【咲-saki-安価】京太郎「朝の光〜」 咲優和久まこ「眩しくて!」【艦これ要素】

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505 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 00:56:32.00 ID:iFhmxVoCo
こんばんわ
明日に続きを投下する予定です。
お楽しみに

>>504
そりゃもう、放置プレイに決まってますよ
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 00:58:18.73 ID:YPwqUZjlO
安価スレと書いてるけど実質コンマスレだよな
安価ねえし
507 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 01:04:51.08 ID:iFhmxVoCo
>>506
立てた当初は安価とコンマを使う予定だったんですが…
いつの間にかほとんど使わなくなってしまったんですよ…

ややこしいなら新スレ立ててタイトルから【安価】抜いたほうがいい?
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 01:45:43.48 ID:uPvdC2HRO
安価とらないんなら抜いてもいいんじゃない?
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/08/31(水) 18:29:05.79 ID:qO7hM75N0
どうするかは埋まってからで良いのじゃね。
510 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 23:12:07.49 ID:iFhmxVoCo
もう少ししたら投下します!
511 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 23:27:18.63 ID:iFhmxVoCo


パパパパー パパパパー パパパパッパパッパパー

シュッコウヨーイ!!


鎮守府の青く澄んだ空に高らかに出港ラッパが鳴り響く。
それと同時に妖精さんの掛け声がかかり、艦娘たちが背負った艤装の主機の音がより大きくなる。。
第1、第2、第3、第5、第6、第7番バースからゆっくりと動き出す艦娘たち。
古鷹を機関に据え、大井、鬼怒、春雨、雷、電を僚艦とした水雷戦隊が航行序列を整えつつ外洋に向かう。
鬼怒が隊列からはみ出したり、速度を合わせられずにアタフタしているが、まあ仕方ないと言える。
彼女はつい先日戦線に加わった新人なのだから。

そんな艦隊を埠頭から見送る複数の人影がある。
2人は軍帽を振る… いわゆる帽振れで見送り、残りの8人は手を振って見送っている。
その見送りは艦隊が水平線の向こうに沈むまでつづけられた。


「行きよったのォ… チャンピ… 鬼怒は大丈夫じゃろうか?」

「まあ、重巡1、軽巡2、駆逐3の水雷戦隊で5名はそこそこ手練れだからなぁ… 少なくとも鎮守府正面海域で手古摺ることは無いはずだ」

「たしかのそうじゃのォ」


京太郎とまこが見送りながら話をしている。
その会話の途中でまこがクククっと急に笑い出し、京太郎が不思議な顔をする。


「…どうしたんだ浦風、いきなり笑いだしたりして」

「なに、つい先日までわしに敬語、ちょっと前はしどろもどろなタメ口で話ちょったのに、今はずいぶん慣れたもんじゃなっとおもっての」


そう言って再び含み笑いをするまこ。
それを京太郎は苦笑して「4ヶ月もたてば流石になれるさ」っと返す。
そんな会話を楽しそう視する2人を見つめるのは煌、憧、佳織、智葉、恭子、塞、白望、小蒔の8人。
顔には何とも言えない表情が張り付いている。


「さて、それじゃ執務に戻るか。皆さんも、今朝渡した地図の立ち入り禁止区域以外なら何処でも自由に過ごしていいですよ」

「あ、ああ… ありがとう… 安心してくれ、言いつけは守る」

「それと、滅多にないと思いますが警報が出た場合は直ぐに防空壕に避難してくださいね」


クルリと回れ右をして智葉たちに声を掛ける京太郎。
どもりながら返事をするのは智葉、どうやらまだ軍人モード(久命名)の京太郎に慣れないようだ。
返事を聞いて京太郎はニッと笑いながら色気のある挙手礼をする。
同じく隣でまこも挙手礼。


「で、提督。昨日抱いた鬼怒の具合はどうじゃった?」

「…いきなり下世話だなぁ、おい… オッサンみたいだぞ浦風」

「何とでも言いんさい。棒姉妹のことが気になるのはおかしいん?」


和気藹々と表現するにはちょっとアレな話題ではあるが、仲良さげに会話しながら鎮守府の本部等に向かって歩く京太郎とまこ。
2人のあとを智葉達8人が追いかけていく。
さわやかな海風が、朝の軍港を吹き抜けた。
512 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 23:27:47.96 ID:iFhmxVoCo

さて、鎮守府の提督の仕事は多い。
艦隊司令部への報告書や兵站関係の要求書。
鎮守府内の資材管理はもちろんのこと、各種問題が発生したときの専門機関への依頼等々。
変わったところでは、各地方自治体の要望陳述や漁協への深海棲艦の活動予測・予報の提供等がある。
そして、一番重要なことであるが艦娘の管理・ケア。
これらを毎日こなさなければならないのだからかなりの激務だ。
つい先日まで清澄鎮守府は提督1人に艦娘6人体制、当然、艦隊を出動させれば秘書艦も出撃してしまう…
そして、執務机に積みあがる書類は提督1人でこなせる量ではない。

で、何が言いたいのかと言うと…


「浦風、ここからここまでの書類は秘書艦裁量で決済できるから片付けといて」

「ほい、了解じゃ」

「あと、艦隊司令部への報告は3日後だからその旨をボードに書いといて」

「わかった」

「うーん、大分片付いたぞ… 休憩するか、浦風ー、お茶淹れて」

「はい、おつかれさん」


昨日、照が鬼怒として艦隊に参加したので、艦隊出撃中でも秘書艦が鎮守府にとどまることが出来る。
これがどのくらい喜ばしいかと言うと、京太郎がもろ手を挙げて万歳三唱をするくらいだ。
秘書艦が居るだけで仕事の効率は倍以上に跳ね上がる。
地味に重要なことだ。


「しかし… 宮永照が艦娘になることを即断しよったのは予想できんかった…」

「…まぁ、咲と同じくらい長い付き合いだから…」

「妹と幼馴染じゃけぇ、その姉とももちろんっちゅう訳けェ」

「仲は良かったと思う… でも、いきなり抱いてとはな…」


小休止にお茶と間宮羊羹を楽しみつつ雑談をする2人。
話題は咲の姉、照のことだ。
こっちに飛ばされた日に三つ指ついて京太郎に挨拶、そして艦娘になることを二つ返事で了承。
全く迷うそぶりのない即断即決のお手本だった。

京太郎自身、照と仲がいいのは理解していたが、まさかエッチOKなほど好意を持たれているとは予想外だった。
実は京太郎は忘れているが本当に幼い時にこんな会話がった。

「京ちゃん、結婚しよう」

「照ちゃん、結婚て大人のモノだよ」

「じゃあ、大人になったら結婚しよう!」

「うーん… うん、いいよ」

「約束だよ! 絶対だからね!」

微笑ましい子供同士のじゃれ合いだ。
この後、照が約束のしるしとして何かを欲しがったので、京太郎が100円のおもちゃの指輪を上げている。
ここで終われば本当に微笑ましい子供時代のエピソードで終わったのだが…
この約束、今でも照は覚えていて成就させる気満々なのだ。
白糸台の部活でも「将来を約束した人がいる」と言って地味に話題になっていたりする。
こんなことが背景にあったので、『艦娘になる=京太郎とのエッチ必須』と言うのは彼女にとって渡りに船。
答えは『はい』か『イエス』の二択である。
513 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 23:28:14.68 ID:iFhmxVoCo


「…まぁ、わし等の取り決めに従っちょるんなら文句は言えん」

「仲良く頼むぜ… 他の鎮守府だと修羅場で死人が出るなんとこともあるらしいからな…」


京太郎の麾下の艦娘になるにあたってまこ達はいくつかの取り決めをしている。
1つ、京太郎ノ独占ヲ禁ズ
1つ、京太郎ノ負担ニ成ルコトヲシナイ
1つ、艦娘同士ノ仲ヲ良好ニ保ツヨウニ務メルコト
1つ、京太郎ノ求メニハ原則応ジルコト
他にもいくつかあるのだが、主なものはこの4つ。
基本的な考えは、京太郎を平等にシェアしよう、節度モラルをもって仲良くしよう、修羅場は回避しようと言う淑女協定だ。

因みに、複数の艦娘と肉体関係を持つという提督の仕事柄、鎮守府の修羅場の発生率は決して低くはない。
これ、実に大きな問題なのだ。
後方から艦隊に指令を出し、艦娘とエッチして、書類を書くだけ…
これで提督の仕事の9割を締めるので、なんとも楽な仕事と思われるだろう。
しかし、提督の戦死・殉職・離職率、意外に高い。
年に3〜4人は死んでおり、その何倍もの離職者が居る。
その原因を高い順に上げると…

一位:シュラバヤ沖海戦(痴情の縺れ)48%
二位:アンアンキシムサウンド=ベッドウエー海戦(腹上死・腎虚)40%
三位:深海棲艦の襲撃10%
四位:その他2%

となる。
艦娘と言えど、元は適正を持っていただけの普通の少女たちだ。
当然、そのような複数の少女たちと肉体関係を持つのだから上手に立ち回らないと嫉妬による泥沼の関係が発生する。
言い争いや、鎮守府の雰囲気が悪くなるくらいならまだ良い、最悪の場合は刃傷沙汰に発展し死傷者が出る。
この修羅場の発生率が原因で、40年ほど前には男子のなりたい職業ベスト5に入っていた提督と言う職業、いまやワースト3にランクインしている。
艦隊司令部、海軍省、大本営もこの問題には頭を痛めているが、如何せん根本的な解決策は見つかっていない。
提督の成り手が無ければシーレーンは深海棲艦によってズタズタにされ、日本の存続すら危うくなる。
その故、提督の適性を持つ男子が見つかれば陸海空軍、学校、地方公共団体が一丸となって入隊の説得にあたるというのが年度末の風物詩だ。
説得される方の男子にとってはいい迷惑である。

まぁ、長々と説明したが…
ようは京太郎たちは上手くやっているということだ。
京太郎のコミュ力と咲たち艦娘の協力があってこその円滑な鎮守府運営である。


「さて… 小休止はここまでにして残りの仕事を片付けるぞ!」

「了解じゃ!」
514 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 23:28:40.79 ID:iFhmxVoCo

その後、サクサクと仕事を進め、執務机に山と積まれていた書類も日が傾くころには綺麗に無くなった。
執務終了時刻まではまだ間があるが、今日の業務は終わりにすると決めた京太郎。
まこと再びお茶を嗜んでいた。
2人でまったりとしていたところ、執務室の扉がコンコンっとノックされる。


「はい、どうぞ」

「須賀君、すまんな。お邪魔する」


京太郎の返事とともに入ってきたのは智葉、小蒔、塞の3人。


「で、3人そろって何の用じゃ?」

「ちょっと、相談しなければいけないことがあってな」

「ふむ… まぁ取りあえずソファに掛けてください」


そう言って新調されたばっかりの高級ソファに座るよう勧める京太郎。
先日の新規組自由落下事件で破壊された執務室と娯楽室であるが…
妖精さんの不思議パワーで一晩のうちに直っていた。
内装の家具なんかは、艦隊司令部に連絡するとその日のうちに届く始末。
因みに予算は司令部持ちで、京太郎たちの懐は一切痛まなかった。


「で、相談とは…」

「まぁ、まずはこの札を見てくれ」

「…なんじゃ? このぶち古そうなお札は?」

「それは霧島神境に代々伝わる念話符です。持っている人同士なら念話で意思疎通が出来ます」

「それはまた… 何ともオカルトチックな…」

「そういうなら須賀君たちが異世界に飛ばされていることも十分オカルトチックだと思うわよ?」


渡された念話符をしげしげと見つつ、飛び出してきたオカルト話に苦笑を浮かべる司令官・京太郎。
尤も塞に突っ込まれてさらに苦笑が深くなったのだが。


「で、わりゃら、こんなもんわしらに見せて何がしたいんじゃ?」

「元の世界に居るだろう皆に、私たちと君たちの現状を伝えたい」

「それに清澄の皆さんのご両親にも無事を伝える必要があると思います」

「…なるほど… その念話符の使用許可と、伝えるべき情報の取捨選択が相談の内容ですか…」

「そうなんだけど… 察しが良すぎない? 須賀君」


智葉と小蒔の言葉を聞いて凡その相談内容にあたりをつけた京太郎。
ほぼ正解を言い当てていて、その読みの鋭さに塞が呆れた顔をする。
515 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 23:29:07.61 ID:iFhmxVoCo

全ての情報を伝えないのは、情報過多になって相手方が混乱しないようにとの配慮と…
異世界とはいえ軍事情報が含まれているので、機密漏えいを起こさないための配慮である。
この辺のことを察した彼女たち、結構優秀である。


「まあ、基本的に軍事情報と言っても漏れて痛いものは少ないですね」

「じゃけど、擦り合わせは必要じゃな。あと、アレだけは伝えられたらあずるけぇ…」

「確かに… 一撃轟沈防止処置は知られたら困るな…」

「心配しなくても、それを伝える気はないわよ…」


腕を組み、情報の内容を頭に浮かべる京太郎。
特に困る情報は無いが、一撃轟沈防止処置だけは例外だ。
正直、元の世界の人間にこれが知られたら気まずいどころの話ではない。
と言うか各々の両親に知られたら…
考えたくもない事態である。


「…一度、全員で話す必要があるな…」

「そうじゃの… しかし暫くは出撃や出張の予定がつまっちょるぞ」


ペラペラと予定表を見ながら相談する京太郎とまこ。


「…よし、ここだな… 10日後の土曜日、この日なら全員非番にしても大丈夫だ」

「そうじゃの」

「と言うことで… 辻垣内さん、臼澤さん、神代さん、10日後の土曜日に16人全員そろって話し合ってから、その念話符を使用する。それでいいですか?」

「結構時間が空くが、まぁ、仕方ないだろう。了解した」

「でも、向こうから念話があった場合はどうするの?」

「その時はさらっと概要を伝えるだけ、後日、詳しい情報を教えると伝えてください」

「仕方ないですね」


こうして後日、元の世界との情報のやり取りを行うことになった。
取りあえずその日まで、智葉たちには艦これ世界の常識とか情報とかを学んでもらうことにした京太郎。
テレビの視聴は許可を出すだけでよかったが、書籍、雑誌の購入手配で仕事が僅かばかり増えることになった。

話は変わるが、出撃していた艦隊は無事に日が落ちる前に無事帰投した。
重巡1、軽巡2、駆逐3と言うフル編成の水雷戦隊。
駆逐イ級をタコ殴り、3隻編成の深海棲艦水雷戦隊に圧勝して帰ってきた。
ダメージもカスダメのみと言う結果で、照の初陣としては大成功だろう。
そして帰投した艦隊にも10日後の件が伝えられ、その日までに各々が何を伝え何を伝えないかを考えておくことになった。
516 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/08/31(水) 23:31:32.34 ID:iFhmxVoCo
今夜は以上です!
提督の皆々様は夏イベお疲れでした。
…結局>>1はアクィラとニムを掘り当てることが出来ずじまいで凹んでます…

新スレにして【安価】をタイトルから抜くのはもう少し考えてみようと思います。
それでは次回までしばしお待ちを


感想、意見等大歓迎です!
どんどん書いてください
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 00:30:58.43 ID:CoZGEt1ho

タイトル云々はこのスレが終わって次スレ立てる時でいいのよ
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 08:01:49.72 ID:rnMwrq3AO
乙です。
>>511で『機関』となってますが『旗艦』だと思います。
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/04(日) 10:43:09.41 ID:CVxUtrrDO
久しぶりに来たら大分更新されてた乙
…俺もどっちも出なかったよ、次頑張ろう…
520 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/09/10(土) 21:13:58.03 ID:hQdwlYv1o
お久しぶりです
ちょっと研究が忙しくて、筆を執る時間がないのが何とも…
ちょっと間が空くと思いますが、お待ちください
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 11:02:36.56 ID:ghBJc5Quo
乙乙
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/15(木) 08:19:02.54 ID:VtfOUpRnO
【名前】 秋田 美羽 あきたみう
【性別】 女
【容姿】 長身だが胸はそんなにない
【性格】 常に余裕ぶっており超然としている
【学年】 2年
【高校】 清澄
【特記】観察力が強く相手の考えを予測できる
523 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/10/16(日) 23:46:10.76 ID:QpRvoW3Co
お久しぶりです
リアルが忙しすぎてほとんど手がついていない現状…
誠に申し訳ない
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 23:47:34.93 ID:6xo9NH2io
続ける意思があるなら気にせんよ
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 22:09:44.71 ID:LG+TaQuo0
まあ、ここの1は1-3ヶ月、間を開けることが何回かあったが、それでも続いているから、そういう意味では安心
526 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:31:27.04 ID:e29i8VVho
凄まじくお久しぶりです。
最新話を投下するのでご笑納ください。
527 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:31:53.50 ID:e29i8VVho


智葉達が艦これ世界に飛ばされてから十数日後…
鎮守府の大会議室に16人が集まっていた。


「さて、向こうに伝える情報はこんな感じかな?」


議長役の須賀京太郎提督が皆の顔を見渡して発言する。
ここ数日、何人か手隙のメンバーで討議を重ねていたのも功を奏し、かなり分かりやすい感じで情報がまとまった。
伝える事柄が多すぎず、少なすぎずイイ感じで、これをまとめたメンバーの能力の高さがうかがえる。


「よし! それじゃあ元の世界と連絡を取ろう」

「あっ… でもこの札ってどうやって使うんですか?」


京太郎の音頭で早速始めようと言った時に佳織がふと疑問を挟む。
因みに彼女、二晩グッスリ寝たら憑き物が落ちたかのように元の性格に戻っていた。


「それはですね… 送信側は左右どちらでもいいので耳に符を当てて、目を閉じて…」


小蒔が懇切丁寧に念話符の使い方を説明する。
まぁ、とりあえず元の世界との連絡の準備が整ったのだ。
これでこちら側の現状を伝えることが出来るし、帰還の方法も分かるかもしれない。
何より突然異世界に飛ばされて2か月…
心配している親たちに無事を伝えることが出来る。
色々な期待を載せて、世界を越えた通信が今始まる。




528 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:32:19.77 ID:e29i8VVho


変わって、清澄高校の麻雀部部室。
何処から調達したのか部屋のど真ん中にチークで出来た高級そうな円卓がドデンと据えられていた。
その周りを囲むように座るのは久たちを救出する目的で集まった麻雀インハイ出場校の面々。
物々しい雰囲気の中、議長役の透華が口を開く。


「…2日前の爆発で辻垣内さん、臼澤さん、小瀬川さん、神代さん、宮永さん、花田さん、妹尾さん、、末原さん、新子さんが行方不明とは…」

「それにけが人が数人出てしまいましたわ…」


まるで自分を責めるかのように声を絞り出す。


「一番の重症がハギヨシさんの大腿骨と上腕骨の骨折… それ以外はかすり傷程度の軽傷なのが救いと言ったら救いかな…」


透華のセリフに一が補足する。
透華がチラッと後ろを振り返るとそこには右足と右手にギプスを着けて車いすに座ったハギヨシが居た。
なお、ハギヨシがこんな状態なので給仕その他は純と歩が代理で頑張っている。
ハギヨシ以外のけが人もいたのだが、一の言う通り包帯こそ巻いているが、一週間のうちに完治する擦り傷ばかりである。


「…私を爆発から庇ったばかりに… ハギヨシ、申し訳ありませんわ」

「頭を上げてください、お嬢様。執事として当然のことをしたまでです。むしろ職務を全うできずに申し訳ありません」


出来た主従である。
そのまま謝罪合戦になりそうな透華とハギヨシ、一が止めなければそのままお互い謝り続けていただろう。


「で、どうするのよー?」

「9人も一気に行方不明になるなんて流石に予想外やからなー… 親御さんには連絡したん?」

「ええ、それはもちろん… 気が重かったですがしないわけにはいきませんし」

「龍門淵さんに全部押し付けた様で申し訳ないねぇ」

「お気になさらないでください、まあ、全員、理解のある親御さんで助かりましたが…」


現状確認のための雑談だが、9人が新たに神隠しに遭って事態は更に悪化したと言えよう。
考えれば考えるほど頭を抱えたくなる事態だ。
なにせ神隠しに遭ったメンツの共通点と言えばインハイ出場経験…
いや、京太郎も入れれば全く共通点が見いだせない。


「はぁ、どないすればいいんや…」


絹が頭を抱えてため息を吐いたとき、突然それは来た。
ピーンと言うかキーンと言うか何かがつながったような感覚が頭の中に感じられる。
それは絹だけでなくこの場にいる全員が感じたらしく、見渡せば誰も彼もがキョロキョロと周りを見渡している。
例外は永水女子のメンバーだけで…


「来ました! 符を使った念話です!!」


それは待ちに待った小蒔たちからの通信に間違いなかった。
その声を聴いた皆は、事前のレクチャー道理に符を耳に当てだした。


「もしもし! 小蒔ちゃん!?」


大慌てで小蒔に語りかける霞さんじゅうはっさい。
が、帰ってきた返事は…

『モシモシ、カスミチャン!?』

「ファッ!?!?」


まるでビデオを倍速回しにした、もしくはターンテーブルのスピードを思いっきり速くしたような声が聞こえる。
早すぎて内容が聞き取れないくらいに…


「小蒔ちゃん! 早口じゃなくてゆっくりしゃべって!!」


529 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:32:46.88 ID:e29i8VVho

一方、その頃の清澄鎮守府
小蒔を始めとした後から転移してきたメンツが念話符を耳に当て元の世界との交信を行っている。


「何だか異様な光景ね… お札をを耳に当てて…」


久の言葉に首を縦に振る京太郎たち。
年頃の女の子たちがそろいもそろって耳にお札を当てている…
どこの新興宗教だと問いたくなる光景である。


「来ました!」


そう小蒔が声を上げたとき、念話を試みているメンツは頭の中に何処からともなく声が聞こえるような感覚を覚える。
が、聞こえてきたのは…


『モーーーーーーシーーーーーーモーーーーーーーシーーーーーーーー… コーーーーマーーーーキーーーーチーーャーーーンーーーーーー……』

「ファァアアッ!?!?!?」


ビデオの超スロー再生のようなド低音の不気味な音声だった…


「何この声!?」

「おい、神代! 念話符の声ってこういう風に聞こえるものなのか!?」


混乱する念話符メンツ。
一番混乱しているのは小蒔だったりする。


「いえ… 普通に聞こえるはずなんですが… もしもし!霞ちゃん!?」


智葉の質問に否定の返事を返しつつ、呼びかける小蒔。
が、またしても帰ってきたのは…


『コーーーーマーーーーキーーーーチーーャーーーンーーーーーー…… ハーーーーヤーーーークーーーーチーーージーーャーーーーナーーーークーーーーテーーーー… ユーーーッークーーーーリーーーーシーーャーーーベーーーッーーテーーーーーー……』


またもや超スローのド低音。


「もう! 霞ちゃん! もっと早くしゃべって!!」


ちょっと苛立ちつつ、早くしゃべる様に早口でまくしたてる小蒔だった。

530 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:34:48.68 ID:e29i8VVho


一方、その頃の清澄高校麻雀部部室では、聞こえてくる念話がどんどん早くなっていて、耳を澄まさないとキュルキュルとしか聞こえなくなってきていることに霞が苛立ち始めていた。


「小ーまーきーちゃん! もーっとーゆーっくーりー、しゃーべーってー!」


すこし間延びした声で額に青筋を浮かべながら交信する霞。
さて、賢明な読者諸兄は何が起こっているのかもうお分かりかと思う。


何故か清澄高校側では超早送り、清澄鎮守府側では超スローで聞こえる
            ↓
清澄鎮守府側が早くしゃべる様に早口で伝える
            ↓
高校側がより早送りで聞こえるため、ゆっくりしゃべる様にゆっくりした口調で伝える
            ↓
鎮守府側ではさらにスローで聞こえ、早くしゃべる様にさらに早口で伝える
            ↓
高校側ではさらにさらに早送りで聞こえ、以下無限ループ


こんな状況に陥ってるのだ。
で、念話符を耳に当てている面々。
高校側の全員と、鎮守府側の後から転移したメンツはお互いのその意思疎通のすれ違いにヒートアップしている。
清澄鎮守府の会議室で小蒔たちの念話を見ている京太郎たち。
冷静に… と言うか何が起こっているのかよく分からないので傾げている。


「一体どうなっているんですかね?」

「…さあ、全くわからんわ…」


頸を傾げるまこと京太郎。
ところどころの発言内容で向こうの声がスローで聞こえることは把握している。
さらに向こうはゆっくりしゃべる様に要求しているらしいことも漏れ聞こえる発言から推測出来る。
ここで、理系の和があることに気づいた。


「…もしかして、元の世界とこの世界では時間の流れが違うのかもしれませんね…」

「どういうことなのです?」

「向こうの世界でこちらの声が早く聞こえて、こちらの世界であちらの声がスローで聞こえることもこれで説明が付きますから…」


そう言って電の疑問に説明で答える和。
たとえに出したのはビデオだ。


「ビデオの早回しとスローで考えると分かりやすいのですが… 早回しにすると声が早く聞こえますよね?」

「そうだけど… それがどうしたの?」

「例えばですよ、ビデオを5倍速で5分間再生するとビデオの中の時間は25分経つことになります」

「でも、見ている私たちの時間は5分間のまま変わることはありません」

「ふんふん」

「なるほど、逆で5倍スローの場合は5分間私たちが視聴したとしても、ビデオの中では1分しか経っていない」

「その通りです。倍率は分かりませんが向こうの声がゆっくり聞こえるこちら側は時間が速く流れて…」

「こっちの声が早く聞こえる向こう側はゆっくりと流れているわけね…」

「おそらく」


中々の洞察力である。
取り合えず、この推測を紙に書いて頭に血が上っている小蒔たちに渡すことにした京太郎一行。
このメモを見て何が起こってるのか小蒔たちもようやく把握した。
531 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:35:17.47 ID:e29i8VVho

で、改めて意思疎通を図るのだが、やはり中々もどかしいものがある。
それでも粘り強くお互いの情報を交換していく。
途中で京太郎たちがストップウォッチを持ち出し、時間の流れの倍率の割り出しにかかる。


「うーん… 誤差が酷いけど… 凡そ4〜6倍こっちの時間は早く流れているか…」

「まぁ、正確な倍率を出したからと言って意味は少ないんだけどね」

「しかし… これはこれでメリットもあるし、デメリットもあるのォ…」

「じぇ?」

「…ゆーき、分かってます?」

「じぇんじぇん」


頭の上にクエスチョンマークが見て取れそうな表情の優希に、和が呆れながら説明を始める。


「この場合、メリットは私たちの帰還が多少遅れたとしても向こうではあまり時間が経っていないことです」

「まぁ、4倍だと仮定すると20ヶ月… こっちで2年以内に帰ることが出来れば向こうでは年度内に帰れるわ」

「デメリットですけど… 元の世界の人よりも歳をとることですね」

「まぁのぉ… 向こうで1年たったとして… 級友が1年しか年取っていないのにワシらは4年歳をとる計算じゃからのォ」

「それは… なるべく避けたいじぇ…」

「染谷先輩と部長、20歳過ぎて高校生することになりますもんね…」

「咲、俺らも19歳で高校生だぞ? その場合…」


ゲンナリした表情で予測される未来を語る京太郎たち。
帰るなら早く帰る算段を付けた方がいい、下手すると自分たちと世界とのギャップに悩むことになる。
本格的に帰る手段が見つかるのが遅くなったらこの世界に骨を埋める… そんな考えが皆の頭をよぎる。


「まぁ、とりあえず麻雀牌を手に入れることに集中しよう…」

「須賀君の言うとおりですね、木を使って自作してみましたけど… 牌が不揃いすぎてゲームになりませんでしたし…」


実は以前に、木や竹を使って麻雀牌の自作を試みていた。
しかし、結果は大失敗…
形や大きさは不揃いなうえ、木目なんかで使っているうちにどの牌か判別できてしまうのだ。
ナチュラルにガン牌が出来るのではゲームにならない。
ユリア樹脂の入手も考えてみたが…
制海権を深海棲艦に握られているので物資についてはある程度の統制が行われているのがこの艦これ世界だ。
不足しているほどではないが、充分とも言い難い。
なのでユリア樹脂どころか、プラ系の材料は入手が不可能だった。
まぁ、仮に手に入れられたとしても加工法が分からないのでどのみち無理なのだが…
結論として、戦果を挙げて褒賞の麻雀牌を手に入れるしかなかった。


「そもそもなんで麻雀牌が超貴重品になるのよ…」


久が天井を見上げて嘆く。

532 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:35:43.83 ID:e29i8VVho

「ん? なんか焦げ臭くないか?」


京太郎が異臭がすると言い出した。
その声に反応してクンクンと鼻を鳴らす咲、和、久、まこ、優希。
言われ見れば何かが焦げるにおいが微かにする。


「おい、浦風! 給湯室!!」

「そげなバカな! 元栓は締めたはず!!」


京太郎が言うと、まこは慌てて給湯室に掛けていく。


「給湯室は大丈夫じゃ!」


暫くしてまこから給湯室に異常はないと報告が上がる。
じゃあこの異臭はどこから!?
そういって原因を探そうとする咲たち。
結論から言うとすぐに見つかった。


「ねぇ提督… 私の目が確かなら… 神代さんたちが使ってるお札全部から煙が上がってるんだけど…」

「安心しろ大井… 俺にもそう見える…」


清澄メンバーの目に映ったのは小蒔たちが使っている念話符の端から上がる黒い煙…
当の小蒔たちは念話でのやり取りに夢中で全く気が付いていない。
京太郎たちが慌てて知らせようとしたその刹那。
533 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:36:09.95 ID:e29i8VVho

パァァアアアアン!!


