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【安価】戦う正義のサイキックヒロイン
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1 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 11:37:44.06 ID:sHFNtN/f0
超常の力を持った新人類が現れ始めてから数十年。
今や、全人類の三人に一人が超能力者となっていた。
かつての混乱は収まり、世界は能力者の存在を受け入れ始めていたが、能力者による犯罪は収まることはなかった。
個人が強力な力を持ち得るようになった現代では、旧来とは異なる正義の在り方が求められた。
熊男「どけぇ!!」
街中に男の怒声が響いた。
それは、まさに熊のような大男だった。
比喩ではない。男の手は、獣のような黒毛に覆われ、指先からは鋭い爪が伸びていた。
男は触れるものを薙ぎ払いながら、人の限界をはるかに超えた速度で走り続けた。
その行く先に、一人の少女が立ちふさがった。
少女はごくごく普通の学生に見えたが、その胸には特殊なバッジがつけられていた。
その優れた能力と正義の心が認められ、対犯罪者に対し武力を行使することを特別に認められた証。
その少女の出現に男は一瞬怯んだが、その猛進が止まることはなかった。
熊男「このっ……! どけえええ!!」
男は唾を飛ばしながら咆哮を上げた。
四つん這いで駆けだした男は、まさに砲弾のような勢いで少女に迫る。
そして――
2 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 11:41:14.46 ID:sHFNtN/f0
このスレは特殊な能力を持つ少女たちが正義のために悪い能力者たちと戦うスレです。
まず主人公の設定を決めます。
性別は♀、身分は高校生で固定とします。
↓1〜3 からよさげなのを選びます。
思いつかない欄は空白にすれば
>>1
が決めます。
【名前】
【学年】
【容姿】
【性格】
【能力】
【その他】
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2018/12/09(日) 11:48:43.53 ID:FkgTWaZN0
【名前】 九重 香織(ここのえ かおり)
【学年】 高校3年生
【容姿】 黒髪ショート 和風美人 上から91・76・83
【性格】 真面目で優しい優等生タイプ 家事全般はそつなくこなすが料理は苦手
【能力】 人一人くらいなら浮かせられる念動力
【その他】父親は単身赴任・母はキャリアウーマンと共働きなので、基本的に家では一人。好きな動物は犬
こんな感じで大丈夫?
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 11:51:07.03 ID:Iywq1L9u0
【名前】赤崎橙子(あかざき とうこ)
【学年】1年
【容姿】オレンジ髪のショートのボーイッシュな女の子。小柄で胸はCカップ(成長期)
【性格】天真爛漫。基本的にいつも元気で細かいなことは気にしないタイプ。実は年頃の乙女な所もある
【能力】炎(橙色) を自由自在に操る能力。自分も炎に変化して動くこともできる
【その他】両親、兄、弟がいる5人家族の長女。妹タイプでもありお姉ちゃんタイプでもある
まだまだ未熟なこともあるためか彼女にはAIがサポートしており、「考えるより動く」 彼女を支えている
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2018/12/09(日) 11:52:56.83 ID:oUIrNB8O0
【名前】 有栖川 詩音(ありすがわ しおん)
【学年】 高校二年
【容姿】 髪は金色のストレートロング。身長160cm。白を基調とした制服をきっちり着ている。しなやかに鍛えられた体躯。Dカップ
【性格】 少々意地っ張りで負けず嫌い。けど、真面目で相応に努力している。優しくてお人好しで気配りの利く性格。
【能力】 身体強化。動体視力や聴力など感覚も強化対象。
【その他】料理家事全般得意。空手有段者。始めた原因は世界的に有名な某少年漫画の主人公に憧れたから
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 11:54:20.73 ID:ARn6d2vj0
【名前】神無月 咲子 かんなづきさきこ
【学年】1年生
【容姿】茶色がかった長い黒髪、ぱっちりした大きな目、美乳体系の「普通」の美少女
【性格】元気で努力家 ちょっと天然入ってる愛されキャラ
【能力】瞬間移動
【その他】昔助けてくれた正義のヒロインに憧れてあんなふうに私もなりたい!と一念発起。臆病な自分だけど悪い奴らにゆうきを出して立ち向かうよ!
