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48 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:33:32.69 ID:g7c/Lcgio
少年「お金ッ、ないですからッホントに勘弁してくださいッて」
不良A「おいおいおいおいおいおい、お前さーあれだろ? この制服、二高の」
不良B「お金、あるだろ? あるでしょ?」
少年「いやッないですッてお願いしますもう――」
不良B「殺すぞ」
少年「!」
不良B「鉄パイプ……ほら、そこで拾ったんだよ……」
不良A「こんなんでもさ……こーとーぶ? とか殴ったら死ぬんだよ、人間」
不良A「頭良いならさあ、分かるよなァ? だから――」
かなえ「おいコラ」
不良「!」
49 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:34:01.77 ID:g7c/Lcgio
かなえ「そこの……少年。早く逃げなよ」
かなえ「あと、できればケーサツ。呼んどいて」
少年「……!」ササッ
かなえ「行ッたか……」
不良B「おい、ネーちゃん。なにしてくれんだ――」
かなえ「あのさ、オッサンたち」
不良B「!」
かなえ「アタシ……さ、高校の時、柔道もやッてたから……2か月くらいだけど」
かなえ「だからさ……強いよ。はッきり言ッて」
かなえ「逃げた方、いーんじゃない?」
かなえ「アタシ、そういう悪いことする奴大ッ嫌いだから。容赦しないよ」
不良A「!!」
…
50 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:34:34.68 ID:g7c/Lcgio
ゴッ
ドカッ
グシャ
バキッバキッ
ブシュ……ニチャ……グチュ
かなえ「あ、やべ」
……どさっ
51 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:35:25.86 ID:g7c/Lcgio
不良A「ッべー、ッべーわ」
不良A「やべぇよ、これ。どーする? 血めッちゃ出てる。殴りすぎたかよ?」
不良B「ビビんなッ! 逃げんべ。誰も見てねんーだから」
…
かなえ(とは言ったものの――)
かなえ(だいぶ……やられちゃったな……もう立てねー。女の顔殴るとかサイテー)
かなえ(気絶してたみたいだな。どれくらい寝てた……)
ズキン
かなえ「ぐッ!!」
かなえ(後頭部はねーだろ、後頭部は。頭……いてー)
かなえ「コブ、出てるかな……触ッてみよ」
ヌチャ…
かなえ「あ……? 血……?」
ズキンッ
かなえ「あぐァッ!? いっだァ!!」
52 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:36:29.71 ID:g7c/Lcgio
かなえ「あ……あ……」
かなえ(なんだ……これ……)
かなえ(いたいンだけど……これ……)
かなえ(おい少年……早くおまわり呼んで来いよ……まさか……ただ逃げたの?)
かなえ(寒……)
かなえ(また……損しちゃッたよ……)
かなえ(死ぬ……かも)
かなえ(……)
…
53 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:36:56.10 ID:g7c/Lcgio
…
かなえ「ん……」
眩しさを感じ、かなえは目を開いた
かなえ「お……ここ病院?」
天井は白かった。記憶にない風景に、自分が助かったことを確信した
でも、何かおかしい。後頭部に感じる感触は固い。体に感じる感触も同じだ
自分が今寝そべっているのはベッドではないらしい。
そう気づいた時――
「あ、起きましたか?」
かなえ「ひぁッ!?」
見知らぬ男がかなえの顔を覗き込んだ
54 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:37:22.44 ID:g7c/Lcgio
かなえ「な、なに? あんた誰?」
かなえは驚き、起き上がった
かなえ「え……?」
驚きは収束することなく膨れ上がっていく
起き上がったかなえの目の前に鎮座するのは巨大な黒い玉。
そしてこの場所は病院ではなくどこかのビルの一室。
大きな窓の向かい側からは、かなえが住む街の中央に位置する巨大な駅が見えた。外はもう暗かった
55 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:38:29.91 ID:g7c/Lcgio
奇妙な状況ではあるが更に奇妙なのは、この部屋にいる顔ぶれだった
年齢層がバラバラだ
さっきかなえに声をかけてきた前髪の長い若い男。今はかなえの方を見て心配そうにおろおろしている
よく見れば、そのワイシャツの下からは黒いラバーのような生地の『何か』が見えた
もう一人は黒いボディスーツのようなものを着た若い女。かなえには興味がないようで鏡で自分の顔を確認していた
次は野球のヘルメットを被った男。この男も若い女と同じような黒いボディスーツを着ていた。
床に寝そべりストレッチを行っている
この3人は妙だった。この状況に適応しているのか落ち着き払っているのだ
それに彼らは皆似たような黒いスーツを着ているようだ
他の人々はガヤガヤと混乱、困惑の声を上げていた
56 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:38:56.96 ID:g7c/Lcgio
かなえ「あ……!! 水無蓮花……?」
まずかなえの目に留まったのはテレビでよく見る芸能人の姿だった
『水無蓮花』この名前を聞いて知らないと答える者はあまりいない
彼女は女優。10代の頃から活躍しており、現在は歌手やミュージカル女優としての地位を確立している
