他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報R
更新
検索
全部
最新50
【FEif】セツナ「ヒノカ様…?」
Check
Tweet
34 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/09/17(土) 23:49:52.06 ID:rzM9Emqt0
リリス「といっても、私は何をすればいいんでしょうか? 意中の方を見つけると言われても点でわからないんですけど」
アクア「簡単よ。リリスはカムイと久しぶりに話をしてほしいの。この頃外の事情に通じていなかったあなたにはカムイも話を聞かせてくれるんじゃないかと思って」
リリス「そういうことですか。わかりました、引き受けさせていただきます」
アクア「おねがいね」
リリス「でも、どうしてカムイ様が誰かを好きになっているかもしれないって思ったんですか? 好きな人がいるのとか、そういうことを聞いたんですか?」
アクア「いいえ。ただ、少し前からカムイが料理を勉強し始めたみたいでね……」
リリス「………まさか、あのカムイ様が?」
アクア「ええ、あの温室育ちのカムイが料理を勉強するなんて、よほどのこと。そしてこの頃、とても女っぽくなったわ」
リリス「……恋は女を変えるというのは本当だったんですね……」
アクア「正直、ドキッとしてしまったわ。カムイの色気は日に日に増すばかりよ」
リリス「ところでアクア様、一つお聞きしたいことがあります」
アクア「なにかしら?」
35 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/09/18(日) 00:01:18.55 ID:wu70j61s0
リリス「今、カムイ様はどちらにいらっしゃるのでしょうか?」
アクア「今は暗夜王国にいるわ」
リリス「あれ、透魔王国はどうしたんですか? 暗夜と白夜の土地を一区切りずつ与えられたじゃないですか」
アクア「………ねぇ、リリス。国は王様だけで成り立つものかしら?」
リリス「いえ、国民がいないと……あっ」
アクア「そういうことよ」
リリス(そう言えば、もともと透魔王国の人なんていないようなものでしたし……。何より、国政に関してド素人のカムイ様にどうにかできるわけないですよね……)
リリス「その……混乱はなかったんですか?」
アクア「混乱なんて起こらなかったわ。むしろ、国民が一人もいないのに誰が混乱するって言うの?」
リリス「……それもそうですね」
アクア「それじゃ、行きましょう。クラーケンシュタインに」
タタタタタッ
リリス「できればずっと眠っていたかったんですけど……。仕方無いですね」
リリス(それに、カムイ様のお顔を久しぶりに拝見したかったですし……。……これくらいならいいですよね?)
タタタタタッ
36 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/09/18(日) 00:03:15.36 ID:wu70j61s0
今日はここまでで
こんな感じの話が続きます。
キャラ崩壊あり、エロもあるそんな話です。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/09/18(日) 01:47:38.43 ID:DrA2G0GXo
透魔ェ…
38 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 22:19:49.28 ID:Lfpsbm5N0
◇◆◇◆◇
―暗夜王国・王都ウィンダム『クラーケンシュタイン城』―
アクア「やっと付いたわね。それにしてもなんで自室に鍵を掛けて、さらに星界に引き籠ってたの?」
リリス「それは諸事情あったんです。それにカムイ様ももう戦いはないからこの力を返しますって、言ってくれましたので」
アクア「カムイが星界の力をあなたに返したおかげで時間が掛ったわ。それにあの部屋をあけるのも手間取った。久しぶりに腕が鳴ってしまったから」
リリス「え、合鍵なら預けてあるはずなんですけど。まるで鍵を破壊したみたいな――」
アクア「そうさせてもらったわ。どうせしばらくは帰らないと思うから問題ないはずよ」
リリス「それ、アクア様じゃなくて私が決めることですよね……」
アクア「とにかく、カムイは今日も兵舎食堂で料理に励んでいるはずよ。まずはそこに行ってみましょう」
リリス「わかりました。はぁ、これが終わったら鍵の修理ですねぇ……」
39 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 22:30:21.12 ID:Lfpsbm5N0
リリス「それにしても王城の中なんですけど、なんだか雰囲気が変わりましたね」
アクア「わかるの?」
リリス「ええ、というか、なんだか外観横に大きくなってませんか。前はもっと縦にスリムだったような気がするんですけど」
アクア「いろいろなことがあってね。その影響もあって増築を余儀なくされたのよ。財政とかに指示を出してるレオンが色々とやりくりしてくれたおかげで、どうにかなったみたいだけど」
リリス「へぇ、何が増えたんですか?」
アクア「まずは弓道場ね」
リリス「……え、弓の訓練場じゃなくてですか?」
アクア「ええ」
リリス「なんでそんなものを作ったんですか?」
アクア「それは――」
???「あっ、アクアおねえちゃんだ」
リリス(ん? この声はエリーゼ様ですね。そう言えば、エリーゼ様を見るのもかなり久しぶりですけど―――え?)
エリーゼ「あれ、リリスだ! 久しぶりだね、どこにいたの?」
リリス「……弓道着……だと?」
40 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 22:43:33.58 ID:Lfpsbm5N0
エリーゼ「そう、そうなんだー。みてみて、白夜で作ってもらったとくちゅうひんなんだー。えへへ、似合う?」
アクア「ええ、とっても似合ってるわよ。それに髪を一つにまとめているのね、なんだか大人っぽく見えるわ」
エリーゼ「そ、そうかな〜。リリスはどう、似合ってるかな?」
リリス「はい、とっても似合ってますよ。似合ってますけど……一体どうしてそのような格好を――」
エリーゼ「えっとね、これから弓道の練習なの。その、今日は久しぶりに二人っきりでしようって、言われたから!」
リリス「二人っきり、二人っきりって一体誰と……あっ」
リリス(エリーゼ様の交友関係の記憶を思い出す限りだと、きっとサクラ様ですね。なるほど、暗夜と白夜の友好関係を示すにあたって、暗夜の王城の中に白夜の施設を作ったということでしょうか、マークス様も抜かりないですね)
アクア「それで相方はどうしたの?」
エリーゼ「少ししたら来ると思うけど……。まだ恥ずかしいって言ってるんだよ。あたし、全然恥ずかしいって思ってないのに」
アクア「あの子も色々と思うことがあるのよ。でも、ちゃんと二人っきりの時間を作ってるんだから、少しは成長したと思うわ」
エリーゼ「えへへ、そうだよね! 早く……来ないかな……。あたし、我慢できないよ」
リリス(あれ、この感じサクラ様じゃない気がします)
41 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 23:05:09.08 ID:Lfpsbm5N0
アクア「ふふっ、やっぱりまだまだ恥ずかしいみたいね。それじゃ私達は行くことにするわ。その入口の陰に隠れてる誰かさんの迷惑にならないように」
リリス「え?」チラッ
???「!」ビクッ
リリス(隠れてるみたいですけど、そのまとめた髪がチラチラはみ出して、もう誰だかまるわかりなんですが……)
リリス「えーと……」
エリーゼ「ごめんねアクアおねえちゃん」
アクア「エリーゼが悪いんじゃないわ。あの子がヘタレなのが悪いのよ」
エリーゼ「えへへ、でもそういうところが、好きなところなんだ」
アクア「ふふ、そう言ってもらえるなら幸せ者ね。それじゃ、私達は行くとするわ。ごめんなさいね、こうして足を止めさせちゃって」
エリーゼ「ううん。あたしアクアおねえちゃんに会えてうれしかったよ。それとリリスもバイバイー!」
リリス「は、はい……それでは」
エリーゼ「えへへ〜」
42 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 23:17:29.66 ID:Lfpsbm5N0
アクア「……はぁ、困ったものね。あそこまで色々としてもらってるのにあの子、あまり人前ではエリーゼといたがらないから」
リリス「あの、アクア様。エリーゼ様はすでに大人の階段を――」
アクア「心配ないわ、リリス」
リリス「そうですか」
アクア「まだ子供はできてないから」
リリス「う〜ん、ちょっと聞きたかったことと違うんですけど。っていうか、あの年齢でそれはもう、犯――」
アクア「リリス、それは偏見というものよ」
リリス「え?」
アクア「世の中確かにそれは駄目じゃないかってこともあると思うわ。特にエリーゼを見てるとそう思うのもわかる。でも、それは私たちから見た感想で会って、二人の思っていることじゃないわ」
リリス「アクア様……」
アクア「エリーゼのことを心から愛していて、それをエリーゼも理解しているのならその愛は本物のはず」
リリス「私、間違って――」
アクア「って、思っていないと顔を合わせられないわ。たとえ義弟だとしても、ロリコンだったとわかった日にはね……」
リリス「偏見すごい」
43 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 23:29:32.79 ID:Lfpsbm5N0
テトテト
リリス「それにしても、内装が変わりすぎてて、もう私にはここがどこか全く分かりません」
アクア「でしょうね。でも、道に迷うことはなさそうよ」
リリス「え?」
アクア「ほら、あそこ」
リリス「?」
ピエリ「んしょ、んしょ。カムイ様、ピエリ使いが荒いの。こんなにたくさん食材使うなんて聞いてないのよ」
リリス「えっと、あれはたしか、マークス様の臣下の方でしたか?」
アクア「ええ、ピエリね。話を聞く限りカムイに頼みごとをされているみたいね」
リリス「へぇ……」
アクア「ちょうどいいわ、ここであなたをピエリに預けることにしましょう」
リリス「え? 一緒に食堂まで来てくれるんじゃないんですか?」
アクア「私が一緒に行ったらカムイに警戒される。そうしたら、あなたがここに来たことも私の手配だとばれてしまうわ」
リリス「さらっと、私がそれほどカムイ様に信頼されてないと言ってますね」
アクア「気の所為よ」
リリス「でも、そうですね。確かに感づかれたら問題ですね。わかりました、そうします」
アクア「やけに素直ね。嬉しいわ」
リリス(ここに連れて来るために、松の木を目の前でへし折って脅したことを忘れてますね……)
44 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 23:45:18.54 ID:Lfpsbm5N0
アクア「そうと決まれば。ピエリ」
ピエリ「? あ、アクア様なの。こんにちはなのよ」
アクア「ええ、こんにちは。その食材は?」
ピエリ「これ、これはカムイ様が使うものなの」
アクア「大変ね。ちょっと私は用事があっていけないけど、よかったらこの子が手伝うって言っているわ」
ピエリ「? わ、ピエリの色に似てる女の子なの!」
リリス「えっと、はじめまして、そのリリスといいます」
ピエリ「リリスっていうのね。ピエリはピエリっていうの、よろしくなのよ!」
リリス「はい、よろしくお願いします」
リリス(やっぱり神殿にいてばかりでしたから、私のこと知らない人もいるんですね……)
アクア「リリスもカムイに仕えていた使用人で、今日久々に会いに来たの」
ピエリ「そうなの? カムイ様の使用人なら、フェリシアみたいに戦い強いの?」
リリス「いいえ。すっごく弱いので、その腰に付けた槍で試そうとしないでくださいね」
ピエリ「そうなの? ちょっとがっかりなのよ。もしもリリスがいっぱい戦える子なら、あとで一緒にノスフェラトゥをえいっしに行こうと思ったの」
リリス「すみませんけど、そういうのを期待されても困ります」
ピエリ「つまらないの」
45 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/22(木) 23:54:53.88 ID:Lfpsbm5N0
リリス「期待されてもできないものはできませんから。あ、荷物を半分持ちますから、渡してください」
ピエリ「ん、どうぞなの。結構重たいの、大丈夫なの?」
リリス「んしょっと……。確かに重たいですけど、これならまだ大丈夫です」
アクア「流石にバランスよく食事をしているだけあるわね」
リリス「肉のフルコースな日もありましたけどね……」
ピエリ「二人で何の話をしてるの? ピエリを仲間外れにしちゃいやなの!」
リリス「つまらない話ですから気にしないでください。それじゃアクア様、私はこれで」
アクア「ええ、頑張ってね」
ピエリ「アクア様おかしいの。頑張るのはカムイ様なのよ。なんだかリリスも何か頑張りに行くみたいな言い方なの?」
アクア「それもそうね。リリス、カムイに頑張ってと伝えておいてくれるかしら?」
リリス「はい、わかりました。私が戻るまでどうしていますか?」
アクア「少しの間、暇を潰してるわ。ちょうど、面白そうなことも始まりそうな気もしてるから」
リリス「え、それはどういう……?」
アクア「それじゃね」
テトテト
46 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/23(金) 00:03:20.05 ID:5w9WwGZA0
ピエリ「それじゃ、食堂はこっちなの。ちゃんと付いてくるのよ」
リリス「わかりました」
ピエリ「でも、この頃はお祝いばっかりでピエリ楽しいの。この前もとっても大きなお祭りがあったのよ?」
リリス「そうなんですか?」
ピエリ「そうなの。あと、この前極上ベリーケーキを作るようにマークス様にお願いされたの。ピエリ、食材をえいっえいっしてカッコよくしてあげたの。そしたらマークス様、うまく作れたから頭をナデナデしてくれたのよ」
リリス「ふふっ。本当においしく出来たんでしょうね。あまりマークス様って人を褒めたりとかしない気がしますから」
ピエリ「えへへ〜。だからとっても嬉しかったのよ」
リリス「ふふっ、それにベリーって食べると賢くなった気がしますよね」
ピエリ「え? そうなの、ピエリ全然そんな気しないのよ」
リリス「……すみません、わすれてください」
ピエリ「リリス、へんな子なの」
リリス「え、えっと、それにしても、ピエリさんって料理が上手なんですね」
ピエリ「ピエリ、料理は得意なの。だからカムイ様、ピエリに料理を教えてって頼んできたのよ」
