小林オペラ「この裁判…逆転できるのか?」

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53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:42:22.93 ID:m1WzPIJlO



バコォオオンッ


腐藍「出来たぁぁあああああああああああああ!!!出来たわぁ!!傑作が出来たぁあああ!!!」ピョンピョン

小林「え?ああ……そうなのですか」

腐藍「そうよそう!アンタが小林オペラと知って!銀髪イケメン君が親友関係にあると聞いて!思いついたのよこの展開が!」

腐藍「これぞ!近年稀に見る大傑作よぉおおおお!!!」ピョンピョン

シャロ「傑作ですか?面白そうですー!見せてください!」

腐藍「えー?まだ冬コミには早いけど…仕方無いなぁー/////」スッ

姫百合「え?私からですか?ええと………っ!!!!!!」

ネロ「何?どんな内容?マンガ?………うえええええっ!!!?」ビクッ

コーデリア「どん……きゃぁあああああああああ!!!!!////////」

シャロ「何何?何が…えええええっ!?どうして先生と神津さんが!?裸でっ!?」

小林「っ!!!??」

エルキュール「……キュゥ//////////////////////////」パタン

姫百合「なっ何ですか!このハレンチなマンガはっ!!//////////」

腐藍「ハレンチは褒め言葉よ。これで良いBL同人誌が描けたわぁ…」恍惚

コーデリア「な…なな…きょ……教官が……神津警視と………//////////」プルプル

ネロ「うわぁ!ちょっとこっちに向けないでよっ!/////////」プイッ

小林「待って!!どうしてこのマンガに!僕が描かれてるんですか!!?」

腐藍「安心しなさい。これは貴方であって貴方では無いわ!ほら、目尻にほくろがあるでしょう!?」ビシッ

小林「いやいやいやいや!!これどう見ても僕じゃないですか!!んでこの人は神津じゃないか!!絶対言い逃れできないレベルですよねこれ!?」

腐藍「凄く良い組み合わせよ。グッド。最高にグッドだったわ」グッ
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:43:37.69 ID:m1WzPIJlO

シャロ「どうして先生と神津さんが裸で抱き合ってるんですか……?」ウツロメ

ネロ「いくらなんでもこれは酷いよ!許可も取らずに!しかも目の前で小林のこんな絵を描くなんて!////////」プスプス

腐藍「ふっ、腐女子たるもの。萌える物はスグに!作品として形にする義務がある!!」

腐藍「この最高の組み合わせ!化学反応!……エクスタシーに浸るには最高の材料。……ベリグトマッチだったわ」グッ

コーデリア「そんな事言いたい訳じゃ無いわ!勝手に教官をネタにしないでくれます!?////////」カァァァァ

腐藍「残念ね。私ほどのサークルになれば!許可なんざ無くてもまかり通り全国の皆と教官を共感し合えるのよぉ!!フヒヒヒヒヒヒヒヒwwwww」

小林(この女殴りたい……)

腐藍「ブフフwww…まぁ、これで私の中のわだかまりは解消されたわ。それで、事件の事でしたっけ?」

姫百合「…え?ああ、まぁ」

腐藍「全てを出し切った私は最早賢者!どんな質問でも受け入れてあげる!さぁ!どんどん質問しなさい!気が済むまで!」フンスッ

小林「……昨晩の事件の事について、教えていただけるんですね?」

腐藍「もち!小林オペラを受けとして描かせてくれた代償として何でも教えてあげようじゃないっ!」ビシィッ

小林(だとしたら、もう何も聞きたく無いんだけど…)



55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:44:29.92 ID:m1WzPIJlO

→【トイズ】


小林「あの、箱の中でさっきトイズ使ってましたよね?どうしてですか?」

腐藍「ふふふ。探偵なら、自分で考えて御覧なさい!!」ビシッ

小林「…………」

ネロ「なんだよー!何でも答えるって言ったじゃんかー!!」

コーデリア「そうですわ!何ゆえに私達がこんな時間の無駄をしなければならないの!」

腐藍「ボッハァwwww私のトイズwwww分からないならwww黙ってロンチックwwwwブヒヒヒヒヒwwwww」

コーデリア「教官!私この人…殴りたい!!」

小林「うん、我慢しよう。我慢しようかコーデリア。この人のトイズの大方分かってるから僕は」

小林「あんな短時間で、これほどの量のマンガを書き上げる能力。即ち……」

姫百合「…!時間停止のトイズ!」

小林「近い。…いや、ほぼ正解かな。正しくはラグがあったから…周りの時間が遅くなるトイズだよね?」

腐藍「その通りだ小林オペラ少年!いやぁーこの鋭い洞察力!もしかしたら攻めでも行けるか…?イヤ…イケルナ…」

腐藍「…よし、ちょっとまた箱に篭る」カポーン

小林「ちょっと!?腐藍さぁーん!?また勝手にマンガ描くの止めて貰えませんかぁぁあああ!?」

腐藍「出来たぁあああ!!これも傑作の予感!」カパァーン

ネロ「見ない!今度はもう絶対に見ないよ僕は!!」

コーデリア「私も!積極的な教官なん……て………」

コーデリア「……イヤチョットマッテコーデリア……ソンナキョウカン……スゴクミタインジャナクテ…?イヤデモ…アイテハカミツサン……」ブツブツ

エルキュール「…あ、あの……」

腐藍「おっと!今回の読者第一号は君か!?いいぞぉ〜とくと見るが良い!」スッ

エルキュール「………ぁぅぅ…///////////」プシュルルルルルルル


バッターン


シャロ「エリーさんがまた倒れました!!」

コーデリア「いっ一体今度はどんな事が描かれ…」チラ

コーデリア「……きゃぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!!///////////////」ボシュゥゥウウ…

小林「……………」

姫百合「…今、どんな気持ちですか?小林さん」

小林「何もしてないのに……死にたい……」





証拠ファイルC腐藍さんのトイズ

【自身の周りの時間を遅らせるトイズ。そのトイズを用いて、漫画の執筆をしている】



56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:45:39.30 ID:m1WzPIJlO

→【事件で目撃した事】


小林「……それでは答えてください。腐藍さん」

小林「昨晩、この博物館の4階で殺人事件が起こったのはご存知ですね?」

腐藍「…………」

小林「ここは監視カメラの映像が揃って見える場所。貴方がここに居たというならば」

小林「今、神津が捜査しているこの部屋で起こった殺人を、貴方は目撃している筈です」

腐藍「………ん」

小林「それではお聞きしますが、このカメラに映っていた殺人は、どのような物だったんですか?」

腐乱「…んー、とりあえず音は無かったかな」

小林(そりゃぁ、この音声スイッチ押さなきゃ出ないでしょうね)

腐藍「と言っても、私も結構大まかな所しか見えてなかったからなぁー」

コーデリア「それってつまり、詳しくは知らないって事?」

腐藍「詳しく聞くも何も、一目瞭然だったのは確かだったよ」

腐藍「何か女二人が部屋の真ん中で喋ってて、いきなり女の人一人が爆発して…」

小林「ちょっと待ってください!?いっイキナリですか!?イキナリ爆発したんですか!?」

腐藍「そー、なんだか良く分かんないけど、イキナリドカーンって、…いや、ドチュッだったかな?」

小林「…擬音はこの際どうでも良いです」

腐藍「いやぁーでも本当凄かったんだよ?ほら、ここレンズがちょっと暗くなってるでしょ?これ血がベットリついてほとんど見えなかったのよ」

エルキュール「…!」

ネロ「うわっこれ、血の跡なんだ…」




証拠ファイルD監視カメラの血

【爆発した後は、右半分が血でベットリ付着していて見えなかった】



腐藍「んまーその後警察に通報して、駆けつけてくるまで怪盗は何故か逃げ出せていなくて」

腐藍「私の通報が名怪盗をひっ捕らえちゃったのよ。どう?これ凄くね?」

小林「は…はぁ」

腐藍「まぁその後はぁー……逮捕したって聞いてから安心してずっと漫画描いてたよ」

腐藍「”仕事サボって漫画描ける!!”って思った時。やりぃって思ったね。とりあえず私は人に迷惑はかけてない善良な市民ってわけだぁ」クスクス

小林(今まさに僕が迷惑を被ってるんだけどね)
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:46:08.15 ID:m1WzPIJlO

小林(…この人に聞ける事はこのくらいか)

小林「…ありがとうございました。ご協力感謝します」

腐藍「ん?もーいいのかい?」

小林「ええ。これ以上の情報は、貴方も持ち合わせていないでしょうし」

小林(後、できればもうこの人に関わりたくない)

腐藍「失礼な。裁判で満足に証言できるくらいにはあるぞ!」

小林「僕が話した事以外では?」

腐藍「そりゃぁ……ちょっと思い出せないけど」

シャロ「そうですか……何か思い出せたら話して下さいね!」

腐藍「オッス!思い出したときには私は証言台の上だけどなwwwwウヒヒwwwww」

姫百合「………」シラー

エルキュール「…あ……あの……////////」

腐藍「んん?ああ、あんたはさっき何度も倒れていた緑。どうしたの?」

エルキュール「え…ええと……その…」ゴニョゴニョ

腐藍「ん?」


ゴニョゴニョゴニョ………


腐愛「…ああ、コピーね」

小林「!?」

コーデリア「!?」

エルキュール「!!!」

腐愛「別に良いよ?アンタも好きねぇ。で、住所は?どこに送れば良いの?」

エルキュール「な……なんでもありませんんんんんんんんんんん////////」ダダダダダダダダダ

シャロ「エッエリーさん!?どこに行くんですか!?」

腐藍「あれれー?良いの住所は?……恥ずかしがらずにこっち側に来れば良いのに」

姫百合「…この人、人間性として劣りすぎてませんか?」

小林「あまりそういう事は言ってはいけないよ。姫百合くん」

シャロ「先生!そんな事よりもエリーさんを探しに行きましょう!」

小林「…そっそれもそうだな。行こう!皆!」


全員「「「「はい!!」」」」


タッタッタッタッタッタッタ


腐藍「……ん?」

腐藍「あっ!一個思い出した事あったよ!確かぁー!現場とは違うカメラでぇー!って、あれ?どこ行った?」




58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:46:42.73 ID:m1WzPIJlO


→【屋上】


シャロ「…ぜぇー…ぜぇー…」ハァハァ

ネロ「はぁ…はぁ……」ハァハァ

コーデリア「フヒー…フヒー…」フゥフゥ

姫百合「……大丈夫ですか?」

小林「………ふぅ。やっと見つけたよエルキュール」

エルキュール「あう……///////」ビクッ

小林「取り乱す気持ちは分かるけど、勝手に置いてかれたら困るかな」ハハハ

エルキュール「ご…ごめん…なさい…///////」モジモジ

小林「いやいや、それは良いんだけど…ここ、屋上だよね。一階からここまで走ったのかい?」

小林(確か、神津がもう一人の目撃者は屋上に居ると言っていたな)

小林(……”現場”から見た目撃者…か。何だか、凄く嫌な予感がするな)


フンッ!フンッ!   ヘイヘーイ!


小林「……ん?」

小林(声?)


エブリデーイ!ワンモーア!  ワンモアセッ!  FOOOOO!!


シャロ「…せっ先生?何だか、グローバルな声が聞こえますぅ…」

小林(うーん…発音的にアメリカ英語のようだけど)

小林「一体、どこから声が…」チラッ


???「ふぅんっ!!違う!私のポーズはこうだ!」ピシィッ

???「いいや違う!迫力が足りない!もっと!こう!こうだ!!」ピシィィイ

???「ああっはっはっは!私のジャスティスは!まだまだこんなもんじゃない!!」ピシィィイ

???「見せてやる!私のジャスティスポージングを!!HAHAHAHAHAHA!!!」ピシィィイイイイピシィイイイピシィイイイイイイ


小林「…………」

姫百合「…………」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:47:31.23 ID:m1WzPIJlO

シャロ「…なっ何ですか?あの人…一人で喋って一人でポージングとってます…!」

ネロ「あそこだけ空間が歪んでるんだけど…気温どのくらいなの?」

コーデリア「すっ凄く熱苦し…熱い人なのは分かりますわ。…体温の方も」

エルキュール「……暑い……」パタパタ

小林(……あの人…だよな?)