控えめな爆音を轟かせながら念話符が爆発した。
音の大きさは癇癪玉より少し大きい程度で、京太郎たちはビックリするだけで済んだ。
問題は小蒔たちである。
念話符を持っていた全員が、念話の為に符を耳に当てていたのだ。
耳の直近で癇癪玉を上回る破裂音。
同然耳に大ダメージ… 下手すれば鼓膜破裂で失聴だ。


「んぉぉおおおおおお!!!」

「すばら! スバラ! すばらぁぁああああ!!!」

「きゃだぁああえあえあえ!!」

「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」?!?!}」


案の定、爆音と耳に走る激痛でパニックになって床を転げまわる念話組。
と言うか早く医者に連れて行かなければ取り返しがつかなくなる恐れがある。


「医者! 医者を呼んで!!」


咲が叫ぶが、そこで京太郎が追加の指示を出す。


「医者もだけど、ウェットドックの用意を急げ!! 艦娘の適性があればドックを使えば傷を治すことができるはずだ!! バケツの使用も許可する!!」

「はわわ! 了解なのです!!」

「取りあえず、ドックで治るか試みろ! そっちの方が医者を呼ぶより早い!」

「合点じゃ!」

「和は万が一の時に備えて医者を連れてこい! ドックで治っていた場合にも一応診察してもらう!」

「はい!」

「事態は一分一秒を争う! かかれぇぇぇえッ!!」

「「「よーそろー!!」」」


京太郎の機転ですぐに露天風呂(ウェットドック)に放り込まれた念話組、狙い通りバケツを投入後すぐに回復し後遺症等の心配はないとのことだった。
一方、元の世界では清澄の部室に集っていた面子も念話符が爆発し大ダメージを受けていた。
小蒔たちからの情報を紙に書いてまとめていたハギヨシが無事だったため病院に直行することができ、こちらも後遺症が出なかったのが不幸中の幸いだった。
534 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/11/12(土) 21:37:37.16 ID:e29i8VVho
はい、本日の投下は以上です
リアルが忙しい + WoWSにハマってしまい時間が取れずにこんなに遅く・・・
申し訳ありませんでしたm(_ _)m

次回の投下もお楽しみに!
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 21:44:11.47 ID:QONKLRbQo
乙です
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 22:27:50.20 ID:/fTrvhtx0
乙です!
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/11/12(土) 23:41:05.14 ID:jFRJUGrP0
乙です
オカルト的な物だし深海棲艦から強奪した物(他の姫と楽しむ為に持っていたほっぽは奪われ涙する)じゃないと効果が無いのかもしれないが、注文生産で職人さんに作って貰えば十万単位の高価な物になるかも知れないけど、ガン牌出来ない精度の製品を作ってくれそう。
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 23:44:41.36 ID:6A7jXwEm0
乙!
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/13(日) 08:41:19.08 ID:xM/cE1eN0
そういや、原作だと一応あったけどこっちではどうなんだっけ?
家具の雀卓
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/13(日) 16:20:03.24 ID:vDI+t54Eo
家具職人が必要=貴重品って感じなんじゃないの
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/14(月) 22:25:12.46 ID:duE53SLO0
乙でした
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/11/16(水) 23:15:00.70 ID:mrripxAg0
雀卓は独特なシルエットの某軽空母のあの人に代わりを務めて貰おう。
もしくは夜戦明けでフラフラのメンバーの誰かが彼女を見て良からぬ妄想をするとか。
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 18:01:29.83 ID:mtWkQG+30
544 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:00:36.67 ID:9h70ajrZo
お久しぶりです。
RJいじめは止めるんだ!

という事で新話投下していきます
545 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:01:46.46 ID:9h70ajrZo



「重巡り級を旗艦とした敵水雷戦隊見ゆ! 全艦、単縦陣!」


水平線に幽かに艦影を認めた咲は手持ちの双眼鏡で艦種の識別を行う。
その艦影が深海棲艦だと確認すると旗艦の咲が凛々しく号令を発する。
間髪入れず、残りの五人は警戒航行序列を解き、見事な単縦陣に移行する。


「左舷、砲雷撃戦、用意!」

「私、砲雷撃戦って聞くと…燃えちゃいます。」

「ってー!!」

「陣形を保ちつつ、臨機応変に、行くよ!」

「なのです!」

「砲雷撃戦、開始じゃ!」


それぞれが掛け声を掛けながら敵艦隊へ接近していく。
そして始まる砲撃戦。
砲弾の着弾による水柱が白く立ち上り、両艦隊が砲弾を打ち出す爆煙が黒く漲る。
砲弾の雨を潜りながら更に艦隊間の距離が縮まり魚雷の射程内に入る。
水雷戦隊の本領、雷撃戦の開始である。


「雷撃戦… 開始!!」


咲の号令とともに一斉に魚雷が海に放たれる。
敵艦隊も魚雷を撃ったのか、自分たちに向かって真っすぐに伸びてくる白線が青い海にはっきりと見える。


「各艦、回避!」




546 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:02:54.05 ID:9h70ajrZo




場所は変わって清澄鎮守府の執務室。
本日の秘書艦は駆逐艦『春雨』こと和だ。
京太郎の執務机と直角になる様に配置された秘書艦用の机で、書類のチェックと秘書艦権限で出来る決済をこなしている。
提督の裁可が必要な書類は手を伸ばせば届く提督の机の上に置く。
京太郎と和、二人とも黙々と手を動かし書類をさばいていく。


「うーん… ここらで休憩を入れるか、春雨」

「はい、提督」


ぐいーっと背を伸ばしつつ休憩の宣言をする京太郎。
2時間は机に齧りついていたので集中力が切れてきたのだ。
答えた和は直ぐにペンを置き、給湯室に入ってお茶の準備を始める。
頭の中を空っぽにしてボーっと机の上に飾られた写真を眺める京太郎。
現在の清澄鎮守府に所属する艦娘7人と京太郎が写った写真だ。
写真を眺めつつ…


「やっぱり和の胸ってデカいよなァ…」


健全な15歳男子なのだから仕方は無いのだが、今考える事かと問いたい。
写真に写った和の姿。
白露型特有の黒のセーラー服を押し上げてその存在感を存分に主張する和の両胸。
駆逐艦『春雨』は小ぶりな胸の艦娘が多い中、和のKカップは尋常ではない。
駆逐艦でこれに匹敵する艦と言えば『潮』『浦風』『浜風』など数えるほどしかいないだろう。
駆逐艦のおっぱいビッグセブンの一角に食い込む和の胸恐るべしと言ったところか。


「須賀君、お茶入りましたよ」


そう言ってお盆に大きめの湯飲み2つを載せて運んでくる和。
どうやら今日のお茶請けのお菓子は間宮羊羹らしい。
湯飲みと一緒に乗っているお皿の上の羊羹に視線を走らせた後、チラッと和の巨乳に目が向いてしまう。
意外とこういうチラ見は目の動きからバレてしまう事が多い。
清澄高校にいたころの乙女な和なら、顔を少し赤くし、両手で胸を隠すような仕草と非難するような目線を向けてくるのが常だったが、此処にいるのは女になった和である。
クスッと微笑を浮かべ、湯飲みとお皿を机に置き…


「須賀君、意外とそれ分かるんですよ」


余裕綽々と言った様子で一言いい、あまつさえ京太郎の腕に抱きつくくらいのことは平気でするようになった。
ナチュラルに「当ててんのよ」を… いや、この場合は完全に意図的にやっている。
スキンシップと自身のセックスアピールは欠かさないらしい。
因みに、京太郎以外の男が和の胸をチラ見した場合、ゴミを見るような目で非難の視線を向けてくる。
どうやら和の中では、自分の体は京太郎の所有物で京太郎専用という意識があるらしい。


「ハハハ、ごめんごめん今度からは分からないように上手くやるさ」

「そこでやめると言わないんですね」


対する京太郎も慣れたもので軽く流す。
既に肌を重ねて、お互いの恥ずかしいところの隅々まで見せ合った仲である。今更照れるのもバカらしいのだろう。
しばし休憩して英気を養った後、書類との格闘を再開する2人。
やはり人手が倍になると効率がいいのか、見る見るうちに書類は減っていく。
547 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:03:20.41 ID:9h70ajrZo

「よし! 本日のお勤め終了!」

「提督、お疲れ様です」


処理すべき書類がすべて片付いたら京太郎が業務は終わりと宣言する。
同時に和は艦隊司令部へ発送する書類の発送手続きに鎮守府の隣にある陸軍の出張所へ向かった。

基本、どんな国でも陸軍と海軍の仲は悪いものだ。
あのアメリカでさえ予算や権限の奪い合いで陸と海の間に深海よりも深い溝が存在した。
だが深海棲艦が猛威を振るっているこの世界、資源を輸入に頼る日本にとってシーレンの防衛はまさに死活問題… いや、国家存亡にかかわる問題である。
そんな状況において陸軍と海軍で仲違いなど出来るはずがない。
陸軍にとっても消費する資源が入ってこなければ困るのだ。
そのシーレンの防衛を一身に背負っているのは海軍と艦娘、陸軍としても両者を応援こそすれ敵視する理由はほとんどなかった。

海軍が深海棲艦との戦いに専念できるよう、日本国内の陸上にかかわる事は全て陸軍が引き受けている。
海軍の公文書・機密文書の輸送についても陸軍が請け負っており、両軍の間には完全な信頼関係が成立していた。
…もっとも、見目麗しい娘が多い艦娘にかっこいいところを見せたいという、泥臭い陸軍の男の下心も見え隠れしているのだが…

そんな背景があるので、全ての鎮守府に小さいながらも陸軍の出張所が併設されているのだ。
此処には憲兵もおり、なにか騒動があった時に鎮守府の治安維持や警備に出てくることもある。


「うーん… コーヒーでも入れるかな? でも給湯室に俺が入ると皆がうるさいし…」


突如、コーヒーが飲みたくなった京太郎。
給湯室に淹れに行くかと思ったが、途中でやめた。
艦娘の皆の間で給湯室は秘書艦の聖域とされ、それ以外が入ることはタブーになっている。
こうなった理由は、一日中書類漬になる京太郎に雑事をさせたくないという可愛い理由だった。
提督自室にもサイフォンやティーセットがあるが、京太郎はまだ日が出ているうちに自室に行くことはほとんどしない。
日の高いうちから自室とかヒッキーみたいと言う理由らしい。

そんなこんなで少し手持ち無沙汰な京太郎。
ボーっと壁に掛けられた時計を見ていると、コンコンと扉がノックされた。


「はい、どうぞ」
548 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:03:53.99 ID:9h70ajrZo

「お邪魔します」


そう言って入ってきたのは智葉をはじめとした後期転移組。


「どうしたんです、皆さん揃って? 何か不都合でも?」

「いやなに、扉の横のサインプレートが【執務終了】【在室】になってたのでな。世間話でもと皆で来たんだ」


京太郎の疑問に、智葉が代表して答える。
どうやら彼女、後期転移組のリーダに収まったようだ。
皆に席を勧めて、京太郎は給湯室に向かう。
来客があるのにお茶すら出さないのは流石に無礼だし、何より自分もコーヒーが飲みたい。
咲達に何か言われても作戦の高度で柔軟な運用だと押し切る気満々である。


「どうぞ、男手のコーヒーだけど」


そう言って人数分のコーヒーを出す京太郎。
ちなみに京太郎、ハギヨシに色々教わっているので紅茶やコーヒーを入れる腕前はそこらの喫茶店よりも良かったりする。


「すばらな味です! それにしても突然押しかけて迷惑ではなかったですか?」


コーヒーを一口飲みその香り高い苦みを堪能した煌が旨いと褒める。
そして突然の訪問で迷惑を掛けていないか聞いてくる。


「大丈夫ですよ、すでに今日のノルマは終えましたし… あとは出撃している艦隊の帰還を待つだけですから」

「ずいぶん手際がいいわね… どんな手品なの?」

「どんな手品って… 憧、こっちに飛ばされて数ヶ月経ってるんだ、流石に書類仕事にも慣れるさ」


コーヒーを啜りながら他愛もない話をする面々。
そんな中、戻ってきた和がノックもそこそこに執務室に入ってくる。


「あれ、皆さんいらっしゃってるんですね」


智葉達9人を見てそう発言する和。
彼女らの手元にコーヒーカップがあることを見て京太郎が給湯室に入ったことも瞬時に察している。
まぁ、来客なのだから仕方がないが…
やはり秘書艦の聖域を犯されたことはお気に召さないのかちょっと膨れっ面になる。


「須賀君… 給湯室は秘書艦の管轄ですよ…」

「ハハハ、いや済まない。だがこれは高度で政治的かつ戦略的な作戦の柔軟な運用だ。許してくれ」

549 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:04:20.14 ID:9h70ajrZo


一応は勤務時間なのだが、先ほど勤務終了を京太郎が宣言していたので提督に対する艦娘の口調ではなく同級生に対する口調になっていた。
和の可愛い抗議に笑いながらユーモアを交えて良いわけをする京太郎。
予想通りの返答なので和は軽くため息をついて、お代わりのコーヒーの準備をするべく給湯室に姿を消す。
その2人の慣れたやり取りを見て大阪出身の逸般人の恭子が一言。


「なんや2人のやり取り。妙に慣れてるというか自然体と言うか… 夫婦見たいやな」


その後、和を世間話を交えて世間話で盛り上がる。
こんな他愛のない会話でもお互いの人間性はよくわかるものだ。
智葉達にしても京太郎は悪い奴じゃないと解っていても、こうやって交流を持たないことには実感は出来ない。
そう、須賀京太郎という男子をもっと理解するためにあえて彼女たちはこうやって押しかけたのだ。
京太郎たちの方もそれは重々承知の上で、いらぬ不和を産まないためにもこう言ったやり取りは大切にするようにしている。
そして交流を重ねるごとに京太郎との距離は確実に縮まっている。
この鎮守府に飛ばされた時は、軽蔑と侮蔑の色が混じった目線を向けていたことを考えると驚きの進歩である。
咲や和、他4名の様子を見ていても京太郎が女の子を無下に扱う下種ではないことは一目瞭然だし、その心にある思いはホンモノだと実感できる。
それどころか、真剣に執務に取り組み、艦娘のことを考えてあらゆる手を打つ姿を見ていて、そんな男の子に大切に扱われたいと思うのが乙女心だろうか。
何人かは無意識に京太郎に想いを寄せ始めていたりする。


「そろそろ艦隊の帰投予定時間か…」


そう言ってカップのコーヒーを飲み干し腰を上げる京太郎。
執務室を出て、埠頭まで艦隊の出迎えに向かった。

日が水平線に近づき、徐々に空が茜色に染まりつつある。
埠頭では程よい海風が吹き抜け、潮の香りが心地よい。


「もうそろそろ見えるはずなんだがな…」


そう言いながら双眼鏡で水平線を見渡す京太郎。
傍には和や智葉達も同じように双眼鏡を覗いている。


「ねぇ、須賀君。水平線の向こうってことは結構距離があるんじゃ…」


京太郎にそう聴く佳織。
まぁ、水平線の彼方と言うのは結構遠距離と思うのが普通ではあるのだが…


「そう思うでしょ、妹尾先輩。実は水平線までの距離って4kmくらいなんですよ」

「嘘!?」


長野住まいの彼女にとって海はある種の憧れがあったのだろう。
水平線の彼方と言うのは未知なる世界と同じような感覚だったのだが、歩いて僅か1時間ほどの距離だと聞いて目を丸くしていた。
実はこの事実、京太郎たちもこっちの世界に来てから知った事実だったりする。


「まぁ、観測する高度によって水平線までの距離は変わるんですけどね… と、見えました。艦隊が帰ってきましたよ」


水平線にポツポツと6つの黒い影が浮かび上がる。
双眼鏡で見ると咲たち艦娘艦隊だとはっきり分かった。


「速度はおよそ半速(9ノット)程ですね、だとすると20分ほどで接岸ですね、提督」


和がざっと暗算で到着時までの時間をはじき出す。
京太郎も同じ計算だったらしく、うんうんと頷いていた。

550 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:05:01.47 ID:9h70ajrZo


「艦隊戻りました!」

きっちり20分後には埠頭に出撃していた6人の姿があった。
旗艦を任されていた咲の号令で京太郎に対して一斉に海軍式の敬礼。
それに京太郎が答礼し簡単な報告を受ける。
詳細な報告は後程書類でなされるので本当に簡単なものだ。


「中破1名、小破2名。海域の攻略は成功しました!」

「ご苦労様。小破以上は直ぐにドックに入って傷を癒すこと。古鷹、あとで報告を頼むぞ」


そんなやり取りで解散を命じる京太郎。
心の中で誰一人欠けなかったことに安堵していた。
いくら昨日の夜に轟沈防止処置をしていたとしても行く先は戦場…
何があるかは分からないのだから。

解散の命が下りたら思い思いに過ごしていいと決めてあったが…
ほぼ全員の行動は一致している。
必ず決まって京太郎の周りにたむろするのだ。


「お・ま・え・ら! 戯れは良いから損傷してるやつは早くドックへ行ってこい!!」


埠頭に京太郎の叫びが木霊した。
551 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2016/12/14(水) 22:06:14.12 ID:9h70ajrZo
という事で今回の投下はここまで

最近やたら文章がくどくなったような気がするんだが…
なんでだろうか?

感想意見等募集中
どんどん書いてください
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 23:36:53.83 ID:qzUjAgNoo
乙ー
後発組との個別のエピソードなんかも
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/15(木) 14:38:25.11 ID:2RszVSPIo
乙です
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/15(木) 23:03:51.07 ID:sbeYlrxf0
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 06:43:43.56 ID:YyNDs1Ew0
乙!
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/21(水) 22:18:42.78 ID:avbVq3r50
ほっぽ「マージャンナイ…カエレ!!(麻雀卓を背中で隠し威嚇)」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 18:41:22.52 ID:RYgl/4lH0
舞ってる
558 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:06:16.78 ID:aFjHf5OBo
お久しぶりです。
リアルが忙しいもので時間が空いてしまい申し訳ないです。
559 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:07:04.84 ID:aFjHf5OBo
長野にあるとある喫茶店、扉には『本日臨時休業』の札が掛かっている。
その扉の前に若々しい女性の姿がある。
女性は何のためらいもなく扉を押して店の中に入っていく。
店の中には大体同じ年代の女性が13名、一つの大きなテーブルを囲っていた。


「皆、遅くなってごめんなさい!」

「大丈夫よ愛子、皆さっき来たばっかりだし…… 約束の時間までまだあるから」


店の中に入ってきたのは須賀愛子、京太郎の母親である。


「明子、久しぶりね。仕事で忙しいって聞いたけど?」

「ええもう本当に! 今日は有給を使ったのよ」


もう一人の女性は原村明子、和の母親だ。
どうやらこの2人、結構親しい知り合いのようである。


「愛子さん、何か飲まれますか?」

「ありがとう夕子ちゃん、紅茶お願いできる?」

「はい」


愛子に注文を伺いに来たのは染谷夕子、お察しの通りまこの母親で、この喫茶店の名前は『roof-top』。
まこの実家である。


「愛子、とりあえず座ったら? 一服して話を始めましょう」

「そうね…… そうさせてもらうわ」


愛子が席に着くとすかさず夕子が紅茶を持ってくる。
560 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:07:31.38 ID:aFjHf5OBo

「あら、良い香り」

「今年採れたダージリンですよ」


紅茶の良い香りを堪能しつつ、慣れた手つきで茶を喫する愛子。
ほどなくしてカップを置くと徐に口を開く。


「今回のことは本当に御免なさいね…… ウチの息子のトラブルに大切な皆の娘を巻き込んでしまって……」

「何を言ってるんや、愛子はん。大切な子供に一大事が起きたんはそっちも同じやんか」


いきなり愛子が謝罪の言葉を口にする。
実はここに集っているのは清澄高校の麻雀部部室で神隠しに合ったメンバーの母親たちである。
ここで出席者を整理しておこう。
京太郎の母親の愛子、和の母親の明子、まこの母親の夕子の三人はご存じのとおり。
残りの面子を紹介しよう。
残りの清澄メンバーの母親は片岡天美、宮永雪子、竹井亜矢乃。
清澄以外のメンバーの母親は花田千歳、新子和江、妹尾汐依、小瀬川響、臼澤陸奥美、辻垣内朝子、神代霧江、末原龍江である。


「そうですよ。こんな事態、誰も予測できませんよ」

「そうそう」

「まぁ、責任の追及のしようもないですし、前向きに解決策を考える方が健康的ですよ」

「あらあら」


愛子の謝罪に帰ってきた言葉は何とも思いやりと理解のありすぎる言葉である。
と言うかこの母親ズ、妙に親しげで何とも言えない和やかな雰囲気だ。
大事な子供たちが神隠しに合ったというのにこののほほんとした空気はいったい何なのだろうか……


「相変わらずマイペースなようで、気ィ使いやな…… 愛宕」


そんな中、龍江が特大の爆弾を放り投げた。
京太郎の母親の正体をいきなり当ててきたのだ。


「フフフ…… もう四十を超えたけど人の本質って変わらないものね、龍驤」

「ハッ、そうそう性格が変わるわけないで」


さり気に愛子の発言も爆弾だ。
末原龍江、御年49歳。
その正体は元軽空母艦娘の龍驤である。


「須賀海軍特務大将を慕ってこちらの世界に来て…… 28年経ちますか、月日の流れるのは早いものですね」

「でも皆若々しいですよ、艦娘だったころとあまり変わってないですから」


何と驚いたことに、『roof-top』に集った14人の母親、全員元艦娘である。

561 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:07:59.25 ID:aFjHf5OBo

………………………
………………
………
562 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:08:29.67 ID:aFjHf5OBo

