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男「そこは重要事項だ!!」天使「い、今、確かめます!」
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55 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/24(日) 20:15:42.45 ID:nWyoK4/K0
天使「やっあ、熱いっ…少し、痛…っ」
男「あ、ローション塗ってやりゃよかったな…スイッチオフ」カチ
天使「ふ…ふうっ…」カクン
男「…で、今までこの形態での愛撫は敢えて避けて来た部位がある」
天使「……?」ハァ…ハァ…
男「考えたらクリと同じだからな」
カチ
天使「!!!!」ビクビクッ
ヴウウウウウウン…
男「ちっちゃいちんこがフル勃起」
天使「はう、う、いやっ…だめ、だめ…!」ビクゥン
ヴヴヴウウウウウウ
男「どう?女体化時(のクリトリス)と同じくらい感じる?」
天使「やだ、や…だめ…ビリビリするの、ビリビリ来りゅぅ…あああっうああ!」ガクガク
つるんっ
男「おっと、滑った…っと…」
女天使「ああ…あ、ふ…あふ…はああ…」プルプル
56 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/24(日) 20:18:09.93 ID:nWyoK4/K0
男「…このタイミングでなったか…これでもまだイってないよな?」カチ
天使「はあ…はあ…や…また、僕…」
男「既に性器全体ヌレヌレ」クチュ
天使「うっ…」
男「スイッチオン」カチ
ヴウウウウウウウウウウ
天使「いひゃああああ!!!!」ガクン
男「イっていいよ、クリにこれは我慢できないだろ?」
ヴウウウウウンン…カチ…ヴヴウウウウウウウウウウウウン
天使「やあん、やら…ああ、ビリビリって…ビリビリすりゅから、いやああああ」ビクッビクッ
男「脚に力入って、腰が浮いてるぞ?」
たゆん…たゆんたゆん…
男「おっぱいも揺れてら」
57 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/24(日) 20:21:46.65 ID:nWyoK4/K0
ヴウウウウウウウンン…カチ…ヴウウウウウウウウンンン
天使「らめ、や、も、これいじょ…っ…」ガクガクガクガク
翼「ばさあっ」
男「イく前から翼出しちゃって」コネコネ
天使「!!動かしちゃ、いやああああいくうううううう!!」
ぷしっ
男「え?」
ヴウウウウウ…ぷしゃあああああ…
天使「…ひみゃああ…あ、や、な、何、これっ…」ガタガタガタ
ヴウウウ…ぷしゃ…ちょろ…ちょろろろ…
天使「ふ、あ……・」ドサ…
男「天使…オシッコもしたことない人生なのに、潮吹いちゃった…か…」カチ
天使「や、やだ…こんなとこ、から、水…みたいなの、出て来る、なんてっ…」ピク…ピク…
男「人間はむしろそっち(尿道)から液体出す機会の方が多いけどね」クチュ
くぱっ
天使「あっ…開かないで…っ」
58 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/24(日) 20:25:02.38 ID:nWyoK4/K0
男「…クリトリスめっちゃ赤く充血してる、痛くないか?」
天使「あ…い、痛くはないですが…なんだか、まだ、痺れているような…」ハァ…ハァ…
ペロッ
天使「んひっ…」ピクン
ペチョ…クチュ…ペロペロ…
天使「あ…あふぅ…んん…んううっ…ああ…」
男(嫌がってはいないか)
ペロ…クチュクチュ…
天使(…さっきの機械の方が、刺激は強かったけど…)
天使(やっぱり…男さんの舌とか指で、優しくされる方が…安心するかな…)
天使「ふぅぅ…ああ、ん、んん…あああん…」
男「その艶っぽい声質でそんな喘ぎ方されたら、俺も…」モゾモゾ
天使(うわ…大きくなって、反り返って…)
男「…いいよな?」
天使「…は、はい…」
ぬちゅっ
天使「あああああ」
59 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/24(日) 20:27:47.84 ID:nWyoK4/K0
男「とんでもなくヌルヌル…無理もないか」ズッチュ…パン…パン
天使「ううん、あふ…ん、あああ…ふぅあ…」
たゆん…たゆん…
男「揺れるおっぱい…ピンクの乳首も立っちゃって」
天使「や、触らないで…まだ少し、痛い…」
男「大丈夫、こっちに集中してやるから、めいっぱい…中イキしろ…っ」パンパンパチュンパチュンパチュン
天使「あああ…!男さ…っ、はああっ、ああんあん!!」
男(すげ、中が熱い…ねっちょねちょに絡みついて来る…)
男「くぅっ天使…いいよ、すっごくいい…っ、やべぇ…」パッチュパチュパチュ
天使(男さんの大きくて固いの…中を擦り上げて、奥を突いて…)
天使「ふああぁ、男さ…ん、ああ、深…い、深いとこ、来てるぅ…っ、あっあん!!」
男「ううもうイク、出る…天使ぃっ…!!」
天使「ああ男さんっ…いく、いっちゃうああああああああ!!」
翼「ふわっさあああああ」
びゅるるるるる…びゅびゅー…
男「おい、天使…天使?」ピタピタペチペチ
60 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/24(日) 20:29:09.03 ID:nWyoK4/K0
天使「ん…あれ?…男さ…ん?」
男「気が付いたか…お前いま、失神しかかってたぞ?」
天使「え…失神…」
天使「なんだかよくわかりませんが…そ、そーだったのですね…」
男「はー驚いた…よかったあ…」ホッ
天使「ごめんなさい…でも」
天使「心配してくれたのはありがたいですが、顔じゃなくて乳房を叩くのはどうかと…」たゆん
男(あぶねーあぶねー…意識完全に無くしてたら、ガチムチに戻ってたかもしれん)
男(余韻タイムくらいはこのままでいて欲しいよなあ)ポフ
天使「あ、また胸の上に突っ伏して…窒息しちゃいますよ」
男「いいのいいの、おっぱい窒息は男のロマン…」スリスリ
天使「もう…そのまま眠らないでくださいね…」クス
61 :
◆cTYQK/.TbSW.
[sage]:2018/06/24(日) 20:29:54.89 ID:nWyoK4/K0
疲れた。読んでくれる皆さんありがとう
62 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/26(火) 22:32:26.16 ID:fgaGC5YI0
〜天界の天使学校〜
金髪「…うっひゃひゃ〜♪男さん、ほんっと変態で絶倫で、あたしピュアな乙女だから困っちゃう〜♪」ジタバタ
金髪「しっかし人間てのはエッチへの探求が貪欲なのね〜」
?「…こら」
金髪「手動では不可能な刺激を肉体に与えてみたい…そんな発想どこの誰が最初に思い付いたのやら」
?「おい」
金髪「だけど…毎晩連続で内容もエスカレートし続けると…あの子の体がちょっと心配かなあ」
?「おいっ!!」
金髪「まいっか、天使がそう簡単にダメージを受けるわけ」
?「返事をせんか金髪天使!!」
金髪「って、え、茶ちゃんじゃないの!?」クルッ
中年男天使「…全く、業務もほったらかしで…わたしもいつまでも庇ってやれんぞ?」
金髪「…あちゃー、教頭先生…」
教頭「通り掛ったのがわたしでよかったな、校長だったら今頃」
金髪「…ひえええ、あたしあのでかいオバサン苦手…チクらないでくださいねぇぇん教頭!?」ウルウル
教頭「つくづく…お前はいくつになっても…」フゥ
教頭「それと…陰口のつもりでオバサン呼ばわりしているのかもしれんが」
教頭「我々下級天使と違って生きてこられた歳月も寿命も桁違いなのだぞ、上級天使は」
63 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/26(火) 22:33:31.42 ID:fgaGC5YI0
金髪「わかってますぅ、あたしなんかに年寄り扱いされたとてショック受けるどころか鼻で笑うだけでしょ」
教頭「だが今回ばかりは…『あの子』を覗きm…いや監視していたのなら話は早い」
金髪「は?」
教頭「例の奴が…また地上世界各地で、修業中の天使の前に現れ始めたらしい」
金髪「あいつが!?相変わらず気まぐれねぇ…数年間話を聞かないと思ったら急に集中的に出没してみたり」
教頭「今のところ、ごく軽い嫌がらせ程度で実害の報告はないが」
教頭「…知っているだろう、人間とことさら親密になって純粋に信じている天使ほど、奴は…」
金髪「!」
教頭「あの子は勉強熱心で心優しいが、精神的に同期の子らと比べてやや幼い」
教頭「試練の内容を聞いた時は目眩を覚えたが…せめて治安のいい土地でよかったと思ったものだ」
教頭「それだけに、置かれた環境に安心しているところを狙われるかも…」
金髪「っちょ、やめてくださいよ、考えたくもない」ブルブル
教頭「監視を強化すべきかもしれん、いや、すべきだ」
金髪「教頭先生、そんな大事な話をあたしに…」
教頭「勿論あの2人や他の教師達にも既に伝えてある」
金髪「」
教頭「皆で『通常業務に支障の出ないよう』に『交代で』監視するのだ、もちろん夜ばかりではなく、な!」
金髪「…きょ、教師なら当然ですわよ…おほほほ…」
……
64 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/26(火) 22:34:42.75 ID:fgaGC5YI0
天使「…おはようございます男さん」
男「ふあぁ…おはようガチムチ…どうした枕元に正座して」
天使「最初に確認すべきでしたが…現在、恋愛対象として交際中のお相手はいらっしゃいませんよね?」
男「は?」
男「…い、いねーよ!!恋人がいればお前を住まわせようとか思わん!!」
天使「では…過去には当時の交際相手と…性行為に及んだ経験はありますか?」
男「」
男「ねーーよ!!20年間、彼女いない歴イコール年齢の童貞だ、悪かったな!!」
天使「やはり、清い身体だったのですね…」
男「何?何!?なんなの今朝の天使!?」
天使「男さんはこの20年間、自らを厳しく律し、純潔を守って生活していたのに…」
男「た、頼む、それ以上はやめて…お願い…」
天使「出会ったばかりの僕を助けたいばかりに…その固い貞節を破ってしまった…!!」
男「」
天使「…神様が世界をどうにかされた時、補佐役として大天使様達をお創りになりました」
男「はい?」
65 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/26(火) 22:37:07.44 ID:fgaGC5YI0
天使「やがて世界に生命あるものが溢れ、忙しくなった大天使様達の更に補佐役として上級天使様達が誕生されました」
天使「やがて『ヒト』が、人間が誕生し、人間に寄り添う存在として僕ら…下級天使が生まれるようになったのです」
男「サラッと流したが、神様が世界をどうにかしたってなんだよ、どうにかしたって」
天使「僕ら下級天使が世界の始まりを口に出す時はそう表現するよう教えを受けているので」
天使「とにかく人間あっての下級天使ですから」
天使「より人間に近い存在として作られています…人間よりも長いですが上級天使様より遥かに短い寿命」
天使「地上生物より多少頑丈ですがケガや病気で死ぬこともある肉体、働きは少し違いますが人間のそれを模した臓腑」
天使「…人間を理解し共感するのに必要な、人間に近い感情…人間に近い皮膚感覚」
男「…性的快感も皮膚感覚の一種と言えるよな」
天使「そして様々な人間に対応できる各自の個性」
天使「ここからが問題なんです」
男「え?」
天使「ぼ、僕は…どうやら…天使としては相当な好色…淫靡で淫蕩で淫乱で多淫…の傾向があるようです、たぶん」
男「平均的天使は知らんけど、俺は好色歓迎よ?」
66 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/26(火) 22:42:36.64 ID:fgaGC5YI0
天使「そこです!!きっかけはあの試練とは言え」
天使「その後もこんな僕に惑わされ、男さんまでもが好色で淫靡で淫蕩で淫乱で多淫な人間になってしまった!!」
男「」
男「いやいや、そこはむしろ逆…俺モテなかったけどスケベだったし…」
男「本棚には出してないがえげつない成年コミックと官能小説、PCにはぎっしりエロ画像と動画も所持…」
男「今はたぶん童貞童卒業祝いの勢いで調子に乗ってセックス祭り開催中…」
男「どう考えても悪いのは俺だ」
天使「身持ちの固い青年だった男さんの人生を…」
男「聞いてる?」
天使「…昨夜なんて、機械で…された時は…へとへとに疲れて、なのに胸の中はザワザワ落ち着かなくて…変な部位から…水まで…出して…」
男「あ…あれは本当に…すまんかった!つい好奇心で」
天使「なのに…すぐ後に男さんが…優しく…な、な、舐めてくれると…」
天使「へとへとで重かった体がフワフワ軽くなって…よくわからないザワザワも落ち着いて…」
天使「…男さんと一つにつながって、体の深い部分で…い、いっちゃった後には…すっかり気持ちが軽くなって」
天使「暖かく安らげる場所にいるような気がして…一瞬でしたが、自覚ないまますぅっと眠っちゃったんです…」
男「…」
67 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/26(火) 22:46:08.01 ID:fgaGC5YI0
男「そ、そう、なんか…なんか知らんが、むっちゃ照れるな…///」カァァ
天使「これって、僕が好色だから、ですよね?」
男「へ?」
天使「機械の激しい刺激による…ににに、肉体的快楽で疲労困憊した直後でありながら」
天使「男さんの生身の接触による肉体的快楽をあっさり受け入れる」
天使「それは、多淫のなせる業ですよね…」
男「…」
男(『違う』と言ってやりたいが)
男(こいつをそんな状況にしている俺の言葉で、どう納得させてやれるか…今の俺にはわからない)
男「…うん、俺もな、毎晩毎晩お前にセックスさせている状況は、きっとよくないだろうと…思ってはいたんだ」
男「ろくに休ませないで、お前の健康もちょっと心配になってきたし」
男「同居は始まったばかりで先は長い、ここらで休息を入れるのも悪くない」
男「お前の体がどの形態であろうとも、しばらくの間は俺のことは気にせずゆっくり眠るといい」
男「実年齢は思春期、寝る前に布団の中で一人あれこれ考えるのも成長過程に必要だ」
68 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/26(火) 22:46:59.77 ID:fgaGC5YI0
天使「…僕、まだここにいて、いいんですか…?」
男「おいおい、そこまで思い詰めていたのか」
男「お前がどう考えるかはわからんけど、俺は天使に出会ってから、エッチは置いといても良いことばかりだよ」
天使「男さん…僕なんかを気遣ってくれて…」グス
天使「なんていい人なんだろう、ありがとう…ありがとうございます…!!」ポロポロポロ
男「天使…」
……
〜同日午後・大学〜
友「よう」
男「友、女は?」
友「今日は午前だけ出て帰ったよ」
男「そうか…丁度いい、ちょっと相談が…男同士の話をしたい」
友「どうした?」
……
69 :
◆cTYQK/.TbSW.