小林(他にそれらしき人が…いや、人すら居ないんだから…目撃者って、間違いなく…”あの人”だよな?)




???「よぉーし!ジャスティスポーズの練習はジ・エンドゥ!次は縄跳びだっ!!」ババッ

???「ヘイヘェーイ!アン・ドゥー・トロワ・ケトル!!アン・ドゥー・トロワ・ケトル!!」パシッパシッパシッパシッ

???「ジャスティス!」ビシィー☆

小林(うわぁ…余計に近寄りがたくなった…)

ネロ「こっ小林!アイツの周りの空間の歪みやより一層酷くなったよ!?」

シャロ「気温もどんどん上がっていきます!!」

コーデリア「奴が一跳びする度気温が一度ずつ上がっているようです…!!」

エルキュール「…………暑い………」ダラダラ

小林「…え…ええ…」

小林(一体…どれだけ暑苦しい人なんだ…!?あの人は!)

姫百合「…あっあの、小林さん。お願いします…」ソクササ

小林(そして皆、僕一人残して屋内へ逃げていった…)

小林「…はぁ」

小林(まぁ、仕方無い。大多数で行くより一人の方が気温も(多少)上がらない分マシだろう。行こう…)トボトボ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:48:46.23 ID:m1WzPIJlO

→【自己紹介】

小林「あのー……」

???「イッチ……ohhhhh!!!!ワッツ・オフ!?」

小林「!」ビクッ

小林「いえ…私、怪しい者では…」

???「……んんー…」

???「………アナタ、良い眼をしてますNE」

小林「え?」

バッ

???「そう!YOUもHERO側の人間!イッツオケー!?」ビシィッ

小林「い…YES…」

???「オー!!イッツエクセレンッ!!」バァッ

???「このHEROなハートゥ!そんなピーポォが増え続ける限り!カイトー共の思う通りにはさせNOTHING!!」

???「YOUもそうだろう!?」ズイッ

小林「い……YES」

???「オーウジーザス!アナタにも神のご加護があらん事を!」

小林「は…はぁ」

マイルティ「今日はYOUに会えて最高にベリハッピーなトゥデイ!!マイネーム イズ マイルティ・ジェイソン!ユーアーネィム!?」

小林「あー、マイネーム イズ オペラ コバヤシ」

マイルティ「オーグレェート!ワタシ、アナタ知ってるYO!このジャパンで最も雄大な探偵ナノダネ!!」ビシィー

小林「あ…ご存知だったのですか」

マイルティ「オーィイエース!ワタシの母国、フランスでも覆いに有名デスYO!ルーヴル・ルパン事件を解決に導いたHEROとね!!」HAHAHA

小林「それは…恐縮です」ハハ…

小林(アメリカじゃないんだ……とてもフランス人には見えないけど…)

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:49:31.80 ID:m1WzPIJlO


タッタッタッタッタ


シャロ「先生の事知ってるんですかー!?」キラキラキラ

ネロ「そんでフランス!?小林!フランスでも活躍してたの!?何で言わなかったのさ!」

小林「いや、ちょっとした用事で行っただけだから…」

ネロ「何だよズルイよー!小林だけ色んな国行って美味しい物食べてー!!フランスなんて美食の国じゃんー!!」プンプン

コーデリア「パリ…花の都パリ!ああ…私も死ぬまでに一度行ってみたい…!花の都に……」キラキラキラ

エルキュール「ルーヴル…オルセー…ポンピドゥー……美術館も図書館も……見て…回りたい……」キラキラキラ

小林(…今日一番目が輝いているな…この子達)

姫百合「フランスかぁ…そういえば、西ヨーロッパ辺りは私も行った事ありませんね」

小林「いやぁ、そもそも今はヨーロッパの話は関係無いよね?」

マイルティ「HAHAHAHAHA!!CUTEなLover達だね!ムッシューコバヤシ!」

小林「ああいえ、そういう関係ではありませんよ。全く」ニコリ

シャロ「?」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:49:57.28 ID:m1WzPIJlO

ネロ「小林、ラバーって何?ゴム?」

小林「恋人の事だよ」

ネロ「恋びっえっええっ!?」ドキッ

コーデリア「わわわわ私が教官のここここ恋人ですすっててて!?」バクバクバク

エルキュール「あ…あわわわわわ///////」プシュー

シャロ「せ…先生?私…先生の恋人…?」

姫百合「いや、さっき小林さん否定してましたよね?思いっきり」

マイルティ「HAHAHAHAHAHAHAHA!!」サムズアップ

小林「ははは……」

小林(…この人が、現場の目撃者?)

小林(少し、詳しく話を聞いてみるか…)


63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:51:05.56 ID:m1WzPIJlO

→【事件について】

小林「…あの、昨日の事件について話せる事はありますか?」

マイルティ「おう!?事件is イエスタディー!?三つあったけど、どれの事かなっ!?」

マイルティ「ジャスティス!」ビシィー☆

マイルティ「ヤングキャットの迷子事情か、YOKOHAMAイルミネーション☆露出魔事件か、それともまさか……引ったくり事件かっ!?」

マイルティ「ジャスティス!」ビシィー☆

小林「全部違います」

マイルティ「HAHAHAHA!!そうだった。これは昨日全部ミーが解決した事件だったNE!!HAHAHAHAHA!!!」

マイルティ「ジャスティス!」ビシィー☆

小林「…僕が聞きたいのは、昨日の晩に起こったこの殺人事件の事です」

マイルティ「…………オゥ」

小林「貴方、殺人の瞬間を目撃したみたいですよね?何か話せる事はありますか?何でも良いので教えていただけるとありがたいのですが」

マイルティ「………あの事件ほど、衝撃的な物は無かったね」

マイルティ「怪盗アルスェーヌだって?あの肌の露出がイディオッツな程の怪盗が、いきなり目の前の女を爆発させたんだ!!」

マイルティ「あまりに突然の事で、私は動けなかった…。だが、あの怪盗はすぐさま逃げていったYO」

小林「…………」

マイルティ「私は…あの晩、誰も救えなかったのだ!なんたる不覚…!!SHITッ!!」

マイルティ「ノットジャスティス!」ビシィー☆

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:51:49.11 ID:m1WzPIJlO

小林「……被害者が爆発する前に、何か予兆のような物はありませんでしたか?」

マイルティ「予兆だって!?そんな物は無かった…。あったら、私がスグに気づいていた筈だからね!」

マイルティ「ジャスティス!」ビシィー☆

小林「もし、この殺人がトイズを用いた物であれば、トイズが使われた時に発する音と微量な光が出るはずです」

小林「本当に、何も聞こえなかったのですか?」

マイルティ「本当さ!本当にイキナリの爆発…私は!あまりに唐突な”ソレ”にたじろき!動くことが出来なかった!」

マイルティ「目の前の怪盗は…有無も言わず逃げられてしまった…クッ!私はもっとストロンガーしなければならない!」

マイルティ「小林オペラ!君も一緒にスタンドアップしないかい!?君も私と一緒に強くなろうではないか!!」キランッ

小林「遠慮します」

マイルティ「オーウ……ジャスティス!」ビシィー☆

小林(この人は一々決め台詞とポーズを取らないと喋れないのだろうか)





証拠ファイルE殺害当時

【トイズの物音は一切無く、予兆らしきものも一切無かった】


65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:52:42.66 ID:m1WzPIJlO


→【マイルティ・ジェイソン】


小林「ええと、マイルティさん。貴方、職業は?」

マイルティ「ほほう、私は君の事を知っているが、君は私を知らない…」

マイルティ「これは…ミーはまだまだシュギョーする必要がアルゥゥウィッ!」シャキーンッ

マイルティ「ジャスティス!」ビシィー☆

小林「ウッ」

小林(何だろう…この人も有名な人なのかな?地球温暖化の原因として…)

姫百合「あっ!PDAで調べたら、名前がいくつか出てきましたよ」

ネロ「え?あっ!本当だ!英語だらけだけど…日本語版ファンクラブまである」

シャロ「ウィキペディアにも載ってます!ええと…世界を股にかける、アメコミのようなヒーロー、または温暖化の原因……」

エルキュール「それ……アンサイクロ…ペディア………」

コーデリア「ええと、探偵とは違った。新しい形の正義のヒーロー……4chanでは、「探偵よりも頼りになる」とか、「探偵よりもこっちのが良い」とか…探偵と比べられてます!」

マイルティ「オフコース!探偵は探偵で素晴らしい職であるが…私は、正義のヒーローを職業としている」ビシッ

マイルティ「愛しきUSAではぁ!ミーのフィギィア!カートゥーン!そして近日ハリウッドシネマの公開も予定されているのデス!」ビシッ

マイルティ「私のような正義の象徴が現れる事で!犯罪の低下を求め市民に安堵をセーフティを与えるのですイエア!!」ビシッ

マイルティ「ジャスティス!」ビシィー☆

小林(急に活き活きと語り始めたな)

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:53:12.14 ID:m1WzPIJlO

ネロ「どうすんのさ小林ー。このままだと、この濃い絵柄の人に人気取られちゃうよ?」

小林「いや、彼の慈善活動は素晴らしい物だし。自ら象徴を公言するのも、頼りがいがあって良いんじゃないかな?」

マイルティ「HAHAHAHA!!サンキューベリマチ!ムシューコバヤシ!君に言われると!ミーも素晴らしく自身が湧いてくる!!」ビシィッ

マイルティ「これでミーは!後340年闘えるイエアマイヒーロープロセスイズオーバー!」ビシィッ

小林(妖怪かな?)

姫百合「…それで、その世界を股にかけるヒーローが」

姫百合「どうして今、日本に居るんですか?」

マイルティ「KANKOUさ!!」ビシィッ

小林「意外と普通の理由だったね」

マイルティ「HAHAHA!さすがに本当の目的を教えるわけにはいかな…」

小林「え?」

マイルティ「おおっと!今のは聞かなかった事にしてくれ!ドントプリーズヒア!」

小林「………」

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:53:48.70 ID:m1WzPIJlO


→【本当の目的】


小林「…貴方、観光以外に目的があって日本に来たんですよね?」

マイルティ「…………」

小林「一体、どのような理由で日本に…横浜に来ていらしたのですか?」

マイルティ「………すまないムシューコバヤシ。いくらなんでも、そのような事を教えるには危険が多すぎる」

マイルティ「私が来日した理由は、観光の他に二つある…が、それはどれもトップシークレット」

マイルティ「だが安心したまえ!この日本に屯しているベリーバッドグループはこの!ミーが一網打尽にしてみせマス!!」ビシィイイッ

マイルティ「ジャスティス!」ビシィー☆

小林「………この横浜に、何か巨大な悪の勢力が居るんですね?」

マイルティ「ooooooooooooh!!!?ムシューコバヤシ!?サイキック!!」

小林「いやさっき、ポロっと言ったじゃないですか…」

小林(…しかし、悪の勢力……か)





エルキュール≪それは……被害者が…!ヒメさんが…!真犯人を追っていて…≫



エルキュール≪その情報のやり取りをしていた可能性が……高いです…!≫



みどり≪あの時、浜崎が私達の事探られた事を知って、殺せって言われた時だって、トランクの中結構キツかったけど何とかなったし≫



小林(まさか…今まで言っていた”私達”という言葉)

小林(その”私達”と”悪の勢力”……もし、それが関係してあるとしたら)




フランダース≪私達はね、小林オペラが欲しいのよ≫




小林(僕も、無関係では無い)

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 00:53:54.15 ID:yvRhWKxM0
まだ読めんな・・・
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:54:23.86 ID:m1WzPIJlO

