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152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:03:18.28 ID:Eiyny+/Z0
>>151
生だったな
153 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 19:09:10.05 ID:dn+qvd7Eo
(良かッたこれで逃げられる……早く助けを呼ばないと……交番を探さなければ……)

サラリーマンの姿は夜の住宅街に消えていった

学生はそんなことにも気づかず、にんにく星人と戦闘を続けていた

「次は外さないッ!」

にんにく星人「ッ」

銃の使い勝手を確かめる為、今度は慎重に相手の頭を狙う

↓1【コンマ下二桁判定:84以下でぎょーん】
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:09:25.81 ID:uuWLaWAqO
でも逃げた先が安全とも限らないんだよなぁ
155 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 19:12:55.12 ID:dn+qvd7Eo
ぎょーん

「当たッ……たのかッ?」

青い光が上がり、にんにく星人にそれが命中したようだった
しかし当たった感触がしない。にんにく星人も撃たれて苦しんでいるようには見えない

学生は小首をかしげた

↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:14:37.79 ID:Eiyny+/Z0
死ぬ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:15:22.82 ID:uuWLaWAqO
大きければいいのか小さいほうがいいのか……
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:18:01.18 ID:Eiyny+/Z0
>>157
ニンニク星人のダメージ判定ぽいから高い方がいい気がする
159 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 19:21:51.62 ID:dn+qvd7Eo
学生が戸惑っている暇はない

にんにく星人は再び攻撃の手を向ける

だが、学生は驚かない。自信があった

2度できたのだから今度も避けられる。そんな確信があった

「来るなら来いよッ……オレは……強いぞッ……」

↓1【コンマ下二桁判定:35以下でかたぎりくん避ける】
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:22:33.83 ID:84E5lGXr0
天意
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:23:00.19 ID:Eiyny+/Z0
死んだか?
162 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 19:38:43.50 ID:dn+qvd7Eo
「ぁれ」

ずん、という鈍い音が聞こえた
避けきれなかったのだ
にんにく星人が振り下ろした拳を受け、頭蓋は砕け、眼球は勢いよく飛び出した

首の骨は折れ、頭はあらぬ方向に曲がる

学生はその場に倒れ、二三度痙攣した後動かなくなった

辺りは再び静かになる

にんにく星人はフンと鼻を鳴らし、その場を去ろうとした
その時であった

にんにく星人の太い首元が急に膨張し始めた
突然のことに驚くにんにく星人は慌て首を抑えるが膨張を止めることはできず破裂してしまう

にんにく星人「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」

首の肉が割け、苦しみもがく星人
紫色の血が学生の血を塗りつぶした

しかし、にんにく星人はまだ死んでいない
銃が破壊したのは肉までであり、器官には達していなかったのだ
にんにく星人、彼らの身体は人間とは比にならないほどの頑丈さを持っていた

星人は唸りながら次ぎの標的を探し、消える
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 19:44:03.20 ID:Eiyny+/Z0
残念だったね。ここでさければ生き残っていたのに
164 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 20:06:14.60 ID:dn+qvd7Eo
*

「そこで提案なンですが」

と、木城は言った。彼は続けた

木城「2手に分かれて行動した方がいいと思うンです」

木城「レーダーでは敵が分散してるのが分かります……さッき逃がした奴らが何かを伝えたと思う……」

木城「僕はもうちょッとこうして狙撃を続ける……でも一体一体をこうして狙うのッて効率が悪いかな……ッて思ッて」

木城「制限時間は余裕あるンだけど……」

木城「どう、思いますか」


本田「俺はそれでもいいと思う」

双海「わたしも……」

江島「僕もいいと思う……ま、特に理由はないけど」

田村「よく分からねぇが……まぁ」

かなえ「うん……」


木城「じゃあ僕と本田さんのチームで分かれて……行動しよう」

↓1【と″、ナз@于─厶に力□わ(ゝますカゝ】
1木城チーム
2本田チーム
3その他
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 20:10:18.01 ID:84E5lGXr0
2
166 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 20:22:19.49 ID:dn+qvd7Eo
木城「どちらに着いていくかは自分で決めて」

双海「わたしは……木城さんに着いてく」

江島「ふーん……じゃ、僕も」


かなえ「アタシは本田さんに」

田村「俺もアンタに着いていくよ」

本田「分かッた。じゃあ、木城くんこれからはこういう感じで」

木城「えぇ。お気をつけて」

本田「ありがと……木城くんもな。もうすぐ……100点だろ?」

かなえ(100点?)

木城「ええ……恐らくさッき狩ッた2体で100点になッたと思うンですけど……」

本田「そッか……」


本田「行こうか」

かなえ「うん」

田村「ああ……」
167 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 20:31:18.35 ID:dn+qvd7Eo
*
本田、かなえ、田村は現在地より住宅地少し奥の方へ歩いた

田村「アンタがここにいるッてことは……何か危険な目に合ッたッてことだろ?」

本田「えぇ……そうッスね」

田村「何が合ッたんだ?」

本田「去年の……6月かな。デッドボール受けたンですよ」

田村「ああ! でもあの後だッて普通に……」

本田「ええ。でも家に帰ッてから……死んじゃッて」

田村「……死んだ? どういう……」


かなえ(野球なんて分かんねーし。つまんねー……)

かなえ(でも帰るに帰れないし……はぁ)

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で星人と遭遇】
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 20:36:36.19 ID:wIh+Cm2kO
169 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 20:44:32.51 ID:dn+qvd7Eo
↓1【コンマ下一桁判定:3人が遭遇した星人ほ?】
0:瀕死のにんにく星人二人
9:重症にんにく星人とそれを庇う奴
8:首を抑えたにんにく星人
765432:にんにく星人
1:にんにく星人のガキ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 20:46:56.03 ID:nwttaHPno
171 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 21:05:10.01 ID:dn+qvd7Eo
探すまでも無かった。にんにく星人は案外あっさりとかなえ達の前に姿を現したのだ

本田「おーいたいた。自分から出てくるとはいい度胸だなー」

にんにく星人「あなた達!!」

かなえ「うわ……」

黒い玉に映し出されていた物と同じ姿をした人型がかなえの目の前にいる
その人とも自分の知る動物とも違う姿に目まいのような感覚を覚えた
逆に本田は言うと、落ち着いており冷静に星人を観察していた

にんにく星人「許しません!! 許しません!!」

本田「へぇ……喋るタイプか……形は人型。前にもいたなこんなの」

↓1【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/11/09(水) 21:08:59.85 ID:wIh+Cm2kO
どこだ
173 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 21:36:53.04 ID:dn+qvd7Eo
本田は腰に挿した二本の刀を抜き、それらしく構えてみせた

本田「どう? 二刀流〜ッ」

本田「ちょッと離れてるか……でもダイジョブやろ」

相手との距離を計り、星人に向かって行った

田村「お、おい! 戦うのか!?」

本田「そうですよ。二人はそこで見てなッて……戦うッてのはこういうことだッてのを……見せてあげるから」

早歩きする形で星人に近づいていく本田。その眼は狩るもの≠フそれだった

刀の間合いに入った本田はにんにく星人に斬りかかる

本田「ほらァッ」

↓1【コンマ下二桁判定:96以上で命中?】
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:37:54.90 ID:r2QHCrbQo
99
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:38:05.04 ID:vQF2j5pV0
おう
176 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 21:39:19.80 ID:dn+qvd7Eo
96以下τ″ιナニ

よって命中?
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:43:23.77 ID:uuWLaWAqO
よかったよかった…回避率高すぎてカウンターで死ぬかと
178 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 21:49:39.50 ID:dn+qvd7Eo
本田「でァァッ!! ……あれ?」

命中したはずだった。狙いは悪くはなかった
しかし、そこにはにんにく星人の姿がなかった

本田「あいつどこに……」

その時、田村が叫んだ

田村「後ろだッ!!」

本田の背後に消えたにんにく星人が現れる。にんにく星人は本田の脇腹に蹴りを放つ

本田「やべッ……」

↓1【コンマ下二桁判定:50以下で回避】
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:50:17.43 ID:uuWLaWAqO
あっ、だめだ
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:51:10.01 ID:84E5lGXr0
セーフ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:52:32.54 ID:uuWLaWAqO
しかし最初のアレといいスーツ着ててこの回避率って
短距離ワープとか持ってんのかね?
182 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 21:57:25.81 ID:dn+qvd7Eo
間一髪のところで本田はその蹴りを躱すことができた
まぐれではなかった
スーツを着ている間の身体能力は人の限界を超えた行動が可能となる
星人と戦うにはこれが必要なのだ

本田「ふーッ、ふーッ、あぶねェー。焦ったァ〜」

本田「次……やッてみる?」

本田はかなえを指さした

かなえ「えッ、アタシ? アタシも戦うの!? さッき『見てろ』ッて言ったじゃん!」

本田「いや……ゴメン、撤回」

本田「コイツ……強い、かも」

↓1【かなえはどんな行動をする? (持ち物:特に変な形の銃、本田と同じ刀)】
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:58:55.66 ID:Eiyny+/Z0
変な銃を星人に向かって使う
184 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 22:04:08.02 ID:dn+qvd7Eo
かなえは自分の腰に提げていた銃のことを思い出した
撃つとどんなことが起こるかは分からないが、気になっていたのだ

試し撃ちのつもりだった

かなえ「これッ? これ使ってもいいのッ!?」

かなえは本田に聞く

本田「ああッ! どーぞッ!」

かなえ「じゃあ……」

おもちゃの銃でさえ握ったことのない彼女であったが使い方はそれとなく知っている
構えて、狙いを定めて撃つだけだ

そしてかなえは引き金を引いた

↓1【コンマ下二桁判定:42以下で命中】
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 22:05:08.60 ID:Eiyny+/Z0
高い
186 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 22:15:09.11 ID:dn+qvd7Eo
銃は不気味な音を立てる
そこから射出されたのは3つの弾丸のようなものだった

弾丸は青い軌跡を描きながら、にんにく星人のすぐ横を素通りしていった

外した

かなえ「あぁッ!」

田村「何やッてんだ! 俺に任せろッ!」

黙ってみているわけにはいかないとばかり田村が普通の物より一回り大きい、ショットガン状の銃を構え星人に放った

↓1【コンマ下二桁判定:49以下で命中】
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 22:17:21.60 ID:vQF2j5pV0
おいう
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 22:18:44.57 ID:Eiyny+/Z0
またコンマ60とか呪われているのかよ!?
189 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 22:23:18.78 ID:dn+qvd7Eo
田村「どうやッて撃ちゃあいいンだよこれ……」

とは言ってもこちらも素人。上手くいくはずもなく
銃撃は失敗に終わった

本田「おいおいおいおいッ頼むよ……うわッ」

そうこうしている間に、にんにく星人は態勢を整え再び本田に攻撃を仕掛けて来た

にんにく星人「がああああああああああッ!!」

↓1【コンマ下二桁判定:50以下で回避】
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 22:55:18.08 ID:weWTmKN70
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 22:57:41.96 ID:81Su+5Tmo
すげえ
192 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 23:05:34.33 ID:dn+qvd7Eo
本田「ッ!!」

これも何とか回避成功
当たれば一たまりもなさそうだが、振りが大きい分避けることは容易い

本田「次はこッちの番な……!」

本田は二振りの刀を構え、星人を挑発した

本田「ヘイヘイヘーイッ、ビビッてんのか〜〜〜?」

にんにく星人「ぐ、ぐぐ」

本田「こッちはさぁ……遊びでやッてる訳じゃないの! 本気なの! マジ!」

本田「命かけてさぁ……やッてんの!!」

本田は跳躍し、高く刀を振りかぶる

本田「次は外さねェッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:96以上で命中か?】
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:06:08.01 ID:vQF2j5pV0
どっち
194 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 23:08:23.58 ID:dn+qvd7Eo
以下です以下
訂正訂正
よって命中
195 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 23:15:20.08 ID:dn+qvd7Eo
やや大振りな斬撃がにんにく星人に迫る

にんにく星人「ふうううううううう」

にんにく星人「があああああああああッ」

かなえ(あれ? さッきみたいに瞬間移動しないのか……?)

