【fgo】ランサー「ローマがローマだ」ケイネス「え?」【zero】

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182 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/08/20(日) 18:09:57.19 ID:K4dZvjwm0
-遠坂邸-
アーチャー「!?」

空き部屋にいたアーチャーがいきなり目を開く。

アーチャー「またあの時の夢か…」

アーチャーが見ていたのはかの宿敵カルナとの戦いの夢だった。

アーチャー「私は…間違ってなどいない」

アーチャーは自分自身に言い聞かせるようにつぶやいた。

時臣「アーチャー」

アーチャー「マスターですか」

時臣「具合が悪そうだが?」

アーチャーの様子を見た時臣が彼を心配する。

アーチャー「…いえ、少し悪い夢を見ただけです」

時臣「そうか、今夜にでもキャスターを討つ予定だが大丈夫そうか」

アーチャー「ええ、問題ありません。このアルジュナにお任せください」

そういってアーチャーは霊体化を行った。

時臣(サーヴァントが夢?アーチャーの冗談であるならいいが、もしかすると)
183 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/08/20(日) 18:44:32.73 ID:K4dZvjwm0
-言峰教会-
綺礼「さてと、これでお前の枷は増えるはずだ」

綺礼は教会で一人笑っている。

綺礼「アーチャー、お前の苦悩はどんな曲を奏でるのだろうな」

その時、通信礼装に反応があった。

綺礼「到着されましたか、時臣師。はい。はい。では、討伐令を発令いたします」

綺礼は全陣営へとキャスターの所業と討伐の報酬、居場所についての情報を伝える。

綺礼「ただいま討伐令を出しました。すこししてから討伐を開始してください。はい?アーチャーが夢を?キャスターの宝具かもしれないと。なるほど、そうかもしれませんね。ではお気をつけて」

時臣との通信が終了した。
あのアーチャーと彼であればキャスターが討たれるのも時間の問題であろう。

綺礼「それにしても…アーチャーが夢を見たとは」

夢とは本来、睡眠時に見るものである。しかしサーヴァントには睡眠などは必要なく、したとしてもそれは休息ではなく機能停止に過ぎない。

綺礼「時臣師は冗談か、宝具かもしれないとおっしゃっていたが…」

夢ないし幻覚を見せる宝具かもしれない。アーチャーの冗談かもしれない。
もしくは―

綺礼「聖杯のせいかもしれない」

対魔力を持ち、サーヴァントとしての格も高いアーチャーに通用するキャスタークラスの宝具。
そんな強い力を持つ英霊があんな悪趣味でできの悪いものを作るはずがない。
また、姿や真名が分かっているサーヴァント達にもそんなものを見せられるような逸話などはない。
ならば
―それらより高位の存在ならば?

綺礼「もしそうであるならば、悪趣味なことだ」

サーヴァントとして召喚された英霊にわざわざ悪夢を見せる。
そんなことをする理由は聖杯にはない。

綺礼「妄想も大概にしておくか。だが…」

綺礼「本当に聖杯がそのようなものであるのなら、求めるのも悪くはない」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/08/27(日) 12:19:06.65 ID:V6D8NhV00
覚醒が早いから色々思考する余裕が有る。とあるマスターの本番が聖杯戦争をリタイアしてからなんて他のチームには考えられない。
185 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/09/29(金) 23:28:00.26 ID:XvOHE8RN0
―キャスター陣地―
龍之介「何だよこれェ!」

自らの拠点へと帰ってきた青年、龍之介は叫ぶ。

龍之介「これが人のやることかよぉ…」

キャスター「ええ!人のやることですねぇ!」

キャスターは嬉しそうに答える。

龍之介「うう…」

キャスター「壊れる瞬間も芸術ですし、気に病むことはありませんよ」

???「そうか、ではお前も芸術になるがいい」

声とともに光の矢が飛来する。

キャスター「おやおやおや、敵対ですか?ワタクシ平和主義なのですがねぇ?」

時臣「キャスターおよびそのマスターよ。神秘を秘匿するもの、そして冬木のセカンドオーナーとして君たちを討伐する」

キャスター「これはこれは、敵対ですか?生憎、ワタクシ好戦主義者でして…ヒヒッ」

優雅な雰囲気でアーチャーとそのマスターが現れる。

龍之介「おじさん何者?町長?」

ただならぬものを感じたのか龍之介は後ずさりをしながら問う。

時臣「…そうか。君は魔術師ではないようだな」

龍之介(やべぇ、うまく逃げないとやられる!)

