小林オペラ「この裁判…逆転できるのか?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/06(金) 00:01:44.58 ID:m1WzPIJlO
前スレです
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460818882/


前前スレです↓
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460390223/l50


前作です↓ニャル夫「真尋少年を誘拐したったwwwwwwwwww」
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454167931/
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/06(金) 00:02:54.15 ID:m1WzPIJlO
この日、夜空に浮かぶ月は紅く光っていた。

その紅い血のような月は、まるでこの夜空の下で行われた殺人の血を映しているかのようであった。

「はぁ…は…うっ!…くっ!」

一人の怪盗は、手に絡みついた髪の毛を解こうとしている。

その髪の毛の先には、忌わしき首がついている。

しかしその首は、顎から下が無く鈍く光る目が怪盗を睨みつけていた。

「このっ…離れ…なさい……!!」

その目が恐ろしくて必死に髪の毛を引き剥がそうとする名のなる女怪盗

だが、震える手で手の甲を掻いても髪の毛はへばりつき、首がぶら下がったままだった。

窓に映る自分の姿を見て、女怪盗は青ざめる。

体中、この首の持ち主の身体の中に入っていた内蔵と、肉の欠片が付着していたからだ。

悪魔が殺した

「そこまでだ!!」

聞き覚えのある男の声が響く。警察の中でもかなりの上位の地位につく男の声だ。

「…これで、年貢の納め時というわけね」

その横に、警察という重い職業にはふさわしくない小柄で金髪の少女が女怪盗を睨みつけた

「……!!」

警察にトイズを発動しようと睨みつける。だが、この首の持ち主の死ぬ瞬間が脳裏に焼きつきトイズが発動しない

死ぬ瞬間、この女は急に内側から破裂したかのように身体が爆散して

内蔵と肉片がそこら辺に散らばったその向こうには

悪魔のような形相をした………

「今まで散々犯してきた怪盗事件。そして今回のサイコパス殺人事件」

カチャリ、と女怪盗の手首に冷たくて固い物手錠がいつのまにかかけられていた。

何故か、女怪盗の身体は抵抗をしなかったのだ。

「これらの容疑で、貴方を逮捕するわ!!怪盗アルセーヌ!!」

その言葉が耳から入り全身に響き電気が走るような感覚に陥ると

鬱陶しかった髪の毛が急に解け、首と共に地面に落ちていった………




第三話 「正義はどこで何?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:03:21.20 ID:m1WzPIJlO


小林(あの事件から一週間が経った。)

小林(神津は昇進してから仕事の量が増え、前回の裁判で犯人が発した”私達”という証言と)

小林(被害者の持っていたカセットテープ。それらを元に僕達が推理した”私達”と名乗るグループに対する情報のやり取り)

小林(当事者だった姫百合くんに、その事を聞いたら。彼女も詳しくは話されていないようで裁判で判明した事以上の事は分からなかった)

小林(そして、ようやく騒ぎも大人しくなった頃に。”それ”は起こった)

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:03:52.25 ID:m1WzPIJlO


【留置所 11月25日 午後1時12分】


小林「………」

小林「…怪盗から、宅急便で予告状が来るとは思わなかったけど…留置所に一体何の用なんだ?」

姫百合「さぁ、…ちょっと分かりかねます」

ネロ「でも、前回の裁判で小林も弁護士としても有名になっちゃったからねェ〜。下手して掴まった怪盗が弁護お願いしてきたんじゃない?」

小林「いやぁ、さすがに探偵に弁護頼む怪盗は居ないと思うけど」

コーデリア「そうね。怪盗の面目が丸つぶれだもの」

シャロ「でも!でも!先生が味方についたら凄く頼りになります!」

ネロ「いやいやいや、だからと言って探偵を弁護につける怪盗なんていくら馬鹿でもしないでしょ」

エルキュール「正直…ちょっと……理解ができない…です…」

コーデリア「はっ!もしかして…またあの検事の差し金!?」

姫百合「さすがにそこまで検事のせいにしたら可哀想ですよ…一応あの人実生活の上で何もしてこないじゃないですか」

コーデリア「ヒメ!貴方、あの検事に死刑囚にされかけたのよ!?」

姫百合「でも、今はそうじゃありません。昔の事ですので、もう気にしていませんよ」

ネロ「ヒメは大人だなー。僕だったら次にあのクソガキ検事の顔見たら殴ってるかも」

小林「ははは……」

小林(なんだか…以前より賑やかになったような)

ガチャリ

シャロ「あっ!誰か入ってきます!」

小林(…………え?)





20「グゥゥ……ドモォォオオオオオオニンンン!!!ミスタァア・コバヤシオップェエラア!!!」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:04:33.58 ID:m1WzPIJlO


小林「………」

シャロ「………」

ネロ「………」

コーデリア「………」

エルキュール「………」

姫百合「………」

小林「……あの」

20「君ぃぃいなら!!来てくれるとすぃんじてたよぉおお!!サンキューベリマチ!!」

20「さぁ!冤罪というラビリンスに閉じ込められた僕をここから出してくれ!!」

小林「いやいやいや!!ちょっと待ってくださいよ!!何してるんですか!?怪盗トゥエンティ!!」

20「Ohh……悲しい事に、僕はポリのピーポォに冤罪という名の濡れ衣を着せられたのさぁぁぁ…」

小林(冤罪も濡れ衣もどっちも同じ意味なんだけど…)

ネロ「何が冤罪だよ!怪盗のくせに!」

姫百合「…貴方、以前からずっと盗みを働いてきましたよね?冤罪も何も無いと思うのですが」

20「ノオオオオオオオオ!!怪盗作業に関してぇえは!僕は全て受け止めるつもぉりさぁあああ!!!だがっ!!」

20「一つ…一つだけ!!どぉぉおしても認めない!認められない!!罪を晴らさねばぬぁあらないのだぁぁあよ!!!」

小林「……怪盗以外に、何か罪状が?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:05:08.40 ID:m1WzPIJlO

20「そう…これは、口に出すのも恐ろしい。僕に対する冒涜。ああ……!あいつらは悪魔…!!」

ネロ「帰ろう小林。どっちみち有罪には変わりないんだし。受け持っても無駄だよ」

コーデリア「私も賛成です」

シャロ「ちょっちょっと待ってください!話は最後まで聞きましょうよ!」

小林「シャーロックの言うとおりだ。とりあえず話だけでも聞いておこう」

20「オオオウ!!エクセレントゥ!!君になら分かってくれると思っていたよぉ!!」

小林「…それで、貴方の言う冤罪とは。何ですか?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:05:39.59 ID:m1WzPIJlO

→【何の冤罪?】


20「猥褻物陳列罪さ!!」

小林「帰ろう。皆」ガタッ

20「ちょっちょっと待つんだ!ミスタァアア小林!!話を最後まで聞いてプルィイズ!!」

小林「何でしょうか?僕今日忙しいんですよ。事務所の六法全書を今一度確認するという作業があるんです」

エルキュール「あ…私も……一緒に見たい…です…////」

20「待ってくれ!話を聞いてくれると言ってくれたじゃないくぁ!!」ビシィー

小林「……分かりました。では昨日何があったのか教えてくれませんか?」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:06:35.27 ID:m1WzPIJlO