去年の大河ドラマで見せた演技は老若男女に感動をあたえたものだ
そんな彼女も現在の状況に戸惑っているようだった
水無蓮花(以下水無)「え……? なに……?」
「おいッ! なんだよッ! てめーらはよォッ!」
かなえ「わッ……」
水無「きゃッ!」
今、怒鳴り声を上げたのは部屋の隅で落ち着きなく貧乏ゆすりをしていた男だ
風貌は厳つく、裏の仕事を行う人を思わせる
厳つい中年男は続ける。言葉は黒い玉の側に居る黒いスーツを着込んだ3人に向けられていた
「おめーらが連れて来たんだろここまでッ!」
「鉄砲で俺を脅してッ! 車出させてッ!」
「おまわりと銃撃戦なッて!」
「その後……ほらッ! 俺をどうにかしてここまで連れて来たんだろ!? こンの強盗野郎がよォ!」
「おらッ! なんか言えコラッ!」
57 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:39:22.48 ID:g7c/Lcgio
厳つい男のセリフはなんとも支離滅裂で混乱していることを感じさせた
怒号は不安の裏返しだった
それはかなえも、恐らくこの部屋に居る数人も同じことだ
しかしさっきのは不安を煽る言葉ではあったが
彼らが厳つい男の言う強盗や自分を襲った不良の仲間であるとは思えない
どちらかといえば、彼らも連れてこられた被害者、そんな雰囲気が――
ジジジ…
かなえ「!」
58 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:40:08.22 ID:g7c/Lcgio
突然、一本の光の線がかなえの足下を這い出した
かなえ「えッ!? 何ッ!? これ……えッ!?」
光は音を立てながら徐々に上へ上へと登っていく
その光は何か一つの形を作り上げているようだった
かなえ「あ……あぁあ……!」
水無「これ……人……ッ?」
光が作り出したのはスーツを着た少々小柄なサラリーマンであった
厳つい男はまた声を張り上げる。だがその声は驚きからか言葉が進むにつれ弱く小さくなっていくのだった
「おいッ! なんだ……これ……マジか……よ……」
59 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:40:34.32 ID:g7c/Lcgio
「新しい人は7人、全員で10人……よッし! これで全員かな! 一応……いつものやるか」
困惑する人々もこの不可思議な状況に言葉を失った時、ヘルメットを被った男が立ち上がり手を叩いた
「はい! 皆さん! こッち見てー!」
「驚かれている人も多いかもしれないけど……皆さん恐らくここに来る前、ちょッと危険な目とか痛い目にあッたと思うンです!」
「そこの女の子! 君はここに来る前に何か危険な目にあった?」
かなえ「あ、アタシィ!? アタシ……不良に絡まれてそれで頭の後ろ殴られて……」
「そこの……水無さんは?」
水無「えッ……私は……別に……」
水無「あッ!」
水無「私そういえば……舞台稽古してて足踏み外して奈落に……」
「そこのイケメンくんは?」
ヘルメットの男は、今まで他の人々に混ざらず何か言う訳でもなく窓をボーッと見ていたもう一人の細身の男にも聞いた
「僕? 僕は……そうッスね。ちょっと、刺されて」
60 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:41:02.44 ID:g7c/Lcgio
ヘルメットの男は続けた
「そう! そんな感じでみんなはそれぞれ違う場所≠ナ違う理由≠ナ危ない目に合ッてここに連れてこられた訳です」
「ここに前からいた俺ら3人も同じです! 強盗なんかじゃない」
「事態が飲み込めないだろうけれど! とにかく今は時間がないし、説明する時間もないから!」
「この黒い玉……から出てくるスーツを着て、好きな武器取って。とにかく俺らに着いてきて――」
「生き残ッてください! 話はそッからッつーことで!」
かなえ「は……? 生き……残る?」
61 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:41:55.24 ID:g7c/Lcgio
一度静かになった部屋は再び賑やかになった
厳つい男、先ほど来たサラリーマンはヘルメットの男に詰め寄る
「おい! どういうこッた生き残るッて! これからカチコミにでも連れてかされて鉄砲玉にでもなれッてのかよ!!」
「家に帰してくれ! なんだか分からないがとにかく帰してくれ!」
ヘルメットの男はそれに返すことなく、前髪の長い男と話をしていた
「すいません本田さんいッつもこういうことやらせちゃッて」
本田「木城くん気にせんといいよ。こういうのなら俺の方得意だから」
木城「助かります」
本田「……さーて、今回は何人戻って来られるか」
62 :
⊇レヽつは見ての通りのイ可の脈糸各もナょい文字の羅歹リだす
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:44:12.09 ID:g7c/Lcgio
辛斤ιい 朝カゞ来 た
希望の朝ナニ″
喜ひ″レニ 胸を閉レナ 大空アぉレナ″
ラ゙/″才の 声に イ廴聿ゃカゝナょ胸を
この香ゑ 風 ニ開けよ
ξれ一二三
63 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:44:58.01 ID:g7c/Lcgio
かなえ「……え?」
水無「ラジオ体操……?」
本田「そろそろか……」
木城「……」
明らかに場違いな歌が黒い玉から突然流れた
静さを再び取り戻した部屋の人々の視線は黒い玉へ向けられた
玉に文字がぼんやりと表示された
かなえ「これ……なに……?」
