【安価】戦う正義のサイキックヒロイン

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489 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/23(日) 09:42:59.40 ID:Q8Tg124N0
「皆川さん、おはよー!」

しおり「うむ、おはよう」

「会長、おはようございます!」

しおり「おはよう」

「し、しおり様! ごきげんよう!」

しおり「ご、ごきげんよう……?」


学園の生徒たちからの挨拶に、しおりは一人ひとり丁寧に挨拶を返していた。

生徒会長でもあるしおりの学園での人気は凄まじく高かった。

すれ違う生徒たちの多くは彼女に熱い視線を向け、しおりに笑顔で手を振られると黄色い声援を上げる者たちまでいた。

その麗しい顔立ちと抜群のプロポーション、さりげない仕草から伺える上品さが相まって、彼女がただ歩くだけであたりが華やいで見えた。

しおり自身も、そんな生徒たちの尊敬や期待を裏切らないように、模範的な優等生であることを自らに課していた。

上に立つ者として、周りよりも優れた能力を持つ者として、皆の模範となるべき行動をとらなければならない。

ある意味では傲慢ともとれる考え方だったが、事実として、彼女にはその考えに足るほどの才能があった。

ちなみに、彼女は自身が大勢の目を集めてしまうことに自覚があったが、その容姿に目を釘付けにされた思春期男子たちがどんな妄想をしているのかなどは露ほども考えたことがなかった。


しおり(強大な力をもっているからこそ、他の者以上に強く自身を律さなければならない。力に溺れて私利私欲のまま振舞うなど言語道断だ)

しおり(生徒会長として、『ガーディアン』として、私は天から授かったこの力を平和のために使わなければ)


自らの信じる正義を強く再認識しながら、しおりは笑顔で生徒たちに応えていた。
490 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/23(日) 09:45:52.99 ID:Q8Tg124N0
夜。

生徒会の仕事を終えたしおりは、薄暗い夜道を一人で歩いていた。


しおり「……バレないとでも思っているのか? 用があるならコソコソと後ろをつけるようなことはせず、堂々と姿を見せたらどうだ」

榎枝「ハハ、つけられてると分かってて逃げるんじゃなく迎え撃とうってか。さすがは『氷の女王』サマ、立派な騎士道精神を持っていらっしゃる」

しおり「……そんな恥ずかしい二つ名を名乗った覚えはないがな」

榎枝「俺らの間じゃ評判だぜ、アンタ。この間も『三原色』相手に一人で勝ったんだろ?」

しおり「三原色? ……もしかして、この間の不良三人組のことか? 何だ、お前たちの間ではそういう格好つけた言い回しが流行っているのか?」

榎枝「めちゃくちゃ強くてめちゃくちゃイイ女……俺たちの間じゃその話題で持ちきりだ」

榎枝「いったい誰が、『氷の女王』を墜としてペットにできるかってなァ」

しおり「……下種の考えることは本当に理解できないな。どういう知性をしていたらそんな野蛮で低俗なことばかり考えられるんだ?」

榎枝「クハハ、本当につくづくムカつく女だぜ! 噂に聞いてた以上だ。お前みたいな強気な女を屈服させたらさぞ気分がいいんだろうな」

しおり「残念だが、私に手を出せば地面に伏するのはお前の方になる。私は別に、お前のような三下を倒したところで何の感慨もわかないがな」

榎枝「そうかよォ!」


いかにもチンピラ然とした男が、拳を握りしめたまましおりに向かって駆け出した。


しおり(素手のまま特攻……現出系の能力ではないか)

しおり「戦闘の意志ありと判断。『ガーディアン』としての防衛権を行使する」


鋭く男を見据える少女が、冷気を纏い始めた。



しおりはどうする? ↓1コンマ一桁
1〜4 榎枝を凍らせて動きを封じる
5〜7 とりあえずは牽制で相手の動きを見る
8〜0 いきなり氷塊をぶつけて終わらせようとする
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 09:47:01.13 ID:+ifMMc210
ほい
492 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/23(日) 11:16:19.83 ID:Q8Tg124N0
榎枝「ガ、ァ……!?」


男の動きが止まる。

振り上げた片足が宙に浮いたままの状態で、突如現れた氷塊にはめられてしまう。

前にも後ろにも、身体を微塵も動かすことができない。


しおり「なんだ、もしかしてもう終わりなのか? 大口を叩いていた割には随分とあっけないな」

榎枝「この、クソッ……!」

しおり(接近しないと発動できないタイプなのか? 警戒していたが、ただ自身の力を過信していただけか)


『ガーディアン』から配布された通信機器を使って警察に通報する。

怒りによるものか、あるいは冷たさを耐えかねてか、男はこめかみを震わせていた。

そんな男に対し、しおりは冷笑を浮かべる。


しおり「氷の拘束は堪えるだろう。警察が来るまでの辛抱だが、辛いようならホットコーヒーでも買ってきてやろうか?」

榎枝「ハハッ、要らねぇお世話だ。苦しむのは俺じゃなくてお前だからな」

しおり「なに?」

榎枝「返すぜ、そのまま」

しおり「ッ――!」
493 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/23(日) 11:17:16.87 ID:Q8Tg124N0
ブルリ、としおりは身体を震わせた。

自身を襲う鮮明な苦痛の正体が寒気だと気付いて、しおりは震える自らの肩を抱いた。

氷を自在に出せるしおりは、その能力の副産物として冷気に対する耐性を持っていた。

寒さなど久しく感じたことがなかったしおりは、その動揺を悟られまいと男をきつく睨んだ。


榎枝「ホットコーヒーを飲んでも無駄だぜ? お前が感じてる寒気は、俺が感じてる寒気なんだからな」

しおり「なるほど……それがお前の能力か。卑怯者にふさわしい能力だ」

榎枝「この邪魔くせぇ氷を消しさえすりゃあ、お前もその苦しみから解放されるぜ?」

しおり「ほざけ。これぐらい何ともない。お前こそ、こんな嫌がらせのような方法でしか私に報いる手段がないんだろう?」


睨み返すことしかできない男に向かって、しおりは唇の震えを抑えながら笑みを作った。


しおり「観念しろ。こんなもの、私には通用しない」



しおりはどうなる? ↓1コンマ一桁
0またはゾロ目で耐えきれず氷塊を消す
それ以外で耐える
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 11:22:05.38 ID:Olka/5rb0
補正には勝てない
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 11:22:13.69 ID:jdS+nMMbO
フィーヒヒヒ!
496 : ◆TCKJ3kJOQ2bI [saga]:2018/12/23(日) 11:40:44.19 ID:Q8Tg124N0
榎枝「クソ、このっ……離せよ!」

榎枝「このクソアマ、いつか絶対ブチ犯してやるッ!」


結局、警察が来るまでの間ずっと氷に囚われたままとなっていたチンピラは、そのまま御用となった。


「大丈夫だったかい?」

しおり「ええ、ありがとうございます」


警察から手渡された毛布に身を包みながら、しおりはホットコーヒーをすする。

ほぅ、と吐き出された息が、白く染まっていた。


しおり(正義のために力を振るえば、それを疎ましく思うものもいる、か……)

しおり(しかし、私は負けない。そんな卑怯者たちには、絶対に……!)


自身を辱めようとする者たちの存在を知りながらも、しおりは正義のために戦う意思を固く持っていた。

缶を握りしめる手のひらに、じんわりとした熱が広がっていった。



【第1戦 勝利】
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