リリス「そうだったんですか」
ピエリ「でも、カムイ様料理ド下手なの……」
リリス「はい……知ってます」
ピエリ「食堂に着いたらピエリはお料理教えるから、リリスは試食係するの」
リリス「え、なんで……」
ピエリ「ピエリ、味覚おかしくなりたくないの。でもカムイ様感想欲しがるの。結構、倒れてる人いるの……」
リリス「……善処しますね」
テトテトテト
47 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/23(金) 00:06:30.22 ID:5w9WwGZA0
今日はここまで
パルレお触りボイス、かなりえっちぃのがあってすごかったです
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/09/23(金) 04:45:47.36 ID:ZJznf/Cvo
乙
急に地の文がなくなったから別人だと思ったら本人だった
俺も何を言ってるのかわからないが(ry
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/09/24(土) 06:26:03.71 ID:BrsqhwU9O
エリーゼにまがどりが付くからわるくないとおもいます(狂気
50 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/29(木) 22:38:18.27 ID:7+Xip1aV0
―暗夜王国・クラーケンシュタイン『大厨房』―
カランカラン
ピエリ「ピエリ、戻ったのー。カムイ様、調子はどうなの?」
カムイ「あ、ピエリさん。やっと焦げ目が少なくなってきたところです。やっぱり難しいですね、ジョーカーさんやフローラさんが作ってるようにはいきません。でも今やってたこれなんてどうですか? 他に比べて焦げが薄いでしょう?」
プスプス クロコゲー
ピエリ「……うー……」
ピエリ(どれもこれも黒こげの炭にしか見えないの。お魚さん、ピエリがえいっしてカッコ良くしてあげればよかったかもしれないの)
リリス「うわっ、すごく焦げ臭い部屋ですね……」
カムイ「あれ、リリスさん? リリスさんじゃないですか、久しぶりです」
リリス「お久しぶりです。カムイ様」
カムイ「どうしたんですか。あまり王城を訪ねて来てくれなかったのに」
リリス「ふふっ、久しぶりにカムイ様の顔が見たくなってきちゃいました」
カムイ「そうなんですか。あ、そうだ、リリスさん。よろしければ私が作ったこの焼き魚、一つどうですか?」
リリス「え……」
カムイ「いつもリリスさんには生魚ばかりあげてましたから、焼き魚も新鮮でいいと思うんです」
リリス「えっと、別に焼き魚を食べてないわけじゃないんですけど。それに、これは――」
カムイ「牛乳も瓶ごと丸々食べるリリスさんなら大丈夫ですよ!」
ピエリ(良くわからないけど、遠まわしにリリスのこと馬鹿にしてる気がするの……)
51 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/29(木) 22:54:32.27 ID:7+Xip1aV0
リリス「え、えっと……」
カムイ「遠慮しないでいっぱい食べてください。こうしてリリスさんが会いに来てくれて、私とっても嬉しいんですよ」
リリス「そう言ってもらえると、とってもうれしいです、カムイ様」
カムイ「はい、それじゃ私の手料理食べてください。大丈夫、ちゃんと火は通ってますから生焼けということはないはずですから」
リリス(明らかに通しすぎですよ! これを一人で処理するなんて無理に決まっています。ここはピエリさんに手伝ってもらいましょう。幸い、魚を丸焼きにしたシンプルな調理方法、味覚をコテンパンにされるほどじゃないはず……)
リリス「え、えっと、ピエリさ――」
ピエリ「カムイ様。ピエリ、食材の準備してくるの。だからちょっと待ってて欲しいのよ」
カムイ「はい、すみません。また食材の買いだしを頼んでしまって、その洗うくらいで大丈夫ですから」
ピエリ「わかってるの。それに久しぶりにリリスが会いに来てくれたの。ピエリのことは気にしないでいっぱいお話ししてほしいの」
カムイ「ピエリさん……ありがとうございます」
ピエリ「気にしないでいいの。それじゃ――」
ガシッ
ピエリ「リリス、どうしたの?」
リリス「ピエリさん。さすがにこの量を一人でどうにかできるわけないです。手伝ってください」ヒソヒソ
ピエリ「うん、そうなの」
リリス「ピエリさん……」
ピエリ「リリスお腹ぺこぺこで、カムイ様とお話もしたいから二人きりにしてほしいのね。わかったの、ピエリすぐに作業に向かうの。頑張るのよ」タタタタッ
リリス「」
52 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/29(木) 23:07:19.71 ID:7+Xip1aV0
カムイ「さぁ、リリスさん。まずは一匹どうぞ」
リリス「は、はい。では、いただきます」
リリス(もしかしたら、焦げさせることに重点を置いた新しい味があるのかもしれませんから……)
リリス「……はむっ……ううううっ」
カムイ「どうしたんですか、リリスさん。そんな世界が終わったみたいに手で顔を覆って……泣いてるんですか?」
リリス「な、なんでもないんです。本当になんでも無いんです……うっ、んぐっ、はぁはぁ」
リリス(予想通り苦いだけ、パサパサな魚肉のなんと口内にへばりつく感触の気色悪さ。これなら口にスライムを入れた方がまだマシかもしれないと思えるほどの不快感に拍車を掛ける焦げの応酬。口にしたという行為に対してこの仕打ち、後手不敗の様相……)
リリス「これは強敵ですね……」
カムイ「ふふっ」
リリス「な、なんですか。なんで笑うんですか?」
カムイ「いいえ、なんだかこうしてリリスさんと二人きりでいることが久しぶりで、なんだか嬉しくて……。いろいろ変わったことがあってリリスさんにも色々と話したいことがあるんですけど……」
リリス「カムイ様……」
カムイ「あっ、すみません。久しぶりに会ったのに私の話をしてしまうなんて……。その……」
リリス「……いいえ、カムイ様。私はカムイ様の従者、それはあの戦いが終わったとしてもそれは変わりません」
カムイ「リリスさん……」
リリス「だから何でも話してください。うれしかったことでも、楽しかったことでも、悩んでることもでなんでも。カムイ様のこと、私に教えてください」
カムイ「な、なんだか照れてしまいます……」
リリス(……これだ!)
53 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/29(木) 23:17:29.76 ID:7+Xip1aV0
リリス(これだ、これを使うしかありません)
リリス(正直、この先に並ぶ焼死体全てをどうにかしたらさすがに倒れてしまいます。だから、ここはカムイ様の話を聞く方角に舵を取る。自然と会話が盛り上がれば、今目の前にある目的も薄れてくれるはずです)
リリス(それにうまくいけば、アクア様から頼まれた件についても聞けるやもしれません……)
リリス「ふふっ、その様子だと何かしら私に話したいことがあるんですね?」
カムイ「そ、その、黙っていてくれますか?」
リリス「はい、もちろんです」
カムイ「な、なら、そのえっと……や、やっぱり」
リリス「ここでやっぱり無しは駄目ですからね」
カムイ「う、わ、わかりました。そ、その、す、好きな人がいるって言ったら、リリスさんはどう思いますか……」
リリス(いきなり本命きました……ね)
カムイ「え、えっと、リリスさん」
リリス「あ、か、カムイ様、好きな人ができたんですかー」
カムイ「ちょ、ちょっと声が大きいです!」
リリス「あ、すみません。びっくりしてしまって……。でも、そうですか、好きな人がいるんですねカムイ様には」
カムイ「え、えっと、その、は、はい////」モジモジ
リリス(カムイ様……いいえ、姉様かわいい……)
54 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/29(木) 23:29:38.58 ID:7+Xip1aV0
リリス「それで、その御方は誰なんですか?」
カムイ「だ、誰かはさすがに教えられません!」
リリス「そ、そうですよね……。ではどういった方なのかを教えてくれませんか?」
カムイ「ど、どういった人かですか?」
リリス「はい、そうです。ほら、よくあるじゃないですか、力強い人とか優しい人とか、笑顔の素敵な方とか」
カムイ「そ、そういうのでしたら……」
リリス「では、どんな人なんですか」
カムイ「その、とても踊りが上手な人で」
リリス「ちょっと待ってください。それほとんど答えじゃないですか?」
カムイ「え、なんでこれだけでわかるんですか!?」
リリス「……いやいや、ちょっと待ってくださいよ。え、ちょっとそれは……」
リリス(正直、応援したくない。根は真面目かもしれないけど、でも、でも、今も現在進行形で町でナンパしてそうな彼というのは……)
カムイ「そ、そんな、リリスさんにもうばれちゃったんですか」
リリス「……ばれちゃったというよりも……。うーん、将来泣かされるかもしれませんよ。カムイ様、浮気とか許せる人ですか?」
カムイ「そ、それは、現在進行形で好きな人がいるということですか!?」
リリス「……好きな人がいるというよりも、異性がめちゃくちゃ好きなんだとは思いますけど……」
カムイ「」
55 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/29(木) 23:45:22.72 ID:7+Xip1aV0
カムイ「ふぇ……」
リリス「ふぇ?」
カムイ「ふぇええええええん」
リリス「か、カムイ様!?」
ドタドタドタツ
ピエリ「カムイ様どうしたの!?」
カムイ「ううっ、ううううっ……」
ピエリ「リリス、カムイ様のこと苛めたの?」
リリス「いえ、私はなにも虐めてなんていませんよ。虐める理由なんてそもそもないじゃないですか」
カムイ「うえええん。ピエリさん、リリスさんが私の私のぉ……」
ピエリ「うわっ、どうしたの? リリスがカムイ様の料理食べてくれないの?」
カムイ「違うんです。私の、私の好きな人のことを、人のことをぉぉおおお」
リリス「え、公言しちゃっていいんですか!?」
ピエリ「あー、そういうことなの? リリス何を言ったの?」
リリス「え、とてつもなく異性好きだって……」
ピエリ「……そうなの? ピエリそうは思わないの」
リリス「え、あなた彼の相棒でしょ!? どう思ったらそういう言葉が出て――」
ピエリ「相棒? ピエリ、カムイ様の好きな人の相棒なんかじゃないのよ」
リリス「……え?」
ピエリ「なるほどなの。ピエリ、でもリリスが勘違いしてるってわかったの。リリスが思ってる相手ってラズワルドでしょ?」
リリス「は、はい。そうです」
ピエリ「ぶー。大外れなの、残念なのよ」
リリス「……」
リリス(これ、テキトーなことを言った私に全部非がある形になったっていうことですよね……)
56 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/29(木) 23:58:35.53 ID:7+Xip1aV0
リリス「で、でもカムイ様は」
ピエリ「うん、間違ったこと言ってないの。でもリリス、カムイ様を泣かせちゃ駄目なのよ」
リリス「……そうですよね。か、カムイ様」
カムイ「ぐすっ、ぐすぐすっ」
リリス「え、えっとごめんなさい。その早とちりしちゃって、その、私はてっきり軽い男にカムイ様が引っ掛かったんじゃないかって思って、えっとその、ごめんなさい」
カムイ「……ねぇ、リリス」
リリス「は、はい。なんですか?」
カムイ「もう、変なこと言わない?」
リリス「も、もちろんです。だって、カムイ様の思い人はラズワルドさんじゃないんですよね?」
カムイ「……」コクコク
リリス「だから大丈夫です。もう、勘違いしたりしませんから」
カムイ「……誓ってくれますか?」
リリス「はい。もちろんです」
カムイ「なら……証明してください」
リリス「しょ、証明ですか……。そのどうやって――」
カムイ「そこに並んでる焼き魚全部を食べてください。それが証明になります」
リリス「え?」
カムイ「ふふっ」ニコニコ
57 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/30(金) 00:03:48.39 ID:E3MQAfoM0
リリス「…え、これを全部って……その冗談は……」
カムイ「ピエリさん」
ピエリ「……わかったの」ガシッ
リリス「え、ちょっとピエリさん。何するんですか!?」
ピエリ「リリス、許してほしいの。カムイ様の命令なのよ」
リリス「そんな満面な笑みで言われて、強制されてるように見え――」
カムイ「さぁ、リリスさん。焼き魚ですよ?」ズイッ
リリス「ひっ」
カムイ「ふふっ、リリスさんの小さなお口でも五回ですべて食べ切れそうですね?」
リリス「や、やっ、いやっ、カムイ様。ごめんなさい、ゆる、ゆるして……」
カムイ「リリスさん」
リリス「カムイ様……」
カムイ「私への忠誠心、ちゃんと見せつけてくださいね」ズズイッ
リリス「うぶっ、うぶぶっ、んあっ、んちゅ、じゅるんっ」
リリス(こ、焦げくさいぃ。うあっ、口の中、もう入らないくらい、おおきいのが……)
ピエリ「……すごい光景なの」
カムイ「ふふっ、とってもおいしそうに食べてくれてうれしいです。はい、二本目ですよ?」
リリス「うぶっ、んあっ、ひゃふ、うくぅん……」
リリス(らめ、焦げ魚だめ。口の中も頭の中も気色悪い臭いでいっぱい、いっぱいになっちゃう。いや、だめ、だめええええ。私の味覚、焦げくさい苦味に、上塗りされちゃうううぅぅ……)
ガブガブガブ ゴクンッ
リリス「はぁ、はぁ……」
カムイ「ふふっ、まだ二本目ですよ。さぁ、三本目に行きましょうか……」
リリス「ふぁい……カムイ様……」
カムイ「いい子ですよ、リリスさん」
「がんばって全部食べてくださいね?」
58 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/09/30(金) 00:05:18.89 ID:E3MQAfoM0
今日はここまでで
リリスの尾ひれあたりをしつこく撫でまわしたい。
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/09/30(金) 00:11:57.11 ID:5OCEBiWeo
これはカリバニズムなのか
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/09/30(金) 03:18:11.97 ID:DjeGCfyg0
リリスがカムイを泣かしたあと逆襲されてカムイのを2本も咥えてアヘ顔晒したってマジ?
