罪の片棒を担がされたり、マフィンファミリー以外の組織を敵に回したりするリスクがあるってことだな……。最悪、ロスチャイルドに目を付けられるぞ……」
フメイ「それなら大丈夫じゃないの? フメイたち、もう目を付けられてそうだし」
奴隷商人「エッ!?」
リュアン「いやいや……そうだとしても犯罪の片棒はダメだよフメイちゃん!」
フメイ「あ、そっか」
妖精「リテン・ヘイヴンはロスチャイルドの本拠地でもあるってことは頭に入れておいた方が良さそうだね……」
*
ヴィルト「……メアリー、さん」
メアリー「はい、何ですか。あとさん付けも敬語も不要ですよ」
ヴィルト「……俺は単独で金稼ぎに専念しようと思う。後でそのことを皆に伝えて欲しい」
メアリー「……? 直接伝えた方が良いのでは……?」
ヴィルト「そうすると、クロシュたちが俺を心配して引き留めようとするのは目に見えている。俺としても、引き留められると無理に振り払うのは心苦しいんだ」
メアリー「なるほど……。だから、冷血そうな私に伝言を頼んだと……」
ヴィルト「そんなことは一言も言ってないんだが……」
メアリー「冗談です。伝言の件、承りました。こう言っては何ですが……一人の方が、いろいろやりやすいこともあるでしょうからね」
ヴィルト「まあ、な。そういうのも含めて、あまり心配をかけたくないんだ」
メアリー「不器用な人ですね……」
ヴィルト「……よく言われる」
*
リュアン「……あれ、ヴィルトさんは?」キョロキョロ
メアリー「……一人で稼いで来ると、私にだけ伝えて……こっそり離れていきました……」
妖精「えっ、どうしてメアリーにだけ?」
フメイ「フメイたちって、信用ないの?」
メアリー「……妖精さんたちに言うと、引き止められそうだから……とも言っておりました。だから、ほぼ初対面の私にだけ……」
妖精「そ、それはまあそうかもだけど……」
リュアン「余計心配です、そういうの……!」
フメイ「んー……まあ、ヴィルトなら大丈夫じゃないの。強いし」
クロシュ「……うん! きっと……だいじょうぶ!」
聖女「はい、きっと大丈夫です……! 吉報を待ちましょう」
クーちゃん「……あいつ……助けてもらった恩返しなんて言うけど、別の誰かと勘違いしてるんじゃないかしら……。はあ……うぅ、なんだか頭がグルグルする……。こんな気持ち、初めてなんだけど……」
フメイ「恋?」
聖女「罪悪感かもしれません……」
☆ヴィルトが同行から離脱しましたが、定期的にお金を入れてくれるようになります
◇
395 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:23:44.24 ID:OdKHSPRt0
https://i.imgur.com/kXOG3jQ.jpeg
―夕方
夕闇の中浮かび上がるネオン「」チカチカ…
クロシュ「んわ……!」
フメイ「夜なのに……光ってる!」
メアリー「……王国の流刑地、リテン・ヘイヴン……その成れの果てが、この異様なネオン街ですか……」
妖精「商業都市ともまた違う感じの都会だなあ……。なんというか、趣味が悪いというか……」
リュアン「なんだか……怖いです……」
聖女「私も、ちょっと緊張します。今までに見聞きしたどの街とも様子が違います……」
クーちゃん「……」
妖精「目的地の宿ってのは本当に大丈夫なとこなんだろうね?」
奴隷商人「ほ、本当に大丈夫だ。今さら俺がお前達を罠に嵌める利点なんてないだろ?」
フメイ「フメイたちを奴隷にして売り飛ばすつもりかも」
奴隷商人「んなことするわけないだろ! こう見えて俺ァお前たちに感謝してんだぞ……濡れ衣を晴らしてくれたことを」
リュアン「そういえば……そういう事情でした……」
奴隷商人「おう……。俺ももちろん金は稼ぐし、可能な範囲でお前たちのサポートもする。知ってることは何でも答える。俺だって監獄島送りは御免だからな……」
聖女「……信じても良いと思います」
妖精「まあ、うん。でももし私たちを罠に嵌めようとしたら、監獄島送りになってもらうから覚悟しといてよね」
奴隷商人「はい……」
◇
396 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 21:28:02.26 ID:OdKHSPRt0
―宿屋「冥土の館」
メイド人形「おかえりなさいませ、お嬢様」ペコリ
メイド人形「皆様のおかえりをお待ちしておりました」ペコリ
リュアン「わ、わわ……!?」
聖女「メイドさん……です!」
フメイ「フリフリ……」
メアリー「……」
妖精「……」
クロシュ「……」
クーちゃん「……え、えっと……ここが、その、信用できる宿屋……?」
奴隷商人「おう。どこよりも守りが堅いんだぞ」
クロシュ「……メイドさん……精核、つかわれてる……?」
メイド人形「いいえ。私たちに精核は使われておりません」キッパリ
メイド人形「セイントレア・メカニクス社製の精核には製造過程に重大な問題があったことが報告されているため、当館及び系列店の営業において精核の利用は完全に禁止しています」
クロシュ「わあ……!」
妖精「おお……。ちゃんとしてるんだ」
奴隷商人「あんまり詳しくねえが、セイントレアの女王様がセイントメカ社に厳しい監査を入れたらヤバイのがボロボロ出てきたって話だな。お陰で今やセイントメカ社はかなり経営がヤバイらしいぜ」
メアリー「……おか……王妃の手腕は見事です。セイントレア・メカニクスも経営はセイントレア王家……王族の不始末は王族が付けねばなりません」
妖精「うんうん、セイントレアもちゃんとしてきてるってことだね」
看板『当館の営業はメイド人形により自動化されています。お泊りの際は受付メイド人形へ』
リュアン「ところで、この宿屋……ちょっと面白い仕組みですね」
妖精「……ん? この看板……どこかで見覚えがあるような営業スタイル……。どこだったっけ……」
奴隷商人「まあとにかくここに宿泊してくれよ。宿代は……この国に来たばかりのあんたたちにはキツイだろうから、俺の本当の最後の最後に残ったカネで払ってやる……」
数枚の紙幣と銭「」チャリン
メイド人形「確かに頂戴致しました。お部屋にご案内致します」
奴隷商人「うう、これで本当の本当に一文無しだ……。後は頼んだぞ……」ガクッ
妖精「ありがとう……いや、元はと言えばあなたのせいなんだけども」
☆リテン・ヘイヴン一般街の宿屋『冥土の館』に宿泊します
*
リュアン「今日は……ちょっと遅い時間ですね」
妖精「うん。今日からすぐお金稼ぎっていうのは難しいかも……」
奴隷商人「今日は情報収集に徹するっていうのもアリだぞ。カネを稼ぐにも、この街のことや稼ぎ方は知っておいた方が良い。教えられる範囲なら俺が教えられるぞ」
聖女「まずはやっぱりこの街のことを知りたいですね。何があって、どんな風に働くの良いのか……」
クーちゃん「私も……ちょっとは知ってることがあるかも。あんまり期待はしないで欲しいけど……」
張り紙『メイドの従業員募集中! 日給2万リテコイン』
フメイ「メイド……そういえばフメイたち、オリシンでメイドやったっけ」
クロシュ「うん」
妖精「この宿屋でお仕事? うーん……日給2万じゃ焼け石に水だ」
奴隷商人「宿の従業員で日給2万は本来かなり良いんだが……俺たちは1000万稼がなきゃならんからな……」
◯現在の目標
・クーちゃんの違約金を支払う:残り1000万
□リテン・ヘイヴン観光案内
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、マフィン本部、他
港町:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
リテン・ヘイヴン滞在初日夜。滞在10日目が弁済期限です
↓1〜3 自由安価 何をする?(夜なので遠くには行けません)
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 21:29:07.08 ID:evFjr2VuO
クロシュ、フメイ興味本意で地下闘技場の試合を観戦する
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 21:29:12.84 ID:E/6sbneu0
宿屋の人に闘技場の常連さんにどんな人がいるか聞いてみる
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 21:30:43.14 ID:Q0DWgg6UO
たまにはオシャレでもと服屋に
400 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 22:43:47.53 ID:OdKHSPRt0
奴隷商人「……そういえば、お前たち腕っぷしはかなり強いんだよな?」
フメイ「んー……まあ、ちょっと取り戻してきたかも」
奴隷商人「なら、一か八か地下闘技場で稼いでみるってのも手かもな……。下位ランクじゃカスみたいな稼ぎにしかならねえが、上位ランクまで上がりゃ1試合でドカンとかなり稼げるはずだ……」
リュアン「ええっ……!? だ、ダメです! 闘技場って殺し合いをするとこですよね!?」
奴隷商人「だが1000万って大金を稼ぐってなると……。安全に稼ぐってんじゃ限界があんだよ」
妖精「……じゃあ、見に行ってみない? それで上位ランクの試合を実際に見てみて、判断しよう」
フメイ「フメイたちでも勝てそうなら、やろ」
メイド人形「地下闘技場は暗黒街にありますので、お送り致しましょうか?」
クロシュ「ほえ?」
聖女「わざわざ送ってくださるのですか?」
メイド人形「暗黒街は少し治安が悪いので、私たちメイド人形が一緒なら安全です」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ねえ、メードは闘技場がどれくらいの強さかわかる?」
メイド人形「最近、奴隷剣闘士として参戦したサイクロプスのデガ氏がメキメキとランクを上げていると聞きます」
妖精「サイクロプス……!? あの強靭な種族のサイクロプスが……!?」
メイド人形「はい。恐ろしい風貌と情け容赦のない戦闘スタイルから、新進気鋭の悪役剣闘士として注目を浴びているそうです」
聖女「悪役……悪い方なのですか?」
メイド人形「わかりません。闘技場の剣闘士には正義役のベビーフェイスや悪役のヒールといった役柄が割り当てられる文化がありますが、当人の実際の性格とは必ずしも一致しないようです」
リュアン「もし本当は悪い人じゃなかったら……悪役呼ばわりされるのは可哀想ですが……」
妖精「実際に見てみればわかるかもね」
メイド人形「丁度本日のナイトゲームに、デガ氏の対戦予定があります。」
フメイ「見にいってみよ!」
◇
401 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 22:46:06.17 ID:OdKHSPRt0
―地下闘技場
ワーワーワーワー ガヤガヤガヤ
リュアン「ううっ……すごい熱気です……!」
奴隷商人「ここがリテン・ヘイヴンの地下闘技場……数多の剣闘士たちが、栄光を夢見て果てていった地獄の大舞台さ」
妖精「うへぇ……嫌な興行だ……」
フメイ「サイクロプスは?」キョロキョロ
聖女「あ、丁度剣闘士の方が登場するところみたいです!」
開かれる赤い石門「」ゴゴゴゴ
司会「さあ、赤門から現れるは――我らが最強の英雄、人類の希望、元勇者アレクサンドロスだァァァァァ!!!!」
スタスタ…
老勇者「……」スタスタ
ワアアアアアアア!!!! アレックス!! アレックス!! ヤッチマエーッ!! ヒトツメヤロウヲブッコロセーッ!!
妖精「勇者アレクサンドロスだって!?」
フメイ「知ってるの?」
妖精「何十年か前……当時はまだ小国だったセイントレアを魔族の侵略から守り抜いて、逆に侵略者の王を討ち取った人間の大英雄だよ!」
聖女「学んだことがあります! 当時セイントレアは小さな国で、周辺に乱立していた魔族の国々に狙われていたと……!」
妖精「うん! アレクサンドロスはその全てからセイントレアを守り抜いて、独力で魔族の王たちを倒していったんだ! まさか今もまだ生きていたなんて……。でも、どうして闘技場なんかに……!?」
開かれる青い石門「」ゴゴゴゴ
司会「続いて青門から入場するは――新進気鋭の極悪巨人!! 矮小なる人類など捻り潰されるが相応!! レッドサイクロプス、デガだァァァァァ!!!!」
ズシン…ズシン…
赤い一つ目の巨人→デガ「……」ズシンズシン…
ブーブーブーブー!!!! シネェー!! デカブツー!! ブッコロサレローッ!!
クロシュ「……」モニャニャ
フメイ「……なんか、むかついてきた」
リュアン「……酷い。こんな場所なんですか。闘技場って」
妖精「セイントレアにもあったけど……やっぱり闘技場ってのは最悪な場所だ。例え稼げそうだとしても、こんなとこやめた方が良い」
デガ「……」
老勇者「……はっ。無様なものだな。俺も、お前も」
デガ「……? オマエは……人気者じゃ、ないのカ……?」
老勇者「人気? 俺に求められているのは、ただお前たち魔族を惨たらしく殺すことだけだ。誰だって良いんだよ」
デガ「……」
老勇者「ま……せっかく久々に上位まで上がってきた新人だ。すぐには潰さんさ」スッ
くすんだ銀の剣「」チャキッ
デガ「!」ザッ
老勇者「せいぜい……足掻いて見せろ!」ギュオッ!!
↓1コンマ
01-95 デガ敗北
96-98 引き分け
99-00 デガ勝利
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 22:47:16.07 ID:F74TbdtBO
あ
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 22:52:10.74 ID:UON5V02No
くすんでも勇者は伊達じゃない
404 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 23:55:08.91 ID:OdKHSPRt0
ガガガガッ!! ドギュオオオオン!!
倒れるデガ「」ドスン…
デガを見下ろす老勇者「……」
司会「勝者――勇者アレクサンドロスだァァァァァ!!!!!!」
ワァァァァァァ!!!! アレックス!! アレックス!!! アレックス!!!!
老勇者「……おい貴様」
倒れたデガ「……」
老勇者「なぜ本気を出さなかった?」
倒れたデガ「………本気、出したら……無事じゃ、済まなイ……。おれも……オマエ、も……」
老勇者「チッ……こんな若造に舐められるとはな。俺も衰えたものだ」
倒れたデガ「……」
老勇者「次また手を抜いたら容赦なく殺す。わかったな、甘ったれが」クルッ
スタスタ…
倒れたデガ「……」
◇
405 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 23:56:43.60 ID:OdKHSPRt0
―夜
暗黒街 帰り道
フメイ「〜〜〜!」プンスコプンスコ チリチリチリ
リュアン「フメイちゃん、落ち着こ……! デガさんも、傷は浅いみたいだからすぐに回復するよ……!」
フメイ「そういう問題じゃない……!!」プンスコ
リュアン「うぅ……言いたいことは、わかるけど……」
クロシュ「………妖精さん。わたし……闘技場、出られる……?」
妖精「えっ!? いや、さっきのアレ見たでしょ!? あんな酷いとこにクロシュたちを出すわけにはいかないよ!! アレクサンドロスもめちゃくちゃに強いし、もし当たったら無事じゃ済まない……!!」
クロシュ「……でも、わたしも……むかつく」
聖女「……しかし、闘技場にクロシュさんが出れば解決する問題でもありません……。むしろ、闘技場というルールの中に入ってしまえば……クロシュさんも、あの悪意と嘲笑の的になってしまうだけです……」
クロシュ「んむ……」
奴隷商人「……まあ、出るってんなら窓口は紹介できるぜ。クロシュとフメイならタッグマッチの方が良いだろう。タッグマッチならアレクサンドロスは滅多に出ないから、最悪の相手とぶつかるリスクも低いしな……。お前たちの実力なら、上位ランクに上がるのは難しくねえはずだ」
クロシュ「!」
フメイ「クロシュ……」
妖精「あ〜……あんまり焚き付けるようなこと言わないでよ、もう。やる気になっちゃったじゃん……」
奴隷商人「ま、まあどっちにしろ危ない橋は渡んなきゃ1000万には届かねえんだ! 犯罪とか監獄島に比べりゃ闘技場は全然安全な方だぜ、実際! カネさえありゃ治療も受けられるしな」
クーちゃん「……ね、ねえ。でも闘技場は、やっぱりやめなさいよ……。危なすぎるわよ……」
クロシュ「クーちゃん……」
クーちゃん「私……助かりたいけど! でも、あんたたちが危ない目に遭ってまで助かりたくないから!!」
フメイ「別に、危なくない。フメイたち、強いし」
クーちゃん「うー……」
クロシュ「……でも、わかった。ちゃんと……考える!」
クーちゃん「……うん。ほんとに……ちゃんと、考えてよね……」
☆闘技場に参戦できるようになりました
最初は下位ランク試合からとなります
下位ランク試合の報酬は勝者のみ1万リテコインです
妖精「いやちょっと待て!! 命がけの試合の報酬が宿屋の日給より安いってどういうこと!?」
奴隷商人「か、下位ランクの話だ。中位なら10万、上位なら100万に跳ね上がる。14日後に開催されるタイトルマッチなら……勝者1000万だ!」
フメイ「じゃあそれに勝てば返済完了!?」
奴隷商人「いや……弁済期限は10日だから、間に合わん」
フメイ「あそっか……」
奴隷商人「いや、待てよ……? 交渉で弁済期限を延期してもらえば……ギリギリいけるか……?」
妖精「なんで参戦どころかタイトルマッチまで行く前提で話をしているの……」
☆滞在14日目に闘技場タイトルマッチが開催されます
開催日までに上位ランクで一定以上勝利すると参加権を得られます
*
406 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/12(土) 23:57:27.31 ID:OdKHSPRt0
怪しい露天商「お〜い、そこのお嬢さん方」
妖精「ん?」
メイド人形「暗黒街での客引きは無視が鉄則です」
フメイ「わかった」
怪しい露天商「怪しいもんじゃないよぉ〜! ちょっとした服売りさぁ。お嬢さん方、せっかく別嬪さん揃いなんだからもっとお洒落しなよぉ」
妖精「そんなカネはない」
聖女「実際ないですね……。この高物価の国で服を買う余裕は全くありません……」
怪しい露天商「ええ〜!? 服の一着も買えないってどういう事情なのぉ!? あ、借金ですかぁ!?」
リュアン「うるさいですね……」
怪しい露天商「かわいそうに……。そうだ、じゃあこの福引きガラガラポンで良いのが出たらタダであげるよぉ、服ッ!」
メイド人形「タダなどの甘い言葉を使う商人は絶対に信用しないでください。リテン・ヘイヴンのみならず世界共通の常識です」
怪しい露天商「まま、そう言わずそう言わず。スライムちゃん、お一つどうぞ」
ガラガラポン「」スッ
クロシュ「わ……う、うん」
ガラガラガラ…ポン!