64 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:45:54.53 ID:g7c/Lcgio
τめぇ達の 命は、
無く ナょ りま ι た。
辛斤 しい命を
どぅイ吏ぉぅ と
私の勝手です。
といつ 王里 屈なわ レナ だす。
65 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:46:34.95 ID:g7c/Lcgio
ガシャッ
かなえ「わッ」
黒い玉が開く
そこにはいくつかのアタッシュケースと銃が収められていた
ケースには拙い文字で名前が書かれている
名前と言ってもあだなであり、どれが誰なのかは分からない
かなえ「銃……?」
おもちゃのような形をした銃だった
これが自分たちにどのように関係するものなのか……見当もつかない
66 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 16:49:22.82 ID:g7c/Lcgio
玉が開くと同時に、玉の表面に何かが映し出された
かなえ「次から……なんなのいッたい」
↓1【今回の星人はイ可ナニ″すカゝ?】
☆星人テンプレ
【名前】
【特徴】
【ロぐせ】
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/04(金) 17:00:39.59 ID:AYBW2meW0
【名前】
ニンニク星人
【特徴】
とてもいきがくさい
【ロぐせ】
いまいそいでいるので
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/04(金) 17:06:40.08 ID:AYBW2meW0
ごめん
>>67
はなしでできたら。ねぎと被ってた
【名前】
こびと星人
【特徴】
ななにんいる
ぼすがいる
【ロぐせ】
われわれはやくだちますから
69 :
安イ西 途中無効シませω 責任持って安イ西だしてくだちい ょзι<
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 18:50:08.46 ID:g7c/Lcgio
ニンニク星人
【特徴】
つよい
めっさゃくちい
すぐどっかいく
【ロぐせ】
いまいξいでいるので
表示されたのは顔が赤くて妙に鼻の大きい人間らしき者の写真だった
玉に書かれた星人という意味はよく分からないが、かなえ達はそれを見て口々に話し始める
「いつ帰してくれんのぉー? オレ、高橋にバイク返しに行かなきゃなんだけどー」
「ひッ! 女……女だ……」
かなえ「なに……? 星人?」
水無「なんなの……?」
「なんかの番組じゃないッスか?」
かなえの後ろで言ったのは先ほどの本田≠ニ呼ばれていたヘルメットの男に質問されていた細身の男だった
細身の男は馴れ馴れしく話し始める
江島「あ、すンません。僕、江島ッて言うモンです。デイトレーダーやってます」
江島「見てくださいよ。あそこにいる本田ッて人。あの人、ソストバンクの選手じゃないですか?」
江島「盗塁すごい人」
かなえ「あ……そういわれてみれば何か前、バラエティに出てたような」
江島「それに水無さんもいるじゃないですかァ……芸能人でしょ? あなただって」
水無「え、えぇ」
江島「逃走中みたいなヤツ、やるんじゃないかなーッて」
水無「あ、あぁ!」
江島「それなら今、ここに来るまでのことが全部は仕込み≠セッたッてことで辻褄合いますよ……」
水無「そ、そうね! そう……かも!」
かなえ「え、えぇ……そう、かァ?」
70 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 19:04:11.88 ID:g7c/Lcgio
かなえ(アタシは信じらんないけど……他の奴らはどうなんだろう)
かなえ(パニックになったらめんどくさいことになるよね)
↓1【コンマ下一桁判定:落ち目(笑)は3以下で ン|犬 シ兄 できます】
↓2【コンマ下一桁判定:ヤクザもどきは4以下で ン|犬 シ兄 把握できます】
↓3【コンマ下一桁判定:かたぎりくんは3以下で ン|犬 シ兄 把握できます】
↓4【コンマ下一桁判定:不良処女は7以下でン|犬 シ兄 把握できます】
↓5【コンマ下一桁判定:バッファロービルは9以下で ン|犬 シ兄 把握できます】
↓6【コンマ下一桁判定:窓際の山田くんは2以下で ン|犬 シ兄 把握できます】
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/04(金) 19:06:27.39 ID:AYBW2meW0
ほい
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:08:46.81 ID:kbmhQ8uTO
ぽい?
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/04(金) 19:09:29.15 ID:I2EPurUJO
はい
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:11:12.39 ID:hSQTTRl5O
ksk
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:15:43.96 ID:KsxlByWVO
ほっ
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:17:24.79 ID:hSQTTRl5O
ラスト
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/04(金) 19:22:16.31 ID:AYBW2meW0
死亡は田村と江島でOK?