61 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 22:15:26.75 ID:SlMbH1ZZ0
―クラーケンシュタイン『大厨房』―
ユサユサ ユサユサ
リリス「ううっ、うううっ……」
ピエリ「リリス起きるのよ。もうお魚パクパク終わったの」
リリス「ううっ、やめ、てぇ……これ以上は、入らない、入らないからぁ…」
ピエリ「うなされてるの。なら仕方無いの、こういう時はこうすればいいってマークス様が言ってたのよ。えいっ」ドスッ
リリス「ひゅっ!!!! ごほごほ……な、なんですかこの腹痛は……あれ、ピエリさん?」
ピエリ「よかったの、気絶して倒れてからずっとうなされてて、ピエリ心配したの」
リリス「えっと、私は――。あぅ、思いだしたら口の中に焦げ臭いにおいが蘇って……。うえええっ」
ピエリ「とりあえず、このお水を飲んでリフレッシュするの」
リリス「は、はい、ありがとうございます。ごくっ、うっ」
ピエリ「どうしたの? すごく苦い顔してるの」
リリス「水を飲んでるはずなのに、焦げの味がするんです……」
ピエリ「とっても重症なの」
62 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 22:27:22.30 ID:SlMbH1ZZ0
リリス「あれ、そう言えばカムイ様は?」
ピエリ「リリスが全部食べたのを確認してどこかに行っちゃったの。リリスの所為で今日のピエリの予定が崩れちゃったのよ」
リリス「そ、それはすみません」
ピエリ「まったくなの。ピエリだってカムイ様の料理を食べさせられる行為のお手伝いなんてしたくなかったの」
リリス「出来れば手伝わないでほしかったんですけど」
ピエリ「それは無理な相談なの。それに死ぬのは一人のほうが建設的なのよ?」
リリス「その犠牲って確実に私ですよね。ううっ、しばらくは何を食べても焦げの味しかしないかもしれません」
ピエリ「焦げ味のケーキとか、食べたらピエリ泣いちゃうの」
リリス「なんて言うか、ピエリさんって子供ですね。そんなことで泣いちゃうなんて」
ピエリ「子供じゃないの。それにリリスよりお胸はとっても大きいのよ」ポヨンッ
リリス「……」ペタペタ
ピエリ「ふふ〜ん」プルルン
リリス「こ、個人差はあって、と、当然ですから……」
リリス(ううっ、遺伝的に成長率はそれほど悪くないはずなのに……どうして、ここまで差が付くんですか!)
ピエリ「リリス、声が震えてるの」
リリス「誰のせいだと思ってるんですか!?」
63 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 22:34:56.44 ID:SlMbH1ZZ0
ピエリ「それよりも、リリスはこれからどうするの? カムイ様、あの様子だと今日はお料理に戻ってこないと思う、ここにいても意味ないのよ」
リリス「そうですね。まずは、手に入れた情報をアクア様に聞かせるくらいでしょうか」
ピエリ「リリス、カムイ様にバレたら、またゲテモノ食べさせられちゃうかもしれないのよ?」
リリス「た、確かにそうかもしれませんけど。こっちはこっちで何も収穫がなかったとわかったら何をしてくる変わらない人を相手に回してるんですよ?」
ピエリ「どっちを選んでも死ぬしかないの」
リリス「う、うまくできれば、惨劇を回避できるはずですから」
ピエリ「どっちにも属さなければよかったの。そうすれば生き残れたはずなのよ」
リリス「た、確かにそうですよね。ああ、不貞寝を続けていればよかったのかもしれません。そうすれば……」
ピエリ「?」
リリス「いいえ、今さら過ぎたことを気にしても仕方ありませんからね。とりあえずはアクア様に合流しないといけません」
リリス(どこにいるのかわかりませんけど……)
64 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 22:45:24.97 ID:SlMbH1ZZ0
ピエリ「ならピエリが一緒に探してあげるの」
リリス「え?」
ピエリ「うん、それにリリス、久しぶりにお城に来た見たいだったの。ここに来るまでの間、キョロキョロしてたのよ」
リリス「あうっ、見てたんですか」
ピエリ「えへへ、アクア様にリリスのこと頼まれたから目を離さないようにしてたの」
リリス「わ、悪いですか。私の知ってたお城と様変わりし過ぎてるから、興味を持ってしまって……」
ピエリ「ううん。ピエリも最初、興味津々に眺めてたから悪いことだなんて思わないの。でも、リリスがこのまま歩きだしたら絶対迷っちゃうのよ」
リリス「迷ってもいずれは――」
ピエリ「アクア様に会うのが遅れてもいいの?」
リリス「……よくないです」
ピエリ「なら決まりなの。アクア様、あの時来た道を戻っていったから、まずは入口まで戻るのよ」パッ
リリス「?」
ピエリ「お手手つなぐの。繋げばそう簡単に迷子にならないのよ」
リリス「そんなことしなくても大丈夫です。入口まで案内をお願いしますね」
ピエリ「うー、ノリが悪いの……。それじゃ、ピエリにしっかり付いてくるのよ!」
タタタタタタッ
リリス「……はぁ。アクア様、早く見つかるといいんですが……」
タタタタタタッ
65 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 22:56:59.47 ID:SlMbH1ZZ0
◇◆◇◆◇
―クラーケンシュタイン『弓道場』―
エリーゼ「……!」
パシュッ
ヒューーーーン
トスンッ
エリーゼ「……ふぅ。ど、どうかなタクミさん!」
タクミ「うん、だんだんと上達してきたんじゃないかな。最初、碌に引けない時はどうなるかと思ってたけど」
エリーゼ「ひっどーい。あたしだって、ちゃんといっぱい練習してきたんだよ。タクミさんにいっぱい稽古付けてもらってるだよ」
タクミ「たしかにそうだね。でも、50本中1本当たっただけで喜んでるんじゃ、まだまだだよ」
エリーゼ「……」
タクミ「あれ、エリーゼ王女?」
エリーゼ「ねぇ、タクミさん。今日の目標はこれで達成だよね?」
タクミ「そうだね。それじゃ、今日はこれで終わりで――」
エリーゼ「うん、弓の練習はおしまい……だから、今度はこっちの練習だよ?」
66 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 23:17:09.38 ID:SlMbH1ZZ0
カランカランッ
タクミ「え、エリーゼ王女、いきなりな――」
ダキッ サスサス
タクミ「! あっ、エ、エリーゼ王女、そ、そこは……」
エリーゼ「えへへ、今さっきからずっとだよね。ここ、こんなに大きくしちゃってたの」クニクニ
タクミ「あ、ひぅ……エリーゼ王女……だめ、だ、そんな玩具みたいに……」
エリーゼ「えへへ。今日ね、髪束ねたのはね、タクミさんがこういう髪形、好きなんだよね?」
タクミ「な、なんでそれを……うあっ、だめ、エリーゼ王女……うああっ」
エリーゼ「ふふっ、袴腰でもこんなに湿らせてる……。タクミさん、ずっとずーっと大きくしたままだったんだよね?」
タクミ「そ、そんなこと――」
エリーゼ「そう、それじゃ、脱がしちゃってもいいよね?」シュルルルッ
タクミ「だ、だめだ、エリーゼ王女、脱がしたら……ああっ」
パサッ
ビクビクッ
エリーゼ「わぁ、弓みたいに撓ってる。とってもあついよぉ、タクミさん……」
タクミ「え、エリーゼ王女、て、手を放し――」
エリーゼ「えいっ」ヌチュチュ
67 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 23:31:59.27 ID:SlMbH1ZZ0
タクミ「あっ……ううっ」
エリーゼ「タクミさんのおちんちん、あたしの手でとっても喜んでくれてる……。先端のクニクニしてるところ、とってもおいしそう……いただきまーす」ペロッ
タクミ「うああっ、あ、え、エリーゼ王女っ、そんな、だ、だめ…だっ!」
エリーゼ「んちゅ、んあっ、んじゅるる、んんっ。ぷはぁ、汗の臭いと、おちんちんの匂い、いつもと全然違うよぉ。はむ、んちゅんちゅ」
タクミ「うああっ」
エリーゼ「えへへ、横から甘噛みされるの好きだもんね、タクミさん。でも、今日はちょっと違うことしたいんだ……」パッ
タクミ「はぁ、はぁ、エリーゼ王女、な、何を――」
マキマキ
タクミ(エリーゼ王女の髪が、僕のに巻きついて――)
エリーゼ「えへへ、タクミさんのえっちな匂い、あたしの髪の毛に沁みこんじゃうね……」
チクチク シュルシュル
タクミ「な、なに、これ……あぐっ、ふあああっ」
エリーゼ「あ、少し出た……。髪、とってもヌメヌメしてる。タクミさんのおちんちん、あたしの髪気に入ってくれた取っても嬉しい……。もっと、髪の毛絡ませてあげるね?」ヌチュヌチュッ
68 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 23:43:57.45 ID:SlMbH1ZZ0
タクミ「ふあああっ。え、エリーゼ王女、だめ、これ以上は――」
エリーゼ「いいよぉ、あたしの髪の毛にいっぱいビュルビュル出していいんだよぉ。はぁ、んっ、髪の毛にタクミさんの臭い、いっぱいいっぱい沁み込ませてほしいよぉ」
タクミ「うっ、ああっ、だめ…あう……ああああうっ」
エリーゼ「あっ、だめ、髪の毛でタクミさんのしごき上げるの、止められない。はぁ、タクミさんのおちんちんに、髪の毛いっぱいいっぱい掻きまわされてるよぉ」
タクミ「はぁ、ぐっ……エリーゼ王女……」
タクミ(ふああっ、エリーゼ王女の髪が僕のを包んでるなんて……。あの、きれいな髪に僕の精液の匂いが染み付いてるなんて思ったら……)
エリーゼ「はぁはぁ、タクミさんのおちんちん、もっと大きくなってる……。タクミさん、あたしの髪で縛られてぇ、きもちいい?」
タクミ「ふああっ、きもちいい。きもちいいよ」
エリーゼ「えへ、よかった。あたし、すごくうれしぃ、もっとも、もっと気持ちよくしてあげるから」
パチュ ヌチュ ピチュ
エリーゼ「はぁ、はぁ、いい、いいのぉ。タクミさんのぉ、おちんちんの臭い。はぁ、タクミさんのおちんぽ、もっとほしくなっちゃうよぉ」シュコシュコ サラサラ
タクミ「あっ、くぅ、エリーゼ王女。だ、だめ、これいじょうやったら、本当にで、出ちゃう……から!」
エリーゼ「うん、いっぱい出して。あたしの髪にタクミさんのおちんぽリンス、いっぱいいっぱいぃ……」シュッシュッシュ
タクミ「あ、え、エリーゼ、王女、あ、ああああっ。で、でるっ!!!」
ビュルルルッ ビュルルッ ビュルッ
エリーゼ「ふあああっ、タクミさんの臭い、すごくいっぱい、いっぱい出てるぅ……。ふああっ、タクミさんのおちんぽリンスでいっぱいだよぉ……」
タクミ「はぁ、はぁ……」
69 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/06(木) 23:59:27.70 ID:SlMbH1ZZ0
エリーゼ「はぁ、はぁ、髪の毛タクミさんのでべちゃべちゃになっちゃった……」
タクミ「え、エリーゼ王女……」
エリーゼ「えへへ、気持ち良かったかな。タクミさん」
タクミ「そ、それは……きもち、よかったよ」
エリーゼ「えへへ、今日の練習大成功だね」
タクミ「……」
タクミ(うあああっ、なんてことをさせているんだ僕は……。エリーゼ王女とは、その子作りに繋がるようなことはしないって決めてたのに、こう迫られたら押し返せてない。このままじゃ、そう近くないうちに押し切られて……)
エリーゼ「あ、ちゃんとお掃除してあげるね。はむ、んっ、じゅるるっ…んじゅ、れろれろ、はむんっ」
タクミ(本当ならこんなことさせちゃいけないのに。どうにかロリコンじゃないって証明できるまで子供は作らないって決めてるのに、こんなところ誰かに見られたりしたら、もう誤魔化せないじゃないか)
エリーゼ「んんっ、んっ、ごくりっ。はぁ、お掃除終わったよ、タクミさん」
タクミ「あ、ああ……あれ?」
ムクリッ
エリーゼ「……もう、すぐに元気になるんだね」
タクミ「これは、これはその……」
エリーゼ「えへへ、タクミさんお口でしてもらいたいんだよね?」
タクミ「いや、ちがう、違うから!」
エリーゼ「我慢しないでいいよ。あたしも、もっと食べたかったから……はむっ」ンチュュ レロォ
