【ガルパンSS】沙織「名探偵ニシズミ?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

43 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/22(月) 06:18:50.30 ID:I/ePjQRj0
第二章 捜査 完

第三章へ続く
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/22(月) 07:33:19.42 ID:sd1Z2aNs0
>>16

>桃「ごめんよ桃ちゃぁ〜ん....」



ワロタ
45 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/22(月) 07:47:07.81 ID:I/ePjQRj0
正しくはこうですね、申し訳ありません

>>16

優花里「ご飯美味しかったですね!」

沙織「だって材料が凄かったんだもん!あんなの使ったらそりゃ美味しくなるよ!」

みほ「沙織さんの腕があったからこそだよ?」ニコ

沙織「も、も〜みぽりんったら〜///」

杏「しかし今のところ何も問題ないね〜」

華「見た目は古いように見えましたが、中は隅々まで手入れが行き届いていますし」

華「私たちをもてなしてくれているとしか思えません」

桃「風呂も露天風呂やサウナまであったな!」

柚子「桃ちゃんは湯船に入るとおしっこしちゃうクセは早く治さないとね?」

桃「ごめんよ柚子ちゃぁ〜ん....」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/22(月) 10:34:22.75 ID:hwMy6IA5o
エロがないとは
47 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:03:46.03 ID:qwST6MWE0
みほ「というわけで河嶋先輩が第二の被害者になってしまいました」

沙織「あれぇ!?」

優花里「なんということでしょう....」

沙織「展開早くない!?」

華「展開も何も一晩経ったんですから別におかしくはないと思いますけど...」

沙織「いやそれはそうなんだけど....」

杏「河嶋をこんな目に合わせやがって....!」

柚子「ごめんね桃ちゃん....私のせいで....」グスン

みほ「....」
48 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:04:21.23 ID:qwST6MWE0
みほ「みなさん、悲しんでいる暇はありません」

みほ「このままただ座っているだけでは犠牲になった河嶋先輩が浮かばれません」

沙織「(まるで殺されたみたいだぁ....)」

柚子「....そうよね」

柚子「桃ちゃんがああなってしまったのは私のせいでもあるんだから....」

柚子「だったら私が一番頑張らないと....」

みほ「....」

みほ「小山先輩、『私のせい』というのは?」

柚子「....だって、私は桃ちゃんと同じ部屋で寝てたのよ」

柚子「しかも、昨日の冷泉さんの事件を受けてみんな警戒していた、もちろん私だってそのつもりだったわ」

柚子「でも事件は起きてしまったってことは」

柚子「そんな立場にいて止められなかった私のせいでもあるんじゃないかって....」

みほ「....」
49 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:05:39.27 ID:qwST6MWE0
みほ「....」

みほ「そんなことありません」

柚子「....西住さん」

優花里「その通りです」

柚子「秋山さん....」

華「この事件で悪い人なんて1人しかいません」

柚子「五十鈴さん....」

杏「GF'99、奴だけだ」キッ

柚子「会長....」グスン

沙織「....」

沙織「....ぷっ」クスリ

沙織「(みんな真剣に話してるのに犯人の名前が出ると笑っちゃいそう)」クス
50 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:06:14.59 ID:qwST6MWE0
みほ「落ち着きましたか?」

柚子「うん、ごめんね、先輩の私がこんなで....」

みほ「いえ、仕方のないことです」

杏「よし、じゃあちょっと状況を整理していこうか」

みほ「事件が起こったのは明け方の五時頃です」

柚子「私はまだ眠っていたんだけど、突然けたたましい水音と猛烈な水しぶきを体中に浴びて目が覚めたの」

華「人間は体の6割以上が水分だといわれていますから....」

沙織「にしても多すぎでしょ....」

柚子「そしたらベッドから何メートルか離れた部屋の中心、ちょうど冷泉さんが倒れていたあたりに桃ちゃんが倒れていたから」

柚子「桃ちゃんの様子を確認した後すぐ会長を呼びに行ったの....」
51 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:07:14.96 ID:qwST6MWE0
杏「つまり、1人部屋が2人部屋になった以外には前回とほとんど状況が変わってないってことだね....」

