ゾンビ娘「ゾンビなわたしの、とってもアブない大冒険」

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1 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 00:31:39.02 ID:9de5WInr0

過激な描写多し 閲覧注意




博士「…… マルガ波40 タイゴウ灯23 それぞれの強さを67に設定……っと」ピッピッ

博士「よし!この設定なら私が開発した『死体生き返らせビーム発射機』で死んだ人間が生き返るはずだ!」

博士「今回は今まで展開してきた理論を根本から見直し、改良に改良を重ねた実験だから、必ずうまくいくだろう……!」

博士「成功すれば今世紀最大の発明であることは間違いない、私の名前はきっと永遠に世に語り継がれてしまうね、ふふふ……」

博士「早速発射機をこのサンプル死体にむけて……」

死体「」

博士「いけ!発射!」


ビィーッ!


博士「さて完了には二時間ほどかかってしまうから成功を楽しみにお茶でも飲んでいよう」

博士「……おや?」

博士「おかしいな…… マルガ波が…… 私が導き出した数値と違うじゃないか」

博士「ああなんてことだ、興奮のあまり発射機に設定する数値を間違えてしまった。これは俗に言う凡ミスと言ったところか」

博士「正しい数値に直してっと……」ピッピッ


ドッカーン!


博士「っ!?」
2 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 00:37:42.72 ID:9de5WInr0
博士「な、なんだ……爆発!?」


シュウゥ…


博士「どうしたと言うんだ、誤った数値からビーム照射中にいきなり変更したためか……?ひどい爆発だったな」

博士「まあ、もう一度最初から、今度はちゃんと確認して再実験すればいいだけの話だが」

博士「それにしてもサンプルの死体を一体無駄にしてしまったな……やれやれ」


死体「……」


博士「……ん?」


死体「……うげ」


博士「……!!」


ゾンビ娘「げえええええええぇぇ……」


ゲロゲロゲロゲロ


博士「うわっ!?」
3 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 00:42:27.77 ID:9de5WInr0
ゾンビ娘「げほっ……ごっほ、う、うえ」

ゾンビ娘「げえええええええぇ」

ゲロゲロゲロ

博士「な、なんだ!?何が起こってる!?とにかくやめてくれそれ以上は!研究所がゲロ臭くなってしまうじゃないか!」

ゾンビ娘「う、うえ、うぷ、うぷぷ……」

博士「待ちたまえ!今すぐ洗面器を持ってくるからそれまで我慢するんだ!いいね!」
4 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 00:43:17.09 ID:9de5WInr0



ゾンビ娘「うげ……」

博士「もう出ないかい?全く驚いたよ、なにが起こったというんだ」

ゾンビ娘「こ、ここどこ……なに、これ……」

博士「喋ってる……まさか成功したというのか」

ゾンビ娘「あなた、だれ……うげ」

博士「そんなはずは……照射し始めの数値は明らかに誤りだったはず……まさか誤った方が偶然正解だったのか……?」

博士「いや待て、私があるタイミングで急に数値を変えたから、それが奇跡的な反応につながったと考えるのが妥当か……!?」

博士「いや、だがしかしとにかく!死体を蘇らせる実験は、私の発明と思わぬ偶然により、ついに成功した!!」

ゾンビ娘「死体……?なんこと……?」

博士「やあ、気分はいかがかな。君は世界で初めて死体から蘇った、記念すべき第一号だよ」

ゾンビ娘「死体から?」

ゾンビ娘「ってわああぁっっ!?なにこれ!?わたしなんで裸なの!?」
5 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 00:50:00.59 ID:9de5WInr0
博士「説明しよう!まず私はここの研究所でもう何年も死んだ人間を蘇らせる研究をしてるんだ。そしてここは私の研究所だよ」