→【昨日の出来事】


20「あれはイルミネーションの輝く深夜の事だった。そこで僕は服を脱いだんだよ」

20「この美しい夜の下で、僕と言う超絶美すぃぃいいい身体が!!更に夜の街を美すぃぃいいいく彩る筈だった!!」

20「なのにあいつらは!!僕のこの美しい身体に対して猥褻物陳列罪だと……!!」

20「こんなの!こんな……酷すぎるじゃないか!!なぁミスター小林オッペェラ!!」

小林「安心してください怪盗トゥエンティさん。僕が弁護してもしなくても、裁判の結果は変わりません」ニコッ

小林「なので、どなたか他の弁護士を雇う事をオススメしますよ。極限的に安い弁護士を雇っても結果が変わらないので安心です」ガタンッ

小林「それじゃぁ、僕はこれで」スタスタスタ

20「なっなんだとぅー!?君は僕を弁護してくれないというのかね!?」

小林「僕がしなくても誰がしても一緒なので。後、怪盗が探偵に弁護されるというのもちょっと…」

小林「この恒心綜合法律事務所なんかがオススメですよ。良い意味でも悪い意味でも有名ですし」

20「なるほど…確かに、良く考えれば怪盗が探偵に弁護を頼むのも変な話…」

20「そこで有名な法律事務所…!ありがとう小林オペェラ探偵!これで何とかなりそうだよ!☆」

小林「分かりました。では」ガチャリ

シャロ「お邪魔しましたー」

ネロ「頑張ってねー」

コーデリア「失礼します」

エルキュール「さよう…なら……」

姫百合「罪は償ってください」シラー

20「あるぃがとぅー!!バイバーイ!!」



バタンッ


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:07:38.41 ID:m1WzPIJlO

【ホームズ探偵学園 11月25日 午後2時30分】


ネロ「もーなんだよ!時間の無駄だったじゃん!!」

コーデリア「少しは反省して欲しいものですわ!」プンプン

小林「ははは…でも、納得してくれて良かったよ彼も」

姫百合「経歴の沽券に関わりそうですものね。さっきの」

小林「いや、沽券とか関係無しに。どう弁護すれば良いのか分からないからさ僕も」

シャロ「先生の逆転な発想力で!見事な無罪を勝ち取るのが弁護士の仕事じゃないんですか?」

小林「シャーロック。…一応依頼人を信じるのが弁護士だけど、だからと言って絶対に無罪を勝ち取らなきゃいけないわけじゃないんだよ」

姫百合「まぁ、あくまで弁護ですからね。先日は助けて頂きましたが」

姫百合「……すみません。お礼は、絶対にまた後日に」

小林「ははは。そんなかしこまらなくても良いよ。いつか払える時でもいいさ」

ネロ「じゃぁ!今夜も外食奢って!ツケで!」

小林「ちょっとは遠慮をして欲しいかな…」

シャロ「先生が来てから私達は最高に幸せな毎日を送れています!」

コーデリア「アンリエット会長から農場を焼き払われ食事も芋から豆にランクダウン…もうそんな毎日を過ごさなくても良くなったのよ!」

エルキュール「いつもは苦しかった…食事時間が…今は楽しい……!」キラキラ

小林「…あー君達?ずっと気になってたんだけど、僕が居ない間どんな生活をして…」

シャロ「あっ!見てくださいあそこ!私達がトマト育ててた畑に何か建ててます!」

ネロ「前回の事件で探偵学園に所属していた小林の勝訴のおかげで、この学園も知名度や援助もろとも潤ってきたからねぇ」

コーデリア「今は無き私の薔薇園も…教官が帰ってくる為の犠牲と思えば…」

姫百合「少なくともまともに探偵業をしていなかったみたいですね」

小林(うーん…もう聞くのを止めよう。後悔しそうな気がする)
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:08:11.37 ID:m1WzPIJlO

根津「……………」

ネロ「ん?」

ネロ「あっ、あそこに居るのはネッツじゃん。おぉーい!ネットー」

根津「根津だっ!俺の名前は根……」

根津「……っ!!」

姫百合「どうしたのでしょうか?凄く落ち込んでいるように見えましたが…」

小林「えーと、知り合いかい?」

コーデリア「クラスメイトです。名前は…ええと……確か最初に”ケ”がついていたような」

小林「いや、名前はさっき本人から聞いたから。ええと…根津くんかな?」

根津「こっ…小林オペラ……!」

小林「僕が居ない間、この子達が世話になっていたようだね。礼を言うよ」

根津「…ほっ…本当に……この学園に……」

小林「詳しくは聞かないけど、この子達が大変だったみたいで……どうしたのかな?」

根津「……………うっ…」プルプルプル

小林「?」

根津「…うるせぇええええ!!!いい気になんなよ!この三流探偵が!」

シャロ「!!」

ネロ「!!」

コーデリア「!!」

エルキュール「!!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:08:41.54 ID:m1WzPIJlO

小林「……え?」

姫百合「………」

根津「あんな事件解決したくれぇで!でかい顔してんじゃねぇぞ!そもそも!その4人はなぁ!!」

ネロ「ちょっと根津!僕達の教官を悪く言うなら、こっちも容赦しないよ!」

シャロ「私達の事なら悪く言っても良いですけど!先生の悪口だけは許しません!」

コーデリア「教官は!先日の殺人事件を見事にひっくり返して真犯人を突き止めたのよ!?それを三流だなんて!!」

根津「はっ!そんな大層な探偵様が、お前等みたいなモンスター生み出しちまうようじゃ世話ねぇよな!!」

エルキュール「……!!」

小林「ええと…その…」

根津「お前、本当に頼りになるのかっ!?お前が育てたミルキィホームズは今や、この低落!!」

小林「僕は、ちょっと詳しくは知らないんだけど…」

根津「教育してきた結果が、そんな結果なら!知ってたらとても事件の弁護なんて任せられなかっただろうよ!!」

スタスタスタ

石流「…っ!!」ピタッ

姫百合「………」

根津「いくら実績があろうとなぁ!こんなもんじゃとてもアルセーヌ様の弁護は…」


ガツッ!!

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:09:25.55 ID:m1WzPIJlO

根津「痛っ…!!」

石流「貴様は何をしているのだ」

根津「スト…石流先生!俺は!!」

石流「我々の中では、もう決まった筈だ!!」ガシッ

根津「ぐあっ!離せ!!」バタバタ

石流「…先ほどのご無礼。誠に申し訳無い。小林殿」ペコッ

小林「いっいえ。僕の方は大丈夫ですので…」

石流「……お前は、まだ事の重大さが分かっていないようだな…こっちに来い!!」ズルズル

根津「うっうるせぇー!!そもそも俺は反対だ!!怪盗が!探偵の世話なんか――」ズルズル

小林「………」

姫百合「……なんだったのでしょう。今のは」

ネロ「気にする事ないよ小林。アイツは偶に癇癪起こす厄介者だから」ギロッ

シャロ「さすがの私も!今のは怒ります!」プルプル

コーデリア「そうよ!さすがに教官を侮辱されるのは我慢ならないわ!!」プンプン

エルキュール「酷い…です…!」ウルウル

小林「……ええ。ただ…」

小林「彼は非常に…何か思いつめていたように見えますね」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:10:15.99 ID:m1WzPIJlO

シャロ「思いつめ…?ネスさんが何を思いつめてたんですか?」

小林「うん。根津くんね。クラスメイトの名前は覚えておこうね。」

姫百合「…私も、見て分かりましたけど…」

姫百合「……一体、何を思いつめていたのでしょうか」

小林「うーん、でも…こればかりはプライパシーに関わる事だから」

小林「変に探りを入れたら、根津くんが可哀想だ」 ガシュゥウウンッ

小林「ん?……うわぁあ!!」

コーデリア「矢文!?」

シャロ「後数センチズレていたら!先生の目に当たっていました!!」

姫百合「それは報告しなくても皆さんも小林さんも分かります…」

小林「な…なんだろう?…僕宛なのは間違い無さそうだけど…」ゴソゴソ

シャロ「もっ!もしかしてラブレター!?」

ネロ「ェぇぇええええええええええええええ!?」

コーデリア「ェェぇェぇええええええええええええええええええええええええええ!!!??」

エルキュール「いっ…命を懸ける程の…本気……!」

小林「いや、さすがにそれは…」

ネロ「小林!返事はどうするつもり!?」

コーデリア「私も負けてられませんわ…学園の離れで栽培しているトリカブトを今持ってきます!」ダッ

姫百合「ちょっと待ってくださいコーデリアさん!!何でそんな物騒な物を栽培してるんですかっ!?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:11:00.27 ID:m1WzPIJlO