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:26:11.62 ID:hSQTTRl5O
逆じゃね?把握できたのが二人だから残りが……
79 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 19:27:43.01 ID:g7c/Lcgio
江島の『この状況がゲームである』という発言を聞いた数人は安堵した
水無「ゲームよね、そうよねッ。生き残れば帰してもらえるのよねッ」
水無は震える手を隠し、笑い出した
「あぁ……ゲームかよ。途中で帰ってもいーよな」
「やッぱり僕には無理だ……家に帰りたい。引きこもッちゃいたい……あぁ……」
学生服の二人は自分の世界に入り込んでいる
一方最後に来たサラリーマンはというと、まだ黒服の3人に詰め寄っていた
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:30:02.04 ID:AYBW2meW0
>>78
念のために次のためにキャラと星人を作っておくか
81 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 19:39:55.29 ID:g7c/Lcgio
厳つい男が部屋の奥へと消えたと思うと、また戻って来た
かなえ「お……」
その恰好は最初に居た3人と同じ黒いスーツ姿であった
男は本田の肩を叩く
「……あんた、ソストバンクの本田だろ?」
本田「あ、あぁ……はい。そうだけど」
「さッきは……悪かった。頭を冷やしたよ。さッきまで強盗に襲われてよ……そいつに撃たれたんだ……パニックになッていた。恥ずかしいが」
本田「来た時は皆こんなモンですよ。あ……スーツ、着てくれたんですね」
「あぁ、何が何だか分からんがよ。取り合えずただ事じゃねぇッてのは分かった」
「全部信用したッて訳じゃないが……アンタらに着いていく。その方がいいんだろ?」
本田「まぁ……そうッすね。生き残る確率は上がると思う」
「そうかよ……分かッた。とにかく着いていこう。終わッたらこれが≠ヌーいうことか教えてくれるんだよな」
本田「もちろん!! ……全部、教えます」
82 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 19:52:43.38 ID:g7c/Lcgio
田村「俺は田村ッちゅうもんだ」
本田「あ、はい。よろしく……です」
*
江島「じゃ、僕も着替えよっかな」ヌギ
かなえ「お、おいッ! あんたここで着替えるのかよ! ダメだろ!!」
江島「でも時間ないらしいし。イヤなら後ろ向いてたら?」
江島「それに……着替えないの?」
かなえ「グッ……」
かなえ(でも時間がないのは確かだな。色々信じられないけど……どうしようかな)
↓1【才寺っτいきたいもの選ンでくだちい 2っまで持つていけだす】
1黒いスーツ
2奥の部屋にある刀みたいなやつ
3玉の中に入ってた銃
4玉の中に入ってた大きい銃
5玉の中に入ってた特に変な形の銃
6変な機械
7ゴツいマシン(これを選ぶとほかの物を持っていけない)
83 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 19:54:15.53 ID:g7c/Lcgio
【05:00】
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:56:25.96 ID:AYBW2meW0
5はYガンで6は7は100点武器?
個人的には1と5かな……安価下
85 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 19:56:36.41 ID:g7c/Lcgio
才寺っτレヽレナゑものは3つまでですた ごめωナょ、ナレヽ
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 19:57:11.35 ID:u4tZTaokO
1、2
87 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 19:58:39.35 ID:g7c/Lcgio
↓1【もう1個どつぞ】
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 20:00:24.30 ID:AYBW2meW0
5
他の人は使わないだろうし。6も気になるが次の機械に
89 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 20:43:40.68 ID:g7c/Lcgio
かなえ(しゃァーない。アタシも着替えるかァーッ)
かなえ(急がないと……)
かなえは一旦部屋を出、着替えることにした
アタッシュケースに書かれてあったあだ名はブアイソー
恐らく自分のことだと取ってきたのだ
スーツはいつ採寸されたのか丁度合うように出来ており、服を全て脱がない内には着られないようだった
薄い胸を覆うブラジャーを外し、誰にも見られていないことをもう一度確認した後、パンツも脱ぎ捨てた
黒いスーツは上下のパーツから成っており円盤状のパーツがところどころにくっ付いていた
スーツの見た目は一見コスプレ衣装。これを着たところで何かが変わるとは思わない。
だが着なかったことで何か起こるのは、怖い。
そうこうしている間に着替えは終わる。案外着やすいものだ
奥の部屋に落ちていた刀の柄のようなものをとりあえず持ち、更に玉の中に入っていた変な形の銃をもぎ取り、準備は完了、な訳だが
かなえ(変な形のやつが一番強いッて相場が決まッてるだろ!)
