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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】

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802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:19:02.54 ID:4qKM8PpI0
2
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:20:37.92 ID:FPgSfykiO
3
804 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 23:40:55.75 ID:EeLYXma5o

√ 12月15日目 朝(病院) ※月曜日


01〜10 東郷
11〜20 友奈
21〜30 夏凜
31〜40 樹
41〜50 球子
51〜60  千景
61〜70 歌野
71〜80 沙織
81〜90 園子
91〜00 水都

↓1のコンマ 
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:45:57.89 ID:FPgSfykiO
806 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 23:52:51.26 ID:EeLYXma5o

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から

もう一回園子とのフラグ建設
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:58:51.98 ID:FPgSfykiO

ここにきて連続でそのっちとの絆強化イベントか
久遠さんの不安を吹き飛ばせるような勢いがほしいところだな
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 00:40:29.75 ID:SpTWowC10

そのっちといちゃいちゃする機会今まで少なかったからな
809 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 21:10:09.71 ID:ueB8Ikdmo
では少しだけ
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 21:14:23.32 ID:b7xX1xKXO
よしきた
811 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 21:47:33.18 ID:ueB8Ikdmo

天乃「園子……何してるの?」

気づけば、もぬけの殻になっていた正面のベッド

かすかに聞こえるもぞもぞとした布のスレる音に

天乃は確信をもって、声をかける

今更音が止んでも遅い

覗けば見えるだろう金色の髪の持ち主の名前をもう一度呼ぼうかというところで

ひょっこりと、日の出のようにそれは頭を出した

園子「バレたか〜」

天乃「何してるのって、言ったのよ」

園子「立てばぶつかり歩けば躓く……ならば這えばいい!」

なーんて。と

園子はびしっと決めて見せた表情を綻ばせると、

のんびりと溶けた顔をベッドに乗せる

園子「赤ちゃんの目線も経験しておくべきだと思って」

天乃「這ってれば安全に近づけるってだけでしょ? 安静にしてなさいって、言ってるのに」

園子「だって〜」

天乃「だっても建前もなし。ものが落ちてきたり、床にガラス片がおちてる可能性もあるのよ?」

園子「そこまでは大丈夫なんじゃないかな〜?」
812 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 22:08:24.27 ID:ueB8Ikdmo

天乃「その油断が命取りになるかもしれないのよ?」

園子「天さんの心配も分かるけど……」

でも。

心配しすぎていても精神が持たなくなってしまうかもしれない。

天の神の狙いはそこであるかもしれないのだ

いや、あるいは心身ともに疲弊させることが目的なのかもしれない

園子は言いかけた口を閉じると、

すっと立ち上がって、転げ落ちることがないようにと椅子に座る

園子「実は、天さんの傍に居ると気分が楽になるんよ」

天乃「またそんなこと言って」

園子「本当っ本当なんよ〜!」

まるでそれが嘘であると白状するかのように慌てて否定した園子は

天さんの力が漏れてるからだと思う。と、それっぽいことを付け加える

園子「天さんの力が漏れ出てるから、それが傍に居る私たちに触れることで癒されてるんよ」

天乃「それでも、離れたらまたけがをしたりするんでしょう? 逆に言えば、そのせいで酷くなることだってあるかもしれないわ」
813 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 22:28:04.39 ID:ueB8Ikdmo

園子「天さんは〜も〜相変わらずネガティブがお好きだねぇ」

天乃「別に好きなわけじゃ……」

園子「だったら、悪い方悪い方に考えないで良い方にも考えたほうが良いよ」

一緒にいることで、癒される

祟りによる影響が少しでも軽減される

そういう風に考えたほうが良い

そういった園子は天乃の否定的な雰囲気を感じ取ったのだろう

ちょっぴりムっとする

園子「天さんは私といるの……嫌い?」

天乃「なに言ってるの?」

園子「だって、嫌がってばっかり」

天乃「嫌がってって……園子は、もう……っ」

明らかに分かっていて言っている園子を一瞥する

園子「しくしく」

演技か真か

うるうると潤んで見える眼差しだった


1、心配なのよ、分かるでしょ?
2、おいで
3、本当に、楽になるの?
4、貴女、自分が満開を使ったこと忘れてるわけじゃないわよね?
5、好きに決まってるでしょ


↓2
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:30:11.54 ID:HZbcHyxX0
3
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:32:22.37 ID:b7xX1xKXO
4
816 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 22:37:45.67 ID:ueB8Ikdmo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


園子「甘くないっ天さんが甘くないっ」

園子「怒ってるんよ〜」

園子「もうだめだ〜愛が尽きてしまうぅ〜うぐっ」

園子「わが心のオアシスは枯れたのだ……ばたり」

天乃「まったくもう……園子、ふざけないの」
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:51:39.21 ID:b7xX1xKXO

久遠さんのそばが一番安全なのか
力が完全復活するまで一緒に寝てるのも手かな?
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 08:07:21.56 ID:gR+lg2FEO

早く久遠さんに安心を…
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 12:33:50.38 ID:+rEsmVUDO
前々から告知はされてたけど今までより休載率が跳ね上がってて心配だなぁ
今月は大丈夫だろうか…
820 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 20:57:33.52 ID:u2FlVGTPo

では少しだけ
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 21:06:15.39 ID:0cehI7byO
かもーん
822 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 21:18:23.05 ID:u2FlVGTPo

天乃「園子」

園子「ん……」

天乃「貴女、自分が満開を使ったこと忘れてるわけじゃないわよね?」

園子「天さんが折れてくれなかった……っ!」

天乃「何を言ってるのよ」

呆然と。

驚愕の表情で時が止まったかのように固まってしまった園子へと、

天乃は冷たさも感じる声で言い返す

園子は冗談を言っているような声色ではあったものの、

天乃としては、まじめだった

意地悪だったり、園子のことが嫌いなのではもちろんない

他でもない園子自身の身の安全も考えてのことであるからこそ

その要因となりえることを茶化そうとする園子に対して、

天乃は厳しい態度を見せるのだ

天乃「本当に分かってないの?」

園子「わ、分かってるんよ〜」

天乃「だったらどうして茶化そうとするの? 貴女が危険な目に合わないようにって、言ってるのよ?」
823 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 21:38:35.64 ID:u2FlVGTPo

園子「う〜」

天乃「園――」

園子「天さん、お母さんみたい」

天乃「それはそうでしょ? これでも一応子持ちなんだから」

園子「宿題しろ〜勉強しろ〜貴方のために言ってるんだ〜っていう感じのやつだよ?」

多分いっつんなら良く分かるんじゃないかな〜と

間延びする声とは裏腹に

ちょっぴり残念そうにぼやいた園子は目を伏せる

母親であることは確かだ

でも、まだ中学三年生

元々精神的に年上だったものがさらに繰り上げられてしまったことで

より大人の思考になってしまったのかもしれないと思うと

悪いとは言わないが

また遠くに行ってしまったようで、園子としては……寂しかった

園子「天さん、子供心分かってない」

天乃「園子……?」

園子「危険だろうがなんだろうが好きな女がそこにいるんだっ会いに行って何が悪いんだこんちくしょーっ!」

天乃「っ!」
824 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 22:06:11.72 ID:u2FlVGTPo

もう我慢できないと、あふれ出る思いの丈を吐露するように叫びに近い声で言い放った園子は

いきり立って椅子を蹴飛ばし、勢い任せに天乃に触れようとしたところで、グッと手を引っ込める

今の天乃は軽い力でも引き寄せられるけれど

それは、壊れやすいということでもあると園子はちゃんと分っているからだ

感情任せだからと言って理性がないわけではない

園子「天さんだって、体が動くなら危険だったとしても無茶するでしょ」

してきたでしょ。と悲しげに言うと、

倒してしまった椅子を元に戻して、ごめん。と自分のベッドに戻っていく

天乃「…………」

分かってないわけじゃない

むしろわかる。分かっている

どれだけの無茶ができるのか、無理を押し通そうとしてしまうのか

だからこそ、その対象である自分がストッパーでなければいけないはず

それなのに……

天乃「……悪いなんて思ってない、私はただ……」

心配なだけ。

しめられたカーテンをまっすぐ見つめて

天乃は心の中で、つぶやいた
825 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 22:13:30.86 ID:u2FlVGTPo

√ 12月15日目 昼(病院) ※月曜日


01〜10 東郷
11〜20 
21〜30 夏凜
31〜40 
41〜50 
51〜60 千景
61〜70 
71〜80 友奈
81〜90 
91〜00 樹

↓1のコンマ 
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 22:14:29.85 ID:kbft5All0
827 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 22:25:12.19 ID:u2FlVGTPo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


東郷「互いを想いあうが故のすれ違い……」

東郷「でも大丈夫ですよ久遠先輩!」

東郷「寝具の上で招き猫していればそのっちに限らず入れ食いです」グッ

天乃「寝具……ベッドの招き猫って何?」

東郷「それなら今から手取り足取り教えますからご安心を」ニコッ


夏凜「なにあれ。詐欺?」

風「嘘じゃないのが質悪いというかなんというか……」
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 22:29:16.71 ID:rkAlgWkL0

久遠さん体力戻らないと何にもできないんだよなあ
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 22:35:54.31 ID:0cehI7byO

あの園子の叫びでどれだけ久遠さんのことを想っているのかがよく分かるな
いつか久遠さんが年相応の子供の心を取り戻せる日が来てほしいが…
830 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 20:51:48.80 ID:P1lxuur8o

では少しだけ
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 20:59:26.71 ID:GKzytzL+0
よしきた
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 21:01:04.43 ID:FdKBIoz5O
あいよ
833 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 22:12:15.25 ID:P1lxuur8o

√ 12月15日目 昼(病院) ※月曜日


精神的な疲弊は、

樹がけがをしたことや、みんなが些細であれ何らかの被害に遭ったことが原因だろう

だが、園子の気持ちを考え切れていなかったのは違う

カーテンの奥に消えてしまった彼女を想い

潰れてしまいそうな痛みさえ感じそうな体への不信感も違う

前者はきっと、子供を産んだことで愛する。という想い自体に変化があって

後者はきっと、少しずつ戻りつつある穢れとそれに呼応しているであろう祟り

それに対する感じきれない畏怖があるからだ

天乃「…………」

自分の言動の一つ一つ

それに対する園子たちの反応

園子が声を荒げて、逃げて行ってしまった後姿が目を閉じても見える

それほど、衝撃的で

それほど、心は不安に満ちていた
834 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 22:47:33.02 ID:P1lxuur8o

天乃「私は……私だって……」

園子と同じだ

危ないから来るなと言われても

会いに行きたいと、何とかしたいと

そう思えば自分の身の危険のことなど考えずに会いに行く

天乃「駄目ね……」

少しは強くなれたと思ったのに

もうそろそろ、大丈夫になっていてもいいはずなのに

心の痛みは感情に直結してしまう

天乃「っ」

自分の体に対しては強すぎる力で、胸を抑える

少しでも触れられないだろうか

少しでも和らげられないだろうか

この不安を、少しでも忘れられないだろうか。と
835 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 22:59:07.46 ID:P1lxuur8o