タクミ(……誰かに見られてたら、僕は……もう……)
アクア「………」ツヤツヤ
70 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/07(金) 00:00:16.98 ID:pBje16BF0
今日はここまで
エリーゼの髪には無限の可能性がある。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/07(金) 00:05:15.34 ID:AOdKfkaGo
ダメだこいつら
まあエリーゼは18歳だから…(震え声)
72 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 20:32:55.01 ID:tgFt+jvJ0
◇◆◇◆◇
―クラーケンシュタイン『正面入り口』―
ピエリ「というわけで到着なの。ピエリ、ちゃんと道案内できたのよ」
リリス「はい、ありがとうございます。それじゃ、もう手を放して大丈夫ですよ」
ピエリ「このままアクア様を探しに行くの。だから、お手手はつないだままで行くのよ」
リリス「いえ、出口までの道がわかればいいだけなので、もう別に」
ピエリ「えへへ〜。こっちがね、王座なのよ。ピエリが案内してあげるの。早く来るの!」グイグイッ
リリス「人の話を聞かない人ですね……ちょっと、そんなに引っ張らないでください」
ピエリ「そんな強く引っ張ってないの。リリス、弱すぎるのよ」
リリス「一応、戦闘能力はそれなりに、あ、ありますから……」
ピエリ「ピエリがえいっってしたら、一発で死んじゃいそうなのよ?」
リリス(反論できないのが悲しい……)
73 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 20:42:54.99 ID:tgFt+jvJ0
リリス「そういえば、なんでラズワルドさんがカムイ様の思い人じゃないって分かるんですか?」
ピエリ「当り前なの。ラズワルド、もう結婚してるのよ?」
リリス「え、うそ……」
リリス(あの女の子なら誰でも誘ってしまう人が、すでに結婚してる!?)
ピエリ「リリスの驚いてる顔、とっても面白いの。そんなにラズワルドが結婚してること、信じられないの?」
リリス「信じられませんよ。正直、ありえないって言うか。ラズワルドさん結婚詐欺の標的になってるとかじゃないんですか?」
ピエリ「それはないと思うの」
リリス「どうして?」
ピエリ「ラズワルドの結婚したの、皆知ってる人なのよ。たぶん、リリスも知ってる筈なの」
リリス「私の知ってる人ですか……」
リリス(……知ってる人……知ってる人、っていうか知ってる人っていう意味で言えばカムイ様と一緒に戦ってくれた人全員ですよね…。正直、考えるのが面倒くさい……私としてはカムイ様の好きな人が誰かを知ることが目的で、ラズワルドさんの妻を知ることじゃないんですから)
74 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 20:51:46.40 ID:tgFt+jvJ0
ピエリ「とってもお似合いさんなのよ」
リリス「お似合いですか……」
ピエリ「そうなの。それにラズワルド、この頃町で女の子誘わなくなったのよ?」
リリス「……それはすごいですね」
ピエリ「ふふーん。だからとってもすごいの」
リリス「……一体、誰なんですか。ラズワルドさんと結婚して、ラズワルドさんの趣味に歯止めを利かせる人って……」
ピエリ「えへへ、それはね」
リリス「それは?」
カツンカツン
マークス「む、ピエリ?」
ピエリ「あ、マークス様なの。こんにちわなのよ」
マークス「カムイの料理の手伝いをしているのではなかったのか?」
ピエリ「そうなの。ピエリの予定、リリスに壊されちゃったのよ」
マークス「リリス? おお、リリスじゃないか。久しぶりだな」
リリス「はい、御無沙汰しておりました。マークス様」ペコリッ
マークス「それよりもピエリが言っていることはどういう意味だ? リリス、お前が壊したというのは」
リリス「えっと、それはですね――」
75 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 21:00:45.45 ID:tgFt+jvJ0
マークス「なるほどな、カムイの思い人についてか……」
リリス「はい、その、いろいろと心配になってしまって」
マークス「ふっ、リリスもカムイのことが心配なのだな」
リリス「えっと、その……はい」
リリス(さすがにアクア様に脅されて、調べようとしたなんて言える雰囲気じゃないですね……)
ピエリ「そうなのよ。それでカムイ様から好きな人の特徴を聞いて、リリスはラズワルドがその人だって勘違いしてたのよ」
マークス「ラズワルドか。確かにカムイの言う特徴で考えるなら、その答えになってもおかしくはないだろう。ふっ、カムイはそれ以外の特徴は教えてくれはしないからな」
リリス「……もしかしてマークス様、ご存じなんですか?」
マークス「まぁな。カムイは私の可愛い妹だ。だからこそ、まっ先に確認したものだ」
リリス「えっと、それに反対は?」
マークス「誰を好きになるかはカムイの自由、私はそう考えている」
リリス「……え、なんですか。その不安になるような言い方!?」
マークス「そういうことだ」
ピエリ「そういうことなの」
リリス「どういうことなの!?」
76 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 21:08:59.45 ID:tgFt+jvJ0
マークス「それで、アクアを探していると言っていたな?」
ピエリ「うん、そうなの。マークス様、アクア様を見てないの? ピエリたちと別れてから時間結構経っちゃってるから、どこにいるかわからないのよ」
マークス「アクアならば、玉座の間にいる。先ほど上機嫌に入ってきたが、何かあったのか?」
リリス「知りませんし、知らない方がいい気がします。きっと碌なことじゃないと思いますから」
ピエリ「リリス、アクア様に対して警戒心すごいの」
マークス「ふむ、どちらにせよ。アクアと話をするつもりなのだろう。付いてくるといい、玉座の間まで案内しよう」
ピエリ「わかったの。リリス、マークス様について行くのよ」
リリス「マークス様が案内してくれますから、もう手を放してくれませんか?」
ピエリ「どこかに勝手にいかないようにしてあげてるの」
リリス「そんな子供じゃありません!」
マークス「リリス、仮にもここは王城だ。少しばかり、静かにしろ」
リリス「あ、はい……」ショボン
ピエリ「そうなのよ」
マークス「ピエリ、お前もだ」
ピエリ「……なのぉ」ショボン
77 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 21:17:31.51 ID:tgFt+jvJ0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―クラーケンシュタイン『玉座の間・前』―
リリス「まさか、玉座の位置まで変えていたんですね……」
マークス「ああ、あんな危ない場所を客人に歩かせるわけにはいかないからな」
ピエリ「ピエリ、あの柵も何もない一本道、大好きだったの。残念なのよ」
マークス「ここが玉座の間だ」
リリス「あまり、外観は変わらないんですね」
マークス「ああ、流石に位置から作り直すわけにはいかなかったのでな。丸ごと移設した」
リリス「一体どうやって……」
マークス「レオンがブリュンヒルデでやってくれた」
リリス(神器が泣いてます……)
マークス「というよりも、この暗夜王城大改装もレオンの力あって成り立ったと言っても過言では無い」
リリス「レオン様、過労死とかしてませんよね? まだ、姿を見ていないんですけど」
マークス「大丈夫だ。ちゃんと生きている」
リリス「そうですか」
マークス「二日間ブリュンヒルデを酷使し、今寝ているところだ」
リリス「もう少し、レオンさんの負担が軽くなるようにした方がいいと思います」
78 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 21:26:01.49 ID:tgFt+jvJ0
ガチャンッ バタンッ
マークス「戻った」
アクア「あら、マークス。思ったよりも戻ってくるのが早かったわね?」
マークス「ああ、アクア。連れ人がいるのならちゃんと伝えるように言っているだろう?」
アクア「?」
リリス「アクア様」
アクア「ああ、リリス。お疲れ様、こっちはとてもいいものが見られて満足してるところなの」ツヤツヤ
リリス「は、はぁ……」
テトテトテトッ
リリス「?」
サクラ「アクア姉様、さっき言われたものなんですけど……。あ、えっと」
アクア「サクラは初めて見ると思うけど、この子、あのリリスよ」
サクラ「え、あの、リリスさんですか?」
リリス(……なんだかんだで、私のこと覚えてくれてる人もいるんですね。うれしい)
サクラ「あの、牛乳も瓶ごと食べているっていう」
リリス(嬉しさ半減ですねぇ……)
79 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 21:37:56.82 ID:tgFt+jvJ0
リリス「でも、サクラ様はどうしてこちらに? もしかして、タクミ様の様子を見に来たんですか?」
サクラ「え、違いますよ。それにエリーゼさんもタクミ兄様もまだ公式に籍を入れてはいませんけど、お二人の中は周知の事実ですから」
リリス「それをタクミ様は公になってないと信じているんですね」
サクラ「みたいです。でもエリーゼさんは、そういう部分も含めてタクミ兄様のこと、とっても大好きですから」
アクア「そうね。あの二人は濃厚に愛し合っていたわ」
ピエリ「? アクア様、いまのどう――」ガシッ
リリス「はいピエリさん、その質問は要りませんからねー」
ピエリ「ふー、んんっーーー」
リリス「では、どうしてサクラ様は暗夜王国に?」
サクラ「え、そ、それはですね……。あ、改めて言うのはなんだか照れてしまうというか……////」
リリス「?」
リリス(なんでサクラ様、こんなに照れているんですか?」
80 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 21:47:37.90 ID:tgFt+jvJ0
カツンカツン
ポスッ
サクラ「あ……マークスさん」
マークス「駄目だな。これでは、私と一緒に言葉を交わした頃のようになってしまっているではないか」
サクラ「す、すみません」
マークス「なに、謝ることはない。言葉で伝えられぬのなら、見せつけてやればいいだけのことだ」
リリス「え? あの、マークス様?」
マークス「リリス、サクラ王女がここにいる理由は、こういうことだ」
グイッ
サクラ「ふあっ、んんっ、んあっ、んちゅ、んんん…ふあああっ」
リリス「」
ピエリ「マークス様、とっても大胆なの」
マークス「はぁ。……ふっ、可愛い唇だ。柔らかい花びらの香りさえしてくるようだ、サクラ王女」
サクラ「うれしいです、マークスさぁん。もっと、もっとしてくださぁい」
マークス「ああ、もっと見せつけよう」
アクア「……そうね。でも、これだけでリリスはすぐに理解できないと思うから、もっと濃厚に絡み合って、真実を見せつけてあげ――」
リリス「いえ、もう十分です――」
「目の前でイチャイチャやめてください……おねがいします」
81 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/11(火) 21:50:03.84 ID:tgFt+jvJ0
今日はここまで
リリスの戦いは続く
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/11(火) 21:50:31.04 ID:6bj/rw0Xo
やっぱりマークスは淫獣
殺さなきゃ
83 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/31(月) 21:36:55.96 ID:p3Iuk3FT0
マークス「というわけだリリス。私とサクラ王女は公式に籍を入れている。多くの障害はあったが、結果的に皆納得してくれたのだ」
