みほ「検尿ですか?」

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26 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:01:51.25 ID:nyLOCvXN0
みほ「う〜ん…」

沙織「私はね、昨日はじめて筑前煮作っちゃったんだ!」

みほ「え?」

沙織「筑前煮。今度みぽりんの家で作ってあげるね!」

みほ「筑前煮ってなんだっけ」

そど子「こら!」

そど子「邪魔しないでくれる!? 今容疑者にジジョウチョウシュウしてるんだから!」

そど子(会長には釘を刺されたけどね、鼻の先で起きてる風紀の乱れを見逃すわけにはいかないわ!)

みほ「私は……」オドオド


麻子「そど子」ヌッ


そど子「きゃっ!……れ、冷泉さん!? なんで貴女がここにいるのよ!」

沙織「麻子?なんでここにいるの?」

華「麻子さん、どうしてここに?」

みほ「えっ、あっ」オドオド

みほ「ま、麻子さん、なんでここにいるのかなーって……えへへ」

麻子「復唱するな。誰か一人でいい。あと、西住さんも恥ずかしいなら無理してやらなくていい。」
27 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:02:24.73 ID:nyLOCvXN0

麻子「そど子があんな馬鹿でかい声で話していたら嫌でも聞こえる。西住さんをいじめてるようだったから助けに来た。」

そど子「いじめてなんかいないわ!だってこの子がね…」ブツブツ…

麻子「あと、ジジョウチョウシュウじゃなくて事情聴取だ。」

そど子「」

沙織「事情長州(笑)」

華「うふふ」ウフフ

みほ「おかしいね」アハハ

そど子「……」カオマッカ

そど子「…もう我慢ならないわ! 西住さんには力ずくでも吐いてもらうわよ!!」ズイッ

優花里「西住殿には指一本触らせません!!」シュバッ

優花里「くらえ!九六式25mm機銃!」バッ


優花里「チャッチャッチャッチャッチャッチャッチャ」


28 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:03:17.13 ID:nyLOCvXN0
沙織「…」

華(あらあら)

そど子「……ちょっとどうしたのよこの子」

沙織「ゆかりん? 傘の先をそど子さんのほうに向けて機銃に見立ててるの?……動きボケやめてよもー! 説明しなきゃいけなくなったじゃん!!」

優花里「ッチャッチャッチャッチャッチャッチャッチャ」

みほ「優花里さん」

優花里「はい!」ビシッ

みほ「大好きだよ」ニコッ

優花里「にへえ」ドサッ

みほ「…」

みほ「で、私が何か……?」クルッ

そど子「」

沙織「みぽりん、ゆかりんの扱い上手くなったね…」

華「かっこいいです」

麻子「少しむごいがな」
29 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:03:51.17 ID:nyLOCvXN0
そど子「わ・い・だ・ん!! 貴女会う人会う人に片端から猥談持ち掛けてるでしょ! 今の世の中はねえ、言葉だけでもセクハラになるのよ!!」

