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237 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 00:29:11.73 ID:SlkdjFGgo
パラパラと土煙が辺りに立ち込めた

サラリーマンは目を開く
まだ自分が生きていることに驚きながら、頭上を見た

そこには、ブロック塀に頭を突っ込み呻くにんにく星人の姿があった

彼がとっさに身をかがめた時、塀にぶつかってしまったのだろう
初めて自分の短躰が役立ったと思える瞬間だった

(よしッ……この隙に……)

サラリーマンは再び走り出した。もうにんにく星人が追いかけてこないことを願いながら


にんにく星人はまだ立っていた
ブロック塀から顔を抜き、辺りを見回す。サラリーマンの姿はない
少し向こうで弾む息とどたどたと走る足音が聞こえるくらいだ

にんにく星人「ぐううううううう……ぐううううううう」

にんにく星人「がああああああああああああああああああッ」

にんにく星人は叫ぶ
その眼からは薄紫色の液体が漏れ出ていた

そして、消える
238 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 00:41:33.98 ID:SlkdjFGgo
「……はぁ……」

サラリーマンは何かを探していた
今まで自分が帰るために歩いて来た道を戻りながら、何かを探していた

どうやら道に迷ってしまったらしい

ここには自分の探すものがないと分かり、大きくため息をついた


ぬちゃり


物音がした

「!?」

液体が落ちる音、液体が付いた物を引きずる音

電灯に照らされたのは数分前自分が振り切った血濡れのにんにく星人だった
音の出所はにんにく星人の足だった。履いているスニーカーは抉れ、足の指は半分曲がっていた


「あ……ああ……あああああああああああッ!」

サラリーマンは悲鳴を上げた

にんにく星人は飛びかかる

↓1【コンマ下二桁判定:45以下で窓際の山田君回避】
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:44:52.80 ID:sngsbs1T0
生存
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:47:32.49 ID:OKIirxma0
結局残ったのは6人か
まあ、次のメンバー加入の時に最大10人来たとしても楽か
241 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 00:57:21.73 ID:SlkdjFGgo
にんにく星人は歩いていた
足下が覚束ない。ブロック塀に体を寄せ、引きずるようにゆっくりと動く

片手にはサラリーマンの頭が握られていた

にんにく星人は歩く
同朋を殺した敵を探すため。生きるために

*

「おい……大丈夫か?」

かなえ「え……ああ……はい」

惨状の余韻から抜け出せず、ぼんやりとするかなえを心配して声をかけてきたのは田村だった

田村「まぁ……ありゃあ……な……しかたねェ……俺もよ……吐きそうだッた、正直」

かなえ「うん……」

かなえ(あの人は……平気なのかな)

かなえは本田を見た。かなえ達の少し前を歩く彼はどこ吹く風
鼻歌交じりに刀をバットのように振って遊んでいた

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で星人と遭遇】
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:59:35.91 ID:OKIirxma0
遭遇
243 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:12:19.47 ID:SlkdjFGgo
本田「いないねえ」

