男「村が山賊に襲われて……」

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1 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 11:19:57.86 ID:PsrsU9l5O
男「村が山賊に襲われて、生き残ったのは俺一人になった」

木「」

男「村が山賊に襲われて、生き残ったのは俺一人になった」

木「」

男「村が山賊に襲われて…………ん?もしかして俺は気が狂っているのか?」

木「」

男「どう思うよ」

木「」

男(村が山賊に襲われて、近くの森に逃げ込んだ。 3日間この森で怯えて生活をして解ったことがある)

男「木と言う生物は……世間話に付き合ってくれないんだな」
2 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 11:31:53.86 ID:PsrsU9l5O
男(木こりをしていた事を今ほど感謝したことはない)

男「……ツルツルの木、湖は左か」テクテク

男(この森でも迷わず生活が出来ている。 たとえ、山賊が追ってきても森の中なら逃げられる)

男「……この斧で返り討ちに」ボソボソ

男「いや、これは木を伐るものだ……これは、木を伐るものだ」

男「……木を伐ってきたから、木は俺の世間話に付き合わなかった?」

男「俺も……山賊の世間話には付き合いたくないもんな」

男「誰と喋ってるんだ? ……俺って、もしかして、気を違えているのか?」

男「ん? 木を違えてる? あれ? さっきのツルツルの木の左が湖なんだろ……いや、ん?」

男「ほら、あってた! 俺があってた! 湖があった! 俺が言ったことは間違ってたと言うことだ」

男「……俺は何人いるんだ?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/19(火) 11:36:09.40 ID:IOvFAGtMO
なんかムーンサイドに迷いこんだ気分だ
4 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 11:44:18.73 ID:PsrsU9l5O
男「……美味い」ゴクゴク

男「水が美味いと生きてるって感じがするな」

男「…………皆、死んだけど」

男「村が山賊に襲われて、生き残ったのは俺一人になった」

角驢馬「……」

男(…………角驢馬、村長が昔教えてくれたな)

村長『草原地帯には角驢馬という、角の生えた生物が群をなして生息しておる』

男「……ここら草原じゃないぞ」

角驢馬「……」

男「群もないじゃないか」

角驢馬「……」

男「ちゃんと……自分の生態ぐらい守れよ」

角驢馬「……」

男「村人なら……村の男なら……逃げずに……女子供を守る! それが! それが自然だろうがよぉ!!」

5 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 11:50:16.79 ID:PsrsU9l5O
男「……泣いてごめんね。 久し振りに自分以外の人に会ってさ」

角驢馬「……」

男「極限状態だったんだ……取り乱して、恥ずかしい」

角驢馬「……」

男「ん? 角驢馬は……人なのか?」

角驢馬「……」

男「村長は何て言ってたっけ?」

村長『儂から殺せ! 儂から奪え! この村で一番金を、宝を持っとるのは儂じゃ!!』

男「そうだ……角驢馬は草原に生きている……群をなす生物……人じゃないんだ」

角驢馬「……」

男「人じゃないなら……殺して、食べても……良いんだよな?」

角驢馬「……」

男「………………あれ?」

角驢馬「……」

男「でも、山賊は……人を殺して、奪って……犯して……いた、なぁ」

男「俺達は、俺達は人じゃなかったのか?」

角驢馬「……」
6 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 11:57:31.07 ID:PsrsU9l5O
男「……お腹が空いたんだ」

角驢馬「……」

男「脚に矢が刺さっている……それはお洒落なのか?」

角驢馬「……」

男「俺の背中にも刺さってるだろ? お揃いだな」

角驢馬「……」

男「こう言うの、何て言うんだっけ?」

許嫁『これ、木を彫って作ったんだ』

男「変な飾りだな」

許嫁『酷い! お揃い、ペアルックなのに!』

男「そうだ! ペアルックだ! すっきりした思い出した! 俺とお前はお揃い! ペアルック!」

角驢馬「……」

男「このお洒落は痛いな……じんじんする」

角驢馬「……」ヨロ

男「無理に、立ち上がらない方がいい」

角驢馬「……」グイッ……スポンッ

男「…………抜いて、くれたのか?」

角驢馬「……」バタン

男「あぁ、次は俺の番だな」グイッ……スポンッ
7 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:06:30.59 ID:PsrsU9l5O
男「なぁ……何で矢を抜いてくれたんだ?」