↓1コンマ
01-40 はずれ
41-70 メイド服
71-90 妖蝶のドレス
91-98 マジカルハイレグ水着
99-00 古代カニの化石
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 23:58:54.85 ID:KhL2Mi7Jo
カニ!
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/12(土) 23:58:58.18 ID:S5qOVecB0
はい
409 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 00:34:24.58 ID:1WNNapht0
コロコロ…
ピンク色の玉「」コロン
怪しい露天商「おお〜中当たり! 中当たりなのでぇ……こちらをどうぞッ!」
透け感のあるひらひらなドレス(妖精サイズ)「」ポン!
大きなウエストリボン「」ヒラヒラ
妖精「わっ! これ妖精用のドレス!」
怪しい露天商「ですねぇ。ミュージアの芸術妖精がデザイン・製糸を行った貴重な逸品ですよぉ! あなた様のような高貴な妖精さんにピッタリではないですか!?」
妖精「へぇ〜、あいつが……。魔力通しもかなり良さそうだ。本当にいいの?」
怪しい露天商「もちろんです! 商人に二言はありませぬ!」
妖精「じゃあせっかくだし貰っちゃおうかな!」
妖蝶のドレス「」ポン!
妖精「……ん? このドレス……幻惑の魔法がかかってる?」
怪しい露天商「よくぞ気が付きました。か弱い妖精の方が外敵に襲われた時に無事に逃げられるよう、ちょっとした工夫が施されているそうです。攻め戦では役立てづらいかもしれませんが、危機が及んだ時にはきっと良い効果を発揮するでしょう」
聖女「わあ……! 妖精さん、良いものをもらっちゃいましたね!」
妖精「う、うん。なんか……疑ってごめん」
怪しい露天商「えへえへ、お気になさらず〜。今後ともご贔屓にお願いしますねぇ〜」
☆妖精が妖蝶のドレスを手に入れました
妖精が〈撹乱〉を習得しました。劣勢時、戦力上昇効果が発生します
◆
410 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 00:34:54.48 ID:1WNNapht0
というわけで本日はここまで。次回はリテン・ヘイヴン滞在2日目編です。お楽しみに
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 02:04:02.02 ID:XEzwnkHUo
おつ
やっぱり闘技場が一番手っ取り早いかな?
カジノでワンチャンという手もあるけど…運命賽でイカサマでもしないとだよなぁ…
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 09:13:59.96 ID:j2N+TXgko
おつです
地下闘技場、全試合命のやり取り必須じゃないのね
それなら…まあクロシュもフメイも強い方だし稼げるか?
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 10:15:14.70 ID:JA5+x3Y40
乙
ヴィルトも金稼ぐと言ってたけど何でお金稼ぐのかな。さすがにヤバいお仕事はしないと思うけど。
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 11:58:00.30 ID:+TZqX2aAo
精核なしで機械作れるならほんとに精核の価値ほとんどなくなるよね
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 15:40:12.71 ID:CKDUVsLIO
これヴィルトも地下闘技場に参加したら楽に稼げそうだな
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 17:43:35.58 ID:/ZrtwWuFO
野生の猛者がどこからともなく生えてくるかもしれない
現時点でも老勇者がどの程度の強さなのか気になるところ
417 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 18:19:35.05 ID:1WNNapht0
もし安定して勝つことができれば、闘技場はとても良い稼ぎ場になるでしょう。クロシュさんとフメイちゃんの実力がどれほどのものかは今のところ未知数です
カジノで一攫千金を狙うという手段もありますが、大真面目にやれば負ける可能性が高いです。しかしイカサマに自信があれば、狙っていくのもアリかもしれません
地下闘技場の戦いに命の保証はありませんが、相手を戦闘不能に追い込めば勝利となるため必ずしも殺害する必要はないようです。闘技場運営も有力な剣闘士には長く活躍して欲しいと思っているため、カネを積めば最上級の治療が受けられます。しかしカネのない下位ランク闘士は治療を受けられずに死ぬことが多いです
ヴィルト氏がどのようにカネを稼ぐのかは今のところわかっていません。クロシュや聖女たちを巻き込めないような仕事をするつもりかもしれませんが、それがどのようなものなのかは闇に包まれています。なおヴィルト氏は邪悪な人物ではないので、犯罪の片棒を担ぐような邪悪な仕事はしないと思われます。吉報を待つのが良いでしょう
精核は魔導機械に自律性を持たせられる画期的なものでしたが、内部監査によって判明した恐ろしい真実によりセイントメカ社は激しいバッシングを受けています。今現在精核を使った自律型魔導機械はほとんど製造されておらず、市場の主流は精核不使用の旧型機に逆行しています。なお製造過程で他の命や魂を使わない安心安全でクリーンな精核を作る研究も進められており、ロスチャイルド・インダストリー社が一定の成果を上げているようです
ヴィルト氏が地下闘技場に参戦する予定かどうかは今のところわかりませんが、闘技場は八百長にとても厳しいので、クロシュやフメイとぶつかると逆に厄介なことになる可能性があります。もしクロシュたちが闘技場に参戦する場合は、どちらかというとヴィルト氏には参戦しないでいてくれた方が良いかもしれません
闘技場でどのような者たちが戦っているのか、今のところその全容はわかっていません。そして上位ランクには、無名の強者がゴロゴロ蠢いている可能性はあります
老勇者はとても強いです。昨晩闘技場での戦いを見ていたスライムのクロシュ氏によると、老勇者さんとデガさんは両者とも本気を出したようには見えず、その強さは未知数としか言えなかったそうです。ものすごく強いことは明らかなため、闘技場以外の場所で喧嘩を売ったりするのは控えた方が良いかもしれません
418 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 18:20:18.93 ID:1WNNapht0
―リテン・ヘイヴン 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:妖蝶のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン観光案内
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、
治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、路地裏、
マフィンファミリー本部、他
港湾:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、クーちゃん、奴隷商人
その他:ヴィルト、エインヘリアル、リラ
……………………………………………………………………………………
419 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 18:20:46.27 ID:1WNNapht0
―朝
冥土の館
チュンチュン
妖精「朝だ……。はあ……」
聖女「珍しいですね。妖精さんが、朝からため息を吐くのは……」
妖精「まあ……。この街で働くことを考えると、憂鬱で……」
クロシュ「妖精さん……お留守番、してる……?」
妖精「いや、大丈夫だよ。ちゃんと働くよ、うん」
リュアン「……妖精さんの気持ち、わかります。私も、やっぱりこの街は怖いですし……。もちろんそんなこと言ってられないってことも、わかってますけど」
フメイ「フメイたちがちゃちゃっと稼いでくるから、大丈夫じゃない?」
クロシュ「うん!」
妖精「あなたたちのことが一番心配なんだけど……」
*
奴隷商人「つーわけでできそうなことをまとめておいたぜ!」
◯冒険者ギルドで仕事を探す
利点:比較的安全。失敗時のリスクも低い
欠点:高額な依頼を見つけるのが難しい
◯マフィアの仕事を請ける
利点:高額報酬を期待できる
欠点:犯罪や抗争に巻き込まれるリスクがある
◯闘技場に参戦する
利点:上位まで上がれば高額報酬を期待できる
欠点:下位ランクは報酬が安い
◯監獄島で一攫千金
利点:自力で凪鉄を掘り当てれば一攫千金を狙える
欠点:既知の鉱脈は既に有力者らが独占している
奴隷商人「言うまでもねえが、冒険者ギルド以外はどれも命懸けのヤベー橋だ。まあお前たちなら多少は大丈夫だと思うがな」
リュアン「え、えっと……他にはないんですか? 安全で儲かるお仕事とか……」
奴隷商人「んなもんがあったらみんなやってるだろ……。でもまあこれ以外にもっと割の良い仕事もあるかもしれねえ。情報収集は怠るなってことだ」
フメイ「カジノは?」
奴隷商人「カジノは最終手段だ。負ける確率の方が高ェからな……。本当にどうにもならねェ時の神頼み、くらいに思ってくれ」
聖女(私が力を取り戻せばズルができそうですね……。うーん……考えるだけ考えておきましょう……)
◯現在の目標
・クーちゃんの違約金を支払う [0/1000万]
リテン・ヘイヴン滞在2日目。滞在10日目が弁済期限です
↓1〜5 自由安価 何をする?
※今回はお金稼ぎというシビアな目標があるため、試験的にルールを変更します
日毎の自由行動安価を5つにし、その中から
>>1
の独断でクロシュたちの行動に見合ったものを3つほどピックアップするという方式です。混ぜられそうなものは混ぜるかもしれません。安価範囲に書き込まれたものを全て採用するわけではない、ということをご承知おきください
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:21:47.69 ID:+S8S1sJY0
ギルドで高額依頼を探す
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:23:39.59 ID:CKDUVsLIO
クロシュ 市場でヴィルトと自警団的な事をしている2人(ベーダーとジノ)が意味深な会話をしている所を発見する
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:33.06 ID:zoOAmi6MO
闘技場に行って参加者達と交流してみる
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:35.29 ID:3mmFXXo/O
首都観光がてら仕事も探しつつやっぱり観光
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:49.40 ID:/ZrtwWuFO
監獄島でクロシュの能力で鉱脈を掘り当て(ダウジング)られないか試す
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 18:24:51.50 ID:JA5+x3Y40
冒険者ギルドに行って高額クエストあるか見てくる
426 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:06:17.45 ID:1WNNapht0
―リテン・ヘイヴン市街
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「昼間は……けっこう普通に見えます!」
クーちゃん「そうね……。夜のリテン・ヘイヴンは危険がいっぱいの魔都だけど、日中は割と平和よ」
奴隷商人「冒険者ギルドに行くまでの道中、軽く観光でもしてくか?」
リュアン「えっ!? いや、でも……そんな余裕あるんですか……?」
奴隷商人「観光も情報収集の一環ってもんよ。ほら、例えばアレを見てみろ」スッ
ビル群の向こうにそびえ立つ巨大建造物「」ドン…
フメイ「夜の間、七色にびかびか光ってた」
奴隷商人「おお。あの夜間七色に輝く巨大ビルこそ、リテン・ヘイヴンを牛耳るロスチャイルド・インダストリーの本社だ」
聖女「えっアレが……!?」
妖精「趣味悪いな、ロスチャイルド……」
奴隷商人「まあそう言ってやるな……。極彩色の輝きこそ富と権力の象徴、みたいな感覚がこの街にはあるんだ。クーの違約金を無事に支払えたら、あの夜のライトアップをじっくり鑑賞しに行くってのも……アッ、お前たちロスチャイルドに目を付けられてるとか言ってたっけか!?」
妖精「ど、どうだろう……。歯牙にもかけてない……と思いたいとこだけど」
奴隷商人「一体何をどうしたらロスチャイルドなんかに喧嘩を売ることになるんだよ……!? ハア……何事もなっきゃいいけどなァ」
☆ロスチャイルド・インダストリー本社ビル
〈ロスチャイルドタワー〉の所在地を知りました
◇
427 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:07:59.47 ID:1WNNapht0
―冒険者ギルド リテン・ヘイヴン支部
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「や、やっぱり堅実に稼ぐのが良いと思います……!」
妖精「普通なら良い心がけなんだけど……今は堅実に稼ぐ余裕がないかも……」
リュアン「で、でももしかしたら安全で高額なお仕事があるかもしれないです……!」
クーちゃん「……でも大事なことよ。どれだけ報酬が良くても、死んだら終わりだもの……。美味しい仕事があるなら、それに越したことはないわよ……」
依頼書「下水道清掃 日給1万」
依頼書「メイド従業員募集! 日給2万」
依頼書「バニーガール募集! 日給3万」
依頼書「治療院の薬剤師 日給5万」
依頼書「先端技術開発 日給8万」
聖女「一番高いもので、日給8万リテコインです……」
奴隷商人「先端技術開発……ロスチャイルドインダストリーだな。相応の技術力が求められるが、日給8万スタートは破格だ。普通に考えればな……」
フメイ「10日間働いても……80万」
クロシュ「全然、たりない……」
受付バニー「あら、もっと高額のお仕事をお探しですか?」ピョコ
クロシュ「わ!」
フメイ「ウサギ!」
受付バニー「うふふ、この街ではこれが正装なの」
妖精「高額の仕事って?」
受付バニー「捕獲依頼ですわ。世にも珍しい……虚属性スライムの」
クロシュ「!?」モニョッ
フメイ「虚属性……スライム?」
妖精「えっ、ちょっと待って! スライム類はほとんど溶けて消えちゃったはずじゃ……!?」
受付バニー「だから報酬額もドンドン高騰しているんです。こちらをご覧ください」スッ
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億3100万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億3300万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億3800万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億4200万」
依頼書「虚属性スライムの捕獲 単発:1億5000万」
クロシュ「!?」モニャニャ!?
クーちゃん「いい、1億……!!?」
リュアン「な、なんですかこれ!!?」
受付バニー「虚属性スライム捕獲の依頼です、これだけ狙う人が多いということですね」
聖女「これは……まるで、競売です……」
妖精「なるほど……捕まえたら、後は一番良い依頼書を剥がして持ってけば良いってことか……」
受付バニー「はい。最初の方は10万リテコインくらいだったんですけどね。冒険者たちが捕獲に難航している内に噂がどんどん広まって、報酬額もどんどん釣り上がっていって……という経過です」
フメイ「……どうして、こんなことするの?」
受付バニー「え?」
フメイ「こいつ、捕まりたくなくて逃げてるんでしょ。ほっといてあげれば良いのに」
受付バニー「それは……」
リュアン「フメイちゃん……ギルドの人に言っても仕方ないよ……」
フメイ「……ギルド、見損なった。フメイ、帰る」クルッ トコトコ
クロシュ「フメイちゃん……!」トテトテ
リュアン「わ、私も行くよ……! 待ってフメイちゃん……!」トテトテ
428 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:09:03.83 ID:1WNNapht0
受付バニー「……申し訳ございません」ペコリ
妖精「ああ、いや……。価値観の違いだ。あなたが悪いわけじゃない……」
受付バニー「……」
妖精「……それじゃ、私たちも行くよ。情報、ありがとう」パタパタ
受付バニー「……お待ち下さい」
妖精「……?」
受付バニー「こちらをお持ちください」スッ
虚属性スライムの目撃情報資料「」ポン
クーちゃん「これは……資料? その……虚属性スライムの」
受付バニー「はい。これをどう使うかは、あなた方にお任せ致します」
妖精「んー……? ギルドにとっては一文の得にもならないと思うけど……」
受付バニー「……リテン・ヘイヴンの倫理観は、他国よりもかなり遅れています。私は数年前にイスファハーンから派遣されて来て、それを思い知ったのですが……いつの間にか、その遅れた倫理観に染まっていたようです」
妖精「……イスファハーンも大概じゃない? ってツッコミはしても良いのかな……」
受付バニー「アハハ、これは痛いところを! でも高所得層はともかく、イスファハーン全体では決して遅れてるわけじゃないんですよ。特にスライムの権利保証や地位向上はオーデルシュタインが力を入れて取り組んでいることでもあります」
妖精「オーデルシュタインが……」
受付バニー「不思議ですよね。イスファハーン最強の軍事力を持つ家が、どうしてかスライムには優しいんです。だからシュヴィア氏には大のスライム好き疑惑があるんですよ」
聖女「へえ……! なんだか親近感が湧いて来ちゃいます」
妖精「はは……まあ、そうかもね」
*
―リテン・ヘイヴン 冒険者ギルド前
フメイ「……」
クロシュ「……」
リュアン「……」
クロシュ「……探す? 虚属性の……スライムさん……」
フメイ「……フメイたち……あんまり、時間、ない」
リュアン「……でも、このままじゃその虚属性のスライムさん……捕まっちゃうかも……」
フメイ「うー……。やっぱり人間、嫌い……!!」プンスコ
妖精「クロシュ、フメイ! リュアンも!」パタパタ
フメイ「妖精……」
聖女「フメイさん……。受付ウサギさんから、こんなものをもらいました」スッ
目撃情報資料「」ポン!
フメイ「これ……そのスライムの……」
聖女「はい。そして……申し訳ございません、と」
フメイ「……」
クーちゃん「……気になるなら、探した方が良いわ。私より猶予がないかもしれないんだから」
フメイ「でも……クーのお金……」
クーちゃん「大丈夫よ! たぶん」グッ
フメイ「フメイ……クーのことも、絶対助けるから……!」グッ
クーちゃん「……あんたたち……なんでこんな良い子ばっかりなの……!?」ジワワ
クロシュ「んへへ……」
☆下水道で虚属性スライムの捜索を行えるようになりました
◇
429 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:09:49.16 ID:1WNNapht0
―地下闘技場 受付
受付の青年「えっこんな小さい子たちが!?」
クロシュ「ん!」ドン!
