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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】
- 702 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 22:19:20.19 ID:9P22DIFoo
-
天乃「会いたくないのは今の大赦とバーテックスくらいよ」
若葉「ふふっ、そうか」
少し前までの弱弱しい天乃から、
少しだけ、力強い天乃へと戻っているように感じて、
若葉は嬉しそうに笑みを浮かべる
もちろん、どちらの天乃も好きなのだが。
天乃「それで? 体に鞭打ってまで来たのは無事を知らせるため?」
若葉「それもあるが、天乃の顔を見たかったというのもある」
天乃「精霊の空間からだって見えるでしょ?」
若葉「テレビを見るのと間近で見る違いがあるさ」
それに……と、続ける
若葉「直接なら、天乃に触れることができる」
天乃「……」
若葉「……なんて、ちょっと、おかしかったか」
何も言わない天乃の視線に気恥ずかしさを覚えたのだろう
若葉は顔を赤くして、逸らした
- 703 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 22:30:13.05 ID:9P22DIFoo
-
天乃「別に、おかしいだなんて言ってないでしょ?」
若葉「だが、あまり似合わないだろう?」
天乃「かっこいいことを言おうとするのは、誰にだって似合わないものだわ」
言おうとするから、演技っぽくなる
言おうとしているから、周到さを感じてしまう
天乃「だから、そのままでいいのよ。若葉は」
無理に格好良くしようとして、恥ずかしそうにする姿は愛らしい
でも、普段の何気ないしぐさに見える凛々しさは格好よく思える
天乃「素のままの貴女が十分、魅力的なんだもの」
若葉「そ、そうか……?」
天乃「ええ。そうやって褒められると照れるところとか、可愛い」
若葉「ぐっ」
照れくさそうな表情
可愛いと言われて、恥ずかしいけれど嬉しくもある
そんな良い複雑さのある雰囲気を感じさせる若葉を、天乃はちらっと見つめる
1、これからもよろしくね
2、若葉。東郷と園子をお願いね?
3、ひなたさんのように、私も若葉ちゃんコレクション作ろうかしら?
4、今回は本当にありがとう、お疲れ様
↓2
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 22:31:16.15 ID:uNlmcVvdO
- 4
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 22:32:50.71 ID:M9YvNT1R0
- 3
- 706 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 23:08:29.16 ID:9P22DIFoo
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
若葉「久しぶりだな……こんな、攻めてくる天乃は」
園子「つまり、ご先祖様は責められるほうが良い。と」
若葉「ぬわっ!? そ、園子!?」
園子「天さんは生粋の受け体質……ううん、凸凹の凹枠確定……それじゃダメなんよ〜」
夏凜「凸も凹もみんな凹でしょうが……」
東郷「いいえ夏凜ちゃん。凹同士でも半身ずらせば大丈夫!」グッ
夏凜「嬉しそうに言うのやめろっ!」
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 23:17:32.34 ID:uNlmcVvdO
- 乙
久々に若葉のターンが来たか
若葉が意外と責めやすいのか久遠さんがどこか楽しそうだな
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 23:26:56.76 ID:CF5UaprL0
- 乙
全部落ち着いたら若葉が単身赴任状態になっちゃうから今のうちにいちゃいちゃしなきゃな
- 709 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 20:42:07.93 ID:nq3KgyQeo
-
では、少しだけ
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 20:43:28.70 ID:CmCHEKnrO
- よっしゃ
- 711 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 21:19:33.54 ID:nq3KgyQeo
-
天乃「ひなたさんのように、私も若葉ちゃんコレクション作ろうかしら?」
若葉「なっ……だ、ダメだっ」
天乃「紅くなっちゃって……ふふふっ」
若葉「端末を取り出すなっ、このっ、撮らせないからなっ!」
ばさっ……と
カーテンを使って隠れた若葉を目で追いかけて、天乃は笑う
そうやって逃げるしぐさも愛らしい
ひなたさんはきっと、それも相極まって止められなかったのだろう。と
天乃はひなたの思いを感じて、端末のカメラを起動する
若葉「端末をしまえ、しまわないと出ないからな」
天乃「しまったわ。大丈夫よ」
若葉「ほん――」
カシャリ。
カーテンからひょっこり顔を覗かせた見事な一枚が、
端末に保存される
若葉「あーまーのーっ!」
天乃「しーっ」
若葉「っ」
天乃「みんな寝ているんだから、静かに」
- 712 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 21:54:05.89 ID:nq3KgyQeo
-
若葉「ぐっ」
天乃「隙を見せた若葉がいけないのよ」
若葉「……まったく」
元気になったと思えばこれか。と
若葉は呆れながらも嬉しそうに笑う
写真を撮られるのも、
快気祝いならばと諦めたのか、
端末を取り上げようとはしない
若葉「元気になってくれてなによりだよ」
天乃「うん……ありがと」
若葉「ただ、精神的に楽になったからって無理をするな。体の方は本調子ではないんだからな」
天乃「分かってる」
普段の天乃からして、そういったことはめったにないが、
嬉しいから、楽しいからと
派手に笑ったりするだけでも血を吐きそうなほどに弱弱しいのが今の天乃だ
些細なことでも、無理はさせられない
- 713 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:05:42.29 ID:nq3KgyQeo
