提督「という訳なんだ、うむ」 ビスマルク「……」

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285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 12:55:16.02 ID:+xGav+GSO
否定の言葉なんか欲しくないんだろ寝取られ好きのクソ提督。そうあってほしいんだ、そうなってほしいんだろ、どうしようもなく

艦娘全員深海に堕ちたら喜びのあまり絶頂死するだろうな
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 13:12:53.80 ID:0PpnJ86uO
>>284
提督にトドメとして実際は全員寝取られているって流れですねわかります
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 15:43:14.60 ID:WLAdsHE5O
>>286
よくあるけど2からの提督を見てるとダメージくらいつつも捗る感じなんだよな
むしろ提督からみたらNTRに見えなくもないけど、実際は提督がただの上司で皆それぞれいちゃラブ純愛してるのがダメージでかそう

てかこの提督ハーレム物とかはえちゃってるウ=ス異本とか読んだら拗らせそうだ
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 02:51:44.06 ID:nUuoGGn20


提督「死n」

ビスマルク「もちろん!!……ありえないからね?」ジッ

提督「っ!?」



義父『儂に愛宕さんを慰めさせてくれ』ガシッ

愛宕『な、何を言っているんですか!?駄目ですよそんな事!!』

義父『愛宕さんだってその気があるからああしてこの家でオナ○ーしていたんじゃないかい!?』ガバッ

愛宕『違います!!ちょっ!!やめてください!!』

義父『ここまで来てしまったら止められないよ!!ぶちゅ』

愛宕『んふぅ!?んー!!』

義父『じゅるじゅる……』モミモミ クチュクチュ

愛宕《お義父さんに強引に押し倒され、キスされて舌をねじ込まれる。手がお尻と秘所を愛撫してきた》
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 02:53:16.99 ID:nUuoGGn20
愛宕『んー!!……っ!!』ガリッ

義父『っぐ!?』バッ

愛宕『ぷはっ……はぁ……はぁ……お義父さん、このことは報告させてもらいますからね?』ギロッ

義父『つぅ……この!!』ガバッ

愛宕『んっ!!』グイッ ゴロン

義父『ぐはっ!?』ドサッ

愛宕『巴投げぐらい知っていますよね?私は艦娘ですよ?つまりは軍人です。……言いたいこと、分かりますよねぇ?』

義父『うっ……ぐぅ……』

愛宕『では、失礼しますね』

義父『ま、待ってくれ……!!』

愛宕『……何ですかぁ?』

義父『儂が悪かった、謝る……!!だから、許してくれ……!!どうか息子には言わないでくれ……!!』

愛宕『……』

愛宕《……もしこのことを知ったら、あの人はきっと悲しむわ。だって、実の父親がこんなことするなんて。私なら知りたくなかったって思うほど嫌だもの》

愛宕『はぁ……分かりました。けど、次はありませんからね?それと、もう私がここに来る必要はないとちゃんと言ってくださいね?』

義父『し、しかしだね?儂はまだ』

愛宕『……』ニコッ

義父『っ!!わ、分かった……』ガクリ

愛宕『あは、ありがとうございますねぇ?ではそういうことでお願いします。お義父さんが約束を守る限り、私も夫には言わないでおくと約束しますから』
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 02:57:40.75 ID:nUuoGGn20


ビスマルク「ってなるわね。いくら欲求不満でも、無理矢理されて断れないとかないから」

提督「っ!!っ……!!」

ビスマルク「いい加減認めたらどうなの?そんなことはありえないんだって」

提督「……」

愛宕「ちょっと提督?今いいかしら?失礼するわよ」ガチャッ

提督「愛宕!!」

愛宕「っ!!……許可前に入室したことを怒ってるのかしら?それは悪かったわよ……けど私だって怒っているのよ!?」

提督「それについては後で話を聞く!!質問に答えてくれ!!」

愛宕「っ!?……な、何かしらぁ?」

提督「……君が結婚したとしよう」

愛宕「えっ!?……誰と、かしら?」カァッ

提督「君が一番好きな人間だ」

愛宕「そう……それ、で……?」ドキドキ

提督「その人間は君を心から愛している。だが、仕事が忙しくて夜の営みができないとする。君はそれについてどう思う?」

愛宕「よ、夜の営みって……/// な、なんで私にそんなことを聞くのよ?もしかして……?」モジモジ

提督「深く考えないでくれ。君はどう思う?」

愛宕「そ、そうね、分かったわ。んー…… それはもちろん寂しくて嫌だけど……頑張って耐えるわ!」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:01:06.73 ID:nUuoGGn20
提督「そうか。そこで君は、夫の父から息子の代わりに慰めてあげたいと強引に迫られる。……どうする?」

愛宕「……はぁい?」

提督「義父から迫られたらどうするんだと聞いているんだ。関係を持って、そっちを好きになってしまうのか?」

愛宕「……何言ってるのよ。そんなわけないじゃない」ワナワナワナ

提督「……じゃあ、どうする?」

愛宕「もちろん突っぱねるわよ!!そして夫に相談するわ!!」

提督「……そうか、分かった」ガクッ

愛宕「何のつもりなのよ!?どうしてそんな変なことを言うの!?私は真面目な話をしようと思ってここに来たのに!!」

提督「……真面目な話か、なんだ?」ジロッ カスレゴエ

愛宕「っ!……提督、川内ちゃんに何かしたでしょ?」ビクッ キッ

提督「……かもな」

愛宕「かもなって……川内ちゃんは泣いていたわよ!?何をしたのよ!!」

提督「川内が、俺に何か助けになれないかと聞いてきたんだ。それを断ったら、泣いて去ってしまった……」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:15:24.44 ID:nUuoGGn20
愛宕「……なんで断ったのよ?」

提督「……川内は、巻き込むわけにはいかないんだ。川内は幼すぎる」

愛宕「……なら、私ならどう?私なら大丈夫じゃない?……もう、結婚できる年齢よ?」

提督「……いや、やっぱり年齢は関係ないな。そうだ。誰であろうと、みだりに巻き込むわけにはいかないんだ」

愛宕「っ!!なら!!どうしてその子は巻き込んでいるのかしら!?」ビシッ

ビスマルク「……」

提督「ああ、ビスマルクは秘書艦だからな。迷惑をかけさせてもらっている」

愛宕「ビスマルクは秘書官だからなって……意味わかんないわよ!!どういうこと!?何の関係があるの!?秘書官はいいなら私が秘書官になるわ!!」

提督「……その気持ちは本当にありがたい。だが、遠慮させてもらう」

愛宕「っ!!どうして……?何がダメなの……?提督にとって私は……私たちはそんなに信用に足らない存在なの……?」

提督「違う!!……それだけは本当だ。信じてくれ。俺は、本当に君たちを巻き込みたくないだけで……」

愛宕「貴方の様子がおかしいのを、黙って見てなんかいられないわ……!!ここにいる皆がそう思っているのよぉ?」

提督「……ありがとう」

愛宕「……けど、頼る気はないってことかしらぁ?立場が逆だったら、あなたはどう思う?」

提督「俺ならなんとかしようとするが、一つ大事なことを忘れている。君たちはか弱い少女で俺は大人の男だ。……わかるだろう?」

愛宕「そんなの、些細な問題よ!!」

提督「そうか…… 愛宕、本当に君の助けが必要となったら、迷わず頼らせてもらう。だから……だから今は見守っていてくれ」

愛宕「っ!!……」

提督「……」ジッ

愛宕「……ぜったい?」

提督「もちろんだ」

愛宕「……分かったわ。だけど、その時を間違えないでね?手遅れだったって言うのは、絶対に嫌よ?」

提督「俺も、そんなのは嫌だよ」

愛宕「……じゃあ、失礼するわね」

提督「ああ」
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/04(日) 03:19:07.27 ID:nUuoGGn20
ビスマルク「……アトミラール」

提督「ふっ、ふふふ……ふはははは!!」

ビスマルク「ど、どうしたのよ?」

提督「清々しい気分だ……素晴らしい、心のモヤモヤが晴れたようだ……!!」

提督「これ以上、これ以上俺はそういったシチュエーションを考えることができない!!あっても誤差の範囲だ!!」

提督「俺が問題にしたかったのは、その気がないのに無理やりされてという奴だからな!!お前が言ったような双方からというのではない!!」

ビスマルク「!じ、じゃあ……?」

提督「ビスマルク!!キモデブやら汚っさんやらにレイポゥされたとしてもそんな事には……NTRれたりはしないのだな!?」



那智『くっ!?何をする!!……な、や、止めてくれ……!!いやぁああああ!!』



那智『はぁい!!わらひはぁ!!ご主人様専用の肉便器ですぅ!!』パンパン



提督「みたいなことにはならないのだな!?」

ビスマルク「そうよ!!やられることはそうそうないし、仮にやられてしまったとしても普通に警察沙汰とかよ!!」



那智『提督……助けてくれ……私は……汚されてしまった……』ポロポロポロ



ビスマルク「この流れよ!!」

提督「その発想はなかった。だが、それが正しいのだな!?」

ビスマルク「そうよ!!あと、私はそうなる前に普通に相手を叩きのめすから」



男『お前を俺のモノにしてやる!!』ガバッ

ビスマルク『しっ!!』シュバッ ゴスッ

男『』ドサッ



ビスマルク「これが私の場合の流れね」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:23:01.73 ID:nUuoGGn20
提督「……なるほど。もしそうできないようにされていても、それを超越するんだよな?」

ビスマルク「意味わかんないわよ。なにされたらそうなるのよ」

提督「ほら、さっき言ったろ?万引犯に仕立て上げられたり、あとは自慰してたところを盗撮されて、それをばらまかれたくなければいうこと聞けと言われるとか」



汚っさん『潮ちゃん、ちょっといいかな?これを見てよ』

潮『えっ?はい……?何ですか……っ!?』



提督「ってやつだ」

ビスマルク「超越って……当たり前のことでしょう?そこで何か性的なことをされそうになったら普通に拒否するわよ」



汚っさん『いいかい?これをばらまかれたくなかったらおじさんと恋人になってね』

潮『……!!い、嫌です!!』タッ



提督「全世界に自分の自慰の様子が公開されるぐらいなら、キスとかした方がいいとか考えたりしないんだな?そこから流れでやられたりはしないんだな?」

ビスマルク「ないわね」

提督「即答か、素晴らしい!……じゃあ、普通のか弱い女ならどうだ?そんな考えに至らないも知れないだろう」

ビスマルク「うーん……それぐらいならって考えるかもしれないけど。けどそれから強姦に発展したとしてもそいつの……///」カァッ

ビスマルク「その……アレがすごいからって『嫌だけど我慢できないの』って体から好きになるなんてないわよ!!その後警察沙汰ね」

提督「(照れて、上目遣いでぼかした言い方するのはすごく……いいな)……そうだよな?」

ビスマルク「そもそも、男だってその……女性のアレが特別凄いとか、そんなのないでしょ?」

提督「ふぅ〜む……俺は経験豊富ではないが、確かにな」

ビスマルク「女だってそうよ。大事なのは愛なの。特に女にとってはね?」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:26:55.91 ID:nUuoGGn20
提督「そうなのか……あ、じゃあ風俗で働いているのは?」