↓1【コンマ下二桁判定:55以下でにんにく星人回避】
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:15:42.96 ID:m1bhrvuvo
うら
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:15:44.23 ID:weWTmKN70
ほい
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:17:40.19 ID:uuWLaWAqO
瞬間移動にはスタミナ使うとかかね
近接相性悪いな……

あと死んだけど強かったんだなひっきー
199 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 23:18:08.95 ID:dn+qvd7Eo
本田「おらああああッ!」

↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:19:27.23 ID:Eiyny+/Z0
[ピーーー]
201 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 23:30:21.60 ID:dn+qvd7Eo
刀はにんにく星人の両腕を容易く切断した

かなえ「うッ……おえぇッ……うヴ……」

吹き出る紫色の血はニンニクのような臭いを漂わせながら辺りに散る。本田の顔を濡らす
その断面からは人間の骨に近い物が飛び出し、レモンを力任せにつぶした時のような音を出していた
にんにく星人の悲鳴を聞いたかなえはたまらず嘔吐した
敵とはいえ、そのやられ様を見せられて気分が良い訳はない

だが、まだにんにく星人は生きていた
息も絶え絶え、腕の痛みに赤い顔を歪ませ、歯を血が出るほど食いしばりなんとか意識を保っている

本田は叫ぶ

本田「トドメだッ! トドメをさせッ!」

かなえ「う……ぐ……」

↓1【かなえはどんな行動をする? (持ち物:特に変な形の銃、本田と同じ刀)】
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:31:43.64 ID:vNpjxAAfO
とにかく銃で撃ちまくる
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:31:48.93 ID:vQF2j5pV0
刀で頭を狙いトドメ
204 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 23:39:51.24 ID:dn+qvd7Eo
かなえ「銃……ッ」

さっき外してしまった銃をもう一度構え、にんにく星人へ向けた
自分の手で生物を殺すと考えるとこれほど恐ろしいことはない。だが、やらなければやられる

かなえ「お願い……死んで……ッ」

引き金を引く指は少し震えていた

かなえ「うああああああああああああああッ!!」

↓1【コンマ下二桁判定:84以下で命中】
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:41:54.09 ID:vQF2j5pV0
えい
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 23:42:31.64 ID:Eiyny+/Z0
Yガンだから転送だな
[ピーーー]のが怖いかなえには最適か?
207 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/09(水) 23:59:36.96 ID:dn+qvd7Eo
かなえは引き金を何度も何度も引いた
いくつかは外れたが、その内の一つは目標の手前でワイヤーのようなものが現れ、星人を緊縛した

にんにく星人「ぐ……が……」

三つの弾丸は地面に錨のように地面に突き刺さり固定される
こうなればもう動けない

かなえは銃の能力に驚いた

かなえ(殺せない銃……?)

本田はまた叫んだ

本田「転送するんだッ! そのまま『上』に送れッ! 下の引き金だッ!」

かなえ「う、『上』へ送る……?」

本田「逃げられるかもしれないから早くッ!!」

↓1【送る? 送らない?】
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:00:43.49 ID:XlpTpt5P0
送る
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:01:26.25 ID:dDxuLFcc0
送る
210 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/10(木) 00:10:52.45 ID:2B31Mez2o
かなえは言われた通り下に設置された引き金を引いた

にんにく星人「許さな――」

すると、にんにく星人の頭頂部辺りから光の線のようなものが現れた
それはかなえらが転送されて来た時のものと同じような光だった

光はにんにく星人を頭の先から分解するように消失させていく

気づけばその姿は1分と無しに見えなくなっていた

かなえ「終わッた……?」

本田「ふーッ、お疲れ〜」

かなえ「あの……終わったの?」

本田「え? ああ……まだいるだろうけどね。最初にしてはやるんじゃない? いい筋してるよ、キミ」

かなえ「はあ……」

戦いが終わった実感はなく、かなえはただ茫然と足元にある自分が吐いた吐しゃ物をジッと見ていた
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:13:49.87 ID:Ba5pGKa50
勝てて良かった
212 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/10(木) 00:25:43.04 ID:2B31Mez2o
*

とあるアパートの屋根の上。木城はその上で再び狙撃を始めていた

木城(2人で固まっているのは後2組だけ……これを倒したら次は各個で潰していく形にしよう)

腕に付けられたレーダーを頼りに集団で動いている星人を撃破していくつもりだ

木城(……いたッ)

↓1【コンマ下一桁判定:見つけたのは?】
09876:瀕死のにんにく星人二人
54321:重症にんにく星人とそれを庇う奴
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/10(木) 00:26:29.05 ID:XlpTpt5P0
ほい
214 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/10(木) 00:34:58.97 ID:2B31Mez2o
スコープが捉えたのは腹部から多量に出血したにんにく星人とそれを庇うもう一人であった

一方が一方の肩を貸すように歩いている

木城(星人のクセに仲間おもい……か)

木城(僕には関係ないな……)

木城(どうせどっちもころすんだし……そのまま仲良く死ねッ……!!)

↓1〜2【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:35:28.53 ID:0PyVpVBfO
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/10(木) 00:35:38.38 ID:XlpTpt5P0
ほい
217 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/10(木) 00:43:26.96 ID:2B31Mez2o
木城「また……まただッ! クソッ!」

手負いの一体は確実に消し飛んだ
しかし問題はもう一体の方。また、消えたのだ
何が起きているか分からない上に、苛立ちが募る

木城「あいつら……あいつら、どこへ飛びやがッた!?」

木城「クソ……ッ!」

*
218 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/10(木) 00:49:13.63 ID:2B31Mez2o
急レニ中断ιます

ン欠レま素人糸且の出番 生ま残れゑカゝιら
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/10(木) 00:50:35.65 ID:XlpTpt5P0

俺は今のうちに次のメンバー作っておくぜ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:52:58.91 ID:0PyVpVBfO
乙、改めて惜しい気がするがこれがGANTZよなぁ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/10(木) 01:01:24.25 ID:XlpTpt5P0
無駄だと思うけどもし「かなえ」を漢字にするとしたら「叶」かな?「佳菜恵」もありだけど
222 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/11(金) 23:01:23.08 ID:HHcPrat+o
急レニ 女台まゑんτ″す
223 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/11(金) 23:09:15.04 ID:HHcPrat+o
*

それでも水無蓮花は帰る≠アとを諦めてはいなかった

暗い街に一人置き去りにされた不安からか、しきりに片手に持った銃を撫でている
実際のところ置き去りにされたのではなく自分から離れていっただけなのだが

さっき自分を邪魔した謎の音

それの正体は未だ掴めない

しかし深刻には考えていなかった
おおよそ番組の用意した嫌がらせか何かだと思っていた

カメラの向こうで他人が自分を見て嘲笑っているかと思うとなおさら腹が立ってくる

水無は大通りへ向けて再び足を動かし始めた

↓【コンマ下二桁判定:12以下τ″星人ι″ぇ曹ぇ禺】
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 23:09:50.27 ID:4bsplXsD0
どうだ
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/11(金) 23:17:37.51 ID:aDBUP4sV0
水無運がいいな
226 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/11(金) 23:20:43.96 ID:HHcPrat+o
ピンポロパンポン ピンポロパンポン

水無「また……ッ! 一体何だッての!?」

水無「ちょッと! カメラどこッ! カメラ出て来なさいッ!」

水無は存在するはずもないカメラに向かって怒号を飛ばす

水無「何よ……何なのこの音は……ッ」

もう足が止まることはない。こうなれば意地でも大通りへ出て自分のマンションへ帰るつもりだった
思い返せば今日は腹の立つことばかりだった

共演者の自分に対する陰口

『落ち目』。自分は裏でそう呼ばれていた

自覚はあった。年齢には勝てない
30ともなれば色々な物事の転換期だ。水無は今までそれにことごとく失敗してきた、と感じている
若い売り出し中の女優に自分が本来いる場所を取られた、そんな気がしてならい日々を最近はずっと送っていた

19の頃、自分が出演していた番組をたった4つしか変わらないアイドルに奪われたことがある

その時から彼女は既に老い≠ヨの恐怖を感じていたのだ

上に立つ者の恐怖。素人には分かるまい

彼女は小走りに進む

水無「クソ……ッ、クソクソクソ……ッ!!!」

↓1【コンマ下二桁判定:13以上でち〜ω】
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 23:25:23.24 ID:4bsplXsD0
ち〜ω
228 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/11(金) 23:38:24.46 ID:HHcPrat+o
水無の足が不意に止まった

そしてそのまま道にどさりと倒れこむ

頭はない

アジアで最も美しい女優と呼ばれた彼女の顔も今や肉の欠片に過ぎない

彼女もまた何も分からないまま脱落≠オてしまったのだ

*

「ひぃっ……ひぃいいッ……はぁあああ……」

路地裏にて
今の今まで走っていたサラリーマンは息も切れ切れ、その場にへたり込んだ

運動不足の身体が恨めしい
短い脚が空しい

後ろを見るに誰も追って来ないところを見るに自分はどうやら逃げ切れたらしい

自分の無事に、はぁとため息をついた

さて、ここで彼は考えた

これからどうすべきか

↓1【コンマ下二桁判定:59以下τ″星人ι″ぇ曹ぇ禺】
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 23:42:07.12 ID:PLj6xlKx0
水無脱落かぁ…
230 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/11(金) 23:50:45.02 ID:HHcPrat+o
考える暇はなかった

サラリーマンの目の前にはまたもにんにく星人が現れたのだ

「そんな……もう……ダメだ……」

↓1【コンマ下一桁判定:窓際の山田君カゞぇ曹ぇ禺ιナニ星人レま?】
09:瀕死のにんにく星人二人
87:重症にんにく星人
65:首を抑えたにんにく星人
43:にんにく星人
21:にんにく星人のガキ
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 23:51:01.37 ID:4bsplXsD0
ワンチャンあるぞ
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 23:56:12.67 ID:aDBUP4sV0
重症でも星人だから
233 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/11(金) 23:58:32.95 ID:HHcPrat+o
絶望するサラリーマン

だが、よく見ると様子がおかしい
そのにんにく星人の腕はちぎれ飛び、腹はえぐれ紫色の血を多量に流していた

息をのんだ。まさか、と思った

もしや、このにんにく星人を攻撃したのがさっきの学生なのではと推理したのだ

「あのバカガキ……そこまでやッたのか……? もしかしてあの銃で……?」

↓1【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:01:54.24 ID:lHo5GInr0
うお
235 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 00:16:23.16 ID:SlkdjFGgo
離れた場所にサラリーマンは居た。これなら逃げ切れるかもしれない
戦うつもりは無かった。少なくとも今は、まだ

「勝ち目があるンだろ……ッてことはさァ……」

「じゃあ……逃げるよ……私は……」

「それで……逃げ切ッて……生き残る……生き残ッてやる……!!!」

にんにく星人「許さない……許さない……」

「うおおおおおおッ!!」

サラリーマンは走り出した。できるだけ遠くへ、そして目的の場所へ

にんにく星人はそれを見逃さない

路地裏から出、逃げるサラリーマンを追う

「逃げ切ッてやるッ」

「逃げ切ッて……うああああああああああッ!!」

「おおおおおおおおッ――」

にんにく星人と距離を離していく
一つ先の角を曲がればもう自分の姿は見えないだろう。そう思い、角を曲がったところ
どん、と何かにぶつかった

「あ、あれ……なんでッ……?」

鼻先が紫色の液体に濡れる
にんにく星人の血だった

サラリーマンは回り込まれていたのだ

この辺りは一方通行だったが、どうにかしてにんにく星人はサラリーマンを追いかけ角で待ち伏せていたのだ

「お、おい……嘘だろ……嘘……だろ……おい……は、はは」

にんにく星人はそのまま無言で、彼に頭突きを放った

↓1【コンマ下二桁判定:45以下で窓際の山田君回避】
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:16:49.38 ID:OKIirxma0
死亡
237 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 00:29:11.73 ID:SlkdjFGgo
パラパラと土煙が辺りに立ち込めた