みほ「私が…猥談を……?」

沙織「(やだもー!みぽりんやあだあもー!!)後で聞かせてね」

麻子「沙織、逆だ」

華「うふふ、興味津々ですね」

沙織「(し、しまった……昨日読んだ『セックス・セラピスト』のノリが……」

麻子「沙織、声に出てるぞ」ニヨニヨ

華「あらあら」ニコニコ

みほ「セ、セ、セ………///」プシュー

沙織「……………」


沙織「ぶるわああああっ!!」ドチャ


麻子「自爆した…」

華「私が持って帰りますね」ヨイショ

麻子「……で、そど子、お前の用件は……」クルッ


そど子「セ、セ、セ……///」プシュー

麻子「お前もか」

30 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:04:24.23 ID:nyLOCvXN0


―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――

そど子「西住さん、今度は言い逃れできないわよ!何をしたか自分の口で言ってちょうだい!」

優花里「西住殿、言いたくなければ無理には…」

みほ「自分の口って、上と下どっちですか?」

優花里「ん?」

沙織「ん?」

そど子「上と下どっちってそりゃ口は上にしか……」

そど子「!」ボッ

そど子「///」クラア

麻子「お前は本当に…」ガシッ

そど子「!……ああ危ない危ない、また思ひ出ぽろぽろするところだった…」

麻子「意味がわからん」

31 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:05:14.50 ID:nyLOCvXN0

沙織「み、みぽりん何て……?」

みほ「下の口だったらおしっこも出来ますけど…」

沙織「はあ!?」

優花里「西住殿!?」

華「あらあら、破廉恥なみほさん」ウフフ

そど子「ちょ、ちょっと何言ってんの馬鹿にしてんのアナタウチの風紀をナンダト……」ガミガミ

麻子「おい、しっかりしろ。そっちに西住さんはいないぞ。」

華「私のお花が活き活きとしてきました。」

沙織「え?何!?」

優花里「西住殿のおしっこ浴びちゃいました〜」ワシワシ

沙織「浴びてないでしょ実際には!」

みほ「言っただけだよ」ニッコリ

華「ああ、みほさん。もう一度、もう一度言っていただけますか…?」

沙織「ちょっと華!?みぽりん言っちゃダメ!!」

優花里「ああ、ああ、次はぜひ耳元で!」

そど子「ちょっと冷泉さんさっきから私にセクハラするなんていい度胸してるじゃないアナタの遅刻欠席取り消してあげたのまた復活できるんだからねそうしたらアナタ…」ガミガミ

麻子「セクハラしてるのは私じゃな……おい、どこへ行く。そっちは廊下だぞ」

みほ「おっかけっこ」

華「あああああ!みほさんのいけず!!」

優花里「似てるけど違いますう!!」ワシワシ

沙織「アンタたちいい加減になさい!みぽりんも正気に戻って!」


沙織「あ〜〜!ツッコミ一人なんて辛い!! もう勘弁してよおお!!」
32 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:05:52.72 ID:nyLOCvXN0

沙織「……」

沙織「!!」クルッ!


みほ「…」ニコニコ


沙織「なんかすっごい笑ってる怖い」

33 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:08:42.11 ID:nyLOCvXN0


2―?教室

ねこにゃー「ふふ……ももがーさんのおかげで一命を取り留めた…。お礼を………『ありがとう、この恩はいずれ返す』っと」カタカタ

ももがー『当たり前のことをしただけだ。だけど具体的には今日の昼を要求するナリ』

ぴよたん『したたかだっちゃ』

ねこにゃー『頼れる友よ、ランチパックを差し上げよう』

ももがー『ずこー』

ぴよたん『ランチパックごときの命ぴよ…』


ねこにゃー『さて、次はどのミッションに……と、その前に5分くらい空けるにゃあ』

ももがー『うちもナリ』

ぴよたん『じゃ私もするぴよ』
34 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:09:15.11 ID:nyLOCvXN0


みぽ IN

みぽ『皆さん、お疲れ様です。』

みぽ『巧みな連携、熱い救出劇、この目でしかと見届けました。』

みぽ『美しい友情です。』

みぽ『いいなあ。わたしもそういうの、やってみたいなあ』

みぽ『でもゲームってあまりやったことなくて、分からないんですよね。』

みぽ『どうですか、わたしにひとつ簡単なやつ教えてくれませんか。』

みぽ『……』

みぽ『あれ、皆さんどこにいらっしゃるんですか』

みぽ『全員外してらっしゃるみたいですね』

みぽ『もしかしてトイレ休憩ですか』

みぽ『いまわたしもトイレ行ったら会えるかなあ』

みぽ『行くね』

みぽ『いま歩いてるよ』

みぽ『でも、トイレいってなにするんですか』

みぽ『おしっこを?』

みぽ『おんなのこだもんね』

みぽ『もうすぐつくよ』

みぽ『いm』

みぽ OUT
35 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:09:46.66 ID:nyLOCvXN0