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 13:49:14.40 ID:mRMtYmL5O
この手のスレ、最近めちゃくちゃ増えてきたよねー
期待
8 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 14:16:11.50 ID:sHFNtN/f0
>>5
のキャラで行きます
【名前】 有栖川 詩音(ありすがわ しおん)
【学年】 高校二年
【容姿】 髪は金色のストレートロング。身長160cm。白を基調とした制服をきっちり着ている。しなやかに鍛えられた体躯。Dカップ
【性格】 少々意地っ張りで負けず嫌い。けど、真面目で相応に努力している。優しくてお人好しで気配りの利く性格。
【能力】 身体強化。動体視力や聴力など感覚も強化対象。
【その他】料理家事全般得意。空手有段者。始めた原因は世界的に有名な某少年漫画の主人公に憧れたから
9 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 14:18:10.90 ID:sHFNtN/f0
金糸のような長髪が、陽の光で煌めく。
白を基調とした制服や気の強そうな瞳が、彼女の持つ清楚さや気品を漂わせていた。
少女は重心を落とし、腕を構えた。
見るものが見れば、それだけで彼女が積み上げてきた努力を窺い知ることができるだろう。
詩音「止まりなさい! これは警告よ。そうすれば、痛い目は見なくて済むわ」
熊男「うるせぇガキが! そこをどけっつうんだよッ!!」
詩音「まったく……骨の一、二本は我慢してもらうわよ」
少女が拳を握りしめる。
少女の目の前に、獣そのものとなった男が迫りくる。
いくら少女が鍛えているといっても、人の筋肉量を遥かに凌駕したその剛腕が振るわれれば一溜まりもないだろう。
だが、もちろんそれは、彼女がなんの能力も持たない普通の少女であればの話である。
10 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 14:19:27.07 ID:sHFNtN/f0
少女の集中力が高まる。
周りの物体の動きが、スローモーションになる。
そして、男の身体が少女の間合いに入った瞬間。
少女「ハァッ!!」
熊男「グォ!!?」
目にもとまらぬ速さの突きが男の鳩尾に突き刺さり、男の身体が後方に吹き飛んだ。
丸々とした巨体が地面を転がる。回転が止まるころには、男はありふれた小太りの中年の姿となっていた。
詩音「ふん……せっかく優れた能力を持っているのだから、ひったくりなんてやめて心身を鍛えたらどうかしら」
少女――有栖川 詩音は、倒れた男のそばに転がっていたバッグを拾い上げた。
そして、それをもとの持ち主である老婆に渡した。
老婆「ありがとうねぇ。お礼はちゃんとしますから」
詩音「いえ、いいですよそんなの。当然のことをしただけですから」
老婆「あらぁ、できた子ねぇ……でも、無理はしちゃダメよ。あなた、女の子なんだから」
詩音「え? ……ふふ、大丈夫ですよ。私、強いので!」
そう言って詩音は、年相応の屈託のない笑顔を浮かべた。
【プロローグ 完】
11 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 14:24:08.52 ID:sHFNtN/f0
次に詩音の前に現れる悪い能力者を決めます。
↓1〜3コンマ最大
【名前】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【能力】
【その他】
また、コンマ一桁で判定
偶数 悪いことをしてるところに詩音が現れる
奇数 詩音が能力者のターゲットになる
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 14:29:34.26 ID:ARn6d2vj0
【名前】ゴリアテ
【年齢】30
【容姿】筋肉の塊のような褐色肌マッチョ
【性格】ナルシスト
【能力】超筋肉によるパワーと防御力
【その他】普段は穏やかな性格だが自慢の筋肉をバカにされると手のつけられないほどに暴れ回る
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage saga]:2018/12/09(日) 14:30:51.14 ID:G1bkZRdH0
【名前】川端宗次郎
【年齢】30
【容姿】肥満体型、メガネをかけており風呂嫌いのため全体的に汚い
【性格】陰湿ネクラで根にもつオタク
【能力】洗脳
【その他】ヒロインものアニメが好きでコスプレ衣装をたくさん持っている
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 14:35:58.00 ID:Iywq1L9u0
【名前】ストレイ(本名:鷲頭礼仁)
【年齢】32
【容姿】オールバックのガタイが多い眼鏡のインテリポイ男。
【性格】真面目そうな顔をしたゲス男
【能力】精神干渉
【その他】元々はかなりのやり手の社員だったが、セクハラやパワハラが発覚してクビにされた。
その後、能力が発覚してよなよな街に現れては能力で人々を襲っている
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 14:37:25.04 ID:5xZqerD6O