小林「…とっとりあえず、恋文では無いみたいだよ。これ」ピラッ…

ネロ「そっ…そうなんだ」

コーデリア「……」ピタッ

エルキュール「……フー…」

シャロ「あの!それじゃぁ何なのですか!?それ」

小林「ええと…あて先は……」

小林「…かっ怪盗帝国…!?」

姫百合「っ!」

ミルキィホームズ「「「「ええええええええええー!!?」」」」

小林「……15時の生徒会長室で待つ……内容はこれだけだ」

ネロ「15時って……後15分も無いじゃん!」

姫百合「いっいくらなんでも急すぎませんか…?」

小林「…………」

シャロ「どっどうするんですかぁ?先生…」

小林「…内容では、人数は指定されていない」

シャロ「!」

小林「何故、怪盗帝国がこの学園の生徒会室を指定したのかは分からないけど、アンリエット会長はどうしたんだ?」

コーデリア「あれ?そういえば今日は見かけないですね」

ネロ「そういえば、今日は全く見かけない…」

シャロ「あれ?そうなんですか?風邪ですかね?」

エルキュール「…………」

小林「………まさかと思うが」

ミルキィホームズ「「「「………」」」」

ミルキィホームズ「「「「!!」」」」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:11:41.36 ID:m1WzPIJlO

【生徒会長室 11月25日 午後2時50分】



バンッ

ガタンッ

シャロ「アンリエット会長!!」

コーデリア「怪盗帝国!」

ネロ「御用だ御用だぁー!!」

エルキュール「アンリエット…会長を……解放…してください……!!」

姫百合「みっ皆さん!勝手に先に行かないでください!」

小林「これは罠かもしれない!だからここは用心に…って、あれ?」




ガラーン




小林「…誰も、居ない」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:12:11.20 ID:m1WzPIJlO

姫百合「…ええと、待ち合わせの時間よりも10分早いですからね」

シャロ「まさか!会長は既に攫われた後なんじゃ…!!」

コーデリア「それは無いわシャロ。この机の上を見なさい」

シャロ「はい!なになに……?ああ!「私は海外旅行に行った事にしておいてください」って書いてある紙が!」

コーデリア「そう!今、アンリエット会長は海外旅行に居るのよ!」

シャロ「そうなんですか!いいなぁー海外旅行」

小林「いやいやいやいや!!明らかに怪しいじゃないかその紙!!」

姫百合「…確かに、アンリエット会長の筆跡に似ていますけども」


ドタンッ


小林「……ん?」


オイ!ナンデアイツラアンナニハヤインダ!!

イツモハチコクバカリスルクセニ…ナゼコンナトキニ!!


ガタンガタンガタン


小林「何だ…?このロッカー」

ネロ「なんだか…動いて」



バタァアンッ


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:12:46.64 ID:m1WzPIJlO

ラット「……はぁー…はぁー…!!」

ストーンリバー「ぜぇー…!ぜぇぇー……!!」

小林「うわっ!怪盗帝国!」ビクッ

姫百合「荒い息遣い…乱れた服装……」

ネロ「一体…中で何を…?」ヒクッ

ラット「変な想像すんじゃねぇー!!てめぇら来るの早すぎんだよ!!とことん俺達を舐めやがって!!」

シャロ「そんな事よりも!アンリエット会長をどこにやったんですか!?」

ラット「はぁあん!?んなもん!決まってんだろうがぁ!!会長は今留置…」

ガツンッ

ストーンリバー「…この学園の会長は今、海外旅行に行かれている。今回の件には関係無い」

シャロ「そ…そうなんですかぁー」ホッ

ラット「痛っってぇぇ……」シュゥゥ〜

小林「いや、そのようにしてくださいって。この紙に書いてあるのですが」ピラッ

ストーンリバー「…………」

ラット「…んな紙の事は、どうでも良いんだよ」

姫百合「それと、いつもは三人でしたよね?どうして今は二人だけなのですか?」

ラット「それもどぉぉでも良いんだよ…!!」プルプル

シャロ「どうでも良くありません!もしかしたらもう一人入り口で見張ってるかもしれないじゃないですか!!」

ネロ「そーだそーだ!」

小林(あれ?もう一人は留置所で会ったと思うんだけど…)
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:13:16.82 ID:m1WzPIJlO

ストーンリバー「ふむ、三人か。ならこれでどうだ。」パチンッ

スッ

ユタカ「…………」

姫百合「! …ユタカ!」

ストーンリバー「これで三人だ。文句は無いだろう」

コーデリア「なるほど、確かにこれで三人ですわね」

シャロ「これなら信用できます」

小林(これで良いんだ……)

ユタカ「…………」

小林「…それで、君達怪盗帝国が僕に何の用かな?」

ラット「はっ!探偵なら自分で考えな!」

ストーンリバー「……」ガツンッ

ラット「痛ってぇええ!!」

小林「…僕に宣戦布告でもしに来たのか?」

ストーンリバー「違う」

小林「なら、何か取引でもするつもりか?」

ストーンリバー「…貴様は、今日の新聞を見ていないのか?」

小林「新聞…?そういえば、今日のポストに新聞が入ってなかったな」

シャロ「あっ」

ネロ「あっ」

コーデリア「あっ」

エルキュール「………」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:13:48.02 ID:m1WzPIJlO

小林「…え?何?君達さっきの”あっ”って」

エルキュール「………」

シャロ「わっ悪気は無かったんです!私達!先生が帰ってきてから張り切っちゃって!」

コーデリア「事務所の窓を全力で綺麗にしていました!新聞紙で拭くと綺麗に落ちて!」

ネロ「そんで…終わった後は庭で燃やして焼き芋パーティ」

コーデリア「ちょっとネロ!」

姫百合「…………」

小林「……すみません。見ていません」

ストーンリバー「…まぁいい。我々の今回の目的は…」


ガバァッ


小林「っ!?」

ユタカ「お願いします……小林……オペラ……さんっ!」

ユタカ「どうか……アルセーヌ様を…助けてください…!!」

ネロ「ええっ!?どっ…土下座ぁ!?」

姫百合「ユタカ!?一体どういうこと!?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:14:54.58 ID:m1WzPIJlO

コーデリア「それに…アルセーヌを助けてって!私達は探偵なのよ!?」

ラット「分かってんだよ!だから馬鹿馬鹿しいんじゃねぇか!!」

ストーンリバー「ラット!!」

ラット「でもなぁ!!他に頼れる奴が居ねぇえんだよ!!怪盗だからって!その理由で弁護につかねぇ弁護士だらけでなぁああ!!」

ラット「そんなもの!当然弁護資格の持つ探偵も受け持ってくれねぇだろうからよぉ!!」

ストーンリバー「……確実で、我々が知りうる限りアルセーヌ様を救える可能性の一番高い弁護士が…」

ストーンリバー「…お主しか居なかったのだ……」

ネロ「…なんだよその勝手な理由!!アンタらが勝手にヘマをして掴まっただけじゃん!!」

コーデリア「散々悪事を働いておいて…掴まったら弁護しろですって!?図々しいにも程があるわ!!」

小林「彼女達の言うとおり、僕も君達の怪盗としての悪事を弁護するのは不可能だよ…」

ユタカ「……その事を弁護する必要はありません…。それはアルセーヌ様も僕達も分かっている事ですから…」

小林「…え?」

姫百合「…それじゃぁ小林さんは、アルセーヌの一体何を弁護すれば良いの?」

ユタカ「…………”殺人”です」

小林「…さっ」

小林「殺人っ!!?」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:15:31.78 ID:m1WzPIJlO