フメイ「文句ある?」
奴隷商人「見た目で判断しないでくれ。こう見えて腕っぷしはかなりやるんだ。申告書にも書いてあるだろ。種族はスライム……らしい」
受付の青年「なるほど、種族はスライム……ならOKすね」
妖精「……いや、あの。こんなちっちゃい子を殺し合いの場に出して良いの? この地下闘技場ってやつは」
受付の青年「人間以外の種族に年齢制限はないんすよ。犬も1歳で成犬すよね?」
妖精「……」
受付の青年「それに小さい魔族の子ってのも需要はあるんすよねェ〜。へへ、妖精さんも参戦どうすか?」
妖精「……トリオ部門はないんでしょ。それならこの子たちだけの方が強い」
受付の青年「うす! んじゃ今日闘技場空いてるんで早速デビュー戦いっちゃいますか!?」
フメイ「ん」
クロシュ「……う、うん!」
受付の青年「承りました! へへ、なるべく人型を保ってくれよ? その方が盛り上がるからな」
クロシュ「?」
フメイ「?」
◇
430 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:10:19.24 ID:1WNNapht0
―地下闘技場
閑散とした観客席「」
リュアン「あ、あれ? ガラガラです……」
奴隷商人「下位ランク試合はこんなもんだ。下位闘士のほとんどは顔も名前も覚えられることなく消えてくからな……」
聖女「……厳しい、世界なのですね……」
妖精「ふん。反吐が出る」プンスコ
メアリー「……同感です。妖精さん……」
妖精「珍しく意見が合うじゃん、メアリー」
メアリー「ふふ……」
クーちゃん「あっ! 入場が始まるわよ!」
開かれる赤門「」ゴゴゴゴゴ
司会「えー本日赤門から現れるは……強盗、強姦、恐喝、殺人……多数の罪を働いて奴隷堕ちした二人組の犯罪者、ジョックとザリパーだァ!」
ザッザッザッ
ナイフ男「へっへっへ……合法的に切り刻めるなんて最高だよなあ?」
小刀男「ククク……次の合法素材はどこだ? 芸術作品にしてやるぞ……」
ブーブーブー!!! クソハンザイシャガ!! アカコーナーカラデテキテンジャネーゾ!! ドウナッテンダ!!
開かれる青門「」ゴゴゴゴゴ
司会「つ、続いて青門から現れるは……本日鮮烈の電撃的デビューを飾る、ベビーフェイスどころか実年齢ベビーの魔族の二人組、クロシュとフメイだァ!」
トコトコトコ
フメイ「んー……? あれが敵?」
クロシュ「うん。たぶん」
ザワザワザワ… エッドウイウコト… コレホントニイイノカ? オイヤベーダロ…
ナイフ男「おお、おお……こんな幼子の体を切り裂けるなんて、今日はなんて良い日だ……」
小刀男「おい、片方は私のだぞ。お前の下品なナイフ捌きで台無しにされちゃかなわん」
ナイフ男「うるせェボケッ! どっちも俺が切り刻むに決まってんダロ!!」
フメイ「良かった。なんか悪そうな奴らで」
クロシュ「うん」
司会「それでは……試合、開始!」
☆戦力差により自動的に勝利します
*
431 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:10:45.28 ID:1WNNapht0
ナイフ男「グボアッ!」ドシャァッ
黒焦げ小刀男「」プスプス
クロシュ「……」
竜角の大槍「」シャキン
フメイ「まだやる?」チリチリ
黒焦げ小刀男「」プスプス
ナイフ男「ひっ……こ、降参します! い、命だけはっ……!」ポロポロ
フメイ「ん。賢明な判断」シュゥン
クロシュ「……」スッ
司会「お、お、おお……!! 勝者――クロシュとフメイィィィ!!!!」
ワアアアア――!!!! スゲーッ!! ヨウジョナノニ!! クソハンザイシャザマアミロ!!
フメイ「……ばかじゃないの。フメイたち、スライムなのに」
クロシュ「……」
◇
432 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:11:53.01 ID:1WNNapht0
―地下闘技場 剣闘士控室
フメイ「……」
クロシュ「……」
フメイ「……なんか……違う」
クロシュ「……うん」
フメイ「……フメイ、ああいう奴をぶっ飛ばしたかったわけじゃない。いやむかつくしぶっ飛ばしたいけど……」
クロシュ「うん」
フメイ「………うう〜……。フメイ、どうしたらいい……!?」
クロシュ「んゅ……」
扉「」ガチャッ
デガ「……失礼……すル……」ズシンズシン
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「あ、昨日のでっかいの!」
デガ「……お? オマエ、たちは……さっきの、試合の……!」
クロシュ「うん! えっと……でびゅー、した……!」
フメイ「うん!」
デガ「………ど……奴隷、なのカ……?」
クロシュ「んーん」
デガ「エッ!? ま、さカ……自分、かラ……!?」
フメイ「うん」
デガ「……か、帰れ。ここ……遊びじゃ、ナイぞ……」
フメイ「遊びで来てない」
クロシュ「うん……」
デガ「そう、なのカ……?」
フメイ「うん。フメイたち、お金がいる」
デガ「……そう、カ……」
クロシュ「デガさんは……?」
デガ「おれ、は……奴隷、ダ……」
クロシュ「!」モニャッ
デガ「……気にスルな……。おれ……別に、困って、いナイ……」
フメイ「えっ、そうなの?」
デガ「うン。この……鎖、あった方が……安心、できル……」ジャラッ
凪鉄の枷「」ポン
433 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:12:43.73 ID:1WNNapht0
フメイ「……なんか、ヘンな感じする。その鎖……」
クロシュ「うん……。じりじりする……」
デガ「これ……凪鉄って、言ウ……。魔力を、封じル鉄、らしイ」
クロシュ「わ……!」
フメイ「そうなんだ……!」
デガ「だかラ……これが、あれば……おれ、誰も、傷付けなイ……」
フメイ「でもここにいれば、対戦相手のこと、傷つけるんじゃないの?」
デガ「ウッ……そ、それは、そウ……。でも……ここなラ、お互いさま、ダ……!」
フメイ「それもそう」
クロシュ「うん!」
デガ「……オマエたち、いいやつ……。種族……何ダ……?」
クロシュ「!」モニョッ
デロデロデロ…ポン!
スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ
スライムフメイ「〜〜」モニョニョ
デガ「エッ! スライム、だったのカ……!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
デガ「……〜〜〜」モニョモニョ
スライムクロシュ「!?」モニョッ!?
スライムフメイ「!?」モニョニョッ!?
デガ『おれ、スライム語話せるよ!』モニョモニョ
スライムクロシュ『んわわ〜!』モニョニョ キャッキャ
スライムフメイ『サイクロプスなのに、すごい!』モニョニョニョ
デガ『頑張って練習したんだ。スライム、みんないいやつだから……』モニョモニョ
スライムフメイ『デガ、こっちの方が得意なんだ!』モニョモニョ
デガ『そうかもしれない。人間の言葉、難しいよ』モニョモニョ
スライムクロシュ『じゃあ、こっちで話そ……!』モニョニョ
デガ『うん!』モニョッ
響いてくる銅鑼の音「」ゴイーン―
デガ『あっ……もう行かないと。おれ、次の試合なんだ』
スライムクロシュ『そうなんだ……』
スライムフメイ『がんばって』
デガ『うん! クロシュとフメイも、無茶しないでね! 必要なお金を稼いだらさっさと抜けた方が良いよ!』
スライムクロシュ『うん……!』
ズシンズシン…
スライムフメイ『行っちゃった』
スライムクロシュ『わたしたちも……帰る?』
スライムフメイ『うん。妖精たち、心配してるかも』
☆デビュー戦に勝利し、1万リテコインを獲得しました
強さを認められ、ランクが中位に上がりました
☆上位闘士のデガと知り合いました
◇
434 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:14:23.38 ID:1WNNapht0
―夕方
リテン・ヘイヴン市街 帰り道
カラス「カァー、カァー」バサバサッ
ネズミ「チューチュー」チョロチョロ
奴隷商人「いやー見事なデビュー戦だったぞ! 初勝利おめでとう!」
フメイ「ん。これ、報酬」スッ
1万リテコイン紙幣「」ポン
クロシュ「次から……中位、だって……」
クーちゃん「えっもう中位……!? だ、大丈夫なの……!? 今日は下位のザコだったから良かったけど……」
フメイ「うん」
妖精「一応中位の試合も少しだけ観戦してみたけど、今のクロシュとフメイなら問題なく勝てそうな感じだったよ」
奴隷商人「……だが、実際に有用な稼ぎになるのは上位からだ。下位と中位は通過点でしかねえ。勝てて当然じゃなきゃいけねえんだ……」
妖精「はあ……なんだか気が重いなあ」
フメイ「あれ、リュアンと聖女とメアリーは?」
妖精「あいつらなら、あなたたちが無事に勝ったのを見届けたら仕事を探しに行ったよ。あなたたちだけに頑張らせるわけにはいかないってさ」
クロシュ「わあ……!」
1万リテコイン紙幣「」パサッ
フメイ「んー……せっかくだし、フメイたちももうちょっと仕事を探してみる?」
クーちゃん「いや、もう夕方だし……ゆっくり休んで明日に備えましょうよ」
フメイ「やること、いっぱいあるもん。ドレイショ、監獄島ってどうやって行くの?」
奴隷商人「ドレイショって俺のことか……? 監獄島は毎月定期便が出ているが……次の便は来月だ」
妖精「え、じゃあ監獄島での稼ぎなんてできないじゃん! 今朝の紹介は何だったの?」
奴隷商人「まあ待て、落ち着け。定期便は月イチだが、定期便だけが通行手段じゃない。カネを払えば非正規の高速クルーザーに運んでもらうことができるんだ」
フメイ「カネ? いくら?」
奴隷商人「……10万リテコインだ」
妖精「どっちにしろ今の私たちには無理ってことだね……。ていうか10万も払って死地に行きたがるやつなんているの?」
奴隷商人「通常の奴隷は定期船で行き来するのが普通だが、マフィアとかにカタに嵌められた奴は非正規ルートで行かされて働かせられるのさ。俺がマフィンファミリーに乗せられそうになったのがまさしくこれってわけだ……」
妖精「なるほどね……。どっちにしろ今の私たちには払えない額だ。」
クロシュ「……」
クロシュ(距離、あんまり離れてないみたい……)
クロシュ(わたし一人なら……トカゲの姿で、海の上、走っていけるかも……)
☆監獄島への行き方を知りました
・10万リテコインを支払えば全員で安全に移動できます
・クロシュ単独ならトカゲの姿で移動可能です
↓1コンマ 聖女たちの内職
01-40 1万リテコイン
41-70 3万リテコイン
71-90 10万リテコイン
91-00 30万リテコイン
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:16:21.63 ID:a01Cja7lO
稼
436 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:37:24.26 ID:1WNNapht0
☆聖女たちが内職をして3万リテコインを稼ぎました
―リテン・ヘイヴン 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:妖蝶のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン観光案内
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、
治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、路地裏、
マフィンファミリー本部、ロスチャイルドタワー、他
港湾:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
監獄島:未探索
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、クーちゃん、奴隷商人
その他:ヴィルト、エインヘリアル、リラ、デガ
……………………………………………………………………………………
437 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/13(日) 23:39:16.60 ID:1WNNapht0
―朝
冥土の館
チュンチュン
綺麗に折り畳まれた衣服「」
フメイ「……ん? これ誰の服?」
聖女「あっ、それは昨日私たちが見つけたお仕事の納品物なんです」
クロシュ「ほえ、そうなの?」
リュアン「うん。私も、縫製は初めてだけど教えてもらいながらなんとかやってみたよ」
フメイ「へえ〜。すごい」
メアリー「とても難しかったです……」
聖女「でもリュアンさんとメアリーさんのお陰で無事に終わらせることができました。後はこれを納品してお代を受け取るだけです」
妖精「お疲れ様だね。これでいくらなの?」
聖女「……3万リテコインです」
クロシュ「んわ!?」
フメイ「フメイたちの3倍!?」
妖精「じゃあ……足して4万だね……」
リュアン「はい……。先は長いです……」
クーちゃん「……つ、次は私も手伝うわ。一番の当事者なのに、何もしてなくてごめんなさい……!」
*
奴隷商人「よし、今日も一日頑張るぞ! 聞きたいことがあれば言ってくれよな」
◯冒険者ギルドで仕事を探す
利点:比較的安全。失敗時のリスクも低い
欠点:高額な依頼を見つけるのが難しい
◯マフィアの仕事を請ける
利点:高額報酬を期待できる
欠点:犯罪や抗争に巻き込まれるリスクがある
◯闘技場に参戦する
利点:上位まで上がれば高額報酬を期待できる
欠点:下位ランクは報酬が安い
特記:現在のランクは〈中位〉
見込み報酬は10万リテコイン
◯監獄島で一攫千金
利点:自力で凪鉄を掘り当てれば一攫千金を狙える
欠点:既知の鉱脈は既に有力者らが独占している
特記:全員で行くなら10万リテコイン必要
クロシュ一人で行くならタダ
◯下水道探索
虚属性スライムが潜伏しているらしい
悪いやつに捕まる前に助けてあげよう
◯現在の目標
・クーちゃんの違約金を支払う [4/1000万]
リテン・ヘイヴン滞在3日目。滞在10日目が弁済期限です
↓1〜5 自由安価 何をする?
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:39:28.53 ID:+TZqX2aAo
とりあえずロスチャイルドインダストリー本社ビルに侵入
やれるならソフィアの件で慰謝料1000万払わんかいと恐喝
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:41:45.85 ID:ED2Wqn1RO
ギルドで下水道の大蜘蛛退治の依頼を受ける
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:42:15.40 ID:j2N+TXgko
下水道探索
虚属性スライムに会って事情聞きたい
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:45:26.69 ID:p9WeiF5kO
エインへリアルにお酒渡して日給100万の割りのいい仕事の情報を尋ねる
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/13(日) 23:49:39.97 ID:U6IYbqeGO
久しぶりにメアリーをモニョモニョ可愛がる
443 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/14(月) 00:55:57.84 ID:7SlGRROb0
―幕間―
―リテン・ヘイヴン下水道
汚水「」ザァザァ…
ドブネズミたち「チューチュー」チョロチョロ
ペシッ!
ドブネズミ「!?」ジタバタ
バックン! モニョモニョ…モグモグ…
薄灰色スライム「……」ゴックン…
薄灰色スライム「……」
薄灰色スライム(……ごめんなさい)
モニョモニョモニョ…
『あ、いたいた〜』モニョモニョ
薄灰色スライム「……」モニョ
444 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/14(月) 00:57:17.58 ID:7SlGRROb0
黒呪紋スライム『また来たよ〜』モニョモニョ
薄灰色スライム『………なんのよう……』モニョ…
黒呪紋スライム『ちゃんと生きてるかなって心配してたの!』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『あとはまあ……やっぱり、勧誘しに!』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『こんなとこに一人ぼっちは寂しいよ。デロデロ化できなかった者同士、一緒にデロデロ活動しよ?』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『ぜーんぶ溶けちゃえばしあわせだっておもわない?』
薄灰色スライム『……よくわかんない』
黒呪紋スライム『わかんないかな……?』
薄灰色スライム『……ぜんぶ、とけて……ひとつのデロデロに、なっても……。そのデロデロは……きっと、さびしくて……くるしくなると……おもう……』
黒呪紋スライム『大丈夫だよ! デロデロはみんなで、みんなはデロデロだもん! 寂しくなんかならない!』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『…………もしかして……私のこと、嫌い……?』
薄灰色スライム『んーん……』
黒呪紋スライム『……』ホッ
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『ねえ……やっぱり、一緒に行こうよ。ここにいたら……悪いやつらに捕まって、またひどいことされちゃうよ。そんなの、だめだよ』
薄灰色スライム『………んーん……。まだ……まってる……』
黒呪紋スライム『……』
薄灰色スライム『……カリス……きっと、かえってくる……』
黒呪紋スライム『……』
薄灰色スライム『カリス……わたしに……ホロウって、なまえ……つけてくれたもん……』
黒呪紋スライム『でも……カリスは、ホロウにひどいことをしたんだよ。ホロウをたくさんいじめて、苦しめたんだよ』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『あんなやつの言うことなんて、聞いちゃだめだよ』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『それに……カリスは、もう……』
薄灰色スライム『……』
黒呪紋スライム『………また来るね。いなくならないでね』
薄灰色スライム『……うん』
モニョモニョモニョ…
◆
445 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/14(月) 00:58:21.97 ID:7SlGRROb0
本日はここまで。次回はリテン・ヘイヴン滞在3日目編です。お楽しみに
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/14(月) 01:13:06.05 ID:P3xh0r6ko
乙
このペースでクーちゃんは助かるのか
最悪力付くで逃げればいいか
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/14(月) 01:55:38.05 ID:6aMKSNGwo
おつ
監獄島まで出向くメリットが今の所無いな…
マフィアの話を聞くだけ聞いてみるのもアリか
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/14(月) 23:25:33.47 ID:MIXdDHy1O
コツコツ稼ぐじゃ間に合わないから一攫千金しかないね闘技場上位ランク10回勝利はなかなかリスク高い
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 00:38:05.57 ID:RNT6CCynO
憐れスライムたちは今回は救われるかな
また愛した男に忘れられて殺されるかな
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 14:04:48.40 ID:toQmYy5G0
今回の自由行動の安価って「食事する」や「誰かと話しする」などの安価を考えていたけど、お金を稼ぐ事に関する安価にした方がいいのかな?
