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28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 13:49:13.36 ID:+NwYgZPGO
男「ん……」
朝。
いつもと違う朝。
鳴らない目覚まし。
抗いがたい温もり。
女「すぅ……すぅ……」
傍らにいる存在。
男「そうか、昨日」
疲弊し、磨耗したまま何かの巡り合わせで出会った彼女。
連れ合うほどに信用されたような俺と、危ないほどに身を委ねてくれた彼女。
癒し、癒されて温め合い、どこかで通じ合った彼女。
女「ん、う。……?」
眠りにつく最高の瞬間とはまた違う、朝起きた布団に人が居るやすらぎ。
彼女にも分かって欲しい、味わって欲しい。
一夜繋いだままの手をもう一度握り直す。
男「おはようございます」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 22:01:15.03 ID:+NwYgZPGO
女「……あ」
彼女の瞳が覚醒していく。
驚きも混じっているように見えるのは、俺と同じくいつもと違う朝を迎えたからだろう。
布団は温まったままの状態から、変わらず温かい。
女「おはよう、ございます……」
男「……よく眠れましたか?」
女「ふふ、はい。とても」
男「俺もです」
背中合わせの状態から、どちらからともなく繋いだ手を引く。
身体はずるずると転げ、俺と彼女は肩を寄せ合う形になった……遠い方の手を恥ずかしいほど固く繋いだまま。
女「朝ですね……」
男「朝ですよ」
女「起きないと、いけないですか」
男「起きないといけませんよ」
女「ふふ、そうですね……」
彼女との会話を子守唄にするように受け流していると、また瞼が落ちてきてしまう。
また内からふわふわとした快感が溢れてきて、じんわりと飲まれていく。
女「……。自分で言って、寝ちゃうんですか?」
女「いけない人です」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 11:06:39.01 ID:KfoGfA14O
まだあ?
寒いがな
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/04(水) 00:28:28.61 ID:GVEVpW/XO
のしっ。
女「これで、私もいけない人……です」
女「ん……」
女「………………」
女「すぅ……」
男「ん……」
女「すぅ……すぅ……」
男「え」
浅い眠り。
夢の、続きかもしれない。
俺の胸に、彼女が覆い被さっている。
シャツと下着だけが隔てる重み。
しゅるしゅると音がしそうな、生脚の絡んだ感触。
繋いでいた手は俺を抑えつけるような形に変わっており、まるで彼女が押し倒したかのようである。
女「すぅ……ふひゅ……」
男「……っ!」
首にかかる、寝息。
ぞわぞわ、ぞくぞくする。
これは、まずい。
やめるのを躊躇ったら魅せられてしまう。
男「ちょっと。ね、起きましょう」
性的な疼きをきっかけに、意識と理性も急激に覚醒する。
女「んんん〜……」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/04(水) 03:51:09.34 ID:EGuApoha0
いいところで
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/04(水) 19:48:27.58 ID:5r8jqx9XO
…………
女「……すみません」
男「いえ、その。はい」
女「つい、なんか、良くて」
彼女に布団を譲り、なんとか堕落の園から抜け出す。
ふとすればあの中にまた足を突っ込みたい衝動に駆られるのだ。
男「つい、で身体預ける人がいますかい」
女「はい、で胸貸してくれる人は素敵だと思いますけど」
そりゃ貸すさ、男なら誰でも。
けど、そういう話ではないのだろう。
男「とりあえず暖房付けてきます……床冷えますから、まだ入っててください」
こたつとエアコンのスイッチを入れる。
30分もしないで温まりきるだろうが、朝食を準備するには充分だ。
女「あの……?」
男「ブランチになっちゃいましたけどね。サンドイッチ、食べられますか?」
女「え、あ、はいっ」
冷蔵庫にあるハムの封を切った。
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/04(水) 20:19:53.23 ID:5r8jqx9XO