かなえ「で……」
かなえ「どうやって行くんだ?」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 20:48:49.62 ID:AYBW2meW0
原作でも加藤と岸本は状況判断できているとはいえないから、ここで状況判断できていない奴にも生存コンマしてほしい所
91 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 20:58:45.53 ID:g7c/Lcgio
本田「どうッて……ねェ?」
木城「説明するのは難しいですね……光がバーッてなってキラキラーッて」
本田「ホントそうとしか言えないよねェ」
容量を得ない答えに田村とかなえは困ってしまった
だが、その答えはすぐに分かることとなる
ジジ…
本田「お、俺からか」
かなえ「うわッ」
本田が先ほど来たサラリーマンが現れた時の状況と逆を辿るように頭の先から消えていくのだ
田村「おい! 大丈夫かよ!」
本田「大丈夫ですよ。こうやって強制移動させられるんです、毎回」
本田は残った口で話した
かなえ「あ……アタシも――」
かなえも同じように、そして部屋の中に居る人々も光の線に切り取られるように消えていった
…
92 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 21:21:21.93 ID:g7c/Lcgio
かなえ「……うおッさむッ」
気づくと、かなえは人気の少ない住宅街の路地に立っていた
転送させられてきたらしい。実感はない
隣には木城と名乗る男もいた
かなえは「あの」や「ちょっと」と話しかけたが彼が返してくることはなかった
本田「おーいッ! おーいッ!」
すると前から本田がやって来た。隣には田村と江島もいた。それとかなえと目を合わすこともなかった女も
本田「木城くん。他の参加者≠ヘもうどッか行ッちゃッたよ」
木城「……そうですか」
田村「追いかけないのか?」
本田「いや、諦める。ここらは敵の巣ですから。深追いして孤立すれば……死ぬ」
田村「敵? ……あの玉に出てた何とか星人のことか? もしかして俺らはこれからそいつ――」
本田「そうです。その星人を殺しに行くんです」
本田「信じられないだろうけれど……」
本田「そこの……そこの君」
かなえ「またアタシ?」
本田「君も一緒に行くだろう?」
↓1
1いく
2いかない
3その他
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/04(金) 21:30:45.72 ID:bg9VktLy0
1
94 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/04(金) 21:48:37.71 ID:g7c/Lcgio
急レニ中断ιます
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/05(土) 01:10:19.16 ID:CkNdXYks0
これは期待
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/05(土) 09:47:29.59 ID:ySx0osWm0
護身的には水無と赤崎には生き残ってほしい所
97 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 01:43:09.46 ID:0v0kRhMio
急レニ 女台まゑんτ″す
98 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 01:59:31.11 ID:0v0kRhMio
かなえ「行くよ……一緒に。決まッてンでしょ」
かなえは精一杯威勢を張って強がって見せた
しかし足は少し震えていた
本当は怖い。異様な状況に異様な空気を肌に感じ、内心怯えていたのだ
だが、ここでそれを見せるのは自分の性格が許さない
かなえ(ここではぐれたら……絶対死ぬ。100パー死ぬ)
かなえ(そんなの……イヤ)
かなえ(でも……こいつらにナメられるのもムカつく)
そんなかなえの感情など彼らにとっては関係ないもの
恐らく経験者≠ナある木城と本田、それともう一人は集まって話し合いを始めていた
本田「木城くん、敵は?」
木城「10人くらい。見て」
木城は手首を軽く振ると、そこに画面が表示された。何かのレーダーらしい
本田「ほー、そーだねー。動きから見て……ん?」
本田「固まッて動いてる……? グループになッて?」
木城「ええ、こッちに気が付いてるかもしれない」
本田「やッかいだねぇ。どーする? あ……双海さんはどう思う」
本田は今まで二人の輪に入ってこなかった女性に声をかけた
双海「あ……私?」
双海「私は来たばッかりだし分かんないから……パスで」
本田「あ、あぁ、そう」
かなえはこの女性の声を聞いたのはこれが初めてだった
99 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 02:14:23.03 ID:0v0kRhMio
木城「動きから見て、まだこッちがどこにいるかは気が付いてないみたい。僕らが来たこと自体は分かッてるけど」
木城「僕、あそこで狙撃≠オて来ます」
木城は自分の横にあるアパートの屋根を指さした。そんな場所にどうやって登ろうというのか
木城「本田さんはここにいる人達と一緒に見張ッてて」
本田「了ー解ッ」
本田「――だッてさ」
本田はかなえらの方を向き、言った
田村「だッてさ、ッて言ッたッて。どうすりゃあいいんだよ」
かなえ「そーだよ」
江島「大人しくしてろッてところでしょ?」
江島が口をはさんだ
江島「あの木城ッて人がリーダーッてところでしょ?」
江島「あの人の側に居れば何とかなるッて感じ」
本田「あー、まぁ……そーねッ。そういうこと。だから、みんな俺の側を離れないよーに」
かなえと田村は何とも釈然としない表情を隠せずにいた
自分のよく分からないところで事が進んでいくのはなんとも気持ちの悪い感じがするからだ
しかし、自分たちが危険に晒されないよう動いてくれているのは確か
その為、何も言えずにいた
100 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 02:22:10.72 ID:0v0kRhMio
木城「じゃ、行ッて来ます」
本田「ああ。下≠ヘ任せて」
木城「ええ」
こうして軽く話した後、木城は手首の機械を何やら操作しだした
そして、消えた
かなえ「えッ?」
本田「こうやッて透明にもなれンだよ。すごいッしょ?」
かなえ「ああ……」
ここまで訳の分からない状況に置かれれば声も出ないものだ
微かに着地した音が聞こえたアパートの屋根を見て、かなえはため息をついた
101 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 02:38:50.10 ID:0v0kRhMio
アパートの天井は弱い風が吹いていた
透明になった木城は手首の機械を頼りに標的を探した
木城(どこだ……どこだ……)
木城(……)
木城(居たッ! 見つけたッ!)
誰からも見えないが、木城は大きめの黒いライフルを構え、スコープを覗いた
スコープの向こうに居るのは5体のにんにく星人
顔、皮膚の色は人間離れしているが、姿形は人間に近い
恰好もタンクトップにジャージと人間的だ。これが社会に潜み生きる宇宙人≠ネのか、それは木城にも分からない
木城(これから殺す奴に情けなんて……かけられるかよッ)
警戒しているのは分かるが、こちらが狙っているとは気づいていない
トリガーを引き、目標を固定した。木城が器用に上下あるトリガーを操作すると、複数の目標に攻撃を当てることができる
狙うは5体全て
当てるまでは良い。問題は1発で殺せる≠ゥだ
↓1〜5【コンマ下二桁判定:勺″乂─゙/″判定 言十算レよ裏τ″ゃ丶)ます】
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/06(日) 02:40:55.90 ID:AtMY1F3Q0
加藤
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 02:47:46.20 ID:7bIWAmcho
高い方がいいの?