「じゃ愛宕、須賀家の方で持ってる情報を教えて。私の方でも独自に情報を集めてるけど…… 貴女のところが一番詳しいと思うの」

「分かってるわ明石。『須賀家異世界見聞録』の抜粋と要約を持ってきたわ」

「ウチ等も子供たちから拾える情報は拾ってきたで」

「これだけ揃えば何とか解決策が見つかるかもしれませんね」

「そうだといいんだがな……」


場を仕切りなおして本来の目的の情報の交換を始める元艦娘の母親達。
ちなみに皆の経歴は……

元重巡艦娘『愛宕』の須賀愛子、優希の母親の片岡天美は軽巡艦娘『天龍』、咲照姉妹の母親の宮永雪子は駆逐艦娘『雪風』、原村明子は工作艦娘『明石』である。
和の機械好きは血筋だったようだ、なぜか法曹界で職を得ているのかは謎である。
『roof-top』の名物女将の染谷夕子は元駆逐艦娘『夕雲』、竹井亜矢乃は軽巡艦娘『矢矧』、水上機母艦娘『千歳』だった花田千歳。
此処に集った面子は千歳の娘の煌が大酒呑みになるだろうと予想している。

新子和江、元戦艦艦娘『大和』、妹尾汐依は潜水艦娘の『伊401』である。
小瀬川響、名前そのまま元駆逐艦娘『響』で、臼沢陸奥美は戦艦艦娘『陸奥』、こちらも名前そのままである。
辻垣内朝子は駆逐艦娘『朝潮』、まじめ一辺倒の彼女は現在警察官をやっている。
小蒔の母親の神代霧江は戦艦艦娘『霧島』、霧島神境に嫁いだのも何となく納得である。
大阪住まいの末原龍江は軽空母艦娘『龍驤』、こちらも大阪住まいは納得である。


「うーん…… 竜門淵の御嬢さんによると艦これ?世界に飛ばされたってことらしいけど……」

「艦これって、あのMNB.comの『艦隊これくしょん』ですよね? あれには驚かされました」


明石の言葉に朝潮が反応する。
そう、件の『艦隊これくしょん』の世界観は彼女たちが住んでいた世界と本当によく似ているのだ。

563 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:08:56.19 ID:aFjHf5OBo


「本当に驚きましたね。と言うか絶対私たちの世界から転移してきた人が開発に加わってるって思っちゃいました……」

「事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだよね」

「まぁ、それは置いておくとして…… 帰ってくる方法が皆目見当がつかないとは……」


大和、汐依、矢矧が眉間に皺を寄せながら言う。


「まぁ私たちの子供達だからね、無事に帰ってくるとは思うよ」

「あらあら、娘を随分信頼してるのね? 響」

「普段は怠い怠いって言ってるけど…… やる時はやる娘だからね」

「それに向こうに飛ばされたのは私たちの娘さ、生存率10%と言われたアイアンボトムサウンドすら生き抜いた私たちの血を分けた娘たちだよ、これくらいは切り抜けられるさ」

「確かに私たちの娘ならそれ位は切り抜けて欲しい所ね」

「そして司令官は須賀海軍大将と愛宕さんの息子、絶対に戻ってこれるさ」


響、陸奥、霧島が会話する。
響は娘、と言うか皆を信頼しているようで楽観的な見方をしている。
霧島は霧島でこっちも結構楽観的だ。

幾ら話し合ってもこれだという対策は出てこず、次第に世間話に移っていく元艦娘の奥様方。
暫くおしゃべりした後、時折こうして集まって意見交換会を開くと約束してお開きになった。
564 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/01/09(月) 23:10:35.82 ID:aFjHf5OBo
短いですけどここまで
今回は京太郎たちが居なくなった世界での親の行動を書いてみました

原作と母親の名前が違う!と言うのが何名か居るのですが……
そこはご容赦ください
ではまた次回の投稿でお会いしましょう
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 23:55:01.85 ID:NqMEDiyz0
つまりタコスの中二病は親譲り
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 00:49:39.60 ID:0ZWaxDm6O

クロス物、改変注意を明記すれば問題無いっす。
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 06:33:14.21 ID:8KxB4Sv60
乙!
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 19:55:49.65 ID:n6mCd4KK0
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 11:04:18.29 ID:ZBRrsDV2o
570 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/03/02(木) 17:45:12.38 ID:vrk1G1Y4o
すいません、リアルが忙しいのとモチベが下がっていて長い間空いています……
もう少ししたら投下できると思いますので、しばしお待ちを!
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/03/02(木) 21:22:15.11 ID:GyPeKocZ0
まっ照
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/03(金) 04:37:27.55 ID:ewNR8VkTO
ゆっくり
まっ照
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/11(土) 07:08:02.89 ID:lJ7txbJ7o
まっ照
574 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:04:44.33 ID:c9CRllVio
超絶お久しぶりです
なんやかんやで以前の投下からおおよそ4か月・・・

お待たせして申し訳ない
取りあえず続きの投下をしますね
575 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:05:18.87 ID:c9CRllVio


ペラ カリカリ… ペタ    ペラ カリカリ… ペタ


現在の時刻はヒトヒトサンマル、お昼前の提督執務室は書類にペンを走らせる音と判をつく音が聞こえるほど静かだ。
本日の秘書艦は大井(久)で、2人とも集中しきって業務をしていせいで先ほどから一言も喋っていない。
まぁ、サッサと書類を処理し終われば早めに終業できるからなのだが。

「うーん! もうすぐお昼か…… 書類は粗方片付いたし、今日は出撃もない。日の高いうちに終業に出来るな!」

「あ゛ー…… 大分集中してたわねぇ、体が硬いわ」

ググッと伸ばした背中からバキバキっと音がする。
朝から座りっぱなしで作業していたのだから体が硬くなるはずだ。
少し休憩することにした京太郎と久、お茶を淹れに給湯室に入っていく久の背中を見送りながらつい数か月前では全く想像もしえなかった自分たちの境遇に想いを馳せる。

(それにしても、人生どうなるか分からんよなぁ……)

艦娘と提督になったこともそうだが、何よりも本人たち公認の7股している自分が信じられなかった。
元の世界に帰った時が怖いが……
今は取りあえず久が入れてくれた緑茶を堪能することに集中しようと意識を切り替えた京太郎だった。
576 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:06:56.71 ID:c9CRllVio
で、作業は順調にはかどりヒトロクマルマルには本日分の仕事が終わった。
あとは暇をつぶしつつ遠征に出た咲達の帰りを待って夕食を摂るだけだなと、ボーっとしながら考えていたのだが、突然のノックにその思考が途切れた。

「はいどうぞ」

京太郎が返事をすると、入ってきたのは煌、憧、佳織、白望、智葉、小蒔、塞に恭子の8人。
照を除いた後期転移組の面々である。

「みんな雁首揃えてどうしたんですか?」

「いや、丁度執務が終わったと連絡があったから来たんだ。大事な話をしようと思ってね。予め執務が終わったら連絡をくれるように久に言ってたからな」

皆にソファーを進めて、用件を尋ねる京太郎。

「須賀君、まどろっこしい話は後にして単刀直入に言うわ」

「…………」

「私達8人を艦隊に加えてもらえないかしら?」

大事な話の下りで何となく話の内容を察していたのか塞の言葉に眉をピクリと動かすだけでほとんど表情を動かさなかった京太郎。
久の淹れたお茶を啜りながら「なるほど」と相槌を打つ姿には妙な貫禄があった。

「うん? あんまり驚かへんねんなぁ」

「まぁ、何となく。話の切り出し方から察しは付きましたし…… でも良いんですか? 艦隊に加わるということは……」

「まぁ、確かに軽々しく受け入れるような話やないけど」

「この1ヶ月、須賀君たちの様子を見ていたらそれもいいかなって」

京太郎の言葉に恭子と憧が答える。
彼女たちも決断するまで結構悩んだようだ。
しかし、この1か月ほど京太郎たちの様子をずっと見ていたが、京太郎は咲達に誠実であったし、咲達は京太郎と一緒に居ることを幸福に思っていた。
もちろん照を含めると七股……
元の世界の価値観で行けばトンデモなかったが、この世界にはこの世界の流儀がある。
お互いが納得しているならそれでいいかなという考えに煌たちも自然と毒されてきていた。

「それに、稲美ちゃんからある言葉を聞きまして……」

「それは?」

「「エッチから始まる恋もあるのですよ」ですね」

それを聞いた京太郎と久は苦笑いする。
そう言えば自分たちもこっちに飛ばされて踏ん切りがつかなかったときに電から同じことを言われたなと。

「それじゃ、最後にもう一度確認させてください…… 艦娘として戦線に参加するんですね?」

「ええ、私たち8人の命と将来、須賀君に預けるわ」

577 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/04(木) 22:09:38.92 ID:c9CRllVio
短いですが今回の投稿はここまで
やけにあっさり仲間になったなと思いますが、>>1にはこれ以上の描写無理でした…・・
取りあえず悩みに悩みまくった部分が過ぎたので以降は気楽に書いていこうと思います

艦これの春イベも始まりましたし、やることが増えたなぁ(白目)
提督の皆様方はリアルに触らない程度に武運長久を祈ってます

では次の投下でお会いしましょう

578 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 00:58:21.07 ID:ObG9o2yY0
乙!
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 11:53:47.81 ID:v3wU81hgo
乙です。
ずっと待っていたのよ゚・。*(゚∀゚*)。・゚+
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 14:48:50.93 ID:hoJvPwyC0

まずはテルーの描写を見たい
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 02:27:27.63 ID:TsRjcMuRO
久しぶりの更新あざッス

生存報告さえあればゆっくり待ってますのでねっとりな描写オナシャス
582 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:26:14.90 ID:ib8Wn7o3o
こんばんわ!
2週間目で新話投下だぜ!!
583 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:26:46.97 ID:ib8Wn7o3o


ペラ カリカリ… ペタ    ペラ カリカリ… ペタ

今日も今日とて執務室で書類処理に勤しむ京太郎。結構誤解されるのだが高級将校(少佐以上)は戦場で戦うのが仕事ではなく、組織集団での指揮監督が主な役割、つまり主戦場は後方のデスクの上、書類と格闘するのが主な任務なのだ。

「くわぁぁぁ…… もうヒトロクヨンマルか、疲れたなぁ」

 緑色の第三種軍装に身を包んだ京太郎はチラリと時を見ながら大きな欠伸を一つする。

「さて、そろそろ迎えに来るって言ってた時間になるんだけどな……」

京太郎がそう呟くと、執務室の扉がコンコンとノックされる。

「入れ」

「失礼します。司令官さん、歓迎会の準備が完了したのでお迎えに上がったのです!」

「ご苦労様」

入ってきたのは電、ビシッと敬礼を決めつつ要件を手短に言う。それに微笑みながら京太郎が返答をする。
 

584 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:27:18.77 ID:ib8Wn7o3o



 話は朝の課業開始前に遡る。

「歓迎会?」

「そうなのです。塞さ…… Romeさんたち9名が新たに艦隊に加わるので、歓迎会を開こうと」

課業前に電が相談があるというので応接セットのソファーで話を聞いた京太郎。眠気覚ましのコーヒーの香りを楽しみつつ、電の口から出たのは新規移転組の歓迎会の提案だった。
 
「それに、この鎮守府が発足したときも一寸したお祝い程度しかしていませんし…… 丁度いいからパーティーを開こうと思うのです」

「なるほどね」

 京太郎としても賛成である。もっとも最大の問題は準備と予算であるが……

「準備の方なら大丈夫なのです。間宮さんには話を通してあります。司令官さんのOKが出ればすぐに動けるのです」

「……根回しの良いことで…… フム、予算の方もC会計なら通るな…… よし、許可する。駆逐艦『電』、歓迎会の総指揮を任せる」

「なのです!」

こうして怒涛の勢いで歓迎会の開催が決まったのであった。



585 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:28:07.97 ID:ib8Wn7o3o


「それじゃ…… 照さん、塞さん、白望さん、恭子さん、智葉さん、煌さん、小蒔さん、佳織さん、憧の仲間入りを祝して乾杯!!」

「かんぱーい!!!」

それぞれのグラスに飲み物が注がれ、京太郎の乾杯の音頭で歓迎会が始まる。会場は鎮守府の食堂で、テーブルにはこれでもかと言うくらい美味しそうな料理が並んでいる。

 「……ん?」

 飲み物を口に含んだ瞬間、京太郎に怪訝な表情が浮かぶ。彼のグラスに入っているのはオレンジジュース、そのはずだ。しかし、口の中に今まで味わったことのない変わった風味が駆け抜ける。ちょっと苦いような何とも言い難い風味だ。

「これってもしかして……」

頭の中で何かが引っかかったのだろう。京太郎は電が注いで回ったジュースの瓶のラベルを確認する。そんな彼を余所目に配下の艦娘たちは早くも盛り上がってジュースをガブ飲みし、料理にドンドン箸をつけ始めている。

「アルコール5%…… ってこれ酒じゃねぇか!? おい! 電!!」

そうグラスに入っていたのはアルコール入りジュース…… 所謂、酎ハイだ。大慌てで歓迎会の幹事を呼ぶ。

「なんです? 司令官さん」

「なんです? じゃねえだろ!! これ酒じゃねえか!?」

「お酒ですよ。それがどうかしましたか?」

いきり立つ京太郎の言葉に堂々と返す電。余りにあっさりと返されたので逆に京太郎の思考が停止してしまうほどだった。

「いや…… 俺たち未成年…… お酒は二十歳になってから……」

京太郎が何とか言葉を返すが、それを聞いて「ああ」と合点が行く電。

「大丈夫なのです。艦娘や提督になれば軍属ですから酒類の年齢制限は取っ払われるので合法なのです」

「……それ、初めて聞いたぞ」

アルコールのせいではない頭痛がしてきた京太郎、おでこに手を当てつつ軽いため息をつく。チラリと咲達の方を見てみると誰も訝しむ様子もなく飲んでいた。

「というよりか、あいつらも気づけよ……」

「ああ、司令官さんが来る前に説明していましたから」

「認識済みかよ、おい!!」

突っ込みに疲れた京太郎はもう何も考えず、宴会を楽しむことにした。どうやら考えたり悩むのが馬鹿らしくなったみたいである。
586 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:28:36.05 ID:ib8Wn7o3o

「きょーちゃん! なに一人で黄昏ているのかなぁ? 一緒に飲もうよ!!」

顔を赤くしながら咲が絡んでくる。完全に酔いが回ってるようで、ご機嫌なご様子。咲が絡み始めると、途端にみんなが京太郎に絡み始める。

「須賀君、これおいしいれすよ」

「ワハハ! 京太郎! 呑んじょるか?」

最早、魔女のサバトである。普段は怠そうな顔でダレている白望がノリノリのニコニコ顔の時点で相当な違和感だ。お酒の力は本当に怖い、「お前、そんな性格だったか?」と突っ込みどころ満載の連中が量産されている。

「熱い! なんだか熱いわよ! この部屋!!」

そう叫びなが服を脱ぎ捨て真っ裸になっている脱ぎ魔は憧。

「……だから私はおかしいと思うんですよ…… ちゃんと聞いてます?」

赤ら顔でグチグチと説教くさい愚痴を垂れ流しているのは小蒔。こやつは怒り上戸らしい。

「一番、塞! 海軍軍歌、歌います!! 雪―の進軍―氷を踏んでー」

「塞― それ陸軍だじょ」

調子はずれで「雪の進軍」を歌いだす塞に突っ込む優希。海軍の軍歌を歌うと言っておきながら陸軍軍歌を歌う時点で脱力ものである。

「ウフ…… ウフフフフ……」

久は久で壁の方を向いて笑っていてかなり不気味である。

「どう収拾つけるんだよ…… これ……」

頭を抱える京太郎であった。チラリと他所に目を向ければまだ2ケースはあろうかと言う未開封の酒瓶が置いてある。ラベルは見えないが焼酎やウォッカなども混じっているようだ。本格的にため息をつく京太郎、そしてそんな彼に更なる災難が襲い掛かる。

587 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:29:10.68 ID:ib8Wn7o3o

「なに一人素面のままなんだ? ほら呑め!」

「イッキ! イッキ!」

目が据わった智葉に、顔を真っ赤にしてハイテンションの佳織が絡んでくる。手に持ってる瓶には『大魔王』のラベルが……

「いや、俺は……」

「つべこべ言わずに飲め!!」

断ろうとしたら持ってるコップに有無を言わさずなみなみと注がれる透明の液体。智葉の眼光に気圧された京太郎にはyesといって飲む以外の選択肢など無かった。

「……クッ!」

覚悟を決めてコップの中の液体を飲み干す京太郎。

「おお! 良い飲みっぷり! ジャンジャン行こう!!」

そう言って空になると間髪入れずに注がれてしまい、休まる暇など無い。ですぐに限界が訪れてダウンしてしまう京太郎。そんな彼を尻目に艦娘たちのサバトは夜遅くまで続いたのだった。
翌日、お決まりの二日酔いでダウンする京太郎。当然、執務など出来るはずもなく鎮守府は臨時休業と相成った。一方で咲達はケロリとしていていつも通りの体調、艦娘と言うのは肝臓も鋼鉄なのかと心の奥底で寒気を感じた京太郎だった。
588 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/05/19(金) 00:30:29.43 ID:ib8Wn7o3o
では、今日の投下はこれで終了
次の投下までお待ちください

感想など書いてもらえると>>1は大変うれしいです

最後にこれだけは言っておかねばなるまい

「お酒は20歳になってから!!」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 05:14:17.26 ID:CnClUyngo
乙ー
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 01:19:21.56 ID:vkjZV2jQO
更新乙です!

591 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/05/21(日) 16:54:40.20 ID:jws+mb7r0
更新乙―
592 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:21:30.46 ID:NG5ohWCto
お待ちどうさま
書き終わったので新話投下します
593 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:24:24.31 ID:NG5ohWCto

「イッチ、ニー、サン、シー…… ニー、ニッ、サン、シー……」

カラッと晴れ渡った鎮守府の空、その蒼空に少女たちの声が溶け込んでいく。施設の1つである運動場に集まった15人の艦娘たちが、準備運動を兼ねたラジオ体操をしていた。

「それにしても、体力測定とは…… まるで学校みたいだな」

そう言いつつ真面目に体操をこなしていく智葉。

「まぁ、実際に鎮守府には就学年齢の女の子が所属することも多いので学校としての機能も備えているのですよ」

智葉の言葉に真面目に答えを返す電。その後、「学科に関しては通信ですが」と付け加えている。今、グラウンドには15人…… 清澄鎮守府に所属する全艦娘が集まっていた。

「はい! 準備運動は終了なのです! 説明をするので集合してください!」

一通り体操が終わり、電が皆に集合をかける。咲達清澄高校のメンバーはザッと乱れなく一瞬で集合する。この辺りは数か月ほど先行して軍隊経験を経た賜物である。一方で、つい最近来た照達後発組はオタオタと少し時間がかかってしまう。

「はい、今日は三か月に一度の定期体力測定なのです。項目は100m走、5km走、ハンドボール投げ、反復横跳び、懸垂、柔軟、立ち幅跳び、走り幅跳び、垂直飛び、握力なのです」

「それと初めての人も多いので注意しておきます。艦娘になると身体能力が大きく向上するので、今までの体の感覚と狂いがあるかもしれません。それを修正することもこの体力測定の目的の1つなのです」

電が一通り説明をし、体力測定が始まる。
594 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:25:00.91 ID:NG5ohWCto
「……ほんと、何て言ったらいいのか分からないけど…… こんなに簡単に記録が伸びちゃっていいのかな?」

100m走と3km走の測定を終えて一息入れようと休憩タイム。2種目の自分の記録を見て佳織が呟く。5月に学校でした体力測定の結果と比べると異常なほど伸びていたのだ。具体的には100m走で10秒後半、3km走も10分台と驚愕の数字である。

「おー、やってるな」

そんな中、のんきな声を上げながら京太郎がやってきた。今日の執務はほとんど無かったので早々に終えて見物に来たみたいである。

「ほー、次はハンドボール投げか……」

電から次の測定種目を聞いて目の色が変わる京太郎。元ハンドボール部員として心に火が付いたらしい。

「よし、俺も投げるぞ!!」

そう言ってボールを持ち投げる所定の場所に移動する京太郎。そんな姿を苦笑いで見つつ測定員として準備する電と優希と恭子。

「よし! じゃあ投げるぞ!!  ……ドォォォォォリャァァァァ!!!」

妙な掛け声とともに空高く舞い上がるボール、放物線を描きながら飛んでいき記録はなんと48m。

「おお!すごいのぉ!!」

「流石、京ちゃん!」

かなりの記録に見ていた咲達も盛り上がる。久しぶりに体を動かしたにしては上出来の記録に、美少女たちの声援で鼻高々な京太郎。しかし、この後彼は顎が外れんばかりの驚きに見舞われることになる。
595 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:25:29.43 ID:NG5ohWCto

「私も負けられないね……  ッテェェェェェ!!」

臼澤塞、記録47m

「わしも頑張ろうかのォ。おどりゃぁぁあああ!!」

染谷まこ、記録39m

「私だって頑張るんだから!!」

宮永咲、記録42m

「咲にも、皆にも負けない」

宮永照、記録41m

「これはこれは、皆さスバラです! では私も!!」

花田煌、記録44m

「あわわ! わ、私も頑張ります!!」

神代小蒔、記録30m

「負けるのは癪だな。私も頑張るか」

辻垣内智葉、記録47m

「てぇえええええ!!」「なのです!!」

片岡優希、吾妻稲美(電)、記録35m

「撃つわよ!!」

竹井久、記録40m

「負けませんから!!」

原村和、記録37m

「みんな頑張りすぎでしょ!!?」

新子憧、記録37m

「だるい……」

小瀬川白望、記録46m

「これは負けられへんな」

末原恭子、記録42m

「わ、私も負けません!」

妹尾佳織、記録25m
596 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:26:11.64 ID:NG5ohWCto
どいつもこいつも女子レベルでは超高校級、男子レベルでもめったにお目にかかられない記録を連発する。おまけに全員ボールが着地する場所がど真ん中と正確である。流石の京太郎も表情が引き攣っている。一応は皆よりもいい記録を出しているので元ハンド部の面目は立ったのだが、油断すると抜いていきそうなのが何人も……
これからは執務と並行して体を鍛えていこうと心に誓った京太郎であった。夜の生活の為にも必要だろうから英断である。

「み、皆スゲーな……」

「私頑張ったでしょ? 京ちゃん、褒めて褒めてー!!」

お尻に尻尾が付いてたらブンブンと振り回されている勢いで京太郎に甘える咲。ちなみにそのセリフは悪夢と呼ばれた駆逐艦のモノだ。
右手で咲の頭をワシャワシャと撫でまわしながら皆を見渡す京太郎。

「それにしても、一昔前の体操服みたいな格好だなぁ。ブルマとは今時珍しい……」

そう零す京太郎。上は白のトレーニングシャツに下は赤のブルマ。確かに昭和の体操着と言えばその通りである。京太郎のセリフで少し顔を赤くする者がチラホラ。京太郎に見られて少し羞恥心がわいたらしい。

「あら、須賀君ってば私たちの姿に欲情しちゃった? ほらほら、幾らでも見ていいのよ」

羞恥心の欠片もなく煽ってくるのは久だった。ニヤニヤと体のラインを強調するようなポーズをとるあたり完全に面白がっている。

「ほら、塞なんてお尻のライン滅茶苦茶綺麗だと思わない? あっ、それと私今下着つけてないのよ」

「最後の情報は要らなかったなぁ! おい!!」
597 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:27:41.18 ID:NG5ohWCto
明け透け過ぎて逆に京太郎の方が羞恥心を感じてしまう。
塞の方は久の発言すぐ後にシャツの裾を引き延ばしてお尻を隠そうとしていた。エロい。
ちなみにこの体操着も大本営の指定である。
ブルマに関して最初は抵抗感が強かったのだが、鎮守府内で着るので人目につくことは全くないこと、後、京太郎にセックスアピールできると思い当たるとそそくさと全員着始めるという一幕があった。
ちなみに電は待ったく抵抗感がなく、他の皆が恥ずかしがった理由がさっぱりわからない様子だった。

「全くもう……」

顔を少し赤くして再び周りを見渡す京太郎。
もうすでにここにいる全員と一線を越えて夜の営みをしたというのに初心なものである。艦娘の皆は次の測定種目に備えてストレッチや軽く体を動かし始めていた。
京太郎の目があってまだ少し恥ずかしいが、ここで恥ずかしがってもどうせ夜にはそれ以上に恥ずかしい姿と痴態を彼に披露する羽目になることに思い至り、開き直ることにしたようだ。
女は度胸である。
一方の京太郎の方はそこまで開き直れないようで目のやり場に困っていた。
特に開脚しての前屈ストレッチなど目に毒過ぎる。
何人かブルマに染みが出来ているのはおそらく汗のせいだろう、いやそうに違いない。そしてこんな状況だ、当然京太郎の息子は仰角を上げてもっこり状態になる。
荒ぶる息子を鎮めようと必死に精神を統一する京太郎だが、そんなもので静まるようなら世話は無い。
女性陣も気づいてはいるが京太郎のことを思って見てみぬふりの優しさである。もっとも舌なめずりしている淫乱娘も何人かいたようであるが……
598 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2017/06/29(木) 21:29:05.40 ID:NG5ohWCto
今日の投下は以上です。
次の投下までしばしお待ちを

次は照の初夜あたりにしようかな
筆が乗る時と乗らないときの差が激しいのでまったりと待っていてください

では次の話でお会いしましょう

感想などは大歓迎です
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/06/29(木) 22:24:04.21 ID:c9g5xrwm0

艦娘の元ネタの馬力を考えるとハンドボールの記録は…まあ、深く追求しない方が良いですね(優しい笑み)
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 23:00:33.39 ID:vMYrYlRwO

個人的にブルマのみってのはいただけませんねぇ……
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 23:23:48.81 ID:Em80tluho
1500mじゃないのか…
あと、女子だと1000mだったよね?
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 00:35:37.74 ID:d7A4oHeO0
おつです  GSのほうもいつの日か続きが来るとしんじております
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 10:31:56.08 ID:ujxs6kCu0
乙。おかげさまで妄想が止まらなくて最高です。
604 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/18(火) 22:32:41.43 ID:49osHTuGo
>>599
追及しないで上げてください(笑)

>>600
さ、咲の世界では下着なんて九牛の一毛だから(震え声)

>>601
あー、その辺は結構適当に書いたので流していただけるとありがたいです
むしろ艦娘として力が底上げされている艦娘がただの女子なのだろうか? いやない(反語)

>>602
お待たせして申し訳ありません
今、ちまちまと書いていて大体7〜8割書き終ったところです
ハーメルンでもう一本別のモノ書いてるのでそちらを読んで待っていただけると嬉しいです(ダイマ)

>>603
楽しんで頂いてるようで何よりです!