ビスマルク「肉体労働はお金という対価のために、たとえ辛くても自分の体を提供するのよ。それがものを運ぶことであれ、誰かとSEXすることであれね」

提督「なるほど、確かにな…… 最後に、これを一緒に読んでくれ」

ビスマルク「……はっ?」ギロッ ギュッ

提督「か、顔は止めてくれ!!」

ビスマルク「殴らないわよ!!っていうか何でそうなるのよ!?」

提督「これこそが、俺を狂わせた根源だ。実際に読んで、否定しきってくれ!!そうすれば俺に巣食う狂気の、最後の砦が陥落する」

ビスマルク「嫌よ、気持ち悪い…… ありえないという結論になったでしょ?」

ビスマルク「そもそも、貴方は自分がクソデブキモ女に誰かからNTRれているのを、例えフィクションでも見たいと思う?」

提督「……うへぇ。……ん?」



鈴谷『そんな、鈴谷の提督がこんなやつに……だめ!!頑張って!!いやぁ!!』

鈴谷『そんな……鈴谷のよりそんなやつの方がいいの……?鈴谷のより気持ちがいいの……?』ゾクゾクゾク

鈴谷『やめてぇ!!提督の赤ちゃんは鈴谷が産むの!!そいつじゃないのぉ!!止めてえぇぇぇぇ!!中に出さないでえぇぇぇ!!』

鈴谷『子供ができたからそいつと結婚する……?そんな……提督があんなババアにNTRれるなんて……でも、何なの?すごく体が……火照る……』ハァ ハァ

鈴谷『こんなことってぇ……鈴谷の提督があんなのにNTRれたのに……興奮するなんてぇ……!!』クチュクチュ

鈴谷『っふぅ……はぁ……はぁ……鈴谷、おかしくなっちゃったのかな?』ネトォ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:29:26.09 ID:nUuoGGn20


提督「ほぅ……」



曙『なによ……これ…… クソ提督がこんな気持ち悪い奴と……? だめよ! クソ提督は……ぁ、あたしの提督なんだからぁ!!』

曙『何そんな事信じてるのよ!!嘘に決まってるじゃない、馬鹿!!早く誰かに知らせなさいよ!!』

曙『だめ!だめ!だめなんだからぁ!いやぁ!!そいつに挿入れないでぇ!!』

曙『ぐすっ……そんな! あたしよりキスが上手いって……大きいおっぱいって……きついまん○って……!!』ゾクゾクゾク

曙『提督……私を捨てて……そいつのものになるって……』クチュクチュ クリクリ

曙『ぅう……んっ……はぁっ……あ、あ、あ!っぅ!!』ビクンビクン

曙『クソ提督……けど、……あたしもクソだ……』ネトォ



提督「……けど、もしそれを読んで鈴谷とか曙とかが歪んだ性癖に目覚めるなら、それはそれで興奮するかもな、ははっ」

ビスマルク「……頭、おかしいんじゃない? 知り合いにメンゲレ博士っていう腕のいい医者がいるから、紹介するわよ?」

提督「だが断る」

ビスマルク「はぁ……とにかく、私は読みたいかと聞いているのよ」

提督「自分で読むとなるとなぁ…… っ!!」ピロリロリーン
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:30:48.32 ID:nUuoGGn20


提督『ほぅ……榛名はこんなものを隠し持っていたのか?』

榛名『ち、違うんです、提督!これは、その……』アセアセ

提督『何が違うんだ?』ペラッ

榛名『駄目です!!見ないでください!!』

提督『ふむふむ……これは……』

榛名『ごめんなさい……ごめんなさい……』

提督『まったく……榛名はド変態のエロエロ艦娘だったわけか』

榛名『っ!!違うんです!!榛名は……榛名は普通に提督のことが好きで……!!変態じゃありません!!』

提督『よし、榛名。ここに座れ』ポンポン

榛名『えっ!?て、提督の……膝にですか?』ドキドキ

提督『嫌か?残念だ……』

榛名『嫌じゃありません!!榛名、参ります!!』ポスッ

提督『よし。……じゃあここを読んでみろ』

榛名『えっ!?そ、そんな……』

提督『どうした?何か問題でもあるか?変態じゃないんなら、こんなの読んでも変な気分になったりはしないだろ?』

榛名『あ、ありません!!しません!!で、では……読みます……』ゴクリ
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:32:27.13 ID:nUuoGGn20
榛名『ぶふぅ……どうだい?私のお、おまん○は?お前の恋人、戦艦榛名よりもいい具合だろう?』

榛名『あぁ、いい…… 榛名よりキュッと締まって……天国みたいだ……』

榛名《提督の前で、こんな、榛名のド変態提督NTR同人誌を朗読するなんて……榛名は頭が沸騰してしまいそうです……》

提督『ふむ……』ネチョッ クニッ

榛名『んはぁ!!て、提督……?』

提督『榛名……お前は何故こんなに乳首をたてて、ここを濡らしているんだ?』

榛名『そ、それは……!!』

提督『それは、何だ?』

榛名『……わ、分かりません』

提督『本当にか?』

榛名『はい……』

提督『そうか、続けろ』

榛名『はい……っ!?提督?』

提督『……どうした?続けろ』サワッ

榛名『その……そのようにパンティやブラのトップを触られていると……』

提督『ああ、これか?大丈夫だ。これは榛名がド変態じゃないことを調べるためだ。もし榛名が変態じゃないならこれ以上たたないし、濡れないからな』

榛名『んふぅ……そ、その』
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:33:59.93 ID:nUuoGGn20
提督『それとも……嫌か?だが、そうなると自分がド変態だと自白するようなものだが……』

榛名『!?だ、大丈夫です!!』

提督『よし、よく言った。続けろ』

榛名『はい……』

榛名《いけない……変な気分になったら提督に失望されちゃう……けど……》

榛名『そうかい、だが、ここまでだ。な、何で止めるんだ。これじゃ生殺しだ。あたしゃ……愛がないのは……嫌なのさ……』

榛名《提督の前ってだけで……こんなにいけない気分になっちゃう……体が熱くなっちゃう……!!》

榛名『どうしても動いてほしいなら……は、榛名より貴女様の方が……お、女として優秀です。そんなあなたに……中出し……させてくださいと、いいな』

榛名《ああ、提督!!榛名よりも、そんな醜い化物みたいな女を選ぶんですか!?榛名より女として優秀なんですか!?》ジュン

榛名『はい。は、榛名みたいな欠陥女より、貴女様の方が……女として優秀です。そんな貴女に……な、中出しさせてください』

榛名《提督!!そんな!!そんな化物の方が榛名よりも!?榛名よりも女として優秀だと認めちゃうんですか!?榛名は女として駄目なんですか!?》ピクン ジュン
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:37:01.06 ID:nUuoGGn20
提督『榛名……』

榛名『は、はい……?』

提督『これを見てみろ』ネトォ

榛名『……!!』サーッ

提督『それにこの胸の先端の突起……お前は、やはり変態だ』

榛名『これは、何かの間違いで……!!違うんです!!提督、榛名はまともです!!』

提督『嘘を吐くな!!このどすけべ戦艦め!!』

榛名『うぅ……ぐすっ……ひっく……』メソメソ

提督『泣いても無駄だ、変態!!』

榛名『提督ぅ……ごめんなさい……許してください……』

提督『ほぅ……じゃあ認めるんだな?榛名は、自分がどすけべ変態エロエロ戦艦娘だと認めるんだな?』

榛名『そ、それはぁ……ぐすっ……』

提督『……嘘つきは嫌いなんだが?』

榛名『うぅ……そう、です……榛名は……大好きな提督が、NTRれることを妄想して興奮するどすけべ変態エロエロ戦艦娘です……』

榛名『正直に言いましたから……嫌いにならないでください……!!お願いします……!!』ツゥー ハイライトオフ

提督『……さて、どうしたものか』

榛名『お願いします!!お願いします!!榛名にできることなら何でもしますから!!』スガリ
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:38:18.88 ID:nUuoGGn20


提督「……目覚めちゃったいけない子と一緒に、相手を言葉攻めしながらとかだといいかもな。個人的には榛名みたいな真面目系がいい」

ビスマルク「……」

提督「そんな目で俺を見るな!!お前だって考えてみろ!?もし俺が、お前のそういうところを見て興奮しているとしたら!?」

ビスマルク「……百年の恋も冷めるわね」

提督「……やっぱり今のなしで頼む」

ビスマルク「はぁ……仕方ないから、読んであげるわよ」

提督「ほう……?口ではそういうことを言いながらほんとうは興味津々か?」

ビスマルク「……」ギロッ

提督「何でもない!」

ビスマルク「……まあ、貴方の性癖を知っておくべきだと思ったのよ。けど、そこら辺の変態に抱かれてこいとか言われたら本気で見損なうからね?」

提督「当たり前だ!現実でそんな事するわけない!お前は俺だけのものだ!」

ビスマルク「そ、そう……///」

提督「そうだ、誰にも渡さないぞ。もしお前を失うときが来るのなら、それはお前が自分の意志で俺の元を離れる時だ。よし、じゃあさっそく読んでいくか」

ビスマルク「分かったわ」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:39:52.86 ID:nUuoGGn20
パラッ パラッ

ビスマルク「私達は愛に生きているってのはいいわね!ロマンティックだわ」

提督「確かに」

ビスマルク「……はい、この時点で頭おかしいわ」

提督「整備のくだりか?」

ビスマルク「ええ。明らかにおかしいでしょう!こんなことを整備だと言われても拒否するわよ」

提督「そうか?」

ビスマルク「そうよ。……ほら、このビスマルクも、もう耐えられないって拒否したじゃない。まあ、そこまで我慢する時点でおかしいけど」

提督「ふーん。でも好きでもない奴でもこういうことされたら感じるのか?」

ビスマルク「……それはまあ、誰にくすぐられてもくすぐったいのはどうしようもないわよ。けど好きになるはおかしいわ」

提督「まあこのビスマルクもまだ堕ちてないけどな」

ビスマルク「まだって……もういいわ、気分も悪いしさっさと終わらせましょう」

提督「了解」

ビスマルク「……命令されたからって何も言わずにされるがままもおかしいわ。上官にちゃんと確認しなさいよ」

提督「ここまでされて今更イかされてましたとか言えないんじゃないか?恥ずかしくて言えないとかな」

ビスマルク「だからそうなる前に拒否するんでしょ」

提督「なるほどな」

ビスマルク「……ああ、ここはまあ、そうなるわね」

提督「自分の好きな人が実は結婚してましたとか言われたらどうする?」

ビスマルク「ショックを受けるわよ、もちろん」

提督「まあ、そうなるな」

ビスマルク「むしろ、そこでそんなショックじゃないなら、その人のことは好きだったとかじゃないわね」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:41:19.68 ID:nUuoGGn20
提督「ふむ。で、そこでこう続くわけなんだが」

ビスマルク「……まあ、確かに失恋のショックでヤケクソになって誰かに抱かれるって人もいるでしょうけど」

ビスマルク「でも、相手がこちらのことを好いていたり、凄くカッコイイ人でかつ知り合いとかじゃないとないんじゃないかしら」

提督「けど行きずりの関係でSEXする人もいるじゃないか」

ビスマルク「それでもよほど好みの人ならまだしも、こんな……言っちゃ悪いけど不細工な人は、いくらビッチでも抱かれないと思うわ」

提督「所詮、イケメンか!」

ビスマルク「男だって所詮、かわいい子でしょ?」

提督「まあな。……そういえば、相手がただのチャラ男じゃなくてイケメンだけどチャラい感じの男だったらどうなんだ?たとえばバンドマンとか(偏見)」

ビスマルク「あの人カッコイイでホイホイついて行くなら、世の中、一夫多妻制になってるでしょうね」

ビスマルク「あと、いくら見た目が良くても、遊んでるってだけで一部の売春婦みたいな輩以外からは大幅マイナスポイントだから」

提督「そして、その一部のビッチはそもそもNTRとかそういう次元じゃないと」

ビスマルク「そういうこと」

提督「じゃあそういうビッチはどうやってビッチになるんだろうか?やはり最初はNTRから始まるのでは?」

ビスマルク「いや、ただ単に軽犯罪とかを自慢してるバカの同類なだけでしょ。世の中には経験人数=ステータスと思ってるのもいるけど、普通にドン引きだから」

提督「確かにな……」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:44:06.14 ID:nUuoGGn20
ビスマルク「さて、続き行くわよ。……日本のこういったポルノは理解できないわね。とりあえず、さっきも言ったように、こいつの形になっちゃったとかないから」