園子にも祟りによる影響はある

それは口にしてはいけないことで

どれだけの痛みと苦しみがあっても

外傷的なものでない限り決して他言は許されない代物だ

元気で明るい園子の姿

それが、百パーセントのものであると断言できるだろうか

少なくとも、今の天乃には無理だ

傍に居ることで和らげることが出来る

冗談めかしていた園子の言葉が、冗談であると断言できるだろうか

いや、出来ない

天乃「………」

それを後悔してしまうから

触れたがっていた園子を受け入れてあげれば良かったと

冗談に見せかけていても

普段のように、笑って受け止めてあげられるだけの余裕があったのならと、

心には棘の刺さる痛みが走る


1、勇者
2、精霊
3、イベント判定

↓2
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:04:41.86 ID:c1gAvtWF0
3
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:06:11.90 ID:FdKBIoz5O
1
838 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 23:15:06.20 ID:P1lxuur8o

1、友奈
2、風
3、東郷
4、夏凜
5、樹
6、園子

↓2
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:16:20.80 ID:FdKBIoz5O
Ksk
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:16:36.53 ID:GKzytzL+0
3
841 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 23:54:59.35 ID:P1lxuur8o

ではここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから


天乃「どうしたら……良いのかしら」

東郷「不安ですよね」ギュッ

東郷「でも、大丈夫です。大丈夫ですよ久遠先輩」

天乃「っ」ドサッ

東郷「悩みも、不安も……全て、忘れさせますから」
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 00:04:09.12 ID:6n/qM4NmO

ここまで精神が弱りきってるとなると東郷せんせーの手段を試してみるのも手かもしれんな…
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 00:50:09.25 ID:9R3PKc2+O

そのっちと仲直りしなくちゃ
844 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 16:18:24.89 ID:jPKxhfVyo

では、少しずつ
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 16:22:36.60 ID:kUx2Zf8RO
はいよー
846 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 17:02:12.66 ID:jPKxhfVyo

天乃「体の方はどう?」

東郷「今のところは、問題ありません」

ちょっとした擦り傷

その程度の被害はあったけれど、

祟りの規模としては非常に小さなものだ

樹のように体や頭を強く打つようなダメージを基準に考えるつもりはないが

事故や事件を含まない日常的な日々の中で起こる小さな傷は、

問題ないと言っていいだろう

東郷「久遠先輩も……体の方は調子がよさそうで何よりです」

全盛期と比べれば非常に少女的

だが、それはある意味で当然であり非日常から脱したとも言える

弱弱しいのはまだ、馴染まないが

このままでもいいのではないかと、東郷は心の中に言葉をしまい込む

東郷「ですが……」

天乃「聞こえちゃった?」

東郷「叫んでいましたから。みんなにも聞こえていましたよ」
847 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 18:06:38.24 ID:jPKxhfVyo

東郷「そのっちも、何も本気で怒っているわけじゃないのは……」

天乃「うん」

東郷「そうですよね、久遠先輩だってそのっちとの付き合いは長い」

分からないはずがない

それはもちろん、その逆も然り

園子にも、天乃の考えている事くらい分かる

でもそれでも我慢できなかったから叫んだのだ

そこで叫ばせてしまったから

天乃が心に傷を負いかけているということを、

東郷は分かっている

東郷「……久遠先輩の傍に居れば、落ち着く。というのはそのっちの嘘じゃないんです」

天乃「貴女もなの?」

東郷「いいえ。みんなが、です」

天乃「私の持ってる穢れが作用してるのかしら」

東郷「穢れもそうですが……愛が感じられるからですよ」
848 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 19:11:03.72 ID:jPKxhfVyo

冗談みたいなことを、東郷はまじめに言う

本気で言っている

穢れが作用していること

天乃の愛が感じられるからということ

全部本当だ

東郷「どれだけのことがあっても、久遠先輩が傍に居てくれるのならば大丈夫だと思える」

努力も、根性も報われるのだと分かる

だから、もっと頑張ろうと思うことが出来る

なによりも……胸の痛みを上書きできる熱さがある

東郷「久遠先輩さえいてくれるのなら、大丈夫なんですよ」

天乃「でも、傷は癒せない」

東郷「祟りは癒せる」

天乃「……」

東郷「……でも、そんな顔をされていたら、癒えるもの癒せない」


849 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 19:34:33.88 ID:jPKxhfVyo

東郷「何でも言っているはずです。久遠先輩が、私達のすべてだと」

勇者を続けている理由、努力を惜しまない理由、

無茶をしてしまう理由、どんな困難にだってめげない理由

今こうして話している間にも

刻一刻と祟りによって体が蝕まれていても笑うことが出来る理由

東郷「久遠先輩が笑顔になれないと、私達も笑うことが出来ません」

天乃「……」

東郷は椅子からベッドへと軽やかに身を移し、

天乃へと身を寄せる

東郷「久遠先輩が注意してしまうことも、そのっちが少しやりすぎてしまう気持ちも、どっちも良く分かります」

東郷自身、

動くことが出来る嬉しさも相まって天乃に会いに行きたくなるし

触れたいと思ってしまう

だから全身が動かなかった園子は、自分以上にそういう気持ちが強いだろうことも分かる

そんな園子の自由さに、不安になってしまう天乃の気持ちも分かる

東郷「だけど、少しだけでいいのでそのっちを受け止めてあげてはくれませんか?」

頻度が多いこともあるだろう、強く密着してくることもあるだろう

でも、それは好きだからこそだし

蝕まれていく自分の体を癒し、心を強く保つためのものだから

だからお願いします。と、東郷は言う



1、分かってるわ。分かってるけどね……不安が勝っちゃうのよ
2、そのっちだけでいいの?
3、なら、私のことも何とかしてよ
4、力さえ、ちゃんともどってきてくれさえすれば……

↓2
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 19:36:35.92 ID:kUx2Zf8RO
4
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 19:39:17.48 ID:N2sEmyHgO
2
852 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 20:36:54.99 ID:jPKxhfVyo

天乃「……そのっちだけでいいの?」

東郷「え……」

東郷の話を聞いて、問われて

引き出されたのは天乃の笑みと、からかうような台詞

思わず反応の遅れた東郷は、ぐっと息を飲みこむと

考えの読みにくい真っ新な笑みを浮かべる

東郷「そんなわけ、ないですよ?」

天乃「でも、勇者部だけでも6人いるでしょ? 園子みたいな頻度で来られると、体がもたないというか」

休まる時間が無くなっちゃうと思わない?

そう聞く天乃に見せるのは、笑みだ

何を言ってるんですか?

本気で言ってるんですか?

そう問いかけるような威圧感さえ感じられそうな笑み

天乃「東郷?」

東郷「節度は守らせるので大丈夫ですよ。それに……」

一日を朝昼晩で考えれば、3日

一週間もあれば21日もあるということになる

東郷「6人いようが9人いようが、一人2回は久遠先輩を楽しめ……傍に居られます」
853 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 20:44:41.31 ID:jPKxhfVyo

天乃「みんなの相手をしないっていうのは冗談だけど……その、変な考え方止めない?」

東郷「確かにそうですね……時間割的に言えば夜が圧倒的にお得……」

天乃「東郷?」

東郷「寝るもよし抱くもよし破廉恥な行為だってしてもいいですし、何より居られる時間が違います」

沙織たちを含めれば、天乃が抱く少女の数は一週間では足りなくなる

だが……

東郷「一日に二人相手にすると言うのは?」

天乃「東郷、落ち着いて」

東郷「くじ引きで決めるんです。一週間の中で誰がどの曜日かをくじ分けして、久遠先輩に相手して貰う」

もちろん、何をするかは個人にゆだねられる

ただ寄り添ってもいいし、何かしたりしてもいい

すべて自由、けれど一週間に一度限定

東郷「どうですか!?」

天乃「どうって……そうねぇ」

まずは、落ち着くことから始めましょうか

天乃は困ったように、そういった
854 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 20:45:21.38 ID:jPKxhfVyo

途中ですが、本日はここまでとさせていただきます
明日はできれば通常時間から

場合によってはお休みをいただくことになるかもしれません
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 20:57:31.72 ID:0VBeTqvZO

確かにとーごーせんせーの案で嫌なことを忘れられたら元気になりそうではあるかも
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 23:49:03.69 ID:GrCTeWLx0

勇者部5人にそのっち沙織若葉……
1週間で足りないじゃん!?
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 15:29:51.71 ID:zPlEGfsJO
若葉は単身赴任だから将来的には1週間で大丈夫大丈夫
858 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 21:28:23.36 ID:agnYot0Bo

では少しだけ
859 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 21:32:47.99 ID:agnYot0Bo

√ 12月15日目 夕(病院) ※月曜日


01〜10 風
11〜20 
21〜30 樹
31〜40 
41〜50 千景
51〜60 
61〜70 友奈
71〜80 
81〜90 夏凜
91〜00 沙織

↓1のコンマ 
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 21:42:30.31 ID:QBSmjY9UO
861 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 22:15:17.90 ID:agnYot0Bo

√ 12月15日目 夕(病院) ※月曜日


天乃「園子……顔見せないわね……」

もしかしたら寝ているだけかもしれないけれど、

求めすぎた罪悪感を感じているのかもしれない

園子はカーテンの奥に引っ込んで以降

まったく物音を立てることなく静まり返ったままだ

天乃「………」

寝ているのだとしても、

苦しみから逃れるためだったとしたら?