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/11/06(日) 02:48:58.98 ID:AtMY1F3Q0
稲葉
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 02:51:28.59 ID:cKKXcQWMo
コンマなら連投ありだよね
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 03:10:51.37 ID:AtMY1F3Q0
ラスト
107 :
ぇ車才殳臨木幾応変レニぉねιゃす
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 03:31:15.43 ID:0v0kRhMio
間抜けな音が、かなえの頭上を流れた
かなえ「!!」
田村「何か来たのか!?」
本田「あはは、あれはね、木城く――」
双海「銃の音。ビビりすぎ。うるさい」
本田の言葉を遮ったのは双海と呼ばれた女だった
かなえはその物言いが気に入らず、双海を睨む
しかし、かなえが放ったとげとげしい視線は彼女の視界には入らなかったようだ
*
額を流れた汗は木城の長い前髪を濡らした
銃撃は確かに当たったはずだった
銃は着弾してから数秒、間を置いて、その効果を見せ始める
星人の身体は突然膨張し始め、破裂した。腕は風船を膨らませたかのように膨張しちぎれ飛ぶ
足を撃たれた者はその痛みに絶叫し、紫色の血をまき散らしながらのたうち回る
更に大型ライフルの威力は星人のみならず周囲にも及んでいた
路地裏突き当りにあったブロック塀は無残に砕け散り、その巨大な破片はにんにく星人を下敷きしたのだ
そこまでは良かった
木城(どこだ……どこに……どこに行った……?)
スコープの向こうで苦しんでいる星人は 2体
3体、星人が消えた
木城(僕らみたいに……姿を隠したのか……?)
木城(まさか――)
いやな気配を感じ背後を確認する
が、何も変わりはない
木城(良かッた……下も変化はないらしい)
木城(透明化能力……あるいは……瞬間移動)
木城(どッちだ? どッちが正しい?)
108 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 03:48:36.03 ID:0v0kRhMio
木城(いや、今はどッちでもいいか……)
考えるより先、とにかく逃げ遅れた2体を始末する方を選んだ木城は再び銃のグリップを握った
逃げ遅れたとされる2体は銃撃を受け、上半身を飛ばし呆気なく動かなくなった
*
木城が本田のところへ戻って来た
本田「どうだッた?」
木城「5体の内2体、殺した。3体は撃ッたことは確かだしダメージも受けてた……と思う」
木城「でも……消えた」
本田「消えた?」
木城「ええ。瞬間移動か何かして逃げたンだと思うんです……レーダーの反応もさッきからおかしい……」
本田「なるほどねェ……」
かなえ「どうなッてるの? その星人……? とかいう奴ら」
本田「うーん……ちょッと手間取りそうだなァ」
田村「……俺らにもできることはあんのか?」
本田「いや……どーだろ」
かなえ「どーだろッてさァ……その煮え切らない態度、どうにかならないの?」
本田「……」
*
109 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 04:02:55.50 ID:0v0kRhMio
そんな時、水無蓮花は銃を片手に一人住宅街をさ迷い歩いていた
水無「……」
正確に言えば、カメラとスタッフを探していた
自分がどこでいつの間に撮られているのか知らない限りは気が済まないのだ
水無は顔に出さないもののその実、苛立っていた
それは自分がこのような番組≠ノ出させられている状況にだった
水無はプライドが高い女であった
10代の頃から歌手として活動してきており、それなりの地位を確立してきた彼女は、歌番組またはドラマ以外の番組への出演をよほどのことが無い限り断ってきたのだ
バラエティ番組やお笑い番組を低俗なものとし、蔑んできた彼女にとって今のどっきり番組%I状況が我慢ならないのだ
水無(マネージャーの奴どこに行ッたの)
水無(こんなくだらないこと……させやがッて)
江島という男に「これはゲームだ」と言われてからすっかり安心した半面、こうして怒りがこみ上げてくるのだ
↓【コンマ下二桁判定:06以下で星人に遭遇】
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 04:10:11.45 ID:UTca53190
ほい
111 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 04:19:25.55 ID:0v0kRhMio
水無(いない……どこにあンの……カメラ)
水無(高性能かよ……ッ!)
