小林オペラ「この裁判の逆転の逆転の逆転」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:34:45.08 ID:pHCAi9B7O

小林「…偶然?」

白い髪の少女「うん、私はサイコパスって人たちだっけ?その人には興味が無いよー」

小林「………」

白い髪の少女「でも、サイコパスって人達は私に興味があるみたいだけどー」

小林「………え?」

白い髪の少女「いや、興味があるのは君の方かな?だって君、人間辞めてきてるし」

小林「…ちょっちょっと待ってくれ!?一体どういう…」

「小林さん!」

小林「!」

エルキュール「…………」

小林「あっ…エルキュール」

エルキュール「…いっ今…一体誰と喋って居たんですか…?」

小林「ああ、ええと…この娘は…」

小林「………あれ?」

小林(居ない……?)

「先生ー!」

「師匠ー!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:35:17.39 ID:pHCAi9B7O

小林「っあ、君たち…大丈夫だったのかい?」

シャロ「はい!今回の事件は私たちが容疑者です!」

コロン「せやせや、だから今回は被告人のアイドルの容疑が解けても、次に師匠やら他のアイドルやら…色んな候補がおるからな」

コロン「そりゃぁもう血眼で証拠品を漁りまくったでっ!」フンスッ

小林「そっそれは頼もしいね…」

ネロ「んで、現場を引っ掻き回したせいで公務執行妨害として僕たちと同じ留置所に入れられたんだよねー」

コロン「んなぁー!それは言わんといてーなっ!」アタフタ

小林(………………)

コロン「あっ安心せぇや師匠!ちゃんと怪しい物は……」

コロン「………」

コロン「…一つ!一つだけでも見つけたからっ!な?」

小林(一つ…か)



証拠ファイル�E壊れたカセットテープ

【被害者の部屋に落ちていたカセットテープ。真っ二つになっている】



小林(今回こそ本当にダメかもしれない)

小林「…ありがとう。コロンくん」ニコッ

コロン「!」パァアアア…
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:35:52.11 ID:pHCAi9B7O

小林(本当…どうしよう………)

シャロ「あっ!篠田さん!」

篠田「……………」

ネロ「おっ!今回の依頼人登場だよ。小林」

小林「えっああ、どっどうも…」

篠田「…………」

小林(…やっやっぱり被告人にされたのか…この娘…)

篠田「……っ」キッ

篠田「今回はよろしくお願いします!小林さん!」ペコリ

小林「えっ?…ああ、こちらこそ頑張ります!」

美樹「まぁまぁ篠田さ〜ん?そんなに固くならないでも良いじゃなぁい?」

洲水「いや、アンタここがどこか分かってんの?裁判所だよ?篠田も容疑者にされてるんだし」

真田P「いっいえ、そっその。しっしっ篠田さんがししし心配することはなな無いと思いまます」ガタガタ

真田P「こっ小林さん…そのっ小林少年が…しし篠田さんのべべ弁護士をしてくれるるなならら…」ガタガタガタガタ

洲水「プロデューサーは当事者でもないのにビビリすぎ」

茉莉音「でも、言ってる事は間違ってませんよ!」

茉莉音「篠田さんの弁護士は、あの!有名な小林オペラさんなのですから!余計な心配はきっと!きっと無用です!」キラキラ

小林「ど…どうも………」

真田P「………」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:37:22.58 ID:pHCAi9B7O

真田P「っ」パァンッ(両手で自分の頬を叩く)

ミルキィホームズ「「「「!」」」」ビクッ

真田P「…その通りです。篠田さん」

真田P「私たちは貴方を信じています。ですから、貴方も信じてください」

真田P「本当に殺っていないのなら、この裁判は必ず。私たちが…いえ、小林オペラさんが決着を着けて頂けます」

篠田「………ふふ」

真田P「………」

篠田「大丈夫だって!そんな事分かってますよ!プロデューサーさん!」パンッ

篠田「私の弁護士はあの!探偵小林オペラなんですよ!?絶対に私を無罪にしてくれる筈です!」

篠田「私の勝訴は!絶対です!最後まで!それを信じて頑張ります!」

小林「…………」




白い髪の少女≪それよりも、本当に彼女を弁護するの?≫

小林≪それは愚問だね。彼女を弁護しなければこの事件の真相には辿り着けないだろうし≫

白い髪の少女≪ふーん、そっか。それは間違って無いけど、多分後悔するんじゃない?≫




小林「………」

小林(いや、余計な事は考えるな。そもそもそんなの確信すら無いじゃないか!)ブンブン

篠田「この裁判でも!勝訴という名のどでかい華を咲かせてみせますよっ!」ブイッ


オー! パチパチパチパチパチ


藍川「やるねぇー!篠田っち!」

栗野原「ケケッ…まぁ、篠田が殺人犯なら、今頃私の呪いで…フヒヒ」

アーグニャ「Желаю удачи! 篠田さん!」

洲水「…まぁ、いつもながらそういうキャラだよねー篠田は」

鬼瓦割「………フンッ」

真田P「私も…応援しています」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:38:24.86 ID:pHCAi9B7O

篠田「えっへへー!ありがとうみんな!そしてプロデューサー!」

篠田「そして小林さん!」

小林「えっ?あっはい!」

篠田「今回はどうぞ!よろしくお願いいたします!」ペコリ

小林「えっ?あ…どうも」ペコリ

ネロ「…そのやりとり、二回目だよ」

小林(…………)

小林(…皆良い子だ。見た感じ、悪い人なんて一人も居なさそう…だけど)

小林(やっぱり…昨日からこの違和感は拭えないな…)

小林(………一体)

小林(この事件の裏には、何が隠されているっていうんだ!?)

小林(…それとも、僕の思い違いか?)

小林(…………………)
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:39:17.28 ID:pHCAi9B7O


【横浜裁判所  第一法廷室】


ザワザワ…ザワ……

カッ!!


裁判長「これより!篠田久留美のサイコパス殺人を審議致します!」

裁判長「弁護側、検察側、準備はよろしいですかな?」

北芝「検察側、準備完了しているわ」

小林「弁護側。……………」

裁判長「……………」

北芝「……………」

小林「……………」

裁判長「……弁護側!何か言わないと分かりませんよっ?!」

小林「いっいやその…ずっと留置所に居たもので…」

北芝「…準備が、完了していないという事かしら?」

北芝「問題無いわ。こちらの準備は完了している」

北芝「神津くんと私が証拠品の提出をするから、それで賄いなさい」

小林「うぅ…………」

小林(検察側の証拠を、弁護士の僕が使うのか………)

小林(北芝検事のいつにましてのあの顔、…僕が不利になる物で間違い無さそうだ)

北芝「まったく、しょうがない探偵ね。子供を相手してるみたいだわ」

小林(割れ物注意の書かれたダンボールに乗っている検察側に言われたくないよ…というか、それ崩れたら今度こそ北芝検事死なないのか?)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:40:13.06 ID:pHCAi9B7O

カッ

裁判長「それでは北芝検事。事件の概要をお願いします」

北芝「了解したわ」

北芝「今回の事件の被害者は御子柴華子(15)職業はアイドルをしていたそうよ」

裁判長「アイドル…?」

北芝「正直くっだらないお遊びみたいな物よ。あんな歌って踊るだけで客から大金搾取するなんて、キャバクラと変わらないわ」

小林(…今、全てのアイドルファンを敵に回したぞこの人…)

北芝「そして被告人は篠田杏子(16)彼女も被害者と同じくアイドルをしているわ」

北芝「この事件は、被告人が被害者の頭を叩き潰し、後日部屋に戻り隠すように壺を乗せて自分で睡眠薬入りの飲み物を口に含んだ」

北芝「睡眠薬入りの飲み物を飲んだのは、自分も被害者に見せる為に敢えて飲んだのでしょうね」

小林「異議!!」

小林「その概要について、二つ異議を唱えさせて頂きます!」

北芝「………」

小林「まず!壺を載せる必要は何ですか!?壺が凶器じゃないのなら、どうして乗せる必要があったのですか!」

小林「そして、睡眠薬を飲んだ時の言い分!その理由が弱いです!実際、殺したのなら普通に逃げれば良かったんじゃないですか!?」

北芝「異議あり!!」

北芝「…早とちりは恥を生むわよ弁護人」

小林「…!」

北芝「それを今から証言するんでしょう?ねぇ?」ドヤァ…

ダンッ

北芝「裁判長、検察側は第一の証人の召喚を要求するわ!」

カッ

裁判長「……検察側の要求を許可します」

裁判長「係員、証人を連れてきてください」

北芝「………」

小林(…北芝検事………)

小林(前回の裁判で、何度も要求を断られたから出来て当然な事まで要求し始めたな…)
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:41:25.77 ID:pHCAi9B7O

神津「……………」

北芝「証人、名前と職業を」

神津「…名は神津玲。職業は警視正をしている」

小林(……今思えば、警視正が証言台に立つって凄い光景だな)

北芝「ふふん、神津くん?この事件の概要も知らないノータリン君に親切に事件の事を教えてやりなさい?」

神津「………弁護人には、若干ながらもこの事件の容疑がかけられている」

神津「だから、特殊捜査権限も与える事も出来ないまま、我々が拘束した」

小林「………」

神津「……小林」

神津「本当に良いんだな?」

小林「……ああ、教えてくれ。この事件の概要を」

神津「……………」

神津「……分かった。後悔しても知らんぞ」

北芝「♪」

小林(今の僕には証拠品という証拠品がほとんどない。だからこの証言の矛盾を指摘してもほぼ無駄だろう)

小林(それに神津の事だ、神津の証言には矛盾がほとんど無いに違いない)

小林(だからこの証言では、なるべく揺さぶって情報を出来るだけ多く引き出すんだ!)


110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:41:58.10 ID:pHCAi9B7O


【証言開始】


�@被害者と被告人は友人関係にあった。これは被告人も肯定している。


�A死亡時刻は12月20日の深夜2時。頭部は重量車のタイヤのような物で轢き潰されている。


�Bそれ以外の傷が無いのを見て、被害者はほとんど抵抗しなかったと解釈した。


�C死体は部屋に移動されていた。だが、被告が潰れた頭部の近くで飲み物を飲むのは明らかに異常だ


�Dそして被告には被害者の死亡時刻時にアリバイが無い。


�E以上の事を持って、我々は被告人篠田杏子を拘束した。



111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:42:53.02 ID:pHCAi9B7O


小林「異議っ!!!」

小林「なっ…何なんだ神津!?このっ………未知まみれの証言はっ!?」

神津「…お前が慌てるのも無理は無い。裁判が始まるまでお前は留置所に居たのだからな」

小林「いやっいやいや!現場はっ!?壺はっ?!あの部屋は事件現場じゃなかったのかっ!!?」

神津「……小林、昨日言ったハズだ」

神津「…”警察を舐めるな”とな」

小林「!!」

小林「しっしかし…だとしても、僕には準備が……」

ダンッ

北芝「……さっき…言ったでしょう」

北芝「”神津くんと私が証拠品の提出をするから、それで賄いなさい”って…警察側の証拠の共有を認めてるのよ!!」

北芝「お望みならどんな証拠でも…なんなら弁護側に有利な証拠だって出してあげるわ。まぁ…そんなもの存在すらしてないけどねっ!!」

北芝「あぁーっはっはっはっはっは!!!」

小林(……くそぅ…浦島太郎になった気分だ……)

小林(というより…殺害現場を調査もしないで弁護どころか尋問ができるのか…!?)