【名前】 菅原 由紀(かんばら ゆき)
【年齢】 16歳
【容姿】 身長170cm 左顔に火傷跡がある
【性格】 沈着冷静で皮肉屋
【能力】 確率操作(観測された事象を操作できる、超ラッキー)
【その他】 覆面で顔を隠した怪盗を名乗る男子高校生
怪盗するときは予告状をだし、白いマスクをかぶって盗みを働き、弱者に金を渡す義賊
16 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 15:36:50.85 ID:sHFNtN/f0
せっかくなので00は100扱いにして
>>14
にします
17 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 15:39:03.18 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「そこの君。少しいいかな?」
OL「は、え?」
人通りの少ない夜道。
会社から帰宅していたその女性は、一人の男に声をかけられた。
きっちりと固められたオールバックに、細いフレームのシンプルな眼鏡。
理知的な雰囲気を纏うその男は、ビジネスの場所で出会っていれば、もしかしたら好印象を抱いていたかもしれない。
しかし、暗がりの中に浮かぶその冷たい瞳に、女性は恐怖を覚えた。
OL「な、なんでしょうか……」
ストレイ「ちょっとした質問だ。君には、優れた能力があるかい?」
OL「は? いったい何を……」
ストレイ「超能力だよ。君は持っていないのか?」
OL「あ、あの、私急いでるので……」
ストレイ「『いいから答えたまえ』」
OL「――触れたものを、少しだけ冷やすことができます」
OL(あれ、私なんで答えて……!)
18 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 15:41:35.55 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「ふむ……」ガシッ
OL「――!?」
OL(は、離してっ!! あ、あれ、声が……!?)
ストレイ「はは、確かにひんやりするな。夏場にはもってこいだ」
OL(な、なんで能力が勝手に……!? やだ、だ、誰か……!)
ストレイ「まったく……つまらない能力だなッ!」バギッ!
OL「ああぅ……!?」
ストレイ「こんな使えない能力を持っていて恥ずかしくないのか! お前は新しい時代にふさわしくない!」
OL「ぐ、いや、やめっ……!」
ストレイ「私の方が優れているんだ! 社会人としても、能力者としても! なのに、私の足を引っ張ることしかできない無能が、私に歯向かうなど!」
ストレイ「お前たち無能は、黙って私の言うことを聞いていればいいんだ!」
OL「ぐ、うぅう……! ゆるして……!」
ストレイ「ははっ、女は何かあるとすぐに泣いて許しを請う。くだらない」
ストレイ「無能がこれ以上思い上がらないように、無能にふさわしい振る舞い方を私が教えてやろう」
頬を腫らし恐怖で青ざめる女性の額に、男が手をかざそうとする。
19 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 15:42:51.70 ID:sHFNtN/f0
詩音「離れなさい!!」
礼二「ッ!?」
詩音の拳を、男は後ろに飛びのいてかわした。
詩音「大丈夫ですか!?」
OL「ケホッ、はぁ、はぁ……!」
ストレイ「クソ、小娘が……!」
詩音「あなた……許せない!」
ストレイ「それはこちらのセリフだ。小娘の分際で、私の邪魔をするなど」
男の表情が怒りに歪む。威圧感を放つその男を、詩音はまっすぐに睨み返した。
詩音「もうすでに警察には通報してるわ。観念しなさい。おとなしくしてれば、痛い目は見なくてすむわよ」
ストレイ「……お前、『ガーディアン』か」
詩音「ええ、そうよ」
ストレイ「ということは、ガキとはいえ少しはまともな能力を持っているということか」
詩音「……?」
ストレイはどうする? ↓1〜3コンマ最大
1.逃走をはかる
2.詩音へ精神干渉(どんな干渉をするかも)
3.詩音に話しかけてくる(どんな話をするかも)
4.その他行動指定
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 15:46:08.79 ID:5cw+OOpxO
2 攻撃に入る前に能力の説明をしてしまう
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 15:54:04.50 ID:Xupz6gbTO
2
数秒だが無防備な姿になり隙を晒させる
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 15:57:24.72 ID:ARn6d2vj0
2 酷く臆病な状態にする
23 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 17:46:23.04 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「お前の能力を教えろ」
詩音「は? そんなのあなたの身体に直接――身体能力強化です。筋力だけじゃなくて動体視力や五感も強化されます」
詩音(な、なんで!? 口が勝手に……!?)