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 14:09:03.80 ID:OnkwizEPO
個人的にはクロシュちゃんの単独行動でダウジングだけでも試してみたいけど、安価を取れる自信がないや
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 16:13:15.98 ID:zSzyPO0CO
乙
自分も日常的な安価を考えていたから採用される自信ないな。
453 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 20:20:55.65 ID:6BLMFns60
闘技場のタイトル戦で優勝したり、危ない仕事をやってみたりすれば一気に稼ぐことができます。なお今現在の弁済期限ではタイトル戦に間に合わないため、マフィアに期日を延長してもらう必要があります。また、一見お金にならないことでも最後までやり通してみると大きな価値のあるものを得られたりするかもしれません。いろいろ試してみるのが良いでしょう
監獄島はちょっと遠い上に渡航にも費用がかかるので、序盤にホイホイ行くのは難しいかもしれません。もし自前のクルーザーを用意できればタダで行き来できるようになりますが、今のところそのようなものは持っていないようです
コツコツ地道に稼ぐのは平時であれば美徳と言えそうですが、この状況では悠長に構えているのは得策ではないかもしれません。監獄島に行って一攫千金を狙うのも一つの手かもしれません
スライムたちの今後の運命については、クロシュたちの行動によって干渉することも可能です。放っておくとあまり良い方には向かわない可能性が高いかもしれません。まずは接触を試みてみるのが良いでしょう
お金を稼ぐ以外の行動も何らかの意味を生じさせることはあるため、安価はお金稼ぎだけに限定していません。例えば食事などは戦力や腹持ちを強化できるため、強敵との戦いが予想される時は有効です
クロシュ氏単独であれば、トカゲの姿で海を渡ることができます。妖精も飛べるので、連れて行くことができるかもしれません。そして監獄島で希少鉱物を掘り出せるかどうかはコンマ次第ですが、挑戦する価値はあると言えるでしょう
状況は切羽詰まっているため、ポジティブな効果が得られなさそうな行動は不採用となるかもしれません。ただしリテン・ヘイヴン編では安価範囲が5枠あるので、混ぜられそうなものは混ぜていきたいと思います
454 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 20:23:26.63 ID:6BLMFns60
クロシュ「……」
クロシュ(普通に……稼いでたら……。間に合わないかも……)
クロシュ(……)
クロシュ(!)ピコン!
クロシュ「妖精さん……ロスチャイルドさんって、お金持ち……?」
妖精「え、そりゃまあ金持ちだと思うよ。世界トップクラスの……ん!? クロシュ、まさか……!?」
クロシュ「お金……もらえる?」
妖精「やめなさい!」
クーちゃん「妖精の言う通りよ! ロスチャイルドと言えば泣く子も殺して素材にする鬼畜の一族よ!? 関わっちゃだめ!」
聖女「もう既に関わってしまっています……」
クーちゃん「そ、そうらしいわね……。ならこれ以上関わらないようにした方が良いわ……。世間的には世界の最先端を行く洗練された技術屋みたいに言われてるけど、裏じゃ何やってんだかわかったもんじゃないわ……。大体こんな犯罪都市を牛耳ってる家系が身綺麗なわけないってのに」
フメイ「でもお金いっぱいあるんでしょ? それなら、ちょっとくらい貰ってもいいんじゃないの」
クーちゃん「いやいやいや、そもそも貰えるわけないじゃない!」
クロシュ「……でも……フェルちゃんと、ソフィアさんのこと……お話、したら……もらえるかも……」
クーちゃん「どういう理屈!? ていうかそれってフェルメール・ロスチャイルドとソフィア・ロスチャイルドのこと!?」
フメイ「うん。フェルメール、ロスチャイルド辞めた」
リュアン「ソフィアさんは……溶けました」
クーちゃん「どういうことなのよ……。頭がおかしくなりそう……」クラクラ
クロシュ「とりあえず……行ってみる?」
妖精「はあ……わかった。言っても聞かないだろうし。でも細心の注意を払って、何かあったらすぐに撤退すること。いいね?」
クロシュ「ん!」
クーちゃん「ええ!? いやいやいや、止めなさいよ!?」
妖精「まあ、もう不法侵入はお手の物だから……。ついでに何か金目のものがあったら盗んできていいよ。ロスチャイルドだし」
聖女「ええっ!? い、いけません! 窃盗は!」
妖精「ロスチャイルドは窃盗どころか殺人や人体実験も日常的にやってる悪の組織だよ。奴らの財源を奪うのは結果的に被害を減らすことに繋がるって思わない?」
聖女「む、むむ……。それは、一理あるような……?」
クーちゃん「いや一理ないから!! 悪いやつから盗んでも窃盗は窃盗でしょ!? ああもうなんで私がこんな正論言わなきゃいけないのよ!?」
メアリー「導師クロシュ……どうかお気をつけて……」
クロシュ「ん!」
クーちゃん「気を付ければ良いわけでもないからね!? くっ、この部屋から出させないわよ……!!」ザザッ
フメイ「あ。クーちゃん、もうクロシュ出ちゃったよ」
クーちゃん「えっ? まだここにいるじゃない」
クロシュ「?」
フメイ「分体が」
クーちゃん「……な、なるほど」
◇
455 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 20:26:12.11 ID:6BLMFns60
―ロスチャイルドタワー エントランス
自動ドアの隙間「」モニョニョニョ
スポンッ!
分体透明ちびスライムクロシュ「!」モニョッ
分体透明ちびスライムクロシュ「?」キョロキョロ
エレベーター「」ピンポン
分体透明ちびスライムクロシュ「!」
分体透明ちびスライムクロシュ(えれべーたーっていう……昇ったり降りたりするもの……)
分体透明ちびスライムクロシュ(……)
分体透明ちびスライムクロシュ(やめとこ。とじこめらたら、やだ)
ピョンピョンピョン
◇
↓1コンマ
01-05 CEO
05-15 金髪長身美少女
16-25 金髪十字目幼女
26-45 見つかった!撤退!
46-65 金目のものを窃盗!
66-75 金髪大剣少女
76-85 金髪Yシャツ少女
86-95 レーティア
96-00 創業者
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 20:28:21.92 ID:Fndjr0ge0
あ
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 20:28:31.94 ID:zrDE59CDO
た
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 20:29:10.97 ID:pBwPtatJO
ようじょ
459 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 21:51:07.62 ID:6BLMFns60
ピョンピョンピョン
白髪の美人?「はあ……。さっさと帰ろう……」スタスタ
分体透明ちびスライムクロシュ「!」モニョッ!
分体透明ちびスライムクロシュ(レーティアさん!)モニョニョ
モニョモニョモニョモニョ
白髪の美人→レーティア「……ん? 微かに何かが聞こえるような……これは……」
分体透明ちびスライムクロシュ「〜〜〜!」モニョニョニョニョ
レーティア「!」コクリ
スタスタスタスタ―― ピョンピョンピョン――
*
―応接室
扉「」バタン…
レーティア「……ふう。ここなら誰の目も耳もありませんよ」
モニョモニョモニョ…ポン!
分体ちびクロシュ「レーティアさん!」モニョッ
レーティア「! なるほど……クロシュちゃんでしたか! 敵意は感じられなかったのでこちらにお招き致しましたが……私の判断は間違っていなかったようですね。お久しぶりです!」ニコリ
分体ちびクロシュ「んへへ……おひさしぶりです……!」
レーティア「しかし不躾ですが、どうしてこのような場所に? はっきり言って、このビルもこの街も、クロシュさんのような正しい生き方をする方々のいるべき場所ではありません。何か事情がお有りとお見受けしますが……」
分体ちびクロシュ「えっと……」モニョモニョ
カクカクシカジカ
*
460 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 21:52:42.61 ID:6BLMFns60
レーティア「なんと……友達が奴隷に落とされて、違約金の支払いを強要されている……!?」
分体ちびクロシュ「うん……」
レーティア「ふむ……そういうことであれば、ロスチャイルドの端くれである私が力になれそう……と言いたいところなのですが……」
分体ちびクロシュ「?」
レーティア「……生憎、この街に換金可能な資産をほとんど残していないのです……。そしてほとんどロスチャイルドを家出しているような身分の為、ロスチャイルドの権力を使うこともできない……という感じです……」
分体ちびクロシュ「そうなんだ……。えと……だいじょうぶ! わたしたち……かせぐ!」モニョッ
レーティア「ふふ……内に秘めた熱い意思は相変わらずのようですね。とはいえ恩人に何もしないでいるというのも格好が悪いですし……これをどうぞ」スッ
札束「」ポン!!
分体ちびクロシュ「んわっ!?」モニョッ
レーティア「私のポケットマネーです。お受け取りください」
分体ちびクロシュ「い、いいの……?」モニョニョ
レーティア「芸術都市の復興支援活動に尽力してくださったこと……。そしてあなたの描いたデロデロの絵は、あの時芸術都市に生きる人々の希望になりました。決してお金では買うことのできない、大きな価値を……あなたのぱわーは創り出したのです」
分体クロシュ「わあ……」
レーティア「お金に替えることのできない価値ですが……私には、こうしてお金を出すことでしか返すことができません。遠慮せずお受け取りください」
分体クロシュ「うん!」
☆200万リテコインをもらいました
*
レーティア「……なるほど。デロデロ化の阻止、ですか」
分体クロシュ「うん。えと……デロデロ教の、人たちには……ごめんなさい、かも……」
レーティア「人々の希望になったとは言いましたが、その結末が本当に正しいのかどうか、私にはわかりません。しかし一度デロデロになってしまえば元に戻れないならば……性急に事を運ぶよりは、クロシュちゃんの考えるように、一歩立ち止まることも大切であると思います」
分体クロシュ「うん……。そういえば……レーティアさんは……どうしてここに、いるの……?」
レーティア「私ですか? 実はここの宿の一つに、魔導機械に自動経営させてるものがあるんですよ。それでたまに様子を見に来てるんです。妹たちのことも少し心配ですし」
分体クロシュ「いもうと?」
レーティア「ロスチャイルドは……まあいろいろあって家族が多いんです。私自身はこの家のことがあまり好きじゃないんですけど、それでもやっぱり下の世代の妹たちはかわいいもので」クスッ
分体クロシュ「わあ……」
レーティア「あ、フェルメールから聞きましたよ! クロシュちゃんたちの活躍でオリシン王国は建て直され、フェルメール自身も新たな道を歩めるようになったと! ふふ、重ね重ねお礼を言わせてください。兄として」ペコリ
分体クロシュ「んへへ……どういたしまして」
もう少しお話できる
↓1〜2選択
1.妹たちについて(
>>455
のコンマ表に記載されている人物を1人呼ぶことも可(CEO、創業者は除く)。レーティアがいるため平和的な接触となります)
2.ソフィアについて
0.自由安価(できないことはできない・状況にそぐわないものは再安価)
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 21:54:24.18 ID:bW4DG6Qx0
1金髪十字目幼女を呼ぶ
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 21:57:39.91 ID:pBwPtatJO
0
呼べないなら創業者について聞く
463 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 23:41:34.40 ID:6BLMFns60
扉「」ガチャッ
金髪十字目幼女「レーティア〜こんなとこで何してるの〜?」ヒョコッ
レーティア「……セーレ。ちょっと一人で考えたいことがあってね」
金髪十字目幼女→セーレフェリア「ふ〜ん?」キョロキョロ
天井に張り付いている透明分体ちびクロシュ「……」
セーレフェリア「……私、嘘って嫌いだな〜。本当のこと言ってくれなきゃ、この部屋ごと吹っ飛んばしちゃうかも〜?」
レーティア「……落ち着いて。そんなことをすればCEOに怒られるよ」ダラ…
セーレフェリア「怒られるだけでしょ? っていうか私に破壊行為をさせたレーティアが悪いんじゃないの?」
レーティア「……」ダラダラ…
モニョモニョモニョ…ポン!
分体ちびクロシュ「こ、こんにちは……」モニョッ
レーティア「クロシュちゃん……!」
セーレフェリア「天井にいたんだ! こんにちは! レーティアよりも物わかりが良さそうな子だね〜」
レーティア「……セーレ。言っておくけれど、この子はとても大事なお客さんなんだ。例え君でも、加害行為は許さないからね」
セーレフェリア「え、私のこと何だと思ってるの……。でもレーティアがそこまで言うのも珍しいな〜」
レーティア「はあ……。クロシュちゃん、この子はセーレフェリア・ロスチャイルド……私の妹たちの中でも特に強力な力を持つ一人だよ。見ての通りちょっとやんちゃなところがあるけど、たぶん悪気はないから気にしないであげて欲しい」
分体ちびクロシュ「う、うん。よろしくね……セーレちゃん……」モニョモニョ
セーレフェリア「……うーん。ねえあなた、どうしてそんなにおどおどしてるの?」
分体ちびクロシュ「ほえ……?」
セーレフェリア「力があることくらいわかるよ。私に居場所を気取られない腕前の隠密技能もすごい。それなのに、どうしてそんなにびくびくしてるの?」
分体ちびクロシュ「え、えっと……。わたし……そんなに、すごくない……」
セーレフェリア「謙遜は良くないよ。今あなた、あなた以下の奴全員をすごくないってバカにしたの。わかる?」ズイッ
分体ちびクロシュ「んわわ……」
レーティア「セーレ、やめなさい。クロシュちゃんは君みたいに強い子じゃないんだよ」
セーレフェリア「むー……絶対嘘。この子、世界を滅ぼすポテンシャルを秘めてると思う」
レーティア「なんてこと言うんだ」
セーレフェリア「審美眼には自信あるんだよね。ほら、私ってレーティアみたいな出来損ないとは違うから」
レーティア「はあ……」
分体ちびクロシュ「……レーティアさんは……出来損ないじゃ、ない……」
セーレフェリア「お……?」
分体ちびクロシュ「……レーティアさんは……すごい!」モニョッ
セーレフェリア「おお……!?」
分体ちびクロシュ「だから……えっと……」モニャニャ…
分体ちびクロシュ「」モニャニャニャ…
セーレフェリア「いやそこはもうちょっとがんばってよ! 今良い感じだったじゃん!」
レーティア「はあ……。セーレ、クロシュちゃんは優しい子なんだ。君の望むような闘争は苦手なんだよ、わかってあげて」
セーレフェリア「は〜い……」
*
464 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 23:43:48.18 ID:6BLMFns60
応接室の壁にかけてある金髪幼女の絵画「」
分体ちびクロシュ「……これ……セーレちゃん……?」
セーレフェリア「ぶー、違います」
レーティア「このお方はローゼスフィア・ロスチャイルド。ロスチャイルド家の始祖であり、ロスチャイルド・インダストリーの創業者ですよ」
分体ちびクロシュ「そうなんだ……」
セーレフェリア「いわゆる諸悪の根源ってやつ? ロスチャイルドとかいうカスのド外道一族を作った罪は重いよね〜」
分体ちびクロシュ「え、えと……」
レーティア「セーレ、クロシュちゃんが反応に困ってるよ」
セーレフェリア「え、今の笑うとこだよ!? も〜ノリ悪いなあ」
レーティア「歴史を紐解いていくと、彼女が実権を握っていた時期は今ほど酷くはなかったように思われるのですけどね。当人は既に隠遁して久しく、真相は闇の中です」
セーレフェリア「ババアに丸投げしたのが終わりの始まり。同罪でしょ」
タッタッタッタッ
分体ちびクロシュ「!」
シュバッ
天井に張り付いた透明ちびクロシュ「」モニョッ
扉「」ガチャッ
金髪Yシャツ少女「あ、ここにいた! レーティアお兄ちゃん、おばあさまが呼んでる!」
レーティア「えっ……? 始祖様からの呼び出しなんて……初めてだ」
セーレフェリア「ええ〜レーティア何したの? いよいよ粛清?」
レーティア「始祖様が誰かを粛清した話なんて聞いたことがないけど……。わかった、すぐに向かうよ」スクッ
レーティア「」チラッ
天井に張り付いた分体透明ちびクロシュ「!」
レーティア(私がこの部屋を出ると同時に、あなたもこの部屋を出て、来た通りに真っ直ぐ帰ってください。後でまたお会いしましょう)
天井に張り付いた分体透明ちびクロシュ「」コクリ
スタスタ ガチャッ パタム―
セーレフェリア(……あのクロシュって子も行ったみたい。テルの足音を聞きつけた瞬間、すぐに天井に張り付く身軽さ、判断の速さ……私の時もああやって隠れたんだろうね。やるなあ)
金髪Yシャツ少女「……セーレ、レーティアお兄ちゃんとここで何してたの?」
セーレフェリア「えっ? 何って……別に何でも良くない?」
金髪Yシャツ少女「……なんか、スライムの残り香を感じるような。ねえ、もしかして隠れて二人でスライム吸いしてたんじゃ……!?」
セーレフェリア「……なんでロスチャイルドって、時々異常なスライム好きがいるんだろう」
☆レーティアと再会しました
☆セーレフェリアと知り合いました
◇
465 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/19(土) 23:46:04.15 ID:6BLMFns60
本日はここまで。やや体調が悪いためしばらく更新量は控えめになるかもしれません、ご了承ください
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/19(土) 23:56:15.20 ID:soKYVBs2o
乙
ロスチャイルドこう見ると多いなって
しかも皆幼いなって
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 00:14:06.46 ID:Fcno2tvHo
乙
一気に200万手に入るとは持つべき者は金持ち
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 00:42:13.74 ID:QX+5eGQ1O
乙
コンマで会えたのかレーティアで良かった
セーレとクロシュは波長が合わなそうね
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 02:33:39.23 ID:4mOhduBbo
お大事に
おつ
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 08:11:35.51 ID:2/O6SAhpO
スライム好きに悪い人はいない
コンマ的にCEOはもう悪玉そう
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 12:30:28.55 ID:KPef7763o
おつ
目標金額の5分の1をポンと…これがお金持ち…
監獄島の隠れ鉱脈見つけられたらこれを元手に渡るのもいいな
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 13:19:56.70 ID:qZn6gTqm0
乙
>>455
のコンマで窃盗が出たらクロシュは監獄島送りになっていたのかな?