女「……ご馳走様でした」
男「かしこまらないでください」
こたつで食べるサンドイッチ。
時刻は11時、昼までの繋ぎにはなるだろう。
男「じゃとりあえず駅まで送ってい」
女「――」
安らいだ彼女の表情が……一瞬で凍った。
一夜逃げた程度で癒えるほど、浅い傷ではない。
空いた口から不平もわがままも諦めも出てこないほどの。
すぐに直感した。
昨日出会った時点で折れてしまいそうなほど疲弊していたのだ。
男「……きます。駅前でも良いですし、気に入ったのなければ探しにいきましょう」
女「へっ、え?」
男「ずっとその格好はまずいでしょう。必要でしょう? 衣類」
我ながら、すましている。
大胆で、そんなスマートな文句でもない。
でも。
女「?……」
女「……!!」
女「は、はいっ!!」
男「行きましょう。ジーパンとコート貸します」
見送る顔が笑顔でないのなら、居てくれ。
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/04(水) 20:29:38.37 ID:EGuApoha0
ラブラブを期待する
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/05(木) 12:36:53.67 ID:84GkPGo0O
バタン!……カチャリ。
男「じゃ、行きましょか」
女「はい」
結局シャツだけ貸すことにして、服やコートは昨日着ていた通勤用のそれを使ってもらうことにした。
既に日が昇っているのでコートの前は開いた装いになっている。
年末前の住宅街は散歩している子供連れも多い。
大掃除の音も聞こえる。
女「ほんとに、もう一日居ても良いんでしょうか」
男「居てください」
女「ふふ、はっきり言われちゃいました。でもこれ、win-winが成り立っているかと言われると」
男「……いいんですよ。俺だって一昨日までは、明日死にます、みたいな顔して毎日眠りについてたんです。だから、その」
女「今夜も。ですか?」
男「はい」
女「ふふっ。すごい真剣な顔してますよ?」
男「え、そうですか? すいません、つい」
女「いえ……私こそ、お願いします。いっしょに寝ましょう」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/05(木) 15:16:06.95 ID:sQKKq5NaO
結婚させてくれ
そして老師まで頼む
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 12:28:45.77 ID:r7wZ+w1VO
男「もう着きますね」
女「いや、実は、昨日初めて来たんですよ。○○駅」
男「……本気ですか」
女「ふふ、マジです」
終点ということもありそれなりに駅前は発展していると思う。
今日も元気にスーツを着ている人の中に、ラフな格好で出歩くおじさんや連れ立ってだべるマダムがちらほら。
男「とりあえず安いとこから見てきます?」
女「えーと、はい。その……下着とか、肌着とか、欲しいです」
男「そうですよね。荷物持ちならいつでも言ってくだっ、こっち!」
こちらを見つめる彼女は後ろに気付いていない!
素早く手首を引く。
女「へ? ……わ」
男「この辺、狭いわりにそこそこ車通るんです、すいませんね」
女「い、いえいえいえ。こちらこそすいません、ありがとうございます」
次の曲がり角で、車道からそっと彼女を隠した。
女「――」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/06(金) 20:19:00.44 ID:/vzdh98P0
乙
老師じゃなく老後だ
40 :
二次会きらい飲みきらい死ね
[saga]:2017/01/06(金) 22:57:18.07 ID:3Mn044KR0
年末、歳末セール!
お客様のニーズに応えるをモットーに、……
男「う、わ。すごいっすね」
女「あはは……」
初売りからでも遅くないだろうに、年末の百貨店、婦人服売り場には人が集中していた。
男「俺は待ってますか? ついて行きますか?」
女「連絡先分からないですし、」
男「あ、交換しますか」
女「い、いえ! それは」
……断られてしまった。現実と火遊びの境みたいなものが、まだちゃんと残っているのだろう。
女「違います、いやじゃなくて、でも」
寂しさや冷めた感じが顔に出ていたらしい。
女「はぐれたら……いやです、から。連絡先なんて、教えて、消されて、無視されてしまったら、二度と会えない、頼りないですから……」
……。俺は馬鹿か。
ギュッ!