角驢馬「……」

男「生きようとしてるのか?」

角驢馬「……」

男「群は? 自分以外皆殺しにされたんじゃないのか?」

角驢馬「……」

男「草原に住んでいたんだろ? そこから追い出されて……村を焼かれても生きるつもりなのか!?」

角驢馬「……」

男「答えてくれよ……答えてくれよ……お前は、お前は、俺なのか?」

角驢馬「……」グッタリ

男「俺なら……死ねよ。 ここが終わりで良いだろ?」

角驢馬「……」ムシャムシャ

男「草喰ってんじゃねぇよ! 俺なんだろ! 生きようとするなよ!!」

角驢馬「……」ムシャムシャ

男「もしかして……お前は、俺ではないのか?」

薬屋婆『木こり、森に入るならこの薬草をとってきておくれ。 良い塗り薬が出来るんだ』

男「……薬草、ギザギザの葉、黄色かがった茎、ギザギザの葉、黄色がかった茎」ガサガサ
8 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:12:56.44 ID:PsrsU9l5O
男「お前は四足歩行……俺は二足歩行」ヌリヌリ

男「お前は角が生えていて……俺に生えていない」ヌリヌリ

男「お前は無口で……俺は独り言か多い」ヌリヌリ

角驢馬「……」ウットリ

男「……駄目だ、お前が俺であることを否定しきれない」

角驢馬「メェェェェ」

男「人はメェェェェと鳴かない……お前は人じゃない?」

男「つまり、お前は俺じゃないのか……良かった、良かった」

男「ようやく、俺以外の人に会えた」

男「…………ん? お前は人なのか?」

男「俺は気を違えているのか?」
9 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:20:32.91 ID:PsrsU9l5O
角驢馬「メェェェェ!」パカラパカラ

男「おぉ、走ってる、走ってる!」

角驢馬「メェェェェ!!」ドンッ!

男「おぉ! 木に頭突きした!!」

角驢馬「メェェェェ……」ジタバタ

男「……また、角が抜けなくなっのか」ハァ

男「木を揺らして木の実を揺らす係りは俺に決めただろ?」

角驢馬「メェェェ」

男「いや、解るけどさ……ほら、得意不得意ってあるじゃんか」

角驢馬「……」カミカミ

男「いや、バカにしたわけじゃない! 角驢馬には木の実を採る以外の事を…………なぁ」

角驢馬「?」

男「お前の上に立ったらもっと楽に木の実が取れるんじゃないのか?」

角驢馬「!」

男「おぉ! 木の実取り放題だ! やった! やった!」ナデナデ

角驢馬「メェェ」ウットリ

男「ん? 俺達はこうも見た目が違うのに、どうして一緒に暮らしてるんだっけ?」
10 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:27:10.64 ID:PsrsU9l5O
男「悪いな……ついてきてもらって」

角驢馬「……」テクテク

男「この場所に何かがあった気がしたんだ」

角驢馬「……」

男「酷いや、建物が全て焼かれている……ん? そもそも、何で建物何て建てたんだ?」

角驢馬「……」

男「うーん、……あぁ、そうだ! 住むためだ! 人はこういう建物に住むんだ! ……変わってるなぁ」

角驢馬「……」

男「なぁ、角驢馬……一瞬だけさ」

角驢馬「……」

男「狂ったふり……止めても、良いかな?」ポロポロ

角驢馬「……」ペロペロ
11 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:30:39.26 ID:PsrsU9l5O
男「まさか、角驢馬がスコップも使えないとは……あぁ、思ったよりも時間がかかった」

角驢馬「……」カミカミ

男「痛い! 噛むなよぉ」

角驢馬「メェェェェ」

男「ん? ところで、何で穴を掘ったんだっけ?」

角驢馬「……」

男「あれ? 掘ったはずの穴がない! ……角驢馬ぁ!!」

角驢馬「……」カミカミ

男「ごめん、角驢馬のせいにしてごめん」

角驢馬「メェェェェ」

男「………………何を埋めたんだっけなぁ」
12 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:40:25.55 ID:PsrsU9l5O
男「これでよし……縄、きつくないか?」

角驢馬「……」コクン

男「しかし、本当に荷馬車何てひけるのか?」

角驢馬「……」コクン

男「どうした? 何か喋れよ」

角驢馬「……」ブンブン

男「あっ! 口が縄で縛られてるか喋れないのか! 噛めないだろ! ざまぁみろ!」

角驢馬「……」グサッ!