サラリーマンは目を開く
まだ自分が生きていることに驚きながら、頭上を見た

そこには、ブロック塀に頭を突っ込み呻くにんにく星人の姿があった

彼がとっさに身をかがめた時、塀にぶつかってしまったのだろう
初めて自分の短躰が役立ったと思える瞬間だった

(よしッ……この隙に……)

サラリーマンは再び走り出した。もうにんにく星人が追いかけてこないことを願いながら


にんにく星人はまだ立っていた
ブロック塀から顔を抜き、辺りを見回す。サラリーマンの姿はない
少し向こうで弾む息とどたどたと走る足音が聞こえるくらいだ

にんにく星人「ぐううううううう……ぐううううううう」

にんにく星人「がああああああああああああああああああッ」

にんにく星人は叫ぶ
その眼からは薄紫色の液体が漏れ出ていた

そして、消える
238 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 00:41:33.98 ID:SlkdjFGgo
「……はぁ……」

サラリーマンは何かを探していた
今まで自分が帰るために歩いて来た道を戻りながら、何かを探していた

どうやら道に迷ってしまったらしい

ここには自分の探すものがないと分かり、大きくため息をついた


ぬちゃり


物音がした

「!?」

液体が落ちる音、液体が付いた物を引きずる音

電灯に照らされたのは数分前自分が振り切った血濡れのにんにく星人だった
音の出所はにんにく星人の足だった。履いているスニーカーは抉れ、足の指は半分曲がっていた


「あ……ああ……あああああああああああッ!」

サラリーマンは悲鳴を上げた

にんにく星人は飛びかかる

↓1【コンマ下二桁判定:45以下で窓際の山田君回避】
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:44:52.80 ID:sngsbs1T0
生存
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:47:32.49 ID:OKIirxma0
結局残ったのは6人か
まあ、次のメンバー加入の時に最大10人来たとしても楽か
241 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 00:57:21.73 ID:SlkdjFGgo
にんにく星人は歩いていた
足下が覚束ない。ブロック塀に体を寄せ、引きずるようにゆっくりと動く

片手にはサラリーマンの頭が握られていた

にんにく星人は歩く
同朋を殺した敵を探すため。生きるために

*

「おい……大丈夫か?」

かなえ「え……ああ……はい」

惨状の余韻から抜け出せず、ぼんやりとするかなえを心配して声をかけてきたのは田村だった

田村「まぁ……ありゃあ……な……しかたねェ……俺もよ……吐きそうだッた、正直」

かなえ「うん……」

かなえ(あの人は……平気なのかな)

かなえは本田を見た。かなえ達の少し前を歩く彼はどこ吹く風
鼻歌交じりに刀をバットのように振って遊んでいた

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で星人と遭遇】
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:59:35.91 ID:OKIirxma0
遭遇
243 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:12:19.47 ID:SlkdjFGgo
本田「いないねえ」

田村「だな……」

大分遠くまでやって来た三人だったが、今度は星人に遭遇することはなかった

かなえ「……」

ピンポロパンポン ピンポロパンポン

かなえ「ッ?」

田村「あン?」

そこで三人の頭の中で不思議な音が響いた

本田「あーここがエリアの端ね。おじさん、女の子ッ! これ以上奥に行っちゃダメだよ!」

かなえ「ど、どういうこと?」

本田「……頭が爆発して死ぬ」

田村「はァ!?」

本田「本当だよ……それ以上説明しようがないんだけど……あッ」

本田は指をさした

かなえ「? ……ぁッ!!!」

服装で分かる。その先に居たのは水無蓮花、の身体だった
その周りには目や歯、肉片などが散らばっていた。かなえは口元を抑える

かなえ「うッ……うえッ……」

田村「おいこれ……」

本田「星人狩りには……範囲があッてね……俺たちはそこから外へは出られない……出たら……こうなる……出たから……こうなる」

かなえ「……!!!」

田村「逃げられない仕組みッてことかよ……俺らが何したッてンだよオイ!!」

本田「それは……分からない」

↓1【この土易ι″居る言隹カゝと言舌をιてくだちい(複数ぇ巽才尺可)】
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:14:15.38 ID:lHo5GInr0
田村と本田
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:16:32.18 ID:OKIirxma0
おっちゃんは実はいい人枠になってほしいから生き残ってほしいわ
246 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:17:11.12 ID:SlkdjFGgo
かなえ「ねえ……オッサン達さ――」

田村「オッサンじゃねェッ! 田村さんだ」

本田「まだ31なんスけど……」

↓1【どんな話をする】
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:21:51.01 ID:OKIirxma0
これからの方針。どれだけ星人がいるかわからないけどむやみに動くのは時間などの無駄な気がする
ルールに詳しい本田さんに星人の位置を知る機会とかそういうのがないか聞く
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:22:40.01 ID:OKIirxma0
>>247
できれれば一行目に「得策ではない」のも追加で
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:29:34.85 ID:OKIirxma0
×機会
〇機械


色々すいません
250 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:36:22.97 ID:SlkdjFGgo
かなえ「これから……どーすンの?」

本田「どーッて?」

かなえ「これから……またああやッて星人? 探して……殺すの?」

本田「……?」

かなえ「効率がわりーんじゃねーの、ッて思うンだけど、どうなの」

本田「効率……」

かなえ「ムヤミに動くのは時間のムダだッて思ッただけ」

かなえ「ルールに詳しいオッサンなら分かるでしょ?」

本田(俺……オッサンじゃなくて本田……)

かなえ「星人の場所とか分かる武器とかないの」

本田「あ、あぁ……」

本田「コントローラー≠ゥな。木城くんが使ッてるやつ……」

かなえ「コントローラー?」
251 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:48:01.85 ID:SlkdjFGgo
本田「俺らはレーダー<bて呼んでるけど……あれなら敵の場所が分かる」

本田「ちなみに今日の星人は全部で11体……増える可能性がない訳じゃないけどね」

本田「他にも木城くんがやッてた自分の身体を見えないようにするとか、戦闘エリアを調べるのとか、制限時間を見るのも全部これでできる」

かなえ「へぇ……そうなんだ」

かなえ「木城さんのとこに行けば良かッたかな」

本田「……」

↓1【コンマ下二桁判定(×0.6):ポンちゃんとの女子感度半リ定】

↓2【コンマ下二桁判定(×0.7):ヤクザもどきとの女子感度半リ定】
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:48:48.39 ID:OKIirxma0
低い
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:50:22.23 ID:jmfzbj1To
254 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:57:57.24 ID:SlkdjFGgo
本田「ま……今度……持ッてくればいーんじゃないッ……?」

かなえ「ん……」

田村(オイオイオイ……なんだあの口の利き方。見てるこッちが恥ずかしい)

田村(これからが不安だな……)

ポンちゃん(好感度23:「いやー怖いなー最近の女の子。近寄らん方がええかな」)
ヤクザもどき(好感度16:「なんだこのガキ……口の利き方がなッてねェ。最悪だ。心配して損した」)

*
255 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 02:27:02.42 ID:SlkdjFGgo
*

マンション屋上

木城「ふゥ……ッ」

木城がスコープから目を外すと、遠くで大きな破壊音が聞こえた
引き金を引いて一間置いての爆発が発生したのだ

木城(これで固まッてる奴らは片づけた……残りは一体ずつ潰していくか……)

木城はマンション屋上から飛び降り、自分にかけていた不可視化を解いた
マンション屋上からの飛び降り、普段ならそんなこと誰も考えつくことではないが今≠ネら別だ
多少の衝撃はスーツが肩代わりしてくれる

木城は下≠見張っていた2人に言う

木城「殲滅はもうすぐだ。行こう。星人を皆殺しにするまで戦いは終わらない」

*
256 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 02:32:57.36 ID:SlkdjFGgo
急レニ中断ιます

素人糸且全滅
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 02:37:11.44 ID:OKIirxma0

個人的には次のゲームに行っても大丈夫のようにメンバーは十分作った
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 09:27:46.04 ID:cjUMXOHP0
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 10:23:41.37 ID:DY2hYke8O
おつおつ
260 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 19:57:25.95 ID:orc2wNCYo
急レニ 女台まゑんτ″す
261 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 20:06:34.63 ID:orc2wNCYo
*

本田「……」

田村「……」

会話がない

さっきから3人は黙ったまま、にんにく星人を探していた

理由は明白
かなえの横柄な態度が本田と田村の癇に障ったからだ

当の本人はそれに気が付いていない

かなえ(何でこいつら黙ッてンだろ……)

その程度しか考えていないのだ

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で星人と遭遇】
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:15:18.20 ID:hzJ/wSdW0
00
263 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 20:19:06.10 ID:orc2wNCYo
本田「お……」

田村「ああ……」

かなえ「ッ……!」

↓1【コンマ下一桁判定:3人カゞぇ曹ぇ禺ιナニ星人レま?】
09:重症にんにく星人
87:首を抑えたにんにく星人
6543:にんにく星人
21:にんにく星人のガキ

↓2【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:22:26.10 ID:/wD7MEWRo
h
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:38:08.15 ID:hzJ/wSdW0
00
266 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 20:54:53.91 ID:orc2wNCYo
そこには塀に寄りかかりながらそれを頼りに歩く血に濡れのにんにく星人が居た

かなえ「ひッ……」

かなえが小さく悲鳴を上げた。にんにく星人の手にはサラリーマンの頭が握られていた
にんにく星人は3人を睨み、語りだす

にんにく星人「ねえ……」

本田「……?」

にんにく星人「私たちをが何かしましたか……私たちは……通りがかッただけ……中継地点として……この場所を……通ッただけ……」

かなえと田村は不気味な姿から放たれる自分たちのよく知る言語に驚いた

田村「なんだ……こいつ……星人ッてンだから……宇宙人じゃねェのか……?」

かなえ「さッき戦ッた星人も人間の言葉……喋ってたけど……これは……」


にんにく星人「同朋を殺したことは……許しません……許しま……」


本田「騙されるなッ!!」

本田がにんにく星人の言葉を遮るように叫ぶ

本田「あいつは俺たちの標的(ターゲット)だ!! それ以上もそれ以下もないよ……!!」

本田「殺すぞッ!」

本田は刀を一本抜き、にんにく星人に近づく

↓1【コンマ下二桁判定:96以下で命中】
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:56:34.46 ID:LNRD5ijS0
えい
268 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 21:10:45.52 ID:orc2wNCYo
本田「ッしゃぁオラッッ!」

かなえ「あ……」

田村「クッ……」

殆ど身動きの取れないにんにく星人の首を切り落とすのは簡単だった
星人の手から力が抜け、サラリーマンの頭がゴロリと地面に転がった

本田「よッし……次行ッてみようか……じゃんじゃんさぁ……」

返り血を浴び、顔を紫色に濡らした本田は肩をグルリと回す

「……狂ッてやがる」

呟いたのは田村だった

*

そこから2ブロック離れた場所で
木城らは残りの星人を駆逐する為、歩いていた

彼らも会話はない

木城はミッション≠早く終わらせる為
双海は早く家に帰る為
江島は――

それぞれの目的が一致することはなく、聞こえぬ不協和音は今も鳴り響いていた

木城は腕の機械を確認する

木城「もうすぐだ……近くにいる」

↓1【コンマ下一桁判定:3人カゞぇ曹ぇ禺ιナニ星人レま?】
0987:首を抑えたにんにく星人
654:にんにく星人
321:にんにく星人のガキ

↓2【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:11:28.41 ID:hzJ/wSdW0
00
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:14:05.03 ID:+QYa0hcz0
眼前
271 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 21:29:08.67 ID:orc2wNCYo
江島「ホントだ…………いた」