[sage]:2018/06/26(火) 22:47:46.25 ID:fgaGC5YI0
エロなくてごめんね
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/27(水) 08:37:42.55 ID:DRUSuroSO
悩むビッチはいいから続けて
71 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 01:18:03.26 ID:8UTvT4Le0
友「……つまり、男が…」
友「天使が両性具有に戻ったり女体化したりする度…その…行為に及んだ…ために問題が起きている、と」
男「うん」
男「試練を除外しても、ノーマル3回アナル1回いずれも中出し、手動と電動で各1回ずつイくまでクリ責め」
友「…天使に出会ったのは何曜日?」
男「月曜日」
友「今日は?」
男「同じ週の木曜日」
友「…お前、元気いっぱいだな…」ハァ
男「だって…ふたなり天使はどうしようもなく可愛いし美女天使は俺のタイプ過ぎるし…」
男「やっと童貞から抜け出せた俺の心情もわかるだろ?お前と女だってお互い初めてで」
友「…俺ら、お互いそっちはめっちゃ淡白なんだ…」
友「…月イチであらかじめ日を決め、一晩1回と取り決めを交わしている…///」
男「」
72 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 01:19:11.41 ID:8UTvT4Le0
男「月イチって…確か恋仲になって4か月経ってない」
友「お前より早く童貞は失ったが、回数とバリエーションはすでに負けている」
男「よ…よく我慢してんな…いつでもできる相手が目の前にいるのに…」
友「男の問題はそれ」
男「え?」
友「あいつは頑健な体質と割れた腹筋の持ち主だが、それでも俺は心から大事にしてやりたいと思っている」
友「は…初めての夜を過ごしてからはその思いがより強く…嫌がることはしたくないし、の…望まぬ妊娠はさせたくない」
友「男と天使は恋人同士じゃないかもしれないし増して相手は人ならざる存在だが」
友「…でも、決してお前の性奴隷なんかじゃないだろ?」
男「性奴隷…だと!?」
友「あ、すまん…言い過ぎた、謝る」
男「それどころか…」
男「…家事機能付きダッチワイフくらいの認識だったかも…しれない…」
73 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 01:20:25.10 ID:8UTvT4Le0
友「最低」
男「うう…その通り…俺は人間の屑さ…神様は本当にいるらしいから、どうか罰を与えてくれ…」ズズズーン
友「…嘘だよ、お前がそこまでひどい奴じゃないのはわかってる」
友「そう自分を卑下するな、今のお前はいやらしさが優しさを凌駕しているだけだ…と思いたい」
男「いやらし…否定しないよ…」
友「しばらくエッチを我慢するつもりなら、他は今まで通り接してやればいいんじゃないか?」
友「天使だって変に気を遣われるよりいいと思うな」
男「…エッチ以外は今まで通り、か」
友「それにしても少し唐突だよな」
友「なぜいきなり今朝になって、天使は自分のせいで男が駄目になった、とか言い出したんだろ」
男「それは積もり積もった俺に対するあれこれが」
友「お前の話聞く限りそんな感じも受けないけど…何かきっかけがあったんじゃないか?」
友「今まで通り接する一方で、じっくり天使の話を聞いてやることも必要かも、な?」
男「きっかけ…」
……
74 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 01:21:40.18 ID:8UTvT4Le0
〜某国…少し昔の話〜
若い女性「…あーあ、大事な話って呼び出されたら別れ話とか…ふざけんじゃないわよ」ブツブツ
若い女性「今日はこのまま帰って寝て忘れちゃお…」
若い女性「…って、忘れられるわけないか…」ドヨーン
黒髪の子供「……」
若い女性「…ん?こんな夜更けに一人で、どうしたの?」
黒髪の子供「…あ、あの…ええっと…」モジモジ
若い女性「…変わった服ね…そんな薄着一枚で、寒くないの?」
黒髪の子供「あ…さ、寒さは、平気…なんです…」
若い女性「…きれいな声…とりあえず、うち来なさい?こんなとこウロウロしてたら怖い人に攫われちゃうよ?」
黒髪の子供「……」コクン
……
黒髪の子供「…ここに、お一人で、住んで…?」
若い女性「そ、両親が遺してくれた家だからねー」
若い女性「前髪邪魔ね、顔がわからないし目も悪くなっちゃう…ほら、このヘアピンで留めなさい」
黒髪の子供「……?」
若い女性「ああもう…やったげるから、じっとしてて…」ゴソゴソ
若い女性「…あなたすっごく可愛いのね!よく言われるでしょ?」
黒髪の子供「…あの、実は…ボク…」
75 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 01:23:45.07 ID:8UTvT4Le0
若い女性「ん?女の子かと思ってたけど…男の子かな?」
黒髪の子供「ど、どっちでもありません、今は…そ、それに、実は、人間では…ないのです」
若い女性「は?何言って…」
翼「バサッ…」
若い女性「」
……
若い女性「なるほど、一人前の天使になるための試練…ね、しかもあなたに残された時間はわずか」
若い女性「…でもって、その試練が…男女問わず人間と1回…交尾を…ってさぁ」アタマイタイ
黒髪の子供天使「…人間と天使では、どちらの性別でも子供はできませんから…」
若い女性「いや、だから安心とか、そーゆーんじゃ…」
若い女性「…私達人間が信じている神様や天使とは、なんか違うみたいだけど…」
黒髪の子供天使「……」モジモジ
若い女性「…また記憶を消して赤ん坊天使からやり直しても、あなたの内気は治るような気がしないなあ」
若い女性「わかった、協力したげる!おねーさんにまかせなさい!!」
黒髪の子供天使「え」
若い女性「今さら、生娘でもないし貞淑を誓った婚約者も『もう』いないからね」
若い女性「こんなことで人助けならぬ天使助けができるなら…」
若い女性(ちょっぴりヤケクソなのは否定しないけど)
76 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 01:25:38.84 ID:8UTvT4Le0
若い女性「シャワー浴びて来るから、待ってて?あなたは浴びなくても大丈夫なんでしょ?」
黒髪の子供天使「は…はい…」
……
若い女性「…さてと…あら、ほんとに『ついてる』」
若い女性(ちっちゃくて元気ないのが)
黒髪の子供天使「は、恥ずかしい…です…」
若い女性「リラックスして、気を楽にしないと」
黒髪の子供天使「…あ、思い出した…こ、これを飲むようにって…天界から…」カチャカチャ
若い女性「何これ…精力剤ぃ?」
黒髪の子供天使「の、飲みます…」グビ
若い女性「あ」
黒髪の子供天使「…や、やぁ…!?な、なにこれ、ムクムク、って…」
若い女性「…大きさはあまり変わらないけど、一気に持ち上っちゃって…天界の精力剤すごいのねぇ」
黒髪の子供天使「はうぅ、胸がドキドキする…それに、これ、熱くなって…脈打ってる…こわい…」ハァ…ハァ…
若い女性(勃起しちゃったのも、生まれて初めてなんだ)
若い女性「…怖くないわ、大丈夫…これなら試練もうまくできそう」
黒髪の子供天使「ほ…ほんとですか…」ハァ…ハァ…
……
77 :
◆cTYQK/.TbSW.
[sage saga]:2018/06/30(土) 01:26:55.47 ID:8UTvT4Le0
本編しばらくエロないので間に過去編でお茶濁す
78 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:09:18.48 ID:mOONcfqx0
〜男のアパート〜
ピンポーン
女「男くん、いるー?」
女「…いないか。天使ちゃん来てから真面目に学校行くようになったなあ」
ガチャ
天使「女さん!こんにちは」ニコ
天使(背中の大きな荷物はなんだろう)
女「天使ちゃんこんちは!男くんは大学?」
天使「ええそうです、よろしければ上がってください、お茶いれますよ」
女「私は嬉しいけど、いいの?」
天使「友さんと女さんだけは自分が留守中でももてなせ、って男さんから言いつけられています」
女「男くんのやつ亭主ぶっちゃって…そういうことならお邪魔します♪」
女「あ、これ昨日うちの祖父から大量に届いたからおすそ分け」ドッサ
女「友くんと女友達に配ってもまだまだあるんだわ」ヤレヤレ
天使「ありがとうございます…なんですかこれ?」
女「祖父が栽培した長芋。すりおろしても千切りにしても過熱してもおいしいよ」
79 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:10:10.01 ID:mOONcfqx0
天使「あっでもお金が…物を手に入れるためにはお金が」
女「いいの、おすそ分けって言ったでしょ…ああ、そんな言葉知らないわね、説明するね」
(説明中)
天使「…嬉しいです!レシピを調べて男さんに食べてもらいます!!」
女「いい笑顔ねー、こっちも嬉しくなっちゃう」フフッ
天使「…女さんになら話せるかな」
女「ん?いいよ、なんでも話して?」
天使「女さん、友さんと恋人同士のお付き合いをしているんですよね?」
女「」
女「ちょっと、いきなり何を言い出すの、このおませさん!!///」ボボッ
女「あ、ごめんね、天使としては立派な一人前だったっけ…その通り、友くんは私の…恋人だよ?」
女「…ああこっぱずかしい///」
天使「僕なんかまだまだ何も知らない未熟者です…」
天使「それで、あの…女さんは…へ…変な所から…水…が出たりすることは、ありますか?」
女「へ?水?」
天使「詳しくお話ししますと…」
(説明中)
80 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:11:44.59 ID:mOONcfqx0
女「 」ヒュルルー
天使「お、女さん!?全身真っ白でカサカサになっちゃいましたよ!?」
女「はっ…気をしっかり持て私…」
女「そ、そうなの…体が両性具有の子供に戻ったり、大人の女性になったり…と、不安定なのね…」
天使「はい、今後も数年間は続くかもしれません…」
女(天使ちゃんは真面目に悩んでいる、真面目に答えてあげなくちゃ…)
女「えーっと、その『水』の話ね、私も詳しくは知らないけど」
女「人によってすごく差があるらしくて、出るから、出ないから、多いから少ないから…と言っても」
女「その状態だけを見て、何をもって異常とか正常とかは簡単に言い切れないみたい」
女「人間と天使は違うのかもしれない、でも、あまり気にしない方がいいのは同じだと思うよ?きっと」
女(美容室で読んだ女性誌の受け売り)
天使「そう、なんですか…少し安心しました」ホ
女「…あと…天使ちゃんのせいで、男くんが…エッチな人になったって?」
天使「はい、真面目に貞節を守っていた人なのに」
女「わはははははははは」
女「ないわー、あいつ実体験の機会がなかっただけで、興味大ありだったもの!!」
81 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:15:25.02 ID:mOONcfqx0
女「しかしなんでまた急にそんな心配を?」
天使「実は…今朝、僕は早く目が覚めてしまったのですが、珍しく体が気怠くて…」
天使「少しの間だけと思って、男さんの眠っている寝台の横でボーッとしていたんです」
女(命のかかった試練の緊張から、連夜にわたって…だもの、気怠くもなるわ…)
天使「…すると、男さんの本棚から一冊の本が落ちているのが目に留まり」
天使「ページの少ない、絵物語のようでしたが…」
天使「タイトルに『天使』という言葉があったから興味を引かれまして…この本です」
女「」ブハッ
女(これはいわゆる薄い本!タイトル『淫らな天使と乱されたぼく』、表紙にはR18マーク!)
女「て、天使ちゃん…こ、この本はね…」
天使「内容のあらましはこうです」
女「聞いてよ」
〜あらすじ〜
「ぼく」は独り暮らしの真面目な童貞大学生。周囲は異性交遊に明け暮れているけれど、
将来を誓える人が現れるまで男女とも貞操を厳守するのがスジだと思う。
ある雨の日、ぼくは翼の生えた美しい少女を拾いアパートに連れ帰ってしまう。
彼女は本物の天使だったが色々あって天使にあるまじき性に奔放な彼女にぼくも溺れて行くのだった。
破滅の序曲かもしれないけどもうどうでもいいや。おしまい。
天使「読了後は震える手で本棚に戻しました…場所も時代も不明ですが、恐ろしい記録物語です…」ガクブル
女「記録って…この漫画は…作り話、娯楽作品なの、フィクションなのよ…」
(説明中)
82 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:18:21.83 ID:mOONcfqx0
天使「じゃあ現実にあった話ではないんですね?天使のせいで破滅した青年は実在しないんですね!?」
女「…たぶんね」
女「それに天使ちゃん、自分のことを淫らとか言ってるけど」
女「…うーん…行為自体を好ましく思うかどうかは、これもまた人それぞれだから」
女「だけど天使ちゃん、男くん以外のひとと行為に及ぶことは想像できる?求められたら応じちゃう?」
天使「えっ」
女「男くん以外の誰かと、同じことできる?」
天使「で、できません!考えられません、無理です!僕は、男さんとしか…!!」
女「それなら何も問題ない…天使ちゃんは淫乱なんかじゃない、ただ男くんとある意味では相性がいいだけ」
女(充分問題な気もするけど今は考えない)
女「でも…あんまり男くんが強引だったり、嫌がる姿までを楽しんでいたら、毅然とした態度を取っていいからね?」
天使「男さんと僕は…相性がいい…」
女「ま、私からも男くんに、もう少し…もっと…天使ちゃんを大事にするよう言っておくから」
女(あとエロ同人誌を目に触れる場所に出してたのは説教だ説教!!)