男「……ごめん、悪かったから刺すのは止めようか」

角驢馬「……」パカラパカラ

男「疲れたら交代しような。 荷馬車の上って、結構乗り心地良いんだぞ」

角驢馬「……」ブンブン

男「……ひく方が好きって? 勤労なヤツだよ、本当に」
13 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:50:48.35 ID:PsrsU9l5O
負傷者「旦那……なぁ! 荷馬車の旦那!」

男「……おい角驢馬、荷馬車の旦那とはお前のことか?」

角驢馬「……」コクン

負傷者「そんなわけ無いだろ! 畜生も頷いてるんじゃねぇや!」

男「畜生とは俺のことか?」

負傷者「……変なヤツに声をかけちまったな」

男「後悔できるなら、やり直せると村長が言っていた……頑張れ」

角驢馬「……」パカラパカラ

負傷者「待ってくれ! 待ってください! 変なヤツって言ったのは謝るからよ」

男「彼もあぁ言っている。 角驢馬……待ってやったらどうだ?」

角驢馬「……」ヤレヤレ

負傷者「……主導権はそっちにあるのかよ」

男「先に歩いている方が道を選ぶ……当たり前のことだと思うが」

負傷者「……同じ人間と話してるとは思えない」

男「お前は……人なのか?」

負傷者「見たら、解るだろ?」

男「お前は、つまり……俺なのか?」

負傷者「」
14 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 12:58:26.91 ID:PsrsU9l5O
負傷者「いやぁ、わけわかんねぇ奴だと思ったが……助かった。 良い塗り薬だな」

男「薬屋婆に教わったモノだ……礼なら、薬屋婆に言ってくれ」

負傷者「薬屋婆って誰だよ?」

男「薬屋婆は……誰だ? 懐かしい響きだが……うーん」

負傷者「いかれちまってるな……ところで、何処を目指してるんだ」

男「目指しては無い」

負傷者「旅をしてるんだろ?」

男「旅はしてない」

負傷者「何してるんだ?」

男「今か? 今は話している」

負傷者「……次、村があったら降ろしてくれ」

男「おろす? おろす? おろす? おろす……とは?」

負傷者「良いよ……勝手に降りる」
15 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 13:10:12.23 ID:PsrsU9l5O
負傷者「おぉ、村が見えてきた!」

男「村で何をする?」

負傷者「とりあえず、ちゃんとした治療を受けて……後は品物売ったりな」

男「売る? 売る? 売れば金が貰えるんだったか?」

負傷者「そんなことまで忘れちまったのかよ」

男「忘れてない、うろ覚えなだけだ」

負傷者「忘れちまった方が、楽かも知れねぇな」

男「角驢馬、俺達も何か売ってみるか」

角驢馬「……」

男「…………そうだなら売るものが無いな」

負傷者「さっきの塗り薬と、積んでる木の実は売れるんじゃないか?」

男「……木の実を売ってしまったら、食べるものが無い」

負傷者「売った金で買えば良い」

男「…………なら、最初から木の実を食べていれば良くないか?」

負傷者「まぁ、好きにしたら良いがよ」

男「で、何を売るんだ?」

負傷者「俺か? 俺は宝石とか金になりそうなもんさ」ジャラ

男「この石はなんだ?」

負傷者「エメラルド」

男「この石はなんだ?」

負傷者「ダイヤだよ……勝手に触るなよ」

男「この石はなんだ?」

負傷者「これは……木で出来た飾りだな」

男「変な飾りだな」

負傷者「あぁ、売れそうにねぇや……いるか?」

男「似たようなモノを持っている」

負傷者「そうか、いらないか! いらないか! いるものといらないものをを判断できるとは思っていなかった」ハハハ

男「あぁ、少し正気に戻れたのかも知れない」
16 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 13:24:35.48 ID:PsrsU9l5O
男「正気に戻ったついでに売る用の木の実でも採っていこうか」

角驢馬「……」ピタッ

負傷者「この木の実は此処等にもなっているのか?」

男「もう少し、森に深く入ればあるだろう」コイコイ

負傷者「手伝えって……薬の恩があるか」

男「この木だ」

負傷者「おぉ、結構なってるな」

男「四つん這いになってくれないか?」

負傷者「怪我人を踏み台にするつもりか?」

男「頼む」

負傷者「さっさと終わらせろよ」

男「……ところで、さっきの石は何だったか?」

負傷者「正気タイムは終了かよ。 エメラルドのことか?」

男「違う」

負傷者「ダイヤか?」

男「違う」

負傷者「あぁ、飾りか? あれは木だよ! 木!」

男「ん? 木なのか?」

負傷者「そうだって言ってるだろ? ……ほら、早くしやがれ」

男「お前は木なのか?」

負傷者「はぁ?」

男「お前が木で、俺が木こり」

負傷者「本当に何言ってるんだ……」ミアゲ

男「……」つ斧

負傷者「ひっ!!」

男「……」ハァハァ

負傷者「」
17 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 13:34:50.41 ID:PsrsU9l5O
男「ごめん……村に入れなくなってしまった」ベットリ