いま、照との初夜を書いてます
もう少しお待ちください
605 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/22(土) 00:40:23.27 ID:cU5ulvF7o
こんばんわ
明日か明後日あたりに次話の投下が出来ると思います
606 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/07/22(土) 08:47:18.45 ID:8q4id4de0
菫「松風君に決めた」

誠子「神風BBA君に決めた」

淡「春雨君に決めた」

尭深「朝風君に決めた」

ギャラクシーエンジェル多聞丸照NTR幽霊放火魔殺気絶対殺すマン「飛龍比叡君達に決めた」


清澄阿知賀女子「」チーン

須賀京太郎様のハーレム「少し脅す程度だったが遣りすぎた」

後に県大会〜清澄女子と阿知賀女子は除名に成り県大会二位が全国で白糸台永水女子臨界女子の餌食として散った腋臭的な意味で
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 10:11:28.27 ID:NLDN9yU+O
まってますー!!
608 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/22(土) 23:57:00.35 ID:cU5ulvF7o
それじゃ、予告通り投下します
R-18なので見たくないor見れない人は ◆gb4ndwMf/kをNGで
609 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:57:51.29 ID:cU5ulvF7o


日は完全に沈み、夜の帳が下り切っている。
薄暗い鎮守府の廊下を緊張した面持ちで歩くのは、この鎮守府のトップである須賀京太郎中佐である。
いま彼は自室に向かって移動しているのだが、なぜか少し緊張している。
理由はと言うと……

「ううっ…… 今日照ちゃんを抱くんだよなぁ……」

そう今日は照との初夜である。
京太郎から見れば照は実の姉と言っていいぐらいの間柄である。
正直言って幼いころは咲よりも仲がよかったかもしれない、主に姉弟として。
そんな女性を抱くのだ、京太郎の心の内は背徳感と罪悪感と羞恥心のごった煮状態である。

「すーはー…… スーハー……」

そんなこんなで悶々としているうちに私室の扉の前に着いてしまう。
心臓バクバクである。
自室に入るのに何故ここまで緊張せねばならないのか……
世の不条理を嘆きつつ、扉を開ける京太郎。

「おかえりなさい京ちゃん。ご飯にする? お風呂にする? それとも私?」

行き成りジャブが飛んできた。
新婚カップルがいちゃつくときのセリフベスト5で出迎えたのはもちろんのこと軽巡『鬼怒』として新たに加わった照だ。
今日、京太郎との初夜であるから彼女がここに居るのは問題ではない。
問題なのは……
610 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:58:23.83 ID:cU5ulvF7o

「て、照さん! 何て格好してるんですか!?!?」

その恰好である。
素っ裸の上にエプロン…… つまりは裸エプロンと言うやつだ。
咲達6人を散々抱いてきたのだ、今頃女性の裸の一つや二つで動じる京太郎ではないが、流石にこれは不意打ちの上に刺激が強すぎた。
思わず動揺する京太郎。

「裸エプロンだよ、京ちゃんが喜ぶかなって思って」

上目づかいで見つめてくる照。
この追い打ちは破壊力抜群である。
ドキドキと早くなる鼓動を何とか落ち着ける京太郎。
取りあえずは確認しておかなければならないことがある。

「照さん、本当に良いんですね? これから出撃のたびに俺に抱かれるということになるんですよ? 思い留まるなら今の…… ムグッ!」

本当に艦娘として加わるのか最後の確認と言うことで話を始めた京太郎だったが、その口を照が自分の唇で塞ぐ。
京太郎の唇を加えこんだ照はそのまま自分の舌を京太郎の中にねじ込む。クチュクチュと舌同士が絡み合う水音が僅かに部屋に漏れる。

「プハァ!!」

「これが私の答えだよ、京ちゃん」

「照さん…… でもなんで?」

「小さいころ約束したでしょ? 大人になったら結婚しようって。ほらこれもまだ持ってるんだよ」

そう言って左の薬指に付けた指輪を見せる照。

「えっ、それって小さいころに俺があげたおもちゃの指輪……」

「おもちゃでも私にとっては宝物、京ちゃんとの約束のしるしだから」

再び、京太郎にディープキスをする照。女の子がここまでアピールしてくるのだ、答えなければ男が廃る。京太郎はそう思い至り天井を見つめて軽いため息を吐いた。

「照さんには敵わないなぁ…… それじゃ照さん。照さんの全て、俺が貰い受けるけど良い?」

「うん」

611 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:58:50.74 ID:cU5ulvF7o

照の返事を聞いた京太郎。彼女をお姫様抱っこしてベッドまで運び、真新しいシーツの上に転がした。そしてパパッと手早く服を脱いで裸になると、彼女の上に覆いかぶさる。京太郎の目の前には健康的なスベスベした照の裸体。京太郎の息子がその仰角を上げて戦闘態勢にはいっていく。

「ンぅ…… ムチュ……」

今度は京太郎の方から少々強引にキスをする。いきなりで吃驚した照だがすぐに受け入れ、自分の舌を京太郎の舌に積極的に絡めていく。クチュクチュとたっぷりお互いの唾液を交換し合った2人、もうすでに照の目はトロンとしていてスイッチが完全に入っていた。

「ンはぁ…… んん……」

京太郎の右手が照の秘唇に伸び、密壺を優しく解していく。これから初めてを奪うのだ、しっかり柔らかくしておかないと照が苦痛ばかり感じてしまう。しかし、照の雌は愛撫が必要なのか首を傾げるほどに濡れていた。

「照さん、すごく濡れてる」

「だってぇ…… 京ちゃんとエッチすると思うと…… ひゃあん!!」

これまで咲、和、優希、まこ、久、電を数え切れないほど抱いてきた京太郎。これだけ見ればただの最低スケコマシ野郎だが、実態は真剣交際で全員公認の6股かつ必要な業務と意味の分からない状態である。まぁ、6人の少女で経験豊富なので膣のどのあたりが弱いのか直感であたりをつけ、照のソコをコリコリと指で擦る。途端に照の体はビクンと反応し、ピンク色の唇からは可愛い悲鳴が漏れ、膣肉が指をキュウキュウと締め付ける。
雌穴を虐めている間にも京太郎はキスをしたり、少し薄めの胸やお尻を揉んだりとあの手この手で照を昂らせていく。

「京ちゃん…… お願い、挿れて……」

体に襲い掛かり続ける切なさに負けたのか、潤んだ瞳で京太郎に挿入をお願いする照。その表情は完全に発情しきった雌の顔。あまりに色気がありすぎて京太郎はゴクリと喉を鳴らした。まぁ、ここで固まっていても何にもならない。大量の愛液を分泌してヌラヌラと光る照の陰唇に己の亀頭を宛がう。照の恥丘はポッテリと膨らみ、ラビアも充血してはみ出している。そして京太郎のイチモツを早く早くとねだる様にパクパクと開いたり閉じたりを繰り返す。

「照さん…… 行きますよ!」

そう言って京太郎は己の肉槍を照の照の膣の中にねじ込む。膜は凶悪な穂先に貫かれてあっと言う間に破られ、子宮口が突き上げられる。
612 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:59:18.21 ID:cU5ulvF7o

「あぐぅっっ!!」

初めてを奪われる痛みに襲われて照は顔をしかめる。

「照さん、大丈夫ですか?」

「うん…… ちょっと痛いかも……」

二人の接合部から少女が女になった証の赤いものが一筋流れる。

「これで…… 私は京ちゃんのモノになったんだよね」

「ええ、そうですよ」

「嬉しい……」

照の双眸から一筋、二筋と涙が流れる。もちろん悲しみの涙ではなくて喜びの涙だ。痛みは徐々に引いてきたみたいだが、まだ若干痛そうな照。そんな彼女を見て京太郎は「痛みが無くなるおまじないです」と言って再び照に接吻する。軽く唇に触れる程度のキスだったが…… 不思議と痛みが消えた。痛みが消えた後に残っているのは自分の中にある京太郎のイチモツの圧倒的な存在感と、お腹の奥がキュンキュンと疼く不思議な感覚だった。

「京ちゃん、もう大丈夫だから…… 動いていいよ」

照のその言葉が合図になって、京太郎はゆっくりと己の息子を動かしだす。最初は単純に出し入れのみ。暫くすると照の膣肉が熟れ柔らかくなってくる。そうなってくると運動は左右へ上下へと様々な方向へ角度をつけてイチモツが動く。

「あっ、あっ、ああンっ!」

膣内の様々な場所を擦られ、さっきまで生娘だったとは思えないほど艶のある声を上げる照。完全に経験豊富な京太郎の性技に翻弄されている。そうしているうちに照の弱い部分を見つけた京太郎。意地悪くもそこを重点的に攻め始めた。

「ンあァ!? ソコだめぇ!!」

あまりに激しい快感の波に完全に飲まれた照、陰裂から大量の愛液を噴出し、嬌声はさらに大きくなっていく。顔も涙と涎でぐしゃぐしゃとひどい有様だが、彼女にそれを気にしている余裕はない。
613 : ◆gb4ndwMf/k :2017/07/22(土) 23:59:43.59 ID:cU5ulvF7o

「照さんッ! 今度は思いっきり突きますよッ!!」

そう言って角度をつけた挿入から今度は前後に長く勢いをつけたピストン運動に変化させる京太郎。雁首が照の膣口から出るぐらいまで腰を引き一気に突き入れると、京太郎の鈴先が照の子宮口を勢いよく打ち据える。

「ンぅひィィい!?!?」

子宮口を突き上げられる度に照の体はビクンビクンと跳ね痙攣する。そうして何回か照を串刺しにし責めあげる。そして今度は腰を照の股座に密着させ子宮口を更に強く押し上げる。

「あ! んんッ!! ひぁああ!!」

これだけでもさっきまで生娘だった照には絶頂モノの行為なのだが、京太郎は更に腰を上下左右に振ってグラインドさせる。鈴口が子宮口を捏ね繰り回し、照に暴力的な快感を叩きこんでいく。もはや京太郎の成すがままに責めあげられ、自分の体をコントロールできない状態に陥る照。そんな状態でも雌の本能は健在で、京太郎を離すまいと彼の腰の後ろで組まれる照の脚。そうしているうちに照の身体は十分に発情し、ついに決壊のときを迎える。

「んぁぁああ!! イクぅ!! イックゥゥううう!!!」

今まで以上に体を痙攣させ絶頂する照。両の手足は京太郎の後ろでがっしりと組まれ、膣内はグネグネと京太郎のイチモツを締め上げて射精を促す。子宮口はクパクパと精子をねだって京太郎の鈴口に吸い付く。

「くぅっ!! 照さんッ! 射精ます!!」

そう言って京太郎は照の胎内に精液を叩きつけるように吐き出した。熱いそれは瞬く間に照の胎内を白濁に染め上げる。自分の最も大切なところに雄の欲望が迸るのを感じて照は今日最大の絶頂を迎える。

「あひぃぃぃいいいい!!!」

ハアハアと荒い息をしながら京太郎と照はセックスの余韻を味わう。おもむろに精を出し切った陰茎を照の膣から引き抜く京太郎、名残惜しそうに緩く締め付ける照の膣肉。京太郎の肉槍で拡張された照の膣口からは精液と愛液が混じり合いあぶくを立てている。

「京ちゃん…… すごく良かったよ……」

「照さんのオマンコも気持ちよかったですよ」

セックス後の気怠さを楽しみながら会話する京太郎と照。何方ともなしに軽いキスをする。

「京ちゃん、これからお願いね」

「ええ、こちらこそ宜しくお願いします照さん」

その後、性欲に火が付いた照のおねだりで5回戦まで搾り取られた京太郎だったが、さすがは咲達6人を相手してきただけあって逆に照を返り討ち、前後不覚になるまで攻め立てた。翌朝、とても幸せそうな表情で咲達の話の輪に加わる照であった。
614 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/07/23(日) 00:01:55.52 ID:kDKHxdN3o
本日の投下は以上です
……やはりエロは難しい……
かなり文章が不自然になって出来はイマイチかなっと思います
もっと精進しなければ

GSクロスもガルパンクロスも停滞気味なんですよね(汗)
ここらで気合を入れなおして書いていきますので今後ともよろしくです
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 01:03:49.55 ID:tZ1VdSnwO
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 06:33:25.12 ID:aJqIGj450
乙です!
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/07/23(日) 10:15:34.48 ID:4lYODcXQ0
乙です
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 13:57:59.27 ID:o4S7WSL30
乙です。描写が上手くて妄想が膨らみます!

久は京太郎の反応を楽しんでますね。京太郎、次の体力測定の時に同じようにからかわれたら反撃のチャンスやで?

大井をブルマ姿のまま呼び出してそのまま抱くんや…。麻縄で縛り上げ、汗を舐めればMな彼女なら羞恥と期待ですぐ濡らすでしょう。
619 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 01:20:43.08 ID:ySEN/AT0o
おはこんばんわ
今日の22:00〜24:00あたりに次話投稿できそうです
もう少しお待ちください
620 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:07:09.99 ID:ySEN/AT0o
それじゃ、約束通り次話の投下始めますよ〜
621 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:08:11.85 ID:ySEN/AT0o

「はっちゃん、オリョール海での任務から戻りました」

「ご苦労様、報告書見せてもらえる?」

鎮守府の一角にある提督執務室、そこで佳織が京太郎に任務の報告をしていた。
伊8、つまり潜水艦娘の彼女は他の水上艦娘と一緒に出撃や遠征に出ることは少なく、ほとんどは単独での出撃で日々の任務をこなしていた。

「ふむ、なるほど…… で、今回の獲得資源は?」

「燃料が50、弾薬が45と言ったところです」

「上出来上出来、じゃあ今日はもう上がって良いから。残りの残務はこっちで片付けておくよ」

佳織の出撃先はオリョール海。近日行われるであろう大規模作戦に向けて資源をコツコツ備蓄するために何回も同じ海域に出撃していたのだ。

「でも、資源大丈夫かな? 須賀君」

「まぁ、大丈夫でしょう。早々に破綻するような資源管理はしていませんし、それに佳織先輩だけに負担を掛けるわけにもいかないです」

「私は大丈夫だよ?」

「その気持ちだけで結構ですよ」

鎮守府の備蓄資源とそれを運用する京太郎の負担を心配して佳織が再出撃を具申するが、笑顔で退ける京太郎。

「……須賀君との出撃前エッチもしたかったんだけどな……」

「ん? 何か言いました?」

「ううん、何も言ってないよ」

どうやら出撃前に必ずする、京太郎とのエッチが最大の目的だったようだ。彼女も完全に京太郎に抱かれることに抵抗感がなくなったどころか、かなりハマりこんだようだ。

「それじゃ、この後はお休みいただくね」

「はい、ゆっくり英気を養ってください」

佳織がビシッと敬礼をし、それに返礼する京太郎。佳織は敬礼を解くとそそくさと執務室を後にする。
パタンとドアが閉まると、京太郎は軽くため息をつきドアの方に向かって呟いた。

「今日はもう流石に出ませんよ……」

そう言って机の引き出しから栄養ドリンクを取り出し、クッと呷る京太郎だった。

622 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:08:37.49 ID:ySEN/AT0o

さて、まだオリョールを往復する予定でいた佳織だが、突然降ってわいた半休である。
何をするか全く決まっていなかったので、当てもなく鎮守府内をぶらぶら歩く。
いつの間にか埠頭付近まで歩いていたので、近くにあるベンチに座って一息つくことにした。

「うーん、本当に何しようかな…… 予定外のお休みだからどうしようかな?」

「ふぁーあ…… 良い天気だし、なんだか眠くなってきちゃった……」

そう一言呟くとそのままスースーと寝息を立て始めた。
そんな佳織が居眠りするベンチに近づいてくる人影が一つ。

「うーん、今日は非番で暇だなぁ…… 京ちゃんとお喋りしようにも今忙しいだろうし……」

作戦の都合上、駆逐艦と軽巡が全力出撃のため重巡以上の大型艦娘はお休み、重巡「古鷹」になった咲も当然本日は完全オフ。休みだからと言って一日部屋でダラダラと言うのも何か勿体ない。かといって京太郎は大規模作戦前の現在、執務で忙しいので提督執務室に遊びに行くのも気が引ける。

「天気もいいし、海風がきもちいいなぁ」

で達した結論が散歩である。雲一つない快晴に暑くも寒くもない気温、絶好の散歩日和と言えよう。

「あれ? ベンチで誰か寝てる……」

咲の視界に佳織の寝ているベンチが目に入る。

「佳織さんか…… 佳織さーん、こんなところで寝てたら風邪をひきますよー」

佳織とはさん付けで呼ぶくらい打ち解けているようだ。体調を心配して起こそうとするがぐっすりと眠った佳織は中々起きない。

「起きないなー…… ん?」

とその時、咲の目にあるものが入った。佳織ははっちゃんこと潜水艦娘『伊8』だ。その姿はスク水にニーソ、眼鏡と水兵帽と言ういでたちに何故か本を持っている。そのいつも持っている本がベンチで寝ている佳織の横にポンと置かれているのだ。
此処で思い出してほしい、咲は元々引っ込み思案の文学少女。友達とワイワイやるよりも大人しく本を読んでいるような娘だったのだ。そんな彼女の前に読んだことがない装丁が立派な本が無造作に置かれているのだ。本好きの本能がビンビン反応してもおかしくは無い。そして、気付ばいつの間にかその本を1冊手に取っていた。

「ちょ、ちょっとくらいなら大丈夫だよね」

そういって本の表紙をゆっくり開く咲だった。

623 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:09:09.25 ID:ySEN/AT0o

ドッゴォォォッォオオオオオオオオオン!!!

「なんだぁ! 何事だ!?!?」

突如として聞こえた轟音に、書類を書いていた京太郎は慌てて立ち上がり扉を開けて外を見渡す。
窓ガラスがビリビリと震えるくらい強烈な爆音だった。
慌てながらも鎮守府中に警報を発令するスイッチをONにしているあたり大分軍人稼業が手慣れた感じだ。今は、鎮守府中にサイレンと深海棲艦の襲撃の可能性を伝える放送が鳴り響いている。

「須賀君! 大丈夫!?」

「俺は無事です! それよりも状況は!? 深海棲艦の襲撃か!?」

息を切らせて走りこんできたのは戦艦『Roma』こと臼沢塞、本日の秘書艦である。

「ごめんなさい、まだ不明です! 今、非番だった娘達に爆発のあった地点を確認するように指示しました!」

「とりあえず須賀…… 提督は地下の臨時司令室へ! トップに何かあったら大変だわ!」

「了解! なるべく単独行動は避けること、深海棲艦の襲撃の可能性があるから気を付けるように全員に指示してくれ」

京太郎の指示を受け、執務室内にある緊急放送機器で連絡事項を流す塞。それが終わると京太郎と塞は地下に設けられた臨時司令室に急いで移動する。ここは周囲が1mのコンクリで覆われていて少々の爆弾程度は何度かしのげる。もっとも艦船の主砲弾が直撃すればその限りではないが……

「提督。智葉…… 霧島から連絡です。第4埠頭近辺に爆発によるクレータが確認されました。なお…… 近辺に伊8と古鷹が倒れているのも同時に確認されました」
624 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:09:35.16 ID:ySEN/AT0o

「なっ!? 二人は大丈夫なのか!?」

「気を失っていますが命に別状は無いとのことです。先ほど煌…… 衣笠がドッグに連れて行きました」

「そうか…… で、状況はどうなっている?」

「爆発痕は1つのみ、古鷹は上半身真っ黒になって倒れていて、伊8は近くにあった倉庫の壁に大の字になって張り付き気絶していたようです」

「ふむ、となると何らかの爆発があり2人が巻き込まれたという事か…… 問題はその爆発の原因だ。深海棲艦の砲撃や爆撃だとしたら厄介だぞ」

「提督、幸い現場近くに防犯カメラがあります。もしかしたら何か写っているかもしれません」

「よし、確認してみよう」

「では録画データを大鯨に持ってこさせます」

暫くして地下司令室に智葉と白望、煌がやってきた。それから少し遅れて録画データの入ったメモリを持った小蒔が入室してくる。
早速データを再生してチェックし、その場にいる全員が頭を抱えてしまった。

「……おい、これいったいどう始末をつけようか……」

画面に映っているのは予想の斜め上を行く状況だった。ベンチで寝こける佳織、その隣で伊8の艤装の一部である本をコッソリ読もうとする咲。彼女が本を開いた瞬間、本から魚雷が飛び出し咲の顔面を直撃、そして大爆発を起こす一部始終がバッチリ映っていた。

「……深海棲艦の襲撃でもなく、事故でもなく、ただの自爆か……」

呆れてものも言えないと言った表情で呟く智葉。

「流石にこれは……」

後頭部にデッカイ汗を浮かべながら顔を引きつらせる煌。

「……で、提督、どうしますか……? 非常警報を出したら本営に報告をあげなきゃいけなかったはずですが……」

「……言わないでくれ…… 胃が痛い」

米神を揉みつつ京太郎に聞く塞に、お腹を摩りながら泣きそうな顔をする京太郎。

「……取りあえずもみ消すのは論外、正直に言うしかないだろうな…… あと、敷地の修繕に必要な経費と資材の見積もりを頼む」

「……大規模作戦に向けてせっかく溜めたのに……」

その後、本営に事情を報告し、破損個所の修繕を手配し、近隣の鎮守府に謝罪安行する羽目になった京太郎。ブラック企業も真っ青になるくらい動いた。さらに修繕につかって減った資材を再び溜めるため予定外のオリョクルをする羽目になった佳織。ドックから戻って直に出撃を支持された彼女の背中は黄昏れていた。当然だろう、本来なら貰えたはずの休みが全部潰れたのだから。で事の元凶たる咲には当然お仕置きが待っていたのだった。
625 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/08/16(水) 23:10:26.22 ID:ySEN/AT0o
それじゃ今回の投下はこれまでです
次話でお会いしましょう!

意見感想大歓迎
どしどし書いてください!
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 00:06:27.48 ID:UcgSwKyS0
そりゃ文学少女が本を見つけたら読んで見たくなっちゃいますね…。そしてその中から魚雷が飛び出すなんて思ってもみないと…。

はっちゃんへ。
黄昏れてるけどエッチの口実が出来て良かったと喜ぼう!(現実逃避)

咲ちゃんへ。
おしおきの内容は何だったのかな? お尻ペンペン? オムツ着用? 風呂掃除?
教えてね♪ 妄想に使うから♪

こんな感じで描写外でのエッチを妄想するのも楽しみになっています。
此処に書きたいですが書き込むのはさすがに自重します。

それでは乙でした!
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 01:52:52.10 ID:Ubf565HKO
628 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/09/19(火) 23:22:44.92 ID:M8QNuTEro
生存報告です
ネタが下りてきたので1〜2週間以内(リアルの状況にもよるが)で投下できそうです
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/09/20(水) 20:42:34.45 ID:cU31+pEk0
乙です。
赤疲労で座った眼をしてオリョクルする艦娘は居なかった
630 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:25:48.94 ID:gmqo9GwT0
本当にお久しぶりでございます
あの後9.25けもフレ事件があって凹んだり
リアルが突然忙しくなって書く時間無かったりで時間がかかりました

取りあえず、拙いですが新話投下します
631 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:26:17.40 ID:gmqo9GwT0

コッ!