ストレイ「ふむ……どの程度のものか見せてみろ」
詩音「はい……ハァッ!!」
詩音は、握りしめた拳を勢いよく地面に振り下ろした。
目にも留まらぬ速さで着弾した拳を中心に、地面に亀裂が広がった。
閑静な夜道に轟音が響く。離れた場所にいる男の頬を砕けたアスファルトの破片が掠った。
詩音「ん、くぅ……!」
詩音の端正な顔が苦悶に歪む。詩音の拳からわずかに血が出ていた。
普段は強すぎる力を制御しているが、先ほどのは瞬間的に出せる全力のパンチだった。
詩音(さっきといい、私、なんで……!? こいつ、人の行動を操れるの……!?)
ストレイ「なるほど……」
ストレイの評価 ↓1 コンマ一桁
1〜4 「素晴らしい能力だ」
5〜0 「くだらない能力だ」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 17:47:35.52 ID:iPcuEKBIO
t
25 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 21:02:42.33 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「素晴らしい能力だ! 単純な身体強化だけでこれほどの破壊力とは」
詩音「はぁ?」
ストレイ「先ほどはすまなかったね。失礼な言動をしてしまったことを謝罪するよ」
先ほどまでの冷酷な表情から一転して、男は柔和な笑みを浮かべた。
その様子に、詩音はより一層の警戒を強める。
詩音「なに、怖気ついたの?」
ストレイ「違う。私はただ、君も新しい時代を迎えるにふさわしい人間だと判断しただけだ」
詩音「新しい時代?」
ストレイ「君は今のこの社会をどう思う?」
詩音「どうって……」
ストレイ「世界は能力者の誕生という転換期を迎えたというのに、いまだに旧来の社会構造から抜け出せていない」
ストレイ「なんの能力も持たないクズが平然と社会に居座っている。より優れた者がより大きな成果を得ることは当然のことなはずだ」
ストレイ「私の方が上だったんだ。私は無能どもの尻ぬぐいまでしてやったのに、やつらはあろうことか私を締め出したんだッ!」
ストレイ「知らしめてやらないといけない! 無能はおとなしく私たち新人類の言うことを聞いていればいいんだ! 君もそう思わないか?」
詩音「……典型的な非能力者差別主義者ね。呆れてものも言えないわ」
詩音「いくら強力な能力を持っていたって別に偉いわけでもないし、ましてやその力を私欲のために使うなんてクズ以下よ」
ストレイ「……それだけの力がありながら、いまだに旧来の考え方に囚われているのか。嘆かわしい」
ストレイ「君も『あの人』に会えば考え方を改めるだろう」
詩音「あの人……?」
ストレイ「警察はもう呼んでいるんだったか。だったら早く済ませようか」
詩音「っ……!」
ストレイの精神干渉内容 ↓2
また、コンマ一桁で詩音の抵抗判定
1〜3 抗う
4〜0 抗えない
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 21:16:05.67 ID:glJlxEPc0
お前は娼婦だ、俺は客だ
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 21:21:22.17 ID:cfMSRoRlO
詩音は自分のパートナーだと
28 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 21:49:47.05 ID:sHFNtN/f0
臨戦の構えをとる詩音に対し、男は優し気な笑みを浮かべたままだった。
ストレイ「そう構えるな。私と君の仲だろう」
詩音「何を……!」
ストレイ「私と君は最高のパートナーだ。そうだろう?」
詩音「な――」
男はゆっくりと詩音の元に歩いていく。
詩音は構えを崩さない。だが、見開かれたその瞳は眼鏡の奥に浮かぶ光から離すことができなくなっていた。
ストレイ「互いに互いのことを一番に理解し、背中を預けられる関係だ。君も私のことは信頼してくれているよな」
詩音(何、これ……頭が回らない……こいつの言葉が、やけに響いて……)
詩音(今日あったばかりの、こんな最低なやつ、今すぐにでも倒さないといけないのに……)
詩音(なんで、嫌いになれないの!? 湧き上がってくるこの感情は何……!?)