-
若葉「天乃……」
天乃「うん?」
若葉「天乃に出会えて、本当に良かった」
天乃「どうしたのよ急に」
若葉「いや、ようやくここまで来たし礼は言っておくべきかと思ってな」
若葉は照れくさそうにはにかみながら
天乃の顔をちらっと見る
真っ直ぐ見ることができないのは
その心に抱く想いゆえだろう
若葉「この世界に呼ばれ、私たちのしてきたことが無駄ではなかったことを知ることができた」
それに。と、続ける
若葉「果たせなかった想いを、秘め続けた悔いを晴らすことができた」
天乃「若葉……貴女」
若葉「だから、ありがとう」
天乃「……気が早いわよ。馬鹿ね」
- 714 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:14:22.53 ID:nq3KgyQeo
-
これから厳しい道を歩むことになるから
言えるときに言っておこう。という考えなのだろうが
気が早すぎると天乃は困ったように言い返してため息をつく
創作物に散見されるフラグというもののように感じられて
天乃としては、好ましくなかったのだ
天乃「そういうことは全部終わってからにしなさい」
若葉「すまない」
天乃「でも、貴女が良かったのなら……良かった」
本当に大切な人とは離れ離れのままの現世
そこにいることを好ましいと思ってくれている
それは、呼び出した天乃にとっては喜ぶべきことかはわからないけれど
けして、悪いことではないと思わせてくれる大切なものだった
天乃「これからも、よろしくね。若葉」
若葉「ああ、任せてくれ」
若葉はしっかりと答え、頷く
今は勇者ではなく精霊として
天乃のために尽くそう……と、若葉は改めて誓った
- 715 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:24:08.27 ID:nq3KgyQeo
-
√ 12月14日目 朝(病院) ※日曜日
1が最低 0が最大
判定↓1
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 22:24:38.76 ID:CmCHEKnrO
- たのむぞ
- 717 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:46:11.69 ID:nq3KgyQeo
-
では、ここまでとさせて戴きます
明日もできれば通常時間から
6は普通よりも少し、きつめ
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 22:52:30.00 ID:CmCHEKnrO
- 乙
若葉の優しさが垣間見えた矢先に呪いが…
自分が引いた手前どんな目に会うのか怖いなぁ
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 23:03:14.24 ID:lKa4MN4u0
- 乙
頑張れ勇者部
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 22:02:08.81 ID:fJP0W+FgO
- 今日は休載か
- 721 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 20:50:40.38 ID:1KxjyBXoo
-
では、少しだけ
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 20:51:39.83 ID:HbajL2NBO
- やったぜ
- 723 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 21:38:09.97 ID:1KxjyBXoo
-
√ 12月14日目 朝(病院) ※日曜日
天乃「……え?」
起きたばかりの頭に響く声は、無理やりに絞り出された力のないもので
聞こえなかったからもう一度。
そう、聞き返すこともできるほどのものであるにもかかわらず、
天乃は小さく驚きの声を漏らすことしかできなかった
それを伝えに来た風は酷く顔を歪めていて、
とてもではないけれど……もう一度話してもらうなんてことが許されるような様子ではない
天乃「…………っ」
強く歯を食いしばった天乃は、今すべきこと、言うべきこと
それを一生懸命に考えて、息を飲む
天乃「風、間違っても戦いに移行だなんて考えないで」
風「…………」
天乃「風、お願い」
風「っ………」
風の握り拳に触れた天乃は、
ギリギリ引き寄せることのできる限りなく弱い力で、包み込む
天乃「ここで無理をしても、何にもならないから」
- 724 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 22:23:39.65 ID:1KxjyBXoo
-
天乃の言葉に風は頷きつつも、怒りは収まらないといった様子で、目を背ける
つい、さっきのことだ
樹が、エスカレーターの一番上から――転落した。
一番下の階にある売店を使った際、
特別病棟ということもあって、近くのエレベーターではなく、
すぐ目の前にあるエスカレーターを使って二階に上がってから、
別の通路を通って、改めてエレベーターを使う必要があったのだが、
その一番初めのエスカレーターで事故は起きた
一番後ろにいた樹がエスカレーターから先に進もうと足を上げた瞬間にガクンッと、揺れて
そのままだ
一緒にいた友奈たちが手を伸ばす間もなく、落ちていった
樹にはまだ精霊に守ってもらうだけの余力があってなお、
強く体を打ったことによる失神は免れなかった上に
ほんの一瞬手すりを掴んだ右手の爪が痛々しく剥がれていたのが、
祟りの陰険さを、物語っていた
天乃「……みんなが一緒だから若葉達もついていかせなかったのが、裏目に出たわね」
若葉「すまない」
天乃「仕方がないわ、若葉達が悪いわけじゃない」
若葉達だって、東郷や園子の身を守るために傍に居てくれたのだ
責める理由なんて、どこにもない
- 725 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 23:02:10.08 ID:1KxjyBXoo
-
打ち所が悪ければ死んでしまっていてもおかしくないような状況だったのだ
細かい怪我こそあるが、精霊の力もあって失神で済んだのは幸いだろう
もっとも、精霊の力があったのに……と、嘆くべきかもしれないが。
九尾「それだけ神樹の力が弱っておるということじゃろうな」
天乃「九尾……」
九尾「神樹の力が弱り、祟りを抑えきれなかった結果が今回の事故じゃ」