田村「だな……」

大分遠くまでやって来た三人だったが、今度は星人に遭遇することはなかった

かなえ「……」

ピンポロパンポン ピンポロパンポン

かなえ「ッ?」

田村「あン?」

そこで三人の頭の中で不思議な音が響いた

本田「あーここがエリアの端ね。おじさん、女の子ッ! これ以上奥に行っちゃダメだよ!」

かなえ「ど、どういうこと?」

本田「……頭が爆発して死ぬ」

田村「はァ!?」

本田「本当だよ……それ以上説明しようがないんだけど……あッ」

本田は指をさした

かなえ「? ……ぁッ!!!」

服装で分かる。その先に居たのは水無蓮花、の身体だった
その周りには目や歯、肉片などが散らばっていた。かなえは口元を抑える

かなえ「うッ……うえッ……」

田村「おいこれ……」

本田「星人狩りには……範囲があッてね……俺たちはそこから外へは出られない……出たら……こうなる……出たから……こうなる」

かなえ「……!!!」

田村「逃げられない仕組みッてことかよ……俺らが何したッてンだよオイ!!」

本田「それは……分からない」

↓1【この土易ι″居る言隹カゝと言舌をιてくだちい(複数ぇ巽才尺可)】
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:14:15.38 ID:lHo5GInr0
田村と本田
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:16:32.18 ID:OKIirxma0
おっちゃんは実はいい人枠になってほしいから生き残ってほしいわ
246 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:17:11.12 ID:SlkdjFGgo
かなえ「ねえ……オッサン達さ――」

田村「オッサンじゃねェッ! 田村さんだ」

本田「まだ31なんスけど……」

↓1【どんな話をする】
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:21:51.01 ID:OKIirxma0
これからの方針。どれだけ星人がいるかわからないけどむやみに動くのは時間などの無駄な気がする
ルールに詳しい本田さんに星人の位置を知る機会とかそういうのがないか聞く
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:22:40.01 ID:OKIirxma0
>>247
できれれば一行目に「得策ではない」のも追加で
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:29:34.85 ID:OKIirxma0
×機会
〇機械


色々すいません
250 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:36:22.97 ID:SlkdjFGgo
かなえ「これから……どーすンの?」

本田「どーッて?」

かなえ「これから……またああやッて星人? 探して……殺すの?」

本田「……?」

かなえ「効率がわりーんじゃねーの、ッて思うンだけど、どうなの」

本田「効率……」

かなえ「ムヤミに動くのは時間のムダだッて思ッただけ」

かなえ「ルールに詳しいオッサンなら分かるでしょ?」

本田(俺……オッサンじゃなくて本田……)

かなえ「星人の場所とか分かる武器とかないの」

本田「あ、あぁ……」

本田「コントローラー≠ゥな。木城くんが使ッてるやつ……」

かなえ「コントローラー?」
251 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:48:01.85 ID:SlkdjFGgo
本田「俺らはレーダー<bて呼んでるけど……あれなら敵の場所が分かる」

本田「ちなみに今日の星人は全部で11体……増える可能性がない訳じゃないけどね」

本田「他にも木城くんがやッてた自分の身体を見えないようにするとか、戦闘エリアを調べるのとか、制限時間を見るのも全部これでできる」

かなえ「へぇ……そうなんだ」

かなえ「木城さんのとこに行けば良かッたかな」

本田「……」

↓1【コンマ下二桁判定(×0.6):ポンちゃんとの女子感度半リ定】

↓2【コンマ下二桁判定(×0.7):ヤクザもどきとの女子感度半リ定】
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:48:48.39 ID:OKIirxma0
低い
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 01:50:22.23 ID:jmfzbj1To
254 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 01:57:57.24 ID:SlkdjFGgo
本田「ま……今度……持ッてくればいーんじゃないッ……?」

かなえ「ん……」

田村(オイオイオイ……なんだあの口の利き方。見てるこッちが恥ずかしい)

田村(これからが不安だな……)

ポンちゃん(好感度23:「いやー怖いなー最近の女の子。近寄らん方がええかな」)
ヤクザもどき(好感度16:「なんだこのガキ……口の利き方がなッてねェ。最悪だ。心配して損した」)

*
255 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 02:27:02.42 ID:SlkdjFGgo
*

マンション屋上

木城「ふゥ……ッ」

木城がスコープから目を外すと、遠くで大きな破壊音が聞こえた
引き金を引いて一間置いての爆発が発生したのだ

木城(これで固まッてる奴らは片づけた……残りは一体ずつ潰していくか……)

木城はマンション屋上から飛び降り、自分にかけていた不可視化を解いた
マンション屋上からの飛び降り、普段ならそんなこと誰も考えつくことではないが今≠ネら別だ
多少の衝撃はスーツが肩代わりしてくれる