江島の目の前にいたのは、にんにく星人だった
しかし、思っていたよりその背格好は小さい

にんにく星人のガキ「あ……ああ……」

どうやら子供らしい

木城「ッ!」

木城は江島の声に反応し、星人に向けて素早く銃を放った

はずだった

木城「またッ……またか……!」

消えた

双海「居たッ! 奥ッ!」

双海は叫び、指をさす
見ると、向こう側で遠くへ走ろうとする人影があった
どうやったかは知らないが、今の銃撃をかわして逃げたらしい

双海「待てッ……!!」

双海は刀を構え、それを追いかける

江島はと言うと、攻撃する動きを見せず、逃げるにんにく星人の子供を見て何やら考えているようだった

↓1【コンマ下二桁判定:80以下でバッファロービル推理】
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:33:10.14 ID:+QYa0hcz0
推理
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:34:59.58 ID:hzJ/wSdW0
江島は多分今のメンバーの中で一番頭がいい
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:38:59.08 ID:+QYa0hcz0
他に頭脳派が居ない上に知能犯だから飛び抜けてるだろうな
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:42:49.48 ID:hzJ/wSdW0
次の時に一応、頭脳派か空気をよくしようとする人を出した方がいいかな?
今のままだと多分、バラバラ
276 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 21:44:33.32 ID:orc2wNCYo
江島は、ああそうかと手を打ち、そして木城に話しかけた

江島「木城……サン? あ、木城クンッて呼んでもいい?」

木城「え……? 何ですかこんな時に……!」

江島「ちょーッと気になることがあッて」

木城「は……?」

江島「あのガキ……テレポートしたんじゃないかなーッて僕、思うンですよ」

木城「知ッてますよ! それぐらい……ッ! 何回も何回も逃げられたンだから……!」

江島「でもね……おかしくないですか? テレポートできるなら……今、逃げる必要ないですよね」

江島「そンな能力を持ッてるなら、テキトーに僕らの背後とかに回り込んで攻撃とかしますよ……しまくります。少なくとも僕なら」

江島「そうしないところを見ると……コイツ、テレポートするのに回数制限みたいなの、あると思うンですよ」

江島「見てくださいよ……あのガキ……」

江島「耳とか鼻から……血……出てる」
277 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:05:49.97 ID:orc2wNCYo
江島「それにアイツ……ほら、ポケットに……機械みたいなの入ッてる」

江島「あンまり近づくと何か――」

江島「ッて、もう……遅いか」

木城「あッッ!!」


今まで逃げていた、にんにく星人の子供は突然立ち止まり双海の方を振り返った
双海もそれに伴い、足を止めた

双海「えッ!? 何ッ!? 何?」

にんにく星人のガキ「……」

双海「え……?」

にんにく星人のガキ「……」

にんにく星人のガキ「いまいそいでいるので」

にんにく星人のガキ「いまいそいでいるので……ッ!!」

にんにく星人の子供は機械をポケットから取り出し、機械にささるピンを引き抜いた

双海「これは……?」

双海「防犯……ベル……」


ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ

甲高い音が流れる
防犯ベルに似たその機械は夜の街にこだました

*

本田「なんだ!?」

かなえ「サイレン? 違う?」

その音は別の場所に居る本田らの耳にも届いていた

*

木城「あれは……!!」

ぐにゃりとにんにく星人の子供の背後の空間が歪んだ。街灯の光がそれに吸い込まれるように消えていく
歪んだ空間は、内側からこじ開けられるように黒いトンネルのようなものを作り出す
それは、何処かに通ずる扉のようにも感じられた

江島「おッ!」

トンネルから何者かが現れた

木城「……!」

大人のにんにく星人だ
一人、また一人と這い出てくるのを三人は黙って見ていた。不用意に動くと、何かが起きるかもしれない
そう感づいていたからだ

トンネルから現れた大人のにんにく星人は3人
二人は無傷、一人は首から流血している星人だった
3体の大人にんにく星人は子どもを守るように、立ちふさがった

にんにく星人A「子どもを守ります」

にんにく星人B「子どもを殺そうとした現地の方を殺します」

首にけがをしたにんにく星人「ウゥ……グウウウ……」

トンネルが塞がり、にんにく星人らは行動を開始する

木城「来るぞッ! 気を付けろッ!!」
278 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:14:14.17 ID:orc2wNCYo
木城「危ないッ!」

木城は叫ぶが遅い。助けに行きたくとも、単独で子供を追いかけた双海とは距離がありすぎた

にんにく星人A「がああああああッ!」

にんにく星人は双海に拳を振り上げる
その攻撃方法は単に腕を振り上げて下すだけの簡単なものだったが、当たれば一たまりもない
それは星人の筋肉質な身体から見て、簡単に分かることだった

双海「ッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:40以下でメンヘラ回避】
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:14:37.44 ID:+QYa0hcz0
命中
280 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:16:34.72 ID:orc2wNCYo
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:17:32.42 ID:/wD7MEWRo
h
282 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:25:47.82 ID:orc2wNCYo
双海「がッ!」

頭を殴られ、その勢いで双海は地面に叩きつけられる
しかし彼女は意識を失いかけながらも、立ち上がろうとしていた

双海「くッ……」

だが、星人の攻撃は続く
囲まれる形で星人らは次々と双海へ攻撃をしかけた

にんにく星人B「ッ!!」

↓1【コンマ下二桁判定:40以下でメンヘラ回避】
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:26:19.07 ID:/wD7MEWRo
k
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:26:21.74 ID:LNRD5ijS0
せr
285 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:35:54.27 ID:orc2wNCYo
背中へ向けて下ろされた星人の足
これを何とか避けた双海は再び立ち上がる

双海「……ッ!」

その前には首から血を流したにんにく星人が

双海は咄嗟に身構えた

↓1【コンマ下二桁判定:40以下でメンヘラ回避】
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:36:24.14 ID:+QYa0hcz0
o
287 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:52:30.90 ID:orc2wNCYo
双海「はァ……はァ……はァ……」

全ての攻撃を避け切った双海だったが、頭に受けたダメージが大きかったのか立っているのがやっとのようだった

木城「ッ! よくも……ッ!」

木城は怒りを抑えきれず、銃を構えた

江島「……」

↓1【コンマ下二桁判定:80以下でバッファロービル助言】
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:53:24.71 ID:+QYa0hcz0
そら
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/17(木) 23:01:28.30 ID:hzJ/wSdW0
その気になれば簡単にXガンで殺しそうだな。江島
290 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:22:24.01 ID:orc2wNCYo
江島「木城クン、あいつら……大人の奴らもテレポートするンでしょ?」

江島「ダメだよ、そう無暗に攻撃しちゃあ……あッちの女の子も僕たちも共倒れになる」

江島「奴らがあのガキと同じなら……テレポートに回数制限があるなら……」

江島「奴らは自分に攻撃が来ない限り、テレポートを使わない! 温存しているッ!」

江島「僕たちに反撃を仕掛けてくる可能性は低いンだよ!」

江島「ここは……そうだね、あの女の子から敵を離すことを優先させた方が良い」

江島「この銃……複数の敵に照準を合わすことができるンだろ?」

江島「全員は捌ききれない……まずはガキ合わせて2体からこッちに引き付けるんだッ……」

↓1【コンマ下二桁判定:60以下で木城くん理解】
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:24:22.86 ID:PPaEjK2FO
292 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:32:33.23 ID:orc2wNCYo
木城「……何を言ッてるんだ……アンタ……?」

江島「……」

木城「僕に指図するのか……?」

銃を構えた木城に積極的に話しかける者はいない
所謂人が変わる<^イプだった
銃を持つと彼は気性が荒くなる。それでも今までは抑えていたのだが、敵の対処不可能な瞬間移動に苛立ちは限界を超えていた

木城「いいですか……江島……さん……」

木城「黙ッて見ていろ」

木城は銃の下にある引き金を引き、全ての星人に照準を合わせ、続いて上の引き金を引いた

江島は首を振り、木城の側を離れていった
293 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:35:37.68 ID:orc2wNCYo
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:36:28.30 ID:+QYa0hcz0
やったか!?
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/17(木) 23:39:59.17 ID:hzJ/wSdW0
0が10なら多分倒した
296 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:46:44.88 ID:orc2wNCYo
にんにく星人のガキ「ぎゃッ」

小さく悲鳴を上げた後、粉々に吹き飛んだのはにんにく星人の子供だった

木城「よ、よし……! 他は――」

木城「あ――」

そう、江島の予見通り、攻撃の手は全てこちら≠ノ向けられた
先にテレポートを使っていた子どもは攻撃を受けた
しかし、まだそれ≠していない大人は

木城の目の前にいた

子どもを殺され怒りに駆られた星人は目標を変え、次々木城に襲い掛かる

江島(恐らくガキが使ッていた機械は大人を呼び寄せる装置……あれはテレポートした内に入らない……)

江島(ま……木城クンはヤバいかもね、マジで)


にんにく星人A「うおおおおおおあおあああああああああッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:35以下で木城くん回避】
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:48:44.95 ID:+QYa0hcz0
正念場
298 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:49:30.95 ID:orc2wNCYo
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:50:15.52 ID:LNRD5ijS0
せr
300 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:56:16.33 ID:orc2wNCYo
腹部へ繰り出された一撃は、木城の内臓を破裂させた

木城「か……」

木城は血を吐き、その場に倒れこんだ
しかし攻撃は続く

にんにく星人B「ッ!!」

↓1【コンマ下二桁判定:35以下で木城くん回避】
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:00:18.87 ID:pmVzFRFK0
あい
302 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:08:59.85 ID:MatoIzKao
背中を踏みつけられた、その時だった

木城「あ……」

木城が情けない声を上げた

江島「ん?」

異常に気付いたのは江島だった
木城の着る黒いスーツのレンズ状の部分から液体が漏れ出ていた

江島「これは……?」

江島が木城に聞いた

木城「スーツが――」

木城「スーツが…………壊れた……」

木城は這いまわり、にんにく星人から逃げようとする


首にケガをしたにんにく星人「ごぁぁぁぁぁぁぁあぁっ!」

↓1【コンマ下二桁判定:35以下で木城くん回避】
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:11:00.73 ID:DGm1BOBTO
江島ww
304 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:13:17.36 ID:MatoIzKao
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:15:40.45 ID:DGm1BOBTO
a
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:16:07.34 ID:pmVzFRFK0
さい
307 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:32:46.77 ID:MatoIzKao
木城「あ――」

木城が手を江島の方に伸ばした時だった

めしゃり、と音がした

木城「ッッ〜〜〜〜ッ!?」

地面を這う木城の右手は星人に踏み砕かれた
次に左手、右足、左足

江島「へぇ……」

江島(スーツは壊れることもあるンだ……覚えておこ)

双海「そンな……イヤあああああ……ッ!!」

地面が赤く染まった。木城の意識はない
辛うじて息はある。それも風前の灯火、といったところか
星人たちは動かぬ木城を気の済むまで痛めつけた

江島「で、次は僕らの番ッて訳ね……」
308 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:33:24.73 ID:MatoIzKao
急レニ中断ιます

ピンチ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:33:57.44 ID:iistTCbgo
ギリ生きてるか
……これ割と大ピンチじゃね?
310 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 15:44:15.19 ID:Sxdmhn74o
急レニ 女台まゑんτ″す
311 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 15:54:44.15 ID:Sxdmhn74o
双海は倒れる木城の目に絶望を感じ、発狂しかけていた
彼女は、今回二回目のミッションに参加

前回は木城と本田が助けてくれたこともあって難なく生き残ることができた
星人を一体、撃退できた程だった

そんな勇敢な彼が今、生死の境を彷徨っている

双海「いや……そンな……」

彼女の中には仲間意識と呼ばれるものが備わっていない

双海「いや……いやよ……そンな……」

双海「死にたくない……死にたくない……死にたく……ないッ!!」

この状況で彼女の頭の脳裏をよぎるのは自分の死ぬ姿だった

双海「うわァァァァッ!!」

双海は捕獲用の銃を構え、がむしゃらににんにく星人に向かって引き金を引きまくる

↓1【コンマ下二桁判定:60以下で命中】
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 15:55:30.28 ID:OJtqYP5W0
m
313 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 15:58:24.73 ID:Sxdmhn74o
首にケガをしたにんにく星人「!?」

↓1【コンマ下二桁判定:55以下で回避】
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:01:12.54 ID:OJtqYP5W0
d
315 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:14:58.91 ID:Sxdmhn74o
ワイヤーは星人に向かって真っすぐ進んでいった