事故というべきなのかも疑問じゃがな。と
九尾は続けざまに言って
九尾「今回はまだ軽い方じゃな……何かしらの物的な要素が加わっていたら大けがは免れなかったじゃろう」
天乃「……落ちるだけで済んだから大丈夫だったってこと?」
九尾「うむ……例えばそうじゃな。交通事故などではこうはいかなかったはずじゃ」
精霊の守りがあっても貫かれる、砕かれる
その結果、生身の体に多くのダメージが残るため、単なる失神では済まなかったと九尾は答える
九尾「……その場合は最悪、主様の精霊であっても消滅させられる可能性もある」
若葉「私たちが……か?」
九尾「主らとて、魂の依り代にした核というべきものはある。それが砕かれれば当然、元には戻れまい」
普通の戦いでは傷つかないし、
力を使ったからと言って、限度さえ守れば消滅することはまずないが
精霊の力を貫く力が相手ならば話は別だった
- 726 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 23:06:53.14 ID:1KxjyBXoo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
すでに何度かお休みをいただいてしまっていますが、
今月は少々厳しいので似たような状態が続くかと思いますが、出来る限り進めていきます
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 23:12:53.45 ID:XSKpnUPBO
- 乙
さっそく陰湿極まりない呪いが樹ちゃんを…
守りがない東郷さんやそのっちはもっと危ないのでは
- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 00:28:17.54 ID:0Cos6TnhO
- 乙
怖いなこれは
- 729 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/15(金) 23:00:14.09 ID:PSuA56Pto
-
遅くなりましたが少しだけ
- 730 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/15(金) 23:54:44.42 ID:PSuA56Pto
-
若葉「そんな状態だと、さすがに東郷たちを出かけさせるわけにはいかないな」
九尾「今回はたまたまそうだった可能性もあるがのう」
そういった九尾は少し考えこんで、若葉を一瞥する
いい考えが浮かんだ。という表情は浮かばなかった
九尾「そうじゃな……残念ながらそれがよかろう」
天乃「やっぱり、私の血を分けたほうが良いんじゃない?」
九尾「もう少し体調が戻ってからにすべきじゃろう。無理をしても、主様の症状が重くなるだけじゃ」
天乃「でも……」
九尾「主様の身を案じるならば、出来ても一人じゃぞ」
生半可な対処では、
余計なことを……と、天の神による祟りが別の誰かに上乗せされてしまうだけかもしれない
だからもう少し待つべきだと、九尾は繰り返し忠告する
- 731 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:20:56.29 ID:mo566dC9o
-
沙織「こればかりは仕方がないね……」
天乃「沙織っ」
夏凜「樹が目を覚ましたわよ」
意識や記憶に障害はなく、体を動かすのにも問題はない
何らかの障害が残ったりはしないだろうという風に医者に言われたと、夏凜が説明する
それでもいきなり別室からこちらにまで戻ってくるということはできないらしく
今日はとりあえず、別室でひと休み。ということになるらしい
夏凜「風は向こう行ってあげなさいよ。天乃たちは私たちが見ておくから」
友奈「一人は危険なので私も行きますっ」
若葉「それなら私もついていこう。こっちは――」
千景「ええ、任せなさい」
若葉の呼びかけに応じるように姿を見せた千景に若葉が頷く
天乃「一人向こうに残るなら、3人必要だものね」
そうでなくとも
何かがあったときのために、最低3人での行動を義務付けるべきかもしれない
- 732 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:34:00.82 ID:mo566dC9o
-
夏凜「覚悟していたとはいえ、いきなりやられるとは思わなかったわ」
千景「理不尽なものよ……問題はそこじゃないわ三好さん」
夏凜「問題は、神樹様の領域に影響を与えた上に精霊の力も突破してきたことね」
それと。と
夏凜の言葉に別のベッドに横になっていた東郷が口を開いた
東郷「祟りは些細な事故などとして、被害を出してくるという点ね」
天乃「…………」
ほんの些細な不注意だったり、油断が命取りになる
しかも、今回のエスカレーターでの事故で言えば
樹の不注意や油断などなくとも被害が出る事になった
それだけ、強力な力ということになる
天乃「……早く、私の力を分けないと」
夏凜「いっそ、病室から出ないってことも必要になってくるかもね……」
焦りを感じるような天乃のつぶやきに
夏凜は困ったように、つぶやいた
- 733 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:35:21.56 ID:mo566dC9o
-
√ 12月14日目 昼(病院) ※日曜日
01〜10 友奈
11〜20
21〜30 夏凜
31〜40
41〜50 千景
51〜60
61〜70 沙織
71〜80 園子
81〜90
91〜00 夏凜
↓1のコンマ
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 00:41:49.67 ID:JgTQCAcWO
- あ
- 735 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:51:28.14 ID:mo566dC9o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
沙織と交流
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 01:10:32.25 ID:JgTQCAcWO
- 乙
そういや沙織とは種植えるって仕事も控えてるんだよな
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 08:06:13.26 ID:Wv4pZrzJO
- 乙
間接的に久遠さんも苦しめる祟り