サクラ「ん、はぁはぁ、マークスさぁん。私、体が火照ってしまって……」
マークス「ふっ、悪い子だ。夜まで待てないか?」
サクラ「は……はい、今すぐ冷ましてほしいです……マークスさんのジークフリートでぇ……」ピトッ
マークス「サクラ王女、ふっ、みんなに見られてしまうぞ?」
サクラ「さきに見せつけたのはマークスさんじゃないですか……。だからこれでお相子……ですよ?」シュルルルッ
フフッ、ナラバサクラオウジョモ……
ハイ、マークスサン……
アクア「サクラとマークスの絆の深さがわかるわね」
ピエリ「裸になるのはお風呂だけなのに、おかしな二人なの……」
リリス「あの二人にはここがお風呂なんですよ。だから私達はさっさと出ましょうか?」
アクア「何を言っているの、ここからが本番じゃない」
リリス「え?」
アクア「え?」
アクア「……え?」
84 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 21:47:02.86 ID:p3Iuk3FT0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇
―クラーケンシュタイン『貴賓室』―
アクア「そう、カムイの好きな相手は踊りの上手な人ということね。どうして、こんなことまで教えてくれないのかわからなかったけど、それで他に情報は?」
リリス「いえ、それだけです。むしろ、その情報のために私がどれほどの苦行に身をやつしたと思っているんですか?」
アクア「知らないわ。そもそも、それを悟られてしまう時点でリリスの腕が悪いだけよ。私が楽しみを放棄して得られる情報が、好きな相手の得意なことだけなんて、どうかと思うわ」
リリス「すでにカムイ様から距離を置かれてるアクア様よりは十分はたけたと思いますけど?」
アクア「……やっぱり、カムイのことを動かしたことがばれていたということかしら?」
リリス「カムイ様のこと木偶人形みたいに言うのやめてくださいよ……、実際そうでしたけど……」
85 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 21:54:30.36 ID:p3Iuk3FT0
リリス「それにしても、マークス様とサクラ様が籍を入れているなんて。正直予想外でした」
アクア「私はそうでもなかったわ。むしろ、いろいろと悩みを聞いていたもの。サクラも私にとっては可愛い妹、幸せになってほしいことに変わりはないわ」
リリス「……あなたが言うと裏があるようにしか思えないんですよね……」
アクア「失礼ね。私にも力になってあげたいって思うことはあるわ。あの寡黙に見えて実は脳内ロマンチストなマークスをサクラが好きになってしまったのなら、背中を押してあげたくなるというものよ」
ピエリ「マークス様堅物だから、ラズワルドと一緒に心配してたの。でも、アクア様が色々としてくれたのよ」
アクア「ええ、とても面白いことになると思ったから」
リリス「動機不純すぎません?」
86 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 22:02:45.63 ID:p3Iuk3FT0
アクア「マークスにはロマンチストなところがあったから、いろいろと考えたの。あの頃、マークスもサクラのことを少なからず思っていた。できれば相思相愛であることをにおわせることのできる場を提供してあげたかったの」
リリス「相思相愛を匂わせるって……。一体何をしたんですか?」
アクア「サクラも女の子。好きな異性に守ってもらえたら嬉しい、そういうものだと思うのよ」
リリス「確かにそういうのってありますよね。こう優しくですね」
アクア「ええ、そうね。でも、中には守りに行ってあっさり死んじゃうようなのもいるらしいから、自分の背丈にあった行動を取るべきだとは思うけど」
リリス「」
ピエリ「リリスの顔が面白いことになってるの!」
87 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 22:16:28.08 ID:p3Iuk3FT0
アクア「そこでサクラの弱点を使ってマークスの動きを見ようと思ったの」
リリス「サクラ様の弱点ですか?」
アクア「ええ、その結果。白夜の離れで百物語ということになったわ」
リリス「……ああ、なるほど、サクラ様が怖い話が苦手という点を利用したんですね」
アクア「ええ、正直死人の透魔兵を相手にしてる時点で、怖い話が苦手というのはどうかと思うけど」
リリス「それは言わないであげてください」
アクア「そうして百物語の席を設けたんだけど、これが少し予想外の出来事が起きたわ」
リリス「もしかして、百物語を怖がらなかったんですか?」
アクア「いいえ。むしろマークスも怖がるくらいの怖い話をしてあげたわ。マークスもサクラの前では声をあげないように努めていたけど」
リリス「それはそれで面白い光景です」
アクア「そんな話をしたからね。サクラがモジモジし始めたわ」
リリス「怖くなってトイレが近くなったんですね」
アクア「ええ、でもその時はおかしかった。いつもなら話が二つ終わるくらいで厠に逃げ込むのに、今日はすでにひとつ目で厠に行きたそうにしていたわ。尿意を抑えながらチラチラとマークスを見つめる姿は、犯罪の予感すらあったかしら」
リリス「そこいりませんよね? いりませんよね!?」
88 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 22:27:43.01 ID:p3Iuk3FT0
アクア「そこで、私は助け船を出したの」
リリス(流石にそこまで鬼じゃないですか)
アクア「二つ目の話を厠にまつわる怖い話にしてね……」
リリス「思った以上に悪魔ですね」
アクア「ええ、そして二つ目の話をし始めた頃、サクラが目に見えて我慢の限界という顔をし始めたところで、マークスが手を差し伸べたの。足をガクガクにさせながら」
ピエリ「カッコ悪いの……」
リリス「アクアさん、もしかして正座とかさせてませんでしたか?」
アクア「ええ、それが礼儀と教えておいたから。慣れていないマークスなら話が一つ終わる前に堕ちるとわかっていたわ。おかげで足をくねくねさせながらサクラを厠に案内するマークスという図式が出来上がったのよ」
リリス「どこまでも酷い人ですねぇ」
89 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 22:37:10.78 ID:p3Iuk3FT0
アクア「ええ、そして二人は戻ってこなかったのよ……」
リリス「……え?」
ピエリ「どういうことなの? まさか、マークス様とサクラ様、偽物なの?」
アクア「ピエリのそういう勘違い嫌いじゃないわ。大丈夫、朝二人とも戻ってきたわ、仲良く手を繋いでね?」
リリス「そうなんですか、仲良く手を繋いで朝に――朝に?」
アクア「あの夜は甲高い声が離れの厠から響いていた。私も身を震わせていたわ」
リリス「それって怖いって意味ですよね。そうですよね?」
アクア「歌いたくなってしまうほどにね。何があったのかはわからないけど、二人の距離が恐ろしいほどに急接近したのは間違いないし、私も二人の役に立てて良かったと思っているの」
リリス「厠で生まれる愛って、なんなんですか。どんなものなんですか?」
ピエリ「トイレを出た直後にぶつかる感じだと思うのよ」
リリス「ピエリさんはそのままでいてくださいね?」
90 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 22:46:34.33 ID:p3Iuk3FT0
アクア「で、その時聞いたの。いつもより厠に行くのが早かったけど、どうしてかって。そしたら水をいっぱい飲んでいたからって答えたわ」
リリス「水をいっぱいって、そんなことしたら余計にトイレ近くなっちゃうんじゃないですか」
アクア「……」
リリス「まさか」
アクア「そう、サクラはそれを狙っていたのよ。トイレが近くなるというリスクはサクラにとってのチャンスだった、ということよ」
ピエリ「なんでトイレに行くとチャンスなの?」
アクア「それはトイレですることといえば――」
リリス「はい、それ以上はストップ、ストップ! というか、私達がするべき話はサクラ様とマークス様の馴れ初めじゃないです。現在進行形のカムイ様の好きな方の話じゃないですか!」
アクア「……そうだったわね。ごめんなさい、このあと怒涛の白夜平原決戦編もあるのだけど」
リリス「なんですかそれ……」
アクア「この後日に、リョウマがちょっと……ね」
リリス「……そう言えばリョウマさん、お二人の結婚に賛成したんですか?」
アクア「賛成すると思う?」
リリス「……」
アクア「そういうことよ」
91 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/10/31(月) 23:13:31.44 ID:p3Iuk3FT0
リリス「でも、今結婚してるじゃないですか?」
アクア「そうね、だからリョウマは責任を取って白夜の王座から身を引いたわ」
リリス「なんだかものすごいことになってませんか!? リョウマ様もなんでそんなことに……」
アクア「だから白夜平原決戦編というわけよ。まぁ、それを話すと長くなるから、今度にしましょう」
リリス「じゃあ、リョウマ様の代わりに誰が白夜を束ねているんですか?」
アクア「ええ、それだけど……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―白夜王国・玉座の間―
サイゾウ「こちらが書簡です」
ヒノカ「ああ、ありがとうすまないな。こうして書簡の件を任せることになってしまって」
サイゾウ「いや、その、この頃休まれているのですか?」
ヒノカ「……サイゾウ、休めると思うか?」ニコッ
サイゾウ「申し訳ありません」
ヒノカ「……すまなかった」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リリス「ヒノカ様、白夜は負けてないのに女王になられてしまったんですか……」
アクア「?」
リリス「いいえ、こちらの話です」
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/31(月) 23:15:45.52 ID:0GRuTSIko
こうなるとスレタイが別の意味に
93 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/31(月) 23:30:54.07 ID:p3Iuk3FT0
アクア「それで話を戻すけど、カムイの好きな人の情報はそれだけなのよね?」
リリス「ええ、踊りの得意な人ですか。正直、ラズワルドさんかと思ったんですけど、それは違うようですし」
アクア「さすがにそれはないと思うわ。それに、それが本当だとすれば彼は……」
リリス「?」
アクア「いいえ、なんでも無いわ。どちらにせよ、踊りの得意な人なんて他にいたかしら?」
リリス「ピエリさんは心当たりないんですか?」
ピエリ「ないの。ピエリ、踊りに興味ないの」
アクア「正直、踊っている側としては少し刺さる発言ね」
リリス「……そう言えばアクア様もよく踊りますよね? アミュージアとかで」
アクア「あら、あなた私の踊りを見ていたの?」
リリス「え、ええまあ」
リリス(他の世界のですけど、嘘はついてませんよね?)
アクア「そう。はっ、つまりカムイが好きな人は……私?」
リリス「どこからその自信は来るんですか?」
アクア「冗談よ。でも、そうね、このままじゃ埒が明かないわ」
リリス「そうですね。何か嬉しいことがあれば気が乗ってしゃべってくれるかもしれませんけど……」
アクア「そうね」
「なにか、催し物でもあれば、いいかもしれないわね?」
94 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/10/31(月) 23:33:13.72 ID:p3Iuk3FT0
今日はここまでで
厠で始まる愛もある 暗夜王マークス
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/01(火) 00:09:12.83 ID:hZUXdveN0
某スレリスペクトか何か?