裁判長「…弁護人、理不尽だという気持ちは分かります」

裁判長「しかし、証拠の無い状況で挑んだ以上覚悟はしてもらいますぞ」

神津「覚悟は決めたのだろう?小林」

小林「うぅ……」

カッ

裁判長「それでは弁護人、尋問を始めてください」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:43:55.33 ID:pHCAi9B7O

【尋問開始】


�@被害者と被告人は友人関係にあった。これは被告人も肯定している。


小林「待ってくれ!」

小林「その…友人が友人を殺したのですか?一体何の為に?」

神津「被告はサイコパス容疑がかけられている」

神津「サイコパス容疑が掛けられれば、難癖とつけられる動機の立証も難しくないだろう」

小林(つまり…動機なんてどのようにも取れるって事か…)

小林「いいのか…?そんな事で………」

神津「強いて言うなら。被害者が行動する際は、ほとんど被告人も同行だったそうだな」

神津「それほど長く一緒に居れば、すれ違いも多少は存在するだろう」

小林「ぐぅ………」

北芝「女同士の乳繰り合いは興味ないわ。気色悪い。証言に戻って頂戴。神津くん」

神津「了解した。して、被害者の……」


113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:45:35.80 ID:pHCAi9B7O

�A死亡時刻は12月20日の深夜2時。頭部は重量車のタイヤのような物で轢き潰されている。


小林「待ってくれっ!!」

小林「どっ…どういう事なんだ!?部屋には血が部屋中に飛び散っていた!」

小林「それに…被害者は僕たちが事務所に居た時には死んでいたのかっ?!」

小林「そして…轢き潰されただって!?まさか!被害者の頭部にタイヤ痕が……」

神津「落ち着け」

神津「興奮するのも分かるが、今は俺が証言している最中だ」

小林「…うっ、………すまない」

神津「まず部屋にあった血だが、あれは被害者の物で間違い無い。」

神津「あの壺の中に被害者の血が溜まっていて、底に穴が開けられていた」


証拠ファイル�B凶器?の壷を書き換えた。
↓
【中に被害者の血が溜まっていて、底に小さな穴が開けられていた】




神津「そして、第一発見が真田氏とお前…昨日の午後3時45分」

神津「その時既に、死後13時間は経っていたのは間違いないだろう」


証拠ファイル�F御子柴華子の解剖記録

【死亡推定時刻は12月20日午前2時前後。頭部を重量車のタイヤのような物で轢き潰されている以外に外傷は無い】



神津「そして凶器に使われた車。タイヤに血痕が付着しているトラックが」

神津「本物の事件現場に放置されていた」

小林「ほっ…本物の事件現場?」

神津「ああ、大胆にも事務所の隣の空き地にな」

神津「地主の通報から特定できたらしい。血液も被害者の物だった」

神津「…だが、奇妙な事に。そのトラックには指紋もエンジンが動いた跡も熱も全く無かった」




証拠ファイル�G凶器のトラック

【事務所近くの空き地の上に放置されていた。血液は付着していたが、エンジンが動いた跡も指紋も無く、誰かが乗った痕跡が無い】



小林「ちょっと待ってください。事務所の近くの空き地ですか?」

小林「被害者が殺されたのなら悲鳴があったハズです。誰もその悲鳴は聴いていないのでしょうか?」

神津「……それも、奇妙な話ではあるがな」


114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:47:00.22 ID:pHCAi9B7O

�Bそれ以外の傷が無いのを見て、被害者はほとんど抵抗しなかったと解釈した。


小林「待ってください!」

小林「ほっ…ほとんど抵抗しなかったのですか!?悲鳴も?!」

神津「…我々が想定する限り、この事件の犯人は」

神津「トイズで人を動けなくする事が出来る。そう解釈している」

小林「…それでは、被告人篠田杏子さんが金縛りのトイズを持っていると?」

神津「可能性はある」


ザワザワ…ザワ……

カッ


裁判長「…しかし」

裁判長「実際のところ、どうなのでしょうかな?」

神津「…本来トイズは一人で複数持つことは出来ません」

神津「しかし、本来の力の一部を隠して。自身の能力を偽る事は可能です」

神津「…まぁ、可能性は絞られますが」

裁判長「なるほど」

裁判長「では、被告人のトイズは一体?」

神津「…”スローモー”」

裁判長「…すっすろーもー?」

神津「被告は、トイズの力で自分の時間を早くし、視界に映った物の時間を遅く感じさせる事が出来るそうです」

小林「…………えっ」

小林(はっ…初耳だぞそんなの!)



証拠ファイル�H篠田杏子のトイズ

【”スローモー”視界に映った物の動きを遅く感じさせるトイズ】



裁判長「…しかし、その能力と金縛りとはどのような関係が?」

神津「いえ、そもそも」

神津「本当にスローモーなのかは断定出来ていません。体内時間を操る能力だけだとすれば」

神津「そしてそれが、”自分以外”でも可能だとすれば。被害者の時間を遅くすることで回りを早くし轢き潰すのに逃げる隙どころか思考も許せぬ状況が作れます」

神津「後はトラックを動かせば悲鳴を上げさせる事なく殺す事が可能です」

裁判長「ふむ、確かに道理にはかなってますね」

小林「…うっうう………」

小林(思いもよらない証拠品が集まってくる………)



115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:48:15.40 ID:pHCAi9B7O

�C死体は部屋に移動されていた。だが、被告が潰れた頭部の近くで飲み物を飲むのは明らかに異常だ


小林「待ってください!」

小林「そのっ異常と決めつけるのは…早計じゃないでしょうか!?」

神津「………小林」

神津「お前、それ本当に言ってるのか?」

北芝「一見するとバカでかい壺に頭を潰されて死んでるのが一目で分かるその状況でわざわざグラスにジュース注いで飲む奴が…」

ダンッ

北芝「そんな頭のおかしい行動する奴がサイコパス以外にどこに存在する!!」

小林「異議!!」

小林「だとすれば、ある疑問が現れます!」

神津「……疑問?」

小林「そうです。確かに死体の横でジュースを飲むなんて異常な行為ですが」

小林「ジュースには睡眠薬が盛られていたそうですね?」

北芝「……………」

小林「その睡眠薬を盛ったのは、一体誰なんですかっ!!」ダンッ

神津「……小林」

小林「?」

神津「被害者は、睡眠不足に悩まされ睡眠薬を常用していた」

神津「…あとはわかるか?」

小林「……………」

小林「…あっ!まさか……」

神津「被害者は寝る前に睡眠薬で溶かしたジュースを飲んでから寝るんだそうだ」

北芝「間抜けで頭のおかしい殺人犯は現場工作している時に喉が渇いて冷蔵庫からジュースを取り出し」

北芝「それを睡眠薬入りだと知らないで気を失った。こんなところかしら?」

小林「うっ」

神津「……被告人に知っているかどうかカマをかけてみた所」

神津「どうやら知らなかったらしく。更に飲んだ事を肯定している」

小林「…………」

神津「…そういう事だ。つまり」

神津「被告人は被害者の横でジュースを飲んだ事は事実。そして」

神津「そのジュースには、被告人が愛用していた睡眠薬が溶かされて混入していたのだ」

小林「………うっ」

小林「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ガガァアアンッ




証拠ファイル�I睡眠薬

【被害者が常用していた。ジュースに溶かして飲んでいる】




小林(うっ…くっくそぉ……揺さぶって情報を引き出せば引き出すほど)

小林(どんどん突破口が閉じられて追い詰められている気がする……)

神津「…更に我々は、もう一つ被告人を告訴した理由がある」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:48:58.59 ID:pHCAi9B7O


�Dそして被告には被害者の死亡時刻時にアリバイが無い。


小林「待ってください!」

小林「深夜二時ですよ?そんなもの……」

ダンッ

小林「アリバイが無いなんて当然の事じゃないか!!」

神津「そうだ。だからお前らには留置所に入って貰っている」

神津「一番容疑が強いのが被告人なだけで、お前も容疑者に含まれている事を忘れたか?」

小林「異議っ!」

小林「僕は昨日の深夜2時。その時間は本を読んでいたよ」

小林「事務所には姫百合君もコロン君も居たから。彼女たちが証人になるし、彼女たちのアリバイも立証される」

神津「………………」

北芝「ふん、証拠としては決定的じゃない上に弱いわ」

北芝「そんなものでアリバイが成立するなんて、思わない事ね!」ビシッ

小林「…………」


117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:49:25.27 ID:pHCAi9B7O


�E以上の事を持って、我々は被告人篠田杏子を拘束した。


小林「待ってください!」

小林「…本当にそれだけの理由で篠田さんを告訴したんですか?」

北芝「何?証拠としては十分だと思うけど?」

小林「だとしても、何か足りませんか?」

神津「……何が足りない?」

小林「もし、本当に殺害現場が事務所近くの空き地なら」

小林「どうやって部屋まで運んだのですか?被害者の頭は潰れています」

小林「事務所まで運ぶ途中にそこらじゅう血まみれになると思うのですが」

北芝「…何かに入れて運んでいたたのよ」

小林「では、その何かは見つかってますか?」

神津「……当然だ」

小林「…だったら!」ダンッ

小林「その”何か”を!証拠品としてここに―ー」

北芝「異議あり!!」

北芝「…あなた、馬鹿なの?」

北芝「壺の中には、被害者の血が溜まってたのよ?」

小林「………………」

小林「あっ!!!!!」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:49:54.45 ID:pHCAi9B7O

神津「…我々警察は壺の中に被害者が居たという前提で途中操作を進めていた」

神津「お前なら察すると思っていたのだが」

小林「…うっ…ぐぐっ」

北芝「全く、よくもそんな知識で裁判に出ようと思ったわね」

ダンッ

北芝「私に二度も勝って調子に乗ってるみたいだけど……」

北芝「これなら容赦なく叩き潰せそうね!!この阿呆が!!」

小林「………………ぐ…ぐぉおおおおおおおお!!!」

小林(そもそも…僕を捜査させなかったのは君たちじゃないか……!)

神津「…もう反論は無いのか?」

神津「無ければ、ここで俺の証言は打ち止めだ」


119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:50:21.21 ID:pHCAi9B7O

神津「…以上が、我々警察側が決した事件の概要だ」

小林(…想像とは違っていたけど)

小林(やっぱり…いや、証拠の数もあるからか。この尋問で反論は出来ない!)

カッ

裁判長「なるほど。確かにその状況では被告人が一番怪しい」

裁判長「…しかし」

裁判長「事件が起こったのが昨日の深夜だとすれば、被告人が殺害したという決定的な証拠は無い訳ですか?」

神津「……ああ、確かに証拠は無い」

小林「!」

小林(証拠が無いのに…篠田さんを疑っているのか…!?)

神津「だが、証言はある」

小林「っ!」

ダンッ

北芝「検察側は事件当日、現場で被告人を目撃した証人を手配している!」

北芝「裁判長、証人の召喚を要求するわ」

裁判長「……分かりました。証人の召喚を認めます」

北芝「ククッ」ドヤッ

小林(北芝弁護士…要求が認められるのが嬉しいんだな…)

裁判長「それでは係官!証人をこちらに連れてきてください!」


120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:51:33.96 ID:pHCAi9B7O


???「……………」

小林「……………」

北芝「…証人。名前と職業を――」

小林「異議っ!」

小林「あっあのっこの人…あれですよね!?」

???「…………」

北芝「あれって、何言ってるのアンタ」

小林「いやいやいや!この人昨日事務所で見ましたよ!事務所に入っていた泥棒です!!」

裁判長「なっ」

裁判長「なんですってぇえええ!?証人!貴方は泥棒を働いていたのですか!?」

北芝「…………」

???「チィ!ばれたか!」

シュバッ   シュルシュルシュル

???「へへっでもここに用は無いのさ!アバヨ!」ガラララ

北芝「係員」パンパン

係員「はっ!」ガラガラガラガラガラ

バチバチバチバチゴゴゴゴゴゴグルグルグルグル

???「おおっとぉ!なんだその機械はぁ!そんなものでこの俺様、怪盗マリネ・ファン・ラバー様が…」

北芝「ってぇぇえええええ―――――!!!!」

121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:52:26.64 ID:pHCAi9B7O
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                   \ー '    「::::://    . :.:|:.:.v!: .    \::::://    ー   (       /
                    ) )     〈::::://   . . : ::!:.: .:|: : .      ̄      i      ー '/
.          \ 、    // l7    ̄  . : :|: :: :!: :. :|: : : . . .      l>   il     フ∠/
.           \ー '    i!       . . .: : :|!: : |..: . :l : く]: . i. .        !:l      //
               \\   il 、〈〉  i . . : <>!|: :,' .:: .: | : : !: : !:. . .    ノ::l    // l7
                 ):.:\ 八:.\_ 人 )、 : : ノ.:V.: : .::.: :!: :人 八,、 ノl / : ノ,、 /: (
.         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ファン「ぎゃぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:52:52.12 ID:pHCAi9B7O


裁判長「…………………」

小林「…………………」

北芝「…係員。黒焦げになってる証人を立たせなさい」

係員「はっ」バッ

北芝「息してるか確認しなさい」

係員「はっ!大丈夫であります!」

北芝「そう、なら起こしなさい」

係員「了解しました!おらぁっ!」ボゴォッ

ファン「ぐっふっ!!」ブホッ

小林(腹パンかよ…)

北芝「さて…次に逃げ出したら……」ガコンッ

≪レベルツーニヒキアゲラレマシタ≫バチバチバチバチゴゴゴゴゴゴグルグルグルグル

北芝「分かってるわよね?」

ファン「…………はい」

北芝「じゃぁ証言しなさい。貴方が昨日の深夜に見た物を」

ファン「……………はい」

小林(可哀想に、すっかり萎んじゃったな…彼)

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:53:18.29 ID:pHCAi9B7O


【証言開始】


�@あの時は茉莉音ちゃんのパン……事務所の近くを歩いていました。


�A…ごめんなさい。怪盗の仕事の為に事務所を下見してました。


�B事務所のロッカールームの場所は分かっていたので、あとはどう侵入するか考えてました。


�Cその時、パキパキという音が響いたのは覚えてます。でも、それが何の音かは分かりません…


�Dでも、篠田久留美ちゃんがニコニコしながら真っ暗な事務所の中で歌っていたのは覚えています…


124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:54:52.77 ID:pHCAi9B7O


北芝「被告人が事件当日、殺人の音があったその時に事務所の中に居た」

北芝「そして殺人の横で歌っていた…それは間違い無いわね」

ファン「はい…」

小林「異議!」

小林「彼が見たのは、事務所で歌の練習をする被告人の姿です!」

小林「それに、事務所近くが殺人現場だとして…殺人の最中、彼女は事務所の中に居た」

小林「この証言だと…被告人が殺人を犯したどころか、立派なアリバイがあるじゃないですか!」

北芝「異議あり!」

北芝「トラックには指紋もエンジンも動いた跡が無かった」

北芝「これが何を意味するか分かる?犯人は手に触れずともエンジンを動かさずともトラックを動かすことができたのよ!」

北芝「方法はどうあれ、犯人は動く必要が無かったと考えられるわ」

北芝「そして、篠田久留美のトイズはスローモー…このトイズを被害者に使えば」

北芝「その場から逃げるどころか、悲鳴なんて出す事も出来ないでしょうね」

小林「うぅっ……」

バンッ

北芝「この証言、尋問できるものならやってみなさい」

北芝「できるもんならねっ!」

小林(うっ…何か…何か無いのか…?)