角驢馬「……」

男「水辺を探そう……体を洗いたい」

角驢馬「……」

男「荷馬車は此処に置いておこう……盗られて困るもの何て無いし」

角驢馬「……」

男「もう、盗られ尽くしたから……ん?」ガタガタ

男「震えが……止まらない……何でだ? 木を一本切り倒しただけ……木なんだ! あれは……あれは木なんだ!!」

角驢馬「……」ペロペロ

男「そうだよな……どう見ても、人だよな」

男「恨みを持って殺しても、ここまで震えるのか……すごいな、山賊は……恨んでないのに……平気だもんな」

角驢馬「メェェェェ」

男「そっちに、水があるのか?」
18 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 13:42:43.22 ID:PsrsU9l5O
男「……えっと、水車?」

角驢馬「……」

男「違ったっけ?」

魔女「水車であってるよ」

男「…………貴女は人ですか?」

魔女「何だ、私の力を感じ取れるのかい?」

男「力……腕力?…………男?」

魔女「女だよ!」

男「女……つまりは人なのか」

魔女「人……ではない」

男「人でないなら……雌?」

魔女「……」ゾクッ

男「つまりは角驢馬と一緒か……さっきの木が畜生と言っていた」

魔女「あまり私を愚弄しない方が良いわよ」

男「つまり、雌畜生」

魔女「んっ!」ゾクゾクッ
19 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 13:48:14.60 ID:PsrsU9l5O
魔女「誰が雌畜生だい! 私は魔女……この西の森を統べる魔女さ」

男「この西の森のスケベ……痴女?」

魔女「そ、そんな聞き間違い……魔女さ」ビクン

男「魔女、体を洗いたいのだが……水はあるか?」

魔女「……返り血かい?」

男「返り血? 木を伐って出た液だから、返り樹液だよ」

魔女「……少し目を見せてごらん」

男「……」

魔女「事情は解った……入りな」
20 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 14:07:20.72 ID:PsrsU9l5O
男「綺麗になった……魔女は良い人だな。……ん、魔女は人なのか?」

魔女「そりゃ、良かった……って、何で裸なんだい!?」

男「他に服がなかった……そもそも、何で俺は服を着てたんだ? 角驢馬は着てないのに」

角驢馬「メェェェェ」

男「だよな、変だよな?」

魔女「本当に会話しているみたいだね……まぁ、態々、仮面を剥ぐ気は無いさ」チラチラ

男「血も取れたし村に行こう……ん?血?樹液?人?木?」

魔女「服が乾くまで此処にいて良いよ」チラチラ

男「………………ありがとう」

魔女「これからどうするつもりだい? 狂ったふりをしながら、角驢馬と旅をするのかい?」

男「旅はしてない……目的地も無い……ただ、あの場所にいるのは辛かった」

魔女「逃げ続ける人生は悪いものでも、間違ったものでもない」

男「狂人のふりをして過ごす人生は間違いだろう……間違いじゃないと、救われない」

魔女「誰が救われない」

男「……」

魔女「あんたは山賊を殺めた事を後悔してるのかい? 人を正気で殺せる相手でも狂気を持ったふりをして殺し……それを自ら否定する気か」

男「……」

魔女「それじゃあんたが救われない」

男「正気であり続ければ、俺は自らを伐るだろう」

魔女「……仕方無いねぇ。ほら、これを飲みな」つ薬

男「これは?」

魔女「本当に狂える薬さ……多少は楽になれるだろうよ」



21 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 14:17:26.93 ID:PsrsU9l5O
魔女「良いよ! 良い! 狂ってる……あぁ、最高の……腰使いだ!」アヘアヘ

男「……」パンパン

魔女「あぁ、酷い、机に押し付けて……あぁ、そんな……奥まで!」ビクンビクン

男「……」パンパン

魔女「モノみたい……モノみたいに使われてぇ……あぁ、やっぱり、私の見立て通り……良い、あんたには本当の狂気が宿ってたぁ……あっ!」ビクンッ

男「……」パンッ……ビュッビュッ

魔女「はぁあ、出てる……孕まされる」ゾクゾク

男「……魔女、貴女は人なのか?」

魔女「人じゃない……近い種だが……違う」ダキッ

男「人と近い種とは?」

魔女「何だって良いじゃないか……あぁ、好きに読んで畜生でも、痴女でも」ハァハァ

男「だったら、貴女も木だ」つおのおの
22 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 14:31:57.46 ID:PsrsU9l5O
看板娘「……すごい、これは本物の魔女の心臓ですね」