みほ「鍵はどうでしたか?」

柚子「ごめんなさい、気が動転していたから自分が開けたかどうか覚えてないわ....」

みほ「そうですよね....」

みほ「すみません、一応確認はしておきたくて」

杏「となると....」

杏「今回も密室の可能性があるってことか」

優花里「毎回同様の手口で事件を起こしているところから」

優花里「GF'99は確固たる犯罪美学を持っているとみて間違いなさそうです」

杏「1つのミスも許さないプライドの高い完璧主義者、か....」

沙織「それでいてやるのがあんなことなんだ」

みほ「....」
52 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:07:41.44 ID:qwST6MWE0
みほ「犯人に繋がる証拠はあまりなさそうですね....」

一同「....」

優花里「しかし、犯人はどうやって犯行まで行きついているのでしょうか?」

華「というと?」

優花里「だっておかしいじゃないですか!」

優花里「昨日のことがあって無警戒になるほど私たちはバカじゃありません」

優花里「むしろ警戒しすぎなくらいに様々な対策を講じていました」

優花里「それをこうも易々と突破するなんて....」

華「その狡猾さがあるからこそ、たくさんの女性を手にかけても未だばれていないんじゃないですか?」

優花里「確かにそうかもしれませんけど....」

杏「....」
53 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:08:12.72 ID:qwST6MWE0
杏「いや、やっぱりおかしいよ」

沙織「?」

杏「散々犯行を重ねてきたのに、今回に限ってこんな手間のかかる方法をとってることとか」

杏「適当な相手を通り魔的に襲うこれまでのスタイルの方が圧倒的にばれるリスクが小さいのに」

杏「わざわざ閉鎖空間に私たちをおびき出していることとか」

沙織「確かに!」

沙織「私たちはこの島から出られないけど、逆に犯人も閉じ込められたままなんだ!」

杏「....そして」

杏「あまりにも私たちのことが知られすぎてる」

一同「!!!!!!」

みほ「....」
54 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:09:17.56 ID:qwST6MWE0
みほ「知られすぎてる、というのは....」

杏「....」コクリ

杏「私は」

杏「この中の誰かが奴、GF'99っていう可能性もあるんじゃないかと思ってるよ」

杏「もしくは、奴の名前を借りることで自分から疑いを晴らす模倣犯とかね」

沙織「(なんかタイトル詐欺みたいになってきたなあ)」

沙織「(って今更か)」
55 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:09:51.37 ID:qwST6MWE0
華「いくら会長さんの言葉でもそれだけは同意できません!」

杏「私だってこの可能性はあまり考えたくないよ」

杏「でもさ、この狭い島や広いとはいっても全員でやれば数時間で全てを調べられるこのお屋敷に」

杏「何日もばれずに潜伏して、さらに1人ずつ誰かを襲っていくなんて」

杏「あまりにも難しすぎると思わない?」

華「それは....」

優花里「会長さんの言っていることが正しいかはさておき」

優花里「それならば犯行の難易度も格段に下がりますね」

華「優花里さんまで!」

優花里「あくまで可能性の話です五十鈴殿」
56 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:10:47.23 ID:qwST6MWE0
優花里「ただ本当にそうだとすれば」

優花里「私たちの全てを見ているかのように巧みな動きで、一切の証拠を残さず2人を闇に葬る」

沙織「葬ってはいないから」

優花里「このハードルは外部の人なら相当高い、というかほぼ無理です」

優花里「それこそGF'99のような怪人にしかできないかもしれません」

杏「でもそれが身内なら?」

みほ「....」

杏「それほど超人じみた奴じゃなくても可能かもしれない」

沙織「いや2人ともあんな排出量の絶頂させられてるんだから仮に別人だとしてもほぼ超人だよね!?」
57 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:19:46.55 ID:qwST6MWE0
柚子「で、でもそんな、それなら桃ちゃんは....」

杏「それはわからない」

杏「ただ、これまでみたいに外だけを警戒して安心してるようじゃダメかもしれない」

柚子「そんな....」

杏「ってことで私は」

杏「犯人がいるかもしれないところになんかいられるか!」

杏「私は部屋に帰らせてもらう!!!」

タッタッタッタッ

一同「....」

一同「!?!?!!!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!!!?!?!?」

沙織「こ、これサスペンスものでよくあるやつ!?」

みほ「急いで連れ戻さなきゃ!」

タッタッタッ
58 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:20:27.82 ID:qwST6MWE0
優花里「あれは出てきそうにないです....」