→【怪盗アルセーヌの殺人】


シャロ「あっアルセーヌが人を殺しちゃったんですかぁ!?」

ラット「んなわけ無ぇだろうが!!」

ストーンリバー「…だが、アルセーヌ様が殺人の容疑にかけられているのは事実」

ユタカ「…実際に、昨日現場で死者が出ましたし……」

小林「その…詳しい事は」

ストーンリバー「今日の新聞を見れば良かろう」ピラッ

小林「あっ…どうも」


証拠ファイル@11月25日の新聞

【神奈川県立歴史博物館の4階で怪盗アルセーヌが深夜2時10分頃に殺人を犯した事が記されている】


ネロ「うわっ!本当に載ってるよ!」

エルキュール「こんな…顔の……アルセーヌ…初めて…見た……」

姫百合「…本当に酷い顔ですね。事件当日何があったのでしょうか」

小林「………」

小林(この……顔)

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:15:59.26 ID:m1WzPIJlO

北芝≪まぁこれは可能性としては低いから…”事故”と考えましょう≫

北芝≪被害者はついウッカリ、足を滑らせてしまったの≫

北芝≪当然、被害者は自分自身のトイズが分かっているから何とかしようとした≫

北芝≪でも、被告は助けようとしたのか。殺意があったのか。それとも気が動転していたのか≫

姫百合≪ああ…ああああああ……≫

北芝≪自分のトイズを、ウ ッ カ リ 使 っ ち ゃ っ た とか≫

姫百合≪ああああ…あああああああああ≫

北芝≪つまり≫

北芝≪これだけ証拠品と証言が揃えば!どう転んでも、殺したのは≫

北芝≪被告人である事に絶っっ対に揺るがない!!!≫

姫百合≪あああああああああああ!!あああああああああああああああああああああああ!!!!!≫

姫百合≪ああああああ…あ………≫

姫百合≪………≫バタリ



小林(あの時の…姫百合くんの顔と…同じだ)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:16:28.30 ID:m1WzPIJlO

ストーンリバー「…我々がアルセーヌ様に会おうとしても…アルセーヌ様は面会謝絶…!」

ラット「なんとかアルセーヌ様から手紙を貰えたと思ったら…俺達との別れの挨拶」

ユタカ「トゥエンティさんは、そんなアルセーヌ様に会いに自ら掴まりに行ったら…違う留置所に連れて行かれて」

小林「あっ、それそういう意味だったんですね?」

ラット「猥褻物陳列罪と殺人罪とじゃぁ比べるまでも無えからな」

ストーンリバー「アルセーヌ様に会いに行く為に…何度そこら辺の生徒をこの刀で叩き切ろうかと思った事か…!」ギリッ

エルキュール「ひっ!?」ビクッ

小林(ここで断ったら、本当に叩き斬って来そうだ…)

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 00:17:28.88 ID:yvRhWKxM0
来たか
期待
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:17:48.67 ID:m1WzPIJlO


→【事件について】


小林「この事件の被害者は、誰か分かるかい?新聞に載ってないんだけど」

ストーンリバー「うむ、俺も詳しくは知らないが…確か博物館の学芸員だった気がする」

ラット「待てよ、こいつ本当に受けるのか聞いて無えじゃねぇか」

ストーンリバー「しかし、彼は探偵…」

ラット「部外者に情報を漏らすなよ!!教えるならこいつが怪盗の依頼を受けると聞いてからだ!!」

小林「…………」

ラット「おい、どうなんだ小林少年!アルセーヌ様を助けるのか!?見捨てるのか!?探偵はどっちを選ぶんだよ!」

シャロ「……」

ネロ「ちょっと待ちなよ!本当にアルセーヌが殺人をしていないって証拠はあるの!?」

ラット「だからしてるわけ無えっつってんだろ!!」

コーデリア「そんな言葉だけの証拠じゃ分からないでしょ!現に警察側はアルセーヌが殺人を犯した証拠があるから逮捕したんでしょう!?」

ユタカ「それは…貴方達探偵が現場を調べないと分かりません…」

ネロ「結局人任せじゃん!そもそも、殺人していないと証明した所で、アンタ達は怪盗なんだよ!?」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:18:16.85 ID:m1WzPIJlO

ストーンリバー「………」

コーデリア「そもそも!探偵が怪盗の弁護なんて―――」

ユタカ「僕だって!!!」

姫百合「!」

ユタカ「僕だって……僕達だっておかしいと思ってますよ!!」

ユタカ「例え!殺人の冤罪を被っていたとしても!怪盗が探偵に助けを求めるなんて!!」

ユタカ「でも…でも…!もうこれしか方法は無いんです……」

ユタカ「アルセーヌ様も意気消沈…面会も絶対謝絶……殺人罪のサイコパス専門の留置所は脱出不可能……!!」

ユタカ「もう……僕達は…例え醜いと分かっていても……!敵に助けを求めるしか無いんです!!」

ユタカ「もう一度…言います。アルセーヌ様を……助けて…ください……!」

小林「…………」

小林「……」

小林「…………本当に、良いんだね?僕に任せても」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:18:52.91 ID:m1WzPIJlO

ユタカ「………」

小林「……分かりました」

小林「受けましょう。アルセーヌの弁護を」

シャロ「!?」

ネロ「!?」

コーデリア「!?」

エルキュール「!?」

姫百合「……!」

ラット「っ!!」

ストーンリバー「!!」

ユタカ「…ほっ…本当ですか…?」

小林「ええ。しかし、僕がやるのは彼女の弁護ともう一つ」

小林「この事件の真実を、突き止める事です」

小林「結果がどうあれ、真実は常に変わりません。覚悟だけはしておいてください」

ストーンリバー「………すまない…」

ババッ

ストーンリバー「恩に着る…!!」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:20:36.64 ID:m1WzPIJlO

ネロ「ちょっと小林!?本気なの!?怪盗の弁護をするって!」

コーデリア「そっそんなの…例え勝訴したとしても!敗訴したとしても!教官にメリットなんて何一つありません!!」

エルキュール「最悪……追放……処分……」

シャロ「……先生」

シャロ「怪盗アルセーヌを……助けられるんですか?」

小林「ああ、この事件でもしアルセーヌが殺人を犯していなかったとしたら人を殺した真犯人が居る事になる」

小林「そんな奴を野放しにすればどうなるか、考えられない事じゃない」

ラット「………」

コーデリア「…きょっ教官がそう言うのなら…」

エルキュール「………しょうが…ありませ」

ダンッ!!