博士「もう随分長いこと失敗続きだったが、今日なんと偶然方法を誤ったために成功した。それがすなわち君だよ」

ゾンビ娘「わたし……」

博士「蘇っていきなり大量の吐瀉物をぶちまけるとは驚いたが、成功は成功だ!」

博士「これは人類史上初めて、極めて革新的な発見だよ!」

ゾンビ娘「あの……服ください」

博士「それにしても何故いきなりこんな有様になってしまったんだろうねえ……」

博士「私の発明品、超高速床クリーナーが偶然あったから良かったものの、あんな状態から復活するなんて思ってもみなかった」

博士「これはすなわち死体のなかで溜まりに溜まった汚物が活性化により一気に体外に放出されたか……」

博士「あるいは突然の蘇えりに脳がついていけない為におこった症状……名付けるなら蘇えり酔いと言ったところか」

ゾンビ娘「服……」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 00:51:29.99 ID:1t1WugQ3o
ほう
7 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 00:55:18.19 ID:9de5WInr0
博士「しかし困ったことになった……変更する前の誤った数値がいくつだったかさっぱり思い出せない」

博士「その数値がわからないと、この世紀の発明もただの偶然の産物で終わってしまうじゃないか」

ゾンビ娘「……」

ゾンビ娘「……へくちっ」

ゾンビ娘「か、風邪ひく……」

博士「ん、ああすまない……そうか服か……困ったな」

博士「実験前は誰の死体かなんて気にしてなかったが、こうやって見てみると幼い少女とくるじゃないか」

博士「ここは長年私一人でね。君にぴったりのサイズの衣類は手元にないんだ」

ゾンビ娘「そんな……」

博士「まあとりあえず私の白衣でもまとっていてくれ。いくぶんマシだろう」ハラッ

ゾンビ娘「……」ブカブカ
8 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 00:59:43.94 ID:9de5WInr0
博士「さて君のことを知りたい。何度も言うが君は世界で初めて蘇った死者だ。きっと君の事で世界中大騒ぎになるぞ。どうだい」

ゾンビ娘「どうって言われても……」

博士「まあ焦ることはないから、一つ一つ聞かせてもらうよ」

博士「君、名前は?」

ゾンビ娘「……」

博士「おや、聞こえなかったかい?名前を訊ねたんだ」

ゾンビ娘「……わかりません……」

博士「えっ」

ゾンビ娘「わたしの名前……なんだろう……うーん」

博士「おやおやこれはどうしたことだ。他の事を聞くよ。何歳だい?どこで生まれたんだ。死因とか、覚えてないかい?」

ゾンビ娘「何歳……生まれ……死因……」

博士「……」

ゾンビ娘「……うーん」
9 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:05:10.67 ID:9de5WInr0
博士「ふむ、つまり君は生き返る前の生前の記憶がないと見える」

ゾンビ娘「そ、そうなの、かなあ……」

博士「なにも思い出せないのかい?なにも?」

ゾンビ娘「うーん……何一つ……」

博士「なんてこった、これはつまりどういうことなんだろう」

ゾンビ娘「……どうしよう」

博士「待ちたまえ。私の発明品の一つに記憶取り戻し機というものがある。ちょっとしたことでも思い出せるかもしれない」

ゾンビ娘「な、なにそれ」

博士「確かここに……よしあった。少々ごつくて重い機械だがこれを頭につけるんだ」


ゴトッ

ゾンビ娘「お、重い……」
10 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:10:17.86 ID:9de5WInr0
博士「じゃあいくよ、まずレベル1から……」

博士「ん……あれ、これどうやって動かしたっけ……持ち出したのが久しぶりだから……」ゴソゴソ

博士「あ」


ビビビビビ!!


ゾンビ娘「うひゃああああぁぁぁっっっ!!!」ビリビリビリ

博士「しまった、いきなりレベルマックスの操作になってしまった。えーと……停止の操作はどうやったか……」ゴソゴソ

ゾンビ娘「ちょっ!ちょっ!!ちょっとおおぉぉぉ!!!早く止めて!!止めてください!!!」ビリビリビリ

博士「あれ……おっかしいな……」ゴソゴソ

ゾンビ娘「あああああぁぁぁぁぁっっっ!!」ビリビリ


ボンッ!