ねこにゃー「ふう〜さァて続きを……ってなにこれ!?誰!?誰なのこれ!?怖い!!『これ誰!?知り合い!?』」カタカタ

ももがー『今見たぞな……もうアウトしてるから確認できないけど…』

ぴよたん『わたしたちのグループを発見して入り込むなんて、なかなかやるっちゃ』

ねこにゃー『いや、普通に怖いが』

ぴよたん『たしかに』

ねこにゃー『まあ気にしても仕方ないし次のステージに…』

カタツンツン

ねこにゃー「?」クルッ


みほ「やっと会えたね、猫田さん?」


ねこにゃー「ぎゃああああああああああああああああ!!!!『たすけ』」カタカ…

ねこにゃー OUT


ももがー『あれ?ねこにゃーさん?』

ぴよたん『どうしたっちゃ?ログアウトしたぴよ』

36 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/08(土) 23:11:46.81 ID:nyLOCvXN0

今日はここまで
ちょっと一日で貼り過ぎた感もある
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 04:10:10.54 ID:p/AUX1hU0
ゑ?
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 09:43:50.78 ID:SBHDHZCV0
なんか途中からごちゃごちゃしてて何がしたいのかわからなくなった
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 06:30:52.12 ID:8KPrrM9H0
続きはよ
40 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:50:06.40 ID:NZZohSdV0
再開します

見返したら読みにくかったんでもっと行間空けます
41 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:51:33.68 ID:NZZohSdV0


倉庫

ナカジマ「ほらホシノ、急がないと放課後の練習間に合わないよ〜」


ホシノ「やってるって!……だってこの、微妙なトコが…なかなかはまんなくって……」


スズキ「毎日こう修理してたら新しい戦車一台くらい買えるくらいの費用かかりそうだけどね」


ナカジマ「練習用ペイント弾今度作ってみよっか」


ツチヤ「おお!ハイテクだねえ」


ホシノ「ハイテクか?」


ツチヤ「ハイテクだよ」


スズキ「特殊なカーボン作る技術があるなら外面にも一切傷がつかない素材みたいなの作ってほしいよ」


ナカジマ「私たちの存在意義がなくなっちゃうよそしたら」


ホシノ「修理が存在意義か…」

42 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:52:15.74 ID:NZZohSdV0


ホシノ「……いよっし、終わった!さあ、飯でも食べよう!」ノビー


ツチヤ「今日はどこで食べる?」


ナカジマ「そうだなあ。天気もいいし外の芝生でも行こうか」


スズキ「お弁当持ってきたよー」タタタ



みほ「トイレでお弁当食べるのって便所飯って言われるの知ってました?」ヒョコ



ナカジマ「わあ!」


スズキ「!?」


ツチヤ「西住さん!?」


ホシノ「隊長!?なぜキューポラから…?」


みほ「知ってました?」


ツチヤ「え?」


ホシノ「いや、驚いて全然聞いてなかったんだけど」


みほ「じゃあもう一回言いますね」



みほ「トイレで便所飯するのを便所飯って言うの知ってますか?」



43 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:53:11.18 ID:NZZohSdV0

スズキ「……」


ナカジマ「あの、文がおかしなことになってるんだけど…」


みほ「……」


みほ「自動車部の皆さん」


スズキ「え?」


ナカジマ「はい」


みほ「こんにちは!」ニッコリ


ホシノ「ええ…」


ナカジマ「今日の西住さんからはただならぬ何かを感じる…」



みほ「私は…」


ツチヤ「……」


ホシノ「……」


みほ「……」


スズキ「……」


ナカジマ「……」


みほ「時々…」


みほ「……」


ナカジマ「……」


ツチヤ「……」


スズキ「……」


みほ「思うんです」


みほ「…」トオイメ…



ナカジマ「ためがすごいって」


ツチヤ「……」グゥ~


スズキ「もうちょっとだからね?」


ツチヤ「うん…」

44 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:54:02.45 ID:NZZohSdV0

みほ「戦車道の大会において殲滅戦が適用された場合には試合が長引いて時には一日がかりになってしまうこともありそんな時に一体麗しい身体と繊細な心を持った私たちはどうやって用を足せばいいのかと…」