提督「けど短すぎると感じないとかはないのか?」

ビスマルク「それは……あるんでしょうね」

提督「だろう?」

ビスマルク「けど、心の快楽でなくて体の快楽が欲しいなら玩具でやった方が男のアレより気持ちいいらしいわよ」

提督「……誰から聞いたんだ?」

ビスマルク「それは別に関係ないでしょ?個人の名誉にかかわる問題だから、これ以上追求しないように。いいわね?」

提督「アッハイ」

ビスマルク「……ともかく、アレが小さいと物足りないとかあっても、それより相手が誰かが問題なの」

提督「なるほどな……」

ビスマルク「こいつ用になっちゃった……気持ちいい……何でもいいからもっとして、ねぇ……」

提督「それについての解説からのコメントは?」

ビスマルク「……バカみたい。そりゃ、強姦でも気持ちいいのかもしれないけど、それより恐怖心とかあるいは怒りとかでそれどころじゃないでしょ」

ビスマルク「挙句の果てにもっとしてぇとか自分で腰を振るとか!ありえないわね。自由に動けるなら相手をぶん殴るか逃げるわよ」

提督「なるほどな」

ビスマルク「この精液じゃないとダメとか!誰のじゃなきゃダメとか、普通に好きな人に言うセリフでしょ。それに、そんな判別できないから。心の問題よ、これは」

提督「だろうな。けど、やられたらこいつが好きになっちゃったとかあるらしいじゃないか」

ビスマルク「心に確固たる人が居るなら、たとえその人に妻子がいたとしてもそれを割り切るまではないわね」

ビスマルク「仮に好きなっちゃうとしても、それはもともと体を許す程度にはある程度好きだったんでしょ?」

ビスマルク「例えば、『こいつとは友達だと思ってたけど、やっぱ異性として好きなんだなーそうなっちゃったんだなー』てのぐらいよ」

提督「そこでなんで北上の物真似……?」

ビスマルク「……特に理由はないわ」

提督「そう……」

ビスマルク「まあ、もし仮に初対面だったとしても、やった方がイケメンでやられた方が彼氏募集中とかだったらそうなるんじゃない?そんなの、長続きしないでしょうけどね」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:46:36.53 ID:nUuoGGn20
提督「確かにな。よし、次いくか」ペラ

ビスマルク「……こうなったら、すべて隠してなかったことにするか、正直に打ち明けるかね」

提督「結婚の下りか。隠すはまだわかるけどな。打ち明けるってのはどうなんだ?」

ビスマルク「隠し事したくないとか、後でバレると大変とかね。けどまあ、もしそう打ち明ける子がいたとしたらその子はいい子かもしれないから一回目は許してあげた方がいいわね」

提督「確かになぁ……その後浮気とか絶対にしなさそう」

ビスマルク「それか何回も繰り返す尻軽かね。もしそうだったらすぐに捨てて、新しい人を探したほうが良いわ。もっとも、男女が逆でも同じことが言えるけど」

提督「なるほど。さて、2冊目に行くか」

ビスマルク「続編があるの!?」

提督「個人的には、こっちの方が君の意見を聞きたい」

ビスマルク「はぁ……」

提督「さて、読み始めますよ」

ビスマルク「……ああ、結婚式はいいわね!女の子の夢よ!個人的には立派な教会とか、お城でやってみたいわね!」

提督「高くつきそうだな……」

ビスマルク「一生に一度なのよ?男性諸君には、多少無理しても頑張ってもらいたいところだわ」

提督「努力しよう……」

ビスマルク「あと、日本にシンゼンシキも興味があるの!そっちでもいいわね!」

提督「金髪美人は和服も似合うと彼の高名なモネ先生も証明してるからな。ビスマルクにも絶対に似合うだろうよ」

ビスマルク「そう?仕方がないから両方ともやってあげてもいいのよ?」

提督「考えておくよ」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:48:39.14 ID:nUuoGGn20
ビスマルク「前向きに検討しておいて。……あぁ、これは……いないとは言えないわね」

提督「何とも胸くそ悪い話だろう!?」

ビスマルク「現にそういう人もいるからね。けど、強姦の果てにとかはないんじゃないかしら。例えばもともとそのつもりとかね」

提督「じゃあもし強姦されて妊娠したらどうする?」

ビスマルク「考えたくもない問題ね。それに、ほぼありえないわ。世の中にはアフターピルがあるもの。もしやられたらそれ飲むわよ」

提督「確かに。けどまあ、その話に突っ込んでいくとNTRから離れるからな。次だ次」

ビスマルク「……こうなるのなら、たぶん前戯をちゃんとやってないんじゃないかしら。少なくとも、それをちゃんとやってくれたらちゃんと感じるし、濡れるわよ」

提督「つまり、テクを鍛えろってことだな?」

ビスマルク「ええ、初めてならしょうがないけど。それでもちゃんとネットとか書籍である程度勉強するのが男の甲斐性でしょう?」

提督「俺はそういうことしたことなかったな」

ビスマルク「そうなの?けど、相手のためにもちゃんと勉強してほしいわね。男はすぐ気持ちよくなれるけど女の子はそうもいかないの」

提督「頑張ってみよう」

ビスマルク「まあ、私も少しは勉強してるからね」

提督「なんと!ビスマルクがそういうことを勉強してるとか考えるとぐはぁ!!」ドゴッ

ビスマルク「……恥ずかしいから言わないで」カァッ

提督「ああ……でも、意外だな。……っていうかそういうのって勉強したりするものじゃないと思っていた」

ビスマルク「本気で言っているの?何の知識もなかったり、付け焼刃程度で十分って思っているなら考え直して」

ビスマルク「セックスは本当に大事なことなのよ?失敗してトラウマになる人もいるんだから」

提督「聞いたことがあるにはあるが……」

ビスマルク「勉学と同じよ。上手くいくか行かないかは事前準備にかかっているの。それに、好きな女のためならそれぐらいこなして満足させなさい」

提督「なるほど、確かにな!考えを改めよう!」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:53:21.88 ID:nUuoGGn20
ビスマルク「ま、まあこの話はここまで!次いくわよ」

提督「うむ!」

ビスマルク「……まあ、同じくらいの好きな人がいて迷っていたら、うまいほうがいいとはなるんじゃない?」

ビスマルク「けど、レイパーは論外よ。それに、眼中にも入らない不細工は、そもそもヤったりしないし選択肢に上がらないわ」

提督「幸辛い世の中だ」

ビスマルク「もし外見に自信がないなら、ちゃんとそこを磨きなさいってことね。何もせずに所詮イケメンが〜って言ってるような奴、誰も相手にしないわよ」

提督「これはひどい」

ビスマルク「男だってそうでしょ?」

提督「……まあな」

ビスマルク「ふぅ……じゃあ続きを読みますか」

提督「ああ」

ビスマルク「……もし強姦魔が再び目の前に現れたら、恐怖で動けなくはなるかもね。けど目の前にアレを出されてもこんなにはならないわよ」

提督「そうかな?」

ビスマルク「そうよ。嫌悪感しか抱かないでしょうね。好きな人のなら興奮するだろうけど、不細工な強姦魔を好きになる奴なんていないもの」

提督「そうか。だが、恋人募集中で相手がイケメンなら好きになるかもだなんて、何とも……」

ビスマルク「男だって彼女がいないときに好みの子が逆レイプとかして来たら好きになっちゃうんじゃないの?」

提督「……そうかもしれないが、俺にはお前がいるからな」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:54:51.55 ID:nUuoGGn20
ビスマルク「っ!!……次、いくわよ」ドキッ

提督「お、照れてる照れてる」

ビスマルク「うるさい!……これは、レイプされてるならチャンスね」

提督「ま、まさか……噛んだり?」

ビスマルク「いえ、噛み切るのよ」

提督「うわぁ…… でも、ナイフとか突きつけられて噛んだら殺すとか言われていたら?」

ビスマルク「その時は、仕方ないこともあるかもね。けど簡単に突っ込まれるように口をこういう風に開けたりなんてしないわよ」

提督「そうか」

ビスマルク「……味、とかはよくわからないけど。でもそんなに変わらないんじゃないの?肉とかだって、同じランクなら別の固体のものでもほとんど同じ味だし」

提督「こればっかりは想像するしかないからな……だが、俺もそう思うよ」

ビスマルク「でしょ?やっぱり心の問題ね。そして、」

提督「こんなやつので興奮したりはしない、と」

ビスマルク「そうよ。分かってきたじゃない」

提督「まあな」

ビスマルク「……上書きしてってのもよくわからないけど、レイプされた後に恋人に言うのなら違和感ないわね」

ビスマルク「だから、この場合はこの強姦魔にヤられた後に、そいつをしかるべき処刑を施してから『テイトク』へ言うのが正しい使い方ね」

提督「ってことは、この時点ではすでに提督より整備士の方が好きになっているんじゃ」

ビスマルク「そこが理解不能な点よ」

提督「なるほどね」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 03:56:45.75 ID:nUuoGGn20
ビスマルク「……これなしじゃ生きられないとか。男のアレは麻薬か何かだと思っているのかしら?」

提督「実際のところどうなんだ?」

ビスマルク「好きな人のなら、そうかもね」

提督「おぉ……」

ビスマルク「ヘンな顔しないで!……ああ、ここら辺は理解不能ね。ありえないわ。普通なら助けてっていうところよ」

提督「このビスマルクの気持ち、わからない?」

ビスマルク「イミフよ、イ・ミ・フ!そもそも、愛してる人を傷つけるようなことを言う訳ないもの!!」

提督「そうなのか」

ビスマルク「……うわぁ、今更だけど、もしこんなのが好きなら、あなたすごく歪んでるわよ?うわぁ……ってプリンツ!!なんでプリンツがこんな扱いなの!?」

提督「ん?うーん……いつもビスマルク姉さまビスマルク姉さま言ってるからじゃないか?」

ビスマルク「なんですって…… はぁ……まあ、もう読み終わったし、終わりでいいでしょ?」

提督「ああ、そうだな」

ビスマルク「それで、アトミラール。貴方の中に巣食う狂気とやらは倒せたのかしら?」

提督「ああ、本当に清々しい気分だ。もう何も怖くない。もう大丈夫だよ、ビスマルク」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 04:03:36.18 ID:nUuoGGn20
ビスマルク「そう?なら良かったわ。本当に、ね」

提督「変なことに付き合わせて悪かった」

ビスマルク「2回目はないから、肝に銘じておきなさい」

提督「肝に銘じるよ。……こんなことしている間にもう夕方だ。まあ、スケジュール調整すればいいから問題ない。夕食まで執務に戻るか」

ビスマルク「ん〜疲れた……どうでもいいけど、こんなこと二度と止めてよね」

ビスマルク「知らない人間が何を考えていようとどうでもいいけど、あなたが変な性癖をしていたら私はすごく困るわ」

提督「安心してくれ、俺はそんなんじゃない。今回はちょっと今までに触れたことのない背徳感におかしくなっていただけなんだ」

提督「もう正気に戻ったから大丈夫だ。安心してくれ」

ビスマルク「ん。じゃあ仕事に戻りましょう。……それと、後でみんなにもう大丈夫と言っておくように!!あなたのことを心配していたんだから」

提督「ああ、本当に悪いことをした。もちろんそう伝えておくよ」

提督(こうして、俺は執務に取り掛かった。ちらりと隣を見ると黙々と書類の確認をしているビスマルクがいる)