女「!? あ、あの。その、分かりました、でも、強いっ」
女「そんなにぎゅうっ、て。はずかしいですから」
男「ふーん。寝る時は恥ずかしくないのに、ここでは恥ずかしいんですか?」
女「う……どっちでも、恥ずかしくないわけない……です」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/07(土) 18:03:52.14 ID:zydZiEog0
男「どこも行きませんから……変なこと言わないでください」
彼女の手は小さいが温かく、同じ手とは思えないくらいしなやかで柔らかい。
女「……ごめんなさい」
男「俺も、役得ですから。」
お堅いコートに身を包んでいるとはいえ、強く指まで絡めて隣に置いた彼女。ほんの少し、男として優越感にだって浸る。
見る目には清廉で、振る舞いは淑やかに、口を開けば愛らしく、覗く心は甘えん坊。
女「そんな……自信ないですよ。でも、ありがとうございます」
彼女は控え目に微笑み、それでも充分に嬉しそう。
ああ、いい。
彼女の言葉や仕草には、社会の言葉や雑踏の声から漂う紛い物の香りがしない。
男「普段買い物に行ったり、おめかししたりは好きなんですか?」
女「あ……はい。やっぱり、私も女ですから……小綺麗にしたいなって」
女「似合わない、ですかね? その。お堅く見えるみたいですし」
男「まさか、横で見るのが楽しみでしょうがないです。買い物嫌いだったら許しましたけど、好きと言うなら……今日は満足してもらうまで付き合いますからね」
彼女が欲しいという、暗い気持ちの中に。
ただ喜んで楽しんで安らいで欲しいという、想いがひと粒。
女「……色々、買いますよ?」
男「ふふ。あっちの方、気になってるんですよね? きっと似合うと思います」
女「うっ。なんで分かるんですか……」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/07(土) 22:31:30.74 ID:rlOmRf210
頑張って書いてくれ
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/08(日) 00:02:47.21 ID:McF0OBdOO
レディースの衣類は、下着とインナーとアウターで充分な野郎とは事情が違う。
どれくらい居るつもりなのかはわからないが、シャツやパンツなど無難なものをあまり迷わずにテキパキと揃えていく。
1時間もすれば大きな紙袋が一杯になるほどで、結局繋いだ手はほどき荷物持ちを請け負った。
女「下着、見に行こうと思うのですが……」
遠慮がちに聞いてくる。
微妙なラインだが、堂々としてた方がいいだろう。
男「俺は構いませんよ。あまりキョロキョロしませんし」
女「……申し訳ないです」
男「気にしないでくださいよ」
女「し、試着してきますので、まってて……」
仕方ないけど下着売り場にぽつねん。
まあ実際のところ恥ずかしいが、付いてきて得した事もちゃんとある。
男(桜色と、水色……)
そそくさと持っていったそれは彼女の好みかもしれない。
今朝味わった、あの薄い肉のついた肢体を、あの淡い色が纏うさまを想像する。
……。
大きな紙袋を身体の前に回した。
女「すみません、お待たせしました。これ、一緒に入れてもらえますか」
男「……いいご趣味で」
女「へ? ……ふぇ、見てたんです!?」
男「つい」
女「ついじゃないです……まあ、良いんですけど」
男「い、」
良いのか……
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/08(日) 07:13:59.00 ID:QjCRiqZQO
ふぁー!何かこの距離感たまらん!
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/08(日) 10:33:42.95 ID:LYdISKJIO
女「こんなものでしょうか」
男「あ、はい……」
彼女がこんなもんと称した衣類は、どどん!と効果音を付けてしまいたいくらいに多い。
大きい紙袋が2つパンパン。彼女セレクションの福袋である。
確かにところどころ渋い顔をしながら買い控えている様子も見受けられたが、それでこれか。
女「も、持ちます? ちょっと私も買いすぎかなとは思うので、その」
男「ダメです。せっかく横に居るんですから、ちょっとくらい良い顔させてください」
どう持って帰るのとか、50kは飛んだんじゃないのとか、色々野暮ではあるが、さすが女性のショッピング。
男とはひと回り違う楽しみっぷりは、満足してもらうと豪語した甲斐があるというもの。
……もっとも、本当に満足しているかと言えば怪しいが。
男「イタリアンで良いですか?」
女「はいっ、ご一緒します」
男「……なんか仕事みたいになってません?」
女「あう……ご、ごちです。あ、違います違います払いますけど!」
けっきょく駅前で充分に揃ったようなので、そのままレストランに駆け込んだ。
店員「いらっしゃいませ、2名様でよろしいですか」
男「はい……ふたりです」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/08(日) 13:42:33.93 ID:6hL9KVjG0
いいな
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/08(日) 19:32:54.23 ID:LYdISKJIO
……
ありがとうございました!