ナカジマ「一息に言った」


ホシノ「いや内容唐突だな」


みほ「教えてください!」


スズキ「う〜ん、考えてみるとなかなか難しいね」


ツチヤ「……」グゥ~


ホシノ「私はフツーに外に出t」



みほ「じゃあ、明日までに各自考えてきてください。私を納得させる答えが出た場合にのみ」


みほ「みなさんにボコの飲尿尿瓶をプレゼントします。尿瓶の口のことがほらボコの口になってるんです!」


ナカジマ「………」ダラダラ


みほ「では、明日を楽しみにしています」


みほ「……」カチャン



ナカジマ「キューポラの中に戻っていった…」


ホシノ「…」


スズキ「…ごはん食べよっか?」


ツチヤ「おう!!」

45 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:54:33.51 ID:NZZohSdV0


生徒会室


沙織「みぽりんが危ないんです!」シツレイシマス!


桃「ああまたか………」


沙織「みぽりんに何したんですか!?どうせセクハラまがいのことしたんでしょう!!」


華「セクハラはいけませんよ」


華「いつの世も」


桃「してない!」


柚子「会長、やっぱり……」


杏「うん、そだねー。じゃあ、車長集会開こうか。」



杏『戦車道履修の生徒に連絡しまーす。車長は直ちに生徒会室に集合することー。あ、西住ちゃんはいいや、ゆっくりしててえ』



46 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:55:33.62 ID:NZZohSdV0

エルヴィン「さて、集会に呼ばれたわけだが」


典子「も、もしかしてバレー部復活ですか!?」


桃「ちがう!」


典子「く、まだまだだったか…」


梓「あの、西住隊長のことですよね…?」


杏「あったり〜」


ゴモ代「あの、なんで私が……」


杏「そど子ちゃんいると話進まないからさあ」


ゴモ代「はあ」


ナカジマ「ごめんねえちょっと遅れちゃった〜」ガチャ


ねこにゃー「私も…ちょっと欠かせないミッションがあって……私が居ないとクリアが危なくて、あの、その…」モジモジ

47 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:56:16.71 ID:NZZohSdV0


桃「よーし、全員揃ったな!静粛に!!」



沙織「え〜、梓ちゃん制服にうさぎさんのワッペン付けてるの?かーわーいーー」


華「あらあら」


梓「優季がみんなでつけようって言ってそれで……」


沙織「かあわあいいいーー」


ゴモ代「そど子に見つかんないようにね、あの人うるさいから」


梓「え、コレだめなんですか?すいません!」


ゴモ代「いや、普通はいいんだけど、そど子は……」



ガヤガヤ



桃「…」プルプル


杏「楽しそーに談笑してるねえ」


柚子「指示が通らないほど人数いないはずなんだけど…」

48 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:56:55.69 ID:NZZohSdV0

杏「澤ちゃーん」


梓「はい?」


杏「私にもカメさん作ってよー」


桃「会長まで!?」


梓「はい!優季が得意なので今度伝えておきます!」


杏「えへへ〜」



ガヤガヤ



桃「…」プルプル


桃「静かにしろといってうrjんkだおそ!!!!」ピイイイ!



シーン…




沙織「…………私もあんこう欲しいな」ボソ


典子「……はいはいはい!私もアヒル欲しいです!バレーボールのも!」


ナカジマ「私達にもレオポン作ってよー」


エルヴィン「我々にもカバを4つばかり…」



ガヤガヤ…



桃「……………………」



桃「うぴー!」ドチャ



柚子「自爆した…」


杏「プライドが許さなかったんだろうねえ」


49 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:59:19.57 ID:NZZohSdV0

―◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――◦――

杏「――というわけで、西住ちゃんにセクハラしたのは私だよ〜ん」


沙織「やっぱり!」


華「いけませんよセクハラは」


華「いつの世も」


沙織「一体どんなセクハラをしたんですかみぽりんをあんなにして!」


沙織「どうせ『西住ちゃんのおしっこ顔にかけて』とか言ったんでしょう!! ゼッタイ・ダメ!! 最初はゼッタイ私なんだからあ!!」


杏「ごめんなさい」


梓「武部先輩…?」


柚子「武部さん…?」


沙織「はっ………!? ま、またやってしまった……」

50 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 17:59:51.89 ID:NZZohSdV0