小林(どんな些細な事でも良い…この証言に、矛盾が……)


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:55:30.73 ID:pHCAi9B7O


【尋問開始】



�@あの時は茉莉音ちゃんのパン……事務所の近くを歩いていました。

小林「待ってください!」

小林「証人、貴方…一体何を探していたんですか……」

ファン「悪いが、それは言えないな。なぜなら俺は証人である以前に怪盗なのだからなっ!」

ファン「さすがの俺も手の内は明かさないぜ!はぁーっはっはっはっは!」

北芝「……」ガコン

バチバチバチバチゴゴゴゴゴゴグルグルグルグル

ファン「茉莉音ちゃんの下着です!コンサートとかで履くのは見せパンと聞いてから!本物の下着が欲しいなって!」

ファン「だから俺は!その些細な疑問から怪盗になるって決めたんですよっ!!」

小林(……うわぁ)

北芝「汚らわしい……いっそ死ねば良いのよアンタなんて」ガコンッ

≪レベルスリーニヒキアゲラレマシタ≫バババババババババババ

ファン「待って!全部話す!全部話しますから許してぇ!!」

北芝「ふん、痛い目に会いたくなければ洗いざらい話しなさい!」

北芝「この裁判が終わったら、次はアンタが裁かれる番よ!」

小林(北芝検事…彼、検察側の証人なのにえらい敵意向けてるな…)


126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:56:02.77 ID:pHCAi9B7O


�A…ごめんなさい。怪盗の仕事の為に事務所を下見してました。



小林「待ってください!」

小林「それじゃぁ昨日事務所で見た貴方は、やっぱり盗みを働いていたのですね?」

ファン「やっぱりって…俺を警察に突き出したのは貴方達じゃないですか?」

小林(……ああ、そういえばそうだったかな…)

小林「ちなみに、それは何時ごろでしたか?」

ファン「怪盗は常に時間を気にする。それは時間が盗みにとって重大な意味を表すからだ」

小林「分かりました。それで、何時だったんですか?」

ファン「……………2時くらい?」

小林「なんで疑問形なんですか!」

北芝「…どうやら証人のオツムは怪盗にしてはよろしく無いようね」

小林(うう…こんなの証言にならないよ……)


127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:56:53.46 ID:pHCAi9B7O


�B事務所のロッカールームの場所は分かっていたので、あとはどう侵入するか考えてました。


小林「待ってください!」

小林「ロッカールームの場所…?それは、どこですか?」

北芝「…弁護人、何を聞いているの?」

小林「え?」

北芝「まさか…アンタも泥棒を…」

小林「するわけが無いでしょう!何考えてるんですか!」

ファン「はっはっは!よくぞ聞いてくれたぞ同士!」

小林「同士じゃありません!」ダンッ

ファン「あれは、隣の空き地と隣接している面でな、空き地からも木が邪魔して俺の姿は見えない」

ファン「そうつまり!姿を隠して脱出するには格好な場所なのだよっ!!」

小林(嬉々と犯行の事を喋り始めたぞこの人……)



証拠ファイル�J空き地と事務所の間の木

【空き地からも事務所からも、この木が邪魔して見る事が出来ない】



北芝「そんな情報は、次の裁判で引き出しなさい!」

北芝「こいつの犯行なんて、この裁判では何の意味も持たないわ!」ダンッ

小林「………………」

小林(果たして、そうだろうか?)

カンッ

裁判長「なるほど、空き地に…ねぇ」

小林「…その空き地の近くで、何か物音はしませんでしたか?」


128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:57:28.22 ID:pHCAi9B7O

�Cその時、パキパキという音が響いたのは覚えてます。でも、それが何の音かは分かりません…




小林「待ってください!」

小林「………その、パキパキ…という…音は……」

ファン「――んんー…強いて言うなら……ゴミをつぶしていたのかな?」

ファン「堅いけど軽い物を潰してる音だから、大した物じゃないだろうし、DQNかもしれないし怖いから直接は見てないけど」

小林「…………」

北芝「…どうやら、殺害現場が事務所の隣の空き地であった事は間違いないようね」

ファン「え?殺害?何が?」

北芝「そして、犯行が可能だったのはその場に居た人物…もしくは、事務所に居た人物」

北芝「そういう事に、ならない?」

小林「ぐっ…!」

北芝「証人、貴方事務所の中に誰か居なかったかしら?」

ファン「事務所の中?…マリネちゃんは居なかったかな」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:57:59.63 ID:pHCAi9B7O


�Dでも、篠田久留美ちゃんがニコニコしながら真っ暗な事務所の中で歌っていたのは覚えています…


小林「待ってください!」

小林「本当に篠田さんが事務所の中に居たのですかっ!?」ダンッ

ファン「本当だっ!俺がアイドルの顔を間違える訳が無かろう!」

ファン「クリスマスライブに上がるアイドルの全員のスリーサイズだって言えるぞ!まず鬼瓦割ちゃんが一番おっぱい大きくて上から93……」


ガッシャァァァン……


ファン「ひぃぃっ!」ビクゥッ

小林「なっ…何の音だ?」

コラ!オヨナシクナサイ!

ウルセー!ナンダカムシズガハシッタンダヨクソヤロォオ!

北芝「………」

小林「………」

裁判長「…どうやら、少しデリカシーの無い質問だったようですね」

北芝「…とにかく」

北芝「被告人は事件当日事務所の中に居た。そして証人は事務所と事件現場の間に居た」

北芝「証人は事件現場を見ていた被告人を見たという事になるのよ!」ダンッ

小林「うっ……!」

北芝「それに、事件現場を目撃したのなら。どうして警察に通報しなかったのか」

北芝「そんな矛盾が生まれるのだけど、…大丈夫かしら?」ニヤッ

小林「………」

小林(本当に、そうなのか?この証言、矛盾が生まれているのか?)

小林(どうする?このままゆさぶるか?)


→もっとゆさぶる

 やめておく

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:00:34.88 ID:pHCAi9B7O

小林「…証人、本当に被告人は空き地を見ていたのですか?」

ファン「ああ、窓の前をじっと見ているから。俺も見つかるかと思ってヒヤヒヤしたよ」

小林「…分かりました。ではそれを証言に加えてください」

北芝「あらぁ?本当に良いの?貴方にとっては非常に都合の悪い証言じゃなくて?」

小林「……(僕の推測が正しければ、この証言は矛盾が無い。でも)」

小林(ある証拠品と合わせれば、この証言で篠田さんの無実を証明する手がかりになるかもしれない)

小林「はい、是非お願いします」

北芝「………」



�Dでも、篠田久留美ちゃんがニコニコしながら真っ暗な事務所の中で歌っていたのは覚えています…
↓
�Dでも、篠田久留美ちゃんが窓から外を見ながら歌っていたのは覚えています…

131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:01:03.38 ID:pHCAi9B7O

�Dでも、篠田久留美ちゃんが窓から外を見ながら歌っていたのは覚えています…


小林「待ってください!」

小林「それは…間違い無いんですね?」

ファン「勿論。間違えようが無いさ!」

ファン「あの笑顔は!いつも通りの篠田久留美ちゃんだった!ステージの上の天使のままだったんだから!」

小林「……分かりました」

北芝「ふん、この証言を崩そうと頑張ってるみたいだけど」

北芝「無駄な足掻きであることを自覚しなさい。どこにも矛盾なんてありゃしないわ」

小林(そう…この証言にはどこにも矛盾は無い)

小林(だから、この証拠品を突きつけて、この証言の矛盾を更に無くすんだ!)


132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:01:34.05 ID:pHCAi9B7O


小林(この証言には矛盾が無い)

小林(でも、突っ込みどころが無い訳では無い)

小林(この証言で求める事は、篠田さんの潔白)

小林(だったら、矛盾を見つけるんじゃなくて。少し見方を変えて矛盾を無くす事を考えれば良い)

小林(逆に利用すれば…!)


133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/21(火) 23:02:01.37 ID:pHCAi9B7O
次は23時10分からです。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:11:31.32 ID:pHCAi9B7O


→�Dに証拠ファイル�J空き地と事務所の間の木を突きつける!

小林「異議あり!」

小林「……怪盗ファンさん。貴方の証言には矛盾がありませんね」

ファン「ふっ怪盗とは欺くことが目的ではあるが、嘘をつくのはただの泥棒…」

北芝「矛盾が無いからなんなのよ?だったら検察側の立証が正しかったってことに」

小林「いえ、そうじゃありません」

小林「この証人の証言で一つ、明らかになっています」

裁判長「明らかに?」

小林「はい。この証拠品を見てください」

北芝「? 何よこれただの木じゃないのよ」

裁判長「はい。事務所と空き地の間にある。なかなか大きな木ですな」

北芝「…………」

北芝「っっ!!」

小林「…どうやら、検察側は分かったみたいですね」

ダンッ

小林「そうです。仮に被告人が事務所の空き地側の窓の前に立っていたって……」

小林「事件現場が見えていた訳が無いんです!!何故なら」

小林「この木が邪魔して、空き地なんて見えなかった筈ですからねっ!」

北芝「ぐぅぅうっ!!」グサグサッ

ファン「……あっ!確かに!」

ファン「あの木、ワサワサが大きいから下に居た俺でも空き地が見えなかったっ!」

ダンッ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:13:42.67 ID:pHCAi9B7O

北芝「だっだとしても関係無いわ!現に犯人はそこに居なくとも凶器である車を動かせた!」

北芝「現場が見えなかった事に関しては、大して問題じゃない!」

小林「異議!」

小林「凶器の問題が解決しても、トイズの問題が解決しない!」

小林「被告人は視界に映った物なら全ての時間を止める事が出来るとある!しかし!」

小林「この木がある以上、被害者の動きを遅くさせる事は不可能です!!」

北芝「うっ…」

北芝「ぎゃぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!」ガガーン

小林(よっよしっ!北芝検事が予想以上に驚いている!)

小林(どうやら、視界が木で遮られていたのは予想外だったようだ)


136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:14:11.32 ID:pHCAi9B7O



カンッ


裁判長「……なるほど。確かにあの木があると被害者の姿が視界にで映らないでしょうね」

裁判長「北芝検事。何か反論は?」

北芝「…………」

北芝「こうは考えられないかしら?」

小林「?」

北芝「事件現場、その当日その場には……」

北芝「共犯者が居た……と」

小林「……なっなんですって?」

北芝「そう考えれば、この問題は全面解決するわ」

小林「異議!」

小林「その、共犯者が居たという証拠は何ですか!?」

北芝「……仮にあの壺を事件現場から動かしたとして。一人で可能かしら?」

小林「そっそれは…」

北芝「まぁ、それは良いのだけど…方法が一つだけあるわね」

北芝「今回の事件、容疑者は被告人だけじゃないのよ。まだ結構な人が要るわ」

小林「………」

小林「……えっまっまさか……」

北芝「ええ、証言台に容疑者を全員立たせて」

北芝「一人ひとり昨日の午前2時のアリバイを証言として提出する!!」

小林「…なっ」

小林「なんだってぇぇぇええええええ!!!?」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:14:43.31 ID:pHCAi9B7O

カンッ

裁判長「………これは」

裁判長「想像もしなかった事態になりましたね。証言台に、容疑者全て立たせる……」

裁判長「…………」

裁判長「…それで、共犯者の可能性を立証できるのですか?」

北芝「ええ。約束するわ」

裁判長「分かりました」

裁判長「係官!証人を全員証言台に連れてきてください!」

係官「ええっ!?」

係員「…わっ分かりましたぁ!!」ダダダダダダ

小林(…なっ…何て……アグレッシブな裁判なんだ………)


138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:15:12.44 ID:pHCAi9B7O

14人「…………………」

裁判長「……………」

北芝「…………」

小林「………………」

シャーロック「…あっ!先生ぇー!」フリフリ

ネロ「ねぇ小林、これどういう状況?何で僕たちが全員証言台の上に居なきゃ駄目なの?」

小林「……ごめん。それは僕もちょっと分からないな」

コーデリア「うう…ちょっと窮屈ですわ」

洲水「…プロデューサー。悪いんだけど。真ん中に立たれたら邪魔だよ。ただでさえ図体でかいんだから」

真田P「あっ…すっすみません」ササッ

藍川「まーまー!スミスっちもカリカリしないでぇー」

鬼瓦割「おい、これ横一列に立たなきゃいけねぇのか?何なんだこれ」

栗野原「…ケケッ。まるでオーディションみたいだねぇ…」

アーグニャ「Извините, пожалуйста...どうして私たちミンナ、コンナトコロに?」

裁判長「……いやはや。今まで長い期間裁判席に居ますが」

裁判長「証言台がここまで賑やかになったのは、今日が初めてです」

小林(…今後も無ければ良いけど)

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:15:49.46 ID:pHCAi9B7O

北芝「貴方達は全員、この事件の容疑者に選ばれてる事は分かってるわよね?」

藍川「あっー!そうだ!そうだよ!アンタ達警察はひどいよ!話も聞かずにあんな狭い部屋に閉じ込めてさぁ!」

鬼瓦割「はぁー、警察ってのはいつもこうだ。私たちの言い分を聞かずに怪しい奴をホイホイ捕まえやがる」

真田P「…………」

コーデリア「いっいくらなんでも今回の捜査は…横暴すぎやしませんかっ!?」

姫百合「そうですよ。小林さんだって、今回の裁判での準備がそろわなかったんですから…」

先生「あっあらやだ!私も疑われてるのぉ!?御子柴ちゃん殺しの犯人に!」

茉莉音「………………」

美樹「本当ひどいなぁー。私たちは少なくともアリバイはあるってのにー」

北芝「そう、アリバイがあるなら良かったわね」

北芝「今から、貴方達のアリバイを証言として提出して貰おうと思っているの」

シャーロック「証?」

エルキュール「言…?」

北芝「そうよ。さすがに今回の事件は容疑者が多すぎてこっちも面倒だから」

北芝「自らの潔白を示すためにも、アリバイを証言してちょうだい」

小林(ほっ…本当にやるのか………)
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:16:17.30 ID:pHCAi9B7O

鬼瓦割「アリバイ?んな事、昨日アンタ達に言ったじゃねぇか」

北芝「いえ、この尋問では違う時間帯のアリバイを証言してもらうわ」

北芝「”昨日の深夜二時”に何をしていたか。そして、それを誰が証明できるか。それらを答えて頂戴」

真田P「…………」

美樹「ええ?深夜…二時?」

藍川「そんなの、草木も眠る時間じゃないのさ」

カッ

裁判長「申し訳ございませんが、私語の時間がございません。さすがにこんなに居ると時間が掛かってしまいますからね」

裁判長「証人達は検察側の言う事を聞いて、”昨日の深夜二時”のアリバイを証言してください」

14人「…………………」

小林(……うう…いっ嫌な予感が……)

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:16:43.48 ID:pHCAi9B7O


【証言開始】


【藍川】深夜なんて時間、勿論グースカ寝てました!証人は両親です!