ミルキィホームズ「「「「!」」」」ビックーン

ストーンリバー「!」

ユタカ「!」

小林「………」

ラット「…おい、名探偵小林。よく覚えておけ」

ラット「お前はそれで良いかもしれねぇが、俺は真実がどうあろうとアルセーヌ様が救えなかったら納得いかねぇ」

ラット「もし、アルセーヌ様に殺人罪を被せられるような事があったら…」

ラット「この俺が!サイコパスになってでもテメェをぶっ殺してやるからな!!!!」ダンッ

小林「………」

小林「…好きにすると良い」スタスタスタ

シャロ「あっ!待ってくださいよ先生ー!!」トテトテ

ネロ「小林ー!」タッタッタ

コーデリア「教官!」カツンッカツンッ

エルキュール「小林さん…!」タンッタンッタン


バタンッ



29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:21:26.15 ID:m1WzPIJlO




ラット「………」

ストーンリバー「…ラット、いくら相手が探偵とは言え。あの態度は無いだろう」

ユタカ「そうですよ!いくら敵だとしても、アルセーヌ様を救える唯一の方法なんですから!」

ラット「…………」

ラット「ケッ」




30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:22:18.00 ID:m1WzPIJlO


【神奈川県立歴史博物館 4階  11月25日 午後3時34分】




小林「現場はここっ……かっ………!?」

エルキュール「ひぃ…ひっ!!!」

シャロ「なっ…なん……ですか?この……おびただしい量の血は…?」

コーデリア「……炭とニトログリセリンの臭いが少しだけします」

ネロ「…それじゃぁ、絶対被害者は碌な死体じゃないよね…?」

姫百合「……酷い……この……血の量は…!」

小林(……壁に飛び散ったと思われる肉片と内蔵が付着している…)

小林「一体…どれほど大きな爆発を喰らったんだ…?被害者は……」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:23:20.88 ID:m1WzPIJlO

神津「…やはり来たか、小林」

小林「この声は…神津!」

神津「と言っても、この事件はお前の出る幕は無いと思うが」

小林「えっ?…ええと、それじゃぁやっぱり警察は…怪盗アルセーヌを疑っているのか?」

神津「…………」

シャロ「そっ!そう決め付けるのはまだ早いんじゃないですか!?ねぇネロ!」

ネロ「えっ?あっ!そうだよ!アルセーヌの一体どこが爆発すればこんなに飛び散るのさ!ねぇコーデリア!」

コーデリア「えっ私!?ええとそうね……このおびたたしい量の血!人間の身体全てから血液を搾り出さない限りで無いわよ!ねぇエルキュール!」

エルキュール「えっ?ええ!?えええ……ええええええええええええ〜〜!?」

神津「…………」

神津「…怪盗が殺人を犯すケースは決して珍しくない」

小林「!」

神津「その場合はサイコパス事件として扱うが、我々は怪盗アルセーヌをサイコパス殺人者と断定している」

神津「彼女には怪盗としての罪状もあり、犯人と仮定した上で捜査をしても全く問題が無い」

小林「うぅ……」

神津「だから、弁護する相手は選べ。小林」

小林「………やっぱり、見抜かれるか」

姫百合「神津警視には…敵いませんよね」ハァ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:24:16.53 ID:m1WzPIJlO

小衣「今は警視正よ!!姫百合!!」ダンッ

シャロ「あぁー!!ココロちゃぁーん!!」

小衣「ココロちゃん言うな!!…っていうかアンタら何してんのよ!!」

ネロ「それはこっちの台詞だよ!G4って、怪盗専門の警察チームじゃかったの?」

小衣「そうよ?何か問題でも?」

コーデリア「この事件はサイコパス殺人…どう考えても矛盾しているわ!」ビシィッ

小林「いや…特に矛盾はしていないよ?」

シャロ「ええー!?どうしてですか!?」

次子「おっす!アンタらも来てたのか!あたしらも仕事でさぁ!」

平之「今回は怪盗が絡んでいる事件ですからね。前回何もできなかった分、私達も頑張りますよ」

咲「しっかし、凄い血の量〜生臭ぁ〜。怪盗が絡んでなけりゃぁ、今日一日ゴロゴロ出来たのにぃ〜」

小衣「咲!愚痴垂れるんじゃないわよ!折角念願の警視と捜査が出来るのよ!張り切りなさい!!」

エルキュール「……あっ…」

コーデリア「そういえば…被告人は怪盗…でしたわね……」

小林「……そういう事」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:25:04.58 ID:m1WzPIJlO

小林「それで神津、この事件について知りたい事が山ほどあるんだが…」

神津「………」

小衣「はぁ!?探偵に教える事なんて何一つ無いわよ!放っておいても私達が解決するんだからアンタらはとっとと帰りなさい!シッシ!」

神津「小衣」

小衣「はいはぁーい!何ですか警視ー♪」

神津「黙って捜査をしろ」

小衣「えっ………?」

神津「それで…この事件の情報だったか、小林」

小林「ああ、まずはこの事件で殺された被害者の名前を…」

小衣「ま…待ってください警視!いや警視正!小衣は…小衣は部外者を追い出そうとしただけで…」

神津「聞こえなかったのか?黙って捜査をしていろと言ったのだ俺は」

小衣「…………………はい」トボトボ…

小林(凄く…哀愁漂う背中だな小衣くん)

小林(ちょっと悪い事したかな…?)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:25:39.47 ID:m1WzPIJlO

→【被害者】

神津「被害者はこの博物館で学芸員として勤務していた 松本ゲイシー(25) 」

神津「死因は…恐らく爆発物の類である事は間違いないだろう。遺体がほとんど形として残っていない」

小林「この床一面に広がっている血は全て被害者の物なのか?」

神津「それは間違いないだろう。鑑識も血液は被害者の血液型と一致していると判明した」




証拠ファイルA松本ゲイシーの解剖記録

【死因は爆発物による衝撃。右手と脊髄がまだ見つかっていない】





次子「しっかし本当に酷いなこれ。電子レンジに卵入れたみたいな事になってるぞ」

平之「被害者であるアルセーヌにも、臓物や被害者の首が手に絡まったりしていましたからね…」

ネロ「うっ!……気分悪くなって来た…」

コーデリア「今日の晩御飯…食べられないかも……」オエッ

シャロ「ううう〜…晩御飯…楽しみにしてたのにぃ…」

エルキュール「気持ち……悪い………」プルプル

小林(そこまでの食い意地なら問題ないと思うけど)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:26:11.40 ID:m1WzPIJlO

姫百合「しかし、本当に至る所に血が飛び散っていますね。天井にまで血痕がありますよ」

小林「…爆発物と言ったな?神津」

神津「ああ」

小林「その…爆発物というのは、具体的にはどういうものだ?」

神津「…実際に、爆発を起こせるトイズの犯行だとしても。ニトログリセリンを発火させた物とは余り変わらん」

神津「だが爆発物となれば残骸が見つかる筈なのだが…それらしき物はまだ見つかっていない」

神津「まるで、身体の中に爆弾があったかのようにな」

小林「…!そ…それって!」

神津「いや、トイズの犯行かどうかはまだ不明だ

神津「怪盗アルセーヌのトイズは、爆発を起こせるような物では無いからな」

小林「…………」

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:27:27.08 ID:m1WzPIJlO

→【事件当日の事】


小林「神津、事件当日に何が起こったんだ?」

神津「……それは」

神津「明日の裁判に出席する証人に聞いた方が早いだろうな」

小林「ええ!?それじゃぁ…明日の裁判になるまで分からないのか!?」

神津「いや、前回の事件と違い今回は犯人が明確で目撃者に問題も無い」

神津「今は事情聴取を受けているが、今回の事件では証人との接触は許可されている」

姫百合「え……?」

小林「そっそうか。それなら前回のように情報が足りないまま裁判に出る事は…」

姫百合「ちょっちょっと待ってください!?神津警視正!」

神津「なんだ」

姫百合「私の裁判の時!弁護側には証人の事前聴取が無かったのですか!?」

神津「ああ。北芝検事の要請と証人に問題があったからというのもあるが」

姫百合「…………」

ネロ「なんだよそれー!そんなの聞いてないぞ!」

コーデリア「そんな弁護側に不利な状況で!教官は裁判に出席していたのですか!?」

神津「…否定はしない。警察側の落ち度だ」

小林「……さすがにあの時は参ったよ」

シャロ「酷いです!ヒメちゃんが最悪、死刑囚になる所だったんですよ!?」

姫百合「いっいえ、それでも小林さんが無罪判決を勝ち取ってくれたので…」

ネロ「そーだ!そんな状況でも小林は勝ったんだよ!ざまーみろ!」

神津「……………」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:27:58.96 ID:m1WzPIJlO