女「男くんの出方を様子見しつつ、日常は普段通りに過ごしてみたら?」
天使「普段通り…ええ、それがいいでしょうね…ありがとうございます…相談してよかったです」
女「へへ、お役に立てたならよかった」
83 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:19:18.24 ID:mOONcfqx0
女「お茶ご馳走様…私はこれから大学に急いで戻るわ」
天使「何かご用事ですか?」
女「うん、まあ、そんなとこ」
女(一刻も早く男くんに説教してやんないとね!!)
〜同じ頃、アパートの男宅の玄関前〜
友「…やっぱり俺が同席するのはなあ…」
男「ここまで来ながら…天使と二人きりで気まずくなった時のためだ、な!?」
友「お前をフォローしてやるつもりはないぞ?」
男「いてくれるだけでいい、入った入った」
ガチャ
天使「あ、帰って来た」
女「男くんっ!?ちょっとそこに正座しろ!!!!」
友「女」
女「え」
男「」
……
84 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:21:58.03 ID:mOONcfqx0
〜少し昔の話〜
黒髪の子供天使「あ…う、うっかりしていました、これ…使ってください」ハァ…ハァ…
若い女性「え?処女喪失時の痛みを消す薬…(催淫成分入り)…」
若い女性「今更喪失もないし、催淫成分とか…やめとくわ…あと、こっちは…潤滑剤?」
若い女性「こっちは使わせてもらうわ、ちょっと失礼…」
にゅる
黒髪の子供天使「ふにゃっ…!?」ビクッ
若い女性「これで…ええと、おちんちん…をヌルヌルさせるの…少し我慢して」ニュルニュル
黒髪の子供天使「お…おちん…ちん…?」ハァッハァッ
若い女性「あなたの、これのこと…人間の俗語でそう呼ぶの」ニュルニュル
黒髪の子供天使「ボクのこれ…おちんち…や、やあん…ひゃあ…」ピクンピクン
若い女性「…こんなもんかしら」スッ
若い女性「さてと…どんな姿勢がいいかな?この子は超初心者だし」
黒髪の子供天使「ふひゅ…ふひゅ…」プルプル
若い女性「…仰向けで震えて動けそうにない…そうね」
若い女性「ちょっと大胆だけど…よいしょっと」ギシ
85 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:27:43.64 ID:mOONcfqx0
黒髪の子供天使「え…女の人が、上になるんですか…?本で見た絵と、違う…」
若い女性「人間の交尾…はね、いろんな体位…姿勢があるの」
若い女性「私が動いた方が上手くできると思うわ」グッ
黒髪の子供天使「あ…っ!?」
ずぷ
若い女性「んっ…」
黒髪の子供天使「…な、なんだか、手とも違う…あったかい物が、触れ…ああっ」
若い女性「…なんとかなりそう」フゥ
若い女性「動くね?」ギッシ
黒髪の子供天使「や、やああぅ…」
ズッ…ズッ…
黒髪の子供天使「んんっ…あったかい、柔らかいっ…」ハァ…ハァ
若い女性(私も少し濡れてきたかな、擦ったらすぐ濡れる体質なのよね)ズッズッ…パン…パン
黒髪の子供天使「ああっ…何これ…お、おちんちんが、もっと大きくなっちゃう…」ハァハァ
若い女性「大きさ変わった様子もないけど…意識が集中しちゃうのか」パン…パン
黒髪の子供天使「う…なんだか、頭の中も熱いっ…ボク、変になってるぅ…」ハァハァ
若い女性「変じゃないわ、緊張しないで、リラックスしてて…」パンパンパチュパチュ
……
86 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:31:18.15 ID:mOONcfqx0
〜男のアパート、夜〜
友「…さて、俺と女はそろそろ帰るけど…念を押しておく」
友「いいか、結局は勘違いと思い込みだったとは言え」
友「天使が疲れているのは間違いないんだ、もっと気遣ってやれよ?」
女「反省が見られなければ、何度でも説教に訪れるからね?」
男「ああ、俺ももう懲り懲りだ…足も痺れてまだ立てんわ」ジンジン
天使「僕が架空の物語に惑わされる無知で幼稚な未熟者なばかりに…」
女「天使ちゃんには地上にあるものは全て『初めて』だもの、仕方ないって」
友「男も平日のバイトが復活したら、また忙しくなるからな」
女「あら、もう決まったの?」
男「ほぼ決まったようなもん…今度の土曜日に面談予定だ」
天使「男さんの新しいアルバイト…」
87 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:31:59.05 ID:mOONcfqx0
男「やっとあいつら帰った、あとやっと立てるようになった…ん、それは…女から?」
天使「え、ええ…女さんのおじい様の栽培した長芋だそうで、ご存じだったのですか?」
男「大学で友と、女と仲のいい女子達がみんな所持していたからな…鞄からはみ出させて」
男「…明日、礼を言っとく」
男「で、朝飯は炊き立てご飯にとろろ汁がいい、頼む」
天使「はい!…晩御飯はどうします?」
男「今から真面目に作るのも時間がかかる、残りご飯の茶漬けでいいや」
天使「ではお湯を沸かしますね!」
男「…」
男「本当に嬉しそうに俺の頼みを聞いて、張り切って家事してくれるんだよな…」
男「俺なんかにゃ勿体ない…かも」
88 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:33:31.54 ID:mOONcfqx0
男「このソファ、こうやって伸ばせばベッドになるんだわ…お前今夜からここで寝ろ」
天使「僕は板の間の上で一向に」
男「それは俺が許さん」
男「寝具はこれ使え、友が2〜3回泊まって使ったがクリーニング済みだ」
天使「は、はい…」
天使「お客様用の寝具も、僕が男さんのお手伝いできるようになったら、そのお金で新しく買わないと」
男「親戚の布団屋から押し付けられた訳アリ品がまだ押し入れにあるんだ、気にするな」
男「それじゃ、俺は寝室に…おやすみ…ゆっくり休めよ」
天使「は、はい…おやすみなさい」
パタン
天使「…幼天使園でも、天使学校でも、他の子たちと身を寄せ合って眠ってたなあ」
天使「地上に降りて男さんと出会うまでの間以来だ、一人で寝るのは」
天使「…炊飯器のタイマーはセットした、朝食の食材は確認済み…」フワァ
天使「…男さんのために、もっといっぱい頑張ろう…」
……
89 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:34:50.44 ID:mOONcfqx0
〜少し昔の話〜
黒髪の子供天使「あ、ああっ…おねえさんの中…すごく、ぬるぬるしてきた?…だ、大丈夫ですかっ…あふっ」
若い女性「大丈夫、私の心配はいいから…」パチュパチュ
黒髪の子供天使「ふ…ふえぇっ…こ、このままじゃ…ボク、はじけそう…怖いっ…」
若い女性(…上下だけじゃなく、少し前後に動いてみるかな…)
若い女性「ふうっ…」ヌチュル
黒髪の子供天使「ひんっ!?」ビクンッ
黒髪の子供天使「…こ、怖いのに…おかしいの、おねえさんに、やめて欲しくない…の…あん、ああん…」ハァハァ
若い女性「怖かったら、手を繋ごうか?ほら…」
黒髪の子供天使「…う、うう…おねえさ…っ」キュッ
若い女性「私にまかせて、信用してね…」パチュパチュ
黒髪の子供天使「ん、ふぅっ…や、はじけちゃう、おちんちんはじけちゃううう…!!」ガクガク
若い女性「いいの、それでいいの…」ヌチュッ
若い女性(つながったまま、そっと…覆いかぶされるかな…)
90 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:41:15.01 ID:mOONcfqx0
黒髪の子供天使「うぇぇん…あ、ああ、も、もうらめ、ボクなんだか、も…だめ、なっちゃうっ…」
若い女性「私にしがみついていいのよ?」
黒髪の子供天使「はあっ、あ、あっあ…お、おねえさんっ…」ギュウ
若い女性「怖くない…大丈夫」
黒髪の子供天使「あ、なんか駆け上っ…はぅああああああっ…!?」ガクン
びくっ…ビクビク…
若い女性「…ふふ、かわいいおちんちんが、私の中でピクピクしてる…」
黒髪の子供天使「…はあ…はあ…ふぅ…はあ…」プルプル
若い女性「頑張ったね…いい子…」ナデナデ
若い女性「落ち着くまで、こうして抱きしめてるからね?」ギュウ
黒髪の子供天使「はあはあ…あふぅ…」スリスリ
黒髪の子供天使(…おねえさんの体、あったかい…)
若い女性「あ、見て…あなたの指輪が光ってる、試練達成の印でしょ?」
黒髪の子供天使「あっ…はあ…はあ…ほ、ほんと…だ…はあ…」
若い女性「ふふ、私には先にわかってたけど…」クス
91 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:44:10.91 ID:mOONcfqx0
若い女性「…そうだ、あなたのこと、なんて呼んだらいいかしら?」
黒髪の子供天使「…んんっ…はあ…」
若い女性「あ、無理に今しゃべらなくていいのよ?」
黒髪の子供天使「…せ、先生達からは黒髪天使…友達からは…黒と呼ばれて…います…」
若い女性「きれいな黒髪だものね」
黒髪の子供天使「あ」
若い女性「どしたの」
黒髪の子供天使「…いつの間にか、おちんちん…はずれちゃった…」
若い女性「ああ…あなたを抱き寄せた時に少し動いたからね…残念?」
黒髪の子供天使「い、いいえ…その…ボク…」
黒髪の子供天使「…こ、交尾より…こうして胸に抱きしめられている方が…えっと…落ち着く…かも」
若い女性「そう、それじゃこのまま朝まで眠っちゃおうか…疲れたでしょう?」
黒髪の子供天使「い、いいんですか?」
若い女性「よくない理由なんかないわよ…朝になったら立派な天使ね、楽しみにしてる…」
黒髪の子供天使「おねえさん…」
若い女性「ふあぁ…あれ…?黒…黒髪天使?」キョロキョロ
92 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:45:07.82 ID:mOONcfqx0
黒髪天使「…おはようございます」
翼「フワサァ…」
若い女性「…すごい、本当に大人になってる…!」ガバッ
黒髪天使「えへへ…ま、まだ体だけです…心はまだ、昨夜と変わりません…」
黒髪天使「おねえさんのおかげです、ありがとう…」
若い女性「あ、私ったら名乗ってなかったわ…ごめんごめん」
若い女性「私はピアニスト…町の酒場でだけどね、ピアノ弾いてるの」
黒髪天使「ピアニストさん」
ピアニスト「子供の声もきれいだったけど、今のあなたの声はもっと素敵…私の理想って感じ」
ピアニスト「…でも、背も伸びて、大人っぽく女性らしくなったけど…」
ピアニスト「胸だけ…子供天使のままね…私に似ちゃったのかな…ごめんね?」
黒髪天使「む…ね?」ツルペタ
ピアニスト「…客観的に見たら、私より更にちっちゃいなあ…」
黒髪天使「??」キョトン
93 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 14:46:12.77 ID:mOONcfqx0
ピアニスト「あ、いや、あはは…気にしてないならいいけど…」
ピアニスト「ねえ黒、あなた、しばらくの間だけでも…この家に住まない?私と一緒に」
黒髪天使「え」
ピアニスト「両親が亡くなって…小さな家だけど、私ひとりには広すぎてね」
黒髪天使「ボ…ボクにはありがたいことですが…ピアニストさんは」
ピアニスト「よし決まり、あんたはここに住む!」
ピアニスト「それに…私、今ね、曲を作ってるの」
ピアニスト「完成はまだまだ先だけど、あなたみたいな美声の持ち主に歌って欲しいなあ、って…」
黒髪天使「うた…?」
ピア二スト「これから色々教えてあげる、とにかくよろしくね、黒」ニコ
黒髪天使「…は、はい、よろしくお願いします…ピアニストさん…」ニコ…
…………
94 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:16:40.83 ID:SPyAV0cI0
〜土曜日〜
天使「おはようございます!顔洗ってきたら朝食にしましょう」ジュワー
男「おはよ…おお、卵焼きに小松菜の胡麻和えか」
天使「長芋は…今朝は目先を変えて、半月切りにしてお味噌汁に」
男「ほう…まだいっぱいあるからな、献立の工夫は大切だ」ザー
男(…あれから、水曜の夜を最後に一回もチビ化も女体化もしていない)ジャバジャバ
男(天界の本を読ませてもらったが、性別のぶれる現象は頻繁であってもせいぜい数日置きだとか)ゴシゴシ
男(あんなに毎日変化するほうが異常だった…それもそうだよな)カチャカチャ
男・天使「「いただきます」」
男「…天使、今日は一緒に出掛けるぞ、姿を見せること前提で」
天使「え、それじゃ男さんの買ってくれた服と靴を履いて出掛けるんですね!」キラキラ
男「四文字熟語Tシャツとストレッチジーンズとディスカウントストアの1000円のスニーカーでな」
男「候補の中からあのTシャツ選んだのはお前だから後で文句言うなよ?」
天使「は、はい??」
天使(かっこいいと思うんですけど)
男「飯食ったら軽く打ち合わせをするからな」
95 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:18:00.36 ID:SPyAV0cI0
〜そば処・雪中庵「○月○日オープン!アルバイト募集中」〜
天使「…来週新しく開店するお店ですか」
男「シー、お前は打合せ通りにな、あとサングラスかけろ」
天使「は、はい」スチャ
ガラガラ
男「こんにちはー、先日電話した男ですが」
店長「おお、男くん!!」
男「いやー店長、ラーメン屋やめるって決まった時はびっくりしたけど…今度もなかなかいい店ですね」
妻「あの時は急に解雇になってごめんね男くん…応募してくれて嬉しいわ」
店長「実は俺、そば屋が夢だったのさ!!」
妻「今度こそ長続きすると信じているわあなた…軌道に乗るまで在宅ワークで支えるからね」
男「相変わらず健気な奥様」
男「それで、こいつが電話で話した…おい!」
天使(台本通りに台本通りに…)
天使「へ…ヘローエブリバディ!!ワタシ、ニホンゴアンマリワカリマセーン!!」ヌッ
店長・妻「「」」
男(固まるよなあ、いくら話は聞いててもダサTに100均グラサンのやたらデカい金髪白人が目の前に現れたら)
96 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:20:16.87 ID:SPyAV0cI0
男「一見怪しいけど電話で話した通りすごく良い奴なんです」
店長「わ、わかってるよ…男くんの大事な友達なら信用できるさ」
男「で、俺が接客と厨房で毎週月・隔週金で入るから」
男「こいつには厨房のみで毎週水・俺以外の隔週金でお願いします」
天使(えっ?)