【洲水】…藍川と同じ。父さんが証明してくれるよ。そもそも今時のアイドルで更に高校生がそんな時間まで起きてるわけないよ


【栗野原】一人暮らしだから部屋で一人カナと遊んでたよぉ〜あっ、カナってこの手作り藁人形だよぉ〜可愛い可愛い。……証人はマンションの監視カメラだよ


【鬼瓦割】寝てたに決まってんだろ。親父とお袋が証明してやんよ。チッ


【アーグニャ】Вы, наверное шутите? パピーとマミーに夜更かしは禁止されてマスヨ


【真田P】…事務所に残って仕事をしていました。クリスマスライブの時期が近いので調整を…篠田さんと先生、あと先輩が証人です。


【先生】茉莉音ちゃんと美樹ちゃんとお泊りでライブの練習していたわぁ。証人は茉莉音ちゃんと美樹ちゃんと川澄Pと真田くんねぇ♪


【茉莉音】先生とお泊りでレッスンしていました。確かその時、夜食で焼肉を食べていたと思います。証人は先生と美樹ちゃんとプロデューサーです


【美樹】先生と茉莉音ちゃんと三人で夜通しレッスンしてましたー!証人は先生と茉莉音ちゃんとプロデューサー!…深夜の焼肉は気分悪くなったわぁー…


【シャーロック】深夜二時…深夜二時……あっ!確か茉莉音ちゃんの事務所の隣の空き地に居ました!でも私一人でした!


【ネロ】僕は部屋でネットしてたよ。トイズ使えば結構深い所にも行けるし。会長が証人だよ


【コーデリア】その……一人で……お食事に行ってました……お店のレシートなら…あります…けど……… ダラダラ


【エルキュール】寝て…ました………。その……会長が……証人……です……


【姫百合】部屋で本を読んでいました。小林さんが証人です


142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:17:29.87 ID:pHCAi9B7O

小林「………………」

北芝「………………」

裁判長「……………ふむ」

裁判長「やはり、ほとんどの方が寝ていたようですな」

小林「………そっその、シャーロック…シャーロック?」

シャロ「?」

小林「きっ君……本当に事務所の隣の空き地に…」


カンッ

裁判長「それでは弁護人、この証言に尋問をお願いします」

裁判長「…と、言いたいところですが。これだけの人数全員を尋問していけば日が暮れてしまいます」

北芝「ええ。現に私はこの証言で大体共犯者の目星はついたのだけど」

小林「…っ!」

裁判長「…そういう訳で。本件に関係の無い事を無駄に揺さぶりを入れたら、プライパシーの侵害も含めて」

裁判長「それなりのペナルティがありますので、覚悟してください?」

小林「…………え?」

カンッ

裁判長「時間の短縮の為、ご協力できますね?」

小林「……………」

小林(無駄な揺さぶり…見るからに本件とは関係ないアリバイには突っ込むなという事か…)

小林(そしてこの証言、証拠との食い違いというよりは…)

小林(証言と証言の矛盾を指摘するような…そんな感じの尋問だな…)

小林(……だけど、この証言…アリバイ……おかしな箇所が所々有る……)

小林(それに…見るからにおかしい箇所も…!)

小林「……分かりました。尋問をさせてください」

裁判長「よろしい」

裁判長「それでは弁護人、尋問をお願いします」


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:18:33.44 ID:pHCAi9B7O


【尋問開始】


【シャーロック】深夜二時…深夜二時……あっ!確か茉莉音ちゃんの事務所の隣の空き地に居ました!でも私一人でした!


小林「待ってくれ!」

小林「シャーロック!じっ事務所の…隣の空き地に居たのかっ!?」

シャロ「え?あっはい。あそこの公園に、隠れ農園を作ってたんですよ私!」

シャロ「土にも栄養がありましたし、トマトやきゅうりやナスビも…コツコツと大事に育ててました!」

北芝「……」

小林「…何か、音が聞こえなかったかい?」

シャロ「はい、音ですか?」

小林「ああ、何かを潰す音とか。あと、事務所に誰か居た…とか」

シャロ「事務所?うーん…空き地からだと木が邪魔で事務所の窓とか隠れちゃうんですよ」

シャロ「音は……ああ、何かを潰す音というか、パキパキっていうか…」

小林「……それは、本当に深夜二時の事かい?」

シャロ「……はい!それは間違いありません!いつもそんな時間に野菜ちゃんを育てているんです!」

小林「……………」

北芝「……つまり」

北芝「彼女にはアリバイが無い。そういう事になるわけね」

小林「!」

小林「シャーロック!」バンッ

シャロ「ええっ!?あっ…はい?」ビクッ

小林「何か…公園で何か見なかったか!?大きな車や倒れてる人間や!」

シャロ「ええ?やっやだなぁ〜先生。そんなもの見えたら、さすがの私だって救急車くらい呼びますよぉ」

小林「………………」

北芝「…確かに、事件現場には誰の物か分からないけど、花壇の陰に野菜が植えられていたわ」

北芝「一体それが誰の物なのか。何の意味があったのか分かっていなかったけど」

小林「………監視カメラ」

北芝「!」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:19:01.44 ID:pHCAi9B7O

小林「空き地の様子を映した監視カメラは…どこかに無かったのか?」

北芝「……そんなものあったら」

北芝「真っ先にこの法廷の証拠品として提出している!」ダンッ

小林「ぐぐっ……!」

シャロ「…あっあの、一体どうしたんですか…?」

シャロ「私が…お野菜を見に行って…何か不都合な事があったんですか?」

ダンッ

北芝「それは、今答える必要無い」

北芝「さぁ弁護人、尋問を続けなさい」

小林「………くっ!」

小林(このままでは……シャーロックが事件の容疑者になってしまう…)

小林(北芝検事のあの様子だと…間違いなくそう見てる”顔”だ)

小林(ここは、他の人のアリバイも掘り下げてみるか…)


145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:20:10.14 ID:pHCAi9B7O


【真田P】…事務所に残って仕事をしていました。クリスマスライブの時期が近いので調整を…篠田さんと先生、あと先輩が証人です。


小林「待ってください!」

小林「…篠田さんは、確かに深夜二時まで事務所に居たのですか?」

真田P「はい。天城茉莉音さんに負けないくらいに練習をしたいと、音響室を使う許可を得て使わせました」

小林「その、恩教室とはどこら辺にあるのでしょうか?」

真田P「………確か、あの部屋は窓一つ無い防音室となっていた筈ですから……」

真田P「一階の西、練習煉の中にあったと思います」

小林「………(あれ?)」

小林(何かこの証言…おかしくないか?)


→もっとゆさぶる

 やめておく
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:21:02.58 ID:pHCAi9B7O

小林「…本当に、恩教室は窓一つありませんでしたか?」

真田P「はい。窓があれば外に響いてしまいますからね。防音の意味が無くなってしまいます」

小林「………あの、真田さん」

小林「貴方達の前の証人が、篠田さんを真っ暗な事務所の中から見たと言っています」

小林「これについて、どう思われますか?」

真田P「…………」

藍川「ちょっええ!?真っ暗な部屋の中で歌ってる篠田っちっ!?」

洲水「何それ………怖っ」ブルッ

栗野原「………クケケ…怨霊………お化け……怖くないさ…」ブルブル

真田P「……ちなみに、それはどこから見たとおっしゃってましたか?」

小林「え?ええと……確か、隣の空き地と接する面だったと聞きます」

真田P「……なるほど」

真田P「小林さん。おそらくそれは篠田さんではありません」

小林「えっ?」

真田P「これをご覧ください」スッ

小林「はぁ…ええと、何ですか?このポスター、被告人が大きく映ってますが…」

真田P「今回のクリスマスライブ。目玉は天城茉莉音さんですが、私の要望により一人ひとりのアイドルがセンターのポスターを発注しております」

真田P「クリスマスライブの物販の時に販売する予定の物でした」

北芝「……全員、歌ってるポーズね」

真田P「はい。アイドルですので、歌う姿を切り取った等身大のポスターを千円で販売する予定でありました」

小林「……その、つまり……」

小林「犯人が見たのは……被告人本人ではなく、そのポスターだったと……」

真田P「おそらく、そうだと思われます」

小林「……………(何て、大げさな人だったんだ……)」



証拠ファイル�K等身大アイドルポスター

【クリスマスライブに出演するアイドル全員分の等身大ポスター。物販で販売する予定だった】





小林(…ん?待てよ?という事は……)

小林「…この証言が本当なら、被告人は犯行が不可能だった。そういう事になりませんか?」

北芝「…………」

北芝「まぁ、そうなるでしょうね」

小林「!」

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:21:32.30 ID:pHCAi9B7O

ダンッ

北芝「しかし、これはあくまで口だけの証言よ!」

北芝「確証を得たいのなら、それなりの”証拠”を提出しなければならないわ」

北芝「もし、目の前のこいつが被告人とグルだったとしたら…この証言、何の価値も無いんだからね」

藍川「おいおーい!ちょっと待ちんさい!」

洲水「勝手にウチのプロデューサーを犯人扱いしないでくれる?」ギロッ

鬼瓦割「……覚悟、出来てんだろうなぁ?」バシーンバシーン

栗野原「ケケケ……北芝愛……か。クケケェーッ!」グサッグサッグサッ

北芝「…ウッ!」グサッグサッグサッ

北芝「なっ…何?今のは…?イキナリ胸に激しい痛みが三回も…!!」

小林(栗野原さんの藁人形のカナちゃん…効力すごいな…)

小林(…しかし、ここに居る皆が容疑者である以上、証言の力が弱いのも確かだ)

小林(もう少し、他の人のアリバイを掘り下げてみようかな)


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:22:09.18 ID:pHCAi9B7O


【コーデリア】その……一人で……お食事に行ってました……お店のレシートなら…あります…けど……… ダラダラ


小林「待った!」

小林「それじゃぁコーデリア、そのレシートを提出してくれないか?」

コーデリア「ええっ!?」ビクッ

コーデリア「でっでも教官…そっそれは…」

小林「?何も隠すことは無いと思うんだけど…アリバイの立証のためにも、頼むよ」

コーデリア「ああっええと……そそそそうだ!そうだわ!家に!家に忘れてきた〜のよぉ〜♪」ラララ

ダンッ

北芝「歌ってごまかせると思いかしら?それとも…そんな事実、本当は無いんじゃいの?」

コーデリア「なっ!ちゃっちゃんとあります!だってレシートは大体サイフの中に……あっ!」

北芝「それじゃぁ提出出来るはずよね。とっとと提出しなさい。時間の無駄よ」

コーデリア「いっいや…でも…でも…教官の居る前で……」フルフル

小林「?…コーデリア、一体どうしたんだ?」

コーデリア「そっそうだわ!黙秘権!黙秘権を行使させていt」

北芝「係官!証人のサイフからレシートを奪い取りなさい!」

係官「了解です!」

コーデリア「いやぁ!いやぁああ!やめっやめてぇええええええ!!」ジタバタ

ピラッ

北芝「ご苦労だったわ。昨日の深夜二時…これね」

北芝「…”餃子の帝王”……”スペシャルニンニク餃子5人前”…”餃子のステーキ1キロ”……”20分以内に食べたらお会計が全部タダ!10キロの巨大餃子チャレンジ!”」

北芝「お会計総額……”0円”」

裁判長「……………」

傍聴席「……………」

小林「…たっ…食べきれたのか………凄いね…コーデリア…」

コーデリア「うっうわぁあん!うわぁああん!もうお嫁にいけませんわぁああ!!」ビエエエエエ

北芝「……”餃子の帝王ホームズ探偵学院近く”…事件現場とは関係の無い場所ね」

小林「その店の住所だけ読み上げれば良かったんじゃないのか…?」

北芝「内容は強烈だけど、この裁判においては何の価値も無いわね」クシャクシャ  ポイ

コーデリア「ああ!チェレンジ成功レシート券が!次回から千円のタダ券がぁ!!」

小林(さすがにこれは酷すぎないか…)