梓「武部先輩」


沙織「あっ……梓ちゃん、これは違うの。今のは俗にいう私のハイドで、ジキルは今の私で……だから……」


梓「最初は私です」シュバッ


タタタタタ…


沙織「梓ちゃん!? どこ行くの!?」


杏「まずい! 誰か澤ちゃんを追っかけろ!」


典子「イエッサー! そーれそれそれえ!!」ドドド


エルヴィン「電撃作戦だ!」ドドド


ナカジマ「いそがなくていいよ〜」タタタ


桃「急げ!」タタタ


ねこにゃー「はあ、はあ、ニートに急な運動は、禁物っ……」ゼエゼエ


柚子「ああみんな! 廊下は走っちゃ……って聞いてないね」ハヤアルキ


ゴモ代「風紀委員に告ぐ、総動員で澤梓さんを捕まえてください。繰り返します……」テテテ


51 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 18:00:35.15 ID:NZZohSdV0




がらーん…




杏「ふう、みんな行ったか……」


杏「……」


杏「!」クルッ



華「………」モグモグモグモグ



杏「……何してんの?」


華「あ、こんなところにおまんじゅうが。あ、ここにもおまんじゅうが……」ガサゴソ


杏「……」


杏「……私も行くか…」

52 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 18:01:27.03 ID:NZZohSdV0

2−A教室


みほ「沙織さんも華さんもどこ行ったんだろう。もうすぐ授業始まるのに…」


みほ「…」


みほ「みんなで消しピンやろうって約束したのにな……」


梓「西住隊長」シュタッ


みほ「わあ!……澤さん?」


梓「はい、澤です」


みほ「こんにちは」


梓「……」


梓「西住隊長。遠回りせずに言います」


みほ「うん?」


梓「………わ」


みほ「わ」



梓「私の顔におしっこかけてください!!」



みほ「…………」


みほ「え?」

53 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 18:02:58.80 ID:NZZohSdV0

梓「私の顔に、おしっこかけてください。誰よりも早く」


みほ「………」


梓「この際だから正直に言いますが、西住隊長、あなたの貞操を狙っている人が近くにいます」


みほ「………」


梓「灯台下暗し、というやつです」


みほ「………」


梓「そうなる前に、早く」


みほ「………」


みほ「……………」


みほ「ふええ!? だ、だめだよそんな汚いこと!」


梓「汚くありません。西住隊長のおしっこは栄養ドリンクです」


みほ「うーん、もう一声」


梓「養命酒です!!」


みほ「……」


みほ「うーん」


みほ「………………」



みほ「じゃあ失礼して……」スルッ


54 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 18:04:10.48 ID:NZZohSdV0

梓「ここでですか!?」


みほ「だってもう予鈴鳴ってるし、トイレ行く時間も無いから」


梓「だ、だからってここでは……」


みほ「もう、かけてほしいのほしくないのどっち? はっきりしない澤さんは嫌いだよ」


澤「……………………………」



澤「じゃあ失礼して……」



みほ「じゃあ、もう少し近づいて」


梓「はい……」


みほ「じゃあ、いくよ?」


梓「は、はいっ…!」


55 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 18:04:45.75 ID:NZZohSdV0




クラスメイト「」




56 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 18:05:12.16 ID:NZZohSdV0

梓「………」


梓「………」ダラダラ


梓「あ、あの、ちょっといいですか」


みほ「ん?」


梓「やっぱりここでは……」



パアンッ!