天の神が久遠さんを焦らせて更に弱らせようとしてる気もする
- 738 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 21:17:13.77 ID:ZuMAZ+zCo
-
では少しだけ
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 21:18:14.20 ID:OOqJ0N8pO
- かもーん
- 740 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:03:44.36 ID:ZuMAZ+zCo
-
√ 12月14日目 昼(病院) ※日曜日
沙織「久遠さん、大丈夫?」
天乃「ええ、大丈夫よ」
他のみんなとい違って、祟りを受けてはいない
だから平気だという天乃に、沙織は「それもだけどね」と、遮った
沙織「久遠さんの場合、精神的に来るでしょ? みんなへのダメージは」
天乃「……それは、そうだけど」
沙織「樹ちゃんがエスカレーターから落ちた、きっとみんなにも何か起こると思う」
天乃「そうでしょうね」
天乃の力を使っても、抑えられるのはその影響だけ
祟りの元凶をつぶさない限り続く
天乃「……もちろん、私は戦いに行かないわよ?」
沙織「それは分かってるし、させないよ」
天乃「なら、どうしたのよ」
沙織「罪悪感、感じてるでしょ」
- 741 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:22:45.97 ID:ZuMAZ+zCo
-
沙織「ダメだよ、そのままじゃ」
心が潰れてしまう
天乃がみんなに力を分け与えられるようになるのは
あと数日もすれば確実に行えることだろう
だが、元凶を絶つのにはまだまだかかるはずだ
その間、ずっと心に傷をつけ続けていたら、確実につぶれてしまう
天の神がそれを狙って行っているのかどうかは定かではないが
天乃のその目を背けきれない優しさは
ことこれにおいては致命的だと言ってもいい
沙織「久遠さんには難しいことだって分かってるけど」
でも。と、沙織は言う
沙織「あまり思いつめないで」
天乃「………」
沙織「久遠さんは祟りがなくても穢れがある」
心の汚染がその穢れを強めてしまったりすれば、
バランスは瞬く間に崩壊し、天乃は死に至るだろう
あるいは、壊れてしまうか。
沙織「神樹様の種を植え付けるまでは心身ともに絶対安静が必要なんだよ」
- 742 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:34:01.77 ID:ZuMAZ+zCo
-
天乃「それは分かってるわ……大丈夫」
出来る限り、感情的にはならない
樹の事故に怒りと罪悪感を覚えはしたけれど
しっかりと、抑え込んだ
みんなが頑張っているから
みんなに頑張らせてしまっているから
だから、天乃も我慢する。耐える
天乃が壊れてしまえば、すべてが無駄になってしまうから
天乃「……ありがとね、沙織」
沙織「ありがとう、なんて……」
何もできてないよ。と、沙織は申し訳なさそうに呟いた
1、神樹様の種、いつならできる?
2、神樹様の種、少し早められない?
3、いつ祟りの影響があるかとか、察知はできない?
4、東郷と園子のこと、お願いね
↓2
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 22:36:03.76 ID:OOqJ0N8pO
- 1
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 22:38:03.68 ID:yMbonu320
- 2
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 22:38:25.64 ID:jeSxBC3k0
- 3
- 746 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:51:44.50 ID:ZuMAZ+zCo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
沙織「神樹様の種を早める……?」
沙織「それはつまり、棒状にしていいってこと……?」
天乃「違う、そうじゃない」
天乃「待って、なんで、なんなの、欲求不満なの?」
沙織「勇者部みんな、欲求不満だよ?」ニッコリ
天乃「元気になったら何でもしてあげるから、今は許してっ」
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 23:02:36.84 ID:OOqJ0N8pO
- 乙
久遠さんさおりんの勢いで更に墓穴掘ってないか?w
あと久遠さんの復活が待ち遠しいな…
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 23:59:59.17 ID:lSTwNM9+0
- 乙
実際問題どんな方法を取るんだろうか
- 749 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 20:33:44.04 ID:VitUPvqko
-
では少しだけ
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 20:48:24.91 ID:bzj47nNqO
- きてたー
- 751 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 20:51:51.32 ID:VitUPvqko
-
天乃「ねぇ沙織、神樹様の種を使う時期を早めることはできない?」
沙織「それは……」
天乃「沙織が言いたいことは分かるわ。無茶だって、言いたいんでしょ?」
困った表情
出来るともできないとも言い難い沙織の表情が語るのは
無茶をするなら。という答え
神樹様の種を使うことが出来ないのは
天乃の体が弱っているというのが大きな理由だ
それを多少なりとも無視するなら
今日でも明日でもいつだって使うことはできるのだ
その結果、明日、明後日、深夜
いつ死んでもおかしくなくなってしまうが。
天乃「でも、時間が経てば時間がたつほど被害が増えるし大きくなるわ」
沙織「だからって久遠さんを危険に晒すのはあり得ないよ」
天乃「少しも?」
沙織「これっぽっちも」
- 752 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 21:01:31.48 ID:VitUPvqko