男「ご馳走様です」
女「ご馳走様でした。美味しかったです」
あ……ありがとうございます!
またお越しくださいませ!
男(……彼女の言い方の方がよかったな。初めて来たけど美味かったわ)
女「ちょっとアワアワしてましたね」
男「あなたみたいに言う人、少ないからだと思います」
女「え、ほとんど同じじゃないですか?」
男「顔向けて、微笑んで、目を閉じてまで会釈して。……素敵だと思います」
男「俺はいつもの癖というか、ルーチンですから」
女「えはは、その……照れます、ね。でも、何も言わない人とは比べるまでもないです。」
注文はパスタにすると、合わせて彼女もそうした。
俺はペスカトーレ、彼女はボンゴレ。
洒落た感じの店だったので腹は八分目だが、遅めの昼食ならこれで良いだろう。
女「いるんです。会社の中にも、店員さんに対して荒い人。自分でも勤め人なのに、どうしてそういう事が出来るのか」
男「あー……ウチにもいます、そういう先輩。悪い人じゃないって分かってるから、余計に、なんというか、残念というか」
女「自分がしてしまうよりは、悲しくないですけどね。」
男「……ふふ。おんなじです。よく分かります」
自分のそういうところを大切に出来るか。
社会は心の隙をついて、いつもそれを奪いに来る。
何度か負けた覚えもある俺だが、この人となら奪い返せる気さえする。
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/08(日) 19:35:38.47 ID:LYdISKJIO
男「さて、あとは見るところないですか」
女「はい。ひとまずは」
男「分かりました。じゃあ、ケーキ見に行きませんか?」
女「へ? え?」
男「いいじゃないですか。ひとりだと買うのも食べるのも複雑なんですよ。年の瀬くらい贅沢しましょう」
嘘です。
美味いの知ってるから教えたいんです。
ひとりでもストレスフルなら堂々と買いに行きます。
……
男「どうも。いつも、お世話様です」
ペコリ。
!
ありがとうございますっ!
カランコロン……
女「……直しました?」
男「あら、バレましたか。様になってますかね」
女「うっふふふ……はい! 喜んでましたね」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/08(日) 21:09:28.04 ID:6hL9KVjG0
いい女だな
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/09(月) 14:18:23.36 ID:7IdbcMUoO
カチャ。
男「ふう……ただいま。鍵、閉めてもらえますか」
女「あ、はい。」
カチャン。
女「荷物、ありがとうございます。お疲れ様です……重かったですよね」
男「いえいえ。それでも結構、厳選してましたよね?」
女「……実は。こういう形じゃなければ買ってたもの、いくつもあります」
男「もったいない事しちゃいましたね」
女「いいんです。そもそも、男の人に買い物付き合って頂いた事なんて無かったですし」
男「え? そりゃ嘘でしょう?」
重ね重ね、彼女は見た目にしろ振る舞いにしろ、男好きしすぎる。馬の骨から相応しい人まで、いくらでも言い寄って来るだろう。
社会人になる前の過去を知るわけではないが、野郎がほっとくわけがない。
女「女の子と出かける事が多かったので……」
男「あ、なるほど……」
友人ウケもすこぶる良くて変な虫が付かないように保護されてたか、あるいは引っ込み思案で埋もれてたか、逆に目立つために使われてたか。
……やめよう。失礼だ。
女「やっぱり、あなたにも気を遣わせちゃうって、分かるんですけど。んしょ」
男「遣ったら、嬉しそうにしてくれるからです。それに、気は遣うものじゃなくて利かすもの」
女「――」
男「……という事にしておいてください」
へえ。という顔をされた。
少しご高説垂れてるような気もする。
男「何か入り用でしたら、また付き合いますから」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/09(月) 15:35:29.85 ID:7IdbcMUoO
男「これ、ハンガー余ってますから、好きに使ってください」
女「助かります。ここ掛けちゃって良いですか?」
男「どうぞどうぞ。それアイロン要ります?」
女「あ、お借りします。……マメなんですね」
男「いえ、あんま使いません」
女「あはは……女子力、負けてるかと思いました」
男「まさかあ」
紙袋を解体しながら自分の片付けもする。
終わる頃にはケーキの美味しい時間帯だ。
男「水入れて、ここ押せば出るはずです」