店長「大丈夫、で、シフト表には月・水・金で男くん」
店長「彼は時々『遊びに来ている』日本そばに興味のある好奇心旺盛な外国人」
店長「バイト代も男くんだけに2人分で、あとは男くんがよしなにしてくれる…で、いいね?」
天使(えっえっ)
天使「…あうあう」クイクイ
男「ん、襟首引っ張るなよ、どうした?…ごめん店長、ちょっと…」
ガラガラ
天使「なんで…身元の証明できない人を雇うのは違法じゃなかったんですか!?」
男「声でかいって…なあに言ったろ、お前はたまに見かけるが遊びに来ただけ、書類上は俺が週3」
男「厨房では店長と奥さん以外とは顔を合わせないから、その目立つ外見でも大丈夫」
男「心配だったら、こっそり店長夫婦以外不可視モードになっとけ」
男「道具や丼洗い、野菜洗い、お湯沸かし、力仕事と掃除…お前なら楽勝だろ?」
97 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:21:55.70 ID:SPyAV0cI0
男「日本語ほとんどできないって設定だから、黙ってりゃ会話でボロが出ることもない、安心しろ」
天使「でも、でも…店長さんご夫婦にご迷惑が…」
男「店長は『なあにバレやしない』ってさ」
天使「 」
男「実は店長…何度も商売変えては新しく店を立ち上げるから、正直信用なくてあまりバイトも集まらない」ヒソヒソ
男「お前が入ってくれたら困る人間より助かる人間の方が多いんだ、頼む、な?」
天使「…では男さんは、なぜわざわざ…このお店を…」
男「うん、あの店長には…個人的な恩があってな…」
天使「ご恩が」
男「大学生になり、独り暮らしを始めて間もない頃に…」
男「あの通りちょっと困った性格だが…恩返しを少しでもしたいんだ…」シンミリ
天使「…わかりました、でしたら僕も…男さんと男さんの恩人のために…!」
男「嬉しいよ、でも今の話は内緒な?」
男(恩があるのは嘘じゃないけど…人情絡みのワードにやはり弱かったか、うむ)
……
98 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:23:17.18 ID:SPyAV0cI0
〜そんなある日…大学〜
友「バイトはどんな感じだ?」
男「おかげさまで順調…意外と客も入って、天使も頑張ってる」
友「何かとギリギリだけど、関係者みんな納得ずくなら…まあ、いいか…な」
女「天使ちゃんがまたひとつ大人の世界を知ってしまったのね…」
男「真面目なお前らに反対されなくてよかったよ」
女「ところであれから天使ちゃん…二週間過ぎたよね、ずっと変化していないの?」
男「うん、だけど…外に出るようになって、一時期みたいにコロコロ変化してたら大変なことになるからな」
友「ってことは…お前も」
男「…まあ、うん…なんか忙しくなったらそんなに…エッチの事も考えなくなるし」
友「ドスケベのお前が…」
男「それより…土日のコンビニのバイト、今回入ってないんだ…どっちかうち来ね?」
友「あ、週末は義兄が帰って来るから、実家に呼び出されてる」
男「お姉さんの旦那か」
女「会社の事情で単身赴任が打ち切りになって、急だったけど戻って来れるんだって」
男「へえ、よかったな…姪ちゃんも喜ぶだろ」
……
99 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:24:33.99 ID:SPyAV0cI0
〜夜〜
天使「友さんのお姉さんの旦那さん…ですか」
男「友の実家はそう遠くないが、両親とお姉さん(美人)とその娘の…5歳の姪ちゃん(可愛い)の同居」
男「義兄さんは3年前、戻ってくる前提の単身赴任に出てるけど」
男「なんにせよ友は住む部屋がないから大学近くに部屋借りてるのさ」
天使「親とか兄弟姉妹って天使にはないですからねえ…『家族』っていいなあ」
男「そう言えば、お前ら生殖行動で子孫を残さないって…」
天使「ええ、僕ら下級天使はだいたい400年くらい生きますけど、人数はある程度一定で…」
天使「人類の総数に合わせておおよそ何割と決まっているので、寿命や病気や事故で誰かが亡くなれば」
天使「数を埋め合わせるだけの赤ん坊の天使が…神様から送り出されます」
男「…一人ひとり、赤ん坊を神様が作ってくれるのか?」
天使「僕らはそう聞いています」
天使「多くは、試練に失敗した天使の魂を回収する時のように、亡くなった天使の魂を再び使うそうです」
100 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:27:16.52 ID:SPyAV0cI0
天使「記憶も身に付いた能力も体の特徴も、何もかも消去して、まっさらな赤ん坊に」
天使「それだけでは人数が足りない場合のみ、新しく生み出されるそうで」
天使「そういう1回目の『魂』は、人間の嗅覚では」
天使「地上の花や果実や香草、またはそれらを合わせたような芳香が…うっすらするそうですよ」
男「…天使達にはわからないのか?」
天使「何故か人間だけ…地上の嗅覚の鋭い動物も感じません…しかも一部のひとしか感応しないそうです」
男「そうか…もしかしたらお前は1回目なのか?」
天使「ええ、そう聞いています」
男「お前、初めて会った時からいい香りするもん…ほんと微かだけど」
男(完全無欠の新品天使をぐっちょんぐっちょんにしたのがこの俺か…)
天使「男さん、僕の匂いを知っているんですね…なんだか嬉しいなあ」
天使「僕の先生にも、1回目という天使がいます」
天使「地上で修業中に出会った人が、一緒に暮らして間もなく、匂いに気付いてくれたそうですよ」
男「へー、俺らみたいなもんだな…」
男(でも『関係』は違うだろうなあ…)
男「……」
101 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:28:12.44 ID:SPyAV0cI0
男「…なんか、非常にさりげなく…小さくなってないか?」
子供天使「え」
天使「…先生達の事や天界の生活を思い出したせいかなあ…」
天使「…1人で寝るのもちょっと寂しかったから、つい懐かしく」ボソ
男「独り寝が寂しいって!?」
天使「え、あ…はい、天界ではずっと…同い年の子供天使は先生達に世話されながら、集団で…」
男「そっちの意味か…」ガッカリ
天使「……」
天使「僕が架空の物語に惑わされた時、友さんと女さんの前で僕に無理をさせないって約束をしてくれましたよね?」
天使「あれから男さん、充分僕のことを思いやってくれましたよ」
天使「それから男さん言ってじゃないですか、時々は捌け口にさせろ、って」
天使「もう二週間です…充分『時々』だと思いますよ?」
男「天使…いいの…?」
天使「…えへへ、ほら、静かでしょう?結界張りました」
男「天使ぃ!!」グワッ
天使「うひゃ…な、なんですか僕を抱え上げて」
男「これがお姫様だっこだ!!さあ、俺の寝所へ参ろうぞ!!」
102 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:29:15.87 ID:SPyAV0cI0
〜寝室〜
男「せっかくなので、いつもとちょっと違う体位で」ヨイショ
天使「え?僕が上に?」
男「実は対面騎乗位やってみたかったんだよね」
天使「…僕の体の下に男さんが…なんか不思議、男さんはいつもこんな視点だったのですね」
男「天使は基本的にマグロ、いきなり動けと言っても無理だよな」
天使「ま、マグロ…??」
男「まず準備を…よし、半勃ちの俺のちんこを…お前の股間に押し付けて」
天使「は、はい…手で支えて、と…」
ムニュ
男「おっほ」
天使「…うわ、いきなり、カチカチになっちゃいましたよ」
男「手で支えていいから、擦り付けて?」
天使「こ、こうかな…んっ…」ズリ
ズリ…ズリ…クチュ…
103 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:32:27.08 ID:SPyAV0cI0
天使「…っあ、自分の手だけだと、なんともないのに…」ピクン
天使(男さんの…だと思うと…)
男「…滑りが良くなって来た、続けて」
天使「んっ…んっ…」クチュ…ヌリュ…
男「あっという間に濡れちゃって」
男「天使、そのまま俺のを…お前の中に入れてよ」
天使「…え、ええ…どうやって…?」ハァ…ハァ
男「腰を浮かせて、もっと…そうそう、そして、俺のちんこの真上で…くぱぁして、くぱぁ」
天使「くぱぁ…?確か…こう、でしたっけ…」モゾモゾ
くぱぁ…
男「そう…いい位置だ、そのままゆっくり腰を落として」
天使「は、はいっ…」ハァ…ハァ…
クチュ
天使(あ、先っぽが)ビクッ
…にゅる…ずぶぶ…
天使「あああ…入るぅ…」
104 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 21:34:36.73 ID:SPyAV0cI0
グチュン
天使「や…あ、一気に…奥まで…っ」ガクガク
男「くふぅ…半月ぶりの感触、きもちぃ…そのまま、動いて…」
天使「は、はい…動きます…」
ずりゅ…ぬち…
天使「んっ…ああ…じょ、上手にできています…か…?」ハァハァ
男「…ああ、上手だ」
男「俺も…腰、浮いちまう…っ」グイ
ずぶん…ゴリュッ
天使「あ、ああ…また奥にっ…!!」ブルブル
おっぱい「たゆん…」
男「あ…」
女天使「あふ…っ、男さん…」ハァハァ
男「挿入中に変化するとはなあ」
男「尻と太腿に弾力がある分、チビ形態より動きやすいと思うぞ?」
天使「が…頑張ります…」ハァハァ
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/30(土) 23:24:17.08 ID:ZBLYMLs/O
こんな天使うちにもきてくれないかな
106 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 23:45:35.99 ID:SPyAV0cI0
天使「あふ…う、あふ…ああ、あんっ…」グッチュズブグッチュズブ
男「ん…調子がつかめて来たかな…いい感じ…うっ」
おっぱい「たゆんっ…たゆんっ…」
男「…絶景…」
天使「はあぁ…あふ…男さ…あふっ…」グッチュズブグッチュズブ
男「天使、お前の中、とろっとろ…なあ…少し、前屈みになれる…?」
天使「はふ…え…こ…こう…ですか?」ヌリュ
こりゅ…
天使「…あっ、あ!?」ビクビクッ
男「クリ擦れて、気持ちいいだろ…?」
ガシッ
天使「ひゃ、お尻、掴んじゃやあ…!!」
男「ほら…この状態で尻を揉みしだかれたら…クリも膣も、捏ね回されて…っ」グニ…グニュ
天使「や、やだ、ああ!や、それ…らめ、ぃやなのぉ…!!」ビクゥ
きゅううう…ぐぷちゅっ
男「うお、膣が纏わりついて、うねって…すげ…」
107 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/06/30(土) 23:53:48.60 ID:SPyAV0cI0
男「…すげ、う、おおっ…!!」
どびゅっびゅるびゅるるる…びゅくびゅくっ
天使「熱いぃ…っ、や、やら、また、あ、あれ来ひゃう…!!」ブルブルッ
ぷしゃっ
天使「ひぃん…い、い、いっちゃういやあああああ…」ガクガクガク
翼「ばささっ…」
ぷしゃ、ぷしゃああ…
天使「う…うう…男さんの上で…あふ…あの変な水を…うう…」プルプル
ちょろろ…ぽた…ぽた…
男「…やっぱ俺、溜まってた…すっげ濃いの…いっぱい出た…」ゼーゼー
天使「はぅ…あふ…ご…ごめ、なさい…男さん…ず、ずぶぬれ…」ハァハァ…
男「…いや、むしろ吹かせるつもりで、挿入しつつのクリ同時責めを…すまん…」
天使「ふ…吹かせるつもり…も、目的だった…?」ハァ…ハァ…
男「はいそうです」テヘヘ
天使「…ば、ばか…男さんの…ばかぁ…」グシュ…ポロポロ
男「あああ、泣くな泣くな…悪かったって」オロオロ
男(…つーか、まだ結合したままなんだが…どうしよう…)
……
108 :
◆cTYQK/.TbSW.