ギルド長「あぁ、クエストを出すだけ出していたが……こんな若者が持ってくるとは」

男「運が良かっただけだ」

剣士「魔女とは1度対峙したことがあるが、運でどうこうなる相手では無いさ」バンバン

男「本当に運が良かっただけだ」イタイ

看板娘「魔女はどのような武器で仕留めたんですか?」

男「これ」つ斧

剣士「木こりの斧! これは凄い新人が入ってきたかも知れないな! ギルド長!!」

男「仕事が欲しい」

看板娘「早速ですか! えーっと、どのクエストが良いですかね?」

男「これで良い?」

ギルド長「オークの討伐……魔女すら倒されるのにそんなクエストで良いんですか?」

男「これが良い」

剣士(最近、オーク共が1つの巣に集結しつつあると噂になっていたな。 大事になる前に対処しようとするとは……)カンシン
23 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 14:41:51.83 ID:PsrsU9l5O
男「疲れた、疲れたよ……角驢馬、君の提案通り最低限の言葉しかはっさないようにしたけど……独り言が好きな俺には辛かった」コショコショ

角驢馬「……」パカラパカラ

女格闘家「ねぇねぇ、魔女殺し! 角驢馬さんと何を話してるの?」

男「……4人も荷馬車に乗せて移動するのは初めてだから、応援していた」

女治癒師「ふふ、魔女を一人で殺した男とお聞きしていましたが……随分、可愛らしいところがあるのですね」

女格闘家「よーし! ボクも応援するぞ! 頑張れ、頑張れ、角驢馬君!!」フレーフレー

女暗殺者「……」

女治癒師「私達も同行して良かったのでしょうか? 男様の腕前ならかえって足手纏いになるのでは」

男「いや、君達が来ることに意味がある」

女格闘家「おぉ! 嬉しいこと行ってくれるなぁ! よーし、張り切っちゃうぞ♪」

24 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 14:59:21.10 ID:PsrsU9l5O
男「女暗殺者、先に入って偵察を頼む」

女暗殺者「……」コクン

女格闘家「前衛はボクに任せてよ!」

男「解った……女治癒師は俺の後ろに」

女治癒師「えぇ、解りました」

女格闘家「ふーん、ふーん、ふーん♪」

男「随分と楽しそうだね」

女格闘家「そりゃ、こっちには魔女殺しがついているんだもん♪ ねぇ! 魔女を倒した時の話を聞かせてよ」

男「どうだったかな……あまり、覚えてないや」

女格闘家「倒した感想でも良いからさ」

男「何も感じなかった……かな」

女格闘家「何それ、格好良い! 魔女などとるに足らないってこと?」

男「いや、違う……感じなかったんだ。 憎い相手を殺した時でさへ感じた罪悪感が!言い知れぬ恐怖が! 命を奪うことへの、罰則としてあるはずの感覚が……まるで木を切り倒した後のようにしか思えなかった」

女格闘家「そ、そうなんだ」

女格闘家(魔女を倒せるほどの腕前になると少しぐらい変わってるところもあるか)
25 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 15:07:37.33 ID:PsrsU9l5O
男「きっと、魔女は人ではなかったから感じなかったんだろう」

女格闘家「魔女は見た目こそ人に近いけど魔族だからね♪ そんなの感じなくて当たり前だよ」

男「そう、思った……思っていた」

女格闘家「へ?」

オークs「ブモモモモ!!」

女格闘家「オーク! 数が多い……魔女殺し、どうする?」

男「終わったら、教えてくれ」

女格闘家「いや、この数は流石に私一人じゃ……あれ?女治癒師は? 大変だ、魔女殺し、女治癒師とはぐれた!?」

オークA「ブモモモモ!!」ブンッ

女格闘家「くっ、このオーク強い! 魔女殺し……早く、早く助けて」

オークB「ブモッ!」つ木の実

男「……ありがとう」カジッ

女格闘家「」

男「オーク達、聞こえたね? 終わったら教えてくれ」

女格闘家「何で! やだ……脱がせるな……そんなの、そんなの……入ら……あぁぁあぁああぁぁあぁあ!」

26 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 15:22:33.85 ID:PsrsU9l5O
男「……」