女「ありがとうございます。……あっ」
男「どうしました?」
女「歯ブラシ……」
男「あとで、コンビニ行きましょう」
生活の準備をふたりで進める行為というものは、予想以上に緊張や遠慮を消し去ってくれた。
普通に話しかけて構わない人で、話しかけられて普通に応えられる人。
今までの生活に、こんな当たり前のようで貴重な人は居なかった。同じ境遇の人が、世の中には何人もいるだろう。
女「? どうしましたか」
男「……。あ、いえ。ぼーっとしてました」
苦しかった一年が、この出会いだけで報われた気がした。
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/09(月) 23:33:39.73 ID:7IdbcMUoO
……
もむ、もむ。
女「……。美味しいんですが」
男「だから言ったじゃないですか」
もむもむもむもむ。
洋菓子店のお気に入りは抹茶仕立てのフロマージュ。
チーズと抹茶、酸味と苦味の良くないところを打ち消し合い、なめらかな味わいと濃厚な香りだけが残る。
もむもむもむもむ……
男「……。」
女「……。」
もむもむもむもむ!
女「な、なくなってしまいました……」
美味しいものを食べる時は余計な事は喋らない方がいい。うんうん。
あっという間ではあるがいい時間だった。
男「片付けてきます」
女「あ、すいません」
フォークを洗い戻ると、コタツに6割ほど飲まれている彼女がいた。
女「おいしかったです……」
男「緩んでますね。」
女「女の人はスイーツに弱いものなんです。不可抗力と思います」
男「ふふふ……選んできた甲斐があります」
女「わたしをこんなにして、どうしようって言うんですか。いけない人です」
男「いけない人ですからね。ふにゃふにゃにして、安らいでもらおうという魂胆です」
女「ふふ……かてませんね……」
ノックアウトした彼女はもう2割ほど飲み込まれていった。
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/10(火) 00:00:16.60 ID:YVfh1rnU0
いい雰囲気だ
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/10(火) 23:48:00.75 ID:n6ADT7fFO
男「夕飯はカレーで良いですか……あれ」
女「すう……すう……」
いつの間にコタツから寝顔が生えている。
いけない。
男「しっかり。身体、おかしくしますよ」
女「ん、んん……」
女「…………」
女「すう……」
開いた瞼がじわじわ落ちていくのを見るのは面白いが、風邪を引かせては大変面白くない。
男「しっかりしてください。ほら」
ゆさゆさゆさ。
女「……っあ。え、はっはい。はい」
男「しっかり。寝ぼけてますね」
女「……。はい」
男「はいしっかり! また落ちてますよ!」
女「はい。うん……」
男「……お疲れですか?」
女「いえ……でも、……きっとそうです」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/10(火) 23:57:49.08 ID:n6ADT7fFO
ため息ひとつ。
クッションを持って、小さいコタツの一辺に無理やりお邪魔した。
当然入り口は狭く、腰やももが密着する。
女「んう……」
少し不快そうな彼女の髪を梳き、首からそっと持ち上げた。
女「……あ」
男「風邪ひきますから……長くはダメですよ」
女「あぁ、ありがとうございます……」
彼女は頭の下に滑り込ませたクッションを大事そうに抱える。
男「何分おやすみしますか」
女「……1じかん」
男「はい。」
頭に優しく手を乗せ、指でとんとん、と軽く叩く。
見る見るうちに彼女の力が抜けていく。
男「休んでください。起きるまで居ます」
女「……。」
男「怖いことは何もないです。俺が守ります」
女「……。」
……閉じた目のはしから、光が溢れている。
男「おやすみなさい。」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/11(水) 17:27:54.26 ID:ZNXxFZ9SO
まだかな
メチャ楽しみにしてる
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/12(木) 01:05:34.12 ID:x4YhvRJkO
こういうのすごく好きだわ
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/12(木) 21:40:15.24 ID:iKpoLgAx0
まだあ?