ストレイ「構えを解け。私に対して敵意を向ける必要がないことはちゃんと分かるだろう?」
詩音「っ……」
宙に浮いたままとなっていた詩音の拳に、男の手が添えられる。
その男の手に合わせて、詩音の拳がゆっくりと下ろされた。
婦女暴行を働いていた男がすぐそばに迫っているというのに、詩音が抱いていたのは安堵感だった。
29 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 21:51:20.12 ID:sHFNtN/f0
ストレイ「私なら君をよりふさわしい場所に立たせてやることができる。君を誰よりも理解しているのは私なのだから」
詩音「ぁっ……」
ストレイ「君が思うこと、望むことなら、私はなんでも分かる」
男の細くしなやかな指先が、詩音の耳にかかる美しい金髪をかき上げた。
詩音は視線を伏せた。指先から伝わる熱で、少女の耳が赤く染まる。
詩音の鼓動が早くなる。だが、彼女はこの胸の高鳴りを心地よく感じていた。
今すぐ突き飛ばすべきなのに、あるはずもない何かへの期待感で少女は身体を動かすことができなくなっていた。
詩音はどうなる? ↓2
1.なすがままにされる(何をされるかも)
2.自力で抵抗を試みる
3.第三者による助けが入る
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 21:52:02.62 ID:d+EgzfC+O
3
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 21:53:44.02 ID:AO6CLzK+O
2
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 21:54:19.02 ID:nvMsATVj0
1 ディープキスからシックスナイン
33 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 22:29:00.79 ID:sHFNtN/f0
詩音「や、やめ……」
ストレイ「抗うな。自分の感情に素直になれ。君はただ、私に全てを委ねればいい」
ストレイ「それを、君自身も望んでいるはずだ」
男の指が詩音の顎にかかる。そして、クイ、と詩音の顎を持ち上げた。
力強い意志が籠った瞳が、男を射抜いていた。
ストレイ「なっ……!?」
詩音「たとえ、どれだけ信じた大切な人であっても……その人が間違った道へ進んだなら、私はそれを止める」
詩音「私の心は、私の物よ……勝手に踏みにじらないでっ!!」
ストレイ(こ、こいつ……!? 私の精神干渉を……!?)
詩音(もっと、もっと精神を研ぎ澄ませ! 偽物の感情なんかに惑わされるな!)
自らの信念を軸に、自らの意識への集中力を高めていく。
精神の揺らぎを、強靭な精神力により強引に鎮めようとする。
詩音「私は、ヒーローになる! 絶対に、悪には屈しないッ!」
ストレイ「このッ……!」
34 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 22:32:17.47 ID:sHFNtN/f0
男の手のひらが詩音の額に伸びる。
だが、それよりも早く詩音の右腕が振り抜かれた。
詩音「ハアァ!!」
ストレイ「グハッ!?」
男の身体が吹き飛んだ。
壁にぶつかった男の身体は、力を失いズルズルと崩れ落ちていく。
詩音「はぁ、はぁ……ごめんなさい。意識に集中しすぎて、力の加減ができなかったわ」
――その後。
駆け付けた警察により男――ストレイは御用となった。
詩音は犯罪者逮捕への協力を感謝されたものの、一人で無茶はするなと警察および『ガーディアン』の両方に叱られてしまった。
どうやら、ストレイは第二級危険犯罪者に指定されていたようで、一応一般人の集まりである『ガーディアン』は単独での交戦を禁じられていた相手だった。
事実、仮にストレイが詩音に対し明確な敵意を持っていれば、付け入る隙は生まれなかったかもしれない。
今回はその情報を知らなかったということもあって、厳重注意だけで済んだ。
その場ではきちんと謝った詩音だが、襲われている人を助けるために戦ったことを微塵も後悔していないのだった。
詩音(それにしても……あいつ、気になることを言っていたわね)
詩音(『あの人』って、いったい誰のことだったのかしら?)