女治癒師「はぁはぁ……貴方達は何なんですか?」ギロッ

男「俺かい? 俺は人だよ。 勤労な木こりだ」

女治癒師「な、何、わけの解らない事を」

男「君は何だい? 人かい? 片腕がもげても平然としているなんて、化物じみてるけどね」

女治癒師「平然と人の片腕を斬った彼女の方が化物でしょ!」キッ

女暗殺者「……」

男「…………それで、答えは?」グニグニ

女治癒師「止め、斧の柄をそんなところに……んぁ……」

男「答を聞いているんだよ……君はなんだい? 人か?」

女治癒師「当たり前でしょ……人に、決まって……や、やぁ!」

男「人と言うことは君は俺なのかな?」ズボズボッ

女治癒師「止め、わけが……解らな……あっあっ……」

男「……いっぱい、柄が濡れてるね。 これは何かな?」

女治癒師「何でも……良いでしょ?」ハァハァ

男「樹液かな? 樹液かも知れないね、樹液だとしたら!」

男「君も木だ!」つ斧

治癒師「」

男「やっぱり……木だった。何も感じないや」
27 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 15:30:11.19 ID:PsrsU9l5O
男「……まだ、終わらないのか」シャリシャリ

女暗殺者「……」

女格闘家「止め、そっちの、穴も何て……ムリムリムリムリムリムリ……っつぁ!!」

男「彼女を殺したら……感じれるかな? 震えれるかな? 彼女は何となく人のような気がするんだ」

女暗殺者「……」

男「木の実、食べる?」つ木の実

女暗殺者「……」シャリシャリ

男「……食べるんだ」

女格闘家「いやぁあ!駄目、やだやだ、いきたくない……化け物のモノ何かでいきたく……あっ、あぁぁあぁあ!!」アヘアヘビクンビクン

男「もうしばらくかかりそうだね」
28 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 15:39:26.65 ID:PsrsU9l5O
男「……結局、彼女も人じゃなかったな」

女格闘家「」

角驢馬「メェェ」ペロペロ

男「慰めてくれるのか? ありがとう」ナデナデ

女暗殺者「……」ペロペロ

男「君は何してるのかな?」

女暗殺者「……///」

男「良いや、このオークの巣はもういらないや……女暗殺者」

女暗殺者「……」ポチッ

オークs「ブギャーーーーーーー!!」バァァァン!


29 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 15:44:43.37 ID:PsrsU9l5O
ギルド長「まさか、女格闘家と女治癒師が亡くなるとはな」

男「すみません、ギルド長……」

ギルド長「女暗殺者より知らせは聞いております。 貴方の制止も聞かずに無茶な行動をしたと」

看板娘「女格闘家さんはともかく、あの冷静な女治癒師さんがそんな行動しますかね?」

剣士「魔女殺しの前で良い格好したかったのかも知れないな」

男「……宿に戻る」

剣士「責任……感じてやがるな」

ギルド長「彼はちゃんと仇を果してくれたと言うのに」

看板娘「……」
30 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/19(火) 15:53:28.83 ID:PsrsU9l5O
男「ねぇ、角驢馬……可笑しいんだ」

角驢馬「……」

男「人を殺しているはずなのに……罪悪感ところか、快感が湧いてきた……悲しい、恐ろしい、どころか今回の件は面白くてたまらない」

男「俺は取り戻すために……人を殺した時に得られる罪悪感を取り戻すために殺してきたのに……あれ? 結局楽しいだけか? 俺のいた村は何処だ」

男「もっと残酷なやり方で無いと感じないのか……得られないのか……罪悪感ってヤツは! 魔女は俺に何を飲ませた! 奪われ尽くした俺の何を奪った!」

角驢馬「……」

男「……泣いたりしてごめんよ、いい加減……自分以外の人に会いたくなってきたんだ」
31 : ◆Q6fo44/dLk [sage]:2019/03/19(火) 16:01:33.17 ID:PsrsU9l5O
本日はここまでにします。 即興で頭の中に浮かんだモノを書いたらこうなった(´・ω・)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/19(火) 16:24:25.43 ID:xwW3B0NQO
女格闘家ちゃんしゅき
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/19(火) 19:48:25.55 ID:Kx8OeOQT0
34 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/20(水) 05:46:51.59 ID:u8PlUbaPO
看板娘「だから、どう考えても男さんは怪しいです!」

ギルド長「……」
剣士「……」

看板娘「女格闘家さんはともかく、女治癒師さんがそんな無茶な行為をするとは考えられません!」

ギルド長「剣士よ……どう思う?」

剣士「ふむ」

看板娘「男さん……あの魔女殺しに二人は殺されたんだと私は思います!」

ギルド長「やはりか」

看板娘「……ギルド長さん」パァ

ギルド長「やはり、魔女の心臓に魅せられたか」

看板娘「へ?」

剣士「……魔女の心臓に魅せられ、魔女になる才能を持つ女は狂気に狂うことがある。 魔女殺しの話は本当だったか」チャキン

看板娘「……嘘、でしょ?」

ギルド長「仕方あるまい。 捕らえよ、剣士」

剣士「あぁ」ジリジリ

看板娘「そんな、二人とも……魔女は人ではないのでしょ? 人が魔女になるわけでは無い!」

ギルド長「魔女殺しは魔女は人にやはりよく似ていた……魔女から人になり得るかも知れんと言っていた」

看板娘「そんな、嘘……止めて……来ないで」
35 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/20(水) 06:00:37.37 ID:u8PlUbaPO
男「君達、女と言うのは愉快な生態を持っているよね……本当に」パンパン