小林「…ええと、神津からは聞けないのか?この事件について知っている事を」

神津「……目撃者が二人居ると言ったな」

神津「一人は、モニター室から見たそうだ。そしてもう一人は」

神津「……”現場”で見たそうだ」

小林「…っ!!」

シャロ「げ…現場!?アルセーヌが人を殺した瞬間を見た人が居るんですか!?」

神津「そういう事になるな」

姫百合「小林さん…これ、大丈夫なんですかね?とてもアルセーヌが冤罪だとは思えないのですが」

小林「…例えアルセーヌが殺人を犯していたとしても、真実を探っていけば」

小林「何かしらの救いはあるんじゃいかな…ははは…」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:29:50.81 ID:m1WzPIJlO

→【爆発痕】


小林「ここが爆心地みたいだね…」

エルキュール「凄く…黒いです…」

ネロ「こんなに飛び散っていたなら、アルセーヌは大丈夫だったの?」

小林「そういえばそうだね。…神津、アルセーヌは5体満足なのかい?」

シャロ「っ!?」

神津「信じられない事に、身体的に怪我はほとんど無かった」

小林「そっそうか…。それは良かったよ」ホッ

神津「だが、それが決定的となり。この少数な証拠だけでも検察側は殺人容疑の立証が可能となった」

小林「うっ……」

神津「遺体はバラバラで解剖はほとんど無理に近かったが…」

神津「見つかった遺体を解析した所、背骨脊髄もろとも背中の肉がごっそり消失している事から被害者の背から爆発したと思われる」


証拠ファイルB爆心地

【被害者の背中から爆発。背骨と脊髄が消失する程の威力だった模様】


シャロ「うう…聞けば聞くほどグロイ死に方です…」

姫百合「…あっあの、現場には被害者の血と肉以外に何か手がかりとか無かったんですか?」

神津「いや、特に見当たらなかった。」

小林「…………」

コーデリア「…っえええー!?そんな!こんなの証拠が少なすぎるじゃない!!」

小林(確かに、見渡してもそれらしき怪しい所は無いな…)

神津「今回の事件は、不自然な箇所も謎も少ないストレートな現場だ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:30:36.96 ID:m1WzPIJlO

神津「それでもお前は、被告人を信じるつもりか?」

小林(…………)

平之「…え?あの、貴方達…もしかして」

シャロ「………」

ネロ「………」

コーデリア「………」

エルキュール「………」

次子「…あー…マジか?」

平之「そっ…そんな…」

平之「今からでも遅くありませんよ!?こんな、どう捜査しても被告人が絶対に有罪になる事件なんて!今すぐにでも降りるべきです!」

咲「それに、怪盗を弁護してもあんたらにメリット無いじゃん?一体何考えてるわけ〜?」

シャロ「ううう…」

小衣「…何?あんたらまさかだけど、怪盗アルセーヌの弁護につくつもりとかじゃないわよね?」

ネロ「…そのまさかだよ」

小衣「…………」

小衣「……はぁっ!?」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:31:03.67 ID:m1WzPIJlO

小衣「馬鹿!?アンタ達そこまで馬鹿なの!?あのねぇ!この事件はどこをどう捜査しても100%被告人が有罪なのよ!!」

小衣「どんな矛盾があったってねぇ!動機が”怪盗だから”で済まされる弁護側には超不利な裁判が待っているのよ!?自分から死にに行くつもりなわけ!?」

姫百合「確かに不利ですが…本当にアルセーヌが殺人を犯したのでしょうか?」

小衣「それを抜きにしてもアルセーヌには罪状がある!あのババア検事が居たならこう言うわね」

小衣&北芝「「そんなもの、関係無いわ」ってね!」

小衣「…………」

北芝「…………」

小衣「…勝手に私の台詞とハモるんじゃないわよ!!このクッソババァアアア!!!」ゴオォオオオオオオ

北芝「はぁああ!?私が言おうとしたらアンタが勝手に言ったんでしょうが!このガキ!!!」

小衣「はぁあーん!聞こえませぇーん!!敗者の台詞なんて全っ然聞こえませーん!」ツーン

北芝「ふんっ!あんな裁判。カウントにも入らないわ!」

北芝「それに連続記録が途切れたとしても、処刑台に送ってやった罪人の数が149人なのは変わりないわ」

北芝「あと…」チラリ

小林「………」

北芝「…あいつら。向こうから私に負けに来てくれたみたいだしねぇ…」ニタァ…

姫百合「…………」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:32:02.62 ID:m1WzPIJlO

ネロ「僕達を煽る前に、一つやる事があるんじゃないかな?」

北芝「………は?」

コーデリア「とぼけないで!この前の裁判の事!忘れたとは言わせないわ!」

シャロ「ヒメちゃんをあんな酷い格好のまま留置所で拘束した挙句!ヒメちゃんに濡れ衣を被せて殺人犯にしようとした事!私達絶対に忘れません!!」

エルキュール「……酷すぎる…!!」プルプル

北芝「……………」

北芝「……あんた誰よ」

姫百合「……え?」

シャロ「!!」

ネロ「自分で裁こうとした奴の名前も忘れてるの!?あのサイコパス事件の被告人だよ!!」

北芝「被告人?……ああ。悪いけどあの事件の事は忘れる事にしたわ」

ネロ「なっ………」

北芝「そもそも、初めて負けた裁判もあの時だけだし。覚えていてもしょうがないでしょう」

北芝「というより今回の裁判で関係無い事は基本的に記憶から除外する事にしてるのよ。私を謝らせたかったら、被告人が有罪になるまで待ちなさい」

コーデリア「…いっ」

コーデリア「いくらなんでも…酷すぎるわ…!」

小林「北芝検事…さすがにそれは無いんじゃ…」

小衣「諦めなさい。このババアは年故に記憶力が劣化してるのよ。期待するだけ無駄よ」

北芝「ふーん。さすがは若干13歳でハーバード大学卒業した天才少女は違うわねー。本当嘘みたいな経歴よ」

北芝「本当、詐欺師に向いてるんじゃないかしら?明智警部さん?ん?」

小衣「証拠品を捏造してるあんたにだけは言われたく無いわね!」

北芝「残念だけど、私が証拠品を捏造した覚えなんて一つも無いわ」

小衣「はん!どうかしらね!?私の経歴よりもずぅーっと怪しいと思うけどぉお!?」

北芝「はぁああん!?やんのかガキィ!!」

小衣「やってやるわよこの野郎ぉぉぉおおおお!!!!」ペチンペチンペチン

北芝「痛いっ!痛いじゃないのよ!」ゲシゲシ

小衣「ふんっ!ふんっ!!」バンバン

北芝「おらおらおらおらおらぁ!!」グリグリグリグリ

次子「あー…またやってるなぁ」

平之「飽きませんねぇ。あの二人も」

小林(本当に、子供の喧嘩だな)
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:32:59.55 ID:m1WzPIJlO