ゾンビ娘「あっっつ!!!」

博士「あ、オーバーヒートした」
11 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:15:51.51 ID:9de5WInr0
ゾンビ娘「わああああぁぁぁあぁぁああっっ!!燃えてる!頭が燃えてる!!!」ボーボー

博士「おかしいな、こんな不具合をおこすなんて……あ」

博士「なるほどどうやら間違っていたようだよ。それは完成品じゃなくて実験途中のサンプルの方だったようだ。ごめんごめん」

ゾンビ娘「ごめんじゃないよ!!!熱い!!なんとかして!!なんとかしてええええぇぇ!!」ボーボー

博士「待って、確かどこかに消化器があったはず。どこかな……」キョロキョロ

ゾンビ娘「待てないよ!!ちょっと!!はやく!!消化器ってあれじゃないの!?」

博士「あれ、こんなところに置いてあったかな……どうだったか」

ゾンビ娘「どうでもいいから早く消して!!!」

博士「わかったよ、よっ」


ブシャアアアアァァァッッ!!


ゾンビ娘「うわあああぁぁあqwせdrftgyふじkぉえsdrftfyぐ」

博士「あ、違うこれは家屋などの大火災ように発明した超強力消化器だ」
12 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:20:16.51 ID:9de5WInr0
ゾンビ娘「あwせdrftgycrtvyぶにめ3sdrftgyふじyぶにもl」

博士「すごいだろう?これだけの威力を誇っていながらコンパクトでいつでも持ち運びできるのがうりなんだ」

ゾンビ娘「そんなこときいてなdrtfyぐhじおkvcぶjにkm5r67」

博士「はい、止めたよ」ピタッ

ゾンビ娘「はあっ……はあっ……」

博士「まあ頭の火は消えたんだからよかったじゃないか」

ゾンビ娘「よくな……」


ガシッ!


ゾンビ娘「!?」

博士「あ、それ……」

ゾンビ娘「うわああ、今度はなに!?なんか掴まれた!?」

博士「まずいな、それは全自動人体手術機だ」

ゾンビ娘「!?!?!?!?」
13 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:25:49.83 ID:9de5WInr0
博士「ダメじゃないか。そんなあからさまに危険そうな機械に不用意に近づいたら」

ゾンビ娘「水圧で押されたんだよお!!!」


ウィーン ウィーン


ゾンビ娘「ちょっ、拘束されて……動けないんですけど!?!?」

博士「手術の際に人体を固定してるんだよ」

ゾンビ娘「そんなことわかるよ!!ああなんか機械からアームが出てきてる!止めて!」

博士「そうだねえ。それ本来麻酔打ってから使うものだからねえ。えっと、どうやって止めたっけ……」

ゾンビ娘「なんで忘れてるの!?」


ウィーン…


ゾンビ娘「うわああああ!!なんかアームがお腹に近づいて……」


グチュッ…


ゾンビ娘「お、おおおおお、が……ごへぇ」
14 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:30:52.63 ID:9de5WInr0
博士「おかしい止まらないな」ピッピッ


グチュッ…グチュグチュグチュ


ゾンビ娘「げ……はあっ!が、ごほぉっ……ああああ、あ」

博士「あれ、手術ってそんなんだっけ……いきなりアームがお腹のそんな奥の方に入っていくなんて」


ズプ… ズププ…


ゾンビ娘「げえ、 うぷっ ……があ、!あっ」


グチョッグチョッ ジュポァ


博士「しかもなんか荒っぽいな……お腹が掻き回されてるじゃないか」

博士「なんか勝手に動くし、止まらないし、んー、長年放置だったから壊れてるのかもこれ」

ゾンビ娘「な、なんで … …じょうだんじゃな、がはぁっっ!!う、うげえぇ……おな、おなか があぁ……」
15 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:36:37.03 ID:9de5WInr0