木城は下≠見張っていた2人に言う

木城「殲滅はもうすぐだ。行こう。星人を皆殺しにするまで戦いは終わらない」

*
256 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/12(土) 02:32:57.36 ID:SlkdjFGgo
急レニ中断ιます

素人糸且全滅
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 02:37:11.44 ID:OKIirxma0

個人的には次のゲームに行っても大丈夫のようにメンバーは十分作った
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 09:27:46.04 ID:cjUMXOHP0
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 10:23:41.37 ID:DY2hYke8O
おつおつ
260 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 19:57:25.95 ID:orc2wNCYo
急レニ 女台まゑんτ″す
261 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 20:06:34.63 ID:orc2wNCYo
*

本田「……」

田村「……」

会話がない

さっきから3人は黙ったまま、にんにく星人を探していた

理由は明白
かなえの横柄な態度が本田と田村の癇に障ったからだ

当の本人はそれに気が付いていない

かなえ(何でこいつら黙ッてンだろ……)

その程度しか考えていないのだ

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で星人と遭遇】
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:15:18.20 ID:hzJ/wSdW0
00
263 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 20:19:06.10 ID:orc2wNCYo
本田「お……」

田村「ああ……」

かなえ「ッ……!」

↓1【コンマ下一桁判定:3人カゞぇ曹ぇ禺ιナニ星人レま?】
09:重症にんにく星人
87:首を抑えたにんにく星人
6543:にんにく星人
21:にんにく星人のガキ

↓2【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:22:26.10 ID:/wD7MEWRo
h
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:38:08.15 ID:hzJ/wSdW0
00
266 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 20:54:53.91 ID:orc2wNCYo
そこには塀に寄りかかりながらそれを頼りに歩く血に濡れのにんにく星人が居た

かなえ「ひッ……」

かなえが小さく悲鳴を上げた。にんにく星人の手にはサラリーマンの頭が握られていた
にんにく星人は3人を睨み、語りだす

にんにく星人「ねえ……」

本田「……?」

にんにく星人「私たちをが何かしましたか……私たちは……通りがかッただけ……中継地点として……この場所を……通ッただけ……」

かなえと田村は不気味な姿から放たれる自分たちのよく知る言語に驚いた

田村「なんだ……こいつ……星人ッてンだから……宇宙人じゃねェのか……?」

かなえ「さッき戦ッた星人も人間の言葉……喋ってたけど……これは……」


にんにく星人「同朋を殺したことは……許しません……許しま……」


本田「騙されるなッ!!」

本田がにんにく星人の言葉を遮るように叫ぶ

本田「あいつは俺たちの標的(ターゲット)だ!! それ以上もそれ以下もないよ……!!」

本田「殺すぞッ!」

本田は刀を一本抜き、にんにく星人に近づく

↓1【コンマ下二桁判定:96以下で命中】
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:56:34.46 ID:LNRD5ijS0
えい
268 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 21:10:45.52 ID:orc2wNCYo
本田「ッしゃぁオラッッ!」

かなえ「あ……」

田村「クッ……」

殆ど身動きの取れないにんにく星人の首を切り落とすのは簡単だった
星人の手から力が抜け、サラリーマンの頭がゴロリと地面に転がった

本田「よッし……次行ッてみようか……じゃんじゃんさぁ……」

返り血を浴び、顔を紫色に濡らした本田は肩をグルリと回す

「……狂ッてやがる」

呟いたのは田村だった

*

そこから2ブロック離れた場所で
木城らは残りの星人を駆逐する為、歩いていた

彼らも会話はない

木城はミッション≠早く終わらせる為
双海は早く家に帰る為
江島は――

それぞれの目的が一致することはなく、聞こえぬ不協和音は今も鳴り響いていた

木城は腕の機械を確認する

木城「もうすぐだ……近くにいる」

↓1【コンマ下一桁判定:3人カゞぇ曹ぇ禺ιナニ星人レま?】
0987:首を抑えたにんにく星人
654:にんにく星人
321:にんにく星人のガキ

↓2【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:11:28.41 ID:hzJ/wSdW0
00
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:14:05.03 ID:+QYa0hcz0
眼前
271 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 21:29:08.67 ID:orc2wNCYo
江島「ホントだ…………いた」