華「先ほどまであんなに冷静だったのにどうして....」

柚子「....」

柚子「会長にもきっと何か考えがあるのかも....」

優花里「それにしても『部屋の前に水と食料だけたくさん置いてくれ』『部屋だけじゃなく部屋の前にも絶対近づくな』って」

優花里「これじゃまるで襲ってくれって言ってるようなものですよ....」

沙織「まさか会長が体を張った大ボケかますなんて....」

みほ「....」

みほ「会長がああ言ってる以上私たちは何もできないし」

みほ「とりあえず、部屋のある2階に行くための階段が常に見えるように

みほ「リビングのこのドアは開けておくようにしましょう」

華「そのくらいしかできませんね....」

柚子「あとは言われた通りご飯とお水をたくさん持って行ってあげないとね....」

沙織「....」

沙織「このフラグ建てまくりな感じ前にも見た」
59 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/10/26(金) 00:21:01.93 ID:qwST6MWE0
第三章 波乱 完

第四章へ続く
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/26(金) 08:38:30.77 ID:uceelU+HO
犯人は一体何住殿なんだ??
61 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:27:55.73 ID:8kTVFX/D0
〜翌朝〜

杏「」ビシャビシャ

柚子「会長ぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

沙織「知ってた」
62 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:28:42.07 ID:8kTVFX/D0
みほ「まさか会長がやられるなんて....」

優花里「普段はおちゃらけてても頭はキレるあの会長が....」

華「もう終わりです!私たちはここでみんな死ぬんです!」

沙織「いや予想できたでしょ、あと死なないから」

優花里「被害はもうなさそうですね」

沙織「なんで?」

優花里「だってもうすぐ迎えが来ますよ」

沙織「あっ、そういえば....」

華「もう3日経ったんですね....」

柚子「色々ありすぎて忘れてたわ」

みほ「そうですね....」
63 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:31:19.83 ID:8kTVFX/D0
沙織「バカンスのつもりで来たのに全然休めなかったよ〜」

優花里「犯人も結局捕まえられないままですね〜」

華「被害者の皆さんの無念を晴らしたかったんですが....」

柚子「しょうがないわ、私たちの手に負える相手じゃないもの....」

??「マッターーーーーーーッ」

優花里「この劇場版で大洗連合と大学選抜が試合前に礼をする緊張の一瞬を大胆に遮ったなんとなく気が抜けるような独特の魅力を持った西住殿の姉まほさんの『待ったーーーーっ』風の声は!?」

沙織「ツッコミが長い!」

華「ツッコミなんでしょうかこれは」
64 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:31:48.19 ID:8kTVFX/D0
杏「私が来た!」

柚子「か、会長ぉ!?」

沙織「来たっていうか最初からそこで寝てたでしょ」

優花里「会長さん!起きて大丈夫なんですか!?」

杏「うん....」クラ

柚子「寝てなきゃだめですよ!」ガシッ

杏「大丈夫....」クラクラ
65 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:32:36.02 ID:8kTVFX/D0
杏「いやーしかし奴のテクニックは凄いね」ヘラヘラ

杏「気付いた時にはもう背後を取られてたよ」

みほ「....」

みほ「会長はやっぱり囮になろうとしていたんですか?」

杏「とーぜん」ニヤリ

柚子「ええっ!?」

杏「奴に近づくにはこれしかなかったんだよ〜」

優花里「でも自分で被害にあってまで犯人の手がかりをつかもうとするなんてすごいです」

華「探偵の鑑ですね」

沙織「タイトルがどんどん詐欺になるなぁ」
66 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:34:05.62 ID:8kTVFX/D0
柚子「そうですよ!そんなに危ない橋を渡るなら私に相談くらいしてくれても....」ウルウル

杏「....小山」

杏「お前を巻き込みたくなかったんだ(イケボ)」

柚子「がいぢょぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ」プシャーッ!!

沙織「せっかく被害に遭わなかったのにこれじゃあ一緒じゃん!」

華「まあまあ沙織さん、感動の再会に水を差してはいけませんよ」

沙織「長く見積もっても半日ぶりくらいだからなあ....」
67 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:34:53.53 ID:8kTVFX/D0
みほ「....会長」

杏「どしたの?」

みほ「どうしてもう目が覚めたんですか」

優花里「そうですよ!GF'99の被害者は三日三晩目覚めないんですよ?」

優花里「現に他の被害者は例外なく目覚めていません!」

杏「ふふっ」

杏「来るとわかっているなら対策は簡単だよ」スッ

華「なんでしょう、会長が突然謎のペットボトルを取りだしました!」
68 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:37:42.13 ID:8kTVFX/D0
優花里「ば、馬鹿な....信じられん!!!!あの伝説が本当だったとは!!!!!」