北芝「弁護人、次は無いわよ。こんな無駄なゆさぶりするならね」

コーデリア「酷い!無駄なんて!私…一生懸命頑張ったのよ!それなのにぃいい!」グスッグスッ

ネロ「なんだよー!コーデリアなんて一人だけでお腹一杯食べてたんじゃん!」

シャロ「私も餃子食べたかったです!」

エルキュール「よっ…夜中に…そんなに食べるのは…どうかと………」

姫百合「…つか何してるんですかアンタ達…」

小林「……今度僕が奢ってあげるから、大人しくするんだ君たち」

ミルキィホームズ「「「「!」」」」

小林(うわぁ、みんな目をギラつかせてこっち見始めたぞ…)


149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:22:55.04 ID:pHCAi9B7O

【先生】茉莉音ちゃんと美樹ちゃんとお泊りでライブの練習していたわぁ。証人は茉莉音ちゃんと美樹ちゃんと川澄Pと真田くんねぇ♪


小林「待ってください!」

小林「ライブの練習は…練習場ですよね?事務所のすぐ後ろにある」

先生「そうよぉ☆コ・バ・ヤ・シ・クンも一緒に来てたじゃなぁい♪」パチン

小林「いえそうなのですが…深夜のその時に何か音が聞こえませんでしたか?」

先生「あらぁ?音かしらん?」

茉莉音「…と言っても、私たちの練習場も防音が施されてるし……」

美樹「聞こえてたとしても、気にしないよねぇ」

小林「……………」

美樹「あっ!でも深夜二時って言ったら、私たちが焼肉食べてた時じゃない?」

茉莉音「ああ、あの後すぐ動くって言われたから…思わず吐きそうになったんだよね」

美樹「そーそー。食道炎になるかと思ったよ先生ぇー」

先生「んもう、ちゃんと謝ったじゃなぁい。でぇも、センターとしての動きはまだまだだったんだからっ!」

小林「……………」

小林「真田さんが、この時どのような仕事をしていたかご存知ありませんか?」

美樹「うーん?」

茉莉音「……真田さんが、事務所に居たんですか?」

先生「あら!そうそう、真田くんたら大真面目に担当のアイドルの為に深夜まで調整を施して…んもう涙ぐましいったら!」

先生「そのまっすぐな姿勢…思わず食べてしまいたいくらいだわぁ!おっほほほほほほほ!!」

洲水「……………」ギロッ

栗野原「…………」ブスッブスッ

先生「あっあらやだ冗談よ冗談〜、冗談だから栗野原ちゃんは人形に釘さすの止めて?何だか先生、お胸が痛くなってきたからぁ」

小林(なんだかあの空間…怖いな…)

小林(…どうしよう、他に何を聞こうか?)


→真田Pはどこで仕事をしていたのか

 クリスマスライブはどのような曲で踊るのか


150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:23:31.42 ID:pHCAi9B7O

小林「……ちなみに」

小林「真田さんは、どこで仕事をしていたのですか?」

先生「あらぁ?そんなの決まってるじゃなぁい。プロデューサー専用の部屋で自分用の机よぉ」

先生「確かぁ、窓際に近い席だったと思うわぁ」

小林(窓際に近い席………)

小林「……………分かりました。ありがとうございます」

先生「いえいえぇん♪良かったら、ウチのレッスン室もちょくちょく見にきてねぇん♪」

茉莉音「あっ…小林さんなら歓迎します!待ってますから!」//////

美樹「んー…ちょっちこじれそうだからお控えなすった方がいいかもしれないねぇ」

小林「……ははは」


151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:24:08.11 ID:pHCAi9B7O





小林(皆の証言を聞く限り、被害者の悲鳴が聞こえなかったのは間違いないみたいだな)

小林(この尋問で、できるだけ情報を引き出して…違和感を感じたら証言を突きつけよう)





152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/21(火) 23:24:38.45 ID:pHCAi9B7O
次は23時30分からです。しばらくお待ちください
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/21(火) 23:30:56.51 ID:pHCAi9B7O

→【真田P】…事務所に残って仕事をしていました。クリスマスライブの時期が近いので調整を…篠田さんと先生、あと先輩が証人です。
を突きつける




小林「異議!」

小林「……真田さん。貴方が仕事していた部屋は、どこですか?」

真田P「仕事場ですね。専用の部屋がありますので」

小林「レッスンの先生が言っていました。真田さんは窓際の席だったと」

真田P「……確かに、窓に近い席ではありましたね」

小林「……真田さん」

小林「窓の外からでは、何が見えてましたか?」

真田P「今は空き地となっている場所です。最近、木が茂っていて見難くなってはきましたが」

小林「……窓は、あったんですね?」

真田P「?ええ……」

小林「…ならば」

小林「空き地から勿論、何か音が聞こえてた。そうですね?」

真田P「……………」

真田P「…いえ…すみません。仕事に集中していたもので」

ダンッ

小林「しかし、それではおかしいんですよ」

小林「二人の証人が、空き地で何かを潰す音が聞こえたと証言しています。」

小林「しかし貴方も同じ現場に居たにも関わらず、その音に気づいていない」

小林「防音でも無い部屋で、それはおかしいとは思いませんか?」

洲水「……何が言いたいのさ」

小林「…今のところは、疑問点を言っているだけです」

ダンッ

北芝「うざったいわね…回りくどい事言わずにとっとと言っちゃいなさいよ」

北芝「アンタが犯人の共犯してんじゃないのかって!」

洲水「!」

藍川「!」

真田P「!」

小林「異議!」

小林「まだそうと決まったわけでもありません!それに、被告人の犯行も今のところはハッキリとしていないじゃありませんか!」

北芝「異議あり!」

北芝「そもそも、被告人が有利になる証言をしたのはこいつよ。だったらまず」

北芝「こいつの信憑性を証明してみせなさいよ!」ダンッ

小林「……………」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:31:44.24 ID:pHCAi9B7O

裁判長「…このままでは、埒があきそうにありません」

小林「……はい、そうですね」

小林「弁護側は、新しい証言を要求します」

北芝「……………ふん」

裁判長「私は、弁護側の要求を認めます。検察側は?」

北芝「別に、止める理由なんて無いわよ」

裁判長「分かりました」

裁判長「それでは、弁護側は、証人達にどのような証言を求めますか?」

小林「………そうですね、では」

小林「証人達はどのような”トイズ”を持っているのか。それを証言して貰います」

コーデリア「!」

洲水「……トイズ?」

栗野原「……ケケッ」

裁判長「……よろしいですかな?証人……達」

真田P「はい。私は特に問題を感じません」

真田P「そもそも、BRはトイズの持ったアイドルをコンセプトにしたグループです。ネット上でも公開されています」

真田P「ここで証言しても、事務所が不利になる事は特にございません」

藍川「…まぁー、なら別にいいかぁ」

洲水「うん、特になんて事ないし」

鬼瓦割「……チッ」

裁判長「……分かりました」

小林「それではみなさん、話してください」

小林「皆さんはそれぞれ、どのようなトイズを持っているのかを」


155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:32:15.39 ID:pHCAi9B7O


【証言開始】



【藍川】ずばり!私のトイズは”エフェクト”!手から魔法のようにキラキラしたものやモヤモヤしたものまで出せるよ!実態の無い映像のようなものだけどね!


【栗野原】クケケッ私は指先を光らせる事ができるねぇ…まぁ、たったそれだけだけど。ETみたいに傷とかも治らないし…


【洲水】私はトイズで落ち着いたり自分だけだけど身体医療や精神医療に使えるよ。……名前は”マリファナ”だけどね。効果も同じみたい…


【鬼瓦割】……手に持った物で強度関係無く殴れば、誰だろうが意識を失わせる事が出来るぜ


【アーグニャ】Да.ワタシのトイズは”トランスレーション”どの国の言葉も私の分かル言語で聞き取れます。……日本語とロシア語以外ハ喋れませんガ


【真田P】そうですね……物を少し動かしやすくするくらいですか


【先生】私は何も持ってないわねぇ


【茉莉音】私は…能力を”エレメント”として具現化する事のできるトイズを持っています


【美樹】繋がった物を切り離す”セパレーション”って能力持ってるよ。……それで茉莉音に酷い事したっけ


【シャーロック】私のトイズは”念動力”です!最近力も強くなってきたんですよ


【コーデリア】私のトイズは”ハイパーセンシティブ”些細な光も小さな音も見えない場所の状況の把握もできるわ


【ネロ】僕のトイズは”ダイレクトハック”。電子機器になら何にでも思いのままさ


【エルキュール】わ…私のトイズは……ト……”トライアセンド”………//////


【姫百合】私のトイズは”インダクション”です。強制的にトイズを発動させたり止めたりできます。


156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:32:54.00 ID:pHCAi9B7O

小林「……なるほど」

小林(やっぱり、皆のトイズもそれぞれ個性的だな)

北芝「さて、トイズの事について証言させたという事は」

北芝「何か分かっているのよね?」

裁判長「分かってますか?弁護人、先ほどのアリバイと重ねて考えてください」

裁判長「そして、意味のない揺さぶりは…」

小林「はい。分かっています」

小林(ミルキィホームズの皆の揺さぶりは一応必要無い…のかな?)

カンッ

裁判長「それでは弁護人、尋問を始めてください」

157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:33:22.08 ID:pHCAi9B7O


【尋問開始】



【藍川】ずばり!私のトイズは”エフェクト”!手から魔法のようにキラキラしたものやモヤモヤしたものまで出せるよ!実態の無い映像のようなものだけどね!

小林「待ってください!」

小林「そのエフェクトは、主にどのような物でしょうか?」

藍川「おお!よくぞ聞いてくれました!こうやって手を振ると〜」キラキラキラキラ

傍聴席「おお〜〜!!」

藍川「さらにこうやって手を大きく広げて〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ザワザワ……ガヤガヤ……

藍川「最後にフィナーレ!」バチバチバチバチバチ ドッカァァアアアン


ワァァァアアアアア!  パチパチパチパチパチ


シャロ「凄い!凄いです藍川さん!」

エルキュール「凄く…綺麗………でした……」

コーデリア「少し羨ましいわね…」

藍川「いやいやぁ〜ありがとうございますお客様ぁ〜!そしてホイッ!」ボンッ

小林「うっうわっ!?爆発!?」ビクッ

藍川「ニャハハハハ!大丈夫大丈夫!エフェクトだから受けても全然実感すらないよ!」

藍川「視覚と聴覚にだけ存在する映像みたいなものだから、ステージの上でも結構重宝するんだなぁ〜これが」

美樹「いやぁ〜本当にアイドルならではのトイズだよね藍川さん。正直交換してほしいくらいだよ」

藍川「ははは!絶対に嫌だからね!トイズ使わないでね!」

小林「……ちなみに」

小林「そのトイズを使って、人間を騙して使う事も可能ですか?」

藍川「ん?どゆこと?」

小林「例えば……実体の無い人間を作り出すとかは」

藍川「あっはははー!無理無理!一度やってみたけどめんどくさいったりゃありゃしない!」

藍川「顔も崩れるし、ほとんど化物みたいになるから実体が無くても人間どころか犬や猫も無理かもねー」

小林「……そうですか」

小林(…まてよ?視覚と……”聴覚”?)

小林(……………)


この疑問点を覚えますか?

→はい

 いいえ


158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:33:58.31 ID:pHCAi9B7O


小林(………………)

小林「…ありがとうございました。結構です」

藍川「へっへーん!この法廷で私もファンも、ちょっち増えたかな?」

真田P「ええ、とても素晴らしかったです藍川さん」

藍川「あはは〜///そう面と向かって言われると照れるよぉプロデューサー////」

洲水「ポジティブだね藍川は。ここ法廷なのに」

鬼瓦割「……チッ」

159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:35:00.73 ID:pHCAi9B7O


【栗野原】クケケッ私は指先を光らせる事ができるねぇ…まぁ、たったそれだけだけど。ETみたいに傷とかも治らないし…



小林「待ってください!」

小林「えっ…?そっそれだけですか?」

栗野原「それだけだよぉー。何なら見てみるかい?クククク…」

小林「…えっええ。見せてもらえるなら」

栗野原「……それじゃぁ、見るがいいや」スッ  ピカァァアアアア

シャロ「きゃぁあああ!まぶしい!まぶしいですぅ!」

洲水「ちょっと栗野原、光強すぎ」

栗野原「おっと、それは申し訳ない」クルクルクル

小林(えっ、その指回るの?)