龍之介「旦那ァ!にげ…え?」

撤退のためにキャスターの呪術をアテにしていた龍之介は驚愕する。

キャスター「ヒ…ヒ…死は終わりではない」

キャスターの体にはいくつかの穴が開いていた。

アーチャー「いや」

アーチャーは近付いていく。

キャスター「死は…」

彼は足を振り上げ…

アーチャー「お前の死は終わりだ」

無慈悲にも頭を踏み砕いた。

龍之介「マジかよ…」

時臣「君もだよ」

声に反応して時臣の方を向く。
――体はとっさに地面を蹴った。
彼を襲ったのは激しい炎の魔術だった。

龍之介「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!目が!目が!」

運よく水たまりの中に倒れ、服についた火は消える。
だが、強い炎により顔を焼かれた。

龍之介「ダメだ!嫌だ!これじゃあ綺麗なものが見れねぇよぉぉ!」

時臣「…」

時臣は何の感情も抱いていない顔で龍之介にとどめを刺した。
186 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/09/29(金) 23:28:42.91 ID:XvOHE8RN0
―下水道出口―
時臣とアーチャーが出てくる。

時臣「身構える必要もなかったな」

アーチャー「あの程度であれば大したことありません」

二人に疲弊もケガもないようだった。

???「遠坂時臣」

時臣「ん?」

突然かけられた声に振り向く。

雁夜「よぉ、ここで待っていれば会えると思っていた」

バーサーカー「…」

アーチャー「…チッ」

時臣「これはこれは間桐雁夜君、キャスター陣営との戦いを終えた我々を狙いに来たのかね?」

時臣が少し挑発気味に聞く。

時臣(とはいえアーチャーとバーサーカーをあまり会わせたくはなかったが…)

雁夜「今日は違う。あんたに決闘を申し込みに来た」

時臣「私がそれを受けるとでも?」

雁夜「受けるさ、お前に誇りがあるのなら」

雁夜は何かの紙を時臣に投げる。

時臣「…正気か?」

それはセルフギアススクロールだった。
ご丁寧に間桐家当主である間桐臓硯からのサインまで添えてある。

時臣「…確かに、家の誇りをかけた戦いであれば受けざるを得ない。しかし、自分のサーヴァントや協力者の介在を禁じても不利になるのは君だ」

雁夜「見下すな。そのくらいわかっている」

時臣「…いいだろう。遠坂家当主・遠坂時臣は、間桐家当主代理・間桐雁夜の挑戦を受けよう」

時臣は、書類にサインを行う。

雁夜「勝負は、明日の夜だ。場所は、また指定する。行くぞバーサーカー」

それだけ言って雁夜は去っていった。

時臣「…アーチャー」

アーチャー「何でしょうか?」

時臣「明日の夜、バーサーカーのマスターと決闘を行う。私と君に令呪のつながりがある限り、君は彼に手を出せない。そういう契約だ」

アーチャー「大丈夫なのですか?」

時臣「私があんな魔術師もどきに負けたりはしないよ」

時臣(それに、アーチャーの調子を乱さずにバーサーカーを葬れるのは大きいからな)
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2017/10/01(日) 11:28:42.65 ID:grfyzNY50
不正の確認の為(名目)に使い魔ぐらいは付けているだろうし、今回は愉悦神父が滾るな。
188 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/12/08(金) 22:15:09.16 ID:1ZyQlzR10
皆様お久しぶりです。>>1です。
まだ期待してくださる方がいるかは分かりませんが明日からまた更新していきたいと思います。
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 22:17:53.35 ID:0TLlNVvS0
待ってるに決まってるじゃあないか!!


ありがとう
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 12:39:01.58 ID:KgD2h11VO
そういえば刻印虫はどうなったんだろう

身体中ほじくりかえして皆殺しだとおじさんも死ぬけど

191 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/12/09(土) 23:51:17.01 ID:kirE7CSE0
-間桐邸-
雁夜「…」

バーサーカー「どうかしましたか?今のあなたの健康上、夜更かしは推奨できません」

緊張した面持ちの雁夜にバーサーカーは問う。

雁夜「…いや何でもない。少し体のことが気になっただけだ」

バーサーカー「そのことでしたら問題ありません。ここ最近の投薬治療と食事療法、適度な睡眠によりコンディションは最高と言ってもいいでしょう」

雁夜「そっか、なら安心だな」

もう少し聞きたいことがあったりするが、それは胸の内に秘めておく。
ここ数日彼女と過ごしてどんな性格なのかは分かっているつもりだ。
このサーヴァントは自分の言葉に責任を持っている。
ならばそれに口など出さず信じようじゃないか。

雁夜「おやすみ、主治医様」

そういって雁夜は、寝床へと向かった。

バーサーカー「ふぅ」

雁夜が眠ったのを確認してバーサーカーは一冊のノートを開く。
日付が書かれ丁寧にまとめられたそれはカルテだった。
その日の患者の状態、使用した薬、今後の方針などが事細かにまとめられている。
そして、虫たちに効果のありそうな成分などについてもまとめられている。