梓「っ!? え!?」ジンジン


みほ「もう! はっきりしてよ! 私が恥かいてるみたいだよ! 好きなら好き!嫌いなら嫌い!目には目を!膝にはコンドロイチン!!」


梓「はあ……」ジンジン


みほ「もう土下座されてもやってあげないからね」


梓「はあ……」ジンジン


みほ「ぜったいだよ!!」


梓「はあ……」ジンジン


みほ「聞いてるの!?」


梓「はあ……」ジンジン


みほ「もう……」


57 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:35:29.59 ID:NZZohSdV0


生徒会室


華「――おいひいおいひいおまんひゅうおいひい、あ、ほほにほおはんひゅうあ。………モグモグ………あ、おまんひゅうの下にお金が」



プルルルルル…プルルルルル……



華「おま…ゴクッ 誰かいらっしゃいませんか〜?あの、お電話が〜」


シーン…


華「……」


華「私が出た方がいいのでしょうか」


華「……じゃ失礼して、ガチャ――もしもし、次期生徒会長の五十鈴です」


58 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:36:06.55 ID:NZZohSdV0

2F廊下


ガヤガヤ…ガヤガヤ……


杏「ん?なんかあっちの教室が騒がしいな」


沙織「あっちのほうって…私たちのクラス? も、もしかしてみぽりんの身になにか…! みぽりん!!」ダッ


典子「よっしゃ突撃だー!そーれそれそれー!!」ダダダ


エルヴィン「ポーランド侵攻だ!」ダダダ

59 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:36:52.10 ID:NZZohSdV0


ガラッ



梓「……」ジンジン


みほ「……」ツン



杏「……」


沙織「……」


梓「……」ジンジン


みほ「……」ツン


杏「……あのー、差し支えなければ何があったか教えてくんない?」


梓「はあ……」ジンジン


みほ「ふんっ、澤さんが悪いんだよ」


梓「はあ……」ジンジン


杏「……」


エルヴィン「これは一体……」


エルヴィン(どういうことだ!?)

60 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:37:32.04 ID:NZZohSdV0

沙織「み、みぽりん、何があったかわからないけど、とりあえずほら、お姉さんに言って? 話せば楽になるから」


エルヴィン(一体何が起こっているというんだ!?)


みほ「ふんっ、私の純情を弄んだ澤さんについて話すことは何もないよ!」ツン


杏「……」


杏「……武部ちゃん、とりあえず澤ちゃんお願い」


エルヴィン(もう何が何だか分からない! 私の心が侵されていく……)


沙織「はい! …じゃ、梓ちゃん、一回廊下出よっか」


梓「はあ……」ジンジン トボトボ


ガラガラ ピシャッ


杏「……じゃ、西住ちゃん。何があったか教えてくれる?」


みほ「……」


杏「西住ちゃん?」


みほ「………」


杏「……」


エルヴィン(ああやめろ。これ以上私をついばむな! チュンチュンチュンチュンついばむな! ついには私の自我が崩壊してしまうぞ!)

61 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:38:08.90 ID:NZZohSdV0

杏「さあ、ほら、干し芋でも食べてさ」スッ


エルヴィン(おお…少し収まった)


みほ「要りません」


エルヴィン(ぐおおおおお!? やめろ! ついばむな! チュンチュクと!)


杏「……西住ちゃん。西住ちゃんは澤ちゃんの先輩で、戦車道の隊長なんだよ? 何があったかは知らないけど、ひとまず落ち着こう」


典子「まずは君が落ち着け」水トン


杏「…………」


エルヴィン(き、貴様ァ! わ、わアアアアアア!! ぐググググウウウウ……)


みほ「もう………」


杏「?」


みほ「…もう放っといてください!!!」


杏「!!」


エルヴィン(おおおおお!!? もう限界だ! た、助けて、助けて――)