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/12(木) 22:24:59.24 ID:BlAPAepBO
男「……んじゃ、そういうことだから。別にいいだろ……とにかく帰らないから。大事なことあんの。じゃ」
ぷちっ。
女「……ん」
男「あ……起こしましたかね」
女「…………」
見間違いではなかったらしい。
ポロポロと、珠のような頬を伝う雫。
男「ああ」
ぽた、ぽた、……、ぽた、……
彼女を現実からは守れないのだろうか。
どんなに肌を貼り付けても、独りの心地なのだろうか。
それとも、ここにいる自分が惨めになったのだろうか。
男「っ。どれも……」
どれも、違うだろう!
……違ってほしい。
女「…………」
綺麗で、たっとい顔がある。
いつの間にプルプルしていた拳と太ももを抑え、鎮める。
そっと頭に掌を乗せると、震えと共に苛立ちが吸い取られていくような、そんな気がした。
男「……」
ぽろ、ぽろ……
男「っ」
またこぼれていく。
ふとすると震えてしまうこの手は、頬の光をすくうことも出来ない。
新人も派遣も笑えるものか。俺は無力だ。
……
女「ん……あ、おはようございます……」
男「――おはようございます。」
女「? ふふっ……」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/13(金) 12:39:25.01 ID:+TAjpO14O
……夕飯のカレーは、彼女の食べっぷりとは対照的に、ロクに食べた気がしなかった。
色々足しても、所詮レトルトだ。
男「はぁ……」
ギュムッ。
安飯。
ガラガラ……ピシャ。
女「お風呂……空きましたよ」
男「はい。歯ブラシ、そこにあるので使ってください。じゃ」
ガラッ、ピシャ。
女「あ――」
女(……ありがとうございますも、言えませんでした)
女(彼に……なにか、したんでしょうか。わたし……)
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/16(月) 02:38:55.89 ID:3PNIsKf0O
ガララ……
女「あ」
どこか物憂げな表情から、ふわりと優しい笑みに変わる。
彼女は既に布団に潜り、寝床を温めていた。
女「おかえりなさい」
男「ただいま戻りました……」
シャワーを浴びている間も結論は出なかった。
彼女を帰したいのか、帰したくないのか。
帰した方がいいのか、帰さない方がいいのか。
今日も寝るのか寝ないのか。
男「……俺、コタツで寝た方がいいですかね?」
女「えっ」
男「いえ、お疲れみたいですし。あなたが癒えるのにも時間が要ると言うのであれば、その方がいいのかな、と」
女「それで……だんまりだったんですか?」
男「……」
女「……わたしが、何も大事なところを……原因を。言わないから分からないのは、確かにそうだと思います」
女「でも。今までみたいな時間なんて、もう要らないんです。飽き飽きしてるんです」
女「遠まきに腫れものみたいに扱われるだけなら……ここには居れません」
男「そ、そういうつもりじゃ……」
女「わたしが隣でうたた寝してから。あなたの顔も、ものすごいつまらなそうでした。話し掛けても、ご飯食べても。わからないですかね」
女「なにか、してしまいましたか、わたし。出掛けてる時も、昨日いっしょに眠った時も、あなたは楽しそう、というか……柔らかい雰囲気だったのに」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/16(月) 02:58:00.60 ID:3PNIsKf0O
女「もしも、わたしのこと以外で嫌なことがあったのなら……わたしにも何かさせてくださいよ」
女「あなたがそうしてくれるように。」
男「俺は、何も」
男「だって……泣いてたじゃないですか」
女「あ……」
男「それで、このままで良いのかなと。あなたの為になるのかなと」
男「つらいのが治らないなら……俺が居る意味なんて、無いなって」
そこまで告げる。
すると、彼女の顔は一転優しくゆるんだ。
脈絡が分からず、俺はキョトンとする。
女「寝てください。いっしょに」
男「……なんでですか?」
女「その方が、明日最初に見る顔が素敵になりそうなので」
女「わたしと寝るの、嫌ですかね」
男「い、いえ」
今度は背中合わせではなく、肩を寄せるように……同じ布の中へ。
……温かい。
女「あなたが、怖いものから守ってくれるって。それを夢うつつで聞いた時、本当にうれしかったんですよ?」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/16(月) 05:58:27.99 ID:y6lnLTWW0