96 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/08(火) 23:19:30.18 ID:0Jwg22Rj0
◇◆◇◆◇
―暗夜王国・王都ウィンダム『居住区』―
リリス「あの、アクア様」
アクア「なに、リリス?」
リリス「なぜ居住区に? カムイ様はまだお城にいらっしゃると思うんですけど」
アクア「それくらいわかってる。でも、素直に教えてくれるカムイじゃないことはわかっているでしょう?」
リリス「そ、それはそうですけど」
アクア「それにあなたも私もカムイに警戒されていることは間違いないわ。そんな状態で近づいたら、さらに確執が深まりかねないもの」
リリス「だったら、調べるのやめにしたらどうですか? 普通に接してれば自然と関係は改善されると思いますし」
アクア「それは無理ね」
リリス「どうしてですか?」
アクア「私がきちんとカムイを導いてあげないといけないからよ。従姉としてね?」
リリス「アクア様が混じると問題しか発生しませんよ、絶対」
97 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:23:02.29 ID:0Jwg22Rj0
アクア「というわけで着いたわ」
リリス「どういうわけですか?」
アクア「細かいこと気にしないで、そういうことを気にするからペガサスを降りることになるのよ」
リリス「それ関係ありませんよね? 私の初期プロットここで引き出す意味ありませんよね?」
アクア「ええ。関係ないし意味もないわ」
リリス「きっぱり言いますね。もういいです。それでこんな民家に来て何をしようっていうんですか? っていうか、ここは誰の家なんですか?」
アクア「まぁ、それは見てからのお楽しみよ」コンコン
リリス「……」
アクア「……」
98 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:26:47.80 ID:0Jwg22Rj0
コンコンコン
アクア「……」
コンコンコンコン
アクア「……」
リリス「誰も出てきませんね。留守じゃないんですか?」
アクア「それはおかしいわね。おかしな気配は感じるのだけど」グッ ガチャガチャ
リリス「あ、鍵掛ってますよ。今は御留守なんですよきっと」
アクア「それはないわ」
リリス「居留守を装う必要はないとおもうんですけど。今はいないみたいですから、時間を改めて――」
バキィッ
ギィィィイイイ バタンッ
アクア「ほら、開いたわ。どうやら立て付けが悪かっただけみたいね。それにしても鍵を掛けないなんて、防犯意識が希薄だと思わない?」
リリス「無理やりぶち開けてそれですか……」
99 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:34:43.17 ID:0Jwg22Rj0
アクア「とりあえず、おじゃまするわね」
ドタドタドタドタ
リリス「ちょ、ちょっとアクア様! 誰もいないのに入ったりしたら怒られちゃいますよ!」
リリス(多分、アクア様がこうやって容赦なく入っているということは、知り合いの家なんでしょうけど……。こんなことをしたらさすがにカンカンになるに決まってます。戻ってきた謝らないと……ん?)
……ンッ!
リリス「あれ、明かりが付いてるし、なんだか変な音が奥から……」
パン……パンッ
リリス「え、えっと……アクアさんが入っていったのはこの先の部屋でしたよね」
パンパンッ!
リリス(入りたくない、正直入りたくないし、入ったら後悔する気がする。でも、正直気になって仕方ないし……)
リリス「うううっ、えい!」ダッ
ラズワルド「あぐっ、うあっ……あっ、ふあああっ、ああっ、すごい、すごく、いいよ……」
フェリシア「えへへ、ラズワルドさん。どうですかぁ、とっても冷たいので御尻突かれるの、とーっても気持ちいいですかぁ?」パンパンパンッ
リリス「」
100 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:39:36.86 ID:0Jwg22Rj0
ラズワルド「フェ、フェリシ……ア、だめ、そこ……つよっ、強すぎっ、あっ……今握ったら、うああっ」ビュルルル
フェリシア「うふふっ、ラズワルドさんのミルクいっぱい、いーっぱいでましたよぉ?」
ラズワルド「はううっ、だめ、だめだよ……そんな、ずっと、突きあげられたら、壊れちゃう……壊れちゃうよフェリシア……」
フェリシア「はぁ、んっ……ラズワルドさぁん、もっともっと、ラズワルドさんの可愛いところ見せてください。私だけのラズワルドさんに……なってくださぁい。はぁはぁ」パンパン
ラズワルド「あ、御尻の奥、届いてぇ……。うああっ、フェリシアの手、とっても冷たくて、ひゃっ、まるで氷に包まれてるみたいで、すごくいいよ……」
フェリシア「私の手、ラズワルドさんのおちんちんの熱で溶けちゃいそうですぅ……。指先、とっても厭らしくなっちゃってますぅ……」ヌチョヌチョ
ラズワルド「だ、だめ、そんなに握ったらまた、うあああっ……」ドピュ ビュルルルッ
フェリシア「はああっ、私の手、ほんとに溶けちゃいますよぉ……。もっと、気持ちよくしてあげますからぁ…………あれ……あ?」
ラズワルド「フェ…リシア? どうし――へ?」
アクア「ごめんなさい、おじゃましてるわ」
フェリシア「」
ラズワルド「」
リリス「」
アクア「ほらリリス、いたでしょ?」
リリス「」
101 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:43:19.53 ID:0Jwg22Rj0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テトテトテト
カチャ カチャ
フェリシア「その、お茶をどうぞ」
アクア「ええ、ありがとう」
リリス「ありがとうございます」
フェリシア「あ、あの、その、先ほどはその……/////」
アクア「いいのよ。勝手に上がり込んだのは私たちよ。ごめんなさい、鍵が掛っていなかったし、声を掛けても誰も来なかったから」
フェリシア「そ、その、あ、あれはですね……。ラズワルドさんとのスキンシップと言いますか……。リリスさん、これはですね」」
リリス「あ、いいです。もういいですから、フェリシアさん。二人が幸せならそれでいいと思いますから」
フェリシア「リリスさん。あ、ミルクお渡ししますね」
リリス「ミルク要りません。今は見たくもありませんので」
102 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:45:53.38 ID:0Jwg22Rj0
フェリシア「そ、そうですか。幸せに見えますか、えへへ。うれしいです」
リリス(さっきまでラズワルドさんを攻めていた人とは思えない変わり方です。可愛く笑って、さっきの恍惚な笑みが嘘のようですけど、さっきまでの光景が濃厚過ぎて逆に不気味に思ってしまいます……)
フェリシア「それにしてもリリスさん、お久しぶりです。その、あまりお変わりないんですね」
リリス「ええ、そういうものですから。それにしてもフェリシアさんは変わりましたね……。いえ、変わってしまいましたね……」
フェリシア「はい、こぼさずにここまで紅茶を持ってこれました。私も成長したんですよ!」
リリス「うん、そこじゃないですねー」
103 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:51:00.18 ID:0Jwg22Rj0
アクア「それよりも、掘られてたラズワルドが中々来ないわね。正直、彼に用があったのだけど……」
リリス「いや、あの直後に顔を出せるとは思えないんですけど。普通の人なら恥ずかしさのあまりに自殺してるかもしれませんよ、あんな格好」
アクア「あんなに体中を愛されているなんてラズワルドはとても幸せものよ。むしろ見せつけて行くべきだと思うわ」
リリス「アクア様って、公開プレイとかが好みなんですか」
アクア「ふふっ、どうかしら? でも、ラズワルドも果報者ね、こんなに可愛いお嫁さんがいるんだもの」
フェリシア「えへへ、そんなこと言われると照れちゃいます////」
リリス(あー、恥ずかしがってるフェリシアさん可愛いです。たしかに、こんなお嫁さんがいたら浮気なんてしなくなっちゃいますよね。フェリシアさんの愛情が、ラズワルドさんの浮気癖を無くしたということなんですね)
リリス「やっぱり、ラズワルドさんは無実だったということですか」
フェリシア「え、ラズワルドさんがどうしたんですか?」
リリス「いいえ、そのカムイ様が好きな人がラズワルドさんじゃないかなーって話があがってて。てっきり、ラズワルドさんがカムイ様にナンパを――」
ピシッ
リリス(あれ、そこはかとなく寒く……なった?)
104 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:55:22.71 ID:0Jwg22Rj0
フェリシア「うふふ……ちょっと待っててくださいね。ラズワルドさんを呼んできますから」スタッ
リリス「あ、はい」
スタスタスタ
リリス「なんだか急に寒くなりましたね。これってフェリシアさんの冷気でしょうか?」
アクア「こんなので寒いなんて、鍛え方がなってないわ」
リリス「生憎あまり外には出なかったので。それよりもラズワルドさんに用事って一体何なんですか?」
アクア「ええ、それは本人が来てから話すから。それにしても、あなたって思った以上に空気を読めないのね。それともわざと?」
リリス「え、何がですか? よくわからないんですけど」
アクア「まぁ、面白いことが起きているのはわかるのだけど、なんというかラズワルドを少し不憫に思っただけよ。風評被害というのは恐ろしいわね」
リリス「え、いったいどういう意味ですか? ちゃんと教え――」
アーーーーーッ!!!!!
リリス「!?」
アクア「……うん、ミルクティーおいしいわね。リリスも飲んだら?」
ムリムリ、ソレハムリ、フェリシア、ヤメテアテガワナイデ!
アッ
アーーーーーーーッ!!!!