そう、思い始めてしまうと

今朝までの積極的な行動力は自分のためにもなっていたのだと

今更ながらに思う

天乃「でも、それは言えない」

それを言ってしまうと、

みんながみんな揃いも揃って我慢してでも顔を見せに来るからだ

苦しかろうが辛かろうが

自分は大丈夫なのだと言いに来るようになってしまう

だから、天乃から求めるわけにはいかない
862 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 22:47:01.25 ID:agnYot0Bo

はぁ……と、ため息をつく

ため息をつくと幸せが逃げるというけれど

幸せが逃げているからため息が出ているのだと、天乃は投げやりに考えて目を瞑る

眠ってしまおうか

嫌な考えも、何も

考えずに済むように身を委ねてしまおうか

そんなことを考えて、東郷の言葉を思い返す

冗談みたいなことだったし

東郷は本気に見える冗談のような言い方だった

でも、救いになっていることはきっと……事実だろうし

決してない話でもないかもしれないと、思う

天乃「ただ、私の体がもたないのよね」

一週間が短いとかどうとかではなく

天乃は今簡単に壊れてしまいそうな陶器人形みたいなもので

二人の相手など、していられない

もちろん、みだらな行為をしないならば多少……負担は軽くなると思うけれど。


1、勇者
2、精霊
3、イベント判定
4、休む


↓2
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:49:09.48 ID:thCZ3g5LO
4
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:51:01.12 ID:ESpHMgFW0
4
865 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 23:09:12.28 ID:agnYot0Bo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


再開時にイベント判定
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:18:22.94 ID:thCZ3g5LO

まず久遠さんが元気にならないとどうにもならないからな…
今は焦らず体力を回復させよう
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:58:13.85 ID:2Dw0U2htO

休むのが先決だな
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 00:47:08.49 ID:OOdSoI+BO

まあ久遠さんの方の大きな一難はさったから寝てりゃそのうち元気になるでしょ
869 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 22:06:58.43 ID:OSRFwt2To

では少しだけ
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 22:10:22.14 ID:appJXCuwO
ばっちこい
871 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 22:13:47.08 ID:OSRFwt2To

01〜10 
11〜20 友奈
21〜30 
31〜40  樹
41〜50 
51〜60  風
61〜70 
71〜80 千景
81〜90 
91〜00  夏凜

↓1のコンマ 
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 22:15:51.76 ID:appJXCuwO
873 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 22:48:50.24 ID:OSRFwt2To

精霊の空間から姿を見せた千景は、

閉じ忘れのカーテンをさっと締めながら、中に残る

音がならないように椅子に座って、

目を瞑り、微かな寝息を立てる

そんな、小さな子供のような主を眺めて、唇を結ぶ

起きている間、ずっと悩まされる不安から逃れられている時間は

天乃をとても穏やかにさせてくれている

けれど、それはまだ些細―樹は重傷だったが―と言えるレベルに留まってくれているからだ

しかし、祟りを受けてからまだ数日も経たないうちに細かな被害は尽きず

一人の例外もなく襲われていく事態は、いずれ夢にまでその猛威を振るうかもしれない

勇者は怪我を負い、天乃は心に傷を負う

千景「……私はまだ、思えば軽かった」

虐げられて傷ついた心と、

精霊の穢れによって産まれたもう一人の闇の強い郡千景の挑発

自分の心さえ強ければ何とでもなったそれに対し、

何よりもみんなを失うことを恐れていたのに、大事な時な時に守ることのできる力を失って

時間が経つにつれて被害が大きくなるか、重なるかで傷ついていく勇者部を見ているだけしかできない天乃

明らかに天乃の方が精神的に辛いだろうと、千景は思う
874 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 23:06:11.96 ID:OSRFwt2To

少しずつだが、天乃は回復傾向にある

こうして夕方から眠ろうとする……眠ったりするのも

取り戻していく力の流れに乱されてしまわないようにと

調律を行うために無意識に体を休ませようとしているからだろう

もちろん、天乃自身は眠気を感じるなどあるだろうが

その原因は疲れなどではなく、そう言った霊的な要素だ

千景「貴女が、今後を左右する」

天乃の回復力次第では、

祟りの影響を最小限に抑えることが出来るし、

樹のような被害に遭わないようにすることだって、出来る

だから、少しでも早く体を良くしてもらわなければならない

神樹様の種を無理やり行使したりするような人はここには居ないけれど

悠長回復を待っていられなくなる可能性だってあり得ない話ではない

というのも、沙織たち曰く大赦内部ではまだ、妙な動きがあるような気がする……というのだ

もしそれが気のせいではないのだとしたら、

つい先日の奉火祭のように

秘密裏に行動しているということから少なくとも、良くないことを行おうとしているということになる

それがあるかないかでまた、対応が代わってくる
875 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 23:24:39.91 ID:OSRFwt2To

千景「……でも、無理はさせられないわ」

千景の力を使えば穢れを取り戻させることはできる

神樹様の種を使えばそれに対しての力も取り戻させることはできる

けれどもそれは、荒療治になってしまう

最悪、天乃の命を奪ってしまうことにさえなりかねない

自然回復で力を取り戻させる遠回りな道こそが

もっとも安全であり確実な方法なのだ

もどかしさがないと言えば、嘘になる

けれど……余計なことはしてはいけない

千景「……頑張って、久遠さん」

何もできないけれど

でも、傍に居てあげることくらいはできるから

何も掴むことが出来ないような弱弱しい手を、包んであげることくらいはできるから

千景「死なないで、生きて、頑張って」

頑張れなんて無責任かもしれないけれど

かけてあげられる言葉は、それくらいだった
876 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 23:30:38.41 ID:OSRFwt2To

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


千景「寝ていると、本当……」

沙織「する? しちゃう?」

千景「っ!? い、伊集院さん?」

沙織「良いんだよ? しても……誰も怒ったりしないから」

千景「…………」

千景「……しないわ。私はそういう柄じゃない」
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 23:38:13.97 ID:appJXCuwO

千景の優しさや願いが久遠さんの力の一部になってくれるといいなぁ
その一方でまたしても大赦が何かやらかしそうで気になる…
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 00:47:10.32 ID:47e2Y0cF0

勇者部の声援が久遠さんの力に!
種使うタイミングは難しいよなあ
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 08:07:34.67 ID:R2vesuNwO
どうやら花結いの章が完結した模様
もし久遠さんが介入してたら基本神様との相性が悪いのもあってただでは終わらなさそう
880 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 22:12:56.22 ID:Ns1G9P2ro

では少しだけ
881 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 22:14:43.83 ID:Ns1G9P2ro

√ 12月15日目 夜(病院) ※月曜日


01〜10 夏凜
11〜20 
21〜30 若葉
31〜40 
41〜50 九尾
51〜60 お休みのまま
61〜70 樹
71〜80 
81〜90 友奈
91〜00 

↓1のコンマ 
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 22:15:19.85 ID:A4SY4aTuO
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 22:18:50.20 ID:h5EkOyDcO
友奈ちゃんか
884 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 22:42:32.60 ID:Ns1G9P2ro

√ 12月15日目 夜(病院) ※月曜日


足音や気配を消すのはいつの間にか手慣れてしまったもので、

こっそりとカーテンをめくった友奈は、中を覗いて天乃の状態を確認する

布団の動きは静かな呼吸の上下だけ

昼間のように体を起こさず、横になっている天乃は起きているかどうか一目ではわからない

友奈「く……」

声をかけようか

ちょっぴり迷って出かけた言葉を飲み込み、

一歩中へと進む

天乃「……友奈?」

友奈「ぁっ」

天乃「大丈夫よ、もう……起きてたから」

起こしたのかと。

申し訳なさの見えた友奈の小さな声に

天乃は眠気の感じる声で返して、布団の中でもぞもぞと動く

体を起こすほどの、気力はなかった
885 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 23:00:50.52 ID:Ns1G9P2ro

天乃「……どうかした?」

友奈「大丈夫ですか?」

天乃「大丈夫」

友奈「ベッド動かしますか?」

天乃「ううん、このままで、お願い」

もぞりと布団をずらし、

顔が見えやすいようにして、微笑む

ベッドの上半身部分を動かせば体を起こすことは容易いけれど、

引き摺られるからだが少し、辛い

天乃「ごめんね、来てもらったのに」

友奈「久遠先輩にはできる限り休んで貰うのが一番ですから、平気ですっ」

むしろ、休ませるべきなのに

こうして話させて大丈夫なのかな……と、友奈は思う

独りぼっちでいるよりも

誰かと会話したりして孤独に苛まれないようにするのは

気休め程度には、有効かもしれないけれど。
886 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 23:28:53.01 ID:Ns1G9P2ro

友奈「朝ならもう少し大丈夫ですか?」

天乃「?」

友奈「実は、久遠先輩が少し元気になったのなら赤ちゃんとあわせたほうが良い。みたいな話があって……」

母子同室に関しては、

世話はみんながやるから問題がないという話ではあるが

今は祟りによる不幸の影響があるほか、

母乳などを挙げたりする必要があったり、

いつ泣くかも不確かなため負担が大きく、することはできないけれど

顔を見ること、抱くこと位はできる

もちろん、天乃の体調次第では授乳―出るかはともかく―することもあるだろう

友奈「明日、問題がなかったら会いに行くのはどうですか?」

天乃「……私のこと、お母さんだと認めてくれるかしら?」

友奈「大丈夫ですよっ」

天乃の弱気な声に、友奈はぐっと身を乗り出す勢いで答える

友奈「久遠先輩がお腹を痛めて産んだ子供だからっ……私達は、微妙かもしれないですけど」

えへへ……

困ったように笑った友奈は、まだこれからだよね。と意気込みを見せる


1、友奈も一緒に行く?
2、ねぇ友奈、出るかどうか確かめてくれない?
3、みんなが元気になったら、ちゃんと名前も決めてあげないと
4、これからよね。本当

↓2
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 23:30:45.59 ID:h5EkOyDcO
1
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 23:31:29.53 ID:uVKL5kQ/0
2
889 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 23:51:39.85 ID:Ns1G9P2ro

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


友奈「えっ」

東郷「友奈ちゃん、今搾乳のしおりを造るから一時間頂戴!」カタカタカタカタッ

友奈「え……っ」

東郷「とりあえず、友奈ちゃんは赤ちゃんになり切る練習をしておいてね?」

友奈「なんで東郷さんに頼まないのかだけは分かっちゃった」
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 00:00:44.42 ID:G7YYkuFxO

これまた分厚そうなしおりを作りそうなとーごーせんせーェ…
それはともかく久遠さんやっと自分の赤ちゃんと対面できるんだな
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 00:01:14.06 ID:cLMZJHgZO

まさかの友奈役得
892 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 21:28:18.04 ID:9DkVGB2Yo

では少しだけ
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:29:49.11 ID:ux5fK2UIO
やっときたー
894 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 22:11:11.22 ID:9DkVGB2Yo

天乃「ねぇ友奈、出るかどうか確かめてくれない?」

友奈「あ、はい――えっ!?」

だ、ダメですよ!と、

友奈は反射的な答えをしてすぐに前言を撤回したうえで、

天乃の申し出に首を振る

友奈「それは……あ、あくまで赤ちゃんの、ためのものじゃないですか」

天乃「そうだけど……でも、出るかどうか分からないし」

多少、胸が張る感じはあるが

漏れ出してくるといった限界感は感じない

自分で揉んだりしてもいいとは思うのだが、

あいにく、今の天乃には絞り出すほどの力はない

困ったように理由を話すと、

友奈は何とも言えない困り果てた表情で目を逸らす

友奈「う……」

してみたい気持ちと、ダメだという気持ち

さっきまで優勢だった後者も、事情があるともなれば話は別で。

でも、友奈は悩まし気に目を泳がせた

友奈「な、なんで私なんですか?」
895 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 22:26:07.05 ID:9DkVGB2Yo