[sage]:2018/06/30(土) 23:56:31.46 ID:SPyAV0cI0
ここまで…また後日
109 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 17:54:54.40 ID:Tes3l4Iy0
〜翌朝・大学〜
女「男くん、おはよ…今日はお昼一緒に食べよ、天使ちゃんの愛妻弁当見せてね!」
男「見せるのはいいけどやらんぞ、いつも俺の隙をついてつまみ食いしやがって…ところで、友は?」
女「実家から急に呼び出しがあって、それで休むって…」
男「え、でも義兄さんが帰宅するのって今夜遅くだろ?」
女「義兄さんの件じゃないみたい、でも友くんも詳しい事情は聞かされないままで…とにかく来いって」
……
男「友から、あれから連絡あった?」
女「ううん…連絡来ないって事は、大したことじゃないか、重大な事態か、どっちか両極端な気がする…」
男「きっと前者だろう。リア充を絵に描いたようなあいつの家に何事か起こりようがない」
女「…うん…とりあえず、お昼にしよう」
……
男「ったく、あいつやっぱり見るだけじゃ終わらなかった!」カラカラカラカラ
男 「安い肉でも美味しく作れるミルフィーユカツ2切れも掻っ攫うとか、悪魔か」ゴシゴシゴシゴシ
男「しかし、格闘技やってる奴は素早さが違うのかね…俺も何か始めるかな…」ピッ
男 「ガチムチ天使と比べると、わが身の貧相さが情けなくなるんだよな、時々…」ガボジャーザーズゴゴ…
ガチムチ天使「男さん!!」
110 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 17:57:52.16 ID:Tes3l4Iy0
男「あばばばばばば!?!?!?…て、天使!?おま、ここトイレの個室、俺の排便シーン見てたのか!?」
天使「たった今来たところです…落ち着いて、まずはパンツとズボン上げてくれないと目のやり場が」
男「パンツの中身は見慣れてるくせに…で、どうした、巨大ゴキブリでも出たか」モゾモゾ
天使「ごめんなさい、お弁当にお箸入れるの忘れました!!」スッ
男「…あ、あのな…学食で割り箸もらって、何よりもう食い終わったよ…」
天使「え」
男「お前にとっては急を要したんだろうが、そもそも衛生的に考えてトイレで渡すとか言語道断」ガチャ
天使「そうでしたか…」シュン
男「ま、せっかくだから女に会ってけ」
天使「あ…手は忘れず洗ってくださいね」
……
女「天使ちゃん!!…ミルフィーユカツ、ごちそうさま!!」
天使「え?なぜ女さんが…あれ、友さんはお休みですか?」
女のスマホ「〜♪〜♪」
女「友くんだ…もしもし!?…今こっちに向かっているって、私達にも玄関まで出て来て欲しいって…」
男「よし、行こうぜ…天使もこの際だ、来てくれ」
天使「は、はい?」
111 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 17:59:11.39 ID:Tes3l4Iy0
友「すまん2人とも…ああ天使までいるのか、丁度良かった」
男「丁度良かった?」
女「何があったの?」
友「姪が…朝から行方不明なんだ」
男・女「「!!」」
天使「友さんの…確か、お姉さんの娘さん?」
友「幼稚園バスに乗る所までは姉貴が見送り、下車する所も運転手が見ているし、幼稚園の玄関でも複数の教師や園児が姪に会っている」
友「なのに、教室に入る時には『いなかった』」
女「どういうこと…」
友「職員が校舎内と周辺を探したが見つからず、すぐ姉貴にも連絡が来て、父も出勤を取りやめ二人で幼稚園に向かった」
友「そして、園長と話をして警察を呼ぼうとなったが…まさにかけようとした園長室の電話にかかってきた…」
友「『警察に通報したら子供の命はない』この一言だけ」
男「誘拐か!?」
112 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:03:01.87 ID:Tes3l4Iy0
友「母から俺に連絡が来たのはその直後、自宅に戻って来た二人に話を聞いた」
男「幼稚園のセキュリティが甘過ぎるって話だろうが」
友「俺も最初はそう思ったさ…しかし…有り得ないって姉貴も親父も言うんだ」
友「何より決定的なのは、今日は教師の手で園の一日の様子がビデオ撮影されていた」
友「近々引っ越して行く子に渡す、記念品のDVD用の元になる映像で…姉貴達も見せてもらった」
友「画面の端にかろうじてだったが、確かに姪が、ホールで仲良しの子と話をしているのが映っていた」
友「たまたま、相手の子がよそ見をして、姪から目を離し、カメラ以外は誰も姪を見ていない一瞬ができた」
友「…まさにその一瞬、姪の姿は…そこから消えた」
男「…な…」
友「数秒後に録音されていた撮影者の『あれ、姪ちゃんは?』という声を最後に撮影は中断された」
友「姪と話をしていた子も、驚いた顔で周囲を見回していた…だから、幼稚園が嘘をついているのは有り得ない」
女「消えるのはもっと有り得ないでしょ!?」
友「ああ、有り得ない」
友「だから俺は思った、これは幼稚園や警察や家族…人間がどうにかできる事態じゃないと」
男「…天使なら何かわかるかと考えて…だから俺に会うために大学に来たのか?」
友「はっきりそう考えたわけじゃない、だが…他にどうすれば…誰に相談すればよかったんだ…」
113 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:04:31.78 ID:Tes3l4Iy0
女「…」
男「…天使」
天使「…お話だけで、その時に何が起きたかは僕はわかりません」
天使「しかし友さんの記憶を読んで姪御さんの情報を得れば、彼女の居場所が特定できるかもしれません」
友「本当か!?」
男「記憶なんて読めるか!?」
天使「使える条件は限られています、僕に力を貸して欲しい人間が、そのことを強く望んだ場合しかできません」
友「望んでいるよ、お前しか頼れないんだ!!」
天使「では友さん、ちょっと…頭に…触れさせてください…姪御さんのことを強く思い出して」
友「わ、わかった」
天使「…」ソッ…
男「天使…?」
天使「静かに…生まれて初めて使う力なので、集中しないと…」
天使「…この女の子ですね…100%とは言い切れませんが…かなり狭い範囲で居場所が特定できました」
友「ど、どこなんだ!?」
天使「奇妙なのは、一番信号が強く発せられているはずの場だけ、ぽっかり穴が開いたように見えないのですが」
天使「僕が未熟なだけかと思います、それでも、半径30…いえ、10m以内には相当な自信を持てます」
114 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:05:37.71 ID:Tes3l4Iy0
女「そこはどこなの、天使ちゃん!?」
天使「確か、このあたりは上空から眺めた記憶が…」
天使「△△駅裏…人の出入りのない廃墟…青い屋根…他は赤く錆びていますが、そこだけトタンの青色がかなり残っています」
男「かなり近所じゃないか…グー〇ルマップ…青い屋根…廃工場だ、これか!?」
天使「ええ、そこです、間違いありません」
友「姪の他に誰かいるのか?」
天使「それがわからないので…ごめんなさい…僕ならとりあえず気付かれずに近付けます」
友「…頼む、天使…俺も一緒に」
天使「僕の力では自分ひとりしか瞬間移動できません…友さんを抱えて飛ぶならできますが、瞬間移動より遅くなります」
友「それならすまないが、先にお前だけでも行ってくれ、一刻も早く…俺も後を追う」
男「俺達も、だ…俺達も大急ぎで駆けつける、だから早く!」
天使「わかりました!」シュッ
男「…はええな…よし、行くぞ友!行くぞ戦闘要員!!」
女「それ私かよ」
友「本当にすまない、みんな…」
115 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:10:21.07 ID:Tes3l4Iy0
〜廃工場内部〜
天使「…この建物、異様に空気が重い…直接内部へ瞬間移動することもできなかった」
天使「それに、建物の外ではあんなに子供の存在を強く感じたのに、入った途端…身体の五感だけしか働かなくなった…何故だろう?」
幼女「…だあれ…?」クスン
天使「!姪ちゃん!?」
」
幼女「…だれ?姪のこと、しってるの?」
天使「…確かに姪ちゃんですね?…僕は、友さんのお友達です、あなたを探しに来ました…」
姪「友おにいちゃんの…!?」
天使「…しっ、静かに…そう、お利口さん、いい子ですね」
天使「さあ早くここを出ましょう、友さんも女さんも、男さんも心配していますよ…もちろん、ご両親も」
天使「さあ、立てますか?僕の手を取って」
姪「…おにいちゃん、てんしさまみたい…」
天使(今日は天界の服だものな…友さんの記憶ではミッション系の幼稚園だったし)
天使(…やっぱり瞬間移動の力はここでは使えないようだ)
天使(緊急事態だから翼を見られても構わないけど、おかしいな…翼を出すことも出来ない…抱きかかえて歩いて出るしかない)
天使「とにかくここを早く出ましょう、ほら、あそこの扉から」
姪「…こわい」キュッ
天使「大丈夫、命に代えても守りますよ」
116 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:13:03.76 ID:Tes3l4Iy0
男「ここだな。天使は…まだ中か、くそ、俺のスマホ持たせるべきだったか」
女「きっと天使ちゃんなら大丈夫…それより…ここに警察を呼ぶべき?」
友「…犯人に知れたらまずい…天使を信じよう…」
?「あなた達、ちょっと」
3人「「「!?」」」
?「くだくだ説明している時間はないわ、百聞は一見に如かず!」
男「…な、翼のある女達…こいつら、別の天使!?」
金髪「あの子を受け入れたあんた達なら驚いている時間は無駄!あたし達は修業中の天使の偉大な恩師!!」
茶髪「些細な事態では修業中の天使には我々も干渉できませんが、今回ばかりは緊急事態なのです、どうか協力願います」
黒髪「…」
金髪「だから説明はいいから!男さん!この剣を持って中に突入して!女さんはこの杖!友さんはこの鎖!」ジャラ
男「剣以外は鉄筋と自転車のチェーンだが」
金髪「人数に合わせて現地調達したの!全部あたしらの法力を注入しているから大丈夫!」
茶髪「説明している時間はありませんが、私達がこの中で戦う事は出来ないのです」
117 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:15:18.40 ID:Tes3l4Iy0
茶髪「しかし貴方達3人の安全は保証しますから、どうか…天使を助けてください」
女「天使ちゃんを…どういうことよ!」
茶髪「中にいるのは恐るべき天使の敵です。私達でも直接対峙は困難、ましてや修業を始めたばかりのあの子ではどれだけ危険な相手になるか」
友「…そんな、中には小さな子供が、俺の姪がいるんだ」
金髪「子供なら大丈夫、あいつら人間に『直接』手は出せないから!早く!あんた(男)の天使がどうなってもいいの!?」
男「…!!」ダダッ
女「男くん!?」
友「男!」
金髪「…行ったか」
茶髪「金ちゃんの強い押しが役に立ったわ…」
黒髪「…」
茶髪「私達はここに控えていましょう…願わくば、無事に出て来れますように…」
118 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:18:17.66 ID:Tes3l4Iy0
〜3人が到着する少し前〜
天使「足が動かない…いったい、この人物は…?」
?「ごく微弱な下級天使の波動をこのガキから感じたので攫ってみたが…見事にかかったな」
天使「あなたは…何者…」
姪「お、おにいちゃん…」ギュウウ
天使「こ、この子には手を出さないで…すぐ外に出してあげてください…」
?「なあに、俺は人間の肉体には直接危害を加えることはできないから、安心しな」
?「ただ…ここでこれから起こることを見届けてもらうだけさ」
天使「!?」
?「しまい込んだままじゃ窮屈だろ?『羽根を伸ばさせて』やるよ」指パチン
ばささっ
天使「翼が勝手に…!」
姪「!!」
?「嬢ちゃん、さっき『天使みたい』と言ったが、みたいどころか『本物』さ」
?「ただし…教わったような、なんでもできる万能な存在じゃないんだ…この下っ端天使は、な」
姪「…ほんものの…てんしさま…」
119 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:20:35.75 ID:Tes3l4Iy0
?「嬢ちゃんはちょっとどいてもらおうか」ヒョイ
姪「やだあっ…!」ジタバタ
天使「や、やめろ!!…う、手も足も動かせない…!!」
?「何もしねーって…ほれ、ここに座ってな…ただ、見ててもらうだけさ」ポテッ
?「ちょうど壁を背にしているな、防御のつもりだろうが…こっちも作業が楽になるね」
?「…さてと…天使の翼…ここが骨だから…肉がついているのはこのへん、ふむ…」ツツ
天使「さ、触るな…」ゾワワ
天使(翼を指でなぞられているだけなのに、すごく不快だ…気持ち悪い…)
?「見な、こっちはここで拾った金槌、こっちは駅の裏で拾った犬釘…古いから、ちょっと磨いて尖らせてあるが」
天使「な、何を」
?「まずは右ね」
ガンッ
天使「…!!」
姪「きゃあああ!!」
?「血は噴き出たが声は出ねえか…せっかくだ、もう少ししっかり打ち込んでやろう」
ガンッガンガン
天使「あああああ」
120 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:25:29.63 ID:Tes3l4Iy0
?「見た目そっくりな鳥の翼とはまるで構造が違ってて…無理な姿勢や不自然な形でも痛みを感じない造りになっているので、簡単に負傷しないとか」
?「そうやって傷が付きにくい代わりに、傷付いた時はとんでもない激痛らしいな、お前らの翼は」
天使「…や…やめ…やめ、て…」
?「どうだ、釘の味は?右の翼を穿てば左も差しだせ、ってね」
ガン…ガン…ガン
天使「あ、あがぁ…」
姪「…」ガクリ
?「ガキはもう早や気絶しちまったか…まあいい、充分ショッキングな光景を目に焼き付けただろ」
?「天使の血か」ヌチャ
天使(なんだ…僕の血を自分の両手に塗り広げて…眺めてる)
?「…へえ、修行期間に入ったばかりの、ほんのガキ天使か」
天使「!?」
?「…くくく、傑作だ…神の試練とやらは『相変わらず』いい加減だなぁ、おい」
天使「き、記憶を…血液から、記憶を読んで…!?」
?「…は、はは…ははははは!しかもガキのくせに…とんでもねえ天使だな!!」
天使「…!!」ゾワゾワッ
?「試練だけなら仕方ないと言い訳できるが、その後も人間のチンポで涎垂らしてよがってるド淫乱じゃねーか」
天使「う…あ、ああ…」ガクガク
121 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:28:54.92 ID:Tes3l4Iy0
?「こんないやらしい子には、お仕置きだ」指パチン
ググ…ッ
天使(羽根が勝手に閉じて、身体が持ち上がる…!)