提督(本当に馬鹿なことをしてしまった。ビスマルクにも言われたが、皆にも謝らなくてはな。そんなことを考えながら執務をこなしていく)

提督(深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。これからは気を付けよう。……夕方までまだまだ時間がある。頑張らなくてはな)
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 04:44:03.71 ID:nu2ge1bVo
更新乙
やっぱ無理矢理キスされたら噛んだりして抵抗するよな普通
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 09:39:41.04 ID:AalbYXPCo
抵抗して殺される可能性もあるし恐怖で動けなくなると思う
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 13:13:18.70 ID:wWrFRHHaO
一般人ならそうかもしれんが軍人だもん
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 14:19:18.03 ID:dVqRh5uSO
舌を噛むあそこを噛むなんて反撃する暇なんてあたえないくらい殺傷力がある。他にも髪を掴む耳を掴む目を突く喉を突くなんてのも良いな
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 16:25:40.76 ID:nUuoGGn20


提督「……ん、そろそろ時間だな。今日は終わりにしようか」

ビスマルク「そう?じゃあお疲れ様ね、アトミラール」

提督「ああ。久しぶりにこの後食事でもどうだ?……ん?久しぶりだっけか?」

ビスマルク「……どうかしら?でも、Abendessen(夕食)は歓迎よ!」

提督「そうか……そうか!よし、じゃあレストランでも行くか!」

ビスマルク「いいわね!じゃあ準備してくるから待ってて」

提督「ああ、表に車をまわしておくからそこに来てくれ」

ビスマルク「Ja!」
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 16:33:46.23 ID:nUuoGGn20


川内「本当にいいんですか!?明らかに提督はおかしいですよ!!」

瑞鶴「私も川内に賛成、このままじゃまずいよ」

長門「だが、提督がもう少しだけ待ってくれと言っているのだぞ?ここはあの方を信じて待つべきだろう」

愛宕「そうよぉ、提督は約束してくれたわ。本当に助けが必要になったら躊躇わず言ってくれるって」

川内「私達に言いにくいだけかもしれないじゃないですか!!提督がおかしくなっているのは今なんですよ!?」

川内「提督は今苦しんでいるはず……!!なら、私たちが自分から動かないとダメなんじゃないですか!?」

長門「……だから動いた結果が、信じて待ってくれとのことだったのだろう」

川内「そんなの!!動いたに入るんですか!?」

翔鶴「川内ちゃん、落ち着いて!!」ガシッ

川内「っ……!!すいません……」

大和「……そもそも、提督は何であの子だけは近くに置いているんですか?どうやら提督が抱えている問題も知っているようですし……」ギリッ

加賀「そうね、それは確かに納得できないわ」

大和「ロマノフ朝のラスプーチンよろしく、あの子が提督を狂わせているんじゃないですか?」

加賀「だとしたら、一刻も早く提督を助け出さなくては……」

赤城「ちょっと、お二人とも!さすがにそれは早計ですよ。共に肩を並べて戦ってきましたが、彼女はそんな人とは思えません」

加賀「っ そう……ですね。すいません」

大和「いえ、取り繕っているだけで腹の中は真っ黒かもしれません」

瑞鶴「……まあ、けど私達より何かを知っていることは確実でしょ。これは一度話を聞いてみないと」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 16:47:10.05 ID:nUuoGGn20
川内「……!!あいつ!!」グッ

翔鶴「川内ちゃん!!止めなさい!!っ!?瑞鶴!?大和さん!?」グググッ

プリンツ「……」スタスタ

大和「プリンツ・オイゲン!!」

プリンツ「!?えっ大和さん!?瑞鶴さん!?どうしたんでっ!?」

瑞鶴「……」ガシッ グイ

プリンツ「つぅ……!!」ドン

瑞鶴「貴女、何を知っているの……?」 グッ ハイライトオフ

プリンツ「くぅ……くるし……!!な、何と言われても……分かりません……!!」

大和「とぼけないで?提督がおかしい理由を知っているはずでしょう?貴女は……!!」ギロリ ハイライトオフ

プリンツ「あ、アトミラール……!?な、何も知りませんよ……」

瑞鶴「ふざけないで……!!」ギリッ

プリンツ「うっ……くっ……放して……」

瑞鶴「チッ話さないなら……!!」ギュッ

大和「……」ドスッ

プリンツ「ぐぅっ!?うげぇ……」

長門「止めろ二人とも!!」ガシッ

愛宕「落ち着いて!!」ダキッ

瑞鶴「っ!!」パッ

プリンツ「うぐっ、ごほっ!!ごほっ!!ごほっ!!」ドサッ

大和「愛宕さん!!放してください!!」ググッ

愛宕「落ち着いてくれたらねぇ……!!」ググッ
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 16:49:19.85 ID:nUuoGGn20
赤城「大丈夫ですか、オイゲンさん」

加賀「今のはさすがにやりすぎです。二人とも」

瑞鶴「……こいつが悪いんだからね」

大和「そうです、この女が悪いんです」

翔鶴「瑞鶴!!大和!!いい加減にしなさい!!どう考えてもいきなり首を絞めたりお腹を殴ったりする方が悪いでしょう!!」

瑞鶴「だって……」

大和「……」プイッ

翔鶴「だってじゃあありません!!大和も、何ですかその態度は!!ちゃんと謝りなさい!!」

瑞鶴「……」グスッ

大和「死んでもお断りです」

翔鶴「っ!!この……!!」

川内「……プリンツ・オイゲンさん。知っていないわけないですよね?どうして嘘なんてつくんですか?」

プリンツ「……嘘じゃないです。本当に知らないんです」フルフルフル

川内「っ!!」

赤城「待って!!……どうやらオイゲンさんも本当に何が起こっているのか知らないみたいじゃないですか」

大和「どうして分かるんですか?」

赤城「こんなに怯えて、震えて……何よりオイゲンさんの顔を見れば分かります。これが悪事を企んでいる人間がする顔ですか?」

大和「っ……」

プリンツ「本当に、知らないんです……分からないんです、私にも……」ポロポロポロ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/04(日) 17:06:21.48 ID:nUuoGGn20
長門「……ビスマルクなら知っているんじゃないか?彼女に話を聞きに行くべきだろう」

加賀「そうね。けど、今どこにいるのか……知っているかしら?」

オイゲン「分かりません……」

瑞鶴「どうして!?」

オイゲン「分からないんです……私だって……私だって!!何がどうなってるのか聞きたいですよ!!」

瑞鶴「!?」

赤城「……すいません、オイゲンさん。みんな提督が心配なんです。何が起きているのか分からないことがもどかしくて」ギリッ

プリンツ「……いいですよ、許します。私も同じ気持ちですから、皆さんの気持ちも分かります」

赤城「……ありがとう」

プリンツ「じゃあ、私は用事があるので。失礼します」

赤城「ええ」

大和「行かせるんですか!?許しません!!」グッ

瑞鶴「そうだよ!!絶対に知っていることを隠してる!!」キッ

長門「いい加減にしろ、二人とも!!」

愛宕「お話するにしてもぉ……一度頭を冷やしてからの方がいいわよぉ……!?」グググッ

大和「っ……!!なんで、どうして……!!みんな提督が大切じゃないんですか!?」ジワッ

瑞鶴「だって……だってぇ……!!」ポロポロポロ

翔鶴「本当にごめんなさい……」シュン

プリンツ「いいんです。では」スタ スタ

瑞鶴「提督……ぐすっ……ひっく……」

大和「提督……どうして、私を頼ってくれないのですか……大和は……っ」ボロボロボロ

長門「……」ギリッ



プリンツ「いたい……」ズキッ

プリンツ「アトミラール……ビスマルクお姉さま……辛いですよぅ……」グスッ
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 18:06:33.41 ID:oIH4Rdg70
>>1がCrazy9愛好家なのはよく分かった
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 18:36:13.08 ID:bDSgCOKqO
プリンちゃん可哀想…
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/12/04(日) 22:54:35.58 ID:nUuoGGn20
>>320
そうですね。絵柄が凄く好みですし、今でも2weiの前書きにあったビスマルクと提督のらぶらぶ幸せなんとやら、待ってます
待ってます……から、早く書いてください……!!何でもしますから!!
もし出たら必ず買いに行きますよ!!
323 :saga sage :2016/12/05(月) 00:34:37.38 ID:0luyHjV80


提督「来たか」

ビスマルク「女は準備に時間がかかるものなのよ、なんてね。ごめんなさい、時間を取ったわ」

提督「気にしないでくれ、そんなつもりはない。よし、行こうか」



ビスマルク「ごちそうさま、美味しかったわ!!」

提督「気に入って貰えて何よりだ。さて、帰るか」

ビスマルク「そうね、行きましょう」

提督「今日は疲れた……」

ビスマルク「その割には仕事が進んでいないようだけど?」

提督「まあな、この後頑張らなくては」

ビスマルク「はぁ……しょうがないから、付き合ってあげるわよ」

提督「それは助かるが……いいのか?」

ビスマルク「ここで、『じゃあ頑張ってね』と言って自分だけ休む人間だと思った?」

提督「ははっそうだな、君は優しいからな。ありがとう」

ビスマルク「ん、じゃあ早く帰って片付けてしまいましょう」

提督「ああ」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/05(月) 00:40:45.36 ID:0luyHjV80


提督(やれやれ、どうにか無事に仕事を片付けることができた。頑張ってくれたビスマルクのおかげだな)

提督「何とか終わらせられたな、お疲れ様。手伝ってくれてありがとう。コーヒーでも飲むか?」

ビスマルク「お疲れ様、どういたしまして。頂くわね」

提督「了解」コトッ

ビスマルク「……?貴方は飲まないの?」

提督「俺が炭酸ジュース好きなのは知っているだろう?疲れた頭によく効くからな」

ビスマルク「ああ、そうだったわね。何を飲むの?」

提督「これだ。ドイツ発祥のジュースだろ?」

ビスマルク「ファンタ!!今ではグレープ味とかいろいろあるけど、ドイツで飲まれていたのはもっと違う奴なのよ」

提督「そうなのか?」

ビスマルク「そうよ。私もコーヒーよりもそっちがいいわ!」

提督「ん?君、ジュースは甘すぎて嫌いとか言っていなかったか?」

ビスマルク「えっ、……そうだっけ?まあ、今日はそんな気分なのよ」

提督「ふむ。それで、何を飲むんだ?」

ビスマルク「何があるの?」

提督「いつでも好きなのが飲めるように、一通り揃えておいてあるって言ったろ?このマイ冷蔵庫を見るがいい!どれでも好きなのを選んでくれ」

ビスマルク「そうね、どれどれ……Ach, Gut(よし)!見ていなさい!」

提督「コーラ、スプライトそれにファンタオレンジ?そんなに出してどうするつもりだ?まさか……」

ビスマルク「あなたに本物のファンタを飲ませてあげるの。もちろん全部飲むわけじゃないわ!……あけてもいい?」

提督「ほぅ……興味深い!構わないぞ」

ビスマルク「Danke! 」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/05(月) 00:43:20.23 ID:0luyHjV80
提督(そう言うと、ビスマルクはコップにそれらを4:1:4でコップ注いで炭酸が抜けないように軽く混ぜた)