天乃「……? なんでって、友奈マッサージ得意でしょ?」

友奈「そうですけど……」

でも、エッチなことを基準で考えれば明らかに技術に劣る

その筋の知識を沢山仕入れている東郷や沙織

地味に努力をしている夏凜や樹の方が明らかに適任だろうと友奈は思う

友奈「あ」

思ってすぐに、思い直す

胸に触れるからといって。

もう母乳から離れて久しい年齢の自分たちが母乳に触れるからと言って

必ずしも、エッチなことではないのだと。

少なくとも、天乃にとっては他意どころか性欲的な欲求など皆無で

あくまで赤ちゃんが必要としている母乳が問題なく出るのかどうか

それを知ろうとしているのだと。

そして何より

友奈「あぅぅぅ」

天乃「友奈?」

友奈「……エッチな子でごめんなさい」

自分がまず先に性的な思考で捉えていたことに気づいてしまった
896 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:05:51.76 ID:9DkVGB2Yo

天乃「そんなあなたにしたのは、私でしょう?」

友奈「そんなことっ」

天乃「あるでしょ」

天乃が微笑むと、

友奈は否定しきれずに口を閉じる

それもそうだろう、否定できるはずがない

もし、友奈が学校でほかの男子または女子とお付き合いをしたことがある。というのであれば、

別の原因もあったかもしれないけれど、違う

それどころか、性的な行為が必要だとみんなに求めていた天乃と

思春期真っただ中に付き合いを始めてしまったのだから

それはもちろん、エッチな知識を持つことになる

天乃からの欲求が性的なことだという考えにも至ってしまう

天乃「もちろん、友奈が嫌ならいいのよ」

困らせたくて言っているわけではないのだ

この要求に答えてくれる人はいる―少なくとも夏凜は絶対に―し、

他のみんなだって別に優しくないわけじゃない

天乃は口にはしないが

必ずしも友奈でなければならないという理由はなかった
897 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:27:39.56 ID:9DkVGB2Yo

友奈「それは……狡く、ないですか」

天乃「そう?」

友奈「だって……」

分かっていて言っているのだろうか?

嫌ならばいいと言われて、嫌だと言えるわけがない

それは天乃も分かっていることだろう

だが、自分は遠慮しておきますと言っても

他の誰かが代わりにやってくれてしまうということになる

友奈「……東郷さんは、断らないと思います。沙織さん達も、樹ちゃんだって、多分」

少し躊躇するそぶりを見せながらも、

頑張ります! と意気込む姿が目に浮かんでくる

ダメではない、嫌ではない、悪いことでもない

むしろ、求められたことに率先して応えられることに憧れさえする

だけど、もやっとする

友奈がすっと自分の胸元に手を伸ばすその仕草を、天乃は優しく見つめる

天乃「自信がないとダメなのだとしたら、私はみんなのお嫁さん失格になるわね」

友奈「えっ」

天乃「だってこんな状態なんだもの。欲求どころか要求に応えてあげられる自信さえないわ」
898 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:46:43.07 ID:9DkVGB2Yo

友奈「そ、そんなことないです!」

もやっとした気持ちを押しのける勢いで身を乗り出して、否定する

天乃がどれだけの苦労をしたのか知っている、みんな分かっている

友奈「久遠先輩は精一杯応えてくれてます!」

なぜ応えることが出来ないのかを知っている

友奈「一緒に寝たいって言えば寝させてくれる、お話に乗ってくれるし、つまらない話だって楽しそうにしてくれる」

そして、その応えてあげられないことに罪悪感を抱いてしまうほどに、

欲求や要求以上に供給してあげたいと思ってくれていることも……分かっている

なにより

友奈「本当は戦いたかったのに、私達の為に退いてくれたじゃないですか。それだけで――」

十分なんです。

そう、続けようとした友奈の視界に映る天乃は、優しかった

言葉となって羅列されていく想いを、しっかりと受け止めてくれている姿

それは、憧れ、愛し、恋をした久遠天乃という先輩

天乃「ありがと……でもね。私だってしたいことは沢山あっても我慢して、愛想付かずに一緒にいてくれる。それで十分。なのよね」

友奈「……」

気づけば、友奈が語ったのは友奈自身の悩みに対する言葉で

天乃を想う気持ちが強いからこそ抱いてしまう負の面を、そのより強い想いが説き伏せる

悩む必要なんて、ないのだと。

そうさせる天乃の答えと、表情はやっぱり――狡い

友奈「やります……やらせてくださいっ」

上手くできないかもしれない。そんな考えは、もうなかった
899 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:51:36.13 ID:9DkVGB2Yo

では、ここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から


東郷「友奈ちゃん、出来たわ! 搾乳のしおり――」

友奈「ごめんね、東郷さん」

東郷「え?」

友奈「私……久遠先輩の信じてくれた私の力で頑張ってみようと思う」

東郷「友奈ちゃん……ううん。私の方こそごめんね

東郷「友奈ちゃんはもう、立派な女性だって言うことを分かってなかったみたい……頑張って」ニコッ


風「良い話?」

夏凜「内容が違ってれば」
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 00:03:33.16 ID:TttTqcIjO

相手が友奈ちゃんだったのもあって優しさを感じるいい話になったなぁ

あとは厳密には違うかもだけど久々のえっちシーンに期待
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 00:03:54.98 ID:6Qtc0+J5O

友奈の本領発揮!
902 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 13:39:15.01 ID:GWxGcd2Mo

では、少しずつ
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 14:29:31.70 ID:vFNoXPysO
久々に昼だったー
904 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 14:51:26.48 ID:GWxGcd2Mo

友奈「そ、それじゃ……失礼します」

天乃「どうぞ」

友奈「………」

双子を妊娠し、出産した母親の体であるはずなのだが、

腹部のたるみや、脂肪の付き具合はそれを感じさせない

むしろ、子供ができる前よりも衰えてしまっているようにさえ、感じる

天乃はそんな友奈の視線を感じて恥じらうよりも、

どこか申し訳なさそうに、嘲笑の笑みを浮かべる

天乃「……エッチな気分には、なれなくなるでしょう?」

友奈「そんなこと、ないですよ」

天乃「嘘」

友奈「本当です」

その衰えに抱くのはどうしても罪悪感が上回ってしまうけれど

決して魅力がないわけではない

そもそも、今回はエッチなことが目的ではないのだ

それは、体がしっかりと戻ってから考えればいい

友奈「始めますね、久遠先輩」
905 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 15:26:13.60 ID:GWxGcd2Mo

母乳が出るのかどうかの確認は、どうしたらいいのか

天乃はマッサージが得意だから選んだと言っていたけれど

残念ながら揉めばいいわけではない

母乳が出るかどうかは母親の体の状態が一番カギになっているが

もう一つ、赤ちゃんの吸い方にも左右される部分がある

となると……当然

友奈「吸うことになる……よね」

天乃「ん?」

友奈「も、持ち上げないでくださいっ」

天乃「でも、吸うんでしょ?」

友奈「そ、そうですけどっ」

初めてであったころから豊満だったバストは、

元々小さな体にはそぐわないものだったが、

妊娠したことによって少なくとも一回り近く……増えた

東郷は大きいがその分、身長も低くはない

その点、天乃は小さな体に大きな胸

対して動いていないにもかかわらず増えない腰回り

その造形は何とも言い難い

なのに、天乃は気にする様子もなく乳房を持ち上げて見せるのだから……エッチだった
906 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 16:11:21.06 ID:GWxGcd2Mo

友奈「えっと」

小さい頃、自分はどんな吸い方をしていたのか

母親はどのように与えてくれていたのか

乳房を目に焼き付け、目を閉じ……連想によって記憶が引き起こされてくれることに期待する

友奈「久遠先輩……お願いをしてもいいですか?」

天乃「ええ、どうすればいい?」

友奈「私のこと、抱いてくれませんか? 赤ちゃんに母乳をあげるみたいに」

天乃「おいで、友ちゃん」

優しく、手に触れる

自分はここにいるのだと導き、

傾いていく体を支えて、自分の体へと倒れるように引く

友奈は赤ちゃんというには大きすぎるが、

身体を横にしてあげれば、胸を吸わせることくらいならできるだろう

友奈「お母さん……」

違う

友奈「ママ……」

心を、戻していく

身体の感覚のほぼすべてをシャットダウンして、

まだ無知で、無垢な時代へとさかのぼらせていく
907 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 16:40:39.57 ID:GWxGcd2Mo

成人した大人ならば困難かもしれないけれど

でも、友奈はまだ、中学2年生

記憶は薄れてしまっていても、その感覚は体に染みついている

天乃「……」

天乃は、母親になったのはこれが初めてだ

どう導けばいいのか分からない

でも、母乳を吸わせるという行為自体は知っている

どこから吸わせるのかもわかっている

だから、それだけを考えて導いていく

友奈「ん……」

鼻先がふにゅりと、潰れる

鼻のすぐ横にちょっぴり固い突起物

目を閉じていても分かるそれをめがけて、口を開く

突起物――乳頭が舌先ではなく、

奥の方に届くようにまずは進んでいく

友奈「ぁぅ……」

まだ、口を閉じない

乳房の一部が舌に触れるようになったら、少し持ち上げるようにして、角度を変える

口蓋に乳頭が触れ、一瞬えずきそうになるのを抑えて右手で乳房に触れる
908 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 16:53:14.97 ID:GWxGcd2Mo

唇を少しずつ閉めていき、

強く吸い付かない程度の状態で下あごが触れる事を感じ取ると、

友奈は目を瞑ったまま、吸う

天乃「んっ」

まずは弱く、準備運動

ピッタりと張り付いた唇から空気は吸えず漏れず、

鼻で呼吸をして、唇を押し揉むポンプのように動かして、

天乃の体に母乳を催促する

天乃「っ……んっ」

友奈「ん……」

手では揉まない

あくまで、支える程度

吸って、吸って、吸って

唇で挟んで刺激して……また、吸い上げる

一つ一つの間隔を少しずつ早めていく

それでも……母乳はなかなかに出てこない
909 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 17:04:36.43 ID:GWxGcd2Mo

友奈「っは……」

天乃「……はぁ……」

友奈「で、出ないですね」

天乃「そう、みたいね……」

ちょっぴり疲れたように見える天乃だが、

それよりも密着する肌の温かさを感じて、友奈の迷いは口を半開きに止める

友奈「………」

自分とではやっぱり、エッチに分類されるのだろうか。

頭では違うと考えていても、体はそう覚えているし感じてしまう

だから、母性よりも性的なリソースに神経が割かれてしまって

母乳が出てこないのではないかと、友奈は精一杯に考えてみる

エッチの時、粗相をしてしまうのではという感覚なのに、出てくるものは違う

それと似たようなものなのではないかと、思う

胸が強い性感帯担っている天乃なら、なおさらだ

聞けば聞くほど、吐息は艶っぽく

揺れる胸、布団の中に隠れた下腹部は秘めたるものを誘惑する

友奈「も、もう少し頑張ってみましょう」

天乃「でも……私……」

友奈「そういう気分になっちゃったときは言ってください。何とかします」

天乃「それじゃ……お願い、するわね?」

任せてください。と、友奈は意気込んで

思い出した母乳の吸い方、赤子の自分の動きをなぞるように――天乃の胸へと顔を寄せていった
910 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 17:18:07.70 ID:GWxGcd2Mo