それ故に、軌道は読みやすく
軽々と避けられてしまった

双海「そン……な……」


にんにく星人A「無駄なことです」

それを尻目に、もう一人のにんにく星人は木城の頭に足を掛け――

双海「ああッ――」

ぐしゃりと踏みつぶした


にんにく星人B「次はあなたです」

江島「……ッ」

星人らは、この場で全員を殺さぬ限り逃がしてはくれない
江島は目を瞑り、何かを考えていた

にんにく星人は、それを意に介さず拳を振り上げる

↓1【コンマ下二桁判定:45以下でバッファロービル回避】
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:15:46.86 ID:w6FeaViA0
生きろ
317 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:18:16.72 ID:Sxdmhn74o
江島「……」

↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:25:25.08 ID:OJtqYP5W0
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:29:08.99 ID:UprBRKc2o
せっかく命中したのに回避判定までされるとはついてないな…
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:34:10.94 ID:c7o24tD6o
超速回避→直撃回避の二段階、完全に初見殺しだししゃーない
321 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:44:25.69 ID:Sxdmhn74o
江島「がッ……!」

江島は星人の拳をもろに受け、その衝撃で2m程吹き飛ばされた

江島「いてて……あぁ……なるほど……痛いな……痛い……これは」

江島はスーツに着いた砂を払い、立ち上がった
そこでふと、自分の身体に異変がない≠ニいう異変に気が付いた
体中に殴られた時、並の痛みはあるものの、骨はなどは折れていなかった

江島「あぁ……これだけダメージを肩代わりしてくれるんだ。便利だね、これ」

江島(しかし、これ以上は耐えられないかもね……木城クンみたいにスーツが壊れる可能性もある)

江島(う〜〜〜〜〜〜ん厄介だな)

江島(どうしよう)

江島は妙に呑気だった

江島はテスト≠行っていた
今、自分がこれらの装備を用いて何ができるのか、何ができないのか
木城が生きていた先ほどまでは彼の動きを見て学習していたのだが、実際自分に攻撃の目が向けられているので、そうもいかない

次は回避のテスト≠行う

江島(さっきも避けるつもりだッたんだけど……あいつら早いな。さッすが宇宙人)

江島(本気で避けるにはどうすれば……あー、クソ。思いつかないや)

江島(気の持ちようで何とかならないかなぁ)

続いて首にケガをした星人が飛びかかってくる

江島(えーと……避ける、避ける、避ける、避ける……ッ!)

↓1【コンマ下二桁判定:90以下でバッファロービル回避】
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:46:18.91 ID:9VEmL1D00
ほい
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:48:32.13 ID:w6FeaViA0
ピンポイントで当たっていくスタイル
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:50:20.75 ID:OJtqYP5W0
これは痛恨のミス
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:52:39.52 ID:9VEmL1D00
ごめん。ガチでROMする
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:53:58.97 ID:w6FeaViA0
ドンマイ
次頑張ろう
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:54:26.38 ID:OJtqYP5W0
運はどうしようもないさ
328 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:58:26.66 ID:Sxdmhn74o
江島(しまッた。タイミングがずれた!)

江島の思いが通じたのか、彼の身体は軽く浮き上がるように飛び上がった
しかし、遅かった

にんにく星人は飛び上がろうとした江島の足を掴み、地面に叩きつけようとする

江島「がッ――」

江島はアスファルトの地面に頭を打ち付けた

江島「あ……」

スーツから液が漏れている

江島「マジかぁ」


双海「ああああああああッ……!!」

敗北を悟った双海が叫びながら逃げていく

↓1【コンマ下二桁判定:50以下でメンヘラ逃亡成功】
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:58:50.17 ID:OJtqYP5W0
o
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:59:09.65 ID:w6FeaViA0
どうだ
331 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 17:06:05.58 ID:Sxdmhn74o
江島「あ」

遠く、見えなくなっていく双海を見て、江島は笑った
半狂乱で逃げ出す彼女を見て、いつか自分が趣味≠ナ狩った獲物を思い出していたのだ

江島「ふふ。まぁ、そうするよね」

江島「あー。でもさぁ。運命ッてスゴイと思わない? 星人サン」

江島「だッてさァ……回り回ッて今は僕が獲物なんだよ?」

立ち上がり、にんにく星人らの顔を見る
その表情は怒りに歪んでいた

江島「そういう顔、するんだ」


にんにく星人は目の前の獲物に向けて渾身の蹴りを放つ

↓1【コンマ下二桁判定:17以下でバッファロービル回避】
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 17:07:41.52 ID:c7o24tD6o
むーりぃ…
333 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 17:28:51.60 ID:Sxdmhn74o
こんな時だったが、江島は自分が注文していた調理器具がまだマンションに届いていないことを思い出した

江島「あ、やべ。アマゾ――」


ここには誰もいない

あるのは弾けた肉片、四肢と頭を砕かれたモノ、それと上半身下半身が分離したモノだけだった

*

本田「木城くん……大丈夫かな」

本田は首をひねった
数分ほど前、本田らの耳にも入って来た防犯ベルのような音

あれが星人が発した何かだとすれば、不安だ

田村「おい……音がどこで聞こえていたかは分からねぇがよ……助けに行ッた方がいいんじゃねェのか?」

かなえ「アタシもそう思う……最悪、死ぬかも、なんでしょ?」

本田「まぁね……でも、木城くんくらいのヤツが死ぬなンてないだろうから……」

本田「……」

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で星人と遭遇】
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 17:30:39.98 ID:w6FeaViA0
そい
335 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 17:39:02.87 ID:Sxdmhn74o
そんな不安とは裏腹に星人は見つからなかった

本田「数が少なくなッているからね……いや、困ッたな」

かなえ「困ッたッて何も始まらないじゃん。どこにいるンだよォ……」

田村「むむ……」

↓1【この土易ι″居る言隹カゝと言舌をιてくだちい(複数ぇ巽才尺可)】

↓3【どωを言舌をすゑ?】
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 17:59:32.94 ID:w6FeaViA0
連投になるけど、20分近く誰も書かないし書くよ

かなえで
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 18:05:44.12 ID:c7o24tD6o
かなえが誰かと、だよね?本田に戦い方もっと詳しく聞きたい
338 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 18:23:09.82 ID:Sxdmhn74o
じゃぬそれでようごぎんすね

>>337で進めます
339 : ◆TDQAGPbTlDU. [saga]:2016/11/20(日) 18:35:14.87 ID:Sxdmhn74o
かなえ「てかさァ……オッサ……本田さん」

本田「何だい?」

かなえ「まだ星人……いるんでしょ?」

本田「あぁ、全滅させているなら、さッきいた部屋へ帰れるはずだからね」

かなえ「じゃあさ……戦い方、教えてくれない? 強そうだし」

本田「え……今、ここで?」

かなえ「そりゃアタシも――」

↓1【選択せよ】
1「一人でも戦えるようになりたいし」
2「自分の身は自分で守らないと」
3
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 18:37:24.60 ID:CqX2zUaTO
うーんこのどっち選んでも好感度下がりかねない感じ
2
341 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 18:48:39.09 ID:Sxdmhn74o
かなえ「自分の身は自分で守らないと……思ッたんだ……アタシ」

かなえ「あいつら……何か、怖い」

かなえ「でも……逃げられないし」

かなえ「人に頼ンの……嫌、なんだ」

かなえ「だから……教えてよ」


本田「……そうか……」

本田「分かッた。時間は少ないけど、大事なところだけ教える」

本田「これでも野球選手なンだ。後輩に指導とかしたことも……ないことはない」

本田「田村さんも来て……戦い方、というか確実に殺すためのやり方=c…教えます」


ポンちゃん(好感度26:「目の前で死なれるのは気分が悪いからね」)好感度上昇
342 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 19:00:47.62 ID:Sxdmhn74o
かなえと田村が本田から学んだことは三つ

『急所や弱点を探して殺すこと』

『無力化させてから殺すこと』

『敵に感情移入せず殺すこと』

本田はこれに「俺も完璧にできてるとは限らないけど」と付け加えた
お世辞にも良いアドバイスとは言えない。しかし、かなえは戦う上での心構えを学べた、気がした

*

突然ですがレベルが上が(ゝました

好まをステ─タスを一つ選択して > だちい

1上げてや(ゝます

↓1【どれがぃぃですか?】

1【レヽのち】
2【かしこさ】
3【めいちゆう】
4【つヨさ】
5【ぼうキ″ょ】
6【はや、ナ】
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 19:06:53.22 ID:qs2QxqaTo
3
344 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 19:18:35.02 ID:Sxdmhn74o
*

双海「ハァ……ハァ……ハァ……」

双海は本田らを探していた
頼るところといえば、彼しかいない

木城が殺され、恐らくもう一人の男も死んだだろう
3体に囲まれれば助からない

今はとにかく走るしかない
メイクが崩れるのも、失禁し、スーツの内側が蒸れるのも気にしていなかった
とにかく今は助けを呼ばなければ

↓1【コンマ下二桁判定:86以下で星人と遭遇】
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 19:32:41.63 ID:w6FeaViA0
ほい
346 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 19:37:48.34 ID:Sxdmhn74o
↓1【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 19:49:31.65 ID:qs2QxqaTo
h
348 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 20:07:55.17 ID:Sxdmhn74o
双海「あ――」

そこには、にんにく星人らが待ち構えていた
自分がここに来るのを知っていたかのように

双海はすかさず銃を抜き、星人らに向けた。その手は震えていた
逃げ場はもうないらしい
頭を砕かれた木城の姿が自分と重なる

勝てない

3対1。絶望と恐怖に苛まれながら、彼女は戦うことを決めた
生き残る為。理由はそれだけだった

にんにく星人はじわじわと距離を詰め、双海に襲い掛かろうとする

後ずさりしようと足を動かしたが、恐怖のあまり思うようにいかない

にんにく星人A「ぐおおおおッ!」

双海(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない)

にんにく星人は両手を組み大きく振り上げ、拳を叩きつけた

↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 20:09:06.99 ID:w6FeaViA0
ほい
350 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 20:17:35.09 ID:Sxdmhn74o
双海「ぐ……あああああッ……」

振り下ろされた拳は彼女の左肩を簡単に砕いた

しかし、それで良かった。これは彼女の目論見通りだった
彼女の右手には銃が握られていた

銃口はにんにく星人の腹にしっかりと付けられていた

↓1【コンマ下二桁判定:46以下で???】
351 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 20:19:37.16 ID:Sxdmhn74o
訂正56以下で???
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 20:19:37.24 ID:BQefTj0lo
353 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 20:31:37.59 ID:Sxdmhn74o
にんにく星人A「ッ!」

事態に気づいたにんにく星人はすかさず瞬間移動を行う
双海の背後に現れ、反撃を行うべく腕を乱暴に振り上げた

にんにく星人A「があああああああッ」

にんにく星人A「あッ――」

突然、身体の自由が利かなくなった
縛りあげられたような感覚。何故か

双海「ハァッ……ハァっ、ハァっ」

双海「……ッたく……動きがワンパターンなのよ……アンタたちさ……」

双海「自分が攻撃されそうになッた時、そいつの背後に瞬間移動して反撃する……見切ッた……自分の後ろに銃を向けなおせばいいだけ――」

にんにく星人A「?????????」

双海「見切ッたッて言ッてンのよォぉぉッ!!」

ワイヤーに雁字搦めにされたにんにく星人は転送≠ウれ、消えていく
双海は緊張感で涙を流しながら残った二体に向かって叫んだ

双海「来いよッ!! ぶッ殺す!! ぶッ殺してやるから!!」
354 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 20:44:09.73 ID:Sxdmhn74o
双海は見ていた

木城が殺されるまでの様子、更には江島のテスト≠
そこから割り出された計算、と言うほど小難しい物ではない。彼女は単純にそう気づいた≠セけ
追い込まれて発揮された火事場の馬鹿力のようなものだ

同朋が突然消えたことに混乱しながらも、星人らは攻撃を止めない
彼女の挑発に乗ったのかもしれない

にんにく星人B「ああああああッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:70以下でメンヘラ回避】
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 20:44:38.04 ID:qs2QxqaTo
l
356 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 20:58:19.10 ID:Sxdmhn74o
双海「ッ!!」