ビスマルク「はい、完成!元祖ファンタよ!飲んでみなさい!」

提督「どれ、頂こうか。……なるほど、良いお手前で!!」ゴク ゴク

ビスマルク「良いオテマエ?」

提督「美味しいってことだ!!元の味がこんなんだとは知らなかったな。しかもこんなに簡単に作れるのか」

ビスマルク「ふふん!でしょう?ちなみに、スプライトも元はファンタのフレーバーの1つだったのよ?」

提督「そうなのか!?へぇ〜知らなかった。よく知っているな!さすがだ、ビスマルク!」

ビスマルク「えへへ……ちょっと褒め過ぎじゃないかしら……?」モジモジ

提督「おや、謙遜するとは珍しい。明日は槍でも振るかな?」

ビスマルク「……よくわからないけど、馬鹿にしているのは分かったわ。これはお預けね」

提督「すまんすまん!謝るよ」

ビスマルク「もぅ……仕方ないわね……ほら」

提督「Danke!」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/05(月) 00:50:21.58 ID:0luyHjV80


提督「……おっと、もうこんな時間か。明日は東京だ。そろそろ寝るとしよう」

ビスマルク「ええ、そうね。じゃあ私も部屋に戻るわ」

提督「ん……そうだな。お休み、ビスマルク」

ビスマルク「Gute Nacht, アトミラール。……」ニコッ

提督「……?」

提督(なぜか儚げな笑顔でこちらに微笑むビスマルク。そして一瞬、こちらを悲しげな顔で見つめた)

提督(それが気になってしまう。オーロラのような緑の瞳に、悲痛な感情が揺らめいていた)

提督「? どうした、ビスマルク?」

ビスマルク「何でもないわ、また明日」

提督「あ、ああ」

提督(……何か、凄い違和感だ。何かがおかしい。この状況に、そしてビスマルクに違和感を覚えた)

提督(訳が分からないまま帰宅し、入浴を済ませ、寝支度を完了する。一人では広すぎるベッドに入っても、ますます違和感が大きくなるばかりだ)

提督(とても寂しい感じがした。気分がとても悪くなってくる。なぜだ?……分からない)

提督(ラブクラフト全集がまずかったかな?この年でホラーにビビることになるとは……)

提督(……だめだ、こういうことは深く考えないほうが良い。早く寝よう。疲れているしな)

提督(それに明日は、東京へ行かなくては。大切な会議がある。いよいよ始まるんだ……)
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 08:29:57.61 ID:Duuy45USO
プリンツ・オイゲンの分裂
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 16:56:19.12 ID:ypu8dy5A0
?プリンちゃんがお姉様を演じていると?
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 17:45:53.63 ID:wqJnP66yo
ビスマルクはもう…
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 18:53:26.06 ID:rW6S8ADQO
ビスマルクはもう寝取られているってオチ
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 23:52:13.77 ID:h3oIrI/L0
>>330 そのオチだけはマジで勘弁して欲しいわ だったら轟沈→提督の現実逃避の方がマシ

提督の妄想ていう前提だから読めてたのに
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 23:56:10.72 ID:iWTWi2nfo
>>330
あぁ〜たまんねえぜ
このオチだったら神SSだわ
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:04:18.86 ID:YwuzwP2d0


提督(戦況は、我々に優位に進んでいた。敵の勢力圏はますます縮小されており、遂には珊瑚海から敵を追い出す寸前まで来ている)

提督(俺は、今からおよそ一か月後に予定されている南方海域最後の敵拠点、すなわちガダルカナルとツラギへの攻勢作戦の指揮を執る)

提督(前回のポートモレスビー攻略作戦での活躍で、中将へ昇進した上で、総司令官に抜擢されたのだ)

提督(この戦争から南部戦線が消える日もそう遠くない。俺たちが、この手で終わらせるのだ)

ビスマルク「提督、準備できてるかしら?」

提督「ああ、大丈夫だ。行くとしようか」



提督(ってなわけで作戦会議のために東京までやってきた。軍用の特別列車のおかげで列車内は快適だったが、駅構内はそうもいかない)

提督(……いつも思うが、東京の駅は入り組みすぎだと思う。もう少し何とかならなかったのだろうか)

ビスマルク「アトミラール、車は表で待っているんでしょ?早く行きましょう」

提督「ああ。すまんが、ちょっと手洗いに行ってくる。ここで待っていてくれ」

ビスマルク「そう、分かったわ。じゃあここで待っているから」

提督「頼むぞ」

提督(……それにしても本当に人が多いな。さすがは天下の帝都東京か)

提督(用を済ませ、ビスマルクの所へ向かう。すると聞き覚えのある声が聞こえてきた)

「よし、その東京ばな○を頂こうか」

提督「この声……!?やはり!!友!!友じゃないか!!」ハッ

友「お、提督か!?ひと月ぶりだな!!会えると思っていたが、まさかここでとは!!」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:10:01.29 ID:YwuzwP2d0
提督「ああ、本当に奇遇だな!!元気か?」

友「もちろん!!それにしても、今回の作戦の指揮官は貴様か。流石だな」

提督「ありがとう!!奴らを珊瑚海から蹴散らしてやるよ!!」

友「この前の作戦で、お前の艦隊は大活躍したからな。いろいろあって、心配していたが……大丈夫そうでよかった。期待しているぞ」

提督「ありがとう!貴様は東部方面、ミッドウェーの拠点への牽制を担当だったよな?近頃は敵の抵抗も激しさを増してきている。気を付けてくれ」

友「そうだな、ありがとう。だが、ここが正念場だ。やってやるさ!側面の防御は任せてくれ!」

提督「おう、頼りにしているぞ!」

飛龍「おーい!!友!!買い物、まだ時間かかるの!?早く行こうよ!!」

友「あ、ああ!!ちょっと幼馴染の親友に会ってな!!すぐ行くから、先行っていてくれ!!」

飛龍「分かった!!じゃあ先に行ってるからね!!」

友「車でな!!」

提督「ほうほう、友か……付き合っているのか?」

友「ま、まあな……」

提督「お前もとうとう身を固めるか?」ニヤニヤ

友「やめろやい!」

提督「ははっ今度ダブルデートに行こうか?」

友「今はそんな暇ないだろ!」

提督「ははは、冗談だよ!」

ビスマルク「アトミラール?何をしているの?用が済んだのなら早く来なさいよ」

提督「おお、ビスマルク!悪いな、偶然そこで友と会ってな。お前も面識があるだろう?」

友「ビスマルク……?」

ビスマルク「え、友? ……! ……おはよう、少将」

友「え、え、え? えっと……」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/06(火) 03:12:18.80 ID:YwuzwP2d0
ビスマルク「私を忘れたかしら?ビスマルクよ」

提督「おい!?貴様、俺の彼女を覚えていなかったのかよ!?」

友「彼女!?あ、いや、すまんな……少し会っただけだったからな……」

提督「まったく。ってそうだ、すまないが飲み物を買いに行ってくる。喉が渇いてな。すぐに済むから待っていてくれ」

ビスマルク「……そう、分かったわ」

友「ああ……すまないが、俺もドクペが欲しいから買ってきてくれ」

提督「ドクペ!?ここらで売ってるのか……?」

友「向こうの売店に行けばあるかもしれん。貴様の分も奢るから、頼む」

提督「了解」スタスタ

ビスマルク「……」

友「……何、してるんだよ」

ビスマルク「……何って何よ。質問の意図が分からないわ」

友「ふざけるなよ! それとも、お前までおかしくなっちまってるのか?」

ビスマルク「……そんなわけ、ないでしょ?」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/06(火) 03:13:50.66 ID:YwuzwP2d0
友「なら!」

ビスマルク?「けど、他に何ができるっていうんですか? 私にできることはこれぐらいしかないんですよ!」

友「くっ……どうやら、あいつは今、精神崩壊しかけているみたいだ……くそっ……お前のしているそれは、ますますあいつの心を蝕んでいっているんだよ!!」

ビスマルク?「いいえ、違います!!私はアトミラールを守っているんです!!あの人は酷く傷ついて苦しんでいるんです!!」

ビスマルク?「無理に残酷な現実を見せれば、提督を本当に壊してしまいます!!どうしてそれが分からないんですか!?」

友「ふざけるな! !そんな事、間違ってる!! ……それにな、この方法はあいつを犠牲にするだけじゃない!!」

ビスマルク?「何が言いたいんですか!?」

友「自分の顔を見てみろ!!これはお前もまた緩やかに壊れていく方法なんだよ、プリンツ・オイゲン!!」

プリンツ「っ……!! 」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:18:31.09 ID:YwuzwP2d0


瑞鶴『提督の様子がおかしいよ……顔色が凄い悪いし、無理して気丈に振舞ってる』

翔鶴『どうしたのでしょうか……』

長門『攻勢作戦が控えている。大事なければいいのだが……』

陸奥『医者を呼んだ方がいいわよ。絶対、病気だから』

赤城『もうお呼びしたのですが、悪いところはないと……』

加賀『おそらく疲労とストレスだろうとのことで、栄養剤を処方されたわ』

プリンツ《提督、具合悪いんだ。お見舞いに行こうかな。看病してあげたりとか!……って、ビスマルクお姉さまの役目か》

プリンツ《……お似合いの、二人だよね。尊敬するアトミラールとビスマルクお姉さまが夫婦だなんて、素敵》

プリンツ《だからこの気持ちは、封印しなくちゃ。そう、忘れなくちゃいけない……》



ドイツ軍将校『ビスマルクから定時連絡がない』

プリンツ『えっ本当ですか?』

ドイツ軍将校『残念ながらな。彼女の所在はどこだ?』

プリンツ『家にいると思いますけど……』

ドイツ軍将校『そうか。現在、作戦直前ということで提督と連絡が取れない。しかし、君なら可能なはずだ。確認してみてくれ』

プリンツ『Jawohl, Herr Kapitän (了解しました、大佐).』
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:20:58.54 ID:YwuzwP2d0


プリンツ『提督』コンコン

提督『……入れ』

プリンツ『失礼します』ガチャッ

提督『ビスマルク!?』

プリンツ『!?』

提督『あ、いや……すまない、プリンツ。どうしたんだ?』

プリンツ『いえ、大丈夫です。ビスマルクお姉さまから定時連絡がないと本国から連絡が来たのですが……』

提督『っ!!……そうか。君には話さなくてはならなっ、おえぇぇ……!!』ゲボッ

プリンツ『アトミラール!?大丈夫ですか!?』ダッ

提督『げほっげほっぐっ……すまない、大丈夫だ……プリンツ、これからいうことには緘口令を敷く。いいな?』

プリンツ『J,Ja……』



プリンツ『……つまり、ビスマルクお姉さまは、あの整備兵と浮気……„ Seitensprung“したんですか……?お腹の子も、その人の……?』

提督『……そうだ』

プリンツ『……!!』

提督『すまないが、この件に関してはドイツ側に黙っていてほしい。こんなことを報告したら……まずいことになるだろう?』

プリンツ『……っ!!わ、分かりました』

提督『すまない、ありがとう』

プリンツ『アトミラール……』

プリンツ《嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ。そんな事、信じられない。あのビスマルクお姉さまが……?ありえないよ……どういう事……?》
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:27:23.81 ID:YwuzwP2d0