歩き疲れたその時、一つ向こうの道に車が見えた
大きな通りに出られるらしい
水無はそちらに向かって歩き出す
水無(良かッた……この辺り暗くて怖いのよね……)
その時であった
ピンポロパンポン ピンポロパンポン
水無「?」
彼女の耳に何やら間抜けな音が聞こえて来た
何かを告げるチャイムあるいは何かを警告する音らしい
しかしこれは何なのかは分からない
水無「携帯の着信?」
ポケットを探るが何もない。そもそも彼女の携帯電話の着信音はそんな音ではなかった
不思議に思い辺りを見回しながらも、水無の足は大通りへと向かっていた
↓【コンマ下二桁判定:06以下で ち〜ω】
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 04:34:25.06 ID:UTca53190
連取なら安価下
113 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 04:37:51.28 ID:0v0kRhMio
すまな 、ナ い ここτ″言丁正
06以下で ち〜ω
07以上τ″ち〜ωナょのτ″すナニ
という言尺で生存
114 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 04:54:47.12 ID:0v0kRhMio
ピンポロパンポン ピンポロパンポン
水無はこの音に不気味さを覚え、大通りに出るのをやめた
それは本能によるものだった。それ以上の理由はない
水無「はァ……いつ帰れるのよ……」
*
髪の明るい女子高生は初めからこのゲーム≠ノ参加するつもりなどなかった
性格としては、かなえと同じく気に入らないことには積極的に首を突っ込んでいく性質ではあるが、この意味不明な状況に感情移入できるほど彼女は冷静ではなかったのだ
ここに来る前、仲間から借りたバイクで事故を起こしてきた彼女はとにかく詫びを入れねばと考えていた
その為、するべきは今、このくだらないゲームから抜け出すことだ
そうして彼女は水無と同じく、大通りへと向かっていた
↓1【コンマ下二桁判定:02以下で星人と遭遇】
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 05:09:46.31 ID:AtMY1F3Q0
ほい
116 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 05:21:31.03 ID:0v0kRhMio
転送されて来たこの住宅街は寂れており街灯も数えるほどしかない
その数えるほどの街灯も寿命が尽きかけており、時折不規則に点灯するのだった
「うッわ……こわ。早く帰んないと」
それに恐怖感を抱いた女子高生は大通りへと足早に歩き出す
ピンポロパンポン ピンポロパンポン
耳元で妙な音が聞こえるが、気にしてはいなかった
↓1【コンマ下二桁判定:03以上でち〜ω】
117 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/06(日) 05:37:32.58 ID:0v0kRhMio
急レニ中断ιます
安イ西下
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 06:28:32.70 ID:AtMY1F3Q0
00
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 08:23:01.33 ID:9gBgt/YLO
おぉう…まぁ、誰かしらはこうなるか…
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 08:52:20.96 ID:AtMY1F3Q0
03はほぼ無理だよ……次のキャラに望みをかけるわ
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 08:56:08.04 ID:eDwgGbzvo
逆に水無は良く生きながらえたな
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 14:03:07.64 ID:Jv7Eg9y1o
バトロワみたいに範囲外に出ると死ぬの?
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 14:10:53.89 ID:AtMY1F3Q0
>>122
原作読んでね。そこは
124 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/07(月) 16:47:29.01 ID:ZG7Qj5nvo
急レニ 女台まゑんτ″す
125 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/07(月) 16:50:18.35 ID:ZG7Qj5nvo
急レニ 女台まゑんτ″す
126 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/07(月) 16:51:07.42 ID:ZG7Qj5nvo
急レニ 女台まゑんτ″す
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/07(月) 17:02:18.32 ID:bUYFpykS0
どうした
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/07(月) 17:34:48.82 ID:bUYFpykS0
どうした
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/07(月) 19:02:12.11 ID:bUYFpykS0
どうした
130 :
ゅっ>(ゝー⊂才殳禾高ιτぃ、ナます
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/07(月) 20:36:55.53 ID:ZG7Qj5nvo
更に大通りへ向けて奥へと進んだその瞬間
女子高生の頭が、大きく膨らんだ
「ぷァ」
喉から上がって来る空気
それが間抜けな声として発せられた後、彼女の頭は爆発した
何が起こったかさえ分からぬまま、脱落≠オてしまったのだ
街灯の光は消え、死体の存在は誰かに踏まれるかするまで気づかれることはないだろう
*
一つ先の通路
サラリーマンは本来自分が帰るべき場所――つまり、会社へ帰ろうとしていた
本来帰るべき場所として、そこを選ぶということ自体適切ではない
しかし、全てがうまくいっていない#゙にとっては会社とは自宅より比較的∴タ心できる場所なのであった
(こッちなら駅に近い……そこでタクシーを拾ッて……クソッ、厄介なことに巻き込まれたばっかりに)
その後ろを着いて歩くのは顔色の悪い制服姿の学生だった
何故学生は木城ら共に行かず、彼らの話に耳を貸さず帰ろうとするサラリーマンに着いて行ってしまったのか
それは女≠ェいたからだ
彼は女性恐怖症だった
それは中学時代、女子から酷いイジメを受けたことに起因する
彼自身、気はかなり弱い方であったが、このゲーム≠ノ参加する意欲は他の新参≠謔闔揩ソ合わせていた
それは彼の現実逃避願望を叶えてくれそうだから、という理由だが
そんな情けない事情の重なりでこのような事態に陥っているという訳だ
こうして歩き始めてから五分は経っている