01〜10 
11〜20 母乳
21〜30 
31〜40 違うほう
41〜50 母乳
51〜60 
61〜70 
71〜80 母乳
81〜90 
91〜00 違うほう


↓1のコンマ 
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 17:21:59.72 ID:JCJjpE46O
912 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 17:55:19.56 ID:GWxGcd2Mo

30分ほど……だっただろうか

ふやけてしまうこと、

偏ってしまうことを気にして左右の乳房を吸い分けながら続けていると、

少しだけ滲むものがあった

初めは友奈の唾液が多く、それが薄れただけのものではないかという疑念もあったけれど、

乳房と乳頭をしっかり拭って、唾液を飲み込んでから続けてみると

少しとろりとした何かが舌の上を流れていく

友奈「っ!」

もう一度、吸う

もう少しだけ強く、吸い上げる

とろりとしていた何かはだんだんと量を増して、さらりとしたものに変わって

求めれば応じる様に流れ出てきてくれるようになっていく

天乃「あっ……だめっ」

友奈「わわっ」

溜まりすぎていたからか

詰まっていただけなのか

友奈が離れても、母乳は溢れ出て……伝い落ちる

ぽたりぽたりと布団――ではなく、

横になっていた友奈の寝間着を汚してしまう
913 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 18:10:24.53 ID:GWxGcd2Mo

友奈「んっ……ペロッ」

天乃「っ……ちょっ……」

友奈「う、動かないでください」

溢れ出ていく白い川を、なめとって辿る

桜色の蕾は味覚的ではない甘美な味わいを舌に染み込ませてくれる

舌から脳に伝わり、体に溶け込む

まるで、初めから自分自身の体の一部だったかのように、

それは友奈の体に馴染む

天乃が動けば、胸が揺れる

胸が動けば、母乳が出てきてしまう

友奈が左の胸を舐めとると、右から流れ出てきていて

右の胸を舐めとれば、左の胸から出てくる

天乃「やっ……んっ」

友奈「今まで、こんなの……」

味わったことないのに、不思議と懐かしい

それはとても温かくて

祟りの熱、その痛みなど容易く忘れさせてくれるような――心地よさだった
914 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 18:22:34.61 ID:GWxGcd2Mo
1日のまとめ

・   乃木園子:交流有(好きだからこそ)
・   犬吠埼風:交流無()
・   犬吠埼樹:交流無()
・   結城友奈:交流有(母乳)
・   東郷美森:交流有(欲求不満)
・   三好夏凜:交流無()
・   乃木若葉:交流無()
・   土居球子:交流無()
・   白鳥歌野:交流無()
・   藤森水都:交流無()
・     郡千景:交流無()
・ 伊集院沙織:交流無()
・      九尾:交流無()
・      神樹:交流無()


12月16日目 終了時点

乃木園子との絆  97(高い)
犬吠埼風との絆  117(かなり高い)
犬吠埼樹との絆  105(とても高い)
結城友奈との絆  132(かなり高い)
東郷美森との絆  136(かなり高い)
三好夏凜との絆  162(最高値)
乃木若葉との絆  107(かなり高い)
土居球子との絆  54(中々良い)
白鳥歌野との絆  52(中々良い)
藤森水都との絆  44(中々良い)
  郡千景との絆  54(中々良い)
   沙織との絆  138(かなり高い)
   九尾との絆  77(高い)
    神樹との絆   ??(低い)
915 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 18:33:38.05 ID:GWxGcd2Mo

√ 12月16日目 朝(病院) ※火曜日


01〜10 友奈
11〜20 
21〜30 夏凜
31〜40 
41〜50 九尾
51〜60 
61〜70 風
71〜80 
81〜90  樹
91〜00 

↓1のコンマ

※コンマ一桁判定付与
 →1〜0  判定+1 
※ただし、例外有
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 18:36:54.35 ID:UEmn7uQB0
917 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 18:44:34.04 ID:GWxGcd2Mo

では少し中断します
20時ころまでには再開予定になります
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 19:45:46.55 ID:JCJjpE46O
一旦乙
久遠さん、相変わらずエロくて素敵だ…
919 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 20:22:00.65 ID:GWxGcd2Mo
ではまた少しだけ
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 20:28:27.33 ID:h6csyVv9O
あいよ
921 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 21:01:37.42 ID:GWxGcd2Mo

√ 12月16日目 朝(病院) ※火曜日


天乃「……こうしてみると、赤ちゃんみたいね」

すぐ横ですやすやと眠る友奈の寝顔

頬を突きそうな距離に置いた人差し指で布団をペシペシと踏み固めて、微笑む

穏やかで愛らしい

悪戯をしてみたくなるけれど、

このままじっと眺めていたい気持ちにもなる

天乃「貴女のせい、なんだからね」

天乃を起こした胸の違和感

昨日、友奈が吸いきれなかったあまりだろうか

触れてみれば湿っていて、

洗おうとすれば、また出てきてしまうため

応急処置を施して、パッドをつけるにとどまっている

当然ながら、体の向きを変えることなんて出来はしない

もちろん、嫌ではないし悪いことでもないのだが

天乃「友奈なら、責任とってくれそう」

溢れる母乳の処理

きっと請け負ってくれるだろうと考えて

思い浮かぶ昨夜の友奈の姿に、体は少しだけ熱っぽかった
922 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 21:24:32.01 ID:GWxGcd2Mo

天乃「あんなに、迫ってくるとは思わなかった」

母乳が出始めた後、

何もしなくても溢れてくることに気付いた友奈は、

天乃に動かないようにと言いつつ、さんざんに……楽しんだ

最終的には押し倒され、友奈が満足するまでそれは続いた

友奈はせっかくなので。と言っていたけれど

授乳することで体が感じるようになってしまうのは、困る

天乃「でも、これで赤ちゃんにあげることが出来る」

体調次第では、

赤ちゃんに会いに行くことが出来るという話だった

今の調子なら問題はない

心配だった授乳も行うことが出来る

それなら、会いに行こうか

赤ちゃんのような寝顔を見せる友奈を眺めながら、

天乃は考える
923 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 21:46:41.25 ID:GWxGcd2Mo

話が出たときに深く話はしなかったけれど、

天乃が子供に会いに行くには人の手を借りる必要がある

普段なら、話を持ってきてくれた友奈だったり、

夏凜達を連れて行ったりするものなのだけれど

今の友奈たちは祟りを受けているため、

その影響が赤ちゃんに出ないとも限らない

それをみんな分かっているから、

たとえ、天乃がみんなを置いて看護師に連れていくことを求めても

何も言わないだろうし、仕方がないと考えることだろう

だけど……

天乃「みんなとの血のつながりはなくても……子供、なのよね」

天乃が産んだ、みんなの子供

もしも行くのなら、

出来れば、みんなの中の誰かを連れていきたいと思う


1、誰かを連れていく
2、みんながいけないのなら、諦める
3、看護師に頼んで連れて行ってもらう
4、交流:勇者
5、交流:精霊
6、イベント判定

↓2
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 21:48:24.74 ID:UEmn7uQB0
1
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 21:50:08.57 ID:h6csyVv9O
1
926 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 21:54:04.16 ID:GWxGcd2Mo

1、友奈
2、風
3、東郷
4、樹
5、園子
6、夏凜
7、沙織
8、若葉
9、千景
0、九尾


↓2
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 21:58:50.93 ID:h6csyVv9O
ksk
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 21:59:29.82 ID:UEmn7uQB0
6
929 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/10(日) 22:13:46.35 ID:GWxGcd2Mo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


東郷「……思ったのだけど」

東郷「友奈ちゃんは久遠先輩の母乳を飲んだのよね?」

友奈「そうだけど……ダメだった?」

東郷「ううん。ただ、母乳って考え方次第では妊娠できそうって思って」

友奈「そうだね。それが出来たら……嬉しいね」
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 22:25:21.29 ID:h6csyVv9O

ついに久遠さんの母乳解禁でさっそく友奈ちゃんを赤ちゃんに変えてしまうとは…これはこれで尊い
そういえば母乳は血液で出来てるらしいけど祟りに対して効果はあるのかな?
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:04:43.24 ID:/y9D3qpY0

東郷さんがボケたのに嬉しいねって返しが切ない
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 08:05:03.50 ID:7XiJ/V2VO

久遠さんの母乳はある意味蠍座以上の勇者キラーじゃないだろうか
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 09:02:45.93 ID:EueFuSHoO
そりゃ久遠さんの子供欲しいんだもの嬉しいでしょ
久遠さんの母乳には力があるから本能的に求めてしまう…とか普通にありそう
934 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/11(月) 20:53:45.53 ID:Ri1KYW0Wo
では、少しだけ
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 20:58:28.80 ID:m/RjjdzUO
よしきた
936 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/11(月) 21:05:17.66 ID:Ri1KYW0Wo

夏凜「途中まで連れていくだけなら、良いわよ」

天乃「途中?」

夏凜「そ。途中」

本当なら、途中まで連れていくというのも断りたいというのが、夏凜の本心だった

樹があんな目に遭ったのだ

いつ、どこで、自分たちに不幸なことが起こるのか分かったものじゃない

神様の干渉だというのなら、

乗り込んだエレベーターが急速落下する。なんていう惨劇だって否定できない

神の祟りである以上、

常に最悪の想定をしたうえで行動するべきだ

けど、だからと言って天乃のお願いを無碍にするのも気が引ける

だから、途中まで。

夏凜「今の状態の私が子供に会うわけにもいかないでしょ」

天乃「見るだけなら、大丈夫じゃないの?」

夏凜「そうかもしれない。でも、そんな希望的観測で動いて良い状況じゃない」

天乃「………」

夏凜「子供が嫌いとか苦手とか。そういうわけじゃないのは、分かって」
937 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/11(月) 21:15:25.73 ID:Ri1KYW0Wo

夏凜の罪悪感に満ちた表情

そこから紡がれる言葉

天乃は目を向ける事こそなかったものの、

分かっていることを示すように、頷く

夏凜が子供を嫌いなわけがない

口では何かといいながらも、面倒を見てくれる

求められたことに一生懸命付き合ってくれる

そういうタイプであると、天乃は良く分かっていた

夏凜は面倒見が良いのだ

天乃「夏凜でも、抗いきれないものなのね」

夏凜「友奈たちよりは耐性がある程度よ。完全に相殺しきるなんてあんたにしかできないわよ」

天乃「でも、私の血を分け与えたところで相殺しきれないじゃない」

夏凜「力を最大限に発揮できる自分を基準に考えないでよ」

天乃「………」

夏凜「あんたが、悔やむことじゃない」
938 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/11(月) 21:34:30.43 ID:Ri1KYW0Wo