1体の攻撃を軽くいなす
自分の身体がまるで別人になったかのように軽い
追い込まれたことによる精神の高揚が彼女にここまでさせているのか

首にケガをしたにんにく星人「ううううう……」

↓1【コンマ下二桁判定:20以下でにんにく星人が双海に瞬間移動が見切られたことに気づく】
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 20:58:39.61 ID:w6FeaViA0
そい
358 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 21:15:34.18 ID:Sxdmhn74o
にんにく星人B「……何をしましたか……? 何をした……?」

理解が追い付いていないらしい
星人らは苛立ち双海に問う。もちろん教えるつもりは無い

双海「う、う、うるせーッ。うるせェーーーーッ!!」

1体は倒せたが、次はどうか分からない。双海は手を震わせながら、引き金を引いた

当たる保証はないが、やらなければ死ぬ

双海「次はお前……ッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:57以下で命中】
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 21:25:33.34 ID:qs2QxqaTo
かわせ
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 21:33:20.41 ID:c7o24tD6o
命中判定だから攻撃だ
あたってよかった
361 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 21:40:46.75 ID:Sxdmhn74o
双海が引き金を引くと、にんにく星人は消えた
ここまでは予測済みだ。一発目はわざと外す

次に、奴はどこへ行くのか

双海「次は――」

距離を離してくる
そう予想し、現在地より少し奥に向けてもう一度引き金を引いた

狙い通り。ワイヤーは真直ぐ飛んでいき、移動を完了した星人に絡みつく

双海「やッた!!」

すかさず下の引き金を引き、身動きの取れない星人を上≠ヨと送った

双海「あと……一人。あと……一人」

目の前にいるのは首にケガをしたにんにく星人ただ一人だけであった
これを倒せば終わる。そんな確信と共に、もう一度だけ双海は銃を構えた
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 21:42:12.68 ID:c7o24tD6o
勝ちたい…
363 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 22:04:49.65 ID:Sxdmhn74o
最後のにんにく星人は破れかぶれに双海に襲い掛かる

双海「来いッ……! 来いよぉ……!」

防御姿勢は敢えて取らない
最初に送った$ッ人と同じように引き付けて、撃つ。そのつもりだ

↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 22:10:35.21 ID:adHojY0NO
勝つんだ!
365 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 22:26:59.38 ID:Sxdmhn74o
双海「一発耐えれば……ッ!」

スーツにかかる負荷は大きい。しかし、これで終わるなら――
みしりと双海の顔面に拳が突き刺さる
脳が揺れる感覚と共に撃つ¥備をした

どこに瞬間移動するか、それを予測し星人を捕える

双海(上手くいッてよ……お願い……ッ!)

コンマ数秒の判断が自分の生死を決める
双海は祈るように、にんにく星人を見た

↓1【コンマ下二桁判定:86以下で命中】
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 22:30:32.53 ID:Qs7a6R63O
そい
367 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 22:58:15.12 ID:Sxdmhn74o
首にケガをしたにんにく星人が最後の一体だったらしい
転送が終わると共にこちらの%]送も始まった
双海はその場にへたり込んで、戦いの終わりに心から安堵した

双海「やッと……帰れる……良かッた……良かッた……」

双海「あぁぁ……」

*

「おい! どーなッてンだよ!!」

叫んだのは本田だった

部屋に戻って来たかなえは部屋の広さにただただ驚いていた
部屋に戻って来れたのはたったの4人
そこに木城や彼に詰め寄ったサラリーマンはいない

かなえは部屋に戻って来ない木城はどうなったのかと尋ねた
本田は「星人に殺られた」と答えた

木城らは皆、星人に殺された、らしい
かなえは想像ができなかった

それは本田も同じのようだった
現に苛立ち、一緒にいたとされる双海に詰問しているのだから

居心地悪そうにかなえと田村は、部屋の中央にある黒い玉を見ながら、何か始まってくれることを願った


それぢわ、ちいてんをはじぬる


願いが通じた、そんなわけではないが黒玉に文字が表示された

かなえ「何……? 採点?」
368 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 23:04:12.05 ID:Sxdmhn74o
ポンちゃん 5てん
TOTAL 52てん あと48てんでおわり

メンヘラ 15てん
TOTAL 20てん あと80てんでおわり

ブアイソー 5てん
TOTAL 5てん あと95てんでおわり

ヤクザもどき 0てん
じゅうはずしすぎ
みかけだおしすぎ
369 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 23:13:08.17 ID:Sxdmhn74o
急レニ中断ιます
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 01:17:53.04 ID:w3mmJA1To
余裕はないし、点数はまだまだ当然足りないし……
バッファローとかたぎりくんあたり、生きてたら戦力になってくれそうだったし惜しいなぁ
強めの沸いたら詰まない?
371 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 11:27:26.40 ID:dG3scAwko
急レニ 女台まゑんτ″す
372 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 11:48:47.76 ID:dG3scAwko
黒玉から映し出された点数
戻って来ない人々
そして、自分たちがここへ連れてこられた理由

かなえには沢山の疑問があった

本田「木城くんはもうすぐ100点だッたンだ! でも……なんでッ!」

双海「わッ、わたしのせいじゃ……」

田村「おい……」

この不毛口論を止めたのは田村だった

田村「本田さんよォ……そこまでにしようや」

本田「なにッ」

田村「落ち着こうぜ……それに……」

田村「この戦いが終わったら……知ッてることを教える……そういう約束だッたろうよ」

本田「あ……ああ……」

本田は何かを噛みしめるように視線を下げた
そして、拳を固く握りしめ、かなえと田村を見る

本田「分かッた……教えよう」

本田「でも、俺が知ッてることだけだ……この『ガンツ』には……謎が多すぎて……俺でも分からないことがあるから……」
373 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 12:07:28.90 ID:dG3scAwko
本田は「信じられないような話だと思うけど」と前置きし、ポツリポツリと語りだした

本田「最初俺は、アンタたちが来た理由を『違う場所≠ナ違う理由≠ナ危ない目に合ッて』、ここ≠ヨ運ばれて来た、と言ッただろ……?」

本田「あれは厳密には違う」

本田「死んだンだ……ここに来た奴は……何かしらの理由で死んで……ここに転送されてきた」


かなえ「死んだ……? だッてアタシらは現にこうして――」

田村「生き返ッた……ッてことか?」


本田「それは……よく分からない。でも……ここに来る前。自分が死にかけてたッてのは……覚えてるだろ?」

本田「……この部屋には死んだはずの人間が転送≠ウれて来る」

本田「そして、こうして……あの星人≠ニかいう奴らと戦わされるンだ。強制的に……ね」


強制的。その言葉でかなえは思い出す。戦いを放棄して逃げた水無蓮花は、頭が破裂して死んでいた


本田「戦いが終わればこの部屋から出られる。もう帰ることができるはずだ」

本田「だけど、これで終わりじゃない」

本田「いつかは分からないけど……俺たちはまたこの部屋に集まることになる。それも強制的に」

本田「人はまた補充されるだろう」

本田「戦って、死んで、死んだ分は補充されて……」

本田「その繰り返しだ」


かなえ「!」
374 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 13:31:53.13 ID:dG3scAwko
かなえ「繰り返しッて……!」

かなえは、本田の言い様に放り出されたような心持ちになった
繰り返し。即ち、この戦いから抜け出せない。あるいは抜け出せたものはいないのか

それは田村も同じだった

田村「誰がそんなことを……それなら――」

おとなしく死んでいた方がマシだ――
そう言いかけて口を噤んだ

田村にも家族はいる
正確にはいた
稼ぎが悪い上、家にもなかなか帰って来られないのを理由に出ていかれてしまった妻と娘だ

黒玉がある部屋に来る前
つまり、強盗に襲われていた時の事
車を出せと脅され、頭に銃を突きつけられながら運転している最中
ずっと握りしめていたのは、その%人と自分が映った写真だった

死んでいた方がマシ

嘘だ

田村は今、愛する妻と愛する娘に無性に会いたい自分がいることに気づいた
そして、この異様な状況の中で、自分が生きていることに、生き返ったという事実に感謝の念さえ覚えていた

田村「いや、なんでもない。だが……だがよ……」

しかし不安はある

田村「希望≠ヘねェ……のか? 例えば……その繰り返し≠ゥら出る方法……とかよ……」
375 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 13:41:43.72 ID:dG3scAwko
本田「――ある」

かなえ「!」

田村「!」

かなえ「そ、それッて……?」


本田「さッき……点数が表示されただろ? 『ガンツ』に」

かなえ「ガンツ?」

本田「ああ……黒玉のことだ。あれは『ガンツ』ッて呼ばれている……らしい」


本田「――星人には……一体につき……点数が配分されている。内訳は分からないが」

本田「それで……合計100点を取れば……特典≠ェもらえるンだ」

かなえ「特典=c…?」

本田「ああ……」
376 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 13:57:20.02 ID:dG3scAwko
本田「一つ、この部屋で戦ッて来たこととか、この部屋に関すること全部……記憶を消されて戦いから解放される=v

かなえ「!」

田村「そうすれば、この戦いを止められるンだな!」

本田「まだあるよ」

田村「ッ」

本田「二つ、強い武器がもらえる=Bこれを選ぶのはよッぽどの変わり者か……戦うのが好きな奴だけだと思うケド」

本田「最後……死んだヤツを生き返らせる=v

田村「生き返らせるゥ!? そらどういう……」

本田「戦いの中で死んだとか……そういうヤツを再生することができる……そういうシステムだそうだ」
377 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 14:15:30.05 ID:dG3scAwko
本田「田村さん、約束通り説明したよ。これでいいかな」

田村「あ、ああ……」

本田「あ、もう一つ言い忘れていた」

本田「この部屋のことは絶対誰にも言っちゃいけない」

本田「部屋の中にある武器とかスーツとか……持って帰ってもいいけれど……人に見せるのはナシだ」

本田「破れば……水無さんみたいに頭が爆発して死ぬ」

本田「この戦いは100点でも取らない限り逃げられない……」


かなえ「……」

本田「他に何か聞きたいことはある?」

↓1
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 14:20:37.17 ID:y+df1NwOo
スーツや武器の詳しい使い方
379 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 15:00:35.61 ID:dG3scAwko
かなえ「武器……それと、あのスーツ≠フ使い方、教えて」

田村「確かに……あれの使い方が分からねぇと足手まといになッちまう。教えてくれ」

本田「そう……だッた。これに詳しいのは木城くんくらいだから上手く説明はできないけど――」



かなえ(思いのほか長かッた……)

かなえ(ええと、スーツ≠ヘ……全身を強化してくれる)

かなえ(小さい方の銃≠ニ大きい方の銃≠ヘ敵の身体を破裂させたりできる)

かなえ(アタシが使ッた捕獲用の銃≠ヘワイヤーで縛り付けた敵をどッかへ送れる)

かなえ(後……刀=H それとレーダー=c…?)