鮮やかな緑に染められた高そうな羅紗の上を純白の球が勢いよく転がる。そして三角形に綺麗に並べられた同じ大きさの色とりどりの球に衝突し大きな音を立てた。白球の運動エネルギーによってあちらこちらへ散らばる色とりどりの球。そのうちの1つが穴の中に落ちる。

「ナイスブレイク」

「塞、上手いじゃない」

塞に京太郎と智葉の称賛の声を掛ける。少し照れくさいのか後頭部を掻きながら塞ははにかむ。

「まぁ、冬の岩手って遊ぶとなるとこんな室内ゲームくらいだからね、よくやってたのよ」

そう言いながら手の持っている棒を羅紗の張られた台の上で構える。極端な前傾姿勢と上半身に平行になる様に構えられた棒、そして棒の先には樹脂製の重そうな白球。そう三人はいま娯楽室でビリヤードをプレイしているのだ。

「……フッ!」

コン! と言う音共にキューで突かれた手玉は勢いよく転がり狙い通りに1番の的玉に衝突する。そして弾き出された的玉は更に別の的玉の方に向かって転がっていき……

「惜しい!!」

ポケットの手前で止まった。

「フッ…… では、次は私の番だな」

そう言ってキューの先端にチョークを塗っていた智葉が不敵な笑みを浮かべながらショットの態勢をとる。そして一拍の後、手玉を鋭くショットすると1番玉を弾き勢いよくポケットに落とす。続いて2番玉、3番玉と手際よくドロップしていくがついに4番玉のときにミスショットしてしまう。
632 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:27:33.05 ID:gmqo9GwT0

「それじゃ、次は俺の番ですね」

制服の上着を脱ぎつつ京太郎が台に向かう。
いきなりショット態勢に入ることなく暫く台の周りを歩いてボールの位置を観察する。
そして納得のいく作戦が立てられたのかショット姿勢をとり、キューのチップを手玉の前まで持っていく。

「……俺の勝ちですよッ!」

一拍の後、鋭く手玉を撞いた。
純白の手玉は勢いよく転がり、オレンジ色の5番玉に当たって反射し、さらに転がっていく。

「ちょ、ちょっと!」

「おいおい、嘘だろ!」

そして転がっていった先にあるのは黄色の帯が描かれた9番玉。
手玉は9番玉を掠めるように通過し、9番玉を動かす。
そして9番玉の転がった先にあるのはポケットだ……

ゴトン

吸い込まれるようにポケットにドロップする9番玉、この瞬間ゲームの勝者が決まった。

633 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:28:49.78 ID:gmqo9GwT0

「ッし!」

「あーあ、負けちゃった」

「いや、なかなか見事なショットだな」

小さくガッツポーズする京太郎に、称賛の声を掛ける塞と智葉。

「ビリヤード、楽しくていいんだけど……」

「まぁ、あれはどうにかして欲しいな……」

そう言ってそこそこ広い娯楽室の一部を一瞥する2人、そこにいるのは余りに騒がしい一団、いや騒がしい2人とそれを取り囲む野次馬だった。

634 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:29:16.60 ID:gmqo9GwT0

「たのむで、頼むで藤河! この試合負けたら仕舞いなんや! 阪神の日本シリーズ進出の為にも堪えや!」

「アライさん! ここで一発デカいのカマしちゃれ!!」

テレビのど真ん前を白黒の縞模様の法被を着た恭子と赤の法被を着たまこが陣取り大騒ぎしていた。い
まテレビに映っているのはクライマックスシリーズ最終戦、日本シリーズ出場を掛けた天王山である。
スコアは2 ? 1で阪神がリード中だ。

『9回の裏、2アウトランナーフルベース、カウント1ストライク3ボール。ピッチャー藤河、構えて投げました! バッターアライ! どうだーーーー! センター背走諦めたーー! 文句なしーー!』

「藤河ーーーー!! なんでや! なんでなんやーーー!」

「アライさんよくやった! 最高じゃ!!」

広島カープの逆転サヨナラ満塁ホームランでゲームは終了、阪神日本一の夢は露と消えた。

「こいほー! 流石はカープじゃ! このまま日本一とったれ!」

「なんでや! なんでやねん!! あと2ストライクや無いか!! もう少し粘らんかい! 藤河のあほーーーー!!」

ピョンピョン飛び跳ねて全力で喜ぶまこ、鬼の形相でテレビを掴みカタガタと揺する恭子。
天国と地獄、対照的な2人だが周りに迷惑をかけまくっているという点では共通している。

「3、3、4! 3、3、4!」

「なんでや! 阪神関係ないやろ!!」

ヒートアップし恭子を煽るまこ、それに乗せられる恭子。
もはやどうやって収めるんだこれ、と言った状況である。
635 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:29:45.52 ID:gmqo9GwT0

「……ちょっと注意してくる」

「あ、あぁ…… 任せたぞ」

ちょっと腹に据えかねたのか京太郎がボソッと呟き、まこと恭子の方へ向かう。
結構な迫力があったので答える智葉が少し引き気味であった。
で、うつむき加減の京太郎が近寄ってくることに一切気づかないまこと恭子、京太郎は右手でまこの頭を左手で恭子の頭をガシッと鷲掴みにする。

「へっ?」

「ふぁ?」

「……二人とも…… いい加減にしろ!!!」

怒鳴り声とともに二人の額同士を思いっきりぶつける京太郎。
ゴッ!っと目から火花でも散りそうな音が遊戯室に響き、あまりの痛さに額を押さえて床を転げまわるまこと恭子。

「……ッ!! ッッッ……!!」

痛すぎて声も出ない様子である。
そんな二人を睥睨する京太郎。

「何も野球観戦を楽しむなとは言いません…… ただね、周りの迷惑も考えてください!」

怒鳴る京太郎。

「二人にはお仕置きを受けてもらいますから覚悟してくださいね?」

「す、すまん京太郎! 反省しちょるからお仕置きだけは勘弁!」

「これから気を付けるからそれだけは堪忍して!!」

京太郎の言葉に電光石火のごとく反応して土下座で謝るまこと恭子。
しかし、返す京太郎の言葉は無情である。

「ダメです、これは決定事項です」

京太郎の後ろからお仕置きを実行すべく麻縄を持った咲達が近づいてくるのを茫然とした表情で見つめることしかできないまこと恭子だった。

636 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/11/13(月) 23:33:01.17 ID:gmqo9GwT0
短いですが以上です。
次あたりはエロ回行こうかなっと思います。
という事でアンケート

1.智葉
2.塞
3.恭子
4.白望
5.小蒔
6.佳織
7.照
8.煌
9.憧

誰のエロ回が見たいですか?
次の日曜の12:00までに書き込んでください
ついでに感想などもお願いしますね!
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 00:51:51.03 ID:skMkSFE0O
6
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 09:39:07.27 ID:PHqDpoVcO



くっころが似合うガイ卜さん
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 13:50:24.52 ID:WhM6WQjC0
乙です。
一人を選ぶのは非常に悩ましいですがここは4で。

いつか照以外の後期転移組の初夜も待ってます。

あとオシオキ描写も気になってしょうがないです。
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/11/14(火) 21:05:05.11 ID:9Up5Zpw30
染谷先輩が野球でヒートアップするイメージが無かったですが、カープの危機なのだから仕方が無い。
リクは誰か一人を選ぶのは難しいですが、腰が凶器のドスケベ団子の塞さんで
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 18:00:43.05 ID:MALdjzC50
乙。

白望、姫様、憧の三人の淫らな姿が見たいです!
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 18:02:07.85 ID:aDgPFAvzO
8
きょうちゃんがちゃんとしててほっこりするわね
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/11/19(日) 08:11:43.47 ID:bAzbcnbtO

寡黙な巨乳美少女のエッチな姿をぜひとも!
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 17:29:40.06 ID:M7FR6SEZO
今日初めて読ませてもらい、作者の表現力もさることながら継続力に感服
一点だけ気になったのが、小蒔も大鯨ならば前回の潜水艦出撃に入れるべきだったような……蛇足な意見失礼
今後の更新にも期待です
645 : ◆RW9l2xb5q2 :2017/12/23(土) 22:08:06.95 ID:JI7UgigH0
生存報告です
年末で忙しいので次話の投下に時間がかかっています

あとR-18はアンケートの結果白望で行きますね
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/12/24(日) 09:32:17.66 ID:95ebxH7g0
生存報告 乙
647 :生存報告 ◆RW9l2xb5q2 :2018/03/25(日) 18:06:57.64 ID:XNxhOoJf0
R-18って書くの体力と気力がいりますね……
コツコツ書いてるので今大体60〜70%くらい書きあがりました
もうしばしお待ちください
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/03/25(日) 19:42:05.52 ID:IArGS01F0
気長に待ってる
649 :投稿予告 ◆RW9l2xb5q2 :2018/05/31(木) 01:09:40.05 ID:xg2hKik90
どうもお久しぶりです。
明日(5/31)の深夜にでも白望とのR-18を投下します
大変長らく失礼いたしました。
もうしばらくお待ちください
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/31(木) 01:43:16.73 ID:l9RT5LL30
おう、待っとるぜ
651 : ◆RW9l2xb5q2 :2018/05/31(木) 23:07:09.02 ID:xg2hKik90
こんばんわ!
長らくお待たせしました、白望と京太郎の濡れ場です
R-18なので何時も通り
で見たくないor見れない人は ◆gb4ndwMf/kをNG設定でお願いします!
652 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:08:28.43 ID:xg2hKik90

太陽が水平線の彼方に沈んで空が群青色に染まるころ、清澄鎮守府庁舎の廊下を4人の少女が歩いていた。

「はぁ…… 今日は散々にやられましたねぇ、すばらく無いです」

「まぁ、そういう日もあるじゃろ。一撃死の可能性が無いだけましじゃ」

「そうよね、ほんと須賀君に中出ししてもらうと轟沈防止になるって一体どんなシステム何だか……」

重巡『衣笠』こと煌、駆逐艦『浦風』ことまこ、戦艦『Roma』こと塞、空母『雲龍』こと白望だ。4人とも制服はボロボロになっていて、まこに至っては右手で服を押さえておかないとおっぱいが丸出しになりそうな様子だ。何があったかと言うと今日の出撃で深海棲艦の有力な水上打撃艦隊と鉢合わせになって一方的に撃ち負けたのだった。

「負けるのだるい…… 早く横になりたい……」

「先にお風呂(ドック)だよシロ! 全く…… シロに注意するのは胡桃の役割だったのに」

一番きわどい格好の白望が心底怠そうな顔と声で愚痴を零す、それを注意する塞はまさにお母んと言った感じだ。

「おっ、皆さんお疲れ様、今回は手ひどくやられましたね」

「あっ! 提督!」
653 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:09:30.45 ID:xg2hKik90

そんな折、廊下を歩いてきた京太郎が4人に声を掛ける。
慌てて挙手の敬礼する彼女たちに京太郎は返礼しながら「もう勤務時間は終わってますから、気楽にしていいですよ」と言う。
ちなみに敬礼した瞬間にまこのおっぱいがプルンとむき出しになったので、チラ見どころかガン見していた京太郎。
スベスベと軟らかそうでいてツンと張りのある見事なおっぱいだった。
京太郎の視線に気づいたまこが「きゃっ!」っと慌てて胸を隠す。
揉まれたり舐められたり穿られたり抓まれたり吸われたりと散々京太郎に蹂躙されたおっぱいだ、見られたくらいで恥ずかしがるなんて今更じゃないか思われるが、ボロボロの制服を着て乳房を曝け出すのは流石に羞恥心が沸くらしい。

「まこ先輩、煌先輩、塞先輩、小瀬川先輩、まぁ、ゆっくり風呂に浸かって英気を養ってください。俺はまだ用事があるので失礼しますね」

そう言って廊下を歩いていく京太郎、その背中を見つめる8つ4組の瞳。
そのうちの一組は何やら不満そうな色を湛えていた。


654 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:10:23.16 ID:xg2hKik90

「ふぃー…… 疲れたー」

野暮用を終えた京太郎が一人言葉を零しつつ、自室に向かって廊下を歩く。
日が落ちてから大分時間が経ち21:00を回ったところだ。
この後、秘蔵のつまみでノンアルコールビールでも飲むかと邪な考えをしつつドアの取手を握って扉を開ける。
そして一歩部屋に踏み込もうとしたときあるものが目に入り足が止まった。
そのまま1秒、2秒と静かに時間が流れる。
京太郎はそっと扉を閉め「俺、疲れてるのかな…… 違う部屋に入っちまったぜ……」と呟きながら親指で蟀谷を揉みほぐす。
しかし、確認のため扉に掛かっているプレートに目をやるとそこには『提督私室』の文字が間違いなく書かれていた。
さっきのは見間違いだ、幻覚を見るくらいに疲れているんだきっと、と自分に言い聞かせながら再びドアの取手を手に取り部屋の中に入る。
そしてそこにはさっきと同じものが変わりなく存在していた。

「なんでだよ……」

京太郎のベッドに素っ裸で寝転がり、静かに寝息を立てている白望が居たのだった。


655 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:11:54.86 ID:xg2hKik90

「で、一体なんでこんなことをしたんですか?」

予想外のモノを目撃したせいかドッと疲れが出てきた京太郎。
面倒臭そうなことは後回しにすることにして、まず私室にあるシャワーを浴びることにした。
シャワーでサッパリした後、まだ寝息を立てていた白望を優しく揺り起こした。
その時ユサユサと魅惑的に揺れる二つのおもちが目に入り、ゴクリと生唾を飲み込む京太郎。
思わず手で揉みかけたが何とか理性を総動員して耐えた。

「………」

京太郎の問いかけに無言を貫く白望、非常に気まずい沈黙が室内を支配する。

「はぁ…… 小瀬川先輩、俺が何かしたんならそう言ってくださいよ、でないと何が悪いのかさっぱり……」

「それ」

「えっ?」

沈黙に耐えかねて喋り出した京太郎に白望が反応する。
しかし、「それ」と言われても何のことかさっぱりわからない京太郎は間抜けな声を上げて困惑する。

「えっと…… 小瀬川先輩? 「それ」と言われても何のことかさっぱり……」

「だからそれ…… 名前……」

「……名前?」

京太郎の聞き返しにコクリと頷いて肯定する白望。

「みんなは名前で呼んでるのに、私だけ苗字……」

「えーっと…… つまり俺が小瀬が…… 白望さんだけ苗字で呼んでいたのが気に入らなかったと……」

「うん、なんか仲間外れにされてるみたいで……」

「あー…… その…… なんかすいません……」

白望の話を聞いて気まずくなった京太郎、言いよどみながらも素直に謝罪する。
まぁ、白望に疎外感を与えていたのは京太郎なのでこれは仕方がないだろう。

「でも…… 小瀬…… 白望さんは俺のこと好きじゃないでしょ? そんな俺に名前呼びされたら逆に嫌じゃないかなと思ってたんですが……」

「そんなことない」

京太郎の言葉を少し強めの語気で否定する白望。

「確かに、こっちに来たときは6股なんてとんでもない奴だと思った」

白望は「だけど」と続きを語る。
久たち6人のことを大切にし、なおかつ全員と真剣に付き合ってる姿を見て、とんでもない奴からいい奴に考えが変わったこと。
そのあとも京太郎のことを見定め続けた結果、自分の運命を託しても良いと…… 
抱かれても良いと思えるようになったと……

「私だけじゃなくて、塞たちも皆同じ気持ち…… なのに京は皆を名前呼びしておいて、私だけ苗字呼び…… ずるい」

要はみなと同様に扱ってほしいのに一人だけ扱いが違うことに関する不満だった。
女心は複雑奇怪。
コミュ力の化け物の京太郎でも読み切るのは難しい代物だが、ここまで言われれば流石に白望の本心の想いくらいは読み取れる。
スッと白望の裸体を優しく抱きよせる京太郎、そして、耳元で優しく囁く。

「寂しい思いさせてすいませんでした…… これからはそんな思いをさせませんからそれで許してくれますか?」

「……うん、許す」
656 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:14:30.18 ID:xg2hKik90
白望の答えを聞いた京太郎はそのまま彼女の唇を奪う。
何回も薄く柔らかい唇を啄ばみ、咥えこむ。
つながった口の中で二人の舌が絡まり合い、クチュクチュと水音を立てる。
次第に気分が昂ぶってくる京太郎と白望、夢中になってお互いの舌を求めあう。

「プハッ! 白望さんって結構情熱的に求めてきますね」

「……」

息が続かなくなったので一旦キスを終える京太郎、かなり白望は積極的に舌を絡めていたらしい。
京太郎のその言葉に恥ずかしいのか、白望は顔を赤らめて無言で顔を反らす。
その反応が可愛らしいのだが無言はつまらないと思った京太郎、そっと右手を白望の股間に伸ばし、少なめな茂みの中にあるクリトリスを強めに押しつぶした。

「!?!? きゃああああっ!!! ンンンッッ!!」

「無言じゃつまらないですよ、白望さん。もっと可愛い声で啼いてくださいよ」

クリトリスの激烈な刺激に思わず悲鳴を上げる白望。
その声でドSスイッチが入ったのか京太郎は悪い笑顔を浮かべて親指と人差し指でクリトリスを強く扱きあげる。
その度にビクビク体を痙攣させる白望、しかしドSスイッチの入った京太郎は止まらない、白望が絶頂を迎えても手を休めずに責め続ける。

「ァァァァッ…… ダメ! ダメェ!」

発情して敏感になったクリトリスを扱かれ続け、肉芽に生じた苦痛すら感じる快感が白望を責め苛む。
脳裏に火花が弾け飛び、首をイヤイヤと激しく振り乱す。
しかし、白望の肉壺は彼女の意思とは正反対に京太郎の肉槍を欲しがってクパクパァと大輪の肉花を咲かせている。

「ンァァァァァアアアアアァァァアアアアアッ!!!」

5分も休まず扱かれ続けただろうか、それは彼女の感覚では永遠にも等しい時間だっただろう。
体中の筋肉が痙攣硬直し、長い長い絶叫が響き渡る。
体を弓なりに反らして秘裂からは大量の愛液が噴出した。
深い絶頂が過ぎると体が弛緩してベットの上でぐったりとなる白望。
オマンコからは間欠泉のようにピュッピュとまだ愛液を噴き出している。
半分意識を飛ばして疲労困憊と言った様子だがまだまだ責めは終わらない。
京太郎の肉魚雷が航空母艦『雲龍』、本名・小瀬川白望を撃沈雷撃処分すべく彼女のウィークポイントに照準を定める。
そして、勢いよく発射された肉魚雷は狙いを外さずに彼女に突き刺さり、最奥で快感と言う大爆発を起こした。

「うあああああああぁぁあああああああ!」

いきなりの快感に無理やり意識を取り戻させられた白望。
瞬く間に絶頂に至って膣で京太郎の陰茎をキュッキュと締め上げる。
しかし、何人もの少女を悦ばせ、快楽と性欲の泥沼に叩き堕としてきた京太郎のイチモツはそれ位余裕で耐えられる。
そのまま力の抜けた白望の腰を京太郎はがっしりと両手でつかみ責めを再開する。
所謂、吊り橋と言う体位だ。
深く腰をストロークさせてGスポットをカリで削るたびに白望の上体は激しく揺さぶられ、その豊かな胸がまるでスライムのように激しく踊る。
ズッポシと奥に突き入れた後、腰をグリグリと上下左右に擦りつけると、槍先がポルチオを?き回し白望の腰がビクビクと細かく跳ねる。
あまりの激しい攻めに白望の人格から余分なものがどんどん削られていく。
尊厳やプライドと言ったものが一つ一つ剥がされていき、雌の本性のみが残されむき出しになっていく。
もはや此処にいるのは宮守女子高校麻雀部の先鋒を務めた小瀬川白望でもなく、艦娘『雲龍』になった小瀬川白望ですらない。
ただ白望と名がついた純粋な性欲の塊が、生きるオナホールがそこにあった。
657 : ◆gb4ndwMf/k :2018/05/31(木) 23:17:17.29 ID:xg2hKik90

「あぅ! アン! アッ! アアァッ!! アアァッ アクゥ! アン!」

その声は快楽に身を任せ、ただただ悦びの色、一色に染まっていた。
そして責める側の京太郎もこの状況に興奮し我を忘れている。
ぷっくりふんわりと充血した恥丘、ウネウネネットリと絡みつく膣、コリコリとした子宮口。
そのすべてが最高の快楽を味わう肴となっていた。
腰をパンパンと叩きつけ、グリグリと擦りつけてこの極上のオナホールを必死になって堪能する。
そんなオスとメスの饗艶にもついに終わりが訪れる。
ピストン運動がどんどんスピードを増していき、そして思いっ切り腰を股倉に食い込ませた瞬間に

「…………………………ッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」

白望の体が今までよりも激しく強張り、背骨が折れるんじゃないかと言うほど弓なりに反りあがる。
口からは声にならない嬌声と絶叫が響く。
最後の一突きで京太郎の肉魚雷が白望の最後の防壁だった子宮口を突破。
白望のもっとも大事な部分である子宮に直接精液と言う名の白濁した爆風を叩き込んだのだ。
普通の女の子はペニスで子宮口を突破などされたら激しい痛みを感じるか、最悪性器が壊れてしまう。
ところが今の白望は艦娘である。
艤装と妖精さんの不思議パワーで艦娘の体は常人の何倍も頑強になるのだ。
子宮口を突破されたくらいで壊れるような軟な体ではなく、それを快感ととらえるほどだ。
むしろ久やまこのようにMっ気の強い娘はそれを求めて、激しいセックスをおねだりする位である。
たっぷり30秒ほどかけて白望の子宮に白濁液を流し込んだ京太郎。
ゆっくりと陰茎を引き抜くと仰向けでM字に開脚された白望の蜜壺から泡立った愛液が垂れ落ち、アヌスをぬらぬらと怪しく濡らしていく。
完全に弛緩した表情筋に涙や汗、鼻水に涎で白望の顔はぐしゃぐしゃだ。
目は開いているが焦点がどこにも結ばれていないのを見ると、完全に意識が飛んでしまっている。
オマンコという自分のもっとも恥ずかしい部分を完全に曝け出し、無防備にベッドに横たわる豊満なその女体は背筋がゾクゾクするほど美しい。

まだまだ夜はこれからだ。
この女体を今宵、好きなだけ貪り尽くせるかと思うと京太郎のムスコはムクムクとより固く、さっきよりも少し大きくなる。
元々、巨大な京太郎のイチモツだ。
それが更にサイズアップとくれば挿れられる方には拷問と変わらないが、その拷問こそ白望の望んだものなので問題は無い。
それどころか失望させないためにも京太郎は朝まで頑張らなければならない。
長丁場に備えて妖精さん印の超強力精力剤の瓶を開けて中身をクイッと呷る京太郎。
夜は始まったばかりである。
イキり勃つ自分のイチモツに手を添え、二回戦を始めるべく白望の膣口に亀頭を宛がう京太郎。
次の瞬間、京太郎の寝室に女の悦びの絶叫が木霊した。
658 : ◆RW9l2xb5q2 :2018/05/31(木) 23:18:52.77 ID:xg2hKik90
はい、今回の更新は以上です!
次は日常回になると思います。
では皆様、次回の更新までしばしなお待ちを。
感想など書いていただけると嬉しいです!
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/06/01(金) 23:57:05.96 ID:mF3dwqw20
乙です
シロさんだと、聞かれたらダルがりながらも全部話してくれそう(鎮守府の仲間に限る)
660 : ◆RW9l2xb5q2 :2018/07/25(水) 23:34:08.08 ID:xGk3LeKJ0
時間がかかりすぎですねぇ……
最新話、コッソリ投下しておきますね
661 : ◆RW9l2xb5q2 :2018/07/25(水) 23:34:42.08 ID:xGk3LeKJ0
透き通るような青い色の空と深みのある群青色の海が何処までも続く。
モンスーンが強く吹いているが比較的な身も穏やかであり自然の美しさを感じさせる。
大部分は一見すると平和な海だが、世界中で深海棲艦と人類との生存が行われている。
現にインド洋にあたるこの海域でも、今現在、爆音が響いているのだから。

「ギィ! ギィ!」

「チッ! チッ!」

深海棲艦の軽巡洋艦と駆逐艦が海域一体に沈降爆雷をばらまいている。
ユラユラと重力に従って海中を沈んでいき、設定深度に達すれば中に詰められた爆薬がそのエネルギーを盛大に放出する。
ドォン! ドォン!と海中に響く爆音は、海の中に身を潜める潜水艦にとっては死神の足音にも等しい。
その強烈な衝撃波を身に浴びて傷でも受ければ、潜水艦にとってのもう一つの死神、水圧が見逃してはくれない。
そのまま屍を海底に晒すことになる。

「…………………」

深海棲艦が爆雷をばら撒いているということは、この海域に彼らの敵である潜水艦娘が潜んでいることを意味する。
つい半日ほど前に輸送ワ級が沈められたので敵討ちとばかりに猛攻を加えているわけである。
で、今現在、深海棲艦の獲物となっている潜水艦娘はと言うと……

(全く、勘の悪い猟犬達だね…… 見当違いの場所に爆雷を放り込んで。まぁ、そうしてくれた方が離脱は楽だから良いんだけど)

とっくの昔に深海棲艦たちが対潜攻撃に躍起になっている海域から離脱していた。
耳を澄ませながら悠々と無音で潜水を続ける潜水艦娘。
スクール水着に包まれたムチッとした体、すらっと伸びた脚にはニーソックス、綺麗なブロンドの金髪に顔に載ったトレードマークのメガネ。
『伊號第八潜水艦』、通称『伊8』の艦娘をやっている妹尾香織である。

(さて…… 陽が落ちるまで浮上できないから少し寝ようかな……)

艦娘になったことで水中での息が長く続くようになった佳織、もうかれこれワ級を沈めてから数時間潜りっぱなしである。

662 : ◆RW9l2xb5q2 :2018/07/25(水) 23:35:27.37 ID:xGk3LeKJ0
(ううっ…… 寝れない…… やっぱり対潜攻撃受けたから気分が昂ってるのかな? それにアソコも疼くし……)

水中に浮かびながら太腿の内側をモジモジと擦り合わせたり、ピッチリ張り付く水着の上からお股を擦りあげ始めた。
中深度の海中でホバリングしながら股間を弄って自慰に浸るスク水金髪娘、しかもBGMは離れたところで行われる対潜攻撃の爆雷音とクジラの鳴き声……
余りにもシュールな光景である。
次第に体が痙攣し出し、大きく背が弓なりに反って絶頂を迎える。

「……ンン! ハァ!須賀くぅん! ……あっ!!」

で、絶頂の瞬間に思わず声が出てしまう佳織。
ちなみに潜水艦の最大の持ち味はその隠密性。
当然、潜水航行中の騒音はご法度である。
その点は艦娘であっても全く変わりはないのだが、佳織はあろうことか対潜攻撃をしのいでいる最中に嬌声を上げてしまった。
さっと彼女の顔色が青くなる。
耳を澄ませてみると深海棲艦が佳織の居る海域に向かってくる航行音が聞こえる。
こうして佳織は[田島「チ○コ破裂するっ!」]による自業自得の結果、要らぬ苦労を背負い込む羽目になった……
663 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/07/25(水) 23:36:17.37 ID:xGk3LeKJ0
[なんか文字化けしたので再投稿]


(ううっ…… 寝れない…… やっぱり対潜攻撃受けたから気分が昂ってるのかな? それにアソコも疼くし……)

水中に浮かびながら太腿の内側をモジモジと擦り合わせたり、ピッチリ張り付く水着の上からお股を擦りあげ始めた。
中深度の海中でホバリングしながら股間を弄って自慰に浸るスク水金髪娘、しかもBGMは離れたところで行われる対潜攻撃の爆雷音とクジラの鳴き声……
余りにもシュールな光景である。
次第に体が痙攣し出し、大きく背が弓なりに反って絶頂を迎える。