江島の目の前にいたのは、にんにく星人だった
しかし、思っていたよりその背格好は小さい

にんにく星人のガキ「あ……ああ……」

どうやら子供らしい

木城「ッ!」

木城は江島の声に反応し、星人に向けて素早く銃を放った

はずだった

木城「またッ……またか……!」

消えた

双海「居たッ! 奥ッ!」

双海は叫び、指をさす
見ると、向こう側で遠くへ走ろうとする人影があった
どうやったかは知らないが、今の銃撃をかわして逃げたらしい

双海「待てッ……!!」

双海は刀を構え、それを追いかける

江島はと言うと、攻撃する動きを見せず、逃げるにんにく星人の子供を見て何やら考えているようだった

↓1【コンマ下二桁判定:80以下でバッファロービル推理】
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:33:10.14 ID:+QYa0hcz0
推理
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:34:59.58 ID:hzJ/wSdW0
江島は多分今のメンバーの中で一番頭がいい
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:38:59.08 ID:+QYa0hcz0
他に頭脳派が居ない上に知能犯だから飛び抜けてるだろうな
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:42:49.48 ID:hzJ/wSdW0
次の時に一応、頭脳派か空気をよくしようとする人を出した方がいいかな?
今のままだと多分、バラバラ
276 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 21:44:33.32 ID:orc2wNCYo
江島は、ああそうかと手を打ち、そして木城に話しかけた

江島「木城……サン? あ、木城クンッて呼んでもいい?」

木城「え……? 何ですかこんな時に……!」

江島「ちょーッと気になることがあッて」

木城「は……?」

江島「あのガキ……テレポートしたんじゃないかなーッて僕、思うンですよ」

木城「知ッてますよ! それぐらい……ッ! 何回も何回も逃げられたンだから……!」

江島「でもね……おかしくないですか? テレポートできるなら……今、逃げる必要ないですよね」

江島「そンな能力を持ッてるなら、テキトーに僕らの背後とかに回り込んで攻撃とかしますよ……しまくります。少なくとも僕なら」

江島「そうしないところを見ると……コイツ、テレポートするのに回数制限みたいなの、あると思うンですよ」

江島「見てくださいよ……あのガキ……」

江島「耳とか鼻から……血……出てる」
277 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:05:49.97 ID:orc2wNCYo
江島「それにアイツ……ほら、ポケットに……機械みたいなの入ッてる」

江島「あンまり近づくと何か――」

江島「ッて、もう……遅いか」

木城「あッッ!!」


今まで逃げていた、にんにく星人の子供は突然立ち止まり双海の方を振り返った
双海もそれに伴い、足を止めた

双海「えッ!? 何ッ!? 何?」

にんにく星人のガキ「……」

双海「え……?」

にんにく星人のガキ「……」

にんにく星人のガキ「いまいそいでいるので」

にんにく星人のガキ「いまいそいでいるので……ッ!!」

にんにく星人の子供は機械をポケットから取り出し、機械にささるピンを引き抜いた

双海「これは……?」

双海「防犯……ベル……」


ぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよぴよ

甲高い音が流れる
防犯ベルに似たその機械は夜の街にこだました

*

本田「なんだ!?」

かなえ「サイレン? 違う?」

その音は別の場所に居る本田らの耳にも届いていた

*

木城「あれは……!!」

ぐにゃりとにんにく星人の子供の背後の空間が歪んだ。街灯の光がそれに吸い込まれるように消えていく
歪んだ空間は、内側からこじ開けられるように黒いトンネルのようなものを作り出す
それは、何処かに通ずる扉のようにも感じられた