グチュグチュ ジュポッ グチョォ


ゾンビ娘「ああぁあ、 げっ!! ご、ごほっぉ…… あ あああ、あ゛」


ブチ ブチブチィ


ゾンビ娘「あ゛あ゛あ゛、  、あ゛ っ、え゛ え゛」ビクビク

博士「な、なんかありえない音してる……頼む死なないでくれ……君は貴重な成功例なんだ」


グチュグチョォ…… ブチャブチャッ


ゾンビ娘「       」ビクッ ビクッ ビクッ

博士「あれ、返事がない……大丈夫かな。うわ内臓が……」

博士「あ、こうか」ポチ


ピタッ

16 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:39:59.31 ID:9de5WInr0
ゾンビ娘「」

博士「お、おーい、大丈夫?平気?」


ポタポタ…


博士「ち、血が」

博士「困ったな……まさか死んじゃった?おーい」


スー…


博士「?」


スー…


博士「!!」

ゾンビ娘「っ!?!?」ビクッ

ゾンビ娘「はあっ……はあっ……」

博士「す、すごい……どうなってるんだ!?今、なんで……」

ゾンビ娘「ひ、ひどい目に……」

博士「あれだけの外傷が一瞬で元通りに……」

ゾンビ娘「え?」
17 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:43:39.41 ID:9de5WInr0
ゾンビ娘「……ほ、ほんとだ、なんともない……あれ!?」

ゾンビ娘「めちゃくちゃ痛かったのに……なんで???」

博士「ま、まさか……」

博士「ちょ、ちょっと、もう一回手術台に乗ってくれるかい?」

ゾンビ娘「嫌だよ!!!」

博士「」ピッ


ガシッ


ゾンビ娘「あ」


グチャグチャグチャグチャ


ゾンビ娘「くぁwせdrftgyふじ(ry」ビクビクビク

ゾンビ娘「」チーン


スー…


博士「すごい……みるみるうちに損傷が回復していく……」

ゾンビ娘「はあっ!!」ビクッ
18 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:48:02.87 ID:9de5WInr0
博士「見たまえ君の臍、なんともないじゃないか!やはりこれは……」

博士「ちょっとこの消化器で殴ってみてもいいかい?」

ゾンビ娘「なんで!?」


ゴスッ


ゾンビ娘「う゛っ」


スー…


ゾンビ娘「……あれ」

博士「すごい……不死身の力だ!どういう理屈か知らないが、君はどうやら驚異の自然治癒能力を身につけているらしい」

博士「どんな傷でもたちどころに回復してしまうじゃないか!」

ゾンビ娘「いやそれでもめちゃくちゃ痛かったんですけど!?」
19 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:51:46.00 ID:9de5WInr0
博士「まさか死んだ人間を生き返らせるだけでなくこんな副産物つきとは……こりゃますますあの偶然を解析しないと」

博士「死者が蘇っておまけに不死……まるでゾンビだ」

ゾンビ娘「え、ええー……」

博士「喜ぶべきことだよ」

ゾンビ娘「喜ばないよ!なんでこんなに死んだ人の復活と関係ない発明品ばっかり置いてるの!?」

博士「本命一本じゃ食っていけないからね、色々人の為になるようなものも作っているのさ」

ゾンビ娘「や、野蛮だよ!ひどい目にあったよ!」

博士「そんなことないさ、きちんと使用方法を心得て使えばどれも革新的な発明ばかりだよ」

ゾンビ娘「う、うぅ……」

博士「まあどんなことがあっても死なないことがわかったんだからいいじゃないか、ははは」

ゾンビ娘「よくない!!」
20 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 01:55:12.04 ID:9de5WInr0
博士「話を戻そう、何の話だったか……そうだ君の記憶の話だったね。なにか思い出さなかったかい?今のショックで」