臓硯「うちのかわいい虫達で実験をするとはのう」

いきなり背後に現れた臓硯に驚きもせず返事をする。

バーサーカー「患者の体内にいるものの特性についてはしっかりと把握しておくべきですから」

臓硯「ふん、それで何か対策でも?」

バーサーカー「秘密です」

臓硯「何?」

バーサーカー「医療に携わるものには守秘義務があります」

臓硯「そうかい。まったく虫たちも殺され損じゃのう」

またバーサーカーは一人になる。
192 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/12/09(土) 23:53:11.56 ID:kirE7CSE0
fate/雁夜の決戦前夜

あふれ出る誰だこいつら感
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 11:39:54.69 ID:jj9Kczy3O
乙
次は早くたのむ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 15:03:54.74 ID:c5bjbVbHo
乙
195 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/12/15(金) 23:48:27.76 ID:Xgz6XFEX0
-決闘日 間桐邸-
雁夜「バーサーカー!バーサーカー!」

夜になった雁夜は戦いに出かけようとバーサーカーを探す。
決闘場所の告知は昼間に済ませたし、遠坂時臣を倒すための秘策も用意してある。

バーサーカー「大声を出さなくても聞こえています」

雁夜「こっちの用意はできた。お前は?」

バーサーカー「構いません」

バーサーカーの返事を聞いた雁屋は玄関へと向かう。

桜「…おじさん」

靴を履く雁夜に桜が駆け寄る。

雁夜「桜ちゃん」

『今夜、俺は君のお父さんを倒す』
彼はたった一言だけ彼女に告げていた

桜「本当におと…遠坂さんを…」

途中までお父様という言葉が出かかる。
だが、幼い少女は自らの境遇を考え他人としての呼び方へと変える。

雁夜「そうだ」

決意

雁夜「俺は逃げていたんだ」

バーサーカー「…」

バーサーカーは静かに耳を傾ける。
正直に言って彼の精神状態は想像をはるかに超え快方に向かっている。
自らに目を向け醜い部分を認めた男の言葉にバーサーカーはそのゆがんだ心が完治したことを感じていた。

バーサーカー(あとは、体だけ。問題ありません。あの害虫たちの場所は分かっている)

雁夜「あの時は身を引いたつもりでただ逃げただけだった。そのせいで君たちを不幸にしてしまった」

桜「君"たち"?」

桜の疑問に雁夜は答えない。
彼女は彼の気持ちを知らないのだからその言葉が指す3人が分からない。

雁夜「だからけじめは俺がつけに行く。待ってて桜ちゃん。きっとまた君を笑わせてあげるから」

桜「…」

雁夜「大丈夫だよ。殺すわけじゃない、ただ俺は俺の責任を果たすだけだ」

雁夜は頭をなで、立ち上がる。

雁夜「バーサーカー」

バーサーカー「私も、少しだけ」

雁夜「分かった」

バーサーカー「桜」

桜「何?」

バーサーカー「お待たせしました。次はあなたです」

桜「つ…ぎ?」

バーサーカー「ええ、今度はあなたを治す番です」

バーサーカーの顔はとてもやさしいものだった。
196 : ◆vn2AztKwUw [saga]:2017/12/15(金) 23:49:43.32 ID:Xgz6XFEX0
桜「私、どこも悪くないよ?」

抱きしめて答える。

バーサーカー「心をです。大丈夫、必ず直して見せます。きっと貴女を笑顔にしてみせます」

桜「うん…」

久しぶりに感じるやさしさに少しだけ口元がほころぶ。

バーサーカー「そのまえに少しだけ強くなりましょう。自分を押し通せるくらい」

雁夜「自分を押し通せるくらいは言い過ぎじゃないか?バーサーカーみたいになりそうだな」

バーサーカー「戦場では一刻を争う事態が多い。少しくらいは強くいかなくては」

雁夜「彼女がこれから過ごすのは当たり前の家庭だ、戦場なんかじゃない。まあでも…」

桜「?」

雁夜「少しくらいはわがままになってもいいかな」

バーサーカー「残念ですがカリヤに同感です」

桜「…じゃあ、またバーサーカーと遊びに行きたい」

自分を押し殺してきた少女の小さなわがままだ。

バーサーカー「わかりました、また行きましょう」

そんな言葉に微笑みながらバーサーカーが桜の頭をなでる。

雁夜「それじゃあ…行ってきます」

桜「行ってらっしゃい…」

少女は「ただいま」の言葉を待っている。

臓硯「やっと鍛錬が再開できそうじゃな」

桜「…」

その言葉に桜は無言を押し通した。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/02/24(土) 17:03:18.03 ID:f42uHdXI0
忙しいんだろうけど続いてくれるといいな
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/28(土) 19:08:53.05 ID:9DR9YC810
気になるから終わりまで書いてくれ
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