かなえ(ああもう! オッサンの説明下手すぎッ)

かなえ(アタシも……帰ろうかな……疲れたし――)

↓1
1普通に帰る
2誰かと話してから帰る(複数選択可)
3その他
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 15:02:56.55 ID:LUlSucLlo
2
双海と話してみたいな
あと本田にお礼
381 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 15:21:33.56 ID:dG3scAwko
かなえ「あッ……」

かなえは、部屋の隅でメイクを直している双海を見た
彼女にはあまり良い印象は持っていない
が、ここから付き合って行く以上、ずっと無視し続けるわけにもいかないだろう

そう思い、何となくではあるが声をかけてみることにした

↓1【どんな話をする?】
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 15:57:19.89 ID:8Pua2s/xo
お互い変なことに巻き込まれちゃったけど、
巻き込まれた以上仕方ないしこれから一緒に頑張ろう的な
383 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 16:09:37.06 ID:dG3scAwko
かなえ「あのォ」

双海「……何」

双海は機嫌が悪いようだった
それもそのはず、先ほどまで本田に木城のことについて詰問を受けていたからだ

かなえ「あの……大変なことに……巻き込まれちゃいましたね……お互い」

かなえは自分から話題を振るのが下手だった

双海「は? 何、急に」

かなえ「でも、こうなッた以上……これから一緒に――」

かなえ「頑張っていきましょうねッ!!」

双海「……」

↓1【コンマ下二桁判定(×0.7):メンヘラとの女子感度半リ定】
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 16:13:48.01 ID:J3pdgFv/0
あい
385 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 16:29:37.67 ID:dG3scAwko
双海「……」

かなえ「わッ、わッ、なんだッ、ちょッあンま見んなッ、おいッ」

双海は、かなえをジッと見つめた
慣れない視線にかなえは思わず顔を隠す

かなえ(うわ……キレーな顔してんな……)

が、その瞳にかなえは映っていないようだった

双海「じゃあ……わたし帰ります」

本田「ああ――」

双海は帰った

かなえ「あ、あれ? あれー」


メンヘラ(好感度01:「……」)
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 16:41:58.38 ID:LUlSucLlo
低すぎワロタ
387 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 17:12:09.67 ID:dG3scAwko
かなえ(フタミ……ッて人帰ッちゃッたし……他にすることと言えば……)

かなえ「あ!」


かなえ「本田さん」

本田「?」

かなえ「今日は……ありがとう、ございまッ、ござまいした! あ――」

不愛想で礼儀を知らないかなえであったが、そんな彼女であるが故に日々気を付けていることがあった
とりあえず、ありがとうと言ってみる
社会に入ってからというもの、知らぬ人に頭を下げる機会も増えた
しかし、それでは彼女自身が持たなかった
悩みぬいた末に思い付いたのが、間の持たない空気に遭遇した時とりあえず感謝やお礼をして場を収束させる方法であった
彼女からすれば気恥ずかしい行為なので、これをすると必ず彼女の顔は真っ赤になるのだった

本田「あ……ああ」

上手くいった、のか

かなえは部屋を後にした

ポンちゃん(好感度31:「へぇ、ありがとうとか言えるんだ」)
388 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 18:26:28.28 ID:dG3scAwko


午前二時過ぎ
かなえが自宅の玄関を開けると、母親が飛び出してきた

かなえの母は「何かあッたの?」とだけ聞き、「何も」とだけ答えるとそのまま黙って寝室へ戻っていった

かなえ「あ……」

母が口にしたのは二言だけ
だが、その表情は心配と、かなえが帰って来た安堵に溢れていたことをかなえは理解した
ここで彼女は、自分がどれだけ心配をかけていたかに気が付いた

かなえ「……」

自分は死んだはずの人間だった、らしい。まだ、信用はしていないが
それが本当だとして、その時母はどうなってしまうのだろう
かなえは考える

結論は出ない
申し訳ないという気持ちばかり前に立ち、「お母さん、ごめんなさい」と独り呟いた
389 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 18:39:08.67 ID:dG3scAwko
――朝

昨日あったことが嘘のよう
かなえは布団からもぞもぞと顔を出した。顔に朝日がかかり、眩しい

かなえ「7時……か」

出勤までまだ時間はある

かなえ「あと10分……」

↓1【自由行動:ガソシじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 18:48:38.22 ID:LUlSucLlo
とりあえず普段通りに……二度寝?
391 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 19:35:37.78 ID:dG3scAwko
かなえ「二度寝……しよ」

普段通りの二度寝
もう一度起きる頃には厄介な眠気と寝不足からくる頭痛は消えているだろう
そう考え、かなえは目を瞑った



かなえ「あッ! ああッ!?」

時計は8時を指していた
始業時刻は8時30分から。どう考えても間に合わない

かなえ「お、お母さんッ! なんで起こしてくれないンだよォ!」

叫ぶが返事はない
かなえの母はとっくに仕事へ出かけてしまったのだ

かなえ「走って15分だから……着替えてメイクして髪なおして……」

かなえ「だああああああああ」

↓1【コンマ下二桁判定:60以下で間に合う】
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 19:36:54.11 ID:y+df1NwOo
k
393 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 19:50:35.34 ID:dG3scAwko
かなえの朝はこうして慌ただしく始まる
これが彼女の日常だった

*

ホームセンターにて

かなえ「おはようございまーす」

何事もなかったかのように時間は過ぎて行った



↓1【他の奴らの日常: イ也 人 の 生 シ舌 を 司見 み見すゑなんτ惡 走耳又 ロ未 τ″すね(複数選択不可)】
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 19:59:45.98 ID:y+df1NwOo
本田
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 19:59:46.30 ID:dLxhUSPE0
双海


バッファロービル殺しちゃったのが欲しいなぁ……次回のキャラは気を付けるか
396 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 20:50:30.65 ID:dG3scAwko
九州が誇る球団『ソストバンクホークス』の練習場
そこでは、数人の選手が守備練習に励んでいた。その中には本田の姿もあった

「いくぞォー」

コーチが叫んだ後、本田の前にボールが飛んでくる

ボールは本田の数メートル手前で落ち、勢いよく転がった
彼は素早く反応する。転がるボールを追いかけた。更に2塁から逸れて左脇、軌道を変え大きく弾んだボールをグラブに迎え入れる
すかさずそれを返球。持ち場へ戻っていく

シーズンオフ中も練習は欠かさない

球団に残留を決めた本田は、来年へ向け調整を始めていた

調子は良い。あの$いに巻き込まれてから8か月経った
以前よりケガをしにくい体質になったらしく、年齢の割に多少のムリが効くようになった

練習に参加していたチームメイトが声をかけてきた

「よぉ、ポン。調子良さそうだなー」

本田「そうね……まぁボチボチ」

「せッかく復帰したンだから頑張ろうぜ。な!」

本田「ああ。まだまだ……まだまだやれるよ」

「おう! あ、話は変わンだけどさ、お前、最近仙台よく行ッてるらしいじゃん」

本田「あ……」


だが、気持ちは晴れなかった
木城の死――

本田が初めてガンツ部屋に来た頃、助けてくれたのは木城だった
それから半年以上、二人で何とか生き残ることができていた。力を合わせ星人を撃破したこともある
年は離れているが、戦友、命の恩人であった

そんな彼がまさかこんなところで

そう思うとやるせない

木城が死んでから数日、本田は彼を生き返らせることばかり考えていた
397 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 20:56:42.82 ID:dG3scAwko
*

かなえ「あ……れ」

かなえはある日の帰り道、思い出したようにある場所≠訪ねた

自分が死んだはずの道だ

背後から鉄パイプのようなもので殴られ、頭から多量な出血をした、はずだった

そこには血糊一つ付いていない綺麗な道路があった

誰かが綺麗に掃除をしたとでもいうのだろうか

記憶が混濁していて、出血などしていなかったのではないか
自分自身に問う。が、そんなはずはない

何が起きているのか全く分からないまま
この空間の得体のしれなさに気味悪さを感じ、その場を後にした

↓1【自由行動:ガソシじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 21:22:54.18 ID:cCaVXqWfO
死んだ日というかできごとを知ってる奴(原因のチンピラか逃げた男)とかさがせたりしないか
399 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 21:36:39.17 ID:dG3scAwko
かなえ「……あの後、アタシどうしてたのかな」

意識を失ってから、あの部屋≠ナ目を覚ますまでの間、何が起きていたのか

知っているとすれば、自分を襲ったチンピラ二人か、かなえが助けようとした男子学生だけ

かなえ「探して……みッか」

↓1【コンマ下二桁判定:63以上で発見】
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 21:37:19.23 ID:y+df1NwOo
401 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/22(火) 21:40:14.03 ID:dG3scAwko
急レニ中断ιます
402 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 00:12:37.60 ID:kLfEnpsjo
急レニ 女台まゑんτ″す
403 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 00:24:26.67 ID:kLfEnpsjo
かなえが助けた少年
彼を探すのは簡単だった。来ていた制服は市内の有名校のもの
学校付近を歩くとすぐそれらしい人物に出会うことができた

声をかけると――

少年「す、すいませんでした。すいませんでしたッ!」

ギョッとした顔になり、謝りながらその場を逃げるように去って行ってしまった

チンピラも同じだった

かなえも品性の良い人間であった為、彼らの屯すような場所は分かる
そこを幾つか尋ねる内、奴らに出くわした

かなえ「よ……元気……?」

不良A「あ、ああ……」

不良B「マジ・……かよ」

まるで人を妖怪の類であるかのように見たチンピラ達は

不良A「いやホントそんなつもりじゃなかッたンス! マジにッ!!」

不良B「保護観察中だから……カンベンして……」

と、別に何も言っていないかなえに金を無理やり握らすと、すぐさま逃げて帰っていった

かなえ「……」

かなえ「結局、何にも分からずじまいかァ……」

かなえ(ま、分かッたところで……何も変わらないか)

かなえ(あんまし深入りすると頭爆発しちゃうらしーし……やめとこ)

かなえ(あ、今月のミラクルジャンプ、この金で買お)

*

↓1【他の奴らの日常: イ也 人 の 生 シ舌 を 司見 み見すゑなんτ惡 走耳又 ロ未 τ″すね(複数選択不可)】
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 00:25:28.13 ID:a06H+Se+0
双海


彼氏に振られて自殺したのに生きていたらどういう気持ちなんだろう
405 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 17:03:50.58 ID:kLfEnpsjo
*

昼間のオフィス街、普通のOL双海祥子は会社でコピーを取っていた

付き合っていた男への当てつけに、彼女が働くこのビルから飛び降りると騒ぎ立ててから……正確には飛び降りてから早一か月
偶然、ガンツ≠ニ呼ばれる黒い玉に選ばれたおかげで命は助かった
とはいうものの、彼女は依然社内で腫物のように扱われていた

白昼堂々子供のように泣きわめき、自殺を止めるよう説得した上司も振り切って彼女はフェンスを乗り越えた

そこから記憶はないのだが、どうやらその後、自分は早退したことになっているらしい

最初のミッション≠終えた次の朝、恐る恐る会社へ行ってみると、昨日まるで何もなかったかのように仕事が始まっており、双海はかなり驚いていた
それが気を使われている≠ゥらだということに気づくまで、そう時間はかからなかった

今はこうして、働く部署も変えられ、コピーのみ取らされている

死んでしまいたい気持ちは変わらない
が、彼女が実際に行動を起こさないのは、前回の自殺衝動が勢いで行われたものに過ぎないからだ

元・彼氏に未練はない
自分の理想とする男性でなかったということが明らかとなったからだ
そうなってしまえば、もう二度と彼に対しての興味は沸かない。熱が冷めるように、記憶から抹消されていく

日常生活の中で、ガンツについて考えることはあまりない
あるとすれば、早くこの戦いから解放されたい、と思うくらいだ

あの戦いは彼女にとって苦痛でしかない

*
406 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 17:10:57.67 ID:kLfEnpsjo
*

戦いが終わって2週間が経った

かなえは普通に働き、普通に生活をしている

自分が戦っていたなんて遠い昔のことのように思えてくる

店長「かなえちゃーん発注おねがーい」

かなえ「あ、はいッ! はいッ! えーッと……」

おばちゃん「かなえちゃん腐葉土来たよーッ!」

かなえ「はいッはいッ!」

↓1【自由行動:ガンツじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 17:24:39.46 ID:a06H+Se+0
仕事が終了後に最初の頃に大学について話していた友人(?)と久々に連絡を取る
408 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 18:15:23.64 ID:kLfEnpsjo
仕事終わりふと、東京の短大に通う友人の顔を思い出した
高校の頃はほぼ毎晩と言っていいほど、夜、電話をしていた仲だった

今は遠く離れ、その電話の頻度も減っている

かなえは何となく懐かしい声を聞きたくなった

かなえ「電話番号は……ッと」

かなえ「……」

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で繋がる】
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 18:16:02.80 ID:gjxeq2tco
k
410 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 18:23:05.70 ID:kLfEnpsjo
「お留守番サービスに接続します。ピーとなったら――」

かなえ「……」

かなえは伝言を残さずそのまま電話を切った

かなえ「チェッ……」

道路に転がる石ころを一つ蹴飛ばす
それはコロコロと転がりながら、側溝へと落ちて行った

かなえ「ふん…………」

↓1【他の奴らの日常: イ也 人 の 生 シ舌 を 司見 み見すゑなんτ惡 走耳又 ロ未 τ″すね(複数選択不可)】
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 18:24:29.76 ID:a06H+Se+0
やくざモドキ
412 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 19:13:26.95 ID:kLfEnpsjo
*