「……ンン! ハァ!須賀くぅん! ……あっ!!」

で、絶頂の瞬間に思わず声が出てしまう佳織。
ちなみに潜水艦の最大の持ち味はその隠密性。
当然、潜水航行中の騒音はご法度である。
その点は艦娘であっても全く変わりはないのだが、佳織はあろうことか対潜攻撃をしのいでいる最中に嬌声を上げてしまった。
さっと彼女の顔色が青くなる。
耳を澄ませてみると深海棲艦が佳織の居る海域に向かってくる航行音が聞こえる。
こうして佳織はオナニーによる自業自得の結果、要らぬ苦労を背負い込む羽目になった……
664 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/07/25(水) 23:36:46.70 ID:xGk3LeKJ0

「北緯△△度▽▽分●●秒、東経××度○○分■■秒…… 大体この辺りですね」

その名の通り非常に平穏な海面が広がる太平洋の大海原。
この海で深海棲艦と人類の生存を掛けた戦争が行われているとはとても思えないほど静かだ。
そんな海の上にセーラー服を模したエプロンドレスに身を包み、手には野菜が入ったバスケット、肩には魚雷の入ったトートバッグを持った超巨乳美少女が立っている。
京太郎の清澄鎮守府に所属する潜水母艦『大鯨』こと神代小蒔である。

「まぁ、この辺の敵艦は粗方片付けたけぇ、大丈夫じゃと思うが……」

「気を付けた方が良いやろうな、あいつらゴキブリみたいに出てきよるし」

油断なく12.7 cm連装高角砲(後期型)を構え周囲を警戒するまこ。
そして同じく20.3 cm連装砲を何時でも撃てるようにした軽巡『神通』こと末原恭子が同意する。

「まぁ、潜水艦も厄介ね。ホント、どこから撃ってくるかわからないし……」

そう言いつつ水中探針儀に注意を傾ける駆逐艦『村雨』こと新子憧。

「正直言って、はっちゃんの音と深海潜水艦の音って区別できないからややこしいのよね……」

「おいおいおいおい、村雨。同士討ちは避けェや」

「分かってるわ、浦風」

などと危ない会話を交わしつつ、まこ、恭子、憧の3人は海域の確保と大鯨の護衛を続ける。
と、その時、探針儀に反応が出た。

「……ッ! ソナーに感あり! 方位0-8-9!」

憧の一声と同時に両手に爆雷を構えるまこと恭子。
深海棲艦かもしれないという緊張感が漂う。

665 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/07/25(水) 23:37:17.51 ID:xGk3LeKJ0
「プハァ!!」

が、いい意味でその緊張感は徒労に終わる。
接近浮上してきたのは合流予定の『伊8』の佳織だった。
佳織の姿を確認したまこたち4人はとりあえず戦闘態勢を解除し、佳織のそばに駆け寄る。
もちろん戦闘態勢は解いていても警戒は怠らない。

「お疲れ様です。はい、これ食料と飲み物です!」

笑顔でバスケットの中のサンドウィッチとスポーツドリンクやオレンジジュースを手渡す小蒔。
受け取った食べ物にすぐかぶりつく佳織、およそ3日ぶりにまともな食事にありついたためか顔がほころぶ。
食事の合間に伊8の艤装に弾薬と燃料の補給も忘れずに手際よく済ませていく。

「ご苦労さんじゃったのぉ、首尾はどうじゃった?」

「もぐもぐ…… んー… ワ級が27隻と護衛の軽巡が3隻、駆逐艦が2隻かな」

「へぇ、大戦果じゃない!」

「まぁ、深海棲艦の兵站路が判明したからね。待ち伏せして襲撃するだけだから」

「でも、大変なんやろ?」

「それなりに、見つかって攻撃されたら反撃のしようもないし」

まこ、憧、恭子に律儀に答えを返す佳織、ある程度お腹も膨れたのかケプッと可愛いげっぷをしながらジュースで喉を潤す。

「それにしても、なんで私ってこんな目にばっかり合うんでしょうね……」

「「「ん?」」」
666 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/07/25(水) 23:37:45.69 ID:xGk3LeKJ0

「こっちに来る前には三徹で麻雀を強要されたり、こっちに来たら来たで忍耐の強いられる潜水艦任務、しかも5日間も……」

ブツブツとブルーが入ってきた佳織に若干引きつつ小蒔が声を掛ける。

「ま、まぁ、その分須賀君にしっかりご褒美をもらったらいいと思いますよ!」

フンスと力を入れながら言う小蒔の言葉に佳織がピクリと反応する。

「ご、ご褒美……」

そして何故か赤くなる顔、それを見て彼女が何を想像したのか一発で理解した4人は顔をニヤけさせる。

「おうおう、何を想像しよったんかのぉ?」

「エッチな事かな〜?」

「子宮も疼いとるんとちゃうか?」

「もう!!!!」

同僚のからかいに声を大きくして抗議する佳織、しかし、顔はさらに赤くなる。
事実、彼女の子宮はズクズクと疼いているし、海に浸かっているので分からないが秘唇からはトロリと愛液が溢れている。

「まぁ、これ以上じらすと佳織が可哀そうじゃけぇ、さっさと鎮守府に帰えるかのぉ」

「「「おー!」」」

まこの一声で鎮守府に帰還すべく航行を開始する清澄鎮守府所属の艦娘5人。
鎮守府に帰還した後の戦果報告は提督の京太郎が十分満足できるものった。
その褒賞で4日の特別休暇と欲しいものを1つ貰えることになった佳織、彼女が欲したモノは丸1日に渡る京太郎との情事だった。
667 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/07/25(水) 23:38:39.13 ID:xGk3LeKJ0
はい、本日の投下はこれまで
感想とかは大歓迎ですのでどんどん書いてくださいね
ではまた次の投稿で
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 06:21:28.06 ID:GyoAw7aRO
乙!
潜水艦はエロいな!
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/07/28(土) 21:51:47.72 ID:0U4h7rSb0

今回の任務で死んだ目のゴーヤが過労防止のポスターになっている事まで連想しました。
潜水艦娘も提督同様成り手が少なくて募集に難儀しそうです。
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/10/15(月) 18:45:15.54 ID:ewgI4QB4O
復活上げ
671 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/12/16(日) 23:57:26.78 ID:EAfrfRfu0
お久で御座い
SS速報のエラーとかリアルとかあって長い間離れてました

一応、次の話が書きあがったのですが……
>>1の妄想が爆発してまこ&恭子の結構エゲツナイR18に仕上がってしまい投下したモノかどうか悩んでるところです。
見たい人が居れば投下しますが、決してイチャラブでは無いのは念押しします
(そもそもまこ&恭子のお仕置話ですので……)

以上のことを踏また上で見たいという方が居たら投下することにいたします。
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 00:15:21.92 ID:+8dyubnyO
過去に久&和の結構ガチな奴あったし無問題無問題
何より恭子のエロってあまり見ないし楽しみです
673 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/12/17(月) 00:45:45.71 ID:WL6Tz9R30
>>672
まぁ、主:まこ、従:恭子 みたいな感じですが……
それなら投下してみるかな?
次あたり恭子メインのエロ書いてみるか……

明日の10時くらいに投下しますね
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 16:21:38.20 ID:5BjYSu3L0
待機
675 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/12/17(月) 21:34:38.77 ID:WL6Tz9R30
さて、そろそろ投下しようと思うが……
もう一度警告しておく……
これはイチャラブに非ず、エゲツナイエロであると!

(分類上ソフトSMかな?)

そういうのが苦手なよゐこの皆は◆gb4ndwMf/kをNGにしてブラウザバックだ!
お兄さんとの約束だゾ!!
676 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:35:54.17 ID:WL6Tz9R30

時は真夏、外では太陽が燦々と降り注ぎ汗が噴き出る陽気の中、鎮守府の地下の一角は薄暗く少し空気が肌寒い。
ここは深海棲艦の空襲を警戒し洞窟を改造してつくられた防空施設で防空司令部や通信指令室、緊急資材・食糧庫、情報分析室など鎮守府の緊急時に必要な施設が集中して配置されている。
頑丈で出入り口が1か所という点を利用して拘置施設もあったりする。
そんな拘置施設の中、現在進行形で正座姿の2人の少女が提督と数多の艦娘に取り囲まれている。
よく見ると正座している少女二人は手を縄で後ろに縛る、いわゆる高手小手で拘束されている。
そして、ガクガクと小刻みに体が震えているのは何も肌寒いからだけではない。

「さて…… 二人とも、覚悟は出来てますね? お仕置きの執行を始めます」

「きょ、京太郎…… わ、わしらが悪かったけぇ」

「か、堪忍や」

体操服姿(ブルマ+少しサイズの小さい上着)で縛られているまこと恭子が平身低頭で減刑を願い出るが、京太郎の冷たい目線であえなく撃沈する。

「で、京ちゃん。二人のお仕置きは何するの? 私が魚雷を暴発させた時はベッドに磔にされて擽りの刑6時間だったけど、同じ?」

かつて自分に執行されたお仕置きを思い出しながらまこと恭子に執行するお仕置きの量刑を確認する咲。
その咲の言葉を聞いて、和、優希、憧がヒソヒソと内緒話を始める。

「あの時の咲ちゃんは凄かったじぇ」

「噴水のように失禁していましたから」

「大も小もね、後始末が大変だったわよ」

しかし、バッチリ咲の耳には届いていたようだ。
かつてお仕置きとはいえ自分が晒した醜態をこうもあからさまに語られると恥ずかしい。
顔を真っ赤にして「3人とも! 怒るよ!」と大声で抗議する。
677 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:36:20.68 ID:WL6Tz9R30
「しかし、司令官さん。擽り刑を2人同時に執行は執行人数の関係で無理じゃありませんか?」

「うん、だから今回2人には新しいお仕置きを受けてもらう」

頸を傾げつつ聞いてくる電に答えながら京太郎は部屋の一角に安置されているモノに歩み寄っていく。
それには白いシーツが掛けられていて正体をうかがい知ることは出来ない。

「実は横須賀の山本提督と話をしている時にお仕置きの話題になったんだけど…… じゃあ、これ使ったらいいよって山本提督が送ってくれたんだ」

「や、山本元帥が直々に、ですか?」

そして白いシーツを掴んで勢いよくのける京太郎。
そこに現れたのは……

「乗馬マシン?」

「えっ? これってお仕置きになるの?」

「ダルい事には変わりない……」

そう、見た目は普通の乗馬マシンだ。
皆が言うとおり緊縛されてこれに乗せられても疲れるだろうがお仕置きとしては物足りないだろう。
乗馬マシンを見た瞬間、心の中でちょっとホッとしたまこと恭子。
しかし、それは余りに甘い考えであった。

「えーっと、お仕置用張型付き乗馬マシン取扱説明書……」

電が乗馬マシンについていた取扱説明書を手に取ってタイトルを読み上げた瞬間、まこと恭子の表情が凍りついた。

「えっ、これってバイブ取り付けて使うの?」

「確かに座面にアタッチメントらしきものがあるな」

「二つあるってことは…… オマンコとアナルの同時攻め? うわ、結構エグイね」

「肝心のディルドは何処に?」

「この箱に入ってるみたい…… ってなにこれ!? 大きい!!」

お仕置きを受けない面々は好奇心の赴くままに乗馬マシンの見分をするが、そのセリフが聞こえてくるたびにまこと恭子の顔は青褪めていく。

「電さん、コレすごく凶悪な形をしていますけど…… これをオマンコとアナルに入れるんですか?」

「そのようですよ、大鯨さん。張型はS、M、Lの3サイズ用意されてて、これはSサイズみたいですね」

艦娘になる前は純粋な箱入り娘だった小蒔も、潜水母艦『大鯨』として働くために京太郎と体を重ねまくっているので、性的な事柄には完全に耐性を付けたようだ。
普通に下ネタ全開の会話に加わっている様を永水女子の面子が見れば「純粋だった姫様は一体どこへ……」と嘆くこと請け合いだろう。

「えーっと、説明書に張型の機能について載っているのでちょっと読んでみるのです」

そう言って説明書を手に機能の説明を電が始める。
張型の機能その一、ピストン機能。
文字通り、乗馬マシンに仕込まれたモーターとクランクシャフトで子宮口を突き上げる。
張型の機能その二、回転機能。
張型は4つの節に分けられていてそれぞれにギアが仕込まれている。
それによって一段目と三段目は右回転、二段目と四段目は左回転して膣壁を責める。
張型の機能その三、薬液射出機能。
マシン本体に供えられたタンクから薬液が供給され、張型の先端から膣内に射出される。
高速修復剤の成分と媚薬成分を配合した専用の薬液を使えば体や精神を壊すことなく長時間のお仕置でも執行可能である。
678 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:36:46.84 ID:WL6Tz9R30

「…………………」

電の説明を聞いて誰も言葉が出ず、場を静寂が支配した。
この上、乗馬マシンとしての機能もあるのだから余りに凶悪なお仕置き器具である。

「……つまりなにか? 乗馬マシンで体を上下前後左右に揺さぶられて膣をかき回されてるうえに、胎内でこの凶悪な張型が回転とピストンで大暴れしつつ疑似射精すると……」

「うわぁ…… 10分も経たずに失神しそうですねぇ、すばらくないです」

執行されるのが自分でない事を神に感謝しつつ、被執行者たる2人に憐れみの目線を向ける京太郎配下の艦娘達。
憐れみの視線を向けられる方と言えば可哀そうになるほど顔が青くなり、体がガタガタと震えている。

「まぁ、お仕置きはしなきゃいけないんで、このまま進めましょう。ちなみに、海軍の法規集と判例集からすると、この乗馬マシン刑6時間が妥当みたいなので…… 軽巡「神通」、駆逐艦「浦風」に処分を言い渡す。張型付き乗馬マシンの刑6時間の刑に処す。謹んで執行を受け入れるように」

「電、優希、憧、マシンの準備を手伝ってくれ。残りの面子は、2人を逆海老縛りに。足は屈脚固定縛りで、あと、脚と手は縄で繋いでおいてくださいね」

「「「はーい」」」

京太郎の指示のもと、それぞれが作業を開始する。
電、優希、憧以外の面々は縄を持ってまこと恭子の元へにじり寄る。

「ちょっ! 後生じゃーーー! 許してくれ!!」

「堪忍やーー! 一生のお願いやから許してーー!!」

まこと恭子は必死になって抵抗するも、艤装を付けた戦艦や空母、重巡に生身の駆逐艦や軽巡が敵うはずもなく、あっという間に制圧、縛り上げられていく。

「司令官さん、どのサイズの張型使うのですか?」

「うーん…… 実際どのサイズでもいいんだけどな? L入るのか? コーラのガラス瓶位の大きさがあるぞ?」

「問題ないと思うわよ」

「じゃあ染谷先輩たちの悪運を試すという意味でこのサイコロで決めるじぇ!」

「それ面白そうじゃない」

何やらお仕置きの厳しさがサイコロによって決められようとしていた。
面白い、面白くないで自分の運命を決められるとかまこたちからすれば「ふざけるな!」と抗議したいものだが……
縛り隊に必死に抵抗している今の彼女たちにそれを気にする余裕などなかった。

「じゃあ1・4ならSで、2・5ならMで、3・6ならLってことで。じゃあいくじぇ!.」

「あっ6が出たわね」

「それじゃLサイズを取り付けるのです」

そんな会話を京太郎たちがしている間に、まこと恭子の緊縛が完成した。

「須賀君! 縛り終ったわよ!」

「ご苦労さんです、濡れてなかったら辛いと思うのでみんなで濡らしてあげてください」

「「「はーい」」」

久の報告を聞いて京太郎は次の指示を出す。
そして機械の大まかなセッティングを終えて京太郎を手伝っていた憧以外の面々もまこと恭子の方に合流する。
679 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:37:12.88 ID:WL6Tz9R30

「こ、こりゃあ! 久! 止めんか! ……あぁん!」

「あら、あんなに太いバイブを咥えるんだからしっかり濡らしておかないと辛いのはまこよ? これは貴女の為なんだからシッカリ感じなさい」

ブルマのクロッチ部分をずらして蜜壺に舌を這わせながらまこの抗議をサラッと流す久。
他にも咲、優希、煌、電に照がまこの体を弄っている。
比較的というか明らかに胸のボリュームが少ない娘ばかりがまこに集っているが、一人だけ艦娘化した時にバストサイズがアップした裏切り行為に対する私怨など一切混じってはいない。
あくまでもまこの身を案じての行為である。
執拗に陥没した乳首を穿ったり、乳房を揉みしだいたり、乳輪を舐ったりしているが私怨は全く無いったら無いのだ。

「あ、アナルはアカンて! 感じてまう!!」

「だから感じさせるためにやってるんだから…… それにアナルを解しておかないと本当に辛いと思うよ」

一番の性感帯を舌で責められて叫ぶ恭子に、いったん顔をあげて声を掛ける塞。
しかしすぐに舌でアナルを解す作業に戻ってしまう。
そして、2人とも無数の手と舌で柔肌を弄られながら黒い布の目隠しとボールギャグを噛まされる。

「よーし、それじゃ準備の最終段階に行くぞー。二人をマシンに乗っけろー」

「「「よーそろー」」」

「「むぐー! むぐー!」」

新たな京太郎のオーダーが発せられる。
オーダーに答えて2人を担ぎ上げる艦娘達、必死になって命乞いをするまこと恭子。
「許して」と言っているつもりだがボールギャグのせいで言葉になってない。
そんなことをしているうちに乗馬マシンの横まで運び終わり、いよいよ乗せる段階になる。

「えーっと…… こっちが前で、こっちが後ろだよね? これ本当に入るの?」

「「んんっーーーーー!!」」

股が割り開かれた格好で乗馬マシンの上に掲げられるむっちりとした肢体。
クロッチをずらされて顔をのぞかせる可愛くすぼまった菊穴とサーモンピンクの花びらが花開いた陰唇、ヒクヒクと収縮するそこにディルドの先端がロックオンする。

「よーし、降ろすわよ。イチ、ニ、サン」

無慈悲に秘唇と菊門を掻き分けて潜り込んでいく巨大バイブ。
大きすぎるため一息に入れるのはダメだという判断からか押し込んでは少し引き抜きと、3歩進んで2歩下がると言った感じに小刻みに挿入れていく。

「オッ… オオッ! オォオッ!」

「ムグゥ! ンンッ! ウムグゥ!」

時間をかけて丁寧に体が降ろされていく。
愛撫によって濡れたオマンコとアナルをバイブが擦りあげながら沈み込んでいく。
数分ほどで残酷なインサートが終わり2人の艶めかしい肢体は極太バイブを完全に咥え込んだ。
膣壁と腸壁が大きく引き伸ばされて快感を絶え間なく生み出す。
さらに、バイブとバイブの間の座面には長さ3cmほどの硬質プラスチックの突起が3つほどあり、それが体重の助けを借りて蟻の門渡りを強く猥らに刺激する。
マシンに跨っているだけで責め苛まれるまこと恭子。
もうこの段階で軽くイキそうになっている。

「えーっと、このベルトがこうだから……」

マシンの下部にあるゴムベルトをひざ裏に通して金具で固定、これで体は下に引っ張られるのでマシンから落ちることは無くなる。
ついでに乗馬マシンの座面の突起に会陰が押し付けられてズキンズキンと痛み出す。
そして天井の梁からもベルトが下げられ、脇下を通してバックルで留められる。
この時天井のベルトはある程度の緩みを持たせているが、上半身を完全に倒すことは不可能になる。
これでお仕置きの全ての準備が整った。
680 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:37:43.59 ID:WL6Tz9R30

「司令官さん、準備完了 ……と言いたいところですが、取説には試験運転をせよとあるのです」

「試験運転?」

「なのです。機材の作動確認と被執行者に過剰な負担がかからないようにらしいのです。リモコンの黄色のボタンを押すと試験運転が始まるらしいのです」

「おっけー、このボタンだな…… ポチっとな」

リモコンのボタンが押しこまれると乗馬マシンがグオングオンと前後左右に大きく動く。
試運転のためなのかその動きは遅くとも移動量は多い。
当然、座面に取り付けられた二つのバイブも大きく動く。

「ムゥゥゥッゥウウ!」

「ンンッッゥゥゥ!!」

マシンの動きに合わせて腰を強制的に動かさせられる2人。
腰が動くことでバイブの亀頭部分がびっしりと生えた軟質ブラスチックの突起で刺激しながら子宮口をはじく。
腰の動きに合わせて体をビクビク痙攣させるまこ、イヤイヤと頭を振る恭子。
2人とも大分キている様である。
1分ほど動いた後、ピタリとマシンが止まる。
責め苛まれた膣壁を休めれるとホッと一息つけると思うのだが、それは甘い考えであった。

「???!!!!ふギぃぃぃぃっっっっ!!!ン、ンひぃっ!!」

彼女たちの膣と直腸に侵入しているディルドには3つの機能があることを忘れてはいけない。
そのうちの一つ、回転機能の試運転が始まったのだ。
ギチギチに膣と直腸に収まった張型が胎内をローリングしていく。
スロー回転から次第に速く、最終的にはマックススピードまで回転数を上げていく。
表面に拵えられた突起が粘膜を掻いていく。
まるで性感帯を巻き取られるような未知の感覚が2人を襲う。
艦娘になって年齢の割には性経験が豊富とはいえこの激しすぎる性快感には免疫が無かった。
背筋がピーンと一本立ちし、バイブの激姦から逃れようと腰が無意識に動く。

「ムグゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!」

しかし、その動きでバイブが強く当たる部分を頻繁に変えることになり、より強い快感が生まれてしまう。
骨盤に生じたゾクゾクとした感覚が次第に腰椎の方へ上り、体は快感を爆発させて絶頂を極める準備が整う。
盛大にイクかと思われたその瞬間にバイブの回転が突如として停止した。

「ム、ムゥゥゥ……」

「なんで?」と言ったのだろうか、ボールギャグから色気たっぷりの吐息を漏らす恭子。
まこの方も自由の利かない体を動かし、腰をくねらせて快感を得ようとしている。
絶頂直前の中途半端な状態でお預けをくらい、切なさで体が悲鳴を上げる。
こんな生殺しの目に合うくらいなら、あのまま暴力的な快楽で上り詰めて気絶した方がマシだったろう。
放置プレイに無意識に不満を持ちだした2人だったが、その認識は甘い。
これはまだ試運転で、尚且つまだ試運転を行っていない機能もあるのだ。
681 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:38:10.21 ID:WL6Tz9R30

「むぅ? おぉぉ…… おほゥ……」

2つ目のピストン機能の試運転が始まった。これも最初はスローテンポでドンドン早くなっていき……

「ンッ! ンッ! ンッ! ンッ! ンンッ!!」

どんどんとテンポアップしていく突き上げに同調するように間隔の短くなっていく2人の喘ぎ声。
接合部からは愛液が飛び散り、固定されて動きが制限されているがイヤらしくくねる腰。
そして最後に子宮口をゴツンと叩くように、勢いよく膣の最奥まで付きこまれるバイブ。
その瞬間に最後の機能である疑似射精機能が起動する。
内蔵されたヒーターによって人肌より熱めに温められた薬液がバイブの先から迸る。
強力媚薬成分と高速修復剤、アルギン酸やフコダイン等の増粘剤が絶妙なバランスで配合された薬液が勢いよく子宮口に叩きつけられ、そのドロドロとした粘り気によって敏感になった粘膜にベッタリと張り付く。

「ムッグゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウ!!!」

「ンンンッッッッゥゥゥゥッッッッッッンンンン!!!」

女の子の一番大事なところの入り口を疑似精液の熱で焼かれ、ついに絶頂する2人の女囚。
矢を放つ直前の弓のように背中が反り、肌には大量の汗が浮かぶ。
かなり深い絶頂だったのかそのままピクピクと動く以外は体を硬直させ、1分ほど経つとぐったりと体から力が抜け、完全にグロッキー状態である。
しかし、これはまだ本番ではないのだ。

「そ、それでは…… お仕置きを本執行するのです!」

試運転で二人を前後不覚に追い込んだマシンの威力にドン引く京太郎たち。
執行の宣言をする電も腰が引けていた。
どうやら自分が乗せられた時のことを想像してしまったらしい。
電の宣言を聞いて激しく首を横に振って慈悲を乞うまこと恭子。
だが無慈悲にもお仕置きは本執行を迎える。

乗馬マシンが前後左右上下に揺れ出す、いきなりギャロップで。
二穴に刺さった極太バイブは唸りをあげて節々を回転させ、上下にピストン運動を始める、いきなり全力で。
試運転の時に膣出しされた疑似精液の超強力媚薬成分が粘膜を通して吸収されていき……
強制発情状態にされた体にこの責めはきつすぎる。

「ムグゥ! ムグゥ! ムグググゥ!! (アカン! アカン! 止めてぇえ!!)」

「ムゥゥゥウウ! ムグゥゥゥゥウウウウ!!(いやぁああ! 壊れるぅうううう!!)」

ボールギャクを噛まされているので言葉にならないのだが、必死に止めるように懇願する恭子。
グングンと高まっていく快感に翻弄され、理性がどんどん削られていく。
ビリビリとした快感が腰骨に溜り、子宮がズクンズクンと激しく疼く。
意識では高まる暴力的な快感を拒否するのだが、体は雌の本能で快感を追い求めてしまう。
そのギャップが恭子を追い詰めていく。
そして、それはまこも同じで……

「フゴォォォォォォォオオオ! ムグゥウウウウ!!(きもちいい!! 死ぬぅうウう!!)」

悲鳴を上げながら暴力的な性感から少しでも逃れようと腰を必死にくねらせるが、膣の擦られる部分を増やすだけで全く意味をなしていない……
いやむしろ、腰の動きも加わりより強い性感に苛まれる結果になってしまっている。
モノの5分も経たずにアクメに達してしまう。
そして、この機械の真に恐ろしい所は此処からである。
もしこれが京太郎に犯されていたとするなら、アクメを決めた後に少しくらいは動きが止まって一息入れることが出来ただろう。
だが相手は生身の人間の京太郎ではなく、電気で動く機械だ。
その動きに慈悲の欠片も、人間の情と言うものも全くと言って無い。
つまりは……