看板娘「もう、あぁ……止め、……あぁ!」ビクンビクン

男「俺の事をどんな風に思っていても、暫く使えば皆同じ顔になる。 同じ人とは思えない」ビュルルル

看板娘「……中に、そんな……いやぁ……」

男「ん? じゃあ、人じゃないのか? 人じゃないのかも知れない……うーん、次は剣士でも試してみようか……彼は人っぽいし……うーん」パンパン

看板娘「止め……せめて、休ませ……あぁ! あぁ、また、いく!」アヘアヘ

女暗殺者「……」ジー

男「どうしたら、感じられるかな?」

女暗殺者「……」ピト

男「ん?」

女暗殺者「〜」コショコショ

男「…………それは、良いね。 それは何とも悪いことだ……時間と金がかかるが……魔女の心臓で得た金ならある」

女暗殺者「……」

男「うん、やってみよう……ありがとう女暗殺者。 お礼は何が良いかな?」

女暗殺者「……」クチャクチャ

男「……仕方無いな。 あまり、こういう行為は好きじゃ無いんだけどね」ヌキッ

看板娘「……はぁ……はぁ……」レイプメ

男「よいしょっと」ズボボ

女暗殺者「……!?」ビクビクビクッ

男「まだ、入れただけだろ?」パンパン

女暗殺者「……、…………、あっ」ビクンビクン
36 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/20(水) 06:15:10.03 ID:EZjZO41SO
剣士「久しぶりだな、魔女殺し」

男「久しぶり、剣士」

剣士「オークの巣の悪夢があってから、もう3年か……早いものだな」

男「そうだね……ギルド長は?」

剣士「実の娘があんなことになったショックか……正気を失ったよ」

男「……俺が魔女の心臓を持ってきたせいだ」

剣士「いや! それは違う! お前は何も悪くない!!」

男「……看板娘にも結局逃げられた」

剣士「殺せるほど、非道になれなかった……そうだろ?」

男「……」

剣士「帝都で働いていると聞いたが……今日は何の用事でここまで?」

男「魔女を見つけた……力を貸して欲しい」

剣士「それって……もしかして……」

男「あぁ、看板娘が堕ちたモノと考えている」

剣士「この3年……ずっと探してくれていたのか」ウルウル

男「一緒に来てくれるか?」

剣士「あぁ、あぁ! お前だけに重荷は背負わせない! 俺の剣で魔女を……看板娘を殺してやる!」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 08:39:26.23 ID:WGNy/Trt0
いいね
38 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/21(木) 12:42:23.14 ID:Cwiube5zO
剣士「やぁ!」ザンッ

ゴブリンA「ピギィィィイイ!」バタン

剣士「てゃあ!」ザンッ

ゴブリンB「ピギィィィイイ!」バタン

男「凄いな、俺の出る幕が無い」

剣士「男、お前は魔女との戦闘の為に力を温存しておいてくれ」

男「あぁ、助かる」

剣士「しかし、どうしてこうもゴブリンだらけなんだ?」

男「魔女が手下として操っているのかも知れない」

剣士「なるほど、恐ろしい話だ」

男「早く、行こう」ワクワク

剣士「楽しそうだな」

男「不謹慎だったか……旧友と仕事が出来るというのは悪くない」

剣士「お前に友と呼ばれるとは……最高の誉れだ」バンバン

男「痛い……あの小屋だ」

剣士「ゴブリンがうようよいるな……俺が先攻する」

男「あぁ、頼んだ」
39 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/21(木) 12:55:22.83 ID:Cwiube5zO
剣士「見つけたぞ! 看板娘……いや、魔女め!!」