田村剛は休暇を貰っていた
銀行強盗に人質となっていたことは、テレビなどですぐに会社に伝わり、大事を取ってとのことだった

だというのに田村は今、高速道路でトラックを走らせている。それは何故か――

到着したのは県を二つ跨いだとある場所のとある民家

トラックから降り、玄関の前に立つ

田村「ぐッ……」

チャイムに触れようとした
そこで、指の動きが止まった

田村「怖ぇ……怖ェよ……にんにく星人より……」

田村「5年……5年も会ってねぇンだぜ……? 養育費振り込むだけ……」

田村「……帰るか……な」

身体の震えと独り言が止まらない
全てを諦めて、後ろを向いた
その時だった

「あ――」

玄関の扉が開く音と共に、懐かしい声が聞こえた

「あなた――」

別れた妻の声だった

田村「……」

田村は後ろを向いたままだった
こんな時、どんな顔をしていいのか分からず、前を向く踏ん切りがつかない

「大丈夫……だッたの……?」

声が震えている
そんなに自分に会いたかったのか、などと淡い期待が湧いてしまった

田村(ンな訳……)

田村はそれを振り払うようにトラックへと戻っていこうとする

「待ッて!!」

田村「無理だ!!」

「!」

田村「……すまねェ。ちょッと……ちょッとだけ……来ただけ……だからよ……いや……何となく」

田村「それだけ……だから……な……じゃあ……な」
413 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 19:27:27.98 ID:kLfEnpsjo
迷いを忘れようと歩き出す
足取りは、重かった
だが、できるだけ早く。離れられるよう歩いた

そこで――

「おかあさん、だれか来たの?」

と、再び覚えのある幼い声が聞こえ、田村の足が止まった

田村「幸枝……ッ」

帰ろうと思っていた
決意が揺らぐ

田村「幸枝ッ!!」

思わず田村は振り返ってしまった

目の前の少女は首を傾げ、彼にこう尋ねる

「おとう……さん?」

田村「……ああ……父ちゃんだ……父ちゃんだよ……」

田村「よォ……幸枝……元気……だッたか……?」

彼の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた

田村の元妻は彼に近づき、その涙を手で拭った
彼女もまた、泣いていた

「お茶でも……飲んでいってよ。今……お昼ご飯食べようとしてたの……」
414 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 19:31:11.86 ID:kLfEnpsjo
「――人質となったのは仙台市在住の田村剛さん45歳
強盗に撃たれ一時意識不明の重体となりましたが、病院搬送中行方不明となり――」

*
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 19:33:34.79 ID:a06H+Se+0
ああ……コピーだから…
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 19:36:12.90 ID:lh/zUp/Uo
かなしいなぁ……
でも今は生きてるし……
417 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 19:42:35.41 ID:kLfEnpsjo
*

かなえ「あれッ!?」

昼飯時、職場の事務所でテレビを見ていたかなえは驚いた

テレビに出ているのは、死んだはずの水無蓮花だった

本人の弁によれば、舞台の奈落から落ち、足の骨を折る大けがをしたが今月から舞台に復帰するのだそうだ

かなえは意味が分からないまま、とりあえずテレビの電源を消した

店長「あッちょッと! ……僕も見てるンですけどォ……」

↓1【自由行動:ガンツじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 19:48:50.76 ID:ccgO//bHo
休憩時間に職場のネットで戦争の動画を漁る
419 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/23(水) 20:06:24.93 ID:kLfEnpsjo
急レニ中断ιます
420 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 15:01:29.80 ID:Ids1uh1Do
急レニ 女台まゑんτ″す
421 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 15:02:47.40 ID:Ids1uh1Do
ディスプレイに映し出される戦車の姿

かなえは休憩中、職場のパソコンを勝手に借りて動画を見ていた

かなえ「……」

見ていたのは戦争の動画だった

何故これを見ようと思ったのか自分でもわからない

かなえ「おお……」

空爆された町が次々土煙を上げながら崩れていく
割れたガラスは辺りに散らばり、その上を何処かの国の人が裸足で歩いていた

不思議と怖い思いにならないのは何故だろう
一か月前、自分があの場所≠ナ戦っていた経験が恐怖心を麻痺させているからだろうか

店長「店のパソコン勝手に使わないでよォ……」

↓1【他の奴らの日常: イ也 人 の 生 シ舌 を 司見 み見すゑなんτ惡 走耳又 ロ未 τ″すね(複数選択不可)】
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 15:12:40.98 ID:zNezlK950
田村
423 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 15:35:21.51 ID:Ids1uh1Do
*

とあるパーキングエリアにて――

仕事に復帰した田村はトラックを降り、休憩中だった

喫煙所には誰もいなかった

凝り固まった肩を叩きながら、ため息を一つ吐く
久しぶりの仕事は楽ではない

一服しようと煙草の箱を取り出す為、作業着の胸ポケットに指を掛けた

その時

田村「おおッと」

尻ポケットから振動音。それと流行りの歌が流れた
田村の携帯電話の着信音だ

田村は電話に出た

田村「……ああ。俺だ」

田村「大丈夫、今、休憩中」

田村「……おう。だけど今週はダメだ。仕事が入ってる」

田村「来週の日曜日なら……」

田村「ああ……幸枝が行きたい場所ならどこにでも……連れて行くさ」

田村「聞いておいてくれ……どこに行きたいか」

田村「それと……なに食べたいか――」

田村が元妻と娘に会いに行ってから、何か≠ェ変わり始めていた
大きな変化ではない
だが、田村の生活は確実に悪くない方向に変わり始めていた

田村は電話を切った後、何やら携帯を操作し始めた

田村「『付近』……『遊園地』……」

*
424 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 15:45:59.34 ID:Ids1uh1Do
*

かなえ「……」

店長「あッ、あッ、か、かなえちゃんもお昼ご飯?」

かなえ「はい」

店長「お、おッ、お弁当? もしかして……手作り?」

かなえ「あ、はい。手作りッス」

店長「スゴイなァ……スゴイ。僕なんか毎日コンビニ弁当で――」

かなえ「店長太いッスからね」

店長「ぁ……うん。はい」

↓1【自由行動:ガンツじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 15:46:51.74 ID:FkVenzDe0
前回繋がらなかった友達にまた連絡してみる
426 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 16:36:24.29 ID:Ids1uh1Do


かなえは今、仕事帰り
残業続きで時計は23時を指していた。しかし明日も早い

かなえ「帰って風呂入って準備して……1時」

かなえ「8時に出るから……6時半前に起きて――」

かなえ「はぁ……」

憂鬱だった

自然と電話に手を伸ばしていた
かけたのは以前の友人
前回かけた時は出なかったが――

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で繋がる】
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 16:36:56.23 ID:GHYD8IsQO
428 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 16:55:22.21 ID:Ids1uh1Do
『……もしもし? かなえ?』

かなえ「あ、繋がッた……元気?」

『あ、うン! 元気だよ!』

かなえ「あの……さ……今、時間ある?」

『えッと……』

電話の向こうはガヤガヤと騒がしい
男の声も聞こえる。電話する友人に向かって「誰ー?」と聞いているらしい

かなえ「あ――」

かなえ「ごめん。ごめんね、こんな時に」

かなえ「また今度話そうね。じゃあね……」

ピッ

かなえ「……」

かなえ「…………」

かなえ「バーカ」

↓1【他の奴らの日常: イ也 人 の 生 シ舌 を 司見 み見すゑなんτ惡 走耳又 ロ未 τ″すね(複数選択不可)】
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 17:44:28.44 ID:zNezlK950
田村
430 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 21:52:14.87 ID:Ids1uh1Do
*

空がオレンジ色に染まる頃

楽しい時間は早く過ぎるものだ
今、田村の手を握る小さな掌もあと数分すれば離れて行ってしまう

「お父さんありがとう」

などと元気に今日の感想を言う娘の姿に、彼は戸惑いを覚えていた

数年ぶりに自分と出かけた娘がこんな感想を抱くものなのだろうか

田村(そう言え、と教えられたのだろうか)

聞いてみたい気もするが、今の和やかな空気を壊したくはないし、何よりその答えをしるのは怖い

次に会えるのは来月だそうだ

色々と浮かんでは来るものの、また会えるのは素直に嬉しい

しかし、脳裏に移るのは、あの戦い≠フ風景だった

来月

それまで

それまでは何としてでも――

田村(生き残る……理由ができちまッた……ッてか?)

*
431 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/25(日) 21:56:50.76 ID:Ids1uh1Do
そろそろブァイソ─の日常が思ぃつかを > をってさました

でもミステムがまだだって言ってますかろ

そうぃうてとです

↓1【自由行動:ガンツじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
432 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/26(月) 01:49:10.51 ID:Xkvg34oco
age
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 14:31:20.04 ID:aDtqAK10O
にんにくを見てテジャヴに怯える
434 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/26(月) 17:19:54.11 ID:Xkvg34oco
*

仕事帰り
閉店前のスーパーマーケットは物が安く売られている

かなえ「うわ……何も売ッてないンですけど」

かなえ「にんにく……にんにく……」

かなえ「……豚汁ににんにく入れるなんて……家だけだよ」

かなえ「にんにく……にんにく……あ、あッた」

かなえ「にんにく――」

にんにくと言えば――

かなえ「……」

僅かに鼻を突くにんにくの匂いが、奴らの血の臭いを思い出させた
青みがかった血
腕を斬り落とされ苦しみもだえる姿

かなえ「ひッ……」

また戦わねばならないのか
呼ばれる時は近い
そんな気がして、にんにくを持つ手が震えた

*

↓1【他の奴らの日常: イ也 人 の 生 シ舌 を 司見 み見すゑなんτ惡 走耳又 ロ未 τ″すね(複数選択不可)】
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 23:16:48.21 ID:l6tGW7kd0
双海
436 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/27(火) 01:24:32.76 ID:jLSUkwboo
中断ιます
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 09:01:45.42 ID:+CNGWo+iO
上手いなあこの人
438 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/30(金) 23:49:02.89 ID:757dDRMIo
急レニ 女台まゑんτ″す
439 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/30(金) 23:56:39.01 ID:757dDRMIo
*

双海「はぁ――」

独りの部屋で双海祥子は煙草に火をつけた

普段は好んで吸うものではない
今日は特別≠セ

嫌なことがあった日だけ。一本だけ吸う

今日の理由は――色々だ

職場で腫物のように扱われること
ヒールが折れたこと
元カレから来た突然のメールetc…

一塊のOLである双海にとって会社と自宅の往復だけが彼女の生活だった
世界は狭く、苦しい

双海「チッ」

白い壁にガラスのコップを投げつけたが気が晴れる訳がない

灰皿に置かれた煙草から登る煙が薄暗い部屋を灰色に曇らす

非日常の訪れを願っていた十代の頃を思い出す
今はその非日常でさえ面倒なものに感じていた

*
440 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/30(金) 23:58:55.91 ID:757dDRMIo
ゃ っ レよ°(ゝ導入 カゞ 思ぃ ⊃ カゝ を レヽ @ τ″適当 ι″


↓1【自由行動:ガンツじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
441 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/12/31(土) 15:46:25.97 ID:OEJ8DGdyo
age
442 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2017/01/01(日) 01:55:21.55 ID:WoekfWhko
age
443 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2017/01/01(日) 13:08:22.45 ID:WoekfWhko
age

↓1【自由行動:ガンツじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 14:34:19.98 ID:SNa57LA40
GANTZスーツ着て武器使う練習しとく
無理なら↓
445 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2017/01/01(日) 23:21:56.66 ID:WoekfWhko
それほでさません
持ってくチャンスがそことかめそことかにめったのですが
どこだったかな─

↓1【自由行動:ガンツじ呼び出し食ろうまで自由じ生活してみましょう】
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 00:27:30.93 ID:rZyy3xBE0
前回あまり話せなかった友達にまた連絡する
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/29(日) 19:32:08.12 ID:xpMTgss10
続き待ってるぞ
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