神津「…………小衣」

小衣「! はい!!」ピタッ

神津「北芝検事」

北芝「はい!何かな神津くん!」ピタッ

神津「黙ってろ」

小衣&北芝「「………え?」」

神津「それか帰れ。どの道一通りの鑑識は済んでいる。帰って貰っても俺は構わないぞ」

小衣「…ちょっちょっと待ってください警視!そもそもこいつが!!」ビシッ

北芝「何よ何よ!アンタが私を煽ったりするから悪いんでしょ!?アンタが全部――」

神津「聞こえなかったのか?」

神津「”黙る”か、”帰れ”と言ったんだ俺は」

小衣&北芝「「………」」

小衣&北芝「「…はい」」ションボリ

小林(なんだか神津が幼稚園の先生に見えてきたな)
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:33:48.29 ID:m1WzPIJlO

北芝「……それよりアンタ、怪盗の弁護をするんですって?」

小林「え?ああ…まぁ、そういう事になったのかな」

北芝「本当に弁護するつもりなら、私の輝かしい検事暦にも箔がつきそうだから問題は無いけど」

北芝「断言する。アンタは100%負けるわ。だって、この事件に関しては負ける気が全くしないもの」

小林「………」

北芝「そりゃぁ仕方無いわよね。だって怪盗が殺人を犯すケースなんて珍しくも無い。それどころかありふれている」

北芝「このような事件で弁護側が勝つ裁判なんて。私が関わっていなくても今までで一つも無いわ!」

北芝「それに裁判だって怪盗を牢獄に入れられるのなら、結果的にどう転ぼうが有罪の方が有益!」

北芝「万が一、被告人の怪盗が殺人を犯していないとしても!100%殺人罪は被せられるでしょうね!!」

小林「…………」

コーデリア「そんな……酷い……!」

シャロ「ココロちゃーん!どうすれば良いんですかぁー!?」

小衣「ココロちゃん言うな!!…今回の所は、このババアが正しいわ。怪盗が殺人を犯していようがいまいが関係無い」

小衣「ほぼ間違いなく、怪盗アルセーヌはサイコパス殺人の罪に問われるわね。怪盗相手に私達も裁判も慈悲を与えないわ」

北芝「そもそも、怪盗が被告人の裁判に探偵が弁護として立つなんて聞いた事すら無いわ。怪盗仲間が弁護士の振りして弁護する事はあるけど」

北芝「どれも悲惨な結果に終わってるしねぇ…クックック…」

小林(………勝てない?)

小林(本当に……そうなの…か?)

小林(…いや、勝てないだけならまだいい。僕が本当に恐れているのは……)

北芝「まぁ、せいぜい結果の変わらない裁判で頑張れば良いわ」クルッ

小林(そんな、怪盗の先入観と有益な事ばかり考える人たちによって…)

小林(この事件の真実が隠されてしまうことだ)

シャロ「……先生ぇ…」

ネロ「小林……」

コーデリア「教官……」

エルキュール「小林……さん……」

姫百合「…………」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:34:40.06 ID:m1WzPIJlO

小林「……神津」

小林「この事件の目撃者って、今どこに居るんだ?」

ミルキィホームズ「「「「!!」」」」

次子「おっ…おいおい正気か!?さっきの話聞いていただろ!?」

平之「例えどんなに証拠を集めても!裁判で闘っても!結果は変わらないんですよ!?」

小林「そうだとしても、僕はこの事件の真実を知る必要があります」

咲「…ふぅーん……なんだか良く分かんないけど…探偵も大変だねぇ〜…」

小衣「………」

神津「……………」

小林「さぁ神津、教えてもらうぞ。今回の事件なら会わせてくれるんだろう?」

神津「…………」

神津「…モニター室は1階。そこに一人と、もう一人は屋上に居る」

小林「……分かった」

神津「せいぜい頑張れ。満足するまでな」

小林「行こう。皆」スタスタスタ

シャロ「は…はい!」タッタッタ

ネロ「やっぱりそうこなくっちゃね」テクテクテク

コーデリア「どこまでもついていきます!」スタンスタンスタン

エルキュール「ええと…頑張り……ます…!」トボトボトボ

小衣「…………ふん」

小衣「どうせ、無理だと思うけど……」

神津「……………」


45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:35:17.92 ID:m1WzPIJlO

【モニター室 11月25日 午後4時2分】





小林「ここが…モニター室…かな?」

小林(凄く散らかってるような…ん?何だこの大きな箱)

ネロ「ケホッ!ケホッ!…なんだよこれぇ、煙いよぉ小林〜」ケホケホ

コーデリア「こんな所に…ケホッ本当に人が居るんですか?教官」ケホケホ

姫百合「…凄い埃ですよ?まるで長年人が居ないかのようなんですが」

小林「いやさすがにそれは無いと思うんだけど…何の為のモニター室?ってなっちゃうし…」

シャロ「ケホケホッもしかしたら、この埃に埋もれてるのかもしれません先生!」

小林「だとしても、扉をノックした時点で返事が返ってくると思うんだけど…」

姫百合「じゃぁ、やっぱり居ないんじゃないですか?人」

小林「そうなのかなぁ…?」

シャロ「鍵もかけないで無用心な証人ですね!おーい!事件の目撃者さーん!」パカッ

小林「シャーロック。勝手に他人の冷蔵庫を空けないように……」

シャロ「うわぁあああああ!!上から何かが降ってきましたぁー!!」ボトボトボトボトボトボト

小林「シャーロックッ!?」ビクッ

ネロ「うわぁ!シャロが大量の本の下敷きに!!」

コーデリア「今すぐ助けないと!!…って、な…何?これ……」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:35:56.69 ID:m1WzPIJlO

姫百合「!!」

エルキュール「あ……あう……////////」

小林「…………」

小林「…こっこれ……」

姫百合「…おっ」

姫百合「男の人と男の人がが…全裸で……///////」




ガタンッ


???「だぁー!!うるさい!!静かにしなさいよ!!私は今!集中してるって言ってるでしょうがぁぁああああああ!!!!」バァァアアンッ

ネロ「うわぁああああ!!箱から人がぁあああ!!」ビックゥゥウ

コーデリア「ぎゃぁあああああああああ!!!!」ビックゥウウウ

姫百合「っ!」ピクッ

小林「えっ!?あ……その……」

???「………って?あら?」

???「…………あれ?あのイケメン警視正君は?」

小林「……え?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:37:02.01 ID:m1WzPIJlO

???「……あー……」

???「私…また、やっちゃったかぁー。冬コミの締め切りなんてまだまだなのに…ちょっとそこの緑!!私の本に触るんじゃないわよ!!」

エルキュール「ひゃぁあうっ!!」ビクビクッ

小林「え…ええと、その……」

???「…まぁーいいか。明日の裁判まで後19時間くらいあるし。今日中に完結させようかね」ガコガコ

小林「あのっちょっと!!箱に戻らないでください!!」ガシッ

???「あんー?……あれぇ?そういえば、アンタら誰?」フラフラ

小林「あっえっと。……」

小林(…あまりの強烈な登場に、一瞬自分の名前が思い出せなかった……)



バラバラバラ


シャロ「私達は!先生が率いる探偵団!その名も!」

ミルキィホームズ「「「「ミルキィホームズです(だ)(で…です)(ですわ)!!」」」」

???「あっそ、で、そっちは?」

姫百合「……普通は、申した人から名乗るべきだと思いますが」

???「んー?…ああ、そっかそっか」

???「確かー…私の名前は」

シャロ「ちょっちょっと待ってください!それだけですか!?」

コーデリア「私達!ミルキィホームズの名前を知らないのですか!?」

ネロ「良くも悪くも有名だよ!僕達!」

エルキュール「あの…この本……貴方が……?/////」

小林「ちょっと君達も落ち着いて…」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:37:32.51 ID:m1WzPIJlO