江島「おッ!」

トンネルから何者かが現れた

木城「……!」

大人のにんにく星人だ
一人、また一人と這い出てくるのを三人は黙って見ていた。不用意に動くと、何かが起きるかもしれない
そう感づいていたからだ

トンネルから現れた大人のにんにく星人は3人
二人は無傷、一人は首から流血している星人だった
3体の大人にんにく星人は子どもを守るように、立ちふさがった

にんにく星人A「子どもを守ります」

にんにく星人B「子どもを殺そうとした現地の方を殺します」

首にけがをしたにんにく星人「ウゥ……グウウウ……」

トンネルが塞がり、にんにく星人らは行動を開始する

木城「来るぞッ! 気を付けろッ!!」
278 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:14:14.17 ID:orc2wNCYo
木城「危ないッ!」

木城は叫ぶが遅い。助けに行きたくとも、単独で子供を追いかけた双海とは距離がありすぎた

にんにく星人A「がああああああッ!」

にんにく星人は双海に拳を振り上げる
その攻撃方法は単に腕を振り上げて下すだけの簡単なものだったが、当たれば一たまりもない
それは星人の筋肉質な身体から見て、簡単に分かることだった

双海「ッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:40以下でメンヘラ回避】
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:14:37.44 ID:+QYa0hcz0
命中
280 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:16:34.72 ID:orc2wNCYo
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:17:32.42 ID:/wD7MEWRo
h
282 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:25:47.82 ID:orc2wNCYo
双海「がッ!」

頭を殴られ、その勢いで双海は地面に叩きつけられる
しかし彼女は意識を失いかけながらも、立ち上がろうとしていた

双海「くッ……」

だが、星人の攻撃は続く
囲まれる形で星人らは次々と双海へ攻撃をしかけた

にんにく星人B「ッ!!」

↓1【コンマ下二桁判定:40以下でメンヘラ回避】
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:26:19.07 ID:/wD7MEWRo
k
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:26:21.74 ID:LNRD5ijS0
せr
285 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:35:54.27 ID:orc2wNCYo
背中へ向けて下ろされた星人の足
これを何とか避けた双海は再び立ち上がる

双海「……ッ!」

その前には首から血を流したにんにく星人が

双海は咄嗟に身構えた

↓1【コンマ下二桁判定:40以下でメンヘラ回避】
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:36:24.14 ID:+QYa0hcz0
o
287 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 22:52:30.90 ID:orc2wNCYo
双海「はァ……はァ……はァ……」

全ての攻撃を避け切った双海だったが、頭に受けたダメージが大きかったのか立っているのがやっとのようだった

木城「ッ! よくも……ッ!」

木城は怒りを抑えきれず、銃を構えた

江島「……」

↓1【コンマ下二桁判定:80以下でバッファロービル助言】
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 22:53:24.71 ID:+QYa0hcz0
そら
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/17(木) 23:01:28.30 ID:hzJ/wSdW0
その気になれば簡単にXガンで殺しそうだな。江島
290 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:22:24.01 ID:orc2wNCYo
江島「木城クン、あいつら……大人の奴らもテレポートするンでしょ?」

江島「ダメだよ、そう無暗に攻撃しちゃあ……あッちの女の子も僕たちも共倒れになる」

江島「奴らがあのガキと同じなら……テレポートに回数制限があるなら……」

江島「奴らは自分に攻撃が来ない限り、テレポートを使わない! 温存しているッ!」

江島「僕たちに反撃を仕掛けてくる可能性は低いンだよ!」

江島「ここは……そうだね、あの女の子から敵を離すことを優先させた方が良い」

江島「この銃……複数の敵に照準を合わすことができるンだろ?」

江島「全員は捌ききれない……まずはガキ合わせて2体からこッちに引き付けるんだッ……」

↓1【コンマ下二桁判定:60以下で木城くん理解】
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:24:22.86 ID:PPaEjK2FO
292 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:32:33.23 ID:orc2wNCYo
木城「……何を言ッてるんだ……アンタ……?」