-
天乃の見せた指の隙間よりも
ずっとずっと小さく、むしろ開いていないのではというほどの人差し指と親指の間
沙織はそれを払って、天乃を見る
困った人だと物語る表情は、理解ができるが故の苦悩もあった
沙織「さっき言ったよね? 思いつめないでって」
天乃「別に思いつめてるからじゃないわ。もちろん、自責の念に駆られたわけでもない」
沙織「ならなんで無茶なこと言うの? みんなが頑張ってるから? 自分だけ楽してるから?」
違うよね。と、沙織は言う
沙織「久遠さんのお願いによって引き起こされてることだから……だよね」
確かに、みんなが頑張っているからとか
自分だけが楽しているからとか
自分の願いによってみんなが傷つく自責の念ではないのかもしれない
けれどそれは結局、無茶だ
沙織「自分のお願いだから、自分も何かしたい。少しくらい頑張りたい……とかだよね」
でも結局、それは無茶だ
繰り返すことになるけど、と、沙織は若干申し訳なさそうな表情で
沙織「それは無茶だよ」
天乃「…………」
沙織「それに、それはやっぱり久遠さんが自分だけがって悪く思ってるからこそ言えることだと思うよ」
- 753 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 21:24:48.64 ID:VitUPvqko
-
沙織「早く治そうとか、そういう風に考えるんじゃなくて少しでも早く使えない? っていうのはね」
そういうことだとあたしは思うよ。と、沙織は隠すことなく続ける
天乃「そうかしら……」
沙織「久遠さんが極力無茶とか無理をしないようにって自分でも気を使ってるんだろうなって良く分かる」
でも、やっぱり根は変わらないのだ
優しすぎる心は傷つくし、
人を想う考え方はどうしても、無茶な道を選ぼうとしてしまう
天乃が無茶をしたいかしたくないは関係ない
だから、沙織も困ってしまう
天乃「やっぱり、神樹様の種を早く使うには早く良くなるしかないのね」
沙織「つわりとか、陣痛の苦しみと似た苦しみをもう一度味わうなら話は別だけどね……」
しかし、今の天乃にそれを耐えるほどの余力は残っていない
だから、これは言い換えれば無謀だ
沙織「久遠さんには悪いけど、それはさせられない」
- 754 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 21:48:28.55 ID:VitUPvqko
-
天乃「無茶だって言うけれど、そんなに危険な入れ方をするの?」
沙織「入れ方は簡単に言えば巫女の力を用いて、力がもっとも蓄えられる胎内に収めるだけだよ」
九尾は多少、危うげなことも言ってはいたが、
実際には
巫女の力が借りられるのならば下腹部に腕を突っ込むとか、棒を突っ込むとか
野蛮というか、物理的に危険な方法は要らない
悪五郎の時は、正式な妊娠を行うための儀式めいたものであるがゆえに
ちゃんとした挿入等が必要だった。というだけであり
神樹様の種を植え付けるために男性あるいは疑似的なそれを要する……なんてことはない
もちろん、使ってもいいし
それが神樹様由来の力を秘めた道具であればより確実性も増すのだろうが。
沙織「お腹のところ……もちろん外ね? から植え付けることもできる」
天乃「中と外だとどっちの方が安全なの?」
沙織「どっちの方が安全かと言われるとちょっと困るかな」
天乃「どうして? 何か問題でもあるの?」
沙織「外だと、やっぱり力の逃げ道があるから十分に入らない可能性がある」
その一方で。と、沙織はつづけた
沙織「中だと力の逃げ道がないから過剰になっちゃうことも0とは言えない」
- 755 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 21:56:52.18 ID:VitUPvqko
-
どちらにしてもリスクがある
だから、体調が万全であることが求められる
その力加減のわずかな誤差
それに適応するだけの力が求められるのだ
しかし、今の天乃にはそれがないからさせられない
沙織「だから、さっきの久遠さんの問いに答えるなら、早く元気になってね? となる」
天乃「早く元気になる……ね」
病は気からともいうし
自分は良くなることが出来るという信頼があれば多少は改善するのも早まるかもしれないけれど
祟りによってみんなが傷つく
その不安、その苦しさがきっと、それを阻む
早く治らなければならない天乃にとって
今の状況はあまり、良くなかった
- 756 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 22:05:35.20 ID:VitUPvqko
-
√ 12月14日目 夕(病院) ※日曜日
01〜10 風
11〜20
21〜30 東郷
31〜40
41〜50 園子
51〜60
61〜70 わるいこと
71〜80 千景
81〜90
91〜00 夏凜
↓1のコンマ
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:06:34.48 ID:bzj47nNqO
- あ
- 758 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 22:14:59.51 ID:VitUPvqko
-
ではここまでとさせていただきます
明日は恐らく、確定でお休みになるかと思います
再開はできれば明後日、通常時間から
園子「た、たいへんだー」チラッ
天乃「園子?」
園子「祟りで生えてきちゃったー大変だー穢れを祓って貰わないとー」チラッ
天乃「……それ、偽物よね?」
園子「本物かもしれないよ〜?」モジモジ
夏凜「蹴れば分かる」
園子「それはどっちにしろ痛いかな〜」
- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 22:23:07.16 ID:bzj47nNqO
- 乙
やはり安静以外にこの状況を打破する方法は無さそうか…久遠さん辛いだろうなぁ
そしてこのオマケの落差よw
- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/20(水) 00:00:43.36 ID:JHN0HaZf0
- 乙
園子は元気なところを見せてやってくれ
- 761 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/21(木) 21:12:53.01 ID:VSrNqHqco
-
では少しだけ