栗野原「これくらいがライブの時に使う光だよぉ〜。クケケケ」

栗野原「踊ってる時、私がセンターの時とか。バックで踊ってる時とか演出よくなるんだよねー。ちょっと地味だけど」

藍川「ええー?良いじゃん良いじゃん!マロンちゃんの指先の光!なんだか不思議な魅力があるって評判だよー!」

真田P「はい。その光に魅入られてカルト的な人気を博しているのは間違いありません」

小林(光に呪いの念とか込めてそうだよな…)

栗野原「ケケケ。この光にわたしの思いの全てを詰め込んでるからねぇ。毎朝カナちゃんとお話しながら」

小林(ああ、間違いなく呪いとか入ってるなあの光)

小林(このトイズは…特に事件とは関係無さそうだな)


160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:35:32.68 ID:pHCAi9B7O

【洲水】私はトイズで落ち着いたり自分だけだけど身体医療や精神医療に使えるよ。……名前は”マリファナ”だけどね。効果も同じみたい…




小林「待ってください!」

小林「その…それって、あの、危ないお薬の方の……?」

洲水「うん、日本じゃ非合法のアレ。トイズを一回使うたびアレを0.7g使うくらいの効力が私の中で発せられるみたい」

洲水「おかげでライブの時も緊張しなくて済むしストレスも生まないし良い事はあるんだけど、やっぱり見てくれは良くないよねこのトイズ」

真田P「しかし、検査の時でも薬物反応は全く無かったので。特に問題は無いと思われますが」

洲水「でもさ、何か恰好悪いじゃん。麻薬の効能のあるトイズなんてさ。マリファナであっただけマシだけど」

洲水「今のところ禁断症状もないし、あってもすぐ使える場所にあるし。プロデューサーもそう言うならまぁ別に良いかな」

小林(うっううん……なんだかギリギリ危ない気もするけど…)

小林(トイズとして開花した以上、彼女もどうする事も出来ないから…可哀想だけど、どうする事も出来ないかな)

藍川「まーまー元気出しなよスミスっち!マリファナ吸って捕まったアーティストや歌手なんていっぱいいるんだから!大丈夫大丈夫!」

洲水「うん、その人たち全員逮捕されてるよね。漏れなくね」

シャロ「…先生ー、マリファナって何ですか?」

小林「うん。それを使ったり食べたり体内に入れたらダメ。絶対の奴だよ」

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:36:22.57 ID:pHCAi9B7O


【鬼瓦割】……手に持った物で強度関係無く殴れば、誰だろうが意識を失わせる事が出来るぜ


小林「待ってください!」

小林「あの…そのトイズを近日誰かに使った覚えとか、ありませんか?」

鬼瓦割「あん?」ギロッ

小林「うっ」ビクッ

小林「いえ、もし使った覚えがあるのなら…その……この事件にも進展が…」

鬼瓦割「……私が殺したと言いてぇのか」ゴゴゴゴ

小林「…っ!」

小林(こっ怖ぇ!)

真田P「鬼瓦割さん。落ち着いてください」

鬼瓦割「…………」

鬼瓦割「……そもそも使うわけが無いだろ。事務所からも釘さされてるのによ」

鬼瓦割「親からも警察からも使えば即逮捕と釘刺されて…ったく、厄介なトイズを持っちまったもんだってんだ」

真田P「鬼瓦割さんがトイズを使っていないという事は、私と鬼瓦割さんの両親が証明できます」

真田P「少なくとも、鬼瓦割さんが事務所に入社する前。二年前以降は絶対に使わせませんでした。」

鬼瓦割「…つー事だ探偵。私が殺ったってんなら、相当の証拠品でも持ってくるんだな。…殺ってねぇけどよ」

小林(……う〜ん…)

小林(もし、被害者が悲鳴を上げなかった理由が鬼瓦割さんがトイズを使ったからだとしたら…と考えたが、彼女にはアリバイがある)

小林(トイズに関係が無いかどうかは微妙だが、彼女が事件に関係しているかどうかは薄そうだ)

鬼瓦割「用が済んだら次の奴にいけよ。面倒だろ」

小林「…ああ、はい。すみません」


162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:37:20.67 ID:pHCAi9B7O


【アーグニャ】Да.ワタシのトイズは”トランスレーション”どの国の言葉も私の分かル言語で聞き取れます。……日本語とロシア語以外ハ喋れませんガ


小林「待ってください!」

小林「……つまり、自動翻訳機という事ですか?」

アーグニャ「Да.すっごク便利デス」

アーグニャ「ニッポン、アメリカ人もヨーロッパからキタヒトもオオイ。聞くダケナラデキマス」

アーグニャ「喋れマセンケド、意味がワカルだけでも大分チガイマス」

小林(結構苦労したみたいだな…)

真田P「ええ。私は日本語以外は英語しか話せませんので、アーグニャさんのトイズにはいつも助けられています」

藍川「まぁ、”意味だけ分かっても喋れない”って事が多々あったけどねー」

洲水「ポーランド人が来た時は意味だけ分かってもどうしようかと思ったよね」

アーグニャ「Да.……アノトキは、タイヘンデシタ。勉強シマス」

小林(…このトイズも、事件とはあまり関係なさそうだな…)

小林「…ありがとうございました。結構です」

アーグニャ「Да…」


163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:39:12.42 ID:pHCAi9B7O


【真田P】そうですね……物を少し動かしやすくするくらいですか


小林「待ってください!」

小林「それは…もしかして”サイコキネシス”でしょうか?」

真田P「……いえ、少し違うかもしれません」

真田P「私のトイズは、見た物の質量を変化させる事が出来ます。重い物を軽い物に、逆に軽い物を重い物に変化させる事です」

真田P「主に束ねた資料や荷物などの質量を変えて持ちやすくする為に使います故、逆に重くする事は少ないかと」

小林「……そうですか」

藍川「なるほどー、プロデューサーの怪力にはそんな秘密が」

洲水「そんなトイズ持ってるのにジムとか行く必要あるの?通う必要があまり感じられないのだけど」

真田P「いえ、トイズばかりでなく身体を動かす事は健康にもよろしいですから」

小林(しかし、彼は随分アイドル達から信頼されてるな……)

小林「事件当日、トイズを使う事はありませんでしたか?」

真田P「いえ……特に重労働はありませんでしたから」

小林「……そうですか」

小林(うーん……この証言が少し気になるんだよな…)

小林(………ん?)



この疑問点を覚えますか?

→はい

 いいえ



164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:39:45.99 ID:pHCAi9B7O


小林(………………)

小林「…ありがとうございました。結構です」

真田P「いえこちらこそ、お役に立てなくて申訳ございません」

小林「あっいえ、些細な事でも十分証言になりますから」

真田P「そう言ってもらえると光栄です」

小林「ははは…」

ネロ「…ねぇ、そうやってお互いに謝ってると話がいつまで経っても終わらないよ」

北芝「無駄な話をしたいのなら、裁判が終わってからにしなさい」

小林(うっ……)



165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:40:45.56 ID:pHCAi9B7O


【先生】私は何も持ってないわねぇ


小林「待ってください!」

小林「本当に、貴方は何もトイズを持っていないのですか?」

先生「えっええ…。悪いけど、本当に何も…」

小林「…………それは、ちょっとおかしくないですか?」

先生「なっ何が?」

小林「真田さん。この方はアイドル志望で貴社に入社したんですよね?」

真田P「先輩からはそう聞いています」

小林「……では、一つお聞きしたいのですが。貴社のアイドルは全員漏れなくトイズを持ち合わせています」

小林「アイドルとは、必ずしもトイズを持ち合わせていないといけないのですか?」

真田P「いえ、アイドルにトイズは必要ありません……ですが」

真田P「ウチの事務所は、トイズ持ちの娘が入社の必須条件となっています」

先生「…………」

ダンッ

小林「…そうなんですよ。おかしいんです」

小林「貴方は元々アイドル志望だった。だけどトイズを持ち合わせていない。なのに貴方は川澄芸能事務所を選んだ」

先生「やっやぁねぇ小林くんったら。アイドルにならなくても事務員やダンスの先生くらいなら」

小林「問題はそこではありません。トイズが必須条件の事務所にトイズの無い者が志願しても、問答無用で弾かれるか目にも通されない筈でしょう」

小林「なのに貴方は現に芸能事務所に居る。ダンスの先生だとしても、少し違和感を感じませんか?」

先生「ウッ!」

美樹「……言われてみれば、確かに先生はトイズが無いとか言ってるけど……プロデューサーはそんな事無いとか言ってたね」

茉莉音「そういえば…ちょっと不思議でした」

先生「やっやだぁ!私ダンスの先生よ?ダンスが上手いからって目をつけられたのよぉ!オホホホホホ」

小林「……」

小林「真田さん。彼のトイズの情報とかは、ご存じありませんか?」

真田P「いえ、目に通した事はありませんね…」

小林「そうですか……」

先生「んもう!小林くんったら、疑い深すぎぃ!」

小林(……このまま証言を続けても平行線だな)

小林(確認するのに、誰に話を伺おうか…)


→検察側に聞く

 ネロに聞く



166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:41:17.78 ID:pHCAi9B7O

小林「……ちなみに、この中には嘘を見破る事のできるトイズを持ち合わせている少女が居ます」

先生「えっ」

小林「厳密に言えば、心を見るという能力ではありませんが。大抵の嘘は彼女には通じません」

ネロ「おっ!それ僕の事だね?」

小林「というわけで、今から貴方に質問をさせて頂きます」

小林「貴方の証言が嘘でないのなら、特に問題ない筈ですが」

先生「やっやだぁ…小林くぅん!乙女の秘密を探ろうだなんてぇ…」ダラダラ

ダンッ

小林「…仮に嘘を押し通しても、偽証罪に問われる事もあるのですよ」

先生「んまぁあーっ!!?」ビュォオオオオッ

小林「そうならない為にも、僕の質問に答えてください」

先生「……うっ…うう………」ダラダラダラ

小林(……さて、まず何から質問しよう)


→先生のスリーサイズ

 先生のトイズ

 今日の朝ごはん


167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:41:49.76 ID:pHCAi9B7O


小林「単刀直入に言います。貴方のトイズは何ですか?」

先生「だっだから…そんなの無いって……」

ネロ「はい嘘ーーっ!小林!イキナリこいつ嘘かましたよ!」

小林「……証人?」

先生「そっそんな怖い顔しないでよ小林くぅん!だっ…だってぇ…」

小林「この裁判で、自分のトイズの事を話したら何か不都合な事でもあるんですか?」

先生「…ウッ!」ゴゴゴ

先生「……でっでもっ!事件当日どころか12年前から私はトイズを使っていないわ!」

小林「…ネロ、どうだい?」

ネロ「おっ、これは正直だね。嘘偽りは無いよ」

小林「…そうですか」

小林(…しかし、12年前?)

先生「そう!使ってないって分かったんだから…私のトイズの事なんてもういいじゃない!」

小林「いえ、そういう訳にはいきません。まだ質問は終わっていませんよ」

小林「次に、この質問に答えてもらいます」



→12年前の先生は何歳だったのか

 12年前に何があったのか

 12年前以降からどうしてトイズを使っていないのか


168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:42:38.54 ID:pHCAi9B7O


小林「…どうして、12年前から使っていないのですか?」

小林「使う必要が無い。としても、使っていないと言い切れるものなのでしょうか?」

先生「つっ使って無いものは使ってないんだもの!しょうがないじゃなぁい!」

ネロ「おっと、これも本当だね」

小林「……もしかして、貴方」

小林「12年前に、トイズで何か事件を起こしたのではありませんか?」

先生「っ!!!!!!!」ビュゥォオオオオオオッ

ネロ「小林!この化物、今凄い動揺してるよ!」

小林「事件を、起こしたのですね?」

先生「おっ起こした…かもしれないけど……でもっ…でも!」

先生「もう!もう…このトイズは永遠に封印するって決めたんだからぁ!!」バンッ  バキャッ

ボォオオオンッ

藍川「おわぁっ!」

美樹「うおっ!!」

小林(しょっ証言台が砕け散った!)

ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…

小林(そして係員が無言で新しい証言台を置いて行った……)

先生「だっだから…お願い……」

先生「もうこれ以上…私を詮索しないでぇ!!」ブォァァアアアアアアアッ

小林「………(どうする?)」

小林(正直、最後に使ったのが12年前ならこの事件との関係性は薄いかもしれない)

小林(彼のトイズを、本当に証明するべきなのだろうか)


→明らかにする

 気持ち悪いから止める


169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:43:15.19 ID:pHCAi9B7O

小林(いや…他の娘達がトイズの有無を証言して、彼だけ許されるのはおかしい)

小林「…申し訳ございませんが、ここは法廷です」

小林「少しでも証言を集める為、協力してもらいます!」ダンッ

先生「うっ……」

先生「うぅぉぉおおおおおおおおおおおおおっ!!!」ドゴォオオンッ  バキャッ

ボォオオオンッ


ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…


小林「証人!答えてください!12年前に貴方は……」

先生「うるせぇぇっ!!黙ってろやぁ!!殺すぞこのスットンキョウがぁああ!!」バァァアアアアンッ

ドゴォオオオオオッ

小林「ぎゃぁああああああああっ!!?」ビクッ

ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…

先生「……はっ!」

先生「ごっ…ごめんなさい!つっつい…頭に血が上っちゃって……」

洲水「……何?今の……?」

茉莉音「今の先生の顔………般若の12倍怖かった………」ガタガタガタ

小林(うぅ……これ以上聞いたら僕の命が危うい気がする……)

小林(このまま聞くのか?命を懸けてでも彼にトイズの有無を聞くのか?)



→聞く

 死にたくないから止める


170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:44:01.13 ID:pHCAi9B7O


小林(…むしろ、ここまでして隠すのは何か理由がある筈だ)

小林(それを明らかにしなければ、この裁判が終わる事は無い!)