マイルティ「だが、君達にはドントウォーリー。この情報は、この国のポリスメンと私が解決するのだから」

マイルティ「君たちは平和に、そして楽しく暮らしていると良い!!HAHAHAHAHAHA!!!」

小林(今、全然平和じゃないんだけど…)

マイルティ「だから済まないが、私の来日理由はこれ以上教える事ができないのだよ」

マイルティ「この国のポリスメンにも、釘を刺されているしね!!」ビシィッ

シャロ「先生ー!!鞄の中にこんな物がぁー!!」

ネロ「うわっ何これ…女の子だらけのアニメのポスターやらDVDやら…薄い本やら」

コーデリア「まんだらけ…ゲーマーズ…アニメイト…その他モロモロの袋……裸の女の子の本まであるわね」ジロ

エルキュール「あ…あ……あう…あう……////////」

マイルティ「んっ?んんっ!!!??」

マイルティ「ノッNOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!」ガクッ

マイルティ「やっ止めてくれぇ!それ以上は探るんじゃないマドモアゼェェエエエエル!!!!!」バタバタ

小林「…はは、これが…もう一つの理由ですか」

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:55:10.70 ID:m1WzPIJlO

小林(……これ以上、聞ける事は無い…かな)

シャロ「先生?大丈夫なんでしょうか。明日の裁判…」

小林「はは、大丈夫。アルセーヌが本当に殺人を犯していないのならね」

小林(正直物凄く危ないけど)

シャロ「そっそうですか…」ホッ

ネロ「…でもなー、今回の事件。あまりにも情報が少なすぎない?皆、被害者が爆発したってだけで。他に碌な証拠が無いよ」

姫百合「そうですよね。そしてそこには怪盗アルセーヌと被害者の二人だけ。更に目撃者も居た…」

姫百合「これだけだと、誰が考えても怪盗アルセーヌが殺人を犯したと思いますよ」

コーデリア「そうよね…。あの新聞に映っていたアルセーヌを見ると、私だってそう疑います」

エルキュール「…………私も…」

ネロ「でも、殺人罪の無実を証明しないと。小林は多分怪盗帝国に殺される……」

シャロ「……!!」

シャロ「先生!どうにか…どうにかならないんですか!?このままだと先生が!」

コーデリア「そうよ!怪盗帝国の人たちを説得する事だって出来る筈!」

ネロ「もう認めさせて、グウの音が出ない程に論破してやろうよ!あいつらを!」

小林「もうアルセーヌが殺人罪を立証された事を前提に話しているね君たち…」

小林「そう思う気持ちは分からなくないけど…何か引っかからないかい?」

シャロ「何か?何かって何ですか?」キョトン

小林「まず、アルセーヌのトイズからだ。皆は知っていると思うけど、アルセーヌのトイズは幻惑」

小林「つまり、トイズだけでは爆発は起こせないって事だ」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:55:53.90 ID:m1WzPIJlO

ネロ「それは分かんないじゃん!幻惑で操って爆弾を事前に仕掛けて誘導したのかも!」

小林「でも、目撃者によればそのような行動も前兆も無かったと言っていたよね」

ネロ「うっ…」

小林「つまり、この犯行はトイズ無しの犯行だ。そうなると、いくつか気になる点が出てくる」

小林「被害者は、一体何に爆発したのか。そして、アルセーヌはどうして逃げ切れなかったのか」

小林「もし、殺人が故意でならそのまま逃げる事も容易かった筈だ。だけど、そうしなかった」

シャロ「ど…どうしてなんですか?」

小林「気が動転していたから。そう考えるのが普通だ。そして、もう一つ」

小林「トイズが効かなかった。そんな真犯人が居たからという可能性もある」

ネロ「!」

小林「それに、新聞を見てみると。アルセーヌは当時何も持っていなかった。博物館の中も何も盗られていなかったと書かれていた」

小林「もし、強盗による殺人なら。何も盗らなかったのはおかしい。事件当日僕達は、彼女がどうして博物館に行ったのかまだ分かっていない」

エルキュール「そ…それじゃぁ…」

小林「ああ、一度怪盗アルセーヌに話を聞きたい……所なんだけど」

小林「姫百合くんの時とはいかず、怪盗アルセーヌは悪い意味でも有名になりすぎた。だから前回とは別の留置所にある。と、彼等怪盗帝国も言っていたね」

シャロ「……あっ!」

コーデリア「完全…面会…謝絶……!」

小林「つまり、アルセーヌが博物館で何を盗むつもりだったのか、それか別の用事があったのか。それらは裁判でしか明らかにならないようだ」

小林「そうなると、僕達が今できる事は……やはり、このまま調査を続ける事だ」

シャロ「で、でも…どうするんですか!?もう現場にも証拠は無いし、裁判に出る証人さんにも話はもう聞いちゃいましたよ!」

小林「…………」

小林「……事件現場は、窓ガラスが割れていたね」

姫百合「!」

小林「あの窓の下に、事件当時に現場にあった”何か”が落ちている可能性がある。それを調べるんだ」

コーデリア「な…なるほど」

ネロ「確かに、それなら何かありそうだよねー」

エルキュール「はい…!」

シャロ「了解です!今すぐにここから出て!調査に参りましょう!」


ミルキィホームズ「「「「おー!!」」」」


小林「……………」

小林(もし、この事件も彼女達の団体に関係あるモノだとしたら……)

小林(僕は……いや、怪盗アルセーヌは………)

姫百合「…………」

姫百合「…小林さん」

小林「ん?」

姫百合「私は、一度現場に戻って調査を続けてみます」

小林「………分かった。何かあったら神津に言うと良い」

小林「君となら、親身になってくれるだろうしね」

姫百合「はい」

姫百合「…………」


72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:56:48.62 ID:m1WzPIJlO


【神奈川県立歴史博物館 庭  11月25日 午後6時11分】


ネロ「シャロー!そこ何か見つかったー?」

シャロ「だ…駄目ですぅ〜…全然見つかりません〜」

小林「ははは…奇妙なオブジェクトばかり捜してるけど、そこは多分関係ないよ。」

ネロ「そういう小林は、何か見つけたの?」

小林「うっ…」

ネロ「小林もダメじゃん」

コーデリア「…でも、このままでは確実に明日の裁判。教官が勝てませんわ」

エルキュール「ただでさえ…怪盗のイメージが悪い…のに……」

シャロ「…みっ皆さん!諦めちゃダメです!もっと頑張りましょうよ!」

小林「うん。ありがとうシャーロック。でも、今はちょっと休もうか」

小林「しばらくそこのベンチに座って、少しだけ休憩しよう」

ネロ「賛成。さすがの僕も疲れたよぉ」

コーデリア「私も、トイズを使ってもこんなに見つからないなんて…すみません教官」

エルキュール「少し…疲れました…」

小林「うん。お疲れ様」

小林(………みんなの顔色に不安の色とやる気の低下が見られる)

小林(仕方ないか…僕達が弁護するのは怪盗。つまりどう足掻いても負ける事が確約されている)

小林(…と、この世間の常識に思考が掌握される)

「あっ!師匠ー!!」

小林(怪盗アルセーヌが絶対に殺人をしないという確証は無い。だから僕はその確証を見つけなければならない)

ダダダダダダダダダダダダダダダダ

小林(どんな些細な物でも良い。何かアルセーヌの弁護に有利になる証拠品を…)

コロン「師匠ぉおおおおおおお!!!!」ドゴォオ―――

小林「ぬぅあっ…!」

ゴロゴロゴロゴロゴロ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:57:17.51 ID:m1WzPIJlO

シャロ「! 先生ー!!」

コーデリア「…って、貴方は!」

ネロ「コロ…露出魔!!」

コロン「いやぁー!こんな所で師匠と会えるなんて!ごっつ嬉しいわぁ!ウチ!!」ギュゥウウウウ

小林「や…やぁ、コロンくん。一週間ぶりかな…?」

コロン「で、今何してはったん?捜査か?捜査やろ!?だったらウチを助手にして手伝わせてーな!!」ギュゥウウウウ

ネロ「この……離れろぉ……!!」ギリリリリリリリ

コーデリア「教官から・・・…離れなさぁぁい……!!」ギリギリギリギリギリ

エルキュール「その格好…で…小林さん……うう……//////」ググググググググググググ

小林「痛い痛い痛い!!ちょっと君達ぃ!!痛い!!本当に!お願い止めてぇぇえええ!!」


74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:57:47.31 ID:m1WzPIJlO

ネロ「…………」ジトー

コーデリア「…………」ジトー

エルキュール「………/////」

小林「……えーと、改めまして」

小林「コロンくん。久しぶりだね元気にしていたかな?」

コロン「当然や!ウチは師匠に会った瞬間から新しい人生を見つけたようなもんや!」

コロン「一度関西に戻っていくつもの事件を解決しても、やっぱり師匠の事が忘れられなくて会いに来ちゃったんや…////」テレテレ

小林「関西の方でも頑張っているみたいだね。感心するよ」

コロン「えへぇへぇ…それでも師匠には敵わんからなぁ…//////」モジモジ

ネロ「……ふぅうううううーん……それで?いつ帰るの?」

コロン「ふっふっふ…向こうで散々考えた結果ウチは決めたで」

コロン「師匠の隣に並べるくらいに大きくなるまで!ウチはずっとここに居る!!」ドーン

ネロ・コーデリア「「はぁ!?」」

コロン「そんで!いつしか師匠もウチと一緒に関西に来てもらうんや!!」ビシィイッ

ネロ・コーデリア「「はぁぁぁあああ!!??」」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:58:18.71 ID:m1WzPIJlO

小林「…かっ関西には今の所、行く予定は無いかな…」

コロン「師匠に行くつもりが無くても、ウチが連れてってやるさかい!安心するやで!」フンス

コーデリア「何一つ安心できないわよ!そのコートの下は何!?また全裸じゃないでしょうね!?」

ネロ「あっもしもしG4?ちょっと事件現場の前に怪しい奴見つけたんだよね。うん、コートの下が全裸の奴」

エルキュール「こ…小林さんは……私たちの……担当……!」

コロン「全裸全裸うるさい!さすがのウチも師匠の前では服くらい着るわ!!」

シャロ「なんだか先生がコロンちゃんに師匠って言われると、お笑いの師匠みたいですね!」

小林(弁護士って間違われるより嫌だなぁそれ)


76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 00:59:35.34 ID:m1WzPIJlO

→【調査の手伝い】


小林「コロンくん。君、捜査の手伝いをさせてくれって言ったね?」

コロン「せや!師匠の手伝いなら!ウチは何でもやるで!」

コロン「便所掃除から風呂掃除!部屋の掃除から○○掃除まで!」

ネロ「僕達の仕事を取るなぁー!!」

コーデリア「全部私たちの仕事よ!事務所の掃除は私たちの日課でもあるのに!!」

シャロ「○○掃除って何ですか!!」

エルキュール「○○掃z……あ…あぅぅ……//////」カァァァァァァ

小林「……掃除は今の所困ってないかな。それよりも、手伝えるなら手伝って欲しい事があるんだ」

コロン「イエッサー!この名探偵コロン!師匠の為なら何でもござれ!えんやこらー!!」ビシィッ

小林「僕達は今、この辺で怪しい物を探しているんだ。事件現場はこの上で起こったからね」

小林「何か怪しい物を見つけたら、僕に報告してくれ。でも、できるだけ触らないようにして欲しい。現状維持も重要だから」

コロン「オーキードーキー!」ダダダダダダダダ

小林「それじゃぁ僕達はもうしばらく調査を続けるから。君達はちょっと休んでて……」

ネロ「冗談じゃない!あんな露出魔に負けてたまるもんか!」スタタタ

コーデリア「私たちは今!教官がついているミルキィホームズなんです!ここで休むわけにはいきません!」スタン

エルキュール「裁判は明日…私も…休んでいられません…!!」スタサラ

シャロ「私もコロンちゃんに負けませんよー!!ミルキィホームズ!再始動ですー!!」

ミルキィホームズ「「「「おー!!」」」」

ネロ「そうと決まれば!あの露出魔よりも先に証拠を見つけてやらないとn」

コロン「怪しい物見つけたでー!!師匠ー!!」タタタタタタ

シャロ「ぇえっ!?早っ!!」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 01:00:24.78 ID:m1WzPIJlO