江島「……」

木城「僕に指図するのか……?」

銃を構えた木城に積極的に話しかける者はいない
所謂人が変わる<^イプだった
銃を持つと彼は気性が荒くなる。それでも今までは抑えていたのだが、敵の対処不可能な瞬間移動に苛立ちは限界を超えていた

木城「いいですか……江島……さん……」

木城「黙ッて見ていろ」

木城は銃の下にある引き金を引き、全ての星人に照準を合わせ、続いて上の引き金を引いた

江島は首を振り、木城の側を離れていった
293 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:35:37.68 ID:orc2wNCYo
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:36:28.30 ID:+QYa0hcz0
やったか!?
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/11/17(木) 23:39:59.17 ID:hzJ/wSdW0
0が10なら多分倒した
296 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:46:44.88 ID:orc2wNCYo
にんにく星人のガキ「ぎゃッ」

小さく悲鳴を上げた後、粉々に吹き飛んだのはにんにく星人の子供だった

木城「よ、よし……! 他は――」

木城「あ――」

そう、江島の予見通り、攻撃の手は全てこちら≠ノ向けられた
先にテレポートを使っていた子どもは攻撃を受けた
しかし、まだそれ≠していない大人は

木城の目の前にいた

子どもを殺され怒りに駆られた星人は目標を変え、次々木城に襲い掛かる

江島(恐らくガキが使ッていた機械は大人を呼び寄せる装置……あれはテレポートした内に入らない……)

江島(ま……木城クンはヤバいかもね、マジで)


にんにく星人A「うおおおおおおあおあああああああああッ!」

↓1【コンマ下二桁判定:35以下で木城くん回避】
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:48:44.95 ID:+QYa0hcz0
正念場
298 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:49:30.95 ID:orc2wNCYo
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:50:15.52 ID:LNRD5ijS0
せr
300 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/17(木) 23:56:16.33 ID:orc2wNCYo
腹部へ繰り出された一撃は、木城の内臓を破裂させた

木城「か……」

木城は血を吐き、その場に倒れこんだ
しかし攻撃は続く

にんにく星人B「ッ!!」

↓1【コンマ下二桁判定:35以下で木城くん回避】
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:00:18.87 ID:pmVzFRFK0
あい
302 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:08:59.85 ID:MatoIzKao
背中を踏みつけられた、その時だった

木城「あ……」

木城が情けない声を上げた

江島「ん?」

異常に気付いたのは江島だった
木城の着る黒いスーツのレンズ状の部分から液体が漏れ出ていた

江島「これは……?」

江島が木城に聞いた

木城「スーツが――」

木城「スーツが…………壊れた……」

木城は這いまわり、にんにく星人から逃げようとする


首にケガをしたにんにく星人「ごぁぁぁぁぁぁぁあぁっ!」

↓1【コンマ下二桁判定:35以下で木城くん回避】
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:11:00.73 ID:DGm1BOBTO
江島ww
304 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:13:17.36 ID:MatoIzKao
↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:15:40.45 ID:DGm1BOBTO
a
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:16:07.34 ID:pmVzFRFK0
さい
307 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:32:46.77 ID:MatoIzKao
木城「あ――」

木城が手を江島の方に伸ばした時だった

めしゃり、と音がした

木城「ッッ〜〜〜〜ッ!?」

地面を這う木城の右手は星人に踏み砕かれた
次に左手、右足、左足

江島「へぇ……」

江島(スーツは壊れることもあるンだ……覚えておこ)

双海「そンな……イヤあああああ……ッ!!」

地面が赤く染まった。木城の意識はない
辛うじて息はある。それも風前の灯火、といったところか
星人たちは動かぬ木城を気の済むまで痛めつけた

江島「で、次は僕らの番ッて訳ね……」
308 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/18(金) 00:33:24.73 ID:MatoIzKao
急レニ中断ιます