ダンッ

小林「…分かりましたよ。貴方のトイズの能力が」

先生「っ!?」

茉莉音「えっ…えええええええええ!?」

美樹「たっ探偵って…今ので先生のトイズが分かっちゃうの?」

シャロ「せっ先生凄いですっ!私…今の怖い顔で記憶すら全部吹っ飛びそうだったのに!」

洲水「…………」ジー

姫百合「…あの……小林さん?」

小林(うっ……何人かは、僕の言葉がハッタリだってことに気づいてるようだ…)

小林(…だけど、もう後には引けない!こうなったら…一か八かだ!)

小林「12年前の事件。それとつながる貴方のトイズは―――」



→人間を捻りつぶすトイズ

 目を合わせたら死ぬトイズ

 大地を揺るがし海を荒らすトイズ


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:44:32.99 ID:pHCAi9B7O


先生「待ったっ!!!!!!!!!!!」


小林「!」

北芝「!」

裁判長「!」


先生「……分かったわ……言う……自分の口から言うわ……」

先生「私の…罪の記録を……」

小林「!」

裁判長「そっそれでは証人、貴方は……!」


先生「ええ、私は12年前の冬…一つの罪を犯したの」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:45:53.94 ID:pHCAi9B7O

先生「その時はまだ高校生だった私は…恋をしていたの」

先生「相手は三年生の先輩。この冬が過ぎればもう二度と会えなくなってしまう」

先生「でも、私と先輩は男同士…先輩はノンケ。告白しても玉砕するのが目に見えてしまう…」

先生「その時…その時よ、私のトイズが開花したのは……そう、私のトイズは……”幻惑”」

先生「私を美しい少女に見せる幻覚を見せる事で、私は晴れて先輩と付き合う事が出来たの!でもっ……!」

先生「ある日、一緒に熱い夜を過ごした日の朝の事だったの……目が覚めたら私のトイズは効力を失っていて、起きたときに見た光景は……目を見開きながら私の顔を見て硬直する先輩だった…」

先生「そして先輩は、そのまま全裸のまま奇声を上げて家から飛び出し山の中へと逃げていったの………」

先生「それからずっと、先輩とは会っていなかった…でも、その後先輩が警察に保護されたと聞いたのは8年後の事だった」

先生「8年間ずっと森の中で野生と共に過ごした彼は記憶を無くし、人語も喋れなくなっていた……もちろん、私の事も覚えていなかった……」

先生「だから…だから私は!12年前先輩を傷つけた日から!もう絶対に罪深き”幻惑”のトイズを使わないって!決めたのよぉおおおお!!!」バァアアアアアアアアアアアアアアアンッ


ドガァァアアアアアアアアアアンッ



173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:46:39.19 ID:pHCAi9B7O


裁判長「……………」

北芝「……………」

小林「…………」


「…………………」



ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…




北芝「……………弁護人」

小林「……はい」

北芝「有力な情報は、拾えたかしら?」

小林「……………いえ」

北芝「そうでしょうね。今のがこの裁判で有力な情報ですとかほざいてたら、さすがの私も貴方の頭を心配するわ」

小林「……………」


174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:47:15.13 ID:pHCAi9B7O


カンッ

裁判長「………もう結構です」

裁判長「この事件は、被告人が殺人を犯す状況。証拠も揃っていて極めて明確な裁判です」

裁判長「被告人のトイズも、事件現場で使われた可能性も大きい」

小林「!」

小林「しっしかし…事務所と空き地の間には木が…!」

北芝「…そもそも、本当に被告人は事務所の中に居たのかしらね」

小林「どっどういう事ですか?」

北芝「被告人にはアリバイが無い。という事は音響室に行ったのは嘘で本当は」

北芝「事件現場のすぐ近くに居た可能性だって…いや、むしろこっちの方が可能性が高いわね」

小林「異議!」

小林「そっその明確な証拠は今存在していない!言いがかりは止めてください!」

北芝「…………」

裁判長「……確かに、被告人が事件現場に居たという証拠はありません…が」

裁判長「被告人が事務所に居たという証拠も、今の所ありませんね」

北芝「一人目の証人が言っていた被告人も、ただの大きな写真だったわけだし」

小林「クッ!」

北芝「この容疑者の中で、最も犯行が可能だった人物が被告人である事は揺るぎないわ」

北芝「大人しく負けを認めなさい!小林オペラ!!」

小林「…………」

小林(……何だ?この違和感は……)

小林(裁判前のとは違う、別の違和感……)

小林(……この違和感は…まさか……)

裁判長「それでは、この裁判の判決を――」

175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:47:44.28 ID:pHCAi9B7O




小林「異議ありっ!!!!」



裁判長「!」

北芝「…………」

小林「…北芝検事、先ほどまで感じていた違和感が、ようやくわかりましたよ」

北芝「……何よ」

小林「突然13人の容疑者を一気に証言台に立たせた暴挙。この時点から気づくべきだったのかもしれません」

小林「そして、この裁判には証拠という証拠が今までの事件と比べて有力な物が少ないんじゃありませんか?」

北芝「…………」

ダンッ

小林「そう!この裁判……」

小林「検察側の捜査が圧倒的に不十分なのです!!」

裁判長「!?」

姫百合「!?」

コーデリア「えっええっ!?」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:48:44.94 ID:pHCAi9B7O
ザワ…ザワザワ…

「…おい、一体どういう事だよ?」

          ザワ……

「証拠不十分のまま、議論していたって事なのか?この裁判」

ザワザワ……                  ザワ…


北芝「…………」

小林「検察側が被告人を告訴した理由が一番犯行が可能だから。そのあやふやな主張も疑問を感じていました」

小林「何より、被告人の動機の議論が今のところほとんどされておりません」

小林「それに…僕たちが見た事件現場にだって謎が多く残されています。被告人が睡眠薬入りと知っているか知らないか関係なくジュースを飲んだ理由もね」

小林「被告人と被害者は仲が良かった。それなのに被告人は睡眠薬入りだと知らなかったとは考えにくい」

北芝「異議あり!」

北芝「知っていたとしたら、余計に被告人の容疑が深まるじゃない!」

小林「異議!」

小林「だったら…被告人が被害者を殺す動機を!今!」

小林「ここで証明してください!!」

北芝「…………ぐっ…ぐぐっ……!!」


177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:49:11.67 ID:pHCAi9B7O




「待った!!!」



小林「!」

裁判長「!」

北芝「………!」




















神津「……その事については、俺が証言しよう」








178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:49:58.31 ID:pHCAi9B7O

小林「かっ…神津?」

北芝「神津くぅん!ようやく証拠品が揃ったのね!」

神津「まず、この裁判における検察側の捜査だが」

神津「確かに。有力な情報はほとんど得られておらず、ただ殺人事件だという事以外は分かっていない」

小林「!じゃぁ、この裁判は証拠不十分のまま行われていたという事か!」

神津「そうだ。だが、それにはちゃんとした理由がある」

神津「探すべき場所の検討が尽きた俺達は、この裁判と捜査を同時進行で行う事とした」

神津「つまり、裁判で議論されていた事を重点に置いて捜査を行ったのだ」

小林「……なっ何?」

神津「そして、俺達は殺害現場とは別の事務所の中を隅々まで調べまわった…その結果」

神津「怪盗ファンが言っていた部屋には、被告人の全身ポスターが事件当日から張られていない事が判明している」

小林「えっ」

神津「そもそも、怪盗ファンが見た被告人の場所は喫煙室でポスターなど張れる部屋では無かった。つまり」

神津「被告人は事件当日、間違いなく喫煙室の窓の前に立っていたのだ」

小林「…………え」

小林「ぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!?」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:50:56.07 ID:pHCAi9B7O

神津「更に、怪盗ファンの口を割らせた所。興味深い証拠品が喫煙室から見つかった」

裁判長「興味深い証拠品、とは?」

神津「怪盗ファンが仕掛けた隠しカメラが設置されていたんだ。それも、窓から空き地の光景が見える場所にな」

小林「…とっという事は……?」

神津「ああ、事件当日の光景が映った決定的証拠が、今ここにあるという事だ」

北芝「あっはっはっはぁああ!!さぁっすが神津くんだわぁ!愛してるぅ!」

裁判長「かっ神津警視正!今すぐその証拠品を提出してください!」




証拠ファイル�L隠しカメラの映像

【事件当日、殺人の瞬間が記録されている。】



北芝「っふふふ…覚悟は良いかしら?弁護人?」

北芝「神津君が持ってきてくれた、検察側の切り札、決定的証拠を再生するわ」

北芝「嘘偽り無しの記録……さすがの貴方もこれは崩せないでしょうからね」

小林(…北芝検事も中身を知らない筈だけど)

カンッ

裁判長「…それでは、係官。今すぐ証拠品の再生の準備に取り掛かってください」


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:51:36.56 ID:pHCAi9B7O

【映像開始】



�@場所は不明。だが窓からは空き地の光景が映し出されている


�A窓の端には誰か分からない人影が立っている


�B凶器と思われる車のような物が浮いてるかのように動き、途中で止まる


�C人影は走って去ってゆく。


�D部屋の中に誰か人影が。窓の光でその姿が被告人篠田久留美だと判明する


�E急に被告人の姿が消え、怪盗ファンの姿が一瞬だけ映し出される

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:52:44.62 ID:pHCAi9B7O


裁判長「こっ……これは……」

小林(うっ…嘘だろ……?)

小林(喫煙室からだと……空き地の光景が木の間からでも見えている…?)

北芝「クックック…どうやら」

北芝「私の推理は間違っていなかったみたいね」

小林「…………う」

北芝「映像に映っているのは紛れも無く被告人。そして窓の外を見ていた」

北芝「映像から分かるように、木が邪魔になっていても空き地の光景はハッキリと見えていたわ!」

北芝「更に、空き地には人影が映り。被害者を殺した大型車の影も映りこんでいる。これは間違いなく」

北芝「被告人に、共犯者が居た事を示しているのよっ!」バンッ

小林「うっ……」

小林「うぅぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


ザワザワ…ザワ……ザワ


カンッカンッカンッ

裁判長「静粛に!静粛に!」

裁判長「それで、その共犯者とは…一体誰なのですか!?」

神津「今、解析班が映像の明度を上げている。すぐにでも提出する事は可能だ」

北芝「…それじゃぁ神津くん。映像に映った空き地に居た黒い影…」

北芝「その影の正体を証拠品として提出して頂戴!」


182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:53:11.76 ID:pHCAi9B7O


小林「………なっ!」

ネロ「こっ…これって……」

コーデリア「……うっ…嘘……でしょ?」

北芝「……………」

裁判長「…この、映像に映っている黒い影……この方は………」

裁判長「この証人に間違いありませんね?」

北芝「…そうね。認めるしかないわ」

ダンッ

北芝「検察側は、被告人の共犯者として……」













北芝「シャーロック・シェリンホードを告訴する!!」






183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:53:54.12 ID:pHCAi9B7O

小林「異議あり!!!」

小林「あっ有り得ません!彼女が…証人が!殺人の片棒を担ぐなんて!」

小林「そもそも!証人と被告人とは接点がほとんどない!動機も存在しない!」

北芝「異議あり!!」

北芝「この証人は事件当日同時刻に現場に居た事を認めている!そして、映像にも記録されている!」

北芝「更に!どう見ても証人は野菜を見に来ただけの様子では無い!」

北芝「これだけ証拠が揃っていて…疑うな等とは…冗談じゃないっ!!」

コーデリア「異議あり!!」

コーデリア「シャッ!シャロが殺人をするって本当に思っているのですか貴方は!?」

北芝「それじゃぁ貴方は、証人が事件現場に向かった理由が野菜を見に来ていたと本当に信じているの?」

北芝「こんな深夜に外を出歩いてまで野菜の様子を見に行く馬鹿がどこに居るっていうのよ!!」ダンッ

ネロ「異議あり!!」

ネロ「その事についてはシャロは一切嘘をついていないよ!言いがかりは止めて貰える?」ギロッ

北芝「…それじゃぁ証人、貴方は本当に野菜の様子を見に行く為だけに」

北芝「あの殺風景な空き地へと向かったのですか?」

コーデリア「そうよ!シャロなら有り得るわ!ねぇシャロ!」

シャロ「えっ…ええと……ええと………」オロオロオロ

ネロ「………っ!?」

ネロ「シャロ…ほ…本当に………他の理由が…?」

北芝「…どうやら」

北芝「貴方の嘘を見分けるトイズは、相当優秀のようね」

ネロ「……あっ!」

ダンッ

北芝「さぁ、言い逃れはもう出来ないわよ」

北芝「貴方は、大型車と被害者が横たわっていた空き地に入った」

北芝「空き地に入って、本当にその姿が見えなかった。なんて言い訳は通じると思わない事ね」

シャロ「でっ…でも……でも……」

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:54:36.46 ID:pHCAi9B7O

ダンッ

北芝「さぁ、答えなさい」

北芝「貴方、事務所の隣の空き地まで一体何しに行ったの!?」

シャロ「…………」

シャロ「…せっ…先生……」

小林「…………くっ!」

小林(僕も…何故事件当日のこの時間にシャーロックが事件現場に居たのか…理由が分からない)

小林(だからと言って、ここは裁判だ。僕は彼女だけ特別扱いをすることも……)