提督『作戦は順調とは言い難い。敵との航空戦で我が軍は予想以上の被害を出している。敵の空戦力は予想以上だ』ゲッソリ

提督『だが、そのかわりに敵拠点及び艦隊の打撃力は低いことが判明した』

提督『そこで、俺が上層部に戦艦主体の打撃艦隊による夜襲を打診して承認され、実行することとなった』

川内『夜戦!?今、夜戦って言った!?』パァッ

神通『ね、姉さん!!静かに!!』ビクッ

提督『よって諸君には敵艦隊を蹴散らし、ポートモレスビーの敵拠点を焼き尽くしてもらう。頼んだぞ』

大和『はい!!提督が最高の司令官であること、そして我が艦隊が世界最強である事を証明して見せます!!』

提督『うむ。第一艦隊、出撃せよ!!』

大和『了解!!第一艦隊出撃!!』

プリンツ《提督……あんなにやつれてしまって……ビスマルクお姉さま!!何故なんですか……!?》



元帥『素晴らしい作戦だった!!君のおかげで作戦は無事成功した!!昇進が君を待っているぞ』

提督『はっ光栄です!!……っ』クラッ ドサッ

元帥『少将!?どうしたんだ!!』

大和『提督!?』

瑞鶴『提督!!』

プリンツ『そんな……提督!!』
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:30:24.13 ID:YwuzwP2d0


プリンツ《結局、アトミラールは念のためということで数日入院することになった。作戦後のごたごたを片付けて、今日やっとお見舞いにいける》

プリンツ『アトミラール、失礼しますね』

提督『ああ、……ビスマルク?ビスマルクか。どうした、そんなにかしこまって』

プリンツ『!?』

提督『すまないな、心配をかけた。すぐに退院できるよ』

プリンツ『アトミラール……?』

提督『ん?何だ、ビスマルク』

プリンツ《アトミラール……こんなことって……神様、こんなに素晴らしい、頑張っている人にどうしてこんな仕打ちを……》

プリンツ《アトミラールのために私ができること……ひどい仕打ちを受けたこの人の、壊れそうな心を守るには……》

プリンツ『……いえ、何でもないわ、アトミラール』

提督『そうか?』

プリンツ『ええ。それより、リンゴを持ってきたのよ。剥いてあげるわ』

提督『おお、ありがたい!……迷惑をかけるな』

プリンツ『そんな事言わないで。貴方は頑張った。当然じゃない』ニコッ
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:54:51.55 ID:YwuzwP2d0


プリンツ「……」



提督『その書類を取ってくれ、ビスマルク』

プリンツ『ん』

提督『ありがとう』ニコッ



翔鶴『美味しい!!さすが提督のお母さまですね』

瑞鶴『うん!!私干し柿って初めて食べたかも』

提督『そうか?最近の子は干し柿知らないのか……あ、ビスマルク!ちょうどよかった。これ食べるか?実家から送ってきたんだ』

翔鶴&瑞鶴『『!?』』

プリンツ『あら、何よコレ?』

提督『干し柿だ』

プリンツ『……食べられるの?』

提督『美味しいぞ?』

プリンツ『……!美味しい!』パクッ

提督『だろう?そうだ、書類で確認したいことがある。来てくれ』

プリンツ『分かったわ』

提督『ではまた後でな』

翔鶴『あ、はい。ごちそうさまでした』

瑞鶴『うん、また後で。干し柿ありがとうね』

翔鶴『……えっと』

瑞鶴『どういうことなの……?え?プリンツ・オイゲンってプリンツ・オイゲンだよね?』

翔鶴『ええ、オイゲンさんだと思うけど……ビスマルクって呼んでたわよね?』

瑞鶴『うん。……?』
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/12/06(火) 03:57:00.30 ID:YwuzwP2d0


プリンツ《私が、ビスマルクお姉さまの代わりになる。お姉さまが帰ってくるまで。……きっと、帰ってくるから》

提督『ビスマルク』

プリンツ『何かしら?』

プリンツ《私が、アトミラールを守る。アトミラールを傷つけるモノから、守り切って見せる》

提督『ビスマルク』

プリンツ『ん』

プリンツ《これ以上アトミラールが傷つけられて、苦しむところは見たくない。だって、私はアトミラールが……好きだから》

提督『ビスマルク』

プリンツ《でも、アトミラールはビスマルクお姉さまが好き。お姉さまを選んだ。今、アトミラールは私を見て、ビスマルクお姉さまの名前を呼ぶ》

提督『ビスマルク!』

プリンツ《アトミラールの目に、私は……プリンツ・オイゲンは映っていない。私は見えていない。私を通してビスマルクお姉さまを見ている》

提督『ビスマルク!!』

プリンツ《私は、存在しない。だったら……私は、何処にいるの……?私は、誰なの……?》

プリンツ《もし、お姉さまが帰ってきたら……私はどうなるの?アトミラールはどうするの?私は……》
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 06:15:44.19 ID:Z1bHj0PA0
いや予想してはいたけど、この展開は…
読みながら吐いた
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 07:37:01.74 ID:QY4xuKtMO
やっぱビスマルクって糞だわ
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 12:07:20.41 ID:wPk8ykFIO
どう落とし所に持ってくのか凄い興味はある
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 12:17:05.50 ID:JNo1l8+E0
ただ本当に?とも思うがな
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 15:50:23.17 ID:zuwRm2SS0
ドイツ提督の俺には辛い展開
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 18:12:31.62 ID:eAuNvRUxo
完結したあとでいいからおまけとして加賀みたいにNTRた後の話も書いてほしいな
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:02:21.37 ID:qZ8v7P/l0
最後はビスマルクと良いENDを見れると思ったらどんどん変わっていってマジでビビる
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 01:06:29.89 ID:ySb4GHyVO
プリンは健気だ
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 03:18:54.37 ID:u3KnM2mOo
提督を庇う行為は同時にビスマルクを庇っているから結局2人まとめて殺処分かな
NTRは然るべき所に報告すると言っていても実際に話しづらいことは隠しちゃうんだね
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:10:19.25 ID:AObqY72j0


プリンツ「っ!!」

プリンツ(駄目だ!!変なことを考えるな!!これが私にできる最善だ!!こいつの言うことに耳を貸してはいけない!!)

プリンツ「貴方に何が分かるというのですか!?知ったような口を利かないでください!!それとも、何かいいアイデアがあるんですか!?」

友「それはっ……!!」

プリンツ「Na, toll! 凄いですね、他にいいアイデアがないけどそれはダメですか?じゃあ何もせずにアトミラールを放っておけと?」

友「違う……!!俺があいつと可能な限り一緒にいる!! 近くで支えてやる!!」

プリンツ「あなたがですか!?どうやって!?少将がアトミラールと一緒にいる!?無理に決まっているでしょう!!」

友「なら……俺があいつの副官になってやる!! それなら一緒にいられる!!」

プリンツ「アトミラールのために自分の軍歴を棒に振るつもりですか!?」

友「……ああ、俺はその覚悟だ。あいつがあんな状態なら、俺の人生は色あせちまう。何ができるか分からないが、でもこんなのは嫌だ」

プリンツ「……そこまで、アトミラールのことを思っているんですか?」

友「お前にだっているだろう? 自分のことのように大切な大親友ってのは。俺とあいつはガキの頃に仲良くなってからずっと一緒だった」

友「あいつは、もし俺が助けを必要としていたら自分のことを構わず俺を助ける。そして、俺もまたあいつのためなら、自分の軍歴やらなんやらぐらいどうでもいいんだよ」

プリンツ「……あの人の心はいつまでもビスマルク姉さまのもとにあるんです。あの人が愛し、あの人が助けを求めるのはビスマルクお姉さまなんです」

友「なら、お前がビスマルクになると? 本当にそれでいいのか?」

プリンツ「いいわけ、ないじゃないですか! 私を見てほしいに決まってるじゃないですか!」

プリンツ「……私は、私はアトミラールが好きです。あの人を助けたい、支えてあげたい!でも……私じゃダメなんです……私じゃ……」ウルッ
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:13:47.66 ID:AObqY72j0
プリンツ「もう……私じゃどうしていいかわからないんです……お姉さまもどこへ消えたのか分からないし……」ポロポロ

友「……あいつの時間はあの時から止まっている、氷のようにな。それを解かすことができるのは、人の温もりか、怒りの業火だけだ」

友「……俺は目が覚めたぜ。あいつが無理してるのに気がつかないなんて……俺が、怒りを担当してやる。だからお前が温もりを担当しろ」

プリンツ「……どうするつもりなんですか?」

友「俺の大親友に手を出したことを後悔させてやるさ。あいつから聞いた話じゃ、ビスマルクは洗脳されたみたいじゃないか」

友「調教だとか反吐が出る。しかし、ストックホルム症候群ってのがあるようにまあ実在するんだろうな」

友「簡単に洗脳されるような、頭のねじが数本とんでるクソビッチの方も問題だ。だが、どちらにせよあのクソ野郎はたとえ法律が裁けなくても俺が裁く」

プリンツ「まさか……」

友「乗り込んでやるさ、あいつらの所に。痛めつけられるだけ痛めつけたうえで、あのクソ野郎をぶっ殺してやる」

プリンツ「っ……!! 人を殺すんですか……?貴方のすべてが終わりますよ!?」

友「気にするものか。罪だというか? それもそうだろうな。俺も普通に暮らしていくうえで法律は守るべきだと思う。だがな」

友「その法律が、俺の大切なものを傷つけて守らないっていうんならそんなもの守る義理はない!!」

友「そんなもののために、大切なものを土足で踏みにじった奴がのうのうと生きているのを黙って見てるだけなんて耐えられないだろう!!」
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:15:41.95 ID:AObqY72j0
プリンツ「大切なものを傷つけて守らないなら、守る義理はない…… 黙って見てるなんて、耐えられない……」

提督「ただいま、何を騒いでいるんだ?警備員がやってくるぞ」

友&プリンツ「「!?」」

提督「って、どうしたんだ!?……泣いていたのか?」

プリンツ「ちょっと目にゴミが入って……大丈夫よ。友とコーヒーか紅茶かで議論になって。つい、ね……」

友「あ、ああ、そうなんだ……貴様だって紅茶の方がいいよな?」

プリンツ「コーヒーに決まってるわよね?」

提督「そうだな、気分によるが……決められないな。それより、ほら、ドクペだ」

友「おお、ありがたい」

提督「さて、そろそろ行かなくてはと言いたいところなのだが、もう一度トイレに行ってくる。少し緊張しているみたいでな、ははっ」

プリンツ「大丈夫?」

友「貴様のことだ、どうせうまくやる。胸を張れよ、親友」

提督「ああ、ありがとう。……貴様が俺の親友で良かったよ」

友「どうした、いきなり。らしくなく緊張しているな?お前がそうなるのは珍s」

飛龍「友ー!!遅いよ!!話長すぎ!!」

友「飛龍!?すまない!!……悪いが、先に行かせてもらうぞ」

提督「ああ、また向こうでな。先に車まで行ってるか?ここらは人混みが凄いだろう」

プリンツ「何を言っているのよ。待ってるから早くしてね」

提督「分かった、ありがとう」
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:17:42.63 ID:AObqY72j0


提督「待たせたな」

プリンツ「ん、行きましょう」

提督「ああ」



提督「都会に高速道路、東京って感じだ。本当に久しぶりだな……おっフェラーリ」

プリンツ「嘘、どれどれ?」スッ

提督「おい、危ないからちゃんと座ってろ」

プリンツ「いいじゃない。……あ、良い匂い。ガム食べてるの?」

提督「ああ、まあな」

プリンツ「私にも頂戴」

提督「悪いが、さっきのが最後の一個なんだ」

プリンツ「ああ、そう……残念」

提督「!とうとう来たな……総司令部だ」

プリンツ「……緊張しているの?」

提督「それはな。まあ、当たり前だろう」

プリンツ「……ん」ギュッ

提督「!!」

プリンツ「大丈夫よ、アトミラール。私がついてるからね」ナデナデ

提督「……助かる」

プリンツ「……」
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:22:42.38 ID:AObqY72j0


提督「他にご質問が無ければ、私からは以上です」

元帥「よし、分かった。では、以上でい号作戦前の最終会議を終了する!中将、良い報告を待っているぞ」

提督「お任せください、元帥。必ずや期待に応えて見せましょう」

元帥「うむ!」

プリンツ(アトミラール!!良かった……!!)グッ



プリンツ(作戦会議も無事に終わり、会食を経て今は帰路についている。専用列車の窓から眺める空は、気味の悪い三日月だ)

プリンツ(友さんの言っていたこと、本気なのかな……?まさかそんなわけないと思うけど……)

プリンツ(『アトミラールの心をますます蝕んでいく』……そんな訳ない。それに、他にできることも思いつかない)

プリンツ(『私もまた緩やかに壊れていく』……それも違う。確かに思うことがない訳じゃないけど、私はそんなやわじゃない)

プリンツ(……ビスマルクお姉さまは、一体どうしてこんなことをしたのだろうか?未だに信じられない。信じたくない)

プリンツ(あのビスマルクお姉さまがこんなひどい裏切りを?しかも……あんな人と?冗談でしょ……連絡をとりたいけど、方法がない)

プリンツ(携帯はずっと電源が入っていない。"SNS"とかは、もともとやっていない。……そもそも、ビスマルクお姉さまはこれからどうするつもりなんだろう)

プリンツ(どっかに隠れてこそこそ暮らすのだろうか?日本とドイツのお尋ね者になって?)