62 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:38:51.13 ID:NZZohSdV0

杏「…………」


杏「ねえ、にしずみty――」



エルヴィン「たすけてエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!」



杏「うおあ!?」


みほ「きゃあ!?」


典子「なんだ!?」


ガラッ


沙織「え!? なに!? 何があったの!?」


エルヴィン「ジーザス・クラーイスツッ!!」


沙織「どうしたっていうの!?」


杏「さあ?」


みほ「エルヴィンさん」


沙織「ねえ、何があったの?」


エルヴィン「オーーノーーー!!!!」


みほ「エルヴィンさん」


エルヴィン「……………」


エルヴィン「…………………はい」


沙織「え、教えて? なんでこうなってるの?」


みほ「『ジーザス』じゃなくて、『イエーズス』でしょ? ドイツ気取るのはいいけど、そこらへんしっかりしてよ」


エルヴィン「…………」


エルヴィン「………はい。軽率でした」


沙織「誰も知らないの? 何が起こってるの?」


杏「武部ちゃん、ちょっと静かにしようか」

63 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:39:37.59 ID:NZZohSdV0


―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――◦―――


杏「――というわけで、顔面ぶっかけおしっこプレイをしようとした西住ちゃんを澤ちゃんが頼んだ身でありながら断ったから、西住ちゃんが怒ったわけね」


みほ「………はい」


澤「………すみませんでした」


杏「で、松本ちゃんは、ギスついた空気に耐えられず発狂しちゃったわけね」


エルヴィン「………面目ない」


杏「……ふーう。まあ、個性溢れてて素敵だよね、ウチの学校は」


沙織「私は? 私については何もないんですか?」


杏「…………」


杏「磯部ちゃんは――」


沙織「私は!?」

64 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:40:07.76 ID:NZZohSdV0

キーンコーンカーンコーン……


杏「あ、授業始まる。じゃ、みんな各自の教室へ戻れえ!」


沙織「ねえ、わたs――」


ピンポンパンポン♪



華『次期生徒会長、五十鈴より戦車道履修生徒へお知らせいたします』



杏「おや?」


沙織「華!?」


みほ「華さんの声だ!」


華『冬期無限軌道杯において、検尿が義務づけられる、という新規定があったかと思いますが――』

65 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:40:41.12 ID:NZZohSdV0



華『検尿ではなく、“検便”の誤りであったことをここにお伝えいたします』



杏「おお!?」


華『つきましては、戦車道履修の生徒は――』



『明朝、“うんち”をご持参のもと、登校してください。繰り返します――』


66 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:41:10.79 ID:NZZohSdV0


杏「……」


沙織「……」


みほ「……」


エルヴィン「……」


典子「……」


梓「……」


みほ「……………じゃ、澤さん、顔面ぶっかけ大便プレイ、する?」


梓「……そ、それはちょっと………」


みほ「なにィ!?」クワッ


沙織「ねえみぽりん私には?」


エルヴィン「た、たすけてエエエエエエ!!!!! イエーズス!!!」


典子「はっ、何か喋らなくちゃ! こ、根性ーーーーー!!!」



67 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:41:43.02 ID:NZZohSdV0





杏「…………………」


杏「……………………」


杏(お母さん、この学校は一体、私が居なくなっても大丈夫なのでしょうか)


杏(生徒会長があんなプライベートに突っ込んだ内容を全校放送してしまう学校が)


杏(果たしてまとまるでしょうか)

68 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:42:08.29 ID:NZZohSdV0

杏(みんなを率いる戦車道の隊長がスカトロプレイに後輩を誘い、しかもフラれるようなチームが)


杏(再び栄光を手にすることが出来るでしょうか)


杏(そしてなにより――)

69 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:42:52.13 ID:NZZohSdV0



杏(ここが私の母校だと、誇り高く言えるような学校になっているでしょうか)



杏(………)



杏(…まあ、私には関係ないけどね)




~♪ Nothing really matters

Anyone can see

Nothing really matters-

Nothing really matters

To me  〜♪ 





杏(いずれにせよ風は吹く………)




70 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:43:26.85 ID:NZZohSdV0



ガラッ


桃「お茶です」スッ


杏「……」


杏「………………」



杏「…………………………………」ズズッ


71 : ◆VzTpByChfc9n :2018/12/10(月) 21:49:36.01 ID:NZZohSdV0
一応以上で終了となります。

かなり勢いで書いたので伝わりにくい箇所あったと思いますが、そこはノリと勢いで乗り切ってください。

あと、風紀委員チームの出番をそど子一人に集約させようと思っていたのですが、流れでゴモ代を出してしまい、結果パゾ美をハブにしてしまいました。
パゾ美ファンの方申し訳ありませんでした。


72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/12/10(月) 22:57:11.98 ID:JRCrxm550

つまらなかったよ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 01:53:50.34 ID:Jpp3ocz5O
そうかい俺は好きだぜ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 02:57:30.04 ID:B1mgyNeL0
ギリギリまとめに載るレベル
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/12/27(木) 00:35:30.64 ID:LyiN6oKA0
確かに華さんなら照れ無く検便と言えるだろう
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