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 21:14:36.52 ID:j3t6YrUPO
- あいよ
- 763 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/21(木) 21:29:54.35 ID:VSrNqHqco
-
√ 12月14日目 夕(病院) ※日曜日
園子「天さ〜ん」
天乃「園子……? 何してるのよ。ベッドから出てきたらダメでしょ?」
園子「え〜」
天乃「え〜じゃなくて」
何が起こるかわかったものではない
起き上がる賽に寝間着が引っかかって悪い体勢でベッドから落ちるかもしれない
途中で躓いてベッドの角に頭を打ち付けてしまうかもしれない
考えが悪いことばかりだという自覚は天乃にあるが、
それでも、樹のことを考えれば
まだまだ甘いと言わざるを得ないだろう
なにせ、祟りなのだ
物理的なことだけでなく、
病気などで突然苦しめられることだって、ありえるのだ
園子「でも、ずっとベッドにいたってつまらないよ」
天乃「目の前にいるんだから声かければいいじゃない」
園子「目の前に好物を出されて食べずにいられるか、いや、いられるわけがない」
天乃「勝手に自己完結しないの」
- 764 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/21(木) 22:03:59.47 ID:VSrNqHqco
-
園子「でもね〜病は気から〜って、言うでしょ?」
天乃「それは分かるわ。分かるけどね」
そんな単純な話ではない
単純ではないから、どんな些細なことにも警戒しなければならないし、
特に用事もないのに安全な場所から出てくる。なんていうことは避けて欲しいのだ
園子「いっつんがあんな目に遭ったってことはおとなしくしててもダメ。積極的に元気になるべきだー! って思うなぁ」
天乃「だからって下手に歩かれると怖いのよ」
園子「確かに、神樹様の力が弱っている今、治ったばかりの私たちの体は脆いというか、弱点かもね〜」
飄々と。
園子はまるで軽いことであるかのように笑いながら言うと、
少し前までは動かすことさえできなかった足をバタバタと動かして
椅子をカタンカタンと揺らす
園子「でも、動かないままでいたらそれこそ弱っちゃうんよ」
天乃「それは……痛いほどわかる」
園子「でしょ?」
- 765 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/21(木) 22:23:16.99 ID:VSrNqHqco
-
ずっと寝たきりで
大分弱ってしまった天乃のことを園子は一瞥する
自分たちの体も弱っているとは言ったものの
天乃と比べればまだまだ、可愛いものだと園子は思う
だからこそ、ただじっとしていることがどれほどよくないことなのか
天乃には分かるだろうと分かっていることに、園子は少しだけ自己嫌悪する
園子「ということで!」
天乃「っ……急に大声出さないで」
園子「神樹様の力が弱っている分、天さん成分の補給が急務なのであります!」
天乃「天さん分って……」
園子「天さん分は天さん分だよ〜?」
両手を広げて待ちの姿勢
にっこりと満面の笑みを、園子は見せる
天乃「園子は元気ね」
1、私からはできないから園子からきて
2、エッチなことはできないって言ってるでしょ?
3、あまり無理はしないで頂戴
4、それだけ元気なら要らないでしょ?
↓2
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 22:24:39.01 ID:j3t6YrUPO
- 3
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 22:26:18.69 ID:KL3s0If20
- 1
- 768 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/21(木) 22:40:14.91 ID:VSrNqHqco
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
園子「大丈夫、天井のシミを数えてる間に終わるよ」
東郷「ねぇそのっち」
園子「ん〜? どうしたの?」
東郷「天井のシミを数えている間に終わるのは」
東郷「天井のシミが数えるほどある汚い家なのか、達するのが早いのかどっちなの?」
園子「わっしーそれは言ったらダメなやつなんよ」
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/21(木) 22:51:04.34 ID:j3t6YrUPO
- 乙
天さん分の補給…
そのっちは久遠さんをどう堪能していくのだろうか
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/22(金) 00:14:56.56 ID:jh1r11/L0
- 乙
火ついちゃいそう
- 771 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/23(土) 22:40:46.64 ID:wSolSX7Wo
-
少し遅いですが
昨日できなかったので少しだけ
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/23(土) 22:46:08.97 ID:TIHRMCetO
- 休載じゃない、やったぜ
- 773 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/23(土) 23:19:11.18 ID:wSolSX7Wo
-
天乃「まったくもう……」
仕方がないなぁ。と、
優しい気持ちを込めつつも、呆れたため息
困っているけれど
そのちょっぴり手のかかる元気の良さは、今の心には砂糖よりも甘い
天乃「私からはできないから園子からきて」
園子「えっ!」
天乃「……なに? 自分からは嫌?」
園子「う、ううん……よかですか。飛び込んでもよかですか!?」
ぐっぐっっと膝を準備しつつ、
きらきらとしたまなざしのロケット一つ
発射段階に推移していく園子をじっと見つめた天乃は
ダメに決まってるでしょ。と、受け入れるために広げていた腕をたたむ
天乃「危ないことするならダメ」
園子「飛び込みません、抱くまでは!」
天乃「今、体弱いんだから優しくしてね?」
園子「なんかえっちだねぇ」
- 774 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 00:57:27.00 ID:LG4VuDgyo