2人がこの部屋でずっと寝られますように
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/16(月) 12:36:02.00 ID:3PNIsKf0O
女「ふと、目が覚めて」
女「横にいてくれて」
女「本当にずっといてくれたって分かって」
女「深く眠ってしまうと怖くなって、夜中の2時に跳ね起きて。時計を見て、遅刻じゃないと胸を撫で下ろして。」
女「夢の中で職場の内線が鳴って、自分が受け答えする寝言で起きて。代わりに取ったスマホを投げたくなる衝動に駆られて。」
女「休日なのに、休み明けの仕事が気になって目が覚めて。嫌なこと思い出して、心臓が握られるような心地がして。」
女「でも、昨日も今日もそんな事ない……怖くない」
女「なにもしてないだなんて、ないです。ないんです」
女「本当に、あなたが……守ってくれてるんです」
彼女の言葉は控えめなようだが、いつも一途でまっすぐだ。
簡単で短い言葉の切れ端をつないで、その強さを伝えてくる。
男「……本当ですか」
女「ホントのホントです。うれしくて、心地よくて」
女「頭に置いただけの手が、あんなにも温かくて」
女「だから、その……まぶたが熱い、にじむと思ったら、こぼれていました」
女「勘違いさせてごめんなさい。」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/16(月) 20:34:12.57 ID:3PNIsKf0O
寝ながらに彼女は感涙していたのだ。
それも、俺がいることで。
男「いえ。こちらこそ、ごめんなさい」
謝りはするけど、頬はゆるむし目尻も下がる。嬉しいし照れるし、とても満たされた気分になる。
恥ずかしいからと目も閉じれば、昨夜の安らぎがすぐに思い出された。
女「……泣いたのなんていつぶりか分からなくて、スッキリしました」
男「ふふ。胸、貸しますか?」
女「今のはちょっと邪ですね」
男「あ、分かりますか」
女「はい」
女「……んっ!」
ガバッ!
男「あの」
女「貸してくれるんじゃ、なかったんですか?」
男「いや、その。よこしまだって言ったじゃないですか」
女「いやとは言ってないですよ」
女「ん……ふ」
柔らかい髪を、胸板にぐりぐりされる。
こそばゆい。それと、ぞわぞわする。
小さくない胸がわき腹に触れている。
やばい。
女「今朝みたいに……また、いいですか?」
あ、ヤバい……。
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/16(月) 23:19:53.99 ID:y6lnLTWW0
早く抱きたい女だな
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/17(火) 16:01:16.96 ID:BxHMaAxSO
きゅ。
女「んっ」
あっ、と思った時には遅かった。
つい彼女の首に両腕を回してしまう。
腕の中の感触に、たまらなくなる。
ぎゅっ……
衝動的に強く抱き締めそうになるのを、理性でなんとか押し留める。
このまま強くしたら潰してしまいそう……なんてことを考えてる。
もう、離すことなんて考えてない。
女「ふ……」
彼女は何も言わない。
しかし吐息が半音高い。
嬉しそうに頬を擦り付け、ちらちらとこちらを見上げる。
女「…………」
ぎゅうう……
女「!」
ついに遠慮なく抱き締めた。
そのまま、おそるおそる彼女の頭に顔を寄せる。
なんの香りか認識する前に、鼻孔に来る刺激だけで衝動や熱がぶわっ、と膨れあがった。
しかも、酷くいい匂い。同じシャンプーのはずなのに。
女「か、嗅がないでくれますか」
男「いえ……だって、ダメですよ」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/17(火) 18:44:07.46 ID:jDxwzD0S0
クンクン
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/17(火) 21:22:57.87 ID:BxHMaAxSO
その通り。
これはいけない。
ダメになってしまうやつだ。
分かっているのに腕がほどけない。
分かっているのに顔を寄せてしまう。
分かっているのに、密着した身体を意識してしまう。
男「ダメですよ、これ……」
女「その、寝れませんよ……恥ずかしくて……」
男「まだ、眠くないので付き合ってください……」
女「あなただって、ダメですよ……? ダメですから、こんなの……」
男「眠れませんか……?」
女「とても……どきどきして」
男「おれもです」
女「すごく、きこえます」
……ぎゅううっ!
