魔王「勇者共よ、貴様らには魔の子を孕んでもらう」

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466 : ◆1ysUccrJmGua [saga]:2017/11/22(水) 22:25:13.21 ID:jn2G6x0Q0
魔王「貴様の言わんとせんことは解る。だがな、其々の勢力における我らの立場を考えよ」

女勇者「立場……?」

魔王「うむ、我は魔の王である。そして、人間の不倶戴天の敵である」

魔王「貴様らは人間の希望。そして魔にとって何者にも勝る敵である」

魔王「故に貴様の思いを遂げるならば、我らの死は避けねばならん」

勇者「私の思い……」

魔王「人間は我が死んだとなれば喜び勇んで魔界に攻め入る。我が最大の驚異である故、其れが居ないとなればな」

魔王「先日のことは覚えておろう?我が倒されたと思い金品を略奪しようと企んだあの王のことを」

女勇者「……うん」

魔王「それに魔の者らも黙ってやられる筈もない。寧ろ魔王だけが恐ろしかったのかと憤慨し、より怒りを増すだろうな」

魔王「いや、人間が攻めて来ずとも我という抑えが無くなれば彼奴らから先に攻め入るか……」

女勇者「……嫌われてるの、魔王?」

魔王「以前にも言ったが、魔族は皆我を怖れておる。まぁ、大体その認識でよい」

魔王「で、貴様ら勇者たちが死ねば…… まぁ、人間は戦う気力を無くするであろうな」

魔王「魔の者らは勇者無き人間など恐るるに足らずと攻め込んで行くだろう」

魔王「そして…… 我らが共に倒れれば魔王だけが倒れた時よりも酷かろう」

魔王「抑えの効かなくなった魔の者ら、最大の驚異を失いかつ勇者たちの仇を取ろうと奮い立つ人間……」

魔王「其れは最早最終戦争となろうな。人と魔そのどちらかが滅びるまで、では済まぬ」

女勇者「まさか、とは思うけど…… 両方滅びるまで?」

魔王「で、あるな」

魔王(そうなった時の為に双方に殲滅の魔法術の基礎は仕込んであるのでな)

魔王「何れにせよ我らのどちらが欠ければ人間は滅びるであろう。貴様の望む結果は得られぬぞ?」

女勇者「じゃあ、どうしたらいいの……?」

魔王「先に言っておく。和解は不可能だ」

女勇者「ふぇ?」

魔王「人間の魔への怒りは既に飽和状態。共存は在り得ぬ」

女勇者「じゃ、魔物たちは?」

魔王「彼奴等は人間を見下しておる。家畜や奴隷のようにすることはあっても対等な関係だけは在り得ぬ」

魔王(まぁ、そうなるように仕向けたのは我だがな)

女勇者「そんな……」

魔王「だが、人間共が徒に命を落とさずに済む方法がないことはない」

女勇者「それってどういう方法?」
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