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 16:06:31.07 ID:yl1zWU0zO
これレーティア以外のキャラの場合お金貰う事は難しかったりするのか。
474 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 17:45:45.29 ID:dHmYmPzcO
お金を貰えたのは僥倖だけどクロシュちゃんの性格的に「お返し」とかしそう(こなみ)
475 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/20(日) 21:45:00.57 ID:0/f9tgIa0
本日は体調不良により更新を停止とします、申し訳ありません。明日できたら更新します、よろしくお願いします
ロスチャイルド家の者は実のところたくさんいます。クロシュたちと面識があるのは実のところその上澄みの方々かもしれません
ロスチャイルドの者もあかちゃんからお年寄りまで様々な方がいますが、クロシュが関わることになりそうな人物は子供が多いかもしれません
レーティア氏はお金持ちなので、芸術都市での恩人でありアーティストの可能性を秘めたクロシュ氏への投資は惜しまないつもりのようです。もし彼がもっとたくさんのポケットマネーを持ち歩いていたら、リテン・ヘイヴン編はここで終わっていたかもしれません。これもまた運命です
あのコンマ表の中では、レーティア氏は交渉なしに無条件で支援をしてくれる唯一の人物でした。彼と再会できたことは他にも後々いろいろと良い方に影響する可能性があります
セーレフェリア氏は邪悪なロスチャイルドの者なので、実のところクロシュ氏とは相性が良くないかもしれません。とはいえ今のところ特に喧嘩をする理由もないため、険悪になったりすることもないと思われます
ありがとうございます。昨年のようなひどい感じの体調不良ではないので、少し安静にしていればすぐに良くなるかと思います。次回の更新を緩やかにお待ちいただけると幸いです
スライムを好きな人に悪い人がいないかどうかは今のところはっきりわかっておらず、またそのことを研究している人もいないようです。しかしながら肌感覚としては、確かにスライム好きの人は善良な精神を持っている場合が多いような気がします
CEOがどのような人物なのかはわかっていませんが、コンマ表を見る限りでは恐るべき人物である可能性が高いかもしれません。なるべく出くわさないようにお祈りしておくのが良いでしょう
レーティア氏はロスチャイルドの者でありながらロスチャイルドのパワーに頼らず自力でバンバン富を増やしているため、今回のような件でクロシュたちが頼りにする相手としては最適な人物であるかもしれません。なおポケットマネーはもうないようです
お金はお金のあるところへ集まる性質があると言われています。この大きな臨時収入を使って、監獄島に渡るなど新たな金策手段を模索してみるのも良いでしょう
コンマ表における窃盗は、窃盗成功という意味です。ネタバレをすると、窃盗に成功していた場合10万リテコインの臨時収入を得ていました。なお高コンマで出会える人物と出会っていた場合、交渉次第でお小遣いをもらえていた可能性があります。無条件で支援をしてくれるレーティア氏は大当たりの人物だったとも言えます
そして低コンマで出会ってしまう人物と出会ってしまった場合、対話次第でひどい目に遭っていた可能性があります(コンマが低ければ低いほど危険)。セーレフェリア氏も実のところ低コンマの人物でしたが、間にレーティア氏が入ってくれたお陰で終始和やかにお話することができました
クロシュ氏は義理堅いスライムなので、レーティア氏へ何らかのお返しをしようと考える可能性は十分にあります。しかしながらレーティア氏の200万リテコインも過去のクロシュ氏の行動に対するお返しではあるので、お返し返しになってしまうかもしれません
なおクロシュ氏は穀潰しスライムの面もあるため、もらうだけもらってホクホクして終わり、となることもあります
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/20(日) 21:57:55.96 ID:Fcno2tvHo
乙待ってる
477 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/21(月) 17:17:19.14 ID:9+vKf2400
ありがとうございます。それでは少しだけ進めていこうと思います
なお書き忘れていましたが、真正リーリア編クリアによって以下のボーナスを獲得していました
☆クロシュの最大満腹度が2増えました
478 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/21(月) 17:17:55.01 ID:9+vKf2400
―冒険者ギルド
ワイワイ ガヤガヤ
リュアン「昨日は見つかりませんでしたが……もしかしたら今日は良い仕事が見つかるかもしれません」
聖女「私たちのような非戦闘員でもいっぱい稼げるお仕事があると良いんですけどね」
メアリー「……言うほど非戦闘員でしょうか……」
掲示板「」
大量に貼られている依頼書の紙「」
聖女「あ、これ100万リテコインです。内容は――」
依頼書「下水道に救う大蜘蛛の群れの退治 報酬100万」
リュアン「お、大蜘蛛……!?」
依頼書「条件:冒険者ランク5以上」
メアリー「……私は冒険者証を持っていないのですが……あなた方のランクはいくつなのですか?」
リュアン「1です……」
聖女「……そもそも冒険者登録していません。私も……」
メアリー「……だめそうですね……」
エインヘリアル「お困りのようですねえ、お嬢様方」スタスタ
リュアン「あなたは……エインヘリアルさん!」
エインヘリアル「フフフ……これを見てください」スッ
エインヘリアルの冒険者証「ランク6」
聖女「ランク……6!」
エインヘリアル「そうです。私にはこの依頼を受ける権利がある……ということですねえ。そして冒険者ギルドの依頼は、特別な制限が課されていない限り、パーティ内の1人が条件を満たしていれば受けることができる……。ここまで言えばもうおわかりですねぇ?」
リュアン「お、お酒ですか!」
エインヘリアル「そうです! お酒を恵んでいただければ、一時的に私があなた方のパーティに入って差し上げます〜!」
メアリー「……お酒だけで良いのですか? 報酬額は100万リテコインですが……」
エインヘリアル「はい〜。私は酒を飲みたいだけですのでぇ」
聖女「お金があればもっと飲めると思いますが……」
エインヘリアル「アハハ、良いんです良いんです! 偉大なる神からあなた方を助けるように言われてる、とでも思ってくださいな!」
聖女「そういうことであれば……素直に甘えさせてもらいましょう」
エインヘリアル「わ〜い!」
☆エインヘリアルにお酒を奢り、大蜘蛛の群れの退治依頼を受けました
*
479 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/21(月) 17:19:40.26 ID:9+vKf2400
―下水道 踏破率[0/3] 満腹度[16/16]
汚水「」ザァザァ…
エインヘリアル「というわけで……かわいそうな虚スライムちゃんを探しつつ大蜘蛛の群れをやっつけよう作戦開始で〜す」ヘラヘラ
フメイ「そうなの……!?」
リュアン「うん。下水道の大蜘蛛退治の報酬が100万リテコインだったから、虚スライムさんを探しながらできるかもって思って」
妖精「なるほどね……。それでエインヘリアルの助けを借りて受けてきたんだ」
エインヘリアル「そう! 皆さんよろしくねえ〜」
フメイ「う、うん。よろしく」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
メアリー「……」
聖女「メアリーさん……?」
メアリー「……いえ。私も同行します。導師クロシュにもしものことがあってはいけませんから……」
*
汚水「」ザァザァ
リュアン「それにしても……こ、ここ……臭いが、きついです……」
エインヘリアル「下水道ですからねぇ。仕事を終えたら浴場に行ってサッパリしましょう〜」
妖精「大蜘蛛退治……報酬額がやけに高いのは、この下水道の環境も影響してるかもね。念の為耐毒結界を張っておこうか」ススッ
パッ!
聖女「……! 呼吸が……楽になりました!」
リュアン「妖精さん、こんな魔法も使えるんですか!?」
妖精「人間用のを開発してくれたのはティセリア……今現在緑の国を守ってる首長代理だけどね。ガス状の気体毒は防げるけど、飛沫とか液状の毒は防げないから注意して」
フメイ「それ、毒狐との戦いで役に立たなかったやつ?」
妖精「役に立ったでしょ! いや、まあ……途中で私自身がひっくり返って消えちゃったのは悪かったけど……この結界自体は役に立ってたんだからね!」
↓1コンマ
01-10 ??
11-25 敵襲
26-40 蜘蛛の巣だ!(満腹度-1)
41-60 冒険者の遺品(+2万コイン)
61-75 金の指輪 (+5万コイン)
76-90 エーテル結晶(+10万コイン)
91-00 ??
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/21(月) 17:20:28.83 ID:WzVqyIbqo
お
481 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/21(月) 17:37:31.32 ID:9+vKf2400
トコトコ スタスタ パタパタ
スライムクロシュ「!」モニョッ
パイプの側面に生えた水晶塊「」ポン
妖精「これは……エーテル結晶だ!」
リュアン「エーテル結晶……? どうしてこんなところに……?」
妖精「……見たところ、ここの水にはかなりの魔力が混ざり込んでる。普通は星脈の密集地みたいな魔力がかなり豊富な場所でないと育たない物質だけど……どうやらここは星脈の密集地に匹敵するほど魔力が濃いらしい……」
フメイ「高く売れる?」
エインヘリアル「この大きさなら、10万リテコインくらいの価値はありそうですねえ。どうせ誰のものでもありませんから、持って帰って換金して良いと思います〜」
聖女「そうですね。ありがたくいただいていきましょう」
ググッ…パキッ
エーテル結晶「」ポン!
☆エーテル結晶を手に入れました。後で10万リテコインに換金されます
―下水道 踏破率[1/3] 満腹度[15/16]
↓1コンマ
01-10 ??
11-25 敵襲
26-40 蜘蛛の巣だ!(満腹度-1)
41-60 冒険者の遺品(+2万コイン)
61-75 金の指輪 (+5万コイン)
76-90 紫燐結晶 (+15万コイン)
91-00 ??
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/21(月) 17:40:49.90 ID:ZocBOp9do
ちりつもだ
483 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/21(月) 18:13:23.41 ID:9+vKf2400
トコトコ スタスタ パタパタ
スライムクロシュ「!」モニョッ
パイプの天面に生えた紫色の水晶塊「」ポン!
リュアン「今度は紫色の水晶です!」
妖精「これは……紫燐結晶だ!」
フメイ「紫燐結晶?」
エインヘリアル「普通のエーテル結晶は無色透明ですが、さらに高濃度になったり別の物質が混ざったりすると色が変化することがあるんです〜」
リュアン「不純物が……。それじゃあ価値も落ちちゃったり……?」
エインヘリアル「い〜え、紫燐結晶はふつう火山の火口などの特殊な環境下でしか見つからないエーテル結晶なのでむしろ価値は上がりますねえ」
フメイ「おお〜!」
聖女「ではこれもありがたくいただいていきましょう!」
ググ…パキッ
紫燐結晶「」ポン!
メアリー「……下水道探索が一番稼げるのでは?」
妖精「ま、まさかそんな……」
☆紫燐結晶を手に入れました。後で15万リテコインに換金されます
―下水道 踏破率[2/3] 満腹度[14/16]
↓1コンマ
01-10 ??
11-25 敵襲
26-40 蜘蛛の巣だ!(満腹度-1)
41-60 冒険者の遺品(+2万コイン)
61-75 金の指輪 (+5万コイン)
76-90 紺碧結晶 (+20万コイン)
91-00 ??
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/21(月) 18:15:23.61 ID:szk6pKQWO
?????
485 :
◆eAA16RTlRw2e
[sage]:2026/09/21(月) 22:06:42.98 ID:mjYORwu4O
携帯端末から失礼します、1です
現実の都合によりちょっと更新が難しい状況となってしまったため、本日はここまでとします。明日更新できるかわからないので、あまり期待はしないでおいてください。申し訳ございません。
なお体調の方は大丈夫そうです。ご心配をおかけしました
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/21(月) 22:09:52.57 ID:8G+rVGR0O
乙じっくり待ってる
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/22(火) 00:34:47.66 ID:hIif91dko
あら、お疲れ様です
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/23(水) 23:17:23.23 ID:DbfiKQnGO
乙彼
489 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 15:32:52.38 ID:I5hEW8Ax0
先日は失礼しました。台風と災害と停電には気をつけましょう
というわけで再開していきます。お待たせ致しました、よろしくお願いします
490 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 15:33:26.60 ID:I5hEW8Ax0
トコトコ スタスタ パタパタ
ゴミの山「」ドッサリ…
リュアン「うわ……。流れてきたゴミが固まってます……」
フメイ「何か使えるもの、ある?」
妖精「これをかき分けて使えるものを探すってのも厳しくない……?」
エインヘリアル「泥酔してなきゃ触れたくもないですねぇ……」
フメイ「じゃあ、泥酔してれば触れられる?」
エインヘリアル「ご、ご勘弁を! 泥酔してても、に言い直します!」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
モニョモニョモニョモニョ…
汚れた金の指輪「」ポン!
聖女「わ! クロシュさんが……ゴミ山をかき分けて、金の指輪を!」
妖精「ええっ!? ほ、本当だ……」
メアリー「導師クロシュ……なんと尊い……」ウルウル
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
フメイ「殺菌しよ。指輪も、クロシュも」
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「じっとしてて」
火「」チリチリ…メラメラ…
綺麗な金の指輪「」ポン!
スライムクロシュ「!」ポン!
☆金の指輪を手に入れました。後で5万リテコインに換金されます
◇
491 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 15:36:18.45 ID:I5hEW8Ax0
―下水道深部 踏破率[3/3] 満腹度[13/16]
張り巡らされた蜘蛛の巣「」
散らばる骨「」
淀んだ水「」
小蜘蛛たち「」ワシャシャシャシャ
ヒューン――ピト
リュアンの額に張り付いた蜘蛛「」カサカサ
リュアン「あ……あ、あ……だ、誰か……と、とと……」
ヒョイッ
フメイの手に掴まれた蜘蛛「」ジタバタ
ポイッ
逃げ出す蜘蛛「〜〜!」カサカサカサッっっっ
リュアン「助かったぁ〜……。ありがと、フメイちゃん……」
フメイ「リュアン、クモ苦手なの?」
リュアン「う、うん……。フメイちゃんは……大丈夫なんだね……」
フメイ「うん」
散らばる骨「」
妖精「骨が散らばってる。人の骨も……あるみたい」
エインヘリアル「依頼を受けて帰ってきてない冒険者もけっこういるそうで……。当初のランク制限は3だったそうですが、予想外に被害が大きくてランク制限を5に引き上げたって話ですねぇ」
聖女「……弔って差し上げたいところですが……それはギルドの方々にお任せした方が良いかもしれませんね」
エインヘリアル「この依頼が終わったら遺体回収の専門家をギルドが派遣すると思います。無闇に触らないで置いた方が良いでしょうねぇ」
妖精「遺体回収の専門家なんているんだ」
エインヘリアル「そりゃまあ、その辺の冒険者にみだりに触らせるのは危険ですからねぇ」
「たすけてぇ〜!!」
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「悲鳴!」
*
492 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 15:36:58.76 ID:I5hEW8Ax0
巨大な蜘蛛の巣に捕まっている幼女「たすけてぇ〜〜!! だれかぁ〜〜!」
幼女にゆっくり近づく巨大な赤蜘蛛「」キシキシ
リュアン「ああっ! 大きな蜘蛛の巣に……小さい女の子が捕まってます!!」
聖女「助けなければ……!!」
メアリー「……しかし……無闇に飛び出せば……囲まれて、集中攻撃を受けることになります……」
暗闇に潜んでいる青色や緑色の蜘蛛たち「」ジッ
妖精「この色とりどりの蜘蛛は……ケイオス・パイダー! 集団で狩りをする危険な魔蜘蛛だ! 各色ごとに異なる役割があって……赤は近接戦闘、青は粘着意図による妨害、緑は毒液と治療液による仲間の支援、そして……後は、何だったか……」アタフタ
フメイ「とにかく焼けば良いってこと!?」
妖精「ケイオス・パイダーの糸は燃えやすいんだ! 火を放てばあの捕まってる子も……!」
エインヘリアル「うっ……頭が痛い……。飲みすぎましたかねぇ……」フラフラ
リュアン「ちょ、ちょっとエインヘリアルさんこんな時に!!」
スライムクロシュ「……!」
どうしよう!
↓1選択
1.急いで助けに行く
2.火を放つ
3.運命賽を使う(残り6)
0.自由安価(できないことはできない)
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 16:00:49.43 ID:6E6nFweXo
1
494 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 16:43:52.12 ID:I5hEW8Ax0
シュバッ!!
リュアン「クロシュちゃん!!」
妖精「っ! フメイ、クロシュを援護して!!」
フメイ「言われなくても!!」チリッ!
スライムクロシュ「!」モニョッ
幼女「わ……スライム……?」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
幼女「なんて言ってるかわかんないけど……ありがとう……」
幼女「私たちの……ごはんになりに来てくれて」ニタァ
幼女の背中から飛び出す巨大な蜘蛛脚「」メキメキメキ
スライムクロシュ「〜〜!!?」モニャッ!!?
四方八方からクロシュを襲う毒液や蜘蛛糸「」バシュシュシュシュッ!!
スライムクロシュ「〜〜〜!!?」モニャニャニャニャ
――戦闘 ケイオスパイダーの群れ――
▼ケイオスパイダーが〈騙し討ち〉を発動!
クロシュたちの戦力−20!!
▼ケイオスパイダーが〈増援〉を発動!
毎ターン自軍の戦力+10!!(最大+50)
☆エインヘリアルが〈停滞〉を発動!
しかし酔いにより上手く決まらなかった……
◆クロシュ一行 満腹度[13/16]
・戦力+30(連携+20、薄明+15、斥力+15、騙し討ち-20)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、会心率+20、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
・燦歌(腹-4、コンマ+30、他の技と併用可。次ターンコンマ-30、行動不能)
◆ケイオスパイダーの群れ
・戦力+60(連携+20、地の利+40)
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-80 劣勢
81-90 優勢
91-00 会心
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 16:46:25.11 ID:oFsed3YHO
空蝉
496 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 17:05:12.57 ID:I5hEW8Ax0
蜘蛛脚「」シャキン!
スカッ!