ピンチ
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:33:57.44 ID:iistTCbgo
ギリ生きてるか
……これ割と大ピンチじゃね?
310 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 15:44:15.19 ID:Sxdmhn74o
急レニ 女台まゑんτ″す
311 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 15:54:44.15 ID:Sxdmhn74o
双海は倒れる木城の目に絶望を感じ、発狂しかけていた
彼女は、今回二回目のミッションに参加

前回は木城と本田が助けてくれたこともあって難なく生き残ることができた
星人を一体、撃退できた程だった

そんな勇敢な彼が今、生死の境を彷徨っている

双海「いや……そンな……」

彼女の中には仲間意識と呼ばれるものが備わっていない

双海「いや……いやよ……そンな……」

双海「死にたくない……死にたくない……死にたく……ないッ!!」

この状況で彼女の頭の脳裏をよぎるのは自分の死ぬ姿だった

双海「うわァァァァッ!!」

双海は捕獲用の銃を構え、がむしゃらににんにく星人に向かって引き金を引きまくる

↓1【コンマ下二桁判定:60以下で命中】
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 15:55:30.28 ID:OJtqYP5W0
m
313 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 15:58:24.73 ID:Sxdmhn74o
首にケガをしたにんにく星人「!?」

↓1【コンマ下二桁判定:55以下で回避】
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:01:12.54 ID:OJtqYP5W0
d
315 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:14:58.91 ID:Sxdmhn74o
ワイヤーは星人に向かって真っすぐ進んでいった

それ故に、軌道は読みやすく
軽々と避けられてしまった

双海「そン……な……」


にんにく星人A「無駄なことです」

それを尻目に、もう一人のにんにく星人は木城の頭に足を掛け――

双海「ああッ――」

ぐしゃりと踏みつぶした


にんにく星人B「次はあなたです」

江島「……ッ」

星人らは、この場で全員を殺さぬ限り逃がしてはくれない
江島は目を瞑り、何かを考えていた

にんにく星人は、それを意に介さず拳を振り上げる

↓1【コンマ下二桁判定:45以下でバッファロービル回避】
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:15:46.86 ID:w6FeaViA0
生きろ
317 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:18:16.72 ID:Sxdmhn74o
江島「……」

↓1【コンマ下一桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:25:25.08 ID:OJtqYP5W0
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:29:08.99 ID:UprBRKc2o
せっかく命中したのに回避判定までされるとはついてないな…
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:34:10.94 ID:c7o24tD6o
超速回避→直撃回避の二段階、完全に初見殺しだししゃーない
321 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:44:25.69 ID:Sxdmhn74o
江島「がッ……!」

江島は星人の拳をもろに受け、その衝撃で2m程吹き飛ばされた

江島「いてて……あぁ……なるほど……痛いな……痛い……これは」

江島はスーツに着いた砂を払い、立ち上がった
そこでふと、自分の身体に異変がない≠ニいう異変に気が付いた
体中に殴られた時、並の痛みはあるものの、骨はなどは折れていなかった

江島「あぁ……これだけダメージを肩代わりしてくれるんだ。便利だね、これ」

江島(しかし、これ以上は耐えられないかもね……木城クンみたいにスーツが壊れる可能性もある)

江島(う〜〜〜〜〜〜ん厄介だな)

江島(どうしよう)

江島は妙に呑気だった

江島はテスト≠行っていた
今、自分がこれらの装備を用いて何ができるのか、何ができないのか
木城が生きていた先ほどまでは彼の動きを見て学習していたのだが、実際自分に攻撃の目が向けられているので、そうもいかない

次は回避のテスト≠行う

江島(さっきも避けるつもりだッたんだけど……あいつら早いな。さッすが宇宙人)

江島(本気で避けるにはどうすれば……あー、クソ。思いつかないや)

江島(気の持ちようで何とかならないかなぁ)

続いて首にケガをした星人が飛びかかってくる

江島(えーと……避ける、避ける、避ける、避ける……ッ!)