ゾンビ娘「思い出さないよ!」

博士「そうか……サンプルの死体はいつも独自のルートから仕入れてるからなあ……」

博士「私は君がどこのだれなのか見当もつかない」

ゾンビ娘「う……うーん……」

ゾンビ娘(なんかよくわかんないけどいきなり死者から蘇って、というか勝手に蘇らせられて……記憶もなくて)

ゾンビ娘(わたし、一体どこの誰なんだろう)

博士「ま、いいさ。君が誰であろうと実験の成功に変わりはない」

博士「誤った数値が思い出せない以上解明するには君側を研究するしかない。しばらくここにいてもらうよ」

ゾンビ娘「数値が思い出せないんなら博士が記憶取り戻し機使えばいいんじゃ……」

博士「……」

ゾンビ娘「……」

博士「その機械ですごいひどい目にあった人を見たから使いたくない……」

ゾンビ娘「ちょっと!!自分の発明でしょ!?」ガーン
21 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:00:41.54 ID:9de5WInr0
博士「なーんて冗談だよ。あの機械は非常に大まかなことしか思い出せないからね。数字何桁なんて繊細な要望は答えられない」

博士「どんな利器でも万能ではないんだよ」

ゾンビ娘「そ、そういうもんなの……?」

博士「さてまずは全世界へ向けての大々的な発表だ。それが終われば研究、研究、また研究。今まで以上に忙しくなるぞ!!」

ゾンビ娘「はあ……」


パリーンッ!


博士「? 何事だい?」


巨大ハエ「ウエアアアアァァァァァアァァアッッッッ!!!」ブウゥゥン

巨大セミ「ボエアアアアァァアァアアアァッッッッ!!!!」ブウゥウゥン

巨大ゴキブリ「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッ!!!!!」ブウゥウン


ゾンビ娘「!?!?!?!?!?」
22 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:04:58.46 ID:9de5WInr0
ゾンビ娘「え!?!?誰ッ!?!?何ッ!?!?どうしたの!?」

博士「なんだこの異常に巨大化した蟲達は……!何者だ!!」

ハエ「イエアァァッッ!!俺らは古今東西渡り歩く傍若無人の昆蟲強盗団よ!!」

セミ「ウホヤアアァッッ!!今のごとく突然民家に押し入って好き放題暴れまわるのさ!!」

ゴキブリ「ドベヤオオオオッ!!俺ら強盗団に目をつけられたが運のつき!
     さあこの六脚でひどい目にあわされたくなければ大人しく金目のもん出しやがれコラアアアアァァッッ!!」

ゾンビ娘「え、ええぇ……」

博士「待て聞いたことがある……そうか……君たちが噂に聞く昆虫の集団か」

博士「とある森林に建てられた科学施設の汚染された物質を浴び、巨大化、人間並の知能と言語能力を手に入れた突然変異種だと……」

ハエ「へへっ、そうさ!!俺らは人間共に恨みがあるんだ!」

セミ「俺らの故郷の森に我が物顔でずかずか入ってきやがって!!」

ゴキブリ「それだけじゃねえ!わけのわからねえ化学物質を垂れ流し、綺麗な森をめちゃくちゃにしちまいやがった!!」

博士「なるほど……それで君たちはその復讐心で、こうやって各地で強盗をして回ってるというわけだね」

ゾンビ娘「ちょっと急展開すぎません……?」
23 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:13:07.67 ID:9de5WInr0
巨大カブトムシ「だが、お前らの不自然なくらい丁寧な自己紹介と、そいつの都合のいい自前知識と理解力で、
        話はスムーズにすすんでいるようだな」