コーデリア「そっそんな早く!?」

小林「随分と早かったね。さすがは名探偵」ナデナデ

コロン「いひひぃ////ウチも伊達に名探偵やっとらんからなぁ」デレデレ

ネロ「ぐぬぬぬぬぬぬぬ」

コーデリア「で…出遅れてしまいましたわ…」ガクッ

小林「それで、何を見つけたんだい?」

コロン「それは勿論…これやこれ!」

小林「!!」

シャロ「そ…それは……」

コロン「何でか分からんけど、この本に師匠そっくりな奴が描かれてるんや!後、あの白い奴も!!」



証拠ファイルFBLボツ本

【腐藍氏が即効で描いた小林オペラと神津玲の絡み本。どうやらボツになったものが捨てられたらしい】




コロン「こんな丁寧に製本された漫画に、師匠と白い奴そっくりな奴が×××したり○○○したりしてるんや!こんなもの、怪しい以外の何物でもないで!!」

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

小林「…そ、その…コロンくん」

コロン「?」ニコニコ

小林「証拠を見つけてくれたのはありがたいけど…その本の作者に、僕達さっき会って来たんだ」

小林「それで、その本が存在する理由も。聞いてきたんだよ」

コロン「えっ」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 01:01:04.61 ID:m1WzPIJlO

小林「…まぁ、でもこの本がそこら辺に落ちていたっていうのなら。不法投棄の可能性もあるから。別の事件の証拠にはなるのかな…?」

コロン「…………」

コロン「……」スッ

ネロ「え」

コロン「やるわ…証拠にもならないんじゃぁ。意味ないわこんなもの」

ネロ「え…ええええ!?いっいらないよこんなもの!僕のトラウマなんだよ!はいコーデリア!!」ポーイ

コーデリア「ちょっと!?ネロ貴方…きゃぁああああああ!!!きゃぁあああああああああああああああああ!!!!/////////」

シャロ「わぷぷ…」パサッ

シャロ「……………」

シャロ「ぎゃぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!ぎゃぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!!!」バタバタバタバタ

ネロ「!!」

シャロ「いやぁああああ!!先生が!先生が神津さんと!!いやぁぁぁああああああああああああ!!!」グルグルグル

エルキュール「シャ…シャロ!」スッ

シャロ「」グルグルグルグル

バッターン

ネロ「シャロ!」

シャロ「」

コーデリア「大変…白目向いてるわ!今すぐベンチへ!」

エルキュール「………/////」イソイソ

小林(…あれ?エルキュール、どうしてさっきの本を服の中に入れて?)
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 01:01:32.98 ID:m1WzPIJlO

コロン「う…ううう……」プルプル

コロン「こっ今度こそ!師匠の気に入る証拠品を"っ」ゴツーンッ

ネロ「うわ痛い。今のは痛いね」

コロコロコロコロ……

コーデリア「…あれ?スキマに挟まっていたパイプのような…何ですか?これ」

エルキュール「下半分が……破裂したかのようにボロボロになってます……」

ネロ「…何か、この事件に関係あるの?ただのゴミのように見えるけど」

小林「……………」



証拠ファイルG謎のボロボロパイプ?

【中は空洞で真っ黒になっており、下半分が弾け飛んでいる】



小林「………これは」

コロン「」

小林「…ありがとうコロンくん。これは重要な証拠になる」

ネロ「え?どういうことさ小林」

小林「ああ、僕の推測どおりなら。この一見ゴミのように見えるパイプこそ」

小林「この事件の重要なファクターッ……」ゴッ

ドッシャァァアアアア

小衣・北芝「「おんどりゃぁぁぁああああああああああああ!!」」ウガァアアア
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 01:02:30.00 ID:m1WzPIJlO

ネロ「うっうわぁ!小林!?」

コーデリア「ちょっちょっと!私たちの教官になんて事するのよ!」

小衣「それはこっちの台詞だぁあああ!!何よこの漫画!!この!!なんっ……アンタと警視正が×××と○○○してるわけっ!?」

北芝「更に××××と△△△まで!!ちゃんと説明しろやぁあ!!最悪、神津くんの人権侵害で訴えるわよ!!?」

小林「」

エルキュール「こっ…小林さんが……!!」

ネロ「それは小林関係無いよ!文句ならモニター室に居る証人に話を聞きなよ!!」

小衣「そいつが何の関係があるのよ!!私は!今!!そこで頭から血が吹き出てる探偵に用があんのよ!!!」

コーデリア「頭から血……きょっ教官!?教官んんんんん!?」

小林「」

エルキュール「きゅ…救急車…!」

北芝「…えっちょっとこれヤバくない?」

ネロ「小林!?ねぇ小林!!」

小衣「無視すんなコラァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」


81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 01:04:13.74 ID:m1WzPIJlO

小林(次第に薄れていく意識の中、僕はある可能性の事ばかりを考えていた)

小林(モニターに付着した血、そこから現れるシュレンディンガーの猫の理論)

小林(そして、僕が今手に持っているパイプ…)

小林(もう少しで、何かが分かるかもしれない…そう考えながら。気づけば僕が目覚めたのは)

小林(11月26日 午前9時11分 病院の中だった)

小林(裁判当日の日 病院の窓には怪盗の三人が立っていた)

ストーンリバー「…覚悟はしてもらうぞ」

ラット「途中でやめるなんて、俺達が許さねぇからな」

ユタカ「……申し訳ありません」

小林(そして僕は、この三人に身体を縛られ、目隠しをされ)

トッ

小林(三人がかりで担がれ、窓から飛び立たれた)



「先生!」



小林(扉が開かれる音と、シャーロックの声)

小林(空を飛ぶような感覚と共に、少女達の喚く声が遠ざかり)

小林(風を感じているその時、頭部の痛みが消失している事に気づいた)




【続く】



82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/06(金) 01:05:09.99 ID:m1WzPIJlO
今回の話で手に入った証拠品一覧





証拠ファイル@11月25日の新聞

【神奈川県立歴史博物館の4階で怪盗アルセーヌが深夜2時10分頃に殺人を犯した事が記されている】





証拠ファイルA松本ゲイシーの解剖記録

【死因は爆発物による衝撃。右手と脊髄がまだ見つかっていない】





証拠ファイルB爆心地

【被害者の背中から爆発。背骨と脊髄が消失する程の威力だった模様】




証拠ファイルC腐藍さんのトイズ

【自身の周りの時間を遅らせるトイズ。そのトイズを用いて、漫画の執筆をしている】





証拠ファイルD監視カメラの血

【爆発した後は、右半分が血でベットリ付着していて見えなかった】






証拠ファイルE殺害当時

【トイズの物音は一切無く、予兆らしきものも一切無かった】






証拠ファイルFBLボツ本

【腐藍氏が即効で描いた小林オペラと神津玲の絡み本。どうやらボツになったものが捨てられたらしい】







証拠ファイルG謎のボロボロパイプ?

【中は空洞で真っ黒になっており、下半分が弾け飛んでいる】

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/06(金) 01:06:14.15 ID:m1WzPIJlO
今回はこれでおしまいです。次回は裁判パートです。
続きはこのスレで投下致しますので、お待ちいただけたら幸いです
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 01:27:30.40 ID:yvRhWKxM0
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 01:48:12.96 ID:y4yr8CJ2o
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 08:50:34.35 ID:RkkubwgFO
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/06(金) 12:16:13.99 ID:Vtxx675aO
原作に出てこないキャラの自分勝手なイメージ

腐女子

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/06(金) 12:17:24.78 ID:Vtxx675aO
アメコミヒーロー

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 17:55:56.51 ID:7Gfi/dKro
>>88
位置情報載せてる奴久しぶりに見たわ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 20:02:12.23 ID:pmuoi+vUo
草不可避
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/06(金) 20:43:55.80 ID:6RqWtogBo
>>88
春日井市か…
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 05:04:53.33 ID:fhuFK4ndO
この設定でジャスティスジャスティス叫ぶとラスボスに見える不思議
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/08(日) 23:07:41.60 ID:QD43tAqT0
哀しい名探偵とか居ましたね……
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 23:34:19.23 ID:aRQN5jcSo
「愛が欲しいだけ」の人ね。
あいつキャラ濃くてめっちゃすきだww
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/10(火) 18:32:11.59 ID:0f5ucRnCO
今日の深夜に投下予定です。もっと遅れる可能性もありますが、お待ちいただけたら幸いです
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 19:57:33.17 ID:xA+scXXSo
期待してる
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/10(火) 23:47:41.65 ID:Ls4/ZgFuO
再開します
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:48:14.84 ID:Ls4/ZgFuO


【横浜裁判所 第二控え室  11月26日 午前11時45分】


小林「…………」

小林(とうとう…ここまで来てしまったか……)

小林(あの三人は、僕を病室から連れ出したと思えば、いつの間にか居なくなっていたな)

小林(怪盗の瞭然なのかな?……しかし、それよりも)

小林(頭部の傷が、いつの間にか消えているのは何故だろう?)

小林(あの三人に聞こうとも、すぐに居なくなってしまったしな…)

小林「………」

小林「…今は、この裁判の事に集中しよう」

小林(幸い、証拠品も全て揃っている。不足は無い)

小林(僕の推測が正しければ、怪盗アルセーヌは殺人を犯していない…だが、まだ分からない事もある)

小林(どうして、彼女は歴史博物館に居たんだ?)

白い髪の少女「……」ジー

小林「……ん?」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:48:52.78 ID:Ls4/ZgFuO

白い髪の少女「……」ニコッ

白い髪の少女「――。」フリフリ

小林「?」フリフリ

白い髪の少女「、」トテトテトテ

小林「………」

小林(何だったんだ?今のは)

小林(…いや、さっきの少女は。僕が日本に向かう飛行機の中で会った……)

小林「………」

小林「……なんで、ここに居るんだ?」

シャロ「先生を追いかける為です!!」ゼーハー

小林「ん?……おわぁ!」ビクッ

コーデリア「きょ…教官!!」ガシッ

コロン「師匠ー!!」ガシッ

ネロ「もう…ビックリしたじゃんか!怪盗帝国に連れ去られたときは、もう小林が死んだかと…」フーフー

姫百合「それは無いってさっきも言ったじゃないですか…怪盗帝国は今、小林さんが必要なんですから…」ゼーゼー

シャロ「…はっ!分かりました!」ピコーン

シャロ「怪盗帝国は!先生を出席させる為に裁判所まで運んだんですね!」ビシッ

小林「…うん、そうだね」

小林(推理するまでも無く、誰でも予想つく答えだけど)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:49:19.06 ID:Ls4/ZgFuO

コーデリア「もう…怪盗帝国も無茶苦茶すぎます!教官は頭部に傷を負ってるんですよ!?なのに…!」

小林「いっいや、頭の怪我は大丈夫だよ。幸い大した事無かったし」

エルキュール「…………その、大丈夫…なんですか?」

小林「うん。これから裁判には支障が無」

エルキュール「い…いえ…そちらも……心配ですが……」

エルキュール「こ…今回の……弁護………」

シャロ「あっ」

コーデリア「うっ」

ネロ「ゲッ」

姫百合「…………」

コロン「?」

小林「…………」

小林「…結果がどうなろうと、僕がやる事は一つだよ」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:49:52.32 ID:Ls4/ZgFuO

小林「この裁判で、事件の真実を暴く。…一応僕も弁護士免許は持っているけど、探偵だからね」

コーデリア「……そうですよね」

コーデリア「例え、どんな結果になっても私たちは今回の裁判で真実が分かると信じています!」

シャロ「そうです!先生なら正等な判決まで持っていけますよ!」

ネロ「結果がどうあれ、アルセーヌが怪盗罪で掴まるのは確実だしね」

エルキュール「殺人罪……だけでも………」

コロン「そうそ…え?アルセーヌ?え?何?」

小林「…そういう事」

「弁護人!そろそろ開廷です。入廷してください」


小林「それじゃぁ、行ってくるよ」

シャロ「先生!」

ネロ「小林!」

コーデリア「教官!」

エルキュール「小林…さん…!」

姫百合「……御武運を」

コロン「あの、アルセーヌって何や?あの怪盗が、まさか。まさか?」


ギィィイイイイ……


小林(今回も始まる……一人の命運を握った)

小林(世界でも最も重い勝負が!)