?「足が浮いたな、無駄にでかい図体を翼で…この骨で釘にかかる体重を支えられるかな?」
ミシミシ…パキッ…
天使「ぐ」
?「左側の骨が折れたか、意外と軽い音だね」
ズル…ブチブチブチィ
天使「ひい…」
?「身体がずり落ちて、釘から骨に沿って肉が裂けてちまった…どれ、左右のバランスを取って、右は俺の手で」
ベキベキ
天使「あああああああ」
?「おっと、力加減間違えて2箇所折っちまった…ついでだ、こっちの肉も少し裂いてやろう」
ギリ…ミチミチ…
天使「…ひぎぃ…」
?「これでも気絶しないか、しぶといな…未熟な精神に比べて肉体が頑丈過ぎるようだな」
天使「…な…ぜ…あな…た、は…」
122 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/01(日) 18:32:42.05 ID:Tes3l4Iy0
?「おい坊や、まだ俺が人間だと思うか?ただの人間に天使が傷付けられるか?」
天使「…」
?「認めたくないんだろ、目の前の現実を…地上に降りるまで、天界でぬくぬく大切に育てられた天使の小僧…」
天使「…い、いや…やだ、怖…い、怖い…」ガタガタガタガタ
?「…お前は…どうしたら女の姿になるのかね」
天使「!!」
?「最終的には翼も手足ももぎ取る予定だったが、『あれ』を見たら少し惜しくなった」
?「1回でもお前のオマンコ味見させてくれたら、解放してやるよ」
天使「…こ、子供は…先に子供を…」ガタガタ
?「この状況で強がるか…どっちにせよ人間のガキに何も用はない、そのうち誰かが見つけてくれるさ」
?「それよりお前を女にする方法だ…もう少し血に触れて、記憶の細かい所を読むか…」
?「傷口を広げて…噴き出たばかりの新鮮な血を」
グジュ…ブチブチ…メリッ
天使「…」ガクリ
?「ようやく気絶したな」
ガチャ…ドバターン!!
男「天使いいいいいいい!!!!」
123 :
◆cTYQK/.TbSW.
[sage]:2018/07/01(日) 18:34:08.83 ID:Tes3l4Iy0
気が付けばガチムチのリョナになってた。ごめんね
今度こそまた後日
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/07/01(日) 22:31:05.06 ID:Rw3HBng2O
乙
このまま二度と飛べないみたいなことにならないのを祈る
125 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/02(月) 22:24:17.16 ID:2ZSsFs/b0
?「人間だと!?気配に気づかなかっ…加護の力…天界がもう動いたか、ちっ」
友「姪!!」
女「姪ちゃ…天使ちゃんっ!?」
男「え」
天使「…」
女「…翼がズタズタ、血まみれ…ひどい…」
男「…うわあああああああああああああああ!!!!!!!」
?「ん…こいつ、天使の記憶で見た…」
男「貴様あああああ!あいつに何をしやがったあああああああ!!」
?「ああ、面倒だな!人間には手を出せん」
ブンッ!
?「ちっ、天界の剣を出鱈目に振り回しやがって」ヒョイ
?「ここは退くか…その前に、仕上げ…っと」指パチンパチン
天使「」ビクン!
天使「…」ガク…
?「呪いをぶっかけてやった…普通の傷じゃ、他の天使がすぐ治療できちまうからな」
?「おい人間の小僧…俺はお前らの言う『悪魔』だ」
126 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/02(月) 22:25:46.67 ID:2ZSsFs/b0
男「悪…なっ!?」
自称悪魔「もっと知りたきゃ外で待ってる腰抜けどもに聞け、じゃあな」
スッ…
男「き、消えた…!?」
釘「ボロリ」
天使「」グラ…
女「天使ちゃん…!」ガッシリ
女「…お、重っ…」ズッシリ
友「…姪…怪我はないようだが…」
女「友くん、早く姪ちゃんを外へ…男くん…こっち手伝っ、手伝え!」ズル
男「はっ…て、天使っ…!」ダッ
女「外に運ぼう…天使ちゃんの先生達が待ってる」
127 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/02(月) 22:27:21.65 ID:2ZSsFs/b0
〜廃工場の外〜
茶髪「建物を覆っていた瘴気が消えた…でも、この近付いてくる瘴気は?」
黒髪「…!」
金髪「ちょ、あの子…!」
女「ふうはあ…に、逃がしちゃった、あの怪しい男…っ」
茶髪「すぐに追い払えただけでも充分です…子供さんは無事ですね?」
友「あ、ああ…気を失っているが、怪我はなさそうだ…」
金髪「うわーー、何これ…全ての傷に『呪い』をたっぷり擦り込まれているじゃない!」
男「え…?呪い?」
金髪「天使専用の呪いだから、あんた達人間は何も感じないの…黒ちゃん、手当を!」
黒髪「…」コク
茶髪「待って、ここでは無理…まずは全員どこかに瞬間移動しないと」
金髪「どこかって一か所しかないでしょ、あたしがいつも覗k…見守ってた男さんの部屋!!」
……
〜男のアパート〜
金髪「どう、黒ちゃん…?」
黒髪「…」
128 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/02(月) 22:29:13.75 ID:2ZSsFs/b0
金髪「…うん、傷口の応急処置は済んだって…翼は収納して…体内で修復が済むまで出さないように」
金髪「このあと必ず熱が出るけど、傷の毒素を浄化して肉や骨を繋ぐ際の作用だから、放置するしかないからね」
子供天使「…」グッタリ
女「え…天使ちゃんが小さく…子供の姿?」
金髪「この体の方が少しでも早く回復するのよ、省エネとかエコモードとでも言えばいいのかしら」
女(…この状況で不謹慎だけど、可愛い…いつもの姿もマッチョ可愛いけど)
男「なあ、あいつ悪魔と名乗っていたが…あんた達は知ってるのか?」
金髪「…説明は茶ちゃんの役目だけど、奴の狙いは修行中の天使、そして昔、あたしらと関わった相手」
金髪「基本的には『遊びで』嫌がらせを仕掛けて来る奴だけど、今回は…数十年ぶりの大きな被害…だね…」
男「…くそ…なんで…こいつなんだよ…」
黒髪「……」
茶髪「大丈夫、女の子はどこも無傷」
茶髪「でも…天使が傷めつけられる場面を見て、それが強い恐怖として残っている」
友「ど、どうにかならないのか?」
茶髪「記憶を消去しましょう、強い恐怖の記憶を」
友「頼む、頼みます…」
129 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/02(月) 22:34:04.01 ID:2ZSsFs/b0
茶髪「攫われた時の記憶も、友達と話していたらいつの間にか廃工場にいた、という内容だった」
茶髪「そこから先を丸ごと消せば、恐ろしい記憶と共に誘拐犯の顔も忘れるけど…それでもいいかしら」
友「警察がどうにかできる相手じゃないんだろ?それなら、それでいい…」
茶髪「…終わり…明朝まで目を覚まさないようにしてあるから、このままお母さんの所へ」
友「ありがとう…天使は…、…っ!?」
友「…男、これが…お前の言う子供の姿の天使なのか」
男「…ああ」
女「友くんは姪ちゃんを連れてすぐ帰った方がいい」
友「…そうするよ…男…天使、すまない…」
金髪「巻き込まれたのは女の子の方みたいだけど」
友「そうであっても天使は姪を助けに向かってくれた、頼んだのは俺だ」
女「ご家族にはどう説明するの?」
友「廃工場で倒れている所を見つけた、と話すよ」
友「無理あるかもしれないけど、連れ込む所を見た目撃者がいたと…お前達も現場にいなかった事にしてほしい」
男「わかった」
友「…男…ごめん、助けに来た天使の事も姪は忘れてしまうが…辛い記憶は思い出させたくない」
130 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/02(月) 22:38:52.72 ID:2ZSsFs/b0
男「天使も姪ちゃんが苦しむことは望まないよ」
女「こっちは…まかせて?大丈夫…天使ちゃんには男くんがいる」
友「ああ…女、頼んだ」
ガチャ…パタン
茶髪「2人とも、そっちはどう?」
金髪「ひどいの、骨が三か所も折れて肉が二か所大きく裂けて…ああ、ぞーっとする!」ブルブル
茶髪「…よく助けが来るまで頑張ったわね…遅れてごめんね…」ナデナデ
男「俺達はよくわからないけど、天使の翼が傷つくのはそんなに重大なのか?」
金髪「人間だったら…即死じゃないけど致命傷になりかねない部位の内臓損傷みたいなもん」
男「た…助かるのか…?」
金髪「今はどっちとも断言できないよ」
男「…っ」ギリッ
金髪「しかも刷り込まれた呪いが陰湿な性質(たち)でね」
金髪「傷の治りを遅らせながら体力を削るの、本人の回復力との追い掛けっこだね」
女「あの悪魔とやら…許せない」
茶髪「呪いを可能な限り吸い取るしかないわ…私達3人で分割すれば、かなり軽減できるはず」
黒髪「…」コク
131 :
◆cTYQK/.TbSW.
[sage]:2018/07/02(月) 22:39:30.82 ID:2ZSsFs/b0
つづくし
132 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/03(火) 21:02:55.69 ID:tBqMuE4Z0
金髪「マジ!?人間は何も感じないけど、あたしら近付いただけで動悸息切れ眩暈を起こすほどの呪いよ!?」
茶髪「だから分け合うんでしょう!?この子はもっと苦しむのよ!!」
金髪「はいは〜い…ま、可愛い教え子のため、腹括るわ」
男「…なんかよくわからんが、それだったら…俺が全部背負っても」
茶髪「だめです、天使専門の呪いですもの…男さん達は離れていてください」
男「う、わかった…」
女「天使ちゃんを囲んで、3人の天使さんが輝いて」
茶髪「…終わったわ」
男「何か変わったようには見えないけど」
金髪「人間にはわからないってば…あー、すっごい肩が重い、頭痛あい…」
茶髪「これでも、私達が天界に帰れる余力だけは残したのよ」
茶髪「男さん、本来ならこの子にかかった呪い全てを取り除きたかったけれど、私達も下級天使…呪いを分かち合うだけで精一杯」
茶髪「どうにか命に別状ない呪いの量にはなりましたが、この地上では回復するまで時間がかかります」
女「貴女達は大丈夫なの?」
金髪「あたし等は天界で体を洗い清めて、一昼夜も休めばすぐによくなるからね…うー吐きそ…」
男「じゃあこいつも天界に連れて帰ってくれ、その方が早く治るんだろ?」
茶髪「無理です、修業中は何があっても天界には戻れない、本人になんの責もなくても」
金髪「って言うか、修業中に天界に戻っちゃったらもう二度と地上に降りれなくなるの…あんたにも会えなくなる」
133 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/03(火) 21:04:28.73 ID:tBqMuE4Z0
男「…!」
茶髪「大丈夫、必ず回復しますから」
女「あいつ、また天使ちゃんを狙ったりは…」
金髪「過去の行動パターンだと、天界の天使が動けばしばらく鳴りを潜めて隠れちゃうの…小心者の卑怯者よ」
茶髪「念のため、私達と入れ替わりで他の天使が警備に訪れるよう、急いで手配します…」
金髪「あ、お家にお邪魔までしないから気遣い無用よ、あたしらよりは場慣れた天使が周辺パトロールしてくれるの」
茶髪「私達3人はまだ年齢も二桁の若輩者ですから…力不足を痛感します」
男(99歳まで二桁だが…いくつなんだよこのねーちゃん達)
茶髪「私達の誰か…も、明後日にはまたここへ来ます、あの『悪魔』についての話もその時に改めて」
黒髪「…」キュ
男「影の薄いお姉さん、何?…俺の手を握ったりして」
茶髪「あの子をよろしく頼みます、って」
男「言われなくても…だから必要以上に心配すんな」
黒髪「…」ニコッ
男「…あんた?」
金髪「さあ、3人手をつないで、っと…天界に帰るわよ、男さん達、またね…うええもう吐くうううう」
女「…行っちゃった」
男(なんだろ、あの黒髪の天使…前にどこかで会った…ような…?)