ハエ「ボス!!」

カブト「さあ、ここにあるありったけの金品を差し出せ。でなければ少々手荒なことをすることになる……」

博士「待ってくれ!君たちは何か誤解しているようだがここは民家じゃない!私の研究所だ!」

カブト「ほう?」

博士「金目のものなど到底ありはしない。悪いが他をあたってくれないか」

セミ「ウルセウェエエェェッ!!そう言う奴ほど大体お宝を隠し持ってやがんだよォォォォォッ!!」

ゴキブリ「そんなでまかせでノコノコ帰っていく昆蟲強盗団だとでも思っているのかアアァァアアァ!!!」

博士「……わかった……抵抗はしない。この研究所で好きなものどれでも持って行ってくれて構わない。それで手を打ってくないか」

カブト「悪くない申し出だが……もう一つ条件がある」ニヤ

博士「な、なんだというんだ」

カブト「そっちの娘を我々に差し出せ」

ゾンビ娘「……?」

ゾンビ娘「えっっ!?わたし!?!?」
24 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:19:14.23 ID:9de5WInr0
セミ「ハァッハアハッッ!!!お前以外に誰がいんだよォォォォォォ!!!」

ゴキブリ「こっちこいゴラアアァァアアァッッッ!!!」

ゾンビ娘「ええええええ、なんで!?ちょ、うわあああっっ!!」

ハエ「ヒューッ!見ろよ!こいつ裸だぜ!!」

セミ「なんだあ?俺らのためにスタンバイしておいてくれたのかあ嬢ちゃァん?」

ゾンビ娘「ななななんの話!?」

博士「やめろ!その子をどうするつもりだ!」

カブト「運がなかったな……我が一味は今ちょうど繁殖期なんだ……」

ゾンビ娘「!?」

カブト「ところで俺の交尾器を見てくれ、こいつをどう思う?」プルンッ

ゾンビ娘「何それ!?やめてよ、ちょっ……ちょ」

ハエ「エッヘヘ……流石ボスのはでけえや」プルンッ

セミ「オゥ……お前、チビとはいえ結構イイ体してんじゃねェか……」プルンッ

ゴキブリ「俺ら強盗団の繁殖に使われることを光栄に思うんだなあアハハハハ……」プルンッ

博士「うわあ……」

ゾンビ娘「うわあじゃないよ!博士!!助けて!!!」
25 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:25:55.71 ID:9de5WInr0
カブト「助けを呼んでも無駄だぜ?あいつだって手荒なことはされたくないはずだ。いわばお前は犠牲だ……ハアハア」

ゾンビ娘「そんなこと……博士」

博士「すまない、私の身の安全のために、尊い犠牲になってくれ……」

ゾンビ娘「人でなし!!」

セミ「さあ股開きやがれッッ!!」ガバッ

ゾンビ娘「イヤッ……や、やめ」クパァ

カブト「いくぞォ……そい!!!」ズプッ

ゾンビ娘「ヒイッ!」

カブト「ふッ……ううん……」ズプズプ

ゾンビ娘「あ あ あぁ」ビクビク

カブト「オォオゥ……こいつはなっかなかの、うわたまだぜぇ……」パンパンパンパン

ゾンビ娘「あ゛っ あっ あっ あっ あ゛あっ あぐ 、 あぁ、や め、やめ、で」
26 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:30:13.66 ID:9de5WInr0
ハエ「ノやろう!暴れんじゃねえ!!」

ゴキブリ「ボス!抵抗しないように首でも絞めましょうか!?」

カブト「あ、ああ……おっちんじまわない程度にな……」パンパンパン

ゾンビ娘「あ、あっ  、ぁっ 、あっ ああ゛っ」

ゴキブリ「オラアアァアアッッ!!」ギュウウゥ

ゾンビ娘「え゛っ!! かは、」

ゾンビ娘「っ  っ  っ   ぅっっ っ!!!」ビクンビクンビクン

カブト「オウ……オオウ!いいぞォ……上が絞まると下の方も締まりやがるッ……オォウ」パンパンパン

ゾンビ娘「っ   っ   っ  」ビクッビクッ

カブト「っ、アァ出る!!出るぞォ……オゥ!!孕め!蟲の子を孕めェェッ!!」パンパンパン


ブビュルルルルルルル


ゾンビ娘「〜〜〜〜〜〜〜〜〜 っ っ!!!!!」ビクビクビクビク

カブト「オウ……イエヤァ……ベリィーグッドォ……」

博士「これはひどい」
27 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:35:31.60 ID:9de5WInr0
セミ「ボス!!次は俺ですよね!?!?」