???「ミルキィホームズ?正直私、興味無い事は覚えないのよ」

???「んで、私の名前だっけ?私の名前は腐藍子女(17)っていーまーす」

腐藍「どーぞよろしくー……さてさて、続きを…」イソイソ

小林「あの!勝手に箱に戻らないでくれますか!?姫百合くんと僕の自己紹介もまだですし」

腐藍「えー…?今、バリバリインスピレーション湧いてる時に横槍刺して欲しくないんだけどぉー」

姫百合「……小林さん私は良いです。この人に自己紹介しても無駄な気がします」

小林(僕もちょっとお腹が痛くなってきた…)

小林「……ええと、腐藍さん?貴方…今日の深夜に事件を目撃したと聞いたのですが」

腐藍「んー?……あー……」

小林「…………」

腐藍「おー…ええとー…」

小林「……腐藍さん?」

腐藍「…………」

腐藍「……で、何だっけ?」

シャロ「話、聞いて無かったんですかっ!?」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:38:16.02 ID:m1WzPIJlO

小林「いやあの、昨日の事件の事なんですけどね?」

腐藍「…………」

腐藍「あやー…ごめん。私、今書きたい話の事ばかりで頭いっぱいで、余計な事考えられないんだわー」

小林「え…ええー…」

腐藍「まぁ、トイズでパパッと終わらせるから。ちょっと待ってクレメンス」イソイソ

腐藍「………」

コーデリア(…教官、彼女一体何してるんですか?)ヒソヒソ

小林(いやぁ…その。僕もちょっと分からないかな)ヒソヒソ

エルキュール「…………」

ネロ(そもそも、何だかちょっと偉そうなんだよアイツ。小林、何とかなんないの?)ヒソヒソ

小林(なんとかって…具体的に何かな?)ヒソヒソ

エルキュール「…あっあの……」

ネロ(こう、こめかみ辺りにグーで…)ヒソ

小林(物理的に!?普通に犯罪だよそれは!)

シャロ(でも、このままだと話が進まないですぅ〜!)ヒソヒソ

小林(ううん…でも、トイズでパパッと終わらせるって言ってるから、そんな追求は…)

小林(……え?トイズ?)

エルキュール「こ…小林さん!」

小林「ん?どうしたんだいエルキュール」

エルキュール「こ……これ……///////」スッ

小林「…これ、先ほどシャーロックが下敷きになっていたやおい本だね。それがどうしたのかな?」

シャロ「私、この男同士が裸で抱き合ってる本に潰されてたんですか!?」

ネロ「ええとタイトルは……”真夏の夜の淫らな夢……第4章…爬虫類と野獣”」

エルキュール「タッタイトルは今関係無くて……/////…作者の……方…/////」

コーデリア「作者?……これ、全部”腐乱淑女”って人が書いてるみたいね」

姫百合「腐乱淑女?」

小林「…このペンネームって、まさか」

腐藍「うっがぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!」バコォオオオオオンッ

小林「!」

姫百合「!」

シャロ「!」

ネロ「!」

コーデリア「!」

エルキュール「!」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:39:09.15 ID:m1WzPIJlO

腐藍「…はぁー!…はぁー!!」

小林「あ…あの?どうかなされました…?」

腐藍「どうもこうも無いわよ!アンタ達が私の執筆作業を邪魔してくれたおかげで!これからの展開が行き詰っちゃったじゃない!!」バンバン

腐藍「これじゃぁトイズの力も役に立たないわ!どうしてくれるのよ!!」バンバン

小林(そんな事言われても…)

姫百合「それじゃぁ、私達に今回の事件で貴方が目撃した事を教えてくれませんか?」

腐藍「はぁ!?どうして私がムカついてる時にアンタ達に昨日の事を教えなきゃいけないわ!今はそれどころじゃないのよ!!」

腐藍「明日の裁判までに!この”迫真野球部 銀髪の天使とセンチュリー車の悲劇”を描き終えたいの!それをアンタ達は邪魔をしてぇ……!!」

腐藍「出てけ!!私の気が散る!!とっとと出て行きなさいこの疫病神共!!」フー!フー!!

ネロ「なんだなんだー!僕達は事件の事を聞きに来ただけなのに!!」プンプン

小林(どうやら彼女は漫画家のようだな…。だとしたら、何でここに居るんだ?)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:40:32.28 ID:m1WzPIJlO

→【自己紹介】


小林「…そういえば、僕の紹介がまだでしたね。」

腐藍「知るか!とっとと出て行け!!私は忙しいのよ!明日までにこの原稿全部終わらせたいんだから!!」

小林「あはは…その、すみません…」

シャロ「先生!負けちゃ駄目です!こういう時は怯えちゃ駄目ですよ!」

コーデリア「そうです教官!もっとガツンと言ってやってください!」

小林(頼むからこれ以上、この人を刺激しないでくれ…)

腐藍「ああもう!どうすれば良いのよ…野球部が黒いセンチュリーにぶつかったのは良いけど、ヤクザに掴まってヤクザの人たちとお風呂に入って…ヤクザの人たちの身体を洗いっこしてお風呂で犬のポーズをして…お風呂から上がったら皆でビール…」

腐藍「この後!どう展開すれば良いのよぉ〜!!あああああああああ!!!!」

小林(内容が全然分からない)

腐藍「ヤクザの人たちを昏睡させて地下室で縛る…?いえ、それは4章でやった。ああああああ!!もうどぉしよぉおおお!!!!」ブンブン

小林(もういいや…帰ろう)

小林「あの…お邪魔してすみませんでした。何かお話する事があれば、また僕達に声を掛けて下さい」

小林「神津に僕の名前……”小林オペラ”って言えば。また僕達に話する機会がありますので」

腐藍「……」ピタッ

小林「では、これで…」

腐藍「ちょっと待って」ガシッ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:41:38.55 ID:m1WzPIJlO

腐藍「あんた、今小林オペラって言った?小林オペラって、あの小林オペラ?」

小林「あ、知っては居たんですね。多分、それで間違い無いと思います」

ネロ「ちぇっ、やっぱり小林の方が知名度は上かぁ」

コーデリア「さすがの貴方も、教官の事は知っていたようね!」ビシッ

腐藍「ちょっと黙ってて!」カッ

ネロ&コーデリア「「!」」ビクッ

腐藍「…それで、あのイケメン銀髪若警視正とお知り合いなのですか?」

小林「え?あ、はい。高校の時の同級生でして…」

腐藍「…………」

小林「……?」

腐藍「……ソコデシンユウノコバヤシクンガタスケニキタ…ケドモヤクザノタゼイナセイリョクニハカテズコバヤシクンモヤクザノヒトタチノエジキニナッテシマウ…」ブツブツ

小林「あの、腐藍さん?」

腐藍「ギンパツノテンシハコバヤシクンノソノスガタニフカクニモボッキシヤクザガソレヲフクムヨウナワライデシテキシテフタリデヤレトキョウヨウサレテ…フヒ…フヒヒヒヒ」ブツブツクスクス

小林「腐藍さん?」

腐藍「ソシテフタリハコイニハッテンシテ……フヒッフブフゥッヒヒヒヒッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」ククククククククク

姫百合「なっ…何だか様子がおかしくなり始めましたよ!?」

シャロ「こっ!怖いですぅ!先生ぃ〜!!」ギュッ

腐藍「ケヒヒヒヒ…いける!これならイケルわぁ!!」ガバッ


バコーンッ


ネロ「また箱の中に入った…」


ティロン♪


コーデリア「えっ!?この音と光は……まさか」

エルキュール「トイズ…!」

230.95 KB Speed:0   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)