……
134 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/03(火) 21:07:01.45 ID:tBqMuE4Z0
〜日本上空〜
金髪「あー、バカね、バカバカ、黒ちゃんのバカ!」
黒髪「…」
茶髪「ちょ、金ちゃん」
金髪「呪いを、あたしや茶ちゃんより余分に吸い取ったんでしょ!?3人の中で一番体力ないくせに!!」
金髪「わかってる、あの子のためでもあるけど、男さんが悲しむのが嫌だったんだ!」
金髪「あんたの大切な女(ひと)の生まれ変わりの男さんが!!」
茶髪「金ちゃん…」
金髪「…思い出させればよかったのに…バカなんだから」
黒髪「…」
茶髪「男さんには、あの子と、今の人生を大切にしてほしい、って」
茶髪「だいたい、前世の記憶を勝手に呼び覚ますことは私達にはできないし、許されないわ」
金髪「…そうだけどさあ…」
黒髪「…」
茶髪「…今が幸せだから、もういいって?いい友達が二人もいて、一緒にいてくれるから…?」
茶髪「…だってさ、金ちゃん」
黒髪「…」ニコ
金髪「…ほんっとに、バカ…」
……
135 :
◆cTYQK/.TbSW.
[sage]:2018/07/03(火) 21:11:00.06 ID:tBqMuE4Z0
またもエロなしごめんなさい。次回は来週(ぐらい)
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 23:54:03.64 ID:hzXDv56JO
乙
黒髪めちゃくちゃいい子だな
137 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:00:30.28 ID:l2PvtuKs0
男「…そうだ、バイト先の店長に連絡しとかないと…今日はこいつが行くはずだったんだ」
女「…」
男「天使がこんなんなのによく冷静でいられるとか…思うか…?」
女「ううん、天使ちゃんが元気になったらまた働く大事な職場でしょ、保護者として当然だと思うよ」
男「保護者…か」
男「こんな俺にその資格があるとも思えないけど、ありがとな、女」
天使「…うーん…」
男「!!」
女「天使ちゃ…」
女(おっと…ここは気を利かせて、私は席を外すか…)ソロリ
男「気が付いたのか、天使…」
天使「…あれ…?」
天使「…ここ…どこ…」
男「俺ん家だよ、天使…」
天使「男さ…あ…あの子は…姪ちゃん、は…?」
138 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:02:00.75 ID:l2PvtuKs0
男「ああ、驚いて気絶していただけだ…どこもケガしていないし、助け出されてすぐに友が連れ帰った」
男「今頃は家族みんなと一緒にいるだろうさ」
天使「…無事に帰れたんですね…よかった…本当によかった…」
男「お前が守ってくれたおかげだ、ありがとう」
天使「…僕は…うう…」
男「…苦しそうだな…でも、お前の先生と言う3人の天使が、お前にかかった呪いを軽くしてくれたんだよ」
天使「せ…先生達が…」
男「今日はもう天界に戻ったけど、また来てくれるってさ」
天使「…あれは…あの男…あ…悪魔…は…?」
男「あいつお前にも名乗ったのか」
天使「…いいえ、でも…いくら僕が未熟者の天使でも、ただの人間に…『あんなこと』は不可能なんです…」
天使「天使同士か、悪魔か…そのどちらかの力を借りた人間か、でないと」
天使「天使を拘束して、翼を…へし折って、引き裂いて…なんて真似は…」
男「それは思い出すな」
天使「あの悪魔は、あの子の…姪ちゃんの目の前で、それを…」
天使「あの子は骨が折れる音を聞き、傷から流れる血を見ている、悪意による暴力が行われるのを見ている」
139 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:02:51.34 ID:l2PvtuKs0
男「天使」
天使「僕は姪ちゃんを守れてなんかいない…悪魔に出会う前、守るって約束したのに…僕は…」
男「お前の先生が姪ちゃんの恐ろしい記憶を消してくれたから、それは心配いらない」
天使「僕は…悪魔に何もできなかった…終始、やられっぱなしで…」
男「もう喋るな、考えるな、休め…」
天使「…あの悪魔は…僕の血液から…僕の記憶を読んだ…」
天使「どんな試練を受け…そのあと地上でどう過ごしているか、まで…そして」
男「…」
天使「…どうすれば、僕が女の姿になるのか、って…」ガタガタ
男「…!」
天使「女性体の僕の記憶を見て…翼と手足をもぎ取るのは惜しい、その代わりに…僕を…と…」ガタガタ
男「俺がそんなことさせない!」ガバ
男(…うわ、あっちぃ…ひどい熱だなこりゃ…)
天使「…男さん…怖い…怖いよぉ…」ブルブル
男「大丈夫、俺がついてる…お前を守ってやるから」ギュ
天使「男さ…ん…」カクン
男「…眠った、というか気を失ったか…くそ、あの野郎…」
140 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:03:43.73 ID:l2PvtuKs0
女「天使ちゃん、どう?」
男「あれ、お前いつの間にいなくなってたんだ?」
男「ひどい熱でさ、また意識なくしちまった…放っておくしかないってケバいねーちゃんが言ってたけど」
男「普段ならこいつ汗も自力で処理できるんだが、弱っているせいかそれもできないらしい、汗びっしょりで」
女「…可哀相に…悪魔だろうと何だろうと、あいつに今度会ったら人中に正拳突き叩き込んでやる!」
男「すまん、女…友の彼女なのにこっちに残ってもらって」
女「あまり立ち入ってもねえ…私も男くんも現場にいないことになってるわけだし
女「天使や悪魔が絡むなら、警察だって何も見つけられないだろうし」
男「姪ちゃん…怖い思いしただろうな」
女「友くんにメールで様子を聞いたら、きれいに記憶は消えていたって」
女「姪ちゃん自身も何が何だかわからない状態で戸惑ってはいても、落ち着いているみたい」
女「義兄さんも、急遽だけど一本早い飛行機が取れてもう家に着いてるって」
男「そうか、まずは安心だ」ホッ
女「念のため明日まで入院させるけど、友姉さんが付き添うし、軽い検査と様子見だけだから心配ないって」
女「友くんは先生天使さんの診立てで無傷なのを信用してるけれど」
女「まさかご家族にそれを説明するわけにもいかないからね、友姉さんご夫婦と友くんのご両親の判断で」
男「…色々隠すべき事実が多くて、却って面倒な事態にならないかな?」
女「詳しい話は直接したいって」
141 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:04:27.81 ID:l2PvtuKs0
女「でね、男くんが許してくれるなら、ここへ来ていいか…ってさ」
男「許すも何も…巻き込まれたのは姪ちゃんだろ、悪いのはあの悪魔の野郎なんだから」
男「姪ちゃんと天使を守るためにも可能な限り協力し合おうぜ、って伝えてくれ」
女「ありがと…今夜の男くん、今迄で一番頼もしく見えるなあ」
男「…一人じゃ何もできねーよ、できてねえよ、俺なんて…」
〜一時間後〜
女「…ごちそうさま…私まで天使ちゃんの手料理をご相伴にあずかれるとは」カチャカチャ
男「俺公認は確かに初めてか、いつも俺の弁当から盗み食いしやがって」
男「でも作り置きのおかずも何日も取って置けないからな、お前が食ってくれるなら天使も喜ぶだろ」カチャカチャ
女「あ、食器洗うね…筑前煮、絶品だったわー…私も天使ちゃん嫁に欲しい…」
男「やらんぞ」
ピンポーン
男「誰だ!?」
友「俺だ…友だよ」
男「お前…実家にいなくていいのか?」ガチャ
友「『話せることは』全て家族に話したからな…女から聞いてるだろ?」
男「ああ、今夜は姪ちゃん入院するって?」
友「心配いらない、何より姪自身は元気だから」
142 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:05:06.26 ID:l2PvtuKs0
友「それから義兄も姉貴も俺の両親も、警察沙汰にはしないと決めたんだ」
友「幼稚園の園長にも…無事を伝えて、園の責任も問わない代わりに、この件はそっとしておいて欲しい、と」
女「結局、姪ちゃんに関しては『何事もなかった』だものね」
友「それに、いくら真の狙いは姪ではなかったとは言え、あの悪魔とやらがうろついている限りは…」
男「…不安だよな」
友「だから、ここに天界の天使達が来るなら、俺も繋がりを持っていた方がいいかと思ったんだ」
友「…お前が協力し合おうと言ってくれて、嬉しかった…」
男「」
男「よ、よせやい照れるわい!!///」
友「…天使はどうしてる?」
女「…」
男「…俺は傍にいてやることしかできない、そういう状態だ…ほら」
天使「…」昏々
友「天使…ごめんな」
友「普段は忘れがちだが、俺達よりずっと子供なのに…それがどれほど残酷な事をされたかと思うと」
男「だからもういいって…こいつだってお前の事恨んでない…少しだけ目を覚ました時、姪ちゃんの心配してたぞ」
友「お前も天使も、本当にいい奴だな…」
……
143 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:05:43.36 ID:l2PvtuKs0
あれ…誰だろう…赤い髪の子供天使…
歳は僕とあまり変わらなく見えるけど、天使学校の同期にも近い学年にも、見覚えがない…?
…この天使がいるのは地上のどこかの国、何かの建物の中…人間の宗教の教会かな?
翼を引っ込めて、神父さんに一番近い席に座っている、ああ、人間達もこの子の姿が見えるのか
みんな普通に人間の子供だと思っているようだ
…人々の服装からすると、現代より古い時代らしいな
隅っこに他の人達と離れて、ぽつんと席についている若い女性…高価そうなドレスを着て、仕草もどことなく優雅で
だけど…なんだか…ひどく寂しそう…?
赤髪の天使が近付いて、何かを語りかけている…
女の人が微笑んだ…優しい笑顔、きっと心の優しい人だ…天使も微笑み返している
あ、天使の指輪が光った…試練をクリアしたのか、明日の朝には大人天使になるんだね
…赤髪の天使の記憶が言葉になって、僕に聞こえて来た
『自分の試練は、 この国で10人の人間を笑顔にさせること 』
彼女が10人目だったのか…神父さんが挨拶をしている、みんなそれを聞いて席を立ち、帰り始めた
最後の一人になったあの女性も、ようやく帰り支度を始めた…やっぱり穏やかだけど寂しそうな表情をしている…
赤髪の天使は彼女から目を離せないみたい
気になるよね、あんなにきれいで優しそうな人があんな表情をしていたら…
144 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:06:29.99 ID:l2PvtuKs0
…少し日にちが経ったらしい、赤い髪の青年…天使だ、大人天使になったあの子だ
試練の内容からすると、関わった人達はたまたま男の人が多かったんだろう
天使がいるのは街の中…やっぱり街並みも道行く人々も現代とは違うなあ、100年くらい昔だろうか?
…だとすると、今の試練の制度が始まって間もない時代か
人間からは姿を見えないようにして、街を飛び回っている
でも鳥や動物は見えずとも気配を感じるんだよね、不思議そうに天使のいる辺りを目で追っている…
あ、教会にいた女の人だ…裕福そうな男性と歩いている
…年頃は離れてるけど父親という感じはしない、肩なんて抱いてニヤニヤしてる…見てて良い気分はしない
赤髪の天使も悲しそうな顔で見ている…
…二人はどこかの家の中に入って行った、天使も諦めてどこかへ飛び去った…
あ、また赤髪の天使の記憶が言葉として、僕に…
『彼女が幸福ならばどんな暮らしでも構わない、でも、ぼくにはとても今のあの人が幸せそうには見えない』
『どうすれば、教会で見せてくれたような笑顔を再び見せてくれるんだろう』
あんなふうに笑える人には幸せでいてほしいんだね、わかるよ…
…僕だって、男さんには幸せでいてほしいもの
そのために自分に何ができるかって、一生懸命考えるよね
きっとそれが、人間に寄り添う下級天使の…僕らの地上での修行…じゃないかな…
……
145 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:07:04.11 ID:l2PvtuKs0
〜翌朝〜
友「…おはよ…男」
男「…おう…」
女「男くんは一睡もできなかったみたいね、無理もないけど…」
男「それでも横になれただけでもよかったよ…すまんな、お前らに看病を替わってもらったりまでさせて」
女「あんたがぶっ倒れて困るのは天使ちゃんだぞ」
友「全く目を覚ます様子もないけど…本当に放っておくしかできないのか?」
男「うん、またあいつの先生とやらが来たら、もっかい話を聞いてみる…それから…とりあえず今日は学校休む」
友「おいおいしっかりしろ、今日は土曜日だぞ?」
男「あ」
女「ひと眠りした方がよくない?天使ちゃんは私らで看てるから」
男「…ごめん…少し休ませてもらうわ」
……
男「ぐごー」
友「しっかし本当に…子供だったんだな…もっと大人びた雰囲気だろうと勝手に思っていたよ」
女「見た目はああだったけど、言動はいつもピュアッピュアだったじゃない」
女「…とは言え13歳ってうちの中一の弟と同い年だし、私もここまで小柄で子供子供しているとは思わなかったわ」
友「人間とは色々と違うのはわかるが、この歳で大変な出来事に遭遇し過ぎだ…」
天使「…」
……
146 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:15:57.37 ID:l2PvtuKs0
赤髪の天使が修行期間に入って2年ほど経った…
当時は素性のわからない人を雇うのは問題なかったみたいだ、いろんな仕事をこなしてお金を稼いでいる
だけど人間に紛れて生活するための必要最低限のお金しか使わないから
時々、田舎町のとある孤児院に匿名で寄付をしているようだ
あの女の人は時々あの裕福そうな壮年の男性と一緒にいたけど、最近は街でも教会でも姿を見ない…
赤髪の天使が買い物をしている…食料品かな、それを持って…どこへ行くんだろう?