小林「……シャーロック」

小林「一体、その事件現場で何を…していたんだ?」

シャロ「………!」

ネロ「こっ…小林?」

小林「シャーロック。僕は君を信じている」

小林「だからお願いだ。僕に全部話してくれ。あの夜、公園で一体何があったのかを」

小林「そうじゃないと、この裁判は先には進めない」

シャロ「…………」

小林「すまないシャーロック…話してくれ」

小林「事件当日、空き地で君は何をしていたのかを!」

小林「そして、一体何を見たのか!聞いたのか!」

シャロ「………………うぅ…」

シャロ「…………」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:55:03.40 ID:pHCAi9B7O



シャロ「…も……」

シャロ「黙秘……します………」

小林「………えっ」

小林「ぇぇぇえええええええええええええええええええっ!!!!???」


186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:56:03.96 ID:pHCAi9B7O


ザワザワ…ザワ……


北芝「……どうやら、探偵小林オペラさんは」

北芝「自分の教え子の心を開くことができなかったようね」

ダンッ

小林「シャーロック!?黙秘するという事は…分かっているのかい!?」

小林「下手な発言をするより、ずっと不利な状況になるんだよ!?」

コーデリア「!」

エルキュール「!」

ネロ「シャロ!どうして喋れないの!?なんで!!」

シャロ「ごっ…ごめんなさい……ごめんなさいい………!」ポロポロポロ

北芝「…どうやら、ここまでのようね」


ダンッ


北芝「裁判長。もう審議の必要はありませんわ」

北芝「映像を見る限り、被告人と証人シャーロックが共犯者だった事は確実」

北芝「被告人が被害者の動きを止め、証人のトイズで凶器であるトラックを動かし被害者を轢き殺した」

北芝「もうこれは、議論の余地もありません」

裁判長「……確かに、これは極めて明確な事件です」

裁判長「検察側の意見は、至極全う筋が通っています」

小林「……くっ!」

裁判長「それでは、この裁判に判決を――」



小林「異議!!!」



小林「まだ審議するべき箇所が残っています!」

北芝「……ほう、それじゃぁ提出してみせなさいよ」

小林「…それは、映像のこの箇所です!」



187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:56:48.29 ID:pHCAi9B7O


→�E急に被告人の姿が消え、怪盗ファンの姿が一瞬だけ映し出される


小林「映像に映っていたのは被告人と証人だけじゃない。怪盗ファンの姿も映っています」

小林「更に怪盗ファンも事件現場のすぐ近くに居たという事になる。つまり!犯行は怪盗ファンでも可能だった!」

北芝「異議あり!!」

北芝「残念だけど…不可能よ」

小林「どっ…どうしてですか?」

神津「怪盗と言うからにはトイズを持ち合わせている…お前はそう思っているかもしれないが」

神津「奴はトイズを”持ち合わせていない”」

小林「なっ…なんだって?」

北芝「ただ、下着泥棒を怪盗として提出すれば少しでも恰好良いと思ったんでしょうね」

北芝「奴は怪盗という単語を乱用してるだけのトイズの持たないただの下着泥棒よ」

小林「うっ…うう……」

北芝「トイズを持たない一般人が、あんなでかい車を触れずに動かせるものかしらねぇ!?エンジンもキーもギアも動かせない、更に車は坂だろうと普通は勝手に動かない!!」

小林「うわぁあああああああああああああああああああああ!!!!!」ガガーンッ

裁判長「……となると」

裁判長「やはり、犯行が可能だったのは被告人と。証人であるシャーロックさんだった……」

裁判長「これは、もはや議論の余地もありませんね」

小林「……………」

小林(おっ…終わりなのか…?こんな…最悪が終わり方で……)

小林(この裁判は…幕を閉じるのか?)

裁判長「それでは、弁護側から異議が無ければこれにて審議を―――」



小林「異議あり!!!!」


188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:57:16.83 ID:pHCAi9B7O

北芝「……あんたもしつこいわね」

小林「…もう一人、居るんです。この事件で犯行が可能だった人物が」

北芝「…ほう、面白い事を言うわね。分かってるの?」

小林「………はい」

カンッ

裁判長「それでは、提出してもらいましょう」

裁判長「この事件で、被告人と証人以外で犯行が可能だった人物とは?」



189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:57:46.39 ID:pHCAi9B7O
次の投下は12時5分です。しばらくお待ちください
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:05:20.05 ID:is8E32asO


→証拠ファイル�@真田Pの名刺を突きつける


小林「この人です!!」

真田P「……なっ!!?」ビクッ

小林「事件当日、現場の近くに居て窓から事件現場も見る事が出来、トイズで殺害方法を再現する事も可能なのは…」

小林「僕が考えうる限り、この人しかいません」

真田P「そっ…そんな…?私が……御子柴さんを……?」

鬼瓦割「おい…殺されてえかてめぇ…?」ジャキッ

洲水「アンタ……一体何言ってるか分かってんのっ?」ギロリッ

栗野原「…………」グサッグサッグサッグサッグサッ

藍川「ちょっちょぉーっと!みんな落ち着いて!ね!?ね!?こんなの間違いだから!」

アーグニャ「Минуточку!」

藍川「ちょっと小林オペラ!よりにもよってプロデューサーを疑うの!?さすがに酷いよ!!」

小林「しっしかし…彼なら空き地で被害者を殺害する事も可能でした」

小林「真田さんのトイズは重さを変化させる事のできるトイズ。それだけなら二つの事が可能です」

小林「被告人を重くし倒れさせ、自身で身体を麻痺させる事も可能ですし。逆に車のギアの持ち手を重くするだけで動かす事も可能です」

真田P「………!」

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:05:57.41 ID:is8E32asO

北芝「……まぁ、そう考えれば確かにこの証人も犯行が可能ね」

小林「はい、そうすれば犯行も一人だけで済みます」

真田P「しっしかし…私……私は……!」

ダンッ

小林「弁護側は!真田氏を事件の真犯人として告訴します!」

小林「そして!検察側の証拠品不十分を指摘し、弁護側はこの裁判はこれ以上審議の続行不可能として」

小林「検察側に再捜査と再審議を要求します!!」


192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:06:38.19 ID:is8E32asO



ザワザワ…ザワ…ザワザワ……


カンッ


裁判長「…これは……正直驚きの連続です」

裁判長「進めば進むほど、形の変わっていく裁判……正直私には、終わりが見えません」

北芝「………そうね」

北芝「まさか、弁護人がここまで醜く足掻くとも思わなかったわ」

小林「……………」

裁判長「…ですが、確かにこのまま審議を進めても平行線から超えない事でしょう」

裁判長「ここで、一旦審議を打ち切るという提案を裁判側は受け入れようと思います」

裁判長「検察側も、それでよろしいですね?」

北芝「………ふん」

北芝「せいぜい足掻くと良いわ。この負け戦に」

小林「……(なっ…なんとか……助かったのか…?)」

小林(首の皮一枚繋がった…ような感覚だ……)

真田P「……………うぅ…」

小林(…真田さんには悪い事をしたけど、容疑があるのは間違いないんだよな……)

小林(しかし…僕たちは本当に真実に近づいてるのか?)

小林(審議を進めても、裁判前から感じているこの違和感……結局最後まで拭えなかった…)

カンッ

裁判長「それでは、今日はこれにて閉廷――――」



「待った!!!!」


小林「!」

北芝「!」

裁判長「!」




鬼瓦割「……おい、まさかこのままハイ終わりで納得するとか思ってねぇだろうな?」

193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:07:09.92 ID:is8E32asO

裁判長「え?いやあの…そう言われましても、この事件は再捜査が…」

洲水「…さすがに私たちのプロデューサーを告訴されて黙ってられるほど、薄情じゃないんだよ」

栗野原「………ブツブツブツブツブツ…」グサッグサッグサッグサッグサッグサ

真田P「…あの、みっ…みなさん?まだ明日がありますから…」

藍川「そっそうだよ!まだプロデューサーが犯人だって決まったわけじゃ……」

洲水「シャラップ藍川」

鬼瓦割「俺らのプロデューサーを疑うケジメ……あんだろうなぁ?おい探偵さんよ」

小林「………え?」

鬼瓦割「いやぁ、ちょっと気になるんだわ。俺らの大事な大事なプロデューサーを疑う事のケジメが、どれくらいなのか」

鬼瓦割「………覚悟、してんだろ?」

小林「……っ!」ゾッ


194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:08:04.70 ID:is8E32asO


鬼瓦割「だったら…見せてみろよ……」ズイ

鬼瓦割「てめぇの覚悟をなぁああああ!!」ゴォオオオオオオッ

小林「っ!」スッ

鬼瓦割「てぇえやぁああ!!」ブンッ

小林「わっ!」スッ

鬼瓦割「避けんじゃねぇええええ!!!」ブォンッ


小林「………ぐぅっ!」ビュオンッ



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:08:36.74 ID:is8E32asO


→×エルキュール



小林「エルキュール!!」

エルキュール「はっはいい!!」ティロン♪  バッ

バシィッ

鬼瓦割「ぐっ!」メキメキメキメキメキ

エルキュール「こっ…小林さんには…手を触れ…!」

鬼瓦割「たぁあ!」バキィッ

エルキュール「キュゥッ!」バタン

小林「エルキュール!」

藍川「ちょっちょーっと待った!暴力はダメだよ暴力はぁー!」ティロン♪

キラキラキラキラ  サラサラサラサラ

小林「!エフェクトが……法廷全域に!」

裁判長「こっこれでは何も見えませぬぞ!」

小林「…………っ!!」



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:09:24.29 ID:is8E32asO


→□コーデリア


小林「コーデリア!」

コーデリア「はい!………」

コーデリア「……!あそこです!」

小林「!?あそこって…?」

コーデリア「バットを振り回して!ああ!ブレーカーに当たってしまいます!」

小林「!!」





△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:09:55.64 ID:is8E32asO


→○ネロ


小林「ネロォ!!」

ネロ「よし来た!」ティロン♪

鬼瓦割「っらぁ!」バキィッ


――ブツン――


小林「!ブレーカーが落ちた!」

ネロ「でも、窓の光もあるから照明の心配は無いよね!」

小林「それはそうだけど……」

小林「!」ガシッ

洲水「動かないで」ギリギリギリ

小林「うっ…ぐっ…!」

洲水「悪いけど、私これでも怒ってるんだよ。プロデューサーをサイコパス呼ばわりされて」

小林「………っ!」

小林(洲水さんの頭の上には……旗が…)


198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:11:35.00 ID:is8E32asO
※変更

→○ネロ


小林「ネロォ!!」

ネロ「よし来た!」ティロン♪

鬼瓦割「っらぁ!」バキィッ


――ブツン――


小林「!ブレーカーが落ちた!」

ネロ「大丈夫だよ小林!自家発電とつなげたからすぐに点灯するさ!」

小林「…点いた。良しっ!」

小林「!」ガシッ

洲水「動かないで」ギリギリギリ

小林「うっ…ぐっ…!」

洲水「悪いけど、私これでも怒ってるんだよ。プロデューサーをサイコパス呼ばわりされて」

小林「………っ!」

小林(洲水さんの頭の上には……旗が…)



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合

199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:12:07.75 ID:is8E32asO


→△シャーロック


小林「シャーロック!」

シャロ「はい!」ティロン♪

洲水「うわっぷ!なっ何これ!?旗が生きてるように…」

小林「よし!これで離れ………」

鬼瓦割「……私のトイズは……私の手に持った物で攻撃すれば全員眠らせる事のできるトイズだ。前後の記憶もあやふやになるだろう」

鬼瓦割「私の手に持っているのはスプリンクラー。周りは藍川のエフェクトで何も見えない。…何が言いたいか分かるな?名探偵」

小林(…まさか…この娘…!全員眠らせて、この裁判を無かった事にでもするつもりか!?)

小林「そんなことは……!!」



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:12:34.45 ID:is8E32asO

→Rエラリー姫百合


小林「させない!姫百合くん!」

姫百合「はい!!」ティロン♪


パッ


鬼瓦割「!」


ナッ…ナンダナンダ?キュウニマワリガセンメイニナッタゾ?

サッキノタイリョウノキラキラハドコニイッタ?


鬼瓦割「………チッ!」


裁判長「かっ確保!係官!彼女を確保してください!!」


係官「はっ!!」

鬼瓦割「……クソッ…クソッ!!」ガンッ


ザァァァァァァァァ……


真田P「……鬼瓦割さん…」   パラパラパラパラ

洲水「……………」ガクッ     パラパラパラパラ

藍川「……まぁ、確かに気に入らないのも分かるけどさ…」    パラパラパラパラ

栗野原「…………うぅ…プロデューサー…」グスッ       パラパラパラパラ

アーグニャ「………грустно.」      パラパラパラパラ



201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:13:02.99 ID:is8E32asO


小林(それから後の事は、大変だった)

小林(裁判の審議の引き延ばしというよりは、暴動により審議不可能と言った方が正しいような。そんな中断をして)

小林(シャーロックと真田さんはサイコパス容疑者として、二人とも警察に連行された)

小林(事件の裁判は、また明日に開廷される)

ネロ「ねぇ小林!エリーが白目向いて一向に動かないんだけど!」

コーデリア「医務室!医務室に連れていきましょう!」

小林(……僕は)

小林(明日の裁判で、この事件を解決にまで導くことができるのだろうか?)

小林(……そして)

小林(どうしてシャーロックは、僕たちに本当の事を告げなかったのか)

小林(この裁判が始まる前から感じるこの違和感は…一体何なのか)

小林(だが、どちらにせよ明日の裁判で全てが終わる)

小林(例え、どんな終わり方になろうとも……)



【続く】




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