↓1【コンマ下二桁判定:90以下でバッファロービル回避】
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:46:18.91 ID:9VEmL1D00
ほい
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:48:32.13 ID:w6FeaViA0
ピンポイントで当たっていくスタイル
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:50:20.75 ID:OJtqYP5W0
これは痛恨のミス
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:52:39.52 ID:9VEmL1D00
ごめん。ガチでROMする
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:53:58.97 ID:w6FeaViA0
ドンマイ
次頑張ろう
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:54:26.38 ID:OJtqYP5W0
運はどうしようもないさ
328 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 16:58:26.66 ID:Sxdmhn74o
江島(しまッた。タイミングがずれた!)

江島の思いが通じたのか、彼の身体は軽く浮き上がるように飛び上がった
しかし、遅かった

にんにく星人は飛び上がろうとした江島の足を掴み、地面に叩きつけようとする

江島「がッ――」

江島はアスファルトの地面に頭を打ち付けた

江島「あ……」

スーツから液が漏れている

江島「マジかぁ」


双海「ああああああああッ……!!」

敗北を悟った双海が叫びながら逃げていく

↓1【コンマ下二桁判定:50以下でメンヘラ逃亡成功】
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:58:50.17 ID:OJtqYP5W0
o
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 16:59:09.65 ID:w6FeaViA0
どうだ
331 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 17:06:05.58 ID:Sxdmhn74o
江島「あ」

遠く、見えなくなっていく双海を見て、江島は笑った
半狂乱で逃げ出す彼女を見て、いつか自分が趣味≠ナ狩った獲物を思い出していたのだ

江島「ふふ。まぁ、そうするよね」

江島「あー。でもさぁ。運命ッてスゴイと思わない? 星人サン」

江島「だッてさァ……回り回ッて今は僕が獲物なんだよ?」

立ち上がり、にんにく星人らの顔を見る
その表情は怒りに歪んでいた

江島「そういう顔、するんだ」


にんにく星人は目の前の獲物に向けて渾身の蹴りを放つ

↓1【コンマ下二桁判定:17以下でバッファロービル回避】
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 17:07:41.52 ID:c7o24tD6o
むーりぃ…
333 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 17:28:51.60 ID:Sxdmhn74o
こんな時だったが、江島は自分が注文していた調理器具がまだマンションに届いていないことを思い出した

江島「あ、やべ。アマゾ――」


ここには誰もいない

あるのは弾けた肉片、四肢と頭を砕かれたモノ、それと上半身下半身が分離したモノだけだった

*

本田「木城くん……大丈夫かな」

本田は首をひねった
数分ほど前、本田らの耳にも入って来た防犯ベルのような音

あれが星人が発した何かだとすれば、不安だ

田村「おい……音がどこで聞こえていたかは分からねぇがよ……助けに行ッた方がいいんじゃねェのか?」

かなえ「アタシもそう思う……最悪、死ぬかも、なんでしょ?」

本田「まぁね……でも、木城くんくらいのヤツが死ぬなンてないだろうから……」

本田「……」

↓1【コンマ下二桁判定:77以下で星人と遭遇】
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 17:30:39.98 ID:w6FeaViA0
そい
335 : ◆rY/DoChOJ2VM [saga]:2016/11/20(日) 17:39:02.87 ID:Sxdmhn74o
そんな不安とは裏腹に星人は見つからなかった

本田「数が少なくなッているからね……いや、困ッたな」

かなえ「困ッたッて何も始まらないじゃん。どこにいるンだよォ……」

田村「むむ……」

↓1【この土易ι″居る言隹カゝと言舌をιてくだちい(複数ぇ巽才尺可)】

↓3【どωを言舌をすゑ?】
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 17:59:32.94 ID:w6FeaViA0
連投になるけど、20分近く誰も書かないし書くよ

かなえで
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