リリス「……」ズズッ
「うん、おいしい」
105 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga sage]:2016/11/08(火) 23:57:29.12 ID:0Jwg22Rj0
今日はここまで
アクアの鍵開け(物理)
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 00:01:12.38 ID:UpKryanLo
こっちも更新嬉しいなあ
しっかしラズワルドは本当に尻に敷かれるタイプだと思う
というか強い女との組み合わせがバッチシくるというか
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 00:06:29.58 ID:npCfWu8a0
おつ
信じて送り出したアズールがアヘ顔ダブルピー(モロー検閲により削除)
108 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:08:14.52 ID:E/P63nhB0
ラズワルド「はぁはぁ、すごく痛かった……」ズキズキ
フェリシア「……」
ラズワルド「ねぇ、フェリシア」
フェリシア「……」
ラズワルド「こっちを向いて、可愛い顔が台無しだよ?」
フェリシア「……ラズワルドさん」
ラズワルド「どうしたんだい、すごい顔して入ってきて、そのあんなもの挿入れてくるなんて。もしかして、中途半端だったから――」
フェリシア「……やっぱり、私じゃ嫌だったんですね……」
ラズワルド「いきなり何を言い出すんだ! 僕にはフェリシアしかいないよ。どうして、そんなことを言い出すんだい?」
フェリシア「だってぇ、だって、ラズワルドがカムイ様をナンパしたって」
ラズワルド「」
フェリシア「やっぱり、私みたいな女の子より、カムイ様みたいな女の子の方がいいんですよね。ボッキュボンで、触りがいのある女の子の方がいいですよね!」
ラズワルド「フェリシア……それは絶対にないよ。僕にとってフェリシアは世界で一番の女の子だよ」
フェリシア「そんなので私は騙され――ひゃっ…ラズワルドさ、ふああああんっ」モニュン
ラズワルド「こんなに可愛い女の子がお嫁さんで、僕の体中全部愛してくれる女の子はフェリシアしかいないよ。僕にはもフェリシアしかいないんだ。だから……」スルスル
フェリシア「ら、ラズワルドさんっ、だめ…となりにアクア様とリリスさんが…いる、のにぃ…あっんぅん」
ラズワルド「今はフェリシアに教えてあげるのが先だからね。僕がどれだけ君のことを愛してるかっていうことを……」
フェリシア「ラ、ラズワルドさぁん、したいですぅ……」
ドサリッ
ラズワルド「ふあああっ、いい、いいよぉ。フェリシアにぃ、あぁ、奥まで突かれて、うあああっ冷たくてすごくいぃい!!」パンパン
フェリシア「いいですぅ、ラズワルドさぁん。はぁはぁ、もっともっとぉ、いっぱい私を感じてくださぁい!」パンパン
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フアアッデルゥ、フェリシアニオシリイジメラレテ、ボクイッパイイッパイ――
ダメデスヨォ、イマダシチャダメデスゥ。モットモットパンパンニナッテ、コワレチャウクライマデ、ダサセテアゲマセンカラァ――
アクア「はぁはぁ、女性主権射精管理プレイもいいものね」ニッコリ ツヤツヤ
リリス「もう、帰りたい……」
109 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:12:15.98 ID:E/P63nhB0
◇◆◇◆◇
―暗夜王国・居住区『ラズワルド邸』―
ラズワルド「それで、説明してもらうよ」ツヤツヤ
アクア「説明。一体何に対しての説明かしら?」ツヤツヤ
ラズワルド「決まってるよ。僕がカムイ様をナンパしてメロメロにしてるとかいう悪質な噂のことについてだよ……。この頃、僕はカムイ様に会ってもいないのに……」
アクア「なるほどね。そのことだけど、私からは何も言えないわ。私はあなたがフェリシアと結婚していることを知っているし、そんなものを流す必要がないもの」
ラズワルド「僕を困らせたいとか、そういうことじゃないの?」
アクア「酷く見られたものね……」
ラズワルド「あ、ごめん……」
アクア「もしもするなら、まず偽造証拠を揃えてからじゃないと……。噂だけなんてそんな粗末な真似はできないわ」
ラズワルド「尚更性質が悪いよね、それ!?」
110 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:16:53.08 ID:E/P63nhB0
アクア「だから、今回の噂の出所は私じゃないわ。それにフェリシアがあなたのことを愛していることは知っているし、彼女を傷つけたいとは思わないもの」
ラズワルド「じゃあ、一体誰がこんな噂を流して……」チラッ
リリス「……」ズズッ
ラズワルド「ねぇ、リリス」
リリス「な、なんでしょうか。ラズワルドさん」
ラズワルド「その噂をリリスも聞いたから来たんだよね?」
リリス「それはその……あ、この紅茶美味しいですね」
ラズワルド「……」
リリス「……」
ラズワルド「リリス、何か知ってるの? 遠慮せずに言ってよ」
リリス「……その噂の発信源、私です」
ラズワルド「ちょっと、何してくれてるの!?」
111 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:20:30.93 ID:E/P63nhB0
リリス「ご、ごめんなさい。その私だってカムイ様がラズワルドさんみたいな軽い人を好きになるなんて思ってなかったんです。でも、カムイ様がいう好きな人の特徴が踊りの得意な人とかいうもので、私が知る限りだと――」
ラズワルド「それも結構失礼だよね?」
リリス「え?」
ラズワルド「え?」
リリス「あ、そうですね、ごめんなさい」
ラズワルド「はぁ……。とりあえずどうしてそうなったのか、説明してもらうよ。フェリシア、すごく落ち込んでるんだから」
リリス「は、はい。実は――」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リリス「ということでして、その私の中ではラズワルドさんしか浮かばなかったというわけで、本当にすみません」
アクア「この悲しい出来事は、リリスが暴走してしまった所為なの。でも、リリスもカムイが心配で仕方無かった。だから許してあげて」
ラズワルド「あの話を聞いててわかったんですけど。結局、アクア様の所為じゃないですか! なにリリスを巻き込んでるんですか!」
112 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:24:53.08 ID:E/P63nhB0
アクア「それは心外ね。私はカムイのことが心配で仕方無かったの。でも、こんな悩み誰にも相談できない、そこで同じくらいカムイのことを大切に思ってると思うリリスに話を持ちかけたのよ。カムイがどこの馬の骨ともわからない男に調教されてしまうかもしれないって。ちゃんと証拠にカムイが料理を始めたことも伝えたわ」
リリス「今考えると、それだけで動いてしまった私も問題なんですけど。普通そんなことで動いたりなんてしませんよね……」
ラズワルド「そんな……。あのカムイ様が料理を始めたなんて、それじゃ動かざるを得ないね」
アクア「わかってくれたようで助かるわ。それくらい事は重大だったのよ」
ラズワルド「みたいだね」
リリス「流石にそれはカムイ様に失礼じゃありませんか?」
ラズワルド「ねぇ、カムイ様って料理上手なのかい?」
リリス「いいえ、すごい下手です。今、ピエリさんと一緒に料理の修行中だと思いますけど……」
ラズワルド「そうなんだ。ピエリ、大丈夫かな。食べてとか言われたら、泣き叫んで逃げ出しそうだけど……」
リリス「多分大丈夫だと思いますよ。たぶん……」
113 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:26:37.06 ID:E/P63nhB0
ラズワルド「で、まさかその噂を僕に話すためだけに来たわけじゃないよね」
アクア「ええ、それだけじゃないわ。むしろ、私としてはとても満足できる光景が見れて良かったから……」
ラズワルド「わ、忘れてくれないかな!////」
アクア「忘れられないわ。私達を忘れて第二ラウンドを始めてしまうんだもの。耳に残っているわ、あなたの喘ぎ声がね。友達の二人にも聞かせてあげたいくらいよ」
ラズワルド「そ、それはやめて……」
アクア「誰もバラすなんて言ってないのに、おかしなラズワルドね」
リリス「あくどいですね……。アクア様」
ラズワルド「な、何が目的なんだい?」
アクア「私もリリスもね。別にカムイの好きな相手を不幸にしたいっていうわけじゃないのよ。ただ、あのカムイが好きになった相手が誰なのか知りたいだけなの」
ラズワルド「それで、何をしようっていうんだい?」
アクア「簡単よ。実はあることを考えていてね、あなたに協力してもらおうと思っているのよ」
ラズワルド「正直、気が乗らないんだけど」
アクア「考えてみなさい。カムイの好きな人がわかれば、噂は跡形もなく消滅する。そうなればフェリシアもきっと元気になるはずよ」
ラズワルド「……」
リリス「あ、あのラズワルドさん」
ラズワルド「フェリシアは僕にとって大切な人だよ。こんな悪い噂、早く否定するに越したことはないからね。わかった、その件に協力するよ」
114 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:27:50.57 ID:E/P63nhB0
リリス「いいんですか?」
ラズワルド「その変な噂がなくなるために協力するだけだよ。フェリシアをこれ以上悲しませたくないからね」
リリス「……本当にフェリシアさんを愛してるんですね」
ラズワルド「もちろんだよ。僕のことをお茶に誘ってくれて、ヤキモチも妬いてくれた初めての女の子だから……」
リリス「ふふっ、ごちそうさまでした」
アクア「ええ、本当にね。お尻を開発してくれる可愛いお嫁さんとの惚気話、ご馳走様」
ラズワルド「そこ言う必要ないよね!?」
リリス「あははは」ササッ
ラズワルド「さりげなく距離とらないでくれないかな?」
115 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:30:19.52 ID:E/P63nhB0
リリス「それで、アクア様。一体何をするんですか」
アクア「カムイの好きな相手を探すためのヒントがそれしかないなら、それで探ればいいのよ」
ラズワルド「踊りで探るってことかい?」
アクア「そういうことになるわね。そこでアミュージアを貸し切って行う、ある計画を思いついたわ」
リリス「アミュージアを貸し切りって、一体何をするつもりなんですか?」
アクア「アミュージアですることといえば、一つしかないでしょ?」
ラズワルド「……もしかして」
リリス「そういうことですか?」
アクア「ええ――」
「つまり、そういうことよ」
116 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/23(水) 00:32:45.28 ID:E/P63nhB0
今日はここまで
ラズワルドは受けだから、仕方無いね
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/23(水) 11:12:44.06 ID:NKtG+c8SO
つまりどういうことだってばよ?
118 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/29(火) 22:57:55.98 ID:DNFWNKu20
◇◆◇◆◇
パンッ……パンパンッ!
パンッ……パンパンッ!!
リリス「……本当にやるんですね」
ラズワルド「……そうみたいだね」
二人『……』
リリス「まぁ、そのために今日まで色々と作業してきたんですけどね」
ラズワルド「僕は会場設営と基本的な点数算出方法の手解きだったから楽だったけど、リリスの指タコすごいね」
リリス「気が遠くなるくらいいっぱい招待状を書きましたから。もう今なら恋文だっていっぱいかけますよ。『冬の寒さの中に春の訪れを感じる季節となりました』っていう感じで」
ラズワルド「すごい畏まったラブレターだなぁ」
リリス「……それにしても」
ラズワルド「うん……」
リリス「一週間の突貫作業で、よく開催できましたね……」
『暗夜王国プレゼンツ ダンスカーニバル in ミューズ!!! 〜最高の踊りをあなたに〜』
ラズワルド「でも一週間は早すぎるかな」
リリス「ですね……」
119 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/29(火) 23:09:33.88 ID:DNFWNKu20
―暗夜王国・ミューズ公国アミュージア『シティホール』―
リリス「踊り、そしてアミュージアですることと聞いて予想はしてましたけど……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アクア『ダンス大会を行うわ。そこでカムイが気になった相手こそ、その好きな人ということになるはず』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ラズワルド「アクア様、ああ言ってたけど、そのカムイ様が好きな相手がこの大会に参加する保証ってないよね」
リリス「どこから確実に参加するという自信が湧いてくるのかさっぱり分かりません。でも、その方が参加しなくてアクア様が落胆しても、経済効果は期待できそうですので問題はありません」
ラズワルド「ところで、招待状はどういう人に送ったんだい?」
リリス「今は王都を離れてるカムイ様のお知り合いがほとんどですね。アクア様の指示で男性には問答無用で送るように言われましたので……」
ラズワルド「なるほどね、もしかしたら久しぶりに会える人もいるかもしれない」
リリス「あとはフェリシアさんとフローラさんのお父様でありフリージア族長のクーリア様に。それと白夜の各所に暗夜王からの親書という形で送らせていただきました」
ラズワルド「そ、そうなんだ……。どうしよう……」
リリス「?」
ラズワルド「いや、なんでも無いよ。うん、なんでもないから……」
120 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/29(火) 23:17:47.02 ID:DNFWNKu20
リリス「それにしても一体どこにこんな催しを行える資金があったんでしょうか。さすがに盗賊や遺跡漁りをボコボコにした貯えだけでどうにかなる金額では無いと思うんですけど」
ラズワルド「ミューズ公国の公王が全面的に支援してくれているんだよ。さすがにこれくらい大きな催しとなると、ミューズの協力は不可欠だからね」
リリス「え、ミューズと暗夜の間には、まだ蟠りが残っているんじゃ?」
ラズワルド「ははっ、リリスって思った以上に世間に疎いんだね」
リリス「わ、悪いですか。そもそも、出てくる予定なんてなかったんですよ私? 知らなくて当然じゃないですか」