柚子「知っているのか秋山!」

優花里「うむ....」

みほ「なるほど....」

優花里「あれは.....!!!」

優花里「経口補水液ッッッ!!!!!」バーーーーン

沙織「水分を失った時に行うべき極めて普通の対策!」

優花里「げに恐ろしい飲み物よ....」

沙織「ただの電解質濃度の高い水だと思うんだけど....」
69 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:38:27.12 ID:8kTVFX/D0
杏「今回も、それ以外の被害者も」

杏「奴は常に突然だったからこんなに簡単な対策も許さなかったんだ」

華「自分から囮になり、先手を取ったことで可能になったんですね!」

沙織「えぇ....」

沙織「でも、それはGF'99だってわかってたことじゃないの?」

柚子「あんなにたくさんの事件を起こして捕まっていないくらいのキレ者だもんね」

杏「まあ何をするかまではわからなかったと思うけど」

杏「何かをやってくるってのは絶対気づいてただろうね、奴は私たちの情報も逐一把握してたわけだし」
70 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:39:00.18 ID:8kTVFX/D0
華「ではどうして会長を襲いに行ったんでしょうか?」

杏「私は」

杏「奴の高いプライドを利用したんだ」ニヤリ

杏「昨日の状況で自ら1人きりになるってのは奴にとっては据え膳と同じ」

杏「元々の高いプライドに加えて、今回は入念に下準備したであろうこの舞台」

杏「そこでの自身を舐めているかのような私の態度」

杏「策に気付いていたとしても逃げることはできなかったんだろうね」ニコ

みほ「....」ニコ

優花里「なるほど、ここでも先手先手を取っていたんですね....」

柚子「さすが会長!」
71 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:41:50.68 ID:8kTVFX/D0
杏「そしてなにより、私の策なんてあったところで犯行には影響しない自信しかなかったんでしょ」

沙織「....」

沙織「カッコいい雰囲気醸し出してるけどこれイったイかないの話だよね?」

優花里「いえ会長は普通に犯されているので」

優花里「めちゃくちゃ盛大にイったのは確定です」

沙織「そっかぁ....」

華「現場の水量凄かったですね」

柚子「他の2人と比べてもダントツだったわね」

杏「そっ、それは水をたくさん飲んでたからで....///」アセアセ
72 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:42:40.18 ID:8kTVFX/D0
華「それで犯人の正体は....?」

杏「....」

杏「あの場ではわからなかった」

優花里「やはりGF'99は人知を超越していますね....」

柚子「これだけ策を張り巡らせていた会長でさえも....」

華「そんな....強すぎます....!」

杏「....あの場では、ね」

一同「!!!!!」
73 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:43:10.38 ID:8kTVFX/D0
杏「奴に襲われる直前、大量の経口補水液を飲んでいた私は」

杏「一瞬で体中の水分をほぼすべて失っても」

杏「数秒間だけ、辛うじて意識を保つことが出来たんだ」

みほ「....」

杏「....そして私は奴の足首を掴んで爪を食い込ませた....」

優花里「ということは....」

杏「今ここにいる全員の」

杏「足首をみせてもらう!!!!!」バーーーーーーーーーン

一同「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

沙織「....」

沙織「続くの!?」
74 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/02(金) 22:43:40.11 ID:8kTVFX/D0
第四章 完

第五章へ続く
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/03(土) 09:14:07.00 ID:ex7q3FPao
ついに伏線回収か
76 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:34:33.00 ID:PH4CR3wM0
みほ「....」

杏「どうしたの?西住ちゃん」

みほ「....」

杏「ほら、足をだして」ニッコリ

みほ「....ふふふ」

一同「!?」

みほ「会長、お見事ですよ」ニッコリ

杏「....」

杏「....案外あっさりしてるんだね」

杏「たとえ足に傷や痕が付いていたとしてもいくらでも言い訳はできるのに」
77 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:36:55.81 ID:PH4CR3wM0
みほ「誰か一人でも正体に気付いた時点で」

みほ「私の不敗神話は終わりなんです」

みほ「逃げたところで私の敗北は決まっているんですから」ニッコリ

柚子「え?え?ど、どういうこと?」

華「....」

優花里「一連の連続絶頂事件の犯人....」

優花里「GF'99の正体は....」

優花里「西住殿だったということです....」

柚子「えぇっ!?」

沙織「タイトル要素消えた」
78 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:37:45.95 ID:PH4CR3wM0
みほ「会長はどこで分かったんですか?私が犯人だって」