…ここは…この街で、暮らし向きの裕福ではない人々が住む一角みたいだ…天使は集合住宅へ向かっていく…
屋根裏部屋かな、小さな窓しかない、薄暗い狭い部屋…ベッドの上に誰かいる…
…あの女性だ、痩せ衰えて…病気なのか、ああ…肺を患っているのか…だから外に出て来なくなったんだ
学校で習った、この時代ではまだまだ不治の病だと
天使はこの人に食べ物を届けに来たんだね、それにしても…お金持ちらしい男性は何をしているんだろう?
もっと良い部屋に住まわせたり、お医者に診せたり…お金があればできるじゃないか
…あ、赤髪の天使の記憶が…
『あの富豪は彼女を住まわせていた部屋の家賃の支払いをやめ、自分が贈った宝石まで引き上げてしまった』
『残った貯えで暮らすには、安アパートの、更に一番安い部屋に移り住むしかなかった…』
見捨てたんだ、以前はちやほやしておきながら、病気になったからと見捨てたんだ
赤髪の天使「昨日もまた、あなたの育った孤児院に、あなたの代わりにぼくの稼ぎを寄付して来ました」
そういう事情か、元々は彼女が寄付をしていた孤児院だったんだ
147 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:18:28.73 ID:l2PvtuKs0
赤髪「あなたを孤児院から引き取った家があの家でなければ、もっと違う人生もあっただろうに」
赤髪「あなたの養父母は地位と金を見返りに富豪へ差し出すため、美しく賢い孤児の少女を引き取った」
赤髪「あなたの美貌はあなたが自由に恋をするためではなく、富豪の気に入るように養母が磨かせたもの」
赤髪「あなたの教養はあなたが人生を切り開くためではなく、富豪の気に入るように養父が身に付けさせたもの」
赤髪「夫婦は肺病のあなたの代わりにまた新しい娘を富豪に差し出し、あなたはもはや誰からも顧みられない」
…なんてひどい…
女性「それでも…あの人達は私を必要として選んでくださったのです…数年の間とはいえ」
女性「何より、孤児院にいたままではあなたと出会うこともなかったでしょう…私は誰も恨んではいません」
穏やかだけど何もかも諦めたかのような微笑…赤髪の天使が見たかった笑顔はこうではなかったはず…
赤髪「元気になったら、あなたのことを誰も知らない土地で、ぼくと一緒に静かに暮らしましょう」
赤髪「ぼくだけは、ずっと…いつまでもあなたの伴侶として、傍らにいます…」
女性「本当にあなたは優しいのね…私もあなたのお嫁さんになれる夢を…信じてしまいそうだわ…」
赤髪「夢で終わらせません、ぼくは必ず…」
赤髪の天使、きみは…この人を…
…そして…きみは『誰』?…何が僕にこの夢を見させるんだろう…
……
148 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:19:39.53 ID:l2PvtuKs0
ガラガラ…
中年男天使「…おはようございます、窓から失礼いたします」ヌッ
友・女「「」」
教頭「驚かせて申し訳ありません…わたしは天使学校の教頭…あなた達が会った3人の教官の上司にあたります」
友「…あ、あなたも…天使…なんです…ね…?」
女(どう見ても…いい歳して似合わない天使のコスプレした一般人の冴えないおじさんにしか)
教頭「あの子た…いや彼女たちは吸い取った呪いの影響で今日はまだ静養中なので、わたしが代わりに来ました」
女「彼女たち、大丈夫なの?」
教頭「明日には回復するでしょう、お気遣いありがとうございます」
教頭「この度はこちらの事情に巻き込んで申し訳ありません、特に…友さん、でしたっけ、あなたのご家族まで」
友「なぜ、姪だったのか…あなたにわかるのなら、教えてもらえませんか」
教頭「…過去の行動パターンからの推測になりますが」
教頭「この修行中の天使と面識ある人間の親族という僅かな繋がりで、姪御さんは誘拐されてしまいました」
教頭「奴の狙いは効果的に天使をおびき出し、人質を弱みとして天使を苦しめること」
教頭「その上、純真な人間に一人でも多く神や天使への不信感を植え付けられるなら、尚のこと好都合」
教頭「そのために、天使の繋がりの中から最も無垢でかよわく保護の必要な、幼いお子さんをを選んだのです」
友「くそ…本当に卑怯者だな…」
149 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:21:00.82 ID:l2PvtuKs0
教頭「しかし、天使も悪魔も、我々や奴のような下級の存在は人間を直接傷つけたり命を奪ったりはできないのです」
女「どういうこと…下級とか言っても、人間より色んな能力が使えるんでしょ?」
教頭「…下級の天使も悪魔も、人類が誕生してから生み出された、それぞれ天界と魔界の『新しい』存在です」
教頭「『基本的に』下級天使は人と関わり護り教え導く存在、下級悪魔は人と関わり混乱させ堕落させる存在」
教頭「人間より歴史の古い上級の存在と違って、どちらも人間が滅びれば存在意義を失う生き物なのです」
友「天使ばかりか悪魔までも、人間あってこその…なのか」
教頭「ええ、ですから生み出される際に、人間に様々な影響を与えることはできるが、直接肉体を害する能力…」
教頭「つまり、人間の数を減らす能力は、不要とされたのです」
男「そんなオプション機能みたいな」
友「男、起きたのか」
男「自分ちで知らない奴の声が聞こえてきたらなあ」
教頭「男さんですね…あなたのおかげで、我々の生徒が一人、試練を通過できました…ありがとうございます」
男「いや…その…試練の内容わかってて言ってんだろ?礼はいらんつーかやめてくれ」
男「しかし…そんな理由で心とか色々汚れた俺みたいのじゃなく、純真な姪ちゃんが攫われたのか…」
男「あの野郎ますます許せねえ!」
教頭「しかしもう姪御さんが狙われることはないでしょう」
教頭「過去にも奴が人間を利用した事件はありましたが、警戒が厳しくなれば同じ方法は取らないはず」
教頭「現在、地上の各地で修業中の天使へ警戒発令が出て、監視役の天使も天界から派遣されています」
150 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:24:31.11 ID:l2PvtuKs0
教頭「特に、この天使および繋がりのある人々の周辺は、重点的に監視されているのでご安心ください」
友「あなた達を信用するしかないみたいだな」
男「なあ、早いとこあの悪魔を探し出してとっ捕まえた方が早くないか?」
教頭「…それが、あなた達の前から姿を消した時から、奴の存在が地上から掻き消えてしまったので…」
教頭「悪魔探索のエキスパートの天使達も捜索中ですが、引っ掛かるのは別の悪魔ばかり」
教頭「我々の神と魔界の長の取り決めで、さほど害のない悪魔まで片っ端から捕獲するわけにも行きませんからね」
女「あなた達にも色々事情があるんでしょうけど…害のない悪魔って何…」
教頭「人間の世界が目まぐるしく変化する昨今、露骨な天使いじめや人間への誘惑は『流行らない』とか言って」
教頭「正体を隠して人間社会に入り込み、間接的に人間に影響を与えている下級悪魔は増加の傾向にあります」
教頭「稀に人間の技術や文化の進歩にも繋がるケースもあり、全て悪として取り締まるのは難しいんですよ」
男「天界も魔界もなんだかなあ…って思うけど…ま、あんたに言ってもしょうがない、それより」
男「うちの天使の恩師なら…残りの呪いを少しでも吸い取ってやってくれないか?」
男「あんたの体に影響ない量でいいから、頼む…ほら、近くに来てくれ」
天使「…」
教頭「…可哀相に、修行を始めたばかりだと言うのに」
教頭「できるものなら助けてあげたいのですが…残念ながら、呪いの吸引は一度しかできないのです」
男「え」
教頭「放置しても一定時間が経てば呪いは血流に乗ってしまいますが、呪いを残存する形で吸い取れば処置直後に同じ現象が起きます」
151 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:25:52.37 ID:l2PvtuKs0
教頭「こうなると血流を止めなければ他者は呪いを吸い取れなくなるし」
教頭「血流が止まれば本人の自浄作用も傷の修復も止まる、すると呪いは細胞の死骸を糧に力を増すのです」
教頭「これでは吸引する意味がありません」
男「…そうか…やっぱりこれ以上は手の施しようがないのか…」
教頭「力になれず申し訳ありません…しかし、この子は少しずつですが確実に回復に向かっています」
教頭「迅速に各自の限界まで呪いを吸引した昨日の3人と、この子を心から心配してくれるあなた達のおかげです」
男「前半はともかく後半は俺達に気を遣ってくれてんだろ?」
男「今回の件では人間なんて無力じゃないか」
教頭「いいえ、文字通りの意味です」
教頭「成長期の天使には、他者の愛情だけが地上生物で言うところの『栄養』ですから」
男「…!」
男「知らなかったよ…」
教頭「天使がそれを愛情だと感じ取ることができさえすれば、どのような行為でも間違いではありません」
教頭「男さんの場合も…ほどほどでさえあれば…」
男「」
男「知ってんの!?試練だけじゃなく、俺が天使に何してるかあんたら知ってんの!?」
教頭「修行中の行動は査定の対象のため、『大まかには』天界に把握されています」
152 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:27:39.89 ID:l2PvtuKs0
教頭「概要さえつかめれば済むので、具体的な細かい部分まではいちいち監視していられませんけどね」
教頭「…趣味として細部まで観察している教官もいますがそれは置いといて」ゴニョゴニョ
教頭「とにかく、何か奴に動きがあればすぐお知らせしますから、あまり神経質にならないように」バッサ
友「もう行くの」
教頭「はい、わたしは悪魔の状況と我々の動きを伝える役目で伺いましたから…」
教頭「明日からは時折あの3人の誰かがこの子の様子を見に来る予定です、それでは…」バサバサ
女「窓から飛んでっちゃった」
友「とりあえず…姪については何もかも安心とまで行かなくても、心配がかなり減ったのはわかった」
友「あとは天使さえ元気になればいいな」
男「……」
男「何もかもお見通しだったとは…」ハァァ
女「今更そこを悩んでも…あの教頭先生の言う通り、いたわりつつほどほどであれば…許容範囲…なんでしょ」
友「何事もほどほどは大切…」
男「…信じてもらえんだろうが、血まみれの天使を見てから俺はずっと賢者モードだ」
男「助かるんだったら、元気になるなら、もうガチムチのままでもいい…とさえ思わんでもないかもしれない」
女「そこは言い切ってよ」
……
153 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:31:17.60 ID:l2PvtuKs0
僕を心配する男さん達、そして、懐かしい天使学校の先生の声
早く目を覚まさなくちゃ、もう大丈夫だって皆さんに言わなくちゃならないのに、目を開けられない…
…
またあの屋根裏部屋…あれから季節が変わった、冬が近づいているんだ
女性「…私のような助かる見込みのない者にいつまでも関わっていないで」
女性「これ以上あなたの『修行』の邪魔はできませんわ」
赤髪「邪魔だなんて、あなたを見捨てるのはそれこそぼくらの神は許さない」
赤髪「…弱気にならないで、あなたはこうして生きている、ぼくがあなたの命の灯を守ってみせる」ギュ
彼女に正体を明かしたのか…
女性「私は何もない空っぽの女です、虚しくつまらない人間です」
女性「見てくれだけが私の価値だったと言うのなら、今はそれさえも失ってしまった」
赤髪「あなたは育った孤児院への恩を忘れず、顔も知らない孤児達を案じ健やかな成長を願う優しい人です」
赤髪「それを空っぽだなんて…それに…あなたは今でも美しい」
女性「…私の伴侶と…言ってくれましたわね…」
女性「では…たった今、私を…あなたの花嫁にしてくださいますか?」
女性「夫婦の契りを交わし…抱いてくださいますか…?」
赤髪「…!」
154 :
◆cTYQK/.TbSW.
[saga]:2018/07/15(日) 01:32:55.39 ID:l2PvtuKs0
『彼女は不安なんだ、悟ったつもりでも拭いきれない死への恐怖に苛まれている、不安がそうさせているんだ』
女性「ふふ…やはり、はしたない淫らな女だと、さすがにあなたも軽蔑したでしょう?」
赤髪「いいえ…あなたが必要としてくれるなら…ぼくはその全てに応えましょう」
赤髪「それが人間あってこその天使という生き物なのです…遠慮なく、ぼくを求めてください…」
女性「赤髪…!」
赤髪「泣かないで…」
『これで、ひと時でも彼女が病を死を忘れられるのならば』
…どうしよう…礼儀として見ちゃいけないのは当然だけど…自分の意志ではやめられないみたいだし…
ごめんなさい、僕、見てしまいます…
女性「…こんな痩せ衰えた私の体を見ても、あなたは…」
赤髪「他ならぬあなたに求められ、あなたに触れられれば、ぼくはそれに応じることができます」
『つまりは、求められなければ応じられない、それがぼく達の肉体』
『汚れることを許されない肉体』
『人間に形だけ似せ、隅々まで創造者の意図が行き渡った…言わばよく出来た人形』
女性「ああ…富豪様の慰み者として生きていた頃は…んっ…知らなかった…」
女性「心から愛おしいひとと結ばれるのは、こんなに…こんなにも…ああっ…赤髪、私っ…」
『まるで死に至る病に侵されているとは思えないほど…この瑞々しさ、情熱、どこに秘めていたのだろう』
『それともこれさえも、燃え尽きる前の一瞬の輝きなのか』
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