沈み込むような空気を感じ取った夏凜は、ふと、息を吐くように天乃へと声をかける

天乃は本当に頑張ってくれた

いや、今もなお頑張ってくれているし頑張ろうとしてくれている

それでも無力だと、自分の願いのせいだと悔やまれては

祟りなんかに気開始すぎている自分たちがあまりにも小心者ではないかと、

困ったように笑う

夏凜「天乃は十分頑張ってくれたでしょ。そこで楽させてもらった分、私たちが頑張ってるのが今なのよ」

辛く苦しく険しい道のりかもしれないけれど、

それを歩んできた、歩み続けようとしたのが天乃なのだ

それを阻み、道からそれさせたのはほかでもない自分達

であるならば、担われるはずだった労苦が降りかかるのは必然だと言えるだろう

夏凜「だから、ある程度の我慢をする事なんて平気」

外に出たくても、出ない

子供に会いたくても、会わない

天乃と一緒に居たくても、離れておく

耐えきれていない人もいるには居るが

危険を冒すようなことはしていないから、目を瞑る
939 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/11(月) 21:51:59.37 ID:Ri1KYW0Wo

夏凜「無理だろうから、心配するなとは、言わないわよ」

夏凜自身、天乃と立場が逆転していたとしたら

心配しないでと言われて心配しないなんてことは出来ないと考えて、苦笑する

自分でそれなのだ

人一番他人を想わずにいられない天乃が耐えられるはずがない

夏凜「でも、だからって自分が頑張ろうとかそういうことは考えないで」

天乃「そんなこと思ってないわよ」

夏凜「否定するなら目を見て言いなさいよ」

ベッド脇に来ることがあるみんなは椅子に座ることが多く、

横を見れば目が合うのに

椅子に座ることなく立っている夏凜は見上げる必要があって

天乃「……なんか、嫌」

夏凜「なんでよ」

天乃「だって……なんか、変」

夏凜「はぁ?」

天乃「目を合わせて欲しいなら夏凜が椅子に座れば良いんじゃない?」

夏凜「どういう理屈よ」
940 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/11(月) 22:03:48.78 ID:Ri1KYW0Wo

夏凜「それで?」

夏凜は悪態をつきながらも、がたがたと椅子を動かして椅子に座ると

催促するように問う

夏凜「どうするわけ?」

天乃「頑張らない」

夏凜「そっちじゃなくて、赤ちゃんに会いに行く方」

そっちの話の流れだったのに……と

喉元に不満をためつつ、目線の下がった夏凜と目を合わせる

祟りに苦しんでいるような雰囲気を一切感じさせない強い瞳

それがもし、気丈にふるまっているものなのだとしたら……なんて、考えてしまう

今考えるべきなのはそれじゃない

答えるべきなのも、そうじゃない


1、途中まででいいわ。連れて行って
2、せめて顔を見るだけでも見ていきなさいよ
3、母乳飲むのと赤ちゃん見るのどっちがいい?
4、貴女も、無理しないでね?


↓2
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 22:04:37.29 ID:m/RjjdzUO
3
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 22:09:23.61 ID:Q3kxr89/0
3
943 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/11(月) 22:24:39.07 ID:Ri1KYW0Wo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


園子「あぁっと! いきなりの大技を繰り出しました!」

沙織「余裕の表情なのがポイント高いねぇ」

東郷「ですが、夏凜選手はここで引くような選手ではありません……これは反撃が来そうです」

沙織「解説の乃木さんはこの後どう出ると?」

園子「わっしーに同意かな〜」

園子「にぼしは噛めば噛むほどダシが出る……ここまで強く噛みつかれた以上、弾けてもおかしくないんよ〜」
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 22:32:57.15 ID:m/RjjdzUO

久遠さんのこと本当に真剣に考えてくれてるなぁ…
一方ここまで意思の強い夏凜ちゃんが蕩けてしまう姿も見てみたい気もする
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 06:37:57.68 ID:a4BFPUoVO

夏凜も甘えていいんだぞ?
946 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/12(火) 21:24:05.43 ID:hcGfDloeo

では、少しだけ
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 21:25:13.29 ID:VAGo3Km4O
よっしゃ
948 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/12(火) 22:03:49.97 ID:hcGfDloeo

天乃「私は会いに行きたいって思ってるけど……」

夏凜「けど?」

天乃「夏凜は母乳飲むのと赤ちゃんに会うのどっちがいい?」

夏凜「は?」

無意識に近い反応は迫力のある呟きで、

天乃はそんなに怒らなくてもいいじゃない。と、苦笑する

もちん、怒ってないことは分かってる

夏凜「何言ってんの?」

天乃「昨日の夜に友奈が何とかしてくれたから、どうかなって思って」

夏凜「どうかなって思って。じゃないでしょ」

天乃「嫌?」

夏凜「言っておくけど、どちらかっていうなら子供は命にかかわるから母乳選ぶわよ? 私」

天乃「本音は?」

夏凜「本音っていうかできるなら子供に会う方が良い」

何を言ってるのかと

困り顔になっていく夏凜をじっと見つめた天乃は

おもむろに顔を伏せて「そっか」とつぶやく

天乃「夏凜は私よりも子供を取るのね……」

夏凜「何言ってんの?」

天乃「親権は渡さないわ!」

夏凜「ほんと何言ってんのよアンタ」
949 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/12(火) 22:50:57.42 ID:hcGfDloeo

天乃「ノリ悪いわね」

夏凜「アンタが急にわけわからない方向に流れていくからでしょ」

天乃「だって、友奈は喜んでくれたし」

夏凜「だからって急に言われても困るし、もう一つの選択肢があってないようなものじゃダメでしょ」

天乃「困るのね」

夏凜「母乳飲むような歳じゃないんだから当たり前でしょ」

普通は困るもんよ。と

夏凜は悩ましそうに考えながら答える

実際、誰だって妻から母乳飲む? などと言われたら困惑するだろう

何より、夏凜は天乃の出産に立ち会っておりその難しさと凄味を間近で感じた

恋人として見るよりは

一人の母親として見ていてもおかしくない

夏凜「友奈だって、そういう目的では口にしてなかったでしょ?」

天乃「……どうかしら」

夏凜「そういう目的に感じたってこと?」

天乃「目的はともかく……激しかった」

夏凜「何してるんだか」
950 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/12(火) 23:00:26.02 ID:hcGfDloeo

呆れたような笑みを浮かべながらも、

その気持ちは少しわかる。と言いたげにため息をつく

性的な興味を差し引いても

自分達の体でも作られる母乳がどういうものなのかというのは気になるし、

赤子のように咥えていたのなら

少しくらいなら……と、逆行した記憶によって口にしてみたくもなるものだろう

あれは、いつ頃だったかと

あの時に感じたぬくもりは、どういうものだったのかと。

自分の母親ではないにしても

母親であることに変わりはなく、年上

それに、友奈にとっては憧れを抱く存在なのだから

多少、そういった雰囲気に呑まれてしまっても仕方がないと夏凜は思う

だからと言って、激しいのはどうかとも思うが。

天乃「夏凜にだって聞こえてたんでしょ?」

夏凜「そりゃ、隣だし」

天乃「興味わかなかった?」

夏凜「なんでそんなに押してくんのよ……吸われたいの?」
951 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/12(火) 23:09:57.47 ID:hcGfDloeo

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


東郷「据え乳吸わぬは女の恥!」

夏凜「んなこと言われたって――」

東郷「言い訳無用!」バンッ

東郷「我慢させ続けるだけの理性なんて犬にでも食わせなさい!」

犬神「………」

風「東郷の理性を食ったのはアンタだったの!?」
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 23:14:46.10 ID:U/yA1cVt0

衝撃の真実
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/12(火) 23:20:49.81 ID:VAGo3Km4O

まさかの犯人w
それにしても久遠さん、夏凜ちゃん相手だと性的なことに消極的なせいか積極的に誘ってくなぁ
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 08:02:14.33 ID:cg1qDqjOO

友奈との激しい夜はwikiのオマケでやってくれるかな?
955 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/13(水) 20:48:47.32 ID:2TRn0FuOo

では少しだけ
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 21:01:20.23 ID:BcHHSN6zO
きてたー
957 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/13(水) 21:20:39.12 ID:2TRn0FuOo

天乃「別に吸われたいなんて一言も言ってないわよ」

夏凜「いや、今の流れは――」

天乃「かっ、夏凜に後で嫉妬されてもみんなが困るし!」

目を逸らす、顔を背ける

東郷達は自分から向かってくるから、受け止めるか受け流すか

でも、夏凜は違う

天乃から手を伸ばしても、安易に触れようとはしない

それは、何よりも天乃を想うがゆえに。

だから、天乃から寄り添わなければならない

少しだけではなく、大きく、強く

天乃「あとで八つ当たりとか、やきもち妬かれても困るし」

夏凜「やきもちって……」

天乃「分かってる」

困惑を感じる夏凜の呆れがちな呟きを道半ばに残し、

天乃は遮って、嘲笑を浮かべる
958 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/13(水) 21:50:00.23 ID:2TRn0FuOo

天乃「どうせ、夏凜はやきもちなんて焼かない」

夏凜「………」

天乃「夏凜はなんだかんだ優しいし、私のこと考えてくれてるから」

遠巻きに見ているだけでも、満足する

天乃が普通に生きて、普通に楽しんで

ごく当たり前の幸せを享受しているならそれで、満足してくれる

本当に良い子だと思う

とても優しい子だと思う

天乃「手を焼かせることを良しとしないものね」

夏凜「そりゃ、あんたはあんたで手いっぱいだし」

天乃「手一杯……」

夏凜「なに? 言っておくけど胸の話は今してないわよ?」

手に余る大きさを実感する膨らみを見せる天乃の胸元

それに目を向けた夏凜はすぐさま窓の外に目を凝らす

少し曇った空は雨が降ってきそうにも感じた

天乃「今はまじめな話」

夏凜「じゃ――」

なんなのよ。

そう口にしかけた夏凜が服の端を摘まむ力を感じて目を向けると

丁度、ゆっくりと動いた天乃の目と視線が交わる

天乃「それが分かってるなら……もう少し、私の傍に来てくれてもいいんじゃない?」
959 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/13(水) 22:15:19.96 ID:2TRn0FuOo