幼女「……あれ?」
空クロシュ「〜〜!」フヨフヨ
幼女「避けられちゃった」
妖精「あああ!! 思い出した!! ケイオスパイダーの最も危険な色……それは他の動物に寄生して操る黒色だ!!」
聖女「他の動物に寄生して操る……!?」
妖精「うん! だから……あの女の子は……」
リュアン「蜘蛛に寄生されて操られてる……!?」
妖精「そ、そういうことだと思う!! それで助けを呼ぶフリをして……私たちを呼び寄せたんだ!!」
フメイ「卑怯……!!」チリリッ
リュアン「どうにか助ける方法はないんですか……!?」
エインヘリアル「……ケイオスパイダーに寄生された人を助ける方法は……今のところないですねえ……。例え蜘蛛を切り離し、一命をとりとめたとしても……体にも心にも、重い後遺症が残ることになります」
メアリー「……」
エインヘリアル「ネオダークヒーローの皆様、お覚悟を。綺麗事だけで、世界は救えませぬ」
リュアン「っ……!」
◆クロシュ一行 満腹度[10/16]
・戦力+25(連携+20、斥力+15、騙し討ち-20、撹乱+10)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、会心率+20、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
・燦歌(腹-4、コンマ+30、他の技と併用可。次ターンコンマ-30、行動不能)
◆ケイオスパイダーの群れ
・戦力+50(連携+20、地の利+40、増援+10、冷獄-20)
↓1コンマ
01-10 痛恨
11-75 劣勢
76-90 優勢
91-00 会心
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 17:23:45.94 ID:IJ/EAgWPO
燦歌
498 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 18:16:12.97 ID:I5hEW8Ax0
幼女「でも……キミはもう、どこにも逃げられない。私たちのごはんになるしかないの」
クロシュ「……」
幼女「〜〜〜〜(さあみんな、この子を美味しく絡め取ってあげて)」キシキシ
赤蜘蛛「!」キシャシャシャ!
青蜘蛛「!」キシャシャ!
緑蜘蛛「!」キシャシャシャシャ!
四方八方から浴びせられる蜘蛛糸と毒液「」バシュシュシュシュッ
クロシュ「!!」
幼女「大丈夫……みーんな私たちのお腹に入っちゃえば、一緒だよ」
クロシュ「……!」
――カリス『どんな手を使ってでも必ず生き延びなさい、我が傑作クロシュよ』
クロシュ「……!!」
ドクン―
パリッ――
幼女「!? 消え――ぎゃっ!?」ドガッ!!
黒い刃「」シャキンッ!!
スパパパパッ!!
地に落ちていく蜘蛛糸の残骸「」パラパラ
赤蜘蛛「!!」キシャシャ!!
蜘蛛の爪「」シャキン!!
ガギンッ!!
折れる黒い刃「」バキッ!
クロシュ「!」
赤蜘蛛「!!」キシャーッ!!
蜘蛛の爪「」ギュオオオオッ!!!
ドズッ!!!
竜角の大槍「」グッ…
貫かれた赤蜘蛛「…!」キ…キシャ…
クロシュ「……」
フメイ「クロシュ!!」
妖精「あの様子……まさか、カリスの技を使ったの!?」
*
499 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 18:17:23.77 ID:I5hEW8Ax0
―下水道 深層
薄灰色スライム「……!?」モニョッ
薄灰色スライム「」キョロキョロキョロ
薄灰色スライム(カリス……じゃない……。でも……カリスの、まほう……?)
薄灰色スライム(……いかなきゃ……)モニョモニョ…
*
―下水道 浅層
黒呪紋スライム「!?」モニョッ
黒呪紋スライム(これ……カリスが、手駒を死兵にする時の魔法!? どうして……!?)
黒呪紋スライム(まさか……カリスが、生きて……?)
黒呪紋スライム(……ううん、違う。カリスのとは……違う気がする。でも……)
黒呪紋スライム(………確かめないと。これが……何なのか……!)モニョモニョ
*
500 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 18:17:54.76 ID:I5hEW8Ax0
ドガガガガッ バギッ ズギャァァァン!!
ひっくり返る蜘蛛たち「〜〜…」ワシャシャ…
クロシュ「……」フラフラ
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
蜘蛛たち「〜〜!」キシキシ…!
リュアン「あああっ!! クロシュちゃんがスライムの姿に……!!」
妖精「ま、まずい! カリスの技をちゃんと一呼吸に留めたのは偉いけど……まだ敵陣のど真ん中だ!!」
聖女「で、でも待ってください! あれは――」
逃げていく蜘蛛たち「〜〜!」ワシャシャシャ
メアリー「蜘蛛たちが……逃げていく……?」
倒れた幼女「」
幼女の体から這い出る黒い蜘蛛「〜〜!」ワシャシャシャっっっ
フメイ「あっ! 寄生してた卑怯蜘蛛!」
エインヘリアル「恐らくあの黒蜘蛛がこの群れのリーダー格です。逃がせば、再びその知性と謀略を駆使して人間社会に牙を剥くこととなりましょう。ここはお疲れの皆様に代わり、不肖このエインヘリアルが彼奴めに引導を渡して差し上げようかと」スタスタ
凪の結界「」フォン―
黒蜘蛛「!?」ワシャッ!? ジタバタ
エインヘリアル「私の魔法は、自由を奪う停滞の凪。さあ、酔醒ましの時間です」
割れた酒瓶「」シャキン―
スライムクロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.見届ける
2.逃がしてやりたい
3.食べる
0.自由安価(票数は内容ごと・できないことはできない)
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 18:19:35.00 ID:Y6xnTf0r0
3
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 18:20:37.72 ID:Hen86ec2O
1
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 18:24:00.58 ID:AruTk3bPo
3
504 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 19:46:13.24 ID:I5hEW8Ax0
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
フメイ「クロシュが、食べてもいいかって」
エインヘリアル「えっ? それは構いませんが……」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
バックン!
モニョモニョ…モグモグ…
↓1コンマ(吸収効率+10)
01-60 分解した
61-90 ポイズンスライム
91-00 パラサイトスライム
505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 19:47:53.43 ID:6E6nFweXo
ぱらさいと
506 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 20:20:22.41 ID:I5hEW8Ax0
・美味しく食べて分解しました
エインヘリアル「……蜘蛛のリーダー格も倒したことですし、ひとまず依頼は完遂ですねぇ……。さて……」
倒れた幼女「」
聖女「……脈拍が……弱いです。この子は、もう……」
リュアン「そんな……。助けられたないんですか……?」
スライムクロシュ「……」モニョッ
スライムクロシュ(……妖精さん。不死鳥の火で……助けて、あげた方が……いい……?)
妖精(……。不死鳥の火なら、体の傷を癒やすことはできると思う。でも……蜘蛛に操られていた時の記憶とかがどうなるかはわからない。最悪……体だけ治っても、心は壊れてしまっているかも……)
スライムクロシュ(……)
メアリー「導師クロシュ! もしや……この少女に、デロデロの救いを……!?」
フメイ「……もし、不死鳥の火を使うなら……フメイも、手伝う」
スライムクロシュ「……」
↓1〜 先取3票
1.不死鳥の火で治療する
2.デロデロにする
0.自由安価(票数は内容ごと、できないことはできない)
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 20:22:22.27 ID:5OvYB5AmO
1
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 20:31:57.81 ID:jibOVUKqO
1
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 20:40:38.02 ID:6E6nFweXo
1
510 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:02:20.65 ID:I5hEW8Ax0
モニョモニョモニョ…ポン!
ニワトリクロシュ「コッコッコ……」トコトコ
不死の残火「」メラメラ
ニワトリクロシュ「」ツンツン
倒れた幼女「」
幼女を包む不死の残火「」メラメラ
フメイ「フメイも……あっためてあげる」チリリ
メラメラメラ…ポン!
治療された幼女「すう、すう……」zzz
聖女「呼吸、脈拍が……安定しています!」
リュアン「すごい……これが、不死の火……」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「お疲れさま、クロシュ、フメイ」
フメイ「ん」
エインヘリアル「……お見事です。流石はクロシュさん。大魔女様が一目置くほどのお方ですね……」
妖精「ん? 大魔女?」
エインヘリアル「ああ、いえ、こっちの話です……。生存者の救助にも成功したとなれば、報酬にボーナスも入るかもしれません。ギルドに戻って報告を――」
薄灰色スライム「……」モニョ
511 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:03:11.97 ID:I5hEW8Ax0
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「!」
リュアン「薄灰色の……スライムさん? あ、もしかして……」
薄灰色スライム『……ねえ。いまの……なに、したの……?』モニョモニョ
スライムクロシュ『えっと……大魔女さまの……不死鳥の火で……体、治してあげたの……』モニョモニョ
薄灰色スライム『そうなんだ……』
スライムクロシュ『うん』
薄灰色スライム『……ねえ。さっき……カリスのまほう……つかった……?』
スライムクロシュ『!』モニョッ
フメイ「カリスを知ってるの!?」
薄灰色スライム『……うん。わたし……カリスの、スライムだもん……』
スライムクロシュ『……つかった! わたしも……えっと、カリスに……造られた、スライム……!』
フメイ「フメイも! あなた……名前、なんていうの? あ、フメイはフメイで、こっちはクロシュ」
薄灰色スライム→ホロウ『……わたし……ホロウ……。カリスが……くれた、名前……』
スライムクロシュ『そうなんだ……! よろしくね、ホロウちゃん』
フメイ「よろしく、ホロウ」
ホロウ『……えと、うん。よろしく……クロシュ、フメイ……。それで……えと……』
『ホロウに近づかないで!!』モニャニャッ!!
スライムクロシュ『んわっ!?』モニャッ
フメイ「な、なに!?」
黒呪紋スライム『〜〜!!』モニャニャ プンスコ
512 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:06:15.28 ID:I5hEW8Ax0
ホロウ『あ……ロヴィア……』
黒呪紋スライム→ロヴィア『ホロウ、こいつらから離れて……! こいつら、カリスの……とにかく危険な感じがする!!』
ホロウ『そうなの……?』
ロヴィア『そうなの!』
フメイ「むむっ……! お前こそ、何なの! いきなり出てきて、どうしてフメイたちを悪者にするの!」
ロヴィア『……私も、カリスの実験体。あなたたちみたいな優れた個体と違って……すぐに見捨てられてゴミ箱行きになったけどね』
スライムクロシュ『!?』モニャッ
ロヴィア『それに、他にもあなたたちのこと知ってるよ。デロデロ提唱者であるにも関わらず、クロシュヴィアの邪魔ばっかりして世界の救済を拒むわからず屋のトンチンカンスライムだって!!』
スライムクロシュ『〜〜!?』モニャニャ
フメイ「むむむ〜!!」
ロヴィア『ホロウ、こんな奴らの言うことなんか聞いちゃだめ! きっとホロウをひどい目に遭わせる気だよ!! 救済の邪魔をするってことは、みんなにもっと苦しんで欲しいって思ってる狂った奴らだもん!!』
ホロウ『そうなの……?』
ロヴィア『そうなの!! 事態が事態だから、今日は無理矢理連れてくからね!!!』モニョニョッ
モニョモニョモニョ…サラサラサラ――
風ロヴィア『〜〜』サラサラ
宙に浮くホロウ『んわわ……ど、どうなってるの……?』フワフワ
スライムクロシュ『!!』モニョッ
妖精「これは……風との同化だ!!」
ヒュオオオオオオ――
風に運ばれていくホロウ『んわわ〜………』ヒュオオオオオ――…
フメイ「い、行っちゃった……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ
リュアン「え、えっと……突然のことすぎて……どう考えたら良いのかな……」
聖女「……ロヴィアさん……クロシュさんたちのことは悪く言っていましたが、ホロウさんのことは本気で案じている様子でした。ひとまず、お金目的の冒険者や資産家の方に捕まるよりは良かった……と前向きに考えるのが良いかもしれません……」
メアリー「……」
妖精「メアリー……もしかして知ってるの?」
メアリー「……話には聞いたことがあります。新人信徒でありながら、誰よりも導師クロシュヴィアを崇拝しデロデロを願う敬虔なスライム、ロヴィア・ビターエンド……。まさか、まだデロデロ化せず活動を続けていたとは……」
リュアン「ビターエンド……!? それって……クロシュヴィア様の、以前の名前ですよね……!?」
メアリー「はい……。導師クロシュヴィアの株分けから派生した遠い子孫なのか、あるいは伝説スライムにあやかってただそう名乗っているだけなのかは、私にはわかりません……。何分、私自身も彼女と実際に出会ったのは今回が初めてですので……。できれば、彼女とは落ち着ける場所でゆっくりお話してみたいところですが……」
妖精「うーん……あの様子じゃ難しそうだ。下手するとメアリーのことも、クロシュ側に付いた裏切り者と思ってるかも」
メアリー「それは……困ります……」
聖女「とりあえず、地上に戻ってこの少女を治療院に送り、ギルドに報告しに行きましょう」
スライムクロシュ「〜〜」モニョ
☆虚属性スライムのホロウと知り合いました
☆黒呪紋スライムのロヴィアと知り合いました
☆ホロウはロヴィアに連れ去られてしまいました
☆〈デロデロ教リテン・ヘイヴン支部〉が観光案内に追加されました
☆依頼達成+少女の救出により、100万+20万リテコインの報酬を得ました
◇
513 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:07:53.47 ID:I5hEW8Ax0
―リテン・ヘイヴン 治療院
目を開けたままベッドに横たわる幼女「……」ボー
聖女「あの……彼女の容態は……」
医者「健康状態は良好だ。しかし――」
小さな蜘蛛「」カサカサカサ
幼女「あ、ひ……ああああああああ!!!!!!」ガクガクガク
スライムクロシュ「〜〜〜〜!!?」モニャニャニャ
フメイ「んわわわわ〜〜!!?」
医者「ああっ、しまった! 眠りなさい!」ポウ――
睡眠魔法「」ポワワ
眠る幼女「……」zzz
医者「ふう。見ての通り……精神的にはかなり厳しい状況と言わざるを得ない」
リュアン「そ、そんな……」
メアリー「……」
医者「……しかしケイオスパイダーに寄生されていたという話は本当なのかね?」
妖精「うん。まあ、その、回復魔法が得意な人がいてさ。体の傷は治してもらったんだよ」
医者「神経中枢まで侵し、背中を食い破って蜘蛛脚を出すケイオスパイダーの寄生を、ここまで綺麗に完璧に治してしまうほどの腕となると……奇跡的な神業としか思えないが……まあ、たまにはそういう冒険者もいるか」
妖精「う、うん。いるいる」
医者「もし良かったら、時間のある時にこの少女のお見舞いに来てくれ。今現在身元がわかっていないから一応冒険者ギルドの預かりということになっているが、実際にお見舞いに来てくれる人がいると症状の改善に繋がる可能性があるんだ」
スライムクロシュ「!」モニョッ
聖女「はい、わかりました。私たちで良ければ、お見舞いに来ましょう」
☆救出した幼女が治療院に入院することになりました
お見舞いをすることができます
*
―隣の病室
入院しているドーベルマン顔のコボルド「……騒がしいな。新しい入院患者か?」
看護師「他の患者さんのことはお話できない決まりなんです」
ドーベルマン顔のコボルド「そりゃそうか。ところで俺はいつ退院できるんだ? もう動けるし早く復職したいんだが」
看護師「冒険者はもう無理ですよ。体中ボロボロだって何度も先生から説明を受けてるでしょう」
ドーベルマン顔のコボルド「死ぬまでは働けるだろ」
看護師「すぐ死にますよ」
◆
514 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:08:50.31 ID:I5hEW8Ax0
―冥土の館
レーティア「おかえりなさいませ、お嬢様方」ペコリ
妖精「えっレーティア!?」
聖女「レーティアさん!?」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ
レーティア「はい、お話は既に伺っています。この宿は私の経営ですから、安心してご利用くださいね」
フメイ「誰だっけ?」
リュアン「え、えっと……確か、ミュージアのすごく偉い人ですよね? 一体どういう……?」
レーティア「私、こう見えてもロスチャイルドなんですよ」
*
クーちゃん「えええええ!!?!? レーティア・ロスチャイルドと知り合いだったの!?」
奴隷商人「まままま、マジか!? それじゃあお願いしますッ、俺たちにお金を貸して頂けると……!!」ペコペコ
レーティア「あはは……今現金化できるお金はないんです。力になれなくてすみません」
奴隷商人「そ、そうっすか……」
レーティア「でも金策のことやこの街のことなら多少の知識があるから、知恵は貸してあげられるかもしれません。直接的な支援は難しいですが、情報やその辺のことなら是非頼ってください」
クーちゃん「ロスチャイルドの良心とも言われるレーティア氏が味方をしてくれるならこれほど心強いこともないわ!! この戦い私たちの勝利よ!!」キャッキャ
奴隷商人「ああ……俺たちの勝ちだ!」キャッキャ
ワイワイ キャッキャ
妖精「全く、あいつら一番の当事者の癖にもう勝った気になってて」
レーティア「はは、落ち込んでいるよりはずっと良いじゃないですか」
妖精「……ねえ、本当に200万なんて大金いいの?」
レーティア「むしろ200万しかお出しできないことを歯がゆく思っているところです。遠慮せずお受け取りください」
妖精「わかった。そこまで言うなら……」
レーティア「先ほども言いましたが、私は腐ってもロスチャイルドなのでいろいろと顔が効きます。何かあれば是非呼んでくださいね」
妖精「う、うん。何か思い付いたら呼ぶよ」
☆レーティアの協力を得られるようになりました
リテン・ヘイヴンの情報を手に入れやすくなります
また、特定の人物や組織との交渉などで大きな有利を得られます
*
515 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:09:24.76 ID:I5hEW8Ax0
―冥土の館 客室
考えるメアリー「……」
クロシュ「メアリーさん……考えごと……?」
メアリー「導師クロシュ……。本日の……救出した、少女について……。考えておりました」
クロシュ「!」
メアリー「……導師クロシュの判断を非難する意図はないことを、先に申し上げておきます。その上で……改めて問いたいのですが……。導師クロシュは、彼女がこれから先、正気や幸福を取り戻せるとお考えですか……?」
クロシュ「……」
メアリー「……私には……わかりません……。ただ……もし、ロヴィア・ビターエンドがあの一部始終を見ていたとしたら……。彼女は、あそこでデロデロを選ばなかった導師クロシュを見て……失望を、深めたのかもしれない……と、少し思ってしまったのです……」
クロシュ「……」モニャニャ…
メアリー「あ、もちろん私はそのようなことはございません……! 導師クロシュなら……いつか必ず、真の正しい世界に辿り着いてくれると信じておりますゆえ……」
クロシュ「う、うん……」
メアリー「……申し訳ございません。一介の信徒風情が、差し出がましい口を聞いてしまいました」
クロシュ「んーん……。えと……じゃあ……デロデロごっこ……は、危ないから……モニョモニョごっこ……してみる……?」
メアリー「はい」
デロデロ…ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
モニョモニョ…モニョモニョモニョモニョ…
メアリー(……デロデロごっこと違って……溶けていくような心地はありません……)
メアリー(ですが……これはこれで……善きものです……)
メアリー(………フェルメールが知れば……嫉妬で呪い殺されてしまうかもしれませんね……)
☆メアリーとモニョモニョごっこをしました
◆
↓1コンマ 聖女たちの内職
01-40 2万リテコイン
41-70 5万リテコイン
71-90 15万リテコイン
91-00 40万リテコイン
↓2コンマ ヴィルトの仕送り
01-40 60万リテコイン
41-70 80万リテコイン
71-90 100万リテコイン
91-00 120万リテコイン
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:10:25.79 ID:YaFiG44dO
あ
517 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:13:42.90 ID:bOEz5wo+0
あ
518 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:43:26.14 ID:I5hEW8Ax0
☆聖女たちの内職により15万リテコインの収入を得ました
☆ヴィルトから100万リテコインが送られてきました
―リテン・ヘイヴン 滞在4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍 盾:ラティアの大盾 飾:
武: 防:ぬののふく 飾:くすんだ不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武: 盾: 飾:
武: 防:火鼠の衣 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:
武: 防:妖蝶のドレス 飾:
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾: 飾:守りのペンダント
武: 防:旅人のドレス 飾:
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾: 飾:
武: 防:ロイエの修道服 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*2 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*6 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*3 魔導機関銃 暗黒優待券
反魂丹*1 旧世樹の杖 クロシュヴィア伝説
炎スライムの秘伝書 避難所のドアノブ
運命変転の魔導書 星の粉
古ドワーフ鍛冶指南書 オリシン王家の栞
日属性基礎 竜角の短剣
明石流剣術指南書 白金のペンダント
ヒヒイロカネ
ステライト鉱石
白金ステライト
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[02/24] 魔法[05/12] 防御[05/09]
・フメイ 近接[05/06] 魔法[16/16] 防御[08/09] 炎[00/00]
・リュアン 近接[04/06] 魔法[00/12] 防御[04/06] 日[00/16]
・聖女 近接[01/06] 魔法[08/09] 防御[04/06] 運[03/??]