ハエ「何寝言言ってんだ次は俺だァ!!」

ゴキブリ「抜けがけはずるいぞオラヴァ!!」


パンパンパンパンパン


博士「あ〜……廻されてる廻されてる」

ゾンビ娘「        」ビクッビクッ
28 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:36:17.38 ID:9de5WInr0



博士「おーい、起きろ。起きたまえ」ユサユサ

ゾンビ娘「―――………?」

博士「おはよう。ホットミルクはいかがかな?」

ゾンビ娘「あれ……わたしどうなって……」

博士「気絶していたのさ。蘇えり早々巨大昆虫共に犯されるなんてツイてないね」

ゾンビ娘「……??」

ゾンビ娘「〜〜〜〜〜!!!!!」

ゾンビ娘「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……………」

博士「思い出すのも辛いかい?全くありえないよね」

ゾンビ娘「もうお嫁に行けない……もうお嫁に行けないぃ………」シクシク
29 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:38:42.69 ID:9de5WInr0
博士「結局散々いいようにしたあとこの家の物品ありったけ盗って帰っていったよ。なんて災難だ」

博士「私の研究資金も根こそぎ持って行かれたよ」

ゾンビ娘「うううぅうぅぅぅ……ああぁああぁぁぁ………」

博士「だがしかし昆虫と人間の種を超越した交尾なんてなかなか見応えがあったよ。あれかなり貴重なんじゃないかな」

博士「学会への発表用に映像でも撮っておけばよかった」

ゾンビ娘「冗談じゃないよ!!!」クワッ

博士「さて泣きっ面に蜂だが君にとってもショッキングなニュースだ!!聞きたいかい!?」

ゾンビ娘「なんでちょっと嬉しそうなの!?」

博士「どうやらね、さっきの交尾で卵を産みつけられたみたいなんだ」

ゾンビ娘「え?どこに?」

博士「君の胎内さ」

ゾンビ娘「え……」

ゾンビ娘「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!?!?!?」ガーン
30 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:43:56.02 ID:9de5WInr0
博士「そう!今まさに君のお腹の中で四個の卵がすくすくと育っている!!種族繁栄、新しい生命誕生の瞬間のために!!」

ゾンビ娘「まままま、ままま、待ってよ!!おかしくない!?卵を産むのってメスなんじゃないの!?!?オスが産んだってこと!?」

博士「そうだねえ……だが調べてみたらそれが事実なんだ。あいつら突然変異種だし色々とおかしいんだと思う」

ゾンビ娘「おかしすぎる!!!」

博士「あいつ、蟲の子を孕めって言ってたけど、まさか本当に身籠るとは……いやはや」

ゾンビ娘「わ、わたしの……お腹に……卵……」

ゾンビ娘「このままだとどうなっちゃうの!?」

博士「ん?決まってるじゃないか。出産だよ」

博士「君の股から巨大な蟲の幼虫がジュルンッ、って……」

ゾンビ娘「イヤアアアアアアァァァァァァ………!!」
31 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:47:21.13 ID:9de5WInr0
博士「いやあ早くして四児の母だね。子育て頑張ってくれたまえ」

ゾンビ娘「ちょっと!!ちょっと!!何とかしてよ!!ありえない!!ほんとにッ!!!」

博士「そんなこと言ったってもうそうなってしまったんだからしょうがないじゃないか」

博士「いくら頭脳明晰な私でもこればっかりはどうしようもないよ」

ゾンビ娘「そ、そんなあ……」ガクッ

博士「ふむ……まあひとつだけ、方法がなくもないが」

ゾンビ娘「え!?何!?」

博士「胎内の卵を死滅させる薬を作るのさ」

ゾンビ娘「そんな都合のいいものが!?早く言ってよ!」

博士「ただそれが難しんだよ……ひょっとしたら君を茨の道へ送り込むことになるかもしれない」

ゾンビ娘「というと……」
32 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:50:47.77 ID:9de5WInr0
博士「いいかい、中の卵は全部で四つだ。セミ、ハエ、ゴキブリ、それからカブト」