【第1話 勝利】
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 22:33:22.65 ID:Iywq1L9u0
選択し次第では、エロに行かないのか……
36 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/09(日) 22:33:25.77 ID:sHFNtN/f0
今日はここまで
雑に伏線は張りましたが展開により回収はなしです。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 22:34:14.11 ID:nvMsATVj0
もしかしておーぷんで淫紋やってた人?
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 22:40:19.67 ID:P/QtxNDWo
仲間(エロヒロイン)を増やしてもいいのよ?
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 22:43:25.91 ID:Iywq1L9u0
このスレは選択肢によっては能力が成功してもそこから失敗とかできるのね
今回の件でよくわかった
40 :
◆0Dj8XP4tVYIy
[sage]:2018/12/09(日) 22:45:07.57 ID:sHFNtN/f0
>>37
そうです
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/09(日) 22:54:30.43 ID:nvMsATVj0
おーぷんの時のように下3最大判定にした方がいいかもね
42 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/10(月) 18:12:15.22 ID:Z2E3TeF7O
次の敵能力者を決めます
↓1〜3コンマ最大。思いつかない欄は空白でok
【名前】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【能力】
【悪事の内容】
【その他】
また採用レスのコンマ一桁判定
偶数 悪いことをしてるところに詩音が現れる
奇数 詩音が能力者のターゲットになる
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/10(月) 18:25:42.32 ID:Rjzh1dlxO
【名前】 ダルフィ
【年齢】 22
【容姿】 金髪の絶世の美人 爆乳
【性格】 レズビアンのサディスト
【能力】 触れた女性の子宮に自分の分身を寄生させる。寄生された女性はダルフィの思うがままになってしまうか寄生した分身を孕んでしまうかのどちらかである
【悪事の内容】 自分好みの女性を襲ってハーレムを作っている
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/10(月) 18:32:08.15 ID:pywFmkE30
【名前】真剣蝉
【年齢】26
【容姿】セミ
【性格】なし
【能力】セミに変身し六刀流で戦う
【悪事の内容】持ってる刀で殺傷、メスとは交尾
【その他】現在繁殖期、セミに変身し戦うヒーローだったが変身し過ぎて戻れなくなり自我まで失い完全に蝉の行動を取るようになった
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/12/10(月) 18:43:23.86 ID:pm2hcT9yo
【名前】東 流
【年齢】23
【容姿】ボサボサの髪に少し老けた顔つき
【性格】呑気で言語一つ一つがフワフワしている
【能力】対象の事象をより強くする
【悪事の内容】無差別破壊、殺人
【その他】
何も考えず本能で生きている
自分の能力を抑制出来ない
事故で人を一人殺してしまったことで人を[
ピーーー
]事に躊躇いが無くなった
46 :
◆TCKJ3kJOQ2bI
[saga]:2018/12/10(月) 20:52:47.95 ID:F3AJ3KV40
友「それで……でさぁ……」
詩音「ふふっ、そうなのね」
放課後。
友達と談笑しながら詩音は下校していた。
白の制服を身にまとい友人たちと笑いあう詩音の姿はごくごく普通の女子高生のように見えた。
実際、『ガーディアン』としての活動をしていないときは、彼女は普通の学生としての生活を送っていた。
急な任務やハードな鍛錬をこなしながらも、その真面目さと負けず嫌いな性格から、成績は落とすまいと勉強にも励んでいた。
少々気が強いが優しく気配りのできる彼女は、学園で男女問わず人気が高いのだった。
「きゃあああああああああぁぁぁぁ!!?」
詩音「!?」
突如、街の方から、叫び声が聞こえてきた。
その声を聴いて、詩音は反射的に走り出そうとする。
友「し、詩音!?」
詩音「……大丈夫、無茶はしないから。先帰ってて!」
心配そうな表情を浮かべる友人たちに笑顔を浮かべ、詩音はそのまま駆けだした。
ここ最近、このあたりで能力者がらみの騒ぎが増えている気がする。
なんの変哲もないこの町で、何かが起き始めているのだろうか。
だが、今はそんなことを考えている場合ではない。今自分ができることを全力でやらないと。
風を切って駆ける詩音の表情は、かわいらしい少女のものから勇ましい戦士のそれへと変わっていた。
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