「ふぃったぁぁあぁぁああ!! ふぁってふぃるぅぅぅうううう!!」

「ふぃっふぇるふぁらぁぁぁぁ!! ふぉふぇふぇぇぇぇぇえええ!!」

体をピンと弓なりに反らせてイキまくるまこと恭子。
絶頂を極めた体に無慈悲に叩き込まれる快感。
今の彼女たちにとって絶頂は全く救いにならない。
アクメの頂に上り詰めたまま降りられない…… いや更なる高みに強制的に上らされていく。
こうなると、気絶なり、壊れて色狂いになる方が遥かに救いがある。
しかし、それすら許されないのだ。
682 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:38:42.85 ID:WL6Tz9R30

「ふぁ! ふぁつふぃいい!!」

全くランダムなタイミングで勢いよくなかだしされる、程よい熱さのドロドロネバネバ疑似精液。
この中に配合された高速回復剤が気絶や精神崩壊の一切をブロックするのだ。
そして膣粘膜と腸粘膜から吸収された媚薬が2人の体をさらに敏感にする地獄の無限ループ。

「おいおいおいおいおい…… 海軍所属の艦娘に対するお仕置ってこんなにエグイモノばっかりなのかよ!?」

世の中には一罰百戒という言葉がある。
要は見せしめでキッツイお仕置きを執行して見せて軍紀違反を戒めるという事だ。
まぁ、個人の意思で一軍艦に匹敵する力を行使できるのが艦娘と言う存在だ、当然、軍紀違反でそんな存在が大暴れしたら社会的にもたまったものでは無い。
だから海軍省は艦娘に対して飴と鞭の強化を持って統制を図っているのだ。

「ま、まぁ、私たちの持つ力を考えたら軍紀違反に対する罰が厳しいのは当たり前なのですが……」

「……取りあえず通常執務に戻ろうか」

お仕置本執行開始からおよそ15分経過(まこと恭子は早くも13回目のアクメを決めていた)したころで、京太郎の一声で皆が退出する。
もちろん30分交替の見張りが2人ほど部屋に残ることにはなった。

……………………………
……………………
……………


683 : ◆gb4ndwMf/k [saga]:2018/12/17(月) 21:39:12.92 ID:WL6Tz9R30

さて、6時間が経過したお仕置き部屋。
そこには縄による戒めと目隠し、ボールギャグは外されてマットレスに転がされたまこと恭子の姿があった。
瞳からはハイライト先生がサヨナラし、少し上を向いた半白目状態。
表情は弛緩し、半開きの口からはベロンと舌を出した完全なアヘ顔。
上半身は縄跡がついて痛々しいが、体操服に隠れてそれは見えない。
一方でその体操服は汗と涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃに濡れて肌に張り付いている。
そのせいでフル勃起した乳首がその存在をアピールしているのがはっきりわかってしまう。
捲れて見えお腹だが、普段はトレーニングで鍛えているので美しく引き締まっているのだが……
お仕置中に膣と腸に出された疑似精液のせいで子宮の位置あたりがポッコリ一回りほど膨らみ、ヒクヒクと小刻みに痙攣を繰り返している。
上半身でここまで悲惨な姿なのだ、苛め抜かれた下半身はもっと悲惨である。
蜜壺と菊門はブルマで覆われて見えないが、そのブルマも愛液、腸液、疑似精液その他諸々でドロドロに濡れている。
で、そんなあまり触りたくない布に隠された二人の女の神秘の部分はと言うと……
ぽってりと膨らんだ大陰唇は咥えるものを強請るようにパクパクと開閉し、そこからはみ出る小陰唇は充血しきって赤黒い大輪の花を咲かせている。
包クリは乳首と同じで今までないくらいにフルボッキして包皮から顔をだし、クロッチに擦られて未だ引っ切り無しに快感を延髄に届けている。

「……須賀君、このスバラくないお二人、どうします?」

「とりあえず、風呂に入れて綺麗にしてやって…… 一週間の休暇かな? 2〜3日は足腰立たないだろうし」

京太郎の言うとおり、淫毒に塗れ滲みこんだ体が一晩で治まるはずもない。
事実、ベッドの上でまこと恭子の2人は4日間にわたり昂ぶりきった体を慰め続ける羽目になる。
こんな発情した状態で出撃なんぞ危険すぎて出来やしない。
そのクールダウンのための1週間の休暇である。

「まぁ、体調が戻ったらバリバリ働いてもらうさ」

この1週間後、無事にまこと恭子は復帰することになったのだが……
思わぬ方向に事態が進むことになる。
恭子は「もうあんな木馬に跨りとうない」と普通の反応なのだが、問題はもう片方である。
どうやら久を上回るドMの快感に目覚めたらしく、夜伽の度に例の木馬を使った激しすぎる前戯をおねだりするようになってしまったまこ。
流石の京太郎も唖然である。
後に憧とティータイムしている時に「ウチの麻雀部には変態しかいないのかよ……」と愚痴ったそうだ。
684 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2018/12/17(月) 21:43:49.71 ID:WL6Tz9R30
以上で投下終わりィ!!

はい、妄想の赴くまま調子乗って書いてしまいました……・
なんか、筆の進み自体は遅いんだけど、なんやかんや長文になってしまいました。

あれだよ、まこと恭子に恨みがあるんじゃないお。
むしろ咲キャラの中で一番好きなのはまこなのです!
末原さんも好きだけど5番目くらいかな?

何度見返してもやっぱりエゲツナイエロですよねこれ……
今後はこういったものは自重しますので今回はお目こぼしを……

次は日常回逝きます。

ではでは、また次の投下まで
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 13:22:27.74 ID:JT+aVm0A0
投下乙です
結構エグいみたいなことでしたが艦娘化の上でのお仕置きって状況ですし
このレベルならむしろ次以降も投下してほしいですよ
十分エロかったし
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/18(火) 21:13:11.46 ID:DQ04klwN0
拙者これくらいのレベルの責め大好き侍
次も期待してます
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/01/02(水) 11:33:16.49 ID:9kXDRpWG0
乙です
688 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:14:16.71 ID:buninRKd0
ひっじょーに長い間ご無沙汰して申し訳ありませんでした。
スランプ・リアルの用事いろいろあってなかなか書く時間が確保できなかったせいです。

やっと新話が書きあがったので投下させていただきます。
今回は麻雀牌の秘密についてです。
ご笑納ください
689 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:15:49.79 ID:buninRKd0

今日も今日とて世界中の海路を深海棲艦から奪還すべく世界中の艦娘たちが馬車馬のごとく働いている昼下がり。
そんな世界平和の一翼を担っている清澄鎮守府の一角に艦娘たちの声が響く。

「ポン!」

「甘いじぇ! チー!」

「麻雀牌が無いからって、トランプでセブンブリッジかよ……」

咲、和、優希、憧の1年組がトランプで麻雀もどきをやっている、提督執務室で……
ただいま京太郎は報告書、予算書その他諸々の決済の途中だ、気が散ること甚だしい。

「おーい、そこの不良娘ども。トランプやるならせめて娯楽室でやれ」

「えー、だってここより人口密度低いから寂しいもん」

「おまえら……」

取りあえず注意してみるが、糠に釘。
おまけに咲から根も葉もない言い訳が帰ってきて呆れの気持ちが強くなる。
出てくる溜息を抑えきれない京太郎を見て苦笑いするのは本日の秘書艦『衣笠』こと煌だ。

「それにしても、麻雀牌が超貴重で超高級品って、何故なんでしょうねぇ……」

「あれ、衣笠さん、知らないんですか?」

咲達のセブンブリッジを見てふと麻雀のことを思い出した煌。
彼女が口にした素朴な疑問を聞いた電が聞き返す。

「いや、電ちゃん…… 俺たちも知らないんだけど……」

ここで驚愕の事実が発覚する。
何と電だけが麻雀牌の事実について知っているという事が……

「えっ? そうだったのですか?」

ビックリ顔の電にその場にいた艦娘全員が無言で頷いて肯定する。
それを見た電は、しばし顎に手を当てて考えて……

「それなら鎮守府の皆で麻雀牌のことを勉強しに行きましょう。幸いこの周辺の深海棲艦は大人しくなっていますし、大規模作戦も当分ないのです」

「ウチの受け持ち分を暫く近隣の鎮守府にお願いすれば4〜5日は全員で休みをとっても大丈夫なのです!」

電のその言葉で、清澄鎮守府主催「麻雀牌の秘密を探るツアー」の開催が決まった。


690 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:19:01.98 ID:buninRKd0

それから数日後……

「電さん、ここって陸軍基地よね……?」

「そうですよ、村雨ちゃん」

清澄鎮守府御一行は東北にある陸軍基地の門前に佇んでいた。
この駐屯地は東北地方の太平洋岸に面していて、深海棲艦の上陸侵攻を水際で阻止する任務を負っている。
所謂、最後の砦と言う奴だ。
今のところ海軍所属の艦娘戦力が有効に機能しているので敵勢力の本土上陸と言う最悪の事態に陥ったことはないが、備えは必要という事だろう。

「えっと…… 陸軍と麻雀牌に何の関係が……?」

憧の疑問ももっともだ。
今回は麻雀牌が超スーパー高級品だという事を探りに来たのに連れてこられたのは陸軍施設。
脈絡がなさ過ぎて理解が全く追いつかない。

「まぁまぁ、そのうち分かるのです。あっ、守衛さん。私たち先日連絡を入れた清澄鎮守府のモノなのですが……」

世間話でもするかのように正門で立番している門衛に声を掛ける電。
同じ軍人だけど全く別組織の人間にここまで気軽に声を掛けられるものなのかと疑問がわくが……
実はこの世界の日本には陸軍、海軍、空軍の3軍が存在するが、お互いの中はすこぶる良いのだ。
帝国陸海軍では最悪の仲だったことなど微塵も感じさせることは無いほど……
と言うよりも、深海棲艦の脅威によって人類滅亡が目前に迫っている状況では役所の縦割りを巡って権力争いなど出来るはずがない。

「はっ! 当基地の司令より伺っております! ようこそ相馬基地へ! どなたが代表ですか?」

ビシッと切れのある敬礼を決めて挨拶する門衛。
その眼には艦娘をはじめとする海軍軍人に対する敬意がありありと浮かんでいる。

「あっ、俺…… いえ、私が清澄鎮守府司令官の須賀京太郎大佐です。若輩者ですがよろしくお願いします。本日はお世話になります。えっと……」

「自分は館林曹長です、大佐殿。それと敬語は結構ですよ、大佐殿の方が上級者ですので」

「承知しまし…… 承知した、ごくろう、館林曹長」

「はっ!」

京太郎にとってこういった軍隊式のあいさつは未だ慣れないものだ。
どう見ても自分の倍の年齢は行っているであろう人から敬礼と敬語を受け、自分は相手を呼び捨てにする……
中学時代に体育会系の部活で活躍した京太郎からすれば違和感バリバリだ。

「司令と連絡が取れました。自分が案内いたしますので、どうぞこちらへ」

心の中で葛藤している京太郎をよそに、館林曹長が一行を司令室まで案内していった。


691 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:19:29.19 ID:buninRKd0

「それじゃ、この基地は本土防衛の最終ラインなんですね?」

「ええ、須賀大佐。この基地で自分が預かっているのは東北太平洋方面第168独立大隊、水際防御の中心部隊ですよ」

「この大隊の定員は810名。3個歩兵中隊に1個砲兵中隊、それと戦車中隊、輜重隊と衛生隊が所属しています」

テーブルを挟んで相馬基地司令の前田陸軍中佐と京太郎が話をする。
清澄側が大人数なので、挨拶もそこそこに指令室から大会議室に移動しお茶を頂いている。

「で、前田司令。この吾妻特務大尉の言では麻雀牌が何故あんなに貴重なのか、その秘密を教えていただけるそうですが……?」

「ははは、もちろんですよ。それにしても、はじめその話を持ってこられたときは何のことやらわかりませんでしたが…… 大佐殿や艦娘の皆さんの境遇を聞いて合点がいった次第です。それにしても災難でしたね」

「ははは、恐縮です」

前田司令は気さくな人柄で、京太郎が軍隊式の会話にまだ慣れ切っていないことを打ち明けると「承知しました。ではお互い気楽な口調で行きましょう」と快く受け入れてくれた。
この辺り、前田中佐は頭の固い一般の陸軍軍人とは一線を画した人物と言えるだろう。

「では、参りましょうか。ちょうど訓練の日程も近かったものですからちょうどよかったですね。陸軍では定期的に訓練を実施していまして、この訓練を見れば麻雀牌の秘密も一目瞭然でわかりますよ」

「お手数をおかけします」

そして、前田司令の案内で相馬基地の訓練を見学することになった清澄一行。
連れてこられたのは上陸作戦をするには申し分のない長さを持った砂浜がある海岸線。
そこを一望できる場所に視察所が設けられていた。
692 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:19:55.72 ID:buninRKd0

「砲兵中隊の実弾の発射訓練も行うのでここから見学してください。従卒に飲み物を持ってこさせましょう。お替りが御所望なら従卒に申し付けてください」

視察所についてからしばらくして、訓練が始まった。
想定状況は、海軍と艦娘部隊が突破され、敵深海棲艦の1個上陸艦隊が迫っているというものだ。

「きゃあ! 砲撃ってこんなにすごいんだね!」

「お前ら…… いつも海上でバカスカ打ち合いしてるじゃねえか……」

「いや、ほら…… 艦娘の主砲は体のサイズに合わせて縮小化されてるから……」

「それで41センチ砲とか21センチ砲とかと同じ威力だから艦娘のテクノロジーってホントどうなってるんだ?」

「でも、この野戦砲結構大きいですよ? これだけ離れててもこんなスバラな砲撃音がしてますから」

「155mmのFH70ですね。まぁ、海軍さんの艦砲には負けますがね」

離れてても届いてくる衝撃波にビックリしつつも興味津々に演習を見学する清澄鎮守府御一行。そのうちに演習は次の内容に移る。

「さて、牽制砲撃で敵の注意を引き付けた後は擲弾部隊による攻勢に移ります。これが水際戦で一番大事なフェーズになります」

前田司令の言葉通り、砲撃が散発的になり海岸線に平行に掘られた塹壕に動きが見える。
塹壕から屈強な兵士が這い出てきて膝を付いた低い姿勢のまま長大な横隊を作り上げる。

「あれ? 一列横隊って…… 現代戦じゃ無意味なんじゃ……」

咲が気が付きポロッと口を滑らせる。
その時、さらに横隊が次の行動に移る。

「ええっ!? ハンマー投げ!? なんで!?」

そう、屈強な陸軍兵たちが一斉にハンマー投げのハンマーの投擲準備にかかったのだ。
一糸乱れぬ動きで展開されるハンマー投げ……
重いハンマーは確かに武器になるが、戦術的にも全く無意味なこの行動。
投げられる方は室伏○二似の百人以上のマッチョな兵士たちが横一列で同時にハンマーを投げてくる光景にビビるだろうが、それだけである。
ハッキリ言って咲たちは訳が分からず混乱する。

「こ、この行動って意味があるんですか!?」

思わず前田司令に聴いてしまう照、そんな彼女が可笑しかったのか吹き出しながら答える前田司令。

「アッハハハ! 麻雀牌について知識が無ければこの光景は無意味に見えますよね! では、弾薬庫の方に向かいましょうか。そこに秘密のすべてが隠されていますよ」

693 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:20:35.28 ID:buninRKd0

ガラガラと重い音を立てて防火扉が開かれる。
温度湿度共に完璧に管理された漆黒の室内に明るい光が差し込んだ。

「ここが弾薬庫です。第三区画の方へ行きましょう」

前田司令の言葉に従って涼しい弾薬庫の中を移動する清澄鎮守府の面々。

「さて、着きましたよ。そしてこれがお目当ての弾薬です」

「あれ? この入れ物どこかで見たことがあるんですが……」

ヒョイと気軽に保管されている弾薬の箱を手に取る前田司令。
その箱を見て、煌が首を傾げながら呟く。
実は見たことがあるどころか、こっちの世界に来るまでは毎日目にしていたモノなのだが……

「フフフ…… 見たことがあるのも当然ですよ。これは麻雀牌なんですから」

「ハァ!? 麻雀牌!?」

前田司令の言葉に、一同揃って驚愕の声を上げる京太郎達。
そりゃそうだろう、弾薬庫なんかに麻雀牌が保管されていることなど想像の埒外である。

「なんと! これ全部麻雀牌ですか!?」

広い弾薬庫の一角に高く積み上げられた箱、箱、箱。
麻雀牌の箱の山を見上げて煌が驚きの声を上げる。

「ええ、ざっと1万発はあります。陸軍基地ならどんな小さな基地であっても最低3000発は備蓄されています」

麻雀セット1万箱……
流石に雀荘の娘のまこであっても、これほど高くそびえる麻雀牌セットの山なんて見たことがない。
余りに現実離れした光景に言葉が出てこない。
暫く茫然としていたが、不意に久の意識が現実に戻る。

「えーっと…… これだけ麻雀牌があってなんで貴重品として扱われているんですか……? いえ、そもそもなんで陸軍がこんなに麻雀牌の在庫を抱えているんですか?」

久のもっともな疑問に前田司令は二かッと笑う。

「ええ、当然の疑問でしょう。麻雀牌が此処に保管されている理由…… それは、麻雀牌が深海棲艦にダメージを与える兵器だからです」

「ふぁっ!?」

「この麻雀牌の箱を深海棲艦にぶつけると箱が光って14枚の牌が出てくるんですよ。なぜかそれ以外の牌は消えてしまいますが…… で、その14枚で出来る役で倒せる深海棲艦の数が決まります。大三元なら13体って具合に」

前田司令の説明は続く。
そもそも麻雀牌で深海棲艦が倒せることが分かったのは全くの偶然らしい。
そのことを発見したのはレスター准尉率いるアルベイン曹長、バークライト軍曹、衛生隊のアドネード軍曹、クライン伍長、藤林伍長の6名からなる義勇軍分隊。
ヨーロッパ戦線で水際防御線を展開している時に周りにあるものを手当たり次第、ヤケクソ気味に投げつけていた時だった。
たまたま近くにあったジャンパイを箱ごとぶつけたら深海棲艦が吹っ飛んだのだ。
この情報は瞬く間に広がり、世界中の軍事組織は驚愕した。
そして生身の人間でも対抗できる手段が見つかったことに歓喜した。
694 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:24:31.35 ID:buninRKd0

「で、こうやって陸軍の弾薬庫に麻雀牌が収められるに到ったってことです。ちなみに麻雀牌を大砲で撃ちだすわけにはいかないので、砲丸投げで投射している訳です。陸軍歩兵にとって砲丸投げは必須技能ですよ」

「……………………」

余りと言えば余りにも斜め上な話に固まる京太郎達。

「そ、それじゃこの世界の人たちは麻雀で遊ばないのですか?」

何とか現実に戻ってきた和が疑問をぶつける。

「いえ、特別な免許を受けた雀荘で遊べますよ。その雀荘で使う分や交換分は弾薬備蓄分とは別に確保されています。量は本当に少ないですが」

「そ、それじゃ。その雀荘以外の人が麻雀牌を持っていたら……?」

「犯罪ですね。ちなみに麻雀牌の密造とそれの不法所持は懲役1年もしくは10万円以下の罰金ですね。正規に製造された麻雀牌の不法所持は武器弾薬の横流しに当たるので死刑もしくは終身懲役の重罪です」

「……………………」

麻雀牌に対する厳格すぎる扱いに声も出ない一同。
さらに前田司令が「密造はそうでも無いんですが、不法所持は軍法では死刑のみになるんですよね……」とか「1年ほど前に横須賀で麻雀牌を隠し持って闇雀荘を開いてた駆逐艦娘が複数人摘発されましてね、賭博も加わって即日軍法会議でしたよ……」などと口にすると皆の背中に嫌な汗が流れ始める。

(あれ? 俺たちめっちゃ危ない橋、渡ってんじゃ……)

(大丈夫なのです。あの竹製は麻雀牌としては出来が悪いにも程があるので引っかからないのです)

アイコンタクトで意思疎通をする京太郎と電。
電はこの辺りのことはきちんと把握していたらしく、以前、咲たちが竹で麻雀牌を作った時、一定以上の質に達していないので、これは罪にならないと分かっていたらしい。

(それに、密造麻雀牌は自主的に提出した場合、罪に問われるどころか弾薬の提供と言う形になるので逆に感謝状がもらえるのです)

どうやら清澄鎮守府の面々は憲兵のお世話にならなくて済みそうである。

「まぁ、鎮守府の戦果によって配布される麻雀牌は正規のモノですから大丈夫ですよ。ぜひもらえるように頑張ってください」

「は、はひ! ありがとうございます!」

返事をする久の声も少し上ずっていた。

「そういえば麻雀牌ってどれだけ製造されてるんですか?」

「そうですねぇ、世界中で大体年1億セットくらいかな? そして同じくらいの数が毎年使われて消費されます」

「麻雀牌の製造は日本がトップシェアですね。そして麻雀牌の輸出は貿易黒字の3割くらいになります」

こっちの世界に飛ばされるまで当たり前のように身近にあった麻雀。
それが余りにも遠い世界に行ってしまったような気がしてショック感じてしまう。
しかし、元の世界に戻るには何としても麻雀牌を手に入れる必要がある。
最も密造や不法所持は余りにもリスキー過ぎる。
此処は正攻法で戦果を稼ぎ、何とか褒賞の麻雀牌を手に入れると心に誓い、決意を新たにする京太郎と咲たちであった。
695 : ◆RW9l2xb5q2 [saga]:2019/05/14(火) 00:27:24.19 ID:buninRKd0
はい、今回の投下は以上になります。
設定当はノリと勢いのガバガバ設定ですから細かいツッコミは無しで……


次の話ははっちゃんのエロ話に行こうかな?
それともちょっとシリアスな修羅場話に行こうかな?

まぁ、首を長くして楽しみに待っていてください。
感想等お待ちしてます。
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/15(水) 06:02:53.96 ID:fE8kZ3cpO
乙!
ジャンパイネタてテイルズやんけ!
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 12:44:47.00 ID:D60s2mt+0
乙です
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/08/05(月) 21:20:17.15 ID:vtYfo11B0
乙!雀牌で持ち点(HP)が無くなり艤装が弾け飛び全裸になって吹っ飛んで目を回す深海棲艦(沈んでいません)が浮かびました。
ほっぽちゃんや妹ちゃんとかのペド勢に使うと憲兵案件ですね。

大所帯になると提督は艦隊戦が主になりそうです。艦隊戦を生き残り逆に撃滅(意味深)出来る水準に京太郎が達したと思うと成長を感じます。愛宕母さん、提督に一人で挑み続け大丈夫だったのだろうか。
699 : ◆4whq3Y72HQ :2019/09/02(月) 02:10:12.98 ID:YzqCfqas0
PCの買い替えなんかがあって専ブラが開けなくなったのでスレに接続自体久しぶりになりました
Janeが新PCでなんか過去ログとか色々吹っ飛んだのでやる気降下
専ブラ乗り換えようか悩み中
700 : ◆KUwTeJ0lVM :2019/09/02(月) 02:10:46.38 ID:YzqCfqas0
あれ?
トリップおかしい?
701 : ◆4whq3Y72HQ :2019/09/02(月) 02:16:16.47 ID:YzqCfqas0
これでいいみたいだ……
とりあえず、そろそろ煩悩もたまりそうなので近いうちに新話投下したいと思います
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 08:40:01.04 ID:aU6fcRjoO
了解
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 17:57:20.44 ID:GdzC4R2R0
GSのほうもいつか煩悩がたまることを、そこはかとなく期待してます
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2019/10/12(土) 00:24:14.39 ID:aR6fxIzDO
咲達の後ろの処女って、どうなっているのだろう。
705 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 00:29:08.04 ID:wrMSqWvn0
おはこんばちは
非常にお久しぶりです。
明日の夕方〜夜の間に書き上げた新話を投下します。
お楽しみに!
706 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 00:30:50.29 ID:wrMSqWvn0
おはこんばちは
非常にお久しぶりです
明日の夕方〜夜に書き上げた新話を投下します
お楽しみに!
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/01(金) 00:40:46.75 ID:ivVU9NTPO
待ってました!
708 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 00:52:01.86 ID:wrMSqWvn0
すまぬ……
もし良ければでいいんだが
PCを引っ越したせいでJaneStyleでSS速報が開けなくなってしまった……
解決法わかる諸兄、情報求む

というかいた一覧にSS速報Rが存在しない状態なのだ
709 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 20:38:05.78 ID:wrMSqWvn0
おはこんばちは
では、これより新話を投下していきます!!
710 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 20:39:19.58 ID:wrMSqWvn0

「提督、昨日の報告書纏まったから持ってきたわよ」

「おう、ROMAか入ってくれ」

気持ちよく晴れたある日のお昼前、京太郎は執務室で書類仕事に精を出していた。
そこに決裁書類を抱えた本日の秘書艦の塞が入室してくる。

「ホント毎日毎日、これだけ多くの書類を捌くなんてご苦労様ね」

机の上に積みあがった書類を手早く処理していく京太郎を見てため息をつく塞。

「まぁ、慣れですよ…… この書類、優希の奴だな、誤字だらけじゃねぇか」

手に持ってた書類を決裁不可の箱にいれながら返事を返す京太郎。

「まぁ、できる限りは手伝うわ。さっさと仕事片付けちゃいましょう」

そう言いながら秘書艦でも決済できる書類のいくつかを手に取り、秘書艦用の机で処理しようと京太郎に背を向ける。
ちょうど京太郎の目線の位置に塞のお尻が来る感じになる。スカートの上からでもわかる丸くて大きくて形のいい塞のお尻、京太郎の手が自然な動きで伸びていき、下着の上からサワサワと撫で上げた。

「きゃぁぁあああ! もう! いきなり何するの!!!」

「あははは、ごめんごめん。塞の魅力的なお尻が目の前にあったからつい」

尻が魅力的とか宣うくせに、視線は書類の上を走り続ける京太郎。
塞としては京太郎にお尻を触られるのは別段嫌ではないが行き成りは吃驚するのでタイミングは考えてほしいところ。
おまけにただ撫でるだけでなく、下着の上からだが中指と薬指でお尻の割れ目のところを摺り上げていたのだ。

「でもベッドの上じゃ、いつもお尻でもヤってるから今更じゃないか?」

「吃驚するから時と場合を考えてって言ってるの!!」
711 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 20:39:47.42 ID:wrMSqWvn0

京太郎のボケた発言にプリプリと怒りながら取り落とした書類を拾い上げる塞。
実は京太郎に触られて密かに発情スイッチが入ってしまった塞。
下着が湿るのを自覚しつつ、とりあえず仕事を消化しようと秘書艦の机に向かう。

(今日の夜は絶対に満足するまでシテもらうんだから!!)