-
天乃「何がエッチなのよ」
園子「天さんの言動の一つ一つ」
天乃「別に特別なことなんてしてないでしょ」
園子「してないから、エッチなんだけどなぁ」
なぜだかしみじみと言う園子は、
勢いをつけることなくベッドに膝を乗せて、天乃との距離を詰める
ギシリときしむベッドの音
それがまた心地よくて、園子は動きをゆっくりさせる
早く抱きたいけれど、慎重に
もう少し、自分を自分で追い込んで……おあずけ
園子「ごくり」
天乃「変なことしないでよ?」
園子「抱くだけ、抱くだけだよ〜」
- 775 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 01:09:38.97 ID:LG4VuDgyo
-
にじり寄って、ぎゅっと抱く
壊れやすい華奢な体を、体いっぱいに触れさせる
大好きな匂いがする
大好きな声がする
とても温かい、心地よいものを感じる
それでも満たしきれないものはあるけれど
それは、我慢。と、園子は心に強く止める
その分、体はより密着して――
天乃「っ」
ぽすんっと、ベッドに押し倒す
園子「これなら、もう少しくっついても平気なんよ」
天乃「甘えん坊ね」
園子「出来なかった分、甘えたいのです」
頑張った分、出来なかった分
園子はその時間、大切なものを取り戻すかのように
ずっと、天乃に寄り添い続けた
- 776 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 01:12:49.46 ID:LG4VuDgyo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から
園子「髪に顔を埋めつつ、胸に手を埋めます」
園子「次に、いったん起き上がっていい匂いだねぇ。とほめてから」
園子「胸に顔を埋めながら抱きしめる」
園子「天さんは優しいから、抱きしめる腕を振りほどいてまで胸に埋めるのを阻まないからね」
東郷「……なるほど」
風「いや、やるかどうかはともかく、東郷は天乃にやらせてあげて?」
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 01:24:58.52 ID:dPvpxsv60
- 乙
これで久遠さんのメンタルも回復したな
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 05:30:13.39 ID:iU9wGoGMO
- 乙
下心無しで温かい触れあいってのも良いなぁ
- 779 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 18:47:26.83 ID:LG4VuDgyo
-
では少しだけ
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 18:49:11.37 ID:i4/4CQ/KO
- いえす
- 781 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 19:11:21.41 ID:LG4VuDgyo
-
√ 12月14日目 夜(病院) ※日曜日
01〜10 夏凜
11〜20
21〜30 園子
31〜40
41〜50 風
51〜60 わるいこと
61〜70 千景
71〜80
81〜90 若葉
91〜00
↓1のコンマ
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 19:46:55.45 ID:i4/4CQ/KO
- あ
- 783 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 20:30:31.13 ID:LG4VuDgyo
-
√ 12月14日目 夜(病院) ※日曜日
風「ときどき、園子は天乃の娘みたいに見えるところあるわよね」
天乃「そう?」
風「甘え方というか……言動の子供っぽさがそう感じるのかもしれないけど」
なんかそう見えるのよねぇ。と
風は笑いながら言って、椅子に座ると天乃を見る
子供が産まれて以降、天乃の体調は悪くない
夜更かししたり、激しい運動をするようなことはできないが、
順調に回復して言っているのだろう
表情にも、影は感じられない
天乃「樹は? 樹のところに居なくていいの?」
風「ずっといるのもあれだろうからって、若葉達が代わってくれたのよ」
天乃「精霊なら寝なくていいからって?」
風「あたしは平気って言ったんだけどね……」
樹に害があったのだ
次もないとは限らないと心配して、不安で
寝ないだろう。と、言われたのだ
風「天乃に会って来いって」
天乃「私は精神安定剤か何かなの?」
- 784 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 20:56:20.98 ID:LG4VuDgyo
-
くすくすと笑って、天乃は言う
風の表情に樹のことへの不安と恐れはない
精神的な揺れもない
強い覚悟があるのは、樹に何かを言われたからだろう。と、
天乃は感じたからだ
天乃「樹も大丈夫そうね」
風「分かる?」
天乃「貴女が平気そうなんだもの、分かるわ」
風「……そっか」
小さく呟く風は自分の手と手を握り合わせて、息を吐く
樹は、怪我を覚悟していた
気を失っていたのだと言われて、驚くことはなく
受け身取り損ねたもんね。と
訓練のし直しが必要だね。と、
些細なことだったかのように言っていた
笑っていた
風「もしかしたら、樹はもうあたしなんかよりもずっとできた子なのかもしれない」
- 785 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 21:23:55.57 ID:LG4VuDgyo
-
天乃「樹だって、いつまでもお姉ちゃんの後ろに隠れているような子じゃないわ」
それはあなたが一番分かっていたことでしょ。と
諭すような優しい声で続ける
天乃「でも、貴女だって立ち止まっているわけじゃない」
後ろにいたのが、隣になっただけ
引いていた手が、支えあう手になっただけ
天乃「どちらが優れているかじゃないでしょ?」
風「……そうだけど」
天乃「何か不満?」
風「………」
別に不満があるわけではない
ただ、樹と比べて自分の覚悟のなさたるや
とてもではないが樹の支えではないような気がする
樹よりも、劣ってしまっているような気がするのだ
風「ちょっと、朝は取り乱しすぎたって自己嫌悪」
天乃「………」
1、でも、ちゃんと抑えられた。でしょ?
2、ぎゅって、する?