……………………………………………………………………………………
□リテン・ヘイヴン観光案内
一般街:宿屋、高級ホテル、市場、酒場、劇場、カジノ、浴場、娼館、
治療院、冒険者ギルド、他
暗黒街:闇市、闇酒場、裏カジノ、裏娼館、地下闘技場、路地裏、
マフィン本部、ロスチャイルドタワー、デロデロ支部、他
港湾:宿屋、食事処、農場、市場、魚河岸、倉庫街、港、灯台、他
監獄島:未探索
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、クーちゃん、奴隷商人、レーティア
その他:ヴィルト、エインヘリアル、リラ、デガ、セーレフェリア、
ホロウ、ロヴィア、
……………………………………………………………………………………
519 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:45:04.98 ID:I5hEW8Ax0
―朝
冥土の館 客室
聖女「皆さん!!」バッ
寝ぼけリュアン「……?」ポケー
妖精「ど、どうしたのこんな朝から血相変えて……」
聖女「これを見てください!!」ババッ
封筒にぎっしり詰まった札束「」ドン!
フメイ「おー……」
クーちゃん「ああ……良いわね、この厚み……。素敵……」
メアリー「……ええと、そのお金はどこから……?」
聖女「私たち宛に送られて来たものだそうです。差出人は……ヴィルトさんです!」
スライムクロシュ「!」モニョッ
フメイ「おー……!」
妖精「本当……!?」
リュアン「え……ヴィルトさんが……!?」グシグシ
クーちゃん「……な、なんかやっぱりモヤモヤするわね。でもありがたく受け取っておきましょう……!」
メアリー「……一体、何者なのでしょうか。あの人……」
*
クーちゃん「何にせよこれで集まったお金は474万リテコインになったわ……! 4日目にしてもう半分近く……!! もう勝ったも同然よ!! 祝杯の準備をしなきゃ!!」ウキウキ
妖精「気が早すぎるでしょ……。でもここに来て一気にたくさんの収入が得られて良かった。昨日まではかなり厳しい感じだったけど、これならなんとかなりそうな気がしてきたよ」
聖女「もし余裕があれば、ホロウさんとロヴィアさんのことや、あの子のお見舞いについて気にかけてあげたりするのも良いかもしれないですね」
クロシュ「うん!」
◯冒険者ギルドで仕事を探す
利点:比較的安全。失敗時のリスクも低い
欠点:高額な依頼を見つけるのが難しい
◯マフィアの仕事を請ける
利点:高額報酬を期待できる
欠点:犯罪や抗争に巻き込まれるリスクがある
特記:支払い期限延長の交渉もできる
◯闘技場に参戦する
利点:上位まで上がれば高額報酬を期待できる
欠点:下位ランクは報酬が安い
特記:現在のランクは〈中位〉
見込み報酬は10万リテコイン
偉い人の口添えがあれば階級をすっ飛ばせるかも
◯監獄島で一攫千金
利点:自力で凪鉄を掘り当てれば一攫千金を狙える
欠点:既知の鉱脈は既に有力者らが独占している
特記:全員で行くなら10万リテコイン必要
クロシュ一人で行くならタダ
偉い人のパワーがあればタダで船に乗れるかも
◯ホロウとロヴィアの行方
虚属性スライムのホロウを下水道の深部で発見したが、
デロデロ信徒のロヴィア・ビターエンドに連れ去られた。
放っておいても害はなさそうだが、動向を追うべきか?
◯魔蜘蛛から救出した幼女
不死鳥の炎で身体的には回復したが、心に重大な傷を負っており、
日常生活はおろかベッドから起き上がることも難しい状況。
お見舞いに行ったり、身元を探してあげたりすると良いかも。
●現在の目標
・クーちゃんの違約金を支払う [474/1000万]
リテン・ヘイヴン滞在4日目。滞在10日目が弁済期限です
↓1〜5 自由安価 何をする?
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:45:23.76 ID:670E6oHzO
幼女のお見舞いをしに治療院に行ったら何故か看護師姿のリラがいて、一緒に幼女のお話相手や遊び相手をする事に
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:45:39.95 ID:AruTk3bPo
クロシュ単体で監獄島に渡って凪鉄採掘の調査を
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:45:50.76 ID:RMuC5D3mO
レーティアにソフィアでろでろにしてしまったことを謝りつつ、始祖様からお金貰えないかまたは目をつけられてないか好感度チェック
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:46:01.11 ID:Y6xnTf0r0
闘技場に参加しつつ参加者と交流
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:47:37.31 ID:6E6nFweXo
デロデロ支部でデロデロに思いを馳せてみる
525 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/26(土) 23:53:07.96 ID:I5hEW8Ax0
というわけで本日はここまで。次回は滞在4日目編です。お楽しみに
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:55:01.59 ID:RMuC5D3mO
乙
なんかもう一攫千金狙わなくても1000万集まりそうな勢い
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/26(土) 23:59:42.86 ID:6E6nFweXo
乙
1000万問題以外にも解決しなきゃいけない問題がぬるりとやってきているね
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 01:39:42.52 ID:eZFDDZEMo
おつ
しまったレーティアさんに頼んで船を用意してもらえばよかったか…
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 05:31:34.68 ID:LrXagxeHo
おつです
ロヴィアちゃん、クロシュも最初失敗扱いだったんだよ…
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 15:38:23.57 ID:KZVaLBrQO
お金集めは前半戦っぽいよね
531 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 17:05:56.32 ID:IWbd+gEw0
一攫千金を狙わなくても、このペースで収入を得られれば簡単に1000万集まるかも知れません。しかしながら一攫千金に成功すれば一気に返済できる可能性も健在です。余裕をもって取り組んでいくのが良いでしょう
実のところクーちゃんの違約金以外にもいろいろな問題が発生しつつあるかもしれません。それらについてどのように調査し、対処していくかはクロシュたちの裁量次第と言えます。より良い運命を手繰り寄せることができると良いでしょう
レーティアさんに頼めば、タダで船に乗れる可能性もあったかもしれません。しかし今回のクロシュ氏はトカゲの姿で海を渡りたい気分だったらしく、トカゲの姿で海を渡ることになりそうです。なおクロシュ氏はカナヅチスライムなので、足をすべらせるとひどいことになります
ロヴィアちゃんはクロシュさんの詳しい事情を知らないため、クロシュのことを初めから優秀な個体だったと勘違いしている可能性があります。実際現時点ではカリスに傑作と認められる程度には優秀になったのが事態をややこしくしているかもしれません
お金集めが完了しても、さらなる問題が発生したり巻き込まれたりすれば、リテン・ヘイヴン編完!とはならず後半戦に突入する恐れはあります。緊張感をもって注視していくのが良いでしょう
532 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 17:07:10.21 ID:IWbd+gEw0
―冥土の館
クロシュ「……そういえば……レーティアさん……」
レーティア「はい、なんでしょうか?」
クロシュ「えと……ソフィアさんの、こと……」
レーティア「ソフィア……!? ソフィアのことを何かご存知で……!?」
妖精「あー……えっとね。ソフィアとは……大山脈で会ったんだ。その時のこと……話すよ」
カクカクシカジカ――
*
クロシュ「ごめんなさい……」ペコリ
レーティア「いえ、謝る必要は全くありません。それは……ソフィア自身の行動が招いた結果です」
妖精「そう言ってもらえると助かるよ。でも……もしかしてこのこと、ロスチャイルドにはまだ伝わってない?」
レーティア「どうでしょう……。私は半家出の身ですから、ロスチャイルドが既にそれを把握しているかどうかはわかりません。ただ……状況を見る限りでは、まだ伝わっていない可能性が高いかと」
妖精「……やっぱり、知られたら刺客とかが差し向けられたり?」
レーティア「恐らくは。フェルメールの件と異なり、デロデロ化……不可逆的な喪失が実際に発生しているわけです。加えて言えば、ソフィアはロスチャイルドに多大な貢献をしてきた上、今後も大きな成果を挙げることが見込まれていた有望株でした。損失……人の死をそのように換算するのは忌むべきことですが……CEOはロスチャイルドが被った損失を計算し、それに見合った代償を下手人に払わせようとするでしょう」
クロシュ「〜〜…!」モニャニャ
妖精「げげげ……。絶対に知られないようにしなきゃ……」
レーティア「ただ……CEOに家族愛はないので、もし知られたとしてもあなた方がソフィア喪失を上回る価値を示すことができれば、あっさり引いてくれる可能性はあります」
妖精「そうなんだ……。いやそれはそれでどうなの……」
レーティア「現ロスチャイルドのトップですから……」
妖精「なるほどね……」
レーティア「とはいえ知られないに越したことはありません。このことは、今後誰にも絶対に口外しないようにしてください」
妖精「も、もちろん」
クロシュ「……えっと……ローゼスフィアちゃんは……?」
レーティア「ローゼスフィア様は今現在のロスチャイルド家の運行にはほとんど関わっていないので、もしこのことを知ったとしても何らかの行動を取る可能性は低いかと。ほとんどプライベートラボから出てくることもなく、俗世との関わりが薄いのです」
クロシュ「そうなんだ……」
妖精「確かロスチャイルドを最初に名乗った始祖なんだっけ。今のロスチャイルドの現状には興味ないの?」
レーティア「……いえ、全くそのようなわけでもないと思うのですが……。昨日は珍しく私を呼び出して、ミュージアのことやデロデロのこと、世界めくれのことや白影スライムのことなど、たくさんのご質問をなされました。もしかしたら、ロスチャイルドを家出した私が、外の世界で見聞きしてきた様々なことを知りたかったのかもしれません」
妖精「なるほど……。外の世界のことを知ろうとする気持ちはちゃんとあるんだね……」
レーティア「はい。特に、クロシュちゃんの描いたデロデロの絵のことや、それによって生じたデロデロ教のことに興味が向かれたようでした。あのように目を輝かせる始祖様は私も初めて見まして……あ、すみません。皆さんに話しても想像が付かないですよね」
クロシュ「ローゼスフィアちゃん、デロデロのこと……良いって、思ったのかな……?」
レーティア「どうでしょう……そこまでは私には推し量りかねました。ただ、その後意気揚々とラボに戻って行かれましたね」
妖精「へえ……。デロデロに共感して世界デロデロ化爆弾みたいのを造り始めてなきゃいいけど」
レーティア「あはは。始祖様は物静かで口数も少ないですが、本当はとても優しくて慈悲深いお方なんですよ。だからそんな心配はしなくても大丈夫だと思います」
☆レーティアとロスチャイルドや始祖様のお話をしました
*
533 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 17:08:07.51 ID:IWbd+gEw0
―治療院
ベッドに横たわる幼女「……」ボー
聖女「というわけで早速お見舞いに来てみたわけですが……」
看護師リラ「相変わらずぴょんねぇ」
クロシュ「わっ……!?」
フメイ「悪いウサギ!」
看護師リラ「ボクは良いウサギニャ」
リュアン「捕まったはずじゃ……。いや、リラさんが素直に捕まったままでいるとも思わないですけど……」
看護師リラ「リュアンちゃまはリラのことがよくわかってるクマねぇ」
リュアン「ちゃまは流石にやめて欲しいです……」
*
ベッドに横たわる幼女「……」ボー
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
スライム触手「」モニョモニョ
幼女のおてて「」ギュッ
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
ベッドに横たわる幼女「……」ピク…
医者「ふむ。やはり誰かが手を握ると極わずかに魔力の波長が安定するな」
看護師リラ「誤差ウサ」
医者「つまらんことを言いに来ただけなら帰りなさい。ここは君の遊び場ではないのだ」
看護師リラ「大変申し訳ございませんでしたニャ……」
妖精「まあ……カジノとか劇場と違って、ここは娯楽を提供する場所ではないからねえ。流石のリラも分が悪いんじゃないの」
何をしよう
↓1〜 先取2票
1.手を握り続ける
2.悪夢を食べる
3.旧世樹の杖で苦痛を除去・封印する
0.自由安価(できないことはできない)
534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 17:09:36.22 ID:ilDj6ZLb0
1
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 17:13:34.23 ID:2s2ltwmaO
2
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 17:28:09.05 ID:c+QS6X4FO
2
537 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 20:32:18.79 ID:IWbd+gEw0
モニョモニョモニョ…モグモグモグ…
*
幼女「はっ……」ガバッ
聖女「女の子が目を覚ましました!」
幼女「あ……こ、こは……?」
医者「ここはリテン・ヘイヴンの治療院だよ。自分のことはわかるかい?」
幼女「は、はい……。えと……わたし、は………。あ、れ……?」
医者「わからなければ、無理に思い出さなくていい」
幼女「……ごめんなさい……」
聖女「あなたが謝る必要はないんですよ。まずはゆっくり養生して、元気になりましょうね」
幼女「うん……」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
幼女「ひっ……!? こ、来ないで……わたしたちを、殺さないで……!!」ガクガク
スライムクロシュ「〜〜!?!?」モニャニャニャ
医者「まずい! 眠りなさい!」ポウ
睡眠魔法「」ポワワ
眠る幼女「……」コテンッ zzz
*
スライムクロシュ「」デロデロ…
医者「……彼女が寄生されている時、その黒スライムくんが蜘蛛たちを斬り散らしていたそうだね。恐らく……その時の、寄生していた蜘蛛の恐怖の記憶が混ざり込んでしまっているのだろう……」
スライムクロシュ「」デロロ…
リュアン「そ、そんな……! クロシュちゃんは身を挺してあの子を助けてあげたのに……」
医者「記憶というのは、難しいものなのだ。例え現実と異なっていたとしても、当人にとっては記憶こそが真実になってしまう……」
スライムクロシュ「〜〜…?」モニョニョ
妖精「あんまり来ない方が良いか、って……」
医者「うーむ……。医者としては、そうだとしか言えん。だが個人的な所感を述べるなら……君の夢喰い能力には可能性を感じる。もし混ざり込んだ蜘蛛の記憶だけを正確に食べることができるのなら、取り組んでみる価値はあるだろう」
スライムクロシュ「!」モニョッ
看護師リラ「おお〜! 心のドクタースライムです!?」パチパチ
医者「そうだ」
妖精「……言っちゃなんだけど、ちゃんとした資格を持ってないスライムに医療行為させてもいいの?」
医者「ここはリテン・ヘイヴンだからね。資格の有無も大事だが、能力の有無はもっと大事なんだ。それにその黒スライムくんのことはいろいろ聞き及んでいるのだよ。真正リーリアで奇跡の治療を成し遂げたメンタルスライムだとか、船上で毒の抽出を行った遠心分離スライムだとかね」
リュアン「わあ……!?」
聖女「お医者様方の情報網……すごいです……!」
医者「というわけで、もし良かったら時間のある時にでも彼女の心の治療に付き合ってくれ。報酬はもちろん支払おう」
スライムクロシュ「!」モニョッ
看護師リラ「現ナマ! やっぱり現ナマが一番ウサねぇ!!」パチパチパチ
医者「そしてこれが本日分の報酬だ。我が治療院はフレキシブルで柔軟な経営をしているのだ」スッ
封筒「」ポン!