女「っ、く」
男「……っ」
わきの下を締める、小さくて細い指。
猫のように、くたりとしなだれかかる首。胸。おなか。
そこにいると分かる、女体の重さ。
少し苦しそうと分かってても離せない。
むしろ貪りたい。
どこを……?
すり、すり……
足先で足の甲をくすぐってきた。
疼く。
もうダメだ。
男「――」
理性が飛ぶってこういうことだ。
理性はどこへも飛んでないんだ。
勝手に動いて止まらないんだ。
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/17(火) 21:44:33.32 ID:BxHMaAxSO
むぎゅっ!
女「はぅ……!?」
甘く切ない呻きが、胸で広がる。
俺の掌は、背中から腰をわしづかみにし、熱い滾りのそばまで抱き寄せていた。
男「声……いいです」
ぎゅう! むに、ぎゅむ!
女「まってくださ、あう、あうぁぅ……」
胸郭にソプラノが響く感覚が、ひどく俺の男を満たした。
男「すごい……かわいい」
女「う! の、あの、っ!」
わき腹と腰をなぞるたび、首の後ろをかき抱くたび、彼女は声と身体を甘く震わせ、再度ねだるようにきゅうきゅうと抱きつく。
ああ、いい。
美味しそう。
いい匂い。
食べてしまいたい。
頭に浮かび上がる渇望たち、なるほど狼さんとは暗喩ではなかった。
欲情と愛情をシェイクした衝動は、実に猟奇的で情熱的だ。
ぐいっ!
彼女は俺の知らないことを教えてくれる。
男「顔、見たいです」
女「や、いや、はずかしいです……」
男「いえ、綺麗で、素敵です。ほら」
女「!」
胸同士を擦り合わせる位置まで抱き寄せる。
はらはら落ちる彼女の髪が、俺を覆い包むようなとばりになった。
そのうちの前髪を、指にかけ、どかす。
女「あ、ぁ……」
頬を血色に染め、喉を鳴らした、見るからに切ない女。
愛しい女。
あ、今愛しいって言ったか?
まあ、いいや。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/17(火) 23:04:56.47 ID:jDxwzD0S0
いい
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2017/01/24(火) 18:00:07.56 ID:J+dc9ls5O
女「んっ……!」
男「…………」
女「んん、んっ」
男「……ん?」
唇の感触より、かかっていた体重が軽くなった事が気になる。
胸に添えるようにしていた腕とひじが、自重と緊張のために震えていた。
男「ふはっ。肩、すごい力。身体、預けてくれますか」
女「あ、ああ……はい」
男「……合わせるだけで、いいですから」
とさっ、と胸の中に身体を戻してくれる。
女「――。」
男「ん」
女「ん……」
隣り合うだけ。
柔らかさも感じないほどの淡い触れ合い。
しかし、閉じた息の中で、強い鼓動の音が脳裏に聞こえている。
胸が高鳴るだけのキス。
女「ん、ふ」
男「ふふ……」
女「んぅ、ん。んふふ」
甘い上澄みの、贅沢な口付け……
男「……んっ」
女「んんっ……!?」
だけでは我慢できない。
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/24(火) 18:31:06.08 ID:5t9kTXkN0
舌で口を開けていくんだ
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/01/30(月) 08:34:42.08 ID:Y1EX8nYd0
まだかなー
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/04/16(日) 09:42:07.93 ID:g1JuiLa2o
待ってたんだけどな
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 22:19:33.51 ID:JLmZKi2Q0
はよ
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2017/10/07(土) 00:55:17.56 ID:KbliPIfbO
マダー?
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