夏凜「は……ちょ、そんなの」

結構近くにいるでしょ。なんていう考えは

先回りした直観で振り払う

天乃が言いたいのはそんな物理的な距離じゃない

天乃「………」

夏凜「………」

じっと、目を向け合う数秒間

病室にはみんなもいるはずなのに、妙に静かで

目を逸らすのはやっぱり天乃だった

それと同時に、裾を引く子供のような力は消えてしまう

天乃「……余計な我儘よね」

十分よくしてくれている

夏凜が悪いわけじゃない

ちょっとしたことで距離を感じてしまう

離れていくのではと不安に思う弱い心が悪いのだ

天乃「ごめ――」

夏凜「待って」

天乃「っ」

夏凜「それは言わないで……いや、言ってもいいけど、出来れば、言わないで貰えると助かる」
960 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/13(水) 22:52:00.80 ID:2TRn0FuOo

夏凜「アンタは悪くない。ほんと、慰めとか抜きにして、悪くない」

天乃「………」

夏凜「不安にさせた私が悪い」

基本的には行為を受ける側であり、

積極性がないわけではないが、後手に回ることの多い天乃にここまで言わせた

ここまで求めさせた

攻められたい願望もある友奈なんかは

限度はあるけれど、攻められ方の参考にしそうだが

東郷あたりは、「夏凜ちゃん」と

真剣な表情で詰め寄ってきかねない状況だ

夏凜「ただ、私も色々考えてることがあるっていうか……」

それは違うか。と夏凜は困ったように髪を掻いて

人差し指から薬指、三本の指で前髪を挟んで梳く

夏凜「妊娠があって、出産があって、祟りがあって……なんていうのも結局言い訳」

天乃「そんなことないと思うけど……」

夏凜「ううん。言い訳でしょ……どんな障害があろうがアンタを守れるって自信がないのよ」

天乃「夏凜は十分頑張ってくれてるわ」

夏凜「でも、満足はさせられてない」

天乃「それは私の我儘だから」

夏凜「だから我慢する? そんなこと言わずに、目の前にいる奴のこと引っぱたいたほうが良いんじゃないの?」

軽々しく、そう口にする

夏凜「この意気地なし! って」

それは、冗談交じりの本心だった
961 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/13(水) 22:57:12.23 ID:2TRn0FuOo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


東郷「……」

東郷「ねぇ夏凜ちゃん」

夏凜「なによ」

東郷「夏凜ちゃんってもしかして、被虐せ――」スパーンッ

夏凜「違うわよっ!」


友奈「……私は最近、東郷さんがそうじゃないかなって思ってるよ」
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/13(水) 23:03:46.10 ID:BcHHSN6zO

久遠さんのみならず夏凜ちゃんも大人っぽくなってきたなぁ
そして相変わらず会話も健全というね
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 08:00:20.48 ID:OSQ/ouOEO

今の夏凜の立場って園子に対する久遠さんの立場に似ている気もするな
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/14(木) 22:34:57.62 ID:1gM0F58XO
木曜は忙しい?
965 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/15(金) 21:57:50.96 ID:lGAK0Zpvo

では少しだけ
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 22:02:46.02 ID:LO9CV1heO
かもーん
967 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/15(金) 22:59:32.64 ID:lGAK0Zpvo

天乃「意気地なしって……」

夏凜「だってそう思わない? 祟り、妊娠、出産……そりゃ、理由としては十分だと思うわよ」

でも、理由にできるからって理由にして良いわけではない

注意すべきことである以上、それを一切無視するわけにはいかないが

だからこそすべきことがあるのではないか

だからこそ、出来ることがあるのではないか

壁を理由にして立ち止まっていては出口を見つけることはできない

夏凜「でも私は、だからこそ何とかしてやりたいって思う」

思うべきだった

思っているべきだった

でも、それができていなかった

自分以外にもいるからと、他力本願だった

だからこそ、夏凜は自分で自分が意気地なしだと思う

夏凜「あんたに尽くすって、そう考えてたのにこのザマで……」

天乃「夏凜……」

夏凜「だから、あんたには喝を入れて貰いたい」
968 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/15(金) 23:46:32.17 ID:lGAK0Zpvo

夏凜の手は天乃の手を掴み、頬へと触れさせる

殴ることはもちろん、

叩くこともできない弱い力は指先で頬をなぞる程度に留まって

天乃は困って眉を顰めた

天乃「喝……私が?」

夏凜「最近のあんたは緩いけど、結構気を入れて貰ったことあんのよ?」

天乃「……このまま引っぱたけばいいの?」

夏凜「違う」

天乃「じゃぁ、なんなの?」

夏凜「なんなのって言われると困るのよね」

夏凜は困ったように笑いつつ、楽しそうにする

喝を入れる必要なんてないようにさえ思う

夏凜「頼まれてもアンタはやってくれる。でも、それじゃ意味がない」

戦いに出ているときのように

仲間の為に怒っているときのように

何かに求められたからとかではなく、

本心で出てくる言葉が欲しいと、夏凜は思った

でも、今の天乃にはきっと、それは難しいのだろう
969 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 00:11:42.89 ID:v/3nHc2ro

今までは自分が矢面に立っていた

守られる立場ではなく

守る立場にいたからこそ、言えることがあった

守られる立場になってしまったこと

願う立場になってしまったことで

天乃の中では、夏凜が求めるような一喝する立場ではないだろうから。

でも……と、夏凜は苦笑する

夏凜「正直、さっきのは効いたわ」

天乃「傍に居て……ってこと?」

夏凜「そ……あと、謝られたこと」

よく言われるような気の入れ方ではなかったけれど

それでも、心は強く揺さぶられるものだった

強かったころとは正反対の、弱った心

でも、それはきっと、今の天乃の本心だったから

夏凜「もっと頑張んなきゃって、思わされた」

天乃「頑張るのは良いけれど、無理はしないでね」

夏凜「別に戦ったりする方に頑張るわけじゃないから――」

天乃「っ」

グッ……と、体がベッドの方に押し込まれて

ベッドに密着した体は動かないのに、夏凜との距離は縮まっていく

夏凜「少しくらい、許しなさいよね」

そう言う夏凜の顔は、朱色に染まって見えた
970 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 00:13:11.20 ID:v/3nHc2ro

では、ここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から


明日の序盤で夏凜交流終了→赤ちゃん
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 01:20:50.42 ID:jhbKD+dQO

こんにちわ赤ちゃん
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 06:19:23.91 ID:k1wkpHVIO

あまにぼの会話はいつも尊い…
973 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 18:59:11.53 ID:v/3nHc2ro

では少しずつ
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 19:00:24.32 ID:FBX33qRsO
あいあいさ
975 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 19:37:10.83 ID:v/3nHc2ro

天乃「夏凜? なにするの? 赤ちゃんに会いに行くんでしょ?」

夏凜「それはやまやまだけどできないって……さっきから言ってるじゃない」

天乃「祟りは言い訳だって言ったのに」

夏凜「流石に、赤ん坊を落とすような理不尽は警戒するでしょ、普通」

だから。と、夏凜は笑う

普段の夏凜がしないような、悪い考えをしている表情だ

夏凜「もう一つの選択……選ぼうかと思って」

天乃「もう一つ……?」

何を言ってるのかと考え、数秒

真面目な話に流されて消えていた発言を引き戻すかのように

夏凜の手が胸元のボタンをはずす

天乃「ちょっ、本気なのっ?」

夏凜「誘っておいて今更言う?」

天乃「だって――」

夏凜「もしかして、私ならしないと思ってた?」

残念だけどという夏凜の瞳は天乃を捉え、

その手は母乳のためのパッドをはずしていく

夏凜「私も多少、興味はあるのよね」
976 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 20:04:38.63 ID:v/3nHc2ro

天乃「んっ」

夏凜「ずっと聞こえてたのよ……」

あの友奈が熱中するほどのもの

友奈だけじゃなく、天乃の声が聞こえた

明らかな、行為の音も聞こえた

たがいに我慢してきたことだからと阻まずに聞きこんでいたそれらは

確実に、夏凜の興味を惹いていたのだ

夏凜「少しだけならいいでしょ? 誘ってきたんだから」

天乃「赤ちゃんと会う時間が無くならない……程度なら」

夏凜「………」

夏凜にされるがままだった天乃は、自分で胸に触れる

ちょっとした圧迫感でも母乳が溢れて、

そのたびに、少しだけ力が抜けるような疲れを感じる

でも、ほんの些細な疲労感は

病床のような重さはなく、むしろ心地よいもので

天乃「っ……ぁっ」

夏凜「っ……は……ちょっと、変な声出すの止めなさいよ」

天乃「だって」

夏凜「友奈の時もそうだけど、あんた弱すぎ」
977 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 20:29:48.70 ID:v/3nHc2ro

天乃「今は母乳があるからっ」

夏凜「あってもなくても、あんたは胸が弱点でしょ」

天乃「う……し、仕方ないじゃないっ」

いつまでたっても、慣れない

それもあるけれど

昨日のように赤ちゃんになろうとしている友奈でさえダメだったのだ

心が寂しがってしまうほど触れ合いのなかった夏凜の乳房への接吻なら、なおさら敏感になるだろう

天乃「……好き。なの」

夏凜「っ!」

呟き程度の細やかな声と、フイッと顔を背ける仕草

想いゆえに傾いたそれはとても愛らしくて

好きにならずにはいられなくて

夏凜「は、破廉恥なこと言ってんじゃないわよっ」

天乃「はれ……はっ……破廉恥なことが好きって話じゃないっ」

夏凜「流れ的にそういう感じだったしっ」

天乃「夏凜が好きってことに決まってるでしょっ、ばかっえっち!」
978 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 20:44:54.63 ID:v/3nHc2ro

夏凜「えっ……はっ、はぁ? 私かあんた。どっちがエロいか教えてやるわよっ!」

天乃「やっ、かっ」

抵抗に動こうとした天乃の手を抑え、

白い筋の流れる乳房を舐める

天乃「んっ」

びくっと、体が震える

押し出されたようにジワリと零れた母乳がまた流れていく

天乃「はっ……はっ……っ」

夏凜「まだ、全然なんだけど」

天乃「待って……ごめんなさい、負けは認める。認めるから」

夏凜「早すぎでしょ、せめて、一回くらい飲ませなさいよ」

天乃「赤ちゃんにあげられなくなっちゃうからっ、かり――」

ぱくっと、咥える

ふにゅりとした感触、勢いに飛び出す母乳

頬の裏に当たり、舌の上を流れて喉の奥へ

天乃「んっ……っあ」

夏凜「っは……は……コクッ」

味気のあるものではないはずなのに

心地よく感じるほどに、美味しく感じてしまう

夏凜「友奈が嵌まったのも……分かるわ」
979 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 21:17:33.72 ID:v/3nHc2ro