☆医療行為の報酬10万リテコインを頂きました
☆治療院にて幼女の心の治療を行えるようになりました
*
538 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 20:33:44.50 ID:IWbd+gEw0
―地下闘技場
レーティア「……本当に上位に繰り上げてしまっても良いのですか?」
フメイ「うん。上位の方がお金もらえるみたいだし」
レーティア「わかりました……。上位の剣闘士たちは皆一筋縄ではいかない猛者です。くれぐれもお気をつけて」
クロシュ「ん!」
☆レーティアのコネクションにより中位を飛ばして上位戦に参加できるようになりました
*
開かれる赤門「」ゴゴゴゴゴ
司会「本日赤門から現れるは……ロスチャイルド・インダストリー社製の試作兵器、メカ勇者とメカ賢者だァ!!」
ガションガション
メカ勇者「目標地点ニ到着。待機モードに移行」ウィーン
メカ賢者「エーテルドライブ稼働率1%。節約モードを維持」ウィーン
司会「続いて青門から現れるは……先日悪党共を打ちのめした二人組のベビー魔族、クロシュとフメイだァ!!」
トコトコトコ
フメイ「……なにあれ? ゴーレム?」
クロシュ「た、たぶん」
司会「それでは……試合、開始!」
――戦闘 メカ勇者&メカ賢者――
▼メカ勇者が〈高周波振動刃〉を発動!
コンマ+20、会心率+10!!
▼メカ賢者が〈魔導機関銃〉を発動!
奇数ターン時、コンマ+40!!
◆クロシュとフメイ 満腹度[16/16]
・戦力+20(連携+20)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、会心率+20、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
・燦歌(腹-4、コンマ+30、他の技と併用可。次ターンコンマ-30、行動不能)
◆メカ兵器群
・戦力+60(振動刃+20、機関銃+40)
↓1コンマ
01-20 痛恨
21-90 劣勢
91-00 会心
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 20:34:42.73 ID:YPlrVT970
あ
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 20:34:55.47 ID:ilDj6ZLb0
空蝉
541 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 20:50:29.05 ID:IWbd+gEw0
メカ賢者「エーテルドライブ稼働率400%。オーバードライブモードニ移行」ウィーン
魔導機関銃「」ガシャコン!
クロシュ「!?」
フメイ「!?」
キュイーン――
ズガガガガガガガガガッ!!!!!
クロシュ「んわああああ!!?!?」
フメイ「んわわあああああ!?!?」
司会「あああっ!!! 遮蔽物のない闘技場でいきなりガトリングガンによる掃射ァァァ!!!! 戦う為に造られたロスチャイルドの最新兵器には容赦も慈悲も存在しないィィィ!!!! コネで上がった幼女たちは早くも上位の洗礼を受けて蜂の巣かァ〜〜〜!!?!?」
大盾の結界「」パシィン!
ラティアの大盾「」ガシン!
大盾クロシュ「っ……!! フメイちゃん……だいじょうぶ……!?」
フメイ「う、うん! 危なかった……!」
司会「おおっと、幼女たちは無傷だァァァ!!! あの大盾からすごい結界が発生しています!! あの大盾はどこ製のものでしょうかァ!?」
メカ僧侶「オーバーヒート発生……。冷却モードニ移行……」プシュー…
魔導機関銃「」プシュー…
メカ勇者「殲滅スル」
スラスター「」バシュウッ!!
高周波振動刃「」ヴン!!
大盾クロシュ「!!」モニャッ
司会「しかし今度はメカ勇者が回り込むゥ!! 幼女たちはメカたちの猛攻をどう防ぎ切るのかァ!!?」
フメイ「うるさい!! 燃やしてやる!!」チリリッ
☆大盾の結界により劣勢を無効化
◆クロシュとフメイ 満腹度[15/16]
・戦力+20(連携+20)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [0/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、会心率+20、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
・燦歌(腹-4、コンマ+30、他の技と併用可。次ターンコンマ-30、行動不能)
◆メカ兵器群
・戦力+0(振動刃+20、冷獄-20)
↓1コンマ
01-20 痛恨
21-30 劣勢
31-90 優勢
91-00 会心
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 20:53:15.54 ID:ilDj6ZLb0
俊足
543 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 21:08:35.31 ID:IWbd+gEw0
振動刃「」ギュオオオッ
司会「あああっ!! メカ勇者のブレードが大盾の幼女を無惨に――おん!!?」
振動刃「」スカッ!
メカ勇者「!?」キョロキョロ
司会「大盾の幼女の姿が消えました!!?!? 彼女は一体どこへ――」
ウニ棘「」キラッ
ドスッ!!
背後からウニ棘に貫かれるメカ勇者「!!?!?」グラッ
フメイ「そこ!!!」チリッ!!
凝縮炎「」ジジジジ…シュボッ!!
カッ―
ドガァァァァァン!!!!
ウニ棘トカゲクロシュ「」シュタッ
フメイ「やったねクロシュ!」
ウニ棘トカゲクロシュ「〜!」モニョッ
司会「なんと……幼女がトゲトゲのトカゲに変身していたァァァァ!!?!??」
モクモクモク…
焦げメカ勇者「損傷率60%……戦闘、継続……!」シャキン!
メカ賢者「……冷却完了。オーバードライブモードヘ再移行……」ジャキッ
魔導機関銃「」ガシャコン!
司会「だがメカたちもまだ負けていないぞォォォ!!! メカ賢者は冷却を終えて再び掃射の構えだァァァ!!!」
氷クロシュ「……」パキパキ
フメイ「……もう一息!」
氷クロシュ「ん!」
凍える風「」ヒュオオオオ――
司会「……あ、あれ? トカゲになっていたと思ったら、今後は妙に白っぽい姿になって……へっくし!!?」ズビッ
◆クロシュとフメイ 満腹度[13/16]
・戦力+20(連携+20)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界 [0/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)
◇アクティブ(判定時に書き込むと発動。同時使用は原則不可)
・俊足(腹-1、コンマ+10)
・居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
・空蝉(腹-3、会心率+20、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
・燦歌(腹-4、コンマ+30、他の技と併用可。次ターンコンマ-30、行動不能)
◆メカ兵器群
・戦力+20(振動刃+20、機関銃+40、冷獄-40)
↓1コンマ
01-20 痛恨
21-50 劣勢
51-00 勝利
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 21:11:32.32 ID:y45iL+OeO
居合
545 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 21:50:39.58 ID:IWbd+gEw0
メカ賢者「掃射、カイ……」ギギギ
凍りついていく魔導機関銃「」パキパキ
ヴォンッ!!!!
メカ/賢者「戦闘、継続……不可……」ジジジ
魔導機/関銃「」スパッ ガラガラ…
氷クロシュ「――むげん斬り」スチン
司会「こ、これは――この距離を無視した居合い切りは――オノゴロの伝説の剣豪の奥義――無元斬りかァァァ!!?!?」フラフラ
炎「」シュボッ!!
ドッギャァァァァァン!!!!
黒焦げメカ勇者「損傷率……98%……戦闘継続、困難……」フラフラ
ガシャァン――
司会「と、とにかく――勝者、クロシュとフメイだァァァァァ!!!!へっくし!!!」
フメイ「ん。フメイたちの勝ち」
クロシュ「ん」
☆上位戦に勝利し、100万リテコインの報酬を得ました
◇
546 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 21:52:53.35 ID:IWbd+gEw0
―闘技場 控室
デガ『お疲れ様だ、クロシュ、フメイ……!』モニョモニョ
スライムクロシュ『デガさん!』モニョッ
スライムフメイ『ん。フメイたちなら当然』モニョッ
デガ『メカ勇者は、おれもかなりてこずる強敵。メカ僧侶も揃うとすごくヤバイ……! それをあんなに鮮やかに倒しちゃうなんて、二人は、すごく、すごい……!』
スライムクロシュ『んへへ……』
スライムフメイ『ん。フメイたち、すごくすごい』
デガ『……でも、上位には他にもヤバイ奴がいっぱいいる。闘技場で稼ぐのは、ほどほどにした方が、いいぞ……』
スライムフメイ『んー……でも、100万は大きいし……。戦うだけなら難しくないし……』
デガ『お前たち、強い。でも……やっぱり、心配だ……。万が一ってことも、ある……。ここには……人間以外は必ず殺そうとする、危険な奴もいる……』
スライムフメイ『アレクなんとかってやつ?』
デガ『アレクサンドロスは……わからない……。この前は、おれのこと、まだ殺さないって言ってた……』
スライムクロシュ『……』
ガチャッ
老勇者「フン、魔族同士でコソコソ内緒話か?」スタスタ
スライムクロシュ「!」モニョッ
スライムフメイ「!」モニョッ
デガ「アレク、サンドロス……」
老勇者「お前のようなデカブツに名を呼ばれるのも気味が悪いな」
デガ「なら……なんテ、呼べば……いい……?」
老勇者「そもそも名を呼ぶ必要があるか? 俺たちは殺し合う敵同士だ。こんなところで馴れ合う筋合いなどない」
デガ「でも……この前は……おれのこト……殺さなかった……」
老勇者「興行ってもんがわかっていないようだな……。フン、貴様らがわかる必要もないか」
スライムフメイ「……」
スライムクロシュ「……」
デガ、老勇者とお話できそう
↓1〜2選択
1.デガについて
2.老勇者について
0.自由安価(できないことはできない)
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 21:53:48.94 ID:ilDj6ZLb0
0他の参加者と話してみたい
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 21:54:45.99 ID:RCvgTBJgO
0老勇者にツンデレってやつかと問う
549 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 23:18:35.27 ID:IWbd+gEw0
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「……アレクさん……えと……つんでれ……?」
老勇者「……? なんだ、それは?」
クロシュ「えっと……つんつんしてて……ほんとは、デロデロな……人の、こと……?」
老勇者「わけがわからん。デガ、通訳しろ」
デガ「え、えト……つんつんしてて……ほんとは、デロデロ……だかラ……。す、スライムのこと……ダ!」ドン!!
フメイ「そうなの!? じゃあ……アレク、スライムなの!?」
老勇者「……俺のどこをどう見てそう判断した? 俺は生粋の人間だ」
クロシュ「そ、そうなんだ……。ごめんなさい……」
老勇者「………お前たち、闘技場にはもう来るな」
クロシュ「!?」モニャッ
フメイ「なんで!」
老勇者「ここはガキの遊び場じゃない。もちろん小遣い稼ぎの場でもない。お前たちみたいなガキ共にキャッキャされると鬱陶しいから来るなと言っている」
クロシュ「………わたしたちの、こと……心配、してくれてるの……?」
老勇者「心配だと? ハッ、小汚い粘体生物どものことなど心配するものか。自分たちが心配されるほど尊い存在だとでも思っていたのか? 思い上がったクソガキが」
フメイ「むむ〜〜!! クロシュは、尊い……!!」プンスコ
クロシュ「フメイちゃんも……尊い、存在……!!」プンスコ
老勇者「フン、本気でそう思うんなら相方を大事にするんだな。少なくともこんなクソみたいな場所に来てる時点で尊べてないんだよ、馬鹿共が」
クロシュ「〜〜!」モニャニャ
フメイ「バカ! バカっていう方がバカ!!」プンスコ
デガ(アレクサンドロス……やっぱり心配しているのか……? 人間の心は……おれには、わからない……)
*
550 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 23:19:10.59 ID:IWbd+gEw0
アレクサンドロスサーン! ソロソロオネガイシマース!
老勇者「……時間か」スクッ
デガ「試合カ……?」
老勇者「それ以外に何がある」
クロシュ「……」
フメイ「……」
老勇者「……もう一度言うが、奴隷でもない癖にこんなところに来るな。お前たちのような遊び感覚のガキ共を見ていると、ハラワタが煮えくり返って殺意が湧く。迷惑だ」クルッ スタスタ…
スタスタスタ… ガチャッ パタム…
クロシュ「……行っちゃった」
フメイ「……遊びじゃない。フメイたちだって……本気で、やってる」
デガ『……でも……おれも……クロシュと、フメイには……やっぱり来て欲しくない……』モニョモニョ
フメイ『む〜……』
クロシュ『んゅ……』
デガ『どうしても、お金が必要なら……止めないけど……』
デガサーン! ソロソロオネガイシマース!
デガ『アッ、おれももう、行かないと……!』スクッ
クロシュ『デガさん……! えと……がんばって……!』
フメイ『デガなら、大丈夫!』
デガ『へへ、ありがとう。あそうそう……ここ、いろんな剣闘士が出入りしてるから……あんまり、長居しない方が、いい」
クロシュ『そうなの?』
デガ『うん』
クロシュ『そうなんだ』
フメイ『じゃあ、ここにいれば他の剣闘士にも会えるってこと?』
デガ『そうだけど……荒くればっかりだから……あんまり、会わない方が、いいと思う……』
フメイ『ん、わかった』
☆老勇者およびデガとお話しました
◇
551 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/27(日) 23:19:58.45 ID:IWbd+gEw0
一方その頃――
―監獄島海岸
パシャシャシャシャシャシャ――
シュパッ
分体トカゲクロシュ「」ストッ
モニョモニョ…ポン!
分体クロシュ「……ん! 監獄島……到着!」
分体クロシュ(分体で……手分けすれば、お金、がっぽり……!)
分体クロシュ(わたし……天才かも……!)モニョニョニョ
分体クロシュ「」キョロキョロ
遠くに見える鉱山「」
遠くに見える簡素な建物「」
分体クロシュ「!」モニョッ
分体クロシュ(あれが……鉱山で……あれが……建物!)
分体クロシュ(行ってみよ)
モニョモニョモニョモニョ
監獄島を探索してみよう
↓1〜2選択
1.広場
2.建物
3.鉱山
4.港
0.自由安価(ありそうなスポット。存在し得ない場所は再安価)
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 23:22:29.11 ID:9P8Z/yUi0
1
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/27(日) 23:22:32.21 ID:vcnqxW0KO
2
554 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/28(月) 00:27:48.36 ID:604Qe8zP0
―監獄島 広場
ジャカジャカジャンジャン♪
弾き語りする黒髪ロングの吟遊詩人「〜〜♪」
分体クロシュ「わぁ……」
ジャカジャカジャンジャン♪
〜〜〜〜〜♪
分体クロシュ(なんて言ってるんだろ……。知らないことば……)
分体クロシュ(音楽……あんまり、聞いたことなかったけど……。いいかも……)
ジャカジャカジャン――
黒髪ロングの吟遊詩人「ご清聴、ありがとうございました」ペコリ
分体クロシュ「わ〜」パチパチパチ
黒髪ロングの吟遊詩人→ベルナルド「初めましてだね。僕はベルナルド・バイロン……見ての通り、しがない吟遊詩人さ」
分体クロシュ「わたし……クロシュ。スライム……」
ベルナルド「よろしく、クロシュ。フフ、まさかこんな島で君のような面白いスライムに出会えるなんてね……運命ってやつかな」
分体クロシュ「そうなの?」
ベルナルド「ああ、そうさ。この世のありとあらゆる物事には縁があるんだ。今日の出会いもまた、一つの縁と言えるだろう――」
分体クロシュ「そうなんだ」
ベルナルド「そうなのだ。さて……クロシュはどうしてここに? 僕と同じく観光かい?」
分体クロシュ「えと……凪鉄っていうの……高く、売れるんだって……」
ベルナルド「なるほど、凪鉄を探しに来たんだね。でも部外者があの鉱山に分け入るのは難しいと思うよ」
分体クロシュ「そうなの?」
ベルナルド「ああ。どこの鉱山もそれぞれの持ち主が取り仕切ってるから、無関係の第三者が入り込む余地はないんだ。正式な許可を得ず勝手に採掘……つまり盗掘もやろうと思えばできると思うけど、バレたら今度は奴隷として働かせられることになるよ」
分体クロシュ「そうなんだ……」
ベルナルド「リスクを背負って盗掘をするか……それとも、ここの管理者に掛け合って採掘の許可をもらうか……。盗掘に成功すれば取り分は全部自分のものだけど、失敗すれば奴隷堕ち。許可を得れば奴隷堕ちのリスクはないけれど、取り分はごっそり減ることになる……。さあ、君はどんな運命を征く?」
分体クロシュ「!」モニョッ
ベルナルド「もちろん他の選択肢もあるかもしれないし、焦って決める必要はないよ。急いでお金を稼がなきゃならないとかじゃなければね」
分体クロシュ「……」
ベルナルド「ひとまず僕から君に言えるのはそれくらいかな。他には……そうだなあ……」ガサゴソ
↓1コンマ
01-40 飴玉をもらった。おいしかった
41-70 1万リテコインもらった
71-90 凪鉄の欠片をもらった(10万リテコインに換金)
91-00 ???
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/28(月) 00:36:38.42 ID:B8H5yLpeo
何かな
556 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/28(月) 00:51:33.81 ID:604Qe8zP0
ベルナルド「これをあげよう」スッ
1万リテコイン紙幣「」ポン!
分体クロシュ「わ! くれるの……!?」
ベルナルド「そうとも。ありがたく受け取るが良い」
分体クロシュ「……で、でも……知らない人から……こういうの、受け取るなって……妖精さんが……」モニョニョ
ベルナルド「意外とちゃんとしてるね……。大丈夫、これは本当に全く他意のない単なる贈与だよ。別に代償とかを要求する契約ではないから安心して受け取って欲しい」
分体クロシュ「そうなの?」
ベルナルド「そうとも。僕にとっては価値のない紙切れだしね。そんなものに代価を要求するわけにもいかない」
分体クロシュ「ん……わかった!」
1万リテコイン紙幣「」ポン!
分体クロシュ「ありがと、ございます……!」
ベルナルド「どういたしまして」
☆吟遊詩人ベルナルドと知り合いました
☆1万リテコインを贈与されました
◇
557 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2026/09/28(月) 00:53:05.76 ID:604Qe8zP0
というわけで本日はここまで。次回は監獄島の建物に侵入してみよう編からとなります。お楽しみに
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/28(月) 01:03:33.30 ID:fGow0+aro
乙
闘技場勝利100万を超えるか次第かね採掘は
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/28(月) 02:15:35.32 ID:B8H5yLpeo
おつ
上位だけあって相手も強いなぁタイトルマッチだと魔王級の判定かもしれん
しかしあの実況、明石家奥義を知っているとは…意外と知名度高いのかしら
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/09/28(月) 13:59:18.37 ID:+slTkoLEO
鉱山の許可もレーティアに頼るか
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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