博士「それぞれの卵にそれぞれの薬が必要だ」

ゾンビ娘「うん」

博士「わかってると思うけど、何もないところからいきなり薬が現れるわけじゃない。薬を作るのは材料、必要な素材がある」

博士「薬を作るにはそれぞれの卵と同じ成分がいるんだ。わかるかい?」

博士「つまりセミの卵を殺す薬はセミの成分が必要、ハエの卵にはハエの成分が必要、といった具合さ」

ゾンビ娘「……それで……」

博士「そこまではいいんだけどなにせあいつらは超巨大化した突然変異種……」

博士「そいつらの卵となると、そこらへんの虫を捕まえただけの成分じゃ到底太刀打ちできるものじゃない」

ゾンビ娘「つまり……」

博士「そう、つまりそれぞれの卵の父親、本人の成分が必要なのさ!あの昆蟲強盗団全員分のね!」

ゾンビ娘「はわわ……」
33 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:55:22.08 ID:9de5WInr0
博士「早い話があいつらの死骸が手に入ればなんとかなるって話さ。どう思う」

ゾンビ娘「そんなこと……」

博士「できっこない?そうだよ、だから難しいと言ったんだ。あの横棒で凶悪な強盗団全員分の死骸なんて……」

ゾンビ娘「…………!!!」

ゾンビ娘「わっ、わたしやるよ!!」

博士「おや?」

ゾンビ娘「だってだってだって!蟲なんて、わたし産みたくない!!絶対絶対嫌!!そんなのお断りだよ!!!」

博士「本気かい?あいつら全員を倒して戻ってくるということだよ?」

ゾンビ娘「なんとかするしかない!!なんとかする!!」

博士「レイプから随分時間が経ったからあいつら結構遠くに行ったと思う。たどり着くだけでも相当難しいと思うが……」

ゾンビ娘「やってみせる!!絶対!!」

博士「……決心は固いみたいだね。いいだろう」
34 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 02:59:20.16 ID:9de5WInr0
博士「どうせ資金がないんじゃ研究も発表もできない。そもそも腹に蟲がついた状態でおおやけにだす訳にもいかない」

博士「私の方は構わないよ。辛く厳しい旅になると思うが、やり遂げる自信があるんだね?」

ゾンビ娘「」コク

博士「ま、君は絶対に死なないんだから何があっても大丈夫だろう」

博士「さっきのレイプも普通の人なら逝ってもおかしくなかっただろうしね」

博士「では。君に二つの役立つ物を授けよう」

博士「一つは情報だ。強盗団はここから東南に向かっていったことを目視で確認した。行くならそっちだね」

ゾンビ娘「なるほど」

博士「もう一つは衣類だ。君が気絶している間に服を取り寄せておいた。簡単なTシャツと短パンだけど構わないよね?」

ゾンビ娘「」キガエキガエ

博士「強盗にあった今となってはこれくらいのことしかできないけど、何かあれば私もできるだけサポートするつもりだ」

博士「幸運を祈るよ」

ゾンビ娘「はい!!」

ゾンビ娘(お腹の中の四つの卵、セミ、ハエ、ゴキブリ、カブトムシ)

ゾンビ娘(こうしてわたしの、とってもとってもアブない大冒険が、幕を開けました)
35 : ◆mzArDdUy/2 [saga]:2016/10/29(土) 03:00:12.85 ID:9de5WInr0
こんな感じでやっていきます 亀更新な上に無駄に長くなると思いますがよろしくお願いします
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 06:17:15.24 ID:SJMWkwm8o
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