杏「正直確信はなかったよ」

杏「西住ちゃんが自白したから良かったけど、もしシラを切っていたらこの場で追い込むのは難しかっただろうね」

みほ「疑いを持ったのは?」

杏「2度目、河嶋がやられた後くらいから」

優花里「私は西住殿の振る舞いに不自然さは見受けられませんでした....」

華「私もです....」

杏「私が被害者河嶋が発見された後、推理を披露したよね」

沙織「『犯人はこの中にいる!』ってやつですか?」

杏「うん、あれはただ推理を披露しただけじゃなくて」

杏「それを言った後のみんなの反応を見るためでもあったんだ」

柚子「カマかけってこと?」

杏「そそ」ニィ

優花里「恐ろしい人です....」
79 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:38:34.39 ID:PH4CR3wM0
杏「もちろんその時みんなは驚いてた」

杏「西住ちゃんを除いて」

みほ「....なるほど」

杏「西住ちゃんだけは『みほ「....」』だったからね」

沙織「それどうやって発音してるんですか!?」

杏「そこから西住ちゃんに疑いを持った私は」

杏「この話が始まってからの西住ちゃんの『みほ「....」』の回数を調べたんだ」

沙織「第四の壁を軽く超えないでください!」

杏「その結果は....」

杏「第四章終了時点で24回」

杏「他全員の『「....」』を合算した数が25回という点からもその数の異常さがわかるよ」

沙織「もうツッコみきれない」
80 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:39:03.84 ID:PH4CR3wM0
優花里「確かにいわれてみると西住殿はやたら沈黙していた気が....」

華「事件が発生しても常に冷静沈着でした....」

柚子「でも信じられないわ....私たちを導いてくれていた西住さんがそんなことを....」

杏「それも西住ちゃんの策略だったんだよね?」ニコ

みほ「はい」ニッコリ

柚子「えぇっ!?」

みほ「だって、まさか探偵役が犯人だなんて思わないですよね?」

華「それはそうですよ....」

みほ「自動的に犯人の候補から外されるうえに全員の意思を好きな方向へ操れるなんて完璧!」

みほ「と思ったんだけどなぁ....」ニッコリ

杏「やー結局私がわかったのは西住ちゃんがうっすら犯人っぽいってだけだからね」
81 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:39:35.24 ID:PH4CR3wM0
杏「結局、なんで西住ちゃんがGF'99のフリをしたのかも」

杏「私たちにこんなことをしたのかも」

杏「密室トリックの謎も」

杏「何もかもわからずじまいさ」

みほ「私GF'99本人ですよ?」

杏「えぇ....」

華「で、では今回以外の一連の事件は....?」

みほ「みんなを絶頂させるための事前準備だよ?」

みほ「まさかあんな大事件になるとは思わなかったよ」

みほ「結果架空の大悪党をみんなに意識づけられたんだから成功かな」

沙織「用意周到で計画が壮大すぎる」
82 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:40:29.94 ID:PH4CR3wM0
みほ「可愛い女の子なら別に誰でも良かったけど」

みほ「やっぱり身近な人を理性のない獣みたいに喘がせたり焦点の定まらない瞳や紅潮した頬荒い息で激しく上下する胸を見てると興奮と背徳感が合わさってたまらないんだよ」

沙織「性癖が罪深すぎる」

優花里「言っていただければ私がいつでも相手をしたのに....」

みほ「優花里さんのはもう見飽きた」

優花里「」

沙織「ストーカーやってるゆかりんが悪い」

優花里「そんなぁ....」
83 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:41:02.14 ID:PH4CR3wM0
杏「えーっと....密室は?」

みほ「あの部屋の鍵つまみを回すだけの簡単な鍵なので」

みほ「鍵の外側にある溝にコインを入れて外から施錠しました」

杏「」

沙織「意味深にあったキャリーバッグはミスリード....?」

沙織「いや予想を遥かに超える結末じゃない今回の場合ミスリードじゃないのかな....?」

柚子「冷泉さんの時はさておき、警戒が強くなった桃ちゃん以降はどうやって部屋に入ったの?」

みほ「みなさんがこの島にくる前の週の週末に泊まり込みでこのお屋敷を改造して」

みほ「私の部屋のクローゼットから全ての部屋のクローゼットに通じる隠し通路を作っていたので簡単に入れました」

柚子「....」

沙織「さすがみぽりん、やることがえげつない」

優花里「ミステリーらしさを捨てた個性的な戦法、西住殿らしいです!」

沙織「いやそれらしいトリックが思いつかなかっただけでしょ....」
84 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:41:33.62 ID:PH4CR3wM0
みほ「みなさん気が済みましたか?」ニッコリ