アクア「だからラズワルドが教えてあげてるんじゃない?」ヌッ
リリス「うわっ!!! アクア様、突然声を掛けないでくださいよ! びっくりするじゃないですか」
アクア「ふふっ、あなたの驚いた顔とても面白かったわ」
リリス「なんですかそれ、少しは申し訳なさそうな顔をするとかしてくれませんか?」
アクア「……それでミューズの話に戻るけど」
リリス「ひどい……」
121 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/29(火) 23:27:15.71 ID:DNFWNKu20
アクア「長い戦いの中で多くの人々が疲れ果てていることもあってね、ミューズ公国は人々を元気付けるために催しを数多く行っていたの。そしてマークスはその成功のために援助を惜しまなかったわ。その手厚い体制もあって、両国の関係はとても穏やかになっていったの」
リリス「そうだったんですか……。ふふっ、なんだか嬉しくなってしまいますね」
ラズワルド「なんでリリスが嬉しくなるんだい?」
リリス「だって、カムイ様と皆さんが世界を救ったことが、こうしてちゃんと花開いてるんです。一世代掛っても、そう簡単に傷は拭えないんじゃないかって、そんなことを考えていたから。ごめんなさい、私消極的なことを考えてばかりで……」
アクア「その不安はわからないでもないわ。でも、そういった不安を払拭していくことで、人は人を信じていけるのよ」
リリス「暗夜の王であるマークス様が率先してそれを行うことで国と国……そして民と民の繋がりが確かなものになっていったんですね……」
アクア「ええ、そして今はサクラと確かな繋がりを感じているのよ」フフッ
リリス「なんで、いい話のまま終わらせられないかなぁ……」
122 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/29(火) 23:30:16.84 ID:DNFWNKu20
リリス「でも、良くできましたね。正直、できるとは思ってませんでしたから」
アクア「当り前よ。会場の準備なんて朝飯前よ、私がミューズの公王の前でステップを踏めば、それだけで場所を提供してもらえるから」
リリス「いえそっちじゃなくて……いや、確かに一踊りだけでこの会場設営を可能にするとかすごすぎますけど、私の言ってることはカムイ様のことです。私達のことを警戒してるのは火を見るより明らかだったじゃないですか」
ラズワルド「ああ、それ僕も気になってたんです。どうやって説得したんですか?」
アクア「審査員のことね? ええ、私もそこは危惧していたの。リリスの探りがとてつもなく下手くそだったから、すでに警戒心バリバリなカムイにどうやって切りだすべきかをね」
リリス「そ、そこまで言わなくてもいいじゃないですかぁ!!!」
アクア「事実だから仕方ないわ。あなた、隠しておくのは得意なのかもしれないけど、相手を探ったりするのはとてつもなく下手くそだと思うから」
リリス「ううっ、そ、そんなことぉ……」
ラズワルド「リリス、涙拭いて」
リリス「な、泣いてませんから!!! 泣いてませんからぁ……」
アクア(……案外虐めがいのある子ね。涙を我慢してでも流してるのは可愛い、どことなくカムイに似てる気もするわ)ゾクゾク
123 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/29(火) 23:41:58.86 ID:DNFWNKu20
リリス「それで何をしたんですか?」
アクア「文を認めてということも考えたけど面倒が勝ってしまって……正面から乗り込むことにしたの」
ラズワルド「やっぱり力技……」
アクア「失礼ね。ちゃんとドアをノックしてから優しい声で入っていいかも聞いた。ちゃんとお茶菓子も持って警戒を少しでも和らげる工夫も怠らなかったわ」
リリス「意外にも正攻法ですね。てっきりドアをぶち破って、脅しをかけるのかと」
アクア「そういうことしか考えられないから、リリスはダメなのよ」
リリス「」
ラズワルド(ボロクソに言われてて不憫だなぁ)
アクア「で、その甲斐もあってカムイはちゃんと話に応じてくれたわ」
リリス「そ、そうですか……」
ラズワルド「具体的にはどんな感じだったんです?」
アクア「ソワソワしてこちらをチラチラと見ながら、私の挙動の度に身構えると言った感じね」
ラズワルト「完全に怯えてますよね、それ!」
リリス「危険人物として認識されてるだけじゃないですか……」
アクア「でも、ああして怯えている姿もなかなかのもので可虐心をそそられたわ。こう、手を振り上げただけでびくっとする人を見る気持ちかしらね?」
リリス「さわやか笑顔で下衆発言しないでくださいよ!」
124 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/29(火) 23:55:41.34 ID:DNFWNKu20
リリス「そんな人から、大会で審査員をしてくれないかなんて頼まれて、頷くとは思えないんですけど」
アクア「それが少しおかしくて……」
ラズワルド「?」
アクア「カムイはある条件さえ飲んでくれれば、なってもいいと言ってくれたのよ。そうじゃなきゃ、絶対になりませんって」
リリス「なんですか、その条件って?」
アクア「それが私も審査員として同席することだったのよ。私としてはカムイの様子を調べられるから丁度よかったのだけど」
ラズワルド「それって、アクア様が変なことをしないように監視するという意味も込めてるんじゃないですか?」
リリス「あー」
アクア「失礼ね。私もこの催しを成功させるために努力はするつもりよ。失敗したら暗夜にも色々と迷惑が掛るから私だけが責任を取れるわけじゃない。私も暗夜の一員だから」
リリス「アクア様……。ごめんなさい、そんなふうに考えていたのに私……。カムイ様の監視をほどほどにして真面目に審査してくれるってこと――」
アクア「それとこれとは話が違うわ。諦めてちょうだい」
リリス「さっきの言動、忘れたとは言わせませんよ」
125 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/30(水) 00:08:08.37 ID:cozfCjk00
リリス「まったく、本当に大丈夫なんですよね?」
アクア「任せておきなさい」
リリス「はぁ、それで大会の開始までまだ時間がありますけど、お二人はどうするんですか?」
ラズワルド「僕はそろそろ会場に戻ろうと思うけど、アクア様はどうします?」
アクア「私はここで人を待っているから問題ないわ」
リリス「え、誰ですか?」
アクア「それはね……」
???「おーい」
リリス「ん? この声は」
???「おーい、アクアー!」
アクア「噂をすれば影ね。こっちよ、ヒノカ」
ヒノカ「ああ、すまないな。少し遅れてしまったか?」
アクア「そうね、少し遅れたかもしれないけど、リリスで暇つぶしをしていたから何の問題もないわ」
リリス「すっごい失礼ですね」
126 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/30(水) 00:14:19.03 ID:cozfCjk00
ヒノカ「それにしても本当に久しぶりだな、アクア」
アクア「こっちも久しぶりね、ヒノカ。わざわざこんな遠くまで来てくれてうれしいわ」
ヒノカ「なに気にするな。親書はちゃんと受け取ったよ」
アクア「そう、リリスの親書、ちゃんと届いていたようね」
リリス「その届かない可能性のほうが高いみたいなニュアンスの言い方やめてもらえませんか?」
ヒノカ「あの親書はおまえが書いたものなのか?」
リリス「は、はい。そのもしかして、なにか失礼な書き方を……」
ヒノカ「いや。暗夜王からの親書ということで、あのマークス王のことだ、堅苦しいものかと思っていたからな。読んでみたが柔らかくて読みやすいもので、気が楽になった」
リリス「そ、そんな私は仕事でしたから。その、硬くない文章になってたみたいで安心しました」
ヒノカ「ははっ、公書以外の手紙をもらったのは久々だったからな。いつもいつも堅苦しくて改正を求めるものばかりで……ほんと、つらいというか、ははっ、はははっ」
リリス「あの、暗い流れは止めましょう、ね? ね?」
127 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/30(水) 00:16:33.51 ID:cozfCjk00
ヒノカ「実のところを言うと本当は来るべきか悩んでいたんだ。というよりも仕事が多く残っていたこともあってな、見送ろうかとも考えていたのだ」
リリス「もしかして、無理されて?」
ヒノカ「いや、私にも休息が必要だと二人に催促されたのでな。こうして足を運ばせてもらった」
リリス「二人?」
スズカゼ「」フラフラ
サイゾウ「」フラフラ
リリス「え、なんだか今にも倒れそうな顔をしてるんですけど」
ヒノカ「ああ、まともに眠っていない身でな。かくいう私も船に揺られている間、執務に耽っていた」フラ
リリス「あの、そんな仕事しなくてもいいと思うんですけど……」
ヒノカ「だから二人に手伝ってもらい、昨日から一睡もしないで仕事を終わらせながらここに来た」フラフラ
リリス「へぇ、昨日から一睡もしないで……。え、それって……」
スズカゼ「はい、つまりですね――」フラフラ
サイゾウ「残念なことだが――」フラフラ
ヒノカ「辿りついて早々にすまない――」フラフラ
三人『もう駄目だ』ドサササッ
ヒュオオオオーーーーッ
リリス「……」
「無理してるじゃないですか!!!!!」
128 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/11/30(水) 00:21:27.01 ID:cozfCjk00
今日はここまで
New3DSでトラキア配信ですか……。
あとカミラ姉さん、立体化おめでとう
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/30(水) 19:18:56.08 ID:2Ay0wkVBo
純粋に心が痛む
130 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/12/03(土) 22:39:35.75 ID:KeE5Yi660
◇◆◇◆◇
―ミューズ公国・アミュージア『来賓客室』―
コトッ
リリス「いきなり倒れないでください。さすがに驚きますから」
ヒノカ「ああ、すまない。さすがに仕事を外に持ち出すのはよくないことだったな。それにしてもリリスと言う名前、あの星海にいた竜と同じ名前なんだな。あの子はあれから姿を見ていないが、元気でやっているのだろうか……」
リリス「いえ、それ私本人です」
ヒノカ「……ははっ、まさか」
リリス「いいえ、私ですから。なにか確かめたいことがあったら聞いてみてください」
ヒノカ「そうだな……。最終決戦の前に食べたごはんは――」
リリス「魚です。生魚を、その新鮮でしたから、食べられました。その竜の時は雑食で」
ヒノカ「火は通さないのか?」
リリス「カムイ様が調理したら、どうなるかヒノカ様はわかってますよね?」
ヒノカ「たしかに。私も人のことなど言えないが、焼かないで新鮮なままのほうがダメージも少なそうだ」
リリス「ええ、でもしばらくは魚料理は見たくないですね……」
ヒノカ「?」
131 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/12/03(土) 22:59:57.23 ID:KeE5Yi660
ヒノカ「しかし、本当にあの竜なんだな」
リリス「だからそういってるじゃないですか。でも、私のこと竜の姿でも覚えてる人がいるのは、なんだか嬉しいです」
ヒノカ「何を言ってるんだ。同じ世界を救った仲間同士じゃないか、忘れるわけもない。リリスがいなければあの空間はなかった。あそこで傷を癒すことができたからこそ、私達は最後まで戦い抜けたんだ」
リリス「ヒノカ様……」
ヒノカ「お前はちゃんと皆の力になれていた。だから、自信を持つんだ。お前はちゃんとみんなに覚えてもらっているはずだからな」
リリス「……そうなんでしょうか」
ヒノカ「で、ものは相談なんだが、私にあの空間を貸してくれないか。あそこなら仕事の時間がいっぱい取れる。追い込まれることもなくなるはずだ」
リリス「まずは、その仕事漬けになっている頭を治しましょう?」
132 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/12/03(土) 23:13:51.93 ID:KeE5Yi660
ヒノカ「ところで、この催し物はアクアが企画したそうだな」
リリス「え、どうして知っているんですか?」
ヒノカ「ふっ、マークス王が考えたにしては、少し違う気がしてな。それに今はサクラと一緒に過ごすことの方が何よりも楽しいはずさ」
リリス「あ、そ、そうですね……」
ヒノカ「ふっ、あのサクラがあんなに女らしくなっていくとはな。だが、可愛らしさの中に見え隠れするあれが私には全くわからない」
リリス「多分わからない方がいいと思います」
ヒノカ「そうか? ああいうものが必要になるかもしれないと、この前アクアが言っていたのだが」
リリス「それは多分、アクア様にとって必要なことだと思います」
ヒノカ「ははっ、アクアは皆のために奔走してくれてる。たぶん、今回の催しものもその一環だと思っている」
リリス「そこまでわかるんですか?」
ヒノカ「ははっ、これでも家族思いだと自負しているからな。その、いろいろとから回ってしまうこともあるが、家族には幸せになってもらいたい。私はそう思ってるからな」
リリス(うわぁ、まぶしい……)
133 :
◆P2J2qxwRPm2A
[saga]:2016/12/03(土) 23:28:00.50 ID:KeE5Yi660
ヒノカ「……」ウトウト
リリス「ヒノカ様?」
ヒノカ「ん、ああ、すまない。やはり……まだ……疲れが取れていないようで……」
リリス「ゆっくり休んでください。催しは夜からで、まだまだ時間はありますから」
ヒノカ「ああ、すまないな。その隣の部屋で眠っているサイゾウとスズカゼには」
リリス「はい、まだしばらく眠っているとお話ししておきますから。今はゆっくり休んでください」ポンポン
ヒノカ「んっ……こうやって布団を掛けられるのは久しぶりだ。そもそも、布団で横になって眠るのも久しぶりなのか」
リリス「聞いてると心が不安になりそうなことを言い続けないでください。本当に頑張りすぎたら倒れてしまいますよ?」
ヒノカ「ははっ、サイゾウにもスズカゼにも同じようなことを言われているな。しかし、そういったことを全て任せるわけにもいかないだろう?」
リリス「その全部一人でどうにかしようとするのもどうかと思いますよ」
ヒノカ「……さすがに任されてしまったからな、リョウマ兄様に白夜を頼むと言われてしまった、だから力は抜けないさ」
リリス「国を妹に任せて隠居するって、どうなんですか?」
ヒノカ「まぁ、カムイも国を亡くしたからな。兄妹は似るということだ」
リリス「あの血は繋がってませんよ」
258.43 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報R
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)