102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:50:32.85 ID:Ls4/ZgFuO

【横浜裁判所  第一法廷室】





ザワザワ…ザワ……

カッ!!

裁判長「これより、怪盗アルセーヌのサイコパス殺人の裁判を始めます」

裁判長「弁護側、検察側、準備はよろしいですか?」

小林「弁護側、準備完了しています」

北芝「検察側、答える必要無し」

裁判長「ふむぅ…北芝検事、答える必要が無いとは?」

北芝「…弁護側も知っているだろうけど、この裁判ははっきり言えばただの茶番よ」

北芝「被告人は怪盗。それも前例の多い名の有る者」

北芝「当然、私達は十分に調査をしたけれど。この裁判ではこれらの必要も無いわね」

小林「…………」

ダンッ

北芝「断言してやるわ。この裁判…5分で終わらせてみせる!」

北芝「そして、依頼人を選ばなかったことに後悔をしなさい。弁護人」ニヤァ…

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:51:15.14 ID:Ls4/ZgFuO

小林「………例え、被告が有罪になったとしても。後悔はしません」

裁判長「そうですか。しかし、この裁判では怪盗と言っても。ここは裁判所です」

裁判長「怪盗の評判が悪い事は承知の上ですが、公平な結果を我々は目指さなければなりません」

北芝「………そうね、公平にね」フッ

小林「………(北芝検事…今回はみかん箱か……)」

裁判長「それでは北芝検事。今回の事件のあらましの説明をお願いします」

北芝「了解」

北芝「まず、この事件の被害者は神奈川県立歴史博物館で学芸員として勤務していた松本ゲイシー(25)氏」

北芝「監視カメラの映像と、現場に落ちていた焦げた名札から身元が判明」

北芝「更に、カメラには被告人と被害者が二人で話している様子が記録されているわ」

裁判長「よろしい、証拠品として受理します」



証拠ファイルH事件現場の記録映像

【被告と被害者が二人で居る所から被害者が殺されるところまで確認された映像が記録されている】



北芝「そして映像から、突如被害者が爆発するという謎の現象があった事を記録」

北芝「これを我々は、怪盗アルセーヌの犯行として…」

小林「異議!!」

小林「怪盗アルセーヌのトイズは、幻惑のトイズです!このようにカメラにも映るように現実で被害者を殺す事は不可能!」

小林「これは、明らかに矛盾していま――」

北芝「シャラップ!!」ビシィッ

北芝「そんな事、私達が調べていないと思っているの?トイズじゃなくても被害者を殺す事は可能よ」

北芝「カメラの記録だと、被害者が被告に赴いているようにも見えるしねぇ…つ・ま・り…」

北芝「被告は被害者に何かしらの脅迫をしていた事は事実。そう、被害者の体に爆弾をしかけた…とか」

小林「!?」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:51:57.81 ID:Ls4/ZgFuO

北芝「更に、トイズの犯行としては不自然な。火薬成分や炭、爆弾の破片らしき物も見つかっているわ」

北芝「それに、トイズを直接的に殺人に使わなくても。被告は幻惑のトイズで被害者を自爆させた。ならこの事件は……」

北芝「被告人怪盗アルセーヌの犯行でも、何も矛盾は無い!!」

小林「ぐぐっ…!」

小林(力の強いトイズは…こういう時に足元をすくわれる…)

北芝「…これだけでも決定的なんだけど、どうかしら?裁判長」

裁判長「……そうですね。怪盗が殺人を犯すケースは特に珍しくありません」

裁判長「それに……殺す目的も、どれも普通の人には理解できない動機ばかり」

裁判長「……」フー

裁判長「これで判決を下しても、特に問題は無いでしょう」

ザワザワ…ザワ……


ソウダヨナ…  ダッテヒコクハカイトウダロ?ソレモアルセーヌ…  ワタシ、アルセーヌイガイニダレガコロシタノカソウゾウツカナイ


カッ

裁判長「どうやら、これで審議の余地は無いようですね」

裁判長「それでは、この審議の判決を――」

小林「異議!!」

小林「…残念ですが、この事件にはまだ解明されていない謎があります」

裁判長「!?」

北芝「…何?出すなら早くしてくれない?もうすぐ5分経っちゃうじゃないのよ」

小林「大丈夫です、それほど時間は取らせません」

小林「僕が今、疑問に思っている部分…それはこの証拠品です!」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:52:54.25 ID:Ls4/ZgFuO

→証拠ファイルE殺害当時を突きつける


北芝「…何?この証拠品は」

ダンッ

北芝「私は今!トイズの犯行じゃない可能性のが高いって言ったじゃない!一体これに何の矛盾あるのよ!!」

小林「…考えてみてください。本当にトイズは使われていなかったのであれば」

小林「どうやってアルセーヌは被害者を自爆させたのですか!?」

北芝「そっそんなの!家族か恋人を人質に取ったりすれば…」

小林「被害者と家族、もしくは恋人からそのような話は取れましたか!?」

北芝「ぐぐぐっ!」

小林「裁判長!この通りトイズの犯行が一切無いとされる証拠品がある今、検察側の立証が崩されました」

小林「まだ疑問の余地があるこの現状に判決を下すのは不可能です!」

裁判長「…………」

裁判長「…分かりました。弁護側の異議を認めます」

北芝「!まっ…待ってください裁判長!この事件は……」

裁判長「それでは北芝検事。冒頭弁論を…」

北芝「うっうわぁぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

小林「っ!」

裁判長「どっどうかなされましたか?北芝検事……」

北芝「…………」

北芝「……5分……経っちゃった……」グスン

裁判長「……そうですか」

裁判長「それでは、これからはゆっくりと審議していきましょう。係員は証人を連れてきてください」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:53:30.87 ID:Ls4/ZgFuO


小衣「…………」

北芝「…………」

小衣「…………」

北芝「…………」

「あー!ココロちゃーん!」

小衣「ココロちゃん言うなぁー!!」

北芝「…………」

小衣「…………」

北芝「…………」

裁判長「……あの、北芝検事?」

北芝「……何よ」

裁判長「検察側は、証人の名前と職業の質問をお願いします」

北芝「……チッ!…証人、名前と職業」

小衣「………」

小衣「はっ!」

小衣「5分で終わらせると言いながら、こんなザマ見せた奴がよくもまぁそんな口聞けるわね?」ニヤァ

北芝「………」

小衣「口の聞き方が違うじゃないのよ!こういう時は「名前と職業をこの嘘つきおばさんに教えてくださいませお嬢様」でしょうが!あっはっはっは!」

北芝「………」パンパン

係員「はっ!」ガラガラガラガラ


バチバチバチバチゴゴゴゴゴゴグルグルグルグル


小衣「ちょっ!?アンタそれ卑怯よ!貴重な証人に何向けてるのよ!!」

北芝「10秒以内に答えなければ、法廷侮辱罪としてコレをアンタに発射させるわ。イーチ…ニィーサンヨンゴーロク」

小衣「あああああ!もう分かったわよ!答えれば良いんでしょ答えればぁ!!」バンッ

北芝「そうそう、ちゃんと証人は身の程を弁えて答えなさぁい?」ニヤニヤ

小衣「…ナニヨコノクソババアガ…ブツブツ…」

裁判長「…あっあの、大丈夫なのでしょうか?」

北芝「問題ないわ。証人、事件の冒頭弁論を」

小衣「………へぇーい」

小林(まるで子供の喧嘩のようだ……)

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:54:23.62 ID:Ls4/ZgFuO

【証言開始】


@被害者はアルセーヌに呼び出されたかのように部屋に向かって行ったわ


Aアルセーヌは被害者が来るまでずっと部屋に居たのよ


Bそして二人になって、しばらく話し続けたかと思えば、急に被害者は爆散


Cその後の事も、全部監視カメラに一部始終映っているわ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:54:59.05 ID:Ls4/ZgFuO

小衣「まぁ、こんなもんかしら」フンス

北芝「どーもお子ちゃまにしてはマシな弁論だったわね。ご苦労様もう用済みよ帰りなさい」

小衣「はぁ!?何よ生意気言ってんじゃないわよ!アンタに今そんな権限あると思ってるの!?」

北芝「思ってるわ!!この法廷は私を中心に回ってるのよ覚えておきなさいクソガキ!!」

小衣「ほぉーう。妄想癖の激しいおばさんは悲しい頭してるわねー」

北芝「…もう一度言ってみろおらぁ!!」


キーキー  ギャーギャー


裁判長「……それでは弁護人。尋問をお願いします」

小林(……僕、あの中に入って尋問しなくちゃいけないのか)
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:55:30.72 ID:Ls4/ZgFuO


@被害者はアルセーヌに呼び出されたかのように部屋に向かって行ったわ

小林「待ってください!」

小林「アルセーヌが被害者を呼び出した理由は?」

小衣「はぁ?そんなもん知った事じゃないわよ!拘束したのは良いけど!碌に話もできないのよあの怪盗!」

小衣「悪魔がーとか、怪盗帝国について何か吐かそうと自白剤打ちまくったけどベロンベロンになるだけで何にもならないし!」

小林「え…?自白剤を……どれぐらい打ち込んだのですか?」

小衣「そんなもの今は関係ないでしょう!とにかく、被告は調査に乗らなかったから何も分からないし動機も不明よ。今の所は」

北芝「…相手はプライドの高いメス怪盗なんだから、動機なんてどうとでもありそうだけど」

小林(メス怪盗なんて単語、初めて聞いたぞ)

小衣「話を戻すわ」

小衣「被害者が被告人の下に行こうとした時、被告人の…」


110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:56:04.67 ID:Ls4/ZgFuO

Aアルセーヌは被害者が来るまでずっと部屋に居たのよ

小林「待ってください!」

小林「という事はつまり…アルセーヌはずっと!監視カメラに映っていたのですか!?」

小衣「…ええ、信じられない事にね」

小林「異議!」

小林「それはどう考えてもおかしいじゃないか!?カメラに映っていたのにどうして誰も通報しなかったんですか!?」

小衣「知るか!私が聞きたいわ!!」

北芝「……モニター室の職員がアルセーヌの姿に気づいたのは、被害者が入って来た時よ」

北芝「明らかな職務怠慢かもしれないけど、今私達が議論する事じゃないわね。肝心な所は見たと言うのだから関係無いわ」

小林(それで良いのか…?)

北芝「証人、証言を続けなさい」

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:56:34.94 ID:Ls4/ZgFuO


Bそして二人になって、しばらく話し続けたかと思えば、急に被害者は爆散

小林「待ってください!」

小林「具体的に、どこら辺で爆発したのですか?」

小衣「具体的?…確か、破裂寸前被害者はアルセーヌに二歩ほど歩み寄っていた気がするわ」

小林「……二歩ほど?」

小衣「本当に、微動の範囲だけど。すぐに爆散していたし」

小林(…これは無視できない注意点だな)

小林(記録として残しておくか…)




→証拠ファイルH事件現場の記録映像 を書き加えました

【被害者が爆散する瞬間を捉えている。直前にアルセーヌに二歩ほど近づいていた】


小林「…それで、カメラには他に何か記録されていましたか?」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:57:14.99 ID:Ls4/ZgFuO

Cその後の事も、全部監視カメラに一部始終映っているわ


小林「待ってください!」

小林「つまり、一部始終の事が記録に残っている…という事ですね」

小衣「?そうよ。当然じゃない。何言ってんのよアンタ」

北芝「察してあげなさいよ。被告人が有罪である事実を認めたくないのよコイツは」

小衣「アンタに察しなくても分かってるわよ!余計な口を挟むな!」

小林(本当は君達、仲良いんじゃないのか…?)