ゴブリンC「グルルル」パンパン

看板娘「駄目、もう、いや、産みたく……無い、いや、いや」ボロボロ

ゴブリンD「グル! グル!!」ズボッ

看板娘「そっちの穴は……へへ、もう、えっ、……あぁ」

剣士「」

ゴブリンE「グル!」ジュルルル

看板娘「ん……じゅ、……苦……ん、ん、……あぁ」ゴクゴク

剣士「」

男「どうだい?」

剣士「………………へ?」

男「感想は?」

剣士「看板娘は魔女? ゴブリンを操っている? でも、あれは……ん? ど、どう言うことだ」

男「珈琲でも飲んで待ってる。 ゆっくり頭を整理してくれ」コポコポ

剣士「な、何、ゴブリンの棲みかで、慣れた手つきで珈琲を……ん? 看板娘は魔女じゃない……ん?」

男「帝都ではまってな……焙煎度合い、豆の種類でこうも変わるとは、奥深い」ズズズ

剣士「男、お前が……お前かぁ! お前が全部!!」チャキン

男「……何でだろう、今日の一杯は昨日のよりも美味しい」

剣士「おとこぉぉオオオオオオ!!」バッ

女暗殺者「……」ザンッ

剣士「ぐぁ! 脚がぁ、俺の……脚がぁ!……お前もぐるか! 男ぉ! 殺す、殺す、俺がこの手で、お前を……俺がぁ! お前をころすぅう!!」ジタバタ

男「……まだ殺すな」

女暗殺者「……」ピタ

男「貴族はジャズを聴きながらが飲むのが一番美味しいのみ方だと言っていたが……音楽は確かに珈琲の味を変えるようだ」ズズズ

40 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/21(木) 21:48:30.33 ID:Cwiube5zO
大臣「貴族、男よ……此度はご苦労であった」

貴族「いえ、全て男の働きによるものでございます」

男「……」

大臣「それにしても、大陸全土を揺るがせた連続強姦殺人犯が武勇に名高い傭兵ギルドの剣士であったとわ」

貴族「剣士はクエストで数多の土地に赴いておりましたので、そこから調査をした所存でございます」

大臣「貴様らの結論を疑ってはおらんよ……何より、男は剣士が事に及んでいるところを確認したのであろう」

男「えぇ、看板娘を監禁し、魔物に与えてほくそ笑んでおりました」

貴族「何と、外道な……」ギリッ

大臣「貴殿らの働きは国の安寧を維持するためにも大きなものであった。 報酬は弾まねばならないな」

貴族「国の安寧が何よりの褒美でございます」

大臣「そうか、そうか」ハッハッハッ
41 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/21(木) 21:59:09.79 ID:Cwiube5zO
貴族「いやぁ、男よ……ご苦労であった」

男「……」つ果実

角驢馬「メェェェ」ムシャムシャ

貴族「お前のお陰で、大臣殿に認められ、革命軍と結託しようとしていた傭兵ギルドを解体することが出来た」

男「革命軍と傭兵ギルドが手を組んでいたら、どうなる?」

貴族「私たち富裕層は全員首を吊ることになっていただろう」

男「美味しいかい? ……ふふ、二人で採った木の実の味には敵わないか」

角驢馬「メェェェ」ムシャムシャ

貴族(気違いだが、まだ使い道はあるか)

男「次は何をすれば良い?」

貴族「そうだな……私達の余興を手伝ってもらおうか」

男「余興?」

貴族「あぁ、若者を数人屋敷に閉じ込めて、命をかけたデスゲームを開催せよ」

男「それが余興になるのか?」

貴族「誰が生き残るか、我々で賭け事をしようと思ってね……馬を走らせても良いが、人の方が見応えがある」

男「馬と人は違うのか? ……人と馬は馬が合わない? ん? ならば両方人なのか?」

貴族「…………報酬は?」

男「任せる……俺は奪われたものが取り返せたら良い、感じられれば良いんだ」

貴族「ふふふ、安上がりで助かる」

42 : ◆Q6fo44/dLk [saga]:2019/03/21(木) 22:16:35.32 ID:Cwiube5zO
男「皆様方、本日はお集まりいただき、ありがとうございます」つカンペ

パチパチパチ

男「本日は愉しく可笑しい愚かで憐れな若者どもの殺し合い、死の擦り付け合いにて退屈を潰せればと願っております」カンペ

富豪「あの男が例の傭兵ギルドを壊した気違いかな?」

貴族「あぁ、中々使い勝手が良い男だ」

成金「用が済めば処分出来る……確かに楽ですな」

土地持ち「埋めるなら、場所を貸すが?」フフフ

男「それでは皆様には誰が生き残るか賭けでもしながら、お酒を飲んでいただければと思います……おっと、肝心の憐れな若者達を紹介し忘れておりました」

大水晶「」ポワァ

男「此方の大きな水晶から屋敷の中を覗く事が出来ます……それでは、ご紹介しましょう! 彼等、彼女等がデスゲームの参加者でございます」

貴族娘【ここは何処かしら?】
富豪息子【わ、解らん!俺を誰だと思っているんだれ?此処から出せ!】
土地娘【あら、貴族娘さん? お久しぶりですわ】

貴族「」
富豪「」
土地持ち「」
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