プリンツ(それ以前に、定時連絡がないとすぐに問題になると分からなかったのだろうか?そんなわけないと思うけど……)

プリンツ(『作戦に関係しているから』と言って何とか誤魔化したけど、定時連絡がないのはいつまでも誤魔化せはしない)

プリンツ(……あ!いや、そういえばもっと不味いことになってるんだった……将校から呼び出しされた。おそらく、その件だろう)

プリンツ(まだアトミラールが正気だったとき、いざとなったら『提督からそう言われていた。何も知らなかった』と言えと言われたけど……)

プリンツ(……もう本当に訳が分からない。嫌だ。これ以上考えたくない。全部やめて引きこもりたい。全部夢だったらいいのに)

プリンツ(……そうだ、夢なんだ。だってビスマルクお姉さまがそんな事するわけないもの!……なんてね、意味のない事だよね)

プリンツ(とにかく、このままじゃまずい。何か考えなくちゃ。考えたくないけど、考えなくちゃ。何か打開策を……)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:23:58.03 ID:AObqY72j0
提督「これを食べてくれ。元気が出るぞ」

プリンツ「え?あ、HARIBO!!」パァッ

プリンツ(しかもハッピーコーラだ!!私が一番大好きな奴!!)

プリンツ「ん〜おいしい!!ゴルトベーレンじゃなくてこっちを選ぶのはいいセンスね」

提督「Danke, 喜んでもらえて何よりだ。ジュースもあるぞ」

プリンツ「Super!!どうしたのよ、至れり尽くせりじゃない?」

提督「ああ、いろいろ助けてもらってるからな」

プリンツ「あら、それなら毎日こうしてもらわなくちゃ」

提督「そうするとありがたみがなくなるだろ?」

プリンツ「かもね、ふふっ」ニコッ

プリンツ(ずっとこうしていられればいいのに。……嫌なことを考えるのは、今は止めておこう。明日だ。明日から考える。そうしよう)
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:28:47.45 ID:AObqY72j0


プリンツ(あれから数日、私は未だに何の策も考えられていない。だというのに将校と会う日だ)

プリンツ(こうなったら、作戦に関わるから言えないと強引に押し通そう。それで時間を稼ぐ)

プリンツ(そうして次の時までにいい案を考えておく。それしかない。大丈夫、きっとうまくいく)

プリンツ「……それにしても、遅いな。確か待ち合わせはこのスタバだったはずなんだけど」

「Prinz Eugen」

プリンツ「えっ?っ!?あ、貴女は……!!」

女「Guten Morgen. Ich habe dich so lange nicht gesehen. (おはよう、久しく君とは会っていなかったな)」

プリンツ「なんで……大佐はどうしたんですか……!?」

女「……一応、日本語も話せるようになったんだ。元気だよ。それにしても、よく私が昇進したことを知っているな?」

女「親友が私を気にかけてくれていたようでうれしいよ。君のほうは最近どうなんだい?」ニコッ

プリンツ「ふざけないで!!誰が親友だ!?私が聞いているのはKapitän Schneider(シュナイダー大佐)のことだ!!」

女「ああ、そういう意味か。やはり経験不足だな……周りは日本人だらけだし、いろいろと良くないからドイツ語で話そうか」

プリンツ「Wo ist Herr Kapitän!? (大佐はどこにいるんですか!?)」

女「Ach, 彼は本国へ帰還したよ。これからは私が連絡将校になる」

プリンツ「何ですって……!?貴女のような人格破綻者が……!?」ガーン

女「そんな顔をするな。さすがに傷つくぞ……」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:31:24.56 ID:AObqY72j0
プリンツ「マッドサイエンティストに人体実験の検体にされそうになれば、私の気持ちが分かりますよ。大佐」

女「大佐じゃなくてメンゲレと呼んでくれ。マッドサイエンティストのつもりはないんだがなぁ……」

プリンツ「人を泥酔させて人体実験をしようとした方の言葉とは思えませんね、大佐?」ジロッ

メンゲレ「……なら、せめてドクトルと呼んでくれ。あれは悪かったよ。私も、君が酔ってないときに頼むべきだったと後悔している」

メンゲレ「だが気になって仕方がなかったんだ。君が艦娘になれて、私がなれなかった理由がね」

プリンツ「……それで、ドクトルが一体何の御用ですか?定時連絡はまだ先ですけど」

メンゲレ「着任を君と祝いたくてね」

プリンツ「おめでとうございます、ドクトル。では失礼しますね」

メンゲレ「まあ待て、本題が終わったところで早速ガールズトークをしようじゃないか」

プリンツ「お断りします」

メンゲレ「ビスマルクについてだ」

プリンツ「……何ですか?」

メンゲレ「単刀直入に聞くぞ。どこまで知っている?」

プリンツ「……作戦に関わるから言えません」

メンゲレ「本当に?彼女は作戦に参加するのか?」

プリンツ「言えません」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 03:34:55.84 ID:AObqY72j0
メンゲレ「……プリンツ、君は彼女が何をしたのか知っているのか?」

プリンツ「何のことですか?」

メンゲレ「私が着任したのは二種間ほど前、ちょうど君がビスマルクは作戦の為に現在連絡できないと大佐に報告した翌日だった」

メンゲレ「かなり急なことだったよ。それこそ、君たちに前もって連絡することができないぐらいにね」

プリンツ「何が言いたいんですか?」

メンゲレ「そしてその着任当日に、ビスマルクからいわゆる『良心的兵役拒否』を希望された」

プリンツ「!!??」ビクッ

メンゲレ「……まあ、そういうことだ。だから彼女に関してはもう心配する必要はないとだけ伝えておくよ」ジッ

プリンツ「そう、ですか……」

メンゲレ「……これを飲むといい。なに、ヘンなものは入れてないし、口をつけてはいないよ」

プリンツ「……Danke」

メンゲレ「さて、それでは私は戻るとする。今度の作戦は君も出撃だろう?頑張ってくれ。ではな」スタスタスタ

プリンツ「はい、ありがとうございます……」

プリンツ(……それが貴女の選択なのですか、ビスマルクお姉さま。本当に……本当に……どうして……なんで……)

プリンツ「……」

プリンツ「……」ユラッ フラフラフラフラ

メンゲレ「……」ジッ

メンゲレ「……」クルッ スタスタスタ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 04:10:28.02 ID:+TAxrwnUo
兵隊にも詳しくなくて理解力も乏しい俺にだれか説明してくれ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 04:20:51.38 ID:Eli/ctfA0
個人の宗教や信教または思想上の理由から兵役を拒否することを良心的兵役拒否という。
要するに、ビス子、艦娘辞めるてよー
ということ。
で、軍や国によっては良心的兵役拒否に対して実刑がついたりする。例えばキムチとか
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 04:55:49.90 ID:+TAxrwnUo
>>362
へえ、サンキュー
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 04:59:05.52 ID:+TAxrwnUo
ドイツでは条件付きではあるけど良心的拒否できるようになってるのか
また2chで知識を得てしまった
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 08:25:46.86 ID:nb9y1TyPO
>>362
そりゃオリンピックに対する熱意が高いのも頷けるな
合法的に兵役逃れられるんだからな韓国では
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 09:53:22.75 ID:wCC7fNM1O
きっとハッピーエンドになるって信じてる。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 12:59:35.09 ID:dK9l+a/HO
まあ筋が通っていればハッピーでもバッドでも…
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/08(木) 21:45:28.17 ID:AObqY72j0


プリンツ(それから、私は抜け殻のようになった。張りつめていた気持ちも、空気が抜けたようだった)

プリンツ(ここ数日、ただ機械のように生きている。何の目標も喜びも見いだせない、灰色の日々。私は、壊れてしまったのだろうか?)

プリンツ(久しぶりに感じる追い詰められていないという感覚。これは、安心……いや、諦観というべきだろう)

プリンツ(たぶんそうだ。こんなものが安心であってほしくない。穏やかだが、最悪な気分)



ピピピピ ピピピピ

プリンツ「……」バンッ

プリンツ「……朝」ヌッ



プリンツ(確定したと言える。正式に良心的兵役拒否を希望したんだ……しかも、どうやら通りそうな雰囲気だ……)

プリンツ「……」ユラユラ

愛宕「あら、……おはよう、オイゲン」

プリンツ「……おはよう、愛宕」ボー

愛宕「ちょっと。大丈夫なの?すごい体調悪そうよ」

プリンツ「平気。じゃあ私、秘書艦の仕事があるから」

愛宕「ええ。……本当に大丈夫かしら」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/08(木) 21:47:09.32 ID:AObqY72j0


プリンツ(ビスマルクお姉さまはもう戻ってこない。……そうだ、もう戻ってこないんだ)

提督「すまないが、この書類を纏めておいてくれ」

プリンツ「ええ、任せて」

提督「ありがとう」



プリンツ(アトミラールはどうなるんだろう?ずっとこのまま?そんなの嫌……)

提督「そろそろ昼休みだ。食事に行ってこい」

プリンツ「分かったわ。……貴方はどうするの?」

提督「忙しいからここで軽く済ませるよ。君はちゃんと休んでくれ」

プリンツ「そう……じゃあ失礼するわね」



プリンツ(もう嫌だ。何も考えたくない。吐きそうだ。気持ち悪い、気持ち悪い……)

プリンツ「……砂みたい」モグモグ

武蔵「提督、良くなったのか?変なことを言わなくなったそうじゃないか」

大和「そうね……」ボー

武蔵「そういえば、最近あいつは読書を始めたらしいぞ?暇があれば何かの本を読んでいる」

大和「そうね……」ボー

武蔵「……いい加減、立ち直ったらどうだ?一時的な配置転換という話だろう」

大和「……それでも、離れることには変わらないじゃない。提督は私を選んでくれなかった……」

大和「どうして私が東部戦線送りなの……提督の下で戦いたかった……」

武蔵「東部は少ない兵力で敵を引き付けなくてはならないからな。私達は提督に信頼されているんだ。誇りに思おうじゃないか」

大和「……それでも、好きな人と一緒にいたいのが乙女心なの!!」

プリンツ(なんて平和な悩みなんだろう。本当にうらやましい。そんなくだらないことで悩んでいられるなんて)

プリンツ「……ごちそうさま」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/08(木) 21:51:09.60 ID:AObqY72j0