小衣「その後の事なんて、私と警視が一緒に怪盗アルセーヌを逮捕した決定的瞬間が映っているくらいしかないわぁ…」ドヤァ

北芝「…………」ギリッ

小衣「本当凄いわよねー警視と私は。その当時は”二人で”あの大怪盗アルセーヌを捕まえたのだから…ニョーホホホホホ♪」

北芝「…それはそれは、凄い快挙じゃないの〜」

北芝「その快挙を無駄にされたくなければ大人しく口を閉じてろ蓑虫頭!!!」バァーン

小林(しかし効いてるな…小衣くんの煽り)

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/10(火) 23:57:40.10 ID:Ls4/ZgFuO


小林「さて、ここまでが冒頭弁論だが…気になる所はいくつかある」

小林「だが、突きつけられるのは一個だけか」

「せんせー!頑張ってくださーい!」

「教官!!」

「小林ー!!」

「……ゴニョゴニョ…」

小林「…だとしたら、最も矛盾が激しいあの証拠品を突きつけてやろう」


114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/10(火) 23:58:22.70 ID:Ls4/ZgFuO
次の更新は0時10分からです。しばらくお待ちください
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:10:33.04 ID:8q/m5HTIO

→証言Cに 証拠ファイルD監視カメラの血 を突きつける


小林「異議!!」

小林「…小衣くん。本当にカメラの記録には一部始終映っていたんだね?」

小衣「ココロちゃ…くんって言うな!!何を当然な事を言ってるのよ!!このハゲ!!」

小林(ハゲは酷いな…)

小林「だけど、もしそうだとするとこの証拠品との矛盾が発生してしまうんだよ」

小衣「ふんっ!そんなのアンタの思い違いでしょ!こんな監視カメラに血がつくなんて…」

小衣「…って、監視カメラに血ぃ!?」

北芝「!?」

小林「そうです。事件現場の監視カメラには事件の瞬間、カメラに血がついていたんだ!」ビシッ

小衣「………はぁぁあああああああああ!?」

北芝「はぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!?」

小林(なっ何で北芝検事も驚いてるんだ?)

北芝「何よそれ…私には全っ然情報が無かったわよそんなの!!」

小衣「私も全っ然聞いてないわ!?そんなとんでも情報!!!!」

小林「………え?」


ザワザワ…ザワ…

カッ


裁判長「静粛に!静粛に!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:11:01.03 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…どういう事ですかな?弁護人」

小林「はい、事前聴取の時には。モニター室で事件を目撃した証人は確かに言っていました」

小林「被害者が爆散した瞬間、カメラには右半分べっとり血が付着したと」

北芝「……どういう事なのよ」

小衣「でも!カメラにはちゃんと最後まで映像が…」

北芝「係員ん!!今すぐ次の証人を召喚しなさい!!問い詰めてやるわ!!」

係員「了解しました!」スッ

小衣「ちょっと!私の話はまだ――」

北芝「うっさい!今アンタに構ってる暇は無いのよ!とっとと奴を連れてきなさい奴を!!」

小衣「アンタァア!!それでも検事っ…ちょっやめなさい!変な所触らないで!!」



ギャーギャー…ギャー……




バタァァァァァン……


117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:11:29.95 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…………」

小林「…………」

ガチャッ

係員「北芝検事!証人が後10分の時間を要求していますが」

北芝「却下に決まってんでしょうが!とっとと連れて来い!!」

係員「りょっ…了解です!」

バタン

118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:12:17.60 ID:8q/m5HTIO

腐藍「………」ムスー

北芝「…なんでここに立っているかは、アンタ自身分かってるわよね?」

腐藍「………」

腐藍「…きりの悪い所で終わらされて、ここに立つ理由なんて分かる訳ないでしょ」



ダンッ



北芝「……私達をコケにするのもいい加減にしなさいよ…?」ビキビキ

小林(北芝検事…いつも以上に怒ってるな)

腐藍「……あー!もう今すぐ描きたい!あの続きは今しか描けないのにー!!」ガリガリ

腐藍「ちょっとチビッ子!今すぐ戻って描いてきても良い!?良いよね!?よっしゃ!ちょっとひとくら戻ってくる!」タッタッタ

北芝「係員!捕まえろ!!」

係員「はっ!」ガシッ

腐藍「ぐぉぉおおお!!離せぇえええ!!」ジタバタ

係員「離しません!大人しくしろ!」

腐藍「離さんと!お前と裁判長と絡ませたBL漫画描くぞ!!」

係員「離します!」パッ

腐藍「おっしゃぁあああああ!!!」ダダダダダダ

北芝「何してんだお前!!」


カッ


裁判長「係員!今すぐに証人を連れてきてください!」

係員「しっしかし…捕まえたら私と裁判長のBL漫画を描くと証人は!」

裁判長「ビーエル…?そのビーエルとは何ですか?」

係員「同性愛の漫画。つまりホモ漫画です!」


カッ


裁判長「証人の逃亡を認めます」

小林「異議っ!!!」

北芝「異議ありっ!!!!」

北芝「認められるわけ無いでしょうが!!無理やりでも良いから連れてきなさい!」

係員「しっしかし…」

北芝「しかしじゃない!とっとと連れて来い無能!」


カッ


裁判長「検察側の要求を却下します!」

北芝「なんでじゃぁぁああああああ!!!」フシャー

119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:13:50.66 ID:8q/m5HTIO

小林「……………あの」

係員「何でしょう?」

小林「確か、証人は箱に入って漫画を描いていたと思われるのですが…その箱は今どこにありますか?」

係員「箱?あの大きな箱なら、証人が控え室の中に…」

小林「……その箱ごと、証言台の前に持ってくれば…」

係員「………」

係員「……!今すぐ準備します!!」タタタタタタ


カッ


裁判長「それなら、何とか上手くいきそうですな」

北芝「…………」

小林(…北芝検事が、全てが鬱陶しそうな顔で俯いている…)

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:14:37.12 ID:8q/m5HTIO


腐藍(箱)「………」カリカリカリカリ

北芝「…証人、名前と職業」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

北芝「………証人?」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

北芝「…おい!名前と職業!!」ダンッ


パッ


ピラピラピラ……


小林「…ん?何?この紙」パシッ

小林「ええと…名前:腐藍子女(17) 職業:フリーター兼同人作家…だそうです」

北芝「…え?紙に?書いてんのこいつ」

裁判長「……どうやら、話は通じているようですな」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

北芝「……喋りなさいよ!!鬱陶しいわね!!」ダンッ

小林(一体何を思いついてあんなに描いてるんだろう…)

裁判長「…とりあえず、証言してもらいましょう」

裁判長「証人、貴方が目撃した時。カメラに血が付着したとも言っていたようですね?」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ

裁判長「それも踏まえて、貴方が事件当日何を見たのか」

裁判長「今ここで証言をお願いしてもよろしいですかな?」

腐藍(箱)「………」カリカリカリ



パッ


ピラピラピラ……


小林「うわっ、おっとっと…」パシッ

小林「……”OK”…だそうです」

北芝「こいつ…この尋問でどれほど無駄に紙を消費するつもりかしら」


121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:16:00.72 ID:8q/m5HTIO

【証言開始】


パッ   ピラピラピラ

@あの時私は、モニター室で仕事をしていたわ


パッ   ピラピラピラ

A4Fの展示室Aには、あの怪盗アルセーヌが立っていたの


パッ   ピラピラピラ

B通報した後、ゲイシーが部屋に向かってるのを見て思わず凝視したわ


パッ   ピラピラピラ

Cそこで私は通報したのだけど、警察が来る前にゲイシーはアルセーヌに殺され爆散。一目見て死んだと分かったわ


パッ   ピラピラピラ

D後は…警察が来て、怪盗アルセーヌが捕まって。連れてかれてって。そんな感じかしら

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:17:21.23 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…ふむぅ」

裁判長「つまり、貴方はちゃんと仕事をしていたという訳ですな?」

パッ   ピラピラピラ

小林「わっええと…」パシッ

小林「…「当然じゃない。一応仕事なのよ?」って書いてあります」

裁判長「ふむ、弁護人。ご苦労様です」

北芝「…職務怠慢は無かった。あ、そう。ならどうでも良いわ」

北芝「まぁ、全部弁護側には不利な証言ばかりだったみたいだけどね」

小林「…………」

北芝「それでも、貴方は尋問するつもりかしら?」

小林「…はい。この証言にはいくつか、気になる所がありますから」

裁判長「分かりました」

裁判長「それでは弁護人、尋問をお願いします」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:18:21.35 ID:8q/m5HTIO

【証言開始】



@あの時私は、モニター室で仕事をしていたわ


小林「待ってください!」

小林「それは、どちらの方ですか?監視の方か、その…今行ってる執筆の方か…」

箱「…………」

パッ   ピラピラピラ

小林「わっと!ええと…」パシッ

小林「……「私のトイズは二兎追う事が可能な能力なのだから、両方に決まってるじゃない」…だそうです」

北芝「ふぅん…トイズ持ちねぇ」

北芝「まぁ、この事件にトイズの使用が明らかじゃないからどっちでも良いけど」

北芝「貴方は、トイズを使って…その、変な漫画を描きながら監視もしていたわけね?」

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、」パシッ

小林「…………」

北芝「? どうしたの弁護人。どもってないでさっさと言いなさい」

小林「…え、ええとあの…これは言って良い物なのか……」

ダンッ

北芝「その紙は証言の一部なのよ!?良いからとっとと読み上げなさい!」

小林「………それじゃぁ、北芝検事。どうぞ」スッ

北芝「はぁ?何で私が!……「変な漫画じゃないわよ。このBLは……」」

北芝「…………」

北芝「なっなんですってぇぇぇえええええ!!!!法廷侮辱罪よ!拘束しなさい!今すぐ!!」ウガァアアア

パッ   ピラピラピラ

係員「はっ!了解し…え?この紙……」パシッ

係員「…検察側の要求を拒否します!!」

北芝「おい!!!」

小林(一体、何が書かれてたんだ…?)

124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:19:09.99 ID:8q/m5HTIO


A4Fの展示室Aには、あの怪盗アルセーヌが立っていたの



小林「待ってください!」

小林「あの!貴方は、気づいていたんですよね?すぐに通報はしなかったのですか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「……はいはい。なになに…」パシッ

小林「……「通報したけど、警察はすぐには来なかった。結局アルセーヌは逮捕できたけど」」

「ふーん!その怪盗アルセーヌを拘束したのは小衣なんだから!」

「はいはい、大人しくしてろ小衣」

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、はいはいはい…」パシッ

小林「…「正直、銀髪の眼鏡警視正には興奮した。すぐさま執筆活動を開始して三冊程…」って、そんな証言は…」

北芝「ちょっと!!その邪な目で神津くんを見ないでくれる!?」

「あの変な漫画描いたのはお前かぁー!!この小衣が成敗してやるわぁあああ!!!」

「はいはい、大人しくしてくださいね明智警部」

小林(…外野の小衣くんが興奮し始めてるな)

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、」パシッ

小林「ええと、「でも、アルセーヌの他に気になる物が映っていて」……詳しく書いてくれますか?」


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:20:58.24 ID:8q/m5HTIO


B通報した後、ゲイシーが部屋に向かってるのを見て思わず凝視したわ


小林「待ってください!」

小林「被害者が部屋に向かっている所を、目撃したんですか!?」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「そうよ」」パシッ

パッ   ピラピラピラ

小林「……「あれは間違いなくゲイシー松本だったわ」」パシッ

パッ   ピラピラピラ

小林「「だから私はかなり驚いて」……どうして小分けにして書いてくるんですか?」

北芝「紙の無駄遣いじゃないのよ!どんだけ使うつもり!?無くならないでしょうね!」

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと」パシッ

小林「「そろそろ紙が無くなりそうだから、係員にコピー用紙の補充を求め……」」

北芝「証言台に立ちなさいよ!!立って口で証言しなさいよ貴方!!!私たちの机が紙だらけじゃない!!ただでさえ証拠品や書類で重なってるってのに!!」

パッ   ピラピラピラ

北芝「ふん!何!?」パシッ

北芝「「黙れ」……ついに二文字かっ!!!」ダンッ

小林(荒れてるなぁ…北芝検事)