どうやら今宵の京太郎の睡眠時間が犠牲になりそうである。

「すばら! 提督、失礼しますよ!!」

京太郎と塞がじゃれ合っているなか、突然、入室してくる重巡衣笠こと花田煌。
ノックもなくバーンといきなり扉を開けての登場なので思いっきりびっくりする塞。

「もう、衣笠! いきなり入ってきて取り込み中だったらどうするのよ!!」

「おや、これは失礼。まぁ、ズッコンバッコンお取込み中でも私は気にしませんよ。お互い穴の奥まで知り尽くした仲ですし。むしろ、塞さんと京太郎君が過激なオフィスラブの途中なら私も悦んで仲間に入れてもらいますし」

「あ、あんたねぇ……」

ハイテンションでフィグサインを突き出しながら羞恥心ゼロの表情で宣う煌に、眉間にしわを寄せて青筋を浮かべる塞。
なお、彼女の怒りは卑猥なやり取りに対してではなく、上司の執務室への入室マナーに関してである。
このまま午後は煌と二人で京太郎専用の執務室据え付け肉便器になるのも良いかなと考える程度にはこの娘も頭の中がピンク色に染まっている。

「で、なんの用だ、衣笠? まさか執務の邪魔をしに来ただけではないでしょ?」

「すばら、そうでした。Romaを揶揄うのが楽しくて本題を忘れてました」

「あ、あんたねぇ!」

このまま二人を放っておくとさらに危険な方向に話が進みそうだったので話題の転換を図る京太郎。
なお、塞のこめかみに青筋が増える結果になったが……

「提督、本土の海軍省より荷物が届いてます。荷物の量は段ボール4箱、どこに運び込みます?」

ピシッと敬礼を決めて要件を告げる煌、さっきの塞を揶揄った色ボケ娘とは別人である。

「わかった、じゃあここに運んでくれ」

712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/11/01(金) 20:40:30.00 ID:wrMSqWvn0

……………………………
……………………
……………


「京ちゃん、全員集合って何があったの?」

「ん、海軍省から荷物が届いた。みんなに関係あるから全員集合をかけたんだ」

薄っすらとかいた汗を拭きながら聞く咲に答える京太郎。
幸い本日は出撃もなく、訓練に汗を流したり書類仕事を片付けたりして過ごしていたので京太郎の集合に全員が集まることができた。

「私たちに関係あるものって何? 全員となると想像もつかないんだけど……」

「まぁ、現物を見た方が早いな。これだよ」

咲の疑問に、段ボールの中身を出しながら答える京太郎。
段ボールから出てきたのは……

「何だじぇ、これは? アクセサリー?」

優希をはじめ艦娘の皆は取り出されたモノを見て首をかしげる。
初めて見たモノだから当然だろう。
一方の京太郎にはよくよく見覚えのあるものだった。
713 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 20:41:09.79 ID:wrMSqWvn0

(これって誤解体防止用のロックマークだよな……)

そう、それは多くの艦これ提督が実装を望んだ誤解体を防ぐためのロックをかけたことを示すマークだった。
京太郎も元の世界で艦これをやっているときに誤解体で白雪一号を解体して2〜3日ふさぎこんだことがある。

「元の世界では誤って艦娘を解体しないようにロックをかけたことを示すマークなんだがな…… どうやらこっちの世界では指揮する提督が一人に固定された艦娘を示す徽章らしい」

意外かもしれないが、提督も艦娘も海軍所属なので公務員である。
当然、転勤も存在する。
しかし、艦娘は任務を安全にこなすには提督と「性交」をしなくちゃならない。
転勤で2〜3年おきに所属する提督がころころ変わるようでは艦娘としてはたまったものじゃない。
出来る限り相性のいい提督のもとに居たいと思うのは自然な感情だろう。
もっとも、転勤を受け入れるドライかつ奇特な艦娘も少数居たりはするのだが……
で、出来上がったのが希望する艦娘に関しては指揮下に入る提督を固定するという制度だ。
この制度の適用を選択した艦娘がつける徽章が件のハート型の南京錠マークというわけである。
ついでに言うとこの制度のせいで提督もほとんど転勤がなくなるという副作用も発生している。

「へー…… そんな事情があるんですね」

「まぁ、その辺は大人の事情って奴じゃないか? で、色々と種類があるけど、みんなはどれを選ぶんだ?」

京太郎の言う通り、段ボールの中には指輪型、イヤリング型、ネックレス型と様々な種類の装飾品が入っている。
軍の徽章がバリエーション豊かなアクセサリーなんかでいいのかと疑問は沸くが、階級章とかと違って必須のものではない。
おまけに艦娘が提督に対する自分の意思を表現するものなのでこっちの方が都合がいいとして海軍省がノリノリで作ったのだ。
714 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 20:41:43.15 ID:wrMSqWvn0

「うわぁ、それも可愛い!」

「……可愛いのか?」

憧の声に疑問を投げかける京太郎、そんな京太郎の声を無視してきゃあきゃあ言いながら物色する艦娘たち。
ちなみに、心理学者の偉い先生たちはどの種類の徽章を選ぶかで艦娘の心理状態が分かると主張していたりする。

「ん、こんなものもあるのけぇ」

指輪型なら提督に対する恋心、イヤリング型なら友情、ネックレス型なら尊敬という風に。
もっとも仮説が乱立している状況なのでコレといった定説があるわけではない。
しかし、ほぼ全ての学者が同意する見解が一つだけ存在する。
それは……

「わしはこれに決めた!」

「まこ、それ良いわねぇ。私もそれにするわ!」

「わ、私も!」

「私もだじぇ!!」

「ぶふぉぉっ!!」

まこが満面の笑みで取り出した徽章を見て口に含んだお茶を思いっきり吹き出す京太郎。
そして我も我もと同じ徽章を選び出す京太郎麾下の艦娘たち。

「お、お前らなんでよりにもよってそれなんだよ!! もっと良いものがあるだろう!!」

「えっ? だってこれすばらで気に入りましたし……」

「そうだぞ、京太郎。これが気に入ったから選んでるんだ」

「だからってなんで“首輪型”なんて選ぶんだよ…… というかそんなもん作んなよ! 海軍省!!」

心理学者たちが満場一致で賛成する意見、それは「首輪型の徽章を選ぶ艦娘の心理状態は“依存”である」というもの。
そんな学術世界の論争など知らない清澄鎮守府所属の咲達15名の艦娘は、全員が首輪型の徽章を選ぶこととなった。
自分の仲間たちが嬉々としてお互いの首に首輪を付け合っていく光景に頭を抱える京太郎。
はてさて、彼女たちの心の内は一体どうなっているのか?
それは本人たちすら気づいてないだろう。
715 : ◆4whq3Y72HQ :2019/11/01(金) 20:44:29.34 ID:wrMSqWvn0
はい、本日の投下は以上!
ネタは京太郎たちの飛ばされた世界での解体ロックマークはどうなっているかでした
いや、意外とアレ現実にあったとしたらどんなものなのか謎なんですよ、自分の中で
なのでその疑問から妄想を飛ばしてみました

それにしても咲達の深層心理がだいぶヤバいのでは?
書いててなんですが背筋が凍りますねぇ

ではあとがきも以上
次話ができるまでお待ちください

解散!
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/02(土) 00:28:31.25 ID:pg9UiTB+O
乙!
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/11/03(日) 08:24:59.54 ID:qKWZw69oO
乙!
艦娘に繋がれる提督もいるのかな。
イベントで、ほっぽがクリスマス飾りや菱餅を落とす事の解釈も楽しみです。
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 23:42:01.53 ID:Mg4j8J2Do
久しぶりに来たら更新されてた。
ここの1はさすがだ。

ガイトさんの首輪、そそるな〜。

ところで衣笠さんや村雨のように改ニで激変する艦娘になったすばらさんやあこちゃも、容姿が激変するんですかね?
719 : ◆4whq3Y72HQ :2020/05/27(水) 01:21:08.72 ID:hMQ+GMzY0
お久ぶりでござい
皆はコロナ大丈夫だったかな?
本日の夕方あたりに最新話の投稿しようと思います。
一応R-18です。
良ければ見に来てください。
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 05:53:53.47 ID:XPF7IgT+0
うおっマジか投下予告が…!楽しみにしております!
721 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 21:51:51.05 ID:hMQ+GMzY0
よっしゃ、それじゃ投下していくぞ
722 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 21:52:17.00 ID:hMQ+GMzY0

「くふぅ…… んはぁ……」

薄暗い部屋に濃密な雌の匂いと栗の花のような匂いが立ち込める。
その濃厚な空気に女の喘ぎ声が溶け込んでいく。

「あぁぁ…… 京太郎…… イイ……」

「さ、智葉さん…… お、俺もイキそうです……」

ベッドに腰掛けた京太郎の膝に対面で座る智葉。
ムチムチのお尻をモゾモゾと動かして彼女の唇が甘い吐息を紡ぐ。
全裸の男女から立ち上る濃密な気配、京太郎も智葉も高校生らしからぬ艶やかな色気だ。

「あぁ、京太郎…… もっと…… もっと子宮口を抉って……」

大きくゆっくり腰をグラインドさせていたかと思うと、小刻みに腰を上下させて胎内にある京太郎の肉槍を感じる智葉。
対する京太郎は腰は動かさずに、彼女の背中に回した両手で、彼女の体をグッと自分の体に押し付けるように密着させる。
男のたくましい胸板に押しつぶされた弾力のある乳房がムニュっと横にはみ出す。
時折、背中をツツッと優しくなでたり、お尻の間にある窄まりを指で摩ると、智葉は「アァァん……」と甘い声を出し、体を細かく痙攣させて小さく絶頂する。

「京太郎…… キスが欲しい……」

彼女がそうリクエストをすると、京太郎はそれに答えて智葉の唇を自分の唇で塞ぐ。
最初は啄むようなキスで、次第に咥え込む時間が長くなる。
遂には唇はくっつきっぱなしになり、くちゅくちゅと水音を立ててお互いの舌がそれぞれを求めて絡まり合う。
体の昂ぶりがより強まり、子宮がさらなる刺激を欲する。
智葉の腰は子宮の欲求に従い、より早く、より大きく上下運動をしていく。
京太郎はというと、右手で智葉のお尻をサワサワと撫でまわし、その後アナルに指を持っていき中指をゆっくり中に差し込んでいく。
723 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 21:52:49.15 ID:hMQ+GMzY0
undefined
724 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 21:53:22.27 ID:hMQ+GMzY0
「ぐぅぅぅぅっ! で、射精る!!」

「あ、熱いィぃいい! イックゥウううう!!」

智葉の淫らな締め上げに耐え切れず京太郎の鈴口から大量の白濁が迸る。
雌を孕ませる精液の熱を直接子宮に浴びた智葉はさらに上の快楽の頂に押し上げられる。
お互いの体を強く抱きしめながら種付けの幸福感に浸る京太郎と智葉。
ビクッビクッっとした痙攣も収まり弛緩した智葉の肉付きのいい体が京太郎の胸板にしなだれる。

「あぁぁ…… 京太郎……」

蕩けそうな甘い声で京太郎の名を呼ぶ智葉。
京太郎はその口を自分の口で塞ぎ、激しいセックスの後のアフターキスと洒落込む。
じっくりとお互いの舌を絡め合って余韻を楽しむ二人。
ここまでゆっくり性交を楽しむということは中々できなかったりする。

「智葉さん、いつになく積極的ですね」

「……今日みたいに最後の番でないとこうはいかないだろ?」

そう言ってベッドの周辺に視線を走らせる智葉。
その視線の先に映るのは智葉と同じスッポンポンで股から白い粘液を溢れさせてノビている|艦娘〈なかま〉たち……
そして所々に転がっているヌラヌラに濡れた電マやディルド、双頭バイブにローターといった大人のおもちゃの数々……
魔女のサバトであってもここまで酷い光景ではないだろう。
ちなみにこの部屋、16人が寝転んで少し手狭と感じるぐらいの広さでデカいベッドが1つ、そして床は弾力があって肌触りの良いマット製だ。
よって、ベッドで寝ようが床で寝ようが快適な睡眠は約束されている。

「こうやって京太郎に抱かれながら皆の痴態を眺めるというのも不思議な感覚だな…… ほら見ろ、宮永が双頭バイブで原村と繋がりながら寝ているぞ……」

「智葉さん、生々しいから止めて……」

ちなみにこの部屋、京太郎たちは交流部屋と呼んでいるが……
妖精さんたちは密かに乱交部屋と呼んでいる。
月に2〜3回ある全員一斉休暇の前日の夜にこの部屋で今日のように全員で裸の付き合いをするのが恒例となりつつある清澄鎮守府だ。

725 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 21:57:08.90 ID:hMQ+GMzY0
undefined
726 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:01:57.32 ID:hMQ+GMzY0
なんかおかしくなったから再投稿


「ゥンン……!」

ネットリと菊の窄まりを指で穿られる感覚に体が勝手に反応してしまう。
ビクビクと体が痙攣すると、アナルの括約筋が侵入してきた京太郎の中指をキューっと締め付ける。
それと同時に智葉の膣も窄まり、京太郎のイチモツを食い占めてより強い快感に体を煮込まれていく。
女の悦びに翻弄される智葉を見て京太郎はさらに悪ノリをする。
中指一本でもきつかった智葉のアナルに人差し指を、そして薬指を順番に突っ込んでいく。
普通はモノを入れる穴ではないのだが、京太郎の巨根に後ろの処女も捧げ済みな清澄鎮守府の艦娘には指三本程度は余裕だ。

「ふァあああ…… アあぁァあン!」

拳すら飲み込むのではないかと思うくらい伸びるアナル。
直腸内で京太郎の指がぐちゅぐちゅと動くたびに智葉の口から甘い嬌声が上がる。
快感が強すぎるのか次第に彼女の腰が上の方へ逃げていく。
それが京太郎の悪辣な罠だと知らずに……

「フゥうッ!! んンっッっ!!!」
727 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:03:27.69 ID:hMQ+GMzY0
726-727は>>722の続きね

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


視界が真っ白に染まり、脳裏でパチパチと火花が散るような快感。
好いている男に抱かれる精神的な充足感も相まって智葉は悦びの頂点に立とうとしていた。
しかし、無意識に腰が上へと逃げて行くせいで京太郎のイチモツは膣から抜けていく。
それでも京太郎の肉槍を掴んで離すまいとする膣肉、抜けていく動きで小陰唇が捲りあがり部屋の明かりに照らされてヌラヌラと妖しく輝く。
そして、このタイミングで京太郎が智葉に止めを刺すべく動く。
アナルを攻め立てていた右手の指を勢いよく引き抜き、両の手で智葉の腰をがっしりとつかんだ。
掴んだ勢いで彼女の腰を勢いよく思いっきり下に押し付けると同時に、自分は腰を跳ね上げるように下半身を動かす。

「……ッ!! アァァぁアアァッ!!」

728 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:04:05.07 ID:hMQ+GMzY0
京太郎の肉槍の先端がこれ以上ないくらいの速さで膣内を通過し、子宮口を串刺しにした。
本来、異物が入ることなどない子宮に太い京太郎の亀頭が侵入したのだ。
普通の少女なら激痛で気絶、最悪子を宿すことが不可能なほどのダメージを受けるものだが……
艦娘になった智葉の肉体はその程度では壊れない。
貫かれた一瞬、鋭い痛みが脳裏を駆けるが、すぐに強烈な快感が追い打ちをかける。
痛みと快感の二重責めで嬌声を上げながら絶頂し、膣が京太郎の肉棒を締め上げる。

「ぐぅぅぅぅっ! で、射精る!!」

「あ、熱いィぃいい! イックゥウううう!!」

智葉の淫らな締め上げに耐え切れず京太郎の鈴口から大量の白濁が迸る。
雌を孕ませる精液の熱を直接子宮に浴びた智葉はさらに上の快楽の頂に押し上げられる。
お互いの体を強く抱きしめながら種付けの幸福感に浸る京太郎と智葉。
ビクッビクッっとした痙攣も収まり弛緩した智葉の肉付きのいい体が京太郎の胸板にしなだれる。

「あぁぁ…… 京太郎……」

蕩けそうな甘い声で京太郎の名を呼ぶ智葉。
京太郎はその口を自分の口で塞ぎ、激しいセックスの後のアフターキスと洒落込む。
じっくりとお互いの舌を絡め合って余韻を楽しむ二人。
ここまでゆっくり性交を楽しむということは中々できなかったりする。

「智葉さん、いつになく積極的ですね」

「……今日みたいに最後の番でないとこうはいかないだろ?」

729 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:05:12.22 ID:hMQ+GMzY0
そう言ってベッドの周辺に視線を走らせる智葉。
その視線の先に映るのは智葉と同じスッポンポンで股から白い粘液を溢れさせてノビている|艦娘〈なかま〉たち……
そして所々に転がっているヌラヌラに濡れた電マやディルド、双頭バイブにローターといった大人のおもちゃの数々……
魔女のサバトであってもここまで酷い光景ではないだろう。
ちなみにこの部屋、16人が寝転んで少し手狭と感じるぐらいの広さでデカいベッドが1つ、そして床は弾力があって肌触りの良いマット製だ。
よって、ベッドで寝ようが床で寝ようが快適な睡眠は約束されている。

「こうやって京太郎に抱かれながら皆の痴態を眺めるというのも不思議な感覚だな…… ほら見ろ、宮永が双頭バイブで原村と繋がりながら寝ているぞ……」

「智葉さん、生々しいから止めて……」

ちなみにこの部屋、京太郎たちは交流部屋と呼んでいるが……
妖精さんたちは密かに乱交部屋と呼んでいる。
月に2〜3回ある全員一斉休暇の前日の夜にこの部屋で今日のように全員で裸の付き合いをするのが恒例となりつつある清澄鎮守府だ。

「……それはそうと、あの二人…… ちょっとヤバそうな痙攣してますけど、大丈夫ですかねぇ……?」
730 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:05:47.57 ID:hMQ+GMzY0
そう言いながら部屋の一角をチラ見する京太郎。
そこに居るのは縄でキツく縛められたまこと佳織。
実に見事な亀甲縛りに、手足も背面でキッチリ緊縛。
ついでに豊満なおっぱいにも縄が回され、うっ血しない程度に縊り出されている。

「あの二人は艦娘《わたしたち》でもドン引くドMだからな、あれぐらいがちょうど良いんじゃないか? それにあれは痙攣しているんじゃなくて、絶頂《イキ》っぱなしなだけだろ」

(いや、それはそれで充分ヤバいんじゃ……)

京太郎とヤッているとき以外は艦娘どうして双頭バイブで百合あったり、舐め合ったりして過ごしていた。
ちなみに、籤で決まった京太郎とのエッチの順番はまこが1番で、佳織が2番目。
で、二人とも京太郎とヤッた後であるが……
手早く縄で縛られたうえ、電マ、ローター、電動ピストンバイブ、双頭バイブ、尿道バイブなんかを使われて、皆のおもちゃにされた。
寄ってたかって道具《おもちゃ》で穴という穴をほじられ、敏感な突起を舐って、噛んで、抓られて……
京太郎の精液《ねんりょう》を子宮《タンク》に補給したばかりで感じやすくなっている体には地獄の責め。
当然のイキっぱなしの状態になるが、交代でおもちゃにされるのでその状態が数時間続いた。
そうして、ぱっくりヒクヒクと大開になったオマンコから精液と愛液の混じり汁を垂らしながら体をビクビクと痙攣させる残念美少女が二人出来上がった訳である。
あの二人にチンコを突っ込んだら気持ちよさそうだな等と外道なことを考える京太郎だが……
731 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:08:42.17 ID:hMQ+GMzY0
「今は私の番だろ? 他の女のことを考えるのはマナー違反じゃないか? ん?」

ちょっと怖い笑顔で京太郎に迫る智葉、どことなくヤの付く自由業な雰囲気を纏っているのは艦娘「霧島」の影響か否か。
流石の京太郎も顔を青くして智葉に集中する。
自分の方を向いてくれた京太郎に満足した智葉、昂る体を本能のままに京太郎のうえで腰を振る。
そのまま京太郎のタマタマから三回精液を搾り取って流石の智葉も限界が来た。
京太郎に抱き着いたまま糸が切れたように寝入る智葉、ついでに京太郎も限界で一緒に意識をシャットダウン。
当然、下半身は繋がったままである。
それにしても恐るべきは、妖精さん印の特性精力剤を飲んでいたとはいえ15人の恋人《かんむす》を一晩で相手する京太郎の体力・精力である……


……………………………
……………………
……………

732 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:09:15.52 ID:hMQ+GMzY0

「京ちゃん! 京ちゃん! 起きて! 朝だよ!!」

前日大乱交《サバト》で疲労困憊の体も若いからか深い睡眠ですっきりと回復している。
しかし、やはり普段通りとは行かず起きるのに少しばかり苦労する。
可愛い幼馴染の声で意識を深淵の淵から浮上させ、すがすがしい朝の光を瞳に取り入れようと瞼が重くも持ち上がる。

「……んぁぁ…… 咲か…… おはよう……」

「もう! 寝坊だよ! 今日はみんなで街へお出かけの予定でしょ!!」

「そうだった!!!」

ガバっと勢いよく飛び起きる京太郎、だったが……
昨日、智葉のオマンコにチンチン突っ込んだまま寝てしまったので、そのように勢いよく飛び起きると……

「ひゃぁぁああ!!」

勢いよく引き抜かれる陰茎に膣壁を擦られて、エッチな目覚めを強制される智葉

「おい、京太郎! 朝一から何をするんだ!!」

当然、抗議ものだが、昨日京太郎のイチモツを心行くまで味わったうえ挿入したまま寝入った娘が何を言うか。
そんな智葉の抗議をガン無視する京太郎。

733 : ◆gb4ndwMf/k :2020/05/27(水) 22:09:57.99 ID:hMQ+GMzY0

「もう! みんなエッチなお汁でベタベタだからお風呂入ってるよ。 京ちゃんも早く綺麗にしてきてよ!」

全くもって咲の言うとおりである。
皆、体中が愛液や精液、汗、涎まみれになって昨夜楽しんだのだ、そのまま寝起きで街に行けるような状態じゃない。
お出かけ予定の時間まであと少し、慌てて風呂場に駆け込む京太郎と智葉だった。


……………………………
……………………
……………


「戸締りは?」

「全部チェックしたわ、OKよ!」

清澄鎮守府の正門前、門扉の施錠チェックをする京太郎と久。
今日は一日、鎮守府は閉庁日。
担当の海域の安全は近場の鎮守府がカバーしてくれる。
兵士にも休息は必要なのだ。

「よーし、それじゃ今日は街で羽を伸ばすぞー!」

「「「「「「おーーー!!」」」」」」

京太郎の掛け声に声を合わせる咲達。
全員、艦娘の制服ではなく元の高校の制服を着ている。
京太郎も清澄高校の夏服だ。

「あれ、稲美ちゃん。それって……」

「似合いますか? 清澄高校の制服なのです。これで優希ちゃんとお揃いですね!」

なんと、稲美が着ているのは駆逐艦「電」の制服ではなく、京太郎もよく見慣れた清澄高校の制服だった。
どうやら、妖精さんが仕立ててくれたらしい。
姉妹艦の優希と一緒なのが嬉しいのか、ニコニコ顔である。
なお、京太郎たちがこの世界に飛ばされた時はコスプレしていた時なので高校の制服なぞ持っているはずはないのだが……
そこは妖精さんの謎技術、寸分違わず再現して見せていた。
というかより高級な生地が使われていて着心地が本物よりも良かったりする。

「須賀君、時間は有限ですよ。早く行きましょう」

冷静な顔をしているが内心のウキウキ感が全身から滲み出ている和がせかす。
見渡せば同じように、まだかまだかと待ちきれないメンツがちらほらと……
そこに居るのは、命を懸けて海上航路の安全を守る艦娘と呼ばれる兵士ではなく、これから始まる一日の自由時間を全力で楽しむ青春真っ盛りの16人の少年少女たちだった。
734 : ◆4whq3Y72HQ :2020/05/27(水) 22:11:35.70 ID:hMQ+GMzY0
はいでは、今回の投下は以上です
R-18の警告入れ忘れたけど、年齢的にアウトな人は見ないでくださいね
また次回の投下をお待ちください

感想いただけると幸いです

ではまた
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 00:22:36.65 ID:p+2cG8gK0
相変わらず素晴らしいエロス描写なうえ智葉好きなので大変ありがたい…
あとヤり終えた女達がたくさん転がる乱交部屋というシチュが超ツボ
乙です!
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/28(木) 08:35:15.11 ID:qaXH+O4/O
待ってたぜおつおつ
実にエロい
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 05:47:23.87 ID:dLA03kc30
来てたのか!乙
エッチシーン見たいキャラもまだまだいますな
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2020/06/06(土) 05:50:24.28 ID:UfEXq1ev0
乙!
更新嬉しい。そしてガイトさんとてもかわいいです。
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