プリンツ「アトミラール、今戻ったわ」

提督「ああ、お帰り。じゃあ午後の仕事を始めるか」パタン

プリンツ「何を読んでたの?」

提督「アガサ・クリスティだ」

プリンツ「へえ、そう」

提督「そうだ。早速だが、この敵の戦力評価を纏めておいてくれ」

プリンツ「ん」



提督「よし、今日は終わりだ。お疲れ様」

プリンツ「お疲れ。じゃあ、私は帰るわね」

提督「ああ、じゃあな……ありがとう!」

プリンツ「……」テヲヒラヒラ



プリンツ(部屋に戻って、夕食と入浴を済ませる。いつもやっていた音楽を聴きながらのストレッチも、やる気がしない)

プリンツ(歯を磨き、寝支度を済ます。暗闇の中、ベッドに入る。分からない先のことを、考える)

プリンツ(アトミラール……私は……)

プリンツ(……決めた。私は……プリンツ・オイゲンは死ぬ。私がビスマルクとしてアトミラールと生きる)

プリンツ(良い事だよね。諦めなくちゃいけないはずだった好きな人と、一緒にいることができるんだもの)

プリンツ(私が割り切れさえすればきっと全部うまくいくから……だから……)

プリンツ「うぅ……ぐすっ……ひっく……」

プリンツ(今日だけは、泣きたい)
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 00:00:15.52 ID:uAFslU3jo
なぜ推理小説を?って考えてたらざわっとした
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 08:27:57.77 ID:5B0RkhhUO
あゝこれそういう伏線なのか
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/09(金) 08:30:08.18 ID:NhbtjLDr0


ザー ゴロゴロゴロ……

ピピピピ ピピピピ

プリンツ「……」パチッ ピッ

プリンツ「……おはよう、ビスマルク。今日もいい天気ね」



瑞鶴「意味わかんないよ!!どういうことなの!?」

翔鶴「落ち着きなさい!!瑞鶴!!」

大和「何を知っているんですか?赤城さん。事と次第によっては……!!」ギリッ

加賀「させません。身の程を弁えなさい、大和。誰に向かって口を聞いているの……?」メホソメ

武蔵「止めろ!!大和!!冷静になれ!!」

大鳳「加賀先輩、駄目!!抑えてください!!」

プリンツ「……おはよ、どうしたの?」

高雄「ああ、オイゲン。おはよう」

愛宕「おはよう。それがぁ……」

赤城「気を付け!!」

「「「「!!」」」」

赤城「皆さん、状況が分からないのは私も一緒です。ですが、とりあえずやるべきことはやらなくてはなりません」

赤城「どうやら、光栄なことに提督は私をひとまずの指揮官に任命したようです」

赤城「よって私には提督が戻られるまでの間、皆さんの指揮を執る義務と権限があります」

赤城「……ここで問題を起こしては、提督は処分を免れないでしょう。提督がいきなりいなくなったことにも、きっと理由があります」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/09(金) 08:31:59.27 ID:NhbtjLDr0
赤城「今は提督を信じて、各自の義務を果たしなさい。力を合わせてこの難局を乗り切るのです。いいですね?」

「「「「了解」」」」

加賀「……分かったのなら返事をしなさい、大和」

大和「っ!!」

赤城「止めなさい、加賀!!大和、あなたが不満に感じるのも致し方ありません。ですが、どうか堪えてもらえませんか?」

大和「……了解です。赤城さんに従います。……すいませんでした」

赤城「とんでもない!ありがとうございます。どうぞよろしくお願いしますね」

プリンツ「提督がいなくなったの……!?」

愛宕「私が戻るまではぁすべての指揮権を赤城に移譲するって置手紙とぉ、指揮書を残してね」

高雄「何故いなくなったのか、何処へ行ったのか、何時戻るのか、誰にも伝えずにね。ってオイゲン!」

赤城「オイゲンさん」

プリンツ「赤城さん、おはようございます……どういうことなんですか……!?」

赤城「話は聞いているわね?私が知っていることもそれ以上のことはありません」

赤城「ですが、貴女なら何か知っていると思ったのですけど……知らないようですね」

プリンツ「はい……」

赤城「では、とりあえずプリンツさんには私の補佐をお願いします。たぶん私よりも詳しいでしょうから」

プリンツ「わ、分かりました……」

プリンツ(アトミラール……アトミラールまで……!!いったいどこに消えちゃったの!?意味わかんないよ!!)
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/09(金) 08:33:12.01 ID:NhbtjLDr0


赤城「もうこんな時間……ちょっとかかりすぎましたね。お昼休憩にしましょうか」

プリンツ「そうですね。あ」Was ich sah auf meiner Reise♪

赤城「電話ですか?構いませんよ。出てください。私は先に食堂へ行ってますね」

プリンツ「ありがとうございます。……青葉から?もしもし?」

青葉『あ〜プリンツさん?お久しぶりですぅ』

プリンツ「ええ、久しぶり。どうしたの?」

青葉『それがですねぇ、何でもウチの提督がお話ししたいってあぁ!!ちょっ!?』

友『……プリンツ・オイゲンか!?』

プリンツ「友さん、そうです。もしかして提督について何か話が……!?」

友『そうだ!!あいつは今どこにいる!?』

プリンツ「それが、どこかへ行ってしまって居ないんです……」

友『くっ!!遅かったか……!!』
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/09(金) 08:46:18.00 ID:NhbtjLDr0


SS兵士「連絡です」スッ

メンゲレ「ご苦労。……」カサカサッ ジッ

メンゲレ「……『ブランデンブルク』に出撃命令を。発砲、及び交戦を許可する。必要な手段を躊躇うな。ただし、我々の仕業という証拠は残すなよ」

SS兵士「了解しました、大佐殿」

メンゲレ「さて、我々も行くとするか……」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/09(金) 08:48:48.95 ID:NhbtjLDr0


ビスマルク「……綺麗な満月。さっきまでの嵐が嘘みたい」

元整備士「何か言った?」

ビスマルク「月が綺麗って言ったのよ。まん丸で、とても大きい」

元整備士「へえ。月が綺麗ってのは、日本じゃあなたを愛しているって意味もあるんだ」

ビスマルク「そうなの?ロマンティックね」

元整備士「だろう。それにしても、随分とおおきくなったね」

ビスマルク「ふふっ、あ、今動いたわ」

元整備士「いいねぇ。けど、僕としてはこっちの方が嬉しいけど」モミッ

ビスマルク「あん、もう……これは赤ちゃんのものよ」

元整備士「安心しなよ。飲んだ分、こっちからミルクを補給してあげるから」ナデッ

ビスマルク「あっ……」

ガチャリッ ガチャン

男「え……!?」

ビスマルク「……!!」

ビスマルク(……とうとうこの時が来たか。どうやったのか知らないけど、住人がいるのに堂々と鍵を開けて入ってくるなんて)

ビスマルク(そんな事するのは何処の誰か、考えるまでもないわ。どうにかならないかと思ったけど、やっぱりこうなるわよね。覚悟は、できてる)
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/09(金) 08:56:09.26 ID:NhbtjLDr0
カツカツカツ

ビスマルク(この足音、一人だけ?まあ私を消すのに部隊を動かすまでもないということかしら)

元整備士「な……だ……ど……」ブルブルブル

ビスマルク「……」チラッ

ビスマルク(せめて、この人だけでも守らないと……この命に代えても……)

カツカツカツ ピタッ

ビスマルク「……誰かしら?」

提督「……久しぶり、というべきか」

男「!?」

ビスマルク「!!??」

提督「……」ガチャッ

ビスマルク「アト……ミラール……!!」

提督「ビスマルク、壮健そうで何よりだ」ニコッ

ビスマルク「……っ!!それはどうも。けど何のつもりなの?いきなりドアを開けて入ってくるなんて」ハッ ギロリ

男「ふ、不法侵入だぞ……!!」

ビスマルク「そうよ。しかるべき礼をもって来るのであれば、客人として迎える。けれど、今の貴方はただの犯罪者よ?……失望したわ」

提督「奇遇だな、俺も君には失望していたんだ。何をされていたのか知らんが、性欲に負けてしまうとは」

ビスマルク「……あなたが私を満足させてくれなかったのがいけないんでしょ?男としての甲斐性で勝てないからって次は暴力でねじ伏せるのかしら?」

提督「……かもな。あまり経験がなかったんだ。あいつとは……前の妻とは互いに愛し合うだけで十分で、性技を鍛えたことなんてなかった。それに関しては、すまなかった」

ビスマルク「……謝罪に来たわけ?じゃあ許してあげるから帰って。もう二度と私たちの前に現れないで!!」

提督「ふっ……ははははっ……はははははは!!謝罪に来ただって?何を言うかと思えば……!!笑わせてくれる」

ビスマルク「……!!」ゴクリ

提督「教えてあげるよ、ビスマルク。俺が、なんのためにここに来たのかを」

ビスマルク「……復讐しに来たわけ?」

提督「いや……俺は、お前の悪夢を終わらせに来たんだよ」
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/09(金) 09:00:06.14 ID:NhbtjLDr0
失礼、元整備士=男でお願いしますね……
あと>>362さん解説ありがとうございました
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 15:29:00.12 ID:AcvER/4Jo
wktk
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 18:04:06.64 ID:h0FqGCzfO
ワクワク
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 21:00:40.59 ID:QInVyVWb0
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/10(土) 01:08:24.94 ID:JUQFTxnn0


提督『まったく。ってそうだ、すまないが飲み物を買いに行ってくる。喉が渇いてな。すぐに済むから待っていてくれ』

プリンツ『……そう、分かったわ』

友『ああ……すまないが、俺もドクペが欲しいから買ってきてくれ』

提督『ドクペ!?ここらで売ってるのか……?』

友『向こうの売店に行けばあるかもしれん。貴様の分も奢るから頼む』

提督『了解』スタスタ

提督《そういえば、あいつはドクペやらルートビアやらよくわからんものが好きだったな。売ってるといいのだが……ん?》

提督『おお……!!』

提督《なんとまあ!!ここの自販機はドクペがあるのか!!優秀な奴だ。俺は……ジンジャーエールにでもしておこうか》

提督《……よし、じゃあ戻るか》

プリンツ『貴方に何が分かるというのですか!?知ったような口を利かないでください!!それとも、何かいいアイデアがあるんですか!?』

提督『!?ビスマルク……?一体何を怒鳴っているんだ……!?』

友『それはっ……!!』

プリンツ『Na, toll! 凄いですね、他にいいアイデアがないけどそれはダメですか?じゃあ何もせずにアトミラールを放っておけと?』

友『違う……!!俺があいつと可能な限り一緒にいる!! 近くで支えてやる!!』

提督『!!??な、何の話をしているんだ……あいつらは……!?』
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga sage]:2016/12/10(土) 01:11:18.00 ID:JUQFTxnn0


プリンツ『もう……私じゃどうしていいかわからないんです……お姉さまもどこへ消えたのか分からないし……』ポロポロ

友『……あいつの時間はあの時から止まっている、氷のようにな。それを解かすことができるのは、人の温もりか、怒りの業火だけだ』

提督『……』

提督《思い……出した……》



ジリリリリ ジリリリリ

提督【……】ガチャッ

友【もしもし、提督か?俺だ、友だ。明後日からの作戦について最終確認したいのだが】

提督【……友か】カスレゴエ

友【!?おい、どうしたんだ!?大丈夫か!!】

提督【ああ。それで、どうしたんだ】

友【馬鹿!!貴様、明らかに様子がおかしいぞ!?どうしたんだ!!】

提督【友……実は、な……】



友【馬鹿な……その、大丈夫か?】

提督【ああ。話して、少し楽になった。そんな事よりあ号作戦だ。何を確認したいんだ?】

友【あ、ああ。そうだな。俺たちの担当箇所なんだが……】
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