パッ   ピラピラピラ

小林「おっと、「今思えば、事件前日までの会話は伏線だったのかもね」」パシッ

小林「……事件前日?一体何を話されたのですか?」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:21:51.87 ID:8q/m5HTIO

腐藍(箱)「…………」

小林「証人?」

腐藍(箱)「…………」

小林「証人!?」

北芝「……どうやらコピー用紙が切れたみたいね…」

小林(本当に証言に極力協力しないなこの人……)

バタンッ

係員「追加のコピー用紙!持ってきました!」

パッ   ピラピラピラ

小林「……」パシッ

小林「…「何か、怪盗アルセーヌを捕まえるとしたらどう作戦を練る?とか、そんな事言っていたわ」」

パッ   ピラピラピラ

小林「……」パシッ

小林「「まぁ、今思えばただの世間話だけど。ちょっと引っかからない?」」

小林「ええ、確かに少し引っかかりますが…」

北芝「異議あり!」

北芝「そんなもの、ただの世間話の類でしょう!まさか、逆に殺されるとは思っても見なかったかもしれませんが」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「まぁ、今思えばそうだったのかも」」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:22:41.07 ID:8q/m5HTIO


Cそこで私は通報したのだけど、警察が来る前にゲイシーはアルセーヌに殺され爆散。一目見て死んだと分かったわ


小林「待ってください!」

小林「…あの、本当にイキナリですか?何か予兆とかありませんでしたか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「…「映像で見たけど、本当にイキナリだったよ。何の前触れも無くドカーン」」パシッ

小林「「正直、私も良く分からなかった」…そうですか」

小林(この証言で聞ける事は、これくらいか?)

北芝「まぁ、あんなもの意味分かるとは到底思えないものね」

小林(いや、まだ聞ける事はあるんじゃないのか?他の証言でも気になっている…)


Q:まだ聞くことは?

 →ある

  ない
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:23:37.50 ID:8q/m5HTIO


小林「…それでは、事件が起こった瞬間。では無くて」

小林「事件当日、事件が起こる前に貴方は被害者に会いましたか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「…「一応会ってはいたよ」なるほど」パシッ

小林「そこで、何か妙な事を口走っていたり変な事を言っていたり。とかはありませんか?」

パッ   ピラピラピラ

パシッ

小林「……「なんで?」…あの、その。さすがにこの少ない文字では紙の無駄遣いじゃぁ…」

北芝「その証人が証言を口で言えば大分楽なんだけどね」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「特に何も無かったよ。ゲイシーがアルセーヌの元に向かってたのも、ただの見回りだし」」

小林「見回り…?学芸員が見回りをするんですか?」

パッ   ピラピラピラ

小林「ええと…「そんなの私が知る訳無いじゃん」…は、はぁ…」

北芝「…………」

北芝「…被害者が、その時に幻惑のトイズをかけられていた可能性があるって訳ね」

小林「えっ」

北芝「監視カメラの映像を見る限り、被害者は何の迷いも無く1Fから4Fまで上がり、事件現場へと一直線で向かっていた」

北芝「もし、殺人の瞬間にトイズの発生が無かったとしたら」

北芝「その前にかけられていたと思うほうが自然ね!」ドヤッ

小林「ウッ…!」

小林(ヤバイ…墓穴掘ったか…?)

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:24:04.08 ID:8q/m5HTIO




証拠ファイルI事件現場の記録映像2

【被害者が怪盗アルセーヌの元へ一直線へ向かっている映像が記録されている】




北芝「感謝するわ探偵。これでこの事件で崩れかけていた検察側の立証が…」

北芝「見事に再び形を成しえたのだからね!!」ビシィッ

小林「ううう…!!」ビクッ

パッ   ピラピラピラ

小林「……ええと」パシッ

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:24:39.57 ID:8q/m5HTIO


D後は…警察が来て、怪盗アルセーヌが捕まって。連れてかれてって。そんな感じかしら


小林「まっ待ってください!」

小林「貴方は…見たのですね?怪盗アルセーヌが逮捕されて連れて行かれる所を!!」

腐藍(箱)「………」

パッ   ピラピラピラ

小林「……「当然じゃない」」パシッ

小林(……やっぱりだ)

小林(やっぱり、この証言が一番怪しい…!)

北芝「…………」

パッ   ピラピラピラ

小林「………」パシッ

小林「「そろそろ執筆が終わりそうだから、ちょっと待っててくれるかしら?」………分かりました」

北芝「はぁぁ…やっと紙が巻き散らかされる尋問が終わる…」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:25:19.90 ID:8q/m5HTIO


「先生ぇー!頑張ってくださーい!」

小林(間違いない…この人は今、嘘をついている!)

小林(問題は、この証言が嘘なのか、僕達に聴取された時に嘘をついたのか…)

小林(まずは、それを確かめてみよう)

「小林ー、机の左の死角、確かめた方が良いよー!」

小林「左の死角?あっ…こんな所に拾い忘れの紙が…」

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/11(水) 00:25:48.55 ID:8q/m5HTIO
次の行進は12時35分からです。しばらくお待ちください
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:34:08.61 ID:8q/m5HTIO


→証言Dに証拠ファイルD監視カメラの血を突きつける


小林「異議!!」

小林「……証人。貴方、どうして嘘をついたのですか?」

腐藍(箱)「………」

小林「貴方、僕達が事前聴取した時に言いましたよね?」

小林「被害者が爆発した瞬間、血でその後の事は分からなかった」

腐藍(箱)「………」ガタッ

小林「昨日の発言と今の証言、明らかに矛盾しています!」

北芝「異議あり!!」

北芝「そもそも!その証言の意味が全く分からない!!」

北芝「監視カメラの映像は!ちゃんと一部始終記録されている!アルセーヌが立っている場面から、アルセーヌが逮捕されるところまで!!」

北芝「血なんて、レンズどこにも一切付着された跡なんて無いわよ!!」

小林「………え?」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:34:47.20 ID:8q/m5HTIO

腐藍(箱)「…………」

小林「…どういう事ですか?腐藍さん…」

腐藍(箱)「…………」キュッキュッキュ

パッ ヒラヒラヒラ

小林「………」パシッ

小林「……「そういう事だから」」

「何がそういう事だぁー!!」

「そんなの!納得できるはずがありません!!」

「ちゃんと説明してくださいー!!」

腐藍(箱)「………」

小林「…あの、一体どういう事なんですか?詳しい説明を…」

腐藍(箱)「………」

バンッ

小林「」ビクッ

腐藍「………」スック

腐藍「…ふぅーい…ようやく描き切った」コキコキ

小林「……腐藍さん?」

腐藍「あー…うん、何?」

小林「いや、何じゃなくて」

北芝「そこの弁護士が持ってる証拠品。何かおかしいのよ。カメラに血がなんたらーとか、鬱陶しくてありゃしない!」

腐藍「………うん。とりあえず小林くん?」

小林「はい」

腐藍「ごめんね♪」キラッ

小林「はい?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:35:21.64 ID:8q/m5HTIO

腐藍「……実は、あの血。事件現場からの血じゃないんだ」

小林「…え」

腐藍「いやぁー!あの時は良いオカズがあったもんだから絶好調しちゃってさぁ。鼻血が止まらなかったんだよぉ」

小林「……」

腐藍「それでティッシュで鼻を押さえていたら、あの爆発が起こったもんだから。思わず血のついたティッシュ投げちゃって…」

小林「……まさか」

北芝「………貴方の言う監視カメラについていた血というのは」

北芝「この事件とは全っっったく関係無いみたいね」

腐藍「ごめんねぇー!私も最初自分の血だとは思わなくてさぁー!警察側に映像見せてもらったら、えっ!?嘘マジで?ってなってー」

腐藍「こんなしょうもない事証言するわけにはいかないし……言わないでおこうかなぁーって」

小林「…………それじゃぁ、血が付着した後の映像を知っている…というのも」

腐藍「いや本当ごめんね。まさか突っかかってくるとは思わなかったから…」

小林「………うっ」

小林「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ガガーン


ザワザワ…ザワ…

カッ

裁判長「静粛に!静粛に!」

裁判長「……という事は、どういう事ですかな?」

北芝「弁護側には、証拠として不十分な証拠品があったって事よ」

北芝「弁護人、その無駄な証拠品を処分しなさい」

小林「………はい」



証拠ファイルD監視カメラの血を処分した



136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:35:48.64 ID:8q/m5HTIO


裁判長「…なるほど。という事は」


カッ

裁判長「この裁判は最早、審議するまでも無い。という事ですね」

北芝「ええ。検察側の立証も、弁護側が立ててくれた事ですし」

北芝「ここら辺で判決を下した方が良いかと」ニヤッ

小林「…………」

裁判長「…分かりました」

小林「…………」

小林(…何か、何か無いのか?)

小林(このままだと…終わってしまう。全てが!)

「う…うう…このままでは先生が…!」

カッ

裁判長「これより!怪盗アルセーヌに判決を言い渡します!!」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:36:15.85 ID:8q/m5HTIO






小林「異議あり!!!!」





138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:36:51.45 ID:8q/m5HTIO


北芝「っ!」

裁判長「っ!」

腐藍「…おいわぁ!ビックリしたぁ」ビクッ

ダンッ

小林「…まだ、この事件には明らかになっていない部分があります」

裁判長「……なんですと?」

北芝「見苦しいわよ弁護人」

ダンッ

北芝「ここまで来てハッタリかしら!?適当な事言ってるんじゃないわよ!」

「なんだとぉー!このドワーフ検事がぁー!!」

「先生は適当な事なんて言いません!!」

「教官の言う事に度肝を抜くが良いわ!!コロポック検事!!」

「こ…小林さんに…ハッタリなんてありません!」

北芝「……………」

小林「……(ありがとう。皆)」

小林(そしてごめん…実はこれ、本当にただの適当なハッタリなんだ…)

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:37:17.95 ID:8q/m5HTIO

裁判長「…弁護人。本当に明らかになっていない物があるのですか?」

小林「え?あっ…はい!!」

小林(考えろ…考えるんだ小林オペラ!)

小林(この殺人が怪盗アルセーヌの物じゃないのなら、絶対に何か矛盾が生じている筈だ!)