「あの……あの……すいません……ちょッと……ねぇ……」
学生が精いっぱいの勇気を振り絞り、初対面のサラリーマンに声をかけているのだが、その声が届くことはない
↓1【コンマ下二桁判定:36以下で星人と遭遇】
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/08(火) 06:11:02.23 ID:jpzEMRabO
ぽい
132 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/08(火) 06:28:08.30 ID:qy1Lu5Yqo
↓1【コンマ下一桁判定:窓際族とカゝ ナニ 、キ″ (ゝ >んカゞ出会っナニ星人レま?】
09:手負ぃのにんに > 星人2人
87:手負ぃのにんに > 星人とそれを庇うやつ
6543:にんに> 星人1人
21:にんに > 星人のガキ
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/08(火) 07:03:28.56 ID:jpzEMRabO
あ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/08(火) 07:11:17.18 ID:vy5ottb30
昨日は大変でしたね
135 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/09(水) 17:29:39.69 ID:dn+qvd7Eo
急レニ 女台まゑんτ″す
136 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/09(水) 17:39:14.28 ID:dn+qvd7Eo
不意に、強烈な臭いが二人の鼻を突いた為、足を止めた
この臭いに覚えがある。ニンニクの臭いだ
「お前……さッきからニンニク臭いんだが」
サラリーマンはやっと学生の方を向き、彼を睨んだ
「い、いや! 僕じゃないです!」
学生は答えた
そう、この臭いはどちらのものでもない
彼らに近づくにんにく星人から放たれた臭いなのだ
↓1【コンマ下一桁判定:レニωレニ>星人レまと″⊇ レニ レヽ ナニ?】
098:遠く
7654:ちょっと離れたところ
321:目の前
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 17:39:28.47 ID:84E5lGXr0
どうなる
138 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/09(水) 17:58:23.84 ID:dn+qvd7Eo
「おい……あれ……なんだ?」
サラリーマンが気配に気づき、指をさした
その先、少し離れた場所で二人を睨みつけるにんにく星人の姿があった
学生は叫ぶ
「あれが『にんにく星人』ですよッ! あれを倒さなきゃいけないらしいですッ!!」
「は……? は……?」
サラリーマンは自分の目を疑った
特殊メイクにしてはよくできている。いや、出来すぎている
星人は人間の姿に似ていたが、やはり何かが違う。それはまるで地球上のものでない何か別の生物にも見えた
その時、にんにく星人は二人に向かって怒鳴った
にんにく星人「私達の仲間を殺したのはあなた達ですかッ!? あなた達ですねッ!!」
にんにく星人「私はあなた達を許しませんッ! なので私はこれからあなた達を殺しますッ! その後、全員を殺しますッ!」
声から怒りは伝わるが、言葉は妙に丁寧であり、何か英語を直訳した時のような不自然さを感じさせた
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 17:59:58.14 ID:4lv2GqQCO
これ何にも持ってないんだっけ
……死にそう
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 18:02:41.65 ID:84E5lGXr0
絶体絶命かな
気付けないだろうが
141 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/09(水) 18:09:31.64 ID:dn+qvd7Eo
「おい……逃げるぞ」
サラリーマンがそう言い、学生の方を見やった
しかし、学生は既にやる気≠ナあり、星人に向けて銃を構えていたのだ
サラリーマンは学生のシャツを引っ張った
「おいッ! どういうつもりだ! それにその銃……」
「持ッて来てたんです。これでアイツを撃てば良いンでしょ……? やりますよ、僕は」
「そんなバカなこと……あれはゲームの……何か……キャラだろ!? 逃げれば追ッかけて来ないだろ!! きッとそういう指導≠受けてるはずだ!!」
「いや……アイツ、絶対宇宙人ですよ……そんな気がするんです」
「そんな訳が……」
にんにく星人「攻撃するつもりですかッ!? それならすぐに私はあなたを殺します!! 今行きます――」
にんにく星人はそう言った瞬間、二人の目の前から消えた
「あれッ、アイツどこに――」
二人の背後に立つにんにく星人がいた
にんにく星人は学生に向けて大きく腕を振りかぶる
↓1【コンマ下二桁判定:40以下でかたぎりくん避ける】
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 18:16:05.18 ID:4lv2GqQCO
てい
143 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/09(水) 18:29:08.03 ID:dn+qvd7Eo
「う……わッ」
学生は咄嗟に叩きつけられた拳を避けた
拳の風圧から、星人の攻撃の威力を想像させる。二人の背筋に嫌な汗が伝った
「なんだ……これ……ゲーム……なんだろ……?」
サラリーマンは自分の手が震えていることに気づいた
「いや……ムリだろ……これ……あ、ああああ」
「うわあああああああああッ」
逃げる
それが彼にとっての最善の選択だった
だが、足が思うように動かず、星人から距離を離すことはできなかった
一方、学生は銃を強く握り、星人に向ける
勝てる。そう思えた。銃が彼に勇気を与えていたのだ
「当たれッ」
↓1【コンマ下二桁判定:84以下でぎょーん】
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 18:30:04.86 ID:4lv2GqQCO
おりゃ
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 18:30:35.87 ID:4lv2GqQCO
あっ…
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 18:35:55.56 ID:1K/igyQ9O
どっちがぎょーんかはまだ分からんぞ
147 :
◆rY/DoChOJ2VM
[saga]:2016/11/09(水) 18:36:06.65 ID:dn+qvd7Eo
ぎょーん
「あッ」
外れた
引き金を引いた時、間抜けな音が鳴り響く
その音に驚き、銃を明後日の方向に向けてしまったのだ
にんにく星人は自分が撃たれたと思い、一瞬怯んだもののすぐに元に戻り学生に再び拳を叩きつけた
↓1【コンマ下二桁判定:35以下でかたぎりくん避ける】
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