3、またそうやって……貴女達は私にさんざん言うくせに、自分のことは責めるのね
4、仕方がないんじゃない? それだけ、樹が大切ってことなんだから
↓2
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 21:28:21.72 ID:i4/4CQ/KO
- 4
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 21:29:18.33 ID:lKdJTwRN0
- 3
- 788 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 22:10:43.84 ID:LG4VuDgyo
-
天乃「またそうやって……貴女達は私にさんざん言うくせに、自分のことは責めるのね」
風「えっ、いや、これは」
天乃「自己嫌悪、自己嫌悪って」
風「………」
天乃はむっとした表情を見せる
それは怒っているというよりもからかっているようで
茶化しているようで
反論を述べようという気も、削がれてしまう
風「……天乃」
落ち着いた声と、笑み交じりの吐息
風「だから、樹は天乃に会えっていうのかもね」
天乃「えっ?」
ううん。きっと、みんながだ
みんながきっと、天乃に会えと言うだろう
みんながきっと、天乃に寄り添えと言うだろう
それは、自分たちが守ろうとしている尊い存在だからだ
何かひとかけらでもあきらめてしまえば、
二度と、取り戻すことが出来なくなってしまうかもしれないものだからだ
それを守ることが出来ている今は、後悔する必要がないと再確認できるからだ
- 789 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 22:39:06.58 ID:LG4VuDgyo
-
風「園子がべったりしたくなるのも分かる」
天乃「えっ、ちょ」
風「少しだけ」
キシッ……と
ベッドをきしませ、風が近づく
園子の時とは違って、受け入れ態勢のできていない斜めった天乃を、
その腕に抱きしめていく
強く、弱く
優しくしっかりと
その間違いない生の温もりを、体と心にしみこませる
天乃「んっ」
風「細く、なったわね……」
天乃「運動してないから」
風「……なら、元気になったら、少しくらい運動したほうが良いわね」
今の細い腕では、抱きたくても抱けない
だから、少しは力をつけなさい。と風は囁く
耳元に感じる天乃の困った反応
でも、受け入れてくれる優しさ
感じる愛情を、強く、抱く
- 790 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 23:06:29.58 ID:LG4VuDgyo
-
風「天乃」
天乃「なに?」
風「天乃はみんなの、心のよりどころだと思う」
天乃「そう?」
風「そうよ、そうに違いない」
温かくて、優しくて
でも、叱るときは叱ってくれて
包んでくれる時は包んでくれる
天乃さえ無事なら、
みんなが壊れてしまうことも、疲れ果ててしまうことも
きっとないのだろう
天乃「……どうしたの?」
風「いや……なんでもない」
天乃「辛いときは辛いって言ってもいいのよ」
誰も責めない、誰も悪いなんて言わない
だから、耐えられないときは耐えられないと
そう言っていいのだと、天乃は風の体をそうっと、抱きしめた
- 791 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 23:11:32.28 ID:LG4VuDgyo
-
√ 12月15日目 朝(病院) ※月曜日
1が最低 0が最大
判定↓1
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:13:35.42 ID:lKdJTwRN0
- あ
- 793 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/24(日) 23:16:41.72 ID:LG4VuDgyo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
12月後半戦
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:17:16.35 ID:i4/4CQ/KO
- 12月は久々に延長戦か
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:21:25.62 ID:i4/4CQ/KO
- あと改めて乙
樹ちゃんいい意味で前向きになってて凄く成長してるな
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 06:41:16.39 ID:N2gExNLuO
- 乙
1月に突入するのかと思ったら12月はもしかして1ヶ月分やるのか?
その間毎朝祟りの判定があるとか早く久遠さんが元気にならないと不味いことになりそう
- 797 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 22:33:07.08 ID:EeLYXma5o
-
では少しだけ
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 22:38:21.77 ID:FPgSfykiO
- よっしゃ
- 799 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 22:45:03.31 ID:EeLYXma5o
-
√ 12月15日目 朝(病院) ※月曜日
何もないところで躓いたり、
危うげな場所にぶつかってしまったり
管理されているはずのお皿がなぜか欠けていて、指を切ってしまったり
ほんの些細なことで
気にしすぎだと言いたくもなるようなことで
少しずつ、みんなが傷つく
単なる偶然なら良いかもしれない
でも、みんなが相次いで怪我をする、しそうになるというのは
悪い予感しか感じられなくて
ちっぽけなことだからこそ感じる、
からかわれている……弄ばれているという感覚が天乃は不快だった
みんなも気にすることはないと口をそろえつつも
この不気味な流れには
元気よく声を発するということも難しかった
- 800 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 23:02:56.36 ID:EeLYXma5o
-
天乃「ほんの些細な怪我……」
でも、天の神による祟りだと天乃は思う
些細だからこそ怪しいのだ
樹の件があってからのちっぽけな被害
大きいことも小さいことも
偶然のような連鎖的な事故でも事件でも
神の手にかかれば造作もないことなのだと示されているようで。
また悩んでる。と、お叱りを受けてしまうことがないように
天乃はすぐ隣のベッドにいる夏凜にも勘付かれないほどに小さく息を吐く
天乃「疑心暗鬼にさせることが目的……?」
些細なことから大きなことまで
常に不安を抱き、恐怖に怯えさせて精神的な余裕を奪い
いざ戦いの時が来た時の戦力を削ろうという考えでもあるのだろうか
天乃「…………」
見えざる神の謀略を疑いながら、
考えすぎてはいけないと、天乃は半ばに首を振る
- 801 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 23:15:07.10 ID:EeLYXma5o
-
不安にさせることはともかく、
恐れを抱かせるというのは、神様のような存在には十分に力になり得るもの
大きな被害を与え、小さな被害を与え
気の休まるときを与えないというのはもっとも効率的な戦略と言っていいかもしれない
けれどだからこそ、逆らうべきだろう
考えないようにして、偶然だと割り切ってしまう
しかし……それが許されるだろうか
無視をすることで
それならば……と、樹の時
あるいは、樹以上に酷いことになってしまうのではないだろうか。と
間げないようにすべきだと考える一方で、
不安もまた、大きくなっていく
1、勇者
2、精霊
3、イベント判定
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