北芝「…このシンプルな殺人事件のこれ以上どこに明らかじゃない物があるのよ」

北芝「動機、記録、証言…最早疑うところなんて何一つありゃしない!!!」ダンッ

北芝「アンタの言う明らかになってない部分を出してみなさいよ!!今なら私、アンタに完全論破できるわ!!」

小林「…………」

小林(…逆にもし、この事件が怪盗アルセーヌの犯行であるとしたら)

小林(どうしても気になる証拠品が…ある筈だ)

小林「……分かりました」

小林「この事件でまだ明らかになっていない部分…それは、この証拠品が証明します!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:40:58.21 ID:8q/m5HTIO


→証拠ファイルH事件現場の記録映像


北芝「…何よこれ。これこそ一番明らかにしてるじゃない」

ダンッ

北芝「この決定的瞬間を映した証拠品に!何の難癖つけるつもりなのよ!」

小林「…北芝検事。気になると思いませんか?」

小林「もし本当に、この事件が被告人の犯行だったとしたら」

小林「何故、被告人はその場から”逃げ出さなかった”のでしょうか」

北芝「…………」

小林「更に、もう一つ。検察側が立証した被告が操られていたという線ですが」

小林「この証人は確かに言いました。事件当日、被害者に会っていると」

小林「本当に被告人に操られていたのなら、何かしら不可解な行動があった筈です」

北芝「異議あり!!」

北芝「馬鹿馬鹿しい!証人はこうも言っていたわよね!?」

北芝「「特に何も無かった」…って!」

小林「そう、本当にそうだとすると。一つおかしな点が出てきます」

小林「本当に、被告人は被害者を操っていたのか?という点です」

北芝「っ!」

小林「それに、被告人のトイズは実際に相手の目を見ないと発動しません」

小林「なら、被害者は以前から被告人に出会っていなければいけません」

小林「被告人のトイズは、操る事は出来ても洗脳は出来ません。言動を普通に保ったまま操るなんて不可能です」

北芝「……ぐっ…」

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:41:25.63 ID:8q/m5HTIO

北芝「そっそんなの分かんないじゃない!!」

小林「ええ、だから僕達が今その疑問を解決するのです」

腐藍「………」

小林「……証人」

小林「僕が貴方に要求する事は、二つです」

小林「一つは、監視カメラに映っていたアルセーヌはどのような行動を取っていたのか」

小林「もう一つは、被害者松本ゲイシーさんは本当に操られていたのかです」

北芝「そっそんなの!」

裁判長「…弁護人の要求を認知します」

北芝「!」

小林「……聞きましたね?証人」

北芝「グググ…私の要求は…ほとんど却下するくせにぃ…!」ギギギ

小林「それでは証人、答えて下さい!この二つの質問に!」

腐藍「………うーん…」

腐藍「ちょっと…記憶があやふやだけど、良いのかな?」

腐藍「それでも良いなら、喋っちゃうよー?」

小林「…よろしくお願いします」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:41:53.35 ID:8q/m5HTIO


【証言開始】


@ゲイシーの爆散後、アルセーヌは驚いたのか尻餅ついてたね


Aその後、手についた何かを必死に取ろうとしていたよね


Bまぁ、その間に警察来て逮捕されちゃったんだけど


Cそんで松本が操られていたって?うーん…いつも通りだったと思うけどなー


Dまぁ事件前日はおかしかったけどさぁ


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:42:20.82 ID:8q/m5HTIO


小林「………ありがとうございます」

北芝「という事は、被害者は事件前日に洗脳された可能性が高い…って訳」

裁判長「ふむ……満足ですかな?弁護人」

小林「…はい。」

カッ


裁判長「よろしい、では尋問を……」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:42:47.11 ID:8q/m5HTIO


@ゲイシーの爆散後、アルセーヌは驚いたのか尻餅ついてたね



小林「待ってください!」

小林「…どうして、逃げ出さなかったのか。何か見当はありますか?」

腐藍「うーん?いや、全然分かんない」

北芝「…単に、足を挫いたとかじゃないの?」

小林「異議!!」

小林「それは有り得ません。神津が…警視正がちゃんと証言しました」

小林「被告人は、奇跡的に五体満足だったと。しかもそれが決定的となり逮捕されたそうですね?」

北芝「ウッ…」

小林「つまり、被告は逃げようと思えばすぐに逃げ出せる状況だった!なら、何故逃げ出さなかったのか、それは…」

腐藍「…あっ!でも、一個心当たりがあるよ」

小林「……え?」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:43:44.02 ID:8q/m5HTIO

Aその後、手についた何かを必死に取ろうとしていたよね



小林「待ってください!」

小林「手に何か?一体、何がついていたのですか?」

腐藍「……あれー?一体何だったっけ?……私には分かんないやぁー」ニッ

小林(それを笑顔で言われても…)

北芝「…被害者の頭部よ」

小林「えっ……」

北芝「事件後、アルセーヌの腕には爆散した際の被害者の頭部が有った髪の毛が絡まっていたそうだわ」

小林「かっ…髪の毛……」

北芝「多分、逃げられなかったのはそれによる動揺かしらね」

北芝「これでまた一つ、検察側の推論が立証されたわ」ニヤァ…

小林「うう…(やはり、怪盗が被告人だと検察側の立証が立ちやすいな…)」

腐藍「動揺かー。あー…」


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:44:11.98 ID:8q/m5HTIO


Bまぁ、その間に警察来て逮捕されちゃったんだけど


小林「待ってください!」

小林「被告人は、何か抵抗するそぶりとかありませんでしたか?」

腐藍「えー?確か、警察の人たちを凝視していたような…」

北芝「駆けつけた神津君…警視正と警部は、目が合ったと証言しているけど」

北芝「特に何も起こらなかった。と言っていたわ」

小林「!」

小林「異議!」

小林「本来、被告人が殺人を犯したのならば、どうしてそこでトイズを使って抵抗しなかったのか」

小林「それは事件当日の心情を考えれば明らかです」

北芝「…どういう事かしら?」

小林「もし、被告人が殺したのでなければ急に爆発する被害者に驚く筈です」

小林「そこで精神不安定になり、トイズが上手く発動しなかった…」

北芝「異議あり!」

北芝「状況証拠は役に立たないわよ!弁護人!」

北芝「それに、今は被告人が殺人を犯していないという証拠は、微塵も存在していない!!」ビシッ

小林「ウッ……!」

北芝「そんなトンデモ理論は、被告人の無実を立証してから言いなさい!!」

小林(ううっ…さすがに今は検察側の方が有利か…)

腐藍「監視カメラの事についてはそのくらいかなー。」

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:44:45.54 ID:8q/m5HTIO


Cそんで松本が操られていたって?うーん…いつも通りだったと思うけどなー


小林「待ってください!」

小林「本当にいつも通りだったのですか?妙な行動とかはありませんでした?」

腐藍「うーん…事件当日には無かったと思うよ?」

腐藍「確か、挨拶を交わした後に倉庫に……」

小林「…倉庫?どうして被害者は倉庫に?」

腐藍「さぁー分かんないやぁ。何か取りに行ってたんじゃないのー?」

小林「………」

北芝「恐らく、その倉庫に爆弾を隠していた…って所かしら?」

北芝「洗脳されていたのが事件前日なら、不可能では無いわ」

小林(……確かに)

小林「…ちなみに、検察側は倉庫の中を調べましたか?」

北芝「はっ!私達を甘く見ないで頂戴。ちゃんと館内は全て捜査済みよ!」バァーン

小林「倉庫の中に、何か怪しい物は?」

北芝「…………」

ペラッペラッペラ

北芝「……無かったわね!」

小林(少なくとも、真面目に捜査はしていなかったみたいだな)

148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:45:14.34 ID:8q/m5HTIO


Dまぁ事件前日はおかしかったけどさぁ


小林「待ってください!」

小林「その、おかしかった…というのは!?」

腐藍「おおっと!やっぱり気になるかい?気になるかい?」ドヤァ…

北芝「…とっとと答えなさい!証人!」ダンッ

小林(さすがに今のはイラッとしたか)

腐藍「……でも、多分聞いてもガッカリするだけだと思うよ?」

腐藍「さっきも証言したけど、怪盗アルセーヌの捕まえ方とか私が死んだらどうする?とか」

腐藍「私にとっては正直どうでも良い事ばっかりだったけど」

小林「ゲッゲイシーさんが死んだら…という話は、今はもうどうでも良くありませんが…」

腐藍「あー今思えばそうなるねー確かに」

小林「……ちなみに」

小林「そのような話題が、一体いつ頃から出始めたのですか?」

腐藍「うーん?そういえば……一週間前から急に同じような話題ばかり出して来たような…」

腐藍「今思えば…まるで自分が死ぬ時間を知っているかのような…」

小林「!?」

小林「そ…それはどういうことですか!?証人!」ダンッ

腐藍「いや、私結構オカルト好きだからさ。察してたんじゃないかなぁ?無意識に」

腐藍「私の爺ちゃんも、死ぬ一週間前の行動は奇行ばかりだったし」

小林「そ…それは…お気の毒に…」

腐藍「まぁ、死ぬ間近の人間はちょっとおかしくなるのよ。人間って奴は」

北芝「……………」

小林(………あれ?)

小林(この証言…何かおかしくなかったか?)

小林(………)

小林(これは…この証言は…重要なファクターになるかもしれない)

149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:45:41.71 ID:8q/m5HTIO


小林(…なるほど、色んな情報を引き出せた)

小林(被害者は前日、奇妙な…変な話を持ち出したこと)

小林(しかし、その……何とか引き伸ばせたのは良いけど)

小林(どうしよう)

小林(突っ込み所が…見つからない!)ダラダラ


カッ


裁判長「……もう良いでしょう」

裁判長「これで、既に全てが明らかとなりました」

裁判長「被害者が、事件当日以前の日。少なくとも一週間程前からトイズによって操られていた可能性がある以上」

裁判長「この裁判は、既に審議を必要としません」

小林「ぐぅ……」

北芝「…まっそりゃそうよね」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:47:00.92 ID:8q/m5HTIO

北芝「これでアンタも分かったでしょう?この裁判は、100%被告が有罪になる事件」

北芝「何故なら、被告は大きな可能性を持つトイズを持っている。それで――」

北芝「ほとんどのアリバイを潰してしまい、検察側を有利にしている!!」

北芝「貴方がこの状況を引っくり返すには、検察側が出す全ての立証を全て潰す必要があるのよ!……この裁判」

北芝「どれだけ引っくり返しても、弁護側が有利になる事すら有りえない!!」ダンッ

小林「う…う……」

小林「うわぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ガガーン


ザワザワ…ザワ……

カッ


裁判長「静粛に!静粛に!」

小林「…………」

小林(…ダメだ…もう……)

小林(その通りだ…北芝検事の……通り)

小林(アルセーヌが冤罪だろうと、関係無い。彼女のトイズが冤罪の力を強く…している)

小林(つまり……僕がどんな証拠品で反論しようとも…彼女のトイズが邪魔をする……)

小林(……この裁判…)

小林(例え…僕が被告が殺していないと信じていても……)

小林(それを…立証するのは………不可能だ)

151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:47:29.24 ID:8q/m5HTIO

裁判長「……弁護人」

裁判長「本当に…もう、これでお終いです」

裁判長「判決を下しても、構いませんね?」

小林「………」

カッ

裁判長「それでは!判決を言い渡します」








































腐藍「あああああああああああああああああああああ―――――!!!!!!!」


152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 00:48:15.79 ID:8q/m5HTIO

小林「!」

北芝「!」

裁判長「! な…なんですか!?証人!」

腐藍「思い出した…思い出したよ!今!」

小林「な…何が?」

腐藍「昨日、小林くんに言おうとして忘れていた!もう一つの情報!!」

小林「もう一つの情報…?」

腐藍「うん!ほら、事件現場とは違うもう一つのカメラで――」

北芝「それはもう、とっくに証拠品として提出されたでしょう?被害者が真っ直ぐ事件の現場に」

腐藍「いやいや、それとは違う奴。全然」

北芝「……何ですって?」

小林「いっ一体、何が映っていたって言うんですか?」

腐藍「いや本当、さっきから何かモヤモヤしてたのがスッキリしたよぉー。いやぁー思い出せた思い出せた」

小林「……教えて貰えますか?」

小林「事件現場でも、被害者の姿でも無い。もう一つの映像を」

腐藍「あー、それは私が証言するより…」ゴソゴソ

腐藍「実際に見て貰った方が早いかもねー」ヒョイ

北芝「!! アンタ…そんな大事な証拠品!その箱の中に入っていたのっ!?」

ダンッ

小林「裁判長!この映像…証拠品として受理してください!」

北芝「異議あり!!」

北芝「そんなもの!本当に事件に関係あるのか分からないわ!却下よ却下!!」

裁判長「…………」

裁判長「一度、見てみましょう」

小林「!」

裁判長「見てから、この映像記録を証拠品として受理するか否か」

裁判長「それでも、遅くないと思います」

裁判長「係員、プロジェクターの用意を」

小林(……たっ)

小林(助かった……のか?)

小林(いや…まだ分からない。まだ、この証拠品がこっちに有利に動くのか、あっちに有利に動くか)

小林(一体…どちらの方に…)ダラダラ

裁判長「それでは証人、そのテープをそちらに」

腐藍「はぁーい♪」

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