杏「うん、もうなんか考えるだけ無駄なんだなって」

みほ「じゃあ私もやるべきことを済ませますね」

優花里「!」ハッ

優花里「ダ、ダメです西住殿!」

優花里「自ら命を絶つなんてそんなこと....」

華「そうですみほさん!」

華「あなたは犯した罪を償って....」

華「そして私たちのもとへ帰ってこなければならないんです!」

みほ「え?迎えが来る前にみんなを絶頂させておこうと思って」シュバ

柚子「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っっっっっっっっっ!!!!!!!!!」ブシューーーーーーーーーー

沙織「極限まで達するとこんなに色気のかけらもない声になっちゃうんだ」
85 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:42:33.15 ID:PH4CR3wM0
杏「西住ちゃん、君はここで私たちを行動不能にした後」

杏「警察から逃げるつもり?」

みほ「いえ、戦いに負けた敗者は敗者らしく警察に行きます」

みほ「でも全員を絶頂させられなかったことに悔いが残るので全員に手を出してから行きます」ニッコリ

杏「私2度目なんだあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛んんんんんん!!!!!!!!!!」ブシューーーーーーーーーーーーーーー

みほ「点滴はセットしてから行くので安心して下さい」ニッコリ

華「ん゛ん゛ん゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!」ブシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

沙織「見事な噴水ショー」

沙織「高級ホテルかテーマパークかな?」

優花里「」ブシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

沙織「ゆかりんは触れてもいないのになぜか終わってるし」
86 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:43:15.35 ID:PH4CR3wM0
みほ「沙織さん」

沙織「うん、どうせ逃げられなさそうだしどうぞ〜」

沙織「(実はちょっと興味がないこともないし)」

みほ「じゃあ遠慮なく」スッ

みほ「あ、そうだ」

沙織「何?」

みほ「3日間ツッコミお疲れさま!」シュッ

沙織「....」

沙織「オチがそれぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛...............」ブシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
87 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:44:00.95 ID:PH4CR3wM0
〜一週間後〜

みほ「....」

沙織「....」

みほ「....沙織さん」

沙織「....」

みほ「私はあの時、どうすればよかったのかな」

沙織「....」

沙織「....そ」

みほ「ごめんなさい、意地悪な質問でした」

沙織「....」

みほ「今更何を言ったって過去は変えられない」

沙織「....うん」

みほ「どこで道を誤ったんだろう」

沙織「....」

みほ「どうして止められなかったんだろう」

沙織「....」

みほ「あの痛ましい事件を」

沙織「....」

沙織「どう考えてもみぽりんが己の欲望を堪えられなかったのが原因だよね!?」

沙織「何シリアスな顔して『自分のせいで....』みたいな空気出してるの!?」

沙織「そうだよ100%みぽりんのせいだよ!!!!」バンバン

みほ「てへ☆」
88 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:44:37.06 ID:PH4CR3wM0
留置担当官「そろそろ時間」

みほ「あ、そういえば私」ジッ

留置担当官「あへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」ビクンビクン

みほ「相手を見るだけで絶頂を操れるようになったから今からここを出てそっちに行くね?」

沙織「....」

沙織「(考えるな、感じろ....)」

みほ「沙織さん?」

沙織「おっけー!みんなにメールしとくね!」

みほ「うん!」

みほ「私たちの冒険は!」

沙織「これからだ!」

【完】
89 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2018/11/11(日) 23:46:03.18 ID:PH4CR3wM0
最後までお付き合いいただきありがとうございました
初めてRでSSを書きましたが色気は皆無の作品になってしまい申し訳ありませんでした
私に本格派ミステリは無理でした

過去作ともども、これからもよろしくお願いします

このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/12(月) 17:14:56.37 ID:X1+QNfmFO
まさか犯人が西住殿だったなんて…
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 00:18:28.10 ID:4LqDZ1Bl0
ぐぬぬ……。人生の糧とはいったい
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/14(水) 01:38:26.67 ID:rYJ1xuVvO
面白かったよおつー
48.22 KB Speed:0   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)