夏凜「………」

母乳が体に馴染むのもそうだが、

天乃が性的に見えて情欲をそそるのも要因だろう

もっと味わいたいという気持ちともっとしたいという気持ち

強い気持ちの相乗効果は理性なんて突き飛ばして

その行為に興じさせる

天乃「ばか、えっち……」

夏凜「ごめん」

天乃「赤ちゃんにあげるだけで変な気分になっちゃったらどう責任とるのよ……」

夏凜「授乳が終わったら、エッチに付き合う?」

天乃「…………」

夏凜「……だめか」

天乃「それは前提だもん」

夏凜「なら、あんたが授乳でエロい気分になることが前提ね」

さっと身を引いた夏凜は、

ベッドわきの車椅子のブレーキをはずして移しやすいように移動させる

夏凜「行くんでしょ? 連れてってあげる」

天乃「……ばか」

夏凜「ん? なにか言った?」

天乃「言ってないっ」

その気にさせておいて、自分は勝手にいつも通り

そんな酷いことをする夏凜への罵倒は、届かなかった
980 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 21:50:35.83 ID:v/3nHc2ro

01〜10 大赦
11〜20 
21〜30  
31〜40 
41〜50 兄
51〜60 
61〜70  母
71〜80 
81〜90 姉
91〜00 

↓1のコンマ
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 21:54:22.76 ID:FBX33qRsO
982 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 22:17:33.95 ID:v/3nHc2ro

子供たちのいる部屋の前で止まった夏凜は、

呼んでおいた看護師を一瞥すると、目線を合わせるためにしゃがみ込む

夏凜「天乃にはこれを渡しておくわ」

天乃「これ……?」

夏凜「必要ないとは思うけど、一応ね。取り間違え防止だって、私が代わりに着けてたのよ」

夏凜は困ったように言いながら、

袖に隠れて見えなかった手首からバンドを外して天乃の手首に着ける

天乃「ネームバンド……」

夏凜「出産に立ち会ったからだとは思うけど、普通は天乃が付けるのよ?」

天乃「私には何があるか分からないものね」

夏凜「そういうこと言わない」

天乃「ふふっ、ごめんね。すぐ……かは分からないけど行ってくるね」

夏凜「時間一杯いてもいいわよ。待っててあげるから」

天乃「うん。ありがとうね」

天乃が手を振ると、夏凜も応えて手を振る

部屋の中に入る直前、ちょっと待って。と、

看護師を止めた天乃には、「早く行きなさいよ」と、払う素振りを見せながら――笑う

夏凜「……はぁ」

天乃と看護師のいなくなった廊下に一つ、ため息が零れた
983 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/16(土) 22:22:20.55 ID:v/3nHc2ro

ではここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から



東郷「意気地なし」

夏凜「はぁっ? ちゃんとやったじゃない」

東郷「あそこで止めるなんてやってないのも一緒よ」ジロッ

夏凜「そりゃ、東郷からしたらそうかもだけど普通は――」

東郷「友奈ちゃんだってあの状態からなら完食するわ! 断言します!」バンッ

風「樹だってするわね」ドヤッ


夏凜「あんたもかっ……風!」
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/16(土) 22:29:05.85 ID:FBX33qRsO

夏凜ちゃんの陥落に久遠さんの告白と二人とも可愛い過ぎるだろう…
そして我が子との対面か…久遠家もそのうち訪ねてくるかな
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 08:44:43.14 ID:DzhpBdZnO

夏凜でさえも虜にしてしまう久遠さんの母乳恐るべし
986 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/17(日) 16:37:58.80 ID:wcKdG0Rio

では少しずつ
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 16:45:08.87 ID:yGDbVNyzO
どんとこい
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 17:31:01.26 ID:OYX6Q2OzO
もうすぐ1000だけど大丈夫?
989 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/17(日) 17:37:47.38 ID:wcKdG0Rio

「こちらですよ」

天乃「……あぁ」

小さな、小さな名前のない双子

取り違うことがないようにとつけられたネームプレートには

久遠天乃。という母親の名前だけが書かれている

「産まれたばかりの時はすごく小さかったんですけど、徐々に成長していってくれてね」

本当によかったわね。と、看護師は優しく声をかける

けれど、天乃は赤ちゃんのケースに触れたまま、答えない

じっと見つめて、動かない

産んですぐ引き離されることになった赤ん坊

ようやく、見ることが出来た

ようやく、会うことが出来た

「……抱かないの?」

天乃「上手く抱いてあげられる――」

自信がない

そう言おうとした口を閉じて、飲み込む

だれだって、初めはそうだろう

自信がないからと避け続ければ自信はつかない

やってみなければ何も始まらない

幸い、看護師もいるのだ

手ほどきを受ければいい

天乃「うん、抱きたい……抱き方、教えて」

「ええ、もちろんよ」
990 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/17(日) 18:06:15.61 ID:wcKdG0Rio

「いきなり二人は難しいだろうから、一人ずつね」

天乃「はい」

「私がこっちの子を抱くから、言う通り、やっている通りにね」

天乃「分かったわ」

ただただの説明なのに、緊張する

これを真面目に聞いて習うかどうか

ちゃんと覚えられるかどうかに

小さな命がかかっているからだろう

「まずは、声をかけてあげるの。名前を考えてあるなら、名前とかね」

天乃「名前……」

「まだ、天乃ちゃんも落ち着かないもんね」

天乃たちが大変だったことは、看護師も分かっている

名前を考える余裕なんてなかったのだ

それでなくても、子供にとって大切な名前を簡単には決められない

「大丈夫。初めは、そんなのものだから。ね」

笑みを浮かべながら声をかける

「お母さんだよ。ママだよって、声をかけてあげましょうか」
991 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/17(日) 18:23:04.78 ID:wcKdG0Rio

天乃「ま……ママ……だよ?」

反応してくれなかったら

嫌がったら

きっと、自分を母親とは認めてくれていない

そんな不安の表れた弱弱しい声

でも、二人は、笑う

赤ちゃんらしい、まだ言葉に満たない声で

嬉しそうに、笑ってくれる

天乃「あっ……」

「……ふふっ、そしたらまずは頭からね」

天乃は手が小さいからと、

掌だけでなく、

手首のあたりもしっかりと使って、首から頭をしっかりと支えさせる

そうでもしないと、首が危ない

「次は、おしりね。足の間から……そう、そんな感じで手を入れて」

看護師の実演と、説明

それをしっかり確認しながら、

天乃は小さな小さなわが子を、腕に抱く
992 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/17(日) 18:50:55.93 ID:wcKdG0Rio

天乃「だっ、抱けたわっ」

「でももう少し」

天乃「もう少し?」

「そう、頭を支えてる方の腕を、こう……動かすの」

見てて。という看護師

頭を支える手はゆっくりと動き、

赤ちゃんの頭が下手に動くようなこともなく

その腕自体を受け皿のようにして抱き込む

赤ちゃんは抱き方が変わったことなんて気が付いていないかのように、落ち着いている

天乃「……そんな動かし方しても平気なの?」

「大丈夫。ゆっくりでいいから、ね」

天乃「………」

最後の、動き

腕の中で嬉しそうな声を上げるわが子をじっと見つめて、

天乃は小さく息を吐く

胸のせいもあって、少し支え辛い

でも、赤ちゃんのための母乳をたくさん作るためだと考えれば、

要らない。とは言えない
993 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/17(日) 19:08:16.40 ID:wcKdG0Rio

そうっと、優しく慎重に

看護師がやっていたように、

赤ちゃんが動きに気づかないほどの些細な動き

天乃「………」

力が弱くなっていて、良かったと天乃は思う

弱いから、緊張してこわばっていても大した力が入っていない

赤ちゃんを支える程度の限りなく弱い力しかないのが功を奏している

天乃「私が、お母さんよ」

軽い

今の天乃でも本当に軽い

けれども、それはとてつもなく重い

柔らかな無垢の笑顔

掴もうと動く小さな手

座っているのなら膝も使えばいい

そんな考えなど浮かばないくらいに、手一杯

でも、愛らしくて、笑みは絶えない

天乃「……」

大切な仲間、力を分け与えてくれた悪五郎を思う心があるがゆえに、

笑みに交じって、涙は溢れてくる

「あぁぅ……」

天乃「っ」

小さな手が、伸びて胸元に落ちる

何度も何度も伸びて、でも、届かなくて胸に落ちていく

それが涙を拭おうとしてくれているのだと天乃は感じて

天乃「大丈夫、ありがとう」

可愛らしい優しさに、笑みを返した
994 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/17(日) 19:13:58.41 ID:wcKdG0Rio

【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十八輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1552817368/


次スレ
続きは次スレで行います
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 19:44:40.97 ID:yGDbVNyzO
了解
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 23:07:54.43 ID:YPE39DlvO
では埋めるか
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 23:08:38.78 ID:YPE39DlvO
埋め
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 23:09:09.18 ID:YPE39DlvO
埋め
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 23:09:35.54 ID:YPE39DlvO
埋め
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 23:10:05.65 ID:YPE39DlvO
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     __|_____|___!__}
             ___     |_          }      }
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  `ヽ:_..::::::::::::::::::::::: .:|-''´}:.:.:..:l::;i::、l、::::::::( | ̄| ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l
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     ̄7;.ィ::{::::l::l::ljレr=、ヽ,rヘ ゞ-' _,j !|______l____j__    / ̄ ̄ ̄ ̄
     ∠ハ:::ヽハl:{' {!´};リ } 、 ` ̄´   !::::|            |.    | |    |   今度は貴方のお話、読ませてくださいね
      'イ::`:::lヘハヽ.__´/  ヽ_    j___!________|___!__j   .ノヘ.____
      {;.イ/::!:::::::lヘ      く_,)  ,ィ:|      r、   /)!   {
       ' !::::|:::::::|`^ヽ .___ /,ノrー――― ノ } ///)一'
       /::::::!::::::::!:::::::::_r' ー--、fr、|      / '-' / ' /ノ
       イ:::::::!:::::: :ヽ'´:.{    ト.ゝく!___  /      ´/l
       'イ:::;rヘ:::..::. :ヽ:.:ヽ.  |イヘ:;イ     /      _二つ
        |::/:.:.:.ヽ::::::::::`ー-ヽ.|rー┼― ,、/     / |:.:.:.|        
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【P5x俺ガイル】八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」完 @ 2019/03/17(日) 20:32:01.36 ID:+9mh/Azpo
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フィル「……」キョロキョロウロウロ @ 2019/03/17(日) 19:23:31.89 ID:WwhYDvT8o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1552818211/

貴音(喉にお餅が詰まりました……) @ 2019/03/17(日) 18:34:31.44 ID:BekA1XBk0
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ロビンマスク「自由と!」カレクック「繁栄の弧!」 @ 2019/03/17(日) 18:09:25.20 ID:24ViWVvS0
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【わたてん】ひなた「みゃー姉があおむしになったぞ!」 @ 2019/03/17(日) 17:29:52.65 ID:DOi6D38Jo
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花騎士 SS ナズナ「騎士団の日常です」 安価 コンマも? @ 2019/03/17(日) 16:33:21.87 ID:VbTF1Gd1O
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【P5x俺ガイル】八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」続 @ 2019/03/17(日) 13:01:02.88 ID:+9mh/Azpo
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